学戦都市アスタリスク とある2人の物語 (耀翔)
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いつもの日常

はい、唐突に書きたくなりました。
後悔はしていない!!


今から11年前、3歳だった俺は家族を失った。

アメリカの旅行中に、テロに巻き込まれ俺と家族が乗ったバスが爆破された。

運良く全身打撲ですんだ俺は…家族を失った事によるショックが大きく、旅行先の病室で寝込んだ。

その数日後。その国で、俺を引き取ってくれる家族が来た。

その日から…人生が変わり始めた。引き取った家族の人は…狙撃から接近まで、指揮まで出来る人だ。俺はその人に狙撃に関することを教わり、その人にも劣らない狙撃の腕を手に入れた。

その2年後、引き取ってくれた人が、1歳年下の女の子を連れてきた。

 

「なぁ、母さん…この子だれ?」

「今日から妹になる子だ!こいつも、家族を失ったらしいから引き取ってきた!反省も後悔もしていない!!」

「…どうせ、2年前の俺を見て懐かしいと思ったから引き取ったんだろうけれど…」

「わかってるじゃねぇか」

 

さっそく、引き取ってきた女の子を会話に入れないような話をして、困らせてしまった。それをみて申し訳なくなって、女の子に話しかける。

 

「ごめんな。母さんが訳の分からん話をして。君、名前ある?」

「…切花…。」

「…切花…それが名前か。いい名前だ…じゃあ、ひとつ質問。切花は日本ってところから来た?」

 

その問に切花は頷く。ゆっくりと、話し始める。

 

切花「…私の家族は…旅行中だった。イギリスに行って、楽しんでた。」

「…テロか。」

 

俺は心のどこかで思ったことがあった。ほぼ俺と同じじゃないかと。

言ったことに切花は頷いてくれた。

 

切花「うん。私は…その時トイレにいて…大きな音がしたの。それが怖くて、閉じこもってた。」

「…そうか。よし、話はここまでにして…母さん、飯にするか。」

「おっ、そうだな。お前の飯はうめぇからな!今日はなんだ?」

「今日はカレーにしようと思う。」

 

俺を引き取ってくれた人は立ち上がる。それにびっくりした。

 

「やったぜ!」

切花「…ねぇ…名前…聞いても…」

「ん…俺の名前か?」

 

切花は頷く。

 

「俺の名前は…」

 

そこで夢は終わった。重い体を起こし、現在の時間を確かめる。

 

「…6時半か。それにしても…懐かしい夢を見たな。9年前…か。」

 

俺が少し、昔のことを思っていると妹の切花が上のベッドから顔を出してくる。

 

切花「…にぃ…おはよ。」

「…あぁ、おはよう、切花。」

切花「今…何時?」

「朝の6時半だ。顔洗って、制服に着替えといてくれ。朝練してくる。」

切花「はぁい…行ってらっしゃい…」

 

俺はジャージを脱ぎ、制服を着る。机の上に置いておいた…ウルム=マナダイトを持ち学生寮にある庭に行く。この時間帯はほぼ誰も来ない。その為、動きやすい。だが…ある人物を除いては。

 

「…クローディア…先に来ていたのか…と、言うかここ男子寮の庭。」

クローディア「いいじゃないですか。カガリ。切花さんだって女子。」

カガリ「…切花の育て方は母さんと俺が間違えたせいで…ははは…」

 

彼女はクローディア・エンフィールド。星導館学園…序列3位であり、生徒会長だ。話しながらも純星煌式武装を起動させ、50キロ先の的に当てていく。

 

クローディア「話しながらも50キロ先の的に当てていく…流石ですね。序列1位は違いますね…」

カガリ「…接近戦の実力的にいったらお前の方が上だ。」

クローディア「そうですね。ですが…その純星煌式武装には敵いませんよ。形はヘカートII…対物ライフルでPGMプレジション社が開発したウルティマティオシリーズの中で最大口径の12.7mmから放たれる…実弾では脅威。その形の純星煌式武装の使い手…」

カガリ「……もう時間だ。俺は部屋に戻る。」

 

純星煌式武装を待機状態に戻し、部屋に戻るため、歩き出す。

 

クローディア「あ、カガリさん。今日、生徒会室まで来てくださいね。」

カガリ「…切花も一緒だ。それならいいか。」

クローディア「構いません。それではよろしくお願いしますね。」

 

部屋に戻ると…切花が倒れていた。大体は分かるので、キッチンに行き、冷蔵庫からこんにゃくゼリーを出し…たら背後にいた切花に取られた。

 

切花「…あり…がと。」

カガリ「…それ食ったら生徒会室に行くよ。」

 

切花はこんにゃくゼリーを食べながら首を傾げる。可愛い過ぎて辛いのは内緒だ。

 

切花「なんで?」

カガリ「知らん。クローディアからは何も伝えられていない。行ってからのお楽しみってやつだろう。」

切花「…ふぅん。わかった。暗翼の狙撃者。」

カガリ「その2つ名で呼ぶな。片翼の二刀流使い。」

 

この2つ名は序列戦後、クローディアに付けられた。

暗翼の狙撃者が広まったのは…星導館学園の元序列1位の刀藤綺凛との戦闘にあった。俺は本気を出す時、体を覆える程の黒色の翼を出す。それを使った戦術から付いた。切花の場合は片翼だ。色は同じ。

 

切花「にぃ、食べ終わった。」

カガリ「ん…なら行くか。切花。」

 

俺は切花とどこか行く時は必ず手を繋いで行く。

切花と手を繋ぎ、部屋から出る。その10分後、生徒会室に付いたので…

 

カガリ「入るぞ、クローディア」

 

ドアを蹴り開ける。

 

クローディア「ノックを…まぁ、いいです。」

切花「クローディア…おはよ。」

クローディア「おはようございます、切花さん。手を繋ぎながら…中がよろしいことで」

切花「当たり前。にぃ好き。」

 

切花はカガリに抱きつく。カガリは撫でながら今回の事を質問することにする。

 

カガリ「んで、呼ばれた理由は?」

クローディア「あ、もうそろそろ着くころですね。行きましょう。」

カガリ「…着く頃?まぁ、いい。」

 

カガリと切花…クローディアは移動する。移動先は学園の庭。

庭につくと…そこにはたくさんの人が集まっていた。その理由を探るとすぐに確認できた。序列5位…ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルトと…序列外の生徒と決闘をしていた。

 

切花「…にぃ、ユリス負ける。」

カガリ「あぁ…だが…その前に…」

 

ポケットから純星煌式武装を出し、起動させる。起動させた純星煌式武装に周りの人は驚く。

 

切花「…ユリスの方に2つ。それは私がやる」

カガリ「…頼んだ。クローディア、2人の決闘を破棄。頼めるか?」

クローディア「綾斗はまだ、ここの正式な学生では…まだないのでもちろんやるつもりです。」

 

切花は2つの…いや、2つで1つの純星煌式武装を呼び、持つと同時に起動し…決闘している2人のあいだに飛び込む。

 

ユリス「なっ…中等部の…篠宮切花…!何故邪魔を!」

切花「…伏せてほしいな。そうじゃないと2人とも切っちゃうよ。」

 

殺気を少し、少しだけ出すとユリスは伏せる。綾斗も綾斗ですぐ伏せてくれた。

 

切花「…うん。素直。」

カガリ「切花、タイミングを合わせろ。」

切花「わかったよ。にぃ。」

 

木の影から何かが、3つ飛んできたので…切花とカガリはそれを切り消したり撃ち消したりした。

周りが少し騒がしくなった。その理由は…今すぐわかるだろう。

 

「序列1位と2位の篠宮兄妹!?すげぇ!朝から見れたんだけど!」

「カガリ様ァ!こっち向いて銃口を向ける時に冷たい目をして!!」

「サインください!!」

カガリ「……少し、見せすぎたか?」

切花「…多分…」

 

このカガリと切花は特殊な純星煌式武装を持っているのと、仲が良すぎる兄妹で星導館やほかのところでも有名だ。

 

「…えっと…ありがとうございます?」

カガリ「ん?いや、大丈夫だよ。俺は篠宮カガリ…君は?」

「僕は天霧綾斗。よろしくね。」

カガリ「立てるか?」

 

カガリは手を差し伸べ、綾斗はその手を掴み立ち上がる。

 

綾斗「それと…序列1位って…」

カガリ「あぁ。綾斗はアスタリスク…いや、どこでも共通の序列知ってるか?」

綾斗「少しは…って、案外すごいことなんだなぁ…」

カガリ「だろうな。その上、中等部の2人が1位と2位を独占。」

綾斗「そう言えば、そこにいる人も…?」

 

綾斗は切花の方を見る。

それに気づいた切花はクローディアとの話を切り、こちらに来る。

 

切花「…特待生だって聞いた。よろしく。天霧綾斗先輩。」

綾斗「え?あぁ、うん。よろしく?」

 

切花と綾斗は握手をする…珍しい事が起きた。切花は他の人と握手はしないのだが…

 

カガリ「切花、名前言わなきゃ綾斗が困るだろう。」

切花「あっ、ごめん。篠宮切花。」

綾斗「…兄妹?」

 

切花は頷く。

 

切花「兄妹だけど、血は繋がってない。旧名は柚葉切花。」

カガリ「…切花よ、旧名は俺も言わなきゃダメか?」

切花「ダメ。」

カガリ「…おう。俺の旧名は…カガリ・ユラ・アスハ…11年前のテロ事件で亡くなった…有名モデルの子供だ。新しい苗字にしてからバレてないけどな。」

綾斗「……」

 

綾斗は口を開けたままフリーズする。それもそうだろう。

有名モデルの子供と聞かされたらなるであろう…そこにクローディアが来る。それにより綾斗のフリーズから再起動。

 

クローディア「まぁ、驚くのも無理もないでしょう。私もそうでした。」

綾斗「そ、そうなんだ…」

切花「…とりあえず、生徒会室に行こ。ここじゃ、ゆっくり話せないから。」

クローディア「そうですね。では歩きましょうか。」

 

クローディアは歩き出す。それについて行く。




篠宮カガリ
中等部2年
14歳
使用デバイス 純星煌式武装 PGM ヘカートII
装弾数7
口径
12.7mm
銃身長
700mm
使用弾薬
12.7x99mm NATO弾
装弾数
7発
作動方式
ボルトアクション方式
全長
1380mm
1140mm(ストック折りたたみ時)
重量
13.8kg(スコープ非着装)
発射速度
825m/秒
最大射程、有効射程は星辰力の込め方によって変わる。
使用弾 12.7mmNATO弾(星辰力の込め方で人には害の無いように出来る。紋章破壊とかによく使うのと、ダメージを与えていくのに使う)
スコープは外枠は15倍スコープ。だが、中身は星辰力によって最大100キロ先まで見える。これはカガリ専用。


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これから

はい。2話です。
とある感想により、元気付けられ、書いていきます!
そして、篠宮カガリも一応中等部…これからのカガリと切花の動きにより綾斗が2人の本当のことを知るのはいつにしようかと、悩んでいます。


厄介事に巻き込まれそうな日、こんな日は妹の切花とじゃれていたい。だが、高等部のクローディアがそれを許してくれない。ちなみに俺は中等部2年だ。何故、中等部2年の俺と、その妹を生徒会室まで連れてきたのか…それも特待生と。その理由は多分明かされるであろうと、少し期待しながら、なおかつ、だるさを感じながら付いてきた。

 

クローディア「それでは、自己紹介から入りましょうか。私はクローディア・エンフィールドです。」

切花「…改めて、篠宮切花。中等部1年。」

カガリ「篠宮カガリ。中等部2年だ。」

クローディア「そして、この2人は星導館学園の序列1位と2位です。カガリの2つ名は暗翼の狙撃者。切花さんの方は片翼の二刀流使い。ですよ。」

「「その2つ名で呼ぶな。腹黒の序列3位」」

綾斗「い、息ぴったりだね…僕は天霧綾斗、よろしくね。」

 

これでここにいる全員は名前を知った。そこで本題に入るかのようにクローディアは生徒会室の電気を消し、話し始める。

 

クローディア「綾斗はこのアスタリスク…のことについてどれぐらい知ってますか?」

綾斗「えーっと…この星導館の他に5つの学園があって…各学園には序列がある…ってぐらいかな。」

クローディア「なら説明の殆どは必要ないですね。綾斗は何のために、来たのですか?」

 

綾斗は下を向き、喋り出す。

 

綾斗「僕の姉さんを見つけるために来た。姉さんは昔、出ていってから行方が分からなくて。それで、1度ここに来たことがある。姉さんに学校祭の招待状を貰ったから。ここに通っていたからもしかしたら…って感じ。」

クローディア「綾斗のお姉さんですか…データベースを見たところ過去にありませんでしたが…純星煌式武装で、貸し出されていたものがありました。可能性としては…綾斗のお姉さんが使っていたかも知れませんね。」

綾斗「……それだけでも大丈夫だよ。」

 

カガリと切花は黙って聞いていた。

どちらとも姉とか兄とかいなかった為、掴めなかったという事。

その会話に口を出す事が違うと思っていたから、黙って聞いていた。

 

カガリ「それなら純星煌式武装の適合試験でもやるのか?」

クローディア「そうなりますね、今日の放課後にやりますので…綾斗とカガリ…切花さんはここに。」

カガリ「了解。それじゃ、好きにさせてもらう。切花、また後でな。」

切花「ん。迎え待ってる。」

 

カガリは生徒会室から出る。それに疑問を持った綾斗はクローディアに質問することにした。

 

綾斗「カガリって授業出ないの?」

クローディア「あぁ、カガリは既に全単位を取っているのです。中等部1年の時に。いくら休んでも困らないほど。流石、伝説の人の息子です。」

綾斗「伝説の?」

クローディア「はい。カガリは家族を失い、引き取られたんです。その引き取ってくれた人の名前は篠宮束。女性なのですが…どうも男っぽくて…ですが、出来ないことはほぼ無いと言ってもいいぐらいの人です。」

綾斗「じゃあ、切花も?」

クローディア「はい。その話は切花さんから聞いた方がいいでしょう。」

 

ここでふってくるか…と、内心話したくない。何故って…めんどくさいからだ。だが、後々優遇してくれるクローディアなので話しておく。

 

切花「…母さんは戦闘から勉強まで。なら出来た。だけど、全くできないのが家事。私が初めてにぃにあった時に衝撃的なことを聞いたから鮮明に覚えてる。にぃのカレーの味も。ものすごく美味しかった」

クローディア「確かに美味しいですよね…ってカガリの事は今大事なの…?」

 

切花は笑い、謝る。

 

切花「…ごめん。まぁ、私も家事を手伝いながら育った。今はドイツの軍隊で教官やっていていないけど。」

綾斗「へぇ…あ、ひとつ聞いてもいい?関係ないことなんだけどさ。」

切花「…いいよ?どんなこと聞きたい?」

 

綾斗はひとつ…思ったことを言う

 

綾斗「純星煌式武装と煌式武装はどう違うの?」

切花「…それはクローディアに聞いた方がいいかもよ?」

クローディア「それでは煌式武装(ルークス)と純星煌式武装(オーガルクス)の違いについて話しましょう。煌式武装に使われているコア…マナダイトは万応素(マナ)が結晶化されたものを使っています。まぁ、わかりやすく言うなら普通車です。」

 

クローディアはモニターを出し、図を移し解説し始める。そしてその例えわかりやすくて助かるよ。

 

クローディア「そして純星煌式武装に使われているのがウルム=マナダイト。これは極めて純度が高いマナダイトです。もちろん、普通のマナダイトとの希少なので…わかりやすく言えばものすごいお金持ちが買うような高級車ですね。これを入れた煌式武装は純星煌式武装となります。形や色は様々です。例えば、カガリの所持している純星煌式武装はPGMヘカートII。実際の銃に近い特別な純星煌式武装です。」

 

モニターにカガリの持つ純星煌式武装…PGMヘカートIIが移し出される。動画付きで。動画の内容はカガリが深紅の色をした純星煌式武装の待機状態を出し、起動し、的を撃っているものだった。それを見た時に薬莢が出て、地面に落ちるとその薬莢が砕け散るところを見た。

 

クローディア「このように、星辰力(プラーナ)を使うことによってこんなことも出来きます。ですが、装填数つきなので使う人はカガリぐらいでしょう。お次に切花が持つ純星煌式武装です。」

 

カガリの純星煌式武装のページを閉じ、切花の持つ…純星煌式武装、ガンドレイクが映し出される。ウルム=マナダイトの色は白で、ガンドレイクと同じ色だった。

 

クローディア「この純星煌式武装は少し特別でして。切花が呼ぶとどこにあっても切花の前に現れる。ってところです。そして、2つで1つの純星煌式武装でもあります。」

 

動画でも実際見たのでわかった。

確かに呼んだら切花の前に出てきている。

 

クローディア「今回はここまでですが…わかりました?」

綾斗「うん。分かりやすかったよ。」

クローディア「よかったです。ちなみに、カガリと切花が持っているウルム=マナダイトは私物ですよ」

綾斗「えっ。」

切花「…3時間目から出る。クローディア、担任の先生に言っといて。」

 

切花は生徒会室から出る。今の時間は10時45分。2時間目が終わる時間だ。

 

クローディア「あら、もうそんな時間なのですか…丁度2時間目が終わった時間なので3時間目から出る…ってことにしますよ。それでは、綾斗のクラスに案内しますね。」

 

カガリは学園の屋上で寝そべっており、これからのことを考えていた。

 

カガリ「これから多分厄介事がたくさん来るだろう…俺がその中に入ると自動的に切花まで巻き込んでしまう…それに、今回は初の星応武(フェスタ)出る。そして三冠を取りに行くためにやる。その為には…切花を守れる力が必要…トレーニング項目を増やさなきゃな…よし、気晴らしに街の方に行ってみるか…!」

 

カガリは起き上がり、星導館から出る。事前に外出許可は取っているので普通に出ていく。人気のないところで指を鳴らし、制服から私服に。髪の色と長さを変える。こうでもしないと騒がしくなるから。

 

カガリ「…久しぶりだなぁ、ここも。」

 

アスタリスクにある街を歩くこと30分。

 

「だからやめてください!私は…!」

「そんなこと言わずによォ」

「ほら、行こうぜぇ?」

 

たまぁに見る光景だ。二人の男が女1人に近づくのは。だが、見ていると気分が悪いので…PGMヘカートIIを起動。サイ○パスのノンリーサル・パラライザー的な事をする。狙うは頭。だが、距離がそこまでないのでスコープを覗く必要は無い。頭に標準を合わせ引き金を引く。

 

「がっ…」

「な、ど、どこからだ!?」

 

男1は倒れる。突然倒れた男を見て、周りを見始めた。だがもう遅い。男2の方にも照準を合わせ、引き金を引く。言葉も発せず、倒れる。

 

カガリ「ヒット………ヘカートIIどうしようかな。いいや、出しっぱで。」

 

ヘカートIIを持ち、待機状態にせず、女の所に移動する。その時、びっくりした表情でこちらを見て走ってくる。

 

「君は…星導館学園序列1位の暗翼の狙撃者!?」

カガリ「…そうだけど…君は!?」

「名前知りたいなら人のいない場所で食事しよ!」

 

女に手を掴まれ、引っ張られていく。はぁ、と溜息をつきながらヘカートIIを待機状態にし、連れ去られていこうと、決心したカガリであった。




はい。2話です。
やばい、楽しいぞ?(!?)


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シルヴィア・リューネハイムとの時間。そして渡される…ひとつの純星煌式武装

はい。
…案外、学戦都市アスタリスクを原作としたものを書いていると楽しい。ココ最近。マクロスΔや東方Project、リリカルなのは…後は完結させなきゃいけない(もう終わる)ISのなかでも学戦都市アスタリスクが書いているとなんか不思議で、指がスムーズに動く。と、言うのは置いといて…オリジナル話ですね。ヒロインのシルヴィアとの接触…さて、これからが楽しみですよ。そして、感想にもあったのですが厄介事のことに関して…そうですね、とにかくカガリが倒れて、何やかんやした人をボコボコにする程度…いや、それ以上かも知れません。
そして、主人公補正で純星煌式武装を与えます。最後まで見れば分かるかと。
PGMヘカートII…P90の形をした化け物純星煌式武装が2つ。そしてーーの魔剣。


こんにちは。今、俺はナンパみたいなものから女を助けて、名前を聞きたいなら人のいない所で食事しよ、と言われ連れてこられました。まぁ、奢りってことだったから食べてます。

 

カガリ「…なぁ、ここは…」

「…ごめんね?お気に入りがサイ〇リヤなの。」

カガリ「……まぁ、サイ〇リヤのハンバーグステーキ美味しいからな…お気に入りって人は多いんじゃないか?」

「だよね!あ、名前だったね…大声で言えないから…耳貸して?」

 

大声で言えない?指名手配か人気アイドルか?

