やはり俺のRainbow Six Siegeはまちがっている (アルファデッド)
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死神の降臨

比企谷八幡がレインボー部隊で散って戦うお話です。
キャラは全力で崩壊しています。
ご了承ください。


青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺く。

 

そう思っていた時期があったは比企谷八幡は専業主婦だったはずだが・・・。

 

八幡(どうしてこうなった!不労(はたらかず)の誓いは何処へ。

   そしてなぜリア充と非リア充関係なく救ってんだ。俺は菩薩か。)

 

捻くれ者はなぜか立派な社会貢献を果たしていた。

そして、平塚静は密かに婚期を逃した。

『この千葉県を代表する教育機関が包囲されました。

 現場の中心部へ直接侵入します。』

 

晴れた青空の下でまだ後つだというのにとてつもなく暑かった。

そんな天気とは裏腹に、

防護服を着た謎のテロリストによって毒ガスが入ったビンが大学構内に散布され、悲鳴と銃声が響いていた。

 

キャー

 

ダダダダ

 

ウワアアアア

 

ダダダダ

 

結衣教授「ゴホッ ゴホッ」バタッ

 

戸塚准教授「早く逃げて! ウッ」バタン

 

『任務は脅威の排除、そして生存者がいれば救助する。』

 

ブラックホークがホバリングしながらラベリング用のロープを下ろし、

死神達が舞い降りた。

 

八幡(誰が死神だ!俺は菩薩だろうが。)

 

『このためにレインボー部隊は結成され、

 このために訓練したのです。』

 

消音機付きHK416ライフルを構えながら慎重に毒ガスの煙の中に消えていった。

 

『時は来たり』

 

八幡(酷いな。容赦なく撃っている。)

 

地面には無数の薬莢、血を流し死に絶え行く学生と警官が何人もいた。

 

八幡は何か思い出したかのように心の中で叫び始めた。

八幡(戸塚ああああ、愛しの天使がアアア。)

 

唯一落ち着きのないのが約1名いた。

 

八幡「(戸塚が死んだら、ゆさねぇええぞぉおおおお!)」

 

アッシュ「Shut up!!]

 

グラズ「黙れ!!!!!(ロシア語)」

 

IQ「うるさいわよ!!(ドイツ語)」

 

ガスマスクをしているからか声がこもっている。

 

外人3人にそう叫ばれると耳がキーンとした。

心の声がだだ漏れだったのが悪いけど、そんな叫ばなくてもよくないか。

だが、こんなことでめげないのはプロボッチだ。

 

八幡(そんなだから平塚先生みたいに独身のままなんじゃ)

 

アッシュ、IQ「今かなり(とても)失礼なこと考えた(かしら)ステルス<英語>」

 

二人ともエスパーなの。人の心を読むのやめて。そして殺意がすごい。

(説明しよう!ステルスとは当然プロぼっちこと比企谷八幡である。

 固有スキルで、気配を遮断して敵に接近しても一切気づかれずに殺せる。)

 

テルミッド「要らんこと言うなよ。(英語)」

 

ミュート「・・・」

 

サッチャー「・・・」

 

テルミッドはいつものとおりだが、ミュートとサッチャーの無言が怖かった。

 

降下地点からすぐに近くにある音楽棟と体育施設の間を通り、少し奥にある総合校舎の国際教養学部がある学舎を

目指して大急ぎで向かっていた。

 

監視システムのハッキング結果の情報によるとそこの三階から四階に立て籠もっているとのことだったが、

具体的な人数は把握できなかったようだった。

 

視界はスモーク入りの毒ガスのせいで6〜9メートル先しか見えてず、先導のIQの可視化装置を頼りにするしかなかった。

 

だが、当然待ち伏せを受けない筈が無かった。

 

グラズ「車に隠れろ!(英語)」

 

言われた直後に銃声が聞こえ、かなり近くで着弾した。

全員が近くにあった車を盾として隠れた。

 

そして前方斜め左からテロリスト5名が銃を撃ちながら走って来た。

 

IQ「Enemy Contact !」

 

ダダダダダダダ

 

バスンッ バスンッ ダンッ ダンッ バスンッ バスンッ バスンッ

 

ドットサイトを覗きながら機械のように頭と心臓を撃ち抜いてた。

銃声と消音器の音が交じり合い、ものの数分で銃撃戦が終わった。

急いで目的地に再び向かい始めた。

 

戦闘中は無駄な言葉はいらなかった、他国の特殊部隊だが一応お互いを信用していたようだ。

 

その一方で八幡から南東400メートル地点に工学部の由比ケ浜教授と

東北東200メートルに理学部の戸塚准教授が朦朧とした中で倒れていた。

 

Side Change

<由比ケ浜Side>

 

由比ケ浜(あれから何分たったかな、違うところでまた銃の音が聞こえる。

     逃げなきゃ。また、撃たれる。)

 

起きようとしたら身体がともて重くて支えきれずにまた地面と対面した。

そして、撃たれたお腹のあたりは不思議と痛みがなくてなぜかとても熱く感じて動く気を削がれてしまう。

このままいっそのこと楽になりたいと思った。

意識がさら遠のきそうだった。

死が怖くて涙が止まらなかった。

 

由比ヶ浜「うっう ヒッキーィ怖いよぉ 死にたくないよぉ」シクシク

 

由比ケ浜はここで意識が消えたが、まだ辛うじて死んでいなかった。

 

馬鹿だからこそ、そういう生命力があるんだろう。

 

由比ヶ浜(馬鹿って言うなし!)

 

そのツッコミはとても弱々しかった。

 

Side Change

<戸塚Side>

 

戸塚(銃声がまた聞こえる。学生たちを避難させなきゃ。)

 

准教授いや一人の大人として自分のことより若い学生達の命を優先する人間の鑑だった。

だが、身体がまったく言うことを聞いてくれなかった。

肩を撃ち抜かれた熱さが尋常ではなく、動かす気力を奪っていた。

 

しかし、元テニス部として情けなかったのか、それとも八幡を思い出したのか、

戸塚は僅かに残っている気力で無理矢理立って倒れている生徒を揺すり起こして行った。

 

戸塚「ゴホッ 大丈夫か?」ユサユサ

 

モブ女学生1「ゴホッ ゴホッ ウゥウ」

 

モブ女学生は肺を撃ち抜かれて呼吸がかなり苦しそうだった。

 

戸塚「大丈夫だから、助けは必ずくるから」

 

戸塚はモブ女学生の手を握ろうとしたが、躊躇った。

なぜなら、人間は瀕死状態で安心すると簡単に死んでしまうからだった。

 

それは5年前に遭った事件で身をもって知っていたからだった・・・。

 

Side Change

<八幡Side>

 

国際教養学部の学舎の前まで来たが入り口が金属で補強された頑丈な扉で塞がれていた。

 

だが、幸い小型偵察ロボットを通せる隙間ができていたからロボットで偵察中だったが、

中の状況はかなり悪かった。

 

トラップの数といい、待ち伏せしている人数とその武装といい、こっちがかなり不利だった。

 

簡単に突破できそうに無いが、時間が無かった。

 

指揮官格のテロリストを排除しないことには除染部隊と救助部隊が構内に入って来れない。

 

事件発生から時間がかなり経過していた。

 

グズグズは言ってられなかった。

 

テルミッド「設置完了だ。」

 

アッシュ「準備はいいな」

 

アッシュ以外の全員「いつでもOKだ。」

 

作戦はテルミッド爆弾で補強ドアを吹き飛ばして、アッシュの特性グレネード弾で入り口で盾を使っている連中を

飛ばし、その出来た警備の空白の間に八幡は一気に三階まで駆け上がって、指揮官格を殺害した後に

掃討に加わるということになった。

 

流石に緊張が走り、武者振るいしていた。

 

だが、己に負けてられなかった。

 

5年前の事件で俺で小町と雪乃を失った。

 

八幡は到底テロリストを許すことが出来なかった。

 

しかも今回のテロも5年前と同じ国際的テロ組織だった。

 

八幡(小町と雪乃待っててな、俺は仇を討ってくる。)

 

テルミッド「3、2、1」

 

八幡は心臓の鼓動を感じ、周りがなぜかスローモーションのようにゆっくり感じた。

 

テルミッド「0」カチッ

 

アルミ粉と燃料が溶け出して、突入用の穴の大きさぐらいの枠ができた直後にC4が爆破して

グレネード弾が撃ち込まれてさらに爆発が続いた。

 

そして・・・突入した。

 

入り口は悲惨だったが一切気に留めずに、一気に階段を駆け上がり何人もとすれ違ったが

相手は気が付いてなかったのか、そのまま爆発がした1階に走っていた。

 

俺の存在感はそんなに薄いのかと思ってしまった。

 

だが、八幡はそこで予想だにしなかった人物と会う。

 

続く。

 




お楽しみにしていただけたら幸いです。


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死神

前回の続きです。


八幡は階段を駆け上がって3階に到達した。

 

アサルトライフルから45口径のUSP拳銃に持ち替えて、ドアの前で突入準備して

中の会話を聞きながらタイミングを図っていたが、なぜか凄く聞き覚えのあった。

 

???1「突入しやがったぞ。迎え撃て!」

 

???2「落ち着くんだ、相手は大した人数もいない。

     数の力で押し出せ。」

 

???1「はっ!」

 

八幡(この声はまさか!)

 

なぜかすごい怒りがこみあがってきた。

足音がこっちに向かっていた。

 

ドアが開いた瞬間に出てきた奴の頭を撃ち抜いて、

そいつを蹴っ飛ばして部屋の中に踏み込んだ。

 

入ると白いマスクをつけた防護服の男がびっくりして、一瞬反応が遅れてから

近くにあったトカレフ拳銃で撃とうしたが八幡の方が早く心臓を撃ち抜いた。

 

バンっ

 

ゴトッ バタンッ

 

奴は拳銃を落として撃たれた胸を押さえて体勢が崩れて倒れた。

 

念のためにもう一発撃ちこんで確実に殺したことを確認し、

部屋の奥に進んでそのままテロハンティングに移行した。

 

10分後には建物内のテロリスト全滅が確認され、構内のテロリストは一部逮捕された。

 

レインボー部隊が来てから1時間以内でこのテロが終息し、要救助者と除染作業が始まった。

 

その間八幡とそのほかの隊員たちが指揮官格が倒された部屋になぜか集合していた。

 

テロリストが使っていたパソコン等が破壊されないようにと命令が下ったからだった。

 

八幡はさっき倒した奴をひっくり返して、ガスマスクをとってみると、

そいつの顔が半分吹き飛ばされてもわかった。

 

葉山隼人だった・・・。

 

八幡(き、貴様ぁぁあああ!)

 

湧き出てくる無性の怒りが溢れ出して、

無意識に拳銃をホルスターから抜こうとしていた。

 

テルミッド「おい!ステルス、何する気だ!(英語)」

 

とほかの皆がびっくりして止めようとしたが、

サッチャーが八幡の手を力強く止めた。

 

サッチャー「ステルス!撃つな!お前が穢れる!(英語)」

 

八幡は気が付いたのか、手が止まった。

 

八幡「取り乱してすみませんでした。(英語)」

 

八幡は自分がやろうとしたことを恥じていた。

 

ミュートは無言で八幡を慰めるように背中を優しく叩いた。

 

ミュートは意外に優しかった。

 

IQ「全く、びっくりするじゃない。」

少し呆れたような声だったが八幡の過去と歩んだ経歴をある程度

知っていたからか、責め立てるような声では決してなかった。

みんなもそんな感じで代わりの見張りがきてから国際教養学部の建物から出て、

除染と救助本部に向かった。

 

来ていた防護服は毒ガスに汚染されているため除染をしてから帰らなければならないが、

異様に暑かったからすごい汗をかいて脱水状態で今すぐに水が欲しかったぐらいだった。

 

今日の毒ガスは専門機関とスモークに解析をしてもらうことになるが、

歩いている間に周りを見ていると銃弾によるのショックまたは多量出血以外で

死亡したものはいなさそうだったことから、毒ガスは致死性はそこまで高くないと

判断できた。

 

八幡(それが不幸中の幸いだといいんだが。)

 

八幡は由比ヶ浜と戸塚を心配をしていたが祈るほか出来なかった。

自分が日本国防軍特殊テロ対処部隊に所属していることが言えない。

 

Side Change

 

<由比ヶ浜Side>

 

意識を失ってからどれぐらいの時間がたったか分からなかったが、

気が付いたら助けられていた。

 

酸素マスクをつけられて、全身を応急的な処置として水で洗われて、

服が濡れていた。

 

点滴も打たれて、すぐに搬送できるように待たされていた。

 

傷が思っていたよりひどくないみたいだった。

 

でも、意識はまだ少し朦朧としていた。

 

そんな時、この暑い太陽のもとで銃を持った黒い防護服の人たちが歩いていたが、

ガスマスクをしていたから顔が分からなかったけど、

一人だけなぜか私を見ていた。

 

由比ヶ浜(目が腐っている?ヒッキー?)

 

すごく見覚えのあった目だった。

でも確信が持てなかった。

 

Side Change

 

<戸塚Side>

 

戸塚はモブ女子学生1や自分の周りにいた学生を励ましていると救助隊が助けてくれていた。

酸素マスクを渡されて久しぶりの酸素を吸ったからかかなり咳き込んだが、回復が早かった。

応急的な除染処置として水で洗われて、左肩がしばらく使い物にならなかったが戸塚は

まるでそれがなかったかのようにガスマスクを借りて、救助隊の手伝いを献身的にしていた。

 

戸塚(少し痛いけど休んでいては、八幡に助けられた恩返しができない。)

 

戸塚は医師から止められようとしても決してやめなかった。

八幡の自己犠牲の信念を受け継いだのかというほど手伝っていた。

 

 

戸塚が休憩していた時に銃を持った黒い防護服の人たちをふと見たが、

一人だけに見られていた気がする。

 

戸塚(目が腐っている?八幡?)

 

目だけで少しだけ確信を持っていたが、断定はできなかったけど

あっという間に何処かへ消えてしまった。

 

Side Change

 

<八幡Side>

 

由比ヶ浜と戸塚の安否が確認できてホッとしていた。

 

八幡(まさか目で判断できる訳はないか。

   まあ、忘れられているか。)

 

除染テントに入る前に銃を預けて、入っていった。

 

両手を挙げて水を浴びせられて、水が入った盆らしき物でブーツ底を洗った

 

除染を終えると新しいHK416を受け取って、

ヘリコプターに向かって行って小町や雪乃ようなテロの被害者を増やさないために

戦う八幡であった。

 

サッチャー「ちゃんと友を見納めたか?(英語)」

 

八幡「バレていたか。ええ、大丈夫です。(英語)」

 

サッチャーは意外にも八幡並みに人をよく見ていた。

 

一方その頃、タチャンカはお気に入りのLMGを撃ちまくり、

スモークはテロ事件で使われたガスの解析を楽しみ、

スレッジは壁を破壊を嗜んでいた。

 




超不定期投稿だが、楽しんでくれるとありがたいです。
次回は時々登場するという「五年前の事件」を書きたいと思います。
それが八幡が特殊部隊に入隊するきっかけとなります。


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死神の目覚め

比企谷八幡がレインボー部隊に入る
きっかけとなる「5年前の事件」の話です。
文章表現力がなくてすみません。


千葉県の大学テロ事件の5年前

比企谷八幡、由比ケ浜結衣、雪ノ下雪乃、そして比企ヶ谷小町の元奉仕部メンバーは無事大学を卒業し、

就職先も決定していた。

 

皆はそれぞれ大学はばらばらだったが、連絡だけは絶えることなく続いていた。

 

そして元奉仕部メンバーで卒業旅行兼就職祝いとしてこれからに行って、

三泊四日という少し短い間を楽しんでいた。

 

ただ戸塚彩加は奉仕部員ではないが比企谷が部屋一人だけだと可哀想いうことで呼ばれていた。

 

比企谷が男愛に目覚めかけたりと少し危ない旅行だったが、

幸いな事も無く終わりそうになるはずだった・・・。

 

五人はこの後大きな事件に巻き込まれるということを知る由もなく、

刻々と時間は進んでいった。

 

事件発生2時間前 那覇空港内

 

早めに着いてチェックインを済ませていた一行は買い損ねた土産を買いに行っていた。

 

比企谷は戸塚と一緒に行動したいが、男愛再燃の疑いがあるため強制的に別行動になっていた。

 

八幡(チッ、また愛しの戸塚と行動ができない。)

 

単なる誤解のせいでこうなったが、哀れなことに信用されて貰えずにいた八幡であった。

抱きつくタイミングが悪かったようだった。

 

雪乃「何見てるのかしら、ホモヶ谷くん?」

 

疑惑からずっとこの調子である。

 

八幡「何も見てねぇよ。てか、そう呼ぶのやめろ。そしてその携帯をしまえ!」

 

通報しかけられたりして大変だったが、雪乃はまたしようとしていた。

 

八幡(確かに転けてキスしてしまったのが悪いけど、そんなものは不可抗力だ。

   にしても戸塚の唇は柔らかったな。)ニヤニヤ

 

タイミング悪く持ってきた結衣は顔が呆れていた。

 

結衣「ヒッキー顔にやけてるし!超キモいし。」

 

八幡(しまった!またにやけていたか。)

 

ニヤニヤするだけで何かしら言われる八幡であった。

 

こんなでも多分仲がよいのだろう。

 

一方で不穏な動きが空港内で始まっていた。

 

計画の実行に向けていろんな動きがあったが、

人が多すぎて気づかれずに着々と進められていた。

 

なんだかんだで時間が過ぎ、検査も終わって一行は搭乗待ちだったが。

 

八幡(やけに外国人が多い気がするのだが。)

 

八幡は沖縄にはきたことはないが、異様に多いのは間違いない事実だった。

白人だったり黒人だったりと変に多かった。

見ているとなぜか嫌な視線を感じた気がする。横からだった。

 

雪乃の目はゴミを見るようなで見ていた。

由比ヶ浜も同様だった。

呆れてるのかなにも言わなかった。

 

だが、そんなことを気にするよなプロぼっちではないはずだ。

とはいえ少し辛いようだ。

 

放送がかかり、搭乗することとなった。

 

事件発生10分前 JA889便 羽田空港行き機内 ボーイング767

 

比較的後ろの方になり、席は各自で航空券を買ったためバラバラだった。

 

八幡の隣には小町が座り、雪乃は前列の反対側の窓側席に座って、

結衣は後列の右翼寄りの通路席に触っていたが、運良くも悪くも

戸塚はその隣に座っていた。

 

八幡「(くそ、隣座りたかったのに)」

 

小町「ごみいちゃん、声が出てるよ。小町的にポイント低いよ・・・。」

 

またもや心の声が漏れていた八幡であった。

 

飛行機はすでに滑走路に向かっていたが、那覇空港は

日本国防軍空軍の基地と滑走路が併用であるためかしばしばスランブル出動で

飛行機が遅れたりする。

 

889便は離陸待機していた。

 

事件発生直前 機内

 

???「時は満ちた。計画を実行せよ。」

 

男は立ち上がって荷棚からを出してきたが、当然呼び止められる。

 

CA「すみません、座ってください。」

 

だが、そんな制止を聞かずにAKMライフルを取り出して天井に乱射した。

 

ダダダダダダ

 

キャーーーーーーーーーーー

 

???1「当機は我々が乗っとった。」

 

???2「死にたくなきゃ大人しくしろ!」

 

銃を男たちは突然多量に出現し、889便は完全にハイジャックされた。

 

CAが直通電話で機長に報告し、機長が緊急事態宣言を行なったが

間も無くコクピットは制圧されてしまった。

 

機外では不法侵入した数台の車が889便を囲まれ、

重武装したテロリストが現れていた。

 

謎のテロリスト集団によってハイジャックされた889便の乗客員257名が人質になり、

要求は1000万ドルの身代金だったが、支払われない場合は1時間に一回人質を殺害すると

通告していた

 

現地のSATと機動隊が動員され、30分以内には那覇空港に到着したが

889便付近には踏み込もうとはしなかった。

 

那覇空港き急行した警察隊が全滅していた。

 

相手は軍用ライフルを装備し、

かなり戦い慣れていたようだった。

 

警察が手を出せるよいな相手ではなかった。

 

SATは可能な最善を尽くして唯一の7.62ミリ弾で

狙撃銃で一部を排除していた。

 

事件発生から1時間

 

再び時間通りに人質1人

が殺害され、遺体は外に放り出された。

 

この様子が全国の茶の間に放送され、

とてつもない衝撃を与えた。

 

『日本で凶悪なテロが発生した』という事実が

国民を怖がらされた。

 

赤軍によるテロ以上の恐怖だった。

 

事件発生から2時間 889便機内

 

銃撃戦の音がはっきり聞こえ、それが

恐怖を引き立てて乗客がパニックに陥るのは時間の

問題だったが、

そうすると当然言い訳無用で殺されることは

目に見えていた。

 

機内は恐怖に支配されていた。

 

そして人質がもう1人時間通りに殺害された。

 

八幡(小町をなんとしても守るぞ。

例え自分が犠牲になろうと。

出ないと千葉県兄妹として失格だ。)

こんな異常事態でもシスコンを発揮する八幡であった。

 

首相官邸 同時刻

 

首相は自衛隊の派遣に躊躇していた。

 

下手に派遣するとあらゆる方向を刺激し、

とんでもない批判を浴びせられることは分かりきっていることだった。

 

首相はこの国の自衛隊に対する拒絶反応に憂いていた。

 

打開出来ないかと考えていた時に、

レインボーシックスの存在を思い出して

即座に要請した。

 

首相(これなら報道規制命令と誤魔化しが出来る。)

 

首相はある一種の無力感に苛立っていた。

だが、一筋の救いの光を頼りにした。

 

那覇空港 事件発生から3時間

 

機外のテロリストは完全に排除されたが、このことが機内のテロリストを

刺激し、恐れていた事態を招いた。

 

30分に1人を殺害すると通告し、要求の催促をした。

 

889便 機内 事件発生から4時間

 

殺害ペースが早まり、恐怖が一層増していた。

 

結衣は恐怖で泣きそうだった。

 

戸塚はなんとか結衣を泣き止まそうと必死だった。

 

自分の命がかかっていた。

 

そのとき小町の隣の隣にいた赤ん坊が泣き始めた。

赤ん坊の母親はなんとかしょうとしたが、間に合わない。

 

テロリスト1「うるせぇ!」

 

足音が赤ん坊に向かっていた。

 

八幡(まずい、このままでは赤ん坊が殺される。)

 

あっという間にテロリストが赤ん坊がいる列に着き、AKMライフルを構えて

撃とうとしていた。

 

八幡は咄嗟に倒そうとしたが、身体を後ろに押されて何が起きたかが分からぬままたれ、

すぐ後に聞こえた数発の銃声と呻き声を聞いた。

 

倒れて打った場所が悪かったのか、意識をはっきりさすのに時間が少しかかったはずだったが、

何故か一瞬で戻ったが彼は見てしまった。

 

赤ん坊を守ろうとしていた小町が胸に一発と腹部に二発を喰らって血を流していた。

 

八幡はこの事実を認識することが出来ずに涙を無意識に流した。

 

このとき恐らく心が壊れる音がし、八幡の人生を狂わせることとなった。

 

八幡は小町の元に駆け寄ろうとしたが、テロリスト1が銃床で八幡の頭部を殴り、

八幡は痛みでしばらく立てずに目の前で死んで行く小町を見させられた。

 

八幡(小町ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!)

 

心の中の悲痛な叫びは届くことはなく、声も二度と聞くことはない。

 

小町(お兄ちゃん、ごめんなさい。

自己犠牲で死んでほしくない。

胸とお腹が熱いようぉぉ。

死にたくない。)

 

小町は涙を流しながら意識を失った。

 

心臓を外したのが不幸中の幸いだったが…。

 

一方その頃事態の収拾に向けての動きがあった。

 

レインボー部隊は数名を緊急派遣し、首相はあらゆる準備にかかっていた。

 

グラズ、サッチャー、モンターニュ、

ブリッツとドクの計5名が派遣された。

 

グラズ「機外のテロリストは排除済みだが、

機内はどういう状況下かは分からない。

情報が少ない。」

 

サッチャー「それは毎度のことだが、警察がいらん

刺激をしたのがまずかったな。」

 

最速で向かっていた。

 

作戦は大まかに決まっていた。

 

グラズは航空機用の窓を貫通する特殊弾で援護し、

後の全員は機内に突入する段取りだった。

 

彼らの到着まであと数時間はかかる。

 

889便

機内事件発生から6時間

 

警察は何回か突入を試みたが、

全て失敗に終わって睨み合いが続いていた。

そんな中で一人妙案を発想した奴がいた。

 

SAT隊員1「タラップ車で機体後方から接近して

機内の侵入を試みる許可願います。」

 

作戦本部は渋ったがほかに代案があるわけでもなく、

少しでも事態に進歩があればと許可された。

 

タラップ車は機内のテロリスト達から見えないように

移動し、機体後方に着いた。

 

高さ調整を行って、水平尾翼に合わせた。

 

SAT隊員は慎重に足を置き、踏んでも壊れないことを

確認し、機体の上に乗った。

 

足音を出さないように歩き、機首のパイロット用の

脱出口に到達し、開けようとしたその時、

 

作戦本部「直ちに作戦を中止せよ。

繰り返す直ちに作戦を中止せよ。」

 

SAT隊員たちは突然の中止の意味がわからなかった。

 

だが、すぐにわかることとなった。

 

命令通りに中止し、タラップ車に戻りきったところで

さっきまでいた場所から

銃声が聞こえていた

 

まさかバレていたとSAT隊員たちは

驚いていた。

 

SAT2(あのまま止まっていたら蜂の巣に

されていたか…。)

 

SAT隊員たちは救えないことに対しての

無力感と焦燥感に悩まされた。

 

続く

 




超不定期登校です。
次回は事件はどうする進展するのか
楽しみにして下さい。


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死神の目覚め 続き

前回の続きです。


事件発生から7時間 889便機内

 

人質が殺されていき、

もはや希望という言葉はなかった。

 

八幡は静かなに泣いていた。

 

妹を失った悲しみに暮れていた。

 

八幡(俺はなにも出来ずに妹を殺されてしまった。

俺に生きる資格はない。

人間としておれは最低だ。…)

 

八幡は自分を自分で貶さないと

心が持たなかった。

 

心の崩壊は時間の問題だったが。

 

人質がまた殺害される時間となった。

 

次に殺されるのは子供だった。

 

誰も助けようとはしようとはしなかった。

 

どっかの映画見たいに「俺が身代わりになる」と言う

大人がいるはずもなかった。

 

みんなは自分の命が惜しくてそんなことを

したくないという一心でいっぱいだ。

 

黙って見ている中で本来なら自己犠牲の男、

比企ヶ谷八幡が名乗り出る流れだろうが

彼にはそんな精神的余裕はなかった。

 

妹を失った悲しみで周りを見れていなかった。

 

異常状態で誰かが誰も責めはしなかった。

なぜなら生き残るためなら誰かが

死んでくれた方がありがたいというのが

正義になっている。

 

例え子供だろうと構わなかった。

 

しかし

 

雪乃「私を殺しなさい」

 

テロリストの前立った。

 

テロリスト3「ほう」と一笑して、

銃を突きつけながら「処刑場」へと連行した。

 

由比ヶ浜は止めようとしたが戸塚が

口を押さえてた。

 

これ以上比企谷の友達を死なせたくない

一心で生涯罪悪感を背負う覚悟でいた。

 

比企谷は雪乃が連行されている事にやっと気づいて

止めるために立ち上がったが、

小町を撃ったテロリストに銃床でまた頭を殴られて

銃口を殴られた所にねじ込んで痛みを与えた。

 

比企谷「グウッ、痛え。」

 

テロリスト「どうや、大切な人を失う痛みは。

ハハハハハ。」

 

狂ったように笑っていた。

 

雪乃(私はあなたが好きでした。

ごめんなさい、そしてあの世で会いましょ。)

 

足を少し震わせながら重い足取りで

機首に連れて行かれた。

 

同時刻 千葉県 雪ノ下邸

 

雪ノ下さんは那覇空港のハイジャックし事件の

中継を見ていた。

 

雪ノ下さんは大切な妹を心配していた。

 

大切なペンダントがなぜか割れた。

嫌な予感がしていたが、それが的中してしまった。

 

アナウンサー「ここでまた人質が殺されます。」

 

声を荒げながらで現場の状況を説明していた。

 

そこに映っていたのは銃を頭に突きつけられていた

妹の雪乃だった。

 

機体のドアは開けられており、雪乃はそこに立たされ

ていた。

 

そして一発の銃声が聞こえた所で映像は

スタジオに切り替えらていた。

 

アナウンサー「ただ今ショッキングな映像のため

放送できませんが、人質がまた1人

殺されました。」

 

陽乃は泣き崩れた。

 

アナウンサーは淡々とニュースを伝えていた。

 

事件発生から7時間3分

 

再び一発の銃声が聞こえてから沈黙が訪れた。

 

テロリスト4「この腐った目の男を殺さねぇか。」

 

テロリスト2「いいねぇ。」

 

こんな立ち話で人の生死が決められていた。

 

比企谷は銃口を傷口に捻じ込まれた痛みで

まだ動けなかった。

 

そんな時に1人のテロリストが何故かナイフを落とし、

それが都合よく比企ヶ谷の近くにあった。

 

ナイフを見た比企谷は心の中のスイッチがカチッとなり、

この時から彼の人格の一部が永遠に死んでしまったかもしれない。

 

迷わずに拾って隠した。

 

刃渡りが12センチあったサバイバルナイフだった。

 

ナイフを落したテロリストは必死に探していた。

 

そのテロリストの頭が比企谷のすぐ近くに来た時に

拾ったナイフで何の躊躇いも無く先に大動脈を切ってから喉から脳に刺した。

 

テロリスト5「ウワッ。グェッ」

 

瞬殺だった。

 

服は血だらけになったが、比企ヶ谷は壊れているためか

気にしていない。

 

見ていた戸塚と由比ケ浜は彼を少し怖がった。

 

由比ケ浜(そんな・・・。平気で人を。)

 

血を見て吐きそうになっていた。

 

戸塚は由比ヶ浜が吐かないようにしていたら比企谷を見失った。

 

比企谷八幡はこの日から姿が見えない男となった。

 

889便機外 同時刻

 

現場に到着したレインボー部隊は突入準備を終えていた。

 

タラップ車の階段部分に先頭をモンターニュを置いて、空いているドアに着いてすぐに

閃光グラネードを放り投げて近くのテロリストの目眩しをしているうちにモンターニュを

奥の列、ブリッツは手前の列の先頭に立って銃を撃ちながら機尾まで一気に進んで

時々グラズの狙撃支援を受けるという算段でいた。

 

モンターニュが無線機でタラップ車の運転手に合図を送ろうとしていた。

 

モンターニュ「突にゅっっ」

 

グラズ「待って!」

 

言う途中でグラズが止めた。

 

グラズ「様子がおかしい。血潮が見える。だが、人質のじゃないぞ。」

 

ドク「どうなってんだ。」

 

ブリッツ「ごちゃごちゃ言わずに突入した方が賢明だ。」

 

モンターニュは気を取り直して、突入の合図を送った。

 

タラップ車は動いて突入班の全員が少しよろめいたがすぐに腰を入れ直した。

 

テロリストがモンターニュに向かってAKMライフルを撃ってきたが、

シールドは全弾弾いた。

 

タラップ車は後少しでドアに着く、グラズは撃っているテロリストを排除した。

 

モンターニュの後ろにいたブリッツは閃光グラネードの安全ピンを引き抜いて、

投げ込んだ。

 

機内は真っ白になりテロリストと人質が混乱した。

 

ブレーキを掛けて始めたタラップ車は放り出された死体にに当たって一気に失速し、

その勢いで突入班は機内に乗り込んだ。

 

閃光グラネードの影響でまだ視界を奪われたテロリストたちはうずくまっていたが、

ブリッツとサッチャーはUSP45口径拳銃をお構い無く撃ちながら進んで行った。

 

閃光グラネードが切れると今度ブリッツのシールドが光り、

テロリストがまた目潰しをくらった。

 

真ん中あたりまで進んだところでモンターニュ側の列のトイレからテロリストがトカレフ拳銃を持って、

襲おうとし、サッチャーはなんとか近接でねじ伏せようとしたら突然横から男が入ってナイフでテロリストの

首を切ってどこかに消えて行った。

 

サッチャー(今のはなんだ?いい腕してやがる。

      しかも気配遮断が尋常じゃないぐらいできている。)

 

サッチャーは見知らぬ男に感心し、かなり興味を持った。

 

889便機内 某所

 

前方で爆発とともにすごい光が目を痛めたが、

比企谷の目が腐っているためか回復が早く、

そのおかげでテロリストを数人斬り殺した。

 

比企谷(なんだろう、この異様な空気は。)

 

何かを感じた比企ヶ谷はどっかの列に隠れた。

 

銃声が聞こえて間も無く壁?が通った。

 

銃弾を弾きながら進んでいた。

 

そしてガスマスクと全身黒色の男となぜか青い十字架が肩にある男がいた。

 

何者かが分からなかったが、間違いなく敵ではないようだ。

 

そう思っていた時にトイレから拳銃を持ったテロリストがその二人を殺そうとしていた。

 

ガスマスクの人は反応が早かったが、間に合わなさそうだった。

 

比企谷は咄嗟に身体が動き出してトイレのテロリストの首だけ切ってどっかにまた

隠れた。

 

一方突入班は・・・。

 

閃光フラッシュを焚きながら進むと床に少女が血を流していたことに

気が付き、少女を守るように盾を少し前に置いて奥にいたテロリストを撃っていた。

 

無線機を使った。

 

ブリッツ「ドク!負傷者を発見!

     重症だ!心臓付近を打たれている!今すぐに来い!」

 

ドク「今すぐそっちに行く!待ってろ!」

 

無線機でも大声で通信しないと銃声で声がかき消されてしまう。

 

ドクは飛びつくように反対側に走って負傷者のもとに駆け寄った。

 

ドク(かなりひどい。これは五分五分だが、助かるかもしれない。)

 

ドク「少し時間がかかるぞ。」

 

ブリッツ「分かった!」

 

 

バンッ カンッ バンッ バンッ

 

閃光フラッシャは使える回数が少ないため、

無駄使いはできない。

 

カチンッ

 

ブリッツ(弾切れか)

 

リロードしようとしたらどこからかテロリストがこっちに突進してこようとしている。

 

ブリッツ(一人しかいないのにフラッシュを使うのは無駄になってしまう。)

 

盾でテロリストを殴ることも考えたが、それでは流れ弾がドクと負傷者に当たってしまう。

 

迷っていたその刹那、黒い影がテロリストの前を通っていったと思ったらテロリストが

血を流しながら首を押さえて倒れた。

 

ブリッツ(!!!今のはなんだ!サッチャーではなさそうだが。

     あんな芸当をできるのはサッチャーぐらいしか知らない。本当に誰だ!

     一瞬見えたが目が腐っている普通の男か?えらく腕良いなぁ。

     うちに欲しいな。ああいう人材。)

 

感心していたブリッツであった。

 

突入から数分が経ってテロリストが片付けられたが、

突入班は謎の俊敏男を捉えることに任務をへ切り替えた。

 

グラズは見える範囲で手伝うことにした。

 

グラズ、サッチャー、モンターニュ、ブリッツ(何としても我が部隊に!)

 

ドクはまだ負傷者の手当で頭いっぱいでそれどころではなかった。

 

懸賞金首を捕らえる並みのやる気で皆は沸き立っていた。

 

人質救出以上に。

 

この任務は公務というより私務だった。

 

必死になって探していた。

 

特にサッチャーは一番やる気だった。

 

サッチャー(教え甲斐がとてもありそうなやつだ。)

 

機体前方のコクピット付近までき来たサッチャーは

人の気配を感じて身構えた。

 

サッチャー(間違いなく奴はこの辺におるな。)

 

サッチャーは並みの人以上に気配を察知する。

 

ふとに何かかが動気があったこと見逃さずに横を通ろうとした何者かの服を引っ掴んで、

近接技で押さえた。

 

俊敏男は少し暴れたが、相手が強いと分かると突然諦めた。

889便ハイジャック事件は情報規制によってよく分からぬまま終わったが、

多大な犠牲者が発生したことが国民を怖がらせた。

 

そしてこの事件をきっかけに自衛隊の特殊テロ対処部隊が創設され、野党の反対とは裏腹に

国民は大きく支持して自衛隊およびに警察への見方が大幅に変わった。

 

そんな中、戸塚と由比ケ浜は比企谷の死亡を不信に思っていた。

 

889便ハイジャック事件の翌日 某所

 

比企谷は頭に麻袋のようなものを被せられてなんかに乗ってたり、引き摺られたりしていた。

 

長時間の移動の末にやっとゆっくり座れて麻袋が取れたと思ったら、

刑事ドラマにあるような取調べ室におり、目の前には面が怖そうなおっさんがいた。

 

怖そうなおっさん「荒い扱いについては謝罪する。君の名前は?」

 

比企谷「ここはどこだ?そしてあんたは誰だ?妹は?!」

 

比企谷は軽くてパニック状態だった。

 

それもそのはず、突然ガスマスクの人に押さえられたと思いきや、袋を被せられて長時間移動して

着いたら見知らぬ場所にいたらそうなる。

 

怖そうなおっさん「まあまあ、落ち着けと言ってても無理か。

         私をトーマスと呼ぶといい。

         君の名前は。」

 

比企谷(俺の質問は全無視か!そして機関車みたいな名前だ)

 

おっさん「今なんか失礼なこと考えたか。」

 

比企谷(ビクッ)

 

と少しびっくりとした比企ヶ谷だったが、おっさんはただならぬオーラを出しており、

只者ではないと見ただけで分かる。

 

背中が寒気を感じて、おっさんの質問に素直に答えることにした。

 

比企谷「俺は、比企ヶ谷八幡です。」

 

少し弱々しい声だった。

 

おっさん「比企谷八幡か、君は889便で何人も殺したね。」

 

比企谷「は、はい。」

 

おっさん「私は君を尋問だか取調べをしに来た訳ではない。

     君は妹の比企ヶ谷小町を撃たれているね。」

 

八幡「なぜそれを?!そして何した!」

 

おっさん「落ち着け、君の妹は生きているが銃弾が運悪く神経に影響を与えたせいで

     一生植物状態だどうすることできない。申し訳ない。」

 

八幡「ッ・・・・・・」

 

おっさん「君は妹をどうするかね。生かすか、安楽死させるか。」

 

八幡はしばらく沈黙し、かなり悩んだが。

 

八幡「生かせてください。お願いします。」

 

両手と腰を椅子に縛られているため、一礼できない。

 

おっさん「そうするには当然高額な医療費がかかる。

     それをどう払う気だ。」

 

比企谷にはまた沈黙した。

     

おっさん「君が軍に入れば医療費は我々が負担しようでがないか。

     軍に入れば衣食住全てが与えられる。

     給料ももらえる。」

 

八幡はまだ迷っていた。

 

おっさん「君は妹を撃ったテロリストの復讐を果たせるぞ。

     我々は彼らを殺して国の平和に貢献している。 

     どうだね。

     あっ、ただし君は比企ヶ谷八幡として名乗れないぞ。

     君はこっちに入ると死んだ人間になり、別の人として歩むことに

     なるがそれでも入るかね。」

 

八幡は間接的に『君に拒否権は一切ないぞ』と言われたように感じた。

だから答えはただ一つだった。

 

八幡「入隊させてください。

   なんでもします。」

 

おっさん「本当にいいかね。」

 

八幡「はい!」

 

八幡は迷わなかった。

 

おっさん「分かった。厳しいからと言ってめげるなよ。」

 

おっさんは何枚かの書類をテーブルの上に置いて、

八幡を縛っていた紐を切った。

 

おっさん「この種類に名前、住所、学歴書け、そして入隊同意書にサインしろ。」

 

八幡は素早く書記、サインをした。

 

おっさん「ようこそ、国防軍特殊テロ対処班そしてレインボー部隊へ。」

 

これが全ての始まりだった。

 




やっと書けました。
次回お楽しみにしてください。
超不定期投稿ですみません。


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番外編『日常編』その1

レインボー部隊の知られざる日常です。


レインボー部隊に入ってから数年後

 

某海上 レインボーシックス所属艦 艦内

 

世界どこでも展開できように船で世界を回っている。

 

八幡はだいぶ慣れていた。

(八幡は部隊内ではステルスと呼ばれている。)

 

タチャンカ「おおステルス。今から飲みに行かねぇか。」

 

八幡「僕で良ければ行きます。タチャンカ大先生。」

 

タチャンカ「おいおい、大先生と呼ぶなよ。」

 

軽く背中を叩かれながら、廊下を歩いて

食堂の奥のバーに着いた。

 

タチャンカ「俺はいつものウォッカだ。」

 

八幡「ビールでお願いします。」

 

バーテンが手際よくボトルを開けてから

ビールジョッキをセットし、グラスに氷を

入れてビールを入れるのと

同時にウォッカをグラスに入れていたら

どっちも一杯になってカウンターに置かれた。

 

バーテン「お待たせしました。ウォッカとビールです。」

 

バーテンは端っこに移動して別の隊員が来店した

時の準備をしていた。

 

タチャンカ「よおし、乾杯だ。

お疲れ様だ。」

 

八幡「お疲れ様です。」

 

チンとジョッキとグラスの当ててる音が小さく響いた。

 

取り敢えず一口飲んでからお喋りをし始めた。

 

タチャンカ「あぁー、おいしい。」

 

八幡「ぷはー、染みる〜。」

 

基本的にあったことは話すが、

暗黙の了解で任務についてはに触れない。

そして人の過去を深探りをしてはならなかった。

 

だが、それ以外ならトークはすごく盛り上がる。

 

タチャンカ「なぁ、ステルス。

イェーガーとIQが付き合っている

という噂を知っているか?」

 

八幡「聞いたことはありますが、

本当なんですか?」

 

八幡は少しびっくりしていた。

なぜなら、部隊内での恋愛は大体もつれて

破局することが多いため、

恋愛をしようという人は少ないからだった。

特に八幡は恋愛に縁がなかった。

 

タチャンカ「ついこの間、二人が甲板で抱き合っていた

ところを見た奴が何人かいたそうだ。」

 

八幡「マジですか。でも、お二人は似合いそうですね。」

 

恋愛に縁はないが意外性を感じなかった八幡だった。

 

タチャンカ「そうか?まあ、イェーガーが

IQの尻に敷かれているイメージは

容易にできるな。」

 

八幡「確かなにそうですね。」

 

タチャンカ「だろ。」

 

話をしながら飲んでいると噂のカップルが

来店してきたから、軽く挨拶をした。

 

タチャンカ「やあ、イェーガーとIQ。」

 

八幡「こんばんわ。」

 

イェーガー「おお、タチャンカ大先生とステルスか。

いつもここで飲んでいるんだな。」

 

IQ「こんばんは、タチャンカ大先生とステルス。」

 

タチャンカ「おおそうだ。てっ、

ステルス。君大先生を広めるな。

俺が恥ずかしいじゃねぇか。」

 

八幡「俺は広めたつもりはありません。」

 

IQ「ふふ、でも間違ってはいないと思うわ。」

 

イェーガー「それは思ったな。」

 

タチャンカは反応に少し困っていた。

 

イェーガーとIQは黒ビールを頼んで、

手を無意識に繋ごうとしていた。

 

タチャンカの顔が少しにやけた。

 

タチャンカ「ほう、お熱いカップルだねぇ。

なぁ、ステルス。」

 

八幡「そうですね。同じ物を頼んで、待ち時間に

手を繋ごうとしているのは完全にカップルですね。」

 

そう言われた二人はお互い離れて、

否定しようとしていた。

 

イェーガー「だ、断じて違うぞ。

そ、そんな訳があるはずがないだろ。」

 

IQ「そ、そうよ。言い掛かりでしょう。そんなのは。」

 

八幡(誤魔化すのが下手だなぁ。)

 

タチャンカ「へぇー、その割に動揺してないか。」キリッ

 

ドヤ顔で結論づけようとしていた。

 

ところが、タチャンカは予想外の攻撃を受けた。

 

4人で話している途中でカプカンが来店していた。

 

カプカン「そういうお前はどうなんだ、タチャンカ。

人のことは言えんだろ。

なにせ、フィンカと

いい感じになっているんだっけな。」

 

イェーガーとIQ「へぇー、

詳しく聞かせてもらいましょうか。」

 

二人ともの顔がニッコリしていた。

 

一気にピンチに追い込まれてしまったタチャンカだった。

 

タチャンカ「カプカン!言わない約束だっただろ。」

 

カプカン「さあ、そんな約束なんかあったっけな。」

白々しい嘘をついていた。

 

カプカン「ステルス、お前も聞きたいだろ。」

 

八幡(知りたくないわけはないだろ。)コクリ

 

タチャンカ「八幡、お前もか!」

 

味方をなくしたタチャンカは、

2時間ほど取調べを受けた。

 

一方その頃、テルミッドは自室で日本のアニメ

『金属娘』を一人で鑑賞していた。

 




ちょこちょこ出していきたいと思います。


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番外編『日常編』その2

知られざる日常を書いたものです。


某海上 レインボーシックス所属艦 艦内

 

船の真水はとても貴重なため、

浴槽が大きめでも海水である。

 

真水を作っているフィルターの容量に

限度がある。

 

そのため真水が出るシャワーの数は極端に少ないのだ。

だが、風呂に入る人は少ない。

 

どうやらお風呂に入るということはあるが

あまり長くはないようだ。

 

だから、八幡はいつも風呂が独占状態である。

 

八幡「ふぅ〜。」

 

ため息をつきながら浸かっていた。

 

八幡(やっぱりお風呂はいいね。)

 

そう思っていると、意外な人が風呂に入ってきた。

 

キャッスル「あー、ステルスか。」

 

数少ない黒人が入ってきた。

 

筋肉がすごかった。

 

キャッスル「よく長いこと風呂に入っていられるな。」

 

八幡「風呂が比較的好きな方です。

ただ、この風呂は海水なのであまり長く

入っていません。」

 

キャッスル「ハハハハハ、そうか。

まあ、俺は暑がりだからあまり

好きではないが時々

入りたくなる事がある。

海水でなければ最高だがな。」

 

八幡「本当ですね。」

 

そう言うと2人は少し笑った。

 

八幡(なんだろう、キャッスルと話していると

すごい安心感がある。こういうのも悪くないな。)

 

そう思った八幡であった。

 

話しているとまた1人入ってきた。

 

モンターニュ「おお、キャッスルとステルスか。」

 

某アニメの巌のような人だった。

 

モンターニュ「ふぅ〜〜〜〜。」

 

長い溜息を吐いたていた。

 

キャッスル「どうしたんだ。そんな長い溜息をついて。」

モンターニュ「いや〜な。トゥイッチが酔っ払って

やたらとフロストに絡んで少し

面倒くさいことになっちゃった。」

 

八幡「いったい、何があったんですか。」

 

モンターニュ「はぁ〜〜〜。少し性的な絡み方で

割と勢いがあったから早急に事態収拾を

させる必要があったが、

引き離そうとすると関節技をやられた。

そのせいで腕が痛いんだ。」

 

八幡(本当に面倒くさいな。てか百合かよ。)

 

モンターニュ「近くにいたフィンカのおかげで

収まったのはいいが、

最悪な事にトゥイッチは

酒好きなうえに酔ったからの

行動を全部忘れている。

だから、やめろとは言えないのだよ。」

 

キャッスル「それは大変だ。

まあ、こっちはアッシュも

似たような感じだ。」

 

モンターニュ、八幡「マジかよ!」

 

言ったことと思ったことが重なったようだ。

八幡、モンターニュ(そんなバカな、一番クールで強そうなのに。)

 

キャッスル「アッシュは近くにいたやつに手当たり次第近接技で倒して、居なくなると

      グレネードランチャーを取り出そうとするんだよ。

      もう無茶苦茶で命がいくつあってもたりねぇよ。」

 

モンターニュ「そうか・・・。トゥイッチよりもかなり厄介だな。

       お気持ちをお察しします。」

 

八幡「お酒は人を豹変させるということか。」

 

沈黙が訪れた。

 

八幡(アッシュとは絶対飲みたくねぇ。まあ、誘われることはないがな。)

 

だが、すぐに破られた。

 

ジャッカル「あっ・・・。」

 

人を見てすぐに更衣室に戻ろうとした。

 

キャッスル「ジャッカル、安心しろ。今三人しかねぇから。」

 

ジャッカル「そうか・・・。」

 

ジャッカルは極度の人間不信のためか、人がいるとすぐにバックれようとする。

 

八幡(一体、何があったんだろうな。)

 

ここでは人の過去を深さぐりするのはいけないから知ることができない。

 

だが、今のところやっていく上で問題はなさそうだから知る必要はなさそうだった。

 

なんだかんだで長風呂をした八幡だった。

 

真水で身体を洗って出てきたが、お風呂上がりにフ○ーツ牛乳があれば最高だったが代わりに来たのは・・・。

 

ブリッツ「ス、ステルス〜。助けてくれ!アッシュが〜。」

 

一番遭遇したくないシチュエーションが現実になってしまった。

 

ブリッツは足の速いアッシュに追いつかれて張り倒された。

 

八幡は一目散に逃げた。

 

アッシュ「待ちなさい!すっ、ステルス!」

 

八幡(どうしてこうなったーーーーーーーーー!)

 

知らぬうちに気絶した八幡は朝のラッパまで目覚めなかった。

 




超不定期投稿ですみません。


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訓練

比企谷八幡が変わっていく話です。


入隊して間もなく、厳しい訓練の日々が始まった。

 

超スパルタ教育で始まり、1ヶ月で敬礼およびその他の軍人としての基本を叩き込まれた。

 

その間にも英語を脳に焼き付けられた。

 

一般的に通常基礎訓練を数ヶ月受けてから応用訓練を何ヶ月も受けてから、実地経験を

積んでからやっと特殊部隊員候補に選抜されてから初めて専用の訓練を受ける。

(国によって違うため一概にはそう言えない。)

 

だが、八幡は特例だった。

 

だから、人一倍厳しく訓練された。

 

数ヶ月の特別訓練を受けた後に通常通りに特殊部隊員候補訓練を受けた。

 

某基地の清々しい朝

 

八幡(不労(働かず)の」誓いは何処へ。)

 

朝ラッパが騒々しく鳴り響いて、本日の安眠は終了を告げた。

 

鳴った瞬間に目を開けて、ベッドから降りて即座にベッドメーキングをした。

 

角は直角45度になるように折り、シーツは張り替えてコインを落としても跳ね返るぐらい張った。

 

そして全身が筋肉痛のまま即座に寝着から作業用ズボンとタンクトップに着替えて

作業帽を被って階段を駆け足で下りて、他の訓練生と外で整列した。

 

外は異様に寒かった。

 

まず最初に昨日の試験の合否発表がされて、ここでも脱落者が何人かいる。

 

そして地獄に等しい訓練が始まり、体力が日々に削がれていく一方だが、わずかな睡眠時間は疲れを癒えることは

出来ずに、蓄積されていった。

 

八幡(よく、俺は脱落せんな。俺はある意味天才か。)

 

そう思えてくるほど訓練は厳しかった。

 

生きているという心地はしない。

 

だが、植物状態になってしまった小町のためならと必死に生き残る足掻きをした。

 

暴言を吐かれるのは日常茶飯事だった。

 

教官1「おかんに抱かれてろ!」

 

八幡(俺の家族は小町第一主義だ!)

