問題児たちと炎術士が異世界から来るそうですよ? (YD病感染者)
しおりを挟む

プロローグ

どーも
YD病感染者です
初めてssを書いてみました。
楽しんでくれたら幸いです。
感想待ってます


それは真夏の昼下がりに起きたことであった

 

 

「あ~つまんねえ。超つまんねえ。

こんなクソ山奥に隠れるんじゃなかったな...

本当に何もねえしよ...」

 

 

この山奥の小屋に隠れている彼、不知火 火焔 は心底不機嫌そうに呟いた。

 

 

「ゴロゴロするのにも飽きたしウダウダするのも飽きたな

何かこう、面白いこと無いかねぇ...

外に遊びに行こうにも政府の連中に見つかったら厄介だしなぁ...」

 

 

一介の高校生が政府に追われ山奥に隠れている事なんてことは早々ないだろう。

しかし彼は違った。

右腕から炎を出し、背中から炎の翼を出し、さらには八匹の炎の竜を従えている彼にとっては、政府に追われるなんて日常茶飯事だった。

政府にとっても、彼の能力は未知数ですぐに何とかしないといけないから必死になって彼を探している。

 

 

「畜生、ラノベを買いに行くときに飛んでいるところを見られてなかったらなぁ...

てか、実験に付き合うわけ無いじゃん

解剖とか絶対されるぜ。

ああ、おっかねぇ」

 

 

何か良い暇潰しは無いか、彼は考えたが何も思い付かなかったので

、しょうがないから天井の木目の数でも数えようかなと上を向いたら

目の前に手紙が現れた

 

 

「ん?何だこれ?手紙?

ふむ....差出人不明な上に、急に現れた手紙か.....いいねいいね!超面白そうじゃん!

これで天井の木目の数を数えなくてすむぜ! 」

 

 

彼は上機嫌になりながらその手紙を開けた

 

 

手紙にはこう書かれていた

 

『 悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。 その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、己の家族を、友人を、財産を世界の全てを捨て、我らの"箱庭"に来られたし』

 

 

「OK!このクソつまんない世界を抜け出せるなら、箱庭でも異世界でもいってやらぁ! 」

 

 

なんて言っていたら彼の体が光に包まれる

 

 

「お! このまま召喚される感じか、楽しみだなぁ! 」

 

 

その言葉が最後、彼の体はこの世界から消え、箱庭の世界の空に投げ出されていた。

 

彼が最初に目に入ったのは巨大な滝だった。

それは地球に存在するどの滝よりも大きく、自分が異世界に来たことを証明できたので、感情が高ぶり、落下しながら叫んだ

 

 

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!

ここが新しい俺の世界か!

いいねいいね!

向こうでは楽しめなかったことを思う存分楽しんでやるぜぇえええええええええ! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この物語は暇が嫌いで嫌いで仕方がない少年が問題児たちと箱庭の英雄になる話である。




1000文字て以外と長いですね....つかれた


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

キャラ設定

キャラ設定です
6月26日:少し修正しました
10月11日:またまた少し修正しました


オリキャラ紹介

 

 

不知火 火焔(しらぬい かえん)

17歳

身長170㎝

体重55㎏

本作のヒーロー

 

 

性格

仲間想いでちょっと熱血

頭は結構回る(十六夜君の次くらい)

暇が大嫌いで常に何かしていたい。

暇潰しのために問題児的行動を取ることもしばしば。

甘いものが大好き

 

ギフト

八又の火竜(やまたのかりゅう)

八匹の火竜の能力を使えるギフト。

火竜は神霊であり、その宿主の火焔はかなりの身体能力をもつ

 

身体能力の差は大体このぐらい

十六夜>黒ウサギ=火焔>耀>飛鳥

 

八匹の火竜にはそれぞれ名前がある

 

 

 

竜之炎壱式:砕刃(さいは)

 

8つの目と後ろに伸びた一本角の火竜

炎の剣を出現させる事ができる。近距離担当。なお、炎の温度は調節可能

 

 

竜之炎弐式:崩(なだれ)

 

大きな目と長いひげが特徴の火竜

炎を球状にして発射して攻撃する。遠距離担当。

大きさ、数などは調節可能

 

 

竜之炎参式:焔群(ほむら)

 

十字に開く鳥の嘴のような口を持つ

炎をムチ状に形成し、近中距離での攻撃を担う。また腕に巻きつけてパンチ力を強化することもできる。

 

 

竜之炎肆(し)式:刹那(せつな)

 

一見何の造形もないのっぺらぼうのような火竜だが

発動と共に刹那の隠された目が開き、その目を見たものを一瞬にして燃やし尽くす「瞬炎」を持つ

火竜の同時召還に一番向かない火竜。

ある程度火力の調整が可能

 

