これが二作目となりますが、一作目は練習で書いたので、お見苦しい事になってると思います…
こちらでは、他の作家さんのを参考に書きました!読みづらいなどがありましたら、報告してただけると幸いです!では、お楽しみください!
「やばい!遅刻する!」
昨日遅くまで大人の本を読まなければよかった…!だって仕方ないじゃん!ムッツリーニが厳選した本だよ?読まないわけにはいかないじゃないか!
僕は急いで制服に着替える。今時刻は8時過ぎ。普通に考えて遅刻は免れないだろう。だが!僕にそんなことは関係ないのだ!なぜなら…!僕は超能力者だからだ!
僕の能力は瞬間移動。あらゆる場所に一瞬で移動できる。さて、いっちょやりますか!
「瞬間移動!場所は学校!」
僕がそういうと、僕の体は徐々に薄れ、パッと消えた。
ガタンッ 何かにぶつかった音が聞こえ、目を開けてみると、視界が真っ暗だった。
え?何?失敗!?そんなこと考えていたら、キーッっとドアが開く音と共に視界が明るくなっていく。
「吉井…お前、そんなとこで何してるんだ?」
「あれ…?」
周りを見ると、クラスの人が全員こっちを見ていた。あれ?皆なんでこっち見てるの?
そう思い、自分が今いる場所を見てみると…、掃除用具入れの中だった。
「あれ!?なんでこんなところにいるの?!」
「こっちが聞きたいわ!!」
ですよねぇ〜…。やめて!そんな生暖かい目で僕を見ないで!
先生もそんな哀れむような目で見ないで!
僕は、鉄人に担ぎ出され、朝から用具入れで遊んでいたという事で、トイレ掃除の罰を受けた。
ーーーーーー
ーーーー
ーー
「ちぇっ…今日こそは上手くいくと思ったんだけどなぁ…」
僕の能力には弱点がある。確かにどこにでもいけるが、ピンポイントで飛べるわけではない。
例えば、スーパーに飛ぼうとしても、スーパーのどこに移動するかは運次第なのだ。前はスーパーの女子トイレに移動してしまったんだよなぁ〜…
この能力を使いこなせる人はピンポイントで移動できてしまうらしい…すごい。
「よぉ明久。今日も面白かったぜ」
「確か昨日は教卓に下じゃったか」
「…その前はロッカー…」
話しかけてきたのは、いつも一緒にいる3人だ。
坂本雄二 能力はテレパシー。詳しくは分からないんだけど自分の考えてる事や相手の考えてることが聞こえるらしい。
でも、大勢の人がいるからすごくうるさいらしい。でも、なんとか鉱石を身につけると聞こえなくなるらしい。いつも捻くれてるけど雄二も大変なんだなぁ〜…
「そういえば鉄人、今日明久が来たってなんですぐわかったのじゃ?」
「え?結構物音出したからじゃないの?」
「いや、鉄人が教室に入るなり、真っ先に用具入れに向かったのじゃ」
「…鉄人が入って来たのは明久が移動して来たあと…」
え?そうなの?それじゃまるで僕が用具入れにいるのを知ってたみたいだ…
「あぁ、それなら明久が瞬間移動して来た時、俺がどこに移動してきたか鉄人にテレパシーで伝えたんだ」
「雄二のせいかよ!!」
前言撤回!こいつにはいつか然るべき報いを与えてやる!
まぁ、話は戻るけど、僕たちが超能力を使えるのを知ってるのは、鉄人を含め数名だけだ。
ちなみに秀吉とムッツリーニは僕ら二人が超能力を使えるのを知ってる人の二人だが、二人は超能力を使えないのだ。
まぁ、使えてもあまりいいことないんだけどね…僕は掃除用具を片付け、学校を後にした。
ありがとうございました!明久と雄二は能力を使えるので説明しましたが、秀吉とムッツリーニの説明は省かせていただきました…すみません…
一応連載でやっていくつもりですが、更新は絶望的に遅いと思います…
それでも見てくださる方は暇つぶし程度に見てくれると幸いです。
ではまた会いましょう!
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誘拐
ジリリリリッ
うるさいなぁ〜…これじゃあゆっくり寝れないじゃないか…
僕は枕元に置いてある目覚まし時計止め、まだ眠気が残っている頭で時間を確認した。
……午前8時半………
「………………。」
やばいこれ完全遅刻だ…。なんかもう焦るのを一周回って冷静になってしまう…。って!こんなこと考えている場合じゃない!やばいっ!このままじゃ鉄人の鉄槌がくだってしまう!
