誰か助けて・・・(涙) ()
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読まなくてもオッケー
重要な感想の返しの一部を載せるだけ



以前まで本編に出していた物を急遽移しました。
まだ、しっかりと編集し直していないのでコピペしただけですが、少しずつ編集していきます


 

 

では、今回は凍結した前回の時の感想の一つ、6話目に感想をくれていた方からの感想とその返信を。

名前を出さず、内容を変えるという制約の下、許可をもらったので載せます。

 

自分の臓器のような物(宝玉などの素材が剥ぎ取りで取れるため)をあげるのは猟奇的ですねとの感想を頂いたため、裏設定の一部を載せました。

 

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この小説内での宝玉や龍玉の設定

 

主に古龍種などのエネルギーを操るものや、膨大なエネルギーなどを秘めた者たち、に多くあります。

大半のモンスターは、体内にあるエネルギーが凝縮され続けたそれが結晶化し、更にそれが数年の月日をかけて丸くなった物です。

 

古龍種や一部モンスターは体外に生成することができますが、古龍種以外は基本的に体内に生成されます。

 

ですが、古龍種や一部モンスターが体外に生成する際には、一回でも邪魔をされたりすればエネルギーが暴走するか霧散するかの二つに一つだけなので、注意しなければいけません。(ハンターやその他モンスター達が)

 

 

尚、竜玉や鳥竜玉はモンハンwiki様の方にあるように、モンスターの結石で、それが体内で磨かれて綺麗になったものとします。

 

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はい。

設定として、凝縮されたエネルギーが結晶化したものです。

古龍種などがが生成している時は邪魔をしたらドカーンと弾け飛びます。一定範囲が。

 

まあ、もともと古龍種のエネルギー操作技術って、広範囲のものが多いですからね。それだけ集中力を使い圧縮しているということです。

 

竜玉と鳥竜玉はここで初めて載せたものです。

 

 

 

 

さて、以前の凍結した方に送ってくださった感想の中から、許可をいただいたので載せようと思います。

 

立ち去る様子から、首飾りを見たキリンさんがミラ一族の許可を貰いに行ったのかな?との事でした。

 

これについての説明なのですが、

 

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首飾りについての設定

 

 

首飾りは、いうならばGPSの様な物です。

 

今までは空を飛ぶことの出来る一部の古龍種のみが、主人公に近づいたり、観察したり、ストーカ・・・ゴホン! と、とりあえず、そう行ったことができる範囲まで、近づくことができました。

 

地上を移動するモンスターは、大体が目立つため、主人公の位置を把握することもままならない状態でした。

 

ですが、これがあれば大丈夫!

主人公の位置は首飾りの力を感じるだけで大丈夫ですし、自分の近くを通り掛かればそれを見ればいいので、一々遠出する事もありません!

 

なので一切の問題はございません!(主人公を除く)

 

更になんと! 首飾りの所有者に大型モンスターが襲いかかる事はないでしょう! その首飾りが、いつでも所有者を守ってくれます!

 

ですので、安心してお過ごしください(主人公を除く)

 

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という事です。

因みに、主人公に(性的にも物理的にも)手を出すと、手を出した者がほぼ全ての古龍種から命を狙われますので、ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

非ログインユーザーの方の物なので、全文載せさせて頂きます。

もし、本人から消してほしいと連絡が入った場合は、直ぐに消し、新たに書き直します。

 

因みに、この感想はボウガンの射程などに関してハテナマークを付けて言っていた事があったのですが、その時に送ってくださいました。

 

 

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ハンドガンはM1911(ガバメント)で有効射程が50m位で最大飛距離が300m位

アサルトライフル(89式)で有効射程が400mで最大飛距離が1600m位ですね

 

ちなみにモンハンのボウガンはスムースボア(滑空砲)のはず、

装弾筒付翼安定弾(FSDS)なので弾自体のスピードは恐らく通常のボウガンより速いはずです

先込めの火縄銃が有効射程が約100mに弾頭の安定性と弾速を補正として加えるなら、モンハンのボウガンは良くて有効射程が最大で200mが良いところでしょうか

 

ただし、モンハンにはアタリハンテイ力学的にまだまだ解明出来ない事があるのでその限りではありませんね♪

 

=========

 

 

態々詳しい情報ありがとうございます!

バイハザとかサイコブレイクとかFPS系のゲームをやりまくってる人に聞いたり、Wikipedia様に情報を貰ったりしてきました。

 

確かに、モンハンのボウガンは滑空砲に近い物ですね。

https://wikiwiki.jp/nenaiko/世界観/ボウガン

このサイトでボウガンについて調べてみたりしましたが、モンハン世界でのボウガンと書いてある場所の下の方にこう書いてありました。

 

「パワーバレルやロングバレルを装着する事で銃身を伸ばすと

火力や適正距離がアップするのでライフリング*5が存在している、という解釈もあるが、

銃身延長はライフリングの無い滑腔銃身*6でも有効な改造なので、

モンハンボウガンがどちらの方式か、ここからは断定できない。

ムービーや紹介映像で弾丸がアップやスローになるシーンでは、

ライフリング回転しているように見えなくもないもの*7と、

発射の際に装弾筒*8が分離し、弾丸に安定翼があり回転しないなど、

滑腔砲の特徴*9が描写されているものが混在していて、

実機プレイに反映されているのは後者。」

 

そして、弾丸が途中でパカリと別れて少し小さい弾が飛んでいっているので、APDS弾かAPFSDS弾だと思います。

銃の事とか今日調べたばっかりであまり知らないので、どのくらいの威力があるのか知らないですが、火薬の量などでも威力が上がるのですかね?

 

まあ、確かにアタリハンテイ力学があるからよく分からないですもんね。まあ、この小説内ではアタリハンテイ力学は無い設定ですので、そんな事無視していきます。

また、銃関係で違うところ、または豆知識に近い事があれば、教えてもらえれば嬉しいです。

 

感想ありがとうございました!

 

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という事です。訳がわからないという人は、気にしないか、Wikipedia様などにどうぞ。

 

それでは、読んでいただきありがとうございました。



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本編
誰かこの役職変わって・・・


大変お待たせしました。
なんとか編集も終わり、ゆっくりとですが再投稿していきます。
初めての方は楽しんで。再投稿を待ってくださっていた方は以前と比べながら、お楽しみいただけたらと思います。



机の上の書類を処理しながらも、また今日も思う。

誰でもいいから俺と役職変わってください。僕もう疲れた。

 

「総長。書類を持ってきました」

 

「ご苦労様。そこに置いといてくれ。すぐに目を通すよ」

 

扉から入ってきた娘にそう言い、書類の処理をそのまま続ける。こんなペースじゃ日が暮れる・・・。

 

「総長様、王族の方からまた依頼が・・・」

 

「分かった。内容を確認しだい依頼として認めるかを決めるから待っていてくれ」

 

王族・・・またあいつ(第三王女)かよ・・・。そう思いながら、更に書類の処理速度を上げる。

 

「総長。塔付近での生態系が変化しだしたとの報告が」

 

「調査隊と龍歴院の学者、あとはHR12以上のハンターを・・・そうだな、6人以上10人以下連れて行くように指示してくれ。くれぐれも、無茶やモンスターの討伐のしすぎに気をつけるように言ってくれ」

 

スラスラと口から言葉が出るが、正直に言うと並列思考しています。けど、まだ思考数が足りないから、もっと多くしたい・・・。

そうじゃないと書類だけで死んでしまう。

それにしても塔の付近での生態系の変化。また何かしやがったのかあいつら(古龍達)

ずつうがいたいです。

 

「総長様。ミラ家の当主より招待状が届いています」

 

「・・・わかった。二日後の夜には時間を作ると伝えてくれ」

 

職員の娘にそう返しながらも、ああ、徹夜でやろう。と目が死にかける。ミラさんもう少し招待状送ってくる量減らしてくださいお願いします。

 

「総長。『古龍種の依頼か古龍級生物の依頼はないのか?あったら俺に寄越せ。ドハハハハ!』『俺のところにも寄越せよ? 最近は暇で暇で仕方ないんだよな! どんな敵でも瞬殺してやるよ! バハハハハ!』との手紙が送られてきましたが、どうしますか?」

 

「あの2人か・・・また後で手紙を見る。置いといてくれ」

 

あの2人・・・ヘルブラザーズ と呼ばれる最強のハンター2人組。本気を出せば古龍であろうと殺す一歩手前まで追い込むことが出来るヤバい奴ら。

本当に人間かこいつら? そんな感じの言葉を発したとき、目の前の娘達も同意していた。

 

「総長」「総長様」「総長」

 

 

絶え間なく行われる報告に、思考を放棄しかける。

俺は何故かギルドの総長。所謂全ギルドのトップ。総合長。略して総長。何故かそんな役職についてんだよ。

そしてそのせいで社畜となりましたよこんちくしょう。

 

昔まだ人間だった頃の記憶では、全ギルドのトップは存在せず、各地域のギルドマスターが各地域毎のトップとなっているはずだったのだが。

俺が創設者の中でも一番知恵を持っていて、竜人族の中でも強く、書類などを作るのに慣れているから。それだけの理由で総長になってしまった。というより、書類作りに慣れてるからだと思う。

 

最初にみんながトップになりたいって言ってたのに、書類などを作らないといけないってなった時、みんなが微妙な顔をしたので、立候補してみたらなっていたのだ。

 

そして、そのままの流れで新たに出来た龍歴院の総長にもなったし。古龍渡りについての最高責任者というか、そこの総長でもあるんだよ。

 

歴史改変? ボクナンニモシラナイ。

 

さて、最初に言った通り、誰か俺を連れ出して。かれこれもう300年以上は書類仕事や事務などに囚われてるんだよ? 他の創設者?

