西住家長女はモテすぎる(仮題 (トマボ)
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黒森峰副隊長の場合

ガルパンはいいぞ。


ほんとに毎度お目汚ししてごめんなさい。

ポンコツ可愛いというワードが打ち込まれたので衝動的に。





 

 

 

今日も黒森峰女学院の戦車道を履修する乙女達は、厳しい特訓に熱を入れている。

 

そんな彼女達は、多くのメンバーを纏め上げる若きカリスマの下で高校戦車道で頂点を目指している。

 

全員の期待を寄せられつつも、それを重荷とすることなく自らが先頭となって己の戦車道とはこうである、と示し続けるその一人。

 

不満も不安も砲弾とともに吹き飛ばすように前を行くリーダーを見て、彼女達もまた己の信念に従って共に闘いたいと彼女の後をついていく。

 

 

そんな一種の理想的な形を体現しているリーダー。

 

プロからのスカウトも多く、有力選手として期待され、各種のメディアにも報道されている人物。

 

 

質実剛健。由緒ある西住流の次期後継者足らんと日々己を磨き続ける現黒森峰戦車道チームの隊長を務める彼女。

 

 

 

そんな彼女、西住まほは、現在内心物凄く焦っていた。

 

 

彼女は思う。ーーどうしてこうなった、と。

 

 

 

彼女の両親や元家元の祖母をして、堅物と言われた彼女がそのめったに崩さない整った鉄面皮を崩しそうになるほどには、彼女が相対している人物から受けた一言は衝撃的に過ぎた。

 

しかし、彼女は持ち前の自制心をもって、引きつりそうになる頬を押さえ付け、極めて冷静に思考を回す。

 

 

 

そして、その原因を作り出した人物。目の前にいる、副隊長を務めるまほの後輩。

 

 

ハンバーグ好き過ぎだろwでも可愛いw。

ツンデレワンコ属性とか最高かよ。

みぽりんとのいちゃラブ早よ。

立ち絵が格ゲーw

 

などと、いろいろとイメージだけで侮られている彼女。

 

……侮られているというか、ポンコツ可愛いというか。

 

チームメイトにも実はほんわかとした気分で愛されているのに本人が気づいているかどうかはさておいて。

普段持っている真面目さとのギャップがチームメイトの結束を固める一役を買っているならば、それはそれでいいであろう。

 

 

話がずれたが、隊長であるまほを尊敬し、またまほからも信頼を得ているその副隊長。

 

逸見エリカ、その人である。

 

 

 

彼女は、相談があると言って、休憩時間にまほを倉庫に呼びだした。

 

普段なら自分が伺いを立てるのだが、プライベートな質問を公の場で話したがる若者は少ないだろう。

 

普段からまほが公言しているように、個人的な相談については遠慮をしないで欲しいという彼女の言葉に甘えた結果だ。

 

 

そして、まほもまた、真面目一辺倒を通す自分についてきてくれる彼女からの珍しいお願いを受け、新鮮な気持ちで快く話を聞きにきていた。

 

いつも全力をもって行動で自らの言葉と信頼に応えてくれる後輩の力になれるのならば、堅物な自分でも紳士に答えようと、意気込んで訪れた…のだが、

 

 

ソワソワするようにしながらまほを待っていたエリカ。

 

これもまたあまり見れない姿のため、ほっこりした気持ちになったりもしたまほ。

 

 

 

そして、到着してからすぐに、

 

時間を割いて頂いてありがとうございます。

 

 

いや、構わない。

 

 

 

と、挨拶を交わした。いつも通りだ。

 

 

 

しかし、問題はその後である。

 

 

 

唐突に、

 

 

「隊長、隊長は気分が昂った時はどうなさっていますか?」

 

 

と、聞かれた。

 

 

 

その時点でまほは、ああ、やはりプライベートな相談だったな、と当たりをつけた。

それは、自分にも覚えがある。

 

好きゆえに、戦車道で熱くなり過ぎて、折り合いがつかないとき、感情のやり場の無い時。

 

自身は、身体を鍛えたり姉妹での団欒を楽しんだりしながらも、時にぶつかり合い、涙をこらえ、支えられながら、一歩ずつ進んで来た。

 

