変わり果てたストーリー ~新たなヒーローアカデミア~ (月見草クロス)
しおりを挟む

スタートライン

遂に七作品目!!オリキャラも揃いに揃って大暴れ!!
それでは!!よろしくお願いいたします!!


事の始まりは中国 軽慶市

発光する赤児が生まれたというニュースだった。

 

以降、各地で「超常」は発見され原因も判然としないまま時は流れる

 

いつしか「超常」は「日常」に………

 

 

架空(ゆめ)」は「現実」に!!!

 

 

世界総人口の約八割が何らかの特異体質である超人社会となった現実!!

混乱渦巻く世の中で!!

かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が脚光を浴びていた!!

 

 

「来るんじゃねぇぇぇ!!」

 

暴れる巨大な奴に立ち向かうのは樹木みたいな体の人。

 

「怪物化とかすげー個性。何やらかしたん?」

 

「引ったくり追い詰められて暴れてんだと」

 

(ヴィラン)出ちゃって……電車も……えぇ、会社に着くのいつになるか……」

 

「キャーガンバレカムイー!!」

 

人々が足を止め、見て、応援して、困っている。

 

「シンリンカムイ………初めてみた。いい個性だししっかり見とこ」

 

河野クロス 14歳。

 

カムイ「通勤時間に能力違法行使及び強盗致傷。まさに邪悪の権化よ」

 

「『シンリンカムイ』!!人気上昇中の若手実力派!!」

 

緑の髪の地味目な恐らく同級生と思われる奴が熱心に語ってる。さてはオタクか。

 

カムイ「懲戒」

 

手が本当に木のように分かれる。

 

「一発ハデにみせろよ樹木マン!!」

 

「あ!!出ますよ『先制必縛……

 

ウルシ鎖牢』!!!」

 

「キャニオンカノン!!」 ズド!!

 

…………巨大女が怪物を蹴り飛ばした。

カムイカワイソス。出番失ったな。

 

カムイ「!?」

 

「「!?」」

 

「キタコレ」「キタコレ」「キタコレ」

 

いや、突然出てきた巨大女にビビったがマスコミもこえぇよ。呪文か?

 

 

超常に伴い爆発的に増加した犯罪件数

法の抜本的改正に国がもたつく間、勇気ある人々がコミックさながらにヒーロー活動を始めた

 

超常への警備!!悪意からの防衛!!

 

たちま市民権を得たヒーローは世論に押される形で公的職務に定められる

彼らは活躍に応じて与えられる………

 

国から収入を!!人々から名声を!!

 

 

 

僕は衝撃を受けていた。

だって唐突にとんでもない人から個性をあげるとか言われたんだ。

 

とんでもない人 No.1ヒーロー『オールマイト』

ヒーロー界に颯爽と現れその実力で不動の人気を得る

彼の登場以降、深刻だった(ヴィラン)発生率は年々低下し存在そのものが抑止力とされ

 

名実共に『平和の象徴』となった男!!

 

とんでもない人 オールマイト。

のトゥルーフォーム。

 

話を聞いたところ彼は力むことでマッスルになるが普段は骨のように細いらしい。

昔、ある戦いで腹に穴を開けられヒーローの活動限界は一日三時間くらいらしい。

 

それで何で僕に個性をあげる?まず上げられるの?

 

AM「私はね少年。隠し事は多いが嘘はつかん!!個性(ちから)を壌土する個性(ちから)……

それが私の受け継いだ個性(こせい)!!冠された名は

 

『ワン・フォー・オール』」

 

「一人は………皆のために?」

 

AM「一人が力を培いその力を一人へ渡しまた培い次へ………そうして救いを求める声と義勇の心が紡いできた力の結晶!!」

 

「………何で僕にその個性を壌土するんです?僕は無個性の雑魚ですよ?」

 

…………そう。僕はこの社会では珍しい無個性の少年だ。

この世界じゃいじめの対象でしかない。

 

AM「君はさっきの(ヴィラン)に立ち向かった。周りはバカだと言ったが私はあのとき、君はあの場で一番ヒーローだった!!」

 

…………さっきの(ヴィラン)ってあのヘドロのことか。

確かにあのヘドロに捕まっていた人を助けようとした。そんで死にかけてオールマイトが助けてくれた。

 

AM「しかも君、体が既に出来上がってるじゃないか!!この個性は生半可な身体では受け取りきれず四肢がもげ爆散する!!君は好都合なんだ!!」

 

いやなにそれ怖っ!?

あ、ちなみに無個性だけど僕はヒーローを目指している。どれだけバカにされようと成りたいものに成りたい。だからかなり鍛えている。武術も学んでいる。

 

AM「まぁしかし君次第だけどさ!!どうする?」

 

「決まってますよ。その個性でもっと上を目指したいんです!!Plus(更に) Ultra(向こうへ)です!!」

 

断る理由なし。それがぼくの答えだ。

 

AM「そう来てくれると思ったぜ………君なら今すぐに個性をやれる」

 

そしてオールマイトは髪を一本抜いて………

 

AM「喰え」

 

「はい!?」

 

AM「別にDNAを取り込めるなら何でもいいんだけどさ!!これが手っ取り早いだろ?

個性を壌土したら扱えるように私と訓練だ!!…………そういえば少年。名前は?」

 

 

「大空虹です」

 

これが僕のスタートライン!!

 

そしてこの時点で変わりきっていたストーリーの第一歩!!




