ビノールトさん、生き返る (ココプードル)
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ビノールト死す
死にゆく賞金首×無念を残して


ビノールトさんの死に様をご覧ください
処女作です。よろしくおねがいします!
作者本人が名前を間違えるモブのビノールトの人生を描きたいと思います


「もういい、殺セ」

「なんで、殺すわけないじゃん。だって俺たちおかげですごい上達したもん...ありがとうビノールトさん。でも聞かせて何でこんなに悪いことをしてきたの」

 

なんだこのガキの目、一点の曇りがねぇ

「いいだろぉ、こたえてやるよぉ...俺は酷いスラム街に生まれた。俺だってまともに生きたかった...しかし世間が許してはくれなかった...それだけさ…。1つお前に忠告しといてやる...ここには俺よりやばいやつが沢山いる。気をつけろよ」

なんとも純粋なやつだぜ...昔の俺そっくりだな。だがそれが危ういがな....

「うん。分かった気を付けるよ」

「ここをでたら自首する、じゃあな!」

「バイバーイ」

 

 

さて大分歩いたか。もうすぐマサドラなはず。着いたら離脱《リープ》を探すとするか。しかし、傷がいたむなぁ...特にあのロリババァとゴンから受けたパンチは痛ぇぇ!

ん? おいおいついてねぇ!こんなとこに川かよ。普段の俺なら飛びこせるが今の俺の体調では難しいなぁ。さてどうするか...

 

「おい、大丈夫か?手を貸そうか」

 

後ろを振り返ると優しそうなひょろ長いメガネを掛けた男がいた。

 

「あぁー、少し怪我をしていてな。手を貸してくれると助かる。」

「いいぜほら捕まりな」

「ありがとよ」

 

手を借り川を渡ろうとしたところでメガネの男、ゲンスルーは言う

 

「しかし、おまえボマー にやられたのか?」

「いんやぁ、ちげぇ!ちょっとした強いガキにあってな」

「そうかでもボマー には気をつけろよ...といっても今死ぬんだがな!一握りの火薬《リトルフラワー》‼︎」

「ギャャー」

「ハッハハハッッッ」

爆音が鳴ったと同時に俺は吹き飛ばされ、地面に倒れていた。

(クッッ、クソッ!あいつが噂に聞いていたボマー か...全然動けねぇ...クソッ万全の状況なら動けたが今の調子じゃぁ立ち上がれる気がしねぇ...ゴンに気をつけろと言った俺がこの様か...)

 

「なんだまだ生きてたのか...といっても次で死ぬな。最後に言い残すことはあるか?聞いてやるよ」

「あぁん、なんもねぇーよさっさと殺せ」

(やっとこれから新しい人生を送ると思ったらこれかよ。おいゴンこいつにはきをつけろ...よ)

 

「チッ、うざいな!さっさと死ね一握りの火薬」

 

閃光が走った時には、もう体の感覚が無くなるのを感じた。段々、寒くなるのを感じながら俺は死んだ。

 

 

 

目を開けるとよく分からん場所にいた。なんだ誰か助けてくれたのか?...よかった俺は生きてる。

「ん?」

体がからだがちいさくなってるんだがぁどゆことダァー

 




ビノールトの名前がピノールトになっていました。完全に間違えて覚えていました。教えてくれた人ありがとうございます。
いま、気づかせてくれてありがとう。大分後だと変更が大変でした。

サブタイトル変更しました


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HUNTER試験編
旅立つ少年×安寧を求めて


  

 

○年××月

12歳になった。この12年間、前の人生と違って平和としか言えなかった。痩せこけることもなく腹一杯、両親に食わしてもらった。近所の人たちも優しい。落し物を渡したら優しくお礼を言ってきた。何か気持ちが良かった。

なんだよ、財布を拾ってあけだら蔑んだ目をよこしてぶん殴ってきたやつ....あのカップルしんじまえ。

そんなことより、名前が変わった。ビノールになった。両親はピノールトと悩んでたみたいだが、ビノールになった。俺的には、ビノールトで慣れてたからあだ名みたいでビノールに決まったことが嬉しかった...。

俺には夢がある!ハンターになって金持ちになることである。まともに生きて楽しみたいなぁ...。なんでハンターかって儲かるからだよなぁ...。念も生まれた時から練習してきたからハンター試験なんて余裕だろ...。

10歳になったころ能力を覚えた...。切り裂き美容師以外にでだ...。

だが、切り裂き美容師は使えた。えっ?愛用のハサミはどうしたって?

 

5歳になった頃、初めて両親が経営する理髪店にお邪魔した...。

そこで父が愛用しているハサミをみた。とてつもない運命を感じた。それは俺が昔使ってたハサミによく似たハサミであったからだ....

当然、くすねた。当たり前だ!

父は、愛用のハサミが無くなったことで探しまわっていた。父さんすまん....このハサミは、ぼくの愛用のハサミにするよ!

