「輝き」が起こす最高の奇跡 (ランディー/Randy)
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本編
突然


今日からスタート!!

宜しくお願いします!



秋葉原を最後に訪れたのは、終業式前の最後の日曜日だった

 

いつもと変わらない風景

 

そして、真新しいビルが並ぶ都会は観光客で賑わっている

 

特に、今日は日曜日だからか人混みになっている

 

一体何しに来たのかは自分でもよく理解していなかった

 

ただ、まるで近未来を見るかのような気分を味わいたかったのかもしれない

 

そして、何か悩むことがあってもここに来れば忘れられる

 

そんな気がした

 

僕は、軽やかに足を運んでひとつ見に行きたかった所へ・・・

 

それは、UTX高校前に映る大きなスクリーン

 

そこに映し出されたのは、綺麗な衣装に身を包んだ

 

9人の高校生

 

どうやら「スクールアイドル」というものらしい

 

ただ、凄いというのはごく一般的な偏見であるが

 

僕は、それ以上に近くにあるものとして魅力を感じていた

 

「これからもよろしくお願いします」

 

そう言って立ち去った

 

それが僕と東京の最後・・・

 

♦︎

 

終業式は、何事も無く

 

あったとすれば、ただ校長先生の長い話があって、憂鬱になっていたぐらいだ

 

「ただいまー」

 

いつものように僕は少しテンションを上げて家に帰った

 

すると、リビングから父が顔を出した

 

「お帰り、悠太。早速だが話がある」

 

何か重く暗い顔で僕の顔を見つめる

 

「実は、お前が学校に行ってる間に転勤命令が会社から出た。

 

だから、明日から引っ越すぞ」

 

「・・・はぁ!?」

 

信じられなかった

 

ちょっと唐突過ぎやしなかっただろうか

 

待ってくれよ、僕の友達にまだサヨナラしてないんだぞ!

 

そして、姉ちゃんらにも何も言ってねえし・・・

 

急に悲しくなったし、現実に心が追いつけてない現状

 

「なぜ、最初から言ってくれねぇんだよ」

 

「仕方ないじゃないか。でも、先生は知ってた。お前が寂しい気持ちで学校から帰って来ないようにあえて言わなかったそうだ」

 

クソ・・・

 

僕は、二階にある自分の部屋に行って泣いた

 

悔しくて、悔しくて仕方なかった

 

父の隣にあったダンボール箱には、静岡県と書かれていた

 

「これじゃあ、会いに行けねぇじゃねぇかよ」

 

そして、嗚咽が止まらないなか、ある人に電話をかけた

 

現実を受け止めることは容易ではないが、衝動に駆られたのだ

 

「もしもし?」

 

思ったより早く電話で出てくれた

 

「ごめん・・・ごめん・・・明日から東京を出ることになっちまった」

 

「え、どういうこと?」

 

「父さんが転勤だってさ。だから、もう姉ちゃん達は会えないかもしれない」

 

電話の相手も、張り詰めた空気になっている

 

そして、10秒ほどの間が空いてから

 

「分かった。みんなにはちゃんと話しておくから、安心して。

もう会えなくなるわけじゃなくからさ、ね?」

 

「うん」

 

それでも、昔からよく遊んでくれた記憶を思い出すとケロッと立ち直れるものではなかった

 

「もう切るね」

 

「うん、急にごめんね」

 

「いいよ。向こうでも頑張ってね、悠太」

 

それで、会話が終わった

 

外では、雨が降っている

 

まるで、僕の心のようにザーザー降りだ

 

でも、ちょっと元気になった

 

 

ありがとう姉ちゃん

 

また帰ってくるね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、ありがとうございました!!

初回からネックな内容ですね(´;Д;`)

次は、明るい話なのでご安心を。

人生山あり谷ありというように山が無ければストーリーも面白くありません

だから、ホントの話よりガツンといく所もありますが、そこは宜しくお願いします

また、この話は「ラブライバーでない人」にも楽しんで欲しいと思っています

コメ欄にネタバレや、匂わせるようなことはやめてください

お願いします!


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1.輝きたい!!

前回は、少なめの文章でしたが今回はド派手にいきます!

ミステリアスな所があったと思いますが、引き続き宜しくお願いします!


春休み中に僕は、親につれられ静岡県内浦に来た

 

都会から急に田舎にやってきたが、そこまで驚くことはなかった

 

なぜなら、僕の生まれは大阪の田舎町

 

そこから、東京に引っ越して、そしてここに引っ越してきた

 

こういった景色は、懐かしいといった方が適しているだろう

 

そして、新しい家に到着

 

車から降りると、そこは住宅が並んでいてその流れに沿うようにして伝統的な宿屋がぽつんとある感じ

 

僕の口から出たこの景色は、

 

「ホンマに、ザッツ田舎やなここ!!」

 

そして、その後ろはどこまでも続くような綺麗な海が見える

 

こんな綺麗な海を見たのは修学旅行以来だなと

 

そう思う

 

「海はすんごい綺麗やなぁ」

 

「そうだな。あ、学校なんだが実は女学校になった」

 

 

父さん、何言ってるの?

 

いや、僕男だし!何、そんなにここ学校ないの?

