Fate/Grand order vs 仮面ライダーアマゾンズ -悪性亜種特異点 人類捕食列島AMAZONZ- 黒の死翼 (ジュンチェ)
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ANOTHER

本編完結してないけど、勢いでやった。

後悔はしていない。






……私は あの時、間違いを犯してしまった。

 

 

 

 

「俺は…最後まで生きるよ!」

 

【NEO】

 

そう言って、『彼』は青い異形となり立ち向かっていく。相手どるのは同類である赤〈アルファ〉と翠〈ニューオメガ〉の人類の守り手。どちらも手練れの戦士、勝てる見込みはほぼ無いと言っていいだろう。それでも、最後まで生き抜くために…『彼』は立ち向かう……たった独りで。

 

……でも、結果はすぐに見えてきた。既に消耗していた肉体では相手の動きについていけず、腕を裂かれ、胸を砕かれてドス黒い鮮血が辺りに飛び散る。

 

 

「まだ、だ!!まだぁぁぁぁ!!!」

 

 

尚も諦めない。亀裂が入ったバイザーを押さえながら雄叫びをあげ右腕のブレードを手に立ち上がる。

そこへ、紅い異形がドライバーのハンドルに手をかけて低い姿勢をとった。

 

 

【 VIOLENT PUNISH 】

 

 

まずい。あの一撃は確実に命を刈り取る。今の『彼』には避けられない……

そう察した途端に朽ちかけた肉体にスイッチが入ったように動きを取り戻す。残る力が燃え尽きようとする蝋燭に迸り、左腕の腕輪に圧縮されていく。

 

そして、私は叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――アマゾン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、腕輪から解放されたエネルギーが黒い羽と熱を撒き散らしながら私を崩していく。構わない、一歩だけ踏みしめれれば充分だ。残る全てをこの一歩に込めて地を蹴り、今まさにトドメを刺さんと突き出された紅の右手の前に立つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

――ドスッ

 

 

痛みは無い。あるのは『彼』が無事という安堵のみ。貫かれた腹から体液がボタボタと零れ落ち、口からも逆流するがどうでも良かった。

 

 

……『千翼』、あなたが無事なら…

 

…こんな死んでいる私に手を伸ばしてくれたあなたが生きていてくれるのなら

 

 

 

 

 

「イユ!!うああああああああ!!!」

 

 

 

 

その時、触手があらゆる方向に向け炸裂し相手をなぎはらう。同時に私の腹から腕が抜け、力が抜ける。

これで、私は少しは報いることが出来たのだろ……う…か……。駄目だ……無理し…すぎ…て……意識……が……も……う…

 

 

「イユッ!!イユ!!!」

 

 

抱きかかえる彼の顔も……霞んでいく…なら、最後に……

 

 

 

 

 

 

――――千翼、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 生 き て

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fate/Ground order vs 仮面ライダーアマゾンズ

 

 

悪性亜種仮面系譜特異点 人類捕食列島AMAZONZ

 

 

 

 

 

-黒の死翼-

 

 

 

 

それは、許されない結末からはじまる物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!」

 

しまった、こんなとこで眠ってしまうなんて!!マシュは自分が待ち合い所で寝落ちする失態に覚醒と共に気がつき、飛び起きた。なんてことだ、これから先輩との待ち合わせだと言うのに…!?

 

「……髪の毛がグシャグシャです。」

 

ああ、こんなだらしない姿を見せられない。今からお手洗いにいって直してこようか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アキレウスゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」

 

 

「たんまたんま!?誰か助けてぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

 

 

 

……と、思ってたら何かが俊足で前を通りすぎて…また戻ってきました。

 

 

「おお!マシュじゃねえか!!丁度いいや、ちょい匿ってくれ!」

 

翠髪の絵に描いたような優男…アキレウス。そうあのアキレス腱で有名なギリシャ神話英雄のアキレウスその人。先日、召喚で来てくださった新しいサーヴァントで、陽気な方ですが何やらカルデアに既に因縁がある方がいる様子で毎日苦労が絶えないんだとか。

 

「…って、私の盾を何処から取り出したんです!?あ、やめて下さい!?盾に勝手に入らないで…!?」

 

「いいじゃねえか、減るもんじゃあるまいし。お邪魔しまーす!」

 

そう言って、私の盾の四次元空間に勝手に侵入。直後、殺気全開の追っ手がやってくる。

 

「キリエライトォ……アキレウスは何処に行ったァ!?」

 

白銀の髪に女性には珍しい隆々とした肉体美の少女……手には鎖で繋がれた鉄球が鈍く光る。憎きアキレウスを追う眼は血走り、恐ろしい彼女はエルドラドのバーサーカーことアマゾネスの女王『ペンテシレイア』。通称・アキレウス絶対殺すウーマン。先に述べたアキレウスと因縁があるサーヴァントのひとりであり、しかも狂化EXなんだから怨敵御本人が来ればそりゃあまあ正気でいられるわけもなく最近はずっとこの始末である。

