黒い三連星物語 (ジャイアン太郎)
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祝入隊

黒い三連星の入隊初日を書いてみました。
まあ日常を書いてます。
細かい設定は気にしないで下さい。
書きだめはないので次話の投稿迄時間かかるかもです?


ガイア、オルテガ、マッシュの話です。

基本原作無視です。

アムロと戦うとかもしないかな?

ハモンに一目惚れしてラルとケンカになるとかそんなくだらない話をダラダラと書こうと思います。

ガイア目線で進めます。

 

 

「ではまず左から順に名を名乗れ!」

肩に棘を付けたやたら傷だらけの大男は体以上にデカイ声で言ってきた。

「ガイアニ等兵です」

「オルテガ二等兵です」

「アコース二等兵です」

「コズンニ等兵です」

「マッシュ二等兵です」

そうして5人が名乗ると大男が、

「俺がこの隊を含む大隊の隊長のドズルだ、さて貴様らはこれからここにいるラル大尉の中隊に配属となりきたる日に向け備えて欲しいのだが、今は何かときな臭い状況で自分の思ってないこともやらねばならなくなることも多々あると思う、しかし軍に入ったからにはそれも仕方ないと割り切り務めてもらいたい、では後の事はラル大尉頼む」

「貴様らの隊をまとめるラ・ンバ・ラルだうちは細かいことは言わん、ただ仲間を裏切るマネはするな、まあ後は他に迷惑をかけないようにやってくれ、ではそこの2人はクランプお前の小隊で頼むぞ、こっちの3人はワシの方だな、ではまずは全員で基礎訓練を行うよろしく頼むぞ」

これが今後色々あるラ・ンバ・ラル大尉との出会いであった。

まだこの時期のジオン軍は創設されたばかりで、警備会社に毛が生えたようなものであった。

装備も連邦が廃棄する物を払い下げてもらいオーバーホールして使い、何とか動き出したところであった。

「今日は貴様らの力を見るためにこれより体力試験を始める、すぐに着替えて集合せよ」

 

ラ・ンバ・ラル大尉から指示が出たため渋々着替え出ていった。

「初日から試験とかダルいよな」

コズンがポツリと呟いた。

「確かにもっとゆっくりさせろよどうせ緊急事態なんぞめったに起こるわけでないしでもあの大尉そんなに厳しくなさそうだし当たりかもな」

オルテガがそれにのり、グダグダ言いながらも皆準備をし集まった。

「貴様ら〜着替えて出てくるのになんぼ時間掛けてるんだぁこれが実戦ならこの隊は全滅だわかってんのか」

いきなりラルのカミナリが落ちた!

「あれっさっきと言ってることが」

皆がそう思ったのも間違いはなかった、ラルは確かに私生活の事は緩いが、いざ訓練となると妥協は無く目の色が変わるのであった。

「やべーあのオッサン俺らを殺す気か」

この中で明らかに体力無さそうなアコースがまず音を上げた。

「こらっナメてんのかダッシュだダッシュそれはランニングだたった二十秒走らんか!」

確かに一本は二十秒かもしれないが新兵の5人はすでに20秒ダッシュしインターバル30秒というのを30本こなしていた。 

走った距離は4キロに満たないが、実はこれ凄くキツいのである。

「おいおいこんなの楽勝だとか言ってたのはどこのどいつだ、まあいいでは次は腕立て伏せ100回これ位は出来るんだろ」

すると頭の悪いオルテガが

「それ位なら楽勝ですなんなら200回位やりますよ」

ガイアは心の中で余計なことをと思っていた、まさか単純に腕立て伏せなんてやらせるわけがない、100回やってすぐまた100回とかやるんだろうなと考えていたら・・・・予想を裏切りましたさすがにこれは、腕立て伏せを始めるとラル隊より人が来て上から押してくるのであった、しかも彼らの力の入れ具合は職人技でこちらのギリギリを狙うのであった。

20回辺りから皆、もうダメだとかウォーとか声が轟くも脱落は許さず、ダメになるとサポートが入り全員がやらないとカウントが進まないルールであった。

誰だこれ考えたのと思うも余計なことを言うと何か追加メニューが来そうな気配から何も言えず、ただ黙々とやるしか無いのであった。

この辺の勘の良さはニュータイプで無くともあったのである!

そして何とか100回に辿り着いた時には全員産まれたての子鹿のようにぷるぷるしており、もうダメだと思ったら、

「じゃあ次はスクワットな軽く100回行ってみようかあれもってこい」

あれと言われたものが運ばれてきた・・・・・

何故にこれが? 

なんと装甲車のタイヤであった(ホイール付き)

「これを背負ってやってくれなんも1本80キロ位だから大丈夫だ」

正直何が大丈夫なのか意味はわからないがとりあえずやるしかないと心に決め歯を食いしばった。

皆もガンバるがついに・・・

アコースが倒れた!

「アコース大丈夫か〜」

多少の心得があるコズンが症状から脱水症状と判断し

「とりあえず皆でバーンをあの日陰まで運ぼう大尉よろしいですね」 

するとラルから

「もう脱落者が出たのか去年の連中よりだらしないな、あいつが抜けるならその分お前らに上乗せだな」

もうどうでも良かった、人間追い込まれておかしくなるとアドレナリンが出始めてテンションが上がって来て多少の無茶は聞くのであった、残りのメンバーは誰も欠けないでやりきった・・・はずだった。

「じゃあ2セット目な」

「まだあるんかいこれ以上は無理」

ついにマッシュからこの言葉が出たガマンしていたのです、ハッキリ言ってかなり頑張ったのです。  

しかしゴールは残念ながら見えず心が折れた。

「諦めたらそこで終わりだ自分で自分の限界を作るな」

どっかのマンガで聞いたことあるセリフが飛んでくるも、もう無理動けないと思っていたら・・・バシャッ・・・水がかかるそれもとびきり冷たいやつだ。

「冷たっ何をするのですか」

ガイアがすかさず言う

「なんだまだ全然元気に動けるじゃないか、本当に限界なら動けないぞ手を抜くな」

ラルやクランプが笑いながら言ってきた、これっていわゆる力水的なやつ?