 

戸惑う僕に、父さんは続けた

 

「ここらへんの地域では、どうやら小中高と一校ずつしかないらしい

その学校がもうすぐ廃校になって共学になるらしいから、その

テスト生として・・・」

 

それが、僕ならしい

 

確かに、東京にいた時も女学校はあったが共学の学校はいくつもあった

 

しかし、ここは田舎

 

学校をつくるのは簡単にできることはないのであろう

 

でも、そんなことするんだな・・・

「まぁ、なんとかなるんかな」

 

僕が出した結論はこれだ

 

たくさんの女子に囲まれて授業を受けるのか

 

別に女子が苦手という訳ではないが、ちょっと壁ができてしまうのではないか?

 

それでも、そこのお偉いさんがそう言ってくれてるのであればちゃんとしてくれるんだろうな

 

「あ、そういえば、同級生の女の子がそこの宿屋に住んでいるらしい よ。挨拶してきたら?荷物はやっておくから」

 

お母さんがそう言ってくれた

 

僕は、そうなんだとちょっと驚いた

 

やっぱり、友達は入ってからじゃ馴染めないのも事実

 

少し会いに行ってみるか

 

「そうだな。んじゃ、ちょっくら言ってくるわ」

 

僕は、2つぐらい家の隣の木でできたそれなりに大きい宿屋に向かった

 

名前は・・・「十千万」

 

「へえ〜、結構良い所だな・・・」

 

昔、こういう所で働きたいなんて小学校の時に言ってたっけ

 

そんなことを考えていると、

 

「あら、お客さんですか?」

 

一人の女の人が出てきた

 

「あ、違います。今日からここに引っ越ししてきたものなんで、挨拶しようかなと」

 

「ああ、そういえばそんなこと言ってたっけ。その背からすると・・・高校生?」

 

「あ、はい。高校2年生です」

 

「あ、じゃあ千歌と同じだね」

 

チカ?

 

その子が同級生の女の子か

 

「じゃあちょっと呼んできてあげるね」

 

と、中に入っていった

 

そして、入れ替わるようにして女の子がやってきた

 

「あ、あの・・・」

 

「あ、あなたがアキバから引っ越してきた子?」

 

第一印象

 

凄く明るい

 

「うん、そうだけど」

 

「ヘ〜、そうなんだ!じゃあ、スクールアイドルとか知ってる?」

 

スクールアイドル、か

僕は、最後にあそこに訪れたアキバの景色を思い出す

 

「ああ、はいはい!知ってるよ。」

 

そう言ったら女の子が急にキラキラとした目になって

 

「え!ホントに!じゃあμ’sとか知ってるんじゃぁ・・・」

 

「あ、μ’s?あの第2回大会優勝した、あの?」

 

「初めてだ・・・初めてだよ!!μ’sを石鹸って言わなかった人!」

 

ああ、石鹸ね

 

って、石鹸って考えた人も凄いな!

 

女の子ははしゃぎながら僕に話しかけてくる

 

「やっぱり都会って凄いな〜、そうでしょ!」

 

田舎者からすればそうなのかもしれないが、慣れてしまえば普通になってしまう

 

これが、都会っ子の怖さなのであろう

 

「私も、スクールアイドルやろうかな・・・なんて思ったり」

 

「え!!そうな・・・」

 

すると、急に

 

「こら、千歌!油売りすぎ!戻る!」

 

はぁ〜いと、先程とは裏腹な表情になった

 

「あ、そうだ!君、なんて名前?」

 

あ、こんなけ喋ってたのに名前言ってなかった

 

これだから、アクティブな女子は・・・

 

自分の世界観へ持っていってしまう

 

「あ、僕は大川悠太」

 

「悠太くん・・・か。私は、高海千歌。宜しくね♪」

 

千歌・・・か

 

なんかこれから面白くなってきそう

 

そんな予感がした

 

 

 

家に帰ったら、ほとんど荷物が片付いていた

 

そうか、そんなに喋ってたのか

 

「はぁ〜、なんか申し訳ねぇな。なんもしてねぇや」

 

とか思いつつ、お母さんに新しい自分の部屋を教えてもらい、そこへ向かった

 

そして、ついてすぐに「あの人」に電話した

 

「もしもし?」

 

「あれ、悠太くん?早かったね」

 

「ちょっと話し相手が欲しかっただけだけど」

 

「え?そんなので呼ばないでよ〜」

 

そして、近所の千歌がスクールアイドルが好きなのを教えてみた

 

「すごいね、引っ越ししてもこういう事になるとは」

 

「いいんじゃない?悠太は、人を元気させるのが得意なんでしょ?」

 

「そういっても、中学時代は姉ちゃんたちにほとんど助けてもらってたし、ホントに僕で大丈夫かな?」

 

中学時代の部活は、卓球部だった

 

実際、練習は厳しくくじけそうになった

 

それでも姉ちゃんたちは僕を励ましてくれて、僕は成長することができた

 

結局、最後の大会にメンバーいりできなかったものの、結果よりも努力することの大切さを感じる事になった

 

「大丈夫。私たちも悠太のおかげで頑張れたんだよ」

 

そういってくれると、なんか期待が持てた

 

「まぁ、姉ちゃんがそう言ってくれるなら頑張れそうかな?」

 

ん、あれ?僕は何を頑張るんだ?

