戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ (ルオン)
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プロローグ:戦士の死と新たな生

とある世界での話。

雨が降り続ける中、俺、紅 一海(くれない かずみ)は、目の前にいる敵、仮面ライダーエボルことエボルトと向かいあっていた。

 

『おいおい、わざわざ雨の中来てやったのに、お前だけか?おおかた、戦兎たちはパンドラボックスの回収と、内海を倒しに行ったんだろ?俺をパンドラボックスから離すために』

 

「ああ……テメェを足止めするのが、俺の役目だからな」

 

『お前にできるのか?アイツ等の中で、1番弱いだろ?』

 

「かもな…………だからって足止めしない理由にはならねぇんだよ‼」

《スクラッシュドライバー》

 

俺は腰に【スクラッシュドライバー】を装着し、【ロボットスクラッシュゼリー】を取り出す。

 

《ロボットゼリー》

 

「心火を燃やしてぶっ潰す‼変身‼」

《潰れる‼流れる‼溢れ出る‼》

《ロボットイングリス‼ブラァ‼》

 

俺はロボットゼリーをスクラッシュドライバーに装填し、右についてるレンチを下げ、俺は【仮面ライダーグリス】へと変身した。

変身した俺を見たエボルトは、急に手を広げた。

 

「何の真似だ?」

 

『なぁに、ただのハンデだ。アイツ等に、お前が少しでも足止めしたって証拠を見せるためにな?』

 

「そうかよ…………じゃあ遠慮なくやってやる‼ラァッ‼」

 

俺はエボルトに向かって走りだし、奴の体に拳を叩き込む。

だがエボルトは微動だにしなかった。

 

『どうした?こんなもんか?』

 

「まだまだぁあ‼」

 

俺はエボルトの体に拳を、蹴りを、何度も何度も叩き込む。

だが、いまだにエボルトは微動だにしなかった。

そして

 

『あ~あ、つまらねぇ……なっ‼』

 

「がぁっ!?」

 

俺はエボルトに簡単に殴り飛ばされ、地面を転がる。

その俺を、エボルトが先回りし、足で止め、首を掴んで持ち上げた。

 

「ぐっ!?……この‼」

 

『まったく…………少しは期待してたんだが、拍子抜けだな。いいか?攻撃ってのはな…………こうやるんだよ‼』

 

「がっ!?」

 

『フン‼ハァッ‼タァッ‼』

 

「ぐっ!?がっ!?ごぉっ!?」

 

『デヤァアアアア‼』

 

「がぁああああああ!?」

 

俺から手を離したエボルトは、俺にパンチにキックを連続で叩き込み、俺は壁に激突した。

 

「ぐぅうう…………‼……野郎‼」

 

『おいおい、これで終わりじゃないだろう?』

 

「たりめぇだ‼」

《スクラップフィニッシュ‼》

 

「オラァアアアアアア‼」

 

俺はレンチを下げ、右足にエネルギーを溜めて、エボルトに飛び蹴りを叩き込む。

だが

 

『こんなものか?』

 

「ッ!?」

 

エボルトに効いてる様子はなかった。

そのエボルトは、俺の足を掴んだ。

 

「ホラよ‼」

 

「うわぁっ!?」

 

足を掴んだエボルトは、俺を宙へ放り投げる。

そして

 

『フンッ‼』

 

「がぁああああああ!?」

 

エボルトは手にエネルギーを溜め、落ちてきた俺の顔を殴った。

殴られた俺は壁に激突し、地面に倒れる。

その際に、俺の仮面は砕け散り、頭から血が流れ、口から血をはきだす。

 

「ゴフッ‼…………ハァ……ハァ……」

 

『あ~あ…………もう飽きた。終わりにしてやるよ』

 

そう言ったエボルトは、倒れた俺に近づいてくる。

 

「そんじゃ…………チャオ」

 

エボルトは俺の前に立ち、自身のベルトである【エボルドライバー】のレバーに手をかける。

 

「この時を待ってたぜ‼」

《ツイン!ツインブレイク‼》

《潰れな~い‼ディスチャージクラッシュ‼》

 

『なにっ!?』

 

「オラァッ‼」

 

『ぐぅっ!?』

 

俺は、仲間だった赤羽、青羽、黄羽のボトルを、ドライバーと武器である【ツインブレイカー】に装填し、エボルトを吹っ飛ばした。

 

『いてて…………なるほど。肉を斬らせて、骨を断つか…………だが残念だったな?全然意味がなかったぞ』

 

「いいや…………意味ならあったさ」

 

そう言った俺は、奴から奪った物を見せる。

 

『ッ!?エボルトリガー!?』

 

「ああ。俺の目的はテメェを足止めするためでも、テメェに一撃喰らわすためでもねぇ…………テメェが大事にしてるこれを破壊するためだ‼ラァッ‼」

 

俺は【エボルトリガー】を宙に投げ、ツインブレイカーで破壊した。

するとエボルトの姿が、最初に見た姿へと戻った。

 

『なんだと‼?』

 

「はは…………ざまぁ見やがれ」

 

『紅 一海ぃいいいいい‼貴様だけは…………貴様だけは‼この場で殺してやる‼』

《Ready go‼》

 

「殺れるもんなら殺ってみろ‼」

《スクラップフィニッシュ‼》

 

『ハァアアアアアア‼』

 

「ラァアアアアアア‼」

 

俺たちは互いに足へエネルギーを溜め、蹴りと蹴りをぶつけ合う。

そして

 

『ぐぅっ!?』

 

「うわぁっ!?」

 

エネルギーを溜めた蹴りのぶつかり合いで、俺たちは互いに吹っ飛んだ。

 

『ぐぅう!?……このままですむと…………ぐぅっ!?』

 

「ハハ…………どうやら限界みてぇだな?」

 

『ちぃっ‼計画を変えるしかねぇか‼』

 

俺に攻撃しようとしたエボルトだったが、思うように力が入んなかったのか、逃げ去っていきやがった。

俺は仰向けになりながら、空を見上げ、自身の粒子みたいに消え始めてる手を見る。

 

「ハハ…………やっぱこうなったか」

 

「「「カズミン(紅)‼」」」

 

「あ?」

 

俺が自身の消え行く手を見ていると、仲間である桐生戦兎と万丈龍我、氷室幻徳が傘もささずにやって来た。

 

「よぉ、お前ら傘もささずにどうした?」

 

「バカヤロー‼なんでこんなことしたんだよ!?他に方法なんていくらでもあったろうが!?」

 

「バーカ…………こうでもしなきゃ、奴の鼻っ柱折れねぇからな」

 

「せめて誰か1人でも連れていくことはできただろう!?」

 

「オメェらは前回の戦いのダメージが回復しきってねぇんだ。連れてける訳ねぇだろ」

 

「カズミン…………」

 

「戦兎…………アイツのエボルトリガーは壊しておいた…………お前ら3人で、あの野郎をぶっ潰してくれよ?」

 

「ああ…………ああ‼」

 

「龍我………あの野郎に、テメェの方が強いってこと、体に教えてやれ」

 

「ッ…………ああ‼」

 

「ひげ…………どうかコイツらの力になってくれ……頼んだぜ?」

 

「ああ……任せろ」

 

戦兎たちと話すなか、俺の意識は段々と薄れていく。

 

「ハァ…………どうやらもうすぐらしい。龍我、ひげ…………北都の仲間と畑を頼む」

 

「カズミン…………」

 

「紅……任せておけ」

 

「戦兎…………みーたんに言っといてくれ。楽しい思い出をありがとうって」

 

「ああ……伝えておく」

 

「頼んだ…………ぜ…………」

 

俺はそこで、完全に体が消えるのを感じ、意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

だけど

 

「あ~あ、“また”やっちまったか」

 

俺は特殊な空間で目を覚ましした。

実を言うと、この空間に来るのは初めてじゃねぇ。

俺はこの空間に、2度来たことがある。今回で3度目だけどな。

 

「まったく、あなたは何度も何度も無茶をして死にますね」

 

「女神か」

 

俺の前に、呆れた視線を向ける白い服を着た女性、女神が現れた。

 

「1度目は、強盗犯から子供を庇って死亡し、転生した2度目は、自身の体に負担をかけ、自身の子供と自身の子供じゃないのに助けて寿命で死亡し、3度目は仲間と世界を救うために命をかけて、敵に痛手を負わせて仲間に看取られながら死亡…………まったく、あなたは他人や世界のために平気で命を捨てますね」

 

「いや~……なんかすまねぇ」

 

「…………まぁ、これであなたが憧れた人たちに転生した訳ですが、どうしますか?他の世界に転生しますか?」

 

「いいのか?」

 

「あんな勇気ある行動を無化にする程、天界は心が狭い訳ではありませんからね」

 

「なら頼むよ、転生」

 

「はい…………次も戦いになりそうな世界ですが?」

 

「どんな世界だ?」

 

「ノイズと呼ばれる、人類共通の災害が人々を襲う世界ですね。その世界には、ノイズと戦う歌姫たちが存在します」

 

「人々を襲う化物災害に、戦う歌姫たちか…………決めた‼その世界にする‼」

 

「分かりました。特典はどうしますか?」

 

「特典……か…………」

 

転生する世界を決めた俺は、特典をどうするか考える。

 

「なぁ、女神。スクラッシュドライバーとか持っていけねぇのか?」

 

「可能ですよ」

 

「じゃあ、スクラッシュドライバーとロボットスクラッシュゼリーを頼む」

 

「分かりました。ついでに、他のフルボトルやアイテム、イクサベルトやそのアイテムなども特典として渡しますね」

 

「えっ!?いいのか?イクサベルトまでよ?」

 

「ええ。おそらく、グリスだけじゃきついかもしれないので」

 

「…………分かった。迷惑かけたな、女神」

 

「そう思うなら、今度こそ幸せになってくださいね」

 

「努力はする」

 

「それじゃあ…………お元気で」

 

女神がそう言った瞬間、俺の足下に穴が開き、俺はそこに落ちていき、新たな世界へと転生した。




と、いうことで、グリスとイクサがシンフォギアとクロスする小説です‼

次回は一海が原作ブレイク‼
あの子に影響をあたえます‼

次回も是非読んでください‼


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Symfony1:ドルオタな団長と黄金の戦士

一海「なぁ作者?」

ルオン「なに?どうかしたカズミン?」

一海「お前、こういったコーナーやめたんじゃねぇの?」

ルオン「いやね?ビルドで本編始まる前にやるあらすじが面白くてやってみようと思ってさ。安心して、もう無理とかなったらやめるから。ほら、はじめてはじめて」

一海「わーったよ。ンン……火星の文明を破壊した最悪の存在エボルトと戦って死んだ俺、紅 一海」

ルオン「その一海の正体はなんと転生者‼グリスとなる前はキバの世界でイクサとして戦いながら、ドルオタとなり女性のけつを追っかけていた‼」

一海「女のけつなんて追っかけてねぇよ‼ナンパしてただけだ‼」

ルオン「ドルオタなのは否定しないのね?てか、ナンパも同じじゃね?」

一海「うるせぇ‼とにかくはじめっぞ‼」

ルオン「分かったよ。せーの」

一海&ルオン「さてさてどうなる第1話‼」


とあるライブ会場

 

ここで今、ある計画と同時進行で、奏と翼の【ツヴァイウィング】のライブ準備をしていた。

 

「スゥ………ハァ~…………」

 

「緊張してるのか翼?」

 

「奏…………」

 

ライブステージの裏で、緊張を解すため、深呼吸するツ翼。

その翼に奏が声をかける。

今回のライブは、観客に歌を聞かせるのと同時に、装者の2人が歌うことで発生する【フォニックゲイン】で、新たに発見された完全聖遺物【ネフシュタンの鎧】を覚醒させるためである。

そのためというのもあるが、人の前で歌うのに、翼は緊張していた。

 

「奏は、緊張しないの?」

 

「するさ。でも、それ以上に、こんなおっきなステージで歌える嬉しさが大きくて、緊張なんて吹っ飛んだよ‼」

 

「そっか♪」

 

「それに今日は、“あいつ”も見に来るんだ。緊張して、失敗なんてできないよ‼」

 

「そ、そうよね//////」

 

「だから翼、あいつにいいとこ見せるためにも、楽しくやろうぜ♪」

 

「……うん‼私も、“彼”に誇ってもらえるよう、頑張るわ‼」

 

「いい顔だな、2人とも‼」

 

「伯父様……⁉」

 

「ダンナ」

 

奏と翼が話している所へ、翼の伯父である弦十郎がやって来た。

 

「2人とも、今日は頼んだぞ‼」

 

「任せておきなダンナ‼あたしらの歌で、会場を盛り上げてやるよ‼」

 

「そして、私たちのフォニックゲインで、ネフシュタンの鎧を覚醒させてみせます」

 

「期待してるぞ2人とも‼それとコレ、“アイツ”から差し入れだ」

 

そう言った弦十郎は、2人にペットボトルを渡した。

 

「アイツが作った野菜ジュースだ」

 

「ありがとうダンナ‼んく…………んく……ぷはぁ‼やっぱりアイツの作る野菜ジュースは美味いな‼」

 

「んく……んく…………うん、美味しい」

 

「では2人とも、頑張ってくれよ」

 

そう言った弦十郎は、その場を後にし、奏と翼は、ライブの準備に取りかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ツヴァイウイングのライブ会場の前では、ちょっとした騒ぎが起きていた。

 

「おい見ろよ。ツヴァイウイング親衛隊の一海さんだぜ?」

 

「相変わらず、大人数を従えてるな」

 

騒ぎの原因は、この世界に転生してから、農業をしながら喫茶店を経営し、ツヴァイウイング親衛隊の団長を勤めている法被を着た一海が、20人以上の男女を従えてやって来た。

 

「全員整列‼」

 

『オッス‼』

 

「ライト班‼ペンライトの準備は!?」

 

「既に会場スタッフと交渉し、準備してあります‼」

 

「飲料班‼」

 

「此方も1人3本目安で準備してあります‼」

 

「副団長‼梅宮竜之介‼参加できなかったメンバーは!?」

 

「へい‼三丁目の赤坂は受験、八百屋の野原さんはギックリ腰、クリーニング屋の相川さんは、ついに手にした彼氏とハワイへデートです‼そして、我らが天使、未来さんがきておりやせん‼」

 

「なに!?もう1人の天使、響隊員、何か聞いてないか!?」

 

「ハッ‼先程連絡がありまして、親戚の叔母さんが怪我をしたらしく、そのお見舞いに行かないとならなくなったようです‼」

 

『な、なんだって~!?』

 

親衛隊の1人、立花響の返答を聞いた一海と親衛隊全員は、盛大に驚いた。

 

「そうか…………なら‼俺たちがやる事は1つ‼未来ちゃん達の分まで楽しみ、応援し、お土産を買っていくことだ‼いいかお前ら‼全力でやるぞ‼

 

『はいっ‼』

 

一海は親衛隊を連れて列に並び、会場内へと入っていく。

会場内に入った一海たちは、ツヴァイウイングが出てくるのを静かに待つ。

 

「なかなか始まりませんね一海さん?」

 

「こういうのは焦らないことが大切だ響ちゃん。焦って、ドキドキしていたら、ちゃんと楽しめないぞ」

 

「なるほど‼流石一海さん‼」

 

そう話しながら、ツヴァイウイングを待つ一海たち。

その時、会場内が暗くなり、ステージにツヴァイウイングが現れる。

それを確認した一海たちは、静かにペンライトを準備する。

 

そして歌が始まり、一海たちは歌に合わせてペンライトを振る。

 

「アハハハ♪楽しいですね一海さん♪」

 

「そうだな♪(相変わらず、いい歌だよ、奏、翼)」

 

そう言って、奏たちの歌を聞きながら、頬笑む一海。

やがて、歌が終わり、観客たちから、アンコールの声があがる。

 

「もっと盛り上がっていくぞぉおおお‼」

 

『『『『『オォオオオオオオ‼』』』』』

 

奏は観客たちのアンコールに答え、翼と共に、再び歌い始める。

だがその時

 

―ドガァアアアアアン―

 

「ッ⁉なんだ⁉」

 

突如、ステージの一部が爆発した。

そしてそれと同時に、開閉された天井から、大量のノイズが出現した。

 

「の、ノイズだぁあああああ!?」

 

ノイズを視界に捉えた観客たちは、慌て逃げ惑う。

 

「の、ノイズ⁉」

 

「団長‼」

 

「狼狽えんな‼各自、逃げ遅れた人がいないか確認しながら、出口で混雑してる人たちを避難誘導し、避難しろ‼」

 

『はい‼』

 

「響ちゃん、君は先に逃げろ‼」

 

「いいえ、私も避難誘導します‼」

 

響はそう言って避難誘導を始める。

止めようとした一海だったが、響がいち速く行ってしまったため、避難誘導を優先する。

 

「皆さん‼慌てず避難してください‼押さずに‼出口はこちらです‼落ちついて‼慌てず避難してください‼」

 

冷静に避難誘導していく一海。

避難していく人数が減ってきたその時、一海は、まだ響がノイズの近くで避難していない人を助けていた。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「あ、ありがとう」

 

響は逃げ遅れた人を助け出し、気遣いながら避難を始める。

その時一海は、響の足場が崩れそうになっているのに気づき、声をかける。

 

「響ちゃん‼早く逃げろ‼」

 

「えっ――きゃあ⁉」

 

一海の声に気づいた響であったが、足場が崩れ下へと落ちてしまう。

 

「いたた……はっ‼」

 

落ちたことで足を怪我してしまった響。その響の前にノイズが迫る。

 

「響ちゃん‼」

 

まずいと思った一海は、その場を駆け出す。

だがその時

 

「うおりゃぁああああああ‼」

 

『『『$¥*§¢℃#@⁉』』』

 

「なっ⁉」

 

ガングニールを纏った奏が、【アームドギア】と呼ばれる槍で、響の前まで来ていたノイズを撃退する。

それを見た真は、驚きを隠せなかった。

 

「奏………なのか…」

 

ノイズと必死に戦う奏。

その奏に、一海は違和感を感じた。

 

「どうしたんだあいつ?何か変だぞ」

 

「くっ‼時限式じゃここまでか‼」

 

奏は【LiNKER】の効果が切れてしまい、ガングニールが起動しなくなってしまった。

その時

 

『¥∞¢℃&#@$§』

 

「くっ⁉」

 

大型のノイズが、奏に向かって液体を放つ。

それに気づいた奏は、槍を前方で回転させて攻撃を防ぐが、槍に亀裂が入る。

そして

 

「……えっ?」

 

「しまった⁉」

 

「響ちゃん⁉」

 

槍が砕くてしまい、その破片が奏の後ろにいた響に突き刺さり、大量に出血してしまった。

ノイズの攻撃が止んだのを確認した奏と一海は、響の元に駆けつける。

 

「響ちゃん‼しっかりしろ‼」

 

「おい‼しっかりしろ‼目を開けてくれ‼生きることを、諦めるな‼」

 

響に必死に呼び掛ける一海と奏。

すると、奏たちの呼び掛けに答えたのか、響の瞳がうっすらと開く。

それを見て安心する一海と奏。

そしてその場に、もう1人のシンフォギア装者である翼が、天羽々斬を纏った状態で駆けつける。

 

「奏‼大丈夫⁉」

 

「大丈夫だよ、翼」

 

奏が無事だと分かり安心する翼。

すると奏は立上がり、ノイズがいる方へと体を向ける。

 

「いつか……体の中空っぽにして、おもいっきり歌ってみたかったんだよな」

 

「奏?」

 

「今日はこんなにも聞いてくれる奴等がいるんだ…………あたしも全力で歌うよ」

 

「奏…………まさか絶唱を⁉」

 

【絶唱】……それは装者への負荷を省みず、シンフォギアの力を限界以上に解放する歌。

だが強力な分、装者への負荷が大きく、最悪の場合体ごと消滅してしまう。

奏が絶唱を歌おうとしていることに気づいた翼は、奏に駆け寄って必死に止める。

 

「やめて奏‼今のあなたが絶唱を歌ったら死んでしまう‼」

 

「ノイズを倒せるなら、それでもやるさ…………あんた、その子を連れて早く逃げてくれ」

 

「………………死ぬなよ」

 

一海は響を抱き上げ、出口に向かって走り出す。

すると、出口付近に、親衛隊副団長の竜之介がいた。

 

「竜!?お前、なんでここに!?」

 

「心配で待ってたんでさぁ‼ッ!?響ちゃん!?」

 

「竜‼響ちゃんを頼む‼」

 

「団長…………行くんですね?」

 

「ああ……ほっとけねぇからな」

 

「…………分かりやした。お気をつけて‼」

 

「おう‼」

 

一海は響を竜之介に預け、奏たちの元に向かう。

 

その頃翼は、必死で奏に絶唱を使わせまいと、説得していた。

 

「お願いよ奏‼考え直して‼」

 

