バカとカードとドロップアウト!?(凍結) (あんこ入りチョコ)
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春と学校と黒い肌

--------春

 

それは、桜が咲きほこる出会いと別れの季節

僕、吉井明久は、散ってゆく桜の吹く道を----

 

 

 

 

 

----疾走していた

 

「遅刻だぁぁぁぁぁ!!」

 

散ってゆく桜なんて関係ない!早く門を潜らないと、伝説の傭兵が…!

 

「遅いぞ吉井。それと、変なことを考えていなかったか?」

 

す、鋭い…!

 

「おはようございます鉄人!それは気のせいじゃないですか?」

 

「吉井、鉄人ではなく西村先生と呼べと何度言ったらわかる?それと、おはようございますじゃないだろ?」

 

「えーっと…今日も黒光りするその肌は凄いですね…?」

 

「お前は遅刻しそうになったことよりも、俺の肌の方が大事なのか?」

 

「ああ、そっちでしたか。遅刻しそうですみません…って、僕ギリギリセーフですよね!?」

 

「いや、お前は…

 

キーンコーンカーンコーン

 

…ギリギリでアウトだ」

 

「そんな!鉄人が止めなかったらセーフだったじゃないですか!」

 

「いや、止めてなくてもアウトだ。なぜなら、今日は新学期になって初日。つまり、これを全生徒に渡すことになっている。受け取れ」

 

そう言って、鉄人は白い封筒を僕に差し出してきた。これってもしかして…

 

「お年玉ですか?」

 

「そんなわけないだろう…」

 

呆れ顔で鉄人は僕のことを見てくる。わ、分かってるよ。ボケただけだって

 

「振り分け試験の結果ですよね?」

 

「そうだ。我が校はシステムの関係上、こうして俺が朝早くから一人ずつ手配りしているのだが…お前はギリギリで、そしてもう1人、遅刻がいるからなここに立って待っていたところだ」

 

そう、僕が通う文月学園の珍しい特徴としては、科学とオカルトが混じり合い、(噂では偶然)開発された試験召喚システムを用いた、クラス対抗での試験召喚戦争が行われる。そのクラスを学力によって決めるための振り分け試験の結果で、教室のランクと召喚獣の装備諸々が決まり、クラス対抗だからクラス分けを全クラスの生徒に対して公開すると、相手クラスにいる人物がバレて、対策を練ったりとかが容易になるから、という思考があるみたいなんだ

 

それにしても…朝早くから待っていた…?ということは…

 

「最初に来る人が来る前からここに居たってことですか?」

 

「そうだ。一番早い者で部活の自主練のためといって早く来る者もいるからな」

 

この人はもしかして文月学園に住み着いてるんじゃないか

 

「うわぁ…朝早くからお疲れ様です」

 

「それと、立ち話ばかりしているとどんどん時間が過ぎていくぞ。早く受け取って自分のクラスに行け」

 

「あ、はい。わかりました」

 

「おはよーございまーす…」

 

「ハァ…ようやく来たか、天真。遅刻だぞ」

 

「おはよう、ガヴ」

 

「ん、明久おはよう」

 

「天真、クラス分けの紙を渡すから二人とも早く自分のクラスに行け」

 

「「分かりましたー」」

 

 

吉井明久 Fクラス

天真=ガヴリール=ホワイト Fクラス

 

 

 

これは------人間界の娯楽に堕ちた天使とバカの物語




今回の話は色々とグダグダして終わりましたが、そのうち明久とガヴの出会う話等は書こうと思っています


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