幼馴染のとの恋 (麒麟@)
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1話

えー名前でお気付きの方もいらっしゃると思いますが前にもあげてました。
機種変更の際にデータを移行したら前のが全部消えました。
前の作品
バンドリ人生初の恋です
こちらはこちらの不手際しかないのでどなたか1人でも感想欄にもう一度見たいと言っていただければ1話から覚えてる限り再現してあげさせていただきます。
本当にすいません。
今回の作品も楽しんでいただけると嬉しいです


小さい頃はみんなとよく遊んでいた。

幼稚園が終わり、公園に行き日が暮れるまで遊び、違う日には自分の家でみんなで遊んだりもした。

小学校に入り、はじめてのバレーボールを見て自分の中で何かが動いた。

そこからは遊んでいた女の子ともほとんど遊ぶことがなくなり、バレーボールに没頭した。

???「いつか一緒に遊ぼうねー」

そいつは何も言わずに認めてくれた。

???「いつか一緒に遊んでください」

そいつの姉も何も言わなかった。

俺の名前は楠夕日(くすのき ゆうひ)

小学校の頃はバレーボールを始めて楽しくやっていた。

中学校はバレーボールが強い学校に行った。

中学校の頃も勝つためのバレーになっても苦ではなかった。

そこで3年になり、1人の転校生が来た。

そいつの名前は旭 輝明(あさひ てるあき)

3年の途中から入ってきて才能を見せ瞬く間に俺のポジションを奪いレギュラーになった。

俺は意味がわからなかった。

たしかにそいつの方が上手かったがもう3年になりあと少しのところでレギュラーから外された理由がわからなかった。

それまで欠席もなかったし、練習をサボったこともなかった。

そしてそいつに言われたことにより俺は好きだったバレーボールをやめた。

 

輝明「お前才能ないんだな。こんなギリギリになっても俺にポジション奪われるなんてな」

俺は何も言い返せなかった。

そして高校は自分の叔母がやっている羽丘に呼ばれそこに決めた。

なんでも叔母がサポートにより一人暮らしができるようになったからそこに決めたのだ。

中学の受験が終わりそこからは引っ越しの準備で大変だった。

なんとか引っ越しの準備は入学式までに終わり後は荷ほどきだけとなっていた。

親からは何も言われなかった。

両親共に働いていて昔からよく家事をしていたから大丈夫だろうと思っていたみたいだ。

そして入学式初日がやってきた。

 

入学式

いつも通り朝の 7時に目が覚めた。

そこから用意を始めて 7時45分に家を出た。

いつもより少し早いが理事長である叔母から少し早くきて理事長室に寄ってと言われていたので少し早く出た。

慣れない制服に腕を通し通学路を歩いた。

しばらくするとこれから通う高校が見えた。

学校にはチラホラもう来ている子がいた。

なぜか不思議そうな視線で見られたが気にせず理事長室に向かった。

 

理事長室

夕日「失礼します。楠 夕日です」

理事長「あらあら、随分他人行儀ねー。もう少し砕けてもいいのに」

夕日「なら少しだけ。ありがとうばあちゃん。高校推薦してくれて」

理事長「いいのよ。それより一つ伝えることがあるわ。この学校女子校なのよ」

夕日「え!そういえばさっき見た時も1人も男子がいなかったような」

理事長「それで今回の入学式で話してもらうから覚悟しておいてね」

夕日「わかった。自己紹介だけ」

理事長「話はおしまいよ。後は教室に行って時間潰してて。教室の場所は校門のところに貼ってあるから」

夕日「わかったよ」

部屋を出て校門に向かい教室の場所とクラスを確認して向かった。

A組だった。

 

教室内

席を確認して座っていても周りが女だけなので緊張する。

席は窓際の一番後ろだった

しかも調べたらここの学校中高一貫らしいからほとんどが知り合いばかりみたいだ。

視線ばかり集まって来た。

やがてチャイムが鳴り、教師が入って来た。

教師「はーい注目。そろそろ移動します。みんな準備してね」

全員がぞろぞろ動き出した。

教師「楠くんだけ少し残ってて」

夕日「はい…」

みんなが移動した後の最中の殻となった教室に教師と2人だけになった。

夕日「なんですか?話すことですか?」

教師「そう。話は聞いたよ。入学式で話すんでしょ。だから別で行って欲しいんだ」

夕日「わかりました。もう少ししたら行きます」

そこから少し経って俺は体育館に向かった。

 

体育館内

理事長「〜〜〜〜以上で終わります。最後に一つだけ。ではこちらへ」

そこから移動して前に立った。

立つとやはり全員がざわついていた。

夕日「えー楠夕日です。これから3年間よろしくお願いします」

話すと黄色い歓声が響いた。

理事長「ではこれで入学式を終わります。各教室に行き、説明を受け今日は終わりになります」

みんなが教室に移動した。

俺も少し遅れて教室に向かった。

 

教室内

教師「えー最初に自己紹介をしていただきます。それでは1番の人からどうぞ」

そこから自己紹介が始まり俺の番が来た。

夕日「えー先ほども自己紹介しました。楠夕日です。よろしくお願いします」

とまた黄色い歓声が響いた。

そこからは自己紹介が一通り終わった。

俺はほとんど聞いていないが。

その日はそれと教科書が配られ終わった。

教師「それじゃあ今日はここまで!さようなら〜」

みんなが教室を出て行かなかった。

俺は先に出ようと立ち上がると全員に質問ぜめに食らった。

「どこ住んでるの?」「彼女は?」

あまりにも多かったので抜けようと思ったが教室なかなか抜けられなかった。

そこから30分ぐらい質問責めにあいなんとか終わった。

 

帰り道

???「ねぇもう一回名前聞いてもいい?」

話しかけて来たのは水色のショートカットの女の子だった。

夕日「うん。楠 夕日だけどどうかした?」

???「やっぱりゆうちゃんだー。私を覚えてない?」

夕日「ん?んんもしかして日菜か?」

日菜「やっぱり覚えててくれたんだーうれしー」

抱きつかれた。高校生になって体も成長してるんだから自重して欲しいが…

夕日「なんだ。同じ学校か。これからよろしく」

日菜「なんか今のゆうちゃんるん!ってこないなー」

夕日「るん!っていうのがわからないや。ところで紗夜は?」

日菜「あたしおねーちゃんと高校違うんだ」

夕日「そっか。今日って紗夜に会える?聞きたいことがあるんだよ」

日菜「うん!それじゃああとで呼びに行くよ」

夕日「ああ、俺一人暮らしだからここに来て」

そう言い住所の書いた紙を渡した。

日菜「わかったよ。それじゃあまたあとでー」

そう言い走って帰って行った。

昔はもう少し落ち着きがあったと思うけど今の方が落ち着かないな。

そう思い家に帰った。

 

昼飯を食べて日菜が来る時間まで荷ほどきをしていた。

まだまだかかりそうだ。

荷ほどきをしているとインターホンが鳴り日菜と紗夜がやって来た。

紗夜「やっぱり夕日くんなんですね。随分久しぶりな感じがします」

夕日「そうだな。随分久しぶりだなー。とりあえず上がって」

2人をリビングに連れて行きお茶を出した。

そこからはたわいのない話をした。時間が経ち気がつくと窓から夕陽が差していた。

夕日「結構いい時間だな。そろそろ帰るか」

紗夜「そうですね。今日は楽しかったです。これからよろしくお願いします」

日菜「バイバイー」

日菜が先に家を出て行った。

夕日「紗夜最後に一つだけ。日菜と同じ学校にしなかったのは日菜の才能に劣等感を感じたからでしょ」

紗夜「!!どうしてわかったんですか?」

夕日「俺も同じことがあったからだよ。それじゃあな」

紗夜「!ええさようなら」

日菜と紗夜が帰りさっきまで騒がしかった家が急に静かになり寂しさを少し感じた。

 

その日は明日の用意をして少しだけ憂鬱になりながら寝た。

 

次の日(金曜日)

家を出ると日菜がいた。

日菜「一緒にいこー」

夕日「そのためにここに来たの?」

日菜「変かな?一緒に行きたいから来たんだよ」

夕日「わかったよ。それじゃあ行こう」

日菜「うん!」

2人で学校に行った。

学校で靴を履き替えた。

夕日「それじゃあな」

日菜「どうして?同じクラスだよ」

夕日「ふーんってえ?マジで」

日菜「マジだよ」

夕日「全然聞いてなかった。それじゃあ行こうか」

そこからクラスに行き席に着いた。

昨日は気がつかなかったが前はギャルみたいな女の子が座っていた。



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テレビデビュー!

お気に入りが20件をもうすぐ行きそうです。
これは嬉しいです。
UAも1000件超えていました。
ありがとうございます



席に着くと前のギャル風の女の子が話しかけて来た。

???「昨日はすぐに帰ったねー。あたしは今井リサ。リサでいいよー。よろしくね夕日くん」

夕日「うん。よろしく」

日菜「あーリサちーもうゆうちゃんと仲良くなってるー。」

そういい話に入って来たのは日菜だった。

夕日「日菜。学校でゆうちゃんはやめて。恥ずかしいから」

リサ「夕日、日菜にゆうちゃんって呼ばれてるんだ。そもそも日菜と知り合いだったんだ。」

夕日「言わないでくれ。日菜とは小さい頃遊んでたんだ。家も隣だしな。けど中学が違ったから中々合わなかったけどな」

リサ「へー日菜と家隣なんだ」

そこでチャイムがなり日菜は席に戻りリサも前を向いていた。

授業が始まったが最初は自己紹介ばかりで疲れた。

俺が挨拶するたびに黄色い歓声が上がってたまったもんじゃなかった。

昼休みは逃げるように屋上に向かった。

少し肌寒いがちょうどよかった。

時間を潰し教室に戻り、授業を受けた。

その日は逃げるように帰った。

 

帰り道

???「すいません。少しよろしいでしょうか?」

夕日「はい?何か」

???「私はこういうものです」

渡された名刺には芸能事務所社長と書かれていた。

すぐに調べると顔も名前も一致した。

夕日「はい。あなたほどの方がどうかされましたか?」

社長「立ち話もなんですし移動しましょうか。」

そう言われて喫茶店に入った。

社長「単刀直入に言います。芸能界デビューしませんか?」

夕日「失礼ですがなぜ僕に声がかかったんでしょう?」

社長「先ほど歩いている時の姿勢やルックスなどを考慮してお話をさせていただきました」

夕日「(これはかなりいい話だよな?受けてみてもいいかも。バイトもやってないし)わかりました。やらせてください」

社長「ありがとうございます。では書類などをお渡ししますので一度事務所の方まで来てください」

そこから事務所に向かい書類をもらい親に書いてもらい翌日に出した。

社長「ありがとうございます。これでここの芸能人です。初めは同じ年齢の人と共演していただきます。入って来てください」

???「はい。失礼します」

よくみた顔だ。名前は覚えていないが

???「白鷺千聖です。よろしくお願いします」

夕日「は、はい。楠 夕日です。よろしくお願いします」

社長「では今週の土曜日にテレビに初出演してもらう。昼からの収録だからよろしく。それと夕日くん。君にはここの事務所に一つ部屋を用意した。そこを使ってくれ」

夕日「ありがとうございます。それでは失礼します」

部屋を出た。

千聖「土曜日はよろしくね。少しお話をしたいからカフェでもどうかしら?」

夕日「はい。ぜひお願いします」

千聖「敬語はやめてちょうだい。同じ年齢なのだから」

夕日「は…いやわかった」

千聖「それじゃあ行きましょうか」

カフェに向かった。

 

カフェ

カフェにつき中に入った。

???「いらっしゃいませー」

中から中学生ぐらいの女の子が元気よく言ってきた。

席に案内され窓際の席に座った。

???「ご注文は何になさいますか?」

千聖「紅茶とケーキをお願いします」

夕日「コーヒーとケーキで」

???「わかりました。少々お待ちください」

学校終わりで夕日が窓から差して白鷺さんを照らしていた。

千聖「それでどうしてこの業界に入ったの?」

夕日「スカウトされたからだよ。昨日に」

千聖「それだけで?なんか意外だわ」

夕日「そう?けど俺もこの業界を入るとは思ってなかったよ」

千聖「ふふ、思った通り面白い人ね」

???「お持ちしました。ではごゆっくりどうぞ」

そこから2人でたわいのない話をした。

気がつくともう夕陽は消え外は暗くなっていた。

千聖「そろそろ帰りましょうか」

夕日「うん。送るよ。もうこの時間だし」

千聖「ありがとう」

白鷺さんを送り別れようとしたら連絡先の交換をして欲しいと言われたので交換した。

 

家に帰ると家の前に紗夜がいた。

夕日「紗夜!どうして。言ってくれればよかったのに」

紗夜「心配かけたくなかったので。それに私のことですし」

夕日「あーなんとなくわかった。日菜とのことだろう。とりあえず入って」

紗夜「はい。失礼します」

紗夜は昔に比べて随分固くなった。

昔はもう少し砕けていたと思うが。

 

リビング

夕日「話は聞くけど今回みたいなことはやめてくれ。紗夜が心配だ」

紗夜「すいません」

紗夜の顔が沈んだ。

夕日「だからこれを渡しとく。今度からはこれを使って。何かあるよりマシだから」

そう言い渡したのは合鍵だった。

紗夜「これをいいんですか?」

夕日「かまわないよ。紗夜が心配だから家の中の方が安心だ」

紗夜「ありがとうございます」

夕日「それで話は?話すのが辛いなら無理に聞かない」

紗夜「すいません。少し気を悪くするかもしれません」

夕日「かまわないよ」

 

紗夜「それでは。私が日菜に劣等感を抱いているのは前に聞かれた通りです。

私がどれだけ努力してもあの子はそれを一瞬で飛び越えていく。

私にはそれが耐え難いんです。

夕日くんはどうしたんですか?

以前同じことがあったと言っていましたが」

 

夕日「俺は乗り越えてもないさ。ただ自分の弱さから逃げただけだよ。

紗夜は日菜に負けてるのを認められない、そして勝とうとしている。

それはとてもすごいことなんだよ。これは忘れないで」

紗夜「は…い」

紗夜の顔から涙が出ていた。

俺は昔のように頭を撫でていた。

紗夜「あっ…」

紗夜の顔がだんだん赤くなっていった。

夕日「ご、ごめん!。つい」

紗夜「いえ。気にしないでください。今日は話を聞いてくださってありがとうございます。それではお邪魔しました」

夕日「家まで送るよ。もう外も暗いし」

そう言い紗夜を家まで送った。

そこから自分の家に帰り寝た。

 

土曜日(初のテレビ)

事務所に行き白鷺さんと合流して一通りの流れを教えてもらった。

そして収録

ここまできたら開き直った。

収録もうまくいき、その日は終了した。

千聖「ほんとに初めてなの?全然緊張してなかったように見えたのだけれど」

夕日「開き直ったんだよ。もともと出来ないなら開き直ってやれることをやろうと思っただけだよ。それに隣には白鷺さんが「千聖」え?

「そう呼んでちょうだい」わかった。千聖がいたから安心してたしね」

千聖「そう。今日はお疲れ様。またよろしくね」

夕日「こっちこそよろしく」

そういい別れた。

 

そこからの学校生活も慣れ仕事も軌道に乗り一人暮らしにも慣れてきた。

初めての中間テストは日菜に勝てなかった。

学年2位になった。

期末テストも同様で学年2位だった。

そこからさらに時間が経ち夏休み目前になった。

 

終業式

理事長「それでは終業式を終わります。みなさん怪我のないように過ごしてください」

教室に帰り、教師の話を聞いて終わった。

家に帰ろうとすると日菜に捕まった。

日菜「ゆうちゃん。一緒にお祭りいこ!」

夕日「日菜は紗夜と行くんじゃなかったか?」

日菜「今回の祭りは2日間あるんだって。おねーちゃんとは2日目に行きたいなーと思ってるんだ。1日目はゆうちゃんと行きたいの」

夕日「はいはい。それっていつ?予定見るわ」

日菜「7月28だよ」

夕日「28ね。うーん朝は無理だけど昼からなら大丈夫だよ」

日菜「ほんとに!それじゃあいこー」

夕日「はいはい。それじゃあ夕方に迎えに行くわ」

日菜「うん!それじゃあねー」

夕日「はいよー」

そこから家に帰り、やることをやり少し寝た。

宿題は学校の自主時間に終わらせてあるからもうやらなくていいし後はのんびりできる。

祭りまでちょくちょく仕事が入っているがそれ以外は特に予定がなかった。

そこにメールが来た。

リサ「明日暇ー?暇ならダンス部に来て欲しいなー。それ終わったら一緒にショッピングいこーよ」

リサとは連絡先交換しててそれまでも多々やりとりしていたがこういう誘いはなかった。

明日は特に何もなかったので了承した。

リサ「ありがとー。私服でいいからね。明日学校で」

そこからは何もなくその日は終わった。

 

次の日

朝起きて用意を済まして学校に向かった。

服装は黒のジーパンに黒のtシャツ、その上に白のカッターを着た。

学校につき校門ではリサが待っていた。

リサ「ごめんねー。急に呼んで」

夕日「いいよ。暇だったし」

リサ「今日収録ないの?」

夕日「特にないかな。ってなんで俺がテレビに出てること知ってるの?」

リサ「この学校の子全員知ってると思うよ。結構有名だから」

夕日「あっ、そうなんだ」

リサ「とりあえずいこ!」

手を引っ張られて連れていかれた。

 

ダンス部

夕日「それで来たけど俺は何をするの?」

リサ「見ててくれたらいいよ。今日はそのために呼んだから」

そこからしばらく見ていたがこのダンス部かなり可愛い子が多いから目のやり場に困る。

そして休憩に入った。

部員「あ、あのサインください」

夕日「???サイン誰の?」

リサ「夕日のに決まってるじゃん」

夕日「サインなんて書いたことないんだけど」

リサ「夕日が今考えたらいいじゃん。それをこれから使ってさ」

夕日「あとででいいかな?考えとく」

部員「はい!」

そこでその子は何処かに行った。

リサ「考えときなよー。あたしにもちょうだいね」

夕日「はいはい。考えとくよ」

考えて調べたりしたが何にも決まらなかった。

そして筆記体のローマ字で書くことにした。

リサ「決まったのー?」

夕日「ああ、ベターだけどな」

俺は書いたのを見せた。

リサ「へーこれかー。かっこよくかけてると思うよ」

夕日「それはわからん。けどこんなことはもうないと思うからな。1度きりだ」

そういいさっき話しかけて来た子に書いたサインを渡した。

渡したらとても喜んでいた。

なぜ喜んでいるのか全く理解できなかった。

そしてダンス部の練習が終わった。

リサ「それじゃあショッピングに行こっか」

夕日「わかったよ。どこに行くの?」

駅前の新しいとこに決まり行こうと思った。

リサ「ちょっとまって。一旦家に帰ってもいい?お風呂とか浴びたいしさ。服も制服は辛いからさ」

夕日「そっか。ごめん。それじゃあ後で迎えに行くよ」

リサ「いやいや。もううち来てていいからさ」

夕日「えっ。あとで行くよ」

リサ「さぁ行くよー」

腕を引っ張られて連れていかれた。

家に着いた。

夕日「それじゃあここで待っとくよ」

リサ「いやいや。ここ玄関だよ。せめてリビングにいてよ。あたしがお母さんに怒られるよ」

そしてリビングに連れていかれた。

 

リサ母「あらあら。随分カッコいい子が来たわねー。リサの彼氏かしら?」

リサ「ち、違うよ!もう!少しお風呂はいって着替えてくる」

そこからリサは急ぎ足で出て行った。

夕日「すいません。少しお邪魔します」

リサ母「いいわよー。楠 夕日くん」

夕日「!!どうして僕のことを?」

リサ母「それはよく知ってるわよ。リサからもよく聞くし、テレビでも見たことあるもの」

夕日「そうですか」

リサ母「それよりこれ飲んで」

お茶を渡された。

飲むとなんだか眠気が来た。

夕日「うぅー眠い」

リサ母「リサが来たら起こしてあげるわ。それまで寝て起きなさい」

夕日「すいません」

そういいその場で寝てしまった。

 

リサ「ごめーん。遅くなった。ってあれ?夕日寝てるの?」

リサ母「少しだけ寝かせてあげて。彼かなり疲労あるみたいだから」

リサ「うん。それならしょうがないね」

そこから30分後

夕日「んん。ってリサ!もう来てたんだ。ごめん」

リサ「ううん。気にしないで。それじゃあ行こっか」

そこからショッピングに向かった。

 

ショッピングモール

リサ「さて夕日の服選ぼーっと」

夕日「ふーんってえ!俺の服?」

リサ「そうだよー。夕日の服コーディネートしてみたかったんだー」

夕日「マジか。けどリサの服も買うよ。そこまでしてもらったら悪いしな」

リサ「いや悪いよ」

夕日「リーサーこういう時はありがとうが1番嬉しいんだよ。断られても買う気だし」

リサ「え、あ、うん。ありがと。それじゃあお願い」

夕日「それでよし!」

そこからまず俺がファションショーみたいにされた。

それでやっと決まった。

黄土色のジーパンに白のtシャツ、ピンクのカッターになった。

リサはそこから自分の服を選んでいた。

選び終わるまで30以上かかった。

会計を済ました。

値段は言わないが

外を見るとかなり時間が経っていた。

夕日「もういい時間だな。最後にどっかに行く?」

リサ「最後にカフェに行こう」

夕日「そうするか」

カフェに向かった。

カフェにある人がいるとも考えず。

 

カフェ

店員「注文はお決まりですか?」

リサ「紅茶とケーキで」

夕日「コーヒーとケーキで」

店員「かしこまりました」

???「あれー?あれゆうちゃんだー」

背中に寒気が走り体を身震いさせた。

リサ「どうしたの?風邪?」

夕日「いやなんか寒気が」

日菜「ゆうちゃん!リサちー。一緒に買い物?」

夕日・リサ「日菜!」

リサ(どうしよう。日菜ちょっと怒ってるよ)

夕日「(リサ困ってんなー)日菜。落ち着いて。今回は俺から頼んだんだよ。服が足りなくてな」

日菜「それならあたしでもいいと思うんだけどなー」

夕日「もちろん日菜にも頼むつもりだよ。祭りまでにね。日菜が選んだ服で祭りに行くよ」

日菜「!!ほんと!絶対だからね」

夕日「ああ、約束だ」

日菜はそれ以上何も言ってこなかった。

リサ「ありがと」

夕日「気にすんな。それじゃあ帰るか」

日菜・リサ「うん!」

そこから2人を送り家に帰った。

 

 




何日も更新できなくてすいません。
今日か明日の夜中にまた更新します


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夏まつり前最後の休み

家に帰りカレンダーを見て見ると予定がかなり埋まっていた。

そのため日菜との買い物は明日しか無理そうだった。

それに気づき日菜にすぐ連絡した。

夕日「日菜。今日言った買い物だけど明日でいい?そこしか空いてないわ」

日菜「いいよー。それじゃあ迎えに行くね」

夕日「いや俺が行くよ。朝の10時ごろに行くから」

日菜「わかったよ。それじゃあねー」

電話を切り明日の準備をして寝た。

 

次の日起きたのが9時ごろだった。

まだ時間があるから少しのんびりしていた。

9時半ごろになり家を出た。

外は朝日が照らしていた。

そこから少し歩き、日菜の家の前に着いたのは45分ごろだった、

インターホンを鳴らすと紗夜が出てきた。

紗夜「すいません。まだ日菜起きてなくて。とりあえず上がってください」

夕日「はは、相変わらずだな。それじゃあ失礼します」

リビングに行くと紗夜、日菜のお母さんがいた。

氷川母「あらあら。随分久しぶりねー。ゆうくん」

夕日「お久しぶりです。ゆうくんはやめて欲しいですけど」

氷川母「それは無理よー。それに随分人気も出てカッコよくなっちゃって」

夕日「恥ずかしいんで言わないでください。あとカッコよくないです」

日菜母「まぁまぁそれよりあの子起こしてきてくれるかしら?」

夕日「わかりました」

そこから2階に行き日菜の部屋と書かれている部屋に入った。

案の定日菜は気持ちよさそうに寝ていた。

夕日「はぁー全く」

どうやって起こそうか悩んだ。

最初は体を揺らすと少し反応があった。

そして体を揺らした直後に耳元で「今日の買い物なしだな」というと飛び起きた。

日菜「やだよー。買い物行くーってあれ?ゆうちゃんなんでいるの?もしかして襲いにきた?」

夕日「もういい!もう帰る」

冗談っぽくいうと「ごめーん。嘘だよー」

夕日「はぁ全く早く用意してくれ。リビングにいるから」

日菜「うん!ちょっとまってて」

俺はリビングに行き日菜母と紗夜に起こしたことを伝え少しまっていた。

紗夜「どうやって起こしたんですか?わたしがやっても起きなかったのに」

夕日「それには触れないでくれ。あんまりいい起こし方じゃないから」

日菜「お待たせー」

日菜が降りてきた。

化粧をして服装にも気合が入っていた。

ひ母「あらあら。日菜随分気合が入ってるわね」

日菜「もちろん!」

紗夜「夕日くん。日菜のことお願いします」

夕日「それは任せてください」

日菜「早くいこーよ」

夕日「はいはい。それじゃあ失礼しました」

そこからは2人で出かけた。

 

今回も向かったのはリサと行ったショッピングモールだ。

夕日「どこから行く?」

日菜「服を選ぶ」

夕日「それは最後。また荷物になるから」

日菜「うーんそっかー。それじゃあアクセサリーを見に行こ!」

夕日「それなら行くか」

アクセサリーショップに向かった。

アクセサリーショップについた。

夕日「悪い。ちょっとトイレに行ってくるわ。ちょっと待ってて」

日菜「うん。」

俺はトイレに向かい日菜は近くの椅子で座っていた。

???「俺たちと遊ぼーよ」

日菜「嫌です」

???「随分生意気だな」

そういい日菜の手を掴んだ。

日菜「やめて!離して」

俺はトイレから出て日菜の方を見ると絡まれているのが見えた。

その場で走りうまく行くかどうかは心配だったがバレーで鍛えたジャンプ力で掴んでいるやつの頭を横から思いっきり蹴った。

???「いてー」

夕日「全く。人が少し離れた間に」

???「なんだテメェ。調子に乗ってるな」

夕日「はーこういうのなんていうんだっけ日菜」

日菜「えーと確か弱い犬ほどよく吠えるだよ」

???「アァ?」

夕日「せーかい」

その男たちは3人がかりで殴ってきたが正直バレーのスパイクより全然遅いのでよく見えて、その間に反撃した。

???「もういい。帰るぞ」

そう言ってどっかに行った。

俺は日菜の頭を撫で「よく我慢したな。もういいぞ」

そう言うと日菜は俺の胸で泣き始めた。

周りからの視線もあったが気にしなかった。

何より絡まれているのを見てて何もしなかったから何も言ってこなかったが。

しばらく泣き落ち着いたみたいだ。

夕日「落ち着いたか?」

日菜「うん。ごめんね。泣いちゃって」

夕日「気にすんな。俺の方こそごめん」

日菜「大丈夫だよ。ゆうちゃんなら必ず来てくれるって信じてたから」

夕日「そっか。それじゃあアクセサリーを見に行くか。なんか買うよ。お詫びってわけじゃないけど値段は気にしなくていいよ」

日菜「やったーほんとに?」

そこからはいつもの日菜に戻りアクセサリーを物色していた。

日菜「これなんかどうー?」

見せて来たのは星の形をしたネックレスだった。

夕日「はーなんか意外だな。日菜って星好きだっけ?」

日菜「私天文部だもん。3年の先輩が引退したら実質1人だけど」

夕日「へーんじゃそれにするか」

それを持って会計に行った。

会計の値段が想像を超えていたが何も言わなかった。

夕日「そろそろ昼だな。なんか食べるか」

日菜「うん。あたしはファミレスに行きたい」

夕日「それじゃあ行くか」

ファミレスに向かい席に着いた。

 

ファミレス

日菜「あたしはドリアと大盛りポテト、あとドリンクバー」

夕日「俺はカルボナーラとドリンクバーで」

店員「かしこまりました」

そこからドリンクバーを入れて少し待っていた。

夕日「あ!日菜これ渡すの忘れてた」

渡したのはさっき買ったネックレスだった。

日菜「ありがとう。せっかくだしつけてよ」

日菜は髪を少しだけあげてそう言ってきた。

夕日「はー」

日菜の後ろに周りネックレスをつけた。

日菜「どう?似合ってる」

夕日「ああ、よく似合ってるよ。ほんとに」

実際よく似合っていた。

ほんとに日菜にぴったりだった。

そこで料理が届いた。

そこから少し食べ俺のはなくなった。

日菜「はいあーん」

そういいポテトを差し出してきた。

夕日「え?これは?」

日菜「はーやーくー」

断るに断れない雰囲気だったから食べた。

日菜「うーんるん!ってくるねーそれじゃあもう一本」

俺は話を変えた。

夕日「早く食べないと服屋に行けないよ」

日菜「あー!そうだった」

そこからは怒涛の勢いで食べていた。

会計を済ませ店を出た。

時計を見ると2時を回っていた。

なんだかんだでファミレスにかなり居たみたいだ。

そこから服屋に向かった。

 

服屋

日菜はリサ以上に俺をファションショーにしていた。

違うと言いながらかなりの服を着せられた。

2時間はその服屋にいたと思う。

途中からもう自分が何を着ているのかも覚えていない。

日菜「やっぱりこれだなー。1番るん!ってくるもん」

そういい渡されたのは黒のジーパンに黒を基調とした服だった。

日菜「あとこれにアクセサリーがいるよ。と言うことでさっきの店に戻るよー」

会計を済ませさっきの店に戻った。

 

アクセサリーショップ(2回目)

日菜「今度はゆうちゃんのだからなー。悩むよー」

夕日「なんでもいいよ。日菜。ただ学校でもつけてると思うからなー」

日菜「そっかーそれじゃあこれだね」

そう言い渡してきたのはリングが付いたネックレスだった。

これにしようと思い会計に持って行くと諭吉が3枚飛んだ。

よく見て見ると防水と書いてあった。

夕日「時間もいい頃だし帰るか」

日菜「うん!けど眠いなー」

夕日「はいはい。わかったよ」

そこから俺は手で服を持ち日菜をおんぶした。

夕日「寝とけ。家まで送るよ」

日菜「うん。おねが…い」

夕日「もう寝たのか。早いな」

そこからは日菜をおぶって家に向かった。

 

氷川家

インターホンを鳴らすと紗夜が出てきた。

紗夜「日菜!起きなさい」

夕日「多分起きないよ。今日はしょうがないよ。俺のせいで日菜に怖い思いをさせたから。許してやって」

紗夜「夕日くんがそう言うなら。とりあえず荷物を預かります。中に入ってください」

紗夜にそう言われたので中に入った。

紗夜「さっき気になることを言ってましたがどういうことですか?」

夕日「その前に日菜下ろしていい?」

紗夜「ええ、すいません」

日菜をソファーに寝かし今日会ったことを話した。

紗夜「それは夕日くんが非を感じる必要ないはずですが…」

夕日「いや俺は行く前に日菜のこと任せてっていって言っておきながらそんな目に合わしたんだからな」

日菜「ゆうちゃんが責任感じる必要ないよ」

紗夜・夕日「日菜!」

夕日「起きてたのか」

日菜「少し前にね。ゆうちゃんはあたしを助けてくれたから」

夕日「いやで「ゆうちゃん!もういいよ。守ってくれたのは確かだから」日菜にそこまで言われるとはな」

紗夜「ほんとに」

日菜「2人ともひどーい」

そこからは笑い声が響いた。

夕日「それじゃあそろそろ帰るよ」

日菜「えー泊まっていったらいいじゃん。お父さんとお母さん出張でいないし」

夕日「いや余計ダメだろ」

紗夜「そうですね。お母さんも仕事に行く前に泊まってもらいなさいって言ってましたから」

全くあのお母さんも何いってるんだ。

夕日「わかったよ。それじゃあお邪魔するよ」

そこからなぜかお泊まりすることになった。

 

お泊り

そこからは俺が家事をした。

紗夜「私も手伝います」

夕日「紗夜は座ってて。今日はおじゃまする側なんだから」

紗夜「ですが…」

夕日「日菜!紗夜を押さえてて」

日菜「はーい。おねーちゃんこっちに来てて」

日菜は紗夜を連れて2階に上がった。

俺はその間に飯を作っていた。

確か紗夜は人参嫌いだったよな?

そこでハンバーグの中にミキサーにかけた人参を入れておいた。

一通りでき終わり紗夜と日菜を呼んだ。

日菜「うわーゆうちゃんって料理できたんだー」

夕日「一応一通りはね。一人暮らしだし」

紗夜「それではいただきます」

日菜「いただきますー」

そこから食べて紗夜も日菜も満足したみたいだった。

夕日「紗夜食べれたね」

紗夜「何をですか?」

夕日「人参。そのハンバーグには入ってたんだよ」

日菜「うそ!全然わからなかったよ」

夕日「まぁ原型すらないしな」

紗夜の顔が信じられないぐらい驚いていた。

紗夜「そんな…全然気付きませんでした」

夕日「まぁな。俺はもう寝るよ。ソファーでいいから」

日菜「ダメだよ!体壊すよ」

紗夜「そうです!芸能人なんだから気をつけてください」

夕日「えっ?けどここしかないし」

日菜「それならあたしの部屋で寝よーよ」

夕日「無理だ。俺の心臓が持たん。ソファでいいよ」

紗夜「しかし…」

夕日「いいよ。明日も仕事あるからそんなに台本読んどくから」

日菜「むーゆうちゃんと一緒に寝たかったのにー」

夕日「それだから寝れないんだよ」

紗夜「それではおやすみなさい」

日菜「おやすみー」

夕日「おやすみ」

全員が分かれてしばらく台本を読んでいるとどこからか音が聞こえて来た。

夕日「2階からかな?」

音に惹かれるようにその場所に向かった。

夕日「紗夜の部屋?」

ノックをして入ると紗夜が中でギターの練習をしていた。

 

紗夜の部屋

紗夜「夕日くん。もしかして起こしてしまいましたか?」

夕日「いーやそんなんじゃないよ。音に惹かれたんだよ」

紗夜「そうですか」

夕日「紗夜はギターやってたんだね。似合ってる」

すると紗夜の顔がだんだん赤くなっていった。

紗夜「な、何を言うんですか!」

夕日「ごめんごめん。しばらく聞いててもいい?少し気分転換したくて」

紗夜「ええ、構いませんよ」

そこからしばらく聞いていたがなんて言うんだろ。紗夜の音楽は正確すぎる感じがした。

夕日「ありがと。いい気分転換になった。それと紗夜。音楽にも性格出てるんだな」

そういい部屋を出ようとすると手を掴まれた。

紗夜「どういうことですか?夕日くん音楽の経験ありませんでしたよね?」

夕日「言葉通りだよ。正確性がすごいって意味。なんかそんな感じがした」

紗夜「そうですか。引き止めてすいませんでした」

そこから部屋を出てリビングのソファーに戻った。

しばらく台本を読んでると寝落ちしていた。

 

次の日

この日は朝から仕事だったので朝飯を作っていた。

少しすると紗夜が降りて来た。

夕日「おはよ。早いね」

紗夜「おはようございます」

夕日「ちょうどよかった。もう俺仕事だから行くけど鍵頼むわ」

紗夜「わかりました」

朝飯にサンドウィッチを出し俺はすぐに準備をした。

紗夜「すいません。ありがとうございます」

夕日「気にしないで。俺は泊めてもらったから。それじゃ行ってくる」

紗夜「はい。行ってらっしゃい」

家を出て事務所に向かった。

 

 




次回は夏まつりを描いて時系列を少し飛ばします。次は高校2年になるところを書きます


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夏まつりそして高校2年

時系列少し飛んで高校2年になります。
星9評価峰風さんありがとうございます


夏まつり当日

俺は朝仕事を終わらせて先に銀行に向かった。

日菜のことだから半端じゃないぐらい食べるだろうと踏んでのことだった。

銀行である程度金を下ろし家でゆっくりして時間になったので家を出た。

そこから氷川家に向かい日菜を呼んだ。

日菜は浴衣で出てきた。

水色を基調として所々にシャボン玉みたいな模様があった。

あまりにもマッチしすぎていて少し見とれた。

日菜「あんまり見ないでよー。恥ずかしいから」

夕日「あ、ああ悪い。それじゃあ行くか」

そこから少し歩き商店街に着いた。

思ったより人が多かった。

離れるのは面倒だったので手を出した。

日菜「あっ」

夕日「悪い。つい」

日菜「いいよーそれでいこ!」

そういい日菜は手を握り返してきた。

 

祭り

夕日「それにしても人が多いなー」

日菜「祭りだもん。それより何食べる?」

夕日「なんでもいいよ。今日は全部出すから」

日菜「えーあたしも出すよー」

夕日「こういう時は男が出すの」

日菜「それじゃあよろしくねー」

そこからいろいろなものを食べたりした。

たこ焼きを半分こにしたり、りんご飴を食べたり、射的をしたりした。

そこからも遊んで気がつくと周りが暗くなっていた。

日菜「そういえば今日の祭り花火があるんだってー」

夕日「へー花火か。見に行くか」

そこから移動して、人気の少ないところに行った。

少し遠いが2人きりになった。

日菜「ちょっと遠いけどいいところだねー」

夕日「ああ、遠いのがちょっと難点だけどな」

そこから2人で花火を見ていて時間が過ぎてるのを忘れていた。

花火も終わり時計を見ると9時を回っていた。

夕日「日菜。そろそろ帰るか。時間も時間だし」

日菜「いやだよー。もっとあそぼーよ」

夕日「子供か!あと少しだからな」

そこから遊びまた時間が過ぎてるを忘れていた。

時計は12時を回っていた。

夕日「日菜。これ以上は」

日菜は眠たいのを我慢して起きていた。

日菜「ん…そろそろ終わりに…しよ」

夕日「全く。背中に乗れ。家まで寝てろ」

日菜「う…ん」

日菜は背中に乗るとすぐ寝た。

夕日「無理しなくていいのに」

独り言をつぶやいた。

帰り道を照らすように星が出ていた。

氷川家に着くと家の鍵が閉まっておりみんな寝ていた。

夕日「日菜ー鍵持ってる?」

日菜「持ってない」

夕日「家空いてないぞ」

日菜「じゃあゆうちゃんの家に行く」

俺は少し驚いたがそれしかないと思い自分の家に足を運んだ。

 

自分家

日菜をベッドに寝かした。

歩いてる間にまた寝ていた。

時計は1時にさしかかっていた。

夕日「ふー今日は疲れた。けど久々に楽しめたな」

誰も聞いていないのに独り言をつぶやいていた。

日菜は俺の部屋のベッドに寝かしていて俺は今リビングでコーヒーを飲んで台本を読んでいた。

ここ最近では仕事場にもなれ、先輩たちにもよくしてもらっている。

仕事の数も増えプライベートの時間も少なくなってきているが、こういう休みも事務所は許可してくれるのでなかなかいい事務所だ。

そんなことを考えていると机に突っ伏して寝ていた。

 

次の日

俺は随分寝ていた。

起きると目の前に日菜が笑いながら俺を見ていた。

夕日「どうした?朝から随分機嫌がいいな」

日菜「ゆうちゃんの寝顔かわいいなーと思ってたんだよ」

夕日「何言ってんだよ。早く帰れよ。もう朝なんだし」

日菜「え?今日も泊まるよ」

夕日「は?何言ってるの?今日俺仕事だよ」

日菜「うん。それでも泊まるよ」

夕日「はーわかった。ちょっと待ってて。聞いてみる」

日菜は不思議そうな顔をしていた。

それもそうだ。一人暮らしが誰に聞くのかと思っているんだろう。

夕日「はい。すいません。ありがとうございます」

電話をかけ終わり日菜に言うことがあったので話した。

夕日「日菜今日は一緒に事務所に行くぞ。お前を1人にしてると怖いからな」

日菜「え!いいの?行く行く」

日菜はその場で喜んでいた。

そこから事務所に向かい俺の部屋に向かった。

 

事務所の俺の部屋

日菜「ここがゆうちゃんだけの部屋なんだー。なんかいいなー」

夕日「今日仕事あるからここにいてくれ。一応一通りのもの揃ってるけど何かあったらここに電話して。俺のマネージャーが出てくれる。」

日菜「うわーゆうちゃんマネージャーまでいるんだ」

夕日「一応な。俺は助けてもらってばかりだけど」

???「失礼します」

日菜「この人誰ー?」

夕日「さっき言った俺のマネージャーだよ。今日はごめんな」

???「いえお気になさらず。私は千葉 美沙希です。よろしくお願いします」

夕日「その敬語なんとかならないかなー?同級生だよ。しかも俺助けてもらってばっかりなんだけど」

美沙希「いえ。私はマネージャーですので」

日菜「ふーん(なんかいやだなー)」

夕日「それじゃあ頼むわ。日菜もおとなしくしてろよ」

そこから俺は収録をした。

時間は3時間ほどだった。

 

その頃

日菜「暇だなー」

美沙希「日菜さんは夕日さんと幼馴染なんですか?」

日菜「そうだよー。昔はよく遊んでたしね」

日菜はベッドに寝転がって答えた。

美沙希「そうなんですね。随分と仲が良かったので」

日菜(うーなんか棘があるよー)

そこからは無言になっていた。

 

俺は収録が終わり部屋に帰った。

部屋ではなんかすごい空気が漂っていた。

夕日「何?この空気」

美沙希「なんでもありません」

日菜「ゆうちゃん早く帰ろ!」

夕日「ちょっ、ちょっと待て。何があった。それを説明しろよー。そうじゃないと日菜とはもう会わないぞー」

冗談で言うと日菜は泣きそうになっていた。

日菜「ごめんなさい。全部話します。実は…その人がゆうちゃんのマネージャーでよかったって言うから」

美沙希は少し膨れている。

夕日「まったくそんなことか。日菜、美沙希がマネージャーで良かったと思ってるよ「やっぱり!」けど日菜とは幼馴染でよかったよ。じゃないと会うことすらなかったからな」

日菜「ゆうちゃん!」

そういい飛びついてきた。

俺は受け止めきれずに倒れた。

日菜はそんな事気にせずに抱きついてくるがこの態勢は色々とまずい。

夕日「日菜降りろ。早く」

日菜「むーゆうちゃんケチだなー」

夕日「美沙希今日はありがとう。今度飯でも行こう」

美沙希「はい!お願いします」

その言葉を聞き日菜は脇腹をしばいてきた。

夕日「痛い痛い」

日菜「あたしとは?」

夕日「わかったよ。また今度な」

日菜は機嫌が戻った。

夕日「それじゃあ帰るわ。今日はありがとう美沙希」

そこからは家に帰り日菜を送った。

そこからさらに月日が経ち高校2年になった。

 

高校2年になり仕事も増えかなり充実していた。

高校2年でのクラス分けは俺は日菜たちとは別のクラスになった。

特に気にしてなかったのでよかったと思っていたが、クラス分けが終わり教室に戻ると色々聞かれたりした。

俺はある程度答えると逃げるように屋上に向かった。

屋上でのんびりしている時が1番気持ちよかった。

風に吹かれている時が何も考えずに済む1番気持ちいい時だ。

うとうとしてきて俺はそのまま寝てしまった。

目がさめるともうすでに授業が始まっている時間になっていた。

もう戻るのも面倒だったのでそのままいることにした。

 

昼休み

俺はまた寝ていたらしい。

チャイムで目がさめるともうすでに昼休みだった。

弁当を食べに行こうとすると屋上に誰かやってきた。

ドアが開き見てみると5人組だった。

???「うわ!びっくりしたーって男の人?なんで?」

???「ひまり、入学式で挨拶してた人だよ」

???「うわーこんなところで会うなんて奇遇ですねー」

???「ほんとだな!なかなかないぞ。こんな事」

???「ちょっとみんな。それより自己紹介しないと私たちまだ名前すら言ってないよ」

そこから自己紹介が始まった。

夕日「俺は入学式の時も言ったけど楠 夕日よろしくね」

ひまり「楠どっかで聞いたような?」

モカ「ひーちゃん。多分テレビだよー」

ひまり「もしかして最近人気のあの楠さん?」

夕日「人気かどうかは知らないけどテレビには出てるよ」

そこから上原さんの熱弁が始まった。

周りで止めようとしていたが誰も止めれなかったみたいだ。

夕日「あのー俺腹減ったから弁当食べに行ってもいい?」

ひまり「あ、ごめんなさい〜。つい話し過ぎました」

蘭「つい、であのレベルはないでしょ」

夕日「ごめん。またあったらその時に」

俺はそこから抜け出し教室に帰った。

 

教室

日菜「ゆうちゃんおそーい」

夕日「なんでいるの?」

リサ「このクラスに友希那もいるから一緒に食べようと思って」

夕日「友希那?って誰」

リサ「それはねー友希那ー」

そう言い走って行った。

そして連れてきたのは銀髪の女の子だった。

なんて言うんだろ近づきにくい雰囲気がある。

神秘的?って行ったら正しいのかな?

リサ「ほらほら友希那も自己紹介して」

友希那「湊友希那よ」

リサ「相変わらずそっけないなー」

夕日「楠 夕日です。よろしく」

そこから4人で飯を食べた。

 

帰り道

一人で帰っていると後ろからなんか声がした。

「ひさーん。 うひさーん。 夕日さーん。」

俺を呼んでいることがわかったので後ろを向くと上原さんが走ってきていた。

ひまり「はぁはぁ。もー何回も呼んだんですよー」

夕日「悪い悪い。中々聞こえなくてさ」

ひまり「それより今日って時間ありますか?」

夕日「今日は収録もないし何もないけど」

ひまり「それじゃあ一緒に遊びに行きませんか?」

夕日「いいよ」

ひまり「ダメですよね!すいません。っていいんですか?」

夕日「いいってば。どこに行くの?」

ひまり「ショッピングに行きましょう。服買いたいんで意見が欲しいんですよ」

夕日「わかったよ。このまま行くの?」

ひまり「時間があまりないんでこのまま行きます」

夕日「はいはい。それじゃあ行こうか」

制服のままショッピングモールに向かった。

 

ショッピングモール

着いたら服屋に向かった。

上原さんは服屋に入ると目をキラキラさせて色んな服を物色していた。

いろんな服を着て俺に見せて着たが正直わからん。

上原さんによく似合っているのはよくわかった。

ひまり「どうですか?どれが1番でした?」

夕日「正直分からん。けどどれも上原さんによく似合ってることはわかったよ」

ひまり「ひまりでいいですよ。それならよかったです」

そういい会計に向かおうとしたので服をとってお金を払った。

ひまり「夕日さん。私が払いますよ」

夕日「いいって。いろんな服を見せてもらったお礼だよ」

ひまり「けど…」

夕日「こーいう時は素直に受け取って」

ひまり「はい!ありがとうございます」

買い物をしてカフェに行ってその日は終わった。




今回はオリキャラも出しました。
今日はこっちはこれで終わりですが早ければ今日の夜かあしたのあさにもう一個の方も投稿します


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マネージャー!?

パスパレ1章を軸にそのままのコピーじゃなくて自分で作ったんで意味がわからない部分もあると思います。



ひまりと買い物した次の日俺は仕事がないのに事務所に呼ばれた。

しかも学校を休んで来て欲しいと言われた。

事務所に向かい社長室に向かった。

 

社長室

夕日「失礼します」

社長「いや今日はすまんな。いきなりで悪いが君がこの業界に入って何年になったかな?」

夕日「確か一年ぐらいですね。まだですけど」

社長「そう!だから頼みたいことがあるんだよ」

夕日「ある程度は聞きますけど無理難題は無理ですよ」

社長「そんなことはない。今回アイドルバンドを作ろうと思うのだ。君にはそこのマネージャーになって欲しい」

夕日「今でもかなりの仕事をいただいています。それにマネージャーを兼業しようと思ったらほとんど行けないと思いますけど」

社長「そこは気にしないでいいよ。仕事は少し減らしたから」

夕日「大変失礼なことを言います。それはギャラが減るということですか?」

社長「違う。仕事は減るがキャラは増える。今まで事務所に入れてた分を減らしてな」

夕日「そうですか」

社長「ではこれがメンバーになる者たちだ」

そういい冊子を渡された。

メンバーを見てみるとまずピンクの髪が印象的の丸山彩が見えた。

ボーカルみたいだ。

次にベースの千聖が写った。

次に開くと日菜が見えた。

夕日「すいません。なぜ氷川さんがいるんですか?」

社長「その子はオーディションで受かった子だよ」

うーん日菜のことだからなんとなく受けたら受かったんだろうなーと思い次を見た。

次を見てみると若宮イヴと書かれていた。

モデル経験ありのキーボードみたいだ。

ハーフとも書いてあった。

次にめくろうとしたらもう紙がなかった。

夕日「これドラムはいないんですか?」

社長「ドラムは中々いなくてね。初出演までに探す予定だ。それで今日にそのメンバー全員が事務所にくるからその時に紹介をするよ。それまではゆっくりしておいてくれたまえ」

夕日「わかりました。またその時に。時間になったら呼んでください」

そこから自分の部屋に向かいのんびりしていた。

ここ最近はこういう時間もなかなかなかったから少し嬉しかった。

しばらく時間が経つと眠ってしまった。

 

事務所内(自分の部屋)

誰かが入って来た感じがしたので目を覚ました。

夕日「ん?誰?」

美沙希「私ですよ。起こしてしまいましたか?」

夕日「美沙希!学校は?」

美沙希「私も今日は休みですよ。社長に頼まれて。夕日さんをサポートしてあげてくれって言われたんです」

そういいお弁当を渡して来た。

渡されたお弁当は手作りだった。

夕日「わざわざ作って来てくれたの?」

美沙希「はい。口に合えばいいですけど」

弁当を開けてみると彩りがよくとても美味そうだった。

夕日「ありがと。すげーうまそうだよ」

食べると見た目通りすごい美味かった。

夕日「ご馳走さま。美味かった」

美沙希「お粗末さまです。ありがとうございます」

食べ終わり今までの疲労か一気に眠たくなって来た。

美沙希「寝ても大丈夫ですよ。時間になったら起こしますから」

夕日「ごめん。少し寝る…よ」

俺の意識はきれた。

そこからしばらくして起こされた。

美沙希「そろそろ時間ですよ。行く準備してください」

夕日「ん…わかった」

そこから少しして準備を始めた。

部屋を出ると美沙希も付いてきた。

夕日「美沙希も来るの?」

美沙希「はい」

うーん日菜と喧嘩になる予感しかしない。

 

事務所の一室

???「それでは今日からパスパレのマネージャーを紹介します。どうぞ入ってきてください」

夕日「失礼します。今日からマネージャーの楠 夕日です」

日菜「あーゆうちゃん」

千聖は声には出さなかったが驚いていた。

???「それではどの楽器をするかだけ伝えておきます。まず丸山さんがボーカル。白鷺さんがベース。氷川さんがギター。若宮さんがキーボードになります。ドラムの方は今探しています。それまでうちの事務所に勤務しているサポートドラムの方が入ってもらいます。大和さん入ってー」

麻弥「失礼します。大和麻弥です。よろしくお願いします」

全員「よろしくお願いします」

社長が部屋に入ってきた。

社長「今回やってもらう曲だ。一応目を通しておいてくれたまえ」

夕日「一応?」

???「それは今回のデビューは2週間後にしてます。演奏はプロの方のものを録音してるのでフリだけやっていただければ」

夕日(なるほどね。これは失敗するな)

???「それでは今日は顔合わせだけなので」

そこから千聖と麻弥が出て行った。

それにつられるようにみんな出て行った。

初顔合わせを終わらし俺は一度部屋に戻った。

 

事務所内(俺の部屋)

美沙希も付いてきて俺の部屋に来た。

夕日「どう思う?あのバンド。うまく行くと思う?」

美沙希「現状の状況から見ておそらく無理でしょう。いくらなんでも2週間後は無理があります」

そんなことを話して時間もよくなって来たので別れた。

次の日から練習を始めるも千聖だけは遅れて来ることが多かった。

ドラムの人が見つからなくてスタッフ達も苦労してたみたいだ。

そこで千聖からの意見で麻弥がパスパレのドラムになることがきまった。

練習はしたが中々上達はしなかった。

しても意味はないのだが。

時間だけが過ぎデビュー当日になった。

 

デビュー日

初めての舞台で麻弥と彩は緊張していた。

夕日「どう?落ち着いてる?」

日菜「うーんよくわかんないや。とりあえず楽しんでくる」

舞台での司会が進行を進めパスパレの出番になった。

最初はスゲーとか客が言っていたが何か嫌な予感がした。

そしてその嫌な予感は的中した。

演奏の途中で音がきれた。

全員がびっくりして何もできなくなっていた。

来ていた客からはブーイングが上がりそうになっていたので千聖がMCでその場から抜け出した。

けれどそれで客が許すわけもなくブーイングや非難が飛び始めた。

夕日「なんでこう嫌な予感は当たるかなー」

美沙希「予想してたんですか?」

夕日「可能性の一つしてね。それに…いやなんでもない」

美沙希「???」

全員が舞台裏に来てスタッフに詳しいことを聞いていた。

スタッフ「申し訳ありません。今日はこれで解散にします」

全員がわけもわからないまま解散した。

俺もその場からすぐに離れた。

タクシーを呼び事務所一旦帰った。

 

事務所内(俺の部屋)

ベッドに寝転ひ美沙希は椅子に座っていた。

夕日「別にソファーでもいいのに」

美沙希「いえ。こちらで十分です」

そこからしばらく無言になった。

沈黙が続きそれを破ったのは美沙希だった。

美沙希「これからパスパレはどうなるんでしょうか?」

夕日「おそらくこのままじゃ無理だな。俺が1人この状況を変えてくれそうな奴がいるのを知ってるけどそいつが動くかどうかだな」

日菜はおそらく傍観してるだろうし、大和さんや若宮さんはまだよくわかっていないだろう。

そうなると千聖か丸山さんになるけど千聖はおそらく今頃抜けるように言ってるんじゃないかな?

それに比べ丸山さんは研修生で3年やってるみたいだしやれることは全部やると思うからあの子次第だな。

夕日「そろそろ帰るか。そういえば美沙希の家ってどこなの?今まで送ろうとしたら断って来たけど」

美沙希「……」

夕日「いややっぱりいいや。そこまで気になってるわけでもないし」

美沙希「すいません」

夕日「気にしないでくれ。それじゃあ帰るか」

そこから帰った。

 

次の日

学校も終わり仕事があるので事務所に向かった。

事務所の廊下で千聖とスタッフを見た。

大方抜けさせてくださいって言ってるんだろうと思い部屋に向かい準備をした。

美沙希「そろそろ時間ですよ」

部屋に入って来た。

夕日「そろそろ行くか」

今日は雑誌に載るための質問をいくつかされるみたいだ。

現場に行き質問をいくつかされた。

それ自体は大したことなく終わった。

その帰りに事務所の一室から声が聞こえて気になったのでドアの前で聞くことにした。

 

一室

彩「練習しようよ。もうあんな風にならないように」

日菜「あたしは練習しなくてもできるんだけどなー」

イヴ「練習ですか。ブシに練習は欠かせません」

麻弥「練習することは大事っすね」

俺はここがパスパレメンバーの集まる場所と知り、場所だけ覚えてその場から離れた。

それにしてもあの中から千聖の声はしなかったな。

そう思い美沙希と部屋に帰った。

そこから帰る準備を始めて帰った。

 

次の日

パスパレの練習場所に行くと千聖もいた。

なんでももう一度ライブができると知りみんな喜んでいた。

そこに千聖がやってきた。

彩「千聖ちゃん。もう一度ライブできるんだって」

千聖「ええ、よかったわ」

彩「これも努力を続けてたおかげだね」

千聖の顔色が変わった。

千聖「あなたは本当に努力だけできまったと思っているのかしら?努力だけで決まるならあなたはとっくに研修生を卒業してるわよね?」

彩「けど努力しなきゃ」

そこで不穏な空気が流れた。

千聖「次の仕事があるからここで失礼するわね」

千聖は部屋を出て行った。

彩「努力することは間違ってるのかな?」

イヴ・麻弥「彩さん…」

見ていてなんだか嫌だったのでその場から抜け出した。

抜け出して見ると千聖が廊下を歩いていたので捕まえてさっきのことを聞いてみた。

夕日「千聖。さっきのは本心か?」

千聖「いえ本心かどうかで聞かれると半々ぐらいね。たしかに努力は必要だと思うわ。けれどなんでもそれのせいにするのは嫌いよ」

夕日「なるほどね。昔からこの業界にいるだけはある」

千聖「そろそろいいかしら?次の仕事があるのだけれど」

夕日「あ!悪い。ありがと」

そこで千聖と別れた。

そこから家に帰り寝ようとすると電話がかかってきた。

 

日菜「ゆうちゃんー今日いたのになんで何も行ってくれなかったの?」

夕日「俺はパスパレのメンバーじゃない。今の自分たちがどうしたいかを考えるんだよ。俺が答えを出したらそれはパスパレの問題であっても俺の答えになる。だから自分たちで考えないとね」

日菜「そっかー。わかったよー。おやすみ〜」

そういい電話を切ってきた。

次の日に丸山さんがあんなことを言うとは思わなかったが…




UAが6000超えてお気に入りも50件を超えました。
これからもよろしくお願いします

ちなみにツイッター始めたんでフォローしてくれると嬉しいです。
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2度目のライブ

今回も前回と同じように1章をベースに自分の中で作ってます



プロフィール(オリキャラ)
楠 夕日
17歳
誕生日7月23
身長180
家族構成
父、母、姉、そして自分
今は一人暮らし
姉は仕事をしているが興味がないため何をしているかは知らない。
料理昔からやっていたためある程度はできる。
日菜、紗夜と幼馴染
現在は芸能界で活躍中

千葉 美沙希
17歳
誕生日不明
身長169
家族構成不明
住所などの個人情報ほとんど不明
現在夕日のマネージャーをしている。
何か隠していることがあるかも?



次の日に美沙希から連絡がきた。

なんでもチケットを手売りすると言い出したそうだ。

言い出したのは丸山さんだそうだ。

やっぱりあの子ならこの状況を変えられるかもしれない。

ただ事務所に向かうのも面倒だったので美沙希に一つ頼みごとをしておいた。

夕日「ーを頼むよ」

美沙希「わかりました。そのぐらいならすぐに終わります」

俺は連絡だけして久しぶりに筋トレをした。

最後にやったのは中学の時だから随分前になる。

少しやるとかなり張ってきていた。

そこでやめ美沙希に電話をかけた。

夕日「頼んだ件どうなった?」

美沙希「ええ、すべて終わりました」

夕日「ありがとう。お礼しないとな。何がいい?」

美沙希「それなら今から一緒にご飯いきませんか?」

夕日「そんなんでいいの?」

美沙希「それがいいんです」

夕日「わかった。また後で駅前に」

駅前に行くとまだ美沙希は来てなかった。

そこから数分して美沙希がやって来た。

いつものラフな格好とは違いスカートを履いて上に着ているtシャツもしっかりしたものを着ていた。

美沙希「それじゃあいきましょうか」

夕日「せめてこの飯の間だけでもその敬語治らない?収録でもないし、仕事でもないんだからさ」

美沙希「わかりまし…わかった。よろしく夕日」

夕日「ああ、よろしく」

そこから飯に行った。

 

飯はパスタが食べたいと言っていたのでパスタが有名な店に行った。

いざ言っていると金持ちばかりいた。

美沙希「ここは分不相応ですね。店を変えましょう」

夕日「さーて何食べよっかなー?」

美沙希「夕日。店を変えましょう」

夕日「なんで?ここでいいじゃん」

美沙希「絶対高いよ。店変えようよ」

夕日「いいの。俺が出すから。いつものお礼だよ」

美沙希「わかった」

席に着き俺はカルボナーラを美沙希はナポリタンを頼んだ。

運ばれてきたものを食べると高いだけあってすごい美味しかった。

食べ終わり帰ろうと思い美沙希を家に送ると言うと断られた。

いったいなぜそこまで断るのか意味がわからなかったが深く考えないで帰った。

 

次の日

事務所からの頼みで今手売りしているパスパレメンバーを見ておいて欲しいと言われた。

全員から見えない位置から見ていた。

今日はなんだか雨が降りそうだった。

見に行ってみるとメンバーの前に置かれたチケットがあったが減ってない気がする。

そしてしばらくすると雨が降ってきた。

俺はここで終わるだろうと思い帰ろうとすると信じられない言葉が聞こえてきた。

麻弥「今日はここまでですね。帰りましょう」

日菜「え?なんてよく聞こえなーい」

イヴ「今日は終わりです」

日菜「わかったよー帰ろう」

その場から彩だけが動こうとしなかった。

日菜「彩ちゃん。帰ろうよー」

彩「私はもう少しやっておくよ」

麻弥「彩さん」

彩「お願い…止めないで」

日菜「帰ろう」

そこから日菜、イヴ、麻弥は帰った。

彩はびしょびしょになりながら売っていた。

正直そこまでする理由がわからなかったが最後まで見守ることにした。

けれど人生はそう甘くない。

雨の中売っていても買ってくれる人はいなかった。

そろそろ本気で止めようと思い移動し始めたらそこに千聖がやってきた。

夕日「は?」

すぐに離れその状況を見守った。

彩「私たちの歌を」

千聖「聞いてください!」

彩「ち、千聖ちゃん。どうして」

千聖「ほら、まだこんなに残ってるわよ」

そこからは2人で売っていた。

けれど買ってくれる人はいなかったが確かに何か変わったはずだ。

2人とも帰るときに声をかけた。

夕日「お疲れ様」

傘を2人に貸した。

千聖「夕日くん。見てたのね」

夕日「頼まれてな」

彩「ヘックチッ!」

夕日「風邪引くぞ。これで一応拭いておいて」

タオルを渡した。

しゃべっていると事務所に着き2人ともタオルで拭いていた。

 

事務所内

丸山さんはみんなのところに戻ったが千聖はその場から離れた。

俺は千聖を追いかけて聞いた。

夕日「どうしてきたんだ?来ないと思っていたけど」

千聖「ええ、私も行くつもりはなかったわ。けれど彩ちゃんを見ているとね」

千聖は何も後悔していなかった。

俺はケータイが鳴ったのに気づき開くとパスパレの評価が恐ろしく変わっていた。

夕日「やっぱり変わることあったな」

千聖はその場から離れた。

俺はみんなのところに戻った。

日菜「あーゆうちゃん。聞いたよー。ずっと見てたんだって」

イヴ「声をかけてくだされば良かったです」

夕日「悪かったって。それよりみんなこの後何かある?俺の部屋に来る?日菜はきたことあるけど」

彩・イヴ・麻弥・日菜「ないです」

夕日「事務所内のだけどね。そこならあったかいものも出せるし」

そこから移動して俺の部屋に向かった。

前とは違いかなりのものが揃っている。

 

事務所(俺の部屋)

夕日「全員紅茶でいい?」

全員から返事が来たので入れた。

全員「ありがとう(ございます)」

日菜「それにしてもずっと見てるとは思わなかったよー」

夕日「それを言うなよ。それに俺の予想をはるかに超えたからな。丸山さんは」

彩「えぇ私が?」

日菜「その苗字で呼ぶのやめよーよ。名前で呼んでよ」

イヴ「そうです。名前で呼んでください」

夕日「わ、わかったよ」

麻弥「それにしてもこの部屋随分ものが揃ってるんっすね」

夕日「あーそれは日菜や俺のマネージャーの美沙希が次々に物を持って来るからな」

日菜「あははー気づいたらこうなってた」

夕日「全く。そういえばシャワーあるけど浴びる?」

日菜「浴びるー。寒いもん」

部屋の一角にあるシャワー室に案内し次々に入ってもらった。

案内したまではよかったがよく考えてみたら音が聞こえて中々気が乱れた。

そこからさっきの部屋に戻る途中にパスパレのチケットが売れていることに気がつき報告した。

中でもすごかったのが彩の頑張りに対してのことばかりだった。

彩は泣いていた。

ここに俺がいるのは場違いなので部屋から出た。

そこで部屋の一室から声が聞こえたので耳を傾けた

 

スタッフ「いやー千聖さんがパスパレにいてくださってよかったですよ。チケットもかなり売れましたしね」

千聖「私は何もしてませんよ。みんなが頑張っただけです」

スタッフ「またまたご謙遜をー我々も千聖さんに助けられているんですから」

千聖「パスパレのメンバーは私だけじゃありませんから」

千聖は部屋のドアを開けた。

スタッフ「千聖さんどちらへ?」

千聖「少し用事を思い出しました」

部屋から出て来て俺を見つけた。

すぐに手を引っ張られて違うところに連れていかれた。

千聖「聞いていたの?」

夕日「サテ、ナンノコトカナー」

千聖「嘘下手すぎよ。聞いてたのね」

夕日「いや〜まさか千聖からあんな言葉が出るとはおもわなかったよ」

千聖「〜//忘れてちょうだい」

夕日「できたらな。みんなのところに行くんだろ。行ってこいよ」

千聖「ええ、もちろんよ」

そこから千聖はすぐに練習場所に向かった。

それから数日間千聖は毎日のように来ていた。

 

その帰り道

俺は千聖と帰っていた

後ろから声がしたので向いてみると麻弥が走って来ていた。

夕日「どうしたんだ?麻弥」

麻弥「ハァハァちょっと千聖さんに聞きたいことがありまして」

千聖「私が努力は嫌いってことかしら?」

麻弥「その通りです。あれだけ否定していたのに」

千聖「たしかにその通りよ。けれど彩ちゃんを見ていたら信じたくなったのよ。努力をね。本当に不思議な子。普段はあれだけ泣き虫なのになぜか引っ張られるわ」

麻弥「あはは、千聖さん辛辣っすね」

千聖「これからもよろしくね。麻弥ちゃん」

麻弥「はい!」

そんな状況を見ながらこれなら大丈夫だと思っていた。

そこから2ヶ月ほど経ちそろそろ夏休みに入る直前にライブの前日になった。

 

ライブ前日

最終調整をしてその日は軽く済ませた。

夕日「うん。この調子ならなんとかなりそうだね」

彩「ほんと!やったー」

この2ヶ月でみんなともだいぶ打ち解けた。

そこにスタッフが入って来た。

会議室に移動して話を始めた。

 

会議室

スタッフ「皆さんこの2ヶ月間本当にお疲れ様でした。明日は成功させましょう」

全員「はい!」

スタッフ「明日は生演奏で行きます。けれど彩さん」

彩「はい」

スタッフ「彩さんだけは前と同じように録音したのを流させていただきます」

彩「えっ!」

スタッフ「彩さんは他の4人に比べて本番に弱いので失敗しないとも限りません。なので録音したのを流します」

彩「っ!少し考えさせてください」

部屋を飛び出して行った。

みんな不安や怒りを顔に出ていた。

千聖「どういうつもりですか?彼女を不安にさせないようにするのに行った言葉が1番不安にさせるなんて」

スタッフ「すいません」

俺はその場で部屋を出た。

それに続き千聖も出てきた。

夕日「彩のところに行くのか?」

千聖「少しね」

夕日「そっか。任せるよ」

千聖「ええ。任せてちょうだい」

千聖は彩がいるであろう場所に向かった。

なんとなく予想はついているので後を追った。

追っていき着いたのはいつも練習している場所だった。

俺は壁にもたれ中の声を聞いた。

 

練習場所

千聖「やっぱりここにいたわね」

彩「千聖ちゃん」

千聖「ここにいるとおもったわ。努力が好きなあなたなら」

彩「千聖ちゃんはアイドルとして成功するなら歌うなって言われても納得する?」

千聖「そうね、!私なら成功する道を選ぶわ」

彩「やっぱり」

千聖「けどそれは私の話よ。あなたは違う。あなたは丸山彩なのだから。アイドルを夢見ているなら本気でそれを貫きなさい。私から言えるのはそれだけよ」

彩「……」

そこで千聖が出てきてバレた。

千聖は顔を真っ赤にして起ころうとしたが踏みとどまった。

千聖「ちょっとあなたの部屋に行くわよ」

そこから移動して俺の部屋に行った。

 

俺の部屋

俺は入って早々正座させられていた。

千聖「さて何か言うことはあるかしら?」

夕日「千聖があそこまで言うとは思わなかった」

千聖「〜//」

そこで30分ほど正座の状態で話を聞いていたので終わると立てなかった。

千聖は無視して部屋から出て行った。

夕日「全くひどい目にあった」

そういいしばらくして立った。

 

