幼馴染と姉と共に歩む軌跡 (灰原衛宮)
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0.「幼馴染と姉」

書きたい衝動に駆られてバンドリの小説を書きました。
駄文ですが、呼んでもらえると嬉しいです。


ピピピと目覚まし時計の音が俺の部屋に鳴り響く。

俺は体を起こし、目覚まし時計のアラーム音を止め、体を伸ばす。

「ふぁ....眠い」

現在の時刻は6時丁度。

「....さっさとご飯作るか」

これが俺の....湊正人(みなとまさと)の1日の始まりである。

 

 

 

朝ご飯を作り終え、テーブルに料理を運んでいると、階段から足音が聞こえてきた。

階段の方を見てみると、そこには銀色のロングヘアーの1人の女の子がいた。

「おはよう、姉さん」

俺がそう言うと、俺のひとつ上の姉、湊友希那(みなとゆきな)は「おはよう」と眠そうな声で返事をしてきた。

「眠そうだね、また遅くまで作曲してたの?」

そう聞くと姉さんは目を擦りながら

「ええ、そうよ」

と答えご飯が並んでいるテーブルの椅子に座った。

俺も料理を全て運び終え、姉さんが座っている前の椅子に座る。

「全く、あんまり無茶しないでよ?」

「大丈夫よ、健康管理はしっかりしてるつもりだから」

「夜更かししてる時点でそれはなんとも言えないけどねぇ」

そう言って俺と姉さんはご飯を食べ始める。

「そういえば、姉さん、今日バンドの練習は?」

「今日は個人練習よ、だから、私は後でライブハウスに行って練習しに行くけど」

「ああ、だからか、いや昨日リサから一緒に出かけようって連絡が来たから」

「そう」

俺がそう言うと姉さんは素っ気ない返事をする。

姉さんはRoseliaというバンドで、ボーカルをやっている。

その為、通常の練習がなくても、個人でスタジオを借りて練習することが少なくもない。

「ごちそうさま、それじゃ食器はいつもどうりの所に置いておいてね」

俺は姉さんにそう言って、着替えと支度をするために自分の部屋に戻った。

 

 

 

 

「それじゃ行ってくる」

「ええ、気をつけて」

「姉さんもねー」

俺は玄関のドアを開き、外に出る。

外に出ると、玄関付近に、見覚えのある栗色の髪の女の子が立っていた。

「お、正人、おはよー!」

「おはよう、リサ」

今井リサ、俺と姉さんの幼馴染。

年齢は俺のひとつ上で、姉さんと同い年である。

ちなみにリサもRoseliaでバンドをやっていて、ベース担当だ。

幼い頃にリサがベースを弾いてる姿は見た事があったが、最近はあまり弾いておらず、ブランクのせいで上手くいっていない部分もあるようだ。

「ところで、今日はどこに行くの?」

「ん?服屋だよ?新しい服が欲しいからさ!」

と、リサは平然な顔で答える。

「ねえリサ、なんで俺なの?服屋なら姉さんとかの方がいいんじゃ」

「男の人の意見って大事じゃない?」

「そういうもんかなぁ」

「そいうもんだよ、じゃあ、いこ!正人!」

リサはそう言って俺の手を掴み、走りだした。

 

……To be continued




という訳でいかが出したでしょうか?
次回から本格的に話が進みます。
それではまた次回お会いしましょう


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1.頼むからそれだけは勘弁してください

遅くなってすみませんm(*_ _)m
ライブも終わったので頑張って書いていきましょー


美少年、わかりやすく言ったら男の娘というやつだろう

草食系男子とも言うし言い方は様々だ

なぜこんな話を急に言い出したかというとそんなの理由はひとつしかない。

そう、俺がそうだからだ。

そのせいでよく女の子とまちがわれるので一人称を俺にしているが、リサや姉さんにはよくそれで弄られる。

さて、それを踏まえて現在の状況を話そう。

今俺がいるのはショッピングモールの洋服屋の前のベンチ。

いや、確かにさっきまでリサと服は選んでたよ?