確かにその後また少し回復し動けた自分でもわからないくらいにやれた。

そして全てのメニューが終わりラルから

「よしっお前等今日はよく頑張った、まずは風呂に入り汗を流して来い、19:00からお前等の歓迎会をやるので準備しとけでは解散」

ようやく終わった誰もが倒れ込む様に風呂場に向かっていくそして・・・

「いい匂いだこれって柚子の匂いだよな」

ガイアが気付いたように風呂には柚子が入れてあった、先に入っていた先輩から

「これは大尉の趣味だ浴槽も他の隊とは違い大きくゆったり入れるしあの人は厳しいけど、この様に色々な所に気を使ってくれる良い人なんだ、ただまあしばらくは俺の言葉わからんだろうが」

そう言い笑っていた、そしてここの隊は先輩の背中を流すとかそういう上下関係もないことも聞いた。

「あーっいい風呂だったつい長湯してしまった。

疲れが吹っ飛んだな、所で歓迎会ってどこでやるのか聞いてるか」

ガイアが聞くと先に上がり裸で牛乳を飲んでたオルテガが

「エデンって店らしいぜそこはこの隊のたまり場だとよ」

「所でここにあるアミノ酸やらプロテインやらクエン酸は勝手に飲んで良いのか?」

「あー先輩の話だとそれも隊でまとめて買ってるから飲んで良いとの事だ」

「気が利いてるなこうなったらムキムキにしてギャルにモテモテになるか、なあオルテガもやらんか」

「そうだなここ迄ハードにやれば否が応でもマッチョになれそうだしあれを見てみ」

そうして言われたほうを見ると大きめのロッカー位のサイズのボックスが目に入った。

「タンニングマシーンらしいこれも使い放題だそうだ、これは大尉の私物だとよっさすがはラル家の長男様だな」

ガイアもさすがにおいおいとは思ったがそう言われてみると、ロッカーや風呂、その他設備が整い過ぎてる事に気がついた。

先程まではこの隊嫌だと思っていたが少しだけ心変わりしてきていた。

 

そんな風にしていたら一人のことを思い出した、そう医務室に運ばれたアコースのことだったアイツは無事なのか気になったので飲み会まで時間も少しあったので他の3人も誘い様子を見に行った。

 

病棟に着き受けつけにアコースの部屋を聞き訪れてみると、コズんが

「待て何か聞こえるぞっ」

そういうのでコッソリと覗いてみると病室で一人黙々とトレーニングしているアコースの姿が目に入った。

どうしようかと一瞬思ったが、せっかくここ迄来たのでと顔出してみた。

「よっ体調どうだ」

コズんが声を掛けるとアコースは

「みんな今日は俺のせいですまない大尉から聞いたけどあの後も凄い内容だったんだって」

ガイアは

「えっ大尉来たのか」

「ああ少し前に来て体の事を心配そうに聞かれそして俺のためにトレーニング方法を作ってくれたり今日も医師から飲み会への参加OKもらってくれたり色々してくれたんだだから俺もこの後は行ける事になったよただしノンアルコールだけどな」

マッシュが

「良かったなじゃあ一緒に行くかっその前にシャワー浴びてこいよ待ってるからさ」

「あっそうだな汗臭いの忘れてたじゃあすぐ帰ってくるから待っててくれな」

そう言って居なくなったアコースを見ると、皆はラルへの見方が大分変わってきてることに気がついた。

「なんか温かいな厳しいけど」

ガイアが口にすると皆がうなずいた。

まだ彼らはこの後に起こる事は知らない!

次話 激闘の歓迎会です。




次回は飲み会にてホワイトベースに突撃かけた時のラル隊って結構居たけど、名前ほとんど知らないな〜でも先輩として出さないとと思ってます。


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嵐の飲み会

まあ、今回も軽い感じですね。



「ここだなエデン間違いない」

筋肉痛に悩ませながらも五人は指定された店に辿り着き

さてとドアを開けて中に入った。

そこには40人位の男達がビールジョッキを片手に楽しそうに飲んでいた、ラルも先に来ていたのでまずは挨拶と思い近づいた。

「大尉遅くなりました」

「おぅお前ら来たか先にやってたぞ、どれっ大体みな来てるな みんな聞いてくれここにいるのが今日からわが隊に配属になった連中だ俺が紹介しても良いがここはそれぞれ自己紹介してくれ」

そう言われもう酔っ払い出来あがってる先輩の前へ一人ずつ挨拶してまわった。

ラル隊は正に体育会のノリでみな酒が強く自信のあったガイアやオルテガでさえダウン寸前あまり強くないマッシュに至ってはダウンしていた。

 

「さっきから気になってたのだけどこの店の姉ちゃん可愛いの多いが誘ってみっか」

ガイアがエロオヤジの様な目つきになり呟いた。

「おいっ恋愛は自由だがあの金髪の子にはちょっかい出さないほうが良いぞあの子は隊長のお気に入りでハモンっていうここの看板娘だ」

横にいた先輩がこっそりと教えてくれた。

「えっ正直1番可愛いと思ってたのにな〜」

すると違う方からまた声が

「そんな事は決まってませんよハモンさんは誰ともお付き合いしてないと私には言ってましたよ

ガイア君だったね申し遅れたが私はタチ階級は少尉だ

主に物資の手配や金の管理をしているまあ事務方の人間というやつだから中々顔を見ないと思うがよろしくな」

丸メガネのラル隊にはあまり馴染めてない少尉が話に入ってきた。

「それにしてもこの隊はやたら髭面が多いよな俺も生やすかな」

と何でもないことを話していたらラルの方からやって来た。

「お前ら飲んでるか、ウチのモットーは飲むときはトコトン飲んで楽しむだ明日も訓練はあるが気にせずガンガン行けよ」

 