指名手配だったら突き出してやろうかな、と思いながらも…耳貸して見ることにした。

 

シルヴィア「シルヴィア・リューネハイム。これが私の…」

カガリ「はぁ!?」

 

驚きのあまり、声を出して立ち上がってしまう。周りに頭を下げて座る

 

カガリ「……す、すいません。それは本当?」

シルヴィア「…信じれないよね。まぁ、この姿で言われてもって感じでしょ?」

カガリ「…まぁ。はい…」

シルヴィア「食べ終わったらネカフェ行こ?まぁ、1回行ってみたいってこともあって…」

 

人気アイドルとは言え…可愛い一面がある。シルヴィアだとは信じ難いが…連れていくことにしよう。

 

カガリ「…わかった。行くか、ネカフェ。」

シルヴィア「本当!?ありがと。…そーいえば、話は変わるけどさ…」

カガリ「ん?」

 

シルヴィアがものすごく……ものすごーく、真剣な顔で問いかける。

 

シルヴィア「…君は、昔に女の子を助けてない?」

カガリ「女の子?ちょっと待ってね?」

 

昔の事を思い出してみる…すると、確かに助けている。その時、俺は6歳で…母さんと初めての実践に行っていた。その時に…純星煌式武装じゃない…PGMヘカートIIを持って、誘拐されそうになっていた所女の子を助けたような気がする。だけど、俺はタイヤをパンクさせただけで、無効化したのは母さんだった。その後、母さんに呼ばれ…母さんのいるところに行った。それでだったかな?助けた女の子を見たのは…思い出したので、シルヴィアに嘘偽りなく言ってみる事にした。

 

カガリ「うん。助けてるね。確かその時は母さんと初めての実践の時で…誘拐されそうな…多分俺より年上の女の子を乗せた車のタイヤを全部パンクさせただけだったけどね。」

シルヴィア「じ、じゃあ…パンクさせるために使っていた銃は?」

カガリ「…?PGMヘカートII…だけど?」

シルヴィア「…じゃあ、君があの時の…」(ボソッ)

カガリ「なんか言ったか?」

 

シルヴィアは顔を真っ赤にし…

 

シルヴィア「ほ、ほら!食べ終わったなら行くよ!」

カガリ「あ、ちょっと!?」

 

席を立ち上がり…早歩き。それについて行く。

今更だが…名前を言っていない…冒頭の十二人(ページ・ワン)には名前を伏せているから…

名前を後で言っておこう。

何やかんや…(ショッピングとか、ゲームセンターとか)あり、ネットカフェについた。

 

シルヴィア「ここが…ネカフェ!!」

カガリ「そ、そこまで行きたかったのか…?」

シルヴィア「うん!ちょっと活動が忙しくて…あはは…」

カガリ「…そうか…」

「いらっしゃいませー。席はどうしますか?」

 

俺達は中に入り、受付の前に立つ。席を聞かれる。確か、ネットカフェには色々あった。シングル席にハイスペック席。ペア席とか。シングルはプライバシーを気にする利用者がいてそのシングルを利用する場合が多い。そして…近年の主力だ。フロアー客席の主流。ハイスペックはネットゲームのためにハイスペックのパソコンを置いてある席だ。ペア席は…言わなくてもわかるだろうが、男女や男子同士女子同士が座るような席だ。

 

シルヴィア「ペアで。」

「かしこまりました。」

カガリ「!?」

 

店員はペア席で番号の書いた鍵を渡してきた。それをシルヴィアは受け取り、歩き出す。

 

カガリ「お、おい…!?そんな急がなくてもネカフェは逃げないって…!」

シルヴィア「…そんなんじゃないのに…」

カガリ「なんか言った?」

シルヴィア「何でもないでーす。」

 

そんなこんなで…指定のペア席までたどりついたので…入ってみると…二人分の……席が…ありました。スペースも二人分。なんか…恥ずかしい。ハイスペック席しか使ったことないから…

 

シルヴィア「…そーいえば、名前…聞いてない。」

カガリ「ひゃい!?」

 

いきなり声を出され、聞いてきたので変な声が出てしまった。妹の切花ならこんなことないんだけどな…

 

シルヴィア「あはは!変な声が出ちゃってるよ?」

カガリ「…忘れろ。名前…だったな。篠宮カガリだ。星導館学園序列1位。冒頭の十二人(ページ・ワン)には名前を伏せてもらっている。」

シルヴィア「…篠宮カガリね。覚えておくわ。さてと、ふたりっきりなので…」

 

シルヴィアは帽子をとり…髪を縛っていたゴムをとり、ヘッドホンをとると…栗色の髪から紫色の髪へと変わり…誰もが知っている…クインヴェール女子学園の生徒会長でもあり、至高の歌姫とも呼ばれている…シルヴィア・リューネハイムの姿が…目の前に。

 

シルヴィア「これで…本人だって信じてくれた?」

カガリ「あぁ…本人だな…疑ってすまなかった。」

シルヴィア「…じゃあ、許して欲しいなら私と一緒にネカフェで楽しむことが条件ね?」

カガリ「…あぁ、わかった。ネカフェの楽しみを教えてあげよう。」

 

このあと、9時間ほどネカフェシルヴィアにネカフェの楽しさを教えた。ペア席のPCのスペックはいい方なのでネカフェでしか味わえないネットゲームやイベントを教えた。ちなみに楽しんだのは7時間で残りの2時間はシルヴィアが疲れて寝ていた。寝ているところを邪魔すると悪いと思い、こっそり写真を撮り、待受にしネットゲームを1人楽しんだ。ちなみにこれをシルヴィアに言った人は頭を撃ち抜くから。(!?)

シルヴィアが起きたのでネカフェを出る。

 

シルヴィア「本っ当にごめん!私、寝ちゃって!」

カガリ「いいって。楽しめて…その楽しさで疲れて寝てくれたなら嬉しいよ?ネカフェを愛用する俺にとっては…」

シルヴィア「…なら、いいんだけどさ。あ、連絡先渡しとくね?」

カガリ「何で?」

シルヴィア「たまぁには遊びたいなぁって。ほら、私達、学園違うし?」

 

確かに違う。星導館学園とクインヴェール女子学園だから。だが、いいのだろうか。人気のアイドルの連絡先を手に入れても…ファンに妬まれそうだ。

 

シルヴィア「今、受け取ってもいいのだろうかって思ってない?」

カガリ「心を読むな。お前はエスパーか?」

シルヴィア「顔に出てたよ?」

カガリ「そんな馬鹿な。」

 

シルヴィアはくすくすと笑う。それにドキッとしてしまう。

 

シルヴィア「それで?受け取る?受け取らない?」

カガリ「…受け取っとくよ。中々、話が合うし…そっちが暇な時に呼んでくれ。行ける時は行くから。」

シルヴィア「決まりだね。これ、プライベートだから。」

 

そう言って連絡先を渡してくる。寮に戻ったら登録しておこう。俺もシルヴィアに連絡先を渡す。

 

カガリ「…時間も遅い、クインヴェールの近くまで送るよ。」

シルヴィア「えっ」

カガリ「……」

 

シルヴィアは驚いたのか、こちらを見る。

 

シルヴィア「いいの?」

カガリ「あぁ…また、変な奴に絡まれたくないだろ?」

シルヴィア「ありがと、カガリ君。じゃ、お願いします。」

カガリ「おう。任せとけ。」

 

こうして、シルヴィアわクインヴェール付近まで送っていった。送っている時の会話は次遊ぶ時のことだった。案外子供っぽいところもあり…可愛かったと、言うのは内緒だ。別れた後、一人で歩きながら考え事をしていた。そこに1人の男が現れる。

 

「…そこの…男の人。」

カガリ「…俺の事…だよな。なんだ。」

 

男はウルム=マナダイトを出して…それを渡してくる。

 

「…これを…君に…」

カガリ「…これは…純星煌式武装か?何故?」

「…いざって…時に使って。その時、その純星煌式武装…青鳴の魔剣(ウォーレ=ザイン)は答えてくれる」

カガリ「青鳴の魔剣?」

 

男は俺が受け取ったのを確かめ、消える

 

カガリ「お、おい………これって厄介事に巻き込まれそうだな………しっかし…」

 

立ち去った男を考えながらも、渡された純星煌式武装、青鳴の魔剣の事を見た。その純星煌式武装のウルム=マナダイトの色は…綺麗な青…




はい。なんかシルヴィアのキャラ崩壊が始まっているような気がしましたよ。書いていると。


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刀藤綺凛との時間。休日、切花との時間……

はい。綺凛ちゃんとの話が出てきます。
ひとつ言っちゃうと、綺凛好きでして(!?)
シルヴィアも好きで(!?)
やばいなぁ…
はい。P90だしますよ。
弾数?カガリの星辰力のせいで無限に撃てるよちくしょう


青鳴の魔剣を受け取ったあと、星導館の寮に戻った。部屋は真っ暗で……なんか寂しく感じた。

いつもならこの時間帯、切花と話をしたりして楽しんでいた。だが、今日は先に寝ているらしい。俺の部屋は…冒頭の十二人(ページ・ワン)と、言うことで広い。その為、ダブルベッドをおいてもまだスペースが空いている…実はこの部屋、二段ベッドにダブルベッドがある。何故だろう、と思う。

 

カガリ「…ただいま…そして切花と寝る……」

 

俺は今日の疲れが出たのか…青鳴の魔剣とPGMヘカートIIをホルダーに入れたまま…制服のまま切花の隣に横になる。そのまま意識を手放した。

 

そして、変な夢を見た。

この星導館学園が…アスタリスクが崩れると、いう夢を。

その夢のせいで睡眠から4時間…寝たのが12時なので朝の4時に起きてしまう。

 

カガリ「…気分の悪い…いや、信じ難い夢だ……」

切花「ん…にぃ…いつ…隣に?」

 

俺が起きたせいで切花を起こしてしまった。

 

カガリ「起こしちゃったか…ごめんな、切花」

切花「謝らないで?そうだ、昨日の迎え…来てない。」

カガリ「あっ…」

 

昨日はシルヴィアを助け、ネカフェで楽しみ、クインヴェール付近まで送っていっていた。その間、切花の迎えのことを忘れていた。

 

カガリ「…すまん、切花。」

切花「…休日遊ぼ?」

 

可愛くおねだりしてくる妹に兄は負けるものだ。

 

カガリ「…おう。」

切花「やった…今日の朝ごはん…は?」

カガリ「トースト。」

切花「わぁい。」

 

兄は妹の喜ぶ顔に弱いものだ。うん。

だが、このあと、のこり2つの相棒を使うとは思いもしなかったんだ。

時間は飛ばし、放課後。昨日忘れた迎えを…する。その時に囲まれて時間を食ったのは内緒だ。

 

切花「~♪」

カガリ「…うん。今日も可愛い妹…」

 

切花と寮までの道を…手をつなぎながら帰っている最中…後から声をかけられる。

 

「あ、あの!」

カガリ「…ん?」

「わ、私と決闘してくれませんか?」

 

後ろを向いてみると…切花と同じぐらいの子がいた。背中には刀が入っていそうな袋を持っていた。そして…デカい。何がとは言わないけどデカい。そんなことを思っていると切花からのコークスクリューブローを喰らった。可愛い妹からそんな技が出てくるとは思わず、何にもできない

 

カガリ「ぐほぉ!?」

切花「…にぃ、決闘して。あのこと。その後私と。」

「え」

カガリ「え」

 

「「ええええええええええええええ!?」」

 

怒った切花にはマジで勝てないです。

そんなこんなで、アリーナを借り、決闘をすることになった。

 

「…なんか、すいません。」

カガリ「あー…うん。大丈夫だよ。ところで、名前は?」

「あ、私は刀藤綺凛です。中等部1年です。」

カガリ「切花と同じなのかぁ…」

 

切花と同じ中等部1年だとは思えない。だが…実力は相当。なら、少し本気出してあげないと申し訳ない。

2つの純星煌式武装をだし、起動。それに少し目を見開く切花。

 

切花「にぃ…狙撃者ならぬことを…」

カガリ「…ヘカートIIは本気の中の本気に使う。今回は…P90。毎分900発。捌ききれたら相当だよ。んで、片翼も出しておこう。」

綺凛「…本気の中でも少し…ですか…恐ろしいですね。」

カガリ「俺よりも強いやつなんかゴロゴロいるからな?」

 

綺凛は鞘から刀を抜き構える。俺も構える。まぁ、片翼出して、P90…2つをくるくる回してるだけなんだけど。

 

綺凛「…行きます…!!」

カガリ「……」

 

綺凛はバカ正直に真正面から突っ込んでくる。この時、2つのP90のセーフティを解除。2つなので………もうお分かりだろうか。毎分900発もの弾丸が飛んでくる。冷却は必要なので…2000発までとは行かないが…1800発(2つで)もの弾丸が放たれる。純星煌式武装になったとしても実際にある銃。カガリはそこら辺きちんとしている。無理な扱い方はしない心優しい人…かもしれない。

 

カガリ「捌ききれたらすごいねー」

綺凛「はい?」

 

カガリは引き金を引く。引いた瞬間…物凄い音と共に弾丸が綺凛を襲う。それを致命傷となる所にくる弾丸を斬ったり弾いたり…避けたりしながら動いている

 

綺凛「うそぉ!?」

カガリ「うそぉ。とか言っているのにそれはないよ。マジで捌いてるし。俺少し、自信なくすよ?」

切花「……だけど、勝負ありだ。綺凛、紋章見てみ。」

綺凛「え?」

 

綺凛は自分についている紋章を見てみると…

紋章が粉々になり…機械音が告げる。

 

<WINNER 篠宮カガリ>

綺凛「えっ?えっ?」

カガリ「綺凛ちゃんの腕は確かだ。だけど、捌き切れてなかったね。紋章の辺りに行く弾丸にもう一回撃ち込んでいたのに気づいていなかった。」

綺凛「言っちゃうと捌くのに精一杯でしたから…」

カガリ「でもまぁ、あそこまで捌かれたのは初めてだったよ。」

 

カガリは綺凛近くまで行きの頭を撫でる。それを見た切花は…心の中でボコボコにしてやる、とおもっていた…ところに1人の中年男性が来る。

 

「おい綺凛!なぜ負けている!」

綺凛「っ…」

切花「…にぃ、あの人…」

カガリ「あぁ…だが、もうそろそろか?」

 

そんなことを話していると…アリーナの天井を突き破り…一人の女が姿を現す。

 

「おいおいじっちゃん。そこにいる小娘はお前のものじゃないぞ?一人の人間だか。ちなみに。そこの小娘の父親はこちらで預かった。」

 

一人の女は綺凛を見て、中年男性に向かっていう。そこで、電話。中年男性はそれに出る。

 

「は?何を言って…ちっ。なんだ!………は?なんだと!?そんなことがありえるはずが…!」

「にゃはは!お前さんは用済みっーか邪魔だから。」

 

中年男性の首をつかみ…穴が空いているところに投げる。

 

切花「…母さん。やりすぎ。」

「そうか?」

綺凛「え…?え…?お父さんを預かったって…」

「これから小娘は自由なんだ。好きな事をして行きな。」

 

綺凛はその場に座り込む。

 

カガリ「束さん。少しやりすぎです。あの男を投げ飛ばすなど…」

束「カガリ…母さんとは呼んでくれないのだな…」

カガリ「…」

綺凛「母さん???」

 

綺凛は首を傾げ不思議そうな顔をし、こちらを見る。

 

カガリ「…篠宮束。伝説とも呼ばれてる人だよ。そして、俺達の引き取り親でもある。」

束「はじめまして、刀藤綺凛。君の父さんは救った。言った通り、これから好きに生きるといい。」

綺凛「…」

 

ポカン…と口を開け、フリーズする綺凛。それもそうだろう。いきなりアリーナの天井を突き破り現れ、中年男性を投げ飛ばし、君の父さんを救ったと言えばそうなる。

 

束「クローディアちゃん。これ、修理代だから。」

クローディア「あ、ちゃんと出してくれるんですね」

「「「どっから来た!?」」」

クローディア「内緒。です。」

 

そんなこんなで、自由になった刀藤綺凛…これからの活動に期待がもてる実力者だ。これで一件落着…と、思った。

 

綺凛「カガリさん。少し、私と歩きません?」

カガリ「えっ?」

切花「…」

束「おっ?」

クローディア「まぁ。」

 

切花からは物凄く冷たい目で見られていて…母さんとクローディアからは暖かい目で皆から切花を抑えている。

 

カガリ「…お、おう。わかった。」

綺凛「では行きましょう!」

 

綺凛は腕を引っ張りアリーナを後にする。

外に出たあとは普通に歩かせてくれたので良しとしよう。

 

カガリ「…それで、これに意味は?」

綺凛「えっ…と…いつも切花さんと歩いているのが羨ましくて…私も歩きたくなったんです。カガリさんと。」

カガリ「……あ、あれは兄妹だからで…」

綺凛「…でも、兄妹でも、羨ましいです。はい。」

 

俺は綺凛の頭に手を乗せ撫でる。

 

カガリ「……また呼べ。歩きたくなったら。いくらでも歩いてやっから。それなら街を歩くか。」

綺凛「はいっ!」

 

この時の綺凛に…ドキッとしたのは内緒だ。妹みたいな綺凛だからこんなこと言っちまったのかもしれないな。そして、このあと部屋に戻ると切花に説教されたという。許してくれる条件として休日、沢山遊ぶ…ということ。それで許してくれるらしいので…休日に遊ぶ体力を作るため、今日は10時に寝た。

朝起きると時間は4時。まだ時間はあるので…青鳴の魔剣(ウォーレ=ザイン)とヘカートIIを持ち、外へ。

 

カガリ「…青鳴の魔剣…お前は俺にどうして欲しい。何かを守るために使ってほしいか…それとも…人殺しの為?人殺しのためか?」

 

寮の中庭で青鳴の魔剣の待機状態に独り言のように話しかけていると…急に周りが水面になる。

 

カガリ「なっ…ここは…!?」

「…ここは…私の空間。そして、初めてまして。我がマスター。青鳴の魔剣です。」

 

背後から声がするので振り返る。そこには…青い鎧を付けた女の子がいた。何故か顔はシルヴィアに似ている。

 

カガリ「お前の…空間?」

青鳴の魔剣「はい。今、マスターと私の適合率は100%を超えており、こうして私と話せるわけです。」

カガリ「確かに…純星煌式武装に意思があるとは聞いたが…まさかな…」

青鳴の魔剣「私はマスターの為に動きます。私はマスターの為だけの剣です。誰かを守る事に使うならそれでも構いません。人殺しや敵討ちを望むのならそれでも構いません。私はマスターの意志に答えます。私は…初めての適合者にあえて嬉しいのです。」

カガリ「…わかった。その言葉、後悔するなよ。俺は…大切だと思った人のために使う。その大切だと思った人が傷つけられたら…容赦なく殺す。」

青鳴の魔剣「わかりました。我がマスター。私の剣はマスターと共に。」

 

視界が真っ白になっていく。目が覚めるとそこはーーー

 

カガリ「知ってる天井だ。」

切花「にぃ…!!」

 

どうやら俺は部屋まで運ばれて、切花に心配させてたらしい。起き上がると切花に抱きつかれる。

 

カガリ「おー…切花。俺は何時間寝てた?」

切花「…10時間ぐらい。」

カガリ「そんなに…寝てたか…ごめんな、切花…」

 

俺は切花を撫でる。

 

切花「…今日の休日は…ずっとくっついてる。」

カガリ「…それはいつもだろ?」

切花「にぃ…もう、心配させないで…?ね?」

 

やはり兄は妹の涙目プラス上目遣いには弱いものだぞ。




はい。
戦闘模写難しいよ…


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休日2日目。とある人からの呼び出し。初お披露目だ。

はい。なんか最近こっちを書くことが多い…いや、楽しいからいいんだけど…と、言うことで…今回、ちょっと頭のおかしいカガリが見れますよ。んで、可愛いカガリ見れます。休日…と、言うことは…原作で綾斗が火遊びっ子に街を案内してもらう時ですね。カガリを高等部にしたら綾斗の方も少しは触れられたのになぁ…多分。あ、綾斗今回出てくるかも。そして、青鳴の魔剣なんですが…はやく…と、言うか仕組まれていたようにカガリとの適合率が100%を超えているので…形が変わっております。八葉一刀流…とあるゲームの剣術…もうお分かりですね?


今日はシルヴィアからの遊ばないかと誘いがあったのでそれに乗ることにした。切花には遊びに行くと言ったら…服を切花の方で選んだらしい。まぁ、年相応の服装だ。だが…制服でもいいだろうとおもってしまう…街に行く時はやはり制服を来ている時が多いから。

そんなことを思いながらも…待ち合わせの場所に15分も早くついてしまった。持ち物は小さなカバンに財布、本なので、時間まで本を読むことにした。その時、周りからの視線がすごかった。

シルヴィアは待ち合わせの場所につき…カガリを見つけたので声をかけるべく近づく。

 

シルヴィア「あ、カガリくー…!?」

カガリ「ん、おはよう。」

 

シルヴィアは思った。

制服よりも味が出ている服、眼鏡、それに整った顔…女の子にも見えなくもない。カガリがいた空間だけ違うものと思ってしまうほどだ。

 

カガリ「じゃ、行こうか?」

シルヴィア「へ!?あ、うん!」

カガリ「…ん。」

シルヴィア「ん?」

 

カガリは手を出してくる。顔を見てみると…少し赤い。

こ、これはまさか…!?