 

「ちょっと、僕はスクールアイドルしないからね?」

 

「え、そうなの?てっきりそうかな〜なんて思ったりしたけど・・・」

 

「・・・」

 

この姉ちゃんは、思い違いが激しい

 

そして、千歌ちゃん、だったか。話しを持ってくる所はなんか似てる気がするわ・・・

 

♦︎

 

始業式

 

「うわ〜、すごいなぁここ」

 

校舎は、事前に行っていたもののやっぱり人がいるとそれなりに綺麗に見える

 

そういう心理か?

 

「んじゃ、はいりますか」

 

そして、校門をくぐると・・・

 

たくさんの部活が勧誘を行なっている

 

ていうか、この時期から?はやいな

 

すると、何処からふいに聞こえてきた

 

「スクールアイドル部どうですか〜?」

 

ん?スクールアイドル?それってもしかして・・・

 

「あれ、千歌ちゃん?」

 

「あ、悠太くん!!おはよー!!」

 

やっぱり

 

千歌ちゃんとはあれからμ’sを互いに知ってる者として結構仲良くなった

 

そして、その千歌ちゃんの横には知りあいの人?

 

千歌ちゃんと同じ制服着てるけど・・・

 

「あれ、貴方は?」

 

「はい!浦の星女学院2年、渡辺曜です!ヨーソロー!」

 

ああ、千歌ちゃんの同級生か

 

ん?いやいやそうやなくて

 

「え、本気でスクールアイドルやるつもりだったの?」

 

「え!思ってなかったの?ひど〜い」

 

いや、流石にないと思うでしょ!

 

みんなそう思うでしょ?

 

「で、人数は集まったの?」

 

「いやー、誰一人として集まらないというか・・・」

 

やっぱりなー

 

スクールアイドルってなかなかする人いないもんな

 

「そうか、んじゃ頑張ってね」

 

うし、じゃあ学校入るか

 

「あ、ちょっと!!悠太くん!!」

 

「?」

 

「もしよったら・・・悠太くん入らない?」

 

?????????????

 

「は?いやいやいやあり得ないでしょ!男子がアイドル?

ふざけんなよ!」

 

なんか、聞いたことがあるけど僕はスクールアイドル出来ないから!

 

あれ、周りが騒がしい・・・

 

「あの人誰?」

 

「え?先生かな?」

 

あ、あれ?

 

大声出してしまって周りに注目が集まってしまった

 

「あ、そうじゃん!なんで悠太くんこの学校にいるの?」

 

千歌ちゃんは、スクールアイドルの事に気をとられ過ぎてそっちの事に気がついてなかったようだ

 

「あ、ホンマや。確かにゆうとらんかったな」

 

そう言って僕が話そうとすると、

 

「美少女・・・」

 

曜ちゃんが、そう言ったように聞こえた

 

すると、ふいに千歌ちゃんが僕の横を走り去っていった

 

「あの!スクールアイドルやりませんか?」

 

「ずらっ!?」

 

人の話聞いといて無視するのかよ!!

 

って、まるで運命の人みたいにど直球やな・・・

 

「大丈夫!悪いようにはしないから!貴方達、きっと人気が出る!間違いない!」

 

うわぁ、悪徳商法みたいにやってるじゃん

 

これは、勧誘の仕方としてどうよ

 

それでも、赤髪の女の子はそれなりに気にしているらしく

 

千歌ちゃんの持っているビラを凝視している

 

「興味あるの!?」

 

「ライブとかあるんですか?」

 

「いやまだだけど、貴方みたいな可愛い子に是非!」

 

と、千歌ちゃんが赤髪の子に手を触れたまさにその矢先

 

彼女の顔が青ざめ始めた

 

あ、嫌な予感

 

「ピギャーーーーー!!」

 

途端に、大きな声を出してしまった

 

「ルビィちゃん、究極の人見知りずら」

 

ははは、人見知りやったか

 

キーンコーンカーンコーン

 

「あー、予鈴鳴っちゃった!!」

 

「曜ちゃん大変だよ、早く!!」

 

二人は、猛スピードで走り去って行った

 

「なんなんや、これ」

 

これが僕の正直な一言である

 

♦︎

 

僕は、あの後職員室に向かった

 

すると、ドアを開ける寸前に

 

「あ、君がテスト生の子?」

 

担任の先生だろうか?

 

そんな感じの人が現れた

 

「あ、はい!大川悠太です。宜しくお願いします」

 

「大川くんね?じゃあ、荷物持って教室の方に行こうか」

 

先生に案内され、2階の教室に行った

 

すると、

 

「あ、教室って1学年に1つ何ですか?」

 

「そうだね。うちは人数少ないから教室は1つで大丈夫でしょ?」

 

そっか

 

僕も東京にいた時か、小学校はこんな感じの学校だった

 

再びこういう事になったがこんな小規模学校も、どこか悪くない

 

むしろ、素晴らしいと思う

 

「ちょっと、ここで待ってて」

 

そして、教室の前で待った

 

なんか、教室の前に立ってると悪いことしたんかな?なんて

 

そう言ってつい笑ってしまった

 

「はい、入って」

 

そう言われて教室に入ると知っていたけど圧倒的な女子の数が多い

 

