簡単な事 (みんだら代表)
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星と彗星、運命を兆す。

暇つぶし。感想でなんか面白いネタがあればくれ。返事出来るかわかんないけど。初投稿になる。おかしい所あったらツッコミくれ。


彼は人間があまり好きではなかった。
それは傲慢である為か、頭脳の発達が故に死んでも争いを止める事が出来ない愚かさか、「正義」を掲げ疑わしい生命を「殺す」、それを正当化する腐敗が為か。
彼は今在る世界があまり好きではなかった。
それは残酷である為か、「意識」が跋扈し時に衝突するに易い設計が為か、またその星に「人間」が寄生している為か。

「・・・」

彼は声で物事を他人に伝える事が億劫なのだ。
とは言っても、喋ろうとすれば勿論声はでるし歌を歌う事もできる。ただ「声に出すのもめんどくさい」だけなのだ。

「またクサイ事考えた」

そろそろ直したいな、癖になってきてるし。
あ、もう多分手遅れ?

高校1年生の春。ある者にとっては出会い、然り発見の季節。またある者にとっては別れ、損失の季節。
彼にとってはどちらかというと後者。毀損、後悔、失墜の季節。つまるところの「終わりの始まり」
中学1年生の春、あの頃は純粋だった。新しい予感にワクワクしていた。今の自分が見たら吐き気を催すだろう。2年生では自分が異常な事に気づき、3年生ではそれが手遅れだと知る。何であれ、彼からすれば「分かりきってるバッドエンドの小説」を読んでいるようなもの。

考えたがら彼はまた眠る。



カラスの鳴き声で彼、武蔵 喰人は目を醒ました。

「・・・ん」

両親は共働きで早い為滅多に顔を見ない。ただ母親に良く言われていた言葉がある、「ちゃんと食べなさい」
それだけ覚えている。作り置きの肉そぼろに炒り卵、冷めかけたコーヒー。いつものだ。

「・・・米にコーヒーは合わない」

喰人は食事を済ませ歯を磨き、制服を着て家を出る、鍵をかけまたコーヒーを自販機で2本買っての登校。
今日から通う学校は「花咲川学園」元女子校だ。
今現在、9月1日わんさか転校生が出てくる時期、喰人も転校というか編入生だ。説明が長くなりそうなので想像に任せるが今年度から共学になっていたらしい。親の転勤の為転校という形をとったが元女子校とは...。
しかも共学化した年に突然生徒数が増えるなんて都合の良い話は無く、男子は喰人ただ一人である。
当人も「まぁじか」と零した。抵抗があるのかたまたま別に学校のアテがあったのか。

「出遅れたか...」

予鈴はとっくに過ぎているようだった。

「ちょっとそこの貴方」
「・・・」
「予鈴は6分前に鳴っていますよ、どうして廊下を歩いているんですか?」

水色の長髪の生徒に声をかけられた。めんど。
無視して教室を目指す。
こうゆう人苦手...。

「話は終わってませんよ!」
「教室わかんない」

これが最善だと思う...。一緒に行動する時間は長くともこれ以上責められない。教室の場所知ってるけど。

「そういう事ですか...。クラスを教えてください」
「1-C」
「こちらです」

案内されて1-Cまで来た遅れて入ると多少目立つが後ろから入れば問題ないだろう。

「・・・あれ?」

ほぼ全員の視線が刺さった。

「ええーー!!男子!?」
「転校生ってこのクラスだったの!?」
「悪くない、イケメンよ!」

嫌な匂いがする。女子の匂い好きじゃないみたいだ。

「あの...」
「あ!ごめんね?席だよね?」

先生に声を掛けると理解してくれたようだ。

「じゃあ...奥沢さんの隣でいい?」
「奥沢さんがわかんないっす」
「あぁあそっか、窓際の1番後ろだよ」

ほう...!ツイてるな。1番後ろ、しかも窓際と来た!どうやら悪い事ばかりではなさそうだ。後は誰にも声をかけられないままスっっと下校できれば理想的なんだが、無視してもデメリットの少ないヘッドホンを...

「あ!武蔵くん!自己紹介!」
「・・・」

忘れてたけど今なのか...!タイミングっっ。タイミング...!