 

カガリ「き、今日は人が多い。はぐれたら大変だろ?そ、そのだな…」

シルヴィア「……あ、ありがと。カガリ君。」

 

カガリとシルヴィアの周りの人達は甘すぎる空間で砂糖を出した人や、初々しいなぁ、と言っている30歳の人達がいたとか。シルヴィアはカガリの手を握ると移動し始める。

 

シルヴィア「…さってと。カガリ君。」

カガリ「んー?」

シルヴィア「来週の土曜日、ライブがあるの。」

カガリ「あぁ。確認はしている。」

 

シルヴィアがカバンをゴソゴソと…目当てのものを見つけ取り出し、渡してくる。

 

シルヴィア「これ。あげる。」

カガリ「…チケット?」

シルヴィア「うん。来て欲しいなぁ…って…あ、でも無理してこなくても…」

 

カガリはどことなく…嬉しさを感じた。

言ってしまうと…星導館ではこんなことは無い。あるといったらクローディアか妹の切花からしかない。他校の人からもらうものは…ものすごく新鮮で、それも、切花やクローディア…友達に話せない趣味(ネカフェ)など…色々会う人から。そのことから即答する

 

カガリ「…行く。必ずいく。」

シルヴィア「本当!?」

カガリ「一人で行くよ。」

シルヴィア「よし。ペトラさんに言わなきゃ」

カガリ「…それはあとでも大丈夫。今は楽しまなきゃ損だ。」

 

カガリは照れ隠し?嬉し隠しのため、早歩き。

 

シルヴィア「あ、ちょっとカガリ君!?」

カガリ「ほら、回りたいところもあるんだろ?なら急がなきゃな!」

シルヴィア「…そうだね。時間は待ってくれないし!」

 

このあと2人は…アスタリスクにあるゲームセンターで…1位2位を争ういいゲーマーだと知れ渡る。カガリはある意味…人気を得た。場所は変わり…バーガー店。窓側の席でお昼ご飯を食べて居た。

 

シルヴィア「いやぁ、遊んだ遊んだ」

カガリ「だなぁ。あのゲーセンの人達にはやばいヤツらだと思われただろうなぁ」

シルヴィア「あんだけ…ランク塗り替えてたらねぇ…」

 

そんな話をしていたら…不自然な星辰力の流れを感じた。人間ではない…冷たくて…何も…色が無いような。その近くには…綾斗の星辰力と…ユリスの星辰力を感じ取った。カガリは感じ取った時、外を見ていた。

 

シルヴィア「カガリ君?どうしたの?」

カガリ「…すまない、少し出てくる!」

シルヴィア「ちょ、カガリ君!?」

 

カガリはバーガー店を急いで出る。その後をおうシルヴィアだが…カガリは星辰力での身体強化をかけ、走っている為、差が開いていく。

 

カガリ「……綾斗、無事でいろよ…!」

シルヴィア「このままじゃ見失うだけか…でも…っ!」

 

場面を変え、綾斗達が裏路地へと入る…

 

綾斗「ちょっとユリス!?なんでこんなところに…!」

ユリス「私を襲ったやつを追いかけたのだが…」

綾斗「まさか…こんな街中で?」

ユリス「街中だからだろう。一応、煌式武装を展開しておけよ。」

 

綾斗はユリスに言われた通り…煌式武装を展開する。すると…右の方から飛んでくるものが見えたので…ユリスの右側にたち…それを弾く。

 

ユリス「…一応、助かったと言っておく。」

綾斗「うん。でも…3人ぐらいはいるよ。この気配だと。」

ユリス「何?あの時と同じだな。」

 

警戒はしていた。していたが…綾斗達の後からローブを着た何かが後から現れ…剣型の煌式武装で切りかかろうとする。

 

綾斗「う、うしろ!?」

ユリス「何!?」

 

綾斗はユリスを守らんと…防ぐために動く。だが…ユリスは気づいた。上から…青色の…太刀を持った…星導館の…序列1位…カガリがいた事を。

 

「……蒼焔ノ太刀。」

 

太刀に青色の焔を纏わせ3連斬り。煌式武装を持ち、ローブを着た何かは見事に三枚おろしにされ、動かなくなる。

 

ユリス「カガリ…!?何故貴様がここにいる!?」

カガリ「んー…強いていえば…星導館の大切な序列5位と…成長しそうな生徒が少し変なやつに襲われそうな所を見たから?」

 

言ったことは嘘になる。切花以外には話していないのだが、カガリは星辰力の流れが感じとれる。アスタリスク全域。だが、それは1度まじかで見たことしかないもののみ…だが。

 

綾斗「カガリ…さっきのは…」

カガリ「おっと…こんなことろに…剣術バカがいる。」

綾斗「…多分だけど、八葉一刀流だよね。」

カガリ「…うひゃあ…当てられたよ…そんなことは…今どうでもいい。残りをやらなきゃいけない。」

 

カガリは構え直す。カガリが見る先にはさっきと同じような者が2人もいた。だが、カガリはさっきので人間ではないと…確信したので。

 

カガリ「2人とも…ちょっと後ろ下がってくれない?」

ユリス「ッ!わ、わかった。」

綾斗「…うん。」

 

ユリスと綾斗は後に下がる。と同時に人間ではないものが走る。カガリは…人間ではないものに向かい走り…すれ違いざまに切り、人間ではないものの動きが止まったのを見て連続斬りをする。最後に周囲に斬り払い斬撃をする。

 

カガリ「…七ノ太刀・落葉」

 

カガリは青鳴の魔剣を鞘に戻す。すると人間ではないものが粉々になる。ちなみに何故鞘に青鳴の魔剣が入っているのかというと…カガリが扱いやすい…と思った刀に変わったからである…と、シルヴィアもこの場に来たようで…粉々になっているものや三枚おろしになったものに驚く…カガリは別のことで驚く。シルヴィアは変装しておらず…元の姿のままできている。綾斗とユリスは…2人が普通に話すのに驚いているが…

 

シルヴィア「なにこれ…?まさかカガリ君が全部やったの?」

カガリ「あぁ…ってシルヴィア!変装!」

シルヴィア「ん?あぁ。裏路地だから大丈夫かなぁって思ってとい…」

ユリス「戦律の魔女…!?」

シルヴィア「華焔の魔女?なんでこんなところに来てるの?」

ユリス「こんなところには私のセリフだ!」

 

綾斗は誰なのかわからないのか…カガリに近づき、聞いてくる。

 

綾斗「ねぇ、カガリ…ユリスが話している人ってだれ?」

カガリ「…お前なぁ…彼女はクインヴェール女学園生徒会長で…序列1位。それに…至高の歌姫とも称されている、シルヴィア・リューネハイム…前回の王竜星武祭の準優勝者だ。」

綾斗「へぇー…そうなんだ。カガリ詳しいね。」

カガリ「他校の冒頭の十二人の情報はほぼ覚えている」

 

そんなことを2人で話しているとユリスがこちらに来る。シルヴィアと共に。

 

ユリス「おいカガリ。戦律の魔女とはどうゆう関係だ!?ま、まさか付き合っているのか!?」

カガリ「つ、付き合ってないよ!?友達だよ!うん。」

シルヴィア「……カガリ君…そんなはっきりと言わなくても…」(ボソッ)

カガリ「?」

綾斗「…」(これは…シルヴィアさん、苦労しそうだなぁ…)

 

襲われたと言うのに…この平和である。




はい。戦闘模写(?)は苦手です…はい…


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あの後…拒否権がない厄介事

これは5話の最初を組み込み、後は6話に入ります。
そしてカガリ…まさかの…!!
この先
少しシルヴィアとの絡みが多いです。
理由は読んでくれたらわかると思います。


裏路地に居る…カガリ、シルヴィア、綾斗、ユリスは…見事に三枚おろしされた人では無いものと…粉々になったものを見ている。

 

シルヴィア「見事に三枚おろしと微塵切り。カガリ君…少しやりすぎだよ…」

カガリ「す、すまん。」

綾斗「でも、容赦なく斬って…いたな。カガリ。」

ユリス「あぁ、人を殺すのに慣れているかのように」

カガリ「……人を殺すなんて日常だったから。」

「「「えっ」」」

カガリ「おっと口が滑った」

ユリス「何が口が滑っただ!」

 

衝撃的すぎてそのあとの言葉にツッコミをいれるユリス。まぁ、それはそうだろう。クローディアや切花しか知らないことだ。束の近くで、習うと言ったらほぼ全部実戦だから。襲ってくるなら容赦なく。殺せと依頼されたら情けをかけず殺す…。

 

カガリ「まぁ、そんなことはどうでもいい。今は…」

 

三枚おろしにされたものを観察…するために近くまで行き、しゃがむ。

 

カガリ「…対ユリス専用パペットか。」

シルヴィア「え?」

綾斗「対ユリスつまて…まさかだけど炎耐性付きの…」

カガリ「うん。今回…多分…あと1度。全力で潰しに来るだろう。単独行動はしない方がいい。」

ユリス「…お、お前が言うなら尚更だな。何故か納得出来てしまう…わかった。」

シルヴィア「…カガリ君。残りの時間を楽しむよ」

カガリ「は?」

 

シルヴィアはカガリの手を掴み引きずっていく。それを見ていることしか出来ないユリスと綾斗…

 

カガリ「シルヴィア!?どこに行くつもりなんだよ!?」

シルヴィア「教えなーい」

綾斗「…仲良いねー」

ユリス「…そうだな。」

 

シルヴィアが無言でクインヴェールの…しかもシルヴィアの部屋へと。

 

カガリ「シルヴィア=サン。ココは?」

シルヴィア「私の部屋。少し待ってて。」

 

シルヴィアは部屋を出ていく。その時の少し待っててには…殺気を感じた。この殺気には勝てないよ……でも…女子の部屋には初めて入るため…落ち着かない。こんな時、切花か…綾斗からの通話が来てくれるとありがたい。などと思っていると…連絡が入ってきたら連絡してきたものは…後者の綾斗だ。それに応じる。

 

カガリ「綾斗か正直助かった。」

綾斗「え?まぁ、うん。聞きたいことがあったからさ。」

カガリ「聞きたいこと?」

 

カガリは分からなくもないが…多分…純星煌式武装と八葉一刀流の事だと思われる。

 

綾斗「カガリが使っている純星煌式武装の事なんだ。」

カガリ「ヘカートIIとP90?」

綾斗「刀の形したやつ。」

カガリ「…青鳴の魔剣(ウォーレ=ザイン)か?」

綾斗「そうそう。それ。」

 

やはり純星煌式武装か。まぁ、気になるよな…

 

カガリ「あれは……」

クローディア「青鳴の魔剣…適合者が現れてないとありましたが…カガリが適合者ですか…ちなみに、どれぐらいですか?」

 

綾斗の後からひょっこり出てくるクローディアに少し驚きながらもこたえる。

 

カガリ「…あぁ、今送るよ。」

クローディア「ありがとうございます。いい資料となり…ってそれが…腰についているのが青鳴の魔剣ですか!?まさか…使い手が使いやすいように変わったと言うの…?」

カガリ「そうなる。まぁ、八葉一刀流ってこともあり…太刀みたいな形になったな。」

クローディア「…本当にちょっと…有り得ませんが…まぁいいでしょう。ところで…カガリは今何処に?」

カガリ「えー…っと…」

 

ドアの開く音がしたので…通話をすぐきる。入ってくるのはシルヴィアと…なんか、いかにもマネージャーっていう格好をした人が入ってきた。

 

シルヴィア「あれ、通話中だった?」

カガリ「そんなことはないぞ?んで、その人は?」

ペトラ「理事長のペトラです。篠宮カガリさん…いえ、カガリ・ユラ・アスハ君。」

 

ペトラという人は…まさかの爆弾を投下。

 

シルヴィア「えっ。」

カガリ「…んで、そのペトラさんは…俺になんかあんの?」

ペトラ「星導館にはもう話を通してあるんだけど…星導館学園の男性アイドルとしてのデビューを…」

 

俺は聞いちゃいけないことを聞いたような気がする。

星導館の男性アイドルとしてのデビュー?めんどくさい!!厄介事だよアホ!!だが、ペトラは言った。話を通してあると。つまり?

 

カガリ「まて。」

ペトラ「はい?」

カガリ「俺に拒否権は?」

ペトラ「あるようでないわ。」

カガリ「デスヨネ。っか、なんで俺なんっすか?」

 

ペトラはどこからが出した端末で…あるものを見せてくる。シルヴィアも覗いてる。

 

ペトラ「あなた、結構有名よ?テレビのカラオケ大会に3度でて…全て優勝。最後の曲に関してはスタジオの中に留まらず、視聴者すら泣かせたっていう。確か最後は去年よね?」

カガリ「…そうっすね。中等部1年の最後の思い出ってことで3度目出て、優勝してきましたね。」

シルヴィア「カガリ君って何でもできるのね……」

カガリ「何でもできるわけじゃないぞ…」

 

そんな話をしているとペトラさんがカレンダーを出した。

 

ペトラ「それで、デビューは…来週の土曜日。その日はシルヴィアのライブがあるの。デビューライブってやつをしてもらうわ。」

シルヴィア「ま、待ってください!一週間ぐらいしかないんですが!?」

ペトラ「彼ならやってみせる。」

カガリ「…拒否権はないんだろ…いいよ。やってやるよ。その代わり、一週間、びっちりスタジオで練習させてもらう。シルヴィアと共に。」

 

そこでびっくりしたシルヴィア。ペトラは笑い…

 

ペトラ「わかった。そこで…シルヴィアとのチームを組んでもらうわ。ライブの時にね。その方がいいと思うけど。」

カガリ「…ふむ。それはペトラさんに任せる。」

シルヴィア「!?」

ペトラ「了解よ。じゃ、今日から…かしら?スタジオの方にはもう話つけてあります。」

 

これはこれは…準備がいい事で。俺は頷く。

 

ペトラ「よし。カガリ君は元の声が高いほうだからシルヴィアと同じでも良さそうね。パート分けとか考えなきゃ。」

カガリ「……シルヴィア、これからよろしく頼む」

シルヴィア「…なんか、すごいことになっちゃったなぁ…うん。」

 

俺は星導館の担任に話をし…一週間学校を離れることを伝えた。もちろん、切花にもだ。そして言わなかったが多分クローディアにも話はいっていると思うので連絡は入れない。そして、重大な問題にぶち当たる。

 

カガリ「寝床。どうしよう。」

ペトラ「それならシルヴィアの部屋で」

シルヴィア「ちょ!?」

 

これはまたデカい爆弾を落とした。核並みのだ。

 

ペトラ「まぁ、移動中に決めましょう。時間は待ってくれませんし。」

カガリ「…わかった。」

 

ペトラさんは立ち上がりわ歩き出す。そのあとを付いていく俺。部屋を出て少しするとシルヴィアが、遅れてくる。

車に乗りこみ、スタジオまで行く。

スタジオにつき、その中で試しにシルヴィアの歌っている曲を歌ってみたら…聞いていた人が…歌い終わった後もなんにも言わずそのままフリーズしていた。もちろんシルヴィアも。結果的に言ってしまうと…とんでもない人材だとか…そこまでなのかなぁ…俺。

今は、シルヴィアの部屋にいる。結局シルヴィアの部屋で寝泊まりする事になった。

 

シルヴィア「……三冠の人は…すごいね…」

カガリ「…シルヴィアの方がすごいと思うけど…?」

シルヴィア「そんなことないよ。あ、そういえば…夜ご飯まだだったね。なにかリクエストは?」

カガリ「いや、それは流石に悪い。俺が作る」

シルヴィア「え」

カガリ「え」

 

俺は少しお世話になるので作ろうと思ったのだが…俺とシルヴィアは同じ事(晩御飯を作るという)を思っていたらしい。

 

シルヴィア「な、なんかそれも悪い気が…」

カガリ「…なら一緒に作るってのはどうだ?」

シルヴィア「いいかも。それじゃ、何作るかの相談だね。」

カガリ「おう。」

 

その夜はコロッケと…カレーにした。

今更だが…コロッケとカレーの組み合わせはよかったと思っている。それに、誰かと作るっていうのも悪くはなかった。色んなことがあり、楽しかった。




はい。まさかのカガリ…シルヴィアとのユニット?だっけ…を作ることに。これ、途中まで書いていたのが深夜。そのノリでした。多分。


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学戦都市アスタリスク とある2人の物語 設定

6月16日…カガリのPGMへカートⅡの待機状態に関することを追加


カガリのことについて追加しておきました。


篠宮カガリ

旧名 カガリ・ユラ・アスハ

機動戦士ガンダムSEEDのカガリが元キャラかな。

身長147cm。

本人曰く、まだ成長途中だとか。

星導館学園中等部2年。

星導館学園序列1位

2つ名 暗翼の狙撃者

使用デバイス PGMヘカートII(対物ライフル型純星煌式武装。待機状態は深紅のネックレス。)P90(純星煌式武装)青鳴の魔剣(カガリの使いやすい形になったため、刀形純星煌式武装)

1話に載せたのでヘカートIIの詳細は省く。

 

参考程度に…

3歳の時、家族で旅行していたらテロに巻き込まれ、運良くカガリだけ生き残った。病院で抜け殻になっていた所を篠宮束に引き取られ、苗字が篠宮になった。狙撃の腕は全て篠宮束によって磨かれたものであり、まだ、ウルム=マナダイトを隠し持っているカガリ。そして、カガリ自体、乱れ撃ちの方が得意…らしい。切花とは血は繋がっていないが、兄妹。切花は切花で実力者なのだが、守ろうと心に決めているので強くなるため自主トレをずっとしている。本気を出す時、翼を出す。その翼を使った戦術を使ったら今の2つ名が付いた。そしてまだ、カガリ自身気づいていない…物がある。

 

篠宮切花

旧名 柚葉切花

キャラを元にしていません。オリジナルです。

身長 138cm。

これも本人曰く成長途中だとか。

星導館学園中等部1年

星導館学園序列2位

2つ名 片翼の二刀流使い

使用デバイス ガンドレイク(純星煌式武装)

ガンドレイクは蒼穹のファフナーEXODUSでゼクス改アマテラスが使っていたものを純星煌式武装にしました。

ガンドレイクは元々ティターン・モデルの主兵装。ルガーランスを射撃に特化にさせた武器で槍状にもなる。蒼穹のファフナーEXODUSではワイヤーをトリガーに引っ掛けて射撃やワイヤーに引っ掛けたまま鞭のように扱う事も。切花の星辰力により、ガンドレイクの刀身や重量を自由自在に変えれる。綺凛とシルヴィアとはカガリを語る友だと思っている

 

参考程度に…

4歳の時、カガリと同じで旅行中にテロに巻き込まれ家族を失う。そこに、またもや篠宮束が来て切花を引き取った。その時カガリは5歳。カガリのことは兄だと認識。実力者のカガリを守りたいがために強くなりたい…らしい。カガリとは違い片翼しかないのだが同じ翼なのですごく喜んでいる。束からは接近戦の事を1から100まで教えてもらい接近戦のプロに近い腕だ。シルヴィアと綺凛とはカガリの事を語り合ういい友だと思っている…(らしい)

 

篠宮束

このアスタリスクのオリジナルキャラ。

ウルム=マナダイトを5つ購入し、切花に2つ、カガリに3つ。そのウルム=マナダイトを使用、純星煌式武装を作りアスタリスクに行く前に渡した。ちなみに二人が持っている純星煌式武装との適合率は99%。戦闘から製作、勉強もできる。だが、家事は全くできないのが欠点だ。

 

シルヴィア・リューネハイム

この物語のヒロイン。(1)

身長165cm。

クインヴェール女子園高等部

クインヴェール女子園序列1位

2つ名 戦律の魔女(シグルドリーヴァ)

使用デバイス フォールクヴァング(煌式武装)

 

参考程度に…

実はカガリが6歳の時、あっている。その理由は1回誘拐されかけていた所を助けられた。その時使っていたヘカートIIを覚えておけばまたどこかで会える。お礼を言えると…思っていたらしい。切花と綺凛とはカガリのことを語り合ういい友だと思っている。

 

刀藤綺凛

この作品のヒロイン。(2)

身長155cm

星導館学園中等部1年

星導館学園序列12位

2つ名 疾風迅雷

使用デバイス 芙堕落(日本刀型純星煌式武装)、千羽切、雛丸。

 

参考程度に…

綺凛は父を解放するため、鋼一郎のプランに従っていて…カガリとの決闘に負け…鋼一郎がこちらに来たところに篠宮束に告げられた、「君の父は…」その後、自由の身になったため、カガリと切花と楽しく学校生活を過ごす。カガリには度々墜とされてる。切花とシルヴィアとの関係はカガリのことを語り合ういい友だと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ここから尺稼ぎみたいなものです。「んなもん関係ねぇ!最後まで読むぜ!」って方は読んでくれたら嬉しいっす。〜

 

カガリ「カガリと」

切花「…切花と」

綺凛「き、綺凛と」

シルヴィア「シルヴィアの」

 

「「「「尺稼ぎコーナー」」」」

ドンドンパフパフ

 

