ゼノバースアバター(サイヤ人・尻尾つき)になっていい空気吸ってたらこれからが本番だと言われた件 (と〇たん)
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転生

 最近ドラゴンボール熱が再燃して書いてみました。
 適当な時間に適当に書いてる為駄文ですが、お楽しみください。
 


 

 ある所にDB(ドラゴンボール)ファンの男がいた。だが、とてもしょうもない事で死亡した彼は神を名乗る存在にある提案をされる。そのまま輪廻の輪に乗り記憶を消し来世へ逝くか、神の配下となり、その試練の為に転生特典を得て転生をするかだ。但し、転生特典を得て転生をするを選んだら転生特典自体を得る素養を与えられて別の世界に送られ自力で特典を得なければならない。男は後者を選んだ、選んだ特典は……

 

 『遠くの地で、お前を呼ぶものがいる……

  強き戦士よ、

  さあ、姿を見せるのだ』

 

 「ああ神様、神龍(シェンロン)の声が聞こえる、俺を呼んでる!」

 

 「いやぁ、俺もアレのファンだけど……好き好んで行こうとは思わないなぁ。しかもゲームのシナリオの記憶を消してまで……まぁでも心配いらないよ、君のアバターは俺の特性だ君の頑張り次第でサイヤ人の可能性全てを引き出せる。逆に言えば頑張らないと強くなれない。だから、精々頑張りな!」

 

 

 「はい!楽しんできます!」

 

 その声は、既に三十台の男性の物では無い若々しい女性の物だ。そう彼は男性から女性へと変貌していた彼曰く「部下がむさいおっさんより美少女の方が良い」だろうという余計な気遣いと、彼のアバターは女性というどうでもいい拘りからだ。

 

 そうして、彼女は光に包まれて姿を消した。

 

 「ただいま戻りました!」

 

 姿を消したと思ったらすぐに帰還した。その姿を見て神は苦笑をこぼして問う。

 

 「かなりの力を得て帰ってきたようだね、どうだったDBの世界は?」

 

 「もう最高!SSGSSベジットとSSJ4ゴジータの戦いをこの目にできただけで、あの世界に行けたかいもあったものだよ!結局お互い合体の時間切れでどっちが強いがわからずじまいなのが心残りなのだけど、どっちが強いのか解らない方がファン的に良かったのかもしれないね!ああ、あとお土産にZ戦士+αのサイン色紙貰ってきたよ!敵キャラは致しかたなしかなぁ」

 

 「うぉ凄い!有名キャラやナムやアックマンの色紙もある!飾っとこう!ってそうじゃない転生の話だ」

 

 そういえばそんな話だったなぁとアバターの彼女は答える。

 

 「ええ、それで俺はどこに転生するんです?危険な世界だとちょっと怖いかなぁ」

 

 怖いと言うが、実際のところ好戦的な笑みを浮かべ話の続きを待っている。

 

 「いや、原作・GT。劇場版の強敵達と戦って原作の強者たちに鍛えれた君の腕っぷしは心配していないよ。行ってもらう世界の地球や月の心配しなくちゃだよ!まぁいいやそこら辺の力加減は向こうで学んだだろう。……ただ、お願いがあってね」

 

 「お願い?」

 

 「君の行くところは転生先として転生者に人気があってね。君の言う通り危険な世界なんだけど何故か人気なんだ」

 

 「へぇ、危険な世界が転生先として人気なんだ。ハハ、そうだ!男子なら、危険な世界で最強を目指さなきゃ!私もいい体を恵んでもらったかいもあって、頑張ったらあの世界でも上位クラスにはなれたし。他の子達もきっと強くなっているんだろうなぁ」

 

 「いやいや、他の神々が選んだ子達はちょっとアレでね。私も他の神々の事を強く言えなくなったけど……他の神様連中、直接完成された能力を付与したり、チートアイテム与えたりしてるから……君みたいに、最初期の12歳の頃の悟空程の戦闘力から終盤のZ戦士達やボスキャラと対等に戦えるまで鍛えられたわけではないから……」

 

 例えば、銃火器や刀剣で考えてみるとわかりやすい。銃にしろ刀剣にしろ正しい扱い方があるし、適正も必要だ。もし、それを(わきま)えずに子供がそれらを手にしたらどうなるか……想像は容易かった。

