見滝原2018 (ゆうき)
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第1話 5月25日(一人称)

見滝原2018(仮)
魔法少女まどか☆マギカ二次小説
始まります!


「いってきます。」

 

噂によると近々

転校生も来るらしい。

 

いつもの見慣れた通学路を歩く……って

このルートはとうとう道路工事が始まったか。

 

仕方ないので迂回ルートを探しながら歩こう。

・・・間に合うか自信がない……

 

 

・・・・・・少し小走りで行こう。

 

うん、「大丈夫だ、問題ない」フラグを立てておこう

ちゃんと前見て走れば女の子にぶつかる訳ないでしょww

 

・・・ん?塀の上に人影が。って

 

夢宮さんが飛び降りてきたー!

 

さも当たり前のように着地した夢宮さんに

自分は質問した。

 

「なんで塀の上に居たんだ?」

 

「その方が近いから~」

 

お、おう。

 

そして、夢宮さんと一緒に

学校に行くことにした。

 

うん、「大丈夫だ、問題ない」フラグを立てておこう

 

「どうなっても知らねーよ」

 

そんなこと言われても、

どうせ交通事故なんて起きないんだろう?

それに、ちゃんと安全は考えて歩いてますしおすし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トラックに轢かれて転生するのを期待したけど、

やっぱり何もなく学校に着きましたよ、ええ。

もちろん8時23分です。

 

自分の席にいつも通りに座った。

 

 

キーン⬆コーン↗カーン➡コーン⬇、キーン↓コーン→カーン↑コーン↗

 

8時25分のチャイムが鳴った。

 

 

 

 

 

 

そろそろ、朝のSHRが間もなく始まるな。

 

 

キーン↑コーン↗カーン→コーン↓、キーン↘コーン➡カーン⬆コーン↗

 

8時半になった。

 

 

 

 

 

・・・早乙女先生、またその話ですかい。

アメリカの車(キャディ)の話はもう飽きましたよ。

「せんせーの彼氏ってアメ車なんですかー(⃔ *`꒳´ * )⃕↝」

白草さんェ・・・

早乙女先生の表情が一瞬だけ変わった気がする。

 

 

 

その後も少しだけ続いた。

そして、一旦話を切ると、

 

「今日はみなさんに大事なお話があります。心して聞くように」

 

どんな話かな? まさk(ry

 

「目玉焼きとは、固焼きですか?それとも半熟ですか?」

 

今度は目玉焼きの話ですかい!

 

「生がいいです! 特にTKG(卵かけご飯)がいいです!」

夢宮さんがいきなり発言した?!

 

「いや・・・目玉焼きの話なんですけど・・・

んー・・・じゃあ・・・

はい、仲澤君!」

 

「それ以前に卵アレルギーなのですが・・・」

 

「…もう一人の中沢くん!」

 

「えっ、えっと…どっどっちでもいいんじゃないかと」

 

「その通り!どっちでもよろしい!」

 

その回答の発想は無かった!

 

「たかが卵の焼き加減なんかで、女の魅力が決まると思ったら大間違いです!」

 

うん、まあ、そうだよな。

 

「女子のみなさんは、くれぐれも半熟じゃなきゃ食べられないとか抜かす男とは交際しないように!」

 

あっ(察し)

 

「ダメだったか…」

「ダメだったんだね」

 

「そして、男子のみなさんは、絶対に卵の焼き加減にケチをつけるような大人にならないこと!」

 

まあケチつける以前の問題を抱えてる(つまりアレルギーの)人も居ますけどね。

 

「はい、あとそれから、今日はみなさんに転校生を紹介します」

 

「「「そっちが後回しかよ!」」」

 

美樹さんと夢宮さんと被ってしまった。

 

「じゃ、暁美さん、いらっしゃい」

 

 

「うお、すげー美人!」

 

 

「え…? 嘘……まさか・・・」

 

鹿目さんと暁美さんに一体ナニが?

夢の中で出会ったとか?

 

「はい、それじゃあ自己紹介いってみよう」

 

「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

 

「えっ?うぅ、んぅぅ…」

 

ん? 鹿目さん、どうした? って・・・暁美さん、何故にガンを飛ばされるし?

 

「えぇと…暁美さん?」

さすがに先生も困惑しているみたいだ




ここまでで登場したオリキャラたち一覧
中島 ………(男性)…主人公(彼視点)
仲澤 ………(男性)…中島の親友
夢宮 ………(女性)…中島の幼なじみ
白草 ………(女?)…中島の友達
鈴木 ………(女?)…中島の知り合い


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第2話 5月25日(一人称)

「暁美さんって、前はどこの学校だったの?」

 

「東京の、ミッション系の学校よ」

 

「前は、部活とかやってた?運動系?文化系?」

 

「やって無かったわ」

 

「すっごいきれいな髪だよね。シャンプーは何使ってるの?」

 

hmhm、そんなことが・・・

ってなんかお腹が痛くなってきた!?

その話もすごく気になるけど、保健室に行かないと

たどり着けなくなる!

「先生、なんか急にお腹が痛くて・・・保健室に行ってきます!」

 

 

 

 

まずはぶつからないように、

力が掛からないように廊下に出て・・・

ん?

 

「不思議な雰囲気の人ですよね、暁美さん」

 

「ねえ、まどか。あの子知り合い?何かさっき思いっきりガン飛ばされてなかった?」

 

「いや、えっと…」

 

そういえば、僕や仲澤さん、鈴木さんに白草さんにも

一瞬だけガン見していたな

 

 

 

 

「ごめんなさい。何だか緊張しすぎたみたいで、ちょっと、気分が。保健室に行かせて貰えるかしら」

 

え っ ! ?

……周りからの目線が心配なのだが・・・

 

「え?あ、じゃあたしが案内してあげる」

 

「あたしも行く行く」

 

「いえ、おかまいなく。係の人にお願いしますから」

 

 

 

 

 

「えぇっ!?」

「ん?」

 

 

暁美さん、なんで鹿目さんの所に行くんだ?

 

「鹿目まどかさん。貴女がこのクラスの保健係よね」

 

「え?えっと…あの…」

 

なんだなんだ?

 

「連れてって貰える?保健室」

 

何故わざわざ鹿目さんに頼んだのだろう?

 

 

よし、廊下に出た。

・・・ここからが腹痛との戦いだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ…あのぅ…その…私が保健係って…どうして」

 

 

 

「早乙女先生から聞いたの」

 

「あ、そうなんだ・・・・・・

えっとさ、保健室は…あぁっ……」

 

 

「こっちよね」

 

「え?うん。そうなんだけど……

いや、だから、その、もしかして…場所知ってるのかなって」

 

 

 

ん? 後ろから誰か来てる・・・

(中島は腹痛により移動速度が途轍もなくスローダウンしている)

 

 

 

「あ…暁美さん?」

 

「ほむらでいいわ」

 

追い越されてしまった・・・

 

「ほむら…ちゃん」

 

「何かしら?」

 

「あぁ、えっと…その…変わった名前だよね。」

 

「……」

 

い、いや…だから…あのね。変な意味じゃなくてね。その…カ、カッコいいなぁなんて」

 

 

 

そうなのかなぁ・・・何とも思わなかったけど

取り敢えず、この漫画本を持って保健室へ・・・!

あ、止まった。振り返った!? 何故に?!

しかも渡り廊下の中央で。

 

「鹿目まどか。貴女は自分の人生が、貴いと思う?家族や友達を、大切にしてる?」

 

なんで当たり前の事を・・・これは凄く意味深だな・・・・・・

 

「え…えっと…わ、私は…。大切…だよ。家族も、友達のみんなも。大好きで、とっても大事な人達だよ」

 

事情がなければそのはず・・・反抗期とか有るけど

 

「本当に?」

 

この質問で疑うなら意味深確定だな。

 

「本当だよ。嘘なわけないよ」

 

まあ、そうなるな。(某師匠風)

 

「そう。もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね」

 

って、なんで僕の漫画本をガン見するし・・・

プレッシャーで動けない・・・!

魔法少女が何か関係あるのかな?

まさか魔法少女は実在するとか? そうだったらいいな。

 

「さもなければ、全てを失うことになる」

 

意味深すぎるよ! むしろ確信できて清々しいよ!

 

「え…?」

 

というかまたコレ(漫画)をガン見してるし

まさか暁美さんが魔法少女とか? そうだった場合が凄ーく怖いのだけれど

・・・・・・そういう前提で動こう。

よしそうしよう!

