星のカービィ カルデア戦記 (青龍騎士)
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プロローグ 新たな冒険の始まり

カービィ達の新たな物語がここから幕を開けます!星の戦士達の活躍をご覧あれ!


 プププランド。そこは平和な国であり、人々はのんびりと暮らしている。しかもポケモンなども多く生息しており、人々はポケモン達と共に生活をしていた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 そんなある日、平原ではカービィ、ピカチュウ、ルカリオ、ゲッコウガ、リザードン、ジュナイパー、シルヴァディの7人が話をしていた。

 

「昨日、手紙が届いているのは知っているよね?」

 

 カービィはピカチュウ達に差出人不明の手紙を見せた。

 

「ああ。差出人は不明でござるが、この平原に集まってくれと書いてあったでござったからな……」

 

「確かにそうだな。その手紙が届けられたのは我々7人のようだが、一体何が目的なのだろうか……」

 

「ピッカ……」

 

 ゲッコウガ達が考え始めたその時、リザードンが彼等の肩を叩く。

 

「考えても仕方がないぜ。今はその手紙の通りにしておけば分かると思うからな。」

 

「そうだな……」

 

 ルカリオが頷いたその時、彼等の目の前に突然ゲートが姿を現した。

 

「何故、ゲートが!?」

 

「分からない。だが、何故ゲートがこの場所に!?」

 

 シルヴァディが疑問に思ったその時、ゲートの中から一人の少女が姿を現す。

 

「初めまして……あなた達が選ばれし7人ですね……」

 

「君は?」

 

「私はエルス。あなた達に手紙を出したのはある依頼をする為に送ったのです。」

 

「その依頼とは?」

 

 カービィが首を傾げた直後エルスは悲しそうな表情をする。

 

「どうか私の世界を救ってください。」

 

「ピカ!?」

 

「えっ!?もしかして君の世界で何かあったの!?」

 

 カービィの質問にエルスは頷く。

 

「はい。私達の世界では人類があと数年で滅亡してしまう恐れがあります。私もサーヴァントのマスターとしてその脅威に挑みましたが、敵の襲撃によって死んでしまいました……」

 

「じ、じゃあ、お前の今の姿は幽霊という事なのか!?」

 

「そうですが……」

 

(これ、タバサが聞いたら気絶するだろうな……)

 

 エルスの言葉にリザードンは心からそう思った。

 

「そこで私は死ぬ前に10つの手紙を送りました。私が死んだら誰が後を引き継ぐのか考えていましたが、それを調べてみた結果、その中にいる7人が有力候補となっているのです。他の3人についてはまだ分かりませんがテン!だからお願いです!私の代わりに私達の世界を救ってください!」

 

 エルスのお願いを聞いたカービィは、彼女に近づく。

 

「もちろん協力するよ!事情を聞いた以上、黙っているわけにはいかないからね。」

 

 カービィが笑顔で答えた後、ピカチュウ達も近づき始める。

 

「ピッカ!」

 

「拙者も助太刀するでござるよ。」

 

「俺も協力してやるぜ!」

 

「私も共に戦おう。」

 

「頼みを聞いた以上、放っておけるわけにはいかないからな。」

 

「こういう頼みは必ず引き受けるぜ!」

 

「ありがとうございます!」

 

 エルスは一礼したと同時に、ゲートを指差す。

 

「ここから先はカルデアへと繋がります。あなた達の活躍にご期待しています!」

 

「うん!じゃあ、行って来るね!!」

 

 カービィは笑顔で答えた後、リザードン達と共にゲートの中に飛び込んだ。

 

「では、私も……」

 

 エルスはゲートを消し、その場から姿を消した。

 

「こ、これは大変だ……卿に知らせないと……!」

 

 この様子を見ていたソードナイトは慌てながら、すぐに駆け出した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「何!?カービィ達が再び異世界に!?」

 

 ソードナイトの報告にメタナイト達は驚きを隠せなかった。

 

「はい!どうやらエルスという少女によって、カルデアへと向かったそうです!」

 

「そうか……あとこんな噂を知っているか?」

 

「ああ。ポケモン達が行方不明となる事件が起きている事ですね。」

 

 メタナイトの言葉にソードナイトが応える。

 

「そうだ。原因を解明しているが、どうやら異世界の影響でそれぞれの時代に飛ばされてしまった可能性もあるだろう。」

 

「一刻も早く見つけるべきですね。」

 

「その通りだ。すぐに準備をするぞ!」

 

『はっ!』

 

 ソードナイト達は急いで準備を始め、カービィ達を探しに向かい出した。

 

 

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ーーーーー

 

 

 カービィ達がカルデアに向かったと同時に、新たな戦いが始まりを告げようとした。さらに星の戦士達の新伝説も始まりを告げようとしたのだった……




次回から本編に入りますが、水曜日と土日に投稿する予定となっています!

では、感想をお待ちしています!


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特異点F 炎上汚染都市 冬木 第1話 カルデアでの出会い

今回から本編スタート!カービィ達の新たな活躍に注目です!

OP:カービィ!(星のカービィOP2)


「う、うーん……」

 

 ゲートに吸い込まれたカービィが目を覚ました途端、ある獣が彼の顔を舐めていた。

 

「あ、あれ?ここってもしかしてカルデアなのかな?」

 

 カービィがキョロキョロと見回した途端、リザードン達は既に起きていた。

 

「リザードン達も起きていたんだ。」

 

「ああ。この獣によってな。」

 

 リザードンが獣の方を指さした途端、一人の少女が彼等を見ていた。

 

「大丈夫ですか?」

 

「な、なんとかね……でも、この獣は一体何なの?」

 

「はい。この子はフォウ。カルデアを自由に散歩する特権動物です。私はフォウさんにここまで誘導され、お休み中のあなたを発見したのです。」

 

「フォウ。」

 

 フォウは後ろを向いてそのまま何処かに行ってしまった。

 

「また行ってしまいました。あの様に、特に法則性もなく散歩していますので。」

 

「自由すぎるにも程があるぞ……」

 

「そ、そうですね……私以外にはあまり近寄らないんですが、あなた方は気に入られたようです。これでフォウさんのお世話係がまた増えましたね。」

 

「お世話係って……マジかよ。」

 

 リザードンの言葉にカービィ達は苦笑いしていた。

 

「それよりもここってカルデアなの?」

 

「ええ。そうですが…何故あなたはここを知っているのでしょうか?」

 

「ああ。実はここに来る前にエルスという少女から話を聞いたが……」

 

 ルカリオの説明に少女は驚きの表情をする。

 

「エルス!?あなた方、エルスさんに会ったのですか!?」

 

「そ、そうだけど……」

 

 少女の言葉にカービィは苦笑いしながら言葉を返した。

 

「あっ、自己紹介がまだだったね。僕の名はカービィ。で、こちらがピカチュウ。」

 

「ピッカ!」

 

「拙者はゲッコウガと申す。」

 

「俺はリザードンだ!」

 

「私はルカリオ。よろしく頼む。」

 

「俺はジュナイパー。森の狩人だ。」

 

「シルヴァディだ。」

 

「分かりました。私はマシュ・キリエライト。マシュでいいですよ。」

 

 マシュが笑顔で応えた後、一人の男が姿を現す。

 

「マシュ、マシュ・キリエライト。そこにいたのか。」

 

「レフ教授。」

 

「あと君達の名前も聞こえていたが、カービィ、ピカチュウ、ゲッコウガ、リザードン、ルカリオ、ジュナイパー、シルヴァディだったね?」

 

 レフの言葉にカービィ達は頷く。

 

「私はレフ・ライオノール。レフでいいよ。ところで君達は何故ここにいるんだ?」

 

「エルス殿によってこの世界に来たでござるが……」

 

「つまり異世界という事か。それに君達がまさかエルスに出会ったとは驚いたな。彼女は死んだはずなのに……」

 

「僕達の前に姿を現したけど、幽霊と化していたんだ。」

 

「そうか……しかし幽霊と化しているとは驚いたな。これを職員達が聞いたら驚くのも無理ないな……」

 

 レフは苦笑いした後、カービィ達を見つめ始める。

 

「それにどうやら君達はマスター候補生ではないみたいだが、エルスの頼みで異世界からこのカルデアに来たみたいだね。では、カルデアについて説明をしておこう。」

 

 レフはカービィ達にカルデアについて説明を始めた。

 

「カルデアは人理継続保障機関であり、魔術だけでは見えない世界、科学だけでは計れない『世界』を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐために設立された特務機関だ。そんなある日、何の前触れもなく、カルデアで観測を継続していた未来領域が消失し、人類は2017年で絶滅することが証明されてしまった。そこで我々は時空の特異点を探し出し、解明あるいは破壊し、人類滅亡を阻止するために動き出していた。さらに守護英霊召喚システム「フェイト」を使い、英霊と呼ばれる強力な力を持った過去の英雄たちをサーヴァントとして召喚して契約を結ぼうとしたが、この計画にエルスという10歳ぐらいの少女が立ち上がったのだ。」

 

「エルスって、10歳だったんだ……」

 

「ああ。彼女はまだ幼かったが、人一倍の勇気があった。だが、何者かによって襲撃を受けてしまい、その傷が元で亡くなってしまった。当然我々はその死を悲しんだ。そこで所長は二度と悲劇を起こさないように、48人のマスター候補生を集めたのだよ。マシュもその一人だ。」

 

「そうだったのか……しかしエルスにその様な事があったとは驚いたな……」

 

 リザードンの言葉にルカリオ達も頷く。

 

「では、私は管制室の方へ。」

 

 マシュは一礼して管制室へと向かい始めた。

 

「それに君達がエルスによってこの世界に召喚された事についてだが、君達がカルデアの救世主なのかも知れないという証拠なのだろう。それに君達がレイシフトに協力してくれれば助かるのだが……」

 

「その事についてはもちろん協力するよ。」

 

「なら話は早いな。そろそろブリーフィングが始まるからすぐに行きなさい。ウチの所長は遅れるだけで根に持つからね。」

 

「あっ、はい!」

 

 レフの言葉にカービィ達は頷き、マシュと共に管制室へと向かい始めた。

 

 

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ーーーーー

 

 

 管制室に入った途端、カービィ達は所長であるオルガマリーによって追い出されてしまった。

 

「大丈夫かい?」

 

「いたた……なんでこうなるの?」

 

「俺達は話を聞きに来ただけなのに……」

 

「どうやら君達はファーストミッションから外れてしまったみたいだね。君達が人間じゃないという理由で。」

 

 レフの言葉にカービィ達は項垂れてしまう。

 

「そりゃそうだけどさ……その様な言い方はないだろ……」

 

「済まないな……では、個室に案内しよう。」

 

 レフはカービィ達を連れて個室に案内し始めた。

 

 

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ーーーーー

 

 

 カービィ達はレフと別れて個室に入ると、そこには一人の医師がいたのだ。

 

「あれ?人がいるよ?」

 

「うわっ!なんだ君達は!?ここは僕専用のサボり場だよ?誰の許可を得て入ってきたんだね!」

 

「さ、サボリ場……レフ教授にこの部屋が僕達のだって聞いたけど……」

 

「レフ教授が……でも、君達は何故ここに?」

 

「実は……」

 

 カービィは医師にこれまでの事を説明を始めた。

 

 

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ーーーーー

 

 

「なるほど……エルスによってこの世界に来たという事か……にしてもエルスが幽霊として君達の元に姿を現すとは驚いたな……」

 

 カービィから事情を聞いた医者は納得の表情をしていた。

 

「僕はロマニ・アーキマン。医療部門のトップで、カルデアの皆からはドクターロマンって呼ばれてるよ。」

 

「お医者さんなの?」

 

「そうだよ。でも、もうすぐレイシフトが始まるのに、どうして君達はここに?」

 

「実は僕達もレイシフトに行こうとしたけど、所長が僕達を追い出してしまったんだ。」

 

「成程。君達も僕と一緒だね。」

 

 ロマニの言葉にカービィ達は首を傾げる。

 

「所長に、『ロマニがいると現場の雰囲気が緩む』と言われて、追い出されてしまってね。だからここで拗ねてたのさ。」

 

「そうだったのか。でも、僕等はロマニさんみたいな明るい人は大好きだよ!」

 

「そうそう!堅苦しい人ばかり集まったら窮屈でたまらないもんな!!」

 

「おお!僕のことを理解してくれる人達がいるとは!所在ない者同士、仲良くしようじゃないか!」

 

「そ、そうでござるな……」

 

 ロマニの言葉にゲッコウガが苦笑いしたその時、レフから通信が入った。

 

「どうしたんだい?」

 

『もうすぐレイシフトが始まるのだが、Aチームは良好で問題ない。ところがBチームの何名かに微かな変調が見られる事が判明された。来てくれるか?』

 

「分かった。麻酔をかけに行くからすぐに向かう。」

 

『そこからなら二分で到着するはずだ。頼むぞ。』

 

「OK。」

 

 ロマニはすぐに通信を切って立ち上がる。

 

「ああ。言い忘れていたけど、レフはカルデアスの大事な部分を設計した魔術師なんだよ?」

 

「あの人が!?」

 

「そうさ。それじゃあ、僕はこれで行くね。もし暇だったら医務室に来てくれ。美味しいケーキでも……」

 

 ロマニが言い切ろうとしたその時、謎の爆発音が遮った。

 

「な、なんだ!?」

 

「ともかく行ってみよう!」

 

 カービィ達が部屋から出た途端、部屋の天井の照明が切れ始めた。

 

「まさか。カルデアで停電なんて……」

 

「どうやら只事ではないでござるな。」

 

 ゲッコウガが推測した後、アナウンスが鳴り始めた。

 

『緊急事態発生、緊急事態発生。カルデア内の発電所から火災が起きています。』

 

「火災だと!?待てよ?確かマシュも管制室に向かっていたという事だよな……となると、管制室の方にも火が広がっているんじゃ……」

 

 リザードンがの推測にカービィ達は息を飲んだ。

 

「ロマニさん!こう見えても僕達は救助活動をしたことがあります!負傷者がいたら助けに向かいますので!」

 

「分かった!だが、あまり無茶はしないでくれよ!」

 

「大丈夫!」

 

 カービィは笑顔で応えた後、リザードン達と共にすぐに駆け出した。

 

(マシュ……無事でいて……)

 

 カービィは心からそう思いながら、リザードン達と共に管制室へと向かい始めたのだった。




ED:a・chi-a・chi アドベンチャー(魔神英雄伝ワタルED)

管制室で火災が発生!カービィ達は救出に向かいますが、果たしてどうなるのか!?

そして次回は特異点Fでの戦いが始まります!

では、感想をお待ちしています!


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第2話 新たな戦いの幕開け

今日からリメイク投稿します!

OP︰カービィ!