そして時間が過ぎていきライブ当日になった




前書きでプロフィール紹介簡単にしました。
姉がいると書きましたが名前はまだ決まってません。
名前の候補があれば嬉しいです。
なければ考えます


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ライブ本番そして〜

ライブ当日とその後についてです。


気がついたらUAが9000超えてました
びっくりです。
評価や感想をいただけると嬉しいです


ライブ当日

会議室にはパスパレのメンバーが着替えてもう準備していた。

その隣でスタッフたちがバタバタ用意して原稿をすっている。

やっと一段落がついたのかこっちに話し始めた。

ちなみに俺は壁にもたれて立って話を聞いている。

スタッフ「皆さん準備はできていますか?」

全員「はい!」

彩「あの…お願いがあります」

スタッフ「なんですか?」

彩「私に歌わせてください!」

スタッフ「!!!」

イヴ「彩さんはたくさん努力して来ました」

麻弥「はい!私たちは彩さんがたくさんの努力をして来たことを知ってます」

夕日「俺からもいいかな?例えば彩がここで失敗するとする」

彩「失敗するの前提なんだ」

夕日「けど音をはっきりわからない人にも演奏してることがわかるんじゃないのか?」

スタッフ「少し話して来ます」

そこからしばらくして彩の歌う許可が出た。

彩「ありがとう〜みんな。夕日くんも」

夕日「おいおい。歌う前から泣いてどうする。今からだろ」

彩「うん。行ってくる」

夕日「ああ、全員楽しんでこい」

そこからライブが始まった。

案の定彩が失敗して1曲目が終わった。

客は本当に演奏していることがわかったみたいだ。

そこで彩のMCが入り前回やってしまったことを誤りこれからは全て生演奏で聞かせるということを言ってその日は3曲ほどやって終わった。

後で評価を見てみるとパスパレの評価はもちろん、彩の評価が特に上がっていた。

ライブが終わり控え室に戻って来てあや、麻弥、イヴは泣いていた。

夕日「お疲れ様。今日は俺は帰るよ。日菜これ渡しとくからみんなで打ち上げに行っといで」

そう言い袋を渡して帰ろうとするととめられた。

千聖「今日のライブはあなたも貢献者よ。あなたも行くわよ」

日菜「そうだよー行くって言うまで話さないからね」

いや君ライブの衣装のままだからね。

夕日「はー全く拒否権ぐらいくれよ」

イヴ「それじゃあ行くんですね!よかったです」

そこから全員でファミレスに向かった。

 

ファミレス

夕日「さてとみんな好きなもの頼んでいいよ。今日は俺が出すよ」

彩、麻弥、イヴは遠慮していたが千聖、日菜は遠慮なく頼み始めたのでそれに触発されたかのようにほかの3人も頼み始めた。

頼み続けて食えるのかと思うぐらいの量が来た。

彩「これは…」

麻弥「頼みすぎましたね」

日菜「もー誰?こんなにもたのんだの」

夕日「ほとんど日菜だろ」

日菜「えーあたしは食べられるもん」

夕日「はいはい。早く食べるぞ」

千聖(日菜ちゃんの扱いに慣れすぎね)

そこから机を埋め尽くすほどの料理を食べ始めた。

麻弥、千聖はすぐにお腹いっぱいになったみたいだ。

そこからしばらくして彩とイヴもギブアップしていて残りを食べているのは俺と日菜だけになった。

夕日「おい。まだかなり残ってるぞ食べれるのか?」

日菜「もちろん!」

その言葉通りまだまだ食べれそうな勢いで食べていた。

なぜそれだけ食べて太らないんだ?と疑問に思ったが口には出さないようにした。

日菜「ふー美味しかった」

夕日「食べ過ぎだ」

日菜「だって〜」

夕日「別に気にしてないよ。さてとそれじゃあみんなケータイ開いてパスパレで評価見てみ。すごいから」

みんなケータイで見ていて驚いていた。

彩「うそ。こんなにも評価してもらえてるの」

麻弥「これはびっくりっすね」

彩は泣いていた。

日菜「彩ちゃんなんで泣いてるのー?」

夕日「日菜少し黙ろうか」

日菜は昔からこう言う他人を思いやることがわかっていなかったがなぜか俺の変化にはすぐ気づいた。

日菜「う、うん」

夕日「さて帰るか」

千聖「そうね。時間もいい頃だし」

夕日「それじゃあ全員送るよ。危ないしな」

なんだか強い視線を感じていたのでそう言った。

視線の正体も分かっている。調べていたら気づいた。

そこから店を出てみんなを送った。

次の日に事件が起きた。

 

次の日

朝起きるととんでもない量の電話がかかって来ていた。

通知履歴を見ると事務所や不在着信が多かった。

まず事務所に掛け直すととんでもないことを聞かされた。

社長「すまない。氷川くんが攫われた。それで相手の要求が君に一人で来るようになんだ」

俺は平常心を保てなかった。

夕日「わかりました。後はなんとかします」

相手の返事も聞かずに電話を切った。

すぐにパソコンから前に美沙希からもらったデータを開いた。

すると場所がわかったのでケータイに移行して家を出た。

 

その頃

日菜「んーー」

美沙希「ああ、ごめんね。口が苦しかった?」

口の紐を外した。

日菜「どういうつもりなの!あなたが」

美沙希「強いて言えば逆らえなかったかしら」

日菜「逆らえなかった?どういう意味?」

美沙希「おしゃべりはおしまい。そろそろ夕日くんが来るころね」

日菜「まさか…」

美沙希「そう。そのまさかよ」

美沙希は部屋から出て日菜一人になった。

日菜「ゆうちゃん来ちゃダメ。死んじゃうよ」

日菜は一人で泣き続けた。

 

俺は家から出て最低限の武器だけ持って出た。

場所は海の近くの廃工場だ。

そこにバイクで向かった。

すぐに廃工場に着いた。

中の耳をすますと少なくとも10人はいた。

ドアを蹴り破って中に入った。

ヤクザ「やっと来たか。お楽しみが」

夕日「さてその前に聞きたいことがある。美沙希はどこだ?」

すると壁際から出てきた。

美沙希「あら気づいてたんですか?バレてないと思ったんですけど」

夕日「お前は俺に壁を作ってたからな。怪しいと思ってな」

美沙希「まぁいいです。皆さんやってください」

そこで全員がナイフを持ってこっちにきた。

流石に多い。

一人目はナイフを避けてそのまま倒しナイフを奪ってアキレツ健を切った。

二人、三人目も同じような倒し方をしたがナイフに血がついてそれ以上は切るのに時間がかかった。

夕日「やれやれ。美沙希も一つ忘れてるよ。俺がの視力や動体視力はバケモノくらすなことを」

そこからは素手で殴り飛ばしていった。

後二人になった。

一人が恐怖で怯えて逃げたので後一人になりその一人は銃を持ち出した。

ヤクザ「終わりだな」

そこで打ってきたが指がトリガーにかかった時点で動き回ったので当たるわけがない。

そこから2発3発と続けたが当たらなかった。

ヤクザ「バケモノめ。くそっ」

至近戦に持ち込んできたが顎からのアッパーを食らわせて終わった。

そのはずが一人めのやつが銃を打って俺は避けきれずに左肩に当たった。

痛みを我慢してそいつを気絶させた。

美沙希はもう絶望的な表情をしていた。

美沙希「なんで、なんでそんなにもバケモノじみてるんですか!」

夕日「なら俺からも一つ、、なぜそんなにも苦しそうな顔をして泣いてるんだ?」

美沙希「嘘だ。そんな顔してない私は…」

俺は警察に電話をかけてすぐに来てもらうように言った。

夕日「さて日菜のところに案内してくれ」

そこからは案内してくれて日菜に会えた。

日菜は最初お化けでも見たのかという顔をしていたがそこからは泣いていた。

しばらくして警察のサイレンがなり到着した。

日菜「ゆうちゃん!」

抱きついてきたが俺は血の流しすぎで倒れた。

日菜「ゆうちゃん!しっかりして」

すぐに警察が来て救急車が来た。

俺は意識不明のまま病院に運ばれた。

 

病院内

日菜と美沙希が椅子に座っていた。

日菜「あなたを許すつもりはない。ゆうちゃんをこんなにして許してもらえると思わないで」

美沙希「もちろんです。あのひとが目が覚めたら全てを話して自首します」

そこからは二人とも無言になり時間だけが過ぎていった。

昼頃から手術を開始して4時間が経ってやっと扉が開いた。

医者「一命は取り留めました。後は彼次第でしょう。それにしても彼の体は一種のバケモノみたいですね。あそこまで血を流していても動けるなんて」

日菜は安堵で泣いて返事すらできなかった。

美沙希も同様に泣いていた。

病室は個室にしてくれそこに運ばれたので日菜と美沙希もそこに向かった。

しばらくするとパスパレのメンバーがやってきた。

全員「日菜ちゃん(さん)」

日菜「み…んな」

日菜は泣いていてろくに返事もできなかった。

彩「日菜ちゃん。大丈夫?」

日菜「あたしは大丈夫…けど…ゆう…ちゃんが」

麻弥「大丈夫っすよ。日菜さんが側にいたら」

イヴ「そうです。日菜さん側にずっといてあげてください」

日菜「う…ん」

そこでみんなは病室から出た。

美沙希は端でずっと立っている。

日菜は手を握りながら寝てしまった。

 

そこから夕日は中々目が覚めなかった。

さらに1週間経った昼頃

日菜「ゆうちゃん起きてよ」

夕日「………」

日菜「起きてまた一緒に遊ぼうよ。みんなも待ってるから」

夕日「…なら遊ぶかー」

俺は目が覚めた。

日菜は驚いた顔をしていて何も話さなかった

夕日「どうした?日菜。俺が起きたら変か?」

日菜「うんうん。そんなことない。ありがとうゆうちゃん。そしておかえり」

夕日「ああ、ただいま」

そこで初めて気がついた。

今まで日菜と一緒にいて楽しかったこと。

日菜が攫われたと聞いてどうしようもなく焦ったこと。

日菜といると今までなく楽しい気持ちになる。

俺は日菜が好きだ。

いつかこの気持ちを伝えられるといいな。

日菜(ゆうちゃんが帰って来てくれた。もう離れ離れになると思うと胸が苦しくなった。これからはゆうちゃんの隣を歩きたい。今はまだ無理でもいつか必ず)

しばらく無言が続いたので口を開いた。

夕日「日菜悪いけどせきをはずしてくれるか?聞きたいことがある」

日菜「うん!また後でくるよ。みんなと一緒に」

夕日「ああ、待ってるよ」

日菜は病室から出て行った。

 

病室内

夕日「さて話を聞きたいが俺の方から話していいか美沙希?」

美沙希「はい」

夕日「美沙希はどうしてあんなのとつるんでいたのか今となってはわかる。いつも送って帰ろうとして断る理由もな。少し調べているとお前の過去が出てきた。小さい頃から暴力を振るわれ、挙げ句の果てには親が多額の借金、美沙希に対しての暴行なんかはどんどんエスカレートした上に夜逃げだもんな。それであんな連中とつるんでたわけだ。逆らえずに俺を連れてきて奴隷にでもして違う会社で働かすつもりだったんだろ」

美沙希「やっぱりあなたは恐ろしいです。今までの人生の中で1番です。そしてあなたの推理は正解です。私はこれを話したら自首するつもりなのでこれでお別れです」

夕日「なんで?これからも美沙希は俺のマネージャーだよ。だって元々俺に助けてほしいから日菜のケータイの場所をわかるようしてくれって頼んだ時二つ返事で引き受けてくれたんだろ」

美沙希「はい?私はあなたを裏切って殺そうとしたんですよ。それに世間が許しません」

夕日「ああ、それなら消しといてもらった。実はな社長に頼んで美沙希のこと全てもみ消してもらったんだよ。今回の前借り報酬でな」

美沙希「そんな…」

夕日「だからこれからも俺のマネージャーになってくれるか?」

美沙希「はい!こちらこそよろしくお願いします」

夕日「ありがとう。よろしくな」

美沙希「はい…はい」

そこで病室のドアが開いた。

社長「失礼。おお、起きていたか。今回は大変だったな」

夕日「いえ、こちらこそ無理難題すいませんでした」

社長「かまわんよ。それだけ美沙希くんのマネージメントが気に入ったんだね」

夕日「それもそうですけど俺は美沙希に笑って欲しいんです。作り笑いなんかじゃなく心の底から。今は無理でもいつかは」

社長「そうか。美沙希くんも良かったな」

美沙希「はい」

社長「それと夕日くん。しばらく仕事は休みにする。体を休める時間を設けてなかったからな。この時期にゆっくりしなさい。もう夏休みだろう」

夕日「そうさせてもらいます。けれど事務所にはお邪魔してもいいですか?パスパレも気になりますし、何より美沙希がいるもので」

社長「かまわんよ。その方が喜ぶだろう」

夕日「ありがとうございます」

社長「では失礼するよ」

果物を置いて出て行った。

そこからは美沙希と色々な話をした。

美沙希の過去やこれからのことを聞いて一つのことを決めた。

夕日「美沙希はもう親もいないんだろ。あてがないなら俺の家に来るか?」

美沙希「けれど…」

夕日「あてがなくて家もないならくればいい。だって俺のマネージャーなんだろ。って悪いな。ちょっと酷いこと言い過ぎた」

美沙希「いえ。お邪魔してもいいですか?」

夕日「ああ、俺の家は一人暮らしだから部屋はあるからまた今度案内するよ」

美沙希「何から何まですいません」

夕日「なら一つ俺の言うこと聞いてくれるか?」

美沙希「もちろんです」

夕日「これからは敬語なしで。嫌って言わないでくれよ」

美沙希「わかった。これからよろしく」

夕日「やっと敬語が取れたか。壁が消えた気分だよ」

美沙希「そこまでわかってるなんて怖いわね」

色々話していると時間が過ぎ昼を回っていた。

病院食を持ってこられたが予想通り美味くない。

そして時間が過ぎ夕方になり病室のドアがなった。

 

パスパレのメンバーがやってきた。

千聖「目が覚めたのね。良かったわ」

彩「本当に良かったよー」

麻弥「本当ですね。それでこれからどうするんですか?」

夕日「ああ、今回のことは社長を頼ったよ。美沙希の件は全て消してもらった」

日菜「どうして!あんなことしたんだから罪を償って当然だよ」

美沙希は顔を伏せた。

夕日「日菜そう言い方はやめてあげてほしい。いずれ理由を話すよ」

千聖「本当に後悔しないの?」

夕日「ああ、俺が考えて決めた結果だ」

イヴ「それなら良かったです!」

そこからたわいのない話をしていると夕日も落ちて外は暗くなっていた。

夕日「そろそろ時間だな。もう帰るか」

千聖「夕日くんはまだ入院よ」

夕日「えー。だってここ暇だよ」

彩「明日もそれからもくるよ」

麻弥「だから今は怪我を治してくださいっす」

夕日「わかったよ」

そういいパスパレのメンバーは帰って行った。

夕日「美沙希はどうするの?帰る?鍵渡すけど」

美沙希「最後までここにいさせて。それがせめてもの償いだから」

夕日「いつまで気にしてるんだよ。もういいのに」

美沙希「それでもなの。お願い」

夕日「わかったよ」

個室なのでもう一枚布団を用意してもらった。

夕日「それじゃあ美沙希ベットで寝て。俺はもうそんなに繋ぐものとかないから下でいいわ」

美沙希「ダメだよ。下ではあたしが寝る。夕日はベッドで寝て」

夕日「体壊すよ?」

美沙希「壊さないようにする」

そこで美沙希は寝てしまった。

俺もしばらくして寝た




今回は事態が急でしたね。
なぜ日菜が捕まったのかは次で出てきます


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入院〜夏休み

今回は姉が出てきます


朝起きるとすでに美沙希は起きていた。

まだ朝日が眩しいのによくこんなにも早く起きれるなと思っていた。

夕日「おはよ美沙希」

美沙希「おはよう夕日」

俺はケータイを見て見ると嫌な奴から連絡が来ていた。

夕日「美沙希今日は悪いけど家にいてくれないか?めんどくさいのがくる」

美沙希「え?でも」

夕日「頼む。朝10時にくるみたいだから。なんなら事務所でもいいから」

美沙希「うん。わかった。事務所にいる」

美沙希は病室を出てくれた。

しばらくすると看護師が入ってきた。

看護師「あらもう起きてたんですね。随分早いですね」

夕日「そんなことないですよ。あなたは僕の担当ですか?」

何気に今日が初の顔合わせだったので相手の名前すら知らない。

看護師「申し遅れました。私は夕日さんの担当の吉田美帆です」

夕日「よろしくお願いします。吉田さん」

美帆「吉田はやめてください。美帆の方が助かります。今までもそう呼ばれてきたので」

夕日「わかりました美帆さん」

そこから検診が始まり色々なことをした。

検診が終わると9時半になっていた。

あと少しであいつが来ると思うと背筋が冷えた。

そこから少し休んでいるところにやってきた。

???「失礼しまーす。って夕日ー」

いきなり飛びついてきた。

夕日「おい離せ。バカ姉貴」

???「優香姉ちゃんって呼んだら離してあげよう」

夕日「くっ!優香姉ちゃん離して」

優香「うーんかわいい。はなしてあげよう」

離してもらい席に着いた。

夕日「それで何しにきたんだよ」

優香「あら?お姉ちゃんが心配してきたら変かしら?」

夕日「来るのはいいけどそのあとだよ」

優香「だって私は夕日のこと好きだもん」

こういうことを平気でいうから苦手なんだよな。

しかも姉貴は本気で言ってるし。

夕日「姉貴は今まで何人に告られた?」

優香「数えてないけど50は超えてたと思うよ」

夕日「断り方は?」

優香「私には夕日があるから無理ですって」

夕日「アホ姉貴。なんで俺の名前だして断るんだよ。今までにいい人いただろ」

優香「いたけど夕日以上はいないんだもん。あの時から好きになったんだよ」

夕日「あの時?なんかあったか?ってか兄弟でそれおかしいからな」

 

回想

ここからは優香がメインになります。

私は昔からなぜかよく告白されていた。

けれどそんなことにも興味がなかったので断っていると目をつけられるとは当然だった。

中学2年の冬

ある日クラスの女子から呼ばれてそこに向かうとたくさんの人がいた。

優香「何?」

クラスの女子「あんたムカつくわ」

そういい手を上げてきた。

ここはなかなか人が通らない場所だから助けてくれる人もいないと思っていた。

目をつぶって我慢していると少しずつ手を上げてこなくなった。

「痛い」「なにすんの!」

夕日「大丈夫か?姉ちゃん」

優香「夕日。なんでここに?」

夕日「走り込みしてたら声が聞こえてここに来て見ると姉ちゃんが見えたからさ」

優香「う…ぅ」

まだ何人も女子がいてその後ろには男子もいたが夕日は全員倒していた。この頃はバレーもやっていたけどびっくりした。

夕日「姉ちゃんもう大丈夫だから」

優香「ありがとう夕日。かっこよかったよ」

私はこの時に夕日に兄弟としてじゃなく異性として恋をし始めた。

夕日は私をおぶってバレー部の顧問のところに事情を話し今日は抜かされてもらうように言っていた。

そういい私をおぶって家に帰ってくれた。

夕日「姉ちゃんごめんな。俺がもっと早く来れば怪我しないですんだのに」

夕日はなにも悪くないのに私以上にショックを受けていた。

家に帰り応急処置をしてくれて病院に連れて行こうとしてくれたがもう大丈夫だったので断った。

私の知らないところであんなにも大きくなってほんとにかっこよくなっていた。

その日は夕日が一日中看病してくれてその日のことはよく覚えている。

しかも次の日に学校に行くとクラスの女子やその場にいた男子が全員で謝ってきた時はなにがあったのかわからなかったが後で知ったら夕日がその子たちを脅していたみたいだった。

その日から私に対してのいじめは無くなった。

回想終了

 

優香「覚えてないかー。私は覚えてるからいいけど」

夕日「それでここにきた本当の要件は?」

優香「ふふ、鋭いなー。家に帰ってきて。今回のことを聞いたらほっとけないよ」

夕日「断る。俺はこっちにきてたくさん友達もできた。ほっとけないやつもできた」

優香「そっか…夕日は夕日なんだね」

夕日「悪いな姉貴」

優香「ううん。気にしなくていいよ。わかってたから。それにしても昔みたいに姉ちゃんって呼んでくれないの?」

夕日「呼ばないよ。高校入ってからそう呼ぶって言ってただろ」

優香「まぁいいよ。今日はずっといるから」

夕日「姉貴仕事は?」

優香「そういえば夕日は私がなんの仕事してるか知らなかったわね」

夕日「興味もなかったしな」

優香「私あんたと同じ事務所のモデルや女優してるのよ」

夕日「は?はーーー?」

優香「ほんとよ。多分パスパレの彩ちゃんや千聖ちゃんなら知ってるんじゃないかしら?」

夕日「今度聞いてみるよ。ところで離れてくれない?」

姉貴は途中からまた抱きついて離れてもらえず兄弟だか姉貴の豊満なものには意識してしまう。

優香「まぁいいわ。ところであなたのマネージャを呼んで。今回の件で聞きたいことがあるから」

夕日「姉貴!どこでそれを」

優香「私も消すのに一役買ったのよ。知らないわけないじゃない」

夕日「っ!分かった。けどここで話してよ」

優香「ええ、もちろんよ」

そこから美沙希を呼んで来てもらった。

 

来ると美沙希は驚いていた。

美沙希「どうしてこの人が…」

夕日「知ってるの?」

美沙希「もちろんです。私たちの事務所の有名人ですから」

優香「さてあなたに聞きたいことがあるわ」

夕日「待てよ姉貴。急かしすぎた」

美沙希「え?お姉さんなんですか?」

優香「そう。私は夕日のお姉ちゃんなの。あなたに聞きたいのは今回のことよ」

美沙希は顔を伏せて涙を浮かべていた。

夕日「姉貴もういいだろ」

優香「黙ってて。この子なりのけじめを聞いておかないと納得できない」

姉貴は真剣な顔をして言ってしかも筋が通っているので何も言えなかった。

美沙希「私は…今回の件で夕日にはもちろん優香さんにも迷惑、心配をかけました。そのことについては弁明することもできません」

優香「そりゃそうよ。あなたがわるいんだもの」

姉貴の顔は今まで見たことないぐらい怖い顔をしていた。

美沙希「けど私は心を入れ替えました。けれどこんなこと口だけならいくらでも言えます。なのでこれからの私の仕事の仕方を見て判断してください。それでもダメだと言うならマネージャーを降ります」

夕日「美沙希それは…」

優香「うん。いい覚悟ね。目もしっかりしてる。これなら任せられるかな」

美沙希「え?どういうことですか?」

優香「ごめんね試したの。夕日は人を見る目はあると思うけどあなた自身の覚悟を知りたくてね」

夕日「それじゃいいんだな?」

優香「もちろんよ。これからも夕日をお願いね」

美沙希はその場で崩れ泣いていた。

優香「それじゃあここで帰るわ〜。昼から仕事なのよ。あんたの分も回って来て大変なんだから」

夕日「ごめん」

優香「うそうそ。しっかり体治しなさいよ」

そういい部屋を出て行った。

そして俺は一つ引っかかっている事を美沙希に聞いた。

夕日「美沙希ずっと気になっていたんだけどどうして日菜を攫ったんだ?」

美沙希「それはたまたまです。パスパレ五人1番早く来た人を攫うことになってたんです。すると日菜さんが夜中に出て来て攫われたんです」

夕日「そっか」

美沙希「それじゃあ事務所に帰ります」

夕日「また敬語になってるぞ」

美沙希「あっ!つい」

そう言い病室から出て行った。

そこからは暇でずっとケータイをいじっていたが飽きた。

美帆さんを呼んで散歩していいか聞くと病院内ならOKの許可が出たので病院内を散策していた。

時計は昼の3時を示していたので売店によりパンを買って庭で食べていた。

そのまま眠たくなって寝てしまった。

 

その頃日菜side

練習が終わりすぐにゆうちゃんのところに向かおうとした。

千聖「日菜ちゃん私も行っていいかしら?」

日菜「うん!そっちの方がゆうちゃん喜ぶよ」

ほんとはずっといたいんだけどゆうちゃんに練習には参加しろって言われてるから参加してる。

そこから千聖ちゃんと病院に向かうと庭で倒れているゆうちゃんがいた。

 

 

病院庭

夕日「んー?お!日菜」

日菜「心配したんだからね」

夕日「何を?」

千聖「こんなところで寝てたら気になるわ」

夕日「千聖も来てくれたのか。あーそういえばパン食ったら眠くなって来たんだった」

三人とも笑っていた。

日菜「それでもう大丈夫?」

俺は服の上を脱いで傷を見せた。

二人とも顔を真っ赤にしていた。

千聖「なんでいきなり脱ぐのよ」

夕日「ごめんごめん、、見せた方が早いと思って」

日菜は傷を見て酷い顔をしていた。

傷は塞がっていない。痛みはあるけど普通に動かせるから問題ない。

夕日「日菜。そんなに責任感じなくていいよ」

日菜「ゆうちゃんにはお見通しかー。けどやっぱり気になるよ」

俺は日菜のあなたを撫でて「気にしなくていいから。治る怪我は痛いだけだ」そう言った。

千聖「それでいつ退院できるの?」

夕日「あ!聞いてない」

千聖「もう!そういうところは抜けてるわね」

夕日「悪い悪い。今から聞きに行くか」

そういい三人で聞きに行った。

病室で待ってて欲しいと言われたので病室に戻って待っていた。

 

病室内

部屋のドアが開き入って来たのは医者と美帆さんだった。

医者「私は今回君の執刀医をした月島 輝明だ。単刀直入にいうと君の怪我は跡が必ず残る」

夕日「そうですか。それは構いません。僕が聞きたいのはいつ退院できるかなんです」

輝明「退院なら三日後あたりにできるよ」

日菜「ほんとですか?」

輝明「ただしその後も検査には来てもらわないといけないけどね」

夕日「それぐらいはします」

輝明「後毎日その包帯は変えてくれよ。1日ずつ変えないと汚れが入って治りが遅くなるからね」

夕日「わかりました。ありがとうございます」

輝明「ではこれで」

そういい部屋から出て行った。

日菜「よかったね。3日後には退院できるって」

夕日「ああ、これで夏休みを遊べそうだ」

千聖「仕事があるわよ」

夕日「社長の命令でしばらく休みなんだよ」

日菜「え!それじゃあ遊べるねー」

夕日「毎日は無理だぞ」

日菜「えーー。あそぼーよ」

そんな話をしているとあっという間に時間が過ぎた。

日菜と千聖は家に帰ると行って帰って行った。

なんでも明日は紗夜と両親が来るらしい。

俺は昼間寝たのでなかなか眠れなかったが気がつくと寝ていた。

 

次の日

朝目が覚めるといつも通り検診があった。

夕日「これなんとかならないですかね?」

美帆「なりません。我慢してください」

夕日「はーい」

そこから検診をして昨日より早く終わった。

美帆「少しいいですか?早く終わったので時間があるので」

夕日「ええ、構いませんよ」

そこからは美帆さんの昔話を聞いたら逆に俺が話したりした。

時間になり美帆さんは出て行った。

そこから10分後

ドアがなり開いた

 

氷川父「失礼するよ」

氷川母「失礼します」

その後ろに日菜と紗夜が付いて来た。

夕日「お久しぶりです」

氷川父「久しぶりだな」

氷川母「日菜、紗夜少し席を外して」

日菜・紗夜「うん(はい)」

日菜と紗夜は部屋から出て行った。

氷川父「まずはすまなかった。そしてありがとう」

2人に頭を下げられた。

夕日「頭をあげてください。僕は気にしてませんから」

頭は上がったが申し訳ない顔をしていた。

氷川父「しかしそのせいで怪我を」

夕日「これはただの怪我ですから。それより日菜はあの後家で何か言ってましたか?特に怯えてる様子とかはなかったですか?」

氷川母「それはなかったわ。けれどよくあなたの話をするようにはなったわね」

夕日「そうですか。トラウマにならなくてよかったです」

氷川町「それでこれは心ばかりのお礼だ」

袋を渡されて中身を見てみるとお金やらなんやらが入っていた。

夕日「これはいただけません」

氷川母「どうしてかしら?」

夕日「俺は俺の意思で動いたんです。日菜を助けたいと。なのでこれは俺が勝手にした怪我です。それに対してこれを頂くことはできません」

氷川父「しかしだな」

夕日「それなら一つお願いを」

氷川母「何かしら?なんでも聞くわ」

夕日「紗夜、日菜で何か作ったものを持ってきてください。病院食はまずくて」

舌を出してそう言った。

氷川父「今時君のような子は中々いないぞ。頼み事は確かに聞き入れた」

夕日「ありがとうございます」

氷川母「ならこれは受け取ってくれるかしら?」

渡されたのはたくさんの果物が入ったカゴだった。

夕日「これはもらってもいいですか?」

氷川父「ハハハ、お金より果物を欲しがるとは」

氷川母「もちろんよ。少し待ってて」

そういい果物を向いてくれた。

氷川母「どうぞ」

夕日「すいません。いただきます」

俺は果物を食べ始めた。久しぶりに味があるものを食ったので美味しく感じた。

氷川父「ではこれで失礼しよう。日菜と紗夜は本人の意思に任せるのでここに来るかもしれないがよろしく頼む」

夕日「はい!」

氷川両親は病室から出て行った。

そしてすぐに紗夜と日菜が入ってきた。

そこからずっと話して色々な約束をした。

紗夜とはRoseliaの練習を見に行ったり、日菜とは去年行った夏祭りをまた行く約束をした。

時間になり日菜、紗夜は帰った。

さっきまで騒がしい病室が静かになると少し寂しかった。

 




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夏休み

1日だけ入院のこと書いてそのあとは夏休みに入ります。




日菜たちが来た次の日は検診を終えてゆっくりしていると日菜から今日は来れないと連絡が来た。

なんでも練習が長引くそうだ。

俺は一日中暇で寝てばかりいた。

 

次の日

日菜と紗夜が朝からやって来た。

俺はまだ検診中で上の服を着てなかったので2人とも顔を真っ赤にして出て行った。

検診が終わると2人は扉の前でまだ顔を真っ赤にしていた。

夕日「もう終わったよ。入ってきてもいいから」

そういい2人を中に読んだ。

紗夜「その、あの、ごめんなさい」

日菜「ゆうちゃんごめんね」

夕日「気にしなくていいから。ところで今日は早いな」

日菜「あ!そーだ。これ食べて」

中を見て見るとお弁当とクッキーが入っていた。

夕日「これは?」

紗夜「お父さんとお母さんから聞いたんです」

日菜「ゆうちゃんが食べたいって言ってるってね」

夕日「ああ、ありがと。いただくよ」

食べてみると美味しかった。

夕日「うん。うまい」

日菜「ほんと?やったー」

紗夜「よかったです。お母さんと作ったけど不安だったんで」

夕日「うまいよ。ほんとに。ありがとな日菜、紗夜」

そこから食べ終わり三人で話していた。

明日には退院できる。

そこから昼に日菜と紗夜は帰った。

昼は少し寝ることにした。

起きるとリサと日菜がいた。

 

夕日「あれなんでリサまで?」

リサ「いや〜バイト終わってお店出たらたまたま日菜に会ってね」

日菜「それで一緒に来たんだよ」

夕日「ところで紗夜は?」

日菜「おねーちゃんはギターの練習してる」

夕日「そうか。紗夜も忙しいんだな」

リサ「紗夜は真面目だからなー」

夕日「リサも紗夜を知ってるのか?」

リサ「あたしたち同じバンドなんだよ。紗夜とこの前会った友希那とあと2人いるんだけど」

夕日「いろんな繋がりがあるなー」

日菜「ゆうちゃん!明日買い物にいこ!」

夕日「いきなりだな。それに買い物って言っても」

日菜「ダメ?」

上目遣いで聞いてくるので断れない。それに日菜と買い物行くのは俺も楽しみだし。

夕日「わかったよ」

リサ(へー日菜もあんな顔するんだ)

日菜「やったー。約束だよ」

夕日「わかったってば。朝は無理だぞ。退院して荷物置きに行かないとダメだからな」

日菜「わかってるよー」

そこから話して夕方までずっと話したり散歩したりしていた。

何度も思うが日菜とリサは帰って1人になると無性に寂しくなる。

そのまま夜飯も食わずに寝てしまった。

 

次の日

朝起きてしばらくすると輝明さんと美帆さんがやってきた。

美帆「今日で退院ですよ。これからもきてもらわないといけないですけど」

夕日「はい。ありがとうございました」

そこから荷物をまとめて病室を出た。

入り口まで見送りに来てくれてそこで千聖がひとまずのお別れをした。

家に帰ると美沙希はいなかった。

すぐに電話すると事務所の俺の部屋で寝ていたと来てなんでそんなところにいるかと聞くと家の住所を教えてなかったと言われ迎えに行った。

 

事務所

俺の部屋に向かうと美沙希はいた。

夕日「もしかしてずっとここにいたのか?」

美沙希「ええ、それに遊びに来てくれる人もいたから」

夕日「遊びに来てくれる人?誰だそれ?」

美沙希「多分そろそろくるわ」

ドアが開きその人が入ってきた。

優香「あー夕日。退院したんだ。連絡くれればいいのに」

そういい飛びついてきた。

夕日「だー悪かったよ。だから離れろー」

優香「ふふん。離れないよー」

離れるつもりがなかったので俺も強硬手段に出た。

涙目になり上目遣いで「離れて。お姉ちゃん」

冗談で言ってみるとこれが意外に聞いたみたいだ。

優香「ごめんねー夕日」

離れて椅子に座った。

優香「とりあえず社長のところにいってきたら?退院報告しといたほうがいいでしょ」

夕日「それもそうだな。いってくるよ」

そこから部屋を出て社長室に向かった。

 

社長室

夕日「失礼します」

社長「おお、夕日くんか。もう体はいいのか?」

肩の傷を見せた。

夕日「こんな感じです。まだ完全に治るまでは時間がかかりますがもう大丈夫です」

社長「そうか。それでは仕事はまだ休みにしよう。けれどパスパレは頼んだよ」

夕日「わかりました。では失礼します」

社長「早く治るといいな。君の帰りを待っているファンも多い」

夕日「はは、少し恥ずかしいですね」

そういい部屋を出た。

 

夕日の部屋

部屋に戻ると美沙希と姉貴が仲良く話していた。

夕日「そういえば姉貴って車持ってたっけ?」

優香「一応ね。20だもん」

夕日「それじゃあ美沙希連れていってくれないか?買い物。一応俺の家に来るけどものが足りないと思うから。金は俺が出すわ」

優香「いいわよ。けど今度私のも付き合ってね」

夕日「はいはい。今度な。今日は無理だぞ。用事あるから」

美沙希「いえ、大丈夫ですよ」

夕日「それじゃあ姉ちゃん頼んだよ」

優香「!!姉ちゃんって呼んだわねー。任せて起きなさい」

夕日「はいこれ鍵」

鍵を渡して俺は部屋を出て一足先に家に帰った。

用意をして氷川家に向かった。

 

氷川家

インターホンを鳴らすと寝間着の日菜が出てきた。

日菜「うーん誰?」

夕日「俺だよ。まだ寝ぼけてるのか?」

日菜「ゆ、ゆうちゃん!?」

夕日「俺だよ。今日買い物行くって言ってただろ」

日菜「ちょっと待ってて。すぐに用意するから」

夕日「近くの公園にいるから早くきてくれよ」

日菜「わかったー」

遠くから返事が聞こえたので俺は公園に向かいベンチに座っていた。

この時間はまだたくさんの子供がいて和やかだった。

しばらくすると日菜がやってきた。

日菜は化粧をしてしっかりしていて見とれてしまった。

日菜「さ、いこゆうちゃん」

手を引っ張られ駅前のショッピングモールに向かった。

 

ショッピングモール

夕日「それで何するんだ?」

日菜「うーん決めてなかった。何する?」

夕日「聞き直すなよ!それじゃあ今年も夏祭り行くし後で服見に行くけど今は何しよっか?」

日菜「それじゃあ映画でも見ない?」

夕日「そうするか。日菜ってホラーいけたっけ?」

日菜「大丈夫!それにしよう」

そこから映画館に向かってホラー映画を見た。

見終わったら日菜のテンションが高くなっていた。

日菜「うーん最高だったね」

夕日「そうだな(内心ちょっとビビったわー)」

日菜「次はプリクラ撮ろうよ」

夕日「プリクラ?俺とったことないぞ」

日菜「大丈夫だよー。あたしパスパレのみんなで取りに来たことあるから」

プリクラを撮りに行き初めて入ったのでよくわからないまま終わった。

その後面白いものを見つけたと日菜が言ったので言ってみるとそこはアクセサリーショップだった。

 

アクセサリーショップ

夕日「ここが面白いところなのか?見た感じ普通のアクセサリーショップだけど…」

日菜「違う違う。あそこだよ!」

指を刺された先を見てみるとアクセサリーショップの中に意味不明のミサンガが置いてあった。

けど見てみると一つも商品が置いてない。

店員「いらっしゃいませ」

夕日「ここって一つも商品おいてないですけど」

日菜「ここオーダーメイドだよ」

夕日「珍しいな。オーダーメイドのミサンガなんて」

日菜「そういうこと。去年は2人ともアクセサリーだったでしょ。今年は何か揃えたいなーと思ってきてみたんだ」

なんだか付き合ってるみたいな感じで話が進んでいるがすごく嬉しかった。

日菜(よかったーゆうちゃんとそろえられる。すごいるん!ってくるよー)

店員「それではオーダーメイドで作ってもよろしいですか?」

夕日「お願いします」

その店は人の感じた色で作る店みたいだった。

今までそんな店があることすら知らなかったから日菜が知っていることには驚いた。

そこから30分ほどして作って出来上がったのは日菜は水色を基調としていたものを俺は黒と白を基調としたものを渡された。

そこからつけてみると手にぴったりのサイズだった。

店員「手のサイズはよろしかったでしょうか?」

夕日「いつ測ったんですか?」

店員「見た時です。だいたいなんで自信ないですけど」

夕日「いえ、ぴったりです。ありがとうございました」

俺と日菜は店から出た。

そこで今日は終わりにし日菜を家に送って家に帰ろうとした。

 

帰り道

日菜を送り届けた後帰り道に着いた。

外は夕陽が落ちて月が出ていた。

その帰り変な気配がした。

というか足音がずっと着いてきていた。

夕日「誰ですか?」

返事はなく後ろを向いても誰もいなかった。

しばらく歩いて一瞬で後ろに行くと見たこともない女の人が立っていた。

???「ヒィ」

夕日「えーとあなた誰?」

???「私は美沙希の姉です。名前は千葉 美月」

夕日「はぁどうも。楠 夕日です」

見た感じすごい美人だけどなんか嫌な感じがしてならない。

夕日「それで俺をつけてた理由はなんですか?」

美月「あの子に合わせてください。言わないといけないことがあるんです」

俺は少しだけ頭にきた。

今まで1人にして置いて、美沙希をあそこまで追い込んで置いて今更合わせてくださいはおかしい。

夕日「電話で聞きます」

美月「わかりました」

そこから美沙希に電話をかけた。

夕日「もしもし美沙希?今お前の姉ちゃんが俺の前にいるんだけど、会いたいって言ってるんだよ。どうする?」

美沙希「え!?私のお姉さん?いやだ!もうあいたくない!」

美沙希の声は震えていて今にも泣き出しそうだった。

夕日「わかったよ。それじゃあ」

美沙希「うん。ごめんね」

夕日「気にすんな」

そこで電話を切った。

改めて美月さんの方に向いて言った。

夕日「今美沙希に合わせることはできません。本人に聞くとあなたに会うのを嫌がっています」

美月「あなたにそんな権利はないはず。早くあわせて!」

俺は我慢がブチギレた。

夕日「今まであいつを放って置いて一体何様のつもりだ!あいつがどれだけ苦しんだかわかりもしない、しかもそうした張本人が何言ってんだ!」

美月「そうですか。私も強硬手段には出たくなかったんですけど」

そういい手を鳴らすと5人ぐらいの男が出てきた。

夕日「どういうつもりだ?答え次第じゃ許すつもりないぞ」

美月「この状況でもそれだけ言えるんですね。この人たちはそれぞれかなりの身体能力です。そしてあの子をこっちに連れ戻したらやることは一つです」

その瞬間俺の脳裏に一つの可能性が浮かんだ。

夕日「お前まさか」

美月「まさかそこまで頭の回転が早いとは思いもしませんでした。その通りです。あの子を捕まえたら監禁します」

もう俺は我慢してるのも限界だった。

夕日「もういいよ。全員まとめてかかってこい。殺す気で相手する」

その瞬間に5人同時にきた。

道路の中で狭いので中々苦労しそうだがこれでかなりの身体能力は笑いが出そうなくらい弱かった。

5分もしないうちに全員を倒し、美月の前に迫った。

夕日「おい、テメェ俺の前に何より美沙希の前に現れたら許すつもりはない」

そこで美月が指パッチンすると全員がナイフを投げてきた。

俺は避けれるはずもなくすべて刺さった。

夕日「うっ!お前」

美月「私の勝ちですね」

夕日「誰がそう言った?悪あがきは最後までするもんだ」

するとその瞬間に5人の男を倒してやってきた人がいた。

優香「ヤッホー。夕日大丈夫」

夕日「そう見えるか?血が流れすぎてヤバいぞ」

優香「うそ!早く帰ろ」

姉貴は中学での一件以来ずっと合気道をやっていた。

高校を卒業すると同時にやめてしまったが黒帯までいっていたはずだったからかなり強い。

全員をノックアウトした瞬間に俺を抱えて家に帰った。

 

俺はすぐに寝かされて治療をされた。

優香「夕日ちょっと痛いけど我慢してね」

そういい刺さったナイフを抜き始めた。

夕日「あ、いっつ。あーー」

優香「もう少しだから」

抜き終わり一つ一つに治療をしてくれた。

俺は幸い動ける程度は血があったのでなんとかなったが部屋の床は血がついていた。

夕日「姉貴どうしてあそこに」

優香「ふふーん。夕日のことはなんでも知ってるんだから」

夕日「いや怖えよ。なんでだ?」

優香「実際は夕日の家から帰ろうと歩いていると声が聞こえてね。それになんだか嫌な予感がしたんだよ」

世間では兄弟に関しては科学では証明できない何かがあると言っていたからそれもあったかもしれない。

夕日「とりあえず助かったよ。俺1人じゃ無理だったわ」

優香「それはいいんだけど美沙希は?」

優香「もう寝てるんじゃないかな?」

夕日「そっか。このお礼は必ずするよ。何がいい?」

優香「それじゃあ今日一緒に寝よ!」

夕日「えー。それ以外は?」

優香「男に二言はないでしょ」

夕日「卑怯だなー。わかったよ。そのかわり抱きつくなよ。背中痛いから」

優香「えーケチ。いいじゃん。もう血は出てないんだし」

夕日「ったく今日は何も言えないか。助けてもらってるしな」

優香「それじゃあいいんだね」

夕日「知らん!」

そういい部屋に向かった。

優香「あ!待ってよー」

その後を追うように姉貴がきた。

どっちが上なんだか。

一つ疑問があったが気にしないで寝ることにした




はい。
今回もありえない話になりましたね。
申し訳ありません。
美沙希に関してはかなり家の状況が複雑なのでしばらくしたらまたあるかもしれません。
その時は前書きで書くので飛ばしてもらってもいいです。
こんな駄作を読んでいただきありがとうございます


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夏祭り〜 Roselia

今回活動報告の方にいくつか質問を書きました。
今後の書き方を変えるか今まで通りでいくかを書いていますので答えてくださるとありがたいです


朝起きたら動けなかった。

周りを見てみると姉貴が抱きつきてきている。

俺はそこからなんとか抜け出しカーテンを開けて起きた。

キッチンに行くと美沙希が起きて料理を作っていた。

夕日「おはよ美沙希」

美沙希「夕日昨日は何もなかったの?あの電話の後どうしても気になって」

夕日「何もなかったよ。美沙希の姉貴に会っただけだ」

ほんとはあってその周りにいたやつをボコボコにしたなんて言えるわけがない。

美沙希「ならいいけど」

優香「いいわけないじゃない。刺されたんだから」

夕日「バカ!って姉貴起きてたのか」

美沙希「刺されたってどういうこと?説明して」

昨日会ったことを全て話した。

美沙希「ごめん。私がいると枷になるみたいだね。ありがとう」

その後に出て行くと言ったので少し切れた。

夕日「おい。どこに行くつもりだ」

美沙希「ゆ、夕日?もうあのお姉ちゃんのところに行くよ」

夕日「次俺の前でそんな風に言ったら美沙希でも許すつもりないぞ。俺は怪我のことなんかどうでもいいんだよ。美沙希が無事だったらな」

優香「こう言ってるからいいんじゃないかしら?それに私もこのまま行くなら許すつもりないわよ。夕日が怪我までして守ったのにあんたはそれを蔑ろにしようとしてるんだから」

美沙希「けど…私がいるせいで」

夕日「それでも行くなら止めないけど少しでもここにいたいんなら俺はできる限りのことをする」

美沙希は泣いて崩れて「私もここにいたい!」

夕日「ならいればいい。俺も手助けはするよ」

そこからは美沙希を泣き止ませて朝飯を食べた。

食べてゆっくりしているとその日は宿題をして終わった。

そこからしばらく日にちが経ち夏祭りの日が来た。

 

夏祭り当日

この日は何もなかったので朝から日菜が来て欲しいと言っていたので朝から氷川家に向かった。

朝10時ごろについて中に入れられた。

紗夜「すいません。あの子昨日かなり夜更かししていたみたいで」

夕日「気にしないで。叩き起こしてくる」

この日は背中の傷もあまり痛くなかった。

日菜の部屋に着き中には入ると気持ち良さそうに寝ていた。

日菜「んーちょっとゆうちゃん〜」

こいつ一体どんな夢見たんだ?

夕日「おい日菜おきろ」

体を揺すったが全く起きる気配がない。

そこからしばらく揺すってみると少し反応があった。

この前と同じ方法しかないと思いやってみた。

夕日「今日が無しになってもいいのかー。早く起きろー」

日菜「嫌だー」

そういい布団をはねのけた。

その間に見事に挟まれ目も当てられないことになっていた。

夕日「あ、いたた」

日菜「もーゆうちゃん。起こすなら他の方法もあると思うよ」

夕日「まず起こしにこさすな」

日菜「あはは〜。それは厳しいなー」

夕日「いいから早く着替えてこいよ。下で待ってるから」

日菜「うん!」

そこから下に行って紗夜と話していた。

 

リビング

夕日「そろそろ紗夜のバンドにも行くよ」

紗夜「ほんとですか?また連絡します」

そして階段をどんどん降りてくる音がした。

日菜「ごめんー遅くなったー」

見てみると前に買ったミサンガ、アクセサリーをつけて浴衣を着ていた。

夕日「全部つけてきたんだな」

日菜「もちろんだよー。ゆうちゃんはつけてないの?」

夕日「一応つけてるよ。それで今からどうするんだ?祭りに行っても多分何もないぞ。まだ朝だし」

日菜は想像にもしてなかったような顔をしていた。

紗夜「もしかして何も考えてなかったの?」

日菜「ごめん〜。だって早く会いたかったんだもん」

最後の方はよく聞こえなかった。

夕日「なんて?」

日菜「なんでもない。ならここで時間潰そうよ」

そこから日菜、紗夜と話して飯を一緒に飯を作った。

夕方になり日菜一緒に出かけた。

紗夜も誘ったがギターの練習と断られた。

 

祭り

去年同様食べたり遊んだりして、花火を見に行った。

俺は花火を見ながら日菜にいつ気持ちを伝えるかで頭の中がいっぱいだった。

早く伝えたいがこういう時に勇気が出ない。

日菜(うーゆうちゃんに好きっていいたいけど断られたら多分立ち直れないよ。けどいいたいよー)

俺は花火を見ていたがどんな花火だったかすら頭の中になかった。

花火と話しが見事にあっていてそっちに目を奪われてしまったからだ。

帰りに事務所から電話がかかってきた。

夕日「はい。わかりました。また明日に行きます」

電話を切った。

日菜「どうしたのー?」

夕日「ちょっと仕事の話をしたいから明日きてくれだとさ」

日菜「なんで!夏休みは休みだって言ってたのに」

夕日「まぁまぁ気にしないで。あんまり休んでると怠けてまうからね」

日菜は膨れていたが納得してくれた。

日菜を家に送り俺も帰って寝た。

 

次の日事務所

夕日「失礼します」

社長「きみもそろそろテレビに復帰できるかな?」

夕日「もちろんです。そのために休んでいたんですから」

社長「ならパスパレのみんなと無人島に行ってもらう。もちろんきみはサポートでメインはあの子達だが。はじめはこれぐらいがちょうどいいだろう」

夕日「無人島ですか…また随分な企画ですね。けどわかりました」

社長「少しバラエティ要素を入れてみようと思ってね。それで説得にはきみも立ち会ってもらいたい」

夕日「まだ説明すらしてないんですか!」

社長「君が却下するなら無しにしようと思ってね。ある意味では君の復帰も兼ねてるから」

夕日「はぁーわかりました。俺をこの業界に入れてもらいましたし無下にはできませんね」

社長「助かるよ、、では昼からパスパレのメンバーが練習でくるのでその前に話そう」

夕日「それまで時間を潰してます」

社長「ああ、頼んだよ」

部屋を出て事務所内の俺の部屋に向かった。

 

事務所(夕日の部屋)

最近何もしてないから体がだるい。

少し寝ようとベットに入ると違和感を感じた。

ここ最近は全くと言っていいほど来てないのに毎日洗濯されている。

夕日「ん?誰がやってくれてるんだろ」

ベットに入りケータイをいじっているとそのまま寝落ちした。

しばらくして部屋のドアがなったので起きて部屋を出た。

ドアの前には美沙希がいた。

美沙希「随分疲れてるね。部屋に入っても気づかなかったよ」

夕日「まぁここ最近は何もしてなかったから体がなまってるよ」

美沙希「一体どの口が言うんだか。ずっと筋トレはしてるよね?」

夕日「バレてた?夜中にやってるから知らないと思ったのに」

美沙希「気づくよ」

夕日「それより事務所のベット洗濯してくれてた?」

美沙希「あ、うん。それはやってたよ」

夕日「ありがとう。気持ちよかったよ」

そう話していると会議室に着いた。

 

会議室

入るともうみんないた。

夕日「あれ?俺最後?」

イウ「遅いです!夕日さん」

夕日「悪いな。眠たくてな」

千聖「まぁいいわ。早く始めましょう」

スタッフ「それでは。パスパレの皆さんは新曲が出ます。それのイベント告知で無人島に行っていただきます」

千聖「失礼ですが新曲の告知でどうして無人島に行くんですか?ここでもできるはずです」

スタッフは正論を言われて困った顔で俺の方にアイコンタクトをして来た。

全くこういうところも何とかして欲しい。

夕日「まぁまぁ千聖。千聖のいう意見も正しいけど今回は一緒に行こうよ」

日菜「一緒に行くの!?行く行く」

彩「私もいきたいです。新曲の告知が自分たちでできるんだもん」

麻弥「自分も行きたいっす」

イヴ「私も行きたいです!」

千聖「わかったわよ。私も行きます」

そうして全員で3日後に行くことになった。

俺はスタッフに頼んであることをお願いした。

 

その帰りに紗夜から電話がかかって来た。

紗夜「突然すいません」

夕日「気にしないで。今大丈夫だから。それでどうしたの?」

紗夜「明日私たちのバンド見に来てもらえませんか?今井さんと湊さんの許可は取ってます」

夕日「わかった。けどどこでやるの?俺場所知らないけど」

紗夜「明日の朝家に来てくれますか?少しお話もしたいので」

夕日「りょーかい。また10時ごろ行くわ」

紗夜「わかりました。では失礼します」

そう言って電話を切って来た。

紗夜も昔みたいに砕けて欲しかったが少し難しそうだ。

家に帰り少しゆっくりして美沙希とたわいのない話をして寝た。

 

次の日

朝起きて用意をして氷川家に向かった。

着くと紗夜は少しオシャレをして出て来た。

夕日「さ、紗夜?」

紗夜「変ですか?」

夕日「いやその逆だよ。似合ってるよ」

紗夜「あ、ありがとうございます。中に入ってください」

中に入り紗夜の部屋に行った。

夕日「練習は何時から?」

紗夜「昼過ぎてからなんです。早くにすいません」

夕日「別にいいけどなんか硬いよな。日菜みたいにしろとは言わないけど、昔みたいにならない?」

紗夜「努力します」

そこから話してみて紗夜は花咲川でやっていることを聞いた。

ゆ「へー紗夜弓道やってるんだ。今度見に行ってもいい?」

紗夜「ええ、構いませんよ」

そんなことを話していると昼になった。

昼は紗夜と作りしばらくして家を出てライブハウスに向かった。

ライブハウスCiRCLEと書いてあった。

 

CiRCLE内

受付で女の人に会った。

???「やっほー紗夜ちゃん。と彼氏さんかな?」

紗夜「ち、違います。それでもうみんな来てますか?」

???「はじめまして月島まりなです。よろしくね」

夕日「楠 夕日です。よろしくお願いします」

まりな「まだ誰も来てないよ。それにしても夕日くんかー。もしかしてテレビに出てる?」

夕日「はい。その楠です」

まりな「うわーパスパレの子達だけじゃなくてあの楠くんに会えるなんて」

夕日「俺ってそんなに有名でしたっけ?」

まりな「そうそう。君はすごい有名だよ」

紗夜「そろそろ部屋に行ってもいいですか?」

まりな「あ、ごめんね。3番だよ」

紗夜「失礼します」

紗夜に手を引っ張られて連れていかれた。

 

3番ルーム内

紗夜は中に入るとセットし始めました。

音を出して合わせたりしていると1人入ってきた。

友希那「あら紗夜早いわね。それに夕日も」

もう下の名前で呼んでるし。

コミュニケーション能力は高くなさそうなのに女子はこういうところはすごい。

そして3人一気に入って来た。

リサ「おー夕日じゃん。来るのって今日だったっけ?」

その後ろに艶やかな黒髪の女の子と紫色の髪のツインテールの子が入って来た。

???「宇田川あこです。ドラムやってます」

???「白金燐子です…お願い…します」

それぞれ自己紹介をされてみんな音を合わせはじめた。

合わせ終わったのか演奏しようとした。

友希那「でははじめはBLACK SHOUTから行くわよ」

その聞いた音楽は力強くかつ調和を持っていた。

演奏が終わると自然に拍手していた。

夕日「うん。すごいすごいよ。かっこよかった」

リサ「あははーそこまで褒められると嬉しいなー」

友希那「リサ。私たちの目指すところはもっと上よ」

なるほど。それがこのバンドの原動力とでも言うのかな?

そこから演奏を聴いて気がつくと夕方になっていた。

友希那「それではここまでね」

リサ「それじゃあさファミレスいこーよ。夕日もいるし」

夕日「別に俺に気を使わなくていいよ」

あこ「さんさーい。行きましょう友希那さん、紗夜さん、りんりん」

燐子「うん…」

友希那「私たちに馴れ合いなんて」

紗夜「そうですね。たまにはいいかもしれませんね」

友希那「紗夜!?」

リサ「うわー紗夜が珍しい」

紗夜「たまにはいいかもと思っただけです」

夕日「はいはい言い合いになってるよ。それじゃあ行こっか」

そこから片付けをしてファミレスに行った。

 

ファミレス

席は紗夜、俺、友希那

紗夜の前に燐子、あこ、リサの順番で座った。

店員に頼むとなんだかポテトの割合が多かった。

気がつくと紗夜ばかり食べているのが見えたがそれに気づいたリサが指で口を押されていたので頷き何も言わなかった。

食べ終わりしばらく喋っていると連絡が来た。

夕日「はい?え?明日になった?パスパレのみんなにはもう言ったんですか。わかりました」

リサ「どうしたの?」

夕日「ああ、仕事だ。明後日から急に明日に変わったんだよ。パスパレのメンバーと無人島な」

紗夜「そうなんですか!?あの子ったらまた何も言わないで」

友希那「紗夜も大変ね」

夕日「まぁ仕方ないな。日菜だし」

そんな話をしていると時間があっという間にたちみんな帰ろうとなったので全員を家に送った。

そのまま俺も家に帰り明日の準備をして寝た




前書きで書いた通りなんですけど書き方の件で皆さんの意見が欲しいです。
たくさんの人に答えていただけると嬉しいです


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無人島

今回も無人島の話をベースに自分で勝手に作ります


友達と遊んでて更新遅れました。
すいません


無人島に行く日の朝に全員事務所に集合した。

ここから港に向かいそこから船で無人島に向かうらしい。

事務所からバスで港に向かい船に乗った。

 

船の上

船もそこまで大きくなく端から端まではすぐに行けるぐらいの大きさだ。

みんなは前でワイワイしているが俺は後ろでゆっくりしていた。

美沙希「疲れてるの?」

夕日「そんなんじゃないよ。ただゆっくりしたいだけ」

美沙希「そう」

夕日「みんなのところに行って来たら?」

美沙希「ううん。あの件以来日菜さんとは壁があるしいいよ」

確かに日菜はあの件でかなり怒っていた。

夕日「今すぐは仲良くはなれないかもしれないけどゆっくりいけばいいよ」

美沙希「うん。そうする」

そこから俺は美沙希を連れてみんなのところに行った。

最近思うんだけど美沙希普通に可愛い部類に入るから芸能人としてもやっていけると思う。

また今度聞いてみよう。

のんびりしてみんなと話していると無人島に着いた。

 

無人島

日菜「ついたー」

スタッフ「それではここから撮影を開始します」

夕日「俺たちは何をするんですか?」

スタッフ「こちらがミッションを出すのでそれにクリアしていただく番組になります」

麻弥「わかりました。その前に島を一周させてもらってもいいですか?」

スタッフたちがコソコソ話していた。

そこからみんなで回って少し話した。

彩「みんなは何を持って来た?」

千聖「私はふわふわのブランケットよ」

日菜「あたしはおねーちゃんの写真」

ここまで聞いていて俺は何も聞かされていない。

夕日「ちょっ、ちょっと待って。なにそれ?俺なにも聞いてない」

全員「え?」

夕日「一つだけってなに?あ!だからかーさっき物取られたの。俺なにも持ってきてねー」

美沙希はスタッフたちと一緒にいた。

麻弥「それじゃあ夕日さんなにもないってことっすね」

夕日「あー痛いわその言葉」

俺はあることを閃いた。

夕日「なんでもいいんだよな?俺にも一つあるよ」

スタッフ「ええ、一つならなんでも」

夕日「じゃあ俺はこいつで」

そういい手を引っ張ったのは美沙希を連れてきた。

美沙希「え!えぇ〜」

夕日「これはなにも言えないでしょ」

スタッフたちは少し考えていたが納得してくれた。

千聖「強引ね」

夕日「まぁまぁこれでいいだろ。美沙希もごめんな。美沙希をモノ扱いして」

美沙希「いやそこはいいんだけどほんとにいいの?」

夕日「頼む」

俺は頭を下げた。

実際ほんとに悪いと思ってるし、いきなりテレビに出ろなんて普通の人は無理だ。

美沙希「ゆ、夕日!?頭をあげて。気にしてないから」

夕日「悪い」

日菜「早く行こーよ」

夕日「悪いそれじゃあ探索しようか」

そこから探索を開始して島を回った。

麻弥「特に変わった様子はなかったっすね」

夕日「そうだな」

麻弥「それじゃあ島の中も見てみましょうか」

中を見てみると一つのログハウスがあった。

日菜「よーしいちばーん」

彩「あ!日菜ちゃん先に行ったら危ないよ」

美沙希「少し埃があるけど大丈夫そうだね」

イヴ「ここならマヤさんのいう通り拠点にできそうですね」

麻弥「それではここを拠点にして」

スタッフ「そこまで!」

麻弥「え?」

スタッフ「お待ちかねの第1ミッションです」

夕日「いきなりだな」

スタッフ「まずは自分たちの食べ物を確保するです」

イヴ「食べ物集め。まるで兵糧攻めみたいですね」

夕日「なんか違う」

千聖「それにしても飲み水以外は自分たちで集めないといけないのね」

彩「それなら任せて。私は食べ物の図鑑持ってきてるんだ」

麻弥「少し中を見せてもらってもいいですか?」

麻弥と一緒に中をみるとかなり細かく情報があった。

夕日「へーかなり細かく書いてある本だな」

麻弥「それじゃあ二手に別れましょうか」

日菜「えーみんなでいこーよ」

麻弥「それは危険なんです。全員が迷子になるかもしれませんから」

一応テレビなんだけどな。

その辺は大丈夫だと思うけど。

夕日「まぁ麻弥の言うことも正しいな」

美沙希「それじゃあ誰が残る?」

日菜「1人は決まってるよー」

ああ、納得した。みんなでそっちの方を見てみると本人はびっくりしていた。

彩「え!?私。私も探しにいきたいよー」

千聖「私もこっちに残るわ」

夕日「それじゃあ彩と千聖、俺がこっちに残るよ」

日菜「それじゃあ決まりだね」

日菜と美沙希、麻弥、イヴが食材を取りに行った。

今からは小屋の中の話です。

 

小屋の中

夕日「待ってる間暇だな。俺外にいるよ」

千聖「わかったわ。何かあったら呼ぶわ」

夕日「りょーかい」

俺は小屋から出て外のデッキに座っていた。

夏場でも風が少し心地いい。

しばらくすると中から悲鳴が聞こえた。

急いで入ると彩が木刀を振り回している。

夕日「千聖これってどういう。うお!」

目の前を木刀が通るからかなり怖い。

けど千聖はもう泣きそうになっている。

夕日「千聖。近くの枕貸してくれ」

その言葉を聞き千聖はなんとかこっちに投げてくれた。

俺はそれを持ち彩を見ていて一定間隔で振り回していたのでそれに合わせて突っ込んだ。

枕に木刀が当たってそのまま衝撃が俺に伝わってきたがなんとか止まった。

彩「えいえい。あれ?止まった」

衝撃がかなり強く俺はうずくまった。

千聖「夕日くん!」

夕日「あ、いたた。あれ?千聖今すぐ外行ってこい」

千聖「え?どうして?」

俺は耳の近くで「すこし泣きそうになってる。彩に見られたくないだろ」

近くで「!!ええ、すこし外すわ」

千聖はすこし外に出た。

彩「あわわ、ごめんね。夕日くん」

夕日「それはいいんだけど何があってああなったの?」

実際木刀はかなり痛い。

彩「それが千聖ちゃんの足元に虫が出て追い払おうとして」

夕日「木刀を使ったのか。全く」

彩「ごめんなさい」

夕日「けど千聖を守ろうとしたんだろ。悪いことはないよ」

すると彩の顔がどんどん明るくなっていった。

そこで千聖が帰ってきた。

見たところ泣きそうになっていた顔は直りいつも通りの顔になって戻ってきた。

少しするとみんな帰ってきた。

夕日「おーうどうだった?」

日菜「それがね麻弥ちゃんがすごかったの!」

この反応を見る限り麻弥はかなりすごかったらしい。

千聖「それで何を取ってきたの?」

美沙希「フルーツみたいな果実だよ」

みせてもらうと確かにフルーツみたいな食べ物だった。

夕日「それじゃあこれ食べてみようか」

その小屋の中にあったナイフで軽く皮をむきみんなで食べた。

食べ終わりゆっくりしているとまたミッションが言われた。

スタッフ「ではここでミッションです。この島にある幻の花畑を探してください」

夕日「幻の花畑?」

日菜「何かヒントくださーい」

スタッフ「一つだけ。この小屋から見て南です」

美沙希「南ですか」

麻弥「まずは自分たちで方角を調べないといけないっすね」

日菜「あたしはあっちだと思うな」

千聖「日菜ちゃんの勘を信用してないわけじゃないけどここで失敗したら時間のミスになるわ」

麻弥「そうですね。一度外に出てみましょうか」

麻弥の指示のもと外に出てみても何も見つからない。

日菜「あるのはコケばっかりー。何もないよー」

確かにコケばかりだ。

麻弥「ん?日菜さんなんて言いました?」

日菜「何もないよーって」

麻弥「その前っす」

日菜「コケばっかりだよーって」

麻弥「確かコケは影にできるはずです。それが分かれば方向がわかります。ただ一つや二つでは確証がないので」

夕日「ならここら辺にあるのを片っ端から見たらいいだろ」

そこから全員で木の根元にあるコケを探した。

とてもテレビの番組撮影とは思えないが。

麻弥「みなさんがみてくれたおかげで南がどっちかわかりました。こっちです」

そこからそっちの方向に進むと橋があった。

彩「橋があるね」

千聖「危険だから回り道しましょうか」

スタッフ「この先に花畑があります!」

夕日「えらい押してくるな」

イヴ「それなら行きましょう!」

日菜、彩、千聖、イヴ、麻弥の順番で行きその後ろに俺と美沙希が行った。

麻弥まで行くと日菜が橋を揺らし始めた。

日菜「あははーおもしろーい」

彩「きゃぁー。私はもう無理かも」

ここで俺が手を出すのはなんか違う感じがする。

麻弥「イヴさん前に行かせてもらいます」

イヴ「ま、麻弥さん!?」

麻弥「彩さんあとちょっとです一緒に行きましょう」

麻弥は彩の手を掴んで橋を渡りきった。

夕日「なんかすごかったな」

美沙希「うん。真似できないよ」

俺たちも渡ろうと行こうと思い、足を踏み出ししばらく歩いていると美沙希「キャッ!」

夕日「美沙希!」

美沙希はバランスを崩して落ちそうになっていた。

なんとかロープを掴んで耐えていた。

美沙希「いや、いや」

夕日「美沙希じっとしたろ。なんとかしてやる」

美沙希「うん」

そうは言っても何もない。

とりあえず美沙希の手を掴んで引き上げようとしたが予想以上に力が入らない。

夕日「美沙希。少しの間だけロープを掴んでてくれ。そのあと必ず引き上げる」

美沙希「わかった」

ロープを掴んでくれたので俺はその間に上のTシャツを脱ぎロープを持っている美沙希の手と俺の手を固定した。

夕日「あげるの厳しいからこのまま行くぞ。俺を信用してくれよ」

美沙希「元々信用してるよ」

そのまま橋を移動して向こう岸まで行った。

下が石の足場になったので「美沙希少し我慢してくれよ」

美沙希「え?いやー」

思いっきり引っ張って美沙希を持ち上げた。

美沙希「死ぬかと思った」

夕日「助かったんだから文句言うなよー」

千聖「夕日くん無茶するわね」

夕日「悪いなーつい」

彩「あ、みんな花畑が見えたよ」

みんなが歩き花畑に着いた。

夕日「うわ!綺麗だなー」

麻弥「ほんとですね。ここまでの苦労が吹っ飛ぶみたいです」

スタッフ「さてここで特別ミッションです」

夕日「あれ?さっきので終わりじゃないの?」

スタッフ「今作りました。ここで新曲の告知をしてください」

日菜「そういう時はー」

みんなで彩の方を見た。

彩「え?私」

夕日「頼んだ」

彩「うぅーわかったよ」

彩は山のてっぺんに行き「新曲発売しまーす。みんなよろしくねー」

そのまま少し山頂で休憩してみんなで降りた。

そのまま収録は終わりとなり家に帰った。

その日はそのまま寝た。

 

次の日

朝から電話がかかってきた。

日菜「今日遊べるー?」

夕日「いけるよ」

日菜「それじゃあ家に行くよ」

夕日「りょーかい。待ってるわ」

しばらくして日菜がやってきた。

夕日「それじゃあ入れよ」

日菜「ううん。今日はこれをしようと思って」

そういい出してきたのはバレーボールだった。

その瞬間にいろんなことが頭の中を巡った。

夕日「は、はぁはぁ」

俺は過呼吸になり、その場に倒れた。

日菜「ゆうちゃん!?」

 

日菜side

バレーボールを出した瞬間にゆうちゃんは顔色が悪くなりその場で倒れた。

あたしはどうしていいかわからず家の中に飛び込んで美沙希を呼んだ。

日菜「美沙希お願い。ゆうちゃんを助けて!」

美沙希はすぐに飛び出してゆうちゃんの様子を見た。

美沙希「過呼吸になってます。夕日落ち着いてゆっくり息をして」

夕日「はーはー」

日菜side END

 

夕日「はーはーふー」

日菜「ゆうちゃん!」

夕日「日菜。もう今日は帰ってくれ」

日菜「え、でも」

夕日「帰れって行ってんだよ!」

日菜「!!うん…ごめんね」

日菜は歩いて帰って行った。

美沙希「どうしたの?夕日」

夕日「話しかけんな」

俺は部屋に行った。

夕日「アァークソが」

そこから暴れていた。

夕日「最低だ俺。どうしようもないな」

その日は部屋から出ることなく寝た。




今回は夕日のトラウマを出してみました。
少しだけでわかりにくいかもしれません。
ではまた


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仲直り

日菜にキレてから俺は仕事以外では家から出ることが無くなり1週間以上日菜とは会ってない。

「バァン!」

優香「夕日ちょっと表にでよ?」

夕日「いやいいよ」

優香「そっか。少し聞きたいんだけどなんであんなにも好きだったバレーやめたの?」

夕日「才能の壁にぶつかったんだよ。今まで積み重ねてきたものが一瞬で抜かされるようなことが」

優香「そっか。それでやめたんだ」

夕日「納得したら部屋から出てくれ」

優香「いやだ!夕日が出るなら出て行くよ」

夕日「勝手にしろ」

俺はベッドに寝転んだ。

すると後ろから抱きつかれた。

けどいつもみたいな強引じゃなく包み込むように抱きついてきた。

夕日「何を!」

優香「夕日はしっかりしてる子だよ。自分ばかり責めなくていいと思う。今は立ち止まっても必ず前を向くって私は知ってるから」

夕日「姉貴のくせに」

優香「なんとでも言っていいよ。姉だもん。助けるよ」

夕日「あ…あ、ありがとう姉ちゃん」

俺は泣いて疲れてそのまま寝てしまった。

優香「夕日は頑張りすぎだよ。少しは休むことも覚えないとね」

 

日菜side

あの日以降ゆうちゃんとは一度も会ってない。

それにパスパレの練習にもゆうちゃんは顔を出さない。

日菜「あっそうだ。今日はパスパレの練習だった」

重い足を動かして練習するところに行くともうみんな揃っていた。

ゆうちゃんがいないから代わりの人が来ていた。

レッスンスタッフ「日菜さんまたずれてますよ」

日菜「ごめんなさい…」

千聖「すいません。少し休ませてもらってもいいですか?」

レッスンスタッフ「わかりました。30分休憩します」

レッスンスタッフは部屋から出て行った。

麻弥「日菜さん何かあったんですか?」

日菜「ごめんね。何もないから」

彩「そんなことないよ!日菜ちゃん今すごい顔してるもん。悲しそうだよ」

千聖「夕日くんが悪いのかしら?」

それを言われた途端体の血の気が引いた。

日菜「ゆうちゃんは悪くない!悪いのはあたし…だから」

イヴ「日菜さん…」

あたしは気がつくと泣いていた。

その日は千聖ちゃんが練習を終わるように言って練習をそれ以上することはなかった。

日菜side END

 

俺は寝ていて起きたら姉貴はいなかった。

リビングに行くと美沙希が料理をしていた。

夕日「っ!美沙希。ごめん。あんな風にキレて」

美沙希「ううん。気にしないで。誰にでもあるよ。わたしより日菜ちゃんに謝りなよ。だいぶ気にしてたから」

夕日「ああ、今度謝るよ」

正直今日菜に会うのは辛い。

好きな人にあんなことを言ってどんな顔をして会えばいいかわからない。

美沙希「今すぐ行く!」

夕日「は、はい?今すぐ?」

美沙希「さぁ行った行った」

美沙希に後ろから押されて家から出された。

美沙希「私には叶わない恋だけどあの子、日菜ちゃんなら大丈夫」

 

日菜の家に向かってる最中に思いもしない人に会った。

紗夜「どうしたんですか?夕日くん」

夕日「紗夜!」

よりによって1番今会いたくない人に会ってしまった。

紗夜「どうしたんですか?かなり疲れてるみたいですけど」

夕日「紗夜あの…そのなんでもないわ」

紗夜「嘘ですね。いくら私でも分かりますよ。だって今の夕日くん泣いてますよ」

気がつくと頬を伝って涙が溢れていた。

夕日「あ、あれ?こんなつもりじゃ…今から日菜に…謝りに行かないと」

紗夜「分かりましたから少し休んでください!」

優香「ありゃりゃ私の出番なしかな?帰ろーと」

夕日「ごめん紗夜」

俺と紗夜は近くの公園に行った。

 

公園

紗夜「最近日菜の様子がおかしかったんです。けど今日の夕日くんの様子を見て納得しました。あの子と喧嘩したんですか?」

夕日「喧嘩じゃないよ。一方的に俺が悪い。日菜を拒絶したからな。日菜は何も悪くないんだ」

紗夜「そうですか。ならいいんですけどあの子無意識に人を傷つけるので」

夕日「確かに日菜らしいや。うん紗夜と話したら楽になった。ありがとう。日菜に謝ってくるよ」

紗夜「そうですか。私は少し寄り道をしていきますので」

夕日「ああ、ありがとう紗夜」

紗夜とそこで別れて俺は日菜の家に向かった。

 

氷川家

いざ目の前に来ると少し怯える。

腹をくくってインターホンを鳴らすと氷川母が出た。

氷川母「入ってきていいわよー」

俺は言葉で入った。

リビングに行くと日菜の姿はなく氷川母と氷川父の姿だけがあった。

氷川母「大方日菜でしょう」

夕日「はい。今回はすいません」

氷川父「なにきにすることはない。失敗するだけしたらいいさ。きみも日菜もまだ子供なんだから」

氷川母「日菜ー降りてきなさい〜」

すると階段から元気よくリビングに向かってきた。

日菜「どうしたの?ってゆう…ちゃん」

氷川父「2人とも外を散歩してきなさい」

夕日・日菜「え?」

氷川母「いいからー行ってきなさい!」

2人とも背中を押されて家から出された。

夕日「とりあえず行こっか」

日菜「うん…」

 

散歩中

しばらく2人とも無言のまま歩いていた。

するとガラの悪いのが何人もこっちに来る。

???「お!かわいいじゃん。遊ぼうよ」

日菜「嫌!」

前にもこんなのを見た記憶がある。

ショッピングモールだったかな?

