BanG Dream!×ウィザード~多重世界の最後の希望~ (MIGHTY)
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プロローグ~魔法使いとの出会い~

不定期ですが、もう一つ作品を投稿します。最近仮面ライダー×BanG Dream!のSSが増えてきて嬉しい限りです!ちなみにこの作品はオリ主ではなくあるキャラがウィザードになります。それではどうぞ!


ここは本来交わるはずのない世界が融合している多重世界、この世界では科学が発展していて、人々は豊かに暮らしていた。しかし、そんな世界にも脅威があり、そんな世界にも英雄がいる。そして、その世界に、人々の希望となる存在がいた。人は彼女を『魔法使いウィザード』と呼んだ。

 

CiRCLE・スタジオ

 

?「はぁ・・・疲れた・・・」

 

彼女の名は『奥沢美咲』ガールズバンドグループ『ハロー、ハッピーワールド』でミッシェルとしてDJをしている。ハロハピ内の常識人で苦労人。

 

?「今日もお疲れさま、美咲ちゃん。」

 

美咲に声をかけたのは『松原花音』ハロハピのドラマーでハロハピ内で唯一美咲がミッシェルになっていることを知っている。方向オンチでもある。

 

美咲「あ~花音さん。あの3人組は?」

 

花音「こころちゃん達なら先に帰ったよ。競争だ―!って叫びながら走って行っちゃった・・・」

 

美咲「あはは・・・あの3人らしいや・・・」

 

その時だった。

 

?「キィキィ!」

 

美咲「あれ?どうしたのガルーダ?」

 

美咲の所に飛んできたのはプラモンスターと呼ばれる内の一体である『レッドガルーダ』美咲の使い魔の一体である。

 

ガルーダ「キィキィ!」

 

美咲「・・・なるほどね、まさかこんなタイミングで・・・・」

 

花音「美咲ちゃん、大丈夫?」

 

美咲「あっはい。嫌と言っても行かなきゃなんないですからね~」

 

CiRCLE前

 

『コネクト!プリーズ!』

 

美咲は外に出て、指輪の一つを腰にある手のマークに翳すと、魔法陣が出現。そこからバイク『マシンウィンガー』を取り出した!

 

美咲「それじゃあ花音さん、お先に失礼します。」

 

花音「うん。気を付けてね?」

 

美咲「はい。ガルーダ、案内よろしく。」

 

ガルーダ「キィ!」

 

 

 

       *

 

 

 

?「見つけたぞ、ゲート!」

 

?「ゲ、ゲート?」ガクガク

 

?「おい、香澄・・・明らかにやべぇぞ・・・」ガクガク

 

そこにはハロハピとは別のガールズバンドグループ『Poppin'Party』のボーカル&ギターの『戸山香澄』とキーボードの『市ヶ谷有咲』、そしてそれを襲おうとしている化け物(ファントム)『ミノタウロス』がいた。

 

ミノタウロス「さぁ~て、一緒にいるやつを殺した方が絶望するのは早いか!」

 

香澄・有咲「「ひっ!?」」

 

ミノタウロスが香澄たちに迫ろうとした、その時!

 

ヒュゥゥゥゥゥ・・・

 

ズガァン!ズガァン!ズガァン!

 

ミノタウロス「ぐおおおおぉぉぉぉ!!」

 

香澄・有咲「「!?」」

 

突如怪物に『銀の銃弾(ぎんのじゅうだん)』が当たり、片方の角が折れる!そしてそれを撃った人物は!!

 

香澄「美咲ちゃん!?」

 

有咲「奥沢さん!?」

 

『ウィザーソードガン』を持った美咲だった!

 

美咲「ガルーダから連絡を受けたからゲートだとは思っていたけど・・・まさか戸山さんと市ヶ谷さんだったとは・・・」

 

ミノタウロス「銀の銃弾(ぎんのじゅうだん)…!貴様、魔法使いか!?」

 

香澄「魔法使い?」

 

ミノタウロス「おのれ~はっ!」

 

ドカー――ン!

 

香澄「!?」

 

有咲「奥沢さん!!」

 

ミノタウロスが放った火球が美咲の前で爆発する!しかし・・・・・・

 

香澄・有咲「「・・・えっ?」」

 

そこに立っていたのは魔法陣で炎を吸収している謎の戦士、この姿こそ美咲のもう一つ(魔法使い)の姿『仮面ライダーウィザード』である!

 

ミノタウロス「ウィザードか。」

 

有咲「ウィザード?」

 

ウィザード「さぁ、ショータイムです!」

 

ーOP『Life is SHOW TIME』ー

 

ミノタウロス「やれ!」

 

ミノタウロスが命じるとグールたちはウィザードに向かっていく!

 

ズガァン!ズガァン!ズガァン!

 

ウィザード「ふっ!はっ!やっ!」

 

それをウィザードは銃撃と体術で倒していく!

 

ウィザード「はっ!はぁ!」

 

ズガァン!ズガァン!ズガァン!

 

ドコ―ン

 

香澄「す、すごい・・・」

 

有咲「私達、夢でも見てんのか?」

 

ウィザード「おりゃ!」

 

ドコ―ン

 

ウィザードは蹴りでグールを吹き飛ばす!

 

グール「グルルルルルル」

 

グールは体勢を立て直し、再びウィザードに襲い掛かる!

 

ウィザード「まったく、少しは頭を使ったらどうなんですか?」

 

そう言ってウィザードはウィザーソードガンをソードモードに変形させる

 

ウィザード「はっ!はっ!はぁ!はっ!」

 

ジャキン!ジャキン!ジャキン!ジャキン!

 

斬撃戦でグールを一掃していく!

 

ミノタウロス「はっ!」

 

ウィザード「おっと」

 

ミノタウロスはウィザードに奇襲を仕掛けるも、ウィザードは華麗に飛んで避ける

 

ウィザード「ふぅ。」

 

ミノタウロス「ここは一度引くか、グールども!ウィザードは任せるぞ!」

 

ウィザード「あっ、待て!」

 

ウィザードはミノタウロスを追おうとするも、グールたちに道を阻まれる。

 

ジャキン!ジャキン!

 

ウィザード「邪魔しないで。」

 

ジャキン!ドカ!

 

《キャモナシューティングシェイクハンズ!》

 

ウィザードはウィザーソードガンの手の形をしたバレットスプリングを開き、ハンドオーサーにフレイムリングを握手するようにかざした。

 

《フレイム!シューティングストライク!ヒーヒーヒー!ヒーヒーヒー!》

 

ウィザード「はっ!」

 

ズガァン!ズガァン!ズガァン!ズガァン!ズガァン!ズガァン!

 

ドカー――ン!