 

「貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。今までどおり、これからも」

 

そこは大人の事情が絡まなければ変わらないと思うのだが・・・

って、行っちゃった・・・

・・・・・・またお腹いたくなってきた……行こう。

 

そういえば進行方向おんなじだった。

というか鹿目さんおいてけぼりみたい。

 

 

 

「なるほどな・・・」

 

第三者の声?一体どこから?

・・・・・・・・・・・・声的には夢宮さんの声だな。



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第3話 5月25日(一人称)

「そうだ!

中島、某動画で本家エンド◯◯エイトが期間限定で見れるらしいぜ。」

 

「ああ、あのク・ソ・ア・ニ・メの第8話がAmeb@TVで

◯◯◯◯◯エイト回も放送されたやつか。

 

……ってそれはGWまでだったはずだけど・・・」

 

「そうだった。」

 

「(´・ω・`)ショボーン。」

 

「なんだろう、この二十日間もエンドレス◯◯◯しそうな気がするな・・・」

 

「う~ん、この二十日間かー・・・……

なにもイベントがないから辛くないか?」

 

「それがいいんじゃないか。だってさ、

何でもない日常を繰り返す。その方が楽じゃん?」

 

「そうか?……そういうもんなのか??」

 

「それともなんだ、終盤にラスボスが来て、勝てない

からループする。そういう方がいいのか?」

 

「ゲームだったらそうでもしなきゃクリアできない。

ラスボスにもよるけど。」

 

「え(困惑)

じゃあ、この見滝原市に

スーパーなんとかみたいな災害を巻き起こす

ラスボスが来て、倒せなくて、

街とか全部破壊されちゃって(ry」

「はいクソー

 

それなんてクソゲー?」

「お、おう。」

 

 

「そもそも、何で倒せないんだ?」

 

「火力不足」

 

「あーそういうことね、完全に理解した!

 

だったらさ、もっともっともーっと

強力なのをぶつければいいんじゃね?」

 

「・・・・・・あれ以上の攻撃、あったかなぁ?」

 

「?」

 

「対戦車ミサイルどころか大量の爆弾で(ry」

「ファンタジーで魔法なゲームじゃないの?」

「あ」

「というか、話の流れ的に

 

"もしも現実でループするなら"

 

だよね?

なんかスッゴく怖くなってきたんだけれど……」

 

「皆は、そばと言えば、天ぷら派か、お揚げ派か?」

 

「う~ん、ざるそば派!」

 

「丸、今はその話じゃないのだが……

仲澤、よく話の流れから唐突な質問に答えることができるな………

 

まあ、自分は盛りそば派だけど。」

 

「まあ、僕は断然ラーメン派だけどね。」

 

「「そばじゃないんかい!」」

 

「駅前のラーメン屋が特に好きだ。」

 

そのあともなんかよくわからんことを言い出したので

ほっとくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、中島。」

 

「ん?どうした、仲澤?」

 

「暁美さん、なんか意味深な事を言ってなかったか?」

 

「言ってた。意味深すぎる程に。

・・・ああ、その時、この漫画をガン見してきたのだけれど」

 

「あっ(察し)」

 

「まさかね・・・

っ(漫画本を見)て、え」

 

 

 

 え っ ?

 

 

 

「これはフラグですな。」

 

 

こりゃ確定・・・

 

 

「「あ か ん 。」」

 

 

 

「もし、もしもだ、(暁美さんが)あの雰囲気で、魔法少女やってるならばだ、」

 

「「「それは死亡フラグだ!」」」

 

「保健室では静かに!」

 

「「す、すみません!」」

 

 

 

んんん?

 

「・・・なんで中二先生まで入って来てるんですかね?」

 

「保健室が騒がしそうだったからだ。」

 

「そ、そうですか・・・」

「ごめんなさい。」

 

 

 

 

 

 

------

----

--

 

 

 

 

 

 

 

 

「け、県内記録じゃないの?これ

しかもあの中二先生すらも追い越すなんて!」

 

 

 

「連勝記録がここで止まるとは・・・」ZUーN

 

「まさかあの中二先生が(悪ふざけとは言え)」

 

「大の大人が少女に追い抜かされるなんて

誰が想像できただろうか?」

 

今日はマスパが降りそうだ。

 

 

 

 




ここまでで登場したオリキャラ達の紹介
野遅谷 ……(男性)…腐れ縁てきな? 超マイペース。皆からは「丸」って呼ばれてる。
中二先生 …(男性)…オタク話の通じる先生。ノリがいい。(もちろん)本名ではない。


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第4話 5月25日(一人称)

放課後・・・

仲澤「CD屋に行ってみようよ~」
丸「すぐ行く~」
中島「なんで?」
仲澤「いいからいいから。」
中島「えぇ...(困惑)」






中島「丸、こない...」
中澤「ダメだ!もう待ってらんない!行こう!」
中島「う、うん。」


現在、仲澤さんからの誘いで、中二先生や親友を連れてCD屋さんに来ています。

 

あれ?鹿目さん達もCD屋さんに用があるみたい。

単なる偶然かな?それとも?

 

 

 

 

 

美樹さんに続いて鹿目さんも

備え付けのヘッドフォンで試聴し始めたみたい。

 

『助けて!』

 

 

『助けて!まどか!』

 

 

 

「え…?え?」

 

 

 

突然、特に会話していた訳でもないのに

鹿目さんが喋りだした。

『僕を、助けて』

「ん?」

 

美樹さんも鹿目さんの不可解な行動に気付いたみたいだ。

って、いきなり一人で謎の方向に行っちゃったぞ!

「まずいな、あれは何かしら巻き込まれるぞ

もしくは既に巻き込まれている可能性も高い!

追いかけるぞ!!」

「先生! だからって何で背負うんですか?!」

「時間がない! 一言で説明するなら、

君の走る速度が遅いからだ。」

 

 

 

 

(´・ω・`)ショボン

 

 

 

 

 

「誰?誰なの?」

 

『助けて……』

 

「鹿目! その先は立入禁止区域だぞ‼‼」

 

「でも、『助けて』って声が!」

 

「どの方向だ?」

「先生、それよりm(ry」

 

鹿目さんを見つけたと思ったら、

改装中のフロアのドアを開けて、中に入ってった!

それを追い掛けるように先生も走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

「どこにいるの? あなた…誰?」

 

 

 

『助けて……』

急に立ち止まってしゃがんだ……何かがあった?

 

「あなたなの?」

 

 

見つかった……のか?

・・・なにを探していたのか分からないが。

 

ん? 奥に居るのは?

 

 

 

「助けて……」

 

 

 

暁美・・・さん?

 

「ほむらちゃん…?!」

 

「そいつから離れて」

 

え? え? 何のことだ??

 

「だ、だって、この子、怪我してる」

 

 

 

抱き締めた?何かあるのか???

 

「ダ、ダメだよ、ひどいことしないで!」

 

 

 

なにがナニをしてなにがドゥエなった??

 

 

 

「貴女には関係無い」

 

「だってこの子、私を呼んでた。聞こえたんだもん!助けてって」

 

「そう」

 

 

「え…?えぇ?」

 

なな、何があった???

もはや困惑しかないわ。

 

うわ!?煙!?

暁美さんが?!

 

 

「まどか、こっち!」

 

あ、あとから追いかけてきた美樹さんが

消火器を暁美さんにぶっかけた?!

 

「さやかちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

「何よあいつ。今度はコスプレで通り魔かよ!つーか何それ、ぬいぐるみじゃないよね?生き物?」

 

「わかんない。わかんないけど…この子、助けなきゃ」

 

 

「‘分からない’はこっちのセリフだよ!

一体みんな何のことで話してるんだ?!」

 

「この子だよ!」「そう言われてもな・・・」目に見えないものを持ってるとしか・・・

 

鹿目さんは得体の知れない生物?を助けることに・・・

こりゃすぐには意思を変えられないぞ

 




中島さんには(当然ながら)QBの声は聞こえません。


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第5話 5月25日(一人称)

「あれ?非常口は?どこよここ」

 

「変だよ、ここ。どんどん道が変わっていく」

 

「あーもう、どうなってんのさ!」

 

「「そろそろ降ろして」って言うと思ったから降ろすぞ」

ようやっと降ろしてもらえた・・・って

?!

