何かが違ってしまった現実世界で・・・ (シデンカイ)
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第1話

今回は長めに書いていければいいなっとは思ってますって


「さてとそろそろ学校に行かないとな」

「忘れ物は、ありませんか?」

「昨日の内に2~3回確認したから大丈夫だよ」

「何かあったら連絡してください。すぐに駆け付けますので」

「その時は、よろしくお願いしますね」

「はい」

「それでは車を出してください」

「わかりました」

俺の名前は姫川(ひめかわ・ゆうすけ)祐介で長野県の清澄高校に通っている1年生で帰宅部だけど俺は部活には入っていない・・・何故ならこの学校は女子が多いので男子が俺の他に後1人しかいないからだった。そいつは中学校でスポーツ系の部活をしていたらしいが今は麻雀部に所属しているみたいだった。でも見た目は背が高いが髪の毛が金髪だから良く不良に見られがちとか言っていた。俺は今年のこの学校に入学した全1年生の中でテストで1位になった事から注目されていた。でもだからだろうか?俺が歩けば常に誰かに見られているからそういった人の視線には敏感だし表情を見れば相手が何を考えているかわかるようになっていた。俺が歩く時に反対側から歩いてきた人とか右側から歩いてきた人とか左側から歩いてきた人とかの視線もわかるけど後ろから来た人は気配で気付けるので特に心配していなかった。俺の名前である姫川についてだが日本では1番の金持ちで日本でかなりの影響力があった。俺が今住んでいる家も長野では1番大きい家だけど家族は俺とお母さんの2人暮らしでお母さんはデザイナーとして活躍していて日本で売られている服とか全国の学校の制服等を作っているからだ。俺はお母さんみたいに学校の制服は無理だが普段着の方は俺が考えて作っているけど俺はデザイナーじゃないから出きる事には限りがある。俺の趣味はお菓子作りだが料理も作れるには作れるけどお母さんが心配性だからか中々そういった事をさせてもらえなかった。だけど今お母さんが出張でいない為に今住んでいる家に俺は1人になってしまうがそれを心配したお母さんが自分の部下6人を家の近くにいさせて俺の身に何があった時すぐに助けられるようにしたとお母さんから話しをされたので驚いた。次に俺のお父さんについてだが俺のお父さんは俺が産まれて少し経った後に病気で亡くなったそうだ。じゃあ今住んでいる家には俺1人だけなのか?って話だが実はメイドさんが10人いてその内の住み込みが2人です。ちなみに俺は趣味のお菓子作りを活かしたいのでお母さんに聞いて飲食店をオープンさせてもらえないか?を聞いたら大丈夫だったのでオープンさせた。店員は俺とお母さんが選んだ飲食店での俺の護衛の5人・・・合わせて6人しかいないが驚く事にオープンしてそんな経ってないのに常連客と全国から人が来るようになった。

 

「それと祐介様」

「どうかしたか?」

「社長が今日の夜に祐介様と食事をしながら話しをしたいとの事ですが何か予定ありますか?」

「お母さんが?」

「はい」

「あー・・・・・ちょっと待ってくれ」

 

俺は学校のカバンからメモ帳を出してから確認をした。見てみたら特に予定は無かった。

 

「・・・・・特に無いな」

「社長は来るかどうかはどちらでも良いけど連絡だけは早めにして欲しいと言ってました」

「それじゃあ行くと伝えてもらって良いですか?」

「わかりました。ではそのように」

「他は何か聞いているか?」

「いいえ」

「わかった。じゃあ次なんだが・・・っと学校に着いたか」

「学校が終わったら迎えに行きますので」

「それじゃあ気をつけて」

「そのセリフは、そっくりそのままお返ししますよ」

 

俺の護衛の人の車が見えなくなると俺は移動して上履きに履き替えて教室に向かって歩く事にした。俺は自分がいる教室に行って着いたので中に入ると半分以上のクラスメイトが俺を見てきた。しかもその視線は俺の顔と胸と尻を見ている為に俺が気付かない訳が無いのだから・・・そんな事を考えている今日の授業は国語と数学と理科と社会と音楽と最後に体育だった。1から5までの授業は別に平気なんだけど体育ではどうしても体育着から制服に制服から体育着にと着替えなければならないのでその時は最も警戒している。この世界は女性が98%で男性が2%しか存在しないので女性が男性に対しての性的犯罪があるからだ。その中で1番多いのが電車に乗ってからの痴漢だった。電車は次の駅に着かない限り途中で止まる事は無いから電車で出掛ける時は怖いんだ。俺は体育が終わって男子更衣室で制服に着替えようと体育着を脱ごうとした時だった。隣の女子更衣室にいた女子5人が男子更衣室に入ってきたのだ。

 

「ちょっと!ここは男子の方だけど」

「知ってるよ」

「だけど私達もう我慢出来ないの」

「姫川君を見てて思ってたんだ」

「ならあたし達で・・・」

「襲っちゃえば良いんだって」

「俺は嫌だ!」

「行くよ!」

「わかった!」

 

突然の事で反応が出来なかった俺は女子5人に押し倒されて両腕と両足を押さえられた。

 

「はっ!離して」

「離したら逃げちゃうでしょ?」

「それじゃあ・・・」

「一気に・・・」

 

俺は体育着の上と体育着の下を脱がされて今はパンツとシャツだけになった。

 

「嫌・・・・・嫌ぁぁぁぁぁ!」

「暴れないの」

「誰か!誰か助けてぇぇぇぇぇ!」

「口を閉じといて!」

「わかった!」

「嫌ぁぁぁぁぁ!」

 

口も相手の手で閉じられシャツもパンツも脱がされてしまい俺は全裸にされた。

 

「それじゃあ姫川君の初物いただきます」

「いよいよだね」

(せめて俺の初めては好きな人に渡したかったな・・・)

 

こんな状況の中で誰も助けに来ないし諦めるしか無いのかな?っと俺は諦めそうになった。

 

「お前ら!そこで何をしている!」

「やっべぇ!見つかった!」

「早く逃げるぞ」

 

女子達5人が一気に逃げ始めるが次々に捕まったのでコレで安心が出きる。

 

「大丈夫か姫川?」

「ありがとうございます。先生」

「無事とは言えなかったか?」

「ギリギリだったよ。えっと・・・・・」

「ああ・・・俺の名前は須賀だ。須賀京太郎!京太郎って呼んでくれ」

「俺は姫川祐介って言うんだ」

「知ってるよ。姫川が今年の学年トップだからな」

「俺の事も祐介って呼んでくれ」

「ああわかった。なら祐介は何であんな事になってたんだ?」

「今日の最後の授業が体育だったんでな・・・体育着から制服に着替えようとしたら襲われたんだよ」

「そういう事だったのか」

「とりあえず今日は制服に着替えたらこのまま帰りなさい」

「わかりました」

「それじゃあまた明日!学校でな」

「また明日な!京太郎」

 

着替えた後に俺は護衛の人に連絡をして迎えに来た車に乗って家に帰る事にした。

 




龍門渕には執事いるけどメイドは清澄のまこの雀荘で咲と和がメイド姿になったがそれからはメイドいなかったから出してみました。


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第2話

1話でUAが700以上もあったので驚きました!


「ここにお母さんがいるの?」

「はい」

 

俺は護衛の人に聞くとそう答えたので俺は店の中に入った

 

「へぇ・・・お店の中はオシャレなんだね」

「そのようですね」

「来た事ある?」

「ありませんね。祐介様と一緒で今日初めて来ました」

「そっか」

「いらっしゃいませ!何名様でしょうか?」

「えっと待ち合わせで既に来ているかと思うのですが・・・」

「待ち合わせのお客さまですね?ご案内します」

 

お店の店員さんに案内されたのは奥側のテーブル席で4人は座れるだろうなっと思った。

 

「こちらになります」

「どうもありがとうございます」

 

店員さんが離れると俺は左側に座った。

 

「まずは何かを頼もうかな」

「その前にちょっと良いかしら」

「どうしたの?」

「ここからは息子と話しをしたいから別の席に座ってくれるかしら?」

「わかりました」

「よし!決めた!すいません」

 

護衛の人が離れるのを確認したお母さんは俺が注文を頼み終わった後に話しかけてきた。

 

「入学してから1週間経ったけど、どう?学校は」

「楽しくはないし、つまらなくもないから普通かな?」

「なんか嫌な事でもあった?」

「あった」

「えっ!」

 

お母さんが勢い良く立ち上がったから他の人達が一気に振り返った。

 

「お母さん・・・みんな見てるよ」

「そっ・・・そうね。でも何をされたの?」

 

俺はお母さんの目の前にビデオカメラを置いた。

 

「ビデオ?」

「とりあえず見てくれれば俺の言いたい事わかるから・・・・・」

 

それから10分が経ってお母さんが話しかけた。

 

「・・・・・そういう事ね」

「それで俺からの頼みなんだけど」

「この5人についてだったらすぐにでも何とかしておくわね」

「ありがとう!さすがに好きでもない人とは、やりたくないし」

「確かにそうね。私からは話しておきたい事あるのよ」

「何の話?」

「1つ目は私が今しているデザイナーの副社長をしてみない?」

「誰が?」

「祐介が」

「俺が!?」

「そうよ」

「何で俺が!」

「前に普段着を任せた事あったじゃない?あれが思ってた以上に好評で凄い人気なのよ」

「その理由は?」

「若い子だったら見た目がカワイイ系と値段が安いのとそれぞれの年代に合わせた他の服とかが袋に完全に入っている所が良いみたいね」

「そうなんだ?」

「さすがにサンプルは出してあるけど袋に入っていれば開けるまでは汚されないし畳み直さなくて済むのもありがたいのよ」

「1度その服を手に取って広げて見た時にその服の絵が気に入らなかったり色が気に入らなかったりするとメチャメチャにして置く人がいるでしょ?」

「確かにいるね」

「お店の人からすると畳み直さなくちゃならないから嫌なのよ」

「あー・・・・・」

「そこで!祐介が考えた服を袋に入れたら服が汚れなくて済むし畳み直さなくて良いから店員も助かるのよ」

「なるほどな」

「仮にされてもサンプルだけだから数は多くないしそんなに時間も使わずに済むしね」

「俺が副社長になったら周りの人達は反対するんじゃないのか?」

「それについては大丈夫よ」

「何でそんな事が言えるのさ」

「祐介が小学校と中学校の時にお世話になった人達しかいないから祐介から見て知らない人はいないでしょ?」

「確かにそれなら知らない人はいないな」

「そしてその全員に聞いてみたら全員が賛成したのよ」

「そうなの!?てっきり俺は・・・・・」

「反対する人達がいると思った?」

「ああ・・・思ってた」

「どう?デザイナーを本格的にしてみない?」

「俺まだ高校生なんだが?」

「学校から帰って来てからでもいいわよ」

「常にデザイナーの仕事なんて出来ないよ」

「そこは全員が納得してるわ」

「時間通りに来れないかも知れないのに?」

「そこは連絡さえしてくれれば問題ないわよ」

「・・・・・」

「終わりかしら?」

「デザイナーの話については降参だ。他に話す事は?」

「最後に1つあるわ」

「それって何の話し?」

「それはね・・・・・」

「それは・・・・・」

「お見合いしてみない?」

「えっ・・・・・えええええ!?」

 

まさかの発言に俺はフリーズしてしまった。

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「あっ!?再起動した」

「まさかの発言に止まってしまったよ」

「それだけすごかったのね」

「けどなんでお見合いなんさ?」

「理由ならあるわよ?1つ目は付き合って結婚すれば他の女性達は祐介に手を出さなくなるからよ」

「・・・・・」

「少なくても今回のように犯罪に巻き込まれなくなるわ」

「それに祐介は好きな人だったら別に構わないんでしょう?」

「それは・・・」

「会うだけ会ってみて無理そうなら断っても構わないわしこの人ならば大丈夫って人がいるならその人と付き合っても構わないわ」

「それだったら・・・考えちゃうな」

「ちなみにどういう女の子がタイプ?」

「優しい人で歳があまり離れてない人で料理が出きる人かな?」

「逆に嫌いな人は?」

「気が強い人とか束縛する人とか、うるさい人とかかな?」

「なるほどね」

「けどなんでそんな事を聞くの?」

「好きな人なら良いけど嫌いな人とは一緒にいたくないでしょ?」

「まあね」

「それだったら自分の好きな人と一緒に過ごしたいと思うでしょ?」

「そうだね」

「なら私の方でお嫁さん候補を探しておくわね」

「もしだよ?もし俺が自分の意思で見つけた場合どうなるの?」

「それはそれで構わないけど相手がどう動くかが気になるわね」

「お待たせしました」

 

料理が運ばれてきたので俺達1度話すのを止めた。

 

「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

「はい」

「それでは、ごゆっくりしてください」

 

店員さんが離れるとまた話しかけてきた。

 

「でも私としては早く孫の顔が見たいんだけどね」

「いったい何を言ってるの?」

「楽しみで仕方ないわ」

「俺は自分でこの人なら良いって人じゃなければしたくないな」

「でも私の時は男の子が産まれたから良かったわ」

「男の子が産まれると良いんだ?」

「産まれた子供が男の子だった場合は政府から1等の宝くじ並の金額を貰えるのよ」

「そんなに!」

「女の子だったら何も無いけど男の子は人数が少ないから特に喜ばれるし」

「あれ?ちょっと待って?じゃあデザイナーとか俺が趣味でしている店は・・・」

「デザイナーの方は私のお母さん・・・祐介から見たらおばあちゃんだけど、おばあちゃんが店を継ぐようになってから特に人が来るようになって私の代で日本全国の服を扱うようになったのよ」

「その中には学校の制服が・・・」

「入ってるわよ?学校だけじゃなく普段着は祐介に任せてるけど後はファミレスの服とかメイドさんの服とか医療関係の服とかも作ってるわよ」

「言われてみると結構あるんだね」

「工事してる人達とかOL達の服も作ってるしね」

「じゃあ俺の家って結構続いてるの?」

「祐介がデザイナーを継げば35代目よ」

「そうなの!」

「ちなみに私は34代目」

「そんなに歴史があったとは」

「今すぐ決めなくてもいいけど良く考えてから返事してね」

「そうする・・・・・お見合いについては任せるけどデザイナーとしては帰ってから考えるよ」

「わかったわ」

「いつまでに返事を出せば良いの?」

「少なくとも高校を卒業するまでは待つつもりだけど」

「まだ入学したばかりなんだけど?」

「入学したけど1年なんてすぐに経ってしまうものよ」

「そんなもん?」

「そんなものよ・・・・・いつかわかる時が来るわ」

「だと良いがな」

「20歳を過ぎると特にそう思うようになるわよ」

「その言葉・・・覚えとくよ」

「それじゃあ食べ終わったし行きましょうか」

「そうだね」

「祐介様」

「どうかしましたか?」

「この後はどうされますか?」

「冷蔵庫の食材が無いから買い物に行きたいんだけど」

「なら付き合いますよ」

「ありがとうございます」

「じゃあ私は行くけど祐介の事を頼むわね」

「わかりました」

「お母さん」

「うん?」

「気をつけていってらっしゃい」

「いってきます」




まだ1話しか無かったにも関わらず数人の人達がお気に入り登録をしてくれたので嬉しいです。お気に入り登録をしてくれて本当にありがとうございます。見てくれた人達も本当にありがとうございます。コレからも頑張って書いていくのでよろしくお願いいたします。


