淫夢厨の友人が女体化してヤンデレ化!? (月獅子)
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キャラクター紹介

 この小説のキャラクターのスペック(?)を小説するゾ。書くネタがないからスペックに移動したとかじゃないから(震え声)

 

 

 

まずは重要なキャラから

 

御剣 遊斗(みつるぎ ゆうと)

 

年齢:16

 

身長:174cm

 

体重:60kg

 

趣味:無し

 

・本作の主人公、基本的にクールな性格だが、1度決めたことは貫き通す友達思いのやつ、鈍感(典型的だが女の子に付き合ってと言われると買い物?と思うアホ)。

 女体化した執灯にはかなり優しくなってる、けどそれは怖がりな執灯を護る的な思いのため、恋とかではない。

 

緋墨 執灯(ひずみ しゅうと)

 

年齢:16

 

身長:170cm

 

体重:56kg

 

趣味:淫夢、レスリング

・本作のヒロイン(♂)であり朝起きると女体化していたというありきたりな展開になってしまった人物。怖がりで1人になるのを嫌う。

 クッキー☆は基本的に嫌いである。理由を聞くと「あれを聞くとノンケみたいで嫌だってはっきりわかんだね。」だそうな

基本的には淫夢語録で喋るが焦ったり怖くなったりすると語録が無くなる。

 一番好きな淫夢ファミリーはONDISKでモノマネは天下一品。

 

 

女体化執灯

 

年齢:16

 

身長:163cm

 

体重:??????

 

(3話にて登場)

女体化した執灯であり、遊斗の事が大好きな1人になる。ヤンデレになってからは病み病みのオンパレードである。

女の子になってからは淫夢をまったく見なくなってしまった、

 

 

早川 恋(はやかわ れん)

 

年齢:16

 

身長:164cm

 

体重:●●●●

・遊斗に恋をしている女の子。

何回か遊斗にアタックするが鈍感な遊斗はそれにも気づかない。

 予想できると思うが早川が執灯を病ませるための重要なキャラである

 

 

 

〜あまり話では関わりが少ないキャラクター↓

 

遊斗のお母さん

 

年齢:35

 

身長:165cm

 

体重:●●●●

 

・どこにでもいる、どこにでもいそうな普通の母親、怒る時は怒るし、優しい時は優しい。

 遊斗を若くして産んでいるため、近所の奥様方からは「高校生のお子さんがいるのに若いのね」と毎回言われている。

 今まで生きてきた中で1番驚いたのは執灯が女の子になったこと。そりゃそうだ。

 意外と母親が若いのは遊斗の自慢らしい。

 

 

執灯のお母さん

 

年齢:38

 

身長:163cm

 

体重:聞いてはいけない(戒め)

 

・執灯のことを1番、遊斗のことを1番大切に思っているパッションな母親。執灯が女体化したのに、普通に接している。ある意味すごい人。

 遊斗の母親は執灯ママの後輩なので遊斗遊斗ママをとても可愛がっている。

 

 

 



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其ノ壱 今日も同じことを繰り返す

皆さん初めまして!月獅子(つきじし)と申します!今回は自分がこんな小説ってないよなぁ?と思って書かせていただきました!何分初めての投稿なので生暖かい目で見守ってくださると嬉しいです!

それでは、どうぞ!


俺の名前は御剣 遊斗(みつるぎ ゆうと)ただの高校1年生だ。何?いきなり自己紹介だとあんまり面白くなさそう?…仕方ないだろう、作者が初心者なんだ、許してくれ。

まぁ、そんなメタい事は置いておいてだな、ここで1つ俺の学校生活を見せたいと思う。…そうしないと話が進まんからな。じゃあ行くぞ。

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

 

ある日の1日

 

 

〜6:00〜

(ピピピピ…カチッ)

遊斗「………眠い…」バサッ

 

5分後…

(ピピピピピピピピ)ガンッ!……

 

遊斗「…」ムクッ

 

俺はいつも大体6時に起きる。この時間帯が1番準備しやすいからな。

 

遊斗「ふぁあ〜……さて、朝飯っと」

 

そうしていつものようにリビングに向かう、俺の部屋は二階にある部屋を使ってる、二階に部屋を使っているのは俺だけだ、ほかの部屋は倉庫みたいな部屋ばかり。

すぐにはリビングには向かわず、まず顔と歯を洗う、歯は水でササッと磨くだけだ。そうしていつものようにリビングに向かい、朝ごはんを食べる。

リビングの扉を開けるといつもと同じように、母さんがテーブルに朝ごはんを並べている、『いつもと同じように』だ。俺は目やにがあまり落とせていない目を開き、いつものように、椅子に座った。

 

母「ほら、ちゃっちゃと食べなさい。執灯君来るんでしょ」

 

遊斗「わーってるよ、そんなに急かすなって…いただきます。」

 

因みに執灯君というのは俺の親友の緋墨 執灯(ひずみ しゅうと)だ、小中高と一緒にいる、いわゆる腐れ縁ってやつだな。よくもまぁこんなにも長いこと親友やってるよ、ホント

 

〜数分後

 

遊斗「ゴクン…ごちそうさん。」

 

母「はい、洗い物はやっとくから、さっさと着替えんなさい、電車は待ってくれないわよ」

 

遊斗「はいはい、分かってるよ」

 

そう、母が言ったように俺の高校は電車で1時間程のところにある。そのため余裕を持って行動するために6時に起きているのだ。俺は欠伸を1つしながら自分の部屋へ戻り、着替えをしに行った。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

~6:30~

 

ピンポーン

 

家にチャイムが鳴り響く。この時間帯に家に来る奴といえば奴しかいないだろう。俺は部屋の窓を開け、今家に来たやつに向かって話す。

 

遊斗「おはよう、待ってろすぐに降りるから」

 

執灯「おう、あくしろよ!」

 

 

俺は階段を降りて、玄関に向かう。執灯はすでに中に入っていた。俺は靴を履いて、鞄を手に持った。

 

執灯「おはよ↑ございます↓」

 

遊斗「はいはい、今日も絶好調だな、お前の頭も語録も」ガチャ

 

遊斗&執灯「いってきまーす!」

 

執灯「チッチッチッ…遊斗さんや、これは語録じゃあないぜ?淫夢厨ならだれしも語録っぽいことを言いたいことがあるってそれ一番言われてるから」

 

遊斗「そういうものなのか…?俺にはよく分からん…第一なんでホモビデオで笑うんだよ」

 

執灯「分かってねぇなァ!?364364!この超絶美少女の野獣先輩を!」スッ

 

遊斗「見たくないし汚い。てか美少女ってなんだよ、ホモビに出てるから男だろ?そんくらい分かるだろ」

 

はぁ、まぁた始まったよ、こいつの淫夢語り…こうなると長いんだよな……今の会話で分かると思うが執灯は俗に言う淫夢厨というやつらしい、中学2年の後半くらいにパソコンでたまたま見つけたらどっぷりハマったらしい。それ以来

 

執灯「遊斗〜!オッスオッス!」「ありがとナス!」「は?(威圧)」

 

などと語録と呼ばれるものを連呼している、俺はもう慣れたが中学の頃はウザかった……ウザかった。

 

執灯「…だからな?お前にも見てほしいわけよ?淫夢の面白さを!…って聞いてるのか?」

 

遊斗「だから聞きたくないから…ほら駅に着いたぞ、こっからは普通の会話にしろよ、公共の場なんだから」

 

執灯「へいへい、分かりましたよ〜だ。…ったく絶対見たら面白いのに…」

 

遊斗(こいつ、場所は弁えるんだけどなぁ…)

 

そう思いつつ、俺たちはいつものように電車に乗り、学校へ向かうのだった。

 

──────────────────────

ガタンゴトン…

 

執灯「遊斗、364364あのおっさん、MUR閣下に似てるぜ」ボソッ

 

遊斗「はいはいそうだね」

 

執灯「お前さらに俺に対して冷たくなってないか?…俺泣いちゃうよ?」

 

遊斗「そんなもん知ったこっちゃない、俺は普通の話をしながら学校に行きたいの」

 

執灯「クゥ〜ッ!随分辛辣ゥ!」

 

遊斗「ハァ…」

 

これがいつもどうりの日常、…そういつも通りだ、俺はそんな日常に嫌気が差していた、毎日毎日同じことを繰り返すだけの日常…そんな日常を俺ははっきりいって嫌いだ、つまらない、何が楽しいのか。そんなことを考えていたらいつの間にか学校の最寄り駅に着いた。

 

 




いかがでしたでしょうか?如何せん初めて書くので文章がおかしいと、思いますが、暖かい目で見守ってくださると嬉しいです!

執灯くんの女体化は3話くらいに出そうと思います!

スマホからの更新なのでものすごく遅れると思いますがご了承ください!、最後に感想など指摘がございましたら遠慮なくお申し付けください!


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其ノ弐 いつものような学校生活


どうも皆さん!月獅子でございます(パ〇ガス)様々なご意見、ご感想ありがとナス!さて、ご意見があったのですが、台本形式だと読みにくいとありました。申し訳ナス!…てことで、2話以降からは「」の前の名前は無くします。ですが、新キャラ登場時などは付けたいと思います!

それでは、ご覧下さい!


 さて、俺たちの行っている学校は私立の高校だ、頭もそれなりの普通の高校に通っている。俺らの学年は10組まであり6組から上は頭の良い奴らが集まってる。俺達は5組だ、靴箱で履き替えそのままいつものようにクラスに向かう。廊下を歩きながら執灯と会話をする。

 

「でだな?お前にも見れるやつを考えたんだよ、それがONDISKとGTさんのやつだ!」

 

「何度言えば分かる、俺は淫夢は見ないって」

 

 俺たち5組の教室は三階にあるため結構時間がかかる、そういった時間も淫夢に使うこいつは相当イってるんだろう。

 

 執灯のやつはトイレに向かった、急に尿意がきたそうだ、静かになって良いかと思い、廊下を歩き、俺一人で教室に入る。

 

ガラッ

 

 教室に入ると目の前のグループから1人、俺に近寄ってくる。

 

恋「遊斗くん。お、おはよう!」タッタッ

 

「…おはよう早川さん」

 

 彼女の名前は早川 恋(はやかわ れん)高校で知り合った女の子だ

 

「今日終わったら明日は休みだね!遊斗くんは予定とかあるの?」

 

「いや、何もないよ」

 

「そ、それじゃあ!こんd「オッハー!」ガラガラッ!

