流星の流れる頃にー翔び立つ戦士達ー 過去編 大切な友達と約束 (イグナイテッド)
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第1章 やさしさにつつまれたなら
物語の始まり。


話の辻褄が合わなくなりそうなので、過去編を始めました。
こちらは完全に不定期更新ですので、よろしくお願いいたします。
なお、一部のキャラは設定を変えさせていただきました。
ご了承くださいませ。
それではどうぞ。


西暦2011年 プリキュア達が激しい戦いの末、姿を消した。

それは、残された家族達を悲しみに落とした。

 

「つまりそれは、・・・・・」

「ええ、どこを探しても見つかりません。

行方不明です。」

そう警察の特殊捜査本部の刑事と話すのは、消えたプリキュアに変身する少女達の母親の一人、花咲みずきであった。

「なんでこんなことに・・・あの子には、あの子には大切な家族が、最も大事にしているはずの妹がここにいるのに。」

「ですが、私達は諦めたりしませんよ。時間がかかってもいい、必ずや見つけます。」

「お願いします。必ず見つけてあげてください!」

「ええ、必ず!」

担当刑事である、トダカ警部はそう言った。

 

「大変ね・・・」

「うん、ふたばがいるからなおさらなの。」

来海えりかの母である、来海さくらと話す。

「ふたばちゃんかわいそうだよね、生まれて数ヶ月しか経ってないのにお姉ちゃんと離ればなれになるなんてね。」

「でも、前を向かないと。私が下を向いてると、ますますだめだから。」

「そうよね、下を向いてちゃダメだよ。」

 

家に帰り、ベビーベッドに寝るふたばを抱き抱える。

抱き上げてあげると、今まで我慢をしてきた涙が一気に溢れていた。

「ふたばごめんね、お姉ちゃんを探してあげられなくてごめんね。ごめんね、ごめんねごめんね......」

 

 

ー数年後ー

 

 

「おともだち~おともだち~みんなでなかよしおともだち~。」

あれからしばらくたち、ふたばは4歳になった。

今日は幼稚園の入園式であった。

「幼稚園楽しみ?お友達ができるのが楽しみ?」

「うん!ママ、おともだちできるのが楽しみ!」

 

入園式が終わり、これからの幼稚園生活を過ごす教室に戻ってきた。

楽しそうにしているふたばを見て、みずきはつぼみの入園式を思い出していた。

(あの時のつぼみは、人を怖がっていて全然遊びの輪に入って行けられなかったんだっけ。)

 

翌日、送り出されたあとふたばは早速他の園児達の輪に入って遊び始めた。

そこで遊びに加わらないで一人でお花を摘んで花冠を作っていたワンピースを着ていた長い髪の毛の子と、寂しそうに日陰にいたツインテールの女の子がいた。

ふたばはグループから抜け出して、二人の女の子の元へと走っていった。

「ねぇ、どうしていっしょにあそばないの?」

「みんなであそぶより、ひとりでおはなをつんでいたほうがたのしいよ。だって、みんなといるとこわいし。」

「きみは?」

「わたしは、ひとりでいるのがすきなの。なにかあったらいやだから。」

「ねぇ、なまえはなんていうの?」

「かやまゆうか。」

「いつかことり。」

「わたしはねー、はなさきふたばっていうんだよー。」

「ふぅん、なんでわたしたちにはなしかけたの?あそぶのはわたしいがいにすればいいのに。」

琴里の問いに、ふたばは笑顔で答える。

「だって、ひとりよりたくさんであそんだほうがたのしいんだもん。それに、みんなともだちだから!」

「ともだち?」

「かってにともだちって・・・」

「はなしてしまったら、そこでもうともだちだよ!」

「いいよ、なんかふたばちゃんとはなすとたのしいからいっしょにあそぶよ!」

「わかったよ、そこまでいうならあそぶよ!なんかはなしてるとほんとうにたのしくなるから。」

「うん!よろしくね!」

 