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第3話

昨日に出す予定が間に合わなかった


「買い物は何処でしますか?」

「スーパーでお願いします」

「わかりました」

 

それを聞いた護衛の人が車で移動を始めた。

 

「社長と一緒に食事どうでしたか?」

「久しぶりにお母さんと一緒に食事をしたなって感じかな?」

「お見合いとデザイナーの話についてはどうします?」

「1度家に帰ってからじっくりと考えてみるさ」

「そうですか」

「さすがにそう言われるとは思わなかったからな」

「それとも家に帰りますか?」

「いいや・・・このまま進んでください」

「わかりました」

「けど良かったんですか?」

「何がでしょうか?」

「元々は俺じゃなくお母さんと一緒に仕事をしてたんですよね?それなのに今は俺と一緒にいるからどうしてだろう?っと思って・・・」

「確かに私は社長と一緒に仕事をしていましたが社長は息子が家で1人になって心配だから息子の近くにいて欲しいと言われましてね」

「そうなんですか」

「スーパーに着きましたよ」

「ありがとうございます」

「何を買うんですか?」

「肉と野菜と飲み物を買おうと思ってたんですよ。」

「それじゃあ中に入りましょうか」

「そうですね」

 

俺は店の中に入る為に入口の近くにあったカートに、かごを2つ乗せて押して入ろうとした時だった。

 

「・・・・・」

「祐介様?」

 

俺は予め何を買うかの買い物リストに買う名前を書き込んでいたのでそれを追加で書いて護衛の人に見せた。

 

「あのさ・・・これ何て書いてあるのかな?」

 

「誰かに見られている・・・不審な人いないか探して欲しい」

 

「・・・・・これは、ひじきって読むんですよ」

「教えてくれてありがとうございます」

「いえいえ」

「さてと今日は何が安いかな?」

 

祐介様が少し離れたので私は社長と他の護衛の人達に連絡をした。とは言っても手が届く範囲に祐介様がいるからまだ安心だけどね。

 

「今○○スーパーで買い物に来て祐介様と一緒にいますが 祐介様が誰かに見られていると私に教えてくれたので誰か頼めませんか?」

 

そう書いたメールを送った後にすきげに返事が来た。

 

「そういう事なら私の方で何人か送ってあげるから貴女は息子を守ってあげてね」

「わかりました」

 

私はメールを送った後に祐介様の姿を見たらあまり離れてなかったんで祐介様に近づいた。

 

「玉ねぎとトマトとキュウリと大根と豚肉と鶏肉と卵とにんじんとキャベツとレタスと椎茸とナスと・・・あーでもこっちのトマトは外国産だけど安くて180円でこっちのトマトは国産で300円か・・・・・普通に値段だけなら外国産なんだけど国産の方が外国産よりも美味しいんだよな・・・うーん」

 

俺は考えながら食材を手に取ってサイフの中身と相談をしてると俺の後ろから足音が聞こえてきたので後ろを振り返ると護衛の人だったんで安心した。

 

「もう買ったんですか?」

「後は飲み物を買えば大丈夫だよ」

「何か取って来ましょうか?」

「行かなくて良いですよ。それに・・・・・」

「それに?」

「今は一緒にいてくれる方が俺としては安心が出来ますから」

「なら私は全力で守ってみせます!」

「ありがとうございます。」

「後はウーロン茶と麦茶とコーヒーを買ってと」

「揃いましたか?」

「なんとか揃ったよ」

「それは良かったです」

「後は・・・・・うん!大丈夫だね」

「それじゃあレジに行きましょうか」

「そうだね」

 

俺はレジに向かって歩いているとまた視線を感じたので隣にいる護衛の人に言った。

 

「また視線を感じるんだけど・・・」

「すでに連絡してあるので後数分で来ると思いますので安心してください」

「そうなんだ?ありがとう」

「安全に買い物を楽しんで頂く為にも私達は近くにいますので遠慮せずに話しかけてください」

「では、お願いしますね」

「はい」

 

俺はカートに乗せていたカゴをレジの台に乗せておいてサイフからお金を出す準備をした。

 

「合計で3850円になります」

「万札でも大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ」

「じゃあコレで」

「10000円からで宜しいですか?」

「はい」

「10000円をお預かりします。・・・・・まず先に1000、2000、3000、4000、5000、6000円と・・・150円のお返しです。どうもありがとうございました」

 

俺は買った物を袋に入れようとした時だった。

 

「男・・・男・・・男・・・男・・・男ォォォォォ!」

 

急に走り出して来た人に俺は動けなかった

 

「祐介様!させない!」

「取り押さえてください!」

「わかりました!」

 

護衛の人が取り押さえようとしたら別の所からも走って来て俺を捕まえようとしていた。

 

「あの男を捕まえるわよ」

「その後は・・・ハァハァ」

「複数だと!くっ!間に合わない!」

 

まだ買った物を袋に入れてないからその場から離れる事も出来なかった。

 

(捕まるのか?俺は嫌だ!捕まりたくない!逃げたいけど護衛の人を見捨てる訳にはいかない!)

 

そう思ってても距離は少しずつ近付いて来た。

 

「祐介様!逃げてください」

「でも!」

「もう少し・・・・・もう少しで」

「ハァハァ・・・ハァハァ」

「くっ!まだ来ないのか!」

「今だ!」

「しまった!」

 

取り押さえていた人物がすぐに俺の方に向かって来たけど別の所からも人が走ってきた。

 

「さ・せ・る・かぁぁぁ!」

「そこまでだ!」

「一斉に取り押さえろ!」

「そこの店員!今すぐ警察を呼べ!」

「はっはい!」

 

その後すぐに犯人達3人が捕まって警察が手錠をして連行した。

 

「離せ・・・離せぇぇぇぇぇ!」

 

「どうも助けてくれてありがとうございました。」

「いやいや!間に合って良かった!」

「社長にはお世話になってますからね」

「お母さんを知ってるんですか?」

「祐介様・・・ここにいる人達は社長と一緒に仕事をしている人達で社長の護衛をしている人達でもあるんですよ」

「お母さんの!?」

「確かに目が社長に似ていますね」

「怪我とかしなかったかな?」

「怪我はしてないので大丈夫です」

「これからどうするんですか?」

「買いたい物が買えたんで家に帰るつもりです。」

「なら送りますよ」

「良いんですか?」

「社長から頼まれていますからね」

「安心してね」

「それじゃあ私は1度社長の所に行きますね」

「あの!」

「はい?」

「今日は買い物に付き合ってくれてありがとうございました」

「またなんかあったら連絡してください」

「それでは、また」




咲の男って京太郎とハギヨシと咲の親しかいないような・・・・・


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第4話

まだ3話しか無かったのにUAが3000もあった!? だけどそれだけ見てくれた人達がいるって事ですから嬉しいです。本当にありがとうございます。


朝になったので布団から出てまだ眠いけれど制服に着替えてから1階に降りた。

 

「おはようございます。祐介様」

「おはようございます」

「朝ごはんが出来ましたよ」

「ありがとう」

 

今日の朝ごはんは豆腐とワカメの味噌汁と白米と納豆と目玉焼きだった。

 

「いただきます」

「いただきます」

「いただきます」

 

俺の家では今お母さんがいないので住み込みメイドさん達2人と一緒に食事をしている。1人でごはんを食べるよりも誰かと一緒にごはんを食べた方が良いんじゃないかな?っと思ったからだった。

 

「今日は何かあったりする?」

「社長から連絡があって学校が終わったら本社に来て欲しいと言ってました。」

「学校が終わったら?まあわかった。そうしよう」

「他は特に無いですね」

「出張は終わったのかな?」

「どうやら終わったみたいですね」

「じゃあ良かった」

「社長が家に帰って来たらどうします?」

「どうするか・・・・・おかえりなさいって言うかな?まずはそこだな」

「特に無いのですか?」

「俺から見たらお母さんって親でしょ?今は家にいないけどさ」

「確かにそうですね」

「そろそろ家を出ないと行けない時間だな」

「お見送りしますね」

「ありがとう」

「おはようございます。祐介様」

「おはようございます」

「学校に行きますよね?乗ってください」

「それじゃあ出してください」

「わかりました」

「気をつけて」

「いってらっしゃい」

 

車が出て5分が経ったので俺は護衛の人に話しかけた。

 

「今日なんですが帰りに本社に行ってくれませんか?」

「それは別に構いませんが、めずらしいですね」

「朝ごはんを食べてる時に聞いたらどうやら連絡が来たみたいなんですよ」

「そういう事ならば確かに行かないと不味いですね」

「とは言ってもまずは学校に行かないと何ですけどね」

「それもそうですね」

「でも何で俺を本社に?って思ったんですよね」

「確かにそう思いますね」

「着いたら教えてくれるのかな?」

「まず聞いてみなければ何とも言えませんからね」

「どんな話なんだか気になりますけどね」

「学校に着きましたよ」

「もう着いたのか?話していると、あっという間だな」

「それと祐介様に大切なお話が・・・」

「何ですか?」

「実は祐介様が車に乗る前の話なんですが社長から連絡が来まして」

「お母さんから?」

「何でも転校生が祐介様のいる清澄に来るとかの話でした」

「転校生・・・名前は?わかってるの?」

「転校生の名前は中村(なかむら・やよい)弥生と言うそうです」

「その転校生のクラスは?」

「祐介様のいるクラスに決まっているそうです」

「転校生って事は前に違う学校にいたんだよね?」

「この転校生の親が社長と同じ仕事場にいまして・・・何でも風越女子に前いたそうです」

「その学校・・・確か長野の麻雀で強豪校って言ったっけ?」

「去年は龍門渕に負けましたがその前までは全国に何度も出場していて実力は確かです」

「麻雀には詳しくないが風越の名前だけならお母さんから聞いていたからな」

「ちなみにこの転校生は元々風越の麻雀部に所属していて今の風越のナンバー2だったそうですよ?1位は3年のキャプテンで片目を閉じている人らしいです」

「片目を閉じているねぇ・・・」

「気になりますか?」

「気にならないって言えば嘘になるけどね」

「なんでしたら調べておきましょうか?」

「そうだね・・・それじゃあ、わかる範囲で頼む!無理そうなら止めて構わないから」

「わかりました」

「他に何か連絡する事ありますか?」

「特に無いですね」

「また何かあったら連絡してくれませんか?」

「わかりました」

「それじゃあ、いってきます」

「お気をつけて」

 

俺は護衛の人と話が終わったので車から降りて少し歩いた後に上履きに履き替えて教室に向かって歩いていた。教室に着いたので教室のドアを開けて教室の中を見ると10人ぐらいの人が俺を見てきた。俺はそれらの視線に気付いてはいるけど気付かないフリをした。何故そんな風にしているのか?って話だけど前みたいに複数の人達に襲われたくもないし外と違って学校だから教師と生徒の他には入って来るはずもないので護衛の人もさすがに学校の中までは入って来れないので困るからだった。俺は家から持ってきた小説を見ていると全員が揃ったので待つ事5分後に先生が教室に入ってきた。

 

「皆おはよう!今日このクラスに転校生が来たぞ」

 

先生がそれを言った瞬間に周りの人達が騒ぎだしたので先生がまた話しかけた。

 

「静かにするように!今から呼ぶから待つように、それじゃあ転校生!入ってきてくれ」

 

転校生と言われた人は教室の中に入ると見た目は黒髪をポニーテールにして目の色は赤で身長は生徒会長ぐらいだった。

 

「初めまして・・・風越女子から来た中村(なかむら・やよい)弥生です。よろしくお願いします」

 

自己紹介が終わると周りの人達から拍手をされたので俺も拍手していた。

 

「中村の席は・・・姫川の隣が空いているから姫川の隣だ」

「はい」

 

転校生の中村さんがこちらに歩いて来ると俺は立ち上がって挨拶をした。

 

「俺の名前は姫川祐介って言うんだ。よろしくな」

「先程も言いましたが中村弥生です。こちらこそよろしくお願いします」

 

「それじゃあ授業を始めるから2人とも席に座るように」

 

「はい」

「はい」

 

(この人が転校生の人か・・・見た感じは普通だけど・・・警戒だけはしておこうかな?)

 

そう考えながら俺は授業の話を聞く事にした。転校生の中村さんは転校生に良くある質問タイムをされていたので俺は全員に聞こえるように話した。

 

「みんな!そんな一気に聞くと中村さんが困るから1人1つの質問をした方が良いんじゃないの?」

 

「それもそうだね」

「姫川君がそう言うなら」

 

その後は1人につき1つの質問になって中村さんも少し楽になったように見えた。

 

お昼ごはんは俺1人で食べて放課後になったので俺は帰る準備が出来たので俺は外に出ようとしていた。

 

「姫川君」

「中村さん?」

「休み時間の時ありがとう」

「そんなたいした事してないから」

「この後は何か予定あるのかな?」

「実は予定あるんだ。だからごめんね」

「それなら仕方ないよね」

「また明日になったら会おうね」

「そうだね」

「それじゃあまたね」

「さよなら」

「さよなら」

 




ちなみに転校生ですが阿知賀女子の大将シズの髪の色を黒くした感じだと思ってください


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第5話

主人公が学校の帰りに来た話です


俺が上履きから靴に履き替えて外に出ると車が止まっていたので俺は車が止まっている場所まで歩いて行ったら向こうもこちらに気付いてくれた。

 

「お疲れ様でした。祐介様」

「どうもありがとう」

「この後は本社で良いんですよね?」

「そうだね。それじゃあお願いします」

「わかりました」

 

その後は車で移動して向かう事30分後に着いたので俺達は車から降りて本社に移動した。

 

「そこの学生さん!お待ち下さい」

「はい?」

「学生の方ですよね?どうしてこちらに?」

「この人は社長の子供です。通してあげてください」

「もっ・・・申し訳ありませんでした!」

「まあ俺の事は知らない人がいてもおかしくないからね。お母さんは今いますか?」

「社長ならば最上階の方にいます」

「どうもありがとう」

 

俺が本社の中に入ると中にいた人達は慌ててこちらに来て話しかけてきた。

 

「祐介様!どうしてこちらに?」

「今日の朝なんだがお母さんから連絡があってね。こちらに来るようにと言われたんでな」

「そうだったのですか?」

「ちなみにコレが証拠だ」

「・・・・・確かに本物ですね。」

「って訳で案内して欲しいんだけど・・・」

「わかりました。それではご案内いたします」

 

俺達は少し歩くとエレベーターが見えたのでエレベーターに乗って移動した。エレベーターが最上階に着くとドアが開いたのでまた少し歩いた所に扉があった。

 

「ここが社長室になります」

「案内してくれてありがとうございます」

「それでは私はコレで」

 

案内してくれた人が離れたので俺はノックをした。そうすると中から返事が返ってきたので俺達は中に入る事にした。中に入るとお母さんを抜いて10人以上の人達がいて全員が立ち上がった。

 

「こんにちは」

「こんにちは」

「所でお母さん?俺をここに来るようにと連絡があって来たんだけど・・・」

「確かに私は祐介が住んでいる家に連絡したわ」

「どうして俺が呼ばれたんだ?」

「まず1つ目はお見合い相手が何人か見つかったわ」

「そうなの!」

「ただし複数ではあるけれどね」

「どういう事?」

「1人目は龍門渕の人なのよ」

「その名前・・・確か麻雀で去年の長野の県予選で全国行きを決めた学校だよね?」

「良く知っていたわね?そこの副将が祐介の1人目のお見合い相手よ」

 

俺は相手の名前を忘れないように名前をメモ帳に書いた。

 

「龍門渕の副将・・・っと!まだいるんだよね?」

 

「2人目は東京の辻垣戸って名前なんだけど・・・」

「どうかしたの?」

「この子の家は正直に言って良くないのよ」

「まさか・・・」

「そう・・・裏の住人なのよ」

「だと思った」

「この子本人は違うんだけどね」

「でも家は家なんだよね?」

「そうなのよ」

「何か嫌だな・・・」

「3人目は奈良県で旅館を経営してる子よ」

「旅館か・・・」

「ここの旅館には2人の姉妹がいるんだけどその姉の方になるわ」

「旅館の人なら2人目の人よりかは話しやすそうだな」

「4人目は同じ長野だけど学校が風越で麻雀部に所属してるみたいなのよ」

「その人の名前は?」

「福路って言う名前で今年の麻雀のキャプテンだそうよ」

(あれ?その人の事・・・どっかで聞いたような気がするのは気のせいか?)

