K TUNDORA STORIES (Seli)
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注意書きと設定

気にしないという方は、読み飛ばして下さい

 

○注意書き

 

・メインヒロインは世理ちゃん

 

・サブヒロインも複数います。

状況によってハーレムっぽい要素あり。

 

・主人公転生&チート

 

・初投稿なので至らない所もありますが見守ってください

 

○基本設定

『天照ハル』

 

・てんしょうはる

 

年齢:18歳→14歳→20歳→ 25歳 身長180㎝

 

第零王権者 光の王

 

 

本作の主人公

現代に住む人に優しい普通の高校生だったが、事故にあい死亡し、Kの世界に転生する。

そこで、様々なことに巻き込まれながらも精一杯頑張っていく。

 

容姿は、ヴァイスマンの髪を短くし、黒くして日本人ぽくしたような感じ。

伊達眼鏡をかけている。

 

明るくお調子者で、自由気ままに動く性格である。困ってる人が放っておけない。

学力が高く、頭もキレ、すぐに行動する決断力もある。

アニメやゲームが大好きなオタクで、なかでもKシリーズの大ファン。

 

身近になったものに対しては、愛を注ぐタイプで、その者が傷つけられると容赦なく阿修羅になり、相手をぶちのめす。

 

トラブル体質で色々なことに巻き込まれる。

 

家族は、中学生の時に死別しており、天涯孤独の身である。

 

好きなタイプは、淡島世理みたいな女性。

前途のとおり、困っている人を放っておけない性格で、たくさんの女性を救っており惚れられたりしていたのだが、鈍感な為本人は気づいてない。転生してもその能力は充分に発揮されている。

 

将来の夢はKの世界に行き、淡島世理と結婚すること。

 

2代目第零王権者「光の王」となる。属性は「無限」で、あらゆる事象の限界を無くすことができる最強のチート能力である。但し代償はでかい。自分の運命がどのようになるか分かっても、自分を優先せず先代の王を助けるため、王の力を引き継いだ。

そしてレイを1人目のクランズマンとした。

 

石盤が暴走した時に、クローディアを生き返らせ2人目のクランズマンとした。

 

そしてその後、石盤を完全に制御するために石盤の中で眠りについた。

 

60年後に目覚め、世里と出逢い一緒に暮らすようになった。

 

先代無色の王 三輪一言のクランズマンとなり、三輪神明流の免許皆伝を受けた。

 

怒ると、ニコニコ笑顔で対象人物のことをちゃん&くん付けで呼ぶようになる。

 

本編では、黄金の王の命&一言の遺言で、行動を開始する。

 

尊とは、自分の正体を話しある約束をした。

 

一言に、様々なことが出来るようになれと言われており、何でもできるハイスペック人間になった(教員免許の取得など)

 

姿を他の勢力から、隠すため葦中学園高校の教員となる。

科目は歴史。

 

教員時は、雨空 春樹(あまぞら はるき)という偽名を使い、髪の毛を上げだて眼鏡をかけて変装している。

 

そのルックスと性格から、メガネプリンスと呼ばれている。

 

学園島事件では、尊のダモクレスダウンを防ぐため、ダモクレス偏差を暴走させ自爆した。

 

その際に、尊を光のクランズマンにし、一年かけて体を再構築した。

 

尊が目覚めてからは、修行をつけ

動き始めた緑の王に対抗する為、世里達と再会するために地上に戻った。

 

『淡島世理』

 

・あわしませり

 

年齢:11歳→22歳 身長:170cm 金髪

 

本作のヒロイン。

青のクランズマンの1人で、『セプター4』の副長で、青の王『宗像礼司』に仕え補佐し、真面目で規律正しく冷徹な女性。

異常なほどあんこを溺愛しており、カクテルにあんこを大量に溶かして飲んだり、和菓子にあんこを大量に盛り付け食べたりする。

 

命の恩人のハルに小さい時から恋心を抱いているが、真面目な性格なため思いを伝えられずにいる。

ハルの前とオフの時には女の子らしい服装をし、性格も柔らかくなる。

ハルが、他の女の子と話したりして仲良くなってるとこをみると、ポンコツ化する。レイの周りには女の人が多い為、すごく不安になっている。

ハルが愛し妻にすると決めた女性は世理のみでアプローチ等もあるのだが、本人は気づいていない。

ハルの強さに憧れ、隣を一緒に歩きたいために、暇を見つけては筋トレなどをして体を鍛えている。その為腕力はゴリラ並になっている。

怒った時は、容赦なく腕力が発揮されハルですら『世理を怒らしたら死を覚悟しないとダメだ。』と言わせるぐらい恐ろしいものとなっている。

まあ、怒った時の被害者はハルだけなのだが・・・・・

 

 

本編より11年前に、迦具都事件に巻きこまれた。この時ハルに助けられ、ハルと家族になり一緒に暮らすようになる。

 

ハルへの愛情は年々大きくなっている。

クローディアとレイとはライバル関係&仲良し姉妹。

 

ハルが隠し事をしていることに気づいており、

聞けないで不安になっているが、ハルを信じいつか話してくれることを待っている。

 

学園島事件終盤で、ハルから正体を話してもらい、そこでハルに告白し両思いとなった。

 

 

しかし、ハルは帰ってこずショックを受けた。

 

 

学園島事件以降は、徐々に気持ちの整理をしようとしているのだが、なかなか出来ていない。

 

最初は仕事も手がつかなかったが、クロエとレイにより立ち直り、今では仕事に復帰している。

 

ハル以外とは付き合う気が無く1人身でいるつもりでいる。

 

ハルにもう一度会えたらという奇跡を夢見てる。

 

ハルの形見の、剣『光』を仕事中は帯刀している。

その鞘に入っていた、指輪(ハルが世里の為に買ったもの)を左手の薬指につけている。

 

 

 

『神様』

主人公の夢を叶えるため、転生させる人物。

主人公をKの世界に行かせて、どのような道を歩んで行くのか楽しみにしている。

 

 

 

 

『クローディア・ヴァイスマン』

 

年齢:24歳→??歳 身長174㎝ 銀髪 ロングヘアー

 

ヒロインの1人。

光の王のクランズマン(No.3)

主人公が転生し、始めて出会う人物。アドルフ・K・ヴァイスマンの姉。主人公に人目ぼれし、主人公の前では照れることが多くポンコツ化する。主人公に対してスキスキオーラを出すが、全く気付かれない。

そのことを弟によくからかわれている。

 

性格はお人好しで、困っている人を放っておけない。

弟を大事に思っており、戦争が終わり中尉と主人公と弟で仲良くすごして生きたいと考えている。

 

石盤の暴走に巻き込まれ、一度命を落とすが、ハルのクランズマンになったことによって生き返る。

 

60年もの間、レイと一緒にハルを待ち続け再会した。

 

一度命を落とす時に、ハルに告白したが、未だに返事が聞けていなかったが、学園島でハルがいなくなる前に聞けた。

 

ハルと世里両思いなのを知って応援している反面、自分たちも副妻にしてもらおうと画策している。

 

学園島事件以降は、レイと共にハルの行方を探している。

 

 

アドルフ・K(カー)・ヴァイスマン

身長:180㎝ 年齢:20歳→90歳 銀髪ロングヘアー

 

第一王権者「白銀の王」

王の力を与えるドレスデン石盤の研究主任。

クローディアの弟で、姉や中尉をからかうのが大好き。楽しいことに目がなく、面白そうなことがあればすぐ場を引っ掻きまわす。

王の力を「皆が幸せになるもの」だと考えている。

主人公のことを気にいっており、姉とくっついて義兄になってもらいたいと考えている。

 

姉とハルが居なくなった後、石盤の研究を辞め、飛行船で空に旅立った。

 

学園島事件では、シロの体に魂が入った。

 

 

國常路 大覚(こくじょうじ だいかく)

 

年齢:20歳→90歳 身長: 210㎝

 

第二王権者「黄金の王」

日本国軍兵の1人。階級は「中尉」

ヴァイスマン姉弟とは交流があり仲が良い。

主人公のことも大変気にいっている。

ヴァイスマンの研究で、戦争が終わってくればと願っている。

表には出さないが、内心でクローディアの恋を応援している。

ヴァイスマンと主人公にはいつも引っ掻き回され苦労ばかりしている苦労人である。

 

60年後には、「黄金の王」として日本の実権を握り、日本を動かしながら石盤の管理を続けている。

 

学園島事件以降は、ハル&シロ&尊を保護して匿っている。

 

そろそろ寿命が近いため、ハルに石盤を託そうと考えている。

 

 

 

レイ・ドレスデン

 

年齢:??歳 身長:140㎝

 

容姿は、某物語の吸血鬼を銀髪にしたような感じ。

 

ヒロインの1人。

2代目光の王のクランズマン(No.2)

先代の第零王権者「光の王」であり、石盤の中で長い年月を暮らしていた。ハルを石盤の中に呼び、王の力を引き継いだ。そこで本来消えるはずだったが、ハルとクランズマンとして契約することで救われた。そのおかげでハルのクランズマンとして支え歩き続けることを誓った。

 

ハルが石盤の中で眠りについた後は、クローディアと共にハルの帰りを待っている。

 

60年後、クローディアと共にハルと再会できた。

 

ハルのことが、世里とクロエと同じく大好きで、副妻にしてもらおうとクロエと画策している。

 

 

学園島事件以降は、クロエと共にハルの行方を探している。

 

 

 

三輪 一言(みわ いちげん)

年齢:36歳→42歳 身長:177㎝

 

先代の第七王権者 無色の王(むしきのおう)

未来を予言する力を持っている。

三輪神明流(みわしんめいりゅう)という流派の使い手で、剣術、体術、棒術、古文や山での生き方など多くのことを学んでマスターしている。

未来には、ハルが必要になると預言し、弟子にし三輪神明流を受け継がせた。

その時のハルの才能にはとても驚いていた。

 

 

ハル以外にも、御芍神 紫(みしゃくじ ゆかり)夜刀神 狗朗(やとがみ くろう)という弟子がいる。

 

 

前衛的な俳人で、いくつもの格言があり、ハルや狗朗の行く末を導くこととなる。

 

42歳になり、弟子達に未来を託し、ハルの前で息を引き取った。

 

櫛名 アンナ(くしな あんな)

 

年齢:5歳→11歳 身長:134㎝→140㎝

 

ハルが世里とショッピングモールでデートした後に出会った少女。

 

赤色しか見えない特異体質。

ハルを見ている時だけ、黄色が見える。

 

赤のクランズマンの1人。

後の赤の王。

 

尊とハルに特になついており、二人とも大好き。

 

 

 

周防 尊(すおう みこと)

 

年齢:19歳→24歳→25歳 身長:185㎝

 

 

第三王権者 赤の王

赤のクラン「吠舞羅(ほむら」のリーダー。

きれいな赤髪。

 

ヤンキーで孤高の狼ぽく見えるが、クランのメンバーは大事にしている。

 

圧倒的な強さを持っており、自分と互角な者はいないと決めつけ世界に絶望していたが、ハルの登場で、自分と互角、それ以上の存在が現れたことにより歓喜する。

 

 

ハルと戦い、ハルを認めそれ以降はライバル兼親友みたいな存在になっている。

 

 

自分が王で無かったら、ハルの元に就きたいと考えている。

 

 

ハルの正体を感づき、教えてもらいある約束をした。

 

学園島事件では、無色の王を殺し負荷がかかりダモクレスの剣が限界値を超えた。

 

そこで、宗像に殺された。

 

ハルが尊は光の力も持っていることに気づき、

契約し光のクランズマンとした。

 

体の再構築が一年かけて行われ、ハルと共に修行し、赤のクランのピンチの為、ハルと地上に戻った。

 

赤と光の力を両方使える。

 

赤の力は王だった時ほど使えないが、上位クラスのレベルで扱える。

 

光の力は、クロエとレイよりも上でハルの次に強いレベル。

 

赤のクランに戻る気は無く、ハルに仕えることを好み楽しんでいる。

 

 

草薙 出雲(くさなぎ いずも)

 

年齢:21歳→26歳→27歳 身長:188㎝

 

金髪、サングラス。

 

赤のクランズマンの一人で、吠舞羅のNo.2。

頭がキレ、参謀ポジション。

吠舞羅が上手いこと回っているのは彼のおかげである。

 

最初はハルのことを気にいって無かったが、尊とアンナが楽しそうにしてるのを見て、考えを改めて認めるようになり仲良くなった。

 

 

ハル達の陣営とも協力し、ピンチの時はお互いに助け合うようになった。

 

学園島事件以降は、アンナの為に石盤のことについて調べている。

 

十束 多々良(とつか たたら)

 

身長:172㎝ 年齢:17歳→22歳

 

赤のクランズマンの一人で、限りなくNo.2に近いNo.3の人物。

 

吠舞羅のムードメーカーで、多趣味。

 

王様の部下になるという夢を叶える為、尊に付いた。

 

ハルのことを王様とお姫様を救ってくれた人物として見ており、感謝している。

 

趣味のビデオカメラで、夜景を撮影し無色の王に出会い、そこで殺された。

 

 

キツネ煙(けむり)

 

今代の第七王権者 無色の王。

王の中で、最強になるため、色々と画策し

十束を殺害し、白銀の王を襲撃した。

学園島事件の元凶。

シロの中に入っている状態で、尊に殺害された。

 

夜刀神 狗朗(やとがみ くろう)

 

身長:178㎝ 年齢:18歳→19歳

 

学ラン風の黒いロングコートを着用し、

長い髪を後ろで一つに束ねている。

 

一言の弟子の一人で、ハルの弟弟子。

「理(ことわり)」の刀を受け継いでおる。

剣術の腕は、ハルの足元に及ばないと思っているが、充分実力はある。

 

ハルのことを兄さんと呼び、慕っている。

ハルの伝説(狗朗内では)を日記に纏めている。

 

一言の命「今代の無色の王を見極めろ。」

を守る為動いている。

 

師匠が言っていた、格言が大好きでボイスレコーダに録音し持ち歩いている。

 

一言やハルが絡むと暴走しがちで、周りから引かれる。

 

ハルに生活能力を鍛え上げられた為、料理が得意で家事全般できる。

 

学園島事件以降、ネコと共にシロとハルの行方を追っている。

 

 

八田 美咲(やた みさき)

 

身長:167㎝ 年齢:19歳→20歳

 

赤のクランズマン。ニット帽を被った茶髪の少年。

 

スケボー巧みに乗り回し、金属バットで殴り込みする。

 

吠舞羅の切り込み隊長。

 

セプター4 No.3の伏見とは中学からの同級生。

 

尊亡き後は、落ち込んでいたがアンナが緑のクランに誘拐され、立ちあがりアンナを助けるために行動する。

 

伏見 猿比古(ふしみ さるひこ)

 

身長:178㎝ 年齢:19歳→20歳

 

青のクランズマン。セプター4のNo.3

 

もとは赤のクランズマンだった。

 

PCや端末等の機器に長けている。

 

 

宗像 礼司(むなかた れいし)

 

身長:185㎝ 年齢:24歳→25歳

 

銀緑の眼鏡をかけた理知的な風貌。

 

 

青の王&セプター4室長。

 

サーベルを用いて戦闘し、青い結晶状の力を使う。

 

赤の王 周防 尊、ハルとは友人関係。

 

周防のダモクレスの剣の限界が近いことを、ハル同様知っており、助けようとしている。

 

学園事件で、敵でもあり友だった二人を助けれなかったことを後悔している。

 

王殺しの負荷がかかり、ダモクレスの剣は限界に近い。

 

伊佐那 社(いさな やしろ)

 

年齢:17歳→18歳 身長:169㎝

 

K本来の主人公。お調子者の白髪の少年。

愛称は「シロ」。

十束を殺害した疑いをかけられ、色々な勢力から追われることになった不幸な少年。

特定の友人はいなかったが、ネコ&クロ&ハルと生活していくうちに信用するようになった。

 

その正体は、アドルフ・K(カー)・ヴァイスマン であり、第一王権者 白銀の王である。

 

シロの体に、アドルフの魂が入った存在。

 

学園島事件では、無色の王を取り込み、尊に体を消滅させられた。

 

その後、自分の飛行船で、体を再構築して緑の王から姿を隠している。

 

 

ネコ

 

年齢:15歳→16歳 身長:155㎝

 

薄桃色の長髪の美少女の姿と猫の姿を持つ。

生来の特殊能力を持つ者(ストレイン)である。

好きなものには全力で愛情表現し、嫌いなものからは素直に逃げる。

 

ハルと社のことが大好き。

 

世里たちはネコの素直さが羨ましいと思っている反面、やきもちをやき、ハルにお話することが多い。

 

学園島事件後は、クロと共にシロとハルの行方を追っている。

 

雪染 菊理(ゆきぞめ くくり)

 

年齢:17歳→18歳 身長:158㎝

 

社のクラスメイト。生徒会のメンバー。

肩まである茶色い癖っ毛の少女。髪の先には、特徴的な髪飾りをつけている。

 

何かと理由を付けて、ハルとシロに絡んでいく。



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プロローグ

出来るだけ更新ペースを上げて頑張っていきたいと思いますので、宜しくお願いします
小説初投稿なので、暖かい目で見守りください


学生服を着た少年は、現在急いでいた。

 

 

 

 

ハル「やべー! 完全に遅刻コースじゃねぇかちくしょー! 徹夜でKのアニメなんか見るんじゃなかったよ!」

 

 

 

 

そう、この物語の主人公 天照ハルである。

 

 

 

 

 

ハル「学校のチャイムがなるまで、あと5分。ここから学校までの距離を走っても10分かかるから、完全に積んでるじゃねーかよ。限界を超えて走れば行けるか?

ああ、こういう時に緑の忍者の通り抜け能力が欲しいぜ。

まあ無い物ねだりしても仕方がない。リミット上げて走るとしますかね。

って横断歩道が赤信号に変わったし!」

 

 

 

 

横断歩道の信号が赤に変わり、少年は急停止した。

ふと隣を見ると、淡島世理似のOLのお姉さんが信号待ちしていた。

 

 

 

 

ハル「うわっ、あのお姉さん世理ちゃんにめちゃくちゃ似てる! かわいいな~

はあ~ 世理ちゃんと付き合いたい(´・ω・`)」

 

 

OL「あの/// かわいいって言われても、急に困ります///」

 

 

 

 

 

本人は小声で言ってるつもりだろうが丸聞こえであった。

 

 

 

 

 

ハル「へ? もしかして聞こえてました?

す、すみません! 思ったことが出てました。

すみません警察だけは勘弁してください。」

 

 

 

OL「大丈夫ですよ。いきなり言われて驚いただけですし/// 信号変わりましたね。それでは失礼します。」

 

ハル「は、はい!」

 

 

 

と返事をした時に、左からトラックがスピードを緩めず来ていて、OLさんの方へ向かっていた。

 

 

 

 

ハル「危ない!」

 

 

 

と咄嗟に体を動かし、OLさんを突き飛ばし、自分の体がトラックの正面に来るようにした。

 

 

 

OL「キャッ!」

 

 

横目でOLさんにケガが無いことを確かめた直後、体に凄い衝撃がきた。

 

 

 

「世理ちゃん似の人を救えたなら、我が生涯に一変の悔い無し!!」

 

 

 

 

と考えていて、俺の意識はそこで途絶えた。

 

 

 

 

 

「んー、あれここはどこだ? 俺はトラックに引かれたはずなんだが....」

 

 

 

 

目を覚ますと、真っ白な光の空間に俺は立っていた。辺りを見回していると、

 

 

 

 

???「お主は先程の事故で死んだぞ。今魂のみの存在となり、ワシの前におる。」

 

 

 

ハル「はっ?マジで!?」

 

 

 

 

???「マジじゃ、大マジじゃ。あっ、ちなみにワシ神な。」

 

 

 

 

ハル「嘘だっ!?」

 

 

 

 

神「ひぐらしはないておらんよ(笑)、信じれんのも分かるが、事実なんじゃよ。本来お前は死ぬはずでは無かったんじゃが、ワシの部下の手違いがあって死んじゃった(笑)」

 

 

 

 

ハル「はあっ?! ってか爺さんひぐらしネタ分かるのかよ! そんな軽く言われても... 色々言いたいことはあるがまあいい。

何で俺はこんなとこにいるんだ?」

 

 

 

 

 

神「よくぞ聞いてくれた!これだと可哀想だから、お主を転生させてやろうと思ったのじゃよ!

転生させる世界は「K」というアニメの世界で、特典を3つほど付けてやろう! どうじゃ?」

 

 

 

 

「喜んで転生します」

 

 

 

と爺さんの手を握りながら俺は言った。

 

 

 

 

 

神「お、おお。凄い食い付きじゃの...

特典は何が良いんじゃ?」

 

 

 

 

ハル「特典はいらない。Kの世界で生きれるだけで充分だ。神に与えられる強さで生きていても意味がない。俺は自分の足で歩き強さや力を手に入れる。そして世理ちゃんと結婚して自分の夢を叶える」

 

 

 

 

神「お主はかっこよすぎるのー、わかった!

お主の要望を受け入れる。名前と容姿は今の姿と同じで転生させてやろう。記憶も引き継いだままじゃ。お主が関わることでKとは似て異なる世界になるのは覚悟しておくのじゃ。」

 

 

 

 

 

分かった。と俺はうなずく。

 

 

 

神「お主の人生に祝福を」

 

 

 

 

と爺さんが言うと、俺の目の前がまばゆい光に包まれ、そこで意識が途絶えた。

 

 

 

 

神「お主の歩む道をワシに示して、楽しませてくれよ、少年。」

 

 

 

 

 

と楽しそうに笑う神だった。

 



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過去編(本編より70年前~)
1話


クローディアさんが凄いヒロインぽくなった(´・ω・`)
クローディアさんの可愛さがいけないんだよ(;つД`)


???「すみません、大丈夫ですか?、脈はあるし気を失ってるみたい。それにしてもこの人の顔カッコいいわね///って私は何を言ってるの!?

起きてください」

 

 

 

体ユサユサ

 

 

 

 

「んー、ここは?」

 

 

 

 

体をゆらされる感覚がし、俺は目を覚ました。

すると目の前にはすごい銀髪美人がいた。

 

 

 

 

「えっ、何?ここ天国なの?

目が覚めたら、めちゃくちゃ可愛くて美人な天使がいるんだけど・・・・」

 

 

 

???「か、か、可愛い!?/// 美人!?///天使!?///

な、な、何を言ってるんですかあなたは?///」

 

 

 

体ポカポカ

 

 

 

「何この人、可愛すぎでしょ! こんな美人なら結婚してほしいレベルだが、世理ちゃん一筋なのでごめんなさい。」

 

 

 

 

???「何で私は告白してもないのにフラれてるのですか!? あなたは一体何なんですか!?」(グスッ)

 

 

 

「わー、すいません、泣かないでください!

俺が悪かったです!」(頭ナデナデしながら)

 

 

 

 

???「/// もっと優しくしてください///」

 

 

 

「ホント可愛すぎでしょ、この人・・・ ってすみません。俺は天照ハルっていいます。歳は18です。あなたの名前を伺ってもよろしいでしょうか?」(頭ナデナデ)

 

 

 

???「はい/// ハルくんですね。私は、クローディア・ヴァイスマンといいます。クロエと呼んでください///」

 

 

 

「分かりました。クローディアさ「クロエです!」ん・・・ クローデ「クロエです!(プクー)」・・・。

クロエさん「さんは要りません!(プクー)」・・・。

はー、分かりました。クロエって呼びますね」

 

 

 

 

クローディア「クロエ///エヘヘ///」

 

 

 

 

もう何なの?この可愛い生きもの?クロエファンになっちゃうぞ!ってレベルなんだけど・・・

 

 

 

ん、待てよ?クローディアヴァイスマン?

って確かKの主人公白銀の王の姉だったよな?

ってことは?!

俺は立ちあがり周りを見回した。

その風景は、1940年代、第二次世界対戦末期ぐらいのドイツの町並みの風景だった。

 

 

 

 

「嘘だろ、おい・・・。本編より70年以上も前じゃねーかぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

と俺は膝をついて絶叫した。

 

 

 

 

クローディア「キャッ!? どうされましたか?」

 

 

 

 

「はは・・・、世理ちゃんに会える頃にはヨボヨボの爺じゃねえーか・・・、ちくしょーめ」

 

 

 

クローディア「ハルくん、大丈夫ですか?」頭ナデナデ

 

 

 

 

「あ、ありがとうございます///。すみません、取り乱しました。」

 

 

 

 

クローディア「いえ/// ハルくんはどうしてこんな所に?」

 

 

 

 

「すみません、名前と歳だけは覚えてるのですが、それ以外の記憶がなくなってまして、どうしてここで倒れていたのか分からないんです・・・・」

 

 

 

 

本当は記憶あるけど、こうやって誤魔化すのが一番だな。

 

 

 

 

クローディア「ハルくん・・・」(ギュッ)

 

 

 

 

「クロエ!?///」

 

 

 

 

クローディア「大丈夫ですよ// 宜しかったら、私に着いて来ませんか?

可愛い弟と面白い中尉さんがいるんですよ

その二人にハルくんを紹介したいですし///」

 

 

 

 

そうニコニコしながらクローディア「クロエです!!」・・・・。エスパーなのん?どうして俺の考えてること分かるのん?

まあいいや。クロエの申し出に感謝しよう。最後の方は小声でよく聞こえなかったが、後の白銀の王と黄金の王に出会えるのはめちゃくちゃテンション上がるぜ!

 

 

 

 

クローディア「それでは行きますよ、ハルくん!」(手を繋ぎながら)

 

 

 

 

 

どうして手をつないでるのん?と思いながら連れていかれる俺であった。



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2話

世理ちゃん出せるのまだまだ先になりそう・・・・


クロエに手を引かれながら、現在歩いているハルでございます。15分ぐらい歩いてるのですが、会話が全くとありません。クロエは顔を赤くして怒ってるし、なんなのん?状態でございます。

 

 

 

 

 

「クロエ? いったいどこに向かってるんです?」

 

 

 

 

 

クローディア「弟が今研究している施設なのですが、もうすぐ見えてきますよ/// あそこです」

 

 

 

 

 

うわーお。やっぱり白銀の王の回想に出てきた建物じゃねーかよ。ここで最強の王二人と石版にエンカウントさせて神は俺に何をさせたいんだ?

世理ちゃんに会えない絶望感がまた戻ってきたよ(グスッ)

 

 

 

 

クローディア「ハル? 大丈夫ですか?、あっ、いました弟です。アディ! 来てもらえる?」

 

 

 

 

???「姉さん? どこに行ってたの? そちらの方は?」

 

 

 

 

クローディア「えっと、こちらの方は///」

 

 

 

 

???「ははーん(ニヤリ)、姉さん顔が赤いよ?どうしたの?もしかしてこの人に惚れちゃった?」

 

 

 

 

クローディア「ちょっと、アディ!!/// 何を言ってるのですか/// 別にハルくんはそういうわけでは///」

 

 

 

 

???「ハルくんね(ニヤニヤ)」

 

 

 

 

おっと、絶望感に浸ってたらいつの間にか会話が進んでたよ。まず自己紹介しないとな。

 

 

 

 

「はじめまして! 天照ハルって言います!

歳は18で、外で倒れていたところをクロエに助けてもらいました!可愛いお姉さんには感謝しています。」

 

 

 

 

クローディア「可愛い///」

 

 

 

???「クロエに、かわいいねー(ニヤニヤ)。

うん、気にいったよハル!

僕は「アドルフ・K(カー)・ヴァイスマン」

歳は20だね。今は石盤の研究をしていてこの研究所の主任なんだ!

宜しくね、義兄さん!」

 

 

 

 

クローディア「アディったらやめてよ///」

 

 

 

 

「こちらこそ宜しくお願いします、アドルフさん! 石盤の研究ですか?」

 

 

 

 

アドルフさんにどうして兄さんって呼ばれたのん?別の漢字の気がするが、気のせいだよね!? クロエはさっきから顔を赤くして怒ってるし、俺が何かしましたか?状態なんですけど・・・

 

 

 

 

ってか石盤の研究って「ドレスデン石盤」のことだよね?

嘘だといってよアドルフぅぅぅぅぅ!

 

 

 

 

 

 

アドルフ「うん、ドレスデン石盤っていう石盤の研究なんだ。この石盤には不思議な力があって、この力は皆が幸せになれるものだと思っているんだ。」

 

 

 

 

はい、ドレスデン石盤でした。

やっぱ確定じゃねーか。

いや、まだだ、まだ終わらんよ!

力の内容が違うかもしれない!

俺は期待を込めてアドルフに確認した。

 

 

 

 

「不思議な力ですか?、いったいどのような力なのですか?」

 

 

 

 

 

アドルフ「ははっ、よくぞ聞いてくれたね!

それは、「王の力」さ!

この印を付けたネズミを見ててもらえるかい?

今からこのネズミが、まわりのネズミを引き連れていくいくから、よーく見ててね。」

 

 

 

 

すると一匹の印の付いたネズミが、7頭のネズミを引き連れて移動していた。その姿は正しく王様そのものである。

 

 

 

 

「すごいですねー」

 

 

 

 

やっぱり、そうですよねー

ハルの希望が打ち砕かれた瞬間でもあった。

 

 

 

 

???「失礼します。」

 

 

 

 

そこへ、新たな来訪者が登場しハルに更にダメージを与えるのだった。

 

 



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3話

???「失礼します。 博士研究の方はどんなでしょうか? おやこちらの方は?」

 

 

 

と2m以上ある、軍服を着た日本人の男が話かけてきた。

 

 

 

 

アドルフ「やあ、中尉。こちらは、ハルといって僕の義兄になるかもしれない人だよ(ニヤニヤ)」

 

 

 

 

クローディア「アディ!!/// 中尉、違うのですよ? ハルくんはそういう方って訳ではないので(モジモジ)」

 

 

 

 

???「は、はぁ。分かりました。おっと、失礼。

私は國常路 大覚と申します。階級は中尉です。歳は20です。よろしくお願いいたします。」

 

 

 

 

 

「俺は、天照ハルって言います。歳は18です。ハルって呼んでください!

それ以外は、記憶を無くしててちょっと分からないです。」

 

 

 

 

 

大覚&アドルフ「記憶を無くしてるの(か)?

 

 

 

 

 

「はい、そうなんですよ。外で倒れてたところをクロエに助けてもらったんですよ。」

 

 

 

 

 

クローディア「ハルくん・・・・」

 

 

 

 

 

アドルフ「そうだったんだね・・・・」

 

 

 

 

大覚「こちらでハルのことを調べてみましょう。」

 

 

 

 

 

3人「ありがとう(ございます)! 中尉」

 

 

 

 

 

大覚「いえ、お気になさらず。」

 

 

 

 

 

と話した所で、突然キーンと音がなり、石盤が光始めていた。

 

 

 

 

 

「おいおい、嘘だろ・・・・」

 

 

 

 

と俺は慌てていたが、回りの3人は慌てていなかった。

どうやら俺だけが見えているらしい。

 

 

 

 

 

クローディア「ハルくん、どうしたの?」

 

 

 

 

 

「先ほど、すごい音がして石盤が急に光始めて、今もすごい音を出しながら光ってるのですが・・・」

 

 

 

 

 

アドルフ「何だって!? ハル、それは本当かい!?

僕たちには見えてないということは、ハルにだけ石盤は何かを伝えたいのかもしれない・・・。

ハル、石盤に触れてみてもらえるかい?」

 

 

 

 

 

大覚「そんなのは危険すぎる!、ハルにもしものことがあったらどうするんだ?」

 

 

 

 

 

クローディア「そうよ、アディ! 危険すぎるわ! 触れてハルに何かあったらどうするの?!

ハルに何かあったら、私は耐えられない(グスッ)」

 

 

 

 

 

うわぁ、俺の一言でとんでもないカオスな状態になってやがる・・・。クロエに関しては涙目になってるし、可愛いなちくしょーめ!世理ちゃんへの気持ちが揺らいじゃうでしょ!

ってこんなこと考えてる場合じゃねー!

場を落ち着かせないと!

 

 

 

 

 

俺はクロエの頭を撫でながら

 

 

 

 

「アドルフ、石盤に触れたら俺はどうなる?」

 

 

 

 

アドルフ「それは、分からない。一つだけ言えることがある。ハルは王の素質がある。石盤に呼ばれているということは、その可能性が高い。そして、王の力が目覚めたら間違いなく異能の力が発現し、普通の人間とは離れた存在になるよ。」

 

 

 

 

「そうか。この力を手に入れたら人を守ることもできる反面、破壊する可能性もあるのか。いや、そんなのは恐れる必要は無いな。俺が使い方を間違えなければ良いだけだ。」

 

 

 

 

 

アドルフがうなずいたのを確認し、俺はクロエの頭から手を離し、石盤に近づいていく。

すると後ろから、体を引っ張る感触があった。

振り向いてみると、クロエが不安そうな目で、体を引っ張っていた。

 

 

 

 

「クロエ、俺は大丈夫だよ。絶対大丈夫だよ。」と頭を撫でながら安心させるように、精一杯の笑顔をクロエに向けた。

 

 

 

 

 

クロエ「プシュー////」

 

 

 

 

 

クロエは顔を真っ赤にし、手を離してくれた。

なんなのん?俺の笑顔が気持ち悪かったの?

すみません、そんなに怒らないでください。

 

 

 

 

アドルフ&大覚「あれは完全におちたな(ね)」

 

 

 

 

ショックを受けたが、切り替えよう。俺は再び石盤に近づいた。

 

 

 

 

 

そして手を触れた瞬間、石盤が光だして辺り一面光に包まれて俺の意識は沈んでいった。



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4話

過去編が思ったより長くなりそう・・・
後2、3話ぐらいで本編に行きたい。
早く世理ちゃん出せるように頑張ります!