 

ウィザード「ふぅ。」




いかがだったでしょうか?今回はプロローグで次回から本編です。できる限り両方の作品の世界観を出しながらも他の作品のキャラを出したいです。ビルド同様不定期になりますが、こんな作品をよろしくお願いします。


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第1話~指輪の魔法使い~

遂に投稿!BanG Dream!×ウィザード第1話!本当は美咲の誕生日に投稿しようと思ったのだが間に合わず・・・・・・
次からは前編・中編・後編で分けようかな・・・
本文も長くはなりましたが主人公が美咲の新たな物語!どうぞご覧ください!!
※オリジナルウィザードリング、出ます


香澄「確かこの辺りに来たと思うんだけど・・・」

 

有咲「あっ、奥沢さんいたぞ!」

 

ウィザードがグールを片付けた数分後、避難していた香澄と有咲がウィザードを探しにやって来て、ウィザードを見つけたのだ。

 

ピ・ピ・ピ・ピ・ピ

 

ウィザード「あぁ~コヨミ?グールは片付けたんだけどファントムには逃げられた、何処に行ったか分かる?」

 

ガルーダ「キィ!」

 

場所は変わって面影堂

 

?「ガルちゃんだけじゃ無理よ美咲。もっと使い魔を出してくれなきゃ。」

 

今現在、ウィザードが電話で話している少女の名は『コヨミ』面影堂と言う店に住んでいて、『魔法の水晶』を使って美咲のサポートをしている。

 

ウィザード「あのね~魔法使うの結構疲れるんだから。ただでさえ、練習の後だっていうのに。」

 

コヨミ「分かっているわよ、でも仕方ないじゃない。」

 

?「(*^-^*)」

 

ガリッガリッガリッ

 

美咲とコヨミの会話を聞いて笑顔を浮かべながら謎の石を削っているこの人は『輪島繁』コヨミを面影堂に住まわしている張本人であり、先ほどの謎の石、『魔法石』と呼ばれる石を削って新しいリングを作ったりと、コヨミと同じく美咲のサポートをしている。

 

場所は戻って一方ウィザード(美咲)は

 

ピッ

 

ウィザード「全く、コヨミったら簡単に言ってくれちゃって・・・」

 

《ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー!》

 

『ユニコーン!プリーズ!』

 

『クラーケン!プリーズ!』

 

ウィザードは二つのウィザードリングをベルトに翳すと、音声と共にプラモデルに様な青と黄色のプレートが出現し、そこからパーツが外れ、組み上がっていくと『ブルーユニコーン』と『イエロークラーケン』が出来上がり、リングを付けて起動させた。

 

ウィザード「まだファントムが近くにいるはずです、よろしくね。」

 

ガルーダ「キィ!」

 

ユニコーン「ヒヒ―ン!」

 

クラーケン「ブォォォン!」

 

ウィザードが命令すると3体のプラモンスターはファントムを探しに行動を開始する!それを見届けるとウィザードは変身を解除し、美咲に戻る。

 

有咲「なぁ、奥沢さん・・・」

 

美咲「あ~・・・戸惑う気持ちも分かります、とりあえず場所を変えましょう。そこで話します。」 

 

 

 

 

 

       *

 

 

 

 

 

面影堂前

 

美咲「さっ、着きました。」

 

香澄「美咲ちゃん、ここは?」

 

美咲「ここは面影堂、ここには私の協力者も居ます。立ち話もあれですし中に入りましょう。」

 

ガランガランガラン

 

輪島「おお、美咲か。いらっしゃい!その子達は?」

 

美咲「どうも輪島さん、紹介します。同じ花咲川女子学園の1年で、バンド関連で知り合ったPoppin`Partyの戸山さんこと戸山香澄と市ヶ谷さんこと市ヶ谷有咲です。」

 

香澄「こんにちはー!戸山香澄です!」

 

有咲「ど、どうも・・・」

 

輪島「あ~美咲から話は聞いているよ、私は輪島繁、まぁ美咲の友達なら好きに読んでくれて構わないよ。」

 

香澄「はい!」

 

輪島「しかし美咲、このタイミングで彼女達を連れてきたと言うことはもしかして・・・」

 

美咲「ええ、二人のうちのどちらかがゲートです。」

 

輪島「やはりか・・・」

 

有咲「・・・なぁ、奥沢さん。さっきから言ってるそのゲートってのは一体何なんだ?あの怪物や奥沢さんのあの姿、確かウィザードっいったか。それについても説明が欲しいしな。」

 

美咲「あ~そうですよね、それじゃあ順に説明していきますね。」

 

と、その時

 

コヨミ「美咲、来てたのね。」

 

美咲「と、その前に紹介します。この人はコヨミ、輪島さんと同じく私のサポートをしてもらっているんです。コヨミ、この人たちは・・・」

 

コヨミ「香澄と有咲でしょ?聞こえていたわ。」

 

美咲「だったら話が早いですね。それじゃあ気を取り直して説明します。まずはゲートについてですが、強力な魔力を持ち、且つ絶望の種を抱えた人間。それを『ゲート』と呼ばれています。」

 

有咲「魔力?そんなものが私か香澄のどっちかに有るってのか?」

 

美咲「そういう事になりますね。」

 

香澄「それじゃあ・・・私か有咲は魔法使いってこと!?凄い!凄いよ有咲ぁ~!」

 

有咲「おまっ!?どさくさに紛れて抱き着いてくんな!!」

 

美咲「あはは・・・それで話を戻しますけど、そのゲートを狙う怪物がいて、その怪物を『ファントム』と呼ばれています。」

 

香澄「ファントムって言うんだ・・・でもなんでそのファントムはゲートを狙うの?」

 

美咲「・・・・簡単に言えば『ゲートを絶望させるため』ですかね・・・」

 

香澄「絶望?」

 

美咲「さっきも言ったとおり、ゲートは強力な魔力を持ち、且つ絶望の種を抱えた人間です。そしてその絶望の種、絶望した心から生まれるのが、先程言ったファントムです。」

 

有咲「まさか、ファントム(奴ら)は仲間を増やすためにゲートを襲っているのか!?・・・待てよ、それじゃあファントムになった人間ってまさか・・・」

 

美咲「・・・死んで、消滅します・・・・」

 

香澄・有咲「「!?」」

 

美咲「まぁ、そういう反応になりますよね・・・でも大丈夫です、『ファントムを倒す方法』も『絶望したゲートを救う方法』もわかってますから。」

 

有咲「それが、奥沢さんが姿を変えたあのウィザードって奴なのか?」

 

美咲「はい、そもそもウィザードは・・・」

 

その時!

 

prrrrrrrrrr

 

突然着信音が鳴り響いたのだ!