「そうなんだ」

「興味ないの?」

「麻雀には興味ないからね。俺はお菓子作りとかデザイナーの方が好きだから」

「最後の5人目なんだけど実は学生じゃないのよ」

「学生じゃない!どうしてこちらに?」

「この人は今テレビに1番出ている人なのよ」

「有名人って事?」

「有名よ?今の日本の麻雀で強い人なんだけどこの人が着ている衣装は全部私達が・・・普段着は祐介が作った物を着ているのだから」

「俺が作った服を・・・」

「その人は祐介から見て10歳も年上で今の牌のお姉さん何だけど・・・知ってる?」

「名前は知ってるよ?テレビで何回か歌ってる所を見た事あるし」

「その5人からの話があったのよ」

「1人目と5人目は知ってるけど後の3人の人達は知らないな」

「福路さんについては私の隣にいる人がその子の母親よ」

「初めまして祐介様」

「こちらこそ初めまして!姫川祐介です」

「社長から話には聞いてましたが・・・似ていますね」

「そうですか?」

「そんな感じで福路さんにはもう話はしてあるのよ」

「そうなんだ?」

「だけど娘さんにはまだ話してないみたいでね」

「そうなの?」

「県予選がもうすぐ始まるんですよ」

「県予選?」

「麻雀の県予選です。これに優勝すれば全国行きが決まるんです。知りませんか?」

「麻雀その物は知ってますが麻雀は俺してないので良くわからないんですよ」

「それならば確かに知らないのも無理は無いですよ」

「風越って学校は長野では麻雀の強豪校なのよ」

「そうなの?」

「福路さんの娘さんは風越女子1年生の時はレギュラーで全国に行ったけど去年は龍門渕に負けちゃったから全国には行けなかったのよ」

「なるけどね」

「それで今年は3年生だからやっぱり今年は優勝したいと思うのよ」

「そりゃあ誰だって負けたくないし誰だって勝ちたいからね」

「娘さんは団体戦と個人戦にも出るのよ」

「団体戦と個人戦?何が違うの?」

「団体戦はメンバー5人で各学校の人達と麻雀をするんですよ。個人戦は団体戦と違って1人でも出場が出来ます。個人戦は団体戦の人数が足りないとか、そういった人数の関係で団体戦に出られない場合は個人戦だけなら出られるんですよ。もちろん団体戦と個人戦の両方に出る人もいますけどね」

「じゃあ実力は、ともかく初心者でも個人戦には出られるって話なんですね」

「そうですね」

「娘さんはどっちに出るんですか?」

「娘は団体戦と個人戦の両方に出ますね」

「全国に行けると良いですね」

「親としては勝って欲しいなって思いますけどね」

「そんな事でお見合いの相手についての話はコレで終わり・・・次はデザイナーについてよ」

「まあそうだよな」

「どう?継いでみる気になったかしら?」

「ああ・・・継ぐよ」

「それは良かった」

「でも俺は、まだ学生だから」

「卒業までは待つから心配しなくても良いわよ」

「それは良かった」

「じゃあ今の内に私が知ってる事を少しずつ教えるから日曜日の朝に本社に来るようにね」

「わかった」

「とりあえず私の話したい事は終わったけど何か聞きたい事あるかしら?」

「俺がスーパーに買い物に行く時に車を運転してくれた人いるよね?」

「いるわね」

「あの人の名前・・・・・何て名前の人?」

「あの子の名前は水崎(みさき・まり)真理って名前よ」

「その名前が俺の護衛をしてる人の名前か」

「そうよ」

「教えてくれてありがとう」

「他に何かあるかしら?」

「最後に1つだけ・・・お見合い相手には、いつ会えば良いんだ?会わなければならないのか?」

「いつ会えば良いのか?だけどそれは今年の全国大会が終わるまでは待ってほしいって話よ。会わなければならないのか?って話だけど会わなければならないわね」

「そっか」

「だけど会って話してみて無理だと思ったら断っても構わないから」

「わかった」

「もう無いかしら?」

「大丈夫だ。もう無いよ」

「じゃあ悪いけど見送りお願いね」

「わかりました」

「お母さん」

「何?」

「体調には気をつけてね」

「そうね・・・気を付けるわ」




良く見たら評価されていたのでまた驚きました!だけど評価してくれてありがとうございます。


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第6話

前書きと後書きで何を書くか迷う時あるんだよな


「お見送りありがとう」

「いえいえ」

「それじゃあこれで帰りますね」

「お気をつけて」

「さよなら」

「さよなら」

 

お母さん達としばらく話した俺は水崎さんが待っている

車に向かって歩く事にした。

 

「すいません待ちましたか?」

「そんな事ないですよ?今来た所ですから」

「話が終わったんで家に帰ろうと思うのですが」

「わかりました。それでは乗ってください」

 

水崎さんの車に乗った俺は家に着くまでお母さんに言われた事を目を閉じながら考えていた。

 

(望んでいた訳じゃないのにお見合いの話をされたり何かと驚かされる事ばかりだな・・・それに)

 

「水崎真理って子は祐介の3つ上で今年の3月に高校を卒業したばかりなのよ」

 

(あの護衛の人が俺よりも年上だったんだ)

どうしてもそう思わずにはいられなかった。

 

「・・・・・様」

「・・・・介様」

「祐介様!」

「・・・・・」

「どうしよう?家に着いたけど起きない」

「・・・・・」

「ちょっと失礼しますね」

 

私は祐介様を抱いて祐介様の家の中に入り2人のメイドさんに祐介様の部屋を教えてもらったので抱いたまま運んだ。

 

「ここが祐介様の部屋ね」

 

中に入ってから部屋の周りを見ると思ってた以上にキレイでドアを開けると目の前には丸い時計が見えてドアを開けて右を見るとマンガがある本棚と布団とテーブルと机があってドアを開けて左を見るとタンスとテレビとPS4とPS3とWiiとPSVitaなどがあった。

 

「結構広い・・・・・しかも部屋の広さは教室と同じぐらいね」

 

周りを確認した私は祐介様を布団まで運んだ後に改めて思った。

 

「布団の後ろは・・・何かしら?」

 

気になった私は開けてみると押し入れで予備の布団や、毛布とか掛け布団とか座布団とか収納スペースがあった。

 

「この収納スペースは何かしら?」

 

気になった私は見てみると・・・・・

 

「こっ・・・・・コレは制服!」

 

それは祐介様が中学校で使っていたであろう学校の制服と体育着と教科書とかがあった。他にも上履きとか体育館シューズなども出て来た。

 

「私もつい最近までは制服を着てたな・・・そういえば!」

 

そう思った私はタンスに近づいてタンスを開けて見るとパンツとTシャツとYシャツと普段着とズボンなどが出て来た。

 

「パッ!パンツにシャツ!・・・・・ハァハァ!」

 

他にも私は着替えなどを見ていて気付いた。

 

「祐介様の服は青と白と水色が多いわね・・・・・好きな色なのかしら?特に青が1番多いわね・・・・・ジャージはダークブルーにズボンはグレーか・・・」

 

他にも気になった私は今の内に何があるのかを出来るだけ見て色々と知る事が出来た。

 

「ゲームが好きなんですね!ソフトは・・・・・か○いた○の○とド○ク○とス○ロ○とマ○オと、ぷ○ぷ○てとf○t○ですね。そういえば!」

 

私は漫画がある所に近づいて気付いた事がまた出て来た。

 

「祐介様は高校1年生・・・・・年頃ですからアレの1つや2つあるはず!」

 

それに気付いた私は怪しい所を見てみたが何処にも見つから無かった。

 

「おかしい!年頃の男の子ならアレの1つや2つあるはずなのに・・・・・後は調べてないのは机だけど・・・」

 

私は机に近づいて机の引き出しを見てみると高校の教科書と○ァ○通とデザイナーの本とお菓子の本と筆箱が出て来た。

 

「また色々と出て来ましたね・・・・・アレ?コレは?」

 

私は引き出しを調べてておかしい事に気付いた。

 

「何で二重底になってるんだろう?アレ?前にも似たような光景が・・・そうだ!デ○ノ○トだ!だとしたら・・・」

 

それに気付いた私の行動は結構早く動いてた気がした。

 

「本みたいな感触が!いざ!御対面!」

 

私は掴んだそれを見ると・・・・・

 

「フェイク!外れだったか!しかも本は本でもゲームの攻略本だわ」

 

もう探す場所が無くなったので私は帰る為に祐介様に近づいてから、しゃがんで話しかけた。

 

「祐介様・・・今日はお疲れ様でした。また明日も送り迎えに来ますので・・・それでは」

 

私は祐介様の顔を見てから立ち上がってそのあと部屋を出て階段を降りる事にした。

 

「・・・・・残念でしたね。水崎さん」

 

そう・・・・・実は途中から俺は起きてたんだが話し掛けにくかったので完全に寝ていると思わせるようにしていた。

 

「確かに水崎さんの言うように男子ならば誰でも持っているアレを俺は持ってます。確かに机にあります。だけど・・・・・」

 

俺は水崎さんが二重底だと思って見ていた場所から更に下を開けた。

 

「俺は二重じゃなくて五重なんですよ・・・だけど見つからなくて良かった。」

 

ちなみに俺の秘蔵コレクションはどれも、おもちが大きいのがメインだった。

 

「どうも部屋まで運んでくれてありがとうございます。」

「いえいえ!どういたしまして」

「お礼にお茶でもどうでしょうか?」

「それじゃあ少し休んでいこうかな」

「メイドさん達は祐介様の部屋に良く入るんですか?」

「1日1回は絶対に入ってますよ?とは言っても掃除する時ぐらいですけどね」

「その他で入る事は無いんですか?」

「祐介様に呼ばれて部屋に入る事だったらありますよ」

「そうですか・・・って!もうこんな時間!」

「もう帰りますか?」

「今日は帰ります。また明日の朝に来ますので」

「それではお待ちしております。」

「それではまた明日」

「お気をつけて」

「さよなら」

「さよなら」




ちなみに作者は中学校の生徒手帳と高校の体育館シューズを未だに持ってます。


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第7話

遂にあの人が!


「おはようございます祐介様」

「おはようございます」

「今日は水崎さんが来たらお礼を言わないといけないですよ」

「何で?」

「その時の祐介様は寝てたんですよ。」

「私達2人も見てましたから」

「それだったら確かにお礼を言わないとダメだよな」

「どうします?」

「お礼の方はクッキーを作って渡すよ」

「そうしますか」

「材料あったかな?」

「ありますよ」

「昨日の夜に確認したので大丈夫です。」

「じゃあ今から作ろうかな」

「間に合いますかね」

「間に合うさ」

 

そんな感じでクッキーを作る事になったけど慣れていた事もあり

 

「出来た」

「出来ましたね」

「美味しそうですね」

「クッキーも出来た事だし朝ごはんを作って食べようか」

「そうですね」

 

そのあと朝ごはんを食べた俺達はメイドの2人は洗い物を俺は部屋に戻って学校のカバンを取りに行ってまた1階に降りてきた。学校のカバンの中身を確認するとチャイムが鳴ったので俺は玄関まで行くと水崎さんが来ていたので俺は話しかけた。

 

「おはようございます」

「おはようございます祐介」

「メイドの2人に聞きました・・・何でも部屋まで連れて行ってくれたと聞いたので」

「確かに連れていきましたけど部屋がわからなかったので2人のメイドさんに聞きましたけどね」

「本当にすいませんね」

「いえいえ」

「お礼にクッキーを作ったんで良かったらどうぞ」

「クッキーですか!?私は甘い物が好きなんで嬉しいです」

「試しに1つ食べてみませんか?」

「そうしてみます」

「はい!アーン」

「えっ!」

「どうかしました?」

「まさか食べさせてくれるとは思わなかったので」

「もしかして嫌でした?」

「そんな事ないですよ!逆に嬉しいです」

「それじゃあ、またアーン」

「アーン」

 

俺がクッキーを1つ取ってそれを水崎さんに食べさせた。

 

「どうですか?味の方は?」

「美味しいです。」

「もう1つ別のあるんでどうぞ」

「色違いですか?」

「はい!アーン」

「アーン」

 

「どうですか?こっちの方は?」

「こっちも美味しいですね」

「それは良かった」

「どっちも美味しかったけど正直に言って最初に食べた方が好きですかね」

「こっちは甘さ控えめにした方なんですよ」

「なるほど」

「両方とも渡しますから食べたい時に食べてください」

「ありがとうございます」

「それじゃあ学校に連れていってくれませんか?」

「わかりました」

 

水崎さんにクッキーを渡した俺は水崎さんが言った事を忘れないようにとメモ帳に書いといた。

 

(水崎さんは甘い物が好き・・・・・っと)