「...武蔵...喰人。好きな物は忘れました。嫌いな物は増えすぎて覚えてません。ベースかじってました。」

こんなもんか...。聞いた事あるかもだけど、こんなもんだ。

席に向かう。

「むさし...くらうど...だっけ?あたし奥沢 美咲。よろしく。」
「・・・ん」

ヘッドホン戦法で無視できたが短そうな会話の為ヘッドホンは外した。

「こんにちは!あたしこころ!弦巻こころっていうの!」

ミスった。やっぱ今日ツイてないかも...。

「・・・喰人」
「ええ!さっき聞いたわ!」
「・・・なんすか?」
「貴方好きな物を忘れてしまったのでしょう?だったらあたしと一緒に探しましょう!!」
「9月31日ならいいよ」
「具体的ね!いいわよ!」
「いやいやこころ...。今月は30日までだから。」

くっ...!余計な事言うな奥沢美咲!

「・・・チッ」

舌打ちして教室を出る。

「あっ・・・」
「あら?」

屋上に向かう事にした。だいたいの学校では屋上の扉は鍵がかかっているが、この学園はフリーなようだ。

「初日から飛ばすねぇ...。運命様。」

授業をサボる事にした。天気も良く、1回なら大丈夫だろう。どうせまた分かりきってる事先生が喋るだけだろう。
そのまま目を閉じ眠った。




「ここからなら綺麗に星が見える!」

よく通る声が聞こえて目が覚めた。なんと、夜だった。

「・・・もう少しなら」
「誰かいるの!?」

無視して帰ろ...。弦巻と同じ匂いがする。こういう時は妙な事、面倒な事、長い話に付き合わされると相場が決まってる。早めに退散に限る。

「ええ!?男の子!?」
「・・・」

無視無視...。ヘッドホン戦法。

「ねえねえ君、名前はなんていうの?」
「・・・」
「あれ?聞こえてない?」
「・・・」

沈黙を貫く。

「ねえってば!」
「お?」

ヘッドホン奪われた。確かにその方法が早いが、普通やるか?

「私は戸山 香澄!君は?」
「・・・喰人」
「そっか!じゃあくー君だね!」

あだ名早っ。付けるの早っ。まぁ...こうゆう奴はたまにいるか...。

「・・・何で声かけた?」
「こんな時間に屋上で何してたの?」
「寝過ごした。」
「寝てたんだ。今日は天気良かったからね!私はね...」

いや訊いてないんだけど。勝手に喋り始めた。

「星が良く見えそうな気がして!この時間まで隠れてたの!」
「そこまでやるかね」
「寂しかったよおお!」
「・・・帰って画像検索しな。帰る、さよなら。」
「え、ま、待って!話聞いてたよね!?寂しいの!何か思ってたより暗いし!教室とか下駄箱とか怖いんだよ!?」
「・・・登った木から降りれないとはよく言ったものだ。自分の頭脳を怨む事だね。」
「・・・!!」

やりすぎた?知った事か。泣きそうになっても無駄だ。多少の傷なら気にならないように人間は出来てる。

「・・・」
「お願いだよぉ...」

・・・そういえば家に帰ってもやる事なかったかな。

「・・・居るだけだ。」
「!! やった!ありがとう!」

家に着くのは何時になるかな...?



また暇がある時に、いずれまた。


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正義と鬼 平等を紡ぐ。

暇。
音楽聴いてて面白い表現があった。
忘れないうちに記す。


今まで1日でも世界中の誰かが泣かなかった日はあるだろうか。
今まで1日でも世界中の誰かが叫ばなかった日はあるだろうか。
力を翳せば自分に+1。誰かが-2。誰か一人だけではないかもしれない。同情した誰かも-3。
割に合わない。
得をする人間がいるから、損をする人間もでる。こればかりは正当化できない。人間は正当化できない物事をどう処理するか。それは放置や妥協、そんなもんだと思い込む。いつだってそう、疑問を持たないように避ける。
1+1が2になると思い込んでる人がいるらしい。「先生がそう言ったから」
「誰かが最初にそう定めた」自分の知識じゃない。
本当の答えは誰も知らない、知り得ない。




「・・・やっぱ癖になってる」

悪い事ではないかもだけど口には出せない。

昨日は訳あって帰りが遅くなってしまった。へんなのに絡まれた。

「・・・米にコーヒーは合わないって」

毎朝思うが慣れてきた。

「またあの姦しい空間に向かうのか・・・」

脚が重く感じる。
欠伸が出た。こうしてる間にも誰か死んでるのかな。

「・・・くっだらね」

早く行こ。またthe生徒会っぽい奴に目をつけられる。流石にもう勘弁な。
家を出た。


「おい!あんま暴れんな!!」
「止めてってば!」
「早いとこやっちまおうぜ」
「いや・・・!」
「おい、そっち抑えてろ」

本当にあるんだ。こうゆうの。
まぁ俺には関係ないかな。助けてもメリットがないし。それどころか多分喧嘩の弱い俺が止めても無駄だね。それにしても細めの裏路地、電柱の陰、良く計算されてるな。俺しか見てない訳ね。