今回はようやくオリジナルキャラが出てきます!


光に包まれてから、どれ程たったのだろうか。

 

 

 

???「おーい、お前さんや~、目覚ましてくれ~

んー、ダメじゃのー。こうなったらお姉さんが優しい・・・で起こしてやろう///」

 

 

 

 

何だ? 可愛い声がするが、なんなんだ?

そろそろ目を開けようとしていたら

 

 

 

 

???「では、失礼するぞ///」(ドゴッ )

 

 

 

 

 

「グヘッ! ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ」

 

 

 

 

お腹にすごい衝撃が来て、俺は咳き込みながらも飛び起きた。

 

 

 

 

 

???「おー、ようやく目を覚ましたか。ったく妾が優しく声をかけてやっておるのに、なかなか起きん無礼者め。お主が悪いんじゃぞ。」

 

 

 

 

 

「ゲホッ、ゲホッ、何しやがるんだ。パンチがめちゃくちゃ重かったぞ・・・・ってロリッ子?!」

 

 

 

 

落ちついて見てみると、銀髪のロリッ子がいた。

歳は10歳前後ぐらいか? ってかここどこだ?

と色々考えていると

 

 

 

 

 

???「誰が、ロリッ子じゃっ! 妾はこう見えてもお主の何倍もの時間を生きておるわい!」(シュー ドゴッ)

 

 

 

 

 

右手に黄色のオーラをまといながら、俺の鳩尾を再度殴った。

 

 

 

 

 

「グハッ、ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ」(ゴロゴロゴロ ドガーン)

 

 

 

 

俺は吹っ飛び、壁に衝突した。

 

 

 

 

 

「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ、ハァハァ。おい!

シャレになんねぇぞ。一体何なんだよ。その黄色のオーラみてえなのと、お前は誰なんだよ?

Kの作品は知り尽くしてるけど、お前やその黄色のオーラは一度も見たことが無いぞ」

 

 

 

 

 

???「コイツは驚いたのー。 あのパンチをくらって生きておるとは。もう光の王の力を使いこなしておるのか。無意識に防御にまわしているとはな。だがダレイモスの剣が発現するほどまでの力は持っておらぬの。んむ、どうするかの?」

 

 

 

 

 

「おい、さっきから何を言ってやがるんだ。って、うお! キズが治ってる!何でだ!?」(シュュウ)

 

 

 

 

 

自分の体を見ていたら、黄色いオーラをまとっていた。

 

 

 

 

 

「何だこれ!? こんな力マジで知らねぇぞ? 青いオーラなら青の王になれて、世理ちゃんと近づけるチャンスが上がったのに、これだと絶対無理じゃねーかよぉぉぉぉ! 何なの?神は俺に早く死んで欲しいの?! もうお兄さんのライフはゼロよ!」(イジイジ)

 

 

 

 

 

???「だー、うるさい奴じゃの! って待てお前さん、今青の王と言ったな? 王について何か知っておるのか?!」

 

 

 

 

 

「何言ってるんだ? 王についての知識は知ってるぞ。七種類の色の性質を持っている王がいるんだよな?

 

白銀→不変

黄金→運命

赤→破壊

青→秩序、制御

緑→変革、改変

灰→絶対守護

だったっけ、確か。んで、白銀から順番に第一王権者~第七王権者と呼ばれる。

それぞれの属性を持つ部下達を「クランズマン」と呼び、拠点を「クラン」と呼ぶ。ぐらいしか分からないぞ。」

 

 

 

 

俺は前世の記憶を思い出しながら、目の前の銀髪ロリッ子に伝えた。

 

 

 

 

???「お主何か失礼なことを考えておらぬか?(ニコっ)」

 

 

 

 

 

「いえ、滅相もございません。」(土下座)

 

 

 

 

 

???「まあ、良い。しかし驚いたの。そこまでの知識を有しておるとはのー。流石異世界から来訪してきたイレギュラーじゃの。」

 

 

 

 

 

「なっ!? なぜ、それを?!」

 

 

 

 

 

???「はっはっはっ、良い驚き顔じゃ! たまらんのー。何故知っておるかって? それは、妾がお主をこの時代に連れてきたからじゃよ。妾はなにがなんでもお主と出会わなければならんかったからの~。しかし、無理にこの時代に呼んだから、記憶が吹き飛ぶかと思ったがラッキーだったわい。」

 

 

 

 

 

「おい、待てこら。世理ちゃんと出会えないのはお前のせいだと? 記憶が吹き飛んでたかもだと? よーし、テメエの意向は分かった。ならば戦争だ!!」

 

 

 

 

 

俺は怒りゲージが上がり、先ほどの黄色オーラが某○○○人のように膨れ上がって、回りは地響きが起こっていた。

 

 

 

 

 

???「待て待て待て! お前さん、妾が悪かった!

力が暴走しよるぞ! それ以上はダメじゃ!」

 

 

 

 

 

「ふー、冗談だよ。世理ちゃんには会えないことはめちゃくちゃ怒っているが、クロエやアドルフ、大覚やお前と出会えたことの感謝や嬉しさの方が、怒りより上回ってんだよ。ありがとな(ニコッ)。

そういや名乗ってなかったな、俺は天照ハルって言うんだ! 宜しくな!」

 

 

 

 

 

???「お前さん、それは反則すぎるじゃろ///。クローディアの奴がおちるはずじゃ。んーごほん。

妾の名は「レイ・ドレスデン」

第零王権者「光の王」じゃ!!!!

ハル、お主を次代の「光の王」に任命するのじゃっ!(ドヤッ)」

 

 

 

 

「はっ? 光の王? はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 

 

 

俺の叫び声が、空間を支配した。



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5話

どうして、こうなったΣ(-∀-;)


ちょっと待ってくれよ。俺に考える時間をください。えっ、光の王ってなんなのん? そんなの俺しらないよ・・・

 

 

 

 

 

「えっとドレスデンだっけか? 俺に、光の王になれと? ってか光の王って何だ? 俺はそんなの知らないぞ。」

 

 

 

 

 

レイ「妾のことはレイと呼ぶのじゃ! 光の王は秘匿されていたものだから知らんで当たり前じゃ! 」

 

 

 

 

 

 

「何だその設定は・・・。まあ、いいや。レイ、光の王になれとか言っていたが、光の王になったとして何ができる? あと、俺に素質はあるのか?」

 

 

 

 

 

レイ「光の王の性質は、「無限」じゃ。この性質の通り、限界はない。何事の限界も無くすのじゃ。お主の素質は100%じゃ!、石盤がお主を選んだからの~」

 

 

 

 

 

「無限だと? めちゃくちゃチートじゃねーかよ。魔力や寿命を無限にしたりできるのか?

なるほど。先ほど石盤の音や光が俺だけに聞こえて見えていたのは、そういうことだったのか。」

 

 

 

 

 

レイ「もちろんじゃ。その上、クランなどの限界を無限にするということは、お主が王でありながらも他のクランに属したり、他の属性の力も使えるのじゃ!

じゃが代償はあるぞ。力を引き継いだ瞬間人では無くなる。それと人ならざるものしかクランズマンには出来ん。化け物か、死者とかな。死者をクランズマンとした場合、圧倒的な異能の力を持った状態で甦る形となる。

 

他にも、石盤の管理者となり、石盤や世界を管理していかなければならない。

そして力を暴走させたり、飲み込まれた瞬間世界を滅ぼす、邪神となってしまう。そして、邪神となった瞬間石盤が破壊され命が尽きてしまう。つまりじゃ、石盤と命を繋ぐ形になってしまうわけじゃ。この力を引き継ぐということは、お主にはどんな末路を辿るか分かるじゃろ・・・」

 

 

 

 

 

どんな末路を辿るかね・・・。二期の最後で石盤が破壊されるのは確定だから、光の王になると運命はdead endな訳ですね。

でもこの力を使うと、人ならざるものをクランズマンに出来るってことか。このKの世界には理不尽に亡くなる人もいる。クロエもそのうちの1人だ。だが普通の人だったのが、化け物として生き帰れるのは良いのだろうか?

それにこれは直感だが、俺がレイの力を引き継いだ瞬間レイは死ぬだろう。なぜこの子は、どちらも死が確定してる状態で、こんなことができるのだろうか?

 

 

 

 

いや、考えるまでもないな。

俺が王にならなければ、光の力が暴走するんだな。そして世界が崩壊する未来が見えているんだな。俺が大好きな世界を壊す未来が・・・・。

やれやれ、一度なくなった命を使いきり、この世界で最高のハッピーエンド(世理と結婚して、たくさんの人が笑っていける世の中)を目指すとしますかね。

 

 

 

 

 

「了解した。光の王よ。天照ハルは、レイ・ドレスデンより、光の王を引き継ぎこの世界で生きていくことを誓おう。」

 

 

 

 

姫に忠誠を誓う騎士のように、片ヒザをつき俺は宣誓した。

 

 

 

 

レイを見ると悲しそうな顔で呟いた。

 

 

 

レイ「天照ハルに光の王の全権を只今よりゆずる。さらばじゃ。2代目光の王よ。あわよくばお主と生きてみたかったわい。」

 

 

 

 

 

そういうと辺りが光始め、俺の体にとても暖かい力が流れ込んできた。上を見上げると、光り輝く黄色の「ダモクレスの剣」が現れていた。

そして目の前を見ると、レイの体が光り消えかけていた。

 

 

 

 

 

やっぱり予想通りじゃねーかよ。ったく何泣きそうになってんだよ。やれやれ、さっそく王の権力を使って救うとしますかね。

俺はレイに近づき、頭を撫でながらこう言った

 

 

 

 

「先代の王よ。その願い聞き入れた。光の王として命じる。レイ・ドレスデンよ。俺の1人目のクランズマンとして契約しろ!!」

 

 

 

 

 

レイ「な・・・・・・! なぜなんじゃ?! ワシはお主に酷い選択をさせたのじゃぞ?! なぜ、そんなことが言えるのじゃ!!」(グスッ)

 

 

 

 

涙を流しながら、大声でレイは叫んだ。

 

 

 

 

 

 

「そんなの決まってるだろうが。俺が守りたいっ思ったものは何がなんでも守るって決まってるんだよ。レイもその1人なんだ。それに俺は未熟だし、危ないことがあったら間違いなく突っ込んでいく。そんな王をクランズマンとして支えてくれないか?」(ニコッ)

 

 

 

 

 

レイ「・・・//// 妾は生きても良いのか? 妾の隣で、一緒に歩いて行ってくれるのか?」(グスッ)

 

 

 

 

 

「もちろん。隣で俺を支えていってくれ!

でも女として愛する人は世理ちゃん一筋なのでごめんなさい。」

 

 

 

 

 

レイ「・・・(ムカッ)、決めた。お主のクランズマンになってやるのじゃ。そして力が暴走しないように見ていてやろう!」(ハルをつねりながら)

 

 

 

 

 

「いたたたた。何怒ってるんですか?

俺が悪かったです。ごめんなさい。」

 

 

 

 

 

レイと手を繋ぐとレイの体が黄色に光り消えかけかけていた体が実体化していた。

 

 

 

 

 

レイ「ふん! まあ良い///。これでクランズマンとしての契約は完了じゃ。そろそろ、石盤の外に戻るぞ、主様!」

 

 

 

 

 

「やっぱり、石盤の中だったのかよ! ってようやく戻るのね。戻ったらすごく嫌な予感がするんだが・・・」(はぁー)

 

 

 

 

 

ため息をつきながら、綺麗な笑顔のレイを見ていると辺りが光始め、俺の意識はそこで再び途絶えた。

 



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6話

過去編ネタが想像以上に浮かび、長くなってます。本編に入るまでにどのくらいかかるのか・・・
あと2、3話で世理ちゃんを出せるようにしたいな(^_^;)


光に包まれて、少したち俺を呼ぶ声が聞こえ、目を開けると目の前に涙に濡れた綺麗な顔があった。

 

 

 

 

クローディア「ハルくん!? 大丈夫ですか?! どこかケガしてませんか!?」(グスッ)

 

 

 

 

 

「ああ、大丈夫ですよ。心配かけたみたいですね。この通り俺は元気ですよ」(ニコッ)

 

 

 

 

クローディア「本当ですか?! 大丈夫なら良かったです。」(グスッ)

 

 

 

 

 

コンコンとドアをノックする音がし、入って来たのはアドルフと大覚の二人であった。

 

 

 

 

 

アドルフ「ハル、目が覚めたみたいだね?大丈夫かい? ハルが石盤に触れて倒れて目覚めるまで五時間たってたからね~

その間姉さんがバニックになってて大変だったよ。それと・・・・」

 

 

 

 

 

大覚「ハル大丈夫か? 無事に目が覚めてみたいで良かった。とりあえず何があったか確認したいのだが・・・」

 

 

 

 

 

ん?どうしたんだ? 二人とも俺の体の一点をみて固まってるみたいだが。そこでクロエが

 

 

 

 

 

クローディア「ところで、ハルくん。ハルくんに抱きついて眠っているその子は一体誰なんですか?」(ゴゴゴ)

 

 

 

 

 

・・・ヤベーよ。俺の足元にレイが抱きついて気持ちよさそうに眠ってやがるぜ!

周りから見たら完全にお縄じゃねーか!

何よりヤばいのが、クロエが笑顔なんだがめちゃくちゃ黒いオーラを出し、威圧されてて体の震えが止まらないのです。

 

 

 

 

 

 

「クロエさん? これはですね、事情がありましてですね」(ガタガタガタガタ)

 

 

 

 

 

クローディア「詳しく、教えてくださいね。ハルくん」(ゴゴゴ)

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。」(ガタガタガタガタ)

 

 

 

 

 

 

俺は震えながらレイを起こし、3人に先ほど起こったことを説明した。

「・・・・という訳ですね。」

 

 

 

 

 

 

クローディア「ごめんなさい!」

 

 

 

 

 

説明し終わった瞬間、クロエは走って部屋を出て行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

アドルフ「姉さん・・・・・・・・・。

やれやれ光の王とは、驚いたな。ハル体は大丈夫なのかい?」

 

 

 

 

 

 

「力を使ってないので、体に変化は無いですね。ただ力を解放すると変わりますね。それと石盤とリンクを繋いでる為、石盤の状態もよく分かるようになりました。さて、日本軍としては、このような化け物の処分どうします?」

 

 

 

 

 

 

大覚「私は何も聞かなかったことにする。」

 

 

 

 

 

 

「大覚、ありがとうございます。大覚とアドルフにお願いがあります。光の王の力を知らなかったことにしてもらえませんか?この力は危険すぎますし、広まると悪用されかねませんからね。石盤の記述からも消しておこうと思います。」

 

 

 

 

 

 

レイ「主様の選択に反対はせんし、むしろ賛成じゃ!それが一番じゃと妾は思うぞ」

 

 

 

 

 

 

 

アドルフ&大覚「分かった(よ)」

 

 

 

 

 

「ありがとうございます。さてとクロエを探して話をしてくるとしますかね。レイ、悪いんだけどここで待っててもらえるかい?」

 

 

 

 

 

 

レイ「了解した、主様。もし何かあったらすぐに連絡するのじゃ!」

 

 

 

 

 

 

アドルフ「ハル、姉さんを頼むよ。」

 

 

 

 

 

 

 

俺は頷き、レイの頭を撫でクロエを探しに外に出た。倒れていた場所に行ってみると、クロエが足を抱えて座っていた。ゆっくりと近づき話かけた。

 

 

 

 

 

「クロエ、こんなとこで何してるんだ?」

 

 

 

 

 

 

クローディア「ハル・・・・・。ごめんなさい。先ほどの話を聞いて恐くなったの。もし、私とアディが石盤の研究をしなかったらハルくんはこんなことにならなかったのでは? とか、ここで私と出会わなければ、ハルくんは光の王になることはなかったのでは無いかと、悪い考えばかり浮かんできて逃げ出したの・・・。」(グスッ)

 

 

 

 

 

 

「クロエ・・・・。 俺はクロエを恨んでなんかないよ。クロエとここで出会わなければ、俺は死んでいたかもしれない。そしてクロエ、アドルフ、大覚、レイと出会うことも出来なかったかもしれない。俺はその方が恐ろしかったよ。君たちと出会えたおかげですごく幸せなんだ。だから感謝してるよ、クロエ」(ニコッ)

 

 

 

 

 

 

クローディア「ハルくん... ごめんなさい。そして私と出会ってくれてありがとう。これからも宜しくね!」

 

 

 

 

とクロエは涙を流しながらも笑顔で答えてくれた。

 

 

 

 

 

 

その後は、二人でレイ達の所に戻り、みんなで夕食を食べて騒いだ。

とても幸せな時間だった。

だが、その幸せな時間は長く続かなかった・・・・・



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7話

俺が光の王となり、2ヶ月がたった。

その間、レイに修行をつけてもらったり、大覚に剣術を習い、アドルフとクロエの研究を手伝った。

そのおかげで、みんなとはより仲が深まった。

 

 

 

今は、大覚から連絡を受け取り、レイと一緒に大覚かの執務室に向かっている途中だ。

 

 

「それにしても大覚は一体何の用事で俺を呼び出したのかね?」

 

 

レイ「んーなんじゃろな? 行けば分かるのではないか、主様?」

 

 

「それもそうだな。行けば分かるか。それにしても今日は、戦闘機がやけに飛んでるな。」

 

 

俺は上空を見上げながら呟いた。

 

 

 

レイ「主様、着いたぞ。」

 

 

 

どうやらレイと話してる間に目的地に着いていたらしい。

俺はトビラをコンコンコンと三回ノックした。

すると中から「どうぞ。」と声が聞こえたので、俺たちは入室した。

 

 

 

 

 

大覚「二人とも、よく来てくれたな。ハル、お前の経歴について調べていた結果がようやく出たぞ。この資料だ。確認してみてくれ。」

 

 

 

「中尉ありがとう。」

 

 

 

 

 

俺は資料を受け取り、中身を確認した。内容は、前世の時と変わらないみたいだな。辻褄は合っているから、その点は神に感謝だな。

 

 

 

 

レイ「主様、どうじゃったのじゃ?」

 

 

 

 

「ああ、だいたい予想通りだったよ。」

 

 

 

レイにそう返事した所で、こちらに向かってくる人の気配を感じた。ざっと20人ぐらいか?

どうやら敵兵さんは動き出したみたいだな。俺の記憶に関しては、もうちょい後だと思ってたんだが、俺というイレギュラーのおかげで、予定が変わってきているみたいだな。

 

 

 

「中尉、確認したいんだが、今日は中尉以外なにこの部屋に来る予定の兵はいるのか?」

 

 

 

大覚「いや、ハルとドレスデンの存在は公にできないから、私以外は外の見回りに行ってもらっている。敵軍が怪しい動きをしているみたいなので、警戒体制をひいているのだ。」

 

 

 

「なるほどねー。さっき外の様子を視たんだがここに20人ぐらいの兵隊さんが近づいて来てるみたいだぞ。」

 

 

 

 

大覚「なんだと!? それは本当か!? ヴァイスマン達が危ない!!」

 

 

 

 

 

俺はそう話していたら、キィンと音が聞こえ頭が痛みだし、膝をついた。

 

 

 

 

レイ「主様、どうしたのじゃ!?」

 

 

 

 

大覚「ハル、大丈夫か!?」

 

 

 

「ああ。」

 

 

と俺は答えた。何だこの頭に響くような痛みと嫌な予感は? それと莫大な魔力を研究所から感じる。

 

 

 

俺は能力を使い、痛みと視力の限界を無くし、音の発生源とである研究所の中を視た。

 

 

 

すると、そこには倒れているクロエとクロエを悲しそうな顔で抱いていたアドルフの姿が見えた。

そして、アドルフの真上の空には白銀のダレイモスの剣が発現していた。

 

 

 

 

「チッ、クソッタレが!」(ドカーン)

 

 

 

 

俺は怒りがこみ上げ、執務室のドアを蹴飛ばした。ドアの外には先ほどの衝撃に巻き込まれ、20人もの敵兵が倒れていた。

 

 

 

 

大覚「何だ、コイツらは!? ハル、一体何があったた!?」

 

 

 

レイ「主様、何か見えたのか!? それと石盤の魔力が先ほどから暴走しているのじゃ!」

 

 

 

 

「レイ、中尉! 後は、任せた! 俺は急いで研究所に戻る!」

 

 

 

 

俺は力を使い、ありえないスピードで研究所に向かった。 中に入り見えたのは、倒れているクロエとそれを抱えていたアドルフの姿だった・・・・・。



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8話

俺は研究所にたどり着き、クロエとアドルフを見つけ、問いかけた。

 

 

 

「クロエ! アドルフ! 大丈夫か?!」

 

 

 

 

アドルフ「ハル・・・・・。 姉さんが・・・・。」

 

 

 

 

俺は、血が出るほど拳を握りしめながらアドルフに問いかけた。

 

 

 

「アドルフ、一体何があったんだ。クロエはどうした?」

 

 

 

 

アドルフ「10分ほど前に石盤が突然光始めて暴走したんだ。そこで爆発が起こり、研究所が崩壊した。僕と姉さんはその崩壊に巻き込まれたよ。

その時に僕は「白銀の王」の力が発現して、「不変」の力で生き残ったよ。

 

 

姉さんは・・・・・・・・・・亡くなったよ。

 

 

さっきまで息があってハルに伝言を頼まれたんだ。聞いてもらえるかい?」

 

 

 

 

 

「分かった。」

 

 

 

 

クローディア「ハルくん、あなたと過ごしたこの2ヶ月間すごく楽しかったわ。私は、アドルフと研究だけをしていくものかと思ってたんだけど、貴方が来てからは研究以外で色々なことをしてみたいと思うようになったの。

 

貴方と買い物に出かけたい、貴方と私の母国に行って案内したり、貴方の隣を歩いていきたいって考えたりしてたのよ。

 

 

ここまで言ったら、告白したみたいなものね。

 

 

 

クローディア・ヴァイスマンは、天照ハルのことが大好きです。ハルくんを一目見た時から好きでした。貴方の隣にいたかった・・・

返事を聞きたかったんだけど、どうやらダメみたい。

 

 

ハルくん、2つだけお願いがあります。

 

 

 

◯貴方を大好きな人がいて、回りにもいることを覚えていてください。

 

 

 

◯中尉とアディとレイちゃん、4人仲良く幸せに暮らしていってください。

 

 

 

この2つのことを約束して欲しいの。

 

 

どうやら迎えが来たみたい。

それじゃあ、バイバイ。

私に幸せをくれてありがとう。」

 

 

 

 

アドルフ「・・・・・だってさ。」

 

 

 

俺は涙が止まらなかった。

死ぬ直前になっても他人のことばかりかよ・・・

一方的に気持ちを押し付けていくんじゃねーよ・・・

 

 

「そうか・・・。

俺は弱い・・・。

何が光の王だよ。

力があっても身近にある大事な光を守れなかったじゃねーかよ。

でも、その光に頼み事をされたら王として頑張るしかねえよな。」

 

 

 

アドルフ「ハル・・・・。」

 

 

 

そこで石盤が更に光始め、魔力を発生させ爆発が起こった。

 

アドルフ「うわっ!」

 

衝撃でアドルフとクロエの体が飛んだ!

 

 

俺は瞬時に力を使い、光のシールドを発生させアドルフとクロエを守った!

 

 

「大丈夫かアドルフ!?」

 

 

アドルフの様子を見ると石盤の力にあてられて、気絶していた。

 

 

 

クロエは、俺から5mほど離れた所にいた。

 

 

アドルフとクロエに近づこうにも近づけない。

光のシールドで二人とも守られているが、時間の問題だ。石盤の魔力がどんどん暴走してやがる。対処方法は思いついたが、俺一人だと無理だ。どうする!?

 

 

考えを巡らせていたら

 

 

 

レイ「主様大丈夫か!?、石盤があり得ない速度で暴走しておるぞ!!」

 

 

レイが来たか! これで対処ができる。反対されるだろうが、それしか方法がない!

 

 

 

「レイ! 今から俺が言うことを聞いてもらえるか? 今の所、これが最善の対処方だ!」

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だ。」

 

 

俺の案を聞いた、レイは悲しみと怒りがこみ上げた顔で言った。

 

 

レイ「・・・・・・主様それしかないのか?

妾としては反対じゃ! 他にも方法があるはずじゃ! そんなふざけた方法はダメじゃ!」

 

 

 

 

「それしかないんだよ、レイ。それが最善の手だ。このままだと石盤が暴走して日本自体が滅んでしまう。罪の無い人まで死んでしまうんだ。そして、この国の未来がなくなってしまうんだ。

それだけは、絶対阻止しなければならない。」

 

 

 

 

俺は石盤を光で覆い、一時的に暴走を止めた。

レイに近づき頭を撫でながらこう言った。

 

 

 

「レイ、ごめんな。お前との約束を破ることになってしまって。俺はもう身近な人が亡くなって欲しくないんだ。

王としてクランズマンを守らせてくれよ。

クランズマンまで亡くしたら王失格だろ?

お前の王は最強でカッコいいんだって所を見てくれよな!」(ニコッ)

 

 

 

レイ「主様が最強でカッコいいのは当然じゃ!

妾の主様じゃからの!

光のNo.2として王に協力するのは当然なのじゃ!」(グスッ)

 

 

 

「ありがとな、レイ! さてと、それではいきますかね。」

 

 

 

 

俺はレイの頭から手を離し、クロエに近づいた。

 

 

 

「光の王として命ずる。

クローディア・ヴァイスマン

俺と契約し、光のクランズマンとなれ!」

 

 

 

 

そう唱えると、命の光がクロエの中に入っていった。

 

 

 

すると規則正しい呼吸音が聞こえてきた。

 

 

 

どうやら成功したみたいだな。こればかりは光の王の力に感謝だな。

 

 

クロエ、約束破るようになってしまってごめんな。

 

 

 

俺はクロエの頭を撫でそこから離れ、石盤に近づいた。

 

 

「レイ! クロエのこと頼むな!

大覚とアドルフにも宜しく言っておいてくれ!、それじゃあな!」

 

 

レイ「妾に任せておくのじゃ!

妾とクロエは絶対主様以外に仕えんぞ!」(グスッ)

 

 

 

俺はその言葉を聞き、精一杯の笑顔を見せて、石盤に触れた。

その瞬間研究所がまばゆい光に包まれた。

 

 

 

光が無くなり

 

 

 

 

レイ「主様の大馬鹿者・・・・」(グスッ

 

 

 

レイが泣きながら、石盤の前を見ると大好きな王の姿は無かった・・・・・。

 

 

 



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9話

今回と次の話で過去編最後です!

ハルがメインから離れたので、主要人物の視点からの書式に変わってます。
今後も所々で使っていくと思います。

次の章もできるだけ早く投稿するようにします。

拙い文章ですか、これからもこの作品を宜しくお願いしますm(_ _)m


〈ハルSide〉

 

どうやら石盤の中に入れたみたいだな。

中のコアがとんでもなくでかくなってんじゃねーかよ。

 

とりあえず暴走しないように、完璧に制御するようにしますかね。

 

 

次外に出れるのはいつ頃になるんかな~

気にしてもしょうがないか!

 

 

クロエとレイには悪いことしたな。女の子を笑顔にさせるのではなく、泣かすし約束破るとか最低野郎じゃねーかよ。

 

今度会えたら、土下座して誤ってもう一度やり直していこう。

その為にも制御しないとな!

 

 

 

俺は光の力を使い、眠りについた。

 

 

 

 

〈ハル Side out〉

 

 

 

 

〈レイ Side〉

主様はいったか。石盤の中に入って眠りについたのじゃな。出てこれるかどうかも分からんが、妾は出てきて再会できると信じておるぞ!

 

いつまでも泣いてはおれんのじゃ!

 

クローディアが目覚めたら、事実を伝えんといけんの。

酷かもしれんが・・・・

 

 

クローディアが生き返ったのを、誤魔化しておかないといけんの。

 

 

 

妾は光でクローディアを包み、近くの空き家に転送した。

 

 

そして、光でクローディアの死体を再構築した。

 

 

 

主様の力の使い方を真似してみたが、まさか成功するとはな。

 

 

 

 

妾でも思い付かない力の使い方をする規格外の王様じゃよ。

 

 

 

 

おっと、ヴァイスマンが目覚め、中尉殿が来たみたいじゃな。

 

 

 

アドルフ「いたたた。そうだ!

姉さん!? は、大丈夫みたいだね・・・。

ハル、石盤はどうなった?! 」

 

 

 

大覚「みんな大丈夫か!?」

 

 

「二人とも落ち着くのじゃ! 主様は、石盤の暴走を止める為に、自分を犠牲にしたのじゃ・・・・。

中尉、ヴァイスマン

主様とクローディアを手向けてやるのじゃ。」

 

 

大覚「そうか・・・・。 分かった。」

 

 

 

アドルフ「そっか・・・。そうだね。

ハル、姉さんのとこに行ったかな?

出会えているといいな。

二人とも幸せにね」

 

 

 

妾達3人は、研究所から移動し近くの教会に行き、クローディアとハルを手向けた・・・・。

 

 

 

それからの日々は、目まぐるしく過ぎていったのじゃ・・・・・。

 

 

そして、2ヶ月後・・・・

 

 

〈レイ Side out〉

 

 

 

 

 

〈アドルフ Side〉

ハルと姉さんが、亡くなって2ヶ月がたった。

石盤の研究をし始めてから色々なことがあったな~

 

 

王の力はみんなを幸せにできるはずだったのに、どうしてこうなったんだろうね。

 

 

ハルと姉さんが、死んだのは僕のせいだ。僕の研究が無ければ良かったんだ。

 

 

この罪を背負い、僕は二人の分も生きていくよ。

 

僕は目の前にある、自分の作った「巨大飛行船ヒンメルライヒ号」に向けて歩き始めた。

 

すると、後ろから声をかけられた。

 

 

???「待て。」

 

 

「やあ、中尉久しぶりだね! これでようやく戦争が終わるよ」

 

 

 

 

大覚「何を言ってるんだ? 戦争は終わらない!」

 

 

 

「いいや終わるさ。僕の中では、もう終わったんだよ・・・・。」

そう中尉に告げ、僕は飛行船に乗り飛行開始した。

 

 

大覚「待て! 逃げるのか? ヴァイスマン!」

 

と叫び声が聞こえたが、僕は空に向かっていった。

 

 

〈アドルフ Side out〉

 

 

 

 

〈大覚 Side〉

 

 

俺は、ヴァイスマンの飛行船が飛んでいった方向を見ていた。

 

 

ヴァイスマンなぜ逃げたのだ?

俺は、逃げないぞ。

石盤を管理し、ハルとクローディアのようにはさせない!

 

さよならだ、友よ...

 

この決意が

第二王権者「黄金の王」誕生の瞬間であった。

 

俺は研究所に向かって歩きだした。

 

 

 

〈大覚 Side out〉

 

 

 

 

〈クローディア Side〉

 

 

私はとても温かい夢をみていた。光に包まれるな綺麗な夢。

その中で、私を呼ぶ声が聞こえ、私は目を開いた・・・。

 



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最終話

今回で過去編最終話です。

次の章からようやくメインヒロイン出せます!

原作が既に崩壊してますが、温かい目でこの作品を見守りくださいm(_ _)m

それでは最終話です。


〈クローディア Side〉

 

私は目を開けたら、レイちゃんの顔が見えた。

 

 

 

レイ「クローディア、ようやく目を覚ましたようじゃな。体の調子はどうじゃ?」

 

 

 

 

「私はいったい・・・・。

そうよ! 石盤が突然光始め研究所の崩壊に巻き込まれて死んだはずよ。 どうして私は生きているの?」

 

 

それを聞いたレイちゃんは悲しそうな顔をしながら

 

レイ「それは、主様がお前を助けたからじゃ。光の王のクランズマンとしてお主と契約し、命を吹き込み甦らせたのじゃ。首もとを見てみるのじゃ。妾の左手と同じ光の紋章があるはずじゃ。」

 

 

そう言われ私は首もとを見てみた。そこには黄色で光っている紋章があった。

 

 

 

「本当に生き返ったのね。この紋章から暖かい力が溢れてくるわね。ハルの隣をまた歩いていけるのね。」

 

 

私は嬉しさのあまり、涙が止まらなかった。

 

 

「ハルとアディはどうしたの?」

私は泣きながら、レイちゃんに尋ねた。

 

 

 

レイ「クローディア、それなんじゃがお主に伝えんといけんことがある。

光のクランズマンになったということは、白銀の王と同じく、不老不死の存在になってしもうたのじゃ。この世界で永遠に生き続けなければならん。

 

 

ヴァイスマンは無事じゃ。「白銀の王」としての力が目覚めてしもうたがな。それと、自分の研究が、クローディアを殺してしまったと責任を感じ、一人で飛行船に乗り旅立っていったのじゃ。

 

 

石盤の方は、中尉殿が管理しておる。

 

 

 

主様のことなんじゃが・・・・。

 

 

クローディアを蘇生させた後、石盤の暴走を止める為に王の力を使い石盤の中に取り込まれたのじゃ。

正確には石盤を制御するために眠っておると言った方が正しいかの。

妾とお主が幸せに生きていけるように自分を犠牲にしたのじゃ。主様がおらんと意味ないと言うのにの・・・。

本当にバカな主様じゃ」(グスッ)

 

 

 

私はそのことを聞いた瞬間、更に涙が溢れだした。

 

 

 

「それは本当なのよね? 全くハルくんがいないと意味無いじゃない。私との約束を破ってどうするのよ・・・」(グスッ)

 

 

レイは涙を拭い

 

 

レイ「目覚める可能性は0じゃ。じゃが、主様は絶対戻ってくると信じてるのじゃ!