カガリ「はい。ここでは尺稼ぎというなのちょっとした話をしていくよ。」

切花「…このコーナーではにぃが中の人を代表して…」

綺凛「色々語って?くれる。という」

シルヴィア「コーナーになってます。」

カガリ「はい。それでは、確か5話で使っていた青鳴の魔剣のことに関して。青鳴の魔剣って原作の方でも適合者が現れていない四色の魔剣…らしいな。だが、この作品では俺が適合者となっている。んで、原作でもアニメでも綾斗が使っていた黒炉の魔剣…確かリムシィ戦で綾斗が使いやすい黒炉の魔剣になっていたのを思い出し、八葉一刀流を使わせたい、と、言うことで刀の形に青鳴の魔剣を変形?させたんだと。」

切花「八葉一刀流に関しては…閃の軌跡のリィン・シュバルツァーとか、八葉一刀流ってぐー○るでしらべて?」

綺凛「あの青鳴の魔剣…普通に使いこなしてましたね。」

シルヴィア「ちょっとびっくり。うん。」

カガリ「んで、ぜひ良ければこれを読んでくれてる人に…青鳴の魔剣(刀)を書いてほしいんだって。中の人も書いて入るんだけど…画力がなく全くなんだって。これを上げたあと、新しく枠を作るらしいので…そこにツイ○ターのアカウント名あげとく言ってました。なんか、IS?に出てくる…ゆきひらにがた?みたいな感じがいいらしい。んで、待機状態は…鞘に入れた状態で…刀みたいに引き抜いたら起動、みたいなのがいいらしいぞ。」

切花「にぃ、時間。」

カガリ「ありゃ、もうそんな時間か。じゃみんなでしめるか」

綺凛「では皆さん。この作品を読んで下さり、ありがとうございます。」

シルヴィア「中の人も、私達も頑張るから」

切花「…見ていって?」

カガリ「学戦都市アスタリスク 2人の物語をこれからもよろしくな!」

 

「「「「じゃ、次は話で会おう!」」」」




はい。ものすごく遅れた設定です。
Twitterのアカウント名なのですが…楓芙姫で調べてもらうと出てくるかと…ハッカドール2号ちゃんのアイコンが僕なので…


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2人がある人を見に行く為のチケットを揃えた。カガリの本気…仲間を…友達を失いたくないためだけに動く。

はい。
まぁ、話でわかると思います。
そしてお気に入りとかどんどん増えていき、感想が増えていくのを見て…ものすごく嬉しみが出てくる中、カガリの純星煌式武装…青鳴の魔剣…八葉一刀流を使わせるためだけです。はい。いや、青鳴の魔剣の元々の能力に引かれたってのもあるんですよ。んで、少し変えています。
カガリは仲間を…友達を守るために動く。メインはこっちなので…綾斗…出てこないかも(!?)
いや、ユリスを助けに行くのは原作通り。うん。
そして、サブタイトルはカガリの表向きの思い。裏向きは…読んでいくとわかります


切花「…にぃ………」

綺凛「切花さん…大丈夫ですか?」

切花「大丈夫に…みえる?綺凛…」

 

切花と綺凛は…カガリの部屋にいる。綺凛はなぜかと言うと…

翌日、切花はカガリが一週間帰ってこないことを聞いた瞬間…倒れた。それを綺凛が運び…切花が目を覚ますまでいたという。目を覚ました切花につきっきりの綺凛。(午前10:25)

 

切花「…にぃ…がアイドルに…なるなんて思いもしなかった。いつか来るとは思っていたけど。」

綺凛「えっ。」

切花「にぃ、カラオケ大会で三冠の人。去年で最後。ネットで調べると出てくると思うよ。」

綺凛「は、はぁ…」

 

切花は起き上がり、綺凛の方をつかむ

 

切花「…それより、にぃのライブ見に行きたくない?」

綺凛「へ?そりゃまぁ…見に行きたいですよ。シルヴィアさんのライブ1度は行きたいですし…今回はカガリさんのも含まれているとのことなので…」

 

切花は…ベッドの隣にタブレットPCを置いており…そのタブレットPCでチケットを1枚、綺凛へとわたす

 

切花「…チケット、1枚余ってるよ。」

綺凛「…チケット…ありがとうございます。データ化出来たんですぬ ね…これ。」

切花「今の技術だからこそ出来たことだよ…さて…にぃのことについて…これから話すけど…好きならもちろん聞いてくよね?」

綺凛「…!もちろん聞いていきます!」

 

この時、カガリを語り合う友達の絆が生まれた瞬間である。1日は話していたとか何とか……

場面を変え、カガリは…(午後12:00)

 

カガリ「……シルヴィア、こんな感じ?」

シルヴィア「うんうん!そんな感じだよ。飲み込みが早いねぇ…」

 

ライブに向けての練習中だった。

 

カガリ「…さてと…大丈夫かなー…」

シルヴィア「大丈夫かな?って…どうしたの?」

カガリ「…ユリス。変なことに巻き込まれてなきゃいいんだけどさ。」

 

そう。昨日の事を思い出し、襲ってきた奴がまた、ユリスを襲う…と言う予測をしているカガリ。性格上、誰にも話さず1人で抱え込むユリス。友達として心配している。

 

シルヴィア「…少し休憩しよ!」

カガリ「へ?あぁ…うん。わかった。」

 

休憩の為、椅子に座る。

カバンから水筒と、紙コップを出し、紅茶を入れシルヴィアに渡す。

 

カガリ「…紅茶だが…飲むか?」

シルヴィア「ありがと…ところで…カガリ君ってさ。」

カガリ「ん?」

シルヴィア「…いや、何でもない。少し外の空気吸ってくるよ。」

 

シルヴィアは紅茶が入った紙コップを持ち、部屋を出ていく。

その時の顔は…何処と無く、悩み事を抱えているような顔であり…少し心配になった。シルヴィアと出会ってからそんな日は経っていないのだが…

 

カガリ「…シルヴィア…大丈夫かな。少し心配…」

束「ほうほう。あの娘が心配か。珍しい事もあるものだ。」

カガリ「うわぁ!?母さんはどこから現れた!?」

 

何処と無く現れた束にびっくりし、椅子から落ちる。それを見た束は笑う。

 

束「にゃはは!一応許可書はあるから安心して?ノックしたのに気づかんカガリが少し珍しくてな、驚かせたくなった。」

カガリ「……それで…どうしてここに?」

 

束はさっきまで笑っていたのだが、真面目な顔になり、紙を出す。それを受け取り、見る。

 

束「これを渡しに来た。カガリが…ずっと欲しがってた…情報だ。」

カガリ「…ありがとうございます。それで…?」

束「…このアスタリスクに1人いる…でも、本当に殺るのか?無意味な行為だぞ。復讐など…」

カガリ「…俺にとっては…無意味じゃない。」

束「…そうか。気をつけろよ。カガリは私の息子だ。大怪我したとか…聞いたらものすごく心配するんだから。」

カガリ「…うん。気をつける。」

 

カガリは紙をカバンにしまう。

束はホットしたのか…さっきまでの雰囲気がない。

 

束「さて、土曜日まで大事な休暇だ。アスタリスクを楽しんでくるか。」

カガリ「…母さん。渡したい物が。」

束「ん?なになに?」

 

カバンから箱と…1枚のチケットを渡す。

 

束「…これは?」

カガリ「…今週の土曜日のライブチケット。それと…いつものお礼かな。ホテルで開けてくれよ。こうゆうの、初めてだから。」

束「…ありがと、カガリ。それじゃ、私はホテルに戻って開けるとするよ!」

 

束は部屋の窓を開け…そこから出ていく。しかも飛んで。つくづく思う。すごい人だと。そして…ドアの前に立ってる人に話しかける。

 

カガリ「…入って来てもいいよ。シルヴィア。」

 

ドアが開き、入ってくるシルヴィア。

 

シルヴィア「いつから気づいていたの?」

カガリ「初めからかな。正確に言うなら母さんがあるものを渡してから…かな。だいたいそっからドアの前に立っていたのに気づいたよ」

シルヴィア「…ひとつ聞いてもいいかな。」

カガリ「答えないかもよ。それでもいいなら言ってみて。」

シルヴィア「…復讐って…カガリ君の過去に何があったの?」

カガリ「…………ちょっとした事だよ。シルヴィアは気にしなくてもいい。さて、こんな感じだと練習に身が入らないな。一旦終わりにしよう。」

シルヴィア「え?あ、うん。先、戻ってるね。」

 

シルヴィアは部屋を出ていく。見送ったあと、上を向く。

 

カガリ「……ごめんな、シルヴィア。巻き込みたくないんだよ…友達は…俺はまだ………こんな事を考えていても駄目だ。買い物、行くか。」

 

気分転換の為、カバンをもち買い物に行く。趣味のひとつだ。

部屋を出て、部屋の管理人さんに一言…言っておき、建物を後にする。

 

カガリ「…………」

 

 

 

 

シルヴィアは…カガリのことを心配しながら、クインヴェールの寮に向かい、歩いていた…筈なのだが。

 

シルヴィア「…ここ…裏路地。いつの間に?」

 

カガリのことを心配していたら裏路地に着いてしまった。

 

シルヴィア「……カガリ君……怖かったな…でも…どうしてなんだろう。」

 

そんなシルヴィアは…座り込んでいた男に気づいておらず…

 

「……カガリ…?へっへっ…標的の名前が聞こえた……」

シルヴィア「…とにかく、寮に戻らなきゃ。」

 

背後を取られ…そのまま気絶させられる。

 

「…お嬢ちゃん、すまねぇな。ヤツを釣る為の餌になってくれ…」

 

 

 

 

 

場面をカガリに戻し…クインヴェールの寮についたので…バレずにシルヴィアの部屋までたどり着き…部屋に入る。

 

カガリ「…あれ?帰ってきてないのか……お昼ご飯…まだ作らないでおくか。」

 

部屋にある冷蔵庫に買ってきた食材を入れていると、1本の電話が入る。掛けてきたのは…クローディアだ。電話に出る。

 

カガリ「クローディア?珍しいな、電話なんて。」

クローディア「そうでしょうか?それより…緊急事態です。」

カガリ「緊急事態?」

クローディア「ユリスが攫われました。綾斗にはまだ伝えておりません。場所がわからないので。」

カガリ「そこで俺か。ちょっと待ってろ。」

 

意識を捜索に回す。ユリスの星辰力を探す。見つけたのでクローディアに伝える。

 

カガリ「…開発エリアだったか?ど真ん中に建ってるビルにユリスの反応が……!?」

クローディア「ありがとうございます、カガリ。ど、どうしました?」

 

ユリスのほかにもあった。間違えるはずがない。カガリが親友だと思っている人のがあった。

 

カガリ「……シルヴィア…!」

クローディア「え!?ちょっとカガリさん!?」

カガリ「綾斗に連絡。入れとけよ。」

 

電話を切り、青鳴の魔剣を持ち…部屋のベランダから飛び開発エリアへ。その早さは…音速を超える。

 

クローディア「カガリがあそこまで焦るとは…綾斗さん、アレの調整は終わっているので持っていってください。」

綾斗「了解、クローディア…」

 

綾斗は…黒炉の魔剣の待機状態を受け取り…言われた場所に向かう。

 

 

 

 

シルヴィア「…ん…?ここ…は。」

 

シルヴィアは目を覚ます。目に入ってくるのは建設中だと思われる建物の中のにある部屋。そして、自分が動けないことを確認できた。

1人の男がこちらに向かって歩く。

 

シルヴィア「う、動けない…!?」

「…目が覚めたか。お嬢ちゃん。」

シルヴィア「拘束、解いてください。」

「…この部屋から出ねぇっーなら解く。」

シルヴィア「…出たところでどこなのか分からないので出ようにも出れませんよ。」

「…案外落ち着いてんな、お嬢ちゃん。」

 

男は拘束を解いてくれた。

何か…裏があるのかと、警戒をする。

 

「おいおい、ちょっと警戒し過ぎじゃねぇか?犯したりしねぇよ、俺は。」

シルヴィア「…こんな所に連れてこられて…信用できるとでも?」

「まぁ、それもそうか。すまねぇな。これも釣るための餌なんだわ。アイツならもうそろそろ来るだろ。」

 

男が言うアイツが気になる。そんなことを思っていると、天井の一部が壊れ…煙が発生する。

 

「…来たか。案外早いな…へカの到着はよ…」

シルヴィア「へカ…?」

 

煙が晴れていく。そこには…ものすごく怖い顔をし…青鳴の魔剣を持ったカガリがいた。

 

カガリ「……11年前、テロを起こした16人のうちの1人…アクト。だな。」

アクト「これはこれは…名前を知られてたか。なら話は早いな。当然、俺を殺しに来たんだろ?」

 

カガリは…青鳴の魔剣を手に取り、鞘から引き抜く。すると、刃が形成されていく。形は刀に近い。

 

カガリ「…あぁ。お前を殺しに来た。俺の復讐対象の1人だからな。」

アクト「おぉ、怖い怖い…殺れるもんならやっ…」

カガリ「…そうか。なら潔く、地に這いつくばっていろ」

 

アクトと言う男は喋っている途中に崩れ落ちる。その理由は…足を2本とも斬られたから。目に見えない早さで、カガリはアクトの足を斬った。カガリは地に這いつくばっているアクトの前までゆっくり…歩いていく。

 

アクト「なっ…!?いつ…のまに!?」

カガリ「……青鳴の魔剣の力だ。」

アクト「おいおい…んな代物持ってんなんて…聞いてねぇぞ…」

カガリ「……最後にいい残す事は。」

アクト「……殺すなら…一思いにやってくれや。抗ったところで勝てねぇし…ちゃっかり…破壊されてるしよ…俺の武器」

 

今まで見たことのない量の星辰力をカガリは出す。その量は…オーフェリアより…多い。青鳴の魔剣の刃が大きくなっていく。

 

カガリ「…そうか。なら…死ね。」

シルヴィア「カガリ君!それはダメ!!」

 

シルヴィアの言葉は…カガリには届いておらず、アクトを切り裂く。その時、カガリには大量の血がかかる。青鳴の魔剣を鞘に戻し、シルヴィアの前まで歩いていく

 

カガリ「……これで、1人。あと…15人。綾斗の方も終わった…か。シルヴィア、遅れた。すまない。」

シルヴィア「…何で殺したの?」

カガリ「復讐対象だからだ」

 

シルヴィアの声は少し震えていた。

理由は…分かってはいる。

 

シルヴィア「復讐…対象…だから?だからって殺すことはないじゃない!罪を償ってもらえば…!!」

カガリ「それじゃダメなんだ!!!アイツは…アイツらは俺の親を…!親を殺した!俺の幸せな時間を全て壊された!何もかも台無しにしたヤツらだ!」

シルヴィア「だからって…!!」

カガリ「お前に何がわかる!?親を殺されたヤツの気持ちが!分からないだろう!?」

 

この時のカガリは…泣きそうなのを…抑え、怒鳴り、紛らわせようとしていた。

 

カガリ「俺の時間はアイツらに壊された!だから!時間を壊したヤツらを殺して…俺の気が晴れるまで殺る!」

シルヴィア「……カガリ…君…」

カガリ「ッ!すまない、怒鳴ってしまった。先に帰ってくれ…今は…1人に…」

 

シルヴィアは…後ろを向いたカガリに抱きつく。

もちろん、カガリは来るとは思ってなかったので驚く。

 

カガリ「シルヴィア!?は、離せ!血がつくぞ!?」

シルヴィア「関係ないよ…今は…カガリ君が壊れそうだから、居なくなりそうだから。」

カガリ「……俺は…居なくなら…」

シルヴィア「居なくなる。私の前から。皆の前から。」

 

今より少し力が入る。シルヴィアは本気で離さないつもりらしい。

 

カガリ「……シルヴィア…離して…少し痛い。」

シルヴィア「嫌」

カガリ「どこにも行かないから…」

シルヴィア「それでも嫌」

カガリ「…消えないから、皆の前から。友達の前から。だから…離して。」

 

シルヴィアは離れた。シルヴィアの方に向くともう一度抱きつかれる。さっきとは違い…優しく。

 

カガリ「…シルヴィア?」

シルヴィア「…泣いてもいいんだよ、カガリ君。私とカガリ君しか居ないから。今まで辛かったよね…」

カガリ「…ッ……バッカじゃ…ねぇの…誰が…泣くかよ…」

 

シルヴィアは優しく抱きしめ…カガリの頭を撫で始める。

カガリは…何かが壊れたかのように…泣き始めた。泣き止むまで、シルヴィアはずっと、撫で続けた。その30分後、カガリは落ち着いて、シルヴィアと一緒にクインヴェールの寮に向かい歩いている。手を繋いで。

 

カガリ「…ごめん。迷惑をかけた。」

シルヴィア「いいよ、カガリ君にならこれぐらい…いくらでもしてあげるから。」

カガリ「…なら、年下は年下の力を使う。」

シルヴィア「え?」

カガリ「…寝付くまで、そばにいて欲しい。」

 

その時シルヴィアに走る何か!

この言葉を言った時のカガリの顔は少し赤く、それに加え、シルヴィアの方が身長が高い為、上目遣いでお願いをされる。

 

シルヴィア「…いいよ。」

カガリ「…ありがと。シルヴィア。」

シルヴィア「いえいえ…さっきのは一体なんなんだろう…?」(ボソッ)

 

この日、午後の練習時間をすべてカット。したのに何にも文句が来なかった。ペトラさんに聞いて見ると…既に本番に出せるレベルなのだとか。午前中に調整しながら土曜日に備えてくれ。午前練習に変更と告げられた。

 

 

 

 

余談だが、この日の夜、シルヴィアはカガリの可愛い寝顔に理性を砕かれそうになったとか。




はい。これにて8話終わりです。
少し…長い…かな?


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アスタリスクでは珍しい強盗。篠宮兄妹が収めます。カガリ君、初ライブ前のお話

はい。9話です。
今回でカガリ…ライブ前のお話になります
今回は比較的平和かな?
篠宮兄妹には…お遊び感覚かも?


あの日から…数日後の金曜日。

束からの情報を集めながらも練習している。

 

シルヴィア「うん!今日はこれぐらいにしよっか。」

カガリ「うっす。お疲れ様、シルヴィア」

シルヴィア「…カガリ君。プライベートの時ぐらいは…シルヴィって呼んでほしいかな。」

カガリ「え?でもまだここスタジオ。」

シルヴィア「練習終わったよ。」

カガリ「…」

 

あの日以来、何故かシルヴィと呼ぶように言われる。

距離を詰めるためなのか…それとも他の理由で呼んでほしいのか…分からないため、まだシルヴィアと、言っている。ちなみに、今日で39回目だ。

 

カガリ「……先、帰ってるよ。シルヴィア。」

シルヴィア「むぅ…って…え?先帰るの!?」

カガリ「……男にも色々あんだよ、分かってくれ。」

 

男には色々ある…お世話になったので…物とか買ったり。あげたり、今日のお昼ご飯と夜ご飯の材料の買い出し。そして今日は久しぶりに妹と遊ぶ日だ。

 

シルヴィア「…お昼ご飯はこっちで作って食べておくよ?」

カガリ「ん。わかった。夜は何がいい?」

シルヴィア「シェフのオススメでお願い。」

カガリ「…なら、肉じゃがだな。夜を楽しみにしておいてくれ。」

 

俺はスタジオの部屋から出る。スタジオから出る時、色々とお世話になった人がいるので話していたら切花との待ち合わせ時間に間に合わない…ので、身体強化をし、走る。結果的に3分で付いた。待ち合わせ場所の噴水前に切花がいたので…向かう。切花はこちらに気づいたのか…小走りでこちらに来る。

 

切花「にぃ、久しぶり。」

カガリ「久しぶり、切花。寂しい思いをさせてしまったな。」

切花「いい。明日のライブが終われば星導館に戻ってくるし。その時に甘える。今日は、遊びたい。」

カガリ「わかっあ。今日は遊ぼうか。」

 

俺は切花と手を繋ぎ、歩く。

行き場所は…まぁ、ゲーセンだ。いつもシルヴィアといくゲーセンなので、俺はある意味そのゲーセンの中では有名人だ。その中でも色々とお世話になっている人に話しかけられる。切花はシューティングゲーム最中だ。(11:49)

 

「お、兄ちゃん!今日はあの嬢ちゃんじゃないのな!」

カガリ「妹ですよ」

「妹かぁ…可愛いじゃねぇか。」

カガリ「可愛いですよ。切花は…兄として、守りたいです。」

 

お世話になっている人に背中を叩かれる。

 

「ガッハッハッ!!いい事だ!可愛い妹を大切にしろよ!兄ちゃん!」

カガリ「はい!」

 

切花は終わらせたのか、こちらに来る。可愛く…服の裾を引っ張り、指をさす。その方向にはクレーンゲームがある。

 

切花「にぃ、あれ取って」

カガリ「おう。それじゃ、また後で」

「楽しめよー!」

 

切花と共にクレーンゲームがある場所まで行く。

余談だが、俺はクレーンゲームが大得意だ。だいたい1回で取れてしまう。流石にずらしていきながら落とすのは5、6回だが。

その後、5、6個取った。ゲーセンの人達は少し困っていたようなきがした…今は…よくあるファミレスの中だ。(15:27)