・・・竜人族以外は元気に逝ったよ。

あいつ、元気かなー。

 

はあ、誰かこの役職変わってくれないかな・・・。これじゃあ友達に会いに行くことすらできないし。

 

「総長・・・」

 

「どうしましたか?」

 

「雪山の奥地にて地形の変化が見られました。全て氷の大地だけです」

 

・・・ああ、来やがったよあいつ。確かにそろそろ動こうと思うとか言ってたけど。

 

「いかがなさいますか?」

 

聞いてきたこの娘も、何となくわかっているんだろうな。

 

「・・・僕が出よう」

 

その言葉に驚いた顔をする目の前の娘。え、何でそんなに驚くの?  これでも300年前まで色んなところに行ってたんだぞ?

 

「一週間後。付いて行ってもらうのはHR解放者のみ。人数はハンターが3人。調査員を1人。あとは現地で詳しい人やその地にいた調査員に頼もう。さあ、旅団の準備を。みんなに伝えて大急ぎで。それでいて通常業務に支障をきたさないように。一週間以内に終わらせたらボーナスを出すぞ!」

 

その言葉に目の前にいた娘はすぐさま走り去って行った。そりゃボーナス出るんだったら嬉しいだろ。俺だったら全力を尽くすな。

さて、一週間以内に書類仕事や業務をある程度終わらせないと・・・あ、ミラ家に行かないと。・・・はぁ。

 

 

 




凍結したやつの感想を見ていって、ああ、感想はありがたいと思いました。
そして、感想の返しとして結構重要な物を書いてたのに今更気がついた。

感想が来た話になったら、感想の返しに何を書いたのかを、後書きに載せていこうと思います。(ネタバレになったりしますが)

それでは、読んでいただいてありがとうございます


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【別視点】誰かこの役職変わって・・・

はいとてもお久しぶりです。
この前のアンケートで決まった別視点を投稿いたします。
それに伴って、『誰かこの役職変わって・・・』も少しだけ変えましたので、気になる方は確認をお願いします。

活動報告を見てアンケートに参加してくださった禍人さん。ロック大佐さん。アムクさん。pol0331さん。ありがとうございました。




 

 

 

ああ総長様カッコよくて凛々しくて最高です総長様が私に全ての仕事を任せてくれたならば私は業務の全てを完璧にこなし尚且つ全ての雑務さえもこなして見せましょうですので私に一言たった一言で良いのでお申し付けくださいと言っても私にそんな事は言わないんでしょうね総長様はああやはり素晴らしい他の支部では全ての業務を押し付けるようなやからがいるというのに総長様はそれを良しとせず更には自分で雑務さえもこなそうとしているのですか流石は世界で一番尊敬できて世界で一番愛して止まないお方ですああそれは当たり前のことでしたねいつもいつでも色々な場所から送られてくる書類全てに目を通し的確な指示を下しながらも我々の事を気にかけてくださるのは総長様ただ一人だけですああ総長様私は耐えられそうにありませんもう少しでこの気持ちが爆発しそうですですので私を受け止めてください総長様受け止めていただいても殺していただいても構いませんですからあなたの胸元に飛び込ませてくださいそういうわけですので総長様私は今から貴方様の御前にいきま

 

「何やっているのですかこの馬鹿姉は」

 

頭を割と本気で叩かれ、現実に戻って来た。

それと同時に、猛烈な痛みが襲って来た。鋭く、だが鈍い痛みだった。

 

「い、いえ妹よ。私は自分が総長様をどれだけ好きなのかという事を再確認していただけで」

 

「そんな事するくらいなら仕事を・・・って、終わっているんですね」

 

そう、仕事はもう終わっている。

仕事など渡されてから数分で終わらさせ、総長様の場所に行く準備をしていたのだ・・・二時間ほど。

 

「またそんなに時間をかけていたのですかお姉様は・・・」

 

「仕方ないじゃない。少しでも乱れがあってはいけませんし。そんな姿、総長様には見られたくなどありません・・・」

 

妹から「はぁ、これでこの言葉を聞いたの何回目だろう」。そんな目を向けられた。それを無視して私は報告書と総長様への書類(殆ど終わりかけにされている)を手に取った。

 

「さて、行きますよ。総長様の元へ」

 

そう言い、総長様のお部屋に向かう。

廊下を少し歩くと扉が見えてきた。

高さ2m半で横幅1mちょっとの大きめの扉。それを開けた瞬間に、私たち二人は幸せに包まれた。

 

総長様の香りが鼻から入って全身へと浸透していった。その香りに全身が昂り過ぎて、肌が服で擦れるだけで嬌声を上げそうになるが、気合いで耐え抜く。それまでの間に何回かイッた。妹も同じくだ。

総長様が此方を見て「おはよう」とお声をかけてくださった。これだけでまた数回イッた。

 

「じゃあ、報告を頼むよ」と言い、総長様は執務机に置かれている書類に目を通し始めた。やはり、書類の処理などで忙しいのだろう。書類をどうするか考えながら、此方に耳を向けて来ていた。

 

私は一歩前に出て「総長。書類を持ってきました」と言った。

 

「ご苦労様。そこに置いといてくれ。すぐに目を通すよ」

 

これだけでまた数回イッ(ry

妹が報告書を読もうとしていたので、チラッと見た。瞬間、頭が痛くなった。

 

「総長様、王族の方からまた依頼が・・・」

 

「分かった。内容を確認しだい依頼として認めるかを決めるから待っていてくれ」

 

多分総長様や妹も同じ事を思ったはず。

またあいつ(第三王女)か!と。

実際に、総長様は此方を向いてはいないが、少し表情が変化しそうになっていた。やはり、同じ事を思っていたのだろう。

 

次は、私の番だ。

 

「総長。塔付近での生態系が変化しだしたとの報告が」

 

「調査隊と龍歴院の学者、あとはHR12以上のハンターを・・・そうだな、6人以上10人以下連れて行くように指示してくれ。くれぐれも、無茶やモンスターの討伐のしすぎに気をつけるように言ってくれ」

 

悩むことなくスラスラと出てくる言葉に、今日もまた驚いてしまった。悩むそぶりすら見せず、一瞬で答えるのはやはり総長様だからこそなのだろう。しかも、他のことをしながらである。

流石は総長様。略してさす総である。

 

「総長様。ミラ家の当主より招待状が届いています」

 

考えている間に妹がそう言い、招待状と思われるカードを執務机に置いた。またあの女共かと思いつつも、

 

「・・・わかった。二日後の夜には時間を作ると伝えてくれ」

 

との言葉で直ぐに思考を変えた。

今後の予定を思い出していたのか、一瞬だけ悩みはするものの、やはり直ぐに答えていた。さす総。

そしてあの女共今度不慮の事故で殺してやろうかと考えてしまった。

 

・・・次に行きましょう。

 

「総長。『古龍種の依頼か古龍級生物の依頼はないのか?あったら俺に寄越せ。ドハハハハ!』『俺のところにも寄越せよ? 最近は暇で暇で仕方ないんだよな! どんな敵でも瞬殺してやるよ! バハハハハ!』との手紙が送られてきましたが、どうしますか?」

 

「あの2人か・・・また後で手紙を見る。置いといてくれ」

 

総長様は先ほどより少し考え、保留にしたようだ。

赤鬼と黒鬼の2人。ヘルブラザーズと呼ばれていて、古龍を退ける事が出来るほどの実力を持っている。

「彼らは本当に人間だろうか?」と総長様が呟いていたのに、私達も同意したほどだ。

 

 

 

その後、2人で交互に報告をしていき、私の物が最後の一枚になった。

報告書を流し読みする。雪山奥地。崩れる。地形の変化。その言葉だけで、私と妹は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と直感した。

 

「・・・総長」

 

「どうしましたか?」

 

私の声から何かを感じ取ったのか、書類を書く手を止めて此方を見ました。

 

「雪山の奥地にて地形の変化が見られました。全て氷の大地だけです」

 

それを聞いた総長様は、何かを察したのか、書類を書いていた手を止め、何かを思い出すかのように目を閉じた。

何か、思いつくような事があるのだろう。

私にも、少し思いつくことはある・・・が、それは違うと思うのですぐさま思考を止め、

 

「いかがなさいますか?」

 

と聞いた。

私の言葉にゆっくりと顔を上げた総長様は、何かを決心した顔をしていた。

 

「・・・僕が出よう」

 

私達はその言葉の意味を理解するのに数秒かかり、更には驚いた顔をしてしまった。

総長様が・・・私達が知る限り数十年は職務で縛られ続けた総長様が、仕事とはいえ外へと。休みに行く事が出来るということだ。

 

私達2人は歓喜した。やっと、やっと、本当の意味で総長様のお役に立てるのだから!

