クリスタルに選ばれた者がオラリオにいるのは間違っているだろうか (サボテンダーおじさん)
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決着の末に。

 この世界をかけた戦いが有った。

 仲間に囲まれ、時に争うことがありながらも最後には自分の意思を貫いた男。

 大昔から死という世界からも拒まれ、孤独の中戦っていた男。

 両者とも理由があっての戦いだった。一方は世界を救うため。そしてまた一方は自分を嵌め、地獄へ突き落とした一族への復讐のため。

 

 そしてその決着は。

 

 

 

 

 

(は…?なんだここ…どこだ?)

 

 

 ツンツン頭の青年は目の前に広がる街並みを見て困惑の声を漏らした。青年の名はノクティス=ルシス=チェラム。彼はルシス王国の王子で、最後にはあの男と共に死んだはずの人間だった。だが本当に死んだのなら今眼前にある風景はどう説明すればいいのだろうか。

 ノクティスは一先ず自分の身を確認しようと、目線を下に落とした。

 

 

(……若返ってる…?)

 

 

 ノクティスはここに来る前、結構な歳を食っていたはずだ。クリスタルの中で眠り、十年程経っていたため三十代へ突入していたはずだ。だが、今の自分の身体は何も知らずに旅へ出たその時と同じだった。

 

 

(でも身体は軽いな…能力自体は無くなってないのか?)

 

 

 試しにアルテマソードを出そうと力を入れてみる。だが、上手く力が発動できず剣もマジックボトルすらも出せない。ノクティスはそれを確認すると、頭を押さえ深くため息を吐いた。そしてそんな沈んだ感情と同時に帝国軍の基地へ攻め込んだ時と同じような、力を出したくても出せない、そんなもどかしいような感覚に苛立ちも感じていた。

 

 

「あー…まあ取り敢えず人に聞くのが一番だろ」

 

 

 昔やっていたゲームでも困った時は街のNPCに話しかければ大抵解決していた。思い立ったら吉日、ノクティスは立ち上がり人だかりのある方へと足を運ぶ。

 

 

「よし、情報収集開始だな」

 

 

 

 

 ▽▽▽▽▽

 

 

 幼い容姿に、それに似合わない大きな胸。巷ではロリ巨乳などと言われている神ヘスティアは一人の眷属のことを思い浮かべながら今日もジャガ丸くんを売っていた。

 白い髪に紅色(ルベライト)の目をしていて、どこか兎を彷彿とさせるような少年、ベル・クラネル。このオラリオに来た目的がハーレムを築きたいからと言われた時は思わず怒ろうとしたが、今となっては真剣にファミリアのことを思い迷宮で稼いでくれている僕の家族だ。

 

 

「ふんふふふ〜ん♪」

 

 

 ベルくんのことを思うとそれだけで気分が良くなる。気分が乗り、商売も乗ってくれないかななんてことを思っていると路地裏から不思議な格好をしている男の人が出てくるのが見えた。

 

 

「へいお兄さん!ジャガ丸くんを買ってかないかい?」

 

 

 男の人はこちらへ目を向けると、丁度良かったとでも言いたそうな顔をしながら僕に近づいて来た。そして一言。

 

 

「あの、ここなんて名前の街かわかるか?」

 

 

「へ?」

 

 

 男の人の言った言葉に、思わず素っ頓狂な声が出てしまう。君は何を言ってるんだ。そう言おうとしたが、言う寸前で言葉を止める。

 もしかしたら彼は記憶喪失などの類じゃないのか。そう思うと、急に目の前にいる彼が心配に思えてきた。

 

 

「君、記憶がないのかい?」

 

 

 彼はそれを聴くと一瞬眉を顰めて、答え始める。曰く、自分は死んだはずだと。曰く、自分がいた世界とは違う世界の可能性があると。聞けば聞くほどバカらしい話だが、その話をしている彼の目は真剣そのものだった。それに、この子は嘘をついていない。人の心を読むことができる神だからこそその話が本当のことだというのが分かった。