 

 

竜之炎伍式:円(まどか)

 

三つの目で火の玉を発生させ

それらを頂点とした「面」による炎の結界を作り、攻撃を跳ね返す。この結界は自分だけではなく色々な場所に張ることができ

敵を閉じ込めるといった使い方も可能。頂点の火の玉を破壊されると結界が小さくなる

 

 

竜之炎陸(ろく)式:塁(るい)

 

爛れたような皮膚の火竜

術者である火焔が頭に描いたものを炎の幻として見せることができる「幻炎」を持つ

火焔の姿を作り出し、分身の術のような使い方もできる

また幻術でありながら炎でもあるため

攻撃能力もきちんと備わっている

 

 

竜之炎漆(しち)式:虚空(こくう)

 

1つ目が特徴の火竜。

1つの炎弾を作り出し、そこから強力なレーザー砲のような炎を放つ。単純な破壊力という面では八竜最強を誇る

 

 

竜之炎捌(はち)式:裂神(れっしん)

 

後ろに伸びた2本の角とトサカ状の頭髪を持つ火竜

死者の魂を取り込んで術者の炎とする能力を持つ

 

 

 

ギフトの特徴

 

火竜は同時召還ができ、それぞれを組み合わせることによって攻撃

する事ができる

火竜の同時召還をするときは数の大きい火竜から召喚しないと術者にダメージが入る

副産物的なものとして、手を強く擦れば手から炎がでたり、背中から炎の翼を出して飛ぶこともできる

 

 

 

 

 

戦闘スタイル

基本は砕刃と焔群での肉弾戦

炎の翼で飛び回りながら崩をぶっ放すことも多々あり。

とどめや強い相手には問答無用で虚空をぶっ放つ。

 

 

 

 

 

 

 

好みの女性のタイプは耀




1000文字の壁ェ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第1話

今回から基本、火焔君視点になります。


さてと...ただ今絶賛落下中だけどどうしようか...。

 

まず炎の翼を出して飛ぶ→ショートカットの娘を右腕でつかむ→ロングヘアーの娘を左腕でつかむ→猫を頭にのせる→金髪の野郎を足でつかむ→着陸成功!

 

「よし、これでいこう」

 

俺は翼を出して三人と一匹を無事、地面までおろした。

 

何てことをしていると、ロングヘアーの娘と金髪の野郎が罵詈雑言を吐き捨てた

 

「し、信じられないわ!まさか問答無用で引きずり込んだ挙句、空に放り出すなんて!」

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

「..........。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

「俺は問題ない」

 

「そう。身勝手ね」

 

二人はフン、と互いに鼻を鳴らしている。

 

するとショートカットの娘が俺に話しかけてきた

 

「私と三毛猫を助けてくれてありがとう」

 

「どういたしまして。流石に異世界まで来て濡れるのも嫌だしな」

 

「それについては私からもお礼を言わせて貰うわ。ありがとう」

 

「俺もだ、濡れなくて助かった」

 

「おう。どういたしまして」

 

なんて話しているとショートカットの娘は、三毛猫を抱えながら

 

「ここ、何処だろう? 」

 

「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか? 」

 

ショートカットの娘の呟きに金髪の野郎が答える。

何にせよ、俺達の知らない場所であることは間違いないようだ。

 

すると金髪の野郎が周りを見渡しながら

 

「まず間違いないだろうけど、一応確認しておくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が? 」

 

「そうだけど、まずは"オマエ"って呼び方を訂正して。私は久遠飛鳥よ。以後は気をつけて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は? 」

 

「.......春日部耀。以下同文」

 

「そう。よろしく春日部さん。次に、私達を助けてくれた親切な貴方は? 」

 

「俺は不知火火焔。気軽に火焔って呼んでくれ。よろしくな! 」

 

「よろしく、火焔君。最後に野蛮で凶暴そうなそこの貴方は? 」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子揃ったダメ人間なので、用法と用量を守った上で、適切な態度で接してくれお嬢様」

 

「そう。取り扱い説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様。」

 

「ハハッ君たち変わってるなぁ」

 

「「背中から翼をだす火焔(君)には言われたくないぜ(わ)」」

 

自己紹介がすんだところで十六夜が苛立たしげに言う

 

「で、呼び出されたは良いけど何で誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんなんじゃねえか? 」

 

「そうね。何の説明もないままでは動きようがないもの」

 

「.......。この状況に対して落ち着きすぎているのもどうかと思うけど 」

 

「耀が言えたことじゃないだろう。」

 

「よ、耀? 」

 

「おう、そうだ。.......なんだ?もしかして名前で呼ばれるの嫌だったか?」

 

だとしたら悪いことをしたな

 