 

そして10歳になったころ

父の愛用のハサミは俺の愛用のハサミになっていた。

切り裂き美容師が使えると思い、俺は自分の髪の毛を食べてみた。すると俺の肉体的情報が出るわ出るわ...。このデータを見ながら修行した。効率が良すぎて嬉し涙が出たぜ。

 

そんなある日、切り裂き美容師で念能力の有無が見れることに気づいた。前世では、そんなの見れなかったから気づきもしなかった。

そこで俺自身のデータを見ると念能力が切り裂き美容師ではなく無しとなっていた。

 

「ん?どゆことだ?」

 

俺は念を使えるから念能力はあるし、そして今現在も切り裂き美容師を使っている。

考えた結果、ある結論に至った。俺は前世で切り裂き美容師に目覚めてから人の髪の毛を食ってきた。そして俺は、切り裂き美容師の能力がなくとも能力を読み取れる様になったのでは....と...。

多分そういうことだと思うが実際、分からん...。だって俺以上に髪の毛食った奴いないだろうし...。

人の体を見ただけで「こいつ、できる」の上位互換と思ったらいいだろう。見る以上に髪の毛食ってるんだし、それくらいあってもいいだろう...。

 

念能力がまだないと気づいた俺は念能力の作成に勤しんだ。

水見式なんかしなくても切り裂き美容師で系統が分かるからやってない。系統は、データを見る限り前世と同じく特質系であることがわかっていたのでそれに合う能力を考えた。

やっと今年になって 作り上げた能力は飲込む髪の結晶《ドレインギフト》である。

この能力とは、人の髪の毛を食べることにより発動する。そして食べられた人の念能力又は才能を使う事ができる。しかし、効果は髪の毛を食べた量に依存する。拳1つ分で、1時間程である。そして、人の髪の毛のほぼ全部を食べると一生その能力を使うことができる。

 

(この能力が完全した時、俺は歓喜した。切り裂き美容師と制約がマッチしたことで一石二鳥となっからな)

 

さてそろそろ、ハンター試験に向かうとするか...。理髪店を経営してる。両親に会いに理髪店の戸を開けた。

 

「どうした、ビノール。何か用か?」

「あら、どうしたのかしら?」

 

父と母が理髪店の中にいた。前世と比べてとても優しく俺を慕ってくれる尊敬できる両親だ。

 

「ハンターになりたい‼︎ だから家を出たい。」

「何言ってるの!あなたは、まだ10歳よ!ハンターなんか無理よ」

「まぁまぁ母さん、元気があっていいじゃないか!私だってハンターになりたかったが、才能が無かった。それに比べてビノールは力も強いし、判断力もある。試しに受けて見るのもいいんじゃないか?」

 

反対されると思っていた父からの了承。 初めて父さんを崇めたいた思った。しかし、母さんがなぁー....

 

「お父さんがそう言うんでしたら....ビノール....今年受けて落ちたらこの理髪店を継ぎなさい。それが条件よ!いい?」

(まさかの、おっけーとは....)

「ありがとう、父さん、母さん!」

 

 

旅立ちの日になった。この家族ともしばらくお別れか...。

 

「それじゃあ行ってくるね...。」

「気をつけていってくるのよ」

「己の限界を見つけてこいよ!無理だったら帰ってこい...いってらしゃい」

 

「いってきます!」

 

ビノールは家を出た。ハンター試験を受けるために............,。




ビノールさん、成長しましたね。

切り裂き美容師って愛用のハサミじゃないと使えないことをご指摘されたので変更しまきた。
確かに、愛用のハサミが必要でしたので父のハサミを奪うことにしました。

あと、ビノールの歳を12歳に変更しました。ゴン達と同じ歳にするためです。ゴン10歳やと思ってました。 アニメみてたら12歳であることに気づきました。


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持久力×試験開始

やっぱし、ハンター試験編っていいですよね。


「ウェッ...ハァッ、ハァッ............,」

 

 

 

(ナビゲータめ....道間違えてんじゃねぇーよ⁉︎....次会ったらブッコロしてやろーか....)

 

 

 

ビノールは内心毒づきながら高層ビルの隣にあるステーキ屋に入って行った。

 

 

 

「いらっしぇーい!」

 

 

 

とてもシンプルな至って普通の定食屋さんである

 

 

 

「ご注文は?」

 

「ステーキ定食」

 

ツッ店主の驚いた顔が映る

 

「焼き方は?」

 

「弱火でじっくり」

 

 

 

(暗号ってこれであってるよなぁ?間違ってたら詰むんだが...)

 

「お客様さん、奥の部屋へどうぞ!」

 

(ウッシャーーー)

 

 

 

奥の部屋(エレベーターになっていて、下へ降りている)でステーキ定食を食べながら物思いにふけていた。

 

 

 

(ここまで大変だった......。ここに来る途中ナビゲータと名乗る奴を見つけたので有り難く着いていくと待っていたのは、人身売買の組織....。全員、ブッ殺してやったがな...。髪の毛も食ってみたが誰も念能力も才能もない雑魚...。

 

ゴンを見習って少しは、人を信じてみようと思ったらこれだ....。ボマー といい..今回といい....。もう人を信じるのは辞めようかな....?

 

まぁいい、なんとか道を間違えたが本物のナビゲータに会えたのは幸いだった。)

 

 

 

そうこうしている内に、目的の階に到着した。そこに待っていたのは、チンピラみたいな目をした奴らが沢山いた。

 

 

 

「ザワッ....ザワッ....なんだあのガキ、子どもの遊びじゃねぇんだよ(ボソッ)

 

 

 

(見られてるな....まぁいい、雑魚はほっといて少し休憩するとするか...)

