シンタローのヒーローアカデミア (こじろー)
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シンタロー君についての設定

どうも、ヒロアカの動画やら漫画やら見てたら耳郎さんにハマった私です。なんか無性にシンタローさんを出したくなって耳郎さんと絡ませたくなった結果の駄文。まあ取り敢えずは深夜テンションでテスト勉強放ったらかして書いた設定を上げるのん。


如月伸太郎(初登場12歳)

個性【メドゥーサ】

全ての目の能力を有している。個性として確立した事により原作より強化されている。人型になる事も可能だがその場合人型になってる間その能力は使えなくなる。人型になった能力はデメリットがなくなるがその分人型になれる時間が少なくなる。最大2時間は人型になれる。奥の手としてカゲロウデイズを使用可能。使用するとシンタローに触れている場合は大丈夫だが触れていないと永遠に死を体験する。シンタローに触れられると終わる。シンタローは基本的に移動手段か荷物入れに使ってる。

 

目を隠す:原作では体温は隠しきれなかったがこちらでは隠しきれる。また、隠せる範囲も半径が最大15メートル程に広がったが最大半径まで広げると見つかりやすくなる。人型の時の姿はキド。

 

目を盗む:相手の思考を読み取る事が出来る。原作では動物等の思考も読み取れたがこちらでは虫の思考も読み取る事ができる。また長時間盗むと相手の記憶も見る事が出来る。こちらでは相手の直前の思考を盗む事が出来るようになった。代わりに余り使いすぎると激しい頭痛に襲われる。人型の姿はセト。

 

目を欺く:自分の姿を全く違うものに変えることが出来る。しかし、見た目しか変わってないので小動物とかになっても攻撃が当たる範囲などは変わらない。こちらでは違う人の見た目を変えることが可能になったが最大2人で他人の見た目を変えてる間は自分の姿を変えることが出来ない。人型の姿はカノ。

 

目を合わせる(合体する):目を合わせたものを石にする。石にしたものは自分の好きなタイミングで解除出来るようになった。しかし1度使用すると石にした人数にもよるが最大約1時間のインターバルを必要とする。人型の姿はマリー。

 

目を奪う:相手の視線を自分の方に強制的に集中させる。また別のものに集中させることも可能。こちらでは非生物に限り集中を最大30秒付加させることが可能。最大5つに付加が可能。人型の姿はモモ。

 

目が覚める:どんな状態でも絶対に目が覚める。洗脳が効かなくなった。醒ますと併用するとエネのような電子生命体になる事が可能だがその間はパソコンの中に居なくてはならず敵に攻撃する事は不可能。基本的に常時発動している。常時発動のせいで人型になる事が不可能。

 

目を凝らす:人を見るとその人の持ち物が持ち物を見るとその持ち主が千里眼のように見える。最大範囲は大体10キロ。瞬きすると効果が切れる。一日に3回だけ数秒後の未来が見える。1回未来を見るのにかなりの体力を消耗する。人型の姿はヒビヤ。

 

目を醒ます:自分の体を理想の肉体に組み替える。基本手に常時発動していてその時はかすり傷程度ならすぐに治るくらいの回復力と5%フルカウル状態のデクと同等程度かそれ以下の身体能力がある。しかし、意識して発動すると馬鹿みたいな身体能力と再生能力が手に入る。その引き出せる力には限界はないが強化しすぎると一瞬でカロリーを消費してしまい体がミイラのような状態になり動けなくなってしまう。コノハと同じ位の身体能力だと入学当時のシンタローでは30分位しか持たない。常時発動の為人型になる事は不可能。

 

目が冴える:使用するとどんなに混乱していても頭の中が急に冷めて冷静になれる。また思考能力もかなり上がる。あまり使い過ぎると脳が疲弊するので糖分を必要とする。人型の姿はクロハ

 

目をかける:自分の視界内の人最大5人に自分の思考を伝える。特にデメリットはないが制御に失敗すると自分の記憶も伝えてしまう。つまりカゲロウデイズ内での事が全て伝わってしまう。そうなると大体相手は情報量の多さから脳がオーバーヒートして廃人になるか沢山の死を経験した結果精神が壊れて廃人になってしまう。結局廃人になってしまう。人型の姿はアヤノ。

 

目に焼き付ける:1度見たものはどんなものだろうと忘れなくなる。本当に些細な情報も記憶してしまう為シンタロー以外が使うと脳がパンクしてしまうのでやばい。瞬間記憶能力とは違い自分の前世の記憶とかも忘れられないので死んで次の体になっても記憶がある為ヘタしたら生まれて数年で死ぬ可能性もあり。人型の姿はアヤノだが頬の所に鱗がついていて髪の毛は白い。

 

備考:カゲロウデイズを終わらした後にまたカゲロウデイズが暴走しないようにアザミから能力を全て譲り受けた。アザミから能力を譲り受けた後に別に引きこもらなくてもカゲロウデイズを操作する事が可能だと気付いた為別世界に飛んだ結果ヒロアカの世界にくる。ヒロアカの世界に飛んだら何故か若返っていた。一人暮らしで両親は無し、折寺中学に通に緑谷や爆豪と出会う。別に緑谷とかと仲が良い訳ではない、名前は知っている程度。いつも学年1位なので実は爆豪から目を付けられている事は知らない。中3は同じクラス。カゲロウデイズで起こったこと全てを記憶しているので精神年齢がヤバイ事になってる。先頭の時に時々相手の事を小童と呼ぶ事がある。ビビりはかなり改善したがそれでもまだホラー系は苦手だったりする。ヒロアカの世界に来てからすぐに作詞作曲を始めて、それを動画サイトに上げたら想像以上に人気になりすぐにCD化された。そのCDは自分で歌っていたりする。そしてCDが馬鹿みたいに売れた結果金がポンポン入ってくる為生活には困っていない。学校に行く時とかは基本的に自分が作った歌を聞いてメカクシ団と過ごした日々を思い返していたりする。クラスでも自分が作った歌が人気な為いつバレるかすごくドキドキしている。この秘密を知るのは耳郎だけである。中学の頃に耳郎が敵(ヴィラン)に襲われていた所を助けた事から知り合いになった。曲のボーカルはシンタローで楽器は耳郎一家がやってたりする。

 




取り敢えず設定を考えてみたけど基本的に此処は違うぞ!とか、ここがおかしい!とかってあったら言ってね☆頑張って直すから!(多分おそらく)
まあ自分の気力が続く限りは書くけど多分またすぐに消えそうな気がする。
でも今はテストがあるからすぐには上げられない…そこら辺のリアル事情はご勘弁を!ではまた第1話かプロローグでお会いしましょう。さよなら!

