東方幸生録 (東方project大好き)
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終わりと始まり
突然の世界からの拒絶 そして旅立ち
俺の名前は「如月 蒼夜」。どこにでもいる普通の高校生だ。
ただ一つだけ普通じゃない所があるとすれば、友達が少なすぎる引きこもり派の人間だ。
ついでにコミュニケーション力0だ。自慢にもならないが・・・。
今日もいつも通りの何気ない生活が終わろうとしている。俺は今、家への帰路をたどっている。あと数分もすれば、俺の家に着く。
そんなことを考えながら、近くのコンビニを通り過ぎようとすると、店の中から、
「強盗だー!」
と、叫び声が聞こえてきた。驚いて、コンビニのほうを向くと、店の中に、あの有名なアニメ、「名探偵コ◯ン」の犯人として出てきそうな、黒い服を着た人がナイフを持って店の中の人を脅していた。俺はいてもたってもいられず、店に走って黒い服を着た犯人(通称犯人)にパンチを食らわせた。
蒼夜「くらえ!引きこもり中に頑張って筋トレして鍛え上げた汗と涙の努力の結晶パンチ!」
無駄に長いネーミングのパンチだが、効果は抜群。犯人は驚いたのか、防御の姿勢はとらず、そのまま壁に激突。
意識を失ったと思ったら、犯人は怒って俺に銃を向けてきた。・・・銃?もう一度見てみると持っているものはやはり銃。・・・・・・・・・・・オワタ\(^o^)/
そんなことを考えてるうちに、犯人は俺にお構いなしに、銃を撃ってきた。俺は避ける事も叶わないまま、意識が暗転した。ただ、痛みが来なかったことに不思議を感じたが・・・。
目を開けると、空の上にいた。・・・うん。自分でも何言ってるかわかんない。だって現在俺は空の上に立ってるような感覚だもん。おっと、少々語尾が気持ち悪くなってしまった。そんな自問自答みたいなことを繰り返していると、後ろから「おい、お主」と、声をかけられた。
ふりむくと、そこには絶世の美女・・・というシチュエーションはなく、代わりに絶世の美女とは遠くかけ離れたおばさんが立っていた。
??「失礼な!これでも昔はぴちぴちだったんじゃ!」
と言っている。ほんとか?と考えようとした時、ふと疑問が上がった。
蒼夜「おばさん、今俺の心読んだ?」
と、普通の人から見たら変なことを言っているようにしか見えないけど、今俺は、確実に心では思ったことだが、決して口に出してはいないはずだ。
??「その通り。心が読めるのじゃ。・・・って、おばさんではない!神じゃ!」
・・・・・・かみ?kami?紙?
神(自称)「自称でもかみでもkamiでも紙でもないわ!神じゃ!GODじゃ!」
息を切らしながらも必死に伝えてくる神。普通では信じられないことだが、心を読んだりしている時点で、人間にはなせる業ではないことが分かっているから、信じざるを得ないのだ。
神「そういうことだ。それよりも、お主には重大なことを話さなければならない。」
さっきとは大違いの雰囲気だったので思わず黙ってしまった。
神「お主は、・・・元居た世界から除外されてしまった。」
蒼夜「・・・は?」
思わず目を丸くする。元居た世界から除外・・・すなわち、存在がなくなった、ということである。
神「理由はな・・・」
ごく・・・・・・・・・・・
神「生命体の名前リストに載っている・・・お主の名前をコーラで汚してしまって・・・。世界からお主の存在が・・・。てへぺろ☆」
蒼夜「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」
神「待つんじゃ!早まるんではない!その代わり、⦅東方project⦆の世界に転移させるから!後、儂の不始末じゃから、好きな能力を1つ選んでよいぞ。」
蒼夜「マジか!」
東方projectといえば、俺の数少ない友達に、東方projectのオタクがいた。そいつが言うには、
友オタ「幻想郷という世界が舞台の弾幕シューティングゲームで、キャラも可愛いし、世界観も・・・・」
などと、30分ずっと話してきたから、試しに調べてみたら、すっかりはまってしまった。
蒼夜「能力は・・・⦅ありとあらゆる力を具現化する程度の能力⦆でお願いします。」
神「いきなり敬語で。調子のいい奴じゃ。まあいい。その代わり力自体は自分の霊力などだけじゃから、毎日修行をできるだけ怠らないようにしていると、後々楽かもしれぬ。ついでに、お主には、霊力、魔力、神力、妖力を扱えるようにしといたから、第2の人生、精一杯楽しんで来い!」
蒼夜「ありがとうございます。ついでに時代は幻想郷ができる2億年前にできますか?」
神「しょうがないのう。まあいい。そろそろ行く時間じゃ。もう一度言うが、修業はなるべく怠らないようにな。」
蒼夜「はい!何から何までありがとうございます!じゃあ行ってきます!」
そう言うと、近くの青く光っている扉に飛び込んだ。
どんな波乱万丈な人生を送ることになるのか、蒼夜はまだこの時、知る由もなかった。
続きを考えないと(汗)
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行きつく先は古代(近未来)都市!