 

香澄「あれ?さーやから電話だ?」

 

かかってきた相手は香澄や有咲と同じ、『Poppin'Party』のドラムの『山吹沙綾』からだった

 

ピッ

 

香澄「もしもしさーや?急にどうしたの?」

 

沙綾『もしもし香澄?今有咲も一緒?』

 

香澄「うん!有咲も一緒だよ!」

 

沙綾『丁度良かった、実は今CiRCLEに商店街の人が来ていてね。メンバー全員のサインを貰いたいって言ってきてさぁ~今から有咲と一緒にCiRCLEに来てくれないかなぁ~」

 

香澄「うん!分かったよ!」

 

沙綾「ありがとう香澄!それじゃあCiRCLEで待っているから!』

 

プツッ

 

香澄「有咲!商店街の人が私たちのサインが欲しいんだって!CiRCLEに行こう!」

 

有咲「突然だな、おい!それに奥沢さんの話はまだ終わってねぇのに・・・」

 

美咲「あっ、私は大丈夫です。ただちょっと練習後だからなぁ・・・私は少し此処で休みます。回復したら私も向かいますし、ガルーダ達にもコヨミを通して連絡しておきますので。」

 

有咲「・・・分かった。それじゃあ香澄~ってもう居ない!?」

 

コヨミ「彼女ならさっき走りながら出て行ったけど?」

 

有咲「はぁっ!?たくっ香澄の奴・・・それじゃあな奥沢さん!」

 

そのままの勢いで有咲も出て行った。

 

輪島「良い友達がいるもんだね~」

 

美咲「別に知り合いってだけです。友達とまでは・・・どうなんだろ~」

 

 

 

 

 

       *

 

 

 

 

 

CiRCLE

 

香澄「こんにちは~!ってえぇ!?」

 

CiRCLEについた香澄が見たものは少しボロボロになった店内と倒れている『月島まりな』の姿だった

 

香澄「まりなさん!しっかりして!まりなさん!!」

 

ウィーン

 

有咲「や、やっと追いついた・・・・ってなんじゃこりゃ~!!?」

 

そこに有咲もやってきて目の前の状況に驚いていた

 

香澄「有咲ぁ~!これって一体どう言う事!?」

 

有咲「いや私に言われても・・・と言うか沙綾たちヤバくねぇか!?」

 

香澄「そうだ!沙綾たち!!」

 

?「その心配はいらない。」

 

香澄「えっ?」

 

香澄達が沙綾たちを探そうとしたその時、香澄たちの前に頭に包帯を巻いた謎の男性が現れる。

 

男性「彼女たちは眠っているだけだ、君のお仲間もね。」

 

有咲「だ、誰だあんた!?なんでこんなことを!」

 

雄大「僕の名前は『小野木雄大』、沙綾ちゃんに聞いていなかった?商店街の人が来てるって。」

 

有咲「た、確かに聞いてはいたが・・・だからってこの状況の説明にはならないだろ!」

 

雄大「落ち着いて、順に説明するから。僕はここにサインをもらいに来てそこで合流した沙綾ちゃんに電話してもらったんだけど、そこに怪物が現れてね。僕以外は全員眠らせれちゃって僕に襲い掛かってきたんだ!」

 

香澄「えぇ!?襲われたんですか!もしかしてその頭って・・・」

 

雄大「あぁ、怪物に襲われた時にね・・・でもその後、なんでか興味を無くした様に何処かに行ってしまったんだ」

 

有咲(私たちを襲ったファントムとは違うのか?でもだったら何でこいつだけを襲っていなくなったんだ・・・?)

 

 

 

 

 

       *  

 

 

 

 

 

面影堂

 

美咲「あむっ」

 

一方その頃、美咲は疲れた体を休める為に『はんぐり~』というドーナツ屋で買ったプレーンシュガーを食べていた。

 

輪島「相変わらず美咲は好きだねぇ~プレーンシュガー。」

 

美咲「まぁ、ドーナツはやっぱりシンプルな方が好きですからねぇ~」

 

と、話していたその時

 

ユニコーン「ヒヒ―ン!」

 

美咲「あっ、ユニコーン。お帰り、ユニコーンも食べる?」

 

ブルーユニコーンが紙を銜えて帰ってきたのだ。

 

 

 

 

 

       *  

 

 

 

 

 

CiRCLE

 

雄大「とにかく二人は無事でよかったよ・・・・うっ!」

 

香澄「あっ!大丈夫ですか?」

 

雄大「う、うん。ありがとう・・・あれ?そのギター・・・」

 

香澄「あっ、これですか?サインのついでに演奏も見てもらおうかな~って。」

 

雄大「へぇ~こんな状況じゃなかったら聴かせてもらったかもね。そう言えばちょくちょく商店街で見かけた事があったけどそのギターいつも持っている様な気がするけど・・・大切な物なの?」

 

香澄「はい!このギター、ランダムスターって言うんですけどね!これがあったから私はバンドを始めれたんです!そして、このギターに会えたのは、有咲のおかげなんです!」

 

有咲「ちょっ!?香澄!!べらべらそう言う事話すな!こっちが恥ずかしいだろ!!」

 

香澄「え~いいじゃん有咲ぁ~!」

 

雄大「・・・なるほどね、そのギターや彼女が君の心の支えか・・・

 

香澄「えっ?」

 

雄大「ふん!」

 

ドカッ

 

香澄「きゃあ!」

 

雄大は突然香澄を殴り、ギターケースごとランダムスターを奪い取った!

 

有咲「香澄!おいてめぇ!香澄に何しやがる!!」

 

雄大「・・・ㇷッ」

 

香澄・有咲「「!?」」

 

香澄と有咲は雄大の顔を見た瞬間に驚きを隠せなかった、なぜなら雄大の顔にファントムの顔が映ったのだから

 

場所は戻って面影堂

 

メモ『星に髪飾りの女の子 ゲート 頭に包帯をした男 ファントム』

 

一方美咲は、ユニコーンが銜えていたメモを見ていた

 

美咲「これはまずいかも・・・輪島さん!ちょっと行ってくる!」

 

輪島「ちょっと待った美咲、これ。」

 

輪島は美咲にあるものを投げ入れる、それは新たなウィザードリングだった。

 

美咲「このリングって・・・」

 

輪島「まっ、使ってみてからのお楽しみって奴だ。」

 

 

 

 

 

       * 

 

 

 

 

 

CiRCLE

 

雄大?→ミノタウロス「フッハッハッハッハッ!!まさかこんな簡単に事がうまくいくとはな!」

 

有咲「ファ、ファントム!?そ、そんじゃ雄大って人は・・・」

 

ミノタウロス「小野木は絶望して死んだ、俺というファントムを生み出してな。」

 

香澄「そ、そんな・・・」

 

ミノタウロス「俺たちファントムの前では、お前たちは無力だぁ!」

 

ミノタウロスはそう言うとギターケースからランダムスターを取り出した

 

香澄「あっ!私のランダムスター!!」

 

有咲「お、おい!どうするつもりだ!」

 