「でもこうするしか、他に方法はないんだ‼やらせてくれ‼」

 

翼の説得を無視して絶唱を歌おうとする奏。

その時、1体のノイズが、奏に向かって襲いかかろうとしていた。

 

「ッ!?奏避けて‼」

 

「ッ!?」

 

翼に避けるように言われる奏だが、反応が遅れ、ノイズが目の前まで迫っていた。

その時

 

「オラァ‼」

 

「「えっ?」」

 

ビルドの世界にあったアイテムの1つである【フルボトル】を手に持った一海が、ノイズを殴り潰した。

 

「たく、無茶してんじゃねぇよ、奏、翼」

 

「か、一海!?」

 

「な、何故私たちだと!?」

 

「長い付きあいだからな。お前らが格好を変えても分かる」

 

「と、とにかく逃げろ一海!?」

 

「そうだ‼ノイズに殺されるぞ!?」

 

「いや、見てたよな?俺がノイズを倒すのをさ」

 

「「えっ?」」

 

言われた2人は、一海の足元を見る。

そこには、ノイズが炭素化した粉があった。

 

「う、嘘だろ!?」

 

「の、ノイズを倒した!?」

 

「まぁ、そういうこった。とにかく2人は下がってろ」

《スクラッシュドライバー》

 

一海は2人に下がるように言うと、腰にスクラッシュドライバーを装着し、ロボットスクラッシュゼリーを取り出した。

 

「そ、それはいったい!?」

 

「見てりゃ分かるよ……」

《ロボットゼリー‼》

 

「心の火…………心火を燃やしてぶっ潰す‼変身‼」

《潰れる‼流れる‼溢れ出る‼》

《ロボットイングリス‼ブラァ‼》

 

一海はレンチを下げ、仮面ライダーグリスへと変身した。

その姿を見た奏と翼は、信じられない物を見るかのような目をしていた。

 

「う、嘘…………だろ!?」

 

「一海が…………黄金の戦士!?」

 

「黄金の戦士?なんだそれ?……まぁいいか。さぁて…………お前らのせいで、楽しみにしていたライブが潰されたんだ…………覚悟しろや‼」

 

そう言った一海は、ノイズに飛びかかる。

 

「速攻‼」

 

『『『$§β∞%℃¢〒#!?』』』

 

「豪快‼」

 

『『『%§∞$¢〒β#!?』』』

 

「撃滅‼」

 

『『『$◇¥℃%〒$¢β#!?』』』

 

「誰か俺を満たしてみろよぉおおお‼」

 

『『『〒¥∞β◇¢℃%#!?』』』

 

一海は叫びながら、ノイズを倒していく。

それを見ていた奏と翼は、驚くしかなかった。

 

「ま、マジかよ…………」

 

「ノイズを……あっさりと」

 

「ふぅ…………ちと数が多いか。なら‼」

《ツインブレイカー‼》

《ビームモード》

《ツイン‼ツインフィニッシュ‼》

 

「オラァアアアアアアア‼」

 

『『『『『β$∞§〒¥℃%#!?』』』』』

 

一海はツインブレイカーを装備し、【ビームモード】にしてフルボトルの1つである【ガトリングフルボトル】と【ドラゴンフルボトル】を装填して、強力な火炎弾を連射し、小型のノイズを撃破した。

 

「な、なんだよアレ!?」

 

「なんて威力だ!?」

 

「あとは、テメェだけだな」

《スクラップフィニッシュ‼》

 

「ラァアアアアアアア‼」

 

『§¥$β¢∞℃¥%#‼』

 

一海は足にエネルギーを溜め込み、両肩に装備してある、【マシンパックショルダー】を変型させ、黒煙のようにヴァリアブルゼリーを噴射して、飛び蹴りを叩き込もうとする。

対して大型ノイズは液体を放出し、一海を妨害する。

 

「無駄だぁあああああああああ‼」

 

『β¥∞$§〒%#!?』

 

だが、ノイズの攻撃は一海に意味をなさず、一海は液体を突き退けながらノイズに飛び蹴りを叩き込んだ。

 

「ふぅ…………不完全燃焼だなこりゃ」

 

「一海」

 

「ん?」

 

一海が一人言で愚痴っていると、奏が一海に話しかける。

一海は振り返るが、奏と翼の顔を見て、首を傾げた。

何故なら、2人の顔は、完全に一海を警戒するかのような顔をしていたからだ。

 

「どうしたお前ら?俺を警戒してるのか?」

 

「それは…………「翼‼」ッ!?叔父様!?」

 

翼が返答に悩んでいると、服がボロボロになった弦十郎と、同じように服がボロボロになったツヴァイウイングのマネージャーである緒川慎次がやって来た。

 

「無事か翼!?奏!?」

 

「え、ええ…………なんとか」

 

「コイツのおかげでなんとかな」

 

「コイツ?…………ッ!?お前は!?」

 

「黄金の戦士!?」

 

グリスの姿をした一海を見た弦十郎と緒川は、持っていた銃を向ける。

 

「ちょっとダンナ!?」

 

「叔父様‼銃を下ろしてください‼緒川さんも‼彼は―――一海は敵ではない‼」

 

「なん……だと!?」

 

「一海さん!?」

 

「なんだか分からんが、とりあえず変身解くぞ」

 

そう言った一海は変身を解除した。

一海は変身を解除すると、スクラッシュドライバーを奏に渡した。

 

「えっ?」

 

「どうせ俺のこと疑ってんだろ?後で取り押さえられたりしたら面倒だから、渡しておく」

 

「わ、分かった」

 

一海にそう言われた奏は、スクラッシュドライバーを預ける。

そして一海は、弦十郎に手錠をかけられ、会場を後にした。

 

to be next symphony




次回の戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは‼

一海「たく、こんな仕打ちありか?」

ノイズを倒した一海は、弦十郎たちに連れていかれた本部で、牢屋に監禁される

弦十郎「このドライバーやボトルについて説明してくれ」

一海のスクラッシュドライバーやフルボトルについて聞き出そうとする弦十郎

一海「お前ら…………地球ごと死ぬぞ?」

最悪な展開を阻止するために警告する一海

???「家の店長を返してもらおうか?」

???「助けにきたぞ‼我が友カズーミン‼」

一海を助け出そうと、2人の戦士が現れる。

次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
   『監禁と説明と助けに来た蝙蝠と蠍の剣士』

ルオン「次回も是非読んでください‼」

一海「次回も心火を燃やしてぶっ潰す‼」

ルオン「君、次回戦わないと思うよ?」

一海「ウソーン」


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Symfony2:監禁と説明と助けに来た蝙蝠と蠍の剣士

一海「火星の文明を滅ばしたエボルトと戦い、命を落として新たな世界へと転生し、ドルオタ道を突っ走る俺、紅一海は、我らが歌姫、天羽奏と風鳴翼たちツヴァイウィングのライブ会場へと来ていた」

ルオン「そこへ特異災害ノイズが現れ、ライブは滅茶苦茶になり、ツヴァイウィング親衛隊の1人である響ちゃんが重傷をおう」

竜「そこへ我らが団長が黄金の戦士、仮面ライダーグリスとなってノイズを蹴散らすものの、ツヴァイウィングのお2人が所属する場所に行こうとしたら、ツヴァイウィングの仲間の1人に手錠をかけられてしまう」

一海「てかなんで手錠だよ?目隠しで良くねぇか?」

ルオン「だっておたく、アイドルに対して行き過ぎやらかしかねないもん」

一海「やらねぇよ‼ほら、はじめるぞ」

一海&ルオン&竜「はてさてどうなる第2話‼」

一海「てか、なんで副団長の竜がいんだ?」

竜「バイトっす」

一海「バイトかよ!?」




「たく、こんな仕打ちありか?」

 

よぉ、紅 一海だ。

今俺は、弦十郎のオッサンが連れてきた場所の牢屋に、手錠をされた状態で放り込まれた。

場所はどこなのか分からねぇ。だがそれでも分かった事がある。

まず1つ目、どうやらあのライブはただのライブじゃなかったらしい。詳しくは知らねぇが、陰で何かの実験をしてたらしい。

2つ目、弦十郎のオッサンや緒川さん、奏や翼はどうやら何かの組織に所属しているみたいだ。ライブ会場から目隠しして移動させられている際、弦十郎のオッサンや電話中に政治家の人の名前を呼んでたから、多分、政府所属の組織だろう。

 

これくらいだな。

まぁ、2日間閉じ込められてるわな。一応食事は貰ってるが。

にしても、いつになったら話し合いてか、尋問とかないのか?

 

そう思ってると、弦十郎のオッサンと緒川さん、奏に翼がやって来た。

 

「気分はどうだ?」

 

「最高…………なわけないだろ」

 

「それもそうだな…………まずは謝らせてくれ。いきなり手錠をかけ、こんな風に監禁してしまい、すまなかった」

 

そう言って頭を下げてくる弦十郎のオッサン。

後ろにいた奏たちも、頭を下げてきた。

 

「まぁ、いいけどな。それで?ただ謝りに来た訳じゃねぇんだろ?」

 

「そうだ…………お前に聞きたいことがある」

 

そう言った弦十郎のオッサンは、俺のスクラッシュドライバーとフルボトルを出してきた。

 

「このドライバーやボトルについて説明してくれ」

 

やっぱり、ドライバーのことについて聞いてきたか。

 

「別に教えてもいい…………だが条件がある」

 

「条件とは?」

 

「俺のドライバーやボトルについて教える代わりに、あんたらがなんなのか、奏と翼の纏っていた鎧について教えろ」

 

「ふむ…………」

 

弦十郎のオッサンは眉間にシワをよせ、あごに手を当てて考え始めた。

 

「…………いいだろう。ただし、このゼリーみたいなのも教えるならだ」

 

そう言った弦十郎のオッサンは、ロボットスクラッシュゼリーを取り出した。

 

「分かった。じゃあ、何から聞きたい?」

 

「このドライバーはなんだ?」

 

「そのドライバーはスクラッシュドライバー。今オッサンが持ってるゼリー、ロボットスクラッシュゼリーを装填して、ある条件をみたした奴が変身できる」

 

「変身…………あの黄金の戦士か」

 

「ああ、そうだ」

 

「そうか…………ではこのボトルはなんだ?」

 

「そいつは、フルボトル。生物や職業などの有機物と無機物の成分が入ってるボトルでな、そのドライバーを使えば、そのボトルの力を使える」

 

「生物や職業などの成分…………だと!?」

 

俺の説明を聞いた弦十郎のオッサンと、後ろにいた奏や翼、緒川さんが驚く。

 

「他に質問はあるか?」

 

「あぁ……では、このドライバーやゼリーはどこで手にした?」

 

「…………答えてもいいが、条件がある」

 

「なんだ?」

 

「今から話す内容は、ここだけの話しにしてもらう」

 

「…………分かった。では、話を「その話、私もいいかしら?」ッ!?り、了子くん!?」

 

「「「了子さん(桜井女史)!?」」」

 

「ん?……了子さんか」

 

話そうとした時、家の常連である桜井了子さんがやって来た。

この人もオッサンたちと同じ組織にいんのかよ。

 

「了子くん、解析は終わったのか?」

 

「全然ダメ。調べても、未知のエネルギーでできてるみたいで、分からないことだらけよ。この他のボトルとは違うボトルもね」

 

そう言って了子さんが出したのは、赤羽の……大山勝のロストボトルを取り出した。

 

「コレを分解でもしようかと思って、弦十郎くんに許可を貰いに来たのだけど、一海くんの話が聞こえたのよ」

 

「そうか。なら後で―――ッ!?」

 

「「「「ッ!?」」」」

 

弦十郎のオッサンが言いかけた途端、オッサンは勿論、奏に翼、緒川さんに了子さんが一斉に俺へを見た。

そりゃそうだ。今、全開で殺気を放ってるからな。

 

「了子さん…………いくらアンタでも、アイツの…………俺の大事な仲間の形見を傷つけるんなら、容赦しねぇ」

 

「じ、冗談よ冗談!(何よこの殺気!?尋常じゃないわ!?)」

 

「ならいい。だが、次はねぇからな」

 

「わ、分かった…………では一海くん、教えてくれ」

 

「分かった…………まず俺のことだが、俺はこの世界の人間じゃねぇ」

 

「この世界の人間じゃない……だと?」

 

「はは……何言ってんだよ一海?頭打ったか?」

 

「悪いが、本当のことだ。証拠にコレを見せてやる」

 

そう言った俺は、スカイウォールが写っている写真を取り出し、オッサンに渡した。

 

「なんだこの写真は?」

 

「その写真は、俺が異世界で撮った写真だ。そこにそびえたっている壁のせいで、日本は3つに分けられた。その写真が合成されていないか調べれば、俺の話が嘘じゃないと分かるはずだ」

 

「了子くん」

 

「任せて」

 

そう言った了子さんは、タブレットを取り出し、写真の解析を行った。

 

「解析完了…………合成が1つもない、ちゃんとした写真よ」

 

「そうか…………では一海くん、質問を戻す。どうやってこのドライバーと、ボトルを手に入れたんだ?」

 

「ああ。まずドライバーだが―――」

 

俺はスクラッシュドライバーやボトル、スクラッシュゼリーを手にした経緯、自信の世界がどうなっていたか、何故この世界に来ることになったのか説明した。

 

「―――これが、俺の過去だよ」

 

「火星の文明に火星の王妃、スカイウォールに国家内での戦争、ライダーシステムにパンドラボックスか…………とてもじゃないが、信じられないな」

 

「ま、それが普通の反応だ。でも、信じるしかないだろう?さっき渡した写真が証拠だ」

 

「確かに…………では一海、何故あなたは戦うんだ?」

 

「何故戦うか…………逆に聞くが翼、お前はなんのために戦うんだ?」

 

「ノイズを倒し、人々を守るのが、風鳴の、防刃の勤めだ」

 

「勤めか…………そんな理由じゃ、いつか潰れるぞ?」

 

「ッ!?なんだと!?」

 

「待て翼‼」

 

俺の言葉を聞いて、飛びかかろうとした翼だったが、オッサンに止められる。

すると、奏が翼と同じ質問をしてきた。

 

「じゃあお前は、何のために戦うんだ?」

 

「愛と平和…………ラブ・アンド・ピースのためだ」

 

「えっ?…………マジ?」

 

「ああ…………まぁ、最初は畑と仲間を守るため、戦争を速く終わらせようと戦ってたがな」

 

「そうなのか…………なぁ、火星にそのパンドラボックスってのはあったんだよな?」

 

「ああ」

 

「そっちの世界の火星にあったんだったら、こっちの世界の火星にもあるんじゃないか?」

 

「ッ!?それですよ奏さん‼パンドラボックスを利用すれば、人々の防衛に使えます‼」

 

「その手があったか‼ならばすぐに火星に無人探査機を送ってもらうよう手配をする」

 

俺が話したパンドラボックスがこっちの世界にもあるんじゃないかと思った奏たちは、パンドラボックスを取りに行こうと考え出した。

 

「お前ら、本気で取りに行く気か?」

 

「そうですが?」

 

「お前ら…………地球ごと死ぬぞ?」

 

「「「「「なっ!?」」」」」

 

俺の言葉を聞いたオッサンたちは、目を見開く程驚いていた。

 

「地球ごと死ぬだと!?どういう意味だ!?」

 

「パンドラボックスには、火星の文明を滅ぼしたエボルトって奴が眠ってた。エボルトは火星にやって来た宇宙飛行士の体を乗っ取り、スカイウォールを発動させた。元々エボルトは訪れた惑星を破壊する生命体だ。奴の周りにいた人間が奴の考え方を変えたが、結局のところは、人間が自分たちで地球を破壊すると思ったからだ。エボルトがこの世界にいるんだとしたら、地球は破滅しちまう」

 

「そ、そんな!?なんとかならないんですか!?」

 

「無理だな。エボルトの力は未知数だ」

 

「ダメか…………」

 

警告を受け、ショックを受けてるオッサンたち。

するとその時

 

―ドガァアアアアアアアン―

 

「ッ!?なんだ!?」

 

突然、オッサンたちが入ってきたドアが吹っ飛んだ。

そしてそこから、見おぼえのある仮面の戦士が入ってきた。

その戦士とは

 

「家の店長を返してもらおうか?」

 

「助けにきたぞ‼我が友カズーミン‼」

 

仮面ライダーナイトこと秋山蓮と、仮面ライダーサソードこと神代剣だった。

 

to be next symphony




次回の戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは‼

蓮「ハァッ‼」

剣「タァッ‼」

奏&翼「くっ!?」

一海を取り戻そうと、激突するライダーと装者たち。

緒川「指令‼ノイズが現れました‼」

弦十郎「なんだと!?」

ライダーたちの戦いの中、現れるノイズ。

蓮「くっ!?」

翼「キリがない‼」

ノイズの大量出現に、苦戦するライダーと装者たち。

一海「テメェら全員、吹き飛ばしてやる‼」

苦戦する中、一海が新たな力を手にする。

次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
   『激突と共闘と新たな力』

ルオン「次回、カズミン大暴走」

一海「マジ?」


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Symfony3:激突と共闘と新たな力

一海「新たな世界で、ラブ&ピースのために戦っていた俺、紅 一海は奏と翼、弦十郎のオッサンに緒川さん、了子さんの5人が所属する組織に捕まった」

ルオン「そこでカズミンは、ベルトやボトル、あんなことやこんなことを根掘り葉掘り聞かれる」

一海「あんなことやこんなことは聞かれてねぇからな‼」

ルオン「冗談だよ冗談。そこへ、カズミンの仲間である仮面ライダーナイトこと秋山蓮と、仮面ライダーサソードこと神代剣が駆けつける」

蓮「しかし、時は既に遅く、一海は天羽奏の奴隷と化していた」

剣「解放すべく、俺たちはカズーミンへと刃を向ける」

一海「全然ちげぇよ!?誰が奴隷になるか!?」

ルオン&蓮&剣「はてさてどうなる、第三話‼」

一海「無視してんじゃねぇよお前ら!?」


扉を破壊して現れた一海の仲間、蓮こと仮面ライダーナイトと、剣こと仮面ライダーサソードの登場に、弦十郎たちは驚いていた。

 

「な、何者だ!?」

 

「俺たちは、そいつの仲間だ」

 

「仲間だと!?」

 

「その通りだ‼さぁ‼我が友カズーミンを返してもらおう‼」

 

そう言って、一歩一歩近づいていく蓮と剣。

その蓮と剣の前に、奏と翼が立ち塞がった。

 

「奏‼翼‼」

 

「悪いが、今一海を」

 

「連れて行かせる訳にはいかない」

 

そう言った2人は、首にぶら下げていたクリスタルを持つ。

そして

 

「Croitzal ronzellgungnir zizzl」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

歌のようなものを詠い、光に包まれ、光がおさまると、シンフォギアの1つ、【ガングニール】を纏った奏と、同じくシンフォギアの1つである【天羽々斬】を纏った翼がいた。

そのまま奏は槍型の武器を、翼は刀型の武器である【アームドギア】を構えた。

その2人を見た蓮と剣は、観察するように見ていた。

 

「ほぅ……見たことない力だな…………だが」

 

「どんな力だろうと関係ない‼友を返してもらう‼」

 

そう言い、蓮と剣は奏と翼に向かって走り出し、蓮は専用武器であり召喚機ある【翼召剣ダークバイザー】を、剣は専用武器であり変身ツールである【サソードヤイバー】を振り下ろす。

 

「ハァッ‼」

 

「タァッ‼」

 

「「くっ!?」」

 

奏と翼はそれぞれのアームドギアで、蓮と剣の攻撃を防ぐものの、軽く吹き飛ばされる。

 

「っ~~~‼なんちゅうパワーだよ!?防いだのに軽く飛ばされちまった‼」

 

「侮れないわね…………奏、私は紫の剣士を相手する。奏はあの蝙蝠のような剣士をお願い」

 

「分かった…………行くぞ‼」

 

奏の言葉を合図に、奏は蓮に、翼は剣に斬りかかる。

 

「ハァッ‼」

 

「ふっ…………随分と大振りだな」

 

「このっ‼いい加減当たれ‼」

 

「悪いが…………その気はない」

 

「チィッ‼」

 

蓮に攻撃を仕掛けた奏だが、蓮に簡単にかわされ、追撃を何度もするが、蓮に一撃も当てることができないでいた。

 

一方翼は

 

「ハァッ‼」

 

「フッ‼」

―ガギン―

 

「くっ‼テヤッ‼」

 

「ハッ‼」

―ガギン―

 

剣に刀で斬りかかっていたが、サソードヤイバーで防がれてしまい、追撃を仕掛けるものの、全て防がれてしまう。

このままではまずいと思った翼は、一度剣から距離を離す。

 

「ハァ……ハァ……(このままでは、一撃も当てることができない)」

 

「どうした?お前の剣は……全力はこんなものか?」

 