 

クラス全員「「…………」」シーン

 

「ん?あっ…(サッシールーキー)」チラッ

 

「うるさい、皆引いてるぞ。で?早川さん、なんて?」

 

「…いや、やっぱりいいよ。また聞いてくれる?」

 

「うん、別にいいよ」

 

 そう言うと早川さんはグループの方に戻っていった。グループの方を見ると執灯が女子に何かを言われていた。

 

「やーすまんすまん、もっと遅れて来れば良かったよ」

 

「…?別にトイレが終わったらすぐ帰ってきてもいいんじゃないか?個人の勝手だろ」

 

「ハァ…お前の鈍感ぶりにも惚れるな」

 

「…俺はホモじゃないぞ」

 

「そうじゃなくて〜まぁいいや!(相撲部)」

 

 たわいのない会話を交わしながら担任が入ってきてHRが始まり、そのまま1時限目が始まった

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

~12:35~

 

キーンコーンカーン

 

キリーツ、レーイ、アザシター

 

ワイワイ

「さぁて飯だ飯だ!あっ、そうだ(唐突)おいYUTォ!」

 

「うるさい、で、なんだよ」

 

「まずうちさぁ?屋上…あんだけど…食ってかない?」

 

「”まずうち”ってなんだよ。ったく飯だろ?いつも屋上に行ってるじゃないか…なら行くぞ」

 

「あっ、悪いが先行っててくれ購買で弁当買ってくるわ」

 

「なんだよ…弁当忘れたのか?早く来いよ」

 

~屋上~

 

ガチャ…

 

「もう夏か…嫌な季節が来たな…」テクテク

 

「よいしょっ…と」ドサッ

 

 うちの高校には珍しく屋上にベンチがついている、そこに座り弁当を開けようと風呂敷をとろうとすると屋上の扉が勢いよく開いた。

 

「またせたな(スネ〇ク)」バンッ

 

「おまたせ。アイスティーしかなかったけど、いいかな?」ポイッ

 

「危ねッ…お前、いきなり投げるな」パシッ

 

「って、これミルクティーじゃねえか!」

 

「アイスティーは俺のだからやらん」

 

「なら最初っからミルクティーって言えよ…」

 

「語録だからね、仕方ないね♂」

 

「ハァ…さっさと食うぞ、次は足立の授業だからな」パカッ

 

「げっ、足立かよ…あいつ分かりにくいからなぁ」パカッ

 

こんな会話もいつもどうりだ、次の授業を聞いたり、執灯が語録を言ったりするのは普通の話だ、まぁこいつと話すのはなんだかんだ言って好きだけどな。

 

~HR終了~

 

キリーツ、レイ、サヨナラー

 

 今週も学校が終わった、俺は鞄を手にすぐ教室を出ていった。

 俺は金曜日はさっさと家に帰って休みたいからな、誰にも遊びに誘われはしない、高校生活最初の方は皆誘って来たが金曜は早く帰りたいと説明をしたら皆すぐに了承してくれた。優しいクラスで良かったよ、ホント。

 執灯は生徒会に所属している、他は知らないがこの学校は1年生でも生徒会に入れるのだ。そのため軽い片付けがあったため。

『先に帰ってていいぞ!』

と言われたので1人で帰っている。

いつもは執灯も一緒だが生徒会なら仕方ない

 

 家に帰り、汗を流すため風呂に入り、ご飯を食べ、部屋に戻る。部屋にいる時が1番落ち着いていいのだが今日はもう寝ようと思った、特にやることもないし、宿題は日曜日にやればいいだろう。

そう思い俺は布団に入って瞼を閉じた……。

 

 

次の日の朝、この少年御剣 遊斗の人生は、遊斗の思っていたつまらない人生とは真逆の方向に行くのだった…

 




 いかがだったでしょうか?第2話に結構重要な人物を登場させました。ある程度話の流れというのは決めていますが、小説って難しいですね…(笑)

次の回に執灯君を女体化させたいと思いますゥゥゥ…

次回にご期待ください!


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其ノ参 ホモでもいいけど、女体もね!

どうも皆さんオッスオッス!TKJSだゾ。
いやぁ〜やっと執灯君が女体化できますよ〜!
執灯君の女体化が見たいホモの皆さんやっとですよ。(支離滅裂な発言)ホラホラホラこれが見たかったんダルルォ!?いつも通り文章は変ですけどね…

それではどうぞ!


 今日はこの一週間で溜まりに溜まった疲れを睡眠で癒せる唯一の休みだ。

 土曜に授業がある学校はあるにはあるが我が高校は土曜は基本的にはない、そんな学生にとって夢のような時間を過ごそうとした俺なのだが…今俺は肩で息をしながら執灯の家の前にいる。

 …なぜそういった経緯になったのかを少し、話そうか。

 

______________________

 

~5:00~

 

 いつもより早く寝るといつもより早く起きるというのは俺だけだろうか?…多分この小説を読んでいる皆にも共感できることであるはずだ。

 いつもよりも1時間程早く起きてしまった俺は欠伸をしながら布団から出る。口の中が気持ち悪いのは多分どの時間帯に起きても同じ事だろう、そう思いながら俺は洗面台に足を運んだ。

 ササッと口をゆすいで小腹が空いたのでリビングに向かい、キッチンにあった食パンを焼き食べる。基本休日の朝飯は母親は作らない、高校生なら朝飯くらい勝手に作れとの事だ。パンを食べ終わった俺は特にやることもないので自分の部屋に戻ることにした。

 時刻は只今5時45分、ふとスマフォを見ると執灯からJAINEが来ていた。

因みにJAINE(ジャイン)というのは無料でメールができるとても良いアプリであり、スマフォを持ってる人間ならほとんど入れているであろうアプリである。

 

(どうしたんだ?こんな時間に珍しい…)スッ

 

 あいつはいつも休みの日は8時位に起きるのだが今日は珍しく早起きしたのか。

 執灯から送られてきたメールを見ると

『今すぐ家に来てくれ!言葉で説明するのは信じてくれない。見てもらった方が早いから、今頼れるのはお前しか居ないんだ。』

 と真面目な口調で来ていた、あいつはいつも語録を1つ2つ入れてくるのだが今回は1つも語録が入っていないため、相当焦っているのだ。

 そんなに焦っているなら相当ヤバい事であろう。俺はすぐに着替え、家を出て自転車に飛び乗った。

 

 

 

 そうして、冒頭に戻るという訳だが…俺は息を整えてインターホンを押す。

 

ピンポーン

 

………シーン

 

\ジャイン!/

 

「ん?」

 

『すまん、鍵は空いてあるから入って俺の部屋まで来てくれ。』

 

随分変なJAINEをしてくるんだな…そう思いながら俺は玄関の扉まで足を運ぶ。

 

ガチャ

 

「お邪魔しま〜す…」

 

 俺は言われた通り家の中に入ってそのまま執灯の部屋に向かって歩いていった。

 当たり前の事だが執灯の家にも何回か遊びに言ったことはある、小中高も一緒にいれば1回くらい皆もお泊まりなどした事はあるだろう?

 

コンコン…

 

……シーン

 

…返事がない

 

「執灯?居るんだろ?」

 

………

 

「だんまりか…入るぞ?」ガチャ

 

 見ると執灯がいつも使っているベッドの上に布団が丸まっていた。 

 明らかに執灯だ。

 

「ハァー…お前、呼んどいてそんな態度はないんじゃないか?ほら、布団とるぞ!」ガシッ

 

バサァ!

 

「…ううっ…ゆうとぉ…」

 

 …俺は一体何を見ているのだろうか、いつも執灯が使っているであろうベッドの上に綺麗な少女が半泣き状態で居たのだ。

 当然、予想外な出来事には流石に俺でも一瞬焦る

 

「え、あ、す、すまん!ここは君の部屋だったのか!?」

 

「ちげえよぉ遊斗ぉ…俺だよ、執灯だよぉ…」

 

「んん?いや確かに俺は執灯の部屋に入ったんだが…誰か知らんが、君の部屋だったのか…すまん」

 

 そういい俺は部屋を出ようとする。すると後ろから腕を勢いよく引っ張られる。

 俺は何事かと思い、腕を見ると、先程の少女だった。

 

「だから俺だって、執灯だって!」

 

「いや、どう見ても君は執灯じゃないじゃないか、大丈夫か?」

 

「うう…どうしたら信じてくれるんだよ…」

 

「信じるも何も俺には自分のことが執灯と言う頭がおかしい少女にしか思えんがな」

 

「……そうだ!」

 

 謎の少女…謎子にしておこうか。謎子が何かを閃いたらしい。

 

「俺らだけの秘密の約束を言ったら信じてくれるか!?」

 

「ハァ…そんなの君に分かるわけないだろう」

 

「俺は分かる!そういうのは好きで覚えてるから!」

 

 …本当に何を言っているんだ、確かに俺は小学校一年ぐらいの時に執灯と2人だけの秘密でタイムカプセルなる物を作った覚えがある、大人になったら開けに来ようと2人で約束をしたのだそれを知っているのはもちろん執灯だけだし、執灯そういう事は絶対に守る男だからな。他人には絶対に言わないし、えぐいほど記憶力がある。

 第一にこんな俺の事を全く知らないであろう謎子にそんな事言ってもない「タイムカプセルを作った!」し…

 

「どうだ!?これで信じてくれるか!?」

 

「…は?」

 

 思わず声に出る。

 

「なんだ!?まだ信じられないのか!?」

 

「…当てずっぽうに言ったのかもしれん」

 

「なら中身も言えるぞ!」

 

 これは当てずっぽうでは当たらないものだ、まぁ当たるわけないがこれが当たったら他に質問して本性を見よう。

 

「俺が埋めたのはガン〇ムのミニチュア!んでお前が埋めたのはディケイドのカードだ!」

 

 ……見事に当てている。

 

「どうだ?これでも信じないか?」

 

「…なら質問だ。中学の時の執灯のあだ名は?」

 

「うっ…が、ガチホモ」

 

「モブ男が卒業式でやらかしたことは?」

 

「糞をドバーッ!と漏らした。」

 

「ウンチーコング」

※遊斗は執灯に嫌ほど言われているので多少の知識はあるが基本的に淫夢は嫌いなので今回は仕方なく言っているのだ。

 

「ウ ン チ ー コ ン グ

だにどとまちがえるなくそが」

 

「…そんな事を言うのは俺が知っている限り執灯しか居ないな…わかった、信じよう」

 

「ほっ、ホントか!?」

 

「信じざるをえないだろう…」

 

「ううっ…ありがとう…」ポロ

 

「で?なんで女になんかなってるんだよ」

 

「分からない…気づいたら女になってた…」

 

「体に違和感があったから起きたら体が変わってて…怖くてこんな時間に遊斗を呼んじまった…すまん」

 

「いや、緊急事態だからな、別にいいぞ。」

 

そう、こいつは意外にも怖がりなのだ。

 修学旅行の時にお化け屋敷で叫びながら出口に向かった男…いや、今は女か。

 

「親には言ったのか?」

 

「まだだ…気味悪がられるかもしれなくて、怖くて…」

 

(ふむ、ならばここはひとつ手助けをしてやるか)

 

「親に会うのに一緒について行ってやろうか?」

 

「頼むっ!」グァッ

 

「分かったから近い」グイッ

 

(まずは心を落ち着かせるか…)

 

「親が起きてくるのは何時だ?」

 

「7時くらいだ」

 

「ならその時間までにゲームしようぜ。少しは落ち着くだろ?」

 

「ありがとナス!」パァッ

 

 

 

 

俺たちは執灯の親が起きてくるまでにひたすらJO〇Oをやっていた。

 

 

 




次回でいろいろ進めたいと思います!1話に掛かる話が長くてお見苦しいと思いますが、ご了承ください。

さて、次は学校編にしようかと思います。

それではまた!


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其ノ四 心の拠り所

 どうも皆さん。
 先日友人に絵を書いてほしいと頼んだところ快くokして貰えたので、絵ができ次第挿絵を入れたいと思います。

相変わらず文章が変だと思いますが。頑張って成長します(笑)

それではどうぞ!