 管制室では火が燃え上がっており、部屋は見るも無残に破壊され、瓦礫の山と火の海が広がっている人地獄と化していた。

 

「う……」

 

 するとその中から3人の人物が起き上がった。マスター候補生であるドールリカ、ドールイズミ、ドールイサムの三人だが、彼等はカービィ達とは違う異世界からの出身だ。

 

「いつつ……まさか俺達が爆発に巻き込まれるなんて……」

 

「ええ……怪我はない!?」

 

「なんとか……」

 

 ドールイズミが苦笑いしたその時、カービィ達が管制室に入ってきた。

 

「こ、これは酷すぎる……」

 

「ああ……それよりもマシュ殿は何処にいるでござるか!?」

 

 ゲッコウガが辺りを見回した途端、何処からか声が聞こえた。

 

「フォウ!フォウー!」

 

「この声、フォウだ!しかも悲しそうな声をしている……」

 

「ともかく行ってみるでござる!」

 

 カービィ達は急いで灼熱の火の海を潜り抜け、マシュとフォウを見つけた。

 

「マシュ!フォウ!大丈夫!?」

 

「フォウ、フォーウ!」

 

 マシュは倒壊した瓦礫に下半身を下敷きにされており、フォウはカービィに近づいて彼の頭の上に乗せる。

 

「大丈夫、マシュ!?」

 

「カービィ!?それに皆まで!?」

 

「アンタを助けに来たんだ。すぐに瓦礫をどかしてやる!」

 

「私の事は、構わないで……助かりませんから……」

 

 カービィ達は向こうを見ると、下半身は瓦礫に押し潰されている為、おびただしい量の血が溢れていた。

 

「どうやらこれは私の治癒術なら治せる事が可能だ。」

 

「治せるのですか!?」

 

「ああ。リザードン!」

 

「任せろ!」

 

 リザードンは瓦礫を持ち上げ、マシュを救出する。

 

「すぐに治癒を!」

 

「治癒波動砲!」

 

 カービィの指示でルカリオは治癒波動砲をマシュに発射して当てる。するとマシュの傷は塞がり始め、回復する事に成功した。

 

「あ、ありがとうございます……」

 

「気にしないでよ。僕達仲間じゃないか。」

 

「仲間?」

 

「そうだよ。たとえ会ったばかりでも僕達の仲間である事に変わらない。もし、君がピンチになっても僕達が付いているから!」

 

「それに俺達は目の前で大切な仲間が死ぬのを黙って見ている訳にはいかないからな。」

 

「皆さん……」

 

 マシュの目から涙が出そうになったその時、ドールリカ、ドールイサム、ドールイズミが駆けつけてきた。

 

「マシュ、無事だったか!」

 

「ドールリカさん!ドールイズミさん!ドールイサムさん!」

 

 マシュはドールリカ達に駆け寄り、無事を喜び合う。

 

「知り合い?」

 

「俺達はマシュと同じマスター候補生だ。彼女から話は聞いたけど、まさか君達だとは驚いたよ。」

 

「へ!?俺達の事を知っているのか!?」

 

「まあね。私はドールリカ。」

 

「俺はドールイサム。」

 

「私はドールイズミよ。よろしくね。」

 

「こちらこそ!」

 

 カービィが笑顔で応えた後、彼等の周囲に無数の光の粒子が溢れ始める。

 

「こ、これ、どういう事!?」

「分からない……皆、一塊になれ!」

 

 ドールイサムの合図で彼等は一塊となって抱き合い始める。

 

『レイシフト開始まで、3、2、1、0。全行程完了。ファーストオーダー、実証を開始します。』

 

 そして機械の音声が鳴ったと同時に、光に包まれたカービィ達はカルデアから姿を消してしまった……

 

 

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ーーーーー

 

 

「ん……」

 

 光に包まれたカービィが目を覚ますと、そこにはフォウが覗き込んでいた。

 

「フォウ。無事だったんだね。他の皆は?」

 

 カービィが辺りを見回すと、マシュ達が近づいてきた。

 

「大丈夫ですか、カービィ?」

 

「マシュ!ん?」

 

 マシュの姿を見たカービィは彼女に近付くが、彼女は服装は最初に出会った時とは違い、眼鏡を外し、黒いライダースーツの様なモノを身に着けていた。

 

「その服装は一体?」

 

 カービィの発言にマシュは自らの衣装と大きな十字の形をした盾を見始めた。

 

「それについては後ほど説明します。その前に、今は周りをご覧ください。」

 

「ん?」

 

 カービィ達が振り向くと、人型の形をした骸骨のモンスターが何十体も蠢いていた。

 

「どうやらモンスターでござるな……マシュ殿は戦えるでござるか?」

 

「はい。今この身には英霊の力が宿っていますから。」

 

「どんな英霊の力なのか知らないけど、皆、行くよ!」

 

 カービィの合図で彼等は戦闘態勢に入り、骸骨の大群を睨みつけた。

 

「ならば私達も!」

 

 ドールリカの言葉にドールイズミとドールイサムも頷き、彼女達も変身し始める。

 

「ドールリカ、見参!」

 

「ドールイズミ、見参!」

 

「ドールイサム、見参!」

 

 ドールリカ達は変身した後、武器を構えて戦闘態勢に入る。

 

「ええっ!?君達も変身できるの!?」

 

「その通り!私達も戦った経験があるからね。」

 

 カービィの言葉にドールリカが笑顔で応えた。

 

「なら、こいつの出番でござるな。」

 

 ゲッコウガは背中に掲げているデルフを抜く。

 

「おお!とうとう俺の出番か!」

 

「その通りでござる!」

 

 ゲッコウガはすぐにデルフを上空に投げる。

 

「カービィ!吸い込みでござる!」

 

「うん!」

 

 カービィはゲッコウガの指示と同時に、デルフを吸い込み始めた。

 

「行くぜ、相棒!」

 

 デルフはそのままカービィの口の中に入る。

 

「はっ!」

 

 するとカービィはジャンプし、ソードカービィへと姿を変えた。

 

「カービィも変わった!?」

 

「これぞカービィの能力であるコピー能力でござる。」

 

「「「「コピー能力!?」」」」

 

 ゲッコウガの説明にマシュ達は一斉に首を傾げる。

 

「左様。カービィは特定の対象物を吸い込む事でそれをコピーする事が出来るでござるよ。」

 

 ゲッコウガが説明した後、カービィは一撃必殺の態勢に入る。

 

「「ソードビーム!!」」

 

 2つの声が重なり、骸骨の大群の半数は瞬く間に蹴散らされた。

 

「今の攻撃がソードビームか……俺も負けないように覚えておく必要があるな。」

 

 この光景を見たドールイサムは新たな決意を固める。

 

「残り半数!」

「ならば俺達に任せろ!」

 

 さらにリザードン達も一斉に攻撃を繰り出し、骸骨の大群は全滅したのだ。

 

「さっ、行こう!」

 

 カービィの言葉に全員が頷き、次のエリアに向かい始めた。それと同時にカービィ達の新たな長き旅が始まりを告げられたのだった……




ED:a・chi-a・chi アドベンチャー

カービィ達の新たな冒険がスタート!果たしてどうなるのか!?

では、感想をお待ちしています!


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第3話 闇の眷属の降臨

OP︰カービィ!


 カービィ達は特異点捜索である程度進んだ後、とある場所で休憩し始めた。

 

「何とか助かったけど、今のは一体……」

 

「恐らく特異点の影響により出たのだろう。しかし情報が無いのが問題だからな……」

 

「ピカ……」

 

「フォウ……」

 

 ピカチュウとフォウがため息をついた後、電子音が鳴り始る。

 

「通信が入ったな。」

 

 ルカリオはすぐに通信を起動した。

 

『ああ、やっと繋がった!もしもし、こちらカルデア管制室だ、聞こえるかい?』

 

「ロマニ殿!」

 

 なんとホログラムに映ったのはロマニであり、ゲッコウガ達は安堵のため息をつく。

 

「無事でござる!」

 

『そうか。しかしマシュだけでなく、ドールリカ、ドールイズミ、ドールイサム、カービィ達もいるとはね。その様子だとレイシフトに成功したのだが、その姿はハレンチ過ぎるぞ!!』

 

 ロマニの発言にカービィ達はマシュの方を向く。

 

「確かにエロいな……」

 

「全然エロくないです!!」

 

 リザードンの発言にマシュは顔を赤くしながら反論する。

 

「それに私はカービィ達を守る為、『デミ・サーヴァント』として変身したんです。」

 

「デミ・サーヴァント?」

 

 マシュの言葉にカービィは首を傾げた。

 

「今回の特異点Fの調査と解決のためにカルデアで事前にサーヴァントを用意していました。そのサーヴァントも先ほどの爆破でマスターを失い、消滅する運命にありましたが、彼は私に契約を持ちかけて英霊としての能力と宝具を譲り渡す代わりにこの特異点の原因を排除して欲しいと……」

 

『英霊と人間の融合であるデミ・サーヴァント。カルデアの六つ目の実験が成功したみたいだな……』

 

「そうだったんだ……英霊についてはまだ知らないの?」

 

「力を託されましたが、まだ英霊の名を知らないので能力や宝具の力も分からずじまいです。」

 

『そうか……あら?』

 

 するとカルデア側の電力の安定がまだなのか、通信が乱れてしまい始めた。

 

『まだ安定していないな。仕方がない。2キロ先の霊脈と呼ばれる場所へ向かってくれ。』

 

「その霊脈と言う場所に行けばいいのですね。」

 

「その通りだ。健闘を祈る。」

 

 ロマンからの通信が切れてしまい、カービィ達は立ち上がる。

 

「しかしフォウもいたとは予想外ね。」

 

「取り敢えず僕にしがみついてね。」

 

「キャーウ!」

 

 フォウはカービィの頭にくっつき、彼は辺りを見回し始める。

 

「さて、行こうか。」

 

 カービィの言葉に全員が頷き、そのまま先に進み始めた直後、何処からか悲鳴が聞こえ始める。

 

「今の悲鳴……」

 

「ともかく急ごう!」

 

 カービィ達は一斉に駆け出し、悲鳴の起きた場所に向かい出した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 一方、別の場所ではカルデアの所長であるオルガマリーが、骸骨の群れから逃げていたのだ。

 

「何なのコイツら!? なんだって私ばっかりこんな目に逢わなくちゃいけないの!?もうイヤ!助けてよ、レフ!いつだって貴方だけが助けてくれたじゃない!それなのに、どうして……」

 

 オルガマリーは涙を流しながら叫んでいたその時、カービィ達が駆けつける。

 

「あっ!オルガマリーだ!」

 

「あなた達!?どうしてここに!?」

 

「悲鳴が起きたのを聞いて駆けつけて来たけど、まさかオルガマリーだったとはね……」

 

「ともかく今は奴等を倒さないと!」

 

 カービィ達は一斉に戦闘態勢に入り、骸骨の群れに襲い掛かる。

 

「カービィ!」

 

「よし!」

 

 カービィはデルフを吸い込み、そのまま飲み込む。

 

「はっ!」

 

 するとカービィはソードカービィの姿となり、彼は地面に着地する。

 

「その姿は何!?」

 

「カービィが持っているコピー能力です!吸い込んだ物をコピーできます!」

 

「さらにそれだけじゃないぜ!」

 

 リザードンはデルフに向けて炎を吐いた途端、灼熱の炎によってデルフの姿はメラーガソードへと変化した。

 

「さらに能力が武器系となると、俺達の炎などの能力でいろいろ武器を変化させる事が可能だ!」

 

「どうなっているのよ!あなた達は!」

 

「その事に関しては後で説明するよ!」

 

 カービィはすぐに骸骨の群れに襲い掛かり、メラーガソードで敵を次々と倒しまくる。

 

「ピカチュウ!」

 

「ヂュウウウウウウ!」

 

 ピカチュウは強烈な雷攻撃を繰り出し、骸骨達を痺れさせて次々と倒す事に成功する。

 

「残りわずか!」

 

「よし!ピカチュウ。ヨーヨーに電撃を!」

 

「ピッカ!」

 

 ピカチュウはドールリカのヨーヨーに電撃を浴びせ、スパークヨーヨーへと変化した。

 

「これで終わり!」

 

 ドールリカのスパークヨーヨーの攻撃が見事決まり、骸骨達は全て消えてしまった。

 

「ねえ、どういう事なの?」

 

 戦いが終わった後、オルガマリーは目を点としながら、マシュに質問し始める。

 

「所長。信じがたい事だと思いますが、私はサーヴァントとの融合によってデミ・サーヴァントになってしまいました。」

 

「そう……サーヴァントとの融合、デミ・サーヴァントが成功したのね。それよりもなんであなた達まで?」

 

「うん……僕達がマシュを救おうとした時、レイシフトに巻き込まれちゃって……」

 

「そうなの……で、マスターは?」

 

 オルガマリーの質問にカービィが手を上げる。

 

「デミ・サーヴァントになった際、一緒に巻き込まれたカービィをマスターとして契約しておきましたので。左の手の甲を見てください。」

 

 カービィは右の手の甲を見ると、令呪が刻まれていた。

 

「これが令呪……ガンダールヴのルーンとは違う感じがする……」

 

 カービィが2つのルーンを見比べ始めたその時、ドールリカがカービィに近づく。

 

「令呪は契約したサーヴァントへの絶対命令権で三回まで使用できる。ある程度の命令やサーヴァントに魔法に近い奇跡の力を使ったり、サーヴァントの力を高めるブーストスキルなどにも使用できるからね。」

 

「そうなんだ……でもこの令呪。ガンダールヴのルーンに似ているんだよね……」

 

 カービィの言葉にゲッコウガ達は令呪を見始める。

 

「本当でござるな。確かにガンダールヴのルーンとそっくりでござる!」

 

「そのガンダールヴと言うのは?」

 

 ゲッコウガの言葉にドールイズミが尋ねて来た。

 

「異世界であるハルケギニアの神『ブリミル』の4つの使い魔の一人でござる。彼は勇猛果敢な神の盾。左に握った大剣と右に掴んだ長槍で、導きしブリミルを守りきると言われているでござるよ。」

 

「そうなの……じゃあ、カービィに刻まれているルーンもその効果が出ているという事なの?」

 

「そういう事でござるよ。」

 

 ドールイズミの言葉にゲッコウガはそう返した。

 

「しかし俺達より先にマスターになってしまうのは少し悔しいけどな……」

 

「その気持ちは分かるわ。でも、ベースキャンプを作ったら後で召喚の儀式をしておかないとね。」

 

「そうだな。」

 

 ドールイズミの言葉にドールイサムはそう返した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 その後、霊脈のある場所でベースキャンプを作り、マシュの盾を触媒にして召喚サークルを設置したのだ。

 

「これで準備万端ね!」

 

 オルガマリーが手を叩いた直後、周囲の空間がカルデアにあった召喚実験場と同じ電脳空間に似たものへと変化したのだ。

 

『シーキュー、シーキュー。もしもーし!よし、通信が戻ったぞ!』

 

 それと同時に通信が戻り、連絡を取る事に成功した。

 

「ロマニ殿!こちらは無事でござる!」

 

『そうか。それは良かった。』

 

「何であなたが仕切っているのよ、ロマニ!」

 

『おわっ!!しょ、所長、生きていらしたんですか!?あの爆発の中で!?』

 

 オルガマリーの発言にロマニは驚いてしまう。

 

「どういう意味よ!それよりも医療セクションのトップがなぜその席にいるの!?」

 

『はい……現在生き残ったカルデアの正規スタッフは20人にも満たない状態で、そこで僕が作戦指揮を任されたのです。』

 

「じゃあ、レフは!?」

 

『残念ながら死亡してしまいました……さらにマスター適正者の44人も危篤状態です。』

 

「ならばすぐに凍結保存に移行しなさい!蘇生方法は後回しでも大丈夫だけど、まずは死なせないのが最優先よ!」

 

『確かコフィンにはその機能がありました!至急手配します!』

 

 ロマニは慌てながらスタッフ達に指示を始めた。

 

「凍結保存を本人の許可なく行う事は犯罪行為に当たるでござるが、それで良かったのか?」

 

「死んでさえいなければ後でいくらでも弁明できるわ。でも……44人の命を私一人で背負いきれないわ……」

 

 オルガマリーの震える声を聞いたカービィは彼女の肩を叩く。

 

「その気持ちは分かるよ……僕達も少し前に世界滅亡の危機に挑んだからね……」

 

 カービィの発言にドールリカ達は彼の方を向く。

 

「その話は本当なの?」

 

「うん……マルクと言う悪い奴が次元や僕達の世界を混乱に陥れようとしていたんだ。失った物もあったけど、それでも前に進んで彼の野望を打ち砕く事が出来たんだ。」

 

「その通りでござるよ。拙者達がその戦いを乗り越えられたからこそ、今の拙者達がいるでござる。」

 

「だからオルガマリー。何かを背負う重圧は我々にも分かる。」

 

「俺達はカルデアの人間じゃないから、一緒には背負えない。だが、俺達が必ず守ってやる!」

 

「だから一緒に頑張ろうよ!」

 

「ピッカ!」

 

「俺達も協力するからさ!」

 

「元気出して行こうぜ!」

 

 カービィ達の笑顔にオルガマリーは目を見開き、すぐに立ち上がった。

 

「まさかあなた達に励まされるとはね……このまま黙っているわけにはいかないし、皆の分まで頑張らないと!」

 

「その通りだよ!」

 

 オルガマリーの決意にカービィは笑顔で応えた。

 

「もしかしたらカービィは、私達にはない何かを持っているのかもしれないわね。」

 

「ああ。俺達も負けずに頑張らないとな。」

 

 ドールイサムの言葉にドールリカも頷いた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「さて、あなた達にもサーヴァントが必要だから召喚はしないとね。」

 

 その後、オルガマリーの指示でドールリカ、ドールイサム、ドールイズミはサーヴァント召喚を始めようとしていた。

 

「では、早速!」

 

 ドールリカ達はすぐにサーヴァントの召還を始め、魔法陣の中から3体のサーヴァントが出てきた。一人目は扇情的な服装を身につけ、身の丈の倍もある弓を掲げた長い黒髪の少女。二人目は藍色のアジア風のドレスを身につけ、三叉戟を手にし、藍色の長髪を持つ少女。最後は槍を持ったピンクの髪をした恐らく女性と思われる可愛らしい姿をしていた。

 

「サーヴァント、アーチャー。女神イシュタル、召喚に応じ参上したわ。」

 

「サーヴァント、ランサー。女神パールヴァティー、召喚に応じ顕現しました。」

 

「やっほー、ボクの名はアストルフォ!イングランド王の子にして、シャルルマーニュ十二勇士の一人だよ!」

 

 イシュタル、パールヴァティー、アストルフォが召喚され、ドールリカ達が彼女達に近づく。

 

「私達が召喚したマスターよ。共に戦いましょう!」

 

「ええ!」

 

 ドールリカはイシュタル、ドールイズミはパールヴァティー、ドールイサムはアストルフォと契約を交わし、彼等は次の場所に移動し始めた。




ED:a・chi-a・chi アドベンチャー

オルガマリーと合流したカービィ達。さらにドールリカ達もサーヴァントを召還する事に成功しました!