 

切花「ん〜!美味し…」

カガリ「そうか…それは良かった。」

 

可愛い顔で…幸せそうに食べてる妹を眺めていると心が落ち着く。全国の兄ならわかると思う。それにつられてこちらも笑みがこぼれる。切花は飲み込み…話し始めた。

 

切花「…にぃ、明日だね。ライブ。」

カガリ「…あぁ、明日だ。でも…こんなことになるとは思いもしなかったよ?」

切花「…明日、綺凛と共に行く」

カガリ「…そうか。待ってる…」

切花「おなかいっぱい。そろそろ帰りたいかな」

カガリ「分かった。それじゃ行こうか。」

 

切花と仲良く手を繋ぎながらレジの方に進むと…窓が割れる。そこから4人の仮面をした男が入ってくる。その人達は全員武装していた。店内は一瞬で混乱し始める。(Aとかで表すね)

 

A「オラオラァ!金出せ!」

B「動いたりしてみろ…てめぇらの命ねぇからなぁ?」

A「おい。あのスペースにこの中にいる人間集めとけよ」

CとD「「り、了解っす!」」

 

強盗犯のCとDは強盗犯Aに言われた通り、空いているスペースにこのお店の中にいた人達を集めた。

 

C「…すまねぇな、何にもしなければ、傷つかねぇから。」

D「暫く大人しくしていてくれ。できれば傷つけたくねぇからな。」

 

俺と切花は強盗犯に気づかれないように小さな声で話す。

 

切花「…にぃ。今前にいる2人…嫌々しているのかも…心優しい強盗さん。」

カガリ「多分な…よし…あの心優しい強盗以外ちょっと懲らしめるか…!」

切花「…クローディアに連絡は入れといた。純星煌式武装の使用許可も取っといた。」

カガリ「流石我が自慢の妹よ」

 

俺は…2人と切花をレジの2人の目に届かないところにいかせるため、手を挙げ、監視している人達に気づかせる

 

カガリ「すいません…俺と妹をトイレに連れて行って欲しいんですが…」

C「トイレ?あぁ、わかった。行こうか。俺は女の方いく」

D「じゃ、男の方連れてくわ」

 

ここまでは計画通りに進む。次からが問題なのだ。上手くいくといいのだが。トイレというのは建前。2人を連れ出し、害の内容にするためだ。

 

カガリ「…なぁ、あんた…無理矢理だろ?」

D「……気づいてたのか?」

カガリ「…俺も妹も、気づいていた。だから、あんたらを移動させたんだよ」

D「……そうか。なら、仮面外さないとな。」

 

仮面を外し、素顔を見せる男。そして…頭を下げる。

 

楓芙姫「…名前は楓芙姫だ。今回の件、感謝する。」

カガリ「…それじゃ、楓芙姫。ここにいてな。」

楓芙姫「…あぁ。」

 

俺は相棒の…PGMヘカートIIを取り出し起動。二つ名にある…暗翼をだす。今回は片翼ではなく両翼。この状態でやっと全力を出し切れる。言ってしまうと…俺の星辰力は…純星煌式武装でも耐えきれないほど。少し加減を間違えると普通に壊れてしまう…最近になってヘカートIIもその中に入ってしまった。P90と青鳴の魔剣は大丈夫なのだが。これは近々、束に言わなければならない。切花とほぼ同時に出てきた。

 

切花「…にぃ、行動開始。」

カガリ「…あぁ…暗翼の効果はもう出てる。位置につく。俺が撃ったら…」

切花「うん。」

 

暗翼は…指定した人物を見えなくする。これは両翼を出してやっと出来ることだ。その他にも色々ある。今回、俺はただ見えなくしているだけ。切花にもだ。俺はレジの方で作業をしているAの頭に狙いを定め……弾丸をスタン使用にし…撃つ。同時に切花が動く。撃つ時に、少しだけ腕を動かす。これにより、弾道が曲げることが出来る。見事Aの頭に当たる。これによりAは気絶。切花は出入口付近にいたBの後ろを取り、首を絞め、気絶させる。周りを確認し、他に暴れそうな人がいないのを確認してから…暗翼を仕舞い、切花の隣へと行く。

 

切花「にぃ、さっきの何?」

カガリ「さっきの…?あぁ、バレットカーブの事か。バレットカーブは弾道を曲げながら射撃を行う。その名の通りにな。最近になって使えるようになったよ」

切花「…にぃ、チート。」

カガリ「なっ!?接近戦に関しちゃお前がチートだろ!?」

切花「なら、にぃは遠距離狙撃や銃撃戦のチート。」

 

そんなことを話しているとクローディアが入ってきた。強盗が始まってから30分ぐらいなのに速い

 

クローディア「カガリ、切花。お疲れ様です。強盗犯の確保に協力していただき感謝する。とのことです。あと少しで回収しに来ると思われます。どうしますか?」

切花「…私は帰る。明日のにぃのライブに備える。」

クローディア「あぁ、明日でしたね。ちなみに私も取りました。」

切花「……クローディア、興味あったんだ。」

クローディア「……まぁ、はい。それで、カガリはどうしますか?」

カガリ「俺も帰るよ。晩飯作らなきゃだし。それじゃ。」

 

ヘカートIIを待機状態に戻し首からかける。

出入口から走ってファミレスを出る。スーパーで材料を買い、クインヴェールの寮にあるシルヴィアの部屋に向かう。その途中、ペトラさんに会う。(16:20)

 

ペトラ「あら、カガリ君。」

カガリ「こんばんは…ペトラさん。」

ペトラ「……これから晩御飯の支度かしら?」

 

ペトラさんは左手に持っていたレジ袋を見た。

 

カガリ「…まぁ、そんな感じです。」

ペトラ「…君の手料理、1回でもいいから食べてみたいわ」

カガリ「…肉じゃが、少し多めに作るんで、明日持ってきます。」

ペトラ「楽しみにしておくわ。ほら、シルヴィアがしびれを切らしている頃だと思うけど?」

カガリ「あっ…それじゃ、また明日です。」

 

俺は少し走り気味にペトラさんの横を通る。

 

ペトラ「…彼に惚れたシルヴィア…少し分かるかもしれないわね。さて、私も明日のスケジュールもう一度見直しておこう」

 

シルヴィアの部屋の前についたのでドアをノックする。

 

カガリ「シルヴィアー?今入っても大丈夫かー?」

シルヴィア「あ、うん。大丈夫だよー。」

 

ドアを開け、部屋に入る。

シルヴィアがこちらに歩いてくる。

 

シルヴィア「お疲れー、ファミレスで強盗があったから少し心配してたんだよー?」

カガリ「強盗?アスタリスクで?物好きな奴もいるもんだな。兎に角、この袋をキッチンまで運んどいてくれないか?動きやすい格好に着替えたくて…」

シルヴィア「……私はそのままで作って欲しいなぁ…なんて。」

 

可愛らしくえへへとわらうシルヴィア。

それに少しドキッとしてしまったので…

 

カガリ「わかった。そのままだな。今日ぐらいはいいか。」

シルヴィア「ほんと!?やったぁ!」

カガリ「シルヴィアには手伝ってもらおうかな。」

シルヴィア「わかった。」

 

俺とシルヴィアはキッチンまで一緒に行く。

シルヴィアと料理している時、本当に楽しみながらできる。

ごく普通の会話をしながら…料理をしていくのは楽しかった。

たまぁに切花とするのだが、それとは違う楽しさがあった。

作ったのは肉じゃが。これはここだけの話だが…シルヴィアが結構食べていた。その時の幸せそうな顔に…俺は、シルヴィアと一緒に作ってよかったと、思った。

 

食べ終わり、少し時間が進み19:25。

俺は風呂を借りる事にした。いつもなら外に出て街の方にある銭湯に行くのだが…買い物途中に今日は臨時休業と、いうことだったので………

 

カガリ「………女子の風呂を借りるのは少し気が引けるが…毎日入りたいしな……んー…」

 

そこにシルヴィアが風呂の外側のドアの前に現れる。

 

シルヴィア「湯加減どうかな?」

カガリ「ん?あぁ…丁度いいよ。ごめんな、シルヴィア。」

シルヴィア「いいのいいの。困った時は助けるよ。」

カガリ「………そうか。」

シルヴィア「じゃ、冷たくて取っておきのを用意しとくから…上がったら食べてね?」

 

そう言って、シルヴィアはリビングに戻っていく。

冷たくて取っておきのってなんだろう…考えながらほかの事を考える。ほかの事とは、あの時殺した奴のテロ集団の奴らの事だった。目立った動きはないが、シルヴィアを攫い、誘い出してきた。多分これからもあるであろう……星辰力…いや、感情に任せて飲み込まれたら…どうなるかわからない。のぼせるとあれなので風呂から出ることにした。風呂のドアを開けると同時にシルヴィアがこちらにきた。俺とシルヴィアは…そのままフリーズ。先に動いたのはシルヴィアの方だ。顔を真っ赤にし、リビングへと。

 

カガリ「…タイミング悪すぎだろ…本当に…」

 

そんなことを呟きながら服を着てリビングへと行く。(19:55)

するとシルヴィアが立ち上がり、キッチンの方へと。

俺はソファに座る。髪は星辰力でちょっと加熱してしまえば乾くので楽だ。5分後…シルヴィアはアイスを持って隣に座る。

 

シルヴィア「はい、これ。」

カガリ「冷たくて取っておき…アイスのことだったか。麦だと思ってた。」

シルヴィア「お酒はダメだよ!?」

カガリ「飲んではないよ。母さんがいつも飲んでるんだ。」

 

渡れたアイスを食べながら楽しく会話をした。そんな楽しい時間はあっという間に過ぎていった。(21:20)

 

カガリ「……そろそろ寝ないと明日に支障が…」

シルヴィア「そうだね…じゃあ、一緒に寝ようか。カガリ君。」

カガリ「…断ったとしても入ってくるんだろ?」

シルヴィア「もちろん。」

カガリ「はぁ…」

 

あの日から毎日一緒に寝ている。

電気を消し、ベットに横になるとシルヴィアもその横に。

まぁ、安心するから…気にしていない。だが、腕にあたる2つのメロンは理性をゴリゴリ削る。寝息も。早めに目を閉じ、羊を数えて寝ている。俺であった…………………




はい。お待たせ致しました


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カガリ…初ライブ。そして、襲撃。

はい。
今回はカガリの初ライブです。
曲をアニメから何曲か借りようと思います。
マクロスFから2曲…ノーザンクロスと禁断のエリクシア
蒼穹のファフナーから1曲…蒼穹。
この3曲です。


そして、あと少しで50人と…
なんだかんだISやマクロスΔより人気なのかな?わかりませんが…嬉しいですね。さ、これからもっと頑張りますよ!


期間があいてしまい…なんかうん。


カガリ「…ん…」

 

朝の眩しい日差しがカーテンの隙間から来る眩しさで起きる。

シルヴィアはまだ寝ていた。時計を見てみると4時半。起こさぬようベットから移動。朝ご飯の用意をする。と、言っても昨日の残り物である。

 

カガリ「………今日ぐらいは起こしてやるか…」

 

朝ごはんの用意が出来たのでベッドで寝ているシルヴィアを起こしに行く。シルヴィアは物凄く幸せそうな顔をし寝ている。起こしずらい…が…起こす事にした。肩をポンポンと優しく叩いてみることにした。

 

カガリ「おーい…シルヴィア。」

シルヴィア「えへ…もう食べれないよ…」

カガリ「……最終手段…」

 

シルヴィアの耳元で…こう言うーーーーー

 

カガリ「シルヴィの寝坊助…」

シルヴィア「!」

 

 

目を覚まし、頭をあげる…が、余りにも急でぶつかる。

痛みのあまり、見えてるものが揺れた。

 

シルヴィア「いったい…」

カガリ「お、おはよう…シルヴィア。朝ごはん用意出来てるから顔洗って着替えて…きて。」

シルヴィア「むぅ…今日もシルヴィア…そろそらシルヴィって…」

カガリ「いいから行ってこい」

 

シルヴィアは少し頬をふくらませながらも洗面所まで行ってくれた。さっきのシルヴィ…と言った時の恥ずかしさを誤魔化すため、布団に潜り込んでいたところに連絡がはいる。相手は綺凛だった。

 

綺凛「あ、カガリさん。起きていてよかったです。」

カガリ「…おう。んで、どうした?」

綺凛「いや、カガリさんの母親が来てですね…ひとこと言って消えてしまったんですよ。」

カガリ「母さんが?珍しいな…」

 

言ってしまうと束は俺のいない所には行かない…いや、現れない人だ。これは俺を引き取った時からである。学校にも現れた。遊んでいる公園にも。

 

カガリ「それで、なんて言って消えた?」

綺凛「『今日のライブで何かが起きる。気をつけて。』と」

カガリ「…母さんが言うなら絶対だな…わかった。ありがとう。」

綺凛「い、いえ!それより今日ですね。ライブ。」

カガリ「あぁ、見に来るんだろ?楽しんでいけよな。俺は初めてだがな。」

綺凛「あっ、はい!切花さんが呼んでいるのでこれで」

 

綺凛は通信を切る。

切花…何があった?お兄ちゃんは嬉しいぞ…

切花はほかの人には懐かない…筈だったのだが…綺凛やクローディアには懐いている。

 

カガリ「…さ、シルヴィも出てくるだろう…今日の心の準備しとかなきゃな…!」

 

実は言ってしまうとものすごく緊張している。

テレビに出るは慣れた。だが、ステージ…と言うものは初めてだから。上手く歌えるかどうか…不安で仕方ない。そんな気持ちを口に出さず、キッチンへと。そこにはお腹を空かせたでかいでかい…

 

シルヴィア「でかいでかい…その続きは?」

カガリ「ひっ…何でもないよ、シルヴィ。今準備する。」

シルヴィア「よろしい……ん?カガリ君。今なんて」

カガリ「…はい、昨日の肉じゃがだけど。」

シルヴィア「味が染み込んで美味しそう…!ってちがーう!」

 

と、言いつつもシルヴィアの手は肉じゃがを求めていた。

それを見て見ぬふりする。思った事…シルヴィアってちょくちょく、心を読んでくる。

 

シルヴィア「カガリ君、さっきシルヴィって…」

カガリ「…シルヴィアって言ったんだけど?」

シルヴィア「…ですよね…あ、カガリ君。今日はステージで今回最後の練習。でもまぁ、問題はないと思うけどね。」

 

そんなにプレッシャーをかけないで欲しい。

こう見えて、ものすごく緊張している。

 

 

 

時間は過ぎていき、ライブ1時間前。

俺はステージでの練習…調整をしていた。

 

カガリ「……こんな感じでいいかな?」

シルヴィア「うんうん!本番もその調子でね!」

ペトラ「大丈夫そうね。」

カガリ「あ、ペトラさん…少し許可を…」

ペトラ「何かしら?」

カガリ「それは…」

 

 

ライブ30分前…

飲み物を買いに自動販売機まで来ていたのだが…物凄い人で酔いそうになった。電子掲示板は…見たくもなかった。

飲み物を買ったので…控え室まで見つからないように移動した…

 

控え室の中まで行けば安心だ。

人混みの中に入ることも無く、人酔することも無い。俺は椅子に座り呟く

 

カガリ「…ライブ…ってこんなもんなのか?明らかにカラオケ大会の倍以上の人はいるぞ…」

 

シルヴィアが隣に座る。その時に飲み物を2人分買っていたので渡す。

 

シルヴィア「そりゃ…ライブですから…?」

カガリ「…くそっ。」

シルヴィア「あはは。それよりひとつ聞きたいんだけど。」

カガリ「ん?いいぞ?」

シルヴィア「さっき、ペトラさんになんか許可もらってたよね?なんの許可?」

カガリ「あぁ、それは俺の2つ名に翼…と入っているだろ?」

シルヴィア「うん、暗翼って…」

カガリ「その暗翼を水色に変えて…俺の相棒、PGM へカートⅡを使う。それと青鳴の魔剣を腰に付けておく許可だ。青鳴の魔剣は襲撃があった時のため。これは話している。へカートは演出のためだ。もちろん翼も。」

 

本来なら黒のままで行くのだが…そうもいかない。その為、髪の長さから変え、伊達眼鏡をつけ…外見から変えてしまう。

 

シルヴィア「……なんか負けた」

カガリ「何に負けたんだ!?」

シルヴィア「あ、15分前だ。カガリ君、ライブ衣装に着替えといてね。」

カガリ「…おう。」

 

時間を確かめてみると15分前だった。

着替えるため更衣室へと足を運ぶ。

 

 

その頃、カガリを見に来た3人…切花、綺凛、クローディアは会場の中にいた。

 

切花「にぃのライブ衣装…にぃの…へへ…」

綺凛「す、少し落ち着いてください…切花さん…確かに私も楽しみですが最後まで持ちませんよ?」

クローディア「綺凛さん、多分落ち着けと言うのは無理かと…」

綺凛「えぇ…」

 

実はクローディア、カガリの護衛としてきていた。束からの情報で気になるなったのがあり、念の為に来ていた。

 

 

束「カガリ、PGMへカートⅡが耐えれなくなったって本当?」

カガリ「…あぁ。耐えれなくなった。」

 

着替えたあと、束が来たのでへカートⅡのことに関して話していた。

 

束「あっちゃー…カガリの成長が予測より速いね。高等部まではもつはずだったんだけど…」

カガリ「すまない…母さん。」

束「いいって。このライブが終わったら渡して?明日には渡せるようにする」

カガリ「わかった。」

 

そんな話をしているとスタッフさんが来た。

と、なると本番5分前だろう。

 

「カガリさん、本番5分前です。ステージの方まで一緒に行きましょう。」

カガリ「わかりました。それじゃ母さん…次はステージの上で。」

束「おっけぇい!楽しみだなぁ!」

 

俺はスタッフと共に部屋を出ていく。

ステージに向かっている際に、話をする。

 

「カガリさんのお母さん、若いですねぇ…」

カガリ「あれでも29ですよ。」

「えっ、29!?」

カガリ「俺と妹は…母さんに引き取られたんです。親をなくして。」

「あっ…すいません、なんか辛い話を…」

 

スタッフさんは頭を下げてくる。俺自身、確かに親を亡くしたのは辛かった。だが、母さんに引き取られてからは幸せな時間があった。

 

カガリ「あ、頭をあげてください!俺自身、失ったのはでかいですが引き取られてから大分幸せになった方なので」

 

スタッフさんはさっきの暗い雰囲気か、変えるため、顔を上げ、いつものスタッフさんに戻った。この1週間で分かったことは…シルヴィアのスタッフさんはみんな元気…

 

 

「…すいません…さ、気合いを入れ直しやっていきますよー!」

カガリ「そうっすね!」

「この先、ステージの裏なので進んでください。カガリさん。」

カガリ「ありがとう。」

 

スタッフさんは俺とは反対の方に走っていく。

俺は俺で、ステージの裏へと向かう。そこには準備万端のシルヴィアがいた。

 

シルヴィア「お、きたきた。カガリ君。」

カガリ「おう。来たぞ。」

シルヴィア「1つ相談があるの。いいかな。」

カガリ「…なんか、とんでもなさそうな事をしそうだな…」

 

と、言っていても内心ものすごくワクワクしてる。

だが、本当にとんでもない事を言ってきた。

 

シルヴィア「私の騎士として…出てくれないかな?」

カガリ「……面白いね、いいだろう。」

シルヴィア「と、言っても1週間…各地に飛んで…ライブがあるからその時だけかな?このライブが終わったあとはクインヴェールの仕事と練習だけだし。」

カガリ「了解…」

 

そんな話の終わり後、ペトラさんが来て始まりとともにシルヴィアと上から登場することを伝えられた。星辰力で翼を作り…シルヴィアと共に空に上がる…この騎士設定はペトラさんにはもう話していたんだとか…

 

シルヴィア「…なんか、変な気持ち。」

カガリ「…何がダ?」

シルヴィア「……年下にお姫様抱っこされて…空にいるの…」

カガリ「…あー…しばらくの辛抱だ。」

シルヴィア「逆に嬉しい。」(ボソッ

カガリ「ん?なんか言ったか?」

シルヴィア「何でもないでーす。」

 

空のちょっとした旅も終わりを告げ、合図となる音が聞こえたので…降下する。

ステージの、真ん中に着陸…その時、歓声。それに少しびっくりしながらもシルヴィアを下ろす。

 

シルヴィア「みんなー!今日も来てくれてありがとー!ライブ会場の電子掲示板を見てくれたと思うんだけど…その人とのユニットを組むことになってます!多分知ってるんじゃないかな?結構有名な人だからね!それじゃ、自己紹介お願い、カガリ君。」

 

そう、言われたので1歩前に出る。その時に会場が少し騒ぎ出した。

 

カガリ「星導館、中等部2年の…篠宮カガリです。今日からデビュー…です。シルヴィアさんが言っていた通り、ユニットを組みます…よろしくお願いしま……」

「「きゃあああ!篠宮カガリだぁぁぁぁぁぁ!!」」

カガリ「うおっ…」

 

最後まで言わせてもらえない…いや、かき消されたのだ。会場全員の声で。

 