自分の力量 そして銀髪の女性
「ふぁ~~~~」
おっす俺蒼夜。昨日神様に転生させてもらった、普通の高校生。とにかく今起きたばっかりだけど、気になることがある。
「・・・ここどこ?
そう、それが問題。神様に幻想郷が作られる前に頼んだのは確かだが、どこに転移させるのは聞いてなかった。不覚。まあそれは置いといて。確か今俺は微弱ながらも霊力を持っているはずだ。妖力、魔力、神力は、また後で修業して増やしていけばいいし、まずは霊力の扱い方を学ぶか。それから1時間ほどで、ようやく霊力の扱い方をマスターできた。あと、ついでに技も何種類かできた。「炎の弾丸(フレアショットガン)」 「水蛇の祟り」 「風砕拳」・・・安直すぎるネーミングだな。まあ、とにもかくにも試してみよう。どこかにいい実験は・・・・・・・いた!と思ったらどうやら妖怪で、だれかを襲っているらしい。よし、人助け(という名の実験)をするか! そう思って足に霊力をまとい、現代の自分ではあり得ないスピードで走った。そして妖怪の目の前に立ちふさがった。ついでに、自分から妖怪までの距離は約5キロ。なんで見えたかは知らないが、5キロを一瞬で走れるということに驚きを隠せない。霊力、恐るべし・・・。よし、まずは風砕拳を試してみよう。霊力を風に具現化して、手にまとい、パンチしてみた。そしたら、妖怪が微塵もなくはじけ飛んでしまった。・・・弱っ!少ししか力入れていないのに!ついでにこの間やく0.02秒。常人には、何が起こったのかわからないのだ。そう、それは襲われていた人にも同じことが言えた。何が起こったのか分からないのか、口を開けたままだった。
「ちょっと、大丈夫でしたか。」
ついでに、コミュ力は神様が人並みにしてくれた。マジ神様様だな。と、考えていると。
「はい。助けてくれてありがとうございます!私の名前は八意永琳《やごころえいりん》といいます。」
うおおおおおおおおおーーーーーーーー!東方キャラ一人目見つけた!しかも永琳という五大老の一人に出会え、なおかつ美人・・・・・・・・・・・・・・最高!
「あの・・・できればお礼がしたいんですけれども・・・」
「あー、できれば住むところがほしいんだけど。」
「わかりました。では私達の住んでいる街に来てください。」
と言うと、前に歩いて行ったので、続いて歩いていった。
街
というわけで、永琳の住んでいる街に来たんですけども、はい。まず第一感想。
・・・・・・・・・・・・・・・街という規模を超えている!これもう都市だよ!都市!車が空を飛んでる?レーザーが出る銃?ここはドラ◯もんの世界か!と、一人で訳の分からないことをしていると、門の前で、永琳が門番みたいな人と話している。門番さん、顔デレデレ。
「蒼夜、許可が出たわ。月夜見様の所まできてちょうだい。」
おっと呼ばれたか。永琳とはこれからこれからお世話になるかも知れないということから、タメ語で話してもらっている。それよりも早くいかないと。それから門番さん、嫉妬の目を向けないでください。こんなの役得だよ、役得。
「月夜見様の所までは、あと少しかかるから、それまでに蒼夜、あなたの能力を教えてくれないかしら。ついでに種族も。」
「ああ、べつにいいよ。能力は⦅ありとあらゆる力を具現化できる能力⦆。種族はたぶん人間。」
「多分って、それよりも、あなたの能力、結構強いわね。ちゃんと修行すれば能力を大幅に生かせるからちゃんと修行しなさいよ。」
「あんたはうちのお母さんか!まあ、1日1回は行ってるから大丈夫。」
「ならいいけど・・・」
そうこう話しているうちに今までとは比べ物にならないほど威圧感を感じる近未来的な建物が見えてきた。
「ついたわ。さあ、入って。」
永琳につれられるまま中に入って、エレベーターで最上階に行くと、いかにも、って感じの扉があった。
「いい?蒼夜。月夜見様は神様だと知ってると思うから、しつこく言わないけど、失礼な態度はとらないようにね!」
「OKOK」
「本当に大丈夫なのかしら・・・。月夜見様、八意永琳です。入ってもよろしいでしょうか?」
「うむ、入ってよいぞ。」
そして、永琳は扉を開けた。さて、どんな神様なのだろうか・・・」
つ・・・疲れた(´;ω;`)
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月夜見との謁見 そして家GET!(仮)
扉を開けた先には・・・超美男がいた。十人に聞けば十人が美男というほどのイケメンに永琳は膝をつけて礼をしている。・・・・・・・・・・・・・は?このイケメンが神様?死◯!っと言おうとしたけど、相手は神様、無礼は死を意味するとさっき永琳に言われたので、(脅しに似ていると思ったのは俺だけ?)自分も見よう見まねで礼をした。
「そこまで固くなくてもいいよ。僕も現に威厳というか、敬語が苦手だから。」
しかも超フレンドリー!