 

エリカの相談も、伸び悩むことに関して、焦りや不安に関して、そんな思春期故の悩みであろうと思った。

 

ここは、隊長としてではなく、一つ年上の戦車道を嗜む一人の生徒として、繊細な心を傷つけぬように答えなければ、と。

 

 

が、エリカの質問は続いた。

 

 

 

「隊長は、今、好意を寄せている人物はいらっしゃいますか?」

 

 

 

と、聞かれた。

 

 

それに対してまほは、あ、そっちもか。多感だな思春期乙女。

 

あれ?恋愛相談?じゃあ、私専門外じゃないか?と、思いながらも、そのような対象はいないことを伝える。

 

 

この時点で後輩の乙女心が爆発しているな〜と、少し和みつつ、経験値ゼロな己を自覚しちょっぴりいたたまれない気持ちになったまほ。

 

しかし、こちらも気恥ずかしい気持ちはあれど、相談を受けたからには最後まできちんと聞かなければ、と思い、続きを待った。

 

 

 

「隊長は夜ご自身でなg「エリカ、ストップだ。」」

 

 

 

最後まで言わせたら終わりだった。

 

 

 

ん?どうしたんだエリカは。ハンバーグでも食べ過ぎて体調が悪いのか?

 

と、自身の耳を疑いつつ、少し目を細まるまほ。

 

タチの悪い冗談だとしたら、お説教が必要かな?などと思うが…。

 

 

 

 

「しかし、隊長!戦車に乗って昂ったこの衝動を私はいつも隊長を見t「エリカ、ステイ。」はい。」

 

 

目の前のハンバーグは割と真剣に真っ直ぐな目をしていた。

 

そして凄く素直に黙ってくれた。

 

 

 

「………。」

 

 

「…………。」

 

 

「…落ち着いたか?」

 

 

「はい!」

 

 

 

「うん。良かった。エリカ、君の悩みがその、凄くセンシティブな問題なのは分かった。」

 

 

 

暴走しかけてるエリカを宥めつつ、まほは眉間に指を置いて言葉を紡ぐ。

 

端的に言って頭の痛い話であった。

 

 

しかし、彼女なりに悩み(?)を打ち明けてくれたのだ。

信用に対して応えるためにも、本題を聞くことにする。

 

 

 

「エリカ。君は、私に相談とお願いがあると言ったな。それを聞かせてくれ。相談に関しては、私は力になれそうに無い。」

 

 

というか、徐々に距離を詰めて来ないで欲しいと切にねがう。

 

正直に言って、もう少し恥じらいをもって打ち明けて欲しかった。

 

普通はそうであろう。

それなのに、目の前の後輩は何故こんなに澄んだ目を向けてくることができるのだろうか。

 

 

 

 

「私から出来るアドバイスは、一度気分転換をして自分と向き合うこと、くらいかな。

 

……私も思春期ゆえに悩んだことがある。だから、エリカの気持ちを笑ったり否定したりしない。信頼を置く君の頼みだから、私もなるべく答えたいと思う。」

 

そして、少し考える時間も欲しかったので穏便にかつ丁寧に言葉を続けようとしたが、

 

 

「本当ですか!?ありがとうございます!なら、是非とも今夜いっs「エリカ、シャラップ!」はい。」

 

 

 

 

駄目だった。割と自分なりにシリアスに努めようと頑張っていたまほだったが、これはまともに応えてはいけない類のものだと理解した。

 

 

 

というか、この後輩今なんて言おうとした?

 

 

私もしかして男っ気なさ過ぎてそんな風に思われてるのか?