夕日「やめろ。それ以上近づくと知らないぞ」

よく見ると10人くらいいた。

1人パシリみたいなのもいたが…

???「やれ」

そういうと全員が来た。

夕日「日菜端にいてくれ」

日菜「うん」

日菜は道路の端の電柱に寄った。

日菜「キャー」

夕日「は?どういうことだ」

そっちの方を見るともう1人いた。

???「こういうことだ。どうする?今謝れば許してやるぞ」

夕日「もういいよ。我慢してたのがバカらしくなって来た」

その言葉を聞くと1人が蹴ってきたのでそれを掴んで持ち上げた。

夕日「人間ハンマー行くよ」

そこからは遠心力を使い振り回した。

幸い軽かったので簡単に回せたが重いやつなら回せない。

そしてそいつは頭を守っていた。

こっちにいるやつを全員倒すと日菜を掴んでいたやつも逃げ出した。

夕日「ごめん、、また守れなかった」

俺はその場で頭を下げると日菜は俺を抱くように包む込んだ。

日菜「ゆうちゃんはあたしを守ってくれるヒーローだね。ありがとう」

夕日「けど俺は」

日菜「ううん。なにもされなかったし、それに相手の人たちにも大怪我させないようにしてたよね?だからカッコいいんだよ」

夕日「そこまで言われると恥ずかしいんだが…とにかくここを移動しよう」

日菜「そうだね。そうしよっか」

俺たちは移動して公園に行った。

 

公園

夕日「日菜あの時はごめん。日菜はなにも悪くないのに俺の都合でキレてほんとにごめん」

日菜「ううん。あたしこそなにも知らないのにごめんね」

夕日「あれは俺が悪かったんだよ。心配かけたみたいだな」

日菜「もう!いいってば。この話終わり」

夕日「けど「もういいよ〜」わかった」

日菜「これからもまた遊べるよね?」

夕日「もちろんだよ。こっちこそ頼みたいよ。今回の件のお詫びで一つ言うこと聞くよ。俺の叶えられる範囲ならなんでも」

日菜「もういいのに〜(付き合ってって言えたらいいのに言えないな)それじゃあ天文部に来てよ」

夕日「天文部に入るってことでいいのか?」

日菜「そうだよ」

夕日「わかった。天文部に入るよ。仕事優先だからいけない時もあるけど」

日菜「やったー」

日菜の声はかなり大きかったみたいで近くにいた子供たちもびっくりしていた。

夕日「それじゃあ帰るか。もう時間もいい頃だし」

空は夕焼けに照らされていた。

日菜「そうだねー帰ろっか」

俺は日菜を送って家に帰った。

 

家に帰ると豪華な料理が並べられていた。

夕日「どうしたの?これ」

美沙希「夕日が頑張ったご褒美だよ」

夕日「恥ずかしいことさらっと言うな」

優香「私も作ったんだよ」

夕日「なんだ姉貴いたのか」

優香「ひどーい、そんなこと言う子にはこうだ!」

姉貴は自分の胸に俺の顔を埋めて来た。

夕日「く、苦しい」

優香「うーんなんていうのかなー?」

夕日「ゴメンナサイ。スイマセンデシタ」

優香「すごい棒読みだね。まぁいいや」

俺を離して満足した顔をしていた。

そこからは夜飯を食べて姉貴は帰ろうとしていた。

優香「夕日。たまには家に顔を出しなさいよ。中学の時あんたのことで家移動してくれたんだから」

夕日「ああ、そろそろ顔を出すよ。この夏休み中には」

優香「そっか。ならいいんだけど」

姉貴は家に帰って行った。

そこからは俺はもう寝ることにした。

明日にびっくりするようなことがあるとも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝起きて仕事に行こうと玄関を出るとびっくり人物がいた。

???「チワッス。自分吉田 誠っす」

そう名乗って後ろには5人ほどいた。

そうこいつらは昨日ボコボコにした奴らなのだ。

夕日「それで何の用?喧嘩ならしないよ」

誠「いえそんなんじゃないっす。自分らを舎弟にしてください」

今の時代舎弟なんているんだなー。

夕日「いやなんで俺なの?昨日ボコボコにしたんだよ」

誠「そうなんっすよ。しかもショッピングモールでももされてるんです」

夕日「もしかしてあの時のやつら?」

誠「そうっす。だから自分たちを舎弟にしてください。アニキ」

少し声が大きくなってきている。

美沙希「どうしたの?ゆう…ひ。ってなにしてるのよ!」

夕日「違う違う俺じゃない。朝からいたんだよ」

誠「流石アニキ。同棲までしてるとは」

美沙希「アニキってどういうことかなー?ゆっくり教えてくれる?」

夕日「美沙希顔が怖い。それにそんなのもなった覚えねーよ」

誠「そんな。お願いしますよ。アニキ」

頭を下げて後ろの5人も下げてきた。

夕日「なんか俺が悪くなってないか?わかった。また後で話を聞いてやる。だから今は帰れ。昼にここのところに来てくれ」

そういい俺は紙に喫茶店の名前を書き勧めた。

誠「それじゃあまた後でくるっす」

そういい全員どこかに行った。

美沙希「どういうこと?なんであの人たちが」

夕日「なんだ。知ってるのか?」

美沙希「知ってるもなにもこの辺ではかなり悪い人たちよ」

夕日「へーいや昨日ボコボコにしたんだよ。しかも前にもしてたらしくてな」

美沙希「それでか。夕日が何かしたのかと思ったわ」

夕日「まさかそんなことするわけないよ。大切なものを傷つけられない限りわね」

美沙希「そうね、その日が来ないことを祈るわ」

俺たちは二人で事務所に向かった。

その日の収録が終わり美沙希は先に帰っててもらい俺は羽沢珈琲店に向かった。




はい今回はあり得ないことばかりですね。
まずここで日菜に告白するのかと思わせといてねしなかった
何よりこの後はどうなるのか
次を楽しみにしてくれると嬉しいです


感想や評価ドンドン待ってます


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2学期!〜天文部

UAが15000を超えてました。
これからもよろしくお願いします

活動報告の方にいくつか質問載せときました。
答えていただけると嬉しいです。


羽沢珈琲店

仕事が終わり珈琲店に向かうと態度のでかいのが座ってる席を取っていた。

つぐみ「いらっしゃいませーって夕日さん」

その瞬間俺の方に誠たちが来た。

つぐみは少し怖いのか俺の後ろに隠れた。

夕日「おい、店に迷惑かけるなよ。俺の知り合いがやってる店なんだから」

誠「すいません。気をつけます」

つぐみ「知り合いですか?」

夕日「つぐみも時間があるなら一緖に聞いてていいよ」

つぐみはすぐに店の状況とお父さんに確認しに行った。

夕日「とりあえず座ろうか」

そこでつぐみもやって来た。

夕日「ごめんつぐみコーヒーもらってもいい?つぐみの分も出すから」

つぐみ「あ!すいません。すぐに持って来ます」

つぐみはカウンターに行きコーヒを持って来てくれたが自分の分は持って来なかった。

夕日「つぐみも持って来ていいよ」

つぐみ「そんな悪いですよ」

夕日「こいつらが迷惑かけたからこれぐらいさせて」

つぐみ「そういうことならいただきます」

つぐみは自分の分を持って俺の隣に座った。

俺の隣ににつぐみ、俺たちの前に誠たちが座った。

夕日「それじゃあ話を聞こうか。聞いたところで何かぎ変わるわけじゃないけど」

誠「はい。それじゃあ。 僕たちは見ての通りお調子者です。そんな毎日を過ごしていると夕日さんに出会ったんです。ボコボコにされましたが少しの憧れをその時に抱いていました。

そこからはテレビでも夕日さんを見ることになりその憧れはどんどんでかくなり先日のことです」

夕日「うん。よく分かった。やっぱり断る」

誠「なんでですか?」

夕日「だってお前俺についてから何をするか聞いてないもん。何するかわからないし嫌だね」

誠「それは僕たちがまともに生きていけるように導いて欲しいんです。そのための人を探していたんです」

つぐみ「話の内容わからないんですけど夕日さんを必要としてるんじゃないですか?」

夕日「それはわかるけどなー。お前らは日菜に手を出したんだぞ」

多分その瞬間に目つきが変わったんだと思う。

目の前にいる誠たちだけじゃなく、つぐみまで怯えていた。

つぐみ「ゆ、夕日さん?」

その声は少し怯えているのが分かったのでつぐみの方を向いて「ごめんびっくりさせたな」と笑って言った。

つぐみ「いえ。大丈夫です」

誠「その件は本当にすいませんでした」

全員が頭を下げて謝って来た。

夕日「謝るのは俺じゃないはずだろ」

誠「はい。その通りです」

夕日「今回の返事は今度にする。それとこの店や俺の知り合いにいらんことをしたら分かってるな?今回みたいに甘くないぞ」

誠「はい。わかりました。返事を待ってます」

誠たちは電話番号を置いて店から出た。

夕日「つぐみ今日は悪かったな。迷惑かけた」

つぐみ「いえ大丈夫です。いつでも来てください」

夕日「ああ、そうするよ」

俺は会計を済ませて店を出た。

家に帰り美沙希に話してその日はあっという間に終わった。

 

次の日

朝起きて電話をかけた。

夕日「もしもし。なってやる。ただし俺の知り合いに手をだしたら知らないぞ」

誠「はい。もちろんです」

夕日「後アニキはやめろ。それが条件だ」

誠「わかりました。それじゃあなんて呼べばいいですか?」

夕日「夕日でいいよ。そんなに気負う必要ないから」

誠「わかりました。夕日さん。これからよろしくお願いします」

夕日「さん付けか。まぁいいや。それより仕事ある日は来るなよ。後俺は日菜優先だからな。表は何もないふりしててもお前らにやられたことでメンタルがいかれてるかもしれないからな。今現状の予定を言っとくから」

俺は予定を言った。

誠「わかりました。それじゃあまた行きます」

そこで電話は終わり俺はもう一度寝ることにした。

その日も仕事はなくあっという間に終わった。

そこからの夏休みは大したこともなく2学期が始まった。

 

始業式の朝

朝起きてリビングに行くと美沙希はすでに起きていた。

夕日「おはよ。相変わらず早いな」

美沙希「まぁね。それより早く用意して」

なんだか親みたいなことを言われている。

とりあえず用意を済ませリビングに行くと日菜がいた。

日菜「おはよーゆうちゃん。一緖に学校いこ!」

夕日「おはよ。日菜じゃなくていつきた!?」

美沙希「昨日からいたのよ。私の部屋に泊まってもらってね。日菜がどうしても一緒に行きたいって言うから」

いつの間にか二人とも仲良くなってたみたいで嬉しかった。

夕日「分かったから行こうか」

美沙希「いってらっしゃい」

夕日・日菜「行ってきます」

二人で学校に行き教室に行ってのんびり話をしていた。

その日の始業式は終わり担任から報告があると言われ少し教室に残った。

担任「明日からこの学校に男の子が一人きます。入学するわけじゃないけど仮の体験みたいなものです。きたら仲良くしてあげてね」

みんなはワイワイしているが俺には興味がない。

担任「それじゃあ今日はここまで。気をつけて帰ってね」

その言葉で教室から出ると日菜がいた。

夕日「どうしたんだ?」

日菜「さっ、天文部に行くよー」

俺は手を引っ張られ天文部と書かれた部室の前に着いた。

 

天文部部室

日菜「ここが天文部の部室だよ」

日菜が中に入ったので俺も続いて入るとびっくりした。

夕日「うわ!きたね。日菜〜少しは片付けろよ」

日菜「あはは〜気がついたらこうなってた」

夕日「仕方ない少し片付けるか。じゃないとこれから酷くなりそうだから」

俺と日菜はそこから二人で片付けを開始した。

日菜「そういえばゆうちゃんさあの話聞いた?」

夕日「あれか?あの男が来るってやつ」

日菜「そうそう。どんな子が来るのかなー(どんな子が来てもゆうちゃんが好きなことには変わらないけど)」

夕日「へー日菜もそういうの気になるんだな〜」

日菜「少しね。なんだかるん!って感じがしないんだよねー」

日菜の勘はかなり当たる。

こういうってことは何かあるのかもしれない。

夕日「まぁ興味ないわ。それより片付けだ」

日菜「そうだねー。早く終わらせよ」

二人で片付けをしてなんとか終わった。

夕日「終わったー。本多いわ」

日菜「終わったねー。確かに多いかも」

二人とも椅子に座って動こうとはしなかった。

夕日「帰って飯でも食うか。腹減ったわ」

日菜「え!?もしかしてゆうちゃんの手作り?」

夕日「たまにはな」

日菜はあっという間に立って俺を引っ張って行った。

家につき飯を食べて昼寝をしようとすると日菜も一緖にベットに入って来て寝ようとしていた。

夕日「今すぐに出ろよ〜」

日菜「いやだ!一緖に寝るのー」

こういう時の日菜はいくら行っても聞かないのは昔からなので諦めた。

夕日「分かったよ」

日菜「やったー」

日菜は俺に抱きついて眠り始めた。

寝るまではあっという間に寝てしまい解くに解けなかった。

起きて日菜を送りその日は終わって明日の日を迎えた。

寝る前には予想だにもしないことが起こった。

 

朝起きて学校に向かいSHRを受けて噂の男が教室に入って来た。

俺は興味がなかったのでうつ伏せで机に突っ伏していると自己紹介を始めていた。

???「旭 輝明です。短い間ですがよろしくお願いします」

その瞬間に俺は顔を上げて見てみると忘れもしない、思い出したくない顔がそこにはあった。

担任「それじゃあ席はあそこにいる男の子の隣でお願いね」

その瞬間に相手も気づいたようで顔色が変わっていた。

席の隣に来て座っていた。

輝明「よう。俺から逃げた腰抜け」

夕日「………………」

実際に逃げたことは確かだし何も言い返せなかった。

その1時間目が終わり旭の周りには女子が来ていた。

俺は鬱陶しく思い屋上に向かって時間を潰していた。

俺は教室に戻りたくなかったのでそのまま屋上で時間を潰して昼休みになって教室に帰ると教室の雰囲気がおかしい。

なんだかすごい目で見られている感じがする。

その原因はあっという間に分かった。

輝明「逃げた臆病者が帰って来たか。ここな学校なら誰にも何も言われないからな。最大の逃げ場だな」

夕日「お前言ったんだな。あのこと」

輝明「言ったよ。お前が俺の才能に抜かされて逃げ出したこと」

夕日「そうか。ならもう許す気はない」

俺は殴りかかったが旭は何事もなかったのように避けて反撃までして来た。

輝明「こんなもんか、、逃げ出したんだからそりゃそうだ」

俺はさらに血がのぼって始めて手や足を自分の欲望のために振り回した。

それでも一撃も当たらず俺ばかり殴られ続けた。

そこに体育教師と生徒指導が来て止められた。

俺たち二人は別の部屋に移されて話を聞かれた。

 

そこで別々の部屋に移されて話を聞かれた。

俺には担任がやって来た。

担任「何があったの?こんなの楠君らしくないわ」

夕日「お前に何がわかる!話しかけるな」

俺は部屋から飛び出して家に帰った。

家でも何もする気が起きなくずっと拳を地面に叩きつけていた。

夕日「クソが!あいつ一体どこまで俺を侮辱する気だ」

それでも手を止める気はなくずっと殴り続けていると姉貴に止められた。

優香「何やってんの!?夕日」

夕日「なんでもない」

優香「そんなわけないじゃない。もう右手は使い物にならないくらいボロボロじゃない」

よく見てみると皮はめくれ血が出ていた。

夕日「心配かけてごめん。もう寝るから」

俺は部屋に行き寝た。

 

その頃学校(ここから麻弥目線できます)

夕日さんが教室で暴れまわってから教室内の雰囲気が重い。

そこに日菜さんやリサさんがやって来たので事情を話すと二人ともショックを受けていた。

日菜さんは怒っていたが…

放課後になり日菜さんはもう一度教室に来て旭さんのところに向かった。

日菜「なんでゆうちゃんにそんなこと言うの!?」

輝明「俺は事実を言っただけだ。あいつが逃げて俺は事実を言う。それのどこが悪い?」

日菜「言っていいことと悪いことがあるよ」

輝明「お前はなんなんだ。あいつのなんだ」

日菜さんはそこで言葉が止まってしまい少し黙っていた。

日菜「ゆうちゃんの幼馴染だよ!」

輝明「そっか。特に興味はねぇ」

そういい旭さんはカバンを持って教室から出て行きました。

日菜「うーあの人ムカつく。麻弥ちゃん今すぐ行くよ」

麻弥「え!?どこに行くんっすかー?」

言葉は遅く日菜さんに引っ張られていました。

インドアの自分には日菜さんのスピードは辛くしんどいっすね。

END

 

インターホンを鳴らすとお姉さんが出て来た。

優香「あら?日菜ちゃんじゃない!随分久しぶりね。それに大和さんもはじめましてね」

日菜「ゆうちゃんいますか?」

優香「いるけど今はそっとしておいて上げて。あの子何があったかは知らないけど自分の怒りをぶつけてずっと地面や多分電柱とかも殴ってたんだと思う。右手の皮はめくれ血が出すぎてかなりの怪我をしてるのよ。さっきやっと眠ったところだから」

日菜「そんな…」

麻弥「日菜さん」

優香「とりあえず上がって。中に入ってちょうだい」

日菜と麻弥は中に入ってリビングのソファーに座っていた。

日菜「ゆうちゃんに合わせてください。起こさないですからそばにいさせてください」

麻弥(日菜さんがこんなにも他人を思えるなんて意外っすね)

優香「あまり許可したくないけど夕日の部屋に行って来てもいいわ」

日菜は急いで夕日の部屋に向かって行った。

 

夕日の部屋(ここからは日菜目線です)

ゆうちゃんの部屋に入るとベットの上でゆうちゃんは寝ていた。

確かにお姉さんの言う通り右手には包帯を巻かれていてそれにもかなりの血が染み込んでいる。

あたしは泣くしかできなかった。

今まで守っていてもらってゆうちゃんが困っている時には何もできないでいたから…

日菜「ゆうちゃん。ごめんね。あたしは何もできないみたいだよ」

あたしはゆうちゃんに寄り添うようにベットに頭を乗せて謝った。

そのまま泣いて眠ってしまった。

END

 

その頃リビング(ここからは優香目線です)

優香「それで今日何があったの?大和さん」

麻弥「実は…」

そこから大和さんは今日会ったことを全て話してくれた。

夕日がバレーやめた理由もこれで分かったし後は旭とか言うやつをなんとかしないとね。

麻弥「あの優香さん。顔が怖いです」

優香「あれー?そんな顔してた?」

確かに少し顔色が変わってたかもしれない。

優香「大和さんあとはよろしくねー。もう少ししたら夕日のマネージャーの美沙希ちゃんが帰ってくるはずだから」

麻弥「はい。わかりました」

私はこれからやることを決めてその日は帰った。

END

 

その日はそれ以上何もなく終わった。




ここまで圧倒的な強さでしたがまさかの一撃も当たらない。
そしてこれから日菜のとる行動とは?
また次に投稿しますー

早くもう一個の方もしないと…


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ビーチバレーそして克服

なんでここまでバレーボールにするかは作者がバレーやってて、野球経験もあるからです。
野球かバレーかで悩んだらバレーにしました


UAが17000件超えてました。
これからもよろしくお願いします
読んでくださってる皆さん本当にありがとうございます


俺が目を覚ますと隣には日菜が座って寝ていた。

わけもわからず起こすのも悪いので下に行くと麻弥と美沙希がいた。

美沙希「あっ!夕日起きたんだ」

麻弥「夕日さん良かったです」

美沙希はともかくなんでここに麻弥がいるのかも全くわからなかった。

美沙希「起きたんだ夕日。今日あったことは全部聞いた」

俺は一瞬麻弥を恨みそうになったがそれも筋違いだ。

麻弥「すいません。全部話してしまいました」

申し訳なさそうに言ってきてこっちが悪い感じになった。

夕日「それはいいんだけどなんで日菜が俺の部屋に?」

麻弥「それは日菜さんが一緒に居たいって言ってたんですよ。夕日さんが怪我をしたって聞いた時一番焦ってましたから」

夕日「そっか…ところで姉貴いた?」

麻弥「ああ、いましたよ。さっき美沙希さんと入れ違いぐらいで帰りましたけど」

夕日「なんか言ってなかった?」

麻弥「何も言ってなかったっすけど途中顔が怖くなりましたね」

夕日「やばいかも」

美沙希「え?なんて」

夕日「なんでもないよ」

 

その頃日菜

日菜「ん?ンンー」

目を覚まして体を伸ばしていると目の前にいるはずのゆうちゃんがいない。

あたしは慌てて窓から外を見た。

そこには何もなく一安心したがどこに行ったのかは予想もつかない。

すぐに部屋を出て階段を駆け下りた。

リビングに突進するような勢いで行くとそこに探していた人はいた。

END

 

夕日「何やってんの?日菜」

日菜「ゆうちゃん!」

日菜に抱きつかれて支えきれずに俺は倒れた。

夕日「イター。どうしたんだ日菜?」

日菜「急にいなくならないでよ。心配したんだから」

夕日「悪かったよ。とりあえず離れてくれ。やることがある」

日菜「むーわかったよ」

なんとか離れてくれて俺はすぐに出かける準備をした。

夕日「美沙希後は頼んだよ」

美沙希「わかった。気をつけてね」

俺は家を出てすぐに高校に向かった。

早く行かないとまた姉貴が暴走する

息を切らしながら理事長室に着いた。

 

理事長室

優香「だからあの子をもう早くどこかに飛ばしてよ」

文香「無理だって言ってんだろ。あの子を受け入れて一週間は絶対なんだから」

案の定廊下にまで聞こえるぐらいの声が聞こえてきた。

俺は中に入った。

夕日「2人とも廊下まで聞こえてるよ」

文香・優香「夕日!」

夕日「2人とも外まで聞こえてるよ」

優香「夕日は黙ってて!この分からず屋を納得させるから」

夕日「姉ちゃんもういいから。俺はこの一週間学校に来ないよ。今日はその許可をもらいにきたんだよ。ここに姉ちゃんがいると思ってね」

姉ちゃんは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。

優香「姉ちゃんって呼んでくれたー。うーん可愛い奴めー」

姉ちゃんは抱きついて飛び込んできた。

夕日「ちょっ!姉ちゃん離れろ。後それでいいよな?」

文香「仕方ないわね。その手を見れば許可しないわけにはいかないわ」

夕日「どうも。ってそろそろ離れろ」

前から腰に手を回して固められたから中々解けない。というか解ける気がしない。

優香「いやだよー。このまま帰って」

夕日「恥ずかしいわ。てか事務所になんか言われるぞ」

優香「その時は私事務所から抜けるし」

なんて勝手なやつだ。

夕日「わかった。けどせめておんぶにしてくれ。動けない」

優香「えーまぁいいや」

そこから移動して背中に乗ってきた。

かなり軽い。しかもでかいしなー。

文香「それじゃあ了承はするけどあんたがきたいと思ったらいつでもきていいからね」

夕日「ああ、ありがとうな。ばあちゃん」

俺は姉ちゃんを背負って部屋を出た。

 

帰り道

優香「ほんとにいいの?」

夕日「かまわないよ。元々休憩ついでだしね」

優香「それはそうだけど………日菜ちゃんに会えないよ」

夕日「なっ!なんでそこで日菜の名前が出てくるんだよ!」

優香「好きなんでしょ。いつか想いは伝えないと。あんまり遅くすると相手が飽きちゃうよ」

夕日「わーってるよ。いつか…な」

優香「早くって言ったでしょ。今週末の土曜日車出してあげるからパスパレのみんなと美沙希ちゃんで海行ってきなさい!」

夕日「なんでそうなる!それにみんなも予定あるだろ!」

優香「いいから決定ね。事務所には私から言っとくから。みんなはOKしてたわよ」

夕日「外堀から埋めるのやめようよ」

あーだこーだ言ってるうちに家に着いた。

 

家に着いてこれからの予定を言うと日菜は怒りながら喜んでいた。

美沙希に関しては特に顔色が変わることがなかった。

そして水着を買ってその日がやってきた。

 

海水浴当日

優香「それじゃあ行くわよー」

なんだかんだで一番気合い入ってる感じがする。

パスパレ「お願いします!」

夕日「ほんとに良かったの?みんな」

千聖「かまわないわよ。どうせ仕事もないし気分転換ね」

夕日「そうか。それじゃあ行こうか」

俺たちは車に乗り込んだ。

そこから2時間ほどして海水浴場に着いた。

そこでやっていたのはビーチバレー大会だった。

優香「これに出よっか。一つのペアを作ってね」

日菜「でも!」

夕日「そっか。それじゃあ日菜、美沙希一緒に出てくれる?」

優香「うんうん。そのメンバーが一番いいかもね。バレーボールと同じボール使うらしいし。お互いの合意でルールをいじれるらしいし」

日菜「ゆうちゃん大丈夫なの?」

夕日「いつかは乗り越えないといけない壁だよ。それが今なだけだ」

優香「まぁとりあえず着替えてこよー」

姉ちゃんはみんなを引っ張って更衣室に向かった。

着替えてる最中は思いもしなかった。

最悪の状況に持ち込まれるなんて

 

 

着替え終わり出て行くとみんなもう出てきていた。

彩はワンピースタイプの水着。

千聖とイヴはビキニタイプの上にパーカーのラッシュガードをきていた。

麻弥はショートパンツの水着に上はビキニその上にパーカーのラッシュガードをきていて日菜はビキニだけだった。

うーんすごく目のやり場に困る。

とりあえずみんながどれくらいできるのか知りたかったからバレーボールを借りてきてもらった。

優香「はい。これ」

見た途端にまた発作が起こった。

夕日「ハァハァ」

日菜「ゆうちゃん!」

夕日「大丈夫だから」

日菜「でも…」

俺は息を整えてバレーボールを持った。

やってみると意外と感覚は抜けてなく案外うまくさわれた。

美沙希も一通りのことはできていて、日菜は全く知らないような感じだった。

そこで一通りのことを教えてみるとあっという間に飲み込んでできるようになった。

夕日「うん。うまくできてるよ日菜。この調子ならうまく行くかも」

そこから少しして放送がなった。

「ただいまよりビーチバレー大会を開始しまーす。代表の人は受付に来てください」

夕日「そういえば代表って誰?」

美沙希「そんなのゆうひに決まってるじゃない。早く行ってきて」

夕日「わ、わかったよ」

こんな風にしててもやっぱりバレーボールに触るのは楽しい。

 

受付

???「まさかお前まできてるなんてな」

俺は声のする方に向くとそいつはそこにいた。

夕日「旭。なんでお前が」

輝明「俺は暇つぶしだ。けどお前がいるんだ。徹底的に潰してやるよ」

夕日「やれるもんならやってみろ」

俺はくじを引き、旭もくじを引くとお互いの位置がわかった。

これはトーナメント式みたいで旭と当たるのは決勝だ。

「それでは30分後に始めまーす、!それまでに用意を済ませておいてくださいね。ちなみに優勝商品はメンバー同士の証のネックレスになってます」

俺はそんなことも聞かずにみんなのところに戻っていた。

戻ると心配された。

麻弥「ちょっと夕日さん。大丈夫っすか?」

夕日「ん?何がだ?」

イヴ「顔色が良くないです。少し休みましょう」

たしかに少し気持ち悪い。

けど休んでいる暇もなかったので断った。

そしてたいかいが始まった。

この大会は4回勝つと決勝に進める。

正直ビーチバレーで4回も試合するとヘトヘトになって動けなくなる。

そしてもう一つ特別ルールがあった。

この大会はいつでもどこでもメンバーチェンジができる。

そして始まった1回戦

経験者の俺となんでもそつなくこなす美沙希、それに天才の日菜がいてあっという間に4回戦まで行った。

4回戦ではちょっとずつメンバーチェンジを行なって体力を回復させていた。

4回戦も勝ちいよいよ決勝になった。

 

決勝

「決勝は昼からになりまーす。それまで休めておいてくださいー」

ほんとにここの司会テンション高いな。

俺は軽く飯を済ませて軽く体を動かしていた。

優香「夕日。少しは休まないと倒れちゃうよ」

夕日「大丈夫だよ姉ちゃん。俺は休ませてもらってるから」

優香「全く…」

そこから少ししてまた放送が流れた。

「それでは決勝をはじめまーす」

俺たちはコートに向かった。

相手はすでにいて待っていた。

日菜「なんであの人たちが…!」

優香「知ってるの日菜ちゃん?」

麻弥「あの人なんですよ。うちのクラスに来たの」

優香「へーあの子か」

夕日「まぁ落ち着いて。俺が乗り越えないといけない壁だよ」

審判「では代表の方こちらに」

俺と旭は集まった。

審判「ルールはどうされます?」

輝明「6人制バレーと同じで。けど全員がスパイクを打ててサーブは自由にしましょうか」

審判「それでいいですか?」

審判の人は俺の方を向いて聞いて来た。

夕日「ええ構いません。25点マッチ、2セット先取で」

審判「ではそれで行きます」

お互いに分かれてみんなのところに戻った。

俺はその場でルールの説明をしていた。

夕日「ごめん。かなりきついけど頼む」

日菜「なーに言ってんの。この日菜ちゃんに疲れなんてないよー」

美沙希「任せて!最後だもん。思いっきり行くよ」

それで試合が始まった。

輝明「女連れかー。しかも全員可愛いじゃねえか。勝ったら一晩貸してくれよ」

俺はその一言で頭にきた。

夕日「勝てたら…な」

今までは俺がセッターをやってみんなにスパイクの感覚をつかんでもらっていたがこの試合では俺も打つことにした。

こっちからのサーブで始まり俺から打った。

本来なら砂浜ではできないサーブスパイクサーブをして連続のサービスエースをとった。

輝明「何やってんだ!俺が取る」

そろそろ慣れてきたころかな?と思い次からはジャンプフローターサーバと交互に打った。

静寂からの轟音のような感じで向こうは全く取れないまま15点を超えた。

夕日「そうだ!おまえが勝ったらの要件は聞いたけど俺からの要件入ってないよな?俺が勝ったら二度と俺の前にみんなの前に現れんな」

輝明「くっ!」

そのままサーブを打ち続け19点で終わった。

正直かなり体力を使った。

輝明「あいつは右利きだからな」

その他「おう!」

そこからもうまく相手をだまして1セット目を取った。

日菜「やったー。1セットとったよ」

俺はその言葉を聞く前に砂浜に倒れた。

夕日「あーしんど」

優香「そりゃそうよ。一体何点取るつもりなのよ」

夕日「最後まで行くつもりだったんだけどな」

麻弥「けど次取ったら勝ちですよ!頑張ってください」

夕日「おーう」

立ったはいいものの中々足が動かない。

 

2セット目

次は向こうからのサーブで5点ぐらいまで取られて頭にきたからやり方を変えた。

俺がレシーブをしてあげた。

夕日「日菜!こっちに持ってこい!」

俺はオープン(レフト)で呼んでトスを待った。

相手のブロックはきっちりクラスを締めてきた。

旭はストレートで構えていたのが見えたので踏み切る足を逆にして左で打った。

輝明「嘘だろ」

その言葉が終わると同時に吹き飛ばした。

そこからは圧倒的で相手に10点も取られないまま試合は終わった。

夕日「俺の勝ちだな。二度と近づくなよ」

輝明「クソが!」

その3人はどこかに走っていった。

それを確認すると俺は本当に砂浜に倒れた。

仰向けに倒れてほんとにどこも動かなかった。

夕日「あははもう動かないわ」

千聖「お疲れ様。カッコよかったわよ」

そういいスポーツドリンクを渡してきた。

夕日「お!サンキュー」

もらったのも一瞬であっという間になくなった。

そこに姉ちゃんがクーラーボックスを持ってやってきた。

優香「さぁーこれを飲んで」

そこには色んな飲み物が入っていてみんなそれを飲んでいた。

少し動けるようになったので日菜と美沙希のところに行った。

夕日「今日はごめんな。海水浴なのにバレーばっかりで。それにありがとう助かったよ」

美沙希「気にしないで。楽しかったから」

そういい美沙希はどこかに行った。

 

海岸

日菜「ゆうちゃんはもう大丈夫だね!」

夕日「ああ、なんとかな。日菜ありがとう」

日菜「あたしは何もしてないよ。ゆうちゃんが頑張ったんだよ」

後ろの夕日をバックに日菜はそう言ってきた。

その時に心臓が締め付けられた。

俺は覚悟を決めて言葉にした。

夕日「日菜。俺は日菜のこと好きだよ。幼馴染とかじゃなく1人の女の子として。だから俺と付き合ってほしい」

日菜は泣いていた。

夕日「あ!ごめんやっぱり嫌だったかな?」

日菜「ううん。そんなんじゃなくてあたしの片思いじゃなかったんだ。あたしもゆうちゃんのこと好きだよ」

夕日「それじゃあ」

日菜「うん!こっちこそよろしくね」

2人の唇が重なった。

その時間は永遠のように長くそして一瞬だった。




うん。書いてて告白のシーンどうすればいいかわかりませんでした。
ここからは2人のその後の高校生活と大学を書くつもりです。
良ければ読んでください


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その後〜大ニュース!?

今回から少しずつヤンデレ入れていきたいと思います。
けど正直うまく書けてないと思いますがよろしくお願いします

UAがもうすぐで20000件行きそうです。
これからもよろしくお願いします


日菜とキスしてから俺たちは2人でみんなのところに戻った。

その直後に姉ちゃんに引っ張られた。

優香「日菜ちゃんに告白したんでしょ」

夕日「なんで知ってるんだよ」

優香「顔つきが違うもん。よかったね。応援してるよ」

夕日「ああ、ありがとう」

俺たちはみんなのところに戻り車に乗って帰った。

みんな疲れたようで眠っていた。

姉ちゃんの電話がなり姉ちゃんは出ていた。

頼むから前を見てくれ。

優香「はい。そうですけど…。え!?ほんとですか?」

なんだかいいニュースがあったみたいだ。

電話を終わりその後は俺も寝てしまった。

その日は家に帰っても何もする気が起きずベッドに倒れこんで寝ていた。

 

次の日

俺は紗夜に呼ばれて家に向かっていた。

インターホンを鳴らすと紗夜は出てきた。

紗夜「ごめんなさい急に呼んでしまって」

夕日「気にしなくていいよ」

なんだろう?紗夜の目がおかしい。

俺はリビングに行きソファーに座っていた。

紗夜「少し待ってください。お茶を出しますから」

夕日「気にしなくていいのに」

そしてお茶を持ってきてもらい俺は一口飲んだ。

するとなんだか眠くなってきた。

夕日「あ、あれ?なんでだ…」

その時に見た紗夜の顔は今まで見たこともないような顔をしていた。

紗夜「やっと手に入れたわ。あの子ばかりに取られるわけにはいかないもの」

しばらくして俺は目が覚めるとベッドの上にいた。

周りを見渡してみると見たことのあるものばかり並んでいてさっきの記憶を探っていた。

夕日「そうだ。さっき確か」

立ち上がろうとすると手がベッドの柵に手錠で繋がれており立ち上がれない。

それどころか足はロープでくくられていた。

紗夜「あら。もう目が覚めたんですね。気分はどうですか?」

夕日「こんな体勢じゃなければ最高なんだけどなー」

紗夜「それは仕方ないですよ。あなたが私から逃げようとしたんですから」

紗夜は身動きの取れない俺の上に乗りそう言ってきた。

夕日「ちょっ!ちょっと待って。なんのこと?それにこれは解いてくれないの?」

紗夜「それは無理ですね。それにあなたが私からを選ばなかったからですよ。ナンデアノコバカリ。ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ」

それは今まで見たことのない紗夜だった。

夕日「とりあえず落ち着いて、な!」

紗夜「私は落ち着いてますよ。夕日くんこそ落ち着いてください」

そこで部屋のノックがなった。

日菜「おねーちゃん。ゆうちゃんきてない?さっき声がした気がしたんだけど」

紗夜「きてないわ」

部屋のドアは開くことなく答えた。

日菜「わかったよー。それじゃああたしはパスパレの練習に行ってくるねー」

紗夜「ええ、行ってらっしゃい」

詰んだ、俺は心の中でそう思った。

紗夜「さて邪魔者もいなくなりましたし夕日くんが抜けれる方法が一つだけありますよ」

夕日「あんまり聞きたくないけど一応聞いてみるよ」

紗夜「私と付き合ってください」

夕日「は?はい?いやいや何言ってんの?」

紗夜「私と付き合ってください」

夕日「二回言えって言ったんじゃなくて、それって二股?」

紗夜「違いますよ。あなたはワタシダケヲミテイレバイイノヨ」

あれ?また片言になってすげー怖い。

この場をなんとか抜けようにもなかなかいい方法が思い浮かばない。

夕日「足だけ外してくれない?すげー痛い。手は我慢するから」

紗夜「ワカッタワ」

足のロープだけ外してくれて少し動きやすくなった。

けどいくら紗夜がこんな状態とはいえ蹴るのも抵抗がある。

外が少し暗くなってくる時間になった。

夕日「紗夜〜お風呂に入りたいんだが…」

紗夜「ダメよ。ニゲルキデショウ」

全く話が通じない。

紗夜「お風呂に入ってくるわ」

自分は行くのかよ!

心の中で突っ込んでいたが声には出さなかった。

紗夜が何か滑るものでも持ってきたら抜けれる気がするんだけど…

そんなことを考えているうちに紗夜が帰ってきた。

紗夜「夕日は私が拭いてあげるわ」

そういいタオルとボディーソープやらいろんなものを持ってきた。

そこでインターホンが鳴った。

紗夜「チッ!」

舌打ちをしながら紗夜は部屋から出た。

ボディーソープやらいろんなものを置いて…

 

玄関

美沙希「紗夜ちゃん。夕日ここにきてない?なかなか連絡取れなくて」

紗夜「さぁ来てませんよ」

美沙希「それじゃあ中見せてもらってもいい?」

紗夜「どうしてですか?」

美沙希「だってそこに夕日の靴があるもの」

紗夜「バレてしまいましたね」

美沙希「夕日のところに案内して」

紗夜「それは無理です。(私じゃこの人には勝てない。ならあれを)」

紗夜は玄関に置いてあるスタンガンを取り美咲に振りかぶった。

その瞬間手を掴まれ止められた。

夕日「何やってんだよ。そこまではしちゃダメだろ」

紗夜「夕日くん。なん…でここに…」

手を掴んで離さないでいるとなぜかわかったみたいだ。

美沙希「夕日!その手どうして?」

夕日「さっき紗夜が置いていったボディーソープをなんとか出して手を塗って強引に外したんだよ」

紗夜「そん…な」

美沙希「とりあえず治療しないと。紗夜ちゃん救急箱どこ!?」

紗夜「リビングに」

俺はてをひっぱられリビングに連れていかれ紗夜は玄関で座って動かなかった。

 

リビング

美沙希「無茶しすぎよ!しばらく手は使えないわね」

夕日「悪かったよ。けどこうするしか方法を思いつかなかったんだよ」

美沙希「もう!」

そこから治療をして包帯を巻いてくれたが痛い。

治療が終わるとそこに紗夜がやって来た。

美沙希「あなたね!「いいから」」

紗夜「ほんとにごめんなさい」

夕日「いやそれよりなんであんな風になったの?紗夜はしないと思うけど」

紗夜「実はーー」

そこからは話を聞きあり得ないことを聞かされた。

夕日「そんなすぐにか」

美沙希「いくらなんでも早すぎる」

紗夜「わたしもそう思いましたが帰ってきて話を聞くとその通りだったんです」

それが本当だとするとかなりおかしい。

夕日「わかったよ。ありがとう。元の紗夜になってよかった」

紗夜「ほんとにすいませんでした」

美沙希「誤って許されると思ってるの?」

夕日「いや許すよ。これからもよろしくね」

紗夜「うぅ…」

夕日「それじゃあ帰ろうか。調べないといけないしね」

美沙希「ほんとにいいの?」

夕日「いいのいいの」

俺と美沙希は家から出て家に帰った。

 

自宅

優香「おそーい」

夕日「何してんだよ」

優香「あんたに大ニュースが来てるのよ」

美沙希「大ニュース?」

優香「そ!あんた全日本ユースの合宿に呼ばれてるわよ」

夕日「!!は?なんで?」

優香「実は昨日のビーチバレーにその監督さんが来てたらしいのよ。

そこから調べて電話がかかって来たんだよ」

内容はわかったけど三年もブランクがあるやつを呼ぶか普通。

優香「返事は一週間後まで待ってくれるらしいわ。それまで考えなさい」

そういい帰っていった。

美沙希「私は受けるべきだと思うなー。昨日のビーチバレーでも夕日すごい楽しそうだったもん」

確かにすごい楽しかった。

けどこの手じゃな。

美沙希「手が心配?」

夕日「さらっと心を読まないでもらえます?」

美沙希「大丈夫だよ。返事は一週間でも始まるのはまだ先だから」

夕日「少し考えてみるよ」

俺は部屋に戻りベッドに倒れこんだ。

今日だけでかなり疲れる。

紗夜の変貌に全日本ユースか。

考えていると眠っていた。

 

次の日

「きて、起きて!夕日ー!」

夕日「うわーなんだ」

美沙希「全く寝すぎだよ。まぁよっぽど疲れてたんだろうけど。今日学校だよ。その前に紗夜ちゃんのところ行ってあげたら?彼女自分からは来ないと思うし」

夕日「ははは、全く鋭いなー。ちょっと行ってくるわ」

美沙希「うん。そうしてあげて」

俺は用意をして氷川家に向かった。

 

氷川家

インターホンを鳴らして呼んだ。

紗夜「誰です…か!?夕日くん。なんで…」

夕日「いやーうちのマネージャーに言われてねー。俺は今日の放課後でもいいと思ったんだけど逃げるかもしれないでしょー」

紗夜「うっ!それでどうしたんですか?」

夕日「そうだなー。途中まで一緒に行こっか」

紗夜「私にはその資格はありません。では」

ドアを閉めようとしたので足を挟んだ。

夕日「はー全く。資格なんていらないから俺と一緒にいこ!」

紗夜「わかりました。少し待っててください」

紗夜はカバンを持ってやってきた。

最初に手を見てきたのでポケットに突っ込んだ。

紗夜「ほんとにすいません」

俺は少し頭にきたので軽くチョップした。

紗夜「痛っ!なにするんですか!」

夕日「紗夜にどんなことがあれ俺が紗夜を嫌いになることはないよ。だからいつも通りにしてくれ。今は無理でも少しずつでいいから。

壁を作るのだけはやめてほしい」

紗夜「そんなんだから諦められないんですよ」

夕日「ん?なんて?」

紗夜「なんでもありません!わかりました」

夕日「そっかー。よかったー」

分かれ道に着いたのでそこで別れて学校に向かった。

 

学校

後ろから突進をくらい何かと思って見てみるとひまりだった。

夕日「うげっ!なにするんだよー」

ひまり「後ろから見えたんでつい」

蘭「ハァハァひまりいきなり走らないでよ」

ひまり「だってー夕日さんが見えたんだもん」

つぐみ「アハハ、すいません。夕日さん」

夕日「それはいいけど巴とモカは?」

つぐみ「巴ちゃんがモカちゃんを起こしに行ってます」

夕日「巴も大変だな」

俺たちは話しながら下足に向かい別れた。

 

教室

朝のホームルームで担任に聞かれた。

担任「楠くん全日本ユースはどうするの?」

教室中で驚きの声が上がった。

「全日本ユース!?」「うそ!」

夕日「なんでここで言うんですかー?」

担任「理事長から言われててね」

夕日「あのババア〜」

担任「ハイハイ静かに。楠くんも考えておいてね。学校からの返事も必要らしいから」

夕日「わかりました」

ホームルームは終わりそこからは質問ばかりだった。

昼休みになり屋上に逃げ込むとAfter glowのメンバーがいた。

 

屋上

モカ「聞きましたよー全日本ユースですねー。すごいじゃないですか〜」

夕日「なに他のみんなも知ってる感じ?」

みんな頷いていた。

巴「ほんとにすごいですよ。全日本ユースなんですからね」

夕日「合宿に呼ばれただけだよ。まだ行くかどうかも決めてないしな」

ひまり「えー行かないんですか?なんでですか?」

夕日「ちょっとな。日菜が心配でな」

つぐみ「日菜さんがですか?」

夕日「ああ、それに気がかりなこともあるしな」

「バァン!」

夕日「なんだー!」

日菜「やっと見つけたー。大変だったよ」

リサ「ひな…早す…ぎ」

夕日「随分大変だったようで。それでどうしたの?」

日菜「ゆうちゃん!全日本ユースに行って」

夕日「なんで?」

日菜「あの時のゆうちゃんすごい楽しそうで見ている方も嬉しくなったから」

夕日「けどなー日菜はそれでいいのか?」

日菜「あたしは大丈夫。リサちーもいるしパスパレのみんなもいるもん」

ひまり「なんだか2人とも付き合ってるみたいですね」

日菜「だって付き合ってるもん」

全員「えぇーー」

夕日「バカ!お前少しはアイドルっていう自覚を持ってくれよ」

日菜「えーいいじゃん隠さなくても」

夕日「はぁ。仕方ないかバレたら」

そこで昼休み終わりのチァイムがなりみんな帰った。

リサ「ヤッパリソウナンダ。ユルサナイ」

夕日「ん?リサなんか言ったか?」

リサ「なんでもないよ」

俺たちはそこで別れた




ということで今回は紗夜でした。
ヤンデレはこんな感じでいいんでしょうか?
よくわからないので感想やメッセージで教えて欲しいです。


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挨拶は大事!

タイトルって描くの難しいんですね
みなさん本当にすごいと思います。
まぁぼくのばい内容もグタグタなんですが…
そんなわけでどーぞ


みんなと別れて授業中は何事もなく終わった。

あの時のリサなんだか様子がおかしかった気もするけど…

夕日「もしもし〜なんとか足取り掴めた?」

美沙希「うんうん。サッパリ。なんでなのかも全くわからないよ」

夕日「そっかー悪いなー無茶言って」

美沙希「ううん気にしないで。それより挨拶はいいの?昨日あれだけ悩んでたのに」

夕日「そこなんだよなー。日菜は別にいいよ〜って言ってるけど悩みどころだよなー」

美沙希「そういうことはしっかりしといた方がいいんじゃない?」

夕日「それもそうだな。ありがとう。んじゃ切るよ」

俺はそういい電話を切った。

たしかにそのうち日菜の家には行っておいた方がいいかもしれない。

そんなことを考えながら帰った。

幸い明日、明後日の土曜、日曜は何もないから自宅と日菜の家に行こう。

日菜に連絡して許可を取った。

その日は明日のことを考えながら寝た。

 

次の日

朝起きて用意を済ませ日菜の家に向かった。

途中で菓子折りを美沙希に買っていけと言われたので買ったけど何がいいか全くわからないので無難にクッキーを買って向かった。

 

氷川家

インターホンを鳴らすと日菜が出て来た。

日菜「やっと来たー。あたしは別にいいと思うんだけどな」

夕日「大事だろ」

俺は中に入り日菜の両親がリビングで待っていた。

氷川父「やぁよく来たね。待っていたよ」

俺はそこで渡し席に着いた。

俺の隣に日菜、俺の前に父親、その隣に母親というふうに並んだ。

紗夜は席を外しているみたいだ。

氷川父「ある程度の話は日菜から聞いている。けど君に聞きたいことがいくつかあってね」

夕日「もちろんです。今回はそのつもりで来ました」

氷川母「夕日くん。ならどうして日菜なのかしら?あなたほどの人なら他にふさわしい人が沢山いたでしょう」

夕日「そうかもしれませんね。けど俺は日菜に救われました。バレーボールでつまづきその事から逃げていた俺を立ち直らせてくれてもう一度向き合わせてくれたのはここにいる日菜なんです」

氷川父「よくわかった。ある程度はわかった。日菜は俗にいう天才タイプだ。だがその代わり人の心を読むということが長けていない。そのせいで周りから軽蔑されたらどうするつもりだ?」

夕日「答えは簡単です。日菜が向き合えるように俺にそうしてくれたように支えます。そして日菜自身の手でわかるようにします」

氷川母「なら最後に一つ夕日くん」

夕日「はい」

氷川母「あなた全日本ユースの合宿はどうするの?」

一番来てほしくない質問が来たと思い一瞬固まった。

夕日「それは行きませんよ」

日菜「ゆうちゃん!」

氷川父「どうしてだい?バレーボールしている人間からしたらビックイベントだろう」

夕日「日菜をおいてはいけませんよ。日菜とユースなら日菜を選びます」

氷川母「そう…なら行ってきて」

夕日「どうしてですか?」

氷川父「君の本心はよくわかった。けれど日菜も行ってほしいようだし私たちとしても行ってほしい。君は本当に後悔しないのかな?」

夕日「っ〜!」

日菜「ゆうちゃん行ってきてよ。あたしは待ってるからさ」

夕日「わかったユースの合宿行きます」

氷川父「そうか。ところで明日は自宅の方に顔を出すのかい?」

夕日「明日には出すつもりです」

氷川母「なら日菜も行ってきなさい」

日菜「うん!」

氷川父「なら夜飯にしよう。今日は夕日くんも食べて行きなさい」

夕日「はい。お邪魔します」

そこから日菜のお母さんが夜飯を作ってくれて一緒に飯を食べた。

食べ始め直後は紗夜は少しびっくりしていたがアイコンタクトで大丈夫と送って一緒に食べた。

久しぶりに食べる家族の飯は暖かく美味しかった。

その日は夜にお暇して家に帰った。

 

自宅

美沙希「おかえりどうだった?」

夕日「一応OKしてもらったよ」

優香「へーなら明日は自宅だね」

夕日「後ろから出てくるな!けどもちろんいくつもりだよ」

優香「なら私が送ってあげるよ。日菜ちゃんもいくんでしょ」

夕日「ああ、頼むよ」

優香「任せておきなさい」

夕日「それじゃあもう寝るよ」

俺は部屋に帰り、ベッドに倒れこんだ。

明日は親と会うから少しめんどくさいことになりそうだ。

そんなことを考えていると意識が落ちた。

 

車内

朝日菜を迎えに行って車で自宅に向かった。

優香「あんた大丈夫なの?」

夕日「さぁな会って見ないと分からん。あの親だからな。まぁ俺が悪いんだけどな」

その後は話すことなく家に着いた。

 

実家

家に入ると2人ともいた。

父の方は楠 和人

母は楠 真美

2人とも何事もないようにリビングにいた。

和人「何しにきた?」

夕日「挨拶だよ。後そんなにプレッシャーを放たないでよ」

真美「まぁまぁ話だけでも聞いてあげましょうよ」

今日はハズレの日だった。

父は昔バレーボールで日本代表になったこともあるすごい選手だった。

俺はそんな父に憧れるように俺はバレーを始めてそしてやめたことで家族との関係はギクシャクしている。

だけどかなり気分屋なので当たりの日もある。

夕日「俺付き合ったから。日菜と」

真美「へーあの日菜ちゃんとね。よかったじゃない」

母は比較的なんでも受け入れるタイプだ。

だけど…

和人「認めないぞ。お前に付き合いなど無理だ。またすぐに逃げ出す」

夕日「ああ、わかってる。あんたがそういうのをわかってて今日はきたんだ。全て話す」

和人「お前に何があるんだ?」

優香「だから今から話すって言ってるじゃん。少し黙ってなよ!」

親父はその場で黙った。

夕日「俺な全日本ユースの合宿に呼ばれたんだよ。前にビーチバレーした時に目につけてくれたらしくてな」

真美「よかったじゃない。参加はするの?」

夕日「いくつもりだよ。もう参加するって言ってある。時期はもう少し後だけどな」

和人「そうか…。それよりお前あの糸は切ってないだろうな?」

夕日「一度も切ってないよ。あれ以降はね」

和人「そうか。ならいい。付き合うのも勝手にしろ」

少し機嫌が戻ったみたいだ。

明日は学校なので俺たちは帰った。

 

車内

夕日「姉ちゃん今日はありがとな。助かったわ」

優香「ううん気にしないで。それより日菜ちゃんは大丈夫?」

日菜「大丈夫だよー。優香ちゃんあたしのこと知ってるでしょ」

運転席からは見えていないが日菜の肩は少し震えている。

夕日「全くやせ我慢もいいけどここではしなくていいぞ。そりゃ怖いわ。いきなり目の前で喧嘩が起こりそうなんだからな」

俺は日菜を引き寄せ抱きしめた。

日菜「あははゆうちゃんに出会ってからあたし弱くなったかも」

夕日「なら俺がその分強くなるよ。それに日菜は十分すぎるほどに強いよ」

日菜「うん…少し寝かせて」

日菜は俺にもたれたまま眠った。

優香「それで実際はまだ糸は切ってないの?」

夕日「まだ切ってないよ。実際切ったら俺自身どうなるか分からないしね。周りを巻き込むからなるべくは切りたくないかな」

優香「そっか。気をつけなよ。あの状態は私しか止められないんだから」

夕日「わかって…る…よ」

優香「あーあ寝ちゃったか。あれだけの喧嘩してるの久しぶりだしね」

そこから自宅まで2人とも眠っていた。

その日日菜は泊まることになった。

何事もなく終わり次の日学校終わりに事務所に呼び出された。

 

事務所

社長「君の前の頼み引き受けるよ。しかしいいのかな?」

夕日「構いませんよ。俺ばかりもらっていても仕方ないんで」

社長「そうかでは次の時から始めるよ」

夕日「すいません」

俺が部屋を出ようとするとこう言われた。

社長「全日本ユースの合宿は頑張るより楽しんできなさい」

夕日「はい」

俺は部屋を出て自宅に帰ろうとするとリサにあった。

リサ「あれー?夕日じゃん。今から暇?」

夕日「まぁ一応暇だけど」

リサ「それじゃあちょっときてよ。家に来て欲しいんだ」

夕日「家に!?まぁいいけど」

そういい俺はリサの家に向かった。

 

リサ宅

家に着くと先に上がっててと言われたのでリビングの場所に向かった。

とりあえずソファーに座っていて今家には2人きりだと思う。

「バチッ!」

夕日「うっ!なんだ…こ…れ」

俺は意識を失って倒れた。

リサ「あはは〜紗夜は失敗しちゃうんだもんな〜。あたしが独り占めできるよねー」

夕日をぬれて部屋に向かいベッドに寝転ばせて手には手錠をした。

そして胴体には動かないようにロープをベッド一周して巻いた。

これでもう動けない。

あたしは夕日が目を覚ますまでひたすらに待った。

夕日「う…ん?ここは?」

目を覚ますと見たこともない天井が見えた。

リサ「遅いよ夕日。あたしを待たせすぎだよ」

周りをよく見ると紗夜の時よりひどい。

他の手錠はともかくロープで体を押さえるのはどうしようもない。

リサ「これで私だけを見てくれるね」

リサは俺の上にまたがり寝転んだ。

二つのものが当たって意識してしまう。

リサ「これで私だけのものだね。もう離さないよ」

うん。すごい怖い。

リサ「何か喋ってよ」

夕日「とりあえず降りてくれない?」

リサ「ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ。ワタシダケヲミテイテ」

リサは俺の首に締めてきた。

抵抗もできないからだんだん苦しくなってくる。

リサ「謝ってよ。ねぇアヤマッテ」

夕日「がっ、ご、ごめん、、俺が悪かった」

そこで手の締め付けは弱くなり離してくれた。

夕日「ゲホッ!ゴホッ!」

リサ「次はそんなこと言わないでね」

もうここで糸を切るしかないと思ったがリサとの楽しいことを思い出して俺にはできなかった。

今は従うしかないと思い抵抗をやめた。

リサ「今日から夕日にはここで暮らしてもらうからね」

夕日「ちょっと待って。トイレはどうしろと?」

リサ「それは行ってもいいよ。ただしあたしの監視付きでね」

さらっとえげつないことを言われた。

夕日「日菜にはなんて言えばいいんだ?」

リサ「ナンデココデベツノオンナノナマエガデルノ?」

リサは光のない目で手を広げてまた首を締めてきた。

リサ「あたしだけを見てればいいの!」

しばらくは息を止めたいられたけどそんなことたかが知れている。

結局持つわけもなく俺はさっきより苦しくなった。

夕日「リ、リサ。たの…む」

俺はそこで意識が落ちた。




今回はリサです。
リサはもう少し続ける予定です。
さて夕日の糸とは?
後今回のバレー合宿編は完全に自己満足です。(全部そうなんですけど)
後バレーの合宿編はハイキューからキャラ名を使う予定です。


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姉貴は1人じゃない!?

UAが23000件超えてました
お気に入りも100件超えそうです。

星10評価
鏡月紅葉さん
ありがとうございます!





たとえ低評価が来てもくじけませんー!


俺はリサに首を絞められ意識が落ちた。

リサ「あれ?夕日また寝ちゃったのかな?これはユルサナイ」

俺はしばらくして目が覚めた。

リサが部屋にいなかった。

しばらくするとリサが戻ってきた。

リサ「あぁ起きたんだ。なんで寝てたの?」

光のない目に聞かれ俺は言葉が出ない。

夕日「それはリサが首を絞めて」

リサ「なに?」

それは今まで聞いたことない声で言われたことだった。

俺は怖くなった。

そこでリサの電話が鳴った。

リサ「どうしたの?え!?うそ。上手くいってたのに」

そういい俺の手錠とロープをはずし始めた。

リサ「ついてきて」

一言だけ伝えリサは部屋を出ていった。

手首は手錠をかなりきつくされていたので痛いが我慢してついていった。

外に出てみるとそこには友希那が立っていった。

 

友希那「どういうことリサ?」

リサ「それは…」

なんとなく話の内容がわかった。

リサの声が少し大きかったから隣の友希那の家に聞こえて電話をかけてきたんだろう。

それで聞かれてこんなにも焦っているんだろう。

外は夕日も落ちてもう暗くなっている中俺たち3人は立っていた。

夕日「とりあえず友希那落ち着いて」

友希那「落ち着いてってあなたがやられていたことなのよ!」

夕日「だから落ち着いてって言ってるんだよ。友希那の気持ちは嬉しいけど今しか聞かないことを聞きたいからさ」

リサ「なに?」

普通に装っているが声やしぐさは明らかに怯えている。

俺はなんとかしようとしてデコピンをした。

リサ「いたっ!なにするの」

夕日「どうでもいいけど元どおりにしてくれよ。俺は寂しいわ」

リサ「なんで!?あんなことをしたんだよ。普通は嫌うはずなのに」

夕日「あんなことか…。まぁ確かにそうかもな。けど俺はリサと遊んだり普通に喋ったりしてる方が楽しいんだよ」

友希那「あなたって究極のお人好しね」

夕日「そうか?」

リサ「うん。ありがと。それで聞きたいことってなに?」

夕日「そうだった。リサ、〜ってこと送られてこなかった?」

リサ「うん。送られてきたよというかそれ見てからなんだよ」

友希那「リサそれは言い訳かしら?」

夕日「友希那いいよ。俺が気になっていたことはわかったから、、ありがとなリサ」

リサ「ううん。日菜のことしっかり守ってあげなよ〜」

夕日「もちろんだ。それに俺は知ってる人もほっておく気はないよ。リサも友希那もね」

リサ「アハハ〜なんであんなことしたんだろ。夕日は…こんな…ひ…とって知ってる…のに」

リサは泣き崩れた。

夕日「リサみたいに可愛い子に涙はあってないよ。それにあのことをこれからも引きずるつもりはない。だから気にしないで」

友希那「ほんとにあなたって人は」

友希那は呆れながら言った。

夕日「それじゃあ後は頼んだよ友希那。俺はやることあるから」

友希那「ええ、任せてちょうだい」

俺はそこから離れて人気のない通りに移動した。

 

夕日「だれ?」

???「相変わらず反応が早いですね」

夕日「お前は…誰だっけ?」

???「嘘でしょ。美沙希の姉の三月よ。あなたに宣戦布告とでもいいましょうか。あなたの大事な人はこっちで預かっているわ」

言葉を聞くと同時に俺は日菜に電話をかけた。

今日菜は家にいると言っている。

その後美沙希にもかけたが同様に帰ってきて後の人の所在を調べてもらった。

夕日「それで一体誰のことなんだよ?それだけじゃわからないよ」

美月「あなたの姉よ」

夕日「あの姉ちゃんを捕まえた?お前らが?それこそ無理だな」

美月「優香って人じゃないわよ。その上の人よ」

夕日「は?」

そんなやつ今まで聞いたことがない。

いやそもそも存在すら知らなかった。

美月「それじゃあね」

そこで去っていった。

俺も家に帰り姉ちゃんがいたので聞くことにした。

 

自宅

夕日「姉ちゃん真剣な話がある」

優香「なにかしら?」

夕日「姉ちゃんの上の姉貴ってどういうことだ?俺はそんなこと聞いてもないぞ」

優香「!!一体誰に聞いたの?いやそもそも私もはっきりと覚えているわけじゃない。けど小さい頃あなたは私よりそっちの方に懐いていたわ」

夕日「嘘だろ…そんな姉貴いたんだ」

優香「覚えてないのも無理ないかもね。夕日が幼稚園であの人はすでに中学生だったもん」

夕日「ならなおさらだな」

優香「また何かしようとしてるでしょ。それとお姉ちゃんのことどこで聞いたの?」

俺はここで姉ちゃんを巻き込むわけにはいかないと思い近づき抱きついた。

優香「ゆ、夕日!?」

夕日「ごめん姉ちゃん」

首の後ろに衝撃を与えて気絶させた。

そのままソファーに寝かせて俺は出かける準備をした。

もし本当にそんな姉貴がいるなら助けないといけない。

最悪の場合糸を切る覚悟をしないと。

俺は準備してバイクにまたがりそのまま指定された廃工場に向かった。

 

廃工場

美月「予想より早いわね。そんなにもお姉さんのことが気になったのかしら?」

カーテンを下ろしてそういい1人の女の人が見えた。

それは一瞬彫刻と見間違えるほど綺麗で驚いた。

その後ろからさらに20人ぐらいだろうか?人が出てきた。

美月「今回は前みたいに行きませんよ」

手を叩くと全員一斉にかかってきた。

しばらくは倒せていたが体力の限界で動きが鈍くなっている。

それに相手はまだまだいるのでこのままじゃヤバイ。

1人の男と手で押し合う形になりそのまま押されて壁にぶつかった。

夕日「ガッ!いてー。おいそろそろ離せ。このままじゃやばい」

男「そりゃヤバいだろ。けど誰が離すと思う」

そこで俺の中の糸が切れた。

もうそこからの記憶はない。

気がつくと全員倒れていて俺も限界だ。

美月「なにそれ。まるで暴力の塊じゃない」

その場で動けないみたいなので俺は名前も知らない姉貴に近づきてのロープを切った。

けどまさかあの状態になってまだ自我を持ってるとは思わなかったけど…

???「ありがとう夕日」

その言葉と同時に俺は倒れた。

そこからのない。

 

???side

夕日が倒れてすぐに救急車を呼んでくるまで待った。

私をさらった女は逃げたみたいだった。

救急車が来て夕日と私は乗った。

そのまま病院に向かい夕日の治療が始まった。

私は手術室の前でずっと祈っている。

2時間ぐらい経って医者は出て来た。

医者「彼はかなりの無理をしたようですね。刺されたところが少し多かったので不安でしたがなんとかなりました。あとは彼の気力次第です」

???「ありがとうこざいます」

医者はそう言ってどこかに言ったので私は夕日の病室に向かった。

 

病室

夕日は起きないままずっと眠っている。

有名になっているのを知って会いに行こうと思ってこっちに来たらあんなことになるなんて予想にもしてなかった。

???「ごめんね夕日」

私はそのまま寝た。

END

 

次の日

起きると昨日見た俺の姉ちゃん?がいた

ケータイを開くとすごい数の着信が来ていた。

日菜や美沙希からばかりだが…

一応かけ返して今どこにいるのかを伝えた。

もちろん姉ちゃんにも…

そこでもう1人の姉ちゃんは目を覚ました。

???「おはよ夕日」

夕日「おはよ。早速悪いけど俺全くあんたに対しての記憶ないんだけど…本当にごめんなさい」

???「あーそっか。私もすぐに家出たもんね。それじゃあ改めて自己紹介を私は楠 葉月よろしくね。正確には優香の姉だよ」

夕日「へーほーそれじゃあなんて呼べばいいの?」

葉月「葉月でいいよ。敬語はやめてね。兄弟なんだから」

夕日「わかったよ」

そこで病室のドアが派手に開いた。

日菜「ゆうちゃん!」

飛びついて来てなんとか受け止められた。

夕日「日菜ここ病院だから」

日菜「えへへごめんね。つい」

その後ろから姉ちゃんと美沙希がやって来た。

優香「お姉ちゃん…」

葉月「相変わらずね優香。その他人行儀は直してくれないのね」

夕日「2人とも喧嘩なら外でやってよ」

葉月「あらごめんなさい。ついね」

夕日「葉月も喧嘩するならもう会うつもりないぞ」

葉月「うそうそ。喧嘩なんてしないから」

夕日「まったく…それと日菜。いつまで引っ付いてるんだ?」

日菜「また勝手に危ないことしたんでしょ。心配したんだから」

優香「そうだった。夕日あの時はよくもやってくれたわね。1人で行くなんて」

話を変えようと思いこれからの話を切り出した。

夕日「まぁまぁ話はそれくらいにして。俺はこれからしばらく帰るの遅くなるから」

美沙希「どうしてって聞くのは間違いね。学校で練習してくるの?」

夕日「そうだよ。もうあんまり時間がないからね」

優香「へーそれじゃあ私たちは帰ろっか」

美沙希と姉ちゃんは出て行こうとして葉月はここにいた。

日菜?もちろん上にいるよ。

優香「早く出るのよ!お姉ちゃんも」

葉月「えー?ここにいるよー」

優香「わがまま言ってないで早くして〜」

姉ちゃんは葉月を引っ張っていった。

顔や容姿は綺麗だけど性格は俺と姉ちゃんを足したような感じか。

その後は日菜と2人きりになった。

日菜「ゆうちゃんもうこんな無理はしないでよ。ゆうちゃんが怪我するの見るのあたし辛いよ」

日菜の顔はクシャクシャになっていっている。

夕日「ごめん心配ばかりかけてるな。けど知ってる人も家族もほっとけないんだよ。それに日菜を1人にしないよ。必ず」

日菜「けど怪我はするんでしょ?」

夕日「目に見える方の怪我はいいんだよ。それに俺の怪我で誰かが怪我しないならいい。日菜は特にね」

日菜「もーそういうこと言うから」

日菜は俺に体を預けて来た。

そのままの状態でしばらく無言になった。

 

美沙希side

葉月「離してよー自分で歩くから」

優香「もう。あの2人の邪魔しないでね」

葉月「なんでよ。私は夕日のこと好きだよ?」

優香「それは私もだよ」

美沙希(この2人ブラコンすぎる。けどわかるかも。夕日みたいな弟が欲しかったな。それにこの上のお姉さんすごい綺麗。可愛いとかじゃなくて綺麗なんだよな。というか夕日の家系顔立ちよすぎ!)

