fallリリカルout!とある書を燃やせ! (ミスターサー)
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プロローグ

人は彼を101のアイツと呼んだ

 

彼は核戦争で荒廃したウエストランドと呼ばれる大地の地下に有るボルトと呼ばれる地下施設から現れた人間だった

彼は殺人者、奴隷商人、放射能で変化した生命体が居る危険な大地に両親が残した放射能で汚染水化した水を浄化するプロジェクト、浄化プロジェクトを実行した

 

しばらく経ち

彼は今、不思議な経験をしていた

彼は仲間達と核弾頭の不発弾が有るメガトンと呼ばれる町で仲間達と酒を飲んでいた

 

仲間は

B(ブラザー)O(オブ)S(スチール)の所属している女性、スターパラディン・クロス

犬のドックミート

軍のロボットであったRL-3軍曹

女奴隷のクローバー

元殺人者(レイダー)のジェリコ

放射能で皮膚や髪がなくなった人間、グールのカロン

同じボルト101からやって来た、ブッチ

人間の理性を持つ、優しい怪物フォークス

 

これらで飲み会をしていた

 

フォークスとドックミートは肉を食い

 

RL-3軍曹はオイルを着け

 

ブッチとジェリコはタバコを吸い

 

クロスとクローバーは酒の飲みあいをしていた

 

家主の彼、101のアイツは、それを見て笑顔だった。

 

「ご主人様、どうなされましたか?」

 

と家に居る手伝いロボットが彼に聞いてきた

 

「ん、平和だなぁ・・・ってな

スーパーミュータントはBOSが殺ってくれるし

父の仇、エンクレイブは潰した

奴隷商人の町を壊滅させたし・・・

まぁ、比較的に平和だ」

 

「さようでございますか、お飲み物は?」

 

「あぁ、確か設置した自販機にヌカコーラ有るだろ

あれを持ってきてくれ」

 

「かしこまりました」

 

手伝いロボットは頭を下げるモーションをすると二階に上がる

 

「友よ!早くコッチに来い!美味いぞ!」

 

「ワン!」

 

「ヘイヘイ」

 

彼は立ち上がり、ダルいような足取りで、ばか騒ぎに向かった

そして夜が開けた

 

ガッガッガ・・・ぴ!ガッガッガ!ブズズ!

 

とある廃墟に一つの明かりがついた

明かりは、ステレオに繋がれたラジオだった

 

「よう、偉大なるアメリカ人諸君

俺だよ、ジョンエン・・・フハハハ、驚いたかスリードックだよ

さてニュースの時間だ

俺の放送局、ギャラクシーニュースラジオの取材が、彼を・・・101のアイツ独占インタビューに成功したぜ、ホロテープに録音した、良いか、よーく聞いてくれ

 

『しゃべって良いのか?ん、そうか

 

初めましてウエストランドの方々

 

俺は101のアイツと、みんなに呼ばれてるな

自分にはジョウという名が有る

 

 

まぁ、さておきアクア・ピューラ。

 

これは亡き両親が計画した浄化プロジェクトで出来た綺麗で放射能が無い水。

 

この浄化プロジェクトで、いったい何人死んだんだろう。

 

いったい、どんな希望を持って死んでいったんだろうか。

 

それは解らない。

解らないが確実に解る事は有った。

 

その水。アクア・ピューラは、その戦死者の血で出来ている。忘れないでほしい。』

 

だとよ、それじゃあ一曲の前にニュースをもう一つ、呪われた本が101のアイツが持ってるって噂だ、アイツはメガトンに居るから興味有る方は行けば良い、死にたいならな」

 

メガトン

101のアイツ、ジョウは頭を抱えて家から出た

二日酔いというヤツだ

彼は悲惨な状態の我が家の一階を見ていた事で、片付けの面倒だという溜め息をし

フラフラしながら近くの手すりに触り、一人でボーとしている

 

「・・・ラジオ、聴くか」

 

彼は、腕の情報端子であるピップボーイでラジオを着けた

 

『スリードーォオク!』

 

「っ!」

 

彼は耳を押さえて、ボリュームを落とした

 

ボリュームの高さは五十であったがラジオの声の主スリードックのテンションの高さで五十の二倍、百に到達するぐらいの音だった

 

「っぁ!あのクソ野郎!昼間っから声デケェなぁ!ったく」

 