今までは何があろうと、どんな事が起きようと自らの職務を必ず終わらせ、それから外交などを行なっていたが、他の場所に長期間向かう。となれば、総長様は必ず仕事から離れる。

 

「一週間後。付いて行ってもらうのはHR解放者のみ。人数はハンターが3人。調査員を1人。あとは現地で詳しい人やその地にいた調査員に頼もう。さあ、旅団の準備を。みんなに伝えて大急ぎで。それでいて通常業務に支障をきたさないように。一週間以内に終わらせたらボーナスを出すぞ!」

 

ならば、急げ。総長様に休暇を。快適な休暇をお届けするためにも。

命令が下った瞬間に私達はそれぞれの場所に走り出した。

妹は全ハンターの記録を管理しているギルド情報管理部へ。私は、竜車の管理、ギルドとの商取引きが行われているギルド商業区へと向かった。

 

 

 

=========

 

 

 

 

その日、ギルド商業区に、姿がぶれるほどの速度で走って来た影があった。そう、私である。

ギルド商業区の最も高い場所(高さ10m近く)に一回の跳躍で飛び乗ると、大声を上げた。

 

「全 員 注 目!」

 

まるでモンスターの咆哮かと思えるほどの声に全員がそちらを向いた。続けざまに言う。

 

「総長様が他の地へと向かう事がつい先程決まった!」

 

何故だと嘆く者や顔を青くする者など、騒がしくなったがそれを無視して続ける。

 

「そして、総長様から我々に()()が下された!」

 

騒めきは止まないが、それは今の言葉で嘆きから歓喜へと変わった。嘆いた者は獰猛な笑みを浮かべ、顔を青くした者は興奮で顔を赤くし、その命令を待つ。

 

「一週間! 一週間以内に旅団を作れとの事だ!」

 

すぐに動き出そうとする人々に、「だが」と言葉を続ける。

 

「総長様は昔から今も変わらず我々を見、そして助けて頂いた。その方に、只の旅団程度でいいと思うか⁉︎」

 

『ダメだ!』『いい筈が無いだろう!』『我々の受けてきた恩はその程度では無い!』

 

当たり前の事を聞くと皆がダメだと言う。

そう、これは当たり前だ。全ての者が世話になった総長様。その方に只の旅団ではダメだ。

だから

 

「これから作るのは只の旅団では無い!

世界一を誇る旅団だ! 一週間以内に用意するぞ!

 

怒号が飛び交い、全ての者が全力で準備を始めた。

 

 

=========

 

 

 

同時刻。ギルド情報管理部にコツコツと静かに靴音が響いた。

まあ、私ですがね。

その靴音でその場に居た全ての者がこちらを向きました。

 

「皆様に、報告があります」

 

静かに反響する声が部屋中に広がり、完全に意識ごと此方に向いた。

 

「これから一週間後、総長様は旅団を率いて他の地へと赴き、調査をするとお決めになさいました」

 

チラホラと下を向く者がいるが、だが、すぐに顔を上げた。そう、気が付いたのだ。

 

『それは、総長様が少しの間とはいえ、お休みになられるという事でしょうか』

 

「ええ、そうです。移動だけでも10日は掛かる程の距離があります。少しだけですが、お休みになられるでしょう」

 

小さくだが、歓喜の声が上がった。

此処の者達は、頭が良く回る。だからこそ、総長様が普段から小休憩や食事、睡眠以外に休みを取った事がない事を、数年もギルドに勤めていれば理解出来たのだろう。

 

「これは総長様からの()()です。旅団に入れる人員は、ハンターが3人、調査員が1人です」

 

直ぐ取り掛かろうとする者達に、最後の一言を言った。

 

「我々は総長様に少しでも休んでいただくために、最強のハンターを、最高の研究員を探しなさい。期限は一週間・・・いえ、3日です。・・・ですが、貴方達なら、十分ですよね?」

 

全員が全員、『当たり前だろう』と、此方を見て嗤った。

声が飛び交い、情報が高速で処理され始めた。

 

 

 

=========

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総長の一言が、ギルド全ての人を動かし始めた。

しかも、全員が全員総長への忠誠心ほぼMAX。

 

さて、どうなるかは、もうわかるだろう?

 

 

 

 

 

 

 




それでは、テスト期間入ったので勉強してきます。
欠点何個に抑えられるだろう・・・


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誰かマジで変わって

ほい投稿!
前のとほとんど変わりなし。
さっさと次のを書き直さないと・・・


 

 

 

 

「へぇ、ポッケ村に行くのね。どうして?」

 

「雪山の奥地で地形が変わったとの報告がありまして。それの調査に」

 

「貴方が行かなくても、他の者に行かせたらいいんじゃないの?」

 

「いえ、今回は普通ではなさそうなので、自分の目で見て確かめた方が良いかと思いまして」

 

「・・・そう。あのシャベル今度締めてやろうかしら?

 

はい。ただ今ミラ家の家に来ております。招待されてたから行かないとね。・・・というか名前でわかるだろうけどミラルーツとかミラボレアスとかのミラだから。ミラ系統の古龍種達が住んでいるんだよね。人型になって。

 

で、その家のミラ家の当主。まあ、祖龍ミラルーツですよ。胸辺りが少しピンク色の白いドレスを着て、目は朱色。髪の色は白で、角に似た形の髪飾りをつけている。

 

ちなみにそのルーツ様なのだが・・・

 

喜べ男児諸君巨乳美女だぞ!

 

ま、手を出したら殺されそうなんだがな。ルーツ様の後ろにいる三人の女性(バルカン・ボレアス・グランミラオス)がこちらをジッと見ているし。正直言って、いつ殺されるか気が気じゃないんですけど。

 

「それで、いつ頃出発するの?」

 

「あと五日後には。皆さん優秀ですし、明々後日には準備も終了しているでしょう」

 

「・・・そう。じゃあ、出発前にもう一度ここに来なさい。良いものをあげるから」

 

ルーツ様の後ろにいる三人に気を配っていると、ペラペラと知らないうちに喋ってしまっていた。おう、なんて事を・・・。しかも、ルーツ様から何か貰う・・・何ですかね? 運気−20のお守り? それとも加護−10か気まぐれ−15?

 

 

この家の中に置いてある時計から、グァーングァーンと音が鳴り響いた。その音で思考の海から帰って来たが、この音を聞いて大銅鑼を思い出してしまった・・・まさか、な? そんなわけないよな?

 

怖くて時計を確認することができず、持っていた懐中時計(錆色の鎧を着た人からもらった)をチラリと確認する。あ、やば。もうそろそろ帰らないといけない時間だ。そうじゃないと書類が山のように溜まるからな。

もうやだオウチカエリ・・・お家が書類置いてる場所でしたよモウヤダー。

 

「それでは、帰らせていただきます」

 

「ええ、また今度・・・ね?」

 

ルーツ様が俺の方を向いて微笑んだ。ああ、なんと美し・・・あの、止めてくれませんか? 紅いドレスの女の人(ミラバルカン)黒いドレスの女の人(ミラボレアス)も。そんな殺気普通にヤバイんですけど。割とマジで死にそうなんですけど?

あともう一人の黒色に赤い流線が描かれたドレスの女の人(グランミラオス)なんだけど、殺気と共に溶岩流れ出してんだけど。止めないと火事になるからマジで冷静になって⁉︎

 

「「「今度は私達ともお話ししましょうね?」」」

 

「アッハイ善処いたします」

 

誰かマジで変わって。俺の胃や精神が持たないから。

 

 

 

 

 

 

 

 



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【別視点】誰かマジで変わって《前編》

目の前にいる、竜人族・・・いえ、リュウ人族と呼べばいいかしら? やっぱり、彼がほしいと思ってしまう自分がいる。

 

だからこそ、イラっとすることだってある。

たとえば、

 

 

「貴方が行かなくても、他の者に行かせたらいいんじゃないの?」

 

「いえ、今回は普通ではなさそうなので、自分の目で見て確かめた方が良いかと思いまして」

 

「・・・そう」

 

彼を遠くに連れていかれたりすれば、私はつい、

 

「あのシャベル(ウカムルバス)今度締めてやろうかしら?」

 

と小声であったとしても、言ってしまうのは仕方がない事だと私は思います。

 

彼の視線が、私の顔を見たり、顔を見たと思ったら私の胸元を見て、私の後ろを見、また私の顔を見る。

 

忙しなく動き続けるその目を見て、少し笑ってしまいそうになる。谷間が見える服を着てきて良かったし、顔も見てもらえているというのは、とても嬉しい。

 

「それで、いつ出発するの?」

 

「あと五日後には。皆さん優秀ですし、明々後日には準備も終了しているでしょう」

 

「・・・そう」

 

一言呟いてから、同族(古龍種)強者(擬人化できる個体)を探ると、意外に近い位置に五体と、急速に離れていくもの(バルファルク)がいることが分かった。

そして、遠く離れた場所。フラヒヤ山脈の奥。氷雪に閉ざされた地に、ウカムルバス(粛清対象)の気配がした。

・・・なら、あれを作って渡すのもいいかもしれないわね。

 

「じゃあ、出発前にもう一度ここに来なさい。良いものをあげるから」

 

彼がそれに頷いたのを見たあと、ホールロックから銅鑼の音が響き渡った。

それに反応した彼が錆色の時計を見、立ち上がった。

 

「それでは、帰らせていただきます」

 

「ええ、また今度・・・ね?」

 

そう言うと、彼は扉へと向かい歩いていく。

途中、

 

「「「今度は私達ともお話ししましょうね?」」」

 

「アッハイ善処いたします」

 

という会話を聞き流し、彼が出ていくのを見送る。

そして、彼が街の角を曲がったところで、彼女たちの方へと向いた。

 

「貴方たちは何をやっているのですか? 足下を見なさい」

 

そこでようやく気が付いたのか、三体とも足下から火が出ているのに驚き、紅が足で軽く床を叩くだけで、火を消し去った。

 

「・・・で、何故、こんな事を?」

 

「あ、いや、ちょっと力みすぎて」

 

「言い訳は結構ですよ黒。さっさと言いなさい。貴方たちも」

 

ちょっとしょんぼりとした黒の前に、煉が前に出てきた。

 

「少し、感情が昂りすぎました。申し訳ありません」

 

「ええ、良いわよ。まあ、謝らずに言い訳をしようとした子はどうしようかしら?」

 