妾とお主、こんなに可愛いクランズマンをいつまでも悲しませておる主様じゃ無いのじゃ!

妾は、主様が目覚めるその日まで、日本に渡って姿を隠しながら生きて行くのじゃ!

クローディア、お主はどうする?」

 

 

 

「私もレイちゃんと一緒に日本に行くわ。私もハルくんを信じてるもの!

次会ったら告白の返事聞いてやるんだから!

これからもよろしくね、レイちゃん!」

 

 

 

レイ「こちらこそ、よろしくなのじゃ!」

 

 

私たちは笑い合い未来に向かって、歩きだした。

私たちの王と再会するために・・・・。

 

 



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過去編2(本編より11年前~)
プロローグ


新章始まりました!
本編に必要なことなので、過去編がまだ続きまます(^_^;)

本編を早く見たい方もいらっしゃると思いますが、お付き合いくださいm(__)m


ようやく、メインヒロインの登場です!


〈クローディア&レイ Side〉

 

 

 

 

私達が大好きな王が居なくなってから、60年もの時がたった・・・。

 

 

現在私達は日本の関東にいる。

戦争も終わり、高度な技術で日本は発展していき経済大国となった。

 

 

そして、様々な色の王が生まれ、王が日本の実権を握っている世の中になっていた。

 

 

 

 

クローディア「石盤の反応は、相変わらず無いみたいね・・・・。」

 

 

 

 

レイ「そうじゃのー。 あれから60年もたったのか・・・・。 主様はお寝坊さんじゃの~ 。」

 

 

 

クローディア「ふふふ、そうね。ハルくんが今の日本を見たら驚くんじゃないかしら?

まあ、平然としてそうな可能性が高そうだけど。」

 

 

 

 

レイ「主様は肝がすわっとるからの~

それにしても様々な王があれから生まれたの~

まあ、第零~第二王権者だけは60年も前から変わっておらんが。」

 

 

 

クローディア「そうね。アディは何をしてるのかな? 飛行船でずっと空を飛んでるみたいだけど・・・・。

 

中尉は、日本の実権を握り政治や経済を動かしてるわね。どこまでも真面目な人なんだから。」

 

 

 

レイ「中尉殿は真面目すぎる気がするのじゃ。

っと、赤の王と青の王が、また戦い始めたみたいじゃぞって・・・・ あれは不味いのじゃ!

赤の王の力が暴走しておる!ダモクレスの剣がこの地方に落ちるぞ!」

 

 

 

 

クローディア「そんな!? ここにはたくさんの人がいるのよ?! ダモクレスの剣がもし落下したら未曾有の災害レベルで人が亡くなるわ!」

 

 

 

レイ「いや、もっと不味いことになるかもしれんぞ。赤の王の力に引かれ、青の王の力も暴走し始めておる! なぜお互いのクランズマンらは戦いを止めんのじゃ!」

 

 

クローディア「もしかして、止めれないのかもしれないわ。王の力を止める為には同じ王の力でないと対抗できないもの。レイちゃん、私達に出来ることをしましょう! 」

 

 

レイ「そうじゃの! 、って不味いのじゃ!」

 

と話していたら、突然赤のダモクレスの剣が落ちてきて、すごい爆発音と光が私達の目の前を覆いそこで意識が途絶えた・・・・。

 

 

〈クローディア&レイ Side out〉

 

 

 

 

〈淡島 世里 Side〉

 

私は、淡島 世里 小学6年生の11歳です。

只今、両親とはぐれて迷子中です。

 

「お父さ~ん、お母さ~ん。どこに行ったの?

私を置いてかないでよ。」(グスッ)

 

 

私は公園のベンチに座り泣いていた。来年から中学生になるというのに、身近なひとが近くにいないことがとても不安だった。空に赤と青の剣が出てきてからは、不安が更に大きくなっていったのだ。

 

すると、優しく頭を撫でられた。

不安が消え、声をかけられた。

 

 

 

???「お嬢さん、どうして泣いてるのかな?」

 

 

その声を聞き、見上げるととても優しい笑顔をしたカッコいいお兄さんがいた。

 

 

 

それが、私の大好きな人と初めての出会いだった。



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1話

ようやくメインヒロインと主人公の絡みが書けました。
長い間お待たせしましたm(__)m
これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!


〈ハル Side〉

 

 

 

いったいどのくらいの時がたったのだろうか。石盤の中にいると時間感覚わかんねーよ・・・。

 

 

石盤の制御に全力注いでたからな~

何とか制御することが出来て良かったよ、ホントに。

 

 

王が石盤の力を解放でもしない限り暴走することは無いから一安心だな。

 

 

さてと、先程から泣いてる子供の声が聞こえますし、外にでるとしますかね。

 

 

 

俺は、周りに気づかれないよう光の王の力を使い、石盤の外に出た。

 

 

 

すると、そこは公園の近くだった。

 

 

 

この感じからして、日本か?

ってか俺の姿四歳ぐらい若返ってない!?

 

力使いすぎた反動かな?

 

ってか、空に赤と青のダモクレスの剣が発現してるじゃねーか。

どちらも暴走しかけてるし・・・。

 

まあいいや。泣き声がするのは公園の中か?

 

 

俺は声のする方向に近づいた。

 

 

 

するとそこには小学生の女の子が泣きながら下を向いていた。

 

 

もしかして、迷子か?

 

 

いきなり声をかけたとしても完全に不審者じゃねーかよ。

 

 

俺も周りから見たら高校生ぐらいに見えるだろうし、間違いなく補導されますよ・・・。

あれ、なんか涙が出てきたよ。(グスン)

 

 

って変なこと考える場合じゃないな。女の子が泣いてるのはよくないな。

 

 

 

俺は、女の子に近づき頭を撫でながら精一杯の笑顔で話かけた。

 

 

 

「お嬢さん、どうして泣いてるのかな?」

 

 

すると女の子は、顔をあげて話始めた。

 

 

世里「グスッ、お父さんとお母さんとはぐれちゃったの」

 

 

俺はその子の顔を見た瞬間驚いて固まってしまった。

世里ちゃんだと!? このロリッ子間違いなく世里ちゃんじゃねーか! 面影ありすぎでしょ!

 

神様感謝します。我が生涯に一変の悔い無し!

もう死んでもいいよ。まあ、一回死んでるんですけどね!

 

俺が脳内で暴走していると、袖をくいくいと引っ張られそちらを見ると、

 

 

世里「お兄ちゃんは、誰?」(グスッ)

 

と涙目で言われた。

もう反則すぎでしょ。お兄ちゃんのライフは0よ!

ってまた暴走している場合ではない!

 

 

「俺は、天照(てんしょう)ハルっていうんだ。歳は14歳だよ。お嬢さんの名前は?」

 

と世里ちゃんの頭を撫で、笑顔で聞き返した。

 

 

世里「淡島 世里(あわしま せり)です。11歳です。」(グスッ)

 

 

「世里ちゃんって言うんだ。かわいい名前だね!

よし、ここはから移動してお兄ちゃんと一緒にお父さんとお母さんを探そう!」

 

 

世里「かわいいって// よろしくね!

ハルお兄ちゃん!」(ニコっ)

 

 

 

結婚してくれ!(切実)

なんなんだこの天使は!?

かわいすぎでしょ!

 

 

 

と再び脳内暴走していると、膨大な力を感じ、その方向を咄嗟にみると、赤のダモクレスの剣が落ちてきていた。

 

 

「クソッたれが! 冗談抜きで笑えねーぞ!

この子だけでも守らないと!」

 

俺はぼやきながら、世里ちゃんを抱きしめ光のダモクレスの剣を発現させた。

 

 

 

世里「お、お兄ちゃん!?//」

 

 

 

俺は笑顔で世里ちゃんを見ながら

 

 

「世里ちゃんはお兄ちゃんが絶対守るからね。」

 

 

 

世里「う、うん///」(ぎゅっ)

 

 

俺は光の力を使い、自分と世里ちゃんの周辺にシールドをはった。

 

 

更に数十キロ離れている光の力を感じる場所にもシールドをはり、身構えた。

 

 

すると大きな爆発が俺たちの回りを覆っていった・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 



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2話

〈クローディア&レイ Side〉

 

 

ダモクレスの剣が落ちてきて、大きな爆発が起き目をつむっていたが、何も感触が来ないことを不思議に思い、私は目を開けた。

 

 

すると暖かい光が私達を覆っていた。

私はこの力の正体を知っている!

空を見上げると、私達にしか見えない光の王の象徴が発現していた。

涙が知らないうちに溢れていた。

 

 

「レイちゃん、大丈夫? 目を開けてみて!

私達の大好きな人が帰ってきたわよ!」(グスッ)

 

 

レイ「分かっておるのじゃ! 全く主様にはいつも驚かされるわい! クローディア、早く主様の所に行くのじゃ!」(グスッ)

 

 

私達は泣き笑いながら、大好きな王の元へと向かっていった。

 

 

〈クローディア&レイ Side out〉

 

 

 

〈ハル Side〉

 

 

 

 

爆発が止み、俺は周りを見渡してみた。すると先ほどまで高い建物等があった街並みは、更地になり大きなクレーターとなっていた。

 

 

 

これが先代赤の王の力が暴走して起きた「迦具都(かぐつ)事件か。ってことは本編より1

1年前だな。世里ちゃんの今の年齢とも辻褄が合うな。

青の王の力も暴走し始めるはずなんだが・・・

剣が消えていってるな。クランズマンに討たれたか。

 

 

とりあえず一安心か。

さて、この子をどうするかね?

両親までは助けることができなかったからな・・・・

辛いかもしれないが、この子に事実を伝えて、どうするかを決めさせよう。

 

 

 

「世里ちゃん、大丈夫かい?」

 

 

「う、うん// さっきの爆発は何? 私も近くにいたのにどうして大丈夫だったの?」

 

 

「それはね。お兄ちゃんが正義の味方で力を使い、世里ちゃんを守ったからだよ。

この事は、俺と世里ちゃんだけの秘密だよ。

それと、ごめんね。世里ちゃんのお父さんとお母さん助けられなかった・・・。

 

 

世里「えっ、お父さん、お母さんともう会えないの?」グスッ

 

 

 

 

「ごめんね・・・・」

 

 

 

俺は世里ちゃん抱きしめながらそういった。

 

 

 

 

世里「ごめんなさい! お父さん、お母さん、私良い子になるから帰ってきてよ!」グスッ

 

 

 

「世里ちゃん、今は思いっきり泣けば良いよ。」

 

 

 

世里「う、うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん」

 

 

 

俺は世里ちゃんが泣き止むまで、抱きしめ頭を撫で続けていた・・・・。

 

 

 

10分後・・・・・。

 

 

 

「世里ちゃん大丈夫かい? 世里ちゃん、誰か親戚の人はいるかい?」

 

 

世里「ううん、お父さんもお母さんも兄弟がいないって言ってたし、おじいちゃん、おばあちゃんもいないの。」

 

 

 

「そうなの? それは困ったな。

となると施設か?

役所に行って聞いてみるか。」

と言っていたら、服の裾を引っ張られた。

 

 

 

世里「私、お兄ちゃんとも離れ離れになっちゃうの?

それは絶対嫌だよ。もう私の前から誰もいなくならないで!」グスッ

 

 

 

そうだよな。やれやれ両親を亡くした気持ちは俺もよく分かる。辛いよな~

俺には頼れる人が居なかったから、一人で頑張ってきた。でも世里ちゃんには、俺がいるじゃねーか。

俺が助けてやらないでどうする?

これだクロエとレイに怒られるな・・・

俺はこの子の光となろう!

「光の王」だからな!

 

 

 

「世里ちゃんさえ良かったら、俺と一緒に来るかい?」

 

 

 

世里「私迷惑にならない?」グスッ

 

 

 

「もちろん。むしろ俺の方が迷惑かけちゃうかもよ?」

 

 

世里「そんなことない! 私はお兄ちゃんと一緒に生きたい! これからよろしくね、お兄ちゃん!」(ニコッ)

 

 

 

「こちらこそよろしくね。さてと、俺の知り合い二人に世里ちゃんを紹介したいか、らその人達の所へ行こうか?」

 

 

 

すると世里ちゃんが頬っぺたを膨らましながら

 

 

 

世里「せり! これからはそう呼ぶこと!」(プクー)

 

 

 

えっ、何なのん?

このかわいい生き物、全力で俺を攻略してるんですけど・・・・

 

 

俺は世里と手を繋ぎ

 

 

「分かったよ、世里。

それじゃあ行くよ。」

 

 

世里「うん/// 私を助けてくれてありがとう、お兄ちゃん///」(ニコッ)

 

 

 

俺は世里と、クロエ、レイ、身近になった大切な人達を守ると心の中で誓い歩きだした。

 

 

すると、背中にすごい衝撃がきたのだった・・・・。



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3話

今回は、世里&クロエ&レイ 3人のヒロイン達が関わり合います。
ようやくここまで、来れたよ(^_^;)

話の構成が次々浮かんできているのですが、こういうのがやって欲しい!とか等の意見がありましたら、リクエストしてください!

参考にしていき、より良い作品を書いていきたいのでよろしくお願いしますm(__)m


それでは過去編2、第3話です。


俺は背中にすごい衝撃を受け、世里と手を離しその場にこけた・・・。

敵襲か!?と思ったが、背中から聞こえる二つの泣き声を聞き、力を抜いた。

 

 

 

「二人ともごめんな。約束を破ってしまって・・・・。」

 

 

 

クローディア「本当よ、ハルくん! 私が生き返ったけど、あなたに会えないって告げられた気持ちが分かる!?

すごく悲しかったんだから!」(グスッ)

 

 

レイ「そうじゃぞ、主様! 妾達は、主様が側にいないとダメなんじゃぞ!

妾達の前からいなくなるってことは、今後はやめておくれ!」(グスッ)

 

 

 

「二人とも心配かけてすまない。今後もしかしたらいなくなることがあるかもしれないが、絶対に帰ってくる。それだけは約束するよ。」

 

 

クロエ&レイ「約束よ(なのじゃ)!」

 

 

 

「ああ約束だ。それと悪いんだがいい加減背中からどいてくれないかな?」

 

 

クロエ&レイ「あ、ごめんなさい(なのじゃ)」

 

 

二人は背中から離れてくれた。

俺は立ち上がり、世里が大丈夫だったか確認してみると

 

 

腕を組み、頬っぺたが破裂するんじゃないかってぐらい膨らませて、怒っている世里がいた。

 

 

 

あれれ~ おかしいぞ~

何でそんなに怒ってるのん?

 

 

 

世里「お兄ちゃん! いったいこの人達は誰なの!?」(プクー)

 

 

 

「そう言えば、紹介しないとな。

こっちの銀髪の大きいお姉さんが、クローディア・ヴァイスマンだ。

銀髪の小さいのが、レイ・ドレスデンだ。」

 

 

 

クローディア「クローディア・ヴァイスマンよ。クロエでも好きなように呼んでね!」ニコッ

 

 

 

レイ「誰が小さいのじゃ!

妾はレイ・ドレスデンじゃ! よろしくなのじゃ!」ニコッ

 

 

世里も同じように笑顔で

 

 

世里「はじめまして。淡島世里(あわしませり)です。よろしくお願いします。」ニコッ

 

 

 

あはは。3人とも笑顔なのに、さっきから冷や汗が止まらないのですが。

目では見えないバトルが起こってる気がする。

えっ、俺何かしたか?

今謝ったら火に油を注ぐ気がする・・・・

と色々考えていると

 

 

クローディア「ハルくん、そういえばこの現状はどうするの? クレーターが出来てるわよ。」

 

 

 

「この対処は、黄金の王がするだろう。俺が動いて他の王に俺という存在がばれても仕方がない。ここは姿を隠すに限るんだが・・・」

 

 

そこで、クロエの携帯電話がなり始めた。

 

 

クロエ「はい、もしもし! 分かりました。今変わります。」

 

 

クロエは電話に出て、驚いた顔をし俺に携帯を渡してきた。

 

俺は嫌な予感をしながら、電話にでた。

 

 

「はい、もしもし。」

 

 

???「久しぶりだな。光の王よ。色々と聞きたいことがある。迎えを寄越したので、私の元に来い。拒否権は無いぞ。

それと今回の事態の収拾つけるのを手伝え!」

 

 

うわー、やっぱり当たったよ・・・・。

 

 

そう告げるのは、80年ぶりに聞く友の声だった・・・・。

 



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4話

俺は電話を切り、世里たちに先程の内容を伝えた。

 

 

「黄金の王からご指名が入ったよ。仕事を手伝えだとさ。人使いが荒くなってないか?

クロエ、レイ 悪いんだけど世里のこと頼めるか? いつ帰れるか分からない状態だし・・」

 

 

 

クロエ「分かったわ。用件が終わったらこの住所に来てね。私達が今すんでるマンションだから。ここから離れているし、被害は大丈夫なはずよ。

それじゃあ、行きましょうか。

レイちゃん、世里ちゃん。」

 

 

レイ「分かったのじゃ!

また後での、主様!」

 

 

 

世里「お兄ちゃん、どこか行っちゃうの?」(グスッ

 

 

と涙目になりながら、俺の服を引っ張っていた。

 

 

俺は、世里ちゃんの頭に手を置き

 

 

「お兄ちゃん、ちょっと仕事入っちゃったんだ。世里のために、早く終わらせて帰って来るから良い子で待っててくれるかい?

もし良い子にしてたら、一つだけ世里の言うことを聞いてあげよう。」ニコッ

 

 

 

世里「わかった//

私良い子で待ってるから、お兄ちゃん早く帰ってきてね!」ニコッ

 

 

もう、この子天使すぎでしょ!

お兄ちゃん3倍速ぐらいで仕事終わらせてくるよ!

 

と考えていたら、

 

クロエにつねられ、レイに膝を蹴られた。

 

 

 

クロエ「ずいぶんと、優しいお兄ちゃんだこと。」ムスッ

 

 

レイ「主様のロリコン」ムスッ

 

 

 

「いてーよ!

二人とも何怒ってるんだ?」

 

 

クロエ&レイ「別に」ムスッ

 

 

なんか二人の機嫌が悪いんですけど?

何でなのん?

 

反対に世里はご機嫌だし。

 

 

世里「えへへ//」

 

 

まあ、この3人がいる限り俺は頑張れるな!

この子達だけは何がなんでも守るとしよう。

俺個人として。

 

と決意表明していると、

金のウサギの仮面をつけて、黒と金の独特な装束を着た人物が近づいてきた。

 

 

 

ウサギ仮面「天照ハル様、お迎えに上がりました。」

 

 

 

「やれやれ。ずいぶん早いご到着のことで。ウサギさんの人達も大変だね~。王からの命令がこんな小僧の引率だなんて。」

 

 

 

ウサギ仮面「!!! 我々のこともご存知なのですね。王からの命令なので。私に付いてきてもらえますか?」

 

 

俺は力を使い

ウサギ仮面と俺を、光による目眩ましでここにいるメンバー以外の他の人物から認証されないようにした。

 

 

「これで俺達が尾行されることはないよ。

それじゃあ、行こうか。

3人とも、行ってくるね」ニコッ

 

 

 

世里&クロエ&レイ「//// 気をつけて行ってらっしゃい!」

 

 

 

ウサギ仮面「ずいぶんと慕われているのですね。それでは私に付いてきてください。」

 

 

俺とウサギ仮面は、3人と別れ歩きだし、電話をかけてきた人物の元へ向かったのだった....。

 

 



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5話

すごい勢いで更新してる気がします(^_^;)
ネタが次々と浮かんで来るのがいけないんだ!
過去編2も結構続きそうです。
最後までお付き合いください!


〈クローディア Side〉

私達は、自宅がある町にもどりショッピングモールに買い物に来ていた。

 

 

 

 

「世里ちゃんが一緒に暮らすことになったから、必要な日用品や服を買わないといけないわね。それと晩御飯のおかずも買わないとね。」

 

 

 

 

 

レイ「クローディアよ。世里の部屋の家具も必要ではないか? 部屋はたくさんあって余っておるからの。空き部屋の1つを世里の部屋にするのじゃろ?」

 

 

 

「そうね。家具も買わないとね。

んー、まずはベッドや机などの家具を見に行きましょうか。あとテレビとかの家電も必要ね!」

 

 

世里「お姉ちゃん達、お金は大丈夫なの・・・?

」と暗い顔で尋ねてきた。

 

 

 

「こーら! 子供がそういうこと気にしないの!

私達大人に任せて置けば大丈夫よ。

それに私達は家族になったのだから、遠慮しないの! 分かった?」

 

 

レイ「そうじゃ! 主様が帰って来たときに大量のお金を稼いでおるはずじゃから心配は無用じゃ! それに、家族なんだから助け合うのは当然じゃ!」

 

 

世里「ありがとう、お姉ちゃん達!

私ね、お兄ちゃん、お姉ちゃん達と出会えて良かった! これからもよろしくね!」

 

 

 

レイ「うむ! レッツゴーなのじゃ!」ニコッ

 

 

 

世里「うん! レッツゴー!」ニコッ

 

 

私はそのやり取りを見て、嬉しくなり

笑顔で仲のいい姉妹の後を追うのだった。

 

 

 

〈クローディア Side out〉

 

 

 

 

〈ハル Side〉

 

 

俺は現在、歳をとり老人となった「黄金の王」と対面していた。

 

 

「ずいぶんと老けたね、中尉。

久しぶり! 中尉からしたら、60年ぶりぐらいかな? 元気にしてた?」

 

 

 

大覚「相変わらずだな、お前は。久しぶりだ、友よ。私が普通で、お前とお前のクランズマン達、ヴァイスマンがイレギュラーなのだ。

人は歳をとるものだ。」

 

 

 

「相変わらず固いね。もっと緩くいこうよ。でないと眉間の深いシワが更に険しくなっちゃうよ。」

 

 

大覚「余計なお世話だ。積もる話もあるが、今はそれどころではない。用件に入るとしよう」

 

 

 

「やれやれ。用件は赤の王が暴走して出した被害についてかい?

それと石盤は大丈夫だよ。俺が制御してるから、ダモクレスダウンが起こっても暴走しないよ」

 

 

大覚「!! 分かったていたか。石盤は大丈夫か・・・。

今回のダモクレスダウンにより、七十万人の被害が出た。これは由々しき事態だ。今後はこのような事が二度と起こってはならん! そこでお前の力を借りたい。」

 

 

 

「なるほど。光の王に抑止力になれと? 最悪暴走する前に王を殺せという訳か?」

 

 

 

大覚「そうだ。お前の力は王に対する抑止力そのものだ。お前一人でたくさんの王を相手取る事ができる。沢山の民を殺さぬ為、私に力を貸せ。」

 

 

「ふむふむ。

だが断る!

何の為に王のクランズマン達がいると思っているんだ? 王を守護して助け、時には間違いを正す為にいるんだろうが。そのクランズマン達が止めるはずだ。どうしようも無くなり、家族や大事な人の為の時に俺は動く。

 

その行動理由は、民を守る為じゃねーよ。俺のクランズマンと世里を守るためだ。

そうでもない限り干渉はしないつもりだ。

だいたい俺がいなくても、お前だけでそれができるはずだ。

現代最強の黄金の王よ。」

 

 

 

大覚「最強の黄金の王の誘いを断るのか?

なら、力を見せて聞かせるしかないな。」

と言い、黄金の王の力を解放し全力で圧力をかけてきた。

 

 

「俺はしたいようにする。土地の復旧なら手伝うが、王の抑止力として動くのは断固として拒否する。」

 

 

俺も力を解放し、目の前の王にぶつけた。

 

2つの最強の力がぶつかりあい、建物が揺れはじめていた。

 

その時二人の間に、斬げきが飛んできて、その刀をもった人物が表れ

 

???「双方とも! 剣を納めよ!」

 

と言い二人の間に入ったのだった・・・・。



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6話

今回は、ようやくクロと紫の師匠が登場します!

この人との絡みも入れて、主人公を更にチート化させます。

原作崩壊苦手な方はブラウザバックを。

それでは、6話始まります!


〈ハル Side〉

 

???「双方とも! 剣を納めよ!」

 

 

おいおい、クロと紫ちゃんのお師匠様じゃないですか・・・。

こんな展開俺知らないよ。

 

 

 

???「私の名は、三輪 一言(みわ いちげん)である。第七王権者「無色の王」の顔に免じて、双方とも手を引いてはくれぬか?」

 

 

 

大覚「邪魔をするのか、無色の王よ?」

 

 

 

「やめようぜ、中尉。ここで争っても意味がない。それに俺とお前が戦えば、被害は七十万人じゃすまなくなる。」

と言い、俺は力を納めた。

 

 

大覚「そうだな。」

 

 

一言「ありがたき幸せ。そちらは初めましてだったな。第零王権者 光の王 天照ハルよ。」

 

 

「あらら。未来を予言する力をお持ちな王様は私の正体にもお気づきですか。

初めまして、第零王権者 光の王 天照ハルです」ペコリ

 

 

 

一言「!! 私の力についてお気づきだったか。黄金の王よ。光の王に頼み事があるのだがよろしいか?」

 

 

大覚「許可する。」

 

 

 

一言「ハルよ。そなたは未来に絶対に必要な人物だ。王の力以外の力も必要になる時が来る。なので、私の元で三輪神明流という武術の流派を学んでみないか? そなたの家族を守る力にもなろう。」

 

 

「!! 確かにそうですね。俺は王の力がなくなれば、弱い人間です。大事な家族を守る為には力を付けなければならない。

ただ、力には溺れては絶対にいけない。

 

貴方の元で修行させてください。その変わり貴方のクランズマンとなり手助けし、三輪神明流を後世に伝えていくと約束しましょう。」

 

 

大覚「なんだと!? 王が属性を変わるなどと聞いたことがない!」

 

 

「あー、それが光の王の特性でできるんだ。光は色々なものを照らすことでより輝くからな。ちなみに他の王の力も5割程度だが使えるぞ。」

 

 

大覚「やれやれ、お前には驚かせてもらってばかりだな・・・・。」

 

 

一言「とんでもない御方だ」

 

 

二人に呆れられているような気がするんだが・・・。

まあ、いいや。

 

「これから、一言様と呼ばさせてもらいます。一言様お願いがあります。修行するのは了承しましたが、泊まり込みは勘弁していただいてもよろしいでしょうか? もし、泊まり込みでと言うなら、家族も連れていってもよろしいでしょうか?

長い間家を空けると家族に何されるか分かったものじゃないので....。」

 

 

一言「家族を愛するということは、誠暖かい光なり。私にも8歳になる息子がいる。

泊りがけの時は家族も一緒に来ることを許可しよう。」

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

大覚「ふむ。なら修行以外の時は私の仕事を手伝ってもらうようにしよう。まずは今回のダモクレスダウンで被害が出た地域の復旧だ。家族を守る為にも金が必要だろう? 働いてもらう代わりに給料を出すようにしよう。

ちなみに、お前に拒否権はない。」

 

 

「ですよねー。分かりましたよ。60年前には世話になったし、俺がいない間、クロエとレイを守ってくれていたみたいだからな。

恩を返しますよ。」

 

 

大覚「それで良いな? 無色の王よ。」

 

 

一言「御意」

 

 

大覚「それじゃあ、ハル。今日はもう帰っても良いぞ。」

 

 

「了解。それじゃあ帰るよ。」

 

と二人と別れ、俺はクロエから聞いていた家に帰り、先ほどのことを説明すると3人から怒られたのだった・・・・。



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7話

今回の話は、前話から6年ぐらい進んでます。

間の話は、今後番外編で書けたら書こうかなと考えてます!


ようやく世里ちゃんとの絡みです!



〈ハル Side〉

 

俺が一言様に弟子入りしてから、6年の時がたった。

本当に色々なことがあったな~

同時に中尉の仕事も手伝ってたから、仕事も出来て武術もできるハイスペックになっちゃったよ。

 

ってアホなことを考えながら、町を歩いていると隣から声をかけられた。

 

 

世里「ハル、一体何を考えてるの?」

 

 

そう、17歳になりますます大人びてきた世里ちゃんなのである。

おっとかわいすぎるあまり変な言葉になったぜ。

 

 

「いや、青のクランの美人隊士とデートしてるなんて良いのかな?と思いまして」

 

 

世里「美、美人って///

な、何言っているのよバカ////」

 

 

「世里って、セクター4の時に比べてギャップ凄いよな~。

髪下ろしてるし、女の子らしい服装だし、俺はそっちの方が好きだよ。」

 

 

 

世里「急に、どうしたのよ///

誉めても何も出ないわよ。

 

 

だいたい、ハルがこの方が好きって言ってたから、頑張ってるのに..。

 

いつもは鈍感な癖に急にぶっこんでくるんだから、心臓が持たないわよ///」

 

 

 

最後の方が小さい声で聞き取れなかった。

 

こうしてのんびりと過ごせるってのは幸せだな!

 

 

 

「ショッピングモールでいったい何を買うつもりなんだ、世里?」

 

 

 

世里「冬ものの服とか見たいのよ。それとアクセサリー類も見たいわね。」

 

 

「服か~。そろそろ寒くなってくる時期だし、確かに良いかもな。俺の服世里が選んでもらえるか? 」

 

 

世里「もちろん、そのつもりよ!

私の服も選んでね、ハル!」

 

と俺の手を引き、服屋に向かったのだった。

 

 

 

「ありがとな、世里。

お陰で良い買い物が出来たよ。それにしてもこのメガネ良かったのか?」

 

 

世里「ええ/// ハルにはいつもお世話になっているお礼よ!

それにしても、そのメガネ姿反則すぎよ///」

 

 

「最近仕事で書類見たりすることが増えて、目が疲れていたりしたからな~

度が低いメガネかけると楽になった気がするな。

 

あーもしかして、メガネ似合ってなかったか?」

 

 

 

世里「似合いすぎよ///

写真取らせてもらうわね。

クロエとレイにも送ってみたわ。

多分同じような反応が来るわよ。」

 

 

 

「んー、世里が言うんなら間違いないか。

それで、昼の良い時間帯だし、フードコートでご飯でも食べるか?」

 

 

 

世里「そうね、行きましょう//」

 

 

世里は顔を真っ赤にしながら、俺と腕をくんだ。

 

 

「世里!?///」

 

 

世里「別に良いでしょ?///

せっかくのデ、デ、デートなんだから///」

 

 

「そうだな///」

 

何なの、この子!?

全力で落としに来るとか、恐ろしい子!

腕に柔らかい感触がして、色々と大変なことになっちゃうよ、俺が!!

 

とアホなことを考えていると、世里の仕事用携帯がなりだした。

 

うわぁ....。

さっきまでご機嫌だったのが、不機嫌オーラMAXで背中に般若みたいなのが見えるよ...。

 

 

世里「・・・・・・・・・はい、淡島です。

分かりました。

今から向かいます。」

 

 

黒いオーラが吹き出してますよ、世里ちゃん!?

 

 

 

「もしかして、仕事か?」

 

と俺は恐る恐る訪ねた。

 

 

世里「・・・・ええ。せっかくハルとのデートだったのに。」

 

 

俺は世里の頭に手を置き

 

 

「また、休みの日に行けばいいじゃないか。

約束だ。次の休みの時にまた出かけよう。」

 

 

と笑いながら言った。

 

 

世里「ええ/// 約束よ////

荷物お願いしても良いかしら?

 

それじゃあ、行ってくるわね。」

 

と機嫌を直した。

 

 

「ああ、気をつけて行ってらっしゃい。」

 

 

俺は世里から荷物を預り別れ、飯を食べようとフードコートに行き席を探していたら、ズボンをチョンチョンと、引っ張られたのだった・・・。

 

 

 

 

 

 



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8話

今回、K唯一のロリキャラが登場します。
この子も大好きなんで、主人公と絡ませます。

それでは、第8話お楽しみください!


俺はフードコートに着き席を探していると、ズボンをチョンチョンと引っ張られた。

 

 

 

振り向いてみると、きれいな白髪で頭に赤いリボンをして、黒いゴスロリの服を着た女の子がビー玉ごしに俺をみていた。

 

 

 

???「暖かくて、綺麗な黄色。赤色以外が見えたの初めて。」

 

 

 

あれー?

なんでこの子がいるの?!

って赤色以外見えないはずだよね!?

原作崩壊しちゃうほど、俺の力強いの?

 

と考えていると、

 

 

 

???「私は、櫛名(くしな) アンナ。

あなたの名前は?」

 

 

 

と少女が名前を俺に訪ねた。

 

 

 

「俺かい? 俺の名前は、天照(てんしょう) ハルだ。アンナちゃんはこんな所でどうしたんだい?」

 

 

 

 

アンナ「尊(みこと)たちとはぐれたの。それで暖かい光と色をこの場所から感じたから、来たの。」

 

 

 

 

俺の力の性質しっかり見抜かれてるじゃねーか。力を使って隠してるのに、バレてるとか、アンナの感知能力強すぎでしょ。

ってかこの歳で、こんなに力あるの?

末恐ろしいな。

 

 

アンナがここにいるということは、赤のクランメンバーが探しに来ているはずだ。No.1&2&3に出会うと面倒なことになるな~

 

 

俺の本来の力はバレてないが、無色のクランズマンってことは間違いなく割れてるはずだ。

 

はやいこと離れるのが得策なんだが・・・

 

 

と考えていると、キューと音がしそちらを見ると

 

 

アンナ「おなかすいた。」

 

 

 

アンナがお腹を押さえながら、言った。

 

 

 

「あいてる席に座って、ご飯にしようか?

