ソードアート・オンライン 鍛造の剣聖と白刃の剣姫 (ナツユキ)
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レクチャー

ども!ナツユキです!
この作品は昔に投稿していた作品(黒歴史)を設定等をアレンジした作品になってます
では、今回もよろしくお願いします!


自室にて

 

「そろそろ時間だな」

 

俺は読んでいた本を閉じ、机の上に置いておいたナーヴギアを頭に被り、自室のベッドに倒れ込み、目を閉じて、こう言った。

 

「リンクスタート!」

 

その瞬間、俺の意識は現実世界から遠のいていった。

 

 

そして、目の前に《Welcome to sword art online!》と文字が出て名前入力画面が出た。

 

俺はリアルネームの悠平から安直だが「ユウ」と入力し、すぐに顔のパーツや目の色や髪の色、髪型を選択してアバターを作成し、決定を押す。その瞬間、白い光に包まれてどこかへ転移された。

 

 

第一層 始まりの街

 

目を開けるとそこには石畳の床に多くのプレイヤーが歩く姿。その光景に感動を覚えつつ、拳を強く握り締めて、呟く。

 

「戻ってきたんだな、この世界に」

 

元々、俺はβテスターだったので、操作は一通りは覚えていたので武器屋を目指して歩き出そうとしたとき。

 

「あ、あの!」

 

背後から声を掛けられ、後ろを見る。

 

そこには綺麗なシトラスグリーンの目の身長は俺より少し小柄で白みがかったアッシュカラーの長髪の女性が立っていた。

 

「は、はい?」

 

「あの、もしよかったら、レクチャーしてくれませんか?実は仮想世界は初めてで」

 

「良いぜ、

 

「私はユキって言います。ユウさんって言うのも他人行儀だし、ユウ君でいい?」

 

「構わないよ、とりあえず、装備を整えようか?」

 

「わかった」

 

そういって俺とユキは武器屋で俺とユキは片手直剣を購入し、フィールドへ出て、レクチャーしたが、ユキの飲み込みが早すぎて一度手本を見せただけでできるようになっていたので、レベル上げも兼ねて2人で狩りをした。

 

「今日はこんなところかな」

 

「そうだね、そろそろ、夕飯も食べないと親に怒られちゃうしね」

 

「じゃあ、わからないこととかあったらここに連絡してくれ」

 

「わかった、今日はありがとね」

 

「いや、こちらこそ。じゃあな」

 

そう言って、自分の画面からメニューを開き、ログアウトボタンを探すが、ないのだ。

 

「ねえ、ユウ君。ログアウトボタンが無いんだけど」

 

「ああ、俺のもだ」

 

すると、リンゴーンリンゴーンと始まりの街の方から鐘の音がなった直後、俺達は強制的に転移させられた。

 

 

オリキャラ 初期設定

 

本名 塚原 悠平 アバター名 ユウ 性別 男 ゲーム開始時14歳誕生日 6月11日武器 片手剣

 

身長168cm髪の色 現実ではゲームではアッシュブラウン 目の色 現実では赤 ゲームでは青 

 

今作の主人公。早くに親を亡くし、大学生の姉と二人で暮らしている。

祖父が道場を開いているため小学生の頃から自己防衛のための体術を仕込まれているが厳しすぎて本人はあまり乗り気ではない。

 

本名 白川 雪穂 アバター名 ユキ 性別 女 年齢 ゲーム開始時14歳 誕生日 7月25日武器 片手剣

 

身長 153センチ 髪の色 現実ではネイビーブルー。ゲームではホワイトアッシュ

目の色 現実ではライトグレー ゲームではイエローグリーン

 

今作のヒロイン。両親は洋食屋を営んでおり、幼い頃から手伝っているため料理の腕前はプロ並み。また、弟と妹が一人ずついる。

 

 




皆さんどうでしたか?
もし、よろしければ、感想、評価、お気に入り登録をお願いします!では、今回はここら辺で。次回もお楽しみに!


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悪夢

どうも、暑くなってきて、風呂上がりのアイスが手放せないナツユキです!では、今回もよろしくお願いします!