 

 

 

「よぉ...あんたで丁度400人目で400番だな....俺はトンパ!今年は16番さ‼︎」

 

「今年は?」

 

「あぁ、新顔だね君....何しろ35回も受けてるからねぇ!」

 

「35回も受けてるのか!?」

 

(ザコなのか?だが、35回も受けて死なずに受けてるのを考えたら注意しておくか)

 

 

 

「単なるベテランさ.....分からないことがあったら何でも聞いてくれ!」

 

「あぁ....ありがとう。」

 

 

 

挨拶を交わした後、トンパは去っていった。

 

 

 

「チンッ」

 

 

 

先程、エレベーターから降りてきた所に3人組がおりてきた。

 

 

 

(んっ?あいつゴンじゃねぇか.....あいつもこのハンター試験を受けるのか.....ゴンの感じをみる限り、同じ年らへんに生まれたらしいなぁ俺は....

 

さてどうするか....ゴンと一緒に動くか.....?でも俺のこと知らないだろうし................................

 

よし、影ながら見学させてもらうとするかぁ......)

 

 

 

「ギャァッッーー」

 

 

 

(...なんだ? ん⁈、なんだアイツ....あんなヤツ見たことがねぇ......。なんて禍々しいオーラを纏っていやがる.....今のおれじゃぁ勝てねぇ...

 

関わりたくはねぇが髪は食ってみてぇな.....。44番か覚えておくするか...........)

 

 

 

トンパがゴン達と話している。

 

 

 

(なになに....、あの44番はヒソカっていうのか....。なるほど試験官は、毎年代わり、その試験官によって内容も変わるのか.....。試験官が来たようだな⁉︎)

 

 

 

試験官が来たことで受験者の顔つきが変わった。それにより空気が重くなる。

 

 

 

「ただいまを持って受付時間を終了いたします。では、確認しますが、ハンター試験は大変、厳しいものであり運が悪かったり実力が乏しかったりするとケガをしたり、死んだりしてしまいます。それでも構わないという方のみ付いて来てください」

 

 

 

試験官はそう言い歩き出した。受験者は、みな了承したかのように試験官の後に続いた。ビノールもそれに続き歩き出した。

 

 

 

「承知しました。参加者404名で...................」

 

 

 

受験者は、試験官に続き暗く先が見えないトンネルを歩き始めた。これから始まるハンター試験を表すかのように.................

 

 

 

 

 

 

 

試験官は、歩き出した。受験者達はどこに連れていくのかを考えていた。

 

 

 

(どこにいくんだよ、はやく試験始めろよ.....早くハンター試験合格して楽に暮らしたいだよぉ)

 

 

 

ビノールも内心毒づきながらも試験官に離れずついて

 

 

 

「ザワッザワッ」

 

「なんか早くなってないか?」

 

 

 

辺りがざわめき出した頃、試験官が話す。

 

 

 

「申し遅れましたが私、一次試験担当のサトツと申します。これより皆様を二次試験会場へとご案内します。すでにお気づきの方もおありでしょう....2時試験会場までついてくること。これが一次試験です。」

 

 

 

(なんとまぁ、持久力がテストとは.........。しかし、何分走ることになるのやら....まぁ念を使える俺にとってはカモとしか言えないな.....)

 

 

 

30分後

 

 

 

「いつまで歩くんだよ 」

 

「ハァッ...ハッ...ッ」

 

 

 

(余裕、余裕!)

 

 

 

3時間後

 

 

 

(んっ?ゴン達が遅れてるな....ちょっと見に行くか...なるほどなぁ、レオリオという奴がヘバッてて足止めを食ってる感じか....いや、トンパがレオリオをどこかに連れていってるな....ちょっと覗きにいくとするか....)

 

 

 

 

 

 

 

「さっ、ここでじっとしてるんだ....そうすればお前達は必ず脱落するゼェ....」

 

「なんだとおいっ!どういうことだぁ‼︎」

 

「おれさぁ、ニックネームがあるんだ...自分でも結構気に入っててさぁ、ルーキー潰しのトンパってなぁ!」

 

「てめぇ、なにしやがった....」

 

「直に分かるさ!じゃぁあな。」

 

 

 

(やっぱり、こうなったか....嫌な予感は当たるもんだな....ここでコイツは脱落してもらうとするかぁ...コソコソ動かれると邪魔だし)

 

 

 

「ヘッヘッヘッへぇー...やっぱり新人を潰すのはたのしぃなぁー」

 

 

 

独り言を呟くトンパがそこにはいた。

 

 

 

「ねぇねぇ、試験官どこに向かったか分かる?」

 

(10歳らしい満面の笑みで声をかける)

 

 

 

「あぁっ、おまえはビノールだったな....おまえもはぐれたのか...こっちに向かったと思うぜ....ついてこいよ!」

 

(コイツも、脱落させてやるかぁ....どいつもコイツも.....ルーキーは馬鹿ばっかりだな...さてこいつをどう脱落させグッッ....なんだ⁈)

 

 

 

トンパは地面に倒れ目に映ったのは左手を手刀に構えていたビノール、そして右手にはハサミをチョキチョキし、ケモノみたいな笑みを浮かべていた。

 

 

 

(トンパは気絶したな....念なんかこめなくとも10年間鍛えてきた俺の純粋な力で倒せたな。といっても死なないよう調整したがなぁ!

 

さてとこいつはどうするか....殺す価値もないしこいつの能力だけでも頂くとするか...。

 

 

 

(とりあえず、切り裂き美容師《シザーハンズ》........ムシャムシャ、むっ...弱い弱すぎる....弱いぞトンパ。........さてとトンパの才能を頂くとするか...)