「何か書いてるんですか?」

「学校の事でちょっと書いてるだけですよ」

「そういえば祐介様は清澄高校でしたよね?」

「そうだけど?」

「どうして清澄にしたんですか?」

「あー・・・・・」

「もしかして聞いちゃいけない事でしたか?」

「そういう訳じゃないんだ。ただ聞かれるとは思わなかっただけだよ」

「そうですか」

「どうして清澄にしたのか?って話だったけど、それは地元の学校で他県みたいに離れなくてすむからね」

「どういう意味ですか?」

「家から清澄までは自転車で30分なんだけど今は水崎さんが俺を送り迎えしてくれるでしょ?」

「そうですね」

「他の県・・・・・東京の白糸台とか臨海女子とかそういった他の県の学校に行った場合どうしても家から離れて寮で過ごすか1人暮らしをしなきゃならないだろ?」

「そうですね」

「それに前のスーパーじゃないけど俺が家じゃなく外にいて1人だと間違いなく襲われるからさ」

「確かに高い確率で襲われますね」

「地元の長野なら近くに護衛の人達とかいるから安心が出来るしさ」

「ですが今の日本の高校は女子高から共学になりつつありますよね?」

「そうだな・・・・・けど仮にだけど今年の3月までは女子高で4月から共学になりましたって学校があると少なくとも自分の他は全員が女子だろ?」

「そうですね」

「一昔前なら・・・やった!ハーレム!って思うかも知れないけどさ」

「そうなりますね」

「女の子から見たら男子が1人しかいなかったらどう思う?」

「お近づきになりたいなっとか彼氏になって欲しいなって思いますね」

「けどそれは女性から見たらだよね?でも男性からすると逆に恐ろしく感じるよ」

「どうしてですか?」

「水崎さんは知ってますか?今の日本は俺を入れて片手で数えるぐらいしか男性はいないんですよ」

「そんなに少ないんですか!」

「それに対して今の日本の女性は何億人っているんですよ?」

「確かに沢山いますね?」

「少なくともほとんどの人達は女性だからか異性を・・・・・男子を見たり男子と話す事はほとんど無いでしょう?」

「確かに圧倒的に男性の方が人数が少ないですからね」

「もしですよ?他県で男性を見たら他の女性達はさっきの水崎さんじゃないですが、お近づきになりたいとか彼氏になってほしいとか思いますよね?」

「思いますね」

「だけど中には犯罪だとわかってても性的犯罪をしてくるんですよ」

「!?」

「俺は学校で襲われて脱がされました。両手と両足と口を塞がれてもうダメだと思ったんですよ」

「じゃあ祐介様はその時に・・・・・」

「もう後は流されるままヤられてしまうんだろうっと思って諦めてました・・・・・けど」

「けど?」

「未遂で終わりました」

「じゃあ危なかったですね」

「かなり危なかったですよ!俺は、どうせなら彼女には初めてを上げたい派なんですよ」

「でもヤるだけヤって後は知らないって言うのじゃないんですね」

「そりゃあ男としては自分の子供を相手が産んでくれるから男だったらそれでも良いかも知れませんよ?でもさ実際には産むのは女の人なんだから父親がいないと不味い気がしてさ」

「じゃあ祐介様・・・・・もし私に祐介様の子供が欲しいって言ったらくれるんですか?」

「水崎さんが俺の彼女になってくれるんであればの話ですけどね」

「流石にいきなりは無理ですよね」

「無理矢理は犯罪です。そもそも性的犯罪は懲役50年ですから」

「いつか祐介様を振り向かせて見せますよ」

「はい・・・待ってますね」

「学校に着きましたよ」

「ありがとうございます」

「お気をつけて」

「いってきます」

 

俺は水崎さんから離れると歩いて上履きとかを履き替えて教室に行こうとしていた。

 

「おはよう祐介!」

「おはよう京太郎」

「実は祐介に会わせたい人いるんだよ」

「へぇ・・・それって誰さ?」

「おーい!こっちこっち」

「置いてかないでよ京ちゃん!」

「悪かったって」

「その人は?」

「こいつの名前は宮永咲って言うんだ」

「初めまして!宮永咲です」

「こちらこそ初めまして!姫川祐介です」

「実は・・・私は見たい小説あるんだけど学校には無くて・・・」

「何て名前の小説?」

「それなら俺が前に咲から聞いたから待っててくれ・・・・・あった!」

「どれどれ・・・・・あっ!俺コレ持ってるよ」

「そうなの?」

「持ってる持ってる!なんなら明日持ってくるから貸してあげようか?」

「良いの?」

「別に良いよ」

「じゃあ借りてもいい?」

「それじゃあ明日の放課後に俺達が今いるこの場所に来てくれない?そしたら宮永さんに貸してあげるよ」

「ありがとう」

「良かったな咲」

「じゃあ俺は教室に行くから」

「またな」

「またね」




やっと主人公の咲が登場しました。


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第8話

昨日に出したかったけど出せなかったな


俺が京太郎達と別れた後は教室に向かうため歩いていた時だった。

 

「おはよう姫川君」

 

今度は誰かに後ろから話しかけられたので俺は振り返ってから話しかけた。

 

「・・・おはよう中村さん」

「一緒に教室行かない?」

「別に良いよ」

 

俺は中村さんと一緒に歩いていると教室に着いたのでドアを開けて教室の中に入ると俺達の他には誰もいなかったので教室で話をする事にした。

 

「誰もいないね」

「そうだね」

「姫川君は何かの部活をやってるの?」

「いいや?俺は無所属だ。部活してないよ」

「そうなんだ?」

「俺は修行中の身だがデザイナーと趣味でお菓子屋をしているから部活してる余裕が無いんだよ」

「お菓子屋さんとデザイナーか・・・お菓子は何を作ってるの?」

「クッキーとかだな」

「美味しいよね。じゃあデザイナーは?」

「皆が普段着ている服は俺が考えて作った服だよ」

「そうなんだ?」

「流石にまだ全部の服を作れるだけの実力は無いから今は教えて貰ってる所なんだけどね」

「けど服ってそんなにあったっけ?」

「あるよ」

「例えば?」

「学校の制服」

「あっ!」

「他にもナースの服とか医者が着ている白衣とか作業着とかスーツとかドレスとかメイドさんの服とか執事の服とかファミレスの服とかコンビニの服とかスーパーの人達が着ている服とかね」

「確かに言われてみると結構あるね」

「服の見た目は違うけど全部着るものでしょ?」

「そうだね」

「服も必要だけど食べ物や飲み物と比べるとそうでも無いけどね」

「どうして?」

「食べ物と飲み物は毎日食べたり毎日飲んだりするから生活する中で大切な事だよね?」

「そうだね」

「でもさ服ってある程度の量を買っていれば必要じゃないんだよ」

「そうかな?」

「食べ物とか飲み物は買ってすぐに食べたり飲んだりするから消費するのが早いよね?」

「確かに」

「でも服は食べ物や飲み物と違って洗濯してから干して使うを繰り返してるでしょ?」

「あー・・・」

「服は食べ物とか飲み物みたいに買ったらその日の内に無くなる訳じゃないんだよ?少なくとも何回も何回も繰り返して使ってるでしょ?朝と帰りは学校の制服で体育の時は体育着だけど制服から体育着に着替えるとか体育着から制服に着替える・・・・・そうでしょ?」

「確かに言われてみると服って必要は必要だけど食べ物と飲み物と比べるとそうだね」

「もし着ている服が食べ物とか飲み物みたいに買ったその日の内に無くなる物だったらかなり高い買い物をしなくちゃならないからね。そりゃあ日付が付いてる食べ物とか日付が付いてる飲み物ってあるけど買ったら早めに食べたり飲んだりしなくちゃならないしさ・・・数日は大丈夫な食べ物とかもあっても賞味期限までには終わらせたいし・・・・・ソースとかドレッシングみたいあんな感じのだったらまだ長く使えるからわかるけどね」

「そう考えると何にお金を使うのかって良くわかるね」

「他にも保険やら何やらで使うけどね」

「私のお母さんとお父さんは車にお金を使ってるね」

「車は便利だけど絶対に必要な物って訳じゃないよね?」

「うんうん」

「中には車は無いけど毎日バスを使う人とか毎日電車を使う人とか毎日自転車を使う人っているから、そういった乗り物があると重要な物は何ですか?って考えさせられるんだよね」

「そう考えるとお金は大事に使わないといけないんだね」

「けど・・・これだけは言える」

「何かな?」

「何をするにしてもお金が無ければ何も出来ないって事さ」

「認めたくなかったけどそうだね」

「買い物もお金を医療もお金を学校に行くのもお金をゲームとかの娯楽にもお金を乗り物にもお金を食事や飲み物にもお金を修理にもお金をってね」

「俺は食べ物とか飲み物にお金を使ったりしてるけどね」

「それはどうしても使うからね」

 

俺達は2人で話をしていると少しずつ人が教室の中に入ってきて全員揃った所で先生が入ってきた。

 

「皆さん!おはようございます」

「おはようございます」

「今日は突然ですが今からテストをします」

 

担任の先生がそう言った瞬間にクラス全体からブーイングが始まった。

 

「突然テストするなんて聞いてないですよ」

「これが詐欺師の手口か!」

「反対!テスト反対!?」

「マジで!?」

「勘弁してくださいよ!」

 

「普段からしっかり勉強をしていれば皆さんちゃんと出来る筈ですよ!それでは用紙を渡しますので前の人は後ろの席の人に渡してください!まだテスト用紙は表にはしないで裏にしといてください」

 

何だかんだで全員にテスト用紙が行き渡ったので先生は話しかけた。

 

「全員に行き渡りましたか?それでは・・・・・始め!」

 

そう言った瞬間に裏にしてあったテスト用紙を表にしてテストの内容を確認していた。

 

(どうしよう!わからない)

(やっば!忘れちゃった)

(あー・・・ここ覚えてたのに!)

(わかる所から書き始めなきゃ)

 

俺はテスト用紙を確認して名前を書いてから全ての所に書いてから終わらせた。

 

(このテスト・・・全部わかるやつで良かった)

 

書き終わった俺は念の為に2~3回確認してからテスト用紙をまた裏にした。そんな突然のテストからしばらくして・・・・・

 

キーンコーンカーンコーン

 

「チャイムが鳴りましたので後ろの人は回収して来てください」

「終わった・・・・・色んな意味で」

「どうしよう!自信ないよ!」

「姫川君は、どうだった?」

「余裕だった。」

「えっ!」

「本当に!?」

「普段からしっかりと先生の話を聞いていれば大丈夫だよ」

「それじゃあ日直の人!号令」

「起立!注目!礼!」

「ありがとうございました」

「あざーした!」

「したー!」

「姫川君はすぐに終わったけど大丈夫なの?」

「テスト用紙を見る前は気になったけど見た後は全部書いたから大丈夫だけど・・・中村さんは?」

「私も全部書いたけど大丈夫か?って聞かれたら大丈夫じゃないね」

「後はテストの点数次第だね」

 

そして放課後・・・・・

 

「それじゃあテスト用紙を返すから呼ばれたら取りに来るように!まずは・・・・・」

 

その後は先生が1人1人の名前を呼んでテストを返していた。

 

「最後に・・・・・姫川!」

「はい!」

 

俺は席を立ち上がって先生がいる教壇まで歩くと先生が話しかけてきた。

 

「良くやったな!姫川はこのクラスで唯一の100点満点だ!」

 

「おめでとう!姫川君!」

「おめでとう!」

「おめでとう!」

「ちなみに第2位は転校生の中村だ!99点!1つだけ違っていたから惜しかったな」

「中村さんも凄いね!」

「ありがとう」

「それじゃあ部活がある人は部活に行って部活をしてない人は早めに帰るように!」

 

「起立!注目!礼!」

 

先生が教室から出ると俺は帰る準備をして教室を出る事にした。

 

「それじゃあまたね!中村さん」

「またね!姫川君」

 

俺はいつもみたいに上履きから靴に履き替えてから歩いていると既に水崎さんの車があったので俺は乗る事にした。

 

「お疲れ様でした」

「どうもありがとう」

「そういえば社長と話した時の5人の人達から連絡ありましたが、まずは誰から会って話をしますか?」

「そうだな・・・まずは・・・・・この人にしよう」

「わかりました。では連絡しておきますね」

「お願いします」




次回は誰を書くかは決まってます


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第9話

お気に入りが少しずつ増えてきて嬉しいです。お気に入りに選んでくれた人達へ

本当にありがとうございます。


次の日の朝になったので俺は布団から出て着替えてから部屋を出た。

「おはようございます」

「おはよう」

「今日は荷物が多いんですか?」

「うん?何でそう思ったのかな?」

「カバンが膨らんでましたので」

「体育着とか教科書とか家のカギとか色々と入ってるからね」

「だからですか」

「どれも必要でしょ?」

「そうですね」

「朝ごはんは?」

「出来ていますよ」

「それじゃあ食べようか」

「はい」

「いただきます」

「いただきます」

「いただきます」

「おっ!今日は豆腐の味噌汁か」

「そうです」

「けど豆腐は足が早いから気を付けないとな」

「そこが悩みですけどね」

「今日は何か予定あったりする?」

「今日は特に無いですね」

「じゃあ学校に行くだけになるかな?」

「例え送り迎えあったとしても学校では油断してはいけませんよ」

「その言葉・・・・・覚えておく」

「ごちそうさまでした」

「今日は食べるのが早いですね」

「実は今日の俺は日直で早く行かないとダメなんだよ」

「そういう事ですか」

「それじゃあ、いつ行くんですか?」

「今でしょ!?」

「今でしょ!?」

「今でしょ!?」

「それじゃあ先に行くから」

「片付けは、やっておきますので」

「いつもすまないねぇ」

「それは言わない約束ですよ」

「行ってきます」

「いってらっしゃい」

「いってらっしゃい」

 

俺は家を出てすぐの所に三崎さんの車を見つけたんで俺は歩いて近づいた。

 

「おはようございます」

「おはようございます」

「今日も学校ですよね?」

「そうです」

「じゃあ今から行きますね」

「お願いします」

「今日はいつもより早いですね?」

「メイドの2人にも言いましたが今日の俺は日直なんですよ」

「それなら確かに早めに行かないとダメですね」

「けどさ・・・学校に行ってて思うんだよ」

「???」

「俺は高校を清澄にしたけど男子は俺の他にもう1人だけだし他は全員が女子だからか一緒にいると何だろう

ね?精神的に疲れてくる」

「そんな感じですか?」

「動物園にいる動物達の気持ちが俺には良くわかったよ」

「なら祐介様」

「うん?何ですか?」

「学校が終わったら一緒に甘い物を食べに行きません?」

「甘い物・・・・・」

「もしかして甘い物は嫌いですか?」

「そんな事は無いですよ?ただどういった物かと思ったんで」

「ケーキがメインですかね?」

「良いですね!」

「最近出来たばかりの場所なんですよ」

「そうなんだ?」

「はい」

「じゃあ学校が終わったらその場所に連れて行ってください」

「わかりました」

「学校に着きましたよ」

「どうもありがとうございます」

「気を付けていってらっしゃい」

「行ってきます」

 

俺は水崎さんの車から降りて学校の中に入ってから教室に向かった。

 

そして放課後・・・

 