では、感想をお待ちしています!


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第4話 サーヴァントとの決戦!

OP:カービィ!


「えっ!?ここで聖杯戦争が?」

 

 カービィ達が特異点に移動する際中、オルガマリーの話に彼等は驚きを隠せなかった。

 

「ええ。この冬木の地ではかつて『聖杯戦争』と呼ばれる戦いが行われていたわ。因みに聖杯とは所有者の願いを叶える万能の力であり、あらゆる魔術の根底にあるとされる魔法の釜と言われているの。その起動のために七騎の英霊を召喚し、七人のマスターがサーヴァントと共に殺し合い、最後に残った者が聖杯を手にするという戦いなの。」

 

「そんな……!いくら何でも残酷すぎるよ!!」

 

「その気持ちは分かるわ……あとカルデアの英霊召喚システム・フェイトはそれを元に作られたの。」

 

 オルガマリーが説明したその時、ドールイサムは気配を感じ取る。

 

「サーヴァントの気配がする……向こうからだ!」

 

 ドールイサムが指さした後、カービィ達の前に一人の女性が姿を現した。しかもスレンダーな体型で髪は長く、両目を布で覆っていた。

 

「まだ生き残りがいましたか……今すぐ永遠に眠らせてあげましょう……」

 

 その姿を見たイシュタルとパールヴァティーは驚きを隠せなかった。

 

「ちょっと待って!こいつ、メドゥーサじゃない!」

 

「ライダー、どうして……」

 

 イシュタルとパールヴァティーの発言にメドゥーサは彼女の方を向いた。

 

「久しぶりですね。リン、サクラ。まさかこんなところで出会えるとは驚きました。」

 

「ええ……私もよ。でも、どうやら闇に染まっているみたいね……」

 

 イシュタルが冷や汗を流した後、ドールリカが彼女とパールヴァティーに近づく。

 

「知っているの?」

 

「はい。私のサーヴァントとして活動していましたが、今の彼女は闇に染まっています。」

 

「なるほど……だったらやるべき事は一つ!メドゥーサの闇を解放させるのみ!」

 

 ドールリカの言葉にカービィ達も頷き、戦闘態勢に入る。

 

「返り討ちにしてあげましょう!」

 

 メドゥーサは目を覆っていた布を外して不気味な赤い光を放った。

 

「躱して!」

 

 イシュタルの合図でカービィ達はジャンプして回避する事に成功した。

 

「危なかったわね……今の攻撃を当てられたら石になっていたわよ。」

 

「そ、そうでござるか……しかし厄介な奴でござるな……」

 

 ゲッコウガが冷や汗を流したその時、メドゥーサが短剣で襲い掛かってきた。

 

「させぬ!」

 

 だが、ゲッコウガが新たな武器である月光斬で攻撃を防いだ。

 

「好都合!石になれ!」

 

 メドゥーサは石化の魔眼を輝かせようとしたが、ゲッコウガが目つぶし攻撃を繰り出した。

 

「うっ!目が!」

 

 メドゥーサが目を押さえ始めたその時、ルカリオが波動を放つ態勢に入った。

 

「波動弾!!」

 

「くっ!!」

 

 ルカリオの波動弾が見事決まり、メドゥーサはダメージを受けてしまった。

 

「おのれ……!調子に乗るな!!」

 

 メドゥーサは鎖を解き放ち、ルカリオ達を縛った。

 

「しまった!飛び道具があったとは!!」

 

「動けないでござる……!」

 

「完全に不覚を取ってしまったか……」

 

 ルカリオ達が身動きできない中、メドゥーサが彼等に近づき始める。

 

「さあ、覚悟はできていますか?」

 

 メドゥーサが止めを刺そうとしたその時、カービィが彼女の前に立ちはだかった。

 

「まだ抵抗する者がいたとは……ならばあなたも縛られてあげましょう!」

 

 メドゥーサは再び鎖を解き放ったがカービィは素早い動きで躱した。

 

「今の内にリザードン達を!」

 

「任せて!」

 

 イシュタルは移動した後、リザードン達を鎖から解放させた。

 

「しかしどうやら彼女はマスターがいないみたいだな。この世界は完全に狂っているぜ。」

 

「確かにそうね……本来、サーヴァントはマスターから魔力を供給してもらわねば現界し続けることができない。しかし目の前のサーヴァントはマスターなしで自由に動いていた。これは何か裏があるに違いないわ。」

 

 イシュタルが推測したその時、カービィが地面に着地した。

 

「確かにそうかもしれないね……でも、僕はこんな事で引くわけにはいかない!皆を守る為にも!」

 

 カービィがそう言った後、ゲッコウガは持ち物袋からボクシンググローブを取り出した。

 

「カービィ!これを!」

 

 ゲッコウガはボクシンググローブを投げ、カービィはそれを吸い込んだ。するとカービィはファイターカービィへと姿を変えた。

 

「今度は格闘家となったわ!」

 

「よし!行くよ!」

 

 カービィはスピードを上げ、そのままメドゥーサに襲い掛かる。

 

「はああああああ!!」

 

 カービィは素早い連打攻撃でダメージを与えまくり、メドゥーサを追い詰め始めた。

 

「まだまだ!」

 

 さらに連続攻撃を繰り出した後、そのまま必殺技の態勢に入る。

 

「ライジングブレイク!!」

 

「ぐはっ!!」

 

 そして強烈な一撃が決まり、メドゥーサは地面に不時着してしまった。

 

「ライダーは?」

 

「大丈夫だよ。ルカリオ!」

 

「よし!ここは私に任せろ!」

 

 ルカリオは波動弾の態勢に入り、メドゥーサに狙いを定める。

 

「浄化波動弾!!」

 

 ルカリオは浄化波動弾を発動させてメドゥーサに直撃。すると彼女の身に宿っていた闇が消え去った。

 

「う……私は一体何を……」

 

 メドゥーサが起き上がった後、ドールイズミとパールヴァティーが彼女に近づく。

 

「あなたは洗脳されていたのよ。でも、もう大丈夫。ルカリオのおかげで正気戻っているわ。」

 

「そう……」

 

 メドゥーサは微笑んだ後、ドールイズミの方を向く。

 

「時間がないから要点だけ話します。セイバーを倒しなさい。」

 

「セイバー?」

 

「セイバーを倒せば全てが終わりを告げます。私はセイバーに倒されて操られていましたので。ですが、貴女達のおかげで私は解放する事ができました……ありがとうございます……」

 

(私は何もしていないけどね……)

 

 ドールイズミは苦笑いした後、すぐに契約を始める。

 

「さっ、契約を始めるわよ!」

 

 ドールイズミはメドゥーサと契約を交わし、彼女はドールイズミの正式なサーヴァントとなった。それと同時に彼女は本来のライダークラスに戻ったのだ。

 

「サクラ、迷惑を掛けてすみませんでした。」

 

「気にしないで、ライダー。あなたが無事ならそれでいいわ。」

 

 パールヴァティーがにっこりとほほ笑んでメドゥーサの頭を撫でたその時だった。

 

 

「やるじゃねえか!サーヴァント相手に果敢に攻めるたぁ、見応えのある奴等じゃねえか!」

 

「何奴!?」

 

 

 ゲッコウガが振り向いた途端、青いローブを身に纏い、長い杖を持った魔法使いの姿をした男性が姿を現した。それを見たイシュタルとパールヴァティーは誰なのかすぐに分かった。

 

「あなた……もしかしてクー・フーリンなの!?」

 

「その通りだ!俺はもともとランサーだったが、今じゃキャスターとして活動している!よろしくな、坊主ども!」

 

 クー・フーリンの言葉にカービィ達は苦笑いをするしかなかった。




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メドゥーサの闇を浄化し、彼女を仲間にする事に成功!さらに新たな仲間も登場しました!

では、感想をお待ちしています!


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第5話 アーチャーとの戦い

OP:カービィ!


 カービィ達の前に降り立ったクー・フーリンは、彼等に近づき始めた。

 

「君は何故ここに?」

 

「本来ならメドゥーサと対峙したお前等に加勢するはずだったが、お前等の覚悟を傍観しようとしたのさ。しかしあのメドゥーサを倒して仲間にするとはやるじゃねえか。」

 

「た、大した事じゃないけどね……」

 

 カービィが苦笑いした後、クー・フーリンはデミ・サーヴァントであるマシュに興味を持ち、体をジロジロみながら早速とんでも無いことをしてきた。

 

「ひゃっ!?」

 

 クー・フーリンは突然マシュの体をペタペタと触るセクハラを行い、マシュは顔を真っ赤にしながら慌てて彼から離れた。

 

「おう、いい体してるじゃねえか!役得だな。」

 

 クー・フーリンがそう言ったその時、イシュタルが間に入った。

 

「はいはい。そんな事をしている暇があったら説明しなさいよ。」

 

「相変わらず厳しいな……まあいいや。あれは数日前、突然この街が一夜にして炎に覆われてしまい、人がいなくなって残ったのがサーヴァントだけとなった。そしたらセイバーが暴れ出してキャスター以外の全てのサーヴァントが倒されてしまったが、先ほどのメドゥーサのように闇に侵食されて暴走してしまった。生き残ったサーヴァントはセイバーと俺だけだ。」

 

「じゃあ、セイバーを倒せばこの聖杯戦争が終わるという事なのか……」

 

「そういう事だ。しかし俺だけではセイバーに勝つことは出来ない。ここからはお前達と協力させてもらうぜ!」

 

「ああ!感謝する!」

 

 ドールイサムが代表して一礼した後、カービィは自分の体にいつの間にかカードケースが付いている事に気付いた。

 

「そう言えばさっきからカードケースが付いているけど、これっていったいなんだろう?」

 

 カービィが首を傾げた直後、オルガマリーがそれを見る。

 

「どうやらサーヴァントのマスターになった事で、このカードケースが自動的に付いたみたいね。」

 

「じゃあ、この中には契約しているサーヴァントのカードが入っているの?」

 

「そうよ。中を開けてみて。」

 

 カービィはオルガマリーの指示と同時にカードケースの中を見ると、マシュのカードが入っていた。

 

「そっか。契約をするとそのカードが自動的に入るんだ……」

 

「その通り。因みにドールリカ達もカードケースを持っているわ。」

 

 オルガマリーがほほ笑んだ後、クー・フーリンはドールイサムと手を合わせて契約した。するとドールイサムのカードデッキの中に、クー・フーリンのカードが追加された。

 

「これで契約は完了だけど、本来ならサーヴァントと契約する為には専用の詠唱をマスターが唱えなければならない。でも、あなた達はなんで手を握るだけで契約が完了するのかしら?」

 

「うん……サーヴァントと手を握れば契約ができる能力をエルスから授けられたからね……」

 

「私達もそうだけど……」

 

「エルスと出会ったの!?」

 

 カービィ達の発言を聞いたオルガマリーは、すぐに彼を掴む。

 

「どういう事か説明しなさい!」

 

「う、うん……エルスから手紙が届いて僕達は彼女と出会ったんだ……しかも彼女は霊体のままとなっているけど……」

 

「そうだったの……しかしエルスが霊体として生きているなんてね……」

 

 オルガマリーはため息をついた後、カービィをマシュに渡す。

 

「所長はエルスを知っているのですか?」

 

「ええ……エルスは私の妹よ……」

 

『妹!!??』

 

 オルガマリーの衝撃の発言にカービィ達は驚きを隠せなかった。

 

「ええ……私にとっては大切な妹なの……それなのに……どうしてこんなに早く亡くなってしまったのよ……」

 

 オルガマリーが涙を流した直後、ドールリカが涙を拭き取る。

 

「泣かないでください。確かにその気持ちは分かりますが、ここで落ち込んでいても何も始まりません。大切なのは今です。エルスの為にも……」

 

 ドールリカの言葉にオルガマリーはハッと気付いた後、すぐに気持ちを切り替えた。

 

「そうね!こんなところで落ち込んでいても仕方がないわ!ところでキャスター。聖杯は何処にあるの?」

 

「確か柳洞寺にあるが、そこにはセイバーとアーチャーがいる。」

 

「そうか。だったら倒すしか方法はないみたいだな!すぐに急ぐぞ!」

 

 リザードンの言葉に全員が頷き、すぐに柳洞寺に向かい始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 山奥にある柳洞寺に着いたカービィ達は辺りを見回していた。

 

「聖杯は一体何処にあるんだろう……」

 

 カービィが辺りを見回したその時、アーチャーが彼等の前に姿を現した。

 

「今までコソコソ逃げていたキャスターがやってくるとはな……しかもこれ程幼いマスターまでいるとは……」

 

「永遠に終わらないゲームなんて退屈だからな。この面白え奴等と共にお前らを倒しに来たんだよ!」

 

 クー・フーリンがエミヤに武器を向けた後、イシュタルとパールヴァティーがアーチャーの方を向く。

 

「士郎……まさかこんなところで出会うなんて……」

 

「先輩……」

 

「リン、サクラ……まさかお前もいるとは……だが、立ちはだかるのなら容赦はしない!」

 

「もちろんそのつもりよ!あなたを闇から解放させてあげるわ!」

 

「いつもの先輩に戻す為にも!」

 

 イシュタルとパールヴァティーが戦闘態勢に入った後、カービィ達も前に出た。

 

「僕達は君を倒して世界の未来を守る……!皆、行くよ!」

 

 カービィの言葉にリザードン達は頷き、そのまま戦闘態勢に入る。

 

「ならばこちらも本気で行こう!」

 

 アーチャーは持っていた黒弓を捨てた後、白と黒の二色の夫婦剣である干将・莫耶を出現させた。

 

「弓兵でも剣は使うみたいだな……だが、我々はこんなところで行く輩ではない!」

 

 ルカリオ達はスピードを上げ、そのままアーチャーに襲い掛かった。

 

「お嬢ちゃん、行くぜ!」

 

「はい!」

 

 さらにマシュとクー・フーリンも一斉に飛び出した。

 

「させん!」

 

 だが、アーチャーは大量の剣をどこからともなく出現し、矢のように一斉発射してきた。

 

「クソッ!大量の剣を降らすとは!」

 

「今、助ける!」

 

 カービィが助けに向かおうとするが、アーチャーが懐に入ってきた。

 

「そこだ!」

 

「くっ!」

 

 カービィはアーチャーに殴り飛ばされ、壁に激突してしまった。

 

「カービィ!」

 

「クッ……!今の攻撃は効いたみたい……」

 

 カービィが立ち上がった後、アーチャーは彼に近づく。

 

「抵抗する気なら容赦しない!」

 

「チッ!」

 

 カービィは素早く攻撃を弾き返した後、カウンターの一撃を与えた。

 

「よし!」

 

「お前みたいな小さな子供がここまでやれるとは予想外だったな……」

 

「確かに予想外かも知れない。けど、僕はここで負ける訳にはいかないんだ!この世界の未来を守る為だけでなく、仲間達と共に生きて帰る!それがどの様な困難であっても!」

 

 カービィの決意にルカリオ達も頷く。

 

「その通りだ!我々はこんなところでくたばる訳にはいかない!!」

 

 ルカリオの宣言と同時にシルヴァディがアーチャーにタックルでダメージを与える。

 

「ナイス攻撃!」

 

「このぐらいはお手の物さ!」

 

 シルヴァディは笑顔で応えた後、すぐに地面に突き刺さっている槍を見つける。

 

「カービィ!ここはあの槍を吸い込め!」

 

「よし!」

 

 カービィは吸い込みを始め、突き刺さっている槍が吸い込みの威力で引き抜かれ、そのまま彼の口の中に入った。

 

「はっ!」

 

 するとカービィはランスカービィに変身し、戦闘態勢に入った。

 

「今度は槍に変わった!でも、いろいろな姿に変身して羨ましいな……」

 

「そんな事を言っている場合じゃないだろ……」

 

 アストルフォの発言にドールイサムが呆れた表情をした後、カービィがアーチャーに襲い掛かる。

 

「返り討ちにしてくれる!」

 

 アーチャーがカウンターの態勢に入ったその直後、ジュナイパーがアーチャーに狙いを定める。

 

「そこだ!」

 

「くっ!」

 

 アーチャーがジュナイパーの攻撃を躱したその時、カービィが背後から襲い掛かってきた。

 

「はあああああああ!!」

 

 カービィの背後からの攻撃をアーチャーは干将・莫耶を出現させ、真正面から受け止めた。

 

「今だ!」

 

 カービィの合図でリザードンが飛び出し、炎を吐く態勢に入る。

 

「ギガフレイム!!」

 

 強烈な炎が発射され、アーチャーに直撃してしまう。

 

「ぐおおおおおお!!」

 

 アーチャーが悲鳴を上げた後、ゲッコウガが彼に追い打ちを仕掛ける為に襲い掛かる。

 

「これで……終わりでござる!」

 

 ゲッコウガの居合切りが決まり、アーチャーは倒れてしまった。

 

「終わったでござるな……」

 

 ゲッコウガが溜息をついた後、ドールイサムがアーチャーの元に駆けつけ、彼とすぐに契約を交わす。

 

「ルカリオ!」

 

「よし!」

 

 さらにルカリオが治癒波動術を行い、アーチャーの傷を治した。

 

「見事だ……まさかこのような作戦を思いつくとは予想外だった……」

 

「ううん。皆がいてくれたからこそ、勝利につながったんだ。これは僕一人の勝利じゃないからね。」

 

 カービィの言葉にゲッコウガ達も頷く。

 

「そうか……リン、サクラ。お前達には辛い思いをさせてしまったな……」

 

「気にしないの。これで残るはセイバーね。こうなった以上は最後までやり切り、この戦いを終わらせましょう!」

 

「そうだね!休む暇もないし、僕達にはやるべき使命がある!すぐに聖杯を取りに行こう!」

 

 カービィの言葉に全員が頷き、彼等は聖杯を取りに行こうとしたその時だった。

 

 

「そうはさせるか!」

 

『!?』

 

 

 全員が声のした方を向くと、一人の少女が姿を現した。

 

「アルトリア……ついに来たか……」

 

 そう。姿を現したのはこの世界のセイバーであるアルトリアオルタだった……




ED:a・chi-a・chi アドベンチャー

アーチャーを撃破して正気に戻させましたが、いよいよアルトリアオルタとの戦いが始まります!