「ううん。単純に呼ばれなれてなくて驚いただけだから嫌じゃないよ」

 

「そうか。じゃあ名前呼びさせてもらうわ」

 

すると、十六夜がため息混じりに呟く

 

「仕方がねえな。こうなったらあそこに隠れている奴にでも話を聞くか? 」

 

俺達の視線が草むらに集まる

 

「なんだ、貴方も気づいていたの?」

 

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?火焔と春日部も気づいていたんだろ?」

 

「まあ、あつい視線を送られたしね」

 

「風上にたたれたら嫌でもわかる」

 

「.......へぇ?面白いな」

 

「で、どうする?火の玉でも投げ込んでみる? 」

 

俺がそういうと、三人は

 

「そんなことも出来るのか」

 

「そうね、思い切りやってくれるかしら」

 

「........ふぁいと」

 

と、言うのでじゃあ投げ込もうかと、崩を発動させようとしたら

 

「わぁああああああああ!待って、待って下さい!お願いですから投げないで下さい! 」

 

なんて言いながらナイスバディなウサギ人間がでてきた。

 




いつもより少し長めです


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話

最近眠くて仕方ありません。
そんなわけで第2話です。
※いつもよりちょっと長めです。


「何あれ? コスプレ? 」

 

俺がそう呟いていると、三人は理不尽な召集を受けた腹いせに殺気のこもった冷ややかな視線をウサギ人間にむけていた。

ウサギ人間は少し怯みながら

 

「や、やだなぁ御三人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?

ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。

そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?

それと、この格好はコスプレじゃないです! 」

 

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「君の名前、黒ウサギって言うんだね」

 

「拒否!? ていうか最後の方だけちょっとマイペース過ぎませんか!? 」

 

なんて黒ウサギが叫んでいると耀が隣に立ち、黒いウサ耳を根っこから鷲掴みにして、

 

「えい」

 

「フギャ!」

 

力いっぱい引っ張っていた。

女の子が出しちゃいけないような声を出している気がするけど気のせいだろう。そうに違いない。

なんて俺がひとりで頷いていると、

 

「ちょ、ちょっとお待ちを!

触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

「好奇心のなせる業」

 

「自由にもほどがあります!」

 

「へえ?このウサ耳って本物なのか?」

 

あ、今度は十六夜が黒ウサギのウサ耳を右から掴んで引っ張っているわ。

痛そうだなぁ。

 

「………。じゃあ私も」

 

飛鳥も加わったな………。

俺も後で触りに行こうかな?

 

「ちょ、ちょっと待ーーーー!」

 

と俺がワクワクしていると左右に力いっぱい引っ張られた黒ウサギは、言葉にならない悲鳴を上げ、その絶叫は近隣に木霊した。

 

ーーーーー〇ーーー〇ーーーーー

 

「あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」

 

「良いからさっさと進めろ」

 

「そーだそーだ」

 

結局触らせてもらえなかったしな。

 

「それではいいですか、御四人様。定例文でいいますよ? 言いますよ? さあ、言います!

ようこそ、"箱庭の世界"へ! 我々は御四人様にギフトを与えられた者達だけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召喚いたしました!」

 

「「「「ギフトゲーム?」」」」

 

俺達の声が重なる

 

「そうです! 既に気づいていらっしゃるでしょうが、御四人様は皆、普通の人間ではございません!

その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。

『ギフトゲーム』はその"恩恵"を用いて競いあう為のゲーム。

そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活出来るために造られたステージなのでございますよ!」

 

へぇ、俺みたいな力を持っている奴がいっぱいいるのか。

めっちゃ楽しそうやんけ

やっぱここにきて正解だったかな。

すると飛鳥が質問をした。

 

「まず初歩的な質問からしていい?貴女の言う"我々"とは貴女を含めた誰かなの?」

 

「YES! 異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活をするにあたって、多数とある"コミュニティ"に属していただきます。」

 

「嫌だね」

 

おい十六夜

 

「属していただきます! そして『ギフトゲーム』の勝者はゲームの"主催者"が提示した賞品をゲットでくるというとってもシンプルな構造となっております」

 

「………。"主催者"って誰?」

 

耀が聞く

 

「様々ですね。暇をもて余した修羅神仏が人を試すための試練と称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示するために独自開催するグループもございます。

特徴として前者は自由参加が多いですが、"主催者"が修羅神仏なだけあって凶悪かつ難解なものが多く命の危険があるでしょう。

しかし見返りは大きいです。

"主催者"次第ですが、新たな"恩恵"を手にすることも夢じゃありません。

後者はそうではない時が多いです。例えば参加をするのにチップを払う必要があります。」

 

「チップにはなにを?」

 

「様々ですね。金品・土地・名誉・利権・人間………そしてギフトを賭けることも可能です。新たな才能を他人から奪えばより高度なギフトゲームに挑むことも可能でしょう。ただ、敗北した場合はギフトが奪われるので悪しからず」

 

え?なに?ギフトとられんの?こっわ!