 

 「ふ~ん、じゃあ神様の頼みって転生者関連なのですか?」

 

 「いや関係ないとは言わないけどね、転生者云々は君の裁量に任せるよ。それより転生先の世界……わりと薄氷の上で人類が生存していてね……転生者が流入したせいで本来の歴史が崩壊して先が分からなくなってしまったんだ。このままだと、やばい」

 

 「つまりは、人類を守ればいいわけですね」

 

 「ああ、あまりに人類が減ると偉い偉い神様に、テレビの電源を切るかの如くその宇宙を消されちゃうからね」

 

 「ヒェッ、おっかないなぁ。でもわかりました、危険な存在から人類を守って見せます」

 

 「(正直、君が一番人類にとって危ないんだけどね)ありがとう。じゃあ、おまけの転生特典をあげよう」

 

 そう言って神はケースを取り出した。

 

 「あー!それ、私が向こうでコレクションしたアイテムや家が入ってるホイポイカプセルケースじゃないですか、酷いですよ神様!」

 

 

 「これに入ってる消費アイテムは使用したら定期的に補充できるようにしてあげよう、そうだね……10日ごとに補充されるようにしてあげるよ。例えば、仙豆が10個あったうち残り5個だとしたら、10日経ったら1個増えて6個にってるみたいなぐあいでね。そして家には重力を始めとした諸々な環境を調整できるトレーニングルームを追加してあげよう。あとは、何が必要かな?」

 

 

 「わぁーい!神様、だ~いすき!」

 

 手のひらを返したように、高くそして甘い声を上げ神に媚びるが……忘れてはならない、こやつの中身はいい歳したおっさんであることを。

 

 「いやね、君の中身知ってると気色悪いだけだから、止めておきなさい。それより、他に必要な物は無いかな?」

 

 「うーん……必要な物って言うと、住む場所と戸籍あと食料ですかね?」

 

 「わかったよ。住む場所は東京都内にある駒王町という場所だ、あと名前はどうするんだい?」

 

 「向こうでキャロで名乗ってたから……キャロ・サイヤが適当な所かな?」

 

 「うわぁ、中身おっさんがキャロって名乗っていたのかい!?」

 

 「はい!我ながら、中々かわいらしい名前付けたなって、自画自賛しています」

 

 「ああ……うん……名前はキャロ・サイヤね、うん……わかった、それで戸籍登録しておくよ。あと、食料だけどね、もう食材が尽きることが無い大釜あげるよ」

 

 神はどこか疲れた様な、それでいて投げやりぎみに処理を終わらせた。すると、キャロの体が徐々に透明となり消えていく。

 

 「ありがとうございます。神様、私……転生先でも頑張ります」

 

 「うん、まぁ……程々にね?」

 

 「はい!よく動き、よく学び、よく遊び、よく食べて、よく休み、人生を面白おかしく張り切って過ごさせてもらいます」

 

 そう言い残し、彼女は完全に消えた。その様子を見て神は……

 

 「……暫く寝ていよう」

 

 神は疲れ切った表情でベッドに沈んだ。




 アバター名:キャロ・サイヤ ゼノバースっぽい世界では単にキャロと名乗っていた。
 性別:女性(ただし中の人は男)ノリノリで女性ロールをしてる。なるならかわいい方がいい、というどこかのソシャゲキャラのような事を言っている。
 種族:サイヤ人尻尾つき。最初の戦闘力はおおよそ10しか無かった。トランクス:ゼノの最初の仕事はキャロをサイヤ人編で十分に通じるくらい鍛え上げることだった、そしてそれと並行して頑なに尻尾を切るのを嫌がったキャロの為にブルーツ派を遮断するコンタクトレンズの開発もした。

 変身:超サイヤ人になれる。どの段階までできるかは秘密。超サイヤ人に最初になったのは、原作ゼノバースには無いミッション、未来御飯編でのミッション中だった。

 趣味:1、自分の作った料理をガツガツ美味しそうに食べてる人を見るのが好き。
    2、強敵と戦う事が大好きで、時の巣にたまに来る悟空とベジータにフュージョンして戦ってかうようによく強請っている。ビルス様、ウィス様にも扱いてと強請っている。