 

 

というか、その前に、それを言ってきたエリカはそっちの気が……

 

 

 

 

うん。一時の気の迷いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エリカ、そろそろ時間だ。練習に行こう。」

 

 

「はい、隊長!」

 

 

はぐらかすつもりでは無い。

偶々時間が来てしまいそうな気がしたので移動することにしただけだ。

 

休憩時間も自主練に使う生徒もいるにはいる。熱心な生徒がその後の練習でバテてしまうのはご愛嬌だが。

 

今日は私もそんな気分だっただけである。

 

促すとすぐに素直な返事が返って来たので、ああ、いつものエリカだな、と安心したまほ。

 

 

「私はいつでもウェルカムですよ?」

 

 

だから、そっと発された一言は聞かなかったことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







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大洗隊長兼妹の場合


他で空くっつっといて衝動書き。
データが消えたのが悪い…

あ、ちなみに今回も酔っ払い殴り書きですので、許してください。




 

 

 

 

 

地元熊本の緑豊かな風景を楽しみながら散歩をする。

 

季節は夏。初夏から連日の猛暑に見舞われてきたためか、やっとひと心地つくようにして気温が落ち着いた頃合いか。

 

木陰を渡りながら蝉の合唱を背にし、廻る鳶を和やかに見送ると、昼前の耳をくすぐる風が心地良く吹き抜ける。

 

田を抜け、畦道を進み、山の麓を見渡しながらやがて景色は木造の古き良き住宅地へ変わっていく。

 

共に歩く愛犬は、暑さにも負けず逞しい足取りを見せている。

立派な番犬の勇姿を示し、何でもないように力強くリードを引っ張る強い四肢。

が、やはり毛皮に夏は辛いのか、舌が出ているのはご愛嬌だろう。

 

帰ったら水をかけてやろうと呟くと反応したのか左右に揺れる尻尾。

そんな姿にクスリと笑みを浮かべる少女。

 

ああ、今年の夏も皆と楽しみたいものだ。

 

 

 

 

太陽に手をかざして空を見上げるまほ。

 

地主のごとく畏れられ、武士のごとく規律を重んじ、戦車道におけるは、名門西住流の次期当主筆頭候補。

 

 

そんな彼女も今この瞬間は、どこにでもいる高校生のようであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________

 

 

いや、 実際高校生なんだけどもね?

 

 

____________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

廃校の危機を乗り越えたのにも関わらず、急に学園艦からの退去を命じられ、転校手続きの書類を手に西住家の前へと帰って来たみほ。

 

 

彼女にとっての第二の地元、大洗から船に揺られて地元熊本まで帰る間彼女はどうしようもなく1人であった。

 

ただの帰郷。されど彼女にとっては破門を言い渡された実家である。

 

 

共についてきてくれると言ってくれた友人達。

 

けれど、彼女はその申し出を断った。頼りきりではいけないと。

 

 

儚げに、けれど目には力を込めて微笑んだみほを見て、友人達はそれぞれ肩をすくめて彼女を送り出した。

 

 

ーーまったくもう、しょうがないなぁ、みぽりんは。

 

 

言外にそんな風に言われた本人がそれに気づかないのもまたご愛嬌。

 

 

 

''' 皆で闘ったからこそ優勝できた。

誰が欠けてもたどり着けなかった。

沈んでいた、逃げてきた、そんな私を助けてくれた。

ーーだから、私はみんなの為に戦いたい! '''

 

 

 

だが、大洗をまとめ上げたのは紛れもなくみほである、と、彼女の友人達は口を揃えて言う。

 

特に、筆頭車両のⅣ号を駆るあんこうチームの面々は、それぞれ抱えるものを共に抱えてくれた彼女の優しい強さを知っている。

互いに支え合う彼女達だからこそ、其れが何より尊いものであると、無意識に知っているのかもしれない。

 

 

優しい鈍感と書いて主人公と書いてみる。

 

 

隊長だけが首をかしげていた皆の苦笑いの意味である。

 

 

 

 

しかし、自分を支えてくれた彼女たちだからこそ、みほは、皆を実家へ招待するのならば、こんな形では無く、きちんと自分の意思で皆と向かいたい。

 

 

そんな時節の話を浮かべ、でもやはり緊張を隠しきれずに西住みほは熊本へと降り立った。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(映画のワンシーンかッ!!!)

