三上戦兎は仮面ライダーである (しふる❀雑魚絵師)
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プロローグ

初☆投☆稿!この小説はボクが書きたいこと書き殴っただけなので商品価値はない!絶版にされない程度にリリカルマジカル頑張ります(なのは要素はないです)!


──ふと気付くと、俺は、真っ白なだだっ広い空間にいた。

 

「どこだ、ここ...いや、待て、確か俺は……」

「ここは時空の狭間、そして、そう。君は察しが良いようだ。君は…三上 真(みかみ まこと)は既に死んでいる」

 

突然、目の前に神々しい光を纏ったおっさんが現れる。

 

「時空、の…、よく分からないが、俺は死んだのか…?」

「そうだ。君は信号無視で突っ込んできたトラックに跳ねられて死んだ。そして、死んだはずの君と対面している私は...察しのいい君ならもう気がついているだろう?」

「神、か…?」

「そう、私こそが生と死を司る究極の存在…神d「そう言うのいらないから」…ゲンムの真似っぽい事やりたかったのに!」

 

いつの間にか後光が消え、ただのおっさんになった自称神「自称では無い、神だぁぁぁ!」…結局やるのな。とにかく、その神()は2つのイスを用意し、俺に座るように促し、自身も腰掛ける。

 

「さて、話を戻そう。まぁ結論から言うと、君にはこれから転生してもらう。諸事情で元の輪廻に組み込むわけにはいかなくてな」

「その諸事情というのは気になるが…どんな形であれ死んじまったのに生き返らせてくれるのはありがたいと思う」

「ほぅ、物分りがいいねぇ、悟り世代ってやつかい?」

「その辺の物議を醸しそうなのはノーコメントで…それで、結局俺はどんなところに転生させられるんだ?」

「おお、そうだった、君が行くところは勇者であるシリーズの世界だよ」

 

勇者であるシリーズ…見てはいないが、確か滅びかけの世界で少女達が勇者になり"バーテックス"という巨大な化け物と戦い四国を守るというストーリーだった気がする。

 

「なるほど、だいたいわかった」

「本当にわかったのか不安になるな…まぁいいそれで転生には特典が付きもんだ、お前の望みを言うといい、基本的にどんな望みも叶えてやるぞ?」

「そっちの方が不安だ。まぁでもこのネタが通じるなら話は早い。俺が欲しいのは、"仮面ライダービルド"の力だ」

「ほう、ビルドか。四国つながりでRえっ「あれはダメだ、主が書けない」…まぁいい、ビルドだな。せっかくの特典だ、豪勢にビルドドライバーと全てのボトルに加えて他のドライバーやアイテムも一緒にプレゼントしよう」

 

そう言うと、神はどこからが取り出したタブレットを弄り出した。

 

「なんだそれ?」

「時代は電子化だよー?私達の業務もこういう物でやった方が効率がいいのさ…よし出来た!君の住処や住民票等は全て完璧に作った。お金も一生困らない程度に送っておこう。学校は主人公達と同じところにしておいた、原作に介入するもしないも君次第だが...そんなものを頼むということは介入する気なのだろう?」

「電子化って、それに業務なのかよ…あと、その力は別に介入するためだけに貰うわけじゃない、一番は身を守る為、そして大事なものができた時それを守るために欲しいんだ」

「なるほどねぇ。ま、バタフライエフェクトとか特に気しなくていいよ、割と都合のいい世界だから。君の頑張り次第では歴史も変わる」

 

そう言うと再びタブレットをしまい、おもむろにガラケーのような何かを取り出し悪い笑みを浮かべる神

 

「じゃ、行ってもらおうかな」

 

そう言ってボタンを押すと俺の足元が"無くな"り、当然、俺は椅子ごと穴に吸い込まれるように落ちてゆく。

 

「ちょっ、待ってぇぇぇ!?」

「君なら最高の結末ってやつににたどり着けるかもねぇ、チャオ〜」

 

そして俺の視界はブラックアウトする。

 

「あ、ハザードレベルどうするのか聞くの忘れてた。それにあのままの性能じゃバーテックスには対抗できないよなぁ…よし、しょうがない多少の便宜は図ってやるか。なにせ神だからな私は!ハッハッハ!」

 

おっさん神の笑い声が何も無い空間に響き渡る。




深夜のテンションって恐ろしい


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鷲尾須美の章 一話

自分でもなぜ書いているのか分からない...深夜のテンションって怖い。


──目が、覚める。

 

どうやら転生には成功したらしく、見知らぬ部屋のベットに寝転んでいた。

 

「あの神め。いくら何でも落とす事はねぇだろ」

 

まだ少し重い身体を起こし部屋を見渡す。

 

「ふむ、前まで住んでた俺の家の部屋となんら変わりないな。目立った変化は無し…となると」

 

机の下から大きなダンボール箱を引っ張り出す。前世と同じならきっとここにあるはずだ。

 

 

「あった、ビルドドライバーにボトル。それに他のアイテムやまだ出てないはずのジーニアスやエボルトリガーまで!」

 

手に取ったビルドドライバーやボトルは前世で買ったDXビルドドライバーよりも少し重く、材質はよく分からないがプラスチックでは無いようだ。おそらくこれで間違いないだろう。

 

「ん、ビルドフォンが本当にスマホになってるな。ちゃんとマシンビルダーに変形するかも後で確認して…」

 

突然、ビルドフォンに非通知で着信が入る。イタズラの類い…では無いだろう、新規で登録したてのスマホとほとんど変わらない状態だ。となると

 

ピッ

 

『私だ』

 

ピッ

 

……俺は何も聞いてn[ピロピロピロピロピロ!]……。

 

……………。

 

ピッ

 

『おいなんで切った!』

「いや、流石にそれは怒られそうだったから」

『(´・ω・`)』

 

使い古され過ぎたネタはそのままやっても面白くないんだよ。

 

「…で、何の用だよ」

『あぁそうそう。ドライバーとかは発見できたみたいだし、一応解説とかを少しね』

 

そんな真面目な理由だったのか...少し罪悪感が湧いた

 

『まずベルトとボトルの説明、はいらないか。とりあえずお前の身体と仮面ライダーについての説明だ』

「あぁ、頼む」

『よし、じゃあまずお前の体から。まずお前は転生する前にハザードレベルを決めるのを忘れていただろ?だからとりあえずハザードレベル3.0にしておいた。成長の余地は十分にあるし人の身で5.0を超えられる用に弄ってあるから安心して強くなれ』

「あ、あぁ、本当に助かる。ありがとう」

 

俺としたことが、ハザードレベルの存在を忘れてしまっていたとは…危うく変身出来ないところだった。

柄にもなく浮かれていたのかも知れない。

 

『そして仮面ライダーについて、元のビルドではこの世界のバーテックスに攻撃は通じないし、そもそも樹海と呼ばれる結界に入れない。しかし!そこも私が多少弄ってある!ボトルの特性を生かしたままこの世界の敵、バーテックスと戦える用に改造しておいたのさ!』

「…お前、神か」

『私が、神だ』

 

渾身のドヤ顔をしているおっさんが頭に浮かぶ、が、今は敬おうという気になっていた。危うく何も出来ないビルドになってしまうところだったんだ…もう少し気を引き締めなきゃな

 

「ありがとう、本当に助かった」

『まぁこのくらいは許容範囲ってやつよ!それじゃあ俺は次の仕事があるから切るぞ!チャオ〜』

 

ピッ

 

「あいつ本当にマスター好きだな…」

 

神が良い奴だと再認識したところで手に持ったビルドドライバーに目をやる。今の俺は、無性にワクワクしていた。

 

「今なら桐生戦兎の気持ちが良くわかる…早く、試したい!」

 

早速ドライバーを腹部に当てると自動でベルトが伸びて腰に巻き付く、ジャンプしても多少動き回ってもほとんどズレない。

 

「これは、凄いな!」

 

早速、左腰のフルボトルホルダーからラビットとタンクのボトルを取り出す。

 

「さぁ…実験を、始めようか!」

 

2つのボトルを振る!すると周囲に謎の公式が流れ出す。まさにテレビさながらといった様子一つ一つに興奮してしまう。

ボトルの蓋を正面に合わせ、赤いラビットボトルを右に!

 

[ラビット!]

 

興奮冷めやらぬ中、青いタンクボトルを左にセット!

 

[タンク!ベストマッチ!]

 

「凄い、これなら…いける!」

 

軽く感動を覚えつつ、右の赤いレバーを回す。

それと連動し周囲に透明な管のようなものが張り巡らされ中が液体で満たされる。

 

[Are You Ready?]

 

掛け声とともに液体と管は一定の形を取る。

そして俺は…

 

 

「変…身!」

 

 

"それ"は俺の体を挟み込むように結合し、俺は...変身した。

 

[鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!]

 

ここに、"仮面ライダービルド"は誕生した。




なんだろう、こんなもんでいいのだろうか...?あとダメ出しでも良いので感想くれると嬉しいです。誤字とかもあればよろしくです。_(-ω-_)⌒)_


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二話

そろそろゆゆゆ要素出さないとタイトル詐欺だって怒られそうだから出します。_(-ω-_)⌒)_


[鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!]

 

「おぉ!力が漲る!そうか、これが"ビルド"か!」

 

部屋の隅にある姿見で自身の体を見る、青と赤が交互に重なり合ったような見た目のボディとマスク、特にマスクの複眼部分は淡く光を発していてどこか機械じみてもいる、間違いなくビルドそのものだ。

 

「ん、なんか違和感あるが…まあいいか。武器…は試すわけにはいかないか。幸い使い方は分かるんだし今は我慢だな」

 

ベルトからボトルを抜き取るとビルドは霧散する。ベルトを外し懐に仕舞っておく。

 

「ビルドフォンのマシンビルダーとしての性能も把握しておきたいし、少し外に出るか…」

 

前世では関東に住んでいたため四国など来たこともない。ましてやこの世界は俺の生きていた時代から300年ほど後の世界だ。これから生きていく場所の把握くらいはしておかなければ。

 

しかし、その時はまだ気づいていなかった。ビルドを姿見で見た時の違和感の正体…"身体が小学生くらいのサイズまで縮んでいた"事に。

 

 

───────────────────────

 

 

家の外はごく普通の住宅街だった、2つお隣さんがだだっ広い空き地になってる辺りに田舎っぽさを感じる…。世界有数の大都会と比べちゃダメか。

 

 

「さてと、周囲に人が居る様子は無いな、確かビルドフォンとライオンボトルだったよな」

 

 

[ビルドチェンジ!]

 

 

ライオンボトルをセットして放り投げたビルドフォンは、機会音声とともに自動で変形し肥大化するかのごとく大きくなりマシンビルダーになる。

 

「おお、成功だな。にしてもでかいなぁ、これ。これじゃあ乗れねーな」

「乗れないの?」

「おう、流石にこのサイズじゃ…って、ヴェッ!?」

 

いつの間に来たのやら、隣に赤ともピンクとも言い難い髪の色をしたポニーテールの少女が立っていた、年は小学生くらいだろうか?桜の花びらの髪飾りが良く似合っている。

 

「き、君は...誰かな、いつからここに?」

「私は結城友奈、お隣さんだよ。部屋の窓から外を眺めてたら凄いものが見えたから急いで来ちゃった」

 

にへらと笑顔を浮かべる、うん、可愛いよ、いや、可愛いのはいいんだけど…

 

「えっと…見てた?」

「凄いね!スマホが一瞬でバイクになっちゃうなんて!君は魔法使いなの?」

 

興味津々と言った感じでグイグイと詰め寄ってくる、いや近い近い。

 

「ま、まあマジシャンってところかな…?皆には内緒にしてね?」

「うーん?じゃあ、お願いがあるんだけど…」

 

お願い、だと…こいつ、まさか秘密にする代わりに恐ろしい要求をするつもりじゃ!?

 

 

「名前。君の名前を教えて欲しいかなーって、えへへ」

 

 

…そうだ、ここは偽名を教えよう。ここで「真くん」なんて呼ばれてみろ。俺は死ぬ。

 

「三上…戦兎!そう、三上 戦兎だ、数字の三と上下の上、戦車の戦に兎って書いて三上 戦兎」

「三上 戦兎くん…じゃあ戦兎くんって呼ぶ!これからよろしくね、戦兎くん。」

 

グハッ…無邪気だ、無邪気すぎる…騙してしまって心が痛い…

 

「じゃあ戦兎くん、また学校でね」

「いや、待て、なんでまた学校でなんだ?」

「え?だって戦兎くんも小学生でしょ?」

「何を言っ…て…、えっ?」

「えっ?」

 

微妙な空気が二人の間に流れる、そう考えればその兆候はあったのだ!ビルドに変身した時に感じた違和感は等身の違和感、バイクが大きく見えたのはバイクが大きくなったんじゃない、俺が縮んでしまっていたのだ!

 

「そんな、馬鹿な…」

「えっと…大丈夫?」

「大丈夫だ、問題ない。ただ、少し一人にしてほしいかな…」

「そ、そっか、じゃあまたね!」

「おう...」

 

少女...結城友奈だったか?が家に元気に走り去っていくのを確認し、マシンビルダーをビルドフォンに戻すと何故か連絡先項目に存在した神に通話をかける。

 

『お電話ありがとうございます、株式会社リンカーネーションの受付、下位天使α-2906でございます』

「株式会社だったの…?まぁいい、転生者の三上 真だ神に繋いでくれ」

『転生者様三上 真様ですね、承りました少々お待ちください』

 

前世でもよく聞いた待機音が流れる。いや、うん。なんだろう、なんか釈然としない。

 

『よぉ、お前から掛けてくるとは何か問題でもあったのか?』

「問題だらけだわ!なんで、俺が、小学生に、なってんだ!」

『あぁ、そのことなぁ…何、そんなに難しい事じゃないさ。お前のお隣さんの家に小さな女の子がいるだろ?その子の名前調べてみるといい』

「はぁ?女の子って、結城友奈だっ…た…か…」

『気付いたみたいだな、そう、その子が結城友奈、"結城友奈は勇者である"の"主人公"だ』

 

なんてことだ、そんなことすら見落としていたなんて!

 

 

『あ、そうそう、お前の名前なんだが…三上 戦兎だったか?アレ採用しといてやるよ、書類とかも神様パワーで書き換えといてやる、今日からお前は正式に三上 戦兎だ、良かったな!』

「は、はぁ?いや待てアレはちょっとしたジョークというk『もう用事は済んだな学校ちゃんと行けよ?』あ、ちょっ、待っ!」

 

通話が、切れてしまった。

 

「…最悪だ…それに、もう1回小学校からって面倒な事この上ない…」

 

前世では大学生だった俺が、今更小学生のノリなんてついていけるわけが無い。

 

「これから、どうすりゃいいんだ…」

 

山積みな問題にがっくりと項垂れた。




皆はゆゆゆが好きなのか仮面ライダーが好きなのか、そこが問題だ_(-ω-_)⌒)_


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三話

UAが、お気に入りが、感想が、一つ一つが全て、ボクの力になる!今のボクは、負ける気がしねぇ!(フラグ)


──結城友奈襲撃事件から早2日、俺は最大のピンチを迎えていた...

 

「小学校…俺はいったいどこに通えば良いんだ…」

 

俺は昔懐かしの黒いランドセルを背負い、家の前で地図とにらめっこしていた。上下逆さにしてみたり裏表逆にしてみたり太陽に透かしてみたりする、が…

 

「そもそもここがどこかも分からないのに四国全域の地図見たって分かるか!」

 

キレ気味に地図を地面にスパーキング!

 

「学校の場所わからないの?」

「あぁ、そもそもここがどこなのかもさっぱ、り…で…ん?」

「じゃあ一緒に行こう?学区で別れてるからきっと同じ学校だよ」

「ゆ、結城友奈…何故ここに!?」

 

そこに現れたのは、人懐っこい印象を与える笑顔を浮かべた少女、結城友奈だった。

 

「結城友奈、戦兎くんが困ってそうだから助けに来たよ!なんちゃって」

 

日曜日の朝のヒーロー物でも見たのだろう、ビシッとポーズを決めた後、恥ずかしそうにペロッと舌をだす。

 

「は?可愛い」

「え?」

「いや何でもない…」

 

お、落ち着け、慌てるんじゃあない!クールだ、クールになれ三上 まk…いや、三上 戦兎!

 

「…よし、ならせっかくだし案内してくれ、俺たちの学校に」

「任せて、それじゃあ、遅刻しちゃうといけないから早くいこ!」

 

そう言って友奈は俺の手を取ると、俺を引きずるかのごとき勢いで学校に走り出した。

 

 

───────────────────────

 

 

それから特に代わり映えもせず、よくある転校シーンを乗り越え、席は結城友奈の隣となった、俺は結城友奈の隣に行くなにかの縁でも、または呪いでもあるのだろうか…?

 

「わー、同じクラスになれて良かった!」

「お前は元気そうでなによりだよ…」

 

俺は諸々の疲れから机に突っ伏した状態になる。

…しかし、こんな天真爛漫な感じの子が、本来のビルドでは勝てないようなレベルの相手と戦うことになるなんて、事前に知っていなければ想像も出来なかっただろう。

しかしいつそれが起こるのかも、どんな敵が来るのかも俺は知らない…。

今の俺はこの世界について何も知らなさすぎる。

 

「ダメだな、このままじゃ…」

「え?」

「いや、何でもない…」

 

まずは情報収集だなやれる事からやっていくしかない。

 

「そっかー、あ、そうだあのね!」

 

 

 

 

 

その時、"それ"は起こった。

 

 

 

 

 

「……結城?」

 

話が途中で途切れたのを不審に思い顔を上げると…

 

 

「なんだ、これ」

 

 

クラスの奴らも、部屋の扉を開けかけた教師も、窓の外の鳥も、風も、音も、そして目の前の結城友奈も、何もかもが時間がそのものが止まってしまったかのように動きを止めていた。

 

「…おいおい、ビルドドライバーにセーブやハイパームテキは搭載してないぞ?」

 

ふと、視界の端が光ったのが見え、窓の外に目をやる。すると海の向こうの壁から虹色の光が津波の如く押し寄せてくるのが見えた。

 

「あぁ、なるほど…だいたい分かった…」

 

そう独り言ちて、俺は懐からビルドドライバーとボトルを取り出す。

そしてドライバーを腰に巻き付け、赤と青のボトルを振る。

 

「要するに、戦いが始まるって事だろう?」

 

ニヤリと笑い、そして、2つのボトルをベルトに差し込む。

 

[ラビット!タンク!ベストマッチ!]