だけど、会計済ませた後リサが「まだ買うものあるから少しそこで待っててね」と言われ現在ベンチにて、リサを待っている。

ちらっとリサが見えるのだが、どうやら服を選んでいるようなんだけど、なんだろう、リサにしてはサイズが小さいような....

なんだろう、ものすごく嫌な予感が....

そしてその時の俺は知る由もなかっただろう、この予感がものの見事に的中してしまうということを....

 

リサside

「んー、どれが似合うかなぁー」

私は正人を店の外に出した後また、服を選んでいる。

自分の服じゃないけどね。

じゃあ誰の服かって?

そりゃ....ねぇ?

「お、これなんか似合いそう!よし、このセットで正人を(ΦωΦ)フフフ…」

私は選んだ服をレジに持って行き、支払いをする。

さて、後は友希那を家に呼んであれをやるだけ!

そう考え私は友希那にL〇NEで連絡を開始した。

『服の調達完了したよー!』

『そう、ところで、燐子も一緒なんだけど連れてっていいかしら?』

『え!?潾子も!?全然いいよ!むしろ多い方が面白いでしょ』

『わかったわ、じゃあ私は燐子と先にリサの家に行ってるわね』

『りょーかい☆』

燐子も来るのか....楽しみだなぁ(·∀·)ニヤニヤ

 

正人side

20分くらいたった、頃ようやくリサが戻ってきた。

「ごめん、ごめん遅くなっちゃった」

「大丈夫だよ、というか何買ってたの?」

「それは内緒!」

内緒って所が既に怖いんだよなぁ

「それで、これからどうするの?」

「あ、それなんだけど....アタシの家来れる?」

「リサの家?全然いいけど」

「よし、じゃあいこ!」

そう言ってリサは俺の腕を引っ張って走り出した。

 

 

リサに引っ張られたまま、俺はリサの家に付いた。

結論、すごい疲れた。

「ねぇ、リサ?俺、すごい疲れたんだけど」

「あ、ごめんね?ちょっと張り切っちゃって」

一体何に張り切ってるんだろ

俺はそう思いながらリサに連れられ家の中に入る。

「お邪魔しま....す?」

「あら、思ってたより早かったわね」

「お疲れ....様です」

思わず固まってしまった、なんでリサの家に姉さんと燐子さんがいる

んですかねぇ....

白金燐子、Roseliaでキーボードをやっている人だ。

よくNFOというオンラインゲームでパーティを組んでいる

普段は大人しく、喋る事があまり得意ではない人だが、ゲームのチャットでは凄まじいですはい

「....なんで姉さんと燐子さんがいるの?」

俺がそう聞くと3人は不敵な笑みを浮かべながら答えてきた。

「正人、それはねぇ....」

リサがそう言うと同時に姉さんと燐子さんが俺の両腕をがっちりと掴かんできた。

「こういう事よ、正人」

「覚悟....してくださいね?」

あ....これあれだ、俺\(^o^)/

そう捕まっている俺の目の前にいるリサが持っているもの、それは誰がどう見ても女物の服。

つまり....そういう事だ

 

 

「うぅ、恥ずかしい....」

現在の状態を簡単に言うと、あれだ、女装させられてますはい。

薄茶色のロングスカート、黒のカーディガンを羽織らされ、さらに、ロングヘアーのウィッグを付けられている。

「うん!かわいいよ!正人!」

「いいわ、最高よ」

「かわいい....です」

そう言いながら3人はスマホカメラを連写している。

「もうやだ....早く脱ぎたい」

「恥ずかし....がってる、正人くん、凄くかわいい....です」

「流石リサねここまで可愛く出来るなんて」

「まぁねー♪」

俺男なんだけどなぁ....