 

 

 

西住家の前で右往左往していたみほの最初の感想はそれだった。

 

少しとは言えども長旅の疲れなど頭から吹っ飛ぶくらいには凄まじいパワーを感じさせる風景画。

 

思わず方言が出そうになったがとある事情(作者がポンコツ)もあり抑えた。が、やはりツッコミを入れずにはいられなかった。

 

 

 

 

散歩しとるだけでなんでそんなに絵になるんだこの姉は。

 

美術館から飛び出してきたの?この日差しに手をかざして微笑む美少女。

 

普段から堅物のイメージなのに偶に見せる笑みが柔らかいとどうなるか知ってる?エリカさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー最強だよね。

 

 

 

 

 

ああああああ、もう最高かよおおおおお!

 

良いなぁ、エリカさん。今もアレでしょ?

 

『お疲れ様でした隊長。』とか言ったら短く……

 

 

『うん』

 

 

とか、返されてるんでしょ!?何喋っても可愛いなぁこの姉!

 

ずるくない?喋らなくてもカッコよくて可愛いのに、あの蕩けるイケボで一言話すだけで何人が禁断の扉開いちゃったか知っとる?

 

顔似てるからって理由で何回か私が襲われかけたよ!

 

まったくもう!

 

でも許す!可愛いから!

 

 

 

 

 

 

……エリカさんと言えば、最近バレた(告った)って言ってたなぁ。

 

流石に気まずいんじゃないかなぁって心配だったけど、よくよく考えてみればエリカさんだし大丈夫かな。

 

でも赤星さん、流石に皆んな大好き忠犬ハンバーグは酷いと思うの…

 

エリカさん愛されてるなぁ…。それ以上にお姉ちゃんの貞操が心配だけど。

 

まったく、初めては私が…げふんげふん。何でもない。

 

はぁ…黒のタンクジャケットから覗く色香とかヤバイから分かるけどもね?

 

 

昼間は汗ぬぐいながら厳しく指示出しつつ、

夜には皆んなが帰った後も残って反省点を纏めるリーダー。

 

寡黙でストイックなのに実は妙に周りを気遣ってる癖にフォローがド下手というギャップ萌え。

 

 

……ドンマイ、エリカさん。うん、仕方なかよ。

 

 

 

ま、でも私は妹だから大丈夫だよね。姉妹仲良く、近すぎず遠すぎないからね。

 

それに私はノーマルだから、変な扉なんて開かないよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、お姉ちゃんこっちに気づいた。

 

 

 

ちょっと待って。嬉しそうに小走りでこっち来ないで。

 

私服可愛いなぁもう。生足サンダルとかありがとうございます!じゃなくて、あー、足元気をつけてよ!

 

あっ!……と、セーフ。ってドジっ子か!!?

 

なんだそのキャラは!いつ覚えたの!

 

ちょっとそこんところあとでkwsk

 

 

 

 

あれ、そう言えば最近メールしかしてなかったからやばいかも…

 

ちょっと待って心の準備が。

 

あー、もうほんと、あの声で微笑みながら名前とか呼ばれたら…

 

 

 

もう…もう……!

 

 

 

 

 

 

 

「 みほ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《パカン!》

 

 

 

 

 

おい、愛犬。そこ代われお前この野郎。久しぶりだなちくしょうめ、元気そうで何よりだよ。

 

 

 

 

 

「久しぶり、お姉ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






久しぶりに遊びにきたので話したいことはたくさんあったけどもお互い気恥ずかしくて切り出せない系姉妹。

そんな不器用姉妹の仲を恋愛マスターであるさおりさんに、
「も〜しょうがないなぁ〜」って言われながら、ゲーセンに連れてかれて押し込まれたプリクラで、みぽりん&まぽりんって書いてハートで囲った写真をプレゼントされて照れている西住姉妹。

それを見送ったあとに夕方だからテンション高いまこさんに会ってイタズラで顎クイされながらプリクラ撮られて顔真っ赤でプンスカ怒るさおりんとか見たい。



誰か書いてくれても良いのよ?【定期】







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大学選抜チーム本隊長の場合

何かといろいろ言い訳しつつ不定期亀更新はつづくのだった(ノーガード戦法)

いやほんとね…すみません。
他もボチボチ(ボソっ

うし。バーチャルのど自慢の時間だ!
ブラウザバックしてみてきなさい!