プロローグっぽいの書いてる途中で設定と違う事が起こり始めたから設定変更&能力を書き忘れてたので書き足し。プロローグっぽいのを早く書かないとなぁ…普通にムズい(´・ω・`)オリジナル書ける人はやっぱり尊敬するぜ!


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プロローグ

うぅぅぅマジで文才欲しい…書いたけど全然満足出来ない…なんだこの駄文… 
しかも短いし…まあ書き始めたんだから取り敢えず続けるけどさぁ…ハァ…頑張ろ


シンタローのヒーローアカデミア

 

第1話

 

事の始まりは中国 軽慶市、“発光する赤子”が生まれたというニュースだった!

以降各地で「超常」は発見され、原因も判然としないまま時は流れる。

いつしか「超常」は「日常」に…「架空(ゆめ)」は「現実」に!!!

世界総人口の約8割が何らかの“特異体質”である超人社会となった現在!混乱渦巻く世の中で!かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が脚光を浴びていた!

 

シンタロー(以降シ)「それがヒーローって訳か…」

 

シ(ヒーロー…ねぇ…確かに昔は少しだけ夢みた事はあったけど流石にこの歳だとなぁ…でもそれがこの世界の常識か…てかヒーローが公務員ってどうなんだ?…)

 

シ「よし、調べものはこれぐらいにして飯でも食べに行くか。」

 

▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪

 

シ「はぁ、案外腹いっぱいになったなぁ。安い割には美味いからまた行くかな。…………ん?」

 

シンタローが“それ”に気付いたのは偶然だった。何が聞こえた様な気がしてふと路地裏を覗いたら見つけたのである。複数の敵(ヴィラン)に襲われている女の子の姿を。

 

シ「ッ!?クソッ!!」

 

その姿を見つけたシンタローは咄嗟に走った。

 

シ(クソッ!間に合うか!?俺が行った程度で何かが変わるわけじゃないだろうけど……いや待てよ?アザミから【目の能力】を受け継いだんだ…なら!)

 

シ「【目を醒ます】!!」

 

そうシンタローが叫んだ瞬間目が熱くなり内側から組み替えられた様な感覚が全身を襲った。そして体の内側から力が湧いてくるのが分かった。

 

シ(これなら間に合う!)

 

シンタローは急激に上がった身体能力に若干驚きながら突っ込みそのままドロップキックをかました!

 

シ「オラァ!」ズドォン!

 

敵1「あ?ごはぁ!?」

 

敵2「お?ぐへぇ!?」

 

敵3「え?ぶべら!?」

 

ドォォン!!

 

身体能力が馬鹿みたいに上がったシンタローのドロップキックをくらった敵達はそのまま奥の壁にめり込んで気絶した。

 

??「キャア!?………って、あれ?」

 

シ「ハァ……ハァ……なんか疲れた…おい、大丈夫か?」

 

??「え?あ、うん。大丈夫。今のあんたが?」

 

シ「ああ、ちょっと力が強すぎたかもしれないが気にしてる余裕なかったしな。さて、この後どうするかな…勝手に力を使ったからワンチャン捕まるかもしれないし…このまま放置しておこうかな…あんた家はどこら辺だ?送ってくぞ。」

 

??「へ?ここからちょっと歩くけどそこまで遠くはないかな。ねぇ、こいつらこのままにするの?警察に連れていった方がいいんじゃない?」

 

シ「そうなると俺が【個性】使った事も話さないといけなるからなぁ…てか事情聴取とかめんどくさいからこのまま放置でいいかなぁって…一応壁から抜いてはおくけどな。」

 

??「………まあ倒したのはウチじゃなくてあんただからあんたがそう決めたんなら何も言わないけど…そういえばまだお礼言ってなかったね。ウチは耳郎響香、さっきは助けてくれてありがとう。」

 

シ「俺は如月伸太郎だ。適当にシンタローとでも呼んでくれ。まあたまたま気付いたから助けたって程度だけどな。それじゃあさっきも言ったけど家まで送ってくから案内してくれ。いや、送ってくのに案内ってのもどうかと思うが…」

 

耳郎「別に1人でも帰れるけど…まあ今みたいな事があったばかりだからしょうがないね。それじゃあ案内するからついてきて。」

 

シ「おう。」

 

▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪

 

耳郎side

 

あの後ウチとシンタローがこっそり路地裏から出て色々と話しながらウチの家に向かって歩いていた。

 

耳郎「へー、じゃあシンタローは今一人暮らしなんだ。」

 

シ「ああ、ちょっと前にこっちに来たんだ。まだ慣れないが案外楽しいな。」

 

耳郎「いいなー一人暮らし。ウチも憧れるわぁ。あ、ここがウチの家だよ。」

 

シ「案外デカイな…んじゃまぁ家に着いた事だし俺は帰るわ。」

 

もう帰っちゃうのか……あっそういえば

 

耳郎「ちょっと待って。」

 

シ「ん?」

 

耳郎「今度お礼したいから連絡先教えてよ。」

 

シ「いや、お礼とかはいいよ。別にそういうの求めて助けた訳じゃないし。」

 

耳郎「いやいや、あそこでシンタローが助けてくれなかったらウチの貞操が奪われてたから。それにお礼しないとウチの気が済まないからさ。お願い。」

 

シ「……………ハァ、分かった。」

 

耳郎「ありがとう。それじゃこれ、ウチの番号とメアドね。」

 

シ「ん。またお礼とか決まったら連絡してくれ。じゃあな。」

 

耳郎「分かった。ここまで付いてきてくれてありがとう、またね。」

 

さてと、取り敢えず家入ったら絶対オッサンがうるさいだろうなぁ…しょうがないか。お風呂入りながらシンタローへのお礼考えよっと。

 

耳郎「ただいまー」

 

▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪

 

シンタローside

 

ふぅ、やっと家に着いた。耳郎の家から案外遠かったな。作曲するのもいいけどその前にまずは【目の能力】についてだな。あの時咄嗟に【目を醒ます】を使ったけど特に問題はなかった…あの時の身体能力はコノハよりは低かったな。それに能力を解除した後どっと疲れが出てきた。つまり…