そう思いながら終わるのを待つ俺なのだが

....めっちゃ恥ずかしいですはい。

 

その後、報酬として姉さんに膝枕、リサに夕御飯、燐子さんに、NFOの高難度クエストの手伝いをしてもらったのは別の話

 

……To be continued




という訳でどうでしたか?
いやーほんと、クソみたいな駄文で申し訳ない
次回はもう少し早く出せるように頑張ります
それではまた次回お会いしましょう


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2.気持ちいい事は誤解を招かれやすい

「リサッ、ちょ、激し過ぎ」

「大丈夫大丈夫!でも、気持ちいいでしょ?」

「気持ち、いいけど、やばいっ」

「ここが弱いのかなぁ?ほれほれー」

「ちょ、リサ、やめっ」

「ねぇ、正人?」

「な、なに?」

「....耳かき中にその声出るのどうにかならない?」

「....無理」

「ほんと、女子みたいだね〜」

「それを言うのはやめてもらいたい」

さて、ここで絶対誤解を招かれるので言っておこう。

これは耳かきであって、けしてあれな行為をしてる訳ではないのだよ。

「というか、なんで急に耳かきなの?」

「....何となく?」

「なんとなくなのね」

「まあ、なんかやりたくなったの、いいでしょ?はい!終わり!」

「はぁ〜、気持ち良かったけどなんか色々ヤバかった....」

そう俺が言った瞬間、スマホのバイブレーションが部屋に鳴り響いた。

「電話?....姉さんからだ」

なんだろう、とてつもなく嫌な予感が....

「....もしもし?」

「正人?あなたの年齢でそういう行為は早いと思うわよ?」

「誤解だ!姉さん!!」

そう言えば今いる場所を言ってなかった。

今俺は、湊家の自分の部屋でリサと二人きり、姉さんは家にいる、後は....ご察しの通りです

 

「はぁーなんかすごい疲れた」

姉さんの誤解をといた後、リサは自分の家に帰った。

今の時刻は夜の8時、ご飯も食べ、風呂にも入って現在ベットの上に寝転がっている。

その時、再び俺のスマホカメラをバイブレーションが部屋に鳴り響いた。

「あこちゃんから?....もしもし?」

「正人さーん!助けてくださーい!」

「いきなり助けてって言われても、何かあったの?」

「装備を作るために必要な素材が落ちませーん」

「ゲームかい!」

まあ、おおよそ予想はついてたんだけどね。

宇田川あこ、姉さんがいるバンド、Roseliaのドラマーだ。

中学三年生にしては凄まじいドラムを演奏する。

「はぁ、わかったよ、これから俺もインするから、一緒にがんばろ?」

「正人さん、ありがとうございます!」

「ちなみに燐子さんは?」

「りんりんもこれからインするそうです!」

「なら、効率はそこまで悪くないね」

ちなみにその後、結局10時まで素材が落ちなかったことは言うまでもなかった。

 

「やった!やっと落ちました!」

「よかった..(´>ω<`)おつかれ、あこちゃん」

「なんかすごい時間かかった気がするんですけど」

「レアアイテムだからしょうがないと思うよ( ´͈ ᵕ `͈ )」

「それもそうですね」

「りんりんと正人さんはこれからもどうします?」

「俺はもうやることないなら落ちます」

「私も....あ、正人君」

「どうしました?」

「ゲリライベント来てるけどどうする?」

「ゲリライベント?....って、これ俺の欲しい素材が出るやつだ!」

「なら、それ行きますか?」

「行くなら手伝うよ?( *˙ω˙*)و」

「よろしくお願いしますm(*_ _)m」

やれやれ、俺の夜はまだこれからのようだ....