「やだっ。何かいる」

「みんな落ち着け。

まずは全員集まれ!」

 

「まずは周りのヤツらが敵かどうかを判断してからだ。」

 

 

「冗談だよね?私、悪い夢でも見てるんだよね?ねえ、まどか!」

不味いな、このままだとSANチェックが入るぞ

 

って

「あ、あれ?」

「これは?」

 

「危なかったわね。でももう大丈夫」

 

だれか来た。

 

「あら、キュゥべえを助けてくれたのね。ありがとう」

 

??? だから分からんよ・・・

 

「その子は私の大切な友達なの」

 

「私、呼ばれたんです。頭の中に直接この子の声が」

 

‘この子’が分からない上にそう来たか。

なおさら更に危なっかしいな・・・

 

「ふぅん…なるほどね」

 

また意味深そうな発言かよ・・・

 

「その制服、あなたたちも見滝原の生徒みたいね。2年生?」

 

「あ、あなたは?」

 

「そうそう、自己紹介しないとね」

 

その余裕は・・・

 

「でも、その前に」

 

 

「ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら」

 

え?

 

「ハッ!」

 

「す…すごい」

 

「も、戻った!」

 

 

 

・・・! ……暁美さん?なぜそこに?

 

 

「魔女は逃げたわ。仕留めたいならすぐに追いかけなさい」

 

魔女って何ぞや。あの紫もやしか?

とてもそのように見えなかったけどな?

 

「今回はあなたに譲ってあげる」

 

「私が用があるのは……」

 

「飲み込みが悪いのね。見逃してあげるって(ry」

「その言い方は相手に失礼だぞ巴!」

 

 

 

 

 

 

 

 

な、なんていうか・・・・・・鶴の一声?

 

と、とにかく気まずい・・・

 

 

 

 

 

あ!

 

「暁美さんが!」

と、とにかく追いかけなきゃ!

 

「えっ? ・・・!」

「!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ま…………待て…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

「どこにいった?」

 

「あっち」

 

「了解・・・っと!」

 

「はぁっ……はぁっ……くっ」

何で、また、背負われてしまうんや?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・見失ってしまった……」

 

「……見当たらないや・・・」

 

「不幸だ・・・」

 

「あれ、上条さん?なぜここに?」

 

「なんか普通に迷った・・・」

 

「実は……自分達も、なんです。」

 

 

 

「「「ハァ…不幸だ~」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「取り敢えず、外に出ますか・・・」

 

 

 

「で……」

 

「出口はどこ~?」

 

 

 

 

 

中二先生が探してくれたおかげで

やっとこさ外に出ることが出来たのだが、

結局、外に出たときには日が暮れてしまっていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ハァ……

反省してくださいね。」




仲澤「ごめんなさい。」
中島「ごめんなさい。」
作者「ごめんなさい。」


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第6話 5月26日(一人称)

翌日、学校・・・


08:10

 

〔つーかさ、あんた、のこのこ学校までついて来ちゃって良かったの?〕

〔どうして?〕

〔言ったでしょ?昨日のあいつ、このクラスの転校生だって〕

〔あんた命狙われてるんじゃないの?〕

〔むしろ、学校の方が安全だと思うな。マミもいるし〕

〔マミさんは3年生だから、クラスちょっと遠いよ?〕

〔ご心配なく。

「ん~? どうした~? 地震か~?」

話はちゃんと聞こえているわ〕

〔この程度の距離なら、テレパシーの圏内だよ〕

〔あ、えっと…おはようございます〕

〔ちゃんと見守ってるから安心して〕

〔それにあの子だって、人前で襲ってくるようなマネはしないはずよ〕

〔なら良いんだけど…〕

「なんだったんだ………?」

おかしいな、さっきから二人が挙動不審だ………

 

 

(「あっ」)

「あ」暁美さんが来た。

 

「?」

 

(「んぅ…」)

 

 

 

 

 

 

 

 08:20:20

 

「仲澤、なんかいつもより遅くないか?」

 

「そうか?いつも通りな気がするが・・・

たぶん逆に君が早いんだよ、きっと。」

 

 08:30:00

 

SHR

 

特になんもなかった。先生も丸も相変わらずだった。

 

 

 

 08:45:00

 

 

授業

 

 

 11:47:30

 

 

あれ、あの子、なんか絵を描いてる?

 

「…で、今まで勉強してきたみたいな、動作を行う人や物を主語にした表現は能動態と呼ばれます。

 

これに対して受動態というのは、BはAによってどうこうされるみたいに、動作を受ける人や物を主語にした表現なんですね。

 

そういう受動態の形は、be動詞+過去分詞となります。

たとえば、"He likes me."。彼は私のことが好き…」

 

ダメだ、授業についていけなくなっちゃった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 12:35

 

「あ、そうだ!今日は屋上で食おうぜ」

「唐突にどうした仲澤?」

「いやさ、そんな気分だからさ。」

 

「・・・行きますかねぇ。風に当たるのも兼ねて。」

「さんせー」

「お、白草さんもか。んじゃ、レッツゴー!」

 

 

 

 

 12:50

 

 

 

 

 

「はい」

 

 

 

「ねえ、まどか。願い事、何か考えた?」

願い事?何故いま唐突に?

 

「ううん。さやかちゃんは?」

 

「私も全然。何だかなぁ。いっくらでも思いつくと思ったんだけどなぁ

欲しい物もやりたい事もいっぱいあるけどさ、命懸けって所で、やっぱ引っ掛かっちゃうよね。そうまでする程のもんじゃねーよなーって」

命懸けで叶えたい願い事か・・・

・・・・・・あるかも。

 

「うん…」

「意外だなあ。大抵の子は二つ返事なんだけど」

 

「まあきっと、私達がバカなんだよ」

 

「え…そうかな?」

 

「そう、幸せバカ。別に珍しくなんかないはずだよ、命と引き換えにしてでも、叶えたい望みって。そう言うの抱えている人は、世の中に大勢いるんじゃないのかな

だから、それが見付からない私達って、その程度の不幸しか知らないって事じゃん。恵まれ過ぎて、バカになっちゃってるんだよ。

 

何で…私達なのかな?不公平だと思わない?こーゆーチャンス、本当に欲しいと思っている人は他にいるはずなのにね」

 

「さやかちゃん…」

 

 

なんだかなぁ・・・

・・・"安全平和に暮らしたい。"を

願い事にすれば命懸けではなくなる?

 

どうなんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、暁美さんが来た。

 

「昨日の続きかよ」

 

「いいえ、そのつもりはないわ。

そいつが鹿目まどかと接触する前にケリをつけたかったけれど、今更それも手遅れだし…

 

で、どうするの?貴女も魔法少女になるつもり?」

 

「私は…」

 

「あんたにとやかく言われる筋合いはないわよ!」

 

「昨日の話、覚えてる?」

「うん」

「ならいいわ。忠告が無駄にならないよう、祈ってる」

 

「あ…ほむらちゃん。あの…あなたはどんな願いごとをして魔法少女になったの?」

 

 

 

(「あっ…」)

 

 

 

 

あの~…… すごく……すごく気まずい上に、

なんか… 忘れ去られている気がする・・・

 

ともかく、暁美さんは何を言いたかったのだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

 

「仁美、ゴメン。今日はあたしらちょっと野暮用があって」

 

美樹さんはともかく、鹿目さんも?

 

「あら。内緒ごとですの?」

 

「えっと…」

 

「うらやましいですわ。もうお二人の間に割り込む余地なんて、ないんですのね~!!」

 

\(^o^)/オワタw

 

「あ…あぁ」

 

「いや、だから違うって、それ」

 

ですよね。で、野暮用とは?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「暁美さん」

 

暁美さんと知らない二人が会話してる……

早くスルーしよう。

 

 

「今日こそ帰りに喫茶店寄ってこう?」

 

「今日もちょっと、急ぐ用事があって。ごめんなさい」

 

暁美さんも?

っと、それよりもロッカーを…!?

「仲澤!? なんだってこんなところに?!」

 

「いやぁ、つい、ね。」

「「つい」じゃねぇよ!!