葉月「ところでさっきからいるこの子なに?」

優香「そうやってすぐに喧嘩売るのやめなよ。この子は夕日のマネージャーだよ」

美沙希「初めまして。千葉 美沙希です」

葉月「うん合格!可愛いもん」

そのままわけもわからないまま病院を出た

END

 

病室

静かになっても日菜とのこういう時間は好きだ。

日菜は俺の上に未だに乗っている。

正直に言うと少し傷が痛いが日菜が乗ってるしなにも言えない。

しばらくすると日菜がこっちを向いて来た。

そして目を瞑って顔が近づいてきたので俺も近づけてキスをした。

前回と違い日菜のキスは奪うような感じで舌まで入れてきた。

お互いに唇を話すと銀の糸が垂れ少し過呼吸気味になりながらも不満は全くないと言う感じだった。

日菜「ゆうちゃん乱暴〜」

夕日「俺か?!俺なの?」

日菜「うそだよ〜、、それにゆうちゃんになら乱暴にされてもなにも言わないよ」

その発言はだいぶ危ないから。

心の中で突っ込んでなにも言わなかった。

夕日「アハハ…まぁそれより今回は明日で退院だからすぐに戻るよ。調べたいこともあるしな」

すると日菜にほっぺたを引っ張られてこう言われた。

日菜「ゆうちゃんは無理するなっていってもするだろうし止めても聞かないでしょ。だからせめてあたしを頼って」

夕日「わひゃった。ヒャからはにゃせ」

日菜は面白そうに離した。

日菜「それじゃあ帰るよ。ゆっくり休んでね」

日菜が帰るのを確認して俺はしばらくすると眠った。

 

夢の中

俺は暗いところに一人で立っていた。

???「俺を受け入れろ」

夕日「誰だ!?」

声がして周りを見たけどだれもいない。

上を見て見るとそいつはいた。

???「俺の全てを受け入れろ」

夕日「まるで告白だな。ところで誰?」

見た感じ真っ黒な俺だった。

???「さぁな名前なんかない」

夕日「それじゃブラックで」

ブラック「それよりお前は気づいてるんだろ。糸が切れたのに自我に戻った理由」

確かにそれはある。

けどそれを受け入れると今までのことが全て終わる。

夕日「受け入れるつもりはねぇよー

ブラック「だが久々に糸を切ったおかげで俺が出てこれた。お前のおかげだ」

そいつはどこかに消えていった。

ブラック「お前は必ず俺を受け入れるさ」

そう言い残して。

END

 

病室

夕日「うぅ〜」

葉月「どうしてこんなにも唸っているのかしら?それになんだか苦しそうね」

美沙希「気になって見にきたらこれですからね」

夕日「かぁ、ハァ!」

俺は目が覚めた。

夕日「あれ…?葉月に美沙希それに姉ちゃんまでどうしたの?」

優香「それより夕日こそどうしたのさ?えらく唸ってたけど…」

ここであの夢の内容をいうのはおかしいと思い嘘をついた。

夕日「うーん確か夢みてたと思うんだけどな。どんな夢か思い出せない」

美沙希「そっかそれよりなんとか足取りつかめそうだよ」

夕日「お!マジで?サンキュー」

俺はその言葉を待っていた。

今度はこっちから反撃だ。




さてリサと紗夜に連絡したのを誰が決めたいと思います。
一番裏で何考えてるのがわからないのは千聖かなーと思ってます。
それかもうオリキャラにします。
どっちがいいが送ってください


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いよいよ合宿!めんどくさいメンバー

タイトル本当に難しい



美沙希からの言葉を聞いて俺は安心して眠った。

姉ちゃん達はすでに帰っているので病室内は静かになっている。

今度は夢の中でもあいつが出てくることもなく眠れた。

朝起きて検診をして俺はそのまま退院した。

自宅に帰るとまた人が増えている。

 

自宅

葉月「おかえりー」

飛びついてくる。

あの姉ちゃん一体何歳なんだ?と疑問に思っても口には出さない。

確か姉ちゃんが22でそれより上だから何歳なんだよ?

葉月「私は25だよ」

夕日「さらっと心読むのやめてくれない?それな聞きたいんだけどなんでいるの?」

優香「私もこっちに住むよ。部屋はいくつも余ってるみたいだから」

夕日「なんでだよ!というか姉ちゃん達彼氏作る気ないの?」

葉月・優香「ないよ」

さらっと返された。

夕日「なんで?告白はされたことあるでしょ?」

葉月「そりゃあるけどさ…」

夕日「ごめん聞いた俺がバカだった」

そこからは美沙希も入れた4人でたわいのない話をしていた。

夕日「それじゃ俺仕事だから」

家を美沙希とでて一緒に向かった。

美沙希「それで送ったんだけどあたしのお姉ちゃんかそれか千聖なんだよ」

夕日「は?千聖?信じれないけどな」

美沙希「まぁ私も始めはビックリしたんだけどね」

そのまま事務所に入り部屋に向かった。

 

部屋に入ると気持ちよさそうに日菜が俺のベッドで寝ている。

夕日「なんでいるんだー」

布団を巻き上げて起こした。

日菜「あれゆうちゃん。なんで?」

夕日「俺のセリフだ。なんでここで寝てるんだよ」

日菜「最近仕事前はここでねることが楽しいんだー」

夕日「全く。俺もここにいるぞ。仕事まで暇だからな」

日菜「お腹すいたよー」

夕日「ハイハイ。なんか適当に食べてくれ。冷蔵庫にお菓子やらなんやら入ってるから」言ったそばから食べてる。

いろんなものを出して。

俺はしばらくその日菜を見守り仕事に向かった。

普通のトーク番組だったので何事もなく終わり俺はそのまま学校の体育館に向かった。

元々理事長であるばあちゃんに頼んで体育館を借りる予定をしている。

 

体育館

行くと隣でバスケ部が練習をして俺は1人で練習をするという風景になっている。

しばらくは勘を取り戻すために軽くやっていたがだんだん熱が入り、サーブでコーンを狙うのを永遠にやっていた。

しばらく打っていると滑ってこけた。

なんだと思い周りを見ると自分の汗が大量に出ていた。

それを見た途端に喉の渇きを潤したいと思い足取りを入り口に向けて歩いた。

入り口には葉月が立っており飲み物を渡された。

夕日「何してるの?」

葉月「ここで見てたんだよ。それにしてもずいぶんうまいね。かなりコーンに当たってたし、私あんなの取ったら手ふっ飛びそうだよ」

夕日「そんな大げさな。けど飲み物ありがと、それにどうやって入ったの?」

葉月「そこはおばあちゃんの力よ!」

夕日「そっか。それじゃあもう少ししてくる」

葉月「うん。頑張ってね」

俺はそこからさらにサーブばかり続けて気がつくと体育館の明かりがついていた。

外はすでに暗くなっていたので片付けをして帰る準備をした?

そこからユースの合宿まで基礎の練習やサーブ、それに走り込みなどをしていよいよ前日になった。

 

ユースの合宿前学校

夕日「ふわぁ〜」

最近気がつくとあくびばかりしている感じだ。

明日からはユースの合宿だから今日は何もしないで帰るつもりでいる。

そのまま昼休みまで行き屋上に向かった。

屋上にはいろんなメンバーがいた。

ひまり「あ!夕日さん」

日菜「え!?ゆうちゃん」

夕日「グヘェ。いきなり飛びつくのやめようよ日菜」

蘭「日菜さん相変わらずですね」

モカ「それでどうしたんですか〜?」

夕日「あーそうだった。今日みんな暇?明日から合宿だから飯いこーよ」

つぐみ「休まなくていいんですか?」

夕日「まぁ大丈夫だろ。それに一週間向こうにいるしな」

日菜「パスパレのみんな誘っとくよー」

巴「あたしらも大丈夫ですよ」

リサは俯いたまま何も言わない。

夕日「日菜〜ちょっとリサ借りるよー」

返事も聞かずに手を引っ張って連れて行った。

そのまま屋上のドアから出て階段を下りたところで離した。

リサ「ちょっと痛いよ!」

夕日「お前なー気にしなくていいって言ってんのになんでああいう顔をするかなー?」

リサ「うぅそりゃ気にするよ!」

夕日「なら罰を与えたらいいのか?」

リサ「そうしてくれる方がいいかも」

夕日「なら今日の飯にリサはもちろんRoseliaの全員必ず連れてこい。それが罰だ」

リサ「そんなのダメだよ!罰になってないよ」

夕日「そうか?紗夜はともかく友希那は大変だと思うぞ〜。それじゃあよろしく。あとまたあの顔してたら今度は痛いぞー」

俺は階段を上ってみんなのところに行った。

リサは少し泣いていたので後から来るみたいだ。

 

屋上

夕日「そういえば今回の飯あと3人増やしても大丈夫?連れて行かないと後で怖いからさ」

日菜「いいよー。あー早く放課後にならないかなー」

俺は美沙希と姉さん2人に電話をかけて聞くと美沙希は少し遠慮してたが2人は即答で帰ってきた。

そのまま昼休みは終わり授業は寝てしまい放課後になった。

 

放課後

RoseliaやAfter glowのメンバーが教室に来て俺たちは一旦別れて着替えてから俺の家に集合した。

自宅ではすでに3人とも待っていた。

葉月「待ちくたびれたよー」

優香「もう夕日たちは学校だったから仕方ないでしょ」

葉月「そうだけどさー」

そうこうしてるうちにインターホンが鳴り次々にみんな来た。

電話してから美沙希が予約してくれたみたいで中華を食べに行くことになった。

店に着くと席というか個室に19人入った。

机を3つに分けて座った。俺の隣に日菜と美沙希

前にリサ、紗夜、葉月というふうに座った。

葉月「それじゃあ今回司会やらせてもらうわよー」

夕日「その前に自己紹介しろよ。知らない人ばっかりだろ」

葉月「そうだった。私は楠 葉月夕日の姉で優香の上だよ」

全員「!!!」

リサ「ちょっ、ちょっと待ってこの人が夕日のお姉さん?」

夕日「そうだけど…というか俺も最近まで知らなかったし」

千聖「あなたの家系顔立ち良すぎないかしら?」

葉月「それじゃあ始めるよー。今回ユースの合宿前に最後のパーティーだから楽しんでね。それじゃあかんぱーい」

そこからはパーティが始まり俺は先に会計を済ませた。

金額には触れないでおこう。

また余分に頼む人もいると思うから少し多めに渡したが…

部屋に戻ると葉月が暴走していた。

酒を飲んだんだろう。

美沙希やリサが絡まれている。

美沙希「ちょっと夕日助けて」

俺は葉月の首を引っ張って引き剥がした。

葉月「あら〜?夕日嫉妬かしら?」

夕日「酒癖悪!いやどうでもいいけどみんなに絡むなよ」

葉月「嫉妬かしら〜?嫉妬なのね〜」

こっちの話を全く聞かない。

夕日「姉ちゃんちょっと席外すわ」

優香「わかったわ。頼んだわよ」

俺は葉月の首を引っ張って部屋を出た。

日菜「むーゆうちゃんと全然食べれないよー」

麻弥「まぁまぁ夕日さんも忙しい人ですから」

廊下に誰もおらずその一帯誰もいないのでちょうど良かった。

葉月を引っ張って首を離して向き直すと飛びつかれた。

俺は急なことだったので支えきれず倒れた。

葉月「やっと2人きりになれたね」

夕日「酔ってたんじゃ!」

俺は顔の横に手をされて逆の床ドンみたいな状態になっている。

葉月「ははーんあれくらいで酔うわけないよー」

葉月の顔がだんだん近くなってくる。

夕日「葉月何してんだよ。離せ!」

葉月「これから1週間会えなくなるから…ね」

夕日「うっさい!離せ〜」

止まることなく俺のくちびるに重ねて来た。

しばらくは離さないでずっとやっていた。

葉月「プハッ。うーんありがとね夕日」

夕日「最悪だ。何してくれてんだよ」

葉月は何事なかったかのように部屋に戻った。

俺はショックだったが感触を忘れられずしばらく廊下に座り込んでいた。

そこに日菜がやってきた。

日菜「ゆうちゃーんってどうしたの?放心状態だよ?」

夕日「アハハちょっとね。それじゃあ戻ろうか」

日菜は少し悩んでいたが戻って飯にした。

飯を食べ終わりみんな会計に行こうとしていた。

店員「もうお会計は済んでおりますよ。そちらの方から」

俺の方を指してみんな俺の方を見てきた。

つぐみ「夕日さん返しますよ」

夕日「んー?いらないよ。今日は俺からの誘いだし」

イヴ「けどそんなの悪いですよ!」

葉月「はいはーい全員帰るわよー。夕日ごちそうさま」

夕日「はいはい」

一体どういう意味で言ってるんだか…

そこからみんなを送り日菜と2人になった。

近くの公園に向かいベンチに座った。

 

公園

日菜「ゆうちゃんに明日から会えなくなるんだよねー」

夕日「会えなくても電話はするよ。必ずね」

日菜「うん」

だんだん日菜との距離が近くなり互いの息が当たるまできた。

日菜「ゆうちゃん」

夕日「日菜」

俺たち2人は今この瞬間を味わうようにキスをした。

すぐに離し2回目は2人とも舌まで入れて離した後2人とも満足した顔をしている。

離すときに銀色の糸が伸びていたので俺は少し恥ずかしかったが…

日菜「ゆうちゃん頑張ってきてね。あたしは必ず応援してるから」

夕日「ああ、任せて。最大限楽しんでくるよ」

俺たちは恋人つなぎで帰った。

日菜「ゆうちゃん絶対電話してきてよー」

夕日「わかってるよ」

俺は日菜を送って家に帰った

自宅に帰ると美沙希や葉月、姉ちゃんがすでに明日の準備をしてくれている。

 

自宅

美沙希「はい、夕日。明日からのいるもの」

そういいカバンを渡された。

夕日「サンキュー。俺はもう寝るよ」

優香「うんおやすみ」

俺はベッドに行き倒れこんで意識が闇に落ちた。

 

夢の中

暗い闇の中にまた立っていた。

夕日「またか…」

ブラック「またとは随分だな。お前の中の俺だろ」

夕日「お前に興味ないもん。なんで出てくるんだ?」

ブラック「お前の中の闇だから消えないんだよ」

夕日「何言ってんだよ。頭おかしいのか?」

ブラック「まだわからないのか?バカだな」

夕日「はぁ!?お前な」

俺は殴りかかったがそいつは消えた。

 

「ひ、うひ、ゆうひ!夕日!」

夕日「はい!って葉月」

葉月「そろそろ時間だよ。準備して」

時計を見ると時間まであまり時間がなかった。

服を着替えて準備して向かった。

なぜか事務所がタクシーを出してくれたが…

体育館に着くと監督に会った。

???「全日本男子の監督雲雀田 吹だ。今回はありがとう」

???「全日本ユースの監督火焼 呼太郎だ。よろしく」

夕日「今回はありがとうございます。楠 夕日です」

吹「君は高校バレーボール連盟に入っていないが今回は日本だから気にしなくていいよ」

夕日「ありがとうございます。1週間お願いします」

呼太郎「もうすぐしたらみんな集まるから中で待っててくれ」

夕日「わかりました」

中に入ると数人いた。

???「よろしくねー俺古森 元也」

夕日「楠 夕日だよ。よろしくねー」

そこからたくさん挨拶して俺が誰か何人かにはバレた。

そこで全員が集まり監督からの話があった。

吹「日本高さとパワーに敗れるなんてもう古い。あらゆるものは備わっているのではなく発揮されるものだ。世界を相手に暴れてくれ。

バレーボールはもっと面白いと証明しよう」

呼太郎「それじゃあ今回の合宿の間だけキャプテンを発表する。

楠 夕日くん頼んだよ」

夕日「僕ですか。高校バレーにやってないからどんな練習方かわからないんですけど…」

呼太郎「君の好きなようにしたらいいよ」

夕日「ならみんなそれぞれの高校でいろんなアップ方法があると思うからそれを自由にしてそこからはパスをして軽く紅白戦しようか。

俺はみんながどれだけ上手いか知らないから」

全員「!!!」

そこから各自アップをしてパスをした。

俺の相手は宮 侑という関西人だった。

そこから紅白戦に入り俺のチームは個性が強そうなメンバーばかりだった。

話し合ってポジションを聞くとWSが空いていたのでそこに入った。

元也「夕日くんどこでもいけるの?」

夕日「うーんまぁ基本的には。あまりこだわりとかないから」

そこから試合が始まりしばらくすると俺に一本トスが上がってきた。

相手はキッチリとクロスを占めていたので右で飛んで左で打った。

吹「いいね〜」

侑「なんや今のん。無茶しすぎやで」

夕日「ん?無茶はしてないよ。こういう打ち方だから」

元也「むちゃくちゃやな。それで威力落とさないんだ」

そこから試合は進み俺はサーブを惜しむなく発揮した。

気づいたのは侑も俺と同じ2刀流だった。

威力は無効と俺に大差はないがコントロールは俺が勝っていた。

紅白戦も終わり最後に軽くサーブをして終わった。

 

夕日「ふわぁ〜電話しないとなー」

俺は日菜に電話をかけた。

日菜「もしもしゆうちゃん!?そっちはどう?」

夕日「ああ、楽しいよ。きて正解だったわ。日菜のおかげだな」

元也「日菜ってまさかパスパレの日菜ちゃんか?」

夕日「うんそうだけど」

元也「ええな。流石芸能人」

日菜「ゆうちゃん!こっちの話聞いてないでしょ」

夕日「悪い悪い。日菜それでなんだっけ?」

日菜「もー3学期から転校生が来るんだってばー」

夕日「はー転校生な。ってまたか」

日菜「前のは体験だよ。それに今回は女の子らしいよ」

夕日「というかこの時期に来るんだ。もうすぐ受験なのに」

日菜「ほんとだね〜」

夕日「悪いもう切るぞ。もうすぐ夜飯だわ」

日菜「うん。おやすみー」

夕日「また後で時間あったらかけるわ」

日菜「うん。待ってるよ」

その後は日菜に電話をかけることなく眠ってしまった




はい。長いかもしれませんがお付き合いお願いします。
バンドリのキャラはこんな感じで出てきます。
次で全部書くつもりですけど無理かもしれません。


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最悪!

時期的には10月ごろだと思ってもらえるとうれしいです


2日目

合宿も一日たちみんなかなり俺に話しかけてきた。

吹「やっぱり彼の父親はあの人なんだね」

呼太郎「そうみたいですね。頼んでみますか」

吹「そうしようか」

監督たちが何か話しているが気にしないで練習を始めた。

アップをしてスパイクをしていて思ったのは影山っていう一年セッター技術は高いけど真面目だな〜と思って打っていた。

昼休みに入る前に侑が影山に話しかけていた。

侑「いやー飛男くん最初はトゲトゲしい感じやけどプレーはお利口さんやな」

影山「はぁ?」

夕日「はいはいそこまで。飯だよー」

昼飯もかなり豪華でみんな食べていて俺はその間に美沙希から電話がかかってきていたので掛け直した。

夕日「もしもしどうしたの?」

美沙希「どうしたの?じゃないよ!なんであんなことを社長に頼んだの?」

あんなこととは俺のギャラの半分を美沙希に渡し、美沙希は自分の給料をもらうということだ。

夕日「俺ばかりはダメだよ。それに俺が仕事できているのは美沙希のおかげだから」

美沙希「バカ!そういうことじゃないの」

このまま口論してもキリがなさそうなので俺は逃げた。

夕日「そろそろ練習始まるから切るわ」

美沙希「あ!こら。切るなー」

俺は電話を切り昼休みを休憩していた。

 

休憩中

侑「夕日くん今暇やねんやったら俺のトス打たへん?」

夕日「そういえば侑もセッターなんだったな。それじゃあたのむよ」

俺と侑は体育館に移動してスパイクを打とうとするとそこには元也と佐久早がいた。

元也「二人で練習?」

侑「せやで、なんなら一緒にするか?」

佐久早「やる」

元也がレシーブに加わって佐久早はブロックに入った。

侑「それじゃあいくでー」

侑がボールを投げて俺はそれカットしてからスパイクを打った。

元也「ひゃー相変わらずえげつない打ち方やな。回転変わるから取りにくいわー」

夕日「そう言いながらちゃっかりあげてるだろ」

それにしても侑のセットアップは打ちやすかった。

そのまま休憩は終わり昼からは軽くスパイク、サーブ、紅白戦でポジションシャッフルをして終わった。

練習終わりにいつもどおり日菜にかけた。

 

日菜「もーゆうちゃん電話遅いよー」

夕日「これでも終わってすぐなんだよ」

日菜「昼にかけてきてよー。こっちは暇なんだから」

夕日「無茶いうなよ。それでなんかあった?」

日菜「それがパスパレでリリイベ?って言うのをやるんだって」

夕日「へーリリイベねー。また急だな」

日菜「あたしは楽しみだけどなー」

夕日「なるほどね。そりゃ楽しみだな。結果を待ってるよ」

日菜「うん!楽しみにしててねー」

そこで電話を切り俺は夜飯を食べてベッドに倒れこんだ。

 

部屋

「コンコン」

夕日「ん?誰」

侑「失礼するでー」

侑が入ってきてそのあとに元也、佐久早、星海が入ってきた。

夕日「何しにきたの?」

侑「話にきたんや。それじゃああかんか?」

夕日「別にいいけど…」

そこからバレーの話や高校の話になった。

元也「それじゃあほんとに夕日くんはバレー部に入ってないん?」

夕日「入ってないよ。それに作ろうにも周りに男子いねーし」

全員(やっぱりバケモンだな)

夕日「はいはい。もう寝るよー」

俺は部屋の電気を落としてベッドに潜り込んだ。

みんなは部屋に帰っていった。

次の日に来るやつのことも考えずに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日目

朝起きて体育館に行くと監督たちと俺の父親がいた。

吹「今日からコーチで来てもらう人を紹介する」

和人「楠 和人だ。よろしく」

みんな驚いている。

何より俺が一番驚いていた。

現役を引退して一線から退いた奴がここに来ているんだから。

夕日「なんでお前がここにいるんだ?」

全員「!!!」

和人「君たちがあまりにも下手くそだからさ。特にうちの息子は」

夕日「確かに俺は下手くそだけど他を悪く言うのは意味がわからないな」

全員「むすこー!?」

和人「下手くそは黙っていろ。それじゃあ練習を開始するぞ」

俺は監督に申し出て今日の練習を休んだ。

 

部屋

部屋に戻って一人で考えていた。

現役を引退しているやつにあそこまで言われる意味がわからない。

しかも俺だけじゃなくて他の奴らもだ。

夕日「あぁームカつく」

俺はそのまま眠った。

 

その頃

侑「確かにあんたから見たら俺たちは下手くそやろうけど夕日はこの中でもトップやで。それを下手くそとはちゃうやろ」

和人「それは知らないがあいつは3つあるうちの才能をまだ1つしか開花してない。それは左右同時打ちだ。本来なら体を痛める打ち方だがあいつの並外れた体の柔らかさや体幹があってこそできる芸当だ。

後の2つが開花するとこのチームでの世界一も可能になる」

星海「ならどうして今まであいつはバレーをやってなかったんですか?正直のところ今でも俺たちの中でトップです」

和人「それは本人から聞いてくれ。俺の口からは言えない」

侑「それやったら俺らはあいつのおまけってことですか?」

和人「そう思うならそう思っていればいい。ただそれでもあいつに勝ちたい、あいつを超えるって思えるようなやつを集めてるはずなんだけどなぁ」

全員「!!!」

その言葉で全体の雰囲気が変わり練習を始めた。

 

 

部屋

夕日「ふぁ〜最近寝不足だったのかな。よく寝れた」

周りを見ても当然のごとく誰もいない。

俺はそこで日菜に電話をかけた。

日菜「ゆうちゃんどうしたの?こんな時間に」

夕日「俺はもう無理だわ。そっちに帰りたいわ」

日菜「ちょっとゆうちゃんどうしたの?何があったの?」

夕日「親父がここに来た」

日菜「それでどうしたの?」

夕日「!!どうしたのってお前なー」

俺はその言葉に切れた。

日菜「ゆうちゃんは今の現実から目を背けてるだけじゃん。バレーにもう一度向き合った日はもっと違う感じだったはずだよ」

夕日「!!日菜………………」

日菜「偉そうにいってごめんね」

夕日「ありがとう」

俺は電話を切って体育館に向かった。

その頃体育館

今までの練習より熱を帯びて全員は練習をしていた。

俺が戻ると全員がこっちに来た。

侑「世界一になるで、俺たちで」

夕日「は?いきなりどうしたの?」

元也「今から夕日の練習をする」

夕日「ごめんさっぱり意味がわからない。説明して」

俺はそこから説明を受けた。

夕日「うん。まず1つ俺にそんな才能はない。2つ俺は選ばれても辞退するから今回で最後だ。そして3つ俺はもうバレーには関わらない」

これがさっき日菜と話して考えて出した答えだった。

だから今回のバレー合宿を最大限に楽しもうと思って体育館に来た矢先にこれだ。

侑「聞いてええか?なんでバレーから遠ざかっててん?」

夕日「俺自身が壁にぶつかってそしてその壁から逃げたんだよ。立ち向かおうともせずにな」

侑「信じられへんな〜。まぁええわ」

夕日「それじゃあ練習しようか」

そこから練習をしてサーブを打ってカット練習をして終わった。

 

 

4日目

その日はみんな練習に行って俺は監督や親父に呼び出された。

吹「君の意思はわかった」

呼太郎「だからこそ日本の代表になってくれないか?」

夕日「どうしてそこまで俺にこだわるんですか?今回のユースの合宿できているメンバーはここはかなりの実力を持っています。そこまでして俺にこだわる理由はなんですか?」

吹「君は1972年何があったか知っているか?」

夕日「確か日本男子の優勝ですね」

呼太郎「そう。その時のエースが君のお父さんなんだよ」

よく知っている。何よりその時代は俺も何回も見直したから。

夕日「話はわかりました。けれど俺には受けれません」

呼太郎「最後に理由を聞いていいかな?」

夕日「今の俺には見捨てておかない人や何より命より大事にしている人がいます。そんな奴らを置いて俺はいけません」

そういい俺は頭を下げて部屋を出た。

和人「やっぱり無理だったろ」

吹「彼の2つ目の能力はなんですか?」

和人「お前らも現役時代に何回かなったことないか。ボールの回転はともかく相手のすべての位置や目線が見えることに」

吹・呼太郎「ないです」

和人「それがあいつの2つ目。これは小さい頃は無意識下でやっていた」

呼太郎「なら3つ目は?」

和人「それはあいつ自身で乗り越えないと手にできないものだ」

吹「そうですか…」

 

体育館

俺はみんなに混ざり練習をした。

実質今日で終わりなので最後に思いっきりやるために朝から夕方まで紅白戦をできる限りした。

終わると何人か動かないみたいだが影山や侑は「まだまだー」とか言っている。

俺は後ろから肩を押して二人とも座らせた。

夕日「ほらこんなに簡単に座るのにまだまだなんて言ったらダメだよー。今日はもう終わり。飯食って寝るよ」

侑「なら最後にトスあげさせてくれや」

夕日「断ってもダメっぽいな。最後だからな」

俺がスパイクをすると全員が入って結局練習みたいになり、気がつくと外も真っ暗になっていた。

夕日「はい!今日はここまで。お疲れ様ー」

俺は片付けをして電話をした。

日菜「ゆうちゃん。明日帰ってくるんだよね?」

夕日「ああ、帰るよ。それでどうしたの?ずいぶん元気ないみたいだけど…」

日菜「あたしってなんでこんなにも他人のことすぐに傷つけるんだろう」

夕日「何があったんだ。話してみて。楽になるかもしれないよ」

日菜「うん。今日千聖ちゃんの舞台の練習を見に行ったんだよ。そこで千聖ちゃんに言われたんだよね。「なんでもできると思わないで!」って。あたしは初めて会った同じ人だと思ったんだけど違うのかな?」

夕日「ともかく同じ人ってどういうこと?」

日菜「千聖ちゃんはなんでもできるようになっていっていくからあたしと同じだと思ったんだよ」

確かに千聖はなんでもできると思われるような感じだ。

けれどそれは千聖がやってきたことの結果であり、日菜のように過程を飛ばしているわけではない。

むしろ千聖は彩に近い。努力してもがいてそれでも諦めないで前を見ている。

それを日菜に同じと思われたらそりゃキレるわな。

夕日「心配なら千聖と向き合ってみるといいよ。俺から言えるのはこれまでだ」

日菜「えーゆうちゃん実はなんで起こったかもわかってるでしょ」

夕日「わからないよ。それじゃあ電話切るよ」

俺電話を切り明日のことを考えて部屋に戻り夜飯も食べずにベッドに倒れこんだ。

結局そこから眼を覚ますこともなくそのまま眠った。

 

 

5日目

朝起きて用意をして体育館に向かった。

吹「今回は呼びかけに集まってくれてほんとにありがとう。これからチームに戻り敵同士だけど切磋琢磨したことを忘れないで。それでは今回の合宿はここまで」

監督がそういい俺はさっさと帰ろうとした。

侑「うちの練習にけえへん?」

夕日「遠慮しておきます」

侑「そっかー。きて欲しかってんけどしゃあないなぁ」

夕日「悪いな。じゃあ帰るよ」

俺はタクシーに乗り込んで家に向かった。

タクシーに乗ってる間もずっと寝ていた。

自宅に着き荷物を置いて日菜の家に向かった。

 

氷川家

インターホンを鳴らすと紗夜が出てきた。

紗夜「ゆ、夕日くん!いつかえってきたんですか?」

夕日「さっきな。日菜がきになることを言ってたからきたんだけど日菜いる?」

紗夜「日菜ならさっき千聖ちゃんに謝ってくるーってどこかに行きましたよ」

夕日「そっかありがとう」

俺はお礼を言って家に帰ろうとするとどうもここ最近疲労が溜まっているようでフラフラしている。

紗夜「大丈夫ですか?」

夕日「大丈夫、大丈夫」

俺は重たい足取りをなんとか家に向けた。

自宅に帰るとさっきも寝たにもかかわらずすぐに眠った。

自分の部屋までが辛くリビングのソファーで寝ていた。

そこから夕方まで眼が覚めることなくずっと寝続けていた。

美沙希「起きて、起きてってば夕日!」

俺はその声で目が覚めた。

夕日「んぁ美沙希」

美沙希「夕日にはいろいろ聞きたいことがあるんだよ〜」

顔は笑ってなくむしろ恐怖を感じさせるような感じだった。

夕日「よし逃げろ」

俺はすぐに立ち上がって逃げようとしたがやっぱり体がおかしい。

「ドサッ!」

美沙希「夕日!?」

夕日「あはは、悪いな。なんだかうまく動かせないや」

美沙希「もう!ほんとにどうしたの?」

夕日「わからん。ただ体が自分のものじゃないみたいになってる」

美沙希「まったくまた無茶したんでしょ」

夕日「何にもしてないよ。ただただ体が重い」

美沙希「わかったからゆっくりしてて。後は私がやっとくから」

夕日「ほんとにもったいないぐらいだな、俺には」

美沙希「いらないこと言ってないで早く休む!

私がこうなれたのも全部夕日のおかげだよ」

夕日「ん?最後聞こえなかったんだけど」

美沙希「うるさい!早く寝ろー」

俺は言葉に甘えてゆっくりしていた。

その日は日菜に会うことなく終わった



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クソ野郎

お気に入り100件突破してました。
これでUAが3万超えたら記念投稿しようと思います。
今回はキャラを問わずに行くつもりなので活動報告の方に誰とがいいかそしてどんな内容(海とか)描いて欲しいです


俺は美沙希に言われて部屋に戻ってベッドに倒れこんだ。

けれど正直なところ体はだるいが熱があるとかでは無いと思う。

葉月「夕日〜大丈夫?」

夕日「いきなり入ってくるのやめようよ」

葉月「だって〜」

夕日「そういいながら俺の上に乗るのやめて。重くないけど暑い」

葉月「それなら仕方ないねー」

葉月は降りてベッドの隣に座った。

葉月「夕日ならなんとかできるよ」

何か言っていたが正直聞こえなかった。

俺はまた眠った。

そんな日常が続き学校に行く日

重い体を持ち上げて足取りをなんとか学校に持っていった。

 

学校

麻弥「大丈夫ですか?夕日さん」

夕日「なんとかな。ちょっと体が重くてな」

麻弥「早退されます?先生に言ってきますよ」

夕日「大丈夫、大丈夫。このままでも話聞いとくから。熱とかもないし」

麻弥「ほんとにしんどくなったら言って下さいね」

夕日「わかったよ」

俺は麻弥の言葉を聞いて眠った。

 

夢の中

ブラック「やっと暴れられるな」

夕日「なんのことだ」

ブラック「少し眠っててくれよ」

俺は腹を殴られた。

意識の世界なのに痛みを感じる。

俺は応戦したが1発も当たらない。

ブラック「おまえじゃ俺には勝てねぇよ」

俺は負けて起きることがなかった。

 

教室

ブラック「やっと意識が落ちやがった。長いんだよ」

俺はそのまま机を振り回し窓ガラスを割りまくった。

ブラック「ハハハハハハハハハハ。最高だなおい!」

麻弥「夕日さん!どうしたんっすか!?」

ブラック「うるせぇな」

手を動かして殴ろうとした瞬間握っていた手をいきなりパーなされた。

ブラック「チィ。あいつまだ抵抗するか」

それでも止まることなく目の前の女をしばいた。

その騒ぎを聞きつけていろんな奴がやってきた。

その中にお目当てのやつが来た。

 

日菜side

ゆうちゃんが暴れてるって聞いて急いで教室に向かうとひどい状態だった。

麻弥ちゃんを叩き、窓ガラスを割っているゆうちゃんがいた。

ゆうちゃんはこっちを見て近づいて来た。

ブラック「テメェいい加減寝てろ!」

夕日「「日菜今すぐ姉貴二人呼んでくれ。頼む」

ブラック「あのやろう。最後の言葉らしいな。今度は完全に落ちやがった」

日菜「あなたは誰?ゆうちゃんじゃないね」

ブラック「お前の知ってる夕日だよ」

あたしはその場から離れてすぐに電話をかけた。

5分ぐらいすると二人ともやって来た。

葉月「あの状態の夕日相手にするのしんどいんだけど…」

優香「はいはい文句言ってないで早く行く!」

 

その頃(優香・葉月side)

ブラック「はは、やっと捕まえたぞ」

日菜「離して!」

ブラック「1ついいことを教えてやる。こいつはなお前の才能に嫉妬して憎んでさえいたんだよ」

日菜「え!?そんな…」

優香「お姉ちゃん私を投げて」

葉月「無茶を言うようになったわね」

私は優香が走って滑ったところに合わせて手をクッションにして蹴った。

優香「それ以上二人の邪魔するなー」

ブラック「ガァッ!」

葉月「無茶苦茶ね。見てるこっちがしんどいわ。優香今すぐそこの子連れてどっかに行きなさい。しばらくは私が相手しとくから」

優香「それじゃあよろしく〜。行くよ日菜ちゃん」

優香は日菜ちゃんを抱いてすぐに離れた。

葉月「さて夕日であって夕日じゃない人やろうか」

ブラック「お前か。ずいぶん昔もやったな」

葉月「あら、覚えていたのね。あれは確か夕日が小学生だから10年以上前ね」

ブラック「仕返しさせてもらうぜ」

そこから殴りかかって来て思ったのは前より強い!

今回は一人じゃ無理かも…

優香早くきて。

 

日菜side

あたしは優香ちゃんに抱えられているけど頭の中では虚無感があった。

しばらくするとあたしは降ろされた。

優香「それじゃあここで待っててね」

日菜「待って!ゆうちゃんはあたしのことどう思ってるんですか?」

優香「それは日菜ちゃん自身で答えを出さないと」

日菜「あいつが言ってたことは本当なんですか?」

優香「ヒントだけ。夕日は日菜ちゃんと付き合い始めてから前より笑うようになったよ」

日菜「!!」

あたしはその言葉だけで泣いていた。

優香ちゃんは肩を叩いて何処かに行った。

 

優香side

戻ってみるとなんだかすごいことになっていた。

夕日が力任せに振り回したのをお姉ちゃんがうまく避けたり、いなしたりしているがあれは危険だと思う。

一撃当たればもちろんアウトだけどいなすことを上手くできていない。

私は後ろに回って行き一瞬で距離を詰めてスタンガンを首に当てた。

夕日「ガァ!いつの間に」

優香「ごめんねー隙が多かったからつい」

葉月「遅いわよ。大変だったんだから」

優香「ごめんね」

葉月「それよりこの子どうする?前は一回で夕日になったけど今回はわからないわ」

優香「とりあえずこれしとこっか」

私は手錠を出して夕日の手を繋いだ。

そして教室に行った。

 

教室

優香「麻弥ちゃんごめんね。後日この子も謝りにくるけど先に行っておかないとね」

麻弥「いえ気にしないでください」

麻弥ちゃんメガネは割れていた。

葉月「麻弥ちゃん家に来なさい。今すぐに。あとパスパレの子達も呼んでおいて」

麻弥「は、ハイっす」

あたしと葉月はその場から離れていった。

優香「葉月。夕日任せてもいい?私は日菜ちゃん迎えにいってくるよ」

葉月「わかったわ。後処理もやっとくわ」

優香は日菜ちゃんを迎えにいった。

葉月「さてここにいるみんなごめんね。あの子自身どうしようもないの。もちろんこんなことで許されると思ってないわ。あなたたちが望むのならあの子だけ教室も変える。けれど覚えておいてあげてほしいわ」

私は教室を出て行った。

「本当に怖かったよね」「あれってどう言う意味なんだろう?」

 

 

優香・日菜side

日菜「うぅぅ…あたしがゆうちゃんを苦しめてたんだ。もうあたしはゆうちゃんの隣にはいられないや」

優香「はぁやっぱり」

わたしは日菜ちゃんに近づいて行った。

日菜「優香ちゃん」

優香「そんなに気になるならちょっときて」

わたしは日菜ちゃんの手を引っ張って自宅に向かった。

 

自宅(日菜)

葉月「やっときたわね」

優香「遅くなったわ」

ベットに上には手に手錠されているゆうちゃんがいた。

日菜「優香ちゃんこれってどういう?」

優香「今の夕日は正直わからないのよ。もしかしたらさっきの暴れた状態で目がさめるかもしれない。だから日菜ちゃんがそばにいてあげて。あの子はそれを望んでいるはずだから」

葉月「いきなり目が覚めてもいいように常にわたしか優香がそばにいるわ」

日菜「けど…あたしじゃ」

優香「日菜ちゃん。答えをあげるわ。あの子は日菜ちゃんに感謝してた。俺に日菜みたいな彼女がいてもいいのかってね」

日菜「ゆうちゃん!」

あたしは寝ているゆうちゃんに抱きついていた。

日菜「あたしがそばにいます!」

葉月・優香「よろしくねー」

部屋にあたしと優香ちゃんだけになった。

「ピンポーン」

葉月「来たわね。上がって」

少しするとパスパレのみんながゆうちゃんの部屋にやって来た。

麻弥ちゃんに関しては頬が腫れてメガネが割れていたが…

夕日「うう…」

 

意識のなか

ブラック「ずいぶん邪魔してくれたな」

夕日「1つ聞いていいか?なんでお前はそこまで暴れる」

ブラック「前にも言ったろ。俺はお前の中の闇だってな」

夕日「前みたいに無下にはしない。だから教えてくれないか?」

ブラック「ちぃ!仕方ねぇな。お前中学の頃あの時絶望しただろ」

夕日「あの時にな。けどそれだけでお前ができたわけじゃないだろ」

ブラック「お前はあの時に周りの全てを恨み始めた。やめたことによっておちょくられることがあったからな。しかもそれを相談できる相手すらいなかった。だから俺が完全に出てきたんだ」

夕日「けどな。今は恨んでいないはずだろ」

ブラック「ほんとにそうか?お前はあの女を恨んでいるはず。自分に持っていない究極の才能があるから」

夕日「確かに日菜には少し羨ましいと思うことがある。けどそれは個性の1つだ。それで恨むことなんかねぇよ。それに俺はお前を恨むことをしない。お前が変わらなくてもいい。それにこのまま負けてやるつもりもない。必ずかつ」

ブラック「甘いやつだな」

そこでブラックは消えた。

 

夕日「ガァ!」

優香「まさかこっちが目がさめるとはね」

日菜「待って!これはゆうちゃんだよ」

「バァン!」

夕日「うぉ!なんだ」

葉月「よかった夕日か」

夕日「麻弥ごめん。謝っても許されることじゃないけど」

麻弥「い、いえ気にしないでください。わかってますから」

千聖「なら今から夕日くんが麻弥ちゃんのメガネ買ってあげたらどうかしら?」

日菜「そうだね!早くいってきてー」

麻弥「エエェ!?悪いですよ」

夕日「そうだな。麻弥俺といってくれるか?」

麻弥「はいっす。お願いします」

夕日「麻弥を一旦家に送ってからいくよ」

麻弥「すいません。ありがとうございます」

夕日「麻弥は何も気にしなくていいよ。何も悪いことしてないから」

彩「いつまでもここにいないで早く行こ!」

夕日「そうだな。行くか」

俺は麻弥の手を引いて向かった。

 

 

麻弥の家

俺は外で待っているとだけ伝えて麻弥を待っていた。

麻弥「すいません。お待たせしました」

麻弥はオシャレ?して出て来た。

しかもやっぱりかわいい。

日菜にバレたら殺されるな。

夕日「あれ?麻弥見えてるの?」

麻弥「はい!コンタクトつけて来ましたから」

夕日「それってメガネの時に大丈夫なの?」

麻弥「あ"」

夕日「外して来ていいよ。俺が送るから」

麻弥「すいません。少し外して来ます」

麻弥は家に入っていってすぐに出て来た。

出てきて少しの段差に転びそうになっていた。

夕日「危な!」

手を伸ばして掴んだ

麻弥「すいません。何も見えなくて」

夕日「嫌じゃなければ背中に乗る?そのあとバイクで行くけど」

麻弥「お願いしたいですね」

夕日「りょーかい」

麻弥を背中に乗せて自宅にあるバイクにまたがった。

夕日「麻弥難しいことは考えなくていいから俺の背中を離さないで。それだけで大丈夫」

麻弥「は、はいっす」

そのまま発進させてすぐに目的の場所についた。

 

 

その頃

日菜「あれ?そういえば美沙希は?」

優香「なんでもやることがあるって覚悟を決めたような顔でどこかに行ったわよ」

日菜「へー珍しいねー」

イヴ「よくわかりませんがなんだか嫌な感じがします」

葉月「まぁまぁなにかあったら連絡がくるよ」

 

ショッピングモール

夕日「着いたな。それじゃあどんなフレームにするんだ?」

麻弥「できれば前と一緒がいいっすね」

夕日「そっかそれじゃあそれにするか」

二人で眼鏡屋に行きフレームを見ていた。

夕日「うーんないな。ちょっと聞いてくる」

店員「そちらの品はオーダーメイドでしかないんですよ」

麻弥「えぇほんとですか」

夕日「それじゃあオーダーメイドで。いくらかかってもいいので早くにお願いします」

麻弥「夕日さん!?流石に悪いですよ」

夕日「ほんとに大丈夫。割ったのも俺だから気にしないで」

店員「よろしいんですか?」

夕日「はい構いません」

店員「かしこまりました」

俺と麻弥は店から出て行った。

 

麻弥「流石にダメっすよ。そんなのもらえません」

夕日「やったのは俺。だから筋を通さないなんて生き方はしたくないんだよ。だから受け取って」

麻弥「わかりました」

しばらく麻弥の手を引いて歩いていると美沙希を見つけた。

誰かについて行ってからみたいだった。

夕日「麻弥!ごめん今すぐ追うよ」

麻弥「え、えぇなんすっか?」

俺は麻弥をおんぶして美沙希を追った



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もう後悔したくない

UA3万超えたので記念投稿しようと思います
もしなにも来なければこのまま本編だけ行きます





前に言った通りキャラは誰でも場所は気にしないってことでお願いします



美沙希をショッピングモールで見つけてとりあえずGPSをつけて俺はその場を離れた。

いざという時のために買っておいたがこんなことに使うと思っていなかった。

夕日「麻弥悪いけど今すぐに帰るよ。やることができた」

麻弥「は、はいわかりました」

俺は麻弥をおんぶしたままバイクのところに行き一度家に帰った。

自宅に麻弥を連れて行き俺はすぐに家を出た。

夕日「美沙希は一体どこに向かってるんだ?この位置は確か海の近くだろ」

俺はそんなことを考えながらバイクで向かっていた。

 

その頃

美沙希「あなたがあんなメールをリサさんと紗夜さんに送ったんですね」

美月「なぜわかったのか教えてもらえるかしら?バレないようにしていたんだけど」

美沙希「わたしは候補を2人まで絞ってそこから観察していただけに過ぎません。それよりなぜあなたがそのことを知っていたんですか?」

美月「現場にいたからよ。けれどまさか2人が付き合うとは思わなかったけどね。そこで1つ提案なんだけれどあなたがこっちに来たらこのことは世間にはバラさないわ」

わたし1人の犠牲で夕日や日菜が守れる。

それなら安い。

美沙希「わかっ「待てゴラー」」

俺はバイクで乗り込んだ。

美沙希「ゆ、夕日!?なんでここに」

夕日「さっきショッピングモールで美沙希にGPSをつけたんだよ。後何勝手なことをしてんだ?流石にキレるぞ」

美沙希「私は日菜ちゃんと夕日のことを思って…」

夕日「確かにその気持ちは嬉しいけどな。俺としては美沙希にもいて欲しいんだよ。それは俺の欲張りかな?」

美沙希「ううん。私もいたい!」

美月「はいはい美しい友情もういいから。あなたはこの人たちが相手をするわ」

そういい後ろから出て来たのはどこかで見たことがある顔だった。

夕日「???誰だあれ?」

美沙希「名前は知らないけど夕日の子分になったって言ってた人たちだよ」

夕日「そういえばそんなのいたな。全然会わないから忘れてたわ」

それになんだか様子がおかしい。

夕日「?まさか…」

美月「考えが早くて助かるわ。そうこの人たちはもう助かる余地すらない。薬によって強化されているから」

アニメか!突っ込みそうになって口を押さえた。

そいつらが殴りかかってくると恐ろしさを感じた。

そこで一つの賭けに出た。

 

夕日「頼む力を貸してくれ」

ブラック「お前から頼むとは思いもしなかったが」

夕日「お前を恨んじゃいない。だから頼む」

ブラック「最後に聞かせろ。お前のあの言葉は本当か?俺は恨んでいないって」

夕日「当たり前だ。今までもこれからもな」

ブラック「わかった。俺のすべてを貸そう」

するとそいつは光になって俺の中に溶けていった。

 

夕日「うっなんてパワー。あいつはこんなものを」

美沙希「夕日どうしたの?ぼうっとしたから心配になったよ」

夕日「もう俺は負けないよ。誰が相手でも」

それだけの自信をくれるだけの力をあいつは俺にくれた。

あっという間に襲って来た奴らを倒して俺はそいつに言った。

夕日「なんでここまで俺たちにこだわる?」

美月「…本当はあなたが欲しかったからよ。そのために美沙希というカードが欲しかった」

夕日「全く。わかったよ。オレはお前も恨んだりしない。だからもう美沙希に危険なことはしないでくれ」

美月「わかりました。今度はプライベートで会いに行きますね」

夕日「はいはい」

俺はそこから離れて美沙希を連れてバイクにまたがり自宅に帰った。

 

 

自宅

家に帰るとなんだか騒がしい。

夕日「どうしたの?」

優香「落ち着いて聞いてね。お父さんとお母さんが殺されたのよ」

夕日「は?」

俺はそれ以上の言葉が出てこなかった。

夕日「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

俺はその場で意識を失った。

葉月「夕日!しっかりして」

俺はしばらくして目が覚めた。

夕日「そんな…」

そのことはニュースでも流れていた。

「全日本男子バレーのエースだった楠和人さんとその奥さんが殺害されました」

夕日「やっぱり本当なんだな…。最後に喧嘩したまま終わっちまったな」

葉月「夕日辛いのはわかるけど家に行ってみない?一応許可は取ってあるわ」

夕日「ここで逃げてても仕方ないか。今から行くよ。日菜たちを家に送ってから行こう」

優香「わかったわ」

そこから俺たちは日菜たちを家に送ってから車で向かった。

 

実家

中に入ると実際はひどかった。

警察がすでに死体は持っていっているが壁についた血や反抗したであろう花瓶の割れた後がそこら中に落ちていた。

俺は親父の部屋に向かった。

そこには開けてはいけないと言われていた金庫があったからだ。

 

親父の部屋

夕日「暗証番号か、何かあったかな?」

俺は思いつく限り試してみたが開く気配はなかった。

葉月「何してんの?夕日」

夕日「いやここに親父から開けちゃダメだって言われてた金庫があるんだけどもういいかなと思ってな」

葉月「たしかに気になるわね。優香ー」

優香「もーなによ」

夕日「なんか親父から暗証番号的なもん聞いてない?」

優香「うーん知らないわね。けどなんか気になることを言ってたわ。

確か「あそこの鍵は夕日にしかわからない」とかなんとか」

夕日「何にも聞いてねぇよ」

そこからは俺は部屋に残り優香と葉月は家を捜索していた。

夕日「これで行ってみるか。1972」

その番号で開いた。

中にはバレーボールと一通の手紙が入っていた。

 

「この手紙は夕日が読んでいると思う。俺は正直にいうとおまえのことを嫌ってなどいない。むしろお前のことばかり考えていた。

俺もお前と同じように挫折をしたこともある。お前の気持ちもわかっているつもりだ。けれどお前の才能は世界に匹敵する。それだけはわかっておいてくれ。最後に俺たちの息子でありがとう。バレーボールをしてくれてありがとう。日菜ちゃんと仲良くな」

 

 

この手紙を読み終わり俺は後悔した。

あの親父が俺を嫌ってなどいなかった。

夕日「う、うぅあのバカ親父。なんてもん残してんだよ」

俺は下に降りて姉ちゃんたちのところに行った。

優香「夕日あれは開いたの?」

夕日「ああ、問題なくな」

葉月「それじゃあ帰ろっか。夕日も顔つき変わったし」

夕日「そうか?まぁ帰るか」

俺たちは車に乗り込み全員で帰った。

 

 

自宅に着き俺は日菜に電話をかけた。

夕日「日菜頼みがある」

日菜「うんいいよ」

夕日「へ?なにも聞かないのか?」

日菜「あたしはゆうちゃんのやりたいようにすればいいと思うな」

夕日「今から会えるか?日菜の声なんだかおかしいぞ」

日菜の声はさっきまで泣いていたかのような声だった。

日菜「ダメって言ったらどうするの?」

夕日「無理にでも会いに行く」

日菜「うんわかった。待ってる」

俺はすぐに用意して日菜の家に向かった。

家の前に日菜はいて顔は真っ赤に腫れていた。

 

夕日「どうしたんだよ!なにがあったんだ?」

日菜「今日あいつに聞いたの。ゆうちゃんはあたしのことを恨んでるって。だからあたしはもうゆうちゃんの隣にはいない方がいいのかな?」

夕日「なんだそんなことか」

日菜「そんなことって!」

夕日「たしかに恨んでいたよ。あっという間にできる日菜に対して。

けどそんなことはもうやめだ!俺は日菜に勝つよ。今は無理でも必ずね」

日菜「〜////」

日菜は顔を真っ赤にしてこっちをみている。

日菜「ずるいよゆうちゃん」

夕日「俺なんかした?」

日菜の顔を覗き込むとそのまま引き寄せられそのままキスされた。

夕日「?!?!」

そのまましばらく離さないでずっとされていた。

夕日「日菜どうしたの?」

日菜「したかったんだよ。ダメ?」

上目遣いで聞かれてダメだと言えるわけがない。

夕日「全然。むしろ嬉しいよ」

日菜「そっかー。ならよかった。それで話ってなに?」

夕日「ここじゃなんだから移動しよっか」

俺たちは公園に移動した。

 

公園

夜なのでもう誰もいない。

周りも街灯の明かりだけで光っていてとても暗い、

ベンチに座り話を始めた。

夕日「日菜はもう知ってるかもしれないけど俺の親が殺された」

日菜「〜っ!」

日菜の顔が沈んでいるのが見えないがよくわかった。

夕日「そこで親父の手紙を見たんだよ。それを読んでひとつだけ決めたことがあるんだ。もし俺が日本代表として呼ばれたら行かせてほしい。もちろん日菜を1人にするのは悪いと思ってる。けど…」

日菜はさっきまでとは違い俺を包み込んでくれた。

日菜「ゆうちゃんが決めたことならなにも言わないよ。もし呼ばれたらゆうちゃんが決まるといいよ。あたしはゆうちゃんを待ってるから」

夕日「ありがとう日菜」

俺は後ろから抱きつかれてる日菜を引き寄せキスをした。

感謝を込めて…

日菜「あはは、びっくりしたよ」

夕日「日菜には言われたくない」

俺たちはそのまま帰った。

そこから次の日から親父たちの葬式を済ませた。

 

俺は若干立ち直れていないがなんとかやっている。

葬式が終わり俺はあの日以降初めて学校に行った。

そして教室の半分以上が部屋を別にしてほしいと言われたので俺は別の部屋になった。

 

空き教室

先生「それじゃあこのプリントだけやっておいて」

そういい部屋から出て行った。

あの目は自分も関わりたくないという目だった

夕日「まぁ仕方ないか」

俺は10枚ほどあったプリントを1時間かからずに終わらし部屋を出た。

誰もこないから帰る準備だけして屋上に向かった。

 

屋上

屋上には蘭がいた。

夕日「サボりか?」

蘭「そういう夕日さんはどうなんですか?」

夕日「俺は前の事件で隔離だよ。別に気にしてないしされて当然だと思う」

蘭「大体の噂は聞いてます。けどあたしは夕日さんがそんなことをするとは思えないです。なにがあったんですか?」

夕日「随分踏み込んでくるな。どうした?」

蘭はそういうことにあまり興味を持たないと思っていた。

けど正直に話してもあんなことを信じれるわけがない。

今はいないもう消えた人格なんて…

夕日「なんでもないよ。俺が悪かったんだよ」

俺は屋上から出て行った。

蘭「夕日さん…」

 

俺はカバンを取りそのまま家に帰った。

家に帰り一番近くにある番組の台本を読んで眠った。

姉ちゃんはもう仕事に行き、葉月はどこかに出かけていて美沙希はいなかったので家は静かだった。

 

そこから月日が経ち12月に入った。

12月に入っても俺は空き教室にいる。

そろそろテストだから少し勉強に力を入れようと思うと連絡が来た。

ひまり「夕日さん勉強教えてもらえませんか?」

なんで俺なんだろうと思いながらも分かったと返信した。

俺はそのまま放課後になって集合場所の羽沢珈琲店に向かった。



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勉強会!そして楽曲作り

タイトルからもわかる人が多いかも


俺はひまりから連絡をもらい帰りに羽沢珈琲店に向かった。

着くとそこにはAfter glowのメンバーがいた。

つぐみ「急に来てもらってすいません」

夕日「いやそれはいいんだけどなんで俺?日菜とかいるだろ」

蘭「日菜さんは何言ってるのかわからないからです」

夕日「いやそういう意味じゃなくて…」

モカ「もしかして〜あのこと気にしてるんですか〜」

夕日「そうだから聞いてるんだけど…」

ひまり「私たちはわかってるんですよ。夕日さんはそんなことしないって」

なんだか恥ずかしくなって来た。

勇也「わかった。教えるよ」

巴「ありがとうございます」

夕日「それで何が苦手なの?」

全員に聞くとモカは特になく蘭とつぐみは文系、巴とひまりは理数系となった。

夕日「見事にバラバラだな」

つぐみ「すいません」

夕日「気にしないで。それじゃあやろっか」

そこから勉強が始まり1時間ほど経つと集中力が切れて来たみたいだ。

ひまり「うーお腹空いたよー」

蘭「夕日さんが来る前もケーキ食べてたじゃん」

ひまり「それでもお腹は空くの!」

モカ「ひーちゃん太「言わないで!」」

巴「わかってるなら我慢しようぜひまり」

ひまり「夕日さ〜んみんながいじめてきます」

夕日「俺に振るなよ。けど確かに集中したしちょっと休憩しよっか」

つぐみ「わかりました。お茶用意しますね」

つぐみはそういいカウンターの裏に行った。

しばらくして紅茶とケーキを持ってきた。

ひまり「つぐわかってるー」

モカ「それじゃあ食べちゃいましょう〜」

そこから食べてまた勉強を開始した。

意外と集中してやっているともう外は真っ暗になっていた。

そこで俺の電話が鳴った。

夕日「はいもしもし」

優香「もしもしじゃないわよ!もう夜ご飯!」

夕日「あ"先に食べててそろそろ帰るわ」

そこで俺の電話は切れた。

蘭「そろそろ終わりにしよっか」

つぐみ「今日はありがとうございました」

夕日「いいのいいの。それじゃあ送るよ」

蘭「え?でもあれだけ怒ってたから」

夕日「それで蘭たちに何かあったら大変だろ?」

モカ「それじゃあおねがいしまーす」

俺は蘭たちを送って家に帰ると案の定怒られた、、

 

自宅

玄関に行くとそこには姉ちゃんが立っていた。

優香「なんでこんなにも遅くなったのかな?教えてくれる?」

顔は笑っているが圧が半端じゃない。

こういう時の女の人には絶対に勝てないと思う。

夕日「勉強教えてて送って帰ってきました」

優香「素直でよろしい。早く食べよ」

さっきまでの圧が消えて別人のようになって先にリビングに行った。

俺もリビングに行き飯を食べて軽く教科書を見て眠った。

 

次の日学校に行くと俺はいつも通り隔離された教室にいた。

そこに教師がやってきた。

教室「今日からのテストは教室で受けてもらう。移動してくれ」

夕日「はいはい」

俺は教室に移動してみると案の定歓迎はされなかった。

席に座ると麻弥がやってきた。

麻弥「夕日さんテスト大丈夫ですか?」

麻弥がこんなことを聞いて来るなんて珍しい、、

多分周りからの違和感を無くそうとしてくれているんだろうと思った。

夕日「いつも通りだよ。けど今回は日菜に勝ちたいかなー」

麻弥「日菜さんにですか。日菜さんはいつも満点なんで厳しいんじゃ」

夕日「そこなんだよなー。地図記号でも出てくれれば」

麻弥「確かに日菜さん地図記号苦手ですもんね」

そこでチャイムがなりテストが始まった。

その日のテストは数学と英語だった。

いつも通り終わらせて家に帰った。

俺の中ではこれがテストのいいところだ。

朝のうちに終わってその日は早く帰れる。

校門に行くと蘭たちがいた。

 

ひまり「夕日さん。テストバッチリでしたよ!」

つぐみ「夕日さんに教えてもらったところでました!」

夕日「うん。よかった。それでどうしたの?まさかと思うけど」

モカ「多分そのまさかですよー」

蘭「今日も教えて欲しいんだけど」

夕日「やっぱりかー。わかったよ」

すると後ろから「あたしたちにも教えてよー」

そこに立っていたのは友希那とリサだった。

友希那と蘭はあった途端に雰囲気が悪くなった。

リサ「蘭も友希那もそんなに睨み合わないで行くよー」

友希那・蘭「睨んでないわよ!(睨んでません)」

夕日「うわ〜息ぴったり」

そんな風に言っていると蘭には横腹をしばかれ友希那には足を踏まれた。

今回は俺の家ということになり一応連絡しておいた。

 

 

自宅

自宅に着きリビングに向かうとそこには昼飯があった。

よく考えてみると昼前に終わっているから当然といえば当然であったがなんだか少し豪華な気がする。

美沙希「遅いよー。お腹空いちゃった」

夕日「それは悪かったけどなんだか豪華じゃない?」

葉月「たまにはいいじゃん。それより早くしないとなくなっちゃうよ」

よく見てみるともうモカは食べ始めていた。

巴「あ!こらモカ何先に食べてんだ」

モカ「料理がモカちゃんに食べて欲しいと言っていたのです」

ひまり「わけのわからないこと言ってないで食べるのをやめなさーい」

モカは食べるのをやめて箸を置いた。

全員「いただきます」

やっぱり少し豪華な気がする。

食べ終わり姉さんたちはどこかに出かけて美沙希だけ家に残って勉強を見ていた。

昨日同様にみんなかなり集中していた。

夕日「それにしても友希那は勉強できないんだね。なんか意外」

友希那「しないだけよ」

蘭「ほんとですね。湊さんってなんでもできるイメージでしたから」

また2人の雰囲気が悪くなった。

言い出した俺が思うのもなんだけど2人ともめんどくさいタイプだな。

そのまま勉強を続け夕方になりみんな帰っていった。

俺はもう勉強することもなくそのまま眠った。

 

この学校のテストは2日でおおよそ終わり今回もその通りだから今日で終わる。

それにこのテストが終わるともう半日授業になりそのまま冬休みに入る。

そういうわけで今日のテストはみんなテンションが高い。

テストが始まり国語、物理、社会の順番で来て社会が始まると驚いた。

地図記号が何個か問題の中にあった。

その瞬間に俺は少し喜んでしまった。

その日のテストも終わり俺は結果が少し楽しみになった。

家に帰り俺は少し疲れたので昼寝をした。

 

自宅

しばらくして眠っていると布団を剥ぎ取られた。

夏場ならまだしもこの時期に剥ぎ取られるのはかなり辛い。

夕日「んー誰だよ」

日菜が立っていた。

日菜「あそぼ!ゆうちゃん」

夕日「それはマジですか」

正直かなり体がだるく眠い。

日菜「そうだよーあそぼーよ」

こうなると誰にも止められない。

断ると膨れそうなので了承した。

着替えが終わり外に出てショッピングモールに行きたいといっていたので歩いて駅に向かっていると知らない人に声をかけられた。

???「あの…楠 夕日さんですか?」

夕日「そうですけど…」

???「あのサインください!」

夕日「はい?」

その言葉を聞き周りにいた女の人が一斉に来た。

そこから20人ぐらいにサインをして俺と日菜はショッピングモールに向かって歩き出した。

日菜「ゆうちゃん人気者だね〜」

笑いながら言っているが顔は全く笑っていない。

それどころかどす黒いオーラを出しながら近づいてくる。

夕日「ちょっ、ちょっとまって日菜、俺が悪いんじゃないと思うけど」

日菜「それもそうだね」

少し膨れながら先に歩いて行った。

そこからは全て俺のおごりで食べ物や服を買わされた。

まぁ日菜の機嫌が戻ったから何も言わないが…

そのまま日菜を送り俺は家に帰った。

自宅に帰り俺はこれからのことを考えながら眠った。

 

 

次の日から俺は隔離された教室じゃなく普通の教室に戻った。

しばらくしてテストの結果が出た。

俺は495点で日菜は490点だった。

今までテストをしてきて初めて日菜に勝った。

まぁもう勝てないだろうけど…

すると日菜から電話がかかってきた。

日菜「次は負けないからね」

夕日「次も勝つよ」

そういい電話を切られた。

それをいうためだけにかけてきたのか。

そのまま学校は終わりその日からは早くに時間は過ぎ冬休みになった。

俺は前から予約していたネックレス(パワーストーン)ができたと連絡がきたので取りに行った。

これは1ヶ月以上かかった。

これをいつ渡すかはクリスマスかなと思ってる。

 

クリスマスイヴ

俺は朝だけ仕事があったので事務所に向かった。

パスパレも仕事があったみたいで事務所であった。

そこで日菜に一言聞いた。

夕日「明日空いてる?」

日菜「もちろん。仕事断ったもん」

夕日「おいおい。まぁいいや。明日遊ぶか」

麻弥「いやーなんだか熱々ですね」

美沙希「ほんとね。私たちはお邪魔みたい」

夕日「はいはい。仕事行くよ。それじゃあ」

おれはそこで別れて仕事に向かった。

その日は軽いトーク番組であっという間に終わり事務所の部屋で美沙希とゴロゴロしてた。

美沙希「明日私たちちょっと出かけるから。帰ってこれないかも」

夕日「へー。ん?私たち?ってことは姉ちゃんたちもか?」

美沙希「そうだよ。だから家には夕日1人だけになるけど大丈夫?」

夕日「おちょくってるだろ。大丈夫だっつーの」

そこで扉が開きパスパレの人たちが入ってきた。

千聖「夕日くんスタッフさんが呼んでたわよ」

夕日「はー俺の休憩が…ちょっと行ってくる」

そこで俺は会議室に向かった。

 

 

会議室

スタッフ「すいません。夕日さんにお願いしたいことがありまして」

夕日「なんですか?」

スタッフ「実はAfter glowの方々に楽曲をつくってもらおうと思いまして」

夕日「説得に俺も立ち会えと」

スタッフ「ぜひお願いします」

夕日「わかりました。失礼します」

俺は部屋を出て自分の部屋に戻り事情を説明すると日菜が連絡するといったので任せて俺は帰った。

 

 



