とある魔王の転生物語 (御影隼人)
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新たな誕生

こんな話が思い浮かんだので少しここに置いていく


これは・・・とある男の物語の片隅にある

少し不思議で何とも言えない体験の話である。

 

___________________________

 

彼の名前はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。

 

彼は悪の限りを尽くし、人々を脅威に陥れた。

だが、彼は同時に人々の願いを叶えるために犠牲となったのだ。

 

そして彼は死後、密かにその姿を隠し密かに世界に生き続けた。

そんな彼は別の世界に転生してしまうこともしばしばあった。

 

そう。そしてこれはその物語の一部である。

 

_________________________

 

「・・・・?」

 

ここは・・・それに俺は・・・確かに死んだのに生きている・・・?

 

辺りを見渡すと懐かしい壁と雰囲気でここがどこかハッキリとする。

 

(ここはかつて俺達が住んでいたアリエス!!?)

 

そこはかつてまだ幼いときに母マリアンヌと妹ナナリー、

そしてユフィにコーネリアなどもいた宮殿だった。

 

(何故こんな処に・・・)

 

そんな事を考えていると、

 

「誰かいるのか?」

「!」

 

俺は素早くクローゼットに身を隠し、隙間から声の主を見た。

 

そこには俺が居た。

 

黒い髪に紫の瞳。俺と似た顔つきだが、本当にどこかの皇子のような

顔つきと服装をしていた。

 

俺はただ、自分と似た目の前に居る奴をただただ唖然と見ていた。

 

(俺・・・!?まさか、ドッペルゲンガー?!それともこれは・・・)

 

これはきっと別世界(パラレルワールド)とやらに自分は

紛れ込んだのだろう。だって俺がここに居るのにもう一人の俺が居るということは。

 

俺は必死に息を潜め誰も居ないことをアピールした。

 

「ルルーシュ様。どうかなさいましたか?」

 

その声はジェレミア(オレンジ)か。

この世界でも貴族に使えている・・・というか使えていたのは本当の事正しくは仕えるです

だったのだと知らされる。

 

「いや・・・何か音がしたと思ったのだが・・・ここは客間だし・・・

 誰も居ないはずなのだが・・・気のせいだったか。」

「さようでございますか・・・。そう言う時もあります。さぁ。ご夕食の準備が

 できてます。参りましょう。ルルーシュ様。」

「ああ。」

 

そう言って俺とジェレミアはその部屋から出て行った。

 

「・・・・はぁ・・・」

 

俺は緊張と落胆で一気に力が抜けた。

 

「とりあえず顔を隠すための変装を整えなければ・・・」

 

俺は客間のシーツをとりあえずマント代わりに顔からはおり、

窓から出れるか試してみた。

 

「開いてる・・・」

 

不用心にもほどがある。・・・が、この場合は好都合だ。

俺は人気が無いことを確認し、なんとかその城から抜け出した。

幸い、俺が住んでいた王宮と変わらなかったので

あまり迷わずに外に出ることが出来た。

 

________________________________________

 

俺は神聖ブリタニアにシーツ一枚で立っている。

かなり変人。いつ怪しまれても可笑しくない。

が、既にギアスを使えることは実験ずみだ。

 

それにこの世界の情勢なども飲み込み済みだ。

 

この世界には既にシャルルは居なく、今の皇帝は俺だという。

それにヴィ・ブリタニアやリ・ブリタニア関係なく

異母兄弟たちはあのアクエリアス内に住んでいるという。

貴族制度は無くなったが、いまだに根強く残っているという。

日本も日本としえて存在していた。

・・・日本か・・・少し行ってみるか・・・

戦争もなく、まさに優しい世界そのものだった。

だが、うまく出来過ぎている。そう。俺はこの世界でギアスを使えるということだ。

それに俺はある意味イレギュラーな存在。

 

ギアスは存在している・・・?