そこには様々な髪の…

強制転移した先は始まりの街の大広場だった。そこには様々な髪の色、多種多様な装備を男女達。つまり、1万人の俺やユキと同じSAOプレイヤーだ。

1万人のSAOプレイヤーがこの大広場に強制転移させられたのだ。

 

初めはざわざわという声が聞こえていたが。

 

「ふざけんなよ!この後用事があるだよ!早く出せ!」

 

1人の男性プレイヤーが怒鳴る声を合図に波紋のように周りに広がり、徐々に叫び声や怒鳴り声は大きくなっていく。

 

 

その時、誰かが叫んだ。

 

「おい!上を見ろ!」

 

2人は反射的に空を見上げる。すると、空が真紅に染まっていき【Warning】、【System Announcement】と。表示された。

 

すると、上空の中心部に赤い液体のようなものが形を生成し、巨大な赤いローブを身に纏った人物が現れる。だが、ローブの下の顔はなかった。そして、赤いローブから声が聞こえてくる。

 

『プレイヤー諸君、私の世界へようこそ。私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ」

 

茅場晶彦、若き天才ゲームデザイナーにして量質物理学者。そして、SAOの基礎設計者だ。

 

「プレイヤー諸君はメインメニューからログアウトボタンが消えていることに気づいていると思うが、それは不具合ではなく、ソードアート・オンラインの本来の仕様だ。諸君らは今後、このゲームをクリアしない限り、ログアウトすることはできない。また、外部からのナーブギアの停止、解除もありえない。もし試みた場合にはナーブギアの

信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君らの脳を破壊し、生命維持を停止させる。すでにこの忠告を無視し、213名のプレイヤーがアインクラッド及び現実世界から永久退場している。ちなみにこのことはすでにテレビ、ラジオ、ネットメディアは多数の犠牲者が出てることを繰り返し報道している」

 

広場のあちこちでプレイヤー達がざわめき、出来るわけない。何かの冗談だろ?などの声が聞こえてくる。

 

俺は横目で隣に立っているユキの方を見ると、唖然としていた。

 

「そして、もう一つ。この世界におけるHPが0になった瞬間、諸君のアバターは永久消滅し、ナーブギアによって脳を破壊する。さて、説明が長くなったが、諸君がこのゲームを終わらせる方法はただ一つ

アインクラッド最上層部100層に辿り着き、そこのボスを倒し、ゲームをクリアすれば良い。それでは、最後に 諸君のアイテムストレージへ、私からの些細なプレゼントが用意してある」

 

プレゼントアイテム 手鏡




いかがでしたか?次回はオリキャラとあの人を出したいと思います。
では、次回もお楽しみに!


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ボス攻略会議

どうも!ナツユキです。今回から後書きを次回予告風にします!それと投稿が遅れてしまい、本当に申し訳ございません!では、今回もよろしくお願いします!


始まりの街にて

赤いローブが消えた後、中央広場に罵声や悲鳴が広がり、泣き崩れる者、唖然とする者が出てきた。

俺たちは手鏡を手に取り、覗き込む。すると、青い光に包み込まれた。

「・・・なんだったんだ?今のは」

 

「ユウ君!大丈夫?」

 

「ああ、なんとかn」

 

俺がユキの方を振り向こうとして、俺たちは言葉を失った。

 

『・・・え?』

 

俺とユキは顔を見合わせた。

 

「も、もしかして、ユウ・・・君?」

 

「あ、ああ。てことはユキ?」

 

「う、うん」

 

俺とユキは少しの間、固まっていたが、今の状況を理解した俺はユキを連れて路地裏に入り。今後起こりうることを説明した。した。

「おそらく、ここら一帯のフィールドはレベリングのためプレイヤーでいっぱいになるだろう。その前にこの街から出たほうがいい。一応、俺はβテスターだから、ここら一帯のフィールドの地形やモンスターの行動パターンは一通り、頭に入れてる。だから、ユキ、お前も一緒に来るか?」

 

ユキは少し、考え込むと頷く。

 

ユキ「わかった!私はユウ君についていくよ!」

 

ユウ「そうか、なら、行くぞ!ユキ」

 

ユキ「うん!」

 

俺達は始まりの町をすぐに出発し、次の町を目指した。

 

第一層町 トールバーナにて

 

あのデスゲームの宣告から一ヶ月が経ち、未だに第一層は攻略されておらず、死者の数は約2000人に及んでいた。そんな状況を変えるために第一層の迷宮区に最も近い町〈トールバーナ〉で攻略会議が開かれる事になり、俺とユキも参加するためにトールバーナに来ていた。

 

ユキ 「結構、人がいるね」

 

たどり着いた大広場には多くのプレイヤーが集まっていた。

 

ざっと数えて45人。

 

ユウ「いや、少ないな。この人数じゃ返り討ちにされると思う」

 

ユキ「そっか」

 

小声でそんなことを話しながら、俺達は後ろの方に腰かけた。

 

そして、会議が始まった。

「はーい! それじゃあ、始めさせてもらいます! 今日は俺の呼びかけに応えてくれてありがとう! 俺の名はディアベル、職業は気持ち的に『ナイト』やってます!」

 