 

……よし。俺も質問してみるか

 

「ゲームそのものはどうやったら始められるんだ?」

 

「コミュニティ同士のゲームを除けば期日内に登録してもらえばOK!商店街などでも小規模のゲームが開催しているのでよかったら参加してくださいね♪」

 

「つまり『ギフトゲーム』はこの世界の法みたいなもんなんだな?」

 

「おっ、なかなか鋭いですね。しかしこの箱庭の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品での物々交換も存在します!」

 

「そうか、ありがとう。」

 

「さて、この世界に皆さんを召喚した黒ウサギには、箱庭の世界における全ての質問に答える義務がありますが、このまま答えていると日が暮れてしまうので、ここから先は我らのコミュニティでお話させていただきたいのですが………………よろしいでしょうか? 」

 

すると清聴していた十六夜が声を上げる。

 

「まてよ、まだ俺が質問してないだろ」

 

「………どういった御質問で?ルールですか?ゲームそのものですか?」

 

「いいや違う。そんなことはどうでもいい。俺が聞きたいのはたった一つだ黒ウサギ。

………この世界は………面白いか?」

 

うん。確かにそれは大事だな

 

「YES!『ギフトゲーム』は人を超えた者たちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界よりも格段に面白いと、黒ウサギは保証します♪」




誤字脱字などあったら指摘をおねがいします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話

お久しぶりです。
リアルがちょっと忙しかったので更新おくれました。


 

 

十六夜が質問を終えた後、俺達は黒ウサギにつれられてデカイ門まで来ていた

………一人をのぞいて

 

「ジン坊っちゃーン! 新しい方を連れてきましたよー! 」

 

黒ウサギがそう声をかけると、ダボダボのローブを被った男の子が返事をした

 

「お帰り、黒ウサギ。そちらの御三方が? 」

 

お?気づくか?

 

「はいな、こちらの御四人様が.....」

 

あ、気づいた

 

「………………え、あれ?もう一人いませんでしたっけ?ちょっと目つきが悪くて、かなり口が悪くて、全身から"俺問題児!"ってオーラを放っている殿方が」

 

「十六夜のことか?あいつなら"ちょっと世界の果てを見てくるぜ!"って言ってたぞ

でも俺は行かなかったんだ。偉いだろ! 」

 

「な、なんで止めてくれなかったんですか! てか行かないのが当たり前です! 」

 

え~~じゃあ、行っときゃよかったなぁ

なんて考えていると飛鳥が黒ウサギに答えていた

 

「"止めてくれるなよ"って言われたもの」

 

うんうん。言ってた言ってた

 

「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか!? 」

 

耀が答える

 

「"黒ウサギには言うなよ"と言われたから」

 

「嘘です、絶対嘘です!実は面倒くさかっただけでしょう御三方!」

 

「「「うん」」」

 

あ、黒ウサギが前のめりに倒れた

大丈夫かな?

 

「た、大変です!"世界の果て"にはギフトゲームのため野放しされている幻獣が」

 

「へぇー、幻獣なんているのか」

 

ユニコーンとかか?

 

「は、はい。正確にはギフトを持った獣を指す言葉で、特に"世界の果て"付近には強力なギフトを持ったものがいます。出くわせば最後、とても人間では太刀打ちできません!」

 

マジかこっわ!

 

「あら、それは残念。もう彼はゲームオーバー?」

 

「ゲーム参加前にゲームオーバー?……………斬新?」

 

「確かに斬新だな」

 

なんて、俺達が言っていると

 

「冗談を言っている場合じゃありません!」

 

オコラレテシマッタ

ん、黒ウサギが立ち上がった

 

「はぁ…………ジン坊っちゃん。申し訳ありませんが、御三人様のご案内をお願いしてもよろしいでしょうか? 」

 

「わかった。黒ウサギはどうする?」

 

「問題児を捕まえに参ります。事のついでに………"箱庭の貴族"と謳われるこのウサギを馬鹿にしたこと、骨の髄まで後悔させてやります」

 

おお~髪が青からピンクになった

綺麗だな

あ、門柱に登りだした

 

「一刻ほどで戻ります!皆さんはゆっくりと箱庭ライフを御堪能下さいませ!」

 

うおっ!速っ!