「(くっ……ならば‼)ハァ‼」

 

翼は風鳴家の者と、風鳴家に仕える者が使用できる技、【影縫い】を行おうと、剣に向かって短剣を数本投げる。

 

「キャストオフ」

《Cast Off》

 

「くっ!?な、なんだ!?」

 

だが剣は、サソードヤイバーに装着されている、【サソードゼクター】の先端部にある【サソードニードル】を、サソードヤイバーに押込み、装甲をパージして、装甲を着けていた【マスクドフォーム】から【ライダーフォーム】へと変わった。

その際にパージされた装甲で、短剣を全て弾き飛ばした。

 

《Change Scorpion》

 

「な、なんだその姿は!?」

 

「これが本来の姿だ。行くぞ‼」

 

驚く翼に斬りかかる剣。

先程より速い攻撃に、翼は驚きながら防ぐ。

 

「くっ!?(先程よりも速い!?しかも一撃が重い‼)」

 

「なかなかの反応だ。だが、いつまで耐えられるかな?」

 

「チィッ‼」

 

剣の連続攻撃に手を出せず、防ぐことしかできなかった。

 

「緒川‼俺たちも参戦するぞ‼ノイズでなければ、なんとかなるはずだ‼」

 

「はい‼」

 

翼に参戦しようと、動き出す弦十郎と緒川。

その時

 

―pipipipipipipipi―

 

「ッ!?なんだ!?…………これは!?」

 

緒川がポケットに入れていた端末から音が鳴り、端末を見た緒川が驚いた。

 

「指令‼ノイズが現れました‼」

 

「なんだと!?」

 

「しかも、本部がある地上にです‼」

 

「なにっ!?」

 

「ノイズが!?」

 

「現れた!?」

 

「だと!?」

 

緒川の報告を聞き、弦十郎は勿論、奏と翼たち装者と、蓮と剣たちライダーも驚いた。

それを聞いた蓮と剣は、奏と翼から離れ、部屋を出ていった。

 

「奴等、いったいどこに!?」

 

「翼‼奴等は我々に任せて、お前は奏とノイズを撃退してこい‼」

 

「わ、分かりました‼行こう奏‼」

 

「了解‼」

 

弦十郎の指示に従い、翼と奏は部屋を後にし、地上へと向かった。

 

「では、我々は奴等を探すぞ」

 

「はい‼」

 

「一海くん、悪いが手伝ってもらう…………あれ?」

 

一海に、蓮と剣の捜索を手伝わせようと考えた弦十郎であったが、先程まで一海がいた場所には、誰1人いなかった。

 

「か、一海くんは!?」

 

「彼なら、さっき出ていったわよ」

 

「な、なんだと!?」

 

「り、了子さん、何故止めなかったんですか!?」

 

「だって、弦十郎くんからこっそりボトルを取って、振ってから手錠を足にぶつけて壊して、また弦十郎くんからドライバーとかこっそり取って、通気口から逃げていった人をどうやって止めればいいの!?」

 

「そ、それは流石に無理ですね」

 

「とにかく、一海くんを探しながら、奴等も探すぞ‼」

 

そう言って、弦十郎たちも部屋を後にする。

 

 

 

 

一方地上では、奏と翼がノイズを倒していた。

 

「ハァッ‼」

 

「オリャ‼」

 

『『『〒β¢$¥∞℃§〒#!?』』』

 

『『『¥β§¢$∞〒#』』』

 

「まだいるのかよ!?」

 

「くっ!?量より質と言いたいが、これでは逆だ」

 

大量にいるノイズに、苦戦する奏と翼。

その時

 

《ツインブレイク‼》

 

「オラァアアアアア‼」

 

『『『§β℃∞¥$¢〒#!?』』』

 

「なっ!?」

 

「か、一海!?」

 

グリスへと変身した一海が、ツインブレイカーにドラゴンフルボトルと、フェニックスフルボトルを装填して、強力な一撃を叩き込みながら現れた。

そして一海の左右に、蓮と剣がジャンプして着地する。

 

「悪いな、遅くなっちまった」

 

「一海、それにお前たち!?何故こんなとこに!?」

 

「何故もなにも、俺たちはノイズどもを倒すためにきただけだ」

 

「その通り‼ノイズのせいで、カズーミンと俺たちの店が経営難になってしまうからな、今は協力させてもらおう‼」

 

「いいのか?あたしら、さっきまで戦ってたんだぞ?」

 

「昨日の敵は今日の友ってな。信じて背中を任せるぜ、奏、翼」

 

「ッ!?……分かった‼」

 

「承知した‼」

 

「そんじゃあ…………行くぜ‼」

 

一海の言葉を合図に、蓮たちライダーと、奏たちシンフォギア装者は、ノイズに攻撃を仕掛ける。

 

《swordvent》

 

「コレでも喰らっておけ‼」

 

『『『β$§¢℃∞¥〒#!?』』』

 

蓮はダークバイザーに【アドベントカード】の1枚を挿入し、【ウィングランサー】を手にして、ノイズを撃退していく。

 

「貴様ら、神に代わり剣を振るう俺の技を、受けてみろ‼ハァッ‼タァッ‼ヤァッ‼」

 

『『『¢β¥$§∞¥〒#!?』』』

 

剣は素早い連続攻撃で、ノイズを撃退していく。

 

「フッ‼ハァッ‼」

 

『『$℃¢β¥§∞#〒!?』』

 

「テリャアアア‼」

[蒼の一閃]

 

『『『β∞$℃¢¥∞#〒#!?』』』

 

翼はアームドギアと、大きな斬撃でノイズを撃退していく。

 

「ソリャァアアア‼」

【LAST∞METEOR】

 

『『『℃〒∞β¢¥§#!?』』』

 

奏はアームドギアの先端部分を回転させ発生させた竜巻を発生さて撃退していく。

 

《ビームモード》

《ツイン‼ツインフィニッシュ‼》

 

「オラァアアアアア‼」

 

『『『∞¥℃β$§β¢#!?』』』

 

一海はツインブレイカーをビームモードにし、ハリネズミフルボトルとフェニックスフルボトルを装填して、燃える針を連続で撃ち出し、ノイズを撃退していく。

 

だが、ノイズは減るどころか、増える一方であった。

 

「くっ!?」

 

「キリがない‼」

 

「このままじゃあ、数で押しきられてしまうぞ」

 

数の多さに、悪戦苦闘する蓮たち。

その時、奏の活動限界時間が0になり、奏はガングニールを強制解除されてしまった。

 

「ちっ‼時間切れかよ!?」

 

「ッ!?奏‼危ない‼」

 

「え?」

 

シンフォギアを纏っていない奏へ、ノイズが襲いかかる。

駆けつけようとする翼だが、他のノイズに妨害されてしまい、奏は条件反射で腕をクロスする。

その時だった。

 

《ツインブレイク‼》

 

「喰らえやぁあああああ‼」

 

『『『$∞〒¥℃¢§β#!?』』』

 

「か、一海!?」

 

遠くで戦っていたはずの一海が駆けつけ、ノイズをツインブレイカーで撃退した。

だが一海は、ツインブレイカーでの強力な技を数回使った影響で、体に負担がかかり膝をついた。

 

「ぐっ!‼ちと、無理しすぎたか……!?」

 

「大丈夫か一海!?」

 

「な、なんとかな…………奏、テメェは下がってろ」

 

「でも‼」

 

「さっきの鎧とか使えねぇんだろ?だったら、このままいても、無駄死にするだけだ。だから下がってろ」

 

一海が言っていることはまさに正論だった。

何の力も振るうことができない者が戦場にいても、邪魔となり無駄死にするだけだ。

だが、奏は逃げようとしない。彼女の逃げたくないという気持ちが、彼女を止まらせている。

 

(頼むガングニール‼あたしは戦えなくてもいい‼だけど……だけどどうか‼あいつらに力を……力を貸してやってくれ‼)

 

ガングニールの待機状態であるクリスタルを握りながら、力強く願う奏。

するとその時、不思議なことが起きた。

 

「な、なんだこりゃ!?」

 

「こいつは!?」

 

奏が握っていた、待機状態のガングニールと、一海が腰にぶら下げていた。ブランク状態のスクラッシュゼリーが光だした。

そして、待機状態のガングニールから1つの光が飛び出し、ブランク状態のスクラッシュゼリーの中へ入り、スクラッシュゼリーに色と槍のようなマークが刻まれた。

 

「こいつは……奏のガングニールの力が入った、新しいスクラッシュゼリーか!?」

 

「あたしの……ガングニールの力?」

 

「ああ…………さっそく試してみるか‼」

 

そう言うと、一海はロボットスクラッシュゼリーを抜き取り、新たなスクラッシュゼリーこと【ガングニールスクラッシュゼリーα】を装填する。

 

《ガングニールゼリーα》

 

「変身‼」

《潰れる‼奏でる‼溢れ漲る‼》

《ガングニールイングリス‼ブラァ‼》

 

一海がスクラッシュドライバーのレンチを倒すと、ガングニールスクラッシュゼリーから無数の光が飛び出し、グリスのボディへと融合していく。

ボディは金色から橙色へと、マシンパックショルダーが黒く変わり、ショルダーに奏が使用する槍型のアームドギアを模したマークが刻み込まれ、一海は【仮面ライダーグリス ガングニールαフォーム】へと変身した。

その姿を間近で見ていた奏は勿論、ノイズを倒しながら見ていた翼、蓮、剣の3人も驚いていた。

 

「か、一海の姿が!?」

 

「変わった……だと!?」

 

「カズーミン‼ブラボー‼」

 

「一海…………」

 

「いける…………この力なら行ける‼来い‼アームドギア‼」

 

一海がそう言うと、奏も使用していた槍型のアームドギアが、一海の手に握られた。

 

「あたしの……アームドギア」

 

「奏……お前の思い、受け取った‼」

 

「一海…………だったら、必ず勝てよ‼」

 

「任せろ‼」

 

そう言うと、一海はアームドギアを構えて、槍先をノイズへと向ける。

 

「テメェら全員、吹き飛ばしてやる‼」

 

そう言うと、一海はノイズに向かって走り出すと、アームドギアを振り回したり、叩きつけたり、突いたりなど、まるで暴走したかのように攻撃していた。

 

「オラオラァアア‼もっと俺を満たしてみせろよぉおおおお‼」

 

「あいつ、また暴走してるな」

 

「流石はカズーミン‼我が友よ‼そのまま蹴散らしてしまえ‼」

 

一海が暴走してるのを見て呆れる蓮と、喜ぶ剣。

そして蓮と剣が会話をしてる間に一海は、ノイズを半分にまで減らしていた。

 

「そろそろ終いにしてやる‼」

【LAST∞METEOR】

 

『『『¥§¥∞〒β§$#!?』』』

 

一海は奏と同じように、アームドギアから竜巻を発生させ、ノイズを吹き飛ばしていく。

そして一体だけ、他のノイズとは違うノイズだけが残っていた。

 

「一体だけ違うノイズ!?」

 

「まさか、奴がノイズを生み出していたのか!?」

 

「こいつで終いにしてやる‼」

《スクラップフィニッシュ‼》

 

「オラァアアアアア‼」

 

『β¢℃〒∞¥$§#!?』

 

一海はレンチを倒し、足にエネルギーをため、ノイズに飛び蹴りを叩き込み、ノイズを撃退した。

 

「あんなにいたノイズを!?」

 

「一人で蹴散らしやがった!?」

 

「相変わらず、馬鹿力だな」

 

「見事だったぞ~‼カズーミン‼」

 

喜び、一海に向かって走り出す剣。

その時

 

―ドサッ―

 

「「「一海!?」」」

 

「カズーミン!?」

 

一海は急に倒れ、変身が強制解除されてしまい、意識を失った。

 

to be next symphony

 




次回の、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは

一海「ん…………ここは?」

奏「一海‼」

意識を取り戻した一海に、抱きつく奏

弦十郎「我々に協力してくれないか?」

一海「協力?」

一海へ協力を申し出る弦十郎

一海「お前は、何がしたいんだ?」

翼「私は…………私は‼」

翼の思いを一海が聞く。

次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
   『目覚めと協力と翼の本心』

ルオン「次回、カズミンが翼を泣かす」

一海「はぁっ!?」

蓮「次回も是非読んでください」



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Symfony4:目覚めと協力と翼の本心

ルオン「前回の戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは‼」

一海「捕虜になっていた俺を助けに、仮面ライダーナイトこと秋山蓮と、仮面ライダーサソードこと神代剣が現れ、シンフォギア装者である奏と翼の2人と激突する」

蓮「そんな中、緒川の報告でノイズが現れたことを知った俺たちは、戦いをやめてノイズの元へと向かった」

剣「ノイズを倒すため、シンフォギア装者たちと協力することとなったが、天羽奏が限界時間を迎えてしまう」

奏「そんなあたしを守ってくれた一海は、新たな力、ガングニールαフォームへと変身し、ノイズを蹴散らした後、意識を失って倒れた」

一海「つーか作者、いつになったら、イクサ出すわけ?」

蓮「それと、読者の何人かから、ダークキバを出してもいいだろうと、意見があったんだが?」

一海「ネタバレに近いですが、いやこれネタバレか。イクサは近いうちに、ダークキバは出すにしてもルナアタック編後かな~と。まだ色々と悩んでます」

一海「あっそ。そんじゃ奏、翼、一緒にやんぞ?せーの‼」

一海&奏&翼「さてさてどうなる、第4話‼」


―――み―――ずみ―――かずみ―――

 

誰だ?俺を呼ぶのは?

 

―――くれ―――起きてくれ―――

 

起きる?俺は寝てたのか?

 

―――頼む―――目を覚ましてくれよ……一海―――

 

その言葉が聞こえた瞬間、俺の意識が浮上するのを感じる。

そして目を開くと、知らない天井が視界に入った。

 

「ん…………ここは?」

 

「一海‼」

 

「ぐえっ!?」

 

知らない天井を眺めていると、近くにいたのか、奏が俺のダイブというか、抱き付いてきた。

 

「いでで…………か、奏?」

 

「良かった……良かったよ一海~‼」

 

ダメだ。全然会話できる状態じゃねぇよ。

どうしたもんかと、考えていると、扉の開く音が聞こえ、そっちに顔を向けると、仲間である蓮と剣がいた。

 

「目を覚ましたか、一海」

 

「目覚めたのだな!?カズーミン‼」

 

「蓮!?剣!?ここ何処だ!?」

 

「落ちつけ。剣、お前は風鳴たちを呼んでこい」

 

「分かった‼」

 

元気よく言った剣は、何処かに向かって行った。

そして蓮が部屋へと入ってきて、俺の近くまでやって来る。

 

「とりあえず、何故お前がここにいるのか教える。お前は戦闘の後、突然意識を失い、変身が解除されたんだ。その後、二課の指令の気遣いで、二課の医務室に運び、丸一日寝ていた」

 

「丸一日!?マジかよ…………てか、二課ってなんだ?」

 

「特異災害対策機動部二課、通称二課は、聖遺物と呼ばれる物の欠片から、ノイズに対抗できるシンフォギアを生み出して、ノイズを倒す組織。それが、あたしが所属する組織だよ」

 

奏が俺から離れ、二課について説明してくれた。

すると扉が開き、剣と弦十郎のオッサン、翼と緒川さん、了子さんが部屋に入ってきた。

 

「体の調子は大丈夫か?一海くん」

 

「ああ、なんとか大丈夫だ。なんか色々と世話になったみたいで悪かったな?ありがとう」

 

「気にしないでくれ。むしろ此方がお礼を言わせてくれ。奏はもちろん、二課を守ってくれたこと、二課を代表して礼を言う。ありがとう」

 

そう言ったオッサンは、俺に頭を下げてきた。

オッサンに続いて、奏と翼、緒川さんに了子さんも頭を下げてきた。

 

「頭を上げてくれオッサン。皆も頭を上げろ。俺たちは、自分達のために戦ったんだ。礼を言われる覚えはねぇよ」

 

「そうか…………一海くん、君に………いや、君たちに話がある」

 

「話?」

 

「我々に協力してくれないか?」

 

「協力?」

 

弦十郎のオッサンが、真剣な顔をして協力を申し出てきた。

 

「秋山くんから、仮面ライダーという存在について聞いた。人類の平和と自由のために戦っていると。我々二課も、同じ目的で戦っている。同じ目的同士、協力してくれないか?」

 

「…………お前らは、いいのか?」

 

「問題ない。逆に楽になる」

 

「俺も構わない‼“奴等”もいいと言っていた‼」

 

「そうか…………分かった。協力しよう」

 

「そうか‼ありがとう‼一海くん‼」

 

オッサンは、俺に礼を言いながら、手を握ってくる

その時だった。翼が悲しそうな顔をしながら、医務室を抜けていった。

それに気づいた奏も、医務室を出ていった。

 

「オッサン、悪いんだが、外の空気を吸わせに行かせてもらえないか?」

 

「ん?分かった。緒川、案内してやってくれ」

 

「分かりました。此方です」

 

「あいよ」

 

俺はベッドから下り、掛けてあったコートを羽織って、緒川さんについていき、エレベーターに乗って上がっていく。

エレベーターが止まって、エレベーターから下りた場所は、何処かの学園だった。

 

「どっかの学校の下にあんのか?二課の本部は」

 

「はい。私立リディアン音楽院です。というより、戦ってる際に気づかなかったのですか?」

 

「いや~、通気口から抜け出したから分からなかったんだわ」

 

「そ、そうでしたか」

 

「んじゃ俺は、空気吸ってくるわ」

 

俺はそう言って、屋上に通じてるであろう階段を上っていく。

しばらく上ると、扉があり、何の躊躇もなく扉を開けた。

するとそこには、予想通り、翼と奏が星空を眺めていた。

 

「よぉ、俺も混ざっていいか?」

 

「「ッ!?一海!?」」

 

俺が声をかけたら、2人は驚いた。

俺はそんな2人を気にすることなく、2人に近づいていき、星空を眺めた。

 

「今日は星空が良く見えるな~」

 

「そ、そうだな‼」

 

「う、うむ」

 

俺の言ったことに、気まずそうに答える2人。

 

「俺が言ったことが原因で、不安な顔してんのか?」

 

「ッ!?………………気づいてたのか?」

 

「ああ」

 

「お前の言う通り、私はお前が言った、いつか私が潰れると言った真意が気になっている」

 

「真意か…………お前はノイズを倒し、人々を守るのが風鳴の勤めだと言ってたが、それだけの理由で戦ってたら、失った時、お前の心が潰れるって意味だ」

 

「戦うことを失う時?」

 

「そうだな…………例えば、お前の父親に風鳴家として戦うなと言われたら、お前はどうする?」

 

「ッ!?風鳴家として、戦うなと言われたら…………」

 

俺の言葉を聞いた翼は、激しく動揺した。

 

「お前はその時、どうする?戦わなくて良くなった世界で、お前はどうする?」

 

「私は…………どうするか」

 

呟きながら、俯く翼。

 

「俺は、いい嫁さん貰って、畑仕事しながら喫茶店をやりたい。奏は?」

 

「あたしか?あたしは、歌手を続けたい‼歌で、誰かの心を救いたい‼」

 

「そうか♪…………翼お前は、何がしたいんだ?」

 

「私は…………私は‼」

 

顔を俯かせていた翼は、何かを決めたような顔になって、顔を上げる。

 

「私も、奏と同じ歌手を続けたい‼私の歌で、世界中の人たちを笑顔にしたい‼」

 

「ほら、あったじゃねぇか。お前の戦う理由」

 

「え?」

 

「歌手を続けて、歌で世界中の人たちを笑顔をする。それがお前がノイズと戦う、一番の理由だ。立派じゃねぇか」

 

「一海………………ぐす」

 

「えっ!?」

 

俺が、翼が見つけた本当に戦う理由を誉めたら、急に翼が泣き出した。

 

「あー‼一海が翼を泣かせた~‼」

 

「つ、翼!?どうした!?何か傷つけること言ったか俺?」

 

「一海…………ふぇええええん」

 

「えぇええええええ!?」

 

本気で泣き出した翼に困り果てる俺と、面白がる奏。

しばらくして、オッサンが屋上にやって来て、俺にラリアットをぶちかまし、俺は再び意識を失った。

 

to be next symphony

 

 

 




次回の、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは、

奏「一海‼私たちと」

翼「で、デートしましょう‼///」

一海「な、なんだってぇええええ!?」

突然、奏と翼からデートに誘われる一海

一海「翼、あの涙の意味って」

翼「あ、あれはその…………///」

涙の意味を一海に聞かれ、恥ずかしがる翼

翼「貴様らのような存在は‼」

一海「俺らが斬り裂いてやる‼」

突如現れたノイズを倒すため、一海に新たな力が宿る。

次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
   『デートと理由と防刃の力』

ルオン「次回も是非読んでください‼」

奏「そして次回は、翼が一海にあんなことやそんなことされるぞ♪」

一海&翼「はい!?」


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Symfony5:デートと理由と防刃の力

ルオン「前回の戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは!!」

一海「新しい力を使って倒れた俺は、二課の医務室で目を覚まし、蓮から事情を聞く」

蓮「その後、風鳴弦十郎たち、二課と協力関係を結ぶが、風鳴翼は不安な顔をして医務室を出ていく」

剣「それを見た我が友カズーミンは、追いかけていき、風鳴翼の本心を引き出す」

蓮「だが、風鳴翼は急に泣き出し、あたふたする一海に、やって来た風鳴弦十郎がラリアットを叩き込み、一海は再び意識を失う」

一海「俺、なんかしたのか?」

蓮「お前の目がいやらしくて、嫌になって泣き出したんだろう」

一海「いやらしい目で見てねぇよ!?」

剣「はてさてどうなる!!第5話!!」


オッス‼一海だ‼

弦十郎のオッサンにラリアットを受けた後、俺は自身が経営する【喫茶店nascita】で目を覚ました。

目を覚ました俺は、蓮から事情を聞いた。

どうやら、俺を喫茶店まで運んだのはオッサンらしい。

あの時翼が泣いていたのを見て、どうやら俺が翼に酷いことをして泣かしたと思ったらしく、ラリアットをしてきたらしい。

 

別にいいんだが、今後は確認してからやってほしいものだ。

それと、ラリアットを受けてから、力が上がった。

まさかとは思うが、あのオッサン、体にネビュラガスがあるわけじゃねぇよな?