そう言いながらディアベルは人好きのする笑顔を見せる。

彼の言葉で会場に笑いが起こった。

それを収めるようにディアベルは片手を挙げて場を抑えた。

 

「今日、俺達のグループが第一層ボス部屋を見つけた」

 

この言葉に皆が息を飲んだ。

 

俺達がボスを倒して≪はじまりの街≫のみんなに希望を与えるんだ。 このゲームがクリア出来ると、それが今のトッププレイヤーの義務だ!!」

 

「ちょっと待ちやナイトはん」

 

会議に乱入してした男は言葉を続ける。

 

「会議の前に言いたいことがあるんや。 わいはキバオウっていうもんや。 この中に居るんやろ。 元βテスターが。 元βテスターはビギナーを見捨てて街を出たんやろ。 出てこいや」

 

「ごめん、ユウ君。ちょっと行ってくる」

 

ユキは小声で俺にそう告げ、キバオウの元に向かった。

 

「私はユキって言います。キバオウさん。あなたは一ヶ月前のあんな宣告された中で元βテスター達でも平然としてられると思います?」」

 

「それは・・・」

 

すると、スキンヘッドで、肌が褐色の男性プレイヤーが立ち上がった。

 

「オレも発言するぞ。 オレの名前はエギルだ。 キバオウさん、金はともかく、情報ならあったんだぞ」

 

表面には、丸い耳と左右三本ずつのヒゲを図案化した《鼠マーク》。

 

「このガイドブック、あんただって貰っただろう。 ホルンカやメダイの道具屋で無料配布してるんだからな」

 

「貰たで。……それが何や」

 

そう言うキバオウの声は、徐々に弱々しくなっていた。

 

「こいつに載っているモンスターやマップデータを情報屋に提供したのは、元βテスターたちってことだ」

 

キバオウはこれを聞き、押し黙ってしまった。

 

「いいかな……。 それじゃあ、会議を再開する」

 

俺はディアベル達がいた場所から離れ、階段を上り、元いた場所に戻り、再び階段に腰掛ける。

 

「それじゃ、攻略会議を再開したいと思う! みんな、まずは仲間や近くにいる人と、パーティを組んでみてくれ!」

 

・・・ゑ?

 

周りを見ると他のプレイヤー達は各々のパーティを組み始めていた

どうやらあぶれてしまったみたいだ。

 

ひとまず、隣にいたユキに声を掛け、パーティメンバーを一人確保する

 

ユキ「よろしくねユウ君!」

 

ユウ「ああ,けど、最低でも後2人は欲しいな」

 

辺りを見渡し、俺は近くの席に座っていた黒髪の男性プレイヤーに声をかけた。

 

ユウ 「すみません」

 

???「ハイ、何ですか?」

 

ユウ 「よければ、パーティに入ってもらってもいいですか?」

 

???「いいぜ、俺もあぶれてしまったみたいだしな、俺はキリトよろしくな。」

 

ユウ 「俺はユウ。呼び捨てでいいぜ。んで、後ろにいるのが」

 

ユキ 「ユキです!私のことも呼び捨てですよ」

 

キリト 「わかった。さてと、後一人は欲しいな」

 

俺は辺りを見回し、キリトの座ってた位置から少し離れた場所で座っていた赤いローブを着たプレイヤーに声をかける

 

ユウ 「すみません、もしよければ、パーティに入ってくれませんか?

 

???「・・・・いいわよ」

 

ユウ 「ありがとう!俺はユウ。よろしくな」

 

ユキ「私はユキです」

 

キリト 「キリトだ」

 

???「・・・私の名前はアスナ。呼び捨てで構わないわ」

 

そして、会議の中で俺達はボスの取り巻きの相手をするという役割に決まった。





「スイッチ?POT?」

「正直に言うとね少し怖かったんだ・・・」

「ついにここまで来た!俺から言えることはただ一つだ!みんな勝とうぜ!」
次回 開幕!第一層ボス攻略 前編
次回も楽しみに!


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開幕!第一層ボス攻略 前編

どうも、sao第3期放送まで一カ月を切ってテンションが上がってきているナツユキです!
それとお気に入り登録をしてくださった東風谷早苗さん、如月提督さん。本当にありがとうございます!
では、今回もよろしくお願いします!