…丁度いい・・・」ニヤリ

「えっ」

 

 




中島「ダメだ、付いていけなくなっちゃった!」
作者「同じく付いてけないorz」


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第7話 5月26日(一人称)


5/27 6:34 タイトルミスを修正しました。


「早速だが本題に入る。

鹿目さん、美樹さんの野暮用、

暁美さんの用事。

これだけならば特に気にしない。が、

今日は朝から挙動不審な上、昨日の一連の行動

そこに今回の「野暮用」ときた。

これを君はどう考える?」

 

「追跡するべきであります!」某軍曹風

 

「よし、ならば作戦開始!」

 

 

 

 

 

「こちら中島。仲澤、夢宮 配置についたな?」

(「配置「完了」であります!」)

 

 

 

 

 

 

「さて、それじゃ魔法少女体験コース第一弾、張り切っていってみましょうか。 準備はいい?」

 

「準備になってるかどうか分からないけど…持って来ました!何もないよりはマシかと思って」

 

「まあ、そういう覚悟でいてくれるのは助かるわ」

「まどかは何か、持って来た?」

 

「え?えっと。私は…」

 

うわぁ↑www。堪えないとwww

って

「夢宮さん! 堪えて堪えて!」

(「ムグムグググーwwwww」)

 

「うーわー」

美樹さんまでww

 

「と、とりあえず、衣装だけでも考えておこうと思って」

な、なるほどw

「え?ふぇぇ」

 

「うん、意気込みとしては十分ね」

巴さん、すげぇ。

「こりゃあ参った。あんたには負けるわ」

((笑))

 

「巴さん達が移動を開始するぞ。」

「「了解。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが昨日の魔女が残していった魔力の痕跡。

基本的に、魔女探しは足頼みよ。

 

こうしてソウルジェムが捉える魔女の気配を辿ってゆくわけ」

 

「意外と地味ですね」

地味・・・というより、非効率的だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「光、全然変わらないっすね」

 

「取り逃がしてから、一晩経っちゃったからね。

足跡も薄くなってるわ」

 

「あの時、すぐ追いかけていたら…」

「仕留められたかもしれないけど、あなたたちを放っておいてまで優先することじゃなかったわ」

 

「そういえば、暁美さんは?」

「すっかり忘れてたな。後で追跡調査だな。」

 

「……ごめんなさい」

 

「いいのよ」

 

「うん、やっぱりマミさんは正義の味方だ!それに引き換え、あの転校生…ホントにムカつくなぁ!」

 

「困ったもんだ……」

「仲澤、なにかあったか?」

「いや、なんでもない。」

「それはフラグ発言だぞ。」

「悪いが、へし折らせてもらう。」

「・・・頼むぞ。」

 

「本当に…悪い子なのかな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、マミさん。魔女の居そうな場所、せめて目星ぐらいは付けられないの?」

 

「魔女の呪いの影響で割と多いのは、交通事故や傷害事件よね

だから大きな道路や喧嘩が起きそうな歓楽街は、優先的にチェックしないと。

あとは、自殺に向いてそうな人気のない場所。

 

それから、病院とかに取り憑かれると最悪よ。

ただでさえ弱っている人たちから生命力が吸い上げられるから、目も当てられないことになる」

 

「立ち止まった・・・・・・」

 

 

「かなり強い魔力の波動だわ。

 

・・・近いかも」

 

 

 

 

 

「!?」

「いきなり走り出した!」

「今すぐ追いかけよう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「廃ビルで立ち止まったぞ。」

 

「間違いない。ここよ」

 

「あ、マミさん あれ!」

 

「「「!?」」」

「あ…」

「きゃあ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「魔女の口づけ…やっぱりね」

 

「この人は?」

「大丈夫。気を失っているだけ。

 

行くわよ」

 

 

 

 

「一時はどうなるかと思ったよ……」

 

 

 

 

 

 

「今日こそ逃がさないわよ」

 

 

「うぅ、うわぁー」

「すご~い」

 

「気休めだけど、これで身を守る程度の役には立つわ。

絶対に私の傍を離れないでね」

 

「はい」 「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 



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第8話 5月26日(一人称)

「暁美さん?

なぜこんなところに?」

「分からん。だが…………」

 

「見失ってしまったな……」

「ああ。」

 

「ビルの中を調査しよう。」

「「了解。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「これがグリーフシード。魔女の卵よ」

(「こっちから声がする!」)

「行こう!」

 

 

「た、卵…」

 

 

「運がよければ、時々魔女が持ち歩いてることがあるの」

「大丈夫、その状態では安全だよ。むしろ役に立つ貴重なものだ」

「私のソウルジェム、ゆうべよりちょっと色が濁ってるでしょう?」

 

 

「そう言えば…」

 

 

「でも、グリーフシードを使えば、ほら」

 

「あ、キレイになった」

 

「ね。これで消耗した私の魔力も元通り。前に話した魔女退治の見返りっていうのが、これ」

 

「あっ!」

「痛っつ!!」

 

「あと一度くらいは使えるはずよ」

「仲澤! 大丈夫か?!」

 

「あなたにあげるわ

 

 

暁美ほむらさ…ん・・・?」

 

「すまない。中島、肩を貸してくれ。」

「わ、分かった。」

 

「あいつ…(困惑)」

 

「それとも、人と分け合うんじゃ不服かしら?」

 

「貴女の獲物よ。貴女だけの物にすればいい」

 

「そう。それがあなたの答えね」

 

「くー!やっぱり感じ悪いやつ!」

 

「あー、そういうことね、完全に理解した。」

「どう考えても分かってない中澤」

「大丈夫だ、問題ない。」

「デジャヴだ」

 

「つまりだ、暁美さんは巴さんのことを心配して言ってるんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「えっ?」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなことよりおうどんたべたい。」

 

「よりにもよってなんだってこんな時に言うんや?!」

 

「この空気を

 

 

ぶ ち 壊 し た い

 

だから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここ…あれ、私は?やっやだ、私、なんで、そんな、どうして、あんな、ことを…!」

「大丈夫。もう大丈夫です。ちょっと、悪い夢を見てただけですよ」

 

「一件落着、って感じかな」

「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんちゅーか、初日から作戦失敗な気がする・・・」

 

「まあ、な。」

 

「というかマミさんが黒い種のようなものを投げてきたのが問題だったんや! あれめっちゃ痛かったんだから!」

 

「………あれって種なのか?」

 

「・・・というか卵な希ガス」

 

「卵だったらあの黄色い方の方が似てると思う。

黄身と色が似てるし。」

 

「確かに。

とりあえず、明日は公園で集合な。」

 

「お、おう。」




5/27 7:00 タイトルミスを修正しました。


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第9話 5月27日(一人称)

「仲澤、今日はどうする?」

「今日はここ(公園)で作戦会議を行う。」

「なるほど。」

「なるほどな。」

 

「まず一つ、お知らせがある。

作戦参加人数が増える可能性がある。」

「……未定、ですね?」

「ああ。」

 

「つぎに、作戦中はコードネームで呼び合うのは

どうだろうか?」

「ふむ、賛成。」

「どちらとも言えな

……………!!」

 

「ん、どうした?」

 

「しっ、誰か来る。」

 

「「了解。」」

 

 

 

 

「鹿目さん、美樹さん、巴さんだ。」

 

「ああ。」

 

 

 

 

「ティロ・フィナーレ!!」

 

「いやー、やっぱマミさんってカッコイイねえ!」

 

「あれ、なんでここに?」

「知らん。多分、空間でも歪んだんじゃないか?」

 

「もう、見世物じゃないのよ。」

 

あ、変身を解いた。

 

「危ないことしてるって意識は、忘れないでおいてほしいわ」

 

それは・・・無理ってもんじゃないかなぁ

 

「いえーす!」

 

やっぱり。

 

「あ、グリーフシード、落とさなかったね」

 

「グリーフシード?」

「悲しみの種?」

「ああ、あの黄色い卵の黒いバージョンか。」

「今のは魔女から分裂した使い魔でしかないからね。グリーフシードは持ってないよ」

「魔女じゃなかったんだ」

 

「何か、ここんとこずっとハズレだよね」

 

「魔女?じゃない?」

「そもそも"魔女"の定義とは」

「どれみとか宅急便とかじゃないのか?」

「よく分からん。」

「だな。」

 

「使い魔だって放っておけないのよ。成長すれば、分裂元と同じ魔女になるから」

 

「使い魔?」

「分裂?」

 

「さぁ、行きましょう」

 

「うーん、こんがらがってきた」

「成長すれば、分裂元と同じ魔女になる・・・

つまり、魔女から分裂したってこと??」

「使い魔が?てことは、魔女から分裂して、成長して魔女になって、また分裂するってこと?」

「すなわち、増えるってことか。きめぇ。」

「取り敢えず、頭痛くなってきたから帰ろう。」

「ミートゥー」




その後、暁美さんと巴さんが公園に来たらしいが、詳細は不明。


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第10話 5月28日(一人称)

「コードネームは名字から取る

俺は(NZ)

中島は(NJ)

夢宮は(YM)