「いえ、貴方はこの街をおさめる方なので、敬語は当たり前かと。」
「ははは、そうしたら君も結構上のほうの地位だと思うけどね。」
えっ!永琳ってそんなに地位高かったの!マジか!てか月夜見って悔しいけど美男だから、こ、こ、告白されたことくらいありそうな気が。
「・・・月夜見、言いたいことがある。」
「蒼夜!敬語でって言ったでしょ!」
「いいよ。気にしないで。それで何かな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・告白されたことある?」
「蒼夜・・・自分が月夜見様に何を聞いているか分かってる?」
「いいよ。それくらいなら教えても減るもんじゃないし。蒼夜君だっけ?あるよ。100回以上(o^―^o)ニコ」
「ぐぼぁ!」
「ついでにそこにいる八意も50以上はあるかな?
「ぐは!」
「ははは、君は面白いね。まあ、僕も八意もOK出したことは1回もないけどね」
「月夜見様、そろそろ本題に入ってもよろしいでしょうか・・・」
「ごめんごめん。で、何かな?」
「実は蒼夜の家を提供してほしいのですが・・・」
「う~~~ん・・・。最近余っている家が少ないんだよね~。・・・・・・そうだ!八意の家に住んじゃいなよ!」
「「は?」」
「八意も蒼夜に助手になってもらえばいいし、蒼夜は家で過ごせるから一石二鳥!OK!決まり!」
「わ、わかりました。月夜見様がそうおっしゃられるなら」
「ちょちょちょっと待って。永琳はいいのか!」
「別に。助手になってくれるのなら大歓迎よ。」
「いいんかい!」
「じゃあ今日から蒼夜は永琳の助手として家に迎えられるということでいいね。」
「はい。それでは月夜見様。これで失礼します。」
「じゃ、またな。月夜見」
「蒼夜君もまた来てね~~」
こうして俺は永琳の家に助手として居候していいことになった。最後に月夜見に別れを言ったときに足をかかとでつぶされてあざができたのはまた別の話。
永琳の家
到着!永琳の家につく頃には辺りはもう真っ暗だからよく見えないけど、家がでかい!とにかくでかい!流石地位が上の人。そこらの人と家の次元が違う。中に入ってから永琳に家の説明を聞いた後、風呂に入ってみたけど、温泉ってレベルで広かった。全然落ち着かないけど、外はすごくきれいだった。それからはこの日たくさん驚きすぎたのか、疲れていたのか、布団にまっしぐら。そのまま布団にダイブした後、3秒で寝た。3秒で考えたこと・・・・・・・この世界、驚くことが多すぎる!そう思いながら、この世界で初めての睡眠を堪能できた。
ちょっと少ないかな~なんて感じてる自分がいます。
宿題を早く終わらせたい(´;ω;`)
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1ヶ月の時間とお願い
知らない天井だ。とそんなことはどうでもいい。おはようございます。蒼夜です。
僕が転移してから1ヶ月が経ちました。え?なぜそんなに過ぎているかって?都合ですよ都合。
と、一人ぶつぶつ呟いていると、
「蒼夜!早く手伝ってちょうだい!なんか変な色になっているから!」
と、まるで危険な薬毒を作っているようなものを作っている永琳。俺は家を手に入れる代わりに、永琳の助手になるという両者不相応のない状態だが・・・。
永琳の作っている薬(笑)は控えめに言って危険。おおめに言って核爆弾ってところだ。
だって、紫色の液体を実験体としてのまされ、1日中うなされたこともあれば、女体化したこともあった。
しかし今となってはいい思い出。いろいろな思い出を思い返しながら、防衛隊の訓練場に足を運ばせた。
実は半月まえ、防衛隊に勧められて入ってみたが何やかんやあって小隊長を務めている。だから部下の訓練も疲れない程度にやっている。だから今日も平和に終わると思われたが、
「おう、蒼夜!元気にしてたか。一昨日ぶりだな。」
「はい。一昨日ぶりです。隊長。」
