統合次元ゲイムネプテューヌV:オルタナティブ ーXの黙示録ー (天音/IA)
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プロローグ1 背反の女神

お久しぶりの方はお久しぶりです。
はじめましてな人ははじめまして。天音です

新シリーズをリハビリがてら書いていきたいと思います(´・ω・`)
もう一つの作品のほうは要望が多ければ早めに再開しようと思います

あらすじの注意事項を読んでもらえるとわかりますが
複数作品の能力や力を融合させた次元がコンセプトなので元ネタが多めです
なるべくわかるように説明はしますが、分からなければ指摘ください


ゲイムギョウ界。そこは4つの守護女神が国を守護する。とある平行世界の一つ。

女神パープルハートが守護するプラネテューヌ。

女神ブラックハートの守護する国ラステイション、

女神ホワイトハートの守護をするルウィー

そして女神グリーンハートが守護する国リーンボックス。

守護女神を一度は全滅直前まで追い詰めた悪しき神、犯罪神や太古の国の侵略者、タリの女神といった脅威にさらされたものの、幾度なく世界の平和は保たれていた。

 

しかし、彼女らを含め守護女神と呼ばれる存在がいる一方で、人々を守る女神がいれば、世界の反乱因子を破壊する”破壊の女神”が存在することは長い歴史の中で守護女神本人すら隠匿されていたのだった

 

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Area ???

 

「……」

 

銀髪をなびかせ、どこまでも黒一面、まるで世界が終わったような世界にその女性はいた。

そして、上空にはゲイムギョウ界を中心とした大量の平行世界の鏡となる謎の”泡”が浮かび上がっていた。

ここは”裏次元”。ゲイムギョウでも、ましてや現実世界のどこにでもない存在しない世界の狭間。その管轄者こそ、破壊の女神が収める次元だった

 

「ここのエリアに戻ってきたのも久しぶりですね……」

 

「長き間、留守にしていた。仕方あるまい。次元世界の脅威……”奴”はもうじき動き出す。我々が動くときが来た」

 

彼女の周りに黒き光のようなものが浮遊する。それは実態を持たない生命体なのだろうか、それとも単なる幽霊みたいな存在なのか。分かりえないだろう

 

「動き出す……?まさか、“あれ”が見つかったのですか……!」

 

「ああ、あの紫ニートが珍しく仕事をした。カタストロフィの眠る場所はまさしく……」

 

「……ゲイムギョウ界」

 

黒き光は首肯するように点滅させると、その後に続いた

 

「我々はやつより先手を取らねばならん。これは一刻もあらそうであろう。同時にやつに対抗する戦力や頭数を揃える。守護女神だけではない。次元という次元の猛者をかき集めよ」

 

「分かりました。“アルテミス”」

 

女性は黒き光とともに崖から飛び降りる。その先には光り輝くプラネテューヌのシンボル、プラネタワーが立つ次元の泡の中へと消えていった。

 

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Area プラネテューヌ

 

 

 

ここはプラネテューヌの教会。ある一室で少女たちは集まって楽しくゲームをしていた。

 

「あー!また負けたぁ!!」

 

「ふふん、やっぱりパズルゲームは私のほうが得意のようね」

 

「……何言ってるの?こんなの序の口、ほら、10連鎖」

 

「なんの!わたくしもお返しいたしますわ」

 

「みんな、よくこんなはやく組み立てられるよねぇ~あたしにはちょっと無理かなぁ~」

 

「と言って……女神になってぷるるんも蹂躙してたきが……」

 

「なんかいった~?ネプちゃん?」

 

「イエナンデモ」

 

彼女らこそが、この次元を守る守護女神である。先ほど、ゲームに負けた桃髪のパーカーワンピースの少女はネプテューヌ。一見少女らしく見えるが、彼女こそが守護女神、パープルハートである。元気に見え子供らしい一面があり、よく仕事をサボってゲームをする。

 

ツインテールの黒髪のゴシック少女はノワール。彼女は守護女神ブラックハートである。この中では比較的真面目な女神であるせいか、友人の交友が少ないことを馬鹿にされることが多い。趣味はコスプレ。隠しているつもりらしい