ボス攻略会議を終え、俺達4人はキリトが宿泊している宿屋の部屋で明日の確認をしていた。

 

キリト 「俺達が相手をする取り巻きのルイン・コボルト・センチネルは取り巻きとはいえ侮れないから気をつけろよ。むやみに攻めるんじゃなく、相手の武器であるポールアックスを跳ね上げてスイッチし、畳み掛ける感じだ」

 

ユウ 「そうなるとスイッチとPOTが重要になるな」

 

アスナ 「スイッチ?POT?何それ?」

 

ユキ 「明日、私が説明します」

 

キリト「説明することはそのぐらいだな・・・とにかく明日のボス攻略だ。気を引き締めていこう!」

 

ユウ「ああ!!」

 

ユキ「うん!」

 

アスナ 「ええ」

 

 

 

 

キリトとアスナと別れ、俺達は明日のボス攻略のための必要なアイテムを買い揃え、NPCが開いている屋台でサンドイッチを購入し、近くの広場のベンチで食べることにした。

 

ユキ 「・・・ねえ、ユウ君」

 

ユウ「ん?なんだ?」

 

隣でサンドイッチを食べ終えたユキが急に話しかけてくる。

 

ユキ 「正直に言うとね、私怖かったんだ」

 

ユウ「・・・」

 

ユキ「多分、ユウ君が居なかったら、私は始まりの街から動けなかったと思う。だからユウ君、ありがとう」

 

 

ユウ「安心しろ、お前を死なせはしないさ。だから、明日のボス攻略、絶対に勝つぞ!」 

 

そう言って俺はユキの前に拳を突き出す

 

ユキ「うん!」

 

そう言ってユキも拳を突き出し、軽く打ち合う。

 

ユウ 「それじゃあ明日に備えて宿屋に戻って寝るか!」

 

ユキ「そうだね」

 

 

 

翌日、俺達はトールバーナから行ける森のフィールドを抜け、現在は第1層のボス部屋の前にいる。

 

ディアベル「ついにここまで来た!俺から言えることはただ一つだ!みんな勝とうぜ!」

 

ディアベルの言葉に俺達4人を除く攻略隊の全員が頷く。

 

ユウ 「ユキ、無茶だけはするなよ」

 

ユキ 「ユウ君もね!」

 

キリト「昨日の説明した通りにやれば大丈夫だ」

 

アスナ「・・・ええ」

 

ディアベル「行くぞ!!」

 

と言いながら、ディアベルはボス部屋の扉を開いた。

レイド全員がなだれ込むようにボス部屋へと入っていく。中まで進むとボス部屋に明かりが灯り、玉座に鎮座する王【イルファング・ザ・コボルトロード】が玉座から跳躍する。

 

「グルアァァァーーー!」

 

雄叫びをあげた。コボルド王の周りに取り巻きの「ルイン・コボルド・センチネル」が現れ、取り巻きが駆け出す。

 

ディアベル 「攻撃開始!」

 

ディアベルが剣を掲げ、号令のかかったプレイヤー達が一気に駆け出た。

 

こうして、第一層ボス攻略が幕を開けた。





「アスナさん、スイッチ!」

「後は・・・頼んだよ」

「俺は闘う、この悪夢を終わらせるために!」

「へたり込んでんじゃねえ!」

次回 開幕!第一層ボス攻略 後編

次回もお楽しみに!


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開幕!第一層ボス攻略 後編

どうも!FGOで好きなサーヴァントは沖田総司のナツユキです!今回で第一層は終わりといったな?あれは嘘だ。というのも思いのほか文字数が多くなり、1話分でまとめきれなくなりました。ご了承ください。
では、今回もよろしくお願いします!


ユウ「アスナ!スイッチ!」

 

アスナ「はあああ!!」

 

俺がセンチネルのポールアックスを跳ね上げた瞬間。アスナさんが懐に潜り込み。細剣ソードスキル 『レニアー』でセンチネルの喉元を突き刺し、ポリゴン化する。

 

キリト「ユウ!スイッチ!」

 

ユウ「了解!」

 

アスナ「ユキちゃん!スイッチお願い」

 

ユキ「わかりました!」

 

俺とユキは別々のセンチネルに片手剣ソードスキル『ソニックリープ』を叩き込み、センチネルをポリゴン化にしていく。

 

 

コボルトロードの方を見るともう最後の1段がレッドゾーンに入る直前まで削られていた。

 

「グルアァァァー!!」

 

コボルトロードは大きな咆哮を上げて持ってた片手剣と盾を放り投げた。

 

キバオウ 「情報通りやな」

 

ディアベル「・・・下がれ!ここは俺が出る」

 

そう言って、ディアベルはコボルド王の方に剣を向け、ソードスキルのモーションを取る。それと同時にコボルド王は腰に収めていた剣を抜く。

 