ミノタウロス「どうするって・・・こうするのさ!!」

 

そう言うとミノタウロスはランダムスターを投げ

 

ミノタウロス「はぁぁっ・・・・」

 

有咲「あいつまさか・・・!」

 

香澄「や、止めて!!」

 

ミノタウロス「はっ!」

 

ミノタウロスから放たれた火球がランダムスターが当たる、そして・・・

 

ドカーーン

 

ランダムスターは粉々になってしまった

 

香澄「あ、あ・・・」

 

ピキピキピキピキピキ

 

香澄の中にある思い出にひびが入った

 

ドックン

 

香澄「あっ・・・うっ・・・・」

 

有咲「香澄!?」

 

ミノタウロス「アッハッハッハッ!こんな簡単に絶望してくれるとはなぁ~!こいつを殺す手間も省けたぜ!」

 

香澄「あっ・・・あぁ・・・」ピキピキ

 

有咲「な、なんだよこれ・・・一体何なんだよ・・・!」

 

ミノタウロス「お前も絶望して新たなファントムを生み出せ!フハハハハハハハ!」

 

その時!

 

ヒュゥゥゥゥゥ・・・

 

ズガァン!

 

ミノタウロス「ガッ!?」

 

折れた角に向けて、再び銃弾が命中した!

 

ミノタウロス「なっ!お前は!」

 

有咲「奥沢さん・・・!」

 

そしてそこに、コヨミと共にウィザーソードガンを構えた美咲が現れた!

 

ミノタウロス「指輪の魔法使い!」

 

美咲「狙いは戸山さんの方だったとはね。コヨミ、戸山さんと市谷さんをお願い。」

 

コヨミはそれを聞くと、すぐに香澄と有咲の方に行った

 

ミノタウロス「お前に関わっている暇は無い。」

 

美咲「私も同じです。」

 

『ドライバーオン!プリーズ!』

 

美咲「だからとっとと、片付ける!」

 

《シャバトゥビタッチヘンシーン!シャバトゥビタッチヘンシーン!シャバトゥビタッチヘンシーン!》

 

美咲「変身!」

 

《フレイム!プリーズ!ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!》

 

ウィザードドライバーにフレイムウィザードリングを翳すと横から魔法陣が現れ、それを潜ると美咲はもう一つの姿、『仮面ライダーウィザード』に変身した!

 

ウィザード「さぁ、ショータイムです!

 

ミノタウロス「ふん!うぉぉぉぉ・・・!」

 

ウィザード「はぁぁぁぁぁ―――!」

 

ウィザードとミノタウロスの戦闘が始まった

 

ミノタウロス「おりゃ!はっ!」

 

ウィザード「ふっ!はぁっ!」

 

ウィザードは蹴り技などの体術、ミノタウロスは腕に持った斧で戦っている!

 

『コネクト!プリーズ!』

 

ウィザードはコネクトを使い、再度ウィザーソードガンを取り出す!

 

ミノタウロス「このっ!」

 

ブン

 

ウィザード「はっ!」

 

ズガァン!ズガァン!ズガァン!ズガァン!ズガァン!

 

ミノタウロス「ぐわぁ!ぐっ!」

 

ガチャ、ジャキン!

 

ウィザードはウィザーソードガンをソードモードに変形させ、ミノタウロスの斧に対抗する!

 

ミノタウロス「ふっ!」

 

シュッ

 

ミノタウロス「はっ!」

 

ガキン!

 

ウィザード「はっ!」

 

ジャキン!ジャキン!

 

ミノタウロス「ぐわっ!?」

 

ウィザード「やっ!」

 

ドゴッ!

 

ミノタウロス「やぁっ!!」

 

ウィザード「ふぅ・・・はっ!」

 

ビキッ!ドゴーン!!

 

ミノタウロス「ぐわぁっ!!」

 

ウィザードは突撃してきたミノタウロスの斧を壊し、ミノタウロスにもダメージを与えた!

 

ミノタウロス「ぐっ!ギュオオオオオーーー!!!」

 

ウィザード「うっ!なぁっ!?」

 

武器を失ったミノタウロスはさながら闘牛の牛のようにウィザードに突撃してきた!!

 

ミノタウロス「うおおおおおおーーーーーー!!」

 

ウィザード「ちょっとちょっとちょっとちょっと!!?」

 

ミノタウロス「うりゃ!」

 

ウィザード「うわっ!?おっと。」

 

ウィザードはなんとか着地すると黄色いウィザードの顔の『ランドウィザードリング』を取り出した!

 

ウィザード「全く、困った暴れん坊ですよ。」

 

《ランド!プリーズ!ドッ!ドッ!ドッ!ドドド!ドッドッドッドッ!》

 

ランドウィザードリングをドライバーに翳すと、下から魔方陣が出てきてそれを潜ると今度はフレイムスタイルからランドスタイルに変化した!

 

有咲「ウィザードが黄色くなった!?」

 

ミノタウロス「貴様!エレメント変化出来るのか!?はぁっ!!」

 

ウィザード「まぁね。」

 

『ディフェンド!プリーズ!』

 

真っ正面から突っ込んでくるミノタウロスにウィザードはディフェンドを発動し、石の壁を作り出す!

 

ミノタウロス「ぐおっ!?う、動けない!?」

 

ウィザード「・・・ほっ!」

 

ミノタウロス「ぐおおおおおっ!!」

 

《シャバトゥビタッチヘンシーン!シャバトゥビタッチヘンシーン!シャバトゥビタッチヘンシーン!》

 

ウィザード「こんなのもありますよ。」

 

そう言いながら今度は緑色の『ハリケーンウィザードリング』をベルトにかざす!

 

《ハリケーン!プリーズ!フッ!フッ!フッフッフッフッ!》

 

すると今度はウィザードの真上に魔方陣が現れ、それをくぐりランドスタイルからハリケーンスタイルに変化した!

 

有咲「今度は緑色!?しかも空飛んでるし!!?」

 

ウィザード「はぁぁぁ・・・・・・はっ!」

 

ジャキン!

 

ミノタウロス「ぐっ!」

 

ウィザード「はっ!はっ!はっ!はっ!はぁっ!」

 

ジャキン!ジャキン!ジャキン!ジャキン!ジャキン!

 

ミノタウロス「ぐおおおおおっ!?」

 

空中に投げ出されたミノタウロスにはウィザードの空中での連続切りを回避するすべはなく、地面に落ちていった

 

ミノタウロス「ぐっ・・・・ぐぉぉぉ・・・」

 

《フレイム!プリーズ!ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!》

 

《ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー!》

 

ウィザード「フィナーレといきますか!

 

《チョーイイネ!キックストライク!サイコー!》

 

ウィザード「はぁぁぁぁぁぁ・・・・はっ!」

 

ウィザードは足に炎を纏いながら、横宙返りで近づき大きくジャンプする

 

ウィザード「はぁぁぁぁっ!!」

 

ミノタウロス「ぐおっ!?」

 

ウィザードの必殺技、ストライクウィザードが華麗に決まった!