 

教官2「豚の方がテメェらより有能だ!」

 

八幡(これでも高校の時国語学年3位だったぞ!)

 

教官3「さっさと故郷で泣いとけ!。」

 

(そもそも帰るところがねぇよ!)

 

暴言に一々ツッコミを入れることで耐えた。

 

小学校と中学校の時に受けたイジメが生温く感じられるほどだった。

 

ただ、体罰がないだけありがたかった。

 

朝から昼にかけての訓練が終わって授業があって即座に試験があり、食事と風呂のわずかな時間をもらって

また明日の地獄のために寝る。

 

これが三週間も続きやっと終わったかと思ったら最終選抜のビーゴン山脈の強行軍が待ち構えていた。

 

雪が少し残っているほど寒さはあった。

 

25キロのリュックと4.5キロの銃を持たされて、総距離80〜90キロの行軍だった。

 

毎日重装備で山の中を行軍して脱落しそうな奴を助けて、助けられていた。

 

この最終選抜訓練で今年数名が命を落とした。

 

ベテランの将校も含まれていたようだった。

 

この訓練にはこんなブラックユーモアが伝わっていた。

 

『死は、選抜過程での落第を通告する自然界特有の方法なのだ。』

 

正論だった。これのおかげでなんとか歩く気を出した八幡だった。

 

訓練が終わる頃には痩せて筋肉がついて、見た目がもはや別人物だった。

 

強靭な身体と精神の強さは確実に身に付いた。

 

だが、この訓練は超緩かったことを次の継続訓練過程で思い知らされた。

 

選抜訓練を通過した後は一週間の休みを得ても八幡は英語力を必死に鍛えようとしていた。

 

あっという間に一週間が終わった。

 

八幡(オーバーワークで倒れそうだ。)

 

武器の扱い方、爆発物の取り扱い方、戦闘術、サバイバル術、偵察学、医学、カモフラージュ術と尋問への対処法等々を

徹底的に教えられ、また厳しい試験を課された。

 

これらの集大成として戦場サバイバル訓練があった。

 

だが、これが本当の地獄が待ち構えていたとは八幡は知る由もなく始まってしまった。

 

訓練開始から時間不詳 某所

 

八幡(リアル版の逃○中かよ。ハンター部隊が怖すぎる。)

 

そう思いながら平凡な山と平原の中で息切れていた。

 

犬まで使うとは思わなかったようで、割と脱落者を発生させる原因だった。

 

マルチカムの迷彩服とヘルメットに草葉を着けて、少しでも周囲に溶け込めるようにしていた。

 

東南1〜2キロぐらいにハンター部隊が迫っていた。

 

匂いを誤魔化すために小さな池に入って頭だけが出るようにしていたが、

夏だったとはいえれど寒かった。

 

孤独は人のやる気を削ぎ、油断を生ませるが八幡は学生時代のぼっち経験が活きてくるとは

予想外だったが、これが精神的な余裕を作っていた。

 

30分ぐらい池の冷水に浸かって、

そろそろハンターが通り過ぎたと仮定して少しだけ周りを見渡した。

 

銃もナイフも持たせてもらないため、一発で見つかるとアウトだった。

 

慎重に動いて偵察すると、なんとハンターがこっちに向かっていた。

 

八幡(まずい!まずい!なんでこっちに来た!このままでは見つかる。)

 

近くにはストローになりそうな草を慎重に切って忍者のように水に潜って体に軽く泥を塗って、

池の端っこにへばりつくようにストロー状の草で呼吸して隠れた。

 

目を瞑ってやり過ごした。

 

こんな状態が20分も続いた。

 

水中で伝わる足音に耳を澄ませながら待っていると、音が全くしない。

 

いくら水中だから音が聞こえ難いとは言えれど、流石に無音はない。

 

しばらく待つことにした。

 

確認のしようがなく、迂闊に水中から出るのは死に直結してしまう。

 

さらに30分耳を澄ませて待っていてもやはり音はしなかった。

 

いないことに賭けて水中から頭を出して見渡すと誰もいなかった。

 

何日間も過ごして、指示された時間の場所に戻ると背後から袋を被せられてどこかに連れていかれた。

 

水も食料も与えられずに目隠しをされて金網の箱に閉じ込めらた。

 

手足は縛られていた。

 

ここからが本当の地獄の始まりだった。

 

一方その頃故郷の千葉県では・・・

 

889便事件で雪乃をなくした陽乃は廃人と化して

精神病院に緊急入院となり、治ることはなかった。

 

雪ノ下家は二人の跡継ぎをなくし、絶望的だった。

 

由比ケ浜と戸塚は大学院で必死に研究をしていた。

 

由比ケ浜は馬鹿だったはずが、

いや、馬鹿だからこそ偶然の発見で

レールガンに必要な超小型高出力発電機の基礎構想を

考え出した。

 

これでロケットランチャーぐらいの大きさまで、

小型化できた。

原子力でなくてもバッテリーだけで使えるようになった。

 

戸塚はホッジ予想を解決する一手を思いついて、

必死に解こうとしていた。

 

まさか、千葉県から世界をびっくりさせるような天才児が

排出されようとは八幡は夢にも思わなかっただろう。

 

特に由比ヶ浜

 

由比ヶ浜(なんか、いま馬鹿にされた気がする。)

超小型高出力発電機の実用実験に向けて頑張っていました。

 

川崎は医科大学を首席で卒業し、大学院まで進んでいた。

 

材なんたかは大学卒業し、まだ小説と言えるかどうか

分からないものを書き続けていた。

 

未だ売れないが、何年か後に突発的に売れるとは

本人も彼を知る人物もそうなるとは思いもしなかった。

 

葉山隼人はなんとなく生きていたが目標というものを持てなくなり、道を踏み外し始めた。

 

三浦は葉山とは一切連絡取れずにいた。

 

一色はあざとさで男たちを弄んでいました。

八幡はこうされて時間が少したつと自分を閉じ込めていた金属の檻が何者かによって叩かれ始めていた。

 

暴言もかなり吐かれた。

 

???1「おい!目の腐った野郎!」

 

バンバンバン

 

???2「このジャップがぁぁ!」

 

バンバンバンバンバン

 

???3「根暗がぁぁぁ!」

 

バンバンバンバンバンバンバン

 

???4「この勘違い野郎!」

 

バンバンバンバンバンバンバンバンバン

 

吐かれた暴言がかなり八幡の精神力を削った。

ほとんどの暴言が八幡の心をダイレクトに刺すようなものばかりだった。

 

八幡(お、俺はそんなんじゃない。あの頃の俺はとうに死んだはずだ。)

 

少し涙を流しながら心の中で悲鳴をあげていた。

 

寝ようとすると檻が引っくり返されて寝れず、耳を塞ぐこともできないまま時間だけが過ぎていった。

 

気絶すれば水をかけられて休ませて貰えなかった。

 

寝ずの番を過ごし、目がおかしくなり始めた感覚になった。

 

八幡(俺はもうダメなのか・・・。)

 

そう思っていると突然暴言も叩く音もなくなった。

 

やっと休ませると思って安心したのか、意識が朦朧とした。

 

檻から引っ張り出されて拘束も解かれると、叩き起こされた。

 

教官4「36時間の拷問によく耐えた。君は戦場サバイバル訓練を通過したんだ。」

 

そう言われると足から力抜け、今度こそ意識が遠のいた。

 

教官4「担架を持って来い!」

 

八幡はその日最期に覚えていたのは担架に押せられたことだけだった。

 

翌日に目を覚めると、少しふかふかのベッドの上に寝ていた。

 

継続訓練過程が全て修了した。

 

少しの休養が終わったのちに対テロ部隊の所属を示すバッジを賜った。

 

これで正式に特殊部隊員になった。

 

だが、一応国籍の関係上日本国防軍の特殊テロ対処部隊属になったはいえ、日本には帰れなかった。

 

まだ、訓練が残っていた。

 

対テロ専用訓練が始まった。

 

某所 キリング・ハウス

 

このホラー映画にいかにも出そうな館はアメリカの『恐怖の館』を参考に作られていた。

 

テロリストと人質の瞬時の区別等々を求められている。

 

普通の家のサイズのためか部屋がが少し小さくなっており、テロリストと人質の配置場所が全く分からない。

 

しかも中が暗いため、余計に恐怖を醸し出していた。

 

単独で一階の裏口から入って、洗濯室を模した部屋に入ってすぐにドアがあった。

 

八幡(テロリストはドアの向こうに待ち構えているな。)

 

直感を頼りに深呼吸してからドアを蹴破って閃光グラネードを投げて、

爆発した後に突入してターゲットを撃ってすぐに他の部屋を確認して

最重要人質が拘束されている部屋のドアの前に着いた。

 

また蹴破ると人質が目の前におり、その後ろに銃を構えたターゲットの頭を撃った。

 

撃った弾は人質の頭の近くを通った。

 

急に室内が明るくなった。

 

教官6「いい腕だが、さっきは思いっ切りIEDを踏んでいたぞ。足元を注意しろ!」

 

八幡「サーイエスサー!」

 

時間は比較的良かったが、模擬爆弾を踏んだせいで台無しになった。

 

何回も訓練をしていると889便事件から一年半も経っていた。

 

そして八幡にはやっと初任務が与えられた。

 

 




次回は八幡の初任務です。
お楽しみにしてください。
超不定期投稿ですみません。


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初陣

八幡が厳しい訓練を耐えて、初めて与えられた任務の話です。


訓練ばかりを繰り返して時間が少し経った頃に八幡は上官に呼び出された。

 

案内された部屋は質素だった。

 

上官「ここに座りたまえ。」

 

と差し出された折りたたみ椅子に座って待っていると、

見覚えのあるおっさんが入ってきた。

 

トーマス「やあ、対テロ部隊の任官おめでとう。」

 

八幡「ありがとうございます。」

 

久しぶりだったので小町の近況を聞きたかったが、そんな雰囲気ではなかった。

 

トーマス「君を呼び出したのは任務を与えるためだ。

     今から数時間前に石油タンカー『ユンカー号』が乗っ取られた。

     テロリストたちは全死刑囚の釈放を要求している。」

 

八幡(話が唐突すぎて全く分からん!)

 

トーマス「話が唐突ですまないが、君に出動を命じる。」

 

八幡(あなたはエスパーですか!人の心を読める人が多くないか。)

 

八幡は条件反射的に立ち上がって敬礼をした。

 

防護服を着て、ガスマスクをつけた。

 

急いでヘリに乗り込んだ。

 

連絡事項は無線からだった。

 

作戦本部「こちらは作戦本部だ。取り敢えず君のコードネームを『新兵』とする。」

 

八幡「サーイエスサー」

 

作戦本部「新兵、そのヘリに乗り込んでいるメンバーを紹介する。

     左からサッチャー、ミュート、ドク、ブリッツそしてIQだ。」

 

呼ばれた人は挙手していた。

 

全員から「よろしく、新兵。」と言われた。

 

丁寧に挨拶をした。

 

サッチャー、ドク、ブリッツ「一年半ぶりだな。」

 

八幡「お久しぶりです。」

 

889便事件以来だった。

 

作戦本部「この作戦は火器の使用は一切禁じる。

     テロリストが艦内を可燃性ガスで充満させ、積んでいる石油が引火する恐れがあるからだ。」

 

八幡(初任務はいきなり高難度すぎないか。)

 

作戦本部「そのため、使える武器はナイフと

ボーガンのみとなる。」

 

八幡は少しびっくりしていたが、他の5人は動揺すらしなかった。

 

サッチャー「ああ、だからこのメンバーなのか。」

 

ブリッツ「そうか、なるほど。」

 

作戦本部「艦内ではトラップによる進路妨害があると予想されている。」

 

IQ「完全に私の出番な訳ね。」

 

ミュート「・・・」

 

ミュートは相変わらず無言だが、八幡を除く全員が勝手に納得していた。

 

八幡(俺は大丈夫かな・・・。)

 

八幡は自身を持てなかった。

 

サッチャー「おい、新兵。訓練過程で『挑戦するものに勝利あり』と教われなかったか。」

 

八幡「はい。」

 

サッチャー「初任務だから緊張しているのは分かるが、訓練のことを思い出せ。」

 

八幡「サーイエスサー。」

 

八幡(完全に心を読まれてしまったか。ガスマスクをしているのに。)

 

ヘリパイロット「到着まで10分です。」

 

石油タンカー『ユンカー号』が見えてきた。

 

だが、直接乗り込みはせずに700メートルに『都合よく』置かれたゴム艇に乗ってから

乗り込むという算段だった。

 

ラペリング用のロープで降下した。

 

上手いことゴム艇に落ちてくれた。

 

サッチャー「新兵、お前が先に降下して揺れるロープを抑えろ。」

 

八幡「サーイエスサー!」

 

ロープを手に取って足に絡ませて降下スピード調節をできるようにし、深呼吸してから降下した。

 

シューーーーッット

 

降下はあっという間に終わって、ロープの揺れを抑えた。

 

八幡(映画でやったようなラペリングはこんな一瞬か。訓練とは雰囲気が違うと思ったが、

   案外あんまり違いがない。緊張するぐらいだった。)

 

ロープはヘリの下降流でかなり暴れるうえに海水ですべりやすかった。

 

かろうじて抑えることができたが、ブリッツが降下するときは少し危なかった。

 

全員揃うとヘリはさっさと現場から帰った。

 

IQ「新兵、ボートの操縦を。」

 

八幡「イエス、マム。」

 

IQ「あら、新兵のくせに気が聞くとはね。」

 

モーターを起こして、石油タンカーに向かった。

 

警備が一番手薄だった船尾から乗船することになった。

 

IQがボーガンに矢を装填して、5倍率スコープを覗き込んで引き金を引いた。

 

シュンッ

 

音がほとんどなく矢が緩やか弧を描きながら遥か彼方を眺めていたテロリストの頭に刺さり、

静かに倒れた。

 

IQは矢をもう一本装填し、もう一人に撃って船尾が一時的に無防備になった。

 

フック付きのロープを一番近い手摺りに目掛けて投げ、確実に引っかかっていることを確認した。

 

ドク「新兵、お前が先に行け。援護する。」

 

八幡「イエス、サー。」

 

ロープを手に取って、登り登り始めた。

 

手摺りまで登り切るとテロリストがひょっこり

出てきたが、

 

八幡(ボッチステルススキル発動。)

 

目の前に全身黒色の男がいるのに

気が付かない。

 

登り切ってから6インチナイフで首を刺して、

無力化し、音がしないように静かに寝かせた。

 

フックが、外れないように再固定して

曲がり角を見張った。

 

突入前にガスマスクを確認し、ブリッツとIQを先頭に

して偶然空いていた扉から船内に入っていった。

 

小型ドローンで偵察をすると案外敵もトラップも

少なくてすぐに殲滅で出来そうだったが、

新たな問題が浮上した。

 

換気口からしか確認出来ていなかったが

船の中央に大型爆弾の存在が確認され

、その周りに人質が座らされていた。

 

船首には何も無いのが助かった。

 

このまま突入するという形になったが・・・。

 

目的の部屋の近くに着いたがドアは固く閉められ、

しかも防水扉だった。

 

本来ならテルミッドで吹き飛ばしたいが、可燃性ガスのせいで出来ない。

 

船首まで行くしかないが、もう一回ドローン偵察をすると数人のテロリストが廊下を塞いでいた。

 

八幡「私が船首までの道を開けます。」

 

サッチャー「ほう、やってみろ。一応援護する。」

 

ブリッツ「おい、大丈夫かよ。新兵任せていいのか、人の命が掛かっているぞ。」

 

ドク「そうだ。だが、本人がそう言っているならさせてやれ。」

 

IQ「賛成はしないが、反対もしない。」

 

ミュート「反対する理由がない。」

 

意見は少し割れているが時間がないから賛成となった。

 

サッチャー「行って来い。」

 

八幡「イエス、サー。」

 

廊下を曲がるとすぐにテロリスト達がいる。

 

足音が聞こえる。

 

八幡(スーパーぼっちスキル発動。)

 

完全に気配を消しているからか、堂々と歩いていても全く気が付かれていない。

 

八幡(俺の存在感がそんなに薄いと悲しくなってきたぞ。)

 

ありがたいスキルに傷つく八幡であった。

 

6インチナイフを取り出して、1メートル間隔で立っている連中を順番に首を切っていき、

目的の部屋の前のドアまでを無人にした。

 

一切気づかれることなく終わった。

 

その間待っている四人は八幡を覗き見していた。

 

サッチャー(見込んだだけあって、さすがだ。)

 

ブリッツ(羨ましいなぁ。俺にもあんなスキル欲しいなぁ。)

 

ドク(まさか、ここまでできる新兵とは思わなかったな。)

 

IQ(今年の新兵はすごいね。レインボー部隊のレギュラーに即選抜されるかもね。)

 

ミュート(なるほど、新兵のスキルは独特だな。)

 

決して口にはしないが、八幡への評価は意外に高かったようだ。

 

八幡は五人の元へ戻った。

 

サッチャー「新兵の割には仕事ができるな。」

 

八幡「ありがたいお言葉です。」

 

サッチャー「まあ、調子に乗るなよ。」

 

IQ「さっさと終わらせるわよ。」

 

トラップが一切なかったので順調に進み、ブリッツを先頭にして突入の準備をしていた。

 

ブリッツ「3、2、1、0、突入!」

 

空いているドアに入った途端に閃光フラッシュを焚いて、

テロリストが蹲っている間にボーガンとナイフで殲滅させた。

 

人質の無事を確認すると、無線から連絡が入った。

 

グラズ「グラズだ。艦橋の敵を粗方片付けた。」

 

後からグラズが参戦してきた。

 

艦内掃討はあっけなく、任務は完了した。

 

石油タンカー『ユンカー号』のシージャック事件は当事国のみで小さなニュースとして報道された。

 

八幡はこの事件での優秀さを認められて即座にレインボー部隊所属となった。

 

八幡(あれ、俺の決定権は?)

 

彼に決定権は最初からなかった。   

     




次回の内容は未定だが、お楽しみにしていてくれる幸いです。
超不定期投稿ですみません。


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番外編『日常編』その3

八幡とレインボー部隊の知られざる日常を描いた話です。


某海上 レインボーシックス所属艦 艦内

 

食事の時間になると食堂に行って並んでいる。

 

バイキング方式だから皿に乗るなら取り放題という感じだった。

 

嬉しいことだが、八幡は少し困っていた。

 

八幡(和食がねぇぇぇぇぇぇぇぇよ!)

 

基本的に日本人が八幡ただ一人のため、洋食になってしまう。

 

最初は嬉しかったが時間が経つにつれて、和食がとても恋しくなってしまった八幡だった。

 

ホームシックの一歩手前だった。

 

八幡(気がつけばマッカンすら飲んでいなかった。

やばい、忙しすぎて忘れていた。

マッカン様、ごめんよ。)

 

皿にはチキンナゲット、サラダ、

パンとちょっとしたお菜をのせた。

 

ドリンクとスープをトレーにのせて適当や所に座って

食べ始めた。

 

すると、タチャンカ大先生が向かいに座ってきた。

 

タチャンカ「やあ、ステルス。」

 

八幡「こんにちわ、タチャンカ大先生。」

 

タチャンカ「そう呼ぶなって。」

 

タチャンカ大先生は若干諦めていたが、

指摘しないと気が済まないらしい。

 

タチャンカ「レインボー部隊の女性陣の中で

誰が一番料理がうまそうかを男性陣だけで決めるというイベントが今度開かれるらしい。

みんなが集まっているテーブルに行かないか。」

 

高校の時の八幡ならこういうことを避けていたが、

レインボー部隊に来てから信頼できる大人の友達が

出来たから乗り気だった。

 

八幡(まあ、なんかヤバそうだけど断る理由がないな。)

 

タチャンカ大先生と一緒にトレーを持って移動した。

 

テーブルにいたのは、

 

スレッジ、サッチャー、ミュート、スモーク、

モンターニュ、ドク、ルーク、テルミット、キャッスル、

パルス、ブリッツ、バンディット、イェーガー、

フューズ、グラズ、カプカン、バック、

ブラックビアード、カピタオ、ジャッカル、リージョン、

ヴィジル、ライオンとマエストロ。

 

そして先ほど合流したタチャンカ大先生と八幡で

レインボー部隊の全男性隊員が集合したことになるが、

遠くから見るとただのヤバイ集まりにしか見えないので、

多分誰も近づこうとはしないだろう。

 

八幡(なんだこれ、誰が招集かけたんだろう。)

 

そう思っていると、少し間抜けた声が聞こえてきた。

 

テルミット「えーと、これより第一回レインボー隊女性料理技量審査会のミーティングを開催いたします。」

 

碌でもないことになりそうだと直感的に感じた八幡だった。

 

八幡(テルミットかよ。てか、みんなよく集まるよな。こんなヤバそうなイベント。)

八幡は由比ヶ浜という魔王の料理のトラウマが蘇り、少し背中に悪寒を感じていた。

 

テルミット「今回の審査会の開催のために心強い協力者があって開催されます。

      全女性陣の呼びかけをしてもらっているのは自称料理上手のヴァルキリーだ。」

 

八幡(あの人がか。刺青をしているから料理下手か思った。てか、自称ってなんだ。怖すぎるだろ。)

 

可食物以外が料理に混じる可能性が大だが、そもそも料理と呼べるものが出来るのかが疑わしかった。

 

八幡は周りを見渡すと大部分のメンバーはやる気なさそうだった。

 

ごく一部を除くと自分の命が危ないということを地味に感じていたようだ。

 

テルミット「開催日は来週の日曜日で、会場はここの食堂だ。使用許可は得ている。みんな来てくれ。」

 

ごく一部を除く全員(使用許可をとってあるのかよ!よくこんなバカバカしい企画が通ったな!)

 

八幡(日曜日が憂鬱だなぁ。嫌だぁぁぁ!死にたくないよぉぉぉ!)

1週間が過ぎ、とうとうやってきてしまった第一回レインボー隊女性料理技量審査会。

 

ごく一部は喜んでいたが、ほとんどが暗い顔をしていた。

 

ごく一部を除く全員(遺書は書いた。神よ、我に明日をくれた給え!)

 

女性陣はIQ,トゥイッチ、アッシュ、フロスト、

ヴァルキリー、カベイラ、ミラ、イング、エラ、ゾフィア、トッケビ、フィンカとアリバイだった。。

 

女性陣は全員エプロンを着ていた。

 

ほとんどの人が似合っていたが、ヴァルキリーとエラの場違い感が強烈だった。

 

エラは化学薬品だけを扱う料理をしそうだという予想はついていたが、ヴァルキリーは全く予測不能だった。

 

テルミット「これより第一回レインボー隊女性料理技量審査会を開催いたします。」

 

これで地獄の門戸が開かれてしまった。

 

テルミット「この審査会は公平性を保つために作る料理を指定しますが、一品だけは得意料理をお作りいただけます。」

 

ほとんどの男性隊員は死を覚悟していた。

 

テルミット「残念ながら負傷者の治療のための人員をドクにせざるを得ませんでした。」

 

喜んでいない男性人はドクを睨みながら無言のメッセージを送っていた。

 

ほとんどの男性陣<ド・ク・キ・サ・マ・ユ・ル・サ・ン・ゾ!>

 

ドク<ガンバッテネ。オウキュウチリョウハ、シテアゲルカラアンシンダロ。>

 

ほとんどの男性陣(安心じゃねぇよ!参加しろよ!この裏切り者!)

 

だが、審査会は止まることはなく進んでいた。

 

テルミット「女性の方々には三品作ってもらいます。

      一品目はシーザーサラダ

      二品目は得意な料理を

      三品目はクッキーという感じでいきます。」

 

八幡(これ、大丈夫かよ。)

 

テルミット「制限時間は1時間だよ。3、2、1、0、始め!」

 

女性陣は一斉に作業に取り掛かった。

 

待つ間は暇だったから部屋に戻ろうとしたら・・・。

 

テルミット「おっと、男性の諸君は審査会が終わるまで食堂から出る事が出来ません。」

 

ほとんどの男性陣(畜生めぇぇぇぇぇ!)

 

喜んでいる男性陣は主催者のテルミット、ルークとマエストロの3名だけだった。

時間はあっという間に過ぎて制限時間の1時間は終わってしまった。

 

 

テルミット「はい、女性の皆さんはそこまでです。

      では、一品目から男性の諸君に食してもらいましょう。」

 

13名の作ったサラダは見た目が思っていたより遥かによかった。

 

見た目だけで判断すると食べることは可能だった。

 

だが、問題は味ではなく食べて生きて帰れるかどうかという別次元の問題だ。

 

マエストロは躊躇なくアリバイが作ったサラダを取り皿に入れて食べた。

 

マエストロ「ちゃんと、出来ているやないか。」

 

アリバイ「当たり前でしょ。」

 

アリバイは呆れたような顔をしていた。

 

マエストロは他の人のサラダを試食した。

 

だが、マエストロは突然泡を吹きながら倒れた。

 

マエストロ「ウッ、爆発するような味だった。神よ、我を許し給え。」

 

気絶した。

 

ジャッカル「マエストロ!どうした!」

 

ブリッツ「え、衛生!衛生!」

 

マエストロは担架に乗せられて、運ばれていった。

 

男性陣に恐怖が走った。

 

頑丈で自分の犠牲を常に厭わないマエストロを倒した犯人が分かっていた。

 

アッシュだった。

 

男性陣(アッシュよ、何を入れた?!)

 

誰も試食の足を踏み出せなかった。

 

だが、この状況が続くとよろしくないためか「自己犠牲の神」八幡がアッシュのサラダのところに行って、皿に盛って食べた。

 

八幡(うぅっ これはアッシュの特製グレネード弾を表現しているのか。だが、これは由比ヶ浜のよりはマシだ!)

 

やはり、料理の魔王由比ヶ浜には勝らなかったようで八幡は平然とした足取りで13名分の試食をした。

 

男性陣は驚いていた。

 

男性陣(何!倒れなかっただと!ステルスは一体どんな味音痴なんだ!)

 

続く

 

 




さて、第一回レインボー隊女性料理技量審査会という地獄の続きをお楽しみにしてください。


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永遠の別れ

「ステルス」と呼ばれ始める任務の直前の出来事を書いた話です。


初陣はあっという間に終わり、何の実感もなく時間がすぎていった。

 

日本国防軍特殊テロ対処部隊に所属しているという扱いのため、

一時的に日本に呼び戻されていた。

 

八幡(久ぶりに故郷の土が踏める喜びとはこういうことか。)

 

空軍基地から電車に乗って、千葉駅に着いたすぐに灌漑深く考えていた。

 

八幡(2年ちょっとの遅れでやっと帰れた。

   にしても、妙に視線をすごく感じる。)

 

本来故郷に帰ることすら許されないはずだった。

 

だが、特別許可で今回来ている。

 

条件として変装しているが、八幡本人曰くの「目さえ腐ってなければ高スペックだ」

ということが証明されてしまったようだ。

 

メガネの装着とコーディネーション力が高校の時と比べて、飛躍的に向上したためか

俳優並み格好良さになっていた。

 

(コーディネーション力はタチャンカ、イェガーとルークによって育まれた。)

 

八幡(やめて〜。その視線はボッチに辛いから。目立ちたくないというスタンスがあるのに。)

 

かなり困惑しているようだ。

 

さっさとその場から離れて目的地に向かい始めた。

 

バスも電車も使わずになぜか徒歩で行こうとしていた。

 

本来家から出ることがめんどくさいと思っていた八幡がましてや歩くことを嫌がるはずが、

軍人になってから運動していないと落ち着かないという変わり様を見せていた。

 

景色を見て思い出に浸りながら歩いていると「普通」徒歩で

40分ぐらいかかるはずが20分ぐらいで着いてしまったようだ。

 

大学附属病院の前に立った八幡は889便事件のことが鮮明に蘇ってしまい、

急に動く気をなくしてしまった。

 

八幡(俺に小町に会う資格はあるのか。あのまま無理でも止めなかった俺が行っていいのか。)

 

八幡はかなり悩まされていた。

 

しかし、彼は決心した。

 

八幡(もう、会うことはないからな。小町と一緒にいたかったのに。)

 

退役しても彼は海外で生活をしなければならない。

 

『比企谷八幡』は書類上死亡している。

 

この訪問限りで千葉県の土を二度と踏めなくなったが、彼には悔いはない

 

八幡(もう死んでいる人間に未練はない。

   そして誰も覚えてはいないだろう。ボッチだからな。)

 

自虐的になりながら受付に向かって、

『田中雅弘』という名の男として小町の病室聞き出した。

 

事前に言われていたためか、すぐに案内された。

 

7階の奥のほうに隠スカの様な位置にあった。

 

看護師「用事を終えましたら、お呼びください。」

 

といって去っていった。

 

八幡は深呼吸してノックをした。

 

コンコン

 

誰も返事はするはずがなかった。

 

ドアを開けて部屋に入ると暖色系の明るい部屋に似合わぬ生命維持装置があり、

ベッドには植物状態の小町が安らかに眠っていた。

 

八幡「小町、来たぞ。なかなか帰って来れなくてごめん。」

 

返事がないと分かっていたも、話しかけないとなぜか気が済まない。

 

Side Change

 

小町Side

 

小町は昏睡した意識の中で何も動かず、ただ死の迎えを待っていた。

 

小町(なんで、動けないのに生きているのか。

   神様、このまま早く死なせてください。お兄ちゃんのいない世界は辛いよ。

   死んだほうがよかったのに、何で。)

 

心の中で切実に死を待っていた。

 

だが、その時ドアの方からノックが聞こえた。

 

小町(いつもの定期診察かな。)

 

足音が小町に近付き、そしてまさか再び聞けるとは思いもしなかった声だった。

 

『小町、来たぞ。なかなか帰って来れなくてごめん。』

 

小町(お、お兄ちゃん!)

 

心の中で泣いていた。

 

やっと会えたことに喜んでいた。

 

だが、動ごくことも、目を開けることを出来なかった。

 

それが小町を苦しめた。

 

Side Change

 

八幡Side

 

小町の少し痩せた安らかな顔を見て、涙を流していた。

 

八幡「小町の仇をとってやるから、待っていてくれ。

   と言いたいが、俺は仕事でもうここには帰ってこれないんだ。

   本当にごめん。こんな、・・・」

 

言葉が詰まっていた。

 

言いたいことがたくさんあるのに伝えられない苦しみ。

 

時間の流れが止まったかのように感じた。

 

わずか30分が永遠のようだった。

 

小町の細い手を握り、涙が枯れても泣いていた。

 

 

携帯が振動していた。

 

八幡は舌打ちをしてポケットから出し、

表示を見た。

 

[R6]

 

八幡の顔が仕事モードに入り、即座に電話をでた。

 

R6「直ちに出動を命ずる。

緊急事態が発生した。

コード:レッドだ。

  迎えは向かわせた。」

 

八幡「こちら新兵、了解。」

 

八幡は名残惜しそうに小町の顔を見た。

 

八幡「小町、ごめん。俺は小町の代わりに戦ってくる。

死んでも、俺を忘れろ。」

 

八幡(こういうセリフ一度言ってみたかったんだ。

恋人だったらよかったのに。)

 

 

小町の顔を見納めて、病室を出て大急ぎで

タクシーの乗り場を目指した。

 

彼は忘れられた死人となった。

 

小町と誰か一人を除いて。

 

受付にお礼を言ってからすぐに外を出ると、

この場に合わない大型の黒いバンが待っていた。

 

スライドドアが開き、迷い無く入っていった。

 

そこにはトーマスさんがいた。

 

ドアが閉まり、バンが勢いよく発進して防護服一式渡された。

 

トーマス「着替えながらブリーティングする。」

 

トーマスの声はいつも以上に顔が怖かった。

 

トーマス「今から20分前に福井県の原子力発電所が武力占拠された。

     テロリストの要求は全国の原子力発電所の即座放棄と6000万ドルを要求している。

     24時間以内に満たされない場合は原子炉のウランをメルトダウンさせるといっている。  

     周辺100キロ以上が深刻な放射線汚染の被害を受けると推測される。

     非常に切迫している問題だ。

     他の隊員は都合悪く自国の事件に対処しており、唯一最速出動できるのが君だった。

     今回は単独任務となる。敵の排除だ。」

 

えらく早口で言っているためか、理解が追い付いてなかった。

 

防護服に着替えて、ガスマスクをつけると重たい鉛のベストを渡された。

 

ベストはルークの作ったトラウマプレートが胸部嵌め込まれており、

面裏と股間にちゃんとした対放射線用の物だった。

 

あと放射線計測機も渡された。

 

トーマス「この任務はいけるか、新兵。」

 

八幡「イエス、サー!」

 

彼は完全に迷いをなくし、たとえ自分が犠牲になろうが、小町と雪乃のような被害者を二度と生み出さないために

大きな一歩を進んだ。

 

バンは一番近い空軍基地に向かった。

 




次回がその任務です。


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孤高の戦士と代償

「ステルス」と呼ばれ始め、全員を救えないという現実を見せつけられるお話です。


千葉県の付属病院から空軍基地についてすぐに、

小型機に乗り込んだ。

 

自分の席のところにライフルと拳銃が置かれていた。

 

USP45口径拳銃とHK416アサルトライフルだった。

 

どっちも消音器が付いていた。

 

弾倉を抜いて、空の状態での作動を確認して弾倉を装填した。

 

小型機は滑走路についてすぐに離陸した。

 

原発内の地図と放射線分布図渡されて、頭に叩き込んだ。

 

八幡(やはり、原発の敷地は広い。 にしても警備は手薄すぎた。)

 

そう思っていると離陸してから電話で喋っていたトーマスがこっちを向いた。

 

トーマス「新兵、たった今人質の存在が確認された。

     6名が拘束されている。

     場所は中央制御室だ。

     人質救助を第二の任務とする。」

 

八幡「イエス、サー!」

 

任務の追加になぜか驚かなかった。

 

銃にドットサイトのゼロポイント修正して、取り付けたりしていた。

 

わずか1時間ほどで福井につき、飛行機から降りてはすぐにヘリで現場に向かった。

 

40分ほどするといつの間にか下に見えていた市街地が森林に変わり、

海も見えたところで周囲に溶け込めない原発が見えていた。

 

停められそうな場所にヘリが着陸し、ゲートまで車で送ってもらうことになった。

 

トーマスとはここで別れた。

 

トーマス「無線で話す。」

 

と言われて現場に向かった。

 

ゲートでは誰もいないが警察があえて入ろうとはしなかったようで

簡易なバリケートとジュラルミンシールドを持った機動隊員がいた。

 

八幡(目に見えない睨み合いと異様な殺意か。)

 

嫌なものを簡単に見つけてしまう八幡であった。

 

銃の安全装置を解除し、ゲートが開いている隙間から敷地内に入った。

 

道路から外れて、森林の中を走った。

 

八幡(選抜訓練を思い出してしまった。あれは大変だった。)

 

少し苦笑いしながら、頭に叩き込んだ地図を思い出して侵入経路を考えていた。

 

30分走って、やっと原子炉らしきものが見えてきた。

 

息が少し切れた。

 

八幡(流石に防護用の鉛板は重たい。)

 

敵の姿がちらほら見えていた。

 

八幡のステルス機能は全力起動していた。

 

音を殺しながら、中央制御室に向かった。

 

あらゆる方向を警戒しながら歩いていると、入口を見つけて入った。

 

ライフルからピストルに持ち替えて、薄暗い廊下を歩いた。

 

左に曲がったり、右に曲がったりした。

 

『中央制御室→』と書かれたプレートを見て、右に曲がった。

 

テロリストが部屋から出ていたが、全く気付かずに八幡をスルーした。

 

八幡(ありがたいけど、そんなに俺の存在感は薄いか。)

 

スルーされたことに若干不安を覚えつつ、近くにあったトイレに隠れてドローンを放った。

 

中央制御室の中を偵察すると意外に

テロリストの人数が少なかった。

 

ほとんどが哨戒に行っているようだ。

 

人工衛星と無人機グローバルホークによると

20人は確認されていた。

 

サーモスカメラで確認しても防壁が厚いところの

内部は分からない。

 

無線から連絡が入った。

 

トーマス「グラズが来た、狙撃援護可能だ。」

 

グラズ「グラズだ、新兵。」

 

八幡「了解、グラズさん外にいる敵の排除をお願いします。」

 

グラズ「了解だ、生意気な新兵。」

 

八幡「すみません。」

 

グラズ「冗談だ。お前はどこにいる。」

 

八幡「中央制御室の近くのトイレです。

ドローンの偵察中です。」

 

グラズ「了解だ。外の連中は俺が排除しておく。」

 

八幡「了解です、感謝します。」

 

ドローンを回収して、拳銃を握り直して中央制御室に向かった。

 

三人いた。

 

わずかに空いているドアを静かに開け、

気づかれていないと分かると彼らの頭を撃った。

 

バスンッ バスンッ バスンッ

 

 

流れるように撃って少し気を取られていると、後ろのほうからテロリストが何人か入ってきた。

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダッ

 

ライフルが火を吹き、全力で避けて応戦してなんとかかすり傷で済んだが、

流れ弾が人質に当たってしまった。

 

八幡(しまった!)

 

気が付いた時には遅かった。

 

4人に当たり、かなり出血していた。

 

二人は腹部に数発をくらい、一人は肺のあたりに数発、そして一人は頭部を貫通し即死だった。

 

人質を死なせてしまったことが八幡のトラウマをフラッシュバックさせ、

精神崩壊する寸前だった。

 

八幡(俺は、なんてことを!結局弱いままじゃねぇか!なんのために戦っている・・・・)

 

そんな時に間に合うように愛用のLMGを抱えていたタチャンカとドクが駆けつけていた。

 

ドクは負傷者の手当てをしていた。

 

タチャンカは愛用のLMGを部屋の中央に設置して、八幡の様子がおかしいことに気が付いた。

 

タチャンカ「おい、新兵!」

 

八幡「・・・」

 

タチャンカ「おい!しっかりしろ!」

 

背中を叩かれてやっと正気に戻った。

 

八幡「はあはあ、タチャンカとドク・・・。」

 

タチャンカ、ドク「「そうだ。」」

 

八幡はなぜか息切れていた。

 

タチャンカ「気にしているのか、新兵?」

 

なにかとは言わずとも分かっていた八幡は無言で頷いた。

 

八幡はそのことをかなり気に病んでいた。

 

だが、タチャンカは・・。

 

タチャンカ「なんだ、そんなことか。

      気にしていたら何にも始まらんぞ。

      テロリストは次々へと襲ってくる。   

      お前はベストは尽くせなかったかもしれないけど、結果はマシだと思っている。

      お前が避けなかったら死んでいたんだぞ。

      自己を犠牲をにするな!

      死んでしまっては果実が実るものか!全員が救えると思うな!!!」

 

八幡は驚いていた。

 

八幡(なぜ、そんな平気でいる?そして全員を救うのが任務ではないのか。)

 

タチャンカは八幡の思ったことを察して答えた。

 

タチャンカ「俺は平気じゃないんだ。

      ただ、この世にはBESTは絶対に存在しない。

      WORSTかBETTERの二種類だけだ。

      自分のやったことがBETTERな結果であれば、それでいいと思って生きているだけさ。

      そして俺らはキリストかどっこの神のように万人は救える訳がないだろ!」

 

八幡はタチャンカの名言に感銘し、以降タチャンカ大先生と呼び始めた。

 

八幡は彼の名言で救われた。

 

タチャンカ「めそめそしている場合ではないぞ。

      テロリストがこっちに走ってくるぞ。

      新兵!手伝え!。人質の防護をするぞ!」

 

八幡「イエス、サー!タチャンカ大先生!」

 

タチャンカ「大先生はいらん!」

 

そう言って作業にかかった。

 

中央制御室は左と右に防護ドアの二個からしか入れない。

 

八幡は右側を担当した。

 

ドクが持っていたカバンからクレイモア一個と設置型シールドと有刺鉄線を取り出した。

 

クレイモアは廊下の少し奥に置き、そのちょっと後ろ、つまり制御室に近い方にばら撒いて

設置型シールドを制御室内に置いて自分の身を守るように置いた。

 

タチャンカも同じようなことをしていた。

 

ドクは人質を守るように設置した。

 

怒鳴り声と足音が聞こえてきた。

 

八幡はライフルに替えて三点バーストに切り替え、タチャンカは円形の弾倉を装填して待っていた。

 

ドーーーン

 

左右に置いたクレイモアが同時に爆発し、響いていた。

 

八幡、タチャンカ(いよいよ、来たな。)

 

ダダダダダダダダダダッ

 

先に火蓋を切ったのはタチャンカだった。

 

間も無く八幡いる側のテロリストが入って来た。

 

テロリスト「いてぇ。」

 

バスススンッ

 

テロリストが有刺鉄線を踏んで痛がっている隙に三点バーストを喰らわせた。

 

続く

 




本来はこの話は一話で留まる予定が収まりきれないようなので、投稿しました。


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孤高の戦士と代償 続 予想外の再会

前回の続きです。
作者の好みにより川崎沙希がヒロインとなりました。


入って来たテロリストを容赦なく撃ち、制御室の入り口とその廊下は血に染まっていた。

 

銃声は止まなかった。

 

タチャンカは御構い無しに撃っていたが、八幡は消音器がオーバーヒートで寿命を短くしないようするために

三点バーストから単射に切り替えて、頭を狙って撃っていた。

 

テロリストは次から次へとバタバタ倒れていた。

 

呻き声すらあげさせる余裕がないほど弾丸を掃射していた二人だった。

 

銃撃とも言えぬ一方的な「殺し」が数分もしないうちに終わり、両側でざっと二十数名を倒していた。

 

タチャンカは愛用のLMGを撃てたことにご満悦のようだった。

 

ピーー ピーー ピーー ピーー

 

何かを知らせている警報音が鳴った。

 

無線から不吉な知らせが入った。

 

トーマス「まずい!原子炉の冷却水を排水し始めやがったぞ!」

 

人質1「おい、人質2強制排気遠隔操作ダクトを開栓するぞ。

このままでは炉内温度が急上昇してメルトダウンを起こすぞ。」

 

人質2「分かった。」

 

負傷しなかった人質2人は大急ぎで冷却作業を開始したが、

阻まれた。

 

人質1「一号機、二号機の遠隔操作が出来ないぞ!どういうことだ。」

 

人質2「受信機が壊されている。手動でしか出来ないぞ。」

 

事態は急変し、かなりマズイ事になっている。

 

八幡「手動開栓バルブはどこだ⁈」

 

人質2「各号機の上部にある。内部の階段で登れる。」

 

八幡「分かった。タチャンカ大先生、二号機をお願いします。私は一号機をやります。」

 

タチャンカ「分かった、新兵。」

 

人質1「やったぞ!緊急時冷却水給水システムが無事に作動した。30分間は大丈夫だ。」

 

八幡「分かった!」

 

ドクは中央制御室に残って八幡は左から、タチャンカは右から出た。

 

廊下は死体が転がっているせいで走りにくかった。

 

一旦外に出ると眩しさで少し視界を奪われた。

 

ダンッ

 

銃声の後すぐに八幡は胸に痛みを感じてすぐに管に隠れた。

 

幸いルーク特製の防弾チョッキのおかげ、

痛みだけで済んだ。

 

先程銃声が聞こえた方向を思い出し、音の大きさで大まかな距離を予測して、管から頭と銃を出して

撃ってきたテロリストを弾いた。

 

一号機の建屋まで真っ直ぐ走り、ドアを開けようとしたが

鍵が掛かっていた。

 

八幡は、舌打ちをしてドアの錠の周りを撃って蹴破った。

 

ピッ ピッ ピッ ピッ

 

放射線測定器が鳴った。

 

まだ、人体に『多大』な影響はなさそうだ。

 

階段を駆け上がるとテロリストが数名いたが、全く八幡の存在には気が付いていません。

 

懐からナイフを取り出して、数人分の首を一気に切って上がった。

 

バルブを見つけて回し始めたが、動かない・・・。

 

長いこと動かしていないためか、かなり固いよだった。

 

しかし、バルブは本来二人以上で回すのが基本だが、そんなことを言っている場合だはなかった。

 

八幡「スゥーーーーー。」

 

息を吸って、全身の力を使ってバルブを回した。

 

キキキ

 

金属の擦れる音がしたが、開栓はしていない。

 

八幡(クソッ、動けーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!)

 

とんでもない形相をしながら踏ん張っていると、バルブが一気に回り、

開栓した。

 

タチャンカ「こっちも開けたぞ、新平さんよ。」

 

無線からタチャンカの声がした。

 

八幡「ありがとうございます。」

 

ピッ ピッ ピッ ピッ

 

放射線測定器がまだ鳴っていた。

 

建屋から出るよと、先登った階段を降りようとした。

 

テロリストがまた現れたものの、八幡の存在は感知されていない。

 

八幡(傷つくぞ?)

 

ということを思いながら、切って階段を降りた。

 

トーマス「全テロリストの排除を確認した。」

 

八幡「了解。」

 

1日が終わった感があったが、これでもまだ昼過ぎだった。

 

彼はこの日から「ステルス」というコードネームを

授かった。

 

同時刻 千葉県の某大学附属病院

 

川崎沙希は大学院の修士課程を修了し、博士課程に進むか迷ったがやめて

病院に勤務することにした。

 

沙希は自分のやっていた研究が平凡すぎると思って、博士号を取ろうという気は起きなかった。

 

そして何より、お金が掛かってしまうことを嫌がっていた。

 

大学院を卒業してすぐに勤務を始め、手術を何回か執刀していた。

 

かなり高難易度の手術を易々とこなし、お金がない患者の手術を最小限の費用に抑え、一切断らなかった。

 

仏のような名医と言っていいほど、優しかったようだ。

 

容姿の端麗のためか、病院のマドンナ的な存在だった。

 

しかし、彼女は誰に告白されても一切受けなかった。

 

例え、それが病院院長の息子であったとしても・・・。

 

沙希(「愛しているぜ、川崎!)八幡・・・。私の初恋は永遠に消えちゃったはずのに、まだ彼のことを思い出すのはなんでだろう。)

 

沙希は永遠の初恋の人『比企谷八幡』の死亡を聞いていても、ずっと想い続けていた。

 

沙希(踏ん切りをつけたのに・・・。)グスッ

 

彼女は病院の手洗い場で密かに泣いていた。

 

次の手術を控えていた彼女は気持ちを切り替えて、臨んだ。

 

患者の名前は『田中小百合』

 

神経関連の手術で沙希の比較的得意分野だった。

 

患者は麻酔によって眠っており、あとは手術箇所を開いて始めるだけだった。

 

メスと受け取って慎重に背中を開いた。

6時間に及ぶ手術だった。

 

患者は集中治療室に移されていた。

 

沙希は患者の様子を見に行くことにした。

 

廊下を歩いて、エレベーターに乗って5階を目指した。

 

胸騒ぎがしていた。

 

嫌な感じだったようだ。

 

5階に着くと集中治療室へ歩いた。

 

外から様子を見ることにした沙希。

 

だが、そこには知っている顔がいた。

 

『田中小百合』ではなく、比企谷小町だった。

 

沙希は驚きを隠せずにはいられなかった。

 

沙希「な、なんで。死んでいるはずじゃなかったの、2年前ぐらいに。どういうこと。」

 

小声で言って、その場に立ち止まって目の前のいないはずの人の存在を理解しようとしていた。

 

ー次回予告ー

 

タチャンカ「さて、次回予告をするぞ!」

 

八幡「いやいや、待ってください!」

 

タチャンカ「どうしたんだ?」

 

八幡「いや、今までなかったのに、なぜ急にやり始めるんです?」

 

タチャンカ「作者の意向により、としか言えないが。」

 

八幡「メタい話は放っておくとして、タチャンカ大先生!なぜ、LMGここで設置しているんですか?!」

 

ガチャンッ

 

タチャンカ「さあな、気分だ」

 

八幡「そろそろ、予告をしませんか?」

 

タチャンカ「そうだな、次回は八幡とある女性とのイチャコラ日記です!」

 

ダダダダダダダダダダッ

 

八幡「さらっと嘘を申し上げないで下さい!そしてLMGをノリで撃たないでください!。」

 

タチャンカ「分かったよ。そして俺の次回予告はあながち間違っていないぞ。」

 

八幡「それはどうかと思いますが、次回は『語られざること』だ。

   死んだはずの小町から聞いたものとは?