一話!!この時点でオールマイトが個性を渡すキャラが違いますねw
デクくんは恐らく登場しません(今回少し出てたけど)。
恐らく………ね?
次回は入試です!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

入試当日

言うことは特にない。
言うとすればキャラはほんとに月見草オールスターだと言うことだ。
あと、今回は僕の作品にしては長いということだ。


あれから10ヶ月。僕は15歳になった。

あれからはずっとオールマイトとの特訓でワン フォー オールをフルパワーで撃つと僕の体は衝撃に耐えられないためその制御などが主だったが大変ではあった。

 

そして今日は入試の当日。

 

虹「人………多っ!?」

 

流石は名門校『雄英高校』だ。

雄英高校は今まで多くのプロヒーローを排出しており僕の師、オールマイトやNo.2ヒーロー 『エンデヴァー』にNO.4ヒーロー『ベストジーニスト』などトップヒーローにはなるためには避けて通れない道なのだ。

 

虹「ふぅ………にしても大丈夫なのかな。学力はまだいいとして倍率が100倍越えの時点で化け物なのにそれより遥かに高い………」

 

雄英高校、『ヒーロー科』の入試は定員が20人のクセに受験者数はバカ多い。しかも推薦生もいるため本来はもっと定員は少なくなる。そのため倍率は化け物だ。

 

「おいお前。俺の前に立つな」

 

虹「いやちょっと待って」

 

初対面なのにとんでもない暴言を吐かれた。無視は出来ないよ?

 

虹「…………って、あのヘドロの時の!?」

 

そこにいた彼は僕のスタートライン………あのヘドロ事件のとき、捕まっていた人だった。確か爆発とかの個性だったしヒーロー志望でもおかしくないか。

 

虹「ここで会うなんて驚きだよ………」

 

「お前………あの時の馬鹿か」

 

馬鹿言うなよ…………ヒーロー志望なんだし口調は何とかしようよ…………

 

虹「僕、大空虹って言うんだけど君、名前は?」

 

「…………爆豪(ばくごう)勝己(かつき)だ」

 

虹「爆豪くん、よろしくね。頑張ろう!!」

 

爆豪「お前みたいなやつ眼中にもねぇよ」

 

うへぇ…………苦手なタイプだ。

個性の通り、性格も爆発してるな。

 

 

受験会場はまるでコンサートとかをするドームかとでも思うくらい広かった。そこに人がぎっしりなんて信じられない…………世の中広い…………

 

「お前、ヘドロの時にニュースに出てたやつじゃん」

 

虹「…………え?」

 

突然、隣に座っていた人に声をかけられた。

片目を眼帯で隠していて不思議な感じの人だ。

 

「大空虹!!だったよな。よろしくな」

 

虹「えっと………誰?」

 

「僕は夢月(むげつ)(めい)だ。以後、お見知りおきを」

 

なんか………言動を不思議だな………

『以後、お見知りおき』って今使う中学生聞いたことないよ?いや、普通に使う中学生いるか………

 

「ヘーイ!!リスナー共ぉ!!盛り上がってるかァァァァ!!」

 

突然、声が聞こえびびった。

 

命「プレゼントマイク……」

 

ヒーロー、プレゼントマイク。

自分のラジオを持ったりするなど盛り上げるのが得意なヒーローだ。でも今はみんな緊張しててそれどころじゃない。

 

PM「早速だが実技試験のルール説明に入るぜぇぇぇ!!

ルールは簡単!!フィールドに1から3ポイントの仮想(ヴィラン)がいる!!それを倒してポイントを競う!!」

 

「すいません!!質問よろしいですか!!」

 

鮮やかな………日本風な赤い髪の低身長の子が手を挙げた。

勇気あるなぁ………

 

PM「いいぞ!!どうした!!」

 

「1から3ポイントの仮想(ヴィラン)と言ってましたが配布されたプリントにはもう一体の仮想(ヴィラン)が書かれています。どういうことですか」

 

あ、ほんとだ。4体書いてある。

 

PM「いい所に目をつけたな男子リスナー!!そいつは0ポイントのマリオとかで言うドッスン的な存在だ!!」

 

「なるほど。ありがとうございます!!」

 

PM「って、男子リスナー。君、あのヒーロー『アリシア』の子か!?スゲーな!!」

 

ヒーロー………『アリシア』。

聞いたことあるぞ。実力派でトップレベルとは言わずとも実績の多さがすごい、有名ヒーローだ!!

 

「えっ………そうですけどそろそろ始めた方がよろしいかと………」

 

PM「それもそうだな!!それではリスナー諸君!!ここを超えてこいよ!!Plus ultra!!」

 

 

AM「そろそろ始まりますね………」

 

「今年の個性の申し込みを見るととんでもない人達が混じってるからね。今回は期待できそうだ」

 

ネズミのような………少なくとも人間ではないが喋る生き物としか言えない彼こそこの学校の校長。根津校長だ。

 

『はい、スタート!!

どうした!!実践にカウントなんてないんだよ!!』

 

A B C D E F Gのグループが一斉にスタートした。

 

 

Aグループ

 

一名の生徒が仮想(ヴィラン)を爪で引っ掻き、時に噛みつき次々破壊していく。

 

AM「彼は流石だ………あのアリシアの息子なだけはある」

 

(せん) 椿(つばき) 個性 吸血鬼

爪が鋭く、牙も鋭い!!羽も生えていて自由自在に空を飛び回る!!人間を超えた運動神経も持ち、再生能力も優れた万能個性!!ただし、日光や流水があると力が弱まる!!

 

根津「あれで本気じゃないんだ。彼は本物だね」

 

次は………水を放ち続ける少女………に見える少年。

水は高速で打ち出され鉄を貫通している。

 

「彼もいい個性だ。今年は本当に豊作だな!!」

 

白福(しらふく)(みず) 個性 水

名前のまんまの個性だ!!水たまりなどの水はもちろん、空気中の水蒸気まで自由自在に操る!!

 

AM「なんだ!?なんか所々に色がついてないか!?」

 

根津「あれは彼女の個性さ」

 

雲白(うんぱく)紅葉(くれは) 個性 染色

名前だけ聞くと弱そうだが染めた場所に色々な効果が現れる!!これもこれで万能個性だ!!

 

 

Bグループ

 

AM「おいおい暴れ回ってるな!!あの黒髪の少年!!敵同士を殴らせてるぞ!?」

 

不知火(しらぬい)黒刃(くろは) 個性 曲げる

あらゆるものの運動する方向を曲げる!!遠距離に対しては無敵!!本気を出せば360°も曲げさせて回転させることも可能!!自分の運動は曲げられない!!