 

シ「【目を醒ます】を使うと一気に体力が減るって訳か…これが使用時間に応じてなのか身体能力をどれくらい上げたか…もしくはその両方か…もし使用時間だったらあの短時間であそこまで疲れるとちょっとキツいな。これはトレーニングとかした方がいい気がしてきたな。こんな世界だからな…鍛えといて損はなさそうだ。後は…他の能力にどんなデメリットが有るかだな。これものちのち実験していった方が良さそうだ。取り敢えずやる事は能力の限界を知る事と能力を発動した際のデメリットを知る事だな。後今後生きていく為の金なぁ…通帳見た限りだと大丈夫そうだけどこれが今後増えないとなると高校はバイトした方が良さそうだなぁ…」

 

後は…知り合いが出来た事だな。繋がりは薄くても知り合いが出来たって事はいい事だ。別にお礼されるような事じゃないと思うんだけどなぁ…っともうこんな時間か確か明日から学校だからな。早く風呂入って寝るか。

 

シンタローsideout

 

かくして少年は少女と出会った。この出会いがのちのち少年の運命を決める事となるのはまだ知らない。この物語は少年が少女や仲間達と共に最高のヒーローを目指して成長していく物語である




耳郎の口調ってこれで合ってんのかァ!?漫画を振り返ってみた感じこんな口調だったと思うけどさぁ!なんか違う感半端ないよぉ!(号泣)後漫画だと耳郎は父親の事「オッさん」って呼んでたけど普段からそう言ってんのかなぁ…そしてなんかシンタローがシンタローじゃない気がしてきたァ!!うぅ…やっぱり文才が欲しいぜ…
「ここはこうした方がいい!」や「ここはこんなクソみたいな展開よりこういう展開の方がいい!」っていうご意見ご指摘がありましたらドシドシ言ってください!自分の興が乗ったらそう書きますんで。そして現在青山君を不在にしようか悩み中…青山君嫌いじゃないんだけどさぁ…シンタローを耳郎と席を隣にするには出席番号がシンタローより上鳴より前の出席番号の人を消さないといけないんやよね…で、1番消しやすいのが青山君なんだよね…青山君のキャラは嫌いじゃないんだよ!ないんだけどさぁ…悩む(´・ω・`)まあそこら辺はおいおい考えていきますわ…それではまた第1話で会いましょう。バイバイ!
PS:誤字脱字とかがあったら教えてね。後最近ねじれ先輩もすこすこのすこになってきてやばい。


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1話(よく分からない回)

どうもお久しぶりです。守紙軸です。前の投稿からテストが始まりそのままやる気が起きなかったのと忘れてた事により今までずっと放置してました。長時間放置して誠に申し訳ございませんでした。そして今回の話なのですが書いてるうちによく分からなくなっていたのでそのままの勢いで書いてます。なので誤字脱字も多いだろうし変な文になってる所も多々あると思います。そういうのを見つけたら是非コメントで教えてください。一応見直したんですけど何分深夜テンションで書いてるものなので気付かない所もあると思うので。
それではどうぞ。


シンタローside

あれからの出来事を簡単に話そう。

まずは前の世界では二次オタコミュ障ヒキニートだったせいでセロリレベルな足を持っていた俺が運動を始めた。最初の頃はそれはもう酷かった。5分走るだけでぶっ倒れそうになったのだ。腕立て伏せも10回やっただけで筋肉痛になった位だ。それでも2年位続けていると案外体力は付くもので今では3時間位走っても軽く呼吸を乱す程度までは成長した。

後年齢的な問題で中学にも通う事となった。個人的にはめんどくさいがヒーローになる為にはヒーロー科がある高校を卒業するのが1番早いらしいのでちゃんと中学には通わないといけない。俺が通っている中学は折寺中学という所で耳郎とは別の中学だ。その事を耳郎に伝えた時はなんかしょぼんとしていた。昔のモモを思い出してつい頭を撫でようとしたが既のところで留まった。同年代の頭を撫でるのは流石におかしいからな。いや、俺既に数百年生きてるけど。

そしてさっきから話に出てきているからわかると思うが耳郎とは未だ交流が続いてる。中学は違うが家はそう遠い訳ではないので時々放課後に遊んだりするのだ。後俺が作った曲を聞いてもらい感想を言ってもらったりしている。そして耳郎からの反応が特に良かったものはネットに上げているのだがこれが大当たりした。いやほんとマジでびっくりする位人気が出た。今ではCD化しているくらいである。

因みにCDにはボーカロイド版と普通の人がというか俺が歌っている版と2つある。なんで俺が歌っているかと言うと簡単に言えば耳郎の両親のせいである。そもそもCD化の依頼をしてきたのが耳郎夫妻の所属する事務所に耳郎から親へ親から事務所へって形で俺の歌が知られていきそこの事務所の社長が気に入った結果CD化の話が来たのだ。その為何度か主に俺の収益に対する事についてで何度か話をしに行ったのがその先で色々あって何故か俺が歌う事となった。まあ色々というか耳郎が一緒にカラオケ行った時の俺の歌声の録音を耳郎夫妻に聞かせたからなんだけどな。

そして俺の歌Ver.の方も案外売れてるしボーカロイド版の方もかなり売れているおかげで俺の貯蓄は当面の間は困らない位貯まった。元から無駄遣いしなければ成人を超えるまでの生活費はあったんだがこの収益のおかげで毎日外食しても問題ないくらいまで貯金が貯まった。

さて、過去の事はこれくらいにして今の事を話そう。俺は中学三年生となっている。中三となった俺がいるクラスにはうちの学校で有名な2人がいた。

1人は爆豪勝己。個性【爆破】という強個性を持ち運動、勉強共にトップレベルな才能マンだ、でも結構みみっちい性格をしている。それにヒーロー志望なのに口癖が「死ねぇ!」や「くたばれ!」等ヒーローと思えない様な暴言を吐いている。まあ周りの話を聞く限り小さい頃からちやほやされていたらしいからな、自分が1番とでも思っているのだろう。勉強では俺に負けているが。

そしてもう1人が緑谷出久。総人口の約80%が個性を持つ中でとても珍しい“無個性”だ。無個性である事から周りから見下されており友達もいないらしい。そしてさっき紹介した爆豪からはいじめを受けているらしい。おいなにやってるんだヒーロー志望。