いや、女子しかいないか

 

そして、自己紹介することになった

 

「はい、どうもこんにちは。この度2年生のテスト生として秋葉原から引っ越してきた大川悠太です。宜しくお願いします」

 

拍手が起こって、僕は千歌ちゃんの横に座ることになった

 

「え!テスト生の噂はあったけど悠太くんだったんだ・・・」

 

「そうや。さっき言いそびれてたな」

 

「あ、さっきはごめんね」

 

「ああ、まぁいいけど」

 

そして、ちょっと先生の話を聞いて帰る時間になった

 

「悠太くん、一緒に帰る?」

 

と、千歌ちゃんに誘われたので一緒に帰ることになった

 

「あの後さぁ、生徒会長さんに『申請もしてないし、部員も5人以下だからダメ!』とか言われちゃってさー」

 

怒られちゃったかー

 

まぁ、それだったらそうなるかな

 

「そういえば、曜ちゃんだっけ、君は入ってるのか?」

 

「私も、一応入ってるけど水泳部と掛け持ちなんだよね〜」

 

聞くところによると、曜ちゃんはナショナルチーム級の実力ならしく、下手すれば日本代表ならしい

 

よく、その立場の人が承認したな〜

 

やっぱり、千歌ちゃんが強引に持っていったのかな?

 

それとも、彼女の意思で?

 

まぁ、そんなことはいいや

 

「スクールアイドルって、側から見ればチャラチャラしてるんかな?

偏見ってそんなもんって結構多いから」

 

「チャラチャラしてないんだけどなー」

 

スクールアイドルは、やっぱり知らない人からすればそうなのか・・・

 

ん?なんでスクールアイドルの事を生徒会長は知ってるんだ?

 

やっぱりそこそこ有名なのか?でも知らん人多いって言うてたな。

 

「あ、ついでに寄ってきたい場所があるんだった!」

 

そんな事を考えていると、千歌が急に思い出したように言った

 

「ついた!」

 

なんか、船に乗って・・・

 

そしてついた場所は、ダイビングショップか・・・

 

「遅かったね?今日は始業式だけでしょ?」

 

「それが色々と・・・」

 

「あれ?お客さん?」

 

「あ、大川悠太です。宜しくお願いします」

 

「私は、松浦果南。宜しくね♪」

 

ちょっと挨拶してから千歌ちゃんはミカンと回覧板を渡した

 

またミカン?とは言ってたけど笑顔そうだ

 

少し、椅子に座ってお茶を頂いた

 

果南さんは、忙しそうだけど、千歌ちゃんとすごく話していた

 

どうやら、果南さんは父親の骨折により休学中でダイビングショップの手伝いをしているそうだ

 

「それにしても、よーく見たら悠太くん東京の人だった?なんか方言が明らか訛ってるけど?」

 

「ああ、僕はもともと大阪に住んでて、そこの名残りなんです

なんだかんだ言って大阪も好きだったんで」

 

「大阪か〜。スクールアイドルとか結構いそうだよね〜」

 

すると

 

千歌ちゃんがそういった途端に彼女の顔が変わったように見えた

 

「スクールアイドル?」

 

「そう!スクールアイドル。今勧誘してるんだけど果南ちゃん休学してるもんね〜」

 

「そうだね・・・私、3年生だからもっとできないよね」

 

生徒会長とはいい、果南さんとはいいなんでみんな

 

「スクールアイドル」

 

という言葉に反応するのか

 

なにか裏がありそう・・・

 

そう思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




気がつけば5000文字!!

少しだけ、いや派手に書いちゃいました

正直言って初めてこのアニメを見たときもこんな悠太くんみたいな感情になりました

疑問

本当に彼女たちは一体どんな過去があったのか

あの人って誰?

また次回も楽しみにしてください

もしよければ、お気に入り宜しくお願いします!


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2.転校生

この度は大幅に投稿を遅らせてしまって申し訳ありませんでした

それではどうぞ


しばらく経ってから、僕たち3人はダイビングショップを後にし

 

いつも通りの道を帰った

 

「ねぇ、悠太くん。本当にスクールアイドル部入ってくれないの?」

 

「いや、だから僕は男だって言うてるやん!入ろうゆうても無理やろ」

 

心が高ぶったせいか、大阪弁丸出しの発言をした

 

「でも、ほら考えてみたけどマネージャーみたいなとか練習考案する

ことは出来るじゃん」

 

まぁ、出来ないことはない

 

だが、一つ入りたい部活があった

 

「いや〜、卓球部入ろうかななんてさ」

 

「「え!!」」

 

と、二人にすごく驚かれた

 

「あ、言うてへんかったっけ?中学の時卓球部やったねんな。

そんで、誘われてて・・・」

 

「えー、折角スクールアイドルのこと知ってるのにもったいないよ!