その瞬間、俺とキリトは驚愕した。β時代はタルワールだった筈が野太刀に変更されていたのだ。

 

ユウ・キリト 「ディアベル!今すぐ全力で後ろに飛べええ!」

 

しかし、俺達の声は届かず、コボルド王の攻撃が放たれる。

 

刀系重攻撃ソードスキル『旋車』により、ディアベルはスタンを取られてしまう。そこから刀系ソードスキル 『浮舟』により切り上げられ、ディアベルは宙に浮かされてしまう。

 

「ぐはっ!!」

 

そこに刀系ソードスキル『緋扇』を受けてしまい、ディアベルは後方に吹き飛ばされてしまう。

 

ユウ・キリト・ユキ「ディアベル(さん)!!」

 

俺たちはすぐにディアベルの元に駆け寄る。

 

「ハハッ、調子に乗ってLAを取りに行ってしまったよ・・

キリトさん、ユウさん、ユキさん。頼む、ボスを倒してくれ・・・みんなのためにも」

 

そう言って、ディアベルはポリゴン化した。

 

『嘘だろ・・・リーダーが死んだ?』

 

グルアアアアアアアア!!」

 

コボルド王は勝利を確信したかのようにような雄叫びをあげる。

 

プレイヤーの間に動揺が走る。

 

ユキ・キリト「ユウ(君)・・・」

 

ユウ 「俺は闘う・・・この悪夢を終わらせるために!」

 

俺が鞘に収めた剣を抜き、コボルト王を見据える。隣にいた、ユキとキリトも立ち上がり、鞘から剣を抜く。そして隣にいるキリトが頷くと

 

キリト「へたり込んでんじゃねえ!」

 

キリトが叫ぶ

 

キバオウ「なんやと!?」

 

キリト「タンク隊!お前らが腑抜けてたら仲間が死ぬぞ!E隊!お前らがセンチネルを処理しなきゃ。センチネルは確実に湧く、処理はお前らがするんだ!」

 

すると、キバオウがキリトに近づき、胸ぐらを掴む。

 

キバオウ「なら、ジブンはどうすんねん!! 一人とっとと逃げようちゅうんか!!」

 

キリト「そんなわけ無いだろ、ボスのLAを取りに行く。ユウ!ユキ!アスナ!行くぞ!」

 

そう言って、キリトがボスに向かって走り出す。それを聞いたアスナも俺とユキの背中を追い抜いてボスの方へ走り出す。その際に被っていたフードが邪魔になったのか一気に体から引き剥がした。俺たち三人を除くプレイヤーは、その美しさに眼を奪われ、沈黙した。

この生まれた静寂を逃さず、俺は後ろで混乱しているプレイヤー達にこう言う。

 

「HPに余裕がない奴らは出口ギリギリまで退け!囲めば範囲攻撃が来る!」

 

それを聞いた。プレイヤー達の一部は一気に出口の方へ後退した。

 

 

俺は隣で走るユキに対して小声で

 

ユウ「頼りにしてるぜ、相棒」

 

と言うとユキは少しだけ口角を上げて

 

ユキ「うん!私達なら勝てるよ!」

 

と返し、俺達は走るスピードを上げ、先に交戦してるキリトとアスナの元へ急いだ、俺達がコボルトロードの元に着くと、ちょうどキリトが片手剣ソードスキル『レイジスパイク』とコボルトロードの刀系ソードスキル

『辻風』がぶつかり合ったことで互いの攻撃が相殺され、隙が生じた。

 

アスナ「せあっ!」

 

その隙を突いてアスナが『リニアー』でボスの右腹を引き裂く。

 

それに乗じる様に俺とユキが同時に片手剣ソードスキル『ホリゾンタル』で左腹を切り裂く。後ろのプレイヤー達に助けて貰いたかったがHPゲージが回復してないため呼べなかった。今は俺達4人でなんとかするしかなかった。しかし、俺達の連携も17回目で止まってしまった。

 

ユウ「しまった!」

 

俺とユキは反応が遅れたためボスのソードスキル《幻月》を喰らってしまう

 

 

まずい・・・あのモーションはディアベルを殺した『緋扇』だ。

だが、それは俺とユキを襲う前に止まった。「おおおっー‼」と言う声が部屋中に響いた。声の主は斧戦士のエギルだった。エギルの放った両手斧系ソードスキル《ワールウィンド》で相殺され、ボスは大きくノックバックした。

 

エギル「お前達が体制を立て直すまで支えるぜ!ダメージディーラーにいつまでも壁役をさせるわけにはいかないからな!」

 