「大尉ありがとうございます1つ質問なのですが俺はそう遠く無い未来に連邦と戦う日が来ると思いますが、正直今のジオンの規模では勝つ見込みは全く無いと思うのですが上は何か考えてるのですか」

 

「今日は歓迎会だぞっそんな事考えてないで飲め

ハモンこっちの酒足りんぞ」

 

「はいっすいませんね あら貴男方が新しく入って来られた方ですね〜初めましてハモンですラル隊の皆さんにはいつもお贔屓にしてもらっるので貴男方も何時でも来てくださいね」

 

クランプがジョッキ片手に

「飲んでるかぁ〜今日はいきなりでビックリしたかもしれないけどうちはいつもこんな感じだっ

けどラル大尉は厳しいが暖かいから着いてけば間違いないぞ、俺も前はこの店でボーイをしてたのだけどいきなり軍に入れられ気がついたらこんな感じよっ」

「少尉は自分で志願したわけでないのですか」

 

「いきなり連れてこられて3ヶ月訓練したらいきなり地球のシリアという紛争地帯につれてかれるんだぜありえないだろっ

5年中東で大尉と一緒に闘い戻ってきたらこの通り副長として抜擢されたのよ。 

大尉はどこに居ても人をひきつけて慕ってきた人間を受け入れてたらこんな規模になってしまって少しこまってるのだがまあこれはお前らにいま話をしてもわからないだろうな。

上が大尉の出世を抑えてるのでうちも中々大変よ。

タチのやつがやりくり上手だから何とかなってるが何時まで安泰とはいかんと思うのだがな。

あっそうだ明日の午前の訓練終わったらお前らの銃を買いに行くぞっ。

隊からのプレゼントだから好みの物を選んでくれ

最後にお前らを守ってくれる物だから納得の行く物を選んで良いぞ俺も最初に選んだコイツには随分助けられたからなっ」

そう言い腰のベレッタを見せつけて席に戻って行った。

ガイアがそれを聞き

「隊で支給なら少しマニアックな物でも手に入れれそうだなお前らなんか狙ってるのあるか?」

オルテガが

「俺は銃より大きめのアーミーナイフが欲しいのだがダメかな」

コズンも

「それなら俺はUZIが良いが選べるのかな」

今まであまり口を開かなかったマッシュからは

「少尉のベレッタM92Fも良いのだけどやはりP320だな拡張性が違うからなっ個人的にはリボルバーが好きだけどイザを考えたらな〜デザートイーグルやガバメントにロマンは感じるけど命を護るにはと考えたらグロックも悩むけどまあ明日は皆に俺がえらんでやるよ」

皆は心の中で(コイツはガンマニアか怖ぇ〜。)と思っていた。

そしてしばらくすると真ん中のテーブルの周りが空きラルから

「よーしこれから恒例の腕相撲大会を始めるぞ新人に負けたやつは明日からトレーニングメニュー追加な

お前らは誰かに勝てば明日の訓練免除だ」

 

「えっ本当なのですかそんな簡単に休めるのですか」

このガイアの一言がいかなかった。

(あの新人俺らに簡単に勝つとか言ってくれるなアイツだけには勝たせん)

ガイアはまだ知らない意地になったラル隊がどの位強いのか

結果ガイア達は全滅した!

 

誰一人勝てなかったタチ少尉には勝てると密かに思っていたのだが、弱そうにみえてもあのトレーニングを何年も積んだのは伊達でなく皆強かった。

 

飲み会も進みコミュニケーションも取れてこの隊も悪くないなと思えて来た・・・数時間後までは!

 

「こらーっいつまで寝てる気だ訓練の時間はとっくに過ぎてるぞ」

 

前の日、というかついさっきまで皆で飲んでたので休みかと思ったのだが甘かった。

この隊の訓練に休み等と言うものは無い。

 

当然、全員起きれずヘロヘロになりながら1日を過ごした!

 

 

 

 

 

 

 

 




中々アイデアがわかないです。

なので投稿は間開くと思います。


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適性テスト

今回はまあこんな感じです。




入隊から2週間。

 

「よしお前らも何とか訓練をこなす様になってきたな」

今日もクランプの声が疲れた体に響く。

 

ラル隊の訓練は午前が基礎体力訓練、午後がユニット訓練であるが新人はいきなり中に入る事が出来ないので、まずは1日基礎体力訓練になっている。

ラルやクランプから見てもうOKと思えたら初めて、ユニット訓練に入るのである。

(ちなみにタチの時は2ヶ月合流までかかった)

 

「午後からお前らの適性テストをやるぞっ、それぞれ何が出来るのか見極めるのでしっかり挑むようにでは解散っ」

 

この当時サイド3の国防軍はデモを鎮圧したり海賊を追っ払う位しか仕事は無いのだが、ラル隊は少し毛色違いのゲリラ屋であるので、

色々と役割がある、突撃を仕掛けるもの、トラップを仕掛けるもの、狙撃に徹するもの他にも色々とある。

戦闘だけでなくサバイバル、火薬、電気の知識等この隊ではかなりの時間をかけて育てて行くのである。

 

ラル隊は基本バディ制で二人一組になり絶対に相棒を捨てないという鉄の掟がある。

このことがどんな戦場からでも驚異の帰還率を誇っているのであった。

 