今日から初参加する白草さんは(SK)

同じく初参加の鈴木さんは(SZ)

「コードネーム(NJ) 了解!」

 

「よし、作戦開始だ。」

(NJ) 了解。」

(YM) 了解。」

(SK)ね、了解。」

(SZ) 了解。」

 

 

現在、病院の駐輪場。

草むらの影に隠れています。

 

(………美樹さんが近付いてきました。)

 

「はあ…よう、お待たせ」

 

「あれ?上条君、会えなかったの?」

 

「何か今日は都合悪いみたいでさ。

わざわざ来てやったのに、失礼しちゃうわよね」

 

それは言い過ぎなような・・・

「?」

 

「ん、ん?どうしたの?」

 

「あそこ…何か…」

「グリーフシードだ!孵化しかかってる!」

「嘘…何でこんなところに」

マズいよ、早く逃げないと!もうすぐ結界が出来上がる!」

「またあの迷路が?」

 

(「「「迷路?」」」)

 

「あ!まどか、マミさんの携帯、聞いてる?」

 

「え?ううん」

 

「まずったなぁ。まどか、先行ってマミさんを呼んで来て。あたしはこいつを見張ってる」

 

「そんな!」

「無茶だよ!中の魔女が出てくるまでにはまだ時間があるけど、結界が閉じたら、君は外に出られなくなる。マミの助けが間に合うかどうか……」

「あの迷路が出来上がったら、こいつの居所も分からなくなっちゃうんでしょ?

 

放っておけないよ。こんな場所で」

「まどか、先に行ってくれ。さやかには僕が付いてる」

「マミならここまで来れば、テレパシーで僕の位置が分かる」

「ここでさやかと一緒にグリーフシードを見張っていれば、最短距離で結界を抜けられるよう、マミを誘導できるから」

「ありがとう、キュウべえ」

 

「私、すぐにマミさんを連れてくるから」

 

(SZ) 君は鹿目さんが来るまで、ここで待機。来たら合流してついていって欲しい。(NJ) はここから見守って欲しい。嫌な予感がする。(SK) (YM) は付いてきてくれ。」

(「わ、わかった。」)

(YM) 了解。」

 

「美樹さん、こんなところでなにしてるんだ?」

(NZ)......

「いやーあのーそのー って」

 

 

「あ!」

 

「うぉっ」

「うゎっ」

「うぅっ」

「うおっまぶしっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「怖いかい?さやか」

「そりゃあ、まあ、当然でしょ」

 

「?」

「願い事さえ決めてくれれば、今この場で君を魔法少女にしてあげることも出来るんだけど……」

「いざとなったら頼むかも。でも今はやめとく。私にとっても、大事な事だから。出来る事なら、いい加減なキモチで決めたくない」

 

「一体、誰と話してるんだ?」

 

「あ」

 

 

 

 

 

 

 



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第10話 5月28日(三人称)

「コードネームは名字から取る

俺(仲澤)は(NZ)

中島は(NJ)

夢宮は(YM)

今日から初参加する白草さんは(SK)

同じく初参加の鈴木さんは(SZ)

「コードネーム(NJ) 了解!」

 

「よし、作戦開始だ。」

(NJ) 了解。」

(YM) 了解。」

(SK) ね、了解。」

(SZ) 了解。」

 

 

現在、病院の駐輪場。

草むらの影に隠れています。

 

(………美樹さんが近付いてきました。)

 

「はあ…よう、お待たせ」

 

「あれ?上条君、会えなかったの?」

 

「何か今日は都合悪いみたいでさ。

わざわざ来てやったのに、失礼しちゃうわよね」

 

(それは言い過ぎなような・・・)

「?」

 

「ん、ん?どうしたの?」

 

「あそこ…何か…」

「グリーフシードだ!孵化しかかってる!」

「嘘…何でこんなところに」

マズいよ、早く逃げないと!もうすぐ結界が出来上がる!」

「またあの迷路が?」

 

(「「「迷路?」」」)

 

「あ!まどか、マミさんの携帯、聞いてる?」

 

「え?ううん」

 

「まずったなぁ。まどか、先行ってマミさんを呼んで来て。あたしはこいつを見張ってる」

 

「そんな!」

「無茶だよ!中の魔女が出てくるまでにはまだ時間があるけど、結界が閉じたら、君は外に出られなくなる。マミの助けが間に合うかどうか……」

「あの迷路が出来上がったら、こいつの居所も分からなくなっちゃうんでしょ?

 

放っておけないよ。こんな場所で」

「まどか、先に行ってくれ。さやかには僕が付いてる」

「マミならここまで来れば、テレパシーで僕の位置が分かる」

「ここでさやかと一緒にグリーフシードを見張っていれば、最短距離で結界を抜けられるよう、マミを誘導できるから」

「ありがとう、キュウべえ」

 

「私、すぐにマミさんを連れてくるから」

 

(SZ) 君は鹿目さんが来るまで、ここで待機。来たら合流してついていって欲しい。(NJ) はここから見守って欲しい。嫌な予感がする。(SK) (YM) は付いてきてくれ。」

(「わ、わかった。」)

(YM) 了解。」

 

「美樹さん、こんなところでなにしてるんだ?」

(NZ)......)

「いやーあのーそのー って」

 

 

「あ!」

 

「うぉっ」

「うゎっ」

「うぅっ」

「うおっまぶしっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「怖いかい?さやか」

「そりゃあ、まあ、当然でしょ」

 

「?」

「願い事さえ決めてくれれば、今この場で君を魔法少女にしてあげることも出来るんだけど……」

「いざとなったら頼むかも。でも今はやめとく。私にとっても、大事な事だから。出来る事なら、いい加減なキモチで決めたくない」

 

「一体、誰と話してるんだ?」

 

「あ」

 

 

 

 

 

 

 



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小説 第11話 三人称 5/28

遅れてしまいました。ごめんなさい。
諸事情により、この次の次から時間が飛びます。


「鹿目さんと巴さんか。」

 

「ここね」

〔キュゥべえ、状況は?〕

〔まだ大丈夫。すぐに孵化する様子はないよ〕

〔さやかちゃん、大丈夫?〕

〔平気平気。退屈で居眠りしちゃいそう〕

〔むしろ、迂闊に大きな魔力を使って卵を刺激する方がマズい。急がなくていいから、なるべく静かに来てくれるかい?〕

〔わかったわ〕

「間に合ってよかった」

 

「無茶し過ぎ…って怒りたいところだけど、今回に限っては冴えた手だったわ。これなら魔女を取り逃がす心配も……」

 

「え?

・・・・・・あっ」

 

「言ったはずよね。二度と会いたくないって」

 

「今回の獲物は私が狩る。貴女達は手を引いて」

 

「そうもいかないわ。美樹さんとキュゥべえを迎えに行かないと」

 

「その二人の安全は保証するわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「信用すると思って?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ば、馬鹿!こんなことやってる場合じゃ」

 

「もちろん怪我させるつもりはないけど、あんまり暴れたら保障しかねるわ」

 

「今度の魔女は、これまでの奴らとはわけが違う……!」

 

「おとなしくしていれば帰りにちゃんと解放してあげる。

行きましょう、鹿目さん」

 

「え…はい」

 

「待っ……くっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(「距離よし、角度よし。…死角に入った!」)

 

「ほむらさん、静かに教えて欲しい。

切断系のようなもの持ってる?」

 

「いいから、巴マミのところに行って!」

 

「白草さん、マミさんのことは頼んだ!」

 

「俺は残る。白草、お前は行け!」

「草w」

 

「いいから行け!」

「わ、分かった!」

 

「マミさんのことは白草さんに任せた。今は確実に戦力となる君の解放の方が優先だ!」

 

「・・・この盾の中にあるのだけれど……くっ。」

「失礼。時間がない。」グイッ

 

「……まるでドラ○もんの四次元ポケ◯ト

・・・の遠距離火器版みたいだ。」ガサゴソ

 

「・・・というものが一番いいと思う。」

 

「…………駄目だ、どこにあるか分からない。」

 

 

「一刻の猶予もないわ。」

 

 

「くっ、こうなったら切断に時間が掛かるけど………

 

 

ボルトカッターを使おう!」

 

「持ってるなら先に言うべきよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、切断完了!」

 

「ええ、急ぎましょう!」

 

「ああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マミ!グリーフシードが動き始めた!孵化が始まる。急いで!」

「オッケー、わかったわ。今日という今日は速攻で片付けるわよ」

 

「ええ…そんな…」

 