 

 

「ふむ。だったら君にこのオラリオについて教えてあげるよ」

 

 

 彼と出会ったのはつい先程のことだが、彼の目、そして雰囲気を見れば悪人ではないことは分かる。ここでオラリオについて説明すれば彼のためにもなるし、あわよくば僕のファミリアに入ってくれるかもしれない。

 そう思っての申し出だった。

 

 

 そんなことを思っていたヘスティアをよそに、ノクティスは目の前にいるヘスティアへ感謝の言葉を告げた。

 

 

 

 ▽▽▽

 

 

「なるほどな…てことはそのファミリアとかいうやつに入れば俺の力が戻るかもしれないってことか」

 

 

 ヘスティアのおかげでこの都市、オラリオについて。そして迷宮(ダンジョン)恩恵(ファルナ)について色々と聴くことができた。

 

 

「かもね。君の言うクリスタルの力?っていうのは僕も気になるんだ。だから良かったら僕のファミリアに入らないかい?」

 

 

 ヘスティアの誘いはノクティスに取ったら救いの光に近いものだった。一文無しでこの世界に放り込まれ右も左もわからない赤子同然だったノクティスにこの世界のことを親切に教えてくれたヘスティアには恩すらも感じていたし断る理由もないだろう。

 

 

「願ったり叶ったりだ。こっちからお願いしたいくらいだしな」

 

「じゃあ決まり!早速神の恩恵(ステイタス)を刻みたいんだけど上脱いでくれるかな」

 

「オッケー」

 

 

 軽い返事で返したノクティスは来ていた黒のジャケットと黒のシャツを脱いだ。脱いだことで改めて分かったが、やはり身体は二十代当初に戻っていた。旅の途中で受けた傷も、あの男との戦いで付いた傷も、綺麗さっぱり無くなっている。

 ヘスティアはノクティスの洗練されて鍛えられた筋肉に少々見惚れながらもノクティスにステイタスを刻んだ。

 

「はい、これが君のステイタスだよ」

 

 

 ノクティス=ルシス=チェラム

 Lv.1

 力:I0

 耐久:I0

 器用:I0

 敏捷:I0

 魔力:I0

 

 《魔法》

歴代王達の力(ファントムソード召喚)

 ・一定時間の強化魔法。

 ・即発動魔法

 ・発動後、一定時間のインターバル。

 

 《スキル》

【選ばれし王】

 ・早熟する。

 ・行動技能(アクティブスキル)【シフトブレイク】【武器召喚】が発動可能。

 

 

 差し出された紙を見てみると、元の力が戻っているのが分かった。身体も先程よりも随分と軽い。神の恩恵ってのはここまで凄いのかとノクティスは感心していた。

 ノクティスは自分の力がどこまで戻っていて、どこまで失われたのか確かめるために早く迷宮へと行きたがったが、ヘスティアはそれを止めた。

 

 

「はぁ…まずはギルドに行って冒険者登録しないとダメなんだよ?」

 

「あー、そういやそんな話してたな」

 

「それと、はっきり言うと君のステイタスは異常だ。魔法もスキルも聞いたことのないものだし、特定の行動を発動可能にするスキルなんて物凄く珍しいものなんだ。それを自覚しておいてくれ」

 

 

 真剣なヘスティアの目がノクティスを貫く。ノクティスはそんなこと昔から聞かされていたと口に出さず、そう思っていた。

 

 

 ————しっかりと胸を張って生きろ。

 

 ノクティスが父親から言われた言葉だ。その言葉は最後の最後まで力になってくれた。

 

「分かってるよ、ちゃんと分かってる」

 

「うん!ならよし!ほら行っておいで!」

 

 

 ノクティスはヘスティアに背中を押され、ホームを出る。ここにはかつての仲間たちも、ノクティスが信頼していた友人たちもいない。けれど、それはこれから作ればいい。きっと元の世界に戻る方法も見つかるはずだ。

 