うわ門柱に亀裂入ってるやん

 

「…………。箱庭のウサギはずいぶん速く飛べるのね」

 

「ウサギ達は箱庭の創始者の眷属です。強い力と様々なギフトの他に特別な権限を持ち合わせた貴種ですので」

 

…………。黒ウサギって凄いのな

ただのバカかと思っていたわ

 

「黒ウサギも堪能して下さいと言ってたし、先に箱庭に入りましょうか」

 

「あ、はい。僕はコミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです。齢十一になったばかりの若輩ですがよろしくお願いします」

 

十一歳でコミュのリーダーをしているのか………。

あれ?うちのコミュちょっとヤバめ?

 

「そう、よろしく。私の名前は久遠飛鳥よ。そこの猫を抱えているのが」

 

「春日部耀。あの考え込んでいるのが」

 

「ん?ああ、不知火火焔だ。気軽に火焔って呼んでくれ」

 

「分かりました。それじゃあ箱庭に入りましょう。まずは軽食でもとりながら話をしましょうか」

 

ジンがそういったので俺達は箱庭の門をくぐった

 

 




火焔くんのキャラぶれてないかな?
ブレてないよね?



誤字、脱字などがあったら報告よろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第4話

お待たせしました!
第4話です


 

 

 

───箱庭二一〇五三八〇外門・内壁。

飛鳥、耀、俺、ジン、三毛猫の四人と一匹は石造りの通路を通って箱庭の幕下にでると、

ぱっと俺らの頭上に眩しい光が降り注いだ。

遠くに聳える巨大な建造物と空を覆う天幕を眺めていたら

 

『に、にゃあにゃあにゃあ!にゃあにゃあにゃあ!(お、お嬢! 外から天幕の中に入ったはずなのに、お天道様がみえとるで!)』

 

「………本当だ。 外から見たときは箱庭の内側なんて見えなかったのに」

 

「それは、箱庭を覆う天幕は内側に入ると不可視になるんですよ。

そもそもあの天幕は、太陽の光を直接受けられない種族のために設置されていますから」

 

「それはなんとも気になる話ね。

この都市には吸血鬼でもすんでいるのかしら? 」

 

「え、いますけど」

 

「………。そう」

 

なんて愉快な会話を繰り広げていた

しかし早くご飯食べたいなぁ

 

「ねえジン、俺早くご飯食べたいんだけど」

 

「す、すみません。では彼処にしましょうか」

 

俺達はジンが選んだカフェテラスに座る。

すると、注文をとるために店の奥から素早く猫耳の少女が飛び出てきた

 

「いらっしゃいませー。ご注文はどうしますか?」

 

「えーと、紅茶を二つと緑茶を一つ。あと軽食にコレとコレと」

 

『にゃあにゃあ(ネコマンマも頼む!)』

 

「俺はオレンジジュースとチョコケーキとパンケーキを。あ、パンケーキはシロップ多めで」

 

うん、やっぱり甘いものは正義だよな

 

「………。意外だわ。火焔君って甘党なのね。凄く似合わないわ」

 

「うん。唐辛子をおやつ感覚で齧ってそうなのに」

 

「お前らはどういう目で俺を見ているんだ!?」

 

「はいはーい。ティーセット三つにオレンジジュースとチョコケーキとパンケーキとネコマンマですね」

 

ん?ネコマンマなんて頼んだっけ?

 

「三毛猫の言葉、分かるの?」

 

あ、三毛猫ちゃんが頼んだのか

 

「そりゃあ分かりますよー私は猫族なんですから。

お歳のわりに随分と綺麗な毛並みの旦那さんですし、

ここはちょっぴりサービスさせてもらいますよー」

 

『にゃにゃにゃにゃ(ねーちゃんも可愛い猫耳に鍵尻尾やな。今度機会があったら甘噛みしに行くわ)』

 

なんだろうこの三毛猫お歳のわりに凄い軟派なこと言っている気がする

 

「やだもーお客さんたらお上手なんだから♪」

 

やっぱりか!

 

「………箱庭って凄いね、三毛猫。私以外に三毛猫の言葉かわかる人がいたよ」

 

『にゃにゃにゃ(来て良かったなお嬢)』

 

「ちょ、ちょっと待って。春日部さんってもしかして猫と会話が出来るの?」

 

耀がコクリと頷いて返した

 

「もしかして猫以外にも意思疏通が可能ですか?」

 

「うん。生きているなら誰とでも話が出来る」

 

「へぇー。すげえなそれ。超カッコいい」

 

「そうね、とても素敵だわ。じゃあ、そこに飛び交う野鳥とも会話が?」

 

「うん、きっと出来…………る?