緑谷は重度なヒーローオタクで普段からヒーロー考察ノートを持って暇な時間にはヒーローの能力について考察をしている。

どんな事が書いてあるか気になるが別に聞きに行く程ではない。それにああいうタイプは自分の興味がある事だと話が長くなるタイプだし。マリーがそうだった、しかもBLについてだったからあれはキツかった。なんで俺やセト、カノの同人誌があったんだろうなぁ(遠い目)。

そんな緑谷だが数ヶ月前から変わった。前まで普通に授業を受けていたが今では死にそうな雰囲気で受けている。時々めっちゃブツブツ呟いてるし。まあそんな緑谷を気にならない訳がなくて前にちょっと【盗む】を使って記憶を見てみたらなんか骸骨みたいなオッサンと特訓している風景が見えた。そのオッサンがどんな人かは知らないがどうやら緑谷は体を鍛え始めたらしい。そう言えば緑谷も爆豪と同じで雄英志望だったな、こいつ本当にヒーロー科を受けるつもりか。まあこいつが落ちようが受かろうが俺には関係ないな。精々応援でもしとくか。

さて高校受験まで後1ヶ月といった所だ。普通の人ならここから受験の為に色々勉強するんだろうが俺にはそんなの必要ない。という事で今日も放課後は筋トレをする予定だ。ヒーロー科を受験するなら体力や筋力は必須だからな。そして俺の受験する高校なんだが実は俺も雄英高校なのである。これは耳郎が

 

「ヒーローになりたいんだったらやっぱり雄英高校でしょ。あそこは設備も一流だし先生も全員プロヒーローだし。ヒーローとして有名になりたいなら1番は雄英だよ。」

 

と言っていたからである。まあ確かに雄英はあの“平和の象徴”と呼ばれるオールマイトの母校である事からかなりの人気を誇る。それにあそこの体育祭は今では日本の一大ビッグイベントだしな。という事で俺は雄英高校を受験する事にした。まあそれが学校でバレた時はめんどくさかったんだけどな。同じクラスである爆豪が箔をつけたいとかなんとかで受けるのをやめろとか言ってきたからである。耳郎も雄英を受けるらしいので一緒に入学しようと約束していた俺は当然それを拒否。そしたら爆豪が俺に襲いかかろうとしてきたのだ。しかしその後に担任が緑谷も雄英を受ける事を暴露。爆豪の標的が俺から緑谷に変わった事により事なきを得たのである。

そんな過去の事は置いておいて今の事である、ってこれ何回言ったかな?

最近の俺は放課後に耳郎とトレーニングをするか耳郎に勉強を教えるかの二択だ。トレーニングは公園とかでしてその後ファミレスとかで夕飯を食べるのが一連の流れである。勉強を教える場合は学校が終わったら耳郎との待ち合わせ場所まで行った後に耳郎の家で勉強をしている。初めて行った時はめっちゃ緊張したけどもう慣れた。勉強の後はそのまま耳郎の家で夕飯を一緒に食べさせてもらっている。自炊はしない事はないけど正直めんどくさいのである。

今の所はそんな感じだな。他には特に何も無かったしただトレーニングを繰り返してた日々だからなぁ。多分次は入学してからだと思う。正直入試とか俺の活躍はそう無いだろうし。(メタ発言)

まあ今回はこれまでの振り返り回だと思ってくれ。文句は俺じゃなくて作者へどうぞ。

 




文才ほちい。語彙力ほちい。シンタローみたいに頭良くなりたい。


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2話

第2話

 

シンタローside

 

どうも皆さんこんばんわ、如月伸太郎だ。

今俺の目の前には雄英から届いた合否通知がある。正直受かってる自信はある。筆記の方はどうせ満点だし実技の方も42ポイント位手に入れていたから問題ないだろう。それに多分あの試験は敵を倒す以外にも貰えるポイントがあると俺は思っている。だってヒーローって敵を倒すだけじゃなくて困ってる人を助ける職業だからな。それなのに敵を倒すだけでしかポイントが貰えないのはおかしいだろう。まあそんな事は置いといて早速開封しますか。

 

「さてと、中身はっと、ん?何だこの円盤状の物。あ、なんかスイッチがある。」

 

ポチッとな

 

『私がァァ!投影されたァァァ!!』

 

「ファ!?オールマイト!?え、なんで!?」

 

『やあ、如月少年!今頃私が投影されて驚いている事だろう!!何故私が投影されたかって?それは私がこの春から母校である雄英高校で教師を勤めることになったからさ!!』

 

えっ!?マジで!?あの“平和の象徴”であるオールマイトが教師になんの!?

 

『さて、色々時間が足りなくてね早速だが合否発表と行こうじゃないか!』

 

あ、オールマイトのインパクトが強すぎて忘れてた。

 

『さて、如月少年!率直に言おう!君は合格だ!』

 

おおう、めっちゃ簡単に言われた。俺のドキドキを返せ。

 

『順番に説明していこう。まずは筆記試験!これは前代未聞の満点だった!!雄英高校始まって以来初となる歴史的快挙だ!!』

 

まあそれは分かってた。

 

『そして次に実技試験だが実は今年は優秀な子が多くてね!君の敵ポイントだけじゃ足りなかったんだよ。でも我々教師が見ていたのは敵ポイントだけではない!その名も救助ポイント!天才的な頭脳を持っている君なら気付いていたかもしれないけどね!君は仮装敵を倒しながらも困ってる受験生を何人か助けていた!よって君に24ポイント加算された!これにより君のポイントは合計で67ポイント!無事合格ラインを超えたわけだ!』

 

あ、俺が倒した仮装敵だけじゃ足りなかったのか…危なかったぁ。確かに気付いてたけど本当にあるかは不安だったんだ。まあ無事受かって良かった。

 

『さて、これで発表は終わりだ!如月少年!ここが君のヒーローアカデミアだ!高校で待ってるぜ!』

 

あ、終わった。無事合格か〜良かったぁ。そう言えば耳郎の方はどうだったかな?LINEして見るか。

 

『耳郎〜合否通知来てた?』

 

耳郎ならすぐに返信が『ピロン』いやはえぇよ

 

『ウチは来てたよ。シンタローは?』

 

『俺も来てたぞ。それで、結果はどうだった?俺は合格だったけど。』

 