……To be continued




という訳でどうでしたか?
今回も遅くなり申し訳ないm(*_ _)m
しかもいつもより出来が悪いですよね、これ
それではまた、次回はまた次回お会いしましょう


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3.憧れだけじゃだめなんです

遅くなり申し訳ないm(*_ _)m
イベント....回るしかなかったんですはい
え?結果?388位で終わりましたw
ちなみに、今回から話が本編みたいなもんですね



とある休日、俺は1人である場所に来ていた。

その場所とは、CiRCLE。

つまり、ライブハウスだ。

 

「あ、正人君、今回も早いねぇー」

「いつものことじゃないですか、まりなさん」

月島まりな、このライブハウスの店主。

ここを利用することが多いため、仲は結構良かったりする。

「ところで、今回のライブはどこが参加するんですか?」

「今回はねーこことここで、あと一つはお楽しみということで」

「お楽しみって、えぇ、すごい気になるんですけど」

「まあまあ、そんな顔しないで、ヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙」

「撫でないでください!」

「可愛いなぁもう」

「可愛くないです、俺男です」

と、そう言えばなんでここにいるのか、説明してなかった。

実は俺は姉さんやリサ、及びRoseliaには内緒でソロでギターボーカルをやっているのだ。

ちなみに、なんで内緒なのかと言うと、それは自分がギターボーカルを始めた理由にある。

その理由は、ただ単に姉への憧れだった。

小さい頃からギターは姉さんとリサと一緒に弾いてきた。セッションもしてきた。

そんな姉さんの姿に憧れ続けてきた結果、今俺は、こんな事をしているというわけだ。

そして今日は、さっきまりなさんと話した通り、ライブに出ることになっている。

お楽しみと言われた物が気になる所だが、とにかく今は自分のライブに集中しよう。

そう思い俺は自分の控え室へと向かった。

 

「はぁ、もうすぐか」

スタッフにもうすぐ始まると呼ばれ現在、ステージ裏にいる。

「正人さん、出番が来ました、ステージへお願いします」

「わかりました」

まあ、今回も自分の演奏をするだけだ、いちいち考えてもキリが無い。

そう考えながら俺は、ステージへ向かった。

 

ステージに入った瞬間、観客席から物凄い歓声が聞こえる。

始めてからあんまりライブしてないんだけどなんでこんなに人が入るんだか

「こんにちは、湊正人です、早速ですが1曲、聞いてください"モノクロームオーバードライブ"」

 

 

「ふぅ、疲れた....」

「今日もすごいもりあがりだったね、はいこれア〇エリ、飲む?」

「いただきます」

俺はまりなさんの手からア〇エリを受け取り、口に含む。

「あ、そうだ、今から早くライブ見に行った方がいいよー面白い物が見れるから」

「面白いもの?でも、確か俺の次で最後だったはずですけど」

「まあまあ、とりあえず行ってきて!」

「ちょっ、まりなさん、押さないで、自分で行くから」

....もしかしてお楽しみって言ってたバンドと関係あるのかな?

まあ、行ってみればわかるか。

 

ライブの客席についた俺はとりあえず後ろの方の椅子が空いているためそこに座り、ステージを見る。

なんだろう、やけに観客がソワソワしてるな。

そんなにすごいバンドなのか?

そんな事を考えていると、観客が急に歓声を上げ、会場はこれまで以上に盛り上がりを見せた。

ステージを見てみると、そこには....俺のよく知る人達が並んでいた。

....なるほど、だから、まりなさんは俺に教えなかったのか。

ボーカル、俺の姉さんの湊友希那、ベース、幼馴染の今井リサ、ギター、常に冷静で真面目な、氷川紗夜、ドラム、中学生とは思えない激しいドラムを披露する、宇田川あこ、キーボード、大人しいが秘めているものはすさまじい、白金燐子。

彼女らこそ、Roselia、俺の....憧れ続けているバンドだ。

「それでは、1曲目、"BLACKSHOUT"」

姉さんがそう言うと、曲が始まる。

....やっぱすごいや、姉さん達は。

俺はそう思いながら姉さん達の演奏を聞き、笑みを浮かべた。

....最後のライブで、いいものを見せて貰えて、俺は嬉しいよ。

その時点で、俺自身の時間の針は、もう、止まりかけていた。

……To be continued




というわけで今回もいかがだったでしょうか?
明日からパスパレのバンドストーリー2章のイベントですね
今回は3桁はきついかな?
それではまた次回お会いしましょう


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4.色々バレてすごいことになってしまったよ

ライブ開始前、スタッフの方から今日のスケジュールを受け取ると1つ、いや、1人と言うべきか、気になるものがあった。

「湊....正人?いや、でも、そんなはずは....」

これは、確かめなければならない、本当に正人なら色々聞き出さないと。

「ごめんなさい、少し出るわ、それとリサも一緒にきて」

「私も?」

「ええ、とても大事な事だから」

「わかった」

そう言って私はリサと一緒にステージの観客席へと足を進めた。

 