ええと、鳥で話したことがあるのは雀や鷺や不如帰ぐらいだけど…………ペンギンがいけたからきっと大丈夫」

 

「しかし、全ての種との会話が可能なら心強いギフトですね。

この箱庭において幻獣との言語の壁というのはとても大きいですから」

 

「そうなんだ」

 

「はい。一部の猫族やウサギのように神仏の眷属として言語中枢を与えられていれば意思疏通は可能ですけど、

幻獣はそれそのものが独立した種の一つです。

同一種か相応のギフトがなければ意思疏通は難しいというのが一般です。

箱庭の創設者の眷属にあたる黒ウサギでも全ての種とコミュニケーションをとることはできないはずですし」

 

「そう…………春日部さんは素敵な力があるのね。羨ましいわ」

 

「あ、分かる。めっちゃイカしてるよな」

 

「久遠さんと火焔は」

 

「飛鳥でいいわ。よろしくね春日部さん」

 

「う、うん。飛鳥と火焔はどんな力を持ってるの」

 

「俺か?俺はまああれだ、炎とか、炎の竜とか、炎の翼とか出したり、その竜の能力とか使える」

 

「なにそれ!凄い!今、炎の竜だせる?」

 

「いや、今出したらここら一帯が燃える」

 

「あら、火焔君も素敵な力を持ってるのね」

 

「そりゃどうも」

 

「で、飛鳥はどんな力を持ってるの?」

 

「私?私の力なんて酷いものよ?だって」

 

「おんやぁ?誰かと思えば東区画の最底辺コミュ"名無しの権兵衛"のリーダー、ジン君じゃないですか。今日はオモリ役の黒ウサギは一緒じゃないんですか?」

 

は?なんだこいつ?

飛鳥の話が止まっちゃったじゃん

 

「は?あんた誰?てか人様の会話を遮るとか何様?燃やすよ?」

 

本当に燃やしてやろうかこの野郎。




こんな駄文を読んで頂いてありがとうございます。
よろしければ高評価、お気に入り登録等していただけると作者のやる気に直結しましゅ。

あと、いつもコメント下さる九尾さんありがとうございます


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第5話

お久しぶりです!
YD病感染者です!
いや~ようやく暖かくなってきましたねぇ~
さて、長いことサボ(ry じゃなくてお休みしていたので今回はいつもより少し、ほんの少しだけ長めです
久しぶり過ぎて火焔君のキャラが変わっていたらごめんなさい
それでは本編へいってらっしゃい!


「は?あんた誰?てか人様の会話を遮るとか何様?燃やすよ?」

 

「こ、これは失礼いたしました。私は箱庭上層に陣取るコミュニティ "六百六十六の獣" の傘下である」

 

「烏合の衆の」

 

「コミュニティのリーダーをしている、って待てやゴラァ!! 誰が烏合の衆だ小僧オォ!!! 」

 

おぉ~もしかしてジンって結構面白い子だったり?

 

「口慎めや小僧ォ……紳士で通っている俺にも聞き逃せねえ言葉はあるんだぜ………?」

 

しwんwしw

紳士だってwww

どうみてもピチピチタキシードの変態にしか見えないのにwww

 

「でwww、あんたは何の用でわざわざ俺達に話しかけたんだよwww」

 

「火焔、それ煽っているようにしか聞こえない」

 

耀さんちょっとだまらっしゃい

 

「チッ……………実はあなた方を我がコミュニティにスカウトに参りました」

 

「な、何を言い出すんですガルド=ガスパー!?」

 

「黙れ、ジン=ラッセル。貴様のコミュニティの現状を知らない御方達なら騙せると思っていたのか?その結果黒ウサギと」

 

「ジンのコミュニティが壊滅寸前って事なら皆知っているそ? 」

 

「「「ゑ? 」」」

 

「いや、普通に考えて11歳の子どもがコミュニティのリーダーっておかしいだろ。ジンが特別凄いって訳でもなさそうだし」

 

てか何?気付いていたの俺だけ?

 

「あなたのコミュニティが壊滅寸前って話は本当なの?ジン君」

 

「そ、それは………」

 

「よろしければジン=ラッセルのコミュニティが壊滅した経緯などを話しますよ? 」

 

「………そうね。お願いするわ」

 

「承りました。では経緯を話す前に事前知識としてコミュニティの"名"と"旗印"の説明を」

 

「"名"とは文字通りコミュニティの名前を指します。

"旗印"とはコミュニティの縄張りを主張する大事な物です。

これらを失うと"ノーネーム"という蔑称でよばれます。

もし自分のコミュニティを大きくしたいのならば双方合意の上で旗印を賭けた『ギフトゲーム』をすればいいのです。

私のコミュニティは実際にそうやって大きくしましたから」

 

「なるほど、理解したわ」

 

「ではここからはジン=ラッセルのコミュニティが壊滅した経緯を話させていただきます」

 

「ジン=ラッセルのコミュニティは箱庭の天災、魔王に襲われ一夜にして名と旗印を奪われ、"ノーネーム"となりました」

 