 

「隠し立てすると容赦はせんぞ…!!」

 

「わかりました。わかりましたから、落ち着いて下さい。」

 

もう本当に喰われそうな勢いを盾でガードし耐えるマシュ。頼むから巻き込まないで欲しい……フォウさんも呆れています。

そんな時、ふらりと通りかかる青年。

 

「どうしたのマシュ?」

 

「悠さん!」

 

水澤悠…仮面ライダーアマゾン・オメガ(ニューオメガ)。優しそうで一見、何の変哲もない外見だが戦闘となれば猛りバーサーカーがごとき戦いを見せるアサシンのサーヴァント。まあ、普段はごく普通な好青年なため女性職員からの人気もあったりする。

どうやら、彼は騒ぎをききつけてここまで来たようだ。

 

「む……お前は悠ではないか。何用か?」

 

「ペンテシレイアさん、程々しないとマスターに怒られますよ。それに、チビッ子たちも怖がってますから…」

 

「うむむ……そうか。それは、すまなかったな。」

 

因みにアマゾン繋がりか、悠とペンテシレイアはそれなりに仲が良い。最近は彼女の暴走を悠が止めるケースも多々見受けられる…。アマゾンの意味合いは違うはずなのだが、肉弾戦を主体とする荒々しい戦い方とオンオフがはっきりしている性格からペンテシレイアが気に入っているという点が大きいのかもしれない。

 

一部の噂ではスイーツ系女神苦労人の会の聞き手を悠が担っているからという噂もあるのだが

 

 

(アマゾン……か……)

 

マシュはふと思う……そう言えばさっき見た夢にも悠=ニューオメガを見たような気がする。具体的な内容はよく覚えていないが、誰かと戦っていたような……

確か悠の話によれば、アマゾンの仮面ライダーは他にもいるという話を聞いたことがある。その仲は決して良好なものではなかったらしいが……

 

「そういえば、マスターと待ち合わせだったんじゃないの?」

 

「あ!そうでした…。確か召喚ルームに……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★ ★★ ★★ ★★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前がケイローン先生を諦めるのは勝手だ。だが、 なら誰がその代わりに聖晶石を集めてガチャを回すと思う……?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――万丈だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、誰ですかそれ。」

 

マスターのマイルームで行われていた謎のやりとりに思わずツッコミを入れるマシュ。いつの間に侵入していたのか、最近になってカルデアやら特異点もどきに出没する機械っぽい紅いコブラの怪人『ブラッドスターク』の姿があり、召喚もといガチャで大爆死したマスターGに謎の言葉をなげかけている。因みに、サーヴァントらしいが契約した者ではなく単独で現れてるというのが神出鬼没さの要因である。

 

尚、暇な時は声の仕事をしているらしい。

 

 

『よう!邪魔してるぞぉ。』

 

「すみやかにお帰りください。あと、先輩に変なこと吹き込むとぶっとばしますよ?……マルタさんが。」

 

『うわあ、それは勘弁。流石にこの状態であんたたちと事を構える気はない。んじゃ、そろそろ面倒事が起こると思うが……俺、しーらね。』

 

「…?」

 

そして、そそくさに去っていくブラッドスターク。何がしたかったのかは知らないが取り敢えず、マスターの復帰が大事だろう。何か意味ありげなこと言っていたが……

 

「先輩、ご無事ですか…?」

 

「…ケイローン先生ぃ……」

 

「しっかりしてください先輩、爆死なんていつものことじゃないですか。」

 

「ぐはっ」

 

今日の後輩は冷たい。どれくらい冷たいって…?ホットコーヒーをわざわざ緩くして不味くされて出された時くらいの温度。励まそうと聞こえるが本質はディスりが占めるというのがこれ。全く、あの頃(特異点Fあたり)はただ純粋な子だったのにいつしか立派になっちゃって……

 

「いつの話をしてるんですか?」

 

「あっ、はい、すみません。」

 

 

 

……おこなの?

 

 

「取り敢えず、見てこうぜ。」

 

「アキレウスさん、いつの間に……」

 

本当、いつの間にかマシュの盾からこんにちはしてたアキレウス。ペンテシレイアがいなくなったのを見計らっていたのだろう。天敵がいなくなるや、気軽になったのだろう…背伸びするとGが召喚した概念礼装のカードを手にとっていく。

 

「ええっと、どれどれ……優雅たれ、偽臣の書……ふむふむ、……うわ。」

 

「典型的なワカメたれですね…。」

 

「コイツは酷い……まあ、マスター…そのなんだ、こんな時もあるって。先生はまたいつか来る機会があるさ。」

 

あの大英雄アキレウスすら気の毒に思う召喚結果。逆に気遣ってくれる心が痛い。

嘆いていても仕方ない、とマシュは概念礼装を片付けはじめるが……

 