   そして、沙希がどう受け止めるのかをお楽しみに!!!」キリッ

 

タチャンカ「そんなドヤ顔で言っても読者はお楽しみにしているかは分からんぞい。」

 

八幡「タチャンカ大先生!作者が倒れました!!」

 

作者「・・・・」ピクッ ピクッ

 

タチャンカ「エライこった、衛生!衛生!」

 

グラズ「俺の出番は?」

 

ヴァルキリー「私の出番は?」

 

 




次回を予告を勝手に入れて見ましたが、盛大にスベっています。
すみません。


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歪む人間

今回は千葉県の大学テロ事件に出ていた葉山が
テロリストと化した話がちょっと出ています。
前回の次回予告は大嘘ですみませんでした。



数ヶ月が経ち、『田中小百合』こと恐らく比企谷小町が

目を覚ました。

 

定期観察で来ていた川崎沙希が第1番に出会う人となった。

 

小町「k」

 

しばらく眠っていたせいで口の筋肉が衰え、

言語を話すということが出来なかった。

 

そして栄養補給パイプが喉に繋がれていることも

話すことを出来なくてしていた。

 

沙希「田中さん、無理しないでください。

田中さん、聞こえますか。

聞こえたら頷いてください。」

 

小町「・・・」コクコク

 

沙希「私の言っていることを理解出来ていますか?」

 

小町「」コクコク

 

沙希は患者に目立った後遺症が残っていないことを確認し、ホッとしていた。

 

定期観察から検診に変わり、終わるとすぐに患者が

目覚めたことを報告した。

 

沙希(八幡、あんたの小町は生きているよ。

貴方に届くのかな。)

 

とても悲しげな顔で窓の景色を見ながら心の中で呟いていた。

 

小町は痩せ細ったため長期リハビリが決定し、

段階的回復計画が立てられた。

 

その第1歩として栄養補給パイプが外された。

 

沙希は「担当をしたい」と名乗り出し、

田中小百合こと比企谷小町の担当医となった。

 

意識がはっきりし始めたのはまだまだ後だった。

 

小町の一報はすぐに八幡に届けられた。

 

八幡はカプカンに近接戦闘の講習を受けていた。

 

カプカン「遅いぞ、ステルス!」

 

八幡「はあ、はあ、」

 

かなり息切れしていた。

 

だが、八幡ばめげずに立ち上がった。

 

八幡「カプカン先生、またお願いします。」

 

カプカン「まだ、やるか。」

 

カプカンは八幡に休憩を勧めたが、八幡は頑なに受け入れなかった。

 

しかし、カプカンは嫌がらずに八幡の相手をしていた。

 

カプカン(本当に教え甲斐があるな。

言われた指摘を素早く直してきやがる。)

 

カプカンは八幡の成長に感心していた。

 

すると、一人が入ってきたので練習をやめて敬礼した。

 

トーマス「二人の練習の邪魔をして悪かった。

敬礼はしなくていいから、楽にしてくれ。」

 

二人は言われた通りにした。

 

トーマス「ステルス、君の妹が目を覚ました。」

 

八幡「ほ、本当ですか?!」

 

トーマス「そうだ。」

 

トーマスは写真を八幡に見せた。

 

そこには痩せ細った小町が確かに目を開けていた。

 

八幡「トーマスさん、あ、ありがとうございます。」

 

トーマス「いやいや、私は何もしていない。

恩返しがしたいなら、このまま仕事を続けくれ。」

 

八幡「イエス、サー!」

 

カプカン「よかったな、ステルス。

にしても、似てないな。」

 

トーマス「たしかに。」

 

八幡「ちょっ!」

 

トーマス、カプカン「「ハハハハハハハハハ」」

 

二人はかなり笑っていた。

 

カプカン「なあ、紹介してくれよ。」

 

八幡「えっ?!」

 

八幡はかなり動揺した。

 

カプカン「冗談だ。にしても本当に兄妹かいな。」

 

八幡「兄妹ですよ!!」

 

トーマス、カプカン「「ハハハハハハハ」」

 

また二人が笑い出しているとタチャンカ敬礼をしてから入ってきた。

 

タチャンカ「何にしているんだ?」

 

カプカン「タチャンカか、これを見ろ。」

 

カプカンは写真をタチャンカに渡した。

 

タチャンカ「誰だこの可愛い子は?」

 

カプカン「ステルスの妹だとさ。」

 

タチャンカ「ぷっはははっははははははは!」

 

タチャンカは驚愕を通り越して笑うしかなかった。

 

八幡「タチャンカ大先生、笑いすぎですよ。」

 

タチャンカ「だって、顔が全く似てないんだぞ。そら笑うだろ。」

 

八幡「えー。」

 

タチャンカ「ちょっとこれみんなに見せてくる。」

 

八幡は止めようとしたが、出来なかった。

 

この日八幡はかなり弄られた。

 

八幡(もう、面倒くせぇ!だけど、本当に悪くないのはなんでだろうな。)

 

そう思って眠りについた八幡だった。

 

朝起きて早々にまた弄られ、それが止む気配はなかったが八幡はなぜか楽しんでいた。

 

高校の頃から比べると大幅に成長した彼だった。

 

一方 葉山はどうなっているかというと・・・。

 

最底辺まで落ちぶれていた。

 

大学に入ってすぐに大量の女子の取り巻きができたが、

それが他の男子が全く良しとしなかったので彼を『女誑し』という名で呼ばれて

徹底的に嫌われた。

 

高校の時のグルーブメンバーは全員大学がバラバラのため、彼は男子面では孤立した。

 

そして取り巻きが揉め事を起こすと葉山の優柔不断さが露呈して男子はそれを見逃すはずがなく、

『葉山=女誑し』という悪のイメージの定着化を加速させ、あらゆる策略によって

取り巻きの女子まで失い、完全に孤独となった。

 

葉山(どうしてこうなった。)

 

彼には全く分からなかった。

 

分からないように虐められていた。

 

これほど非リア充が結託してリア充を潰すということは余程のことである。

 

その大学では目立つリア充は徹底的に狩られる対象でだったが、

目立たずに付き合っていて、バレても否定または沈黙するタイプの

リア充を影ながら全力で応援する変わった非リア充だから出来たのかもしれない。

 

それはさておき、葉山と同じ学部にいた一人の男が高校の時の『比企谷八幡』

と瓜二つといっていいほど性格や行動が似ていた。

 

彼は昼休みには消えており、揉め事が起きるとその怒りの矛先を必ず自分に仕向けてさせていた。

 

例え嫌われ者になろうとも気にしなかった。いや、自動的にそうなっていた。

 

だが、『比企谷八幡』と違う点があった。

 

彼を慕う友達が多い。『比企谷八幡』は戸塚以外で由比ヶ浜や雪ノ下には一度裏切れられている。

 

彼の友達は彼がどんな最低な解決手段をとっても彼らは彼のために怒り、彼を守って決して裏切らなかった。

 

彼は表面上は大学内ではナンバーワンの嫌われ者だが、密かに尊敬に近い感情がほとんどの人から向けられていた。

 

また、彼は主に女子からの好意を向けられていることを知っても受け入れなかった。

 

彼もまた小中高の時に虐められて、好意を勘違いしたくないという自己防衛の機能が働く。

 

しかし、誰もそれを気にしなかった。

 

なぜなら、彼は捻くれていながら誠実、かつやる時はできる漢ということ知っているからだ。

 

葉山は彼を見るたびに『比企谷八幡』を思い出し、自分を憎むようになった。

 

葉山は自分の無能さ、無力さを思い知らされた。

 

精神的に弱りって大学に行かず、引き篭もるようになった。

 

ネットを見漁るようになった。

 

そんな時、『ホワイトマスク』というテロ集団のサイトを見た。

 

『我々は人種、宗教、身分を問わずこの世界を変えたいという同士を受け入れて戦う者である。』

 

葉山は以前のグループのような友達を欲していたからか、そこで人生を踏み外した。

 

こうして葉山は歪んでいった。

 

彼は志願し、表世界から消えた。

 

日本原子力発電所占拠事件から1ヶ月

 

イタリア国内 在イタリア日本大使館

 

城廻めぐりは東京の外国語大学を卒業後に国家公務員試験合格して外務省に入省し、イタリア語の成績の良さから

駐イタリア日本国特命全権大使の秘書官に抜擢されていた。

 

彼女はある程度キャリアを積めばすぐにでも全権大使になれるほど有望だった。

 

彼女は雑務をこなして、言われていた仕事を全て終えてこれから階段全権大使の準備を手伝っていた。

 

ドーーーーーーーーン

 

ダダダダダダダダダダダダダダダッ

 

外で爆発音と銃声が聞こえた。

 

全員は驚いて固まっていた。

 

それもそのはず、こんな中心地でセキュリティが厳重な大使館を襲う輩はそういないはずだったからだ。

 

テロリスト1「動くな!抵抗するな!」

 

間も無く大使館は占拠され、全員が人質となった。

 

テロリストは8000万ユーロを要求した。

 

イタリア警察は即座に出動したが、テロリストが軍隊並みの装備品を持っているため、歯が立たなかった。

 

イタリアはすぐにレインボーシックスに出動要請をした。

 

軍の介入をなるべく避けたいようだった。

 

事件から4時間後にレインボー部隊が到着した。

 

来たのはモンターニュ、スレッジ、ステルス、ドク、パルスの五人だった。

 

ー次回予告ー

 

パルス「次回とはいえ、やっと俺の出番があった。」

 

スレッジ「俺もだぞ。」

 

今まで本編及び番外編で出番がなかったメンバー「出番を作れ、クソ作者め!」

 

作者「すいませんでした!!!」土下座

 

八幡「えーーーっと、次回予告をしていいですか。」

 

今まで本編及び番外編で出番がなかったメンバー「どうぞ、クソ作者に話があるからな。」

 

作者「ヒィーーイ」ガクガク

 

八幡「次回は俺が城廻先輩を助けます。以上!」

 

パルス「雑過ぎないか。」

 

八幡「いや、それどころではありません。」

 

ドーーーン

 

ダダダダダダッ

 

マテ、クソサクシャ!

 

作者「なんて日だ!」ボロボロ

 

八幡「ゴキブリ並みの生命力と機動性・・・。」

 




途中わけわからんことを書いてしまいました。
城廻あたりの記述が間違っていたらすみません。

次回予告は遊び過ぎました。

すみません。



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使命

地震で書いている場合ではなかったので投稿が
遅れました。




テロリストに捕えられてから4時間が経っていた。

 

気色の悪い白い仮面をつけた男たちに拘束されて、ずっと銃を突き付けられる。

 

手を縛られ、口をテープで雑につけられた。

 

めぐりは全権大使を守るために秘書室の物置に隠れさせて、周りにあった箱で隠し、

近くにあった本棚でなんとか隠した。

 

つまり大使館内に全権大使がいないということであり、テロリストにとって想定外なことだった。

 

テロリストたちが必死になって全権大使を探していた。

 

そんな中一人のテロリストがめぐりに目をつけた。

 

テープを剥がして、拳銃を突きつけながら尋問をし始めた。

 

テロリスト1「お前、大使の秘書だったな。大使はどこだ。」

 

めぐりは死ぬ覚悟を決めて答えた。

 

めぐり「残念ながら分かりません。大使はお遊びがお好きなのでどこにいるかは把握できません。

    護衛の方に聞くのが一番いいともいますが。」

 

若干というより割と挑発的な態度をとっていた。

 

めぐり(全権大使、ごめんなさい。お遊び人と言ってしまったわ。)

 

めぐりは殺される恐怖より全権大使に怒られるのが怖かったようだった。

 

めぐりは秘書室で拘束されていたため、会話が物置にまで聞こえていた。

 

全権大使(・・・ウーーーン。城廻、その言い訳はかなり苦しいぞ。

     俺は別に罵られても君であれば、いくらでも構わないけど、  

     君が傷つくのは俺が許せないぞ。

     だが、君の下努力を無駄にしたくないし、本棚で塞がれた以上何もできない。 

     すまないな、城廻。)

 

全権大使はめぐりのことかなり心配していた。

 

全権大使は仕事ぶりと人間性で彼女を高くしており、密かに想いを寄せていたりする。

 

だが、全権大使はプライベートな面では超ヘタレであった。

 

尋問を始めたテロリストがめぐりの言葉を聞いて、彼女の顔を舐め回すように見ていた。

 

彼女は一切隙を見せなかった。

 

テロリスト1「ふーーん、そうか。」

 

無表情で立ち上がったかと思ったら、持っていた拳銃のグリップで思いっきりめぐりの

顔面を殴った。

 

めぐり「イッ・・・」ガンッ

 

殴られた衝撃がすご過ぎたのか、めぐりは30センチほど飛ばされた。

 

顎の骨は幸い砕かれていなかったが、外れてはいた。

 

痛みに耐えながらなんとか意識を回復しようとした。

 

テロリスト1「ほう、なかなかいい嘘をつけるな。

       虐げる甲斐がありそうだな。まあ、顎が外れて楽しみが減ってしまった。」

 

めぐりは本能的にヤバイと感じた。

 

微笑しがらナイフを取り出して両足を自分の膝で抑えながら、身体を抑えてナイフを彼女の左腕軽く刺して抉りながら

ゆっくりと引いた。

 

めぐりは痛みを耐えきれずに声に出そうとするが、口がまたテープをつけられて声を出せないことで痛みが増した。

 

しかし、めぐりは絶対屈してはならないと思った。

 

なぜなら、高校の時のある男を思い出したからである。

 

テロリスト1「素晴らしいではないか!普通ならとうに気絶している。

       愉快だ!もっと楽しませてもらうぞ!」

 

もはや、人間の形をした悪魔よりもひどい存在へとかしていたテロリストだった。

 

同じような両腕をやったが、それでも満足しきれなかったのか両足までやってしまっていた。

 

Side Change

 

八幡Side

 

八幡はパルスに正面の左側の部屋に人体反応がないことを確認してもらいながら、窓にビニールテープを貼っていた。

 

パルス「人体反応なし。」

 

八幡「了解。」

 

八幡は持っていたM4カービンと銃身下に付けられたM26MASSショットガン。

 

八幡はカービンの銃床をテープを貼った辺りにぶつけて、窓を割っていた。

 

テープのおかげで割れる音が響かない。

 

穴を開けると、申し訳程度につけられた木製の窓用のバリケードをまた

銃床で少し壊してドローンを入れた。

 

窓から少し離れて、ドローンを操作をした。入れた部屋から出るとすぐに立派な階段が見え、

塞がれていた正面玄関にはテロリストが6名おり、設置型シールドを盾にしてショットガンやら、

アサルライフルやら、LMGやらとそこまでよかった。

 

次に見えたものが全員に衝撃を与えた。

 

八幡「RPG−7・・・。アホな子だ。」

 

八幡は唖然としていた。

 

ここで由比ヶ浜を思い出したとか。

 

パルス「相手はただのバカか。」

 

スレッジ「俺はゴメンだな。」

 

モンターニュ「俺の盾は流石に対戦車ロケット弾には対応していないな。」

 

ドク「・・・」

 

だが、そんな中八幡はかなりやばそうな妙案を浮かんでいたような顔をしていた。

 

パルスはそれに気がついた。

 

パルス「ステルス、まさかと思うがやばそうな事を考えていないか。」

 

八幡「その通りです。」

 

パルス「嫌な予感しかしないが、一応聞いておこう。」

 

八幡「まずはモンターニュを先頭にして、その後ろにスレッジがブリーチングハンマーを持ち、

   自分を含めた残りはその後ろで待機します。

自分はなんとかRPG野郎を無力化します。」

 

モンターニュ「危なっかしい案だが、やるほかなさそうだ。」

 

八幡はその間に人質の場所を特定した。

 

しかし、見たのはさっきのRPGよりひどかった。

 

八幡「ひ、人質が負傷しています。」

 

ドク「なんだと。」

 

ドクはドローンのカメラ映像を見た。

 

ドク「これはひどい。」

 

腕と足を切られている。

 

負傷者はまだ意識を保っていた。

 

ドク(よくあんだけやられても生きてるな。)

 

ドクは割と驚いていた。

 

八幡(あの野郎、許さんぞ!)

 

八幡は怒りを露わにしようとしていた。

 

自分の高校の時にお世話になった先輩だったから、当然黙って見ていられなかった。

 

スレッジは八幡が怒っている事を察知した。

 

スレッジは八幡の背中を叩いた。

 

スレッジ「ステルス、落ち着け。お前が死んだら意味ないだろ。」

 

八幡は心の中を読まれた事にびっくりした顔をしていた。

 

スレッジはそんな顔をされるのが心外だったのか呆れていた。

 

スレッジ「おいおい、俺をなんだと思ってんだ?」

 

パルス「解体屋」

 

スレッジ「パルス、後で覚えとけよ。」

 

スレッジは若干ムカついた。

 

モンターニュ「まあまあ、お前らも落ち着けよ。」

 

若干の無駄口があった。

 

八幡が言っていた突入態勢が整った。

 

八幡は前方にいる全員を見ると、アイコンタクトでゴーサインが出た。

 

八幡はドローンを人質が見つかった部屋から脱出させて、階段を下り・・・、

ドローンをRPGを持っていた野郎の頭に当てた。

 

テロリストはキレたのか、RPGをドローンに向けた。

 

周りは止めようとしていたが、遅かった。

 

シュッ ドーーーーーーーーーン

 

中で凄まじい爆発音がした。

 

パルスは人体反応がないことを告げると、スレッジがハンマーで木製のバリケードを破壊した。

 

バリケードを破壊すると、モンターニュを先頭に人質がいる部屋を目指さずに走った。

 

 

モンターニュとスレッジは陽動だった。

 

相手はよほど戦いというものを分かりなさすぎたか、練度の低い者ばかりが選ばれてしまったのか、

出迎えたテロリストはこんな単純な陽動に引っかかった。

 

テロリストの指揮系統は乱れていた。

 

バカがRPGを室内で発射してしまったのが原因である。

 

八幡を先頭に別ルートから人質がいる部屋に向かった。

 

スレッジはハンマーを回していると偶然にも出てきたテロリストの頭に当たってしまい、

頭は原形をとどめずに肉片を散らした。

 

Side Change

 

めぐりSide

 

轟音が聞こえ、建物が揺れた。

 

テロリスト達がかなり混乱しているようだった。

 

テロリスト1「チッ!邪魔が入りやがった。」

 

テロリスト2「あのバカが、やらかしました。」

 

テロリスト1「SHIT!」

 

暴言を吐き捨てて、どこに走った。

 

めぐりは全権大使を守り切った使命を果たしたと同時に意識が遠のき始めた。

 

めぐり(ああ、私はこのまま死ぬのかなぁ。)

 

そう思っていた刹那、重たい銃声がかなり近くで聞こえた。

 

ダンッ ダンッ ダンッ ダンッ

 

音がする方向を見ると壁に穴が空いていた。

 

その穴から銃を持った男たちが入ってきた。

 

その中の1人の目にすごく見覚えがあっためぐりだった。

 

Side Change

 

八幡Side

 

別の階段を見つけて上がり、二階の近くにある部屋に入った。

 

運よくその部屋は人質がいる真横のだった。

 

壁も薄く、ショットガンで破壊可能だった。

 

カービンに付けたショットガンの引き金に指を置いて、

壁を撃とうとしたが、パルスが止めた。

 

パルス「斜めに撃て、そこに人体反応あり。」

 

八幡「了解。」

 

向きを少し変えて、壁に穴を開けた。

 

バンッ バンッ バンッ バンッ

 

人が入れる程度の大きさの穴だった。

 

入って、すぐに斬りつけられた城廻めぐりを見てしまった。

 

八幡は途轍もない怒りをぶつけたかったが、

それはすぐに消化された。

 

ショットガンの音に気づいたテロリストが戻ってきたが、

八幡のカービンによって蜂の巣になってしまった。

 

八幡(あれ、三人いたんだ。)

 

三人同時に倒したことにびっくりしている八幡だった。

 

ショットガンとカービンの弾倉を新品に変えるのを忘れず、めぐりの治療をドクに任せてパルスと一緒に掃討作戦に移行した。

 

突入からわずか30分以内で事案は終了した。

 

Side Change

 

めぐりSide

 

助けが来たことで意識が遠のいてしまったけど、

生きているようね。

 

腕には点滴が刺さっており、救急車に乗せられようとしているのが分かった。

 

隠した全権大使が必死に私の担架に走って来ていた。

 

全巻大使「城廻秘書!」

 

情けない顔で泣きながら叫んでいた。

 

担架の上に寝ている私に追いついて、手を握ってきた。

 

自分では分からなかった事けど、笑っていたみたい。

 

意識が遠のく直前に見た男がこっちを見ていた。

 

城廻(八幡?)

 

確証はなかったが、八幡だと直感的に思っていた城廻だった。

 

Side Change

 

八幡Side

 

城廻の顔を見て安心した。

 

八幡(俺はこれを守りたかったんだな。)

 

そう思いながら、救急車に乗せられていく城廻を見送った。

 

八幡はガスマスクではなく、目出し帽にライオットヘルメットだった。

 

八幡(顔はバレないな。流石に忘れられているな。)

 

どこかへと消えた八幡だった。

 

己の使命を果たしに行くために。

 

ー次回予告ー

 

八幡「えーっと、面倒くさいな。早く帰りたい。」

 

カプカン「そう言わず、早く終わらせようや。」

 

八幡「働きたくない。」

 

カプカン「まあまあ、レインボーに入った時点で拒否権は一切ないからな。」

 

八幡「…次回は一応いや、多分総武高校からまた入隊者が登場します。」

 

カプカン「楽しみにしているかは知らんが、読んでくれ。」

 




作者は若干やる気が低下しております。

だが、大丈夫です。

すぐに治ります。(ゴキブリ並の生命力)


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捨て想いは思わぬ方向で実る

誰かが新規レイボー部隊員として入隊します。

ただ次回になる可能性があります。

多分予想はついているとは思うが・・・、お楽しみに!

今回は長めです。

キャラはいつもの通り全力崩壊です。

八幡「なあ、一体誰なんだ。」

作者「それはお楽しみにしてください。」

八幡「分かった」

タチャンカ「可愛い子なんやろなぁ」

作者「可愛いのは間違いありませんが、そんなことを聞いていて大丈夫なんですか?」

タチャンカ「まあ、大丈夫だ。ナンパする予定だけどな。」

ゴゴゴゴゴゴゴ

タチャンカ「うん?」

作者、八幡「「あっ(察し)」」

フィンカ「あらぁ、それはどういうことかなぁ」(目が死んだ満面の笑顔)

タチャンカ「い、いやな、ただな冗談だ。な!ステルス」

八幡「タチャンカ大先生、冗談とはいえれどタチが悪いです。」

作者「お疲れ様です。」

タチャンカ「お、お前ら覚えとけよ。グハッ・・・」

フィンカ「さぁ、ちょっとお説教の時間よ。」

タチャンカ「・・・」(気絶)

フィンカ「お邪魔しました。」

八幡、作者「「いえいえ」」ガクガク

その後タチャンカは女性を見ると怯えるようになったり、しなかったり。



千葉県の大学襲撃事件の2年前

 

在イタリア日本大使館襲撃事件から数週間経っていたが、

テロリストは全くやめる気配がなかった。

 

次々と起きるテロを対処する日々に追われている八幡であった。

 

ルーマニア、ロシア、アメリカ、オーストラリア、オーストリア・・・世界各地を飛び回って

休む暇すら与えられなかった。

 

ある意味の社蓄と化していたが、本人は全く気がついていない模様。

 

某国空軍基地内

 

フランスから帰ってきて、やっと日本に帰れる便(軍用輸送機)のチケット(命令)を掴み取って、その便を待っていた八幡だった。

 

八幡「やっと、帰れる〜。食事が洋食ばかりで飽きたぞ。」

 

愚痴りながらカバンを背負って、C-17に搭乗して少しだけ気持ち良さそうな席に座って音楽プレイヤーを取り出して

イヤホンをつけて時間を潰すために寝ようとしたが、訓練生時代を思い出したのか寝ることが出来なかった。

 

だが、離陸まで1時間あった。

 

暇だが、本を買う暇もなかった。

 

一応、ルークからもらった本はあるのがそれがフランス語だった。

 

一応カバンから取り出してはみた。

 

八幡(ふ、フランス語が読めるかぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!)

 

心の中で怒りを抑えられなさそうだったので、急いでその本を直して心の平安を取り戻そうとした。

 

何冊かはあるが、一冊だけは思いっきりR-18と書かれてるので絶対に触れないようした。

 

八幡(トゥイッチが押し付けてきたやつだ。いらねぇーーーーーーーーーーーーーよ!!!」

 

また怒りを露わにしそうだったので二度と目に触れぬようにカバンに入れた。

 

次はタチャンカ大先生から賜りいただいた本をもらった。

 

英語で書かれているだけマシだった。

 

『旧ソ連・ロシア兵器の歩み』と書かれており、ちょっと分厚く、図鑑のようだった。

 

八幡(タチャンカ大先生、ありがたいのですがロシア推しが強すぎます!)

 

読みたくないわけではないが、図鑑みたいなものなので読むにはあまり適していないのでカバンに入れ直した。

 

最後の一冊はテルミットからもらったものだった。

 

安心安全の日本語で書かれていた。

 

ブックカバーを外すと明らかにラノベと示すようにアニメキャラが描かれていた。

 

『金属少女』

 

某コレクションのようなもので少女がサビス?という惑星外生物?と戦う話だが、

原作がとんだ18禁指定ゲームであり、

手に持っている小説版は所々原作の性格を引き継いでいるようだ。

 

八幡(全く読む気がないが、日本語で書かれているから仕方なく読もう。)

 

ブックカバーが外れないように持って読み始めた。

 

ストーリーはいいのになぜかすぐにサービス描写に入ってしまうのが、とても残念な代物だ。

 

日本国内

 

川崎Side

 

久しぶりの休暇を得て、実家がある千葉県に帰っていた。

 

家は相変わらずで中学生になった京華と大学生になっていた大志が待っていた。

 

京華「お姉ちゃん、おかえり。」

 

大志「お姉さん、おかえり。」

 

沙希「ただいま。」

 

二人に迎えられながら家に入っていった。

 

今や懐かしいと言っていいほど自分の部屋が高校と大学時代のままで変わってなかった。

 

ベッドの上に座るとなぜか眠気に襲われた。

 

沙希「zzz•••」

:

:

(夢の中)

 

時は文化祭だった。

 

ガヤガヤ

 

キャッキャ

 

自分は孤独?(ぼっち)だからこの祭り騒ぎは苦手だった。

 

適当に歩いて、時間を潰していた。

 

あてもなく歩いて階段を登っていると

下から悲鳴が聞こえて、振り向くと包丁を持った男が

笑いながら走って、手当たり次第人を刺していた。

 

包丁男「ふははは、最高だ、傑作ダァーーー。

女子高校の叫びは素晴らしい!!」

 

キャーーーーー

 

男は狂乱状態でどうにもならない。

 

生徒は逃げ惑い、それが男の衝動を駆り立てていた。

 

背中が悪寒を感じながら、なんとか止めようと

男に向かって走りだし、空手の技で抑えようとした。

 

だが、男は予測していたかのようにこっちを向き、

私の胸を刺すように構えて走ってきた。

 

沙希(しまった!)

 

目を瞑った。

 

刺す音と呻き声が聞こえた。

 

???「ぐっ、ううーー。」

 

しかし痛みはなかった。

 

自分ではないのに呻き声が聞こえる。

 

目を開けると、そこには猫背で頭には知っている人の特徴的なアホ毛があった。

 

それは比企谷八幡だった。

 

沙希「比企谷⁉︎」

 

彼は顔をこっちに向けた。

 

八幡「川崎!逃げろ!走れー!」

 

今まで聞いたことのないぐらい真剣な顔と声だった。

 

だけど、私は彼が刺されているという事実を受け入れられずに数歩下がって座り込んでしまった。

 

スカラシップの件での恩人を見放すことが出来なかった。

 

八幡はわたしが完全に動けなくなったと察して、

面倒くさいという顔をした。

 

彼は男の股間を蹴って、空かさず顔面を殴って

股間を蹴られて疼くまっているところを蹴っ飛ばした。

 

彼は息が荒くなって、顔からとてつもない苦しみが伝わってきた。

 

包丁が腹部に刺さっていた。

 

蹴っ飛ばされた男は立ち上がって、八幡に殴りにかかろうとした。

 

八幡は間合いを詰め、右ジャブを避けながら男にアッパーを食らわせて、膝を蹴って男の体勢を崩した。

 

男はアッパーで鼻と口から血を出しながら顔面から地面に突っ込んだ。

 

男は倒れてから動くことはなかった。

 

八幡はそれを見て、膝から崩れて倒れた。

 

私は彼の元に走って受け止めた。

 

彼は口から血を吐いていた。

 

沙希「は、八幡なんで⁈」

 

八幡「な、なんでって、川崎がいなくなったら京華、

大志をどうするつもりだ!

俺は京華の悲しむ顔は見たくねぇぞ。」

 

沙希「で、でも!」

 

八幡「俺が死んだ所で誰も気にしない。

むしろ、喜ばれるまでである。」

 

沙希「こ、小町は⁈」

 

八幡「はっ、しまった!ゲホゲホ(吐血)

千葉県の兄妹として失格だな。」

 

私はそれを聞いて、なぜか安心感があった。

 

沙希「こんなでもシスコンね。」

 

八幡「う、うるせー、ブラコンめ。」

 

彼はそう言って立ち上がり、どこかへ消えようとした。

 

沙希「ちょっと待って、どこ行くの?」

 

八幡「心配されるような場所にはいかねぇよ。

また、気が向いたら戻ってくる。」

 

彼はどこに消えて行こうとした。

 

私は彼を必死に止めようと叫んでた。

川崎邸

 

気が付くと寝ていたまではよかった、顔はなぜか涙で濡れていた。

 

ガチャ

 

京華「お姉ちゃん、大丈夫?すごい唸っていたよ。」

 

沙希「大丈夫、ちょっと悪い夢をみただけよ。」

 

京華「ご飯、できたよ。」

 

すっかり忘れていた。

 

沙希「ごめん、ご飯を作りにきたのに。」

 

京華「いいよ、お姉ちゃんが頑張っているの知っているから。」

 

本当によくできた妹だと思った。

 

日本 厚木基地

 

やっと、自国の土を踏めた八幡であった。

 

周りすっかり暗くなった。

 

73式小型トラック(ジープ)が近づいてくると、

迷彩の隊員が降りてきた。

 

見た目は小柄で戦闘している様には見えなかったが、

胸にはレンジャー徽章があり、特殊作戦群の徽章が

あったのは見逃さなかった。

 

隊員1「あなたが比企谷中尉ですか?」

 

階級章を見ると相手は一尉だった。

 

八幡「はっ、そうであります。」

 

即座に敬礼をした。(陸空式敬礼)

 

一尉「敬礼はしなくていい、楽にしてくれ。

私は神田宗治一尉だ。」

 

八幡「比企ヶ谷八幡中尉です。

よろしくお願いします。」

 

八幡は特例のため二尉ではないのは、

SAS連隊所属の扱いのためそうなっている。

 

一応所属している特殊テロ対処部隊は

超法規的存在のため政府は一切認知していない。

 

そのため拠点基地がなく、世界を転々とする必要がある。

 

厚木基地から特殊作戦群の本拠地千葉県の習志野駐屯地に向かっていた。

 

神田一尉「あなたの活躍を耳にしております。

我が特殊作戦群に一時的なご教授を

お願いしたく来ました。」

 

八幡「いえ、自分は大したことをしておりません。

私は対テロのため、実戦向けではありません。」

 

神田「いえいえ、特殊作戦群も対テロ作戦をすることが

ありますよ。そして、

SASの価格な訓練を生き抜いた唯一の日本人、

いや、アジア人と言っていいほどです。

だから、お願いしたいのです。」

 

八幡「自分は指導をできるほどの立場ではございません。

まだまだ新米です。」

 

神田「なにをおっしゃいますか、

我々より先に実地で戦っているだけでも指導は

できます。」

 

八幡「そうでしょうか。」

 

神田「そうだ。あっ、そういえば、マックスコーヒーは

好きですか。」

 

八幡「はい、自分の血液のようなソウルドリンクです。」

 

神田「おお、そうか。自分もマッ缶好きでな、

よく飲んでいるが分かり合える人がいないのだ。」

 

マッ缶好きに悪いやつはいない。

 

八幡「基地内にあるのですか。」

 

神田「あるよ。買う人がほとんどいないけどな。」

 

八幡「指導の件を引き受けます。」

 

神田「!!そうか、ありがとうございます。」

 

八幡「いえ、マッ缶を布教せねば。」(使命)

 

神田(まさか、マッ缶だけで受けてくれるとは。

そして分かり合えそうだ。)

 

習志野駐屯地に着くまで、二人はマッ缶の話で

盛り上がっていた。

 

翌日

 

室内戦用演習場に来ていた。

 

まずお手本ということでやっていた。

 

部屋にスタングレネードを投げ入れ、

爆発した後に入って五個の人型標的の心臓と頭を撃ち込んでまた別の部屋に入って二個撃ち、もはや流れ作業のようになっていた。

 

八幡(キリングハウスよりも簡単だ。

いや、比べ物にならない。)

 

そう思いながら簡単に終わらせて最速記録をたたき出した。

 

集まっていた隊員が必死に動きを見て勉強し、また八幡もSAS連隊で学んだことを分かりやすく教えていた。

 

使っていた武器は、89式小銃と9ミリ拳銃をお借りしている。

 

八幡は久しぶりにアイアンサイドで目が少し疲れていた。

 

八幡(やっぱり、使い慣れたHK416とUSP45の方がいいな。拳銃は45口径が一番だ。)

 

八幡は密かに45口径信者になっていた。

 

そして、室内戦を考慮して小銃は小口径にしているが

八幡は7.62ミリ弾の方が好みだった。

 

反動が大きい分、ストッピングパワーを得られることと

遠距離を撃つことにも代用できることが評価点。

 

ただ、弾丸の使用上どうしても室内戦には向いていない。

 

隊員達にまた指導しようとした矢先、放送があった。

 

「千葉県木更津アウトレットパークにてテロ発生、

占拠されている。SCFは直ちに出動せよ。」

 

その放送は比企谷八幡に対して言っていた。

 

Special Counter-terrorism Forceの頭文字で

彼とごく一部の人間しか分からない。

 

八幡は講座を終わらせて用意された更衣室で着替え、

装備した。

 

ライオットヘルメット、バラクバラ、セラミック板入りの

タクティカルベスト、コンバットスーツにブーツ。(全て黒色)

 

今回は少し開けていることからHK417消音器付きで銃身下にM26MASSショットガンとドットサイト、

ホロサイトと消音器付きのUSP45拳銃、

スタングレネードと破片手榴弾を何個か装備した。

 

ライフルにはフラッシュライトが一応付けられていた。

 

機動性を犠牲にしない程度に弾薬を大目に持っていった。

 

駐屯地のグラウンドにはブラックホークが待機しており、

それに乗り込んでアウトレットパークに向かった。

 

事件発生数分前

 

川崎Side

 

今日は家に誰もいないから出掛けることにした。

 

取り敢えず少し遠出をしたいと思って木更津アウトレットパークまで行ったのは良かったけど、買いたいものもなかった。

 

沙希(どうしよう、勢いできてしまった。)

 

今の所は適当に歩いているものの、手持ち無沙汰だった。

 

まだお昼ご飯を食べるには早いが・・・。

 

ドーーーーーーンッ 

 

ダダダダダダダダッダダダダダダッ

 

凄まじい爆発音と銃声が聞こえた。

 

事件発生

 

八幡Side

 

ヘリの窓から一部見慣れた街並みを見ながら銃の最終確認をしていた。

 

八幡「装備良し!作動良し!異常なし!」

 

こうやってしないと不安で仕方がない。

 

なにせ銃に命を預けているようなもので、銃がジャム(弾詰まり)でも起こされたら相手に蜂の巣にされてしまう。

 

それだけは勘弁願いたいところである。

 

何回しても誤作動は起きる時がある。

 

不思議なもので銃は生き物のように感情を持っている。(八幡も個人的な見解)

 

雑に扱えば簡単に壊れるのは当たり前だが、信用してなければ素直に作動してくれない。

 

そして日によってごく僅かながら調子も違う。

 

撃った感触が良くなったり、逆に悪くなる。

 

これは銃を扱う人間にしか分からないことである。

 

いくら完璧な整備をしても誤作動を起こすときは起こしてしまう。

 

しかし、そんなことで文句を言うようでは真の戦士とは言えない。

(八幡はこのままだとまる一週間語ってしまうのでカット)

 

襲撃現場が近付くにつれて、緊張してしまう。

 

援護はあまり期待できない。

 

マスゴミ、おっと、マスコミ?だったかが、変態的な取材力でいろんなものを勝手に漏洩してくるのでこの事件をあまり大事にしたくないためか、

今回は突入が八幡一人となる。

 

各出口は機動隊とSATが抑えてくれているので、逃亡されるようなことはない。

 

八幡「さて、一狩りしますか。」

 

ヘリが現場近くの駐車場で着陸し、ドアを開いて降りて現場まで走った。

???「ふはっは、この作戦は完璧だ。

    大学にいた奴らを見返してやる。」

 

歪んだ人間との勝負はこの時から始まった。

 

ー次回予告ー

 

作者「誠に申しわけございませんでした!

   次回には必ず登場します。」

 

八幡「マジで誰なんだ。」

 

作者「しばし、お待ちを。」

 

八幡「分かったが、未だ出番がないメンバーを出しあげて。

   今、えらいことになっているから。」

 

作者「申し訳ない、私の頭はポンコツだからそう簡単にはできないんだ。」

 

タチャンカ「よくそれでssを書こうと思ったな。」

 

作者「なぜか、無性に書きたくなったからな。」

 

八幡「まあ、次回は必ず登場するようです。」

 

作者「こんな駄作ですが、お楽しみに。そしてここまで読んでくれてありがとうございます。」

 




女性sideが書きにくい。

口調も男性みたいになってしまっている気がする・・・。

すみません。

次回になってしまいました。

次回で入隊者が判明するのでお待ちください。




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捨て想いは思わぬ方向で実る 続

またも長くなってしまった。

そしてやっと新入隊者が明らかに!

超不定期的で駄文で申し訳ありません。

毎回毎回とんでも駄文ですみません。


沙希Side

 

爆発音と銃声を聞いてすぐ近くの店に駆け込んで隠れたことにした。

 

悲鳴、助けを求める声と呻き声でさっきまでの平和が崩されて混沌状態に陥った。

 

私は何が起きたかがまだ受け止め切れていなかったのか、呆然として目の前の惨事を傍観してしまっていた。

 

八幡Side

 

『Who Dares Wins』SAS連隊のモットーと言ったら変だが、八幡にとっては任務の前の気合いを入れるための言葉だった。

 

いかなる状況でも挑めば勝てる、八幡は最初は信じなかったが『挑めば勝利は掴めるが、挑まなかったら後悔が残るだけだ』と理解した。

 

その言葉の通りにいろんな任務を挑み、勝ってきた。

 

今はHK417アサルトライフルを構えながら店が並ぶ通りを中腰状態で音を殺しながら歩き進み、ちょこちょこ見えている敵がいたら即座にヘッドショットをかましながら、排除していった。

 

バスンッ

 

乾いた銃声が小さく響き、敵の顔面を半分ぐらい吹っ飛ばしてグラスには血肉とおそらく脳みその一部が散った。

 

八幡はそんな骸を冷めた目で見ながら、また骸を作って進み、まるで機械のように進んで行った。

 

事前情報によれば17人はいるらしいが、正確な数までは把握できなかったらしいが取り敢えず6人は排除した。

 

ライフルからピストルと6インチナイフに持ち替えて、階段を上ってボーッしていた敵の口を塞いで首にナイフを刺して静かに絶命させて

近くにいた別の敵の頭を飛ばした。

 

八幡(やけに静かすぎる。そろそろ、騒ぐ頃のはずだが何があった。)

 

そう思ってすぐにライフルに持ち替えた。

 

八幡は殺した敵の屍を隠してなかったが、なぜかバレていないようで不思議だったが。

 

通り道にある防犯カメラを壊しているため、相手には俺の正確な位置が分からないはずだった。

 

そして嫌な予感は当たってしまった。

 

すでに囲まれており、相手は多分総勢18人らしく、LMGとかRPGとかをお持ちになっているようで最悪で取り敢えず頑丈そうな壁に身を隠して

時々応戦していた。

 

八幡(早速詰みゲーじゃねぇーか。あれ?RPGいなかったか?!)

 

またしても馬鹿がいてしまったということを恨み、隠れていた壁から急いで離れると先ほどまでいた場所がRPG弾で吹き飛ばされたいた。

 

なんとかして逃れたが、やはり劣勢であることには違いはなかったが・・・。

 

八幡(Who Dares Wins!!!)

 

心の中で叫びながら廊下らしきところ駆け抜けながら数人分の頭を吹き飛ばし、

また数人分を手榴弾で血と内臓のミックスジュースを作った。

 

取り敢えず何も考えずに走って少しだけ休めるところで立ち止まった。

 

八幡(意外に無傷で済んだな)

 

関心しながら脚にマジックテープでしっかり固定したクレイモアを2個仕掛けて、その場を去った。

 

ドーーーーンッ

 

すぐに後ろで爆発が起き、もがき苦しむ声が一瞬聞こえた。

 

八幡(やはり7.62mm弾は反動が重い)

 

敵がすぐ近くまで接近し、撃っても反動のせいで当たらない上に弾丸数は多く持てないといった弱点を持ってしまっていた。

 

だが、5.56mmではただ貫通して衝撃にとって人を止めることはできないのもまた事実である。

 

9mm弾も同じような話だが、これはまた別の機会に。

 

八幡「ハァ、ハァ、ハァ」

 

若干の息切れを起こしていた。

 

疲れではなく、さっき銃弾の雨を駆け抜けて緊張が抜けた息切れだった。

 

ライフルを構え直して弾倉を装填して初弾を込め、廊下に出て走り出して単発からフルバーストに切り替えて待ち伏せしていただろう数人の敵に

さっきの仕返しのように銃弾を浴びせて、そのままの勢いでスタングレネードを近くにあった階段に放り投げて突き当たりを右に曲がった。

 

八幡(全く、俺のステルススキルが発揮されていないということは知り合いか何かがいるな。)

 

八幡が思っていたことは当たっていたが、それを知る由もなかった。

 

葉山Side

 

焦り、焦り、焦り、焦り、焦り、焦り、怒り、怒り、怒り、怒り、怒り、怒り、怒り、怒り、怒り、怒り、怒りという二言しかなかった。

 

葉山(なんで!!!。あり得ない!!!!!

   そして俺の完璧な包囲網を軽々と突破した?!ありうるはずがない!!! 

   俺より劣っている雑種が!!!!早く俺の完璧な罠で死ねぇ!!!!!)

 

葉山は相手が八幡とは気づいていない。(八幡の目は時に腐っていない時がある。)

 

モニターが載っているテーブルを叩き、正気をなくして完全に発狂して近くにいる部下に八つ当たりしていた。

 

哀れな部下である・・・。

 

理不尽にも物を投げられ、罵倒を浴びせられて殴られている。

 

部下(知ったことか!!!!オメェが無能なだけだろうが!!!)

 

正論を心の中で叫びつつ、黙って報復の計画を密かに立てていた。

 

葉山はと誰も見ていられないほど無様な姿に変わり果てて、きっと三浦が見たら即座に逃げられるほどである。

(三浦はすでに葉山を捨てていたが、葉山は知らない・・・。)

 

八幡Side

 

中盤で八幡の固有スキル『ステルス』が発揮できていなかったが、やっと発動するようになったお陰で銃撃を受けなくなって

とうとう存在すら忘れられてしまうほどになり、八幡は逆に少し不安になった。

 

八幡(ステルスが発揮するのはいいけど、これだと小学校か中学校の時のトラウマを思い出してしまう・・・。)

 

<八幡は30のダメージを受けた>

 

通りを慎重に進んでいると『和泉屋』という包丁屋から敵の気配がしたからか、ピストルに持ち替えて店に入って行くと

怯えているお客がおり、なんとかしたい気持ちがあるが自分の職務上の性質でできずにいるがさっさとテロリストを排除して安心感を与えることしかできないことを悟って特殊部隊員として仕事をしようと決心した。

 

その刹那

 

左横から人の気配がして振り向くとM3ベネリショットガンをこっちに向けて構えていたので咄嗟に撃ったが、先に球を食らって包丁が大量にある棚に叩き付けられた。

 

<八幡は60のダメージを受けた>

 

<八幡のヘルスの残り10!瀕死状態!>

 

視界がぼやけてまともに見えずに出血の確認すると血は出ていないが、肋骨は一部折れているかヒビがあることは確かであり、

かなり痛い。

 

八幡(ルークのトラウマプレート入れで助かった!!)

 

ヘルメットの抗弾シールドが使い物にならないほど破損しており、口から血を吐いていた。

 

八幡(クッソ痛テェ!!!!負けてられるかぁーーーーーーーー!!!!!)

 

心の中で喝を入れてフラフラながら起き上がって、ピストルを持ち直したが、後ろから何者かに羽交締めにされて解こうと後ろを強く殴ったり

蹴ったりして必死だった。

 

床に落ちた6インチナイフを拾おうとしたが届かずに他の道具の拾って戦おうと奮戦していたが相手も戦うプロであるからそうも簡単にいかない。

 

だが、誰かが6インチナイフを渡してきた。

 

八幡(一体?・・・か、かわ、川越、じゃなくて川崎?!)

 

なぜか6インチナイフを手にしっかりと握り込ませていた。

 

渡された6インチナイフを持って、後ろの奴を適当に何度も刺して一瞬弱ったところで腕を解いて蹴飛ばしてピストルで頭を飛ばして止めを刺した。

 

八幡(ふぅーー。イっ)

 

負傷していたことを忘れていた。

 

タクティカルベストの付属ポケットに入っている鎮痛剤を取り出して飲んで、気休めでもなんとか痛みを抑えたかった。

 

先ほど助けてくれた人が何故か自分を着てびっくりしていた。

 

沙希「は、八幡??」

 

八幡(なぜ、俺とわかった?!)

 

目出し帽が役割を果たしていないことに初めて気が付いて、急いで顔を隠して店を出てライフルに持ち直してから走って消えた。

 

沙希は止めようとしたが、混乱してできなかった。

 

当たり前であろう、死んだはずの男であり、永遠の初恋の人のはずだったからである。

 

八幡は痛みを抑えながら走って残りのテロリストを排除した。

 

これはわずか1時間以内の出来事だった。

 

八幡はすぐにトーマスに自分の正体がバレたとともに『川崎沙希』を推薦した。

 

川崎Side

 

『なんで』という一言だけが頭いっぱいだった。

 

事件が終わった後いろいろあったが、そんなことはどうでもよかった。

 

沙希(なんで彼が生きているの?なんで黙って消えたの?なんで?・・・)

 

幻覚ということを一切疑わなかった。

 

確信を持って八幡だと断定した。

 

沙希は八幡の目が腐ってなくても見た目が変わっても百発百中で当てられるほどよく高校の時に八幡を見ていたし、

ずっと密かに恋い焦がれていた。

 

家に帰えるのが遅かったのか、晩御飯も食べずにすぐに部屋に入っていった。

 

事件のことの大きさで予想外にすぐに入ってしまうが、

 

沙希(彼には私の想いを伝えられる)

 

と思って夢の世界に旅立った。

 

翌朝はとても目覚めが良く、上機嫌であった。

 

しかし、この後すぐに彼女の人生が大きく変わると同時にそれが彼女の・・・が叶うこととなると思わなかっただろう。

いつも通りに病院に通勤して、いつも通りの日常に明け暮れるはずだった。

 

看護師Aさん「川崎さん、院長がお呼びしております。」

 

沙希「は、はい」

 

すぐに院長室に連れられ、案内した看護師がどこかに歩いて行った。

 

厳しそうな扉をノックすると、イメージの割に優しそうな声が聞こえた。

 

院長「入ってくれ」

 

そう促されて扉を開けて入り、すぐに座るように言われて座った。

 

院長はいつもより深刻な顔をしていたが、それが沙希を不安にさせていた。

 

院長「早速本題に入らせてもらう。 

   川崎沙希医師、君は軍に興味はないか。」

 

唐突な質問に答えられるはずもなく、言葉を理解しようよ精一杯だった。

 

だが、院長はそんなことをお構いなしに続けた。

 

院長「君は木更津のアウトレットで見てはいけないものを見た。 

   違わないか?」

 

沙希「えっ?」

 

ますます何を言われているのかが分からなくなっていた沙希だった。

 

院長「君は『比企谷八幡』という亡霊を見たのだろう。

   数年前にハイジャック事件で亡くなったはずの男を見てしまったのだな。」

 

沙希「ええ・・・」

 

肯定とも否定とも読み取れる反応だったが、院長は肯定として判断した。

 

院長「そうか、君は触れてはいけないものを触ったのだな。

   君には情報の拡散の予防としてイギリスに呼ばれている。

   君の神経の理論と手術の技術を欲しいと行ってきたが、

   それはあくまでも建前だと思っている。

   だが、君には拒否権は存在していないが、一応本人の意思を聞いておこう、

   君は軍に入隊する気はあるか?」

 

次々と言われて全ての言葉を耳に留めるのが限界だった。

 

しかし、彼女の答えには迷いはなかった。

 

なぜなら、『比企谷八幡』に会えるかもしれないという可能性に賭けた。

   

沙希「はい、入隊をさせてください。」

 

そう言って座ったまま頭を下げた。

 

院長「そうか・・・」

 

院長は執務机に付いている電話を取って二言三言話してすぐに切れた。

 

まもなくして厳つそう白人のおっさんが入ってきた。

 

???「私はトーマスだ。よろしく。」

 

本人の放つ雰囲気と名前が全く一致しないと思いながら立って会釈をした。

 

再び座るように促されて、話が始まった。

 

トーマス「君は入隊すると今まで『川崎沙希』と名乗れないぞ。そして家族にすら会えないぞ、それでも良いのか?」

 

沙希にとってかなり判断をしかねる要素となった。

 

トーマスは八幡から事前情報で想定していた。

 

トーマス「君の家族の安全は我々が約束しましょう。不自由な思いをさせないように保証する。

     定期的に家族の様子を報告することもできる。」

 

そう言われてもまだ迷っていた。比企谷八幡に会う可能性を賭けたものの高い確率で会うとは限らないからだった。

 

その思いはかなり顔に表れていた。

 

トーマスは心の中で苦笑いしていた。

 

トーマス(なんとなく想像していたとはいえ、こいつは本当に此奴のことが好きなんだな。 

     特殊部隊員としてはあまり良いことではないかもしれないが、それはそれで良いかもな。

     なにせ、神経治療の権威だから興味深く、ぜひとも医療チームの一員として迎えたいところだ。)

 

トーマスは沙希が決心するための決定打を出した。

 

トーマス「君が会いたい人には会えるように手筈を整えておこう。」

 

沙希は二つ返事で返し、彼女は表の世界から消えた。

 




なんとなく予想もできていると思いますが、
『川崎沙希』となりました。

そしてヒロインの予定です。(恐らく)


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再会

戦闘シーンが少なめ。

スランプを起こしていたので、投稿が遅れました。

表現が下手ですが、お楽しみにしていただけると幸いです。

では、どうぞ。


川崎Side

 

車に乗せられて、すぐにどこかの基地に着いたと思ったら行き先の分からないまま大型の輸送機に乗せられていた。

 

八幡に会えるという喜びと不安が入り混じって落ち着いていられなかった。

 

隣にいるトーマスさんは病院を出てから一言も話していなかったが、なぜか突然口を開いた。

 

トーマス「君をスカウトした理由を話しておくと『比企谷八幡』に関する情報の機密保持だが、

     それだけではない。病院で話したとおり君は神経に精通していることも関係しているのだが、

     君は超音波による神経作用に関する論文の内容が興味深く、

     論文の内容から我々に役立ちそうだと思ったから引き抜いただけだ。」

 

沙希は書いた論文を思い出していた。

 

沙希(書いたのは確か『超音波による神経への麻酔作用の応用性と破壊作用の危険性』だったけど、あれはまだ使えるものかどうかも分からない。

   軽く検証して終わったのに)

 

複雑そうな顔をしているとトーマスは待ってましたと言わんばかりに口を開いた。

 

トーマス「検証するための資金は我々が用意する。」

 

沙希は音速を越すような勢いでトーマスの方を向いて見ていた。

 

トーマス「期間はどれぐらいあればいいのかな?」

 

沙希「数週間もあればできると思います。」

 

自信を持って答えた沙希だった。

 

トーマス「ほう、なかなか頼もしいな。にしても早いな。」

 

沙希「ええ、麻酔作用の最終検証と破壊作用の検証以外は終わっています。」

 

トーマス「なるほど、必要な機材は言ってくれ。できる範囲で用意するし、破壊作用の検証もし放題である。しかし、

     その前に君に訓練を一年ほど受けてもらうが、覚悟はできているかね。」

 

目は沙希をこのまま殺すような殺気で溢れ、嘘などつかせないという力を持っていた。

 

沙希は臆すことなく答え、トーマスは納得して沈黙が訪れた。

同時刻 某空軍基地

 

元『比企谷八幡』は待つはずだったが、急遽テロが発生したことによって出動する羽目になっているため、

準備でバタバタしている。

 

HK417とUSP45の作動確認を何回もし、各装備品と戦闘服の確認を終えるとライオットヘルメットを被って装備を持って軍の小型ジェット機に乗って

現場の空港へと飛び立った。

 

状況を簡単に説明するとテロリスト8名によるハイジャックが発生し、およそ200名が人質となり、

700万ドルと安全な帰り道を要求してきた。

 

要求が満たされない場合は1時間に人質1人を殺すと突きつけてきた。

 

発生したのほんの5分前で準備して移動したとしても最低20分は掛かるので、作戦時間は30分しかないが多分なんとか終わるはずである。

 

事件が単純なテロであればの話だが・・・。

 

どうもそういう訳にはいかないらしい。

 

テロリストが各自爆弾を抱えており、生命反応型のため殺してしまうと爆発する仕組みになっている。

 

八幡(早速詰みゲーじゃねぇか)

 

頭を抱えたくなるような状況だった。

 

ECMを使うことも出来ないし、ガスはもってのほかである。

 

残っている手段は麻酔弾を撃って眠らせることしかない出来ないが、さすがに世界一と自負していいほど存在感がなくても前回の時ように

バレる可能性も否定できないためか、踏み込むことを躊躇っていた。

 

その時、同じ機内にいたトーマスの部下と思われる人がよく分からないものを渡してきた。

 

部下「これは光学迷彩を使用した戦闘服だ。靴底からヘルメットまで隠しして透明人間になれるような夢の代物だ。」

 

八幡は耳を疑った。

 

八幡(今、光学迷彩と言わなかったか。)

 

部下「まだ試作品だが、効果は1時間ほどある。ECM対策もなされている。君はこれで最強にして不可視の人間となれる。

   ただし、常に日陰にいないといけない。さすがに影までは消せなかった。

   あと頭部はフードのため、下を向いて歩くことになるから視界は悪くなるぞ。」

 

八幡の頭は言われたことを受け止めきれずにフリーズしていた。

 

部下「その顔からして信じられないと思っているな。言っておくが光学迷彩自体はすでに出来ている技術だったが、どう実用化するかが問題だった。

   しかし、君という人間が入ったおかげで研究と開発が許可されて出来たのだ。

   まさに君にピッタリの代物だ。今日使ってくれ、今日のデータを基に改良していくから。」

 

八幡はやっと現実に戻って話を飲み込むことができた。

 

八幡「つまり、俺は実験台ということか?」

 

部下は首を振った。

 

部下「違う違う、そうではない。君のために作られているが、初めて使っているから完成品ではないからデータを集めて改良する必要があるだけだ。」

 

八幡「いや、完璧にモルモットじゃないか・・・」

 

納得はしていないが、八幡には一つ確認しておきたいことがあった。

 

八幡「作ってくれたのは良いが、誤作動とか起こさないよな。」

 

部下「いえ、何回も耐久テストと作動テストをしているから大丈夫だ。それはトーマスさんが保証する。」

 

どこから湧いてくるか分からない自信を持って答えた部下だった。

 

八幡「・・・分かったよ。着てみるよ。一応礼を言っておく。」

 

渋々の様子である。

 

部下「いえいえ、光学迷彩を一歩先に進めることができるチャンスですから。」

 

八幡「そ、そうか・・・。」

 

キラキラとした目を向けながら、『期待』という名の重圧を背負わされた八幡であった。

 

そんなことをしているうちに現場に着いた八幡は光学迷彩を使ってハイジャックされた747に近づいていた。

 

運のいいことにタラップ車が残されているおかげで無事に機内に潜入することができた。

 

ホルスターから麻酔銃に改造されたサプレッサー付きのM1911A1を取り出して構えた。

 

八幡(メ◯ルギアかよ!)

