何故ウルトラマンギンガが水のクリスタルなのか (PPlaper)
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何故ウルトラマンギンガが水のクリスタルなのか

これは二次創作物です。


ウルトラマンギンガは、未来からやって来たウルトラマンだ。

来歴としては、同じく未来から来た宿敵ダークルギエルを追ってダークスパークウォーズを戦い抜き、その後降星町で眠りについたと考えられる。

その後の戦いは映像作品を見て欲しい。

 

さて、ここからは何故ウルトラマンギンガが水のエレメントを持つのかを考察していきたい。

ただ正直ガバガバ感は否めないので、参考程度に考えておいて欲しい。

 

『ウルトラマンギンガの外見』

ギンガの外見は、他のウルトラマンと比べると酷く異質だ。

筋肉質な全身に、青く輝くクリスタルが埋め込まれている。

額にクリスタルを持つウルトラマンは何人かいたが、全身にクリスタルが埋め込まれているウルトラマンなど類を見ない。

頭部に一つ、肩に一つずつ、腕に一つずつ、脚に一つずつ、胸には二つ。

合計九つのクリスタルが確認できる。

このクリスタルを、ギンガが水のウルトラマンであったとして見ると、少し違った見方ができる。

 

すなわち、このクリスタルはダークルギエルに時間を止められたエネルギーの集合体ではないか、という見方だ。

故に、必殺技を放つ際には余剰エネルギーが漏れ出して、その技の持つ特色が浮かんだのではないか、という意見だ。

 

ただまぁ、これは正直なところちょっと理由としては弱い。

 

なので、私としてはこちらの意見を推したい。

それは、未来で戦っていたギンガには仲間がいて、その仲間が死んでしまった際に心が凍りつき、水のウルトラマンだったギンガの外見がクリスタルのように凍ってしまった、という説だ。

そう考えれば口数少ないのにも納得がいくし、こちらの方がより水のウルトラマンらしさがある。

 

なので、ここからはこの『仲間説』を軸に話を進めていきたいと思う。

 

『ウルトラマンギンガの技』

ウルトラマンギンガは、特徴的な技を多々使う。

 

黄色のギンガサンダーボルト。

イエロープラズマエナジーを集めて放つ、雷の球状光線。

赤色のギンガファイヤーボール。

レッドプラズマエナジーを放出し、それを圧縮することで放つ強力な攻撃。

白色のギンガセイバー。

腕からホワイトプラズマエナジーを伸ばした鋭い剣で、敵を切り裂いたり地形を活かしてマグマで攻撃したりできる、汎用性の高い技。

緑色のギンガコンフォート。

優しさと慈しみを与えるようにグリーンプラズマエナジーを降り注がせる、緑色の浄化光線。

紫色のギンガスラッシュ。

牽制技として多用する、パープルプラズマエナジーを集めて額から連続で放つ光弾。

桃色のギンガサンシャイン。

ピンクプラズマエナジーを集めて悪しきものを打ち払う、太陽熱線を束ねたかのような光線。

そして、それらを全てに纏めて放つ、虹色の光線ギンガエスペシャリー。

 

これらは、本来水のウルトラマンであるならば使うことは出来ないだろう技である。

ウルトラマンギンガが水のウルトラマンだと言われて、首を傾げる一因になっているのもこれが大きいだろう。

同じく水ーー海から生まれたウルトラマンであるウルトラマンアグルでさえ、セイバーとスラッシュ、コンフォートのような技をどうにか、というラインだろう。

 

では何故ギンガはこれ程多種多様な技を駆使することができるのか。

私は、仲間から託されたのではないか、と考える。

サンダーボルトは雷のウルトラマンから、

ファイヤーボールは炎のウルトラマンから、

セイバーは剣のウルトラマンから、

コンフォートは優しさのウルトラマンから、

スラッシュは弱いがしかし自ら囮になることができる、勇気を持ったウルトラマンから、

サンシャインは悪しきを祓う太陽のようなウルトラマンから、受け継がれたのではないだろうか。

仮にそうだとすれば、唯一の青色の技、ギンガクロスシュートの説明もつく。彼自身の技なのだろう。

 