シルヴィア「……す、すごいね…」

カガリ「だな…正直びっくりだよ。」

シルヴィア「ライブ衣装といい…髪型といい…眼鏡といい…顔も整ってるからなおさらなのかな?」

カガリ「えぇ……」

シルヴィア「…じゃ、初めの3曲頼める?」

カガリ「…おう、オープニング感覚で聞いてくれればいいさ。」

 

シルヴィアはステージ裏へと歩いていく。

いったのを確認すると…曲がかかる。

 

カガリ「オープニング感覚で聞いてくれ…それじゃ、楽しいライブの始まりだ!」

 

 

ペトラ「……ふぅん…楽しそうに歌うのね…彼…でも、あの2人、アレいい忘れてるけど…まぁ、いいか…」

 

カガリは順調に曲を歌っていき、3曲目。

 

カガリ「次で俺は最後の曲になる。っても、俺はオープニングみたいなものだからな。んじゃー…」

 

突然…会場全体の照明が落ちると同時に爆発音が鳴り響く。それにより会場はざわめき始める。

 

カガリ「爆発音…シルヴィア!会場の事頼んだ…!」

シルヴィア「えっ!?カガリはどこに行くの?」

カガリ「…もう…誰も失わせはしない…!」

 

腰に付けておいた青鳴の魔剣を抜刀…起動状態にし…天井を切り、外へ出る。

 

切花「…爆発音…襲撃……」

クローディア「切花さん、綺凛さん…使用許可は取ってあります。カガリの援護を頼みます。私はこの会場の人達を避難させます。」

綺凛「…わかりました、切花さん。」

切花「…行こう、綺凛。」

 

切花は純星煌式武装 ガンドレイクをコール、起動した後、走る…綺凛は何故か束から渡された千羽切を受け取っていたので切花についていく感じで走っていく。その頃、カガリは爆発を起こした団体と…対面、戦闘していた。

 

「ば、バケモノ…!」

カガリ「…バケモノ…か。言われても仕方ねぇ…か。」

 

カガリの今の戦闘スタイルは…悪魔を想像させるような戦い方だった。もう既に、20人は殺っている。その殺り方は様々…頭と体をおさらば…捕まえては心臓を抉りだし、潰している。

 

カガリ「……青鳴の魔剣…もう少し星辰力を流し込む。大丈夫か?」

青鳴の魔剣「私は主の…『本気』を耐えれる魔剣です。主がそうしたいのであれば、従うのみ。」

カガリ「………お前はいい奴だよ。今度、名前つけてやるから…」

 

青鳴の魔剣に星辰力を大量に流し込む。それにより…周りにいたテロリスト達は…斬られ死ぬ。その理由は青鳴の魔剣にある。

 

「なっ…周りのヤツらが…!」

カガリ「驚くのも無理はないか…こいつは指定した座標の空間ごと斬り裂く。これぐらいは…な。」

「無茶苦茶だ…!くそっ、今日は引くぞ!」

 

カガリの扱う純星煌式武装に恐怖を感じた為、残り少ない仲間と共に逃げ出す。それを見逃さずに…座標を指定。空間ごと斬り裂き、殺した。殺すことには抵抗はないはず…だが、平和すぎるところにいたせいか、少し疲れが溜まり、ぼーっとしていたところに青鳴の魔剣から声をかけられる。

 

カガリ「…………」

青鳴の魔剣「我が主…大丈夫ですか?」

カガリ「…大丈夫だ。少し…疲れただけだ。早く…シルヴィの所に戻らなきゃな…」

青鳴の魔剣「我が主、2人ほど、こちらに向かってきています。どうします?」

 

2人…多分それは切花と綺凛だろう。疲れて過ぎていて少しだるい為、ゆっくりと歩くことしかできない。

 

カガリ「…今日はここまで、休んでくれ青鳴の魔剣。」

青鳴の魔剣「…わかりました。お疲れさまです、我が主。」

 

鞘に収め、起動状態から待機状態にする。その少しあとに綺凛と切花が走ってきた。切花は抱きついてくる…可愛い妹の頭を撫でながら…疲れを取ることにした。

 

切花「にぃ…!」

カガリ「おー…我が妹…と綺凛…大丈夫だったか…?」

綺凛「あ、私達は大丈夫です。カガリさんは…少しお疲れですか…」

カガリ「…久しぶりに20以上の人とやりあってたんだ…疲れたよ。」

綺凛「…殺した…んですよね。」

カガリ「…そうでもしないと、俺が殺られるから。」

切花「シルヴィアと…クローディアが心配してる。そろそろ戻ろ?」

 

切花は顔を上げ、言ってくる。

その時のカガリは…疲れきっていたせいか、切花…可愛い妹の上目遣いに癒され…た。

 

カガリ「…お、おう…戻るか…綺凛、切花…すまないが倒れそうになったら支えてくれ。」

切花「もちろん…にぃの頼み事なら…」

綺凛「あ、はい!」

 

カガリは…切花と綺凛と共に会場の中へと戻っていく。




長らくお待たせ致しました。
何故か…間が空いてしまいました。なぜかと言うと…
新しい…ISの話を思いついたりしていて…初投稿の小日向楓花のやつも少しリメイクしていつか出そうかな…と考えていたら…あはは…


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その後

お気に入り50を突破ですか…
ありがとうございます。
これあげた後、番外編あげようかと思います。
それと、やってしまった感がある。後悔はしていないぞ!!だってさ…純星煌式武装にもなんか選び手を選ぶ…ってあってもしかしたらって…



それと、アンケート実施中……


襲撃の後…ライブは当然中止…と思われたがシルヴィアだけ再開。俺は継続不可能なほど疲れきっていた為、控え室で休んでいた。その際、青鳴の魔剣を机の上においてある。

 

カガリ「……青鳴の魔剣、多分お前、人の姿になれるだろ」

青鳴の魔剣「……えぇ。なれます。我が主がそれを望むのであれば…ですがね。」

カガリ「………」

 

今の状況は…ほかの人から見るとカガリが1人で喋っているようにしか見えない。だが、カガリは自分の純星煌式武装と喋っている。

 

カガリ「…見せてくれると助かる。これから…長い事一緒に…やっていくんだし。」

青鳴の魔剣「…わかりました。少し、目をつぶって頂くと…嬉しいです。あ、いいと言うまで目を開けないでくださいね?」

カガリ「…はいよ。」

 

目をつぶるとその数秒後、何故か少し強い風が控え室を襲う。それにびっくりし、目を開けてしまう。カガリの前には…130cmぐらいの…黒髪ロングで和服を着た少女が机に座っていたのを見た。少女は何故か顔が赤い。何故?

 

青鳴の魔剣「あっ」

カガリ「……よ、青鳴の魔剣。」

青鳴の魔剣「…まだ…いいと言ってません。我が主。」

カガリ「…すまん。少し強めの風にびっくりして目を開けてしまった。」

青鳴の魔剣「……あー…それは我が主にしか見えないようにしたために少しだけ強めの風を出させていただきました。」

カガリ「…そうか。」

青鳴の魔剣「他の方には普通な刀…として見えていますので普通に腰のフォルダーに付けてもらっても大丈夫です。私は隣を歩く感じになります。」

 

何この子万能????

と、まぁ青鳴の魔剣の姿が見えたところで思ったことがあった。

どこか、俺とシルヴィアに似ているところがあると。名前の方は見ながら…考えていた

 

青鳴の魔剣「…あの、我が主…?そんなに見つめられると私でも…」

カガリ「…うっし。決まった。」

青鳴の魔剣「はい??」

カガリ「お前の名前。ほら、襲撃中の奴らを殺していた時、つけてやるって…その、なんだ。その…人の姿になってまでも青鳴の魔剣っーのも変だし。」

青鳴の魔剣「…あー…そう言えばそうでしたね。私としたことが忘れてました。」

 

青鳴の魔剣は微笑む。その笑顔は大人びており…作られてから相当の月日を過ごしてきたことがわかる。言ってしまうと青鳴の魔剣は誰一人と適合者が現れなかった四色の魔剣…その1つである。四色の魔剣とは…星導館の天霧綾斗がもつ黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)に聖ガラードワークス学園のアーネスト・フェアクロフがもつ白濾の魔剣(レイ=グラムス)、レヴォルフ黒学院に封印処理されている赤霞の魔剣(ラクシャ=ナーダ)…そして、青鳴の魔剣(ウォーレ=ザイン)だ。それぞれ案外厄介な純星煌式武装だ。

おっと、話がそれてしまったような気がした。青鳴の魔剣の新しい名前を言う。

 

カガリ「千彩。どうだ?」

青鳴の魔剣「…千彩…ですか?いい…名前ですね。ありがとうございます。」

 

どうやら喜んでもらえたようだ。正直に言います…これで喜んでもらえなかったら再度頭の細胞をフル回転し考えるところだった。

 

千彩「それより、我が主。」

カガリ「ん?」

千彩「我が主の友達には見えるようにしておきますか?」

カガリ「妹の切花と綺凛、シルヴィアぐらいにしといてくれ。」

千彩「わかりました。」

 

歓声がここまで聞こえてくる。

シルヴィアの最後の曲が終わったのだろう。

…この事を説明しなければ…とか思っているとライブを終え、満足そうな顔をしながら控え室に入ってくる。まだ千彩の事を見ていない。

 

カガリ「お疲れ様、シルヴィア」

シルヴィア「ん?あぁ、ありがと…カガリくぅぅん!?」

 

シルヴィアは俺の隣に居る千彩を見てちょっとおかしな声で驚く。ちょっと笑っちゃった。

 

シルヴィア「カガリ君。その子誘拐してきたの?早く親に返さなきゃダメよ」

カガリ「ちょっとまて。俺は誘拐してきてない。こいつは俺の純星煌式武装、青鳴の魔剣こと、千彩だ。」

千彩「初めてまして。シルヴィア・リューネハイム様。私は千彩。我が主の純星煌式武装です。」

シルヴィア「????」

カガリ「…まぁ、信じられないだろうな。だが、これも事実。」

 

フリーズしているシルヴィア。千彩はシルヴィアの頭を優しく叩いてみても反応しない。そして…これは流石に気付きそうなことを千彩は行動に移した。シルヴィアの胸を触り始めたのだ。

 

千彩「ホホォ…これはこれは…いい乳ですよ!」

シルヴィア「…はっ!?ちょ!何を…!?」

 

そこまでなのか…いや、考えないでおこう。俺は目をそらす。思春期の男には…いや、俺には刺激が強すぎます。なんか甘い声が漏れ始めたが素数を数え、気をそらす。満足したのか触るのをやめ俺の前にやってくる千彩。

 

千彩「むぅ。我が主は強いですね」

シルヴィア「関係あるのかな!?」

千彩「ありまくりです。シルヴィア様。」

カガリ「…それぐらいにしとけよ…千彩…あ、ひとつ聞きたいがいいか…」

シルヴィア「何かな?」

カガリ「俺、帰れるの?」

シルヴィア「あ、うん。帰れるよ。そうだよね。自分の寮に帰りたいよね。と、思っていたと思うので車を手配してくれました!」

カガリ「やったぜ。」

 

素直に喜べる。何せ1週間ぶりに帰れるのだ。切花と一緒に寝れるのだ。いや、今日からは1人追加だな。

 

シルヴィア「だけどこの後…打ち上げだよ?多分帰れるのは打ち上げのあとかな。」

カガリ「…ウチアゲ…?粉バナナ!!!!!」

シルヴィア「粉バナナ???」

千彩「シルヴィア様、気にしない方がいいかと。」

 

なんだかんだいいながらもカガリはシルヴィアにより、引きずられ、打ち上げだに参加。

 

 

「「「シルヴィアさん!お疲れ様会と…カガリさん!初ライブお疲れ様会ー!!」」」

 

スタッフの皆さんがこんなふうにしてくれるのは嬉しい。だが、言ってしまうと、打ち上げ等は初めてである。

 

カガリ「あ、ありがとう。」

シルヴィア「ありがとー。」

 

周りがものすごく賑わっているのはいいのだが…こういう場では遠慮しがちになる。苦手ではない。なのだが……考え事…に近いことを下を向きながらしていたのでシルヴィアが話しかけてくる。

 

シルヴィア「カガリ君?あまり食べてないけど…気分でも悪い?」

カガリ「え?あぁ…気分はいいんだ。あのだな。俺、打ち上げとか初めてでさ。」

シルヴィア「あ、そうなんだ。何回かある筈だから今のうちになれちゃった方がいいかもね。まぁ、気楽にしてればいいと思うよ。」

カガリ「気楽…かぁ。」

千彩「そうですよ。気楽に、ですよ。我が主。」

カガリ「千彩、君まで……気楽…ってどういうふうにすればいいんだよ…」

 

気楽…と、言われても出来ない。初めての事で少し疲れているのと…襲撃時に使いすぎた星辰力の残量のせいもあり、疲れている。千彩やシルヴィアには大丈夫に見せたがきついものがあった。が、それを誤魔化すため飲み物を飲み、少しでも誤魔化す。

 

カガリ「………美味しい…」

「あ、カガリさん!それ僕のお酒です!」

カガリ「………言うの遅いよ…」

 

カガリは間違えて左隣のスタッフのコップをとっていたらしく、お酒を飲んでしまった。それによりカガリは倒れる。実はカガリ、お酒は苦手で、少し飲んでしまうと顔がゆでダコみたいに赤くなる。今回はだいぶ飲んでしまったため、倒れる。

 

シルヴィア「カ、カガリ君!?」

千彩「我が主はお酒が苦手なのですね…」

「あちゃー…シルヴィアさん、起きるまで頼めませんかね…言ってしまうとなんですが、二人っきりになるチャンスっすよ。」

 

 

シルヴィアは 悪魔の 囁きに 負けてしまった!!!!!

シルヴィアはカガリを頼まれたため、別の部屋にカガリを運び移動する。




やってしまった感。
でもまぁ、いいんじゃないかな(白目)
更新遅くてすいません。


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その後2

はい。皆様おはようございます?こんにちわ?こんばんわ?
わからん。おはこんばんにちわ。
その後2、です。これ上げたあと番外編をあげます。はい。
そして今回はちょっと砂糖が多めになると思う。(多分)
3倍濃くしたブラック飲んだら丁度いい程に。
んで、少し書き方変えてみました。やりやすかったらこっちにしようかな???この書き方か前の書き方どっちがいいかコメよろ。お試しってことで短いよ。それと活動報告の方でアンケート実施中…


シルヴィア「……カガリ君、大丈夫かな。」

 

どうも、シルヴィアです。

今の状況を話してしまうと…カガリ君が間違えてお酒を飲んでしまい、倒れて…スタッフさんに頼まれて様子を見ています。部屋は打ち上げ会場の隣にある部屋。思ったことがある。カガリ君の寝顔可愛い…ッ!確か中等部二年だったよね……その年だと思わせないほどの可愛さ……ッ!ちなみに膝枕してあげてます。

 

カガリ「ん………ん……????」

シルヴィア「お、おはよう、カガリ君。」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

カガリ「ん………ん………????」

 

おはようございます、カガリです。

周りを見てみると暗い部屋。さっきまで打ち上げ部屋にいたはずなのだが…それよりも、なぜこんなことろにいるのだろう…それに少し頭も痛い…が、なんか柔らかい

 

シルヴィア「お、おはよう、カガリ君。」

カガリ「………」

 

シルヴィアの顔がものすごく近い。それに上にある。と、言うことは…????俺は今…膝枕…状態か!?

 

カガリ「!?!?!?!?!?」

 

俺は人間とは思えないほどの速さで部屋の隅へと移動。その際にものすごい頭痛が襲う。

 

カガリ「な、なんでシルヴィアが俺に…っ…」

シルヴィア「えーっと…カガリ君が間違ってスタッフさんのお酒飲んじゃって……」

カガリ「…あー…それで倒れたと…すまない、迷惑かけた。」

 

俺を頭を下げる。一応、1週間過ごした仲だが…それでも時々誤っている。

 

シルヴィア「あ、謝らなくてもいいのに…」

カガリ「そう言ってくれるのはありがたいんだ。だけど…」

シルヴィア「もう…まだ頭痛いでしょ?ほら、おいで。」

 

そう、シルヴィアは言って膝をぽんぼん…と。

シルヴィアには勝てなさそうだ。自分自身、切花の他にシルヴィアや綺凛には心を開いて……いる。恥ずかしさなど…捨ててしまえれば良かったが無理でした。今は正直になっておくのがいいと思った…ので膝枕してもらうことに。

 

カガリ「…ごめん、シルヴィア。」

シルヴィア「いいって。ほら、もう少し寝たら?頭痛もすこしは楽になるんじゃないかな。」

カガリ「……そうする。」

 

俺は少し寝ることにした。シルヴィアは…優しく、それも母親みたいに撫でてくれた。

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

シルヴィア「…まだ、中等部だもんねぇ…なのに星辰力が孤毒の魔女以上…これは…鳳凰星武祭(フェニクス)は荒れそうね…」

 

カガリ君の頭を優しく撫でながら、そう思っていた。

先程カガリ君が折れ、膝枕をさせているところだ。

私は…いつからかカガリ君のことを好きになっていた。多分、誘拐された時かな?私は…カガリ君のことを支えていきたい。叶うことなら隣でね。

 

シルヴィア「……カガリ君を見ていると眠たくなってきたなぁ…だめ…なのに…」

 

私は…意識を手放した。

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

切花「…にぃ…遅い」

 

久しぶりですね。切花です。

今日は愛しの兄が帰ってくる日…なのですが…10時になっても帰ってこない。私は帰ってくるまで部屋の中を歩き回っていることにする。兄と私は星導館学園では序列一位と二位。それなりの部屋は用意されている。

本当なら私は女子寮で過ごさなきゃ行けないのだが…兄と離れてしまうと不安で仕方ない。そのせいか…頭の中が真っ白になり動けなくなる。ひどい時には倒れたりもしている。今は…ものすごく頼りになる友達がいるから倒れたりはしない…けど、不安で仕方ない。

 

切花「…さき…寝てよ…」

 

私は兄と一緒に寝ているベッドへと行き、横になり布団をかぶると意識を手放す。

 

ーーーーーーーーーーー

 

カガリ「…んっ……」

 

俺は目を覚ます。そして目を開けた先に見えるのはシルヴィアの寝顔である。それに少しびっくりする。

 

カガリ「……寝てしまったのか…シルヴィアは…なんか…申し訳ないな…千彩は…会場か…暇。じゃないな…」

 

シルヴィアを起こさぬよう起きる事にした。今日は十分な休憩など取れていなかったので…仕方ないだろう。今は夏なので風邪を引く確率は低いが心配なのでパーカーを羽織らせ、起きるまで考え事をする事にした。

 

カガリ「………復讐をしつつ……ここを出て行くことも考えなければなぁ…それに、このアイドルってのも長くはできそうにない…俺には…贅沢過ぎる場所だ…そーいや、呼べば出て来るって…」

 

千彩…もとい俺の青鳴の魔剣だ。千彩に言われた事を少し思い出したので呼ぶ事にした。

 

カガリ「こい、千彩…」

 

青い粒子を撒き散らしながら隣から現れる千彩。それに少しびっくりさせられる。思ったことなのだが、俺ってびっくりすることが多いな。

 

千彩「お呼びですか?我が主。」

カガリ「…これからの事だよ。俺は復讐をしつつ…ここアスタリスクを出ていこうと思っている。」

千彩「…そうですか。私の行くところは我が主のいる場所です。どこにでもついて行きます。」

 

千彩は真剣な顔で言ってくる。

この時、俺はいい相棒を手にした。こんなことを言ってくれて嬉しい俺がいる。

 

カガリ「…そうか。なら、この会場から気付かれずに出るぞ」

千彩「…いいのですか?このシルヴィア様は我が主に好意を…抱いているようですが…」

カガリ「…俺みたいな殺人鬼になる人には…誰かを…いや、誰かの恋人になる資格はないよ。」

 

俺は青鳴の魔剣を腰にあるフォルダーにつけ出ていったことを気づかれないよう、星辰力で何もかも隠す。

 

カガリ「…ごめんな、シルヴィ…」




…なんか、後半…


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番外編 カガリの誕生日!(その1)

この番外編はその後のあとの話になります。
( ´∀`)フハハハハ
高評価ありがとうございます…!
そしてIS<インフィニット・ストラトス>の新作の方もあげてますのでぜひ見てください。


カガリ「……千彩、今何時だ」

千彩「現在12時15分ですね。」

カガリ「…日が変わったか…」

 

カガリです。今は歩きで星導館の寮に向かっています。なぜ歩き…なのかと言いますと…ライブが終わり、打ち上げ会場から逃げ出したから…

 

千彩「…我が主は忘れていそうですね。」

カガリ「なにをわすれてるって?」

千彩「なんでもありません。」

 

気になって仕方ない。忘れている?何のこと…だろうか。

そんな事を考えながら歩いていると寮にたどり着いた。疲れきっているので余計な事はせずに自分の部屋まで行き、入ると玄関で限界が来て倒れ、そのまま意識を手放す。

 

 

ーーーー

 

眩しい光がカーテンの隙間から漏れ出す。私は目覚ましの音で起きる。おはようございます、切花です。結局昨日は帰ってこなかった兄を心配して探しに行くことにする。私はパジャマから私服に着替え、キッチンまで行き冷蔵庫からこんにゃくゼリーを取り出し飲み干す。

 

切花「…よしっ!」

 

気合いを入れ、探しに行こうと玄関に向かうとそこには昨日帰ってこなかった兄が倒れていたのだ。

 

切花「…き、きゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

この日、男子寮に悲鳴が聞こえた。すぐ駆けつけてきてくれたのは綺凛ちゃんと綾斗だった。その後、私達で兄が起きるのを待つだけ…

 

ーーーー

 

カガリ「よく見た天井だ。」

 

おはようございます、カガリです。

昨日の記憶はあるっちゃあるんだけど…1日超えてからの記憶がない!どうして私服のままで寝ているのか分からないけど…俺は青鳴の魔剣を探す事にしたのだが…見渡すとどこにも無い。とにかく布団から出て相棒を探そうとする時にドアの開く音がする。その方向を見てみると綺凛が居た。

 

綺凛「あ、起きたんですねカガリさん。」

カガリ「あ、うん…おはよう。」

綺凛「切花さんも起きていますので…早めに会って下さいね。ものすごく心配していたので…」

カガリ「あ、あぁ…うん。」

綺凛「それではまた後で。」

 

綺凛はそう言って部屋を出ていく。

また後で…と綺凛は言っていたが何があるのだろうか…ものすごく気になるところである。とりあえず、今の服装から星導館の制服に着替えることにした………

 

ーーーー

 

視点関係で言ったらはじめまして…かな?天霧綾斗です。

朝起きて、ランニングしようとした時に悲鳴が聞こえて……その悲鳴は上から聞こえたからカガリの部屋だとわかった。まぁ、感なんだけどさ……今はカガリの部屋にあるリビングにて僕と綺凛ちゃん、それに切花ちゃんがくつろいでいる

 

切花「……綾斗、綺凛……今日はなんかごめんね。兄妹のトラブル……みたいなので休日ダメにしちゃって……」

綾斗「別にいいって……休日って言ってもやることないし……」

綺凛「そ、そうですよ……私も私で暇してましたし……やることと言っても自主練習ぐらいですから」

切花「……今度、どこか遊びに行こ。お詫び。」

 

話をしていると部屋から出てきた制服姿のカガリ。

私服、ないのかな?