 

心の中でツッコミながら手当たり次第テロリストを眠らせた。

 

眠らせてから隠すのに時間がかかったが、順調に任務は進んでいた。

 

機内一階部は完全駆除が終わり、二階部とコクピットだけだった。

 

階段を慎重に登り、入り口の近くにいた奴を眠らせて音を立てないように寝かせてコクピットに向かって進んで右翼側の奴を倒してから直ぐに

左翼側の奴を倒して、そのまま歩いき進めた。

 

コクピットのドアの前まで来て深呼吸をしてロックが掛かっていないことを確認してからドアを蹴り、

残り2人を眠らせて機内を制圧した。

 

突入してわずか15分以内に終わった。

 

八幡(にしても光学迷彩は最高だな。考えてくれた奴ありがとな)

 

心の中で開発班に感謝をして空港警察と入れ替わるように去って、帰っていった。

 

沙希Side

 

八幡に会うのが待ち遠しいのと若干怖いというのが心の中で混じっていた。

 

アウトレットで見た八幡は完全に別物で、人を守って殺す機械と表現して良いほど目付きが変わり、動きが洗練されていた。

 

水を渡されて一口は飲んだが、喉はすぐに乾いてしまう。

 

沙希(どうしよう、知っている八幡じゃなかったらどうしよう・・・)

 

不安の方が大きかった。

 

それは当然だった。

 

なにせ、働くことを嫌がって専業主夫を目指していて、好き好んで一人でいようとし、人の好意を素直に受け取れずに人を疑って生きているのに

何故か不器用な優しさを持っている姿を見ている沙希は八幡が全く違う人に変わっていて、忘れられている可能性が大きいということが

沙希を不安にしていた。

 

だが、その不安はすぐに打ち壊された。

 

八幡「よう、川・・・川越、久しぶりだな。」

 

沙希「川崎だけど、ぶつよ。」

 

八幡を見て沙希は確信していた。

 

沙希(少いい意味で変わっていたかもしないけど、あの不器用な八幡の優しさは一個も変わっていない。)

 

腐った目はなくなり、

元から高スペックな八幡の顔は活気に満ちていて、高校の時の八幡の面影はなくっていたが一つだけど変わっていないものがあった。

 

アホ毛だった。

 

八幡Side

 

相変わらずの美人である川崎であった。

 

職業が医師と聞いて驚いていたが、本人を見ると全く違和感がない。

 

沙希「専業主夫は諦めた?」

 

そう聞かれて懐かしい高校の時を思い出して、溜息を軽くつきながら答えた。

 

八幡「拒否権なんてないからな。それに俺は求めていた本物を見つけた気がする。」

 

沙希「そう・・・」

 

沙希は何か眩しいものを見ながら高校の頃と変わらず八幡を睨んでいた。

 

八幡(睨むのは変わっていないか・・・。)

 

トーマス(あの子は不器用な奴か!!)

 

沙希(良かった。高校の時の苦労がやっと報われたね。そしてやっと会えた。砕けても良いから思いを伝えられる!)

 

安心している二人、素早くツッコム一人だった。

 

トーマス「再会の喜びを分かち合っているところで悪いが移動しないと邪魔になっているぞ。」

 

八幡「と、トーマスさん!」

 

素早く敬礼しながら邪魔にならないように通路の端に寄って、沙希も端に移動した。

 

トーマス「後で時間は設けるから、さっさと行くぞ」

 

八幡「Yes,Sir!」

 

急ぐように軍用小型機に乗せられて、レインボー部隊常時駐留基地に向かった。

 

八幡「家族のことは良いのか?」

 

八幡は家族を第一に考えていた沙希がなんで応じたのかが知りたかった。拒否権がほとんど存在していないし、八幡が推薦したのが悪いとはいれど。

 

沙希「自分でも分からない。けど、後悔はしていないよ。」

 

沙希(流石に八幡に会いたいからとは言えない///)

 

心の中で思っていることを表面に出さないようにして嘘をついていないというしっかりとした目で八幡を見つめた。

 

八幡「そうか・・・」

 

八幡(別の訳がありそうだが、詮索しないようにしておくか)

 

地味に気がついているが、知らんふりをして納得した。

 

トーマス「ステルス、沙希は訓練を受けるがSAS連隊は男性しかいないため、FBIの方で実施する。」

 

八幡「何故、私に言うのですか?」

 

八幡(あの少し嫌な笑顔はロクなことを考えていないな)

 

トーマス「当然だろう。君の彼女なんだろ。」ニヤニヤ

 

八幡「ちょっ!」

 

沙希「なっ///」

 

八幡と沙希はフリーズしたが、先に回復したのは八幡だった。

 

八幡「そ、そんなわけはないですよ。こんな綺麗な人であるはずがないでしょうが。」

 

トーマス「だが、彼女は満更でもないぜ。」

 

沙希「///」

 

八幡(ば、ばかな!)

 

トーマス(さて、どうなるやら。)

 

トーマス「分かっていると思うが、恋して命を落とすようなバカはすんなよ」

 

八幡「そ、そんなことはしません!!!」

 

夕日は3人を乗せた飛行機を見届けながら沈んでいった。

ー次回予告ー

 

タチャンカ「やっと、あのかわい子ちゃんがくるんだぞ〜」

 

八幡「そんなことを言って大丈夫なのですか?」

 

タチャンカ「大丈夫だ。今日はフィンカは出かけていないはずだぜ。」

 

八幡「・・・」

 

フィンカ「・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ

 

タチャンカ「ゑ!」

 

フィンカ「ちょっと『オハナシ』しましょうか」ハイライトオフ

 

タチャンカ「ま、待て、話せば分かるんだ。だから離してくれ」汗

 

フィンカ「なら、あっちで話しましょ」ハイライトオフ

 

タチャンカ「ぎ、ギヤーーーーーーーーー」

 

八幡「・・・」汗

 

作者「えーと、次回は川崎沙希が訓練している間の八幡の活躍する話です!」

 

八幡「誰得?」

 

その後、タチャンカを見たものはいたり、いなかったりする。

 




やっと川崎沙希が八幡に再会しました。

申し訳ありません。投稿は遅くなりそうです。(元から超不定期的)

グダグダな駄文を読んでいただきありがとうございます。

まだ終わりませんが、完結を目指して頑張ります。


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番外編『日常編』その3続

前回の続きです。

長らくお待たせしました。

なんか、
いろいろとしていたらお気に入りが60件になりUAが6500を超えていたことに気が付いたのが最近である。

お読みになっている読者の皆さん、ありがとうございます。


地獄の審査会

 

アッシュのサラダの後に残りの12名のサラダを試食を終えた八幡は倒れそうになりながら

椅子に座った。

 

カプカンとタチャンカが寄ってきた。

 

タチャンカ「おい、大丈夫か。」

 

カプカン「無理をするんじゃない。」

 

心配されたが八幡は何ともないふりをした。

 

八幡「大丈夫です。アッシュを除く全員は普通に食べられる。

   ヴァルキリーが一番うまかった。」

 

そう言うとカプカンは怯えきっていた男性陣に走って、八幡が言ったことをそのまま伝えたようだった。

 

試食していなかった残りの男性陣は死を覚悟済みでまずアッシュのサラダを食べてからにしていた。

 

アッシュのサラダ脱落者はルークとヴィジルだった。

 

二人ともマエストロと同じように倒れた。

 

残った男性陣は辛うじて耐えながらヴァルキリーのサラダで回復し、第一品を乗り越えた。

 

全員が試食を終えると投票用紙が渡された。

 

テルミット「さて、誰が1番おいしかったか書いて下さい。」

 

男性陣全員は迷いなく書いた。

 

八幡(ヴァルキリーで決定だな。)

 

テルミット「さてと、結果の集計が出ました。」

 

ヴァルキリー20票

 

IQ1票

 

全員は0票だが、アッシュを除いて『普通』に美味しかったようだ。

 

テルミット「ヴァルキリーの圧勝です!おめでとうございます!

      一言コメントをお願いします。」

 

ヴァルキリー「え〜っと、結果に驚いています。

       でも、子供の頃に『お嫁』が夢だった時もあって必死に料理をやっていたのが功を奏したのだと思います。」

 

男性陣(なんでこっちの世界に踏み込んだ!!こんな超優良物件が!!!)

 

と男性陣の全員がすかさず心の中でツッコミを入れた。

 

ヴァルキリーは入れ墨を除けば顔の整っている方なので簡単に結婚できていたと想像した奴もいたり、いなかったりする。

 

IQについては言わずとも誰が投票をした分かりきっているので、誰も話題に出さなかった。

 

テルミット「さあて、次は各自が得意な料理を作ってもらいます。制限時間は2時間です」

 

まだ続くであろう審査会に死への恐怖心を抱えながら待つ哀れな男性陣だった。

 

楽しみしている奴は、もう流石にいなかった。

 

女性陣はなぜか楽しんでいたことは男性陣に知られることはなかった。

 

2時間が経ち、料理が次々と並べられていった。

 

アッシュ、アリバイ、イング、エラ、ヴァルキリー、カベイラ、ゾフィア、トゥイッチ、トッケビ、フィンカ、フロスト、ミラの順番で並べられ、

順番通りに料理名を書くと、

ローストチキン、ペペロンチーノ、豚まん、ミートパイ、キッビ(肉団子揚げ)、ザワークラウトスープ、ポトフ、キムチチゲ、

ウハー(魚のスープ)、モンティクリスト(フレンチトーストをサンドにした物)、スパニッシュオムレツである。

 

短時間で終わる料理は終わり時間に合わせて作られている。

 

見た目はさすが得意料理とあってどれもとても美味しそうであり、期待できそうであった。

 

男性陣(これは何とかいけそうではないか)

 

だが、サラダ部門で二人をあの世に送ってしまったアッシュという鬼門が待ち構えていた。

 

みんなは先に『不味い』と思われる品から食べるということに決定し、早速食べていた。

 

しかし、倒れないどころかお代わりする事態が起きた。

 

八幡(なんで一番簡単なサラダができなくて、これが美味いんだ!!)

 

バンディット「ば、ばかな?!」

 

パルス「お前の料理を始めて食べてたけど、火を使えば大丈夫そうだな。」

 

アッシュ「そう見たいね」

 

ライオン「サラダについては科学的解析が必要だな」小声

 

スモーク「同意だ」小声

 

アッシュ「そこの二人!聞こえているわよ!」

 

なんだかんで無事にいけたが、別の恐怖が湧いた。

 

男性陣(じゃあ、誰が一番ヤバイのだよ!?)ガタガタ

 

ヴァルキリーは相変わらず美味しかったが、鬼門はいとも簡単に開かれてしまった。

 

フィンカだった。

 

タチャンカ「ウッアッ、グハッ」バタリ

 

血を吐きながら倒れたタチャンカが犠牲となった。

 

カプカン「ステルス、すまん。偵察に行ってくれ!」

 

八幡「師匠!そ、それは勘弁してください!!」

 

フューズ「す、ステルス。君が頼りなんだ。そこを何とかできないか。」

 

ライオン「俺も一緒に行くから。」

 

八幡「分かったから離れてくれ。」

 

八幡は押しきられてライオンと一緒にフィンカのところへ向かった。

 

ライオン「フィンカ、お前を信じるぜ。」

 

そう言って一口を食べると無言で立ったまま気絶した。

 

バック「おい!大丈夫か!」

 

ライオンを揺さぶっても反応がなく、されるがままだった。

 

ブラックビアード「衛生!衛生!」

 

担架に乗せられて食堂から消えた。

 

八幡はこの悪夢を終わらせるためにさっさと一口を食べた。

 

八幡(こっ、これは?!)

 

形容しがたい味でかなりダメージを受け、口から血が出ていた。

 

リージョン「大丈夫か?」

 

足を引きずりながら椅子に座って魂が抜けて某ボクシングアニメのエンディングのようになっていた。

 

八幡「燃え尽きたぜ」

 

虚ろな目で言いながら何とか生きていた。

 

残りの男性陣は果敢に挑んだが、生き残ったのはリージョンと八幡の二人だけだった。

 

ほとんどのものは血が混じった泡を吹きながら果てていた。

 

安らぎを与える食堂が戦場と化していた。

 

残ってしまった二人最終戦を迎えていた。

 

二人は何とか耐えて、ヴァルキリーが完全優勝した。

 

だが、深い傷が残った。

 

リージョンは高い回復力のおかげで何ともないが、八幡は2日ほど寝込んだ。

 

後のメンバーは1週間ほど入院していた。

 

テルミットは一ヶ月の減給処分を受けたり、受けなかったりしていた。

 

そして誰も二度と料理審査会をしたいと言い出さなかった。

 

唯一の救いがあるとすればそれはヴァルキリーが何人にも告白されたのは、また別の話である。

 

 

ー次回予告ー

 

人員は不在のためリージョンと作者のみである。

 

リージョン「お、俺!?」

 

作者「すまいないが、そうなる。」

 

リージョン「マジかよ。えーっと。次回は本編になるか。また番外編になるかは分かりません!」

 

作者「すみません、最近忙して執筆できていないが頑張って書いていきます。」

 

リージョン「読んでくれている皆!いつも読んでくれてありがとうございます!

      そしてこれからもよろしくお願いします。次回もお楽しみに!」

 

作者「よろしくお願いします。」

 




どんな味かは一切想像したくないでね。

雑な終わり方ですみません。


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さあ、どこへ

長めです。

誰得な話になるはずが・・・。

(期待しないで下さい)

番外編にするかどうかで迷って、本編にしました。

これから台詞が多くなります。(作者の文章力の無さの都合により)

ストーリーの都合上、八幡が沙希に罵倒するシーンがあるので、無理な方はブラウズバックを推奨します。

それでも構わない方はそのままお読みください。

では、どうぞ。


川崎沙希が入隊するのが決まったまでは良かった。

 

だが・・・

 

タチャンカ「我がスペツナズに!」

 

バンディット「我がGSG-9に!」

 

アッシュ「FBIに!」

 

トゥイッチ「我らのGIGNに!」

 

八幡(どうしてこうなったぁーーーーーーーーーーーー!!!!!)

 

沙希の訓練受け入れ先について米露仏独の4国が大揉めしている。

 

英は女性の受け入れ枠がないため、不在である。

 

一旦はFBIに決定していたが、ロシアが『それは可笑しい!』と言って決定に対して不服を申して、

他の国も便乗したためか

トーマスさんは『議論』して決定するようにと言っていたが、

もはや大の大人が大人気なく発言しているだけの場となっていた。

 

この場を作った元凶であるトーマスは笑いながら止めようとせずに見ていた。

 

八幡はその場に出くわして傍観しつつ呆れていた。

 

イェーガー「彼女はFBIに決まっていた。 

  

      ロシアが何も言わなければいけた。

     

      妥当な選択肢と思われていた。

 

      文句なんてないはずだった。 

    

      だが、違った。」ドヤ顔(のはず)

 

八幡「何で決めゼリフを言った感出しているんですか?」

 

イェーガー「いやぁ、ピッタリだと思ってな。」

 

八幡「いやいや、止めに入ってください。」

 

イェーガー「無理だ。」

 

八幡「・・・」

 

キッパリ言われてしまって何も言えなかった八幡であった。

 

このままでは埒が明かないと思ったのか、トーマスさんがやっと動いた。

 

なにせ20分ぐらい過ぎていた。

 

トーマス「本人に決めてもらえば良いじゃないか」

 

米露仏独「「「「あッ!」」」」

 

八幡(いや、始めっから言えよ!というか気がつけよ!!!)

 

ツッコミを忘れず、仕事以外は意外にポンコツだったりする皆さんだったと思った八幡である。

 

バンディット「しかし、我らの部隊を知らないと意味がないのでないか。」

 

八幡(おっ、まとも考え出したか。)

 

感心していると、ポンコツはやはりポンコツだった。

 

トゥイッチ「そんなものは迫ればいいのよ」

 

八幡(意味ねぇよ!てか、絶対関わらせたくない!)

 

トゥイッチは百合のため、喰いつき尋常ではない。

 

そして手当たり次第、女性であればすぐに口説こうとすることは常態化しているので誰も止めようとしない。

 

だが、それよりも傍観者として徹していた八幡が見つかってしまった。

 

イェーガーは?って、もう帰ってしまっていたよ。

 

八幡(はー面倒臭い。見つかってしまった・・・)

 

米露仏独((((ステルスを使って説得すれば良いじゃないか!!))))

 

カン◯タが蜘蛛の糸に縋ったようにで八幡の元に駆け寄った。

 

タチャンカ「なあ、言わずとも分かるよな。なっ」

 

八幡(うわあ、やり方が・・・。)

 

アッシュ「酔った時に投げ飛ばすことはないように善処するから」

 

八幡(絶対保障ができないやつじゃねぇか!)

 

バンディット「頼む、この通りだから。本人の意思は尊重する。」90度の敬礼

 

八幡(一番まともで安心した。ここなら大丈夫そうだ。経歴と合わない真面目な方だ。)

 

トゥイッチは、まあ・・・初めっから除外されている。理由は言わなくても分かるな。

 

GIGNはドクかモンターニュだったらよしとしていたかもしれない。

川崎の受け入れ先の決定をするために一時駐留している空軍基地の隊舎に向かったが、

途中にあったグラウンドで沙希がサッチャーとともに走っている。

 

沙希は受け入れ先の最低選抜条件を満たすために体力作り、敬礼などを徹底的に教えられていた。

 

この空軍基地に来てからずっと鍛えられていた。

 

八幡(俺も来た時が懐かしいなあ)

 

来た時に何回も倒れた記憶が蘇ったりしていたが、走っている二人組の元に走った。

 

サッチャー「テメェはもうやめて良いんだぞぉ!!」

 

沙希「ハァハァハァハァハァハァ」

 

八幡(ああ、相変わらず厳しいな。)

 

サッチャー「おっ、ステルスじゃないか。一緒に走るか。」

 

ステルス「彼女にちょっと用件があるが、まだかかりますか。」

 

サッチャー「用件?ああ、あれか。まだあと10周する予定だが。待てるか。」

 

時間がかかるようだ。30分ぐらいか。

 

こればかりは中途半端に中止できない、これのおかげで今の八幡があると言って過言ではない。

 

八幡「では、久しぶりに走ります。」

 

サッチャーは無言で頷いて、走って沙希に『愛の鞭』という名がつく罵倒を続けていた。

 

沙希は信じられないという顔で八幡の方を見ていた。

 

それもそのはずである。八幡は嫌なことに突っ込もうとしない性格であったから。

 

およそ30分後・・・

 

サッチャーと八幡は軽いジョギングをしたかのように涼しい顔をしているがサッチャーは沙希と一緒に8キロ走っているが

 

八幡はその半分の4キロぐらい。

 

沙希は少ししんどそうにしていた

 

来て間もないのにハードなメニューをやらされているから当然であろう。

 

しかし八幡はこの数倍ハードなメニューを乗り越えていた。

 

沙希は論文を書くのに英語をやっていたからまだ楽だったようだ。(八幡はとても苦戦した)

 

サッチャー「で、用件は?俺らは欲しかったけど、女性は受け入れていないからなあ。残念だ。」

 

八幡「ああ、川崎。」

 

沙希「何?」

 

大分落ち着いたようだ。

 

八幡「受け入れ先のことで若干問題が発生しているのは知っているよな。」

 

頭を押さえたくなるのを押さていた。

 

沙希「知っている。私に決めてほしいと言われたの?」

 

八幡「ああ。割とすぐに決めないといけないらしい。」

 

申し訳なさそうな顔で言っていた。

 

沙希「私はまだ迷っているけど、GIGNかGSG-9のどっちかで迷っている。

   あんたはどう思うの?」

 

八幡「俺に聞くなよ・・・。」

 

サッチャー「レディの質問には答えてやれよ。」

 

いや、そういう問題ではない。と、八幡は心の中でツッコミを入れた。

 

八幡「はあー、これは俺の個人的な意見だから。当てにするなよ。 

   俺は川崎がGIGNの方が良いかもしれないと思っている。

   あいつらの標語『人命を守るために』は医師をやっていた川崎には合っている気がする。

   まあ、心配要素があるとすれば約1名の困り者がいるぐらいだな。」

 

沙希「あっ・・・そう」

 

誰かは分かったみたいだ。

 

少しの沈黙が訪れ、沙希は考えた。

 

沙希「ドクを呼んでもらえる?」

 

八幡「分かった。」

 

呼びに行こうと立ち上がろうとしたら止められた。

 

サッチャー「俺が呼びに行こう。ステルス、彼女を鍛えてやれよ。次は射撃訓練だから射撃場に行ってこい。教官はお前だ。」

 

八幡「イエス、サー!」

 

サッチャーは何も言わせぬためにさっさと行ってしまった。

 

八幡「悪い、この後の俺は川崎が知らん性格になるから容赦してくれ。」

 

沙希「う、うん?」

 

分からないようなので八幡は指導モードに入った。

 

八幡「新兵!射撃場まで走るぞ!俺に続け!駆け足だ!!」

 

沙希「ッ!!」

 

某ギャグアニメのバイクに乗った誰かさんのような変わりようで沙希は大声を突然出されたことよりビックリしていた。

 

沙希(誰よ??!!)

 

八幡「返事はぁ!!」

 

沙希「い、イエス、サー!」

 

八幡「声が小さいんだよ!!!」

 

鬼軍曹になっていた八幡(中尉)であったが、なかなか様になっていた。

 

昔みたいに暴力ではなく、罵倒でプレッシャーを与えていくスタイルだったのが幸いだった。

 

だが、八幡は本当はこんなことをしたくないが訓練のおかげ生き延びていることを身を以て分かっているためか、

相手が自分の気になっていた人だろうと睨まれていた相手だろうと加減するつもりは微塵もなかった。

 

怒号はグランドから響いていたが、誰も気にはしない。

 

5分ぐらいしてからやっと、射撃場に向かった。もちろん、駆け足で。

 

八幡「新兵!どうしたぁ!!遅いぞぉ!!!」

 

射撃場はちょっと遠く、しかも8キロを走った疲れは溜まっていた。

 

沙希「ハァ・・・ハァ・・・ハァ」

 

沙希は疲れて、ちょっとイライラしているが嫌ではなかった。

 

八幡「テメェの限界はそこまでか!!やめるなら今だぞ!!!」

 

容赦はなかったが言ってはいけない言葉は絶対に言っていない。

八幡は沙希のことを思って叱っていることは分かる。

 

沙希は何を言われようとやめる気もなく、八幡と一緒にいたいという願いが彼女を動かしていた。

 

沙希「ノー!サー!!」

 

八幡「なら走れぇ!あと、ちょっとだ!!」

 

普通に建物に入り、駆け足から早歩きになって地下室へ行った。

 

入ってすぐに受付みたいなところがあり、八幡は目的と使用する銃を指定して名前をボードに書いた。

 

八幡「俺に続け。俺の言うことは絶対に聞けよ、命に関わるからな。」

 

沙希「イエス、サー。」

 

沙希は言われた通りに八幡の後について歩いた。

 

ここの射撃場は拳銃からサブマシンガンまで対応し、最長100mある。

 

的は吊り下げ式で可動するが、最近は特殊なプロジェクターを使って敵をもっとリアルに再現している方式も導入している。

 

だが、今回は通常の紙の的を使っている。ただし、人が印刷されている。

 

八幡「つけろ」

 

耳栓と保護メガネを沙希に渡し、八幡は自分の分をつけてから近づいてきた係から銃を受け取った。

 

八幡「今回使うのは9mmのSIG SAUER P226だ。こいつは比較的扱いやすい。

   セーフティはないが、デコッキングレバーがある。

   デコッキングレバーは撃鉄(ハンマー)を安全に落とすためのもの。

   撃鉄を起こせばいつでも撃てる。

   と解説はここまでだ。

   実際に触れてやる方が良い。

   あと、任務中以外で使わないときは絶対に人に向けるな。

   なぜかは、後で説明する。」

 

八幡は拳銃を手に取って順番に分かりやすく説明しながら実演していた。

 

八幡「マガジン(弾倉)はドラマでも分かるが普通に入れてスライドを引く。

   これで引き金を引けば撃てる。スライドを引いてみろ、新兵」

 

ガチャッ キンッ

 

言われた通りにスライドを引くと、弾が出てきた。

 

八幡「弾が出てきただろ。」

 

そう言って、落ちた弾を拾った。

 

八幡「こいつが9mm弾だ。

   

   正確には9×19mmパラベラム弾だ。

   弾によって種類が違うが、

   軍隊では基本的にこいつが支給されるから気にする必要はない。

   詳しいことは訓練の受け入れ先でガッツリ教えられるから。

   ちなみにパラベラムはラテン語の諺でな、意味は『平和を望むなら戦いに備えよ』だ。」

   

言い終えると弾を台の上においた。

 

八幡「拳銃の場合は撃ち終わると、このようにホールディングという状態になり、弾切れになったことが大変分かりやすい。

   マガジンキャッチを押して弾倉を抜く。」

 

銃から弾倉を抜き、スライドを引くとスライドが元の位置に戻らずに引かれたまま止まっていた。

 

初弾は飛んで八幡の足元に落ちていた。

 

八幡「この状態で弾倉を入れてスライドを引いてリロードするのもいいが、

   ストッパーというのがあって、それがスライドを止める部品だからそれを押し下げるとスライド自動的に戻る。手間が省けのだ。」

 

八幡は言ったことを自分が手に持っている拳銃で実演していた。

 

八幡「弾倉が弾切れせずにリロードした時は弾倉を入れて、そのまま撃てばいい。

   さて、俺が最初に銃口は絶対に向けるなと言ったのはなぜだ?」

 

とても簡単なことだった。

 

沙希「弾が銃身に残っている可能性があるからです。」

 

八幡「その通りだ。こいつは自動拳銃で弾が亡くならない限りは常に装填している。

   人は時に忘れてしまうから、常に使い終わるとスライドを引いて戻し、

   安全なところで引き金を引いて弾が確実にないことを確認する。これを怠ってはならない。分かったな、新兵」

 

沙希「イエス、サー」

 

八幡「さて、実際に撃つとしよう。」

 

続く

 

ー次回予告ー

 

八幡「次回は川崎が初めて銃を撃って行きます。」

 

沙希「もっと他に言うことはないの?」

 

八幡「そうだな。あとは作者次第だが、

   ひょっとしたら川崎がフランスで訓練しているところまでいけるかもしれない。」

 

沙希「そうだいいけど。まあ、次回はお楽しみに。」

 




迷いに迷って川崎沙希はGIGNにしました。

なんとなく合っている気がしている。



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番外編『20話記念』

大変申し訳ございません。

次回予告通りにしようとしたところ、
この話で20話になることに気が付いたので記念にしました。

すみませんでした。

読者の皆様のコメントやお気に入り件数等を糧に頑張って執筆していたら
ついに20話まで辿り着きました。

今まで読んでくれた方々に感謝します。 

そしてこれからもよろしくお願いします。

今回はただ作者が勝手にやりたくなったものなので、無理と感じた方はブラウザバックを強く推奨します。

そして今回はちょっとだけ長いです。

では、どうぞ!


某所 とある居酒屋

 

作者「えーっと、20話記念です。乾杯!」

 

レインボーシックスの皆さん「「「「「「「「「「「乾杯!!!」」」」」」」」」」」」

 

ジョッキに入ったビールを一気に飲み、半分もなくなってしまった。

 

皆さんはガヤガヤと楽しく飲んで会話を始めていた。

 

作者「いやー、20話まできてしまったなぁ〜。

   最初はさっさと数話程度で終わらせる予定が、

   書くのが楽しくなって寝る時間すら惜しんで頑張り、やめられなくなってしまった。」

 

八幡「社畜ならぬss畜かよ。」

 

作者「だって、なんか中途半端に終わらせたら負けな気がしてきたから無理でも書いていたら

   八幡をHACHIMAN化させるのがやたらと楽しくなってしまった。

   なんか、原作の高校時代の暗黒時代を吹き飛ばせるようなssを作れたら最高だなと、

   八幡ファンとして思ってしまったのだ。」

 

言い終えると酒の肴を少し頂きつつ、口をビールで湿らした。

 

八幡「いや、八幡ファンなら専業主夫の夢を実現させろよ。」

 

不満のようだった。

 

作者「いや、八幡は高スペックだからもったいないよ。 

   そして軍人が一番合っている気がする。」(あくまでも作者の個人的な見解)

 

八幡「軍蓄は勘弁してくれ。」

 

そう言っているけど、能力が高いのであるのだが本人は自覚はないようだ。

 

テルミット「さて、皆さん。楽しんでいるところで悪いけど、

      ここで作者の知り合いから苦情の手紙を読みげます。

 

      『アルファデッドへ、 

    

       貴様は何てことをしてくれたんだ!!

    

       城廻めぐりをストーリーの都合上で傷つけたのは、どういう了見だ!!

    

       許さんぞ!!貴様を許さんぞ!!!

  

       見損なったぞ!!

  

       三回死んで地獄で詫びろ!!』

    

      だそうです。」

 

作者「いや死んだらお詫びも何もできないじゃないか。

   そしてこの人は相当な城廻派だな。」

 

ルーク「まあ、あの天使のような人だとこういうことが起きてもおかしくないな。」

 

そう言いながら、ハイボールをグビグビ飲んでいた。

 

これはssですのでそんなことを言われても困るだけです。

 

テルミット「次です。

      

       『アルファデッドへ、

    

        そのまま目覚めないでください。』

 

      い、以上です。」

 

作者「怖すぎだろ、この手紙!!絶対呪いかかっいるだろ。」

 

テルミット「えっと、ヒドイ呪いは確認されていないようですが作者は風邪を引くようです。」

 

※後日実際に風邪を引きました。

 

作者が『苦情の手紙』を聞かされている間、一部の女性たちは攻防戦を広げていた。

 

トゥイッチ「ねぇ、お嬢ちゃん。いい事しない?」ググググッ

 

とても怪しそうな台詞を言いながらフロストを押し倒そうとしていた。

 

フロスト「全力でお断ります!!」ググググググググググッ

 

フロストはトゥイッチの餌食にならないように抵抗していた。

 

ミラ「酔うのが早過ぎるでしょ・・・」

 

呆れて助けて止める様子はない。

 

モンターニュ「トゥイッチ!そこまでにしておk グハッ!!!」バタリッ

 

ヴァルキリー「大丈夫?」

 

モンターニュ「おおお、女神様がぁ・・・。zzzzzzz」(気絶)

 

ヴァルキリー「えっ、ちょっ、ちょっと。」

 

鳩尾を殴られて、ちょっとの間再起動不能になってしまった哀れな男とどうしたらいいかと対応に困った女性。

 

わずか、中ジョッキ一杯でこの状況が出来あがってしまったようだった。

 

そんな中で沙希は八幡の隣に座れるチャンスを密かに伺っていた。

 

沙希は梅酒をチビチビ飲みながらジーッと見つめていた。

 

その隣でフィンカに締め上げらていた方がいた。

 

そう、浮気しやすいタチャンカ大先生である。

 

隙があればすぐに話しかけようとするタチャンカ大先生はあの手この手で沙希に近づこうとしていた。

 

まあ、タチャンカ大先生は意外にイケメンだったりするが・・・。

 

フィンカ「どういうつもりかな?」ハイライトオフ

 

タチャンカ「は、話す機会が無いから、この際に話そうかなとっ」ダラダラ

 

フィンカ「その割には口説こうとしているように見えるのは気にせいかしら?」目の笑っていない笑顔

 

タチャンカ「き、気のせいだろ。」ダラダラ

 

フィンカ「そう・・・、覚悟はできているよね?」ハイライトオフ

 

この日タチャンカ大先生を見たものはあまりいなかった。

 

後日聞いたところ、ずっとフィンカに膝枕されていたようだ。

 

一方、作者が『苦情の手紙』を全て聞き終えていた頃だった。

 

作者「苦情・・・多過ぎダァーーーーーー!文才もない素人に求めるなよ!!」

 

八幡「今までなかったであろうクロスオーバーを書いてしまったのが原因だな。」

 

作者「そ、そんな〜。私はこういうのがあればいいなと思って軽い気持ちで書いたのに・・・」ガックリ

 

バンディット「まあまあ、そう落ち込むなって。今日は記念だろ。なら楽しく行こうぜ。」

 

バンディットはとてもいい人のようだ。経歴と違って・・・。

 

作者「そ、そうだな。」

 

グビグビと飲んでジョックをからにしてお代わりを頼もうとしたが、辛口の日本酒にした。

 

ドンッ

 

だが、なぜか一升瓶がテーブルに置かれた。お猪口と共に・・・。

 

作者「俺こんなに飲む気はないぞ。」

 

と独り言のつもりだったが。

 

キャッスル「すまん、俺も飲みたくなったから一升瓶をにしてもらった。一緒に飲まないか。」

 

どうやら、頼んだ後にスタッフに瓶を持ってきたもらったようだ。

 

なぜだか、安心感があるキャッスルさん。

 

作者「いいよ。」

 

快諾して会話しながら飲んでいたが、八幡の顔が若干暗かった。

 

作者「どうした?」

 

八幡「ま、マッ缶がない・・・」

 

あっ、良いこと思い付いた。

 

作者「ちょっと待ってな、なんとかしてくる。キャッスル一緒に行こう。」

 

キャッスル「分かった。」

 

キャッスルさんは俺の意図を理解したようで、瓶を一緒に持ってきていた。

 

そう言うと立ち上がって、離れようとしたが八幡が止めてきた。

 

八幡「待て、なんで一升瓶を持って行くんだ?」

 

キャッスル「いや、美味しいから取られたら嫌なだなと思ったから。」

 

すごい無理やりな嘘だが、仕方がないか。

 

八幡「・・・分かった。」

 

どうやらあっさり諦めたようだ。

 

さて、ここで作者はマッ缶を4本召喚させます。(おふざけ)

 

そして沙希に渡した。

 

作者「これを八幡に渡して一緒にいてやってくれ。」

 

沙希「えっ!」

 

突然渡されて、隣に座りたい思っていた男と吸われるチャンスを与えられたら当然驚くか。

 

作者「いや、八幡をずっと見つめていたからこっちが気まずい。だから、もじもじせずに隣に座っちゃえ。」

 

作者をひと睨みしてから八幡の元に行った。

 

さて、作者は適当なところでお二人を生温かい目で見ることにした。

 

※特に期待できるような展開は起きなかった。残念!

 

キャッスルと世間話をしつつ、酒を飲んでおつまみを齧っていた。

 

作者は程よく酔ってきたので、水をちょっと飲んでから好きなス◯ライトを頼んだ。

 

宴も中盤に差し掛かてきた。

 

今日も安全に終わりそうだなと思った。

 

ブリッツ「た、助けてくれ〜!」

 

前言撤回します。全く無事に終わりそうになかったぜ☆

 

パルス「誰かアッシュを止めろぉ!」

 

ブリッツ「く、来るな。来るなーーー!」ボキッ

 

ブリッツはCQCで張り倒されて気絶した。

 

イェーガー「ぶ、ブリッツ!!大丈夫か!!」

 

作者は命が危ないと思って近くに落ちていた段ボールを使って隠れることにした。

 

隠れながら移動して居酒屋を出ようと端の方を歩いていると、ラ◯段ボールが動いている。

 

作者(誰だ、こんなどさくさに紛れてイチャコラしているとは・・・。誰だろ?!)

 

野次馬根性で聞き耳を立てた。

 

八幡「ちょっ、近いって。」

 

沙希「仕方がないでしょ。」

 

あー、この二人組は放置するとしよう。

 

さあ、若者は元気やってくれ。年寄りはさっさと退散するぞ。

 

ピロンッ!!!

 

しまった!アッシュに見つかった。出口まであとちょっとだったのに。

 

段ボールを捨てて出口まで全力で走った。

 

だが、足の速いアッシュには叶わず、投げ飛ばされました。

 

15分ほど気絶しました。

 

その間、フィンカがアッシュを抑えて気絶させたようです。

 

ゴキブリ並みの生命力を持つ作者は起きた後は何事もなかったかのように飲み始めた。

 

作者「あー、とんだ災難だった。」

 

スレッジ「全くだ。」

 

フューズ「右に同じく」

 

カプカン「左に同じく」

 

ブラックビアード「上に同じく」

 

マエストロ「下に同じく」

 

サッチャー「右斜めに同じく」

 

スモーク「左下斜めに同じく」

 

バック「右斜め上3°に同じく」

 

気持ちはわかるけど、なんで変な方向を選んだ?!

 

そして全員はいつの間にか日本酒を飲んでいた。

 

バック「これ辛いな。」

 

フューズ「確かに。」

 

そら辛口ですから。

 

カプカン「俺はウォッカの方がいいな。」

 

ロシアまたテーストが違うから。って風味と書けばよかったものをなんで横文字にしたんだろう。

 

アッシュの暴走事件を愚痴りながら宴を再開した。

 

投げ飛ばされたせいで酔いが覚めてしまった。

 

この時ほぼ全員が八幡と沙希のことをすっかり忘れていました。

居酒屋ちょっと離れたとある商店街

 

八幡「あっぶねぇ。」

 

沙希「ちょっと、どういうこと。」

 

八幡「アッシュは酔うとすごいことになるんだ。みただろ。」

 

顔は必死だった。

 

沙希「あんた急に引っ張ったから分からなかったわよ。」

 

八幡「そうか、アッシュは酔うと人を投げ飛ばすんだよ。動かなくなるまで・・・」ガタガタ

 

八幡は一回やられているため、若干トラウマになっていた。

 

沙希「で、それはいいけど。///」

 

気まずそうに顔を背けながら繋がれた手を見せていた。

 

八幡「あっ!わ、悪い。」

 

八幡は急いで手を離したが、なぜか一舜悲しそうな顔になった沙希だった。

 

八幡はなぜそういう顔するかが、分からなかった。

 

そしてここで予想外の人がいた。

 

ライオン「ほー、ここで手を離してしまうか。」ニヤニヤ

 

八幡、沙希「「ッ!!」」

 

二人は同時に後ろを振り向くと超ニヤニヤして見ていたライオンがいた。

 

八幡「ら、ライオンさん、いつからいたんですか。」

 

ライオン「最初からだぞ。全く、人目がなかったら危なかしい二人だなぁ。」

 

八幡「ちょっ///

 

沙希「なっ///」

 

ライオンに弄られ、二人は顔を真っ赤にしていた。

 

ライオン「おっと、忘れるところだった。フィンカのおかげでアッシュが鎮圧されたから宴会が再開しているぞ。

     戻って来いとさ。」

 

八幡はホッとした顔だった。

 

ライオン「で、おじさんは邪魔なようなんで、先に帰るっ!」

 

そう言って一瞬で消えた。

 

八幡、沙希「「・・・」」

 

早く帰り過ぎたライオンに一言も言えずに呆然していたが、八幡が口を開いた。

 

八幡「川崎、帰るか。」

 

沙希「・・・」コクコク

 

ライオンに弄られて気まずくなった二人は無言で居酒屋に戻ろうとしていた。

 

だが、ライオンがそうはさせなかった。

 

ブーーッ

 

八幡は振動した携帯を見た。

 

  To:Stealth

 

  From:Lion

 

   何をしている!!

 

   手を繋げよ。

 

   お前は男だろ。

 

   そうしないとお前はホモであると言うぞ!

 

八幡(なんでそうなる!てか、どこから見ているんだろ。)

 

沙希も携帯がなったから見ていた。

 

To:Rookie

 

   From:IQ

 

   手を繋げちゃいなさい。

   

   このチャンスを逃しちゃダメ。

  

   でないとトゥイッチの餌食になっちゃうから。

 

沙希(・・・///)

 

この後起きたことはご想像にお任せします。

 

書けない都合があるんだ。いいね?

 

どんな展開であれ、居酒屋に戻ったときに二人が生暖かい視線と冷やかしを受けたのは間違いない。

 

途中でちょっと災難があったものの、無事に終わって二次会を開くことになった。

 

カラオケになった。主にトゥイッチの強い希望によるものだった。

 

フロストが今夜トゥイッチの餌食となることが決定してしまったようだ。

 

バックはなんとかしようとしたが、無駄だった。

 

ちなみに二人きりだったらしく、お楽しみになったようだ。

 

何が、とは絶対に言いません。

 

作者の入った部屋にはミュート、イング、カピタオ、ヴィジル、カベイラ、ゾフィアとエラだった。

 

入ったカラオケ屋はどうやら一部屋最大8人までとなっていた。

 

部屋に入ったまで良かったが・・・。

 

ゾフィア「・・・」

 

エラ「・・・」ギロ

 

ハイライトが一切仕事を放棄したエラさんの目、なんとかその視線に耐えている

 

作者「カピタオ、何があった?」小声

 

カピタオ「あー、二人は姉妹でな。不仲で会っただけでエラが一方的に睨んで、酷い時は喧嘩をしてしまう。

     だれも手をつけられないほどで、俺もこの部屋入ったときからこの状態だ。」ゲンナリ

 

あー、エラさんとゾフィアさんは仲が悪いと薄々聞いていたが、ここまで悪いとは思っていなかった作者であった。

 

ゾフィアがなんとか仲直りしようと奔走しているが、妹のエラは応じる気配が一切ない。

 

この悪い雰囲気をぶち壊そうとして、作者は早速1曲か入力した。

 

最初はアニソンを熱唱したが雰囲気は解消されず、作者はかなり歌いにくかった。

 

次に歌ったのは意外な方だった。

 

そう、ミュートだった。

 

ミュートの声を聞いたことがなかった。誰もが。

 

ミュートを除くこの部屋にいる全員が思ったこと。

 

(歌手になった方が絶対にいいって!!)

 

おかげで雰囲気が変わってくれた。

 

一方別の部屋ではドクとライオンが険悪な雰囲気を作り出して、誰も終わりまで歌わなかった。

 

八幡と沙希はみんなの意向によって二人きりにさせられていた。

 

二次会は夜遅くまで行われた。

 

作者は二日酔いで死にかけました。

 

ー次回予告ー

 

作者「きちんと本編に戻ります。」

 

まだ出番のなかった方「いい加減に出せボケェ!!」

 

作者「やっべぇ、忘れていた!」

 

まだ出番のなかった方「死ねぇ」ダダダダダッ

 

作者「グハッ」吐血

 

ゴキブリ並の生命力でなんとか明日も明後日も執筆を頑張る作者であった。

 




この話に出てくる苦情の手紙等は架空ですので、安心してください。

何が安心だか分かりませんが、作者は特に心を痛めつけられるようなことは起きておりません。

これからも頑張って執筆していきます。

※ここでの作者のセリフなどはネタとして書いているものもありますので注意してください。

そして遊び過ぎました。

すみませんでした。

新しく追加されたオペレーターは次回以降に登場させる予定です。(2018年8月時点)

曲名を書かなかったのは書いていいかが分からなかったからです。


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銃の取り扱い注意

いいサブタイトルが思い浮かべなかった。

前前回に引き続き、八幡が沙希に対する指導シーンが続くので、苦手な方はブラウザバックを強く推奨します。






某空軍基地 射撃場

 

八幡「拳銃は両手を使って構えるのが基本だ。

   利き手でグリップを握り、もう一つの手で包むように握る。

   新兵、同じことをやれ。」

 

実演しながら見せて、沙希も同じようにやって八幡から細かい指摘をもらった。

 

八幡「実戦ではいちいち気にしていられないが、これが基本である。

   次に腕は伸ばしておくといい、腕を曲げたら反動で抑えられずに拳銃が顔に突っ込んでくるぞ。

   そして撃つ時に腕を曲げずに反動を受けろ。

   反動で手首が負けて上向きに動くのは仕方ないが、肘は曲げるな。

   自動銃の性質上、反動で次弾を弾込めしていることから肘曲げて反動を逃すようなことを

   してしまうとスライドが後ろに引ききれず薬莢が排出されずに詰まる。これをジャムと言ったりする。

   正式にはマルファンクションだが、それは気にしなくていい。

   ジャムが起きた時はスライドを引け。」

 

八幡は沙希に撃つと言ってから拳銃を的に向けて数発撃ち、手本を見せていた。

 

ちなみに全弾ハートショットだった。

 

八幡「拳銃の照門に照星が真ん中にくるようにしろ。そして利き目を使うが、絶対に使わないと思っている目を

   瞑るな。視界が半減し、横からくる敵に気がつかなくなるから両目は開けてろ。 

   最初はやりにくいが、慣れてくる。

   さあ、言ってばかりでは分かりにくいから体感してくれ。」

 

八幡「もう一度言うが、利き手は引き金だけを引いて、もう一つので銃を持つという感じだ。」

 

沙希の撃つ番になった。

 

八幡「撃つ時は気を抜くな。だが、力むな。力むと明後日の方向に弾が行くぞ。

   そいつを自分の一部だと思えばいい。」

 

無茶を言っているように見えるが、そうとしか表現できない。

 

パンッ

 

一発目は綺麗にど真ん中だった。

 

八幡(ビギナーズラックか。いや、教えればかなりいい腕になりそうだな。)

 

八幡「ビギナーズラックにして良いところ当てたな。全弾を撃ってみろ。」

 

パンッ

 

心臓の左上に少し外れたところに命中。

 

パンパンパンッ

 

全弾胸部に命中。

 

パンパンッ

 

一発外れ、一発が頭部に命中。

 

八幡「よく当てたな。だが、無理して狙わない方がいい。腕に自信があるならいいが。」

 

パンパンパンッ

 

全弾胸部命中、のち一発は綺麗に心臓を命中。

 

パンッ

 

頭部を命中。

 

パンッ

 

また頭部を命中。

 

パンパンッ ガチッ

 

全弾が胸部を命中し、銃がホールディング状態になった。

 

一応弾がないことを確認した上で台の上に置いた。

 

八幡「15発中14発命中。新兵のくせに生意気な成績だな。

   まあ、この一回で終わらなければいいけどな。

   次は動く的だが、何発当てられるかな。」

 

わざと嫌味らしい顔で言った。

 

八幡「これで8発ぐらい当てられたらいい方だ。」

 

八幡は拳銃に弾倉を装填して、スライドを引いた。

 

的は左右上下に動き、急に動いたり止まったりと人間らしい動きを再現して訓練されていない人にはなかなか当てられない。

 

紙の的だが、めくれないように工夫されいる。

 

八幡

「お手本とまでは言わないが、俺の構え方を見てたらいい。」

 

ブースに入り、拳銃を構えた。

 

的が動き出して、一瞬止まるところで2発を撃って的が動き出し、後ろに下がっているところでまた2発撃ち込んだ。

 

沙希は黙って見ていた。

 

八幡は全弾を撃ち切り、拳銃に弾が残っていないことを確認して台に置いた。

 

外した弾は一つもなく、ヘッドショットまでできていた。

 

八幡「見ても何の参考にもならんかっただろうが、人もそうだが一瞬止まってから方向転換するからそこで撃つとよく当たるが

   そう簡単には当たらん。銃で常に的を追って、集中しろとしか言えないな。今は。まあ、やってみろ。」

 

また沙希の番になり、バースに入って拳銃に弾倉を入れてスライドを引いてこれから動く的に銃口を向けた。

 

10秒後に的は動き出し、不規則的で早い。

 

沙希「スーッ」

 

パンッ

 

息を吸って、1発撃った。

 

弾は紙には当たったが、印刷されている人には当たっていなかった。

 

銃で的を追い、集中して一瞬止まるところを探していた。

 

的が左から右に移動しようとし、ほんのちょっとだけ止まった。

 

パンパンッ

 

止まった瞬間に2発撃ち、それが的の胸部に命中した。

 

八幡(まぐれか)

 

パンパンパンッ

 

右移動を終えて、後ろに下がるときに沙希は3発を的に浴びせた。

 

2発が胸部に命中1発が偶然頭部に命中。

 

その後は比較的順調に進み、結果は15発中10発が命中。

 

そのうち、3発が頭部に命中していた。

 

八幡「なかなか良いじゃねぇか。これがたったの1日で終わらんことを祈る。」

 

そう言い終えると、軽い拍手が聞こえた。

 

サッチャー「おお、新兵の割には良い腕だ。」

 

ドク「これは驚いたな。GIGNの射撃訓練では問題なさそうだな。」

 

素直に褒めることは珍しいようで、八幡はちょっとびっくりしていた。

 

サッチャーは厳しく、人を褒めるところをあまり見ていない。

 

サッチャー「呼んできたぞ。」

 

沙希「ありがとうございます、サッチャーさん。」

 

サッチャー「いやいや、俺は大したことをしていない。

      ステルスとは話がするから失礼。」

 

サッチャーはこれから沙希とドクの話が聞こえないように外に出て行った。

 

八幡は拳銃を片付けてから出て行った。

 

ドク「呼ばれたけど、何かな?」

 

沙希「ドクさんはなぜGIGNに入ろうと思ったのですか。」

 

ドク「あー。話はちょっと長くなるが良いか?」

 

沙希「はい。」

 

それからドクは沙希に自分の志願した理由と経験したことを語った。

 

沙希は黙って聞いていた。

 

ドクは何回も忠告をしたりしていたが、沙希は忠告に感謝しつつ自分の考えを言った。

 

ドク「分かった。君の考えを尊重する。そして、GIGNに入ったら歓迎する。頑張ってくれ。」

 

沙希「ありがとうございます。」

 

ドク「じゃあ、ステルスに伝えてくくるように。」

 

沙希「イエス、サー」

 

敬礼をして射撃場を後にした。

 

ドクは少し嬉しそうだった。

 

ドク(ステルスの観察眼は伊達ではないようだ。

   良い人材になって来てそうな気がしてきた。

   帰って来たら医学の話ができる!)