 

 

 

 

 

「頼む、まにあってくれええぇぇぇ!!」

「ええ、急ぎましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

無駄に洗練された無駄のない無駄な動きを交えて高速に戦うマミ。

 

「体が軽い。こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて。

もう何も怖くない。

私、一人ぼっちじゃないもの」

 

突如、まどかとマミを揺れが襲う。

『あっ』

 

マミとまどかがさやかを発見。

「お待たせ」

 

「はぁ間に合ったぁ~」

「気をつけて!出て来るよ!」

 

あまりにも高い椅子に座っていた魔女(シャルロッテ)を落とす

「せっかくのとこ悪いけど…一気に決めさせて」

落ちてくる魔女(シャルロッテ)に対し、

落ちきる前にマスケット銃で野球のごとく打ち放つ。

「…もらうわよ!」

壁に叩き付けられる魔女(シャルロッテ)

間を置かず銃弾が飛んで来る。

 

床に落としたら今度は銃口を押し付けて

間髪いれて撃つマミ。

 

下から生えてきた糸が魔女(シャルロッテ)を縛り

上げる。

 

「やったぁ!」

 

微笑むマミ。

 

必殺技を放つ。

「ティロ・フィナーレ!!」

 

すると、魔女(シャルロッテ)の口から

"恵方巻のようなもの"が出てきた。

「あ」

 

 

「!!」

"恵方巻のようなもの"は瞬く間にマミに近付き

襲い掛かる!!

「あっ、あっ」

「あぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時!

 

 

夢宮が捨て身のタックルをマミに仕掛けた!

真横から体当たりされ、吹っ飛ぶマミ

 

 

 

 

すんでのところで魔女(シャルロッテ)から回避したが、そんなに距離は離れなかった!

しかもタックルして倒れこんだため、即座には立ち上がれない!

魔女(シャルロッテ)はそんなことお構い無しに襲いかかる!

 

 

 

 

 

 

っと、そうはさせまいと今度は鈴木が

なんと魔女(シャルロッテ)にタックルした!?

しかもだいぶ威力は強く、攻撃を反らすことに成功した!

 

 

 

 

反らすことには成功したが

シャルロッテは更に"恵方巻のようなもの"を伸ばして襲い掛かる!

夢宮&巴、大ピンチ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「待たせた」わね。」

現れたのは仲澤と暁美。直後!

 

 

ズガァァァン!

 

 

強烈な空中水平キック!

 

目にも止まらぬ速さで仲澤が魔女を蹴りかました!!

 

 

強制的に魔女と巴を引き離す!

 

 

そこから数瞬 遅れて夢宮が巴を遠くに引っ張る。

 

 

怯んだ魔女、体勢を立て直す。

っと、そこに暁美が参戦!

 

 

 

 

なんと、

超巨大なチーズを投げつけた!?

 

 

1も2もなく食らい付く魔女

丸呑みしたとたん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドッゴォォォン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盛大にチーズを撒き散らしながら爆発した!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「熱いな、複数の意味で。」

そう言った仲澤の手にはグリーフシードが握られていた。



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第12話 5月29日(一人称)

和子「えー確かに、出産適齢期というのは、医学的根拠に基づくものですが」
和子「そこからの逆算で婚期を見積もることは大きな間違いなんですね」
和子「つまり、30歳を超えた女性にも、恋愛結婚のチャンスがあるのは当然のことですから」
和子「したがって、ここは過去完了形ではなく、現在進行形を使うのが正解…」


「すまない、急に呼び出して。

と言うのも、付近の工場地帯付近にいる人達の内、

一部の人達の挙動が不審との情報が入ったからだ。

それだけなら、

そもそも挙動不審とはなんぞや?

で、終わるのだが、

どうやら、クラスメイトまで巻き込まれているらしい。

工場地帯に無関係の筈の人まで巻き込まれているとなると

・・・この数日に起きたことを考慮すると

……嫌な予感がする。」

「魔女・・・か。」

「そういうことだ。

なお、今回の作戦は魔女との戦闘の危険性がある。

気を引き締め、慎重に行動するように。

身の安全は必ず確保すること。作戦開始!」

(NJ) 了解。」

(YM) 了解。」

(SK) 了解。」

(SZ) 了解。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 19:44

 

 

「ほむらちゃん、ちゃんと話せばお友達になれそうなのに、

どうしてマミさんとは喧嘩になっちゃったのかな」

 

「あ! 仁美ちゃん…?」

(「まさか・・・」)

(「まさか??」)

 

「仁美ちゃ~ん。今日はお稽古事は~?…ぁ」

 

「鹿目さんが急に立ち止まった?」

「まずいことになったかもしれない・・・」

 

「仁美ちゃん。

ね、仁美ちゃんってば」

(「い、嫌な予感しかしない・・・」)

 

「あら、鹿目さん、御機嫌よう」

「ど、どうしちゃったの?ねえ、どこ行こうとしてたの?」

「どこって、それは…ここよりもずっといい場所、ですわ」

 

「どう考えてもフラグ発言だ・・・」

(「嫌な予感が確信に変わってしまった……」)

 

「仁美ちゃん…」

「ああ、そうだ。鹿目さんもぜひご一緒に。

ええそうですわ、それが素晴らしいですわ」

「!! 追い掛けるぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「挙動不審すぎてまるで踊ってるみたいだ・・・」

「!! いつこんなに集まったんだ?!」

「何!?……ウソだろおい・・・」

 

 

 

 

(NJ) 君は退路の確保。逃げ道を確保しておくことの重要性は分かるね?」

(プレッシャーがヤバいけど)

「・・・了解!」

「他の全員は付いてきてくれ!」

「「「了解。」」」

 

 

 

 

「そうだよ、俺は、駄目なんだ。こんな小さな工場一つ、満足に切り盛りできなかった。今みたいな時代にさ、俺の居場所なんてあるわけねぇんだよな」

(「ダメだ、重すぎて止められない!!」)

「シャッターが!?」

「逃げ道が塞がれた・・・」

プルルルルル

「もしもし(NJ)きッ(ry」

[「ダメだ!シャッターが閉まって開けられない!!」]

「何てことだ・・・了解した。

(NJ) 今すぐ脱出できそうな所を探してくれ!」

[「・・・ッ了解!!」]

 

 

 

「ダメ…それはダメっ!」

「「!!」」

「あっ…ぇ?」

「邪魔をしてはいけません。あれは神聖な儀式ですのよ」

「だって、あれ危ないんだよ?ここにいる人達、みんな死んじゃうよ!」

 

「そう。私達はこれからみんなで、素晴らしい世界へ旅に出ますの。

それがどんなに素敵なことかわかりませんか?

生きてる体なんて邪魔なだけですわ。

鹿目さん、あなたもすぐにわかりますから」

「え…」

 

 

 

「「は、拍手だと?!」狂気の沙汰だ・・・」

 

 

 

「放してっ!!」

「!」

 

「ええい!」

 

「うわっ、こっちに掛かるところだった」

 

 

「えぇ?」

「「!?」」

(SZ) 窓ガラスを叩き割って!!いますぐ!!」

 

「オラァ!!」パリーン

「スタープラ◯◯みたいな割り方したな」

「文句ある?」

「いや、むしろそこにシビれる憧れるよ。」

「やれやれって、それどころじゃないでしょ!!」

「ああ!

総員、突入!救出するぞ!!

「「「了解!!」」」

 

「まどか!今すぐこっちにこい!

逃げるぞ!!」

「う、うん・・・あ、えっ?」

「すまない、背負わせて欲しい。」

「う、うん!」

 

 

 

 

 

 

 




あのあと(中島達は)なんとか逃げ切ることに成功した。
まるでゾンビのように追い掛けられたが、
追い付かれそうになったタイミングで
追っ手が何故か一斉に倒れた。

その後、走り疲れ果てていたのと暗くなっていたため、
すぐに解散となった。


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6月12日(一人称)

「美樹さんが行方不明らしいとの情報が入った。
美樹さんの身に何かがあったと考えられる。
というか今までのことを考えると
今の美樹さんは非常に不安定で、危険すぎる。
直ちに探し出すぞ!捜索開始!」
(NJ) 了解。」
(YM) 了解。」
(SK) 了解。」
(SZ) 了解。」



(NZ) ん? 何かあった?」

 

シッ!