二人を連れてグループに戻ったふたばは、お迎えが来るまでたくさん遊んだ。

 

「じゃあね、バイバイ!!」

「バイバイ、ふたばちゃん。」

「またね、ふたばちゃん。」

琴里や優香に手を降ってさよならの挨拶をした。

 

「ふたば、お友達ができたの?」

「うん!できたよ!」

「よかったね、楽しかったよね!」

「うん!」

 

そう言いながら走っていたが、少しつまずいて転んでしまった。

 

「うっ、うううううう」

痛さに今にも泣き出してしまいそうになるふたば。

その時、小学生であろう子ども達らしき優しい声が聞こえた。

 

「あいか、あそこにたおれてる子がいるよ。」

「そうじ、たしかあそこの公園にいた子だよ。いつも遊んでたし。」

「たすけよう!」

小学一年生である、観束総二と津辺愛香が転んだふたばの元へと走って向かった。

「だいじょうぶ?」

「けがはない?」

「ぐすっ、うっ、うううんだいじょうぶ。

ありがとう、おにいちゃんおねえちゃん!」

「ふたば大丈夫?」

「だいじょうぶだよ、ママ。

このおにいちゃんとおねえちゃんがたすけてくれたもん。」

「ふたばを助けてくれてありがとう。名前はなんていうの?」

「ぼくはみつかそうじ、小学一年生です!」

「わたしはつべあいか、おなじく小学一年生です!」

「そうじくん、あいかちゃん。ありがとう。

今度お礼がしたいから、ここに来てくれないかな?」

そう言いながら、みずきは家の住所が書いてある紙を二人に渡した。

「ありがとうございます。今度いきます!」

「たのしみにしてます!」

そう言いながら、二人は帰っていった。

「おにいちゃん、おねえちゃん!じゃあね、バイバイ!!」

「よかったね、ふたば。また会いたいね。」

「うん!またあいたい!」

そう言いながら、夕陽を背に帰っていったのだった。

 




ここに出てくるトダカ警部は、種死に出てくるあの人が転生して生まれた人物です。
その後の登場が楽しみです。
また、まだ主要キャラは幼いため、会話部分はひらがなを中心に使っていきます。
読みづらかったら申し訳ありませんが、ご了承くださいませ。

すごいコラボを始めてしまいました。
後悔はない。
やるからにはこちらもちゃんと完結させるまでやりますよ。
次回もお楽しみに。
それでは。


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遊びのなかで

現代編とは違い、オリジナルをかなり大事にしていくことにしていますので、オリキャラをどんどん出していきます。


翌日、幼稚園に送り届けられたふたばは早速琴里と優香のところに行った。

「ことりちゃん、ゆうかちゃんおはよう!」

「おはよう、ふたばちゃん!」

「おはよう、ふたばちゃん。きょうもげんきね。」

「きょうはなにしてあそぶ?」

「おままごとがしたいな!」

「わたしはなんにでもいいよ」

「ようし、おままごとにしよう!」

そう言っておままごとの道具が置いてある箱の所に来たとき、

「ちょっとよろしくて?」、「ちょっとまちなさい!」

3人は声が聞こえた方向を向く。

そこには、明らかにフリルが付いた長めのワンピースを着た白金髪(プラチナブロンド)の女の子と、いかにもお嬢様っぽいスカートと上着をまとっていた黒い髪の女の子がそこにいた。

「えっと、きみたちはだれ?」

「わたくしのことをしらないですって??!」

「わたしのことをしらないのは、つみですわ!」

「だから、なまえをいえっていってるのよ!」

「おしえてくれないの?」

 

「わかりましたわ、とくべつにおしえてさしあげますわ。わたしのなまえはやまのかわまりあ(山ノ川真理亜)といいますわ!」

「わたくしのなまえはさわやませりな(佐和山芹那)ですわ!」

 