では何故それらを受け継ぐこととなったのか。

ここで『仲間説』が活きてくる。

すなわち、死の間際に受け取ったのだろうということだ。

だが、ここまでウルトラマンがいて水のウルトラマンにだけ力を受け継がせるのも不自然だ。

恐らく、下記のようなストーリーがあったのではないだろうか。

 

ーーーーーー

 

ダークルギエルとの戦いの中、一人、また一人と仲間が死んでいった。

 

それでも彼等は戦い続けた。

雷の力は水へと受け継がれ、

炎の力は太陽へと受け継がれ、

剣の力は勇気へと受け継がれた。

優しさは誰の意思も受け継がなかった。彼は悲しみを抱えきれなかったから。

 

闇は、宇宙の全てを止めようとした。

一度止まった宇宙は、勇気が命を賭して切り裂くことで事なきを得た。

二度目は、太陽が諸共自爆する事で阻止できた。

 

そして三度目。

 

炎と太陽、剣と勇気を優しさで束ね、彼はとてつもない悲しみを抱えながらも戦いに挑んだ。

雷を受け継いだ水には、激しい戦闘過ぎて介入することができなかった。

 

そして、壮絶な戦いの果てーーーー優しさは、敗れた。

 

息も絶え絶えな優しさを見て、水は悔やんだ。

ーー私にも何かできた筈だ。

ーー勇気のウルトラマンのように、囮になるのでもいい。

ーー雷のウルトラマンのように、隙を突いて光弾を撃つくらいはできた筈だ。

ーー何より、光線などを受け止めると言うのは、水のウルトラマンである私の得意な技ではないか。

ーー何故私は助けられなかったのか。動けなかったのか。

ーーそれは、何処かで諦めていたからだ。私にできることなどないと。

ーーそして、恐れたからだ。強大な力で我々の全てを止めようとする彼を。

 

彼は決意する。

 

ーー恐れも、諦念もいらない。

ーー余計なことを考えるこの心を閉ざそう。

ーーいつも氷のように、冷たく、冷静に。

 

優しさは、凍っていく水を見ながら悲しそうにして、散っていった。

 

そして、全てを受け継いだ水は言う。

「闇よ、今こそお前の間違いを正そう」

「ぬかせ!水よ……いや、光よ!」

 

その力のぶつかり合いは時空を超え、いくつもの時間の中で戦った。

 

しかし、決着は付かず。

その戦いは、1000年後に漸く決着がつくこととなるーー

 

ーーーーーー

 

と言うふうな物語があったのだろう。

 

すなわち、ウルトラマンギンガの水のエレメントには、このような来歴があったのではないかと言う話だ。

 

『ウルトライブ』

また、このウルトライブにおいても水の要素を感じ取ることができる。

地底のウルトラマンであるウルトラマンビクトリーが腕のみを変身させる『ウルトランス』を使うならば、ウルトラマンギンガはその全身の姿を変える『ウルトライブ』を使うことができる。

 

これは、ギンガの変幻自在さ、強いては水の変幻自在さを表しているのではないだろうか。

地底のウルトラマンーー大地のウルトラマンであるビクトリーが体組織の一部を変化させるに留まるところを、水のウルトラマンである(と仮定した)ギンガは、肉体そのものを変化させる。

これこそが、何者をも受け容れる水のウルトラマンであることの証左に他ならないだろう。

 

 

ここまで語ってきたが、これはただの意見に過ぎない。

本当は何故ギンガが水のウルトラマンなのかはわからない。

これはただの意見なのだ。

 

「未来から来たギンガは様々な技をを駆使して戦う!」

「ギンガクリスタルを使うとアクアの姿に変身することができるんだ!」

 

この言葉から私が全てを受け容れる水、変幻自在の姿を思いついたに過ぎない。

再三いうが、これはただの意見だ。

事実ではない。

そのことを考えながら、この話の最後としたい。




ウルトラマンギンガは水のエレメントを持つ。
それはもう公式見解である。
そのため、どうにかして納得しなければならない。
これが、その納得の一助となれば幸いである。


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