(NJ) 捜索対象を見つけた。

 

「了解。」

 

 

 

 

「!! 暁美さんが美樹さんの後ろにいるぞ。」

「! 了解。」

 

「どうして分からないの。ただでさえ余裕がないのだから、魔女だけを狙いなさい」

「うるさい、大きなお世話よ」

 

「もうソウルジェムも限界のはずよ、今すぐ浄化しないと。使いなさい」

「限界を超えると・・・まさか?」

「今度は何を企んでるのさ」

「いい加減にして。もう人を疑ってる場合じゃないでしょう」

「その主張は、どう考えても通らない気がする。」

「というか通ったら詐欺がヤバイ。」

「そんなに助けられるのが嫌なの?」

「どういうことだ?」

「あんた達とは違う魔法少女になる。私はそう決めたんだ。誰かを見捨てるのも、利用するのも、そんな事をする奴らとつるむのも嫌だ。見返りなんていらない。私だけは絶対に自分の為に魔法を使ったりしない」

 

「あなた、死ぬわよ」

 

「タヒぬ?」

「・・・」

 

「あたしが死ぬとしたら、それは魔女を殺せなくなった時だけだよ。それってつまり用済みって事じゃん。ならいいんだよ。魔女に勝てないあたしなんてこの世界にはいらないよ」

 

「ねえどうして。貴女を助けたいだけなの。どうして信じてくれないの」

「いやそんなことはない。」

「そんなんでハイ信じますしたらオレオレ詐欺にやられるよ。」

 

「どうしてかな。ただ何となく分かっちゃうんだよね。あんたが嘘つきだって事」

「少なくとも"だけ"は嘘だろうな。」

「あんた、何もかも諦めた目をしてる。いつも空っぽな言葉を喋ってる。今だってそう。あたしの為とか言いながら、ホントは全然別な事を考えてるんでしょ?ごまかし切れるもんじゃないよ、そういうの」

 

「???」

 

 

 

 

 

 

「そうやって、貴女はますますまどかを苦しめるのよ」

「なんでや!まどか関係ないやろ!」

「阪神も関係ないな。」

「まどかは関係ないでしょ」

 

「いいえ、何もかもあの子のためよ」

「それって・・・腐?」

「ないと思う。思いたい。」

「貴女って鋭いわ。ええ、図星よ」

「自分だったら気付けなかったよ・・・」

「私は貴女を助けたい訳じゃない。貴女が破滅していく姿を、まどかに見せたくないだけ」

「は↓い~↑?」

「ここで私を拒むなら、どうせ貴女は死ぬしかない」

「どういうこっちゃ?」

「どっちだよ?」

「その選択肢は?」

「腐腐ッ……まどかか~?さやかか~?」

「おいバカやめろ。」

「・・・100%冗談だ。」

「これ以上、まどかを悲しませるくらいなら」

「!」

「?」

「いっそ私が、この手で、今すぐ殺してあげるわ。美樹さやか」

「ナニ!?」

「嘘だろヲイ!」

「この距離じゃあ間に合わねぇ・・・」

 

「オイ、さっさと逃げろ」

「!」

「あの時の・・・」

「正気かテメェは。アイツを助けるんじゃなかったのかよ」

「離して」

「答えになってない。」

「そんなこと言ってる場合か!」

「フン、なるほどね。こんな風にとっ捕まったままだと、あの妙な技も使えないってわけか」

「ここにいたか。」

「なっ…」

(SK) ナイスタイm(ry」

 

 

「うわぁ~! 目が~!目が~!」

「大佐ァ~・・・って

消えた・・・?」

 

「クソッ」

 

 

 

「・・・あれ?(NZ) は?」

「確かに・・・どこにいった?」

 

 



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6月13日(三人称)

「今日も集合してくれてありがとう。
まず、(YM)は都合がとれないそうだ。
(SZ)は連絡がとれなかった。

次に・・・・・・一つ、最悪なお知らせがある。
先月27日の冗談で言ってたことが
実は本当のことだったことが……判明した。」
「えっ・・・まさか?」

「そうだ、そのまさかだ。」

「グリーフシードが・・・元はソウルジェムだった
・・・だと……」

「ああ。しかもソウルジェムは(人間の)魂だそうだ。」

「だから、"ソウル"ジェムか・・・
なぜ分かった?………………ッまさか!
魔法少女の誰かが
・・・・・・魔女という名の……
・・・・・・・・・怪物・・・に………嘘だろ・・・」
「こんな・・・こんな……嘘だッ!!

「・・・だからこそ、だ。だからこそ………………









………………俺たちが救うんだ!!







出来るか出来ないかではない!!
やれるかやれないかでもない!!



絶対に!
 
救 っ て み せ る ! !






安心しろ、このときのために助っ人を呼んでいる。
コードネーム (KJ)
コードネーム別名は"キングジョーk」
「そんなことはどうでもいいよ!早く行こう!」

「……ああ!
いくぞ、作戦開始(オペレーション・スタート)
(NJ) 了解!」
(SK) 了解!」


高架下にて

 

(SK) (KJ) (NJ)全員いるな?」

「ああ。」

「それにしても……」

「ん?どうした(NZ)?」

「……付いていくしか出来ないとは……困ったもんだな……」

「誰かにストーカーだと思われたら終わりですからね……」

(SK)・・・確かに……」

 

 

 

 

「ほむらちゃんも、手伝ってくれないかな?」

(「直接、言えば・・・あー、でもな……」)

「アイツはそういうタマじゃないよ」

「タマってなあに?」

「「「・・・」」」

「友達じゃないの?」

「おだんご・・・」

「違うね。

まあ利害の一致っていうか。お互い一人じゃ倒せない奴と戦うためにつるんでるだけさ。

あと何日かしたら、この街にワルプルギスの夜が来る」

(「この発言、まさか……もし・・・」)

(SK)?」

「だんご・・・」

 

「ワルプルギス?」

(「まずいな……大変なことになる・・・」)

「どうした(SK)?」

 

「超弩級の大物魔女だ」

「みたらし団子・・・」

「アタシもアイツも、たぶん一人じゃ倒せない。だから共同戦線っていうか、まあ要するにそういう仲なのさ」

 

 

 

 

 

 

工事用のフェンスの前で立ち止まる杏子

 

「ここだな」

「また工事現場か・・・」

(NZ)?」

 

フェンスを突破し、なかに侵入する一行。

 

「おだんご食いたい・・・」

「おだんご自重してくれ。」

「じゃあ、あんこ食いたい」

「今度はそれかい。」

 

 

 

 

 

工事用の足場で組まれた階段を登り、工事用通路を通っていく

 

「ホントにさやかちゃんかな?他の魔女だったりしないかな?」

「魔力のパターンが昨日と一緒だ。間違いなくアイツだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

途中で立ち止まり、その後、杏子は魔法少女に変身した

「あ、」

「変身した。」

「これが、魔法少女?生で見るのは初めてだよ。」

「そういえば……(KJ)は、変身するのは見たことなかったんだっけね。」

 

「さて、改めて訊くけど、本当に覚悟はいいんだね?」

「何かもう、慣れっこだし」

「うん、だいぶ日常から離れちゃってるね。」

「私、いつも後ろから付いてくばっかりで。

役に立ったこと一度もないけど。

でもお願い、連れて行って」

 

「ホント変な奴だな、アンタ」

「変・・・ヘン・・・へん・・・?」

杏子が空間に切り込みを入れる

「「!」突入するぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異空間・魔女結界内

 

狭い廊下を杏子・まどかが先に、少し後ろに(NZ)(KJ)(NJ)(SK)の順番で進む

 

「そういえば、自分から入っていったのは初めてだ。」

「そういえば(NJ)はそうだったね。」

 

「ねぇ、杏子ちゃん」

 

「ん?」

 

「誰かにばっかり戦わせて、自分で何もしない私って、やっぱり、卑怯なのかな」

 

「何でアンタが魔法少女になるわけさ?」

 

「何でって…」

立ち止まる杏子。まどかの方に振り向く

「ナメんなよ。この仕事はね、誰にだって務まるもんじゃない」

 

「でも」

 

「毎日美味いもん食って、幸せ家族に囲まれて、そんな何不自由ない暮らしをしてる奴がさ、ただの気まぐれで魔法少女になろうとするんなら、そんなの、あたしが許さない。いの一番にぶっ潰してやるさ」

「せめて"未然に防止"にして欲しいな……」

「まあ、それは理想だね。」

 

「命を危険に晒すってのはな、そうするしか他に仕方ない奴だけがやることさ。そうじゃない奴が首を突っ込むのはただのお遊びだ。おふざけだ」

この発言を聞いたとたんに仲澤が頭を抱える動作をする

「こちらにまで突き刺さるような発言だ……」

「うん……」

「そうなのかな」

()()()()()避けるべきだろうね。」

(NZ)()()()()()……とは?」

「アンタだっていつかは、否が応でも命懸けで戦わなきゃならない時が来るかもしれない。その時になって考えればいいんだよ」

「うん」

「恐らく、俺たちが今やっている行動は例外なんじゃないかな。」

「どうなんだろうね……」

 

そして、一行は また廊下を進みだす。

 

 

廊下の先にある扉を開ける杏子とまどか

その後ろから付いていく(NZ)

「っと、扉をくぐるぞ。そろそろ警戒した方がいい。」

「「「了解。」」」

 

「杏子ちゃんはどうして…あっ」

全員が扉をくぐった辺りで、いきなり扉が音をたてて閉まってしまう!

