モンハン短編 炭鉱夫 (しがない炭鉱夫)
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モンハン短編 炭鉱夫
そんなお守りについての短編です。
どうも、僕はしがないユクモ村ハンター兼炭鉱夫だ。
おっと、ハンターだから燃石炭でも掘って村に貢献している……とでも思ったかもしれないが残念ながらそれは違う。確かに炭鉱夫といったが、俗にいう炭鉱夫とはまったくと言って別物だ。わかりやすく説明しようか。君はお守りというのを知っているかな?そう、ロックラックのハンターたちが身に着けていたことから広まったとされるいわゆるもう一つの防具みたいなものだ。僕はそのお守りを掘る炭鉱夫さ。
炭鉱夫の朝は早い。朝日が昇る前に起きたら自宅で飯を済ませ、ポーチにありったけのピッケルを詰める。ついでに現地でピッケルを調合できるように調合書と竜骨も持っていく。それだけあればアイテムに関しては大丈夫だ。続いては防具だ。初心者は採取スキルをつけるかもしれないが、実は違う。炭鉱夫は過酷な仕事だ。採取スキルだけつければいいものではない。だから僕は腹減り無効、暑さ無効もつける。そうでもしなければクーラードリンクがなければ活動できないのだ。採掘する場所は火山。火の山だ。そんな場所で採掘をするのにクーラードリンクだけで立ち向かおうなど笑止千万。初心者ならまだしも、かなりの歴を持つハンターであっても持参するものがいる現状だ。この場を借りて言わせてもらえばそんなハンターは炭鉱夫には向いていない。そういったハンターが炭鉱夫をすぐやめてしまうのも、やはりそれが関係しているのだろう。
そして、昼になる少し前に集会浴場で上位の火山の採取ツアーを受け、一風呂浸かる。飲むドリンクはなんでも大丈夫だ。なんせこの炭鉱夫の僕が言うんだからね。まあ、秘境に行きたい炭鉱夫もいるだろうし好きなのを飲むといいさ。ただ、採取ツアーだから秘境の意味はないけどね。
さあ、いざ火山に出発したらまずすることがある。それは頂上まで急いで向かうことだ。これに関しては僕個人の意見だが、火山を徘徊する大型モンスターと遭遇する回数を減らすため……ということにしておこう。ちなみに頂上に向かう途中で山菜爺さんがいるけどここだけの話、爺さんも炭鉱夫の味方だったりするからアイコンタクトでもしてみればピッケルを渡してくれるかもしれないね。まあそれも爺さんの気まぐれなんだけど。
さて、頂上に着いたらまずはウロコトルの排除が先だ。欲張って採掘をしているときに足元から急襲でもされたら大変だからね。ポーチに余裕があるのならこやし玉を数個ほど入れておいてもいいかもしれない。頂上での採掘を終えたら来た道を引き返すように採掘をしていく。途中でお守りが十個集まったり、太古の塊が集まったらモドリ玉でベースキャンプへと引き返そう。納品ボックスにお守りと塊をいれたら今度は別のルートで採掘エリアをつぶしていく。大型モンスターと出会ってしまうかもしれないがそこは気合で回避しよう。なあに、場数を踏んでいれば大型がどのように動くかなんて手に取るようにわかるさ。しかし本当の敵はリノプロスなんだけどね。あいつの縄張り意識はかなり高くて視界に入ってしまったのなら、突進される前に処理したほうが安全だったりするぞ。慣れないうちはリノプロスや大型が脅威になるがやはりここでも場数を踏んでもらうしかない。炭鉱夫に近道などないのだ。
一通り採掘を終えたのなら後はネコタクチケットを納品してネコタクで村に帰るだけさ。そして村に帰ってからが炭鉱夫として一番大事な瞬間だ。採掘したお守りを鑑定してもらうのだ。龍の護石ならいいところだが、英雄や姫はあまり期待できない。炭鉱夫として狙うのは龍一択、といったところかな。
さて、話したように炭鉱夫としてすることは火山の採掘ポイントを死ぬ気で漁り、ある程度集まったら納品ボックスにしまいまた採掘に戻る、これの繰り返しだ。はじめはこの作業が地獄のように長く思えるかもしれないが、慣れてしまえばもっとこの時間が続いてほしい、もっとピッケルを振るいたい、そう思えるようになってくるはずさ。何か気になることがあれば気兼ねなく僕に聞いてくれればいい。快くその疑問に答えてあげよう。
では、僕はこの辺りでいつものように火山に向かうとしよう。また会ったときはきっと同業者としてかな? その時を僕は楽しみにしているよ!
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