 

そう思いながらゆっくりと歩き出した。

 

沙希(前々から思っていたけど、何で八幡はステルスと呼ばれてるかな。

   でも気配の遮断は得意だから納得してしまう気がするけど。)

 

一人で疑問に思って一人で解決してしまったようだ。

 

沙希「す、ステルス。」

 

呼びにくそうだった。

 

八幡(恥ずかしいな。そう呼ばれると。)

 

サッチャー「じゃ、俺は邪魔なようだから戻るぞ。」

 

さっさと帰ってしまった。

 

沙希「私は訓練先を決めs」

 

八幡「口調を戻してくれ。さっきの豹変について謝る。」

 

言葉を遮って、頭を下げようとしていたが八幡は沙希にとめられた。

 

沙希「気にしていないから、八幡が人のことを思って怒っているのは知っているから。」

 

八幡「そう、そうか。」

 

沙希「私はGIGNに決めた。」

 

八幡「本当にそれで良いんだな。」

 

沙希「だからドクを呼んだ。」

 

八幡「それでか。」

 

きちんと考えていたようだ。

 

八幡「今からトーマスさんのところへ行くぞ。

   川崎の口から言ってもらわんと問題が解決しない。」

 

沙希「あっ。」

 

揉めていたことを思い出したようだ。

 

トーマスさんがいるところに戻って、沙希を引き渡してささっと退散した。

 

碌でもないことが起きそうだったからだ。

 

その日トゥイッチの歓声と呻き声が基地中に響き渡ったとかなかったとか。

 

後日、噂が流れた。

 

沙希が襲ってくるトゥイッチを空手の技で倒したそうだ。

 

一見普通のことに聞こえるが、トゥイッチは見た目とは裏腹に近接戦闘が得意だったりするからトゥイッチを倒すのが男性でも難しいそうだ。

 

だから、倒した沙希がすごいということらしい。

 

ちなみに倒された本人はご満悦な様子である。

 

数週間後に沙希はフランス行きの輸送機に乗せられて訓練先へと飛び立った。

 




終わりかたが雑になっているかもしれませんが、作者の文才のなさが原因です。


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カオスの炎

お待たせしました。

復帰しました。

休筆の理由は活動報告欄にて、ご閲覧をお願いします。




GIGNの選抜課程の合格率は平均しても10パーセントしかない。

 

本来はフランス国家憲兵隊で4年間勤務で成績優秀でなかければならないが、まあ特例として僅か数ヶ月で鍛えられた沙希が参加することになった。

 

無論、沙希は数ヶ月間の間は世界で一番厳しいと言われている特殊部隊SAS連隊の訓練内容で鍛えてられているため、

そこら辺の警察官か軍人以上の能力は有している。

 

選抜課程は体力面と射撃面での選別がされ、GIGN部隊の指揮官との面接で意欲、忠誠心等の精神面のチェックされる。

 

通過して本試験だが、とても厳しいでは済ませられないほど過酷である。

 

戦闘装備状態(部隊等によって差は激しいが、だいたい30キロぐらいはある。)で8キロ持久走を40分以内で完走、

50mを15秒以内で泳ぐ、7mロープ登りを7秒などである。

 

聞くだけで卒倒しそうな内容である。

 

オリンピックに出ても遜色なさそうであると、作者は思ったりする。

 

射撃はピストルで25m、ライフルで200mを10回。

 

今、楽勝じゃねっと思ったやつ、表に出よ。

 

アイアンサイトで撃つのは結構難しいぞぉ!!(BB弾銃でしかやったことないが、的には当たるがポイントは取れない。)

 

ピストルで70ポイント以上、ライフルで75ポイント以上が『最低』合格ラインだ。

 

つまり1回である程度の高ポイントを取らないといけないのだよ。

 

GIGNは射撃に力を入れており、全員が狙撃訓練を受けている。

 

GIGNは誰もが狙撃手となりうるため、専任の狙撃手というのが存在しない。

 

(本来、訓練の風景を一部書きたかったが、公開されている情報があまりないため、省略します。)

八幡Side

 

光学迷彩のローブを羽織って、白銀の山を歩いて占拠された山小屋に向かっていた。

 

空は曇っているが、影が残らないことはないから身体を低くしているが雪の上だとかなり辛い。

 

そして昨日の夜の降雪によって新雪の部分ができて足が

沈み、かなり歩きにくい。

 

スノーシューを履けばと思うんだろうが、日本には

装備品を贅沢に使える予算が一切ない。

 

超法規的組織であっても。

 

八幡が向かっている山小屋には爆弾が設置され、それが爆発すると大規模の雪崩が起きると予想されているため、

速やかにテロリストと爆弾の無力化せよという命令が下された。

 

テロリストはホワイトマスクという厄介な相手だった。

 

よって、警察が手を出せないことから八幡にお呼びがかかったということだが、今回はテロハントだけなら良かったが、デフューザーを置いてその防衛と人質の確認をしなければならないという、大変な任務となってしまった。

 

(もう働きたくない、そう言っても無駄か。)

 

目的の山小屋が見え始めたから、

光学迷彩のローブを起動してさらに近づいて外にいた見張りを一人を倒して、

ドローンを中に入れた。

 

偵察の結果、三階構造の山小屋の二階には大きな爆弾があって周りには4人が守っているが、

それ以外はいるだろうが、装備品は貧弱で相手に値しない。

 

そして肝心の人質の存在は確認されなかったため、任務の難易度が下がって銃の発砲が自由にできる。

 

一階の裏の入り口のドアをピッキングして、静かに開けて設置されていた罠を破壊して

進んで一人をナイフで殺して、もう一人を拳銃で頭を撃ち抜いて一階部を制圧した。

 

一階部の異常にテロリストは気づいていなかった。

 

一旦外を出て、ラペリングできるところを探してフック付きロープを屋根に目掛けて投げ、

掛かったことを確認してから登り、窓から静かなご挨拶を済まして三階部を制圧し、

そのまま二階の制圧に向かった。

 

慎重に階段を降り、スタングレネードを2個投げて爆発してから動けない敵を倒して

デフューザーを設置した。

 

ピーピーピーピー

 

うるさい電子音が耳を悪くしそうな勢いである。

 

「敵 増援来るぞ。」

 

チッ 大人しくしておけよ。

 

クレイモアを予想される侵入口に設置して、頑丈そうな台を盾に身を隠してライフルをリロードした。

 

ガタ ガタ ガタ

 

荒々しい足音が聞こえ、敵がどの辺りにいるかは分かる。

 

ドーーーーーーンッ!

 

一つ目

 

ドーーーーーーンッ!

 

二つ目

 

ドーーーーーーンッ!

 

三つ目のクレイモアが爆発し、相手の戦力を削いだはずである。

 

背後から一人の足音が聞こえ、壁の薄そうなところを撃って倒し、

今度は今向いている方向の左側の敵を倒してデフューザーが爆弾を解除し終えていた。

 

(仕事が終わったぜ。にしても相手の規模がいつもより小さい気がするのは気のせいか。)

 

残党がいないかの確認をしながら、ふと引っ掛かっていたことを考えていた。

 

それが1年後には現実となるのは、この時の八幡には知る由もなかった。

 

???Side

 

ふははははははは、やってやる。

 

そして、みんなで新しい世界を作り上げよう。

 

その一歩として、俺の大学を壊してやろうじゃないか。

 

新型毒ガスも完成したことだ。

 

実験をしよう。

 

落ちぶれた男は完全に闇堕ち以上に壊れていた。

 




投稿ペースは以前よりも遅くなりますが、頑張ります。


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番外編『日常編』その4

二連続投稿です。


某海上 レインボーシックス所属艦内

 

(この話は川崎沙希が訓練を終えてからちょっと時間が経っています。)

 

八幡を除く男性陣の話題は沙希のことで盛かり、なぜか八幡がいないときに集まっていた。

 

タチャンカ「かわいいは正義だ。」

 

テルミット「だな。」

 

カプカン「美貌はおいておくとして、空手をやっていただけあって近接戦闘訓練が楽しい。」

 

ルーク「人と話すのがあまり得意ではないようだが、それがまた良い。」

 

ジャッカル「程よい距離を取ってくれるから話やすい。」ボソボソ

 

キャッスル「ジャッカルがそう評価するとは珍しいな。」

 

モンターニュ「リボルバーを使ってくれる数少ない理解者だ〜。」

 

ドク「よかったな。彼女が同じ医師としてくているからすごい話しやすい。しかも神経の権威である。前から話してみたかったんだ。」

 

こんな調子で話がよく進み、八幡が入隊したとき以上に盛り上がりを見せていた。

 

男性陣はやはり、女性が入ると話のネタになるが美人であれば余計にすごいことになる。

 

ここで男性陣にとって言ってはならないことを言ったやつがいた。

 

テルミットだった。

 

テルミット「なあ、彼女の料理審査会しないか?」

 

男性陣は一瞬にしてあの最悪な出来事がフラッシュバックしてしまった。

 

触れてはならないトラウマである。

 

男性陣「・・・」ガクブル

 

テルミット「ステルスとヴァルキリーのお墨付きだぜ。俺も食べたけど、なんか母の味を思い出したほど美味かったぞ。」

 

男性陣(ステルスとテルミットはともかく、ヴァルキリーが味見しているなら大丈夫だろう。)

 

僅かな安心感の下、第二回料理審査会は開かれることになった。

 

そして料理の安全基準は前回総合優勝したヴァルキリーとなり、食べたことのない未知の料理の味見役として何度も就任している。

沙希はよく分からぬままヴァルキリーに呼び出されて、

食堂の調理室に来ていた。

 

そして、目的も告げられぬまま、得意の芋の煮っ転がしを大量に作らされていた。

 

今回は審査員は男性陣だけではなく、女性陣もいるので

少し賑やか?になっていた。

 

レインボー部隊のほぼ全員が集まっていた。

 

八幡(なんだ、この怪しさ満点の集団は。)

 

そう、クセがとても強い面子が集まっているためか、

雰囲気が異様で一般人が近寄らないほどであろう。

 

男性陣(今回はちゃんとしているだろう)ビクビク

 

不安がやはり払拭し切れていない様子だった。

 

エラ「楽しみねぇ」

 

カベイラ「そうね」

 

女性陣は期待していた。

 

フィンカはタチャンカ大先生をしばr・・・ゲフンゲフン、抱きしめていた。

 

八幡(なんか、カオスな場面だな。)

 

そう思いながら、八幡は楽しみにしていた。

 

程なくして青い作業着にエプロン姿の沙希が綺麗に盛り付けた芋の煮っ転がしを持って、中央に置かれたテーブルに置いた。

 

男性陣(美人は何でも合うなぁ)

 

歓喜で気分が高揚していたようだ。

 

女性陣(ま、負けた・・・)

 

スタイルの良さとモデル顔負けの美しさになぜか敗北感を感じていたようだ。

 

沙希「ど、どうぞ。召し上がって下さい。」

 

人数の多さに戸惑いながら、ささっと八幡に近付こうとしていた。

 

男性陣『ウォーーーーー!』

 

飢えた虎のようになっていた。

 

タチャンカ大先生は抱きしめによって気z・・・お眠りになられた。

 

女性陣(男性陣に負けるかぁーーー)

 

男性陣に後れをとられながら必死に食べようとしていた。

 

人数の多さの関係で小競り合いがるのは・・・仕方がないことだ。

 

バンディット「お、美味しい」

 

カプカン「格闘が出来る上に、料理も出来る。どの特殊部隊の人でも良い妻になれそうだ」

 

ルーク「全く、右に同じく」

 

ライオン「左に同じく」

 

トゥイッチ「下に同じく」

 

アッシュ「あんたは違うでしょ!!」

 

約1名違う奴がいるが、高評価であった。

 

八幡除いた男性陣(ステルスはとんだ幸せ者だな。)

 

羨望という名の応援

 

沙希を除いた女性陣(早く想いを伝えなさい!)

 

応援

 

が二人に向けられていた。

 

二人は終始、生暖かい視線に晒されながらアーンの互いにしていたという。

 

そして、勝手にヴァルキリーを圧倒した優勝者になっていた。

 




終わり方が雑になってしまっている気がするが、
気のせいだろう。


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ガジェット

八幡「サブタイトルが雑過ぎやしないか。」

作者「仕方がないんだ。本当にいい奴が思いつかなかった。」

八幡「そうか。」

沙希「私の訓練期間の描写が少なすぎない?」

作者「それはまあ。もっと書くべきことがあるからと
   情報がなかったんだ。」

沙希「仕方がないことかな?」

作者「とりあえず、どうぞお読みください。」


八幡Side

 

世界をまた周って対処していると沙希がフランスから帰ってきていたが、研究に数週間ほど没頭したのちに

ブリッツと何か作っていたようだ。

 

盾らしきものだが、俺には分からない。

 

取り敢えず、やっとゆっくり出来る。

 

もう疲れた。寝たい。

 

だが、そんなことを思うのは過去の俺であり、今は鍛錬する方がいいと思うようになった。

 

(専業主夫の夢はどこに行ったやらと、思っておこう。)

 

カプカン師匠の元へと向かった。

 

沙希Side

 

まさかこんな形で研究ができるとは思わなかったわ。

 

麻酔作用の応用性は最終検証は医療現場での安全が十分に確保できないとして行われず、

当然囚人だろうと検証は無理な破壊作用は実験すら許されなかった。

 

(殺傷効果は医療現場ではいらない。でも、ここで役に立つとは思わなかった。)

 

ライオットシールドに超音波発生装置をを取り付けて動作確認を何度も行なっているけど、

今の所順調で今日中には完成できるかな。

 

ブリッツと同じように真ん中に発生装置が設置されて防弾の覗き窓があるけど、設置型シールドと同じことように立てることが

できる折りたたみ式スタントが付いている。

 

これは戦闘中でも治療ができるようにと作ったけど、アサルトライフルの攻撃で倒れてしまい使えるものではない。

 

取り付け位置が悪いのは分かっているけど、発生装置の邪魔になってしまうから下手な調整ができない。

 

これで凄い困っている。

 

ブリッツさんも一緒に考えているけど、頭を抱えている。

 

最初はやめようと思ったけど、ブリッツさんに止められたてしまった。

 

ブリッツ『テロリストを狩る奴が多いけど、治療できる奴がドクしかいない。

     治療できるやつがいて欲しいから協力は惜しまない。

     だから、やめないでくれ。戦闘中に倒れると何もできなくなるから完成させて欲しい。』

 

 

そう言われたら、止めることができなかった。

 

でもここまで作業が停滞するとは予想できなかった。

 

四日間ぐらい、これで悩まされているのです。

 

バッテリーが完成を阻害しているのだが、必要な容量と持てる重さを両立させた結果が、

ライオットシールドの覗き窓より下の部分の三分の二の面積を占めている状態だった。

 

上の部分につっかえ棒みたいなもの取り付けて支える案もあったが、ブリッツが重さと工程の増加を懸念して保留になっている。

 

変に複雑にすると壊れた時に修理ができなくなるから、なるべくシンプルにするということにしているが、

これも枷になりかけているものの外すことのできない条件である。

 

だけど、埒が明かないから保留にしていた案を使うことにした。

 

ブリッツはあまりいい顔をしなかったが、仕方がないと言って取り付け始めてくれた。

 

一時間ぐらいして完成し、耐久検証をした。

 

ショットガンとアサルトライフルの攻撃には耐えてくれたからクリアし、私の正式な装備となった。

 

超音波発生装置も無事に作動してくれた。

 

あとは実地での検証ということで、いきなり私の初陣が決定されていた。

 

 

 

 

 

川崎沙希のガジェット簡易解説

 

『ガーディアン』

 

ライオットシールドに超音波発生装置を取り付け、使用すると本人の前方5メートル内に入ったものはすべて気絶する。

壁も関係なく貫通するため、人質に当たる可能性があるとして気絶レベルの超音波に調整されているが、

スイッチ一つで殺傷能力をもつことができる。

 

折り畳み式スタントを使えば、戦闘中でも治療をすることを可能にした。

 

 

 

 

川崎沙希 オペレーターとしての特徴

 

『ガーディアン』というライオットシールドを持ってアッシュと同じように足が速く、チームと離れずに行動する。

 

衛生兵ということで武装は拳銃一丁と『ガーディアン』だけを持つ代わりに、医療パッケージを多数持ち歩いて瀕死の仲間を

戦闘可能状態まで治療する。

 

武装が先述とおり、貧弱であるためタグを組むことが多い。

 

単独行動も可能だが、安心はできない。

 

攻撃オペレーター

 

 




今回はかなり短くてすみません。

タチャンカ「いくらなんでも短くないか」

作者「次回話の字数を増やす努力をします。」

まあオペレーターが追加される。

こっちが追いつかない。


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川崎少尉 初陣

八幡と沙希が皆無で、雑な終わり方をしています。

すみませんでした。


八幡Side

 

沙希のガジェットが完成したようだから早速実戦投入することになった。

 

今回の任務は英国内アメリカ領事館の人質救出任務である。

 

沙希の実戦経験として本当は単独でやってもらいたかったが、新兵であることと衛生兵のためか

サポートというよりタグを組んで対処することになった。

 

本来は違うオペレーターにやってもらう予定だったが、なぜか急に俺に指名がかかった。

 

適当な理由をつけられてしまったが、私情が混ざっていないか。

 

まあ、いいけど。

 

ドローンによる偵察を終えて、今は装甲車を盾に領事館の門の前に立って突入しようとしている。

 

「先導を頼んだ新兵。任務の遂行以外は何も考えるな。」

 

俺は初陣の時は緊張はしたが、特に問題はなかった。

 

だが、沙希はまだ分からない。今回自体が初めての実戦だ。

 

コードネームはまだないため、新兵と呼んでいる。

 

俺もそう呼ばれていたが、懐かしい。

 

離れ過ぎないために沙希の肩に手を置いて、シールドとの適度な距離をとっている。

 

沙希「突入します」

 

「了解」

 

ゆっくりと進み、門へと進んでMP7の安全装置を解除した。

 

沙希Side

 

初任務で緊張はしているけど、それよりも八幡が私の肩に手を置いている///。

 

(しっかりしないと)

 

取り敢えず、浮ついた?気持ちを最大限に落ち着かせて任務に集中・・・は出来たかな?

 

なんて冗談は置いておくましょ。

 

「突入します」

 

八幡「了解」

 

盾を両手でしっかりを持ちながら、超音波発生装置の電源を入れて麻酔モードに設定して門へと歩き出た。

 

殺気だけがはっきりと肌で感じられた。

 

敷地内に入って、木製のバリケードで閉じられた玄関口が見え、C4を設置して少し離れた。

 

深く息を吸って、起爆させた。

 

ドーーーーーーーンッ!!!

 

気が粉々に砕けて散る中で早足で突入し、人質がいる二階を急いで目指した。

 

階段の入り口を見つけて入ると敵が数人待ち構えていた。

 

カンッ コンッ コンッ カンッ

 

銃弾の重みを感じた。

 

敵の弾を弾き、5m圏内まで入ると麻酔モードから殺傷モードに切り替えて倒して進んで二階に到達して

目的の部屋を目指したが、敵の抵抗は激しかった。

 

麻酔モードに戻して、固まっている敵から眠らせて八幡に殺ってもらうことにした。

 

シールドがチャージ中の時は片手で持って、拳銃の撃鉄を起こして構えて撃ちながら進んで止まることを知らない。

 

意外に人を殺すことに抵抗を感じなかったのは相手が敵だから?

 

(銃の複雑な重みはあったけど)

 

そんなことを頭の隅で考えながら到達し、今度は鉄製のバリケードに八幡がテルミット爆弾を設置した。

 

人質たちはテーブルか何かで守られているため、位置を機にする必要がなかった。

 

少し離れてシールドを構え直して、拳銃をしっかり握りしめた。

 

ドーーーーーーンッ!!

 

パンッ!バスンッ !パンッ!バスンッ !パンッパンッ!バスンッ !

 

私は左手の敵を、八幡は右手にいた敵を倒してその部屋を制圧した。

 

人質たちの元に急いで駆け寄り、シールドを立ててバイタルチェックを始めた。

 

『敵がそちらに向かった。警戒せよ』

 

無線が欲しくなかった客を知らせた。

 

八幡「新兵、治療に集中しろ。露払いは俺がやる。」

 

そう言って、銃以外は見えなくなって何処かに行った。

 

ほとんどの人は擦り傷だけだったけど抵抗した人には銃創があり、かなり出血した模様。

 

リュックから止血剤と輸血剤を取り出して、応急処置を行った。

 

ダンッ! ダンッ!

 

ショットガン、足音からして敵は一人だけみたい。

 

ホルスターからSIG SAUER M226を抜いて撃鉄を起こし、テーブルから身の露出を最小限にして数発撃った。

 

パンッパンッ!

 

頭と心臓を綺麗に飛ばして、また応急処置の続けた。

 

『敵の排除を確認した。外に医療班が待機している。』

 

無線から連絡の後すぐに八幡がきた。

 

八幡「治療は終わったか。」

 

「終わりました。

 

 3名重症、担架の要請をお願いします。」

 

八幡は上官だから敬語になっているけど、違和感がある。

 

八幡「分かった」

 

救急隊員が担架を持って重症患者を運び出して、私の初任務はあっけなく終わった。

 

30分もかからなかったことに私は驚いていた。

 

装甲車に乗り込んで、基地へと帰った。

 

八幡「初めてにしてはよくやった。あと、敬語はやめてくれ。同い年だろ。」

 

「上官だから敬語にしたのですが」

 

八幡「頼む、すごい歯がゆいから」

 

「分かったよ」

 

(私も歯痒かったから、助かった。)

 

八幡「よく撃てたな」

 

「人を?」

 

八幡「ああ」

 

「それぐらいのことは覚悟できていたし、私の患者を死なせるわけにはいかないから」

 

八幡「そうか、なら良かった。川・・・」

 

「川崎だけどぶつよ。」

 

(八幡を死なせたくないために、というのは絶対に言えない///)

 

八幡「ははは」

 

「ふふ」

 

八幡「懐かしいなぁ」

 

「そうね」

 

八幡「言いそびれていた。おめでとう少尉、レインボーシックスへ」

 

「ええ、ありがとう」

 

八幡「コードネームはすぐにもらえるはずだが、まだ新兵で我慢してくれ」

 

「それでもいいのに」ボソボソ

 

八幡「何か言った?」

 

「なんでもない」

 

この後はあまり会話はなかったが、すぐに基地に着いた。

 

トーマスに労いの言葉をかけられた後に装備品の点検をして、軽い運動をしてから夕食をとりに食堂へと向かった。

 

スモーク「お疲さん、新兵」

 

後ろから声をかけられました。

 

「お疲れ様です、スモークさん」

 

スモーク「新兵、祝初任務としてのみに行くぞ」

 

「分かりました、ありがとうございます」

 

スモーク「気にするな。俺らが勝手にやりたいだけだ」

 

場所と時間を教えてもらって、スモークはどこかに行きました。

 

 

 

 

 

基地内のパブ

 

サッチャー「新兵の初任務を祝して、乾杯!」

 

「「「「「「乾杯!」」」」」」

 

ビールジョッキを持って乾杯して、祝われてしまいました。

 

ミュートは普段話さないから分からなかったけど、意外に綺麗な声をしていたことに驚いていた。

 

八幡がいて嬉しかったことは私だけの秘密のはずだったけど、八幡を除いたみんなは私の気持ちを知っていたことを知る由はなかった。

 




新オペレーターが追加されるけど、こっちが追いつかない。

登場させる予定なのに・・・。



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火薬庫 前編

作者「新オペレーターが出ているというのに、全く追いついていないことについて誠に
   申し訳ございませんでした!」

マヴェリック「まあまあ、いいじゃないか」

クラッシュ「早くしなさいよ」

ノーマッド「一回吹っ飛ばしたほうがよさそう?」

カイード「落ち着け、作者が単なる馬鹿だから仕方がない。」

作者「・・・」

登場はしたがセリフがなかった方『セリフくれや!ゴラァ!』

作者「本当に御免なさい!!」

作者は1週間ほど引きこもりましたが、強制的に引き摺り出されました。


若干番外編気味だが、許してくれ。

(ほとんど番外編気味な気がする)

そして、八幡らしさも沙希らしさも完全になくなった気がする。



八幡Side

 

沙希の初任務を祝う飲み会は健全な時間に終了して隊舎へと帰ろうとしていたが、沙希に呼び止められた。

 

沙希「八幡、また明日。おやすみ」

 

「ああ、おやすみ」

 

それだけだったが、なんかこういうのも良いなと思った。

 

基地内だけ名前で呼んでもらっていてしまっている。

 

最初は断ったが、あんな美人に涙目+上目遣いされたら断れるわけないだろ。

 

断るやつがいたら間違いなく、そいつはホモだ。

 

ただ、一応俺は書類上死んだ人間で部隊内ではコードネイムで呼ぶことが暗黙の了解のため、二人の間だけでそうしている。

 

俺はもちろん苗字で呼ぼうとしたが、睨まれたのでなんとか名前で呼んでいる。

 

沙希Side

 

八幡と別れてからすぐに隊舎へと向かって寝るはずだったけど、そういうわけにはいかなかったみたい。

 

アッシュ「ささやかなお祝いだけど、乾杯」

 

女性陣一同「「「「「「「「「「「「「乾杯」」」」」」」」」」」」」」

 

隊舎の寝室お酒の持ちも込みは禁止のはずではと思ったけど、大丈夫かな。

 

ミラ「大丈夫、大丈夫。バレなかったら良いんだよ。」

 

トッケビ「そうそう」

 

そうなら良いけど・・・。

 

IQさんが近づいて耳打ちをしてきました。

 

IQ「ステルスのこと、好き?」コソコソ

 

「ゑっ」

 

IQ「もちろん、異性として」コソコソ

 

私の心のうちを言い当てるとは思わなかったとても驚いている。

 

IQ「なんで分かったという顔しているね。バレバレよ。私には。」コソコソ

 

「///」

 

IQ「当たりのようね。どこが好きなの?」コソコソ

 

エラ「二人で何コソコソしてるの?」

 

沙希、IQ「「ッ!!」」

 

IQ先輩、気を使ってくれたのかな。

 

エラ「ひょっとして、恋話かな?」

 

IQ「世間話よ」

 

それでなんとかなるかな。

 

エラ「おかしいわね、ステルスの〜が聞こえたけど」

 

最初じゃない!

 

IQ「空耳じゃないかしら」

 

エラ「そう?カベイラ!ちょっと来て〜。」

 

カベイラ「何かしら」

 

来ちゃいけない人が来てしまった・・・。

 

エラ「IQちゃんと新兵ちゃんが何か隠し事をしているみたいだからなんとかして〜」

 

カベイラ「やだ」

 

エラ「即答?!」

 

助かったかな?

 

エラ「え〜、なんで〜。」

 

カベイラ「酔っているから、怪我させるかもしれない」

 

IQ「ッ!!!」

 

本格的にする予定あったの?!

 

IQ先輩がびっくりしてすごい顔になっているのが見えた。

 

エラ「新兵ちゃんに好きな人がいるみたいよ」

 

ちょっと?!

 

カベイラ「それは聞き出さないと、酔いが覚めたわ」

 

なんでやる気になるのよ。

 

そそくさと逃げようとみた。

 

カベイラ「新兵、お話しましょ」ガシッ

 

肩を掴まれて動くことが出来ず、カベイラさんがすごい笑顔なのが怖い。

 

ベッドまで連行されて、押し倒されてすぐに羽交締めにされてこちょこちょをされた。

 

カベイラ「さあ、話して」

 

沙希「www、ちょっwww]

 

こそばゆいせいで力を入れようにも入れられず、笑が止まらない。

 

トゥイッチ「キターーーーーーーー!」鼻血だらー

 

ゾフィア「ちょ、鼻血出てるよ!」

 

海老名さんを思い出してしまった。あの人はビー、ビーエル?どうでもよかったわ。

 

イン「何してるの」

 

カベイラ「新兵には好きな人がいるらしいから、それを聞き出そうと思ってね」

 

イン「あら、面白そうね」

 

助けてよ!

 

そろそろ我慢の限界が来たかも・・・

 

ミラ「そろそろやめてあげたら・・・」

 

カベイラ「そうね、時間が時間だからね」

 

エラ「え〜、聞き出したかったのに〜」

 

今度こそ助かった。

 

ミラ「エラ、それはやめてあげなさい。いずれわかることだから」

 

エラ「そっか〜、新兵なら早くそうなっている気がする〜」

 

もう、つ、付き合うという前提なの!?

 

フロスト「だ、誰かー!この[ピー音]をなんとかしてーー!」

 

酔っ払ったトゥイッチさんがフロストさんとあられもない姿になっている・・・

 

見なかったことにしましょう。

 

アリバイ「フロスト、強く生きて」

 

フロストに少しドヤ顔で決め台詞らしいことを言って後片付けを始めていた。

 

フロスト「い、嫌だーーーーーーー!」

 

悲壮な顔と絶望で染まった叫びをしてよく分からないことが始まってしまった。

 

空のビール瓶とゴミを拾って不透明なビニール袋に入れて、ゴミ箱の底の方に入れた。

 

ヴァルキリー「ありがとうね」

 

「いえいえ、祝われた身ですから少し手伝わせてください」

 

ヴァルキリー「そう、もったいないね。こんな良いお嫁さんになれる子がこっちの世界に踏み込んじゃって」

 

「///」

 

あなたも言えることではないでしょ。

 

「それはあなたに言えることでしょうか」

 

ヴァルキリー「そうかもね、フフ。」

 

ベッドに戻って寝ることにした。

 

アッシュさんはそういえば暴れていなかったね、と思い出して彼女のベッドをみるときちんと寝ていた。

 

適量飲んだのかな?

 

そう思いながらすぐに夢の世界へと飛び立った。

 

 

 

 

 

後日、アッシュさんはフィンカさんに飲んだ瞬間に気絶させられていたことを聞かされた。

 

 

 

 

八幡Side

 

それから数日後に大掛かりな作戦に参加することになった。

 

テロ組織:ホワイトマスクの秘匿施設がフランス諜報局から情報が入った。

 

数ヶ月の調査で彼らの武器庫であると判明し、レインボー部隊はこれの排除の命令を下した。

 

参加メンバーは俺、新兵(沙希)、ライオン、フューズ、テルミット、パルス、ドク、モンターニュ、サッチャー、トッケビ、ゾフィア、

イン、ブラックビアード、ブリッツ、ヴィジル、IQ、ルーク、トゥイッチ、グラズ、

 

そして新しく入って来たクラッシュ、マヴェリック、ノーマッドの計22名が参加する。

 

レイボー部隊創設以来最大の作戦参加人数となったが、それだけ重要な作戦である。

 

作戦名「WHITE OUT」と命名された。

 

俺は今ヘリに乗って、現場に向かっている。

 

郊外の大型の廃工場で、αとβの2チームで挟撃という形で制圧することになっている。

 

 

αチーム

 

モンターニュ、新兵、テルミット、トッケビ、ルーク、フューズ、パルス、トゥイッチ、IQ、ライオン、マヴェリック

 

 

 

βチーム

 

俺(ステルス)、サッチャー、ゾフィア、クラッシュ、ノーマッド、ブラックビアード、ヴィジル、イン、ブリッツ、ドク

 

グラズは先に現場に着いて待機しており、射撃援護の担当である。

 

一応、戦力バランスが均等になるように決められている。

 

ヘリパイロット「ランディングゾーン5分前!」

 

銃とガジェットの動作確認をして、弾込めをして安全装置を外した。

 

今回の作戦のメンバーが凄すぎる気がする。

 

テロリストが可哀想に思えるほど強者が揃っている。

 

ただ、油断はできない。

 

『こちらグラズ、敵の動きが慌ただしい。こちらの動きを察知した可能性あり。』

 

それは嫌だな。

 

サッチャー「『こちらサッチャー、了解』みんないま聞こえたな。敵はどうやら俺らの襲撃を知ったようだ。

      注意しろ。向こうは武器が有り余っているから確実に殺せ。」

 

βチーム『了解』

 

ノーマッド「日本の特殊部隊参加していたんだ。」

 

ブリッツ「珍しいだろうが、こいつは優秀だぞ。」

 

ノーマッド「それは楽しみねぇ」

 

ブリッツ「はははは、俺らはあなたのエアジャブランチャーがどんなか楽しみだな」

 

俺も気になっていた。

 

サッチャー「気になっているところ悪いが、そろそろ着くぞ。気を引き締めろ」

 

βチーム一同『了解』

 

現場の手前にヘリが着陸して装甲車で軽く塞がれている廃工場の門まで走った。

 

現地で敵が変に暴れないように配置されたフランス警察から内部の大まかな地図をもらって頭に叩き込んだ。

 

地下があるのか・・・あまり好きではないな。

 

αチーム『こちらモンターニュ、我々の到着が予定より少し遅れる。待機してくれ」

 

サッチャー『こちらサッチャー、何があった?』

 

モンターニュ『ヘリのシステムトラブルで出発が遅れた。』

 

サッチャー『了解した』

 

えらく不運だな。

 

サッチャー「αチームの到着を待つ間に作戦をもう一回確認しよう」

 

 

 

正門はα、裏門はβが担当して同時に突入して短時間で制圧するという段取りだが、無線での連絡と正確性がかなり問われる。

 

敵の混乱させるため、ミスがかなり命取りになる。

 

俺は先に入って敵の配置を把握して、出来るならトラップ等の除去を行う偵察兵みたいなことを任された。

 

サッチャー「ステルス、任せたぞ。今回はαが遅れるから時間敵余裕があるから情報を期待する」

 

「了解しました」

 

ガジェットを起動して消音器付き45口径USP拳銃を構えながら門を通って、割れている窓を静かに開けて中に潜入を開始した。

 

廃工場だからかゴミが色々落ちており、しばらく使われた跡がないが新しい足跡が確認できた。

 

β予定の突入口は頑丈なバリケードに設置型シールドに隠れながらライフルを武装した敵5、ボマーという名前の自爆テロリスト2、

 

有刺鉄線は所々に置枯れており、明らかに俺らのスピードを落とすことを意識しているように思えた。

 

工場内は一階と二階には吹き抜けがあるからわざわざ二階に登る必要はないが頭上を注意しないといけない。

 

奥へと進むと敵の数は多いが、俺の中のエリア分けをすると一個のエリア内の敵の割合は一定で班を分けてもタイミングを合わせやすい。

 

進むとα予定の突入口まで到達し、敵の数を確認した。

 

敵10、ボマー5、やはり正面に戦力をおいていることが分かる。

 

地下の様子は探りたかったが入れるところはバリケードで封じられて様子を探ることはできず、あくまでもスニーキングに徹するという厳命を

受けているから入らずに建物の外に出た。

 

渡された地図に書き込みながら今取り敢えずいるβチームのみんなに伝えているとαチームが到着して、情報を渡して突入の準備に取り掛かった。

 

 

??? Side

 

クソ!当局にバレてしまったが、俺が考えた配置で時間はかなり稼げるはずだ。

 

秘密通路で急いで武器を違うところに運搬している。

 

レインボーという名前の部隊やら掛かってこい。

 

 

沙希Side

 

到着が遅れてしまったから大急ぎで突入準備をしていて、渡された情報を覚えている。

 

八幡が入って得た情報を無駄には出来ない。

 

白いゴム手袋をはめて、シールドを持って動作確認を何度もしてモードを殺傷に設定した。

 

かなり緊張してしまうけど、そんなことをしているほど現場の空気は殺気に満ちていた。

 

フューズ「緊張してる?」

 

「は、はい。少ししています」

 

フューズ「そうか、まだ2回目なのに今回の大規模作戦に参加できるのはすごいぞ。自信を持てよ」

 

「はい」

 

シールドを握り直して気持ちを落ち着かせた。

 

トーマス『作戦を開始する。突入用意!』

 

正門の金属製バリーどまで慎重かつ静かに近づいて、チーム前の方に並びました。

 

テルミットがヒートチャージを設置し、いつでも突入はできる状態になった。

 

βチーム『こちらβ、ブリーチングチャージを設置完了』

 

αチーム『こちらαも設置完了』

 

β『タイミングはそちらに合わせる』

 

α『了解』

 

モンターニュ「突入をするぞ」

 

α「いつでもどうぞ」

 

α「突入5秒前、5、4、3、2、1、0、突入!」

 




バンディット「俺、ハローワーク行ってくる・・・」

八幡「早まるなぁ!」

沙希「あなたはまだまだ現役でしょ」

バンディット「カイードに仕事を持って行かれたぁ!」涙

八幡「人生は苦い、だから時に甘くていい」マッ缶布教

バンディット「あ、甘っ!糖尿病なるぅ!でも、ありがとな」

八幡「気にしないでください」

沙希「しょうもないものですが、芋の煮っころがしをどうぞ」

パク

バンディット「相変わらず美味いなぁ」

沙希「ありがとうございます」

バンディット「まだ、少し頑張ってみるか。」

バンディット、カイードがいても私は君を使わせてもらっているよ。




ピー音は特に意味がありません。ただやってみたかっただけです。

すみません。

やっと新オペレーターを一部出せた。


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火薬庫 後編

投稿が遅れてすいませんでした!

学校が受ける必要のないセンター試験対策講座で時間を取られていました。

エコー「出してくれよ〜」

ヒバナ「飛ばすわよ」

作者「それは勘弁してください」

カイード「一回感電死してみるか?」

作者「断る!!!」

八幡らしさと沙希らしさがどんどんなくなっていることに気が付き、悩んでいる駄文作者です。



βチーム

 

『突入5秒前、5、4、3、2、1、0、突入!』

 

ドーーーーーーーンッ!

 

穴ができたのと同時にインがカンデラを投げ入れて中にいた敵を一時的に無力化してゾフィアのダブルバレルランチャーを使って粗方片付けると、

クラッシュとブリッツを先頭にして二列縦隊で突入してカンデラで目を潰されていた敵を撃ち、出てきた敵をクラッシュとブリッツが無力化して後続がそれを撃つということを繰り返していた。

 

サッチャー『β、エリア1クリア!』

 

モンターニュ『α、エリア1クリア!』

 

直前ブリーフィングで自分たちで廃工場内にエリアを定めて、一個のエリアを制圧し終えたら次に進むという形になった。

 

エリア2に進もうとしたその時に見たくなかったものがいた。

 

RPG-7を持った大馬鹿者!!

 

ブラックビアード「RPGは室内用兵器じゃねぇーーーーーよ!!!!」

 

全くその通りです。

 

RPGを撃たれる前にノーマッドがエアブランチャーでそいつを吹き飛ばして、空中にいる間に俺が撃った。

 

ブリッツ「いいね」

 

ノーマッド「ありがと」

 

いい感じのガジェットだ。

 

エリア2に進み、かなり順調に作戦は進んでエリア3まで来たが抵抗がかなり激しかった。

 

(少し順調すぎないか?)

 

近くに地下への入り口があり、そこに武器が収められているから敵は必死である。

 

サッチャー「守りが固いな。LMGを投入してやがる。」

 

それが進行を妨げている。

 

「排除します」

 

サッチャー「頼んだ」

 

ガジェットを起動して透明人間になり、少し遠回りに裏を取って手榴弾のピンを抜いて2秒待って投げて空中で爆発するようにしてLMGを黙らせた。

 

敵はなにが起きたかが分からずに一瞬攻撃の手を緩めてしまった。

 

「アマチュアめ」

 

そう呟いて残りを排除した。

 

サッチャーとその他が走って来た。

 

サッチャー「感謝する」

 

その一言だけ言って先を急いだ。

 

αチームと合流できた。

 

モンターニュ「警察の機動隊が後方の安全を確保するとのことだ。」

 

サッチャー「了解」

 

背中は安心して地下への突入ができるようだが、なんか嫌な予感がする。

 

新兵こと沙希がこっちに来た。

 

沙希「嫌な予感がしてるの?」

 

なんでガスマスクしているのに分かったんだ。

 

「ああ、抵抗があったもののすごいうまくできすぎている感がある。」

 

俺の嫌な予感は基本的に当たる。なんでかって?そら中学の経験があるからだろうが。

 

サッチャー「ステルス、言いたいことがあるなら言え」

 

こっちが何話しているかが気になったようだ。

 

「ことがうまく行きすぎた気がします」

 

サッチャー「何が言いたい」

 

「敵が徐々に逃げていると感じました。」

 

エリアが進むごとに確かに敵はいたが、なんか手を抜いているというか途中まではここを死守するという感じがなかった。

 

殺意が少し薄まったという感じだ。

 

モンターニュ「なるほどな」

 

何か察してくれた。

 

サッチャー「どういうことだ」

 

モンターニュ「敵が地下で何かしているということだ」

 

サッシャー「武器を・・・まさか」

 

「隠蔽か何かをしている可能性があります」

 

サッチャー「テルミット!ヒートチャージを急いで設置しろ!突入をすぐに開始するぞ!」

 

テルミット「了解!」

 

機動隊の助力を待つ予定だったが、その余裕はなかった。

 

沙希Side

 

突入の準備に入り、私はドクと一緒に列の真ん中でシールドを構えて拳銃を握っていた。

 

サッチャー「3、2、1、0、突入!」

 

ゼロを言い終えると同時に爆発が起こり、中へと突入していき、待ち構えていた敵を正面から叩き潰していった。

 

地下は物を置くために広めに作られたようで、チームを三つに分けて進行を開始することになりました。

 

突入後はシールド持ちだったから先導をすることになり、装置の引き金に指を置いていつでも対応できるようにした。

 

薄暗くて汚い廊下を進んで行き、曲がり角と交差するところのクリアリングで時間をかけても順調で敵はあまりいなかった。

 

地下は不気味な空間で私は苦手だわ。

 

電気がなければ暗いところが死角になり、何が出てくるかが分からないから。

 

70m進んだところで廊下の途中に右に曲がるところから敵が突然出てきて、装置の引き金を引いて無力化した。

 

敵が出てきたところを敵が残っていないかを確認しにシールドを構えながら覗くと、

どうやら超音波が壁を貫通して隠れていた4人を倒しちゃったみたい。

 

帰ったら超音波の貫通範囲を検証した方が良さそうね。

 

パルス「マジかよ・・・」

 

パルスさんの驚きは仕方がないかな。

 

私も驚いているから。

 

マヴェリック「超音波ってこんなことできたっけ?」

 

それは私も知りたい。

 

進みながらこんな話をしていた私たちはどうかと思ってしまった。

 

レインボー部隊にまともな方はいたかな。

 

※いないはず(八幡と沙希を除く)

 

分かれた3チームは突き当たりまで到達して合流したが、武器が見当たらなかった。

 

いえ、正確に言えば少ないと言ったほうが良いかもね。

 

八幡は何でか壁をジーっと見ている。

 

気になって八幡が見ているであろう壁を見ることにした。

 

塗り固められたような跡が見え、近づいて触ると手袋に付いた。

 

八幡「やっぱりな、新兵も分かっていたか」

 

「ステルスが見てたから私も気になっただけよ」

 

八幡「そうか」

 

(八幡の様子がずっと気になっていたなんて言えない)

 

八幡は壁に耳を当てて、軽く叩いて厚さを確認してフューズのところへと走った。

 

私は跡を辿って隠れた入り口の大きさを確認していると、みんなが再び突入の準備をしていた。

 

フューズがクラスターチャージを4個と穴を開けるためのC4を設置して、少し離れた。

 

クラスターチャージを起爆してから時間差でC4で穴が開き、グレネードランチャーにスタングレネード等々をお見舞いして、

徹底したクリアリングの後に突入を開始した。

 

武器がトロッコみたいなものに積まれて地下坑道で別場所に退避させていた真っ最中のようでかなり混乱したみたい。

 

坑道を先に進んでしまったのがいけなかったから、敵に間合いを詰められてとっさにシールドで殴り飛ばしてしまった。

 

殴り飛ばした相手はマスクをしているのに目はなぜか見覚えがあった。

 

トカレフを懐から突然引き抜いて私は足を撃たれないように動いたが、少し遅かった。

 

 

 

だが、痛みは来なかった。

 

敵はこっちを睨みながら逃げた。

 

八幡に引っ張られて何とか回避した事は分かったが、八幡に抱かれるという状況を把握するには少し時間がかかった。

 

(は、八幡が、ち、近い///)

 

任務中に浮かれてはいけないけど、これは仕方がない。かな・・。

 

八幡「先に行き過ぎるな!」

 

「は、はい!」

 

とりあえず落ち着いて、後ろに他がいる事を確認してから進んだ。

 

坑道の終わりが見え、スタングレネードを投げてから一気に進行するとまた廃墟の中で車の出入りがあったのを過k二人出来た。

 

ここで武器を搬出していた模様。

 

ルーク「遅れてしまったか!」

 

サッチャー「いや、あと少し遅れていたらもっとひどいことになっていた。」

 

そう言いながら八幡の肩を軽く叩いていた。

 

任務は一応成功かな。

 

八幡に助けてもらった礼をしないと

 

沙希Side out

 

 

 

 

 

武器は総計重量500キロ分、現金400万ドル、麻薬類50キロ相当を押収した。

 

推定250キロ相当の武器を搬出されたが、今作戦はホワイトマスクに大きな損害を与えたのは間違いない。

 

武器は軍用品に準ずる物のため、軍や警察にそのまま引き渡された。

 

この大規模作戦の数ヶ月後に千葉県大学の襲撃事件が発生した。

 

沙希は衛生兵として負傷者の手当てに専念していた。

 




なんか文章を書くのが下手になった感は否めない。

少し短くて雑になった事は許してくれ。


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番外編『クリスマス』

本編には若干関係は関係があります。

キャラ崩壊がさらにひどくなります。

八幡が八幡ではないし、沙希が沙希ではないという現象をとうとう起こしてしまった気がする。

特殊部隊に入ったから仕方ないね(暴論)

ご都合主義な部分がありますが、ご了承ください。

比企谷八幡は日本国籍でグレデンヒルに家があるという設定です。

イギリスに行きたい!(切実)

大英博物館は死ぬまでに一回行きたいなぁ。

日本では24日がクリスマスになっているようですが、正確には25日がクリスマスです。

今までで一番長いです。

後半が多分雑かもしれないが、許してくれ。

受験の生活パターンが未だに抜けないから寝れずにいる。



クリスマス 12月24日クリスマスイブ

 

サンタが過労死寸前まで追い込まれる前日。

 

それはリア充にとっては楽しい『イベント』何だろう。

 

日本ではバカ騒ぎして、プレゼントを渡したり、クリぼっちをバカにするという愉悦感に浸る日。

 

ボッチにとっては苦痛である。

 

俺はこういう事は高校の奉仕部と家族を除くと無縁だった。

 

だが、レインボー部隊に入隊してからそうはいかなかった。

 

なぜなら強制的に巻き込まれるからだ。

 

しかし、嫌ではない。休日らしく静かだからな。

 

任務が急に入らなければ休みである。

 

軽いランニング、武器整備をして本を読んでゆっくりしたかったがスレッジとかに

町のストアに連れていかれて酒を買って、彼の家でビールを飲んで愚痴を言ったり、世間話をしたりする。

 

スレッジは普通の話題だが、飲むと長い。

 

悪くはないが、酒に比較的強くても翌日に影響が少しあるから遠慮願いたい。

 

今年こそは平凡に過ごすぞ。

 

と、息込んだ矢先にそれが消えた。

 

沙希「八幡、このあと時間空いている?」

 

なぜここにいる。

 

沙希は女性陣と一緒にいると思っていた。

 

「いや、あれがあれでな」

 

『あれがあれで』を使えばとりあえず何とかなるはずだ。

 

沙希「あれがという事は暇なんでしょ」

 

ダメだったか。

 

沙希「八幡と一緒に行きたいけど///」ボソボソ

 

俺はラノベの主人公のように難聴ではないから聞こえているはずだが、声が小さすぎた。

 

顔が赤いぞ。なんか怒らせてしまったか。

 

罰ゲームでやらされているのか。というか、こういう罰ゲームは海外にもあったのか。

 

沙希「だめ?///」上目遣い+涙目

 

「くっ、分かったよ。一緒にいるよ。俺の家で構わないか。」

 

沙希「いいよ」

 

美人が顔を赤らめながら上目遣い+涙目をされたら断れるわけないだろ。

 

断れる奴がいるとしたらそいつはホモだろ。

 

今回は前の任務がイギリスだったからイギリスの基地で年を越すことになりそうだ。

 

沙希は初めてここでクリスマスを過ごすことになる。

 

第22SAS連隊本拠地グレデンヒル

 

イギリスらしい田舎街であり、本当に何もないという言葉が当てはまる。

 

特殊部隊の基地が置かれているからか、周りは牧草地で人は多くはない。

 

レストランとコンビニエンスストアはあるがそれ以上のものはない。

 

(沙希以外で誰も俺を誘わなかったな。珍しいことだ、いいけど)

 

愛用の四駆ランドローバー「ディフェンダー」に乗って西門から出てすぐにひっそりとした住宅街が見え、

この街の唯一のパンに取り敢えず向かうことにした。

 

(比企谷八幡は書類上日本では死亡しているため、新たに日本国籍が用意されて『マサヒロ・タナカ』という名でこの地に住んでいる。

 第10話の件以降は日本に任務以外での立ち入りを禁じられているというより出来ない。色々と事情が複雑だということにしてくれ。)

 

基地から出て間もないうちにケーキ屋に着いた。

 

「少し待っててくれ」

 

それだけ言って、エンジンをかけてまま降りてケーキ屋に入ると店主のおばちゃんがいる。

 

店主「あら〜、久ぶりに顔をみたわね。」

 

「ええ、お久しぶりです。クリスマスケーキのホールを下さい」

 

店主「はいよ〜。珍しね、ホールを買うなんて。ひょっとして車に乗っている彼女さんと食べるの?」

 

よく見てるなぁ。

 

彼女に見えるのか。

 

「彼女はただの同僚ですよ。」

 

店主「あら、そう。14ポンドよ」

 

カバンから財布を出して、20ポンド紙幣を出してお釣りをとケーキを受け取って店を出た。

 

店主「メリークリスマス」

 

「・・・メリークリスマス」

 

慣れないなと思いながら、ドアを閉めて車に戻ってこの町唯一のコンビニ見たいなところを目指した。

 

沙希「何買ったの?」

 

「ケーキだ」

 

沙希「そう、ここによく来るの?」

 

「休日の時に朝食用のパンを買いにくる程度だ。まあ、休みは滅多にないがな。」

 

沙希「ふふふ」

 

専業主夫の夢はいつの間に消えたらしい。

 

もう諦めた。え、そんなことはないってか?ハチマンハウソヲツカナイヨ、ホントダヨ。

 

社畜ならぬ軍蓄になってしまったよ。

 

おっと、そんなことを考えるうちに着いた。

 

「今晩の夕食は何が良い?」

 

沙希「ここに来たことがないから一緒に行く」

 

「そうか」

 

車から降りて、ドアを閉めたことを確認して鍵をかけて入って行った。

 

コンビニと言っているが、ここはこの町の食料庫と言っても過言ではない。

 

普通にスーパーと同じような品揃えである。

 

大きなカートを押しながら夕食の食材を探していた。

 

沙希「すごいね、食材の大きさが。」

 

「ああ、最初来た時は戸惑ったぞ。食べきる自信がない。」

 

沙希「私もないかな」

 

クリスマスらしくローストチキン、サラダとコーンスープを作ることにした。

 

ローストチキンは丸鶏(中抜き)、レタスを1玉、クリームコーンの缶詰、丸鶏の詰め物用のハーブ、

コンソメ等々の調味料、料理用酒と飲むためのお酒を何個か買った。

 

他にも買っているが、まあ言うのが面倒臭い。

 

って、俺は誰に言ってんだ?