「「自分以外の誰かが」は通用しないのね」

どうすっかな。
俺はヒーローじゃないんだけどな。

さて、攻撃か通報か・・・。攻撃はこの細い道では自由には行えないな、あの・・・the生徒会によく似た亜種を巻き込む可能性。
通報するにも時間がない、うーん。
あれ・・・やってみるかな・・・。いや・・・うーん。

──────────────────────────

「何でもいいからるんって来る事ないかなー?強めのヤツ」
「ねえねえ青髪の彼女~」
「? あたし?」
「そうそう君、こっちに来て~」
「ちょっと道わかんなくてさァ」
「あー。この辺入り組んでて細い道多めだからねー」

しょうがないねー。暗い道とか多いからわかんない事もあるかも。

ガバッ

「!!?」
「へっへーwかわいい娘ゲット~!」

え!?急に後ろから抱きついてきた!なんで!?
・・・力つよ・・・!

「俺も使うんすからねー。最初から壊さないで下さいよー?」
「ちょっと・・・離れてよ!」
「おうおう頑張っちゃってー」
「おい!あんま暴れんな!!」
「止めてってば!」
「早いとこやっちまおうぜ」
「いや・・・!」
「おい、そっち抑えてろ」

嫌っ・・・!なんで・・・!こんな事を?誰か助けて!
あっ、ここ・・・裏路地・・・。あぁもぅ・・・そういう事か・・・駄目だ。

目を閉じ、覚悟したその時。

「ん?おい!誰だお前!!・・・あれ?」
「どうしたんスか~、誰か来たんすかー?」
「い、いや今確かにガキが・・・」
「気のせいじゃないすか?」
「振り向いた時はちゃんと見えたんだよ!!」
「誰もいないっすけど・・・」
「???」
「!!先輩!青髪がいません!!」
「はぁ!?逃げたか!?」
「いや先輩拘束してたじゃないすか!」
「じゃあどこ行ったんだよ!!」

──────────────────────────

よしよし。上手くいった。この前漫画で読んで「便利だな」と思ってたやつ、視点を操作して気を逸らすっていう。リアルでも機能するんだな。今回たまたま成功した。ちょっと嬉しい。

「・・・ん」
「あ、ありがと」

2本買ってきた缶を1本亜種子(仮名)に渡す。
俺がここまでするのは珍しいんだからね。

「あの!」
「ん?どうした亜種子」
「あしゅ・・・?あたしには「氷川日菜」っていう立派な名前があるの!」
「ん。で、なに?」
「ありがとう!助けてくれて!」
「おかげで缶コーヒー1本ロストだけどね」

ほらみろデメリットが落ちてる。

「あはは・・・。名前聞いてもいい?」
「・・・喰人」
「くらうど・・・うん!」
「??」
「るんってきたーー!!」
「・・・そう」
「あれ?反応薄い」
「時間ない、学校行く」
「あの!・・・あれ?」

また例のアレを使って逃走。
後に学校でも役に立った。これからもお世話になるだろう。
──────────────────────────


「ねえねえおねーちゃん!今日ね!」
「?」

今日起きた事を話した。

「すっごいるんってきたんだよ!!」
「そう・・・日菜がそこまで興味を持つなんて、珍しいわね」
「そういえば、おねーちゃんと同じ制服着てたよ!ズボンだったけど!」
「! そう彼が・・・」
「知ってる人なの?」
「昨日転校してきた男子生徒よ。あまりちゃんとした人には見えなかったけれど」
「いい人だよ!とっても!何か理由があったんだよ!」
「日菜がここまで・・・」
「ここまで?」
「いえ、なんでもないわ」
「ていうか年下だったんだね、喰人」
「喰人?彼の名前かしら?」
「うん!」
「変わった名前ね」
「知ってる事教えてー!」
「・・・わかったわよ」
「やったー!」

────────────────────────

「例のアレ便利だな」

下校後、小説を読みまくっていた。
生徒、教師限らず使った。
これで暫く安泰。
人間共に目を付けられないで済む。

「・・・ん」

眠くなって来たので目を閉じる事にした。今何時だろうか。おそらく3:00は確実に過ぎてる。
明日遅刻したらまた原種生徒会(喜ばしい改名)に声かけられる。
できるだけ避けたい感はある。
この前エンカウントした時に使った方法は2度目は通用しない。次の策だ。
それにしても朝の卍ども残念だったろう。せっかく見つけた女を他人に奪われてしまった訳だからね。