「へぇー、まりあちゃんにせりなちゃんかぁ。」

「どうしてわたしたちにはなしかけてきたの?」

「これからおままごとをしようとおもっていましたのよ。」

「はぁ?!さきにあそぼうとしてたのはわたしたちのほうなんだけど!」

「かんけいありませんわ!あそぶのはわたくしたちでしてよ!」

 

「だったら、みんなでいっしょにあそべばいいんじゃないかな?」

「そうだよ、みんなであそべばとってもたのしいよ!」

「ふたりがいうならなんだっていいわ。」

 

「くぅぅぅ、もういいですわ!別のあそびをしましょ!」

「次こそ狙いますわ!」

 

「なんなんだよ、さっきのは。」

「きみは?」

まりあとせりながいなくなったあと、ひとりの男の子が話しかけてきた。

「おれは、かしわぎあらた(柏木新太)よろしく。」

「わたしははなさきふたばだよ~」

「わたしはかやまゆうか、よろしくね。」

「いつかことり、よろしく。」

「よろしく。さっきなにがあったのさ?」

「おままごとをやろうとしたらね、いきなりちょっとけんかになりそうだったの。」

「いっしょにあそべばいいのに、いじはってるのよ。」

「いっしょにあそべばいいのに。」

「ねぇ、おれもおままごといっしょにやっていい?」

「うん、いいよ!」

「いがいね、おとこのこがおままごとをやるなんて。」

「でも、それがすきならそれでいいじゃないの。」

「そうだよー。じゃあ、あらたくんはパパやくね。」

「だれがママやくになるの?」

「じゃんけんできめればいいじゃない。」

「そっかー。さいしょはグー、じゃんけんポン!」

じゃんけんの結果、ふたばがママ役になり、優香と琴里は子ども役となった。

 

「くーっ!つまらないですわ!」

「ほんとうにつまらないですわね!」

真理亜と芹那は他の遊びを求めるべく園庭に来ていた。

園庭では男の子を中心に遊んでいたが、もちろん女の子も混じって遊んでいた。

「あのおにごっこにいれてもらいましょ!」

「そうですわね!」

そう言ってそのグループに入れてもらおうとしたが。

「わるい、いまはもうはじまってるから。」

そう言われて断られてしまった。

 

遊ぶあてが無くなり、寂しくブランコをこぐ二人。

「寂しいですわ....」

「悲しいですわ....」

 

楽しくおままごと遊びを楽しんでいたふたばだったが、

さっきから気になっていた事があった。

それは、真理亜と芹那が二人でブランコに乗っていたことだった。

その目はとても寂しそうだった。

それを見たふたばは、靴を履いて園庭にかけていった。

 

「ねぇねぇ。」

「なっ、なんですの?!」

「いっしょにあそばない?」

「なっ、なにいってるのですか?!」

「いっしょにおままごとをやらない?」

「あっ、あなたもうやってるではないのですか?!」

「そうですわ!わたしたちはほかにあそぶひとがいるのですよ!」

「だって、さっきからあそびにくわわれてなかったでしょ?」

「「・・・・・・・・それは・・・・・・・・・」」

「ね?いっしょにあそぼ?いっしょにあそんだらたのしいよ!」

ふたばは二人に願うように頼む。

「・・・・・ごめん・・・なさい・・・・」

「え?」

突然二人は目に大粒の涙をため、溢れんばかりの涙を大量に流しながら泣いた。

「さっきさそってくれたのに、ことわってしまってごめんなさい・・・・」

「わたくしたちがはなしかければふつうにいっしょにあそべるとおもってました。

でも、ほんとうはちがいました。ことわってしまったからしっぱいしてしまったのです。

なにもわかっていませんでした。ことわってしまってごめんなさい・・・・」

「それならだいじょうぶ!ちゃんとみんなにはなせばだいじょうぶだよ!!」

「いいのですか?」

「うん!」

 