 現在の時刻は10時になったところだ。

 あの後執灯の親が起きてきて執灯に何が起こったのかを説明すると『執くんが女の子になっちゃったの!?娘が欲しかったし、娘が出来て嬉しいわ!』となんとまぁ心が広い親なのだろう。

 親に否定されることを予想していた執灯は予想とは裏腹に親が自分を信じてくれた為に少し半泣き状態だった。

 さて今俺は執灯の部屋に居る。執灯の傍にいて欲しいと執灯の親に言われたので

 

「そろそろ落ち着いてきたか?」

 

「…うん」

 

「そういや服ってどうするんだ?男物だろ?」

 

「制服は親が買ってくれるって、今は給料日前だから男の制服で我慢してね、だそうだ。別に男の制服でもいいんだがな…」

 

「そうだ「執ちゃん!」な」

 

「なっ、なに?」ビクッ

 

「遊くんと一緒に執ちゃんの服を買いに行ってきて頂戴」

 

「えぇ…(困惑)別に今までの服でもいいじゃん」

 

「体も少し小さくなってるんだからぶかぶかよ?それに、男の服なんか着たらそれ以上にぶかぶかじゃない、体に合った服を買いなさい。ほら2人とも!行った行った!」

 

「で、でも!その…同級生に会ったら色々面倒じゃない!?」

 

「そん時はね、遊くんの彼女です〜って言っときゃいいのよ!」

 

「母さん!俺ホモじゃないよ!」

 

「今は女の子でしょ!純愛よ!じ・ゅ・ん・あ・い!」

 

「はい、お金!ちゃっちゃと行く!」

 

「はぁ〜い…」トボトボ

 

 こうなると執灯の母親は聞かないのでお互いに渋々了承し、部屋を出ようとする。

 

「あっそうだ、遊くん!」

 

「ん?」

 

「執ちゃんのこと、お願いね」

 

「ボディーガードくらいならできますよ」

 

「うん、それならいいわ。それじゃあ行ってらっしゃい」

 

「はい、行ってきます」

 

「胸は私と同じくらいだからブラは貸してあげるから買わなくていいわよ〜!!」

 

\オオキイコエデソンナコトイウナ!/

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 さて俺たちはいま大型の複合型ショッピングセンターに来ている。ここには人は沢山いるがそれに比例して物も沢山あるからだ。

 

 (服屋はここだな…)

 

 Inari'sカーリー

 

「中入るぞ…」

 

「お、おう」

 

 俺は女の服なんか見たことないからキョロキョロしていると俺たちに気づいた店員がこっちに来た。

 

「お客様ぁん、今日はどうされましたか?」

 

「え、いや、あの」

 

「こいつ今まで男っぽい服しか買ったことなくて、でも初めて女物の服を買うって言ってたので、緊張してるんですよ」

 

「そうなんですか!?可愛らしいのにもったいない」

 

「店員さんこいつに似合う服選んでくれませんか?」

 

「かしこまりました」

 

 俺は店員に執灯を預け、店の外のベンチに腰をかける。

 ものの数十分後に執灯からJAINEが来た。

 

『試着室まで来てくれよな〜頼むよ〜』

 

 どこに居るんだよ、と思っていたがこちらに向かって執灯が手を振っていた為にすぐにわかった。

 

「ど、どうかな?」クルッ

 

「へへっ、こういうのってちょっとだけ憧れてたんだ〜」

 

「あぁ、いいんじゃないか?」

 

「そ、それだけ?あのさぁ…もっとこう、ないの?他にもさ」

 

「いや、別に何も」

 

「そういやお前は鈍感だったな…」ボソッ

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「(なにも)ないです。」

 

「そうか」

 

「じゃあそれとそこにある服でいいのか?」

 

「そうだよ。じゃあ着替えて買ってくるから、店の外で待っててくれ」

 

「分かった」

 

 執灯に言われた通り俺は店の外で待っていた。執灯がレジに向かうと不意に俺の肩が叩かれる。

 

「やっぱり、遊斗くんだ!…なんでこんな所に?」

 

「あぁ早川さんか」

 

「む、私じゃ悪い?」

 

「いや、別に「お ま た せ」そうじゃなくて」

 

「おい、誰と話してんd…」

 

「「…」」

 

「え、えっーと、遊斗くん?こちらの方は?」

 

「え?えっと、執灯「…っ」ダッ

 

「あっ、おい!待てよ!」

 

「ごっ、ごめん早川さん!じゃあまた!」ダッ

 

「えっちょ、ちょっと!」

 

……ポツン

 

「……もっと遊斗くんとお話したかったな」

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

「ハァッ…!ハァッ…!糞っどこに行きやがった!?」タッタッ

 

「そうだ…電話!」

 

プルルル…ガチャ

 

『…なんだよ』

 

「お前今どこにいる!?」

 

『…屋上だよ』

 

「チッ…すぐ行くからそこ動くなよ!?」ピッ

 

 無駄に心配させやがって…!

 

 

~屋上~

 

「どこだ…?」キョロキョロ

 

「いた、あそこか」ダッ

 

「…」

 

「お前、勝手にうろちょろするなよ、あとなんで早川さんから逃げた」

 

「…ひとつ聞いてもいいか?」

 

「なんだよ」

 

「お前はさ、クラスメイトがいきなり女の子になりました〜って言って信じるか?」

 

「…いや、信じない」

 

「だろ?…本当はさ、この状態で学校なんか行きたくないんだ。クラスメイトが女になりました、それで信じるやつは頭がおかしい奴に決まってる。」

 

「なら俺は頭がおかしいのか?」

 

「っ!それは…」

 

「第一にあんな素早く語録を返してくるやつなんて俺は1人しか知らん」

 

「クラスの奴らが信じなくても俺は信じてやる」

 

「だから大丈夫だ、お前には俺がついてる、怖いことや相談事があれば俺を頼れ。お前のことを1番分かってる俺だからな」

 

「…っ」ポロポロ

 

「また泣くのか?普段の淫夢厨はどこに消えたんだよ…」

 

「うるせ…ヒック…」

 

「ほら、落ち着いたら帰るぞ」ニコッ

 

「おう!帰りますよ〜帰る帰る」

 

(…信じてもいいんだよな?遊斗…今の俺には、お前しか……)




 やばい淫夢全然関係なくなってきた…まま、これからはヤンデレに走っていくから…多分大丈夫でしょ?


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其ノ伍 信じるのは1人だけ

 はいはいはーい皆さんどうも月獅子です〜
 いやぁ〜気づいたらもう5話突入ですねぇ笑
 そういや1話から見直したけれど言葉遣いが遊斗くん変わりすぎですよね(笑)でもまぁ執灯のことになると過保護になるんでしょうね(笑)

それでは、どうぞ!



 今日は執灯が女になってからの初めての学校だ。

 執灯の母親は一応執灯を病院へ連れていくと、とても稀に見る病気で前例があまりにも少ない病気らしい、その病気は感染などはしないらしい。

 さて今俺は執灯の家の前にいる。偶には俺から迎えに行ってもいいかと思い、いつもより早く起きて来た。

 

ピンポーン

 

\ハーイ!/

 

ガチャ

 

「あら遊くん!執ちゃんのお迎え?」

 

「おはようございますおばさん、執灯を迎えに来ました」

 

「ありがとうねぇ…執ちゃーん!遊くん来たわよー!」

 

\ワカッテルヨ!/

 

「遊くん、もうちょっと待っててね?あの子今歯磨きしてるから」

 

「はぁ…わかりました」

 

~数分後~

 

「おまたせ」ガチャ

 

「おう、あ、おばさんも一緒ですか?」

 

「えぇ、学校に説明したのだけれど一応来て欲しいそうよ」

 

「そうですか…まぁ行きましょうか」

 

 俺たちは学校に向かう。

 学校に着くと執灯達はそのまま校長室に、俺は1人で教室に向かう。その途中で何人かから「今のって転校生!?」と聞かれたので適当に相槌を打ちながら教室に向かった。

 

~SHR~

 

先生「えーここで、みんなに紹介したい人物がいる。」

 

「先生!執灯君は今日お休みですか?」

 

「それも後で説明する。じゃあ入ってくれ」

 

ガラガラ

 

 ふと早川さんの方を見ると俺と執灯を交互に見ていたが、俺の視線に気づいたのか、前を向いた

 

「じゃあ自己紹介してくれ。」

 

「え、あ、はい」チラッ

 

 …こっちを見るなよ

 

「ええっと、その…」

 

(深呼吸しろ)パクパク

 

「すぅぅ…はぁぁ…よし…。俺の名前は緋墨 執灯16歳、学生です。」

 

「「…え?」」

 

みんなの反応が一致する、仕方ないとは思うがな。

 

(今緋墨執灯って言った?)ボソッ

 

(そんな訳ないだろ、執灯は男だぞ?)ボソッ

 

「あーみんなが困惑してるからもう1回言ってくれ」

 

「あ、はいわかりました。緋墨 執灯です、気づいたら女になりました」

 

「「……」」 

 

「「えええええええぇ!?」」

 

 今年1番の大音量が俺の耳につき刺さった。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

ワイワイガヤガヤ

 

「ねぇねぇ!男から女になった時ってどんな気持ちだった?」

「めっちゃ可愛いじゃん!」

「やっぱ女の子の服とか着るの?」

 

「え、あの、その…」ビクビク

 

「執灯、次移動教室だから行くぞ」

 

「あ、おう…」スクッ

 

「あとお前ら、今は執灯ビビってるからそんなに質問攻めするなよ、少しは執灯のことを考えてやれ」

 

「う、分かった」

「すまんな…執灯」

 

「い、いや別にいいよ。ま多少はね?」

 

「お、いつもの執灯じゃん」

「やっぱ語録言ってる方が執灯だよな」

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

テクテク

 

「大丈夫だったか?」

 

「うん、ありがと。ちょっと居づらかったわ」

 

「まぁ質問したいのも分かるがな」

 

「おーい執灯〜」タッタッ

 

「?なんだ?」クルッ

 

「今日の放課後に野球部室に来てくれないか?」

 

「え?別にいいけどなんで?」

 

「いやぁ、マネージャーが足りなくてさ、仲いいお前なら頼めるかなーって」

 

「うーん俺は別にいいけどさ」

 

「よし!じゃあ決まりな、じゃあ放課後待ってるから!」ニヤ

 

「かしこまり!」

 

(…今あいつ笑ってたか?)

 

「なぁ、今の信用して大丈夫なのかよ」

 

「んにゃぴ…ま、大丈夫でしょ?」

 

(…不安だな。執灯には内緒でこっそりついて行くか)

 

「おーい遊斗、あくしろよ〜」

 

「ん?あぁ…すぐ行く」

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

~放課後~

 

「じゃあ先帰ってていいから」

 

「…図書室で待っててもいいか?」

 

「別にいいけど、帰りたかったら帰ってもいいんだぞ?」

 

「…勉強したくてな」

 

「ふーん…まま、ええわ。それじゃあ行ってきナス!」テヲフル

 

「…おう」フリフリ

 

(さて…ついて行くか)コソッ

 

~部室~

 

 〜執灯side〜

 

「来たゾ〜」ガチャンゴン

 

「入って、どうぞ」

 

 俺が部室に入ると野球部員が数人いた、中にはまるでホモビデオに出ていそうな人やすごいガッチリしてる人も居たから、一瞬ビビった

 

「で?マネージャーに誘われたけども、具体的に何をやればいいんだ?」

 

「あーそれは今から教えてやるよ、ちょっとこっち来い」

 

「ん、おかのした」

 

 そう言われたので俺はそいつに近づく…すると後ろから誰かが俺を羽交い締めにした。

 

「なんだお前!?(素)やめろ!」ジタバタ

 

突然のことなので当然俺は怒る、抵抗したが3人に押さえつけられたら何も出来ない、男の時とは違う力の無さに怒り以上に恐怖した

 

「うるせぇ、ちょっと黙ってろ」

 

「お前は今から俺らの性処理をすんだよ」

 

「ヒッ、だ、誰かー!誰か助けて!(なつくん)」ジタバタ

 

「静かにしろ!」

 

「遊斗!誰か!助けて!」ポロポロ

 

「あのさぁ…3人に勝てるわけないじゃん?お前は今から犯されるの。分かる?」

 

「ゆうと!助けtんむぅ!」

 

 俺は野獣先輩みたいなやつにキスされて、無理やり黙らされた。

 口の中を舌が絡みついてくる。俺は必死に抵抗するが、腹を殴られて力では適わないことを教えられた。

 

「……っ……」ポロポロ

 

「へへ、泣き顔が逆にそそるってもんよ」

 

「じゃあ下の方も舐めようかな?」

 

「ヒッ」ビクッ

 

 そういうとそいつは俺の股間に顔を近づかせて舐められる。

 

「んっ…んっ」

 

何故か感じてしまう自分が情けなくなる。

 

(遊斗…助けて…)