 ノクティスはこれからの生活に期待をしながら、ルシス王国の王子ではなく、ヘスティア・ファミリアの団員としての一歩を踏み出した。

 

 

 

 

 

 



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ベル・クラネルとの出会い。

 ギルドへ行き、適当に登録を済ませた後ノクティスは早速ダンジョンへと潜っていた。ギルドの登録の際アドバイザーという女性から『ヘスティア・ファミリア』の名前を出した瞬間目を見開いたことや、ベル・クラネルというヘスティアから聞いた名前が彼女から出てきたこと以外は特に何もなかった。

 

 それにしても、とノクティスはダンジョン内を見渡した。何だか久しいような感覚がする。かつての仲間たちと旅をした時にもこういうダンジョンには度々訪れていた。少し肌寒いような感覚や薄暗いこの感じ。本当に懐かしい。

 

 そうやって悦に浸っていると、今自分がいる場所から少し北で少量の魔物がいることを感じた。スキルの類ではなく、ノクティスが戦闘の中で培った力の一つだ。気配察知やダンジョンでのマッピングは旅での必須といえる技術だった。だからこそノクティスは旅をしている中で自然に覚えたのだろう。

 

(数は…四、五体か)

 

 大体を把握し、ノクティスは自らの剣を力一杯に前に投げる。完全には戻っていないが、元の世界でのステータスとこの世界での【神の恩恵(ステイタス)】が合わさり、かなりの速度を出していた。

 ノクティスは自分の投げた剣が先の地面に突き刺さったことを確認すると、能力の一つである【シフトブレイク】を発動した。

 慣れ親しんだ一瞬だけ身体が浮くような感覚。もっとも敵に直接武器を当て、そこに飛びながらその勢いで攻撃する。というのが本来の【シフトブレイク】だ。今したことはそれの基礎のような【シフト】と呼ばれるもの。

 

『グギギギ?』

 

 数体の魔物、いずれもダンジョン内で最弱と呼ばれるコボルトであったが、コボルトたちは急に近くに現れたノクティスを警戒しながら武器を構えた。

 

「お手並み拝見ってか」

 

 久しぶりの戦闘に高揚を感じているノクティスは手加減なんてことを忘れ、速攻で決めるためにコボルトの群れの足元へシフトする。

 魔術というより見た目は奇術のようなそのスキルに驚くコボルト。

 

 驚いた隙をノクティスは見逃すはずもなく、シフトした後アルテマソードを武器召喚により高速で大剣のアポカリプスへと変更する。そして、回るように一閃。

 

 それだけでコボルトの首を飛ばし、僅か数秒でノクティスはコボルトの群れを殲滅させた。

 

 呆気ない、期待はずれだ。とノクティスは不機嫌そうに顔を顰めた。ノクティスにとってコボルトはハンマーヘッドの近くにいた魔物と同レベルくらいだろう。それにノクティスが使う武器はどれも一級品。しかもそのどれもに特殊な効果もついている品だ。簡単に終わってしまうのも無理はなかった。

 

(これだったらもう少し下に潜れそうだな)

 

 ノクティスはアポカリプスについたコボルトたちの血を払うと、武器をしまい更に下層へと足を進めた。

 

 

 ▽▽▽▽

 

(で、どうしてこうなったんだっけか)

 

 ノクティスの目の前では、今にもノクティスに襲いかかろうとしている『ミノタウロス』が。ギルドのアドバイザーによればミノタウロスは本来中層に出るはずの魔物だ。そのはずなのに何故ここ、5層にいるのだろうか。

 

「あ、あの、貴方は…?」

 

 後ろから腰を抜かした少年が声をかけてくる。少年はヘスティアから聞かされた団長の容姿に当てはまる白い髪に紅色の目をしている幼い少年。

 ノクティスは未だに困惑している少年に、ミノタウロスから目を離さないまま口を開いた。

 

「ノクティスだ。ノクトって呼んでいいぞ『団長』」

 

 少年、ベル・クラネルは『団長』という言葉を聞くと少しの間固まる。やがて再起したのかノクティスを見て、

 