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クリスマスに一線を越える

蘭たちにメールを送ったと日菜が言ってから次の日

蘭たちはクリスマスは自分たちで過ごしたいと言ってクリスマスが終わってからやって来るらしい。

実際は俺もそっちの方が助かる。

日菜に連絡して俺の家に来てもらった。

しばらくすると日菜がやって来た。

日菜「ヤッホー。今日は誰もいないの?」

夕日「みんなどこかに行ったよ」

日菜「へぇーそれじゃあこの家には今2人きりなんだー」

なんだか怖いことを考えている感じがする。

夕日「とりあえずでよっか。今日は日菜の好きなところに行こっか」

日菜「うーん難しいな〜」

そこから悩んでいたがなかなかアイデアが出てこない

日菜「それじゃあ〜「却下」まだ何も言ってないよー」

夕日「はぁ、、今日はここにいるとかいうんだろ」

日菜「そうだよー、ダメ?」

その顔で頼まれると何を言われても断れる気がしない。

涙目の上目遣いは卑怯だと思う。

夕日「わかったよ。けどなんにもないぞ」

日菜「うん。それでもいいよ」

そこからは二人で話したりして昼になり俺が飯を作ってると日菜もやって来て一緒に作るとか言い出した。

いざ作らせてみると分量は適当、包丁の使い方は見ていて怖いので座って待っててもらった。

そこから昼を食べてしばらく経ち夕方になったので俺はネックレスを渡した。

夕日「日菜これクリスマスプレゼント」

日菜「うわーすっごいきれー。ありがとゆうちゃん」

夕日「はいはい」

俺はそっけなくしているが日菜が喜んでくれたならそれは嬉しい。

日菜「あたしからも!」

そう言い渡されたのはマフラーだった。

けど見てみるとなんだかおかしい。

日菜「あははは気づいたー?それリサちーに教えてもらって作ってみたんだ」

夕日「これ手作り?」

いや実際のところかなりうまくできている。

日菜が作ったとは思えないぐらいに。

それを渡すと日菜は俺の上に乗り逆膝枕状態になった。

夕日「どうしたの日菜?」

日菜「ゆうちゃんあたしとシたい?」

夕日「ゲホッ」

なんにも飲んでないのにむせた。

夕日「日菜?いったいどこで覚えて来たんだ?」

日菜「あたしだって女だよー。それぐらい知ってるよ」

夕日「そりゃ………な」

日菜は起き上がって俺の手を引っ張った。

着いたのは俺の部屋だった。

 

 

 

 

 

 

 

自分の部屋

日菜は俺をベッドに連れ込んだ。

日菜「ゆうちゃんはシたくないの?」

夕日「うっ!それを言われると辛いな」

実際のところシたくないわけがない。

そんなことを考えていると日菜が俺の上に乗って来た。

夕日「日菜!?」

日菜「もーいつまで悩んでるのさ」

そういい日菜は服を脱ぎ始めた。

無理にどかそうとすればできないこともないが本能が拒否している。

日菜「やっと観念したねー」

そのまま日菜は服を脱いで被さるようにキスをして口の中を蹂躙して来た。

もうそこからは電気を消してやってしまった。

実際のところ途中まで日菜が責めてきて途中から俺が責めると日菜は責めに弱かったので調子に乗ってしまった。

日菜「あっ、ゆう、ちゃん…」

そこからは本能の赴くままにしていたので二人とも終わってしまってそのままベッドの上で寝てしまった。

 

 

 

 

 

起きると日菜はすでに起きていて周りを見てみると大変なことになっている。

日菜「うぅ痛い」

夕日「ごめんなさい」

日菜「うそうそ。痛いのは確かだけどゆうちゃん責めても意味ないもん。それにゆうちゃんの体あたしの引っ掻きキズばっかりだよ」

たしかに俺の体は引っ掻きキズやキスマークが付いていた。

夕日「今日誰もいなくてよかった。俺ってMなのかなー?まぁとりあえず洗濯するから俺の服着ておいて」

日菜「うん」

俺は服を回収して洗濯しに行った。

 

 

 

 

夕日「明日から顔合わせにくいや」

日菜「そんなことないよー」

夕日「うお!いきなり出て来るなよ」

日菜は俺の服をすでに着て後ろから出てきた。

なんだかブカブカで変な感じだけど直視できない。

俗に言う萌え袖になっておりなんだか変な感じだ。

日菜「気にしなくていいよー。あたしも気にしてないし」

夕日「日菜一応夜だから静かにね」

あれからしばらく経って気がつくと外は真っ暗になっていた。

そこから洗濯を済ませてリビングに戻った。

変な時間に寝たせいもあり全く寝れる気がしない。

日菜も同様に全く寝ようとしない。

夕日「なんかする?」

日菜「うーん。一緒に寝よっか」

夕日「うんそうだね。って却下」

日菜「えー」

日菜はかなり膨れているが今回ばかりは却下だ。

夕日「それに帰らなくていいのか?紗夜に怒られるだろ」

日菜「今日は泊まるって送っておいたら」

夕日「はぁ!?」

日菜「だって明日事務所で蘭ちゃん達が来るのを迎えに行くんだったら一緒に行った方がいいでしょ」

いやたしかにその通りなんだよ。

なんだけどさ日菜気にしなさすぎ。

まぁ俺も気にしすぎなのかもしれないけど…

夕日「わかったから適当にどっかの部屋で寝てくれ。俺はソファーで寝る。さっきのでシーツビシャビシャなんだよ」

自分で言っておいてなんだけどすごい恥ずかしい。

日菜「あたしもソファーで寝る!そっちの方がるん!って来るしそうしたいもん」

こうなるともう止められない。

夕日「それはいいけどどうするんだ?ソファーなんか寝転んでも一人が限界だぞ」

日菜「ゆうちゃんの上に乗ればいいんだよ」

そうきたかー。

内心予想の一つにあったがまさか本当に提案して来るとは思わなかった。

夕日「わかった。早く寝よう」

おれたちは長い1日を終えて眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日は普通に目が覚めて二人で事務所に向かった。

向かっている最中の道で変な音が聞こえた。

「…て…さい」

夕日「???」

日菜「どうしたの?なんかすごい顔してるよ」

夕日「日菜悪いけど先に向かっててくれ。確かめたいことがある」

日菜「はーい」

そういい日菜は走っていった。

こう言う時に疑わずに聞いてくれるのは助かる。

千聖とかだったら絶対聞いてきそうだからな。

俺は周りを見渡し耳を澄ましているとさっきの声がだんだん近くに来た。

「やめてください」

なんか最近こういうの多くない?そんなことを考えて声の聞こえた方に行くと青い髪をした女の子と黒髪セミロングの女の子が絡まれている。

絡んでいる方を見ると10人ぐらいの男で囲んでいた。

黒い髪の子は言い返しているが青い髪の子はもうすでに怖くて何も言い返せないようだった。

夕日「なんかこういう場面よく出くわすなー」

そんなことをぼやいて近くに行った。

夕日「その辺にしとけよ。それ以上絡むなら俺が相手になるぞ」

男たち「あ"ぁ?調子に乗んな」

うわーすげー見事なぐらいにハモった。

俺は一人に殴るとそいつは浮いた。

夕日「あれ?」

そのまま振り抜くとそいつは逆の壁まで飛んだ。

「嘘だろ」「人間ってあんなふうに飛ぶのか?」

「「「うわぁぁぁぁ」」」

そいつたちはどこかにいった。

それにしてもあいつ(ブラック)が消えてから体が軽いし力加減が難しい。

???「あの、ありがとうございました」

夕日「いいのいいの。それより何もされなかった?」

???「はい…ありがとうございます」

二人ともまだ少し恐怖が残ってる感じだった。

夕日「うーん俺のとこ来る?今なら安心だし」

黒髪の子が申し訳なさそうにいった。

???「すいません。お願いしてもいいですか?」

夕日「りょーかい。ちょっと待ってて」

そこから俺は葉月に電話して迎えにきてもらった。

 

 

葉月「もーあたしは足じゃないんだけど…」

夕日「また今度お礼するから」

葉月「ならよし!」

おれたちは乗り込んで事務所に向かった。

???「私松原花音です。さっきはありがとうございました」

???「奥沢美咲です。さっきは助かりました。正直あたしたちだけじゃどうしようもありませんでした」

夕日「いいから」

それにしても花音って子どっかで聞いたことがあるような…

葉月「着いたわよ」

おれたちはそこで降りると二人ともびっくりしていた。

花音「ここって」

美咲「芸能事務所ですよね?」

夕日「あぁごめん名乗ってなかったね。俺は楠 夕日。一応芸能人」

花音・美咲「!!」

夕日「まぁとりあえず行こっか」

俺は自分の部屋に案内するとすでに美沙希がいた。

美沙希「あれその人たちは?」

夕日「しばらくここにいさせてあげて。俺の打ち合わせが終わるまで」

美沙希「また厄介ごとに首を突っ込んだんでしょ?」

夕日「サテナンノコトカナー」

美沙希「はぁ…」

夕日「まぁここにいて二人とも。ここのものなら何しててもいいから。紅茶もあるから好きに飲んでていいよ」

花音「うん。ありがとう」

夕日「それじゃあ」

俺と美沙希はそこから部屋を出て美沙希は会議室に俺は玄関にいた。

 

 

 

 

玄関

夕日「うぅー寒い」

12月に入っているからそれも当然だが冷たい空気が体の中に入るたびにひんやりする。

しばらくするとAfter glowのメンバーがやってきた。

モカ「あれれ〜夕日さんだ〜」

夕日「とりあえず中に入ろう。寒い」

巴「もしかしてずっとここにいたんですか?」

夕日「うちのマネージャーがみんな初めてだから緊張すると思うから俺がここにいて案内してあげてってさ」

ひまり「とりあえず入りましょう」

中に入ると暖房が効いていて暖かかった。

夕日「とりあえず会議室に行こっか」

そういいおれたちは会議室に向かった。




こういう描写は初めてなんでどこまでがいいのかわかりませんでした。
あんまり詳しく書くと18の方に載せないといけないので少しだけにしておきました。
見苦しいものをすいません


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楽曲作りは前途多難

おれはらんたちを連れて会議室に向かった。

廊下でひまりが騒いでいる。

ひまり「どうしよ〜芸能人に会えたりするのかな?」

巴「今から会うだろパスパレの人たちに」

モカ「ひーちゃん、ともちん目の前にいるよ〜」

ひまり・巴「ごめんなさい」

夕日「あははは気にしなくていいよ。みんなはじめはそんなもんだから」

そんなこんなで会議室についた。

 

 

会議室

夕日「来ましたよ」

俺は一声かけるとみんなこっちを見た。

千聖「ごめんなさいね。急に来てもらって」

つぐみ「いえ!」

夕日「日菜からのメール見たけどあれはビックリするわな」

蘭「その…日菜さんから…私たちの曲を作ってって来たんですけど」

スタッフ「ええ、ぜひAfter glowのみなさんにはPastel Palettesの曲を作っていただきたいです」

一同「!」

スタッフ「私たちはAfter glowのみなさんが描く等身大の歌詞や楽曲に大変魅力を感じておりまして!特に歌詞です!歌詞!高校生の今でしか書けないリアルな歌詞は本当に素晴らしいんです」

モカ「だって〜よかったね蘭〜」

蘭「ど、どうも…」

千聖「実際に曲を提供していただけるなら楽曲や歌詞についてすべてみなさんにお任せしたいと思っているの」

スタッフ「話題にもなりますし、今までと違った曲をやることによってPastel Palettesの成長にもつながると考えています。

またAfter glowの認知度UPも我々の方でお手伝いできればと…

お互いにとって、悪い話ではないのかと思っています」

蘭「パスパレのことを嫌いなわけじゃないですけど話題作りのために曲を作るっているのは…」

巴「アタシも蘭に同感です。それにアタシたち自身認知度を上げてどうこうしたいってのもないっていうか」

ひまり「蘭、巴ちょっと落ち着いて…」

千聖「これは私たちにとっても、あなた達にとっても大きな話。だからすぐに決断できることではないと思うわ。急いで結論を出して後悔して欲しくないの。ゆっくり考えてみて。あなた達にとって後悔のない答えを待っているから。……それでいいですよね?」

スタッフ「ええ、そうですね。ぜひ、みなさんの悔いのない決断をお待ちしています」

夕日「それじゃ出ようか。蘭達は玄関まで送るよ」

 

 

廊下

蘭「夕日さんはどう思ってるんですか?」

夕日「俺?俺はどっちでもいいよ。蘭たちの意見もわかるし千聖が言っていたこともわかる」

モカ「もーちゃんと答えてくださいよ〜」

夕日「はいはい。けどそれが全てじゃないと思うな。蘭たちに急かしてるわけじゃない。俺は後悔してばかりだから何にも言えない。なんて言ってるけど全然答えと違うな」

蘭「いえ。ありがとうこざいます」

ひまり「蘭が素直にお礼を言った!」

蘭は顔を真っ赤にして下を向いていた。

夕日「あはははそんなに珍しいの?」

モカ「蘭は素直じゃないからねー」

つぐみ「モカちゃん!それぐらいにしないと」

蘭「モカもひまりも嫌い…」

夕日「はいはい。機嫌なおしていくよ」

蘭の頭を撫でるとひまりやつぐみから恐ろしい視線が飛んで来た。

俺は玄関まで送って別れた。

 

 

 

 

 

 

その頃〜美咲、花音side(美咲)

美咲「どうします花音さん?」

花音「どうしよっか?勝手に手をつけるのもね」

美咲「そうですね…」

それにしてもここの部屋いろんなもの揃いすぎだと思う。

テレビにソファー。ベットに冷蔵庫。ここで暮らせるよ!

しばらく無言が続き部屋の扉が開いた。

優香「ドーン夕日ーってあれ?あなたたちは?」

美咲「えっと、その」

あたしたちは無言になってしまった。

END

 

 

 

俺は会議室に戻り美沙希を呼んだ。

夕日「美沙希さっきの子達のとこ行こうか」

日菜「えーだれだれ?誰がいるの?」

夕日「確か松原花音と奥沢美咲だったかな?」

千聖「花音がいるの!?」

イヴ「美咲さんもいるんですか?」

すごい食いつかれた。

この二人の反応からして知り合いなんだろうけど…

夕日「俺の部屋にいるよ。とりあえず行こうか」

そういいおれたちは部屋に向かった。

 

 

夕日の部屋

花音・美咲「…………」

部屋に入ると異様な雰囲気が漂っていた。

優香「夕日じゃない。この子達誰なの?」

夕日「またなんかいらんこと言ったんだろ姉ちゃん」

その隣で千聖は走って花音のところに行った。

千聖「花音!」

花音「ち、千聖ちゃん!?どうしてここに」

千聖「夕日くんに教えてもらったのよ。それでどういうことかしら?夕日くん」

顔は笑っているが恐ろしいほどの圧を放っている。

俺は何も言わずに正座していた。

花音「ま、待って千聖ちゃん。その人は私と美咲ちゃんを助けてくれたんだよ」

千聖「え?」

美咲「あたしと花音さんが何人もの男の人に絡まれているのを助けてくれたんです。その後心配だからここにいてくれって」

千聖「え?え?それじゃあ夕日くんは花音たちに何もしてないの?」

夕日「はいその通りです」

千聖「ごめんなさい!」

千聖は俺の手を引いて立たしてくれた。

その後ろで日菜は大爆笑を彩はビックリしていて、麻弥は何も言えないような顔をしていた。

日菜「あ、はははは。千聖ちゃんもそんなに焦ることあるんだー」

彩「千聖ちゃんの冷静じゃないところ初めて見たかも」

千聖「やめて、言わないで」

千聖は顔を真っ赤にしていた。

確かに千聖があそこまで慌てているのは初めて見たかも。

夕日「はいはい千聖弄りはそこまでにして帰ろうか。美沙希は花音や千聖の方の家の子を送ってあげて。俺は美咲方面を送るわ」

美沙希「うん」

夕日「後万が一のためにこれ」

俺はそういい一つのボタンを渡した。

美沙希「これは?」

夕日「押したら俺が飛んでいくよ。ケータイと連動してある。距離もこの町の範囲内なら大丈夫」

美沙希「わかったよ。それじゃあまた後で」

俺は美咲とイヴ、麻弥を送っていくことにした。

 

 

 

 

帰り道

美咲「今日は本当にありがとうこざいました」

夕日「だから気にしなくていいよ。たまたま聞こえただけだから」

麻弥「それでもいくのはすごいっすよ」

夕日「お願いもうやめて…」

俺は恥ずかしくて顔を真っ赤にしてうつむいた。

イヴ「もしかして夕日さん照れているんですか!?」

夕日「頼む勘弁して」

美咲・麻弥・イヴ「あははは」

俺は3人を送って家に帰った。

しばらくすると美沙希も帰ってきた。

 

 

しばらくするとイヴから連絡が来てAfter glowのメンバーが練習を見にきたいと言ってきたらしい。

俺は何も言わなかったがみんながOK出したために明日にAfter glowが練習に来ることになった。

 




かなり今までに比べたら短いと思います。
これからは多分これぐらいになるかも


後活動報告の方にこっちのオリキャラ全員のプロフィールを載せておきました。
参考程度に


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楽曲作りはどうやら想像以上に厳しいです

なんかタイトルが俺ガイルみたいになって来てる気がする





後予告ですけど高3に入るとオリキャラだけの絡みの話が続きます。
その時にも言いますが嫌な方はブラウザバックをお願いします


その日は結局何もすることなく眠った。

次の日になり俺は朝一に蘭からのメールが来ていることに気がついた。

内容は事務所に入りにくいので一緒に来てほしいだったので返事を返して用意した。

蘭の家に全員がいるとのことなので俺は蘭の家に向かった。

 

 

 

蘭の家

インターホンを鳴らすと着物を着た人が出てきてすごい威圧感を放っている。

夕日「あの、蘭さんはいますか?」

???「君は蘭の彼氏かね?」

夕日「いえ違いますけど」

蘭「父さんは家に入ってて!」

後ろから蘭が出てきてそう言った。

夕日「蘭もうみんな来てる?」

蘭「来てるよ。早く行こう」

そういいみんな後ろから出てきて蘭は俺の手を引き事務所に向かった

蘭「ごめん父さんがいらない一言を言って」

夕日「気にしなくていいよ。早く行こうか」

モカはまだ半分ぐらい目が開いていない、、

それを巴とつぐみが支えて向かっている。

夕日「モカ起きろよ。つぐみと巴が困ってるだろ」

モカ「それじゃあ〜夕日さんがおんぶしてください〜」

夕日「はぁわかったよ」

俺がモカをおんぶすると蘭とひまり、つぐみからすごい圧が飛んできた。

モカ「うーんこれはここで寝れますねー」

そういいモカは寝てしまった。

つぐみ「モカちゃんおきてー」

つぐみはそう言うがモカは全く起きる気配がない。

夕日「もうこのままいくよ」

俺はモカを背負ったまま事務所に向かった。

事務所に着くと美沙希からの連絡でパスパレはすでに練習場所にいると言っていた。

なので俺は蘭たちを連れてパスパレの練習場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

練習場所

すでに昼が近い。

彩「今日はみんな来てくれてありがとう!」

ひまり「本物のアイドルのレッスンが見れちゃうなんて、すっごいです!」

蘭「………ひまり」

ひまり「うっ……ご、ごめん………」

千聖「ふふっ。いいのよ椅子を用意しておいたから、どうぞかけて」

巴「すいません。気を使ってもらって」

麻弥「とんでもないです!ジブン達としても今日をあまり堅苦しいものにしたくないと思っていますので。どうぞ。楽にしてください」

夕日「ありがとうございます」

日菜「ゆうちゃんじゃないよー」

夕日「はい」

俺は美沙希と壁際によりもたれかかった。

イヴ「それではトックン、はじめましょう!」

そこから演奏が始まり何曲か演奏をしていた。

俺や美沙希は聞き慣れてるから普通だけどひまりはかなりテンションが上がってるみたいだ。

そこで演奏が終わった。

日菜「ねぇねぇどーだった?あたし達の演奏っ!」

ひまり「素敵でした。それに.MCの練習までしてるんですね!

アイドルってすごいなぁ」

日菜「あーそれはね、彩ちゃんは喋ることを考えとかないと無理なタイプだから!そこらへんはちょっと特殊かもねー」

彩「ああ………ストレート………」

巴「リアクションしづらいです。今の」

麻弥「あはは〜、すいません…」

千聖「それで改めてどうだったかしら?私たちの演奏」

つぐみ「すっごく可愛かったです」

モカ「彩さんとめーちゃ目が合いました。もしかして、彩さんあたしのこと……!?」

彩「うええ!?その…そういうのじゃないんだけど…ああ、いや、そういうのじゃないっていうのもアレか。えっとー………」

巴「あーモカはこういうタイプなんでスルーしていいですよ」

彩「なんかごめん…でもみんなのこと1人1人しっかり見て演奏してるつもりだったから、気づいてもらえて嬉しいよ!」

ひまり「どうしてみんなのことを見て演奏してるんですか?」

彩「ステージは、私たちだけじゃ成り立たないから、私達メンバーと見に来てくれるお客さん達がいて初めて成り立つものでしょ。だから………

ちゃーんと私達もみんなのことを見てるよって来てくれてありがとう!って伝えたくて」

巴「お客さんを一番に考えている、ってことですか?」

千聖「そうね私たちはPastel Palettesという名前を背負っている。

お客さんにはパスパレとして最高のライブを見て欲しいから。

お客さんからの見え方は結構意識してるの」

巴「名前を背負う、か………そういうの窮屈に感じたりしないんですか?」

千聖「うーん……そうね……私たちは芸能事務所に所属しているし、自分に与えられた名前をしっかり全うするのはプロとして当然のことだと思ってるわ」

ひまり「プロ…か」

つぐみ「プロの世界って、すっごいんだなあ〜……確かに演奏中のイヴちゃんなんだか、頼もしく見えたよ〜」

イヴ「本当ですか!?私、しっかりできていましたか?」

つぐみ「うん!すごく綺麗だったよ!イヴちゃんのパフォーマンス見てて私もいい刺激になったよ」

 

 

夕日「長いな」

美沙希「それは言っちゃダメなやつだよ」

夕日「ですよねー。もう昼近いからまだかかりそうなら一旦抜けるか」

美沙希「そうしよっか」

 

 

麻弥「美竹さん、どうしましたか?もし、ジブン達の演奏で気になるところがあるなら教えて欲しいです」

蘭「いや、気になることじゃないんですけど… あたし達はお客さんの顔を見て、とかお客さんを意識して、とか全然、したことなくて。

うまくいえないんですけど、そういうのって…なんかどうなんだろうってふと思って」

麻弥「ジブンはAfter glowのそういうところが魅力だなって思ってます」

ひまり「そういうところって?」

麻弥「みなさんの自由に演奏している姿です!気取らない、等身大の姿って言うんですかね。特に美竹さんのボーカルはですね…」

千聖「私達は私達。あなた達はあなた達。それぞれのバンドに良さも悪さもあると思うわ。その『悪さ』をまとめてそのバンドの魅力だと、私は思うの」

つぐみ「や、やっぱりプロの方のお話ってすごいなあ……!私、そんな風に考えたことなかったです」

彩「私たちも最初からまとまってたわけじゃないんだよ」

蘭「その話詳しく聞かせてください」

モカ「おお、蘭が前のめりだ〜」

蘭「き、曲作りの参考にするだけだし」

千聖「ふふ、興味を持ってもらえてくれて嬉しいわ。

少し長くなるかもしれないけどあなた達にキチンとお話しするわね」

そこから結成からの話が始まった。

 

 

夕日「飯食べに行こうか」

美沙希「うん。そうしよっか」

俺と美沙希は部屋から出て行き事務所内の食堂に向かった。

 

食堂

俺たちは適当に頼み飯を食べていた。

夕日「それにしても長いな。まだまだかかりそうだな」

美沙希「そうだね、、後30分はかかるかも」

 

俺たちはそこで時間を潰し部屋に戻ると俺は正座をさせられた。

千聖「それでどこに行ってたのかしら?」

千聖が虫も殺さないような笑顔でこっちを見てくる。

この状況だなこれは拷問に近い。

夕日「飯を食べに行ってました」

千聖「それじゃあ夕日くんは私たちを置いて先に食べたのねー?」

夕日「はい、、、その通りです」

後ろで日菜は声には出していないが爆笑してるし他のみんなも同様に哀れみや笑いをこらえている。

そのまま説教は続き30分以上正座していた。

なんとか終わり立とうとすると足が痺れて立てない。

立たないことに気づいたのか日菜が歩み寄ってきた。

日菜「あれー?もしかしてゆうちゃん立てないの?」

日菜は面白そうに俺の後ろに回り痺れている足をつつき始めた。

俺は結局我慢できずに前のめりに倒れた。

ひまり「あはは、日菜先輩容赦ないですね」

みんな笑ってるけどこっちは大変なんだからな!

俺はしばらくして足のしびれがないのを確認して立ち上がった。

千聖「さて、夕日くんもだったみたいだし食堂に行きましょうか。

もちろん夕日くんの奢りよ」

みんな「ありがとうございまーす」

これ絶対打ち合わせしてただろ。

けれどなぜか言い返せない。

俺は結局了承してみんなの分の飯を奢った。

食べている最中にスタッフが近づいてきた。

スタッフ「After glowのみなさんありがとうございます。それと夕日さん。あなたは曲の完成までAfter glowの方に行ってください」

夕日「わかりました」

パスパレのみんなは納得してないけどなぜかAfter glowのみんなは喜んでいる。

そのまま俺は曲作りの手伝いをすることになった。




最近日菜とのイチャイチャがない?
書きたいんだけどこの状況は厳しいです


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楽曲作りをするのはやっぱり…

更新遅れてすみません。
次回からもう少し早くするつもりです


俺がAfter glowの手伝いをすることが決まりそのままみんなと羽沢珈琲店にきていた。

夕日「それでどこでするの?」

蘭「できれば学校がいいです。いつも学校なんで」

つぐみ「けど学校って閉まってるんじゃ」

夕日「そこは俺に任せなさーい」

俺はばあちゃんに電話をかけた。

夕日「もしもーし。学校の鍵貸してくれる?え!?それが条件?わかったよ」

ひまり「どうだったんですか?」

夕日「あのーそのー借りれるには借りれるんだけど…」

巴「どうかしたんですか?」

夕日「条件として俺の姉のどっちかを見張りとしてつけるって」

蘭「わかりました。大丈夫です」

夕日「ごめんなー。多分うるさくなると思う」

モカ「大丈夫ですよ〜。ひーちゃんだけでもかなりうるさいんで〜」

ひまり「モカーどういう意味ー」

そのまま時間は過ぎて行きその日はそのまま解散になった。

話し合いで連れて行くのは葉月になった。

 

 

 

自宅

夕日「ただいまー」

葉月「おかえりー」

そういい飛び込んできた。

夕日「とりあえず帰ってくると同時に飛び込んでくるのをやめて」

葉月「ははーん?そんなことを言っていいのかなー」

夕日「どういうこと?」

葉月「もう聞いてるんだよー。私に学校に来て欲しいんでしょ」

夕日「げっ!もう聞いてるんだ」

葉月「そうだよー。ならいいよね」

はぁ。蘭たちにも言ってしまったしこのまま言う事を聞くしかないか。

俺は心の中で観念した。

夕日「わかったよ。そのかわり明日はついて来てくれよ」

葉月「もちろん!」

そこからは大変の一言に尽きた。

明日は葉月は飯中でもなんだかすごかった。

葉月「はい!夕日あーん」

夕日「はぁ…」

俺は口を開けてなんとか食べた。

美沙希や姉ちゃんは横で驚きながら見ていた。

優香「ど、どうしたの?夕日」

夕日「ちょっと色々あってね」

美沙希「あはは…」

美沙希の苦笑いもひどかった。

なんとか食べ終わり風呂に入って寝ようと思い自室に戻った。

 

 

 

自室

俺は入ってきた勢いのままベッドに倒れ込み寝ようと思うと部屋の扉が開いた。

葉月「ヤッホー。一緒に寝よ!」

そういい入ってきたのはネグリジェ一枚で下を履いてるかわからないくらいの姿で入ってきた。

夕日「な、あ、着替えてこいよ!」

葉月「このまま廊下に出たら寒くて風邪を引いちゃうなー。それでもいいのかなー」

悪魔だ。

内心そう思いもうどうにでもならと思った。

夕日「もういいや…もう俺は寝る」

そういいベッドに入ると葉月も入ってきて後ろから抱きついてきた。

このバカ姉貴。自分かなりでかいし可愛いってこと忘れてんのかな?

これが赤の他人なら俺手を出してると思う。

考えていると後ろから寝息が聞こえてきた。

葉月「ひっく。うぅ」

葉月はうなされて泣きながら寝ていた。

夕日「これはほっとけないな。家族だしな。もう手が届かないところでいなくなるのは嫌だ」

俺は体をひっくり返して葉月の方を向き頭を撫でていると安心したのか静かな寝息を立てながら寝始めた。

それにつられるように俺も眠った。

 

 

 

 

 

次の日(12月28)

俺の方が目がさめるのが早く葉月はまだ寝ていた。

俺はベッドから降りて用意をした。

今日の日付を考えて今年はこれで最後だと思う。

あとは年明けになるかな。

夕日「おい起きろ!」

葉月「うーん」

布団からもぞもぞ出てくるとネグリジェがかなりはだけていてもう半分ぐらい出ていた。

俺は急いで顔を晒した。

葉月「う〜ん。どうしたの?ってあははそういうことね。可愛いなー」

夕日「分かったから早く着ろ」

葉月「もっと見たかったら見ててもいいよ」

俺は服を投げつけた。

夕日「んなこと言ってないで早く着ろ!」

葉月「あ、イタタタ。分かったよー」

まったく。これで25だもんな。

葉月(あの仕事どうしようかな?けどこれは夕日には必ず言わないといけないし…。まだ先だしいいかな)

そのまま用意してリビングに行くとすでにみんないた。

 

 

 

リビング

夕日「なんでいるの?」

モカ「それはですね〜美沙希に開けてもらったんですよ〜」

夕日「あーそれじゃあ行くか」

蘭「いいの?朝ごはん食べてないみたいだけど…」

夕日「いいから行こ」

葉月「お腹すいたー」

夕日「遅かった…。わーたよ作るから待っててくれ」

俺は軽いサンドウィッチを作った。

葉月はそれを食べていた。

夕日「それじゃあ行く準備だけしとこうか」

そこからは食べ終わるのを待ち家を出た。

学校につき蘭たちと屋上に向かった。

 

 

 

 

 

 

屋上

屋上に着くとみんなすでに始める準備をしていた。

つぐみ「曲は結構いい感じに決まってきたから今日から歌詞を考えるんだよね?」

夕日「あれ?いつ考えたんだ?」

蘭「昨日あの後あたしたちで話して考えてたんだ。昨日で作った割にはいい感じだと思う」

巴「なぁ蘭。歌詞のイメージってもうあったりするのか?」

モカ「しゅわしゅわ〜とか歌詞に入れてみる?」

蘭「いやそれはちょっと…」

つぐみ「パスパレの人たちがこれまで体験してきたことを歌詞にするのはどうかな?」

蘭「聞いた話をそのまま歌詞にできなくもないと思うけど、少し説得力がたりない気がする」

巴「確かに、パスパレの人達のことを歌詞にするっていうつぐの案はいいと思う。けど、あの話を実際に体験したのはあたしたちでじゃなくてパスパレの人達だからなぁ。

どれだけ聞いた話を歌詞にしてもちょっと薄っぺらいものになっちゃうかもな」

モカ「むずかしーねー?曲はあたしたちらしさ全開でいいと思うけど、歌詞もそういう感じでいいのかな?」

つぐみ「うーん…」

蘭「そもそもあたしたちらしい歌詞ってなんなんだろう?」

モカ「んー、あたし達っぽい歌詞ってことじゃない」

蘭「なんかもっと具体的にないの?」

モカ「あたし達の歌詞ってさ蘭が気持ちをぶつけるためにノートに書いてた時に曲についたって感じっていうか…」

巴「つまり………?」

モカ「んーと……蘭やあたし達が感じたり経験した身近なことがそのまま歌詞になってる感じ?」

 

 

 

夕日「うーん場違い感がすごい」

それに葉月がやたらに静かだ。

気になり見てみるとなんだか考えている感じの雰囲気が出ている。

夕日「なんかあった?」

葉月「ううん。なんでも。ちょっと眠たいなーと思って」

夕日「そっか。なんかあったら言ってくれよ」

葉月「もちろんだよ」

その間にも蘭達の話し合いは進んでいた

 

 

 

 

ひまり「ねぇ思ったんだけどさ。単にパスパレの人達が経験してきたことを歌詞にするんじゃなくてその話を聞いて私達がどう感じたか、を歌詞にすればいいんじゃないのかな?」

つぐみ「そっか………!確かに、それならいつもの私達の歌詞と同じだね!」

巴「ああ、そうだな!アタシ達らしく全力でぶつかるなら歌詞もアタシ達の『いつも通り』をぶつけよう」

蘭「うん…それならいい言葉が思いつきそう」

モカ「ひーちゃん、やるじゃん。さすが我がバンドのリーダー」

ひまり「ふふーん。まぁね」

つぐみ「パスパレの人達の話を聞いて感じたことかぁ……。みんなはどう思った?実は、私はすごく自分がちっぽけに感じたんだ……」

巴「確かに、アタシ達には想像もつかない世界で生きてる人達だもんな。こう、話や出来事のスケールが違うっていうか……」

蘭「あたしも同じことを思った。あたしがその…みんなや父さんと向き合おうとしていた時にパスパレのもっとすごい経験をしていて…

自分がどれだけ狭い世界で過ごしてきたか気付かされた」

夕日「まーでもそんなん人達それぞれだよ。俺は蘭の話を知らないから言えないけど人の感じ方次第だろ」

ひまり「はい。そうですね!それに問題の大きさじゃなくて向き合うこと自体大事なんだって千聖さんも言ってたし!」

蘭「それだけじゃない。自分達よりもスケールの大きい世界で生きてる人達の話を聞いて、自分達のちっぽけさと同時にこう、…

世界の大きさを知れた気がするだ」

つぐみ「確かに!蘭ちゃんの視点。鋭い!私、そこまで気づかなかったよ」

巴「アタシも、そこまでは考えてなかったよ…やっぱり蘭、この件にメンバーで一番熱心に考えてるだけあるな。さすがだ」

モカ「モカちゃんは蘭と同じところまで気づいてたっすよー」

 

 

 

そのまま話し合いは進みもう夕方を回りあたりは暗くなっていた。

ひまり「はっくしょーん。うぅ寒い」

確かにこの季節のこの時間は一段と冷える。

夕日「ほらパーカー貸すから着ておいて」

ひまり「ありがとうございます」

若干貸した時に蘭やつぐみから視線が集まった感じがするが気にしない。

蘭「もうそろそろいいかな。歌詞もだいぶできたし」

夕日「そうだな。そろそろ帰るか。俺は起こしてくるよ」

葉月は途中から自分のジャンパーを布団代わりにして寝ていた。

夕日「おいこら起きろー」

葉月「うーん。あと五分」

起きる気配はなくまだまだ寝そうだ。

夕日「はぁ背負うか」

俺はそのままおぶってみんなと帰り始めた



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年前最後の恐怖

かなりキャラ崩壊あり



俺は葉月を背負って帰り蘭たちを送って行った。

話をしてもうほとんど完成らしいので歌の録音は年明けに決まった。

そのまま俺も家に帰った。

 

 

自宅

葉月「う………ん。ここは?」

夕日「やっと起きたか。今日は無理させてごめんな」

葉月「ううん。気にしなくていいよ。優香は仕事だったしね。それよりごめんね」

夕日「それは気にしなくていいよ。ゆっくりしてて」

そんなことを話していると階段から足音が聞こえてきた。

美沙希「おつかれー。もういい時間だからご飯にする?お風呂?」

夕日「あははは、なんだか新妻みたいな言い方だな」

美沙希「は!それは置いといてよー」

夕日「とりあえず風呂に入るわ」

俺はそこから風呂に入っていた。

 

 

 

 

 

その頃(葉月目線)

美沙希「まだ言ってないんですか?」

葉月「流石にちょっとね…。あの子も彼女いるしね」

美沙希「確かに言いにくいですね。私はもう決まってますけど」

葉月「伝えるのは来年でいいと思うんだ」

美沙希「そうですね。それに夕日もどういう決断をするんでしょう」

あの子には本当に苦労ばかりかけそうね。

悪いことばかりしてるわ。

 

 

 

俺は風呂で寝てしまい結局出たのは一時間後だった。

出るともうすでに食べ終わったみたいで片付けられていた。

美沙希「ずいぶん疲れてるんだね。最近お風呂の時間伸びてきてるよ」

夕日「どうだろな。飯食って寝るよ」

美沙希「うん。今年はどうするの正月」

確かに今年から帰る家なんてないし、どうしようかな。

夕日「俺は俺で行くとかあるから。多分」

美沙希「多分なんだ。わかった」

俺は飯を食べてベッドにうずくまった。

そのまま眠って俺のケータイに連絡が来ていることなど知るよしもない。

 

 

 

次の日

起きてケータイを見ると千聖からメッセージが入っていた。

なんでも少し相談があるから家に来て欲しいとのことだった。

けれど1つ気になるのは誰にも伝えないでほしいと書かれていることだった。

特に気にもせず俺は用意をして送られてきた住所の家に向かった。

そこは普通の一軒家だった。

インターホンを鳴らすと千聖が出てきた。

千聖「急に呼んでごめんなさいね。上がってちょうだい」

夕日「はーい。お邪魔します」

俺は千聖についていきリビングについた。

 

 

 

 

リビング

千聖はお茶を出してくれてそこから話を始めた。

俺はお茶を一口飲んで話を聞き始めた。

千聖「それであなたにお願いがあるのだけれど…」

夕日「ん?どうかし…た…の?」

頭ははっきりしているのになぜか体の力が抜けてきた。

いや正確には体のどの部位も力が入らない。

千聖「ふぅ。予想以上に時間がかかったわね。でも気にしなくていいわ。でも大丈夫よ。私たちの両親は海外出張で1ヶ月ほど帰って来ないから何も気にしなくていいわ」

千聖のいつもの目じゃなく昏い目をして俺に伝えるように言ってきた。

俺はそのまま千聖に引っ張られて家の一室に連れていかれた。

 

 

 

 

 

千聖の部屋

千聖「ここは私の部屋なの」

そういい何かのスイッチを押した。

すると天井から鎖と鎖の先に手錠が付いていた。

千聖「これ特注品なの」

千聖はそういい俺の手に手錠をつけて俺は天井からぶら下がっている状態になった。

膝は地面についているが…

やっと体の力が戻ってきた。

夕日「それでどうするつもり」

千聖「こうするのよ」

千聖は俺の顔をつかんで自分の方に向けた。

千聖「ん…んん…んちゅ…ちゃぱ」

千聖はそこで俺の口から唇を離して満足していた。

夕日「千聖、どういうこと?」

千聖「あなたが欲しいのよ。今までこんな気持ちになったことがないの」

夕日「だからって!それに日菜が…」

千聖「なんで!私が目の前にいるのに他の女の名前を出すのよ!」

そういい千聖は最後のスイッチに指をかけた。

ここからじゃよく見えないが何が起こるかわからない。

夕日「う、うわぁぁぁぁー。ガッ!なん…だこれ」

千聖「1つの拷問器具に近いわよ。私の意思一つでそこに電流を流せるの」

夕日「なんでも…ここ…まで」

痺れてまだうまく喋れない。

千聖「さっきも言ったでしょう。あなたが欲しいのよ。今までのどんなものよりもね」

昏い目を訴えてきた。

そこに部屋のドアが開きだれか入ってきた。

千聖「あら千尋じゃない。どうしたの?」

千尋と言われたその子は千聖の妹みたいだった。

千聖と背は変わらず胸は千聖より大きかった。

千尋「あ!楠 夕日さんだー。お姉ちゃんうまくいったんだね」

俺の思っていた現実から引き剥がされこの子もすでに知っているかのような口ぶりだった。

夕日「それでこれで俺をどうするつもり?」

千聖「あなたの心を日菜ちゃんから私に向けるのよ」

千尋「お姉ちゃん先に言っていいの?」

千聖「そっちの方がいいのよ」

夕日「ははは。千聖には無理だな。なんたってこの鎖を引きちぎる」

実際できると思い引っ張るとそこに電気が流れてきた。

千聖はボタンに触れていない。

夕日「なん…で」

千聖「この鎖ちぎろうとすると自動で電気が流れるのよ」

そこからはもう何もする気が起きなかった。

抵抗したら電気を流されて、何度もちぎろうとするとそのたびに電気が流されて俺はもうダメだと思っていた。

千尋「すごいですね。ここまで電気に耐えるとは思いもしませんでした」

夕日「今何時だ?」

そういいケータイの時計を見せてもらうと夕方の5時を指していた。

朝から来て俺はかなりの間電気を流されていたみたいだ。

千聖「それじゃあ少し席を外すわね」

そういい千聖は出ていき俺と千尋だけになった。

 

 

 

 

千尋「それでどうするんですか?」

夕日「なんの…ことだ?」

千尋「はぁもういいです。あなた全然傷ついてないでしょう。少なくとも途中から」

夕日「あははバレてた?なんとなくでやってたんだけどな」

千尋「お姉ちゃんは手段を選ばないと思いますよ。今回は私にも相談して来ましたから」

この子さっきからいろんなことを話しているけど大丈夫なのか?

夕日「へー。悪いけど俺は今の千聖に振り向くことはないよ。

俺の中での千聖は努力家でそして自分の努力を他人に見せない。けれどそれに対して溺れることがないカッコいい人間なんだよ。そうじゃないなら向き合えないよ」

千尋「そうですか。お姉ちゃんを元に戻してあげてください」

俺は頭を下げられて決意した



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妹からの頼み

アフグロ2章30連して新規巴だけでした。
なかなかに泣きそう


俺は決意したが実際この鎖から抜けられる気もしないし電気に対しての抗体ができたといっても痛いものは痛い。

夕日「一つ聞いていいか?」

千尋「ええ、どうしたんですか?」

夕日「どうしてここまで教えてくれるんだ?話を聞いてる限りそこまでする必要があるのか?後なんでこんな願いを聞いたんだ?」

千尋「最初はお姉ちゃんが相談して来てくれたことが嬉しかったんです。そして話を聞きました。そしたら段々怖くなって来て断ろうとしたんです。けれどあの目に怯えて断れずにここまでしました。

そこまでしたのも断れなかったからです」

夕日「ふーんわかった」

千聖「何がわかったのかしら?」

夕日・千尋「!!!」

最悪のタイミングで帰って来やがった。

千聖「千尋まさか裏切るのかしら?」

千尋「お姉ちゃん。ちがうの。ちがう」

声は震えており正直俺も怖い。

ここまでのプレッシャーは中々ない。

千聖「そんな子には罰を与えないとね」

千聖はゆっくりと千尋に近づいていった。

夕日「待った。千聖その子に手を出すなら俺は死のうが千聖には振り向くことはないよ」

そういうと千聖は悔しそうにして手を出すのをやめた。

千聖「わかったわ。千尋は部屋に帰ってて」

まだ聞くだけの耳を持っててくれてよかった。

そこで千尋は部屋から出て行き部屋には俺と千聖だけになった。

千聖「こうしたら私に振り向いてくれるのかしら?」

夕日「残念だけどそれはないよ」

千聖「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでここまでしても私に振り向かないのよ!」

夕日「俺が好きな千聖はいまの千聖じゃないからだ。

俺が好きな千聖はカッコいい自分に溺れない人間なんだよ。

だからいつもの千聖に戻ってくれ」

千聖は何か感じてくれたようで俺の手錠を解いた。

千聖「ごめんなさい。あなたは私を信じてくれたのに私が信じられなかった」

千聖はその場で泣きながら俺に謝罪して来た。

けれど実際のところ俺より先に謝ってあげて欲しい人がいた。

夕日「千聖俺より先に謝ってあげてあの子に」

千聖は部屋から出て行きしばらくすると一緒に戻ってきた。

 

 

 

 

 

千尋「夕日さん!」

そういい千尋は飛び込んで来た。

千聖よりもあるから少し意識してしまう。

夕日「千尋ありがとな」

千尋「いえこちらのセリフです。お姉ちゃんを元に戻してもらってありがとうございました」

千聖「千尋ごめんなさい。あなたにも迷惑をかけたわね」

千尋「ううん。戻ってくれてありがとうお姉ちゃん」

うーん。

かなり甘々だな。

俺はここから出よう。

俺が出ようとすると2人に手を掴まれた。

千聖「お詫びではないのだけれどせめてご飯だけでも食べていってちょうだい」

千尋「お願いします。聞きたいこともあるので」

2人からの目線に耐えきれず俺は承諾した。

そのままリビングに行き料理を作り始めて俺も手伝おうとしたらきっぱり断られた。

 

 

 

リビング

夕日「やっぱり手伝うよ」

千聖「いいわよ。少し休憩してて。寝てても構わないわ」

千聖は言った後でしまったという顔をしていた。

千聖「ちがうの!変な意味じゃないのよ!その…あの」

夕日「あははそこまで慌ててる千聖も珍しいな。わかってるよ。少し寝かせてもらうよ」

俺はほんの少し眠る体制になりすぐに眠れた。

 

 

 

 

 

 

千聖side

千尋「お姉ちゃんはさあの人のこと好きなの?」

千聖「ええ、ほんとに大好きよ。今となってはあんなことをして後悔してるもの」

ほんとに昔から欲しいもののためには手段を選ばないのね私は。

千尋「私も好きだと思うんだよ。恋愛感情なんて持ったことないからわからないけど」

千聖「!!!そうなの。けれどあの人彼女いるのよ。同じバンドメンバーの日菜ちゃんだけれどね」

千尋「そうなんだ。けど奪っても悪くないよね?」

千聖「悪い顔してるわね。どうかしらあの2人かなりできてるからね」

千尋「まぁまぁそこは努力次第で」

そんなことを言ってるうちにできたわね。

夕日くんを起こさないと。

END

 

 

 

 

「起きて夕日くん」

夕日「んぁ。ああ、すぐに寝たのか俺」

千聖「もうできてるわよ」

そういい出されたのはシチューだった。

夕日「よくあの短時間で作れたな」

千尋「そこはまぁ急ぎましたから」

食べてみるとすごい美味しかった。

ホワイトシチューでここまで美味しいのを食べたのも久しぶりだったのでかなりの量を食べたと思う。

食べ終わり俺は帰る用意をしていた。

千尋「あの、夕日さん。お願いがあるんですけど」

夕日「ん?お願いってなに?」

千尋「あの、その、」

なんだか言いよどんでいるがなにを言いたいか全くわからない。

夕日「どうしたの?俺もう帰るよ」

こういう時は突き放すと一気に話してくれる。

千尋「あの!初日の出一緒に観に行きませんか?」

夕日「ちょっとまって。家に帰って予定確認するから後ででもいい?」

千尋「もちろんです!」

俺はそこで連絡先を交換して帰った。

 

 

 

 

 

 

帰り道

なんだか人の気配がする。

けどなんだろう。今までと違いなんだか変な感じだ。

夕日「誰だろなー」

美月「会いに来ましたよ」

夕日「なんだお前か」

美月「ずいぶんないいようですね。けど今回は前とは違いただ単にお茶でもと思い来ただけですよ」

夕日「明日でいいか?30だけど時間ある?」

美月「ええ、もちろんです」

連絡先を交換して一言言った。

夕日「俺の家には来るなよ。美沙希はまだ嫌がってるみたいだから」

美月「わかりました。おいおい連絡します」

こうして俺の年末の予定が決まった



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年末も大忙し!

俺は家に帰りそのまま眠り次の日になった。

朝ケータイを見るとあいつからの連絡があり見た。

内容は昼に駅前でどうですか?というものだったので俺は返事した。

昼飯を食べて用意して向かうと外はパラパラと雪が降り始めていた。

夕日「うわーさむ!」

文句を垂れながら俺は駅前に向かった。

 

 

 

駅前

着くとなんだか様子がおかしい。

よく見るとあいつが絡まれていた。

美月「人を待ってるんで結構です」

チャラ男「そんなこと言わずにさー」

普段絡んでいる方しか見たことがないのでこういう光景を見るのは珍しい。

俺は寄って行くことにした。

夕日「さぁいこっか」

あまり横暴的なことをしたくなかったので穏便に済ませようとすると肩を掴まれた。

チャラ男「おい待てよ。今俺が話してんだよ」

夕日「おい、今すぐ離せ」

チャラ男「話聞いてんのか!?」

そのまま殴りにかかってきた

その手を軽くいなして足を引っ掛けた。

向こうはこけてそのまま倒れ込んだ。

俺は倒れた顔の隣に足を置き脅した。

夕日「まだやる?やるならこんなもんじゃ済まないけど」

チャラ男「ひぃぃぃ」

そのままどこかに走って行った。

夕日「悪かったな。怖かったろ」

美月「いえ気にしないでください。今までの報いです」

本当に同一人物かな。

そんなことを思わせるぐらい別人だった

夕日「それじゃあ行くか」

美月「はい」

そこから向かったのはドッグカフェだった。

 

 

 

 

 

ドッグカフェ

中に入ると美月の目の色が変わりあなたずっと戯れていた。

夕日「へぇーなんか意外だな」

独り言をつぶやいて端のソファーに座っている。

気がつくと俺の周りにはかなりの数の犬がいた。

夕日「え"マジで?」

そして俺は犬にもみくちゃにされていた。

美月「あれ?夕日さんは」

俺はなんとか手を挙げて返事をした。

美月は近寄ってきて俺を引っ張り出してくれた。

美月「なにやってるんですか?」

夕日「俺が悪いんじゃないよ。気がついたらああなってたんだよ」

美月は笑いながら話していた。

笑ってると可愛いんだけどな。

そのままそこで時間を潰してその日は終了した。

夕日「なんか話したいことあったんじゃないのか?」

美月「いえ、私はあなたと過ごせたから良かったんです」

俺は平然とこんなことを言われてたまらず顔を晒した。

夕日「そっかそれじゃあな」

そこで別れて帰り道についた。

 

 

帰り道でケータイには明日はどうしますか?と千尋からメールが入っていた。

今は返事せず家に帰った。

 

 

自宅

帰ると葉月と優香がリビングにいた。

ちょうどタイミングもよく聞いてみた。

夕日「明日初日の出を見に行くけどどうする?」

葉月「行く!」

優香「他に誰か来るの?」

夕日「一応白鷺姉妹だな。約束も向こうからしてきたし」

葉月「へーあの子妹いたんだ。どんな子なんだろう」

夕日「それより美沙希は?」

優香「あの子は部屋で寝てるよ」

夕日「そっか」

俺たちは美沙希の分の飯を避けて食べ始めた。

美沙希に連絡だけしておき千尋にも連絡しておいた。

 



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初日の出

結局行くメンバーは白鷺姉妹にうちの兄弟、美沙希というメンバーになった。

夜に迎えに行くので俺は部屋でゴロゴロしていた。

「コンコン」

夕日「はーい」

美沙希「夕日明日はどうするの?」

夕日「明日はやることがあるんだよ。夕方までには帰ってくるよ」

美沙希「そう…」

夕日「どうしたんだ?それだけを言いに来たんじゃないだろ」

美沙希「時間までここにいていい?」

夕日「構わないけど俺眠気に負けて寝るかもしれないよ」

美沙希「いいの」

俺たちは2人でいろんな話をした。

そのまま時間になり俺たちは部屋から出て行く準備をした。

すると途中で美沙希はどこかに行きリビングには2人ともいた。

2人とも晴れ着を着ていた。

葉月「どう?」

これで兄弟じゃなかったら間違いなく告白してた。

そう思えるぐらい綺麗だった。

夕日「あ、ああ似合ってるよ」

美沙希「ごめんー遅れた」

美沙希も晴れ着を着て来た。

実際に似合っている。

夕日「それじゃあ千聖たち迎えに行こうか」

千聖たちを車で迎えに行った。

ついて千聖たちが出てきて2人とも黄色を基調とした晴れ着に身を包んで出てきた。

千聖「ごめんなさい。お待たせしました」

夕日「ううん。気にしないで。それじゃあこの車で行けるだけ行くから。葉月よろしく」

葉月「はいはい。これで運転するのは楽じゃないんだけどね」

夕日「ごめん」

そのまま車は山の中を行けるだけ進みそこからは歩いた。

 

 

 

 

山の中

夕日「みんな大丈夫?」

千聖「ええ、なんとか」

夕日「千尋無理しすぎ。それ以上歩くと血が出るのわかってるよね?」

千尋「バレてましたか」

千尋の足は赤く腫れて紐で少しすれていた。

夕日「はぁ。乗って怪我されるのは困る」

千尋「わかりました」

千尋は俺の上に乗った。

若干殺気を感じるが気にせずに進んだ。

山頂に着き時間は11時半だった。

夕日「なんとか時間内についたな。??どうしたんだ千尋顔真っ赤にして」

千尋「いえ!なんでもありません。(うぅあの人意識してないから余計にタチが悪いよ。あんな暗い中普通気づかないよね)」

すると隣から声が聞こえた。

???「おねーちゃんこっちこっち」

???「ちょっと待ちなさいってば日菜」

夕日「え?日菜」

日菜「あーゆうちゃんだー」

紗夜「え!?夕日さんがいるんですか?」

夕日「紗夜も。どうしてここに?」

紗夜「日菜がどうしても初日の出を見たいというので途中まで送ってもらってここまできたんです」

そこで俺の電話が鳴った。

夕日「はい。そうです。え!?本当ですか?わかりました。ありがとうございます」

優香「どうしたの?夕日」

夕日「あはははやった。日本代表だー」

全員「!!!!」

葉月「本当に呼ばれたの?」

夕日「うん。それと春高見にこないかって。ユースで同じ練習してた奴らもいるらしいから」

日菜「うわ〜ゆうちゃんおめでとう」

全員「おめでとう」

夕日「ありがとう」

そこで時間になった。

こんな話をしているとかなり時間が経っていたみたいで、もうとうの昔に12時を回っていた。

そしてそこから全員で話初日の出が上がった。

夕日「うわ〜綺麗だな」

日菜「うん!本当だね」

そのまま朝焼けを見続けて降りることにした。

日菜と紗夜は元の車に行った。

日菜はだいぶ文句を言っていたが。

俺たちも降り始めた。

千尋「痛!」

夕日「ごめん忘れてたよ」

俺は服の一部を破いて傷口に巻いた。

夕日「汚いかもしれないけど一応ね」

千尋「いえ、ありがとうございます」

そのまま千尋を乗せて車のところまで戻ってそのまま帰った。

千聖と千尋を送ってからは車の中は静かになった。

起きてるのは俺と運転している葉月だけだったから…

葉月「夕日明日、いや正確には今日どうするの?」

夕日「ちょっと行くところがあるんだ。そこに行くよ」

葉月「そう。早く帰ってきてね」

夕日「出来るだけ早くするよ」

そのまま家に帰り俺は優香と美沙希を抱いて家に入った。

そのままソファーに寝かし俺もひとまず寝た。

 

 

 

起きて俺は準備して出かけた。

行き先は両親の墓だ。

実際葉月と優香も連れて行ってもいいが2人と行くと俺の弱いところを見られる。

そのまま墓に着き俺は掃除して前で手を合わせて話し始めた。

夕日「最後の最後まで喧嘩したまんまだったな。こんな息子で悪かったよ。親父俺は日本代表に選ばれたんだ。本来なら一番に教えたい相手はもういない。だからせめて親父と同じ位置までいくことにするよ。世界のてっぺんを取ってくる。だから見ててくれ」

俺は言いたいことを終えて立ち上がると声が聞こえた感じがした。

(見てるよ。頑張れよ)

夕日「あ、あぁ」

俺は頬を伝う涙を止めることができなかった。




最近短いかな
ごめんなさい。





次からしばらくバンドリ関係ありません。
多少は出ます
見たくない人はブラウザバックをお願いします


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春高!

前にも言ったとおり今回オリキャラの話です。
バンドリキャラはほとんど出て来ません。
なんとなくこの先の展開で必要かな…と思ってやるだけです。






俺は墓参りを済ませ家に帰ってすぐに眠った。

泣いたせいもありベッドに入るとすぐに眠ることができた。

そのまま日にちがたち春高の日が来た。

 

 

 

 

当日

俺はおきて早速行く準備をした。

外は寒いので最近は日菜にもらったマフラーは欠かさずにつけている。

家を出ようとするとバイクに美沙希が乗っていた。

美沙希「私も行くよ。というか行かせて」

夕日「わかったよ」

そこから2人で会場まで飛ばした。

入り口で監督たちがいた。

吹「待ってたよ。まずはおめでとう。そしてよろしく」

夕日「はい。最大限頑張ります」

吹「それでそっちの子は彼女さんかな?」

美沙希「申し遅れました。私夕日のマネージャーの千葉美沙希です」

吹「へぇ〜夕日くんマネージャーいるんだ」

夕日「助けてもらってばかりですよ」

そんなことを話して中に入った。

中はかなり広くコートだけでも3コートありまた別会場もあるという。

中には見知った顔がいた。

夕日「あー影山久しぶり」

影山「ちわっす。見に来たんですか?」

夕日「一応な。代表に選ばれたからメンバーの能力ぐらい知っときたいし」

すると後ろから何人か出てきた。

ユニフォームには影山と同じ烏野と書かれていた。

菅原「おー影山知り合いか?」

影山「ユースの時のキャプテンの楠夕日さんです」

夕日「どもどもー楠夕日です」

旭「楠ってまさか!芸能人の楠夕日か!」

あちゃーこの無精髭言っちゃったよ。

それに声が大きいんだよ。

「え!?なになに」「楠夕日だって」

夕日「悪りぃ影山またあとで会えたら会おう」

俺は美沙希の手を引いてその場から離れた。

そのまま少し走っていった。

美沙希「ちょっ、ちょっとまって、もう無理」

見ると肩を上下にして息をしていた。

夕日「あ、悪い。気づかずに走りまくって」

美沙希「ううん。大丈夫。ちょっと飲み物買ってくるよ」

夕日「なら俺も行くよ」

俺も行きもちろんお金を出した。

 

 

その頃

菅原「あの人は上手いのか?」

影山「多分実力だけならユースの中で一番です。それにまだまだ謎が多いですから」

旭「へぇ影山が認めるなんてな」

 

 

 

 

 

「ただいまより春の高校バレー開会式を行います」

そのアナウンスで俺と美沙希は席に着いた。

ちなみに吹さんは別の人と見ると言っていた。

そのまま開会式も終わり、試合が始まるまで座っていた。

けどなんでだろう寒気がする。

そのまま試合が始まる時間になり影山たち烏野の試合だった。

試合が始まるといきなり烏野のチビ10番が飛び出した。

けど影山のトスがぶれている。

美沙希「あれ?ミスなんてする子なんだ」

夕日「多分違う。上見てみ」

美沙希「上?まぶし!」

夕日「多分これなんだよ。セッターはトスを上げるときにボールを見るために上を向くことが多いから。慣れるまでもう少しかかると思うよ」

美沙希「なるほどね〜。それでトスが乱れるわけだ」

そこからも試合は進み影山のトスは中盤に差し掛かってやっと一本決まった。

美沙希「はや!なにあの攻撃」

夕日「マイナステンポ。つまりセッターがトスを上げた時にスパイカーはすでに最高到達点にいてトスが上がったと同時に打つ。うん。俺説明下手だな」

美沙希「なんとなくわかったよ」

そこからは烏野のマイナステンポスパイクを中心に点を重ね試合は烏野が収めた。

その日別の試合はなく俺は会場から出ようとすると侑に会った。

侑「おー夕日やないか」

夕日「侑か。明日は見てるからな」

侑「飛雄くんとの試合やな」

夕日「そうだな。どっちが勝つかはわからないが楽しませてくれよ」

侑「おー期待しとき。ところで彼女か?」

ジト目で見られた。

美沙希「マネージャーですよ」

侑「そうか。それじゃあな」

夕日「ああ、じゃあな」

俺は侑と別れて吹さんに呼ばれたのでそっちに向かった。

吹「今日はありがとう。パスは渡しておくから気が向いたらいつでもきてくれ」

夕日「はい。ありがとうございます」

俺と美沙希はそこで吹さんと別れてバイクのところに向かった。

そしてバイクに乗り家に帰った。

 

 

 

 

 

自宅

どうしてこうなったんだろう。

俺は今正座している。

ちょっと記憶を探ってみよう。

 

 

自宅に帰る→家に入る→日菜が信じれない笑顔で迎えてくれる(笑ってない)→正座

 

 

日菜「それでどうしてあたしも誘ってくれなかったのかな?」

夕日「それは日菜が興味ないと思ってそれに芸能人だから目立つと思って」

日菜「そんなの構わないよ!明日も行くんでしょ?」

夕日「はい。行きます」

日菜「ならあたしも行くからねー」

有無を言わさなかったので俺は了承した。

優香「私も行くよ」

夕日「はぁ!?どうやって?」

優香「車出してあげるわ。それに美沙希も行きたそうにしてるしね。後3人いけるけど誰か行く?」

葉月「はーい」

やっぱりこうなったか。

俺は結局このメンバーで行くことになった。




まだまだこういうのが続きます。




バレーの描写上手くかけない………


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春高!2日目

春高編は今回で終わりにします


俺は結局起きて会場に車で向かった。

吹さんはすでにいた。

吹「おやおや今日はずいぶん多いね」

夕日「言わないでください。昨日大変だったんですから」

吹「ハハハまぁ今日も楽しんどいで」

勇也「はい」

俺たちは移動して席に着いた。

周りから見るとかなり目立っているんだろう。

かなり注目を浴びていた。

夕日「まぁ仕方ないか」

そのまま試合は進み俺の楽しみにしていた試合が始まった。

烏野VS稲荷崎

試合は始まり最初にびっくりしたのは稲荷崎の応援団だ。

あの応援団かなり染み付いている。

自分たちのサーブの時には黙り相手のサーブの時はブーイングか。

夕日「うわーこんな中試合したくない」

葉月「たしかにこれはすごいね」

そのまま試合は進み稲荷崎の応援団に対して飲まれていく烏野だったが途中から烏野にも応援団がやって来た。

和太鼓で応援し始めた。

日菜「うわ〜太鼓だね。かっこいいー」

たしかに派手でかっこいい。

そして烏野のチビ10番のサーブになり後衛に下がった。

打った直後はカットしないといけないからかなり守備力が下がる。

稲荷崎のレフトがストレートに打つと烏野のチビ10番はそこにいた。

けど手には当たらずそのまま足に当たった。

夕日「ブッ!ハハハハハハ。あいつおもしれー」

そのままラリーは続いた。

それにしても今のところあのボウズはいいとこなしだな。

このまま進むなら下げるのも手だな。

そのまま試合は進み俺の予想は裏切られた。

田中「レフゥゥゥトォォォ」

そのまま影山はトスを上げてボウズは超インナークロスに打った。

夕日「うぉ!マジかスゲー」

一セット目は烏野が取った。

優香「あれって夕日でもできないの?」

夕日「できないわけじゃないけどすごいと思ったのはあのメンタルだよ。ブロックに止められてその後もミスをした。その後にあんな挑戦的な超インナークロスに打つのがすごいと思った」

美沙希「なるほどね。たしかにすごいや」

実況「最強の挑戦者稲荷崎一セット目を烏野にとられました。波乱の幕開けです」

 

 

 

2セット目

2セット目が始まり試合は一方的な展開になった。

さっきまでとは打って変わって稲荷崎のペースで試合は進んでいった。

いや実際稲荷崎の方が烏野より数段力は上だ。

途中からエースを温存するためにエースを下げた。

たしかにこれだけの点差があると俺が監督でも下げる。

そのまま代わりに入ったキャプテンはそつなくこなしニセット目を取り返した。

試合はそのまま三セット目に入った。

すると途中烏野のチビ10番が後衛で綺麗にレシーブをした。

夕日「ヘェ大したもんだな」

美沙希「どうしてそう思うの?」

夕日「あのチビ10番は後衛でサーブを打つとリベロと交代する。

それが定石だし大抵のチームはそうしてる。それはMBは基本的にレシーブはあまり上手くない。例外もいるけど。

だからあの強烈なのを上げたのにびっくりしてるんだよ」

日菜「なるほどねー」

そのまま試合は進み、デュースまで行った。

夕日「今試合に出てるやつらの気持ちわかる?」

葉月「しんどいとか?」

夕日「ここで決めたらヒーローだ」

優香「あぁーたしかに」

そのまま試合は進み、侑そしてその体格のやつが飛び出した。

夕日「あれは…」

マイナステンポのバックアタック。

これは決まると思った時に影山とチビ10番がブロックで飛びつきそして止めた。

その瞬間試合が決まった。

その時に会場が震えた。

夕日「もういいや。帰ろっか」

さっきから体が疼いて止まらない。

あんな試合見せられたら俺もやりたくなる。

葉月「そうだね」

そのまま車に乗り込んで俺は帰った。

そのまま学校の体育館に走って行き一人で練習をし始めた。

しばらくすると体育館の扉が開いた。

 

 

 

 

葉月「手伝うよ」

日菜「あたしもやるー」

夕日「え!?でも怪我するよ」

美沙希「まぁまぁ私が一本トスあげるから打ってみてよ」

そのまま流れで打つことになった。

前の合宿以来星海のジャンプの仕方を真似してて最近になりやっとできた。

トスが上がってきてそれに合わせて打つと揺れた。

葉月「え"?」

夕日「嘘。びっくりした」

体育館のギャラリーじゃなく天井付近まで当たりそうになった。

夕日「これはやめといた方がいいわ。俺も怖い」

葉月「あはは〜そうだねわたし達はトスあげたり、ボールでも拾っとくよ」

日菜「えーあたしはカットするー」

夕日「怪我するよ?」

日菜「大丈夫だよー」

夕日「んんーんじゃ一本で判断するからな」

日菜「うん。それでいいよ」

俺はさっきと同じく打つと日菜は全身を使ってボールの勢いを殺した。

けどこれはネットを超えた。

日菜「うぅー悔しい。それにもうやめとくよ。これ以上は手が持たないや」

夕日「あぁそうしてくれ」

そのまま練習を続けその日は終わった。

 



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3学期!

ユースを見てそのまま3学期に入っても俺は練習していた。

そして教室では俺が暴れて以来いい目では見られない。

仕方ないと思って割り切っていてもなかなか慣れない。

朝のHRが始まり教師が話し始めた。

教師「今日から転校生が来ます。短い間だけど仲良くしてあげてね」

短い間?一年もいればなかなか長いと思うが…

俺はその時はまだ気づく気配すらなかった。

そして入って来たのはよく知ってるいや、なぜここに?