 

一見静かに見える茶髪の文学少女は、ブラン。守護女神ホワイトハートである。彼女は物静かだが、女神になったときや熱くなったときに口調が荒くなることが多い。趣味は小説を読んだり、書いたりすることだが、自作小説は万人受けしない。

 

金髪の女性はベール。守護女神グリーンハートである。胸が大きく、この中では一番大人らしい人ではあるが、ネトゲ廃人、腐女子などといった。オタクを象徴しているかのような一面があり、この四人の中で唯一妹がいない。

 

ゆっくり口調のほんわかな服装をした不思議少女はプルルート。元々は別の世界のプラネテューヌの守護女神、アイリスハートの変身者。しかし、彼女の女神化は性格の変貌から問題があり、一番怒らせてはいけない人物となっている。趣味は昼寝と人形作り。それ故か、ネプテューヌと同じ、サボり癖がある。

 

「ねぷちゃん~ポテチってどこだっけ~?」

 

「えー、確か、この辺に……あーっ!ピー子のやつ、また私に隠れてつまみ食いしてたなぁ!……しょうがないなー、ポテチとって来ようかな」

 

「お姉ちゃん?皆さん、お茶と追加のお菓子持ってきました!」

 

「ナイス、ネプギア!」

 

「わ~、ありがと~ギアちゃん~」

 

お菓子やお茶を持ってきたネプテューヌに似た少女は、ネプギア。ネプテューヌの妹であり、パープルシスターという女神に変身することができる。機械オタクな一面が見られるが、最近は影が薄いことにコンプレックスを抱いている

 

このように何人かは妹がいるが、その説明は後程にしてもらう

 

「……」

 

そこにネプギアと同じタイミングで入ってきた本にのった妖精のような人物、イストワールは、不機嫌そうな顔で女神たちを睨み付ける。もちろん、これは遊んでいる光景は何回も見ている。見ているがゆえに言わなければならなかった

 

「皆さん、いい加減にしてください!いつまで遊んでいるんですか!!!!!」

 

そう、守護女神は現代社会における政治家のようなポジション。確かに息抜きも必要ではあるが、基本的に女神はそこまで積極的に仕事をしようとはしない。

特にネプテューヌやプルルートなどといったプラネテューヌの女神には顕著であり、その女神の補佐を担当するイストワールにはさぞかし胃が重かったことであろうか

 

「ねぷぅぅぅ!?ちょっ、いーすん!大声出しすぎ!」

 

「そうですわよ、流石に鼓膜が破れますわ」

 

ネプテューヌとベールが口答えをする。プルルートが何とかなだめようとするも、イストワールはその程度では止まらない

 

「どうどう~いーすん、落ち着いてぇ~」

 

「落ち着いていられますか!来る日も来る日もゲーム三昧!転換期はもうすぐそこに迫ってきているというのに、なんなんですか、このだらけぶりは!」

 

「ふぇぇ?へんかんきぃ~?」

 

「……国民が女神に対する信仰が薄れゆく時代ね」

 

「ま、私達は仕事をある程度片しているけど、どうせネプテューヌやプルルートはやっていなかったんでしょうね」

 

「あはは~それほどでもぉ~」

 

「褒めていません!!全く!向こうの私も頭を抱えてましたよ!プルルートさんが戻ってこないと苦情の連絡が何回も!」

 

ブランとノワールとベールはそこそこ仕事を片付けてから遊びに来ているらしい。ブランがプルルートに軽く説明している間、ノワールはジト目でプルルートとネプテューヌのほうを見ている

 

「そもそも、社会的にこのような堕落をしている生活を送っている国民は殆どいません!」

 

「……確かに、わたくしの国の国勢調査では一日の平日の平均就業時間は8~9時間だった気がしますわ」

 

「ラステイションのほうは労働基準を守らない会社が多くて、そのあたりの対応もかなり依頼がきていたのよね……過労死という単語も現実味を帯びてきたわ」

 

「……所謂社畜ね」

 

ノワールやブランはその国民には心当たりがあるらしく、あたまを抱えていたり、頷いていたりと反応は様々だが、働こうとしないネプテューヌとプルルートはそのようなことは一切きにしていなかった