ピップボーイから流れるラジオから何か言っても一方的なやり取り等で意味がない

ジョウは頭を掻き、黙ってラジオを聞いた

 

『―だからスリードックだ

よし、自己紹介も終わったしニュースを始めよう

みんな聴いてくれ、このキャピタルウエストランドで天使か悪魔か解らないが舞い降りたそうだ

被害者はレイダーばかりで中には精神がさらに壊れちまったヤツが居るらしい

情報によるとメガトンに向かったそうだ、嘘か真実か・・・解らないが・・・とりあえず、そうらしい』

 

「不吉だな」

 

タラーンと良い音楽が後ろから聞こえると、ジョウは後ろを向く

そこには、1900年代の服を着た印象的な男だった

彼は守護天使、ピンチになると現れ、風のように消える存在で有る

 

「不吉とは?」

 

ジョウは聞く

そして守護天使は笑い、フッと消えてジョウの横に現れた

 

「なぁに、長年の勘だ」

 

「勘、ねぇ」

 

「あぁ、ん?出番だ

じゃあな101」

 

「ご勝手に」

 

タラーンと音楽が鳴り終えると消えた守護天使

ジョウはいつもながら不思議な天使だな、と思いつつ何処かで野太く高い声が聞こえる

ジョウは、何だと思いながらその方向に向かった

 

「ふざけるな!飯やら頼んどいて金がねぇってどういう訳だ!」

 

「あの、だから・・・あう」

 

甲高い声のした場所に入ると元凶の声モリアティが騒いでいた

モリアティは酒場を経営し、寝床も提供する所になっている唯一メガトンの宿屋をしている男でも有る。

 

「ふざけるな小娘!こうなったら身体で返してもらうぜ」

 

ジョウは溜め息をつき、モリアティに一方的に言われている少女を見る。

 

彼女は茶髪に近い髪で、顔はアジア系で美人。身体はスレンダーで肉付きも良い。歳は15~17だろうか?

 

若干幼い子供を感じが残っているのか。美人の困り顔、泣き目に何かそそられる気分がこみ上げる。

 

客の男達はニヤニヤと笑い、女店員は目が死んだ状態でそれを見ていた。

 

ジョウは頭を振り、近くに有った椅子をわざと蹴けり、注目を集めた。

 

「あぁ、すまない。当たってしまってな。

 

「で、何の騒ぎだ。」

 

ジョウは、面倒くさいようで聞くような体勢を取り、先程蹴った椅子に座る。

 

「おい、ボウズ。これはオレとこのジャパニーズ嬢ちゃんの問題だ、だから帰れ。ママの所にな。」

 

「おあいにくさま、オレの愛しのママはオレを産んで死にました、だ。

テメェが逝けよ」

 

「あ、やんのか?」

 

「殺れるならばな?逆に撃ち殺すぞ」

 

数秒、互いを見つめて間合いを取るが・・・。

 

「・・・ちっ、この娘がやったのは無銭飲食だ」

 

モリアティが先に睨むのを止めて、状況を説明する。

 

「なるほどな・・・だが女を抱こうとする行為にはいかねぇよな。

いくらだ、肩代わりしてやるからその娘を放せ。」

 

「け、新鮮な水にバラモンステーキ、リスのスープで計53キャップだ」

 

「ほらよ」

 

ジョウは王冠を53枚取りだし、茶髪の少女を掴んで店を出た。

 

 

 

 

 

「あの、助けいただきましてありがとうございました」

 

「あ?」

 

店から出て一、二分。

少女は突然、手を振りほどいて頭を下げ、ジョウに礼を言う。

 

「偶然だ、助けたのは偶然だ。

だが一言言うが、モリアティの店には二度と行くな。

あの男は最悪で、メガトンの中で最悪な奴だ。」

 

「でも、無銭飲食したから」

 

「金額、弄ってるんだよ。裏でな。

だから気にやむな、ったく」

 

「・・・はい」

 

しかしジョウは、「あ」と呟くと少女はモリアティの宿屋に泊まれない事に気付く。

 

「どうしました?」

 

少女は頭を傾げて聞くとジョウは溜め息を吐きながら、少女を見る。

 

「うちに居候するか?」

 

ジョウは突然に言うと少女は豆を食らった鳩のような顔になった。

 



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