 

切花「にぃ、私服は?」

カガリ「…………許せ我が妹よ。」

切花「許さない……あ、制服のままでいいから……クローディアの所行ってあげて。」

カガリ「クローディアの所に?」

切花「……ね?」

カガリ「……はい。」

 

切花ちゃんから物凄い圧力を感じた……気のせいだと思いたいけどカガリが顔を青ざめて部屋を出ていったのを見たら気のせいだと思えない……

 

切花「……よし。2人とも。今日はにぃの誕生日なの。」

綺凛「え?」

綾斗「えっ」

 

思わず声に出してしまった。

今日が誕生日なのか!?

 

切花「そこで2人に……今日の夜祝おうと思うの。誕生日プレゼントは……安くてもいい。2人で選んできてほしいの。」

綺凛「わ、分かりました……!天霧先輩!行きますよ!」

綾斗「えっ!?あ、ちょ……!」

 

綺凛ちゃんは立ち上がり……僕の腕をつかみ部屋から出る。

その時の綺凛ちゃんには勝てそうにないな……




はい。1ヶ月もお待たせしてしまい申し訳ございません。
こんなことが多々あると思います。
気を長ーく、待っていてください。
それと高評価10と9……付けてくれた夜刃神様、alpaka様、ありがとうございます!
やる気、ものすごく出ました


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番外編 カガリの誕生日!(その2)「プレゼント……どうしましょう……」

どうも。
番外編は次で終わります。
んで、番外編が終わったあとは約1500文字から3000に戻りますので……それまでは短い番外編をお楽しみください。

クロスオーバーってなっているんだけど…人物の名前しかないんだよなー…ここまでもいいと思っているけど……数話だけどこかの世界に飛ばす?ってのもやってみたいよね。まぁ、今のところやる予定はないです。


カガリ「……クローディアからの呼び出し……なんかあったか……?」

 

どうも、おはようございます。カガリです。

起きて制服を着てリビングに出て、その少しあとにクローディアが呼んでいると言われ、歩いている。いつも通り生徒会室ぽい所だろうと思い歩いているのだが…。思ったことがあるのだ。皆、なぜ俺を避けていくのか…。嫌われるようなことしたかな、俺。

 

そんなことを考えているうちに…クローディアがいつもなんかある時に呼び出される部屋……なんて言えばいいのかな、よし、生徒会室にしよう。そのドアをノックする。

 

「どうぞー。」

カガリ「失礼します。」

 

俺は…少しビクつきながらも入っていく…

 

ーーーー

 

視点では初めまして……でしょうか?

クローディアです。今日はカガリさんの誕生日…と、言うことなので星導館全体で準備中です。今、入ってきましたね。

 

カガリ「よぉ、クローディア…んでなんかあるのか?」

クローディア「まず、1つ目……ライブお疲れ様でした。最後の曲を聞けなかったのが少し残念ですが……」

カガリ「すまなかった。襲撃がなければ……」

クローディア「今度の機会に聞かせてもらいます。それで2つ目。一緒に出かけましょう。私と2人っきりで。」

カガリ「ん、わかった。準備してく……」

クローディア「カガリさんの私服はこちらで勝手に用意しました。そちらを」

カガリ「お、おう……」

 

なんとか部屋に行かせないようにしました…さてここからです。

皆さん、後は頼みます。

 

ーーーー

 

綺凛「誕生日プレゼント…どうしましょう…天霧先輩……」

綾斗「うぅん……僕も今ものすごく悩んでる」

 

みなさん、こんにちわ。綺凛です。

今、天霧先輩と街の方に来ています。

篠宮先輩の誕生日プレゼントを探しに来ているんですが…

 

綺凛「篠宮先輩の好きな物…なんでしょうか?」

綾斗「実は僕も知らないことで…」

綺凛「何がいいんでしょうか…」

 

私と天霧先輩は篠宮先輩の好きな物とかを知らない状態です。

ヘッドホンでもいいと思ったんですが…いい物となると高くて私達じゃ買えないのです。篠宮先輩に1番合いそうなのがヘッドホンと言う……

 

綾斗「…あ、切花さんに聞いてみようよ…カガリのことを」

綺凛「あ、いいですね、それ。」

 

私は早速切花ちゃんに電話をする。3秒で出てくれました。

 

切花「どーしたの?綺凛。」

綺凛「あ、あの、篠宮先輩の事で少し……篠宮先輩が最近ハマってることってなんですか…?」

 

切花ちゃんは少し考えて……なにか思いついたようだ。

 

切花「最近のにぃはゲームにハマってるね。モ〇ハンとか。」

綺凛「…それなら……天霧先輩、ゲーム用のヘッドホン買いましょう。それなら私でも買えますし……」

綾斗「それなら僕はゲーム用のキーボードでも買うよ……」

切花「ふふっ、いい後輩と友達を持ったね、にぃ…」

 

私はそう決めた時に…視界の端に入ったお店を見た。

確か…篠宮先輩の使っている武器って……

 

綺凛「切花ちゃん、切るね?」

切花「ん。それーじゃーね。」

 

切花ちゃんとの電話を切り、私はある人に電話をする。するとすぐ出てくれた。

 

綺凛「あ、少しお話がー……」

 

 




すいません、北海道で地震がありました。
詳しくは活動報告の方をご覧下さい


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番外編 カガリの誕生日!(その3)

はい、長らくお待たせしました。
電力復旧したんで
番外編の最後から新しい章に入ろうかと……
お楽しみに

それと、番外編(その2)を2つ上げてました。
これ、気づいたの今日です。すいません。


カガリ「美味い…」

 

久しぶりです。何故かクローディアと2人で出かけて(強制的につれだされて)いるカガリです。

そんな今、2人でクレープ食べてます。

 

クローディア「確かに…ここのクレープ美味しいですね…新しい発見でした。噂ではミックスベリー味と、言うのもあるらしいです。」

カガリ「ミックスベリーか。食ってみたいけど…」

クローディア「でも、そのミックスベリーはいっつも売り切れらしいので…相当人気なんですね。」

カガリ「ふぅん…」

クローディア「さて、カガリさん…今日は何月何日だったか覚えてますか?」

カガリ「?」

 

確か今日は7月2日だが…何かあるのだろうか。

考え事をしているのか、不思議そうな顔をしているのか…俺はわからないがクローディアはため息をする。

 

クローディア「……自分でも分かってないとは……妹の切花さんは気づいていたのに……」

カガリ「何をだ?すまん、俺には分からん…」

クローディア「まぁ、いいです。」

カガリ「……?」

 

全くわからん。

なんかの記念日か……?ライブお疲れ様会なのかな?(10話参照)

残りのクレープを一気に口の中に入れる。うん、美味しい。

実は俺、甘いものが大好きで…このせいで子供っぽいって言われる。甘いもの、いいじゃん……

 

クローディア「さて、たべ終わったところで……カガリさん、何か欲しいものはありますか?」

カガリ「ほ、欲しいもの……?」

クローディア「はい。欲しいものです」

 

急に欲しいもの……か。

考えれば色々出てくる。

例えばゲーム用のヘッドホンだったり……ギターだったりドラムだったり。でも今一番欲しいのはDSRの模型だったりする。そのDSRの模型はほぼ本物のように作り込まれているようなもの。それを2つ。

 

カガリ「あるけど……どっちも高いし。遠慮しとくよ…」

クローディア「あら…そうですか…」

カガリ「それに、もう貰ってるよ。楽しい時間をさ。」

クローディア「…ふふっ。そうですか…」

 

この後、ものすごく楽しんで…3時間ぐらい遊んだとかなんとか……

 

ーーーー

 

やっほ、久しぶりだね。束だ。

さっき綺凛ちゃんから連絡、というかお願い事された。

内容はカガリの誕生日会するらしいから来て欲しいとのこと。元々行く予定だったので今色々と準備中。綺凛ちゃんの事だから切花から色々聞いて買ってるだろうなぁと思いながらね。

今思うと、親らしいことしてあげれてないから…今一番欲しがっていたほぼ本物に近いDSRを2つ買って持っていこう。っか、既に買ってあったりする。それと…へカートⅡの調節の為、道具類を持っていくのと…強化メモリーを作成しておいたりしている。ちゃんと、高等部卒業後まで持ちそうな…ね。あの時貰ったもの…その倍以上のお返しをしよう。今開発中の煌式武装もある。これは切花ちゃんの誕生日に渡す予定。

 

束「喜んでもらえると…いいな。」

 

強化メモリーは余程のことが無い限り壊れない、小さな箱に入れ、調節道具箱と一緒にしておいた。あとは服装をちゃんとし、外に出るだけである。つくのは…パーティの始まった30分後だった話をするかい?

 

ーーーー

 

クローディアです。

カガリさんとのお出かけも終わり今は星導館に戻っている最中です。アリーナをパーティ会場として使う予定なので…校舎の電気はついていないはずです。それが準備のできたと言うサインみたいなものです。アリーナ以外、会場に使えそうなのがそこぐらいしかないのもので……

 

カガリ「いやぁ……楽しんだ楽しんだ」

クローディア「ふふっ、年相応の遊びでした。見ていてこちらも楽しくなりましたよ?」

カガリ「…ははっ、すまなかったな。3時間も。」

クローディア「カガリさんが楽しかったのであれば問題は無いですよ?」

カガリ「そろそろだが……あれ?電気消えてんなぁ…アリーナの方は…誰かやってんのか?」

クローディア「見ていきますか?」

カガリ「ん、そーするよ。あ、ひとつ聞いてもいいか?」

クローディア「はい?」

カガリ「鳳凰星武祭のエントリーってまだ間に合う?」

 

鳳凰星武祭のエントリーの事についてですか…

去年は参加していなかったので今年も参加しないと思っていたのでこれにはびっくりしました。多分、妹の切花さんが入学してきたからでしょう……

 

クローディア「まだ間に合いますよ。まだ空いてるので」

カガリ「よかった。切花をパートナーにして参加する。今の俺に合わせられるの切花ぐらいしかいなさそうだからな…」

クローディア「今は…ですか。まぁ確かに…合わせられるのは切花さんぐらいでしょうね。わかりました、申請しておきます。」

カガリ「助かる。それじゃ、先にアリーナの方に入ってもいいか?」

クローディア「えぇ。お先に。」

 

カガリさんはアリーナの方に走っていきました。カガリさんの方から行ってくれたのは嬉しい事です。私からの誕生日プレゼントは…今日1日の思い出…です♪

 

ーーーー

 

「ターゲットがこっちに走ってきてる…!各員、隠れろぉ!」

「待て待て!速すぎる!切花ちゃん、アリーナのド真ん中に立ってて!」

切花「ん……」

 

切花だよ。星導館の序列2位でにぃの事が大好きだよ。

今日、にぃの誕生日なの。それで星導館の全校生徒で準備していたの。1人(皆隠れてる)、アリーナのド真ん中で立ち上を見ているとにぃが来た。

 

カガリ「ありゃ、切花…お前だけか?」

切花「ん。1人でいたい時もあるよ。私は。」

カガリ「…そっか。」

切花「そーいや、にぃは鳳凰星武祭のパートナー誰にしたの?」

カガリ「その事だが……切花、お前と出たい。」

切花「ん…!その言葉、待ってた」

 

私はにぃに抱きつく。私はそこまで大きくはない。けど、周りを見えなくするぐらいなら……静かにアリーナの電気が消えていく

 

カガリ「ちょ……!切花!?」

切花「だぁめ。もうちょっと…」

 

にぃは離れようとするけど、私はそれを許さない。

ちょっとあまぁい声出したらにぃは大人しくなる。

 

カガリ「……ッ…その声ずるい。ならお言葉に甘えて…」

切花「よろしい」

 

にぃが大人しくなった時が合図。みんなには暗視ゴーグル持たせたからそれを付け、にぃと私の周りに集まる。そして……電気が静かにつく。私はにぃをはがす。

 

切花「にぃ、部屋でね?」

カガリ「はいよ…」

 

にぃが目を開けると……隠れていた星導館のみんながクラッカーを鳴らす。

 

カガリ「!?」

「「「カガリさん!誕生日おめでとー!!」」」

切花「今日は…にぃ、の誕生日だよ?」

カガリ「………」

切花「にぃ?もしかして忘れてた?」

カガリ「…」

 

にぃが動かない。

びっくりさせすぎたかな。周りは暗視ゴーグル外し始めた。

 

カガリ「これ、企画したの誰だ。」

切花「クローディア。でも広めたの夜吹。その本人逃げたけど。」

カガリ「…そっか…今日は俺の誕生日だったか…色々あって忘れてた…」

 

ほらやっぱり。忘れてた。

確かに色々あった。にぃが活動を始めて…そのライブで襲撃があったり…でもにぃは私の知らないところでなんかしてる。私にはそれが何となくわかる。

 

カガリ「…みんな、ありがと。今日この事は最高の思い出になりそうだ。」

切花「……にぃ、今は…みんなで食べたり騒いだりしよ?」

カガリ「おう…!さ、騒ぐぞー!!」

 

この30分後、母さんが来て大騒ぎになった。切花の誕生日プレゼントには開発中の煌式武装を渡すと言った。俺にはへカートⅡの強化メモリーをくれた。それとほぼ本物に近いDSRの模型2つ持ってきて来ていたのは泣きながら喜んだ。部屋に戻ると綺凛ちゃんが袋を持ってベッドで寝ていたのにはびっくりしたが…いい寝顔を見れた。言うなよ?いいな?

 

 

ーーーー

そして、カガリ達の知らない所で……ある組織が動いていた。

篠宮束と……カガリを対象とした物事……これがある意味の、崩壊だったかもしれない

ーーーー




ミックスベリーネタ~IS<インフィニット・ストラトス>から~
このミックスベリー、いつか綺凛ちゃんとシルヴィアちゃんとカガリで…ぐふふ。


時間軸がアレですが…だいたい夏ぐらいですよね。鳳凰星武祭って。
それと、長らくお待たせしました。すいません


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鳳凰星武祭準備。星導館最強タッグ誕生?1度目の厄災。

はいどうも。
行きますよー!



お待たせいたしました……
筆が……ッ!

それと、だいぶ月日が経ってしまい…キャラぶれぶれかも知れません。
それと今回、閃の軌跡成分として
リィン・シュバルツァー
神剣「焔群」(IVのだね)
が、でてきます。
そのため、タグにクロスオーバー(?)を追加しました。
これ、クロスなのかなー?とか思いながらもね。
今回に関しては賛否両論あるかもしれませんが……やりたかったことなんですよねー……


カガリ「切花!」

切花「ん………!」

 

アリーナにて、コンビネーションをいくつか作り、それを確かめながらも変えたりしている。

 

切花「んー……にぃ、少し遅いかな。もうちょい早めに弾幕はってもいいよ。」

カガリ「そうか?わかった。そうしよう……んー…へカートの反応が0.5遅い……」

切花「大丈夫?」

カガリ「ん?あぁ、大丈夫。」

 

頼るにも迷惑がかかる……原因不明の遅れにて少し困っている。

これは1度。話し込まないとな……

 

切花「今日はこれぐらいにする?」

カガリ「……そうだな。すまない。」

切花「いいって。続きは明日ね。」

 

切花は<純星煌式武装>ガンドレイクをしまいアリーナを出ていく。

こうして1人になった俺はアリーナの真ん中に座り込む。

 

カガリ「……はぁ。」

 

俺はポケットから<純星煌式武装>P90(中身バケモノ)とPGMへカートⅡ(これも中身バケモノ)……青鳴の魔剣<ウォーレ=ザイン>を出す。この先、1番使うのはへカートに青鳴の魔剣。P90は相手が素早い相手にしか使わない……例えば綺凛ちゃんやクローディア、天霧とかな。考えていたのがへカートと青鳴の魔剣の同時使用だ。と、なると今の青鳴の魔剣では使いずらい。いや、そこは何とかしたら大丈夫なのだが……師匠に悪いと思ってやっていない。八葉一刀流は俺自身好きだ。そのため……多分これは意地だな。

 

千彩「どうされました?我が主。」

カガリ「……んー?あぁ、へカートの反応が遅くてな。」

千彩「0.5秒の遅れですか。んー…」

カガリ「よく……わかったな…」

千彩「我が主の事ならなんでも。」

 

なんだか、色々ありすぎて驚かなくなった。

芸能界デビューに千彩の事……色々あったから。それに今日、なんか母さんから送られてくる筈なんだけど……

そんな時、切花からの連絡が…メールとは珍しい。内容を見てみることにしよう…

 

にぃ……!とんでもないものが送られてきた……!

これ、私じゃ怖くて持てないよ…!

今すぐ部屋にきて…!