今から少し昔、とある小鬼の親は「桃太郎」という人間に殺されました。たった1体の鬼が食料に苦しみ家族の為に村の宝を盗み出した。
その後桃太郎と名乗る人間が他の畜生を連れてその家族諸共一族を滅ぼしたのです!ああなんてひどい!
『宝を1回盗んだら一族を壊滅させられた』のです。

「だから俺はヒーローじゃないんだって・・・」

策を考えるのを忘れ眠りに落ちた。



正義とはなんと盲目なものか・・・。

眠くなったので今宵はこれまで。
いずれまた。


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石と硬貨 強欲は絶えず。

おめでとうございます。
氷川姉妹ファンのみんなー見てるー?
ルーレットのアプリと自分の運に感謝してね。
拙い文で悪いな我慢してくれ。


君のいつもの通学路に小さな石が落ちている。君はその小石に気づいただろうか。おそらく気付かず歩んだだろう。
このように人間より圧倒的に多いはずの物質がヒトの目には見えないていない。
では100円玉ならどうだろう。なんととても良く反応し、そして手に取るのだ。石なんかより小さいのに。
ヒトは無意識に強欲に働き掛けるように出来ている。

「・・・めんど」

寝過ごした。あれだけ昨日考えたはずなのに。あれ?考えてないや。考えながら寝たっぽい。

「仕方ない、氷川に文句言われに学校行くか・・・」

一応先輩のはずだ、制服の状態的に。というか姉妹であそこまで性格に差が出る事あるんだ。

「米とコーヒーね。」

・・・微妙だ。

「とっとと行こ」

鍵をかけ学校へ向かった。





「見つからなければどうにかなるよな」

学校についてからは遠回りして教室に向かう事にした。
もし誰かに鉢合わせたとしてもそれが氷川姉だとは限らないし遠回りするだけでも比較的安全に教室に辿りつける。

はず。

「少しいいですか?」
「・・・」

はず・・・。

「朝教室に居ないので休みかと思いましたよ」
「俺を探してたって事?」
「ええ。ついて来てください」
「・・・」

確かに2連続遅刻だけど呼び出しくらう程か?

「第二応接室を開けておきました」
「・・・あそこね」

中3の頃。いじめが発覚して、生徒一人ひとり呼び出されて尋問されたの思い出した。
いじめは素晴らしい。とても良く人間性が見える。
特に理由はないが「気持ち悪い」とか「ノリが悪い」とか、そんな感じの個人的な思考で人を傷つける。いじめられてる側に付くとその人間もいじめの対象になるのは勿論、更に周囲に被害が及ぶ。
なら最初から関わらない方がいい。被害者は3人より2人、2人より1人。
当然俺は見て見ぬふり。下手に関わってややこしくするより100倍賢い選択だ。

「どうぞ」
「・・・」

あ、なんか我々生徒が使ってる椅子よりワンランク上の「応接室の椅子」だ。家に置いてあったら金持ちだと思われるよね。

「まず、今日も遅刻ですか?」
「アンタこそ何で廊下を歩いてた」
「貴方を探してたと言いましたが?」
「それだけなら放課後でいいはず」
「少し粘っただけです。それに貴方すぐ家に帰ってしまうのでしょう?噂されていますよ、『目の前から忽然と消える男子』」

それで個室を選んだ訳か。

「わざわざ1限目をサボって?」
「先生には体調が優れないと言っておきました」
「風紀委員のする事?」
「・・・話を進めますね」
「・・・」

他に理由がある訳ね・・・。

「先日は妹の危ない所を助けていただきありがとうございます」
「やっぱり姉だよね」

勝手に姉妹と決めつけたが間違ってなかったようだ。

「似てる所あるよ。性格以外」
「そうですか。日菜も感謝していました」
「・・・チッ」
「え・・・?」
「何でもない。」

「・・・」
「・・・」

沈黙

「ねぇ。教室戻っていいかな?」
「いえ。まだ話はあります」
「・・・まだ何か?」
「ええ」

これ以上は俺も心当たりが無いな・・・。
なんかまだ言われるような事あったかな?