この筋肉ムキムキのおっさんは綿月盟矢。見た目どうりバカ力の隊長で防衛団のリーダー的な存在だ。しかし、この筋肉だらけの隊長がこんな小さなところに来ることはあんまりない。
だから大事な要件だと思ったのだが、
「蒼夜、お願いだ・・・・・・・娘たちを鍛えt「お断りします」まだ最後まで言ってない!」
「どうせ、娘たちを鍛えてくれとかそこら辺の話でしょう。いやです。自分の時間が減ります。」
「そこをどうか。お慈悲を~~~」
はぁ~、これが防衛隊のリーダーか。泣いて呆れるぜ。
「行ってあげましょうよ。蒼夜先輩。どうせ暇なんでしょう。あなたの優秀な部下自分も含め2人のいていきますから」
そう言ってくるのは、俺の部下の一人⦅山本勝介⦆。両手剣が得意な珍しい部類。毎日バカにしてくるが一応は慕っている・・・と思う。
「こら、隊長に迷惑をかけるな。すみません隊長」
「ああ、気にするな、いつものことだ。」
この行儀正しい子は⦅片霧彩夏⦆。とりあえず周りから美人といわれているらしい。
月夜見や永琳の時も思ったが、少し過大評価しすぎではないか。確かにきれいだがまだかわいいと思うレベルでの話だ。少し言うならば、しつこく言うと本人に嫌われるから、無難に褒めまわすほうが嫌われるということだ。
まぁ、たまに頭をなでなですると顔を赤くするのはなぜだろう?と思ったときはあったりするが。
「はぁ、しょうがない。わかりました。隊長、明日10時そちらに向かいます。」
「ありがとう、蒼夜君!君は心の友だ!」
まるでジャ◯アンのようなことを言う脳筋を放っておいて、今日何度目かわからないため息をはくのであった。
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可愛い子の前だと性格変わるやつ、いるよね
「ただいま。つかれた~」
明日は隊長の家へ行くのか。隊長自体化け物なのに娘二人と来たら、二人とも化け物並みなんだろうな。←(化け物が言うセリフじゃない)
隊長はああ見えても、防衛軍のリーダーだし、地位もそれなりに高い。はぁ、どう接すればいいんだろう。
まあいいや。とりあえず永琳の夕食でも食ってから考えよう。
「お、今日もうまそうだな」
「あら、お世辞でも嬉しいわよ」
「いや、お世辞じゃないんだが」
本当にお世辞じゃないんだけどな。
っと、気がつくと朝になっていた。
え?展開が早い?しょうがないじゃん。作者がめんどくさがってるし。と、誰に言っているかわからないことを呟いていると、
「部下のほうが早いとかそろそろ隊長も年貢の納め時かなー。」
なんて馬鹿げたことを言っている山本勝介と、
「こら、失礼なこと言うな。どうも、隊長。」
と、礼儀正しく挨拶こっちは片霧彩夏。
自分は二人の私服姿を見るのは正直初めてなのだ。
だからちょっとだけいつもと違う感じがしたのは気のせいだろう。
10分位雑談をしていると、
「おーい、待たせたな。」
「本当ですよ、何分待ったと思うんですか?」
「いや~すまんすまん。つい寝坊しちゃって。 テヘペロ」
正直、男がやっても気持ち悪いと思うだけなのだが。
「そうだ、防衛隊長、さっさと家に行きましょうよ。子供が待っていますよ。」
意外にもフォローを出したのは勝介だった。これは裏がある。そう直感で感じ取った。
「お、そうだったな、ついてきてくれ。」
そういって防衛隊長の後をついていく。途中、「どんな可愛いい子なんだろう。」と、何やら危ない発言も聞こえたが、そこはあえなくスルーした。
「うゎーでけーーーーーーー。」
この世界に来てから何度目になるであろうこの言葉。
「さあ、紹介しよう。私の妻の彩有里だ。」
「どうも、紹介からあったように今人の妻の彩有里です。」
なんともまぁ、とても30歳後半には見えない若さ。勝介なんかもう鼻の下伸ばしているし。
「どうも、防衛軍第5軍隊長の如月蒼夜です」
「へぇ、あなたが?」
ん?何で知っているんだ?