アンナちゃん。」

 

 

アンナ「うん。

ハル、私のことはアンナでいい。」

 

 

と空いてる席に向かい二人で座った。

 

 

 

「了解。アンナは何が食べたい?」

 

 

と俺は荷物を置き訪ねた。

 

 

 

アンナ「ミートソーススパゲティ。

スパゲティが好きで、3日に1度は食べてるから。」

 

 

「そうなの?ってか3日に一度って栄養偏りすぎだよ。ちゃんとバランスよく食べないとダメだよ。

料理をしてる身としては、栄養よく食べてもらって健康に育って欲しいからね。」

 

 

アンナ「多々良や出雲が作ってくれたりするけど、食べれないものが多いから。」

 

 

「アレルギーとかなのかな?」

 

 

アンナ「ううん。私 赤い色以外が見えないから、料理を出されても白黒に見えて美味しそうに見えないの・・・・。

赤色以外見えないはずなのに、ハルを見た時に黄色が見えたから、驚いたの」

 

と暗い顔をしてアンナは言った。

 

 

「そうなんだ・・・・。」

 

 

 

俺はアンナの頭に手を置き、笑顔で撫でながら

 

「よし! 俺がアンナが食べたくなるような美味しい料理を夕飯時に作ってあげよう!

 

 

可愛い女の子がそんな顔をするもんじゃないよ。

笑顔でね。」

 

 

 

アンナ「良いの・・・?

ハルの手はとても暖かい。

楽しみにしてる。」

 

 

とアンナは笑顔になった。

 

 

うんうん!

可愛い女の子は笑顔が一番!

 

 

「さてと。それじゃあ、スパゲティ買ってくるね。アンナはここで、いいこにして待ってるんだよ。」

 

 

 

アンナ「わかった。」

 

 

 

俺は二人分のミートソーススパゲティを買い、席にもどり二人で昼御飯を食べた。

 

 

食べ終わり、周りを見てみると一般の人がいなかった。

不良の集まりみたいなメンツが俺たちの周りを囲んでいた。

 

いつのまにか人払いしてたみたいだな。

随分と早い行動なこって。

 

アンナは未だにスパゲティに夢中だし。

ってか貴方の好きな尊さんがそろそろ来るよ?

もしかして忘れてない?

 

 

「やれやれ。アンナ、どうやら迎えが来たみたいだよ。」

 

 

 

アンナの背後の方から、赤髪&金髪メガネ&金髪ピアスの3人組がこちらに向かってきていた・・・・。

 

 



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9話

今回は赤の陣営が出てきます!

尊も大好きなので、スポットが多く当たります。


それでは第9話です。


「アンナ、どうやらお迎えが来たみたいだよ。」

 

 

というと、赤髪の男が

 

 

???「アンナ、こんなとこにいやがったのか。」

 

 

アンナは振り向き、

 

 

アンナ「尊!」

 

 

とその男に抱きついた。

 

 

 

赤髪の男はアンナの頭を撫でた。

 

 

すると金髪メガネの男が、

 

 

???「十束、アンナのこと頼むわ。

アンナも十束と一緒に、これでアイス買って食べてきな。」

 

 

 

十束「分かったよ、草薙さん。

行こうか、アンナ。」

 

 

アンナ「嫌! ハルのこと虐めちゃダメ!」

 

 

3人組は驚いた顔をし、

草薙という男が

 

 

草薙「大丈夫やアンナ。アンナを見てくれていた人にお礼言いたいだけや。やけん心配せんでも大丈夫やで。」

 

 

アンナ「・・・・分かった。」

 

とアンナは言い、十束という男と離れていった。

 

 

これでアンナを巻き込む心配はなくなったな。

戦闘は回避したいんだが、それはできそうにないかな~

 

もしかして世里が呼ばれたのって吠舞羅(ほむら)関係か?

 

 

とりあえず、建物が壊ず感知されないように光の結界を張ってと。

 

うん、これなら大丈夫だな。

 

 

 

草薙「俺は、草薙 出雲(くさなぎ いずも)や。こっちの赤髪は、周防 尊(すおう みこと)。 アンタはこんなとこで何してたんや?

無色の王のクランズマン最強の剣士さんや。

アンナに何しようとしてた?

いや何をしたんや?」

 

 

「おやおや、人違いじゃないですか?

俺は只の一般人ですよ。

それに、アンナには何もしてないですよ。

ただ、一緒にご飯食べてただけです。」

 

 

と言うと、周防という男が力を軽く解放しぶつけてきた。

 

 

草薙「やめいや、尊。

とぼける気かアンタ?」

 

 

と草薙が言うと、赤のクランズマンのメンツが殺気を俺にぶつけてきた。

 

 

おうおう、血気盛んなことで。

 

 

「とぼけるも何も、事実なんですが・・・・。

アンナに確認してみてくれよ。

それと威圧するって言うのはこういうことだぞ。」

 

と俺はちょっとだけ力を解放し、殺気をぶつけた・・・。

 

へー、立っているのは二人だけか。

流石No.1&No.2だな。

 

 

 

草薙「なんつー力や? お前さん末恐ろしいの。

立っているのがやっとやわ・・・・。」

 

 

 

 

尊「おもしれぇ。テメエの名は何だ?」

 

 

 

「天照 ハルだ。」

 

 

尊「天照か。俺と戦え。

場所を変えるからついてこい。」

 

 

「嫌だと言ったら?」

 

 

 

尊「燃やす。テメエに拒否権はねぇ。

良いからついてこい。」

 

 

草薙「待つんや、尊!

こいつらはどうするんや!?」

 

 

尊「悪いな。後は任せた。」

 

 

草薙「はー、分かったわ。十束も呼んで対処するさかい。天照、悪いんやけど尊に付き合ってあげてな」

 

 

「・・・・・分かったよ。どこに向かうんだ、周防?」

 

 

尊「黙ってついてこい」

 

 

と言われ、赤の王についていきショッピングモールから移動するのだった・・・・。



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10話

戦闘描写苦手なんで、物足りないかもしれませんがこの作品を宜しくお願いします


あれから、俺と周防はショッピングモールから広い空き地に移動してきていた。

すると周防は、赤の王の力を解放しダモクレスの剣を発現させた。

 

 

うわ~。絶対ばれるじゃねーか。

 

クロエ、レイが間違いなく来るパターンだよ・・・・。

 

世里まで来そうだな。ってか世里にバレたらオハナシ(という名の説教)が待っていやがる。

 

師匠にも何言われるか分かんねーよ・・・・

 

 

俺は周防に

「なあ、マジで戦うのか?

全力で戦うとセクター4とかに介入されるぞ?

ってか俺としてはセクター4にバレたら非常に不味いことになるんだが・・・・。」

 

 

周防「そんなのは関係ない。良いからやるぞ。

燃やせ・・・。」

 

 

と言うと辺りが火に包まれた。

 

 

しょうがないか。

後のことは、後考えよう。

早いとここいつを倒して、どうにかしよう。

 

 

俺は即座に、周防の懐に入り込み鳩尾をなぐった。

 

周防「!?」

 

周防が気づいた時には、体が飛んでいた。

 

その後ドゴーンと音がして、空き地の中の土管等が吹き飛んだ。

 

 

やべ!? やり過ぎた?

スゲー音したから、 間違いなく人がやってくるレベルなんだけど・・・。

 

 

すると火に包まれた土管が俺に向かって飛んできた。

 

 

俺は咄嗟によけた。

 

 

周防「ハッ。天照おもしれーじゃねーか。

久しぶりに楽しめそうだ。」

 

と言い、俺の背後に来て、背中を蹴り吹き飛ばした。

 

吹き飛んだが瞬時に体勢を立て直した。

 

やはり王とやり合うには、力の解放しないと難しいか・・・・。

 

 

俺は無色の力を解放し、周防を更に強い力で殴った。

周防も楽しそうに殴り返してきた。

 

 

お互いがライバルと認めあった瞬間であった。

 

 

それから30分もの間、やられたらやり返しという攻防が続き、お互いボロボロの状態で立っていた。

 

 

周防「はぁ、はぁ、はぁ。王でも無いのに俺とやり合うとはつくづくおもしれーな。

それと、天照まだ全力を出してないだろ?

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ。テメエの力こそ容赦無いよな。

流石に分かったか・・・。

力を解放してやると間違いなく、周りに被害が出るし、師匠からは力の使い時を間違えるなって言われるんだよ・・・。」

 

 

周防「ハッハッハッ。お前はおもしれえ奴だよ。お前が王だったら、お前の下に付くのも悪くねえな!」

 

 

「いやいやいや。何言ってるのお前?

そんなの笑えないから。」

 

 

周防「お前じゃねー。これからは尊と呼びやがれ。ハル、赤のクランに遊びにこい。アンナも喜ぶだろ。それで俺と遊びで闘うようにもしろ」

 

 

「拒否権は無いんだろ? 分かったよ、尊。

アンナの為にも遊びに行かせてもらうわ。

それと、今日ぐらいの力の解放で良いなら闘ってやる」

 

 

尊「ハッ、分かってるじゃねーか。」

 

 

とお互いに笑いあっているところで、赤のクランズマン達が殺気を放ちながら俺を取り囲んでいた。

 

 

尊「お前ら。」

 

 

草薙「尊、大丈夫か?!

ってかボロボロやんけ。

お前ら! そいつが怪しい動きしたら、すぐにでも戦闘開始や。」

 

 

赤のクランズマン達「はい!」

 

 

と言った所で、俺の周辺にいた何人かが吹き飛んだ。

 

 

「あちゃー。来ちゃったよ。」

 

 

クローディア「ハルくん、大丈夫?!

それとこれはどういうことなのかな? かな?

ピンチになったらすぐにでも呼べって言ったよね?」

 

 

クロエさん、ニコニコ笑顔ですけど黒いオーラが背後から出てますよー。

かな?って二回も言ったの?

すごく怖いです((((;゜Д゜)))

 

 

しかも、赤のクランズマンたちに対しては、凄い殺気です。

 

 

 

レイ「全く困ったお人じゃ。妾たちにいつも心配かけおる。一回オハナシしとかんといけんようじゃの。

 

それと、主様に手を出す不届きものはどいつじゃ?」

 

 

ヤベーよ((((;゜Д゜)))

こっちも完全に不機嫌オーラMAXだ。

俺、家に帰ったら死ぬんじゃないかな・・・。

 

 

周防&草薙「!?」

 

 

周防「ハルは、つくづく俺を楽しませてくれるな。」

 

 

草薙「何もんや、あんたら? それに相当な実力をお持ちなようで。」

 

 

クローディア「赤のクランの皆様、初めまして

。私のマスターがお世話になりました。

クローディアと申します。」

 

 

レイ「初めましてじゃの!

そこの主様に仕えておる、レイじゃ!

宜しく頼むの!」

 

 

 

草薙「天照 ハルのクランってことで良えんか?

王でなくともクランを持つとは、企画害な奴やな。」

 

 

クローディア「私たちはマスターに、助けられ忠誠を誓っておりますから。

草薙 出雲さんで宜しかったですよね?

どうします? 私たちと戦闘行為を続行しますか?

こちらはそれを望んではいません。」

 

 

草薙「!? 俺の名前まで割れとるとは驚きましたわ。こちらとしては、貴女方に色々とお話聞きたいのですが、うちのものに何かした疑いがあるんですわ、そちらのリーダーさんは。」

 

 

クローディア「ハルくん? 何をしたのかな?」

 

 

レイ「何をしたのじゃ、主様?」

 

 

「いやいや、何もしてねーよ。ただアンナが迷子になってただけだから、話聞いてあげて一緒に昼飯食ってただけだよ!」

 

 

クローディア&レイ「アンナって誰なの(じゃ)?

また女の子引っかけてきたの(か)?」

 

コワッ! 二人とも目から光が無くなってるよ!

 

俺は即座に土下座しようとしたら、

足に凄い衝撃がきた。

 

そこを見てみると、アンナがいた。

 

 

「アンナ?!」

 

 

アンナ「ハル、尊大丈夫? 二人ともボロボロ。」

 

 

 

尊「ああ、大丈夫だ。アンナ、ハルに俺たちのアジトに来てもらおうと思ってるがどうする?」

とアンナを抱っこしながら言っていた。

 

 

アンナ「ホント!? その意見に賛成。」

 

 

尊「分かった。お前ら手を引け! ハルたちを俺達のアジトに連れていく。そこで話をしよう。」

 

 

草薙「なっ!? 待てや、尊!?

大丈夫なんか?」

 

 

尊「ああ。ハルと拳を交えて見て分かったことがある。こいつは眩しすぎるほど善人だ。

それにアンナがここまでなついている。

たがら間違いなく信用できる。」

 

 

???「草薙さん、キングが言うんだから大丈夫だよ。」

 

 

草薙「十束、分かった。

尊とアンナが言うんなら大丈夫やな。ってあの人すごいことになっとるな...。」

 

 

 

見てない間に、レイとクローディアにお仕置きをくらって気絶させられていた、ハルがいた。

 

 

 

クローディア「すみません、お見苦しい所を。よいしょっと。それでは案内してもらえますか?」

とハルを抱えながらクローディアは言った。

 

 

尊&アンナ「ついてこい(来て)!」

 

 

この二人だけはその光景をものともせず、歩きだした。

 

 

他のメンバーは、リーダーとやりやった男を沈めるこの二人だけは怒らせてはならないと誓ったのだった。

 

 

 



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11話

えっ、原作崩壊すぎる?
そんなの関係ない!

ネタをぶっ混み過ぎて、カオスな作品になってきてますが、この作品を宜しくお願いします。


俺は一体....。

 

思い出した!

確か、クロエとレイにお仕置きされて気絶させられたんだ!

 

目を開けると、目の前には青のセクター4のスーツを着た阿修羅がいた...。

 

世里「ようやく、目覚めたみたいね。クロエに抱っこされてて、いいご身分じゃない。

それとクロエとレイから話は聞いたわ。

ちょっとオハナシしよっか?」

 

 

地獄から目覚めても地獄なんだね...。

 

 

俺はクロエの手からおり、即座に土下座した。

 

 

「すみませんでしたー!」

 

 

クロエとレイのお仕置きで、俺のライフはゼロよ!

その上、世里のお仕置き食らったら、マイナスいっちゃう!

 

 

世里「はぁ....。

セクター4としては、現状見過ごせない事態なので、そこの当事者の調書を取りたいのですが、ご同行してもよろしいでしょうか?」

 

 

クロエ「あらあら。世里ちゃん。ショッピングモールでハルくんを一人締めしたのに、また一人締め? それはダメよ。」

 

 

 

世里「なっ!? そんな訳ないでしょ!!

仕事よ! ハルが戦ったせいで、建物や土地に被害が出てるのよ!」

 

 

 

レイ「と見せかけて、主様と二人きりになるわけじゃな。それだけは許せんのじゃ!」

 

 

世里「レイまで何言っているの!?

そんな訳ないでしょ!!」

 

 

と三人のやり取りに、赤のクランズマンと青のクランズマンたちは唖然としていた。

 

 

あれー? 俺忘れられてない?

頑張って土下座したよ?

スルーなの?

目から汗が出てきやがったぜ。

俺は体育座りをしてイジケテいたら

 

 

アンナ「よしよし。大丈夫。」

とアンナが俺の頭を撫でてくれた。

 

 

この子は天使だ!

と考えていたら、

言い合いしてた3人から凄い殺気を向けられたよー?

 

 

 

世里&クロエ&レイ「また女の子とフラグたてやがった、この野郎」

 

 

もう無理だよ、アンナ。

お兄さん、アンナとの約束を守れそうにない。

ここで死ぬんだ....。

 

 

 

尊「ハハハハハハハハハ。

ハルは笑わしてくれやがるな!

セクター4にまで知り合いがいるとはな。」

 

 

 

アンナ「尊、笑い事じゃない。ハルがピンチ。」

 

 

草薙「二人とも呑気やな。悪いんやけどセクター4の皆さん、ここは引いてもらえんか?

争いあいとうないし、吠舞羅と話が終わった後にセクター4に、俺と天照の身柄渡すさかいそれで手を打たんか?」

 

 

世里「それに納得するとでも?」

 

 

 

草薙「ダメなら戦うことになるけどええんか?」

 

 

世里「こちらは、それも想定内だ。

総員、抜刀!」

 

 

おやや?

雲行きが怪しくなってきたぞ。

ってかしょうもないことで世里の奴戦闘しようとしてんの?

 

オハナシが必要みたいだね。

 

 

クロエ&レイ「ひっ?!」

尊&アンナ「!?」

 

クロエとレイは俺の雰囲気が変わったことに気づいたみたいで、体を震わせている。

 

アンナは震えて、尊は冷や汗をながしている。

 

 

レイ「お、お主たち。引くのじゃ!」

 

 

クロエ「そ、そ、そうよ! 早く双方とも剣を納めて! でないと....。」

 

 

俺は力を解放し、世里を除いて戦いモードになっている奴を威圧し、立てないようにした。

 

草薙「なんや、これは!? ショッピングモールで感じた力の比じゃないで。」

 

 

「みんなごめんねー。無益な戦いはさせたくなかったんで、立たせなくさせてもらったよ。

それと、世里ちゃん?」

 

 

世里「ひっ!?」ガタガタ

と剣を落とし震えていた。

 

 

「俺はそんな聞き分けの無い子には育てた覚えは無いよねー?

オハナシしよっか?」

 

と俺は笑顔で言ったのだった....。

 



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12話

本編にはいったいいつ入れるのか....。
早く社たちを出したい!
あと5話以内には入れるように頑張ります!
それと今回は最後に展開が進みます!


あれから30分後....。

 

 

世里「グスッ。ごめんなさい。私が悪かったです。吠舞羅行った後で良いので、セクター4の詰所に寄ってください。調書を取りたいので。」

 

と世里は去っていこうとした。

 

俺は引き止め世里の頭を撫でながら、

 

「分かったなら、よろしい。

それと怒りすぎたよ。ごめんな。」

 

俺はセクター4の隊士の一人に

 

「悪いんだけど、世里も借りてくよ?

調書を取るなら、まとめてした方が楽だし。

吠舞羅のメンバーには、世里に手出しさせないようにし、何かあったとしても俺が絶対守るから、そこは心配しなくても大丈夫だよ。

それでいいかい?」

 

分かりました。とその隊士は言った。

 

「世里もそれでいいかい?」

 

 

世里「う、うん////」

 

 

と顔を真っ赤にしながら言った。

 

 

「さてと、それじゃあみんな行こうか。」

 

俺は、クロエ&レイ、吠舞羅のメンバーに向けて言った。

 

この時、天照ハルという男だけは、絶対に怒らせてはならない!という、この光景を見ていたもの達は誓ったのだった。

 

それから、吠舞羅のバーに着き、先ほどのことや俺達について話した。

 

 

草薙「なるほど。あんたらも色々あったんやな。それに天照、いやハル。

あんたは驚くほど善人やな。

疑って悪かったわ。」

 

 

「いいよ。気にしてないし、このクランのメンバーがアンナをどれだけ大事にしてるか分かって良かったよ。

それに草薙さん、アンタもこのバカが王だったら苦労もあるだろうよ。」

 

 

 

アンナ「ハルはいい人。一緒にいると安心する。」

 

 

尊「ああん? 誰がバカだ?

それはお前じゃねーのか?」

 

 

「いやいや。お前だけだよ、バカは」

 

 

クロエ&草薙「どっちもどっちよ(や)。」

 

 

と呆れられていた。

 

 

世里「ハル、お願いだからこれ以上トラブルを増やさないでよ?

唯でさえ御膳に目をつけられているんだから。

それに心配なのよ?」

 

 

「分かってるって。お前らの前からいなくならようにはしてるし、いなくなったしても絶対戻ってくるよ。」

 

と世里&クロエ&レイの、頭をそれぞれ撫でた。

 

世里&クロエ&レイ「///////」

 

 

草薙&十束も「ハルは、天然ジゴロや(だね)。」

 

と呆れられ

 

その光景を血涙を流しながら、見てるメンバーもいた。

 

 

「ん、何が?」

 

この男、ホント鈍感過ぎである。

 

 

尊「面白い奴だ。今日はこの出会いに感謝しお互いに楽しもうじゃねーか!」

 

 

「そうだな。さてと、草薙さん料理作るの手伝うよ。一人だと大変だろ?

家で昔から自炊してるから、料理の腕は保証するぞ!」

 

 

草薙「ほんまか? 助かるわ。」

 

 

「アンナ何かリクエストあるか?」

 

 

アンナ「ハルが作るの? ハンバーグが食べてみたい。」

 

 

「任せろ! 他にもリクエストあったら言えよ!

ジャンジャン作るからな!」

 

と俺達はパーティーをみんな笑顔でたのしんだのだった....。

 

それから5年の月日がたった・・・・。

 



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13話

ようやく本編直前の話まで持ってくることができました。


俺は現在師匠の元を訪れている。

危篤の連絡を受けたのだ。

 

 

「大丈夫ですか、師匠?!」

 

 

一言「ハルですか。お久しぶりですね。随分と逞しくなった。私はもうダメみたいです。

ハル、君には伝言が何点かあります。」

 

「無理なさらないでください。

分かりました。

第零王権者 光の王として、無色の王の話を聞きましょう。」

 

一言「ありがとう、光の王よ。

 

 

一つ目は、狗朗のことを頼みます。あの子の未来を見守ってあげてください。それと紫のことも気にかけてあげてください。あの二人は、貴方も含めて私の可愛い弟子達ですから。

 

 

二つ目は、私の後任の無色の王を見極めてください。どうするかの判断は貴方に任せます。

このことは、狗朗にも言いました。しかし、間違いなく悪しき王が生まれる可能性が高いです。その影響で色々な人の人生が狂う未来が見えました。」

 

 

「分かりました。他にもありますか?」

 

 

一言「三つ目は、貴方も精一杯元気に生きて、幸せになってください。貴方がたの未来を天で見守るのが唯一の楽しみです。」

 

 

「!? 分かりました。約束します。」

 

 

一言「それを聞けて満足です。それでは私はいきま・・・す・・・・・・・ね。」

 

 

と満足した顔で、師匠はこの世を去った。

 

 

「貴方に教わったことに感謝しています。さらばだ、無色の王よ。」

 

 

俺は師匠から免許皆伝時に受け取った刀「光」を握りしめ、部屋を出た。

 

 

するとそこに涙を流していた一人の青年がいた。

 

 

???「一言様は逝かれたか・・・?」

 

 

俺は、その青年の頭に手を置き

「ああ。」と答えた。

 

 

???「そうか・・・・。私は、「次の無色の王を見極めろ」という命を実行しようと思う。ハル兄さんはどうするんだ?」

 

 

「狗朗と一緒にいてもいいんだが、嫌な予感がするんだよな~

俺は、単独で色々と動いてみるわ。

いいか? 狗朗、何かあったらいつでも頼れよ。」

 

 

狗朗「ハル兄さん、ありがとう。

それでは、また。」

 

 

「またな。」

と言い狗朗と別れ3日かけて、住んでいる町に戻った。

 

 

朝5時ぐらいに家に着いたのだった。

 

「ただいま。」と声をかけると、三人の足音が聞こえた。

 

 

 

世里&クロエ&レイ「おかえりなさい。」

 

 

「ああ、師匠は逝ったよ。次の無色の王が、師匠が死んだのを期に活発に行動するのが予測される。そこで何かあったら色々と対象していこうかと思う。」

 

 

世里&クロエ&レイ「わかったわ。」

 

 

と言った所で、世里の携帯が突然なりだした。

その後、俺の携帯もなった。

 

 

世里「はい、こちら淡島。何だって!? 分かった。すぐ向かう!」

 

 

「はい、もしもし? どったの草薙さん?」

 

 

草薙「朝早い時間に悪いの。

驚かず聞いて欲しい。今朝方、十束が何者かに殺された。

尊もアンナも思ったより、ダメージ受けとる。もちろん俺もや。

悪いんやけどバーに来てもらえんか?」

 

 

「了解。クロエとレイも連れていきます。それでは。」

 

と言い、クロエとレイに事情を説明した。

 

 

クロエ&レイ「!? 分かったわ(のじゃ)!」

 

 

 

世里「どうやら、吠舞羅から連絡があったみたいね。私の電話もそうだったわ。

これから現場に行ってくるわ。

何か分かったら、連絡して。」

と言い残し、出ていった。

 

 

どうやら、今代の無色の王が動きだしたみたいだな。

 

 

俺ら3人は、急いでバーに向かうのだった・・・・。

 



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14話

次ぐらいでこの章が終わります。そうしたらようやく本編です。


俺達3人は、バーに着き戸を開けた。

すると、足元に衝撃がきた。

 

 

アンナ「ハル! 十束が・・・・・・。」

 

 

と泣いていた。

 

 

俺は、アンナのを抱きしめながら周りを確認した。

雰囲気は暗く、メンバーはショックを受けていた。

 

ソファーに座り怖い顔をしている、アンナを離し、尊に訪ねた。

 

 

「尊、何があった?」

 

 

尊「・・・・・。十束が殺された、無色の王にだ。」

 

 

「何だと!? それは今代のか?

先代が亡くなってから、行動が早すぎる・・・。」

 

 

尊「今代の? それはどういうことだ、ハル?」

 

 

「ああ。俺が2週間ほどここにいなかっただろ?

あれは、師匠が危篤状態だったからだ。

俺はそれを見とり戻ってきた。」

 

 

尊「なるほどな。」

 

 

草薙「どうやら、ハルは今回関係ないみたいやな。やはり新しい無色の王やったみたいやな。先代は常識人として有名やからな。

これが、この監視カメラの映像や。」

 

そこには白髪の少年が、無色の王と名乗り十束を拳銃で撃っていた。

 

 

 

草薙「ワイらは、十束殺しの犯人を血眼になって追う。大事な仲間を殺されたんや。落し前つけんとな。そこで協力してもらいたいんや、ハル達には。」

 

 

「なるほどな。悪いが俺は無色の陣営としてケリをつけないといけない。俺は単独で動く。その代わり、クロエとレイを人材として使ってくれ。こいつらなら充分手助けになるはずだ。

悪いんだが、クロエとレイ頼めるか?」

 

 

クロエ「・・・・分かったわ。危険なら私たちをすぐ呼びなさいよ? 約束よ。」

 

 

レイ「主様、分かったのじゃ。無理だけはするんじゃないぞ?」

 

と心配そうな顔で言われ、俺は二人の頭を優しく撫でた。

 

クロエ&レイ「////」

 

 

草薙「お前さんの力も借りたかったんやけどな。まあ、エエわ。」

 

と話したところで、俺は空にある白銀の王の力が変動するのを感じた。

 

「!?」

 

驚き、空を見上げていると

 

みんな「ハル、どうした!?」

 

と言われ

 

 

俺の携帯電話がなり始めた。

 

 

「はい、もしもし?」

 

 

???「どうやら、不味いことになった。」

 

 

「そう、みたいだな。黄金の王直々の電話にかけてくるぐらいだからな。白銀の王関連か?

魂が移動する気配を感じたが。」

 

俺の言葉に、尊とアンナ以外は驚き、

クロエは特に動揺していた。

 

 

大覚「早くて、助かる。無色の王が、白銀の王にちょっかいをかけたらしい。で、魂が入れ替わった。おそらく、空からヴァイスマンの魂が入った器が降ってくる。

それは格好の餌食だ。

お前にそいつの護衛を頼みたい。

落下予測地点は、学園島だ。」

 

 

 

「なるほどな。確かに俺が守ればソイツは手出し出来ないわけだ。分かった。これから、落下地点に向かうようにするよ。」

 

 

大覚「助かる。死ぬなよ、友よ。

私も長くはない。

私を看取るまで絶対に死ぬなよ。」

 

 

「分かりましたよ。それでは、また。」

と電話を切った。

するとクロエが慌てて

 

 

クローディア「ハルくん!? アディに何かあったの!?」

 

 

「大丈夫だよ。白銀の王の飛行船の航路がちょっとルートが変わってるから、確認してみてくれって電話だったよ。ったく、11年前から仕事手伝ってるからって人使いが荒いよ。

あの王様は。」

 

 

とクロエを心配させないように言った。

 

 

クロエ「そうなの。良かった。

これから、どこかへ行くんでしょ?」

 

 

「ああ、ちょっと学園島周辺にな。

そこに行くように指示があったよ。」

 

 

クロエ「分かったわ。気をつけて。」

 

 

草薙「ハル、御膳とも知り合いやったんかいな?

つくづく規格外なやっちゃな。」

 

 

 

尊「今さら、驚くことでもねーだろ。

ちょっと出てくる。」

と言い残し、バーから出ていった。

 

 

草薙「待つんや、尊! ったく、自由すぎにも程があるやろ。」

 

 

「それじゃあ、そろそろ行くわ。

草薙さん、クロエとレイのこと頼みますわ。

クロエ、レイ、アンナ行ってくるね。」

 

草薙「分かったわ。ハルも気をつけてな。」

 

 

3人「気をつけて。それと絶対無理だけはしないで、ちゃんと帰ってきて(くるのじゃ)。」

 

 

はいはい、と手を降りながら俺もバーから出て学園島に向かい始めた・・・・。

 

5分ほど歩いた所で声をかけられた。

 

尊「ハル、悪いがちょっと付き合え。話がある。」

 

先ほど出ていった、尊が待っていたのだった・・・・。



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最終話

次回から本編です。
尊に色々とフラグ立ってます。
本編で回収するので楽しみにしててください(笑)

それでは、過去編2最終話です。


尊「ハル、ちょっと付き合え。」

 

 

「分かった。」

といい、尊についていった。

 

 

着いた場所は、尊と闘う時にくる空き地だった。

 

 

尊はタバコに火をつけ、吸った。

 

 

「尊何の用だ?

もしかして、お前の力の状態についてか?

こないだ、お前のダモクレスの剣を見てから状態が分かったわ。

そろそろ限界なんだろ?」

 

 

尊「!? てめえには分かるか・・・。」

 

 

「お前を止める気はねーよ。

十束殺しの犯人とケリをつけるつもりなんだろ?

好きにしろ。

王を殺せるのは、王だけだからな。

その負荷にお前の力は恐らく耐えられないぞ?」

 

 

尊「はっ。何でも、お見通しか。

ハル、お前には俺のダモクレスの剣が落ち始めたら、俺を殺して欲しい。

でないと、前任のようにたくさんの被害が出る。

アンナ達を殺す訳にはいかねぇ。」

 

 

「おいおい。王を殺せるのは王だけっていってただろ?

俺には、王を殺すことはできない。」

 

 

 

尊「ハル、お前にはそれが出来る。

そうだろ?

お前も、俺と同じ王なんだろ?」

 

 

 

「・・・・・・・なぜ、そう思う?」

 

 

尊「アンナは、お前を見てると暖かい光に包まれた黄色が見えると言っていた。

それに俺にも光みたいな力が出始めている。

赤の性質以外の力がな。

それを見てアンナは、ハルと一緒だと喜んでいたが、まあそれは良い。

光の力が、出始めてからお前を見ると、俺とは比べ物にならない光の力か?

よく分からんが、そういうのがお前から見えるようになった。

それだけじゃ理由にならないか?」

 

 

「なるほどな・・・。

いつまでも隠し事は出来ねえな。」

 

俺は、周りから光で力の気配を感じられないようにし、ダモクレスの剣を発現させた。

 

 

尊は驚き、口からタバコを落とした。

 

 

尊「何て暖かい力なんだ。

これが、お前の力か?」

 

 

「初めまして、赤の王よ。

第零王権者 光の王 天照 ハルだ。

70年前から、光の王をしている。

まあ、間の60年ぐらいは石盤の中で眠っていたんだけどな。

クロエとレイは、光のクランズマンだ。

これが俺の正体だ。

俺の正体を知っているのは、

第一王権者 白銀の王

第二王権者 黄金の王

クロエ&レイ だけだ。

これ以上のことを教えるのは、てめえが死ぬ間際にしてやるよ。」

 

 

尊「コイツは予想以上だな。ホント楽しませてくれる奴だよ。

ハッ。おもしれー。

あのセクター4の副長は知らねえのか?」

 

 

「世里か・・・。

あいつは俺の正体をしったら、色々と背負い込むからな~

知らなくても良いんだよ。

もし、知られたら話すつもりではあるがな。

悪いが、ここでの会話は秘密で頼むよ。」

 

 

尊「なるほどな。分かった。

お前から秘密を聞けて良かったよ。」

 

 

「そうかい。さてと、俺はそろそろ、行くよ。

今回の事件は色々と厄介そうだ。

無色の王が目立って行動してるが、その背後に裏で糸を引いてる奴がいる気がするよ。

まあ、感なんだが。

それと無色の王の狙いは、おそらく王だ。

だから気をつけておけよ。」

 

 

尊「それだけ聞ければ、充分だ。

テメーこそ気をつけろよ。絶対死ぬなよ。」

 

「それは、お互い様だ。クロエとレイのこと頼むよ。」

 

 

俺は尊とハイタッチし、俺は学園島に。

尊は自分のアジトに行くのだった。

 

 

ここから先の彼らの物語は、大きく動き出す・・・・・・。

 



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K
プロローグ


今回からようやく本編です。

世里とのいちゃラブも入れながら、他のキャラもしっかりと生かせていけば良いなと思います。

私の作品を楽しんでもらえるよう、頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いいたしますm(__)m


ハル俺は現在学園島に来ている。

夢にまでみた、学園島だよ!

K本編だよ!

ここまで来るのが長かったよ!

長すぎて、色々と記憶が薄れているよ。

 

転生してから色々なことがありすぎたが、ここからは更に色々なことが起こるだろう。

どんなことが起ころうとも、やりきってみせるさ。

 

それにしても、最近世里ちゃん成分が足らない・・・。

目から汗が出てきそうだよ。

 

ってアホなことを考えている場合じゃねー!