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第6話 激突!アルトリアオルタとの戦い

OP:カービィ!


 アルトリアオルタの姿を見たカービィ達は警戒態勢に入り、エミヤはすぐにアルトリアオルタの方を向く。

 

「アーチャー、裏切ったな……」

 

「悪いが正気に戻る事が出来た。次はお前を闇から解放させる!」

 

 エミヤの宣言と同時にカービィ達はすぐに戦闘態勢に入る。

 

「気を付けろよ!セイバーの攻撃はとても高い!油断すればやられるぞ!」

 

「分かった!こっちも本気で行くから!」

 

 カービィが頷いた後、ゲッコウガはデルフを思いっきり上に投げ飛ばす。

 

「相棒!吸い込め!」

 

「うん!」

 

 カービィはデルフを吸い込み、そのままソードカービィへと変身した。

 

「行くよ!」

 

「来い!」

 

 カービィとアルトリアオルタは同時に飛び出し、激しい激戦を繰り広げ始める。

 

「すごい!カービィがアルトリアオルタと互角に戦っています!」

 

「カービィは多くの戦いを乗り越えてきたからな……アルトリアオルタと互角に戦えるぐらいの実力を持っているのも無理ないだろう。」

 

「そうなのか……だが、俺も黙っているわけにはいかないな!」

 

 ドールイサムは剣を構えてアルトリアオルタに襲い掛かる。

 

「うおおおおおお!!」

 

 ドールイサムの強烈な一撃が振り下ろされたが、アルトリアオルタはガードをしたのだ。

 

「助太刀に来たぞ!」

 

「ありがとう!」

 

 カービィが笑顔で頷いた後、アルトリアオルタは2人を見つめた。

 

「2人掛かりで来るとは……だが、その程度で私を倒せると思うな!!」

 

 アルトリアオルタは強烈な波動斬を繰り出したが、マシュが宝具でガードした。

 

「助かったよ!」

 

「どういたしまして。」

 

 カービィの言葉にマシュは笑顔で答える。

 

「だが、やはりそう簡単にはいかないみたいか……!」

 

「アルトリアのエクスカリバーはかなり強烈だ。いくら君達でも……

 

「うん……あの宝具はとても厄介だね……」

 

 カービィが冷や汗を流したその時、ジュナイパーが彼の隣に移動する。

 

「いや……チャンスはある!」

 

「ジュナイパー!」

 

「俺達7人の力を合わせれば勝てる可能性がある!」

 

「そうか!僕達7人が力を合わせれば!」

 

「「「「「勝てる可能性がある!」」」」」

 

「ピッカ!」

 

 カービィ達は一斉に集まり、そのままアルトリアオルタに狙いを定める。

 

「それに僕達はエルスによって選ばれた戦士達!彼女から託された使命を果たして見せる!」

 

 カービィの言葉にオルガマリーはある事を思いついく。

 

「そうか!エルスがレイシフトする前に10の手紙を書いていたけど、その手紙を受け取ったのはあなた達だったのね!」

 

 オルガマリーの言葉にカービィ達は頷く。

 

「手紙?そう言えば私ももらったような……」

 

「俺も。」

 

「私も・・・。」

 

「「えっ!?」」

 

 ドールリカ達の発言にマシュとオルガマリーが驚いた後、ドールリカ達は手紙を見せた。

 

「間違いないわ!エルスの手紙よ!」

 

「と言う事は……君達もエルスによって選ばれた戦士達だったんだ!!」

 

「その通り!」

 

 ドールリカが微笑んだ後、彼女達はカービィ達の元に移動した。

 

「10人の力を合わせれば、どのような敵でも怖くないわ!」

 

「いい度胸だ……潔く死ぬがいい!!」

 

 アルトリアオルタが宝具を発動し、その必殺技を発動させる。

 

「エクスカリバー・モルガン!!」

 

 強烈な斬撃が襲い掛かったが、カービィとドールイサムがガードで弾き返した。

 

「馬鹿な!私の奥義を弾き返しただと!?」

 

「俺達はこんなところで倒れる訳にはいかないんだ……!」

 

「今から見せてやるよ……僕達の力を……!」

 

 カービィ達は動きだし、一斉にアルトリアオルタに襲い掛かり始めた。

 

「それっ!」

 

 ドールリカはヨーヨーを投げ、アルトリアオルタにダメージを与える。

 

「まだまだ!」

 

 さらにドールイズミのバトン投げで、追い打ち攻撃を与える。

 

「忍法、影分身!」

 

 ゲッコウガは影分身を繰り出し、そのままアルトリアオルタに襲い掛かる。

 

「連撃無双斬!!」

 

 ゲッコウガの連続斬撃が見事決まり、アルトリアオルタは倒れてしまった。

 

「おのれ……私を馬鹿にするな!!」

 

 アルトリアオルタは立ち上がって襲い掛かったが、ルカリオが如意棒で攻撃を弾き返した。

 

「はっ!」

 

 さらにルカリオの打撃攻撃が見事決まり、アルトリアオルタは後方に飛ばされてしまった。

 

「次は俺だ!」

 

 さらにリザードンが尻尾で弾き飛ばした後、ジュナイパーの弓矢攻撃、さらにはシルヴァディの強烈なタックルも決まった。

 

「ヂュウウウウウウ!!」

 

「うわあああああああ!!」

 

 ピカチュウの電撃攻撃も決まり、アルトリアオルタの体力はあと僅かとなった。

 

「よし!最後は俺達で行くぞ!」

 

「うん!」

 

 カービィとドールイサムが襲い掛かろうとしたその時、新たなポケモンが立ちはだかった。

 

「あれ?このポケモン、もしや!?」

 

 カービィが驚いたその時、ポケモンはカービィとドールイサムを弾き飛ばした。

 

「うわっ!」

 

「くっ!」

 

 ポケモンはアルトリアオルタに駆け寄り、回復薬を渡した。

 

「すまないな。」

 

「気にするなよ。お互い様だ。」

 

 ポケモンは微笑んだ後、カービィ達の方を向く。

 

「あのポケモンはルガルガンだ!しかもまよなかの姿だ!」

 

「まさかポケモンがこの世界にもいたとは……他はどうなっている?」

 

「データによればこいつしかいないみたいだ!」

 

「そうか……しかしなんでこの世界にポケモンがいるんだ?」

 

 リザードン達が疑問に思ったその時、ルガルガンが戦闘態勢に入る。

 

「俺を差し置いて勝手にドンパチしてんじゃねーよ。それに聖杯目当てでここに来たんだろ?」

 

「それはそうだけど……」

 

「だったら大人しく死にやがれ!!」

 

 ルガルガンはそのままリザードン達に襲い掛かり、強烈なパンチの態勢に入る。

 

「ロックナックル!!」

 

「ぐわあああああああ!!」

 

『リザードン!』

 

 リザードンはルガルガンの攻撃を受けてしまったが、すぐに体勢を整える。

 

「大丈夫か!?」

 

「なんとかな……だが、アイツの岩攻撃はとんでもない威力をもってやがるぜ!」

 

「そりゃどうも。言っておくが聖杯は俺の物だ!お前等なんかに渡してたまるかよ!」

 

 ルガルガンはスピードを上げて再び襲い掛かってきた。

 

「ルガルガンは水・草・格闘攻撃が弱い……しかもこの姿は悪もある……と言う事は……!」

 

 ルカリオは弱点を察知した後、そのままルガルガンに襲い掛かる。

 

「お前も喰らいやがれ!ロックナックル!」

 

 ルガルガンがロックナックルを繰り出したが、ルカリオは攻撃をジャンプして躱した。

 

「何!?躱されただと!?」

 

「そんな攻撃はお見通しだ!真空螺旋拳!!」

 

「がはああああああああ!!」

 

 ルカリオの強烈な打撃攻撃が決まり、ルガルガンは地面に叩きつけられた。

 

「そんな馬鹿な……まさか俺が負けてしまうとは……」

 

「甘く見ていたのはお前の方だったな。だが、お前とはもう一度戦ってみたいものだ。」

 

「そうかよ……俺も同感だぜ……」

 

 ルガルガンがほほ笑んだ後、ゲッコウガが彼にモンスターボールを当てて捕まえた。

 

「あとは治療すれば大丈夫でござるな。」

 

「ああ。残るはアルトリアオルタだけだな。」

 

 ジュナイパーが向こうを向いた直後、アルトリアオルタが彼等に襲い掛かってきた。

 

「今がチャンスだ!」

 

「うん!」

 

 するとカービィとドールイサムが飛び出し、ソードビームの態勢に入る。

 

「「「ダブルソードビーム!!」」」

 

「うわああああああ!!」

 

 2つのソードビームがアルトリアオルタに直撃し、彼女はそのまま倒れてしまった。

 

「ルカリオ!」

 

「よし!」

 

 ルカリオは治癒波動術を繰り出し、アルトリアオルタから闇を取り出す。すると彼女の姿が変わり始め、アルトリアの姿となった。

 

「大丈夫か、アルトリア?」

 

「し、シロウ……私は一体……」

 

 アルトリアが起き上がった直後、イシュタルとパールヴァティーが姿を現す。

 

「悪夢は去ったわ。もう大丈夫よ。」

 

 イシュタルがほほ笑んだ後、カービィはマシュの宝具を見る。

 

「マシュの宝具について気になる事があったんだ。盾の宝具の名前、分かる?」

 

「いえ。私に力を託してくれた英雄の事は分からなくて・・・。」

 

「そう、宝具の名前も真名も分からないか……じゃあ私が名前をつけてあげるわ!貴女にとって意味があるカルデアの名前を取って、『仮想宝具 疑似展開/人理の礎ロード・カルデアス』よ!」

 

「ロード・カルデアス……!いい名前ですね!」

 

「でしょ?」

 

 マシュの言葉にオルガマリーはウインクしながら応えた直後、アルトリアが立ち上がる。

 

「あなた達のおかげで私は闇から解放されました。ありがとうございます。」

 

「気にしないの。さあ、契約開始!」

 

 ドールリカがアルトリアと契約を交わした直後、シルヴァディが輝きを放つ金色の水晶体を見つける。

 

「もしかしたら、特異点の可能性が高いな……」

 

 ドールイサムが推測した直後、アルトリアが彼等の方を見る。

 

「戦士達。これはまだ始まりにしか過ぎません。」

 

「始まり?」

 

「人理修正、『冠位指定グランドオーダー』は始まったばかりです。」

 

「グランドオーダー?」

 

 カービィが首を傾げた直後、クー・フーリンは姿を変え、ランサーの姿となった。

 

「おお!ようやく元に戻ったか!」

 

「それが本来の姿なのか。」

 

「ああ。それにキャスターやアサシンも封印から解かれる頃だ。」

 

 クー・フーリンが指さす方を見ると、キャスターとアサシンが彼等の前に姿を現す。

 

「メディア、小次郎。お前達も無事だったのか。」

 

「ええ。あの男に封印されたけど、アルトリアが元に戻ったおかげで封印から解かれる事が出来たわ。」

 

「あの男?」

 

「それは……」

 

 メディアが言い切ろうとしたその時突然大空洞に拍手の音が響いた。

 

「素晴らしい物を見せてもらった。まさか君たちがここまでやるとは驚いたよ。」

 

「この声……もしや!?」

 

 カービィ達が声のした方を向くと、一人の男が立っていた。

 

「久しぶりだね。君達。」

 

『レフ!!』

 

 レフの姿を見たカービィ達は驚きを隠せず、メディア達は警戒態勢に入っていた。




ED:a・chi-a・chi アドベンチャー

アルトリアは正気に戻り、メディアと小次郎が封印から解かれる事に!

ところがレフが降臨!次回で事件の真相が明らかになります!

では、感想をお待ちしています!


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第7話 レフの野望を打ち砕け!

OP:カービィ!


 レフの姿を見たカービィ達は驚きを隠せなかったが、突然通信が入る。

 

『レフ!?レフ教授だって!?彼がそこにいるのかい!?』

 

 すると通信機からロマニの声が響き、レフはその声を聞いて不気味な笑みをする。

 

「ロマニ君も生き残ってしまったのか。すぐに管制室に来てくれと言ったのに、私の指示を聞かなかったんだね、まったく。どいつもこいつも統率の取れてないクズばかりで吐き気が止まらないな。人間というものはどうしてこう、定められた運命からズレたがるんだい?」

 

 レフの発言にカービィ達は困惑してしまう。

 

「おい……レフってあんな奴なのか?」

 

「前とは違うみたいだけど……」

 

 カービィが頬を掻いたその時、レフを見たオルガマリーは歓喜の表情をしていた。

 

「レフ、生きていたのね……」

 

「ああ。オルガも元気そうで何よりだ。」

 

 オルガマリーが駆け出そうとしたその時、ジュナイパーが制する。

 

「待て!オルガマリー!あいつは既に闇堕ちしている!」

 

「ジュナイパー!?」

 

「ジュナイパーの言う通りでござる!その男は邪悪な存在でござる!」

 

『ええっ!?』

 

 ゲッコウガの発言に全員が驚きを隠せなかった。

 

「それだけじゃないわ!この男こそ、私と小次郎を封印し、アルトリア達を闇に染めたの!」

 

「そ、それじゃあ、この特異点は君が元凶という事なの!?」

 

 カービィの質問にレフは頷く。

 

「正解だ。しかし、オルガ。爆弾は君の足元に設置して君は木っ端微塵になる予定だったのはずだ。なのにどうして生きている?」

 

『!?』

 

 レフの発言にカービィ達はオルガマリーの方を向く。

 

「レフ、どういう意味なの?」

 

「いや。生きているとは違うな。君はもう死んでいる。肉体はとっくにね。肉体という枷に縛られ、マスターとしての適性がなかった君は、残留思念だけとなってようやくレイシフト出来たという事か。」

 

「じゃあ、オルガマリーは既に死んでいたという事なのか!?」

 

「その通りだ。君は死んだことで初めて、あれほど切望した適性を手に入れたんだ。だからカルデアにも戻れない。それにカルデアに戻った時点で、君のその意識は消滅するのだよ。」

 

「そんな……」

 

 レフの話を聞いたオルガマリーは言葉を失い、カービィ達はレフの方を向く。

 

「そう言えば、オルガマリーはマスター適性がないと言っていたよね。」

 

「ああ。本来ならレイシフトも出来ないはずなのだが、彼女が死んだ事で適性を手に入れたからな……」

 

「つまりお前が犯人と言う事なのか!ふざけるな!!」

 

 ドールイサムが怒り叫ぶが、レフはニヤリと笑った。

 

「最後にカルデアの状況を見せてやろう。」

 

 レフは水晶体を引き寄せて手中に収めた後、空間を歪めて空中に赤く輝く球体であるカルデアスを出現させた。

 

「カルデアスが真っ赤になっている!」

 

「聖杯があれば時空を繋げることができる。そしてこれこそ人理が焼却した証だ!」

 

『焼却だと!?』

 

 ロマニの驚愕の声にレフは頷く。

 

「カルデアが無事なのはカルデアスの磁場で守られていたからだが、カルデアの外はこの冬木と同じ末路になっているだろう。」

 

『じゃあ、外部と通信がとれないのは故障ではなく、受け取る相手が既に存在していないからなのか!』

 

「ふん、やはり貴様は賢しいな。オルガよりも君を優先して殺すべきだったよ。まずは死にぞこないからだ。」

 

 レフが指をオルガマリーへと向けた途端、その体がふわりと宙に浮かび上がった。

 