『ウチも合格してたよ。それで今ウチの親は大騒ぎしてる。』

 

あぁ…響徳さんが騒いでるのが目に浮かんで見えるわ。

 

『そうか。合格おめでとう。』

 

『そっちこそ合格おめでとう。あ、そうだ今日うちで合格記念パーティやるらしいけどシンタローも来る?』

 

『いや、流石にそこは家族だけでやった方がいいんじゃないか?』

 

『ウチは別に大丈夫だし親も来ていいって言ってるから問題ないでしょ。』

 

『そうか…ならお邪魔させてもらうわ。』

 

『OK、じゃあまた夜にね。』

 

『おう。』

 

さてと、時間までに一緒に届いてた資料に目を通しておくか…

 

 

〜入学式当日〜

 

はい、という事で入学式当日です。え、時間が飛びすぎだって?だって特に話す事なかったし強いて言うならまた爆豪が絡んできたのと担任がめっちゃ嬉しそうにしてた位だし…

 

「シンタロー、何ブツブツ言ってるの?緊張でもしてるの?」

 

「ああ、悪い耳郎。緊張は…まあしてるっちゃしてるな。」

 

「え、あのシンタローが緊張?」

 

「うるさい、俺は元々コミュ障なんだ。」

 

「ああ、確かに。初めてウチの家に来た時の噛み具合と言ったらもう…クククク」

 

「う、うるせぇ。いいから行くぞ。取り敢えず俺達のクラス割りを見に行くぞ。」

 

「クククク…わ、分かった…クククク」プルプル

 

「いやいつまで笑ってんだよ!はぁ…」

 

〜教室前〜

 

「うわぁ…でけぇな扉。」

 

「でっかいね〜…バリアフリーなのかな?」

 

「多分そうじゃね?まあそんな事はどうでもいいから教室入るか。」

 

「だね。めんどくさい人とか居ないといいけど。」

 

「ヒーロー科だから流石にいないだろ……いや1人心当たりあるわ」

 

そう言えばさっき見たクラス割りに爆豪の名前が入ってた気がするんだよなぁ。めんどくせぇ

 

「ん?シンタローなんか言った?」

 

「いやなんでもねぇよ。」

 

既に来ているのは半分位か…爆豪と緑谷はまだ来てないみたいだな。緑谷はともかく爆豪がいなくて良かったぁ。

 

「さて俺の席はどこだろ。」

 

「この紙に書いてあるよ。シンタローは…真ん中らへんだね。」

 

まじかァ…窓際の方が好きなんだけどなぁ。授業はどうせ聞かなくても分かるからなぁ…流石に寝るのは先生からの印象も悪くなるだろうし…大人しく受けるか…めんどくせぇ

 

「真ん中かぁ…耳郎はどこなんだ?」

「ウチ?ウチは…あ、シンタローの隣だ。」

 

「へー、これはラッキーと言うべきかどうか分からんけど知り合いが近いのは楽でいいな。」

 

「そうだね。授業中わかんない所あったら聞けるし」

 

そんなこんなで席に座って耳郎と話しながら待っていたら

 

ガラッ

 

お、爆豪だ。爆豪は…窓際の1番前か。すこし距離があるから絡まれずに済むだろう。てかあいつの座り方完全に不良じゃねぇか。机の上に足置くなよ…あ、誰か爆豪に向かっていったな。あれは…確か入試の時プレゼントマイクに質問してたやつだな。

 

「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないのか!?」

 

「思わねーよてめーどこ中だよ端役が!」

 

「ボ…俺は私立聡明中学出身の飯田天哉だ。」

 

「聡明〜〜〜〜!?くそエリートじゃねぇかぶっ殺し甲斐がありそうだな!」

 

「ブッコロシガイ!?君ひどいな本当にヒーロー志望か!?」

 

おお、爆豪は今日も通常運転だな…

 

「ねぇシンタロー…あの敵っぽい言動してるのがシンタローが言ってた爆豪ってやつ?」

 

「ああ、大体の事はなんでも出来るやつだが昔からちやほやされて生きてきたせいかあんな感じになってる。俺が中学で知った時から大体あんな感じだ。」

 

「へー…あんなんで本当にヒーローになれるのかな…?」

 

「あのまま変わらなければ多分なれないだろうな。卒業までもっと丸くなってれば多分なれると思うけど…」

 

「丸くなる…ねぇ。ウチには想像出来ないんだけど…」

 

「俺も」

 

「おい!そこの蛇野郎と耳女!聞こえてるぞ!!」

 

まあ俺は聞こえるように喋ってたしな。

 

「うるさいぞ。お友達ごっこがしたいなら他所へ行け」

 

「ここは…ヂュッ!!…ヒーロー科だぞ」

 

(((((なんかいるぅぅぅ!!!)))))

 

「ハイ君達が静かになるまでに8秒かかりました。君達は合理性に欠くね。」

 

(((((先生!!?)))))

 

という事はあのくたびれた先生もプロヒーローなのか…人は見た目に寄らないな

 

「てことは…この人も…プロのヒーロー…?」

 

あ、気付いたら緑谷も来てたわ。

 

「担任の相澤消太だ。よろしくね。」

 

(((((担任!!?)))))

 

「早速だがコレ来てグラウンドに出ろ。」

 

体操服?なんでだ?これから入学式じゃないのか?なんかちょっと嫌な予感がしてきた…

 

〜少年少女お着替え中〜

 

グラウンドにて

 

「「「「「個性把握テストォォォォォ!?」」」」」

 

予感的中したんだが…

 

「入学式は!?ガイダンスは!?」

 

あれは緑谷と一緒に居た女子か…

 

「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」

 

「……!?」

 

「雄英は“自由”な校風が売り文句。そしてそれは“先生側”もまた然り」

 

「「「「「……?」」」」」

 

「ソフトボール、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろ?“個性”禁止の体力テスト。」

 

「国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない。まぁ文部科学省の怠慢だよ。」

 

「爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった」

 

「67m」

 

「じゃあ“個性”を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい、早よ。思いっきりな」

 

「んじゃまぁ…死ねぇ!!!」

 

(((((…………死ね?)))))