 

 

 

飲込む髪の結晶《ドレインギフト》

 

 

 

気絶しているため髪を切っても気づかない....。ビノールはトンパの髪を全て切り取ると、全ての髪の毛を集めた。そして念の力を込めて圧縮するとそこには、小さい結晶玉と化した髪がそこにはあった。

 

 

 

(流石に、全部の髪の毛を食うのはしんどいからな....試しで成功したのが幸いだな.....。さてっ、トンパの才能は悪知恵か........んーーー頭が賢くなるのは良いことだとポジティブに考えるとするか....。なんだかんだ初めて使う能力だしどう変わったのか分からんな.....一度確認してみるか)

 

 

 

ビノールは自分の髪の毛は少し切り、ムシャムシャと食べ出した。

 

 

 

(んんっ、データを見ると基礎能力とは別に才能と書かれた欄があることに気づいた。そこには、吸収されたトンパの才能《悪知恵》が書かれていた。なるほどな....時間があれば増やしていくとするか...しかし、労力がかかることを考えると弱いやつの髪の毛を食うのはやめとくとするか....

 

さてと、ゴンの友達を助けにいくとするか....)

 

 

 

........ビノールは歩き出した。今の状況を見ていた闇の住人に気づかに...................

 

 




やっぱしキルアには気付けないよね。ネテロ会長でさえ、気付かないんだから。

ビノールさんの飲込み髪の結晶ですが、敵の能力を奪いますが、奪われた敵は使えなくなるわけではなく切られた量に依存して使えない時間がふえます。ハコワレみたいな感じと思ってください。今回のトンパの場合は、髪の毛が元通りになるまで悪知恵が働かなくなります!


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トラウマ×ミス×ラッキー

みんな大好き、あの名言がでるよ!


 

「ウウッ...すまないピエトロ....」

 

レオリオは悪夢にうなされていた。

惑わしスギのにおいとは、相手の1番触れられたくない過去の幻を見せて精神を破壊する危険物質である。レオリオは、助けれなかった命を思い浮かべていた...

 

(んっ?このにおい....惑わしスギの樹液のにおいか...?昔、殺した賞金首が使ってたなぁ!鼻は閉じておくか...。)

 

「おい、大丈夫か?」

 

レオリオに声をかけるが、全然目を覚まさない。

 

(チッ!さてどうするか...?仕方がない....荒療治でいくとするか....。)

 

ビノールはレオリオの頭をつかみ高速で揺らした。するとレオリオは目を覚まし、吐き出した。

 

「おえっ、おえ」

「目を覚ましたか?」

「あぁぁん、ってトンパの野郎どこいきやがった?ぜったいゆるせねぇ」

「大丈夫か?倒れていたから手を貸したが...」

「あぁ、ありがとよ、俺はレオリオっていうだ。よろしくな!そんなことより試験官を追いかけるとするかぁ」

「とりあえず一度、もどるとするか。」

 

レオリオとビノールは、そう話しなが一度少し前まで戻ろうとしたとき

 

「レオリオ~大丈夫?」

 

ゴンとキルアとクラピカの3人がこちらに向かって走ってきた。

(まずい、ここで鉢合わせするとは....レオリオとは適当に出会って助けた振りでもするか....)

 

「レオリオ、大丈夫か?ん、赤い髪の毛の坊やは誰だい?一緒に迷い込んだのか?」

「あぁ、たまたま迷い込んだ所にこのお兄さんが倒れていたから助けていたんだよ」

「そうだったのか!ありがとう。仲間が世話になった」

「ありが....」

 

「違うね....偶然なんかじゃないんだろ?」

 

ゴンの言葉を遮るようにキルアが言葉を発した。

 

(んっ⁉なぜばれた....。確かにこいつはガキの割に頭が冴えていたのは覚えているが...)

 

「なぜだい、キルア。」

 

クラピカが、キルアに聞く。それに答えるかのようにキルアが口を開く。

 

「だってさっきこいつ…、トンパってやろう倒してるところオレみたし....しかもこいつチョーツェー.......。そうそうこいつ髪の毛、くってやがったぜ!あいつ丸坊主になっていやがったぜ....。チョー笑える。」

 

その言葉を聞いたゴン達3人は、驚いた顔をし唾をのみこんだ。そしてクラピカが先陣を切り口を開いた。それに呼応するかのようにレオリオとゴンも口を開けた。

 

「色々ききたいことはあるが、どうして君はトンパを倒していたんだい?」

「いや、それよりなんで髪の毛なんか食っていやがったんだ?」

「ねーねー、君なんていう名前なの?」

 

(あの場面を見られていたか....これはキツイみすだなぁ....しかし、ゴンは相変わらず面白いやつだぜ。不審に思われている俺に名前をきくなんてなぁ)

 

「えっ..とね。ぼくは、ビノールっていうんだ…ええっとね...トンパがレオリオを罠にはめているのをみてゆるせなかったんだ。だから後ろから首元にチョップを叩きこんだんだよ...上手いこと決まってよかったよ...。

どうして髪の毛を食ってたかって?家が貧しい理髪店でね...ごはんがないから落ちてる髪の毛を食う生活をしてたらこの習慣がしみついちゃったんだ.....」

 

(嘘が流れるようにでてくるぜぇ。これはあのトンパの悪知恵がきいているのかもしれないなぁ。)

「大変だったんだな.....」

「ビノールっていうんだ、そうだったんだ....」

「ま、いいんじゃないか。それより早く試験官のとこにいこうぜぇ」

(恐ろしく早い手刀、俺でなきゃ見逃してた...なにもんだこいつ?しかもこいつアニキと同じ匂いがすんだよなぁ)

「いっけねぇ、試験のこと忘れてた、急いで試験官のとこに戻らないと!」

「そんなことしなくてもあるぜ、一発逆転で先頭集団に追いつく方法が....!ゲームは単純じゃつまらないだろ。」

「どうやって??」

「爆弾‼︎....結構すごいやつ....」

「爆弾?」

「吹き飛ばすのさ、この樹液だらけのトンネルを!」

 

(ホッッ....話しがそれて安心したぜ...。キルアが何か良からぬことを考えてるが今回は、便乗させてもらうか......)