ねーどうにかならないの?」

 

と、千歌が僕の体を揺らす

 

「まあ、講師っぽい感じで呼ばれてるからある程度ぐらいは手伝ってあげれるかもな?マネージャーぐらいのことが出来ないけどそれでええんか?」

 

すると、千歌の目が凄く輝いたような気がした

 

「え、ほんとに!?じゃあ入部届に書いていいの!?」

 

「はやいな、展開が・・・。とりあえず名前は貸してあげるわ

部員は4人必要なんだろ?」

 

やったー!と千歌がはしゃぐ

 

千歌は本当に子供っぽい

 

でも、そういう所が彼女の強みなのだろう

 

「え〜と、私こっちだから」

 

曜が、入りづらそうな状況でそう言った

 

「あ、わりぃ。んじゃ、また明日な」

 

と、言ってこの日は終了した

 

 

♦︎

 

 

 

「は〜、疲れた」

 

一人で僕はそう言って体をよろめかせた

 

落ち着いて横を見ると、そこには夕日のさしかかった海が見えた

 

夕方の海は非常に綺麗で

 

地平線がくっきりと映える

 

内浦の海はこれまで史上最も美しいといっても過言ではないであろう

 

「よし、家帰ってゆっくりするか・・・」

 

僕は家に入ろうした

 

すると・・・

 

「・・・ん?」

 

海を見ている女の人が自分の目に映った

 

少し海面からは高くなっている高台に立っている

 

ここら辺ではなかなか見ない人だ

 

観光客かな?

 

そう思ったその最中、彼女は服を脱ぎ水着になった

 

「は!?」

 

今、何月だよ!?

 

4月か・・・とか浸ってる場合じゃなくて!

 

絶対寒いよね!

 

ちょっと早すぎやしないか?

 

すると、たまたま外に出ていた千歌がその様子を止めに入った

 

「死んじゃうよ!?」

 

「離して!行かなくちゃいけないの!」

 

千歌も言い過ぎだとは思うが、入っては凍えるのは事実だ

 

互いに揉めあったものの、最終的には双方最悪な事にどちらも海に落ちてしまった

 

流石にこの状況は居ても立っても居られないので

 

駆け寄って、手を貸してあげた

 

「いや、あんたらなにしてんのや?」

 

バスタオルをあげながら聞いた

 

「だって〜、こんな時期に海は寒いから止めようと・・」

 

くしゃみをしながら千歌はそう答える

 

「風邪ひいたら話になんねぇぞ。で、どうしてこの時期に海に?」

 

「海の音を聞きたくて・・・」

 

海の音

 

なんてロマンチックな理由なんだろうか

 

普通なら魚が見たいとかなんだけど

 

「私ピアノをやってて、海の曲のイメージが分からなくて・・・」

 

すごいなぁ、多分僕より年上なんだろうか

 

作曲って一筋縄ではいかないのがよく分かる

 

でも、ここまでするか?

 

すると、千歌が目を輝かせて

 

「へぇー、凄いね!どこら辺の子?」

 

「東京・・・」

 

「トウキョウ!?ならスクールアイドルとかいっぱいいるんじゃない!?」

 

おい千歌・・・

 

あんたってやつは話を無理やり自分の興味へ持っていくよな

 

「スクールアイドル?」

 

「そう、スクールアイドル!」

 

「私、ピアノしかやってこなかったからそういうの疎くて」

 

う〜ん、そういう人もいる

 

スクールアイドルというなんかでかい名前だけど

 

所詮は部活だ

 

しかも、野球とかサッカーとかのスポーツとは違って

 

「アイドル」なのだ

 

そう見ると、マイナーなのかもしれない

 

「ほら!こんな感じ!!」

 

千歌はポケットからスマホを取り出して、とある歌を流した

 

μ's START=DASH!!

 

μ'sが初めて披露したという名曲である

 

なんだろう、この曲を聴くと限界とか挫折なんて飛んでいってしまうような気がする

 

決して明るい曲ではないのだけど訴えてくるものがある

 

「なんというか・・・普通」

 

「私、この人達が一番好きなんだ〜、悠太君もでしょ?」

 

「あぁ。ひとつひとつの動きが輝いていて、グッとくるものがある。

μ'sから色んなものをもらった」

 

ん?なんか変な視線を感じる?

 

見ると、助けた女の子が変な目で見ている気がする

 

「あ、いや、自分はそんな変態とかみたいなんちゃうからな!

人としてやで、人として尊敬してんやで!」

 

はぁ、なんか誤解が解けたそんな気がした

 

「でも、もっと芸能人みたいかと思った・・・」

 

アイドルというとやはりテレビに出てる方が先に出てくるか〜

 

すると、千歌が突然

 

「だよね」

 

「え?」

 

「だから衝撃だったんだ」

 

僕を含め初めて語られた千歌が感じたスクールアイドルの凄さ

 

「貴方みたいに大好きなピアノに打ち込んできたりとか、

将来こんな風になりたいっていう夢があるとか。そんなのひとつもなくて」

 

夢がない

 

いわゆるなりたい自分がどこにもいなかったということだ

 

「私ね、普通なの。私は普通星に生まれた普通星人だって。

どんなに変身しても普通なんだって。そんな風に思ってて、それでもなにかあるんじゃないかってそう思ってたんだけど。

気がついたら

高2になってた」

 

そしたら、急に茶番が始まって

 

「まず〜!!本当にこのままだぞ。普通を通り越して普通怪獣ちかちーになっちゃう〜って。ガオー!!」

 

千歌はガオーとこちらを向いた

 

「ピードカーン!!」

 

そうやってやってみせた

 

「そんな時・・・出会ったの。あの人達に」

 