 

「あの少女はAグループにいたやつの妹ですね」

 

彼女の周りにいる仮想(ヴィラン)は次々と痺れて動けなくなっていく。

 

雲白(うんぱく)(さくら) 個性 陣

自分を中心に半径3m以内に様々な特殊効果を与える陣を作る!!姉妹揃って万能個性だ!!

 

 

Cグループ

 

AM「次のチームもすごいな………(あ、大空少年はこのグループだったな)」

 

虹はワンフォーオールを全身に巡らせて敵を倒し続ける。

 

AM(よく扱えているな………すごいじゃないか!!)

 

 

Dグループ

 

AM「レーザーを放ってる少女も凄いですね」

 

根津「あれは光を一点に集めて撃ってるのさ」

 

黄陽(おうよう)ヒカリ 個性 光

名前のまんまの個性二人目!!光を集めて放ったり、光を固形化させて武器にしたりする!!

 

「今年は本当に豊作ですね。あの爆破の子はタフネスだ。すごい個性だな」

 

 

Eグループ

 

「あの子はなんだ!?雪だるまが動いてるぞ!?」

 

黒月(くろつき)ユキ 個性 雪

名前のまんまの個性三人目!!周囲に雪を降らせ、降らせた雪を操れる!!雪だるまを作って子分みたいに使うこともできる!!使いすぎると低体温症になってしまうぞ!!

 

 

Fグループ

 

「彼女もなんだ!?近くの仮想(ヴィラン)が切り裂かれていくぞ!?」

 

根津「彼女の個性の『カマイタチ』だよ」

 

蒼風(そうふう)(まい) 個性 カマイタチ

物が切れる程の勢いで風を打ち出す!!その威力は鉄も貫く!!だが、威力の調整が余りできず人に撃ったりするのは危険すぎる!!

 

根津「でも今年で一番すごいのはGグループの彼だよ」

 

 

Gグループ

 

AM「おいおいまじかよ………仮想(ヴィラン)がほとんど倒されてるぞ!?」

 

彼は体を伸ばして遠距離パンチを叩き込んでいる。

次は手が木のようになり敵を捕らえる。

 

「あれは……シンリンカムイの………」

 

根津「彼の個性は僕の今知る限り、この世界中でも類を見ない程の強力さだからね!!」

 

河野クロス 個性 適合

ある個性に適合すればその個性を使え、ある状況に適合するとその状況が無効になる!!つまり、デバフも無効だ!!他にも多くの使い方がある完全チート個性!!しかし個性は一度見る、状況は一度体験していないとダメだ!!見るのはマンガなどでもよくリアルで見る必要はないがその個性を使っている状況などを想像する必要があるため、リアルで見た方がよりしっかり適合できる!!適合するもののスケールが大きすぎたり、一度に多くのものに適合すると想像力の使いすぎで目眩がして、挙句の果てに脳がショートして倒れる!!

 

AM「強いけど少し使用が難しい個性だね」

 

根津「彼は特訓してるから強いけど本来だと使いづらい個性に入るよね」

 

 

根津「でも本番はここからさ!!」

 

しれっと『YARUKISWITCH』って書いているスイッチを押すと全てのグループで0ポイントの仮想(ヴィラン)が解き放たれた!!

 

 

うわわ!?出た出た0ポイント!!

 

虹「ちょっとでかく作りすぎだろ!?」

 

今までの仮想(ヴィラン)からは比べ物にならないほどデカい。

 

倒す必要はない!!ポイントは結構溜まってるし逃げる!!

 

 

「いったぁ………」

 

 

みんなが逃げている中、一名逃げそびれているやつがいる。

森を想像させる緑色の少女。

 

助けなきゃ………

 

イヤイヤ!!でも0ポイント(あれ)ぶっ飛ばすには100%じゃないといけないしそんなことしたら手が壊れてもうポイント稼げなくなる!?

 

 

って、助けるのに自己犠牲は当たり前だったよ!!ちくしょー!!

 

 

虹(足、30%!!)

 

10ヶ月の特訓で30%まではギリギリ体が耐えてくれるようになっている。

 

せめて足は犠牲にしないようにしつつ大きく飛び上がる!!

 

前にオールマイトに使う時はこうやれって言われた!!

 

(右腕!!100%!!)

 

((使う時はケツの穴グッと引き締めて心の中でこう叫べ!!))

 

SMAASH(スマッシュ)!!

 

仮想(ヴィラン)の眼前で本気のワンフォーオールをぶち込んでやる。

 

そして見事に仮想(ヴィラン)は顔が凹み、後ろに倒れた。

 

やった!!倒せた!!

 

 

けど右腕がぁぉぁぁぁ!?

 

 

100%を撃つと体が反動に耐えられなくてバッキバキに骨が折れてしまう。

 

というか着地しないと!!

 

 

30%で飛んだんだから止める時も30%で大丈夫なはず!!

 

虹(左腕!!30%!!)

 

DETROITSMASH(デトロイトスマッシュ)!!

 

真下にスマッシュを撃って風圧で落下の勢いを落とす!!