「ねぇ、友希那?なんで客席に来たの?」

「これを見て」

「?これってスケジュール表だよね?なになに....」

リサはまじまじとスケジュール表を見ていると、急に目を見開き、声をあげた。

「ねぇ!なんで正人の名前があるの!?」

「私にもわからないわ、でも、本人かどうかはわからない。だから、私はここに来たのよ」

私がそう言った瞬間、突如として、観客が声を上げた。

私とリサはそれを聞いた瞬間、すぐにステージを確認する。

そして、彼はそこにいた。

私の弟である、湊正人。

グレーのギターを背負い、1人でステージに立っている。

「こんにちは、湊正人です。早速ですが1曲、聞いてください、"モノクロームオーバードライブ"」

正人がそう言った瞬間、演奏が始まる。

しかも、正人のギターはあまりにも完璧すきる。

一体どこであんなに練習を来ていたの....?

「え?ちょっと、正人、あんなギターテクニックどこで!?」

「私にもわからないわ。しかも、歌も上手い。ズレがまったくないし、完璧だわ」

....これは、本格的に正人を問い詰めないとね....

そう思いながら私は正人の演奏を見届けた。

 

 

「....ねぇ、姉さん、なんで俺は手錠かけられてるのかな?」

「逃げられたら困るから」

「逃げないけどなぁ」

さて、俺は今、湊家のリビングの椅子に拘束されている。

なんでと聞かれたらまあ、ライブの事ですねはい。

「それで、いつからやっていたの?しかも私に内緒で」

「教えないって言ったら?」

まあ、どうせ無理矢理言わされるんだろうけど....

「教えなかったら....そうね」

姉さんはそう言うと俺に近ずき、俺の耳元で

「明日は1日女装で過ごして貰おうかしら」

と言った。

俺は顔を近ずけられたこともあり、思わず顔を赤くしてしまった。

「ふふっ、顔赤くしちゃって、可愛いわね」

「可愛くない、俺は男なんだけど....まあいいや、それされるくらいなら教えるほうがいいよね」

そして俺は姉さんに洗いざらいこのことを聞かされたのでした。

 

「....なるほどね、それでソロ活動をしていたと」

「はぁ、それで、他に聞きたいことは?」

「ないわ....あなたはどうなの?リサ」

「....へ?」

姉さんの視線の先を見てみると、確かに、リサがこちらをニヤニヤしながら見ていた。

というかなんでいるし....

「あ?バレてたの?」

「まったく、どうやって入ったの?」

「え?普通に玄関から入ったよ?」

「鍵を閉めるの忘れてたわ....」

「流石姉さんそういう所はまったくブレない」

「褒めてるのかしらそれ」

姉さんはそう言って顔に手をやり、軽くため息をつく。

「ちなみにリサ?いつからそこにいたの?」

「え?最初からだよ?」

最初から、なるほど最初から聞いてたと....ん?なんだろう、ものすごく嫌な予感が....

「ねぇ、リサ?もしかして」

「いやー、友希那もやるようになったねーまさか正人に耳元で囁くなんて(·∀·)ニヤニヤ」

「やっぱり見られてたよ!」

「いいじゃない別に見られても姉弟なんだし」

「そういう問題じゃないと思うけどな....」

あー、やばい、めっちゃ恥ずかしい、あれが姉じゃなかったら惚れてるってもう....

