戦姫絶唱シンフォギア 戦姫 in ATX (のうち)
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1話
エクセレン「キョウスケ、ごめんね。わたし、最後まで一緒にいたかったのに、私だけ、先に逝くなんて」
キョウスケ「エクセレン、随分前に言ったような気もするが、お前がそんな顔をしていると周りが不安がる。泣くのは、俺の前だけにしておけ」
エクセレン「そう、だったわね。なんだろ、歳を取るとなんだか、不安になっちゃって、ごめんね、キョ・・・・ウ・スケ・・・・」
キョウスケ「・・・・・・エクセレン」
そして元地球連邦PT部隊、ATXチーム、アサルト2、エクセレン・ナンブ、旧姓エクセレン・ブロウニングは亡くなった。
そしてそれから3ヶ月後
キョウスケ「エクセレン、どうやら、俺はお前がいたから、いつも前に進めたのかもしれない。」
アルフィミー「キョウスケ」
とかつての彼女と似た顔、似た声の少女アルフィミーは涙を流していた。
キョウスケ「すまん、アルフィミー、お前をまた1人にしてしまう。」
アルフィミー「いいんですの、キョウスケとエクセレンはわたしにかけがえのないものをいただきましたの」
キョウスケ「そうか、すまないな。アルフィミー」とキョウスケは眼を閉じる。自分の意識が何処かへと消えていってしまうのを感じた。そしてしばらくして体に風が当たる感じがして、眼を開ける。
キョウスケ(なんだ、これは、槍を持った女?、なんだこの歌は)
翼「奏!、歌ってはダメェェ!」
そしてキョウスケはそこで再び、意識が落ちる。
そしてキョウスケは再び、眼を覚ますと
「響、響、よかった、目が覚めたんだな。」
とそこには知らない名前を自分に向かっていう父親がいた。
キョウスケ(響、誰のことを言ってるんだ。)
キョウスケ「響?、誰のことだ?」
「何言ってるんだ。響、お父さんだぞ。」
キョウスケ「あなたが俺の父親?」と体を起こそうとした時、ふと胸のあたりに重さを感じた。
キョウスケは体を起こして、自分の首から下を見てみると、生前、エクセレンで散々目にしたものが自分の体にぶら下がっていた。」
キョウスケ「鏡を見せてもらえませんか」
と鏡を渡されて自分を視る。
キョウスケ(これは⁉︎)とそこにあったのは見慣れたいつもの自分の顔ではなく、存外にも自分が子育てに一番手を焼いた時期の娘と同じくらいの年頃の女の子の顔だった。
キョウスケ(女になっているだと⁉︎、一体どういう理屈なんだ。)
キョウスケは自分に起きたこの状況に戸惑いながらもこの状況を理解しようと必死に考えていた。
キョウスケ(これは、まさか、アルフィミーが昔言っていた憑依というやつか?、一体、俺はどうしてこんな状況に)
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ガングニール?、アルトアイゼンじゃないのか?
キョウスケ・ナンブが立花響という女児の体になってから、あれから3年という月日が流れた。そして立花響は本来入る高校とは全く別の普通科の高校に入学する。
キョウスケ(やはり、慣れないものだ。スカートというのは)
未来「響!」
ひびキ「なんだ?、未来」
未来「響、またトランプハウスに行ってたでしょ。」
ひびキ「や、今回はいってない。」
未来「それじゃ、今回はパチスロかな。」
ひびキ「!‼︎!!」
未来「ひーびぃーきー!」
とその瞬間に俺は親友の未来に怒られた。
ひびキ「そういえば、未来、今日は風鳴翼のCDの発売日じゃなかったか」
未来「あぁ!、そうだった。そういえば今日はアルバイトが入ってたんだ。」
ひびキ「なら私が行ってこよう。いつも一人暮らしで世話になってるからな。」
未来「ありがとう!、響お願いして大丈夫?」
ひびキ「ああ、任せろ。」
と俺は未来の予約したという店に向かい、店の中に入ると店内には誰もおらず、誰1人もおらず、灰が店中に散らばっていた。
ひびキ「なんだ。これは、まさか」
と店に出てまわりを見渡すとそこには
ひびキ「ノイズ!」(なんて事だ。まさか、3年前、この体がああなった原因と再びエンカウントするとはな、あれは!)と俺は1人の女の子が泣いてノイズから逃げていた。
ひびキ(見つけてしまった以上、見過ごすわけにはいくまい。)
俺はその女の子のもとへ駆け出す。
ひびキ「少し、揺れるぞ、我慢してくれ!」
そして女の子を抱える。と女の子を抱えたまま俺はとにかく遠くへと走る。
ひびキ(まだ増えるのか、増えるのはスロットのチャンスタイムだけにしてほしいものだ。)そしての走り続けるなか、とうとう追い詰められてしまった。
ひびキ(どうする、この状況、分が悪過ぎるな、ふっ、だがあいにく、分の悪い賭けは嫌いではないのでな。)と俺はふと笑みがこぼれる。そして俺はいつのまにか歌い出していた。
ひびキ「Balwisyall Nescell Alt Eisen tron」
そしてひびキの歌の後にひびキにアーマーが装着されていく。
ひびキ「歌だと!、なんだこれは体から力があふれて、体にアーマーが装着されていく。それにこれは、ふっ、どうやら俺達はどの世界でも巡り会う運命らしいな。アルト!」そう、ひびキの体を包んでいたのは本来の世界線において立花響が纏った北欧の神の必中の槍ではなく、彼女が前世、キョウスケ・ナンブであった頃、軍を退役するまで彼とともに前線に立ち続けた彼の愛機、アルトアイゼンの武装だったのだ。
ひびキ「ー♪〜〜♫」とひびキは自然と頭に浮かんできた歌を歌いそしてアルトアイゼンの軌道を使い、加速し、一気にノイズ達を倒していく。
そして
ひびキ「これで、ラストだ!。クレイモア!」と肩のコンテナを開け、一斉に特殊ベアリング型炸裂型思考性地雷クレイモアを発射する。とひびキのクレイモアが炸裂して最後のノイズの集団が消滅する。戦いが終わると自然とアーマーが解除されてしまった。
ひびキ「・・・一体、今のはなんだったんだ。」
そしてこちらに向かってくるバイクのエンジン音が聞こえた。
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