 

虹「グハッ!!」

 

それでも殺しきれなかった勢いが僕自身に来たがまぁ、ここはいいとしよう。明らかに右腕がよくないが。

 

「だ…………大丈夫?」

 

虹「…………大丈夫に見えますか?」

 

「ノー」

 

虹「見ての通りだよ………いってぇぇぇぇぇ!!」

 

右腕は赤くなってしまっていて骨がバキバキになってるのでプラプラしてる状況だ。

 

「ちょっと動かないで!!痛みを弱めるくらいしか出来ないけど!!」

 

彼女が手をかざすと緑色の光が出て、少しずつ痛みがひいてきた。

 

虹「いや、もう終わっちゃうから!!」

 

「え?」

 

『終っ了ぉぉぉぉ!!』

 

 

終わってしまった………稼げたポイントは28ポイント。

これで大丈夫だろうか。

 

で、彼女はまだ僕の右腕を手をかざしている。

 

虹「あの………名前は?」

 

緑霊(みどりれい)ユグドラシル!!長いからユグって呼んでもらってるよ!!」

 

虹「大空虹………よろしく」

 

「ハリボーだよ。お食べ」

 

ユグ「あ!!リカバリーガールさん!!彼すごいんですよ!!」

 

リカバリーガール…………あの珍しい治癒力の活性化という個性の雄英の屋台骨か。

 

RG「どうしてこんな自分の個性でボロボロになるかね………」

 

虹「治癒お願いします………もう寝ますから………」

 

こんなところで眠気が襲ってきたのでそのまま寝ることにした。




桜は新しいキャラでございます!!
命、椿、舞は片目のAHからのオリキャラ。紅葉、ヒカリ、ユキは二つの幻想郷。虹、ユグは世界をかける樹のオリキャラです!!まだまだ出てくる予定ありです!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

通知と体力テスト

一気に進めるぞ~


試験からもう月日が経った。

 

学力試験は自己採点で合格ラインは行ってると思われる。

 

オールマイトとは連絡ができない状態で僕は待つことしかできない。

 

「お~い。虹!!元気だしな!!試験からずっとそうだとこっちも心配だよ!!」

 

虹「ご……ごめん」

 

「いや、謝らなくてもいいけど…………」

 

ご覧のように僕の母も心配させてしまっている。僕は感情を隠すのが苦手だ。

 

「あれ?郵便かな?ちょっと見てくる」

 

虹(通知かもな………)

 

実は僕とお母さんは血が繋がっていない。本当のお母さんのことは聞いても答えてくれない。だから全く知らない。

 

「通知だったわよ!!部屋で見てきなさい!!」

 

虹「へ……へい!!」

 

驚きと緊張で変な声が出たが気にしないでおこう。

 

 

これ合格してなかったらどうするんだろ。

 

そんなことを思いつつ渋々手紙を丁寧に開いてみる。

そしたら謎の物が出てきた。なんかの機械みたいだけどなんだろ?

警戒しつつそれを触ろうとするとそれから突然、光が出てきた!!

 

虹「うわっ!?」

 

するとその光から動画が投影された。

 

『私が!!投影された!!』

 

……………なぜ僕の師は雄英から来た通知に投影されるんだ!?

 

『驚いたかもしれないが私は今年から雄英で先生をすることになったんだ。今まで言ってなくてごめんな』

 

ごめんとかそういうの関係なく驚いた。

単純に驚いた。

 

『早速だが結果だ!!

 

君は(ヴィラン)ポイントは28ポイント。筆記は楽々合格。通常なら受かるはずなんだが………今年は君以外の成績が高い。合格ラインは高い…………君は不合格だ』

 

…………………いや、どうしよう。

 

『しかし我々もエンターテイナーさ!!

 

君は守ろうとしただろ?彼女を』

 

……………あれ?流れがおかしい。

 

『正しいことをした者を排斥するヒーロー科なんてあってたまるか!!綺麗事?上等さ!!』

 

救助(レスキュー)ポイント!!それも審査制!!』

 

おっ?これはまじで?

 

『大空虹!!60ポイント!!

 

…………合格だってさ。来いよ、ここが君のヒーローアカデミアだ』

 

このとき、僕は初めてこの個性をもらって、やってきた努力が報われた気がした。

 

 

数日後………

 

虹「ガリさん!!」

 

ガリさんとはオールマイトのトゥルーフォームの時に僕が呼ぶようにしているあだ名だ。

その姿でオールマイトなんて呼べないからね。

 

AM「まずは合格おめでとう」

 

オールマイトが手を出してきたのでまずはハイタッチ。

 

虹「にしてもなんで雄英で働くって言ってくれなかったんですか?」

 

AM「学校側が伏せておいて欲しいと言ったんだよ。私が教師をするなんてバレたら世間は大騒ぎになるしね」

 

なるほど。そういうことか。

 

AM「にしても守ることはいいが100%を使うのはまだダメだ。今後は気をつけような」

 

虹「まぁ……自己犠牲の精神です!!」

 

AM「うん!!いい心がけだ!!でも君はまだまだ始まったばっかりだ!!こっからだぞ!!」

 

虹「っ………はい!!」

 

 

そして入学式当日

 

虹「ここが………新しい僕の居場所!!」

 

僕の目の前には大きすぎる雄英高校!!

 

虹「確かA組だよね。どこだろ………広くてわかんねぇ!!」

 

「突然、叫ぶなよ。迷惑になるぞ」

 

声をかけられて振り返るとそれは受験の時に見た、扇 椿だった。

 

虹「僕、大空虹!!よろしく!!」

 

椿「扇 椿だ、よろしくな」

 

こうやって至近距離で見るとコウモリみたいな羽が生えてるし牙が生えているね。個性かな?

 

椿「教室教えてやるからついてこい」

 

虹「ありがとう!!」

 

冷静だけど声は冷たくない。

普通に優しいみたいだ。なんか怖いイメージもあるんだよな………

 

 

椿「ここが教室だ………なぁ、虹。思うことあるよな?」

 

虹「あん、ある」

 

「「扉でかくね!?」」

 

A組の扉は縦にも横にもかなりでかかった。

 

椿「多分、異形系の個性のやつのためたんだろうけどやりすぎだろ………」

 

虹「とにかく入ってみよう」

 

ガラガラッ!!

 

扉を勢いよく開ける。

 

「お、虹じゃん。入試以来だな」

 

虹「あ、命くん。おはよう」

 

僕を見るとすぐに話しかけてきたのは入試のときに隣だった夢月命。

 

「あ!!入試の時の!!」

 

この声も聞いたことあるぞ!!

 

虹「………ユグだっけ?おはよう」

 

ユグ「おはようおはよう!!受かってたんだー。よかったねー、お互い」

 

あのとき僕が助けて助けられた緑霊ユグドラシルことユグだ。というか今思うと名前長すぎ。

 

「お前ら馴れ合いなら他でやれ」

 

「「「…………誰?」」」

 

「ここは………ヒーロー科だぞ」

 

それは寝袋に入って芋虫みたいになっている………誰?