分からん・・・もしかしたらシャルルもどこかで生きている可能性も出てきた。

とにかく、俺は日本へ向かうことにした。

 

スザクやカレン・・・アッシュフォード学園はあるのだろうか・・・

俺はその思いをはせながら服屋へと向かった。

 

____________________________________________

 

~服屋~

 

店員たち「!?」

お客たち「!?}

 

俺はシーツ姿のまま堂々と店内に入りそして

 

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!貴様らは俺の命令に従え!!」

 

全員「・・・分かった」

 

まず、俺は防犯カメラをoffにさせ、映像を消させ、

お客を追い出し、店をしめ、店員を一人残らずスタッフルームに閉じ込め

 

俺は変装のため全力を尽くした。

 

~数分後~

 

「こ、こんなものだろ・・・」

 

とりあえず自分の独特の黒髪と紫の瞳、綺麗な顔を隠すため、

真深な帽子と、目の瞳を誤魔化すサングラス。口元を隠すマスク。

 

かなり変質者のような格好だが

シーツ一枚よりは怪しまれないだろう・・・多分。

 

さらに自分が来ていたシャツ一枚から少し着込み、

変装をしたので、

 

「これから日本へ向かうぞ!!」

 

ついに俺は日本へと足を向けた。

 

___________________________________________

 

俺は港へ向かい、日本行きの貨物船に乗りこみ、

現在の日本へと向かった。

 

「さて・・・あいつらは居るだろうか・・・

 まぁ・・・居るか居ないかはともかく・・・

 確認したら神根島に向かうか・・・」

 

そして数分後、俺は日本へ着き、早速今日の宿を借りつつ

アッシュフォードがあった場所へ赴いた。

 

続く




とこんな感じで


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再来の魔王

人々はこんな世界を願っていた。

ただ、この世界はあまりにも優しすぎる___________

この世界に裏があるのか、それともこの世界は本当に________


俺は空港へ向かい、日本行きの貨物船に乗りこみ、

現在の日本へと向かった。

 

「さて・・・あいつらは居るだろうか・・・

 まぁ・・・居るか居ないかはともかく・・・

 確認したら神根島に向かうか・・・」

 

そして数分後、俺は日本へ着き、早速今日の宿を借りつつ

アッシュフォードがあった場所へ赴いた。

 

「・・・ある・・・」

 

そこにはまるで時が止まったかのように変わらない学園があった。

 

(・・・懐かしいな・・・ここにあいつらは居るのだろうか・・・)

 

もうそろそろ生徒が出てくる放課後の時間だ。俺は学園の向かい側にある

丁度良い喫茶店を見つけそこで出てくる生徒を見守ることにした。

 

~調査結果~

 

「見事に全員いたな・・・」

 

ほぼ少なくとも知っている奴は(ロイドやセシル、ラクシャーターなどの

大人組を抜けた生徒ほぼ全員は居た。知らん奴もいたが、追々調べればよいだろう。

 

「スザク、シャーリー、リヴァル、ミレイ、ニーナ、ジノにアーニャ・・・

 ほかにも色々居たな・・・戦争が無ければ・・・あいつらは今のように

 普通に学校に通い普通に生活できていたんだろうか・・・」

 

それではこの世界の俺は彼らとも会わず王宮で衣装お過ごすのだろうか・・・

それはそれで悲しい。自分は偽りでも学生で過ごし、この日本という国に来て

スザクやシャーリー達に出会ったのだ。

きっとこの世界の俺は日本という国は知っているが

どんな国かは知らんのだろうな・・・

 

例え偽りでもあの場で皆と出会い、共に過ごした時間は偽りではなかった。

自分は嘘ばかりにまみれていた自分。しかし確かに一つだけ違っていた。

そうそれは彼らとの出会いだ。自分をただの貴族やゼロとしてではなく

普通のどこにでもいるルルーシュとして見てくれたこと。

それがとてつもなく嬉しかった。

 

「ふっ・・・」

 

俺はもう彼ぐらいにして帰ろうとしたとき、店内がざわつき始めた。

 

「?なんだ?」

 

俺はその騒ぎの方を見ると、テレビにミレイが映っていた。

 

(・・・別次元でもお前はテレビアナウンサーしているんだな・・・)

 

呆れというか変わらないというか彼女らしいというか

この世界のミレイにはあったことが無いが俺の世界と似た雰囲気を

感じた。

 