「大変だ!オルガマリー所長が!」

 

「させない!」

 

 カービィが素早くオルガマリーの体にしがみ付き、彼女を引っ張り始めた。

 

「カービィ!?」

 

「しっかりして、オルガマリー!」

 

 カービィが叫んだ後、ドールリカ、ドールイズミ、ドールイサムも彼女を引っ張り始めた。

 

「あなた達まで!?」

 

「決まっています!あなたを死なせるわけにはいきません!」

 

「無駄だ!いくら抗おうとも運命には逆らえないのだよ!」

 

 レフが笑い出したその時、ゲッコウガが背後から襲い掛かってきた。

 

「油断しているとはいい度胸でござるな!」

 

「しまった!?」

 

 レフが気付いたが既に遅かった。ゲッコウガの斬撃攻撃が決まり、レフはダメージを受けてしまう。その拍子で結晶体を手放してしまった。

 

「結晶体が!」

 

「今でござる!」

 

 さらにゲッコウガは素早い動きで結晶体を回収し、その場から離れた。

 

「悪いがこれは回収させるでござるよ。」

 

 ゲッコウガが結晶体を懐に収めた後、カービィ達はオルガマリー達を引っ張っていた。

 

「ルカリオ!」

 

「よし!蘇生波動術!」

 

 ルカリオの蘇生波動がオルガマリーに直撃し、彼女の肉体が再生し始めた。

 

「肉体が再生していく……」

 

 オルガマリーの肉体の再生は成功し、それによって彼女を引っ張る重力も途切れてしまい、カービィ達は地面に着地した。

 

「オルガマリー所長は大丈夫ですか!?」

 

「心配無用だ。私の蘇生波動術はどのような者でも生き返らせる事ができる。オルガマリーはもう大丈夫だ。」

 

「所長……!無事で良かった……!」

 

 オルガマリーが生き返った事に、マシュは彼女に抱き着いたのだ。

 

「助かったわ。けど、貴方がこのような奇跡の力を持っているなんて……」

 

「私だけじゃない。カービィ達も奇跡の力を持つ戦士達の1人だ。それぞれ違う能力を持っているが、力を合わせられたからこそ今の私達がいる。」

 

「そうだったの……」

 

 オルガマリーが納得の表情をし、ドールリカ達は彼女の復活を喜んでいた。

 

「それにあなたが死んだらエルスが悲しみますからね。本当に無事でよかったです。」

 

「ええ。ありがとう……」

 

 オルガマリーが涙を流した直後、レフは怒りで震えていた。

 

「貴様等……よくも邪魔をしてくれたな……」

 

「レフ……オルガマリーの想いを踏みにじり、カルデアの人達のたくさんの命を奪った・・・。僕等は絶対に許さない!!」

 

 カービィがレフを睨み付けた直後、大空洞が音を立て始め、地響きに続いて、天井から破片が降り注ぎ始めた。

 

『まずい、空間が不安定に崩壊し始めている!すぐにレイシフトを開始する!』

 

『了解!』

 

「チッ!次会うときは必ず貴様らをこの手で殺す!!首を洗って待っていろ、星の戦士達よ!」

 

 レフはカルデアスと共に光に包まれ、そのまま姿を消した。

 

「皆、一塊になれ!」

 

 ドールイサムの合図で彼等は一塊となる。

 

「フォウさんは私に捕まってください!」

 

「キュウ!」

 

 フォウはマシュに飛びつき、カービィはオルガマリー、ピカチュウはドールリカに抱きかかえられる。

 

「メディア達はカードケースの中へ!」

 

「分かったわ!」

 

 カービィの合図でアルトリア、イシュタルはドールリカ。パールヴァティー、メドゥーサはドールイズミ。小次郎はシルヴァディ。メディアはピカチュウ。エミヤ、クー・フーリン、アストルフォはドールイサムのカードケースの中に入った。

 

『よし、準備出来た!レイシフトを開始する!』

 

 洞窟が崩壊する中、レイシフトの光に包まれてカービィ達は目を閉じたのだった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「ん……」

 

 カービィが目を覚ますと、白い空間だった。しかもルカリオ達もいた。

 

「ここはいったい?」

 

「分からない。我々も目を覚ましたばかりだからな……」

 

 ルカリオが前を向いた後、エルスが姿を現した。

 

『エルス!』

 

「あなた達の活躍を見ましたが、本当にお見事でした。そして姉さんを生き返らせてくれてありがとうございます!」

 

「彼女が死んだらお前が悲しむからな……」

 

 ルカリオの言葉にカービィ達も頷く。

 

「では、あなた達をここに呼び出した理由についてですが、これから先は7つの特異点を旅するグランドオーダーが待ち構えています。」

 

「グランドオーダー……アルトリアが言っていたあの言葉ね。」

 

 ドールリカの言葉にエルスは頷く。

 

「その通りです。これから先はかなりの難関ですが、貴方達ならやれることを信じています。そして姉さんをよろしくお願いします……」

 

 エルスは一礼した後、そのまま消えてしまった。それと同時にカービィ達は光に包まれたのだった……




ED:a・chi-a・chi アドベンチャー

レフの野望を打ち砕き、オルガマリーの救出に成功!次回は事後処理となります。

では、感想をお待ちしています!


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第8話 新たなスタートの始まり

OP:カービィ!


「ん……」

 

 カービィ達が目を覚ますと、カルデアの白い天井が広がっていた。

 

「ここはいったい……」

 

「ここはカルデアの君達の部屋だよ。」

 

 カービィ達の顔を覗き込んだのは派手な装飾を身に纏った黒髪の綺麗な女性だった。

 

「あなたは?」

 

「私は希代の天才発明家にして芸術家!レオナルド・ダ・ヴィンチ!気軽に、ダ・ヴィンチちゃんと呼んでくれても良いのよ?」

 

「レオナルド・ダ・ヴィンチってあの芸術家の!?」

 

「でも、男なんじゃ……」

 

 カービィ達が疑問に思ったその時、ルカリオはその疑問についてすぐに分かった。

 

「どうやら彼女は名画『モナ・リザ』の美しさに心酔し、その姿でカルデアに現界したそうだ。」

 

「そうなのか……しかしダ・ヴィンチさんがその姿で来るとは驚いたぜ……」

 

 ジュナイパーが納得した後、ダ・ヴィンチが彼等の方を向く。

 

「もう!ダ・ヴィンチさんなんて言わないで、私の事はダ・ヴィンチちゃんと呼ぶように!いいわね?」

 

『は、はい!』

 

 ダ・ヴィンチの有無を言わせない笑みと迫力によって、カービィ達は思わず背筋を伸ばしたその時だった。

 

 

「フォーウ!」

 

「あ、フォウ。」

 

 

 するとフォウがカービィのベッドから飛び出し、彼の頭の上に乗る。

 

「フォウはカービィを気に入っているな……」

 

 シルヴァディが苦笑いしたその時、ルガルガンが姿を現す。

 

「あっ、ルガルガン……って、たそがれの姿になっているよ!?」

 

 なんとルガルガンはまよなかの姿ではなく、たそがれの姿になっており、カービィ達が驚くのも無理なかった。

 

「ああ。あの時はレフによって闇に染まっていたからな。だが、お前達のおかげで俺は元の姿に戻る事が出来た。感謝する。」

 

「気にするなよ。それにしても、お前の口調はこれが元だったのか……」

 

「あれも闇に染まっていたからな。だが、治療によって元に戻る事に成功した。」

 

「そ、そうだったのか……」

 

 ジュナイパー達が納得した後、ロマニが姿を現して彼等の身体検査をし始める。

 

「うん。どうやら異常ないみたいだね。しかしルカリオのあの波動術は驚いたよ。まさか生き帰らせるとは……」

 

「オルガマリーが死んだらエルスが悲しむし、大切な仲間を失う訳にはいかないからな。」

 

 ルカリオが説明した直後、マシュが入ってきた。

 

「皆さん、軽食にサンドイッチを持ってきたので食べてください。」

 

「ありがとう、マシュ!」

 

 カービィ達はサンドイッチとジュースを食べた後、マシュ達と共にレイシフトの管制室に向かい始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「かなりの爪痕が残っていたな……」

 

「ああ……」

 

 管制室は爆発と火災の爪痕がかなり残っており、その中ではカルデアの生き残った職員が慌ただしく働いていた。

 

「まず瓦礫を早急に退かしなさい!それが終わったらレイシフトの為のデータ復旧と修復を急ぎなさい!」

 

 オルガマリーは職員達に指示を出しており、その途中にカービィ達に気付いた。

 

「皆、目が覚めたわね。」

 

「オルガマリー!もう体は大丈夫なの!?」

 

「ええ。あなた達が蘇らせてくれたおかげで大丈夫よ。死ぬ前よりも調子がいいし、酷かった肩凝りとか無いわ。」

 

 オルガマリーはカービィを抱き上げてルカリオ達の方を向いた。

 

「ありがとう、皆。私にもう一度生きるチャンスを与えてくれて。」

 

「あの時は魂がしっかり残っていたから君を助けることが出来た。もし、そうじゃなかったらどうなっていたのか分からなかったからな……」

 

「そうね。だからこそ、貴方達のおかげで生き返る事が出来た。けど、この世界はここにいる人間以外は全て滅んでしまったの……」

 

『ええっ!?』

 

 オルガマリーの言葉にカービィ達は驚きを隠せなかった。

 

「それに44人のマスターは今も意識不明で凍結しているわ……」

 

「そんな……!」

 

 オルガマリーの言葉にカービィ達は悲しそうな表情をした。

 

「それによってサーヴァントと契約できるマスターを調べてみたけど、カービィ達だけでなく、リザードン、ルカリオ、ピカチュウ、ゲッコウガ、ジュナイパー、シルヴァディもマスター適正がある事が判明されたわ。」

 

「俺達もなのか!?」

 

 ジュナイパー達は驚きを隠せず、オルガマリーは頷いた。

 

「それだけじゃないわ。もう一人のマスターもいるの。」

 

 オルガマリーが指さす方を見ると、一人の青年が姿を現す。

 

「君は?」

 

「俺は藤丸立香。魔力適正がある為、このカルデアに送り込まれたんだ。ところで怪我の方は大丈夫か?」

 

「もう大丈夫だよ。」

 

 カービィがほほ笑んだ後、オルガマリーが彼等の方を向く。

 

「この結果、マスターはあなた達11人しかいない。本当ならあなた達にこんなことを頼みたくないけど、この世界をの未来を守るためにはあなた達に頼むしかないの。」

 

 オルガマリーの発言を聞いたカルデアの職員達の手が止まり、その視線がカービィ達に集まった。

 

「カービィ、ピカチュウ、ルカリオ、ゲッコウガ、リザードン、ジュナイパー、シルヴァディ、ドールリカ、ドールイズミ、ドールイサム、藤丸立香。私達カルデアの職員は全力であなた達をバックアップする。だから、お願い……世界の未来を守るために戦って欲しい……」

 

 オルガマリーがそう言った途端、カービィが彼女の頭を撫でた。

 

「もちろんだよ!それにエルスから頼まれていたんだ。この世界を救ってほしいって!」

 

 カービィの発言にゲッコウガ達も頷く。

 

「それにこの世界とは無関係ではないでござるよ。」

 

「俺達も精一杯協力するぜ!」

 

「この世界の人理を焼却した者、恐らくはレフの背後にいる巨大な力を持つ黒幕がいるはずだ。もしそれらを放っておけば私たちの世界にも危害を加える可能性があるからな。」

 

「ピッカ!」

 

「これ以上の大切な人達を失う訳にはいかないしな。」

 

「やるからには使命を果たすのみだ!」

 

「もちろん私も同じよ。皆で力を合わせればできるわ!」

 

「あの男には一発地獄を味あわせないといけないしね!」

 

「エルスの想いを無駄にしない為にも絶対にこの世界を救って見せる!共に戦うぜ!」

 

 カービィ達の決意にオルガマリーは微笑んで頷き、カルデアの職員達は彼等の勇気と決意に賞賛して拍手を送った。

 

「カービィさん。私も最後まで共に戦います。一緒に未来を守りましょう!」

 

「うん!」

 

 マシュの言葉にカービィは笑顔で応えた。

 

「では、これより全カルデア職員に通達します。ここに、カルデアの最後にして原初の任務、人理守護指定『グランドオーダー』を発令します!!魔術世界における最高位の任務を以て、我々は人類と未来を救済します!!」

 

『はい(おう)!!』

 

 オルガマリーの宣言にカービィ達は勢いよく応え、そのまま復旧作業に取り掛かった。

 

(いよいよここから新たな戦いが始まるんだ……七つの特異点を巡る旅はかなり辛いはずだけど、それでも絶対に果たして見せる!)

 

 カービィは心から決意した後、そのまま瓦礫を持ち上げ始めた。

 

(まさかグランド・オーダーという重大な仕事を任されるなんて……けど、やるからには頑張らないと!)

 

 物凄い重圧に立香は拳を握り、新たな決意を固めながら前を向いた。




ED:a・chi-a・chi アドベンチャー

カービィ達はグランドオーダーに立ち向かいますが、新たな仲間である立香が登場しました。次回からは新章に入ります!では、予告をどうぞ!


予告

カービィ達は第1の特異点であるオルレアンに到着。そこでジャンヌと出会う。

カービィ「君は?」

「私はジャンヌ・ダルク。サーヴァントクラスはルーラーです。」

さらにこの特異点ではもう一人のジャンヌが存在している為、カービィ達は彼女を倒さなくてはならなくなった!

ジャンヌオルタ「邪魔するなら容赦しないわ!」

新たな仲間!

マリー「助太刀します!」

エリザベート「さあ、ショータイムよ!」

清姫「参ります!」

かつての仲間との再会!

メタナイト「久しぶりだな。」

ルイズ「やっと会えたわ。カービィ。」

そして、ジャンヌオルタとの戦い!

ピカチュウ「やるからには君の野望を止めてみせる!」


BGM:7月の雨なら

カービィ「皆、しっかり!」

ピカチュウ「僕はジャンヌを救って見せる!」

ジャンヌ「私はあなたを信じています。」

ゲッコウガ「いざ、参る!」

ルカリオ「浄化術で闇から解放させる!」

ジュナイパー「俺の腕前は百発百中だぜ!」

ルイズ「私はあなたと共に戦うわ!」

シエスタ「援護します!」

運命の第一特異点が幕を開ける!

ピカチュウ「これが僕の全力だ!!」


第一特異点 邪竜百年戦争 オルレアン。次回スタート!


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第一特異点 邪竜百年戦争 オルレアン 第9話 召喚と新たな戦いへ

今回から新章です!

OP:カービィ!