 

((((なんか………いる!?))))

 

多分、みんな思っただろう。

 

「はい、静かになるまで一秒………割と早かったな。これからこのA組の担任をする相澤消太だ」

 

((((先生だったのかよ!?))))

 

多分、みんなこう思った。

 

相澤「早速なんだが体育服着て運動場に来い」

 

命「何するんですか?」

 

相澤「来てから説明する」

 

とりあえず体育服に着替えるとするか………

 

 

「「「「個性把握テスト!?」」」」

 

相澤「あぁ、ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈。中学の時もやっただろ、個性使用禁止の体力テスト。爆豪、中学の時のボール投げの記録は何メートルだった」

 

爆豪「67メートル」

 

相澤「じゃあ、個性使って投げろ。円から出なきゃ何でもしていい」

 

あ~………そういう事ね。

 

爆豪「じゃあ………死ねぇ!!」

 

(………死ね?)

 

爆豪は爆風を乗せてボールを吹っ飛ばした。

 

705.2m

 

「そんなに飛ぶのかよ!!」

「面白そー!!」

 

相澤「面白そうか………ヒーロー科を舐めるなよ。そうだな………今回、成績最下位を取ったものは除籍処分とする」

 

「「「「え?」」」」

 

相澤「ヒーローになれば理不尽なんて当たり前だ。Plus ultra。ここを超えてこいよ」

 

まじかよー

 

 

50m走

 

爆豪「爆速………ターボ!!」

 

「ふっん!!」

 

爆豪は爆発により高速移動し、もう1人は足場を凍らせて滑っている。

 

相澤「次」

 

命「頼むぞー!!相棒!!………おう!!任せとけ!!」

 

椿「あれはなんで一人で喋ってるの?」

 

虹「ああいう個性なんだよ、多分」

 

夢月命 個性 二重人格

いつもメインに出ている方は頭が良く、裏の人格になると運動神経が爆発的に上昇する。ちなみに見分け方は一人称だ!!

 

夢月命 5秒8!!

 

次、握力

 

虹「椿握力どうだった?」

 

椿「100キロ」

 

ユグ「普通に化け物!?」

 

虹「個性なんなの?」

 

椿「言い忘れてたな。吸血鬼だ」

 

なるほど………それで羽も牙もあったのか。

 

立ち幅跳び

 

水「水で飛べば結構行ける~」

 

虹「もう無限に飛べるよねそれ」

 

水「いや、やりすぎると干からびる」

 

虹「干からびる!?」

 

ユグ「私飛べる~」

 

椿「俺も飛べるんだが」

 

虹「お前らは確定で無限かよ!!」

 

反復横跳び

 

ワンフォーオールフルカウル!!10%!!

 

虹「おらぁ!!」

 

109回。

まだまだ行けたな…………

 

ユキ「雪だるま達、手伝って」

 

わぁ、雪だるま達が押し返すことで数を増やしてる………あんな使い方もあるんだ。

 

ボール投げ

 

「よ~し。ボール、物質変化 質量ゼロ。せ~い」

 

∞m

 

「「「「無限!?」」」」

 

朝倉(ふう) 個性 物変化

手で触れている物の形質や質量を自在に変化できる!!分子レベルまで変化できるぞ!!

 

風「質量ないしね」

 

「空気抵抗はどこ行ったの!?」

 

風「その程度は無視できるよ」

 

長距離(1500メートル)

 

クロス「オラァ!!」

 

速い!?何が起きた!?

 

クロス「インゲニウムの『エンジン』っていう個性を使ったんだ」

 

「「「「使った!?」」」」

 

クロス「個性を詳しく言うと…………」

 

長座体前屈

 

フルカウルがあっても体固いから………無意味!!

 

クロス「ほい!!」

 

どんだけ行くんだよ!!

 

クロス「ワイルドワイルドプッシーキャッツの虎の個性『軟体』」

 

この適合とかいう個性、化け物だ。

 

ラスト!! 上体起こし!!

 

ヒカリ「これ個性の応用しずらい!!」

 

「「「「それはある!!」」」」

 

 

相澤「よし、全部終わったな。結果を集計したので出すぞ。ちなみに除籍は嘘な。君たちの全力を引き出すための合理的虚偽」

 

「「「「え?………エェェェェェ!?」」」」

 

「よく考えればわかる事ではありませんか」

 

椿「まぁ、それもそうか」

 

いや、僕はかなり焦ってたんだぞ!!

 

相澤「それじゃ、解散だ」

 

「「「「は~い」」」」

 

みんなが着替えのために戻っていく中で僕は突然、声をかけられた。

 

ユグ「後で話があるから来て?」

 

虹「え?………わかった、後でね!!」

 

一体何の話しだろう………




次回は恐らく短めでオリジナル回です!!

(そして後日、オリジナル回はしない方向になりましたとさ)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

戦闘訓練っ!!

Plus ultra!!(唐突)


今日はオールマイトのヒーローの授業。

全員、ヒーローコスチュームを着て、演習場に向かう。

 

内容は戦闘訓練だそうだ。

2人のチームを作り、ヒーロー ヴィランに分かれる。ヒーローは建物のどこかにある核をとれば勝ち、ヴィランは核を時間内守れば勝ち。ヴィランはヒーローの持つ、確保証明のテープを巻かれたら行動不能。

 

単純なルールだけどやばいよねこれ。訓練で怪我人でるの確定じゃん。

 

チームはくじだそうだ。

 

 

結果

 

Aチーム 大空 緑霊

Bチーム 不知火 白福

Cチーム 轟 霊見

Dチーム 爆豪 扇

Eチーム 真田 夢月

Fチーム 河野 紫園

Gチーム 朝倉 八百万

Hチーム 黄陽 黒月

Iチーム 雲白(さ) 蒼風

Jチーム 雲白(く) 黒影

 