「それで、リサは何か用があるの?」

「あ、そうそう、ちょっと正人借りていい?」

「って言ってるけど正人、大丈夫?」

「いいよ、気分転換したいし」

そう言って俺はリサに連れられ、外に向かって行った。

……To be continued




ということで今回もいかがだったでしょうか?
次回は多分また遅くなると思います。
それではまた次回お会いしましょう


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5.これでいいんだよ

今回から突然すぎるシリアス展開か待ち構えてます



リサに連れられ、道を歩く。

既に夕日が落ちてきているので空は暗くなってきている。

そんな中、リサは突然と足を止めた。

リサが足を止めた場所は、1つの公園だった。

そこには、1人のアイスグリーン色の髪の女性がベンチに座っていた。

「ごめんね、紗夜、遅くなっちゃった」

「いえ、そこまで長く待っていないので問題ないです」

「....なんで紗夜さんがいるんですか?」

氷川紗夜。

Roseliaのギター担当で、高い技術力を持つ人。

とても真面目で風紀委員もやってる。

「久しぶりね、正人さん」

「....お久しぶりです」

「露骨に嫌そうな顔ね、まあ、それもそうでしょう私が湊さんに出会ってから1度も連絡してきませんでしたから」

「いや、本当、それに関しては申し訳ないとおもってます」

「え?何、2人って知り合いだったの?燐子とあこはネトゲで知り合ってたのは知ってたけど....」

リサはそう言いながら戸惑う表情をこちらに向けてくる。

「あー、いや、それは....ねぇ?」

「私が湊さんに会う前はこの人にギターを教えて貰ってたんですよ」

「ええ!?そうなの!?」

「そうだけど、もうだいぶ前の事だから」

「ちなみに連絡しなかった理由は?」

「姉さんに知られたら嫌だったから」

「あ、そういうこと」

納得したような顔でリサは言った。

そう、確かに俺は紗夜さんにギターを教えていた。

でも、姉さんとバンドを組むと聞いた次の日から俺は紗夜さんの前から姿を消した。

「あれ?でも、その頃はまだライブやってなかったんだよね?」

「その頃はスタジオだけ借りてやってたんだよ、それで、紗夜に俺のギターを聞かれて、教える事になったんだよ」

「あー、なるほど....」

「それで、俺をここに呼んだ理由をぞろぞろ教えてほしいんだけど」

「え、あー、そうだ、言ってなかった」

リサは申し訳なさそうな表情をしそう言った。

しかし、ほんと、何があるんだか。

「それじゃ私から本題に入らせて貰うわね」

そう言うと紗夜は真剣な表情になり、口を開いた。

「私に、もう一度、ギターを教えてください」

「......本気で言ってるんですか?紗夜さん」

「本気に決まってるじゃないですか」

「....ごめんなさい、紗夜さん今の俺にそんな資格はありません、そもそも今日のライブで、俺はギターから、いや、音楽から去るつもりでした」

「!?どういうことなの、正人」

リサが会話に割って入ってくる。

流石に黙っちゃいられないか、姉さんにもこれは、説明しなかったし

「どういうことって言われて、言ったとうりだけど....用がそれだけなら俺は帰るね」

俺はそう言って足を進めた。

そうだ、これだけは言っておいておう。

「これだけ言っておくね....俺はもう長くない」

そう言い残して俺はその場から去っていった。

そう、これでいい、俺は誰にも心配をかけさせられない。

だけど、何故か、突然と俺の目からは、涙が流れ落ちていた。

……To be continued




という訳でいかがだったでしょうか?
今回からシリアスに入りましたよー
というかこれだとちょっと変かな....
もしかしら、前回までの話を少し修正加えるかも知れません。
ただ、話自体は特に変わらないのでそこはあしからず。
それではまた次回お会いしましょう


