ボクのかっこよくなるストーリー (高瀬あきと)
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ボクのかっこよくなるストーリー

「疲れたぁ………」

 

学校から帰宅して早々に着替えもせずにベッドに横になる。

 

「今日は何もしたくない……このまま寝たい……」

 

夕べも……違うな。今朝までか。

何だかんだあって朝まで練習してそのまま学校だったもんな……。

みんな元気すぎるよ……。

 

数日前にエデンでボク達Cure2TronとOSIRISとで合同ライブをやった。

ボク達も聴きに来てくれたファンのみんなも、

大盛り上がりの最高の1日になった。

 

四響のラファエルに勝ったOSIRIS。

四響のアダムに勝ったCure2Tron。

 

そんなバンドの合同ライブだもんね。

 

 

みんなの期待や、ボク達の歌への想い。

何もかもが今までの非じゃない。

頑張らなくちゃ。って思ってる。

この前はたまたまアダムさんに勝てただけだ。

アダムさんもきっともっともっと上手くなって………

今度こそ……結婚させられるかもしれない…。

いやいやいやいや!!

 

「ダメダメダメダメー!!!!」

 

つい叫んでしまう。

 

「もっと上手くならないと………」

 

でも今日は本当に何もしたくない。

 

ゴロゴロしながら先日のライブを思い出す……。

 

OSIRISは本当にすごかった。

曲もパフォーマンスもすごくかっこ良かった。

あんなかっこいい曲も歌いたいな。

 

「あっ!!!そういえば!!!」

 

OSIRISで思い出した!

こないだライブ終わった後にレイさんに新作のDVD借りたんだった!

何もしたくない気分だったけど、

せっかくレイさんが貸してくれたんだし、

練習も今日は休みだし…

うん。今から観よう!!

あ、ちょっと元気出てきたかも。

 

えっと確かこっちの鞄に……

 

「お兄ちゃん!さっきからうるさい!!!」

 

「うわぁぁぁぁぁ!!?ア……アヤ!?」

 

アヤが突然オレの部屋に入ってくる。

良かった…DVD再生する前で……

途中(?)で入ってこられてたら社会的にも兄としても色んな意味で死んでた……

 

「へ…部屋に入る時はノックくらいしろよ!」

 

「さっきからうるさいの!

ってまだ着替えずにベッドでゴロゴロしてる……汚い……」

 

え?今汚いって言った?

いや、お兄ちゃん汚くないよ?

 

「ほんと~に情けないお兄ちゃん……かっこわる……」

 

いや、ちょっと疲れてるからゴロゴロしてただけだよね?

 

「はぁ~~……OSIRISってバンドのボーカルさんに高良京さんって人いるんだけど」

 

あ、京さんの事知ってるんだ?

こないだの合同ライブに来てたのかな?

 

「お兄ちゃんと違って男らしくて本当にかっこよかったよ!」

 

ム…そりゃ京さんはかっこいいけど……

 

「いつもいつもゴロゴロして!!!お兄ちゃんももっと……!」

 

「あーー!!もううるさいな!!

オレだって疲れてるんだよ!もう部屋から出てけよ!!」

 

「ちょっ!お兄ちゃん!?」

 

そう言ってアヤを部屋から無理矢理追い出して、ドアを思いっきり閉めた。

 

『お兄ちゃん!?お兄ちゃん!?』

 

アヤが何か言ってるけど無視する。

しばらくするとアヤも自室に戻って行ったようだ。

 

はぁ……やり過ぎた…かな?

でもいつもいつもうるさいんだよ……。

オレだって…頑張ってるのに……。

 

はぁ……もうDVD観る気もなくなっちゃったよ……。

 

そして瞼を閉じるといつの間にか眠っていた。

 

 

<翌日>

 

 

「今日の練習は休みか…。」

 

ユキホは家の手伝いで、ミントは部活が忙しいらしい。

シェリーは誘えば付き合ってくれそうだけど、昨日のアヤとの事を思い出すと何となく一人で居たい気もするんだよね。

 

「このまま家に帰るのもな……。

久しぶりにヒトカラでも行こうかな?」

 

歌いたいって気分じゃなかったけど、何となくアヤと顔を合わせづらいし……。

そんな事を思いながら歩いていた。

 

橋を渡る途中でふと橋下を覗いてみる。

 

「男らしく……か……。」

 

Cure2Tronの事が大好きだし、

今はマイリーとして歌っているのも楽しい。

でも、男らしくなりたいとは思うし、かっこいい曲も歌いたいとは思う。

こないだのOSIRISかっこよかったな……。

 

「かっこいい人の真似でもしたら、かっこよくなれるかな?」

 

って言っても京さんみたいに…

あのポエム?ってやつ?

あんな台詞オレには言えないし……。

 

「あ、そうだ……」

 

ダンテさんもかっこいいよね!