 

きれいな白髪で、傘を持ち猫を肩に乗せた少年が入場ゲートの裏口から出てきた。

 

 

俺は、気づかれないようにその人物の後を追うのだった。

 

〈ハル Side out〉

 

 

 

〈??? Side〉

ふふふふーん。

僕は現在、クラスメイトから頼まれた花火を買いに街に来ている。

 

今日も良い天気だな。

ホント日本は住みやすい良い国だー!。

 

さてと花火も買ったし、ブラブラしようかな。

と思っていたら、いきなりスケボーどバットを持った人物が僕に殴りかかってきた。

 

 

「うわぁ!」

 

僕は咄嗟によけた。

するとその人物は、携帯で仲間らしき人に連絡し始めた。

 

 

???「こちら矢田。草薙さん、見つけました。今からコイツをぶちのめして連行します。」

 

 

矢田という人物は連絡を終えると、僕に再び遅いかかってきた。

 

僕は逃げ出し、街中を走り抜け狭い路地裏に逃げた。

 

その間にも彼の仲間が増えた。

 

 

僕は必死に走ってると、目の前にサングラスをかけた金髪の人がいた。

 

「わー。すみません! どいてください!」

 

 

と言うと、その人は、タバコに火をつけ沢山の火の玉を飛ばしてきた。

 

僕は、止まり立ち尽くしてると、前に影が降り立ち、黒い長髪で後ろで髪を束ね刀を腰にかけている人物が、火の玉を弾いていた。

 

 

同時に後ろにも気配を感じ、振り向いてみると

黒い髪で、刀を腰にかけ、暖かく懐かしい感じのする人物が立っていたのだった・・・。

 

 

〈??? Side out〉

 

 

〈ハル Side〉

 

俺は、とある少年を離れた位置から尾行していると、赤のクランズマン達にその少年が襲われ始めた。

 

相変わらずトラブル体質だな。あいつ・・・。

ってことは狗朗も動き出す頃だな。

 

 

さてと、そろそろ俺も介入するとしますかね~。

とその前に、赤のクランとは対立する形になるから、クロエとレイに被害が及ばないようにしないと。

 

俺はクロエに電話をかけ

 

「クロエ? 今いいか?

目的の人物が赤のクランズマン達に教われているんだ。

無色の陣営として、預かり行動するから赤の陣営とは敵対する感じになりそうだ。

もし草薙さんとかに問い詰められたら、俺とは連絡が取れなくなっていて、クロエ達は、赤のクランズマンと協力しろという命しか受けてない。って上手いこと誤魔化しておいてくれ。

落ち着きしだい、また連絡する。」

 

クロエ「ハルくん、いつも急すぎるわよ!?

そんな破天荒なとこも好きなんだけど////

って今の無し!

 

分かったわ。忘れずに連絡して。

それと無茶だけはしないでね。」

 

クロエさん!?

急にぶっこんで来ますね!!

 

「おう///

ありがとな、クロエ。

レイにもよろしく。

それじゃあな。」

 

と電話を切った。

 

すると路地裏で草薙さんが少年に向けて、火の玉を撃っていた。

 

そこに狗朗が飛び込み、少年を守っていた。

 

やれやれ。

絶妙なタイミングで登場のことで。

 

俺も行くとしますかね。

俺は、すぐに少年の背後へと飛び降りたのだった・・・・。

 



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1話

お気に入りが50件越えててびっくりしました。

この作品を読んでいただきありがとうございますm(__)m

これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!


〈ハル Side〉

 

俺は、少年の背後に立ち、向かいから来てるスケボーにのった赤のクランズマンの懐に入り、鳩尾を殴り吹き飛ばした。。

 

 

「悪いね、八田ちゃん。」

 

 

 

八田「ハルさん、何で・・・?」

 

 

背後を見ると、狗朗が少年をつれて飛んで逃げていた。

 

 

さてと、俺も狗朗を追うとしますかね。

 

 

草薙「待てや、ハル!

どういうことやこれは?

敵になったってことで良いんか?」

 

 

 

「そうだな。そう捉えてもらってもかまわない。俺には俺の目的がある。

無色の陣営としては、そうそう他のクランズマン達に手出させるわけにはいかないんだよ。」

 

 

 

草薙「レイちゃん達は、どうなんや?」

 

 

 

「クロエとレイは知らないさ。俺の独断だよ。赤のクランと協力するようには言ってあるがな。まあ、使ってやってくれ。」

 

 

草薙「お前は何がしたいんや?

世里ちゃんは知っとるんか?

あの子にもうちょい話してあげてもエエんやないか?

お前の行動を見たら悲しむぞ。」

 

 

「お兄さんには秘密が多いんだよ。

世里は知らないさ。

知ったら間違いなくこちら側に来るからな。

アイツは、セクター4で光になっていって欲しいんだよ。

それにこちら側に来たら、黄金の陣営、赤の陣営、青の陣営まで敵対するようになるからな~

世里の力だと対処できないぞ。」

 

 

 

草薙「世里ちゃんは、お前に近づきたいが為に頑張りよるんやろ?! バーに飲みに来た時お前の隣を歩けるようになって、守られるばかりではなく、守っていけるようになりたいっていっとったで。

あんな良い子はなかなかおらんぞ。」

 

 

 

「そんなのは誰よりも分かってるよ。身近でいつも見て来てるんだからな。だからこそ、アイツにはちゃんと幸せになって欲しいんだよ。」

 

 

草薙「お前がしたらエエんやないか?」

 

 

「俺じゃあ、役不足だよ。さてと、それじゃあ、またな草薙さん。」

 

 

俺は狗朗の所へ、飛んで向かって行った。

 

〈ハル Side out〉

 

 

 

〈草薙 Side〉

 

草薙「ハル、お前は一体何を考え背負っているんや・・・・?

逃げられたし、作戦変更や。

この街全域に、あの映像ながしますか。

大丈夫かい、八田ちゃん?」

 

 

 

八田「いたた・・・。何とか大丈夫です。

ハルさんは敵側に回ったんですか、草薙さん!?

何でなんですか!?」

 

 

草薙「そうみたいやね。夜刀神だけでも厄介なのに、ハルまで敵側になったら高難易度やな。まあ、気にせんとこう。

八田ちゃん、第二作戦実行や。」

 

 

八田「分かりました!」

 

そして、街全体のモニターに十束が殺された時の映像が流れたのだった。

 

〈草薙 Side out〉

 

 

 

〈世里 Side〉

 

 

「伏見! 状況はどうなっている!?」

 

 

伏見「ダメみたいですね。街全体のモニターをハックされてます。

「吠舞羅」の仕業でしょうね。

復旧させるにも15分以上はかかります。」

 

 

 

「クソッ!」

 

 

伏見「荒れてますね、副長。

もしかして、この映像の無色の王絡みですか。」

 

 

私は図星をつかれて、言葉が出なかった。

 

 

無色の王が行動したということは、

無色のクランズマン達も動き出すということだ。

私の初恋でありながら、今も大好きな人物がクランズマンの一人だ。

また、無茶なことをするのではないか?

っていう不安と何もできない苛立ちがせめぎあっていた。

 

 

 

伏見「図星みたいですね。それと先ほど新たな情報が出ました。街で無色の王と見られる人物が、赤のクランと戦闘開始し、そこに無色のクランズマン2名が乱入し撃退したそうです。

その後、無色の王とクランズマン2名は行方を消してます。

詳細を確認します?」

 

 

「そうか。私と何名かは現場に向かうぞ!

伏見は情報を更に集め連絡しろ!」

 

 

伏見「分かりました。」

 

 

私は不安な気持ちを押し殺し、現場に向かうのだった・・・・。

 

 

〈世里 Side out〉

 

 

 

〈尊 Side〉

 

俺はセプター4に捕まり、牢屋に投獄されていた。

寝っころがっていると、そとから足音がし扉の前で止まった。

 

 

???「あなたらしくもない小細工ですね。

街のモニターをハックし、無色の王の映像を流すとは。」

 

 

尊「ハッ。」

 

 

???「無色の王が動き出したということは、貴方の親友も動くのでは?

私たちの敵側として、既に動いているみたいですけど。」

 

 

尊「あいつは、俺以上に自由な奴だからな。

たが、無意味な行動はしない。」

 

 

???「彼は何者なんですか? うちの副長もお熱みたいですし、先代無色の王のクランズマンだったという情報しかありません。

彼はそれ以外にも何かあるのではないかと、私は疑っているのですが。」

 

 

尊「知らねーよ。興味ない。

俺は寝る。」

 

 

宗像「そうですか。まあ良いでしょう。

 

セプター4室長兼青の王 宗像礼司(むなかた れいし)直々に彼を見定めるとしましょう。

 

それでは、失礼します。」

 

と宗像は去っていった。

 

俺は再び眠りにつくのだった・・・・。

 

〈尊 Side out〉

 

 



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2話

〈ハル Side〉

 

 

「狗朗、そこまでにしておけ。」

 

 

と言い、俺は少年と狗朗の間に入った。

 

 

狗朗「ハル兄さん! 一言様と違いコイツは悪しき王の可能性が高い!」

 

 

「早計過ぎると言っているんだよ。

一言様からも言われただろう?

見極めた上で判断しろとな。

俺はこれから見極める。判断するまでコイツには誰からも手出しさせんつもりだ。」

 

 

狗朗「ハル兄さん。分かったよ。

クローディアさんたちはこのこと知ってるのか?」

 

 

「俺の独断だよ。やっぱり怒られるかな?

お仕置きがトラウマになってるんだけど・・・」

 

 

狗朗「兄さんは、その点がダメすぎる。セプター4の副長なんか容赦無いんじゃないか?」

 

 

「やっぱり? 嫌だな~。

クロエには行動を起こすことだけ話したけど、世里には何も言ってないからな~

バレたら間違いなく殺される・・・。

世里に居場所聞かれたら、匿ってください。」

 

俺は冷や汗が止まらなくなった。

 

 

狗朗「兄さん・・・・。

姿を見せて、話をするべきだと思うぞ。」

 

 

「狗朗、お前はあいつらの恐ろしさを分かったてないから言えるんだぞ!

他の女の子から声かけられたからってだけで、目の光が無くなるんだよ!?

怖すぎだろ!

俺から話しかけてお仕置き食らうなら分かるよ。

相手からの場合どうしようも無いじゃないか!

だから最近は、そういう気配を感じたら瞬時に逃げるようになったよ!」

 

目から涙が出てきたよ。

 

狗朗「兄さん・・・・

苦労してるんだな。」

 

 

狗朗に頭を撫でられ慰められた。

 

 

狗朗は優しいな~

と現実逃避して周りを見てみると

少年がいなくなっていた。

 

 

「狗朗、少年に逃げられたみたいだぞ。」

 

 

 

狗朗「何だと!? 本当にいないじゃないか!

どこへ行ったんだ?」

 

 

「んー、学園島の方向かな?

そっちから、さっきの少年の光を感じる。」

 

 

狗朗「学園島だな? 兄さんありがとう!」

 

 

と言い狗朗は移動した。

 

 

「おい!

相変わらず鉄砲玉みたいなとこがあるな!

 

 

俺も急いで、狗朗の後を追うのだった。

 

 

〈ハル Side out〉

 

 

 

〈クローディア&レイ Side〉

 

ハルくんから、連絡を受け詳細を確認するためにレイちゃんと向かっていた。

 

 

レイ「主様は、いつも唐突じゃの!

こちらの身も考えて欲しいのじゃ!」

 

 

「そうね。考えがあるんでしょうけど、それを私たちにしっかりと伝えて欲しいわね!」

 

 

 

レイ「全くじゃ! もうすぐ主様の力を感じた地点じゃ!」

 

 

「分かったわ! そこの路地ね!」

 

と私たちは路地に入ると、目の前には

現場検証しているセプター4の副長様がいたのだった。

 

〈クローディア&レイ Side out〉

 

 

〈世里 Side〉

 

 

私は現場につき、そこにいた吠舞羅のNo.2に確認をした。

 

 

「ここにハルがいなかった?」

 

 

草薙「おう、世里ちゃんやないか!

こないなとこまでどうしたんや?」

 

 

「いいから答えなさい。ここにハルが来なかった?」

と笑顔で言った。

 

 

草薙「世里ちゃん、ハルが絡むとホンマ怖すぎるで。

さっきまでおったで。

俺らが追いよる人物と共に逃げたけどな。」

 

 

「そう。

また何も言わず、勝手に動いたのね....。

私に相談してくれても良いじゃない。

こっちは心配してるのよ。」

 

 

草薙「世里ちゃん...。

 

一人で抱え込むなや。

ハルを心配しとんのは、君だけやないはずやで?

 

ハルの情報が入ったら連絡するわ。

ほな、またな!」

 

 

世里「ありがとう...。

アイツが離れてくっていうなら、こっちに引っ張っていってやるんだから!

さてと、まずは現場検証しないとね。

あと、クロエ姉さんとレイ姉からも話を聞かないと。

やることは一杯ね!」

 

私は仲間に指示を出し、現場検証をしているとよく知っている二人組が来た。

 

 

レイ「一足遅かったのじゃ!

クローディアどうするよ?

主様を追うにも、完全に気配を遮断しておるから力を感じることも出来んぞ。」

 

 

クローディア「そうね。さっきみたいに戦闘で力を解放してくれたら追えるのだけど・・・・って世里?

あなたもハルくんを追ってきたの?」

 

私は、仲間に断りを入れてから、レイ姉達のもとに向かい

 

「ええ。クロエ姉さん達もハルを追ってきたの?」

 

クローディア「そうよ。ハルくんから連絡があって、詳細を確認する前に電話切られたから確認しようと追ってきたの。」

 

 

「そうなの!? 私にも連絡ぐらいくれても良いのに・・・・。

嫌われてるのかな?」

 

 

レイ「そんなことはないと思うぞ?

嫌いな奴を家族として面倒みんじゃろ。

それに、私達を大事にしすぎるあまり、巻き込まないように行動する節があるのじゃ。」

 

 

クロエ「そうよ。世里、それぐらいで落ち込まないの!

私なんか告白したのに返事すらもらえてないんだから・・・・。」

 

 

レイ「なぜ自爆しておるのじゃ、お主は。

それは仕方なかろう?

お主が主様に告白した状況も状況じゃし、それから色々なことがあったからの~」

 

 

クロエ「だって、しょうがないじゃない!

あの時は、ハルくんと絶対に会えないって思ってたんだから!」

 

 

「何なの、その話?

私知らないんだけど。

詳しく教えてもらえるかしら、クロエ姉さん。」

 

 

クロエ「世里ちゃん?

笑顔が怖いよ?」

 

 

 

「家族に隠し事は無しって言ったよね?」

 

 

 

クロエ「ハルくんが関わると、世里は見境なくなってくるわね・・・・。

 

はい、すみませんでした。

昔ハルくんに告白したことがあります。

返事はもらえてません。」

 

 

「告白したんだ・・・。

クロエ姉さんもハルが好きなのね・・・。」

 

 

レイ「世里も主様がそんなに好きなら、告白すれば良かろう?」

 

 

「なっ!? そんなの無理よ///

ハルにこ、こ、こ、告白なんて絶対無理!

そ、そりゃあ、付き合ってデートしたりゆくゆくは結婚したいなとか想像はしてるけど。」

 

と私は顔を真っ赤にし、モジモジしながら言った。

 

クロエ&レイ「妹が可愛すぎるわ(のじゃ)」

 

 

「ってこんな話をしてる場合じゃなかったわ!

姉さん達もハルの情報が分かったら連絡してよ!

私も連絡するから!」

 

クロエ「分かったわ。私たちも色々と調べてみるわね。

レイちゃん、他の場所へ行きましょう!」

 

 

レイ「分かったのじゃ!」

 

 

私は姉さんたちに挨拶し、部下の元に急いで戻るのだった。

 

〈世里 Side out〉

 

 

〈ハル Side〉

 

へっくしょん!

誰か噂してんのかね?

 

まあ、いいや。

 

俺は学園島に入り、狗朗と少年の気配のする部屋に入るとそこには

 

へとへとに疲れはてた少年と狗朗と、学ランのみを羽織って、楽しそうに笑っている少女がいたのだった・・・・。

 

 



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3話

なかなか主人公と世里ちゃんのイチャイチャが書けないぞ(´・ω・`)

今回は新たなヒロインが出てきます。



「これ、どういう状況?

ってかその女の子どしたの?」

 

 

???「ワガハイのことか?

ワガハイはネコである!

シロのネコなのである!」

 

 

「シロ? ネコ?」

 

 

ネコ「って思い出した!

ネコに餌くれた人だ!

お前の名前は何だ?」

 

 

 

「えっ? 女の子に餌あげた記憶無いんだけど。

俺そんな極悪非道じゃないよ?

数日前に桃色のネコに餌あげた記憶ならあるんだが・・・。

俺の名前は、天照 ハルだ。」

 

 

 

ネコ「ハルか! ハルに撫でられた心地は最高だったのだ! シロとハルはワガハイのものなのだ!」

 

 

「俺の知り合いの前で、それを言うのはやめてください! 死んでしまいます。」

 

 

世里&クロエ&レイにバレたら

間違いなく殺されるよ?!

 

考えただけでも恐ろしいよ!

 

 

 

ネコ「ハル死んじゃうのか?」

 

 

 

ネコは悲しそうな顔で言った。

 

 

 

はぁー。

可愛い子の悲しそうな顔はやっぱり見たくねーな。

 

 

 

俺はネコの頭を撫でながら

 

 

 

「大丈夫だよ。ネコが俺から餌もらって撫でられたことを言わないって約束できるならな。」

 

 

 

ネコ「分かったのだ! ネコは約束するぞ!」

 

 

と凄い笑顔で嬉しそうに言った。

眩しすぎるよ!

 

 

「ところで、あの時の桃色の猫とここにいるネコは同じ存在ってことで良いのか?」

 

ネコ「そうなのだ!」

 

と胸を張った。

 

やめてください。その格好でそのポーズをすると刺激が強すぎます。

 

「あ、ああ。 ってことはストレインか?

クランに所属してる雰囲気はないし。

って今はいいか。

 

シロってのは、君のことか?」

 

 

???「ははは、そうだよ。

僕の名前は、伊佐那 社(いさな やしろ)だよ。よろしくね。

所で貴方も僕を殺しにきたの?」

 

「天照 ハルだ。ハルで良いぞ。よろしくな。

殺しに来た訳ではないな。

先代の遺言を守る為に来たってとこかな?

 

それと、そこでグッタリしてる弟弟子が暴走しないように見張るってのもあるな。

 

俺もシロって呼ばせてもらうとしよう。

シロはあの映像に覚えはあるのか?」

 

シロ「残念ながら、身に覚えがないよ。

だから、僕は無実だ。

これからそれを証明するから、しっかり見極めて欲しい。」

 

 

「わかった。そうするとしよう。」

 

 

 

ネコ「シロ~? ハル~?

お腹すいた~。」

 

 

「そういや、そろそろ晩飯時だな。

シロ、何か材料あるか?」

 

 

シロ「あはは。残念ながらオカズとか作ったことないんだよね~。ハルは料理が出来るの?」

 

 

「まあな。自炊歴が長いからな。

しょうがない。買い出しに行ってくるとするか。

悪いが、クロのこと頼むわ!」

 

 

シロ「りょうかーい! 気をつけてね~

これ材料費ね。」

 

ネコ「いってらっしゃーい。」

 

「サンキュー。それじゃあ、行ってくるわ。」

 

と言い、俺は部屋から出て、近くのスーパーに向かったのだった...。



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4話

最後に世里ちゃんとのイチャイチャ入ってます。

活動報告の方の内容もよろしくお願いします。


それでは第4話です。


俺は学園島から出て近くのスーパーに来ていた。

 

さてと何を作るかね?

んー、定番どころで和食か?

アジが安いし、煮付けにでもしますか。

 

俺は材料を色々と買い込み、レジに並んでいた。

 

さっきからやたら色んな人に見られてる気がするな。

 

他のクランズマン達に感知はされないようにしてるし、大丈夫かな?

 

ん、フラグ立てた気がするが、まあ気にしない。

 

俺は会計を終わらせ、買った商品を袋詰めにしてると、隣にかごを置いた人がいた。

 

 

どうやら、誰か来たみたいだな。

さっさと退散しようっと。

って隣のかごを見てみると、あんこばかりだった。

 

あんこだけ? 非常に嫌な予感がするよ?

俺の知り合いに一人だけ該当する人がいるよ?

 

 

ははっ、きっと人違いさ。

 

よし、逃げるとしよう。

 

見つかるとDEAD ENDコースだぜ。

 

と行動開始した所で、かごがある反対側から服を引っ張られる感覚があり、そちらを見てみると

 

ネコ「お魚なのか、ハル?

楽しみなのだ!

早く帰って作ってよ!」

 

 

あれれー?

ネコさん!?

 

 

「何でいるんだお前?!

学園島の寮で待っとけって言ったよね!?

確か返事もしたよね!?」

 

 

ネコ「ハルがどんなご飯を作ってくれるか楽しみすぎて、ワガハイはシロ達に黙ってハルに付いてきたのだ!」

 

「威張ることじゃねーよ!? 俺について来てるから、そりゃあ色んな人に見られるわ!

ってか今のタイミングは不味すぎる。」

 

と話していたら、

背後から肩をつかまれ

 

世里「へー。何がまずいのかしら?

私にも教えてくれないかしら?」

 

と言われた。

 

やべー。

汗が吹き出して来たよ。

 

振り向いたら絶対ダメだ。

殺される。

 

 

ネコ「どうしたのだ、ハル?

早く帰ろうよ~」

 

と俺の手を引っ張りながら言った。

 

背後の気温がさらに下がったぞ?

 

 

世里「何も言わず行動して、ようやく見つけたと思ったら、こんなかわいい子とデートなんてすみにおけないわね、ふふふ。」

 

 

神様、俺に何をさせたいのですか?

 

 

今捕まると間違いなくヤバい状態ですね。

 

 

阿修羅が3人に増える可能性があるね。

 

 

どうしたら現状を回避できる?

こうなれば一か八かだ!

 

 

俺は振り向き、世里の手を握り、真顔で目をじっと見つめた。

 

 

世里「キャッ/// 急にどうしたのよ?///」

 

 

「世里に会ったら、伝えたいことがあったんだ・・・・。」

 

 

世里「えっ? それって///

こんな所じゃなく、もっとムードのある所で言って欲しいな///

ってハル?

こんな所でダメよ///」

 

 

俺は口を、世里の耳元に近づけ

 

「本当かわいいな、お前は。

そういう所が昔から好きだよ。」

 

とイケボで言った。

 

 

世里「へっ、えっ? ・・・・・・・・・・。」

 

プシューと音がするぐらい、世里の顔は真っ赤になりフリーズしたのだった。

 

 

よし!

今がチャンス!

 

俺は、自分の買い物袋とネコの手を取りスーパーから急いで出て、学園島に戻るのだった・・・。



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5話

活動報告のアンケートの方もよろしくお願いしますm(__)m


〈世里 Side〉

 

今のは夢!?

ハルに手を握られちゃったし、耳元で囁くのは反則でしょ?!

 

昔から好きだよ!って////

 

私もハルのことは大好きよ///

 

って返事をしないと!

 

って意識を戻し前を見てみると、誰もいなかった。

 

 

ふふふ。そういうことね。

要は私から逃げたと言うことね。

 

私に効果覿面な手段で来るとは、やってくれたわね。

 

今度あったら、お仕置きが必要ね。

そして、今回のお礼してあげるんだから!

 

絶対私からは逃げきれないわよ、ハル!

 

 

そういえば、さっき学園島がどうとか言ってたわね?

 

 

あの可愛い女の子と学園島にいる可能性が高いわね。

 

 

ふふふ。あの子のことも聞かないと。

 

やっぱりああいう可愛くて若い子が良いのかな・・・.?

 

って不安になってちゃダメよ!

 

頑張らないと!

 

 

私はセプター4&姉さん達にに連絡し学園島に向かうのだった・・・・。

 

 

〈世里 Side out〉

 

 

〈ハル Side〉

 

悪寒が止まらないんですけど・・・。

世里に告白みたいなことしちゃったよ!?

あの時の世里かわいかったな~

無理とか言われたら、俺は間違いなく死ねるね!

 

って考えてると学園島の寮に付いた。

ってかさっきからネコさん静かすぎません?

ネコの方を見てみると、頬っぺたをプクーと膨らませていた。

 

「ネコさん?

どうして怒ってるの?」

 

 

ネコ「あのおっぱい女は誰なのだ!?

ネコのハルを取ろうとしてたぞ!」

 

 

「いや、いつから俺がネコのものになったんだよ・・・。ってかおっぱい女って

あいつとは付き合いが長いんだよ。もう11年ぐらいかな?

家族みたいなもんだ。」

 

 

ネコ「ハルを取られたら、ワガハイは嫌だぞ!」

 

 

「仲良くしてやってくれよ。良いやつなんだよ。」

 

 

ネコ「んー、分かったのだ。」

 

 

「ありがとな。それじゃあ、早く部屋に戻って飯にしようぜ。」

 

 

ネコ「そうだ! 早く行くのだ!」

 

 

俺たちはシロの部屋に入り、ご飯を食べたのだった。

 

食べ終わり、周りをみてみると皆満足そうな顔をしていた。

 

好評なようで良かったわ。

 

「んで、当面の行動はどうするの?

シロは学生生活があるだろうし。

狗朗とネコなら学生としていけるだろうけど、俺は流石に厳しいぞ。」

 

 

社「なら、先生とかは?

あっ、でも教員免許が必要か。」

 

 

狗朗「教員免許なら、兄さん持ってなかったか?」

 

 

「あー。持ってるぞ。一言様に取れって言われて取ったんだよな~。教える立場になるのも大事とか言われて。」

 

社「ハルって一体何者なの?」

 

ネコ「ハルはネコのハルなのだ!」

 

 

「とりあえず、シロを見きわめるため学生生活をしていく方向で良いな?

さてと、それじゃあ手続き行ってくるわ。

明日から通えるようにはしとくわ。

 

 

と言い、俺は部屋を出て行動開始するのだった・・・・。



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6話

俺が教員生活を始めてから、2日がたった。

 

俺は授業が終わり、生徒達の文化祭の準備を手伝っている。

 

 

女生徒「ハル先生、すごいね!

このルックスで何でもできるとか凄いモテるでしょ! ってか彼女いるの?」

 

「はいはい、関係ない質問はやめて手を動かせ。ってか就任してからまだ数日だよ?

ここまで働かされるとか社畜まっしぐらじゃねーか。俺はひっそりと暮らしたい。」

 

女生徒「ぶー。答えてくれても良いじゃん!

先生それは無理じゃないかな?

有名人だよ?

女子と女の先生に圧倒的な人気を誇ってるし、クールで優しい、メガネプリンスってあだ名まで広まってるし。」

 

 

そう、俺は今、だて眼鏡をかけ髪を上げて変装しているのである。

そうでもしないと顔が割れすぎてるからな~

ちなみに、シロ&狗朗&ネコのお墨付きで、誰か分からないレベルらしい。

 

 

まあ、世里を含めた何人かには途中でバレそうな気がするが・・・。

 

 

「えっ、なんなの? そのあだ名?

俺知らないんだけど・・・・。」

 

 

女生徒「この葦中学園高校のほとんどの人が知ってるんじゃないかな?」

 

 

「嘘だろ・・・・。

俺に平穏な生活はおとずれないのか。

もうお家帰る。」

 

 

 

女生徒「先生帰っちゃダメだよ!?

誰か止めるの手伝ってよ!」

 

 

 

シロ「ダメだよ、ハル? 仕事しないと。

ククリが困ってるよ?」

 

 

 

狗朗「兄さんは昔から平穏な生活からほど遠いだろう。」

 

 

ネコ「ハル~。お腹すいたのだ!」

 

 

 

「シロ、お前にだけは言われたくない。

それと雪染が俺を困らせているんだ。

 

狗朗、裁縫しながら言うなよ・・・。

余計に泣けてくるだろ。

 

ネコ、さっきも結構な量食べなかったか?

 

 

そういえば、お前達に頼みごとがあったんだ。

文化祭で使う材料で足りないものがあったんだ。

3人で、買ってきてもらえるか?

 

これがリストだ。」

 

 

3人「分かったよ。」

 

 

と言い、3人は買い出しに行った。

 

 

雪染「先生、そういう所がホントハイスペックだよね。」

 

 

と雪染 菊理(ゆきぞめ くくり)という女生徒は言った。

 

 

「うるさいよ、雪染。

ってか中庭の方が何か騒がしいな?

ちょっと見てくるわ。

30分ぐらいで戻るわ。」

 

 

雪染「えっ、先生!? ちょっと!」

 

雪染に伝え、教室から出ていくのだった・・・・。

 

 

中庭近くに来てみると、

八田と伏見が戦闘していた。

 

 

おいおいおい。

ここ学校ですよ?

生徒に被害出ちゃうでしょーが。

何考えてるのあの子ら?

って不味い!

本気の力出しすぎ。

 

俺は力を使い、周りの生徒に被害が出ないように光のシールドを張り、二人を止めようと動き出し始めた所で、二人の間に斬撃が走ったのだった・・・。

 

するとよく知った声がしたのだった。

 

うわー。もう来たの?

ここは撤退しないと間違いなく不味いことになるが、生徒達を置いてはいけないし怪我をしてる生徒がいないかどうか周りながら、様子見しますかね。

 

世里「双方とも剣を納めよ!

ここは学校だぞ!

周りに被害でも出たらどうする?」

 

八田と伏見は剣を納め、八田達は去っていった。

 

 

伏見「すみません、暑くなりすぎました。」

 

 

 

世里「帰ったら、反省文の提出だ。 分かったな?

何か情報は得れたか?」

 

 

 

伏見「分かりました。あの映像に該当する人物はいませんでした。ただ1人気になる人物がいました。

 

雨空 春樹(あまぞら はるき)という教員です。

 

その人物は、天照ハル達が、学園島に逃げたとされる次の日に就任してきています。」

 

 

世里「ふむ。その人物について学園側に確認してみるとしよう。ただ話を聞くのは、手続きも必要だし後日にしましょう。

今日は撤収しましょう。」

 

 

伏見「了解です」

 

 

ん? あれれー。

俺のこと早速疑われてない?

不味いぞ。

とりあえず生徒達の安全は確保できたし、見つからないように早退するとしよう。

 

俺は、世里達に見つからないように逃げるのだった・・・。



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7話

俺は現在街に買い物に来てたのだが、

そこで迷子の少女と出会った。

 

アンナさんこんな所で、何されているのでしょうか?

 

 

アンナ「??? ハルかと思ったけど違う人?」

 

 

この子の感知能力凄すぎるよ!

バレてなさそうだから何とか大丈夫か?

 

「お嬢さんは迷子かな?

んー。どうするかな~

名前と家を教えてもらえるかな?

俺は雨空 春樹だ。」

 

 

 

アンナ「ハルキね。知り合いにすごく似てる。

私は櫛名 アンナ。アンナでいい。

家はこっち。」

 

 

と言いながら、俺の手を引っ張っていくのだった。

 

 

やっぱりここですよね。

バーHOMURAですか。

 

俺は、アンナに確認し

 

 

「すみません!」

 

 

と言いながら店の中に入ったのだった。

 

 

草薙「いらっしゃい。ってアンナ?

そちらの方は?」

 

「私は、雨空 春樹と申します。

買い物をしてたら、アンナちゃんが迷子になられていたので、声をかけ家の場所を聞きこちらに連れてきたのですが、ご迷惑でしたでしょうか?」

 

 

アンナ「別に、迷子になっていない。」

 

 

草薙「普通なら、警察にどどけてもらうとこをわざわざありがとうございます。

お優しいんですね。」

 

 

 

「私自信、学園島で教師をしているものでして、子供を見守る立場からどうしても放っておけないのもありまして・・・。」

 

 

 

草薙「そうなんですか。アンナ見つけてくれたお礼に、飲み物でもどうですか?

こちらへ、どうぞ。」

 

俺は案内された席に座った。隣には先客がおり、失礼しますと言い座った。

反対側には、アンナが来て座った。

 

ん、この状況嫌な予感がするよ?

ってか右隣の人めちゃくちゃ見てきてない?

顔の方を見てみると・・。

うん、知り合いだったわ。

何でいるの?

 

 

「あの~、私の顔に何か付いてますでしょうか?」

 

 

世里「い、いえ。すみません、知り合いと凄く似ているものでしたから・・・。」

 

 

アンナ「ハルキはハルと似ているけど別人。

私も最初はそう思った。」

 

 

 

草薙「やけんアンナがなついとるんか。

おや、世里ちゃん? 浮気かいな?

ハルが悲しむで。」

 

とニタニタしながら言った。

 

 

世里「な!? そんか訳ないでしょ!?

私が好きなのは、後にも先にもハルだけよ!」

 

うわー///

世里ちゃんすごく恥ずかしいこと言ってるよ?

隣に本人いますよ?

 

顔には出さないようにしてないとな。

 

 

草薙「そうか。それをハルの前で言えるとエエな。」

 

 

世里「うるさいわね/// こっちだって早く言いたいわよ。最近ハル成分が足らない。

ん? 雨空 春樹って伏見が言っていた・・・?」

 

何その成分?

私気になります!

ってヤベー。

気づかれたか?

 

草薙「なんや、ハル成分って。

おっと、すみません。

先生は今日休みなんですか?」

 

 

「はい。休みです。洗濯等を終えて、夕飯の材料を買いに出かけてました。」

 

 

草薙「自炊なさってるんですか。

偉いですね。

先生の仕事とか大変でしょう?」

 

 

「就任したてなんで、覚えることだらけで大変ですけどやりがいがありますよー。

それにしても良い店ですね?

また来ても良いですかね?」

 

草薙「ありがとうございます。今後ともご贔屓に。」

 

と話していると世里が

 

世里「ごちそうさま。それじゃあ、失礼するわね。」

と言い出ていった。

 

 

草薙「世里ちゃん? 何か急いでない?