「姫川君」

「宮永さん」

「祐介」

「京太郎」

「ごめんね!待たせて」

「大丈夫!それとコレが宮永さんに貸す小説だけど念の為に確認してくれない?間違ってないよね?」

「うん・・・・・大丈夫だったよ」

「良かった」

「ありがとう姫川君」

「どういたしまして」

「お礼に何かしてあげたいけど何が良いかな?」

「別に良いよ」

「でも・・・・・」

「お礼が欲しくってそれを貸した訳じゃないしさ」

「そう?いつまでに返せば良いかな?」

「貸した小説を全部見終わったらで良いよ」

「良いの?」

「1日2日で見終わるような量じゃないからさ」

「あのさ・・・祐介」

「どうかした?」

「祐介は麻雀してるか?」

「いいや?俺は麻雀した事は無いな」

「そっか」

「テレビで見た事あるから麻雀そのものは知ってるよ?でも知ってるだけであって麻雀した事は無いな」

「やってみたいと思わないか?」

「何を?」

「麻雀」

「止めとくよ」

「そっか・・・・・」

「それと何だが部長が祐介を呼んでたんだけど?」

「部長?」

「清澄高校の麻雀部の部長で名前は竹井(たけい・ひさ)久って言うんだけど俺は麻雀部に所属してるから話をする事あるんだよ」

「その名前・・・・・聞いた事あるな」

「生徒会長だよ」

「教えてくれてありがとうね。宮永さん」

「どういたしまして」

「っで?その生徒会長がどうして俺に?」

「さあ?そこまでは知らないな」

「そっか」

「けど俺が祐介と話をしてた所を部長が偶然見てたらしくてさ」

「それっていつの話だ?」

「俺が初めて祐介と会ったあの日だよ」

「だとすると・・・・・」

「どうかしたのか?」

「姫川君?」

「いいや・・・・・何でもない」

「そうか?」

「本当に?」

「じゃあ明日また会おうな」

「ああ」

「そうだね」

「宮永さんも京太郎もまたな!」

「じゃあね」

「またな」

 

宮永さんと京太郎の2人の姿が見えなくなると俺はすぐに水崎さんに連絡をした。

 

「もしもし?俺です。実は調べて欲しい事が・・・・・」

 

それから数日後・・・・・

 

「よし!やっと目的地に着いたな」

「そうですね」

 

俺達は今、島根県に来ていた。何で島根県に来ているかって?それは今から会う人が島根県の出身だからって話なんだけどね。学校はどうしたって?今日は学校は休みだから早めに家を出てまずは最初に会うお見合いの人と会う約束をしていた。

 

「まさか島根県に来ていきなりあんな事が、あるなんて・・・・・」

「本当に申し訳ありませんでした!」

 

なんで水崎さんが俺に謝っているかと言うと・・・

 

「ねぇ?君1人?」

「あたし達とお茶しない?」

 

俺は水崎さんがトイレに行くと話しかけてきたので俺は水崎さんを待っている時に2人組の高校生に話しかけられた。

 

「すいませんが人を待ってるんで」

「君を1人しといてクセに?」

「そんな人よりも一緒にあたし達と一緒に行こうよ」

「嫌です!」

「あたし達と来なって!」

「イイ所に連れてってあげるから」

 

2人組の1人が俺の左腕を掴んで来て来た。

 

「痛!離して!?」

「来いって言ってんじゃん!」

「もうこうなったら無理矢理でも車に乗せて連れてくよ」

「わかった!」

「初めての男だからね」

「離して!嫌・・・・・嫌ぁぁぁぁぁ!?」

 

このまま連れて行かれると思った時だった。

 

「はぁぁぁぁぁ!」

「痛!」

 

誰かが何かで俺を連れて行こうとしていた人の1人を殴り飛ばした。

 

「誰だ!」

「その人を何処に連れていく気だ!」

「アンタには関係ないでしょ」

「そうよ」

「関係なくは無い」

「あたし達はこの男と一緒にイイ事をするのよ」

「邪魔しないでくれない!」

「そんな事させるか!」

 

2対1での戦いだったけど水崎さんが勝った姿を見て俺は嬉しかった。

 

「どうした?まだ続けるか?」

「アンタの顔を覚えたからな!」

「覚えてろよ」

 

そう言った台詞を言いながら2人組は去っていった。

 

 

「確かこの辺りの場所だった気がするけど・・・」

「今いるのがこの場所ですから少し歩けば着くみたいですね」

「時間で言うとどのくらい?」

「そうですね・・・10分ぐらいでしょうね」

「そのぐらいならまだいいや」

「これが1時間2時間って言うのでしたら来たくないでしょうね」

「流石に俺だったら帰るな」

「奇遇ですね。私もです」

 

水崎さんと話ながら歩いていると今から行く場所に着いたので話しかけた。

 

「水崎さんや・・・」

「なんでしょうか?」

「念の為に聞きますがこの場所で良いんですよね?」

「そうですよ」

「家・・・・・何ですけど?」

「家ですね?」

「ちなみにこの家の人は・・・・・」

「連絡してきたって事は家には、いると思いますよ。そうじゃなければ連絡してきませんよ」

「それは何故ですか?」

「向こうから連絡してきたにも関わらずもしコレで本人が家にいなかった場合は祐介様は帰りますよね?」

「帰りますね」

「ボタン押しましょうか?」

「そうしましょう」

 

俺が家のボタンを押すとピンポーンと音が鳴ったので家の中から、はぁーいっと声が聞こえた。そのあと足音が近付いて来るのが聞こえて来たので俺達は待っていると門が開いてその人が出てきた。

 

「こんにちは」

「こんにちは」

「こんにちは」

 

そして俺達が今その人と会っている家の表札には・・・・・瑞原と書いてあった。

 

 

 

 

 




1週間も休んですいませんでした。実は作者が体調が悪かったので書けませんでした。続きが見たかったって人は本当にすいませんでした。


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第10話

今度はあまり待たせずに書けましたよ


俺達2人は俺のお見合い相手の家に来ていて俺は瑞原さんを見てみたが俺から見て10歳以上も離れてるとは見えなかった。

 

「それでは中にどうぞ」

「はい」

「私は遠慮しときますね」

「えっ!」

「これは祐介様のお見合いであって私ではありませんから」

「それは・・・・・」

「何かあったら連絡してください」

「わかりました」

「それでは」

 

水崎さんが離れた後は瑞原さんの家の中に入って瑞原さんに案内された俺はテレビがある部屋に連れていかれてそこで話をする事になった。

 

「初めまして☆瑞原はやりです」

「こちらこそ初めまして!清澄高校1年の姫川祐介です」

「よろしくね☆」

「よろしくお願いします」

「それじゃあさっそくだけど姫川君って今は何歳?」

「15です。誕生日がまだ来てないので」

「じゃあ、はやりより歳下なんだね」

「そうなんですか?」

「姫川君から見てはやりは何歳ぐらいに見えるかな?」

「そうですね・・・20代前半ぐらいに見えますね」

「本当に!ありがとう☆」

「俺の目線から見てですけどね」

「実は28歳なんだ☆」

「そうなんですか!って事は・・・・・13歳差か!」

「若く見られてはやりは嬉しいよ☆」

「所で聞きたい事あるんですけど良いですか?」

「何かな?」

「どうして俺をお見合い相手として指名したんですか?」

「姫川君の写真を見た時に可愛いなって思ったからだよ」

「俺の他にも何人か男の人いたんじゃないんですか?」

「確かにいるには、いるけど無理があったんだ☆」

「どういう事ですか?」

「1人目は長野で執事をしている人がいたんだけどその人には断られちゃったんだ」

「・・・・・」

「2人目は同じく長野にいる金髪の高校生だけど、この子の親が言うには息子と同い歳の女の子が何処かに行く度に迷ってばかりいるから放っておけないって言ってたし」

(長野で迷ってばかりの女子高校生・・・・・まさか!)

「3人目は奥さんと別に住んでるけど今はやりが言った女の子と一緒に住んでるって言う人で歳が離れてるし」

「・・・・・」

「4人目は男性麻雀プロで1番強い人だけど流石に歳が歳だから無理だったし」

「・・・・・」

「5人目は男性アナウンサーの人だけど隣にはカツ丼が好きな知り合いのプロがいるし4人目の人よりかは若いけど若くは無いんだよね」

「・・・・・」

「っで最後の6人目は姫川君だったって事☆」

「長々と説明してくれてありがとうございます」

「今いる6人の中ではやりが1番気になったのが姫川君だったんだ☆」

「そうだったんですか?」

「可愛いし、はやりのタイプだしね☆」

「そう言ってくれると嬉しいですが俺と瑞原さんでは歳に差がありますよね?」

「そうだね」

「今から3年経てば俺は18歳になって高校を卒業しますけど、そしたら瑞原さんは31か2になってますよね?」

「そうだね」

「その時に俺の事を好きでいられますか?」

「いられるよ☆」

「どうしてそう言えるんですか?」

「今の日本は女性が多くて男性が少ない中で人工受精をする人が多くなってきてるんだよね」

「そうですね」

「その限られた男性の中で何億人っていうぐらいの女性が今いる男性と結婚して妊娠して出産して過ごしていくと思う?」

「・・・・・」

「それは、もう本当に男性と出会いが無いぐらいにまず男性を見かけないから見かけたら嬉しいしその男性と付き合えたら幸せなんだよ☆」

「そんな感じですか?」

「そんな感じだよ」

「まだあります。瑞原さんが俺を指名したのは俺の・・・・・体が目当てだからですか?」

「違うよ」

「次です。今日会ったばかりの男性と付き合いたいと思いますか?」

「それは無いかな?どんな人かもわからないのに」

「瑞原さんが俺と結婚した時に瑞原さんは俺に何をさせますか?」

「働かなくて良いから専業主夫になって欲しいな☆」

「俺の子供は欲しいですか?」

「2人ぐらいは欲しいな」

「・・・・・」

「もう特に無いかな?」

「それと・・・・・瑞原さんから見て俺の服はどう思いますか?」

「姫川君の服?」

「瑞原さんが今着ている服は俺が考えて作った服なんですよ」

「そうなんだ!」

「その他にも瑞原さんが踊ったりする時の衣装ありますよね?」

「あるね」

「あれらは俺のお母さんが作ってるんですよ」

「そうなの!」

「俺の作った服を着てくれてありがとうございます」

「全然知らなかったよ」

「まあそうでしょうね」

「はやりの部屋に行くと姫川君が考えた服があると思うけど見てみない?」

「じゃあ見てみようかな」

「じゃあ、はやりの部屋に案内するから一緒にはやりの部屋に来てくれる?」

「はい!行きます」

 

俺は瑞原さんと一緒に瑞原さんの部屋に案内されたので行くとそこには結構広めの部屋があった。

 

「ここがはやりの部屋だよ☆」

「見た感じは落ち着いてゆっくり出来そうな場所ですね」

「そしてこの場所を開けると・・・・・」

「あっ!コレって!」

 

俺が最初に見たその服は俺が1番最初に自分で考えて自分で作った服が入っていた。

 

「どうかしたのかな?」

「これは俺が1番最初に作った服なんですよ」

「その服は、はやりの1番お気に入りの服なんだ☆」

「作った側の俺としては嬉しいですよ」

「そう?」

「しかもこの場所にある服は全部俺が考えて作った服ってのには驚きましたよ」

「どれもはやりが良く着ている服なんだけどね」

「俺の服を来てくれてありがとうございます」

 

余りにも嬉しかった俺は正面から瑞原さんを思いっきり抱き締めた。




はやりんのターンはまだ終わらない!


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第11話

はやりんの話は今回で終了です


はやりは今とても嬉しかった。なぜなら姫川君が自分の意思ではやりを抱いてきたからだった。

 

(正面から抱いてきたんだからもうこれは抱き返しちゃっても良いよね?ゴールインしちゃっても良いよね☆)

 

はやりは自分の両腕を姫川君の背中に移動させて抱き返した。そうしたら姫川君が今ので気が付いたけどはやりは姫川君をベッドに押し倒した。

 

「やっ・・・やめてください」

「姫川君が最初はやりを抱いてきたのに止めてくださいって言われても止めないよ☆」

 

はやりに押し倒されてる状態の姫川君は立ち上がろうと動き出しているけどはやりは姫川君の口に、はやりの口を重ねてキスをしながらはやりの舌と姫川君の舌をしばらく絡ませながらキスをした。

 

「あっ・・・・・俺のファーストキス」

「そうなんだ。はやりもファーストキスを姫川君にあげちゃった☆」

「どうして・・・」

「うん?」

「どうして今日初めて会った人とキスしたんですか?」

「姫川君がはやりのタイプだからだよ」

「付き合っても無いのにですか」

「今じゃないと姫川君が誰かに取られそうだから姫川君は、はやりの彼氏さんだって教えてあげる為かな」

 

はやりはそう言いながら姫川君の服とズボンを一気に脱がした。

 

「ッ!?」

「姫川君の身体・・・こんな感じなんだね」

「やっ・・・止めて」

「そんな事を言ってても身体は正直みたいだよ」

「うっ・・・嘘!?」

「しかも姫川君は初めてだよね?」

「確かに初めてですけど」

「もしここで姫川君を満足させてあげられれば姫川君が、はやりを見てくれるようになるかも知れないからね」

「まっ・・・まさか!」

「姫川君の初めてをはやりが貰うね」

「だめぇぇぇ!?」

 

それから1時間後・・・・・

 

「姫川君って凄い量を出すからはやりは驚いちゃった☆」

「・・・」

「もしかしたら妊娠しちゃったかもね☆」

「・・・」

「でも安心してね☆もし出来ちゃってたら姫川君の子供は産んではやりが育てるから」

「初めては好きな人に上げたかったのに・・・」

 

いきなりあんな事をされたからか気付いたら俺は目から涙が出ていた。

 

「泣かないで姫川君」

「でも初めてを・・・・・瑞原さんに処女とファーストキスを取られちゃったから」

「姫川君から見てはやりは結構歳が離れてるけど今の日本の女性は男性を見掛けると今みたいに性的な行動をしてきたりするから姫川君には気を付けて貰いたかったんだ。」

「でも・・・だからと言ってアレは」

「姫川君を部屋に入れたら我慢が出来なくなっちゃったのは本当だから姫川君に何を言われても仕方ないけどこれだけは言っておくね」

「何ですか?」

「はやりは姫川君の事が大好きだよ」

「えっ!」

「出来れば姫川君には、はやりの彼氏さんになって欲しいけどこれ以上に無理矢理な事をしたら本当に嫌われちゃうからね」

「・・・・・そうですね」

「姫川君から見てはやりの事は嫌いかな?」

「部屋に入った後の行動が無ければ好きになれましたけど今は、わからないですね」

「姫川君」

「はい?」

「このままはやりの彼氏さんになってくれないかな?」

「なっ!」

「もし彼氏さんになってくれたら結婚後は姫川君を幸せにするし一緒に生活する中で姫川君の必要な物は買ってあげるし用意してあげるし姫川君の子供も育てるよ」

「でも」

「今は姫川君が学生だから仕方ないけどこれからいろんな人と会う中ではやりが良かったと思ったらまた会いに来て欲しいな」

「はい」

「じゃあ玄関まで見送るからね☆」

「瑞原さん」

「何かな?」

「俺の事は祐介って呼んでください」

「それなら姫川君も、はやりの事を瑞原さんじゃなくてはやりさんって呼んで欲しいな」

「わかりました。」

「じゃあ今度もし会ったら祐介君って呼ぶね」

「それじゃあ、さよなら」

「さよなら☆」

 

俺は瑞原さんに見送られた後は水崎に連絡をしてから家に帰って行った。家に着くともう夜だったのでその日は夕飯を食べた後にお風呂に入って寝る事にした。

 

「おはようございます」

「・・・・・おはようございます」

「あれ?まだ眠いんですか?」

「正直に言うと眠いな」

「でも今日は学校ありますからね」

「昨日の日曜日は外に出ませんでしたよね?」

「デザイナーの勉強をしてたんですよ」

「なるほど」

「俺は最近になって思うんだけど土曜日と日曜日の楽しい休みってすぐに終わっちゃいますよね?」

「そうですね」

「そう考えると春と夏と冬休みって学生から見ると幸せだったな」

「確かに」

「でも何でそれを言ってみたんですか?」

「俺のお母さんって休みは2回あるけど学生の夏休みのような長いやすみって無いじゃん?」

「無いですね」

「今の俺は高校生だけどいつかは今みたいな長い休みが無くなるのかって考えたら何か寂しいなっと思ってな」

「でも祐介様」

「うん?」

「将来の夢は何ですか?って聞かれた場合に祐介様は答えられますか?」

「答えられないな」

「小学校の時に聞かれた事ありましたが私は答えられなかったんですよ」

「そうなんだ?」

「っで授業で先生に聞かれた時に私は、お嫁さんって答えたんですよ」

「うん」

「そうしたらどうなったと思いますか?」

「どうなったんですか?」

「クラスメイト全員が立ち上がって拍手したんですよ」

「そうなんだ!?」

「でもあれから16年が経ちましたが私は結婚してませんし子供だっていません」

「そうなんですか?」

「私も子供は欲しいですけど悲しい事に男性が少ない今の日本では難しいですけどね」

「だから祐介様には幸せになってほしいんです」

「祐介様の隣には将来誰がいるのかは知りませんが私達は祐介様が幸せになるのを祈っています」

「俺の将来の相手か」

「誰になるんでしょうね?」

 




今度は誰を出そうかな?