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挨拶は大事

 本人に悪意や邪心の類は皆無だけど……時の界王神とトランクス、ついでに老界王神は外付け良心常識回路って今回の話でハッキリわかるんだよね。
 DBの世界観の一つに行けてサイヤ人アバターになれたせいでテンション振り切れた結果……彼(彼女)の常識は死にました。

 あと、酔った勢いで書いているので駄文注意です。


 200X年

 

 

 気が付くとそこは彼女が時の巣で生活していた、家だった。

 

 「知っている天井だ、外はまた時の巣だったりして……」

 

 外に出るとそこはDB世界の地球では無く、どちらかというと元々彼女が居た地球に酷似している。 

 

 「おお!懐かしいなこの外観、もっとファンタジーな感じ想像していたけど案外普通なんだねぇ」

 

 そして彼女は当然の事のように、地球全体の気を探る。

 

 「やっぱり、そこら中に人間以外の気を持った奴らがいるのはわかるけど、う~ん……微妙だなぁ。雑に気を探っただけだからまだ何とも言えないけど。今の所、地球に私の脅威足りえる存在は居ないじゃないか。はぁ~これからどうするかなぁ。よくよく考えたら、この世界私の知り合い皆無じゃん」

 

 そうして今後どうするか考えるも、前世なら兎も角。今生の彼女のしていた事と言えば、修業して、食べて、仕事(戦闘)して、食べて、修業するといった事ばかりを行ってきたため、難しい事を思考する等の行動が前世の頃より著しく劣化していた。

 

 「あ!そうだ、いい事を思いついた」

 

 そうして、脳筋な彼女は妙案とばかり思いついた事を実行に移すために外に飛び出した。

 舞空術で自身のギリギリ活動できる限界高度まで上昇し、地球を見下ろした。

 

 「挨拶は大事だよね!ハァアアアアアア」

 

 彼女が気合を入れるとその気が何十・・・・・・何百倍にも膨れ上がり、その莫大な気が地球の大地を、大気を、海を揺るがした。

 そして、その行動で影響があったのは地球だけではなかった。

 地球の様々な宗教の神仏が住まう、異界にも影響を出していた。

 

 「よし、適当に広い場所にでも降りて。ちょっくら待つか」

 

 そうして、彼女は気を程々におさめ、適当な大陸の人気が一切しない広い平野に降り立った。

 

 「ふふふ、どんな(強者)が来るかな?」

 

 自分と同類(戦い好き)がきっとやって来るそう信じている彼女がそこにいた。

 

 そしてやって来たのは……

 

 「我、オーフィス……さっきの世界を揺るがした闘気お前の物?」

 

 ボロを纏った老人がそこにいた。

 その老人は瞳に光を宿さず、表情は能面のようであった。

 

 「私の名前はキャロ・サイヤ、宇宙人です。私()()地球は初めてでして友人・知人の類が皆無なので……初めまして!の意味を込めて気を……この世界では闘気というのですかね?高めて私はここにいるぞーってこの世界の方々に伝えたんです」

 

 「我、宇宙人初めて見た」

 

 「そうそう、ワタシハ・ウチュウジン・ダ。所で、お爺ちゃん中々妙な気だね……全く同じ気が数えきれない程その体から感じるよ」

 

 「我、無限故」

 

 「へぇ、無限なんだ。なんだか強そうに聞こえるね」

 

 「我、世界最強のドラゴンの一体、だから強い!」

 

 「おお!それは凄い!ところで、オーフィスお爺ちゃんはどうして私の所に来てくれたの?(セルJr位か?)」

 

 と口では言うが実際のところ、キャロはオーフィスの強さに当たりをつけていた。おおよその強さは理解したが、それでも、地球原生の生物では破格の強さだと感じていた。

 

 「我、グレートレッドを倒して静寂を得たい。お前かなり強いから、グレートレッド倒すの手伝って」

 

 「グレートレッド?静寂?お爺ちゃん、私この地球に来たのついさっきだから、事情がよくわからないのだけど……」

 

 オーフィスは説明した、自身と対をなす真なる赤龍神帝グレートレッドの事をそして自身との確執を……

 