 

心の中で遊斗に助けを求めてもあいつは先に帰ってしまったことを思い出す。

 

「これだけ濡れてたらはいるか…」

 

「や、やぁっ!それだけは嫌だ!」

 

「ゴチャゴチャ抜かすなよ、お前は黙ってりゃいいんだ」ジィィボロン

 

「挿れるぞ…」グッ

 

「やだ!小生やだ!」

 

 あぁもうダメだ…俺はここでレイプされるんだと思った瞬間、レイプしようとしてきたやつが吹っ飛んだ。

 何事かと吹っ飛ばした奴を見ると俺が助けを求めていたやつが居たのだ。

 

「おい、テメェら…覚悟は出来てんだろうな?俺は今すっげえキレてるぞ?」ポキポキ

 

「は?なんでお前がここに…ぐぇっ!」

 

「てめえらなんかに負ける気なんかしねぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~数十分前~

 

「…」コソッ

 

 野球部室はすぐそこだな…

 

「あれ?遊斗くん?何してるの?」

 

「早川さん、いや、別に何も」

 

「ふぅん…ねぇ遊斗くん」

 

「ん?」

 

「前に会った女の子、執灯くんだったんだね。別に逃げなくてもよかったのに」

 

「…あぁ、あの時ね、あれは執灯が怖がったんだよ」

 

「執灯くんが?」

 

「そ、早川さんに嫌われるかもしれないからって」

 

「そうなんだ…たとえ女の子になったとしても別に嫌いにはならないよ」

 

「…それは執灯の前で言ってほしいな」

 

「それもそうだね」アハハ

 

「あ、そうだ、ねぇ遊斗くん」

 

「ん?」

 

「こ、今度の日曜日にさ、買い物に付き合ってくれない?」

 

「買い物?…別にいいよ、俺なんかでよければ」

 

「ほんと!?ありがとう!」

 

「じゃあさ、私とJAINE交換しよ?連絡とか分かるようにね?」

 

「あぁ、ok。通づるでいい?」

 

 そう言って俺は早川さんの連絡先をもらった。

 

「ね、ねぇこれから特に予定ないなら一緒に帰らない?」

 

「すまん、今はちょっと取り込んでて、先に帰ってて?」

 

「そ、そっか…ごめんね?じゃあバイバイ」

 

「うん、また明日」

 

 そう言って早川さんを見送ると部室に近づく、すると中から声が聞こえる。

 よく耳をすまして聞くと「やぁっ!それだけは嫌だ!」と執灯の声が聞こえた。

 

(嫌な予感は的中したか…!)

 

 俺は走って部室の中に乗り込んだ、すると目の前には執灯を犯そうとしている奴がいる。瞬間俺の何かが切れて執灯を犯そうとしたやつを吹っ飛ばした。

 

「おい、テメェら…覚悟は出来てんだろうな?俺は今すっげえキレてるぞ?」ポキポキ

 

 そういいここにいる全員に殴りかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~乱闘後~

 

「おい執灯…大丈夫、じゃないか…」

 

「うぅ…ヒック…遊斗ぉ…ごわがっだよ゛ぉ…」ポロポロ

 

「もう…もう大丈夫だ、安心しろ…俺はお前の味方だ」

 

「うわぁぁぁぁぁぁん!」

 

~約30分後~

 

「スゥ…スゥ…」

 

 今執灯は俺の背中で寝ている。あの後俺は1人の部員が動画を撮っていたのでそれを奪い、校長に提出した。これであいつらは全員退学だろう。

 

「ん…」ピクッ

 

「お、起きたか」

 

「んぁ?」

 

「おい、大丈夫か?」

 

「ゆ、遊斗!?」ビクッ

 

「うるせぇぞ、んしょ、立てるか?」

 

「いや、もう少しこのままにして欲しい」

 

「…わかった」

 

「…遊斗が助けてくれたんだよな」

 

「…まぁな」

 

「ありがとな…」

 

「まぁ俺の予感が的中して良かったよ」

 

「お前昔っから勘だけは鋭いからなぁ…」

 

「俺の取り柄でもあるからな」

 

(遊斗の背中…おっきいなぁ…それに…)スンッ

 

「嗅ぐなよ、汗臭かったか?」

 

「うぇっ!?い、いや別に!?」

 

(遊斗の匂い…落ち着く…)

 

 

 

「うん、もう大丈夫だ」

 

「そうか、なら帰るぞ?夜も遅い」

 

「そうだな………なぁ遊斗」

 

「ん?」

 

「お前は俺を裏切ったりしないよな?もう、今の俺にはお前しか信用できないよ…」

 

「大丈夫だ、前にも言っただろ?俺はお前の味方だって」

 

「ならいいけどよ。」ギュッ

 

「お、おい腕を組むなよ」

 

「また襲われたらダメだろ?」スンスン(遊斗の匂い…忘れられない…)

 

「わかったよ…」

 

「へへっ、頼むぜ?ボディーガードさん?」

 

そして俺たちは家に着いた。途中執灯が何回も俺に擦り寄って来たが一体何がしたかったのだろうか?

 




 はい。てことで5話でした。どこかで見たことある小説の文を参考にさせて頂きました。さぁここからだんだんと執灯は病んで行きますよ〜まだまだチェックポイントなので、期待してくだされ!


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其ノ陸 この気持ちって?

 皆は何かに対して恐怖を感じることはあるか?あぁいや、持っている人は思い出さなくていいんだ。少なくとも俺はない。

 さて、恐怖症というものが世の中にはある、その中に男性恐怖症というものがあるんだ…俺は男性恐怖症について調べてみた。

 男性恐怖症(だんせいきょうふしょう)とは、恐怖症のひとつ。個人差はあるが、男性に触れられると強い不安感に駆られたり、男性と話すとひどく赤面したり、男性と一緒にいることに耐えられないといった病的な心理。中には男性が近づいてきただけで不安を感じる人もいる。(Wikipediaより)

 と、書いてある。つまり何が言いたいのかというとだな…執灯が男に対して恐怖を抱くようになった、しかも俺以外の男に対して…

 

 事の発端は恐らく前の強姦の件だろう。その次の日の登校時に執灯が言ってきたのだ。

 

「男が怖い、また襲われるかもしれない」

 

 …とだが同時に俺は思った。

 

「ならなんで俺は大丈夫なんだ?」

 

「わからん…だが遊斗以外の男を見ると体が震えて…私の好きだった淫夢も見れねぇよ…」

 

「別に見なくてもいいだろ」

 

「うう…唯一の趣味が…」

 

「はぁ…お前は何も変わってないな」

 

(……でもな遊斗、私、お前に助けられた時のお前の顔を思い出すと…心が落ち着くんだ」ボソッ

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「いや?なーにも?」

 

(遊斗の顔見るとドキドキする…これってもしかして…いやでも私男なのに…あ、今は女か…)ドキドキ

 

(いやいやいや!そんなわけない!)ブンブン!

 

「…?おい、大丈夫か?」ズイッ

 

「ふぇっ!?う、うん!」ビクゥ

 

(ち、ちちち近い!遊斗の顔がすぐそこに!)カァ///

 

「そうか、なら早く行くぞ」テクテク

 

「あっ、ちょ、ちょっと待ってよ!」

 

 学校に着くと俺はクラス全員に執灯が男性恐怖症になったことを伝え、執灯の席を男子が少ない場所へと変えてもらった、執灯は申し訳なさそうにしていたが元の席の女子は快く変わってくれた。

 クラスの奴らが優しくて良かった。

 

~昼休み~

 

「おい執灯、飯行くぞ」

 

「おう、あー…先行っててくれ」

 

「わかった」テクテク

 

~廊下~

 

「あっ、ゆ、遊斗くん」

 

「ん?早川さん?」クルッ

 

「こ、今度の日曜日のことだけど」

 

「あぁ、うん場所はどこにするの?」

 

「じゃあ駅前のAcceedでいい?」

 

※Acceedとは前に執灯の服を買いに行った大型の複合型ショッピングセンターである決して後付けではない…後付けではない。

 

「うん!じゃあ日曜日にAcceedで!」

 

「うん、じゃあ俺は飯食べてくるから」

 

~少し離れたところ~

 

(あれ、遊斗だ、…早川さんと何話してんだろ…?)ジッ

 

「…早川さん、やっぱり遊斗のこと好きなんだよな…」モヤッ

 

「…話に入れないし、なら先に屋上行っとこう…」

 

 

~屋上~

 

ガチャンコン

 

「……ん?あれは…」

 

「…」ボー

 

「なんだ、先に来てたのか」

 

「んぁ?あぁ、うん」

 

(なんだろうこの、遊斗が早川さんと喋った所を思い出すとこの、心の中にあるモヤモヤは…前は早川さんを応援してただろ?)

 

「そうか、なら早く飯食うぞ、時間があんま無い」

 

「…おう」

 

 そう言って俺たちはいつものベンチに座って弁当を食べたが、執灯は終始静かに飯を食っていた。偶にはこういうのもいいかと思い、その新鮮さを感じながら飯を食った。

 

~放課後~

 

「ねえ遊斗、私さ…」

 

「……ん?今お前自分のことなんて言った?」

 

「え?私って、あれ!?なんの違和感も無く普通に私って言ってた…!?」

 

「まさかだとは思うが…体が女に慣れるにつれて、言葉遣いや考え方も女になっていくのか…?」

 

「な、なにそれ…怖いよ…わた、俺が俺じゃなくなるなんて…」

 

「それでも、中身は緋墨 執灯なんだろ?それは変わらないじゃないか、だから何も怖がることはないって、な?」

 

「うん…」

 

(やっぱり遊斗は優しいよ…こんな私を信じてくれる…穢れた私を受け入れてくれる…遊斗だけが…)キュン

 

「おっと、もう着いたか、じゃあまた明日な」

 

「うん、また明日ね」フリフリ

 

 

~夜中~執灯side

 

 

 

(遊斗のことを考えると落ち着く…遊斗の事を思い出すと、顔が、胸が熱くなる…)

 

(これってやっぱり…恋…だよな?)

 

(でも、親友だぞ?好きになるなんて…そんなこと…)ポワンポワン

 

『ほら、落ち着いたら帰るぞ』ニコッ

 

『てめえらなんかに負ける気がしねぇ!』

 

『もう…もう大丈夫だ、安心しろ…俺はお前の味方だ』

 

(〜〜~〜っ!!!)カァ/////

 

「もっ、もう寝る!」バサッ!

 

「……おやすみ…遊斗…」

 




夜中にいきなり月獅子です。
さぁて今回は執灯が恋という感情が芽生えました。
ここで終わったらTDN純愛なお話になるんですがねぇ…


病ませますよ?(マジキチスマイル)


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其ノ柒 恋する乙女を通常召喚!