「確かに手取り早い方法だなぁ!」

 

キルアが3つの爆弾のスイッチを押し、レオリオの後ろの方へ目掛けて放った。

 

「ドンッッッドカーーーーーーッンーーーーーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試験官と先頭集団は、未だ尚走っていた。するとその付近から地震の様な地響きが鳴り響く。止まった瞬間、灼熱の炎と共に壁が壊れた。

 

「一体、何事です....」

試験官のサトツは言う。

壊れた壁から複数の人影がでてくるのがわかった。そして出てきた1人の少年が答える。

 

「えへへ、ごめんなさい。ちょっと壁こわしちゃった」

「壊してはいけないと一言も言っておりませんよ....惑わしの道に迷い込んでよくぞ生還できましたねぇた....大したものですよぉ」

 

サトツがゴン達を褒めていると、周りがざわめき出した。

しかし、そこにトンパはいなかった............。

 

(しかしまぁ、あんな大量に爆弾を隠しもってるとはキルアにはおそれいるなぁ....さて、あとはのんびに試験官についていくとするか.....)

 

サトツがラストスパートをかけ、受験者を落としにかかった。しかし、あまり脱落者を出さずにトンネルを抜け出した....。抜けた先には、広大な湿原が広がっていた。

 

 

 

「ヌメーレ湿原、通称サギシのめぐら....2時試験会場はここを通っていかなければなりません....人間を欺いて食料にしようとする狡猾で貪欲な生き物が生息します。十分、注意して着いてきてください。でないと死にますよ」

 

(おおっ、これはラッキーだな!トンパの才能が十分に発揮されるんじょないか....なんたってトンパと同じこと考える生き物がたくさんいるってこどだろ?トンパ様様だな....。有り難く使わせ頂きますか)

 

 

 

1人の男性が手には、サトツソックリな猿。そしてこの男は声を荒げて叫んだ。

「嘘だ、こいつは嘘をついている!そいつは試験官じゃあない!俺が本当の試験官だ....!」

「ザワザワッ」

「また、めんどうなことに...」

「フッフッッフッフッ」

 

ざわつきだす受験者。あきれるビノール。不敵に笑うヒソカ。

多種多様にもの思いにふける。これから始まることを想像しながら....

 

 




名言はどれか分かりましたか?


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ニセモノ×タタカイ×シケンカン?

モチベーションが続く限り頑張ります
良ければみなさん評価、感想お願いします。

好評であれば続かせたいと思います


「おいおい、どういうことなんだよ…」

「ざわっざわっ」

 

辺りがざわめめきだした。この事態にビノールはどうしたものかと考える

 

(めんどくせーなぁ…。俺には、サトツが本物っていうのは分かるんだが....それを説明するのがなぁ...)

 

ビノールは凝《ギョウ》を使い、2人を見ていた。

 

凝とは、オーラを体の一部にまとわせることをいい、ビノールは目にオーラをまとうことにより目では見えないものを見ていた。

 

 隣にいるサトツは滑らかなオーラが体をまとっていたが、猿を片手に現れた男はオーラをまとうことすら出来ていなかった。

試験官になる人間が、念を使えないわけがないと考え、先程、現れた男が偽物とビノールは確信していた。

 

「ヒュッ」

 

ビノールに向かってオーラをまとった何かが飛んでくるのをビノールは、反射的に気づいた。

 

 

(ピクッ…!はやいっ…なんだ?)

 

ビノールは、オーラを手にまとい飛んできたものを掴んだ。

 

「んんっ⁉やるねぇ君...君に投げたわけじゃなかったんだが....試験官というのは審査委員会から依頼されたハンターが無償で任務につくもの♠

我々が目指すハンターの端くれともあろうものが、あの程度の攻撃避けれないわけがないと思って2人に向けてこのトランプを投げたんだけどね...ちょっと予想外なことが...でもあっちのやつは避けれなかったから君が本物ってことで....」

 

(何者かな彼...?この年で念を使えるなんて...興味あるねぇ....)

 

ヒソカは試験官候補2人に向けて念を込めたトランプを投げたのだった。しかし、サトツの隣にいたビノールがそれを防いでしまった。この行為により、ヒソカに目を付けられてしまったのは言うまでもない.....。

 ヒソカは猿を持った男は防ぐことが出来ず死んでしまったことからサトツが本物と結論付けた...。

 

(まずい、まずすぎる...。完全に目を付けられた....ヒソカずっとこっち見てるし....)

 

「今回は400番の彼が守ってくれましたからよしとしますが、次からはいかなる理由でも私への攻撃は試験官への反逆行為とみなして即失格とします。よろしいですね...?」

 

(にしても44番と400番の彼、どちらも念が使えるみたいですねぇ...どちらも末恐ろしい才能です....)

 

 

「はいはい♦」

 

ヒソカによって殺された死体は、肉食の鳥たちが群がり、肉をはぎ取られていた。その姿は、敗者の末路を連想させ、受験者に恐怖の気持ちを駆り立てた。

 

「それでは、まいりましょうか...二次試験会場へ........」

 

サトツは、受験者を引き連れヌメーレ湿原へと入っていった......