「よくこの人から話されるんですよ。期待の新入りです。」
「いや、まだまだですよ。」
「うふふ、謙虚なのね。」
そうかなー。
「まぁ、とりあえず今日君たちに教えてほしい娘たちだが、ちょっと待っていてくれ。」
それから数分待つと、ドアが開いた。
「紹介しよう。自慢の娘、依姫と豊姫だ。」
そう言って出てきたのは、薄い紫色の髪の子と、金髪の子だ。おそらく薄い紫が依姫、金髪が豊姫だろう。
「こんにちは、今日教えていただく依姫です。」
「こんにちは。豊姫です。よろしくお願いします。」
と、両方とも礼儀正しい挨拶をくれたのでこちらも返そうとしたのだが、
「やぁ、君が依姫ちゃんと、豊姫ちゃんかい?いい名前だ。僕の名前は山本勝介。今日君に手取り足取り教えに来た先生だ。」
・・・・・・・・・・いきなり性格の変わったイケメン気取りの勝介がすごい勢いであいさつしていた。
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幼女と会う比率おかしくね?
防衛隊長の家にやってきて、性格が激変したバカは置いといて、依姫と豊姫に目を向ける。
二人とも、何とも言えない能力を秘めているのは、見て取るようにわかる。詳細までとは言えないが。
「じゃ、依姫、豊姫。この3人から、たくさんのことを学ぶんだぞ」
「「はい、お父様」」
なるほど、これじゃそこのロリコンや親バカの性格が激変するのがよく分かった。
防衛隊長と別れてから、庭に出てから、なんか道場みたいなところに連れてこられた。
「では、これよりお兄さんが色々なことを教えてあげるから、よく聞くように」
なんでこいつこんなに上から目線なんだ?とりあえずうざいことは分かった。
「こら、子供相手になんでそんな上からなの」
どうやら彩夏も思っていたらしい。
「ちょっと、そこの・・・・蒼夜だっけ?」
おっと、確か豊姫って名前の子供か。
「ん?なんだ。」
「おそらくあなた、この中で一番親しみやすい気がするわ。練習の相手、願えるかしら?」
最初の時と打って変わって喋り方が大人っぽい。こっちが素の喋り方か。断る理由もないので、OKした。
「ふ~、やっぱかわいいね!」
依姫と豊姫の修行?を終えてから、真っ先にこんなことを言う奴を見かけたら、警察に言うべきであろう。
「それにしても、隊長。なかなか二人に懐かれてましたね」
おいそこ、俺はロリコンじゃないぞ!
「たまたまだよ、たまたま」
そう言い流して、とっとと退散した。
「ただいま」
「おかえり、蒼夜。ごはんならもう作ってあるから食べなさい」
相変わらずやることが早い。
「蒼夜、少しお願いがあるんだけど」
寝ようとしちた時、永琳に話しかけられた。
「なんだ、珍しいな。永琳がお願いなんて」
「ええ、少しね。ある子供の付き添いをしてほしいの。明後日に」
む、面倒ごとの予感。
「いや、明後日は都合が「そう言えばまだ実験していない薬があったわね」ワタシコドモダイスキデス」
まったく、せっかくの休みがつぶれるなんて。なんてもったいない。
気づいたら明後日になっていた。折角の休みをつぶしてくれた子供には申し訳ないけど、少し手抜きさせてもらう。
「すみません、今日伺いに来た蒼夜です」
「入ってどうぞ」
入ってみると、中はまるで迷路のようになっていた。まぁ、気配でどこにいるかくらい分かるけど。
ようやくお目当ての部屋についた。中に気配は4人。
扉を開けると・・・・・なんと、お偉そうな人たちが高そうなものを真ん中の少女に渡しているではないか。
扉が開いたのに気付いたのか、全員がこっちを向いた。男たちは興味がないかのように、少女は、少し見てから、立ち上がってこう言った。
「皆様のお気持ち、よくわかりました。でも今日は時間がないので、30年後にまた来てください。そうしたら、約束した通り、結婚してあげましょう」
そう言うと、男たちは悔しそうに部屋を出ていった。
なんだ、全然めんどくさくなさそうだ。
そう思っていると、少女が地面にどっと座り、
「疲れた~~~~~!!!」
・・・・・前言撤回。やっぱめんどくさそうだ。
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