「俺は前衛で突撃したいなやはり男なら先陣を切って戦いたいぞ」

オルテガが昼飯食いながら口を開くと

「じゃあ俺はその後ろでお前がやり残ったやつを倒してスコア稼ぐ役が良いな」

マッシュが

「じゃあ俺が背中守ってやるよ、お前のデカい体の後ろなら俺にあまり弾飛んでこなそうだからな」

と軽口を叩いたマッシュに対し

「お前がバディなら生きた気しないから俺はコズンと組みたいな」

それにたいしマッシュもブツブツ文句を言うも昼が過ぎていった。

 

そうして5人はとある廃墟となった街に連れて行かれた。

「なんだここはこのサイド3にこんな所があったのか」

ガイアはまだ出来てそう時間の経過してないコロニー内に廃墟がある事に違和感を覚えた。

 

「ここは連邦の兵が略奪をし滅んだ街だ、外には伝わらない様にこうして軍の土地とし市街地訓練の場として使っているのだ、そして連邦へ怒りの気持ちを忘れない様にしてるんだ」

クランプが過去を懐かしがるような顔をして語りかけてきた。

後で知ったのだがここはクランプの故郷で両親がこの街で酒屋を営んでいたのだが、連邦兵にムリを言われ出来ないと伝えると即座に殺されてしまったのである。

 

「ではこれより適性テストを始めるテストといっても気を抜かず各自持てる力を目一杯出して欲しい」

 

ラルからの言葉があり始まった。

 

「なんて弾幕だ誰が前に進めるんだ」

コズンがスタート地点より3つ目のブッシュ迄辿り着くもそこから先には進めずにいた。

想定敵からの機銃掃射に手こずる5人は何もできずに時間ばかりが過ぎていった。

 

「せっかくあんなわかりやすくしてあるのに誰も気が付かないのか」

「あいつら頭悪そうだからな、でもまあそろそろわかるだろ」

 

ラル隊の面々は何人か敵役として参加していたが残りは離れた場所でモニターを見ながらこの訓練を見物していた。

 

 

そしてしばらくしてガイアが

「みんなちょっと聞いてくれ、あの機銃掃射に正面からの突破はムリだ、今、気がついたがあのビルの中を通れば機銃の攻撃を受けずに裏側まで行けると思う、スナイパーが居るので注意が必要だが何とかなるだろう、

そこでオルテガ、コズンは前面の敵を引きつけてくれ、マッシュは二人の援護をアコースはスナイパーに弾をバラまいて狙撃のジャマをしてくれ」

 

ガイアの話を聞きこれ以外に手は無いなと4人も判断し、了承した。

 

「では3分でケリをつける前衛の二人頼むぞ」

そう言いガイアは自分の考案した作戦に入った。

 

 

この時ガイアはまだ気がついていない、自分が建てた計画は正解ではない事を・・・

 

時間をあわせオルテガとコズンが前面に最大火力で照準もなんも無しに撃ちまくる。

 

そしてその間にガイアとアコースは移動し配置に着く、そしてガイアはビルに滑り込み、アコースがスナイパーを牽制してるのを確認し一気に駆け抜けようとしたその時、子供位の背丈の三本足の機械が居た、そして次の瞬間に機銃掃射が来たっ!

「何っオートマトンっ」

ガイアに取ってそれは予想されてない攻撃であった、敵の人数は確認してあり、見えてる人間で全部だと思いこんでいた自分の甘さに嫌気が差した。

 

「ちっいつまでも正面も支えきれないというのにこの狭い通路にオートマトンではここは突破出来んぞ他に方法は無いのか」

 

そして周りを見渡すと何か違和感を感じた。

「なんだあそこに何かあるぞ」

それは建物の昔の内部案内板であった。

 

オートマトンのセンサーに引っかからないように移動したガイアは建物には地下道がある事を知りすぐ様作戦を変更した。

 

「これなら何とかなるな、しかし大尉は実に意地が悪いこれはクリア方法を見つけるための物だったのか」

 

そしてガイアは導かれるように地下道を走り、背後から奇襲をかけ乱れた所をオルテガ、マッシュ、コズンが雪崩込み制圧した。

 

「よくやったなお前達、では次のテスト前に装備の確認と水分補給を済ませろ物は隣に用意してある」

 

「助かるぜ正直喉がカラカラだ」

オルテガとコズンは前衛で戦ってただけありヘトヘトらしく少しの休息でもありがたいようであった!

 

そして・・・

「マイク伍長去年あの罠にかかったの何人だ?」

 

「シレリ軍曹、3人です私もヤられましたしばらく治らなくて参りましたよ」

 

「今年は何人引っかかるかな」

 

モニターの向こうにいるラル隊の面々は自分達の時を思い出しながら自分のとこに来るのは誰かなと、予想していた。

 

「おっあったあったみんな飲み物渡すぞ」

オルテガがペットボトルを見つけ一気に飲んだ。

 

「ちょっと待てなんか匂うぞっ」

マッシュが何かに気づいていうがオルテガとコズンには間に合わない。

 

「特に変な味はしないが何の匂いだこれっ」

そうしてしばらくすると

 

「ヤバイ腹が」オルテガとコズンが真っ青な顔をしてトイレに向かい走り出した。

 

がしかしドアが開かない、今になり部屋の鍵が最新の電子キーになってる事に気がつく

 

「グワッヤバイもうお尻が限界だっ漏れる」

「俺もだっ誰か開けてくれ」オルテガ、コズンが共に倒れた。

 

「こんな日にコイツラのクソの匂いはたまらんな誰かこういうの得意なやついないか」ガイアが言うと

アコースが

「できるかどうかはわからんが俺にヤらせてくれ」

 

そう言い胸から特殊ドライバーを出しバラし始めた。

 