ってまたきてや。」

 

「俺もそろそろお暇しますね。用事があるんで。

また来ますよ。

アンナちゃん、それじゃあね。」

 

アンナ「またね。」

 

 

草薙「ありがとうございました。」

 

 

俺は店から出たのだった。

 

10分ほど歩いていると、離れた位置から何人もの気配を感じた。

 

これは、尾行されてるね。

セプター4に吠舞羅のメンバーかな?

尾行の技術はなかなかのもんだな。

ただ相手が悪すぎるよ?

 

俺は、尾行をまき去っていったのだった・・・。

 

 



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8話

今回は長めです。


〈世里 Side〉

 

 

私は部下を引き連れて抜刀し、結界をはっている。

 

そうしたら、あの女の子の力か知らないけれど幻術を使い、私たちは混乱していた。

 

するとそこに室長がやってきた。

 

 

宗像「おやおや。これは幻術ですか。おもしろい術ですね。」

 

 

と室長は力を解放し、幻術を解いた。

 

これが王の力。

ハルも間違いなくこの領域までいっているはずだ。

隣を歩くためには、この高い壁を乗り越えなければならないのか。

 

宗像「おや。お仲間はどこですか?」

 

 

狗朗「さてな。」

 

宗像「なるほど。仲間を逃がしあなたが囮になったわけですか。

それと兄弟子の姿が見えませんが?」

 

狗朗「兄さんの手をこんな所で煩わせるわけにはいかんからな。それにここには俺だけで充分だ。」

 

宗像「おもしろい。」

 

と言った瞬間、二人の闘いが始まった。

 

最初は良い勝負をしていたが、途中からは室長が圧倒的だった。

 

宗像「ここまでですか?

夜刀神 狗朗。」

 

 

狗朗「くっ。」

 

と夜刀神は膝をついた。

 

そこに白髪の少年が、やってきて

 

 

社「大丈夫?」

 

 

狗朗「なぜ戻ってきた!?」

 

 

社「君を放っておけないからだよ。」

 

 

宗像「美しい仲間愛ですね。貴方は一体何者なんですか?」

 

 

社「僕ですか? 僕はこういうものです。」

 

と手を合わすと、白い光がスタジアムを包んだのだった。

 

目を開けると、そこには剣を持った私の大好きな人がいたのだった・・・。

 

〈世里 Side out〉

 

 

〈 ハル Side〉

 

シロの奴記憶無いのに、普通に力使ってんな~

さて、シロ達が逃げる時間作らないとな。

 

青の王戦か~

骨が折れそうだな。

光の力解放状態なら全然いけるんだけど、余程の事がない限り、隠しておきたいし。

最悪剣ぐらいは使わないと流石に厳しいか。

まあ、ヤバくなったら使おう。

 

俺は剣を見える状態にし、青の王の前に立った。

 

 

「やれやれ。セプター4の皆さん勢揃いでどうしました?」

 

 

宗像「やはり出てきました。天照。

いやそれとも、雨空春樹と呼んだ方が良いですか?」

 

 

世里「室長、それって!?」

 

 

宗像「淡島さん。

天照ハルと雨空春樹は同一人物ですよ。」

 

 

「やれやれ。流石に王の目は誤魔化せないか。それで、お願いなんですけど見逃してもらえませんかね?」

 

宗像「それは聞けないお願いですね。」

 

「やっぱ、ダメか。」

 

世里「ハル! 今までどこにいたの?!

心配したんだから・・・。」

 

 

「久しぶりだな。世里。

元気にしてたか。

心配かけたな。」

 

 

世里を撫でながら言った。

 

 

世里「バカっ///」

 

 

宗像「相変わらず仲がよろしいですね。

結婚式にはちゃんと呼んでくださいね。」

 

と冗談じみながら言ってきた。

 

世里の部下からもヒューヒューと声が上がっていた。

 

世里「なっ!? ///

何を言ってるんですか室長?!

お前達も辞めるんだ!!」

 

 

「結婚か~

良いかもなー。

家に帰ると世里が妻として迎えてくれるのか。

何その幸せな時間。」

 

 

世里「な、な、な!?////」

 

 

 

宗像「はははっ。やはり貴方は面白い!

敵同士でなければ友達になりたいとこですね。

淡島さん、皆さん危ないから下がりなさい。

宗像抜刀!」

 

 

と言い力を解放してきた。

 

俺は世里を抱きよせ、世里の前に出てかばった。

 

 

「危ないから、下がっていろ。」

 

 

世里「うん///」

 

 

と世里は離れてくれた。

 

 

 

「流石青の王の力と言ったところか。

これで王とやりあうのは、宗像てめえで四人目だよ。」

 

 

宗像「ずいぶんと経験豊富なことですね。

刀は抜かないのですか?」

 

 

 

「ああ。これは人を護るときに使う刀なんでね。

それに師匠から使い方を間違えるなと言われてるんでね。」

 

 

宗像「おもしろい。貴方をお追い込み、その刀を抜かせてみましょう。

セプター4室長 青の王 宗像 礼司行きます!」

 

 

 

「先代無色の王 クランズマンの1人、天照ハル推して参る!」

 

 

二人の闘いが今始まった。

 

 

宗像はサーベルで切り付けてきたが、ハルはそれをかわし、拳で宗像にダメージを与えた。

 

 

宗像「くっ。出鱈目な動きをしますね。

もうちょいスピードを上げますかね。」

 

とスピードを上げ、俺にサーベルでダメージを与えスキが出来た時に蹴りで俺の体を吹き飛ばした。

 

俺はその衝撃でスタジアムの壁に衝突した。

 

 

世里「ハル!」

 

 

「ぐっ、はっ」

 

と壁が崩れ、俺の体に落ちてきた。

 

ちくしょう。

王には力を使わないとダメか?

しょうがねぇ。

無色の力フル解放でいかしてもらうか。

 

 

宗像「やれやれ、こんなものですか?

刀を抜かないからそうなるのですよ。

 

淡島さん、彼の手当てをして連れて行きなさい。」

 

 

世里「はい、分かりました。」

 

 

「へー。何がこんなものだって?

あんまり舐めてると痛い目見るぞ、宗像。」

 

 

俺は無色の力をフル解放し、壁を吹き飛ばし立ち上がった。

本来の力の半分にも満たないが、宗像とやり合うには充分だ。

早いこと終わらせないと、クロエ達が気づいて追ってきやがるからな。

 

 

 

世里「ハル!?」

 

 

宗像「なっ!? それが貴方の力ですか?

王を失ったクランズマンの力がそこまでなんてあり得ない。王と並ぶくらいあるだと!」

 

「何を驚いてるんだ、宗像?

力を出せと言ったのはお前だろ?

行くぞ。耐えてみせろよ。」

 

俺は瞬時に宗像の懐に飛び込み、鳩尾をなぐって吹き飛ばした。

 

「ガードが遅いぞ。」

 

 

宗像「なんだと!? ガハッ」

 

ドゴーンと反対側にある壁に宗像は激突した。

 

 

世里「室長!」

 

と呼びかけたが反応がない。

気を失ったみたいだな。

 

 

「大丈夫だよ。気を失っただけだ。

ケガしないようにしてるから大丈夫だろう。

 

さてと時間稼ぎも出来たことだし、シロと合流しますかね。

 

それじゃあな、世里。

会えて嬉しかったよ。」

 

俺は力を納め、立ち去ろうとしたら

背中から抱きつかれた。

 

 

世里「待って! もう行かないでよ!

これ以上はハルの立場が悪くなるばかりじゃない!

私を1人にしないでよ・・・。」

 

世里は涙を流していた。

 

「おいおい。副長様が私情を優先してどうするんだよ?

ったく。

見栄はって頑張って、でもホントは泣き虫な所は昔から変わらないな。」

 

 

 

世里「誤魔化さないで!

ハルが頑張る必要ないじゃない!

どうして自分の立場を悪くすることばかりするの?

私にも話してよ。お願いだから。」

 

 

 

「大事な人達を守るためなんだよ。それに師匠の遺言もある。

悪いな、世里。」

 

 

俺は世里のお腹を光の力でダメージがないように軽く殴り気絶させた。

 

 

世里「ハルっ!? な・・・にを。」

 

セプター4の連中は抜刀し、俺を警戒している。

良い部下だな。

 

俺は近くにいた伏見に

 

「伏見! 世里と宗像のこと頼むわ。

二人とも気絶しているだけだからな。

ダメージが無いようにしているから、傷とかの心配は大丈夫だ。」

 

 

伏見「分かりました。こちらとしてはご同行願いたいのですが、貴方には吠舞羅の時に世話になった恩があります。

今回は見逃します。

 

お前たち! 室長を運べ!

それとこの人が副長を運ぶ!

救護車まで案内しろ!

 

ハルさん、副長を運び終わるまでは逃げないでくださいね。」

 

 

「やれやれ。八田ちゃんにもそのぐらい優しくしてあげれば良いのに。

ありがとな、伏見。」

 

 

俺は世里を救護車まで運び、

シロ達の元へ向かうのだった。



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9話

ヒロイン2人久々の登場です。


〈ハル Side〉

 

 

俺はシロ達の所へ、戻ってきた。

すると、ネコと狗朗が寄ってきた。

 

ネコ「ハル、大丈夫なのか!?」

 

狗朗「兄さん!? 無事で良かった。」

 

「二人とも心配かけたな。俺は大丈夫だよ。

所でシロは?」

 

と言った所で、

 

 

社「お帰り、ハル。」

 

 

「ただいま。自分が何者か分かったか?」

 

 

社「ハルは、何でもお見通しだね。ネコに記憶を戻してもらったよ。まだ完全に自分が何者か分かった訳じゃないけど、今回の事件の鍵を握る人物は分かった。」

 

 

「そいつは誰なんだ?」

 

 

 

社「名前は分からないが、空を飛行船で今も飛んでいるよ。

僕はそこへ向かおうと考えている。」

 

 

狗朗「それは本当か?! あの飛行船の人物だと?」

 

 

 

社「間違いない。僕はあの飛行船から落ちてきた。その飛行船にいるのが誰か知ってるのかい?」

 

 

「アドルフ・K (カー)・ヴァイスマン 第一王権者 白銀の王だ。

ここでその人物が浮上してくるとはね。

面白いことになってきやがった。

そうと決まれば、飛行手段を確保しないとな。セプター4のヘリでも盗むか?

恐らくセプター4もこの情報を掴んでるはずだろうし。」

 

 

狗朗「兄さん! それで良いのか!?

って言っても兄さんは聞かないんだった。

向かうなら早く向かうぞ!」

 

 

ネコ「ネコもシロに協力するぞ! 早く行くのだ!」

 

 

社「ありがとう、みんな。」

 

 

俺たちはセプター4のヘリコプターを盗み、飛行船に近づくと突然飛行船が爆発したのだった・・・・。

 

「敵の行動もどうやら予想以上に早いみたいだな。戻って作戦を立て直そう。ヘリコプターを盗んだのがバレるのも時間の問題だ。

夜も遅いし、どこかで身を隠そう。」

 

と言い、ヘリを乗り捨て一晩身を隠すのだった。

 

次の日、朝ご飯を食べた後に、無色の王の力がセプター4の監獄へ向かうのを感じた。

 

「!? 敵さんが動いたみたいだ。俺は様子を見てくる! お前たちは、先に学園島に戻ってろ!

何かあったら連絡する!」

 

3人「わかった。気をつけて。」

 

 

俺は急いでその場所へ向かうのだった。

 

〈ハル Side out〉

 

 

〈世里 Side〉

 

ハルは私に黙っていってしまった。

今回の事件の全貌も徐々に見え始めてきた。

この事件の謎が解決される時に重大なことが起こるのではないかと不安になっている。

 

こんなことを考えている場合じゃない。

室長が不在な今、目の前のことを私が対処しないと。

 

そう周防 尊が脱獄したのだ。

 

「止まれ、周防!」

 

私は目の前の人物に抜刀し斬撃を放った。

 

しかし、あっさりと弾かれ

 

「そんな・・・・。」

 

これが王の力・・・。

 

私は期待していたのだ。

 

王をちょっとでも止めることが出来ると、ハルに近づけると。

 

全然ダメージすらないなんて。

 

 

私は絶望してると

 

 

目の前に業火が迫って来ていた。

 

 

ハル、ごめんなさい。

私ダメみたい。

 

 

すると目の前に影が降り立ち、よく知っている暖かい光が私を包んだのだった。

 

 

〈世里 Side out〉

 

 

〈ハル Side 〉

 

 

俺は、世里の前に入り込み、「光」を抜刀し、赤の王の攻撃を打ち消した。

 

 

「大丈夫か世里?

俺の背中から離れるなよ。

尊、テメエ、世里に攻撃したな?」

 

 

俺は鋭い殺気を尊にぶつけた。

 

 

尊「ハッ、久しぶりだな。ハル。

最初からエンジン全快じゃねーか。

テメエがそろそろ来ると思ってたよ。

さっき、十束を殺した犯人が接触してきたからな。

そこの女には悪いことした。

十束を殺した奴をようやく見つけれたからな。舞い上がってしまった。」

 

 

「尊、お前普通の力も制御出来ないほど限界なんじゃないのか?

それを分かった上で行かすと思うのか?」

 

 

尊「テメエは、優しいからな。悪いが通させてもらうぜ。はぁぁぁぁぁぁ。」

 

尊は力を解放し、俺と世里を炎の壁で包んだ!

 

ちっ、この壁は厄介だ。破壊するにも10分ほどかかる。

 

世里「キャッ!」

 

「良いか、絶対俺から離れるなよ?」

 

世里「うん///」

 

と俺に抱きついてきた。

 

 

さてこの場を切り抜けないと。

光の力を使えばいけるが・・・

 

無色の力を貯めればいけるか?

 

一か八か。

 

俺は力を解放し貯め始めた。

 

あれから何分だ?

5分ぐらいか?

 

世里「ハル?」

 

 

「大丈夫だ。お前は何がなんでも守るから心配するな。」

 

世里「守られてばかりは嫌!

私も貴方を守るわ!

二人で、この状況をどうにか切り抜けましょう。」

 

 

俺は驚いた顔で、世里を見た。

やれやれ叶わないな。

 

「そうだな。二人でだな。

いや違うな。もう二人追加だ。」

 

と言った所で、

 

外から大きな2つの力が炎にぶつかり、消滅したのだった。

 

 

 

クロエ「ようやく見つけた。

って二人とも距離近くないかしら?

私たちに見せつけているのかしら?」

 

 

レイ「主様久しぶりじゃの!

妾たちはお邪魔虫みたいなじゃの。」

 

そこには、むくれてジト目で見てくる俺のクランズマン達がいたのだった。



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10話

お待たせしました。ハルのクランズマン達をようやく出せました。
ここからはメインで関わってきます。


「ったく、第一声がそれかよ、お前ら。心配かけたな。それて助けてくれてありがとな。

俺はお前らに助けて貰いながらでないと力が発揮できないみたいだ。

これからも助けてくれるか?」

 

 

と言うと、クロエとレイが飛び込んできた。

 

 

俺は二人を抱きとめた。

 

 

クロエ「心配したんだから! これからは私達をもっと、頼ってよ!

ハルくんにいなくなられるのはもう嫌よ。」

 

 

レイ「そうなのじゃ! 妾達は、主様に救われたのじゃ!

なので最後まで面倒見るのじゃ!」

 

 

「俺は幸せものだな。世里やクロエ、レイって存在が身近にいて良かったよ。

世里もケガはないか?」

 

世里「ええ。姉さん達もありがとう。

ってか、ハルはデレデレしすぎ。」

 

 

「世里ちゃん? つねらないでくれるかな?

背中が痛いよ!」

 

クロエ「あなたたち距離近くなってない?

何かあったの?

 

 

世里「な、何でもないわよ///

私は部下たちと赤のクランを、追いかけるわね。それじゃあ、またね。」

 

 

「世里! 尊達は、学園島に向かったはずだ。」

 

 

世里「ありがとう。」

 

 

と言い、去っていった。

 

 

レイ「やっぱり、正妻は世里みたいじゃの。

クロエ、私たちは愛人を目指すしかないの。」

 

 

クロエ「そうみたいね。愛人から、正妻の地位を脅かしてあげましょう。」

 

 

「何いってんだ、お前らは。」

 

 

クロエ「あら、私たちの気持ちに気づいていながら、知らないフリをしている王様には言われたくないわね。」

 

 

レイ「そうなのじゃ! ってか主様、まだ世里に告白しておらんのか?

はようくっついてもらわんと、妾達がアタックできないではないか!」

 

「う、うるさいよ!

しょうがないだろ!

なかなかそういうタイミングとかないし、そんな雰囲気になろうものなら間違いなく何かがおこるぞ!」

 

 

クロエ&レイ「この、ヘタレ。」

 

 

「分かったよ! 絶対近いうちに告白するよ!

プレゼントも買ってあるし。渡すようにしとかないとな。お前らにはこれだ。」

 

 

俺は袋に包んである、プレゼントをクロエとレイに渡した。

 

クロエ「えっ、プレゼント?

開けても良い?

キレイなイヤリング!

ありがとう、ハルくん!」

 

 

レイ「可愛いブレスレットなのじゃ! 主様ありがとうなのじゃ!」

 

 

クロエ「でもどうしてプレゼントなんか用意してたの?」

 

 

「あー、それは。お前たち3人には感謝しきれない恩があったし、俺がヤバい状態になれば間違いなく助けてくれると思ってたんだよ。

ありがとな!」

 

 

クロエ&レイ「//////

それは反則よ(なのじゃ)////」

 

「さてと。俺は今から狗朗達と合流する為に学園島に向かうわ。

クロエとレイは、別行動で俺が入った1日後に学園島に入ってもらえないか?

今俺たちが3人で行動すると無色の王に勘

づかれてしまう。

だから、時間をずらし現地で合流って形にしよう。

それと状況によっては、光の王の力を解放し戦わないといけなくなる。

そうしたら、お前たちも光のクランズマンとして行動してくれ。

世里にもバレるだろうが、隠し事はもう無しだ。」

 

 

クロエ「そんなの当たり前よ。分かったわ!」

 

 

レイ「了解じゃ!」

 

 

 

「何かあったらお互いに連絡を取り合おう。端末がダメなら、光の力を使い念話しよう。

それじゃあ、また明日な!

二人とも。」

 

俺は二人と別れ、シロ達と合流する為に学園島に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 



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11話

K本編の話ももう少しで終わります。
劇場版→K二期
と話が続くのでお楽しみを。


クロエ達と別れ学園島に入る頃には、次の日になっていた。

 

 

「学園島が封鎖されてて入るのに、思ったより時間がかかりやがった。

シロ達はどこだ?」

 

 

 

学園内に入ると、赤のクランと青のクランの戦闘が始まっていた。

 

 

「学生に被害を出さないようにしないと。

ってあれは狗朗か?

まずい。尊と戦闘してやがる。」

 

俺は急いで、尊と狗朗の間に入った。

 

 

「狗朗、大丈夫か?

ここは俺に任せろ! お前はシロ達を連れて逃げろ!」

 

 

狗朗「兄さん! すまない。恩にきる!」

 

 

 

狗朗達が去ったのを見届け、前を向くと

 

 

尊「ハッ。相変わらずこっちのイヤなタイミングで来やがるな。

あの炎は、足止め程度にしかならなかったか。」

 

 

「優秀なクランズマン達が助けてくれたんでね。止まる気は無いのか、尊?

アンナ達が悲しむぞ。」

 

 

 

尊「ハルにだけは言われたくねぇよ。

あの時約束した通り頼むぞ。」

 

 

 

「なら、ここでお前を止めるしかないか。」

 

 

尊は赤の力を解放し、ダモクレスの剣を発現させた。

 

 

俺も無色の力を全力で解放した。

 

 

そこに

 

 

宗像「おやおや。私も混ぜさせてもらえませんか?」

 

 

ハル&尊「宗像!」

 

 

宗像「宗像抜刀!

貴方たちを全力で止めます!」

 

 

ここに3人の王の三つ巴の戦いが始まった。

 

 

 

ちっ、王二人の相手は流石に折れるぞ!?

今の俺の状態だと押し負ける。

 

 

30分ほど均衡状態の戦いが続いた。

 

 

宗像「これだと埒があきませんね。誰か一人を退場させて、二人で戦いを続けるのはどうでしょう?」

 

尊「賛成だ。」

 

 

「やれやれ、物騒なことを言うね。」

 

 

宗像「作戦と言って欲しいですね。私は決めました。周防は?」

 

周防「決めた。」

 

俺はとっさにガードの構えを取り、光の力を僅かに使いシールドを張った瞬間、宗像と尊が同時に俺を攻撃してきて、俺はふっとばされたのだった・・・・。

 

 

 

いてて。あいつら容赦ねぇな。

光のシールド張ってなかったらヤバかったぞ。

 

そこで力が解放されるのを感じ、空を見上げた。

そこには、白銀のダモクレスの剣が発現していた。

 

ようやくお目覚めかよ。

俺は起き上がり、急いでシロ達の元に向かった。

 

 

狗朗「やはり、お前は無色の王。」

 

 

社「いいや、違うよ。僕は、アドルフ・K(カー)・ヴァイスマン 第一王権者 白銀の王だ。」

 

 

「ようやくお目覚めか? 寝坊助め。

久しぶりだな。」

 

 

狗朗&ネコ「ハル!?」

 

 

社「ハル、久しぶりだね。70年ぶりぐらいかな? 君は変わらないね~。懐かしいよ」

 

 

「お前には言われたくないよ・・・。

石盤の研究してた頃だから、そのぐらいじゃないか?」

 

社「あの時は驚いたよ。君が石盤に選ばれ

いきなり、王の力を発現させたんだからね。

 

 

「しょうがないだろうが。石盤の中にいたレイが俺を呼んでたんだから。

ってか、狗朗とネコが話に付いて来れてないぞ?」

 

 

狗朗&ネコ「???」

 

 

社「君がちゃんと自分の正体を話して無いからでしょ?

隠すことは流石に出来ないと思うよ。」

 

「やっぱり? しょうがないか。

 

初めまして。

第零王権者 光の王 天照ハルだ。

 

第一王権者と第二王権者は、70年前からの知り合いだ!

 

光の王の力で、若い状態から変わってないが、実際は90年近く生きている。

 

二人とも、改めてよろしくな!」

 

 

狗朗&ネコ「えっ、えぇぇぇぇぇ!?」

 

二人の絶叫が響くのだった。



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12話

俺の正体や、今までのことを狗朗とネコに説明すると放心していた。

 

そりゃあ、フリーズするよな。

俺とシロの正体を知ったら。

 

 

「アドルフ!

ダモクレスの剣隠しておけ!」

 

 

 

社「伊佐那 社だ。そっちで呼んでよ。みんなもね。

そうだね。」

 

 

と言い、ダモクレスの剣を消した。

 

 

 

「シロ、これからどうするんだ?」

 

 

 

社「無色の王をどうにかしないといけないのと、生徒達の安全を確保しないと。

 

両陣営のNo.2と接触しよう。

人手が欲しいし。」

 

 

 

「人手なら二人追加出来るぞ。俺のクランズマン達だ。

一人はシロに会わせたいんだ。そろそろ来ると思うぞ。」

 

 

 

社「誰なのかな?」

 

 

と話していると社を後ろから抱きしめた人物がいた。

 

 

クロエ「アディ! 無事で良かった。

久しぶりね。元気にしてた?」

 

 

社「えっ? 姉さん? どうして?

死んだはずじゃ。」

 

 

クロエ「ハルくんが、私を光のクランズマンとして、生き返らせてくれたのよ。

不死の体になっちゃったけど、すごく幸せよ!

ハルくんがいるし、こうしてアディにも出会えたもの!」

 

社「そっか。 ハル、ありがとう。

ホントにありがとう。」

 

姉弟はお互いに泣きながら、再会を喜んでいた。

 

「俺がしたことは間違いでは無かったみたいだな。ってレイ、めちゃくちゃ泣いてるじゃねーか。これで、涙ふけよ。」

 

 

レイ「ぐすっ。良かったのじゃ~」

 

3人が泣き止むまで待ち、シロたちにクロエ達の自己紹介を行わせた。

 

 

クロエ「クローディア・ヴァイスマンよ。

アドルフ・K(カー)・ヴァイスマンの姉で、

ハルくんのクランズマンよ。

年齢は、ハルくんたちと似たりよったりになるわね。

3人ともこれからよろしくね!」

 

レイ「レイ・ドレスデンじゃ!

前の光の王をしておった!

今は、ハルのクランズマンじゃ!

 

年齢は石盤と同じじゃから、ハルたちより更に長生きしておるぞ!

 

これからよろしくの!」

 

二人とも自己紹介し

 

 

ネコ「ワガハイは、何があっても驚かないぞ!」

 

狗朗「兄さんは、そんなに凄い人だったんだ!」

 

二人とも適応能力高いですね。

 

 

「それで、動ける人材は揃ったがどうするシロ?」

 

社「うん。ネコとハルは僕と一緒にNo.2達に接触してほしい。青の副長は、ハルに任せても良い? よく知ってるでしょ?

 

クロと姉さんとレイには、クランの戦争が拡大しないようにしてほしいんだけどどうかな?」

 

「俺もそれが良いと思うよ。クロエ、レイ頼めるか?」

 

クロエ「分かったわ!」

 

レイ「もちろんじゃ!」

 

「よし! それじゃあ作戦開始だ!」

 

各自行動を開始したのだった。

 



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13話

俺は現在、シロの不変の力で浮きながら世里を探していた。

 

世里の奴どこだ?

こんだけ人がいたら、力が入り乱れすぎて力も追うことができないし。

良い方法は無いか?

 

 

ネコ「あっちから、おっぱい女の匂いがするぞ! ハル」

 

 

「ありがとな。助かった。」

 

 

社「そういえば、ハルは無色の王と会ってないんだっけ? ハルの力を奪おうとしてもおかしくないはずなのに。」

 

「あー。それは不可能に近いぞ。

光の力は特殊すぎるからな~

俺の力を奪おうと俺の中に入ったとしても意味がないからな。

光の力は、その性質を持つものしか扱えないんだよ。

 

本来はクランズマンになれば、仕える王の力を使うことが出来るだろ?

 

光の場合は、その性質の力が発現してクランズマンになるって形なんだよ。

 

制限がかかってる代わりに、クランズマンになったら新たな命を得れたりするってことが出来るわけだ。」

 

 

 

社「なるほどね。ってことは姉さんも光の性質を持ってたってこと?」

 

 

 

「ああ。

それと、光の王は、他の性質の力をアレンジして扱うことも出来るわけだ。

青の力と組み合わせて、光のシールドを作ったりも出来たりするし、シロの力ともか組み合わすことが出来るだろう。

そうして、王が力を発揮すればするほどクランズマン達も能力を発揮するって訳だ。」

 

 

社「相変わらずチートすぎるね。

でも、その分制限がかかるってこと?」

 

「まあな。俺の場合は、石盤の管理者にならないといけないってことと、力を使える場が限られてるってことだ。

良くて、30分ってとこか?

それ以上使うと、石盤の力が暴走し、70年前と同じことが起こる。」

 

社「そっか・・・・。

無茶だけはしないでよ?

姉さん達も心配するから。」

 

 

「それは、お互い様だろ。

っと世里がいたみたいだ。回収してくるから、この下の屋根の上で待ってろ。」

 

社「それもそうだね。りょうか~い」

 

 

俺は、世里の前に降り立った。

 

 

「よっ!」

 

 

世里「ハル!? こんなとこで一体何してるの!?」

 

 

「それを今から説明するから、来てもらえるか?

よいしょっと。」

 

 

俺は世里に近づきお姫様抱っこをした。

 

世里「キャッ/// ハ、ハル!?///

恥ずかしいから下ろしてよ!」

 

 

「良いから、黙ってろ。舌噛むぞ。」

 

 

俺は世里を抱え、シロの所へ戻ってきた。

 

 

ネコ「ふしゃー!」

 

 

 

世里「キャッ! 一体なんなの!?」

 

 

 

社「相変わらずハルはかっこよすぎるね~

こりゃあ姉さんも惚れる訳だね。」

 

 

 

「ネコ、威嚇すんな!

シロ、アホなこと言ってないで行くぞ。

世里、しっかり捕まってろよ。」

 

 

 

世里「うん///」

 

 

 

社「やれやれ。せっかちなんだから。

それじゃあ、行こうか。」

 

 

俺達は、赤のNo.2がいる場所へ向かった。

 

 

あそこだな。窓が空いてないから蹴破るか?

と考えていたら、窓が開いた。

 

ありがたい!

 

 

俺たちは、その窓から入りこんだ。

 

 

 

ネコ「ふぎゃ!」

 

 

 

社「いたたた。」

 

 

 

「大丈夫か二人とも?

世里も平気か?」

 

 

 

世里「ええ/// 大丈夫よ///」

 

 

 

俺は世里を下ろし、周りを確認すると草薙さんを含め赤のクランズマン達が、唖然としていて、戦闘態勢を取り始めた。

 

すると足に衝撃が来た。

 

 

アンナ「ハル達は敵じゃない!」

 

とアンナが言い、気を失った。

おっと。

ダメージ受けてるのか?

 

俺は周りに見えるように光の力を使い、アンナの傷を治した。

 

「これで大丈夫だろ。傷の手当てをした。

すぐに目が覚めるはずだ。

色々と聞きたいことがあるだろうが、アンナが目覚めてからで良いかな、皆さん?」

 

と笑顔で言ったのだった。

 



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14話

あれから数分ほどたちアンナが目覚めた。

すると俺にまた抱きついてきた。

 

 

アンナ「ハル!! 無事で良かった。」

 

 

俺はアンナの頭を撫でながら

 

 

「アンナにも心配かけたな。」

 

 

 

アンナ「うん。」

 

 

 

草薙「世里ちゃん焼きもちやいとる場合じゃないで。そろそろ聞かせてもらってええか、ハル?」

 

 

世里「妬いてないわよ!///」

 

 

「分かったよ。っとその前に、俺とシロの自己紹介しておかないとな。シロ?」

 

 

 

社「そうだね。

第一王権者 白銀の王 アドルフ・K(カー)・ヴァイスマンだ。今は伊佐那 社って、名乗ってるからそちらの名前で呼んで欲しいかな。

ハルとは70年前からの付き合いだね。」

 

草薙&世里「!?」

 

 

「次は俺だな。

第零王権者 光の王 天照 ハルだ。

第一王権者と第二王権者とは、70年前から知っている。

 

まあ、60年ぐらい石盤の中で眠ってたから、体感的には25歳ぐらいなんだが、実際の年齢はあの二人と変わらないよ。

 

クロエとレイは、光の王のクランズマン達だ。

 

今まで黙ってて、悪かったな世里。

嫌いになってくれても構わないぞ。

長い間お前には隠し事してたからな。」

 

 

世里「やっと・・・・。話してくれた。

そんなことで嫌いになるわけないじゃない!

貴方には、私に光を常に見せてくれた・・・。

感謝しきれないほどの恩があるんだから。」

 

 

と俺に抱きつき泣きながら笑顔で言ってくれた。

 

 

「ありがとう。」

 

 

社「ひゅー。熱々だね!」

 

 

とシロがからかっていたら、皆の電話がなり始めた。

 

 

「あー。多分俺ら宛に中尉から連絡だな。

世里出てもらえるか?」

 

 

世里「分かった。はい、もしもし。

!? はい。変わります。」

 

驚いた顔をし、俺に携帯電話を渡してきた。

 

 

俺はスピーカーモードにして電話に出た。

 

 

「はい、もしもし。」

 

 

大覚「久しぶりだな。お前たち二人にはいつも驚かされる。

ヴァイスマンの奴も記憶が戻ったみたいだな。」

 

社「ヤッホー。久しぶりだね中尉。元気にしてたかい?」

 

大覚「相変わらずだな。ヴァイスマン。

ハル、ヴァイスマン、この現状をどうする?」

 

俺達は本来の作戦内容がバレないように、ドイツ語で説明した。

 

大覚「なるほどな。抜かるなよ、二人とも。

それと、頼まれ事は了承した。部下に頼んでおこう」

 

「ありがとな。中尉。

ゴタゴタが落ち着いたら、クロエ達も含めて5人で集まろう。」

 

 

大覚&社「そうだな(ね)。」

 

 

俺は通話を切り、世里に電話を返した。

 

 

 

「ありがとな。さてと何か質問はあるかい?」

 

 

草薙「驚きすぎて色々とついていけんことが多いんやけど、ハルは敵になってたのは白銀の王関連ってことで良かったんか?」

 

 

 

「そうだな。黄金の王から連絡を受け、記憶を無くした白銀の王を守る必要があった。

無色の王に白銀の王の力を取らせる訳にはいかなかった。

 

その為には、赤のクランと敵対するしかなかったわけだ。

 

まあ、尊は勘づいてたみたいだけどな。」

 

 

草薙「なるほどな。」

 

 

世里「ハル、伊佐那 社、それで作戦は?」

 

 

「まずは、生徒達の安全を確保し逃がすことだ。

これはシロがメインで動く。

 

 

次に、赤の陣営と青の陣営の戦いを止めて、学園島から逃がすことだ。

 

 

これは、世里と草薙さんに動いてもらうようになる。

 

クロエとレイ、狗朗には戦闘を止めるよう既に動いてもらっている。

5人で協力してくれ。

 

 

最後に、シロが無色の王と接触し、ケリをつける。

その間、尊達と無色の王が接触し力を奪われないように俺が二人の戦いに乱入して、時間を稼ぐって作戦だ。」

 

 

 

世里「そんな! 危険すぎるわ!