 

まぁ、何だかんだで、喫茶店やってる俺なんだが、今現在、驚くことが起きていた。

その原因は

 

「一海!!私たちと」

 

「で、デートしましょう!!」

 

「な、なんだってぇえええええ!?」

 

いきなり店へやって来た奏と翼に、デートしようと言われたのだ!!

あの!!あの!!ツヴァイウィングとデートだぞ!?しかも2人とだ!!

これは運が向いてきた!!俺にもモテ期が来たんだ!!

などと、思っていたら

 

「そんなに驚くなよ、一海。前の戦いの時に助けてくれたお礼としてのデートなんだからさ」

 

「べ、別に他意はないからな!!////」

 

「あ…………はい。分かりました」

 

奏と翼のお詫びのデート(?)であった。

うん。分かってた。

そんなことだろうと思ったよ。

 

「そんじゃ早速行くぞ~!!」

 

「お、おい!?」

 

俺は奏に手を掴まれ、奏たちに連れ去られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―数時間後―

 

「あははははは♪楽しいなジェットコースター♪」

 

「確かに楽しいけど、乗りすぎよ」

 

「ジェットコースターを連続で5回も乗るなんてな」

 

あれから数時間、奏に手を掴まれ連れてこられたのは、遊園地であった。

遊園地についた俺たちは、奏の要望でジェットコースターに乗った。

だが、予想外が起きた。奏がジェットコースターにはまってしまい、連続で5回も乗るはめになった。

おかげで頭がクラクラしてきやがった。

 

「さーて、次はなんに乗る?」

 

「その前に、少し休まない?」

 

「だな……………流石に連続5回は辛い」

 

「あはは…………それじゃ、あたしはなんか飲み物とか買ってくるよ!!2人はベンチに座っててくれ!!」

 

そう言った奏は、飲み物を買いに行った。

残された俺たちは、とりあえずベンチに座った。

座ったんだが………………

 

「「…………………………」」

 

気まずい!!

そりゃそうだろう!!前、あんな別れ方したんだぞ!?急に2人になったら、そら気まずいに決まってらぁ!!

何か…………何か話題を……!!

…………………………そうだ!!

 

「な、なぁ翼?」

 

「な、なんだ?/////」

 

「き、聞きたいことがあるんだが」

 

「な、なんだ?///言ってみろ//////」

 

よし!!翼から許可を貰えた!!

聞くぞ?聞いてやるぞ!!

 

「翼、あの涙の意味って」

 

「あ、あれはその…………/////」

 

って!!何を聞いてんだ俺はぁああ!?

普通聞くか!?

涙の理由を言えって、どこぞの無神経野郎だよ!?

謝ろう!!今すぐ謝ろう!!

 

「翼、すまn「嬉しかったんだ」えっ?」

 

「一海に……私の戦う本当の理由を見つけてもらって…………嬉しかったんだ」

 

「そんな大袈裟な」

 

「大袈裟じゃないさ。一海のおかげで、私は本当の自分に……想いに気づけた。だから…………ありがとう♪」

 

「……………………」

 

翼の笑顔に、俺は見惚れちまった。

分かるか?あの美人で不器用な美少女である翼が、笑顔でお礼を言ってきたんだぞ!?

見惚れないなんて、男じゃねぇ!!

 

「そ、それでだな////も、もし、一海さえ良ければ、また一緒に遊びに行かないか?////その…………2人きりで//////」

 

「なっ!?」

 

な、なんだと!?

つ、翼がデートに誘ってきた……だと!?

落ちつけ……落ちつくんだ紅一海。

あの翼がデートに誘ってきたんだぞ?

どうする?んなもん決まってんだろうが!!OKだろうが!!

よし!!心火を燃やして、返事するぞ!!

 

「お、俺で良ければ「お待たせー!!」のわっ!?」

 

返事をしようとしたら、奏が飲み物と食い物を持って戻ってきた。

 

「は、早かったわね奏?//////」

 

「そうか?それよりホレ、飲み物と一緒にフランクフルト買ってきたから、食べようぜ♪」

 

「そ、そうだな!?」

 

俺と翼は、奏から飲み物と食い物を受け取り、食べ始める。

 

(はぁ……なんでタイミング悪く来ちゃうのよ奏…………まさかわざと!?いえ、奏に限ってありえない!!でも、奏も一海の事好きだし……)

 

(危ない危ない。翼に先越されるとこだった。でもちょっとやりすぎたかな~)

 

「「はぁ……一海のせいだ」」

 

「はい!?」

 

ため息ついたと思ったら、いきなり俺のせいだと言ってきた翼と奏。

2人に「何かしたか俺?」と聞いたら、「とにかく一海が悪い!!」と言われた。解せねぇ。

そんでフランクフルトを食べ、飲み物を飲み終えた俺たちは、コーヒーカップやらお化け屋敷やらに行って楽しんだ。

そして数時間が経ち、空は夕焼け色に染まっていた。

 

「いや~楽しかったな~!!」

 

「ふふふ♪そうね♪」

 

「遊園地なんて、ガキの頃以来だな」

 

「そうなのか?」

 

「ああ…………さて、もう夕方だし、帰るか」

 

「そうn「ちょっと待った!!」奏?」

 

帰ろうとしたその時、奏が待ったをかけてきた。

 

「まだ乗ってないアトラクションがあるじゃん!!」

 

「乗ってないアトラクションってあったか?」

 

「まさか、またジェットコースターって言うんじゃ」

 

「違う違う!!観覧車だよ!!」

 

「観覧車……か」

 

確かにこんな美少女2人と乗って、景色を見るのもアリだが、2人とも歌手だし、帰らせないと変な噂がたちかねないしな。

 

(翼ならきっと乗らないと言うはず!!そうすれば、一海と2人きりになって、上手くいけば告白できる!!例え翼が一緒に乗っても、先に告白すればこちらのもんだ!!)

 

(観覧車に乗れば、密室になる空間で一海と2人きり……ではないが、密着するにはいい空間だ!!奏はおそらく、先に一海へ告白しようと考えているだろうが、素早さなら負けない!!私が先に告白する!!)

 

(な、なんだ?良いような、悪いような予感が)

 

「「なぁ(ねぇ)一海、観覧車に「きゃぁああああああ!?」ッ!?」」

 

「悲鳴!?」

 

何か変な予感をしていた俺へ、奏と翼が話しかけてきたその時、離れたところから女性の悲鳴が聞こえた。

ただ事ではないと感じた俺たちは、悲鳴が聞こえてきたところを走る。

そこにつくと、大量のノイズがいた。

 

「なっ!?ノイズだと!?」

 

「アイツら、住宅街や工場だけじゃなく、遊園地にまで現れんのかよ!!」

 

「そこまでして、人様を滅ぼしてぇのかよ!!とにかく奏と翼はオッサンに連絡して、周りの人たちの避難誘導してろ!!」

 

「ま、待てよ!!一海はどうすんだ!?」

 

「俺は、奴等をぶっ潰す!!」

 

「1人じゃ危険よ!!」

 

「だが、俺がやらなきゃ、ここにいる連中、全員死んじまうぞ?分からない訳じゃねぇだろ?」

 

「そ、それは……」

 

「……とにかく頼んだぞ!!」

《スクラッシュドライバー!!》

《ロボットゼリー!!》

 

「変身!!」

《潰れる!!流れる!!溢れ出る!!》

《ロボットイングリス!!ブラァ!!》

 

「いくぞゴラァアアアアア!!」

 

俺はグリスへと変身し、ノイズの群れへと向かっていく。

俺の存在を確認したノイズは、一斉に襲いかかってくる。

 

「学習しろよな!!」

《ツインブレイカー!!》

《ビームモード》

《ツイン!!ツインフィニッシュ!!》

 

「喰らえや!!」

 

『『『¥&§@*$¢%£#!?』』』

 

俺はツインブレイカーをビームモードに変形させ、ドラゴンフルボトルと、ガトリングフルボトルを入れて、いつものようにノイズを蹴散らしていく。

 

「いつもと同じ動きだから、楽だぜ!!」

 

そう言って俺は、そのままノイズを倒していく。

だがその時

 

『『『〒⊇★¢§&%#!!!』』』

 

「ッ!?あぶね!?」

 

急にノイズの動きが変わった。

さっきまでバカみたいに、正面から一斉に攻撃していたと思ったら、急に背後や左右から攻めてきた。

 

「いったいなんなん――――ッ!?のわっ!?」

 

ノイズの変化に驚いていると、今度は前後左右から攻撃してきた。

俺はすぐに避けて、攻撃を仕掛けようとしたが、またもノイズに変化が起きやがった。

さっき攻撃を仕掛けてきたノイズと、周りにいたノイズが融合し始め、人型となった。

 

「人型のノイズ……だと!?」

 

『『『§⊇$〒★%%#!!』』』

 

「ッ!?はや―――ぐあっ!?」

 

人型ノイズの異常な速さに反応が遅れ、俺は吹き飛ばされる。

そして他の人型ノイズが、俺の吹き飛ばされた方向へ移動し、俺を吹き飛ばし、同じように他の人型ノイズが俺を吹き飛ばす。

 

「ぐっ!?なんなんだあの速さ―――がぁっ!?」

 

異常な速さに驚いている俺へ、人型ノイズども追撃してきた。

なんとか体制を直し、攻撃しようとするが、人型ノイズの攻撃により、体制を直せない。

不味い、と思ったその時

 

「ハァアアアアアア!!」

 

『∞℃@○◆%£¢♀♂#!?』

 

上空から、シンフォギアを纏った翼が、ノイズを斬り裂いた。

他の人型ノイズは警戒し、俺から離れていき、今度は翼が、俺へと駆け寄ってくる。

 

「大丈夫か一海!?」

 

「なんとかな…………それより、避難はどうした?」

 

「奏に任せてきた。私は嫌な予感がしたため、こっちにきた」

 

「そうか……助かった」

 

翼へお礼を言うと、人型ノイズがゆっくりと近づいてくる。

それを確認した翼は、俺を守るように前へ出て、アームドギアを構えた。

 

「翼、奴等は異常な速さで攻撃してくる……お前は」

 

「逃げろって言うのでしょう?断るわ!!貴方を置いて生きるくらいなら、死んだ方がましよ!!」

 

「翼……」

 

「貴方には生きてもらいたいの…………私の歌を、一番近くで」

 

翼がそう言った瞬間、翼の首元にあるクリスタルが光りだした。

 

「なっ!?これは!?」

 

「まさか!?」

 

俺は所持していた、ブランク状態のスクラッシュゼリーを取り出すと、ブランク状態のスクラッシュゼリーが光りだした。

すると、翼のクリスタルから1つの光が飛び出し、ブランク状態のスクラッシュゼリーに、吸い込まれるように入っていき、ブランク状態のスクラッシュゼリーは、青く塗装され刀のマークが刻まれた。

 

「コレはもしや!?」

 

「ああ……お前の天羽々斬の力が入った新たなスクラッシュゼリー、アメノハバキリスクラッシュゼリーだ」

 

「私の……天羽々斬の力…………」

 

「さっそく試してみるか!!」

《アメノハバキリゼリー》

 

「変身!!」

《潰れる!!奏でる!!溢れ漲る!!》

《アメノハバキリイングリス!!ブラァ!!》

 

俺がアメノハバキリスクラッシュゼリーを装填して、レンチを下げると、アメノハバキリスクラッシュゼリーから無数の光が飛び出し、グリスのボディと融合を始める。

金色だったライダースーツとボディは、白と水色の混合色になり、両肩のマシンパックショルダーは青色に黒いラインが入り、翼がよく使用する刀のアームドギアを模したマークが、ショルダーに刻まれ、俺の手に刀のアームドギアが握られる。

 

「しゃああ!!」

 

「それが……私の力を得た、一海の新たな姿……」

 

「そうだ!!名づけるなら…………【仮面ライダーグリス 天羽々斬フォーム】だな!!」

 

「…………まんまね」

 

「う、うるせぇ!!それより翼、準備はいいか?」

 

「ふ…………勿論だ!!」

 

いい顔で返事をした翼は、俺と一緒にアームドギアを構える。

 

「貴様らのような存在は!!」

 

「俺らが斬り裂いてやる!!」

 

そう言った俺と翼は、アームドギアを構えて、ノイズに斬りかかる。

ノイズは簡単に避ける。

だが、それが狙いだ!!

 

「一海!!」

 

「喰らいな!!」

 

俺は翼に合わせて、ノイズたちの影に短剣を投げる。

それにより、ノイズたちは動けなくなった。

 

「翼!!」

 

「承知!!」

 

俺と翼は、息を合わせて、3体いる内の2体を斬り裂いた。

 

「これで!!」

 

「最後だ!!」

《スクラップフィニッシュ!!》

 

「ハァアアアアアア!!」

 

「オラァアアアアア!!」

【蒼の一閃】

 

『%♀£℃∞@♂○$〒#!?』

 

最後の一体に、俺と翼はアームドギアにエネルギーを溜め、ノイズに斬撃を放ち破壊した。

 

「やったな!!」

 

「ああ」

 

終わった事を確認した俺と翼は、変身を解除する。

その時

 

―ビリビリビリビリ―

―バゴン―

 

「きゃっ!?」

 

「のわっ!?」

 

ベルトから電流が走り、小さく爆発した。

 

「ベルトが……」

 

「壊れた…………」

 

to be next symphony




次回の、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは

奏「どうするんだコレ?」

翼「これでは戦えない」

壊れてしまったスクラッシュドライバーに困り果てる奏と翼

一海「アイツに頼みに行くか」

翼「アイツ?」

一海は翼たちを連れて、ある場所へと向かう

一海「頼めるか?」

???「任せろ友よ!!この神の才能を持った私に不可能はない!!ヴェハハハハハ!!」

謎の人物へ修理を頼む一海

一海「久しぶりだからな……いくぜ!!」

《レ・ディ・ー》

突如現れたノイズを撃退するため、一海はもう1つの力を使う

次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
   『修理と神社長と白き騎士』

ルオン「次回も是非読んでください!!」


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Symfony6:修理と神社長と白き騎士

ルオン「前回の戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは!!」

一海「弦十郎のオッサンのラリアットを喰らって意識を失った俺は、俺が経営する喫茶店nascitaで、ハザードレベルが上がった状態で目を覚ました」

蓮「そして喫茶店を経営していたある日、一海はツヴァイウイングの2人にデートへ誘われる」

奏「一海と遊園地で楽しんでいたその時、ノイズが現れた」

翼「一海はグリスへ変身し、駆けつけた私の纏う天羽々斬の力を得て、ノイズを撃退する。しかし、戦いが終わり、一海が変身を解除した途端、スクラッシュドライバーが壊れてしまった」

一海「にしても、前回の更新から随分かかったな?」

ルオン「いやね?カズミンが本編で死んでしまって、しばらくグリスの続きを書こうと思えなかったのよ」

蓮「そんなになるほどか?」

ルオン「なるわ!?カズミンだけじゃなく、幻さんも死んで、最終回で死んだ人たち生き返って?いたけど、戦兎や龍我を覚えてる人誰もいなくて、寂しかったよ!?俺はてっきり最後、戦兎とカズミンによるみーたんをかけた男のバトルがあると思ったのに!!」

一海「ダメだこりゃ、暴走スイッチ入ったわ。とりあえず第6話をどうぞ」


オッス、一海だ。

いきなりだが、問題が起きた。

長年使ってきた、俺のスクラッシュドライバーがぶっ壊れちまった。

 

「どうするんだコレ?」

 

「これでは戦えない」

 

そして現在、俺が経営する喫茶店nascitaで、スクラッシュドライバーをどうしたものかと、俺、奏、翼の3人で考えていた。

 

「てか、ドライバー直せねぇのかよ一海?」

 

「直せねぇ訳じゃねぇが、根本的な解決にはならねぇだろうよ」

 

「根本的って?」

 

「恐らくだが、ドライバーがシンフォギアゼリーのエネルギーに堪えられなかったから、ぶっ壊れたんだろうな」

 

「シンフォギアのエネルギーに?」

 

「ああ。もともとスクラッシュドライバーは、スクラッシュゼリーとフルボトル、ロストボトルなどといった俺がいた世界で存在したアイテムを使用できるように作られた。だけどこの世界の聖遺物の欠片から生まれたシンフォギアのエネルギーに対応するようにはできてねぇから、恐らく壊れたんだろうな」

 

「なるほど…………しかしどうする?」

 

「う~ん」

 

どうやって修理すればいいか分からず、悩む俺たち。

その時、買い出しに行っていた蓮が帰ってきた。

 

「ただいま」

 

「おぉ、おかえり」

 

「一海、お前宛に手紙が来てたぞ」

 

「手紙?」

 

俺は蓮から手紙を受け取り、差出人の名前を見る。

差出人は、この世界に来て知り合ったダチからだった。

俺は懐かしみながら手紙の内容を読む。内容は、依頼してた物が完成したということだった。

そしてこの内容を見て、俺は希望が見えてきた。

 

「アイツに頼んでみるか」

 

「アイツ?」

 

「俺のダチでな?性格に問題があるが、長く付き合ってると、意外と良い奴でな。アイツならドライバーを修理してくれんだろ」

 

「おいおい、友人だからって、ライダーのベルト見せていいのかよ?」

 

「問題ねぇよ……ソイツもライダーだからな」

 

「「…………え?」」

 

俺の言葉を聞いて、フリーズする奏と翼。

俺は席から立ちあがり、コートを羽織る。

 

「蓮、悪いがアイツのとこに行ってくる」

 

「分かった。気をつけて行け」

 

「ああ。行くぞ2人とも、俺の後を着いてこい」

 

「……え?お、おい!!」

 

「一海待って!!」

 

俺は女神がイクサのアイテムとしてくれた、イクサのマシンビークルである【イクサリオン】に乗り、2人がバイクで着いてきてるかどうか確認しながら、ダチがいる場所へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―数十分後―

 

「着いたぜ」

 

「ここは……!!」

 

「幻夢コーポレーション!?」

 

数十分後、俺はダチが経営するゲーム会社【幻夢コーポレーション】にやって来た。

幻夢コーポレーションにやって来たことに、翼と奏は驚いた。

 

「一海、本当にこの会社に、ドライバーを直せるダチがいんのか!?」

 

「ここは、私たちツヴァイウイングのスポンサーをしてくださっているゲーム会社よ?」

 

「知ってるよ。ツヴァイウイングを薦めたの、俺だからな」

 

「「え!?一海が!?」」

 

「そ♪……さて、とりあえず行くか」

 

「ま、待って一海!?」

 

「置いてくなよ!?」

 

俺は2人を連れて、幻夢コーポレーションの中へと入っていき、受付の元に向かう。

 

「あら紅さん、お久しぶりです♪社長に用ですか?」

 

「久しぶりです♪ええ、ちょっと急用でして」

 

「少々お待ちください」

 

そう言った受付嬢は、受話器をとって用のある社長に電話をする。

 

「社長、受付です。今、紅様がお連れ様お二人を連れて来ておられるのですが…………はい、かしこまりました。失礼いたします…………紅様、社長がお連れの方と一緒に社長室に来てくれとのことです」

 

「分かりました。ホラ行くぞ」

 

「な、なぁ一海……お前の友人ってまさか……」

 

「社長……なの?」

 

「まぁな?」

 

俺はそう返事して、2人を連れて社長室に行く。

ドアの前に着いた俺は、ドアをノックする。

 

『誰だね?』

 

「俺だ。入って大丈夫か?」

 

『ああ、構わない』

 

俺は部屋の主から許可をもらい、ドアを開けて中へ入る。

そこには、イスに座って笑顔を向ける友人――檀黎斗がいた。

 

「久しぶりだな黎斗」

 

「久しぶりだね一海♪ツヴァイウイングの2人も久しぶりだね♪」

 

「ど、どうも」

 

「お久しぶり……です」

 

「そう畏まらなくていいよ。楽にしてくれ…………一海、彼女たちが例の?」

 

「そうだ。コイツらが以前放したシンフォギア装者だ」

 

「そうか。まさか我々以外にも、ノイズと戦えた者がいたとはな」

 

「我々ってことは……まさか檀社長も!?」

 

「そうだ。私も一海と同じ仮面ライダーだ」

 

「まさか……檀社長がライダーだなんて……」

 

「それで一海、アレ(・・)が完成したと書いた手紙を見て、取りにだけ来たわけではないのだろう?」

 

「流石は黎斗だ。実は頼みがあってきたんだ」

 

俺はそう言って、壊れたスクラッシュドライバーを出し、デスクの上に置く。

 

「コレは…………ノイズにやられたのか?」

 

「いや、コイツらのシンフォギアの力と融合した、このシンフォギアゼリーを使ったら、こうなっちまった」

 

俺はそう言って、黎斗の前にシンフォギアゼリーを置いた。

それを見た黎斗は、パソコンの隣に置いていたケースのような物に、シンフォギアゼリーを入れてパソコンを操作する。

 

「なるほど…………確かに凄い量のエネルギーだ。普段から使っているフルボトルよりも、エネルギーはうえだ。コレの修理を頼みに、私のもとに来たんだな?」

 

「頼めるか?」

 

「任せろ友よ!!この神の才能を持った私に不可能はない!!ヴェハハハハハ!!」

 

「え?」

 

「だ、檀社長?」

 

黎斗の急な変わりように、驚きを隠せない奏と翼。

その時、受付嬢の女性が、慌てた様子で社長室に入ってきた。

 

「し、社長大変です!!」

 

「どうかしたかね?」

 

((切り替え早っ!?))