 カービィ達の決意から数日後、復旧作業が終わりをつげ、彼等は召喚ルームに来ていた。

 

「ここでサーヴァントを召喚するの?」

 

「そうだよ。召喚するには聖晶石が必要さ。」

 

 ダ・ヴィンチはカービィに聖晶石を渡す。

 

「あと君達が持っているカードについてだけど、英霊召喚の触媒の代用として活用できるんだよ。さらに守護英霊召喚システム・フェイトを使えば触媒元となった英霊を高確率で呼び出せる事が可能さ。」

 

「そうか。でも、クー・フーリン達は召喚したからね。ここはカード無しでやってみるよ!」

 

 カービィは聖晶石を砕き、召喚サークルに破片をばらまいた。すると召喚儀式が始まり、サーヴァント達が姿を現した。

 

「召喚したのはこのメンバーだね!」

 

 宮本武蔵を筆頭に巴御前、ブリュンヒルデ、クレオパトラ、ニトクリス、マタ・ハリが召喚された。

 

「すごい……こんなにも召喚できたんだ……」

 

「さて、契約しないと!」

 

 ドールリカ達はサーヴァントに近づき、そのまま契約を始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「契約結果だけど、巴御前はゲッコウガ。ブリュンヒルデはリザードン。ニトクリスはジュナイパー。武蔵はシルヴァディ。クレオパトラはルカリオ。そしてマタ・ハリはドールイズミとなったわ。」

 

 その後、オルガマリーの結果報告に立香はガクリと項垂れてしまった。

 

「なんで俺は契約できなかったんだ?」

 

「き、気にしないでよ!次があるから!」

 

 落ち込んでいる立香にカービィが慰める。

 

「さて、第一特異点のレイシフトだけど、明後日に完成するわ!」

 

「明後日か……それまで準備は怠らないようにしておかないと!」

 

 カービィの言葉に全員が頷き、そのまま準備に取り掛かり始めた。

 

「あと立香に関してはトレーニングを受けてもらうわ。次の戦いに備えてのね。」

 

「は、はい。」

 

 立香はオルガマリーと共にトレーニングルームへと向かい出した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 そして2日後、第一特異点へのレイシフトの準備が終わり、オルガマリーが説明をし始めた。

 

「第一特異点は百年戦争時代のオルレアンよ。」

 

「オルレアン……ジャンヌが活躍していた時代だね。」

 

「ええ。あと言い忘れたけど、それぞれの特異点にポケモンがいる事が判明されたわ。」

 

「ポケモン……まさかルガルガンがいた時と同じなの!?」

 

 オルガマリーの言葉にカービィ達は驚きを隠せなかった。

 

「そうよ。どうやらこの特異点の影響で起こったみたいだけど、ポケモンの回収もお願いしてもらうわ。」

 

「任せてくれ!モンスターボールもたくさん用意している!」

 

 ジュナイパーはオルガマリーにモンスターボールを見せた。

 

「これでポケモンを捕まえるのね。」

 

「ああ。俺達の世界ではポケモンはモンスターボールで捕まえるからな。」

 

「そうだわ。ポケモンと言えば……」

 

 オルガマリーは一匹のポケモンをカービィ達に見せる。

 

「あっ!こいつニャビーじゃねえか!」

 

「カービィ達だ……まさかこんなところで出会えるなんて予想外だよ……」

 

「なんでニャビーがここに?」

 

「オイラ、時空乱流の影響でここに来たんだ。そこをオルガマリーの姉ちゃんが保護してくれて……」

 

「そうなのか……けど、無事で何よりだぜ。」

 

 リザードンが溜息をついた後、オルガマリーはマシュにニャビーを手渡す。

 

「私にですか?」

 

「ええ。あなたにもポケモンは必要だと思うからね。大丈夫よ。ポケモンについてはリザードン達が教えてくれるから。」

 

「はい……」

 

 マシュは頷いた後、ニャビーの方を向く。

 

「マシュ姉ちゃんだな。よろしく!」

 

「ええ!」

 

 ニャビーの言葉にマシュは笑顔で応える。

 

「羨ましいな……」

 

「まあまあ。特異点に着いたらポケモンが見つかるわ。それじゃ、すぐにレイシフトを。」

 

 オルガマリーの合図でカービィ達はレイシフトの態勢に入る。

 

「俺はカルデアを守っておくぜ!」

 

「ルガルガン、頼んだよ!」

 

 カービィの言葉にルガルガンは笑顔で応える。

 

「では、レイシフト、開始!」

 

 オルガマリーの合図でカービィ達は第一特異点へと向かったのだった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 第一特異点についたカービィ達は、辺りを見回していた。

 

「1431年のフランスだね。確かこの時代にジャンヌはいるのかな?」

 

 カービィの言葉にドールリカは首を横に振る。

 

「その年代だとジャンヌ・ダルクは既に火刑で処刑されている可能性が高いわ。最後は異端の烙印を押されたからね……」

 

「そんな……フランスを救う為に戦ったのに……」

 

 カービィが溜息をついた途端、空には巨大な光の輪が浮かんでいた。

 

「何あれ!?」

 

『分からないわ。ともかくこちらで調べておくわ!』

 

「分かった!」

 

 カービィが通信を切った後、ジュナイパーが何かを見つける。

 

「あった!砦だ!」

 

「もしかすると何か事情が分かるかもしれない。すぐに急ぐぞ!」

 

「もちろんだよ!皆、急ごう!」

 

 カービィの言葉に全員が頷き、彼等は急いで駆け出した。




ED:7月の雨なら

第一特異点の戦いがスタート!しかしあの光の輪が波乱を起こします!

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第10話 聖女との出会い

OP:カービィ!


 砦に着いたカービィ達は、辺りを見回しながら確認していたが、あまりの光景に絶句していた。

 

「酷い有様だ……こんなにボロボロになっているとは……」

 

「多くの負傷者も出ている……これはどうやらただ事じゃないみたいだよ。」

 

 カービィが息を飲んだ後、ニャビーが近くにいる兵士を見つける。

 

「だ、大丈夫!?」

 

「君は!?」

 

「オイラ達は旅の者だ。この有様はいったい……」

 

「ああ……実は魔女によってやられてしまったんだ……」

 

「その魔女というのは!?」

 

「……ジャンヌ・ダルクだ。」

 

 兵士の発言にニャビー達が驚きを隠せなかった。

 

「そんな……!ジャンヌがどうして!?」

 

「彼女は竜の魔女として甦った。さらにピエール・コーションだけでなく、王まで殺されてしまった……!」

 

「嘘だろ……一体誰がそんな事を……」

 

 リザードンが推測した直後、ピカチュウが敵を察知する。

 

「ピッカ!ピカチュウ!」

 

「どうしたの!?」

 

 ピカチュウが指さす方を見ると、ワイバーンの大群が姿を現した。

 

「どうやら異変によって起きたみたいだな。だったら戦闘開始だ!!」

 

『おう!!』

 

 リザードン達が戦闘に入ったその時だった。

 

 

「そこの方々、武器を取ってください!私と共に!続いて下さい!」

 

「今の声……!」

 

 

 カービィが声のした方を見ると、長い金髪を三つ編みに纏め、その身には軽装の鎧を装着し、大きな旗を持った少女がいた。しかも少女は兵士達を引き連れて、ワイバーンの群れに立ち向かおうとしていた。

 

「あっ!あれってルーラーだ!」

 

「知っているの?」

 

 アストルフォの言葉にカービィは首を傾げる。

 

「うん!共に戦った仲間だからね!」

 

「そうか!なら、僕達も!」

 

 カービィの言葉にピカチュウ達が頷き、彼等は一斉にエアライドに乗って攻撃し始める。

 

「その機体は!?」

 

「これはエアライド。僕達の世界ではその乗り物を使って攻撃するんだ!」

 

「私達、持っていないけど……」

 

「じゃあ、予備のエアライドだな!受け取ってくれ!」

 

 ジュナイパーはエアライドを人数分投げ、ドールリカ達はキャッチしてそれに乗る。

 

「エアライドに乗るなんて初めてだけど、今はやるしかないな。」

 

「ええ。私達の力で倒しに向かいましょう!」

 

 アルトリア達はエアライドに乗りながら、ワイバーンを次々と倒しまくる。

 

「ワイバーンはドラゴンとひこうタイプだな。なら、アイスメモリ!」

 

 シルヴァディはアイスメモリを装着し、こおりタイプとなった。

 

「冷凍ビーム!!」

 

 シルヴァディの冷凍ビームが決まり、ワイバーンは氷漬けになってしまった。

 

「ピカチュウ!」

 

「ピッカ・・・、ヂュウウウウウウウ!!」

 

 さらにピカチュウのボルテッカーも見事決まり、半数が撃墜した。

 

「どんどん行くよ!」

 

 さらにカービィの連続攻撃、少女と兵士達の援護もうまく決まり、ワイバーン達は全て倒す事に成功した。

 

「終わったみたいだね。」

 

 カービィがほほ笑んだその時だった。

 

 

「逃げろ!魔女が、魔女が出たぞ!!」

 

『!?』

 

 

 突然、兵士の一人が少女を魔女呼ばわりして騒ぎ出した。

 

「魔女ってもしや……!!」

 

 カービィが少女を見て感付いた途端、ピカチュウが少女に飛びつく。

 

「ピカ!」

 

「えっ!?」

 

「ピカピーカ!」

 

「どうやらピカチュウはここにいたら危険だと判断しているみたいだ。すぐに急ごう!」

 

「ええ!」

 

 カービィの言葉に少女は頷き、彼等は急いでその場から退散した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 カービィ達は砦から遠く離れた森の中へ逃げ込み、落ち着ける場所で座っていた。

 

「助けてくれてありがとうございます。私はジャンヌ・ダルク。サーヴァントクラスはルーラーです。」

 

「ジャンヌって……あの!?」

 

 ドールリカは驚きを隠せず、ジャンヌは微笑んでいた。

 

「僕はカービィ!僕はマスターをしているんだ。僕達がここに来たのはカルデアの事とこの世界の異変を調査と解決しに来たんだ。」

 

「そうですか……私はかつてジーク君と共に旅をしていました。ところが……何者かによって離れ離れになってしまい……気が付いたらここに現界したのです。」

 

 ジャンヌの説明にアストルフォ達は驚いてしまう。 

 

「そんな、ジークが……それで彼は何処にいるの!?」

 

「私にもわかりません……もしかすると何処か遠くにいるかもしれませんが……」

 

「そうなんだ……」

 

 マシュはモニターで現在の状況を確認し始めると、意外なデータが載っていた。

 

「どうやら、こちらの世界にはもう一人、ジャンヌ・ダルクがいるようです。あのフランス王シャルル七世を殺し、オルレアンにて大虐殺を行ったというジャンヌが……」

 

「同時代に同じサーヴァントが二体召喚されたみたいだな。」

 

 ドールイサムが推測した後、マシュはモニターで新たな事実を見つける。

 

「そして、竜の召喚は最上級の魔術であり、この時代の魔術でも困難なレベル。つまりこの異変を起こしているもう一人のジャンヌが、特異点である聖杯を持っている可能性があるということです。」

 

「こうなった以上はやるしかないみたいだな。奴の思い通りにさせないためにも、俺達がやるしかないぜ!」

 

「リザードンの言う通りだ!オルレアンを奪還して闇のジャンヌを撃破する!そして聖杯も回収する!ジャンヌ、力を合わせて立ち向かおう!」

 

「はい!こちらこそ、お願いします。どれほど感謝しても足りないほどです。ありがとう!」

 

 ジャンヌは笑顔で答えたが、ピカチュウは不安な表情をしていた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 その後、今日は森の中で野宿をすることになり、その夜はシルヴァディが開発したセキュリティロボが周囲の警戒をおり、ジャンヌが焚火の元に向かっていた。

 

「あれ?」

 

 すると焚き火ではピカチュウが溜息をついていた。

 

「ピカチュウ、何をしているのですか?」

 

「ピカ!?ピッ、ピカチュウ……」

 

 ピカチュウはジャンヌに気付き、すぐにある装置を出した。

 

「それは?」

 

 ジャンヌが疑問に思った後、ピカチュウは装置を起動する。

 

「この装置は翻訳装置。僕は喋れないからこれを使うんだ。」

 

「そうですか……それよりも何をしていたのですか?」

 

 ジャンヌが首を傾げた後、ピカチュウが彼女に飛びつく。

 

「ジャンヌの事を調べてみたけど……最後は火あぶりで処刑される文献を見て心を痛めていたんだ……」

 

 ピカチュウは悲しそうな表情でジャンヌを見つめた。

 

「ジャンヌはフランスの為に戦って最後はあんなことになったけど、辛くはなかったの?」

 

「そうですね、でも今まで自分に起きた事に憎しみを抱いていません。ただ神への信心が強いだけですし、それだけを信じて進んでいたので。」

 

「そうなんだ……」

 

「ピカチュウもそんな思いがあったのですか?」

 

 ジャンヌの言葉にピカチュウは夜空を見上げる。

 

「僕も辛い思いをしたよ。元の世界やハルケギニアなどの世界では、それ等の世界を守る為に多くの敵と戦っていた。皆の力で止める事は出来たけど、その分辛い経験もあったからね……でも、僕はカービィみたいに強くなれない……」

 

 ピカチュウが涙を流した直後、彼の頭をジャンヌは優しく撫でる。

 

「大丈夫ですよ。あなたもその小さな背中で多くの世界は人々達を守ろうとした。その勇気は見事としか言いようがありません。それにあなたには私がいます。あなたのサーヴァントとして、共に戦うマスターを守るのが私の今の役目ですから。」

 

「ジャンヌ……」

 

「それに私はジーク君と再会する為にはここで死ぬわけにはいきません。この戦い、勝ちましょう。」

 

 ピカチュウは涙を拭き、ジャンヌの方を見る。

 

「ありがとう。なら、僕も守り切ってみせるよ。もう一人のジャンヌを止める為にも!」

 

「ええ!」

 

 ピカチュウの言葉にジャンヌは笑顔で応え、彼等は契約をした。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「いいのか?放っておいて?」

 

 その頃、カービィ達はこの光景をじっと見ていた。

 

「いいよ。それにピカチュウはジャンヌがいるし、しばらくはこのままでいいと思うから。」

 

「そうだな。それじゃ、俺達は寝る準備をするか。」

 

 リザードン達は後ろを向き、寝る準備に向かった。




ED:7月の雨なら

ジャンヌはジークと離れ離れになっていましたが、再会する日は来るのだろうか……

では、感想をお待ちしています!


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第11話 闇のジャンヌ、降臨

OP:カービィ!


「ん……」

 

 翌朝、ピカチュウは目を覚ますと、そこはジャンヌの膝の上だった。

 

「そうか……契約を終えた後、ここで寝ていたんだっけ……」

 

 ピカチュウが欠伸をした後、ジャンヌが覗き込んだ。

 

「おはようございます。大丈夫ですか?」

 

「うん。なんとかね。」

 

 ピカチュウがほほ笑んだ後、マシュが駆けつけてきた。

 

「大変です!向こうで火事が!」

 

「「ええっ!?」」

 

 マシュの言葉にピカチュウとジャンヌが驚いた後、通信が入る。

 

『みんな!そこの近くにサーヴァントが探知された!だけどそこからどんどん離れていって……あ、ロストした!』

 

「どうやらサーヴァントが街を襲撃し、また何処かへ行ってしまったみたいだね。急ごう!」

 

「ええ!」

 

 ピカチュウ達は急いで街を駆け出し、ラ・シャリテの方に向かい出した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「ま、街が……!」

 

「そんな……!」

 

 カービィ達が辿り着いた時には、ラ・シャリテは既に破壊され、そこに住んでいた全ての人間がワイバーンに食い殺されていた。

 

「酷すぎる……!いったい誰がこんな事を!」

 

「分からぬ。だが今は……ワイバーンを倒すのみでござる!」

 

「そうだね!よし!」

 

 カービィ達は一斉に立ち向かい、ワイバーンを倒しまくり始める。

 

「そこだ!」

 

「えい!」

 

「はっ!」

 

 カービィ達はワイバーンを蹴散らしたが、いくら倒しても次々と出てくる為、キリがない状態だった。

 

「これじゃあキリがないよ!」

 

「こうなったら……冷凍ビーム!!」

 

 シルヴァディは口から冷凍ビームを発射し、、凍ってしまったワイバーン達は地面に墜落した。

 

「これで全部か……」

 

「いや、まだだ!」

 

 リザードンが指差す方を見ると、大量のワイバーンが襲来。そのワイバーンの上には五体のサーヴァントが乗っていた。五体のサーヴァントはワイバーンから降りてカービィ達と対峙する。

 

「やっぱり!あれがもう一人のジャンヌか!」

 

「この特異点の元凶と思われる存在こそ、もう一人のジャンヌ・ダルク……いや、ジャンヌ・オルタが正しいだろう。」

 

「そうね。アルトリアが冬木の時の黒い姿のように、ジャンヌが金髪が白髪になり、鎧が黒く染まっているわ。けど、四人のサーヴァントは一体……」

 

 イシュタルが推測し始めた直後、ジャンヌ・オルタはジャンヌを見た。

 

「あんな哀れな小娘にすがるしか無かった国はこんな結末になるなんてね。」

 

「貴女は!?」

 

「私はジャンヌ・ダルク。蘇った救国の聖女ですよ、もう一人の私。」

 

 その言葉を聞いたピカチュウは前に出る。

 

「君がもう一人のジャンヌだね。どうしてこの様なことをしたの?」

 

「そんなものは明白じゃないですか。この国に救う価値なんてない、だから全部壊すんですよ。」

 

「もしかすると裏切られて処刑したの!?」

 

「あんな愚者を救ったところで未来はありません。もう騙されない、裏切りを許さない……もそも主の声も聞こえない。主の声が聞こえないということは、主はこの国に愛想をつかした、という事です。」

 

 ジャンヌ・オルタの発言にピカチュウは怒りで体を震わせる。

 

「どちらにしても、人類種が存続する限りこの憎悪は収まらない。このフランスを沈黙する死者の国に作り変える。それが私、それが死を迎えて成長し、新しい私になったジャンヌ・ダルクの救国方法です。」

 

「じゃあ、全部滅ぼしたらどうするの!?」

 

「私はこのフランスに復讐さえできればそれでいいのです。」

 

 ジャンヌオルタの言葉にピカチュウは怒りの状態に入ってしまう。

 

「だったら僕は君を止めてみせる!これ以上悪巧みを止めるだけでなく、君を正気に戻させてみせる!」

 

「邪魔をするなら容赦しないわ。やりなさい、バーサーク・ランサー!バーサーク・アサシン!」

 

「よろしい。では私は血を戴こう。」

 

「私はそこの女騎士と盾の女、そして聖女の肉と血を戴きたいわ。」

 

 ジャンヌオルタの合図で 貴族風の姿をした男性、バーサーク・ランサーと多くの拷問器具を持った不気味な女性、バーサーク・アサシンが出てきた。

 

「戦闘開始だ!」

 

『おう!!』

 

 エミヤ達はワイバーンに立ち向かい、バーサーク・アサシンはドールリカ、バーサーク・ランサーはシルヴァディが対峙した。

 

「貴様が相手か。」

 

「お前等の好き勝手にはさせないからな!」

 

「いいだろう……来い!」

 

 バーサーク・ランサーとシルヴァディは同時に飛び出し、激しい戦いを繰り広げ始める。

 

「一気に攻める!」

 

「こざかしい!」

 

 バーサーク・ランサーが襲い掛かったが、シルヴァディはうまく回避した。

 

「あなたの血をもらうわ!」

 

「悪いけど、それだけは断るわ!」

 

 ドールリカとバーサーク・アサシンの戦いも激しさを増したが、彼女は間一髪で攻撃を回避する。

 

「ワイバーン!やりなさい!!」

 

 ジャンヌ・オルタの指示でワイバーンの大群が襲い掛かろうとしたが、リザードンは空を飛び始める。

 

「ドラゴンダイブ!!」

 

 リザードンのドラゴンダイブが決まり、ワイバーンは次々と地面に墜落した。

 

「ん?」

 

 リザードンの姿を見たジャンヌ・オルタはまるでおもちゃを見つけた子供のように目を輝かせると、ジャンヌの持つ白い旗と異なる黒い竜の刻印が描かれた旗を掲げた。

 

「素晴らしい……その力、竜の魔女である私に相応しい!」

 

「ゲッ!俺も狙われているのか!?冗談じゃない!」

 

 リザードンが逃げ出そうとした直後、ブリュンヒルデがジャンヌ・オルタに突進し手ダメージを与える。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「助かったぜ!にしても、あのジャンヌはドラゴンをコントロールする力があるのか!?」

 

「確かにそうかもしれません。こうなると前に出ない方がいいみたいです。」

 

「要注意という事か……迂闊に近づいたら危ないかもな……」

 

 リザードンが冷や汗を流した直後、ジャンヌ・オルタはリザードンに接近し始める。

 

「何が何でもあなたを狙う!」

 

「悪いがそれはお断りだぜ!」

 

「キャッ!」

 

 リザードンはジャンヌ・オルタを尻尾で払い飛ばすが、彼女は体勢を立て直す。すると彼女の前にピカチュウが立ちはだかった。

 

「次は僕が相手だ!君を倒す!」

 

「上等よ……やれる物ならやってみなさい!」

 

 ピカチュウとジャンヌ・オルタは同時に飛び出し、激しい戦いを繰り広げ始めた。




ED:7月の雨なら

ピカチュウとジャンヌ・オルタ。果たして勝つのはどちらなのか!?