「ええええええええ!?」

 

 ミノタウロスもびっくりするくらいの大きな声で叫んだ。

 

 

 

「てことはノクトさんもヘスティア様のファミリアに?」

 

 ミノタウロスを倒したわけでも引かせたわけでもないが、なぜかベル・クラネルはこんな状況なのに普通に話しかけてきた。

 

「ま、そこら辺はこいつをどうにかしてからにしようぜ」

 

 ノクティスが顎でミノタウロスの方を指すと、嬉しそうに話しかけてきたベルは段々と表情を曇らせていき、小声で忘れてた…と漏らした。

 

(おいおい、この状況で忘れるか普通。こいつ面白いやつだな)

 

 このベルという少年は将来色んな意味で大物になりそうだと思ったノクティスであったが、今この瞬間はそんなことを考えている場合ではなかった。

 

『グルルルルオオオ!!』

 

 話は終わったか?

 そう言っているかのように吠えたミノタウロスをノクティスとベルは武器をしっかりと構え見据える。

 

「行くぞ、ベル」

「行きましょう、ノクトさん」

 

 その掛け声後、始めに攻撃したのはノクティスだった。全開のシフトブレイクで頭に生えている角を折る。

 

『グオオオオオ!!』

 

「ベル!」

 

「はい!」

 

 怯んだところ、ベルが短剣で一気に攻撃を叩き込んだ。けれど、その程度じゃこのミノタウロスは倒れない。

 ミノタウロスはお返しだと言わんばかりに、右手に軽々と持っている大剣を二人に向かって薙いだ。

 

「ベル!」

 

 直撃は逃れたようだが、ベルはその風圧で吹き飛ばされてしまう。ノクティスも直撃こそ逃れたが、ベルと同じように吹き飛ばされてしまった。

 

「大丈夫…です…!」

 

 ミノタウロスの本来の推奨レベルは2だったはずだ。Lv1のノクティスたちでは手に負えない魔物。ノクティスは今まで数々の死線を越えたからこそ、まだ戦えている。そして冒険者になってまだ少ししか経っていないと聞かされていたベル・クラネルもノクティスとは事情から実力まで全てが違っているのに、ノクティスと同じようにミノタウロスを未だに力強く捉えていた。

 

(お伽話の英雄みたいだな)

 

 ノクティスは弱くても立ち向かうその様子に思わずそんな感想が出てくる。団長が諦めていないのに、団員が諦められるはずないだろう。

 ノクティスは、立ち上がれてこそないがミノタウロスを睨むベルの前に立ち、旅に立ってから何度も世話になった能力、この世界では『魔法』というらしい【歴代王達の力(ファントムソード召喚)】を発動した。

 

 そして次の瞬間ノクティスの周りを歴代王達が使っていた武器が取り囲んだ。ガラス水晶のように透き通った、文字通りの幻影の剣達(ファントムソード)

 

 ベル・クラネルは、そんなノクティスに魅入っていた。呆気に取られたようにその様子を見ていた。

 

 英雄みたいだ。

 

 ノクティスがベルに抱いた感想と同じ感想を、ベルもまたノクティスに抱いていたのだ。

 

「ベル。何ボケっと見てんだよ。一緒に戦うぞ」

 

「へ、へ?でも僕じゃ足手まといですよ…!」

 

 実際ベルの言った通りだった。ノクティスに比べればベルは同じLv1でもかなりの差がついている。だが、ノクティスはそんな自分のような経験が無くとも格上の敵に挑もうとしたベルと共に戦ってみたかった。

 

「足手まといなんかじゃない。ベル、俺はお前と一緒に戦いたいんだ」

 

 ノクティスの真っ直ぐな視線に、何だか照れ臭くなってベルはノクティスから目をそらす。ノクティスの立ち振る舞いはどこか英雄、というより王様の方が合っている気がする。ベルは目をそらしながらそんなことを思っていた。

 

「行くぞ、ベル」

 