 

ミノタウロス「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」

 

ドカンドカンドカーン!

 

ミノタウロスは体にウィザードの紋章を浮かび上がらせながら爆発した!

 

ウィザード「ふぅ。」

 

コヨミ「美咲!」

 

ウィザード「ん?」

 

ウィザードが香澄の方を見ると、香澄のヒビが酷くなっていっていた

 

コヨミ「このままだとファントムが生まれちゃう!?」

 

有咲「香澄!香澄!!」

 

ウィザード「私の目の前で、二度とそんなことさせない!」

 

有咲「なぁ奥沢さん。香澄を、香澄を助ける事は出来ないのか!」

 

ウィザード「落ち着いて市ヶ谷さん、大丈夫。まだ間に合う!戸山さん!」

 

香澄「はぁ、はぁ・・・み、美咲ちゃん・・・私、駄目みたい・・・」

 

ウィザード「絶望なんてしないで、私に任せて。」

 

香澄「・・・・美咲ちゃん・・・」

 

ウィザード「約束する、私が最後の希望になる!

 

香澄「・・・・うん!」

 

ウィザードの言葉に香澄は笑顔を見せる、それを見たウィザードは香澄の指にウィザードリングを填める

 

『エンゲージ!プリーズ!』

 

香澄の指に填めたウィザードリングをベルトに翳すと香澄は目を閉じ、そのウィザードリングから発生した魔法陣がウィザードが通れる程大きくなった

 

ウィザード「それじゃあ、行ってきますね。」

 

有咲「奥沢さん!」

 

ウィザード「ん?」

 

有咲「・・・香澄の事、お願いします。」

 

ウィザード「・・・分かりました。」

 

そう言うとウィザードはその魔法陣の中に入っていった

 

 

 

 

       * 

 

 

 

 

 

 

香澄のアンダーワールド

 

ウィザード「よっと。ここが戸山さんの精神世界、アンダーワールドか・・・」

 

ウィザードが香澄に填めたリングは『エンゲージウィザードリング』填めた相手の精神世界(アンダーワールド)に入る事が出来るのだ!

 

?「それでいいじゃん。」

 

ウィザード「?」

 

ウィザードが振り向くと、そこにはポピパのメンバー(回想)がいた

 

有咲(回想)「下手だとか受からないとか、余計な事考えんな。香澄はどうしたいの?」

 

香澄(回想)「皆と、」

 

ピキ、ピキピキ

 

ウィザード「えっ?」

 

ピキピキピキピキピキピキ、ドゴーン!

 

その時、精神世界にヒビが入り、中から巨大ファントムが出現した!

 

ウィザード「うわっ!?と、とんでもない魔力の塊だ・・・」

 

出現した巨大ファントムはただひたすら香澄の精神世界を壊していく!

 

現実世界

 

香澄「・・・」ピキピキピキピキ

 

有咲「香澄の体のヒビが広がって・・・!」

 

コヨミ「美咲・・・!」

 

アンダーワールド

 

《ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー!》

 

ウィザード「戸山さんと市ヶ谷さんに約束しましたからね、やるしかない!」

 

『ドラゴラーイズ!プリーズ!』

 

ウィザードラゴン「ギュオオオオオ!!」

 

ウィザードは『ドラゴライズウィザードリング』で自分の中にいるファントム、『ウィザードラゴン』を呼び寄せた!しかし・・・

 

ウィザードラゴン「ギュオオオオオ!!」

 

ドゴッ!

 

ウィザード「うわっ!?」

 

ウィザードラゴンはウィザードを無視し、精神世界の崩壊もお構いなしに巨大ファントムを倒そうと暴れていた

 

ウィザード「くそぉ・・・やっぱりあの3バカと同じぐらい大変だ・・・ドラゴン!私に従って!!」

 

『コネクト!プリーズ!』

 

ウィザード「はぁぁぁぁぁっ!」

 

ウィザードはコネクトでマシンウィンガーを取りだし、ウィザードラゴンの後を追う!

 

ウィザードラゴン「ギュオオオオオ!!」

 

一方、そんなことはお構いなしにウィザードラゴンは暴れていた

 

ブゥゥゥゥゥゥン

 

そこにウィザードラゴンの真正面に向かう様にマシンウィンガーに乗ったウィザードが走って来た

 

ウィザード「はっ!」

 

ウィザードがマシンウィンガーごと飛ぶと、マシンウィンガーは翼に変形し、ウィザードラゴンと合体したのだ!

 

ウィザードラゴン「ギュオオオオオ!!」

 

これにより、ウィザードはウィザードラゴンのコントロールが可能となったのだ!

 

ウィザード「はっ!」

 

ウィザードラゴン「ギュオオオオオ!!」

 

ウィザードラゴンに乗ったウィザードは巨大ファントムを着実に追い詰めていった!

 

ウィザードラゴン「ギュオオオオオ!!」

 

《キャモナスラッシュシェイクハンズ!キャモナスラッシュシェイクハンズ!》

 

ウィザードはウィザーソードガンの手の形をしたバレットスプリングを開き、ハンドオーサーにフレイムリングを握手する様に翳した

 

《フレイム!スラッシュストライク!ヒーヒーヒー!ヒーヒーヒー!》

 

ウィザード「はぁぁぁ・・・・

 

巨大ファントム「グルルルルル・・・」

 

ウィザード「はぁっ!」

 

ジャキーーン!

 

ウィザードは必殺技のスラッシュストライクを巨大ファントムに炸裂させた!

 

ドッカーーーーーン!!

 

ウィザードラゴン「ギュオオオオオ!!」

 

ウィザード「ふぅ・・・ん?」

 

ふと、ウィザードが下を見下ろすとそこには・・・

 

香澄(回想)「……そうだ♪どんなに今が辛くたって…何も上手くいかなくたって…♪積み重ねた物忘れない♪前へススメ…♪」

 

ウィザード「・・・・・・成る程ね。」

 

ポピパ(回想)「「「「「見渡す限りに~揺れる輝きが~待っている場所を夢見ている~♪」」」」」

 

ウィザード(戸山さんの本当の心の支え、それはポピパの皆との絆と、それを繋いだあのギターだったんだね・・・)

 

 

 

 

 

       * 

 

 

 

 

 

 

現実世界

 

ウィザードがファントムを倒したことにより、香澄のヒビは消えてなくなった

 

ピカッ

 

ブゥゥゥゥゥゥン

 

そして、エンゲージリングからまた魔方陣が出現し、そこからマシンウィンガーに乗ったウィザードが現れる。そしてそれと同時にウィザードも美咲の姿に戻った

 

コヨミ「終わったの?」

 

美咲「はい、これで戸山さんはゲートじゃ無くなりました。もう襲われる心配もありませんよ。」

 

コヨミ ニコッ

 

有咲「あっ、でも香澄のランダムスターは・・・」

 

そう、香澄のランダムスターはミノタウロスに粉々にされたままなのだ。

 

有咲「ファントムにならなくとも、これじゃあ香澄が・・・」

 

美咲「だったら少し、私に任せてもらってもいいですか?」

 

有咲「えっ?」

 

そう言うと美咲は輪島がここに向かう際にくれた新しいウィザードリングをかざした

 

『クリエイト!プリーズ!』

 

キラーン

 

すると、粉々のランダムスターが光だし、なんと一瞬で元通りのランダムスターになったのだ!

