FAIRY TAIL ~木の滅竜魔導士の物語 (吸血鬼)
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プロローグ 第一話妖精の尻尾
フィオーレ王国……人口1700万の永世中立国。
そこは…魔法の世界。
魔法は普通に売り買いされ、人々の生活に根付いていた。そしてその魔法を駆使して生業なりわいとする者達が居る。人々は彼らを〝魔導士〟と呼んだ。
魔導士たちは様々なギルドに属し、依頼に応じて仕事をする。そのギルド、国内に多数。
そして、とある街に、とある魔導士ギルドがある。かつて…いや、後々に至るまで数々の伝説を 残したギルド。
これは…そのギルドに属する魔導士たちの物語である。
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フィオーレ王国ハルジオンの港町
その町の駅に着いた列車に具合の悪そうにした桜色の髪にマフラーをした少年゛ナツ″と茶色い毛色で葉っぱのような服を着た猫゛ポクル″と何かの入ったケースを抱き抱え黒いグローブを着けた銀髪の少年゛フォルト″と青い猫゛ハッピー″がいた。
「あ、あの、お客様、大丈夫ですか?」
「あい」
「コクッ……」
「あぁ、ナツはいつもこうなので心配ないです」
おろおろと戸惑った駅員の質問に上から青い猫、茶色い猫、銀髪の少年の順に答えた。
「無理!!! うぷ… もう二度と列車には乗らん…」
ナツは顔を青くして列車の窓に寄り添いながら言葉を発した。
「ナツ…大丈夫?あいつと同じで乗り物酔いいつも酷いよねそれに、いつも同じこと言ってるよね…」
「あい!! それよりナツ、フォルト、情報が確かならこの街に火竜
サラマンダー
がいるハズだよ」
「ハッピー、フォルト、………いこ………」
「ちょ……ちょっと…休ませて…」
「はぁ仕方ないな~、ちょっとだけだよナツ………いこ、ハッピー…ポクル」
「「うんうん(コクッ)……あっ!」」
「えっ何?ハッピー…ポクル…ええっ!!列車…………出発しちゃった………てっ!!ヤバイ」
その場にはナツの弱々しいた~す~け~て~という声が響いていた。
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「列車には2回も、乗っちまうし」
「ははっ、ナツはあいつと同じで乗り物弱いしね」
ナツの呟きにフォルトは苦笑して答えた。
「それに…………お腹すいた」
「俺もポクルと同じでハラは減ったし」
「オイラたちお金ないもんね」
「それは四人が………、誰かさんのせいであいつ怪我で来てないけど……もう少し早く言えば俺………金を持ってきてたよ………はぁ~」
ナツ達の発言にフォルトは黒いグローブを着けた片手を額に着けため息を吐きながらこう返した。
「うぐっ………それより、なあ ハッピー火竜 サラマンダー
ってのはイグニールのことだよなぁ」
その話しを突きつけられたナツはどこか動揺した表情をして話題を切り替えた。
「うん、火の竜なんてイグニールしか思い当たらないよね」
「コクッ」
「だよな」
「やっと見つけた!それにイグニールなら……あいつの探してるフォレスバロムのことも知ってるかもしれないしな」
「あい!!」
「ナツの言うとうりフォレスバロムのことも分かると良いね」
「はぁ~スルーか、でも……こんな街中にド……
「きゃー」
「火竜様~」
「きゃーー」
「きゃー」
フォルトが何かを伝えようとしたそのとき辺りに女性の黄色い歓声が届いた。
「えっ何!?人だかり?」
「ほらフォルト!!噂をしたらなんたらって!!」
「あい!!」
「いこ、みんな…きっとイグニールだよ」
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「イグニール!!イグニール!!」
「イグニール!!!!……誰だオマエ」
「!!!火竜 サラマンダーと言えばわかるかね?……はやっ」
ナツは火竜サラマンダーの発言を最後まで聞かずに肩を落として既に歩き出していた。
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「ナツ………大丈夫?」
フォルトは色々あって先ほどの男を取り巻いていた女性達に放り投げられて地面に倒れていたナツに声をかけた。
そのタイミングに先ほどの火竜という男が「夜は船上でパーティーをやるよ、みんな参加してくれるよね」と言い残し指をならして炎の魔法を使い港へと向かっていた。
「なんだアイツは」
「そうだね…ナツ」
そのとき背後からハートクロイツ社のブランドの服を着て腰に数本の鍵と鞭を身につけた金髪の少女が…………
「さっきはありがとね」
と声をかけてきた。
「「「「は??」」」」
初めまして………夜の住人の吸血鬼です。
はじめての作品(一応処女作なので)なのでちょっと自信とかないし結構話し短めでしたけど
どうでしたか? 感想とか誤字脱字の報告とか評価・感想をしてくれれば嬉しいです。
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