 「ふむふむ、なるほど要するに次元の狭間っていう生まれ故郷から追い出したグレートレッドを倒して、次元の狭間を独占したいと…………ふむ、論外ですな」

 

 「何故?」

 

 「そりゃ、色々理由は思いつくけど……一番の理由は、そんなガキ同士の喧嘩に他人を巻き込むな!リベンジがしたけりゃ自分の力量を上げて自力でやれ!ってところかな。はぁ~、なんでこうなったかなぁ。私は強い人と心躍る戦いがしたかっただけなのに、やって来たのはホームレスの老人だなんて……」

 

 その言葉を聞きオーフィスは俯くが、ポツリポツリと言葉を零す。

 

 「確かに、我自身の手でグレートレッドを下すのが我としても望む所……だけど、それよも確実に次元の狭間と静寂を取り戻したい……………………お前、強い奴と戦えたら満足する?」

 

 その発言の内容から、言いたい事を理解したキャロが釘を刺す。

 

 「いや、ダメだ。完膚無きまでに私を上回って見せろ!そうしたら私は、お前の軍門に下ろう」

 

 そうキャロが言うと、老人オーフィスは黒い鎧に身を包み、戦意をキャロに向けた。




 
 地球「やめろよ!」

 因みに彼女の中の人的にラノベと言ったらスレイヤーズとかガチ異世界ファンタジーものを想像する世代。



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神々の視点

またの名を……

実況:オーディン
解説:シヴァ
の二柱でお送りします。(何故かこの二柱なのかは作者も知らない)

他の神々はてんやわんや、阿鼻叫喚です。
聖書陣営は主神が居ないと大変ですねって感じ。

今回、オーフィスは大分作者の独自設定含まれます、ご容赦を。


 

 キャロとオーフィスが戦端を切る少し前、遠く離れた地では地球の様々な地域の神々が終結しその様子を見ていた。

 

 「やぁオーディン、どうやら僕が最後のようだね」

 

 「おうシヴァの、他の二柱はどうした?」

 

 青光りする黒髪の美少年シヴァに、隻眼の老神オーディンが顎鬚をさすりながら問う。

 

 「ブラフマーとヴィシュヌは、結界の強化に向かったよ」

 

 「ふむ、正直いかにあの二柱とはいえ焼け石に水だと思うがの……結界を張りあれらを止められるというのならば、この老い耄れも加勢するがのぉ」

 

 「僕も、もしもの時は彼等を止めろって無茶ぶりされてるんだけどね」

 

 「主でも無理か……」

 

 「オーフィスだけならどうにかなるけど、あのお嬢さんは無理だね」

 

 「最強の破壊神である主が、そこまで言う娘か……アレは」

 

 「君も感じているんだろ?先の天変地異さえきっと、あの娘からしたら力の一端がほんの少し零れただけのものなんだよ。いやはや、うっかり地球が壊されないように祈るしかないかな」

 

 「神である我々がいったい何に祈ればいいのやら……しかし、見たところ人間でしかない娘が、あれ程の力いったいどうやって手に入れたのか気になるのぉ」

 

 「結局それかい?君は相変わらずだね。どうせ、その悪癖でこんな最前にまで来たんだろう?」

 

 「そう言うでない、主の言うことが真実ならどこに居ても一緒であろう?」

 

 「それもそうか……うん?オーフィスが戦闘形態になったね、どうやら戦うようだ」

 

 「ラグナロックが起こる前に地球(ほし)が滅びそうじゃのう」

 

 オーフィスは、その身を戦闘形態に移行するとキャロもまたその身体に気を充実させていく。

 

 まず始めに行動したのがオーフィスだった。オーフィスはその地球人(地球神)からしたら埒外な身体能力を持って攻撃を仕掛けた、拳や蹴りが無数に放たれるが……

 

 「どういう事じゃ、オーフィスの攻撃がすり抜けておる」

 

 「いや……すり抜けてるんじゃ無い!超々高速で避けているんだ」

 

 「なんじゃと……というかお主にはやはり見えておったか……!? お主……」

 

 シヴァの驚くべき発言に驚愕したオーディンはシヴァを見ると、そこには額が割れ第三の目を出現させたシヴァが居た。

 

 「どうやら、今度はあの娘が仕掛けるようだよ」

 