「アコース早くしてくれ二人の顔がおかしい」

 

見ると真っ青な二人が居た。

 

「わかってる、もう少し二人に頑張るように行ってくれ」

 

そして次々とバラして行くと最後に2つの線が残り、手が止まった、

「ダメだっここまではわかるが最後どっちかわからない、1つはダミーなのだがどっちかは作った人にしかわからない作りだ」

 

 

「アコースどうなっても良いからどっちか切ろ」

 

「ダメだ昔から俺はこういう時に当たったことかない」

 

「あ~っじゃあお前がこっちかと思う方はどっちだ」

 

「赤だな」

 

「わかったニッパー借りるぞ、エイッ」

 

ガチャ・・・ドアが開いたこれで何とか二人を医務室に連れてく事ができると思ったら、タンカが入り二人を運んで行った。

 

あっけに取られる3人はその場にしゃがみこんだ。

 

「ところで何色を切ったんだ」

 

「青だアコースの運の悪さを信じたらこの結果だ」

 

「チッなんかスッキリ行かないぜ」

 

そうしてこれもテストであることが伝えられ全てが終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




眠たいです。

地震が気になり寝れないです。


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地球への道

なんか地震はおさまったのにまだ揺れてる気がします。

バトルタンクはガンダム本編のガンタンクではなく後にサイド3でキャスバルが乗ったやつの事です。




適正試験が終わりそれぞれ小隊に割り振られた。

 

ガイアとオルテガはラルの本隊マッシュとコズンはクランプ隊そしてアコースはタチの隊になった。

 

そして、それぞれが隊に別れて訓練に明け暮れる事2ヶ月が過ぎた、午前中体力訓練が終わった時にいきなりラルに呼び出された。

行ってみるとそこには何人か先輩隊員もいた。

「よく来たな、今日ドズル中将からの連絡で来月から始まる地球で行われる連邦との合同訓練にジョン曹長ケン軍曹ロック軍曹

そしてお前ら新人5人が参加する事になった。

今回の訓練には新開発のパワードスーツをお披露目するそうだ。

実物は明日届くがとりあえずカタログは来てるので見てくれ」

「こっこれは大尉俺にこれを使わせてください」

オルテガが食いついた。

簡単に説明するとパワードスーツには全高は3メートルジャク両肩に20ミリガトリングガン、腕には高周波ブレード、背中には対戦車ロケットランチャー、携帯武器として専用多弾式ショットガンが持たされていた。ホバー機能をもち短い時間なら飛ぶことも可能である。

更にシールドを展開すると戦車砲にも耐えれるとの事であった。

連邦の61式戦車を凌駕するスペックがあり使用条件にもよるが中規模戦闘では戦況を1機で変える力を持っている。

先陣を切る事に生きがいを感じてるオルテガには夢のような物であった。

「今回はコイツが3体回されるのでそうだなロック、ケン、オルテガお前らに任すから明日から早速準備に入れ、あっそうだ訓練に行くに際しお前らの階級を変わってるので辞令を渡すではジョン・マクレーン曹長お前は今日から少尉だ今回はお前が隊をまとめてくれ」

「ありがとうございます精一杯やってきます」

「次はケン・コバヤシ軍曹は今日から曹長だ頼むぞ」

「はいっまかせてください」

「ロック・ボトム軍曹お前も曹長だ責任は増えるが頼むぞ」

「大尉に言われたらやらないわけには行かないですね」

「次は新兵だオルテガ上等兵以外はみな伍長だ頼むぞオルテガはパワードスーツを与えたので今回はそのままだか」

「えっ大尉自分だけ上がれないのですか冗談ですよね」

「お前はテストの時にワナにもハマったし昇進を見送る・・・・・・冗談だっ全員伍長だ頼むぞ」

「ではガイアとジョンは残れっあとの者は各部隊に戻って荷物を準備して良いぞパワードスーツを任された3人はマニュアルを用意しといたので読んで頭に入れておけ」

「了解しました」

部屋から出るとニヤケ顔が止まらないオルテガに対しマッシュは

「浮かれてるとこ言いたくないが、アホヅラがいつもよりキモいぞ」

とひどい言葉を言うも昇進しお気に入りのおもちゃを与えられたオルテガにはその言葉は届かずスキップしながら消えていった。

 

その頃残された二人は

「貴様ら二人を残したのは今回の合同訓練でやってほしい事があるのだまずはこれを見てくれ」

そうして見せられたのは

「なっなんと戦車の上にこれはロボットですか」

ジョンが言うとラルも

「そうだコイツは連邦の新兵器でジオンの諜報機関ではバトルタンクと呼んでる物だ。 でコイツも今回の合同訓練でお披露目されるそうだ、そこで二人にはコイツにパワードスーツで勝てるかどうか見極めて欲しいのだそして少しでも多くデータを持ちかえってくれ。特にセンサーの範囲や機動性能等を知りたいのだ。」

 

「ですが連邦の新兵器となると中々ガードが固そうですね新兵中心のメンバーでは少々厳しいかと」

 

「今回新兵を中心にしたのは連邦を油断させるためというのもある新兵なら好奇心で相手に近づいたりして万が一問われても言い逃れしやすいからな」

「大尉それは俺らを見くびりすぎですよ良い意味で期待を裏切って見せますよ」

「大きくでたな、まあお前らは中々ガンバってるから成果が出ることを期待している、今回の訓練の隊長はゲマート・シュマイザー大尉だやつは個性は強いが優れた指揮官だから学ぶべき所は多いはずだ、あとこの名刺に書いてある店は俺のなじみの場所だ普通に飲むだけでなく困った時には手を貸してくれるはずだから覚えておけ」

 