 

それがいつからだったのか。私にはもう分からない。

 

最初は違ったと思う。その人に会ってみたい…否、一目見ておきたいと思ったのだって母さまが気になさっていたからだ。ただの気まぐれ。そして教えどうりの戦略の一環としてのものだ。

 

情報はなるべく多く仕入れ、鵜呑みにせずに吟味し、相手のイメージは明確である方が良い。

 

…出来ればもっとこうロマンチックな出会い方が良かったなぁ、とは思うけれど過去の自分に文句を言っても仕方ない。

好意的で無かった過去の自分とは言えど、あの人と出会うことが出来たのだから寧ろ褒めてやるべきだと思う。

 

え?どうしたのみほさん。顔が怖かった?…ふふふ。ごめんなさい。ちょっと前の自分が許せなかっただけなの。

 

そう。

 

 

まほさんを好きじゃなかった頃の私なんて…ねぇ?

 

 

ふふふ。

 

 

 

 

こほん。

 

ん…あれ?みほさん?そう言えばその新しそうなチョーカーはどうしたの?

 

似合ってるかって?

うん。みほさん首が細いから似合ってるけれど…。

 

あっ、金具にボコのマークついてるんだ。素敵ね。

 

へぇ!凄い!限定品なの?

 

私も知らないグッズなんて驚いたわ!?

 

よく手に入れられたのね。

 

同じボコファンとして尊敬するわ!

 

うん…?

 

………。

 

…………………。

 

………ところでみほさん。

 

話が変わるようで悪いのだけれど。

 

そのチョーカーから微かにまほさんの匂いがするのはどうして?

 

ねえ。みほさん?

 

どうしたの?

 

どうして目をそらすのみほさん?

 

……『お姉ちゃんからの誕生日プレゼント』?

 

…へぇ。そっか。

 

ふふ。良かったわね。

 

え?やだなぁ。私別に怒ってないですよ?

 

 

まほさんが身につけてたものじゃないのなら…。

 

?どうしたのみほさん。

 

汗が凄いけれど…。大丈夫?

 

そう…。無理は禁物よ?戦車道に臨む以前に体調管理は大切なことなのだから。

 

あっ、ちょっとごめんなさい。

 

少しだけ失礼するわ……。

 

 

 

 

………よし。

 

え?どうして窓と鍵を閉めたのか?

 

何でもないわ。

 

ただ、寒かったら大変かな〜と思っただけ。

 

うん。

 

本当に…寒かったら。

 

大変だもの。

 

 

え?

 

それは何って?

 

うふふ。

 

みほさんたら。

 

見たらわかるでしょう?

 

ただの''オムツ''と''目隠し''と''ベルト''よ?

 

 

何に使うのって?

 

いいえ?特に。

 

私も使うことにならなければ良いなぁと思っているわよ?

 

 

 

……ところでみほさん。

 

 

みほさんの誕生日は、私とまほさんも大洗に合流してプレゼントを渡したのだけれど………。

 

 

ふふふ。

 

ありがとう。ボコグッズ大切にしてくれているよね。

 

まほさんからは……確か…砲弾型のケーキとヘアピンだったかしら。

 

 

あら?

 

どうしたのみほさん。

 

鍵はここよ?

 

 

あっ、そうだ。

 

クローゼットに……。

 

 

あっ、まだ元気みたいね?

 

副隊長の…エリカさんだったかしら。

 

 

え?目隠しと猿轡?

 

 

うふふ。少し強情で嘘つきだったから…。

 

 

大丈夫よ、みほさん。

 

どうして、嘘をついたのか…。

 

 

 

 

ちゃんと答えてくれたなら、何にもしないから…ね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

『『はっ!!?』』

 

 

時刻は早朝。

 

学園艦の上とは言えど潮風も少しだけ辛い季節。

 

そんなまだ仄暗さの残る朝の時間。

 

同時刻に2人の少女が飛び跳ねるように起床した。

 

片や大洗、片や黒森峰、

 

それぞれが別の学園艦に在籍する2人ではあるが、

 

猛烈に恐ろしい悪夢から覚め、それが夢であったことに胸をなでおろした。

 