先に産まれたはずの黒や紅よりも早く頭を下げる煉。

普通は歳上、または先輩が先に頭を下げ、そしてその後に歳下、または後輩が頭を下げやすいようにするのが普通なのだけどねー。と、喋ることなく言葉を目で伝える。

 

「申し訳ありませんでした」

 

「ちょ、紅、先にお前が頭を下げたら」

 

「紅は少し遅れたけど、火を消したとしてお仕置きは無し。じゃあ、謝るのも遅くて、何もしなかった黒にはお仕置きよっ♪」

 

それに「ヒッ」と言って逃げだす黒。扉に手を掛けた瞬間、

 

 

バチッ

 

「いっア″ア″ァ″ァ″ァ″ァ″!!」

 

 

金属に触れれば私の雷製の静電気の発生を誘発させ、それを体全体の神経に直接流し、全身の筋肉を硬直、痙攣させるだけのお仕置き。

 

それだけで海老反りになった黒はそのまま倒れ、肩にかかっていた服の一部がズレ、胸が(ノーブラだから)服からはみ出しかけ、深くスリットの入っているドレスのスカート部分は、黒いストッキングに包まれた御御足が覗く男なら涎の出そうな光景である。

 

彼が見たら興奮するのかしら? と考えてしまい、もう一回お仕置きしようか悩み、結局はやめた。

 

「さあ、黒は引きずるからいいとして、さっさと行くわよ」

 

「行くって、どこにですか?」

 

 

「地下よ地下、玉倉庫。彼にあげる良いものを作るためよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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誰かここ変わって。今だけでいいから・・・

更なる投稿!
因みにテストが2日後に迫ってる。
死ぬかな(ハイライトオフ)


 

 

「総長。全ての準備が整いました。いつでも行けます」

 

「分かった。この紙に準備してくれた人達の名前を纏めてあるから、ボーナスを出しておいてくれ」

 

「分かりました」

 

ポッケ村に行く準備が完了したとの事で、最後のチェックとして自分の装備を軽く見直す。

 

白をメインとして、紅、黒の素材が其々の役割を果たしながらも調和し、不恰好には見えず、逆に装備した者の存在感を際立たせている。

その姿は、GXミラルーツ装備に、紅色と黒色を混ぜ込み、翼のようになっていた部分をマントに変えたような見た目をしている。ま、カッコいいから良いんだけど。

 

実はこの防具、ルーツ様に授けられたというか貰ったものでしてね。

装備の形がGXミラ装備だから、もう完全に御三方の素材が使用されてるのが分かってしまっている。

もしこの装備に何の素材を使われているのかバレたら、色々な意味で俺がヤバイ。古龍の装備を持っているとか伝わったら何言われるかわからんし。

主に赤鬼と黒鬼(ヘルブラザーズ )から。

 

 

更になのだが、武器の方もルーツ様から貰ったもので、柄の部分や、盾の周りの部分は固まった溶岩のような色をしていて、剣の柄と刃の間辺りと盾の真ん中が黄色。刃の部分に関しては赤色をしている。まるで溶岩が流れているかのようにも見える片手剣。

要するに、グランミラオスの片手剣だ。

 

当時の(昔の)俺が使っていた片手剣を参考にしたらしく、刃は少し長くて盾は少し大きく、普通の片手剣より攻撃範囲、防御範囲が広くなっている。

一般ハンターからすれば扱い辛いが、俺はこちらの方が慣れているので、普通の片手剣の方が扱い辛く感じてしまう。アイテムも難なく使えるし、受け流しとかし易いんだけどね。

 

 

そんな事を考えながらギルドの2階、自分の家兼事務室から降りると、多くのハンターがこちらを見てきた。凄く驚いたような顔をしている。

何ですか? 知らない人が降りてきたからって驚き過ぎじゃないですか? というかねぇ、みんなボッチを見るような目で見てない?

その目もその表情もやめてお願いだから! 心に撃龍槍・・・は大きすぎるけどバリスタや砲弾撃ち込まれてる状態だから!

 

そんな状況の中、ギルドの中央まで来ると3人の女ハンターが前に出てきた。

 

1人目の装備は、古龍級生物とも名高く、ゲームでは毎度乱入してきてはその力で苦汁を飲まされた、あのイビルジョー。しかも、飢餓イビルである。その装備からは赫黒く恐ろしい気配を醸し出し、自身が喰い殺される瞬間を想像してしまうほどであった。

また、その背中に背負っている盾斧もまた飢餓イビルの物であり、武器へと姿を変えてもなお獲物を喰らい尽くそうとしているかのようだった。

 

この世界では飢餓状態のイビルジョーは一応目撃されることもあるが、目撃した=喰われる確率が高すぎるため、中々討伐できず、しかも討伐しようにも強過ぎて帰らぬハンターが多数いる。

更に、飢餓状態のイビルジョーは食べ物を求めて動き続けるために、飢餓イビルを常に観測し続け、それに合わせてハンターの行く場所を変えなければならない。

 

そして、移動し続けた飢餓イビルの大半は、古龍種の縄張り内で命を落とす。そうなると、飢餓イビルの素材を持ち帰るのはほぼ不可能となるため、飢餓イビルの装備は(殆ど外に出てないけど)初めて見た。

 

 

2人目の装備もまた古龍級生物であり、俺の一番嫌いだったモンスター。ラージャン。その強化種とも呼べる激昂ラージャンの装備である。金色に輝く闘気を放ち、挑んできたものは必ず仕留めると言われているような気がし、逃げても直ぐに追いつかれて殺される様を思い浮かべるほどであった。

その背に背負う激昂ラージャンの操虫棍は、武器となっても闘争を続け、新たな敵を探しているかのように見えた。

 

こちらも出現確率は低いが、それでも目撃回数は飢餓イビルよりは高く、大抵はモンスター達と闘っている。

俺も一度だけ見たことがあるが、その時は激昂ラージャンVS飢餓イビルジョーという夢のような闘いであった。そして、夢だと思いたい惨状であった。

地図から森が消えかけたほどの死闘であり、周りの被害は相当なもので、各村々に被害が出て、物価の高騰すら起こったほどだからだ。

 

その闘いの中では、全身が金と赤い色に包まれ、ゲーム中でもよく見た効果状態になっていた。しかも全身が。更には、飢餓イビルの攻撃を後ろに跳びながらいなしていた。

まあ、飢餓イビルも飢餓イビルで、龍属性エネルギーを垂れ流してたし、踏んだ瞬間に爆発を起こしてたけどね。タックルで吹き飛ばしたりもしてたし。

・・・それを見ててよく生き残れたな俺。

 

 

 

最後の1人は、一方は龍歴院が調査する対象であり、もう一方はギルドでも対処している、2種類のナルガクルガ。白疾風ナルガクルガとナルガクルガ希少種。その2種類の素材を使った装備を着ていた。よく注意して見ておかないと消えてしまいそうなほど気配が無く、戦うならば背後からいきなり刺されてやっと気がつく位の気配の薄さであった。

また、背負った武器もまた2種類のナルガクルガの素材からできた弓であり、音もなく飛翔した矢がいつの間にか頭を貫くのを幻視してしまうほどのものであった。

 

 

白疾風ナルガクルガは、前2人の比べれば目撃情報は多いのだが、正面からでは勝てないような敵を相手にしても、その速度と飛ぶ斬撃、尻尾の棘による爆撃など様々な方法で仕留めようとしてくるので、ベテランハンターの中でも一握りの者しか勝つ事が出来ないほどの強さを誇っている。

また、希少種に至っては、そもそもが塔の最上階で、しかも月の出ている夜にしか出てこない特殊個体であり、目撃されたことは決して多くはないし、リオレウス希少種とリオレイア希少種を相手取って闘う程の強さと、透明になる特殊能力により、討伐された数は指で数えられる程度のものである。

 

そんな二種類の素材を使った装備であるが、そもそもそんな装備は存在しない。

この娘は、どのようにして手に入れたのだろうか? 各村に聞いて回ったが、造った人の情報は無かったし、そもそもそんな素材は持ち込まれてないと言われた。・・・他の2人もなんだけどね。

 

 

報告書の内容などを思い出していると、3人はこちらを見た後、「お久しぶりです。総長」と言ってきた。彼女達は、3ヶ月程前に称号モンスターハンターを与えた子達だ。しかも、あの時はまだイビル装備、ラージャン装備、ナルガ亜種の装備だった。なんか強くなりすぎじゃないか?

 

「久しぶりとは言っても、3ヶ月()()ですがね」

 

そう、3ヶ月()()。殆ど時間は経っていない。

・・・それだけの期間でそんな装備になること自体驚きだけどね俺は。

 

「3ヶ月って、人間からしたら案外長いんだぜ? それに、前々から会いたいって思ってたしよ」

 

飢餓イビル装備の娘にそう言われた。

・・・あ、そっか。人間からしたらそりゃ長いか。そりゃ、そこまで成長する・・・よね?

目の前からの威圧感に出来るだけ笑顔を崩さず、先程の言葉を撤回する。

 

「そうだな、それでは、お久しぶり」

 

「おう! 久しぶり!」

 

「ええ、お久しぶりです。総長」

 

「久しぶり。会いたかった」

 

飢餓イビル装備の娘は元気よく。激昂ラージャン装備の娘は落ち着いて。2種ナルガ装備の娘は無表情で淡々としているがひしひしと思いが伝わってくる言葉を。3ヶ月前と変わらず3人とも元気だ。

 

少しだけ話をした後、会話は一旦止まり、それと同時に受付嬢がこちらに来た。

 

「付いていかれるハンターには、彼女達3人を選びました。HRも解放済みで、この3人であれば、古龍種との戦闘に入っても生き残れる可能性があると思われます」

 

そーですよねー。しってた。

思考が少し鈍り、それでも直ぐに持ち直した。

 

3ヶ月前は最初の頃の俺(ティガレックスからダッシュで逃走していた頃)よりも強く。今の彼女達は800年前の俺(バルファルクとのリアル鬼ごっこ《バルファルクが一方的に追いかけてくる》が出来るくらい)よりも強いと思う。

最近は運動を碌にしてないからどうか分からないけど、彼女達が強いのが簡単に分かる。

 

この娘達なら安心して任せそうである。いや、こんなに強かったら当たり前かな?