 

そして、ドライバーのレバーを回す。

ベルトから、トンテンカンテンという小気味の良い音と共に管のようなものが伸び、液体が注入される。

 

[Are You Ready?]

 

「変身!」

 

戦兎の身体を挟み込み変身が完了する。

さらに、ボディの隙間から蒸気が吹き出る。

 

[鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!]

 

「さあ、ビルドの初陣だ!」

 

虹色の光が町を飲み込み、そして、戦兎の視界は光に包まれた。




短いとのご指摘を受けたのですが...短いかな、短いな。他の人はどれくらい書いてるんだろうか?もう少し一つ一つの内容を濃くしたほうがいい?それとももっと話を進展させたほがいい?_(-ω-_)⌒)_


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四話

勇者のみんなのこと可愛く書けてるかな...そこが1番不安なんだ..._(-ω-_)⌒)_


〈三上戦兎side〉

 

──気がつくと、あたり一面にカラフルで巨大な木の根が張り巡らされた世界にいた。

 

「…ふむ、わからん。そもそも敵は?」

 

キョロキョロと見回してみるがそれらしいのは...

 

「なんだあれ…?」

 

かなり離れた場所に謎の物体が浮かんでいた。かなりの距離がありそうだが...ビルドに変身し視力が強化されているとは言えここから見てもそれと分かるサイズということは恐らく相当に巨大なのだろう。

 

「なるほど、あれがバーテックスって奴か?にしても遠すぎないか、おい?…せっかくの初陣なのにラビットタンクじゃ行く前に終わっちゃうじゃないか…まぁ着いてからまた変えればいいか」

 

そうボヤきながら、青いボトルと白いボトルを取り出して振り、ベルトに差し込む

 

[ロケット!パンダ!ベストマッチ!]

 

[Are You Ready?]

 

「ビルドアップ!」

 

[ぶっ飛びモノトーン!ロケットパンダ!イェーイ!]

 

今度は白と青を交互に重ねたような見た目に変わり、マスクの複眼部分もロケットとパンダをイメージしたデザインになる。

 

「じゃ、ぶっ飛びますか!はぁっ!」

 

掛け声とともに左腕がロケット状に変形しブースターを噴かす。

すると凄まじい速度で飛び上がり名前の通り、ロケットの如き速さで空を翔け出す。

あれだけ遠いと思っていたバーテックスも今や目と鼻の先だ。

 

「これならそのまんま行けるか。じゃ、記念すべき一発目食らってけ!」

 

空を飛びながら、ベルトのレバーを回す!

 

[Ready?Go!]

[ボルテックフィニッシュ!]

 

「せいやぁっ!」

 

バーテックスに対し、急降下から右手の爪の斬撃を浴びせる!するとバーテックスはよろめき凄まじい音と土煙を立てながら墜落する。

 

「倒すには至らないかー、まぁいいか…」

 

そう呟きながら着地し、お決まりのポーズを決める。

 

 

「勝利の法則は、決まった!」

 

 

〈三上戦兎side out〉

───────────────────────

 

〈鷲尾須美side〉

 

…壁の外から来る敵から神樹様をお守りする、そういうお役目に選ばれたという事は以前から知らされていた。鷲尾の家の養子となり、いつでもお役目を果たす準備は出来ている、そう思い込んでいた。

 

敵は…バーテックスは現れた。その名の通り水瓶のような巨大な玉が2つ、気味の悪い造形をした巨大な存在だった。

私と、同じお役目に選ばれたと聞いていた乃木さん、三ノ輪さんの3人は無事樹海の中で変身出来、順調に事が進んでいた。

 

しかし、ある種の慢心のようなものが、私達の中にあったのだろう。

 

「うぉっ、なんだこれっ!?うわぁっ!」

「ミノさん!うわぁあ!」

 

前に出た三ノ輪さんは泡のような攻撃で木の根に叩きつけられ、三ノ輪さんに気を取られた乃木さんはバーテックスの放った強烈な水の噴射で吹き飛ばされてしまう。

 

「二人とも…!」

 

猛攻を避けつつ、バーテックスに向けて矢を放つ。

 

パキン!

 

「やった!」

 

確かに私の矢はバーテックスに小さなダメージを与えた、しかし、次の瞬間には破損した部分は元通りに修復されてしまう。

 

「そんな…」

「あーもう!どう攻めたらいいんだこんなの!」

「痛たた…」

 

バーテックスの水瓶の一つが光輝き始める、先程の水の噴射を行うつもりなのだろう。その狙う先は...

 

「乃木さん、避けて!」

「っ…園子、危ないっ!」

 

乃木さんはキョトンとしている、私も三ノ輪さんも、間に合わない…っ!

その時だった。

 

[Ready Go!]

[ボルテックフィニッシュ!]

 

「せいやぁっ!」

 

突然の空からの乱入者による攻撃!

それによりバーテックスは大きく後ろに仰け反り墜落する。

 

「倒すには至らなかったかー、まぁ、いいか」

 

顔を覆う仮面、特徴的なベルト。

それは私達、勇者とは違う存在だと、異質な存在だとはっきり分かった。

しかし…不思議と不安はなく、何故か…何故かとても、安心した。

 

 

「勝利の法則は、決まった!」

 

 

〈鷲尾須美side out〉




1度やってみたかったside制度、不評だったら辞めますねぇ_(-ω-_)⌒)_


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五話

おぉ...こんなどしろーとの小説を読んでくださる人がいるなんて...ゆゆゆと仮面ライダーのタグのおかげだと思い、慢心せずに頑張ろう!


〈三上戦兎side〉

 

「はぁぁぁっ!」

 

墜落したままのバーテックスにパンダの爪による追い打ちを仕掛ける。

しかし、やはりと言うべきか大ダメージを与えるには至らず、更には殴ったところからどんどん修復されていってしまう。

 

「ちぃ!…パンダのパワーでも厳しいか…仕方ない、なら…「危ないっ!」何っ!?」

 

どうやら目の前のバーテックスは攻撃を受けながらも、反撃の準備を怠っていなかったらしい。背後から聞こえた警告も間に合わず、水瓶から水柱が迸り戦兎を襲う。

 

「ぐぅっ…なんつー威力だ…」

 

直撃を食らった戦兎は大きく吹き飛ばされる。

その間にもバーテックスは再び浮き上がり進行を再開する。

 

「あ、あの…大丈夫、ですか?」

「おおー不思議な見た目〜、でもかっこいいね!」

「いや、園子はお礼くらい言いなよ…」

 

倒れた俺を気遣うように覗き込むのは、3人の少女だった。

それもまだ若い、見た感じ、結城友奈と同じくらいだろうか...?

 

「あ、あぁ、君達は…?」

「それは、私たちがあなたに聞きたいですが…敵では無いんですよね?なら、今はお役目を果たすのが先です。あれを倒さなければ世界は…!」

 

どうやら彼女たちはあれと戦う存在らしい、こんな幼い少女が戦わされるなんて…。

 

「わかった、詳しい話はお互い後でしよう。今はあれを共に倒そう。」

「お願いします。しかし、どう戦えば…」

「鷲尾さんの攻撃は防がれちゃうし、あたしも近づき切れないし、園子は…うん。」

 

少女達は手詰まりか…?なら少し厳しそうだがここは俺一人で…

 

「ぴっかーんと閃いた!」

 

突然そう言い出したのはクリーム色の髪をした少女…乃木と呼ばれていた少女だった、不思議な髪型をしているようだが、その髪はどうなっているんだろうか?

 

「あのね〜、ごにょごにょ」

 

乃木は3人に耳打ちをする。

…する必要はあるのだろうか?

 

「…なるほどな」

「…それなら、行けるかもしれない!」

「ええ、今度こそあいつを止めましょう!」

 

 

───────────────────────

 

 

「やぁっ!」

 

弓の少女…鷲尾須美がバーテックスに矢を放つ!

するとバーテックスは泡のようなものを飛ばして反撃してくる。

 

「気がついた!こっちに来るぞ!」

「この槍は盾にもなるんよ〜、展開っ!」

 

乃木園子が槍の形状を変化させ傘の様な、巨大な盾を形成する。

 

「おぉー、園子便利ー!」

「このまま前進!」

 

乃木の考えはこうだ、自身の盾で攻撃を防ぎ、鷲尾の弓で牽制しつつ三ノ輪を攻撃の届く距離まで近づかせ一気に勝負を決める。

口にすると単純なようだが、実際は全員の高度な連携が求められる。

 

「大きいの、来ます!」

 

バーテックスの水のビームによる攻撃だ、4人で槍の盾を抑えるが前進は困難、これは直接的なダメージは防げても如何せん勢いが凄まじ過ぎて盾ごと吹き飛ばされる恐れがあった、しかし。

 

「仮面の人、お願いします!」

「任せろ!」

 

俺は最背後にまわり左腕のロケットを起動する。

 

「しっかり掴まってろよ!いっけえええええ!」

 

ロケットの噴射はバーテックスの水柱を押し退け、俺達は懐に潜り込むことに成功する。

 

「今!」

「うおおおおっ!」

 

そこで斧の少女、三ノ輪銀が飛び出し斬り掛かる!

 

「行かせるかぁぁぁ!」

 

怒涛の連撃!バーテックスを凄まじい速さで切り刻む。

バーテックスは反撃もままならず粉々に破壊される

 

「どうだっ!」

 

 

 

静寂

 

 

 

そして、その時だった…樹海が光輝き、空からは桜の花が舞い散り始める。

 

「なんだ、これ…」

「これって…」

「鎮火の儀…」

 

花弁が舞い散る。

それは、とても幻想的で美しい光景だった。

 

「バーテックスが、消えてる…?」

 

いつの間にかバーテックスは姿を消していた。

あの巨大な物体が一瞬にして…

 

「あの…あなたは一体…?」

 

鷲尾須美が不安そうな表情でこちらを見ている。

まぁ仕方がないか、彼女からしたら不審者を通り越して敵認定されても可笑しくない存在だ…さて、どう答えたものか。

 

「…俺は、仮面ライダービルド。造る、形成するって意味のビルドだ。正義の味方…みたいなものさ、以後お見知りおきを」

「仮面…ライダー…」

 

ゴゴゴゴゴ…

 

突然、地鳴りのような音が響き初め、辺りに花弁のような光が吹き荒れる。

 

「今回はここまでみたいだ、君たちの連携なかなか良かったよ…またね」

「は、はい、助けて下さって、ありがとうございました」

 

律儀に頭を下げる鷲尾須美、それを見届けると同時に視界が光に包まれた。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「…ぇ、…ぇって…、ねぇってば!」

「はっ、ここは…!?」

 

気がつくと俺は元の教室の中、目の前には結城友奈がいた。

 

「大丈夫?さっきから呼んでも反応が無かったけど…」

「あ、あぁ、結城か…大丈夫だ、うん。問題ない。少しぼーっとしてただけだ」

「ならいいんだけど」

 

元の教室に戻ってこれるのは便利だ。

しかし、戦場がだいぶ遠いとうのは問題だな…結局ラビットタンクに変身する暇もなかったし…。

 

「はぁ…これから大変だ…」

「大丈夫、きっと楽しい事が待ってるよ!」

 

あぁ、結城友奈。お前は少し俺には眩しすぎるぜ…

そんなことを考えながら、俺は朝のホームルームが始まるまで結城友奈と話をして時間を潰すのであった。

 

 

〈三上戦兎side out〉

 

───────────────────────

 

〈鷲尾須美side〉

 

「お、戻ったみたいだなー、ってげっ、ここ外だし、上履きのまんまじゃん!」

「学校に戻る訳じゃないんだね〜」

 

私達はお役目を果たし、樹海から戻ってきた…しかし、辛勝だった、それこそ彼。仮面ライダービルドが来なければより大きな怪我を負っていたかもしれない…最悪の場合…

 

「鷲尾さん〜?」

「仮面ライダービルド…彼は一体、何者なの…?」

 

乃木さんが話しかけてくれていることにも気付かず、ただ1人、思考の海へと沈んでしまった。

勇者である私ですら聞かされていない存在…分からない。

考えても答えは出ないと分かっていても、私は考えずにはいられなかった…

 

 

〈鷲尾須美side out〉

 




疲れたし、眠いし、寝るし。_(-ω-_)⌒)_


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六話

昨日はお休みして申し訳ないです。活動報告の方にも書いたので知ってる人もいると思いますが...色々あったんだよ、色々..._(-ω-_)⌒)_


──観音寺市、それが俺が住む街らしい。香川県の西端に位置する街で農業や水産業が盛んな穏やかな街だ、事件らしい事件はここ数年ほとんど0に近く神世紀290年版住みたい街ランキングでもそこそこ上位に位置したらしい。しかし、しかしだ…

 

「イネスが、無い」

「あ、ネクサスバリュならあるよ」

「違う、ネクサスバリュとイネスでは雲泥の差なんだ!言っちゃ悪いがあっちはほとんどスーパーじゃないか!」

 

そう、ここ観音寺市には、イネスが無い。前世で散々お世話になったイネス。俺はどうしようもなくイネスが好きなのだ。

 

「うーん、近場のイネスはほとんど無くなっちゃったし…まだやってるイネスはこの近くだと大橋の方まで行かないとかいかなー」

「大橋にあるんだな?よし、行ってくる」

「ええっ!?遠いよー?」

 

結城友奈が何か言っているが。既に放課後、明日は休み!俺を遮るものなど何も無い!いざ往かんイネス!今の俺に不可能はない!

 

 

───────────────────────

 

 

 

「…と思ってた時期が俺にもありました。」

 

都会の感覚でいたのが間違いだった、電車の本数は少ない、快速電車なんてものは無い。歩いて行くなんてとんでもない、そんなの八○子から夢の国に歩いていくより無謀だ。

 

「ロケットで飛んだ時はすぐだったしそんな遠くないと思ってたがありゃロケットが凄すぎたんだな…さすがビルド」

 

しかし1度行くと決めたものを覆すのは俺の信条に反する。そうしてヘトヘトになりながらもなんとかイネス坂出店にたどり着く。目的はもちろん…玩具コーナーだ。

 

「たどり着いた…が、なんだこれ…」

 

ガ○プラ…ある、プ○キュア…無い、戦隊…ある、そして仮面ライダー…

 

 

無い。

 

 

「嘘だろ…この世界の子供たちは日曜の朝に戦隊の前にいったい何を見ていると言うんだ…」

 

あまりの絶望に俺は膝をつき、涙した。近くにいた親子が「ねえお母さんあの人…」「しっ、見ちゃいけません」みたいなやり取りをしているがそんなこと気にもならないくらい俺は絶望していた。

 

「完全に無駄足だった訳だ…ハハハ…」

 

俺は悲惨な現実に絶望しながら立ち上がる。

 

「…あれは」

 

精神と肉体の疲れからだろうか、ふと近くを通りかかったカップルが食べていたジェラートがとても美味しそうに見えた。

 

「あれ食べて大人しく帰ろ…」

 

俺はフードコートに向かって歩き出す、きっといい事あるさと信じて…

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

「さてさて、何食おうかねぇ…」

 

フードコートに来た、おそらくこの店で買ったのだろう。女性店員がニコニコと俺の注文を待っている。

 

「んー、ここは無難に苺ジェラートに…」

「ここのお店はしょうゆ豆ジェラートが絶品だよ」

 

突然、背後から話しかけられる。振り向くとそこにいたのはなんと、先日の斧の少女。確か名前は…三ノ輪銀。しかしなんという偶然、たまたま俺が来た日に偶然居合わせるとは…と、とにかく動揺して墓穴掘るわけにはいかない。

 

「し、しょうゆ豆ジェラート…ってチャレンジ精神旺盛すぎるだろ…」

「何を!美味いんだぞしょうゆ豆!」

「ミノさん布教してる〜」

「三ノ輪さん、あまり人に迷惑をかけてはダメよ」

 

三ノ輪銀の後から更に二人の少女…鷲尾須美と乃木園子が現れる。祝勝会でも上げに来たのだろうか…フードコートに?

 

「えっと、君達は…?」

「鷲尾須美です」「乃木園子だよ〜」「三ノ輪銀、驚かせてごめんね」

 

俺がビルドだ…とは言えないな。今日はオフみたいだしあまり混乱させるのも良くないだろう。

 

「俺は三上戦兎。数字の三に上下の上、戦車の戦に兎と書いて三上戦兎。以後お見知りおきを」

「う〜ん、じゃあミカとかどうかな〜!」

 

乃木園子が目をキラキラさせながら提案してくる。が...俺は鉄華団に入った覚えはないし阿頼耶識の手術も受けてない。

 

「そのアダ名は不味い、と言うか普通に戦兎と読んでほしいのだが...」

「ん〜、じゃあミカミーは〜?」

 

こいつ、何事も無かったかのように…まぁマイペース過ぎる子なのだろう…何より純粋なキラキラした瞳が眩しい。やめろ、そんな目で俺を見るんじゃない

 

「…まぁ、それなら」

「わ〜い、よろしくねミカミー」

 

すっごい嬉しそうな笑顔…俺は困ったように笑った

 

「もう…2人がご迷惑をお掛けしてすみません、三上さん」

「いや、そんな気にしなくても。それにほら、多分年同じくらいだし敬語じゃなくてもいいと思うよ?」

「いえ、そいうわけにも…」

 

申し訳なさそうに誤ってきたのは鷲尾須美、おそらく二人のストッパー役なのだろう。気が回るだけに結構苦労してそうだ…。

 

「という訳で、しょうゆ豆ジェラート買おう!しょうゆ豆ジェラート!」

「何がという訳だ。ジェラートは買うがしょうゆ豆味は買わないぞ俺は」

「えー、ケチぃ」

「そんなこと言ったって、俺は苺味買うぞ」

 

この少女はしょうゆ豆ジェラートを信仰でもしているだろうか...おかしい、この世界の人間は全員神樹様を信仰しているのではないのか?