 

買っているものは今晩と明日用の食材しか買っていないはずなんだが、1週間分の物を持っているというぐらいの重さはあった。

 

トランクのサイドシートに乗せて軽くシートベルトで固定して、俺の家へと向かった。

 

住宅街から少し離れて、煉瓦造りのザ・イギリスという感じの一軒家の前に車を停めた。

 

二階建てで煉瓦は比較的綺麗で、家の形がシンプルに正方形で真ん中に暖炉が置かれている。

 

エンジンを止めてトランクから買ったものを降ろして鍵をかけて家に入った。

 

海外版のセコムのセキュリティーシステムをドアにつけて二重ロックしているから、財布から解除用のカードをかざして解錠した。

 

今は夕方に差し掛かっているからなかは少し暗い。

 

「少し汚いが、我慢してくれ」

 

沙希「ううん、綺麗よ。長いこと使っていない感じはしているけどね」

 

「仕方がないだろ、基本的に世界を回っているから。沙希も変わらんだろ」

 

沙希「人のことは言えなかったね。」

 

「まあ、食材はやっておくからとりあえず寛いでいてくれ。」

 

沙希「手伝うよ」

 

「来客に労働させるわけにはいかんからな」

 

沙希「では、お言葉に甘えるよ」

 

「そうしてくれ」

 

電気をつけて、とりあえずキッチンに行って食材をカウンターの上に置いて棚から水のボトルを取り出して薬缶に入れて火を点けた。

 

その間に暖炉のところに行って、薪を入れて隙間に新聞紙を挟んでマッチで着火してから様子を少し見て大きめの薪を入れて蓋をしめた。

 

沙希がいるリビングに戻った。

 

「悪いな、暖房は暖炉しかないから少し待っててくれ。暖まるのに時間が少しかかる。」

 

沙希「大丈夫よ。私は手伝えることないの?」

 

「今のところはないな。いる時は呼ぶ。」

 

沙希「そう」

 

小さく薬缶のピーの音が聞こえた。

 

お湯ができたようだ。

 

キッチンに戻ってマグカップを出してティーパックを入れて、お湯を注いで砂糖とミルクを入れて沙希のところに持って行った。

 

「まあ、とりあえずお茶をどうぞ」

 

沙希「ありがと」

 

さて、チキンを料理するか。

 

まず、オーブンを160℃の予熱をして鉄板に玉葱、人参、ニンニク、ジャガイモ等の野菜を敷いて、切った玉葱の上に

チキンを置いて余計な水分をキッチンペーパーで拭いてオリーブオイルを軽く塗って塩と胡椒を塗り込む。

 

玉葱、人参、マッシュルームをミキサーに入れてみじん切りにしてローズマリーとかのハーブを少し混ぜて、チキンの中に詰める。

 

竹串で入口を塞ぐ。

 

俺はアルミホイルをかける。

 

予熱が完了しているオーブンに入れて、210℃にして1時間オーブンの中に放置する。

 

次はコーンスープを作る。

 

鍋にコーン缶を投入して、コーン缶と同量の牛乳を入れる。

 

グツグツするまでは中火で、したら弱火。

 

コンソメの一粒の二分の一を入れて、塩で味の調整を行って完成。

 

サラダはギリギリまでは作らなくていいので、チキンが焼きあがるのを待つ。

 

手間がかからない上に簡単なのが西洋料理だ。(もちろん物によってはそうではないが。ローストチキンは意外と簡単です)

 

視線を感じると思ったら、沙希がダイニングから見ていたようだ。

 

沙希「ローストチキンを作ったことがあったの?」

 

「こっちに来て初めてこの家にいたときにやったぐらいだ」

 

沙希「高校の時よりも料理の腕が上がったみたいね」

 

「専業主婦を目指していた名残だがな」

 

沙希「八幡が料理しているのを見てたら、私も久振りにしたくなってきた。」

 

「客だからゆっくりしたらいいのに」

 

沙希「八幡にばっかり作らせたら、気が済まないからさせて」

 

「分かった、で何作るんだ?」

 

沙希「サラダとパンよ」

 

サラダは分かるとして、パンは後一時間内で出来るのか。

 

「分かっていると思うが、今オーブン使っているぞ」

 

沙希「焼き時間はそんなにかからないわ」

 

「そうか」

 

どんなパンを作るんだ?

 

沙希「それはお楽しみにしておいて」

 

心を読んで来ただと・・・?!

 

沙希「思っていることは顔に書いてあるわよ。」

 

ポーカーフェイスは極めたはずなんだがなぁ(耐拷問訓練で鍛えている)

 

鍛え直すか。

 

沙希「小麦粉はどこに置いてるの?」

 

「冷蔵庫の右横の棚の真ん中の引き戸の左手にあるはずだ。分かりやすくまとめているはずだ。」

 

粉類は一つの箱にまとめている。

 

沙希「ありがとう」

 

薄力、強力粉とイーストを取り出していた。

 

使うであろう材料の量を測っているが、今すぐに始める様子はなかった。

 

沙希「すぐに出来るからまだ始めないよ。時間あるから少し筋トレする?」

 

「そうだな、やっておかないとすぐ鈍るからな」

 

死なないためにな。

 

腕立て伏せ30、腹筋30、背筋30を2セット

 

高校のの時なら絶対ここまでやってないな。

 

まだ筋トレの「き」の字にもならなかった。

 

慣れって怖いな。

 

腹筋で足を抑える時に触って分かったが、沙希の脚の筋肉がすごかった。

 

当たり前だがな。

 

女子特有の匂いはしていただろうが、気にしている場合ではなかった。

 

女子を触るのは慣れない。

 

沙希Side

 

は、八幡の筋肉が凄かった///

 

私は汗かいてないけど、匂い大丈夫かな?

 

筋トレをしたらちょうどいい時間になった。

 

強力粉150g、薄力粉90g、塩6g、イースト4g、オリーブオイル6g、砂糖10gとぬるま湯210mlを全部入れて、

よく混ぜたら40℃の湯煎で15分待つ。

 

その間は時間が勿体無いからまた筋トレをする。

 

会話したいけど、筋トレとなるとどうしても無言になってしまう・・・。

 

八幡もそうみたい。

 

発酵を終わらせたら、打粉を多めに敷いて生地を打粉の上に落とす。

 

打粉を全体的にかけて、ベーキングシートを敷いた天板にのせて平たく伸ばして好きな厚さにする。

 

私は少し厚めにするのが好き。

 

出来た上がった時のもっちり感がいいの。

 

少し暖かいところに少し放置する。

 

スープは温める間にレタスを洗って、一口サイズに切るって水切りをしっかりしてからクリスマスらしくリースの形にする。

 

ベビーリーフ、千切りにした紫キャベツ等々も入れる。

 

人参は薄めの短冊切り、生ハムは巻いてバラのように似せる。

 

ミニトマトは蔕を取り除く。

 

葉物のリースに盛り付けて、最後に粉チーズをかけると完成です。

 

料理をしている間に八幡はテーブルにフォーク、ナイフ、スプーンをおいてくれたみたい。

 

スープを器に盛り付けて、サラダと共にカウンターの上に置く。

 

ローストチキンも丁度出来たから大きめのお皿を出して、オーブンから出すとオーブンを240℃の予熱を設定する。

 

ローストチキンをお皿に盛り付けて、またカウンターに置く。

 

カウンターに置かれたものはテーブルに並べられていき、いつでも食べられる状態になっていた。

 

テーブルに蝋燭って、八幡は意外にロマンチストなのかな。

 

暖房が薪ストーブだけ使っているのに暖かい。

 

予熱はすぐに終わり、天板にのっているパンの表面を軽くオリーブオイルで塗って15分ほど焼きます。

 

その間に食べるとしましょ。

 

「15分ぐらいしたら出来るから、先に食べましょ」

 

八幡「ああ、そうだな。沙希は何を飲む?」

 

「赤ワインを御願い」

 

八幡「分かった」

 

お酒用の棚からグラスを二つ取り出してワインを注いだ。

 

私は手を洗って、タオルで水気を拭き取るとすぐにダイニングに行って、椅子に座った。

 

八幡「小町と一緒に過ごしたかったな」ボソッ

 

少し複雑な顔をしながら小さい声で言った。

 

私も京華と大志と過ごしたかったけど、こっちを選んだことは後悔していない。

 

だけど、八幡は小町と離れたくなくてこうしている。

 

勝手なことかもしれないけど、少しぐらいは八幡を慰められたらいいかな。

 

「そのかわりに私がいるじゃない。ご不満?」

 

わざと頬を膨らませて、拗ねたような顔をした。

 

少し恥ずかしいけど///

 

話題を変えることはできたかな。

 

八幡「ふ、不満なわけはあるわけだろ。むしろ沙希は俺となんか「私は八幡と過ごしたいからこうしてるの///」・・・」

 

八幡「///」

 

口を挟んじやったけど、八幡の照れ顔を見れた///

 

八幡「た、食べようぜ」

 

「うん」

 

グラスを持って

 

八幡「今年一年を無事に過ごせてことに感謝して乾杯」

 

「乾杯」チン

 

ガラスが軽くぶつかり合う音

 

一口を飲んで口を潤した。

 

サラダを初めに取り皿に盛り付けて、食べようとしてけど八幡がミニトマトを残そうとしていた。

 

「食べないの?」

 

八幡「ああ、こればかりはな」

 

トマト嫌いは変わってなかったのと、少し呆れつつ八幡らしいと思った。

 

少しだけ変なこと言おうかな。

 

「あ、アーンしてほしいの///」

 

やっぱり恥ずかしいよ

 

八幡「///いや、自分で食べるぞ。」

 

アーンは出来なかったのは残念って、私は何言ってるの!?

 

IQ『少し大胆に動かないといつまでも結ばれないわよ』

 

恥ずかしいです。

 

少し気まずいまま晩餐会は進むことになりそうだけど、パンができたみたい。

 

「取りに行ってくるよ」

 

そう言って、キッチンに行ってオーブンから天板を出してコンロの上に置いて、テーブルに置けるような綺麗な木製のまな板にのせてパン用ナイフで

適度な大きさに切って、お皿に盛り付けてテーブルに持って行った。

 

その間に八幡はローストチキンを切り始めていた。

 

空いているところに置いた。

 

八幡「これは?」

 

「フォカッチャよ」

 

イタリアのパンで簡単に短時間で出来て、サンドウィッチにも使える。

 

八幡「いただくぞ」

 

「召し上がって」

 

八幡は一切れをとって、一口サイズに千切って食べた。

 

八幡「美味しいな、あとで作り方を教えてくれ」

 

「簡単よ、混ぜて放置して焼くだけだから」

 

本当はきちんと作りたかったけど、時間がなかったからこれしかなかった。

 

八幡(一回作ってみるか)

 

私はローストチキンを食べてみた。

 

すごく美味しかった。

 

 

あとは想像でどうぞ。(書くとクリスマスに間に合わなくなる)

 

 

 

料理を食べながら少しお酒も飲んで二時間がすぎた。

 

食後のケーキを切っていた。

 

八幡は紅茶を淹れてた。

 

砂糖を入れずにストレートティーにするみたい。

 

ケーキはシンプルなザッハトルテで、適度にチョコの苦味があって食べやすかった。

 

明日は早く起きていつもの運動メニューをしよう。

 

ちょっと食べ過ぎちゃった。

 

テレビは日本と違って、宗教色が濃くて静かな番組が多い。

 

八幡「沙希、いまこっちの世界に来て幸せか?」

 

少し酒で赤みがかっている心配そうな顔だった。

 

推薦したことを気にしてるみたいだけど、私は八幡が近くにいて幸せよ。

(16話参照)

 

でも、もっと先の関係になりたい・・・///

 

「家族と離れることは少し辛かったけど、今はもっと人を救えるということを喜びとして感じることができた。

 ドクさんと他の方と出会って、八幡とまた出会って幸せよ」

 

自信を持って答えることができた。

 

八幡、待ってね。

 

必ず私の想いは伝えるよ。

 

受け止めてくれると嬉しいな///

 

八幡「お、おう。そうか」

 

それだけ言って、テレビの方を見た。

 

満足できる答えを得れたかな。

 

 

 

任務先での話、裏事情、私が来るまでの出来を色々話しているうちにもう寝る時間になっていた。

 

 

八幡Side

 

そろそろ寝るか。

 

薪ストーブの様子を見に行って、火があとちょっとで消えそうだったからそのままにして沙希が寝る用の寝室のオイルヒーターをつけて

リビングに戻った。

 

「沙希、もう寝るか」

 

沙希「うん」

 

「沙希は俺の寝室で寝てくれ。俺はここで寝る」

 

沙希が少し不満そうな顔をしているのはなぜだ。

 

って、ブランデを一気飲みしたぞ。

 

止めようと咄嗟に動こうとしたが、ダメだった。

 

沙希「///」ボーッ

 

ほろ酔いから泥酔の一歩手前になった。

 

「はあ、ベッドに連れて行くから少し待ってろ」

 

後片付けをさっさと済ませて、暖炉の鎮火を確認してソファに寝るための毛布を用意してから沙希を姫様抱っこして寝室へと運んだ。

 

なんでこうなった。

 

俺はまずいことを言った覚えはないぞ。

 

にしていい匂いがするな////。

 

意識しないようにしよう。

 

沙希「八幡///大好き///」ダキッ

 

ちょっ、そんなことを言うと告白して振られるまであるぞ。

 

振られるのかよ。

 

って、その綺麗な丘二つを当てるな。

 

意識がそっちに行ってしまうぞ。

 

とりあえず、沙希をベッドに寝かせてソファに戻るとしたら力強く引っ張られた。

 

沙希「行かないでぇ///」涙目+上目遣い

 

くっ、そんな顔をされると困るぞ。

 

離れようとしても沙希が話してくれない。

 

沙希「一緒にいてぇ///」

 

襲っちゃうぞ。

 

そんなことは絶対にしないがな。

 

沙希は一緒に寝るということを諦める様子はないし、酔っているから言うことを聞いてくれるとは思えない。

 

諦めて、ここで寝るしかないようだ。

 

「おやすみ」

 

沙希「おやすみぃ///」

 

ドアをなんとか閉めて、布団をかぶせて寝ることにした。

 

が、寝れないぞ。

 

背中に当たっている柔らかい物体が安眠を阻害してるぞ。

 

離れようとすると抱きしめる力がやたらに強くなる。

 

全身をリラックスして意識を寝ることに集中させて、かろうじて寝ることができた。

 

 

 

 

 

 

 

12月25日 朝6:00

 

翌朝は沙希は起きて八幡と一緒のベッドにいることに驚いたが、酔ってからの出来事を思い出して顔真っ赤にして、心の中で悶絶していた。

 

八幡は起きてすぐに沙希に襲っていないと言うこと訴えていた。

 

沙希はかなり残念そうな顔をしていたがなぜだ。

 

沙希「襲っても良かったのに///」ボソッ

 

遠いつぶやきは八幡の耳には届かなかった。

 

二人は着替えて寒い中で5キロ走と腹筋、背筋、腕当て伏せを各40×3セットをこなして、

昨日残ったローストチキンを使ってスクランブルエッグ、レタスと共にトーストに挟んでサドンウィッチを朝食にした。

 

昨晩の晩餐会あの余り物は全て冷凍庫に収められていた。

 

軍人となると朝の筋トレをするということを欠かさないようだ。

 

いくら八幡でも。

 

周りから見ればストイックな夫婦にしか見えなかったりする。

 

八幡は洗い物をしたあとに沙希をリビングに待たせてプレゼントを取りに行った。

 

ついでにいつでも

 

沙希もリビングに待つふりをしてプレゼントをカバンから取り出して八幡を待って、戻ってきたところで渡した。

 

沙希「メリークリスマス」

 

丁寧に包装された小さな箱だった。

 

八幡「先にやられた。ありがとう。そしてメリークリスマス。気に入ってくれるかは分からんが。」

 

同じような箱だった。

 

八幡「あ、開けるぞ」

 

開けると入っていたのは頑丈そうな腕時計で数字と秒針が見やすく、オフィシャルな場にも使えるステンレスバンドで金属の独特の

光沢を抑えている仕様だった。

 

沙希「ありがとう、開けるよ」

 

同じように頑丈そうな腕時計だが、女性用で少し小さめなサイズだった。

 

ステンレスバンドにも樹脂バンドにも付け替え可能でデジタル表示が少なめなタイプだった。

 

腕時計本体の裏にはギリシャ語で『パラミリ』と刻印が入っていた。

 

二人ともは同じような贈り物だが、送る理由はちょっと違う。

 

八幡は沙希の入隊祝いとお守りみたいなものとして贈った。

 

沙希は八幡に対する感謝といろんな想いが詰まっていた。

 

腕時計、形を変えれば時を刻むブレスレット。

 

色んな意味があるだろうが、『永遠に繋がりたい』という意味を込めて贈っているのだろう。

 

いい雰囲気になったところで、携帯がそれを壊した。

 

二人は急いでカバンから携帯を出して、画面を見ると『R6』となっていた。

 

ゆっくり休めるのはここまでのようだ。

 

八幡「新兵!行くぞ」

 

沙希「はい!」

 

軽く片付けて荷物をまとめて家の鍵を閉めて車に乗って基地へと急ぎ、助けを求める人の元へと向かった。

 

 

 

 

後日、二人は家に泊まったことについて根掘り葉掘り聞かれていた。

 




クリスマスをひっそりと過ごす予定の作者です。

料理描写は割と適当です。

人によってレシピは変ります。

読者の皆さん、メリークリスマス。

気をつけて、お過ごしください。


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這い寄る恐怖 前編

期間限定で配信された『アウトブレイク』を書いていきます。

基本的にゲームの展開通りでやっていこうと思います。

八幡と沙希はなんとか登場します。

何話かけて書いていきたいと思います。

今年最後の投稿になります。

残り少ない今年をお過ごしください。


クリスマス、正月が過ぎてテロ組織『ホワイトマスク』の動きが沈静化してから半年が経っていた。

 

レインボー部隊が出動するような案件も減り、今年は平和に過ごせると思っていた。

 

だが、まさか誰も『ホワイトマスク』より厄介なものに遭遇するとは思いもしなかった。

 

 

Side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューメキシコ州 夜

 

ただのおじさんSide

 

この日の夜は雲が少なくて満月だった。

 

街はいつも通りで大きな事件が起きそうもなく、このまま待てば朝が来る。

 

俺はいつものところで車を停めて、ラジオを聞きながら缶の炭酸を飲んでいた。

 

夜空を呆然と眺めていると、視界の端から何かが音を立てながら落ちていた。

 

隕石?のようだった。

 

目で追うと少し離れた山のところに落ちて、爆発した。

 

気になって仕方がなかったから、炭酸を飲み干して缶を外にポイ捨てしてエンジンをかけて隕石?が

落ちたところに向かった。

 

20分ぐらいすると炎が見え、隕石?の正体はどうやら人工衛星だった。

 

(これはネットオークションに売れば、儲かるぞ。)

 

そう思って、車に搭載していた小型クレーンのワイヤーで人工衛星に引っ掛けて、荷台に乗せて

他の人に見つからないようにさっさと帰って、俺の家の大きな納屋に入れて写真を撮って

ネットオークションに載せた。

 

(さあ、いくらになるか楽しみだな)

 

変な気体が出ていたような気がしたが、何もないから放置して寝た。

 

朝起きると身体の調子が少し変だったが、まあ良いっかと思って仕事に行った。

 

それから異変がひどくなり、記憶も曖昧になった。

 

 

 

 

 

 

 

人工衛星が落ちてから3日後・・・

 

女医Side

 

昨日と今日の朝までは患者がそこまでいなくて、今日は当直もないから早く帰れると思っていたら。

夕方から患者が流れるように入ってきた。

 

皮膚に壊疽?黒化?変色?したような斑紋があり、時には棘になっていた。

 

原因不明の感染症としか言えない。

 

ただただ患者が増える一方で、治療法がなく診断して酷ければ切断をしていた。

 

(ほんとにこのままだとキリがないわ。病院が患者で埋もれてしまうわ。

 

男性医師「発症していない患者を市民センターに収容することを提案します。

     このままでは患者を外に待たすことになります。」

 

発症は確かにしていないけど、なんかしらの感染症の疑いがある限りは下手に移せなない。

 

二次感染が起きてしまう可能性がある。

 

「絶対にダメよ、発症してないからって患者を市民センターに送っていたら、

 確認の意味がない。」

 

男性医師「分かりました・・・」

 

男性医師が黙ってしまい、なぜか玄関の方を見た。

 

そこには毛布をまとった中年の男性患者の体に棘が刺さっていた。

 

頭部と肩に棘があり、毛布の一部を突き破っていた。

 

「えっ、大変。触らないで」

 

看護婦が行こうとしたから引き止めた。

 

中年の患者は呻き声を上げて、最後になぜか目が赤くなっていた。

 

それからのことは思い出せない。

 

いえ、思い出したくないけど、地獄だったのは確かだった。

 

Side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アッシュSide

 

ニューメキシコ州で異変が起きてから一週間後

 

州兵が出動して感染範囲を抑えているもの犠牲が大きく、早急に事態を集結させる必要があった。

 

FBIの出動が命じられ、私は現場にいた。

 

州兵が続々と到着していた。

 

事態は想像をしていたよりも遥かに酷い。

 

これはテロではないけど、私たちの力が求められているのは間違いないわ。

 

シックスになんとか頼み込んでドク、テルミット、ロシア人一人、日本人二人を先にを派遣してもらうことにした。

 

早くしないとこの街に核が使われることになるわね。

 

 

Side out

 

 

街の至る所には棘が生えており、もはや我々が地球ではなかった。

 

感染者は人間から何かしらの別物に変わってしまっていた。

 

次々に人間を襲って、まるでゾンビのようだった。

 

生存者がいたとしても、絶望的な状況に打ちひしがれるだろう。

 

 

八幡Side

 

オーストラリアで在豪日本大使館の人質救出任務後に待機していた。

 

基地内でのカフェでベトナムコーヒーを頼んでゆったりしていた。

 

マッ缶の代用として飲んでいるが、なかなか良い感じだ。

 

コーヒーの種類は違うとはいえれど煉乳を入れてあって、マッ缶とあまり変わらないが、コーヒーの深みがある。

 

違う感じが良い。

 

このまま平和な時間が続けばいいかもなと思っていると携帯がなった。

 

<R6 CODE:Black>

 

という表示を見て出た。

 

レッドの上にブラックがあったのか。

 

「こちらステルスです。」

 

『大急ぎでニューメキシコ州に向かえ!詳細は機内で説明する!』

 

「了解」

 

レインボーが切迫がつまった電話をするのは珍しいと思いながら装備を点検し、補充をして大急ぎで手配されたアメリカ行きの飛行機に乗った。

 

送られてきた情報を読んだが、全く頭に入らない。

 

人工衛星による落下で謎の菌?によって感染者が棘を生やして無差別に人を襲う生物と化す。

 

見た目は完全にウォーキング・デッドではないが、性格的なところは同じなんだろう。

 

ドッキリか、これは。

 

と思ったが、さすがにレインボーはここまでタチの悪い冗談はしない。

 

防護服とガスますくが用意されていたが、疫病対応だった。

 

原子力発電所でありそうな黄色い厚手の防護服とシンプルなフルフェイスガスマスク

 

相手は未知の存在だ。

 

場合によってはアメリカ政府は核の使用を厭わないのか。

 

ラクーンシティと同じような状態か!

 

大丈夫なのかと、久しぶりに不安を感じた。

 

早く終わってくれるとありがたいと思ったが、まさかとてつもなく大変で危険な任務になるとはこの時、知る由がなかった。

 

ニューメキシコ州から少し離れた基地に降ろされて、州兵の護衛付きで現場の本部まで連れていかれた。

 

本部の周辺はは地雷とクレイモアに囲まれており、見張り台の銃座の銃声が鳴り止まなかった。

 

一体何があった?

 

州兵の案内でレインボー用のテントについて、アッシュさんに迎えられた。

 

アッシュ「待ってたわ、ステルス。状況は見ての通り深刻よ。」

 

「資料で見て、思っていたよりひどいです」

 

アッシュ「そうね、ま、取り敢えずテントに入りましょ」

 

アッシュ以外にテントの中にいたのはドク、フィンカ、ライオン、沙希とイェーガーだった。

 

簡易なテーブルと椅子が置かれ、ボードには事前情報で書かれていた物があった。

 

ドク「遠いところからですまんな」

 

「いえ、大丈夫です。」

 

治療メンバーが揃っているな。

 

アッシュ「さて、ブリーフィングを始める。

     事前情報で知らせている思うけど、状況は一刻も争うの。

     事態の解決が3日以内に見られない場合は核の使用を辞さないと政府はいいているの。

     これは既に決定事項です。

     これは何としても阻止したいけど、案はある?」

 

ドクがスッと手を挙げた。

 

ドク「一つある。」

 

ドクが持っていたパソコンの画面をみんなが見えるように置いてくれると、画面には女医の経歴書があった。

 

ドク「彼女はもしかしたらワクチンを、いや治療薬を。彼女なら持っていてもおかしくない。

   だったら、爆薬で包囲したテントが用済みになる。」

 

沙希「私もこの案に賛成します」

 

ライオン「俺もだ」

 

一瞬ドクがライオンさんを睨んでいたのは気のせいか。

 

アッシュ「人道的ね。でも、そうは言ってられない。」

 

確かにこれが一番いいだろうがな。

 

ドク「他に選択肢があるか?

   今の状態を維持するだけで手一杯だ。

   それとも何か策があるのか。核を使う以外で頼む。話は聞いている」

 

医師としては、いや人として核は使わせたくないんだろう。

 

アッシュは少し渋い顔をしていた。

 

アッシュ「分かった。彼女にかける。

     あなたの提案した通りにドクター・マッキントッシュを救出しましょう」

 

話は纏まったようだな。

 

ドクター・マッキントッシュはシエラ退役軍人病院という場所にいるらしい。

 

俺はHK417のヘビーバレルに3倍スコープ、USP45サプレッサー付きにドットサイトとクレイモア

 

沙希はシールドを持たない代わりにG36kフラッシュハイダーにホロサイト、グロック18サプレッサー付きにドットサイトと破片グレネード

 

フィンカは6P41(PKPペチェネグ汎用機関銃)、PPM(マカロフ拳銃)とクレイモア

 

ライオンはV308(クリス ヴェクター)のドラムマガジンに4倍スコープフラッシュハイダー、LFP586拳銃とクレイモア

 

を装備して、イェーガーが操縦するヘリに乗り込んで現場へと急行した。

 

感染源となった街を高い壁で一部囲われていた。

 

だが、その壁は限定的な役割しか果たせていなかった。

 

街の中心から少し外れたところに目的の病院があるようだ。

 

救出対象の人物からは時々通信が来ているという話はヘリの移動中に聞かされ、それをもとに正確な位置を割り出していた。

 

『ドクター・マッキントッシュからの通信が途絶えた。血清検査室に逃げ込んでいるはずだ。至急彼女を探し出せ。』

 

そう簡単には任務は終わらせてくれないのだな。

 

イェーガー「ランディング30秒前」

 

フィンカ「了解」

 

銃の最終簡易動作確認をして弾込めをして、銃把をしっかりと握った。

 

テロリストとは違う不明の相手、不安と緊張があった。

 

ドク「シックスがこの作戦に同意してくれてよかった。」

 

ヘリが超低空ホバリングをして降りた。

 

辺りはもはや『アルマゲドン(映画)』の隕石のような表面だった。

 

フィンカ「一人の研究者のためにここまでする必要なんてある?」

 

確かにそうだと思う。

 

こんなリスクを冒してまでやる必要性があったのか。

 

ライオン「ここは未知の要素が多すぎるぞ」

 

沙希「でも核を使うよりは良いと思います」

 

あくまでも最終手段だからなぁ。

 

慎重に行動しながら病院へと入ろうとするが、早速出迎えられてしまった。

 

通り過ぎるという選択肢を選ぼうとしたが、どうやらこっちの存在を察知してしまった。

 

ダダダッ!

 

点射でハートショットをしたが死なずに向かって来た。

 

ダダダッ!

 

クソッ!敵は固いぞ。

 

3回目の点射でやっと倒れた。

 

ライオン「連中はヘッドショットをしないとなかなか死なないぞ」

 

「了解」

 

ゾンビと同じようだが、やはり固いな。

 

なんか黄色い粒々が背中についている奴が俺の方に走って来やがったぞ。

 

点射からオートに切り替えて、撃つと奴は汁を飛ばしながら爆発した。

 

沙希「ば、爆発する?!」

 

「ああ、最悪だ」

 

全く、バイオ◯ザードでもこんな奴は・・・いたような気がする。

 

リロードをして離れないように動きながら、玄関付近の敵を排除した。

 

ライオン「ガジェットを起動する」

 

3秒後に人型の靄が見えたが、多過ぎるぞ!

 

この任務は無事に終われるのかが、本気で不安になって来た。

 

 

 

 

続く・・・

     




調子が良い時と悪い時の進み具合が違い過ぎて、調子を安定しようと努力しています。

現段階で終わりが見えない。


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番外編『謹賀新年』

皆さま新年明けましておめでとうございます。

これからもよろしくお願いします。

今年が良い年となることを願います。

今回の出来は前回の番外編に続いて出来が割と雑だった気がします。

すみません。


謹賀新年

 

レインボーに来てからハッピーニューイヤーに変わっていた。

 

まあ、日本人は沙希、エコーとヒバナが来るまでは俺一人だけだったからな。

 

クリスマスほどの盛り上がりはないため、静かでいいんだ。

 

だが、今年は餅つきをする羽目になった。

 

なぜだ?

 

事の発端は確かエコーの独り言『餅つきがしたいなぁ〜』を言っていたのをテルミットが聞いて急遽やることになった。

 

トーマスさんにダメ元でお願いしたら快諾したらしい。

 

もち米、石臼と杵を用意をどこから調達したんだろう。

 

てか、特殊部隊がこんなことをやっていいのだろうか?

考えると負けのような気がしてきた。

 

なんでみんないるかも疑問だ。

 

前日準備はいつの間にかされていたようだ。

 

 

 

 

そして今、杵を持って餅をついている。

 

人数も多いからか、量がすごい。

 

エコーさんに餅を返してもらっている。

 

最後のつきをするとエコーさん石臼から餅を出して、新しい餅米を投入した。

 

杵をルークさんに渡した。

 

餅米を潰して、合いの手役のタチャンカ大先生が手水をつけて、石臼からはみ出そうな餅米を内側に入れ込んだ。

 

全体的に潰すとつく作業が始まる。

 

ルーク「例のアレをやるぞ」

 

タチャンカ「来い」

 

例のアレとは何だよ?

 

ルークとタチャンカの顔が急に仕事顔になったぞ。

 

ルークが杵の先をお湯でよく湿らせてから、勢いよくついてすぐに振り上げた。

 

タチャンカ大先生は餅を折り込むと『アイ!!』と声をあげるとすぐにルークがついて振り上げて、タチャンカが折り込むの繰り返しだった。

 

高速で。

 

まさか、あの奈良県の中◯堂の高速餅つきを真似ているのか。

 

よく出来たな。

 

カプカン「おお、動画の通りに出来てるな」

 

テルミット「いいぞ」

 

にしても本家のより速い気がする。

 

きな粉と砂糖をまぶした出来立ての餅は美味しいな。

 

スモーク「美味しいな、醤油と砂糖は。」

 

マエストロ「それな、合わないと思ってた」

 

大根おろしがあればよかったがな。

 

カイード「出来立てで大福にするのはいいな」

 

ノーマッド「はい、師匠」

 

餡子はどこから調達した?!

 

特殊部隊がこんなことにお金を使っているよかったのか。

 

よくトーマスさんがこれを許したな。

 

トーマス「たまにはこういうのもいいだろ」

 

「後ろから突然喋らないでください、びっくりするので」

 

本人来てしまったよ。

 

敬礼しようとしたら、トーマスさんの後ろから「シックス」司令官がお見えになった。

 

手に持っていた皿をテーブルに置いて敬礼をした。

 

他のみんなも気がついて同じようにしていた。

 

シックス「楽にして、今日は司令官として来たのではないから」

 

戸惑いながらも楽にしようとしてもやはり軍人の性で階級が自分より上の者前ではそうは出来なかった。

 

シックス「いつまでもそうしているとお餅が固まるよ、タチャンカとルーク」

 

トーマス「不味いのは承知しないぞ」

 

タチャンカとルークは取り敢えず餅つきを再開した。

 

シックス「あなたのおすすめは何?」

 

「私はきな粉と砂糖をお勧めです」

 

他の餡子とか、醤油砂糖も好きだがやはりきな粉砂糖が良い。

 

シックス「ありがとう」

 

そう言って、きな粉と砂糖を多めにかけて、一口食べた。

 

シックス「う〜ん!美味しい。一回食べてみたかったの。」

 

それは良かった。

 

トーマス「自分たちで作ると美味しくて楽しいな。」

 

謎は多いおっさんだが、そう言うのは何気に初めてな気がする。

 

後ろから肩を軽く叩かれていたから振り向くと、羽子板を持った沙希がいた。

 

沙希「羽根つきしない?」

 

「ああ、良いぞ。相手になるか分からんが」

 

羽子板を受け取って、ちょっと離れた場所に移動して始めた。

 

カンッ!

 

羽根が勢いよくぶつかる音だった。

 

沙希が羽根を始めに打ち、返した。

 

すると、いきなりスマッシュを決められるが返した。

 

ラリーはまだ続いていた。

 

動体視力を鍛えてなかったら落とすところだった。

 

「おいおい、いきなりはないだろ」

 

沙希「ごめん、でも普通にしてたらなんか遅く見えちゃったからついやっちゃった。」

 

ついやっちゃったはちょっと違うだろうが、分からないことはない。

 

本当に羽根が緩慢な動きをしているように見えてしまい、スピードを求めてしまう。

 

なぜか動体視力の鍛錬に使おうとして考える辺り、俺らはおかしいのかな。

 

いや、普通におかしかったな。

 

と言うより、ここに普通なんてなかったな。

 

どうでも良いけど。

 

俺もちょっと力を出すか。

 

少し緩い弧を描きながら落下する羽根にスマッシュをかまして、沙希の足元に着弾するようにした。

 

カンッ!

 

カンッ!!

 

すると、沙希がそれを拾って返した。

 

ただの遊びのはずが本格的な打ち合いになり、少し周りの注目を集めてしまった。

 

ヴァルキリー「あれは羽根つきかな。」

 

ゾフィア「きっと、そうでしょうけど、なんか知っているのと違う」

 

すいません、本当はもっとゆったりとしたものです。

 

ブラックビアード「なあ、まだそれあるか」

 

沙希「なぜかあるわ。そこの箱の中にあります」

 

なんであるんだよ。

 

ここは学校か何かなのか?

 

てか、ラリーをしながら言うなよ。

 

ブラックビアードさんがちょっと引いているぞ。

 

ブラックビアード「ああ、ありがとう・・・」

 

誰が相手なんだろうな。

 

俺らはテニスの王◯様ならぬ羽根つきの王◯様をやってるな。

 

沙希はファイヤーショット(ただのスマッシュ)を打ち、俺はダークブロッカー(ただの返し)をしていた。

 

なんか厨二病心が疼くぜ。

 

封印しておくがな。

 

ブラックビアードさんのお相手はライオンさんのようだ。

 

あちらは普通にラリーをしていた。

 

まあ、最初はちょっと落としてことが多い。

 

羽根が小さいから慣れないから仕方がない。

 

にしても、俺はいつ終わるんだ。

 

終わる気配がないんだが、どうしたら良い?

 

ルーク「おーい!、ステルスと新兵!餅つきの番だぞ〜!」

 

いつ間にか、エコーさんとヒバナさんが終わっていたようだ。

 

沙希「行こうか。」

 

「そうだな」

 

長く続いたラリーを強制的に終わらせて、餅つきをした。

 

俺は杵をまた持って、もち米をつける状態になるまで潰して沙希がそれを折り込んでいた。

 

スレッジ「ステルス、上脱いだらどうだ。動きにくそうだぞ」

 

動きにくさは感じないが、あついのは確かだ。

 

上半身はタンクトップになって、餅をつこうとしたが沙希の顔がなぜか赤くなっていた。

 

沙希「き、気にしないで続けて///」

 

「わ、分かった」

 

とりあえず、この状態から早く脱却しよう。

 

その時周りに生暖かい視線で見守られていたことは二人気が付いていなかった。

 

 

 

 

羽根つき

 

ブラックビアード対ライオン戦 5:4

 

ルーク対アッシュ戦 6:15

 

ヴィジル対エラ戦 7:7

 

カベイラ対エコー戦 12:15

 

よく分からない点数と勝負がついていた。

 

 

 

 

餅つきと羽根つきの後はなぜか人生ゲームをすることになった。

 

子供より遊んでいる気がする。

 

サイコロを振って、5が出て終わった。

 

とりあえず、一位で行けた。

 

1.八幡

 

2.タチャンカ大先生

 

3.カピタオ

 

4.トゥイッチ

 

の順になった。

 

沙希は運が良かったのか、圧倒的勝利を治めていた。

 

トーマスさんとシックス司令は終始楽しんでいた。

 

 

こんな正月は悪くない思った八幡だったりする。

 

沙希とヒバナさんが作った善哉は美味しかった。

 

つきたてのお餅との組み合わせは最強だ(作者の個人的な意見です)

 



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這い寄る恐怖 中編

ある日

友人A「なあ、番外編は雑すぎないか」

作者「ああ、年末は色々なことで忙殺されていたからな」

友人B「にしてもひどい。前よりもひどくなっている気がする」

作者「仕方がないだろ、受験でちょっと離れていたからこうなってしまったのは申し訳ないと思っている。
   だが、そう簡単には治らない。なぜなら、私は馬鹿だからな!」(ドヤ顔)

友人A、B「「なんでそれでssを書こうと思った?」」

作者「書きたいという欲望に掻き立てられたからだ。
   たとえ、クソ作品と言われようと書き続けるさ(多分)」

友人A「お前は材・・・なんだったっけ」

友人B「まあ言いたいは分かるぞ、友人A」



頑張ってマシなものを書いていきたいと思います。

こんな超駄文作者で申し訳ございません。

今回はちょっと長いです。



八幡Side

 

どんだけいるんだ。

 

敵?の多さに辟易して病院に入ってすぐの壁を撃って、その裏にいた奴らを2体倒すと

銃声で奴らは寄って来た。

 

黄色い自爆タイプの敵?を優先的に撃って、爆発で周りにいる赤い敵?を巻き込むことによって

敵?を減らすことも弾の節約もできる。

 

ダダダッ

 

本当はフルバーストでやりたいが、3点バーストにしねぇと間違って弾倉を一つを無駄にしてしまう。

 

『ホワイトマスク』と戦っている方が簡単だ。

 

撃っても尽きない。

 

病院の中は「惨劇」という一言では表せなかった。

 

飛び散った血、爆弾で破壊されたような跡、巨樹のように生えている不気味な黒赤な棘

 

押し寄せる敵?はとりあえず片付いたようだ。

 

また奴らが来る前に

世界最強の技、『ステルスヒッキー」』を発動する!

 

少しだけ先頭に立って進み、受付の裏にあるボタンを押すとした。

 

自爆野郎が後ろからこっちに向かって来た。

 

な、なんだと・・・、奴らに通用しなかったのか。

 

距離をとって、倒した後にみんなが合流してボタンを押した。

 

なにも起きなけれb・・・、ってやって来るのかよ。

 

受付口の正面にある扉から大量に奴らは押し寄せて来たと同時になぜか視界が奪われて痛みが伴った。

 

「痛てぇ!何も見えねぇ!!」

 

イカ墨のようにガスマスクに張り付きやがった。

 

ライオン「新兵!ステルスを手当てしてやれ!援護する」

 

沙希「了解!」

 

ガスマスクに付いた謎物体を取り除いてもらい、鎮痛剤を打ってもらって戦線復帰した。

 

「新兵、感謝する」

 

それだけ言って、戻ったのは良かった。

 

だが、なんかあのF◯TEのとあるキャスターに似た魔法師のような格好の奴が浮いている。

 

なんか目が飛び出ている気持ち悪い奴だった気がするな。

 

浮いている・・・俺はおかしくなって幻覚でも見ているんだな。

 

きっとそうだな。

 

・・・現実逃避はここまでとして、撃ったが堅すぎるぞ。

 

弾倉一個使い切っても倒れない。

 

俺が入って来た入り口をとりあえず簡易バリケードで塞いで、あの浮いた野郎を倒すことにした。

 

弾倉を3個使ってやっと倒すことができた。

 

沙希「バリケードを破って来た!」

 

先設置した簡易バリケードを破壊されていた。

 

とりあえず、敵はまた一つ片付いたから血清検査室に向かって走って扉を閉めた。

 

一息ついて、次の扉を開けようとしていた。

 

だが、嫌な予感しかない。

 

大体当たるが、今回ばかりは当たって欲しくねぇな。

 

フィンカ「開けるわよ」

 

銃を握り直して扉が開いてライオンがガジェットを起動すると、ウンザリするほど奴らがいた。

 

壁の裏にいる奴らを撃って、広めの部屋の中を制圧した。

 

ライオン「床から生えて来やがった!!」

 

マジかよ。

 

しかも自爆タイプじゃねぇかよ。

 

汁が身に飛ばないように距離をとって撃って倒し進んで、この病院の調理室に到達してまた倒して制圧。

 

調理室を出ると外に出て中庭のようなところになるようだ。

 

見たところ敵はいなかったから血清検査室がある棟に入って階段を上がってすぐの部屋に入ると、ドクターが近くにいるらしい。

 

半壊している血清検査室と思われる部屋の真ん中に左腕を怪我して倒れているドクターがいた。

 

対象を確保して、沙希が応急処置をしていた。

 

『対象の保護を確認、そっちに敵が大量に向かっている。安全を確保せよ。』

 

「はあ〜」

 

ため息をつかずにはいられなかった。

 

もちろん聞こえないようにした。

 

マッキントッシュ「間に合ってよかったわ。データの回収を手伝って。急ぎましょ」

 

弾薬が足りるかが不安になって来た。

 

簡易バリケードで塞げるところを塞いでクレイモアを設置し、安全に迎撃できる場所を探していたがなかった。

 

破壊されている部屋の端は外が見え、一番敵が侵入しやすいところだった。

 

そこにクレイモアを重点的に設置して、俺はそこから奴らを狙撃することにした。

 

沙希はドクター・マッキントッシュ、フィンカは簡易バリケードで塞いだ血清検査室、ライオンは遊撃という形で迎え撃つことになった。

 

弾の残りは心許ないが、これで乗り越えるしかない。

 

調理室のある棟から奴らがバラバラと出て来るのを確認して、頭を撃って数を減らすことにしようとした。

 

だが、まさか壁をぶち抜いてくるとは思わなかった。

 

俺の横の壁から激しい音がして、見ると・・・あら不思議!穴から赤い奴が『こんにちわ』をしている。

 

阿保か!?

 

拳銃に素早く変えて、頭を撃って黙らせた。

 

敵が対応しれないぐらいの敵の量が増え、そろそろこっちの疲労が溜まってきた。

 

フィンカ「アドレナリンサージを使用する!」

 

どういう原理かは知らんが本人だけでなく、範囲内にいる仲間にも効果がある。

 

体の動きが感覚的に2倍ぐらい早くなった気がする。

 

壁をぶち抜いてきた敵を撃って、マッキントッシュに襲いかかろうとしていた奴らを倒した。

 

沙希「サージ感謝します!」

 

フィンカ「任務が終わってからにしな!!」

 

フィンカさん、カッコいいです。

 

おっと、俺が防衛していたところから敵が登り始めているな。

 

少し離れて、ドクターの護衛にまわるとクレイモアが爆発して何千もの鉄球が赤い奴らの体を貫通して倒した。

 

窓の簡易バリケードが破壊され、自爆野郎が入ってきたところで、ライオンがリボルバーで撃って汁が飛沫した。

 

どうやら敵は攻撃の手を一旦やめたようで、急いでマッキントッシュが言っていたデータの回収に向かおうとした。

 

血清検査室から出て、中庭風のところで最初の保管所に行こうとしたらなぜかここに飛ばされていた?救急車から

化け物が生えた。

 

ヘッドショットをかましてもビクともしなかった。

 

沙希はマッキントッシュを護衛をしているから拳銃しか使えず、下手に動けない。

 

三点バーストからフルバーストに切り替えて、化け物の注意をこっちに向けさせた。

 

成功したが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起きたことをありのまま話すぜ。

 

化け物の注意を引いていたら、緩慢な動きをしていたはずが急にあり得ない速度でこっちに突進してきた。

 

そして、当然避けたがあまりの速さに反応が少し遅れて体が少し当たって吹っ飛ばされたぜ。

 

鈍重なはずの化け物が急に迅速な動きをするんだぜ。

 

何言っている以下イマイチ分からないだって、そんなもん俺もよく分かっていない。

 

気がついたら、左腕に激痛が走っていたからな。

 

 

 

軽く折ったな。これは。

 

なんとか立ち上がれた。

 

ライオン「ステルス!大丈夫か!しっかりしろ!!」

 

「大丈夫です。」

 

腕が言うことを聞かないが、無理にでも動かさないとこっちの命が危ない。

 

沙希「奴の弱点は背中よ!!」

 

あの塊のことか!

 

フィンカ「了解よ!!ライオン、ステルス!背中を重点的に撃つわよ!!」

 

「急な突進に注意してくれ!!」

 

ライオン、フィンカ「「了解」」

 

歯を食いしばりながら痛みを耐えて、化け物の裏に回り込んでなぜか『撃ってください』と言わんばかりに赤くなっている部分に弾を浴びせた。

 

しかし、マガジンを丸々一個使っても化け物は何事もなかったかのようにこっちを向いて突進してきた。

 

急いで避けて、背中を撃った。

 

「俺が気を逸らすから背中を撃ってくれ!」

 

死ぬわけにはいかないが、久し振りにに大きなリスクを冒すか。

 

拳銃に切り替えて、頭を重点的に撃って化け物を苛つかせて突進してきたところで避けてフィンカとライオンが撃てるようにした。

 

ヘイトを集めるのは俺の得意技だ。

 

いや、得意技とするのはおかしいがな。

 

ま、マズイ!

 

化け物が沙希のところに目掛けて突進しやがった。

 

なんとかここで倒したい。

 

弾を今までにないほど浴びせて沙希の手前のところで倒せた。

 

「ふ〜」

 

かなり焦った。

 

化け物強すぎだろ。

 

どうなってやがる。

 

弱点が背中で動きが怒らせた時に速くなる。

 

もう二度と遭遇したくないな。

 

隔離テントまで移動して隔離扉を閉めた。

 

廊下を下るとまた扉があり、それを開けてまた閉めると研究室みたいなところに入った。

 

沙希に折れた左腕の簡易固定とまた鎮痛剤を打ってもらった。

 

沙希「また無茶しないで」

 

「それはちょっと無理な注文だな」

 

さっきの状況だとああするほかなかった。

 

「だが、善処はする」

 

沙希「それは絶対にしない奴の言葉よ」

 

そうだな。

 

応急治療が終わり、研究室っぽいところを出ると赤い奴が何体かウロついていた。

 

ヘッドショットで無力化して進み、自爆野郎を爆発させて奴らのお仲間を道連れにした。

 

十字路に到達し、銃声で寄ってきた敵を一掃してデータが保管されている場所の扉の前に立った。

 

マッキントッシュ「離れないで。ここの音声認証は厄介なのよ」

 

確かにしっかりとしたセキュリティシステムみたいだな。

 

マッキントッシュ「エレン・マッキントッシュ!・・・・・早く!」

 

扉が開いてすぐに入って、クレイモアを設置することを忘れない。

 

待合室風の場所を片付けて、レントゲン室も制圧して保管室に入った。

 

そこには第一感染者の細胞サンプルがあるらしい。

 

回収して次の保管場に行こうとしたら敵がお出ましになった。

 

・・・またあの浮いた奴がいる。

 

本格的にあのキャラにしか見えないとは・・・もう末期的だな。

 

おっと、また現実逃避していたな。

 

ダダダッ!

 

ッ!?こ、こいつ避けてやがる!!!!

 

知能を持っていると言うのか。

 

行く先々に『都合よく』現れるのは偶然とは思えない。

 

フィンカ「あいつらは動物か何かと思ったけど、計画する知能を持っているの?」

 

ライオン「考えたところで仕方がない!奴らが脅威であることに変わりはないからな!!」

 

俺がこの保管室における最後の敵を倒して、ドクターが目的のブツを確保したことを確認して次の保管所に向かった。

 

最初の保管所に来た道とは違い、医療関係者専用の通路と思われるところを通って緊急治療室の隣にある薬品保管室に入った。

 

どうやらジェット注射器という代物を拾うようだ。

 

マッキントッシュ「ジェット注射器を取って!ワクチンのプロトタイプを作らないと」

 

なんか急に嫌な冷や汗が背中をつたう。

 

「新兵!破片グレネードを何個かくれ!」

 

沙希「分かった!何に使うの?」

 

「さあな」

 

と適当に答えた。

 

ライオンは何かを感じて、ドローンを起動した。

 

・・・

 

おい、嘘だろ。

 

あの化け物がいる?!

 

もう勘弁してくれー!!

 

通ると思われる進路に沙希から譲ってもらった破片グレネードを用いたブービートラップを作って、素早く移動できるように待ち構えた。

 

赤い奴と自爆野郎はトラップを仕掛けたところを踏ませないように倒して、化け物が踏んでくれるのを待つ。

 

化け物は予想通りの進路を進み、トラップのワイヤーを踏んだ。

 

だが、まだ爆発はしない。

 

 

 

 

ドーーーーーーーンッ!!!

 

破片が背中の弱点に集中的に当たるように起爆時間を遅らせていた。

 

流石に手榴弾2個を食らって、痛みを感じたな。

 

化け物の背後に回って弾丸を降らせ、振り向いたらまた移動して背をとって撃つということを繰り返して倒れてくれた。

 

だが、ライオンが吹き飛ばされて負傷した。

 

急いでライオンの元に行って敵を排除し、応急処置をやって沙希のところに行かせた。

 

肋骨を何本か折ったらしい。

 

病院の中を走り回るとは思わなかった。

 

穴が空いた壁を潜ったり、処置室の中を走る。

 

疲れた。

 

嗚呼、早くベトナムコーヒーを飲みたい。

 

データを回収が完了したようだ。

 

マッキントッシュ「よし早く出よう!やることがある」

 

『了解!そっちにヘリを向かわせている!』

 

また奴らが押し寄せている。

 

ライオン「ヘリパッドに行く扉に向かえ!」

 

撃ちながら徐々に扉へと退却する。

 

『退却は攻撃より難しい』の意味が分かった。

 

そんなことより撃っても撃っても湧いて来やがる。

 

ヘリパッドの扉のロックを見つけて押したが・・・開かない!!