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第12話

今回この人を出す事にしました


「何で俺はここに来てるんだろう?」

 

俺は今、京太郎達が来ているであろう長野の麻雀の県予選の会場に来ていた。京太郎が言うには今日は決勝戦があるらしく清澄は残りの3チームと勝負して優勝したら全国行きが決まると話をしていた。俺は麻雀部には入ってないけどお母さんと一緒に仕事をしている福路さんのお母さんが自分の娘が今日の決勝戦で風越の先鋒で出ると話をしていたので俺は水崎さんと一緒に車で来たのだけど水崎さんが何でも俺のお母さんに呼ばれたらしくてどうしても行かなければならないので俺を会場に下ろした後は車で移動してしまったので俺は1人で会場に来ていた。会場の中に入るとマスコミ達が風越と龍門渕の方に移動したので見ていたら今度は俺と同じ清澄でピンク色の髪のツインテールをしている人にインタビューしていたけどあの人にインタビューするって事は麻雀が強いのだろうか?気になったけどすぐに別の事を考えて移動しようとしていた時だった。

 

「そこの君」

「はい?」

 

後ろから話しかけられたので俺は振り返ってみるとさっきまでピンクの髪のツインテールの人にインタビューしていたマスコミ達だった。

 

「ウィークリー麻雀トゥデイの西田です。君は清澄だよね?」

「そうですけど?」

「ちょっとインタビュー良いかしら?」

「どうぞ」

「さっき君と同じ制服を着ていた学生がいたけれど君は清澄なのに早く控え室に行かなくていいのかしら?」

「確かに俺は清澄ですが麻雀部の部員じゃないので行く必要が無いんですよ」

「それじゃあ何でここに?」

「俺の知り合いの人がここにいると聞いたので話をしようと思い会いに来たんですよ」

「その人の名前は?」

「これから試合もありますから秘密にしといてくれませんか?」

「それじゃあ変わりに聞くけど君の名は?」

「俺の名前は姫川祐介です」

「姫川!」

「姫川!」

「姫川!」

「姫川だって!」

 

俺の名前が姫川だとわかった瞬間にマスコミ達の人達は驚きながら動けずにいた。

 

「俺の名前を知ってるんですか?」

「もちろんよ!姫川がデザインしている服は日本は当然だけど海外でも世界的に有名だし!知らない人はいないわよ」

「そうでしたか」

「そんな君が部員でも無いのにどうして?」

「さっきも言いましたが人に会いに来たんですよ」

「やっぱり教えてもらえないかしら?」

「無理です」

「どうしても?」

「しつこい人は嫌いなんですけど」

「それを言われたら・・・無理ね」

「確か・・・西田さんって言いましたか?」

「そうだけど?」

「今日は誰の取材で来たんですか?」

「原村さんとか風越とか龍門渕とかね」

「それでは俺のインタビューはもう良いですよね?」

「しつこく聞くと嫌われる元になるし・・・いいわ」

「引き際を良く考えてるんですね」

「右を向いても左を向いてもほとんど女性しかいない今の日本で男性は本当に一握りしかいないけどその男性である君に嫌われたくは無いから」

「マスコミの人達って何が何でも聞きに来るような人達ばかりだと俺は少なからず思ってたんですけどね」

「やっぱりそう思われちゃうか」

「じゃあ俺は行きますけど」

「あっ!姫川君」

「何ですか?」

「また姫川君を取材させてもらっても良いかしら」

「今度はアポ有りで良かったら別に良いですよ」

「じゃあそうさせて貰うわね」

「それでは」

「またね!姫川君」

 

俺はマスコミ達から離れて姿が見えなくなると精神的に疲れてしまったのか俺は壁を背に座ってしまった。

 

「こんなにも疲れるなんて・・・お母さんは良く何回も何回も取材を受けたり出来るな」

 

そう思いながらも顔を下にしていると誰かが歩いて来たのか右側の廊下から足音が聞こえたので俺は急いでベンチに座りズボンの右ポケットから携帯を出して弄っていると向こうから女性達5人が歩いて来た。

 

「今日も頑張ってねカナ」

「今日のカナちゃんは頑張るんだし!」

「応援してるわね」

「ありがとうございます。キャプテン」

 

俺は決勝戦に残った学校のどれかのチームの声を聞いていると突然俺の前に女の人の靴が見えて俺の目の前で止まったので俺は顔を上げて見るとその人は片目を閉じて俺を見ていた。

 

「あら?貴方は・・・」

「えっ?」

「キャプテン?」

「ごめんなさい・・・カナ達は先に行ってて貰えるかしら」

「わかったんだし」

 

残りの4人が移動して姿が見えなくなると片目を閉じている人が話しかけてきた。

 

「突然話し掛けてごめんなさい」

「まあ驚きましたけど・・・俺に何か?」

「私は福路美穂子って言うのだけど貴方は?」

「福路・・・・・ああ!あの人が言っていた娘さんって言うのは貴方でしたか!」

「お母さんから聞いていたのかしら?」

「娘がいるって話だけは聞いてたんですけどね。俺の名前は姫川祐介です」

「お母さんが言っていた私の婚約者・・・」

「にっなるかも知れないって話ですけどね。まだ決まったわけじゃ有りませんから」

「姫川君は・・・」

「俺の事は祐介で構いませんよ」

「なら私も美穂子で良いわ」

「ちなみに俺は清澄高校の1年生です」

「なら私よりも2つ歳下なのね」

「そうなんですか?」

「私は風越の3年生で麻雀部のキャプテンなの」

「俺は部活していないので無所属です」

「それなのに今日の決勝戦の会場に来ているのは何でかしら?」

「福路さんのお母さんが決勝戦には娘が出るから会ってみない?っと言ってたんで俺は娘である美穂子さんに会いに来たんですよ」

「それは知らなかったわ」

「けどコレで俺の目的は終わったから帰るとしますかね」

「決勝戦を見ていかないの?」

「行きませんよ」

「どうしてかしら?」

「俺は高校を卒業したら親の会社を引き継いでデザイナーとして頑張ろうと考えているからです」

「まあ!」

「今は勉強中ですけど女性に普段着は俺が考えて作ってます」

「それは凄いわ」

「そんな訳で他の事をしてる時間は俺には無いんですよ」

「そうだったの」

「他には趣味でお菓子屋さんを経営してますから良かった来て下さい」

「それなら今度みんなで行かせて貰うわね」

「それじゃあ俺は帰りますけど決勝戦も頑張って下さい」

「ええ!」

「それじゃあまた」

「さよなら」

「さよなら」

 

俺は福路さんの娘さんから離れると水崎さんに連絡をして迎えに来てもらいそのままお母さんがいる会社に行ってその時に近くにいた福路さんのお母さんに話し掛けて1時間後ぐらいに家に帰った。




次回どうしようか何を書こうか迷ってます。


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第13話

京太郎と一緒に話してるのが多い気がしてきた


後から京太郎に聞いた話だが県予選の団体戦の決勝戦は清澄高校が勝って個人戦は風越の人と清澄の副将と大将が全国行きを決めたとかって話をしていて俺は良かったなっと話をしていた。だけど気付いたら夜になったので俺は水崎さんを呼んでから家に帰ろうとしていた。

 

「こんばんは水崎さん」

「こんばんは」

「じゃあ家に向かってもらえますか?」

「わかりました」

 

水崎さんと話ながら車で移動していると気付いたら家に着いていたので速いなって思いながらも俺は水崎さんの車から降りて家の中に入ろうとしていた。

 

「毎日送り迎えありがとうございます」

「いえいえ」

「それじゃあまた明日」

「はい!それではまた」

 

水崎さんが車に乗って離れるのを見た俺は家の中に入って行った。

 

「ただいま」

「おかえりなさい」

「おかえりなさい」

「おかえりなさい」

「こんばんは」

「アレ?福路さんじゃないですか!どうしてここに?」

「娘が個人戦で勝ちましたから祝勝会をするって社長が言ってまして」

「こんばんは」

「えっと・・・確か美穂子さんでしたよね?」

「覚えてくれて嬉しいわ」

「個人戦1位になったと友達が言ってました!おめでとうございます」

「ありがとう」

「あれ?準備は終わったんですか?」

「後少しで終わるみたいですよ」

「祐介様」

「どうかした?」

「料理が出来ました」

「美味しそうだね」

「それじゃあ食べましょうか」

「そうですね」

「それじゃあ!いただきましょう」

「いただきます」

「美味しい!」

「そうですね」

「美穂子さんも決勝戦と個人戦お疲れ様でした」

「ありがとう」

「団体戦は残念でしたが個人戦で全国って凄いですね」

「でも全国には私の他にも強い人がいるから気をつけなきゃいけないわ」

「俺は麻雀そのものはテレビで見てましたから知ってはいますけど麻雀してないので良くわかりませんが応援してますね」

「祐介様は麻雀しないんですか?テレビで良く見てるのに」

「麻雀をすると見るでは違いますからね」

「そうですね」

「それにテレビで見てたからか他のと違って複雑そうに見えるから苦手ですね」

「そうですか?」

「例えばサッカーはゴールした時にPKでも普通にシュートしても1点しか入らないしバスケは最高で3点だしどちらも人が動きますからまだわかります。陸上は長距離と短距離と基本は走るだけじゃないですか?野球も走ってたりしますが常に点を取れる訳じゃないし」

「それは・・・」

「他にも沢山のスポーツありますけど俺がスポーツをやるんならバスケかサッカーを選びますね」

「そうですか?」

「どっちも学校の体育の授業とか部活でありますし両方ともやった事ありますからね。特に授業で」

「そうですね」

「部活は入っても入らなくてもどちらでも良いけど学校の授業はクラスの全員が今やる事だからまずやらない訳にはいかないし」

「そうですね」

「なら他にやってみたい事あるのかしら?」

「そうですね・・・声優なんてどうでしょう?」

「声優?」

「アニメとかゲームのキャラの声を話す人って言えば良いのかな?」

「例えば?」

「今からあるアニメのキャラのセリフを言いますね」

「はい」

「コレが私の全力全開!スターライト・ブレイカーぁぁぁぁぁ!?」

「完全に別の作品ですよね?」

「それは言ってはいけませんよ」

「っとまあこんな感じですかね?」

「しかしあの作品のセリフを出してくるとは」

「戦いがあるから結構危ない世界ではありますけどね」

「でももっと危ない世界の作品ありますよね?」

「何があったっけ?」

「ド○ゴ○ボ○ルですよ」

「あれは1番危険な世界ですね」

「ちょっとした事ですぐに星が壊れたりしますからね」

「そう考えると平和っていいですね」

「まったくだ」

「話がズレてますよ?」

「まあそれらの話は置いといて・・・・・これから美穂子さんは、どうするんですか?」

「団体戦では負けてしまったけど個人戦で勝てるように特訓しようと思うわ」

「誰か相手がいるんですか?」

「風越のみんなと一緒にと思って」

「じゃあ全国の個人戦では優勝が出来ると良いですね」

「そうね」

 

それから数時間後だけど祝勝会が終わった後に美穂子さん達が帰ってから後片付けなどをしてお風呂に入って寝る事にした。県予選が終わってから何日か経った後に生徒会長が清澄を入れた3校と一緒に4校合同合宿すると俺に話し掛けてきた。 生徒会長は俺に参加してみない?っと誘われたが断る事にした。だけど良く考えてほしいが1チームが5人で4校も参加するから女子が20人いる事になる。その20人全員が清澄の人達だったらまだ良かった。同じ学校だしクラスメイトがいるって考えれば難しくないのだが清澄の他は全部が他校で俺から見たら知らない人達ばかりなのだから参加する理由は無いので断った。ハーレム?息苦しいだけだよ!俺の他に男子が数人いるなら良かったが、いない場合は俺1人になるからそう考えると断って正解だったのかもしれないな・・・そう思っていると少し離れた所に京太郎がいたので俺は話しかけた。

 

「おはよう京太郎」

「おはよう祐介」

「教室まで一緒に行かないか?」

「そうだな」

「そういえば優勝したんだってな?おめでとう」

「俺じゃなくて咲達がな」

「京太郎は出るのか?」

「出るには出たが負けちまったよ」

「そっか」

「だけど後2年あるからその2年を頑張るさ」

「じゃあ今より強くならないとな」

「違いない」

「っと!教室に着いたか・・・・・じゃあな京太郎」

「またな」




次回は4校合宿編?いいえ違います。


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第14話

今回の話はストーリーと関係ありません


俺は今メイドさん2人と水崎さんと4人で食事をしていて食べ終わったので後片付けが終わった時に廊下で事件は起きた。

 

「嫌ぁぁぁ!」

「祐介様!」

「どうなさいましたか!」

「あっ!アイツが・・・・・アイツが!」

 

メイド2人が何だろう?と思いながら見て確認しようとした時だった。

 

「カサカサ」

 

「キャアァァァ!」

「キャアァァァ!」

「もっ・・・・・もしかして」

「祐介様が悲鳴を出していた存在って」

「アイツなんだ!」

 

皆さんもご存知の黒くてテカテカして沖縄では飛ぶと言われているアイツでほとんどの人が悲鳴を出すであろう存在のアイツです。

 