ユウ、ユキ「すまん、頼む!(すみません!よろしくお願いします!)」

 

キリト・アスナ「ユウ(君)!ユキ(ちゃん)!大丈夫(か)!?」

 

ユウ「ああ、なんとかな」

 

ユキ「私も平気です」

 

エギルが緋扇を防いだおかげでHPは三割ほど減らされただけで済んだが念のため俺達は回復ポーションをアイテムストレージから取り出し、飲み干す。

 

キリト「よし、次の連携で決めるぞ!」

 

ユウ・ユキ・アスナ「了解!」

 

キリト「行くぞ!」

 

俺とユキは同時に片手剣ソードスキル『ホリゾンタルアーク』で右腹を深く切り裂き、アスナが続けて『リニアー』で左腹を引き裂く。そしてキリトが片手剣ソードスキル『バーチカルアーク』を放ち、相手のHPを完全に減らし、コボルト王はポリゴン化し、砕け散って『congratulations』と表示された。こうして、アインクラッド第一層ボス攻略は犠牲者1人を出しながらもクリアされたのだった




「あいつβテスターだ!」

「おい、キリト!」

「ビーターか・・・いいなそれ」

「ここにいる全員死んでたかもしれないんだぞ!」

次回 ビーター

次回もお楽しみに!


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ビーター

皆様…大変申し訳ございませんでしたっ!!
この五年間自分の文才が無いせいで長い間スランプ気味になってしまい、その間に仕事が忙しすぎて手が回りませんでした
本当に申し訳ございませんでした!
5年ぶりの投稿なので上手く書けてるから心配ですが温かい目で見てくださると嬉しいです!


『勝った!勝ったんだ!』

 

『よっしゃああああああ!!』

 

後ろから歓喜の声が聞こえ、それと同時にキリトは剣を左右に振り、背中の鞘に納め、俺達の方を見る。

 

キリト「お疲れさま、みんな」

 

ユウ、ユキ、アスナ「お疲れ(さま)キリト(君)(さん)」

 

すると斧戦士のエギルがこっちに来た。

 

エギル「お疲れ。見事な剣技だった。コングラチュレーション。この勝利はあんた達がもたらしたものだ」

 

キリト 「いや、みんなのおかげさ」

 

「なんでだよ!」

 

泣き叫ぶような声がボス部屋全体に響き、皆の視線が一点に集まる。

 

そこにいたのはディアベルの指揮していたA隊のフェンサーがキリトの方を睨んでいた。

 

「なんで、ディアベルさんを見殺しにしたんだ!!」

 

キリト「見殺し?」

 

「だってそうだろ!?お前はボスが使うソードスキルを知っていた!その情報をディアベルさんが知っていたら、死んでなかったはずだ!」

 

そうしている内に残りのメンバーも声を上げてきた。

キバオウがこっちに来てキリトの方に指を突きつけてきた。

 

キバオウ「ワイ、知っとるで…コイツは元βテスターやからラストアタックボーナスを欲しかったんや」

 

キバオウが言った途端、周りから色々な声が聞こえてくる。

それを見た俺とユキがキリトを庇うように前に立つ。

 

ユウ「いい加減にしろよ!お前らが取り巻きの処理をやれって言ったじゃねえか!」

 

ユキ「そうですよ!キリトさんが指示しなかったらここにいる全員死んでたかもしれないんですよ!」

 

俺とユキがそう言った瞬間、キリトが急に笑い始めた。

 

キバオウ「な、なんや。何がおかしいんや」

 

キリト 「クックックッ…情報を伝えなかったのは俺だよ。」

 

ユウ 「おい、キリト!」

 

キバオウ「なんやと?」

 

キリト「俺はあえて言わなかったんだよ。あんたの言うラストアタックボーナスを取るためにな。それと俺はβテスターの時誰よりも進んでたから色々な情報も知っていたよ。情報屋なんてあてにならないぐらいな!」

 

キバオウ「んな…チートや!チーターや!そんなん!」

 

『そうだ!チーターだ!ベータにチーターでビーターだ!』

 

キリト 「ビーターか…いい呼び方だなそれ…」

 

ユウ 「おい!キリト!」

 

あいつの考えてることはわかる。自分がビーターであるという汚名を被ることで他の元βテスター達への敵意を向けないためだ

 

キリト「そうだ!俺はビーターだ。これからは元テスター如きと一緒にしないでくれ」

 

キリトはそういうとラストアタックボーナスで入手したと思われる黒いコートを着ると背を向け、二層へ続く階段を向かっていった

 

ユウ、ユキ、アスナ「キリト(君)(さん)!)

