五感を奪う程度の個性 (ヒーロー歴2年)
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第1話

オリ主視点ではない。

プロローグ的な?


「君の負けだよ。」

 

 

国立雄英高校体育祭、第3ステージのタイマン勝負。

 

 

ヒーロー科の飯田は、ただ立っているだけだった。

 

 

「もうキミには聞こえてないだろうけどね。」

 

 

一言、二言……呟いた青年は、後ろから膝カックンをする。

 

 

バタリッ

 

為すすべもなく倒れた飯田。

 

 

 

第3ラウンド1回戦、飯田(ヒーロー科) vs 幸村(普通科) の戦いは誰もが予想だにしない結末となった。

 

 

最初こそ、飯田が幸村を防戦一方に追い込んでいるように見えた。

 

しかし、戦っている最中、突如として飯田の攻撃が精彩を欠き始めた。

 

姿勢の良い、お手本のようなパンチやキックは、どこかぎこちなさが生まれ、攻撃も明後日の方向に向き始めた。

 

拭えない“イワカン”

 

嫌な流れが生まれ始めた所で、飯田は突然立ち止まった。

 

そして……幸村に膝カックンをくらい倒れた。

後にVTRで検証した人たちは、この試合の幸村の攻撃は膝カックンのみであった事に戦慄を覚えたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

“一時的に五感を奪う事ができる個性"

 

 

何度も何度も攻撃をしたとしても、全て塞がれる。

 

パンチやキック、個性を使った必殺技も幸村の才能とバカげた身体能力により的確に塞がれる。

 

『何をしても塞がれる』

 

嫌でもそう脳に焼き付いてしまう。

 

すると、やがて五感が奪われてしまうのだ(論理の飛躍)。

 

 

さて、この話は幸村 精治という青年が、トップヒーローになる物語である。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「飯田ダウン!! 勝者 幸村!!」

 

 

審判がそう宣言した後、会場には歓声……というより戸惑いの声がこだました。

 

幸村の勝ち方がそれほど異質であったのだ。

 

呆然と立ち尽くし、どこか恐怖の顔をする飯田。

 

膝カックンという、児戯に等しい技でダウンした後、起き上がれない彼の姿。

 

 

雄英も担架を用意して、飯田を運び出した。

 

 

 

「イレイサー……こいつは……」

 

「ああ、これは異常だ。手元の資料には、“一時的に五感を奪う個性”とある。五感を全て失うというのは想像がつかんが、この戦闘を見る限りは相当な威力のようだな。

 

……全く、こんなんが普通科に流れてしまうからこそ、今のヒーロー科の実技試験は非合理的だと言ってるのに。」

 

 

そのあと、実況や解説も言葉を失う。

 

 

 

 

「五感を奪う個性……いや、でも飯田君は最初は猛攻を仕掛けていた。そこから違和感が生まれ始めるまでに僅かな時間差。つまりは五感を奪い切られるまでには時間があるということ。逆に言えば、それまでに決めきれなければ……ブツブツブツ……」

 

必死になって個性の解析を始める緑谷。

 

次戦で幸村と戦う事が決定している。

 

 

 

未来のヒーロー達が、互いにしのぎを削りながら切磋琢磨していくその最初の一歩は、雄英高校のヒーロー科入学式ではなく、この日であったというのは、後々黄金世代を築いたトップヒーローたちの言である。




テニプリ能力クロスを読みたいのに、なかなか見当たらない。

自分で書いてみたけど、なんか違うなぁという感じ。

お願いだから、テニプリクロスをだれか書いてください。



オリ主視点をどうしたらいいのかわからない。

かといって、オリ主視点を無くせば、ただのヤバイ人。

別にテニヌっぽい事なら大体出来る個性にしてもいいけど、そしたらワンフォーオールとかいらねぇ。

すまっしゅ?それって殺人テニヌの何分のなんぼくらい?


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