王の戦いをするなら、味方を増やしてからの方が・・・。」

 

「いいや。王の戦いに介入するのは、俺とシロだけだ。

王の力はそれだけ強力なんだ。

王の戦いに、王以外の介入ははっきり言って邪魔か足手まといにしかならない。

言葉は悪いが・・・。」

 

 

世里「そんな・・・・。」

 

 

「ありがとな。心配してくれたんだろ。

さて、他に意見は無いか?」

 

 

 

草薙「ハル。もしもの時は尊のこと頼むで。」

 

 

 

「分かってますよ。あのバカな友を止めるのも俺の仕事ですよ。」

 

 

アンナ「ハル・・・。 ちゃんと帰ってきて。

いなくならないで。

尊とハルまでいなくなったら・・・。」

 

 

「なーに、泣きそうになってんだよ。

いなくなるわけないだろ。

約束だ。」

 

 

と頭を撫でながら言った。

 

 

アンナ「・・・・・うん。約束した。」

 

 

「良い子だ。他に質問は無いみたいですね。

 

それじゃあ、シロ頼むわ。」

 

 

 

シロ「分かったよ。 ネコお願いがあるんだ。

僕は長い間クランズマンを作って来なかった。

僕のクランズマンとなって力を貸してほしい!」

 

 

 

ネコ「もちろんなのだ! シロはネコのシロだし、ネコはシロのネコなのだ!」

 

 

ネコが白い光に包まれ、力を解放し術を使

い、生徒達の避難誘導を始めた。

 

良かったな、シロ。

 

「シロ、居場所は分かったか?」

 

 

社「ああ、分かったよ。」

 

 

ネコ「ネコはシロの役に立ったのか?」

 

 

 

社「ありがとう、ネコ。」

 

 

 

ネコは力を使い果たし、気を失った。

 

 

 

シロはネコを壁に寝かし、

 

 

 

 

社「悪いんだけど、ネコのこと頼むよ。

ハル、行こうか。」

 

 

 

「そうだな。

この仕事が終わったら、当分働かねーぞ。

草薙さん。後は頼みますわ!」

 

 

草薙「ハル・・・・。分かった・・・。」

 

 

 

草薙さんにはバレてるな。

 

 

 

俺は歩き出し始めたら、服を引っ張られた。

 

 

 

 

世里「待って・・・・。行かないで・・・。

ここで貴方と離れると二度と会えない気がするの。」

 

 

「世里・・・・。

どうして、そう思うんだ?」

 

 

 

世里「ハルが全てを覚悟しているって、目をしているから。

それに最近よく夢で見ていたの。

ハルが私の側からいなくなる夢。」

 

 

悲しそうな顔をしながら世里は言った。

 

 

「ったく。世里は昔から心配性だな。

保護者が、そうほっぽりだす訳ないだろ?

俺がいなくなると思うのか?

世里がちゃんと幸せになって、俺のこと必要ないって言われるまで、いなくなることはねぇよ。」

 

 

 

世里「・・・・・・・・ぃ。」

 

 

「ん?」

 

 

世里「私はそんなこと言わない!

私の幸せは、ハルの隣を寄り添ってずっと歩いて行くことなの。

私の側からハルが居なくなると、私は幸せじゃないの!

私を助けてくれた時から、ずっと貴方の事が好きなの!

お願いだから、私の隣にいてください。

貴方の事が大好きなんです。」

 

と泣きながら言った。

 

 

俺は驚いた。

女の子にここまで言わせるとはな。

やれやれ。

俺は大馬鹿者らしい。

 

 

俺はポケットから、世里へのプレゼントを出し、ネックレスを首にかけ、キスをして落ち着かせた。

 

 

 

世里「んっ!?」

 

 

口を離し

 

「大丈夫だよ。俺は絶対戻ってくる。

世里の隣を歩けるように、この場所を守らないといけないんだ。

その為に、行ってくるよ。

ネックレスとキスは俺からのプレゼントだ。

高くつくぞ?

 

それと世里の気持ちは嬉しかったよ。俺もお前の事が好きだ。

 

だから待っててくれよな!」

 

世里「ハル! 大好き! んっ」

 

 

と俺に抱きつき、唇を奪ってきた。

 

 

二人の世界に浸っていると、

 

パシャ! ピロン

 

と音がして

 

 

シロ「いや~。 この部屋何かアツいね。」

 

 

草薙「ホンマにな。ワイらの存在忘れとるんやないか?

それにしてもあっついわ~」

 

アンナ「二人とも幸せそうで、私は嬉しい。」

 

 

ハル&世里「!?///」

 

 

俺は世里をとっさに離した。

 

世里さん?

離した瞬間すごい泣きそうな顔になるの辞めてください!

 

 

シロ「良い写真が取れたよ。頼まれてたから姉さんにも送ったよ。」

 

 

世里「/////」

 

 

「はっ!? シロ!?

マジか!?

何してんの!?」

 

 

シロ「んー。二人の幸せそうな姿を皆に自慢したくて。

ハルも良い感じになったし、本当に出発しようか。」

 

 

「シロ!? お前絶対許さないからな?

ったく、皆も拡散とかするなよ?!

宗像とか尊にもバレたら間違いなくからかわれる・・・・。」

 

シロ「バレるのも時間の問題だと思うよ?

ハル、そろそろ時間みたいだ。」

 

「ちくしょーが。

そうみたいだな。

行くとするか。

世里行ってくるな。」

 

世里「行ってらっしゃい///」

 

 

シロ「初々しい新婚さんみたいだね~。

それじゃあ、皆さんお元気で!」

 

 

世里「新婚///」

 

「あんま世里のこと弄るんじゃねーよ。

 

それじゃあ、行ってくるわ!」

 

と言い

 

俺とシロは窓から飛び降り、それぞれの目的地へ向かうのだった・・・。

 



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15話

本編もあと数話で終わります。


社「良かったのかい、ハル?」

 

 

「良いんだよ。絶対にあいつらの所へ、帰るつもりでいるからな。

ただ、尊のダモクレスの剣が、光の性質を発現して暴走しなければって条件が付くけどな。」

 

 

社「それは・・・・。

いや、奇跡を信じよう。」

 

 

 

「お前こそ良かったのか?

ネコとかが目覚めたら間違いなく悲しむぞ。」

 

 

 

社「良いんだよ。無色の王を倒すにはあれしか方法がないからね。」

 

 

「お互い似た者同士だな。アドルフ。

狗朗のこと頼むな。」

 

 

社「ハルこそ。姉さんのことお願いがするよ。」

 

 

二人「それじゃあ、また!」

 

 

と二人は別れ、それぞれの目的地へ向かっていった。

 

 

二人の王の所へ向かっていると、目の前にクランズマンの二人がいた。

 

 

 

「ようやく合流できたな。」

 

 

 

クロエ「無事で良かった。これからどうするの?」

 

 

レイ「王の戦いにに乱入するんじゃな。

妾たちも行くと言いたいが、足手まといに、

なるの・・・。」

 

 

 

「ああ。あの戦いを止めないとな。

赤の王のダモクレスの剣が崩壊し始めている。

ダモクレスダウンが起きる危険な状態だ。」

 

 

クロエ「そっか。 ちゃんと帰ってきてよ。

世里を本妻にした事は認めるけど、私たちも貴方が大好きなんだから、愛してもらわないと。」

 

 

 

「いや、俺にそんな器用なことはできません。ごめんなさい。」

 

クロエ「ふふふ。分かってるわよ。ただ私達は家族なんだから、貴方は絶対に帰ってきて!

私達を放っていなくなったら誰が面倒見てくれるの? 最後まで責任取りなさい。んっ」

 

と言い、口づけをしてきた。

 

 

「んっ!?」

 

 

パシャ!っと音がして、

 

 

レイ「妾も主様に抱きつくのじゃ!」

 

と抱きついてきて、写真を取った。

 

 

「クロエ!? レイ!?

何するんだ?

ってかその写真どうするんですか?」

 

 

 

クロエ&レイ「世里に送っちゃった!」

 

 

「間違いなく、殺される・・・。」

 

 

 

レイ「返事が来たみたいじゃの。

何々? よく出来た妹じゃの。」

 

 

 

クロエ「そんなことしても、私は動じないから。姉さん達のお話も今度聞かせてよ! 本人から聞きたいんだから!

それと、後悔が無いようにハルと話なさい。

だって。」

 

 

「内心怒ってるパターンでしょ?

帰ってくるのが怖くなってきたんですが。」

 

 

クロエ「世里は、私達もハルが好きっていうの知っているからね~

本妻の許可も出たことだし、帰って来てからが楽しみね!」

 

 

レイ「そうじゃの! 主様、絶対帰ってくるのじゃぞ!」

 

「ったく叶わねえな。こんな俺でよければ二人とも宜しくな。

それじゃあ、行ってくる。」

 

クロエ&レイ「・・・・・・・。」

 

二人は悲しそうな顔をし、口をつぐんでいた。

 

俺は笑顔で二人の頭を撫でた。

 

クロエ&レイ「・・・・! 行ってらっしゃい。」

 

 

「ああ。」

 

と答え、二人の王の所へ向かうのだった。



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16話

ようやく戻って来れたな。

さっきの仕返ししないとすまねぇな。

とりあえず、シロが無色の王連れてくるまでは耐えないとな。

 

 

30分以内に来てくれると助かるが、贅沢は言ってられないな。

 

 

俺は二人の間に斬撃を放った。

 

二人は咄嗟に飛び退き、こちらを見た。

 

尊「ハル! 邪魔だ。」

 

宗像「おやおや。また貴方ですか?

我々の戦いを邪魔しないでもらいたいのですが。」

 

「いやいや、そういう訳にはいかないんだよ。」

 

 

尊「ハッ。もう一度ブッ飛ばすぞ。」

 

 

宗像「やれやれ。邪魔はされたく無いですしね。」

 

 

二人がこっちに突っ込んできた。

 

俺は光のシールドを張り、弾いた。

 

 

尊&宗像「何!?」

 

 

俺は力を解放し、ダモクレスの剣を発現させた。

 

「おいおい。あんまりなめてると痛い目合うぞ?」

 

 

尊「それがてめーの隠してた力か! おもしれー。」

 

 

宗像「黄色のダモクレスの剣だと!? それに光っている!

貴方は一体?」

 

 

「初めまして。赤の王、青の王。

第零王権者 光の王 天照ハルだ。

全ての始まりの王だ。

第一王権者と第二王権者と同じ年代を生きている。

宜しくな。

俺を楽しませてくれよ、赤の王! 青の王!」

 

 

俺は二人に突っ込んでいった。

 

3人の王の三つ巴の戦いが今始まったのだった・・・・。

 

 

30分後・・・

 

 

そろそろ活動限界か?

シロはまだなのか?

 

 

尊「はぁはぁはぁ。強すぎんだろ、ハル。」

 

 

宗像「はぁはぁはぁ。全く規格外すぎますね。その力は。王の力を凌駕しています。」

 

 

「はぁはぁはぁ。うるせーよ。お前らだって充分強くて、規格外じゃねーか。」

 

やっぱり王二人との戦いは厳しいか。

力をもう一段階上げるか。

いや、最悪なパターンになった時に力を温存しておかないといけない。

 

と考えていた所で、

 

俺たちの間に白銀の光が舞い降りたのだった。

 

ったく遅いんだよ。

 

社「君が探しているのはコイツでしょ?」

 

 

無色の王「おい! 何してるんだ? やめろ!

やめてくれぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

 

 

社「早く! 王を殺せるのは、王だけだ。」

 

 

 

尊「ああ! 礼を言うぜ。よくぞ連れて来てくれた!

はぁァァァァ!」

 

 

宗像「辞めろ! 周防!

手を出すな!」

 

 

尊は力をため、手刀でシロを貫いた。

 

社「ハル・・・・。 後は頼むよ。

こっちに来ないでよ。」

 

「ああ、任せろ。そっちで会わないことを願うよ。」

 

と会話し、シロは炎の王の力で、体ごと消滅したのだった・・・。

 

 

その場には、3人の王しか残っていなかった。

 

尊「悪いな。貧乏くじ引かせちまってよ。

ハル、お前の友達にもすまないことをした。」

 

「シロの考え通りだからな。

尊、心残りは無いのか?」

 

 

宗像「そんな晴れ晴れした顔でよくも言えたもんだな。本当に悪いと思っているなら、こうなる前に何とか・・・・・ならなかったのか?」

 

尊「宗像・・・・。

もう何も言うな。

 

後悔はねえさ。

ハル、アンナ達のこと頼むな。」

 

尊は手を広げた。

すると赤のダモクレスの剣が落下してきた。

 

宗像&ハル「!?」

 

宗像は動きだし、サーベルで尊の心臓を刺した。

 

ダモクレスの剣は頭上数mの所で停止した。

王が絶命したので、そこで消滅する・・・

はずだったのだが、再びゆっくりと動き始めた。

 

宗像「何だと!? なぜ活動を停止しない!?

このままだと・・・」

 

「やれやれ。やっぱり嫌な予感ってのはどうして当たるもんかね。

尊から頼まれてたことを実行しなければ変わると思ったんだけどね」

 

 

俺は力をフルパワーで解放し、尊のダモクレスの剣を徐々に空へと押し返し始めた。

 

そして光のダモクレスの剣の近くまで動かした。

 

宗像「どういうことだ!? 何か知っているのか?」

 

 

「尊にも光の性質があったんだよ。

数ヶ月前に感じた物よりも、めちゃくちゃ力が強くなってやがる。

光の力は、全てを照らすって性質から他の力の干渉を受けず単独で行動できる力がある。

つまりだ、尊って主を失ったとしても光の力があれば単独で行動を続けるわけだ。」

 

 

宗像「なっ!? ということは光の力でダモクレスの剣はまだ活動しているということか?!

対処方法は無いのか!?

このままでは。」

 

「御名答。対処方法はあるぞ。光に対抗するには、同じぐらいの光かそれ以上の光で飲み込んでやればいい。」

 

宗像「それは!? まさか、お前まで・・・。」

 

「宗像には分かるか。俺が最後までここにいた理由が。

最悪のパターンを想定していたんだが、

全くその通りになるとはね~

 

俺のダモクレス偏差を暴走させる。

それで俺のダモクレスの剣を爆発させ、

尊のダモクレスの剣を破壊するしか方法は無いみたいだ。

ちなみに、ダモクレス偏差を暴走させるためには、俺が剣に触れておかないといけないし、尊の剣を完全に消滅させるためには、尊の体も消滅させないといけないだろう。」

 

 

宗像「つまり、お前が周防の死体を抱え、空に行き、剣に触れ力を暴走させ一緒に自爆するというのか? 死ぬと言うのか?

 

他に方法は無いのか!?」

 

 

「宗像・・・・。他に方法はない。」

 

 

宗像「ふざけるな! 周防までいなくなり、天照までいなくなるだと!? いい加減にしろ!

残される者の身にもなってみろ!

淡島くんはどうするんだ!

お前の帰りを待っているのではないか!?」

 

 

「そうだな。はぁ~ぁ。

世里との約束破ってしまうことになるな・・・。

クロエとレイにも約束破り!って言われるだろうな。

 

たくさん、悲しませるだろうな・・・。

 

 

それでも、やらないといけないんだよ。

俺がやらなきゃ、シロと尊から託されたことを無駄にしてしまう。

 

ダモクレスダウンを止めなければ、世里やクロエ&レイ、他にもたくさんの人達が、

巻き込まれてしまう。

 

俺はそうならないように、世里達を守りたいんだよ。1人の人と王として。」

 

 

 

宗像「俺は・・・・・。

二人の友の為に動くとしよう。」

 

宗像は、尊の死体から剣を抜き、俺に渡してきた。

 

「悪いな。宗像。

世里達やクロ達、吠無羅のことを頼むわ。

それとこの剣「光」を世里に渡してくれ。」

 

 

宗像「分かった・・・・。 天照、俺がそちら側に行って出会えたら飲みにでも行こう。

約束だ。」

 

と刀を受け取り言った。

 

 

「もちろん! またな、宗像!」

 

俺は、尊を抱え宙に浮きダモクレスの剣へ近づき、手を触れダモクレス偏差を暴走させ始めた。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

 

辺りは光に包まれ始めた。

 

「ったく満足そうな顔しやがって。

 

お前のせいでいい迷惑だよ。

 

さてと最大のハッピーエンドを目指しますかね。

 

光の王として命じる。周防 尊よ。俺と契約しろ。体が消滅後、光のクランズマンとなれ!

 

というと、俺の光の力が尊に入り込んでいった。

 

これで大丈夫だな。

 

さてと、そろそろかな?

 

3人を悲しませるだろうけど、ちゃんと帰ってくるよ。

 

それじゃあな。

 

それと同時に、光のダモクレスの剣は大爆発を起こし、俺の体を包み込むのだった・・・。



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最終話

今回でK本編最終話です。
次は劇場版の内容を書きます。


〈クローディア&レイ Side〉

 

私達は、狗朗と共に橋の上まで逃げていた。

 

先ほど赤のダモクレスの剣が落ち、止まった所で安心していたが、そうはいかなかった。

また動き始めたのだ。

すると、そこで光の力がダモクレスの剣を押し返していた。

 

空まで押し返した所で、ちょっとしたら光のダモクレスの剣が暴走し始めていた。

 

クローディア「一体何が起こってるの!?

それに凄い嫌な予感がするんだけど・・・」

 

レイ「なっ!? 大馬鹿者が!

主様は、自発的に力を暴走させておる!

ダモクレスの剣を爆発させて、赤の剣を破壊するつもりじゃ!」

 

狗朗「何だと!? 」

 

クローディア「そんな! まさか!?」

 

レイちゃんは涙を流しながら

 

レイ「主様は、自分の身を犠牲にしてまで赤の剣を破壊するつもりじゃ。」

 

クローディア「急いで助けないと!」

 

と向かおうとした瞬間、

大爆発が起こった。

 

そこには光の剣がまだ残っていたが、すぐに消滅したのだった。

 

 

クローディア「そんな・・・・・・・・。嫌よ。いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

レイ「主様の、大馬鹿者がぁぁぁぁぁ!」

 

狗朗「兄さぁぁぁぁぁん!」

 

 

私達は泣きながら叫んでいたのだった

 

〈クローディア&レイ Side out〉

 

 

〈世里 Side〉

 

 

私は先ほどの大爆発が起こった後、不安な気持ちを圧し殺しながらも部下たちと待っていた。

 

 

先ほどから嫌な感じが止まらない。

大丈夫だよね? ハル?

 

 

すると目の前から室長がこちらへ向かっていた。

 

「室長! ご無事でしたか!」

 

室長が無事だったことに安堵した。

 

室長の体全体に目を向けていると、

えっ? 何で・・・・。

 

 

宗像「これですか・・・。天照から貴方に渡すように頼まれました。

受け取ってください。」

 

私はハルが持っていた剣を副長からもらった。

偽物だと思い、鞘から抜いてみたが、本物だった。

鞘の奥にも何か入ってる感触があり、取り出してみると、綺麗なシルバーの指輪だった。

 

このサイズ、私の指にピッタリだ・・・。

私は涙が流れてきた。

 

「室長、答えてください・・・。

ハルはどうしたんですか・・・?」

 

宗像「天照は・・・。

赤のダモクレスダウンを防ぐために、自分のダモクレス偏差を暴走させて爆発を起こし、防ぎました。

ダモクレスの剣に触れていたので・・・・。

爆発に巻き込まれ周防と共に死にました。

 

淡島さん、

貴方たちには幸せになって欲しい。それと約束守れなくてすまないと言ってました・・・。」

 

 

「そんな・・・・。

嘘ですよね? 約束したんですよ、帰ってくるって。

これから楽しいこと一杯していくはずだったんですよ?

1人にしない、側から離れないって言ってたんですよ。」

 

 

宗像「淡島さん・・・。

私を恨んでもらってもかまいません。

ですが天照がちゃんと生きていて、貴方の近くにいた事だけは忘れないでください。」

 

 

 

「ハルぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

 

 

 

私は、刀と指輪を抱きしめながら思いっきり泣いたのだった・・・。

 

〈世里 Side out〉

 

 

〈狗朗&ネコ Side〉

 

俺たちは、クローディアさん達のかわりに、今シロ達がいた場所へ来ていた。

 

ネコ「シロ!」

 

駆け出していた。

 

そこにはシロの持っていた傘があった。

 

ネコ「んー。抜けない!」

 

 

俺は手伝って傘を抜いた。

 

 

するとネコが凄い勢いで奪い、

 

ネコ「くれー! 我輩がシロに届けてあげるの!

シロに届けて、ハルも一緒に遊ぶの!」

 

「なあ、ネコ・・・ 。

シロにはもう届けられないんだ。

それに兄さんとも遊ぶことはできないんだ。」

 

ネコ「やだー! シロに届けてあげるの!

ハルとも遊ぶの!」

 

「聞き分けろ! シロと兄さんは・・・!」

 

ネコ「だって・・・・。

シロとハルは王様だもん!」

 

ん!?

 

俺はその時、シロと兄さんとの会話を思い出した。

 

社「僕は不死の王だよ。

ハルもだよね?」

 

ハル「ああ。光の性質上な。俺の場合、王だけでなくクランズマン達もそうなるけどな。」

 

そうか! 二人とも不死の王だ!

ってことはどこかで生きてる可能性がある!

 

俺は泣いてるネコに近づき、

 

「そうだな。シロは俺たちの王様で、兄さんも王様だ。」

 

と言い、ネコを立ち上がらせシ歩き出したのだった・・・。

 

〈狗朗&ネコ Side out〉

 

 

〈アンナ Side〉

 

ダモクレスの剣が爆発する瞬間、二人の声がした。

 

尊「悪い、アンナ。もう綺麗な赤を見せてやれない。」

 

ハル「すまない。アンナ。一緒にいてやれそうもない。約束破ってごめんな。」

 

と声が聞こえ、私の目に見えていた、綺麗な赤色と黄色が今消えた。

 

「尊ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!

ハルぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

 

と叫び泣いていた。

 

みんな驚いた顔をして、私を見ていた。

 

草薙「アンナ、どうしたんや?」

 

「尊とハルがいなくなっちゃった・・・。」

 

草薙「そうか・・・・。」

 

吠舞羅のみんなも泣いていた。

 

みんなが

 

「No Blood! No Bone! No Ash!(ノーブラッド!ノーボーン!ノーアッシュ!)」

 

と言い合唱していた。

 

すると赤い光が天に登っていき、

その先の一点に黄色い光が見えた。

 

私は涙をふき、空を見た。

 

「きれいな赤。

その先にきれいな黄色!」

 

草薙「聞こえるか、尊?

俺らにとってお前は最高の王や。

ハル、尊を助けてくれてありがとな。」

 

私達は前を向いて歩いていくのだった。

 

〈アンナ Side out〉

 

みんなそれぞれの道を歩きだし、

4人の王を亡くした、あの学園島事件から一年近くの時がたったのだった・・・。



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K MISSING KINGS(劇場版)
プロローグ


今回から劇場版編です。
原作崩壊まっしぐらですが、今後もよろしくお願いいたします。


〈??? Side〉

 

ここはどこだ?

俺は真っ暗闇の中をさ迷っていた。

 

クソが。

何がどうなってやがる?

 

俺は前の方向に向かって歩いていた。

 

どれくらい歩いただろうか?

 

時間感覚も分からなくなってきてやがる。

タバコも吸いたくなってきた。

 

とイラだっていると、目の前から凄い光がさしてきた。

 

俺は光の方向に向かい、出口らしき扉に来た。

 

扉を開けてみると、眩しい光に俺の体が包まれた。

 

光が収まり、目を開いてみると

 

???「おいおい、ようやくお目覚めか?

呑気な奴だな。」

 

よく見知った、俺の友の顔が目の前にあったのだった。

 

 

〈??? Side out〉

 

 

〈ハル Side〉

 

「中尉、体調はどんなだ?」

 

大覚「ああ、今日はまだ良い方だ。」

 

「やれやれ。歳なんだから無理はするなよ。」

 

大覚「お前も似たようなもんではないか。

それより良いのか?

下に戻らなくて。」

 

「まだだよ。アイツが目覚めてないしな。

それに今戻ったら緑の王の策略にまんまとはめられることになる。

もうちょいタイミングを図るさ。」

 

大覚「そうか。

それにしてもお前たちの行動にはいつも驚かされる。」

 

社「ハル、本当に戻らなくて良いの?

姉さん達や、世里ちゃんの為にも。」

 

「お前には言われたくないんだが・・・。

この寝坊助が目覚めて、鍛えてからそれからだな。光のクランズマンになったいじょう力を制御してもらわないとな。

赤の力も残ってるだろうから、暴走しないようにしとかないといけないし。」

 

社「ハルは本当に予想外なことしかしないよね。頼んだのに、こっち側にきちゃうし。」

 

 

「ああん? 誰のせいだと思ってやがる?!

お前と無色の王の殺しの負荷がコイツにかかって暴走したんだろ!?

お陰で俺が尻拭いする羽目になっただろうが!」

 

社「それもそうだね~。あはは。

まあ、ドンマイ!」

 

「よーし。一発殴らせろ。それかこの飛行船から突き落としてやる。」

 

社「わー! ごめんなさい!」

 

シロは外に逃げ出した。

 

ってアイツ目が覚めたみたいだな。

 

俺はそいつに近づき

 

「おいおい、ようやくお目覚めか?

呑気な奴だな。」

 

と言った。

 

???「ここは? 地獄か?」

 

「ケンカ売ってんのか?

ってか、俺の顔見て地獄って判断すんなよ。」

 

???「??? 俺は宗像に刺されて死んだはずだ。死んだら天国か地獄行きだろ?」

 

「お前がその発想を持ってることにビックリだわ! アンナのポケーとしてる所は、コイツ譲りか・・・。」

 

 

???「ってか何でハルもいるんだ?

まさかお前も死んだのか?」

 

 

「やっぱりそういう反応だよな。

説明するとしようか。

お前は一度死んだ。

だが、俺がお前と契約し光のクランズマンにして生き返らせたんだよ。

だから、この世界は現実だよ、尊。」

 

 

俺は尊が死んだ後何があったのか説明した。

 

 

尊「・・・・ マジ・・・・か?」

 

 

「マジだよ。お前には光の力も混じっていた。

だからお前を殺しても、ダモクレスダウンは止まらなかった。赤の力は停止したが、光の力が残ってたからな。

んで、俺がダモクレス偏差を暴走させ、ダモクレスの剣を爆破した。

んで、その直前に俺が勝手に契約したわけだ。

 

爆発に巻き込まれ、俺と尊の体はここで再構築されてたってわけだ。一年近くかけてな。

ちなみにシロも同様にな。」

 

 

尊「そうか。俺はまたこの世界で生きられるんだな・・・。」

 

 

尊は涙を流していた。

 

 

「ああ。ただ、お前は光のクランズマンになったから不死の存在になった。

それと、生き返ったからと言って赤の王には、もう戻れないぞ?

戻りたかったら、赤のクランに戻っても良いが。」

 

尊「いや、良いさ。アイツらは、俺がいなくても大丈夫だ。

それにお前が俺にトドメをささなかった理由が知れて良かったよ。

俺はこれから、光のクランズマンとしてお前の下に就こう。

夢見てたからな。」

 

「よろしくな。でっ起きてそうそう悪いんだが、鍛えるぞ。赤の力の制御と光の力について叩きこむ。

緑の王が動きだして、時間が余り無いからな。」

 

尊「緑の王?」

 

「ああ。俺の予想だが、無色の王を裏で操ってた奴だ。

それにシロと俺にご執心みたいでな。

アンナの感知能力を利用してるみたいだ。」

 

尊「何だと!?」

 

 

「間違いない。黄金の王の部下からの情報でもあるから信憑性が高い。

お前を鍛え力を制御出来るようになったら、地上に戻るぞ。

俺らの大事なものに手を出そうってんなら落し前つけないとな。

トレーニング室は、この部屋から出て、階段を降りた所だ。

先に行ってるぞ。」

 

 

尊「ハッ。そうだな。準備が出来たら向かう。」

 

 

それからハルと尊は、1ヶ月間修行を行うのだった・・・。

 

〈ハル Side out〉



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1話

〈クロエ&レイ Side〉

 

クロエ「相変わらず手掛かりないわね。

中尉なら何か知っていると思ったんだけど、不在みたいだし。

それに最近緑のクランが活発的になってるわね。」

 

 

レイ「あれから1年か・・・・。

主様はどこで何をしとるんじゃ!

世里もだいぶマシにはなったが・・・

今でも主様のことを思って隠れて泣いてることが多いのじゃ。

生きてる可能性を伝えなくて良かったのか、クロエ?」

 

クロエ「期待させて会えないって分かったら残酷すぎるじゃない。それに、ハルが光の力で不死といっても、あの時の状態でその力がちゃんと働いていたのかどうか確信も無いのよ・・・。」

 

レイ「そうじゃの・・・。 でも、主様はきっと帰ってくるのじゃ!

あれは、アンナ達か?

緑のクランに追われておるのじゃ!

行くぞ、クロエ!」

 

クロエ「ええ! 分かったわ!」

 

 

私達はアンナ達の場所へ急いで向かった。

 

 

〈クロエ&レイ Side out〉

 

 

 

〈アンナ Side〉

 

私達は、緑のクランに今追われていた。

「白銀の王と光の王を探せ」と言われた。

今の私は感応能力を使えないから無理だった。

尊とハルが死んでからずっと不安定だった。

 

 

私達は追い込まれ、もう逃げ場が無くなった。

 

鎌本「アンナ。お前だけでも何とか逃がすからな。」

 

とその時、私達の前に

白銀の王と光の王のクランズマン達が割って入った。

 

 

 

クロエ「全く。可愛い女の子をイジメるなんて悪いことするわね。

ってあら?

クロくん、ネコちゃん久しぶりね!」

 

 

 

レイ「全くじゃ。それに緑の王は、自分より強いものがいなくなった後に威張り始めるとはガキみたいなやつじゃの。

お前たち久しぶりなのじゃ!」

 

 

ネコ「おー!

クロエ、レイ久しぶりー!」

 

 

狗朗「何を呑気なことを言ってるんだ、お前たちは!

敵が目の前にいるんだぞ!?

っていない?」

 

どうやら敵は逃げたみたいだった。

 

 

クロエ「不利だと思って逃げたみたいね。それでアンナちゃんはどうして追われていたの?」

 

 

「白銀の王と光の王を探せと言われた。

でも今の私には探せない。

尊とハルがいなくなって、力が不安定なの。」

 

四人「!?」

 

クロエ「どうやら、緑の王は、白銀の王と光の王が生きてるかどうかを確認したいみたいね。

それを確認出来次第本格的に動きだすってことかしら?」

 

レイ「そうみたいじゃの。黄金の王なら知っておるかと思うたが、不在でおらんしの~。

いや、待てよ? 御柱タワーに行けば主様が生きてるかどうか分かるかもしれんのじゃ!」

 

残りのメンバー「それは、本当なの(か)!?」

 

 

レイ「何で、こんな簡単な方法思い付かんかったんじゃ! 御柱タワーにある石盤に触れれば、妾の力を使って主様の力を探ることができるのじゃ!」

 

 

 

クロエ「そうね! でも対策を練らないといけないわね。 今の御柱タワーは緑のクランが占拠していて、周辺は青のクランが取り囲んでいるわ。

中に入るにしても骨が折れるわね。」

 

 

 

アンナ「青の副長に事情を話して、協力してもらうのは?」

 

 

 

四人「それは・・・。」

 

 

 

アンナ「あの人もハルのことが大好き。ハルが生きているか死んでいるかハッキリしたら前に進めると思う。」

 

 

クロエ「そうね・・・。世里に事情を話してみましょう。」

 

私達はセプター4の副長の所へ向かうのだった。

 

〈アンナ Side out〉



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2話

〈世里 Side〉

 

 

私は、現在外で休憩し空を眺めていた。

 

 

ハルが亡くなり、一年近くの時がたった。

始めは何も手がつかなかったが、時間がたつにつれて何とか仕事とかは出来るようになった。

 

まあ、仕事に逃げているとも言えるわね。

 

何よ・・・。

戻って来るって約束したじゃない。

 

貴方と一杯したいことがあったのよ?

たくさんデートして、ゆくゆくは結婚して、家庭を築いて、みんな笑顔で楽しい生活。

ハルが隣にいないと意味無いじゃない・・・。

 

「ハルのバカ・・・。

指輪だけ置いていくんじゃなくて、ちゃんと手渡しでプロポーズぐらいしてくれても良いじゃない!」

 

私は涙が溢れてきた。

 

私は泣くことが多くなった。

昔は泣いていたらいつもハルが慰めてくれていた。

初めて会った時からの一目惚れだった。

 

ハルと姉さん達との思いでは数えきれないほどあり、みんな良い思いでだ。

 

ハルがいなくなり姉さん達もショックを受けていたが、最近は外に出ることが多くなった。

 

何をしているのかしら?

姉さん達も離れていくのかな・・・・。

 

 

って弱気になってたらダメよね!

 

私は左手の薬指に着けた指輪と、腰につけているハルの刀を触っていると電話がなった。

 

 

「はい、もしもし。」

 

 

草薙「久しぶりやね。世里ちゃん!

ドイツへの留学の件ありがとな。」

 

 

「ええ。それで成果はあったの?」

 

 

草薙「まあな。ドイツの石盤に詳しい学者の話をもうちょい聞きたかったが・・・。

光の王についても記述はあったで。」

 

 

「何てあったの!?」

 

 

草薙「光の王は、特殊な性質を持ち、各色の力を使うことができるみたいやな。

クランズマンに対しても同様の効果があるらしい。

いわゆるチートみたいなもんや。

ただ、その代償として石盤を管理していかんといけんみたいやな。

黄金の王が管理しとるように思えたけど、実際に管理しとるのは光の王みたいやで。

70年ぐらい前に石盤の暴走があったけど、光の王が石盤の中で眠り制御したそうや。

んで、現在も石盤が活発に動いてるそうや。

それと光の王と石盤は近い存在らしい。」

 

「それって・・・・

光の王に影響が出れば、石盤にも影響出るはずよね?」

 

草薙「そうや。現在も正常に稼働しよるらしいで。ってことは?」

 

「!! ありがとう!