 

「あ、良ければミカミーも一緒に食べようよ〜」

「お、園子ナイスアイデア!みんなで食べた方が美味しいよ!」

「え、いや、あの…」

 

祝勝会なのでは無いのか、三ノ輪と乃木よ。部外者混ぜちゃダメだろ…鷲尾さんも困ってるじゃないか。

 

「はぁ…しょうがないわね。三上さんも良ければ一緒にどうぞ」

 

そこで折れちゃうのか鷲尾さん…まぁ別に断る理由も無いが。

 

「じゃあ、せっかくだから」

 

こうして意図せずして彼女達の祝勝会はただのお友達会に早変わりするのだった。




んー、こんな感じでよかったのだろうか...?感想とか、文句とか、誤字報告とかお待ちしてます_(-ω-_)⌒)_


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七話

なんとなくノリで挿絵描いてみました、ヘタですが、良ければどうぞ..._(-ω-_)⌒)_


「ん〜!やっぱりしょうゆ豆ジェラート!最っ高だ!」

「ほうじ茶&カルピン味大正解〜」

「ほろ苦抹茶味の織り成す味の調和が絶妙だわ」

「苺味美味い…なんだろう、俺が間違っているんだろうか?」

 

4人で絶品ジェラートに舌鼓を打つ。美味いと思うんだけどなぁ苺…

 

「わっしーの一口ちょーだい〜」

「もう…しょうがないわね」

 

乃木が鷲尾にジェラートを強請ると二人はナチュラルにあーんを成し遂げる。最近のJSは凄いなぁ…

 

「初めての共同作業だね〜」

「えぇっ!?」

 

鷲尾が顔を真っ赤にする。…最近のJSは(ry

 

「んん、変な事言わないでよ全くもう…」

「え〜?」

「おやおやぁ、その割には随分と嬉しそうじゃあ無いですか奥さん〜?」

「も、もう、三ノ輪さんってば!」

 

最近n(ry

 

「そ、そう言えば、三上さんは何処にお住まいなんですか?神樹館小学校の生徒では無いですよね?」

「そうだね〜、見たことないし〜」

 

鷲尾は少し露骨だが話題を逸らすために俺に話を振ってきた。

 

「あぁ、実は買いたいものがあってな。観音寺市から電車乗り継いで来た。あっちの方はイネスが無くてな」

「そんな遠いところから…それで。買いたいものは買えましたか?」

「それが無くってなぁ…せめて甘いものでも食おうと思ってジェラート買いに来た次第だ…」

「おおう…それで、戦兎の買いたいものって何だったの?」

 

三ノ輪が訊ねてくる。ちょうどいい、バレないように聞いてみるか…

 

「三ノ輪、日曜日の朝、最近の子供たちって何を見てるんだ?」

「日曜の朝?うーん、うちの弟は確か戦隊物見てたかな?あと、あたしの事は銀でいいよ。三ノ輪ってなんか余所余所しいし」

「じゃあ銀、戦隊物の前、同じチャンネルでなにか番組やってたりしないか?」

「戦隊物の前?うーん、いや、特に何もやってなかったと思うなぁ。それが何か?」

「…そうか、いや、何でもない。興味本位だ、気にしないでくれ」

 

3人はキョトンとしているが、これでわかった。この世界に仮面ライダーは無いらしい。俺は少し感傷に浸りながら、溶けかけの残り少ない苺ジェラートを食べきってしまう。

 

「じゃあそろそろ帰るわ。帰りの電車なくなっても困るし」

「あ、なら連絡先だけ交換しよ、友達なんだしさ」

 

ふむ、それくらいなら問題ないか。しかし友達か…この世界に来て初めての友達だな。結城友奈?あれはお隣さんであって友達では無い。無いったら無い。

そしての俺のビルドフォンに、新たに3人分の連絡先が追加された。

 

「じゃあ今度こそ帰るわ、また遊ぼうぜ」

「三上さんも、帰りは気をつけて」

「戦兎、今度はもっとゆっくり話そうよ」

「ミカミー気を付けてね〜」

 

こうして俺たち4人の最初の出会いは終わりを告げるのであった。

 

 

 

───────────────────────

 

〈鷲尾須美side〉

 

「戦兎、面白い人だったなあ」

「もう、せっかくの祝勝会だったのに…まぁ私も異性の友達なんて初めてだから良い経験が出来たわ」

「ミカミーともっと話したかったな〜」

 

三上戦兎、不思議な魅力を持った少年だと思った。彼との出会いはこれから先私達3人にもきっと良い影響を与えてくれる事だろう。

 

「ん〜、でもミカミー。不思議と初対面って感じしなかったな〜、どこかで会ったことあるような気がするんよ〜?」

「まっさかー、だって観音寺市だよ?いくら何でも遠いって」

「それはそうなんだけど〜、う〜ん?」

 

乃木さんが首を傾げているが、彼女は箱入りのお嬢様。下手したら神樹館の学区からすら出た事が無いと思われる。彼との接点等あるはずもない。

 

「とにかく、彼のためにも世界が滅ぶのを阻止するために。私達は精一杯お役目を果たしましょう」

「うんうん、戦兎にしょうゆ豆ジェラート美味いって言わせるまであたし達は負けられない!」

「うん、私も頑張るよ〜」

 

私達3人は少し遠くの友達を思い浮かべながら決意を新たにしたのだった。

 

〈鷲尾須美side out〉

 

 

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次の日の放課後

「そう言えば戦兎くん、連絡先交換してなかったよね。ほら、これ私の連絡先だよ!」

「え?」

「友達なんだからとーぜんだよ、やってあげるね...これでよしっと。さ、帰ろ」

「あっ、はい」

結城友奈からは、逃げられない。




実はこの小説、プロットも何もありません、本当に大まかな流れしか決めてなく、仮面ライダー並に行き当たりばったりでやってます故、フラグが回収されない可能性もあります。こんな所が気になる、このフラグ気になる、みたいなのがあればコメントにて運営様にバレないようにコソッと書いてみてください。そしたらなるべく回収します(露骨なコメ稼ぎ)。感想、評価、待ってまーす_(-ω-_)⌒)_


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八話

大幅な追記があったため消して投稿し直しました。ご迷惑をおかけしました。m(_ _)m


〈鷲尾須美side〉

 

私達が人類を守る勇者として初めてのお役目を果たしてから半月後、二体目の敵がやって来た。

 

「わ〜っ、飛ばされるよぉ〜!」

「踏ん張れ園子!くっ、これじゃ身動きが取れない…!」

 

今度の敵は天秤の様な姿をしていた。そいつは私達を認識すると凄まじい速度で回転して風を起こし。私達を吹き飛ばそうとしていた。

 

「あのぐるぐる、上から攻撃すると弱そうだけど…!」

「(なんとかしなきゃ)なら、私が!」

「あっ、須美!」

 

私は二人から離れ吹き飛ばされながらも弓を構えてバーテックスに狙いを定める。

 

「南無八幡大菩薩!」

 

今の自分に出来る全力の一撃を放つ!

…しかし、矢は届かず。バーテックスに辿り着く前に勢いを失い、風に吹き飛ばされてしまう。

 

「そんなっ…」

 

[Ready!Go!]

[ボルテックフィニッシュ!]

 

「はぁぁっ!」

 

聞き覚えのある機械音声と共にバーテックスにキックが炸裂し、バーテックスの動きが鈍る。

 

「くぅー硬いなあ。それにダメージもほとんどなしとはなぁ…」

「ビルドさん…!」

 

彼、"仮面ライダービルド"はバーテックスを踏み台にして跳び、空中で私を抱き抱えると少し離れた場所に着地した。

 

「ギリギリ間に合って良かったよ。鷲尾さん、だったよね?ここで少し待っていてくれ。」

「…はい」

「よし…乃木さん「わ〜、飛んでいく〜」…は安全な着地に専念しろ。三ノ輪さん、行くぞ!」

「了解!あと銀でいいよ!」

「「うおおおお!」」

 

こうして2度目のお役目は辛勝という形で終わりを告げた。

 

 

───────────────────────

 

 

 

「全くゴリ押しにも程があるでしょう」

 

私達は、大赦から派遣され、唯一私達勇者のお役目の内容を知っている教師の安芸先生との反省会に望んでいた。安芸先生の端末は特別仕様で勇者達の戦いを神樹様の力で見ることが出来ると言う。

 

「こんな戦い方じゃああなた達の命がいくつあっても足りないわ、お役目は成功して現実への被害も軽微なもので済んだのは良くやってくれたけども…」

「それは、三ノ輪さんとビルドのお陰です…」

「…仮面ライダービルドと呼ばれる存在に関しては私達大赦の方で何かしらの対策を立てるわ。それより、今あなた達が気にしなければならないのはあなた達の弱点。つまり連携力と練度が不足している事よ」

 

確かに思い返してみれば私達3人はバラバラに攻撃していた。安芸先生は本当に私達をよく見ている。

 

「まず3人の中で指揮を執る隊長を決めましょう」

 

隊長…きっと私だわ

 

「乃木さん、隊長を頼めるかしら」

「えっ、私ですか?」

 

…そうか、乃木家は大赦の中で大きな力を占めている。こういう時もリーダーに選ばれるべき家柄なんだ。でも、実際は私がまとめないと。うん、頑張ろう!

少し疑問に思ったが、そう考えを巡らせ、自分を納得させる。

 

「私も乃木さんが隊長で賛成よ」

「頑張れよ、園子」

「え〜」

「…さて、神託によると次の襲来までの期間は割とあるみたい、だから3人の連携を深める為に、合宿を行おうと思います」

「「「合宿?」」」

 

こうして私達のリーダーと強化合宿の実施が決定した。

 

 

〈鷲尾須美side out〉

 

───────────────────────

 

 

 

〈安芸side〉

 

「…報告は以上です」

『ご苦労、しかし"仮面ライダー"か…随分とふざけた物が出てきたものだ』

「あれは勇者達を助けています新しい戦力として迎え入れるという手も…」

『樹海は勇者達のための神聖な領域だ、恐らくあれにはあまり良い審判は下らないと思っておいた方が良い』

「…わかりました、失礼します」

 

通話を切り、動画に映る、彼女達と同じくらいの背丈の青と赤の仮面の人に目をやる。

 

「仮面ライダー、か…」

 

 

 

〈安芸side out〉

 

───────────────────────

 

 

 

〈三上戦兎side〉

 

──この間小学校の場所がわからなかった時、最大のピンチを迎えたと言ったな。

 

「あれは嘘だ」

「どうしたの?居心地悪い」

「いや、大丈夫だ。何でもないぞ結城、うん…」

 

俺は…結城邸の、それも彼女の部屋に来ていた。いや、その実態は連行されたに近いのだが。とにかく大ピンチだった。

何故って?まず何をしたらいいのかわからん、女の子の部屋なんて来たこともないし。それに花柄や兎柄の可愛らしいものに溢れるこの部屋、俺にとって素晴らしく居心地が悪い!

そこの愛らしい人形よ、そんなつぶらな瞳をこっちに向けないでくれ!

 

「と、ところで結城、なぜ俺を部屋に?」

「友奈でいいよ。なんだか戦兎くん困ってそうだったから、お菓子パーティーで元気になって欲しいなーって」

 

なんてことだ…いい子だ、いい子過ぎる。

…しかし、確かに俺は悩みがあった。

それはバーテックスに対する俺の力不足だ。

確かに強化アイテムはある、しかし、今の俺に使いこなせるのだろうか…そんな不安から手を出せずにいた。

 

…にしても、この少女はなんて人の感情の機敏を読み取るのが上手いのだろう。ニュー〇イプじゃないよな?

 

「なんで困ってるのかはわかんないけど…きっと頑張ってるからだと思うから、何かしてあげたいなーって思ったんだ」

「結城…あぁ、ありがとな。お陰で覚悟決まったわ」

「良かったー、じゃあ食べよ食べよ!クッキーは手作りで、他にもチョコとか色々用意したんだよ!」

 

結城から受け取ったクッキーを一つ、口に放り込む。

 

「しょっぱ!おい友奈、お前塩と砂糖入れ間違えただろ!」

「えっ、嘘っ…それに、いま友奈って…?」

「っ…お前の聞き間違いだ、聞き間違い!ほら結城、もう一個クッキー寄越せ!」

「失敗作を上げるのはやだよ!?あと友奈って呼んでよー!」

「嫌だ!」

 

俺は結城からクッキーを奪い取り口に運ぶ。やっぱりしょっぱいなぁ...

そうして俺たち二人の時間はグダグダと過ぎていった。

 

 

 

〈三上戦兎side out〉




不穏な空気醸し出せたかなぁ...?あと関係ないけど絵が上手くなりたい...練習しなきゃ..._(-ω-_)⌒)_


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九話

ミノさん、どうするか悩んでますねぇ...


〈鷲尾須美side〉

 

「…遅い、三ノ輪さん遅い!」

 

合宿当日、私は合宿先に向かうバスの中で待機していた。しかし、集合時間から既に10分が経過、乃木さんは待ちくたびれて、私に寄りかかって寝てしまっている。

 

「すみませーん、遅れましたー!」

「遅い!あれだけ張り切っていたのに10分遅刻よ、どういう事かしら!」

「んー色々あって…いや悪いのは自分だけど、とにかくごめんよ、須美ー」

 

ようやく三ノ輪さんが到着する、悪いとは思っているのだろうけれど改善の色が見られないわ。これは少しお説教ね。

 

「この際だから注意させて貰うけど、みのわさんは普段の生活が少しだらしないと思うわ。勇者として選ばれた自覚を…「あれー…お母さんここどこ〜?」…」

 

ようやく目を覚ました乃木さんはまだ寝惚けているらしい...やっぱり私がしっかりしないと…

 

私の心境等いざ知らず、二人はトランプで大はしゃぎし。バスはゆっくりと進み始めた

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

そして数時間、私達は旅館に荷物を置き、隣接している浜辺に勇者の装束を纏って集合していた。

 

「お役目が本格的に始まった事により、大赦は全面的に貴方達勇者をバックアップします」

 

浜辺にはバレーボールマシンが至る所に並べられ、その先の少し高い位置にある道路にはバスが1台止まっている。

 

「この訓練のルールはシンプル、あのバスに三ノ輪さんを無事に到着させること。マシンは大赦によって改造されているためかなりの勢いがありますから注意しなさい」

「「「はいっ!」」」

 

乃木さんは槍を盾に変化させて構え、三ノ輪さんは斧を取り出し、構える。私も弓を取り出し2人の突撃を援護する構えだ。

 

「では、スタート!」

「いっくよ〜」

「上手く守ってくれよー?」

 

2人が走り出すと同時にマシンからボールが射出される。乃木さんの盾で正面からのボールは防げるが横からのボールが2人に迫る。

 

「やらせない!」

 

私は矢を放ち、ボールを叩き落としてゆく。しかし…

 

「あっ…三ノ輪さん乃木さん避けて!」

「えっ、ぐへっ!」

「きゃあぁぁっ!」

 

私の矢が1つのボールを打ち損じてしまい、乃木さんに直撃する。すると乃木さんのバランスが崩れ正面のボールを防ぎきれなくなり三ノ輪さんの顔に直撃する。

 

「いてて…」

「ごめんなさい三ノ輪さん!」

「アウト!はいもう1回!ゴール出来るまでやるわよ!」

 

しかし、この日は三ノ輪さんをバスまでたどり着かせることは叶わなかった…。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

安芸先生曰く、「この合宿中は三人一緒に行動すること、1+1+1を3ではなく10にするのよ」との事で、三人は同じ部屋で寝食を共にする事となった。

そして時間は夜、布団を敷き終えて、あとは寝るだけの状態だ。

 

「いやー、想像以上にキツいなぁ。ご飯はめっちゃ美味しいかったから良いけどさ」

「明日はもっと頑張るよ〜」

「そうね、ところで乃木さん、その格好は…?」

「鳥さーん!私焼き鳥すきなんよ〜」

 

焼き鳥って...相変わらず謎だらけね…

 

「さてさて、布団の中、合宿で女の子が集まった時夜やることと言えば…」

「ダメよ夜更かしなんて!言うこと聞かない子は…夜中こわーいお化けが迎えに来るわよ〜」

 

私は備え付けのライトを下から照らしお化けのポーズをする。

 

「そ、そんなホラーな話はやめてさ!ほら。好きな人の言い合いっことかしようよ!」

「す、好きな人って。そもそも異性との交流なんでほとんど…」

 

そう言いかけて先日の少年の顔が思い浮かぶ、同い年にしては大人しく、とても話しやすい印象があった。最近も顔は合わせていないが交流のある少年…。嫌いではないはず…しかしこれが恋心なのかはまだ分からない。

 

「わっしーとミノさんミカミーの事考えてる〜」

「なっ、ち、ちげーし!私は弟の事考えてたし!」

 

三ノ輪さんの顔を見ると耳まで真っ赤にしている、おそらく私同様図星だったのだろう…

 

「ま、まぁそりゃ戦兎は友達だしさ…好きか嫌いかで聞かれたら好きだけど…」

「およっ?ミノさんまさか本当にミカミーの事が…」

「だぁーっ!そ、そういう園子はどうなんだよ!園子こそ戦兎のこと好きなんじゃ無いのか?」

 

自分がそっち方面でからかわれるのは苦手らしく、話題を無理やり園子に向ける。三ノ輪さん、それじゃ肯定してるのと変わらないわ…

 

「私〜?私は好きな人いるよ〜」

「ほほう、して、その人物とは!?」

「わっしーとミノさん、愛してるぜ〜」

 

乃木さんは、そんな恥ずかしいことを真顔で言い放つ。

 

「おおぅ…流石にそういう風に言うのは照れちゃうなぁ〜」

「もぅ、乃木さんったら!」

「えへへ〜」

 

ストレートに好きと伝えられた事など今まで無かったもの、多分今の私も顔が真っ赤になっている…

 

「さ、さぁ、もう寝ましょ!明日も訓練は早いわよ!」

「そ、そうだなー目覚ましセットしとかないと…」

「うん、おやすみ〜」

 

部屋の明かりを消して私は布団を被った。明日のためにもしっかり寝なきゃ…

 

 

〈鷲尾須美side out〉

 

───────────────────────

 

 

 

〈結城友奈side〉

 

"私は結城友奈、小学六年生!最近、お隣さんの戦兎くんとお友達になりました。

 

戦兎くんは凄い人でテストの成績はいつも満点、顔もかっこよくて大人っぽいので戦兎くんを好きな女の子がいっぱいいます!