 

「ねぷ!?そんなに皆働いているの!?」

 

「働いたら、負けかなぁって思ってぇ~」

 

「貴方方は働かな過ぎなんです!!」

 

「でも、お姉ちゃん達はタリの女神のときの戦いや復興作業に疲れが……」

 

「粗方復興して、半年も経っているのにまだそんなこというんですか……!ネプギアさんも、ネプギアさんです!いつもこのように甘やかしているから……!」

 

「ま、今日はこれくらいにしてもどりまsy……」

 

「ねぷ!?」

 

いつもの光景、いつもの雰囲気。そこに6人がはっきりと気配が感じるほどの強力な気配が感じる。その気配は彼女たちが感じたことのない気配であり、あまり気配の察知が得意ではない女神全員が感じたのである。強大なものであることは間違えないだろう

 

「何かしら……この気配」

 

「尋常ではない?外かしら?」

 

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「……」

 

外に出てみると銀髪の女性、透き通ったような碧眼、青と白に統一された謎の服装に紋章が描かれた帯そして、何よりも放っている威圧感とはかとなく冷たい雰囲気が女神に感じられた

 

「ふぇ~綺麗だなぁ」

 

「ふふ、この膨らみ、着痩せをしていると見ましたわ」

 

「ベール、そんなことを気にしてられるの?」

 

「何々~私もみたーい」

 

その女性は何か口を発する前に、イストワールは女神達の前に出るとその姿を見て驚愕するそぶりを見せた。しかし、教祖のプライドですぐに表情を戻し、その女性に話しかける

 

「お久しぶりです。アインさん」

 

イストワールがそう話すとアインと呼ばれた女性は微笑んだ

 

「えぇ、お久しぶりです。イストワール」

 

「え?いーすん知り合いなの?」

 

素っ頓狂で話すネプテューヌにイストワールは顔を青ざめた表情になりつつも怒った

 

「何を言っているんですか!!彼女もまた大昔から支えてきた女神!いえ、彼女はそれよりもお偉い立場の方なんですよ!身を慎みなさい!」

 

「さっきの気配の正体はこの人だったのね……」

 

「ねぷぅぅぅ!?女神より偉いの!?そんな人、聞いたことがないよ!」

 

「とりあえず、教会内部で話しましょう。現代の女神の方々もよろしいですかね?」

 

なんともつかみどころが分からない彼女に対して女神たちは単に頷くしかなかったのであった。

 

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「さて、どこから話すべきか」

 

「ちょっと待って……その人の身分はなんとなくわかっていたけど、具体的にどのようなことをやっているのですか?」

 

ブランが珍しく敬語で話すことにネプテューヌは冷や汗をかく。まさか、このふざけている状況を先輩に見られた場合、こっぴどく怒られるどころの話ではない。イストワールの話は耳から耳へと聞き流せば何の問題もなかったが、彼女のノワールに似た冷たいオーラから察してしまったのだろう。するとイストワールが助け舟を出す

 

「私が説明しましょう。彼女は守護する女神ではありません」

 

「えぇ~女神なのにぃ~守護しないのぉ~?」

 

「彼女は、複数の次元の守護者を管理しています。彼女の仕事は、その守護者ですら手に負えない強大な敵が現れた場合の最終兵器のような存在です」

 

「なんだか、物騒な女神ね」

 

「そう、世界の異物を消去する“破壊”の女神。それがアインさんなんです」

 

「なんだか、分からないんだけど……ブランは分かった?」

 

プルルート、ネプテューヌはあまり分からず、ノワールは彼女の恐ろしさに少しおののいた。ネプテューヌは一番頭がよさそうなブランに全て丸投げした

 

「そうね……例えば、私たちが女神候補生を含めた全員がやられてしまった場合のバックアップのような人ね。つまり、逆に言うと破壊の女神は私達がやられない限りは仕事をすることやこの世界に来る義務はないということね」

 

「……確かに、わたくしたちが束になってやっと倒せた犯罪神よりも強い気配を感じますわね……でも、なぜそのような方がここの次元に?」

 