「そういえば、まだなまえをきいていませんでしたわ。」

「なんていいますの?」

「はなさきふたばだよ~よろしくね、まりあちゃん、せりなちゃん!」

「こちらこそよろしくおねがいしますわ、ふたば!」

「なかよくしましょうね、ふたばちゃん!」

 

「あっ、どこにいってたのよふたば!」

琴里は突然外へ出たふたばを問い詰めようとする。

「あ、なんであんたたちが・・・」

「ことりちゃん、いっしょにあそんであげて?おねがい!」

「さっきはとつぜんあんなことをしてごめんなさい!おねがいしますわ!」

「わたしたちがあんなことをしてしまったのはとてもはんせいしてますわ!」

「ふ、ふたばのいうならしかたないわね!」

「ふたばちゃんすごい!ふたりのためにうごけるなんて!」

「へぇ、すごいね。」

「へへへ。じゃあ、あらためてよろしくね、まりあちゃんにせりなちゃん!」

「うん、よろしくね。ふたばちゃん、ことりちゃん、ゆうかちゃん、あらたくん!」

「よにんとも、これからよろしくですわ!」

「そうときまったら、さっそくあそぼう!」

6人は帰る時間までたくさんあそんでいた。

 

3人の新しい新しいお友達を迎え、楽しい幼稚園生活が進んでいくのだった。




基本的には色々な事を乗り越えて新しいお友達を作るという話になっていくと思います。
もちろん挫折もしますが。

次回、例の闇の書のあの人が登場します。


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友達~リインフォース~

リインフォース登場です、はい。


土曜日、6人は近くの高台にある公園で遊ぶことにした。

 

「おはよう、みんな!」

「おはよう、ふたばちゃん!」

「おはよう、ふたば。」

「おはようですわ!」

「おはようございますですわ!」

「おはよう、ふたば。」

土曜日の昼時、4月にしては気温が少し低めだったがそんなのは気にしないのがこの6人だ。

「なにしてあそぶ?」

「かくれんぼしよう!」

 

「「「「「「さいしょはグー、じゃんけんポン!」」」」」」

じゃんけんの結果、ふたばがおにになった。

「10かぞえるよー、いーち、にー、さーん、よーん、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅーう、じゅーう。もういいかーい?」

「「「「「もーいいよー。」」」」」

「よーし、さっがすよー!」

 

「ゆうかちゃんみっけ!」

「うわぁ、みつかっちゃった。うまくかくれてたんだけどなー。」

 

「ことりちゃんもみっけ!」

「はやい、はやいわよ!」

 

「あらたくんみっけ!」

「はは、みつかっちゃったね!」

 

「まりあちゃんみっけ!」

「なっ、みつかってしまいましたわ!」

 

「せりなちゃんもみっけ!」

「なんとまぁ、はやくみつかってしまいましたわね。」

 

「もう、みつかってしまうのがはやすぎますのよ。」

「だってぇ、みんながどこにいっていたのかすぐにわかっちゃったんだもん!」

「まったく、みつけるのだけははやいんだから。」

「へへ、ありがとう!」

「ほめてない!」

「ねぇ、あそこのかいだんのむこうへいってみようよ!」

「いいですわ!」

「いってみよう!」

 

6人は長い階段を上り、公園の頂上にあたる広場に来た。

 

「うわー、とってもひろいねー。って、ふたばちゃんなにやってるの?」

「なんかねー、ここにへんなえがかいてあるのー。」

ふたばが指を指した場所には、3つの3重の円に紋様が描かれた物が三角形を作り上げてあり、それを繋ぐように2本の太線が引かれていた。

「ほんとうにおおきいものですわね。」

「きっとなにかおきますわ!」

「だからさわらないほうがいいって....ちょっとふたば!?」

ふたばは興味をもったらしく、その魔方陣の中央エリアにあったパズルをいじり始めた。

「こうしてこうして・・・・やったぁ、かんせいしたよ!」

パズルが完成してはしゃぐふたば。

その時だった。

《ズウゥゥゥゥゥゥゥン!!》

音と共に突然魔方陣が光だし、反応を起こし始めた。

光と音は大きくなり、一瞬辺りを見えなくさせた。

そしてそれは一瞬で消えた。

 