でも、そんな戦兎くんには実は私しか知らない隠し事があります。

それは、実は戦兎くんはマジシャンで、初めてあった時もすまほをポイっ!てしただけでデデーン!ってなってバイクがじゃーん!ってなりました!

 

他にも私の部屋の窓から戦兎くんの部屋が見えるのですが、なんと、戦兎くんはピカー!って光ってシャキーン!ってなってイェーイ!って、よくマジックの練習をしています。

 

でも戦兎くんは私のことを友奈って呼んでくれません。少し寂しいですがいつか友奈って呼んで貰うぞー!おー!"

 

[ピーンポーン]

 

「あ、戦兎くんが来たみたい、今日の日記はここまで!」

 

私はパタパタと階段を降り外で待っているであろう戦兎くんを迎えに行った。

 

 

〈結城友奈side out〉

 




見られてるぞ戦兎くん...カーテンは閉めような戦兎くん..._(-ω-_)⌒)_
感想とかお待ちしております。

追記
三点リーダを「...」から「…」に変更しました!


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十話

遅くなって本当にごめんなさい。
どうぞ読んでくださいお願いします何でもはしません。


〈鷲尾須美side〉

 

──私たち3人の強化合宿も佳境を迎えていた。

訓練は一段と厳しくなり、しかし、自分達も成長を実感出来る様になっていた。

 

「行くよ二人共!」

「うん、頑張るよ〜」

「今度こそ、成功させる…」

「...では、スタート!」

 

先生の合図と同時にバレーボールが高速で射出される。

乃木さんの防御と三ノ輪さんの迎撃、そして私が二人が捌きやすい様危険なボールから狙撃していく。

大丈夫、上手く機能している。目標のバスまでもう少し。

 

「三ノ輪さん、今!」

「任せろっ!」

 

目前まで迫った時、私の掛け声で三ノ輪さんが大きく跳躍する。

 

「おりゃああああ!」

 

そして遂に、三ノ輪さんがバスに辿り着きその斧で真っ二つにした!

 

「「「やったあ!」」」

「な、何も壊さなくても…」

 

あまりの嬉しさ故か乃木さんが抱きついて来るが、今は嬉しさが勝り気にならない。

三ノ輪さんは破壊したバスの上で私たちに向かって大きく手を振っている。

 

「はぁ…合格よ、これにて強化合宿のお役目を果たしたしたものとみなすわ。以降も訓練は怠らないように。」

「「「はい!」」」

「よろしい、帰りは明日だから今日は休んでしっかりと英気を養う事。いいわね?」

「「「はい、ありがとうございました!」」」

 

こうして私達の強化合宿は終わりを告げたのだった。

 

 

───────────────────────

 

 

 

カポーン

 

その日の夜、私達は最後の温泉を楽しんでいた。

 

「ん〜、何度入ってもいい湯だね〜」

「あったまるぅ〜」

「お風呂という文化を生み出した御先祖様方に頭が下がる思いだわ」

 

顔に当たる風が少し冷たく、しかし暖かい温泉が全身を温め。言葉では言い表せ無いほど心地良い。

 

「いや〜にしてもさっきの連携は完璧だったな!特に最後の、あたしがこうずばーん!って決めた所!いやぁ〜あたしも成長したねぇ〜」

「そう言えばなんだか私更に筋肉付いてきたかも〜?」

 

乃木さんが自身の二の腕をにぎにぎと触っているが、欠片も固くなさそうね…

 

「いっひっひ、そう言えば、鷲尾さん家の須美さんのお胸はまーた大きくなったんではなかろうか〜?」

 

三ノ輪さんが手をわきわきさせながらにじり寄ってくる

 

「ちょ、ちょっと三ノ輪さん!」

「ええい問答無用!クラス一大きいお胸を拝まなくては!」

「三ノ輪さん、鷲尾さん、温泉で騒ぎすぎ」

 

振り向くとそこには安芸先生が仁王立ちしていた。

…私のより遥かに大きい。

 

「いやー女の身体って凄いな…服着てるとあんまりそういうのわからないんだけど」

「例えるなら…戦艦長門…」

「…?何にせよ、静かに入りなさい。乃木さんだって大人しくしていますよ」

「すぴー…」

 

…乃木さんを起こしてそろそろ出る事にしましょうか。

 

 

〈鷲尾須美side out〉

 

───────────────────────

 

 

 

〈三上戦兎side〉

 

友奈の塩クッキーから数日後。俺は自室で強化アイテムを引っ張り出していた。

 

「フルフル、ハザード、スパークリング…クローズ、マグマ、ジーニアス…エボルドライバーやトランスチームガン、スクラッシュドライバーもある。さて、どうすっかなぁ」

 

まずトランスチームガンは除外だ。あれは成長が見込めない上に今の俺が使ってもビルドよりいい結果になるとは思い難い。どこかで使う機会はあるのだろうか…?

スクラッシュドライバーとエボルドライバーは…危険すぎるな。段階踏んでいかないと最初期の万丈みたいな羽目になりそうだ。

 

「とりあえず試すのはフルフルだな、ラビットラビット好きだし。ハザード単体で使うなんてとんでもない」

 

俺はビルドドライバーを腰に巻き、ハザードトリガーとフルフルラビットタンクボトルを手に持つ

 

[マックスハザードオン!]

 

「さあ、実験を始めようか」

 

フルフルラビットタンクボトルを振り、蓋を正面に合わせる

 

[ラビット!]

 

そして半分に折りたたみベルトに刺す。

 

[ラビット&ラビット!]

 

しかし、その瞬間。俺の全身に凄まじい電流が走る!

 

「ぐわああぁぁぁぁっ!」

 

必死の思いでフルフルラビットタンクボトルをベルトから引き抜く、すると電流は収まり、俺はその場に倒れ込む。

 

「はぁ…はぁ…くそっ、フルフルでもダメか…」

 

フルフルラビットタンクボトルはハザードトリガーを制御するためのもの、それすら使えないという事はまだハザードレベルが低いのだろう。もっと色んなベストマッチを試さなくては…

 

ふと時間が気になり時計を見る。

 

「…あれ、時計止まってるな。なんだ電池切れかなにか…ん?」

 

視界の端が光る、とてもデジャブだ。窓の外を見ると壁から虹色の光が迫ってきている。

 

「…スパークリング試したかったんだけどなぁ…まぁいいか」

 

俺はオレンジと灰色のボトルを振り、腰に巻いたままのビルドドライバーに差し込む。

 

[タカ!ガトリング!ベストマッチ!]

[Are You Ready?]

 

「さぁて、いっちょやりますか!変身!」

 

[天空の暴れん坊!ホークガトリング!イェーイ!]

 

こうしてビルドに変身した俺は、樹海化の光に飲み込まれた。

 

〈三上戦兎side out〉




ボクの勝手なイメージでビルドだけなら

ジーニアス>ハザード>ラビラビタンタン>スパークリング>ベストマッチ>トライアル

と言う力関係となっております。
しかし、変身するだけなら要求されるハザードレベルの高さは

ジーニアス>ラビラビタンタン>スパークリング>ハザード>ベストマッチ>トライアル

となっております。
ハザードは楽だし強いけど暴走するよーと言う諸刃の剣なのでご利用は計画的に…_(-ω-_)⌒)_


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十一話

あ、言い忘れてました、今の戦兎くんと勇者達の関係は友達でしかないのです、お互いに恋愛感情とかは「まだ」無いです。勇者達は男友達が皆無なので意識しやすくはなってますが…
それでは今回はいよいよカプリコーン戦です、行ってみましょう。_(-ω-_)⌒)_


〈鷲尾須美side〉

 

──合宿から数日後、三体目のバーテックスが襲来していた。

私達は勇者に変身し、行く手を塞ぐように立ちはだかる。

 

「おー、なんか今回のはビジュアル系のルックスしてるなぁ」

「三ノ輪さん、油断は禁物よ」

「合宿の成果を見せる時だね〜、頑張るよ〜」

 

「おっ、今回は少し早めに来れたみたいだな、流石タカボトル」

「あ、ビルドさん…」

 

仮面ライダービルドが舞い降りる。今度はオレンジと灰色で背中に翼が生えている。毎回見た目が違うのは何故なのだろう…?

 

「よっし、全員揃ったし。サクッとやっちゃおう!」

「お、なんかやる気だね。俺も最初からクライマックスなんてね」

 

三ノ輪さんが二斧を、ビルドが銃のようなものを、乃木さんが盾状に展開した槍を、私が弓を構える。

先手必勝とばかりに、私が矢を番え、バーテックスに狙いを定める。

しかし…

 

ドンッ!

 

「じ、地震!?」

「違う、これは…あいつの攻撃だ!」

「きゃあっ!」

 

バーテックスは四本の脚を樹海に叩きつけ、大きな揺れを起こす。それによりまともに立っているのも難しくなり、私の狙いもブレてしまう。

 

「くっ、今度こそ…」

 

揺れに耐えながら狙いを定め、矢を放つ…が駄目。矢はあらぬ方角に飛んでゆく。

その時、誰かに肩を掴まれた。

 

「落ち着け須美、闇雲にやるんじゃなくて、みんなで協力してやろう」

「今はビルドさんが牽制してくれてるから、慌てなくて大丈夫だよ〜」

「三ノ輪さん…乃木さん…」

 

私は、焦っていたのだろう。

最初の戦いも、二度目の戦いも活躍出来ずに終わってしまった。むしろ足で纏いでしか無かったのでは?と。

私一人じゃ勝てるはずないそれは他の二人だって一緒だろう。それを二人はちゃんと理解し行動している。

…ビルドさんはもしかしたら一人で倒してしまうかもしれないが、そこは置いておく。

 

「ええ、私達で、皆でお役目を果たしましょう!」

「おう!ビルドさんばっかりに美味しいとこ持ってかれてたまらんでしょ!」

「私達勇者の力、見せつけるんよ〜」

 

私達は手を取り合い、敵に向き直る。

 

「反撃開始よ!」

 

私達三人は同時に駆け出した。

 

 

 

〈鷲尾須美side out〉

 

───────────────────────

 

 

 

〈三上戦兎side〉

 

ホークガトリンガー、拳銃程度のサイズにも関わらずその名の通りガトリングガンと同程度の弾をばら撒けるという桐生戦兎の発明品の一つ、また、こいつはタカフルボトルと組み合わせると、ベストマッチ効果により威力も上がり、弾そのものが誘導性を持つという文句なしのぶっ壊れ超兵器と化す。

 

「まぁ流石にバーテックスにはそこまでダメージ与えられるもんでもないか…ま、牽制には十分みたいだがな!」

 

バーテックスの頭上をグルグルと周りながらガトリングを放ち続ける、動きが止まってる辺り効いては居るのだろうか?

 

「ビルドさん!」

 

この声は、銀か!

しかし、その声にバーテックスが反応し四脚の一本を銀に向けている。

 

「拙い、銀、防御!」

「えっ、うわっ!?」

「ミノさんっ!」

 

バーテックスは脚の一つを勢い良く伸ばす。なんとか園子の防御が間に合ったようだが、危うく銀が貫かれる所だった…

 

「うおお…超怖いんですけど…」

「ミノさん大丈夫!?」

「へーきへーき、それより、バーテックスは!?」

「それが…」

 

バーテックスはちょっと目を離した隙にとんでもなく空高い場所に移動していた。

タカで近付こうにも脚の牽制で叩き落とされかねない。

 

「こらぁっ!降りて来ーい!」

 

三ノ輪が叫ぶ、しかし、バーテックスは反応を見せず。先へ先へと進んでゆく。

少し、イラッときた。

 

「バカにしてくれちゃって。ビルド力を甘く見るなよ」

 

俺は水色のボトルを取り出して振る。

 

「ビルドさん?何を…」

「なに、大したことじゃない。銀、これから俺が君をあいつの所まで運ぶ。君はあいつを叩き落とす、それだけだ」

 

[ロケット!]

 

そしてガトリングボトルを取り外し水色のボトル…ロケットフルボトルを差し込み、レバーを回す。

 

「ビルドアップ!」

 

左半分の色と形が代わり、タカロケットのトライアルフォームに変身する。

 

「うおっ!?姿が変わった?」

「これがビルドの力だ、行くぞ!」

 

銀を右腕で抱え、左腕のロケットでバーテックスに向かって飛び立つ

 

「うわあああっ、飛んでるうぅぅ!?」

「口閉じてないと舌噛むぞ!」

 

当然バーテックスは脚を伸ばしこちらに攻撃を仕掛けて来る、が、ロケットの速度を維持したままタカの翼で風を受けることで複雑な動きを可能にし、余裕を持って回避する。

 

そして、遂に、バーテックスを目と鼻の先に捉える

 

「頼むぞ、銀!」

「よっし!近付いちゃえばこっちのもん!」

 

銀は俺の肩を踏み台にバーテックスに向かって跳躍する。その間の俺の仕事はバーテックスの意識が銀に向かないようにする事だ。

 

「一発限りの取っておきだ、貰ってけ!」

 

左腕のロケットを射出する。射出したロケットはバーテックスに着弾すると大爆発を起こす。

 

「おりゃああああっ!」

 

銀が遂にバーテックスに到達、目にも止まらぬ連撃でバーテックスを切り刻み、バーテックスはゆっくりと高度が下がりはじめる。

 

そして、下で待ち受けるは鷲尾須美。

 

「届けーーっ!」

 

須美の矢がバーテックスに直撃!バーテックスは体に大穴を開け、遂にその身は地に落ちる。

 

そして、周囲に光が溢れ、鎮火の儀が始まる。

バーテックスはいつもの様に消える、無事儀式は終了したのだろう。

 

「終わっ、た…」

 

その言葉を合図にしたかのように花弁のような光が吹き荒ぶ。俺の役目も一旦終わりだ。

 

そして、視界が光に包まれる。

 

 

 

〈三上戦兎side out〉

 

───────────────────────

 

 

 

〈鷲尾須美side〉

 

私達3人はいつものように瀬戸大橋記念公園に戻ってきていた。

 

「いやぁ、きっつい戦いだったぁ…まさか空飛ぶ事になるとは…」

「私何にも出来なかったよ〜…」

「いやいや、園子が守ってくれなきゃあたしゃ今頃串刺しだから…」

 

二人の会話が耳に入らない、私は自分が何とかしなければと、勝手に責任を感じて空回りしていたのだろう。

乃木さんや三ノ輪さんの方が余程動けていた。

…大馬鹿だ。私はただ、足を引っ張っていただけだった…。

 

涙が零れる。

 

「ど、どうした須美。どこか痛いのか!?」

「違うの…私…ごめんなさい…次からは、初めから息を合わせる…頑張る」

 

涙が溢れて、止まらない。泣いちゃダメなのに…

 

しかし、乃木さんと三ノ輪さんは私の手をそっと握って笑いかけてくれた。

 

「ああ、頑張ろうな」

「三人で一緒に、ね」

「そのっち…銀…」

 

その時、私は初めて二人と本当の友達になれた気がした。

 

 

 

〈鷲尾須美side out〉




結構変わってしまった…。
べ、別にカプリコーンのドォリルキックの表現が難しかったからーとか、そんな理由では無いんだよ?(´・ω・`)


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十二話

ああ、上の人たちにはまだまだ遠く及ばないなあと痛感。それでも今日も投稿するんよ〜
あ、基本ボクは創作活動してる時はアヴェンジャーです、はい。憎しみと悲しみを糧に頑張ります!だから上達しないんだろうなぁ…

本当は今回は日常回にするつもりだったのに気がついたらこーんな感じになってます。おっかしいなぁ〜?_(-ω-_)⌒)_


〈三上戦兎side〉

 

──戦いが終わり、自室に戻ってきた。

実験と戦闘、二つもこなした疲労からそのままベットに倒れ込む。

 

「あー…しんど…」

「大丈夫?」

「いやー、今回ばっかりは厳しいかも…ん?」

 

ふと顔を上げると目の前には心配そうにこちらを見つめる結城友奈。

 

「…鍵は閉めたはずだが?」

「困ったよー」

「どうやって入ってきた」

「え、うーん?窓が開いてたから。こう、ソイヤッ!って」

「花道!?」

 

結城のジェスチャーによると自室の窓から換気のために開けていた俺の部屋の窓に飛び移り侵入してきたらしい。

アクティブだなぁ(思考停止)

 

「まったく…窓から飛ぶのはやめるんだ。危ないからね?」

「はーい」

 

しょんぼりしている結城を見てると…いかん、なにかに目覚めそうだ。いや、しかし、こう…瞳をうるうるさせて若干上目遣いでこちらを見つめる様はなんとも…

 

 

…はっ!?いやいや落ち着け。相手は小学生だぞ…。

 

「…で、何しに来たんだよ」

「あ、そうだった。戦兎くんが突然倒れたのが見えたから心配になって!」

 

視線を窓の外にやる…なるほど。カーテンを閉めてないと結城の部屋から俺の部屋が良く見える。

 

そして俺に、昼間カーテンを閉めると言う習慣は…ない。

 

「…なぁ結城、俺が部屋で何してたかとか見てたのか?」

「えっと、マジックの練習?すごいよね!ピカーっ!てなったと思ったらシャキーン!ってなってるんだもん!」

「おぅふ…」

 

完全にやらかしてた。

という事は樹海化の前に俺がフルフルラビットタンクボトルの実験で倒れたのを見て慌てて文字通り飛んで来たのだろう。

…いや、待てよ?結城の部屋から俺の部屋が見えるという事は俺の部屋からも結城の部屋が見えるという事だよな?つまり結城の日常生活が俺の部屋からのんびり優雅に鑑賞する事が可能という訳か」

「えっ、あっ、ほんとだ!私の部屋見えちゃう!」

 

「えっ?」

 

結城が顔を真っ赤にしてあたふたしている。

ふむ、結城のセリフから察するに途中から声に出してしまっていたのだろう。つまり…

 

「う、うわーん!おじゃましましたぁぁぁ!」

 

結城が泣きながら部屋の窓から自室へジャンプ。窓をピシャリと閉め、カーテンを閉めてしまう。

 

………。

 

「…やらかした…」

 

膝から崩れ落ちる。

 

俺の崇高なる計画が自らのミスで水泡に帰してしまった…い、いやいや、べ、別に結城の生着替えシーンなんて覗こうとしてないしぃ!?