 

はて、とんでもないものとは……母さんの事だ。

俺にしか解けないようにしている荷物だろう。

へカート、P90、青鳴の魔剣をしまい…部屋へと戻る。

 

ーーーー

 

切花だよ。

にぃとのコンビネーションはバッチリだよ。

今、部屋にいるんだけど……母さんからとんでもないものが送られてきた。神剣「焔群」。物凄く高価な…いや、高価過ぎる刀が届いた。ついつい中身が気になって見たけど……後悔した。私は刀なんか使えないし、多分にぃに向けてなんだろうなぁ。

 

切花「……にしても焔群を送ってくるなんて」

 

にぃを呼ぶ前に綺凛を呼んでいる。

もうそろそろ来る頃だと思うけど……

 

綺凛「切花ちゃん?どうしたの?鍵あいているから入ってきてって……」

切花「……驚かないでね、綺凛。今から見せる物を。」

綺凛「は、はい……?」

 

私は中身を出さずに……箱ごと綺凛に見せる。

 

綺凛「……ちょ……!これって神剣「焔群」……!?な、なんでこんな高価な物が……!?」

切花「……私のにぃ……の流派……と言うか剣術は?」

綺凛「八葉一刀流……ですよね?あ!」

 

綺凛は気づいた。察しがいいね。

私、察しがいい子好きだよ。そう、にぃは八葉一刀流を取得?してる。一応、奥義まで……有名(ある1部の人には)だとは思うけど…リィン・シュバルツァーにも会っており…と、言うか母さんの知り合いでそのリィンさんからの教えがほぼである。

 

綺凛「はぇ〜…」

切花「今度、挑んでみるといい。」

綺凛「そうします!」

カガリ「おや?綺凛ちゃん来てたのか」

綺凛「あ、はい!こんにちわ!」

 

にぃが戻ってきた。

私はにぃの隣に行き抱きつく。帰ってきたらこれが私のにぃ成分を吸収するため。にぃは頭を撫でてくる。にぃの撫で方は好きだ…眠くなる。

 

カガリ「んで、何が届いたんだ?切花。」

切花「ん?あ、あぁ。これ。」

 

危うく落ちかけた。危ない危ない…

にぃに神剣「焔群」が入った箱を見せると…

目を見開き、口を開けそのまま固まってしまう。

私はにぃからはなれコークスクリュー・ブローをくりだす。

 

カガリ「ぐはっ…!」

綺凛「ちょ…」

切花「ふぅ……気を取り戻したね。にぃ?」

カガリ「すまない……助かった。」

 

少し飛んでったにぃが起き上がるのだが…私は見てしまった。

にぃの髪は白色に……目が赤に一瞬なっていたのに。

 

カガリ「んで、届いたのが神剣「焔群」か……母さん……リィンさんとたくらんでたなぁ?」

切花「母さんならありえるよ…でも、これを送ってきたってことはさ…遂ににぃにもこれを使える技量が」

カガリ「……そうか……」

 

にぃは焔群を持ち、鞘から出していた。

刀について無知な私でも…見とれていた。

 

カガリ「……リィンさん…本当、母さんのお気に入りだからなぁ…それにしても、大丈夫かな。いや…大丈夫だ。俺なら。」

 

にぃは青鳴の魔剣を左腰に移動させ右腰に神剣「焔群」をつける?形にしたらしい。なんだろうか、凄いなぁ、にぃ。

 

カガリ「綺凛ちゃん、晩御飯うちで食べるかい?」

切花「えっ」

綺凛「いいんですか!?」

カガリ「うん。食堂閉まってるだろうし…いいよ。」

 

時計を見てみると7時。あ、確かに閉まってるわ……

 

綺凛「じゃあ、お言葉に甘えて……」

カガリ「ん。切花、手伝って。」

切花「ん。」

 

ーーーー

 

やほー。束だ。

今頃届いただろう。神剣「焔群」。

ぶっちゃけ、あれは条件が揃わない限り、ただの神剣「焔群」だ。

考え事と作業を同時にしていたら隣から珈琲をいれたカップをふたつ持ってきていたリィンが来た。

 

リィン「束さん、本当によかったんですか?」

束「んー…うん。あれでいいの。」

リィン「それならいいんですけど…あ、そこの配線間違ってません?」

束「え?あ、本当だ。」

 

リィンから指定された配線を組み直した。

最近、ミスが多いなぁ、私。

心配し過ぎかなぁ…

 

リィン「1回気晴らしに休憩しましょう。」

 

そう言って、リィンは珈琲を渡してきたので受け取る

 

束「そうするか…何する?」

リィン「そうてすね…」

 

ーーーー

 

また、不思議な……いや、嫌な夢を見た。今回は物凄くリアルに。匂いも風も暑さも。まるで燃えるどこかにいるかのように。

その燃えている場所は見覚えがあった。そう、そこはーーーー

 

カガリ「ッ!?」

 

俺は目を覚ます。

夢の事はハッキリと覚えている。

燃える校舎、爆発で飛んでくるが死んではいない人達、制服。

そう、その学園はー

 

カガリ「クインヴェール…まさかな…正夢にならないといいんだけど…」

 

時計を見てみると6時半。校舎に行くのには速すぎる時間だ。

隣に寝ている切花を起こさぬようベッドから降り制服を着る。

青鳴の魔剣を左腰に。焔群を右腰へと。ホルダーにへカート、P90を入れ部屋を出る。そして、いつもの場所で……自主練を30分やっていると……アスタリスクが揺れる程の……大きな爆破が起こった。

 

カガリ「ば、爆破!?アスタリスクが揺れる程のだと……?」

 

爆発音のした方向を見てみると…嫌な予感がした。その方向はー

 

カガリ「……シルヴィ……!」

 

星導館以外で初めて出来た友達の名前を出している事はこの時気づかなかった。それ程だった。星辰力で最大のブースト。走り抜ける。時間が時間なため人通りが少なかった。そのためクインヴェールにすぐつけた。クインヴェールは……爆破で半分が吹き飛んでいたが、寮とは反対なので死亡者は出ていないと思いたい。そんな時、また爆破が起きたが、さっきより弱めで。だが、1人、飛ばされてくる。その人物は…色々とお世話になり、楽しい時間をくれたシルヴィアだった。俺は飛びシルヴィアを抱きしめる形で受け止める。

 

カガリ「シルヴィ!おい!」

シルヴィア「カ、カガリ……君?」

カガリ「な、何があったんだ!」

シルヴィア「逃げて……!今すぐに……!」

 

何故、そんな風に言うのか……わけも分からず俺はとりあえずシルヴィアをまだ、燃えてない場所に横にする。

 

シルヴィア「……カガリ……君、君は逃げて…!」

カガリ「だから、なんでだよ!俺は心配になってきたのにそんな事を…!」

シルヴィア「貴方を……狙って…!」

「おやおやぁ?以外だなァ……」

 

俺は一瞬、動けなくなった。

今までの殺気より物凄く上の殺気で。初めてだった。

ホルダーからへカートを咄嗟に取り出し構える。

 

「そのへカート……貴方で間違いありませんね。篠宮カガリ…いえ、カガリ・ユラ・アスハさん?」

カガリ「……貴様は……!」

 

引き金を引く。

だが、いつも聞こえる銃声は聞こえない。

急にへカートが動かなくなる。

 

カガリ「なっ……」

「あら?へカートは不調ですか……なら好都合です。他の純星煌式武装を取り出す前に殺りますか。」

カガリ「やば…ぐぅっ!?」

 

へカートを仕舞うまではよかった。

その後、吹き飛ばされ木に打ち付けられ、気を失いそうになるが、ギリギリ保つ。その時に青鳴の魔剣と焔群、P90を落とした。勿論拾う暇をくれる訳もなく…赤いコートを着た男が一瞬で目の前に来て蹴りを繰り出してくる。それを本能的になのか、避ける。へカートはペンダントに自動的になったので落としはしなかった。

 

「今のを避けますか?」

カガリ「……ッ……」

「少しは楽しめそうですね……」

 

赤いコートを着た男は手を出すと周りに赤黒い球体がいくつも出て、指を動かしたと思ったらこちらに飛んでくる。シルヴィの方に行かないよう、避けていく。

 

カガリ「へカート……!動けよ…!」

 

避けながらも、へカートを展開しようとするが……

上手くいかずだ。

 

「よそ見、余裕ですかぁ?」

カガリ「ヤバっ…!」

 

またもや急に現れ殴りを繰り出してくる。それを翼を両翼出して防御に回し引き飛ばされはするがダメージを軽減する。

 

「今のをふせぐぅ……!」

カガリ「バケモンかよ……」

「ほらほらぁ……!後ろ!」

 

また姿を消し…背後を取られ強烈すぎる蹴りが横腹に入り吹き飛ばされる。

 

カガリ「がはっ……」

「ここまで……ですかねぇ?」

カガリ「くそ……動けよ……!動け……よォ!」

「では、中々に楽しませてくれたカガリさん、お疲れ様でしたァ……♪」

 

赤黒い球体が1つこちらに飛んでくる。

だが、それが何故かスローモーションになっていたのだが、もうダメだ……と目を瞑り、諦めていた。その時ー

 

『すこし、力を貸してやるよ。篠宮カガリ。』

 

声が聞こえたと同時に身体全体に激痛が一瞬走る。

 

『ほら、これでお前はまだ動ける。その場しのぎにしかならんがこれで大丈夫だ。お前の身体に命令をしろ。避けろ……とな。』

 

言われるがまま、動かせないはずの体に避けろと……命令をする。恐る恐る目を開ける。居た場所には地面がえぐれたのが見えた。

 

「……へぇ……!」

カガリ「……とりあえず、動けるんだな…それなら……!」

 

青鳴の魔剣がある場所に足を向け地面を蹴る。

その時の速さはクインヴェールに来る時以上の速さだった。自分の体が物凄く軽い。

 

「しまった……!」

カガリ「……千彩…行くぞ!」

千彩『了解。我が主!』

 

青鳴の魔剣を鞘から取り外すと同時に起動。

いつもは綺麗な青色なのだが、今回の刀身は白に近い灰色だった。

 

カガリ「行くぞ……!」

 

今の自分にできる最大の行動……!

赤いコートを着た男の背後をとりー

 

「間に合え…!」

カガリ「蒼焔ノ太刀……!」

 

青鳴の魔剣に焔を纏わせ3連撃を喰らわすのだが男は星辰力での防御をしたため、片腕しか落としきれなかった。男は後ろに飛び切り落とされた右肩を押さえどこかに消える。

 

カガリ「…………やっ……たのか……」

『その場しのぎだが、よくやった篠宮カガリ。お前の成長が楽しみだ。この力を使いたい時に唱えるがいい。我、篠宮カガリの名において眠りし力を解放す……とな。』

 

また、声が聞こえた。

だが、そんなことを気にすることも出来ず、倒れ、気を失った。

この事件はアスタリスク全体に広がる。




賛否両論あるかもしれませんが……したかった!
後悔はしてない!
戦闘描写苦手だなぁ……(!?)


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~厄介事のその後~『動きたい』

こちらもお久しぶり。
書いていきます。


カガリ「知らない天井だ……」

 

おはようございます……なのだろうか。

篠宮カガリです。

俺は確か、朝練をしていて爆発音で、ビックリして煙が上がってるところを見て、クインヴェールだってことが分かって。急いで向かって着くと爆破されたクインヴェールで……シルヴィが飛んできて。何があったって聞いてる時に謎の人が襲ってきて、なんだかんだあったんだよな。気を失ったのか、謎の人がどっかに行ったあとは…しかし、ここはどこの医務室だ?病院だってことは分かるけど……とりあえず、起き上がることにしたが、上半身しか動かなかった。

 

カガリ「いってて…なんなんだ…?この痛み。足とか動かない。どうなってるんだ?」

 

少し考えたが分からなかった為、窓の外を見ていた。

外は綺麗な海が一面に広がっていた。これが、アスタリスクにある海なのか、と思うほどに。シルヴィアが入ってくるが気づかない。

 

シルヴィア「起きてないよね…?カガ……リくぅぅん!?血!血が!」

カガリ「あれ?シルヴィア。おはよ。」

シルヴィア「へ?あ、あぁ……おはよう…じゃなくて!血が出てる!腕から!」

カガリ「腕から血?」

 

血なんか出てないだろうと腕を見てみる。

あら不思議、さっきまで白かった包帯が真っ赤に。

この後、ここの先生が入ってきて余り動かさないでくださいといわれた。

 

数十分後……

包帯を新たに巻き終わり病室にシルヴィアと二人っきりでいる。

 

カガリ「ごめん、シルヴィア。」

シルヴィア「いいって、カガリ君。」

カガリ「…あ、そうだ、ひとつ聞きたいことが」

シルヴィア「ん?何かな。」

カガリ「俺の純星煌式武装どこいった?」

シルヴィア「あー…」

 

そう、起きた時から全く見当たらない純星煌式武装が心配である。

 

シルヴィア「純星煌式武装をそばに置いておくと絶対に抜け出して自主練するだろうってことでカガリ君の妹…切花ちゃんが持っていったよ」

カガリ「あー、切花が。それなら安心だな。っか、怪我してんのにやらねぇよ。自主練なんて。」

 

そう、なんでみんなは俺を信じてくれないんだろうか……そして何よりも切花に信じてもらえてない事実……お兄ちゃん、心が折れそうだよ……

 

シルヴィア「あ、もうそろそろ時間だね。」

カガリ「え?クインヴェールはまだ直ってないはずだろ?」

シルヴィア「あー……カガリ君は1週間寝てたんだよ。そこまで大した怪我じゃないんだけど、星辰力が空の状態でそこからまた使ったらしいんだよね。本当ならそんなことは出来ないのに。」

カガリ「え?それってどーやって調べたんだ?」

シルヴィア「えーっと、クローディア。」

カガリ「アイツまた勝手に純星煌式武装調べやがったなぁ?しかも青鳴の魔剣をか…はぁ。で、1週間寝ていてクインヴェールは直ったと。」

シルヴィア「うん。」

 

1週間か。だいぶ寝てしまったな……ん?1週間?あれ?

何か大切な事を忘れてないか?

 

カガリ「シルヴィア、鳳凰星武祭はいつだ?」

シルヴィア「ん?鳳凰星武祭は……あと3週間ってとこかな?」

カガリ「…………えっ?」

 

俺は今日、考えることを辞めた。




お待たせ致しました。
少ないけど、これから増やしていきます!


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休憩〜『暇すぎて溶けそう』〜

やほ
長らくお待たせ致しました。
んふぅ……てなことで、やって行きま
\サボりすぎでは?/
違う!ネタが……!ネタが!
\うるせぇ!ちゃんとネタ集めしとけ!/
すいません!
\次はないぞ/
はい!

なんて事は置いておいて
お久しぶりです。スランプ状態でしたよ()
ゆっくり……これからはできるだけ1週間で上げていきたいと思います。


束「……やっぱり、無理だったか…急な成長に耐えきれずにへカートが動きを止めた。」

 

やほ、束だ。

今私は星導館の学生寮、カガリ達の部屋にいる

何故か……切花に呼ばれたのと、4日入院するカガリのちょっとした事でいる。ついでとは言ったら駄目な気がするが…クローディアって言う奴がいる。

 

クローディア「束さん、それは純星煌式武装が止めたと?」

束「うん。純星煌式武装には意思があるって仮説があるだろ?これで仮説が変わっちまうが…証明はされた。だけど、止めた他にも不思議なことはある。」

クローディア「不思議なこと?カガリさんのことで…ですか?」

束「うん。」

 

不思議なことーそれはカガリの傷、その修復速度。遠くにいた私とリィンが感じた…嫌な感覚。

本来、感じちゃいけないような……ものだ。

 

クローディア「まさか、青鳴の魔剣のログにもあった不思議な記録の事を指していますか?」

束「え?そんなのあるの?欲しいんだけど?」

クローディア「えぇ。今お渡ししますね。」

 

クローディアからデータが来た。

それは帰ってから見ることにする。そして4日後……退院したら、鳳凰星武祭まで2週間ちょっとしかないカガリ……どうするのか楽しみだ。

 

クローディア「さて、私は戻りますね。切花さんとの時間をお楽しみくださいね」

束「は?それは当たり前でしょ?」

クローディア「ふふっ。」

 

クローディアは笑いながら部屋から出て行った。

さぁ、切花との時間を楽しもうか。

 

ーーーー

 

カガリ「…暇だな。誰か来てくんねぇかなぁ…」

 

どうも、入院初日のカガリです。シルヴィアは仕事があるため帰ったあとです。

入院の理由が……なんか腕とか足とかボロボロだったため、4日も入院することとなった。医者曰く念の為……らしい。安静にしてろとのことなので安静にしておきましょう……本当は動きたいんだけどね?することと言ったらアニメを見たりすることぐらいだろうか?アニメと言ってもガン〇ムXとか蒼〇のファ〇ナーとかぐらいだ。どれも好きな作品でな。何度見ても飽きないんだわ……まじすきな作品だ。そーいや忘れていた事だが。青鳴の魔剣は念じればそばにくるんだってことを思い出した。

 

カガリ「……こい。」

 

手を前に出し、来いと声に出してみた。

すると青鳴の魔剣が現れた。それと同時に人の姿へと変わるが……俺の知っている…黒髪の130cmで妹みたいな千彩じゃなく……だいたいシルヴィぐらいで、髪が長くてちょっとだけ胸部装甲も増えた知らない人が

 

千彩「我が主、千彩ですよ。」

カガリ「心読んだなお前」

千彩「ちょちょいのちょいですよ」

カガリ「怖い」

千彩「酷い」

 

こんな茶番は置いておき。

純星煌式武装ってすげー。

とりあえず、これでひとつ安心だ。何があっても対応はできるようになった。

 

千彩「我が主、腕や足は大丈夫ですか?」

カガリ「まぁな。4日は入院だが、大袈裟だと思うんだけどね。」

千彩「まぁそこは医者の方が念の為、ってことで4日なのでしょうね。でも、我が主の傷の修復速度が異常なまでに早いのです。それに救われましたね。」

カガリ「そうかのか?それなら救われてるな。」

 

4日、入院なのはいい。

だが……鳳凰星武祭に向けての練習が出来ない期間があり、他のメンバーに遅れをとる事となる。そこに関してはものすごく痛いところだ。切花とのコンビネーションは完璧だとはいえ、へカートを使えない以上…ものすごく大きな穴だ。俺が得意なのは射撃。P90での戦闘記録はないのでまだ大丈夫なのだが……

 

カガリ「どうしたらいいかなぁ…」

千彩「戦闘中のコンビネーションでしょうか?」

カガリ「あぁ。切花との練習はへカートを使ったものが全てだからな。 我流で二刀流でも使えるようにしてもらおうかな……切花にたのんでさ……」

千彩「いいとは思いますが……私を使うのですか?」

カガリ「いや、つかわない。母さんが見舞いに来るタイミングで……」

 

キィィィィィン…………

 

どこからか、何かが飛んで来る音がする。なんだろう、なんとなく嫌な予感がする。

 

カガリ「千彩、窓開けてくれ」

千彩「はい?」

カガリ「暑いんだ」

千彩「……?分かりました」

 

千彩は少し戸惑いながらも開けてくれた。よし、これで準備はできた……

などと思っている矢先に、何かが高速で病室の中に突っ込んでくる。

2人入れるほどのでかさのものだ。俺にもよくわからないから怖いものと言っておく。

 

カガリ「千彩、布団の中においで。」

千彩「はい?」

カガリ「はやく。あの様子だと外の会話も聞こえてないやつだろうし、布団の中にお前を隠さないと殺されちまう」

千彩「あー……わかりました。失礼しますよ。」

 

千彩は本当にいい子だ。素直に従ってくれる。布団の中に入ってくれた。その時、怖い物から人が飛び出す。何者かは分からないけど、その人は天井に突き刺さる。

 

カガリ「……馬鹿だな。出力を間違ったか」

「そんなことは無いよー」

カガリ「なんか聞き覚えのある……」

 

そう、俺をここまで育ててくれた憧れでもある人の。

 

束「元気してる?カガリ。」

カガリ「まぁ、うん。」

 

天井から降りてきたその人は、母さん、束だった。

しかも、血だらけの……な。

 

 




ここまでにさせてくださいおねがいしますなんでもしますから!!

次はちゃんとしますから!!!!!!!



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入院生活(目覚めてから)〜1日目〜+切花ちゃん、やらかす……?

はい、すぎちゃった。ごめんなさい……
ゆるしてください!何でもしますから!!!
(なんでもとはいっていない)
短め〜です……ごめんなさい……
学校の方が忙しく、時間が取れたのは卒業後でして……リハビリもかねて次は恐らく番外編になるかと思います。


束「いやぁ〜ごめんね!血だらけで!」

カガリ「謝んなよ母さん…仕方ないよ。天井低いんだから」

 

天国の母さん、父さん。お元気ですか?

篠宮カガリです。

今僕は引き取ってくれた母さんの手当をしています。

 

包帯を腕とかに巻いているカガリ…なぜかは…

(※前回の最後を思い出してくれ……)

 

夜遅いが、束とカガリは病室にいた。

カガリは入院しているため、束が来た。

 

束「あんたの様子を見に来たのと、へカートの代わりをわたしに来たんだよ」

カガリ「ほへ?へカートを預けるのはわかるけど代わりをわたしに来た??」

束「うん。候補があるから選んでね。」

 

一応、巻き終わったので束は立ち上がりポケットから煌式武装の待機状態を3つ取り出す。1つは短剣、残りの2つは片手剣…2つ使えば二刀流だ。

 

束「一応、星導に登録してあるから大丈夫だゾ。さぁ、選べ!」

カガリ「え、えぇ…………」

 

なんて事を言われた。

結局、二刀流にするためにふたつ選んだけどさ……

この後、母さんはへカートとか何か色々仕事があるらしくて帰っていった…夜も遅く、眠かったのでそのまま寝る事にした……

 

ーーーー

 

綺凛「切花ちゃん、朝早くから練習を……?」

切花「…………ごめん、今はあまり話したくない。少し休憩してから再開しよう。」

 

どうも、切花だよ…にぃが入院したって聞いて心配になっているよ。

 

今、綺凛とアリーナで練習をしている。

私が、にぃ……カガリに負けているような気がして。

兄妹とは言え、他人…私でも、勝ちたいって気持ちはある…

カガリの戦闘技術は物凄く羨ましい。

遠距離から近接まで出来るようになっている。近接は最近出来るようになったとは思うけど、私は心のどこかで置いていかれている気がした。

だから今、学園で……私がいる所で1番頼れる綺凛と練習している。

多分これは私でもわかる。焦っているんだ。置いていかれているような、そんな感覚に落ちた。どこか遠くに行って消えてしまいそうな…怖くなって、そんな事にならないように今頑張って追いつこうとしている。今は……休憩中だけどね。

 

綺凛「…わかりました、練習再開したらわかる事だとは思いますので…それまでは聞かないことにします」

切花「助かるよ、練習中に、言うことにする。」

 

綺凛は本当にいい子だ。

いい子なんだけど……成長しすぎだよね。どことは言わないけど

そんな綺凛のどこかは言わないけどガン見しながら休憩をしていた。

なんかなんとも言えない気持ちになって、純星煌式武装を振り回していたら……スタジアムが斬れた。

 

綺凛「……へ?」

切花「……やらかした、かも?」

 

クローディアからの説教が怖いよ、助けてお兄ちゃん……



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