「だからやめろといったでしょ!」

「だいじょうぶかい?」

「よかったぁ。」

「だいじょうぶならもんだいありませんわ。」

「だいじょうぶでよかったですわ。」

「ごめんねぇ、みんな。」

そして6人は再び魔方陣の方向を向く。

そこでは驚くべき事が起こっていた。

なぜなら、

ほとんど自分達と身長が変わらない同い年であろう、銀髪の女の子が魔方陣の中央に横たわっており、その周辺に黄色いペンダントと羽のような物が散乱していたのだから。

驚く事に、その子は黒い露出度の高い服を身に付けているほかに何もつけていなかったのである。

 

「たいへんだぁ、どうしよう!?」

「とりあえず、はこばないと!」

「きのかげにはこびましょう!」

「はこんでからどうするのです?!」

「どうするって、めをさますのをまつしかないでしょ?」

「はやくはこぼう!」

 

銀髪の少女ーリインフォースは、とある空間の間に浮いていた。

(ここはどこだ?わたしはいったい・・・あのとき、主はやてに別れのあいさつをしてわたしは消えた。

わたしはようやくこの苦しみからかいほうされて旅だったはず・・・・あれ?おかしいな、わたし・・・だんだんこえがおさなくなってきたな・・・なんでだろう・・・おかしいな、あるじはやてのなまえはおぼえてるのにほかのようすがおもいだせない。こえがかんだかくなっていく・・・ほかのきおくも・・・・なまえいがいの事がおもいだせなくなっちゃった・・・・・・・なんでわたしはここにいるのかな、ここからぬけだしたいよ・・・・・あれ、わたしにママとパパはいたのかな・・・・・だめ、なんにもおもいだせないよ。だれかたすけて・・・ここからきえたくないよ!こわいよぉ、はやくだれかたすけて・・・たすけてよ・・・こわいよぉ、こわいよぉ、こわいよぉ、どうなっちゃうの?

《・・・ねぇ、はやくめをさましてあげようよ・・》

だれ?でもなんかあたたかいな・・・・)

 

「あ、めをさましたよ!」

「う、ここは?わたしは・・・・」

「だめですわ、あなたはけがをしてるかもしれないのですのよ!」

「そうですわよ!いまはよこになってないと」

「みんなのいうとおりだよ。」

「むりしたらどうするのよ!」

「ひどくなったらどうするの!」

「きみたちはだれ?ここはどこ?」

「ここはこうえんだよ!へんなさんかっけいのまんなかにあったパズルをかんせいさせたらあなたがいたんだよ?」

「パズル?」

「きみのなまえはなんていうの?」

「わたしは・・・・、リインフォース・・・・」

「リインフォース?ながいなまえだから、リインちゃんとよんでいい?」

「リインちゃん?」

「ねぇ、どうしてないてるの?」

「わからないよ、きづいたらないてたの。」

「じゃ、なぐさめてあげる!よしよし、もうだいじょうぶだよ!」

「あれ、なんかあたたかいな・・・・」

「へへ、もうだいじょうぶだよ!」

「うん、なんかげんきがでてきた。ねぇ、なまえをおしえて?」

「わたしのなまえは、はなさきふたばだよ!」

「わたしはいつかことりよ。」

「かやまゆうかだよっ!」

「やまのかわまりあですわ!」

「さわやませりなといいますわ。」

「かしわぎあらた、よろしくね。」

「うん!よろしくね!」

 

「リインちゃん、おうちはどこにあるの?」

「おうちはないの、わたしずっとひとりぼっちだったから・・・」

「じゃあ、おうちにおいで!ママがなんとかしてくれるよ!」

「え・・・?」

「だめ?」

「ありがとう、うれしいよ!」

「そうときまったら、はやくいこう!」

 