そう、あれは夢。

 

目覚めてしまえはただの夢の中の事である。

 

白昼夢でもデイドリームでも無い。

 

普通の夢の中の事なのだ。

 

 

そして、顔を洗い、気分を変えた二人の部屋にこれまたほぼ同時に呼び掛けるものがあった。

 

 

『『郵便でーす』』

 

『『はーい。』』

 

 

トテトテと歩き、見知った配達員を確認し、配達物を受け取りに行く。

 

 

 

『『えー…島田様からのお手紙ですねー。』』

 

 

『『っっ!?!?』』

 

 

配達員から渡された手紙。

 

それは一通の招待状。

 

 

 

 

 

 

 

'''逸見エリカ様、西住みほ様。

 

以前お話させていただいた通り、皆様をご招待させて頂きたくこの招待状を送らせたいただきました。

 

簡単な催しも開かせて頂きますので、是非ともご参加くださると大変嬉しく思います。

 

日程詳細は同封の書類に記しておきます。サインをお忘れなく。

 

それでは、我が家にてお待ちしております。

 

島田愛里寿 '''

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ…素敵なお姉様。」

 

 

 

可愛らしい少女が部屋で呟いた一言。

 

それは、憧れか、はたまた…。

 

 

しかしその表情はまるで恋する乙女のようで。

 

 

 

「「ひぃっ!!?」」

 

 

「ッ!?」

 

 

 

何処かで拗らせた2人の少女は戦慄し、

 

 

多くの乙女から密かに想いを寄せられている、黒髪の美しい少女は背筋に冷ややかな何かを一瞬感じ、身震いしたとかしないとか。

 

 

 

 





眠い!!!!

ので、とりあえず適当なところで投稿。

他もボチボチネタ浮かび次第投下してきますかねぇ。(いつもの)




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大洗生徒会長の場合

いつもどうり書きなぐり〜で申し訳ござせん。

そしてすまん!めっちゃ適当なとこですが、ネット環境整うまでお預けなので我慢できなくて…。前回みたいにメモと下書き消えちゃうと忘れそうなので置いとくやーつ。
あんまし関わりないから呼び方は適当に妄想で補完して。

お目汚し嫌な方はブラウザバックしたってやー。
SEKIRO楽しみすぎてあかんですわ。
思いついたように不定期更新なのはお察しで。
他はそのうち。
小学生以下の酔っ払いの駄文ですがお目汚しでしたら申し訳ない。

社宅変わって一喜一憂。
vtuber見て感動して一喜一憂。
気まぐれに小説読んで感動して一喜一憂。
久しぶりにボール蹴って友人と食事して一喜一憂。
自分で言うのもなんですが、情緒不安定か!!!
いやー、柄じゃないんですよ。っと、酔っ払いの黒歴史吐き出して書きなぐりでスッキリしつつ〜と。

去年思いついて第二章映画始まるまでに各校何人かずつ〜とか思ってたけどまだ四話という…(笑
はい。すみませんしたッッ!



 

 

海風が心地良い程度に肌を撫でる青空の下。

 

本日は晴天なり。という天気予報が嘘をつくことなく、釣り人にとっても親子連れの観光客にとっても長時間を快適に過ごせる良き日和。

 

廃校…というか廃艦?の危機を乗り越えた大洗女子の面々と、妹からの懇願、そして『娘2人の様子が気になってソワソワしているが立場的に口を噤むしかなく、自分も仕事を放り出して行きたい気持ちを抑えて姉妹水入らずの時間を楽しんではどうか、という旨を文書にしたためたは良いがなかなか娘に渡せず悶々とする家元(母)』の様子見て溜め息を吐きながら旅行の準備を整えた優秀な菊代さんの後押しもあり、羽根を伸ばしに大洗へ観光に来た西住まほ。

 

ちなみに、大洗にはいるが本日の観光に着いてから予定であったが、ちょっくらどこぞの家元に訳も分からず呼び出されて、着ぐるみボコの中の人を一日だけ体験させられている逸見さん家のエリカちゃんのお話は一旦置いておこう。がんばれ。多分バイト代は弾むぞ。

 