 

「クソッ!!開かないぞ!!」

 

沙希「嘘でしょ!もう弾薬が底をつき始めようとしているというのに!」

 

こんな時にタチャンカ大先生がいたら、助かるなあ。

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!

 

この銃声・・・まさか?!

 

タチャンカ「待たせたな(イケボ)、もう心配はいらない。タチャンカ様がいる。」

 

フィンカ「いつ間にいたの?!」

 

俺らを押していた奴らが今、LMGによって押し返されていた。

 

どこから出て来たんだ?

 

タチャンカ「裏口から入って来た。」

 

よく入れたな。

 

セキュリティーシステムがキツイのに。

 

あっ(察し)、LMGで壊していったのか。

 

タチャンカのおかげで廊下がクリアになって扉が開き、急いで入って閉じた。

 

「あと少しだな」

 

ライオン「ああ」

 

銃・・・耐えてくれよ。

 

イェーガー『そっちに向かっている。待っててくれ!』

 

続く・・・

 




書いた後から、赤い奴は『グラント』(下っ端)

黄色の自爆野郎は『ブリーチャー』(爆発させると便利)

魔法師風のやつは『エイペックス』(イカ墨みたいなものを飛ばしてHPを減らす厄介者)

化け物は『スマッシャー』(頑丈すぎて心を折ってくる吶喊野郎)

だと思い出しました。

八幡「遅すぎないか」

沙希「仕方がないよ、作者はBAKAという名の病気だから」

八幡「あ〜、そうだったな」

作者の『鋼の心(自称)』は崩壊し、再起動に時間を要してしまった・・・。


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這い寄る恐怖 後編

この駄文製造機作者は学校の関係で投稿が今より遥かに遅くなります。

本当に申し訳御座いませんでした。

スパイダー「一回締め上げたほうがよろしいかしら。」(ハイライトオフ)

ジンライ「やめておけ、こんな奴を相手にするほど馬鹿ではないだろ」

スパイダー「そうね」

助かったのかな?

ボルケーノ「助かるとでも思ったか?残念だったな。俺という馬鹿がいるから安心しろ」

作者「安心できる要素が一個もないぞ!」

ボルケーノ「さあ、素直に撃たれろ」

作者「い、いやダァーーーーーー!!」

ダダダダダダダッ!

作者は負傷しました。





ネットで調べて出てきたファンメイドのオペレーターの一部をとりあえず前書きで出してみたが、
このアウトブレイク編の間は登場しません。

ただいつかは登場します。

今回は短めです。



八幡Side

 

タチャンカ大先生の予想外の合流で驚いたが、同時に助かった。

 

タチャンカ大先生がいなければ害虫どもの餌食になっていただろう。

 

ある程度の弾薬を持って来てくれたおかげでもう少し活動が出来そうだ。

 

ヘリパッドは小児科を通った奥の方にあるらしく、小児科へ続く扉を開けた。

 

小児科の診察室を通ってヘリパッドに向かっているが、奴らは俺らを簡単には行かせてくれなかった。

 

向かう先に現れ、床から生えて来やがる。

 

イェーガー『敵が多すぎる。ヘリパッドを片付けてくれ!』

 

は〜、早くこの事態が収束してくれよ。

 

奴らは本当に知能を持っているのか。

 

いや、元が人間だから一応あるのか。

 

どうでもいいな、邪魔であるのは間違いない。

 

前からも後ろからもやってくる奴らが鬱陶しくて仕方がない。

 

だが、愚痴ったところで何も変わらないのも事実だ。

 

ただ弾薬の残量を気にしながら、奴らを倒して進むしかない。

 

診察室を通って、治療器具が保管されている倉庫みたいなところの裏に階段を見つけて、駆け上って

サーバーが置かれている所に到達したようだ。

 

上りきった瞬間に床から赤い奴が何人?かが生えてきやがった。

 

もう驚かない慣れたようだな。

 

慣れるというのも変だが。

 

サーバー室を通るとやっと外に出たが、赤い奴が大量にいた。

 

「タチャンカ!!」

 

タチャンカ「任せろ!」

 

渡り廊下のようなところで飛び降り自殺防止か知らんがフェンスが張ってあった所で狭く、

押し寄せられると対応しきれないぐらい奴らはいた。

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!

 

アサルトライフルに勝る圧倒的火力を持つRP-46は第二次世界大戦に生まれた旧ソ連製の銃だが、

大量にいる敵をなぎ倒してくれる数少ないLMGであり、頼もしかった。

 

わずか十数秒で片付き、また階段を降りては登ってヘリパッドに辿り着いた。

 

『ヘリが着陸できるように奴らを一掃しろ』

 

タチャンカをヘリパッドの中央に置いて、タチャンカを囲むように立って防御態勢を整えた。

 

ヘリパッドと繋がっている扉から自爆野郎がたくさんこっちに走ってきた。

 

タチャンカにそいつらの処理を任せて、違う方向から襲来してきた奴らを倒した。

 

しつこいな。

 

ヘリパッドの端によじ登ってきやがる。

 

急に照らされたと思ったら、救助ヘリが到着したようだ。

 

だが、まだ着陸させられるような状態ではない。

 

押し寄せてくる敵を早く倒さないことには、せっかく来てもらったのに燃料切れで帰られて欲しくはない。

 

さっさとこんな地獄から出たい。

 

タチャンカが最後の自爆野郎を片付けて、これで乗れると思ったら魔法師風の浮いた奴が最後の最後で出て来た。

 

『敵が出て来た!ヘリはまだ待機しろ!』

 

クソッ!

 

なんでこんなタイミングで。

 

化け物よりはいいが、もう帰れるという時に来んなよ。

 

タチャンカはバリスティックシールドのおかげでイカ墨の影響は受けずに弾を浴びせられる。

 

だが、すぐには倒れてはくれない。

 

そして避けてやがる。

 

扉のうちに退避してこっちの弾切れを待っているかのようだったが、残念だったな。

 

沙希が破片グレネードを投げ込み、奴は倒れた。

 

フィンカ「着陸地点確保!」

 

『イェーガー、連れて帰ってやってくれ』

 

イェーガー『了解。みんなよくやった、さあ帰るぞ!』

 

ヘリがヘリパッドに着陸してドクターを乗せ、俺もささっと乗り込んで再襲撃を警戒して銃をまだ構えたまま離陸していった。

 

『よくやってくれた。次の報告を待ってくれ』

 

黒い棘に刺された街を見下ろしながら、やっと安心できた。

 

イェーガー「俺に上出来以下の結果はない」

 

こんなエライ目にあったからせめて上出来でないと割に合わなさすぎるぞ。

 

隔離壁を超えてキャンプがやっと見え、ヘリは着陸した。

 

「イェーガー、ありがう。」

 

イェーガー「なーに、俺の仕事さ。気にするな」

 

降りてすぐに担架がマッキントッシュを乗せて治療テントに向かった。

 

俺はレインボー用のテントに戻ろうとしたら、背中を引っ張られて。

 

沙希「負傷者は治療テントに行きなさい」

 

誰かと聞くまでもなかった。

 

「いや、軽く折っただけだから自分で治療できるぞ。」

 

応急的な外科手術などをSASで習ったから、自分でやろうと思っていた。

 

沙希「私は今回の作戦の担当医よ。

   だから私の言うことを素直に聞きなさい。

   でないと張り倒してまで連行するよ。」

 

おお、怖い怖い。

 

目が本気だ。

 

ここは諦めるか。

 

「分かったよ。」

 

沙希「よろしい、私はライオンさんに追加の鎮痛剤を打ってくる」

 

そう言って、ヘリの残っているライオンの元に走った。

 

俺は切れかけている鎮痛剤で我慢しながら医療テントまで歩いて受付で腕を折ったことを説明して診察待ちだった。

 

待つこと10分

 

呼ばれて診察室に入った。

 

そこには沙希がいた。

 

「ライオンの治療は?」

 

沙希「肋骨は折れている診断したけど、レントゲンで見たらヒビだけだったから治療はすぐに済んだよ。」

 

(沙希は一応医大で一通りのことは学んでいるが、専門はあくまでも神経である)

 

「そうか、折れてなくて良かった。肋骨は折ると最悪だからなぁ」

 

ヒビだけでも呼吸するたびに痛く、折れた骨が肺に刺さればなおさらだ。

 

俺はSASの訓練課程の同期から聞いただけで実際にどうなのかは知らん。

 

沙希「腕のレントゲンを撮るから付いてきて」

 

沙希の後について、応急のレントゲン室?に入った。

 

レントゲンはすぐに済み、現像もすぐだった。

 

沙希「左腕は折れてない。ヒビよ。1、2週間固定すれば完治する。」

 

痛みの割にヒビ打たのか。

 

まあ、折れてなくて良かった。

 

幸い関節の動きに支障をきたすような場所ではなかったから、簡易固定と鎮痛剤を打てばすぐに復帰できる。

 

沙希「もう無茶しないで」

 

鎮痛剤を打たれながら言われた。

 

「ああなんとかする」

 

沙希「約束して」

 

「むr「ドクターストップをかけるよ」・・・」

 

それはやめてほしい。

 

目が本気で診断書にドクターストップの枠にチェックマークを入れようとしていた。

 

みんなが出動しているのに俺だけ軽症で休んでいるのは嫌だ。

 

あれ、俺はいつの間にそんなことを言えるようになったんだ?

 

まあ、いいか。

 

「分かった。」

 

ダメなら諦めろ。

 

高校以来だな、こんなことを言うのは。

 

人間は変われるもんだな。

 

そんなことを考えていると、沙希を覗き込んできた。

 

ちょ、近い近い。

 

いい匂いがするから離れてくれ。

 

沙希は何を考えているんだ?と考える前に唇に柔らかい何かが触れた。

 

お、俺はキスをされているのか。

 

沙希はキス?をし終えると、離れて椅子に座った。

 

顔は赤かったが、人のことは言えなかった。

 

沙希「・・・約束よ」

 

それだけ言って追い出された。

 

唇にはまだした感覚だけが残っている。

 

沙希は俺のことが好きなのか。

 

いや、それはないな。

 

こういう状況だから分からん。

 

人間は不安だと何するか分からないな。

 

 

 

 

 

 

沙希Side

 

診断の5分前

 

沙希「鎮痛剤を打っておきます」

 

ライオン「ああ、助かる。

     ところで、君はステルスに恋しているという噂を聞いているが本当かね?」

 

沙希「ヱ?///」

 

ライオン「本当のようだな。

     まあ、俺は人のことはあまり言えないが大胆に行動しないといつまで経っても進展しないぞ。」

 

沙希「・・・」

 

ライオン「ステルスは自分から行くような男じゃねぇ、押し倒してもあかんようなチキン野郎だから」

 

沙希「お、押し倒すって///」

 

ライオン「乙女だなぁ。

     この後はステルスの診断をするんだろ」

 

沙希「は、はい」

 

ライオン「無理やりキスしてしまえ。

     これは命令だ。」

 

沙希「え、ちょっと///」

 

モブ軍医「患者を引き継ぎに来ました。」

 

沙希「は、はい。分かりました」

 

カルテを渡して、簡単に説明だけして診察室に向かった。

 

 

 

 

診察後は恥ずかしさで患者の手当てをするどころではありませんでした。

 

もちろん職務は全うしました。

 

ライオンさんが終始見ていたことを知ったのは後日でした。

 




作者「久々の次回予告です」

八幡「本当に久しぶりだな。」

作者「すいませんでした。書くことも考えること出来ないぐらい忙しくて仕方がなかった。」

八幡「まあ、それはいいが。番外編の雑さはダメだろ。」

作者「返す言葉もありません。」

タチャンカ「いい加減に次回予告しないと読者がブラウザバックするぞ。」

八幡「そうだな。

   次回はまたあの地獄に再突入!!」

タチャンカ「楽しみにしているかどうか分からんが、まあ待っててくれ。」

作者「気軽に感想を書いていただけると嬉しいです。
   ではまた次回で会いましょう。」

作者が無事に生きていたらですが・・・。




医療知識はないので間違っていたらすみません。

最後ら辺が雑ですみません。

恋愛経験なんてないからどうしたらいいか、分からん!


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またあの地獄へ再突入 前編

アウトレイジのストーリーはまだ続きます。

そして今回は沙希Sideですが、口調が全面的におかしいと思われます。

すみません。苦手な方は即ブラウザバックをすること推奨します。

キャラ崩壊がさらに加速しています。

最近になって『お気に入りユーザー』の意味を知ったポンコツを超えた作者でございます。


沙希Side

 

救出作戦の翌日にレインボー用のテントでアッシュさんに呼ばれてテントで説明を受けていた。

 

アッシュ「パラサイトは巣よ。

     大きな巣を作り、感染は「クッソたれ!」ジョーダン?」

 

テルミットさんが急に叫んで、説明が止まった。

 

テルミット「なんでもない」

 

アッシュ「正気?

     ブリーフィング直前に爆薬を分解してるの?」

 

テルミットさん・・・何してるの?

 

テルミット「心配するな。ただの確認だ。」

 

そうならいいけど。

 

アッシュ「説明を続けるわ。

     隔離されたパラサイトは巣を作ることで適用しようとしている」

 

テルミット「そいつは大したもんだな。」

 

確かにそうね。

 

アッシュ「続けて」

 

テルミット「ああ、現場での作戦を考慮すると空爆やプレデターを使用した攻撃ができない。

      そこでだ。

      この『ナノヒートチャージ』プロトタイプを使って敵の巣をバーベキューにしてやろうってわけだ。」

 

ちょっと面白そうね。

 

テルミット「バーベキューなんて言ったらシックスに怒られるか?」

 

アッシュ「とにかくターゲットはリゾートよ。」

 

ちょっと呆れた顔になったアッシュさんでした。

      

リゾートというと響はいいけど、あの街は地獄と簡単に言い表せない状態だけど。

 

確かにリゾートの中にあったけどね。

 

アッシュ「新兵、シックスからコードネームが与えられたわ。

     『ナーブ』よ。おめでとう。」

 

テルミット「おお、おめでとう」

 

「ありがとうございます」

 

このタイミングでコードネイムを貰えると思わなかった。

 

ネーミングはストレートね。

 

『Nerve(神経)』

 

神経の研究はしているからいいけど。

 

アッシュ「これで呼びやすくなった」

 

テルミット「確かにな。治療頼んだぞ。」

 

「はい、頑張ります」

 

アッシュ「ふふふ。ステルス、タチャンカ、バック、スモークとフィンカを呼んできて。」

 

「はい」

 

テントを出てすぐの隣のところが私たちが今回の任務で寝る所に出向いて、言われたメンバーを呼びに行った。

 

八幡「分かった」

 

バック「ついに来たか」

 

フィンカ「また私なの」

 

タチャンカ「俺の出番だな」

 

スモーク「・・・一働きするか」

 

フィンカさんがなんか可哀想だった。

 

タチャンカ大先生はいつもの感じだった。

 

スモークさんは他の方に現場を教えてもらったからか少しやる気がないみたい。

 

私はすでにブリーフィングの内容を聞かされていたから治療パックをリュックに詰め、

防護服の確認を終えて弾薬を持っていけるだけ持ってヘリに乗り込んだ。

 

遅れてヘリに乗り込んだみんなからコードネームの授与で祝福の言葉を頂いてしまった。

 

八幡の『おめでとうな、これからも頼んだ』と言われたのがとても嬉しかった///

 

私は前回と同じ装備

 

八幡はHK417に銃身下にM26 MASSを取り付けてホロサイトに4倍率のブースタースコープだった。

 

相変わらず拳銃は45口径ね。

 

反動がキツイのに。

サプレッサーとの相性はいいかもしれないけど。

(.45ACP弾は弾速が亜音速のため)

 

私は合わなかったから9ミリ拳銃を愛用してるけど最近のテロリストが少し上等な防弾チョッキを買うお金があるからか、

9ミリでは威力不足で倒すのが難しくなった気がする。

 

そろそろFN社のFive-seveNにしようかな。

 

撃ちやすくて十分な貫徹力を持っている。

(7.62×25mmトカレフ弾と匹敵する貫通力を持ちながら9ミリよりも反動が軽い)

 

小口径なのにダメージが大きいからいいかも。

(人体に入った際に弾丸がグルグルと回って肉を抉る動きをすると言われている)

 

なんてことを思っていたら現場に着いたようね。

 

着陸地点がクリアなのを確認して降下し、ヘリがささっと基地へと帰った。

 

通りを少し上がって、すぐにリゾートを確認できた。

 

『リゾートを確認できたな。パラサイトを見つけてナノチャージを設置せよ。激しい抵抗が予想される』

 

テルミットさんは普段ふざけているイメージがあったけど、声だけが真面目ね。

(壁の破壊活動を横でやっている姿と非番の時にアニメを見ている姿)

 

テルミット(グハッ!なんか傷ついたが、なんでだろうな)

 

それよりリゾートに着いたのはいいけどやたらに静かすぎる。

 

バック「何だ?誰も歓迎してくれないのか?」

 

いや、歓迎(物理的)は来て欲しくない。

 

スモーク「ハハハ、俺たちが来るって誰も教えなかったのか?」

 

教えても得は一個もないけど。

 

フィンカ「ヘリに反応していると思ったけど、違うみたいね」

 

たしかに、ヘリが来たら出てくると思っていた。

 

八幡「歓迎を受けないだけ、ありがたい。」

 

「そうね。いきなり会いたくはない。」

 

タチャンカ「それよりもだ。俺にとって戦いにくい場所だな。」

 

LMGを設置して撃つには狭いかもね。

 

軽口を叩きながらリゾートの横の入り口に到達。

 

本当に不気味なぐらい『歓迎』してくれないのね。

 

くたばっている方がありがたいからいい。

 

八幡「敵発見」

 

ダダダッ!

 

あら、お出ましかな。

 

スモーク「動きが鈍いな」

 

ダダダダダダッ!

 

そう言いながらちゃっかりMP5でヘッドショットをかましていました。

 

銃声が響いてもあまり襲って来なかった。

 

前の時よりも動きが遅い気がする。

 

耳が悪いのか、パラサイトか彼らにとって『都合の悪い』ことには勘付くということでいいのかな。

 

庭を通って、ホテルが見えて来た。

 

敵はいたものの、やはり数は少なかった。

 

玄関口を見つけ、入った瞬間に視線のちょっと先にあった大きい階段の付近で床から生えて来た。

 

バック「なんだ、一応歓迎の用意はされていたようだな」

 

八幡「まあ、『丁重』な返礼をするまでですね」

 

スモーク「その通り、倍返しだ。」

 

タチャンカ「ハハハハハ」

 

バンッ!バンッ!

 

バンッ!バンッ!

 

ダダダダダッ!

 

バンッ!バンッ!

 

これに慣れた私はおかしいのかなと思うようになって来た。

 

フィンカ「はぁ〜。男はいつまで経ってもバカね」

 

ダダダダダダッ!

 

呆れた顔をしながらをPKP撃つフィンカさん。

 

「消毒、消毒」

 

ダダダダダダダダッ!

 

フルバーストで2体を倒した。

 

私も人のことは言えないみたい。

 

アホなことを言っているといつの間にか敵は片付いていた。

 

スモーク「聞いたか?ナーブの『消毒、消毒』。傑作だなwwww」

 

聞こえていたの、あの銃声の中で。

 

『意味合い的に正しいから、いいじゃないかwww』

 

テルミットさんまで・・・

 

フィンカ「さっさと終わらせよ。」

 

大階段を上がって、左の入り口に入ってキッチンらしき部屋に入るとと最初の破壊目標が見えた。

 

八幡「破壊目標、発見」

 

『ターゲット、アルファを確認。爆薬を設置せよ』

 

スモーク「俺が爆薬を設置する」

 

周囲を警戒し、スモークが爆薬を設置を完了するのを待つ。

 

スモーク「設置完了、起爆する」

 

完全破壊するまでは時間がかかるみたい。

 

奴らが当然こんなことを放置するわけはないね。

 

『熱を感知した!早いぞ!注意しろ!』

 

フィンカ「またお客の応対をしないと」

 

バック「バリケードを設置する」

 

バックさん、あなたバリケードと補強材を設置するのがそんな早かった?

 

なんで普段から早くしないかな?

 

UBIさん、普段の任務にも適用してほしいかな。

 

って、私は誰に言ってるんだろう。

 

タチャンカ「LMGを設置をする。背中を頼んだ、ナーブ!」

 

「了解」

 

中腰の体勢でライフルを構え、三点バーストにして

 

スモーク「おいおい、満足しなかったのか?」

 

倍返しをしたのが気に入らなかったかもよ。

 

八幡「返礼を受け取れなかった連中だろう。クレイモアで満足してくれよ」

 

確かにそうかも。

 

バラクバラを被ってても分かる、悪そうな笑みをしていた。

 

八幡はあんな悪い顔をするんだね。

 

楽しそうにしてる。

 

意外な一面を見てしまった。

 

『迎える』準備が終わり、

 

バック「来たぞ!」

 

正面の入り口からから敵は入って来て、バリケードを破って入ると八幡が設置したクレイモアが弾けた。

 

ドーーンッ!

 

八幡「これで満足しただろ!」

 

バック「いいねぇ!」

 

バリッ!バリッ!

 

目の前に壁から食い破ってきた。

 

「5.56mm定食は今日のおすすめよ」

 

ダダダッ!ダダダッ!ダダダッ!

 

私はなんで馬鹿なことを言っているかが分からない。

 

壁を破壊してきた敵を倒すと、足になぜか激痛が走った。

 

「ッ!!!!!!!」

 

叫ぶのも出来ないぐらい痛い。

 

タチャンカ「クッソ痛てぇ!!」

 

八幡「新種だ!注意しろ!!」

 

フィンカ「アドレナリンサージを使用する!ステルス、タチャンカとナーブの援護を!!」

 

拳銃でタチャンカさんの背中を守り、リュックから治療パックを出そうと必死になった。

 

パンッ!パンッ!

 

アドレナリンサージで少しは動ける。

 

リュックを前に持ってきて、痛みを堪えながら治療パックをタチャンカさんに渡した。

 

「先に使って!!」

 

タチャンカ「すまん!」

 

拳銃では追いつかなかくなり、敵は徐々に迫って来ていた。

 

カチッ!!

 

弾切れ!

 

リロードをしようとしたら、間に合わなかった。

 

赤い奴が目に前にいて、腕を振り上げていた。

 

 

 

 

 

 

 

続く・・・

 




作者「次回予告お願いします」

八幡「面倒くさいな」

作者「まあまあそう言わずに」

八幡「ブラックホークダウンだ。」

スモーク「なあ、タイトルは大丈夫か。著作権の意味で」

作者「大丈夫でしょう」



コンコン

うん?誰だろう?






作者は行方不明になった。












茶番と言えるかどうか分からないが、付き合わせてすみません。

投稿ペースは作者の諸事情により、格段に遅くなります。

謝ってばかりですが、申し訳ございません。


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またあの地獄へ再突入 中編

一時的に帰って来たぜぇーーーー!!!(荒ぶっています)

投稿が大変遅れた理由は
普通免許取得のため、執筆する余裕がありませんでした。

すみませんでした。

つい最近に仮免許を取得し、ちょっとだけ執筆する時間が出来ました。

また執筆する時間がなくなります。

執筆を再開できるのはできるのは多分3月の上旬になります。

完結もしていないのにまた書きたいという欲に駆られて、続くかどうかも分からない新しい物を書くかもしれません。

今回は短いです。


沙希Side

 

振り上げられた腕はもうすぐ私の頭に当たるのでしょう。

 

悪足掻きでナイフを出して、腕を下ろさせないようにしようとした。

 

ライフルに持ち替える余裕はない。

 

アドレナリンサージが切れ、手に力が入らなくなった。

 

ナイフが間に合わない。

 

まだ、死にたくない。

 

せめて、八幡に想いを告げてから死にたい。

 

特殊部隊に入って、死を覚悟して遺書もキチンと書いて来たのに。

 

いつ死ぬか分からないこと、なんて理解したはずなのに。

 

なんで。

 

腕はもう振られ始まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンッ!パンッ!パンッ!

 

ダダダッ!ダダダッ!ダダダッ!

 

 

痛みが来ない、代わりに銃声がしっかりと耳に届いた。

 

タチャンカ「待たせたな!ナーブ!!」

 

拳銃を撃ちながら立ち上がっていたタチャンカさん。

 

間に合ってよかった。

 

八幡「タチャンカ!援護を!」

 

タチャンカ「言われなくても分かっている!!!」

 

アサルトライフルを点射しつつ、こっちに走って来た。

 

八幡「しっかりしろ!」

 

私のリュックから治療パックを少し乱暴に出して鎮痛剤を打たれ、患部には止血剤と包帯を巻かれて、

先日救出したドクター・マッキントッシュが作った量産型のプロトタイプワクチンを注入された。

 

何とか走ることは出来そうだ。

 

「ステルス、ありがとう」

 

八幡「礼は任務を終えてからにしてくれよ」

 

「分かった」

 

ライフルを持って、タチャンカさんの背中を守った。

 

私の足に棘を放った敵は八幡がなんとか倒したみたい。

 

ナノヒートチャージが爆発し、パラサイトを一つ破壊した。

 

自爆野郎は補給壁を破壊できることに驚いた。

 

『ターゲットアルファ、破壊完了。よくやった。だが、ブラボーが残っている。

 いや、待て。エリアを掃討してからブラボーへ。反応がまだ残っている』

 

グラントはまだこっちに向かって来ていた。

 

『歓迎』はまだ続きそうね。

 

撃って片付けていると、マラ例の棘女が現れた。

 

スモーク「注意しろ!」

 

出て来て、咄嗟に頭を撃つと、消えて違うところから生えて来た。

 

棘女が出ていたところで、弾丸の雨を降らせてはまた消えられて出て来たら撃つを繰り返すと倒れた。

 

フィンカ「次のポイントに行くぞ」

 

警戒しながら、このホテルの隣の棟に入った。

 

今度はどうやら二階ではないみたい。

 

マッサージルームを通り、恐らくシーツとかを洗う洗濯場から階段に出て下った。

 

すると目当ての真っ赤なパラサイトを見つけた。

 

バック「ターゲット、ブラボーを発見。爆薬を設置しろ」

 

スモーク「了解」

 

また補強壁で防衛を固めて、襲来に備えた。

 

私は治療パックが必要な方に渡して、ライフルに弾を込めた。

 

タチャンカさんの背中は八幡に変わって任された。

 

あの棘女がまた出現しなければ良いけど。

 

にしても、なんでこの任務の時にバリケードと補強壁の設置速度がやたらに速いの?

 

前回も思ったけど。

 

メタい話だけど。

 

スモーク「爆薬、設置完了!」

 

フィンカ「来るよ」

 

「はい」

 

バーの真ん中にパラサイト、補強壁で固めた角にところにそれぞれスモークさん、フィンカさん、バックさんがおり、

パラサイトの近くにタチャンカさんと背中に八幡がドンと構えている。

 

邪魔な家具は入り口のところに置いて、敵の進行を遅らせる物として置いた。

 

奴らの叫び声が聞こえ、それがこっちに向かってきていることが分かる。

 

食堂かレストランにつながる入り口のところのバリケードが破られ、奴らが押し入ってきた。

 

私はちょっと近づいて点射で頭を狙い、バックさんは銃身下のショットガンで飛ばして倒していた。

 

客室につながる入り口も破られて、奴らが入ってきた。

 

そっちはタチャンカと八幡が対応していた。

 

フィンカとスモークは遊撃という感じ、敵が多い方に回っている。

 

ある程度倒したところで、目の前の床が赤い炎のような何かが見えた。

 

「注意して!厄介者が来た!」

 

フィンカ「了解」

 

走って赤い炎のような何かが見え、銃を構えた。

 

出現して来た奴の頭に弾丸を見舞い、足を怪我させたお返しをした。

 

完全なとばっちりで可愛そうに見えるけど、足を刺された怒りの方が大きいから仕方がない。

 

棘女、くたばりなさい!

 

消えてはまた違うところから出て来た。

 

棘は奴が向いている方にしか出てこない。

 

奴の視界から急いで出て、ギリギリで棘を避けた。

 

二度目は勘弁よ。

 

避けている間も弾丸を降らせることは忘れずにやっている。

 

棘は魔法陣?らしき物でどこに出現するか分かるけど、避けるのが難しい。

 

まだ、ナノチャージヒート爆発しないの?

 

ちょっと!自爆野郎!近づかないで!

 

距離をとって、倒した。

 

撃っても撃っても湧いて出て来るのはウンザリする。

 

グレネードを入り口の外に投げて、固まって襲って来た奴を爆破した。

 

数が増えて、そろそろ対応しきれなくなって来た。

 

スタンを投げよ。

 

「スタン投げます!!!目を塞いで!!!!!!」

 

ピンを抜いて、すぐに目を閉じて投げた方向と逆の方を向いた。

 

スタンは投げられて、すぐに爆発した。

 

奴らが凄まじい爆音と目を焼き切る勢いの光を瞬間的に放ったスタンで動きが止まり、急いで頭を撃ち抜いた。

 

一応、スタンは効くみたい。

 

必死になって守ったナノヒートチャージが爆発した。

 

これで任務は遂行した。

 

帰れる。

 

タチャンカがLMGを回収するのを待ってから、治療が必要な方に応急処置を施してライフルの弾薬を確認して合流地点に向かった。

 

大階段がある広場に来ると、また奴らが出て来た。

 

ドタッ!

 

うん?

 

音がする方を見ると、なんと私の嫌いな敵ランキング3位の自爆野郎が隣にいるじゃない。

 

ハハハハハハハハハハって、冗談じゃない!

 

急いで、離れて倒した。

 

全く、上から降って来るなんて聞いていない。

 

心臓に悪い。

 

と思っていると、嫌いな敵ランキング1位の棘女が出て来た。

 

今日は運が悪い。

 

どっかの幸運ランクEの槍使いと良い勝負ができそう。

 

どうでもよかった。

 

とりあえず頭を狙って、撃ったけど、すぐどっかに移動されてしまう。

 

チッ!

 

思わず舌打ちをしてしまった。

 

けど、鬱陶しいのは間違いない。

 

近づいて来る自爆野郎とか、グラントとかを倒しつつ、棘女を倒した。

 

回収地点に向かうため、大階段を上がってすぐの入り口に入って扉を閉じた。

 

回収地点まで走った。

 

バック「奴らにチームワークができるとは、意外だったな。」

 

報告ではまだ確認されていなかったけど、警戒をさらにした方が良さそうね。

 

帰れるのに嫌な予感がしないのはなぜ?

 

スモーク「まあ、サプライズがない人生なんてつまんないだろ。」(ドヤ顔)

 

「こんな時のサプライズはいらない。祝い事の時だけで良い。」

 

八幡「確かにな、ハハハハハ」

 

スモーク「だな」

 

バック「俺もだな」

 

イェーガー『回収地点まで30秒。な、なんだ!ボーーーン!』

 

予感は当たってしまったみたい。

 

イェーガー『メーデー、メーデー、メーデー、攻撃を受けた。クソッ!つ、墜落する!!』プツンッ!

 

けたたましい警報の音とともにイェーガーの叫び声で通信が切れた。

 

『イェーガー!応答しろ!イェーガー!』

 

八幡「テルミット!イェーガーの位置を割り出せるか!」

 

『ああ、ちょっと待てくれ。』

 

ヘリに乗っていたはずなのに。

 

事故というわけではなさそう。

 

『イェーガーの位置を特定できたが、救出を急げ!墜落した周辺が奴らの巣の近くだ。』

 

八幡「了解、イェーガーを助けに行くぞ」

 

バック「応!」

 

スモーク「死ぬなよ、イェーガー」

 

「ええ」

 

フィンカ「言わなくても行くよ」

 

イェーガーを助けるべく、墜落現場へと急いだ。

 

まだ地獄は続く・・・。

 




路上教習、頑張ります。

MT車はクラッチに慣れるのにちょっと時間がかかりました。

半クラッチを探るのが大変でした。
(緩めすぎるとすぐにエンストを起こす)

試験もなかなか嫌なところを突いてくるので地味に難しいのです。

執筆どころではなかったです。



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またあの地獄へ再突入 後編

また一時的に帰って来たぜ。

この超絶アホ駄文製造機作者は一時的に執筆再開をします。

縦列駐車が地味に難しい。

方向変換時のハンドルを切るタイミングが分かりにくい。


今回はちょっと長いです。

では、どうぞ。


イェーガー Side

 

みんなを回収するため、ヘリを指定した地点の上空付近で待機していた。

 

ヘリにはせめてサイドウェポンを搭載して欲しかったが、文句は言わないことにする。

 

早く、この任務終わらないかな。

 

スモークから少しばかり借りたお金で『例の物』を買ったんだ。

 

あとは実行に移すだけだ。

 

頑張るぞ、俺。

 

幸せを掴むんだ!!

 

そう思いながら操縦桿を握って飛んでいると、嫌な予感がしていた。

 

この時、高度を上げるか何かをするべきだったと、あとから後悔することになるとは思わなかった。

 

ガンッ!バリバリ!

 

金属が当たってもげるような音がし、ヘリのコントロールが取れなかった。

 

ピーッ!ピーッ!ピーッ!

 

警報が鳴り、何がどうなったかが分からん。

 

だが、取り敢えず安全に不時着することにして操縦桿をなんとか動かした。

 

飛行機ほどじゃないにせよ、制御を失って回転するヘリのGはキツイ。

 

Pull up! Pull up! Pull up!

 

無機質な女性の声の警報が聞こえ、ますます事態はまずくなった。

 

操縦桿を動かしても全く意味がなかった。

 

ヘリはもう墜落寸前だった。

 

ドーーーーーーンッ!

 

衝撃と共に衝突音が響いた。

 

墜落の衝撃で全身に痛みはあったが、それよりも墜落した建物の破片が腹部に刺さって熱と痛みが俺を起こした。

 

墜落の仕方がマシだったのか、足は挟まれずに済んでいた。

 

ベルトを外して、発炎筒と自己防衛火器として載せられているMP7を持って痛みに耐えながら機外に出た。

 

・・・一言言わせてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

畜生めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーー!

 

 

 

ハア、ハア、ハア、ハア

 

息切れしてしまった。

 

 

 

某閣下の叫ぶ気持ちが少しだけ分かった気がする。

 

敵が迫りよって来やがる。

 

クソッ!こんなところで死んでたまるかぁぁぁ!

 

あんなことやこんなことがしたいのに・・・。

 

俺は誰に言ってんだ。

 

まあいい、安全装置を外して点射で敵を倒してそれ以上来させないようにした。

 

下手に動けない、この地を知らない。

 

怪我をしている。

 

そして助けが来るかもしれない。

 

早く来てくれ、頼む。

 

『例の物』を無駄にしたくない。

 

ああ、神よ。ご加護をください。

 

たとえ寿命が短くなっても構わん!

 

ダダダッ!ダダダッ!

 

沙希Side

 

イェーガーの元にたどり着くため、ホテルの裏口から出た。

 

階段はなく、崩壊した建物の一部が坂になってイアたからそれを降って道路に出てデブリと化した車の間を通ってアイスクリーム屋の角に

行こうとした。

 

しかし、以前どこかで聞いた雄叫びごえと一歩踏むごとに揺れる地面・・・まさか奴なのか。

 

顔を上げた視線の先には特攻野郎が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘘だぁ!

 

状況はだいぶ違うけど声が一瞬竜宮さんみたいになってしまった。

 

タチャンカ「俺が引きつける!みんな後ろに回れ!!」

 

アサルトライフルを撃ちながらそう叫んだ。

 

私は言われた通りに奴の裏に回って、おそらく弱点と思われる物に弾丸を浴びせた。

 

しかし、まるで何もなかったかのようにこっちを振り向いて走ってきた。

 

奴の進路から外れて、直撃を逃れたが衝撃はすごかった。

 

その間にタチャンカが弱点を撃つが化け物はタチャンカの方に振り向いて走り、タチャンカを吹っ飛ばした。

 

弱点を撃ってもなかなか倒れない。

 

弱点を晒してくれているとはいえ、小さくて狙いにくい。

 

元が人間なのに、どうやってあんな硬い体に突然変異を起こすのか気になった。

 

だけど、そんなことを考える余裕は1秒たりともない。

 

時間が惜しい。

 

早く倒れてくれないと、イェーガーの命が危ない。

 

バック「ナーブ!タチャンカの治療を頼んだ!」

 

「了解!」

 

バックが化け物を惹きつけている間にタチャンカに元に走り、診断して応急処置を施した。

 

防弾チョッキのおかげで骨に異常はない。

 

化け物の弱点がこっちを向いていたから、弾倉丸々一個消費した。

 

リロードをしていると横からグラントが襲ってきていた。

 

拳銃に持ち替えて、奴の頭が原型を残さないぐらい撃ち込んだ。

 

その間にフィンカ、八幡とスモークが化け物の弱点に近づいて弾倉の全てを撃った。

 

化け物の動きが止まり、やっと倒れた。

 

「怪我ない?」

 

フィンカ、スモーク、八幡「「「問題ない(ねぇ)(なし)」」」

 

一応、全員の簡易診察を行って弾薬をリロードして移動を始めた。

 

通りを走り抜け、右に曲がると奴らが湧いていた。

 

点射で頭を的確に撃って倒して、進もうと思ったら人の家の壁を破って出てきた自爆野郎が現れた。

 

弾倉の残り少ない弾を撃ち尽くして沈黙させた。

 

イェーガーの元への近道としてガレージに入った。

 

中は暗く、ライフルのライトで中を照らすと床に血痕と人がいた。

 

だけど、もう死んでいる。

 

多量出血とショックが死因。

 

手を合わせて、冥福を祈った。

 

(安らかにあの世へ)

 

開ききっていた目を閉じてあげた。

 

せめて安らかな顔で眠ってほしい。

 

遺体は回収してあげたいけど。

 

スモーク「ナーブ」

 

肩に手を優しくおかれた。

 

「分かっています。イェーガーの元に行かないと」

 

バック「そうだ」

 

フィンカ「行くよ」

 

八幡「開けるぞ!準備しろ」

 

ライフルを確認して、構えた。

 

ガレージの入り口が開かれた。

 

『急げ!イェーガーはお前ら頼りだ』

 

出ると陥没した道路が見え、そこを通るしかない。

 

降って、待っていた敵を倒して進むと視線の先にひっくり返っているコンテナがあった、

 

なんとなく嫌な予感がする。

 

八幡も同じことを思ったみたい。

 

ゴンッ!

 

コンテナが破れ、自爆野郎とエイペックスが出てきた。

 

久しぶりに見たけど、見たくない。

 

くたばってくれないかな。

 

タチャンカがLMGを設置して、エイペックスに弾幕を張っていた。

 

私はタチャンカに近づいてくる自爆野郎を排除していた。

 

八幡はエイペックスの気を引き、フィンカはエイペックスに弾幕を張っていた。

 

バックとスモークはグラントを倒していた。

 

時々野郎が飛ばしてくる何かを避けながら、奴に撃ったりする。

 

バックと八幡が投げたグレネードで奴との決着がついた。

 

スモーク「イェーガーのところに急ぐぞ!あいつに金貨してんだ。死なれたら困る」

 

イェーガーは浪費家にはとても見えないから借金なんてあったの。

 

バック「ああ、例の件か」

 

イェーガーの元へ走りながら気になった。

 

スモーク「そうだぜ。」

 

フィンカ「例の件って、あれの話をしているの?」

 

スモーク「ああ」

 

タチャンカ「やっと、決心がついたか。」

 

私はあまり話の内容が分からなかった。

 

「ステルス、なんの話?」

 

八幡「そうか、ナーブは知らないのか。

   イェーガーとIQの仲がいいのは知っているだろ。」

 

「ええ」

 

レインボー部隊駐在基地のバーで二人が一緒になっている姿はよく見ている。

 

八幡「イェーガーはIQのことが好きなんだ。」

 

IQはイェーガーの話をよくするからなんとなく知っていたけど、仲は思っていたより深かったみたい。

 

八幡「イェーガーはIQに結婚を申し込む気だ」

 

「ゑっ!?」

 

衝撃的だった。

 

普通の人の話だったら、もっと前に察することはできていた。

 

だけど、特殊部隊内ではあまり聞かない話。

 

そもそも恋愛で上手くいっている人の話を聞いたことはない。

 

あったとしてもドライな関係で終わってしまうケースが多い。

 

破局も多い。

 

(イングはエコーと破局したという話を聞いたことがあるため)

 

スモーク「反応がいいな」

 

フィンカ(ナーブもいずれそういう関係になるのに・・)コソコソ

 

バック(進展がないがな)コソコソ

 

タチャンカ(これは俺らがセッティングする必要がありそうだな)コソコソ

 

スモーク(そもそも付き合ってすらないのが問題だけどな)コソコソ

 

バック、フィンカ、タチャンカ(((それな)))コソコソ

 

八幡「なあ、何を話しているんだ?」

 

バック、タチャンカ、フィンカ、スモーク「「「「なんでもない」」」」

 

八幡とはそういう関係になりたいけど、まず一歩を踏み出せない。

 

フラれるのが怖いのじゃない。

 

この先彼がいつまで生きていられるかが不安。

 

私もそうだけど。

 

この仕事はいつどうなるかが分からない。

 

だから、こうやって同じ任務で一緒になって生きて帰るということだけで満足してしまっている。

 

付き合って、結婚して、墓場まで一緒にいたいという思いと人生計画まであるのに。

 

そんなことを考えているとかなり走っていた。

 

人の家の裏にはとか、勝手口とか、ガレージを通ったりしているとイェーガーがいると思われるところの近くまで近づいた。

 

『墜落現場はもうすぐだ』

 

グラントとブリーチャーを倒しながら進むとヘリの残骸が見えた。

 

車屋に突っ込んでいる物が虚しく周り続けるローターだった。

 

ドアは開けようとしたが、鍵がかかっていたからか開かない。

 

バック「全員下がって、突入準備!」

 

「「「「了解!」」」」

 

拳銃と治療パックを持って、バック、フィンカ、タチャンカ、私、スモーク、八幡の順でいつでもOKだった。

 

バック「行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

救助隊到達 数分前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イェーガーSide

 

撃って撃っても減らない。

 

もう弾は底を尽きるぞ。

 

MP7はもう使えず、拳銃でなんとか生き延びている。

 

出血が先から酷くなり、意識が朦朧とし始めている。

 

照準が合わなくなり始め、手に力が入らなくなった。

 

もう、ダメか。

 

流石にやばいな。

 

最後の悪足掻きをしよう。

 

最後のマガジンを装填した。

 

ダンッ!

 

ダンッ!

 

ダンッ!

 

せめて、IQに指輪を渡したかったな。

 

そう思うとなぜか涙が止まらなかった。

 

死を覚悟しているのに、なんでだ。

 

未練なんてないはず・・・いやあるのか。

 

特殊部隊隊員らしくねぇな。

 

入った時から覚悟していたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IQに本気で惚れるまでは、な。

 

ダンッ!

 

ダンッ!

 

カチンッ!

 

最後の弾を撃ち尽くし、奴らが迫って来た。

 

意識を手放そうと思った、その刹那。

 

バンッ!バンッ!バンッ!

 

カラン

 

ドーーーーンッ!!

 

ショットガンの音とスタングレネードの強烈な爆音が耳に入り、眩い光が目を痛くした。

 

キーーーーーーーーーン

 

スタングレネードで耳が一時的に使えないが、分かったことは助けが来たということだ。

 

???「い・・・ガー・・・イェ・・・ー・・・だい・・・ぶか・・・イェーガー!」

 

視覚と聴覚が回復し、目の前にはナーブとスモークがいた。

 

スモーク「大丈夫か!?イェーガー!」

 

「・・・大丈夫だ」

 

ナーブ(沙希)「少し痛いよ」

 

「ッ!」

 

右腕の袖をめくられ、輸血用の点滴針を打たれた。

 

 

 

 

神よ、今日というは感謝する。

 

ありがとう。

 

 

沙希Side

 

突入して敵を排除し、今はイェーガーの応急治療をしている。

 

出血がひどく、あと一歩遅れていたらダメだったかもしれない。

 

とりあえず、輸血、ワクチンの投与と患部の止血をした。

 

本当は応急手術をしたいけど、敵はそれを許してくれない。

 

大量に迫っている。

 

『無事そうで何よりだ。今ヘリを向かわせている。そっちに到着するまでイェーガーを守ってくれ』

 

拳銃を持って、防衛態勢の構築に加わろうとしたらスモークに止められた。

 

スモーク「ナーブ、俺らが援護する。必要な処置を続けてくれ。イェーガーを頼んだ!」

 

サブマシンガンを持って、壁の補強をしに行った。

 

ハサミで衣服の一部を切って患部を見えやすいようにして、血を拭き取って消毒した。

 

局部麻酔を打って、刺さっている異物の除去に取り掛かった。

 

周りでは銃声がすごく、グレネードで地面が少し揺れる。

 

しかし、私の集中を乱すようなものではなかった。

 

かなり大きかったが、内臓のダメージは思ったより深くなかった。

 

縫合するところはして、とりあえず処置を完了して傷口を簡易的に塞いだ。

 

帰ってから本格的な治療が必要そう。

 

そう思うと、横から何かの気配を感じて横を見るとグラントがこっちに向かって来た。

 

拳銃をホルスターから出して、頭を撃って黙らせた。

 

他の敵も倒した。

 

イェーガーを後ろに引きずりながらも拳銃を撃ち、奴らに指一本も触れさせない。

 

八幡「魔法使擬きが出て来やがった!」

 

こんな時に。

 

って!イェーガーを殺す気?!

 

野郎が吐き出した何かが、イェーガーに当たる寸前だった。

 

当てさせない。

 

イェーガーを庇い、もろにそれを受けた。

 

痛くて、視界が奪われた。

 

自分に鎮痛剤を投与して、吐き出された何かを取り除いてライフルを持った。

 

野郎に患者に手を出そうとした代償を払ってもらう。

 

弾丸定食を降らせて倒した。

 

敵はなんとか退けたみたい。

 

ヘリはもうすぐ到着するようだった。

 

イェーガーが歩けるように支えて外に出た。

 

ヘリが着陸し、乗って担架に寝かせて現場を離れた。

 

『よくやった。』

 

 

 

 

イェーガーは緊急手術を受け、命に別状はなかった。

 

一ヶ月半ほど入院することになったみたい。

 

退院してから告白を決行する予定でらしく、この任務が早く終わればセッティングを手伝うことになった。

 

とりあえず、今日の作戦は想定外があったけど、無事に終わってよかった。

 

治療テントで患者の処置をして次の作戦に備えて、休みに入った。

 

自分用のテントに戻って、コンバットパンツに上半身タンクトップという格好でベッドで横になった。

 

疲れで寝ようにも、眠れなかった。

 

銃の整備でもしていよう。

 

そう思って、ライフルを分解し始めると誰かが入ってきた。

 

見ると八幡だった。

 

八幡「すまん。負傷者が多くなって俺のテントを使われることになった。ここで寝るようにと言われた。」

 

「へ?」

 

ちょっと待って、確かに私のテントはもう一人分入れるけど。

 

男、しかも八幡が入ってくるとは聞いていない!

 

う、嬉しけど!

 

八幡「い、いやだったら他にい『嫌じゃないから!」く・・・」

 

偶然なのか、どうなのかは知らないけど感謝する。

 

八幡「ベッドを持ってくる」

 

折りたたみのベッドを持って入って設置していた。

 

荷物をベッドの下において、彼は座って本を読み始めた。

 

私は早く終わって八幡が何読んでいるか気になって横に座った。

 

座ると八幡がチラッと私を見て、顔を少し赤くして顔を背けた。

 

なんでだろうと思ったら、タンクトップだから谷間が見えてしまっていたみたい///

 

もっと見てもいいのに、ってこれじゃ私が痴女にみたいじゃない。

 

八幡は私の胸の谷間を見ないように必死に本を読むことに集中していた。

 

彼の顔を見ると目が高校の時より澄み、カッコ良くなっている///

 

私はもう少し大胆になった方がいいのか、分からない。

 

だけど、この先に行くの怖い。

 

でも、後悔はしたくない。

 

だから、一歩を踏み出そう。

 

と思った矢先に疲労が一気に私を襲い、抵抗できずに眠ってしまった。

 

 

 

八幡Side

 

俺は沙希の谷間を見てしまって、必死に視線をそらそうと本を読んでいる。

 

てか、近い。

 

女子独特のいい匂いがして、読むことに集中しきれない。

 

本に集中しようと思って、意識を切り替えようとしたら沙希の頭が肩にのった。

 

どうやら、疲れて眠ってようだ。

 

まあ、いきなり大きな作戦だから仕方がないか。

 

そう思いながら、沙希を起こさないように彼女のベッドに運んで寝かせて毛布をかけた。

 

俺はベッドに戻るとしたら、なぜか抱きつかれた。

 

解くにも解けなかった。

 

起きそうな気がしたからだ。

 

一緒に寝るのも気が引けるが、腰を抱きつかれているから床に座って寝るということができず、一緒のベッドで寝るしかない。

 

狭いが、なんとか寝れた。

 

だが、眠れそうにない。

 

背中に柔ない物が当たっているからだ。

 

通報されたりしないよな。

 

やっぱり解こう。

 

手を優しく解こうとしら、抱きつく力がなぜかさらに強くなった。

 

出れない。

 

寝息が聞こえてくる。

 

俺はこの状況を喜べない。

 

誰かが見たら、法に裁かれそうだ。

 

沙希「八幡・・・好き」ゴニョゴニョ

 

こいつは狙って言っているのか。

 

いや、それはないな。

 

だが、最後ら辺が聞こえてしまった。

 

俺は残念ながら難聴系主人公ではない。

 

それはありえない。いや、わからん。

 

だが、沙希が俺に向ける感情は薄々気が付いている。

 

それを素直に受け取れない。

 

過去がそれを拒否する。

 

俺はその資格があるのか。

 

いや、な・・・。

 

眠気に負けて考えることを放棄した。

 

 

 

 

 

 

 

翌日、起きてドク、バック、スモーク、ライオンに見られ、朝が気まずくなった。

 

沙希は顔を真っ赤にしていた。

 




教習所の卒業試験に向けて頑張ります。

そして免許センターが遠い!

あと、交通の便が悪すぎる!