 

「それじゃあ、旅の間の守護は任るよ。たのんだぞ」

 

その言葉に3人は少しの間停止し、そしてブルッと身震いした。え、どうしたの? トイレ・・・って聞いたら殺されそうだしやめよう、うん。

 

 

 





皆様感想ありがとうございます。
感想ってやっぱり大事。そして送ってもらえたら本当に嬉しい。
それでは、テスト勉強逝ってきます。


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皆さんこの程度って人によって違いますよね?(震え)

前回の投稿から約二ヶ月半。
家の事情や就職のための勉強などに集中していたために投稿できませんでし

嘘ですごめんなさい{土下座(正座しながら書いてる)}

本当なら直ぐに再投稿するつもりでしたがいや、これは言い訳になるからやめよう。

前のとほぼ同じですけど、初めて読む方は楽しんでいってください。



 

ギルドから外に出て、前に停めてあった竜車の車両を見る。

4、4gで見た我らの団の旅団を思い出すが、我らの団よりは少し大きく、車両の数は我らの団の車両数が4〜5台だったのに対し、こちらは6台となっている。

 

だが、キッチンやハンターの武具を運ぶ所に、ハンター達と調査員が共同で使う所に、俺専用の車両まであった。それに、風呂と呼ぶには簡素だが、水を溜めて火を起こせば簡易風呂を作る事ができる所まで。あと、鍛冶師用の工房まで運ぶらしい。

どんだけ大所帯なんだよ・・・しかも設備が高品質で良いものばっか。

事務室よりここの方が良いかも・・・。

 

「一週間ではこの程度(・・・・)のものしか準備ができませんでした。申し訳ありません」

 

そう言って頭を下げてくる職員に「十分ですよ。寧ろ、一週間でここまで出来るとは思ってもいませんでした。こんな優秀な職員達がいる事は、とても誇らしいです」本心からそう言った。

こんなの準備できるとか職員達優秀すぎないか? 寧ろ、この程度と言う職員に対して「え、何それ怖い」と言ってしまいそうになったのだが。

そして、先程の感謝の言葉に、職員達が停止していた。何故だ?

 

動き始めた職員に案内してもらい、自分専用車両に案内してもらった。

付いていくと、鍛冶師用の場所よりは小さいが、屋根の上に手摺(てすり)などが付いており、多分だがそこに乗る事が出来るのだろう。

夜に夜景を見ながらゆっくりと一息つく光景を、頭に浮かべてみた。

結構いいかも・・・。

 

そんな光景を今後の予定として心の中にメモしつつ、自分専用車両の中に入った。

そこは、事務室兼家として使っていた部屋を数段グレードアップしたような場所であった。え、マジでこれがこの程度と職員が言っていた場所なの? ・・・ナニコレコワイ。

しかも、自分の部屋より良いってなんか納得いかない・・・。本当にこっちの方が良いじゃん・・・。

 

「あの、ご満足、していただけましたか?」

 

「ええ。まさかこれほどのものとは思ってもいませんでした。設備も十分。寧ろ、僕では勿体ないくらいですよ」

 

先ほどのことで自分の部屋と比べていたら頭の機能が落ちている状態になったため、うっかり本音の一部を漏らしてしまったが、何とか普段の口調にする事に成功した。

けど、また職員は固まった。マジで大丈夫?

 

車両内にある階段を登り、(室内に階段があったよ。マジでびっくり)、天井にある扉を開けると、車両の上に来ることが出来た。

屋根についていた手すりを持ち、体勢を崩さないようにする。

 

「それじゃあ、出発するにゃ」

 

竜車の先頭。ポポやアプノトスではなく、アプケロスとアプノトスを交配させて産まれてきたモンスターにアイルーが指示を出し、その巨体がゆっくりと竜車を引き始めた。

 

ゆっくりと流れる景色を見ていると、街の出口に沢山の人が集まっていた。みんながこちらを見て、手を振り歓声を上げていた。

えっ? と思いつつも一応手を振っておく。歓声が更に大きくなった気がするが、気にしないほうがいいだろう。

 

こうして俺は800年ぶりに街の外に出たのだった。

 

感慨深く思いながら上を向くと、視界のど真ん中を銀色の赤い閃光を撒き散らしながら飛び去る影と、視界の隅っこでは嵐のように荒ぶる雲とその合間に見える白い体躯。

どうやら古龍達はどこにでもいるらしい。

 

・・・モウヤダァ(涙)

 

 

 



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エ、ナニソレコワイ

すぐさま投稿!
二週間以内に前のと同じところまで進めさせようと思ってます。


それでは、初めての方も楽しんでいってください


 

 

着きましたミラ家の真ん前!

街を出た俺は、竜車は止めさせた後、俺はダッシュで街の外縁部に建つ館の前まで来ていた。

本当はここに寄らずにポッケ村に急ぎたかったんだけどな! ・・・そうしたら想像の世界にいるミラさんに「来ないと◯しますよ?」と言われた。

 

ゴンゴンと木の扉を叩く。

それにしても、この木もなんか知ってるんだよな。何処かの古龍の背に生えてそうだし・・・。

あ、ヤマツカ

 

ガチャッ

 

途中まで出かかっていた答えを放棄し、扉の方を向く。けど、そこには勝手に開いていくドアがあるだけで、何の気配も音もしなかった。え、何これメチャ怖いんですけど。

 

とりあえず、扉から中に入ると、階段からゆっくりと4人の女性・・・いや、古龍が降りてきた。

先頭を歩くのはルーツ様。左右の斜め後ろにボレアス様とバルカン様。一番後ろにミラオス様。

4人とも美女過ぎて謎の光が発されているように見えた。要するに神々しく美し過ぎて直視し辛いという事だ。

 

「ようこそ、と言っても5日ぶりってだけですがね」

 

ルーツ様が声をかけてきたが、他の3人(3龍?)は声どころか口さえ開かない。祖が許可したりしないと他の龍は喋れなくなったりして。

 

「職員達は優秀です。たった一週間で行く準備を終わらせましたよ」

 

その事を言うと、何故だかいつも書類などを持ってきてくれる2人のギルド職員(女性)の事が頭に浮かんだ。

彼女達、書類仕事とか大丈夫かな? 結構な量があるし......⁈

 

何かに身体を貫かれたかと錯覚する程の殺気が俺にだけ飛ばされていた。

 

「「「「《何を考えている(のですか)?》」」」」

 

4人が同時に声を出すと共に、その声はまるで龍の唸り声にも聞こえた。怒った龍の唸り声に。

体が震え、血の気が引きそうになったが、そんな事させるか!

全身の筋肉に本気で力を入れ、()()をも無理やりテンポよく動かさせた。

それにより、体の震えは起こらず、引こうとしていた血の気を無理やり止まらせる。

 

周りから見ると、一瞬だけ体が強張っただけにしか見えない・・・と願いたい。

 

「ギルドの事を少し。自分が抜けても書類などをキチンと処理できるかを心配していました。申し訳ありません」

 

本当の事を話しつつ、一部を言わない。バレてない事を祈りながら謝罪する。キツイよ・・・。なんで殺されかけてんのよ俺。

 

「いえ、それなら良いんですよ。()()()()

 

許してもらえた(何をかは知らない)

マジでこわい。ちょっと思考がズレただけで死にそうになった。というか、部屋の物も震えてたし。

ほら、あそこの時計。ホールクロックだったっけ? まだ震えてんだよ。ちょっとだけ紫色の人型が頭を抱えてしゃがんでいる姿が見えたりするけど・・・ナンダロウナー?(ナズチさん頑張ってねー)

 

「さて、それでは」の言葉で瞬時に意識を戻す。

 

「応援してあげると言いました。ええ、本当に応援しようと思っただけなのですが」

 

ああ、はい。確かに応援してあげるって言ってましたよね。

 

「こちらへ来てください」

 

ミラ様に近づいて行き、目の前まで来た。すぐ近くに来たため、直視したく無い現実を直視してしまう。

瞳が完全に蛇とかに似た縦割れしてるよ。しかも、髪飾りに見えた物が頭から伸びているし。浴びせられた殺気を思い出し、身震いしそうになる。

 

「では、下を向いてしゃがんでください」

 

言われた通り下を向いてしゃがんだ。気分は殺気(さっき)の事もあり断頭台でおとなしくしている人の気分だ。

首に手を触れられ、そして・・・何かを掛けられた。

 

「目を開けてください」

 

目を開けると、首に掛けられたネックレスが目に映った。

それは、白い珠を中心に、黒と紅の勾玉が囲み、それを溶岩のような黒や赤、黄色とも取れる色の物が包み込んでいる物であった。しかも、凄く神々しい。(モンスター達から稀に採れる宝玉に似ていると思ったけど気にしないようにしよう)

 

「こ、これは?」

 

「ええ、貴方が今一瞬予想した物で出来たネックレスよ。私達古龍種や一部のモンスターにとっての目印、モンスター避け、貴方自身の強化にもなるわ」

 

さらっと心を読むな心を。それにしても、凄いチートアイテム。

モンスター避けって事は一定以上のモンスターは近づいてこないし、俺を強化してくれる。

これほどまでに良いものはない!