そしてジョンが

「大尉ところで地球と、一言に言っても広いですが具体的にはどこですか」

「言ってなかったな訓練場所はモンゴルだ」

ジョンとガイアの二人はラルとの話が終わり退出し隊にもどろうとした。

「いきなりの事だが宜しく頼むな伍長とはあまり面識なかったな」

「こちらこそ宜しくお願いします、少尉の事はアコースから聞いております」

「アコースのやつ余計な事を言って無いよな」

「大丈夫ですよ、少尉が看護師の○○ちゃんにお熱な事等なんて知りませんから」

 

「なにっそれは・・・アコースのやつ余計な事言いやがって」

「まあそれは置いといて1ヶ月宜しくお願いします。

モンゴルは大変な場所だと聞いてますし俺は初めての地球なんで右も左とわかりませんので」

「伍長は地球は初めてかでは重力や自然環境で苦労するな自然は正直、連邦より手強いから今からしっかり用意しといた方が良いぞ、地球生まれのケン曹長なら色々教えてくれるから聞いてみろ、じゃあ俺はこっちだから」

 

「ありがとうございますではまた宜しくお願いします。」

 

二人はそう言い別れて行った。

「地球かぁ」

ガイアはまだ見ぬ地球の事を色々考えながら食堂にむかった。

 

 

 




短くなりましたがここで投稿します。


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オルホン渓谷

地球に到達しました。

飲んでばっかりです。

次回、ジンギスカンやりそうだヤバイ食べ物と飲んだくれて終わりそうだ。


ラルからの命令があったその日の夜はいつもの居酒屋に集まり昇進を喜び飲んでいたが行き先をガイアの口から聞いた一同は驚き少し固まった。

コズンがポツリと

「モンゴルって人はほとんど住んでなくて羊が支配してるって国だよな」

ガイアはラルから聞いたあとウィキペディアで調べ国の事が少しわかっていたのだが悪ノリし

「羊と相撲とって勝たないと男として認められずお酒も飲むこと出来ないらしい」

「羊と相撲はさすがに無いわ〜」

一同さすがにこれは無いのがわかったがこの先はマジメな話になった。

「俺らが向かうのはオルホン渓谷という場所で首都から300キロちょい離れてる所だ、近くには平原、砂漠、渓谷があるので色々な設定の訓練が出来そうだ大尉の話だと水や食べ物には気をつけろって話だ」

「水は水だろ何か危険な事があるのか?」

「アコースお前の疑問は俺も感じてた事だ地球ではキレイに見える水でもうかつに口にしてはイケないらしい、細菌がいて大変な思いをするらしいぞ、大丈夫な所もあるようだがまあ基本はミネラルウォーターを買うほうが無難だな」

「俺が聞いたところモンゴルって昼は温かいが夜はとてつもなく寒いらしいから服装も気をつけないとならんらしいな」

 

「地球ってめんどくさいな」全員がそう思い、まだ見ぬ地球に悪いイメージを植付け日にちは過ぎていった。

 

出発前日

地球におりるメンバーとラル隊主要メンバーが集まり酒を酌み交わしているとラルが

「お前ら地球では想像以上の事が次々起きるがそれはお前らにとって必ずプラスになるはずだ、特に連邦の連中との合同訓練ではやがて敵になるかもしれない奴らを知れるはずだ今回は期間も長いがきっとプラスになる事も多いはずだ、今日は餞別だ好きな物を飲め」

 

すかさずオルテガが

「本当ですか大尉では俺はあそこに飾ってる酒を飲んでみたいです」

 

オルテガが指定したのは日本で作られた山崎という名前の酒であった。

「ぐっあれかっまあ良い飲めっただし貴重なものだから味わって飲めよハモン全員に出してくれ」

「1度あれ飲んで見たかったんだよな楽しみだ」

するとコズンが

「お前酒の味わかるのか」

「失礼な俺だって良い酒と悪い酒の違い位はわかるわ」

しばらくするとみなに酒が行き渡り

「では改めて皆の検討を祈るカンパイ」とラルが音頭を取りみなで酒を楽しんだ。

そして出発の時が来た。

スペースゲートに集まり時間まで談笑しているとドズルがデカイ声と体のが現れた。

「お前らは今回選ばれて行くのだが、ジオンの兵として連邦の連中のよいところを学んで来てくれ尚最後にある模擬戦は俺も見に行くので不甲斐ないところを見せたやつは帰って来たら俺がしごいてやるからそのつもりでな、ではみなの健闘を祈る」

イキナリあらわれ言いたい事を言ったら嵐のように去っていった。

そしてしばらくすると

「ラル久しぶりだな」

「おうシュマイザー確か一昨年に地球であって以来だなおっ少佐どのに出世したのか」

「よしてくれ今回の件で急遽上がったのだ冷やかさないでくれよ」

ラルの後ろから今回指揮を取るゲラート・シュマイザー少佐が現れた。

「シュマイザー紹介しておくここに居るのが今回うちから参加するメンバーだ新兵も居るのでしぼってやってくれ。」

「ほうまた随分クセのありそうな奴らだな、ゲラート・シュマイザーだよろしくな」

そして階級順に挨拶をしていった。 

「今回の演習は裏に政治的な所がだいぶあるので大変だどうやら連邦は新兵器に絶対な自信があるので模擬戦にはお偉いさんが沢山来るらしい」

「そうなのかそれでこちらも何人も演習を見に行くとなったのか」

「そうだっドズル大佐を始めお偉方が何人も来るらしい、所でパワードスーツ使えそうか」

「そこのところは当人に聞いてくれロック曹長シュマイザー少佐にパワードスーツの説明を」

「畏まりましたではまず対人と言うことですと圧倒的な火力と機動力があり制圧力という点においてかなりのものであります、戦車相手ならロケットランチャーもあるので61型が相手でもやれると思います、しかし今回連邦が出してくるバトルタンクとやり合うなら火力が少し足りないのでより威力のある武器も欲しいですね、相手が1機なら機動力で翻弄して少しずつ削り倒すことも可能です」