それがμ'sなんだろう

 

「私達と同じようにどこにでもいる普通の高校生。それで思った。

一生懸命練習したら、いつかこんなにもかっこよくて素敵になれるってスクールアイドルってこんなにも・・・こんなにも・・・キラキラ輝けるんだって!!」

 

自分と同じようにいる「普通」

 

それでもこんなに出来るんだって希望がみえたのだ

 

「気づいたら毎日曲聴いてた。歌ってたりとか。そして思った。私も仲間と一緒に頑張ってみたい。この人達が目指したところを私も目指したい。私も輝きたいって!!」

 

千歌から大きな決意の表れを感じた

 

スクールアイドルをこんなにも思っているとはと僕も感動を覚えた

 

「ありがとう。なんか頑張れって言われた気がする」

 

彼女はそういって笑った

 

「そこまで熱意があるんやったら、僕も本気にならんとあかんな」

 

僕も笑った

 

「私、高海千歌。学校はそこの浦の星女学院」

 

千歌は浦女を指差す

 

え、ピアノやってるしか聞いてないけど名乗るんか

 

「あ、僕大川悠太」

 

そして、

 

「私、桜内梨子。高校は・・・」

 

音ノ木坂学院高校

 

♦︎

 

「うん、昨日は驚いたわ」

 

それが再び3人で合流した後に放った僕の一言

 

「音ノ木でしょ!?あのユーズがいたっていう」

 

そうなのだ

 

μ's達の母校である音ノ木

 

まさかそんな人と巡り合うとは奇跡に他ならない

 

「よ〜し、頑張ってすっごいスクールアイドルになろう!!」

 

そう言ったその時

 

千歌の手から申請書が・・・

 

水溜まりに落ちた

 

「おいテメェ、なにしてんだよ!!」

 

「あぁ、うっかりうっかり」

 

これでどうするのかは知らない

 

 

 

・・・

 

「よくこれで持ってこようと思いましたね。しかも一人が三人になっただけですわよ」

 

うん、正論だ

 

まさかこれで持って来ようとは思わなかった

 

「やっぱり簡単に引き下がったらダメだと思いまして。生徒会長は私の根性を試してるって!」

 

千歌の絶対押し通してやる!!って気持ちは良いんだけど・・・

 

「違いますわ!!何度来ても同じだと言いましたわよね!?」

 

「どうしてです!?」

 

「この学校にスクールアイドルは必要ないからですわ!!」

 

互いにいがみ合っている

 

生徒会長さん、あんたも熱くなりすぎ

 

「まぁまぁ、一回クールダウンしよか」

 

「貴女にいう必要はありません!!やるにしても曲は作れるんです?」

 

曲?あ、曲ね

 

すると

 

「曲?」

 

なに?もしかしてあんたら曲作りでけへんの?

 

「ラブライブの曲はオリジナルのものでないといけません。スクールアイドルを決める最初の問題ですわ」

 

生徒会長さん、めっちゃ知ってるやん

 

もしかしたら、もしかすればだけど・・・

 

いやないか

 

「東京の高校ならいざ知らず、私達のような学校だと」

 

生徒会長さんがしんみりした

 

で、結局そのまま引き下がってしまった

 

「生徒会長の言う通りだよー」

 

「まぁ曲作りはあれかも知んないけど、東京の高校じゃないとでけへんってのは気に障ったけどな」

 

「だったら・・・」

 

と、机から音楽の教科書を取り出した

 

「私が勉強して・・・」

 

「出来てたらそう言い返せるわ!!」

 

「だよね〜」

 

三人が気を落とす

 

そこに、先生が

 

「はーい皆さん、ここで転校生を紹介します」

 

ん?転校生?

 

どうやら僕だけが転校生じゃないようだ

 

そして入ってきた人物・・・

 

それに千歌と僕は度肝を抜かれた

 

「音ノ木坂学院高校から転校してきました、桜内梨子です宜しくお願いします」

 

なんやとーーー!!

 

「奇跡だよ!!!」

 

千歌が突然反応した

 

もう僕は恥ずかしさ五分と驚きの五分で心が満たされた

 

「あ、貴女は」

 

いやあんたも反応が大きすぎ

 

なんかひとつの演劇を見ているかのように

 

「私とスクールアイドル始めませんか?」

 

なんか互いに笑顔になる

 

僕はなにが起きているのか未だに理解できていない

 

「ごめんなさい」

 

「えーーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はぁい

まぁこんな感じです

千歌「ちょっと!!投稿遅すぎない!?」

・・・ん~なんのことやか

千歌「もう次したら怒るよ」

言えない、怒っても可愛いとか言えない

千歌「悠太くんは、卓球部に入ってるけどランディーさんは?」

俺っちも卓球部やで

ていうか、俺と悠太は分身みたいなもの

悠太は俺の人生を違う方向に移動させたみたいな

千歌「へぇ~」

でも、卓球部だからといって体力ないとかバカにされるのは困るね

俺は体力は塵に等しいけど

気合いは誰にも負けないし

とにかく卓球=ヘタレ

という概念は捨ててほしいな

悠太もそういう部分は強いと思うし

卓球部だからっていう言い訳はしないと思うよ

千歌「それは期待だね♪」

それでは次回もお楽しみに!