「ち、ちょっと待って!名や旗印って双方合意じゃないと賭けられないんじゃないの? 」

 

「"通常は"そうです。

ですが魔王は違います。

魔王は"主催者権限"という特権階級を持つ修羅神仏のことで、彼らにゲームを挑まれたら絶対に断ることができない厄介なものです」

 

「なるほど、だから貴方は何もない絶望的なジン君のコミュニティではなく自分のコミュニティへ私を加入させたがったのね」

 

「はい。レディのおっしゃる通りでございます」

 

「でも私は結構よ」

 

「あ、俺も(私も)」

 

「な、なぜでしょうか?よろしければ理由を聞かせていただいても? 」

「私、久遠飛鳥は───裕福だった家も、約束された将来も、おおよそ人が望みうる人生の全てを支払って、この箱庭に来たのよ。

それを小さな小さな一地域を支配しているだけの組織の末端として迎え入れてやる、などと慇懃無礼に言われて魅力的に感じるとでも思ったのかしら。

だとしたら自身の身の丈を知った上で出直してほしいものね、このエセ虎紳士」

 

「私は友達を作りに来ただけだから別に貴方はのコミュニティじゃなくても良い」

 

「お、じゃあその友達一号に立候補するぜ」

 

「じゃあ私は友達二号に立候補するわ」

 

「うん。二人とも普通の人とは違う感じがするから大丈夫そう

これからよろしく」

 

「そ、そちらのジェントルマンはどうしてでしょうか? 」

 

「ん?まあ単純にお前のコミュニティが怪しいからかな。お前はさっき"旗印を賭けてギフトゲームをしてコミュニティを大きくしていった"って言っていたけど、普通そんな簡単に旗印を賭けるか?

どうなんだ?ジン」

 

「や、やむを得ない状況なら稀に。しかし、これはコミュニティの存続を賭けたかなりのレアケースです」

 

「だよなぁ。普通はそんなポンポンと賭けないよなぁ……

で、どうやってコミュニティを大きくしたかお兄さん聞きたいなぁ……」

 

「そうね。私もそれ気になっていたわ。ということで

"ガルド=ガスパー、貴方はそこに座って私達の質問に答えなさい"」

 

うわっ!すげぇ!イスにヒビが入った!

 

「で、どうやって旗印を賭けるよう強制させたのかしら? 」

 

 

「き、強制させる方法は様々だ。一番簡単なのは、相手のコミュニティの女子供を攫って脅迫すること。これに動じない相手は後回しにして、徐々に他のコミュニティを取り込んだ後、ゲームに乗らざるを得ない状況に圧迫していった」

 

「まあ、そんなところでしょう。貴方のような小者らしい堅実な手です。けど、そんな違法な手段で吸収して、あなたの下で従順に動いてくれるのかしら? 」

 

「各コミュニティから、数人ずつ子供を人質に取ってある」

 

「チッ……この外道め」

 

「ええ、まったくもってその通りね。

で、その子ども達は何処に幽閉されているの?」

 

「もう殺した」

 

その瞬間、俺はコイツを殴り飛ばした

 

「グハァッ!な、何をするこのクソガキがぁ!」

 

「黙れ。お前は、お前は決して許されないことをした。大人ならまだしも、まだ一人前じゃない子どもを、社会的弱者を殺した。

その罪は重いぜ。

………こい"竜の炎壱式【砕刃】"」

 

俺が砕刃を出しガルドをぶち殺そうと炎の刃を振り上げた瞬間

 

「待ちなさい!火焔君!

ここでガルドを殺したら貴方が悪くなるのよ!」

 

「ダメだ飛鳥。コイツは"ダメ"だ。生かしておいちゃいけない」

 

「それでも貴方が悪人になる謂れはないわ。ここは修羅神仏が集う箱庭よ?なら箱庭らしくギフトゲームでガルドを裁きましょう」

 

なるほど、一理あるな

 

「分かった。ここは飛鳥を立ててそうしよう。

良かったな……少しだけ長生きできるぞこの畜生が」

 

「さあ、私達と『ギフトゲーム』をしましょう。貴方のコミュニティの存続と私達"ノーネーム"の誇りと魂を賭けて、ね」

 

 

 




耀ちゃんの霊圧が消えた...?
感想、誤字報告、高評価などなど待ってます
作者のTwitterはこちら→@YD_shougi_


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6話

お久しぶりです。YD病感染者です
ええ。ええ。
約2年ぶりくらいですね
リアルが色々ありまして小説を書く気力がまるで沸かなかったのです
今回も短いですが書き上げるのに2ヶ月ほどかかりました
これからもぼちぼち更新できたらなと思っておりますが...
相も変わらず駄文ですがとりあえず本編へどうぞ


 

 

「ど、どうしてこの短時間でフォレス・ガロに喧嘩を売っているのですか!?しかもゲームの日程は明日?どのような考えがあってのことですか!?聞いているんですか皆さん!!」

 

「「「むしゃくしゃしてやった。反省も後悔も全くしていない」」」

 

「ぶち殺そうとしたら止められた。むしゃくしゃするのでそこら辺のコミュニティに殴り込みに行きたい」

 

「黙らっしゃい!そんなことを聞いているのではありません!!