 

・・・けどねぇー。なんで目印になるようにしたのかな? そこさえなければ良かったんだけど。しかも他の効果そっちのけで先に言う。

・・・本当はただこれを目印として作っただけで、他は勝手について来た効果か?

 

エ、ナニソレコワイ

 

「気に入ってもらえたようで、嬉しいですわ」

 

「エエ、スゴクキレイデテバナシタクオモエマセンネ」

 

本当は手放したい。けど、手放したら何が起こるか分からない。この星の生命の半数が消滅する方がまだマシだと思えることが起こるとわかるからこそ、手放したくなくなる理由でもあるし。

 

「ふふっ♪ そう言ってもらえると、作った甲斐がありました♪」

 

ミラ様達4人とも嬉しそうにしている。

なんで頬を染めているかは分からないんだけどね。

 

「これで、終わりでしょうか?」

 

「ええ、これだけね」

 

そう言い、ルーツ様自らが扉を開けた。

そして、此方を外へと促す。

外に出て、ミラ様達の方へ向く。

 

「私達も、出来れば行きたいと思います。5ヶ月以上時間が経ったら逢いに行きますからね?」

 

ニュアンスが違う! なんとなく「会う」とは違うように感じたんだけど⁉︎ なんの漢字使った⁉︎

 

「い、行ってまいります」

 

「ええ、気をつけて」

 

ミラ様達に見送られながら、全力でその場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

進行方向の山が浮いて動いてるように見えた。

本当に誰かどうにかして・・・。

 

 



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ポッケ村(MHP2.2G)
え、ちょ、あっ(惨状を見て)。胃が・・・


この話に必要だから3人の女ハンターの名前を公開します。
前回の話で出すの忘れてた事はないぞ、うん(震え)

激昂ラージャン装備のハンター ウルカ
防具の見た目は剣士装備

飢餓イビルジョー装備のハンター スフィル
防具の見た目は剣士装備

2種ナルガクルガ装備のハンター ディーレン
防具の見た目はナルガ希少種のガンナー装備

名前の方はモンスターの印象や見た目などから単語を選び、別の国の言葉にして作りました。
因みに、凍結したときのやつから何を元に作ったかを思い出せていない模様。今度からメモしよう・・・。


それでは、楽しんでいってください。



あの後、俺たちは何事も・・・無く(空を飛ぶ流星)・・・無く(空に浮かぶ山)・・・ナニゴトモナク雪山の周辺まで来る事ができた。

 

そうして、もう少しで雪山を超えるところで、

 

《グガァァアァアアァ!》

 

轟竜(ティガレックス)の咆哮が響き渡った。

 

咆哮のあった場所は雪山の方角。

そこへ視線を向けると、天へと吼えるティガレックスと、白い塊のような・・・雪と一緒に落ちていく何かが見えた。

 

それは奇しくも、奇しくもゲームの最初の場面に近い形であった。

思い出すとしっかりとした映像が脳内で再生される。

 

MHP2Gの最初。作ったばかりの操作キャラが、吹雪の吹き荒れる雪山の中、迫るティガレックスからの攻撃を盾で防ぎ、衝撃で吹き飛ばされ崖から落ちていった操作キャラ。

その光景が、今の光景と重なった。

 

「少し急ぎましょう! 崖から・・・多分ハンターが落ちていきました! 進行方向を少しづつズラして向かってください!」

 

竜車を操るアイルーに指示を出す。

小さく頷いたアイルーは、進路の修正役と速度の調整役に指示を出し、指示通りの方角へと向きを変え、速度を上げさせ始めた。

 

「スフィルとウルカは今すぐに向かってください! 方角は

 

「いや、言わなくても大体分かるぜ。人の匂いがするからよ」

 

「大丈夫よ総長。人の気配を見つけたから。迷う事も目的地を間違えることもないわ」

 

えっ?ええ、任せました」

 

方角言われる前に止められたし。なんだよ人の匂いって。人の気配って。お前ら何? 超人類? ハンターでもそんな事出来るやついないと思うぞ?

 

スフィルは竜車のボックス内から取り出した飢餓イビルのガンランスの砲撃を使い、推進力にしながら吹っ飛んでいった。前方に盾を構えながら飛んでいるため、障害物は全部破壊して進んでいった。

 

ウルカはボックスから取り出した激昂ラージャンのライトボウガンを両手に持ち、空砲で撃つ事によって反動を推進力にしながら、森を猛スピードで進んでいった。こちらは森に被害を出していないが、その前にいるやつが障害物を破壊していっているからだろう。

 

・・・なぁにこれぇ?

 

「総長。私は?」

 

首を傾げながら、ボックス内からナルガクルガの双剣と靴につけるスパイクのような物を取り出そうとしていた。

何となく思い浮かんだのが、木を、地面をスパイクと双剣により確実に捉えながら、スピードを上げて進む姿を幻視した。

 

「・・・いや、いい。彼女たちに任せよう」

 

「そう、分かった」

 

そう言って彼女はボックス内にそれらを直し、弓と矢筒を持って竜車の上に登った。

 

 

はあ、と息を吐き、雪山を見る。

もう、ティガレックスは何処かへ行ったようだ。

 

この惨状、一体どうしよう・・・。

どうするかを眼からハイライトを消しながら考え、心を少しでも癒すために、雪により太陽の光が反射する綺麗な雪山を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一瞬、雪山の頂上にケルビに似た何かが雷を纏って走り去って行ったのを見た。

もういい加減にしてくれよ・・・

 

 




活動報告にも載せましたが、

なんと日間ランキングに載る事が出来ました!

まあ、確認したときは81位で、今もだんだんと落ちていってますが、それでも初めての事なので、眠気が吹き飛んで感情が爆発しかけました。(昨日)

寝て起きたら42位。何があった? けど、放課後にはランキング外。だよねーとは思いつつ、再度ランキングになれるように頑張ろう。


お読みいただいている読者の方々、お気に入り登録をしてくださった方々、ありがとうございます。

それでは、また今度!



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俺より強いよねやっぱり?

 

意外と速いスピードで進む竜車が開けた場所についた。

そして、そこに倒れている人と、先に行かせていた2人を見つけた。

 

「その人が?」

 

「ええ」

 

倒れている人の周りには少量の石と折れた枝、大量の雪が積もっていた。

恐らくだが、上に見える折れた木の枝や雪のおかげで、衝撃を少し吸収する事が出来たのだろう。だが、それでも衝撃は強かったのか、気を失っていた。

それでも生きてるとかハンターってやっぱりハンター(超人)だな。

 

「そして・・・」

 

ちらりと周囲を見渡す。

雪に埋れていて分かりづらいが、それでも動く影を確認できた。

ブランゴ。それが6匹。

スフィルが舌舐めずりをした。

 

「今日はカルビで焼肉か?」

 

頷かず、少し耳を澄ませる。

少し近い場所(と言ってもブランゴ達よりは遠い場所)からランポス種の走る時のテンポと同じ足音がした。

 

「いや、近くにギアノスがいると思う。だから、やわらかいモモ肉も食べれますよ」

 

「かなり遠いけど、ポポとガウシカもいるよ」

 

と、上からディーレンが言う。

ホワイトレバーにポポノタンが手に入るかもしれない、が。

 

「ポポは無視してください。ガウシカのみを頼みます」

 

「? 分かった」

 

俺以外の全員が動き出した。

スフィルはガンランスを地面に落として背中につけていた双剣を手に走り出した。

 

2体のブランゴは急接近してきたスフィルに対して、片方はバックステップ、もう片方は喰らい付こうとスフィルに向かって飛びかかった。一瞬スフィルの姿がブレたかと思うと、首を失った2体のブランゴの後ろにいた。

それと同時に、ウルカがライトボウガン()()を手にして跳躍。逆さになりながらもブランゴ達を視認し、狙いを定めた。

 

仲間の首を切り落としたスフィルに、危機感を覚えたブランゴ達がスフィルに襲い掛かるも、上空から撃ち出された弾丸に頭を貫かれ、崩れ落ちていった。

1体だけ何とか息のあるブランゴが居たが、落ちてきたウルカに頭を潰され、力尽きた。

 

これまで僅か5秒。

5秒でブランゴ6体。しかも首か頭にしか攻撃が当たってない。

ヤバイ強過ぎる俺抜かされてるだろこれ。

 

だが、

 

「両方とも終わったよ」

 

ディーレンは更にやばかった。

少し遠い位置にいると思われるギアノス達。足音からして大体5体ほどがいると思っていたが、足音はおろか、雪の踏みしめる音も聞こえなかった。

 

そして、音がしていた場所には、小さな頭に孔を開けているギアノス達が倒れていた。

いつの間に?