「気づかれた、来るぞ!」

 

壁が後ろに動き出す。もしかしたら床が前に動いているのかもしれない。

「!」

「なんだこれ!?なんかのアトラクションかよ?!」

「おらワクワクすっぞ!」

「バカ(NJ)(KJ)落ち着け。」

 

 

 

 

 

 

そして、たどり着いた先はコンサートホールのような場所で、その中央付近に魔女がいた。

「ほら着いたみたいだぞ二人とも。」

 

「いいな、打ち合わせ通りに」

「う…うん

さやかちゃん。私だよ。まどかだよ。ね、聞こえる?私の声がわかる?」

 

魔女の背後から車輪のようなものが飛び出てくる

「「!」」

 

「怯むな。呼び続けろ」

 

 

障壁のようなものでまどかに攻撃が届かないようにする

「「「「!」」しまった、分断された?!」何らかの方法で攻撃が届かないようにするとは予想していたけれど、これは想定外だ。」

「さやかちゃん。やめて。お願い、思い出して。こんなこと、さやかちゃんだって嫌だったはずだよ。さやかちゃん、正義の味方になるんでしょ?ねえお願い、元のさやかちゃんに戻って!」

 

(NZ)(SK)! 大丈夫か?!」

「流れ弾の処理中! 意外と重い!

あああと(KJ) 結界だか障壁だか知らんけど破壊するなよ! 鹿目さんを危険にさらすことになる!」

「聞き分けがねぇにも、程があるぜ、さやか!」

 

 

「明後日の方向に弾き飛ばしてやらぁ!」

(NZ)の方に来た流れ弾(車輪)を杏子の方に向かう車輪にぶつけるも・・・

 

大量の車輪が杏子に襲いかかり、障壁も破壊される

「杏子ちゃん!?」

障壁を張り直す杏子

「大丈夫、この程度、屁でもねぇ。アンタは呼び続けろ、さやかを」

「まずい、向こうの体力の消耗が事前想定以上に激しいようだ!(SK)、体力に余裕は?」

「大丈夫だ、問題ない。」

「やめてくれ全くこんなときにフラグ発言なんて・・・」

 

「やめて!もうやめて!さやかちゃん!私たちに気づいて!」

 

杏子、大量の車輪による攻撃に振り回されていく

 

「ハッ、いつぞやのお返しかい?そういえばアタシたち、最初は殺し合う仲だったっけね。

生温いって、あの時アタシがもっとぶちのめしても、アンタは立ち上がってきたじゃんかよ。

怒ってんだろ?何もかも許せないんだろ?

わかるよ…それで気が済んだら目ェ覚ましなよ、なぁ」

 

車輪をぶつけられ、障壁に叩きつけられる杏子。

叩きつけられた直後に障壁が破壊される。

杏子に駆け寄るまどか

 

だが、その隙にまどかが魔女に掴まれてしまう。

「「?「「!」」!」」

「さやかちゃん…おねがいだから…」

 

「さやかっ!!」

 

まどかを掴んでいる魔女の手を切り裂く杏子

 

「アンタ、信じてるって言ってたじゃないか!この力で、人を幸せにできるって」

 

 

すると、魔女が床を切り裂いた!

「「「「床が!!」」」」

 

そこにいた全員が落ちていく

 

「頼むよ神様、こんな人生だったんだ。せめて一度ぐらい、幸せな夢を見させて」

 

 

 

 

 

 

 

なんとかドッスン着地する(NZ)達と

着地した杏子。そして、

まどかを抱き抱えて着地したほむら

 

 

その少しあとに杏子の槍が落ちてくる

「杏子」

「ほむら、か。」

 

槍が蒼い炎に包まれて消える

「! なぜこんな危険な場所で武器を消したし?」

 

杏子、少しふらつきながら立ち上がってほむらに声をかける

「…よう」

 

「貴女……」

 

「その子を頼む。アタシのバカに付き合わせちまった」

 

そして、杏子は障壁を別れるように展開する

「あ……」

また巻き込まれて分断されてしまった(NZ)

「「「「!!」しまった!」」また分断されてしまった……!」

「足手まといを連れたまま戦わない主義だろ?いいんだよ、それが正解さ。

ただ一つだけ、守りたいものを最後まで守り通せばいい」

(SK)(KJ)(NZ)!大丈夫か?」

「ハハハ、何だかなぁ。アタシだって今までずっとそうしてきたはずだったのに」

杏子は、結んでいた髪をほどく。

その際にとんだもの(ペンダントのようなもの)をキャッチ。そして・・・

障壁に背を向け、魔女の方向を向き、

しゃがみこんで祈るようなポーズをとる

「!」「まずい!」「あれは死亡フラグだ!」

「行きな。コイツはアタシが引き受ける」

杏子の背後、障壁との間に大きな槍が何本も地面から飛び出してきた!

「死亡フラグ!?なんだそれは!?」

ほむらは、まどかを安全なところに避難させるべく、

魔女の結界を脱出する

(KJ)あとで説明する!」

杏子の下から一際 大きな槍が、乗っかるように魔女の方を向いて出てきた!

「心配すんなよさやか。一人ぼっちは…寂しいもんな。いいよ、一緒にいてやるよ。さやか」

 

(NJ)が見たときには、ペンダントのようなものが

杏子のソウルジェムを付けた状態で

宙を舞ってた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時!

 

 

 

 

パシッ

 

「諦めるのはまだ早いぜ!」

 

「なっ!?」

 

 

 

 

 

そう、仲澤が隠れていた場所から飛び出して

いつの間にか手に持ってた大剣で魔女(さやかだったナニカ)に斬り込みながら叫んだのだ!

 

おまけに、さらっと杏子のソウルジェムをキャッチしている。

 

 

「ここまでやっても待っても戻らなかったんだ、覚悟はいいな!行くぞ!」

そう言ったとたん、仲澤の姿が消えたかと思うと、

一瞬で魔女は斬りつけられ、瞬く間に倒される

 

速すぎて反応できない(NJ)達と杏子

 

 

 

 

そうこうしてるうちに結界が消え去った

 

 

 

 

 

結界が消え去る辺りでフリーズから復帰した杏子は、

グリーフシードを丁度キャッチしたタイミングの仲澤に声をかける

「あんたらが()()()()()()()()()()()()()()か」

 

「イレギュラー?なんのことだ?むしろこっちが聞きたい。

でもその前に、さやかの体を持ってきて欲しい」

 

「何をする気だい?」

 

「希望と絶望が差し引きゼロ

 

 

()()()()()()()()()()()()()()

 

どのみち分の悪い(確実に失敗する)賭けに出ているんだ、少しでも確率を上げようぜ」

 

仲澤が そう言うと、杏子は少し考えたのちに

「分かった、乗ってやるよ。付いてきな」と

言って、歩き出した。

ということで、仲澤たちも付いていくことにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ほむらは

「杏子……」

杏子が死んだと思い込んでる様子だった




夜・23:45

「ここだよ」
案内された場所は
あるホテルの一室だった
「お邪魔します」


中に入ると、
奥の方にあるベッドにさやかが横になってる

「んで、どうするんだい?」

「まずはさやかにグリーフシードを握らせる。
そして当麻、このグリーフシードとさやかの手を
()()()()()()()()()()()

当麻が言われた通りに右手で触れる。
()()()()()ようだが、反応がない
「駄目だったか・・・」









すると・・・











「ん、ん……」
「さやか?」
さやかが目を覚ました!
「ん?」
「さやか!」
喜びのあまり、飛び付く杏子
「うわぁ!?」
「よかった~」


正に感動の再会となっているところを見守る仲澤達であった


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