僕はすぐに制服に着替えて、カバンを手にした。
「大丈夫…!僕ならやれる…!僕ならやれる!…テレポート!」
僕の体が徐々に薄れ、パッと消えた。………どこかにぶつかる感覚はない。成功か…?と思いきや………
「吉井…そんなところで何をやっておる…?」
僕が転移してきたのは…教卓の下だった。なんでいつもこんな狭いところに転移するの!?そんな事を考えている間にも鉄人はこちらを見ている。何か言わなくては…
「えっと…おはようございます?」
この後、生徒指導室でこってり絞られた…。
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー
「明久…お前、よく凝りねぇな…」
「じゃが、明久じゃからのぉ…」
「…明久の長所」
褒められてるのかバカにされてるのかよくわからない…だって、今日は遅刻しそうだったし(遅刻した)、いけると思ったんだもん…またしても罰として、物置の整理とか…鉄人も人使いが荒い…。
「で?何でみんなここにいるのさ?」
「あ?そんなの明久が罰受けてるのを笑いに来たに決まってんだろ?」
「なんだとっ!」
なんて性格の悪い奴なんだ…!前回の件もそうだし、本当になんで僕は雄二とつるんでるんだろう…雄二のせいで僕の評価まで下がっちゃうじゃないか…
「ん…?」
「どうした明久?」
「いや、なんか奥で光るものが…」
奥でキラキラ光ってる物を発見した。みんなにも手伝ってもらい光る物がある所にたどり着くと、そこにはヘアピン?らしきものがあった。
「なんだこれ?」
「ヘアピンかの?」
「それにしても先が丸くない?」
ヘアピンに何やら丸い物体が刺さっていた。なんかチュッ◯チャ◯スみたいだ…そんなどうでも良い事をかんがえていると、雄二が口を開いた。
「それ、この学園の奴のではないだろ。そんな目立つヘアピンしているやつはいなかったからな」
たしかにそうだ。何度か全校生が集まるイベントがあったけど、こんな変なヘアピンを付けている人は見たことがない。そんな人いたら、流石の僕でも覚えているだろう…。
「じゃあ誰のなんだろう…?」
「前の交流会できた生徒のだろう。確かPK学園だっけか?」
あぁ…なんか結構ハイカラな髪の毛した学園ってイメージしか思い出せない…うちも大概だけど…
「じゃあ、これ先生に届けてきた方が…」
キャーッ!!
「「!?」」
突然、学園の裏の方から女性の悲鳴が聞こえた。声の大きさからして、そこまで遠くはないはずだ。僕たちは急いで学園の裏に回るとそこには…
姫路さんを車に押し込んでいる男たちがいた…
「姫路さん!!」
「明久君!!」
僕は急いで彼女の元へ走り出した。でも、間に合わなかった…彼女を乗せた車は、エンジン音と共に遠くへ走り去っていってしまった。
「どうしよう雄二!!」
「落ち着け明久。ムッツリーニ、分かるか?」
「…バッチリ」
「どういう事…?」
「あいつらが走り去る前に、ムッツリーニが、車にGPSを投げ入れたんだ。今、パソコンで追跡中だ」
「…止まった。場所は町外れの倉庫」
姫路さん…!今助けに行くからね…!僕達は、テレポートでその倉庫へ向かった。
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー
「ここら辺…?」
ムッツリーニのパソコンに映し出されているのはこの辺りだ。この辺りで姫路さんが囚われている…早く助けださないと、何されるか分かったもんじゃない…
「…倉庫B-9」
B-9は…あんなに奥にあるのか…たしかに誘拐した人を隠すにはちょうど良いのかも…
「よしっ…うぉぉぐぇ!?」
「ちょっと待て明久。相手がどんな武器を持っているのか分からない以上、無闇にツッコむのは自殺行為だ」
「でも姫路さんがっ!!」
「あいつらもすぐに手を出さないだろう」
「でもっ…!!」
「一旦落ち着け明久」
雄二は冷静を装ってるけど、その言葉の奥に怒りを宿していた。
「…GPSから音を拾う」
ガガッとノイズの音がした後に、男たちの話し声が聞こえた。どこか嫌悪感を感じさせる笑い声も聞こえてくる。
「誘拐する時に来たあいつら、すげぇアホズラしてたよな?」
「あれは笑えるぜ、ぎゃははは!」
「てか、この女どうするんだ?」
「あん?海外に変態じじいがいるから、そいつに売りさばくよ。確か調教済み所望だからヤれるぜ?」
「マジで?やりぃ!じゃあ始め俺な!」
そんな会話が聞こえてくる。その会話で、僕は何かがプツンと切れた。
「おい明久!?」
雄二の声が聞こえたが、脳の片隅にも残らなかった。今、頭を埋め尽くしている感情は…
「あいつら全員ぶっ殺す…!!」
その事だけだった。
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救出と出会い
「いやっ…来ないでください!」
僕が扉の前に来ると、姫路さんの声が聞こえる。その声はとても怯えていて、嫌悪感が混ざり合っている。
「おうおう!そんなに抵抗されると、体に傷がついちまうぜ?」
「あんまりやり過ぎるなよ?値段が下がっちまう」
「わーってるよ、へへっ」
そんな会話が今も続かれてている。こいつらの声を聞くだけで、嫌悪感と胸糞悪さがこみ上げて来る。僕は、その気持ちをこの一言に全てを込めた。
「死にやがれ!!クズどもが!!」
ドガンッ!!