今回は一味変えまして執灯目線で書いてみました…
今回は自分で読んでてもなんでこんなことになるんや…急展開過ぎやろ…とは思うんですけど、如何せん文章力が皆無なもので…すみません。

因みにサブタイトルの恋する乙女は遊戯王ネタです。あの回がGXで1番面白い(確信)


それでは、どうぞ。


 つい数日前、私は遊斗のことを好きになった。

 女の子というものは好きな人ができるとその人の事しか考えないのかな?私はここ数日ずっと遊斗の事しか考えていないため、あの鈍感な遊斗を振り向かせるにはどうすればいいか、私はネットで色々調べたところ、王道を征くのはお弁当らしい。

 私は早速行動に移るために遊斗にJAINEする。

 

『明日の弁当は私が作るから持ってこなくていいぞ!』

 

『なんだいきなり、まぁうちの母親も助かるかもしれん、親に言っておくよ』

 

(よしっこれで既成事実はできたぞ)

 

(喜んでくれるといいなぁ)ポワポワ

 

 私は明日の弁当のために早く寝ることにした。

 

 

~朝5時~

 

ピピピピッ…カチッ 

 

(…)ムクッ

 

「うぅーん…よしっ!じゃあご飯作ろ!」

 

 

トントントン…ジュー…コトコトコト

 

「あとは卵を焼いて、と」

 

「…これって遊斗が食べるんだよな、遊斗が......」

 

 遊斗が食べる…

 

 遊斗が俺と同じ弁当を…

 

ツーッ…。ポタッ

 

「…はっ、な、何やってんだよ!私!」

 

 そんな、遊斗が食べるおかずに、ヨダレなんて…

 そんなの汚いよ…遊斗の中に私のヨダレ…食べさせるなんて…

 遊斗が私のヨダレを…

 

 

(……)ジュワァー

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

~6時45分~

 

ピンポーン

 

ガラッ

 

「おう、すぐ降りるから待ってろ」

 

「あいよ〜」

 

 あの玉子焼き、作っちゃった…このまま渡したら、止めるなら私の方を渡せばいいんだよ。

 そう、私のを渡せば…

 

ガチャンコン

 

「よう、待たせたな」

 

「う、うん」

 

「お、それが弁当か?ちゃんと作ってきたんだな」

 

「ま、まぁね…あでも、昼に渡すよ」

 

「そうか、じゃあ期待しとく」

 

「あ」ドキ

 

「なんだ?」

 

「あぁ、いや、上手くできてるか不安で」

 

「まぁ大丈夫だろ、よしなら行くか?」

 

「おう」

 

「「行ってきまーす」」

 

 

ガタンゴトン

 

「お前ってさ、随分オープンになったよな、自分の呼び方とか」

 

「あぁ、俺は辞めて、私にしようかと、ね?慣れようとしてて」

 

「そうか、まぁそっちの方が今はいいんじゃないか?」

 

「へへ、だから女の子に慣れるために今度いろいろ買い物に行くんだ〜」

 

「そうか、じゃあどんな格好になるか楽しみだな」

 

「期待して待ってろよ?」

 

「おうよ楽しみにしとく」

 

 

 

 今の私は学校はあまり好きではない、遊斗は女子に少しモテるために…嫉妬する。

 …遊斗が私以外の女の子と遊ぶ姿を想像すると…独占欲が出てくる…あの優しさは私だけのモノ、遊斗はワタシを信じてくれる、他のオンナには渡さナイ…………なーんてね、確かにちょっと独占欲は出るけど最終的に決めるのは遊斗だからね、私はアタックして、きちんと振り向かせてみせるよ?

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 今は昼休み、遊斗と二人っきりになれる唯一の時間、いつものように屋上に行って二人でご飯を食べる。

 

「じゃあ、弁当食べるぞ?」パカッ

 

「うん、召し上がれ」

 

「おお…美味そうじゃん」

 

「へへ、どうよ?私にもこれくらいの料理くらいできるぞ?」

 

「何を言うか、お前は元から料理できるだろ」

 

「やっぱバレる?」

 

「まあそりゃあな。お、この玉子焼きってだし巻き玉子なのか?」

 

「あ」ドキッ

 

「ん?なんだ、だし巻き玉子じゃないのか?」

 

「い、いやだし巻き玉子だけどさ…」

 

「ならいいじゃないか…あむっ…」モグモグ

 

(…た、食べた…遊斗が私の唾液…)ドキドキ

 

(これって間接キスかな?…キス…キス///)ニヤニヤ

 

「うん、美味いぞ!」

 

「…?どうした執灯、大丈夫か?」

 

「ん!?だ、大丈夫だよ!?…玉子焼き…美味しい?」

 

「あぁ、やっぱお前が作ると美味いな、ほら、俺が作ったわけじゃないけどさ、お前も食えよ」

 

「う、うんいただきます」パカッ

 

(美味しい…遊斗が私の…美味しいって)ドキドキ

 

 恐らく遊斗はいつものようにご飯食べて、たわいのない会話をしたと思うが、私の方は全然何を話したのか覚えていない。

 

 

~夜、執灯の家~

 

 はぁ…今日の私、変だったな…遊斗の弁当によ、ヨダレを入れるなんて…

 

「う〜っ忘れよ!!」ブンブン

 

「はぁ…」

 

 私はその事を忘れようとして、今度の日曜日の事に思いをめぐらせる。

 今度の日曜に私はAcceedで色々買い物に行く、本当は遊斗も誘おうかと思って誘ったけど遊斗は日曜日に用事があるからダメだって…残念。

 

そう思い時刻を見ると夜の11:00。

 明日は休みだけど早寝早起きに悪いことはないからね、そう思い私は部屋の電気を消して、布団に入った。

 

(おやすみ…遊斗)  

 



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其ノ捌 覚醒!グレート執灯!

 今日は早川さんとAcceedへ買い物に行く日だ。

 朝起きると早川さんからJAINEが届いていた……

 

『駅前に10:00に集合でいいかな?』

 

『了解、お昼はそこで食べるのかな?』

 

『そうだね!』

 

『じゃあ10:00前にはそっち着くようにするよ』

 

『おっけい!( *˙ω˙*)و 』

 

 現在の時刻は9:00。今から家を出たら10:00前には着くだろう、学校でもそうだがそういうのは大体15分前集合が普通だよな。

 なら今から出よう、そう思い俺は母さんに出掛けてくることを伝えて家を出た。

 外を出ると日差しが俺に突き刺さる、俺は嫌な季節だと思いイヤホンを付けて自転車に跨った

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 今俺は早川さんを待っている、少し前に駅前に着いたが肝心の…早川さんは来ていなかったからだ。

 いい天気、といえばいい天気なのかもしれないがこの時期の雲一つない青空というのは俺の額からじんわり汗が出る暑さである、俺は夏は嫌いな人間なのでこれから来る季節が鬱陶しく思う。正直に言うと早くAcceedの中に入って涼みたい。

 早川さんが来るまでに入っておくのもいいが待ち合わせ場所は文字通り人を待って合うための場所なので勝手に移動してはいけない。今俺が最大限できることは早川さんの到着をただひたすらに待つだけだ。

数分経つと…

 

「ゆ、遊斗く〜ん!」タッタッタッ

 

声が聞こえた方を見るとそこにはこちらに向かってくる早川さんの姿が

 

「お、遅れてごめん!」

 

「大丈夫だよ、待った時間は少しだけだし」

 

「そ、そう?じゃあ行こっか」

 

「うん」

 

 俺達は会話を交わしながらAcceedの中に入っていった。

 買い物って言っても俺は早川さんが買っていく荷物を持って早川さんの後ろを小鴨のようにただついて行くだけだった。

 

~フードコート~

 

「はぁぁ、疲れた…」ドサッ

 

「ご、ごめんね?荷物もってもらって…」

 

「いや、善意でやってるから別に気にしなくていいよ」

 

「ご飯食べたら半分持つよ?」

 

「いやいいよ、女の子にそんなこと」

 

「軽いのを貸してくれたらいいから!ね?ていうか貸して?」

 

「そこまで言われたら…後で渡すから、とりあえずご飯を食べようか」

 

「うん!」

 

 そう言って俺は早川さんに荷物を見ててもらい、ハンバーガーを買いに行った。

 

 

~執灯side~

 

「ふぅ、軽く買うだけだったし、こんなものでいいかなぁ?」

 

「へへ、遊斗のやつ、喜んでくれるかな?」

 

『かわいいぞ、執灯』

 

(なんてな!?なんてな!?)クネクネ

 

\ママーアノオネエチャンヘンダヨ/

 

\ミタラダメヨ!/

 

「う、見られてた」カァ///

 

「はぁ、あ、フードコートかぁ昼飯はここでいいかなぁ」チラッ

 

「…あれ?」

 

(あれって遊斗だよな?用事ってAcceedに行くことだったのか、なら断らなくても良かったんじゃないか…?)

 

「というかあの一緒にご飯食べてるのって誰だろ…明らかに女だよな…」ジーッ

 

「こっそり見てみよう」コソッ

 

(あ…早川さん…)

 

「…遊斗と楽しくお喋りして、二人きりで…」

 

「なんだよ遊斗のやつ…嬉しそうにしやがって…」ギリッ

 

(二人きりは私だけで十分だろ?なのに…なんで早川なんかと一緒にいるんだよ…)

 

「…あとつけてやろう」

 

 

 

~遊斗side~

 

 場所は変わって俺は今早川さんの家の前にいる、早川さんの荷物を持っていくついでに家まで送ったところだ。

 

「遊斗くん、今日はありがとうね。家まで荷物運んでもらって、嬉しいよ」

 

「いや、当たり前の事をしただけだよ…それじゃあ、俺はもう帰るね」

 

 そう言って俺は自転車に鍵を刺して、跨った。

 

「じゃあ、また明日学校で」

 

「……っ!ま、まって!」

 

「ん?」キキッ

 

「あ、あのね遊斗くん…私……ゆ、ゆうとくんが…きです///」

 

「ん?ごめん、もう1回言ってくれる?」

 

 よく聞き取れなかったために聞き返す。

 

「ゆ、ゆうとくんのことが好きです…付き合って下さい…!」カァ///

 

「…え」

 

 …俺は今生まれて初めて告白というものをされたらしい

 

 

 

~執灯side~

 

「遊斗くんのことが好きです…付き合って下さい…!」

 

「…………は?」

 

(今あの(クソアマ)はなんて言った?付き合って下さい?)

 

 ……誰と?遊斗と?

 

(あの(クソアマ)が遊斗に好意を抱いているのは知っていた、だからこそ心のどこかに不安があった、遊斗の優しさが奪われるんじゃないかと、だから私は遊斗にアタックして振り向かせてみせるため、今日に買い物に行って、女の子の服やアクセサリーを買った)

 

(もし、そんなことは絶対にないと信じたいがもし!…遊斗がokしたら?いつもの昼ごはんの私の特等席は?あの女に変わる?遊斗の優しさは私には向かなくなってあの女に向くようになる…?)

 

 

(…ふざけるな、巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るなッ!!そんなの絶対に許せるわけがナイ!遊斗のとなりはワタシだけダ!アンナオンナには渡さナイ!あの天使のような優しさもワタシだけのモノ!遊斗とツき合うと遊斗のスベテが奪われテしまうッ!)

 

(………だが落ち着けワタシ…そう、遊斗は鈍感なんだ、どうせ恋がわかってないから()()に決まってる。ねぇ遊斗…断ってくれるよね?じゃないと私…壊れちゃうよ…?)

 

 そう思い、私は先に家に帰ることにした。帰る途中にふと考えた。

 

(そうだ…これからは遊斗がいつでも傍にいると思えるように遊斗の写真を撮っておこう…あと、声も…それなら、どこでも遊斗を感じられるからね…♡)

 

 

~遊斗side~

 

 …俺は今早川さんに告白された、よな?

 

「…少しだけ考えさせてくれないか?」

 

「…うん」

 

 

 さて、状況を整理しようか、しつこいと思うが俺は今さっき早川さんに告白された、正直俺は早川さんのことは友達だと思っていたからまさか告白されるとは思っていなかった。

 俺は悩みに悩んで考えた結果、その結論を早川さんに伝えた。

 

「…ごめん早川さん、その答えは保留でいいかな?俺はそんな、恋とかよく分からないからさ…」

 

「…わかった」

 

「もっと考えてから返事をするよ」

 

「う、うん…待ってるよ」

 

「じゃあ、帰るね」

 

「うん、バイバイ!」

 

 

 俺は家に帰って今日のことを振り返った…これは明日から早川さんと会うのが気まずくなるな…

 

 




皆さんお待ちかねの…ヤンデレでございます!
いやぁ8話で出ることになりましたが、これからの執灯の行動はもっと病みますよ?酷くなります、酷く書きます。
 待ちきれないよ早く(9話を)出してくれ!
 まま、そう焦んないでよ。

それでは、次回にご期待ください!