「その制服の着方。かなり崩してますね。風紀委員として質します」
「1限サボる風紀委員が?」
「貴方もでしょう!」

『立派な名前があるの!』

訴え方がどこか重なった。

「やっぱ姉妹だ」
「??」
「・・・」
「貴方先輩に対して敬語使いませんね」
「・・・悪い?」
「いえ。直す気は・・・ありませんよね」
「うん」
「わかったわ。じゃあこれから私は貴方に敬語は使いません」
「対等ってか?」
「そうよ」
「・・・もうアンタの好きにしてくれ」
「紗夜」
「??」
「私の名前」
「・・・そっか、妹いるんだった」
「私を呼ぶ時は名前で呼んで」
「了解、紗夜」
「貴方の名前は?」
「喰人・・・武蔵 喰人」
「よろしく、喰人」

──────────────────────────

一瞬バレそうになってしまったわ。思ってたより彼は鋭いようね。でも名前で呼んで貰う事と敬語を使わない約束ができたわ。これは大きい。
最初話かけた時は噂通りヘッドホンを付けて消えてしまうかと思ったけど、応接室まで運べたのは運がよかったわ。2人の時間も結構長かったわ。

「この短時間で大きく進んだわね。まだ2度しか会っていないのだけど、こんなものなのかしら?」

後気になっている事といえば・・・。

「日菜・・・」

間違いなく日菜も同じ事を考えているはず。
今回ばかりは、先を越されてなるものですか。

「はぁ・・・」

最初は男子が1人でもこの学園に入ってた事に驚きましたが、日菜を助けた事と日菜が他人にあそこまで興味を持つ人物となると1度案内をした私とはまた違って見えるでしょう。そして今日、話をしてみると以外と切れ者。

「面白いわ・・・彼」

2限目からは集中しましょう。



ヒロイン決めた。
となれば無理矢理でも進めてやる。本人が疑問に思うレベルでな。

今宵はここまで。いずれまた。


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写真と記憶 時間を繋ぎ止める

今回かなり痛い。
いつにも増して痛い。
文字数少なくてすまん。


カメラのシャッターを切る音は好きだろうか。
それは時間を切り取った瞬間。それは誰かが求めた瞬間。その一瞬を記録した確かな証拠。ヒトが覚えてなくても写真は覚えている。
確かな証拠というのは、時にヒトの味方をする。例えば「今日明日はバイトが無い」勿論収入はないが気楽なものだ。
確かな証拠というのは、時にヒトの敵になる。例えば「君がベースを弾いている所を見た」発言した人にもよるが、誰かにとってはメリットが無い。

時間も記憶も有限なのである。だから確固たる証拠を残して安心する。



「・・・」

やめられなくなっている。直す気はあまりない。

「ちわっす」

2限目からだが参加しとこう。噂されるレベルで連発してしまったのはこちらのミスだ、1週間に4回までとしよう。
『居なくなる』で有名になっては世話がないな。

「おはよう喰人。今日も遅刻?」
「したくてしてる訳じゃあない」
「分かってるよ」
「・・・」

この奥沢美咲には何度か弦巻から助けて貰っている。
最初の自己紹介のせいか・・・分からないけど嫌いなタイプかもしれない。あまりよく関わってないけど。

「とにかく今日はこの事だけでも覚えて帰って下さいねー」

少し音量の大きいチャイムが鳴る。

「ねぇクラウド!好きな事は見つかったかしら?」

来たねぇ。懲りないねぇ。
さて、いつものように帰るか・・・っとそうだ、回数制限設けたんだった。いきなり消費する所だった。

「・・・具体的になにすんの?」

話だけでも聞いてみるか・・・

「世界を笑顔にするのよ!!」



何て言ったこいつ。

世界を笑顔・・・。

アレ言いたくなったので言った。我慢出来る訳がない。

弦巻の胸ぐらを強く掴んで叩きつけるように言った。

「「いいか、誰が何をしようと救われない者というのは確固として存在する。お前の理想で救える物はお前の理想だけだ。人間に出来る事などあまりにも少ない。それでも、1度も振り返らずその理想を追っていけるか」」

俺が最も共感できる他人の台詞。

「・・・」

「・・・何か言ったらどうだ・・・全く。自分の満足の為に他人を巻き込むな」

手を離した。

「こころ!」
「・・・」

奥沢が慌てて駆け寄るが弦巻は酷く動揺しているようだ。

「喰人!今のはひどいんじゃないの!?」
「・・・黙れ」
「・・・」

奥沢が憤怒するのは初めて見た。
弦巻は変わらず腰を抜かしている。

「・・・じゃあ帰る」

熱くなって口調まで真似てしまった。落ち着いて戻す。

「またサボるの?」
「・・・悪い?」
「もういい帰って」
「・・・」

これが嫌なんだってば。この空気が嫌なんだってば。こうなるからヒトと関わりたくないんだってば。必ずああいうのいるんだって分かってても油断する。
俺も学習しないな。
イライラする。
早足で帰路につく。
──────────────────────────
数時間後。CIRCLE。

