まどか☆マギカ __慾望(悪魔)の終焉 (ミニマニ)
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第1話「記憶」

叛逆の物語の続きという設定です。

今更まど☆マギにハマり、叛逆まで一気に観ました。
叛逆の物語を観て思いました。

__悪魔ほむら、何か納得出来ない。
そんな思いで勢い任せに書いてみようと思います。

鬱注意です。



「___あなたはこの世界が貴いと思う?慾望よりも秩序を大切にしてる?」

 

「...それは、えっとその...。わ、わたしは貴いと思うよ?やっぱり自分勝手にルールを破るのって悪い事じゃないかな...」

 

「___そう、ならいずれあなたは...私の敵になるかもね。でも、構わない。それでも私は、あなたが幸せになれる世界を望むから____」

 

___望むから

__望むから

_望むから

 

 

__まだだめよ

_まだだめよ

 

 

 

 

"まだだめよ"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________

______

___

 

 

__「何か、とっても大事な事を"忘れてる"気がする...」

 

放課後、親友である美樹さやかと共に下校する途中、唐突に鹿目まどかは呟いた。

そしてまどかはそのまま、立ち止まった。

 

「ん?どうしたのまどか。」

それを見かねたさやかが声をかける。

 

「...」

しかし、まどかはまるで人形の様に一歩も動かず、黙っている。

どうやら、さやかの声は届いていないみたいだ。

自分の世界に行ってしまっている。

 

 

「__まどか?」

「___はっ!」

さやかがもう一度声をかけると、まどかははっとした様子で戻ってきた。

 

「さ、さやかちゃん...」

「なーんか今日ずっと様子がおかしいね、何かあった?

もし何か困ってるなら、このさやかちゃんに相談してみなさーい!あたしは頼りになるよー?」

 

さやかが言うように、この一日、まどかはずっと様子がおかしかった。

何を言われても曖昧に返事をし、授業もまったく聞いてなく、先生に怒られていた。

ずっと、何かを考えているようだった。

 

 

「あ、あぁうん。ありがとう。でも大丈夫だよ。少しぼーっとしちゃっただけだから。」

「いやいや、全然そうには見えないって。

もしかしてアレか?さやかちゃんじゃ頼りないってか?頼りないってか?そうなのか?

愛しのまどかにそんな扱いされたら、さやかちゃんショックだよー。」

 

しくしくと、さやかは大袈裟に泣くポーズをしてみた。

 

「...もう、からかわないでよー。

本当に大丈夫だよ。

心配してくれてありがとう、さやかちゃん。」

 

 

まどかは、優しく微笑んだ。

だが、大丈夫というのは嘘だ。

 

まどかは、"ナニカの記憶"を思いだしそうになっていた。

絶対に忘れてはいけなかっただろう、ある記憶を。

 

 

でも、あと一歩のところで思い出せない。

 

しかし、これだけは何となく解る。

自分には、"大切な使命"があると。

 

 

その時だった。

隣にいるさやかが、聞こえるか聞こえないかくらいの声で"言った"

 

「その内"思い出せる"よ、まどか。」

「___えっ?今何か言った?さやかちゃん。」

「いいや、何もー。」

 

 

 

________

 

 

 

___あたしは、知っている。

この世界が、偽りの世界だって。

 

この世界は、悪魔によって創られたもの。

明美ほむらという悪魔によって___

 

あたしは、あの悪魔を許さない。

あたしは覚えている。

 

あの悪魔は、あたしの記憶を完璧に変えれたと思っているようだけど、なめないで欲しいな。

 

死んでも忘れてたまるものか。

まどかの想いを否定した、あいつを。

 

 

明美ほむら、あんたの創ったこのちんけな世界は、最近綻びを見せているよ。

まどかが神としての使命を思い出そうとしている。

 

まどかが完璧に思い出した時、あたしはあんたに言ってやるよ。

「ざまぁみろ」ってね。

 

 

_______________

_________

_____

 

「__ちゃん」

「_か...ちゃん」

 

「さやかちゃんっ!」

「___っ!?」

 

まどかの出した大声で今度はさやかがビクンと反応し、戻ってきた。

 

 

「あ、あはは。

どうやらあたしもみたいだね。」

「もう、散々私をからかったのに、さやかちゃんも同じじゃん。」

「ごめんごめん、まどかのが移っちゃったんだよ多分。」

「困ったら私のせいにするの、良くないと思うなっ!」

 

まどかは怒った表情を見せると「さやかちゃんなんて知らないっ!」と、さやかをその場に置いて歩き出した。

 

「あ、ごめんっ!待って!待って!」

先に行くまどかに謝罪の言葉をかけながら、さやかはまどかの元へ走った。

 

 

 

__そんな二人を、機嫌が悪そうに眺めている黒髪の少女がいたことは、まどかとさやかには知るよしもなかった。

 

 

「...まどかが幸せなら、私は...」

明美ほむらは、複雑な表情で、呟いた。




取り合えず第1話ENDです。
こんな調子で書いていきます。


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