火焔さんはなんなんですか!悪質なテロリストですか!?」

 

「なにを言っている。悪質じゃないテロリストなんて存在しないだろう」

 

「そういう事を言っているんじゃありません!」

 

「まあまあ、あいつらもそう言っているんだし許してやれよ」

 

十六夜のフォローが入る

 

「しかし…このゲームで得られるのは自己満足だけなんですよ?」

 

「まあ大丈夫だろ。勝てるんだろ?特に火焔」

 

「当然。魂まで燃やし尽くして箱庭のチリにしてやる」

 

「む~…まあそこまで言うなら良いでしょう。万が一火焔さんが駄目でも十六夜さんがいますし」

 

「なに言ってんだ?俺は出ねえぞ?」

 

「当たり前よ。貴方は参加させないわ」

 

フンッと鼻を鳴らしながら言う二人に黒ウサギが食ってかかっていう

 

「な、何故ですか!お二人は同じコミュニティの仲間ですから、ここは協力してもらわないと」

 

「違うよ黒ウサギ。これは私たちが売った喧嘩。十六夜がゲームに参加するのは無粋極まる」

 

「耀の言う通りだ黒ウサギ。それにうかうかしていたら奴は箱庭の外に逃げてしまうだろう?そん時は簡単に見つかるもんなのか?ジン」

 

「いえ。流石に箱庭の外に逃げられてしまうと広すぎて手の出しようがありません」

 

「はぁ………。仕方ありませんもう好きにしてください……」

 

────────────────────────

 

「それでは気を取り直して行きましょうか。本当は皆さんを歓迎する為に素敵なお店を予約していたのですけれども......不慮の事故続きで今日はお流れになってしまいました。また後日にきちんと歓迎を」

 

「ん、いや無理しなくてもいいぞ。ジンから聞いたけど俺らのコミュニティってそれはもう悲惨なくらいに崖っぷちなんだろ?」

 

「うっ......。も、申し訳ございません。皆さんを騙すのは気が引けたのですが黒うさぎ達も必死だったのです」

 

「もういいよ。俺は組織の水準なんてどうでも良かったし、黒ウサギが苦労詐欺だって事も分かったし」

 

「なんか発音おかしくありませんか!? うぅ...飛鳥さんと耀さんはどうですか...?」

 

「私も別に組織の水準なんて気にしていないわ」

 

「私も怒っていない。そもそもコミュニティがどうの、というのは別にどうでもいい...あ、けど毎日三食お風呂付きがあればいいな」

 

ジンの表情が固まる

この箱庭では水は貴重な資源なのだ

そんなジンを見て耀は慌てて取り消そうとしたが

 

「それなら大丈夫です!十六夜さんがこんな大きな水樹の苗を手にいれてくれましたから!これで水に関する苦労はおさらばです♪」

 

「私たちの国では水が豊富だったから毎日のようにお風呂に入れたけど、場所が変われば文化も違うものね」

 

「そうだな。十六夜様々ってところか」

 

「あはは...それじゃあ今日はコミュニティ帰る?黒ウサギ」

 

「あ、ジン坊っちゃんは先にお帰りください。フォレス・ガロとのギフトゲームが明日なら "サウザンドアイズ" に皆さんのギフト鑑定をお願いしないと」

 

「 "サウザンドアイズ" ? コミュニティの名前か?」

 

「Yes。 "サウザンドアイズ" は特殊な瞳のギフトを持つ者達の群体コミュニティ。箱庭の東西南北・上層下層の全てに精通する超巨大商業コミュニティです。幸いこの近くに支店があるのでそこで見てもらおうかと 」

 

「なるほど。ギフトの鑑定 とは?」

 

「文字通り、ギフトの秘めた力や起源などを鑑定するのデス。自身の力を適切に理解していた方が、引き出せる力はより巨大になります。皆さんも気になるでしょう? 」

 

この言葉に火焔を含む四人は複雑な表情で返す。思うことはいろいろあるだろうが拒否する事はなく、黒ウサギ、十六夜、飛鳥、耀、火焔の五人と一匹は "サウザンドアイズ" に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 




また火焔君のキャラが変わった気がする()


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。