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其ノ玖 お泊まり(前編)

今回は前編と後編に分けます


 夏というものは何故こんなにも俺をイライラさせるのだろうか、身体はベタベタするし、こんなにクソ暑いのにも関わらず遊びに行こうとする奴の気持ちがわからん。

 自分の高校はクーラーがあるため夏が嫌いな俺にとっては学校と家が最高な場所である。あぁ…冷たい飲み物がしみる…もう学校から出たくない。

 

パシャッ!!パシャッ!!

 

「…で?さっきからお前は何をやってるんだ?」

 

 

 

 

 

「執灯」

 

「ん?…お前をいろんな角度から撮りたいんだよ」

 

「なんで?」

 

「今度の夏に写真を撮りに行くんだ(棒)」パシャッ!!

 

「ふーん…でもなんで俺?」

 

「人の写真が難しいって聞いたんだよ。あ、これ持って」ヒョイ

 

「なんだこれ、録音機?」

 

「そ、んでこの紙に書いてある文字を読んでくれ、ほい」

 

「??」パシッ

 

 俺はどんな文字が書いてあるのかと思って見たらそこには

 

『お前のことが好きだ』

 

『お前から離れたくない』

 

『愛してる』

 

『今度俺の家に泊まりに来いよ』

 

 俺は唖然としたね、てっきりバトルアニメの名言台詞かと思ったんだが、髪に芋けんぴが着いてる少女漫画に出てきそうなクサい台詞だった。

 

「…これ、なんだ?」

 

「いいから!録音してくれよ」

 

「こんな台詞、俺じゃなくて演劇部のやつに頼めばいいだろ?」

 

「男はお前しか近寄れないからさ、ね?お願い」

 

「別に女子でもいいんじゃないのか?」

 

「台詞見ろよ、思いきり男の台詞だろ?男じゃないとダメなんだよ」

 

「…ハァ、分かったよ」

 

「あ!しっかり感情こめて言うんだぞ!」

 

「あーはいはい、じゃあトイレで録音してくるから…っ」ガシッ

 

 なんだ、この手は

 

「ここで言え」ジッ

 

「は、はぁ?そんなの恥ずかしくて出来るわけないだろ!?」

 

「言え」ジッ

 

「どこで言ったって結局一緒じゃない「言え」…」

 

「…分かったよ、言えばいいんだろ言えば」

 

 一瞬執灯の目が暗く濁ったが多分気のせいだろう…

 

「じゃあ言うぞ?」

 

ピッ

 

「…お前のことが好きだ」

 

「お前から離れたくない」

 

「愛してる」

 

そこまで言って、執灯の方を見ると顔をニコニコさせながら俺のことをじーっと見ていた。

 正直少しだけ怖かった。

 

「ほらどうした遊斗?あと一つだろ?」

 

「あ、あぁ。今度俺の家に泊まりに来いよ」

 

「行きます!(即答)」

 

 今まで黙ってた執灯がいきなり叫ぶもんだからクラスのみんながこちらを向いた

 

「なんだよ、大声出して」

 

「さっき泊まりに来いよって言っただろ?だから行く」

 

「なっ!お前それのためにこんな台詞」

 

「へへ、証拠だってあるぜ?」ユビサシ

 

「あっ、録音機!?」

 

「どうだ?泊める気になったか?」

 

「はぁ…降参だ、次の休みでいいか?」

 

「ホント!?泊めてくれるの!?」パアッ

 

「まぁ最近そういうのやってないからな、今度の休みは親もいないし丁度いい」

 

(やったッ!お泊まりだ…アイツ(早川)はそんなことビビって出来ないし、私だけの特権だ)

 

「あ、その時のご飯私が作るよ?」

 

「そうか、じゃあ頼む」

 

キーンコーンカーンコーン

 

「おし、なら席戻るわ」

 

「うん」

 

(お泊まり…お泊まり…へへへっ何しようかなぁ?まず寝顔撮るだろ?パンツ盗ルだロ?ご飯にワタシの血ヲ入れるダロ?そんデそンデ…アァ…カンガエタダケデコンナニモシアワセニナルナンテ、フフッ///)

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

お泊まり当日16:00

 

ピィィィンポォォォン(ねっとり)

 

「はい」

 

『ゆ、遊斗来たぞ』

 

「おー来たか、入っていいぞ、鍵空いてるから」

 

『うん』

 

ガチャンコン

 

「お、お邪魔しま〜す」

 

\アーカギシテテクレ!/

 

「おーう!」カチッ

 

 

 

執灯side

 

 

「おう、今日はよろしくな」

 

「う、うん。あ、荷物置いてきていい?」

 

「おう、俺の部屋は分かるよな?」

 

「知ってるよ」テクテク

 

 

遊斗の部屋

 

ガチャ

 

「ゆ、遊斗の部屋だぁ…」

 

「とりあえず荷物を置いて、と」チラッ

 

\遊斗が使ってるフトン/

 

(……っ)ゴクッ

 

「し、失礼しま〜す」ゴソゴソッ

 

(……ふ、ふわぁぁぁあ!ゆ、ゆうとの匂いに包まれてりゅ…!や、ヤバい…イキそうになるッ…)

 

(…い、一回だけ…)

 

スゥゥゥゥゥゥゥゥ…

 

(〜〜〜〜〜〜〜っ!!!♡)ビクビク

 

(すっ、少しだけイッちゃったぁ…♡)

 

「…あ!」

 

「そうだった、この日のために〜♪」ガサゴソ

 

「へへ、盗撮用カメラ…これを〜机が見える…カーテンレールの上かな?…と、ベッドが見える…蛍光灯の裏に設置して…よいしょ!」カチャカチャ…カチッ!

 

「フフッ…これでいつでも監視できるね…♡」

 

\オオーイマダカー!/

 

「あ、うん!すぐ行くよ!」

 

(…下着は後でいっか)

 

 今日は色々出来そうだなぁ…フフッ///

 

 

 




1日遅れてすみません!


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其ノ拾 お泊まり(後編)

「おう、遅かったな迷ってたのか?」

 

「う、うんそうなんだ、久々だから迷っちゃって」

 

「知ってる、って言ってたのは誰だよ」

 

 心做しか執灯の顔が赤くなっていたが気にしないことにした

 

「で、今日の晩飯はお前が作ってくれるんだよな?」

 

「そうだよ、私の優しさだってはっきりわかんだね」

 

「ははは、というか久々に語録聞いたな」

 

「なんかさ、『〜って』って言ったら無意識にはっきりわかんだねって言っちゃうんだよねぇ…」

 

「ふーん…まぁどうでもいいけどさ」グゥゥ

 

「「…」」

 

「フフッ…待っててすぐ作るから」

 

「う、す…すまん」カァ///

 

「別に気にしないよ」

(はぁぁぁあ遊斗可愛すぎでしょぉ♡あぁ、この照れた顔撮りたい♡)

 

「じゃあ、作るからリビングでテレビでも見てなよ」

 

「おう、まかせる」テクテク

 

 料理中は邪魔してはいけないので俺は大人しく執灯に言われた通り、リビングで料理が出来上がるまで待っていた

 

〜数分後〜

 

「淡い遊斗〜おまったせ〜」コトッ

 

「おっ、出来たか」

 

 途中からとてもいい匂いがしてきて、その匂いが俺の空腹にダイレクトアタックしたため俺はもう腹が痛かった。みんなも腹が減ったら逆にお腹痛い時あるよな?

 

「じゃーん!どうよ!」

 

「おぉ…!どれも美味そうだ!」

 

 テーブルの上にはご飯、トマトスープ、照り焼きのパリッと焼けた皮に甘辛いであろうタレがキラキラと光っている、他にも野菜が彩りよく並んでいた。 

 俺の腹は既に限界だったので直ぐに椅子に座って執灯の着席を待った

 

「よし…じゃあ食べよっか」

 

「「いただきます」」

 

俺はまず初めに照り焼きに箸を伸ばした。

 口の近くに持っていくと甘辛いタレの中にほんのりニンニクがきいている、そのニンニクの匂いが余計に俺の腹を刺激する。

 俺はもう我慢ができなく、匂いに惹かれるよう、照り焼きを口に運んだ。

 

「あむっ…」モグモグ

 

「ど、どうかな?」

 

「……」ガツガツ

 

「おお、その反応は美味いね?」

 

「…」コクコク

 

 俺は無言でご飯を手に取り、口の中に掻き込んだ、結論。うますぎる

 照り焼き、ご飯と食っているが、トマトスープのことをすっかり忘れていた。俺は箸を置き、トマトスープを口に運ぶ。

 コンソメがきいたスープにトマト、玉ねぎの甘みが口の中で爆発する。何故かちょっと()()()がしたが別に美味いため気にしない。

 

「トマトスープおいし?」

 

「プハァ……美味いぞ」

 

「そう、良かった」ニコ

(その中には私の1部が、これで一心同体だね?遊斗♡)

 

 そう言うと執灯も食べ始めた、俺達は会話もしながらものの数十分で平らげてしまった

 

「「ごちそうさまでした!」」

 

「いやぁ、美味かった〜!洗い物はするから」

 

「そう?助かるよ」

 

「あ、そうだ、風呂行ってこいよ」

 

「いいの?あ、でも食事休憩してから行くよ」

 

「ん、了解」

 

 俺は食べた食器を洗い始める、洗っている最中に執灯がずっと俺を見ていたので、気になった。

 

「俺の顔になにかついてるのか?」カチャカチャ

 

「いや、なにも」

 

「…?ならなんで俺見てんだ?」

 

「別にいいじゃん。ほら、手ぇ止まってるよ」

 

「…おう」キュッキュッ

 

~オフロガワキマシタ~

 

「おっ湧いたか、なら入ってこい」

 

「ほんじゃあお先に〜」テクテク

 

 

~30分後~

 

バンババンバン!

 

「あっつー」パタパタ

 

「おーう、おあが…り」チラッ

 

「…?どうした?遊斗」

 

「お、お前、バスタオルだけかよ!」バッ!

 

「え?あー…服忘れてたから」

 

「と、とりあえず早く服きてこい!」///

 

(遊斗照れてる…そうだ♡)ピコン!

 

「ね、遊斗ぉ…」

 

「な、なんだよ」///

 

「バスタオルの下、見たくない?」

 

「なな、ななな…」///

 

「ホラホラホラ〜これをめくると〜?」ペラッ

 

「お、俺も風呂行ってくる!」

 

 

(フフッ可愛い♡)

 

 

~風呂~

 

「執灯の奴何やってんだよ…」ドキドキ

 

「…はぁ体洗って忘れよう…」

 

 すると洗面所の扉が開いた、多分執灯が歯を磨きに来たんだろう

 

『遊斗〜?』

 

「んー?なんだ?」

 

『背中流そうか?』

 

「ブフォ!!…いい!遠慮しとく!」

 

『遠慮しなくていいんだぞ?』

 

「いいから!」

 

『そう、分かった…』

 

 はぁ…今日は色々あって疲れた…風呂はいって疲れを癒そう、そうしよう…

 

 

~トイレ~

 

 つ、ついに…ついに盗ってしまった…

 

(ゆ、遊斗のパパパ、パンツ!)

 

背中が流せなかった時も流せた時もパンツを盗ろうと思っていたけど、ついにリアル生パンツがこの手に…!

 

(…い、いただきます)スッ

 

(…………)スゥゥゥゥゥゥゥゥ

 

()ビクッビクッ

 

(…カヒュ…ヒュッ…こ、股間部分さいこぉ…♡)

 

 あぁ、より一層独占欲が出てきてしまう…遊斗との二人きりの時間は私だけの物…あの女には渡さない、でも遊斗は私のこと好きなのかな?あぁ…不安だ、遊斗が私のことを認めてくれないと…でも私からはまだ行けない、言えない。遊斗から来るのを待ってるよ?