ヌメーレ湿原の中は、一段と霧が立ち込めている。

 

 

 

 

(さて、この霧の中どうするか.....先程見た、ヒソカの顔....殺人鬼と同じ顔していやがったぜ...ゴン達、大丈夫か?今のヒソカに近づくとヤられるぞ!)

(っておい、言ったそばからヒソカが暴れだしたんだが...あまり関わりたくないな....絶《ゼツ》)

 

絶とは、念の基礎である四大行の1つ。その効果は、オーラや気配を完全に絶つ技術である。

 

「くっくっ...あっっはっはァーーァ❤ 君らは不合格だね....あと残っているのは2人か...」

 

クラピカとレオリオが残る2人であった。

(おい、どうするクラピカ?)

(奴は強い...天と地ほどの差があるかもしれない。だがやられっぱなしは御免だな...!)

(よく言ったぜクラピカ!ガマンできねぇーよなぁーーーー)

 

「くそったれぇーーーーー」

 

レオリオは、ヒソカ目掛けて突進する

 

(おいおい、なにやってんだよ....よりゃダメだろ⁉︎なぜそこで逃げない‼︎)

 

レオリオは、棒でヒソカを殴ろうとする。しかし、ヒソカは簡単にレオリオの攻撃をかわし、後ろに回りこむ。そして、背後から即死レベルの攻撃をたたき込もうとする。クラピカは、この一瞬の攻防についていけていない。

 

(ちっ、ゴンの友達だから仕方がない....助けてやるかぁ....レオリオの言葉を借りるようだが、俺をねらった攻撃の借り返させてもらうぜ.......)

 

ビノールは、落ちていた石を拾い、念はこめずに(絶を使っているため)全力でヒソカ目掛けて投げた。

 

「ドコッッッ」

 

「ゴン⁉」

 

ヒソカの顔に石とルアーが直撃した.....

 

(なんだ?、あれはゴンか....いらんお節介だったかな?.....)

 

ゴンはレオリオの叫び声を聞きつけてやってきた。そこでレオリオのピンチを見たゴンは武器である釣り竿を振り回し、ルアーをヒソカに叩きつけたのだ。

 

「やるねボウヤ☘・・・釣り竿?おもしろい武器だね❤・・・ちょっと見せてよ♦」

(隠れてるボウヤはそれ以上だけど...❤)

 

上の空の状況で、レオリオの顔面を殴りつけ、クラピカに向けトランプを投げ、そしてゴンに向け走り出し首根っこを掴んだ。

 

「大丈夫殺しちゃいないよ♠・・・彼は合格だから❤・・・・うん!君も合格❤いいハンターになりなよ☘」

 

ピピピ

「ヒソカそろそろ戻ってこいよ。どうやらもうすぐ二次会場につくみたいだぜ」

 

ヒソカの携帯らしきものからヒソカの仲間らしき声が聞こえる。

 

「お互い持つべきものは仲間だね❤・・一人で戻れるかい?

 

ゴンは頷く

 

「いいこだ....」

 

ヒソカは、そう言い残しレオリオを担いで霧の中へ消えていった。

小さな影がそれについていくかのように同じ霧の中へ入っていった。

 

奇術師ヒソカ

 それはゴンにとって今まで出会ったことのない奇妙で底の知れない生き物だった

 

怪人ビノール

 それはヒソカにとって今まで出会ったことのない極上でどんな味がするか分からない果実だった

 

 

この2人が合間見えた時、2人の物語はどう転ぶのか誰にも分からない......

 

 




次で、二次試験に入ります!


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ニジシケン×タマゴ×ネテロ

二時試験あんま好きじゃないんですよね.....


(どうやら間に合ったか...。ヒソカの後をついてきたのは正解だったなぁ!・・・何々、本日正午二次試験スタートか...もうすぐだな)

 

時間が近づくにつれて、周りの緊張が高まる。

ゴォォォォォ

試験会場の扉が開いた。中には細い女性(メンチ)と太くて大きい男性(ブハラ)がお腹を空かせて待っていた。

 

「二次試験は料理よ!!美食ハンターのあたし達2人を満足させる食事を用意してちょうだい」

 

美食ハンター

 世界中のあらゆる料理と食材を探求しさらに新たな美味の創造を目指す

 

「⁉」

「料理⁉」

まわりが、意味が分からずざわつきだす。

 

「まずはオレの指定する料理を作ってもらい」

「そこで合格した者だけがあたしの指定する料理を作れるってわけよ」

「オレのメニューは豚の丸焼き!この森に生息する豚なら種類は自由...それは二次試験スタート!!」

 

試験参加者は、豚を探しに走り出した。そこでブハラはニヤリと笑った。なぜならこの森に生息する豚は1種類のみであり、しかも体長2メートルを超す世界で最も凶暴な豚だからだ。

 

豚達は、受験者達を踏み潰すかのように突進する。しかし、ブハラの期待とは裏腹に受験者達は豚を倒してきた。

この男ビノールも手こずることなく豚を始末し丸焼きにしていた...