Roseliaの練習中。
紗夜は同じ所を3回もミスした。

「紗夜、貴方今日調子悪いわね」
「すみません・・・湊さん・・・。同じ所ばかり」
「うーん。紗夜がミスするのは珍しいねぇー。悩み事?」

茶髪のポニーテールが心配する。

「アタシで良ければ相談乗るよ?」
「・・・今井さん・・・ありがとうございます。でも心配しないで下さい。」

時間が経てば整理がつくはず・・・。今はギターに集中しないと・・・。

「紗夜、何かあるなら言ってちょうだい。こっちも気になるわ」
「あこも気になる!紗夜さんの悩み!」
「私も・・・話だけなら聞けますよ・・・」

そんなに私が悩む事って珍しいのかしら?なんだか全員から謎の圧迫感を感じますね・・・。特に湊さんから・・・。

「え、ええと・・・その、なんといいますか・・・あの、ある男性から・・・なんですが・・・その・・・気になる事を言われた(?)んですが・・・心配なんでしょうか・・・?いいえ、ええと・・」

「!?」
「・・・!!」
「男性って・・・!?」
「気になる事・・・?」

動揺する一同

「紗夜、まさか貴方・・・」
「いかがわしい事をされたんですか・・・?」
「脅迫されてるんですか!?」
「あの紗夜がねぇ・・・」

リサは何かを察したようだ。

「い、いえ、脅迫とかは・・・」
「紗夜!今すぐその男性をここに呼び出しなさい!」
「え?ちょっと、湊さん?」
「すぐに!」
「は、はい・・・」

──────────────────────────

「で、要件は?」

俺は今機嫌がよろしくないんだけど。呼び出されてからわざとちょっと遅く歩いてやった。俺性格ゴミ。

「ではまず、お名前と年齢を」

面接?

「武蔵 喰人。16歳」
「趣味と座右の銘を」

何聞かれてるの俺?

「趣味は特にない、座右の銘は『雷霆万鈞』」
「・・・素敵ね。では本題に入らせてもらうわ。」
「・・・」
「今日紗夜が貴方に脅迫されてると私達に打ち明けてくれました」
「・・・」


ふーん。
紗夜をちらっとみると、内心慌てている様子。

「率直に訊くわ。貴方は紗夜に何をしようとしているのかしら?」
「ていうか何でライブハウスなの?」
「こちらの質問に答えてくれるかしら?」

マジで今日はツイてない。
茶髪がニヤニヤしながら不審な視線を送ってくるぞ・・・?

「別に何も」
「見え透いた言い訳ね、通用すると思ったの?」

・・・。

「何か言いなさい!」
「少し落ち着いて下さい!」

ん、紗夜が大きめの声を出すとは。

「喰人はそのような不審者ではありません!」
「紗夜さん・・・?」

紫ツインテが不思議そうに視線を送る。

「脅迫されたなんて言ってませんし、いかがわしい事もされてません!」
「本当かしら?」

え?これでまだ疑う?

「はーい。アタシから質問!いいよね?」

湊は頷いた。

「好きな女の子とか彼女とかいる?」

お、おう。すごいな色々この人。コミュ力高い人だ。ファーストコンタクトの質問じゃないよね。

「!?・・・・・・」

その質問に紗夜が突然静まった。

「いや。特にこれといって人に優劣付けるタイプじゃなくて」
「いないって事でいいんだね?」
「あ、ああ」

紗夜がすごい汗かいてる・・・。
俺も今の質問に驚いて少し汗が・・・。

「ふふふっ。ありがと!」

茶髪の質問は終わりだな。

「次」
「あこから!」
「何?」
「趣味はないって言ってましたけど、ゲームとかはしますか?」

なんだかプライベートな方向に進んでくゾ。

「まぁ、人並みに」

あことやらの質問も終わりっぽいな。

「次」
「私からも・・・」
「どうぞ」
「何のゲームを主としていますか・・・?」
「NFOしかやってない。知らなかったら戯れ言だと思ってね」
「!!・・・ありがとうございます」

質問終わり。話題に出たNFOやって寝よ。
勝手に立ち去ろうとした時。

「待ちなさい」
「・・・」

まだなんかあんの?
振り向いた刹那。

ガシ

腕を掴まれた。

「まだ話は終わ・・・って・・・」

・・・あ?