 

 まぁでも今はパンツに集中しなきゃ(使命感)

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

「よし、布団も引いたし、お前は布団で寝てくれ」

 

「うん、遊斗は?」

 

「床で寝る」

 

「おっけい」

 

「じゃあ消すぞ?」

 

「んーいいよー」バサッ

 

「「おやすみ」」カチッ

 

 

~1時間後~

 

「遊斗、寝た?」

 

「zzz…」

 

「寝てるね…それじゃ失礼して」ゴソッ

 

「フフッ、寝顔」

 

「いつも凛々しい顔とは違って可愛いね…」

 

「あ、そうだ写真…」

 

パシャッパシャッ

 

「…う、うーん」

 

「ヤバっ起きた?」

 

「zz…」

 

「ホッ」

 

「zzz」ゴロン

 

(わ、わわ!遊斗の顔が!)

 

「…早川さん」ムニャ

 

(…………………………は?)

 

(なんで、なんで?なんで遊斗の夢にあの女が出てくるの?なんで私じゃないの?)

 

(…やっぱり遊斗の中には私の位置は親友なんだね)

 

(私も眠いから今は襲う気もないし、そんなことしたら遊斗に嫌われるかもしれないからまた今度、ね?)

 

(今はこの時間を楽しむよ…おやすみ、遊斗)

 

 

 



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其ノ拾壱 ならぬ堪忍するが堪忍

 今は7月の前半である、夏休みまであとすこしという為授業はもう無い。生徒達は昼までに帰宅…となっているが俺は今教室に残っている。なんでクソ暑い中帰らなきゃ行かんのかわからんな

 

「まぁ、結局暑い中帰らなきゃいかんのだがな、涼んでから帰った方が気持ち楽だし」

 

 1人の教室ってのはこんなにもいいもんだな何も考えなくていい。というか今は何も考えたくない。

 別に何も考えたくないってのは皆も思う時はあるだろうが今の俺は少し違っている。

 最近俺は誰かにみられている…気がする。確信はないんだが宿題や寝ようとすると視線を感じることがここ数日続いている。

 相談しようと思ったけど、執灯はココ最近ボーッとしてぶつぶつ呟いてるから近寄り難いし、早川さんはこの前のことがあったから話しかけにくいし、かといって他の奴に言うと頭イってるかと思われるし…

 

「あぁ〜!もう、どうすりゃいいんだ!」

 

「って、考えたくないって思ってたのに考えてるじゃないか…」

 

「あぁ〜今の時間が永遠に続けばいいのに」

 

「それは私も分かるな」

 

「んん?」チラッ 

 

「やっほ、遊斗くん」

 

「早川さん…」

 

「どうしたの?こんな時間まで教室にいて」

 

「いや、外は暑いから涼んでから帰ろうかと」

 

「そうなんだ、なら一緒に帰らない?」

 

「うん、別にいいよ」

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

「今日も暑いね〜」

 

「そうだね」

 

「遊斗くんは夏休み予定とかあるの?」

 

「いや、なにも」

 

「じゃあ、夏祭りとか一緒に回ろうよ!」

 

「別にいいけど、誰と行く?」

 

「二人っきりだよ?」

 

「へ、そうなの?」

 

「そうだよ!せっかくだし、楽しもうよ」

 

「そ、そうだね…」

 

「…それはそうと、ね、遊斗くん」

 

「…ん?」

 

「あの時の返事、まだかな?」

 

「…あの時っていうのは、やっぱりあの時の?」

 

「うん…」

 

「…あれから色々考えたんだよ、多分俺は早川さんのことは好きなんだと思う」

 

「っ!?じ、じゃあ!」

 

「でも、その好きってのは、恋人として好き、じゃなくて、友達としての好きなんだと思う、だから、ごめん…」

 

「……そっか」

 

「あーあ…振られちゃったかぁ…私」

 

「ああ、いや、でもこれからでも、早川さんは友達だと思ってるから!」

 

「ふふっ…そんなに必死にならなくても」

 

「…え?」

 

「いいよ、別に。友達からでも、ただし!」ビシッ!

 

「…ただし?」ビクッ

 

「これからは猛アタックして、絶対に振り向かせてみせるからね!」ウィンク

 

「う、うん…ははは」

 

……

 

「じゃーねー!また明日〜!」タッタッタッ

 

「うん、ばいばい」フリフリ

 

 そういって俺達は帰宅することに、俺はいつもの道を歩いていた。今日は気分を変えようと思い、人気のない遠回りな道を通ってゆっくり帰ろうと思った…

 

 

 

この時俺は、真っ直ぐ家に帰っていればよかったと悔やんでいる。

 

 

 

 

「夏といえど、人がいないと暑くはないな、住宅の影になってるし、まぁそうか」

 

「うう、地味に寒い…さっさと帰ろう」ブルブル

 

 すると前から見覚えのあるやつがこっちに向かってきた。

 

「ん?」

 

「あれ、執灯か?」

 

「…」テクテク

 

「おーい、執灯〜」タッタッ

 

「どうしたんだ?こんな所で?」

 

「…モウ…マン……ナイ」ボソ

 

「…?なんだって?」

 

「もう…我…ない」

 

「ハァ…もっとはっきり言ってくれよ」

 

 俺は執灯のボソボソした声が聞こえないため、執灯に体を近づける

 

「で?何て言ってん『バチバチバヂッ!』っ!!」

 

「なっ、…しゅ、う…」バタッ

 

「もう…我慢…できない」ニヘラッ

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

~???~

 

 なんだ…体が、なにかに、舐めなれてるような…擦り寄られてるような…なんだ?

 

 

「んん…んぁ?」パチッ

 

チュパ!チュパッ!チュィィイ!

 

「あ、遊斗、起きた?」

 

「なっ!執灯!?」

 

「そ、君の愛しの執灯だよ?」

 

「愛しの…?ま、まぁそれはいい、ここはどこだ?どうしてここにいる?」

 

「質問にはひとつずつ答えるよ…まずのここは私の家の地下室…♡」

 

「ち、地下室?」

 

「そ、絶対に外には音がもれない絶対的防音機能がある地下室」

 

「なんでこんな「二つ目の質問」っ…」

 

「どうしてここにいるか、だよね?」

 

「あ、あぁ!そうだ、執灯に会ってからの記憶が曖昧で」

 

「私がここに連れてきた、って言ったら?」

 

「なっ…」

 

「フフッ…気を失う前、鋭い痛みがあっただろう?…これさ」

 

「すっ、スタンガン!?」ガチャッ

 

「あぁ、逃げようとしないで、もうこんなものは使わないよ…だってこんなに至近距離で!遊斗が私を!……見てくれているのだもの♡」

 

「なっ、なんでこんなことを!」

 

「…なんで?」ハイライトoff

 

「なんでって…あの女から遠ざけるためだよ?」

 

「あ、あの女?」

 

「そう、あの憎たらしい女、遊斗のことが好きなんだって…」

 

「まさか…早川さん!?」

 

「そう…遊斗のことが好きな屑…」

 

 

 

「フザケルナヨ…巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナ巫山戯ルナァァァァァァッ!!!遊斗ノコトヲ世界デ一番愛シテイルノハ私!遊斗ノ優シサヲ貰エルノモ私!アンナクソ女ニハ絶対ニ、絶対ニ絶対ニ絶対ニ絶対ニ絶対ニ絶対ニ絶対ニ絶対ニ!遊斗ヲ渡サナイ!渡シテタマルカ!ナニガ遊斗クンガ好キダ、ダ!図ニ乗ルナ!遊斗ガ見テイイ女モ私ダケ!好キニナッテイイノモ私ダケ!…ソレデモ遊斗はあんな女が好きになったんだね?」

 

「なっ、なにを…」

 

「だって遊斗言ってたじゃない…早川さんが好きなんだって…」

 

「聞いてたのかっ…で、でもそれは!」

 

「でも、何?」

 

 執灯の無表情、低い声が怖い、でも誤解は解かないと!

 

「でも、それは違う!確かに俺は早川さんのことは好きだ!でもそれは友達としての好意だ!LOVEじゃない、LIKEだ!」

 

「LIKE…ねぇ?」

 

「そうだ」

 

「それでも結局は好意は抱いているじゃないか!(憤怒)」

 

 えぇ…何その理不尽なの…おかしいよ…

 

「やっぱり鈍感な遊斗にはこれがいいんだよ…」アムッ

 

「な、なんだよ、その薬…」

 

「こうぇをのうぇばうぁくにぬぁうよ(これを飲めば楽になるよ)」ズイッ

 

「ま、まてっ、そんな、うち移しなんて…そんなn…うむぅ!」

 

「んちゅ…レロォ…んむぅ…ふぉあ…のんへ…」

 

「んむ……っ…」ゴクッ

 

「ぷぁっ…ふふ♡もうちょっと遊斗とのキスを楽しみたかったけど…その薬、飲んだね?」

 

「なにを、飲ませたっ」ギロッ

 

「すぐにわかるよ…じゃあ私はご飯持ってくるからね♡」

 

「おい!執灯!待てっ!」ガチャガチャッ!

 

 

(さぁ、遊斗…私を求めて?私だけを求めて♡)

 

 

 

~数十分後~

 

 

「ハァッ!…ハァッ!…///」

 

 な、なんだ…体が熱い…っ…お、俺の…っ!ムラムラして…でも手錠のせいで、抜けない!何がとは言わんが!

 

ガチャ…

 

「そろそろ頃合いかと思ったよ」

 

「し、執灯!一体何を、何を飲ませたんだ!?」

 

「んーなら特別に教えてあげるよ。媚薬だよ、び・や・く」

 

「んんーいい感じになってるね。じゃあ…何をしてほしい?」

 

「なんの…っ、ことだ…」ハァッハァッ!

 

「気持ちよくなりたいでしょ?()()

 

「よけいな…っお世話だ!」ハァッ!ハァッ!

 

「ふぅん…そう♡いつまで持つかな?その態度」

 

(へへっなんだよ、熱くなったっていつか冷めるさ…無視しときゃいいんだよ無視しとけば)

 

「…♡それにしてもこの部屋暑いねー?」ヌギッ

 

「なあっ!?」///

 

「どうしたの?遊斗」

 

「な、何も無い!」///

 

(クソっ、前の裸の執灯思い出しちまった!急に脱ぐもんだから!)///

 

(ふふ、動揺してる動揺してる♡)

 

「ね、遊斗♡」ズイッ

 

「な、なんだよ」ハァッハァッ

 

「ここ、苦しそうだね?」サワ

 

「うあっ…」ビク

 

「ねえ、どうしてほしい?」

 

「どうもっ…してほしく、ない…」ハアッハアッ

 

「強がってちゃだめだよ?」サワサワ

 

(こ、ここで主導権を取られたらだめだ!こいつがどんなに弄ってきても無視するんだ)

 

「……えいっ」ズルッ

 

「え、なっ、え、ドゥ、え?」

 

「わ、パンツ越しなのにこんなに張ってる…」ジィィ

「な、なにやって!?」

 

「んー?強がるなら勝手にやろうかな?と」

 

「…触るね?」

 

「ま、まてって、な?俺達親友じゃないか?」

 

「……」ピクッ

 

「親友がこんなことしたらおかしいって」

 

「…結局遊斗の中では私は親友なんだね…もういい」ギュッ

 

「うあっ…!」ビクッ

 

「ほら、イけよ、親友の手でイけ!」シコシコ

 

「ま、今敏感だからっ…」ビクビク

 

「元男だから、気持ちいい場所分かるんだよ?」

 

「あっ、もっ、イっ…」ビクビク

 

「まだ、イくな」ギュウウウ

 

「あぐっ…な、なん」ハァッハァッ

 

「あれ、もう堕ちそうなの?まぁ早い方が私もいいから、早く堕ちてね?」シコシコ

 