では、感想をお待ちしています!


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第12話 新たな仲間

OP:カービィ!


 ピカチュウとジャンヌ・オルタの戦いは激しい展開となっているが、リーチの差では彼女が有利となっており、スピードはピカチュウが勝っていた。

 

「くっ!いくら躱してもいつまで耐えきれるか……」

 

「その程度かしら?これでも喰らいなさい!」

 

「うわっ!」

 

 ピカチュウはジャンヌ・オルタに弾き飛ばされたが、メディアがキャッチする。

 

「大丈夫!?」

 

「なんとかね……でも、ジャンヌ・オルタはかなり強いよ。」

 

「でも、この状況をどう切り抜けるの?」

 

「ここは僕にいい考えがある。」

 

 ピカチュウはすぐに全員の方を向く。

 

「メディア、魔力を僕の尻尾に!」

 

「分かったわ!」

 

 メディアは魔力をピカチュウの尻尾に当てる。

 

「よし!」

 

 ピカチュウはメディアの手からジャンプしてジャンヌ・オルタに襲い掛かる。

 

「返り討ちにしてあげるわ!」

 

 ジャンヌ・オルタがカウンターを仕掛けるが、その攻撃は外れてしまった。

 

「何!?」

 

「アイアンテール!!」

 

「キャッ!」

 

 強烈なアイアンテールが決まり、ジャンヌ・オルタはダウンを喫してしまった。

 

「やってくれ……魔力が……!?」

 

 なんとジャンヌ・オルタは膝をつき、謎の脱力感と苦痛に襲われて胸を強く抑えた。

 

「このアイアンテールは魔力を半分減らす事ができるんだ。いい加減に諦めて降伏するんだ!」

 

「ふざけるな……誰が降伏なんか……くっ、竜召喚と竜操作が……」

 

 ジャンヌ・オルタは今の一撃で魔力が半減されてしまい、まともに動けない状態となっていた。

 

「このままではいけない……撤退しましょう。」

 

「あなたがそんな状態じゃ私達の勝ち目がなくなりますわ。」

 

「チッ……仕方ない、戻ってジルに魔力を回復してもらわないと……ワイバーン!」

 

 ジャンヌ・オルタはワイバーンを呼び、自身の魔力を回復させる為に急いでオルレアンに撤退することを決めた。

 

「ピカチュウ、覚えておきなさい。そこの聖女の前に必ず貴様を亡き者してやるわ。」

 

「絶対に死ぬわけにはいかない!全力で相手になってやる!」

 

「減らず口を……まあいい。それにこの世界にはお前のようなポケモンはある程度いる……その中にはドラゴンが多くいるからね……あなた達よりも先に手に入れてやるわ……」

 

 ジャンヌ・オルタ等はワイバーンに乗り、その場から離脱した。

 

「まさかあなたが最優先となってしまうなんて……大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だよ。こういうのは慣れているから。それにサーヴァントはマスターである僕達を守りながら戦うでしょ?だったら僕達は皆を守る為に戦うよ!」

 

 ピカチュウの言葉にカービィ達も頷く。

 

「もちろんだよ!」

 

「拙者達はこうやって戦っていたでござるからな。」

 

「俺も同じだ!」

 

「私もだ。」

 

 カービィ達の言葉にジャンヌは苦笑いをしていた。

 

「まったく……」

 

「カービィ達はいつもこうだからな。」

 

「そうそう。さて……そこに隠れている戦士達、出てきたらどうだ?」

 

 ジュナイパーが破壊された街の物陰を見た途端、四つの影が動いた。

 

「まあ仕方ないさ。どのみち出て行くタイミングを逃したからちょうど良いさ。」

 

「そうね。」

 

「私も同じだわ。」

 

「同感です。」

 

 物陰から現れたのは一人の男と3人の女性だった。

 

「味方なのか?」

 

「ええ……騒ぎを聞きつけてきたけど、まさかあなた達で撃退するなんて……」

 

「こう見えても僕達は戦闘に慣れているからね。」

 

「そうなの。初めまして、私はマリー・アントワネット。クラスはライダーよ!」

 

「マリー・アントワネット……」

 

『ええっ!!??』

 

 マリーの自己紹介にカービィ達は驚愕してしまった。

 

「あら?私をご存じで?」

 

「うん……フランス革命期に消えた王妃、ヴェルサイユの華と謳われた少女と聞いたんだ。それに僕達の世界でも結構女性に人気があるし……」

 

「あら?そうなの!?それは嬉しいわね!」

 

 マリーは嬉しそうに微笑んだ。 

 

「流石はマリーだ。では次は僕だ。僕はアマデウス、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトだ。」

 

「モーツァルト!?あの天才音楽家の!?」

 

「僕は芸術家の一人に過ぎないのだが……」

 

 アマデウスは苦笑いするが、カービィ達が首を横に振る。

 

「君の作曲した音楽は遠い未来の世界で世界中に普及していて人気は衰えていないからね。」

 

「そうなのかい?それは名誉なことだね」

 

「すごーい!流石は天才音楽家のアマデウスね!」

 

 マリーが手を叩いた後、2人の女性がカービィ達に近づく。

 

「私の名は清姫と申します。」

 

「私はエリザベートよ、それにしてもアンタ、吸い込みだけでなく、変な力も感じているわね。」

 

「ああ、それはコピー能力でござるな。」

 

「「「「コピー能力?」」」」

 

 ゲッコウガの言葉に清姫達は首をかしげた。

 

「左様でござる。」

 

 ゲッコウガが頷いた後、ドールリカは清姫達を調べていた。

 

「清姫は安珍清姫伝説という和歌山県に伝わる伝説の童女で、エリザベートは血の伯爵夫人と言われたエキセントリックな少女だって。」

 

「そうなのか。」

 

 ドールリカの説明にゲッコウガ達は納得する。

 

「ところで、あなた達はここにいるサーヴァントのマスターかしら?」

 

「うん!僕はカービィ!」

 

「僕はピカチュウ!」

 

「拙者はゲッコウガと申す。」

 

「俺はリザードンだ。」

 

「ルカリオだ。」

 

「俺はジュナイパー。よろしくな。」

 

「俺はシルヴァディだ。」

 

「ドールリカよ。」

 

「私はドールイズミ。」

 

「俺はドールイサムだ。」

 

 互いに自己紹介が終わった後、マリー達はカービィ達に近づいた。

 

「ここからは私達も戦うわ。共に戦いましょう!」

 

「うん!」

 

 ピカチュウがマリー、アマデウス。カービィは清姫、エリザベートと契約をした。

 

「言っておきますが、指切りで嘘をついたら針千本を呑ませますから。」

 

「う、うん……」

 

「では、よろしくお願いいたします。『旦那様(ますたぁ)』♪」

 

「また始まった・・・。気をつけなさいよ、カービィ。こいつとんでもないストーカーだから。」

 

「ストーカーか・・・。何だか不安だな・・・。」 

 

 カービィが溜息をついたその時、ロマニから通信が入った。

 

『皆!所長からプレゼントがあるんだ。』

 

「プレゼント?」

 

『うん。ドールリカ達にポケモンをプレゼントすると言っているんだ。しかもその三匹はカルデアに迷い込んでいたから、所長が保護してドールリカ達に渡そうと考えていたんだ。』

 

「本当なの!?」

 

『その通り!今から転送するよ!』

 

 ロマニが転送スイッチを押した後、ポケモン達が転送された。

 

「チコリータ、ヒノアラシ、ワニノコだね。」

 

『そうさ。では、どれにするか選んでくれ。』

 

 ドールリカ達はポケモン達の周りに集まり、どれにするか選び始めた。

 

「私はヒノアラシにするわ。」

 

「うん!よろしく!」

 

 ドールリカはヒノアラシを抱え、頭を撫でた。

 

「じゃあ、私はチコリータね。」

 

「うん!」

 

 ドールイズミもチコリータを抱えて抱き寄せた。

 

「俺はワニノコ……いだーっ!!!」

 

 ドールイサムはワニノコだが、腕を噛みつかれてしまった。

 

「どうやらイサムに好意を持っているみたいだね……」

 

「こ、こんなので大丈夫か……?」

 

 噛みつかれたドールイサムはマシュに手当てをされていた。

 

『それにこの世界にはポケモンがたくさんいる。その為にモンスターボールで捕まえて回収してくれ。』

 

「任せて!」

 

『では、健闘を祈る。』

 

 ロマニからの通信が切られ、カービィ達は全員の方を向く。

 

「よし!先を急ごう!」

 

 カービィ達は先を急いだが、彼等はまだ気づかなかった。その先にもう一人の聖女がいる事を……




ED:7月の雨なら

ジャンヌ・オルタを一度は撤退させ、清姫達が仲間になりました!

では、感想をお待ちしています!


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第13話 リザードンVSマルタ

OP:カービィ!


 マリー、アマデウス、エリザベート、清姫を仲間に加えたカービィ達は、エアライドに乗りながら通り道を歩いていた。

 

「しかし君達がマスターとは驚いたね。初めて見た時はあの生き物達がマスターだと思ってしまったよ。」

 

「まあ、エルスという少女から手紙をもらっていたからな。もしかするとマスターとして選ばれたのはそのせいかも知れないな。」

 

 リザードンが笑っていたその時、ブリュンヒルデが敵を感じた。

 

「リザードン、向こうから敵が来ます。」

 

「何!?」

 

 リザードン達が指さす方を見ると、現れたのは儚い雰囲気を出していた綺麗な女性だった。

 

「こんにちは、皆さま。」

 

 そう。彼女はジャンヌ・オルタの後ろに控えていたサーヴァントの一人、バーサーク・ライダーだった。

 

「お前はあの時もう一人のジャンヌと一緒にいたサーヴァントだな?何しに来た?」

 

「私は壊れた聖女……彼女のせいで理性が消し飛んで凶暴化してるのよ。今も衝動を抑えるのも必死。監視が役割だったけど、最後に残った理性が、貴方たちを試すべきだと囁いている。」

 

「俺達を?」

 

「貴方たちの前に立ちはだかるのは竜の魔女。『究極の竜種』に騎乗する、災厄の結晶。私ごときを乗り越えられなければ、彼女を打ち倒せるはずがない。」

 

 その言葉を聞いたリザードン達はすぐに警戒態勢に入る。

 

「だから、私を倒しなさい。我が真名はマルタ。さあ出番よ、大手甲竜タラスク!」

 

 マルタの合図と同時にタラスクが出てきた。 

 

「こいつはでかいな……」

 

「マルタは悪竜タラスクを鎮めた一世紀の聖女。タラスクは彼女が退治したリヴァイアサンの子と言われているが、大きな亀のような姿をした竜だ。」

 

「そういう事か!なら!」

 

 タラスクは高速回転しながらいきなり襲いかかってくるが、リザードンは両手で止めた。

 

「言っておくが……俺はマスターの中では怪力なんだよ!!地球投げ!!」

 

 リザードンの地球投げが決まり、タラスクは地面に叩きつけられた。

 

「タラスク!?」

 

「まっ、こんなところだ。」

 

 リザードンは腕を鳴らしながら手を叩いた。

 

「こうも簡単にタラスクを封じるとは。仕方ありません。さあ、来なさい……あなた達の力を見せなさい!」

 

 マルタは主力武器かと思われた十字の槍を木に立てかけ、手甲を装着した両手で拳を作ってファイティングポーズを取った。

 

「お、おい!聖女が武器でなく拳で戦うのか?」

 

「拳で戦う聖女か。なら、勝負だ!」

 

 リザードンは翼を広げてマルタを睨み付ける。

 

「大丈夫なのか!?」

 

「心配するな!俺も格闘には自信がある!だから俺に任せろ!」

 

「分かった!だが、あまり無茶はするな!」

 

「おう!!」

 

 リザードンは戦闘態勢に入り、ファイティングポーズを取る。

 

「リザードン、頑張れ!」

 

「さて、どのような展開を見せてくれるのか楽しみにしているよ。」

 

「面白い……その勝負、受けて立ちます!!」

 

 リザードンとマルタは飛び出し、拳と蹴りでストリートファイトのような激しい攻防をした。

 

「喰らえ!」

 

 リザードンのテイルアタックが見事決まったが、マルタは一旦離れて右拳に聖なる光を込め、足に力を込めて彼に近づいて全力で振るう。

 

「鉄拳聖裁!!!」

 

「がはっ!!」

 

 リザードンはマルタの鉄拳制裁で後方に飛ばされるが、すぐに立ち上がった。

 

「やってくれるじゃねえか……!だが、俺だって負けられない理由があるんだよ……仲間と共にカルデアを救う為にも……俺は戦い続ける!」

 

 リザードンはメガストーンを光らせ、メガ進化を発動させる。

 

「メガ進化!」

 

 するとリザードンはリザードンXとなったのだ。

 

「いくら進化しても……この私には敵いません!」

 

 マルタが襲い掛かってきたが、リザードンXは攻撃を躱して上から襲い掛かった。

 

「な!?」

 

「ドラゴンキック!!」

 

「キャアアアアア!!」

 

 強烈なドラゴンキックが決まり、マルタは倒れてしまった。

 

「まだやる気か?」

 

「いえ……私の負けよ。」

 

 マルタがほほ笑んだ後、ルカリオが彼女に近づく。

 

「治癒波動術!」

 

 ルカリオの治癒波動術が炸裂し、マルタの体から闇が浄化されると同時に彼女の傷も治っていく。

 

「あなた、何をしたの?」

 

「私は貴様を闇から浄化しただけだ。」

 

「そう……それにしても見事な攻撃、いや……いい拳だったわ。久々にいいのを貰ったわ。」

 

 マルタは一瞬だけ笑みを浮かべながら殴られた頰を軽く摩ると、立てかけた十字の槍を持つ。それと同時にリザードンも元に戻った。

 

「もう大丈夫なのか?」

 

「ええ……で、回復した私をどうするの?」

 

「俺達と共に一緒に来てくれないか?実は……」

 

「分かっているわよ。元々あなた達と共に戦おうと思っていたから。」

 

「そ、そうなのか!?」

 

「ええ。さあ、契約して頂戴。」

 

「今、ジャンヌ・オルタに召喚されている身じゃないのか?」

 

「いいの。彼女のやり方にはついていけないから。」

 

「そこまで言うなら仕方がないな。」

 

 リザードンはマルタと契約を交わした後、彼女は全員の方を見る。

 

「今後の戦いについてだけど、竜の魔女が操る竜に、貴方達は絶対勝てない。けど、それに対抗できる異世界からのドラゴンがこの時代にいる事が判明されているの。確か名前はゼクロムと言ったけど……」

 

「ゼクロム!?俺達の世界のポケモンじゃないか!!」

 

「あれ、ポケモンっていうのね……でも、竜の魔女はそのドラゴンを狙っているわ。その為にまずはリヨンに行きくわよ。」

 

「リヨン?」

 

 マルタの言葉にカービィ達は首を傾げた。 

 

「そこに竜を倒す存在、『竜殺しドラゴンスレイヤー』がいるわ。」

 

「ドラゴンスレイヤーだね。戦力になるなら仲間に引き入れた方がこちらとしてもメリットが大きいし。」

 

「そうと決まれば休んでいる暇はないぜ!ドラゴンスレイヤーがいるリヨンに向かうぞ!」

 

「けど、ダメージを回復してからだ。お前は無茶が多すぎる。」

 

「分かってるよ……」

 

 リザードンが項垂れた後、カービィ達は笑いあった。

 

(この仲間達となら大丈夫ね……もしかすると彼等なら奇跡を起こしてくれるかも。)

 

 マルタは微笑みながら、リザードンの背中を撫でた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 一方、遠くの場所ではハルバードが空を飛んでいた。

 

「この時代にカービィ達がいるのか?」

 

「はい!間違いありません!」

 

「そうか……無事でいればいいのだが……」

 

 メタナイトは真剣な表情でそう言い、ハルバードは速度を上げ始めた。




ED:7月の雨なら

リザードンがマルタを撃破し、彼女を仲間に加えました!