そして、当然とでもいうかのように、全員ヘッドショット。一撃である。あの速さのものを一撃とかマジでヤバイだろ。

 

「ギアノスの狩猟お疲れ様。さて、ガウシカを狩りに行かないとね」

 

「? だから、()()()()終わったよ?」

 

・・・まて、両方ってまさか。

軽く跳んで竜車の上に乗り、ディーレンが指差す方向を見る。大体200m〜300mは離れている場所に、ガウシカの群れがあり、10〜15匹いた。というかまだ生きていた。矢も刺さっていない。

そもそも、200m以上となると、弓やボウガン系統でも当てられないしね。前世の拳銃とかの最大射程距離だった筈だし。今のこの世界では当たることはできないだろう。

 

「来た」

 

首を傾げながら、もう一度ガウシカの方を見ると、上空から落ちて来る5本の光を見た。そして、その光は磁石のように5頭のガウシカへと引き寄せられ、全てが頭を貫いた。

当然、頭を貫かれたガウシカは死に、残りのガウシカは走り去っていった。

 

俺は口を開けて惚けるしかなかった。

今更思い出した事だが、前世の長弓は200m以上飛ばせるやつがあった。しかも昔のやつで。強弓はそれと同じかそれ以上の射程距離だったような・・・。

なんだ。ならモンハンの世界でなら余裕だろ(白眼)

 

ヘッドショット出来るかはまた別の問題として。

 

「よ、よくやった」

 

ディーレンにそう言うと、頭の耳に見える部分がピコピコと動いた気がした。他の2人が、不満そうに見てきた。

 

「スフィルとウルカもよくやった。下手をすれば竜車に被害が出ていたかもしれなかったしね」

 

スフィルは武具から赤い雷を。ウルカも防具から金色の雷を僅かに発した。え、そんな事できるの?

いや、見間違えかも。出会った時も殺されるのを幻視してしまったし。うん。

 

「さて、それじゃあ今日はここで野宿だ。ディーレンとウルカはガウシカを。スフィルはギアノスを持ってきてくれ。すぐに血抜きをしないと」

 

腰から剥ぎ取りナイフを取り、準備を始める。

さて、久々にホワイトレバー食えるかも。頑張って下準備しないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




朝起きてランキング見たら33位。

はい!?

目が覚めてから大混乱。
順位上がってる!?

だが、放課後にはランキング外にいるだろうと思い、学校に。
友達に、放課後に順位が上がってたら番外編を書いてやろうと言って笑っていた。
そして、帰ってきてすぐに確認。

32位

一個順位上がってる⁉︎
そして友達からマジかwwと笑われた。番外編がんばとも言われた。
さて、番外編書いてきます(震え)


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ご飯美味しい。そしてデザートは別腹!

2018/09/29。1時30分ごろ。

( ゚д゚) ランキング4位。
    ↑
   スマホ

お気に入りが一気に30人もって何? え、ランキングトップ5に入るとこんなに影響強いの?
とまあ、こんな事はさておき。

読者の皆様、読んでくださりありがとうございます。
今後も頑張っていきますので、悪いところ、詳しく説明してもらいたい場所、誤字報告など、よろしくお願いします。

それでは、楽しんでいってください。



ブランゴからはカルビを。ギアノスからはモモ肉と氷液の詰まった氷結袋モドキが手に入った。

ガウシカからは、素早く血抜きと解体をし、大量の生肉と、少量ではあるがホワイトレバーを。アイルー達を含めた全員が食べることが出来そうだ。

 

アイルー達に肉を渡し、残ってしまった肉に氷液をかけて凍らせた後、氷結晶が入った箱の中に入れる。

これで明日も食えるな。

 

「総長様。料理が出来ました」

 

アイルーから声がかかった。

このアイルー、数年前から知り合ったんだけど、語尾にニャを付かなくなっちゃったんだよ。昔は付けてたのに・・・。

 

「分かった。今すぐ行くよ」

 

箱に蓋をし、竜車に乗せる。

・・・って、ヤバい忘れてた。

 

ある事を思い出した俺は、竜車の後方にある、小さな部屋に入った。そして、そこにいる人物に

 

「ご飯ですので起きてください!」

 

一言声をかけるが、何の動きもない。

・・・なら、

 

「起きないと()()()()

 

「起きました起きました眼が冴え過ぎて千里眼です!」

 

やっぱり起きたか・・・。

竜車の中から飛び出してきた竜人族の美少年を見て、ため息を吐く。

また寝癖すごい事になってる・・・。

 

調査員として選ばれた一人。ウトリ。精鋭中の精鋭。

竜人族としての寿命を有効利用し、人間が一生を掛けて読み切れるかどうかの量の書物を読み切り、尚且つそれを理解し、覚え、更に強さも上位ハンター(つまりは化け物一歩手前辺り)に近い強さを持っているので、ハンターと行動しても足手まといになり辛いという、ハイスペック。

 

けど、欠点がいくつかある。

料理が絶望的。なのに食べるのが好きで、自分の作った物を食べて自爆している(見た事がある)。更に、一度眠ったら「ご飯抜き」と言われるまで起きない(俺が初めて言ったらしい)。

などの欠点を抱えている。

 

「ほら、服装をちゃんと整えて。髪の毛はやってあげますので」

 

「え、あ、ありがとうございます・・・⁉︎」

 

跳ねたり曲がったりしている髪の毛に櫛をとおし、ゆっくりとすいていく。髪の毛は長く、腰元まで伸びている。髪の色は、群青色をしている。けど、時々赤色も混ざったりしていて・・・ほら、やっぱり赤色あった。何故か発光しているけど、意外と綺麗だ。

男だけど。

 

髪の毛をすいているんだが、ウトリが一切動かない。服がはだけすぎてる。サラシが見えてるぞー。というか、何でサラシなんて巻いたんだこいつ?

 

俺の視線に気が付いたのか、慌てて服を直し始めた。顔が真っ赤だ。いや、何故に? 今更俺が言った言葉の意味を理解して怒り始めたのか? 確かに初めてこう言った時、「ご飯抜きなんて言うのはダメです! そんな恐ろしい言葉は封印してください!」って怒ってたもんな。

 

身嗜みを整え終え、みんなの所に戻る。

みんながジト目で見てくるんだけど。何で?

 

「さて、遅くなってすまない。それでは、食べようか」

 

アイルー達も含めたみんなで食べ始めた。

アイルー達が作った料理は、やはり自分で作ったものよりも圧倒的に美味しく、前世のファミレスが美味しくなく感じるほどだ。当然だが、もう胃袋は掴まれている。掴まれているというか鷲掴みされてるな、うん。

 

 

「総長様」

 

「ん? 何ですか?」

 

ディーレンが今思い出したかのように声をかけてきた。

 

「あの時、何故ポポを狩ってはいけなかったの?」

 

「あ、それか。俺も気になってたぜ」

 

「私もです。何故だったんですか?」

 

ディーレン達は、あの時のことが気になっていたようだ。まあ、そりゃそうだけどさ。

なら、説明はしないとな。

 

「まず聞きますが、ガムートはご存知ですか?」

 

「知らない」「知ってるぜ。あの食い甲斐があるやつだろ?」「ああ、あの巨大な」

 

どうやら、ディーレンはガムートのことを知らないらしい。そして、スフィル。食い甲斐があるって何? え、食べたの? あれ全部食べたの?

 

い、いや、無視したほうがいいよな。

 

「えー、では、まずはガムートの説明からしますか。ガムートとは牙獣種のモンスターで、雪山や氷海など、寒い地域に生息しています。成体の大きさは小さくても20メートルはあり、その大きさ故に力が非常に強く、ティガレックスからの突進を受け止め、逆に跳ね返すこともあるそうです。その動かない山のような姿から、『不動の山神』と呼ぶ人達もいます。ここまでは良いですか?」

 

「ん、わかった」

 

「それでは続けます。そんなガムートでも、幼体の頃はやはり弱いです。なので、外敵に襲われれば碌に抵抗が出来ません。そのため、周りからは見えにくいように白い体毛をしています。が、それでも襲われる可能性はあります。さて、スフィルとウルカ。貴女達は、ガムートを見たときに、少しだけ何かに似ていると思いませんでしたか?」

 

「ん? ああ、ポポに似てたな」

 

「ええ、遠目からだとポポだと一瞬思うくらいに似てますね。・・・まさか」

 

「ええ、そのまさかです。幼体のガムートはポポに非常に似ています。体毛が茶色であれば、間違えてしまうくらいに。なので、ガムートはポポの群れに自分の子供を紛れさせ、狙われ辛くしています。ここで今回の事に繋がるのですが、ガムートは、紛れさせてもらっている代わりに、群れが襲われた際には、群れと子を守るために出てくるのです。貴女達もガムートを狩ることは容易でしょうが、それでも周りへの被害は出ます。だからこそ、今回は見送らせていただきました」

 

言い終わり、飲み物で喉を潤す。お、果汁を入れて甘くしてるのねこの水。

 

周りから見られているのに気が付き、なんか照れ臭くなってきた。

自分の得意分野になると話しすぎる。

 

ちょっと夜風に当たるか。

 

「少し、外を歩いてくるよ。すぐに戻る」

 

一人で外に出て、雪道を歩いていく。

月の明かりと星の光により、はっきりと地面を見ることができる。

そして、雪の積もった木々が月明かりに照らされ、キラキラと輝いているのはとても綺麗だ。

 

 

 

 

周りを散策し始めて20分くらい経つと、一本の木に目が行った。林檎の木のように見えるが、微妙に違い、葉が少し白っぽい。しかも、実が・・・白い⁉︎

 

よっしゃきた! ドドブラリンゴ!