「くっ…」ビクビク

 

「い、イくっ…」

 

「だぁ〜め」ギュッ

 

「くぅっ…ハァッ!…ハァッ!」///

 

「ね、イきたい?」

 

「だ、誰が!」キッ

 

「ふぅん…まぁいいや、いつまで続くかな?その強がった態度が」

 

 

~30分後~

 

「も、もうイカシテ…」

 

「んん?なんて?」シコシコ

 

「イかして、ください…」

 

「どこを?」ニコッ

 

「俺の、アソコ…」

 

「誰に?」 

 

「しゅ、執灯に…」

 

「親友なのに?イかされたいの?」グリグリ

 

「うあっ」ビクビク

 

「じゃあね、俺は親友の手でイかされる変態ですって言ってよ」

 

「な、なんで…」

 

「じゃあないとイけないよ?」グチュグチュ

 

「い、言うから!言うから」

 

「…お、俺は親友の手で…される……へん…です」ボソボソ

 

「なにー?聞こえないよ?」ピタッ

 

「俺は親友の手でイかされる、変態です!」

 

「よく言えたね♡よく出来ました」シコシコ

 

「うあっ…!はげしっ…」

 

「イケっ♡ほら♡親友のっ♡元男のっ♡手でイケ!♡」シコシコ

 

「うぐっ…も、もう!」

 

「イケっ!♡」グチュグチュ

 

「イ、イクッ!」ビクッ

 

「あはぁ♡出たァ♡」

 

 

 

「ここまで来たら…ヤってもいいよね?ゆ・う・と♡」

 

「…」コク

 

 今は理性が…俺には、無い……

 

 




やはりエロか、いつ書く?私も同行する。










邪院。


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最終話 明かされる事実

どうも皆さん、今回でこの話は終わりになります。
たったこれだけ?と思われる方と、こんな終わり方なの?と思われる方がいらっしゃるかと思いますが。
自分の現段階の限界はここまでです。
 実は別の作品を書こうと思います。そちらの方は長編になると思いますので見ていただけたら、と思います


 …俺は執灯に監禁されてから軽く2日位はこの地下室にいる、隣には執灯も寝ているが。

 執灯に流石に俺の母親が探しているんじゃないか、聞いたらなんともう裏は回してあると、執灯の家で少しお世話になる、とメールで言ったそうだ。これで母親からの捜索願いは出なくなったわけだ。

 かく言う俺はここの所ほぼずっと執灯とヤっている、何をって?…言わせんな。執灯の奴、騎乗位の体制で猿みたいに腰振っていっつもやってる。おかげでもうこっちも腰が痛くなってきた。

 …そんなことは今は関係なくてだな、今俺は、ここから脱出をしようと思っている、どうやってって?そんなの今必死に考えてるところだ。

 …もっと正直に言うと俺は執灯に好意を抱いていた、はっきり言おう、好きだ。…いつからだろうか、執灯の仕草、匂いに惹かれ始めたのは…最初は執灯を見るたびにこの気持ちは何かと悩んでいた、だがネットで調べたところ、『恋』だというものがわかった。するとどうだ、学校で執灯と会って余計に意識すると、顔が熱くなる。こりゃ恋は精神病と聞くが、本当にそうかもな…それくらい、執灯のことを考えてしまう。

 だが俺はこんなこと望んじゃいない、正々堂々と執灯に告白して、付き合うつもりだった。なのに、なのに…

 

 

(……まずこの手錠を何とかしないと)ジャラ

 

(漫画みたいに引っ張ったらちぎれるとか…ないかな?…ないよなぁ)ジャラジャラ

 

(……せーの、ふんっ!)ブチッ!

 

「…え?あ、これおもちゃ!?」

 

 なんで媚薬買うのに本物の手錠は買わないんだよ…

 

「ま、まぁいい、これで「ニゲルノ?」…」

 

 ロボットのように、声のした方をむく、ギギギと効果音が着きそうな。

 

「し、執灯…」

 

「遊斗、逃げるの?なんで?ここにいたら、ずっと、ずーっと私と生きていけるんだよ?何が不満なの?おっぱい?顔?性格?ねぇ、遊斗…貴方に認めて貰えるなら私、なんでもするから…!」

 

「だから、ねぇ?逃げないで…私、遊斗がいないと…壊れちゃうよ…」

 

「な、なんだよそれ…そんなの、執灯じゃない…お、俺は…こんなこと、望んでなかった!」ダッ!

 

 幸いにも地下室のドアは空いていた。俺はただひたすらに、家の外を目指した。

 

 

 

 執灯が泣いていることに…俺は気づかなかった

 

 

 

 俺は今走っている、ただひたすらに、このイライラが無くなるまで…あてもなく。

 

 

…………

 

 

「…ここは?」

 

 見ると見覚えのある場所、草が生い茂って、奥の方に1本の木がある、俺は肩で息を整えながら()()()()へ歩く、今この瞬間は夜、しんとした空気の中をただ、歩く。

 

(やっぱり、タイムカプセルの…)

 

 俺は近くにあった石を持ち、ある場所を掘る

 

ザッ…ザッ…ザッ…カン!

 

 石が何かに当たる、俺はそれを掘り起こして、取り出す。

 

(ははっ、そういやお菓子のカンカンに入れてたな…)

 

 俺はカンカンを開け、中身を見る、小汚いカード数枚とガン〇ムのミニチュアが2、3個。

 

(懐かしいなぁ…)

 

 俺は思い出にふけっていた。…今まで色々なことがあった…

 

(そういや、ホントしょうもないことで喧嘩とかしてたなぁ…)

 

(仮面ライダーでどっち強いか、とか、ファミスタの結果、とか…ははっ)

 

(……そんで、中学に上がって、あいつが淫夢を知ったんだよな)

 

『おう!遊斗、オッスオッス!』

 

『あ?なんだそれ』

 

『知らねぇのか?真夏の夜の淫夢っていうやつだぜ?』

 

『まなつのよのいんむ?なんだよ、それ』

 

『ホ  モ  ビだ!』

 

(あぁ、あれはホントにビックリした、こいつゲイになったんじゃないかと思ったな…)

 

(そっから高校に入って、執灯が女になったんだよな…)

 

(執灯…)ギリッ

 

 

「…遊斗」

 

「っ!」バッ

 

「ここにいたんだ、ここ、懐かしいね」

 

「……」

 

「無視、か、結構きついよ?」

 

「…なぁ」

 

「…何?」

 

「ひとつ聞いてもいいか?」

 

「いいよ?」

 

「俺のどこに惚れた?」

 

「そりゃ、遊斗の全てだよ!優しさ、かっこよさ、可愛さ。遊斗ぜーんぶに惚れたんだよ?」

 

「そうか…ならなんで、あんな事を?」

 

「遊斗が早川に取られるから」

 

「俺は物じゃないぞ」

 

「知ってる、でも!私が好きな人が取られたくない!…だから!」

 

「だから?」

 

「だからもう、決めたの」チャキッ

 

「っ!ナイフ…」ザッ

 

「遊斗を殺して、私だけのものにする。」テク

 

「そんなことしてまで俺はお前のものにはなりたくない」

 

「別にいいよ、結局殺して、私の中で生き続けるの」

 

「狂ってるぞ、お前」

 

「別に狂っててもいいの、さぁ遊斗、一瞬で終わるから、大人しくしてて、ねぇっ!」ブォン!

 

「くっ!」

 

「ほらほらほらぁ!当たってよ?ねぇ遊斗ぉ!」ブン!

 

「当たるわけねぇだろ!」

 

(クソっ、どうにかして執灯を止めないと!)

 

(考えろ…考えろ…………っ!一か八か!)

 

「聞け!執灯!俺には好きな人がいる!」

 

「…っ」ピタッ

 

(……よし動きが止まった!)

 

「…そいつは不器用で、でも可愛いんだ!」

 

「………」

 

「すごく仲が良くて、笑うと更に可愛くて、守ってあげたくなる、怖がりなやつ……同じクラスのやつだ」

 

「俺は、そいつに告白をする」

 

「そんなの…私じゃないなら…」

 

「だから、見てほしい!俺の、俺なりの、勇気を!」

 

「私じゃないなら、意味ないじゃないかぁぁぁぁぁああああ!」ブォン!

 

 

 

ザクッ

 

 

「っ……!」

 

(う、腕か…ギリギリで避けたおかげで…で、でも!)

 

(イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ1人にしないで…もう、1人は嫌だ…)ボソボソ

 

「い、痛てぇ…くっ!しゅ、執灯、よく聞け…」ダラダラ

 

「嫌だ!聞きたくない!」ブンブン!

 

「動くな!傷口が広がる!!」

 

「嫌だ!嫌だ嫌だ!聞きたくない!」

 

「……っ!ハァッ!…1回しか言わねぇぞ…?ハァッ…俺が好きなのは、執灯、お前だ!」

 

「………え?今、なん…」

 

「いつだったか…ハアッ…お前のことが好きになってよ…ずっとお前の事、考えて……へへっ」

 

「そ、そんな、でも、そんな素振り!」

 

「へへっ…どうよ、俺のポーカーフェイス。それでも結構恥ずかしかったんだぜ?」

 

「あ、あぁ…」ポロポロ

 

「おいおい、今度はなんだ?刺した罪悪感か?」

 

「ち、違うの…嬉しくて…嬉しくて」ポロポロ

 

「…とりあえず、ナイフ抜いて、止血できるか?」

 

「あっ!ご、ごめん!」

 

「ごめんですんだら警察はいらねぇよ」

 

「うう…」

 

 

………

 

 俺は今、刺された部分に軽い応急処置をして、タイムカプセルが埋めてある近くの木にもたれている。

 

「わぁ…懐かしいなぁ…このミニチュア」

 

「お前ずっと集めてたもんなあ」

 

「おこずかい貰って2人でガチャガチャに行ったなぁ…」

 

「うわ、見てよ、このボロボロの変身カード」

 

「ずっと遊んでたもんな。これで」

 

「…?なんだろ、この紙」カサッ

 

「大人の僕達へ、だってよ」

 

「読むよ?」カサッ

 

『大人の僕達へ〜今僕達は7歳です。大人の僕は何をしていますか?きっと、すごいお仕事をやっていると思います、宇宙飛行士とか、飛行機のパイロットとか!このタイムカプセルを埋める時に、2人で約束をしました!覚えているかな?それは』

 

「「ずっと友達でいること」」

 

「親友じゃ、なくなっちゃったね…」カサッ

 

「どっちかというと恋人だな」

 

「ねぇ…」

 

「ん?」

 

「本当に私のこと、好きなの?」  

 

「…す、す…よ///」ボソ

 

「え?なに?」

 

「す、好きだよ…///」

 

「あぁぁぁ可愛いいいい♡」ギュゥゥ

 

「あ゛ー!もう抱きつくな!」

 

「…私、嫉妬深いよ?」

 

「…別にいいさ」

 

「ほかの女と喋ってると、おかしくなるかも?」

 

「監禁でなれた」

 

「うぐ…耳が痛いよ…」トホホ

 

「あれはお前が悪い」

 

「エッチもいっぱいやっちゃうかも」

 

「それはお前が自重しろ」

 

「…遊斗の部屋の監視カメラ、増やしちゃうかも」

 

「別に構わ…って!監視カメラってなんだ!?」

 

「あっ…やっば…」

 

「執灯…?」ピクピク

 

「に、逃げるんだよー!!!」ダダダダッ!

 

「あっ、待てゴラ!逃げんな!」

 

(フフッ…遊斗と恋人かぁ…ちょっと前までは親友だったのに…不思議)

 

(執灯が彼女か…ちょっと前までは親友だったのに…不思議だ) 

 

((女体化したのは、運命なのかもしれないな))

 

 

~2人は幸せなキスをして終了~



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