ダンテさんみたいな感じならいけるかな?

 

「お前も…絶望を楽しめ…(ボソッ」

 

ダメだダメだ……。

台詞だけ真似したって何にもならないよ……。

 

「はぁ~……」

 

オレは大きな溜め息をついた。

 

 

---------------------------------------------

 

 

―少し前の時間―

 

今日はバイトも練習もない。

こんな日は自宅で読書もいいのだが、

せっかく天気がいいので出掛ける事にした。

 

陽光を浴びながら散策する。

公園に行ってベンチで読み掛けの本を読むのもいいだろう。

 

「本当にいい天気だ。」

 

気分が高揚するとはこんな事を言うのだろうか?

久しぶりにあの場所に行って歌うのもいいかもしれない。

 

そんな事を思いながら公園に続く道を歩いていた。

 

ん…?学生?

 

橋の真ん中付近で橋下を覗きこんでいるようだ。

何か大事な物を落としてしまったのだろうか?

それとも珍しい魚でもいるのだろうか?

……釣りもいいかもしれない。

 

そんな事を思いながら後ろを通りすぎ過ぎようとした。

 

『絶望……』

 

!?

 

『はぁ~……』

 

!?

 

『ダメだ……』

 

まさか飛び降りようとしているのだろうか?

 

『よし!』

 

そう言って学生は身を乗り出した。

 

まずい…!!!

 

オレは学生に向かって飛び付いた。

 

 

---------------------------------------------

 

 

こんな所で考えてても答えなんか出ないよね。

 

「ダメだ……」

 

ダメダメダメダメダメ…!!!

うん!何か気分転換しに行こう!

 

「よし!」

 

とりあえず場所を変えよう!!

 

『ガシッ』

 

って……え?

何!?何なの!?

後ろから抱き締められた!?

 

 

-----------------------------------------

 

 

オレには何があったのかわからない。

だが、このまま飛び降りさせるわけにはいかない。

何とか思い止まらせる事は出来ないだろうか?

こんな時どんな言葉を掛ければいいのだろう?

 

「は…離してください…!!」

 

!?

 

やはり飛び降りるつもりなのだろう。

オレの制止を振りほどこうとしている。

 

『ギュ……』

 

離すわけにはいかない…!!

どうか…思い止まってほしい………。

 

 

-----------------------------------------------

 

 

どどど……どうしよう……!?

振りほどこうとしても、離してって言っても離してくれない……。

 

もしかして痴漢!?

怖い……怖いよ………。

このまま……レイさんに借りたDVDみたいに………

 

………って違う違う!!

 

ちょっと待って…!?

オレ……今マイリーの格好じゃないよね?

 

あはは……オレ、男の格好でも痴漢に合うんだ…。ほんと泣きそう……。

 

 

----------------------------------------------

 

 

ん……?おとなしくなってくれたか…。

説得するには……今しかない……。

 

「落ち着くんだ。オレには何があったのかわからない…。

だが、飛び降りたからって解決するとは……」

 

こんな言葉でいいのだろうか?

もっと上手く伝えられたらいいのだが…。

 

「え!?飛び降り!?何で!誰が!?」

 

ん……?どこかで聞いた事のある声だ…。

 

「って、その声って……」

 

そう言っては学生はこちらに振り返った。

 

「きょ……京さん……?」

 

「マイリー……?」

 

 

-----------------------------------------------

 

……

…………

 

 

そこから少し離れた公園のベンチに腰をおろす。

 

そこの自販機から買ってきてくれたのかな?

京さんがオレに紅茶を差し出してくれた。

 

「あ…ありがとうございます……。」

 

そう言って差し出された紅茶を受け取る。

 

「いや…、オレの方こそすまない。

飛び降りようとしているのかと思ってしまって……。」

 

紅茶を一口だけ口にふくむ。

うん、落ち着いた。

 

「いえ、オレ……ボクの方こそ…紛らわしくてすみません。

ご迷惑おかけしました……。」

 

オレはそう言って俯いてしまった。

 

京さんはオレがマイリーだと気付かずに、"誰か"が飛び降りようとしてると思って真剣に止めてくれたんだろうな……。

今もこうやって気を遣ってくれてる……。

ほんと……かっこいいな………。

 

京さんはオレの隣に腰をかけてオレの方を見る。

 

「何かあったのだろうか?」

 

急にそんな事を言われてドキッとする。

え~……オレそんなに悲壮感漂わせてたのかな?