 




なんと幼女になってしまいましたね。
次の展開はどうなることやら。


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居候~家族~

リインフォースを連れてきた6人は、ふたばの家に戻ってきた。

「ただいま!」

「おかえりなさい。あら、みんなと一緒だったの?」

「うん!みんないっしょだよ!」

「「「「「こんにちは!」」」」」

「こんにちは!あら、新しい友達?」

見かけない子供を見つけたみずきは、ふたばに聞く。

「うん!リインちゃんというんだよ!はいってきて!」

リインは、呼ばれたようにリビングに入ってくる。

「可愛いわね、ふたばと仲良くしてあげてね。」

「あのね、ママ。リインちゃんかえるがおうちがないんだって。ずっとひとりぼっちで、さびしかったんだって。だからおねがい!しばらくここにいさせてあげて!!なんでもするから、おねがい!わがままはぜったいいわないし、ママのいうことはきくから!だからおねがい!」

「だめよ、勝手に決めちゃだめだって前にあんなに言ったのに。」

「おねがい!なんでもするから、なんでもするからおねがい!」

「何があってもダメよ、あんなに言ったじゃない。」

「いやなの!ふたばさびしいもん、パパとママはいそがしてくてなんにもできないし、おねぇちゃんがずっといないからさびしいの!」

「あ・・・」

「どうしておねぇちゃんがいないの?!みんなおねぇちゃんとかいるのに、どうしてふたばのおねぇちゃんかえってこないの?!いちどもあったこともはなしたこともないけど、たいせつなおねぇちゃんがいないのはとってもさびいしいの!だから、おねがい!リインちゃんをここにいさせてあげて!」

ふたばは涙をぼろぼろ流しながら言った。

 

ふたばの涙の懇願にみずきは驚く。

(この子がそういうことを言うなんて、どうしたんだろう。ああ、これもあの子の色々なところを引き継いでるんだわ。何て私はバカだったのだろう。この子はずっとさびしかったんだって何で気づかなかったんだろう。)

「いいわよ。でもさっき言った事をちゃんと守るのよ。そして、あとでパパにはちゃんとお願いしなさい。」

「ありがとうママ!ねぇ、わたしのへやにきて!」

手を洗ってから、みんなを自分の部屋に連れていく。

 

ふたばの部屋は、2階の少し奥にある。

つぼみが使っていた部屋は鍵をかけられていたので、その少し奥のところにあった。

「うわぁ、すごい!ぬいぐるみがいっぱい。」

「なかなかきれいね。」

「ぬいぐるみのかずならわたしたちにはおよびませんけどね。」

「それいがいはすごいとおもいますけどね。」

「へぇ、すごいね。」

「リインちゃん、これからわたしのふくをきてほしいの。」

「わたしが?」

「うん!ぜんぶわたしがえらんであげるから!じゃあ、みんなすこしへやのそとでまってて!」

 

「そとにだされてしまいましたわね。」

「でも、わたしたちがいうわけにはいかないからこれでよかったかも。」

部屋からは、『これがいいんじゃないのかな。』『はずかしいよ・・・・』『だいじょうぶ!こわくないよ!』

といった声が聞こえていた。

 

「はいっていいよ!」

ふたばが部屋の中から声をかけてきたので、5人は部屋に戻る。

「これが、リインちゃんのあたらしいふくだよ!」

そこにいたのは、青い長袖の服に黒と白のスカートをはいて髪型をポニーテールにした、リインフォースだった。

「かわいいじゃん。」

全員がうなずいたいた。

「本当に?」

「ほんとうだよ!」

「あ、ありがとう。」

 

「じゃあね、またあした!」

「ま、またあした!」

みんなが帰ったので、ふたばとリインフォースは手を降って見送る。

 

こうして、リインフォースは花咲家の一員になった。



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