 

てか爆風ヤバいな、目に砂が入りそうだ。

 

「まずは自分の「最大限」を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

 

「なんだこれすげー”面白そう”!」

「705mってマジかよ!」

「“個性”思いっきり使えるんだ!!流石ヒーロー科!!」

 

自分の最大限…か。正直【醒める】がどの位の出力出せるか分かんないんだよなぁ。一応個性登録では身体能力を変化させる個性って言ってあるから大丈夫だけど…それに出力上げるとその分疲労が溜まりやすいし…普段の訓練はコノハを100%とすると疲労が余り貯まらない5%でしてるからなぁ…とりあえず50m走とソフトボール投げは50位出して他は普段通りでいいだろう。

…ん?なんか先生の雰囲気が変わって…

 

「“面白そう”…か。ヒーローになる為の3年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?

よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し【除籍処分】としよう」

 

「「「「はあああ!?」」」」

 

おおうマジか!?そんな事もするのか雄英は!?

 

「生徒の如何は先生の“自由”!

ようこそこれが雄英高校ヒーロー科だ。」

 




どうも皆さんお久しぶりです。気が付いたら前回の投稿から1ヶ月半が経過してました。時の流れって早い…
本当はこの話で1巻部分を終わらせたかったんだけど案外長くなりそうなのでやめました。3話は気が向いたら出来るだけ早く書くつもりです。期待しないで待ってて下さい。
それはそうと先日ヒロアカ最新刊が発売されましたね。やっぱり耳郎さんは最高だァ!でも小大さんも可愛いっすねぇ!!シンタロー君と絡ませたいなぁ!
やっぱりヒロアカは魅力的なキャラが多いですわぁ。
取り敢えずUSJ戦までは行きたいなぁ。
あ、因みにこの作品には青山くん出ません。青山くんみたいなキャラ嫌いじゃないし好きだけど俺の文才じゃ表現出来ないと思った為です。
誤字や改善点がございましたら感想の方にコメント下さい。
それでは次回もお楽しみに?


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5話

第3話

 

皆さんこんにちわ如月伸太郎だ。

今日は本当なら雄英高校の入学式だったんだが担任である相澤先生の判断により入学式をサボって個性把握テストという名の体力テストを受けることになった。

そして今は第1種目の50m走だ。

 

「シンタロー?次はアンタの番でしょ?なにしてんの?」

「ああ、ちょっと考え事をしてた。サンキュー」

 

もう俺の番だったか。一緒に走るヤツは…

 

「おう!俺の名前は切島鋭児郎っていうんだ!よろしくな!」

 

なんかすげぇ髪型してるこいつか…

 

「俺は如月伸太郎だ。よろしく。」

「おう!お互い除籍されないように頑張ろうぜ!」

 

…髪型に反してめちゃくちゃ良い奴だなこいつ。いや、じゃないとヒーローになんてなれないか…爆豪?知らない子ですね

 

「そんじゃあ位置についてよーい」

 

そんじゃあ出力を50%位にして

 

「ドン」

 

走る!ってちょ!?予想以上に速いんだが!?

 

『0秒54』

 

うおおおお!?これキッツ!?今の俺じゃ一直線にしか走れんぞ!?今回みたいな時ならまだしも実戦じゃ使えんなこれ…ちゃんと制御出来るようにならなきゃ。

てか50でこれなら100はどんだけなんだよ…コノハって凄かったんだな

 

「うおお!!凄いなお前!?身体強化系の個性か!」

「ん?ああ、身体能力を変化させる個性だ。変化させる上限は特にはないと思う。」

「マジか!?めっちゃ強え個性じゃん!!」

「一応デメリットとしては変化させた分だけ体力を消費する事だな。今出した位の出力だと多分1時間も持たない。あんまり体力を消費すると多分死んじまうしな」

「うおぉ…中々なデメリットだなそれは。」

「まあ、普段は今の10分の1位しか使ってなかったせいで制御出来てなかったんだけどな」

「そうか…お前漢だな!次も頑張ろうぜ!」

 

……今の会話の何処を聞いたら漢って判断が出てくるだろう?

まあそっから先はダイジェストで行こう

 

第2種目:握力

 

特に特別な事はなかった。5%の力でやったら中学時代が32㌔だったのに対し82㌔と2倍以上になっただけだ。何やらあっちの方では540㌔出してるやつもいたようだが…

 

第3種目:立ち幅跳び

 

これも5%でやった結果5mちょいまでいけた。爆豪は両手から爆破してその推進力で飛んでたけど

 

第4種目:反復横跳び

 

これも特に何も無かった。

 

第5種目:ボール投げ

 

ここでは50%で投げたら800mを超えた。やべーなこれ。しかも爆豪がめっちゃ睨んでくるし

 

「やるじゃんシンタロー」

「まあ、俺の個性にはうってつけだったしな」

「ウチはなぁ…この個性だとどうやっていい結果出せばいいのか分かんないんだよね」

「長座体前屈の時に耳を最大まで伸ばせば?」

「あ、その手があったか」

 

暇だから耳郎と喋ってると緑谷の番が回ってきた

 

「さて、あいつは入試直前に個性が発現したって聞いたがどんな個性なんやら。結局さっきの試験の時も使ってなかったし」

「え、そんな事って有り得るの?個性の発現って4歳までじゃないの?」

「俺はそんな詳しく知らないからなんとも言えないけど有り得ない話じゃないだろ。あまりに危険な個性だったから脳が無意識の内にリミッターをかけてたっていう可能性だってあるんだし」

 

まあもし本当に脳がリミッターをかけていたならその個性はかなりヤバいんだろうな。お、緑谷が振りかぶって…なんか緑谷の腕発光してね?目に見えるくらいのエネルギーが腕に集まるとかヤバくね?あ、消えた。不発…?いや、まるで突然消された様な…

 

「“個性”を消した。」

 

個性を消した…だと?

 

「つくづくあの入試は…合理性に欠くよ。お前の様な奴も入学出来てしまう」

「消した…!!あのゴーグル…そうか!!見ただけで人の個性を抹消する【個性】!!抹消ヒーローイレイザー・ヘッド!!」

 

個性を消す個性もいるのか!?