他にも結城が無防備に寝てる所や真剣な表情して勉強してる所とか見れたらなーなんて欠片も思ってませんから!

ただ、結城が危険な目に遭ってないか正義のヒーローとして日々確かめて置かねばと思っただけでだな!

 

 

ガラッ!

 

突然、閉められた結城の部屋の窓が空き、結城が身を乗り出してくる。

 

「言い忘れてた、また明日学校でねー!」

 

パタン

 

 

再び窓は閉められる。

…しっかりカーテン閉めてるな、偉い偉い。

 

「…神樹祀ってるとこ行ったら煩悩も祓ってくれたりしないかな…」

 

結城の笑顔で心が痛い。

俺もしっかりとカーテンを閉め、ベットに倒れ込む。

 

「はぁ…とりあえず寝よう…色々と疲れた…」

 

瞼が重い、意識がだんだん遠のいて行く…

 

 

 

〈三上戦兎side out〉

 

───────────────────────

 

 

 

〈大赦side〉

 

薄暗い部屋。灯篭の放つ光のみが部屋を薄く照らす。

 

そんな部屋には樹木を彷彿とさせる不気味な仮面を被った者達が一堂に会していた。

 

「…今回皆を集めた理由は知っての通りだ」

「仮面ライダー、ですかな?」

「左様、アレの処遇も検討しなくてはならない…が、まずはアレについての調査報告からだ」

 

仮面の人物の一人が手元のリモコンのようなものを操作する、すると部屋の中央にビルドの姿がホログラムのように浮かび上がる。

 

「仮面ライダー…」

「彼はビルドと名乗っているそうだ、ベルトに差し込むボトル状の物体の色により見た目と能力が変わるとの報告が上げられている」

 

「さて、ここで問題なのが"仮面ライダー"という名だ」

 

再びリモコンを操作、するとホログラムが切り替わり、異なる見た目の仮面とスーツの人物が複数人現れる。バッタのような姿の者、竜のような姿の者、コウモリのような姿の者…

 

「これらは…」

「"仮面ライダー"。西暦の時代に子供向けの特撮ドラマとして放送してたものの総称だ。別に秘匿されている情報ではないが約300年も昔の物だ。関心を持つ者などほぼ皆無に等しいだろう」

「アレがその"仮面ライダー"だと?バカバカしい…巫山戯ているにも程があるだろう」

「しかし、そうとしか思えない点もある。ベルトで変身する事、角の様なものがあり、目が複眼。そして何より彼自身が"仮面ライダー"と名乗っている事だ」

「だが過去の文献に"仮面ライダービルド"という名は存在しない。最後の作品は"仮面ライダードライブ"となっている。ビルドが彼のオリジナルなのか、未来の"仮面ライダーと呼ばれる勇者的存在"なのか」

 

その言葉にざわめきが起こる。

 

「まさか、未来からの援軍、という可能性があると?」

「いや、それならばアレの方から何かしらこちらに接触があるはずだそれが無いという事は…」

 

「…アレを捕獲するのが最良では無いだろうか?勇者の戦力拡大、果ては我々が戦うことが出来るやもしれん」

「ならん、樹海とは神聖なる場。有象無象が立ち入って良い領域ではない。アレも討伐すべきである!」

 

様々な意見が飛び交う。しかし…

 

「静粛に、神樹様の御前である」

 

中心にほど近い場所に座していた仮面の男の一声で場が静まり返る。

 

「巫女からの報告によると、神樹様からの神託には勇者と共に戦う姿ばかりだそうだ。つまり神樹様は彼も勇者と同党の存在と認識しておられるという事。これは神樹様のご意思と考えて間違いないであろう。仮面ライダービルドに対して我々は勇者と同等の対応を求められる、その意味がわからない訳ではあるまい?」

 

無言、しかしそれを確認した仮面の男は大きく頷く。

 

「よろしい、しかし野放しにして置く訳にも行かん。"仮面ライダービルド"その変身者を探し出さなくてはならない。

 

一先ず、これで此度の緊急会議は閉めとする、各自そのつもりで行動するのだ」

 

仮面の者達は正面の神棚に向き直り深く、頭を垂れると一人、また一人と暗闇の中に消えてゆき

 

 

最後には仮面の女一人が残る。

 

 

「最浄階たるあのお方が諌めて下さったお陰で彼女達に辛い命を下さなくて済んだわね…でもこれがいつまでも続くか…」

 

女は仮面を外し伊達メガネをかける。

 

「…いえ、今は彼女達をサポートする事だけを考えましょう。それが私のお役目…」

 

仮面の女…安芸は神棚に一拝し暗闇に消えていった…

 

 

ぼうっと光っていた、灯篭から光が消える。

 

 

 

〈大赦side out〉

 




眠過ぎて自分でも何書いてるのかわからn_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ…


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十三話

お ま た せ、しました。遅くなって本当にごめんなさい!ゆゆゆいのイベント周回してました(真顔)
アイドル友奈ちゃん可愛い(迫真)

ところで何故か評価バーが赤いんだけど...え、何?これは喜んでいいの?喜んじゃってもいいやつなの?
投票して下さった皆さん本当にありがとうございます。これからもなるべく慢心せず、(できる限り)頑張ります!

それでは今度こそ日常回です、どーぞ


「暇だ」

 

時刻は朝の10時、自宅のベットで寝転がりながら独りごちる。

 

「結城も家族とどっか行ったらしいし、バーテックスも襲撃して来ないし…」

 

3体目のバーテックスの戦いから数日が経ったが、次のバーテックスが襲来する気配はない。

こういう時何のサポートも得られないのは不便だ。いつ来るかも分からない敵を警戒し続けるのは精神的にかなり疲れるものがある。

 

「あの三人は何らかのサポートを受けてるようだし、いっそ正体を明かすってのも…いや、きっとろくなことにならないな」

 

なんとなく、実験体を入れるケージに押し込められる俺を見て、足を組んで座りながら高笑いするブラッドスタークさんの姿が目に浮かぶ。

ええい、俺はスマッシュになどならんぞ。

 

[ピロピロピロピロピロ!]

 

俺が妄想の中でブラッドスタークさんにボルテックフィニッシュをキメているところで、ビルドフォンに着信が入る。

 

ピッ

 

「はい、もしもし」

『やっほぅみかみー!今日これから4人で遊ぼうぜぃ!』

 

この声は、園子か。テンション高いな。

 

「ああ、おはよ。ちょうど暇してたから構わないが、そっち行くにはちょっと時間かかるぞ?」

『あ、大丈夫だよ〜、今迎えの人が家の前にいるでしょ?』

「えっ?」

 

部屋の窓から表を覗く、するとそこにはいかにも高級そうな黒塗り…では無いけど、高級車(リムジン)が…!

リムジンから黒サングラスの男達が出てくる。

いや、怖すぎだろ。

 

「おい園子、そもそもどうやって俺の家突き止めた?」

『…』

「…」

 

 

 

『本当に知りたい?』

 

「いえ、大丈夫です、すみませんでした」

 

俺は電話越しに全力で頭を下げる、恥ずかしくないのかって?バカ言うな、俺はまだ死にたくはない。

 

『ほらほら〜、早く乗って来てよ。わっしー達も待ってるよ〜?』

「…聞きたいことは沢山あるけど、まぁいい。待ってろ、すぐに行く」

 

どうやら今日は暇という言葉から解放されそうだ、それもかなり強引に…。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

リムジンで移動すること約1時間、乃木家のお屋敷の客室らしい場所に案内されていた。

いやしかしお座敷って…凄いなぁ。畳からは藺草の良い香りがするし、出された茶菓子は素人目に見ても高級な物だ。

 

「園子って、お嬢様だったんだなぁ…」

 

スパン!

 

「みかみーおまたせー!」

 

噂をすれば。

襖が勢いよく開かれ、園子が部屋に飛び込んでくる。

()()()()()()姿()()()()()

 

「…なぁ園子、その格好はなんだ?」

「ミノさんとわっしーも綺麗だよ〜」

 

開かれた襖の方に目をやると須美と銀が顔だけ覗かせている。

 

「ミノさん、わっしー、みかみーにも見せてあげようよ〜?」

「う、うん…」

「うぅ…」

 

おずおずと二人が部屋に入ってくる、園子と同じフリフリの赤いドレスとピンクのドレスを身に纏って。

 

「どうどう?可愛いでしょ〜?」

 

………ふむ。

 

「控えめに言って最高に可愛いな」

「「か、かわ...っ!?」」

「お〜、わっしーもミノさんも顔真っ赤だ〜」

 

園子が煽ると二人が顔を赤くしてわたわたとする。

 

「や、やっぱりダメよ!こんな非国民な格好!」

「あ、あたしもこういうのはやっぱり似合わないって」

「そんなことないと思うけどな〜?」

 

いや。うん、どっかのアイドルとか言われても信じるレベルだ。でもさ…

 

「可愛いんだが…その格好でイネス行くのか?」

 

 

「「「…あっ」」」

 

 

「…後で着替えような?」

 

須美と銀がホッとした表情を浮かべている。

…園子のこの世の終わりみたいな表情も服装のせいでコミカルな感じしかしないな…

 

可愛いが。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「…と、言うわけでやって来ましたイネスのゲーセン!」

「待ってました!銀様の実力見せてやるよ」

「お〜、わちゃわちゃしてるね〜」

「もう、はしゃぎ過ぎはダメよ」

 

何気にこの世界で初のゲームセンターだ。

ゲーセンに行くような友達が居なかったとも言う!

 

やめろ、そんな可愛そうなものを見る目でこっちを見るんじゃない!

おっと、目から汗が…

 

「戦兎くん…大丈夫?」

「大丈夫だ、問題ない」

「いや、それ大丈夫じゃないやつじゃ…」

 

やはりイーノックは300年後も一番いい装備じゃないとダメらしい。世知辛いなぁ…

 

それはそれとして。

 

「さて、まず何からやるか?」

「ま、まぁいいならいいけど…じゃああれやろうよ、マ○オカート!その次はその隣のゾンビ撃つヤツな!」

 

マリ○!生きとったんかワレェ!

 

「まぁ構わんが…良いのか?、俺かなり強いぞ?」

「ふっ、銀様は小さい時からここで良く遊んでいたんだ…年期が違うんだよ年期が!」

 

ほう(ゲス顔)

 

「良いだろう、じゃあ始めようか」

「あ〜…これは嫌な予感がするんよ〜…」

 

その通りだ園子、これから始まるのは…

 

 

一方的な蹂躙だ。

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

──数時間後

 

俺達は昼食を取るためフードコートに来ていた。

しかし、そこにあるのは三体の屍とたった一人の勝者の姿だった

 

「俺が、勝者だ…!」

「うえぇ…」

「みかみー、強すぎるんよ〜…ガクッ」

「くっ、まさか私が一番弱いなんて…」

 

レース、シューティング、音楽、パズル、格闘。

様々なゲームで遊んだが全て俺の圧勝、てぇんさいゲーマーM(三上)と呼ばれる日も遠くないかも知れないなんて、うどんを啜りながら考える

 

「ま、俺にゲームで勝とうなんて10年早いってこった」

「なにおう?次やる時は絶対あたしが勝つ!」

「zzz」

「私が…私が…っ!」

 

園子はうどんそっちのけで熟睡、須美はショックのあまり自己嫌悪に陥ってる様子。

 

「ったく、ほら園子さん起きてくださーい。須美はそんな落ち込むなって、やってくうちにだんだん慣れてくもんだから」

「むにゃむにゃ…」

「くっ、私が不甲斐ないばかりに…」

 

………ふむ。

 

「うどん伸びるぞ」

「「はっ!?しまった!」」

 

須美も園子も一瞬で意識がうどんに向き、大急ぎで食べ始める。

…こいつら見てると四国の人間は遺伝子レベルでうどんが好きという話も信憑性が出てくるなぁ。

 

「あ、そう言えば今夢の中で3人が出てきたんよ〜」

「へぇ、それでどんな夢だったんだ?」

「それがねぇ、わっしーとミノさんと私の3人でアイドルやって、みかみーがプロデューサーやるんだけど最終的にみかみーが女装してアイドルやる事になるんよ〜」

 

うぐっ!

危うく喉にうどん詰まらせるとこだった俺は急いで手元の水を飲む

 

「お客さんいっぱい入ってた?」

「いや、須美、気にするとこそこか?」

 

「プハッ!おい待てコラ。なんで俺が女装することになるんだよ、と言うか良くその短時間でそんな濃厚な夢が見れたな!」

「え〜、似合うと思うよ女装」

「「……確かに」」

 

ふざけんな似合ってたまるか!この話題は危険だ、さっさと変えねば…

 

「ま、まぁでも、アイドルな…確かに、お前ら3人可愛いから人気でそうだな」

「かっ…!?だ、だからもう、そういうの寄せってば〜!」

「そ、そうよ!それにアイドルなんてそんな…」

「えへへ〜」

 

声も綺麗だし、顔も良い、運動も得意。

これはマスターなアイドルになれてラブなライブで優勝できる(確信)

 

「ふっ、まぁ本当にやる時は俺も呼んでくれよ?」

「そしてみかみーもアイドルに〜」

「なりません!」

「せめて女装だけでも…」

「誰がするかぁ!」

 

 

俺達の楽しい時間は、まだまだ続く。

 

 

 




日常くっそムズいなぁ。あ、日常続くよ多分!

あ、そろそろアニメで言う4話が近付いて来てますね(笑顔)


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十四話

死ぬほど遅くなって本当にすみません、許してください!何でもしますから!

めっちゃ難産だった(大嘘)


「そうだみんな、うちでお泊まり会しようよ〜!」

 

帰り道、突然園子がそんな事を言い出す。

 

「お泊まり会…いいじゃんそれ!やろうやろう!」

「えぇ、せっかくだしいいと思うわ」

 

銀も須美も乗り気らしい。しかし、しかしだ…

 

「いや待て、お前ら近所だからいいかもしれないが、俺着替えとか持ってきてないぞ?」

「そう言うと思って男物の着替えお手伝いの人達に頼んでもらっておいたんよ〜」

 

迎えに来たリムジンの運転席で待機してる黒スーツサングラス男に目をやるとグッと親指を立てられた。

殴りてぇ…

 

「…でもサイズとか「ん?」…あ、いや、何でもない」

 

「よし、じゃあ楽しい楽しいお泊まり会だよ〜!」

「「おー!」」

「…おー」

 

まぁ、友達とお泊まりなんて前世でもそう無かったし、たまにはいいか…

そう考えリムジンに乗り込む。

 

「着くまで色々遊ぼうぜい!」

「ふっふっふ、実はあたしこんな事もあろうかとトランプ持ってきててな」

「おー、ならババ抜きやろうぜ」

「ババ抜きってなんだ?ジジ抜きなら知ってるけど」

「なん…だと…」

「あらやだ、私ったらバックの中に花札が」

「…須美、銀、さてはお前らこうなること知ってたな?」

「「ひゅーひゅー♪」」

「う、裏切り者おおお!」

 

夕焼けの中、俺たち4人を乗せたリムジンは園子の家へ走って行った。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「あー、めっちゃ最高…まじぱねぇ…」

 

場所は変わって乃木家の風呂、なんと露天風呂である。

冗談抜きで泳げるくらい広い風呂が自宅にあるとか…

 

「みかみー、そっちどんな感じー?」

「ん〜、最高」

 

そんな感じで語彙力が壊滅するくらい気持ちよくだらけていると壁を挟んだ向こう側から園子の声が、自宅に男湯と女湯が分かれてあるとか…

 

「みかみーもこっち来ればよかったのに〜?」

「だ、ダメよそのっち!嫁入り前の女子が男の人とお風呂一緒に入るなんて!」

「あたしは別に気になんないけどな〜、よく弟と一緒に入ってるし」

 

まだ言ってやがる。

実は入る前にも一悶着あったのだ、しかしまぁ…流石に小学6年生で一緒にはダメだろう。しかも俺は元大学生だ。

ろ、ろろろロリコンちゃうし!