「・・・!」

「えっと・・・友希那・・・離した方が良さそうじゃない?」

あれ・・・。何この感覚・・・え?い、いや。

「喰人・・・?」

俺今どんな顔してる?
この感覚は・・・恐怖・・・?いやいや。そんなはずは・・・。でも・・・。

湊はすぐに手を離した。

・・・なんだ今の・・・?え?これって・・・。良くないやつ・・・だよね。
女子しかいない学校で女性恐怖症とか・・・シャレになんない。あれ?でも今まで大丈夫だったはずなんだけど。

「あの・・・」
「何?」

平静を装う。

「・・・いきなり掴んでしまって、ごめんなさい」
「・・・」

駄目だ耐えきれない。

「あの・・・。あれ?」
「消えた!?ねえりんりん!消えたよ!?」
「私も見てたはずなんだけど・・・」



何か大丈夫かなこれ・・・。
ややこしくなってきたなー。
初投稿だから勘弁して。(言い訳

アイリPさん、アルタ・ランペルージさん。☆9ありがとう。

今宵はここまで。いづれまた。


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機械と神 英雄を求む

実話混ぜた。


機械はお好き?
幾つも歯車が噛み合って1つの目標を確実に実現させる。それを何度も何度も。来る日も来る日も。文句ひとつたれずにずーっと。人間より遥かに優秀ではないか。機械が成せない事は殆どない。あったとすれば人間がその機械を作れないからだ。やれ神だ、やれ全能だとか抜かしておいて結局ガラクタ1つ作れない。少し前は何か厄災があれば神のせい。何か成功すればノーベル賞とか言ってヒトが成す。成功したヒトを英雄と呼ぶ。ある国の王は岩刺さった剣を抜く事で王になったらしい。ガルガーノが聞いたらなんて思うだろうか。「刺そうと思って刺した訳じゃない」と言う筈だ。
全員ヒトだ。全てヒトだ。なりたくて英雄を目指した訳では無い。周囲のヒトより少し優れていた『偶然』。強くなりたいだけなら普通に過ごせばいいんだ、あいつらみたいにいつの間にか「お前は凄い」と思われる所が必ず見つかるからだ。だが、その先へ行きたいならば話は大きく変わる。取りこぼさずにいるだけでは英雄にはなれはしない。信念を燃料に強欲に自分の欲求を貫き、成してなお求め続けた『大事にしたい物』。

愚か者は機械を目指せ。

強者は己が答えに殉ずるだけでいい。

英雄はその先へ、強欲に強欲を求めろ。




「はぁ・・・はぁ・・・」

俺は何で走ってるんだっけ・・・。あっ、そうだ。湊に肌に触れられた時に変な感覚が一気に押し寄せてきたんだ・・・。

「っはぁ・・・。いやでも、おかしいな」

今まで多分、女に触られることあったはずだけど・・・。16年生きて1度も女性に触られてないって方が不自然。でもあの感覚は初めてで、そして凄く怖かった。こういう事あるのかな?俺だけかな?しかも何で湊だけ?あぁ駄目だ疑問が多すぎる!考えてもヒントも出てこない!

「あれ?クラウド!こんな所でどうしたの?すごい汗だけど・・・」
「・・・日菜か、あぁ。姉と区別付けたいから名前呼びで失礼するね」
「それよりなんかあったの?」
「いや?別に?何も?」
「無理があるってー」
「とにかく忙しいから、また」
「えー!もう少し位ゆっくりお話しよ?」
「・・・まじ無理だから」
「え・・・」
「追って来ないで」

そのままちょうど家の前だったので家に入る。

「追って来ないでって・・・家の前で言われても・・・」



次の日
俺は学校をサボった。もうそろそろやばいかも・・・。でもそれ以上に気が乗らない。紗夜・・・何て言うかなぁ・・・。
今日も朝ごはん米とコーヒーなんだろうな。

「・・・あれ?コーヒーと・・・これは・・・」

平たく伸ばされたパン生地のようなものに小麦色に焦げ目が・・・。

「何でナンなんかあるの?ここら辺売ってたっけ?」

なんなんだいろいろ。
米は・・・。あぁなるほど、米切らしてんのね。そうだよな、どこの家も米が無くなってたら今時誰だっても最初にナン出す

「・・・わけない。はぁ、食う気失せたな」

取り敢えず冷蔵庫に置いとく。

「にしてもどういうチョイスしてんの?ナンとか・・・何個食べても何ともいえない。そのくせ腹はそこそこ満ちる」

味薄いし。

そう言ってパソコンとにらめっこを再開する。

─────────────────────────
放課後

おかしいわね・・・。
昨日の件を謝ろうと思って彼の学校を訪ねているのだけど、今日は彼休んでいるわね。やっぱり私が無理矢理腕を掴んでしまったからなのかしら・・・?