 

「見たとこ…個性を制御出来ないんだろ?また行動不能になって誰かに助けてもらうつもりだったか?」

「そっそんなつもりじゃ…!?」

「どういうつもりでも周りはそうせざるえなくなるって話だ」

 

確かにあの先生の言う事は正しいな…1回使ったらその後お荷物になるとか話にならないし

 

「個性は戻した…ボール投げは2回だ。とっとと済ませな」

 

「あいつ…どうなるんだろ?」

「さあな。ここで打開策を見つけないとあいつは除籍されるだろう。」

 

さあて、どう出る緑谷?お、振りかぶって…さっき見えていたエネルギーが見えないって事は諦めたか…?いや、あれは…人差し指に集まって…!?おいおい…マジかエネルギーを人差し指だけに集中させたのか…

 

「やるなぁ緑谷。ちょっと見直したわ。」

「でもあいつの指すごく腫れてるよ。」

「多分個性の力が強すぎたんだろ。あの超パワーに体が追いついてないんだ。」

 

でもあれは本当にあいつの個性なのか?なんか違和感を感じるんだよなぁ。俺もそうだから分かるんだけどあいつの中に何人か人がいる感じがする。…ん?

 

「どーいうことだこら!!ワケを言えデクてめぇ!!」

「うわぁぁぁ!?!?」

 

はぁ…

 

「【目を奪う】(ボソッ)」

「」ピクッ

「デクぅ…!?」カクン

「【目を合わせる】(ボソッ)」

「なっ…」

 

目を奪うでこっちを向かせて一瞬だけ目を合わせるで止めれば後は先生が止めてくれるでしょ

 

「んぐぇ!?」

 

流石プロヒーロー

 

「ぐっ…んだこの布!?固っ…!!」

「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ『捕縛武器』だ。ったく何度も個性を使わすなよ、俺はドライアイなんだ!」

(((((個性凄いのにもったいない!!)))))

「時間がもったいない。次、準備しろ」

 

その後は特に何もなく終わった。まあ強いて言うならいくら自分が作ったからって持久走で乗り物ってあり?って思ったくらいだ。

 

「んじゃパパっと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する。ちなみに…除籍はウソな。」

「「「「「…………!?」」」」」

「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

「「「「「はーーーーー!?!?!?」」」」」

「あんなのウソに決まってるじゃない…ちょっと考えればわかりますわ」

 

いや、あれは本気で除籍にする目をしてた。多分全員に見込みアリと判断したんだろう。

 

「そゆこと。これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ。緑谷」

「は、はい」

「ばあさんのとこ行って治してもらえ。明日からもっと過酷な試練の目白押しだ。」

 

やっと終わったか…疲れた…

 

「それと如月」

「?はい」

「ちょっと聞きたい事あるから着替えたら職員室に来い。」

「分かりました」

 

聞きたいこと…?もしかして爆豪の時に使ったあれがバレてた?…ちょっと迂闊だったか

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

「失礼します。相澤先生はいますか?」

「ちょっと待ってな。おーい相澤先生!如月君が来ましたよー!」

「ああ、来たか。如月ちょっと来い。」

「はい。」

 

やっぱり俺の個性についてか?

 

「お前今日爆豪が暴走した時何をした?」

「何っていうのは?」

「あんとき緑谷に向かっていた筈の爆豪が急にお前の方を向いたと思ったら動きが一瞬だけ止まった。つまり原因はお前にある訳だ。しかしお前の個性は身体強化型の筈だ。」

「やっぱりバレましたか…」

「当たり前だ。流石にあれは分かりやすすぎる。お前の本当の個性はなんだ?」

 

やっぱりバレてたかぁ!なんであん時使ったんだろ俺…はぁ

 

「分かりました。お話します。あ、でも条件付けてもいいですか?」

「まあ、人の秘密を聞くようなものだからな。」

「ありがとうございます。えっとそれでなんですが条件というのは……」

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

はい、という事でやって来ました校長室。

俺が付けた条件っていうのが校長とオールマイトにも聞いておいて欲しいという事だ。まあ俺の力はこの世界だと異端にも程があるからな。いざという時の味方を増やす為に校長やオールマイトにも聞いておいてもらおうと思ってな。

 

「失礼します。相澤と如月です。」

「失礼します。」

 

そしてそこに居たのは…

 

「ネズミ?」

「やあ、よく来たね!僕がこの雄英高校の校長である根津だよ!よろしくね!」

「は、はあ。よ、よろしくお願いします。」

 

え、雄英の校長ってネズミなの!?

 

「根津校長は今の所唯一確認されてる個性が発現した動物だ。個性【ハイスペック】人間を超越した頭脳の持ち主だ。」

「まあ、多分如月君は僕と同等レベルの頭脳を持ってると思ってるけどね!さて、それで今回の話は君の個性についてだったね?」

「はい、ってあれ?オールマイトは?」

「ああ、彼ならもうすぐ来るよ!」

 

ガチャ

 

「すいませんお待たせしました!」

「いいよ。それじゃあ如月くん。話してくれるかな?」

「はい。」

 

取り敢えず個性についてだけ話せばいいか

 

「まず最初に俺の個性は1つしかありません。」

「1つだと?だがあの時身体能力を変化させる個性と爆豪の注目を集めた個性、爆豪の動きを止めた個性の最低でも3つはある筈だ。」

「いえ、その3つともとある1つの個性の力なんです。」

「それで、その個性と言うのは?」

「はい、俺はこの個性を【メデューサ】と呼んでいます。」

「【メデューサ】。確かギリシア神話に出てくる蛇の化け物だったな、見た物を石に変えるとかいう。」

「はい。しかし俺の言ってる【メデューサ】と神話のメデューサは違うものです。」

「違う…だって?どういう事だい如月少年。」

「まず俺には合計で11個の力があります。」

「11個…だと!?」

「はい。姿を隠す能力の【目を隠す】、相手の思考を読み取る【目を盗む】、自分の見た目を変える【目を欺く】、自分と目を合わせたものを石に変える【目を合わせる】、自分に視線を集中させる【目を奪う】、どんな状態からでも目を覚まさせる【目が覚める】、遠くのものを見ることが出来る【目を凝らす】、自分の肉体を理想の物に変える【目を醒ます】、自分の思ってる事を相手に伝える【目をかける】、見た物を全て記憶する【目に焼き付ける】、後は説明がしづらいんですけど【目が冴える】っていうのもあります。」