AM「まずは………Bチームがヒーロー!!Hチームがヴィランだ!!」

 

 

一試合目は結構激戦だった。

 

ヴィラン側はユキの雪だるまで妨害しつつ核でヒカリとユキ本人が待機するという作戦。それに対し、水の水滴で雪だるまを倒しつつ核に到着。

 

その後は光を黒刃が曲げ、水はユキの撃ってくる雪を相殺するという派手な戦いだった。

 

結局、持久戦となりヴィランの勝ち。

 

二試合目はJチームがヒーローでGチームがヴィラン。

 

こちらは瞬殺。Jチームの二人は紅葉の個性で染めた『隠しの黒』によりGチームに全く視認されず勝った。

 

また黒影の個性も隠密性に長けていた。

 

黒影(くろかげ)紫幻(しげん) 個性 影

影の中を自在に移動できる!!室内だと本当に強い個性だ!!だが影がないとただの雑魚だ!!

 

Gチームは罠をはっていたがそんなの影に入ったらそんなの関係ないらしい。

よって、瞬殺。

 

続く第三試合 ヒーローIチーム ヴィランEチーム

 

ここはほぼ桜の独壇場だった。

 

ヴィラン側が戦闘的な個性なのに対し、桜が妨害しまくってその隙に蒼風がカマイタチで道を開きつつ最短ルートで核を取った。

 

雲白姉妹の個性はどちらも妨害系。

どちらも相当強い個性だとみんなが知ったのだった。

 

そして問題の第四試合

ヒーローCチーム ヴィランFチーム

 

「レデイー……スタート!!」

 

轟「霊見。中はどんな感じだ」

 

月見「今、みんなに探ってもらってるから待て待て」

 

霊見(れいみ)月見(つくみ) 個性 霊操作

さ迷っている霊を自分と契約させ、自在に操る。契約した霊は周りの人にも見え、白いフヨフヨ。いつもは月見の周りを飛んでいる。いざとなれば一定範囲に飛ばすことが可能でその霊の得たことは月見に伝わる。霊一つ一つには戦闘能力もある。

 

月見「………二人とも核で待ち構えてる?いや、一人は核とは少し離れたところにいるな」

 

轟「出てろ。危ねぇぞ」

 

轟は一気に建物を凍らせた。

 

黒刃「あんなのチートじゃねぇか!!」

 

水「いや、黒刃。これは恐らくヴィランの勝ち」

 

黒刃「………なんで?」

 

水「………見てれば分かる」

 

轟はそのまま核に向かった。

 

クロス「お前建物自体凍らせやがって!!足が痛てぇ!!」

 

轟「すまなかったな。だがこれで勝ちだ」

 

クロス「うん、君の負けだ」

 

 

次の瞬間、轟の動きが止まり、キョロキョロしだした。

 

クロス「ゴムゴムの(ピストル)

 

クロスは手を伸ばし、轟を叩く。

すると轟はなんの抵抗もせず吹っ飛んだ。

 

遥「はぁ………解除!!」

 

遥が指をパチッと鳴らすと轟はバッと起き上がり、次に苦しそうな顔をした。

 

クロス「ナイス、遥」

 

遥「それほどでも?」

 

紫園(しおん)(はるか) 個性 五感

相手の五感を自在に操る。長い時間すると自分の五感も一つずつおかしくなっていくぞ!!ちなみに一度に何個も感覚を操ると時間は短くなる!!

 

クロス「五感を奪えば触れた感覚もねぇからその間は攻撃し放題だ」

 

轟「お前ら………」

 

クロス「ちなみに氷も溶かすよ?」

 

クロスは足を少し上げ、そこに火がついたと思うと地面に叩きつけだ。

 

すると氷はすぐさま溶けた。

 

轟「何………」

 

クロス「これで対等………ってもダメージはデカいか」

 

轟「また凍らせるだけだ!!」

 

クロス「ゴムゴムの機関銃(ガトリング)

 

轟「くっ!!」

 

轟はすぐに氷で壁を作り、パンチを防ぐ。

 

クロス「やるじゃん」

 

轟「まだまだやるぞ!!」

 

遥「でも正面戦闘だとだるいからね」

 

パチッ!!

 

遥がまた指を鳴らし、轟の五感を奪う。

 

轟「またかっ!!」

 

遥「やっちゃえ!!」

 

クロス「でんじは!!」

 

AM「なんだよ!?でんじは!?」

 

虹「あいつの使う技、全部アニメとかゲームの技ですよ!?」

 

AM(個性の都合上、彼はリアルで見た技より非現実の技の方が想像力をあまり使わなくて済む。しかも今後も絶対に見ることがない。そう考えれば合理的か………)

 

でんじはを食らった轟は一時的な麻痺状態に陥り動きが鈍くなった。

 

クロス「遥、これで拘束しとけ」

 

クロスは手から相澤先生の捕縛用武器を創り出した。

これは八百万の個性『創造』だ。

 

轟「てめぇ、こんなの凍らせれば………」

 

クロス「出ねぇよ」

 

轟「何!?」

 

轟は個性を使おうとしたようだが出なかった。

 

クロス「相澤先生……イレイザーヘッドの個性、『抹消』……見てるものの個性を消す。この個性は瞬きすれば解けるが水の個性で目に水分を取らせている。だから瞬きの必要はねぇ」

 

轟「…………」

 

遥「じゃ、大人しく捕まって」

 

遥が轟をグルグル巻にするのをモニター越しに全員呆然と見ていた。

 

「「「「………強すぎだろ」」」」

 

AM「いや……轟少年も勝てると慢心し油断していた。今回は紫園少女の援護もあったから真正面からの戦闘なら二人は互角だろう」

 

試合はそのままの状態が続き、ヒーローの勝ち。

 

 

そして次は僕の番。僕達がヒーローで相手はDチームだ。

 

虹「ひとつ聞くけどユグの個性って本当に……」

 

ユグ「ホントだよ!!そのうちできるようになるよ!!才能があると私は分かってるから!!」

 