 

「……あれ?1枚足りない…」

 

 

おかしい。10枚セットの召喚をしたはずなのに概念礼装が1枚だけ足りず、9枚しかない。単発召喚は基本、彼はしない主義だし端末で貯蔵している聖晶石の数を確認しても数があわない。おかしい……なら、考えられるとすれば

 

「先輩、今回はサーヴァントの方はいらっしゃったんですか?」

 

「うん…?来てないはずだけど?」

 

「変ですね……」

 

召喚した本人も心当たりなし。もしかしたら、召喚ルーム以外で現界してしまったのかもしれない。何人かのサーヴァントは誤って猛吹雪の外に現界したため凄まじいクレームを受けたものである。そして、それより最悪なのは他のサーヴァントやスタッフが使っている室内などに現界してしまえば嫌でもトラブルになってしまう。未然に防げなくともせめて、被害を最小限に留めなくてはえらいことになる。

 

 

 

 

【あーあ。Gくん、マシュ、至急、世紀の天才ダ・ヴィンチちゃんの部屋に来るように。問題発生だ。】

 

 

 

……もう遅かったようだが

 

 

 

「どうしたんだろ…?」

 

「わかりません。取り敢えず、言ってみましょう…先輩。」

 

「んじゃ、暇だから俺も行くわ。」

 

アキレウスも同行し、向かうはダ・ヴィンチちゃんの部屋。何があったのかは不明だがマシュは嫌な予感がしていた……概念礼装の足りない1枚…まさか……

 

 

 

 

 

 

 

★★ ★★ ★★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アキレウスゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!!」

 

 

「なんでいるんですかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!?」

 

 

ダ・ヴィンチちゃんの部屋にて、本日2度目のアキレウスゥ!!

巻いたと思ったら、いたよアキレウス絶対殺すウーマンエルバサちゃん。またも殺気全開で襲いかかろうとするが……

 

「アルテミスに言いつけるよ、エルバサちゃん。」

 

「……うっ…!?」

 

流石に信仰する女神の名をマスターに出されたら敵わない。リードを引っ張られて失速した猛犬みたいな有り様でしゅん…と大人しくなってしまい、アキレウスは胸を撫で下ろす。

さてさて、問題にとりかかろう。この場にはペンテシレイアと同行して悠の姿と勿論のことこの部屋の主であるダ・ヴィンチちゃんもちゃんといる。かなり、変わった面子だが何があったのかはまだこれだけではわからない。ならば、呼んだ本人から話を聴くべきだろう。

 

「コホン、随分と読んでない色んな面々が集まってしまったがまあ良いとしよう。Gくん、君を呼んだのは他でもない…新顔がどうやら私の部屋に迷い混んだみたいでね。」

 

「新顔?……もしかして、新しいサーヴァント!!」

 

パァ…と明るくなるGの顔。新しい戦力が増えるとなれば、喜ばざらえないのはマスターの性だろう……しかし、悠の顔が険しいことにマシュは一抹の不安を感じる。普段、滅多に露骨な機嫌の悪さを出すような彼ではないはずなのだが、今回のサーヴァントと関係があるのだろうか。

 

「おお、良い顔だ。さ、早速紹介しよう。おいで……」

 

「どんな子かな。ね、マシュ?」

 

「……え、ええ。楽しみですね…せん……ぱ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――その時、どうしてマシュは自分の胸が詰まったかわからなかった。

 

 

 

 

 

促されて来たのは自分と年端の変わらないであろう『黒い少女』。

 

 

顔には傷痕と金色を灯す右目の義眼。

 

 

 

 

そして、悠は問う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで君がここに来たの――――『イユ』!!」

 

 

 

 

 

 

そして、少女は答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――『千翼』……生きてる…

 

 

 

 

 

 

 

★★ ★★ ★★ ★★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ッ!!と胸元をおさえて片膝をつく紅い仮面の戦士。傷だらけの身体は既に限界に近いが今は何がなんでもやらねばならないことがある。『仮面ライダーアマゾン・アルファ』は本来ならあり得ない相手を見据えて、また廃墟の瓦礫に手をかけ立ち上がる。

 

 

「はぁ……ハァァァ……!!!ちっ、やっぱり夢じゃないか……イテェ……」

 

 

やれやれ、視力が戻ったと思ったらこれか。悪態をつきながら、緑の複眼が捉えるのは同じアマゾンの仮面ライダー……銀の装甲に紅の模様を走らせる青いボディはメカのようだが、コイツはれっきとした自分と『同属』。

 

 

―――そして、確かに殺したはずの子。

 

 

 

「なんで、なんで……生きてるんだよ……ォ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千翼オオオオオォォォォォ!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued.

 

 





映画楽しみだよね!?明日だよ、明日!!

もうこの波に乗るしかないよねえっ!?っていう勢いで書いた。



感想お待ちしてます。



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