 

「ま、流石に須美様の学校一のお胸を堪能させる訳にはいきませんからなぁ。こいつぁあたしのもんだァ!」

「ち、ちょっと銀!変なとこあんまり…きゃっ」

「おほ〜、こいつはたまらんぜ〜」

 

…落ち着け、仮面ライダーだ、平成仮面ライダーを思い出して落ち着くんだ…クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響、カブト、電王キバ、ディケイド、W、オーズ、フォーz「お〜、わっしーなかなかの弾力だよ〜、いいよいいよ〜」ウィザード!鎧武!ドライブ!ゴースト!エグゼイ「も、もう!こうなったらお返しよ、えいっ!」「わぁ、わっしーだいたん〜」あぁあああああああああ!

 

ゴンッ!

 

耐えきれず逃げ出そうと立ち上がった拍子に足を滑らせ頭を強く打ち付ける

 

「あら、いま男湯からすごい音しなかった…?」

「やりすぎちゃったかな〜?」

「と、とりあえず心配だから見に行こう、か?」

 

数分後男湯で燃え尽きたように倒れて気絶している戦兎が発見され大騒ぎになる。

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、無事目を覚ました戦兎、4人の楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、そろそろ就寝の時間。しかし…

 

「一緒に寝ようよ〜」

「断る!」

 

これである、園子が一緒に寝たいと言って聞かないのだ。

 

「いいじゃんか戦兎。4人で話しながら一緒に寝ようよ」

「あのなぁ、"男女七歳にして席を同じゅうせず"って言葉を知らんのか」

「えー、みんなで一緒に寝たいよ〜、ダダ〜ダダ〜!」

「あぁ、駄々こね出しちゃったよ…」

「困ったわ…」

 

駄々をこねる時にだだーと自分で言うやつを俺は初めて見た…。

だが、ここで俺の意見を押し通したら園子がガチ泣きしてしまいそうだ…ここは年長者(精神的に)として俺が引くべきか。

 

「わーったよ。今日だけだぞ?」

「やったぜー!」

 

飛んで跳ねて踊り回る園子、嬉しいのはわかったから落ち着きなさいって…

 

「はぁ…まぁいいか」

「あら、そんなに嫌がらなくてもいいと思うのだけど…」

「そうだぜー、戦兎。こんな美少女3人と寝れるなんて超幸せなんだぞー?」

 

自分で言うのか…まぁ、確かに顔立ちも整ってるし、今はまだ幼いが将来的に3人とも美人に育つんだろうなぁ…

 

「はいはいわかったわかった。俺は明日はまだ休みだが、そっちは明日から普通に学校なんだろう?なら早く寝なくちゃ」

「そうよ銀、そのっち。あんまり夜遅くまではしゃぎ過ぎて明日朝起きれなくっても知らないんだからね」

「う〜、な、ならアレだ!せめてもう少しだけでもお話したい!須美母様!戦兎父様!どうかお慈悲を!」

「お慈悲を〜」

「誰が父様だ誰が」

「そうよ、銀。それに私が母様だったら私と戦兎くんが…」

 

須美はそこで顔を真っ赤にして俯いて黙り込んでしまう。

 

「おんやぁ?須美母様は満更でもないご様子ぅ?」

「わっしー×みかみー…おお、これは、新しい小説がかけそうだぜぃ!」

「もう!もうっ!」

 

須美がポカポカと銀と園子を叩く。あぁ、平和だなぁ。

 

「おい、戦兎父様が孫を見るおじいちゃんみたいな顔してるぞ」

「おじいちゃんや〜そろそろおねむの時間ですよ〜」

「晩ご飯はまだかえ?」

「さっき食べたでしょ、食レポ出来ないから描写ないけどお風呂の前に」

 

メタはいかんよ、メタは。

 

「んじゃ、おふざけもこの辺でそろそろ寝ますか。電気消すから布団に入れ〜」

「「「はーい」」」

 

うむ、良い返事だ。

俺も部屋の明かりを消し布団に潜り込む、すると銀と偶然目があった。

 

「へへっ、今日は楽しかったな」

「まぁ、突然呼び出されてびっくりしたが、結構楽しかった」

「そりゃ良かった。あたしらしばらく忙しくなるからさ、遊べなくなっちゃうけどまた必ず一緒に遊ぼうね」

 

…そうか、学校が始まるという事は、つまり、再び敵が攻めてくる時期に入ったという事か…

 

「あぁ、必ず」

「約束だ、必ずまた4人で一緒に、な!」

 

二人で顔を見合わせニヤッと笑うとその隣で寝ていた須美がガバッと起き上がりとてもイイ笑顔をこちらに向けて。

 

「静かに」

「「…はい…」」

 

須美母様怖ぇ…

 

こうして、彼女たちとのつかの間の休息は、一旦、終わりを告げた。

 

 

 




さて、次か、その次か...楽しい楽しい「たましい」ですよ。ほら喜べよ(愉悦)

さてどうしたものか…_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ…


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十五話

自意識過剰なクソ文才の小説家の復活だ!(オールイェイ)

定期的に自分の書いた小説を最初から読まないと何書いてたのか忘れるけど文章が酷すぎて毎回へこむ。


──あれから1週間たった。

 

バーテックスが現れる気配は未だなく、俺は小学生としての本分を果たすべく今日も学校に通う…。

 

「お昼休みー!今日の給食はなーにっかなー?」

「やけにテンション高いな結城」

「こないだのお休み、戦兎くんと一緒にいられなかったから寂しかったんだー」

 

こいつまたそんな恥ずかしいことを堂々と言いおる…、まぁ本人は単に友達と遊べなくて残念程度の認識なんだろうが。

 

「…なぁ、結城。もし俺が居なくなったらどうする?」

「えっ…戦兎くんいなくなっちゃうの…?」

 

前を歩いていた結城が瞳を潤ませてこっちを見つめてくる。

 

「…んなわけないだろ。例えばだよ例えば」

「良かった〜」

 

そう言うと結城はあからさまにホッとしたように胸を撫で下ろす。

 

「あーあ、柄にも無いこと言っちまった。悪いな」

「ううん。ビックリしたけど謝ることないよ」

 

俺とした事が余計なこと考えちまったな…こんなんじゃ正義のヒーロー失格だ。

 

「でも…もし居なくなったら、必ず会いに行くよ。何があっても」

「…そうか」

 

そう言い切れるのは結城がまだ幼いからか、それとも

 

「勇者、か…」

「え、何か言った?」

「なんでもねーよ、ほら、今日の給食はうどんだってよ」

「やったー!うどん大好き!」

 

結城はさっさと行ってしまった。

さて、俺も行きますかね。

しかし、学校の給食にも関わらずうどんのクオリティだけは高いのはやはり香川だからなのだろうか。謎は深まる…

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

その日の放課後、久しぶりに例のダンボールを引っ張りだす事にした。

 

「さて、フルフルがまだ使えない事は確認した。クローズ系は…フルフルが使えないのにマグマが使えるとは思えないし、チャージとクローズは近接寄りで空も飛べないから使いにくそうだしなぁ…そもそもドラゴンやスクラッシュドライバーに適性があるんだろうか?」

 

となると、残ったのはハザードトリガーとスパークリングだな。

 

「…ハザードトリガー、短時間なら使えるみたいだし。一応持っておいて損は無いか…とにかく、本命はスパークリングだ」

 

"ラビットタンクスパークリング"桐生戦兎の最高傑作にして桐生戦兎を象徴するとも言われるラビットタンクのパワーアップフォーム。泡の力で速度上昇、衝撃波による攻撃。他フォームのベストマッチウェポンを使用可能と戦いの幅も広がることは間違いないだろう。

 

「問題はこいつを俺が使いこなせるかどうか…」

 

今の俺のハザードレベルがどんなもんか調べたかったんだが…さて、どうしたもんかな。

 

[ピロピロピロピロピロ!]

 

ん、この着信音は…

 

ピッ

 

「…もしもし」

『よぉ、お困りのようだな』

「なんで分かる…ってそうか、神だったなアンタ…」

 

電話の相手は例の神だった。

 

「そっちからかけてくるとは珍しいな、どういう風の吹き回しだ?」

『あぁ、お前が困ってるからってのもあるんだがいくつか話しておかなきゃならない事があってだなぁ』

 

神は何時に無く真面目な声色だ。

 

「ふむ、じゃあ質問は後回しだ。重要な事から順番にどうぞ」

『前振りサンキュー!それじゃ一つ目だが今後こんな感じで話す事はほぼ不可能だと言っておく。理由はそっちの天の神の影響だ』

 

天の神の影響力が強まっている、という事だろうか?少し不安だな…

 

『まぁ、それは良い。で二つ目はお前のハザードレベルだ。ビルドフォンにアプリを追加しておいた後で確認するといい』

「助かる。ハザードレベルがわからない事にはエボルドライバーなんて恐ろしくて使えん」

 

今のレベルじゃ変身しようとした瞬間消滅しそうだ。

 

『さて、そして三つ目だが。これは忠告だ、お前はもう少し自分と周りの人間を見つめ直した方が良い』

「…どういう意味だ?」

『…それは教えられないな、まぁ気を引き締めろ。次の戦いからは相当厳しくなるぞ』

 

…やはりか、しかし原作で彼女達だけでも乗り切った戦いだ。ビルドの力が加われば負ける事は無いだろう。

 

「にしても本当に助かった。色々便宜も図ってもらったしあんた本当に神だな」

『当然だ、私こそが神の中の神なのだからなぁ!』

「あー、わかったわかった。じゃあ色々やりたいこと増えたから切るぞ」

『扱い雑だなぁ…まぁいいわ。んじゃあ色々と頑張れや。チャオ〜』

 

通話が切れる。

さて、早速アプリとやらを試してみるか。

 

「えーっとなになに。"ハザードレベル計測器ブラッドスターくん"…」

 

…ブラッドスタークじゃねぇか。

 

「まあいいや、起動」

 

[よう、みんな大好きブラッドスタークだぁ!]

 

うおお、哲夫さんボイスじゃねぇか!興奮しながらも画面をタッチする。

 

[これからお前のハザードレベルを測ってやる、画面の真ん中を3秒間長押ししろ]

 

俺は指示通り画面の真ん中に現れた長押しと書かれたアイコンに指を置く。

 

[お前のハザードレベルは3.4だ、まずまずと言ったところだなぁ?]

 

「むっ、3.5にも届いていなかったか…まぁ今までのバーテックスの殆どは銀が倒していたしなぁ…」

 

もう少し色々なベストマッチを試し、必要ならごく短時間のみハザードトリガーを使用することも視野に入れて行くべきか…

 

[さぁ、存分に戦いハザードレベルを上げろ!チャオ〜]

 

その言葉と共にアプリが終了する。しかし3.4か…それならスパークリングは恐らく問題なく使えるだろう。

 

「…さて、スパークリングの実験もしたいがその前に。そろそろ夕飯の支度でもはじめるか、そろそろ良い時間だろうし…ん??」

 

時間を確認しようと壁掛の時計に目をやると時計の針が止まっている。

 

「…まさか」

 

手に持っていたビルドフォンを放り投げる、するとビルドフォンは俺の手元から離れた数瞬後に空中で静止した。つまり…

 

「来たか…しかしこの感じ、前もこんな感じだったよなぁ」

 

俺はビルドドライバーを腰にセットしボトルを二本取り出して振る。

 

 

「ま、今まで通りサクッとやっちゃいますか!」

 

 

 

視界が光で覆われる。

 

 

 




ところでハザードレベル5.0無いと使えないはずのエボルドライバーを内海ぃ♡が使ってますが、彼それまでハザードレベルの上がらないナイトローグさんにしか変身してませんよね?いつの間に5.0になったんでしょうかね。
ボクは個人的に彼のエボルドライバーは見た目を変えたビルドドライバーだった説を提唱しています。皆さんはどう思いますか?
...と言うか人間ではハザードレベル5.0到達不可能という設定は一体どこへ消えたんだ...?

あ、先に言っておきますが、スパークリングくんの出番はしばーらく無いです(壮大なネタバレ)。もしかしたら無いです(無慈悲)。先に言っとかないとすっごい文句言われそうなので(豆腐メンタル)。


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十六話

この小説は愉快痛快爽快無双なだけの小説にするつもりはありません。今回の話もかなり重い感じになります故、そういうの苦手な方、無双大好きなイキリト様、私の銀を虐めるなぁーっ!な鷲尾須美様はブラウザバックを推奨します。

仕方ない事なんだ...こうするしかなかったんだ...ボクのゴミな文才的に


[クジラ!ジェット!ベストマッチ!]

 

[Are You Ready?]

 

[天駆けるビッグウェーブ!クジラジェット!イエーイ!]

 

まだ未使用だったベストマッチ、クジラジェットフォームに変身した俺は自身で起こした波に乗り大橋の方へと急ぐ。

なんで波乗りと侮るなかれ、クジラジェットの起こす波の速度は尋常ではない、ロケットに勝るとも劣らない速度の波が押し寄せるのだ!

大橋まであっという間!流石仮面ライダービルド!

 

「よっ、今回も早めに付けたみたいで良かったよ」

「ビルドさん今度は波乗りっすか…」

「なんでもありね…」

 

波を沈め三人の元へ降り立つ。

 

「あれ〜?なんだか樹海がいつもよりキラキラしてるんよ〜?」

「ビルドさんが水あげたからじゃね?」

「そんな植物感出しまくりでいいのか神樹よ…」

 

さて、お巫山戯はここまで。そろそろ目視でも敵が確認できる距離だが…

 

「2体…!」

「いや、3体だ、奥に1匹控えてやがる」

「マジかよ…一気に攻めてくるなんて」

 

6枚の板のようなものが付いた個体、サソリのような尾を持つ個体、そしてビルドだから気づけた、大きく口を開けたような個体だった。

 

「油断だけは禁物だ、だが特別なことをする必要は無い、いつも通り倒すぞ」

「「「はい!」」」

「良い返事だ、それじゃあ…っ!」

 

一番奥に控えていたやつが口部から光の矢のようなものを雨の如くこちらに向けて吐き出してきた。

 

「不味い、園子ガード!銀と須美を守れ!」

「えっ、ビルドさんは?」

「俺は俺で何とかする、いいから早く!」

「は、はい!ミノさん!わっしー!こっち!」

 

園子が槍を傘のように展開し光の矢を防ぐ、何とかなったようだ、俺はクジラフルボトルの能力で渦潮を展開し盾替わりにする。

 

「これじゃあ動けないな…。動けない…?まさかっ!」

 

この猛攻の中で下手に動き回ることは出来ない、しかしそれは1体だけなら問題は何も無かっただろう。

しかし、今回の敵は3体、棒立ちノーガード状態の彼女達を黙って眺めているはずも無い!

 

サソリのようなバーテックスが尾で三人を無防備な真横から攻撃する、銀はガードが間に合ったが須美と園子は天高く打ち上げられてしまい、そこに尾の2振り目が直撃し、二人は凄まじい勢いで樹海の根に叩きつけられてしまう。

 

「須美、園子!」

 

銀が二人の様子を見に行くが、離れた俺から見ても明らかに重症だ、まともに戦える状態なんかじゃない。

 

「くそっ、このままじゃやべぇ。銀、そのまま園子と須美を安全な所へ!ここは俺が引き受ける!」

「わかった!すぐ戻るから!」

 

銀は須美と園子を抱き抱え樹海の奥へと退避する。

 

「さて、出し惜しみできる状況でもないな、あいつらにこれ以上負担かけない為にもさっさと終わらせてやる!」

 

俺は"ラビットタンクスパークリング"を取り出して振り、蓋を開ける。

すると開けた口からほんの少し泡が弾け出す。

行ける!この様子なら変身も…!

 

そう思った刹那、何か鋭い物が凄まじい勢いで迫って来た。

 

「なにっ…ぐぅっ!!」

 

それはサソリのようなバーテックスの尾の先端だった。直様顔を逸らし間一髪!直撃は免れたが、鋭く尖ったそれは俺の右手をラビットタンクスパークリングごと貫通していた。

 

「ぐあぁぁぁぁっ…!!」

 

尋常ではない激痛が右手を襲う。俺が力任せにそれを取り除くと痛みが少し和らぐ、不幸中の幸いかまだ多少は動くが右手はこの戦いでは使い物にならなくなってしまった。

 

「ビルドさん!大丈夫!?」

「ぎ、銀か…大丈夫だ、まだ戦える。それより須美と園子は…?」

「かなり重症でまともに戦うのは無理そうで…くっ…あたしがもっとしっかりしてれば!」

「それは俺も同じだ…、とにかく反省は後だ…」

 

そう言って俺は貫かれたラビットタンクスパークリングを拾い上げる、ちょうどど真ん中を貫かれていて、時折火花が散っているのを見ると恐らく使い物にならないだろう…。

 

「…ビルドさん」

「…なに、心配はいらない。俺は正義の味方、最強無敵の仮面ライダーだからな。あんな奴ら瞬殺してやるさ!」

「…そうだよな、アタシらが弱気になってちゃ守れるもんも守れなくなる!」

「その意気だ、なに、色々と手はある」

 

銀を慰めた所で新たにボトルを2つ取り出して振る。

 

「ビルドさん、それは?」

「なに、ビルドの力舐められちゃ困る。特に今回はちょーっとトリッキーな事をやろうかなーとね?」

 

[トラ!UFO!ベストマッチ!]

 

[Are You Ready?]

 

「ビルドアップ」

 

[未確認ジャングルハンター!トラユーフォー!イェーイ!]