 

「…?」

 

ずっと黙ってるオレに、京さんは心配そうな目を向けてくれている。

 

な…何か言わなきゃ……。

 

「言いたくないようなら、無理には聞かないが…。」

 

うわぁ~……。すごく気を遣ってくれてるよ……。

すみません。そうじゃないんです……。

何て説明したらいいんだろ……。

 

「オレはあまり話す事は得意では…ない。」

 

あ、そうだよね。わかります。

京さんって無口な方だもんね。

 

「それでもオレは、言葉を交わす事は大切だと思った。

レイや真琴や進とOSIRISとしてやってきて、少しずつだが……気持ちを言葉にするようになった。」

 

気持ちを言葉にする……か…。

 

「何があったのかわからないし、オレに解決出来るとは思わないが……。話しを聞くことは出来る。オレでよければ話を聞くが……。」

 

京さん……。

優しいな……。

オレの事をすごく心配してくれて……。

 

よし………。

 

「あの……京さんは……」

 

「………?」

 

「京さんは!オレ……ボクの事どう思いますか!?」

 

え………あれ?

オレ何言ってるの!?

違う違う!!

こんな事聞いても京さんもわけわからないだろうし……!!!

 

(マイリーの事……?

それはどういう意味だろうか?

どう応えるのが正解なのだろうか?

そもそも正解とか間違いとかではなく、オレが思っているままの事を言えばいいのだろうか?)

 

ほら、京さんも黙り混んでる…。

きっとすごく困ってるよ……!

オレ、何て事聞いてるの!?

恥ずかしい……!恥ずかしい……!!

 

(!?

マイリーが頭を抱えて、頭をブンブン振りだした!?

オレが早く応えないから怒っているのだろうか?

やはり思ったままの事を伝えよう。)

 

「す…すみません!今のは忘れ『オレは』…………え?」

 

「オレはマイリーの歌が好きだ。」

 

え……?

 

「どんな時もマイリーは…

笑顔で歌やパフォーマンスをみんなに魅せている。

オレにはマイリーのように歌う事は出来ないだろう。」

 

え、え、え…?

 

「オレはそんなマイリーを、同じ音楽を志す者として尊敬している。」

 

……!?

オレの事……マイリーの事を尊敬してくれてるなんて…。

 

京さんにこんな事言ってもらえるなんて…!

 

オレを元気付ける為に…

慰める為に言ってくれてるかもしれないけど……。

すごく……顔が熱くなる……。

 

「それに……」

 

それに…?

う……すごくドキドキする……。

 

「以前にも言ったがマイリーは女性と言っても差し支えないと思っている。」

 

え…………?

 

「すごく可愛らしい女の子だと思う。」

 

うっ………

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「マイリー!?」

 

 

………

…………

 

 

やっちゃった……。

いきなり叫んで立ち上がっちゃった。

京さんもすごくビックリしてたし…。

って今もビックリした顔をしてるし。

うぅぅ……。

 

「オレ……あ、ボクは…Cure2Tronが大好きです。

マイリーとして歌うのも楽しくて、すごく幸せで……。」

 

京さんは黙ってオレの話を聞いてくれている。

そしてオレは、昨日のアヤとの事をかいつまんで話した。

 

「ボクも男ですから、やっぱり男らしくなりたいなぁ。って思う所もあって。

そんな時にアヤと……妹とあんな事があって……。」

 

本当にアヤの言う通りだ。

すごく情けない。

 

こんなつまらない兄妹喧嘩みたいな事で悩んで、それを京さんに話して。

オレが何を言いたいのかオレ自身もわからないのに…。

京さんもわけわからないよね……。

 

「男らしいとか男らしくないとか、オレにはよくわからないのだが……。」

 

やっぱり……訳わからないよね。

変な事言ってごめんなさい……。

 

「オレは話すのは得意ではないし、上手く伝えられないかもしれないのだが……。」

 

……?

何だろう?

京さんの次の言葉を待ってみる。

 

「マイリーはどんな時も笑顔で歌っていて、そうやって歌うマイリーをオレはかっこいいと思う。」

 

あ……慰めてくれてるのかな…?

さっきは可愛いって言ってたもんね。

気を遣わせちゃったなぁ……。

 

「先日の合同ライブの時もそうだが、何度目かもわからないアンコールでも、マイリーは笑顔でオーディエンスに応えていた。」

 

あ、あの時か。

確かに疲れたけど…。

ライブが盛り上がって、

楽しくて夢中になってて…。

 

「可愛いCure2Tronのマイリーの歌を、パフォーマンスを届けていた。

もちろんマイリーだけではなく、シェリーもユキホもミントも。」

 

京さん……。

 

「オレもあの日のライブは楽しかった。オレだけじゃない。OSIRISのみんなも楽しんでいた。また、Cure2Tronと同じステージに立って歌いたいと思った。」

 

オレも…オレも楽しかった。

Cure2TronでOSIRISと一緒に歌えて本当に楽しかった。

オレもまたOSIRISと一緒に歌いたいと思った。

 

「Cure2Tronと歌っていて、シェリーもユキホもミントも、もちろんマイリーも…」

 