「…………なるほど。個性把握テストで使っていたのが【目を醒ます】で爆豪の時に使っていたのが【目を奪う】と【目を合わせる】か。」

「はい。」

「しかし如月少年。何故こんな数の個性を持っているんだ?」

「…この個性は元々は俺の個性じゃありません。俺はこの内の【目に焼き付ける】しか持っていませんでした。他の個性もそれぞれ一人一つずつ持っていました。」

「なに!?それは一体どういう…」

「そうですね。あまり驚かないで聞いて欲しいんですけど…いや多分無理だと思いますけど」

「いいよ、話したまえ如月くん。」

「分かりました。それじゃあ簡潔に言いますね。俺と元々この個性を持っていた他の10人は1度死んでいるんです。」

「なっ!?」

「死んでいる…だと!?」

「はい。そしてその後にこの個性を貰ってから生き返ってるんです。」

「貰った…だと?一体誰から」

「それがさっき出てきたメデューサです。とある日に2人が同時に死ぬとあるものに吸い込まれるんです。」

「あるもの?」

「はい。俺達はそれを【カゲロウデイズ】と呼んでいました。」

「【カゲロウデイズ】…俺は聞いた事ありませんね。オールマイトさんは?」

「私も聞いた事ないね。校長はどうですか?」

「いや、僕も聞いた事ないよ。それでその【カゲロウデイズ】に吸い込まれるとどうなるんだい?」

「カゲロウデイズに吸い込まれると死んだどちらかはカゲロウデイズ内に取り残されてもう片方は外にはじき出されるんです。はじき出す時に能力を植え付けてから。」

「その能力が…」

「はい。さっき教えた俺の力です。」

「そうか…」

「如月少年、カゲロウデイズというのは一体なんなんだね?」

「カゲロウデイズは簡単に言うと【終わらない世界】です。」

「終わらない世界?」

「はい。元々カゲロウデイズはメデューサが創り出したものなんです。」

「なに!?」

「創り出しただと!?」

「はい。彼女は不老不死でした。彼女は周りから化け物と呼ばれていました。しかしそんな彼女にも愛する人がいたんです。でも、その人は普通の人間でした。なので彼女と違いどんどん歳を老いていきます。その事に耐えられなくなった彼女が作ったのが【終わらない世界】つまり、カゲロウデイズです」

「なるほど…そんな事が…」

「しかし、その人はカゲロウデイズが出来上がる前に死んでしまうんです。その事を知った彼女は一人カゲロウデイズに閉じこもりました。」

「……」

「そして彼女が閉じこもっている間にカゲロウデイズが暴走を始めてしまったんです」

「……それが決まった日時に2人が同時に死ぬと吸い込むっていうやつか?」

「そうです。」

「なるほど…それで如月くん。そのカゲロウデイズは今はどうなったんだい?」

「ああ、今は俺が管理してます。」

「なっ!?」

「それは本当か如月少年!?」

「はい。まあ特に何に使うわけでもありませんが。強いて言うなら移動手段や荷物入れですかね?」

「へ?」

「俺がカゲロウデイズを管理してるので俺は特に影響を受けないんですよ。まあ俺以外の人だとやばいですけど。」

「……因みにそのカゲロウデイズは具体的にどんな事が起こるんだい?」

「そうですね…俺以外の人が入ると死にます。」

「死ぬ!?」

「はい。いや、まあ簡単に言うと死んで生き返ってを繰り返すんです。終わらない世界ですから。」

「なっ…」

「カゲロウデイズ内でしか死なないので外に出したりすれば生きてますが多分精神は壊れるでしょうね。」

「なんと恐ろしい…」

「……如月くん。君は今“何歳”だい?」

「校長?」

「へっ?16歳ですけど…」

「質問の仕方が悪かったね。君は一体何回死んだんだい?」

 

!?え、なんでそこに気づくのこの人(?)!?

 

「…どういう意味ですか校長?」

「いやね相澤くん。さっきから話を聞いてると彼もカゲロウデイズに吸い込まれてるじゃないか。そしてカゲロウデイズは入ると何度も死ぬとも言っていた。なら彼も何度も死んでいるという訳だ。」

「…はぁ。校長の個性を甘く見てました。そうですね。俺は何度も死んでます。何千、何万ともしかしたら億もいってるかもしれませんけど正確な数字を数えるのは途中でやめたので。」

「……なに?」

「それは…」

「それはカゲロウデイズに吸い込まれた人全員が覚えるのかい?それとも君だけが?」

「俺ともう1人ですね。まあそいつももういませんが。俺は【目に焼き付ける】の効果で全て覚えてるんです。自分が今までどれだけ死んだか。」

「なんと…」

(こいつ…)

「あ、それと今の俺はメデューサそのものになってるので俺も不老不死になってるんですよ。」

「……なんかもう驚き疲れましたよ…」

「……私もだよ相澤くん。」

「まあ、それが当たり前の反応ですよね。」

 

そりゃあ生徒の一人が不老不死で尚且つ精神的に年上でしかも何度も死んでるって聞いたらそんな反応になるよな。俺が逆の立場なら絶対そうなる自信あるし

 

「話してくれてありがとう如月くん。」

「いえ、それで相談なんですけど」

「なんだい?」

「俺の個性は登録し直した方がいいんですかね?多分これから先使う事が多くなると思うんですけど」

「ならそこら辺は僕が手を回しておくよ。こう見えても権力はあるからね!」

「ありがとうございます。」

 

良かった…まあ後の問題はクラスメイトとかだけど

 

「如月。」

「はい。」

「その個性【目を醒ます】だったか?以外はあまり使うなよ。危ない時なら使ってもいいが今日の爆豪の時とかは俺が対処するから」

「あ、分かりました。」

「よし、それじゃあもう帰っていいぞ。時間取らせて悪かったな。」

「いえ、俺も話せて良かったと思ったので。それでは失礼します。」

 

ふぅ、やっと終わった。あ、そう言えばオールマイトに聞きたいことあったけど…まあいっか。

明日から一体どんな授業が始まるのかちょっと楽しみだ




どうも皆さんこんにちわ。今回は早めの投稿です。今春休みに突入してるので暇で暇で。今回は個性把握テストとシンタロー君が能力について教師陣に説明するお話でした。因みにここまで全てノリと勢いで書いてるので変な所があったら御指摘の方よろしくお願いします。正直今回の話で戦闘訓練まで行きたかったんですけど無理でした。シンタロー君のお話が予想以上に長くなってしまったせいです。本当はUSJが終わってから話そうと思ってたのに…なんか気が付いたら書いてました…
それではまた次話で会いましょう。さよなら


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