「ええ、速報です。神聖ブリタニア帝国であるルルーシュ・ヴィ・ブリタニア様が

 皇帝になってから一年が経ちました。今日は一年目を迎えて一言言われる模様です。

 現場の○○さん」

 

ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。そう聞くだけで

自分はゼロレクイエムを思い出してしまう

俺は苦虫を噛み潰したような渋い顔でそのテレビを見ていた。

 

『現場の○○です。今からルルーシュ・ヴィ・ブリタニア様がお言葉を述べられます。』

 

拍手とともに現れたのはこの世界の俺だ。

この光景を見ると俺が皇帝になった時を思い出す。しかし、その時俺は

悪逆皇子を演じていたので拍手など貰えなかった。

 

この世界の俺は民衆に手を振りながら壇上のマイクの前に立ち、

 

『どうも。世界の皆さん。私がルルーシュ・ヴィ・ブリタニアです。

 今日、私が皇帝という立場について一年が経ちました。今まで戦争もなく

 貧困もなく、平和な世界が続くこの世界。誰もが憎しみ合わず、

 悲しまなない、皆が優しい世界がこれからも続くように願っています。』

 

「!」

 

『ナナリーはどんな世界を望むんだ?』

『優しい世界でありますように。』

 

「・・・優しい世界か。」

 

俺はその場にいるのが辛くなり足早にその喫茶店を去った。

 

______________________________________________

 

次の日の朝、俺はホテルを出て神根島に向かうために歩いていた。

 

そこで俺はアーサー(スザクが勝っている猫)に出会った。

 

「!アーサー!」

「にゃぁ~」

 

やはり人懐っこい。アーサーは俺に普通に触らせてくれた。

 

「お前はこの世界でも変わらないな。」

「にゃぁ~」

「連れていきたいが・・・悪いが一人でも手一杯なんだ・・・すまないな。」

 

そう言って置いて行こうとするが、

 

「にゃぁ~!」

 

離れない・・・・仕方あるまい・・・俺はアーサーと一緒に神根島へ向かった。

 

~神根島~

 

「ここも変わらないな・・・。」

 

俺がゼロとしてスザクに打たれた場所でもあれば、シャルルを倒し

人々の願いを叶えるためにゼロレクイエムを始めた場所でもあった。

 

相変わらず人は居なく、自然に囲まれているこの島。

俺はCの世界があるかとあわよくばシャルルが本当に消えたのか

そしてC.C.は居るのか色々疑問が多かった。

 

Cの世界につながる洞窟をカツカツと俺の足音だけが響いている。

しかし、俺はその繋がる所の前て停止した。

もはや何もない気配を感じ取ったのだ。

 

此処には何もない。この世界はCの世界は存在しない。

 

なら、シャルルたちは生きている可能性は低い・・・しかし・・・

こんな優しすぎる世界は必ず裏がある。きっとどこかで彼らは生きている

 

そして、俺はその洞窟から出ると懐かしい魔女に出会った。

 

「久しいな。魔女。いや、C.C.とでも呼ぼうか。」

 

「何故私の名前を知っている・・・お前は何者なんだ・・・?

 まさか。」

 

「そのまさかだよ。そう。ギアス保持者でコード持ちという

 そして本来なら存在してはいけないイレギュラーな存在。」

 

そう言うと俺はすっかり板についてしまったほくそ笑みをした。

 

「ほぉ・・・ギアスを使えコードを持つ奴がいるとは・・・

 だが、確かにお前はこの世界では存在してはいけない存在だな・・・」

 

そう言うと彼女もどこか意味ありげな顔を浮かべ微笑んだ。

 

C.C.と別れた後俺はこの後の事を考えていなかった。

 

「別にもう行くところはないし・・・だが、この世界にとどまっている以上

まだやるべきことがあるのだろうか・・・」

 

そう思いながら俺はこれからどうするかと

思いながら空を見上げた。

 




いよいよ終盤というか最終決戦近いです。

既に次回作考えてます。わ~もう詰め込みます。
書きたいことを描く殴る!!


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