「2人の内誰でも急いでスプレーを持ってきてくれ!」

「わかりました」

「大至急だからな!いいな!」

「はい!」

「俺達はアイツが逃げないように見張ってるぞ!」

「わかりました」

 

それから10分ぐらいの時間が経って・・・・・

 

「お待たせしました!」

「あったか!」

「ありました!」

「それを俺達3人に渡してくれ!」

「どうぞ」

「祐介様!ヤツが動き出そうとしてます」

「ちぃ!いいか逃がすなよ!絶対に始末しろ!」

「ははっ!」

「全員!俺に続けぇ!」

「行きます!」

「行くよ!ゴ○ジ○○ト」

「俺の攻撃を受けろ!奥義!ギガスラッシュプレー」

 

しかしアイツは直前で避けたのだった

 

「かわしただと!?」

「コイツ・・・・・ただもんじゃない!」

「こうなったら!・・・・・ミネルバ!ソードシルエット!ハァァァァァァ!」

「私も続けて!ホワイトユニバースプレー!」

「水崎さん!」

「わかりました!アンリミテッド・ブレイド・ワークスプレー!」

 

しかしこれも避けたのだった。

 

「コイツまさか・・・・・キ○・ヤ○ト並のスーパー・コーディネーターか!」

「もしくはア○ロ並のニュータイプか」

「しかし!その先は行き止まりだ!」

「ここから先は一方通行だぁぁぁ!」

「ようやく追い付けた!」

「俺が・・・・・俺達が、ガ○ダ○だ」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「これでぇぇぇぇぇぇ!」

「終わりだぁぁぁぁぁ!」

 

アイツは俺達の一斉攻撃で動かなくなり完全に始末した

 

「勝った・・・・・」

「勝ったんですね!」

「俺の・・・・・いいや!俺達の勝利だ!」

「やったぁぁぁ!」

「ヒャッハー」

「皆・・・・・お疲れ様!今回の件で今月の皆の給料を10倍出す事にする!」

「いいんですか!そんな事して!」

「アイツは俺達の人類の敵だ!協力しなければ倒せない敵がいるのは確かなんだ!コイツに関して言えば誰だって協力するだろうさ」

「違いないですね」

「それとコイツが移動した後の物は全て処分して新しい物に変えるように!」

「わかりました!」

「長い・・・・・戦いだった」




実際の話ですが今日の仕事場でアイツが出てきました。名前は出しませんが誰だって苦手だし嫌いですよね?ヒントは→Gです。


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外伝1

今日はやりんの誕生日なので先週から書いてたやつを出しました。


「祐介君・・・コレを受け取ってほしいんだ☆」

「開けてもいいですか?」

「いいよ」

「・・・これって!」

 

俺は瑞原さんが見せた物により今大きな決断を迫られていた。何故そうなったかと言うとそれは遡る事1週間前の話だけど、この日は瑞原さんの誕生日だと親に教えて貰ったので俺はプレゼントを買いに出掛けていた。色々な場所に行って何にしようか迷っていたけど何が良いだろうか?っと考えて見ていたが良いのが無かったので俺は家に帰って瑞原さんの服を作る事にした。サイズは、どうした?って話になるけどサイズについては瑞原さんがライブの時に使ってた衣装のサンプルがあったので俺はそれを確認してから作業を開始した。瑞原さんと会う日は瑞原さんの誕生日の日で夜の7時にホテルで会う約束を携帯でしたのでそれまでに間に合うかって話だけど誕生日の前日の夜11時に何とか間に合ったので俺は瑞原さんに渡す服を確認しながら周りを片付けて寝る事にした。次の日の朝になって布団から出て着替えて朝ごはんを食べた後は家を出ようとした時だった。

 

「祐介」

「どうしたの?お母さん」

「今日は何の日か覚えてる?」

「えっと瑞原さんの誕生日だよね?」

「良く覚えてるわね」

「けど何でそれを聞いてきたの?」

「今日が何の日か忘れてないかな?っと思ってね」

「そっか」

「誕生日って言うのはその人がその日に産まれたから誕生日なのよ」

「それで?」

「もし祐介があの人から今日の誕生日の時に指輪を貰う事があったら良く考えなさい」

「指輪って・・・俺まだ高校生だよ?さすがにそれは無いと思うよ」

「きっと祐介は指輪を受けとるわよ」

「そうかな?だけど行ってきます」

「いってらっしゃい」

 

お母さんと話が終わったので俺は家を出て自転車に乗って駅まで行く事になったので、それから30分ぐらいしてから駅に着いたので切符を買って男性専用電車に乗り瑞原さんがいる場所まで行く事にした。何回か男性専用電車を乗り換えてから目的地の駅に着いたので俺は男性専用電車を降りてそこから少し歩いてみるとバス停があったので俺はバスに乗って携帯で時間を確認していた。俺は基本的にバスは1番後ろの左奥に座っていた。そこなら人の視線に見えないので見つかりにくいからだ。見つかったら即そのまま襲われると思うので気を付けなければならないからね。乗っては降りて乗っては降りてを繰り返して人が少なくなりバスに乗ってる人は俺だけになって降りる場所に着いたので窓の近くにあるピンポンを押してからお金を払いバスに降りた。だけど降りる際にバスの運転手に腕を掴まれて引き寄せられた時は流石に警戒したけど不思議な事にアメを貰った。何故だろう?お礼を言った俺はバスを降りてズボンの右ポケットに入っている携帯で時間を確認したら夜の6時30分と表示されていたので歩こうとした時だった。

 

「ねぇ?私達とお茶しない?」

 

顔を上げて周りを見てみると5人組の大学生が俺を囲むようにしてから話しかけられた。分かりやすく言うとナンパだった

 

「結構です」

「そんな事言わずにさ」

「大丈夫だよ」

「私達とイイコトしようか?」

「お金だったら私達が出すからさ」

「私達に付いて来てくれれば良いだけなんだから」

「嫌です!」

 

なんか前にも同じような事があった気がするな

 

「人と会う約束があるので!」

「そんな事を言わずにさ」

「何だってしてあげるよ」

 

俺は近付いてくる5人組から離れてから走り出したが1人だけ速い人がいて追い付かれてしまった。

 

「君の名前を教えてくれるかな?」

「教えません!」

「本当に待ってる人が来るかわからないんだからさ」

「私達と一緒に行こうよ」

 

俺の腕を掴んできたので俺は悲鳴を出そうと決めた。

 

「嫌ぁぁぁ!誰か助けてぇぇぇ!」

「悲鳴!」

「口を押さえといて」

「わかった」

 

誰かに助けを求めても誰も助けてはくれず見てみぬフリをされた。口を押さえられてコレからの事を考えると数秒後には最悪な展開が待っていてもうダメだと思った時だった。

 

「お待たせ☆」

 

俺は誰だろうと顔を見ると瑞原さんだったので瑞原さんに話を合わせる事にした。

 

「本当に待ちました。じゃあ行きましょう」

 

俺は瑞原さんの腕を組みながら隣を歩くようにした。それを見ていた5人組は諦めて離れて行った。

 

「助かりました。ありがとうございます」

「悲鳴が聞こえたから走ってみたけど・・・・・危なかったね☆」

「瑞原さんが来なければ俺は・・・・・」

「大丈夫☆今からはやりが祐介君と一緒にいてあげるから☆」

「はい」

「まずはホテルの中に入ろうね」

「そうしましょう」

 

ホテルの中に入った後は一緒に食事をする為にホテルの中のレストランに入った。予約をしていたのかすぐに入れてスタッフの人がテーブルの禁煙席まで案内してくれて俺と瑞原さんが一緒に座ってからスタッフの人が離れたので瑞原さんが話し掛けてきた。メニュー表を見てみたら学生では高くて手が出せないぐらいの値段だった。まるで、ぐる○イの○チ級だったので驚いてしまった。

 

「ちょっ!ここって高いじゃないですか!?」

「大丈夫だよ☆はやりが払うから何も心配しなくて良いよ」

「いやいや!俺も自分で食べた分くらい払いますから!」

「でも知ってる?はやりはともかく祐介君じゃ払うのは厳しいと思うよ」

「高くて15000円!安くて5000円!デザートで2000円!」

「ねぇ?高いでしょ?」

「あまりの値段に驚きました」

「そうだろうね」

「2000円ならまあ出せなくは無いですけど5000は厳しいですね」

「祐介君は何を食べる?はやりは魚料理にしようと思うけど?」

「俺は肉料理にしようと思います」

「じゃあ呼ぶけど良いかな?」

「はい」

「すいません」

 

近くにスタッフの人がいたのですぐに来てくれて注文する事にした。

 

「それじゃあ金目鯛の煮付けと共に・・・・・を1つ」

「はい」

「じゃあ俺はボリュームたっぷり!3点セットで」

「それでは御注文を確認しますが金目鯛の煮付けと共に・・・・・とボリュームたっぷり!3点セットで他にはありますか?」

「無いです」

「わかりました。それではメニューを下げさせてもらいますね。ごゆっくりどうぞ」

 

スタッフの人が離れると瑞原さんが話し掛けてきた。

 

「祐介君」

「はい」

「今日は遠い所を来てくれてありがとう☆」

「いえいえ」

「最初もしかしたら断られるかも知れないって思ってたから不安だったんだ」

「そうだったんですか?」

「最後が最後だったからね」

「あれは・・・・・まあそうですね」

「祐介君から見てはやりの事どう思うかな?」

「そうですね・・・・・優しそうな歳上の人に見えますね」

「他には?」

「他は無いですね」

「それだけなんだ?ちょっとショックかな」

「まだ良く知っている訳じゃないですからね」

 

お店の人が料理を運んで来たので俺達は話すのを1度止めてお店の人が料理を全部テーブルに置いて離れたのを確認した後に俺は話しかけた。

 

「それと今日はやりさんの誕生日でしたよね?お誕生日おめでとうございます。これは俺からのプレゼントです」

 

「どうもありがとう☆」

「喜んで貰えれば嬉しいです」

「じゃあ家に帰ったら見てみるね」

「そうしてください」

「はやりからは祐介君に渡す物があるんだ」

「何ですか?」

「祐介君・・・コレを受け取ってほしいんだ☆」

「開けてもいいですか?」

「いいよ」

「・・・これって!」

「結婚指輪だよ」

「ファッ!でも俺まだ学生ですよ?」

「そうだけど、はやりの気持ちは決まってるんだ」

「そうなんですか」

「祐介君・・・その指輪を左手の薬指にしてほしいんだ」

「・・・・・」

「ダメかな?」

「ダメじゃないですけど混乱してるんです」

「まあそうだよね」

「俺はやりさんより歳下ですよ?」

「構わないよ」

「今は一緒に暮らせないですよ?」

「卒業までは待っててあげるよ」

「会いたい時に会えますか?」

「会えるようにするよ」

「花火大会とか祭りがある時とかクリスマスとかそういう時は一緒にいてくれますか?」

「もちろんだよ☆」

「良かった」

「祐介君・・・はやりと結婚してください」

「はい!喜んで!」

 

そう言った瞬間に周りのお客さん達とかお店のスタッフさん達も大きな拍手をしてくれた。

 

「おめでとう」

「おめでとう」

「おめでとうございます」

「おめでとうございます」

「どうもありがとうございます」

「お二人とも幸せにな」

「ありがとうございます」

 

俺達はお金を払った後は、外に出てからはやりさんの家に向かっていた。さっきの場所から1時間後にはやりの家に着いた。

 

「はやりさん」

「何かな?」

「不束者ですがよろしくお願いいたします」

「はやりの方こそよろしくね☆」

 

はやりさんからプロポーズされて1週間後・・・・・

 

「こちらは瑞原プロが記者会見をする場所ですが今瑞原プロがお見えになりました!」

「こんにちは☆」

「瑞原プロに聞きたいのですが今日どうしたんですか?」

「それは今から重要な話をするからです」

「それはですね。はやりが結婚しましたって話です」

「そうなんですか!おめでとうございます」

「ありがとうございます」

「ちなみに相手の人は?」

「一般の人なんで話せませんが証拠として左手の薬指を見てください」

「結婚指輪ですね」

「これからは瑞原では無くなりますが見守ってくれると嬉しいです」

相手の人に何か一言をお願いします」

「えっと・・・・・愛してます!」

「どうもありがとうございました」

 

俺はその様子を家のテレビで見ていて驚いたけどね。何故ならテレビ放送だから全国にその姿と言葉が伝えられたんだからね。だけど今の俺は、はやりさんと一緒にいた。

 

「祐介君はまだまだ学生だけどはやりが幸せにしてあげるからね」

「はい」

「はやりは祐介君の事好きだよ☆」

「俺も大好きです」

 

その後はお互いにキスをした。




次回は続きの話を書こうかな?っと思います。


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第15話

大変お待たせしました


「4校で合宿?」

「そうなんだよ」

 

夕飯を食べ終わって自分の部屋に戻ってからゲームでもしようかと思っていたら俺の携帯が誰かから電話があったので見てみたら京太郎だった。

 

「でも何で俺に・・・・・ってまさか!」

「そのまさかなんだ。非常に言いにくいんだが付いてきてくれないか」

「お断りだ!5人で4チームだろ?なら俺達の清澄を抜いても残り15人いるって事だよな」

「そうだな」

「そうだなって・・・」

「でも俺の他には全員が女子だから結構つらいんだ」

「1人しかいなければそうだろうな」

「でもここで祐介が来てくれれば男子は2人になるから少なくとも俺は助かるんだ。話し相手が出来るからな」

「話し相手だけなら宮永さんがいるだろ?」

「確かにそうなんだけど咲だって麻雀してる間は俺と一緒にいる訳じゃないし異性だろ?俺と同じ男の祐介なら一緒に話をしていても周りから見たら別におかしくないだろ?」

「そうだな」

「頼む!この合宿に来てくれないか?」

「親に聞かないとわからないからまず連絡させてくれ」

「わかった」

 

俺はお母さんに電話する為1度だけ京太郎から離れて連絡する事にした。

 

「お母さん?実は・・・・・」

(祐介が来てくれないと20人の女子の中で男が俺だけなのは嫌だし困るから来てほしいけど)

「・・・・・わかった。それじゃあね」

「どうだった?」

「条件付きなら許可するってさ」

「条件?」

「1つ目は俺の家から護衛の人が一緒じゃないとダメって事」

「まあそうだな」

「2つ目は京太郎が俺と一緒に行動する事」

「良くわからないんだが?」

「一緒に食事をしたりとかって事さ」

「確かに1人と2人では違うからな」

「3つ目は麻雀部の人達とか他校の人達が俺に手を出したら廃部だって」

「マジかよ!」

「その3つの条件を約束できれば参加しても良いって俺の親が言ってたよ」

「わかった。じゃあそれで頼む」

「ちなみに4校合宿の場所って何処なんだ?」

「それは・・・・・って場所だ」

「なるほど・・・・・じゃあ俺は親に連絡するから待っててくれないか?」

「別にいいぞ」

 

親に合宿の場所等を教えてから10分後に京太郎と話を再開して伝えた。京太郎はOKしてくれたが京太郎がいる麻雀部の人達が不安なんだよな・・・・・どういった人達なんか知らないから余計に気になってしまうしな・・・何だかんだ言いながらも数日が過ぎて今日は京太郎が言っていた合宿する場所に来ていた。

 

「到着しました。祐介様」

「どうもありがとうございます。水崎さん」

「社長からは常に祐介様の隣にいるよう言われていますので安心してください」

「頼りにしてますね」

「はい!」

「それじゃあ中に入ろうか?」

「そうしましょう」

 

俺は水崎さんと一緒に合宿する場所に入ると4校の人達が全員揃っていた。そして4校の人達全員が俺を見ていたが水崎さんが俺を後ろに下げて俺の前に出ると他の人達の視線が無くなったので俺は話す事にした。

 

「みなさん初めまして!清澄高校で姫川家第35代目当主をしている姫川祐介と言います。よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

「キャッ・・・・・キャプテン!男子がいるんだし」

「ええ!そうね」

「ワハハ!男子が参加するとは思わなかったな」

「確かに私も驚いているが」

「男子がいるのに驚いたっす!」

「姫川って確か・・・」

「こいつがトーカの・・・」

「あの人が私の・・・ですが!決まった訳じゃないですわ!」

「へぇ・・・・・」

「部長が悪い顔をしてますね」

「何を考えてるんかの」

「あの人・・・・・」

「咲さん?」

「ちなみに俺は麻雀した事ありませんが麻雀が、どういった感じなのかはテレビを見てたので知ってます。だけど今回は同じ清澄高校にいる友達でその人も男子ですが俺を誘ってくれたので俺は麻雀が出来ない代わりに

他校の人達と話をしてみようかな?っと思っています。」

「・・・・・」

「だけど俺は今いる一部の人達を除けばこの場所にいる殆んどの人達の事は知りません!でも俺と話がしてみたいって人は来て下さい。それでは長くなりましたが今か ら4校合同合宿を始めたいと思います。それではよろしくお願いします」

「よろしくお願いします。」




団体の決勝戦で玄さんは、また照が相手だけど大丈夫だろうか?