 

(マラソンなんかよりこういう速く終わって楽なのがいいぜ!こーゆーのを待ってたんだ)

 

「へい!!お待ちィ」

 

受験者は丸焼きにした豚をブハラに提出した。

 

「おぉーおいしそう!!」

「あらま大量だこと。テスト生なめてたわ....」

 

ブハラは提出された豚を平らげ、前半の1つ目の試験が終了した。提出した総勢70名が次の試験に進んだ。

 

「二次試験後半に進む前に貴方達にスペシャルゲストよ!上を見なさい」

 

メンチはそう言い、受験者達に上を見るように強要した。

 

「「・・・・・えっ・・・・:」」

 

空をを見ると大きな飛行船が飛んでおり、そこから飛び降りる人物がいたからだ...

 

「何者だこのジイさん...」

「審査委員会のネテロ会長。ハンター試験の最高責任者よ」

 

「マジかよ、そんな大物がなんでここに....」

 

「このネテロ会長が二次試験後半のスペシャルゲストできてくれたのよ!!」

 

そうスペシャルゲストとは、ハンター協会会長ネテロのことであったのだ。

 

「ほっほっほ....すまないねぇ、メンチくん。無理言って見学させてもらって」

「...いえ。お忙しい中、お越し頂き感謝します。」

あの横暴なメンチが、緊張していることに受験者達は驚いた。

 

 

「それではメンチくん、次の試験は如何するのかね?」

「ゆで卵。会長、私達をあの山まで連れていってはもらえませんか?」

 

メンチは、ネテロにこの森の近くにある山に連れていくよう申し出た。

飛行船に乗り込み、山の頂上まで移動し降り立つとそこには、山を真っ二つにしたかの様な谷が広がっていた。

 

「安心して下はふかーい河よ。それじゃお先に!」

メンチは、そう言い残し谷から飛び降りた。

「えーーー⁉︎」

驚きの声が上がる。

 

「マフタツ山に生息するクモワシ、その卵をとりにいったのじゃよ。クモワシは陸の獣から卵を守るため谷の間に丈夫な糸を張り卵を吊るしておるのじゃよ」

「その糸にうまく捕まり、1つだけ卵をとり岩壁をよじ登ってくる。これが試験よ」

 

ネテロとメンチが連携するかの様に言葉を発する。

 

「こんなもんマトモな神経で飛びおりれるかよ!!」

半数近くの人間が、恐怖で足が止まっていた。しかし、他の半数は意気揚々と谷から飛び降りた。

 

(いぇーーい、レッツ、スカイダイビーング‼︎)

ビノールはこの試験をアクティビティをするかのように楽しんでいた。

 

「それじゃあ、市販の卵と食べ比べてみて!」

(うまい、うますぎる!口ん中がトロトロ祭りやー)

第二次試験後半 メンチのメニュー42名合格!

 

 

次の試験に向けて受験者達は飛行船にのり移動している。

 

「次の目的地へは明日の朝8時到着予定です。こちらから連絡するまで各自、自由に時間をお使いください」

 

(やっと休憩できる....少し休むとするか....)

 

「今年は何人ぐらい残ると思う?サトツさんどぉ?」

「そうですねぇ、今年は新人《ルーキー》がいいですねぇ」

「やっぱり?私番がいいと思うなぁ!ハゲだけど....」

「私は断然400番ですねぇ...彼はいいハンターになる....」

 

サトツに褒められるビノールであった。

 

「で、ブハラは?」

「そうだねーー新人《ルーキー》じゃないけど気になったのがやっぱ44番...かな。ずっと殺気放ってたし.....」

「1つ言えることは、44番と400番の彼は要注意ですね....。どちらも念を使えることでしょうし....」

「えーーっ、400番の小さなガキも念使ってたの?」

「....はい...」

試験官達の会話は続く。場所が変わってゴンとキルアとビノール。ゴンとキルアがネテロとゲームをしていた。ビノールはというと....

 

(おもしろそうなことやってんじゃねぇか、少し観察させてもらうとするか)

ビノールは、相変わらずゴン達に話し掛けにいかず隠れて見守っていた。

 

「もしそのゲームでワシに勝てたらハンターの資格をやろう。この船が次の目的地に着くまでの間に、この球をワシから奪えば勝ちじゃ...そっちはどんな攻撃も自由。ワシの方は手を出さん」

「ただとるだけでいいんだね?じゃおれからいくよ」

 

キルアは、舐められていると感じ最初から全力を出して球を奪いにいった。

 

(この歳で肢曲を嗜むとは末おそろしい子じゃのぉ......)

 

肢曲とは、暗殺術の1つであり無音歩行術を応用したワザである。キルアは、暗殺一家に生まれ小さい頃からワザを叩き込まれた。

 

しかし、キルアが全力で取りに行ってもネテロは簡単に躱してみせる。キルアが不利とみるやゴンも球を取りに掛かるが手も足もでない。

 

「やーめた、ギブ!!おれの負け」

「なんで?まだ時間はあるよ!!」

「無理だって、一年中追いかけても取れっこない。いこーぜゴン」

「おれ、もうちょっとやってくよ」

「あっそ、わかったがんばりな!おれ先に寝るわ」

 

キルアは帰っていった。

「さて、おまえさんはどうするのかの?」

ネテロは、誰もいない方角を向いて言葉を発した。

 

「なんだ、バレてたのか......」

 

ビノールは、そう言いながらネテロとゴンの前に姿を現したのだった。




ということで、スシネタは飛ばさせて頂きました。

ビノールとネテロが出会い、2人はどう動くのか...それでは次回お待ちください。


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ゲーム×ホンキ×カッタ?