 

「うお、また変わった!」

「ふっ…銀、お前は大口のやつをやれ、懐に潜り込んじまえば手出し出来ん!」

「助かる!考えるの苦手だしついでに今後の指示もよろしく!」

「調子いいヤツめ、了解了解。んじゃ散開!」

 

掛け声と同時に俺と銀が別々の方向へ飛ぶ

 

頂点(バーテックス)だがなんだか知らないけどな…」

「こっから先は、通さない!」

 

俺がUFOを作り出しホークガトリングとガンモードのドリルクラッシャーでダメージを与える。

銀も負けじとバーテックスに斧を振るう。

 

大口のバーテックスが俺に向け光の矢を放つ!しかし

 

「はっはー!甘い甘い!」

 

光の矢を全てUFOに吸収させる。

 

「そらフレンドリーファイアだ!」

 

吸収させた光の矢をUFOからサソリのようなバーテックスに向けて射出する!UFOは取り込んだ物体を自在に操る能力持っているからだ!

 

「何よそ見してんだ、アンタの相手はアタシだっ!」

 

その隙に銀の斧の一撃が大口のバーテックスに直撃!そこから一気に畳み掛ける!

 

「うおおおお!ここから、出ていけぇーっ!」

 

ようやく、流れが来た。このまま一気に…!

 

 

 

 

グシュッ!

 

 

 

 

 

何かが貫かれる音がした。

 

「ぎ、銀っ!」

「かはっ...」

 

銀の背後から突然の攻撃、銀はそのまま樹海の根に叩き落とされる。

サソリは俺が相手取っていた、6枚板は離れた位置にいたはずなのに…離れた位置?

 

「まさかっ!」

 

奴は、6枚板はその板を使い大口のバーテックスが放つ光の矢を反射させていたのだ!

第二射が倒れ伏した銀に向かって放たれる

 

「くそっ、なんでもありかよ!」

 

俺は銀を抱き抱え射線の通らない場所へと銀を運ぶ。

 

「おい、銀!しっかりしろ!」

「ビルド、さん…あいつらを、止め、ないと…」

「っ…後は俺が何とかしてやる。今は休め…」

「ああ…それは心強い、なぁ…」

 

そう言って銀は気を失ってしまう。俺は銀に最低限の応急処置を施した後、今も尚神樹に向かって進行するバーテックス共の前に躍り出る。

 

「俺はさ、神樹に信仰とかねぇし、お前らがなんなのかとか正直どうでもいいんだわ…だけどさ…」

 

須美の、園子の、銀の顔が浮かぶ。

 

「俺を友達って言ってくれたやつを、あんな目にあわせておいて、ただで済むと思うなよ…?」

 

俺は怒りに任せて懐から赤い"トリガー"を取り出す。

"トリガー"のカバーを開き、ボタンを…押す。

 

[ハザードオン!]

 

「これを使ったら…いや、一瞬で終わらせてやる!」

 

頭に過ぎった嫌な考えを振り払い、トリガーをベルトに差し込み、更にボトルホルダーから赤と青のボトルを取り出す。

 

[ラビット!タンク!スーパーベストマッチ!]

 

[ドンテンカン!ドーンテンカン!]

 

[ガタガタゴットン!ズッタンズタン!]

 

ドライバーのレバーを回すと鋳型のフレーム…"ハザードライドビルダー"が展開される。そして…

 

[Are You Ready?]

 

「…ビルドアップ」

 

"ハザードライドビルダー"にプレスされるように挟み込まれる。

 

 

[アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!ヤベーイ!]

 

 

全身が汚染されたように黒く染まった"ラビットタンクハザード"に変身する。

 

「俺が…お前達を倒す。この身に変えても!」




長くなったので戦闘二回に分けます。

次回、ヤベーイ奴が暴れ回る。









マックスハザードオン!


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十七話

こういうのは勢いに乗った時に一気に投稿した方が良いっておばあちゃんが言ってた…。

先に謝っておきます、ごめんなさい!


〈三上 戦兎side〉

 

 

「はああああっ!」

 

俺は大きく跳躍し左腕の一撃で大口のバーテックスの胴体に大穴を開ける。

大口のバーテックスは遥か彼方の樹海の壁に叩きつけられ虹色の光へとその姿を変える

 

「ハハッ、一撃でこれかよ…確かにヤベーわ、これ。」

 

 

キィーン!

 

 

「くっ、もう頭が…っ」

 

頭痛にも似た鋭い痛みが襲う、しかし、今動けるのは俺だけ、何よりも今はまず奴らを倒す…!

 

「次はてめぇだ!6枚羽ぇぇええええ!」

 

6枚板のバーテックスに急接近し、思いっきり右足を振り抜く!

しかし、バーテックスは板を犠牲に本体を守った。

 

「痛っ…小賢しい真似を!」

 

再び頭痛が襲うがまだやめる訳にはいかない!

左足の後ろ回し蹴りで追い討ちをかけ、樹海に叩きつける!

 

「これでトドメだぁぁぁぁっ!」

 

落下の勢いを乗せた拳はバーテックスを樹海ごと大きく抉って破壊する。

 

「最後はてめぇだ、サソリ野郎…ぐぅっ!」

 

先程とは違う、痛みが絶え間なく襲う!

 

「と、トリガーを…っ!」

 

しかし、動きが止まったその隙を逃すまいとサソリのバーテックスの尾が襲いかかる。

防御もままならず直撃を受けた俺は大きく吹き飛ばされる。

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!」

 

痛い!痛い!痛い!身体が、頭が、何もかもが痛い。

頭が割れそうで、身体はもう動かなくて、なんとかしなきゃいけないのに

それに、早く、早くトリガーを…

 

 

 

 

 

トリガー、を…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[マックスハザードオン!]

 

 

 

〈三上 戦兎side out〉

 

───────────────────────

 

〈三ノ輪 銀side〉

 

「う、ぐっ…あたしは…」

 

目を覚ます、身体が痛むが根性で身体を起こし辺りを見渡す。

 

「まだ樹海の中って事は…ビルドさんが1人で!?ぐぅ…っ!」

 

こうしちゃいられない、と立ち上がうとするが身体に激痛が走り蹲る。

 

「っ…!はぁ、はぁ、急いで、行かなきゃ…!」

 

一人で三体相手取ってるであろう彼の事を思い足を引きずるように歩く。

 

「っ!見えた!真っ黒だけどまた姿変えたのかよ。ははっ」

 

空を見渡すがバーテックスらしいものは確認されない、となると彼が全て倒したのだろう。やっぱりビルドさんは凄い人だ!

 

「おーい!本当にビルドさんが全部倒しちゃったんだなー!」

 

ビルドさんの動きは、無い。

おかしい、いつもなら軽口の一つでも叩いている所だろうに…

 

「ビルドさんー?おーい、大丈夫かー?」

 

ビルドさんがこちらに気付いたようだ、ゆっくりとこちらに歩み寄ってくる。

 

「ビルド…さん…?」

 

そこでようやく、違和感を感じる。

表情は相変わらず仮面に隠れて見えないが雰囲気がいつものものでは無い。とても冷たく、まるで機械のような…

 

 

[ガタガタゴットン!ズッタンズタン!]

 

黒いビルドさんがレバーを回す、あのレバーを回す時って変身する時と攻撃する時だけじゃ…

 

咄嗟に身を引くと先程まであたしがいた所をビルドさんの黒いオーラを纏った蹴りが通り過ぎる!

 

「っ!な、なにを…!」

 

明らかにおかしい、外れたのを確認すると先程よりも早歩きでこちらに歩み寄ってくる。

 

「ま、待ってよ、どうしちゃったのさ!」

 

あたしの声などまるで聞こえていないかのように今度は拳を繰り出して来る。

 

「くそっ、なんでこんなっ!」

 

斧を出してそれを防ぐ、しかしあまりの威力に防ぎ切れずに大きく体制を崩してしまう。

 

「やめてよビルドさん!こんな、こんなのって!」

 

攻撃の手は休まる様子はなく、むしろ勢いが強まってくる。

あたしも必死に防ぐが速さも威力も尋常ではなく何発か貰ってしまう

 

「っぅぅぅっ…!っ…あああぁぁぁぁっ!」

 

一瞬の間の後、今まで味わったことも無い程の重い一撃で斧の一本が砕け大きく吹き飛ばされる。

 

「うぐっ…ビルド、さん…」

 

日常の記憶が走馬燈のように蘇る、家族の事、クラスメイトの事、須美の事、園子の事…そして。

 

 

 

「あぁ、なんで気づかなかったんだろ…声も背丈も一緒じゃんかな…」

 

 

初めて出来た男友達の事を思い浮かべる、変に大人っぽくて、話すと時折見せる子供っぽさが面白くって、時々カッコよくて…

 

「あーあ、尚更戦わなきゃいけなくなっちゃったじゃんか…」

 

折れた斧とまだ無事な斧を構え、黒いビルドを睨みつける。

 

「なぁ、戦兎…なんだよな…」

 

黒いビルドは答えずただじっとこちらを見ている。

 

「なら今度は、あたしが…助けるっ!うおおおお!」

 

力の差が分からない訳じゃない、下手をしたらあたしなんてすぐにでも殺されてしまうだろう。

 

「それがどうしたっ!」

 

斧を振りかぶりながら一気に駆け寄り、黒いビルドに振り下ろす!

 

「あたしは、神樹館小学校6年、三ノ輪銀!あたしは…勇者だああぁぁぁ!」

 

斧を横に薙ぐ!何度振り払われようと、それでも、それでも、とまた振り下ろす。

 

「っ、しまった…!」

 

ビルドに斧を捕まれてしまう、必死に引っ張るがビクともしない。

そして、ビルドの蹴りが炸裂する

 

「ぐあぁぁっ…かはっ…」

 

もう何度目かもわからないほど血を吐き出す。

血が足りていないのか思考が上手くまとまらない…

 

 

「そんなのっ、関係ないっ!」

 

 

まだ、立ち上がれる!

 

 

「帰るって、守るって…また四人で一緒に遊ぼうって…約束したんだあぁぁぁあっ!」

 

 

斧を大きく振りかぶり

 

 

「これが、あたしの()()()()だああぁぁぁあああっっっ!!!」

 

 

斧を、振り下ろす!

 

 

 

 

 

 

バキン!

 

 

 

 

振り下ろした斧は…果たしてドライバーに直撃、その拍子にハザードトリガーが外れ変身解除と同時に気を失った戦兎が倒れ伏す。

 

「あははっ、戦兎の活躍に比べたら大したことないかもだけど。あたしだって勇者だからな?」

 

ダメだ…、もう、立っていられない。あたしも木の根に倒れ伏す。

 

「なぁ、戦兎…また一緒に遊ぶって約束、しばらく果たせそうにないや…須美と園子の事、よろしくな…って、聞こえるわけないか…」

 

意識が遠のく、最後の力を振り絞って腕を伸ばし戦兎の手を握る。

 

 

 

 

「じゃあ…またね…」

 

 

 

 

意識が…途切れる…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈三ノ輪 銀side out〉




あああああああああああああぁぁぁぁぁっ(自分で書いてて発狂する奴)

スパークリング出さなかった理由ですが、先にハザード出したかったからです。ええ、この展開をやるために。で、良くも悪くも今回のでハザードレベル大幅に上がったのでフルフルの使用可能値位までは行ってるわけですよ(使うとは言ってない)、なので恐らく出ないのではないかなーと。

ではまた次回。


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十八話

待たせたな(誰も待ってない)。

いやぁ、フルボトルってそういう事だったんですねぇ…、ハリネズミ、消防車…。いや、ごめん、全然わからんわ。

そう言えば十七話投稿後にいろんな方面の方々から感想、意見、絶叫その他もろもろ沢山反応が貰えました、こんなクソ文才の雑魚が書いてるクソ小説を読んでくださって本当にありがたい限りです。
ところでオ↓レ↑ンジ!に落ちたはずの評価バーがまた赤に戻ってるんだけどこれは夢ですか…?(歓喜)

それでは十八話、どうぞ。


〈鷲尾 須美side〉

 

 

「…った、意識…たみたい、鷲…こえますか?鷲尾さん」

 

…ぼんやりしていた風景が段々とクリアになる、ナースらしき人物が顔を覗き込み話しかけて来ているのが見える。

 

「…っ…ぎ…ぁ…」

「無理しないで、酷い怪我だったんですから。でも良かった、意識が戻ったみたいですね」

「ここ…病院…ですか?」

「ええそうよ、でも考えるのはあと、今はまだ休んでなきゃ」

 

あぁ、戦いは終わったんだ…私、また何も…

 

「っそう、だ…そのっちと銀、は…?」

 

あの時私と共に重症を負ったであろうそのっちとビルドさんと二人きりであの三体と戦ったそのっちと銀は…っ!

 

「…二人とも、命に別状はありません。ただ…」

「ただ、なんですか!?はっきり言って下さい!」

 

「乃木さんは、まだ問題はありません、しかし三ノ輪さんは…」

 

そんな、まさか。銀が…!

 

 

 

「三ノ輪銀さんは…命に別状はありません、しかし、意識が戻る兆候が、ありません」

 

 

 

「うそ…そんな…っ」

「落ち着いて、わっしー」

 

突然隣のカーテンが開く。

そこには包帯が至る所に巻かれミイラ状態になったそのっちがいた

 

「そ、そのっち!無事だったのね」

「…私は平気だよ〜、それより、自分じゃわからないかもだけど、わっしーの方が怪我酷いんだよ?」

 

ほら、と手鏡を見せられるとそこに写っていたのは自分でもわかるほど痛々しい姿の私自身だった。

 

「後は残らないように最新の治療はして貰ったけど、しばらくは安静なんよ?少し良くなったら一緒にミノさんのお見舞いに行こ?」

 

そのっち…そう、よね。今こんな姿で会いに行ったら銀に怒られちゃう…

 

「…えぇ、わかったわ。ありがとう、そのっち」

「うん…」

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

数日後、ようやく動ける程度には回復した私とそのっちは銀のいる病室へ向かった

 

「銀…」

「ミノさん…」

 

そこには私達以上に痛々しい姿の銀が、

 

 

 

 

 

しかし、銀は死んだように眠っていた。

 

「う、あぁ…私が、私が未熟だったばっかりに…っ」

「ひぐ…っ、ミノ、さん…っ」

 

泣いちゃダメなのに、泣く権利なんて無いのに、涙が溢れて止まらない。

 

「ごめんね、ごめんなさい、銀…ごめんなさい…」

 

私は静かに眠っている銀の手を握り何度も謝罪の言葉を口にする。

 

「わっしー…ミノさん…っ!うわあああぁぁぁん」

 

そのっちが泣き崩れる。やっぱりそのっちもずっと耐えていたんだ…私のために…

 

ふと窓の外に目をやると強い雨が降り、雨水が窓を強く打ち付けていた

 

「ビルド、さん…」

 

 

 

〈鷲尾 須美side out〉

 

───────────────────────

 

 

 

〈三上 戦兎side〉

 

分かっていたんだ、こうなる事は。あらかじめ知っていたし、予想も出来ていた…それなのに

 

それなのに、それなのに、それなのにっ!

 

「お、俺は…俺は、俺はァァッ!」

 

忘れてなんかいない、俺がやった、友達を、友達だって言ってくれた人を殴って、蹴って、傷つけて…!

 

「は、ハハッ…」

 

結局俺は原作よりも悪い結果にしてしまっただけなのでは無いだろうか?もし俺さえ居なければ須美は園子は銀はあんな目に会うことは無かったのでは…

 

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

…こんな時に誰だ?

って、向こうにはこっちの事情なんて関係ないか…

 

「…はい、どちら様でしょうか?」

 

 

『大赦より命を受けお迎えに上がりました、三上 戦兎さん』

 

 

「なんの事だ?突然そんな事を言われてもさっぱりわからないが…」

『あなたは罪を犯した、その償いをさせてあげましょう。正義の味方、仮面ライダーさん?』

 

…そう、か…

 

「わかった」

 

俺は"ビルドドライバー"とボトル数本、そして"ハザードトリガー"を手に玄関へと向かう。

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

 

「さて、まずは対話に応じてくれた事を感謝しよう、仮面ライダービルド」

 

俺は今薄暗い座敷のような広い部屋に迎えられていた、周囲には薄気味悪い仮面を被った者達がじっとこちらを見ている。

 

「さて、回りくどい話は君には必要無いだろう。単刀直入に聞いていくことにしよう。キミは何者だ?それらのアイテムをどこで手に入れた?」

「…その質問には答えない。アンタらが何を危惧しているかは知らないがその質問にはなんの意味も無い」

「貴様…「良い、想定内だ」くっ…」

 

仮面の一人が激昂し立ち上がるが質問をして来た中央に座する仮面の男の言葉一つで引き下がる。

 

「ならば次の質問だ、我々はこれを解析せてもらった」

 

彼がそう言うと彼の背後に控えていた仮面の者の一人が1つの膳を運び込む、そこには先の戦いで大きく破損したラビットタンクスパークリングの姿があった。

気付かずに落とした物を大赦に回収されたか。

 

「解析の結果何らかのガスのような成分が使用されているのが確認された、しかしこのガスは我々がまだ発見し得ていない未知のガスだ、これにドーピングに近い作用がある事は確認できた、だが残念ながら神樹様の御加護を受けている人間には投与しても強化には繋がらず肉体組織を変異させてしまう事まではわかった。これについて知っていることを話して貰えないだろうか?」

 

…それくらいなら構わない、か?

 

「…ネビュラガス、俺の使うライダーシステムを使用するのに必要な物だ。ネビュラガスを投与された者はハザードレベルという物で強さを計測する事が出来る。しかし身体の弱い者、適性の無い者はハザードレベル3.0、つまりライダーシステムを使用する値に達せず肉体変異が起きてしまう」

 

少しざわめきが起こる、それもそのはず、神樹の加護を受けている人間とはこの四国に存在する全ての人間、つまりこの世界に存在する全ての人類の事。それを使えているという事はつまりこの世界の人間ではない、あるいは人間ではないと暗に言っている事と同義だからだ。

しかし、そのざわめきも中央に座する人物が片手をあげただけで収まる。

 

「なるほど、だいたいわかった、さらに詳しい話は技術部としてもらうとして、これだけは教えてくれないか?君は何のために戦っているんだ?」

 

っ…それ、は…

 

「…当然、平和のため、だ…」

「…そうか、今はそれで良い。私からの話は終わりだ、そちらも聞きたいことはあるだろうが詳しい話は人を寄越すからその者に聞くが良い」

「…わかった」

 

彼らに背を向け部屋を後にする。

 

 

 

何のために戦っているか、か…俺は…

 

一体なんのために戦っているんだ…?