美沙希「千葉美沙希です。これからよろしくお願いします」

「カッコいい女の子だね!」「クールかもしれないよ」

教師「それじゃあ千葉さんの席は楠くんの後ろね」

美沙希「わかりました」

そういい美沙希はやって来て後ろに座った。

俺は体はひっくり返さず後ろの机にもたれかかり聞いた。

夕日「どういうこと?」

美沙希「ふふ、ビックリした?」

夕日「いやそういうことじゃなくて」

美沙希「それにしても夕日すごい言われようだね」

たしかに周りからすごい言われている。

「なんであいつの席の後ろに?」「意味わかんない」

夕日「ははは、相変わらずさ」

こんなことを言っておきながら俺は耐えきれずに教室から飛び出した。

夕日「美沙希はいろよ。ついてこなくていいよ」

一言だけ言って教室から出た。

行ったのはもう定番になって来ている屋上だった。

少し冷えるが今の気分にはちょうど良かった。

 

 

 

屋上

やっぱり少し肌寒いがちょうどいい。

この時期は蘭もいなく一人で屋上にいた。

屋上のドアが開き誰かと思ってみると日菜だった。

夕日「どうしたんだサボりなんて珍しい」

日菜「ううん。ゆうちゃんが気になっちゃって」

夕日「そっか心配かけたな。大丈夫だから教室に帰りなよ」

日菜「やだよー。久しぶりに二人きりだしそれにほんとに大丈夫な人はそんな顔しないよ」

俺そんなにひどい顔をしてるのかと思いケータイのインカメで見てみるとたしかにひどい。

これは言われても仕方ないか。

夕日「俺はしばらく寝とくけどいいのか?」

日菜「いいよ」

俺はそこで横になりそのまま眠った。

 

 

 

 

 

 

あたしが来た時にはすごい顔をして周りを見ていた。

けどあたしにはなんて言えばいいのかわからない。

だからゆうちゃんとも離れたくなくてちょっと強引に隣にいるといった。

けどゆうちゃんは断ることもせずにあたしに対して断ることもせずに隣にいることを許してくれた。

あたしはゆうちゃんが眠ってからあたしは自分の膝にゆうちゃんの頭を乗せた。

しばらくするとゆうちゃんの様子がおかしくなった。

夕日「うぅ、やめろやめてくれー」

そのまま泣きなんとか落ち着いた。

そこで起きはしなかったが何があったのか後で聞こう。

そしてゆうちゃんが目を覚ました。

 

 

夕日「う…ん」

俺が目を覚ますと目の前に日菜の顔があった。

日菜「あ!起きた?」

夕日「起きたけどどういう…いやありがとう。よく眠れたよ」

それにしても変な夢を見てたな。

 

 

 

 

 

日菜「ゆうちゃん何か変な夢を見てたの?」

夕日「!!なんでそう思うんだ?」

日菜「さっきうなされてたから」

恥ずかしい。

日菜の膝の上で俺はうなされていたのか。

うんなんとなく俺ガ○ルの比企谷の気持ちわかるわー。

死にたいよー。

夕日「なんでもないよ。それに夢の内容を覚えている方が珍しいらしいから」

あんなことは言えない。

夢でも不吉すぎる。

日菜や葉月それに優香、他にも俺の知ってる人たちが目の前で殺されるなんてな。

日菜「そっかー。どうする教室に帰る?」

夕日「日菜はそろそろ帰りなよ。担任に目をつけられると面倒だからね」

日菜「わかったよ。あたしは帰るよ」

そういい日菜は教室に帰って行った。

俺は屋上て柵にもたれかかり時間が過ぎるのを待っていた。

そのまま学校が終わる時間まで屋上にいてそのまま学校は終わった。

 

 

 

 

 

自宅に帰りベッドに倒れこんだ。

部屋に美沙希が入って来た。

美沙希「今日はごめんね」

夕日「美沙希が気にすることじゃないよ。俺自身が招いたことで美沙希が悪いことなんて一つもない」

美沙希「夕日ならそういうと思ったよ」

そういい美沙希は部屋から出て行った。

実際美沙希は何も悪いことはしていない。

俺自身が招いた結果があれだ。

俺は結局また眠っていた。

 

 

 

 

 

 

起きると俺は事務所に呼び出された。

夕日「なんですか?今日は仕事何もなかったと思うんですけど」

スタッフ「実はパスパレに大きなイベントが来てるんだよ。その名前はアイドルフェスティバルなんです」

夕日「はぁ(なんなのか全く知らん)」

スタッフ「そこで夕日くんの仕事はしばらく休みにするからパスパレのサポートに回ってください」

夕日「わかりました」

俺はそのまま部屋から出て事務所の部屋に向かった。

そこには千聖が寝ており起こしにくい状況だった。

しばらくすると千聖は目が覚め俺に気づいた。

夕日「よく寝てたね」

千聖は顔を真っ赤にしていた。

千聖「いつからいたのかしら?」

夕日「30分ぐらい前かな。随分寝てたけど」

千聖「忘れてちょうだい」

夕日「面白いもんもあったしね」

そういいケータイの写真を見せた。

千聖「消してちょうだい!」

見せたのは千聖が寝ている時の顔だ。

夕日「そんなに恥ずかしがることないと思うけど」

千聖「け・し・な・さ・い。いいわね?」

有無を言わさないオーラで言われた。

この様子だとまだあの話は来てないみたいだな。

俺から言うことでもないし黙っておこう




やりたかった2章です。
前と同じくほとんどベース通りでちょくちょく変えます


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パスパレでもやっぱり考え方は違う

ここから2章に入っていきます


事務所の一室で俺はパスパレが来るのを待っていた。

実際最近は忙しいみたいで全員でのレッスンは俺も見ていない。

美沙希「なかなか集まらないね」

夕日「そうだな」

静かな空間に俺たち2人だけの会話が広がっていた。

彩「おはよーございます」

夕日「おはよー」

彩「おはよう。あれ今日も私1人?」

美沙希「聞いてる話だと麻弥ちゃんが一時間後に来るみたいだよ。

なかなか揃って練習できてないけどそれぞれ頑張らないとね」

彩「うん!(はぁ…みんなに会いたいな。けどみんなもお仕事頑張ってるんだし、私も頑張らないとね)」

そこから一時間俺たちが音を流してそれに合わせて彩が歌い始めたり途中で訳の分からないポーズの練習をしたり、あとはMCの練習をしていた。

そこからさらに時間が経つと扉が開いた。

麻弥「すいません。遅くなりました。おはようございます〜」

彩「麻弥ちゃん〜会いたかったよー」

そういい彩は麻弥に飛びついた。

そういうのは他所でやってくれ。

麻弥「わぁどうしたんですか急に!」

彩「最近誰かとレッスンってあまりなかったから」

麻弥「たしかに。バンドとしての仕事も増えましたが最近は個人のお仕事もいただくようになりましたからね」

彩「麻弥ちゃん今日はなんのお仕事だったの?」

麻弥「今日は楽器店さんのPRイベントがありました。

はぁ〜緊張しました……一人って緊張が5倍になりますね」

彩「麻弥ちゃんお疲れ様!私も個人のお仕事をもらえるように頑張ろう……!」

麻弥「そうですね……。ただやっぱり少し心配で。合同ライブの練習……」

彩「たしかに話自体急だったもんね」

あーそういえばたしかに急だったな。

 

 

 

俺が話を聞いた次の日に事務所に集められた。

俺は内容を知ってるけどみんなは初めて聞いたみたいだ。

けれどあの話予定自体かなり急だった。

それに個人での仕事が増えているからかなりスケジュール的にもきつい。

そんな話の中新曲だもんな〜。

 

 

 

 

彩「けど一度やるって決めたことだし、どんな状況になってもやり通さないとだよね!」

麻弥「そうですね。イヴさん的にはブシ二言はないって感じでしょうか」

彩「あははつ、そうそう、それ。よーっし、私麻弥ちゃんとお話ししてたら元気出て来た。がんばるぞー」

彩のこういうところは素直に羨ましい。

どんな状況でもくじけないところが…

けどたしかそれだけじゃなかったような。

たしかあゆみさん?だったかなその人が立ったステージだから頑張るとか言ってたような。

その日は結局二人だけの練習になった。

レッスンが終わり俺は美沙希に呼ばれた。

 

 

 

 

 

美沙希「あのイベントこのままでいけると思う?」

夕日「「正直なところ無理だな。あまりにも全員が揃う時間が少ない。その上新曲だからな」

美沙希「ならなんでそれを言わないの?」

夕日「あの時とは違う。みんな技術もついているし、それにやりたいと思った時に俺がいうのもおかしい」

若干一人心配なのがいるがなんとかするだろう。

美沙希「それもそっか。夕日がそういうならそうだね」

夕日「なんでそこまで信頼してくれてるのかよくわからないけどありがとう。帰るよ」

俺たちは帰りそのまま次の日もレッスンの予定が送られて来たので確認して眠った。

 

 

 

 

次の日も俺たちが一番早くてそのあとに彩たちが来た。

日菜はまだ来ていない。

日菜「おっはよーございまーす。お、もうみんないるんだね!」

イヴ「日菜さ〜ん。おはようございますっ!!」

イヴは日菜に飛びついた。

そういうのは他所でやって欲しいんだが…

日菜「わぁ!イヴちゃんの特大ハグだ〜!おはよ!」

千聖「たった数日ぶりなのに随分久しぶりな感じがするわね」

彩「そうだね!五人揃って練習できるの、うれしいな」

麻弥「さあ、すぐに練習に取り掛かりましょうっ」

そこから五人で既存曲を合わして練習を開始した。

そこでの既存曲は特に問題がなかった。

夕日「既存曲に関しては特に何もないみたいだな〜。問題は新曲だけど…」

千聖「そうなのよね。なかなか五人揃わないから、合わせる時間がとれるかどうか…」

イヴ「チサトさんはやっぱり心配ですか?」

千聖「ええ、…でもないものを心配していても仕方ないわよね。今は、既存曲の練習をしっかりしないと」

日菜「そうそう!ないものの心配なんて意味ないって!あ、そうだ!この後みんな何かある?」

彩「私は特にないよ」

千聖「私も今日はこれで終わりよ」

日菜「それじゃあ久し振りにお茶しよーよ。あたしパスパレのみんなとお話しできてなくて退屈してたんだ〜」

夕日「俺は帰るわ。行くとこあるから」

日菜「えーゆうちゃんもいこーよ」

夕日「また今度な」

俺は部屋から出た。

彩「それじゃあ行こっか!」

 

 

 

 

 

 

 

俺がやるのは今から練習だ。

正直に言うとずっとしてたいが仕事があるからできない。

そう思い学校に向かうと既にネットが立っていた。

夕日「あれ?なんで」

葉月「やっほー。待ってたよ」

優香「ほんとに待ったよ〜。お姉ちゃん無茶苦茶するんだもん」

夕日「なんでいるの?」

葉月「あぁー実は監督さんから連絡きてね。可能な限りサポートしてあげて欲しいって」

夕日「へーいつのまに。ありがと。助かったよ」

そこからは基礎練を中心にサーブを練習していた。

まだコースが甘い時があるから修正しないと…

葉月「夕日ー電話なってるよー」

ったくこのいい時に誰だよ。

夕日「はい。え?僕に映画ですか…」

 




ちょっと急いで書いたので誤字が多いかもしれません


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亀裂は徐々にけれど確実に大きくなっている

俺は事務所の一室にいる。

なんでも前に話があった映画の話があるって聞いたんだけど来ても中々話してくれない。

そこで扉が開きもう一人がやって来た。

千聖「おはようございます」

夕日「千聖!」

千聖「夕日くん。どうしてここに?」

スタッフ「お二人に映画の話をするために集まってもらいました。

こちらの企画を見てください」

俺と千聖は企画に目を通し始めた。

千聖「これって……!」

スタッフ「千聖さんと夕日さんの今までの活躍を見てもらいぜひ、とのご指名でした。準主役で重要なポジションですよ」

二人が準主役でいいのかな?

それにこのスケジュールは確か…

千聖「ただ、この撮影スケジュール…合同ライブの練習とほぼ重なってますね」

たしかにほとんど重なっている。

俺はともかく千聖はどうするんだろう…

スタッフ「そうですね。お二人の体力を考慮するとどちらかのお仕事しか難しいかもしれません。千聖さんは合同ライブには出演せず、代役の方をたてるか曲数を減らすなどする必要があるかと」

千聖「……」

千聖は何も答えない。

自分の中での悩みがあるんだろう。

少なからずパスパレに対しての思い入れがあるから悩む。

スタッフ「千聖さん個人のキャリアにとってはとても大切なおしごとだと思います。いかがですか?」

千聖「……少しお時間をいただけますか?」

スタッフ「もちろんです。ゆっくり考えてください。それで夕日さんはどうされますか?」

夕日「僕も少し考えさせてください」

日本代表のこともあるし少し考えたい。

スタッフ「もちろんです。それでは失礼します」

スタッフが出ていき俺たちも部屋から出た。

 

 

 

 

 

 

千聖「はぁ(私自身のキャリアを考えたら絶対に受けた方がいい話だけれど……すぐに返事ができなかったのは)」

多分千聖は今悩んでるんだろーな。

けど俺から言うようなことでもないし黙っておこう。

彩「千聖ちゃーん!」

後ろから大きい声で走ってるやつは大体予想がつく。

振り向くとそこには彩がいた。

千聖「お疲れ様!どうしたの?」

彩「お疲れ様!私はね、これから事務所でインタビューと撮影のお仕事があるんだ〜」

千聖「そう。彩ちゃん個人のお仕事?」

彩「うんっ!そうなんだ。この間みんなでお茶した時の帰りに、事務所から連絡もらって!インタビューのために色々話すことを考えて来たんだけど…ちゃんと話せるかな」

千聖「大丈夫じゃないかしら、きっと…」

彩「千聖ちゃんなんだか元気がない?」

千聖「えっ!?そうかしら?」

彩「そういえば千聖ちゃんも同じ日に事務所から連絡が来てたよね?何かあったの?」

千聖「い、いえ。ちょっとした業務連絡だったわ。それじゃあ彩ちゃんお仕事頑張って」

彩「うん!ありがとう!じゃあね」

彩はそこから走って仕事に向かった。

千聖「彩ちゃんに気づかれるなんてまだまだね」

夕日「完璧な人間なんていないんだから必ずバレる時はバレるしバレない時はバレないよ」

千聖「ふふ、そうかしら?(本当に夕日くんは優しいわね)」

そこで千聖と別れ俺は家に帰った。

明日は麻弥と日菜との仕事だ。

とは言っても俺自身が仕事するわけじゃなく暴走気味の日菜の手綱を握るために呼ばれただけだ。

家に帰り明日の準備をして俺は眠った。

 

 

 

 

 

朝起きてそのまま仕事場に向かった。

今回は美沙希は来れないらしい。

日菜「ゆうちゃんおそーい」

夕日「悪かったって」

麻弥「おはようございます。夕日さん」

夕日「おはよー麻弥」

スタッフ「そろそろ始めます」

そこから始まったのは普通のインタビューだった。

そしてこの二人がなんとなく一緒に仕事する理由がわかった。

日菜の手綱を流れるのが麻弥だからだ。

スタッフ「それではここで終了です」

麻弥「では、ジブン達はこれで。お疲れ様です」

日菜「おつかれさまてーっす」

麻弥「日菜さんお疲れ様でした」

日菜「おつかれ〜。はー麻弥ちゃんといるのはラクでいいな〜」

麻弥「あはは、そうですか?そういえば、ジブン達二人でのお仕事、多くなって来ましたよね。おのずと日菜さんと過ごす時間も増えて来たといいますか……」

日菜「そうかも。一人だと退屈だし麻弥ちゃんと一緒で助かるよ」

あれ俺忘れられてる?

そんなに影薄かったっけ?

すると向こうから走ってくる人物がいた。

イヴ「ヒナさーん、マヤさーん。夕日さーん」

よかった。ちゃんと認識してくれた。

日菜「お!イヴちゃんお疲れ〜。イヴちゃんも仕事終わり?」

イヴ「はい!これから合同ライブの練習です!お二人もですか?」

麻弥「はい!もしかして今日は五人揃って練習できるんですかね?」

日菜「んー?あたしはどうしよっかな。このまま帰ろっかな」

麻弥「あまり詰め込んだ状態でやっても仕方ないですしね。日菜さんは元々できる方ですし……」

イヴ「ヒナさん。今日は来ないんですか……」

麻弥「イヴさん、そう気を落とさずに……みなさんそれぞれのお仕事が増えて来てますし、無理しても意味ないですから……」

イヴ「それはわかってるんですがやっぱり寂しいです…」

日菜「あー。なんていうんだろ、あたしが帰ろうって思ったのはさ、なんか最近つまんなくて…」

麻弥「それって、なかなか五人が揃わないからですか?」

日菜「うーんそうなのかなあ?わかんないんだよね」

イヴ「みなさんと練習すれば、きっと楽しい気持ちになりますよ!そうじゃないですか?ヒナさん」

麻弥「まあまあイヴさん………あっ、千聖さんから連絡だ。…千聖さんも残念ながら今日は練習に来られないそうです」

イヴ「そうなんですね……」

日菜「やっぱりあたし、今日は帰るよ。モヤモヤーってしたままやっても楽しくないだろーし。それじゃあお疲れ〜」

イヴ「あっ!ヒナさん……」

そこで俺の電話もなった。

夕日「わかりました。今から行きます。俺も今から急用だわ」

イヴ「そうなんですね…寂しいです」

夕日「ほら笑えよー。イヴらしくないぞー」

俺はイヴのほっぺを引っ張った。

イヴ「はい!それじゃあお疲れ様でした!麻弥さん行きましょう」

俺はそこで別れて現場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撮影場所

夕日「おつかれさまです。どうしたんですか、、今日僕は何もなかったはずなんですけど」

監督「そうなんだが予想以上の進み具合だったんでもう少しやってしまおうと思ってね」

夕日「わかりました」

そこから撮影を進め終わったのは夜になっていた。

千聖「お疲れ様夕日くん」

夕日「お疲れ千聖。時間ある?」

千聖「ええ、あるけどどうしたのかしら?」

夕日「ちょっと寄り道していこーか」

俺は千聖を連れてカフェに向かった。

 

 

 

 

 

千聖「それで話って何かしら?」

夕日「単刀直入に聞くぞ。いつまで黙ってるつもりだ?必ずバレるよ」

千聖「……そうね。けれどなるべくはバレてほしくないの。私は両方をしたい。けど彩ちゃん達は優しいから私に気を使うわ。それは嫌だから」

千聖の目は泳いでいた。

夕日「そっか。そこまで覚悟があるなら何も言わないよ」

そこで軽くお茶をして俺たちは帰った



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亀裂は拡大するばかりだ

会話文ばっかりですいません


千聖と別れた次の日スタッフがアイドルフェスティバルの宣伝をするからきて欲しいと言われた。

行くと既に全員がいた。

美沙希「大変そうだね」

たしかに全員がバタバタしている。

彩「えーっと、『新曲やりますのでお楽しみに!』あ、でもそれじゃあネタバレになっちゃうよね。いろんな曲をやるから、って言えば平気かな?うーんちょっとスタッフさんに相談してみよう。

 

あのすいません。宣伝コメントなんですけど…」

スタッフA「…ええ、はい。今日このあと」

スタッフB「では…調整も……」

彩(なんか忙しそう……他のみんなは写真撮影中だし……自分で考えよう。これも、努力、努力)

スタッフA「丸山さん集合の映像撮りますので、お願いしまーす」

彩「わっ!も、もう!あ、はーい」

そこから移動して全員が集まった。

なんだかこういうのを見るのも久しぶりな感じがする。

 

彩「みなさん、こんにちはー!せーの」

全員「Pastel*Palettesです!」

彩「この度私たちパスパレは『アイドルフェスティバル』に出演することになりました!」

千聖「これもみなさんのおかげです♪ありがとうございます」

彩「パスパレを初めて見る方も、ずっと応援してくれている方もみーんなが楽しめるセットリストを用意してます」

イヴ「大好きなみなさんと一緒に楽しめるをとっても楽しみにしています。ね、マヤさん」

麻弥「あ、はいっ!ぜひ遊びにきてくださいね〜」

日菜「もちろん生放送だよ〜!彩ちゃんも歌うよ!」

彩「もぉ〜」

全員「あははっ!」

彩「えと………それではみなさん!『アイドルフェスティバル』の会場でお会いしましょう。ばいば〜い」

スタッフA「はい、OKです。ありがとうございます!では、以上で終わりになります。お疲れ様でした」

全員「お疲れ様でした」

スタッフB「着替えのあと、みなさんにお話がありますので準備ができたらもう一度こちらにきてください」

イヴ「はい!どんなお話でしょう」

麻弥「さあ……合同ライブについてですかね?」

千聖「…………………」

千聖はなにも答えなかった。

 

 

 

 

 

夕日「なんとなく嫌な予感がするな」

美沙希「どういうこと?」

夕日「勘だよ。嫌な感じだ」

そこで全員が集まった。

 

 

 

 

 

 

スタッフA「みなさん、集まりましたね」

日菜「それで話ってなーに?リリイベをやるとか?」

スタッフA「………いつもみなさん、個人のお仕事やパスパレのお仕事、本当にお疲れ様です。パスパレやみなさん個人のお名前や認知度が少しずつ上がっていて、我々スタッフも嬉しい限りです」

彩「はい!ありがとうございます!」

麻弥「あの、その言葉をかけてくださるためにジブン達を……?」

スタッフA「いえ……では本題に。みなさんの活躍を考え、今後は、パスパレのお仕事より個人のお仕事を主流にしていこうかなと考えています」

イヴ「えっ………!」

スタッフA「みなさんのお名前が認知されてきている今だからこそ個人のお仕事を増やし、より世間に一般に広めていきたいと」

彩「ちょ、ちょっと待ってください!パスパレはどうなっちゃうんですか?」

スタッフA「そ、その……いつでもみなさんが帰って来られる場所としてパスパレは残して起きたいな……と」

日菜「それって活動休止ってこと?」

千聖「……………………」

千聖はなにも言わなかった。

正直なにも言えないのだろう。

自分の中て映画の仕事もあるが合同ライブもある。

それに今までの千聖を見る限り安全な道を選んできたからそれなら活動休止の方が千聖にとっては助かるはずだ。

スタッフA「い、いえ決して休止にするということでは……」

イヴ「そんな…………いやです!おやすみなんて、いやです!」

彩「イヴちゃん落ち着いて…!」

日菜「あたしは別に、解散しちゃってもいーや」

彩「な、何を言ってんの?」

日菜「だって最近のみんな、つまんないもん。彩ちゃんこのままだとパスパレ終わっちゃうよ?いいの?」

彩「そ、それは……」

日菜「なんか最近のみんなってさ、パスパレがやりたいって感じじゃないじゃん」

千聖「別に、そういうわけじゃ…………」

日菜「みんなバラバラになっちゃってるのは仕方ない。個人のお仕事はいいことだ。ってそればっかり。みんなパスパレのこと諦めてるじゃん。これなら、続けたってどーせそのうちやめちゃうよ」

彩「日菜ちゃん!!!」

日菜「あたしパスパレが好きだったんだけどなー」

麻弥「日菜さん!そういう話は今は控えましょう!一度落ち着いて、ジブン達としてどうしたいか、考えたほうがいいかもしれません。

一人一人が……」

スタッフA「急な話になってしまい、申し訳ありません。これも、みなさんそれぞれのご活躍があったからこそ見えてきた方針でして……」

日菜「ま、あたしの考えは今言った通りだよ。あたしはもう帰るね。

おつかれさまー」

彩(どうしよう……活動休止なんて……どうしたらいいの?)

俺は日菜が出て行った後を追って行った。

夕日「美沙希後は頼む」

美沙希に残ってるメンバーを頼んで俺は日菜を追いかけた。

 

 

 

 

 

夕日「日菜!」

日菜「あっゆうちゃん」

夕日「ちょっと寄り道していかないか?」

日菜「うん。いいよ」

俺たちは羽沢珈琲店に向かった。

まだ日が落ちるまで少し時間があった。

 

 

 

 

 

羽沢珈琲店

つぐみ「注文は何にしますか?」

夕日「コーヒーと日菜は紅茶でいいか?」

日菜「うん」

つぐみ「わかりました。少し待っててください」

つぐみはキッチンに向かって行った。

日菜「それで話って何?」

夕日「さっきのことだよ。あれが本心なのはわかってる。日菜の言ってたことが間違ってたわけじゃない」

日菜「うん。あれが今の本心だよ。今のあたしはパスパレが楽しくないんだよ」

夕日「わかってる」

つぐみ「お待ちしましたー」

そういいつぐみは頼んだものを持ってきてくれた。

夕日「ありがとう」

日菜「ありがとー」

日菜「あたしねパスパレが好きなんだ。前のパスパレはすっごい楽しかったんだけど今はそんな感じがなくなっちゃった。だからあんなことを言ったんだよ」

夕日「そっか。俺は日菜の意見を否定しないよ」

俺はコーヒーを飲んで立ち上がった。

日菜もそれを追うようにしてきた。

日菜「ありがとうゆうちゃん」

俺は会計を済ませて店を出て日菜を送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕日「さて誰がどうするのかな。これからが楽しみだ」

そんなことを呟いて帰った



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思いがけない人物

俺は千聖に呼ばれてカフェにいた。

もう一人呼んでいるらしいがまだ来ない。

その間も千聖と俺は話すことはなかった。

千聖「はぁ割り切れない感情なんてこの業界で持っていても仕方ないのに……。はぁ」

ため息ばかりついていた。

薫「やあ千聖!とどちら様かな?遅れてすまない」

夕日「楠 夕日です。よろしく」

薫「瀬田薫だ。よろしく」

千聖「遅いわよ」

千聖は俺たちの会話を叩き切った。

薫「すまない。さっきまでバンドの練習があってね。熱が入ってしまって、つい出るのが遅くなってしまった。

それにしてもどういう風の吹き回しだい?

千聖からお茶に誘ってくれるなんて」

千聖「別にたまにはいいかなと思っただけよ」

薫「どんな理由であれ、千聖が声をかけてくれたという事実……。

なんて儚いんだろう……!」

何言ってんだこいつ?

千聖「夕日くん気にしないで。

それと薫あなたさっきバンドの練習があったと言っていたわね。

もし……もし大切な演劇部の公演と、バンドのライブが重なったらあなたはどっちをとる?」

薫「とてもむずかしい質問だね。だが、私はどちらもやるさ。子猫ちゃんたちも、ハロハピのメンバーも悲しませたくはないからね」

千聖「はぁ、あなたにこんな質問をした私がバカだったわ」

千聖ってこんなに言うやつだった?

薫「フフ……やる前から無理だと思いたくないだけさ。私は常に夢を追いかけていたいからね。人に夢と書いて儚い……人は常に夢を追いかける生き物なのさ。ああ、儚い!」

千聖「本当にあなたっていつからそうなったのかしら?やっぱり、私の知っている薫じゃないわね」

薫「そうかい?私は昔からこうさ。……千聖。君も昔からそうだったね。君は小さい頃からおとぎ話のお姫様になりたいと、夢を語ったことはなかった。君は『お姫様になる。そのために、一生懸命頑張る』と、目標をいつも私にくれた。それからしばらくして君は本当に学芸会でお姫様の役を射止めたんだ」

千聖「私はひとつひとつ、目標を叶えて行きたいだけ。

夢なんて、ふわふわしたものにしがみつきたくないのよ。

こう言う業界にいたら当然のことでしょう」

薫「目標を叶え続ける君は本当に強く、素敵だと思う。でも……君もそろそろ夢を見てもいいんじゃないかな」

千聖「夢……」

薫「君がどんな夢を見るのか楽しみだよ『千聖』」

千聖「あなたって本当に余計なことしか言わないわね、薫」

その後薫は帰った。

 

 

 

 

千聖「夕日くんは夢ってあるかしら?」

夕日「俺は夢ね。夢かどうかはわからないけど俺は親父と同じ舞台に立つよ」

千聖「確かお父さんは世界一になった時のエースよね?」

夕日「ああ、あの親父が何を見てどう感じたかを俺は知りたいんだよ。この感じだと親父の跡を追ってるだけだけどな」

千聖「……………」

千聖は何も答えなかった。

あの感じだと自分はどうしていいのかわかっていない。

そして薫はよく千聖のことを見ている。

千聖「そろそろ出ましょうか」

夕日「そうだな」

外に出ると既に暗かった。

夕日「送るよ」

千聖「ええ」

そこから駅前に行くまで一言も話さなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

駅前

千聖「夢を見るか……(小さいころから安全な道しか歩いてこなかった。そこにほとんど自分の意思はなかった。ただ成功するためだけ。

それだけ)………こんな私でも夢を見てもいいの?」

夕日「いいんじゃないかな。夢なんて自由だし」

千聖「そう」

そこから千聖は電話をかけた。

千聖「はい。映画の件お引き受けします」

そこで電話を切り千聖と家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃美沙希side

私は今レッスンスタジオに向かっている。

なんでも夕日は用事があってこれないみたいだから私だけでも来た。

彩「活動休止か……(バンドを結成した直後に、活動休止になっちゃったときはみんなで一緒に練習してこれたけど……今はそれすらできない)どうしたらいいんだろう…美沙希ちゃんはわかる?」

美沙希「私にはわからないかな。というか私に聞くの?」

彩「そうだよね。ごめん」

美沙希「ううん。悩んでるのはよくわかったから」

レッスンスタジオに入るとイヴがいた。

イヴ「アヤさん、ミサキさんおはようごさいます!」

彩「イヴちゃん!来てたんだね。……って手に持ってるのはモップ?」

イヴ「はい!トックンの前に掃除をしてました。このスタジオにいつでもみなさんが来て、すぐに練習ができるように……と思いまして」

彩「イヴちゃん……」

イヴ「掃除して見て思ったんですけどこのスタジオってとっても広いんですね。モップがけしただけで、すっごく汗をかいてしまいました。もっともっと狭い場所だと思っていたのに………なんだか不思議です」

彩「そうだね。二人だと広く感じちゃうね」

まぁ私は演奏しないから数には含まれません。

あんまり気にしないけど………

イヴ「きっとまた五人揃ったら狭いって思えますよね?」

彩は答えなかった。

イヴ「アヤさん!何か言ってください」

彩「パスパレがなくなっちゃたらさ、どうなるのかな……」

イヴ「え?………」

彩「スタッフさんの話を聞いてからずっと考えてる。パスパレがなくなったらどうなるのかなって。けど想像もつかないや」

イヴ「……なくなりません。パスパレは、なくなったりしないです」

彩「イヴちゃん………」

イヴ「どうしてなくなった時のことを考えるんですか?アヤさん、パスパレがなくなって欲しいんですか?」

彩「そ、そんなこと思ってないよ。思うわけないじゃん。

私だってパスパレ、これからもずっと続けたいよ……

でも、どうしたら続けられるのか考えても考えてもわからなくって」

イヴ「だったら一緒にそれを伝えましょう!なくならないように頑張りましょう!

思ってるだけでは伝わりません!

ちゃんと伝えなくちゃ……それがブシドーです」

彩「ブシドーって……」

イヴ「ファンの方たちがケンカしてしまった時もきちんと私たちのお話をしたらファンの方たちに伝わりました。

そ、それから……そうです。アユミさん!

アヤさん。アユミさんの言葉を思い出してください!」

彩「あゆみさんの……?

あっ………!」

イヴ「めげない、諦めたりしない………

一生懸命なアヤさんでいてくださいっ!!

自分を貫き通して、キラキラする素敵なアヤさんでいてください!」

彩「そっか。イヴちゃんありがとう。

思い出したよ。私、アイドルになりたかったんだ。

自分を貫き通してキラキラ輝くあゆみさんみたいなアイドルに……それが私の夢」

イヴ「アヤさん!」

彩「私パスパレを続けたい。五人みんなで続けたい。ううん。続けよう」

イヴ「ううっ………アヤさん、よかったです。私また一人になっちゃうのかもしれないって不安で……」

彩「イヴちゃんごめんね。不安にさせて……

私らしくなかったよね、反省!」

イヴ「モデルをしていた頃はいつも一人でお仕事して来ました。一人ってとっても寂しいんです。お仕事で苦しいことがあっても誰とも分かち合えない。嬉しいことがあっても分かちあえない。自分と同じ気持ちの人がいないって、すっごい寂しいんです」

彩「今は私たちがいる!嬉しいことも苦しいことも五人で一緒だよね!

イヴちゃんみんなに一緒に伝えよう、今のことパスパレを続けたいって。」

イヴ「う、うぅ〜!アヤさ〜〜〜ん」

イヴは彩に特大のハグをかましていた。

彩「わ!イヴちゃんにハグをしてもらったらやる気出て来た!二人で掃除したら一緒に練習しよう!」

イヴ「はい!」

そこから掃除をして二人で演奏をしていた。

私はずっとそれを聞くだけしかできなかった。

なんとか終わり家に帰ると既に夕日はいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自宅

夕日「おつかれ」

美沙希「ほんとに大変だったよ。何より私が何もできないのが悔しい」

夕日「ちょっと詳しく聞きたいからどっかの部屋行こっか」

俺たちは移動して俺の部屋に行くつもりが美沙希の部屋に向かった。

夕日「それでどういうこと?美沙希が何もできないって?」

美沙希「今日はイヴと彩の二人だけだったんだ。それでも練習してたんだけど私はそれに対して夕日みたいにアドバイスもできない、二人を支えることすらできなかったんだよ」

確かに今までの練習も美沙希は俺についてきてくれていて自分からは何も言わなかった。

けど俺自身もあってるかと聞かれたらそこまでの自信はない。

夕日「なら今度から練習してみようか。俺も一緒に行くからさ」

美沙希「うん。そうして欲しい」

俺たちの話は終わりそのまま飯を食べて眠気に意識を預けた。



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彼女の秘密はとうとうバレる

朝起きて俺は今日はなにも仕事がないので事務所に向かった。

事務所には日菜、千聖、麻弥がいて一緒にレッスルスタジオに向かっていった。

 

 

 

 

 

 

スタジオ

麻弥「おはようございます!あ、彩さん、イヴさん」

イヴ「マヤさん、ヒナさん、ユウヒさん、チサトさんも!!」

千聖「おはよう……」

日菜「おはよー」

彩「日菜ちゃん来てくれたんだね」

日菜「まあねー。あたしは練習しなくてもできちゃうし、最近のパスパレつまんないなあっていうのは変わらないんだけど…

でもさ、一人ってもっとつまんないんだよね。お仕事中あたしと話してくれる人いないし」

相変わらず日菜はこういうのをバッサリ言うよな。

麻弥「だったら一緒に練習しましょうって日菜さんをお誘いしたんです。パスパレがどうなるかジブンも不安ですが……

それでも合同ライブは待ってくれませんから。

先日いただいた新曲もしっかりやりきらないと。

それが次に繋がるかもしれませんし……」

イヴ「みなさん来てくれて嬉しいです!」

彩「実はイヴちゃんと私でスタジオの掃除してたんだ」

イヴ「はい!みなさんがいつ練習に来てもいいように、って」

麻弥「イヴさん……」

彩「日菜ちゃんごめんね!」

日菜「え?なにが?」

彩「スタッフさんが活動休止かもって言われた時、私なにも言えなくて………

あれじゃ、諦めてるように見えても仕方ないよね。

イヴちゃんに私らしくないって言われて反省した。

あの時、日菜ちゃんにきつく当たってごめんね」

日菜「あははっなんーだ。そのことか!」

彩「私パスパレを続けたい。私達には練習することとか、スタッフさんに続けたい気持ちを続けることしかできないけど………」

彩はすごいなー

俺多分逆の立場でもこんなに素直になれないや。

日菜「うんうん、そっか!いつもの彩ちゃんがちょっと戻ってきたねー」

彩「日菜ちゃんとイヴちゃんのおかげだよ!パスパレ続けて……あゆみさんみたいな人になれるように頑張らなくちゃ」

日菜「それって彩ちゃんの夢ってやつだよね。あたし夢とかって、なんなのか未だにわかんなくて。夢、持ったことないし。

あたし自身は夢って持てないかもしれないけどさ、パスパレを続けていったら夢がなんなのかわかるかもって思ってたんだけどな……」

日菜自身考えているんだな。

俺が口出すようなことじゃないか。

千聖「…………」

イヴ「あの……チサトさんも来てくれてありがとうございます」

千聖「ええ、みんな、あの……」

千聖があのことを言おうとした時に入って来た。

スタッフ「みなさんお疲れ様です」

全員「お疲れ様です!」

日菜「どうしたのー?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタッフ「千聖さん、夕日さん先日お引き受けいただいた映画の件で、スケジュールのご相談をと思いまして」

彩「えっ……!?」

麻弥「千聖さん、夕日さん映画に出演されるんですか?」

千聖「え、ええ……でも合同ライブにもちゃんと出るつもりで…」

スタッフ「千聖さんの体力もありますし、あまり無理してどちらもダメになってしまうことが一番危険ですので」

千聖「…………」

千聖はなにも答えなかった。

イヴ「パスパレやめたくないです!」

麻弥「い、イヴさん!?」

イヴ「パスパレお休みしたくありません!

これからもずっとこの五人でいたいですっ……!」

彩「私も同じです…!その…みんなスケジュールとか大変かもしれないですけど……続けたいです!

みんなから色んなことを教えてもらってなんども助けてもらって……みんなのこと大好きなんです!

だからこれからもみんなと一緒にしたいんです。

お願いします」

スタッフ「みなさん、結成当初より関係性も素晴らしいものになっていることは理解しています。

しかし……ただ好きというだけでは……」

イヴ「チサトさん!チサトさんも、パスパレのこと好きですよね?」

千聖「えっ………?」

イヴ「ここに来たということはパスパレ続けたいから来てくれたんですよね?」

千聖「それは………」

彩「千聖ちゃん………」

夕日「とりあえずスケジュール表もらえます?後でまた見ときます」

スタッフ「わかりました。では」

俺は千聖の分を入れて二枚のスケジュール表をもらった。

夕日「はいはい。今日は解散。ここから練習してもいいことないだろうし。やるだけ無駄だ。それにみんな考えたいこともあるだろう」

みんなそこで解散した。

 

 

 

 

 

夕日「さて俺も」

『ガシッ』

美沙希「ゆ・う・ひ。ちょーとおはなししようか」

逃げきれませんでした。

俺はその場で正座をしてお説教をくらいました。

美沙希「はぁ〜〜〜〜ちょっとは私に相談してくれてもいいと思うんだけど」

夕日「けど……そのさ美沙希大変そうだったから」

美沙希「〜〜〜〜バカ」

夕日「へ?なんて」

美沙希「なんでもない。帰るよ!」

俺は手を引かれてそのまま帰っていった。

 

 

 

 

 

 

そこから数日間は俺も千聖も映画の撮影がありパスパレの方には全く顔を出せてなかった。

ここ最近の千聖は悩みに悩んでいる様子だった。

千聖「はぁ……

私はどこまでつまらない人間なのかしら」

スタッフ「白鷺さん、楠さん以上で今日の撮影は終わりです

お疲れ様でしたー」

夕日「お疲れ様でした」

千聖「お疲れ様でした!失礼します」

千聖は時計を見た。

千聖「時間はまだあるわね。夕日くん一緒に練習に行かない?」

夕日「いいよ。行こうか」

そこから二人で練習に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

レッスルスタジオ

彩「あ……千聖ちゃんと夕日くん!お疲れ様」

千聖「ええ、お疲れ様」

夕日「お疲れ様〜」

彩「今日も映画の撮影だったんだよね?お疲れ様!

撮影の後に練習なんて、千聖ちゃんと夕日くんはすごいなぁ

どっちもやるなんてすごい決断だよ」

そこからは少し無言が続いた。

千聖「このあいだのこと怒ってないの?」

彩「えっ……?」

千聖「パスパレが好きかって質問に答えなかったこと」

彩「ちょっとだけショックだったかな。

千聖ちゃんこれからどうするんだろうって少し不安にもなった」

千聖「……私ね夢を見てみたいの」

彩・夕日「夢?」

千聖「私昔から叶える道筋が見えそうな目標しか持ってこなかった。

夢みたいにふわふわしてるもの、見ないようにしてたの…

私が夢を見てみたいと思えるようになったのはパスパレのおかげなのかもしれない。

どちらの仕事もやりきって、これからもパスパレを続ける。

これって今の私からしたら道筋の見えない夢みたいなものなの」

彩「……」

千聖「でも、いざ夢を見てみたいと思っても、理屈っぽく考えてばかりでなにも前に進めないのよ。

あの場で、パスパレが好きって言ったところで、なんの意味があるのか考えてしまって……答えられなかった。

好きって気持ちだけでパスパレを続けさせてくれるなんて思えなくて」

彩「千聖ちゃん……」

千聖「結局、安全で確実な道をいつも探してる。

私なんか夢ももてないつまらない人間なのよ。ねぇ彩ちゃん

夢ってどうしたら持てるようになるのかしら?」

彩「だ、誰だって夢持っていいんだよ!千聖ちゃんだって夢持てるよ!」

千聖「えっと……」

彩答えになってない。

千聖も少し困惑してるし

彩「夢を持とうって思えたこと自体、千聖ちゃんすっごく前進してると思う。

だから、その調子で少しずつ夢を持てるように進んでいけばいいんだよ!」

千聖「あの彩ちゃん……」

彩「……千聖ちゃん。私なんかって思わないで夢、見ようよ!」

千聖「えっと答えになっていないのだけれど」

彩「えっ!?あ、え、えっと、…その…ご、ごめん!

でも!千聖ちゃんに前に進めないなんて言わないでほしくて…

ごめん…うまく言えなくて……」

千聖「夢を持ちたい………これが今の私の夢なのかしら?」

彩「うん、そうだよ。それ、千聖ちゃんの夢だよ!」

千聖は目に涙を溜めていた。

千聖「あ…ごめんなさい…

涙が…ふふっ、私、疲れているのかしら」

彩「ご、ごめん。うまく答えなれなくて」

千聖「ううん。いいのよ。ありがとう彩ちゃん。

……最後に彩ちゃん。それに夕日くんも1つ聞いていい?」

彩「うん。何?」

夕日「ああ」

千聖「あなたたちの夢はどうやったら叶えられるのかしら?」

彩「努力!努力すれば夢は叶えられるから」

夕日「夢までの道のりを1つずつこなす。つまりは努力だな」

千聖「ふ………ふふ………!あなたたちはそうだったわね」

彩「えへへ、……そんな私でいろって最初に言ってくれたのは千聖ちゃんだよ」

千聖「ありがとう彩ちゃん。

ごめんなさい、少し疲れてて…休んでいいかしら?」

彩「うん。千聖ちゃんお疲れ様。休んだら一緒に練習しよう」

千聖はそこから眠った。

夕日「俺はもう行くよ。ちょっと練習してくる」

彩「ええ!夕日くん聞いてくれないの?」

夕日「悪いな。代表もやりたいんだよ俺」

彩「ゆ、夕日くん代表になってたの?」

夕日「そっかあの時千聖と日菜しかいなかったもんな。日本の代表になったんだよ」

彩「え、え、え 、んんー」

夕日「バカ!でかい声出すな。千聖起きるだろ」

彩「ごめんなさい」

俺は部屋から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋から出ると俺の体は少し悲鳴をあげていた。

 




ラインのサブ垢作りました
意見や要望があれば送っていただければ必ず返します
ID
@cej1404m
なんでツイッターじゃないのかって?
僕がツイッター苦手だからです


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彼女は覚悟を決めて発言する

意見ややってほしいことなどどんどん募集してます。



俺たちはいつも通り学校に通っていた、

その日も特にこれといったことはなく1日が終わった。

日菜「ゆうちゃーん。今日は練習するの?」

夕日「今日はするつもりないよ」

日菜「それじゃあ一緒に帰ろ!」

夕日「そうだな」

日菜と帰って行き下駄箱で靴を履き替え外に出ると前に麻弥がいた。

日菜「あ、まーやちゃん」

麻弥「わ!日菜さん、それに夕日さんも!」

日菜「どしたの?あたしが見てもわかるぐらい疲れてるよ」

たしかに、麻弥はかなり疲れているみたいだ。

これは寝不足かな。

麻弥「あ、はは……なんだか『アイドル』がなんなのかわからなくなってしまいました。

今のジブンが果たして『アイドル』なのかも」

日菜「それでそんなにゲッソリしてたの?」

麻弥「はい……みなさんが、アイドルとして、夢や目標を見据えていくなかで、ジブンは………となってしまって」

日菜「別に、わかんなくてもいーんじゃないの?」

麻弥「で、でもそれじゃあみなさんのご迷惑に……」

日菜「ならないならない!だいじょーぶでしょ!

ね、麻弥ちゃん。あたしがなんでパスパレのこと大好きなのか知ってる?」

麻弥「それは日菜さんじゃない人がたくさんいるから……でしょうか」

日菜「パスパレってさ分からないことがわかるようなるんだよ!

あたしもさ、夢ってよく分からなかったけどなんとなーくわかったし」

麻弥「あ……」

日菜「だからさ、今わからなくたってパスパレにいればそのうちわかるようになるんじゃない?

パスパレのみんなって、ホントにおもしろいし、不思議なんだよ!

だから大好き!」

麻弥「日菜さん……」

日菜「それに、わからないからおもしろいんだって」

麻弥「わからないから……

…ジブンまさか日菜さんからこんな風に何か助言していただけるなんて思ってもみませんでした」

夕日「俺もこんな風に日菜が言うと思わなかった」

日菜「えー?ひっどいなーもー」

麻弥「す、スミマセン!でも…ありがとうございます。

今はまだわからないですけど、いつか。

パスパレのみなさんと一緒にこの答え、見つけ出したいです」

日菜「いーじゃん。麻弥ちゃんはいーっぱいあたしがわからないこと、教えてくれたから、そのお礼」

麻弥「うう〜、日菜さん〜!!」

麻弥は泣いていた。

日菜「あっはは!!カンキワマリ中だ」

俺たちはそこから帰った。

途中で麻弥と別れて日菜と二人きりになった。

なんだかんだで日菜と二人きりって懐かしい感じがする。

ここ最近はパスパレのことでドタバタしてたし。

日菜「久しぶりな感じだね」

夕日「そうだな。ずいぶん久しぶりだ」

日菜「ちょっと寄り道して行こっか」

俺たちは羽沢珈琲店に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つぐみ「いらっしゃいませー」

もうつぐみは帰ってきていて、家の手伝いをしていた。

つぐみ「あ、日菜さん、夕日さん」

日菜「やっほーつぐちん」

俺たちは席に座り、コーヒーと紅茶を頼んだ。

そこから頼んだものが来た。

つぐみ「ごゆっくりどうぞ」

日菜「あー久しぶりにゆっくりしたな〜」

夕日「日菜もここ最近忙しかったからな」

日菜「ほんとだよー。けどいいんだ!最近のパスパレやっと前みたいに面白くなってきたから」

へー、日菜もこんな風に他者を思いやれるようになってきたんだ。

多分思いやってるわけではないと思うが少しずつ成長してるな。

そこからはいろんな話をした。

日菜がどんな仕事をしていたとか俺の話もした。

少しお説教もくらった。

映画の話を黙っていたことでだ。

日菜「あー楽しかった」

夕日「久々にゆっくりできたよ」

俺が財布を出すと日菜が先に払った。

夕日「おい!なんでだよ」

日菜「お祝い。ほんとのお祝いはまた今度ね」

夕日「は〜わかったよ。ありがとう」

俺たちは店を出てそのまま帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこからしばらくしてレッスンがある日

千聖「おはようございます」

彩「千聖ちゃん、おはよう!」

千聖「もうみんな揃ってたのね。ごめんなさい、すぐに用意するわね」

日菜「じゃあ先にあたしたちだけで軽くやっとこうかー」

麻弥「そうしましょう」

みんな千聖に気を使うことなくやっている。

千聖にとってもこっちの方が助かるはずだ。

少し音合わせしていた。

日菜「千聖ちゃん、準備できたー?」

千聖「ええ、おまたせ。五人で合わせましょう」

そこから新曲の練習をしていた。

五人で合わせたこともありまぁまぁできている。

けど少しのズレや入るミスが目立つ。

夕日「美沙希言ってみ。感じたこと」

美沙希「う、うん。彩ちゃんの入りがちょっと甘かったのとイヴちゃんが少し走りすぎな感じがしたな」

夕日「正解!そこ意識してやってみよう」

彩「うん!千聖ちゃん入りの練習したいんだけどいいかな?」

千聖「ええ、もちろんよ!」

彩「よかった〜。それじゃあ2つ前から」

イヴ「ヒナさん、一緒にいいですか?」

日菜「もちろん」

そこから練習してたけどみんな集中しすぎ。

かなり時間が経ってるけど全くやめる気配がない。

麻弥「わ!もうこんな時間ですね。少し休憩しましょう」

イヴ「みんなで練習できるのが嬉しくて、ついつい、集中してしまいました」

夕日「まぁだいぶクオリティも上がってるからそのせいもあるだろうけどな」

イヴ「大切なライブですし、最高以上の最高の演奏をしたいですから」

日菜「最高以上の最高あはは、なんか面白いね」

けどみんなパスパレが好きだからだろうな。

彩「そうだ!せっかくだから五人で写真撮らない?」

麻弥「このタイミングでですか!?」

彩「五人の写真SNSにアップしようよ。最高以上の最高の演奏のライブを見せます!ってファンの人たちに伝えようよ」

千聖「彩ちゃんたまにはいいこと言うじゃない。いいわね撮りましょう」

彩「たまには、………うっ!でもいい案でしょ!?じゃあいくよー。

みんな寄って」

イヴ「マヤさんもっと寄ってください」

日菜「みんな、ぎゅー」

彩「せーの」

『カシャ』

千聖「今撮ったの?」

麻弥「はい、チーズできなものかと思ってました」

日菜「せーのってどういうタイミング」

彩「えーごめん」

千聖は笑い、麻弥は驚き、イヴはよくわからないって顔をしていた。

『コンコン』

スタッフ「千聖さん、夕日さん、そろそろお時間です」

千聖「次の仕事までまだ2時間近くあるはずですよね?移動を考えても後1時間は練習できるはずです」

スタッフ「いえ、それでは時間めいっぱいになってしまって千聖さんが休憩できる時間がありません」

千聖「まだ大丈夫ですから……」

彩「あの……」

千聖「………映画もライブもどちらも全力でやりきりたいんです。

……やりきってパスパレを続けたい」

イヴ「………!」

千聖「こうして大きな映画のお仕事をいただけたのも、パスパレでの経験があったからです。パスパレのみんながいなかったから私は…」

千聖がここまでいうのも珍しい。

スタッフ「お話は移動中に伺いますので、行きましょう。千聖さん」

千聖「……いきません」

彩「千聖ちゃん」

千聖「私……パスパレが好きです。この仕事は好きって気持ちだけで続けられるものじゃないってわかってます!でも…私はこのバンドが好きです。

これから先、どれだけ大変な道になったとしても……

私はこれからもパスパレを続けたい。

バンドがメンバーのことが好きだから…続けたい……

お願いします!

撮影にも絶対支障は出しません!

今までもそれでやってきたつもりです。

もちろんこれから先のお仕事にも……お願いします」

スタッフ「わかりました。ただ、すぐ決めれるようなことではありません。合同ライブの出来や、みなさん個人のお仕事の出来などを見て最終的な判断をします。では夕日さん行きましょう」

夕日「へ?俺は行かないよ」

スタッフ「どうしてです!」

夕日「俺が千聖を連れて行く。これで文句ないでしょ」

スタッフ「っ!わかりました。では…」

スタッフは出て行き彩は泣いていた。

千聖「泣かないで彩ちゃん。こうなったらやりきるだけよ。夕日くん、ありがとう」

夕日「気にするな。あとはやり切るだけだな」

そこからは練習をして俺と千聖は出た。

 

 

 

 

 

 

夕日「ほい」

俺はヘルメットを投げて渡した。

千聖「もう、びっくりするじゃない」

夕日「はは、悪い。珍しい千聖を見れて嬉しかったんだな」

千聖「っ〜〜〜〜〜〜〜///」

千聖は見たことないくらい顔を真っ赤にしていた。

夕日「それじゃあ行こうか」

俺たちはそこから映画撮影に向かい、仕事を終わらせた



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こうして彼女たちは前に進む

俺たちが映画の仕事で帰った次の日にパスパレの衣装合わせがあった。

彩「今日の衣装合わせ楽しみだな〜」

日菜「けど、もうパスパレ終わるって言ってたのになんで衣装作ったんだろう?」

麻弥「曲や衣装を作った後に方針が変わっちゃったみたいですね」

千聖「スタッフさんの計画性はさておき新しい衣装でステージに立てるのは嬉しいわね」

イヴ「はい!今回はどんな衣装なのか楽しみです、早く着てみたいです」

スタッフ「すいません、おまたせしました!皆さんの衣装をお持ちしましたので順次フィッティングお願いします」

そこで衣装を出してきた。

そこからみんな着てフィッティングをし始めた。

みんな口々に話しているがかなり楽しそうだ。

美沙希「羨ましいの?」

夕日「多少な、あんなにも考えてくれるやつがいたら俺もバレーを続けてたのかもしれない」

美沙希「夕日……」

夕日「悪い。ちょっと俺出てくるわ」

俺は部屋から出た。

 

 

 

事実バレーは選ばれたことは嬉しい。

けど高校バレーはその時にかける思いや迫力が違う。

俺もその舞台に立ちたかったと思っていても叶わない願いだ。

全くいつまでも未練がましいな俺は……

俺は部屋に戻るとすでにフィッティングは終えたようでみんな帰るところだった。

日菜「あーゆうちゃん私たちの衣装見てないでしょ!」

夕日「見た見た、見たから大丈夫だよ」

日菜「ならいいけど……」

俺たちはそのまま事務所を出て帰り始めた

 

 

日菜「ねぇねぇみんなは誰を招待するか決めた?」

イヴ「私は両親はもちろんですが、同じクラスの皆さんや、ツグミさんを招待したいです!本当はハンネも呼びたかったのですが…遠方なので」

麻弥「ジブンは、奥沢さんやあこさん、北沢さんたちをお呼びしたいですね〜。以前、お世話になりましたから」

そこからはみんなは誘う人たちを話していた。

日菜「ゆうちゃんも見に来てくれるよね?」

夕日「ああ、仕事はないからな」

日菜「やったー。おねーちゃんも誘ってみる」

日菜は紗夜に連絡していた。

そこからも話は進みAfter glowのメンバーも誘うことになった。

日菜「あ、おねーちゃんからだ。わぁやったー」

千聖「日菜ちゃんどうしたの?」

日菜「ライブ、おねーちゃんも来てくれるんだって」

千聖「よかったじゃない。ならなおさらいいところを見せないとね」

日菜「…あのね昔のおねーちゃんならきっとライブ来てくれなかった思う。

おねーちゃんと昔みたいに仲良くなりたいってずっと思ってたんだけど、それって昔のあたしじゃ無理でお願い事みたいだったんだ。

だけどパスパレに入っておねーちゃんもRoseliaに入って…あたしもおねーちゃんも変わった。

不可能を可能にしようってお互いに頑張った。そしたら…ライブまで来てくれるようになった。

これってイヴちゃんが言ってた夢と目標は繋がってる話みたいだなって。

もしかするとあたしにも夢とか目標とか、持てるのかも♪」

千聖「バンドに入って一番変わったのは私かもしれないって思ってたんだけど、もしかすると一番変わったのは日菜ちゃんかもしれないわね」

日菜「そーかな。あたしは千聖ちゃんが一番変わったと思うけど」

みんな話してそこから帰った。

そこからしばらく時間が経ちいよいよ本番の日がやってきた。

 

 

 

 

 

 

控え室

スタッフ「夕日さん少しよろしいですか?」

夕日「ええ、なんでしょう」

俺はついていくとそこで5つのコサージュを渡された。

夕日「これは?」

スタッフ「それを彩さんたちにつけてあげてください。色は夕日さんにお任せにします」

夕日「わかりました」

俺は部屋に戻るとみんなすでに着替えていた。

日菜「ゆうちゃん!」

夕日「はいはい落ち着いて」

千聖「その手に持ってるものは?」

夕日「なんかスタッフからみんなにつけてあげてくださいって渡されたんだよ。渡すから自分でつけてくれる?」

日菜「だめだよー。スタッフさんにつけてあげてくださいって言われたんでしょ」

こういう時の日菜は悪い顔をしている。

少しバカにされている感じだ。

千聖「そうね。付けてもらいましょうか」

千聖まで乗ってきている。

麻弥「お願いします」

彩「お願い夕日くん!」

イヴ「お願いします」

俺は結局全員につけた。

少し色を変えてつけたが特に違和感はなかった。

そこからは本番までみんな緊張していた。

日菜はそんな感じしなかったが日菜以外のやつらは少し緊張しているのが目に見えた。

そして本番が始まった。

 

 

 

 

彩「みなさーん、こんにちはっ!!せーの」

全員「Pastel*Paletesです」

彩「最後まで盛り上がっていきましょー。聴いてください『Y.O.L.O』」

観客「おー一曲目からこれか」

観客「今日のパスパレ、気合入ってるね」

そのまま演奏は続き二曲目も終わった。

彩「ありがとうございましたー。続けて聴いていただきました。いかがでしたかー?

……ありがとうございまーす!

今日こんな大きなステージに立つことができてとっても嬉しく思っています!

本当にありがとうございます

えっと……」

千聖(……あっ………)

彩「その、これからもPastel*Paletesをよろしくお願いします!」

観客「ん?彩ちゃん急にどうしたんだろ。きんちょうしちゃってるのかな?」

日菜「ぷっ……あはは!そうそう、それでこそ彩ちゃん!

みんなーパスパレまだまだ続いていくから、ずーーーーっとよろしくねー」

千聖「今日、今、ここでファンになってくださった方も、ずっと応援してくださっている方もこれからもずっとずっとよろしくお願いします」

彩「……それじゃあ次が最後の曲になります。今はまだ届かないかもしれないけど…私たち…もっともっと光り輝く存在になっていきたいと思います。

聴いてください『もういちどルミナス』」

そこからは全員の演奏が始まりそして終わった。

 

控え室に戻るとみんな泣いていたり、悔しそうにしていた。

結果的にパスパレがなくなることはなくなったがみんな思うところはあるようだ

このままライブは終え、みんな帰った




かなり急いで書きました。
次回からオリジナルです




評価や感想待ってます!


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姉貴の存在は偉大だ

描くのが遅くなりすいません。
最近忙しくてなかなか描く時間が無くて


パスパレのライブが終わり数日が経ち今まで通りパスパレの活動をしている。

その中でも俺と千聖はちょくちょく抜けて映画の仕事に向かっているが……

彩「すごいな〜夕日くんも千聖ちゃんも」

夕日「やることだからだよ」

千聖「そうね。けれど私は今は楽しいわ。だってパスパレが続いているんだもの」

彩「うぅー千聖ちゃーん」

彩は飛び込んで千聖に行ってたが千聖はそれを避けた。案の定彩は盛大にこけた。

そこから俺と千聖は部屋を出て映画の撮影最終日なのでそこに向かった。

 

 

 

千聖「夕日くん。今日も送ってくれるのかしら?」

あの日以来千聖はよく俺の後ろに乗りたがる。

夕日「はぁ、、わかったよ」

千聖を乗せて俺たちは撮影現場に向かった。

監督「今日で最終日だからよろしく」

全員「はい!」

それから撮影を終わらせ俺たちは帰るときに監督に捕まった。

監督「今回はありがとう。白鷺くんはパスパレとの掛け合いお疲れ様。

楠くんは全日本との掛け合いお疲れ様。

これからも君たちの活躍を祈ってるよ」

千聖「ありがとうございます」

夕日「ありがとうございます」

俺たちはお礼を言って帰って行った。

 

 

 

 

千聖「本当にいい経験だったわ」

夕日「そうだな。千聖も前に前進したようだし」

千聖「っ〜〜〜〜///」

千聖は顔を真っ赤にして俺の後ろからつまんできた。

夕日「イタタ!」

千聖「それ以上は言わないでちょうだい」

あの日以降千聖も前に進めているのかもしれない。

千聖「もちろん、今度は夕日くんの応援をするわよ」

夕日「応援?千聖が俺の?何かあったっけ?」

千聖「あなたの全日本よ」

たしかにそれがあったけどまさかこんなことを千聖から言われる日が来るなんて思いもしなかった。

夕日「あ、ははは千聖がそんなことを言ってくれるなんてね」

千聖「もうっ!」

そういいながら千聖と俺はバイクに乗り込んで帰った。

 

 

 

 

 

それから数日経って俺宛に電話がかかって来た。

吹「今月末に集まりがあるからよろしく頼むよ」

夕日「わかりました。あとは誰が選ばれたんですか?」

吹「そうだね。あと確定なのは宮くんと佐久早くんと星海くん、それに古森くん、あと君と、もう二人追加で角名くんと一ノ瀬くんだね」

夕日「人数ギリギリですね」

吹「そうなんだよ。今月末に集まってもらうときに残りのメンバーを選出する。詳しくはそのときに」

夕日「はぁわかりました」

俺はそこで電話を切りベッドに倒れた。

それにしてもどういうことなんだろう。

残りのメンバーを選出するなんて……

あと一ノ瀬って誰だろう。

そんなやつ選抜のメンバーにいなかった。

そうして俺は学校につき教室の席に座った。

HRが始まり教師がいらないことを言い出した。

教師「楠くんは今日から授業公欠して練習してくれてもいいわよ」

「え、なんで」「ずるくない」

夕日「どうしてです?」

教師「学校側からあなたのサポートを頼まれたのよ。あなたが選ばれたのと同時にね」

なるほど俺が活躍してこの学校のブランドをあげようと思ってるのか

けどこんなことあのばあちゃんが考えるはずがない。

他の誰かだろう。

夕日「わかりました。もうしばらく学校には来ません」

俺はカバンを持って教室に出た。

この教室に居たくない。

俺がいることで麻弥や他の奴らにまで迷惑をかける。

 

 

 

 

 

 

そのまま家に帰りもう一度寝た。

眠って起きると葉月がいた。

葉月「どうしたの夕日。ずいぶん寂しそうだよ」

夕日「葉月、なんでもない」

葉月「こーら、言いなさい。力になってあげるから」

俺はその一言で全てが崩れた。

今まで張って来た意地が……

夕日「俺は何がしたいんだろうな。どこにいっても嫌われて、陰口を言われて、避けられてなんだかもう嫌だよ。俺はいない方がいいのかもな……」

葉月「ほんとにそれいってる?」

夕日「うん」

その時の葉月の顔はすごく辛そうな顔をしていた。

葉月「夕日はほんとにそれを言ってるなら今までを思い出して。いたはずだよ。どんなことがあっても離れなかった人たちが」

そこで浮かんだのは日菜や他のメンバー、Roselia、After glow、花音や美咲、葉月に優香が浮かんだ。

夕日「う、うぅうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ」

俺はその場で泣き崩れ葉月に抱きしめられていた。

葉月「頑張ったね。ずっと一緒にいるから」

俺はさっき寝たばかりなのに泣き疲れてまた寝てしまった。

 

 

 

 

 

やっぱりこの子は優しすぎる。

あの時以降ずっと苦しんでる。

あたしとしてはユースの合宿や試合にもいって欲しくない。

けどこの子はそれを拒むからな。

そんなことを考えて夕日の頭を撫でると反応する。

夕日「ん、んん」

はぁ仕方ないか。

 

 

 

 

 

しばらくして俺が目を覚ますと葉月の膝の上で寝ていた。

葉月「あ、起きた?」

夕日「殺してくれ」

俺は恥ずかしすぎてそういった。

葉月「ぷ、あはは。気にしなくていいよ。誰にも言わないから」

夕日「はぁ〜頼むよ。あとありがとう」

葉月「うん!」

俺たちはそこからも日にちが経ちいよいよ合宿での顔合わせが始まった。

 



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合宿とはいえ全員本気だ…………多分

いよいよ合宿の日になった。

今回も前と同じ体育館でやるとのことで俺は集合時間の10時に着くように向かった。

今回は2泊3日の合宿だ。

 

 

 

夕日「おはようございまーす」

入ると中には何人もおり、どう考えても選抜のメンバーだけじゃない。

吹「よく来たね。今回の合宿のリーダー兼選抜のキャプテンの楠夕日くんだ」

夕日「どうもよろしくです」

「あれってテレビに出てる人だよな」

夕日「とりあえずゲームしよっか。俺たちの他に烏野、あとそれは音駒かな、それに稲荷崎もいて計4チームだからな。アップが終わったら開始で」

日向「うぇーい。ゲームだー」

影山「はしゃぐんじゃねえ!犬か!」

その二人が走って行った。

そこからも軽くアップを開始した。

 

 

 

 

侑「久しぶりやな〜夕日くん」

夕日「侑もな。ずいぶん強くなったようで」

侑「もう飛男くんには負けへんで」

そう言えばたしかこいつの高校優勝候補で烏野に負けたんだったかな。

それに烏野にもあの侍や一番いないし、もう世代交代したのかな。

そこからもパスやサーブ、スパイクをして試合を始めた。

最初は音駒だった。

 

 

試合は俺のサーブから始まりなぜか注目を浴びた。

影山「あの人やばいんでよく見といてください」

日向「そんなにヤベーのか?」

影山「見てろって言ってんだろ」

俺は音駒から8点サービスエースをとった。

右でのフローターとジャンプサーブ左でも同様に打ってなかなか拾えなかったみたいだ。

西谷「すげーあの音駒からあんなにもサービスエースをとった」

そこからも試合が進み俺はあまり打つことなく終わった。

結果は25対12で終わった。

試合が終わり少し休憩してると近づいて来た。

 

日向「あ、あの俺にサーブ教えてください!」

影山「おい!すんません。行くぞ!」

影山はそいつの首を引っ張って行った。

夕日「待った」

そういうと影山は止まりこっちを見た。

夕日「教えてやるよ」

日向「ほんとですか!?」

夕日「ああ」

「俺もお願いします!」「俺も」

吹「夕日くんどうするの?」

夕日「しばらく教えて見ます。これからのバレーはこいつらにかかってるんで」

吹「そうか」

吹さんはどこかに行った。

夕日「チビちゃんおもいっきり飛んでみて」

そこで飛んでもらうと星海を思わせるようなジャンプだった。

しかもかなり飛んでる。

それこそ俺と変わらないぐらいに……

夕日「よー飛ぶなーチビちゃん」

そこからジャンプサーブを教えて欲しいとのことだったので教えた。

『バァン!』

ドアが勢いよく開きそこにいたのは葉月だった。

「誰あの綺麗な人?」「知らない」

夕日「ゲッ!」

葉月「あれー?夕日いると思うんだけどな〜」

俺はコソコソとその場から離れて行くとばれた。

葉月「あーいた。夕日」

夕日「なんで来たんだよバカ!」

葉月「バカとは失礼ね。今日だけよ。明日はまた別の人が来るから」

夕日「別の人?」

日向「夕日さんの知り合いですか?」

葉月「夕日の彼女だよ!」

全員「!!!」

夕日「違う違う勝手なことを言うな。俺の姉貴」

侑「へーずいぶん綺麗やな〜」

夕日「やめとけ侑、殺されるぞ」

葉月からはかなりの変なオーラが出ていた。

実際気づいているのは俺だけだが……

夕日「もうそろそろ昼だし休憩にしようか」

俺も休憩に行こうとすると別のチビちゃんに捕まった。

西谷「さっき本気で打ってなかったでしょ」

確かに本気で打ってなかったがそれがわかるとは思わなかった。

俺は今回左でのスパイクは打ってない。

夕日「どうかな〜。まぁ後でわかるよ」

西谷「………一本だけ打ってください」

夕日「わかった。一本だけな」

そこから俺は侑に一本だけあげてもらい俺は打った。

『ドォン』

そのままボールはバウンドして天井に届きそうなぐらい上がった。

侑「まじかー」

西谷「すげー」

夕日「はいはい。飯な」

そのまま飯を食べて昼からの練習も終わり葉月は休憩中に言い寄られたりしてたがうまくかわしていた。

その日もなんとか終わった



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パスパレの人気は想像以上

合宿1日目が終わりなんとか部屋に戻って休憩していると葉月が来た。

葉月「ヤッホー。待ってた?」

夕日「待ってねぇよ。ってかなんでいるんだ?」

葉月「あーそれはあたしたちが頼んだんだよ」

少し言葉に引っかかった。

あたしたち?

そこをスルーして話を戻した。

夕日「まぁいいや。俺はもう寝るから」

葉月「うん」

そう言って俺のベッドに入ってきた。

やめてほしいんだけどそういうとまた後が怖いので気にすることなく眠った。

 

 

 

 

次の日

合宿も残り2日になり体育館に行き練習を始めた。

しばらくするとまた体育館の扉が開いた。

『バァン』

???「たのもー」

???「あはは、それ違うってば」

???「もう二人とも落ち着いて」

???「この中に夕日さんがいるんっすよね?」

???「うーんどうだろ。多分いると思うんだけどな」

「あれってまさか」「パスパレだよな?」

夕日「げっ」

その時に昨日葉月が来た時より驚いた。

葉月はまだしも芸能人であるパスパレが来ると思ってなかったから。

そしてその後ろには俺のマネージャーもいた。

美沙希「夕日がいると思うんだけどなー」

日菜「あーいた!」

みんながそっちを向き俺の方向に気づいた。

俺はその瞬間にみんなのところに行き訳を聞いた。

すると千聖が悪い顔をしていた。

千聖「前に言ったじゃない。今度は私たちが応援するって」

夕日「!!確かに言ってたけどさまさかここに来るなんて思ってなかったから」

侑「夕日くん。パスパレとも知り合いか?」

夕日「仕事場でな」

日菜「そりゃそーだよ。だってあたしとゆうちゃん、んんー」

俺は急いで日菜の口を塞いだ。

周りで千聖たちもびっくりしている。

まさかこんな風に言うとは思ってもいなかったんだろう。

古森「どうしたん?」

夕日「あははは〜気にしなくていいから」

佐久早「それでどうする?」

夕日「人数ちょうどいいからゲームしよう。俺はこっちに入るよ。そっちが勝ったらなんでも聞こう。例えばお前らの高校に来いって言ったら俺はそこに行こう」

そういい俺が入ったのは女がいるチームだった。

正確にはチームとも言えない。

パスパレに葉月と優香、美沙希だけだから。

侑「ほほー言うねー」

古森「流石に無理があるんとちゃう?」

夕日「勝てるよ。俺たちは」

そこから分かれてしばらく話をした。

 

 

 

千聖「なんであんな無茶なことを言うのよ!」

夕日「へ?なにが」

麻弥「千聖さん本気でわかってない顔です」

千聖「もう!」

そこから決めて俺たちは俺と日菜、葉月、優香、美沙希あと一人はイヴと彩の交代となった。

千聖は何が何でも出たくないらしく麻弥はメガネだったので万が一ということもあるので遠慮した。

夕日「こっちは決まったよー」

侑「こっちもや」

向こうはセッターに侑、その対角に星海、レフトに佐久早、もう片方には烏野から田中、センターに一ノ瀬と角名が入った。

そこから試合が始まった。

 

 

 

 

 

こっちのローテーションの肝は俺と日菜、美沙希が被らないようにするところだ。

ここだけが重要だったから。

そのまま試合は進み結果だけ言えば俺たちの方だった。

途中にすごいことがあったが……

 

俺のサーブが終わり2個ローテーションが回って日菜のサーブが来た。

その時に日菜がしたサーブは俺と同じサーブだった。

ジャンプサーブとジャンプフローターの交互に打ちだった。

 

 

〜回想〜

夕日「次のサーブ誰だっけ?」

葉月「確か日菜ちゃんだよ」

そういいサーブを見てみるとボールをあげてスパイクサーブを打った。

夕日「おい!日菜なにしてんだ?」

日菜「るんってきたー」

そんなことを言って打ったのは綺麗にコーナーに行きサービスエースをとった。

その後も何回かサービスエースを取り日菜はこっちのチームで俺に続いて多くのサービスエースをとった。

終了〜

 

 

 

理由は俺のサーブの順番が来た時に多く得点して向こうが勝手に自滅したからだ。

彩「勝っちゃった」

夕日「はぁ相変わらずバケモンだな」

千聖「確かに驚いたわ」

麻弥「日菜さんの天才っぷりがここまでなんて驚きです」

そんなことを話していると男子の方は今までにないくらい落ち込んでいた。

それもそうだ。

パワーで劣り、テクニックでも勝っていると思っていた女子に負けたんだから。

侑「くそ〜。なんでや」

夕日「よかった。もうやる気がないのなら日本代表から降りてもらおうと思ってたから」

全員「!!!」

葉月「夕日にそんな権限あるの?」

夕日「実は監督から言われててね。残りのメンバー探すのと同時に君の好きなようにしていいって。だからこの試合をしたんだ。これくらいで折れる奴はいらないからね」

星海「鬼だな」

夕日「あ、ははーよく言われるよ」

そのまま練習をして俺はある程度候補を決めた。

練習が終わり部屋に戻ろうとするとなんだか騒がしい。

「サイン欲しいんやけど」

「おれもー」

なんだかパスパレのメンバーが責められてる。

夕日「ふふ」

美沙希「笑ってないで助けてあげたら?麻弥ちゃんとか困ってるよ」

夕日「そうだな」

俺は近づいて全員をひっぺがした。

そこで諦めたのかみんな帰っていった。

合宿はそのまま進みなんとか終わった。

俺は今回日向と影山、田中をサポートメンバーとして候補に挙げた。

他にもいたがまだ決めきれない。

 

 

 

 

 

 

帰り道

葉月と優香の車に分かれて乗った。

俺は優香の方にのりそっちには日菜、麻弥、俺、美沙希となった。

美沙希「それにしても夕日また上手くなった?」

夕日「そんなこと……ない…よ」

麻弥「まぁまぁ夕日さんも疲れてますし寝かせてあげましょう」

俺が最後に見たのは日菜が膨れているところだった。

家に着く頃には目が覚めて俺は日菜を誘って公園に向かった。

 

 

 

日菜「あ、この公園って」

夕日「覚えてるんだ。家からはちょっと遠いから来にくかったんだけどね」

そこは俺たちが小さい時に知り合ってよく遊んだ公園だった。

今の家からは遠く少し疎遠になっていたのでちょうどいい機会なので来てみた。

夕日「それでどうしたの?」

日菜「ゆうちゃんにはバレバレか。少し嫉妬してるんだよね」

夕日「嫉妬?」

日菜「ゆうちゃんの一番になりたい。けどゆうちゃんはみんなに優しいから嫉妬しちゃってるんだよ」

夕日「ごめん。気にしてなかった」

それはまぎれもない本心であり、本当にそう思っている。

日菜「じゃあ印ね」

そういい日菜は首元にキスしてしばらく離さなかった。

夕日「これって」

日菜「うん!キスマーク。消しちゃダメだよ」

夕日「もう少し違うところにしてほしかったわ」

そういいながらも気分は悪くなかった。

俺たちはそのまま帰り道についた



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いよいよ!