さて、まほが本土にやってきたこの日は丁度大洗の学園艦が久方ぶりに本土である大洗に寄港する日でもあった。

つまりは、割と港に人が居る訳だ。

荷物を預け、約束の時間よりも早めに着いたまほは、心地良い海風に当たりながら鼻歌交じりに佇んでいた。

いつもの黒を基調とした制服姿やタンクジャケット姿ではなく、菊代さんによりコーディネート(強制イベント)された白い無地のワンピースにサンダル。髪留めには造花をあしらったピンを横に着け、大きめの帽子を被ったどこからどう見ても美人。というか可愛い。

ウミネコの鳴き声もまほのリズムの良い鼻歌に合わせて小さな合唱団と化す。

 

ここで一度思い出して欲しい。

 

メディアで多く取り上げられる強化選手であり、西住流次期当主と名の知れた(離れた位置に自主的なSPはいる。本人は知らない。)可憐な少女がお洒落をして微笑を浮かべて鼻歌交じりに港に踵をトントンと打ち付けて待って居る。

 

そして、港には人が多い。

 

 

 

うん。

 

ほんの十数分程度港で待つだけでも人だかりできるよね?

 

 

最初は遠慮がちに遠巻きに見ていた人々であったが、地元の水産課の女子中学生からサインを求められたのを筆頭に老若男女問わずにやんややんや、有名人かえー、めんこいこやなー、お菓子食べるかー?と、囲まれてしまいたじたじな休日モードの黒森峰の隊長。

 

キリッとした普段の雰囲気とのギャップは、本日の柔らかな表情を見た若い層の同性からとても熱い視線を贈られた。

 

裏方で不貞を働こうとした輩はそんなことを考えようものならば考えついた瞬間に恐ろしい目にあうかも知れないが、あくまでも可能性の話である。

 

しかし流石に人だかりが大きくなってきてしまうと荷降ろしや見回りをして居る警備の方々も動かざるを得ない。

 

軽い注意を促すがボルテージが上がり始めたファンには届きづらいのも仕方なし。

 

まほも係員も困り始めた頃、地元の人だからこそ無視できない鶴の一声がかかった。

 

 

「はいはい、ストーップ。…かぁーしまー。」

 

「はい、会長!…あー、あー、こらぁ!一旦散れお前ラァ!!!!!」

 

「ももちゃん、スピーカーのスイッチ入ってないよー?」

 

 

泣く子も黙る大洗女子の生徒会である。

 

地元を愛し地元に愛される彼女たちの顔は広いので、わちゃわちゃとしていた場は更にヒートアップして集られていた末に終いにゃ泣き出しそうになりながらもその場を収めようと頑張っていた。副会長が。

 

 

『まあ、その謎の片眼鏡に免じてこんくらいにしといてやるか。』

 

「どういう意味だこらぁ!?」

 

『留年乙』

 

「まだしてないもん!!(泣)」

 

 

…がんばれ。

 

 

 

 

 

 

 

「やっほー。西住ちゃーん?」

 

「……みほと同じ呼び方をするな。」

 

「固いこと言わないでよ〜。まほおねーちゃん?…っと、その前に今日はようこそ。西住ちゃん…妹ちゃんなら望遠鏡でさっきの様子を見てて飛び出して泳いでこようとしたから主にあんこうチームに怒られてるよ。」

 

「そうか…世話になる。というかまほおねーちゃんはよせ。あんずちゃんと呼ぶぞ?」

 

「良いよ。」

 

「良いのか!?」

 

「うーん、まぁいんじゃない?ほら、私カチューシャ程じゃないけど身長低いしね。丁度良さそう。ほらほら、新しい妹のあんずちゃんだぞ〜?」

 

「…抱き着くな。はぁ、まったく。…貴重な同い年の友人でいてくれ。みほに睨まれちゃうだろうが。あんず…いや、角谷。」

 

「はいはい。今はそれでゆるしといてあげるよ。……今はね。」

 

 

 

 




端末一旦返さんといかんのよ。付け足すか書き直すか。次書くかね。
うーむ。言い訳と思いつきばかりですまん。
でもぼちぼちよろしくです。


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