腰のポーチから投げナイフを5本取り出し、投げつける。リンゴの果柄にうまく当て、5個のドドブラリンゴを手に入れた。X、XX時代にも称号であったなー。確か、齧られた跡があったな。

 

取ったばかりのドドブラリンゴに齧り付く。瞬く間に口の中に広がるジューシーな果肉とその果汁。まるで脂の乗った肉に齧り付いた時と同じように果汁が溢れ出し、齧り付いた跡のついた実からは絶え間なく果汁が溢れ出ていた。

果汁はリンゴよりは甘く、だがそれでいてしつこくない。もしリンゴパイとかをこれで作ると・・・考えただけで唾液が溢れてきた。

 

零れ落ちる果汁が勿体ないので、急いで食べていくと、直ぐに食べ終わってしまった。

はぁ、と満足感と幸福感、そして食べきってしまったドドブラリンゴに対しての虚無感をしばらくの間堪能し、もう一個食べようかと考えた時、周りの視線に気がついた。

 

バッと周りを見渡すと、ウルカ達に囲まれていた。

視線が俺に突き刺さる。俺というより、ドドブラリンゴにだが。

 

静かに残りの4つを前に出すと、ウルカ達は一つづつ持っていった。後に残ったのは、自分の食べたドドブラリンゴの芯だけ。

 

・・・なんか悲しい。

 

いつの間にか足元にいたアイルーに、ポンポンと叩かれた。

 

慰めなんかいらんわ!(涙)

 

 

その後、俺は寝室へと戻り、ベッドイン。

また見つかるかなードドブラリンゴ。

 

 

 

 

 

 

 

 



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到着、ポッケ村

やっと、前回のを超えれた。
という事で、この話からは本当の意味での最新話です。

前回から読んでいただいていた方々、お待たせいたしました。

今回はクスリと笑う部分も無いですが、お楽しみください。


 

朝になり、太陽の光が窓から入ってきた。

その光を感知しすぐさま起床。俺は寝起きは良い方である。

 

起きてすぐに外に出て、身震いして鳥肌がたった。忘れてたここ寒冷地だった!

 

部屋に戻りコートを着て出る。

昨日の夜とは違い、太陽の光で眩く光る雪と木々に、目を細めた。こんなのが見れるのも此処だけだろう。

 

ザクザクと遠くから足音が聞こえた。

ん? 誰だ?

 

そちらへ向くと、ガムート装備を着た一人の男が歩いてきていた。

 

その男は少し見上げてしまわないといけない程の、そしてガムート装備という着込む装備であるのに、自分から見てもわかるほど盛り上がっている筋肉が、その場にいるだけで周りへと威圧し、下位ハンターであれば立っている事が厳しいほどの圧力を出していた。

 

「ん、おお、こんな所に人がいるとは。珍しいこともあるものだな」

 

歩いて着ていたその男は、何かを探して歩いてきていたのか、今になってこちらを見、そう言った。

 

「ええ、昨日くらいに此処に着きまして。それで、貴方は?」

 

「俺はポッケ村で専属ハンターをしていた、バルテだ」

 

・・・あ。

 

「この辺りであるハンターを探していてな。昨日には村に着くはずだったんだが、まだ来ていないため、付近で捜索している」

 

「・・・あの、そのハンターはマフモフ装備で、片手剣を持った少女ですか?」

 

「ああ、そうだが・・・見たのか?」

 

少しこちらへ目を向けてくる。装備の厳つさに眼光の鋭さ、上からの視線と体が放つ威圧感が凄い。

・・・ミラ様たちに比べたらマシだが。

 

「その娘ならこちらに。ついて来てください」

 

 

=========

 

 

 

彼に事情を話した。

その上で眠っているハンターを確認してもらった。

 

「そうか。モンスターに襲われる直前だったのか。・・・助けていただき、感謝する」

 

律儀に頭を下げている彼は、2Gにおいて、重要な人物である。多分この人がいなければ、フィールドで狩りを行う事が非常に不便だったであろう。

 

まあ、これは後で説明しよう。

 

「それで、どうしますか? 貴方も乗っていきますか?」

 

「・・・そうだな。お言葉に甘えさせて頂こう」

 

彼と朝食をすませ、出発した。

暇を潰すためにも村の事を聞くと、彼は快く話してくれた。

 

フラヒヤ山脈(雪山)の近くにある村で、辺りは基本的に雪で囲まれているらしい。

が、ポッケ村には温泉が湧いていて、地面自体がほんのり暖かく、雪で完全に閉ざされることはないらしい。

農場が近くにあったり、氷で閉ざされた洞窟もあるらしい。

 

やっぱり、ゲーム時代とほとんど変わらない。

 

けど、聞いてみて、村人達がどのように生活しているのかなど。ゲーム時代に見る事も、聞くこともなかった事を詳しく教えてくれた。

 

雪が多いから氷結晶を買わなくても、野菜や肉などが腐りにくい、だとか。

ハンターと村人で一緒に雪かきをしたり。

温泉に仲間と共に浸かり、月を見ながら酒を飲んだり。

 

ゲーム時代にはない、暖かみを感じた。

彼も村が好きなのだろうと、聞いている内に分かってしまうくらいに。

 

 

そうして数時間後

 

 

「さあ、着いたぞ。此処が、ポッケ村だ」

 

着いた場所から、村を見る。

村の上から来たため、村を見下ろす形になったが、それはゲームの初期。あの懐かしい場面を思い出した。

 

最初、操作キャラを自宅から出した際、村を斜め上から写した状態で、手前から奥の方まで写す。

アイルーを紹介してくれる猫婆。

武具の売り買いから素材を使った武具を造る鍛冶屋。

回復薬や各種ドリンク、砥石に弾に矢を売ってくれる店主。

友達と狩るためにも欠かせないギルド、その入り口。

奥にある岩の近くには、コートを着たアイルーが立っていて。

そして、焚き火の近く、一人座り、ジッとしているお婆さん。

 

ああ、この光景を見るのが何年ぶりか。

もう、数えられないくらい昔の事だった。

けど、何故か、これを言わないとと思った。

 

 

久しぶり。そしてただいま、ポッケ村。

 

 

 




最後の方の文章、書いていて泣きそうになりました。
ポッケ村、懐かしい。





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ギョウショウニンデスヨホントウデスヨ



えー、はい。1年と半年?ぶりです。
仕事にも少し慣れ、小説を書く気力も僅かに回復してまた書き始めました。

そして謝罪を
1年以上なにも言わずにすみませんでした。

あと、前話での後書きで「懐かしいと思うものがあったら書いてください」って感じのを書いていたのですが、規約違反でしたごめんなさい。
ある方が教えてくれなければそのままでした本当にごめんなさい


それでは、短いですがどうぞ。




 

 

 

誰にも聞こえない声で「ただいま」と呟いたあと、バルテに案内され、ゲーム時代に使っていたマイホームへと少女を運んだ。

 

ベッドに少女を横たえる。未だに目を覚まさない。まあ、ゲーム時代には何日間寝たとか少しの間寝たとか、そんな細かい描写はなかったんだしそういう事もありえるよな。

 

バルテがアイルーキッチンに入っていき、少ししたらコップを二つと、アイルー達が小さな椅子を持って帰ってきた。匂いからお茶だろう。

 

「すまないが、今はこれしかなくてな」

 

「いえいえ、これだけでも十分ですよ」

 

ズズズとお茶を飲む。抹茶のように濃く、苦く。だが、こういったお茶も悪くはない。

 

「それで、ここには何故来たんだ? まあ、ある程度は予想がつくが」

 

そう言って家の外、村の近くに置いた竜車の方に目を向けた。どうやら、うまく隠せているようだ。

 

「ええ、行商です。普段は手に入り辛い物や、トウガラシやニガムシを」

 

「そうか、それは助かるな」

 

少し嬉しそうにする彼に、良かったと思った。遠方にある地だというのに、何が欲しいのかをしっかりと把握していたあの職員は凄い。俺なら変なものばかり積んでいきそうだし。

 

「では、この子が起きるまでの間に村の案内を」

 

そう言って歩き出す彼の後に続こうとし、手を掴まれた。

 

「あたかたい⋯⋯」

 

少女が眠っているのに手を掴んできてる。しかも頬擦りしだした。ってか「あたかたい」ってなんだ。

 

「あー、すみません。少し、無理そうです」

 

「そうだな、案内はまた時間のある時にしよう」

 

バルテはそう言って家から出て行った。

 

少女へと近づき、頭を優しく撫でる。

こげ茶色の髪に整った顔、身体つきは筋肉質であるはずなのに柔らかく、普通の女の子にしか見えない。・・・これがモンスターを倒すと考えると、ハンターって凄いよね。俺たちみたいな竜人族じゃないのに。

 

「はむっ」

 

⋯⋯なにこの生き物かわいい(語彙力損失)

 

 

 

◆◇◆◇◆◇しばらくお待ちください◇◆◇◆◇◆

 

 

ポッケ村 PSP モンスターハンターポータブル2、2G

 

フラヒヤ山脈の近くにある村で、雪山へと向かうハンター達の拠点として使われている。

 

かつてはマカライト鉱石などの鉱石資源が多く採れたため、鉱山村として栄えたらしいが、現在では鉱脈が絶え、人通りの少ない閑散とした村になっている。

その時の名残りか、村には巨大なマカライト鉱石の原石があり、村の象徴とされている。

 

本来であれば、雪に覆われ村として機能しないのだが、この地には温泉が湧き出ており、おそらくは地熱などによって雪が積もらず、また、農場が出来るほどに暖かいのだろう。

実際、X、XXでは温泉に入っている人も見られる。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

ようやっと口を開いてくれた。少し唾液で濡れている指がとても⋯⋯その⋯⋯あーもう無し! 今のは無しだ! 私は変態ではない(変態なんです指舐めたい)

 

 

「んぁ⋯⋯ぁんぅ⋯⋯」

 

やめてくれ俺が大歓喜するぞやったー!

 

じゃない何やってんだ俺は。

指をハンカチで拭き、家から出る(ハンカチはポケットにしまっただけで後でしっかりと洗濯します本当です信じてください)

 

軽く辺りを見渡し、バルテが下の方、つまりは村長のいる場所で何やら話しているのを見つけた。

⋯⋯あっれー? なんか嫌な気がするんだけど

 

え、なんで村長が手招きしてるの? え、笑ってるのに笑ってない

 

 

 

は? ちょ、助けて!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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