 

「の、ノイズが!!ノイズが本社の前に!!」

 

「なに!?」

 

「「「ノイズ!?」」」

 

受付嬢の報告を聞いて、その場の全員が驚く。

 

「君は社員たちに連絡して、裏口から逃げろ!!裏口にもノイズがいたら、社内の何処かに隠れろ!!私は必要なデータをダウンロードしたら、この3人と一緒に逃げる!!」

 

「わ、分かりました!!」

 

受付嬢は黎斗の指示通り、社員たちへ連絡するために社長室を出ていった。

それを確認した黎斗は、デスクからアタッシュケースを2つ取り出し、1つを俺に渡してきた。

 

「例の物だ。時間がかかって申し訳ない」

 

「別にいいけどよ、いいのか?お前まで俺たちに付き合って?」

 

「私の我が儘に付き合ってくれるのは君ぐらいだ。そんな貴重な友人を失うわけにはいかないさ」

 

「そんじゃま…………行くとするか!!」

 

俺は奏に翼、黎斗の3人と共に、幻夢コーポレーションの正面入口に向かう。

入口に着くと、外には大量のノイズがいた。

 

「こりゃまた、たくさんいんな」

 

「私の会社に来るとは……全部削除してやる!!」

 

「翼、大事なスポンサーの会社だ。何がなんでも守り抜くぞ!!」

 

「ええ!!」

 

いつにも増してやる気がある奏と翼は、待機状態のシンフォギアを握りしめる。

それを見た黎斗は、笑いながらドライバー―――【ゲーマドライバー】を腰に装置する。

そして俺は、先程渡されたアタッシュケースから、預けていたベルト、【イクサベルト】を腰に巻きつけ、変身するのに必要なアイテム、【イクサナックル】を構える。

 

「一海、そのベルトは?」

 

「コイツは、俺のもう1つの姿へ変身するためのアイテムだ」

 

「もう1つの姿って、あなたグリス以外のノイズと戦える姿があるの!?」

 

「まぁな」

 

「さぁ行くぞ一海!!」

 

「ああ。久しぶりだからな…………行くぜ!!」

《レ・ディ・ー》

 

「グレード0」

《マイティアクションX》

 

「「変身!!」」

《フィ・ス・ト・オ・ン》

《ガシャット!!ガッチャーン!!レベルアップ!!》

《マイティジャンプ!!マイティキック!!マイティーアクショーンX!!》

 

「Croitzal ronzellgungnir zizzl」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

俺はベルトにイクサナックルを装着し、ベルトから出てきた光の十字架がスーツへと変わり、俺へと装着され、俺は白い騎士をモチーフにしたような戦士【仮面ライダーイクサ】へと変身した。

黎斗はゲーマドライバーに、カセット型アイテム【プロトマイティアクションXガシャットオリジン】を挿入してレバーを引き、現れたパネルに触れて【仮面ライダーゲンム レベル0】へと変身した。

奏と翼は聖咏を歌い、シンフォギアを纏った。

 

「それが、一海のもう1つの姿か?」

 

「ああ!!仮面ライダーイクサ……心火を燃やしてノイズをぶっ潰す!!」

 

「そして、その姿が檀社長の?」

 

「そうだ……仮面ライダーゲンム。コンティニューしてでもクリアする」

 

「よっしゃ!!行くぞ奏!!」

 

「ええ!!」

 

奏と翼はアームドギアを、黎斗は武器アイテムである【ガシャコンブレイカー】を、俺は拳を構えてノイズに向かっていく。

 

「フッ!!ハッ!!タァッ!!ラァッ!!」

 

『『『⊇℃∞£Ⅱ¢#〒#!?』』』

 

「ヴェハハハハハハハハハ!!神である私に勝てるものかぁああああああ!!!!!!」

 

『『『$*£%¢○☆§¥″#!?』』』

 

「あれ本当に、あたしら知ってる社長…………か!!」

 

『『『%Ⅱ⊇☆$£¥#!?』』』

 

「猫を被っていたのだろう…………な!!」

 

『『『Ⅱ%〒℃∞¢○○§¥#!?』』』

 

次々とノイズを蹴散らしていく俺たち。

その時、10体のノイズが、他のノイズを倒している黎斗に向かっていくのが見えた。

 

「まずい!?黎斗避けろ!!」

 

「む?なん―――げはっ!?」

―ドゴン!!―

 

「ゆ、油断…………した……(ガクッ」

《GAME OVER》

 

「黎斗ぉおおお!?」

 

黎斗は10体のノイズの攻撃を喰らい、壁にぶつかったことでライダーゲージが0になり、その場から消えた。

 

「そ、そんな!?」

 

「檀社長が……死んだ!?」

 

「ノイズ…………テメェ等よくも黎斗の貴重なライフの1つを奪いやがったな!!」

 

「ライフの1つをって……」

 

「どういう意味?」

 

「ん?それはn「とう!!」あ、出てきた」

 

「「え?」」

 

俺の言葉を聞いて疑問を持っていた奏と翼は、俺が指をさした方向に顔を向ける。

そこには、紫色の土管から出てきた黎斗がいた。

 

「「えぇええええ!?生き返ったぁあああ!?」」

 

「まったく、貴重なライフが減ってしまったではないか。残り98だ」

 

「大丈夫なのか黎斗?」

 

「問題ない。それより一海、スナイプフエッスルを使え」

 

「スナイプフエッスル?」

 

俺がそう言うと俺の右手が光る。

見てみると手の中には、イクサのアイテムの1つである【フエッスル】があった。

 

「コレがスナイプフエッスル?」

 

「そうだ!!それをベルトに入れ、ナックルを押し込め!!」

 

「分かった!!」

《ス・ナ・イ・プ・モ・ー・ド・ラ・イ・ド・ア・ッ・プ》

 

黎斗に言われた通り、俺はスナイプフエッスルをベルトに挿入し、ナックルを押し込む。

すると、イクサのボディの色が、白はダークブルーに、青は黄緑へと変わり、黄緑色のマントが付き、俺の手にAとBのボタンがある銃が現れる。

 

「コイツは…………!?」

 

「それは、私の世界にいた仮面ライダースナイプの戦闘データを元に開発したフエッスルだ!!今の君は、ライダーにライダーの力を得た状態だ!!今のうちにガシャコンマグナムでノイズを倒せ!!」

 

「ああ!!これでも喰らいな!!」

―バババババババババン―

 

『『『¢⊇Ⅱ$§℃∞£%〒#!?』』』

 

俺は武器【ガシャコンマグナム】で、ノイズを撃ちまくる。

何体かのノイズは、俺の左右から攻撃を仕掛けてくる。

が、俺は後方に跳び、攻撃を仕掛けてきたノイズを撃つ。

 

「す、すげぇ……」

 

「いつもの一海より、動きが早い!!」

 

「当然だ!!彼の思うように動けるよう、私が改良したのだからな!!ヴェハハハハハハハハハ!!さぁ一海!!フエッスルをガシャコンマグナムに装填して決めてしまえ!!」

 

「ああ!!終わりにしてやる!!」

《ガ・シャ・コ・ン・マ・グ・ナ・ム・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ》

 

「オリャアアアアアアアア!!」

―バババババババババババババババン―

 

『『『∞〒¢⊇Ⅱ$§∞¥#!?』』』

 

俺はガシャコンマグナムにフエッスルを装填し、先程よりも威力が高いエネルギー弾を連射して、幻夢コーポレーション前に現れたノイズを全滅させた。

 

「ふ~……久々にしては上出来だな」

 

俺はそう言って変身を解除する。

そして俺の元に、変身を解除した黎斗と、シンフォギアを解除した奏と翼が近づいてくる。

 

「凄かったな一海!!お前、射撃上手かったんだな!!」

 

「いや、なんとなくやっただけだ」

 

「それでも凄いわ一海」

 

「まったくもってその通りだ♪さて、ツヴァイウイングのお2人は、先に帰ってもらえるかな?一海と話がある」

 

「俺と?」

 

「ああ…………ノイズのことで気になることがある

 

「…………分かった。悪いが奏、翼、先に帰ってくれるか?」

 

「分かった」

 

「気をつけてね?」

 

「ああ」

 

「では一海、私についてきてくれ」

 

「分かった」

 

俺は返事をし、黎斗の後をついていく。

そしてやって来たのは、幻夢コーポレーションの屋上だった。

 

「どうしたんだ?屋上に呼び出したりしてよ?」

 

「一海……君は不思議に思わないか?今回、そして前回のノイズ出現を」

 

「…………気づいてたか」

 

「ああ。前回に続いて今回、必ず君のいる場所へと現れた。今まで自然災害とされていたノイズが、まるで狙ったかのように現れる」

 

「だとしたら……ノイズを操ってる奴がいる…………てことになるな」

 

「ああ。今までのノイズ出現はともかく、前回と今回は君を狙ってのものだろう」

 

「だろうな…………()()()に頼んでみるか」

 

「そうした方がいいだろう。ドライバーは私が責任を持って直す」

 

「頼んだぜ黎斗」

 

俺はそう言って、幻夢コーポレーションを後にした。

 

一海sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一海が幻夢コーポレーションを後にしたその頃、あるビルから一海を見る者がいた。

 

「まさか、幻夢コーポレーションの社長もヤツと同じだとはな」

 

謎の人物は不快そうな声でいいながら、手に持っていた杖を握る。

 

「まぁいい。私の計画を結構する際に、足止めさえすればいいだけだ。せいぜいつかの間の平和を味わうんだな」

 

そう言った謎の人物は、その場から姿を消した。

 

to be next symphony




次回の戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは

響「う~ん♪一海さんがいれるカフェオレ最高♪」

一海「それは良かったよ♪」

喫茶店nascitaで、一海がいれたカフェオレを飲む響

響「ここですか?」

一海「そうだ」

???「いらっしゃい♪」

一海は響と共に、ある店へと訪れる

響「生きることを諦めないで!!」

一海「ッ!?響ちゃん!?」

突如現れたノイズによって追い詰められた時、響の体に流れる力が覚醒する

次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
   『日常と買い物ともう1つのガングニール』

ルオン「次回も是非読んでください!!」


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Symfony7:日常と買い物ともう1つのガングニール

ルオン「前回の戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは!!」

奏「あたしらとの絆で出来たシンフォギアゼリーのエネルギーに耐えられず、壊れちまったスクラッシュドライバー」

蓮「一海はドライバーを修理してもらうため、幻夢コーポレーションの社長、檀黎斗の元へ向かう」

翼「修理してもらうことになった一海だが、幻夢コーポレーションへノイズが現れる」

黎斗「私はアップグレードを頼まれていたベルトを一海へ返し、私はゲンム、一海はイクサとなってノイズを撃退し、幻夢コーポレーションの屋上でノイズの出現の仕方について疑問を持った」

一海「それにしても、この作品やっとお気に入り登録数が100件越えたな」

ルオン「ご登録してくださった皆さま、ありがとうございます!!」

一海「つーかよ、いつになったら、ブリザードナックル出すんだよ?」

ルオン「…………GX編かAXZ編」

一海「へ~…………なに!?そんなに後なのか!?」

ルオン「だってグリスブリザードって、死亡確率100%の死装束強化フォームでしょ!?だったら、死亡確率が高いGX編かAXZ編に出した方がいいじゃん!!」

一海「お前、主人公の俺を殺す気か!?つーか死亡確率高いならネフィリムが出るG編だってそうだろ!?」

ルオン「馬鹿野郎!?決戦の場になる宇宙空間の場で、グリスブリザード出したら、飛行できずに的にされてGAME OVERだわ!?」

一海「それをなんとかすんのがテメェだろ!?」

ルオン「喧しい!!蓮さん!!いつものよろしく!!」

蓮「はてさてどうなる、第7話」


オッス!!カズミンだ!!

幻夢コーポレーションでの戦いから、2年の年月が過ぎた。

スクラッシュドライバーは、黎斗が約束通りに直してくれた。ついでにバージョンアップも含めて、人工フルボトルを作成してくれたらしい。

んでもってイクサベルトだが、便利な機能が追加されていた。粒子変換されてイクサナックルに収納できるようになり、自分の意志でナックルからベルトを呼び出せるようになっていた。

 

それと、ツヴァイウイングの奏と翼とは上手くいってる。ノイズ退治はもちろん、プライベートや仕事でも上手くいってる。

仕事ってのは、店が忙しくない時限定で奏と翼の臨時マネージャー兼ボディーガードをしてる。

最初は驚いたよ。奏と翼が直々に頼んできたんだぞ?

そんでもって、最近やたらと体を密着させてくるんだが…………まさか惚れられたか!?

紅一海、とうとうモテ期が来たか!?

…………いやないな。ビルドやキバの世界でモテたことないしな。

キバの世界じゃ、ナンパしてなんとかなったが、今回は何もしてねぇし。

 

まぁそんな感じで、俺は仲間と一緒に喫茶店を経営している。

そして現在、俺の目の前で、俺がいれたカフェオレを美味しそうに飲む天使がいた。

 

「う~ん♪一海さんがいれるカフェオレ最高♪」

 

「それは良かったよ♪」

 

そう!!今俺の目の前でカフェオレを飲んでいるのは、我らが天使の1人である響ちゃんだ!!

あのライブ会場で重傷をおった彼女は、リハビリを頑張って普通の生活を送れるようになった。

だが、ノイズによる被害を受けた人、もしくは会社には政府から保険金みたいなもんが支払われるんだが、それを良く思わない連中が、響ちゃんと響ちゃんの家族に嫌がらせをしてきた。

響ちゃんの親父さんは耐えきれず、逃げちまった。

だが奴等は俺を……いや、俺たちツヴァイウイング親衛隊を甘く見ていた。

俺たちは親衛隊であると同時に、警察と協力している自警団をしてる。そんな嫌がらせした奴等を見つけ出し、警察につきだしてやった。

 

そして響ちゃんは、未来ちゃんと一緒に音楽学校であるリディアンに入学した。

入学した響ちゃんは心機一転といった感じですぐに友達をつくり、寮生活にもかかわらず、未来ちゃんや新しくできた友達と一緒にうちの店に通ってくれてる。

まぁなんだ、超お得意様だな。

 

「そういえば今気づいたんですけど、今お店に流れている曲って、確かツヴァイウイングの新曲ですよね?」

 

「流石響ちゃん、ツヴァイウイング親衛隊No2は伊達じゃないな♪」

 

「えへへ♪……あれ?でも新曲のCDって来週発売じゃなかったですか?」

 

「何言ってんだ響ちゃん?新曲のCDは今日発売だぞ?」

 

「え…………えぇえええええええ!?」

 

「うおっ!?」

 

俺の言ったことに驚いたのか、響ちゃんは驚きの声をあげた。

 

「ど、どうしよう!?1週勘違いしてたぁあああ!?CD予約してなかったぁああああ!?今からじゃ初回限定版が手に入らない!!どうしよう!?どうしましょう一海さん!!」

 

「お、落ちつけよ響ちゃん。今回は運がなかったと思うしか」

 

「諦められません!!今回の初回限定版には、CDのケースに翼さんと奏さんのサインだけでなく、あの2人のサインいりブロマイドがついてるんですよ!?買わなかったら、ツヴァイウイング親衛隊の名折れです!!」

 

「お、おう」

 

響ちゃんの気迫におされる俺。

どうしたものかと悩んでると、あることを思い出した。

 

「そういや、アイツが余ってるって言ってたな」

 

「え?一海さん、何か心当たりが!?」

 

「ま、まぁな。友人の店でな?少し歩くけど、一緒に行くか?」

 

「是非行かせてください!!連れてってください!?」

 

「わ、分かった。でも今、店番を任せられる奴が「ただいま~」おっ?帰ってきたか明彦」

 

「あ、お帰りなさい明彦さん!!」

 

「おろ?響ちゃんいらっしゃい」

 

今、喫茶店に入ってきたのは、うちの店員で友人の牙崎明彦(きばさきあきひこ)だ。

一応俺の弟分だ。

 

 

「明彦、悪いが店番頼めるか?」

 

「任せてくれアニキ」

 

「頼んだ。そんじゃ行くか響ちゃん」

 

「はい!!」

 

俺はエプロンを外して、コートを羽織り、響ちゃんと一緒にアイツ(・・・)が経営してる店に向かった。

 

一海sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

響side

 

あれ?もしかして私の番?はじめまして!!立花響です!!

私立リディアン音楽院の1年生で、ツヴァイウイング親衛隊に所属してます!!

あのライブ会場の事件から2年が過ぎました。

重傷を居った私だけど、未来や一海さん、お母さんやお祖母ちゃん、親衛隊の皆さんのおかげでここまでやってこれました!!

そして今、私は一海さんに連れてもらって、新曲のCDが売ってる、友達のお店に向かってる。

というかこれ、周りから見たらデートだよね?そうだよね?絶対そうだ!!ヤッター!!一海さんとデートだー!!

え?一海さんが好きなのかって?