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3.何故あなたは・・・

よし!じゃあ今日も・・・

千歌「なんか忘れてない?」

へ?

千歌「とぼけないで!!ずっと休みすぎ!!」

すまん、ちょっと「トキメキ」の投稿もあったのもそうだけど

なんせ一番の理由は映画ロスで、大分創作意欲がなくなったこと

それでも、映画を通してまたやろう!とも思えた

挿入歌全部神曲で聞きながら書いているので

よりクオリティも上がってくと思う

是非新しい「輝きが起こす」をみてください!


「はぁ・・・」

 

さっきから、千歌はため息をついている

 

「仕方ないだろ・・・って昨日会っただけでめっちゃ仲良くし過ぎだろ!」

 

「あの子が昨日会ったっていう子なの?」

 

「せやな」

 

未だにこの状況が信じられてない自分ではある

 

運命も運命なんだろうな

 

「スクールアイドルってそんな単純にしたい!とか言ってるのはお前らぐらいやわ」

 

「そうなの〜?」

 

と落胆する

 

「まぁ、そうだな。作曲して欲しいっていう気持ちは分かるけど本人がそう言うんならとりあえずその件は置いといて」

 

「え〜?あんなに可愛いし、作曲できて、音ノ木出身って揃いに揃った人は他にいないよ?」

 

千歌は本当にあの転校生に入って欲しいらしい

 

人の人生を捻じ曲げるはそこまで好きではないのだが

 

それでも、そんなに言うんなら勧誘したいならやってみても良いかもしれない

 

「まぁ、僕は良いけど、しつこ過ぎるのはやめてくれよ。お前のことだから」

 

「もぉ〜、大丈夫だから〜!!」

 

ちょっとだけだが奴の「カ」を信用してみるか

 

それにしても・・・

 

桜内梨子、か

 

この前会ったあの日は、照れくかったからか顔まではあんまり見てなかった

 

声は似てた気がしてはいたけど、気のせいだってそう思ってた

 

でも、顔と名前を見た瞬間に気づいた

 

本当にそうだって・・・

 

僕は彼女と深い関係があった・・・はずだ

 

自分には思い出したくないあの事が僕達の関係を断った

 

思い出したくない

 

何故だろう

 

これが「運命」と呼ぶべきものなのか?

 

「ねぇ、衣装のことだけどさ・・・」

 

あ、また曜を置き去りにした気がした

 

僕って乗りやすいタチ?

 

「あ、ごめん曜ちゃん!で、どんな感じ?」

 

実は、前に衣装を決めようという話になっていて

 

制服を集めるのが趣味の曜に頼んでもらうことになっていた

 

最初、制服を集める!?

 

とか、本当に世の中色んな趣味があって凄いなってなった

 

(このスクールアイドルもそうな気がする)

 

「こんな感じでどう?」

 

期待してみたら

 

け、警察の服!?

 

「いや、これはこれで凄いけどスクールアイドルちゃうぞこれ!」

 

「スクールアイドルっていうのはもっとキラキラ輝いてるよ!」

 

え〜って顔をする曜

 

「じゃあ、これは?」

 

と、もうひとつの候補を挙げてきてくれてたらしく

 

それを見ると・・・

 

「お!?これは・・・」

 

「曜ちゃん、これだよ!これ!」

 

と、千歌がはしゃぐ

 

確かに、この衣装は凄くスクールアイドルっぽいというかなんかμ’sの最初のライブを彷彿させるような気がする

 

「でもこれ、ホントに作れんのか?」

 

僕は少し不安に思う

 

「これぐらいだったら簡単に作れるよ!」

 

曜は、張り切っている

 

すごいなぁ、流石「制服ヲタク」の魂だ

 

まさか、曜自身もこんな所で才能を発揮することは考えてなかっただろう

 

「千歌ちゃん!生徒会長さんが生徒会室で待ってるよ」

 

千歌ちゃんの友達だろうか?そう呼ばれて、

 

「は〜い!今行くね!・・・って、これ呼ばれている理由ってまさかだけど」

 

「そのまさかみたいやな」

 

 

「貴女達!!これはどういうことですの!?」

 

生徒会長さんが、大きい声を上げて僕たちは少々後退りする

 

生徒会長の机に

 

「ダメなんですか!?」

 

まさかと思って、机の方に確認してみると

 

思った通り、特に何も変更もなく3人の名前が並んでいる部活の申請書がある

 

こいつ・・・、また懲りずに出してたんかい!!

 

どんなけ根性強いねん!!

 

「だから、5人以上ではないと部活として認めないとあれほど言いましたのに!!まったく・・・」

 

やはり生徒会長は、千歌の要望に全く応えようとしない

 

「でも、はじめは三人だったんでしょ?u’sも!」

 

μ’sも、三人からやったよな〜

 

・・・ん?今、あいつ本当にμ’sって言った?

 

「「「?」」」

 

「知らないんですか!?第2回ラブライブ優勝、音ノ木坂学院スクールアイドル u's!!」

 

僕の中の一つの疑問が一つの確信に変わった

 

「それはもしかして、μ’sのことではありませんよね?」

 

「え、あれってミューズって読むの・・・」

 

マジか

 

「お黙らっしゃーーーーーい!」

 

生徒会長は、大きな声を張り上げて千歌に詰め寄った

 

確かに!μ’sをu'sと呼びたくなるけど!!