虹「………まぁ、分かった。とにかく今は敵チームの対策」

 

相手は爆発の爆豪と吸血鬼の椿。

どちらも真正面からで勝てる相手じゃないだろう。

 

ユグ「でも爆豪くんは突っ込んでくると予想できる」

 

虹「………心読むな」

 

ユグ「この距離なら意識すれば何考えてるか分かるよ?」

 

虹「………はぁ…………で、爆豪だよな。あいつは僕が相手する。ユグは核を取って」

 

ユグ「了解!!」

 

虹「そろそろ始まる!!引き締まっていくぞ!!」

 

ユグ「おー!!」

 

ユグの無邪気な声が空に響いた。

 

 

「レデイー…………スタート!!」

 

虹「行くぞ!!ユグは爆豪が来るまでついてきて」

 

ユグ「ちょっと待って!!もう近くで爆発音!!」

 

確かにボカンボカンって音が近づいてくる!!

 

「おらァァ!!」

 

予想通り、開始直後に爆豪が来た。

 

虹「ユグ!!行って!!」

 

ユグ「OK!!」

 

ユグは爆豪が来た方向と逆に走って逃げる。

 

爆豪「逃がすかぁ!!」

 

虹(右腕!!10%!!)

 

SMASH!!

 

爆豪のヒーローコスチュームにある、意味ありげなコテを狙ったが爆豪は驚異の反応速度で回避してきた。

 

虹「やっぱり来たな!!」

 

爆豪「ヘドロのとき恥書かせたお前はぶっ殺したかったんだ!!殺す!!」

 

虹「どうやらお怒りのようで」

 

爆豪は爆発で加速しつつこっちに突っ込んでくる。

 

そして虹はユグとの繋がりを意識して………

 

 

ユグ「来た!!虹に加護を!!」

 

ユグは虹から送られてきた思いに反響させ力を与えた。

 

 

虹の黒い目が緑色になる。

 

爆豪「なんだぁ!!」

 

虹(ワンフォーオールフルカウル………30%!!)

 

爆豪「死ね!!」

 

爆豪の正面からの爆発を目の前でした……はずなのに虹は………

 

爆豪「何っ!?かわした!?」

 

虹はほんの少し体を逸らし回避した。

その速さと反応速度は明らかに今までとは違った。

 

SMASH!!

 

爆豪の腹に思いっきりのパンチをぶち込む。

 

爆豪「がぁ!!」

 

虹「確かに体が軋みもしねぇ!!速くもなってるしあいつの個性本当かよ!!」

 

今までは30%を使うと少し体が軋んだんだ。けど、今はそれがない。

 

爆豪「緑野郎の個性………だぁ!!」

 

緑霊ユグドラシル 個性 契約精霊

自分と契約をさせる精霊。彼女は契約者と自然界の霊力を使い戦う!!そのため契約しなくても戦える!!契約者の霊力は無くなっても契約者は特に体に異常もない!!また、契約者の肉体強化も可能!!その他にも契約者の考えを呼んだりもできる!!

 

虹(ユグはあの時、僕の霊力は多くて才能があるから契約するって言ったけどこれはワンフォーオールと相性いいぞ!!)

 

ちなみに!!霊力の多い少ないは個人差がある!!

 

爆豪「てめぇ!!ぶっ潰す!!」

 

虹「やって見せろ!!」

 

 

ユグ(ついた………けどやっぱり椿くんがいるよね……)

 

核はなんと太陽の光一つ入らない部屋にあった。

 

椿「………いるな?」

 

ユグ「………なんでわかったのよこんな暗闇で」

 

椿「吸血鬼は暗闇でも目が利くんだ。元々夜行性だしな」

 

私には今、彼がどこにいるか分からない。それほどこの部屋は暗い。

 

ユグ(どこにいる………)

 

椿「ここなら弱体化もねぇ!!」

 

シュッ!!

 

ほんの一瞬。私の横を何かが通り過ぎた。

頬に触れると手には血がついていた。

 

ユグ(この一瞬で!?速すぎる!?)

 

椿「弱体化しないように窓は塞いたんだ!!このままやるかぁ?」

 

ユグ(……………)

 

『行くよ!!』

 

ユグ「………来た!!」

 

椿「来たって……」

 

「僕だ!!」 「待てくそカス!!」

 

そこに爆豪を引き連れた虹が出てきた。

 

椿「爆豪っ!!お前爆発させたら!!」

 

爆豪「うっせぇ!!」

 

狙いはこれだ。椿が光に弱いならその光を出す個性持ちの爆豪を近くまで連れてくれば弱体化できる!!さすがにこんなに暗い部屋だとは思わなかったが。

 

ユグ&虹「「ばーか!!」」

 

爆豪「なんだとこのやろ!!」

 

挑発に乗ってしまった爆豪が爆発を起こしつつこっちに来る。

 

ユグ(虹!!)

虹(言われなくても!!両足!!30%!!)

 

虹は爆豪ではなく核目掛けて飛ぶ!!

私の仕事は………

 

ユグ「SMASH!!」

 

()()()を使って爆豪を真正面から殴る!!

 

実は!!ユグの個性は契約者の個性を完全にではなくとも使える!!

 

虹「核もらうぞ!!」

 

椿「させるかよ!!」

 

椿は爪をたてて構える。

 

虹(右腕!!30%!!)

 

CROW!! SMASH!!