合宿から日にちがたち二月の頭になり世界大会予選が始まった。

俺たち日本は一回戦は韓国で俺は1つの決心をした。

 

 

 

 

試合会場

侑「でっかいなー」

夕日「そうだな。後周り見すぎんなよ。怪しまれる」

俺たちは歩いていくとそこには対戦相手がいた。

『今日はよろしく』

夕日「こちらこそ」

俺は挨拶をしてベンチに向かった。

侑「なんか気合い入ってない?」

古森「まぁあんなことがあったからね」

 

 

 

 

回想

俺は合宿終わりに事務所から呼ばれた。

しかも社長からだ。

部屋に向かい入るとなんだかピリピリしている。

しかも日菜もいた。

日菜「ゆうちゃん…」

夕日「??今日はどうしたんですか?」

社長「この記事を見てくれ」

そういいパソコンを回されて見たのは[パスパレの日菜ちゃん。楠夕日との交際!?]

見たのはどこかのスキャンダルだった。

おそらくあの合宿でバレたんだろうと思った。

夕日「まぁいずれバレるものですしね。今から会見ですか?」

社長「なんとも気楽だな。まぁ構わないが。今から会見にむかう」

俺と社長と日菜で行こうとしたが俺の懇願により日菜だけ残ってもらった。

理由は行くと色々とややこしくなりそうだからだ。

 

 

会見

入ると同時にえらいフラッシュが飛んできた。

あーうざい。

そう思いながらも席に着いた。

社長「今回はこのような場を設けていただきありがとうございます。今回の件については今から説明させていただきます」

その間もフラッシュが止むことはなく鬱陶しかった。

夕日「えー今回の騒動の発端の楠夕日です」

「どうしてアイドルと付き合っていたんですか?」

夕日「アイドル以前に幼馴染です」

「では、何故それを黙っていたんですか?」

夕日「あなた方がこうなることが目に見えていたからです」

「全く反省の色が見えませんね!」「そうだ、そうだ」

 

その言葉で俺は頭にきた。

夕日「すいません社長。迷惑かけるかもしれません」

社長「構わん。好きにしたまえ」

夕日「もういい。お前らの戯言は聞き飽きた。俺は俺の意思で付き合ってんだ。お前は人間の自由までそんなことを言うのか!?

どこで誰が付き合おうと勝手だろうが!」

そんなことを言ってもフラッシュが止むことはなく本当に切れた。

夕日「もういい!俺が世界一になれたら認めろ」

最後のフラッシュが飛んできてそこで会見が終わった。

 

 

社長「あはは、すごいことを言ったな。君も」

夕日「恥ずかしい。その場の勢いで」

そのままその日は終わった

〜回想終了〜

 

 

 

 

夕日「どーせまた俺のことだろう」

古森「はてはてなんのことかなー?」

夕日「まぁいいや。早くアップしよう」

俺たちはそこから体を温め始めた。

しばらくすると俺が呼ばれて先にサーブからかレシーブからかを決めた。

予選では3セットマッチの2セット先取だ。

俺たちは先にレシーブからになった。

そのまま試合前のミーティングになり監督のところに集まった。

吹「さてさて、それじゃあ重大発表だ。この試合夕日くんは危なくなった時にしかださない」

全員「!!!」

 

ああ、なるほど。そういうことか。

今の日本代表は合宿の時よりもかなりレベルアップしてるがそれはあくまでも俺がいてのことだ。

それじゃあ俺だけの世界大会になる。

それを予選のうちに取り除いておきたいってことか。

 

侑「夕日もなんか言わんかい」

夕日「別に、それにピンチになったら出るんだし、それとも俺が出ないといけない状況なのか?」

佐久早「そんなことない」

星海「よっしゃ行くぞー」

そこから試合が始まり1セット目は日本がとった。

速さと技術で相手が追いつく前に取ったからだ。

 

そのまま2セット目に入り相手に慣れが生まれて2セット目は取られた。

実況「なぜ楠くんは出ないんでしょう」

解説「わかりませんが何か意図があるんでしょうね」

そのまま3セット目に入り一進一退の勝負になった。

そのまま試合は進み相手が15点を超えたところで監督が動いた。

吹「選手交代。楠」

俺が出ることになった。

田中「すまん」

夕日「気にすんな。ゆっくり休んでろ。次もあるんだから」

『あの日本人次って言ったか?ここで負けるのに」

俺は監督と1つ約束をしていた。

あくまで最初に打った方の手でこの試合を終わらせること。

試合はまだまだあるからここで全てを見せるのは得策じゃない。

俺は本気で打つことなくブラックアウトや吸い込みで得点を重ね日本は勝った。

そこからも試合は進み日本は予選リーグを勝ち抜いた



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世界一へ

俺たちが予選を勝ち抜き舞台はアメリカになった。

アメリカに飛行機で移動して最初はオーストラリアとの対戦だった。

この試合でも俺はピンチになるまで出なかった。

それでもみんなのレベルアップなによりメンタルそれが試合をひっくり返していった。

その試合も勝ち俺たちは日本代表のホテルに帰っていた。

 

吹「試合お疲れ様。さて次のことだが対戦相手はロシアだ。ロシアは日本よりはるかに格上だ。

そこで今回の準決勝からは夕日くんを初めから使う。

それでいいね」

夕日「俺は構いません。田中は?」

田中「悔しいが俺じゃ力不足だ」

 

俺たちはそこからロシアの戦術を見て眠った。

 

 

 

日菜side

あーあつまんないなー。

ゆうちゃんいないとこんなにも暇なんだ。

けどゆうちゃんとの約束は破ると流石に怒られるからアメリカまではいかない。

 

日菜「あーあつまんないな〜」

麻弥「日菜さん、練習中ですよ」

千聖「夕日くんが見たら怒るわよ。練習してないなんて」

日菜「それもそうだね。練習しよーと」

そこからもあたしたちは練習したがなんだか気乗りしないまま終わった。

ほんとにつまんないや。

今までも会えない日はあったけど何か連絡はしてたからほんとにぽっかり穴が開いたみたい。

あたしたちは今事務所で帰る準備をしている。

そこであたしの電話がなった。

 

夕日「もしもし?日菜」

日菜「ゆうちゃん!?」

 

かかってきたのは待っていた人の声だった。

わたしはみんなと帰ってる中声がうわずさった。

 

夕日「明日から試合初めから出るから見ててくれよー」

日菜「絶対見る!」

夕日「後練習は真面目にしろよ」

日菜「……………」

夕日「やってないな?」

日菜「うん。ちょっとつまんなくて」

夕日「全く明日からしっかりやれよ」

日菜「うん、もちろん!試合頑張って」

夕日「ああ、最大限にしてくるよ」

 

そこで電話が切れた。

時間にしたら2分半ぐらいだったけれどその時間が嬉しかった。

あたしは楽しみで仕方なかった。

 

 

千聖「嬉しそうね。日菜ちゃん」

イヴ「すごい嬉しそうです!ヒナさん」

日菜「あはは、うん。すっごい嬉しいんだ」

 

あたしたちはそこで別れて家に帰った

END

 

 

 

日にちがたちロシアとの試合始まった。

この試合から俺は容赦しなくてもいいという許可を受けている。

侑に頼んで一本目は俺に上げてもらった。

「ドォン」

俺のスパイクで先制した。

 

実況「ななな、何という威力」

解説「彼はもしかしたら日本の救世主になり得るかもしれない」

実況「と言いますと?」

解説「今まで日本はパワーと高さに敗れるのが多かった。けれど1人でもあんなスパイクを打てる人がいると周りのスピードが生きてくる」

実況「なるほど」

そこからは俺たちが1セット取った。

決勝以外はこの試合も3セットマッチ2セット先取だ。

 

「くそなんなんだ、あの日本人」

「俺に考えがある」

 

2セット目が始まり俺たちは順調に得点していた。

気になるのは俺のマッチアップが変わっていることだ。

相手のエースが俺にピッタリきている。

そしてついにその時はきた。

俺がスパイクを打ち相手がブロックに飛んで、落ちていくときに俺の方が落ちるのが遅かった。

そのときに着地寸前で足を出された。

俺はかわすこともできずに踏んでそのまま足を思いっきり振り回された。

俺は地面に仰向けになるように倒れてその表紙に明日もこけてきた。

そのときに相手がエルボーを俺の顔面に当ててきた。

 

夕日「あ、ああぁぁぁぁぁぁぁあああー」

侑「夕日!?」

「残念だったな〜」

侑「てめぇ」

 

「ピピッ!退場しなさい」

 

 

侑side

侑「夕日しっかりせえ」

 

夕日の体を触って見たがピクリとも動く気配がなかった。

そこに監督が走ってきた。

 

吹「夕日くん!しっかり。医療班早く」

 

すると夕日はなんとか動いた。

夕日「だ、いじょうぶ。試合を続け、て」

吹「そんなことできない」

そういうと夕日は感情をあらわにした。

 

夕日「ダメだ!今ここでして勝たないと」

吹「わかった。なら今は治療してきてくれ。それまで君が戻ってくるまで必ず持ちこたえる」

夕日「っ……!」

 

夕日は納得したようで歩き始めて俺のところで止まった。

夕日「あとは頼む侑、みんな」

侑「任せとけ。必ず勝つ」

そこで夕日は医療室に向かって歩き始めた。

 

 

そこからも試合は続き日本はからくも勝利した。

しかし夕日限ってはまだ目を覚まさないらしい。

 

そして日にちはたちブラジルとの試合になった。

この試合は5セットマッチの3セット先取だ。

日本代表は粘りを見せるも2セットを取られてしまった。

そこであいつは走ってきた。

 

夕日「やるぞ」

侑「夕日!?もう大丈夫なんかい」

夕日「じゃないと来ないよ。さぁここからが本番だ」

END

 

俺は戻ってきたが実際は医療器具引きちぎっていた人間を気絶させただけだ。

体が重い。

けどなんとか俺たち日本代表は2セット取り返して同点になった。

そこで俺は体の節々が痛み始めた。

夕日「っつ!」

なんとか試合を続けて俺が最後のスパイクを決めて辛勝した。

その瞬間に張り詰めていた俺の意識は途切れた。

 

 

日菜side

ロシア戦を見てあたしはふさぎ込んでいたがブラジル戦の途中からゆうちゃんが出たと聞いてあたしは再びテレビの前に行った。

そのまま試合は続き日本代表は勝った。

けどその瞬間にゆうちゃんは倒れた。

 

日菜「いや、いやぁぁぁぁぁぁぉ」

紗夜「日菜!?しっかりしなさい」

 

あたしはその場で倒れてしまった。

後になって聞いたらおねーちゃんがすごい心配して看病までしてくれたらしい。

END

 

 

夢の中

ブラック「久しぶりだな」

夕日「あれお前消えたんじゃ」

ブラック「まぁな。俺からの最後のお土産だ。お前が受けた最後の傷そしてお前に俺の目の力をやる。せいぜい大事に使ってくれよ」

 

そういい体の痛みが消えそいつは自分の目を俺の目に重ねた。

夕日「うわぁぁぁぁぁぁ」

ブラック「最後にあの子に謝っといてくれよ。ひどいことを言ったからな」

 

そう言ってそいつは消えた。

END

 

 

夕日「うお!」

俺は飛び上がるとそこは病院だった。

そして周りにはみんな泣きながら俺の方を見ていた。

 

日向「夕日さん。よかったっす」

夕日「悪い心配かけたな」

侑「さーて今からやで」

夕日「ん?なにがや」

 

話を聴くとブラジル代表と日本で話し合って表彰式は俺が目覚めてからとなったらしい。

そして俺は連れられて表彰式が始まった。

なんとか終わり最優秀選手の発表で俺が呼ばれた。

 

夕日「へ?なんで俺が」

古森「さーさー早く行っといで」

日本だけじゃなくブラジルの選手にも背中を押されて俺は表彰された。

俺はその後ブラジルの選手と話していた

 

「いつかまたやろう」

夕日「俺は今回でバレーはやたらつもりなんだ」

「なんでだ!君ほどの選手が辞めるのは納得いかない」

夕日「まぁ色々あるんだよ」

「わかった。けど必ず戻ってくると信じてるよ」

 

そこから俺たちはアメリカを後にして日本に向かう飛行機に乗った




駄文でした
申し訳ないです


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やっと日常へ

俺たちは試合に勝った後日本についた。

着くとすごい数の人が空港にいた。

その中で俺は見つけた。

向こうも走って来て飛びついて来た。

 

日菜「ゆうちゃん!」

夕日「日菜。心配かけた」

 

周りは歓声が上がっていた。

 

「よかったよー」

「サイコー」

 

侑「その子と話したいことあるやろ。みんなに任せて行ってこい。監督も許可してくれた」

夕日「!!わかった。みんなありがとう」

俺と日菜は走り出した。

侑「こっちのセリフじゃ。ありがとな夕日」

 

俺たちはそのまま家に向かった。

そうすると他のパスパレメンバーと葉月に優香、美沙希に紗夜もいた。

 

「パン!パン!」

「おめでとー」

 

みんなからクラッカーを鳴らされた。

改めて実感させられた。

そこにはすごいご馳走が用意されていた。

俺は時差ボケでかなり眠たいが…

 

葉月「まさか本当に優勝するとはね」

優香「ほんとにびっくりしたよ」

夕日「ほんとにな」

紗夜「ほんとにびっくりしました。けど良かったです。何事もなくて」

夕日「あれはびっくりしたな。いくら国のプライドがあるって言ってもな」

紗夜「日菜は特にショックを受けてましたよ。やられた時なんか気絶してましたから」

夕日「日菜!大丈夫なのか?」

 

日菜の方を見ると顔を赤らめていた。

よほど言われたくなかったんだろう。

 

日菜「あたしはゆうちゃんの方が心配したんだからね」

夕日「悪かったって」

 

そういい日菜は飛び込んで来た。

そのまま顔を埋めながら叩いて来た。

 

日菜「ほんとにほんとに心配したんだから。バカ」

夕日「ごめん」

日菜「うん。今日はこのままね」

夕日「わかったよ」

 

日菜は逆を向いて俺の膝の上に座った。

みんなも仕方ないという顔をしてパーティは続いた。

なんとか終わり俺たちは片付けて別れた。

日菜は今日は泊まると言って聞かなかったので泊まることになった。

 

葉月「さーてあたしたちも行こっかな」

優香「そうだね」

美沙希「わかりました」

夕日「ん?どっか行くの?」

葉月「ちょっとね。多分今日は帰ってこないから」

夕日「ん、わかった」

 

葉月たちはどこかに出て行った。

家には俺と日菜だけになった。

 

日菜「ゆうちゃん。シよ」

夕日「ブー」

 

俺は飲んでたコーヒーを吐き出した。

それを処理しながら日菜はケラケラ笑ってる。

 

日菜「けどシたいのはほんとだよ。ゆうちゃんが死んだかと思ったんだもん」

夕日「悪かったよ。けどシャワー浴びさせてくれ。俺多分臭いから」

日菜「別にそのままでもいいんだけどな〜」

 

俺はシャワーを浴び始めた。

日菜も最近心臓に悪いことばかり言う。

その時に風呂の扉が開いた。

 

日菜「来ちゃった☆」

夕日「は、はぁー?」

日菜「もう我慢できなくて」

夕日「いやけどここはな」

 

そんな俺を逃さないように日菜は扉からじわじわ迫ってきた。

そしてを俺を捕まえてそのままキスをして来た。

そのまま舌を絡めて来た。

 

日菜「ん、んん、んふぅ。やっぱりこうじゃないと」

夕日「全く」

 

今度は俺からもした。

その間にもいろんなことをしていた。

 

日菜「ああぁ!そこ…ダメ!んん」

夕日「こんなところまで来て誘ったのは日菜だからな」

日菜「んん、だ…め」

 

日菜はそのまま腰が砕けた。

そこからも止むことなく続けた。

 

そのあと風呂で洗って出てベッドに向かうと日菜はもう一回と言って、聞かなかった。

そこからもして日菜は疲れ切ったのかそのまま寝た。

俺は重い体を動かして日菜の服と俺の服を洗濯機に入れてリビングでコーヒーを飲んだ。

 

それにしても葉月たちはどこに行ったんだろう。

それにもうすぐ何か起こりそうな気がする。

俺が部屋に戻ると日菜はまだ寝ていた

 

俺の予感を他所に日菜気持ちよさそうに寝ていた



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色々めんどくさい

日菜は結局その日は目を覚ますことなくずっと寝ていた。

俺は結局隣で寝るのも気まずかったので俺はリビングのソファーで寝た。

朝起きるとその隣で日菜はずっと寝顔を見ていたが……

 

朝飯を食べてると電話がかかって来た。

よく見ると社長からだった。

 

夕日「はい」

社長「朝早くからすまんな。ちょっと大変なことになってな」

夕日「大変なこと?」

社長「君に国民栄誉賞が授与される」

夕日「はぁ、いりません」

社長「そうかそうかいらないか、っていらない!?」

夕日「はい」

社長「とりあえずまた事務所に来てくれ。そこから話をしよう」

 

俺は返事をして日菜に事情を説明すると部屋でいいからついて行くと聞かなかったので連れて行くことにした。

その時に美沙希たちが帰ってきて、美沙希も付いてきた。

事務所につき日菜を部屋に連れて行き美沙希と社長のいる部屋に向かった。

 

社長室

俺が中に入るとなんだかすごくもてなされた。

なぜかは察しがつくが……

 

社長「さて、なぜ受けないんだ。こんなこと中々いやもうない方が多いぞ」

夕日「はっきりに言うと興味がないからです。それに俺は高校でバレーはやめますから」

 

俺がそう言うと社長は驚きを隠せていなかった。

けどそれより驚きを隠せていないのが美沙希だった。

 

美沙希「なんで!どうして辞めるの!?」

夕日「今回を最後って決めてたからだよ」

美沙希「そんな……」

夕日「辞めるって言っても面白い奴が出てきたらだよ。今回のでわかった。まだボールには触っとくし、俺は上に立つより挑戦する方が好きなんだよ。だから一度身を引く」

 

美沙希は頬を膨らまして納得してないようだがそれ以上何も言ってこなかった。

けどそこで社長が頭を下げた。

 

社長「わかった。けど賞だけでも受け取ってくれないか?」

夕日「はーわかりました。あなたにそこまでされると断れません」

社長「そうか!よかった」

 

なぜかとても安心したような顔をしていた。

俺たちはそれ以上用事もないのでその部屋から出て家に帰っていった。

 

休日が終わり俺たちは高校3年になった。

そこからの学校は気の休まるところがなかった。

 

「楠くん。また呼ばれてるわよ」

夕日「わかったよ」

 

俺はそこから応接室に行くとまた人がいた。

「今回うちの大学に来ていただけませんか?」

夕日「嬉しいですけどすいません」

「どうしてですか?」

 

これは何回も言ってるんだが、俺は大学でやるつもりはない。

それにあのこともあって俺ですら日菜と別れないといけないかもしれないからこんなのが来ると少しイラっとする。

 

今回は引き返してもらって俺も教室に帰ってその日は終わった



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最悪の話

俺が栄誉賞を取ってしばらくしてからの春休みにその話はされた。

 

 

 

 

 

俺はその日葉月に呼び出されていた。

といっても家にいるだけだが……

しばらくすると葉月の隣に優香と美沙希がついてリビングに来て対面に座った。

 

葉月「夕日に話があるんだ」

夕日「知ってる。だから家にいてなんていってきたんだろう」

 

そこからは何も話さずしばらくの沈黙が続いた。

俺は何も言わずに相手からの言葉を待っていた。

 

葉月「実はあたしファッションの仕事したいんだ。もうある程度は決まってて…………………けど」

夕日「???」

美沙希「少し待ってあげて。覚悟のあることだから」

夕日「わかってる」

葉月「実は関西の方で1年仕事しなくちゃいけなくて」

 

ああ、成る程全て分かった。

俺を呼んだ理由も…

それは葉月にも優香にも覚悟がいるし、2人とも優しいから俺に気を使ってるのがよくわかる。

 

夕日「行くよ」

葉月「え!けど夕日には日菜ちゃんが……」

夕日「わかってる。けど俺は自分の手が届かないところで家族をうしないたくないし、もちろん大げさなのもわかってる」

葉月「夕日…」

 

終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は今机に突っ伏している。

なかなかにハードだな。

けどいつまで悩んでいても時間が解決してくれる問題じゃないし自分でやるしかない。

そこで俺は授業が終わると紗夜に連絡していた。

土曜日に日菜のお父さんとお母さん、紗夜の3人を集めてもらうことにした。

そのまま学校が終わり日にちが経っていった。

 

 

 

 

 

 

土曜日

日菜は今日はレッスンで家にいない。

ちょうどよかった。

俺はインターホンを押して覚悟を決めた。

 

父「やぁ今日はどうしたんだい」

夕日「実はもう日菜とは別れます」

 

その言葉に両親は驚いて、紗夜は信じられいという顔をしておれをみている。

そして口を開かれた。

 

母「どうしてなのか聞いてもいい」

俺はなるべく冷酷にそして顔を崩さないように言った。

 

夕日「俺が飽きたんですよ。だけど筋を通そうと思って」

父「そうか」

 

そして立ち上がり俺は思いっきり殴られた。

俺は当然だと思ってそのまま殴られ続けた。

それを紗夜が止めた。

 

紗夜「お父さん!もうやめて」

夕日「紗夜…」

 

その言葉で止まり俺はその家から出た。

 

 

 

 

 

紗夜side

夕日くんに呼ばれてみんなを集めていた。

しばらくして夕日くんはやってきた。

けれどいつもと違いその顔は何かを決めたようにそしてきた。

そして夕日くんの口から聞いたのは信じられない言葉だった。けれど何故か夕日くんの顔は寂しそうに見えた。

そしてお父さんが夕日くんに殴りかかっていったので止めたら夕日くんは何も言わずに出ていった。

何を隠してるんですか夕日くん

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は何も言わずに出ていった。

そして向かったのはレッスンスタジオだった。

美沙希に元から聞いていたので今は休憩の真っ最中だ。

だから最後の音合わせして終わりのはずだから俺が行く頃にはなんとか終わってるはずだ。

そして事務所付近に行くと予想通りパスパレのメンバーが分かれて帰り始めていた。

そして麻弥と日菜はこっちにきた。

 

 

日菜「あーゆうちゃん!」

麻弥「夕日さん」

 

2人ともこっちに向かって走ってきた。

俺はいうことにした。

 

夕日「日菜」

日菜「なに?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕日「別れよっか」

 



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俺はもう二度とあの日常には戻れない

ある程度は日菜目線です


夕日「別れよっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言われた瞬間あたしはなにを言われたのか理解に時間がかかった。

けどゆうちゃんを見ても冗談を言ってるようには思えない。あたしが悪いことをしたんだと思ってすぐに謝った。

 

夕日「もういいから」

日菜「待って!あたしが何かしたんだよね。ごめんなさい」

夕日「もういいって言ってんだろ。話しかけてくんな」

 

そう言ってゆうちゃんは背を向けて歩き始めた。

あたしはなにもできずにそこからは覚えていない。多分麻弥ちゃんに家まで送ってもらったんだと思う。

家に着くと雰囲気が異様だったことは分かったがそれ以上なにも考える気が起きなかった。

あたしはなにも食べずにベッドに沈み込みただひたすらに泣いていた。

そのまま疲れて眠り気がつくと次の日が来ていた。

END

 

 

 

 

 

 

 

日菜に言った瞬間もう覚悟を決めた。俺はあの楽しかった日常には二度と戻れない、戻すことができない。

俺は帰ってからはなにもしていない。もちろん美沙希や葉月、優香にも心配はされたがなにも言わなかった。

俺はそのままベッドに沈み込みひたすらに泣いた。

俺はこの日以上に泣いたことなど今までもこれからもないだろう。

俺はそのまま寝て朝になり学校に向かった。

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしは起きて体を動かして学校に行く準備をした。朝おねーちゃんに心配されたが大丈夫とだけ伝えて学校に向かっていった。

学校に行くとゆうちゃんはまだきてないみたいであたしの方が早かった。少し目が赤かったんだと思う。リサちーにも心配されてそれがすごい響いてあたしはその場でまた泣いた。

 

リサ「ちょ!ちょっと日菜。どうしたの?」

日菜「リサちー、うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああん」

 

そのままずっと頭を撫でられてやっと落ち着いて昨日あったことを話した。するとリサちーは驚いていた、けど最後まで聞いてくれた。

その直後に来たんだ。

けどその目は赤かった。

 

リサ「夕日ちょっといい?」

夕日「いやだ」

 

ゆうちゃんのその時の顔と声は周りの誰が聞いても怖かった。

現にリサちーは震えている。

それでもリサちーは言い続けた。

 

リサ「だからお願い」

夕日「今はなにも言わないけど次言ったら俺も取るべき手段をとるよ」

 

それはつまり女だろうと手加減しないってことなんだね。

ゆうちゃんのことを知ってるつもりでなにも知らなかったのはあたしだったんだ。

そのあとゆうちゃんは何処かに行った。

 

 

 

 

リサに言われてついイラっとして強い言葉を使った。

その時も教室を抜けた後も後悔しかない。なんでもっと上手く言えないんだろう。俺はそのまま歩き続けて理事長室に来た。

 

祖母「来たね」

夕日「何を言うか分かってるの?」

祖母「大方もう学校には来ないって言うんだろう。今日学校に来てみんなに聞かれたんだろう」

夕日「はぁそうだよ。あとはよろしく」

祖母「私は構わないけど夕日はそれでいいのかい?」

 

俺は返事をすることなく出て行った。そのまま家に帰り荷造りを始めた。出て行くのは今週の金曜だからあと4日だ。

このまま冷たい自分を演じ続ければいい。事務所の社長にもすでに話している。演じ続ければ…

そう思ってると涙が溢れて止まらなかった。

俺は結局泣きながら荷造りしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃

日菜「ごめんねリサちー」

リサ「ううん、日菜が謝ることじゃないよ。あたしの方こそごめんね。力になれなくて」

 

 

リサちーはそう言ってくれたが震えが止まっていない。あたしは他人のこととかわからなかったけど三年になって多少はわかるようになった。だから辛かった。ゆうちゃんがこんな風にするなんて。

 

リサ「そういえば美沙希なら何か知ってるんじゃないかな?」

日菜「そうかもしれない!」

 

あたしは美沙希ちゃんのところまで行くことにした。

行ってみると美沙希はいた。

 

日菜「美沙希ちゃん」

美沙希「あれ?日菜どうしたの?って夕日のことか」

日菜「うん、何か知ってる?」

美沙希「ごめん、私のか口からは何も言えないや」

 

そう言って何処かに行った。これでこの学校に知ってる人はいなくなった。

いや昨日の雰囲気からしておねーちゃんも何か知ってるかもしれない、

家に帰ったら聞いてみよう。

その日の授業は集中できなかった



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いよいよその時が来る

日菜side

あたしは授業が終わると走って花咲川に向かった。

おねーちゃんなら何か知ってるかもしれない。そう思って来た。

すると千聖ちゃんが来て焦ったようにこっちに来た。

 

千聖「日菜ちゃん!?どうしたの?」

日菜「おねーちゃんいる?」

千聖「ええ、今日は学校に来ていたからいると思うわ」

日菜「そっか」

 

あたしは中に入っておねーちゃんを探しに行った。

するとすぐに見つかった。下駄箱にいたから。

 

紗夜「日菜!どうしたの?」

日菜「おねーちゃんゆうちゃんのこと何か知らない?」

紗夜「いえ、私も詳しくはしらないわ。けど昨日に家に来てお父さんと言い合いしていたわ。正しくはお父さんが怒って一方的に殴っていたという方が正しいわね」

 

あたしはそれを聞いて頭が真っ白になった。お父さんがゆうちゃんを殴った?

そこからもおねーちゃんは昨日会ったことを全部話してくれた。

あたしは出て来る涙を止められずにおねーちゃんはあたしを連れて中庭のベンチに座らせてくれた。

そこからしばらくしてあたしはやっと落ち着いた。

 

紗夜「落ち着いたかしら?」

日菜「うん、ごめんねおねーちゃん」

紗夜「気にしなくていいわ」

 

あたしたちはそこから帰っておねーちゃんはバンドの練習に向かった。

あたしは事務所に向かってこれから練習だ。

正直気乗りしないけどこればっかりはやっておきたい。何か気が紛れるかもしれない。

あたしは準備して向かった。

そのまま事務所についてそして練習して終わり、部屋から出るとそこにはいた。

 

日菜「ゆうちゃん!」

夕日「氷川」

 

その言葉はあたしにショックを与えた。今まで絶対にそう呼ばなかったから…

 

日菜「うぅ……ゆうちゃん」

夕日「……」

千聖「夕日くん!どういうこと?」

夕日「知るか」

 

そのままゆうちゃんと美沙希ちゃんは何処かに行った。

END

 

 

 

 

夕日side

 

夕日「うぅ」

美沙希「全く無理しすぎだよ。ほらハンカチ」

 

俺は日菜の前を離れるとやっぱり涙が止まらない。

なんとか家に帰りベッドに倒れこむとそこに美沙希がやって来た。

 

美沙希「随分部屋の物ないね」

夕日「もう送ったからな。それで?」

美沙希「日菜ちゃんとこのままでいいの?本当のことを言えば」

夕日「もう無理だよ。それに俺は日菜の強さを信じてる。

だからーーーーーーー、なんだよ」

美沙希「そこまで信じててなんで!」

夕日「話はここまで、さぁでてった」

 

おれは美沙希を追い出した。これ以上はおれが耐えられない。わかってる、日菜にひどいことをしたのも、言ったことも、だからこの選択をしたんだ。

おれは眠った。

後1日でここを出る。もう明日は学校にはいかない。

 

 

 

次の日は一日中家にいた。明日は朝一からおれはこの街を歩いた。

みんなはもう学校にいるからおれは誰とも会うことはない。

ちなみに葉月たちは家で最後の用意をするとかなんとか言っていた。

おれは歩いていると小さい女の子が泣いていた。

 

夕日「どうしたの?」

「お母さんとはぐれちゃったの」

夕日「それじゃあ一緒に探そうか」

「いいの!?」

 

おれはその子の手を繋いでお母さんの特徴を聞いて探し始めた。なかなか見つからず女の子は疲れて来たみたいだ。

 

「んん…」

夕日「眠たいの?」

「ううん、大丈夫」

 

そうは言っても目をこすっている。見たところ小学一年とかそのあたりだ。

 

夕日「乗っていいよ。そこで寝てて」

「ん、でも」

夕日「早くしないと大変だよ〜」

「わかった」

 

女の子を乗せるとまた歩き始めた。しばらくするとその子は寝息をたてて眠り始めた。

しばらくするとおれは囲まれた。

 

「へへ、その子を渡しな」

夕日「えっとどちら様で」

「早く渡さないと痛い目見るぜ」

 

そう言いそいつは銃をおれの額につけて来た。

全く昼間の公道でこんなことしなくても…それにしてもこの子は一体?

 

夕日「いいんだな?それを向けた以上死ぬ覚悟しろよ」

「っ!調子こいてんじゃねぇーーーーーーー」

 

そう言って打って来たので俺はあいつからの最後の置き土産を使う事に決めた。

全ての時間感覚が狂わせる。つまり俺以外のものが遅く見える。本来はバレーで使うものだけど…

そこからは10人ほどまとめて足だけで倒した。

 

「がぁ!はぁ!」

夕日「全く相手見て喧嘩売れってんだ」

「んん、どうしたの?」

夕日「嫌なんでもないよ。それじゃあ行こっか」

 

しばらくするとその子の母親は見つかった。

 

???「ありがとうございます。私は三井 穂花です」

夕日「ん、んん待ってください。今なんて?」

三井「三井穂花ですけど」

夕日「三井ってあの年商400兆円の!?」

三井「その三井です。ぜひお礼させてください」

夕日「お礼なんて…」

 

するとさっきの女の子が俺の足のズボン掴んで来た。

 

???「一緒にご飯食べよ」

三井「こら!真美」

真美「食べよ」

夕日「わかったよ。それじゃあ食べよっか」

 

そういうとその子は喜んで俺の足に抱きついて来た。そのまま持ち上げると懐いて来たのか随分喜んでいる。

 

三井「珍しい。人見知りなのに」

夕日「あはは」

三井「それであなたはどうしてそんなに悲しそうな顔をしているのかしら 楠夕日くん?」

夕日「!!!なんで俺の名前を?」

三井「君はかなりの有名人だからね。それに調べたらすぐにでて来たわ」

 

全くこれだから金持ちは嫌なんだ。だから…

 

夕日「いえ、特に何も。ただ眠たいからそんな感じに見えたんじゃないですか?」

三井「そういうことにしておくわ」

 

俺たちは車に乗り込んで向かった。

着いたのはかなりいいところみたいだ。中に入ると一流の料理が出てきた。俺は食べすすめていくうちに止まらなくなり、ずっと食べていた。

 

三井「ふふ、随分食べたわね」

夕日「あ、すいません」

三井「いいえ気にしないで、若い子はそれぐらいじゃないと」

 

そこでお父さんらしき人が来た。

 

???「私が三井雅人だ。この度は娘をありがとう」

夕日「気にしないでください。こちらこそごちそうさまでした」

雅人「それで自己紹介を改めて。日本五代財閥の1つ三井雅人だ。よろしく」

 

俺も自己紹介をして、なぜか連絡先を交換して俺は帰った。

家に帰り、明日の朝の準備だけして眠った。美沙希はまだ帰って来てないみたいだった。

 

 

 

美沙希side

私はやっぱり夕日のこと黙っておけない。だからみんなに真実を話す。

そう思い来たのはパスパレの練習場所だった。

中に入るとみんないた。

 

千聖「あなたよくも顔を出せたわね」

麻弥「千聖さん!美沙希さんは関係ありません」

千聖「でも、」

美沙希「わかってる。全部話すためにここに来たんだ。だから聞いてくれるかな?

 

 

 

それじゃあ話そっか。夕日があんな風になった理由。

 

 

夕日は大阪に行くんだ。それで向こうに行くのはお姉ちゃんつまり葉月さんのために決めたんだ。それは葉月さんが向こうでの仕事を約一年することになった。

夕日はあの時のようにそう、夕日のお父さんとお母さんの時みたいにならないようについて行くのを決心したんだ。

そして向こうに一年いる間日菜ちゃんが悲しむのを知っててもその選択をした。

夕日は日菜ちゃんなら自分なんかよりいい男がいると思ってる。

だから始めは悲しくても忘れて他の男がいることを願って辛い選択をしたんだ。

夕日はああいった日その日はずっと泣いてた。

もちろん夕日のしたことは日菜ちゃんにとってはひどいことだけどそこだけはわかってあげて…

夕日はこういってたよ

 

 

日菜なら大丈夫。俺がいなくても周りにはたくさんの友達もいる。パスパレもいるから必ず立ち直って前みたいになるよってね。

だから日菜には悪いことをしたって言ってたよ」

 

日菜「そんな…」

千聖「それってつまり」

麻弥「夕日さんは日菜さんのことを思ってたんですね」

 

そこで私の電話が鳴った。

 

美沙希「はいもしもし」

葉月『ごめーん。時間伝え間違えてて今日の夜なんだ。夕日にはもう伝えてあるから、美沙希ちゃんも早くね』

美沙希「え!わかりました」

 

私は電話を切ってみんなに伝えたからすぐに部屋を出た。

すると日菜ちゃんも出てきた。

 

日菜「待って!ゆうちゃんは帰ってくるの?」

美沙希「それに関しては何も言えないよ。私は勝手に行動しただけだから」

日菜「そっか」

 

 

私は走って家に向かい2人で新幹線に乗った。なんとか乗り込めて私たちは新天地の大阪に向かって発車した



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新天地はなかなかにトラブルだらけ?

このネタ知ってる人おるかも?


俺たちが発車してから電車でいき着いたのは夜中の1時だった。

駅で葉月たちが来るまで待っていたので俺たちは乗り込んで新しい一年住む家に着いた。

そこは二階建てのどこにでもありそうな家だったが中に入ってそれは覆された。

地下室があり、屋根裏部屋それに腹がでかかった。

 

 

葉月「どう気に入ってくれた?」

夕日「よくこんな家買えたな」

優香「それはなんとかね。まぁこっちでも仕事あるしなんとかなると思うよ」

 

俺と優香に関しては向こうに戻った時に元の事務所に戻るため今回は兄弟事務所に所属になった。

このおかげでお金に関しては全く心配はない。こっちにきてから俺と美沙希が通う高校はなんだか評判は良くないらしい。

その日は各自が荷ほどきをして終わった。

 

次の日俺と美沙希は少し早く出て行った。そして地図の通りに学校に向かうとそこはいかにもヤンキー校というところだった。入り口には大量の落書き、そしてグラウンドを通ると大量の机が転がっていた。

正直こんなのは、マンガやアニメだけの世界だと思っていた。

 

「おいおいテメェなにもんだ?」

 

後ろから声をかけられたのはモヒカンをしたちょっと調子に乗ってるのがわかる男だった。ここで喧嘩を買ってもいいが最初は穏便に行こう。美沙希はこんなのみるのを始めてらしい。俺の後ろに隠れている。

 

夕日「今回転校生の楠夕日です。それと千葉美沙希です」

「ほぉー、なかなかに可愛いじゃねえか」

 

そいつは美沙希のことをつかんだ。その瞬間に身体中の血が勢いよく回り始めたのがわかった。

 

夕日「おい、テメェなにしてんだ」

「あ"あ?」

 

俺はそこからそいつのことをボコボコにしていた。ただただ際限なく殴り続けて気がつくと美沙希に後ろから抑えられていた。

 

美沙希「もういいから!夕日」

夕日「あ、ああ悪い」

美沙希「どうしたの?珍しく意識が飛んでたけど」

夕日「いやなんでもない」

 

俺はそう返事したがなぜか胸のモヤモヤが取りきれなかった。そのまま歩いていき理事長室で挨拶だけ済ませて部屋から出た。

俺と美沙希は同じクラスになれた。

 

美沙希「よかったよ。夕日が同じクラスで」

夕日「あはは、たしかにここは悪そうだもんな」

 

 

「おいお前」

 

声をかけられて後ろを見てみるとそこには廊下を埋め尽くすほどのヤンキーがいた。

 

夕日「どうかしましたか?」

「朝うちのやつやってくれただろ。ちょっと顔貸せ」

夕日「構いません。ただ美沙希だけの保証はしてもらいますよ」

美沙希「ちょっと!夕日」

「いいだろう」

 

俺は指示されるまま歩いて行くとそこは体育館だった。美沙希は先に教室に向かわせた。

体育館に着くとそこで30人ほどいた。

その中を歩いてきたのは他のやつより一回りでかいやつだった。

 

「おう、朝はよくもうちのやつをやってくれたな」

夕日「ああ、あの弱いのか。やるなら同じ目に合わせるけど」

「ほぉー?やっちまえ」

 

そいつは指示だけ出して結局かかってこなかった。けどそいつの一言で他の奴らはまとめてかかってきた。

俺はそのまま一人一人をやっていきしばらく経つと俺の周りに立ってるのは最初に声をかけてきたやつだけになった。

 

「タイマンだ」

夕日「ったくこんなだけやらしといてそれかよ」

 

本当にえらい数仕掛けてきておいて今からタイマンなんておかしいと思ったがそいつは気にすることなく殴りかかってきた。

俺は一発殴ったが周りのやつに足を掴まれて踏み込めなかった。

すぐに振り払ってもう一度殴りかかるとそこで俺の体に異変が起きた。

体が固まって動かない。

なんだか調子がおかしい。

 

「ハハハどうした」

夕日「くっ」

 

俺はそのまま殴られてなれてきた頃にカウンターを入れてなんとか終わりを告げた。

喧嘩が終わると全員倒れてるのを確認して教室に戻った。

 

美沙希「夕日!?怪我だらけじゃない」

夕日「ちょっとな…途中違和感感じたんだ。体が動かなくなるような。帰りに病院でも行ってみるよ」

 

そこからは教師もこの学校での授業はやっていたが真面目に聞いてる生徒は片手で足りた。

そのまま学校が終わり俺たちは家に帰り病院に向かった。

 

 

 

病院

俺たちが呼ばれてレントゲンまで取られたが異常ないと言われてなんだかおかしかった。

 

美沙希「けど確実に違和感があったんだよね?」

夕日「それは間違いないんだけどな」

 

そこで俺は脳を見てもらうことにした。もちろん手術なんかじゃなくもっと安全なやつだが……

時間が経ち結果が来るとそれは脳から全身に伝わってくる信号が乱れているとのことだった。

それ自身は特に問題ないが激しい運動をするとそれが大きく作用してくると医者は言っていた。

俺たちはそこを出て一旦家に帰った。

 

 

 

美沙希「どういうことなんだろう?」

夕日「俺もわかんない。けど日常生活に支障ないって言ってたしいいんじゃねえかな」

美沙希「能天気だね」

 

こんな時だからこそ空元気になってる。それは自分でもわかってる。

家に帰ると既に優香は飯の準備を始めていた。

 

優香「おそーい。もうできるよ」

夕日「ちょっとな〜」

 

俺たちは飯の準備をしてから飯を食べた。

けど隣に日菜がいない生活がこんなにもつまらないとは…

誰にも気づかれないようにしないと、俺は日菜を傷つけたからもう向こうに帰っても会うことはない。

そのまま飯を食べてみんな部屋に帰ってから俺は夜の街に足を踏み出した。

 

そこからは絡んで来るやつを全員殴り飛ばして発散したところで帰った。

そのままベッドに入り眠った。

そんな日々が続いて半年が経った。

 

俺は相変わらず夜の街に足を出しているととうとう反応が来た。体が動かなくなり動かそうとすると、それでも動かない。

ここで一度本で見た一か八かの賭けに出た。

脳の電気信号を切り替えた。

その瞬間に俺が出したパンチからは音がなくなった。

殴り終わった後は相手の声と吹っ飛んだ音だけが聞こえた。

その日を境に俺の異常はなくなった。

そしてさらに月日が経ち向こうに戻るまであと3ヶ月となった




UA70000超えました。
この話も早く終わらせるつもりですのでお願いします


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やっぱりあたしのヒーローだ

最初は日菜目線でいきます


ゆうちゃんが出て行ってからは世界が真っ黒にに見えた。あたしはなんでも楽しいと思えるタイプだけど今回ばかりはそうはいかない。

いなくなってからパスパレにも顔を出していない。

みんなから毎日連絡がくるけど返してない。

そこで部屋のドアが開いた。

 

紗夜「日菜いいかしら?」

日菜「おねーちゃん。どうしたの?」

紗夜「あなたまさかと思うけれどこのままギターを辞めるつもりじゃないでしょうね?」

 

あたしはそれを言われて何も言えなかった。正直ゆうちゃんがいたから頑張れた。一番見てほしい人に見てもらえないなら続けても意味がないと思っていたから。

けどおねーちゃんはそれを許してくれなかった。

 

紗夜「あなた前に私に言ったわね。私たちはお互いがきっかけだから勝手にギターをやめたりしないって」

日菜「!!」

 

確かにあたしは一年くらい前にそう言った。

けどそれは…

何も言わないあたしを見ておねーちゃんは頭にきたのかあたしの胸ぐらを掴んだ。

 

紗夜「あなたは夕日くんに選ばれた。それが羨ましいかった。けど今の日菜を見たら夕日くんは絶対にあなたを選ばない。それだけはわかるわ!」

日菜「だってぇ」

紗夜「溜め込んでるものがあるなら全部出しなさい。私が受け止めてあげるから」

 

そこからあたしはおねーちゃんの胸で泣きじゃくった。今まで溜めていた不安も全部さらけ出して。

けどおねーちゃんは優しく頭を撫でながら全部受け止めてくれた。

そして泣き止んであたしはゆうちゃんのことは忘れられないけどそれでも前を向いておねーちゃんとの約束を守ると決めた。

そして明日のパスパレの練習に行くことにした。

 

 

次の日

あたしはいつもギリギリに行く練習にかなり余裕を持って出かけた。

そこにいたのは麻弥ちゃんと千聖ちゃんだった。

 

麻弥「あ、日菜さん!」

千聖「来たのね。もう大丈夫なの?」

日菜「あはは、まだショックだけどおねーちゃんとの約束があるから」

 

そこに彩ちゃんとイヴちゃんがやって来た。

2人とも喜んでくれた。

そこからはみんなで練習してしばらくすると会議室に呼ばれた。

そしてマネージャーから聞いたのは今から半年後に日本全国でツアー形式のライブをするとのことだった。

それは北海道から周り次は沖縄、そこから上に上がり最後に大阪で行うことだった。

なんで最後は大阪なのか不思議だったがみんな喜んでいた。

あたしも楽しみになって来ている。

けど…………やっぱり考えないようにしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

美沙希side

あたしがこっちに来てから夕日は変わった。最初は何もなかったんだけどしばらくしてからは夜に出歩き帰ってくると身体中傷だらけて帰ってくる。

けど家での接し方は変わっていない。夕日は葉月さんや優香さんとも普通に喋るし、私とも普通に喋る。

葉月さんや優香さんも聞きたいだろうけど、こらえているのがよくわかる。

夕日の体には日に日に傷ばかりで包帯もよく巻いてる。私たちはもどかしさを噛みしめるしかなかった。

 

END

 

 

 

 

 

 

俺がこっちに来てからしばらくして俺は夜の街に出歩き絡んでくるやつを片っ端から倒していった。

正直に言うと憂さ晴らしに近い。誰も悪くないのはわかっててもやめれられない。

途中で俺自身が壊れて俺のする行動から音がなくなった。

正確にはした後には必ず音はするが振り抜いた時なんかには完全に音が消えて、ダッシュで移動した時もだ。それを機に止めようとしたが今までの恨みで毎日喧嘩ばかりで帰ってなるべく迷惑をかけないようにした。

ある日美沙希に声をかけた。

 

夕日「そういえばなんで美沙希はなんでこっちに来たんだ?」

美沙希「へ?あ、そっか夕日には言ってなかったね。私を助けてくれたから。私は夕日について行くって決めたんだ」

 

美沙希にそう言われてびっくりした。けどそれだけじゃなくてもっとびっくりすることを言われた。

 

美沙希「そう言えばあと半年ぐらいしたらパスパレ、全国ツアーライブするみたいだよ」

夕日「は、はぁーーーーーーーー!?」

美沙希「私向こうに帰ったらまた夕日のマネージャーするでしょ?だから社長と連絡取り合ってるんだ」

 

確かにそう言う契約だし、俺は向こうでる時に全員のを消すためにケータイを変えてなにもかもを変えた。

 

 

 

 

俺がその話を聞いたのはかなり前の話になる。

そしてケータイでブログを見るとパスパレのライブは今かなりいい調子で来ているみたいだ。

そのまま来ていて今は福岡でしているみたいで一部だけ動画で見たがみんな本当に嬉しそうだ。

福岡でのライブは終わり次は愛媛でやると書いてある。

このまま行くとあと一週間で俺たちがいる大阪にやってくる。日にち自体かなりきついはずだ。

そんなことを俺が考えても意味ないが……

 

そこから時間が経ち2日後にパスパレが大阪に来た。

みんなは少し休憩するために早く来たみたいだ。そこからさらに時間が経ちそこで俺のケータイに珍しい人物からの電話が鳴った。

 

 

夕日「はい」

社長「すまない。君に大急ぎの頼みがある」

 

声色が恐ろしく焦っていた。本当に何かあったみたいだ。

そこで言われたことは俺にとっても頭に一瞬で来た。その直後に電話を切り住所が送られて来たので俺はそこに向かった。

カバンには服だけ入れて

 

すぐにバイクに乗り住所の場所に向かった。そこは廃工場でかなり古い。

そこの入り口に既に5人ほど見張りがいた。

 

「何もんだ!」

 

言葉を言われた瞬間に俺は体を動かして全員を吹っ飛ばした。音がしなくなったから体が恐ろしく早い。

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜side

あたしたちが大阪に来てしばらく自由時間と言われて遊んでると、途中で全員が車に入れられた。

そこからはあっという間で次に周りには見ただけでも30人以上いた。

その直後にあたしたちは彩ちゃんから順番に服を破かれた。

いつもならヒーローだったゆうちゃんもいない。

みんなは泣いてるけどあたしはなんかどうでもよくなっちゃった。

 

彩「いや、やめて!」

イヴ「やめてください!」

千聖「こんなことしていいと思ってるんですか?」

麻弥「うぅ…なんでこんな目に」

 

みんな言ってるがそれ以上に相手はすごかった。

その直後に廃工場の扉が揺れた。

 

『ドォン、ドォン!』

 

そしてそれが開きそこには誰もいなかった。

そしてあたしたちを掴んでた手はいつのまにかなかった。

 

「正義のヒーロー登場」

 

その言葉はあたしが何よりも聞きたくて、何よりも大好きだった人からの言葉だった




うん。また喧嘩描写ばっかりや


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やってしもた

さてさてカッコつけて来たのはいいけどこの数どうしよう。

数が多すぎる。とりあえず時間稼がないと美沙希が来るまで。

 

彩・千聖「夕日くん!」

イヴ・麻弥「夕日さん!」

 

日菜「ゆうちゃん!!」

夕日「みんなわるい。とりあえず終わらせるからちょっと待ってて」

 

俺はみんなに持ってきた服をかぶせると、そこから一瞬で真ん中まで移動した。

そこからは周りの全員が襲いかかってきたが正直に言うととろい。

体を動かして全員殴って行った。そこで相手は勝てないと見たのか銃を取り出した。

そこまでは特に問題なかった。

けど1人が日菜を人質に取った。

 

 

「こいつを助けて欲しけりゃ動くな」

 

その瞬間に日菜のところまで移動して、日菜の頭を下に押して、手を前に出したがそれを打たれた。

 

夕日「あぁぁぁぁぁあ」

 

左手を打たれた。けど日菜には当たってない。それでよかった。

 

日菜「ゆうちゃん!」

 

俺はすぐに切り替えて近くのやつを飛ばした。そのまま耳のイヤホンで会話を始めた。

 

夕日「まだか。美沙希」

美沙希「もう着く。目の前にいる。突っ込むよ」

 

その合図と同時に車が一台突っ込んできた。

そして少し暴走して俺たちの前に止まってドアが開いたのでその中に五人を放り込んだ。

そして閉めて発進させたが見逃してくれそうにないので俺が残ることにした。

俺は残って相手をしていたがどうにも手が痛い。まぁ打たれたから当たり前なんだけど、そんなことを考えてる時に後ろから抑えられた。

そして銃を向けられたのでその手を噛んで俺は自分の横腹ごとそいつを打った。

当たっても相手の横腹だが痛みで離してくれた。

そこからはなんとか飛ばしていき最後の一人になった。

 

「いやはや大した化け物だ」

夕日「そいつはどうも。まだやる?」

「いいや遠慮しておこう。これだけの被害に警察まできたら勝ち目がない」

夕日「バレてたか」

 

俺はそろそろ来るであろう警察のために時間を稼いでいたがバレバレだったみたいだ。そいつはどこかに行きそしてその数分後にサイレンの音が聞こえて、一気に緊張感が切れて俺は倒れた。

 

夕日「あーやばいな。血流しすぎた。またみんなに迷惑かけるな」

 

そこで俺の意識は暗いところに落ちていった。そしてそのまま目は覚めなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜side

ゆうちゃんに車に投げられてからは訳がわからなかった。そのまま動き、ゆうちゃんだけ置いてどこかに走って行った。

 

日菜「ちょっと!ゆうちゃんは!?」

美沙希「今は無理」

日菜「ふざけないで!」

葉月「ふざけてるのは日菜ちゃんだよ。今あなたたちは絶望的な状況だったのにもうここからは無事が約束されてる」

 

私はそう言われて何も言えなかった。確かに葉月さんも優香さんも女の人とは思えないくらい強いし何よりあたしたちは車に乗ってるから、相手も追いつけるわけがない。

そこであたしたちと入れ違いで警察が何台も走って行った。

 

美沙希「やっときたね」

葉月「本当に遅いよ」

 

そこから車をUターンさせて警察の後ろをついて行った。そしてさっきのところに戻ってきた。

その頃には警察も周りを囲んでいて、そこにゆうちゃんは担架で運ばれていた。

 

日菜「ゆうちゃん!」

 

声をかけてみたが返事がない。それにどんどん体が冷たくなってきている。

これって…悪いことばかり考えてしまう。その時に肩に手を置かれてあたしは体が飛び跳ねた。

 

美沙希「大丈夫?」

日菜「うん…」

美沙希「すごい顔色悪いよ」

日菜「うん…うん」

 

そしてその日は葉月さんの言葉であたしたちは事務所に帰って行った。

そしてゆうちゃんの治療には美沙希と葉月さんと優香さんが付き添うことになってる。

そしてあたしは眠れないまま夜を過ごした。

 

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ってことなんだよ」

???「そんな…けどどうして」

???「それはーーーーーーーだから」

???「!!!」



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真実が話される

美沙希side

 

夕日が病院に運び込まれて言われたのはまずは血が足りないと言われた。私じゃ夕日との血液型は多分違うし、あれ?夕日って血液型なんだろう。

 

美沙希「夕日の血液型は?」

医者「Rh(-)です」

 

確かその血液型ってかなり珍しいはず。けど葉月さんか優香さんはそれなのかもしれない。親の血液と同じの可能性が高いから。

 

葉月「すいません。この病院に予備の血液はありますか?」

医者「出せる限りは出しました」

優香「じゃあ周りの病院からはもらえないですか?」

美沙希「ちょ、ちょっと待ってください。2人とも同じじゃないんですか?」

葉月「また今度詳しい話をするよ。今はまだできない」

 

そう言われて私は何も言えなくなった。何かありそうだから…

そこで1人の人がやって来た。

その隣には小さい女の子がいた。少なくとも私は見たことはない。葉月さんたちも見たことがないような反応だった。

そしてその人は話し始めた。

 

穂乃果「私は三井穂果です。楠夕日くんはいますか?」

葉月「待ってください。あなたは一体…」

 

その隣の小さい子が泣きそうになってる。けどなんだかただ泣きそうじゃない。何かを言いたそうだ。

 

美沙希「どうしたの?」

真美「夕日、助けたい」

 

この子はしっかりしてる。口数が多いわけじゃないけどしっかりと言いたいことを言う。けれど夕日はどうしてこの子とこの人に面識があるのだろう。

そこにパスパレのメンバーもやって来た。

パスパレのメンバーは一度帰ってから来ている。そこで千聖ちゃんは驚きを隠せていなかった。

 

千聖「あ、あのあなたのお名前を聞いてもよろしいですか?」

穂花「三井、三井穂花よ」

千聖「そんな…どうしてそんな人が…」

麻弥「千聖さん、知ってるんですか?」

千聖「この人は日本五大財閥の1人よ」

彩「それってあのほとんど表には出てこないって聞くけど、どうして」

穂花「そうね。少し話しましょうか。夕日くんは必ず助けるわそのために私たちの家の裏に小さいけれど病院を作ったわ。そこには今の夕日くんに必要なものを全て揃えたわ」

葉月「待ってください!どうしてそこまで」

穂花「話すわ。とりあえず移動しましょうか。夕日くんはすでに移動させたわ」

 

私たちは穂花さんの車に乗ると弦巻に劣らないくらいでかい車だった。

そしてしばらくするととんでもない家に着いた。弦巻と同じかそれ以上の家だった。そこからダイニングに行き、座るとその時にお茶やお菓子を出された。

 

優香「それで夕日とどういう関係なんですか?」

穂花「そうね。かなり前だけれど彼に真美を助けてもらったの。そうね期間は半年以上前に向こうにいた時に」

 

確かにその日は夕日が学校に行かなかった日だ。そして穂花さんからはとんでもない爆弾発言が飛んで来た。

 

穂花「それであなたたち2人はいつまで仮面をかぶってるつもりなのかしら?」

葉月・優香「っ…!」

 

その場では何を言ってるのか全くわからなかった。そして穂花さんは立ち上がり何処かに行った。

私はしばらく意味がわからず動けない。けれど葉月さんが口を開いた、

 

葉月「もう話すよ。実はあたしと優香は血は繋がってるけど夕日とは繋がってないんだ」

美沙希「どういうことですか!?」

優香「実は夕日はお父さんがある場所で拾った子なんだ。お父さんがどうしてもバレーをさせたかったみたいなんだけど葉月と私は女だったからお母さんが絶対にやらせないって言ったんだ。しばらくして夕日は拾われた。けれど生まれてすぐだったみたいで夕日は覚えてないけどね」

 

これで全部納得がいった。兄弟なのに血液型があってないこと、それに優香さんと葉月さんは似てるけど夕日は似てないこと。

けどどうして夕日は知らないんだろう。というかなぜ教えてないんだろう。

 

穂花「そういうことよ。それで夕日くん安定してるわ。そこで提案なんだけれど夕日くん、葉月ちゃん、優香ちゃん、そして美沙希ちゃんも私たちの家族にならない?」

全員「!!!!!」

 

そこで言われたことはとんでもない爆弾だった



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決断の時

とりあえずパスパレのみんなには一度帰ってもらった。

説得は大変でけど葉月さんの一言で決め手になった。

 

日菜「ゆうちゃんが目を覚ますまでいる」

葉月「ふざけないで!夕日がそんなことを望むわけがないでしょ!あなたたちのライブを楽しみにしている人たちをほってここに残ったら夕日は必ず怒るわよ!」

 

その言葉にパスパレは何も言い返してこなくそこで全員が帰った。私たちは三井さんの家の部屋で泊まっている。夕日が起きるまで返事は待って欲しいと葉月さんも、優香さんも答えたからだ。

一人一部屋あるから少し暇な感じもする。

しかも部屋が大きい。ベッドに寝転ぶと今度は扉までが遠い。

そんなとこに部屋の扉がなり、開いていたのは葉月さんだった。

 

葉月「ごめんねー。それで聞いてもいい?」

美沙希「はい、いいですよ」

葉月「どうしてここまで夕日にしてくれるの?もちろんあなたの過去も知ってるわ。けどここまで固執する理由もないはず」

美沙希「単純に夕日の隣にいたいんですよ。ううん、隣じゃなくてもいい。近くで夕日を見てそして助けてもらった時の恩を返せたらいいなと思ってるんです。もちろん夕日はそんなこと気にしなくていいって言いますけどね」

葉月「なるほどね〜。ありがと。それにしても広いよねここも」

美沙希「だいぶ大きいですね」

 

そこからは普通に普段の話をして時間が経ち夜中を回ると葉月さんは帰って行った。

その日からパスパレのライブまでは何もなく夕日も目を覚まさなかった。

 

 

ライブ当日

パスパレはライブは予定通り行うようだ。わたしは夕日が寝ている病室に来た。そこには医療機器に繋がれている夕日がいて、何回も来たが横腹に巻かれている包帯と手を巻かれている包帯が痛々しい。

わたしは夕日に倒れ込みすすり泣いた。

 

美沙希「早く目を覚ましてよ夕日」

夕日「………………」

 

もちろん返事はなく、わたしはしばらく泣いてその場を後にした。

 

夕日「ん、ん?よく寝た気がする」

 

その声はわたしには届かなかった。

 

END

 

 

 

 

俺は目を覚まして周りを見てみると見たことのない場所だった。

それに服が少し濡れている。誰かいたのかな?

とりあえず体についてる医療機器を剥がして立ち上がるとフラついてこけた。

まだ思い通りに動かせない、それどころか手がしびれている。

そこから動くことが出来ずベッドに持たれるような形で座った。

そこに人が入って来た。

 

真美「おにーちゃん。あそぼ!」

夕日「え!?あの時の確か真美ちゃんだったかな?」

真美「うん!」

 

その子は笑ってこっちに来た。そして隣に座り、動く気配がなかった。

ずっと喋っているとそこに葉月、優香、美沙希、そして穂花さんが来た。

 

夕日「いろいろ聞きたいことはあるけどこれはどういう状況?」

 

そこからは信じられないことを聞いた。俺たちに対しての養子宣言。

まぁもう1つの方は俺は知っていたからなんとも思わない。

 

葉月「あ、あれ?驚かないの?」

夕日「知ってる、というか気づいた」

優香「いつ!?」

夕日「親が死んで一回家に行った後、また俺一人で行ったんだ。そしたら母さんの部屋に紙があって、見てみると書いてあった。けど恨んでもないし、別に恨む理由もない」

葉月「バカ夕日」

夕日「ひっでぇ〜。まぁそういうわけだ。後俺は養子の件お断りさせてもらいます」

穂花「わかったわ。それで葉月ちゃんたちはどうする」

葉月「わたしも申し訳ありません」

優香「わたしもです」

美沙希「わたしも」

穂花「わかったわ。予想通りね。それで私からお願いがあるの」

夕日「何でしょう?」

 

穂花「実は1ヶ月後に私たち五代財閥である競技のスポーツをするの。それに是非夕日くん、葉月ちゃん、優香ちゃん、美沙希ちゃんが出て欲しいわ」

夕日「構いませんがその競技は?」

穂花「バレーボールよ」

 

 

そこで言われたことは信じられないことだった。バレーをまたする?

いや問題はそこじゃない。あと2人いや3人は誰なんだ?いや何で俺やることになってるんだ?

別にいいんだけど。

 

穂花「あと2人はこっちで用意するわ。けど期待しないでね」

夕日「ちなみに何で五代財閥でやるんですか?」

穂花「親善みたいなものよ」

 

そんなんに呼ばれるのか、というか五代財閥ならこころの家も来るだろう。あーめんどくさい。

そんなことを考えてると葉月たちに持ち上げられベッドに倒された。

 

葉月「それより」

優香「何で医療機器を外してるのかな?」

夕日「いや、あの、その邪魔だったから」

 

そういうと2人からげんこつが落ちて来た。これが女の力と思うくらい強かった。

そのまま葉月たちはいることになり、真美ちゃんも残った。穂花さんは何か用事があるとかで出て行ったが…

俺はそこからは普通の生活をして直ったのですぐに出て行く準備を始めた。

そして穂花さんにお礼を言い、家を出た時に会ってしまった。

 

 

日菜「ゆうちゃん」

夕日「っ……!」

 

俺は何も言わずにそこからと立ち去ろうとしてすぐに顔を背けて行くと腕を掴まれた。振りほどこうとしても解けない。

見てみるとそこには美沙希が俺の手を掴んで離さなかった。

 

夕日「離せ」

美沙希「いやだ。絶対に離さない」

 

ここまで強情なのは初めてだ。けれどなぜ邪魔をするのかわからない。いや、本当は分かっているのにわかろうとしないだけだ。

 

美沙希「どうして日菜ちゃんを無視するの?」

夕日「美沙希に関係あるのか?」

美沙希「っ………、ある。友達が泣いてたら助けるでしょ!夕日も何も考えずにあの時助けたわけじゃないでしょ!そうじゃなきゃ死ぬかもしれない場所に行くわけがないよ」

夕日「………」

 

何も言い返せなかった。事実俺はあれが他の知らない奴だったら助ける義理もないし、日菜が、パスパレがいたから助けに行ったんだ。

それにしてもえらいいいようだな。まさか美沙希にここまで言われるとは

 

夕日「わかった。話すだけだからな」

美沙希「うん、それでいいよ」

 

美沙希は離れて俺は日菜と2人きりになった。俺と日菜は話さずしばらくいて気まずくなって来た。

 

夕日「とりあえず何処か行くか。ここじゃ話せないだろ」

日菜「う、うん」

 

俺が先に行くと日菜は何も言わずに隣に来た。そこからも何もないと思っていた。

 

日菜「なんか久しぶりだね、こういうの」

夕日「怒ってないのか?」

日菜「うーん、怒ってはないよ。ただショックは受けたかな。けど美沙希に全部聞いて納得した。それでも泣いちゃったけど、あたしの知ってるゆうちゃんがすることだって」

 

美沙希のやつ全部話したのか。それにしてもまさか怒ってないとは思ってなかった。それになんだか息遣いが激しいような?