アウトブレイクのストーリーを少しだけ変えています。

書き終わってから少し雑魚だったかもしれないと反省している。


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事態の前のブリーフィングと終わりの始まり

やっとアウトブレイク編の終わりが見えてきた。

だが、ポンコツ作者はやる気が底を尽き始めている。

やる気が出ない。

だが、気合いで頑張って書いてみます(根性論)。




本日、作者である私は無事に高校を卒業することが出来ました。

留年しかかったり、追試を受けたりして卒業が一時危ぶまれましたが、なんとかなりました。

学生生活はなんだかんだで充実しました。

あと少しすれば着隊、入隊式がやってきます。

執筆は長期的に停止します。

身辺が落ち着いたら執筆を再開します。

ただ再開の目処はたっておりません。

しかし、必ず復帰します。

作品の完結をさせるまではやめるつもりはありません(このサイトが残っている限り)

復帰した際は社会的立場上、執筆内容に細心の注意を払わなければなりません。

それによって作品が面白くなくなる可能性があります。

ご了承ください。

作者の勝手な都合ですみません。

復帰した際はよろしくお願いします。



読者の皆さん

今まで私の作品を読んでくれてありがとうございます。

そして、これからも読んでくれると幸いです。

着隊式までの残り少ない時間まで執筆を励みます。






八幡Side

 

起きたら俺に抱きついている沙希がいて、しかもタンクトップ姿。

 

そこまではまあ、良かったかもしれない。よくはないけどな。

 

だが、この姿を見られてしまった。

 

生暖かい視線が辛い。

 

そして沙希は起きて状況を把握して顔を真っ赤にして様子がおかしくなった。

 

話しかけてもすっと避けられてたり、近づこうとしても逃げられたりしている。

 

気まずくて仕方がない。

 

今は食堂テントで朝食をとっているが、沙希はなぜか先に食べ終えてどっかに行ってしまった。

 

やはり嫌われてしまったのか。

 

過去を思い出し・・・あれ目から汁が。

 

タチャンカ「昨晩は色々お楽しみだったようだ。」

 

「ぶっ」

 

誤解を招く発言をしながら隣に座って来るタチャンカ大先生だった。

 

口の中入れていた食べ物を吹き出しそうになってしまった。

 

タチャンカ「で、どうだった」

 

「どうだったと言われても、何もありませんよ」

 

ただ抱きつかれて眠ってしまったとしか言えないが、思い出すだけで悶死しそうなので言わない。

 

タチャンカ「なんだつまらないなぁ」

 

今あっても困るだろうが、あり得ないからいいけどな。

 

食堂には州兵が入って食事を受け取って、すぐに座っては急いで食べておそらく持ち場に戻るのだろう。

 

パラサイトの一部を破壊してから敵の出現する数は少し減って一応はアンダーコントロールに近い状態までになっているが、

一向に終息の気配が来ない。

 

いつになったら終わるのだろうと思いながらパンにバターを塗り込んでいるとアッシュがタチャンカに近づいた。

 

アッシュ「タチャンカ、食事後にブリーフィングテントに来て」

 

タチャンカ「分かった」

 

アッシュ「ステルスは前回の作戦の時のメンバーを招集してブリーフィングテントの前で集合して」

 

「了解」

 

また作戦だな。

 

あの撃っても撃っても尽きない地獄に行きたくはないが、やるしかねぇ。

 

そう思って、朝食を完食してタチャンカに一言だけ言って言われたメンバーの招集しに行った。

 

 

 

 

 

 

 

タチャンカSide

 

俺はアッシュに呼ばれて、朝食を早めに食べ終えてすぐにブリーフィングに行って中に入るといなかった。

 

おいおい、お呼びじゃなかったのかよ。

 

手持ちぶさたになるのも嫌だから、携帯を取り出してソ連製の中古を売るサイトを見て時間を潰すことにした。

 

いろんな機関銃を見ながら、どれを買うかと考えているうちにアッシュが戻って来た。

 

アッシュ「待たせてね、タチャンカ。」

 

タチャンカ「大して待っていない」

 

来てから5分ぐらいしか経っていない。

 

アッシュ「そう。なら説明を始める。

     今回の件が発生する3日前にNASAが隕石の落下を確認した。

     近隣にいたボイド・ブルックスという男が自分のスクラップ場運んでいた。」

 

説明を受けながらアッシュの後ろで映像と写真が流れていた。

 

最初に隕石が落下している映像とボイド・ブルックスと思われる男の写真だった。

 

「偶然か?」

 

アッシュ「いえ」

 

聞くと即否定された。

 

アッシュ「ネットで売りさばく気のようね。それで、あなたを呼んだ理由がこれ」

 

パソコンをこっちが見えるように動かして画面には俺が携帯で見ていたサイトと同じだった。

 

人工衛星だった。

 

普通におかしいな。

 

画像をよく見るために、画面に顔を近づけた。

 

「ソビエトか、古いな・・・待てよ、俺がロシア人だからって何か分かるとでも」

     

火器なら詳しいが、人工衛星関連はあまり知らん。

 

アッシュ「喜ぶと思ったのに」

 

おいおい、いくらなんでも俺はそこまでマニアじゃねぇよ。

 

アッシュ「政治はシックスがする。私たちは対象の確保よ」

 

まあ、それはいつもことだからな。

 

それよりも作戦はあるのか。

 

「作戦は?」

 

アッシュ「徒歩で近づき、まず彼の家から調査を始める。」

 

ボードにある地図を指しながらアッシュの作戦内容を説明していた。

 

これはまた面倒臭きことになるな。

 

 

 

 

 

八幡Side

 

招集したメンバーと一緒にブリーフィングテントに向かっていた。

 

沙希はもう気にしなかったのか、

分からないが素直に呼べた気がする。

 

州兵の動きはここに来てからずっと慌ただしく、戦線に余裕があってもセッパが詰まっている状態だ。

 

ブリーフィングテント前まで来た。

 

「アッシュ、メンバーを呼びました」

 

アッシュ「中に入って」

 

中に入ると、デスクの上にはどこかの人の民家の設計図だった。

 

任務内容は家の調査とパラサイトの破壊だった。

 

今回は徒歩で行くことになった。

 

前回のイェーガーの墜落が影響して極力陸路で行くように指示された。

 

この任務は前回よりもはるかに大変で、面倒臭いことは間違いない。

 

ヒートチャージは調査対象の家に行く途中で投下されているとのことだった。

 

まず、ヒートチャージを拾ってから向かわなければならない。

 

弾薬はかなり多めに持って行かないと途中で脱落する羽目になるのは勘弁だ。

 

ブリーフィングが終わり、各自のテントに戻って必要な装備品の点検と確認をして装甲車待機所に集合した。

 

作戦の最終確認と装備の動作確認を行い、無線の周波数合わせた。

 

乗り込んで、銃を握りながらいつでも撃てるようにしている。

 

10分すると装甲車が停まり、降りて徒歩で向かうことになった、

 

さて、一体どんな地獄が待ち伏せているということい興味はなかった。

 

とりあえず、生き残るを考えた。

 

『第一感染者の家には地下に通じるトンネルがあるはずだ。

 だが、その前に爆薬を回収してくれ。』

 

さて、急ごう。

 

周りはキャラバンで過ごすと人がいるはずだが、もうその光景はしばらく見れない。

 

これ以上の感染が悪化する前に。

 

こんな面倒くさい任務を早く終わらせたかった。

 

だが、地獄がすごかったことはこの時知る由はなかった。

 




恋愛シーンが全くかけない。

作者は年齢=彼女いない歴なものでどうもできない。

誰か恋愛体験談を聞かせてくれる優しいやつはいないか?


























なんて聞いてもこっちがリア充爆発しろ!!!!

と言いかねないので、大丈夫です。

気合いで頑張ります(また根性論)

変な終わり方をしてすみません。

また次回の更新時に会いましょう。


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番外編『If』〜渡されたものがアレだったら〜

17話で光学迷彩ではなく、段ボールを渡されていたら。

という話です。

もう完全にメ◯ルギアですね。

今回はかなり短いです。

ただのネタです。







個人的なことですが、普通自動車免許の学科試験を合格しました!




テロリストが各自爆弾を抱えており、生命反応型のため殺してしまうと爆発する仕組みになっている。

 

八幡(早速詰みゲーじゃねぇか)

 

頭を抱えたくなるような状況だった。

 

ECMを使うことも出来ないし、ガスはもってのほかである。

 

残っている手段は麻酔弾を撃って眠らせることしか出来ないが、さすがに世界一と自負していいほど存在感がなくても前回の時のように

バレる可能性も否定できないためか、踏み込むことを躊躇っていた。

 

その時、同じ機内にいたトーマスの部下と思われる人がどう見てもただのダンボールを渡して来た。

 

部下「これはスニーキングミッション専用に開発された段ボールだ。特別な仕掛け一切なくて生産性、整備性とコスパが大変優れています。

   某傭兵も実際に使用し、実戦での潜入任務の必需品だと言っている。」

 

八幡は自分の耳と部下を疑った。

 

八幡(聞き間違いかもしれないが、どう考えてもこいつの言っていることがおかしい気がする)

 

部下「この段ボールにはいろんな印刷パターンがあり、今現在必死に試作をしております。

   二人で入れるラ●段ボールと段ボール●車の完成が間近です。」

 

八幡はこの情報を頭に受け止めきれずにフリーズし、思考することをやめた。

 

部下「その顔からして信じられないだろうけど、開発班の俺たちは大真面目だ。

   これはおそらく世界では例に見ない既存技術から生まれた新発想だ。

   なんでみんなこれにもっと早くたどり着かなかったかが不思議なぐらいだ。

   世界の最先端を君に託す。

   実地検証を成功させてくれ」

 

八幡はここでやっと現実を飲み込み始めた。

 

八幡「俺に見世物になれと・・・」

 

部下は大きく首を振った。

 

部下「違う違う!これは画期的なガジェットなるはずなんだ。

   技術を大きく進展させられる大チャンスなんだよ」

 

キラキラとした目で熱く語る部下の気迫に何も言えなかった。

 

ゲームのやりすぎではないのかと疑うが、諦めてはくれないだろうな。

 

押しダメなら引く、もうどうとでもなれ。

 

そんなこんなで現場に着き、八幡は段ボールを被って任務を開始してハイジャックされた747に近づき始めた。

 

幸いタラップ車が残っているおかげで無事に機内へ潜入できただ。

 

もうあのシーンをやってやろう。

 

「こちらステルス、大佐聞こえるか?」

 

トーマス「良好だ。ステルス状況はどうだ。」

 

のってくれた!

 

「やはり、機長室へのルートは前方の階段だけらしい」

 

トーマス「そうか・・・。予定通り階段を使って機長室に入るしかないか。くれぐれも見つからんようにな。

     何かあれば無線連絡をくれ。周波数は148.88だ。無線機を使いたいときはセレクトボタンを押すんだ。

     こちらから連絡がある場合はコールする。

     コール音が鳴ったら、セレクトボタンを押してくれ。

     耳小骨を直接振動させるものだ。敵には聞こえない。」

 

「分かった。ミッションに入る」

 

一階部の敵を麻酔銃に改造されたサプレッサー付きののM1911A1で眠らせた。

 

右翼側の通路を片付けてから左翼の通路の無力化に取り掛かろうとしたら敵がこっちに来そうになかった。

 

身を隠して(ほぼ見えている)近くの壁をトントンと叩いて注意を引いて、段ボールを被って身を隠して敵が来るのを待つ。

 

敵は音を聞いて、こっちに近づいてきた。

 

敵は音の発信源辺りを見ていた。

 

背中は俺の方に向いていた。

 

麻酔銃を使わずにCQCで倒して気絶させた。

 

その際に割と大きな音がしたが、なぜか敵は気づいていなかった。

 

敵はバカなのか。

 

まあ、その方が都合が良い。

 

そして仕事が楽になる。

 

敵は並んで立って雑談をしているようだった。

 

連続CQCを決めて、機長室に向かうとしよう。

 

そう思って一番先に倒せる的に近づこうとした。

 

あとちょっとのところで振り向いてきた。

 

まずい。

 

一か八か、段ボールを使おう。

 

段ボールに入った。

 

頼む、とりあえずなんとかこの場を耐えてくれ。

 

段ボールをアテにする軍人は周りの人質たちからすれば滑稽な光景だった。

 

だが、敵は無能だった。

 

テロリスト「なんか後ろにいた気が、気のせいか」

 

テロリスト2「気のせいだな」

 

テロリスト3「だな。」

 

八幡、人質たち(なぜバレない!!!!!!!!!!!)

 

この時は初めて特殊部隊の軍人と人質たちの思ったことが一致した。

 

助かった。

 

しかし、これを素直に喜べない。複雑な気持ちになった。

 

とりあえず段ボールから瞬間的に出て予定通りに連続CQCを決めて、一階部の敵を無力化した。

 

あとは二階部と機長室の敵だけだ。

 

階段を上がって、すぐに段ボールに隠れて様子見しようとしたところでコールをした。

 

「こちらステルス、機内二階部に到着した」

 

トーマス「予定通りだな。ブランクがあるとは思えん。」

 

いつまでこの設定は続くんだろう、と思いながら様子見を続けていると敵の一人の様子が少しおかしかった。

 

先から腹を抑えながらあちこちを歩いていた。

 

おいおい、こんな時に腹痛とか運がなさすぎるなぁ。

 

敵?「は、腹が・・・。むぐぅ〜。もう我慢できん。も、もれる〜。」

 

尻を抑えながら急いでトイレに駆け込んでドアを乱雑に閉めた。

 

余程の切迫が詰まっていただったようだ。

 

可哀想に、なんて思いつつトイレにいるやつを除いて無力化してトイレのやつが出るのを待った。

 

なんか聞かねばという使命感が謎に湧いた。

 

敵?「出る、出る・・・・まだ出る!!」

 

ある意味呪われているな。

 

声は外まで聞こえていた。

 

トイレの独り言が大きな。

 

敵?「うわ!こ、こんなものが・・・新記録だ・・・」

 

八幡、人質たち((な、なんの新記録だよ!!))

 

すげぇ気になるが、たぶん表現しようとすると『自主規制』で隠されるから触れないでおこう。

 

敵?「・・・・・・・流せるのか、これ・・・・・・・」

 

何があったんだよ、と敵ながら聞きたくなった。

 

トイレの流す音が聞こえたが、かなり詰まった音だった。

 

敵?「くそぅ」

 

再度トイレの流れる音が聞こえた。

 

・・・もう何を言っても驚かんぞ。

 

なんかこいつは仕事を間違えている気がする。

 

ガチャッ

 

出てきたところで悪いが寝てくれと思いながら麻酔銃で眠らせ、機長室へと向かった。

 

とりあえず、こんなアホなことが続くともう任務をしている感じではなくて遊ばれている感が半端ない。

 

ノックをするとなぜかテロリストが素直に応じてくれた。

 

敵「誰だ?」

 

一言を言わせてから即眠らせて、もう一人もやった。

 

こんな茶番みたいことが任務と言えるのだろうかと疑問に思った。

 

しかし段ボールがこんなに使えるとは思わなかった。

 

某傭兵の言う通り、段ボールは万能だったか。

 

・・・俺はだいぶ毒されている気がせんことはないが、どうでもよかった。

 

 

 

 

 

後日、トイレに駆け込んだ奴の名前はジョージという名前だったらしい。

 

そして段ボール戦士という二つ名が八幡についた。

 

ちなみに段ボール●車とラ●段ボールは使われることはありませんでした。

 

 

 

 

 

 

オワレ

 




もう、書いてよかったのか分からないです。

しかし、後悔はしていない。

ちょっと雑だったかもしれません。


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事態の収束 前編

番外編が雑すぎて不評であるということに気が付きました(今更)

ポンコツ駄文製造作者故にそうなってしまっています。

すみませんでした。

そしてお待たせしました。

やっと再開できた!

投稿ペースは以前よりはるかに遅くなりますが、よろしくお願いします。


八幡Side

 

棘によって変形した道路を通って周辺を警戒しながら進んで現れた敵にご挨拶としてヘッドショットを決めて、

投下されたヒートチャージにつけられた発信機を頼りにして探していた。

 

敵の動きが鈍くて七面鳥狩りをしているかのように簡単に倒せているが、

敵がこちらを認識してから変異?を起こして向かって来るからトラップ系の敵と思えば楽だった。

 

見つけ次第殺して進みつつ、裏庭や建物に入って投下物資がないかどうかを確認しながら進んでいた。

 

車の修理工場らしきところに近づくと受信機が大きく反応し、

この周辺にあることが確定しておそらく裏路地にあるだろう物資を目指して建物の中に入った。

 

慎重に進んで裏路地に達すると寄れたパラシュートに繋がれた箱と眩い光と共に赤い煙を吐き続ける発煙筒があり、

それが今回の『ブツ』だった。

 

前回の経験から防御体制に入ってから回収するようになった。

 

バック「いつでもOKだ」

 

フィンカ「こっちも」

 

沙希「大丈夫」

 

スモーク「来るなら来い!」

 

ヒートチャージを拾って回収してすぐにライフルを手に持っていつでも撃てるようにしたが、物音が一つもしない。

 

スモーク「来ないのかよ」

 

『ヒートチャージを回収出来たな。第一感染者も家に迎え。』

 

敵が来ないのはいいけど、もう少し事前情報欲しかったなぁ。

 

バック「おいおい、これはないだろうよ」

 

フィンカ「つべこべ言わずにさっさと行くよ」

 

とりあえず、バリケードを綺麗に回収してから向かった。

 

木製のフェンスを壊して進むと奴らが待っていたかのように現れやがった。

 

「勘弁してくれよ、さっきのところで襲ってくれよ」

 

と愚痴りながら撃って倒しながら進もうとしたが、突撃野郎がいた。

 

もうなんか慣れてしまった。

 

俺が囮になって、奴を突撃させた隙に背中に銃弾を撃ち込んでキレさせてまた同じようにやると倒れた。

 

敵の待ち伏せを突破してレストランの中に入り、死んでいる州兵たちから弾薬を頂いてやたらに頑丈な扉を開けて先に進んで変異?前の奴らを予め倒してながら行くと電気フェンスに囲まれた建物を見つけた。

 

どうやらそれが第一感染者の家のようだな。

 

開けるには電気を落とさないといけないので電柱のそばにある接続箱の装置を切ると同時にまた奴らの襲撃に遭い、魔法師もどきもいたがLMGのお陰で一瞬で倒れてくれた。

 

だが、妨害が激しく簡単にはことを終わらしてくれない。

 

5分ほどで数十体の敵を倒してやっと落ち着いて中に突入出来そうだったが、先ほど弾薬を補給したはずなのにすでに三分の一が消えており、このままのペースで行くと目標を達成する前にこっちが感染者になってしまう。

 

『よし、片付いたな。中に入ってくれ。』

 

「俺がゲートを開ける。援護してを頼む。」

 

フィンカ「了解」

 

バック「背中は任せろ」

 

スモーク「いいぞ」

 

沙希「いつでいいよ」

 

大型のワイヤーカッターを背中から取って南京錠の掛け金を壊して、巻き付いていたチェーンも同時も素早く取り除いてゲートをこじ開けて、拳銃を構えて中に入ったが、そこに敵はいなかったが油断は出来ない。

 

アサルトライフルに持ち替えて中を見るとゲートがもう一つ存在していたが、その前になぜか全員分補給できるくらいの弾薬が置かれていた。

 

無意識にここにいる全員が武器を構えた。

 

ありがたいのはありがたいが、罠と疑ってしまうのは仕方がない。

 

誰でもそうなるだろ。

 

なんでこんなところで都合よく、欲しい物が置かれているのだろうと考えるだろ。

 

まあ、幸いなにもなかったから良かったが大量の弾薬が一般人の家の敷地にあってたまるかということはみんな思ったが、気にしたら負けだということにして考えることをやめた。

 

さて、もう一つの門を開けて入るとやっと目的の家が見えてきたが、敵の気配をすごい感じる。

 

今回ばかりは簡単には返してもらえないようだ。

 

家の中から溢れるような勢いで敵がいてとりあえず手榴弾を投げ込んで数を減らしたはずなんだが、まだまだいてやがる。

 

撃っても撃っても湧いて出てくる、いや、溢れて出てくると言った方が表現的に正しいかもしれないな。

 

手榴弾はなくならない程度に使って、ささっと排除してこの任務自体を終わらせたいという思いがあったのだが、簡単に終わったりはしないんだよな。

 

スモーク「ガス使ってるのに、一向に減らないんだが」

 

バック「まったくな。さっさと終わらせてセッティングの準備をしてやりたいんだがな。」

 

フィンカ「こんなところで私語をする余裕があるなら敵を倒してくれない?」

 

分かる、こっちは必死になってんだから話す暇があったら倒してくれよ。

 

おっと、少し苛立ってしまっている俺は落ち着いて任務に集中しよう。

 

敵の呻き声聞こえなくなってきて恐らく終わりが見えてきたので中に突入して残党を倒して家を制圧したが、まとも謎に大量の弾薬がおかれており、さらにバリコードと回復薬まであった。

 

沙希「ねえ、アメリカ人って、こんなぶっそうだっけ?」

 

『いや、そんなことはない。たぶん、この人の家の主人が異常なだけとおもいたいが。』

 

「俺もそう思いたいな。」

 

『まあ、とりあえずドアに回収したヒートチャージを設置してくれ。』

 

俺とフィンカが設置している間にバリケードを構築して守りを固めたり、弾薬補充をしてもらっているが、ドアをノックした感触だと、焼き切るのに時間がかなり必要かもしれない。

 

「テルミット、こいつはかなり厚いようだ。時間はどれくらい要する?」

 

『・・・3分は確実に必要と思う。想定していたより厚いな。』

 

やっぱりか。

 

「分かった、敵はもうこっちには向かっているよな。」

 

『ああ、かなりの数だが、ヒートチャージは破壊されないようにしてくれ。』

 

ダダダダダダッ!!

 

銃声が聞こえており、すでに敵との交戦が始まってしまったがヒートチャージを起動して待つしかない。

 

弾薬がそれまでもってくれるとありがたいと祈りながら敵を撃退すると時間が過ぎ、ヒートチャージが無事にドアを焼き切ってくれて、思ったより弾薬の消費が少なかった。

 

だが、本番はこれからであろう。

 

弾薬を補充してドアの先のトンネルに入って感染源へと向かって走り、敵との出会いがしら戦闘はあったものの比較的スムーズに進めることが出来た。

 

辿り着いた先はスクラップ場で感染源の人工衛星はその中にあり、またゲートがあるのだが発電機を稼働させる必要があるが、まあ、それはいいが、またやって来やがったよ。

 

魔法師擬きがな。

 

 

途中、発電機が落ちたりしたが、無事になんとかゲートをあけることが出来た。

 

いろいろ省きすぎているってか?そんなもんは知らん。

 

いろいろとあったんだよ・・・・・・・・

 

細かいことは聞くなって、俺は誰に話してんだろうな。

 

だって、同じようなことの繰り返しでただ地点の防衛と敵の撃退だぜ。

 

まあ、そんなことより感染源にたどり着くことが出来たのはよかったものの例の人工衛星から伸びている大きなパラサイトが三つもあり、破壊するのに時間がかかるのが火を見るよりも明らかなんだが、こいつさえ壊せば事態は収束傾向に向かうはず。

 

いや、そうであって欲しいと願いたい。

 

大きくて脆い納屋のありとあらゆる場所にバリケードを構築して自分たちなりに強固な防衛線を展開してからパラサイトの破壊工作の準備を始め、もう突っ込みすらしなくなった謎に置かれている弾薬の恩恵を受けながら、周囲を警戒しつつ敵が一番流れて来そうな場所の選定と装備の再確認をしていた。

 

LMGを持っているフィンカにはあまり動いてもらわずに火力を発揮させ、俺とバックのショットガン持ちが遊撃し、沙希にはフィンカの側に居てもらってリロード中の援護と負傷者が出た場合にスモークからの援護を受けて治療を行う衛生兵、スモークは沙希の援護がメインの役割だが、フィンカの周辺に近寄る敵の撃退を担う予定である。

 

遊撃が今回の任務の生き残るための重要なカギであるが、各員が任された役割はあくまでも暫定的なものであるため、敵の出方次第では変わる可能性もあるが、基本的にはないと思いたい。

 

何せ、それ以外の役割は果たせるような装備を持ち合わせていない。

 

『敵は三回に分けて攻撃する気だ。向こうもそれなりの思考能力を持ち合わせている模様。注意してくれ。』

 

俺らの弾薬が持つのかはもう考えず、持たせて生き残るということにした。

 

フィンカ「行くよ」

 

「いつでもいいぞ」

 

バック「右に同じく」

 

沙希「上に同じく」

 

スモーク「左に同じく」

 

ヒートチャージの起爆で戦いの火蓋が落とされ、今まで以上の地獄が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

続く




文章がおかしくなっているときはコメント欄で指摘してくれるとありがたいです。

一応作者なりにチェックしていますが、見落としていることがあります。

仕事を優先するため投稿が非常に遅くなります。

忘れた頃に投稿していましたということが増えます。


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事態の収束 後編

文才が欲しい!

リアルが忙しくて執筆する時間がない!

申訳ないですが、今回はかなり短いかもです。




起爆によって長い戦いが始まって早速敵が正面突破を狙ってバリケードを剥がしに来て、もう少し中まで入ってくれないとLMGの弾幕効果が薄れてしまうから今は撃たないが、バリバリという音が緊張感と嫌な焦りを生み出して引き金にかけている指に力が自然と入ってしまう。

 

「内陸持久戦というのは嫌なもんだ」

 

スモーク「発案者のあんたが言うか」

 

「発案しておいてなんだがな、嫌なもの嫌だな」

 

沙希「でも、こうしないとLMGが弾幕を張れるという強みが活かせないんでしょ」

 

「そうだな」

 

バック「硫黄島の戦いを真似したのか?」

 

「意図したわけではないが、言われてみるとそういう風に見えるな」

 

フィンカ「LMGを持っている私の身にもなって考えて。確かにLMGの弾幕効果の発揮時は重々承知しているけど。」

 

「申訳にない、だが、これ以外に思いつかなかった」

 

フィンカ「仕方がないし、私も思いつかなかった。やるしかない」

 

スモーク「ああ、返り討ちにして帰ろう。そしてIQとイェーガーの喜劇の続きを見届けなければな。」

 

ス、フ、バ「「「おーーーー」」」

 

なんか急にやる気出しているぞ、任務とは関係なそうだがな。

 

沙希「そろそろね」

 

バキバキ!

 

「ああ、地獄の始まりか、、、」

 

フィンカ「なんか、いつもより血の気が多くない?」

 

バック「そんなだけここが重要というわけだ」

 

スモーク「回収チームがここに来るまで持ちこたえればいい」

 

(簡単に言ってくれるなぁ)

 

実際そうするしかないが、これが終われば事態は収束するという目的が達成されることに変わりはないからひと頑張りするか。

 

正面のバリケードが破壊され、奴らが流れ込んでくる瞬間にLMGが火を噴いて奴らが次々と倒されていくが、東側のバリケードが破壊されている音が聞こえ、奴らが時差攻撃でこっちの戦力を分散させる算段でくるようだが、こっちは一応そんなことを想定した上で遊撃の役を作ったが、どうやら考えていたより多そうだ。

 

『回収チームの到着まであと3分、それまで持ちこたえてくれ』

 

3分か、長いがどうにか生き延びられるかもしないな。

 

西側からもバリケードが剥がされている音が聞こえ、こっちも本腰を入れないといけない。

 

「バック、東側を頼む」

 

バック「了解だ」

 

西側に急いで向かうともうすでに部屋が奴らで溢れかえり、狙わなくても当たるくらい迫っていた。

 

取り付けたM26 MASSで数を減らし、7.62mmで確実に無力化して辺りをクリアにして二階に上がると奴らがヒートチャージに手を出そうとしているところを何とか食い止めて二階を制圧し終えた。

 

一階では正面の敵が他の方面より敵が多く、LMGでギリギリ食い止めている状態でこれ以上敵が増えることは勘弁願いたいが、そう簡単にはいかなかった。

 

魔法師擬きがこんなときに限って出没しやがった、、、畜生めぇーーー!!!

 

あ、セリフ間違えた。

 

魔法師擬きを最優先で撃破し、爆弾に多少のダメージが入ってしまったが、致し方がない。

 

あの魔法師擬きを放置す方が問題になる。

 

LMGがリロード中で爆弾が奴らにやられ放題だが、やらせるわけにはいかない。

 

最低一つでも起爆させないと回収不可となり、今回の任務が失敗となるから一つでも死守しなければならない。

 

バック「クソッ!弾がもたないぞ。」

 

まだ、1分ちょっとしか経っていない。

 

こんな時の3分は本当に長く感じるのは映画の演出ではなかったんだな。

 

スモーク「裏側から来てるぞ。数が多すぎる!援護を頼む」

 

フィンカ「リロード終わった!正面は任せろ」

 

沙希「スモーク援護、します」

 

スモーク「助かる」

 

1階はなんとかもってくれ、、、クソっ!

 

視界の端には黄色い何かがいて、本能が今すぐに伏せろと叫んでいた。

 

伏せ始めたときに肉片と何かが爆散した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

痛ぇ!

 

自爆野郎の接近を許してしまったせいで爆発に巻き込まれ、ダメージを負っておう羽目になったが、沙希の治療パックのおかげで果てることにはならずに済んだ。

 

バック「ステルス、大丈夫か?!」

 

「まだ、くたばってないぞ」

 

バック「それは良かった。さっさと奴らをぶっ倒すぞ」

 

こんな時でも心配してくれるとはな。

 

「ああ」

 

1階と2階を往来し、時に西側と東側を交代しながら時間が経ってくれることを願い、疲労が溜まり始めたが、アドレナリンサージの効果で頑張れている。

 

残り30秒だった。

 

弾はあと残り7.62mmが30発しかなく、MASS M26用の弾はもうとっくになくなり、9mmが心もとない。

 

LMGはあと一斉射分でこれで耐えるほかないが、救援が来なければ我々は全滅する。

 

フィンカ「ラストマガジンをリロードした!」

 

「行くぞ!」

 

3発で1人目、

 

2人目は4発、

 

3、4、5人目は2発づつ、

 

6、7人目は3発、

 

8、9人目は4発づつ、

 

10、11人目は3発づつでアサルトライフルの弾が切れ、ハンドガンに切りえた。

 

『待たせたな!強力な味方がいる。』

 

沙希「い、イェーガー!!」

 

マジか、あいつは全治何週間とかじゃなかったか?!

 

ヘリのプロペラ音とともに今まさに欲しかったものが来た。

 

ヴーーーーーーーーーーーーン

 

ミニガンによる掃討でエリアはこちらの制圧下に入り、建物内にいる数少ない裏を排除した。

 

爆弾も無事にパラサイトを爆破し、奴らが反撃する前に回収を終わらせて現場を去った。

 

 

それから1週間、、、

 

パラサイトの回収により、奴らの遺伝子構造が解析されてラクーンシティのようなことにならずに事態が収束し、被害が甚大だが、これから除染しながら復興に向けた準備が始まったそうだ。

 

そして、俺は今・・・

 

ついに専業主夫になる時が来た!!!

 

というわけではなかった。

 

今回の菌が潜伏期間が明確にされていないということもあって、任務関係者はみんな仲良しで隔離生活を送っている。

 

定期的な健康診断を除けば、高校の夏休みを大人になってから堪能して俺ガイル。

 

前言撤回、フィンカ、バック、スモーク、イェーガーから生暖かい視線を浴びて、沙希に抱き着かれている。

 

なんでこうなった、、、

 

なんか積極的になっている気がするが、気のせい。

 

沙希「気のせいではない」

 

心を読まないで、エスパーなの?

 

沙希の気持ちはどんだけ鈍感であっても分かる。

 

だが、まだ答えられない。

 

関係が崩れるのを恐れているというのもあるが、イングの例があるから踏み出せない。

 

沙希、すまん。

 

もう少し待ってくれ、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バック「これは時間の問題かもしれんな」

 

フィンカ「そうね、長かったぁ」

 

スモーク「まったくだ。あとは自分との戦いだな」

 

イェーガー「楽しみだな」

 

フ、ス、バ「「「お前が言うな!!!」」」

 

スモーク「金返せよ」血走った目

 

イェーガー「腹をくくるしかないな」トホホ

 

フィンカ「あんた、男だろ」呆れ

 

 

 

 

 

 

 

レインボーシックス内にはまだ、一波乱ありそうな空気に包まれていた。




新しいオペレーターがぁ、増えているぅ。

もうやだ!

登場させますけれども、、、執筆のスピードがあがりそうにない。

リアルが忙しすぎる。

GWがなくなりやがった!!

復活してやはり腕がなまっているから文章が下手クソになっていますが、これからよろしくお願いします。

次回を楽しみにしていただけると幸いです。


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番外編『密偵』 前編

やっと『アウトブレイク』を終わらせたぞー。

疲れた。

そして新しいオペレーターをどう登場させるかが悩みの種です。

あと、ストレスによる狭心症になってしまいました。

体がボロボロだったりしますが、コロナウィルスにかからないように健康に気を使いつつ、仕事に励みたいと思います。

もちろん、執筆も頑張ります。

ちなみ今回何回もデータが飛んだりして、めっちゃやる気失いながら根性で書いたので文才とか一切ない(元から一切ない)。


『アウトブレイク』という名の地獄が終わり、やっと平穏な日々が戻ってきた。

 

テロも小規模なものばかりでレインボーシックスの出番はほとんどなく、平穏が続いていた。

 

そんな中で少し騒がしい連中がいて、とんでもない一日になりそうだ。

・・

・・・

・・・・

・・・・・

・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・

 

某日 ドイツの某所 昼前

※注意:コロナウィルスが発生する前の話

 

少し肌寒くなっている中でテロ活動が減っているおかげで多くの人が往来しており、休日の平穏な雰囲気が漂っているところにソワソワしているいい年をした男「マリウス・シュトライヒャー」こと『イェーガー』がいる。

 

そう、今回のメイン(ターゲット)であるわけなんだが、どうやら()()()()()を遂行しようとしているから、その様子を気づかれずに尾行(見届ける)ようにと言われて、存在感が一番薄い俺こと『比企谷八幡』が任命(役を押し付けられた)されたわけなんだが、泣いていいか。

 

男の涙は誰得とか関係なく、泣きたいぜ。

 

()()()()させられて、この任務(私事)を遂行しなければならない俺の気持ちになってくれ。

 

誰が好きでリア充があちこち歩いている中でリア充を見なきゃいけない。

 

リア充爆発しろ!

 

本職(対テロ部隊員)がテロリストになってどうするって、なんか昔のことまで思い出してしまったじゃねぇか。

 

なんか視界が濁ってきたよ・・・

 

おっと、ターゲットに動くがあった。

 

眼鏡に仕込まれたカメラで言われた通り記録しないと消されるのは勘弁願いたいので、仕方なくやるしかないが一応頼もしいサポート役もいるから見失うことはなさそうだ。

 

『はぁー、なんで俺がこんなことに巻き込まれたんだ。』

 

イヤホン型の無線機でため息をついているのは、俺と同じように任命された哀れな被害者「グラズ」がどっかの建物から見守っている(監視している)

 

ターゲットはデパートのの近くの電柱から離れて、横断歩道を渡ってパン屋の前に止まるともう一人のもうひとりのメイン(ターゲット2)と接触して、軽く会釈した後に横に並んで事前情報通りだと近くのちょっとお洒落なレストランに入る予定なので、バレないように普通の通行人を装って後を追う。

 

ターゲット2とは勿論『モニカ・ヴァイス』こと「IQ」だ。

 

まったく、イェーガーは外国人らしからぬチキンな心のせいでなかなか告白できなかったが、粘り強い説得(脅迫)によって今日結構することになったらしい。

 

だが、問題は二人がレストランで個室を予約してしまったら様子が見守る(監視する)ことが出来ないなんてことはなく、ちゃんと発案者「テルミット」がなかりなく対策を立てているようで心配はないとはいえ、二人の気分または勘によってプランが余儀なく変更させられる可能性はあるから何通りかのプランが欲しかった。

 

だが、テルミットは「そんなこと言いだしたらキリがないから、臨機応変に対応しよう。いつものように」と言いやがったから事前にこっちで考えなきゃならんのが、頭痛の種だ。

 

なにせ、個室を予約せずにそのまま入った場合が一番ありがたいと同時に最も俺が困るシチュエーション、つまり俺は誰かと食事しないといけないことになるが沙希ではスニーキングの意味を果たさなくなるから最近来たスウェーデン人オペレーター『ヌック』さんになった。

 

グラズ『ふたりは店に入り、個室でない。プランαを実行せよ』

 

「了解」

 

今回のプランの肝となる「ヌック」を探すか。

 

『ヌック』は顔が物理的に見えないから得意の人間観察があまり発揮できないし、プロフィールはNATOによって秘匿されている「超」つく謎人物だ

 

素性は全くの不明で、顔すら見たことがないが同じステルス系オペレーターだが、どんな人かが分からないから本人が近くに来たらメールをしてくれるという手筈になったのはいいが顔写真すらないのは辛いぞ。

 

一応当日の服装は聞いているとはいえ、情報量が少なすぎる。

 

『当日は店のドレスコードに合わせた淡い色の服』だけ、店のドレスコードはそこまでフォーマルという感じではないから、街歩く人たちの中から特定するの難しすぎるのだが、それは。

 

なんか小学校の時の「お前は呼んでねぇからwww」事件を思い出すぞ。

 

あれは忘れもしない、あれは夏の日の・・・なんか視界が澱んできたからこれ以上思い出すのはやめよう。

 

向こうから一応かけるもらえると思ったら、駄目なようだ。

 

自分から探しに来いと「テルミット」が要らんことを言いやがったせいで高難易度特異点が発生して、もはや人理保障無理レベルなんだが。

 

おっと、違う世界の話をしてしまったって、俺は誰に言ってんだろうとこんなことを言っている時点で俺は悲しい奴だ。

 

おっと、メールが来たな。

 

『着いた。合言葉「らりるれろ」』

 

・・・以外にゲーム好きだったのか。

 

とりあえず、彼女の性格が自分と同じような性格と仮定してソワソワしていて該当する服装の方に絞り、さらに俺の勘と本人の雰囲気が合致する人物が・・・・・・いた。

 

とりあえず、声をかけてみるか。

 

まあ、外れたら通報されるか、叫ばれるかの二択だな。

 

あれ、これ詰んでね。

 

「らりるれろ」

 

???「・・・・・・・・・・・・・・・・・・らりるれろ」

 

沈黙が長くて一瞬八幡成仏されそうになったよ。仏なだけにって、やかましいわ。

 

ヌック「よく、あんな曖昧な情報で私を見つけれたね。」

 

うん、俺高校の時よりがんばったよ。たぶん。

 

そして、周囲の目を気にしていたからあれだったが、ヌックさんめっちゃキレイじゃねぇか。

 

俺が隣に歩いているだけで刺されそうだ。

 

見た目、「メトロイド」のサムスに似ていて雰囲気が名家のお嬢様と言われても納得できるほど違和感がない。

 

しかも、今日来ているトレンチコートにレデイーススーツ風の服がすごい似合っている」

 

ヌック「あら、そんな気の利いたことは言えるの」

 

「・・・口に出てた」

 

ヌック「うん」

 

まーーーーじーーーーーかーーーー!!!また、黒歴史を作っちまったよ!

 

ヌック(なんか今までにないパターンの人ね。ちょっと興味湧いちゃった)

 

「とりあえず、行くか///」

 

さっさとこの気まずい空気を変えないと俺がもたない。

 

ヌック「そうね、行こうか」

 

そう言って、腕を組んできたが、立派なものが腕に当たっている。

 

「ちょ、な、なんで腕を組んできた」

 

噛んでしまったが仕方がないだろ。

 

ヌック「カップルに偽装しないと不自然に浮くよ。ターゲットの近くまでいけないよ」

 

「そ、そうだが、もうちょっと近くになってからでもよかったじゃないですかね」

 

ヌック「えーー、だっなんかちょっと面白いおもちy・・・反応するから」

 

おーい、隠しきれてないぞ。

 

く、なんかちょっとこいつ苦手かもしれん。

 

「はー、とりあえず行くか」

 

腕は話してもらえなかったよ。

 

そして腕を組んだ辺りからすごい視線を感じるのは気のせいか。

 

ふと振り返ってもなにもないが、視線はきえることがない。

 

俺知らないうちにまた誰これに巻き込まれているのか・・・

 

続く

・・

・・・

・・・・

・・・・・

・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

 

グラズ「おっと、これは思わぬアクシデントだな」

 

???「・・・」ジーーーーッ

 

ヌック(なんかこの人いいかも)

 

「待て待て、これは違うんだ!」

 

IQ「あらあら」

 

イェーガー「///////」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

八幡「久しぶりの次回予告をやったな。」

 

ヌック「完全に新参者の私がいきなり出て大丈夫?後ろから刺されたりしない?」

 

八幡「大丈夫だ。作者が刺されるだけで終わるから」

 

作者「いや、だめだろ」

 

バーーーーーーーン(壁が壊れた)

 

オリクス「ステルスはどこだ?」

 

八幡「俺だが・・・」

 

オリクス「あんたの女がお呼びだぜ」

 

八幡「俺の女って?!」

 

オリクス「おたくら、ひょっとして付き合ってなかったパターンか」

 

沙希「八幡・・・ちょっとOHANASHIしましょ」

 

オリクス「うぉ!」

 

八幡「・・・ちょっとあれがあれで無理なんだ」ダラダラ

 

沙希「大丈夫そうね」

 

八幡「ははは、にーげるんだよーーー!」ガシッ

 

ヌック「頑張って」

 

沙希「あら、あなたにもちょっとオハナシがある」

 

ヌック「ヱ!」

 

ウォーデン「えーっと、新オペながら失礼します。次回はちょっと事件が起こるよ。尾行ミッションはうまいこといくといいですね。」

 

モジー「では、次回な!って、作者め!!こんな姑息なやりかたで新オペを出した風にするんじゃねぇっておらん!!」

 

イアナ「作者ならさっき逃げてたよ」

 

ゴーヨ「あー、逃げた先にボルケーンシールドがあることを見落としてるな」バンッ!

 

ドーーーーーーンッ!!!

 

作者「・・・・・・」チーーーーーーン

 

作者はじっくりと尋問され、八幡は沙希に引き渡されて以来姿を見たものはなく、ヌックも同様である。

 

オワレ

 




スウェーデン人オペレーター『ヌック』さん、まさかの八幡と同じステルス系とは、びっくり。

若干オリキャラ感が出ているが、素性が不明な以上顔とかの細かい設定は自分でつけてしまいました。

次回お楽しみに

最後はかなり遊びました。すみません。


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番外編『密偵』 中編

この回はもう全力でキャラ崩壊します。(元から崩壊している)


あれから一言も話すことも話すことはなかったが、気まずい雰囲気はなんとか払拭することはできて、目的のお店へと順調に進んで受付についたが、ここに第一の壁がある。

 

受付係が自分たちをどこに案内するかで対応が変わってくるのだが、出来れば程よく距離のところにいたいがそれは俺の日ごろの行いに掛かっている。

 

あれ、これだとヤバくないか、、、

 

日々の俺の行いとは逆方向にいつも働いているような希ガス。

 

店員A「席をご案内いたします」

 

やたらに心臓の鼓動が聞こえているのは気のせいだと思いたいが、神(作者)に任せるしかない。

 

ドキがムネムネ、って思いっきり俺は気が動転してしまっているでないか!

 

仕方がないだろ、席がまさかのターゲットからテーブル2個分しか離れていないからバレるぞ。

 

これはオワタ\(^o^)/

 

そしてこれに気を取られたせいで他の動きを把握できずにあんな結末を迎えるとはこの時思わなかった。

 

 

 

 

IQサイド

 

今日は珍しくマリウス(イェーガーのこと)が食事に誘ってきて今に至る訳だけども、私はこの食事を二重の意味で楽しみにしていた。

 

だって、誘ってきたときに覚悟を決めた瞳で誘って来たらいくら鈍感でも分かるし、私も待っている。

 

だけど、これはたぶん来ないかもしれないという可能性が出てきたということが、今の彼の振る舞いから分かる自分が嫌になってしまう。

 

緊張しすぎているからか油を指していないロボットみたいにカチコチで言葉をうまく話せていないもの。

 

こんな冷静に装っているけど、本当は結構ドキドキしている私がいる。

 

彼が慎重になっていつも一歩のところで引っ込んでしまうのは分かるし、私も正直怖いとは感じているけど彼が覚悟しているなら私も覚悟している。

 

それに彼がどんな答えを出しても、文句とか恨みとかを言う気は毛頭ない。

 

こんな歳になって乙女になってしまうとは思わなかったが、それでも私は一人の大人で特殊部隊の仲間でもある。

 

本当は恋愛すること自体は良くないという暗黙の了解だって分かっているけど、ここで彼の思いを受け止めてあげないと同じ大人である彼に対して失礼だから。

 

こんなを考えているけど、先からついてきている不届き者がいることが非常にいただけないわ。

 

こんなプライベートに介入しようとする輩はさっさと排除しようかしら、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と思ったけど、状況が面白いことになっているからこのままおいておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡Side

 

ふーーーーーーーーーーーー、今日は運がついててよかったぜ。

 

ターゲットから3から4メートル離れていて、小型の指向マイクを使うだけで済んで、顔バレの可能性も低くなる。

 

しかし、あの感じからしてあまり話は発展していないようだが、ここでチキンになるんじゃねぇぞ、イェーガー。

 

俺の休日出勤の意味がなくなってしまうのだけは勘弁してほしい、ただでさえSAN値がけずられているのに、向かいに座ってやがる美女のせいでな。

 

ヌック「こういうことって、したことないから新鮮ね」

 

「そうか、お前くらいの美人なら結構経験していると思っていたがな。」

 

ヌック「私がなんて?」ニヤニヤ

 

「恥ずかしいこと言わせるんじゃねぇ」

 

言っちまったよ。なんかこいつといると調子狂うぞ。

 

ヌック「はぁ、お父さんが過保護だから男を部隊以外でプライベートにいることを許してくれなかったからね。」

 

なんか、意外だがそのお父さんと意見が合いそうだな。なんとなくだがな。

 

さて、仕事でも続けますか。

 

 

 

 

 

 

 

イェーガーSide

 

俺は今、人生最大のイベントに突入したものの会話が続かねぇ!!!!

 

どうすればいいんだ。これ、、、、、不味い、非常にまずいぞ。

 

おいおい、俺どうしたんだ。普段なら普通に話せるのになんでこの場になったらこうなるんだ。

 

このままではIQがに呆れられて、俺がただのチキンという称号がつくどころか別れるという可能性だってあるのに、それだけは嫌だ。

 

(このとき、イェーガーは緊張して分からなかったがIQも実は緊張していたと同時にイェーガーが何かをしてくるということを期待していた)

 

IQ「そ、そういえば、雅弘(八幡の偽名)と靖子(沙希の偽名)の二人の進展はどうなったかしら?」

 

助かったぁ。

 

「特に続報は聞いていないな。あいつ、いや、あいつらは相当なチキンだからなぁ」

 

IQ「フフフ、そうね。これは是非とも発破かけないとね。」

 

「だな。にしても今日なんかつけられているな」

 

IQ「ええ、悪意は感じないけで確実に尾行されているね」

 

身バレは考えにくいが、万が一ということもあり得るからな。

 

だが、視線を感じる先からなんか見覚え、、、

 

って、これはこれは温白いことになってきたな。

 

大方、テルミットの差し金だろうけどこんな愉快な状況をつくるとはあいつも悪いやつだなぁ。

 

さすが、愉悦部員を自称するだけあるな。

 

IQ「気が付いた?」

 

「ああ、なかなか面白い状況だな」

 

IQ「でしょ、あっワイン入れてくれる」

 

「も、もちろん」

 

少し予定外のことが起こってしまったが、おかげで緊張が取れたぞ。

 

八幡、感謝するぞ。そして犠牲は無駄にしない。

 

たぶん、いろんな意味でお前の命日になりそうだ。

 

 

 

 

 

八幡Side

 

なんか急に同情の視線を感じたが、きっと気のせいだと思いたい。

 

内容からしてバレたのか?なぜか俺と沙希の話が出てきたが、バレていないよね。

 

ヌック「今回の待ち合わせに謎解きを入れてきたのはお父さんなの」

 

「マジか、結構なゲーム好きか?」

 

これはいい語り合いが出来そうだぞ、ゲームは今もそれなりにやっているぞ。

 

Call of duty Ghostは俺の個人的なお気に入りだが、Modern Warfareも捨てがたいくらいの名作だ。

 

ヌック「ええ、前線を退いて後方の仕事に入ってから刺激が欲しいと言って始めた。メタルギア3から始めたのはよかったけど、ゲームにツッコミ始めたの。それはそれで生き生きしているけど、ゲームは考えちゃいけない、感じるものだから」

 

分かるぞ、すごい分かるぞ。警備兵の無能さなんて一周回ってネタだからな。

 

「そう言っているあんたも大概なゲーム好きだぞ」

 

ヌック「自覚があるのが悔しいわ。だってあんな楽しそうにしていたら始めたくもなる。だけど、お父さんのコンピュータでパソコン版のFateから始めて桜ルートのノーマルエンドに辿りついたのが私の最大の汚点だ」

 

うっわー、それはキツイにも程があるぞ。桜ルート自体の話がただでさえ重いのにエンドがそれとは尚更心が折れる。

 

「よく、あんたの父さんがそれを勧めたな」

 

ヌック「うーん、お父さんは私が凛ルートに進むと思っていたみたい。ゲーム自体は最近始めたから良かったけど、あれをもっと早い時期にやったら確実にトラウマになっていたかも。」

 

おいおい、それは放任しすぎるのと信頼がすごいな。

 

「それは危なかったな。」

 

ヌック「ええ、本当に。だからGTA5を始めたらハマってしまった」

 

うん?

 

「Why?」

 

ヌック「キャラ崩壊してるよ。まあ、普段のストレス発散には最適だったから」

 

あのヌックさん、結構ストレスをため込むどす黒い系のパターン?

 

黒桜ならぬ黒ヌックですか、、、ヤベェ

 

この人は怒らせないでおこう。いろんな意味で死んでしまう。

 

「そ、そうか」

 

ヌック「ふふ、ため込むよ。いろいろ」ペロリ

 

なんか貞操の危機を感じるのは俺だけかな、、、なんか急に目が獲物を捉えるようなものに変わったのだが。

 

そしてなんか殺意が若干籠った視線が、、、って別の視線?!

 

どこだ?

 

不味いぞ、テロリストなら尚更不味い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???Side

 

奴にそそのかされて不安に駆られて現場に来ちゃったけど、私は何を見せられているの。

 

こんなイチャイチャ劇を見せられるために来させられたの?

 

このままでは私はまた失うのか?否、そんなことはさせない。

 

覚悟してろ、もう昔の私ではない。

 

狙った獲物はいつまでも追いかけるよ、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんてヤンデレみたいなことはしないけど、やられっ放しで黙っているつもりはない。

 

目の前にいるのにまた消えられるのはもう嫌だ。

 

この機会を作ってくれた野郎ありがとう。

 

でも、あとで覚えていなさい。

 

面貸してもらうから。

 

はあ、慎重になり過ぎいていた分を取り返すか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告兼謝罪

 

皆さんお久しぶりです。

 

作者のアルファデッドです。

 

ここ最近仕事が慣れないシフト勤務で思うように時間が取れず、話の構想やアイディアが思い浮かばず、執筆がままならないことが多くなり、書く内容の質の悪化に対して自己嫌悪感に苛まれていた。

 

言い訳ではあるかもしれませんが、これが投稿が遅くなっている理由です。

 

読んで頂いている読者の皆さんには非常に申し訳ないと思っております。

 

投稿ができていなくて申し訳ありません。

 

仕事優先に投稿を続ける所存です。

 

完結という目標を胸に励んでいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

ゼロ「どうも、作者のせいで次回予告で出番をしたことにさせられたゼロです」

 

エース「同じくエースです」

 

メルシ「メルシです。これで出番したことになっているのは解せない」

 

本編で未だ出番ないオペレーター「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「そうだ、そうだ!!!!!!!!!!」」」」」」」」

 

ゼロ「よし、作者にちょっと話を聞きに行くか?」

 

エース「そうだな、これは納得できなねぇ」

 

メルシ「付き合おう」

 

一方、作者側は頑丈な家に立てこもっていた。

 

「さすがに爆薬を無力化する壁には歯は立たないだろう」

 

このように慢心していたのである。

 

ドーーーーン

 

To be continued⇒

 




新しいオペレーター間に合わないなぁ(白目)
そもそもリアルが忙しすぎて執筆すらままならない。


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