 

有咲「元に、戻った・・・!?」

 

美咲「まっ、これで一件落着ですね。」

 

 

 

 

 

       * 

 

 

 

 

 

 

それから数分後

 

香澄「う、う~ん・・・」

 

有咲「香澄!目を覚ましたみたいだな・・・」

 

香澄「あれ?有咲・・・?私、一体どうなって・・・」

 

有咲「・・・救ってくれたんだよ、指輪の魔法使いが。」

 

香澄「それじゃあ私は・・・これって・・・!」

 

香澄の指にはエンゲージウィザードリングを填めたままになっていた

 

香澄(そっか・・・助けてくれたんだね・・・ありがとう、美咲ちゃん!)

 

CiRCLEから離れた外、そこにはマシンウィンガーで走っている美咲とコヨミの姿があった。そしてこれが、指輪の魔法使いウィザードの物語の幕開けである!




次回、BanG Dream!×ウィザード~多重世界の最後の希望~

こころ「皆でやりましょう!ハロハピハロウィンパーティー!」

友希那「指輪の魔法使いにファントム?」

白の魔法使い「お前は、魔法使いになる資格を得た。」

あこ「あこも会ってみたい!本物の魔法使い!」

ウィザード「さぁ、ショータイムです!」


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第2話~ハロウィンと魔法使い~前編『ハロウィンパーティー準備と魔法使いの噂』

皆様何年かぶりです。
pixivでの投稿を優先させてなかなか投稿出来ませんでしたが、やっと話に合うタイミングと言いますか、時期を今度こそ逃さないために投稿します!
今回から話を前中後編に分け、話を進めたいと思います!ウィザードは必ず全中後編のうちのどれか、必ず1話には登場します!ちなみに魔法は毎回登場しますよ?
それでは約2年ぶりのショータイムをどうぞ!

『人々の絶望から生まれるファントム、仲間を増やすために、人々をつけ狙い、暗躍する彼らと戦い続ける1人の魔法使いがいた。』


―弦巻邸―

 

はぐみ・薫・花音・美咲「「「「ハロハピハロウィンパーティー?」」」」

 

こころ「そうよ!皆を招待してハロウィンパーティーを行うのよ!そうすれば、たくさんの人を笑顔に出来るわ!」

 

10月に入り、町中がハロウィンの飾り付けが多くなったこの頃、ハロハピの会議と言う事で弦巻邸に集まってた4人にこころからイベントのことを聞かされていた

 

はぐみ「すっごく面白そう!はぐみ、ハロウィンパーティーしたーい!」

 

薫「ハロウィンか…ふふっ、私もまた気合いを入れようじゃないか!」

 

花音「ふぇぇ~…」

 

美咲「いやいやいやいや!ちょっと待って!」

 

こころ「どうしたの美咲?」

 

美咲「ねぇこころ、今日は確か次のライブの打ち合わせの話だったよね?どうしてハロウィンパーティーの話になってるのかな!?次のライブは!?」

 

こころ「あら?ライブの話なら今してるじゃない?」

 

美咲「はっ?」

 

こころ「次のライブは、このハロハピハロウィンパーティーで行うわ!」

 

はぐみ・薫「「おぉぉぉ!」」

 

花音「ふ、ふぇぇぇぇ~!?」

 

美咲「はぁっ!?」

 

こころ「皆でやりましょう!ハロハピハロウィンパーティー!」

 

 

 

       *

 

 

 

―羽丘女子学園―

 

友希那「指輪の魔法使いにファントム?」

 

リサ「そっ、最近噂になっているファントムって怪物とそれと戦う指輪の魔法使いの話!」

 

ここは羽丘女子学園、この教室で話しているのは『湊友希那』と『今井リサ』、ガールズバンドの1つ、『Roselia』のメンバーである、ちなみにハロハピのメンバーの1人である『瀬田薫』もこの学校に通っており2人の同級生でもある

 

友希那「…リサ、疲れているのなら帰った方がいいわ。」

 

リサ「いやいやいやいや!まぁ、私も聞いた話なんだけどさ。他の人に話してみたら結構知ってる人多いみたいなんだぁ~だから友希那も知ってるのかなぁ~って。」

 

友希那「そもそも興味無いわ。だいたい、そういう話ならあことすればいいじゃない。」

 

リサ「いやぁ〜実はさ…」

 

友希那「?」

 

リサ「その話を最初に聞いた相手…あこなんだよねぇ~…」

 

友希那「…そんなことだろうと思ったわ。」

 

 

 

       *

 

 

 

―面影堂―

 

美咲「はぁ…流石に事前に教えてほしいよ本当にもぉ…」

 

コヨミ「とりあえずお疲れ様、はいお茶。」

 

美咲「ありがとうコヨミ…まったくこころの奴はぁ~!」

 

会議を終え、弦巻邸を後にした美咲はそのまま面影堂で体を休めていた

 

美咲「さぁ~て、私もそろそろ行くか。」

 

コヨミ「美咲、もういいの?」

 

美咲「これからハロハピハロウィンパーティーに誘える人に当たってみないといけないしね。あっ、そうだ。」

 

『コネクト!プリーズ!』

 

美咲はコネクトを使用し、2枚のチケットを取り出した

 

美咲「はいこれ、輪島さんと一緒に来てよ。別に仮装とかはしなくていいからさ。」

 

コヨミ「…ありがとう!」

 

美咲「どういたしまして、さてと。」

 

美咲は使い魔が描かれたリングを3つ指にはめる

 

『ガルーダ!プリーズ!』

 

『ユニコーン!プリーズ!』

 

『クラーケン!プリーズ!』

 

音声と共にプラモデルに様な赤と青と黄色のプレートが出現し、そこからパーツが外れ、組み上がっていくと『レッドガルーダ』と『ブルーユニコーン』と『イエロークラーケン』が出来上がり、リングを付けて起動させた。

 

美咲「それじゃ、ファントムがいたら私かコヨミに知らせてね。」

 

ガルーダ「キィ!」

 

ユニコーン「ヒヒ―ン!」

 