 

日菜「はぁはぁ」

 

そういい日菜はそこにひざまづいた。

 

夕日「日菜!?」

 

手を持って抱き上げる形でいると服が恐ろしいぐらい濡れていた。

この時期だし多少の汗はわかるがこれは異常だった。

背中がびしょ濡れだった。

そしてすぐ近くの自販機で買って飲ませてみるもなかなか入っていかない。

 

日菜「だい…じょうぶ、だから」

夕日「今は黙ってろ」

 

こうなったらやるしかないと腹をくくって口に水分を含んでそれをそのまま日菜の方に含ませた。

できるだけこぼれないように長く、それを何度か繰り返してると自分で体を起こした。

 

日菜「ゆうちゃん。ありがとう」

夕日「いや、俺の方こそごめん。気づかなかった」

日菜「ううん。あたしこそごめんね」

夕日「っ………日菜、俺にはこんなことを言う権利がないのもわかってる。けど俺はまだ日菜の方が好きだよ。この世で一番」

 

そう言うと日菜はしばらく固まってそして止まらない涙が出てきていた。

 

日菜「うん…うん、あたしも大好きだよゆうちゃん」

夕日「だから向こうに戻ったら迎えに行く。それまで待ってて欲しい」

日菜「うん、待ってる。待ってるから」

 

 

俺たちはそこから移動してファミレスに行き色々話した。なかなか会えそうにないので連絡先もまた交換して帰ろうとしたら日菜に止められた。

 

日菜「しばらく会えそうにないからシよ」

夕日「はぁ〜、そうなりますか」

 

そこからはホテルに行ってこれでもかというぐらいにして、俺たちは次の日起きれなくて日菜はみんなから怒られたみたいだ。



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交流試合

遅くなってしまい申し負けないです


俺は日菜たちが帰る日に見送りに行った。

行くときは日菜と向かいみんな心配されたりしたが特に何もないことを伝えると千聖だけが何があったか見越したような目で見てきた。

それにしても腰が痛い。

 

千聖「随分楽しみだったみたいね」

夕日「はてさて、一体なんのことやら?」

千聖「まぁいいわ。今回の一件本当にありがとう」

彩「夕日くん、ありがとう」

麻弥「ありがとうございました夕日さん」

イヴ「ありがとうございましたユウヒさん」

日菜「ふふ、ありがとねゆうちゃん」

 

そういいみんなは次々バスに乗り込み日菜が最後の時にありがとうと言ってキスして入っていった。

俺はそのバスが消えるまで見送っていった。

その隣に美沙希がやってきた。

 

美沙希「やっと元に戻ったね」

夕日「美沙希には助けられてばかりだな。本当にありがとう」

美沙希「ふふ、どういたしまして。それじゃあ帰ろっか」

夕日「ああ」

 

俺たちは自分たちの家に帰り、そこからの日々を過ごした。葉月の仕事はうまくいってるみたいでこのままいけば俺は向こうで編入することになる。

そのまま歳月が経ち連絡が来た。穂花さんからだった。

なんでもあと1週間で例のバレーボール大会が開催されると言われた。

今は2月だから少し辛い。寒い時にバレーはあんまりしたくない。

そこからさらに時間が経ちいよいよその日がやって来た。

指定された会場に行くと言葉にできなかった。五代財閥が仕切ってるだけあるがでかい。それに中に入ると各財閥ごとに場所が設けられているがそこには大抵なものは揃っていた。

 

葉月「あはは…場違い感すごいね」

夕日「たしかにな。けどそれよりあそこが連れて来てるの現役のオリンピック選手だろ」

美沙希「あー、たしかにそうかも。テレビで見たことある」

優香「そんなのまで連れて来るなんてねー」

穂花「今日はありがとう。それで残りの2人はもう向こうにいるわ」

 

見てみると既にアップを開始していた。それなりにできそうだけどまだなんだかぎごちない感がある。

ということは戦力になるのは葉月と優香、美沙希しかいない。

これはかなり厳しい。

 

こころ「あら!夕日じゃない。どうしてここにいるのかしら?」

夕日「おー、こころ。俺も出るんだよ」

 

やっぱりこころもきてその後ろにははぐみがいてその後ろからピョコっと出てきたのは日菜だった。

 

夕日「ひ、日菜ーーー!?」

日菜「ゆうちゃん久しぶり、ってほどでもないかな。今日はこころちゃんに誘われてやってきたよ」

 

たしかに日菜は何をさしても強いから納得できる。それでも今日は負けるつもりないけど。

 

夕日「今日は負けないよ」

日菜「あたしだって今日は勝つんだから」

こころ「お父様に呼ばれてるわ。それじゃあね夕日」

夕日「ああ、またな」

 

こころたちは走って行き、そこからは俺たちもアップしたが他の2人はとにかく素人に毛が生えたぐらいだった。全くの素人よりはマシだがそれほどの大差はない。

そこから1試合目が始まり俺たちはあっという間に試合が終わった。

この試合では俺は打つことなく終わり、俺が打つのはオリンピック代表と日菜たちとなった。

 

「それにしてもあの子パスから全然ボールがブレないよな」

「あの子はもしかして」

 

遠くでこんなことを言われてるのにも全く気づかず俺たちは次の試合まで休憩していた。それにしてもなんだか思っていたのと違う。これは多分ただの親善試合とはかけ離れている。

なんだかみんなそんなノリじゃない。もっと何か大きなものをかけてるような。

 

夕日「美沙希、今いけるか?」

美沙希「うん。大丈夫」

 

俺は美沙希を連れて一度離れた。まだ試合は少しあとなので特に問題はない。

 

夕日「この大会、いや親善試合の裏に何があるか知ってるか?」

美沙希「ううん、何も。これはただの親善じゃないの?」

夕日「いーやなんでも。次も勝とうぜ」

美沙希「もちろん!」

 

美沙希でも知らないとなると本格的に誰も知らないはず。美沙希はかなり情報を集めるのはうまいからこうなって来るとどん詰まりだ。

本人に聞くしかない。

そのまま試合は進み俺たちは残り2試合となった。

 

夕日「それで先にそっちか」

日菜「あははは、今日は負けないよ」

 

そのまま試合が始まり1セット目は俺たちが取った。けど途中からこころと日菜の成長がやばかった。このまま進めば少しやばい。

2セット目が始まり俺はフェイントを絡めたり、リバウンドを絡めたりと少しずるいことをしてなんとか20点台に先に乗った。

 

日菜「まだまだー」

こころ「ええ、まだいけるわ!」

夕日「このバケモンどもめ」

 

俺がスパイクを打つとすごい綺麗にあげられてそのままカウンターを食らった。

そこからは勢いに乗り同点で24点までのった。そこからは一進一退の試合になり、最後は少し情けなくおもいっきり打ってそれが試合終了の一打になった。

 

日菜「あー、負けたー」

こころ「ええ、でもとっても楽しかったわ!」

夕日「お疲れ様」

 

俺は2人に手を出すと2人ともつかんだ。俺はそのまま持ち上げて立たせると日菜は飛びついてきて、俺は倒れこころは一瞬で離れた、

 

日菜「うー、悔しい」

夕日「まぁ俺は負けられないしな」

日菜「でも、それでもだよ」

夕日「それより周りの目を気にしてくれ」

 

そこで気がついたのか離れるとすぐに俺たちの次の試合、つまり現役のオリンピック代表との試合が始まった。

1セット目から試合が白熱し、一進一退の試合をしていたがそれはすぐに崩れた。

こっちにいた2人が体が動かなくなっていた。

 

「ごめん」

夕日「謝るなら立て。今ここで限界を超えろ」

「ったく無茶苦茶な要求を」

 

あれ?この2人女だよね。なんで言葉遣い悪いんだろう、

2人は立ち上がりそこからも試合が進み1セット目は俺たちが取った。

けどここからが勝負だと思うと向こうが棄権した。

意味も分からなかったがそこで試合が終わり俺たちは優勝した。

 

穂花「あなたたち2人の要求は叶えるわ。今日はありがとう」

「「ありがとうございます」」

 

プレーをしていた2人は頭を下げて何処かに消えていった。そして俺たち4人は帰ろうとすると穂花さんからあるものを渡された。

それは小切手だった。

 

夕日「なんでこんなものを?」

穂花「今日のお礼よ」

葉月「えーと100万円?」

優香「嫌これ違う。そんな額じゃない、ってかわかってて言ってるでしょ!」

美沙希「それでこれは1、10、100、あれ?10億!?」

夕日「待ってこんなもの受け取れません」

穂花「それとは別にお願いがあるの」

夕日「いやこれはいりませんけど。なんですか?」

穂花「真美をあなたたちに預けたいの。いえ、真美が行きたいと言って聞かないのよ。だからそれはそのお金。真美が夕日くんのこと気に入っちゃったみたいで離れたくないみたいなのよ。だからお願い」

 

そう言われて断れず俺は受け取った。真美ちゃんはうちに来るのは俺たちが向こうに戻る時らしい。

そのままその日は幕を閉じた



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向こうに戻って

あの試合があってからは特に目立ったイベントもなく俺たちは向こうに帰る準備を始めていた。それに日菜との約束もあるから少し気を引き締めないと。

するとインターホンが鳴り、来たのは穂花さんだった。

 

穂花「ごめんなさいね、忙しい時に。真美がどうしてもいきたいっていうから連れて来たの」

真美「夕日、あそぼー」

夕日「真美ちゃん、ちょっとまってね。一通り終わらせるから」

真美「真美も手伝う〜」

 

そこからは真美ちゃんも手伝ってくれていた。正直初めてこんなことをしたはずなのにすごい手際が良かった。小学3年とは思えないぐらいに。

いろんなものをまとめてくれてあと入れるだけだから楽になった。

俺たちはそこで一度昼飯を食べることになって俺と美沙希が作ることになった。

真美ちゃんは葉月と優香と遊んでいた。

 

美沙希「なんだか微笑ましいね」

夕日「あーたしかに。まあいいんだと思うよ」

 

俺たちは手を進めて昼飯を作り、運んでみんな食べた。そこからは車で少し移動して着いたのは温水プールだった。

まぁこの時期でもやってるけどまさか来るとは思わなかった。

 

真美ちゃんたちは着替えにいき俺も着替えた。楽な黒の水着にしたが出てきて、優香たちも出てきたが出てきた時に周りの男の目を引いた気がする。

それを見越したかのように葉月が飛んできた。俺は頭を掴んで止めたがバタバタ暴れて俺は押し倒された。

 

夕日「あ、いったー。葉月暴れすぎ」

葉月「あはは〜でも良かったでしょ?」

夕日「さぁ?」

 

そこからは俺たちはいろんな遊びをした。ボールを使ってみたがなかなかに足がとられて動けず、こけたりしたがなかなか楽しかった。

そのまま時間はたち俺たちは帰る時に真美ちゃんは疲れたのか眠ってしまった。おんぶして行くと子どもらしい寝息が聞こえてくる。

車に乗り込み三列目のシートに横にして寝かせて俺たちは前のシートに座った。

美沙希が運転して帰ったいき葉月と優香も眠った。

 

美沙希「夕日、お疲れだね」

夕日「まぁ多少はな」

美沙希「それより向こうに帰ったらどうするの?」

夕日「なんとかするさ、時間はあるんだから」

美沙希「そっかあたしも手伝うからなんでも言ってね」

夕日「ああ、頼りにしてるよ」

 

俺たちは家に着き葉月と優香を起こして真美ちゃんはベッドに連れて行き、寝かせた。

俺たちは軽くメシを食べてそのまま眠っていった。俺も同様に寝ようとしてベッドに行くと真美ちゃんが真ん中で寝ていたので起こすわけにもいかず俺は座って寝た。

その日からしばらくたちとうとう向こうに帰る日がやってきて俺たちは先に荷物を送り、新幹線に乗り込んだ



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これから

新幹線に乗りしばらくして俺たちは戻ってきた。そして駅を出るとパスパレがいた。

 

夕日「みんな!どうして?」

千聖「ふふ、命の恩人を迎えにきただけよ」

彩「夕日くん!これからはこっちに入れるんだよね?」

イヴ「あの時以来です!お久しぶりです」

麻弥「みなさん、そんなに一度に話したらわかりませんよ」

日菜「おかえり、ゆうちゃん」

夕日「みんなただいま」

 

そこからは前の家を買い戻して荷物を運んで一段落したところで日菜たちがやってきた。今日は何もないらしく大学も何もないらしい。

ちなみにみんな同じ大学に行ったみたいだ。

他のバンドメンバーとは違うみたいだけど、パスパレは同じに選択したらしい。俺が通う大学を言うとそこはみんなと違いリサや友希那、紗夜、燐子、がいて来年はAfter glowのメンバーもそっちに受験するらしい。

俺は日菜たちと同じと思っていたから電話したが間違えたと婆ちゃんに言われた。

まぁ言っても仕方ないし今は節約しないといけないから今から学校変えたりはできないし結果的に日菜たちと別々の大学に通うことになった。

 

日菜「結局大学は別々だね」

夕日「それでも大丈夫だよ。会える日は会うし、日菜の要望にも答えるから」

日菜「うん、ゆうちゃんに1つお願いがあるの」

夕日「どうした?あらたまって」

日菜「あたしには会える日だけでいいからバレーボールやってくれない?」

夕日「はぁ?」

 

日菜の言っていることの意味がよくわからなかった。日菜が俺に対してバレーボールをやってほしいと願ってる?

それは考えないといけないし、実際にやってみないとわからない。

俺がいく大学、天王大学は最近スポーツに力を入れて特待生制度まであるらしい。

また聞いてみよう。

 

夕日「わかった。考えておくよ」

日菜「ありがと、今日うちに来る?」

夕日「いくよ。話してみる。もちろん。いつまでも行かないわけにはいかないし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「私たち蚊帳の外ね」

彩「まぁまぁあの2人だし仕方ないよ」

麻弥「あはは…仕方ないっすね」

イヴ「そうです!仕方ないです」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は結局しばらくしてから日菜の家に向かった。そこで紗夜が迎えてくれた。その表情は柔らかく何も気にしてないと言う表情だった。

中に入り日菜に案内されるがままリビングに行くと両親はいた。

 

夕日「あの、すいませんでした」

父「構わない。むしろこちらが謝らないといけないな。理由も知らずに君を追い出してしまった。本当に申し訳ない」

 

両親に頭を下げられて俺はなんとも言えずに頭をあげてくださいとしか言えなかった。

そこからは両親に向こうでの暮らしやこれからのことを聞かれた。

そして夕食までご馳走になり俺は日菜の父親に呼ばれた。

父親の部屋に向かいノックして入ると椅子に座っている。

 

父「それで1つ聞きたい。君は日菜をどう思ってる?」

夕日「質問の意味が全くわかりません。日菜は俺なんかの命よりよっぽど大事な人です。それだけは言えますし、俺が好きな女性としてみています」

父「ふふ、そうか。君なら安心できる」

夕日「???はい?なんのことですか?」

父「君になら日菜を任せられる。これからも頼むよ」

夕日「もちろんです」

 

俺は部屋から出ると日菜がいて顔を真っ赤にしていて抱きついてきた。

そして手を引っ張って部屋に連れ込まれた。そのまま日菜は座り何も言わずに顔も合わせない。

 

夕日「日菜?どうしたの?」

日菜「ゆうちゃんのバカ…自分の命よりもあたしが大事とか言わないで」

夕日「ごめん」

日菜「けどそれよりも嬉しかったよ。ゆうちゃんが本当にあたしのことを大事にしてくれて」

夕日「当たり前だよ」

 

そしてキスをしてきた。それはとても甘い味がした気がする。



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波乱の予感?

日菜の両親に許可をもらい、しばらくして俺は編入した。編入した先の大学で推薦はあるか聞いてみるとあると言われた。

俺は教師を通して理事長に合わせてもらった。

部屋に入ると、もう座っており俺を待っている状態になっていた。

 

理事長「話を通しては聞いているが詳しく聞かせてくれないかな?」

夕日「俺がバレー部に入ると特待生制度が使えないかと思ったんです。こっちに引っ越してきてまだ余裕もないですし、使えるものは使わないと」

理事長「なるほどね。よくわかったわ。けれど君にそこまでの価値があるのかしら?」

夕日「世界大会優勝チームの肩書ではたりませんかね?」

理事長「うん。世界大会優勝チームのものはあなた1人ではないはず。だから今のあなたの力を見せて欲しいの」

夕日「わかりました。今のバレー部と俺1人で試合します」

理事長「!!それでいいのかしら?」

夕日「俺が三回触りますけどね」

理事長「わかりました。すぐに手配します」

 

そこからは俺は体育館に行くともうすでにバレー部のやつらはいた。すごい覇気を纏って見えるかな。なにせ今までやってきてそれが1人に勝てると言われればそれは火もつく。

そこにリサたちがやってきた。

 

リサ「どーしてこうなってるの?」

夕日「いや〜色々あって」

 

 

そこから試合が始まりおれからのサーブで開始になった。初めはジャンプサーブを打つとそこでサービスエースが取れた。そこからも順調に点を重ねて12点までサーブだけで取った。

バレーボールにおいてサーブは唯一孤独なプレイ、けれど唯一の自分の力だけで点が取れるプレイでもある。

そんなことを考えて打ってやっと終わった。

 

「そんな…」

「まだまだここからだ。相手は1人だからガラ空きだぞ」

 

そう、本来ならそれを考えてもおかしくないし、それが一番効率的だ。おれが相手じゃなかったらな。

 

夕日「集中しないとな」

 

そこで一気に世界がゆっくり見えた。サーバーの打つ方向、足の向き、体の向き、手の向きで判断しておれはそこに行きレシーブをしてネット付近にあげてそこでスパイクを打った。

それは相手の心を折るには十分だったようでそこで立ち上がってくるやつはいなかった。

そこで試合終了となりおれの特待生が認められた。

おれは軽く体を動かしてリサたちと体育館を出た。

 

リサ「夕日何であれ取れたの?」

夕日「簡単だから」

リサ「いやいや夕日と真逆の位置だったじゃん」

夕日「ああ、ちょっと相手を見てたらわかるの」

リサ「ヘ〜すごいね。相変わらず」

 

俺たちはかばんをもって帰っていった。リサたちと別れ家に帰ると玄関で真美ちゃんが飛び込んできた。それを受け止め降ろすと少し睨まれ俺はもう一度抱っこした。

 

真美「お帰りー夕日」

夕日「ただいま。それでどうしたの?」

真美「いなかったから」

 

俺は頭を撫でて抱っこしたままリビングに行くと日菜がいてすごい目で俺を見てきた。そのまま視線をそらすと俺の前に来て目を合わしてきた。

 

日菜「ゆうちゃーん?この子は?」

夕日「日菜、これは色々あるんだよ」

 

俺はそこから事情を説明して、日菜を落ち着かせた。そこからは日菜も入れての飯になり、日菜は家に泊まって行くことになった。



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日常

日菜は結局泊まっていき、そのまま日付をまわり次の日になり起きた。

起きると俺の隣に日菜が寝ておりその逆には真美ちゃんが寝ていて、起こすのも悪いので起こさないようにリビングに向かい入ると葉月はすでに起きていた。

 

葉月「おはよ、早いね」

夕日「まぁな。色々あるんだよ」

葉月「2人を起こさないように起きるのは大変だった?」

夕日「わかってたんならなんとかして欲しかったよ」

葉月「あはは…」

 

葉月はそういいながら朝飯を作り始めた。この家ではなぜか俺を除く葉月、優香、美沙希の3人で料理当番を回している。

前に一度内緒でやってるとえらい怒られたのでそれ以来一度もやっていない。

そのまま美沙希と優香が降りてきて顔を洗いに行ったがなかなか2人が降りてこない。

様子を見に行くとまだ寝ていて布団を捲り上げると真美ちゃんはびっくりしてそして周りを見て起きた。問題は日菜だ。

捲り上げても全く起きる気配がない。それどころか体を丸くして眠っている。

本能は怖いな。

 

夕日「真美ちゃん。先に降りてて」

真美「うん」

 

目をこすりながらゆっくり階段を降りていった。さてどう起こしたもんかな。

そしたら日菜は俺の手を掴んで引っ張ってきた。

 

日菜「おはよ、ゆうちゃん」

夕日「てめ!起きてたのかー。ったく下に行くぞ」

日菜「うん。それじゃ」

 

日菜は俺の上に覆いかぶさりそのままキスして降りていった。全く困った彼女だ。

下に行くと何もしてないかのように飯を食べていて俺も座って食べると下で足を蹴られた。何か反応が欲しかったんだろう。

そのまま準備して学校に向かって歩き始めると途中まで日菜が隣についてきた。そして学校に着くとえらい囲まれ始めた。

 

「すごいね!君」

「おめでとう」

 

なんのことかわからずに進むと掲示板にでかく特待生、全額免除が掲示されていた。その内容や一部の写真が貼られていてそれを見た連中が来たらしい。

あんまり興味もないので軽く流していき教室に着くと安息はなかった。そこからというもの質問ばかりでろくに休憩できていない。

昼休みになりなんとか抜け出して屋上まで逃げるように向かった。そしてドアを開けるとRoseliaのメンバーがいた。

 

リサ「夕日じゃん。なんでそんなに疲れてるの?」

夕日「追いかけ回されて大変だったんだよ」

友希那「確かに学校中夕日の噂だらけだものね」

紗夜「ここではそんなことないのでゆっくり休んでください」

夕日「ああ、ありがと。そうさせてもらうよ」

 

俺は鉄格子に背を預けそのままゆっくりとしていて休めた。その時間はとても気が楽でこんな時間はとても久しぶりなきがする。

向こうから帰ってきてバレーを再びやることになって、なんだか最近バタバタしててゆっくりできてだいぶリラックスできる。

ほんとにこういう時間は楽しい。

そのまま時間はたちそして俺は教室に帰り、そのまま授業を受けて部活に向かった。

部活では軽い自己紹介をさせられ、そのまま練習に入った。

練習に入ると周りからの視線がやばい。正直に言うと歓迎されていない。

なんとか終わり俺はそのまま帰った



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試合の日

結局最初の1日以降俺は練習に行くことはなかった。あんな感じに見られるなら行かないほうがマシだ。

そんな時に噂でそろそろバレー部の試合があると聞いて相手はどこか聞いてみると侑たちがいる大学らしい。

メンバーは選抜の時にいたのは侑だけだがかなりの実力者たちだろう。

ここにはうちの大学じゃ勝てないなと思い笑っていた。

不思議そうに見られたがそこにバレー部の顧問がやってきて俺は一応メンバーとして登録されているらしい。

それだけを言ってどこかに消えた。

俺も帰って軽くボールを触りながらリビングでゆっくりしていると真美ちゃんが帰ってきた。

その後は真美ちゃんもバレーボールで一緒に遊び美沙希たちが作ってくれた夜飯を食べて眠った。

しばらくして試合の日になり俺は日菜とそれを見に行くことにした。

侑たちが何か話しているがあまり気にせずに客席に座り試合が始まるのを待った。

 

日菜「ゆうちゃんはいかなくていいの?」

夕日「その時が来ればいくさ。今はこっちの方が都合がいい」

日菜「そっかゆうちゃんには何か考えがあるんだね」

夕日「まぁそれより試合見ようぜ」

 

そこから試合は始まり圧倒的だった。侑の圧倒的ともいえるサーブ、それで点を取られていき、サーブをあげても乱れてるせいで高い壁がチームのエースを阻んだ。

そのまま試合は進み25対3というとんでもない数字で第1セットを終えた。

 

侑「なんや、夕日おらんかったらこんなもんか」

 

俺は見ててイライラしてきた。

そのせいで試合中にもかかわらずでかい声で叫んだ。

 

夕日「ハハハ、最高だなおい!幾ら何でもひどすぎだろ」

「君静かにしなさい」

 

俺は客席から飛び降りてコートに入っていった。そのまま自分のチームのベンチに向かって言った。

 

夕日「この試合に勝ちたいなら俺を出してくれ。まぁ負けてもいいなら別だけどな」

監督「いや、出てもらう」

 

そういいユニフォームを渡されたので俺は受け取り、裏で着替えて出てきた。

 

夕日「よぉ、侑ここからが本番だぞ」

侑「待ってたんや、あたりまえじゃ」

 

そのまま別れて俺はレフトで出た。最初はみんな驚いていた、

それもそうだ。観客席から飛び降りていきなり試合に出てくるんだから。

しばらく試合が進み気になったのは俺に一本も上がってこない。最初は無理もないと思っていたが途中から明白だった。

頭にきたのでライトに上がったボールを横取りしてそのまま点を決めた。

 

「テメェ!なにしやがんだ」

夕日「お前ら本気で勝つ気あんのか?」

「あぁ?あるに決まってんだろ」

夕日「なら俺にだけボールを集めなくても注意をそらすために何本かは上げるだろ!それもせずになにが勝つ気があるだ!ふざけんな、

セッターテメェもだ!勝つ気があるなら頭を回転させてプレーしやがれ!」

 

俺が怒鳴ってからは何かが変わったようになった。俺にもトスが来てそれを決めてしばらくするとバックアタックや、クイックでなんとか試合に勝った。

 

侑「だぁーくそ、さすがやな夕日」

夕日「あはは、なかなか楽しかったよ。またやろう侑」

侑「もちろんや、今度こそ勝つからな」

 

俺は挨拶だけして帰ろうとするとチームの奴らに行く手を阻まれた。

 

「すまなかった!」

夕日「知らん。また試合には来るからな。それまでにせいぜい強くなってろ」

 

俺はそういい出ていくと日菜と千聖がいた。日菜はともかくなんで千聖までいるんだろう。

 

千聖「日菜ちゃんに呼ばれたのよ」

夕日「軽く心読まないで」

日菜「それよりもゆうちゃん楽しそうだったよ」

夕日「まぁな」

千聖「素直じゃないのね」

夕日「千聖には言われたくねぇ!」

 

俺たちは着替えて家に帰っていった



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日常

結局あの日以降も俺は部活に顔を出すことはなかった。何も言われないと思っていたのだが…

 

「早く部活こいよ!」

夕日「ったく毎回来るんじゃねぇ」

 

そう俺の目の前でこう言ってくるやつはバレー部の人間だ。休み時間になるたびに俺のところに来てはこいよという。

手のひら返しもいいところだ。行かないというと納得して帰るだけまだマシなのだが…

 

リサ「夕日一緒にお昼にしよ」

夕日「ああ、それにしても毎回来なくてもいいんだぞ?」

リサ「いいの!あたしが来たいんだから」

 

リサや紗夜は毎回昼休みになるとどちらかが呼びに来ては一緒に昼を食べる。その時によって食べる場所は違うが大体は屋上に行く。

屋上いくと友希那と燐子、紗夜はすでにいて俺たちを待っていたみたいだった。

 

夕日「ごめん、待たした?」

紗夜「いえ、それほど私たちがきてから時間は経っていません」

リサ「夕日もそんなこと気にしないで早く食べよーよ」

夕日「そうだな」

 

そこからは全員で食べたが何か忘れてる気がする。そしてそれはすぐに来た。

屋上のドアが元気よく開き忘れてる正体が来た。

 

美沙希「ちょっとー私を忘れてるでしょ」

夕日「あ、忘れてた」

リサ「あたしも」

 

そしてみんなも忘れてたようで申し訳なさそうな顔をしている。まぁ美沙希自身そんなことを機にする体質じゃないので一言お詫びをするとすぐに許してくれた。

そこからはみんなで昼を食べてその後の講義を受けに行った。そこまで集中して聞かないといけないという講義でもなかったのでノートに取るだけ取って後はのんびり聞いていた。

講義も終わりカバンにものを詰め込むとまたやってきた。

 

「楠一緒部活いこーぜ」

夕日「何回も言ってるけど俺は行かない」

「なんでだよ!」

夕日「はじめに行った時に俺を拒絶したのはどこのどいつらだ?お前らだろ」

「っ!」

 

そいつは悔しそうに何も言いかえしては来なくて俺はカバンを持って教室を出た。出ると美沙希が待っていて心配そうな顔をて俺を見てきた。

大方さっきのを見ていたんだろう。

 

美沙希「大丈夫なの?」

夕日「?何が?」

美沙希「あんな言い方して」

夕日「いいんだよ。俺は試合だけ行く。もちろん出るかは分からないけどな」

美沙希「夕日がそれでいいならいいけど」

夕日「それより早く行こうぜ。遅くなるとまたうるさいのがいるからな」

美沙希「そんなことを言うとまたやられるよ」

 

俺と美沙希は学校を出てしばらく歩いて違う大学の前で待っていると待ち人はきた。来て当然のように飛んでくるから毎回びっくりさせられるがもう慣れたので捕まえた。

 

夕日「なんで飛んでくるんだ?」

日菜「だって早く会いたかったんだもーん」

 

これを言われると弱い。事実俺も悪い気はしなくてむしろ心の中ではだいぶ喜んでいる。

そしてしばらくするとパスパレのメンバーも後からやってきて何事もなかったかのように見てきた。

毎回のことだからもう見てて慣れてきているんだろう。

 

千聖「毎日熱々ね」

夕日「あはは…俺的にはここまでしなくてもいいんだけど…」

日菜「それじゃあるんってこないよー。それにもうみんな知ってるんだしいいじゃん」

 

その後は事務所に向かいパスパレは練習を俺は部屋に向かい荷物を置いてから台本を読み始めた。ここ最近こっちに戻ってきてからは特に仕事が増えた。もちろん事務所にも言ってあるし、特に問題ないのだが映画が二本にドラマも二本ある。

正直役の切り替えが大変だ。頭を使うし、たまにセリフを間違える。

けどそんなことを言ってられないくらいいまお金が必要なのだ。

もちろん真美ちゃんを預かった時に預かったのを使おうと思えばいいけどそれはなんだか嫌だ。

そして俺は気がつくと台本を持ったまま寝ていたみたいだった。

家に帰り夜飯を食べてなんとかベッドまで歩いて眠った



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試合は進む

しばらく日にちが経ち俺は映画の撮影が終わった。映画が終わってもまだドラマの方があるのでまだ気は抜けないがだいぶ楽にはなった。

ベッドで寝転んでいると葉月たちがやってきた。

 

葉月「夕日無理してない?もしもあたしたちのためにしてるのならやめて」

優香「そうだよ。夕日が苦しいならあたしたちは苦しい思いする方が楽だから」

夕日「はは、ちがうよ。これは俺のため。それに後はドラマの方だけだからそんなにきつくないから気にしなくていいよ。それに俺には立派なマネージャーがいるからな。な、美沙希」

 

ドア付近にいた美沙希が恥ずかしそうに入ってきて笑っていた。まさかバレてるとは思いもしなかったんだろう。その足元には真美ちゃんもいて飛び込んできた。

俺は寝転んでいたからか腹に衝撃を食らった。ほんと初めに来た時とは打って変わって元気なものだな。

 

夕日「それじゃあ夜飯買ってくるよ」

美沙希「あ、私も行くよ」

真美「私もー」

夕日「それじゃあ3人で行こうか」

 

俺たちは3人で出かける準備をして向かった。車で行っても良かったがここは歩いて行くことにした。

しばらくしていると絡まれている女の子が5人いた。

しかも髪の色がやばいのが1人いた。ピンクと水色の髪のやつだ。

あれはなかなかいない。

 

「いいじゃん。一緒に行こうぜ」

「やめろって言ってんだろ」

 

1人金髪が前に出て行ってるが周りに男が10人ほどいたのであまり効果はない。メガネの子はビビってるし、あのチビピンクは何を言ってるだろう。

黒髪の子も言ってはいるが正直あまり効果はなさそうだ。

 

美沙希「夕日ほっといていいの?」

夕日「はー、わかったよ」

 

俺は瞬間的に距離を詰めて近くまで行った。周りにいた奴らは気づいてびっくりしているがまだ絡んでいるやつは気づいていない。

 

夕日「そこまでにしとけよ」

「あぁ?なんだテメェ?」

 

そこまで行って殴ってきたので避けて左足での回し蹴りをするとそいつは逆の壁に叩きつけられた。

それを見て周りの奴らも飛びがかかってきた。

 

「おらぁぉぁぁぁぁぁぁぁ」

美沙希「夕日ー本気でやっちゃダメだよ〜」

夕日「わかってるー。最近練習してる手加減を教えてやる」

 

そして五分後には俺の周りに立ってるのは絡まれてた女の子たちと走ってきた美沙希と真美ちゃんだけになった。

 

夕日「それじゃあ夜飯買いに行きますか」

「あ、あの!ありがとうございました」

夕日「どーも。今度からは気をつけて」

「おい、お前。その、あの」

 

一番気の強そうな金髪が言いよどんでいる。何かと思い待っていたが周りは何も言わずに見ていて話が進みそうになかった。

それで俺の方から聞いてみることにした。

 

夕日「どうした?」

???「だから、あたしが作ってやるって」

???「マスキがデレた」

???「デレてねー」

夕日「うん?話が見えてこないんだけど」

???「だからあたしが飯作ってやるって言ってるんだよ!」

 

なんで俺が怒られてるんだろう。訳も分からず返事をするとそこにいた全員が付いてきて買い物を済ませた。

買い物が終わり家に帰ると葉月と優香にすごい目で見られて事情を説明すると納得してくれて金髪の子が飯を作ってくれた。

作らないと思っていたが食べるとかなり美味しくて予想外だった。

そこからは名前だけ聞いて全員を送り俺は帰っていくと次の試合の日程が送られてきた。

今週の土日で優勝が決まるみたいだ。

一応見には行くが自分から藪をつついたりはしない。

そう思い俺はベッドに入った



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試合

そのまま週末になり、試合の日になった。俺も今回は見にいくことになってるがあくまで出る気は無い。

観客席に座ると隣にリサと日菜が来た。今回のことは言ってないがおそらく美沙希から聞いたんだろう。

 

リサ「あたしたちも見てもいいでしょ」

日菜「そーだよ。また勝手にいくんだもん」

夕日「わかった、わかったから」

 

俺たちは席に座り試合のアップを見ていた。前に比べてこの短期間によく成長できたなと思うぐらい上手くなっているが正直まだ他の3チームには程遠い。

それにしてもあのセッターえげつないトスをするな。俺たちのチームに欲しいって思って見てみるとそれは影山だった。

あれは脅迫(しんらい)だな。

自分はスパイカーに対しての選択肢を増やす代わりにこれで決めろと言わんばかりのトスだな。

あれは怖いがその分打ちやすいだろう。

しばらくして試合が始まった。うちは初めは影山のあるチームだった。

 

「最初はビッグサーバーの影山からのサーブです」

 

その解説が入り試合が始まり恐ろしいサーブが来た。俺は取れるがうちのチームじゃおそらく取れないだろう。

一本目はノータッチエースが決まりその後も正面に入っても吹き飛ばされるという始末でうちのチームは影山がミスる間の8点サーブだけで取られた。

 

日菜「あちゃーやられたね」

夕日「まぁこんなもんだろ。あいつらの実力なんて」

リサ「いいの、夕日。まだここにいて」

夕日「1セット目は落として仕方ない。その後を見るよ」

 

その言葉を放った後も影山のトス回しやスパイカーに決められてうちは25対7で1セット目を取られた。

そして試合の間の日菜とリサに無理やり俺はベンチに連れていかれた。

 

監督「楠!出てくれ」

「頼む。お前しかいない」

夕日「ったく都合がいいよな。まぁ出るよ」

 

俺はユニを受け取り着替えてすぐ試合に出た。審判も不思議そうにしていたが一応メンバーの中に入っているので何も言われなかった。

コートに入るとこっちの空気と向こうの空気が明らかに違う。

 

影山「来たんですね。夕日さん」

夕日「やられっぱなしなのも嫌だからな」

影山「楽しみにしてます」

 

俺は最初サーブでジャンプフローターから始めた。そこから右で打ったり、左で打ったり時にはスパイクサーブに切り替えて点を稼いだ。

最初は後衛だから点を稼いでおかないと後々大変なことになる。

もちろんバックアタックで点を取るという選択肢もあるが合わせてもいないのにそれは無理だ。

だから初めに取れるだけ取っておきたい。俺はそのまま10点取りそこで俺のサーブは終わった。

そこからは相手はファーストテンポのシンクロ攻撃を多用してきて想像以上に面倒だが上がることには難なく成功した。

問題はその後だ。

いくらあげてもブロックで捕まりこっちは点を取られることになってばかりだ。試合は進みなんとか俺は前衛に回る時には点数は17対13になっていた。

 

夕日「はぁ…」

 

俺はそこからなんとか点を取り2セット目を取り返した。そのまま試合は3セット目に入り今回は前衛から始まりそのまま点を取り続けるとたしかにローテもしないがそれには限界がある。

俺が前衛にいる間に12点まではなんとか取れた。俺が囮の役割を果たして気持ちいいぐらい引っかかってくれたので俺以外の人間も取ることができた。

そこから俺のサーブでなんとか先に20点台に乗りそこから俺は後衛になった。もちろんこっちの点数も少しずつ入るがそれ以上に相手の追い上げがすごい。

結局24対20まで持ってこられた。

最後はおれのチームのやつがレシーブで吹っ飛ばされてそのまま相手コートに落ちて試合は終わった。

 

影山「またお願いします」

夕日「その時が来たらな」

 

次の相手を見ると外人ばかりだった。しかも外人だけあってかなりガタイがいい。身長も高いし、外国人って感じだった。

そのうちの1人が近づいてきて俺の前に立った。

 

「お前が楠夕日か?」

夕日「ああ」

 

それにしてもずいぶん流暢に喋るな。そしてそいつは言った。

 

It was our country that killed your parents.(お前の両親を殺したのは俺たちの国だ)

夕日「はい?」

 

その場では何を言ってるか全くわからなかった。決勝戦は明日なので俺たちはそこで帰った。けれど頭からその言葉が離れず家に帰ってからも解らず結局意味を調べて見るとそれは絶望的な言葉だった。

 

夕日「くそがぁーあいつは殺す」

 

その声は家中に響いたみたいでその時に来ていた日菜に美沙希、葉月に優香がやってきた。

それで俺は何もなかったかのように振舞っていたがそれでも疑いは晴れずに明日見に行くと言われた。

俺はその日は一睡もできずにベッドの上で布団を被り座っていた。

朝になり俺は家を出た。

葉月たちは後から来るみたいで試合が始まるまでにはいくと言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

葉月side

 

葉月「どう思う?」

優香「そんなこと言われても多分」

葉月「だよね。だからもしもの時は止めないとね。あたしたちが」

優香「そうだね」

 

そう昨日の夕日の声を聞いてあたしと優香は考えられる最悪のケースを考えていた。

それは夕日が言っていた殺すという言葉から誰かに対して襲いかかる可能性があることを示していた。

 

美沙希「私にもやらせてください」

葉月「危険だよ?」

美沙希「ここで行かないといけないんです」

優香「葉月ここまでの覚悟があるなら見届けようよ。どう転ぶか」

葉月「はぁ、わかったよ。それじゃあこれ」

 

あたしはスタンガンを渡した。それだけで意味を理解したみたいで助かる。あたしたちは表向きは試合を見に行くだけだから何もなかったら杞憂で済む。

あたしたちは車に乗って試合会場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

試合までまだ少しあるので俺たちは更衣室でミーティングしていた。俺には関係ないので聞き流して時間になったので俺たちは試合会場に向かった。みんなセンターコートや一つしかないコートに感動しているが俺の目的は別の場所だ。

俺たちが出てしばらくすると声が聞こえたのでその方を向くと葉月や優香、美沙希がいた。

そこに日菜はいなかったのでおそらく寝坊だろう。そこからして相手はやってきた。

 

夕日「殺す殺す殺す」

 

 

葉月「様子おかしくない?」

優香「うん、やっぱり行かないとね」

 

俺はその場から移動して昨日声をかけてきた外国人のところに移動しようとしたら押さえられた。

 

葉月「夕日止まって!」

優香「それ以上はダメ」

夕日「うるさい、離せ。あいつは親父の仇なんだよ!」

葉月・優香「なっ!」

美沙希「ごめん」

 

そこで俺はなぜか体が痺れて動けなくなりそこで意識が落ちた。そして次に眼を覚ますと試合が終わり俺たちのチームが負けて準優勝ということだった



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敗北の後

俺たちは負けた。試合は眼を覚ますと漫画みたいにちょうど試合終了の整列が行われており俺はベンチで寝かされていたみたいだ。

起き上がるともう体の痺れはなくすぐに表彰式が行われた。俺はそれに出ずに控室に戻ろうとすると美沙希たちが目の前にやってきた。

 

葉月「夕日、さっきはごめん」

夕日「いやいいよ。気持ちはわかってるから。しばらく1人にしてくれ」

優香「うん。ごめんね」

夕日「だから気にしなくていいってば」

 

俺はそういいその場から離れて控室に戻った。もちろん美沙希たちは俺を犯罪者にしたくなくて止めてくれたのはわかってる。けどやっぱり悔しい。

これで俺にやることができた。今度は正々堂々あいつらもバレーでねじ伏せてやると思い俺は家に帰った。

帰り道に日菜とリサが心配そうに見てきたので家に来てもらうことにして一緒に飯を食べることにした。

 

日菜「ゆうちゃん大丈夫?」

夕日「何にも心配ないよ」

リサ「ならいいんだけど」

 

そこで葉月たちも帰ってきてみんなで飯を食べた。俺は先に寝ると行って部屋に帰ってベッドに入った。

 

 

 

 

 

日菜side

やっぱりゆうちゃんなんか様子がおかしい。試合に負けたこともそうなんだろうけどなんだか様子がいつもと違うそれがなんなのかわからないよ。

 

リサ「今の夕日なんかぐちゃぐちゃだよね」

日菜「っ!どういう意味!いくらリサちーでも」

リサ「違う違うそう言う意味じゃなくて。なんか心にもないことを言っていて心の中はぐちゃぐちゃになってるって感じかな」

日菜「そっかそれだ!」

 

たしかにゆうちゃんは言ってることと思ってることが違うような気がしていた。あたしはすぐに部屋に行くと電気は消えていてゆうちゃんはもう眠っていたので明日の朝にしようと思いリビングに行きあたしは葉月ちゃんたちに頼んで泊めてもらうことにした。

 

朝起きて見るとトイレがしまっていた。そして中からゆうちゃんが吐いてる声がしてドアを叩くとなんでもないと言われてそしてしばらくすると出てきた。その時の顔はとてもやつれていてとても大丈夫じゃない。

そのままあたしの方に倒れてきてあたしも支えきれずに倒れた。

 

夕日「悪い。降りる」

日菜「ダメ!絶対離さないから」

夕日「なんで?」

日菜「少しでも休んでもらうため」

 

ゆうちゃんは何も言わなかった。おそらく言っても無駄だと思ったんだろう。そしてそのまま静かで規則正しい寝息を立ててあたしの上で寝た。

普段ならなんとも思わないのにすごい恥ずかしい。こんな時に美沙希とか通らないよね。

とか思ってしまうとそれが現実になってしまうようで案の定美沙希たちが通ってお説教をくらった。

 



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敗北の後は

結局美沙希たちにお説教食らったが半分ぐらい内容は入っていない。まぁ日菜も美沙希もそんなことを気にしてなかったが…

俺たちの結果を受けて学校をあげて表彰すると言われたが俺だけは欠席すると伝えた。

2位で喜んでいたら先が知れるしさらに俺自身がこの結果に納得していないから出ても意味がない。

俺は教室から出て屋上で寝てるとリサと紗夜がやってきた。

 

リサ「夕日!なんで出ないの?」

夕日「俺が納得してないからかな」

紗夜「なぜですか?全国2位でもすごいと思いますが…」

夕日「それじゃあダメなんだよ。それに……いやなんでもない」

 

紗夜もリサもきょとんとしているがそれ以上は何も追求してこなかった。俺自身納得してないのと同時にこのバレー部を変えていかないとまず優勝は無理だ。

今回から俺も練習に参加してこの部活を変えていく。もちろん厳しくするつもりだからついてこれない奴もいると思う。

多分何人かは脱落するんじゃないのかな?

俺はそんなことを考えてまた屋上でゆっくりしてリサたちは帰っていった。

俺はそのまま放課後まで結局寝てしまい放課後に部活に向かった。

 

部活に行くとみんな不思議そうな顔で俺の方を見てきてそしてキャプテンのやつが寄ってきた。

 

「来てくれたのか」

夕日「まぁどうでもいいんだけどおまえら全員あの結果で納得してるのか?」

 

すると半分ぐらいのやつが下向いて納得して内容だった。残りの半分はどうしたらいいのかわからないやつや納得してるやつだった。

 

夕日「これから俺も練習に参加する。当然やるからには一番になりたいし、なるつもりでやるからな」

 

これは遠回しにこれからの練習はきつくなると言ってみんなに釘を打った。

そんなことを言ってると俺は後ろから頭を叩かれた。

 

夕日「何すん…だ。って日菜に美沙希何してんの?」

美沙希「私今日からマネージャーするから」

日菜「あたしもー」

夕日「は、はぁー?」

 

俺は頭の中がごちゃごちゃになってきた。同じ学校の美沙希はともかく違う学校の日菜は無理なはずだ。

そして内容を聞くと練習のみのマネージャーらしくそれは顧問も納得していた。それに関しては俺の文句が届く範囲じゃないので何も言わなかった。

そこから練習を始めて一から全て変えた。

基本的な練習を多めにし、最後には必ず1セットだけゲームを行うという風に変えた。

これはその日何を目標にして練習したのかを明確にするためだ。

その日の練習も終わり着替えに行き着替え終わると日菜と美沙希が待っていた。

 

日菜「一緒にかえろーよ」

夕日「はいはい」

美沙希「それでどう?」

夕日「まぁなんとかなるんじゃないかな」

 

実際根性あるやつが結構いた。それに反して何人か脱落しそうだがそれは仕方ない。

全員納得してるようだし、何より日本一には程遠いとわかったようだから。

俺はこれからのことを思い浮かべてみんなで帰った



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その後は

俺たちは厳しい練習をして何人かは部活をやめた。着いてこれなかったから。キャプテンは何度かは止めたが意思が強いみたいで途中で諦めたようだ。そして俺たちは基礎から徹底的に作り変えたおかげでいろんなことができるようになった。

基礎がしっかりしてるおかげだ。

 

日菜「お疲れさまー」

夕日「俺にドリンクはありがたいけど他の奴にも持っていてやれよ」

日菜「えー、だって〜」

 

これだ。美沙希はマネージャーとしてみんなにやってくれているが日菜は俺にはやってくれるのだが他のやつにはやらない。

そしてその日も時間が進み練習は終わった。俺たちは片付けを済ませ帰ろうとすると顧問がやってきてそろそろ試合だと言ってきてその試合の予定を教えてくれた。

その大会は数少ない全国までの切符が手に入る試合だ。

まぁ今のうちが予選で負けるなんてないと思うが油断は禁物だ。

その話を聞いてみんなやった試合と言って喜んでいた。まぁ確かにこの3ヶ月ぐらい本当に殺すぐらいの勢いで練習してたからな。

俺は今回世界線と同じでピンチになったら出るという方針をとるとみんなに言った。初めは驚かれたが理由は朧げに話すと納得してくれて俺は初日はベンチ2日目もベンチという実に意味のないことをしていた。

 

夕日「暇だ…」

美沙希「夕日が言ったんじゃない。『俺はやばくなるまで出ない』って」

夕日「確かにそうだけどこのまま行くと俺予選でないよ。それは暇だな〜」

顧問「それでいいと思うがな」

 

確かにその通りなんだけど暇なんだよ。それに眠気がすごいきてる。

もう寝ようと思い俺は美沙希に一言言って控え室に戻った。

 

顧問「何しに行ったんだ?」

美沙希「あー多分休憩ですね」

俺は控え室に戻りそのまま寝転んで眠った。そして起きると頭の上に日菜の顔があった。

 

日菜「あ、起きた?」

夕日「起きた?じゃなくてなんでここにいるんだよ。ここは確か入らないはずだろ?」

日菜「もう試合が終わってあたしが美沙希にお願いしたんだよ」

 

はぁ、美沙希も好き勝手にしてくれる。それに日菜が来てるなんて俺は聞いてなかったので少し焦ってる。

そのまま体を起こし俺は帰る準備をして日菜と一緒に帰った。日菜は俺の自宅までついてきてそのまま一緒に飯を食べて泊まると言い出した。もちろん最初は断ったが駄々をこねていうことを聞かなかったので仕方なしに泊まることを了承した。

そこから俺たちは破竹の勢いで試合を勝ち進め決勝戦もそのままの勢いで勝った。

俺は結局出ることなく全国への駒を進めた



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全国はやっぱりそう簡単じゃないらしい

俺たちは全国への駒を進めてしばらくすると一回戦の相手が決まった。

それは俺たちが去年決勝で負けたあのチームだった。

前回は俺も冷静さを失い、さらにチームとしての自力も上がってるから前回みたいな結果にはならないはず。

俺自身にも問題があるがあの後葉月と優香に諭されて恨むよりバレーで決着をつけてきてと言われて俺はそれを納得した。

試合表を見せると今日だけは必ず来るといっていたからどこかにいるかもしれない。

それに今回は真美も連れて来るみたいだ。

 

 

「いよいよだな夕日」

 

「長かったよ。お前らが物覚え悪いから」

 

「うっ!それはな」

 

「冗談だよ。頼むぞ」

 

「!!ああ。任せとけ」

 

 

俺が言ったことに嘘はない。本当に信頼できるチームになったこのチームは。

俺たちは整列して試合が始まった。そこからは圧倒的だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしたちは試合を見に来てる。この試合は夕日にとってもあたしたちにとっても大事な試合だから。

 

 

「ねーねーこの試合は夕日が勝つの?」

 

「真美ちゃん、それはわからないけどあたしたちはそう信じてるよ」

 

「それにしても日菜ちゃんは残念だったわね」

 

「まぁ仕方ないわね。仕事が入ったんだもの。それでも来ようとしてたのだけれど」

 

 

確かに日菜ちゃんは仕事を放り出してでも来ようとしてたみたいだ。予選は全試合行ったらしいし、今回も来る予定があったらしいが夕日に論破されてこれなくなったとか。

それでも仕事が終わるとすぐに来ると行って聞かなかった。

それでとうとう試合が始まり、今回の全国から夕日は最初から出るみたいだ。

なんでも今回は地区予選から上がってきた強豪校ばかりでもし1セット目を取られるとそこからの巻き返しができないかもしれないと言っていた。

夕日の大活躍とチームのみんなの機能で1セット目は余裕で取れた。

そして2セット目も順調に行き15対8で異変が起きた。

そこでT.Oを取り相手チームは何かを話し始めた。そして試合が始まり、夕日の正面の子が二人掛かりでブロックに飛ぶ直前1人が夕日の足を踏んだ。

それでも夕日の顔が歪んだ。それでもばれてないので誰も気づかない。多分今ので靭帯をいったかもしれない。

そして夕日は無理してブロックを飛ぼうとした。それをわざとかどうかわからないが夕日の小指を狙ってそしてパワーで押し込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の足を踏んでそれは俺の足に大打撃を与えた。けどみんなの士気が上がってるなかそんなことを言えずそのままブロックに飛んだ。

するとブラックアウトを狙ったのか知らないが俺の小指に向けて右回転のスパイクを打ってきた。

そのまま左手の小指は変な音を立てた。そして審判は試合を止めた。

 

 

「指を見せなさい」

「断る」

「なぜ?そのままだと選手生命に関わるかもしれないぞ」

「はっ!指が折れたぐらいで選手生命にかかわるかよ。今回このチームは優勝目指してやってんだ。そのために俺がどんな練習をしてもこいつらはついてきてくれたんだ。その邪魔をすんじゃねぇ」

 

 

その一言で俺はチームのみんなから止められて監督にも変えられた。

なんでかわからないがみんなの顔色には怒りさえ見えた。

そして俺は足のことがバレないようにベンチに下がり美沙希と医務室に向かった

 

 

「後は任せとけ!俺たちが必ず勝つ」

「頼んだ」

 

俺は美沙希と医務室に向かい調べてもらおうと歩き始めた。すると美沙希が肩を貸してくれた。

 

 

「他の人にバレるの嫌なんでしょ。今はこのままいこ」

「バレてたの?」

「早く行かないと我慢ももう限界でしょ」

「悪い」

「葉月さんと優香さんからも頼まれてるから」

 

 

俺と美沙希は医務室に向かわずそのまま控え室に戻った。俺は明日に倒されてそのまま寝転ばされた。

 

 

「優香さん連れてくるから。あの人多少体のことわかってるからなんとかできるかも」

「頼む」

 

 

俺は寝転びながら試合の声を聞いていた。中継がないせいでわからないが歓声で大体の試合の流れがわかった。

そして少しすると優香と美沙希がやってきた。

 

 

「また無理して!」

「ごめん、けどさ勝ちたくてさ」

「試合はもう終わるよ。このまま行くと夕日たちの勝ちだよ」

「そっか、よかった」

 

 

優香はそのまま俺の手を包帯で薬指と小指を固定して足の方は触った途端に顔色が変わった。

 

 

「あたしは専門家でもないからなんとも言えないけど、夕日このまま無理したらなどと食べなくなるかも」

「え?」

「やっぱりそうか。なんとなくそんな気はしてたんだ」

「そんな気はしてたって夕日はいいの!?二度と飛べないんだよ。バレーもできないんだよ」

「それでも今回の全国だけは出る。みんなにきつい練習をしいてきたのは俺だ!その俺がここで出れないなんて言えるわけないだろ」

 

 

本当にあいつらはよくついてきてくれた。実際無理だと思うメニューもついてきてくれたりしたのに、そんなの俺が耐えられるわけないだろ。

すると

 

 

「ふざけんな!夕日はこれからの日本のバレーボールに必要とされる人物なんだ。こんなことで壊すな。俺たちは今回は優勝を俺たちだけの力で目指す。夕日はベンチにいてくれ」

 

 

それはチームとしての意見で俺は何も言えなかった。それはチームからの頼みで事実上の戦力外宣告だった。

俺はそれを受け入れベンチにいることを納得した



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結果は?

俺が怪我で戦線離脱して2日目の試合になった。この日も何とか生き残り俺たちは3日目にいくことができた。もちろん俺は出ていない。

1日目が終わり病院に行くと飛べるまで半年、完全完治まで1年かかると言われた。

もちろん納得はできてないがもう割り切った。

 

「それでいいの?」

「美沙希、何が?」

「夕日は無茶してきたんだからもうここでバレーを引退してもいいんじゃないかな?」

「そうかもな、けど俺が無茶しようとした時にみんなが止めてくれたし、その期待は裏切りたくない。だから無茶できるんだよ」

「そっか」

 

俺は本心だ。半年経ったら俺はしばらくリベロとしてチームに参加する。これはみんなにもう話をしてある。みんなは呆れてわかったと言いそれまでは俺はリハビリの毎日だ。ちなみに今は車椅子の上で座りながら試合を見ている。自分で動くというと美沙希にえらく怒られて動かしてもらってる状態だ。

そして俺たちのチームはベスト16で大会を終えた。この大会でみんな自身も自信をつけたみたいで動けなくてもいいから俺に練習メニューをまた考えてくれたまで言ってきた。

俺は少し嬉しくなりまた了承して今は学校の体育館の中でみんなの練習を見ている。

こんな姿でも練習をしたくなるので怪我していない右手でずっとボールをいじりながら遊んでいる。左手で触ると美沙希に怒られるので触らないようにしているがたまに触ってしまう。

まぁ手の方は3ヶ月程で治るらしいからそれまでは我慢だ。

 

「今日はここまでだ」

「おーす」

 

みんな練習にもだいぶついてこれたようで吐きながら練習していたあの頃に比べてだいぶ楽にできるようになっている。

それならと思い練習メニューを厳しくした。するとみんなは触発されるようにそれにもついてきた。ついてきたというのは語弊があるかもしれないがみんな練習が終わると体育館に寝転ぶように動かなくなって倒れていた。

このまま行くと日本代表に選ばれるやつすら出てくるかもしれない、そんな感じに思い俺は帰った。

 

家に帰るともう車椅子から降りて、リハビリも兼ねて歩く練習をするようにしている。靭帯が切れるとしばらくの間は腫れが収まらず動けなくなる。腫れが収まっても松葉杖か車椅子は使わないといけない。俺はこの状態だ。

松葉杖でいいと言っても聞いてくれず俺は車椅子生活だ。つまらない

 

「夕日は無茶するからたまにはこれぐらいがいいの」

「葉月そう言ってもな、暇だぞ」

「体だけじゃなくて頭も休めたら?」

「それをいうなよ優香」

 

俺たちはここ最近はまとまって夕食をとる。ちょっと前までは仕事や練習などがあり、なかなか家族で飯を食べるなんてことがなかった。

まぁ確かにこういう時間は貴重で有限だ。いつかはバラバラになるし、葉月と優香、それに美沙希も顔はいいから必ず結婚するしな。そんな中こんな食事を取れるのはあと何回あるんだろう。こんな風にみんなで楽しく話せるのは何度あるんだろう。

 

「ちょ、ちょっと夕日、何で泣いてるの?」

「え?」

 

頬を触ってみると確かに涙が伝った感じがある。少ししんみりし過ぎたみたいだ。

 

「ううん、何でもないよ」

 

俺はそういい残りの飯を食べた



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これからのこと

あのことがありその後は特になにもなく日にちだけ過ぎていき俺はもう普通に動ける程度まで回復した。もう半年もたつのだからそれぐらいまで回復してもらわないと困るが…

俺も練習に加わりその日から少しずつ動ける感じがする。これならジャンプもできるかもと考えてると、日菜に肩を掴まれた。

 

「ジャンプなんてさせないよ〜」

「うわ、バレた」

 

結局することができずそのままレシーブをしていた。まぁ仕方ないとは言え少しショックだ。

その日も終わり家に帰るとまたあのことを考えてしまう。いくらみんながあんな風に言っていても辛いな。それに葉月や優香はもういい年齢だ。女性としても魅力も上がっていろんな男からのアプローチが止まないと前に美沙希が教えてくれた。その美沙希も最近は告白の類が多いらしい。

そんなこんなで結局俺が怪我をしてから一年が経ち俺は3回生になった。それはバレー解禁を示していてやっとできることになった。

その年の夏には俺たちは他の勢いを寄せ付けない勢いで地区予選を突破し、その勢いのまま全国制覇を遂げた。それは学校でも表彰され俺にはプロの話が来た。理事長などはやってほしいみたいだが俺にはまだ実感がわかない。そしてチームメイトから少しも祝福されたがそれでもまだ実感はわかない。鈍感と言われればそれまでだが今はこのチームで戦っているのが楽しくて仕方ない。

 

「ゆうちゃんはプロになるつもりなの?」

「それがいまだによくわからないんだよな。昔はもちろんなってやろうみたいなのはあったんだけど今はこのチームが面白い。返事はそれが終わってからでもいいかなって思ってる」

「そうなんだ。変わったね」

「かもな」

 

俺たちは今のこと話しながら日菜も俺もこれからのことを考えていたんだと思う。それ以上はなにも話さず日菜を送り届けると後ろから気配がする。リサかな?

 

「だれ?」

「あれー?バレるかな普通」

「やっぱりリサか。何の用だ?」

「いや、たまたま見かけたからついね」

 

最初は疑ったが本当にたまたまみたいでそこからは一緒に帰ることになった。そしてリサも同じことを聞いてきたが俺の回答は変わらない。本当にみんな頑張ってるのに俺だけそんなことを考えれるわけがない。

リサも送り届け俺は家に帰るとみんななぜかそわそわしていた。なぜかはわからないが俺が帰ると焦り出したように見える。そんなことをされると少しショックだがまぁ特に気にすることでもないのであんまり深くは考えないことにした。

 

 

 

 

 

 

日菜side

ゆうちゃんに送ってもらった後あたしはケータイを開いて今の進捗状況を確認した。明日には届くようなのでなんとか間に合いそうでよかった。

これを喜んでくれるといいな。ゆうちゃんが使ってるのはかなり古いからこれで喜んでくれるといいんだけど…

他の人とも被ってないしおねーちゃんとも被ってないので安心して渡せる。

 



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ここまでしなくても

朝起きてケータイを見ると葉月たちから今日一日どこか適当ところで遊んできてと言われた。今日は家を大掃除するからと。

俺も手伝うというといらないと言われて家を出て俺はとりあえず街中を歩き始めた。今日は日菜も紗夜も用事があるみたいで無理みたいだからとりあえず喫茶店に入った。何も考えずに入るといつもつぐみのところに来てしまう。

 

「いらっしゃいませ!あ、夕日さん」

「今大丈夫?」

「はい!席に案内しますね」

 

俺は席に着きホットドックとコーヒーを頼みつぐみはそれを持ってきてくれた。すぐに食べ終わりコーヒーを飲んでるとつぐみが俺の前に座った。

 

「それにしても今日はどうしたんですか?」

「いや、今日は家の大掃除をするからとりあえず1日どっかで時間潰してきてくれって言われてな」

「あーそれでですか」

 

こんな風に話してるがAfter glowもこの2年ですごいぐらいの人気が出ている。イベントには引っ張りだこだし蘭は上手く花道と向き合ってからはさらに人気が出た。モカもマイペースにいってるが熱を入れるところは入れてるため人気が出てひまりはみんなの前でもあのキャラなのでみんなからライブ終わりによく話しかけられている。

つぐみも巴も商店街だけじゃなくて、そのほかの人たちからも認知されるようになり至る所で声をかけられてここでもよく声をかけられているのを見る。そんなわけでみんなは人気者なわけだ。

 

そこでコーヒーを飲んでも一日中いるわけにもいかずすぐに出た。出てどこかに行こうと思い、うろちょろしていると公園を見かけて懐かしくてつい入ってしまった。この公園は俺がバレーを始める前に日菜と紗夜とよく遊んだところだった。見てみると遊具は増えているが雰囲気は昔のままだ。懐かしくてついベンチに座り今の子達のことを見ていた。その光景は微笑ましくつい頬が緩みそうになった。

そしてそこに

 

「おいどけよクソガキ」

「え!?」

 

わけのわからないけれどその子達より明らかに大きい中学生ぐらいの子が10人ぐらいで遊んでいた子達をどかせた。全く中学生でその子たちよりも大きいんだから少しは我慢したらいいのに。

 

「君たちやめておきなよ」

「はぁ!?うるせぇよ。おっさん」

「ほー俺を見ておっさんなんて言ってきたのはお前らが初めてだよ。けど許してやるからそこをどけよ」

「あぁ!?しばくぞ」

 

俺はその言葉にイラッときたがまだ小さい子を殴るわけにもいかないので思いっきり地面を叩くとそこに小さい穴ができた。深さ的には30cmほどだと思うが殴った時に飛び散った砂の量がやばい。

それに驚いたのかその子達は逃げた。そしてさっき遊んでいた子達が近寄ってきてお礼を言ってきたのでその子達にジュースを買ってあげた。そして俺はその場から立ち去り上を見るとすでに夕焼けが出始めていた。

 

俺たちが全国制覇してからは周りの反応がすごかった。俺はプロへの誘いもあったし、周りにも何人かは誘われている奴もいた。けれど俺にはどうしても一歩が踏み出せずにいて、みんなはいくと言う決断をしたが俺はまだ決断できていない。そのチームだけでなく俺は6つのチームからの誘いが来ていてどのチームも俺の返事を待ってくれていた。それが二連覇をしてしまえばそうなってしまう。

俺たちが引退の際後輩たちからは盛大にもてなされてチームを後にした。もう4回生だし決めないといけないが踏み出せないのが俺だ。

そこでケータイが鳴った。

 

「夕日もう終わったから戻ってきていいよ」

「了解」

 

俺が家に向けて歩き出した。それほど時間はかからず時間にしても10分ほどで家に着いた。家に着き玄関を開いてリビングに向かって扉を開くと音が鳴った。

 

「誕生日おめでとー」

「へ?」

「ほら、見なさい日菜。夕日くんは忘れてたじゃない」

「ほんとだ、綺麗さっぱり忘れてたね」

「あ、そっか今日は俺の誕生日か」

「ほらほら主役はこっち」

 

美沙希に背中を押されて俺はケーキの前に座った。そのケーキはチョコレートケーキだがどう見ても手作りでうまくケーキ全体にコーティングするようにチョコを纏っていた。そこにろうそくをさして火をつけて俺は吹くように促されたので吹くとみんなから拍手が起こり俺の誕生日パーティーが始まった。

みんなからプレゼントを渡されて日菜からはシューズをもらい紗夜からはサポーターをもらった。

 

「ゆうちゃんにはプロになって欲しいな」

「日菜」

「だってもし子どもができたら自慢したいし」

「子どもって、マジで?」

「え?ゆうちゃんそのつもりなかったの?」

「い、いや」

 

そのつもりがないかどうか聞かれるとあると思う。けどまだ結婚することすら考えてなかったと答えようとする自分がいる。もちろん日菜と結婚もしたいし子どもができたらいいと思うがちょっと前に家族のことを考え直したばかりだ。そんな状態で俺だけ抜けるのもおかしい話だし考えられない。

 

「日菜その話はまた今度な。今この場では答えられない」

「えっ?」

 

俺はそう答えるしかなかった。

 

 

 

 

 

私も浮かれてたんだと思う。ゆうちゃんが悩んでることも知ってたし、プロになるかどうかも悩んでいるのも知っていた。多分少しお酒が回っていたんだと思う。その場の勢いだけでこれからのこと引いてはゆうちゃんが悩んでいることまで一気に壊してしまった。

あたしはその場にいることがつらくなりトイレに行くと言って家から逃げるように飛び出した。

 

 

 

 

 

 

日菜がトイレに行ってもうかれこれ30分以上戻ってきていない。パーティーしてるリビングの雰囲気は悪くない。葉月と優香は少し飲みすぎたみたいでテンションが上がりきっている。紗夜は元々それほど強くないので飲むと少ししてソファーで寝てしまった。

美沙希は飲めないわけではないがこの状況を見て飲むのはまずいと思ったんだろう。そして俺は美沙希に一言いいその場を出た。

もちろん日菜を探すためだ。

なぜか分からないが今日の昼頃に向かった公園に来ていた。そこのベンチに日菜は泣きながらいた。

 

「あーあまたやっちゃった。ほんと最悪だよねあたし」

「そうか?俺が考えてなかっただけだと思うぞ」

「!!ゆうちゃん」

「悪かった。俺が無神経すぎたよ。日菜はもちろんそう言うこと考えてもおかしくなかったのに」

「違う!あたしが何も考えずに話しただけ。ゆうちゃんは何も悪くない」

「あは、このままじゃ終わりそうにないな。それじゃあ少しだけ俺の話をしよっかな」

「それもそうだね。お願い聞かせて」

「俺が日菜とそう言うことを考えてないのも一時期はすごい考えてた。どんな風になるのかなとかな。けど俺の家はあと俺と葉月、優香しかいない。その中じゃ俺だけ離れるのは悪い気がするし何より離れたくないのがある。子どもみたいなことを言ってるけどな」

 

そこまで言い終わると何も言わないで日菜は俺を抱きしめてそして引き寄せた。

 

「何もカッコ悪いことないよ。あたしの方こそごめん」

 

そして俺の頭にものすごい衝撃が走った。その方向を見てみると少し悲しそうな葉月と優香がいた。

 

「夕日、あたしたちは夕日と離れたりしない。だってあたしの弟だもん」

「葉月の言う通りよ。何があっても離れないわ。それにあたしたちが枷になるのは嫌だな」

「だから夕日は夕日の好きなようにして、日菜ちゃんのことを大切にしてあげて」

「葉月、優香」

 

その顔に押されて俺は何も言い返せなかった




次で最終回です。
かなり長くなりそうなのでよろしくお願いします


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最終回

長くなるといいましたがあれはうそです。
終わり方がめちゃめちゃ下手です


スパイクの紐を通して俺は感触だけそれを袋に入れリビングに降りた。

 

「あっ!パパおそーい」

「ごめんな、泉」

「あ、ゆうちゃん起きたんだ」

「なんか目が覚めてな」

 

そう俺と日菜は結婚してその間に1人の子どもができた。大学を卒業してすぐに結婚してその一年後に泉が生まれた。そして優香と葉月は結婚した。けれど渋々という感じでそこまでよくは思ってないみたいだ。相手の方はベタ惚れだけど…

俺も日菜も今はもう26だ。日菜たちパスパレは今年の終わりに解散すると発表してそれに見合っての解散ライブをするらしい。もちろんそれぞれの道があるが日菜は子育てと女優の道に行くと言っていた。もちろん反対する理由もないので俺は日菜の意思を尊重した。

俺はバレーでプロになり、周りも賛成してくれてなんとかやっている。

朝飯を食べて外に出ると

 

「おそーい夕日、お姉ちゃんは待ちくたびれたよ」

「はぁ、少しは待ったらいいのに1時間も前からくるからでしょ」

 

いやいや、優香1時間も前にいることを知ってるってことはそれより早く来てたってことだよね!?内心突っ込みながら何も言わずに車に乗り込んだ。日菜と泉も乗り込んで5人で車が発車した。

今日からしばらく海外で試合だ。また日本代表に召集がかかったので2週間ほど外国で試合をする。

そこまで多いわけじゃなくて3試合ほどだ。元々外国のチームからも引き抜きがあったが俺は断った。日菜たちは日本では知らない人はいないと言われるまで大きいグループになった。けれど今年の冬には解散してそれぞれの道を行くらしい。かなり前から決めていたようなので俺のことで悩ませるのも悪かったので断り日本のプロチームに入ることにした。

 

空港に着くとすごい数の人だった。相変わらず俺にはわからない。と思っていると葉月と優香に背中を叩かれた。

 

「そんなことを考えてちゃ悪いよ」

「そうだぞ〜ここにいる人たちは夕日たちの応援がしたくてここにいるんだから」

「そっか」

 

俺は歩き出して少しするといた。そこにそいつはいた。スーツ姿で昔とは違う雰囲気をまとい待っていた。

 

「遅いです」

「その敬語やめない美沙希。変な感じだから」

「それより早く貸してください」

「断る」

 

俺はそういい美沙希の荷物を持った。いつも俺の荷物を持とうとしてくるがそれがおかしいと思う。本来であれば俺が持つのはおかしいとか言うけど女に持たせる方がよっぽどおかしいと思う。

 

「あぁ!もう。言っとくけど私マネージャーなんだからね!」

「知ってるけど?」

「もういい!」

 

美沙希は何かに膨れて先に行ってしまった。そしてギリギリのところに日菜は移動していてそこで言葉を交わした。

 

「ゆうちゃん行ってらっしゃい。泉のことは任せておいて」

「ああ、行ってくる。終わったらすぐに帰ってくるよ」

 

そういい俺は別れて飛行機に乗った。これからはいろんなことがあると思う。日菜と喧嘩したり兄弟と仲違いしたりすることあるかもしれない。けどその先に必ず仲良くなれることを知ってるから俺は何も心配しない。

これからも今まで通り最善を尽くすだけだ。

 

 

そうして俺たちを乗せた飛行機は飛び立った。




やっぱり終わり方がイマイチかも。
アンケート作りました。できればやっていただけると嬉しいです


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