 シヴァの発言とほぼ同時に、オーフィスが吹き飛んだ。

 

 「うむぅ、あそこの娘が我々の想像を遥かに上回る怪物だというのは理解しておったつもりじゃが、まさかあのオーフィスを吹き飛ばすとは……一体どんな攻撃をしたのやら……」

 

 「デコピンだ……」

 

 「なんじゃと!?」

 

 「親指で弾いた中指をオーフィスの額に当てたんだ……」

 

 「う、うむぅ。いや、凄まじい事を成しているのは間違い無いのじゃが、なんだか随分といい加減な攻撃方法じゃのう」

 

 「いや、なんだか理解してきたよ。彼、オーフィスはその凄まじい身体能力で拳や蹴りを放つがそれだけなんだ。それだけで彼は敵無し()()()んだ、あの娘が現れるまではだけど。彼の攻撃にフェイント等の駆け引きや技術を使った物が一切無いんだ。だけど、彼女の避ける行為を見る限り、確かな技術を持っている。恐らく彼女は武人や武闘家といった類の人種なんだろうね。そんな彼女からしたら彼の手足を振り回しているだけの攻撃はさぞつまらない攻撃なんだろうね、その証拠に彼女の身体から感じる闘気は萎えていっている」

 

 「なんとも、聞くだけで恐ろしい事実じゃの。あとお主の力量を正しく認識してなかったようじゃ、アレをそこまで見えて解説できるとはのぉ」

 

 「いや、何、目で追うだけで一杯一杯だよ」

 

 そう語るシヴァの三つの瞳はまるで童子が新たな玩具を得たかのように、瞳には輝きで満ちていた。

 

 そうしていると、オーフィスに変化があった。

 吹き飛ばされたオーフィスだが、立ち上がると顔を伏せブツブツと何かを呟くと身体が震え出すと、身体が二つ裂け二体に増え更に二体が裂け四体にそれが繰り返され無数のオーフィスが現れた。

 

 「なんと、流石は無限といったところかのぉ。分身や分裂といった技は増えれば増えるほど一体一体の力が分割されて弱体化するものじゃが、それも無さそうじゃ」

 

 「うんそうだね、これは厄介だ。これだけの数を相手にするのは嫌になるね」

 

 所変わって、実際に相対しているキャロはというと……

 

 (お前は、魔人ブウか!?何、ワラワラ増えてるわけ?増えても気が減ってる様子もないし無限っていうのは誇張じゃなさそうだし……ブウみたいに消し炭すら残さず消すか?幸いブウレベルの強さは無いし、変身しなくても十分か……)

 

 「「「「「これするのグレートレッド以来、お前は強すぎる。もう協力は要らない、我の脅威になりえる故に排除する」」」」」

 

 (え~物騒すぎない?私としては少し、戦えたらそれで良かったのに……仕方ない、少し力量差をわからせて穏便に帰ってもらうか)

 

 大量のオーフィスに囲まれ、現地の存在なら失神してもおかしくない状況の中彼女は、不適に笑みをこぼした。

 

 「なるほど、無限の意味確かに見せてもらいました。ならばこちらも所謂(いわゆる)必殺技をお見せしましょう」

 

 そうキャロが宣言すると、身体の中の凄まじい気が手に集中し始めた。

 

 「かぁ~」

 

 手を腰に引き、鳥の嘴を思わせる独特な構えをとった。

 

 「めぇ~」

 

 手に集中した気が高密に高圧に圧縮されていく。

 

 「はぁ~」

 

 それを開放させてはならないということを全てのオーフィスが理解した。それが解放それたなら、如何に無限であれ危険であると本能的に察した全てのオーフィスは一斉に襲い掛かった。

 

 「めぇ~」

 

 襲い掛かったその瞬間、キャロの姿が消え失せた。その姿は遥かオーフィスの後方にあった。

 

 「波ぁ!」

 

 解放されたその力は巨大な光線のようだった。

 真っすぐに進んだその光線の先、その先には、キャロに襲い掛かろうとし一塊になっていた無数のオーフィスがいた。

 

 




物騒だとか言いながら、消し炭も残さず消し去ろうとするキャロちゃんに作者は恐怖を抱いた。

キャロ「いやだって……」

作者「待った、そこから先はまた次回」


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