ベールが質問を問いかけた後、アインは一同を一瞥する。その後彼女は口を開いた

 

「私の企画している守護者育成計画“プロジェクトゼノ”のお手伝いをしてもらいたいのです」

 

その言葉を聞いて、女神たちは目を丸くした。イストワールはまじめに聞いており、その他の女神は困惑していた

 

「プロジェクトゼノ……いったいどのような企画なのですか?」

 

「端的に言いましょう。守護女神以外の次元の守護者を育成することです」

 

「守護女神以外の……」

 

「守護者の育成ですって!?」

 

ただでさえ、守護女神を誕生させる確率は神次元だと数万人に一人いるかといわれている。それほど狭き門のための育成をするという無茶ぶりである。しかし、イストワールだけは静かに何かを考えていた

 

「……静粛に。確かに、それらを実現させるのには桁外れの努力が必要です。しかし、そうこう言っている暇はないんです」

 

「「「「「!?」」」」」

 

アインはとあるバインダーを開き全員に見せるとそこには“世界が滅亡しているかのような”写真が写されていた。ネプギアはかつて自分やほかの女神を幽閉させられた場所のことを思い出す。まるで世界の終焉のような場所に数年間幽閉されていたからである

 

「ひどい……」

 

「……世界の守護者は何者かによって殺され、このような惨々たる世界へと変貌しています。そう、貴女方の世界でいう守護女神そのものが急激に減少しているのです」

 

「なるほど……だから、犯人の特定と同時並行に育成させ、多くの守護者を生みだそうとしているのですことね?」

 

「でもさぁ、私達、具体的に何すればいいの?クエストや事務仕事、魔物退治ぐらいしかやってないのに、いきなりそんなこと言われても」

 

ネプテューヌが既に理解の範疇を超え始めてしまったのか、めんどくさそうな顔をし始めて聞き出した後、アインは淡々と女神達にこのように伝えたのだった

 

「半年後の来年の春、貴女方も生徒として、その育成校に入学してください」

 

「入……学ぅ~?」

 

プルルートが頭に?の大文字を浮かべている最中、ほかの5人はその言葉の意味を理解したのか先ほどよりも声にだして驚いた

 

「「「「「ええええええ!?」」」」」

 

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Area 超次元ゲート

 

ここは超次元ゲート。かつて、プラネテューヌの二人の女神が事故で次元を跨いでしまった後、超次元に戻る際に大きな世界間の時空の歪みを生じさせた。その歪みの影響が今でも残ってしまい、どうせなら固定化して二つの次元をだれもが行き来できるようにしようと試みたのがこの巨大なゲート、超次元ゲートである

 

現在はパスポートのようなものと税金である通貨料金さえ払えば、だれでも行き来ができる次元間の国境ともいうべきスポットになっている

 

そこにある一人の青年がスーツケースを持って神次元のゲートからやってきた。

その青年は空港のように、まずは入次元審査をうけ、スタッフの人に次元にきた目的や個人情報を聞かれていた

 

「元の次元の出身国は?」

 

「神次元ラステイション」

 

「この次元に入った目的は?」

 

「留学っす」

 

「期間は?」

 

「4年」

 

「滞在は?」

 

「超次元ラステイション」

 

「職業は?」

 

「学生兼クエストハンター」

 

「パスポートを返却します。よき滞在を」

 

その青年は少し目が半分になって眠そうにはしていたが、その瞳にはこれからを期待するかのような輝かしい未来に対する目が映っていた。

彼の名前は「イクス・ラピスラズリ」。

これは彼と女神達、そして個性的な生徒達との青春、そして多数の次元の存亡をかけた戦いの始まりでもあった。

 




今回は女神サイドのプロローグ
守護女神の反対、”破壊神”のポジションを増やしました。
その説明を軽くしました。何故かといいますと。”アイン”はキーパーソン
の一人になるからです。

感覚としてはドラゴンボールのビルスのような管理人です
とはいえ、彼のようにいろいろ自由にやらかすではないんですけどね......

このプロローグは本編の半年前の出来事となってます。
次の話は一気に半年後になります。次の話が本当のプロローグです



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