「そうかでは戦力として期待して良いな、今回新型戦車のマゼラアタックも出す事になりドズル大佐の本気さがわかるな、そろそろ時間だなラルのところのやつは2番ゲートのムサイに行ってくれでは次は地球でな。」

そう言い残しシュマイザーは去っていった。

「やつは昔からの馴染みだから信用してよい、そして指揮官としても優秀だから安心して働いてこい」

「では大尉行ってまいります」

 

そうしてついにラル隊の面々は地球に向かうのであった。

 

サイド3を経ち2日いよいよ地球への降下ポイントに辿り着いた。

オルテガが地球を見て

「思ったより青いなそしてでかいこれからあそこに俺らは降りるんだな楽しみだ」

 

「オルテガが楽しみなのは地球のお姉ちゃんでないのか」

「コズン余計な事言うな人が感慨深く地球を見つめてるところに」

 

「じゃあオルテガは俺らが飲みに行くとき来ないんだな」

 

「マッシュまで俺を仲間外れにするのはやめてくれ」

そんな事を話していたら

艦内に放送が入る

「そろそろHLVに移動の時間だ降下する人員は速やかに行動せよ」

 

「いよいよだなお前たち話はここ迄だ行くぞ」

ジョンが皆に声を掛けそれぞれ向かっていった。

 

そしてHLVの中に乗り計器類のチェック等も終わると2番機を任されたドアン特務少尉から

「さあ地球に降りるぞ各員ベルトや荷物の固定は良いな、Gが一時的に凄くかかるがそれは大気圏を抜けるまでだ降りる先の天気は晴れ気温は32℃だ気を引き締めてくれ」

 

5・4・3・2・1・射出

 

 

 

「ウォーッ」

大気圏に突入する時のGは思いの外キツく初めて降りる面子は皆々体に力が入って行った。

 

そして大気圏を抜けいよいよ地球に降りるタイミングになった。

 

ブシューッ

 

扉があきついに大地に降り立った。

 

「なんて広い土地だ草原と山々が広がって素晴らしい光景だ」

 

「そうかお前たち地球は初めてかこの辺りは地球でも有数の自然に囲まれた土地だまずはその広大さを肌に感じるといい幸い迎えが来るまでまだ時間あるからな。」

ジョンの許可があったので早速とみなですぐそばにあった丘に登り見渡してみたら見える範囲に人工の建物など無く地球の広さを感じていた。

 

しばらくすると連邦の大型トレーラーがやってきてガイア達が乗ってきたHLVを積みキャンプ地迄走り出した。

 

そして連邦のキャンプ地に着くと

「ようこそジオンの方々私がこの演習を任されてるコジマ中佐です短い間ですが宜しく、でここに居るのが今回みなさんの案内などを担当するカレン曹長とサンダース軍曹です」

連邦の人間なのでどんだけ態度悪いかと身構えてたが意外に紳士的に接してきたので少しあっけにとらわれるもまあ良いぶんにはと考えてた。

「ゲラート・シュマイザー少佐です地球での訓練には慣れておらず足を引っ張るかとは思いますが宜しくお願いします。そして連邦軍の優秀さを少しでも身につけたいので宜しくお願いします」

 

「この地方のわが軍は長らく戦いと言うものを経験せず少しぬるくなってるのでぜひジオン軍の精強さを見せてあおってやってほしい。ではカレン、サンダースみなさんを頼んだぞ」

「畏まりましたではみなさんまずは宿舎からご案内致します」

 

そうして案内された場所は予想外のところだった

 

「こちらですここから5つをご自由にお使い下さいあっ士官の方用は1番手前になっております」

 

「こっこれはいくらなんでも失礼ではないですかテントではないですか」

 

「確かにそう思われてもしかたありませんがこれはゲルというこの地方特有の住居です。まずは中に入って見てください」

 

カレンにそう言われ中に入ると

「ほーこれは見た目よりも凄く広く快適そうだな」

シュマイザーがいうと他の者も納得した様子であった意外にも空調も整っており更にパソコン等も用意され中は近代化されていた。

「士官用の部屋は全部で8室でよろしかったでしょうかこのゲルは個室が10室ありますので余った部屋はミーティング等に使って下さいシャワー等もついておりますがこの辺りは温泉もありますのでぜひご利用下さい」

 

「ほう温泉となそれは近いのかな」

「はいっこの裏手にあります歩いて1分もかかりません」

「それは助かるな早速夜にでも入らせてもらおう」

「他の方の部屋は二人部屋になりますのでこちらも少し余裕を見ておりますので余った分はご自由に使ってください」

そうして部屋なども振り分けられ、早速ミーティングが開かれた。

 

ジオン軍概要

マゼラアタック4台

パワードスーツ6機

キュイ3台

ワッパ10台

総員203名

 

翌日から早速訓練が始まるため細かく指示が飛んだ。

 

「初日はいきなり市街地戦かオルテガいきなり出番だな」

「おうっ任せとけ圧倒的な火力で連邦の連中に目にもの見せてやるわ」

 

「楽しみだな連邦の連中がどの程度やるか見極めてやるか」

 

「アコースお前にそんな余裕あれば良いけどな」

とマッシュがいうと顔を真っ赤にしたアコースが

「なんだと俺の力を思い知らせてやるから表に出ろよ」

 

 

「まあまあ来てそうそうモメるなよ、あっそうだこの後もう温泉に行っていいとよここのメンバーは2番目だからそろそろ行っても良いと思うがみんなで行ってみないか」

ガイアがみなに促すとコズンも

 