クラーケン「ブォォォン!」

 

召喚された3体は面影堂からファントム探しに出発した

 

美咲「…さて、私も行きますか。」

 

輪島「おっとぉ」

 

ガチャ

 

美咲も続けて出発しようとした時、輪島が扉を開けて入ってくる

 

輪島「その前にちょっとこいつを見てってくれぇ。」

 

輪島が手に持つのは新たなウィザードリング

 

美咲「これ、新作?」

 

輪島「あぁ、ほれ。」

 

そう言いながら新たに作成したウィザードリングを美咲に渡す

 

美咲「これはどんな魔法なんですかねぇ~」

 

輪島「さぁなぁ~俺に出来るのは指輪を作ることだけだからな。魔法石の声に耳を澄ませながら…」

 

美咲「ハイハイ…分かってますよ、輪島さん。」

 

美咲をリングを見るとある予測を立てる

 

美咲「これは…敵を眠らせる魔法?グールを眠らせたり3バカを眠らせたりすれば便利かも?そういう魔法なら色々応用できるけど…まぁ…」

 

と、コヨミと輪島の方を見ると…

 

美咲「そういう効果だった場合2人には悪いけど…物は試しと言うことで。」

 

コヨミと輪島は警戒しながら1歩ひく。輪島に関してはコヨミの後ろに隠れた

 

『スリープ!プリーズ!』

 

と、魔法を発動させるがコヨミと輪島には何も起こらない。少し経つと…

 

バタッ

 

美咲「zzz…」

 

美咲はその場で倒れてしまい、そのまま眠ってしまったのだ!

 

輪島「あぁ…これは自分が眠る魔法だったんだな~」

 

コヨミ「事前に謝っていたとはいえ、私達を実験体にしようとした罰よ。」

 

輪島「そうだな。」

 

美咲「zzz…」

 

コヨミ「…とりあえずソファに寝かせて、30分ぐらいしたら起こしてみましょう。」

 

輪島「そうだな。」

 

To Be Continued




『魔法の指輪、「ウィザードリング」。今を生きる魔法使いは、その力を両手に宿し、「絶望」を「希望」に変える!』

ーOP『Life is SHOW TIME』ー

はい、いかがでしたでしょうか?これがOPを含めたAパートと言ったところでしょうか?次回も新しくBanG Dream!側のキャラが登場しますよ!更にウィザードでは欠かせないあの過去話も…?
そして今日、10月1日は、祝え!そしてHappy Birthday!奥沢美咲!

とりあえずpixivと並行でこちらもまたよろしくお願いします!


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第2話~ハロウィンと魔法使い~中編『魔法使い誕生の真実』

流石にこっちも更新しないとな……と言うわけで投稿です。

ぶっちゃけ最近創作意欲、作品に対する意欲が湧かなくて…

まぁ、そんなことは言いつつのウィザードの第2話中編!

今回は美咲が何故魔法使いになったかが明らかに!とは言え、ウィザードを見た人なら接せるでしょうけど。

それではどうぞ!!


―面影堂―

 

スリープの力で眠ってた美咲が目覚め、ハロウィンパーティーの宣伝をしに出かけてから10分後……

 

香澄「わぁ~!改めてみても味があるって感じで良いなぁ~!」

 

コヨミ「……なんで貴方達がここにいるのよ。」

 

以前の騒動で助けた香澄と有咲が面影堂に訪れていた

 

有咲「ごめんコヨミちゃん…こいつがこの前の一件で奥沢さんの魔法に興味を持っちまってよぉ…今日はここに行くって聞かなくて……」

 

コヨミ「美咲がこの場にいたらここに連れてきたこと後悔してそう。」

 

有咲「ははは…容易に想像できる。」

 

今は面影堂にいない魔法使いの同級生の頭を抱える様子を思い浮かべながら有咲はコヨミの言葉に同意した

 

香澄「本当は美咲ちゃんへのお礼が目的だったんだけど、コヨミちゃん達にも改めて会ってみたかったんだぁ~!美咲ちゃんとの関係も気になるし!」

 

コヨミ「……それ、本気で言ってる?」

 

香澄「本気だよ!!ゲートとか、ファントムとかの説明とかは聞いたけど……でも!肝心の美咲ちゃんが魔法使いになった理由が分からないんだもん!あんな、怖い怪物と戦っている理由も……」

 

コヨミ「……」

 

有咲「コヨミちゃん、私らはさ、奥沢さんとは一応同級生で、バンド仲間って関係でもあるんだ。私的にもツッコミで助けられることはあるしよぉ…それに、奥沢さんはそんな危険なことに好き好んで首を突っ込む人ではないってのは私も知ってるつもりだ。無理にとは言わねぇよ。でも出来るんなら、教えてほしい。香澄だけじゃない、私も知りたいんだ。奥沢さんがウィザードとして戦っている理由を。」

 

2人の言葉が面白半分の言葉でないことはコヨミにも理解できていた。それからしばしの静寂の時間が流れ……やがてコヨミが口を開いた。

 

コヨミ「私と美咲は、ゲートだったの。」

 

香澄・有咲「「!?」」

 

コヨミから出たその一言に、2人は驚きを隠せなかった

 

コヨミ「何者かに誘拐された私達は、半年前、あの日食の日……」 

 

 

 

 

 

       *

 

 

 

 

―???―

 

 

半年前、日食のその日、とある場所に人が集められており、その中には美咲もいた。地面には謎の赤いひび割れが広がっていた。そう、そこで行われていたものは……

 

コヨミ【ファントムを生み出す儀式に使われたの。】

 

人々は途端に苦しみ始め、その異変は徐々に起きていった

 

コヨミ【たくさんの人が強制的に絶望させられ、ファントムを生み出して、死んだの。】

 

ファントム1「うおぉぉぉぉ!!」

 

ファントム2「アハハハハハ!!」

 

美咲「そんな……うっ!うぅっ!!がはっ!」

 

多くの人々からファントムが生まれていき、そしてひびの入った美咲の身体からもドラゴンのつばさが背中から飛び出し、ファントムが生まれようとしていた

 

美咲(私…死ぬのかな?ここにいる人達みたいに……化け物になっちゃうのかな?私、ここで……)

 

しかしその時、美咲の頭の中にある光景が浮かんだ

 

美咲『あたしはだから……もしこれから、笑顔にする活動が失敗して、ヒーローごっこの時みたいに、あんたが変な顔したり、みんなが落ち込むのを見るのが嫌なの……っ!』

 

花音『美咲ちゃん……』

 

薫『美咲……』

 

はぐみ『みーくん……』

 

こころ『なんだ!それなら全然問題ないわよ?』

 

美咲『なくはないでしょ。落ち込んだら、傷つくじゃん。……みんなが、嫌な気分になるじゃん。』

 

美咲(これって、走馬灯って奴…?アハハ…私、何で寄りにも寄ってこんな光景思い出してんだろう。)

 

こころ『……嫌?傷……?とかは、よく分からないけど?でも、それってつまり、誰かが笑顔を忘れてしまうかもってことでしょ?そしたら、あたしたちの残った誰かが思い出させればいいわ』

 

美咲『……じゃあ、もし、全員忘れたら?』

 

こころ『決まってるわっ。その時はあたし達以外の誰かが、思い出させてくれるわよ!』

 

美咲(…!)