「は、はい!」

 

 

 そして戦いの火蓋は切られた。

 

 ▽▽▽

 

 その二人の様子を見ていた少女、アイズ・ヴァレンシュタインはいつでも自分が入れるように準備をして、二人の戦いを見つめていた。

 一人の黒髪の青年はどこから出したのかわからない透明な武器を使い、舞うようにミノタウロスへ攻撃している。

 そしてもう一人の白髪の少年は、そんな青年にサポートされながらも必死に喰らいついていた。

 

(すごい…)

 

 あの二人はこれから先、もっと強くなる。

 

「わっ!」

 

 突然そんな声を上げたのは白髪の少年だった。

 アイズは棒立ちの状態から、一気にトップスピードまでギアを上げ、ミノタウロスを切り刻んだ。

 

 

 ▽▽▽▽

 

「あの、ありがとうございました!」

 

 ノクティスとベルのミノタウロスとの戦闘は突然の見知らぬ少女の介入によってあっさりと終了した。ベルが助けられたことに感謝の意を伝えているが、ノクティスは少女のことをじっと見つめていた。

 

(これが、レベルの差…)

 

 見た目はまだ幼さを残した少女なのだが、ノクティスは自分よりこの少女の方が格段に強いと本能で分かっていた。

 

「なあ、あんたレベル幾つだ?」

 

「6…」

 

(6…!?俺達より5も上なのかよ…そりゃあ強いわけだ)

 

 そんなに簡単にレベルは上がるものじゃないとヘスティアから聞かされていたが、彼女は見たところまだ十代半ばくらいだろう。それなのに彼女のレベルは6。相当な才能、そしてそれを十二分に発揮させるように絶え間ない努力をしてきたのが伺える。

 

「君たち…どこのファミリア…?」

 

 ここは団長が言うべきだ、とベルを見るがベルはこの少女に一目惚れをしたのかチラチラと少女の顔を赤らめながら見るだけ。

 

「あー、ヘスティア・ファミリア所属のノクティスだ。こっちは団長のベル」

 

「は、はい!ベル・クラネルです!」

 

「私はアイズ。アイズ・ヴァレンシュタイン…ロキ・ファミリア所属…よろしくね?」

 

 挨拶を機に、少しだけ打ち解けたのかアイズとベルはほんの少しずつだが話をし始めている。

 一方ノクティスは彼女の名前と、彼女が所属しているファミリアに聞き覚えがあったことに首を傾げていた。

 

 

 ▽▽▽

 

「…ねえ、二人ともこのステイタスは何かなぁ!?」

 

 ノクティスとベルはホームに戻った後のステイタス更新のさい、どんな無茶をしたのだとヘスティアから怒られていた。なぜ、無茶をしたことが分かったのかと聞くと、ステイタスの伸びで分かる!と頬を膨らませて言っていた。

 

 

 ベル・クラネル

 Lv1

 力:I92

 耐久:I40

 器用:H104

 敏捷:H175

 魔力:I0

 

 《魔法》

 

 《スキル》

情景一途(リアリス・フレーゼ)

 ・早熱する。

 ・懸想(おもい)が続く限り効果持続。

 ・懸想(おもい)の丈により効果向上。

 

 

 

 ノクティス=ルシス=チェラム

 Lv1

 力:H161

 耐久:I93

 器用:H182

 敏捷:H107

 魔力:G224

 

 《魔法》

歴代王達の力(ファントムソード召喚)

 ・一定時間の強化魔法。

 ・即発動魔法。

 ・発動後、一定時間のインターバル。

 

 《スキル》

【選ばれし王】

 ・早熱する。

 ・行動技能(アクティブスキル)【シフトブレイク】【武器召喚】が発動可能。

 ・向上心が続く限り効果持続。

 ・向上心の丈により効果向上。

 

 

「どっちもステイタスの伸びが異常だよ…」

 

 両者のステイタスの伸びにヘスティアは頭を抱え、胃を痛めた。

 

 

 







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