もう一度、ビノールト辺りの話を見たらやっぱし可愛そうですよね。
動画もビノールトがかわいそうというコメントが溢れていました。

この作品では、幸せになってほしいものです


「ほっほっ...伊達に年を食っとらんわい!気配がなくとも見られてるという視線は感じるもんじゃ....」

「化け物め....」

「お主も大概じゃと思うがなぁ....今年の若いのは粒ぞろいじゃのぉ....さて...お主も一緒にゲームをせんかね?」

「一緒にやろうよ」

 

(さて、どうしたものか...あまりネテロ会長に目をつけられるのは御免だが、ハンターの頂きを見てみるのも悪くないな....)

 

「それては参加させてもらってもよろしいですか....」

 

「よろしくね!一次試験では、レオリオを守ってくれてありがとね。ネテロさんとっても強いから二人掛かりで取りにいこ‼︎」

「あぁ、よろしく。確かにあの会長は強い。だが、おまえは疲れすぎてる。おまえは少し、休め!俺は少し準備運動がてらあの会長と遊んでくる」

「わかった。がんばって!」

 

ビノールは、ゴンにそう声を掛けネテロに向け足を伸ばした。ビノールはゴンに休ませる為に1人で遊ぶといったが、しかしそれは建前で本音は力試しがしたかったからである。

 

「なんじゃ、お主1人でくるのかのぉ....全力でかかってきなさい....」

「言われなくても‼︎」

 

最初から全力でビノールは、足に念を込め地面を蹴った。その動きは地面を陥没させ、ネテロまでの距離を一気に縮めた。

 

(....こやつ....この歳で念まで使うとは、先程の子どもといい、この子といい一体どんな環境で過ごせばこうなるのかのぉ....。しかし、あまいわ!足に念を込めてるのが丸見えじゃ‼︎)

 

ネテロはビノールから手を伸びてくるのをギリギリで躱し続けた。ネテロはビノールの動きに驚きはしても焦りはしなかった。

 

(くそっ、本気で動いてるのに掴むことすら出来ねぇ...仕方ない)

「武器は使ってもいいのか?」

「あぁ好きにして構わんよ....」

「それじゃ、使わせてもらうよ」

 

ビノールは、ズボンのポケットから父から奪った愛用のハサミを取り出した。

 

「それがお前さんの武器かね」

「....あぁ........」

 

(おまえの身体情報だけでも見させてもらうぜ)

 

ビノールは、球を奪うことよりネテロの髪を切ることにシフトをチェンジした。

片手にハサミを持ったビノールは、ネテロに襲いかかるようにハサミを繰り出した。しかし、ネテロ簡単にこれを躱す。これらの攻防がしばらく続く。

 

(すごい、目で追うのがやっとだ....これでオレと同い年ぐらいなんてやっぱしビノールってすごい!)

動体視力に自信のあるゴンでさえついていくのがやっとである。ビノールの今の実力の高さを伺うことができる。

 

(ちっ、しかしこれは髪の毛を切るためのオトリだー)

 

ビノールは球を奪うためにハサミを使い、ネテロを誘導してるかのように見せた。しかし、これは罠。ビノールの目的は、ネテロの髪を切ることである。

ネテロは、この思惑に気づかない.....

 

ビノールは、下からネテロの顔に向けてハサミを突き上げる。ネテロはギリギリで躱す。

 

(ここだっ!)

 

ビノールはネテロがギリギリで躱したことによりできた隙、そこに突き上がったハサミの向きを変え、ネテロの1つにまとめた髪へ向かう。

「ザシュッ」

「あーぶない、あぶない....髪を全部切られるとこじゃった。」

 

数本の髪の毛が宙に舞う。その髪の毛をビノールは拾い口に含み、ネテロと距離を取った。

(年齢120歳を超えてるだと....それよりも驚くべきはなんという鍛え抜かれた肉。極限をも超えた鍛錬の結晶....俺にはわかる

グリードアイランドでのビスケには驚かされたがそれ以上だ.....そして念能力は、百式観音か...使い方は理解したがここで使えば後々厄介なことになるな...ここは、才能を使わせてもらうとするか.....

効力は10秒といった所か。少ししかないが我慢するか....)

 

ビノールは、先程ネテロに気づかれた時と同じく足に念を込める。しかし、ネテロは気づかない。ビノールは、ネテロの攻防力移動の才能を飲込む髪の結晶《ドレインギフト》で吸い取った。

ネテロの恐ろしく静かな念から次の動きを読むことができない。それは、ネテロ自身であっても....

 

(これで決める!)

 

ビノールは誰にも見つかることなくネテロ近づき、球を奪おうとした。しかしネテロ、直感でビノールに向けて球を投げつけた。急な攻撃にビノールは躱すことが出来ず直撃し、球は宙を舞いネテロの手のひらの上に戻った。

 

(吸い取った時間の効果は....もう切れたか...仕方ない)

「くそっ、降参だ...」

「ほっほっほ、まだまだ負けてられんよ!」

 

(本当は、結構危なかったじゃがのぉ....)

 

ビノールは降参しネテロの前から去ろうとする。しかし、ゴンが声を掛ける。

 

「待ってよ、今度は2人がかりでいこうよ!今度は取れるかもしれない」

「.........ッ......、そうだな、2人がかりでいくか!」

 

その言葉を発してゴンとビノールはネテロの元へ走り出した。2人は、これから遊びにいくかのように笑顔で溢れていた。

「そろそろ終わりにするかの....」

 

少し汗を流したネテロと、横たわるビノールとゴンの姿があった。

次の目的地まであと少し....それまで2人は、横伏せになり身体を休ませるのであった。

 




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