僕は、言葉と同時に、鉄製の扉を思いっきり蹴り飛ばし、扉を開いた。
「「!?」」
「吉井君…!!」
そこには、紐で縛られた姫路さんが床に座っていた。そして、姫路さんの前にいる奴は、上着を脱いでおり、あと少しで姫路さんに触れるところだった。
「その汚い手で、姫路さんに触るなぁぁぁ!!」
「……ッ!?ゲブっ!?」
僕は、姫路さんの近くにいた男を殴り飛ばした。まだあと数人、だが何人いようが関係ない…全員ぶち殺すだけだ!!
「吉井君!!後ろ!!」
「!?」
姫路さんにそう言われ、後ろを確認すると、鉄パイプを振り上げている男がいた。やばいっ!避けられないっ!咄嗟に腕で防御する体制になり、衝撃が来るのを待つ。
「………?」
なかなか衝撃がこない。そっと目を開けてみると、その男は目の前でドサッと倒れ込んだ。そして、その男の後ろに赤髪の男が立っていた。
「雄二!!」
「まったく…一人で突っ込むバカがいるか。貸し一だからな?」
「了解!」
雄二がいれば百人力だ。なんせ、前の文化祭で、姫路さんと、美波と、葉月ちゃんがさらわれた時も、ほとんど雄二が倒した。
「調子にのるなぁぁぁ!!」
男がナイフを片手にこちらに迫って来る。でも、僕たちは避けない。何故かって?それは…
「……加速」
ひとりのアサシンが、すぐそこにいる事を雄二にテレパシーで教えてもらったからだ。アサシンことムッツリーニは、目にも止まらない速さで、その男は攻撃を加えた。
「グハッ!?」
「……加速終了」
よし!雄二とムッツリーニが来てくれたおかげで、残りひとりだ!あと一人は…そうあたりを見渡した時、その男がいる場所が分かった。しかし、その場所は…
「おい!?一歩でも動いてみろ!!こいつの顔に一生消えない傷が付くぜ?」
「吉井君っ…」
僕はその光景を見たとき、ある一つの感情の支配された。そう怒りだ。奴に対するどうしようもない怒りだ。
「………。」
「明久?どうしっ…!」
雄二が何故か驚いたが、今は構っている暇はない。どうしたら姫路さんを助けられるか、どうしたら奴をぶっ飛ばせるか…それだけを考えている。そして、ある方法を思いついた。それは、あまりにも無茶で、今までのを見ると成功するとは思えない方法だけど、これしかない。
「……B-9倉庫にテレポート!!」
僕の体は徐々に消え、パッと消えた。
「どっ、どこへ行きやがった!?」
「ここだよ」
「ガッ!?」
僕は、その男の後ろにテレポートして、思いっきりうなじを殴った。ここは、全神経が通ってるらしい。いわば急所だ。男はその場でドサッっと倒れ込んだ。
「姫路さん!」
「吉井君…!!」
ここで抱き合い、感動的なシーンに…!
「おぃおぃ!ここか!?邪魔者が入ったってのは!?」
そんな妄想は、この一言で終わりを告げた。なんだよ!?せっかくいい所だったのに!!声のする方を見ると、男たちの仲間らしき人が数十人ぐらいいた。
「流石にやべぇな…、おい明久、テレポート脱出できねぇか?」
「ダメだよ。僕のテレポートは、2人までしか他人を移動させられないよ!だから、秀吉には残って貰ったんだから!」
そう、僕のテレポートも万能ではない。他人を運べるのはせいぜい二人が限度。ここに誰か一人置いて行くしかないのだ…。
「ここは雄二が残って…!」
「あとで覚えてろよ?」
「なんでもないです」
くそっ!どうすれば!!そんな事を考えてると、ある声が聞こえた。いや、聞こえたという表現は語弊がある。言うなれば、脳内から聞こえるという感じだ。
《やれやれ、面倒なことになっているな》と…
お読み頂いてありがとうございます!あと、1・2話ぐらいで完結とさせていただきます!好評だったら続編書くかもです!お気に入り登録などよろしくお願いします!
ではまたお会いしましょう!
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