そりゃあもう!!私の大好きなご飯以上にぞっこんラブだよ~♪

 

「―――ちゃん……響ちゃん」

 

「へ?」

 

「もう着いたぞ?」

 

「え?もう……ですか?」

 

一海さんとデートできてることに浮かれていると、いつのまにか目的地に着いていたみたい。

そして一海さんが視線を向ける方へ視線を向けると、【メロディズムビート】という看板がつけられているお店があった。

 

「ここですか?」

 

「そうだ。俺のダチが経営してるCDショップだ」

 

「おや?一海くん、いらっしゃい♪」

 

私が一海さんの話を聞いていると、お店から1人の男の人が出てきた。

 

「オッス勇治!!今朝ぶりだな♪」

 

「そうだね♪そちらの子は?」

 

「はじめまして!!立花響です!!一海さんたちが所属するツヴァイウイング親衛隊に入ってます♪」

 

「へ~、君が立花さんか。俺は木場勇治(きばゆうじ)、よろしくね」

 

「はい!!よろしくお願いします!!」

 

私は元気良く返事をする。

すると、一海さんが木場さんに近づいて話しかける。

 

「なぁ勇治、確か今朝、予約してた人が急にキャンセルしたって言ってたよな?」

 

「そうだけど……もしかして」

 

「ああ。この響ちゃんがCDの発売日を勘違いしてな、相談を受けた時にお前の言葉を思い出したんだよ。まだあるか?」

 

「あるよ♪ちょっと待ってて」

 

そう言った木場さんは、店へ入っていく。

そして数秒後に、1つの袋を持って出てきた。

 

「はい♪コレが初回限定版だよ♪」

 

「あ、ありがとうございます!!待ってくださいね?今お財布からお金を」

 

「いいよお金は♪一海くんが初めて連れてきた女性のお客様だから、サービスであげるよ」

 

「い、いいんですか!?」

 

「うん♪そのかわり、友達にここを紹介してね♪」

 

「あ、ありがとうございます!!」

 

私はお礼を言って頭を下げた。

 

「なんか悪いな勇治」

 

「気にしないで♪」

 

「そんじゃ明彦待たせてるから行くわ。また家の店に来てくれよ」

 

「分かった。気をつけてね♪」

 

「おう!!」

 

「木場さん!!ありがとうございました!!」

 

私はお礼を言って、一海さんと一緒に帰った。

 

「ふふふ~ん♪ふふふ~ん♪」

 

「良かったな響ちゃん♪」

 

「はい!!紹介してくれてありがとうございました一海さん♪」

 

私は笑顔で一海さんにお礼を言う。

その時だった

 

「え?チリ?」

 

「ッ!?コイツは!?」

 

私たちの前にチリのような物が舞っていた。

私たちは知ってる。コレがなんなのか。

そして

 

『きゃあああああああ!?』

 

「ッ!?悲鳴!?」

 

「アッチからか!?」

 

遠くから女の子の悲鳴が聞こえた。

私と一海さんは悲鳴が聞こえてきた場所へ走る。

すると1人の女の子が、ノイズに壁まで追い詰められていた。

 

「ノイズ!?一海さん!!」

 

「響ちゃん!!全力で突っ切れ!!」

 

「はい!!」

 

私は一海さんと一緒に、女の子に向かって走る。

そして一海さんが女の子を抱き上げ、私たちはノイズから逃げる。

逃げた私たちは、廃工場の屋上までやって来た。

 

「はぁ……はぁ……ここまで来れば大丈夫だろう」

 

「そ、そうですね……大丈夫?」

 

「うん♪ありがとうお兄ちゃん!!お姉ちゃん!!」

 

「どうってことn―――ッ!?」

 

一海さんが女の子に何か言うおうとしたけど、急に私たちが走ってきた方へ顔を向けた。

私もそっちへ顔を向けると、そこには撒いたと思っていたノイズがいた。

 

「そ、そんな!?こんなに逃げたのに!?」

 

頑張って逃げたのに、全部が水の泡になったことで絶望する私。

その時

 

「お姉ちゃん……あたしたち、死んじゃうの?」

 

「ッ!?」

 

女の子の言葉を聞いて、私は2年前のライブ会場での、あの人の言葉を思い出した

 

―生きることを、諦めるな!!―

 

そうだ。あの日あの時、私は間違いなくあの人に――奏さんに救われた。

私を助けてくれたあの人は、とても優しく力強い歌を口ずさんでいた。

 

―ドクン―

 

私にできること…………できることがあるはずだ!!

歌が

 

「お姉ちゃん?」

 

「生きることを諦めないで!!」

 

「ッ!?響ちゃん!?」

 

とても優しく、力強い歌がっ!!

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron」

 

私は頭に浮かんだ歌を口ずさんだ。

そして私の体が光を放ち、私の体は光に包まれた。

そして光がおさまると、私は鎧のような物を身に纏っていた。

すると一海さんが、驚いた顔をして聞いてきた。

 

「ッ!?響ちゃん!?なんで君がそいつを!?」

 

「え?一海さん、コレがなんなのか知ってるんですか!?」

 

「ああ。そいつは…………ガングニールだ」

 

to be next symphony




次回の戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは

一海「響ちゃん、今から見るのは秘密にしてくれよ?」

響「か、一海さんが、黄金の戦士!?」

響の前で、グリスへと変身する一海

奏「悪い一海!!!」

翼「遅れてすまない!!」

響「えぇええええ!?奏さんに翼さん!?」

現場へ駆けつけた奏と翼に驚く響

明彦「ありゃりゃ、帰ってこないと思ったら」

勇治「大丈夫一海くん?」

大量のノイズの出現に苦戦する一海たちの前に、ベルトをつけた明彦と勇治が現れる

次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
   『共闘と駆けつける牙と大地の王』

響「次回も是非読んでください!!」

奏「あれ?作者は?」

響「えっと、作者さんなら」

―ツインブレイク―
―オラァアアアアア!!―

―ギャアアアアアアア!?―

響「グリスブリザードの件で納得いかない一海さんに、ツインブレイクを喰らってます」

奏&翼「作者、南無」


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Symfony8:共闘と駆けつける牙と大地の王

ルオン「大変長らくお待たせしました!!それでは前回のおさらい、いってみよー!!」

一海「うちの店にカフェオレを飲みに来た響ちゃんは、店で流れていた、ツヴァイウイングの新曲の発売日が今日だと知る」

響「一海さんはそんな私を見て、お店を明彦さんに任せて、売ってるはずの友人、木場勇治さんお店に連れていってくれた。そして見事!!私は新曲のCDを手にいれた!!」

明彦「だがその帰り、アニキは女の子の悲鳴を聞き、響ちゃんと一緒に女の子を連れてノイズから逃げた」

木場「だけど一海くんたちは追いつめられてしまう。絶体絶命のその時、響ちゃんの身に不思議なことが起こった。それは、響ちゃんが持っていない筈のシンフォギアを、響ちゃんが纏っていた」

一海「はてさてどうなる第8話!!」


「そいつは……ガングニールだ」

 

「ガング……ニール?」

 

一海だ。

いつもなら、ふざけた挨拶をいれてるとこだが、今回はお預けだ。

俺は、今起きていることに頭の整理が追っついていねぇ。

その理由は、目の前にいる響ちゃんがガングニールを纏っているからだ。

普通シンフォギアを纏う時は、待機状態であるシンフォギアを持っていないといけない。

なのに響ちゃんは、シンフォギアを持っていねぇのにガングニールを纏いやがった。

 

「か、一海さん、ノイズがそこまで来てるんですけど!?」

 

「…………しゃーねーか。命には変えられねぇ」

《スクラッシュドライバー》

《ロボットゼリー》

 

俺はそう言って、スクラッシュドライバーを取り出して腰に装着した。

 

「か、一海さん?」

 

「響ちゃん、今から見るのは、秘密にしてくれよ?」

《ロボットゼリー》

 

「変身!!」

《潰れる!!流れる!!溢れ出る!!》

《ロボットイングリス!!ブラァ!!》

 

「しゃあ!!」

 

「えぇええええええ!?か、一海さんが、黄金の戦士!?」

 

俺が変身したことに、盛大に驚く響ちゃん。

だが、今構ってる暇はねぇ。

 

《ツインブレイカー》

《ビームモード!!》

《シングル!!ツイン!!ツインフィニッシュ!!》

 

「コレでも喰らっとけ!!」

 

『『『§$℃〒∞¥¢⊇Ⅱ#!?』』』

 

俺はツインブレイカーをビームモードにして、【消防車フルボトル】とドラゴンフルボトルを装填し、ツインブレイカーから強力な炎を出して大体のノイズを倒す。

だが残ったノイズは、周りに残ってる火を気にすることなく向かってくる。

 

「仲間のあれを見ても突っ込んでくるか…………響ちゃん、逃げるぞ!!」

 

「え?に、逃げるんですか!?一海さん、今ノイズ倒してましたよね!?」

 

「いいから逃げるぞ!!その子を離すなよ!!」

 

「は、はい!!ちゃんと捕まっててね?」

 

「うん!!」

 

《潰れな~い!!チャージクラッシュ!!》

 

「行くぞ!!」

 

「はい!!」

 

俺はそう言って、響ちゃんを抱き上げ、【タカフルボトル】の能力で背中に鷹の羽を装着し、その場から飛んで

ノイズから逃げた。

ノイズが見えなくなった辺りで俺は地上へ降りて、響ちゃんを下ろした。

 

「2人とも、大丈夫か?」

 

「はい!!」

 

「大丈夫だよお兄ちゃん!!」

 

「そうか…………ッ!?」

 

2人がなんともないことに安心した俺だったが、気配を感じて振り返る。

するとそこには、大量のノイズがいた。

 

「ちっ!!逃げても無駄ってことか!!」

 

「か、一海さん、どうしましょう!?」

 

「…………響ちゃん、戦える自信あるか?」

 

「え?」

 

「攻めに行かなくていい。迫ってきたノイズを殴ったり蹴ったりするだけでいい…………できそうか?」

 

「分かりません…………けど!!この子を守れるなら、やってみます!!!!」

 

「…………分かった。俺が奴等に攻撃を仕掛ける、響ちゃんは俺が通しちまったノイズを殴れ」

 

「はい―――ッ!?一海さん後ろ!?」

 

「なにっ!?」

 

響ちゃんに視線を向けていた俺は、響ちゃんに言われて視線をノイズの方へと向ける。

視線を向けて視界に入ったのは、俺に襲いかかろうとしているノイズだった。

俺は交わせないと考え、腕をクロスして防御の体制にはいる。

そん時だった

 

「ハァアア!!」

 

「オリャアア!!」

 

『『¥〒£$☆Ⅰ§℃⊇#!?』』

 

「え?」

 

「ははは……ナイスなタイミングだぜ!!」

 

聞き覚えのある声が聞こえた瞬間、俺に迫っていたノイズは、視界に映った2つの人影が見えた瞬間に灰となって消えた。

 

「悪い一海!!」

 

「遅れてすまない!!」

 

「いーや、ナイスタイミングだったぜ、奏!!翼!!」

 

「えぇええええ!?奏さんに翼さん!?」

 

2つの人影――奏と翼の登場に、響ちゃんは驚いた。まぁ仕方ないか、有名歌手の2人が鎧纏って現れたらそりゃ驚くわ。

俺だってあの筋肉馬鹿(龍我)が、天才になってたら驚く。

 

「一海、ソイツがガングニールの……」

 

「ああ。うちの親衛隊の響ちゃんだ」

 

「し、親衛隊なのね」

 

「はい!!ツヴァイウイング親衛隊の立花響です!!」

 

「そ、そうか。とりあえずお前は下がってろ」

 

「で、でも私だって!!」

 

「お前は、その女の子を守ってくれ」

 

「…………分かりました」

 

「よし、そんじゃとっとと―――」

 

「ありゃりゃ、なかなか帰ってこないと思ったら」

 

「大丈夫一海くん?」

 

「ッ!?だ、誰だ!?」

 

「何者!?」

 

その場にいるメンバー以外の声が聞こえ、驚き警戒する奏と翼。

だが俺だけは違った。俺だけはその声を聞いて、嬉しくなっちまったんだ。

 

「来てくれて嬉しいぜ、明彦!!勇治!!」

 

「あ、明彦さん!?それに木場さん!?」

 

「明彦!?」

 

「何故君が!?」

 

明彦と勇治の登場に驚く響ちゃんたち3人。

その3人を気にすることなく、明彦と勇治は俺たちの元へ近づいてくる。

 

「無事で良かったすよ」

 

「悪いな心配かけさせて。悪いが、手伝ってくれるか?」

 

「もちろん!!」

 

「任せて」

 

「一海、まさかコイツらも!?」

 

「ああ!!お前ら、見せてやれ!!」

 

「「おう!!」」

 

返事をした2人は、それぞれのベルトを取り出し腰に巻きつける。

 

《Standing by》

 

「「変身!!」」

《complete》

《ガオウフォーム》

 

勇治は巻きつけたベルト―――【オーガドライバー】にコードを打ち込んだ【オーガフォン】を装填し、オーガドライバーから出てきた金色のラインに包まれて、【仮面ライダーオーガ】へ、明彦は巻きつけたベルト――【ガオウベルト】に【パス】を翳し、エネルギーみてぇのが明彦の全身を包んでアーマが装着して【仮面ライダー牙王】へと変身した。

 

「えぇええええええ!?あ、明彦さんと木場さんが変身したぁああああ!?」

 

「やっぱライダーだったのかよ」

 

「話は後だ。とにかく今は、奴等をぶっ潰すぞ!!」

 

「そ、そうね!!」

 

「そんじゃま…………行くぜ!!」

 

「「「「おう!!」」」」

 

俺の掛け声を合図に、奏と翼、明彦と勇治はノイズたち向かって走り出す。

 

一海sideout

 

 

 

 

 

 

 

明彦&奏side

 

おっす初めまして、仮面ライダー牙王こと牙崎明彦だ。

俺は現在、ツヴァイウイングの1人である天羽奏こと奏姉さんと一緒にノイズを潰している。

 

「おい明彦!!後ろから来てる――」

 

「オラァ!!」

 

『『『⊇£¥$§℃#!?』』』

 

「―――ぞ……って、心配する必要なかったみたいだな」

 

「ふぅ……なんか言った奏姉さん?」

 

「い、いや何でもない。てか、奏姉さんってなんだよ?」

 

「えっ?奏姉さん、アニキと付き合ってんじゃないの?」

 

「なっ!?べ、別にあたしと一海は付き合ってねぇよ!!//////」

 

と、赤くなりながら言う奏姉さん。

ぶっちゃけ、誰がアニキと付き合ってもいいんだが、前に奏姉さんと翼姉さんとアニキの3人がデートをしたと聞いてから、俺は3人の修羅場を見たくなった。

それに最近じゃ、響ちゃんや未来ちゃんのアニキを見る目が知り合いの男性ではなく、好きな人を見る目だった。

だから俺は決めた!!必ず修羅場を作ってみせると!!そのためにもまずは、このノイズどもを蹴散らす!!

 

《fullcharge》

 

「奏姉さん下がっててくれ!!」

 

「お、おう!!」

 

「ドリァアアアアアア!!」

 

『『『§∞£%¥Ⅰ℃″#!?』』』

 

俺はガオウベルトにパスを翳したことでエネルギーがたまったガオウガッシャーで、ノイズどもを一気破壊した。

 

「す、すげぇ」

 

「さぁて、準備準備」

 

「お、おい!!」

 

ノイズを倒し終えた俺は、奏姉さんを置いて修羅場を作るための準備に取りかかることにした。

 

明彦&奏sideend

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木場&翼side

 

俺、木場勇治は今、ツヴァイウイングの1人、風鳴翼さんと共に、専用武器である【オーガストライザー】でノイズを斬っていた。

 

「ハァッ!!」

 

「タアッ!!…………なかなかいい腕をしてるな」

 

「ありがとう。でも驚いた、まさか歌手の君がノイズと戦っていたなんてね」

 

「それは此方もだ。まさか、秋山さんや神代、檀社長以外にもライダーの仲間がいたとは」

 

「まぁね…………そろそろ決めにいくよ」

《Exceed charge》

 

「ハァアアアアアア!!」

 

『『『£¥⊇§∞Ⅰ℃#!?』』』

 

俺はオーガフォンのEnterを押して、オーガストライザーにフォトンエネルギーを纏わせ、フォトンエネルギーの刃を作った。

そして俺はその刃でノイズを斬り裂いた。

 

「ま、まさか巨大な刃を作るとは」

 

一部始終を見ていた風鳴さんは、先程の刃を見て驚いていた。

俺はオーガストライザーから【ミッションメモリ】を抜き【オーガフォン】へ戻し、戦っている一海へと視線を向けた。

 

木場&翼sideend

 

 

 

 

 

 

 

 

一海side

 

《歌う!!奏でる!!心繋がる!!》

《ガングニールαイングリス!!ブラァ!!》

 

「オラァアアア!!」

 

『『『§$Ⅱ♀℃∞Ⅰ#!?』』』

 

1人になった俺は、奏のガングニールの力が入っているガングニールαゼリーで、ガングニールαフォームになってアームドギアでノイズどもを蹴散らしていた。

それにしても、ガングニールαゼリーの音声変わったな?黎斗の奴、似合う音声にしたって言ってたが、アイツにしてはまともだ。

 

「と、そういや、コイツのデータを録っておくように言われたんだっけか」

 

俺はそう言いながら、アイツの―――修也のボトルから作った新しいスクラッシュゼリー、【ロストスクラッシュゼリー】こと【クワガタロストゼリー】を取り出し、ベルトに差し込む。

 

【クワガタロストゼリー】

 

「ビルドアップ!!……てか?」

《潰れる!!流れる!!溢れ出る!!》

《スタッグイングリス!!ブラァ!!》

 

俺がレンチを下げたことで、俺を囲うようにビーカー型の小型ファクトリーが展開し、ビーカーの中に青い液体が現れる。

その青い液体は、グリスのボディやマシンパックショルダー、ライダースーツへと吸い込まれていき、ボディとマシンパックショルダーが青く、ライダースーツが水色へと変わり、俺は【仮面ライダーグリス スタッグフォーム】へと変わった。

フォームチェンジした俺は、フォームチェンジしたことで背中に装備された、修也が使っていた【ラプチャーシザース】を持って、ノイズどもに突っ込む。

 

「オラァ!!」

 

『¢∞§£⊇$Ⅰ#!?』

 

「ドリャア!!」

 

『§*Ⅱ☆%⊇Ⅰ#!?』

 

「ゼリャアアア!!」

 

『Ⅱ¢$〒£⊇#!?』

 

「どうしたどうした!!もっと俺を満足させてみろよぉおおおおお!!」

 

俺は叫びながらノイズどもを蹴散らしていく。

蹴散らしていくと、前に俺が後れを取った人型ノイズいた。

人型ノイズを俺を見ると、その場から跳び、上空から俺に襲いかかってきやがった。

だがな

 

「オラァ!!」

 

『$*℃☆£⊇#!?』

 

「2度も後れを取る俺じゃねぇよ!!」

 

俺は人型ノイズよりも先に攻撃し、人型ノイズを破壊した。

そして大体のノイズを蹴散らした俺は、クワガタロストボトルを取り出す。

 

「修也…………使うぜ?」

《潰れな~い!!チャージクラッシュ!!》

 

「デリャアアアアアアアア!!」

 

『『『℃♀§¢⊇$☆#!?』』』

 

俺はロストボトルをベルトに装填してレンチを倒し、ラプチャーシザースにエネルギーを纏わせて、ノイズを撃退した。

辺りを見渡すと、ノイズどもはいなくなっていた。

 

「どうやら倒せたようだな」

 

「一海~!!」

 

「奏?」

 

奏の声が聞こえて振り返ると、シンフォギアを解除して走ってくる奏と、シンフォギアを解除した翼と変身を解除した勇治が歩いてくるのが見えた。

それを見た俺は変身を解除した。

 

「お疲れさん一海!!」

 

「お疲れ様、一海♪」

 

「奏も翼もお疲れさん。勇治も、お疲れさん。助けにきてくれてサンキューな」

 

「気にしないで。友達を助けたかっただけだから」

 

「そうか…………そういや明彦は?」

 

「それがよ、あたしらのとこにいたノイズを倒したら、どっかに行っちまいやがった」

 

「そうなのか?あいついったい何処に―――」

 

「一海さ~ん!!」

 

「ん?響ちゃん」

 

明彦がどこに行ったか辺りを見渡していると、シンフォギアを解除した響ちゃんが走ってきた。

 

「一海さん!!お疲れ様です!!」

 

「響ちゃん、怪我なかったか?」

 

「はい!!大丈夫です!!」

 

「そいつは良かった。あの女の子は?」

 

「あそこで、お母さんと一緒に政府の人と話してます」

 

響ちゃんから聞いてそっちに視線を向ける。

すると響ちゃんの言う通り、女の子は母親であろう人物と一緒に、二課の構成員と話していた。

 

「良かったなあの子」

 

「はい!!」

 

「響ちゃん、悪いんだが俺らと一緒にある場所に来てもらう必要があんだ。いいね?」

 

「はい……私も、あの鎧について知りたいです」

 

「分かった。勇治、お前もいいな?」

 

「うん」

 

「悪いな。あおいさん!!悪いんすけど、この二人を二課へ連れて行ってくれ!!」

 

「分かりました」

 

俺はあおいさんに響ちゃんと勇治を、二課へ連れていくように頼む。

 

「さて、俺は別の車に乗って二課に向かうか」

 

「大丈夫だぞ一海♪あたしらがバイクで来てるから乗ってけよ♪」

 

「えっ?でもな~」

 

「いいからいいから♪」

 

「お、おい!?」

 

俺は奏に腕を引っ張られる。

腕を引っ張られて連れてこられた所に、()()()()()()物があった。

 

「な、なんだよコレ!?」

 

「何故バイクが分解されているの!?」

 

「何がどうなってんだコレ!?」

 

バイクが分解されているのを見て、驚く俺たち。するとそこへ、イクサリオンに乗った明彦がやって来た

 

「オッスアニキ!!バイク持ってきたぜ♪」

 

「明彦、どうして」

 

「いや、なんか必要になりそうな気がしてさ♪」

 

そう笑顔で言いながら、イクサリオンを前に停める明彦。

 

「お前……バイク分解したか?」

 

「はて何のことやら?とりあえずバイクは俺が直しとくから。アニキは奏姉さんか翼姉さんのどっちか後ろに乗せて二課に向かったら?」

 

「はぁ…………仕方ねぇ。2人とも、どっちが俺の後ろにの……る……」

 

2人にどっちが乗るか聞こうと振り返ると、とんでもない事が起きていた。

 

「私が一海の後ろに乗るんだ!!邪魔をするた翼!!」

 

「いいえ!!一海の後ろに乗るのは私よ奏!!」

 

と言いながら、2人はシンフォギアを纏って争っていた。

 

「待て待て!!くだらない事で、シンフォギア纏って争うなよ!!」

 

「「一海は黙ってて(ろ)!!」」

 

「は……はい」

 

止めようとした俺は、2人の気迫に勝てる気がせず、決着がつくまで待つことになった。

 

to be next symphony




次回の、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは!!