「そうだなせっかくだから行こうぜ」

そうしてロックやケンも一緒に温泉に入りに行く事になった。

 

「それにしてもガイアその格好はなんだ」

 

オルテガがガイアの格好を見て聞いてきた。

「これかっこれは日本人がお風呂に入るときに着ていくものだ、浴衣ってやつだどうだ似合うか」

ガイアはどこで手に入れたのか浴衣に洗面器の中には垢落としやらなんやらを入れ手ぬぐいを頭に巻いていた。

 

「おうっ似合うと思うぞ、ところでその洗面器に書いてるケロヨンってなんだ?」

 

「わからんこの浴衣をネットで買ったら付いてきたこれも流行りなんだと思う」

 

「そうなのか浴衣は欲しいがそれはいらんな」

みなの気持ちをマッシュが代弁した、そして温泉に着いた。

 

「大きいな〜これなら1度に何十人も入れそうだ、でもこの臭いはなんだ」

 

「これは硫黄の臭いでお湯に混ざることによりとても素敵な温泉となるのだ、論より証拠まずは入ってみたらどうかな」

 

「ありがとうございます、それはそれは私どもは水の制限もありまして、シャワー位しか使えないのです。

私はジオンのロック・ボトム曹長です、失礼ですが貴方の名前は」

 

「あっ失礼私は連邦軍アジア方面軍第三機動軍第4小隊のサウス・バニング中尉です宜しく」

 

「中尉殿でありましたか失礼致しました」

 

「風呂場でまでかしこまらなくても、ここではみな1日の疲れを癒やす場所だから階級を気にする必要はない、まずそこで体を洗ってから入りなさい」

 

「ありがとうございます」

 

そうして各々体を洗い風呂に入りしばらくすると

 

「中尉確かにこのお湯は普段自分たちが浴びてるのと質が違いますね、体の中からポカポカとしてくるようです」

 

「だろ特にここは質の良いお湯が出るから人気なんだ、あまり大きな声では言えないが温まって出たあとにキンキンに冷えたビールを飲んだらもうたまらないぞ」

 

「ゴクッ」誰からともなくノドがなる

 

「今日はダメだが次回にでも連れてってやる実はここからすぐ近くに美味いビール出す店あるんだ」

 

「ぜひお願いします」

 

「今日は売店の缶ビールでガマンしとけよ、おっとのぼせてきたから先に上がるぞ」

 

「色々ありがとうございました」

そうしてバニングと別れしばらく温泉を楽しみ売店に向かっていった。

 

「いらっしゃい見ない顔だがなんにする」

 

売店のオヤジが気さくに話しかけて来た。

 

「ビールを7本くれ」

 

「あいよ、今風呂上がりかい」

 

「ああそうだ」

 

「ならこいつにしときな」

 

そう言ってアサヒと書いた銀色の缶ビールを渡してきた。

 

「では無事に地球に着いた記念に」とケンが声をかけてビールを飲んだ。

 

「ウメーっなんじゃこりゃ」

「オヤジこんな美味いの初めて飲んだこれは特製のビールか」

 

「大げさだなこれは日本の普通のビールだキレが凄くあるのでまあ湯上がりには1番人気あるなっ、肉ともあうぞっ2本目以降ならこっちがコクが強くて人気だな」

そうしてオヤジからビールの話やらなんやら聞いて2本目も味わい部屋に戻った。

 

「それにしても美味かったな地球に来て良かったわ」

オルテガがそんな事を言ってたらジョンが来た。

 

「みんなここにいたか、士官連中の話は長くてたまらんおっお前ら早速飲んでるのだなうらやましいな」

「少尉まだなら温泉入ってから飲んだら更に美味いですよ」

「お前ら俺を置いて温泉まで行きやがったのか、お前らに話をしたら行ってくるわ」

 

「で話とは」

 

「おうそうだ明朝7:00まず歩行訓練から始まる各自装備をもち俺らのいるゲルの前に集合だまずは重力に慣れるとこからはじめる、そして10:00から連邦軍の施設を使い訓練を行う、午後はここらは熱いらしいので屋内にて体術と戦術の訓練をし15:00位から涼しくなるので近くの廃墟にて訓練をやる」

 

これが大まかな流れだが質問あるか。

 

「それってずっと連邦軍と一緒にやるのですか」

 

「最初の歩行訓練以外は一緒だからあまり恥ずかしいところは見せられないぞ」

 

「ということはさっきの中尉とも会うかな」

 

「中尉?だれの事だ」

 

「さっき風呂でバニング中尉っていうやりそうな雰囲気の人にあって少し話をしたのですよ」

 

「バニング中尉か聞いたことないな、ここで有名なのはワッケイン少佐と言う人物が指揮能力が高く彼の指揮する隊は負けなしと聞いたな」

 

「ワッケイン少佐でしか楽しみですな」

 

「まあまずは1日毎にこなすことだな、ところで俺の分のビールは無いのか」

 

「すいませんこれで良いですか」

 

「おっアサヒかお前ら中々良いセンスしてるなこれは大尉も大好きなやつだ」

 

「大尉ってラル大尉ですか」

 

「おう大尉は地球に来たら毎回2、3箱買ってく位好きだぞなんだか工場に見学に行って出来たてを飲んで気に入ったとか言ってたな、まえお前ら明日は早いから飲みすぎるなよ」

 

「了解です」

 

ただラル隊にはお酒はガソリンであり飲むほどに力を発揮すると勘違いしてるフシがあった、他からみたらラル隊は毎日酒盛りしてて大丈夫かと言われ驚かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




次回はマジメに書きますお酒ネタは少し控えます。

オリジナルのモンゴル戦士を登場させたいな。

バニング大好きなんでこの先もちょいちょい出しますね。


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