そう言って京さんはオレに優しいまなざしを向けてくれて……

 

「オレはかっこいいと思った。」

 

慰めや励ましとか…

そんなんじゃない…。

京さんのこの目は本当にそう思ってくれている。

 

そうだよね。そうだよ。

シェリーもユキホもミントもすごく可愛い。

でもそれだけじゃない。

 

シェリーにはシェリーのかっこよさが、

ユキホにはユキホのかっこよさが、

ミントにはミントのかっこよさがある。

 

オレはそれをよく知っている。

Cure2Tronは可愛いだけじゃなくて、

すごくかっこいいバンドだ。

 

「マイリーの言う男らしさとは違うかもしれないし、妹との事は何の解決にもなってはいないと思うのだが…。

オレの気持ちは伝わっただろうか?」

 

うん、すごく伝わりました。

 

「ありがとうございます。」

 

自然と笑顔になっていた。

京さんに話を聞いてもらって、

京さんと話をして良かった。

 

だからもう一度飛びっきりの笑顔で…

 

「京さん!ありがとうございます!」

 

「いや、特にたいした事は言っていないのだが……。」

 

そんな事ないです!

本当にありがとうございます。

 

って、そういやオレの今の格好ってマイリーじゃないんだよね…。

なんか京さんと一緒だし、自然とマイリーって呼ばれてるから違和感なかったんだけど…。

 

「あの……今更ですけど、今はマイリーの格好じゃないので、出来れば"望"って呼んでいただいた方が…。」

 

「オレにとっては男性の格好でも、女性の格好でもマイリーはマイリーなのだが……」

 

…!

男の子の格好でも女の子の格好でもオレはオレ…か。

 

そうだよね。

オレはマイリーで、ボクは望なんだ。

それはどっちもオレで。

 

男らしくなりたいとは思う。

確かに昔は嫌々だったけど、

オレはマイリーが大好きだ。

マイリーとしてCure2Tronで歌えて、すごく楽しい。

すごく幸せだと思う。

 

無理に男らしくせずに、オレはオレのままで、オレらしくでいいんだ。

 

でも…

 

「あはは…やっぱりこの格好の時にマイリーって呼ばれてるのを知り合いには見られたくないと言うか……。特に妹の前とか……。」

 

偶然に知り合いに会うとかないとは思うけど……。

え?フラグ?

 

「マイリーの知り合いの前と言うと、シェリーやマスターの前でも…か……?」

 

「Cure2Tronやエデンのみんなの前では別です!!」

 

「………難しいな。」

 

顎に手を当ててすごく悩んでる。

今日一番困ってる感じだよ…!!

 

ふふ…こうやって見ると、

いつもかっこいい京さんもすごく可愛い。

 

「あ、そうだ!

京さんはこの後何か予定とかありますか?」

 

「いや、今日は特に予定というものはないが」

 

「いつも行ってるカラオケ店の割引券があるんですよ!

なんだか今すごく歌いたい気分で!

よかったらカラオケに付き合ってくれませんか?」

 

今すごく歌いたい気分だ。

 

「カラオケにはあまり行かないのだが…」

 

「Cure2Tronの曲もOSIRISの曲もカラオケにあるんですよ!

あ、そうだ!京さん、Cure2Tronの曲歌って下さい!!」

 

「オ…オレにはマイリーのように可愛く歌えるとは思えないのだが…。」

 

別に可愛く歌わなくてもいいのに。

本当に可愛いな。

でも、可愛く歌う京さん見たいし黙っていよう。

うん、なんかこういうとこユキホに影響受けてる気がする。

 

「ほら!行きましょう!

オレもOSIRISの曲を歌うんで聴いて下さい!」

 

そう言って強引に京さんの手を引っ張る。

 

家に帰ったらアヤに『昨日は言い過ぎた』って謝ろう。

オレはお兄ちゃんだし、男の子だし。

素直に謝るって言うのも男らしい行動だよね。

 

でも、今は京さんと一緒に歌いたい。

 

「あんまり引っ張られると歩きづらいのだが……。」

 

そしてオレ達はカラオケ店へ向かった。

 

 

 

 

…………

……………

………………

 

 

 

 

カラオケ店の前まで来た時だった……。

 

そこにシェリーがいた。

 

今、オレは京さんを引っ張っている。

つまり手を繋いでいる状態だ。

 

シェリーが固まっている。微動だにしない。

まずい……説明しないと……。

 

「望…?」

 

!?

気を利かせてなのか京さんがオレの事を望と呼んだ。

いや、Cure2Tronメンバーの前では別って言ってあったよね!?

 

「あ、あたしは何も見ていない」

 

そう言って顔を真っ赤にしたシェリーは、スマホを取り出して走り去ってしまった……。

これまずいやつだよね……。

 

後日、みんなにすごく弄られたんだけど、

それはまた別のお話。

 



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