響「ここって!?」

奏「やっぱ驚くよな♪」

奏たちに連れてこられた場所に驚く響

???「君の体には、聖遺物の欠片が埋め込まれている」

響「私の……体に」

謎の人物に、体にある物を説明される響

???「久々に行くか」
《レモンエナジー!!》

一海「行くぜ!!」
《ブ・レ・イ・ブ・モ・ー・ド・ラ・イ・ド・ア・ッ・プ》

謎の人物と新たな力を手にした一海が、ノイズの大軍に突っ込んで行く
次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
   『力の解明と新たなライダー』

ルオン「次回も是非読んでください!!」


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Symfony9:解明と新たなライダー

ルオン「新年明けましておめでとうございます!!今年もよろしくお願いいたします!!」

一海「そして!!今年も、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサをよろしくお願いいたします!!」

ルオン「いや~ついに平成が終わってしまう年になってしまった。まだまだ先だと思ってたのに」

一海「そうだな~……てか、いつになったらお前、グリスブリザードに変身させんだよ?」

ルオン「え~、グリスブリザードは、G編で出すことにしました」

一海「マジか!?」

ルオン「はい。さて、いつものように前回のあらすじをいってみよ~!!」

一海「なんだよその喋り方。え~と……ノイズから逃げた際に、いきなり言葉を発した際に、奏が纏うガングニールを纏った響ちゃん」

響「その私の前で一海さんが、噂になっていた黄金の戦士に変身!!ノイズに攻撃して倒すけど、危険と判断したノイズから逃げた」

翼「だが、逃げた先には既にノイズがいた」

奏「拳を構えて戦おうとしたそこへ、あたしと翼、そしてライダーであった木場さんと明彦が参戦してノイズを撃退!!」

木場「その後、事情聴取するために立花さんと俺たちを二課に連れていくことになったけど、明彦くんがバイクを分解して使えなくし、一海くんのイクサリオンを持ってきた」

明彦「そしてアニキの後ろに誰が乗るか、女の戦いを始める奏姉さんと翼姉さん!!はたして誰が勝つのか!!」

一海「はてさてどうなる第9話!?」


オッス、一海だ。

俺は今、後ろに奏を乗せてイクサリオンで二課に向かっていた。そう、あのじゃんけん勝負で勝利を掴んだのは奏なのだ。負けた翼は、渋々二課の車に乗ったが、じゃんけんで負けた際、膝をついて『じゃんけんでなければ、刃は負けないのに!!』と、言っていた。

ちょっと可哀想だったので、『今度の休みにドライブするか?』と聞いたら、『行く!!行く!!2人きりで行きたい!!』と言われちまった。

んで、勝利を掴んだ奏はというと

 

「フッフッフ~ン♪」(ムニュ)

 

現在、俺の背中に体を必要以上に密着させて、鼻唄を歌っております!!いや、1ファンとしても1人の男としても嬉しいよ!?でもよ、奏の柔らかいアレが背中に当たって理性吹き飛びそうな訳よ!?

どうしたらいいんだよ!?

 

「――み―――一海!!」

 

「ッ!?な、なんだ?」

 

「いや、そろそろ目的地だけど、スピードおとさなくて大丈夫か?」

 

「えっ?……あ、ああ、そうだな」

 

奏に言われた俺はスピードをおとし、二課の基地の上にあるリディアンの敷地に入り、イクサリオンを停める。

そして後から来た、翼たちが乗ってきた車も到着し、翼たちが車から降りてくる。

すると、車から降りた響ちゃんがリディアンを見て驚く。

 

「こ、ここって!?」

 

「やっぱ驚くよな♪あたしらの基地は、リディアンの地下にあんだ」

 

「ええ!?そうなんですか!?」

 

「そうよ。さ、こっちへ来て」

 

「は、はい」

 

翼に言われた響ちゃんは、慌てて着いていき、俺たちもその後ろを着いていく。

校舎内に入った俺たちは、校舎内にある二課の基地へ繋がるエレベーターの中へ入り、手すりにつかまる。

 

「響ちゃん、手すりにつかまっときな。このエレベーター、動き出す時、ジェットコースター並みだからよ」

 

「は、はい!!」

 

緊張してんのか、響ちゃんは上ずった声で返事をして手すりを掴む。

そして次の瞬間

 

―ギュン―

 

「うわぁあああああ!?」

 

エレベーターが一気に降下し、驚いた響ちゃんは悲鳴をあげる。

それから暫くして、ようやくエレベーターが止まって、ドアが開くと。

 

―パン!!パンパンッ!!パン!!―

 

「ようこそ!!人類最後の砦、特異災害対策起動部二課へ!!」

 

と、弦十郎のオッサンと基地に残ってた二課の連中が、クラッカー鳴らして俺たちを出迎えた。しかも後ろには、『熱烈歓迎!!立花響さま&仮面ライダーお二人さま!!』と書かれた垂れ幕があった。

コイツら、いつの間に用意したんだ?

 

「はいは~い♪笑って笑って♪お近づきの印にツーショット写真♪」

 

「あ、いいですね!!撮りましょ撮りましょう!!」

 

人波を掻き分けてきた了子さんは、カメラを持って響ちゃんと写真を撮り始めた。

すると、白衣を着た1人の男が、了子さんに近づいていく。

 

「いい加減にしなさい!!」

 

「あいたっ!!もぅ、リョウくんたらせっかちね?」

 

「その子のためにも必要なことをしなくてはならないんだ。早く検査した方がいいだろう。それはそうと、お疲れだったな一海」

 

「よぅ亮我。ごぶさただな」

 

白衣を着た男の名は戦極亮我(せんごくりょうが)。俺のダチで、二課に紹介した天才科学者だ。

普段は研究室にこもって、色んな物を開発してる。研究室が欲しいと言ってたから、二課に紹介して、二課の研究員をしている。

 

「立花響くんだね?早速で申し訳ないが、君の身体を検査したい。此方の部屋に来てくれ」

 

「わ、分かりました」

 

「一海、一緒に来てくれ。木場と明彦は、申し訳ないが、友里くんに説明をしてくれ」

 

「分かった」

 

「分かったよ」

 

「了解っす!!」

 

俺は亮我に言われた通り、アイツが使っている研究室へ響ちゃんと入っていく。部屋は散らかってはおらず、良くわからん機械があちこちに置かれていた。

 

「そこの台に乗ってくれ」

 

「分かりました」

 

響ちゃんは言われた通り、機械の台に乗る。すると台の下から良くわからん機械が出てきて響ちゃんの左右に展開する。そこから緑色のレーザーが出て響ちゃんを照らすと、レーザーは消えて、出てきた機械が引っ込んだ。

 

「なるほど、そういうことか」

 

「何か分かったのか?」

 

「ああ。立花響くん、心して聞いてくれ」

 

「は、はい!!」

 

「君の体には、聖遺物の欠片が埋め込まれている」

 

「聖遺物?」

 

「聖遺物とは、世界各地の神話や伝承に登場する、超常の性能を持った武具のことだ。その聖遺物の欠片が、君の体にある」

 

「私の……体に……」

 

亮我の説明を聞いた響ちゃんは、自分の体を見つめながら体へ触れる。

そん時だった

 

―ヴィーヴィー―

 

「っ!?なんだ!?」

 

「警報!?」

 

「まさか……」

 

警報に驚く俺と響ちゃん。対して亮我は冷静にパソコンを操作し始めた。

 

「やはりノイズか」

 

「ノイズだと!?」

 

「ああ、リディアンの前に現れた。(だが、何故ノイズが)」

 

「ノイズが現れたなら、私が戦って」

 

「ダメだ!!戦い方がなってない奴が行ったら、死ぬだけだ!!」

 

「で、でも!!」

 

「ダメなもんはダメだ!奏!!翼!!!勇治!!明彦!!」

 

俺は戦いに行こうとする響ちゃんを止めるため、奏たちを呼ぶ。4人は慌てた様子で研究室に入ってきた。

 

「ど、どうした一海!?てか警報鳴ってるぞ!?」

 

「分かってる、ノイズが現れたみたいだ。悪いが響ちゃんを見ててくれ、俺が奴等を潰してくる!!」

 

「一人でかよ!?だったらあたしも」

 

「お前はLinkerの効果がいつ切れるか分からねぇだろ。翼たちと待機だ」

 

「なっ!?私もか!?」

 

「ああ。ノイズが来るか分からないからな。勇治と明彦も、待機しててくれ」

 

「分かったよ」

 

「気をつけて!!」

 

「待って!?せめて1人だけ「俺が行くから心配ない」は、博士?」

 

翼の言葉を遮るように亮我が、赤いドライバーを持ちながら言った。

 

「丁度、ノイズとの戦闘データが欲しかったところだ。奴等は俺と一海で片付ける」

 

「は、博士、あんたもなのか!?」

 

「ああ。行こう一海」

 

「ああ!!」

 

俺は亮我と一緒に、二課の基地から地上へと向かう。地上へ出て外へ出ると、大量のノイズがいた。

 

「大量にいやがるな」

 

「ああ……久々にいくか」

《レモンエナジー!!》

《ロック・オン》

 

「今回はこっちで行くか!!」

《レ・ディ・ー》

 

「「変身!!」」

《ソーダ!!》

《レモンエナジーアームズ!!ファイトパワー!!ファイトパワー!!ファイファイファイファイファファファファファイト!!》

《フィ・ス・ト・オ・ン》

 

俺はイクサに変身。亮我は赤いドライバーこと【ゲネシスドライバー】を腰に装着し、【エナジーロックシード】と呼ばれるアイテムをドライバーに取りつけレバーを押込み、空から現れたデカイレモンを被って、鎧になると同時にライダースーツと仮面が装着され、亮我は【仮面ライダーデューク】へと変身した。

変身した亮我は武器である【ソニックアロー】を、俺はイクサカリバーを構える。

 

「心火を燃やして……ぶっ潰す!!」

 

「データを取らせてもらうぞ」

 

そう言って俺たちはノイズの群れに向かっていく。

 

「コレでも喰らえや!!」

 

『『『¢#¥⊇§℃£¢$!?』』』

 

「コイツを喰らってもらおう」

《ロック・オン》

 

「ハァッ!!」

 

『『『¥§¢℃£⊇$〒*#!?』』』

 

俺はイクサカリバーでノイズを次々と斬っていき、亮我の奴はソニックアローにオレンジのロックシードを填めて、エネルギーをソニックアローの刃に溜めてから斬撃を放ち、ノイズを撃退する。

だが、一向に数が減らず、俺たちへ迫ってくる。

 

「おいおい、数が減らねぇぞ」

 

「おそらく、ノイズを生み出す奴が…………見つけた、奴だ」

 

亮我は自分で追加したと言っていた索敵機能で、ノイズを見つけ出した。亮我が指を指す方を見ると、木の実みたいなノイズがいた。

 

「アイツか。前の連中が邪魔だな」

 

「一海、前の連中を一気に倒せないか?そうしてくれれば、奴を一撃で消す」

 

「分かった。任せな!!来い!!ブレイブフエッスル!!」

 

俺がそう言うと、右手が光、俺の右手には黎斗が作ってくれたフエッスル、【ブレイブフエッスル】があった。

そして

 

「いくぜ!!」

《ブ・レ・イ・ブ・モ・ー・ド・ラ・イ・ド・ア・ッ・プ》

 

俺はブレイブフエッスルをベルトに読み込ませ、白い部分が水色、青い部分が銀色へと変わり、左腕に【リヴァーサルシールド】と呼ばれる盾が装着して、専用武器である【ガシャコンソード】を握り、俺は【仮面ライダーイクサ ブレイブフォーム】へと変身した。

 

「今回は出血大サービスだ!!バーストモード起動!!」

 

俺がそう言うと、イクサの仮面が展開し、赤い瞳が現れる。そのまま俺は金色のフエッスル、【カリバーフエッスル】をベルトへ、ブレイブフエッスルをガシャコンソードに装填する。

 

《イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ》

《ガ・シャ・コ・ン・ソ・ー・ド・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ》

 

「喰らえやぁあああああああ!!」

 

『『『⊇¢℃%∞♀¥§〒*#!?』』』

 

俺はバーストモードによって力を増した2つの剣で、木の実ノイズの前にいる邪魔ノイズどもを、斬撃を放つのと同時に斬りさく。

 

「亮我!!」

 

「了解!!」

《レモンエナジースパーキング!!》

《オレンジ!!》

 

「ハッ!!」

 

『♀%£¢⊇$℃〒*#!?』

 

亮我はレバーを三回押込み、ソニックアローにオレンジのロックシードを填めたまま、強力なエネルギーの矢を放ってノイズを撃退した。

 

「やったな」

 

「ああ……」

 

敵がいないことを確認して変身を解除する俺たち。すると亮我は、変身を解除した途端、端末を取り出して操作し始めた。

 

「どうかしたか?」

 

「今回のノイズの出現、おかしいと思わないか?」

 

「おかしい?」

 

「ああ。今までは、1日に一回出るペースだったが、今日は2回出現した。今までにないケースだ」

 

「言われてみればそうだな?」

 

「これは仮説だが、今出てきたノイズは、自然に出た訳じゃなく、人の手で出現したのかもしれない」

 

「おいおい、てことはノイズを出現させる装置があるって言いてぇのか?ありえんのか?」

 

「分からん、あくまで想像だ。だが、そうだとしたら、その装置を使っている奴は、俺たちの基地を知ってる可能性が高い。念のため、警戒するよう弦十郎に言っておく」

 

「分かった。一応こっちから、()()()に伝えて調べてもらう」

 

「頼む」

 

そう言った亮我は端末をしまい、校舎内へと向かって歩きだし、俺もその後を追った。

 

to be next symfony




次回の、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは

響「うわわっ!?」

一海「どうしたどうした!?そんなんじゃ簡単にやられるぞ!?」

響に稽古をつける一海

一海「なんで!?」

???「なんで……生きてるなら生きてるって教えろよ!!なぁ!!一海!!」

互いに驚く、一海と鎧を纏った少女

???「テメェ!!モブのくせに、クリスに言い寄ってんじゃねぇ!!」

一海「仮面ライダー……だと!?」

一海の前に、一海をモブ扱いする現れた仮面ライダー

次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
   『稽古と衝撃の再会!!現れたバカライダー』

ルオン「次回も是非読んでください!!」


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Symfony10:稽古と衝撃の再会!!現れたバカライダー!!

蓮「前回までの戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは」

亮我「ノイズを撃退した一海は、じゃんけんという死闘を勝ち抜いた奏をイクサリオンの後ろに乗せ、立花くんたちと共に二課の基地へと訪れる」

響「亮我さんの作った機械で、私の体にガングニールの欠片が入ってることが分かったんです」

一海「響ちゃんの体を調べ終えたと同時にノイズが現れ、俺と亮我が変身して撃退」

亮我「撃退したが、ノイズの現れ方に疑問を抱くことになった」

ルオン「はてさてどうなる第10話!!」


―特異災害対策機動部二課―

 

「オラァ!!」

 

「うわわっ!?」

 

「どうしたどうした!?そんなんじゃ簡単にやられるぞ!!」

 

オッス、一海だ。

あれから1週間が経過した。結果だけを報告すると、響ちゃんは二課に入ることになった。人助けができると張り切っていたが、戦い方がなってなかった。

このままじゃ死んじまうと感じた俺は、響ちゃんに稽古をつけていた。

 

「よし、とりあえず休憩するか」

 

「はぁ…………はぁ………はい」

 

俺は変身を解除して、近くに置いておいた水が入ったペットボトルを持って響ちゃんに近づいて渡す。

 

「ホラよ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

受け取った響ちゃんは、蓋をあけて水を一気に飲みほす。

 

「ぷはぁ…………はぁ~」

 

「どうした?ため息なんてついて」

 

「私……一海さんに迷惑かけてますよね?全然一海さんみたいに戦えないで……ダメダメですよね?」

 

顔を俯かせながら、そう言う響ちゃん。

俺は響ちゃんの前に移動し、デコピンをおみまいした。

 

「あたっ!!」

 

「バーカ……迷惑なんて思ってねぇよ。むしろ、戦えないのが普通だ」

 

「え……普通…………ですか?」

 

「ああ。今まで戦いとは無縁だった子が、いきなり俺たちみたいに戦えるようになんかなれねぇ。今の響ちゃんが普通なんだ」

 

「…………でも私、早く皆さんの役に」

 

「気持ちは分かる。でもな、今の響ちゃんの最重要目標は、死なない要に避けることだ」

 

「戦うじゃなくて避ける………?」

 

首をかしげながら言ってくる響ちゃん。

そんな響ちゃんの頭に、俺は手を置いてなでる。

 

「あ……」

 

「確かにノイズを倒せば、凄い人助けになるが、その人助けをする奴が死んじまったら元も子もねぇ。だから今、響ちゃんの覚えなきゃいけないのは避けることだ」

 

「はい、分かりました」

 

「よし!!んじゃ稽古再開するか!!」

 

「はい!!」

 

笑顔で返事をした響ちゃんは立ち上がってガングニールを纏い、俺はイクサに変身して響ちゃんとの稽古を再開した。

 

……………

………

 

―数時間後―

 

「よし!!今回はここまでだ!!避け方は上手くなったのもそうだが、予定より早く防御の訓練、戦いの訓練にも行くとは思ってなかった。頑張ったな響ちゃん!!」

 

「はい!!ありがとうございます!!」

 

あの後、響ちゃんは今日の訓練予定にはなかった、防御と戦いの訓練をできる程まで上達した。

 

「そういや、今日は未来ちゃんと流星群見るんだっけか?」

 

「はい!!もう楽しみで楽しみで!!」

 

「なら早く行ってやりな」

 

「で、でも、風鳴司令に結果報告とかしないといけないんですよね?」

 

「その報告は俺だけで大丈夫だから、響ちゃんは未来ちゃんとこに行ってやりな」

 

「一海さん…………ありがとうございます!!」

 

響ちゃんはそう言って頭を下げてから、荷物を持ってトレーニングルームを出ていく。

俺もトレーニングルームを出て、シャワールームで汗を流してから司令室に向かった。

 

「オッサン、訓練終わったぜ」

 

「ご苦労だった。ん?響くんはどうした?」

 

「響ちゃんなら、友達と大事な約束があるから先に帰らせた」

 

「そうか。で、彼女はどうだった?」

 

「後半から凄い成長だった。回避に関してはもう大丈夫だろう。予定になかった防御と戦闘訓練もそれなりにできるようになった」

 

「そうか。今日は助かった、これからもよろしく頼む」

 

「任せときな。んじゃ、俺は先に帰らせてもらうぜ」

 

俺はそう言って司令室を後にし、地上に戻ってイクサリオンに乗って店に向かった。

だが

 

―pipipipipipi―

 

「っ!?(緊急通信の音!?)」

 

もう少しで店に着きそうなとこで、二課からの緊急通信が入った。俺はイクサリオンを停めて、通信機を手にする。

 

「一海だ!!何があった!?」

 

『一海さん友里です!!ノイズが出現しました!!場所はD地区の地下鉄です!!今、響さんが戦っています!!一海さんは響さんが出てくる予想ポイントへ向かってください!!』

 

「(響ちゃんが!?)奏や翼は!?」

 

『他の地区に現れたノイズと戦っています!!倒し次第向かうとのことです!!』

 

「了解した!!」

 

俺は通信を切り、言われたポイントへ向かう。

 

……………

………

 

―数十分後―

 

「そろそろ見えてくる筈だが」

 

あおいさんに言われたポイントへ近づいてきた俺は、少しスピードを落とす。

するとその時

 

―ドゴォオオオオオオン―

 

「っ!?あっちか!?」

 

近くから爆発音が聞こえ、俺はすぐに音の発信源に向かう。少しすると、シンフォギアを纏った響ちゃんと翼が、鎧を纏った人物と向かい合っていた。

俺は女神がくれたビルドウェポン、【ネビュラスチームガン】を取り出して、翼たちと鎧の人物の間にエネルギー弾を撃つ。

 

―ババババン―

 

「っ!?なんだ!?」

 

「どこからの攻撃だ!?」

 

「翼さんあそこ!!」

 

「あそこ?……っ!?アレは!?」

 

俺に気づいた響ちゃんと翼が俺へ視線を向ける。それに釣られて鎧の人物も俺へ視線を向ける。俺はそのままスピードを上げて突っ込み、翼たちと鎧の人物の間にイクサリオンも止め、ヘルメットを外して翼たちに顔を向ける。

 

「翼!!響ちゃん!!無事か!?」

 

「一海さん来てくれたんですね!!」

 

「一海気をつけて!!そいつはネフシュタンの鎧を纏ってるわ!!」

 

「ネフシュタン?」

 

「あのライブで奪われた聖遺物よ!!」

 

「ほぅ…………どんな面か見させてもらうか――なっ!?」

 

俺はネフシュタンの鎧を纏った奴の面をおがもうと見た瞬間、俺は驚いた。

そんな俺を見た翼が声をかけてきた。

 

「一海?どうかしたの?」

 

「なんで!?」

 

「一海s「なんでだ!!!」えっ?」

 

「なんで……生きてるなら生きてるって教えろよ!!なぁ!!一海!!」

 

「クリス……」

 

ネフシュタンの鎧を纏った人物―――雪音(ゆきね)クリスはそう言って俺へ抱きついてきた。

 

「えっ!?」

 

「なっ!?貴様!!一海から「いいんだ翼!!」か、一海?」

 

「いいんだ翼……いいんだ」

 

俺は翼にそう言ってから、抱きついてきたクリスの頭を撫でる。すると、俺を抱きしめるクリスの腕に少し力が入った。

 

「久しぶりだな…………大きくなったなクリス」

 

「あぁ…………一海なんだな?あたしが知る一海なんだな?あの優しい……一海なんだな?」

 

「ああ…………心配させて悪かった」

 

俺はそう言ってクリスを優しく抱きしめる。

その時

 

「っ!?クリス避けろ!!」

 

「うわっ!?」

 

「くっ!?」

 

離れた場所から殺気を感じ、嫌な予感がした俺はクリスを突飛ばし、顔を後ろへ下げる。すると先程まで俺の顔があった位置に青い光が通り過ぎていった。

 

「いててっ」

 

「大丈夫かクリス?」

 

「あ、ああ「おいコラ!!」テメェ!?メテオ!?」

 

「なんだ――ッ!?」

 

俺は聞いたことのない声を聞き、そっちへ顔を向けると、驚きの存在がいた。

それは

 

「テメェ!!モブのくせに、クリスに言い寄ってんじゃねぇ!!」

 

「仮面ライダー……だと!?」

 

俺と同じ存在である、流星を思わせるような仮面ライダーがいたからだ。

 

to be next symfony




次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは!!