 

 

 

〈三上 戦兎side out〉

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気に食わないな、仮面ライダービルド…」

 

 

 

 




祝、ミノさん生存!(脱落してないとは言ってない)
ついでに戦兎くん、ブラック企業"大赦"に就職(12歲)!
いやー、めでてえ!(白目)

え、この後の展開が読める?わかり易すぎワロタ?王道進んだ方が盛り上がるだろ(イケボ)、あ、嘘ですごめんなさい文才が無いだけですいやほんと石とか投げないでやめて助けt(((


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十九話

遅くなりました、twitterでよく絡む人なら知ってるかもですが風邪ひいてました。まだ鼻づまりヤバいです助けて。

ところでみんな大赦嫌い過ぎじゃね?ボクも嫌い。

だが今回も大赦の話だ。

あ、リハビリ兼ねてるので短いです


〈三上 戦兎side〉

 

「なるほど、有機物と無機物のボトルの成分を組み合わせて変身するライダーシステムですか、いやなかなかどうして面白い」

 

あの後、帰路につく途中で大赦所属の研究員に呼び止められ、ボトルやネビュラガス、ライダーシステムについて話していた。

 

「ところでスパークリングは治せそうなのか?」

「正直厳しいですね、破損が酷いのもありますが何よりバーテックスの毒のせいか成分の70%が別の成分に変異してしまっています、たとえ治せてもあなたの仰るラビットタンクスパークリングにはならないでしょう」

「そうか…」

「ですがご安心ください、これらの成分を分析し我々の方でオリジナルのボトルを作成できないか試してみます、完成したらそちらに送らせていただきますよ」

 

やはりスパークリングはダメだった様だ…しかし、なぜこの研究員はこんなにも嬉しそうなのだろうか?

 

「…あんたは恨んでないのか、俺のことを」

「恨む…?あぁ、勇者達のことですね、そりゃあ暴走してたからとはいえ勇者という神聖な存在を傷付けた事には多少思うところはありますが…それ以上にあなたは頼もしい戦力ですから」

「戦力か…」

「ああっと、悪い意味じゃないですよ?戦闘記録を見ましたが正直あなたの助けが無ければあの子達は確実に殺されていたでしょうし…我々は勇者システムを強化することは出来ても実際に戦うことは出来ませんからね」

 

研究員は仮面越しにだが少し寂しそうに笑う。

 

「少し余計なことまで話し込んでしまいましたね、では私はこれで」

「…あぁ、ありがとう」

 

研究員はそそくさと立ち去ってしまう。

 

「俺がもっと強くなれば、もうあいつらは戦わなくて済む…」

 

それが、俺があいつらに唯一してやれる償い…

その為なら俺は…

 

 

 

〈三上 戦兎side out〉

 

───────────────────────

 

〈???side〉

 

「…さて、あれでよろしいんですか?」

「あぁ、上出来だ」

「まったく、こういう事は情報部の仕事でしょうに」

「技術部だからこそだよ…ところでああ言ってはいたがもう完成しているのだろう?」

「えぇ、もちろんです」

 

そう言っておもむろに大赦の紋章が描かれた赤いボトルを取り出す。

 

「まだ調整は必要ですがね、しかし彼の言う通りこれは彼にしか扱えませんよ?現代を生きる人間ではハザードレベル3.0を超えることは不可能ですからね」

「わかっている、それは次のバーテックス襲来までに彼に渡す予定だ。忌々しいがせっかくの戦力だ、徹底的に使い潰さねばならん」

「…あなたも人が悪い…まぁ自分は研究が出来ればなんでも構いませんがねぇ?」

「それでいい、お前は研究を続けろ」

「はいはい…それでは失礼します」

 

 

 

「さぁ、存分に戦え…仮面ライダービルド」

 

 

 

〈???side out〉

 

───────────────────────

 

〈鷲尾 須美side〉

 

「勇者システムのアップデート?」

 

数日後私とそのっちは安芸先生に大事な話があると呼び出されていた

 

「今回の戦いの戦闘データを得て勇者システムを強化することが可能になったわ」

「ですが、その間にもしバーテックスが攻めてきたら…」

「…神託バーテックスは、しばらく攻めてきません…よって、あなた達はしばらく休む事。良いわね?」

「「はい」」

 

安芸先生が言うのなら間違いはないのだろう…一抹の不安を覚えながらも私達は勇者システムを搭載したスマホを預け、予備のスマホを受け取る。

 

「そうだわっしー、これから一緒にお出かけしようよ!」

 

そのっちが私の手を握りそう誘ってくれる、ほんと、良く見てるんだから…

 

「そうね、銀が羨ましくて目を覚ましちゃうくらい楽しんでやるんだから!」

「おーそれいいね〜、せっかくだし、みかみーも誘って「それはダメ」…あっ…そうだよね…」

 

彼は一般人だ、銀が倒れた事を知られたらきっと彼は…彼を巻き込むわけには行かない、これは私達のお役目なのだから…

 

「…たまには二人っきりで楽しみましょ、そのっち」

「やったー!わっしーとデートだぜー!」

 

私は…私達は、勇者なのだから…

 

 

 

〈鷲尾須美side out〉




(どっかの火星を滅ぼした割には何かあっさり倒されちゃった某宇宙人では)ないです

という訳で遅くなってすみません許してくださいなんでもしますから。
夏風邪には気を付けよう!


あ、ガンオン×ゆゆゆとか言うカオスなの連載始めました、バーテックスとか存在しない平和なわすゆ時空です!でも見なくていいから(良心)


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二十話

大変遅くなってしまい本当に申し訳ございません、国外に逃亡してました。

嘘です。ただの旅行です。

でも失踪は絶対にしません。ええ、まじで。

さぁ、今回は楽しい楽しいソロバーテックス戦だぁ!存分に戦え!(白目)


〈三上戦兎side〉

 

──バーテックス、天の神が創り出した世界を滅ぼすための存在。

呼び名は十二星座をモチーフにしているそうで星座的特徴は持ち合わせている。

 

()()()()()()()()牡牛座(タウラス)も牛の頭部のような形に巨大な鐘のような物体が付いている。

 

あの後、バーテックスの襲来予兆があったが彼女達は先の戦いの後遺症でまだ戦える状態ではないそうだ。

しかし、この世界を誰かが守らなくてはならない。

 

「なぁ、天の神とやら、あんたはなんでバーテックスを…人類を滅ぼす存在を人類の定めた"星座"なんてものに当てはめて作ったんだ?」

 

そもそも星座とはかつて人間が星の形を動物や物に例えて勝手に名と姿を与えたものだ。

人類を滅ぼさんとする天の神は何故そのような人間の定めた物に沿ったものを作ったのか。

これじゃあまるで…

 

「いや、考えるだけ無駄か…」

 

ここは樹海の中、目の前にはバーテックス。

 

「今更謝って許してもらおうなんて甘ったれた事は言わない…でも俺は…せめてあいつらがこれ以上戦わなくて済むようにする。それだけだ…」

 

懐から赤と青のボトルを取り出し、既に巻いてあった腰のベルトに差し込む。

 

[ラビット!タンク!ベストマッチ!]

 

[Are You Ready?]

 

「…変身」

 

[鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!]

 

兎と戦車を模したビルドの基本フォーム、ラビットタンクに変身した。

 

「悪いな、俺は桐生戦兎ほど人が出来て無いんだわ、だからさ…」

 

まだ距離のあるタウラス・バーテックスに走り寄りながらベルトのレバーを回す。

 

[Ready Go!]

 

タウラスの目前まで迫った所でラビットフルボトルの力で天高く跳躍する。

 

「俺のハザードレベル上げるための実験台になってもらうぞ。バーテックス!」

 

[ボルテックフィニッシュ!イエーイ!]

 

巨大な数式で挟み込まれ身動きが取れないタウラスにライダーキックを食らわせた。

 

 

〈三上戦兎side out〉

 

───────────────────────

 

〈鷲尾須美side〉

 

「前回の戦闘記録は見せられないってどういうことですか!?」

「大赦の決定よ、三ノ輪さんの負傷する姿を見せるのはあなた達勇者の精神状態に異状をきたす恐れがあるわ」

 

私とそのっちは前の戦いの時、何がどうなっていたのかを知りたく思い安芸先生を訪ねていた。

 

「私達は本当の事を知りたいだけなんです」

「大赦の決定と言った筈だわ。幸い暫くバーテックスは攻めて来ないのだからしっかり心の整理を付けてきなさい」

 

そう言われて私達は追い出されてしまう。

しかし、大赦の決定と言えども納得出来るものでは無い。友達が、仲間が傷付いた理由を私達は知る必要があると思う。

 

「わっしー…」

「…大丈夫よ、そのっち。でも困ったわ、あの後ビルドさんがどうなったのかも分からないし…」

 

「三ノ輪銀様をやったのはビルドです」

 

突然背後からそんな声をかけられる、振り返るとそこに居たのは…

 

「大赦の人…?」

「仮面に神官服…多分そうだと思うけど…ミノさんをやったのはビルドさんってどういう事なの…?」

 

「そのままの意味です、三ノ輪銀様を傷付け、痛めつけ、あの様な御姿にさせてしまったのはビルドなのです」

 

そんな、そんなの…!

 

「ふ、ふざけないで!ビルドさんは仲間よ!」

「そうだよ、ビルドさんはそんな事する人じゃない。だってあの人は…!」

 

「正義の味方、ですか…これを」

 

大赦の人は懐からUSBメモリーを取り出し私に手渡した。

 

「これ、は…」

「使うも使わぬも貴方様方次第です。それでは…」

 

そう言って彼は深く頭を下げ、その場を去ってしまった。

 

「わっしー、これって…」

「これは…とにかく家に戻って開いてみるしか無いわね」

 

もし、ビルドさんが本当に銀を傷付けたのなら…私は…

 

 

 

〈鷲尾須美side out〉

 

───────────────────────

 

〈三上戦兎side〉

 

樹海化が、解ける。

 

「…っ、はぁ…」

 

傷だらけだが自分で処置をする体力もない、そのままベットに倒れ込む。

 

「…ハザードレベルも4.0程度まで上がった…」

 

タウラスは目立った物理攻撃は無かったが巨大な鐘を使い音波で攻撃を仕掛けてくる厄介な的だった。

だがそれも自身のダメージを顧みなければ大したことは無い。

 

「だがこれで究極の力(エボルドライバー)に一歩近づいたな…アレさえあれば、天の神とやらだって滅ぼせる…」

 

その前にまずは尖兵たるバーテックスを滅ぼす。そうすれば、あいつらは戦わずに済む。

いざとなったら…

 

「…次のバーテックスも、その次も、全て俺が…っ!」

 

そこで限界が来たようで俺の意識は途絶えてしまった。

 

 

 

〈三上戦兎side out〉




早く明るい話を書きたい(´・ω・`)

銀をみかみーが病院送りにした時点でしばらく重くなるのは確定してるのでもうしばしお付き合い下さい。

え、タウラスとの戦闘シーン?
…さて、次はなんのバーテックス出すかなぁ()
鐘鳴らすだけのバーテックスに苦戦しろと???(全ギレ)
やつは犠牲となったのだ…

自分でも何書いてるかわかってない。

次はいつになるのかなぁ…


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二十一話

やぁ、ビルド終わって以来ですね!本当に申し訳ないごめんなさい。ジオウ面白いけど個人的にはビルドの方が…うん。

ところで話変わるけど古雪椿のメレクさんマジ神だよなー…あの人の小説めっちゃ面白いやん。

さぁ雑談はこのくらいにして久しぶりの本編です、良ければどうぞ(´・ω・`)


〈三上 戦兎side〉

 

タウラスとの戦いから数日がたったある日、俺は大赦直轄の研究所に所属するある人物に呼び出されていた。

 

「…それで、どんなご要件ですか、()()()()

「良く来てくださいました、この間預かったスパークリングの残骸の研究成果が出たのでご報告をと」

 

そう言って研究員の赤嶺は一本の赤いフルボトルを取り出し戦兎に手渡す

 

「勇者様方が使うシステムと織りまぜて生み出したボトル名付けて"勇者システムフルボトル"です、ハザードレベルを大幅に上昇させ、対バーテックス戦に極めて有効打になると思われます、使い方はご存知のはず」

「"勇者システム"…」

 

彼からボトルを受け取る、本来存在しないボトルを生み出してしまうとは恐るべきは大赦の科学力か…

だが、パワーアップアイテムを能力的にも心情的にも使えない今、このような特攻に成りうる物は非常にありがたい。ビルドは良くも悪くもボトル依存の性能であるため汎用性は高いものの決定力に欠けるからだ。

 

「ありがとうございます、赤嶺さん」

「…戦う者をサポートするのが我々のお役目です故」

 

お役目ね…やはり宗教(大赦)(神樹)も俺には好きになれそうも無い。

まぁ、どうでも良い、バーテックスを全て倒せればそれで、そいつらを操る黒幕たる天の神とやらも倒してしまえば良いだけだ。

 

「次の襲来はもう間も無くとの神託が下っております」

「…わかりました、倒しますよ。俺が全て…」

「頼もしい限りです、貴方様のおかげで勇者達は療養に励む時間を得ることが出来ました」

 

そう言って彼は恭しく頭を下げる。

勇者達、勇者か…聞こえは良いがまだ幼い少女に対しては重すぎる称号だ、肉体はともかく、精神的な年齢は20を超える俺と違い彼女達は身も心も子供でしか無い。だから…

 

「彼女達がもう戦わなくて良いようにする、それだけだ…」

「…」

 

彼は何も言わずにもう一度深く頭を下げその場から立ち去って行った。

この赤色の大赦の紋章が描かれた"勇者システムフルボトル"これで…

 

「…今は、戦うだけだ」

 

俺はボトルを懐にしまい込みその場を後にした。

 

 

 

〈三上 戦兎side out〉

 

───────────────────────

 

〈鷲尾 須美side〉

 

「じゃあ…始めるわよ、そのっち」

「うん…」

 

大赦の人から貰ったUSBメモリーを自室のPCに接続する。

その中身は1つの動画だった。

 

それを再生すると、そこに映っていたのは…

 

「なに…これ…」

「ビルドさんが、ミノさんを攻撃してる…!?」

 

そこに映っていたのは戦闘の記録映像、黒いビルドさんと銀が戦って…いや、ビルドさんが銀を一方的に攻撃している…!

 

斧は破壊され散々痛めつけられた後、銀が大きく吹き飛ばされ、そこで唐突に映像が終わる。

 

「……嘘…だよね…?これ…」

「…」

「ふざけないでよ…ビルドさんがそんなことするはずないっ!」

 

そのっちが怒りのあまり声を荒らげる。

私だって同じ気持ちだ、つい数日前まで命懸けで共に戦った仲間とも言えるビルドさんが銀を傷つけるなんてとても信じることは出来ない。

 

だが、もしも…

 

「…もしもこれが、本当だとしたら…?」

「わっしー…?」

「だから、安芸先生は…この事実を隠すために戦闘記録を見せなかったのだとしたら…」

「っ………!」

 

考えれば考えるほど、辻褄が合う。

映像の銀と現実の銀が怪我をした位置も同じだった、だとしても何故…?

 

「とにかく、安芸先生に聞きに行こう」

「そ、そうね「その必要は無いわ」…っ!安芸先生…」

 

いつの間にか安芸先生が私達の背後に立っていた。

 

「…安芸先生、これは、何かの間違い…ですよね…?」

「…その映像の事は事実よ、三ノ輪銀を負傷させたのは彼」

「そんなはずないっ!だって…だってあの人は…っ!」

「仲間…とでも?素性も知らず、名前は愚か顔すら知らない相手を何故そこまで信用しているのかしら?新手のバーテックスかもしれない、そうでなくても騙そうとしていたのかもしれない、そういう風には考えなかったの?」

「「っ…!」」

 

安芸先生に言われて始めて気付いた、私達は彼について殆ど何も知らない。ただ共に戦ったと言うだけで仲間だと信じ込んでしまっていた。

まさか、安芸先生の言う通り、ビルドさんが最初から私達を…?

 

「…まぁ、そんなあなた達だからこそ神樹様に勇者として選ばれたんでしょうね…」

「それは…」

「…私からあなた達に伝えられる事は一つだけ、あなた達三人が倒れた後、彼はたった一人でバーテックス3体を倒したわ」

「…っ!それって…!」

「真実はあなた達自身の目で確かめなさい。それと私がここに来たのはこれを渡すためよ」

 

そう言うと安芸先生は私達の前に跪き恭しい手つきでそれぞれにスマホを差し出す。

 

「…勇者システムのアップデートが完了したわ、まもなく"次"が来る。そして、そこに彼もいる…」

「新しい…」

「勇者システム…」

 

ビルドさんが銀を負傷させたなんてまだ信じられない…でもだからこそ、真実が知りたい…それが、どんなものだったとしても!

私達はそのスマホを受け取る。

 

「きっと大丈夫だよ、わっしー」

「…そうね、どんな困難にも打ち勝って見せる!」

 

だって、私達は勇者だもの!

 

 

 

〈鷲尾 須美side out〉




ちゃんと書けてるか不安、こんな感じで良いかい?(´・ω・`)

次回はいつになることやら私にもわかりませんがなるべく早めに投稿しようと思いますので気長にお待ち下さい失踪は絶対にしません(´・ω・`)ホントヨー?


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