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6.気づかれない方が幸せ

※今回は嘔吐などの表現があります。
それらのことを踏まえてお読みください。
それでは、どうぞ


公園を出てすぐの事だった。

ものすごい強烈な吐き気に襲われた。

「うっ、おぇ」

俺は道の端で嘔吐する。

しかし、嘔吐したものが問題だ。

俺が口から出したもの、それは、花である。

ああ、またこれか、よく俺の体もここまで耐えれるよな。

嘔吐中枢花被性疾患、通称、花吐き病。

これが、俺の体は長くないと言った理由だ。

どうやらこの病気、自分の思っている事に1番近い花を吐くらしい。

最近、というかほとんどずっとだが、リナリアという花を吐くことが多い。

花言葉は「この恋に気づいて」という意味。

だけど、俺は、気づいてほしくないと思っている。

なぜなら、誰にも迷惑をかけたくないから。

死ぬ時は....誰にも見つからず、静かに死んでいきたいかな....

でも、これを吐き続けるってことは、心のどこかでは、そう願ってるってことなのかな、さっきも涙を流してたし。

俺はそう思いながら、道を歩き始めた。

 

「ただいま」

俺が玄関を上がると、姉さんが俺を出迎えてくれた。

「おかえり、夕飯出来てるから早く食べましょう」

「わかったよ」

そう言って俺はいつも食事をしているテーブル席に向かう。

「....姉さんが作ったの?」

「ええ、そうよ」

明らかに姉さんにしちゃ出来すぎている。

....母さんに手伝ってもらったな。

そう思いながら俺は夕飯を食べ進めた。

 

夕飯を、食べ終わってすぐ、姉さんは真面目な表情になり、俺に言った。

「さて、正人今度こそ、ちゃんと聞かせてもらうわよ?」

「....何のことかな?」

「とぼけないで、私にも説明したことが全てじゃないんでしょ?リサからも連絡があったわ」

....まさか、姉さんにもう連絡するとは、リサは仕事が早いなぁ。

「ねぇ、正人....もう長くないってどういうこと?」

「それは....」

言えるわけない....

姉さんに心配かけさせられない。

いや、姉さんだけじゃない。

させちゃいけないんだ。

「それと、正人の部屋から見つかったわ」

そう言って姉さんが俺に見せて来たのは、俺が病院に言った時の診断書だった。

そこには、しっかりと俺が花吐き病であることが記されている。

「もう言い逃れはできないわよ、どういうことか包み隠さず、説明して」

やばい、完全に姉さんが怒ってる。

それもそうか、こんなこと隠されてたんだし。

まあ、もう隠すだけ無駄ってことか....

「わかった、でも、覚悟してよ、この話はまだ誰も知らないから」

「....わかってる」

「なら言うよ、俺が今、抱えている病気は花吐き病、正式名称は嘔吐中枢花被性疾患って言うんだけど、まあそこはどうでもいいや、この病気はまあ簡単に言えば花を嘔吐してしまう病気で、吐き続けていると、やがて俺は死んでしまう、だから、俺は今日のライブで、音楽から手をひいて、残った人生を楽しもうと思ってた矢先に、姉さんに気づいたって感じ。あとは、前説明してたのと変わらないよ」

「....なんで黙ってたの?」

「心配かけさせたくないからだよ」

「....そう」

そう言って姉さんは顔を下げ、そのまま、俺に抱きついてきた。

「え?ちょっ、姉さん?」

「....馬鹿ね、もっと頼りなさいよ」

そう言ってる姉さんは....泣いていた。

俺は泣いている姉さんを包み込むように抱きしめる。

「....ごめん、こんな悲しませるようなことして」

「....ほんと、こういう時だけ、男っぽいわね」

「それは余計な台詞だ」

「....もう少し、このままでもいい?」

「....いいよ」

そう言って姉さんは俺を抱きしめる力を強くした。

俺の残る時間は....あと数日だろう。

それまで、頑張って生きよう。

そう思いながら俺は姉さんを抱きしめる力を強くした。

……To be continued




という訳でいかがだったでしょうか?
連続投稿なんて珍しいな俺w
それではまた次回お会いしましょう


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