姉さん達の元へ向かってみるわ!

調べることが出来たから。」

 

草薙「いやいや。これは留学させてくれたお礼や。ほなまたな。」

 

と電話を切り、室長に休暇を貰うために室長室に向かった。

 

 

「失礼します。」

 

 

宗像「どうぞ。」

 

「すみません、室長。しばらく休暇をいただきたいのですが宜しいでしょうか?」

 

宗像「急にどうしましたか?」

 

「はい。私個人としてやりたいことが出来たからです。その為には休暇が必要と判断し、申請しました。」

 

宗像「良い顔になりましたね。許可しましょう。淡島さんにはよく働いてもらってますし。ただ、御柱タワーの現状が動き始めた場合協力を要請するようになります。それだけはお願いしますね。」

 

「分かりました。ありがとうございます!

それでは失礼します。」

 

宗像「やれやれ。目標が決まったらそれに一直線に進む所は貴方にそっくりですね。天照。」

 

室長が何か言っていた気がするが、私は急いで姉さん達の所へ向かうのだった・・・。

 

〈世里 Side out〉



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3話

活動報告で、次の作品のアンケートを取っていますのでコメント等よろしくお願いしますm(__)m


〈世里 Side〉

 

私は姉さんに連絡をし、合流した。

 

クロエ「世里、どうしたの?」

 

「姉さん達に聞きたいことがあるの。

石盤から情報を得ることは出来るかしら?」

 

クロエ&レイ「!?」

 

「やっぱり得れるのね。お願い!

協力して! ハルが生きているのかどうか確かめたいの!」

 

レイ「妾の力を使えば、調べられる。

主様が生きてるかどうかは分からんぞ?

それでも行くんじゃな?」

 

 

「もちろんよ! 調べないと前に進めないから!」

 

 

クロエ「良い顔になったわね、世里。

それじゃあ、行きましょう。

クロくんたちとあそこのビルで合流することになっているから、それから御柱タワーに向かいましょう。」

 

レイ「不味いのじゃ!? 緑のクランがアンナ達を襲撃しておる! 力を感じたから間違いないのじゃ!」

 

「何ですって!? 急いで向かいましょう!」

 

私達は急いでビルに向かうと、緑のクランメンバーがビルを囲んでいた。

 

世里&クロエ「なぜ緑のクランは動いているの?」

 

 

レイ「おそらく狙いはアンナじゃろう。アンナの感応能力で、主様とクロエの弟が生きてるか、死んでるか確定させたいのじゃろう。

それと新しい赤の王の力を目覚めさせたいのかもしれんの~」

 

クロエ「それって、アンナちゃんが次の王ってこと?」

 

レイ「おそらくの。」

 

「それで、草彅くんがドイツ行きたいって行っていたのね。って情報収集の為交流してるだけだからね!? 私はハル一筋なんだから!」

 

クロエ&レイ「声が大きい!」

 

私は口を塞がれたが、先ほどの声が緑のクランに聞こえたみたいで私達の方へ向かってきた。

 

すると目の前の緑のクランを攻撃し吹き飛ばし、ビルに向かっていく、金のウサギの面をかぶり、黒装束を来た二人組がいたのだった。

 

レイ「なんじゃ、あれは?」

 

「ウサギのメンバーみたいだけど、どうして?

ってかあの二人組強すぎじゃない。」

 

クロエ「黄金の王から命令でもあったのかしら?

まあ良いわ!

道が開けたから、あの二人の後を追いながら、クロくん達の所へ向かいましょう!」

 

私達は急いでビルの中に入るのだった。

 

〈世里 Side out〉

 

 

〈ハル Side〉

 

尊と地上に降りてきてから情報を集め何日かたった。

俺達は正体をばれないようにするため、力を感知されないようにし、金のウサギの仮面を付け黒装束を来て、黄金の王の直属部隊「ウサギ」の一員のように振る舞っている。

 

尊「ハル、どうだった?」

 

 

「ああ、だいたいは分かったぞ。

どうやら緑の王が動き始めたみたいだな。

それで狙いはアンナみたいだ。」

 

 

尊「!? 感応能力が狙いか。アンナがいるのは、あのビルの中か?」

 

「そうみたいだな。ゆっくり状況を見極めて突入するのが理想なんだが、無理みたいだな。

何やってんのあの子ら?」

 

 

尊「ハハハっ。

居場所がバレてるな。

手間が省けたじゃねーか。

俺には正面突破ってのが合ってるぜ。」

 

 

「もう本当何なの? 仕方ねーか。

正面から強行突破するぞ。

中に入ったら会話は無しな。

今正体がバレるのはまずい。

それじゃあ、行くぞ!」

 

尊「了解した。王よ。

久しぶりに暴れられるぜ!」

 

俺達は緑のクランを凄い勢いで倒しながら、アンナ達がいる地点へ向かうのだった。

 

 

〈ハル Side out〉



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4話

FGO熱も出てきたし、ボルト見てたらナルトの作品を書いてみたくなった・・・。
先で余裕があれば書いてみようかと思います。

それでは第4話です!


〈狗朗 Side〉

 

???「あらあら、もう終わり? クロウちゃん。」

 

「クッ・・・。」

 

万事休すか?

櫛名アンナも連れて行かれたし、この状況を切り抜ける方法が思いつかない。

ネコだけでも逃がしたい所だが・・・。

 

???「それじゃあ、バイバイ。クロウちゃん」

 

 

剣を俺に向かって振ってきた。

 

 

???「何なの、あんた?

がはっ!?」

 

 

その時、俺の前に人が入り、剣を受けそいつを蹴飛ばしたのだった。

 

 

〈狗朗 Side out〉

 

 

〈ハル Side〉

 

 

俺は狗朗の前に入り、かつての兄弟子を蹴飛ばした。

 

うげー。ゆかねぇだよ。緑のクランにいたのかよ。

剣使って戦うと剣筋で正体バレるから、素手でいくか。

 

周りを見てみると、周辺の緑のクランズマンは尊が既に片付けていた。

 

アンナは連れ去られた後か・・・。

 

俺はジェスチャーで、「御柱タワーに向かって様子探っとけ!」と言った。

 

すると尊は、鎌本?って奴を手当てして、窓を破り出ていった。

 

そこから出るの尊さん? クロとネコなんか唖然としてるよ?

 

と考えていたら

 

???「さっきのは効いたわよ~。

ウサギがまさか介入してくるなんて思わなかったわ。貴方からやっちゃいましょう」

 

と言い突撃してきて凄い剣の乱舞を放ってきた。

剣筋は昔のままなのな。

そろそろ世里達が来るだろうし、早いとこ片付けるか。

 

俺は全て見極め、避け、反撃に一撃入れた。

 

クロ「何!?」

 

???「!? がはっ。

はぁはぁ。

貴方何者なの?

私の剣舞を全て避けてカウンターしてくるなんて、二人しかいなかったわよ・・・。

本気で行くしか無いみたいね。」

 

 

目の前の人物は、緑の力を解放した。

 

あちゃー。

火付けちゃった?

ヤベーかな・・・

 

ゆかねぇは、俺に向かって全力で攻撃してきた。

 

相変わらず早いな。

だが見切れないほどではない。

 

俺は、剣を全て見切り、ゆかねぇの鳩尾に一発入れて吹っ飛ばした。

 

???「なん・・・・です・・・・って」

 

やば!

力いれすぎた!

 

ゆかねぇが飛んだ方向に行くと、姿がなかった。

逃げられたか・・・。

 

さてと、俺も急いで尊と合流するとしますか。

 

呆然としている狗朗達の安全を確認し、

 

俺は尊と同様に窓を突き破り、飛び降りて尊の元へ向かうのだった。

 

 

〈ハル Side out〉

 

 

〈世里 Side〉

 

私達は、夜刀神達と合流し話していた。

 

 

「一体何があったの?」

 

 

ネコ「フシャー」

 

 

「威嚇しないでよ! 私は敵じゃないわ!

セプター4としてではなくて、完全にプライベートよ!」

 

 

クロエ「ネコちゃん。大丈夫よ。

世里の言うことは本当だから。」

 

 

ネコ「分かったのだ。クロスケ大丈夫なのか?」

 

 

狗朗「ああ。鎌本は赤のクランに戻ったみたいだな。」

 

 

世里「そういえば、ここにウサギの二人組が来なかった?」

 

 

狗朗「ああ、来たぞ。二人とも窓を突き破り出ていったがな。」

 

 

世里「何ですって!? ここ15階の高さよ?

普通なら死ぬわよ!?」

 

 

レイ「規格外な二人組じゃの~」

 

 

クロエ「クロくん、どうしたの?

気になったことでもあった?」

 

 

狗朗「ええ、一つだけ。

相手は、先代無色の王の弟子の1人で、俺の兄弟子にあたる御芍神 紫(みしゃくじ ゆかり)でした。そいつの剣舞を、一回も当たらずに避けていました。その後の本気状態の剣舞も完全に見切り、カウンターでダメージを与えてました。

俺は、そんなことが出来る人物を二人しか知りません。」

 

 

クロエ&レイ「まさか....!?」

 

 

ネコ「???」

 

 

世里「??? それは誰なの?」

 

 

狗朗「その人物とは、我が師 三輪一言様と、ハル兄さんだ。

どちらも死んだ人物のはずだが...。

 

可能性があるとしたら、ハル兄さんだろう。

確証は無いが。」

 

 

世里「!? ほんとう....なの?」

 

私は希望が出てきて、涙が溢れてきた。

 

狗朗「それを確かめる為に、櫛名アンナが連れ去られた場所へこれから向かう。

ネコ、追えるか?」

 

 

ネコ「な、何とかいけるぞ!」

 

 

狗朗「よし! これから向かうぞ!

お前たちも来るか?」

 

三人「もちろんよ!」

 

私達は、ウサギの二人組の手懸かりを掴むため移動するのだった。

 

〈世里 Side out〉



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5話

〈世里 Side〉

 

 

私達は御柱タワーが見える位置に来て、様子を伺っていた。

 

 

「どうするの? 御柱タワーに来たのは良いけど、中には緑のクランの連中がたくさんいるわ。」

 

狗朗「ここは作戦を考えて突入した方が良い。強行突破なんか愚作中の愚作だ。」

 

クロエ「そうね。無闇に行っても敵の思うつぼだわ。」

 

 

レイ「そうじゃの。」

 

 

と話していたら、吠舞羅のヤタガラスが、強行突破して御柱タワーの中に入っていった。

 

 

ネコ「あー。愚作がいっちゃったよ?」

 

 

 

世里「私達も行くしか無いんじゃない?

青のクランには私が説明しておくわ。」

 

 

 

狗朗「作戦変更だ! 俺達も行くぞ!」

 

 

私達は御柱タワーに入り、最上階を目指して向かうのだった。

 

 

〈世里 Side out〉

 

 

 

〈ハル Side〉

 

八田ちゃんと世里達が御柱タワーに突入してから、一時間ぐらいたっていた。

 

 

「うわぁ。御柱タワーの周りめちゃくちゃ取り囲んでやがる。中には緑のクランがうじゃうじゃいるし。どうするよ、尊?」

 

尊「ああん? 作戦考えるのは、ハルの役目だろうが。俺だったら正面突破して燃やす。」

 

「お前に聞いたのがバカだったよ・・・。ってか俺らの方が先に、御柱タワーに向かってた筈なのに、到着はこっちの方が遅いってなんなの?」

 

 

尊「しょうがねーだろ。緑のクランの連中の大半が俺らに向かってきて、戦闘してたんだからよ。」

 

 

「ホンマあいつら邪魔だったな。弱い癖に数だけ、ワラワラワラワラワラワラと。あんだけ削ったにも関わらず、御柱タワーにこれだけいるのかよ。」

 

尊「力使えりゃ、余裕なんだが。

ん? アンナの力が揺らいでんのか?」

 

「どうやらそうみたいだな。アンナに迷いが無くなれば、王として目覚めるはずなんだが。

力の流れからして、使うのを拒んでる感じもするな。」

 

 

尊「そんなことまで分かるのか?」

 

 

「光の王なめんな。光は全てを照らす。つまりだ。他の性質の力も使え、感応することもできるわけだ。まあ、他の性質の力使った場合、本来の出力よりだいぶ落ちるけどな。ちなみにお前にも出来るぞ。光のクランズマンは王ほど強くはないが、この力が使える。」

 

 

尊「やれやれ。規格外な王様に付いたもんだ。

まあ、退屈はしないがな。

んで、どうする? 正面から突破するか?」

 

 

「それしか無いだろ。宗像が来る前に行こう。アイツが来るとマジでめんどいことになる。

それに力使わない状態で、王とやりあうのはキツイ。」

 

尊「だな。行きますか。」

 

 

俺達は、強行突破して御柱タワーの内部に入るのだった・・・。

 

〈ハル Side out〉

 

 

 

〈世里 Side〉

 

 

私達は、最上階まで来ていた。

櫛名アンナを助ける為に動きたいが、緑のクランの猛攻に追い込まれていた。

 

 

レイ「これは、ちっと不味いの~。

王がおらんから、妾達の力も弱っておるし、緑のクランが厄介すぎて石盤にも近づけんぞ。」

 

 

クロエ「クロくんとヤタガラスも苦戦してるわね。逆転の手立てがあるとしたらアンナちゃんが王として目覚めることね。

でも、その前に私達がやられそうね。」

 

 

世里「流石に不利ね。!?」

 

 

と話ていたら、目の前に緑の砲弾が飛んできていて、咄嗟に青の力を使いガードしようとしていたら、赤の砲弾が飛んできて、緑の砲弾を、粉砕した。

 

 

草薙「やれやれ。大丈夫かいな世里ちゃん?

それと、全体的に不利みたいやな。」

 

「ありがとう。」

 

八田「草薙さん! 遅いっすよ!」

 

 

草薙「八田ちゃん。ちょっとアンナと話させてや。頼んだでヤタガラス。それと世里ちゃんにええ情報あげたる。ウサギの二人組が、御柱タワーに入ったみたいやで。ここを目指しとるみたいや。」

 

「本当なの!?」

 

草薙「ああ。青のクランともちょっと戦闘したみたいやし、まあ敵なんか味方なんか分からんけどな。」

 

 

「ええ、分かったわ。敵か味方かは直接相対してから判断するわ。それと、貴方達をどのくらい守れば良いの?」

 

草薙「助かる。五分ぐらい頼むわ。」

 

私はそれを聞き、赤のクランズマンが落ち着いて会話できるように守護するのだった。

 

5分ほどたった頃、目の前には大量の敵がいた。

 

流石に不味いわね。

ここでダメなのかしら?

私は不安になり、ハルの剣を握った。

助けてよ、ハル!

会いたいよ!

と願うと、風がふき目の前には

ウサギの面をつけ黒装束を来た人物が私を庇いながら立っているのだった・・・。

 

〈世里 Side out〉

 

 

〈アンナ Side〉

 

私は檻の中に閉じ込められていた。

みんなが戦っているのに、私は何もできない。

うつむいてると

 

草薙「堪忍な。何とかしたくてドイツまで行ったのに間に合わんかったみたいやな。これ以上目そらしとったらアカン。アンナ。

いや、・・・。」

 

 

「!?」

 

 

私は気づいたら、ベッドにいた。

目の前には多々良がいた。

 

 

 

 

多々良「アンナ、辛そうだね。」

 

 

 

「多々良。多々良がいなくなって、尊も多々良の仇をうっていなくなっちゃった。それにハルも・・・。」

 

 

 

多々良「そっか。アンナはどうしたいの?」

 

 

「私は・・・・。」

 

 

 

多々良「アンナは、不幸で終わらせない子だよね? 向こうで、他の二人にも聞いてごらん。」

 

「!?」

 

私はその言葉を聞き意識を戻すのだった・・・。

 

〈アンナ Side out〉



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6話

〈アンナ Side〉

 

私は意識を戻した。

すると目の前には、出雲が私をかばいながら前に立ち此方に向かってくる、黒装束にウサギの面をつけた人がいた。

青のセプター4の副長の前にも同じ格好をした人がいた。

 

その二人を見た瞬間、私は涙が止まらなかった。

 

草薙「アンナには、手出させへんで。

止まらんと攻撃するで。」

 

それでも此方に向かって歩いてくる。

 

 

「いずも。この人達は大丈夫。敵じゃない。」

 

 

草薙「アンナ? 泣いてるのか?」

 

 

出雲が驚き固まっていると、

ウサギの仮面をつけた人が檻の前に来て

 

 

???「お前の心の中にある暖かい赤は、お前の赤だ。人を守ることができる力だ・・・・・・。 アンナ。」

 

と言い、火の力を纏った手で私の頭を撫でた。

 

 

私は覚悟を決め、

 

 

「ノーブラッド、ノーボーン、ノーアッシュ!」

 

 

と言い、赤の王の力を解放した。

 

 

草薙「!? 」

 

???「それで良い、アンナ。俺は周りの敵を片付けてくる。」

 

ウサギの仮面の人物は去っていった。

 

私は後で話をしようと決め、仲間を守る為に頑張るのだった...。

 

 

〈アンナ Side out〉

 

 

 

〈世里 Side〉

 

私は、目の前にウサギの仮面をつけた人物が現れてから、不安が消え、涙が溢れていた。

 

 

???「怪我はないか?」

 

 

「無い・・・・・・・よ。」

 

 

 

???「そうか。赤の王は目覚めたみたいだな。ここは大丈夫だな。周りの敵を片付けてくる。」

 

 

「待って! 後で、また会えるよね・・・?

話したいことがたくさんあるの。」

 

 

???「ああ、もちろんだ。それじゃあ、またな。」

 

暖かい光を纏った手で、私の頭を撫でて去っていった。

 

私はやる気を出し、面の下の素顔を見て話す為に頑張るのだった。

 

〈世里 Side out〉

 

 

〈ハル Side〉

 

世里と別れ、俺は尊と合流した。

 

「あとどのくらいいるんだ? そっちは上手くいったみたいだな。新たな赤の王の誕生だな。

それとこの戦いが終わったら、素顔を出すぞ」

 

尊「良いのか?」

 

「ああ。緑の王 比水 流(ひすいながれ)には御柱タワー経由で、俺たちの存在はバレたからな。シロもそろそろ動き出すだろう。」

 

 

尊「分かった。それじゃあ、残党狩りといくか。」

 

 

「アイツらが逃げれるようにしておきたいしな。行くぞ!」

 

尊「ああ!」

 

俺達は緑のクランの残党を倒していった。

全員倒し終えると、空から緑の莫大な力を感じた。

 

尊「何だ!? この力は?」

 

「不味いぞ! 今のアンナの力では、この術を防げない! 最悪俺の力も解放して防ぐ!

お前も力を解放できるようにしとけ!

尊の力も借りるようになる!

ここまでするのか、緑の王よ。お前の仲間がまだ残っているだろうに、くそったれが!

急いでもどるぞ、尊!」

 

尊「ああ!」

 

俺達は急いで、世里やアンナ達がいる場所へ戻るのだった...。



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7話

〈アンナ Side 〉

 

私達は、何とか緑のクランズマン達を撃退した。

すると、緑のインコを肩に乗せた、 紫髪の人がやってきていた。

 

 

緑インコ「初めまして。新たな赤の王。

私は第5王権者 比水流(ひすいながれ)です。

以後お見知りおきを。

紫撤退しなさい。」

 

紫「流。私は首を一つ持ってかえらないと気がすまないの。目覚めたばかりの雛ぐらいならいけると思うわ。」

 

 

流「いや、撤退しなさい。彼女は1クランズマンではなく、新たな赤の王なのですから。

それにこちらに二人、最強の敵が向かってきています。

術の起動前だと言うのに、感知されたみたいです。」

 

 

紫「二人のうちの一人は、私がよく知った人よね? 刀を持ってない状態でも、あの強さなんだから嫌になるわね。」

 

流「ええ。力を解放せずあの強さなのだからつくづく面白い。それでは、皆さん、私からの全力のプレゼントを受けて生きることが出来たらまた会いましょう。」

 

紫「それじゃあ、狗朗ちゃん。また会うときまでには強くなっていてね。それとソコのハルちゃんの刀を持っている子は、もうすぐその持ち主に会えるわよ。

それじゃあね!」

 

と言い、二人は去っていった。

 

すると、頭上から緑の雷が光始め、すごい力がふってきた。

 

私は咄嗟にシールドをはりガードした。

 

「みんなは私が守る!」

 

手を上げていると、左手を青のセプター4の副長が支え、体を光のクランズマン達が支え力をわけてきた。

 

 

世里「私にも守らせて。守られるばかりはもう嫌なの!」

 

 

クロエ「そうね。お姉さんたちも頑張らないといけないわね。」

 

 

レイ「もちろんじゃ! 先代の光の王を舐めてもらっては困る!」

 

私達は何とか防ぎきったが、次の一撃がすぐに来た。

 

すると青の光が緑の雷を受け止め、凍らせた。

 

 

世里「ふ~。 何とか大丈夫なようね。」

 

 

 

クロエ「そうみたいね。一安心ね。」

 

 

 

「いや、まだ来る。」

 

 

レイ「嘘じゃろ!? 赤の王と青の王の力で防いだのにまだ来るじゃと?!

流石に次の一撃は防げんぞ!

緑の王は化け物なのか?!」

 

世里「そんな!? 早く、逃げましょう!」

 

緑の王の次の一撃が、私達に向かって来た。

 

私はもう一度力を解放し守ろうとしていたら、目の前に二人の人物が割り込んできた。

 

 

???「緑の王何か容赦無くねえか?

本気モードじゃねーか。

こりゃあ、力解放しないと流石に防げねーぞ。」

 

???「はっ、おもしれー。

お前の本気間近で見れるとはな。

赤の力組み合わせて解放するぞ。」

 

 

???「相変わらずバカでかい力だな。

さてと俺も解放しますかね。」

 

光と火のシールドが、私達の前を覆い、攻撃は届かなかった。

 

 

私はまた涙が止まらなかった。

私の周りの彼女達もみんな泣いていたのだった・・・・。

 

〈アンナ Side out〉

 

 

〈世里 Side〉

 

空には光のダモクレスの剣が発現していた。

 

私は今泣いている。

 

本当にいつも助けてくれる私のヒーローなんだから。

 

 

 

姉さん達も涙を流していた。

 

 

 

クロエ「レイちゃん、世里ちゃん、夢じゃないのよね?」

 

 

 

レイ「もちろんじゃ! 何度心配かければすむんじゃ。」

 

 

世里「本当にね。何があったか、後でいっぱい聞かないとね!」

 

 

すると、目の前の人物達が緑の王の一撃を防ぎきった。

 

???「ふぃ~。

もう追撃は無さそうだし、とりあえずは一安心だな。」

 

その言葉を聞いた瞬間、私と姉さん達は大好きな彼の背中に飛び付いたのだった...。

 

〈世里 Side out〉

 

 



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8話

〈ハル Side〉

 

俺と尊は力を解放し、緑の王の最後の一撃を防ぎきった。

 

次の一撃が来ないことを確認し、力を抑えた。

 

「ふぃ~。 もう追撃は無さそうだし、一安心だな。」

 

と言うと、背中に凄い衝撃が来て前のめりに倒れた。

 

「ふべらっ!」

 

 

尊「ふべら....。くっくっくっ。」

 

 

ってか、転けた衝撃でウサギの仮面が取れたよ?

 

 

 

「あー。心配かけたみたいだな。悪かったな。それと、ただいま。世里、クロエ、レイ」

 

 

 

世里「本当よ! いつも心配かけて! 一緒にいるって約束して、すぐいなくなるって何なのよ!

嘘つき!」

 

 

クロエ「お願いだから、もう私達から離れないで! 貴方がいなくなるのを見るのは、もう嫌だよ。」

 

 

レイ「全くじゃ! 妾を助けた時約束したであろう? もう無茶するのは辞めてくれ。お願いじゃ。」

 

背中に抱きついてる状態で泣きながら、3人は言った。

 

 

俺は起き上がり、彼女達の方に向きなおし笑顔で

 

「悪かった。これからも心配かけることがあるかもしれないが、絶対お前達の所には帰ってくる。それだけは約束する。

こんなダメな奴だけど、助けてくれよな。

 

 

世里「デートで手をうってあげるわ。」

 

 

クロエ「そうね。私達三人と一緒に出かけてもらいましょう。」

 

 

レイ「拒否権は無いのじゃ!」

 

と3人は言い、

 

世里&クロエ&レイ「お帰りなさい!」

 

と満面の笑顔で言ってくれた。

 

 

「分かったよ。ただいま。

さてと、ここには用無いし降りるとしますか。

ってか、テメーはいつまで笑ってやがるんだ。」

 

俺は、3人を離し、尊の頭を小突いた。

 

尊「いてーな。何しやがる?」

 

「ああん? どっかのバカが大笑いしてたから制裁しただけだろうが!」

 

 

尊「上等だ。表出ろ。」

 

 

二人で言いあっていると、

二人にアンナが抱きついてきた。

 

アンナ「二人ともひどいよ! 私の側からいなくなるなんて。それとケンカはダメ!

あと私と遊ぶこと!」

 

赤のクランズマン達はアンナの行動に固まっている。

俺のクランズマン達は、うん、俺に対して凄い殺気放ってるね。何でなのん?

お兄さん泣きたくなっちゃう。

 

俺と尊はアンナの頭を撫でながら、

 

二人「ただいま、アンナ。」

 

「ってかお前が素顔見せてないから、みんな固まってるぞ? いい加減面取れよな、尊。」

 

俺はそういうと、アンナ以外のみんなは固まった。

 

尊「そうだな。いい加減うっとおしかったしな。取るか。」

 

と言い、尊は仮面を取り

 

尊「久しぶりだな。今は光のクランズマンの1人で、前は赤の王をしていた周防 尊だ。

今さら自己紹介ってのも変だな。」

 

 

と言うと、

 

ハル&アンナ以外「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

みんなの絶叫が、御柱タワーにこだまするのだった...。



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9話

尊がキャラ崩壊してる...。
が、気にしない!
私は私の道を突き進む!


Kの次の作品の第1候補は、閃の奇跡です。
リクエストとかありましたら、どんどんください!

それでは第9話です。


〈ハル Side〉

 

「サプライズ成功って所だな。みんな驚いて固まってるし。俺的にはアンナの驚き顔も見たかったが。」

 

 

尊「わかりずらいかもしれんが、アンナも充分驚いてるぞ。」

 

 

アンナ「うん。充分驚いてる。びっくりした。」

 

 

「マジで!? 全然見えないんだけど....。

世里見てみろよ。口あんぐりしてんぞ。あれはあれで別の可愛さがあるな。」

 

 

世里「な、何いってるの!?////」

 

と正気をとり戻し、真っ赤な顔で俺の体をボカポカ叩いてくる。

 

うん、癒されるな~

世里ちゃん、マジ天使!!

 

と思っていると、クロエとレイから物凄い殺気がきた。

 

うん、自重しましょう。

 

 

 

尊「いちゃついてんじゃねーよ。ってかこれからどうするんだハル?」

 

 

「積もる話もあるだろうし、とりあえず移動しないか?

ってか、俺と尊手配されてるから外にいる宗像に会ったら間違いなくしょっぴかれるな。」

 

 

 

アンナ「何したの? 二人とも。」

 

 

 

 

尊「御柱タワーに入るのに、青の連中何人か吹っ飛ばした。」

 

 

「俺は、セプター4のシステムにハッキングして情報得たの御柱タワーのシステムにアクセスして色々とトラッブしかけたぐらいか?

後は尊と同じだな。」

 

 

世里「何してるのよ、あんた達は!

特にハル!!」

 

 

「緑の王が予想以上に厄介だったから、裏をかくためにはしょうがなかったんだって!

青のクランの連中との戦闘は尊が突っ走って行ったから起こったんだよ!」

 

尊「始めは俺だが、てめぇもノリノリだっただろうが。」

 

「いや、そこまで乗ってなかったと思うぞ?」

 

世里「何で疑問系なのよ....。

ってかその服装はどうしたのよ?」

 

「それは...秘密です。」

 

 

尊「黄金のクランズマンの綺麗な姉ちゃんが貸してくれただろうが。初対面なのに、ハルに対してグイグイ来てたな。」

 

 

「何で言うの!? この場で言うのは、不味いよ!

ってかあの人何なの? 初対面で怖かったんだけど...って世里さん?」

 

世里「へー。私達から離れて行って、他の女と仲良くしてたんだー。へー。しかも隠そうとするなんて。

ハル、正座。」

 

「事情話したよね、世里さん? クロエもレイも何とか言ってくれよ!」

 

 

クロエ「ハルくん、正座。」

 

レイ「主様、正座。」

 

クロエもレイさんも凄いニコニコ笑顔でした。

黒いオーラが出てますよ?

 

「はい.....。」

 

俺は正座すると、俺の方へアンナがトコトコと歩いて来た。

すると、俺の膝の上に座ってきた。

 

 

アンナ「よいしょっと。」

 

 

三人の黒いオーラが更に上がったよ?

アンナちゃん、空気読もうね?

 

「アンナ、どうしたんだ?

お兄さん、今ピンチなんだ。遊びたいなら尊兄さんのとこにでも行きなさい。」

 

 

アンナ「尊には、さっき甘えたから充分。次はハルの番。」

 

と笑顔で言ってきた。

 

うん、守りたいこの笑顔。

 

ただね、周りの温度が更に低くなって来てる気がするんだ。

 

尊「くっ、くくく。」

 

おい、笑うなよ、尊。

 

草薙「ホンマに尊が、帰ってきたみたいやな。

まあ、この後吠舞羅のバーで話そうや。

ホラ、アンナ、八田ちゃん行くで。」

 

 

アンナ「分かった、出雲。 ハル、おんぶ。

3人ともハルに言いたいことあるだろうけど、後にして。後で好きにしていいから。

尊も行こう。」

 

 

尊「ああ。行くぞ、ハル。」

 

 

世里&クロエ&レイ「わかったわ。」

 

 

「あれ、俺に拒否権は無いの?」

 

 

アンナ「無いよ。」

 

 

「はい、分かりました....。」

 

と言い、御柱タワーから出るのだった。

 

 

 

 



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10話

閃の軌跡の小説も書き始めたので、こちらの投稿ペースが落ちるかもしれないですm(__)m

できるだけ早く更新していくつもりなので、どちらの作品もよろしくお願いします!


〈ハル Side〉

 

俺がアンナをおんぶしながら、御柱タワーの外に出た。

 

すると青のクランズマン達が並んで抜刀していた。

宗像が前に出てきて、

 

宗像「新たな赤の王に儀礼・・・・。」

 

 

驚いて固まっていた。

 

うん、固まるよね。

俺でもこの状況見たらビックリするもん。

 

尊「くくっ。」

 

 

「ははっ。」

 

 

おい尊、笑ってんじゃねーよ。

俺も笑ってたわ。

 

 

宗像は俺達の方をにらみ、

 

 

宗像「失礼。新たな赤の王に儀礼抜刀!」

 

と言い、儀式を行った。

 

 

なんなのこのモーゼの道みたいなの?

通っていいの?

 

他のメンバーは気にせず通っていった。

 

俺と尊とアンナは、話をするため宗像の所にいった。

 

「久しぶりだな。宗像。」

 

 

宗像「私の目の前で、二人は死んだはずなのですが・・・。

光の力ですか?

周防の力の性質も変わってますね。」

 

「まあな。尊は光のクランズマンとして生き返らせたよ。俺の場合は、白銀の王と同じ不死の力だな。」

 

 

宗像「つくづく、貴方には驚かされる。

でも、周防と天照という友が生きていたことには感謝します。

貴方たちがいないと張り合いが無いので。」

 

 

尊「はっ。相変わらずな奴だな。

宗像には俺の後処理もさせちまったし、感謝してる。」

 

「尊がお礼言ったぞ!? 気持ち悪!」

 

 

宗像「私も鳥肌が立ちました。」

 

 

尊「てめえら、燃やすぞ。」

 

 

宗像「やれやれ。相変わらず喧嘩早いことで。

本題があるのですが、よろしいでしょうか?」

 

「石盤の管理だろ? 中尉は不在だし、俺も力の管理はするが、石盤自体の管理は管轄外だから宗像に任せるわ。

それで良いだろアンナ?」

 

アンナ「私はそれで良い。

ハル達はこれからどうするの?」

 

 

「んー。どうすっかね? 緑の王が動き出すまで時間はあるだろうし、光のクランの拠点作りたいよな~

何にしても生活基盤を確保したい。」

 

 

クロエ「それには賛成ね。何か案とかあるの?

ハルくん。」

 

 

「あるにはあるが、色々と許可取らないといけないんだよな~。

まあ、いけるか?

宗像に頼み事があるんだが良いか?

・・・・・・なんだが。」

 

 

宗像「全く貴方はとんでもないことを思いつきますね。

分かりました。

各方面には私が許可を取っておきます。

 

それでは、

ドレスデン石盤は、赤の王、光の王、青の王合意の元セプター4の管轄に入れ、青の王が管理するものとします!」

 

「ありがとな! それじゃあ、行きますか皆さん?

とりあえず、バーHOMURAに行こうぜ。話すにしてもそれからだ。

宗像も来るか?」

 

 

宗像「ええ、行きましょう。伏見くん、後をお願いします。」

 

伏見「分かりました。」

 

 

と言い、俺達は大集団で目的地に向かうのだった。



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