 

こころ『だって、世界はみーんなが、ヒーローなんだからっ!!』

 

美咲(……世界は…皆がヒーロー……か。)

 

美咲は、苦しみながら、徐々に自由が利かなくなっていく身体をなんとか動かしながら、その右手を天の日食に向けた

 

美咲「こころ…はぐみ…薫さん…花音さん…私だって…私だって…私…だって!ハロハピのメンバーなんだ…皆を笑顔にするハロハピが……!絶望なんかに負けちゃ、いけないんだ!!」

 

その時、ひびの入った隙間から紫ではない、金色の光が発せられ、彼女を包み込んだ……!

 

コヨミ【でも…美咲だけは、自分の中のファントムを体に抑え込むことが出来た。】

 

 

 

 

       *

 

 

 

 

―儀式が行われた場所からそう離れてないとある海岸―

 

美咲「…なんで、私だけ……」

 

美咲は困惑していた。それは、先程の儀式の中、なぜ自分だけが無事だったのか。最初は夢だったのかと思ったが、目を覚ました美咲が見たのは…間違いなく儀式の場所であった。地面のひびがなくなっていること、人が誰1人いないこと以外は…今はとにかく冷静になりたかった。そう思った美咲はふと、その海岸に足を進めていたのだ

 

ガラッ

 

美咲「!?」

 

しかし何か物音が後ろからしたのを聞いた美咲は驚きながら振り向き、更に驚愕した。何故ならそこにいたのは美咲が目の前で生まれてくるのを見た怪物、ファントムの内の1体だったからだ。

 

ファントム「……ふっ!」

 

美咲「っ!?」

 

ファントムが美咲に襲い掛かろうとした、その時!

 

ファントム「ぐっ!うぅぅ…うわぁぁぁぁ!!?」

 

美咲「……えっ?」

 

何と美咲の目の前に謎の魔法陣が現れ、その魔法陣に当たったファントムは、そのまま衝撃で飛ばされていったのだ!驚き固まってた美咲が後ろを振り向くと……

 

スタッ…スタッ…スタッ…スタッ…

 

そこには白いローブを纏ったウィザードによく似た仮面の男が、コヨミを抱きかかえながら歩いてきたのだ!

 

?「良く希望を捨てず、生き残ったな。」

 

そう言って謎の男は眠っているコヨミを、美咲に渡す

 

美咲「あの……貴方は一体……?」

 

白い魔法使い「名乗るようなものじゃない…しいて言うなら、『白い魔法使い』と言った所だろう。」

 

美咲「白い…魔法使い?」

 

白い魔法使い「お前は、魔法使いとなる資格を得た。」

 

美咲「魔法…使い…」

 

戸惑っている美咲をよそに白い魔法使いはコネクトの魔法を使い、ある物を取り出した。それは、美咲が現在使用している『ウィザードライバー』であった

 

白い魔法使い「ファントムを倒す、ただ1つの道だ。」

 

そして白い魔法使いから、フレイムウィザードリングを手渡された

 

 

 

 

       *

 

 

 

 

コヨミ「生き残ったのは、私と美咲の2人だけ。私は記憶を失い、美咲は魔法使いとなった。人々がファントムの犠牲になるのを、二度と見たくないから……美咲は自分の命を懸けて、戦うことを決めたの。」

 

輪島「……」

 

香澄・有咲「「……」」

 

事の真実を聞いた2人は言葉を出せなかった。自分たちのクラスメイトで、バンドで交流のあった人物が、そんな大変な思いをして、そんな危険な戦いに身を投じていたことを知った、更にそれを話してくれた少女もまた、つらい思いをしたのを知った……

 

香澄「……ごめん、私…そんな辛い思いをしてたなんて知らなくて……」

 

コヨミ「…もしも魔法使いになりたいだなんて言ってたら私も怒ってたわ。そんなつもりじゃなかっただけまだましよ。とにかく覚えておいて、美咲は、遊びとかじゃなく、本気でファントム退治をしているってこと。それが、あの日生き残った自分の定めなんだと、美咲は思ってるってこと。」

 

有咲「定め、か……」

 

 

 

 

       *

 

 

 

 

―商店街―

 

美咲「はぁ~~~……つっかれたぁ~~~!!」

 

一方その頃商店街、ミッシェルに身を包み必死にチケットを配り終わり、ミッシェルから解放された美咲は疲れを見せながらも商店街を歩いていた

 

美咲「何とか渡された枚数配り終えたけど…そこに他のバンドメンバーも都合のいい人は招待するんでしょ?いくらなんでもそんな人数はいる会場は……こころのとこなら用意できるか。」

 

?「あれ~?美咲じゃん!やっほぉ~!」

 

?「奥沢さん…こんにちは。」

 

そんな美咲に声を掛けるものが2人、それは友希那やリサと同じ『Roselia』のメンバーである『宇田川あこ』と『白金燐子』であった

 

美咲「あぁ、2人ともこんにちは。練習帰りですか?」

 

燐子「い、いえ…私はあこちゃんに付き合っていただけで…それより、大丈夫ですか?なんだか、疲れてるように見えますが…?」

 

美咲「あ~…お気になさらずに。いつもの心の無茶ぶりですから……それより、結局何してたんですか?」

 

燐子「それは……」

 

あこ「指輪の魔法使い探しだよ!」

 

美咲「っ!!?」

 

燐子「最近噂になっているんです…謎の怪物のファントムと…それと戦う指輪の魔法使いの噂が……」

 

あこ「だからね!少しりんりんにも手伝ってもらって、指輪の魔法使いを探しているの!美咲も何か指輪の魔法使いについて聞いたらあこに教えてね!」

 

美咲「う…うん…わ、分かったよ…」

 

あこ「それじゃあ行こう、りんりん!」

 

燐子「そ、それじゃあ失礼します…!」

 

あこ「あこも会ってみたいなぁ~!本物の魔法使い!」

 

そうして2人はそのまま去っていった。そして美咲は……

 

美咲「……もっと見られないような対策しないとなぁ~……」

 

1人また増えた問題に頭を抱えるのであった…




はい!と言うわけで超超々不定期なウィザードをやっと更新できました!

と言っても今回はほぼサバトの話でしたけどね……

次の投稿もまただいぶ後になると思いますが、気長にお待ちください……

それでは今回はこの辺で失礼!!


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