 

μ’sのμはマイクロのμやろ!!

 

「まさか、名前を間違えるなんて!μ'sはスクールアイドルの聖域

聖典、宇宙にも等しきものですよ!!その名前を間違えるなんて・・・片腹痛いですわ」

 

生徒会長さん、やけにスクールアイドルを崇拝してるな

 

こう熱意が伝わってくる

 

「す、凄い迫力・・・」

 

思わず呟いてしまった

 

「それ程の浅い知識だと軽い気持ちでスクールアイドルを始めたようですね」

 

「そ、そんなわけじゃ・・・」

 

 

僕たちは、あの後生徒会長さんの質問攻めにあい

 

千歌がほとんど答えられなかったためまた怒られて

 

生徒会室から追い出された

 

行きたくて行ってるわけではないけど

 

そして、普通に帰る時間になった

 

「もう!あの生徒会長、認めてくれないの!?前途多難過ぎるよ」

 

千歌はプクーと頬を膨らませる

 

「じゃあ、やめる?」

 

「やめない!」

 

そう言って、また元気が戻ったようだ

 

ホントにあの生徒会長、不思議・・・

 

確かにスクールアイドルは世間でそれなりに知られていて、有名なのだが

 

あそこまで言えるのは熱烈なファンぐらいだ

 

もしかして・・・まさかね

 

「あ、花丸ちゃんとルビィちゃん!」

 

千歌が声をかけたのは、この間会った新入生の二人組

 

えっと、金髪といいながら大人しそうな人が花丸ちゃんで

 

ピンクの髪の毛で、おどおどしてるのは、ルビィちゃんやったっけ

 

「どう?スクールアイドル、興味持ってくれた?」

 

「あ、いやおらは図書委員の仕事がバタバタしてるずら・・・あ、してるし・・・」

 

あ〜、やっぱりこういう真面目そうな人はそういう職があるよな

 

「じゃあ、ルビィちゃんは?」

 

「う・・・うゆ」

 

「ルビィちゃん?」

 

今にも泣きだしそうで、こっちが思わず戸惑ってしまう

 

え、僕たち泣かせた??

 

「あ、なんか悪いことしちゃった?」

 

あ、つい口から出ちゃってた

 

「ルビィちゃん、男性恐怖症ずら」

 

?????

 

え!?そんな恐怖症存在するの!?

 

確かに、前に本に女性恐怖症の人が出たけど

 

まさかそういう人と出会うとは

 

世の中、何が起こるかわからないな

 

「あ、ごめん。これは完全に僕が悪そうやな。大丈夫、関西弁で口調はぶっきらぼうやけど、チンピラやないから。な?」

 

特に、コミュ障の壁も無い僕は優しく話しかける

 

「そういう問題じゃ無いんじゃない?」

 

「え?」

 

「悠太くん、ルビィちゃんと打ち解けるにはまだ時間が要りそうだね」

 

「・・・はい」

 

なんか端に追いやられた気がした

 

「え、あ、あの・・・、ルビィはお姉ちゃんが・・・」

 

こんな小芝居を待ってくれたルビィちゃんが恐る恐る話しかけた

 

お姉ちゃんか

 

さぞかし厳しいんやろな

 

「お姉ちゃん?」

 

「ルビィちゃん、生徒会長のダイヤさんの妹ずら」

 

????

 

え!?ってまたこのリアクション。デジャヴかよ

 

まさか過ぎるよそれ!てか、性格が対照的やなぁ

 

「なぜか、スクールアイドル嫌いだもんね」

 

曜がそう言うと、皆んな静まってしまった

 

「花丸ちゃん達はは何しに行くの?」

 

千歌が気を利かせて、違う話題を振る

 

こういう時、頼りになる

 

「実は、入学式初日から色々あって・・・。学校来なくなっちゃった人がいるのでノートを届けに沼津まで・・・」

 

「ここ、いろんな意味ですごいな」

 

 

花丸ちゃん達と別れた後、僕たちは帰路につく

 

すると、僕は直ぐに見てはいけないものを見てしまった

 

「あ、梨子ちゃん!」

 

すると、そこには紛れもなく僕の顔見知りがいた

 

「高海さん。こんばんは」

 

その彼女は優しく微笑む

 

僕の目を背けるように、だ

 

「久しぶりだな」

 

僕はそう言うと彼女は少し俯いて

 

「何しにきたの?悠太くん」

 

「何って僕もこっちに引っ越してきた」

 

「そう・・・」

 

淡々と話すその様子はまさに色がない

 

単色

 

そう呼ぶべきだろうか

 

「え!?二人とも知り合いなの!?」

 

千歌は驚きを隠せないでいる

 

「うん。でも・・・」




千歌「え!?梨子ちゃんと悠太くんって友達なの!?」

まあ、そんなとこかなぁ

この話の作戦会議はもう終わってるから言うけど

次回の話はシリアスになるし

ラブライブサンシャインでは深く掘り下げなかった

梨子ちゃんの過去についての話が多くなるかなぁ

千歌「すごく盛り上がってきそうだね!」

それでは、また次回お会いしましょう


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