 

 

AM「さて、好評だが今回は爆豪少年が戦犯だ」

 

「「「「うん、知ってた」」」」

 

あの後、虹とユグのコンビネーションで圧勝だった。

 

AM「さて!!わかる人!!」

 

八百万「はい」

 

AM「来ると思ったよォぉぉ!!………どうぞ」

 

八百万「爆豪さんは最初に一人で突撃し、更には味方のことを考えず挑発に乗って弱体化させてしまいました。椿さんももう少し話すべきだとは思いますがほとんどの責任は彼にあります。それに対し虹さん達は話し合った上で爆豪さん達を手玉に取りました。それにラストのコンビネーション。素晴らしかったと思いますわ」

 

AM「うぅぅぅっ………まぁ、その通りだよ」

 

うん、長かった。八百万生真面目すぎ。

 

椿「はぁ……」

 

虹「大丈夫大丈夫。椿のせいじゃないよ」

 

ユグ「戦犯はあっちだから」

 

ユグが爆豪を指さすと「あぁっ!?」っとドスの効いた声が帰ってきた。

 

AM「さて……私はそろそろ戻るので………あ、あと大空少年と緑霊少女は職員室に来るように!!」

 

そう言い残してオールマイトは目にも止まらぬ速さで走り去っていった。

 

………そうか………時間ギリギリだったんだね………

 

 

虹「………オールマイト、来ました」

 

AM「………入っていいよ」

 

扉を開けるとトュルーフォームのオールマイトだった。

 

ユグ「こんにちは、オールマイト」

 

………そう、さっきチラッとユグが言ったがこいつは僕の考えていることを読める。

 

そのため、必然的にワンフォーオールのこととオールマイトのトュルーフォームのことがバレることになる。

 

虹「すいません………この契約ってユグがその気になれば契約者の了解なしでできるんですよ………」

 

するとオールマイトは困ったように顔を押さえた。

 

AM「はぁ………まぁ、起きてしまったには仕方ない。緑霊少女、この件に関しては口外は厳禁だ。もしすれば君は退学処分にする」

 

ユグ「分かってますよ、というか言っても信じませんよ、誰も」

 

AM「いや、そう言う問題じゃ………」

 

虹「……オールマイト、ユグはこう見えて口は固いみたいですから……」

 

実はユグの考えていることを僕も意識すればわかる。

まぁ、記憶とか深いところまではわかんないけど。これはユグも同じらしい。

 

AM「……個性上、大空少年の言葉は信用出来る………分かった、信じるぞ!!二人とも、これからよろしくね」

 

「「はいっ!!」」

 

一人の少年と一人の少女の元気のいい声が部屋に響くのだった……




映画はしっかり見てきます。書けるようなら映画の内容も入れる予定です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

キャラ紹介 Part1

今回はメインとなると思われるキャラからです。


名前 大空 虹(おおぞらにじ)

雄英高校1年A組5番

身長 162cm

好きなもの 唐揚げ ハンバーグ

容姿 黒い髪に黒い目と見ると普通の高校生。しかし服の下はしっかり細マッチョ。

性格 本来主人公であるデク程の戦闘センスはない。ただデクと違い個性がなくても諦めなかったため経験の差でデクよりは強くなっている。頭は硬い方なので作戦立案などは無理。

個性 ワンフォーオール

皆さんご存知の個性。簡単に言えば肉体強化だが本気を出せばとんでも火力を出せる。

虹は全身に巡らせるフルカウル、一部だけに働かせるまでは出来ている。

概要 元々無個性だったがいじめられたりはしていなかった。昔はいじめられていたらしいが無個性でもヒーローになると強く願い、鍛えたことで本当に個性持ちよりも強くなった。ワンフォーオールはすぐに使いこなすことが出来なかったが10ヶ月で何とかものにした。

コスチューム 普通の高耐久な服。色は黒い体操服的な見た目。

 

名前 緑霊ユグドラシル(通称 ユグ)

雄英高校1年A組17番

身長 150cm

好きなもの 森 野原

容姿 イメージはモンストのユグドラシル。目も髪も新緑みたいな緑色。

性格 フワフワした性格でどんな人とでも話せるような子。しかし戦闘時は割と冷静で最善の手を常に取ろうとする意外な一面もある。

個性 契約精霊

契約した相手の霊力と自然にある霊力(自然霊力)を肉体強化や魔法などに使う。契約者の霊力がきれてもある程度なら自然霊力のみて戦える。契約者の回復、肉体強化をある程度の距離離れていても行える。また契約者とユグはどちらも距離が近ければ心を読むこともできる(彼女はあまり読むのは好きではない)。契約者の個性の使用も可能。

コスチューム 東方のチルノの緑バージョンみたいな服。機能は特になく彼女いわく「可愛いから」だそうだ。

 

名前 扇 椿(せん つばき)

雄英高校1年A組13番

身長 153cm

好きなもの 暗闇 赤色

容姿 紅色の目に鮮やかな赤の髪。情熱的っていうより少し冷たそうな見た目。羽、爪、牙も個性上、特徴的。

性格 少し冷たいところもあるがみんなのことを常に考えられるリーダータイプ。カリスマ的なものを持っており人を引っ張ることは大得意。作戦立案もお手の物。

個性 吸血鬼

吸血鬼っぽいことはなんでもできる。ハネで飛び、牙と爪も鋭い。ちなみに血も吸える。日光と流水に弱くあると弱体化する(それでも強い)。暗闇だとかなり強いけど暴走してしまうこともある。

コスチューム 黒いスーツ。背中に赤いバラの剣を入れる鞘があり、スーツは日光を完全遮断し防水性。

 

名前 河野クロス(かわの くろす)

雄英高校1年A組6番

身長 160cm

好きなもの ない

容姿 灰色の髪に金色の目。ナチュラルにイケメン。

性格 色々無関心に見えるが情には熱い。想像力を鍛えているからか推理力も半端ではない。戦闘中の反応速度も馬鹿にならず個性だけでなく頭も天才的。

個性 適合

状況、個性、技に適合することで状況には諸共しないようになり(デバフ無効)、個性、技は使えるようになる。その状況、また個性、技使っている時のことを強く想像する必要があるので状況は体験、個性、技は見る(テレビ、マンガ等でも可だが威力などが下がる。その分、想像力はあまり使わない)必要がある。能力を酷使しすぎると想像力が限界になり、脳がショートする(気絶する)

コスチューム どんな状況にも耐えられまた衝撃にも強い素材で出来、また色も自由に変えることができる軍人みたいな服。イメージは暗殺教室ででてきた強化体操服。




今回はここまで!!次回をお楽しみに!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。