 

俺とユキとアスナさんはキリトの後を追おうとすると後ろから

 

「なんでアイツを追いかけるんだ?アイツはビーターなんだぞ」

 

という声が聞こえてきた。

 

ユウ「だったらなんだ?ビーターだろうがなんだろうがディアベルが死んだ後に指揮を取ったからこうやってボス攻略できたんだろ?」

 

その言葉にキリトを罵倒し批判したプレイヤー達は黙り込む。

 

ユキ「私も同じ意見です。あなた方がなんと言おうと私達はキリトさんに言うことがあるので」

 

ユウ 「第2層の転移門はキリトか俺達がアクティベートしておく。じゃあな」

 

そう言うと俺達はキリトの後を追い、次層へ続く階段を上がっていく。

 

 

迷宮区2層階段途中

 

ユウ、ユキ「キリト(さん)!」

 

俺達は階段の最上段の第2層の扉の前でキリトに追いついた

 

キリト「…何しにきた?」

 

ユウ 「なんでって…パーティメンバーが一人で先に次の階層に上がって行くの見過ごせるわけないだろ」

 

ユキ 「そうですよ!あの人達はあんなこと言ってましたけど、私はキリトさんや元βテスターの方々が事前に情報を教えてくださったから、前半は被害をおさえて、攻略できたと思ってます!」

 

俺とユキはキリトの隣に立ち、二人で第二層の扉に手を掛ける。

 

すると、走りながら上がってきたアスナが俺たちに追いつく。

 

アスナ「ま、間に合った…キリト君、ユウ君、ユキちゃん、エギルさんから伝言があるの「ボス戦のパーティーでは、俺達と一緒に組もうぜ」だって」

 

アスナ 「それとこれは私からのお願いなんだけど、私との関係を切らないで欲しいんだ」

 

キリト 「わかった」

 

ユウ ユキ 「俺(私)も良いよ」

 

こうして俺達はキリトとアスナとフレンド登録をし、彼らと別れた。どうやら、あの二人はしばらくはパーティを解散してそれぞれソロでプレイするみたいだ。

 

 

ユウ「俺たちも行こうか」

 

ユキ「そうだね」

 

俺達は二人で第二層の転移門のアクティベートへ向かった。




「私が何を言いたいわかるよね…」

「なんや、あの二人と一緒やないんか」

「一つだけこの状況を解決する手段がある」

次回、『一夜の騒動と新たな決意』
次回もお楽しみに!

では、次回もお楽しみに!


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一夜の騒動と新たな決意

どうも!ナツユキです。
本編に入る前に注意点があります。ここからしばらくの間、ユウ、ユキがメインのオリジナルの展開が続くことになります。なので、原作キャラにオリキャラを絡めた原作の展開を楽しみにしていた方がいたら申し訳ないです!
それでも見てくれるという方はよろしくお願いします!
では、今回もよろしくお願いします!


第一層ボス攻略から1週間が経ち、キリトとアスナと別れた俺とユキはレベリングと情報収集を行うために普段は日中はソロで行動し、夜は同じ宿の同室に宿泊するという生活を送っていたのだが。

 

ユキ「…さてユウ君?」

 

ユウ「は、はい…」

 

俺は現在、腕を組みながら仁王立ちしてるユキの前で正座しているのだ。

 

事の発端は1時間前の事

 

 

回想シーン

 

その日、レベリングに夢中になってしまった俺はユキと宿泊してる宿に帰るのが遅くなってしまった。

 

ユウ「悪い、ユキ!遅くなってしまった」

 

宿泊してる部屋の扉を開けるが誰もおらず、まだ、帰ってきてないと思った俺は先に風呂を済ませようと脱衣所のドアを開く。

 

ユキ「…へ?」

 

そこにはユキが居たのだが、風呂を入った後の下着の姿だった。濡れた白いめの髪に上気した白い肌。何よりもゲーム中の装備は体の線が出ない紺色のローブを着ていたせいでわからなかったが、スタイルが良い。

今の状況を考えれば、すぐにでも目を逸らすかドアを閉めるなりするべきはずだが、体が動かず、目を逸らすことができない。

 

ユキ「…えっとユウ君?」

 

ユキの一言で金縛りが解けたかのように目を逸らす。

 

ユキ「いつまで開けてるのかな?」

 

ユキは体にタオルを巻いた顔は笑顔なのだが目が笑っておらず、妙に威圧感を感じてしまう。

 

ユウ「すまん!すぐ出て行く!」

 

俺はすぐに脱衣所の扉を閉め、一度宿泊している部屋を出て外出しようと扉に手をかけるとユキからメールが届く。

 