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第16話

お待たせしました。やっと書けました


俺の挨拶が終わってからの話だけど京太郎が言うには4校の女子達全員がお風呂に入りに行ったと俺に言ってきた。京太郎から見て俺は同じ男子だから話し相手にもなるから嬉しかったんだろうなって思っていてその間に俺は何をしていたかって言うと部屋で水崎さんと話をしていたんだけどね。

 

「じゃあ水崎さんはその事について話があったから俺と会って話をしたって事ですか?」

「そうですね。後は今回の合同合宿で4校のチームが一緒と聞きまして・・・」

「確かに俺もそれを聞いた時は驚いたよ」

「社長からは祐介様の近くにいるようにと言われましたので」

「お母さんが心配してたんだね?」

「女性が男性に対して犯罪をするって話は良くある話ですから」

「嫌な世の中になったもんだね」

「申し訳ありません」

「他には何か言われてる?」

「いいえ」

「じゃあ確認するけど合宿してる時は水崎さんが俺の近くにいてくれるって事でいいんだよね?」

「はい!そうですね。」

「でも大丈夫なの?水崎さんって確か高校を卒業したばかりじゃなかったっけ?」

「そうですけど自分から言わなければ他の人達には私が卒業したのが、わからないから大丈夫だと思うわよって言ってましたよ」

「確かに高校3年生もしくは大学生ですって言われても見た目じゃわからないもんね」

「そんな訳で私は一部の時を除いて常に一緒にいますから安心してください」

「頼りにしてますね。・・・うん?一部?」

「お風呂とかですよ」

「あー・・・・・それは確かに無理だな」

「祐介様はこれからどうするんですか?」

「風越の福路さんと龍門渕さんと話をしようと思ってるよ」

「宜しいのですか?」

「俺1人だけなら嫌だったけど水崎さんが俺と一緒にいてくれるんでしょ?だから安心していられるから大丈夫だよ」

「そうですね」

「今4校の人達は全員麻雀してるから見に行こうかな?」

「私も行きましょう」

「ありがとう」

 

俺と水崎さんが部屋から出ると京太郎がいて京太郎は俺と水崎さんに気付くと歩いて近付いてきた。

 

「話は終わったのか?」

「終わったよ」

「その人は誰なんだ?」

「京太郎・・・人に名前を聞く時はまず自分から名前を名乗るのが礼儀だぞ」

「そうだったな!初めまして!清澄高校の須賀京太郎です。よろしくお願いします」

「私は水崎真理って言います。よろしくお願いします」

「この人は俺の護衛の人でね。」

「羨ましいな!俺は咲の他には誰もいないからな」

「何言ってんだ?女性の知り合いが多くなくても構わないぞ?信頼と信用が出来る人が1人でもいれば安心が出来るからな」

「そうかな?」

「それに考えてみろよ?仮に俺達2人が多くの女性と知り合いになったとしても全員が良い人って訳じゃないんだぜ」

「それは・・・」

「中には目当ての男の体が目的で近づいてきたり体育の時とか登校や下校とか部活とかそういった時の女性の視線は嫌だろ?」

「・・・そうだな」

「俺が京太郎と話をしている時なら周りの人達も遠慮してか近付いて来ないだろ?」

「そう言われてみるとそうだったな」

「京太郎は水崎さんでは無理な場所の所では俺と一緒に行動しよう」

「例えば?」

「お風呂だな」

「それは確かに無理だな」

「京太郎はそれで良いかな?」

「大丈夫だ」

「じゃあ水崎さんが無理な所ではよろしくな」

「もちろん」

「それでは祐介様」

「そうだな」

「どうかしたんか?」

「今は4校の人達が全員で麻雀してるだろ?俺は今から風越の福路さんと龍門渕さんに会って話をしようと思ってな」

「えっ!」

「水崎さんがいなければ俺も嫌だったけど水崎さんが今いるから安心できるしさ」

「信頼と信用されてるんだな」

「少なくとも今この場所にいる女性の中では1番安心できるよ」

「そっか」

「京太郎はどうする?」

「俺も見に行こうかな?」

「じゃあ3人で移動しようか」

「わかった」

 

俺達は麻雀が出来る場所まで歩いて行くと中からカンとかチーとかの言葉を聞きながら静かに扉を開いて俺達は中に入って行った。中に入ると全員が麻雀をしているけど今ちょうど終わったのか挨拶をしていた。

 

「ありがとうございました」

「負けちまったか」

「また負けたじぇ」

「ありがとうございました」

 

点棒を見ると風越の福路さんが勝ったみたいだったので話しかけようと俺は近づいた。隣には水崎さんがいるからすぐに何かあれば対応してくれるはずだ。京太郎は宮永さんが気になるのか宮永さんのいる場所に移動していた。

 

「こんにちは」

「こんにちは」

「県予選の時に会いましたね」

「でも俺は麻雀部員では無いですけどね」

「それなら何故この合宿に?」

「俺と同じで、もう1人の男子が今いるんですけどその男子に誘われましてね」

「そうだったのね」

「最初は清澄だけが合宿するんかと思ってましたが他の3校の人達も一緒にいるとは思いませんでしたけどね」

「私達は上・・・・・竹井さんに誘われてね」

「そうなんですか?」

「でも貴方にまた会えるとは思わなかったから驚いたわ」

「会おうと思えば会えますよ」

「そうかしら?」

「俺のお母さんと福路さんのお母さんが知り合いですから」

「それもそうね」

「キャ・・・キャプテン!」

「何かしら?」

「その人とどんな関係なんですか?」

「関係・・・将来を約束した人かしら」

「えっ!」

「とは言ってもまだ完全に決まってないけどな」

「そうなんですか?」

「お互いにまだ学生だしさ」

「確かにそうですね」

「けど俺は福路さんと話が出来て良かったです」

「所で隣にいる人は?」

「俺の護衛の人で水崎さんです」

「水崎です。よろしくお願いします」

「私は福路美穂子です。よろしくお願いします」

「俺が今回の合宿に参加する条件として護衛の水崎さんが一緒にいるんです」

「それじゃあ今回の合宿は最初から参加するつもりは無かったの?」

「無いですよ?今いるもう1人の男子に誘われなければ今回の合宿に行くつもりは無かったですからね」

「そんなに嫌だったの?」

「嫌に決まってるじゃないですか」

「どうして?」

「俺は学校に登校して教室に入った時に教室の中にいる人達が全員で俺を見てくるんですよ」

「・・・・・」

「登校だけじゃなくて体育の時とか下校の時とか見られ続けるんです。しかも1日だけじゃなく毎日です。そんな視線で見られ続ければ流石に俺も気付きますから!だから俺は人の視線には敏感で相手の視線を見れば何を考えてるかわかりますから」

「私達女性からすれば男性をそういった目で見てしまっているわね」

「福路さんは話がわかってくれる人みたいですから俺が福路さんと話をしてても苦痛には感じませんが中にはどうしても嫌な人がいますからね」

「姫川君から見て好きな人だったら一緒にいても良いの?」

「大丈夫ですよ?その人が俺の好きな人で付き合ってる人だったらですけどね」

「でも今は誰とも付き合っていないんでしょ?」

「付き合っていないです」

「姫川君」

「何でしょうか?」

「確かに男性から見たら女性がそういった目で見てくると嫌な気持ちになったりするかも知れないけど全部が全部って訳じゃないのを覚えておいて欲しいわ」

「・・・・・」

「男性が少ないから普段は男性を見る事が出来ない人達と男性がいるにはいるけど自分の気持ちを伝えられない人達がいるから」

「福路さんと話をしてると安心が出来ますね」

「これからも私と話をして貰える?」

「良いですよ」

「嬉しいわ」

「他の人達と違って安全に話しかけてくる人だってわかりましたからね。これからも頑張ってくださいね」

「ありがとう姫川君」

「こちらこそありがとうございました」

 

 

 

 

 




今回は合宿で話をするだけでしたが次回は誰と選ぼうかな?


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第17話

2018年も今日で最後ですね


福路さんと話をした俺は次に龍門渕さんがいる所に移動する事にした。向こうの人達はまだ俺が来ているのに気付いてないけれど水崎さんが俺の隣にいるから俺に何かあったとしてもすぐに対応してくれるし安心出来るから嬉しいし・・・そう思いながらも俺は話してみる事にした。

 

「こんにちは」

「チース」

「こんにちは」

「こんにちは」

「こんにちはですわ」

「後ろにいる執事さんもこんにちは」

「さすがですね・・・・・」

「何を言ってるんですか?最初からいたじゃないですか」

「他の人達では気付けないんですけどね」

「そうなんですか?まあ・・・・・俺の目は誤魔化せませんよ」

「私は龍門渕の家にお仕えしていますが龍門渕の家じゃなければ貴方にお仕えしていましたよ」

「まさかの寝返りですか?ですが残念ですね・・・・・俺には信用と信頼している人が後ろにいますから」

「そうでしたか」

「しかし歳上ですが俺の他にも男子がいるのは嬉しいですよ?話し相手が欲しい所でしたから」

「清澄にはもう1人いましたよね?背の高い男子が」

「京太郎の事ですか?確かに京太郎は俺と同じ男子ですけど男性は女性と比べて人数が少ないじゃないですか?だから俺としては京太郎じゃない他の男子とも話してみたいんですよ」

「私で宜しければ話し相手になりますよ」

「それは俺としては助かりますね」

「これからはよろしくお願いします」

「こちらこそよろしくお願いします。そういえば龍門渕は、もう1人いないですね」

「衣でしたら清澄の大将とお話をしていますわ」

「そうなんですか?」

「コイツが透華の・・・」

「コイツとか失礼だよ!純君」

「衣に何かご用件でもありましたか?」

「無いですけどいつも一緒にいるイメージあったものですから」

「そうでしたか」

「俺は麻雀やった事が無いから良くわからないし麻雀そのものに興味も無いけどいつも5人で一緒にいるから仲が良いなって見てて思ってたんですよ」

「まあ仲は悪くないしな」

「貴方は?」

「俺は井上純だ。よろしくな」

「姫川祐介です。よろしくお願いします。身長が大きいから男性かと思いましたが女性なんですね」

「純君の事を間違えなかった?」

「誰がどう見ても女性じゃないですか?俺って言ってるから男性なのか?って相手に思わせてしまうかも知れませんがそこまで間違えたりしませんよ」

「最初に気付いてくれたんはお前が初めてだぜ」

「普段どう見られているのか苦労してるんですね。」

「姫川様」

「なんですか?龍門渕さん」

「今回の婚約に関してですが・・・・・」

「その事についてですが何回か会って焦らずにゆっくり話し合って決めればいいと思いますよ」

「そうですわね」

「それに俺達は高校生ですから今決めなくても良いと思いますから」

「私としては姫川家とは今後仲良くして貰いたいと思っておりますの」

「それは家の為にですか?」

「いいえ!家とは関係無しでの話ですわ」

「どうしてそう思ったんですか」

「女性から見て殿方とは仲良く一緒にいたいし出来れば恋人になりたいって思ったりしておりますの」

「・・・・・」

「女性が男性を守るのは当然の事ですから私としては出来れば私と婚約してくれたら嬉しいと思っていますが姫川様から見れば他にもお見合いの話があるのでは?」

「龍門渕の他にもあるにはありますよ?個人情報の事がありますから誰とは言いませんけどね」

「ですが今回この合宿で姫川様とお話が出来て良かったですわ」

「また時間がある時に一緒に話をしましょう」

「そうですわね」

「それでは他にも話してみたい人が他にもいるので失礼しますね」

「こちらこそありがとうございました」

「それではまた」

 

俺が龍門渕の人達から離れると後ろにいた水崎さんが話しかけてきた。

 

「祐介様」

「なんですか?」

「龍門渕と話し合いですがお疲れ様でした。今回は龍門渕と話してみてどうでしたか?」

「正直に言うと疲れる」

「疲れる・・・・・ですか?」

「うるさいしテンションが高いし俺が嫌いなタイプだな」

「なるほど」

「もっと落ち着いて話せばいいのに」

「確かに私もそう思いましたね」

「ハッキリ言って龍門渕は候補から絶対に無理だ。今回話してみて良くわかった。確実に外す」

「それでは残り4人にするんですか?」

「風越の福路さんは龍門渕よりかは冷静で話しやすかったな」

「・・・・・」

「龍門渕と婚約した場合はストレスがマッハになりそうだな」

「それでは次は誰と会いますか?」

「旅館の人と話をしようかと思ってるよ」

「旅館の人・・・松実姉妹の姉ですか?」

「そうそう」

「この人は祐介様から見て2つ歳上の人ですね」

「って事は3年生か」

「いかが致しますか?」

「会って話をしてみよう」

「よろしいのですか」

「大丈夫だ。それに・・・・・水崎さんも近くにいてくれるんでしょう?」

「もちろんです」

「なら安心だね。これからもよろしく頼みますね」

「はい!わかりました」

「それでは次の場所に行きましょうか」

 

次は誰と話をしてみようかな?そう思いながら歩き始める事にした。




今年もお世話になりました。また来年もよろしくお願いします。それでは皆さんよいお年を!


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