バカ「モブが俺様の嫁たちに手を出してんじゃねぇよ!!いけよ!!ダスタード!!」

一海「勝手なことほざいてんじゃねぇよ!!このバカ野郎が!!」

現れたバカライダーとぶつかる一海

翼「あなたは、一海のなんなの?」

クリス「今は友達さ。今はな?アーマーパージ!!」

翼の質問に答え、鎧を弾き飛ばすクリス

響「一海さん!!一緒に!!」

一海「ああ!!心火を燃やして」

一海&響「ぶっ飛ばす!!」

次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
   『激突!!グリスvsメテオ!!炸裂する親衛隊コンビパワー!!』

ルオン「次回も是非読んでください!!」


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Symfony11:激突!!グリスvsメテオ!!炸裂する親衛隊コンビパワー!!

一海「おい作者、何か言うことないか?」

ルオン「大変お待たせして、申し訳ございませんでしたぁあああああ!!」( ノ;_ _)ノ

一海「テメエ、更新しないわ、感想の返信しないわの癖に、企画に向けて、企画に必要なライダーの新作ばかり投稿しやがって、ちゃんとやる気あんのか?」

ルオン「本当にすんませんでしたぁあああああ!!」

一海「はぁ…………この作品を読んでくれてる皆さん、こんなバカ作者の作品ですが、どうかこれからもよろしくお願いします!!作者!!いつものやるんだよな!?」

ルオン「もちろんです!!お願いします!!」

一海「コホン………響ちゃんを強くするため、響ちゃんを鍛える俺」

響「未来との約束のため、一海さんに先に帰らせてもらった私。だけど、そんな時にノイズが現れた」

翼「ノイズを倒すため、一海はイクサリオンに乗って、立花がいる元へ向かう」

奏「現場に着くと、翼が先に響と合流していて、2人の前にいたのは、あのライブで奪われたネフシュタンの鎧を纏った女だった」

一海「しかもその女は、俺が過去に会ったことがある雪音クリスだった。クリスは、俺を心配していて、俺に抱きついてきた」

翼「その時、私たちを狙って謎の光弾が飛んできた」

響「飛んできた方を見ると、そこにいたのは訳の分からないことを言う仮面ライダーでした」

一海「はてさてどうなる第11話!!」


「仮面ライダー……だと!?」

 

俺は、突然目の前に現れた流星のような仮面ライダーに驚いている。ついでに訳の分からんことも言ってるしよ。

 

「テメェこの屑モブ!!俺のクリスから離れろや!!」

 

「ふざけたこと言ってんじゃねぇよメテオ!!あたしはテメェの物じゃねぇ!!」

 

「そう照れるなよクリス♪恥ずかしがりやだな~♪」

 

…………コイツ、自意識過剰じゃねぇか?

 

「おいそこのメテオとやら、クリスの言ってること分かってるか?」

 

「黙れモブ!!テメェがオリ主である俺様に話しかけんじゃねぇ!!」

 

「一海、何を言ってるの彼?」

 

「意味が分からないんですけど」

 

「俺もいまいち分からん」

 

「モブが俺様の嫁たちに手を出してんじゃねぇよ!!いけよ!!ダスタード!!」

 

訳が分からん状態の俺たちの目の前に、忍者のような奴等が現れた。

 

「なんだコイツら!?」

 

「怪人なのは間違いねぇな」

 

「か、怪人!?」

 

「ついでだ!!いけやノイズ!!」

 

そう言ったメテオと呼ばれてるライダーは、杖みたいなん物を取り出し、それから光を放出した。すると放出された光からノイズが現れた。

 

「ノイズ!?」

 

「あの杖、ノイズを生み出せるのか!?」

 

「さぁダスタード!!ノイズ!!あのモブを殺して、俺様の嫁たちを救い出せ!!」

 

「勝手なことをほざいてんじゃねぇよ!!このバカが!!」

〈スクラッシュドライバー!!〉

 

「なんだと!?」

 

「変身!!」

《潰れる!!流れる!!溢れ出る!!》

《ロボットイングリス!!ブゥゥラァアアア!!》

 

俺はいい加減、このライダーのふざけた物言いにブチキレ、変身して怪人とノイズの群れに飛び込んでいく。

 

―一海sideout―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―三人称side―

 

「ハァ!!タァアア!!」

 

「オラァ!!」

 

「くっ!?やぁっ!?」

 

『『『♀⊇£〒$¥∞℃#!?』』』

 

一方翼たちは、一海が1人で突っ込んだと同時にダスタードとノイズが襲ってきたため、応戦していた。

 

「立花、大丈夫か!?」

 

「な、なんとか!!」

 

「無理はしないで、危険だと感じたら回避に専念しなさい!!」

 

「は、はい――翼さん後ろ!!」

 

「ッ!?」

 

響のことを心配していた翼へ、一体のダスタードが襲いかかる。

だが

 

「オラァ!!」

 

『ッ!?』

 

「「え?」」

 

謎の少女――雪音(ゆきね)クリスの攻撃によって、ダスタードは吹き飛んだ。

響はもちろん、翼は驚く。

 

「大丈夫か?」

 

「あ、ああ、大丈夫だ。しかし、何故、敵であるお前が………」

 

「一海の仲間みたいだからな、助けねぇ訳にはいかねぇよ」

 

「あなたは、一海のなんなの?」

 

()()友達さ。今はな?アーマーパージ!!」

 

今はと、強く強調しながら言ったクリスが、『アーマーパージ』と叫んだ瞬間、クリスの体が光、クリスの体から無数の光が飛び散り、近くにいたノイズやダスタードに命中する。

そして

 

「Killiter Ichaival tron」

 

「なっ!?」

 

「シンフォギア!?」

 

「はぁ!!」

 

クリスは聖詠を歌い、その体にシンフォギア【イチイバル】を纏った。

クリスがシンフォギアを纏ったことに驚く翼と響。

そんな2人を気にすることなく、クリスはアームドギアであるガトリング砲を構える。

 

「コイツでも喰らっときなぁ!!」

―ババババババババババババ―

 

『『『Ⅳゑ☆◎★$§¥#!?』』』

 

クリスから放たれる銃弾の雨に、ノイズ達は次々と炭素化していき、翼と響は唖然と見ていた。

 

三人称sideend

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―一海side―

 

「オラァ!!」

 

「がっ!?テメエ!?」

 

俺は、仮面ライダーを名乗る馬鹿野郎を殴り飛ばす。だが、馬鹿野郎はすぐに立ち上がって向かってくる。

 

「このモブ野郎!!俺の響たちに何をしやがった!!」

 

「さっきから訳の分かんねぇことほざくな!!オラァ!!」

 

「ぐおっ!?」

 

俺は訳の分からんことを言ってくる馬鹿の顔面を、思いっ切り殴る。殴られた馬鹿は、顔面を地面にぶつける。

 

「て、テメェ…………もう許さねぇ!!」

《ジュピター!!》

 

「オラァ!!」

 

「ぐぅ!?」

 

俺は、馬鹿が右手に出した星みたいなもんを、直撃で喰らい、吹っ飛ばされた。

 

「ちぃ!!少しはやるじゃねぇか…………でもな!!俺はこんなもんじゃねぇぞ!!」

 

「黙れ!!このモブ野郎!!」

 

そう言った馬鹿は、拳を構えなが俺に向かって突っ込んできた。

だがその時

 

「やぁ!!」

 

「ごぶっ!?」

 

「ひ、響ちゃん!?」

 

ノイズと戦ってたはずの響ちゃんが、馬鹿の後頭部に蹴りを叩き込み、馬鹿の顔面を再び地面にぶつけやがった。

そんな響ちゃんは、馬鹿のことお構い無しに、俺の元に駆け寄ってきた。

 

「大丈夫ですか!?一海さん!?」

 

「あ、ああ。響ちゃん、結構容赦ないな」

 

「私の一海さんに手を出す輩は、例え神様や仏様が許しても、この立花響が許しません!!」

 

「…………いや、俺いつから響ちゃんのになったんだ!?なった覚えねぇぞ!?」

 

「細かい事は気にしないでください♪」

 

「細かくねぇよ!!人1人の人生かかってるよ!?」

 

「ぐぅうう!!何しやがんだ!?」

 

響ちゃんのとんでも発言にツッコミをいれていると、馬鹿が起き出した。

 

「響!!なんでそいつを助けんだ!?」

 

「決まってる!!この人は、私にとって命の恩人で大切な人だから!!」

 

「なに!?」

 

「一海さんがいたから、私は今を生きてる。一海さんがいたから、私は立ち上がれた…………私の今があるのは、一海さんのおかげ!一海さんたちが支えてくれた!!!だから、今度は私が…………一海さんに力を貸す!!」

 

そう言い叫ぶ響ちゃん。

すると、響ちゃんの胸んとこが光だし、その光が飛び出して、俺が持ってたブランク状態のスクラッシュゼリーに入り、奏や翼の時みたいに色がついた。

 

「コイツは…………奏と翼の……使ってみるか!!」

《ガングニールβ》

 

「ビルドアップ!!」

《歌う!!奏でる!!心繋がる!!》

《ガングニールβイングリス!!》

 

俺がスクラッシュドライバーに、響ちゃんのガングニールで生まれた【ガングニールβゼリー】を装填してレンチを下ろすと、俺のライダースーツは白くなって黄色いラインが入り、ボディが白と橙色の混合色へ、マシンパックショルダーが白と黄色の混合色に変わり、音符のマークが刻まれ、腕部と足部に響ちゃんのアーマーパーツが装着し、俺は【仮面ライダーグリス ガングニールβフォーム】に変わった。

姿が変わった俺を見て、馬鹿は驚き、響ちゃんは目を輝かせていた。

 

「な、なんだよその姿!?」

 

「一海さん!!その姿って、奏さんや翼さんの時と同じですか!!」

 

「ああ!!響ちゃんのガングニールの力だ!!」

 

「だったら…………一海さん!!一緒に!!」

 

「ああ!!心火を燃やして」

 

「「ぶっ飛ばす!!」」

 

俺と響ちゃんは同時に駆け出す。

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」

 

「デリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャデリャア!!」

 

「ぐべらぁ!?」

 

俺と響ちゃんは、息を合わせて連続で馬鹿を殴りまくり、近くにある木へ向けて殴り飛ばした。

殴り飛ばされた馬鹿は木にぶつかり、そのままぶっ倒れるが、ヨロヨロと立ち上がった。

 

「な、なん………なんだ……この力は……!?」

 

「決めるぞ響ちゃん!!」

《スクラップフィニッシュ!!》

 

「はい!!」

 

俺たちはフラフラな馬鹿にとどめを刺すため、俺はレンチを下ろして左手に、響ちゃんは右手にエネルギーを蓄積していく。

 

「俺たちの拳が光って唸る!!」

 

「貴方を倒せと、輝き叫ぶ!!」

 

「ま、待てよ!?」

 

「必!!」

 

「殺!!」

 

「「ツヴァイウイング!!」」

 

俺たちは拳にエネルギーを溜めながら、一気に馬鹿の目の前まで移動し

 

「なっ!?」

 

「「親衛隊………パァアアアアアンチ!!」」

 

「げぶらぁ!?」

―ドガァアアアアアアアン!!―

 

驚いている馬鹿に拳を叩き込み、馬鹿は吹き飛んでいき爆発した。

 

「どんなもんだ!!」

 

「私たちに、殴れぬ物無し!!」

 

「…………響ちゃん、一体何見たの?」

 

「ロボットに乗って戦う武人さんのアニメです!!司令に言われて見てました!!」

 

「あのオッサン何を見せてんだ」

 

響ちゃんの話を聞いて、オッサンに呆れる俺。

すると、馬鹿が飛んでいった方から青い玉みたいのが、空に向かって飛んでいった。

 

「アレは…………」

 

「どうやら、メテオの野郎は逃げたみてぇだな」

 

「クリス…………」

 

青い玉がなんなのか考えてると、クリスが歩いてきた。そしてその後ろに翼がいた。

 

「そっちは終わったのか翼?」

 

「なんとかな。流石にあの怪人には骨が折れたがな」

 

「ご苦労さん。さてクリス、話を聞きてぇから、ついてきてくれねぇか?」

 

「…………お前らの基地か?」

 

「いんや、俺の店だ」

 

「えっ?店?」

 

「どういうつもりだ?一海?」

 

「なぁに、何か飲みながらの方が話しやすいってだけさ。オッサンには、俺の方から連絡しておくからよ」

 

「…………分かったわ」

 

「そんじゃ行こうぜ」

 

そう言って俺は変身を解除し、イクサリオンにクリスを乗せて店に向かった。

 

―一海sideout―

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、一海たちが店に向かっていたのと同時刻、ツヴァイウイングがライブに使ったコンサート会場の上空に、謎の穴が出現していた。

 

「うぉおおおおお!?」

 

すると、謎の穴から、右手にロケットをつけた宇宙飛行士みたいなのが出てきて、地面に激突した。

 

「いででで…………ここが、別の地球か」

 

宇宙飛行士は立ちあがり、腰に巻つけていたベルトのような物を取り外す。すると、宇宙飛行士の姿は、スーツを着たリーゼントの男になった。

 

「賢吾の話じゃ、ここに俺や流星以外のコズミックエナジーの反応があったんだよな…………よし!!とりあえず探してみるか!!」

 

そう言った男は、その場から走りだし、闇の中へと消えていった。

そしてこの男の存在が、一海たちの運命に大きく関わることを誰も、知るよしがなかった。




次回の戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは!!

クリス「うめぇ!!このパスタうめぇ!!」

一海「そいつは良かった♪」

喫茶店にて、手作りパスタをクリスにつくる一海

弦十郎「一海、いったいどういうことだ?」

一海「ここからは、他言無用で頼む」

真剣な顔で話す一海

弦十郎「クリスくん、君はどうする?」

クリス「あたしは………」

弦十郎の問いに、答えを出すクリス

???「おぉ!!この地球にも仮面ライダーがいたのか!!」

一海「あんたは」

一海たちの目の前に、新たなライダーが現れる

次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
   『一海とクリスの過去 現れる宇宙ライダー』

ルオン「次回も是非読んでください!!」

一海「また、作者が企画に向けて皆さんのご意見を伺いたいとのことなんで、活動報告の企画に向けてその9を見て、皆さんのご意見をください」

響「お願いします!!」



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番外編
番外編!!異世界に訪れた一海


今回は言葉・紡さんとのコラボ回の話になります!!
言葉・紡さんの作品『魔法騎士と科学者の最高組合』での一海視点の話になります!!

一海「そんじゃま、スタートだ!!」


ある日のことだった。

 

一海「オラァ!!」

 

戦闘員『『『グゥウウウウ!?』』』

 

俺、紅一海は、異世界で戦っていた。

いきなりなんだと思うだろうが事実だ。

俺は異世界のダチ、時野シュンガから貰った装置をいじくってたら、変な空間が現れて、俺はその空間に吸い込まれちまった。

そして気づいたら、俺は知らねぇ別の世界に落っこちていた。そしたら目の前に苦戦してる戦兎に似た奴と、龍我に似た奴が苦戦していた。

俺は助けるために、グリスに変身して戦っていた。

いたんだが

 

一海「コイツでどうだ!!」

《シングル!!ツイン!!ツインブレイク!!》

 

一海「オラァアアアアアア!!」

 

戦闘員『『『ぎゃぁああああああ!?』』』

 

一海「ハァ………ハァ……終わったか?」

 

戦闘員『『『うぉおおおおお!!』』』

 

一海「ちっ!!まだ出やがんのか!?」

 

といった感じに、次から次へと戦闘員がわんさか出てきやがる。

 

一海「たく、敵のバーゲンセールかよ!!」

 

ユウ「大丈夫か?」

 

俺が文句言ってると、戦兎に似た奴が声をかけてくる。

 

一海「なんとかな。仕方ねぇ、()()使うか」

 

ユウ「アレ?」

 

俺はロボットゼリーとは違うもう1つのスクラッシュゼリー、【ドラゴンスクラッシュゼリー】を取り出す。

 

ユウ「それは!?」

 

一海「力借りるぜ?龍我!!」

《ドラゴンゼリー!!》

 

一海「変身!!」

《潰れる!!流れる!!溢れ出る!!》

《ドラゴンイングリス!!ブラァアアアア!!》

 

俺は戦兎に似た奴が驚くのを気にすることなく、ドラゴンゼリーをスクラッシュドライバーに差し込んでレンチを下げる。

それによって、グリスのボディとライダースーツ、マシンパックショルダーが銀色になり、茶色の部分が水色に変わり、マシンパックショルダーにドラゴンのマークが刻まれ、目の色がクローズチャージと同じ色になった姿、【仮面ライダーグリスドラゴンフォーム】に変わった。

 

一海「行くぞゴラァアアア!!」

《ツインブレイカー》

 

俺はツインブレイカーを2つ装備して、戦闘員たちをボコボコにしていく。

 

一海「コイツを喰らいな!!」

《シングル!!ツイン!!ツインブレイク!!》

《潰れな~い!?ディスチャージクラッシュ!!》

 

一海「オラァアアアアアア!!」

 

戦闘員『『『ぎゃぁああああああ!?』』』

 

俺はツインブレイカーの片方に、クワガタロストボトルとフクロウロストボトルを、スクラッシュドライバーにキャッスルロストボトルを入れて、ツインブレイカーに3本分のエネルギーを溜めて、戦闘員どもぶっ飛ばす。

 

一海「だいぶ減ってきたな………だったら最後はコイツだ!!!」

《スクラップフィニッシュ!!》

 

一海「オリャアアアアア!!」

―ドォオオオオオオオン―

 

俺は再びドラゴンゼリーをドライバーにセットしてレンチを下ろし、エネルギーを右足に溜めてその足で戦闘員ども蹴り飛ばしてやった。

 

一海「終わったか」

 

俺は、もう敵がいないことを確認して、ドライバーからゼリーを取り出しドライバーを外して変身を解いた。

すると、戦兎と龍我に似た奴等――ユウとカイトが話しかけてきて、俺の事情を話した。

予想してたが、どうやらシュンガの知り合いらしい。

そんでカイトのスマホに連絡が入った。

どうやらカイトたちの知り合いが目覚めたらしい。

そんで俺は、流れるまま、ユウたちに着いていった。

 

to be continuation




今回のコラボの話はここまでです!!

一海「続きはまた次回だ!!次回も是非読んでくれ!!」


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