『この後、話があるからちゃんと部屋で待っててね?』

 

この状況で一度時間をおくために外出しても状況が悪化すると感じた俺は大人しく正座をし、ユキが着替えて出てるのを待つのであった。

 

回想終了

 

ユキ「私が何言いたいかわかるよね?』

 

ユウ「大変申し訳ございませんでしたっ!!」

 

俺はすぐに正座してる状態から手を床に付け、額を床に付けて土下座を行う。

 

ユキ「まあ、今回は私も鍵閉めてなかったのも悪いから許してあげるけど、ただ一つ約束して」

 

ユウ「は、はいなんでしょうか?」

 

俺は顔を上げ、正座に体制を戻すとユキが頬を赤くする。

 

ユキ「さっきの出来事は忘れて」

 

ユウ「はい…努力します」

 

ユキ「努力するじゃなくて完全に忘れてって言ってるの!!」

 

ユキはそういうと近くの机の上に置いてある石でできたオブジェクトをこちらに投げつけてくる。

 

ユウ「いってえ!」

 

咄嗟に投げつけられたオブジェクトに反応できず、オブジェクトは俺の額に思いっきりヒットするのであった。

 

 

 

 

次の日

 

あの騒動から一夜明け、久々にユキとパーティを組み、一緒にレベリングするため消耗品を買いに第二層主街区〈ウルバス〉に来ていたのだが、

 

「なんや、あの二人と一緒やないんやな」

 

後ろから聞き覚えのある関西弁が聞こえてきた。後ろを振り向くとそこにはキバオウが立っていた。俺は警戒心を強め、ユキも同様に少し身構える。

 

ユウ「あの二人?ああ、キリトとアスナかあの二人とは二層ついてすぐに別れた」

 

キバオウ「さ、さよか…」

 

やけにおとなしい、ボス討伐後に1番の功労者のキリトをあれだけ言っていたのに。

 

ユウ「用がないなら行くぞ。じゃあな」

 

俺達はキバオウに背を向けてフィールドのある方向へ歩こうとする。

 

キバオウ 「ま、待ってや!」

 

キバオウはそういうと俺とユキを引き止める。

 

ユウ「なんだよ、俺達も暇じゃないんだから手短に頼む」

 

キバオウ「も、もし、あの二人に会ったら伝えといてくれ、あの時は助けてもろたけど、自分のやり方は認められん。わいはわいのやり方でクリアを目指す。って」

 

ユウ「会ったら、伝えておく。じゃあな」

 

俺とユキは再び、キバオウに背を向け、フィールドを目指すのだった。

 

 

宿にて

 

キバオウからの伝言を受けた後にレベリングを終えた俺達は宿に戻ってきていたのだが、深刻な問題に直面していた。

 

ユウ「やっぱり、金が足りないよな」

 

ユキ「そうだよね…宿代やポーションなんかも買い足さないだし…」

 

そう金銭面だ。今の俺たちはNPCからのクエストを二人でクリアし、戦力に差が出ないように報酬は山分けという形でパーティを組んでるのだが、お互いに宿代や消耗品などにお金をかけているため新しい装備を購入する余裕もあまりないのだ。

 

ユキ「せめて、武器だけでもどうにかなればいいんだけど…」

 

ユキのその一言に俺の中で一つだけ方法を思いつく。

 

ユウ「一つだけこの状況を解決できる手段がある」

 

ユキ「というと?」

 

ユウ「俺が生産職…具体的には鍛治師になる」

 

ユキ「え!?でも、ユウ君鍛冶に関するスキル何も取得しないよね?」

 

ユウ「実はレベリングの際に新規スキル取得で鍛冶スキルを取得しました」

 

ユキ「そっか、じゃあ、いつか自分の店を持つの?」

 

ユウ「いや、持つつもりはないよ。例えば店を持たずに俺自身やユキ、他にも他のプレイヤーから素材と金銭を受け取った場合にのみ鍛造を行うって形で行おうと考えてる。まあ、そんなに沢山は来ないだろうけど。自ら鍛冶師やってますなんて言うつもりないし、あくまで俺達の武器面での金銭的負担を減らすって形だ」

 

ユキ「そういうことね。頑張ってねユウ君!」

 

ユウ「ああ!」

 

こうして、俺は攻略組兼鍛冶師としての道を進むことを決めたのだった




「大丈夫か!?」

「この敵は私たちが引き受けます!」

「久しぶりだな悠平」

「ユキちゃん久しぶり!!」

「頼みがあるんだ」

次回『桜蘭隊』


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