「あ!友希那さーん!」
「日菜、どうしたの?」
「おねーちゃんから聞いたけど、昨日クラウド怒らせたの?」
「・・・やっぱり怒っているかしら、彼」
「んー、その後あたしクラウドと会ったんだけど、怒ってるっていうより思い詰めた表情してたよ?」
「というか、知り合いだったのね」
「まぁいろいろあってね」

その辺の話は今度詳しく聞きましょう。

「でねでね!本題なんだけど」
「ええ」
「クラウドの家・・・多分知ってるかも」
「何ですって?」

落ち着いて・・・まだ多分よ・・・。あくまで可能性。

「あのね?クラウドが家に入ってくの見たの」
「どこの家かしら?」
「以外と近くで、Circleの左3軒目の建物。戸建て」
「そう。ありがとう」
「今日学校来てないの?あたしも気になって花咲川に来たんだけど。そしたら友希那さんがいて」

・・・そういえば。触れると動揺するのは私だけなのかしら?

「友希那さん?」
「日菜、貴方彼ち触れた事はあるかしら?」
「?? うん、1回だけ。訳あってクラウドからだけど」
「その時彼は?」
「別に今回みたいな事にはならなかったよ?」

つまり『触られる』事に対する恐怖かしら・・・?今の所考えられるのはそれくらいね・・・。

「ありがとう、今日彼の家に行ってみるわ」
「うん!役に立って良かったよ!」

とても助かったわ。
さて・・・行きましょうか。

──────────────────────────

ピンポーン

誰か来た・・・。良かったな休憩中で。

喰人は扉を開けた。そこにいたのは。

「こんにちは」
「・・・!」
「こんにちは」
「あ、うん。こんにちは・・・」
「少し、いいかしら?」

取り敢えずポットに残ってたコーヒーを再加熱して出した。勝手で悪いがブラックしか飲まなそうなのでそのままで。

「・・・お砂糖・・・あるかしら?」
「あ、はい、砂糖っすね、はい」
「・・・やっぱり・・・」
「え?」
「いえ、何でもないわ」

くっ・・・!ミスった!久しぶりな感じがするこの感じ。とにかく砂糖を・・・。

「砂糖の種類はどうしましょうか?」
「何でもいいわ」

また俺は珍妙な事を思いついた・・・。
何でもいいと言ったな・・・!

「これは・・・?」
「ナンです」
「・・・」
「・・・」

冷蔵庫に置いといたナンを出してやった。

「馬鹿にしているのかしら?」
「・・・忘れて下さい」

凄く久しぶりにヒトと絡んでるって感じがする。

「それで要件は」
「ええ。まず昨日の事を謝りたくて」
「・・・」
「突然驚かせてしまってごめんなさい」
「・・・」

はっきり言ってまだ不明瞭な所が多すぎて考えない様にしてたんだけど、こう面と向かって謝られるとな。

「こちらこそ突然いなくなって申し訳ない」
「・・・えっと」

喋りづらい。

「少し・・・提案なのだけど・・・」
「は、はい」
「Roseliaのマネージャーやって見る気はないかしら?」
「は、え?」
「お互いにメリットがあると思うの」

何を突然言い出すかと思ったら・・・マネージャー?この流れで?
メリット?生憎俺アンタ苦手なんだけど・・・。

「・・・メリットとは・・・」
「バンドにおいて、第三者の意見は非常に有力なのよ。自分達で奏でた音は耳を通って勝手に美化されがちなの。」
「俺のメリットは・・・?」
「貴方の昨日の症状におおよその見当がついているわ」
「・・・まじ?」
「ええ」

そうか・・・。自分で考えても全く解らない以上、他人に相談するしかないか。だけどマネージャーとは・・・。

「決めるのは貴方よ。1人で悩み続けるか、すぐに解決するか」

何もRoseliaに入らなくても学校で・・・。
今は無理だ・・・。しかもこんな悩みどうやって誰に相談するの?

「・・・分かったよ」
「感謝するわ」



この人苦手だ・・・。



相変わらず痛い。
無理矢理進行でごめんね。

今宵はここまで。いずれまた。












ナンなんだ。


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