さらにメタナイト達も動き出します!

では、感想をお待ちしています!


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第14話 呪いの音楽の恐怖!

OP:カービィ!


 カービィ達はマルタを仲間に加え、リヨンへと向かっていた。

 

「どうやらこの先がリヨンだね。うまく情報を聞きとればいいんだけど……」

 

 カービィが辺りを見回した後、一人の老人が座っていた。

 

「ほっほっほ。お主、リヨンへと向かっているのかね?」

 

「そうですが……」

 

「なら、いい事を教えよう。剣を持った騎士がワイバーンや骸骨兵を蹴散らして守り神として守っていた。ところが複数のサーヴァントが襲撃して行方不明となってしまったのじゃ……」

 

「複数のサーヴァント!?」

 

「そうじゃ。わしから出す情報はここまでじゃ。それじゃ。」

 

 老人は立ち上がった後、消えてしまった。

 

「今のって……もしかして幽霊だよね?」

 

「さあね……それよりもリヨンに行ってみましょう!もしかしたら竜殺しに出会えるかも知れないわ!」

 

「分かった!急ごう!」

 

 カービィ達は急いでリヨンに向けて飛び立った。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

「着いた……って、これはいったい……!」

 

「嘘でしょ……!」

 

 カービィ達がリヨンに辿り着くと、そこには多数のリビングデッドがうろついていた。

 

「どうしてこんな事に……!」

 

「いったい誰がこんな事をしたんだ!!」

 

 このような光景にルカリオ達が怒りを感じ取り、ジュナイパーは戦闘態勢に入った。

 

「この様な事をするのは彼しかいないわ。」

 

「彼?」

 

「それよりも今は……」

 

「当然だ。行くぞ!!」

 

 ジュナイパーは弓矢を使ってリビングデッドに次々と当てまくった。

 

「さらにもう一発だ!」

 

 さらに連続攻撃も決まり、多くのリビングデッドは倒れてしまった。

 

「カービィ!これを!」

 

 さらにジュナイパーはカービィに弓矢を投げ飛ばし、彼はそれを吸い込む。

 

「はっ!」

 

 するとカービィはスナイパーの姿となり、戦闘態勢に入る。

 

「連続射撃!」

 

 カービィの連続攻撃が決まり、残りのリビングデッドも倒れてしまった。

 

「とりあえずは倒したが、こんな事ってありなのかよ……」

 

「ああ……それに……何処からか気配がするな……」

 

 シルヴァディが危険を感じたその時、顔の右側を髑髏の仮面で隠し、皮を剥いだように不気味な両手に鋭い爪を付けた男が姿を現した。

 

「人は私をオペラ座の怪人(ファントム・オブ・ジ・オペラ)と呼ぶ。竜の魔女の命により、この街は私の絶対的支配下に。」

 

「ファントム……オペラ座の怪人に登場した怪人のモデルとなった男か!」

 

「その通りだ。そしてこの町の住民達は死者にした。貴様等も死者になってもらう!」

 

 ファントムはカービィ達を死者にするために宝具を展開する。

 

「唄え、唄え、我が天使……『地獄にこそ響け我が愛の唄(クリスティーヌ・クリスティーヌ)』。」

 

 ファントムの背後に無数の死骸で作成されたパイプオルガンが現れてしまった。さらに最悪な事にファントムの口から発された異様な歌声が、不可視の魔力放射をしてカービィ達にダメージを与えてきた。

 

「このままだとまずいよ!」

 

「私に任せたまえ。聴くがいい!魔の響きを!『死神のための葬送曲(レクイエム・フォー・デス)』!」

 

「おお!アマデウスが生前に死神に葬送曲の作成を依頼されたという伝説の魔曲か!」

 

 シルヴァディが叫んだ直後、その魔曲はファントムのステータスを下げた。

 

「こんな事をした奴は絶対に許さねえぜ……俺が相手だ!!」

 

 シルヴァディがスピードを上げてファントムに襲い掛かった。

 

「リザードン!周囲にいる死体を静かに焼き尽くし、二度と外道の魔の手に触れないように灰にしてくれ!」

 

「おう!ギガフレイム!」

 

 シルヴァディの言葉にリザードンは頷き、死体を次々と灰にした。

 

「次は俺だ!あのパイプオルガンを破壊してやる!」

 

 シルヴァディはファイトメモリを装着し、そのままスピードを上げて襲い掛かる。

 

「マルチアタック!!」

 

 強烈な一撃が決まり、オルガンは破壊されてしまった。

 

「あぁ……私の、クリスティーヌがぁ……」

 

「ゲッコウガ!止めを刺せ!」

 

「承知!」

 

 ゲッコウガは飛び出したと同時に、ファントムに襲い掛かる。

 

「お主の様な外道を生かしておくわけにはいかぬからな……喝!!」

 

 ゲッコウガの一撃が見事決まり、ファントムはダメージを受けてしまった。

 

「ああ……何故だ……!何故、私が……!」

 

 ファントムが両膝をついた直後、ジュナイパーが彼に近づいた。

 

「お前のような奴には生きる価値もない……その事を忘れるな!」

 

 ジュナイパーの合図と同時に、リザードンの放ったギガフレイムでファントムは消滅した。

 

「終わったか……」

 

 リザードンはため息をついた後、ファントムのカードを拾った。

 

「死者の方は弔い終えた。あとはどうするかだが……」

 

 エミヤが考え始めた後、通信が入った。

 

『皆!街の奥の城から微弱なサーヴァントの気配がいた!』

 

「なんだって!?」

 

『それだけでなく、ポケモンもいる!』

 

「分かった!」

 

 ドールイサムがすぐに駆け出した後、カービィ達も追いかけて彼等は城へと向かった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 カービィ達は城の奥に進むと、そこには焚き火の側で休んでいる騎士とオタチ、ウパー、ハネッコ、ホーホー、フラベベ、メリープがいた。

 

「あっ!あんなところにいた!」

 

「それにポケモン達までいるなんて!」

 

「くっ……なんだ?この生物は……それに……ポケモン達とサーヴァントまで出てくるとは……」

 

 騎士の発言の直後、ハネッコ達がカービィ達に気付く。

 

「あっ!カービィ!」

 

「皆もここにいたんだ!」

 

「うん……私達はこの場所に飛ばされていたの。途方に暮れていたところをこの人に助けてもらって・・・。」

 

「そうなのか……」

 

 ルカリオが納得した後、騎士は彼等の方を見た。

 

「その様子からすれば仲間だな……」

 

「うん!ルカリオ、波動術を!」

 

「よし!」

 

 ルカリオはすぐに波動治療の態勢に入った。

 

「波動回復術!」

 

 ルカリオの波動回復術が見事決まり、傷は回復しまくった。

 

「ある程度は治したが、どうしても治らない傷があるな……」

 

「治らない傷?」

 

 ルカリオが指さす方を見ると、呪いの傷があった。

 

「これは呪いの傷……!どうやらこれが原因なのか!」

 

「そうだ……呪いを解くことができるのは『洗礼詠唱』が出来るジャンヌのような聖女か聖人のサーヴァントだけだ。」

 

「ええ……私はランクダウンの影響で力が足りず、もう一人の聖人がいないと無理です……」

 

「くそっ!どうすれば……!」

 

 ドールイサムがそう言った後、ロマニから連絡が入った。

 

『いい情報を見つけた。聖杯を持っているのが竜の魔女、ジャンヌ・オルタならその反動で抑止力として聖人が召喚されている可能性がある。』

 

「そうなると今までと同様に街で情報を得るしかないのか……だが、手分けして探しても、戦力を分断すればジャンヌ・オルタ達の差し向けたサーヴァントに倒される可能性もあるだろう。」

 

「いったいどうすれば……!」

 

 カービィ達が冷や汗を流したその時、何処からか気配を感じ始めた。

 

『大変だ!新たなサーヴァントが!』

 

「何!?」

 

 全員が音のした方を見ると、一人の男がカービィ達の前に姿を現す。

 

「やはりあなただったのね。シャルル・アンリ・サンソン!」

 

「確かフランスの処刑人の……」

 

「君達がここにいると聞いて駆けつけてきた。君達はここで終わらせてあげよう!」

 

「やるしかないみたいだね!」

 

 カービィ達は一斉に頷き、サンソンとの戦いに挑んだ。




ED:7月の雨なら

ジークフリートと再会したカービィ達ですが、新たな敵であるサンソンが降臨!果たして勝つ事ができるのか!?

では、感想をお待ちしています!


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第15話 メタナイトとの再会

OP:カービィ!


 カービィ達はサンソンとの戦闘に入り、彼の動向を伺っていた。

 

「気を付けて!サンソンは強烈な刀で斬り殺してくるわ!」

 

「ならば俺が!」

 

 ドールイサムが前に出た後、サンソンの攻撃を剣で受け止める。

 

「この程度……問題ない!」

 

「ぐわっ!」

 

 サンソンは攻撃を弾き飛ばされ、そのまま後退してしまう。

 

「今のは凄い威力だったな……だが、この程度で引くわけにはいかない!」

 

 サンソンは再びカービィ達に襲い掛かるが、彼等はすぐに攻撃を回避する。

 

「こうなったらここは強烈な一撃を叩き込むしかない!」

 

 カービィの発言にゲッコウガは道具袋からハンマーを取り出す。

 

「カービィ殿!」

 

「よし!」

 

 カービィはすぐにハンマーを吸い込み、そのままジャンプする。すると彼の頭にねじり鉢巻きが装着され、そのまま戦闘態勢に入る。

 

「よし!準備万端!」

 

「変化しても無駄だ!」

 

 サンソンはカービィに攻撃を仕掛けるが、彼は回避してしまう。

 

「そしてそのまま……鬼殺しハンマー!」

 

「あがっ!!」

 

 強烈なハンマーの音が響き渡り、サンソンはそのまま倒れてしまう。

 

「よし!そのまま止めを……」

 

「まだだ……!」

 

 サンソンは立ち上がった後、すぐに戦闘態勢に入る。

 

「そんな!まだ戦えるの!?」

 

「当たり前だ……こんなところで死ぬわけにはいかない!うおおおおおおお!!」

 

 サンソンがカービィ達に襲い掛かるが、彼の背後にピカチュウが襲い掛かってきた。

 

「何!?」

 

「僕がいる事を忘れては困るよ?」

 

「しまっ……!」

 

 サンソンが言い切ろうとした瞬間、ピカチュウの強烈な電撃でサンソンはやられてしまう。

 

「ま、まさか……この様な展開になってしまうとは……」

 

 サンソンは倒れて消滅してしまい、ピカチュウは地面に着地する。

 

「サンソンには悪い事をしたけど、これで良かったのかな?」

 

「いいのよ。彼、もしかすると私を処刑した事を後悔しているかもしれないけど、私は最初から恨んでないから。」

 

「そっか……」

 

 ピカチュウが寂しそうな表情をした後、何処からか音が聞こえた。

 

「この音……!」

 

 カービィ達が音のした方を見ると、なんとハルバードが姿を現した。

 

「あれはハルバード!という事は……!」

 

 カービィがすぐに確信した直後、ハルバードからメタナイトが姿を現した。

 

『メタナイト!』

 

「久しぶりだな。お前達がこの戦いに巻き込まれていると聞いて駆けつけてきた。」

 

「そうなのか……それよりもジークフリートがピンチなんだ!」

 

「モニターでお前達の話は聞いている。すぐに全員ハルバードに乗り込むぞ!」

 

『おう!!』

 

 カービィ達は急いで着陸したハルバードに乗り込み始める。

 

「これ……戦艦だよね……」

 

「ああ……俺達、こんなのを見るのは初めてだ……」

 

「え、ええ……」

 

 ドールリカ達が顔を見合わせながら唖然としていると、カービィが駆けつけてきた。

 

「ぼーっとしている暇はないよ!急いで!」

 

「おっと!」

 

 カービィの言葉にドールリカ達も急いで乗り込み始めた。

 

「彼等はいったい……」

 

 ジークフリートは困惑しながらも、ハルバードに乗り込み始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 カービィ達がハルバードに入ると、戦艦内の設備にマシュ達は驚きを隠せなかった。

 

「凄い……!異世界なのに最新設備並の機材が揃っています……」

 

「ハルバードは最新設備を取り入れているからな。」

 

 メタナイトが説明した後、ダ・ヴィンチから通信が入った。

 

『ちょっとちょっと!君達の世界にこんな凄いものがあるなんて聞いてないよ!』

 

「あっ、ダ・ヴィンチちゃん!」

 

 カービィが反応した後、メタナイトが通信を変わった。

 

「この機体はハルバード。我々の世界の戦艦だ。」

 

『君達の世界のかい!?』

 

「そうだ。私はメタナイト。カービィ達の仲間だ。」

 

『仲間だね。あと帰ったら君達も来てよ!いろいろ調べたい事があるからさ!』

 

「分かった。そうさせてもらうとしよう。」

 

『よし、オッケー!』

 

 ダ・ヴィンチが指を鳴らした後、通信が切られた。

 

「君の仲間は興奮する者がいるようだな。」

 

「なんだかすいません……」

 

「気にするな。」

 

 すると戦艦の奥からトッコリ、ソードナイト、ブレイドナイトが姿を現した。

 

「カービィ!まったくお前はいつもこうだからな……」

 

「ごめん……ルイズは?」

 

「ああ……あいつならいないぜ。俺達とは別行動を取っているからな。」

 

「そうか……」

 

 カービィが落ち込んだその時、マシュが彼の肩を叩く。

 

「落ち込まないでください。それよりも今は……」

 

「そうだね。急ごう!」

 

 カービィの言葉に全員が頷き、ハルバードはティエールに向けて発進した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 ティエールに着いたカービィ達は、辺りを見回しながら聖人のサーヴァントを探していた。

 

「この国に広く根付いた教えの聖人ならば、一人心当たりがあるわ。彼の真名はゲオルギウス、西側に向かっているけど。」

 

「結局行くしか……いた!」

 

 ピカチュウが指さす方を見ると、ひときわ目を惹く鎧を纏った長い髪の男性がいた。

 

「間違いないわ!ゲオルギウスよ!」

 

 ドールリカの発言にゲオルギウスが彼等の方を向いた。

 

「君達は誰かね?それにサーヴァントがたくさんいるのだが……」

 

「実は……」

 

 ドールイサムはゲオルギウスにこれまでの事の説明を始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「なるほど……仲間が呪いにかけられて聖人である私の力が必要なのか。」

 

 ドールイサムの話を聞いたゲオルギウスは納得の表情をした。

 

「そうなんだ!だから頼む!」

 

 ドールイサムの懇願にゲオルギウスは彼に近づく。

 

「私の力でよければ君に貸そう。」

 

「本当か!?」

 

「だが、この街の人間を避難させないといけない。それが終わってからで良いか?」

 

「もちろん大丈夫だ!すぐに避難の手伝いに行くぞ!」

 

 ドールイサムの合図で彼等が動き出したその時だった。

 

 

「ワイバーンが来ます!」

 

『!?』

 

 

 ジャンヌが指さす方を見ると、ワイバーンの大群が近づくのが見えた。

 

「街の人達は混乱しています!」

 

「だったら……僕達で立ち向かおう!」

 

『おう!!』

 

 カービィ達が一斉に飛び出し、ワイバーンの大群に襲い掛かった。

 

「覚悟しろ!!」

 

 リザードンのギガフレイムで3匹を黒焦げにした後、ゲッコウガが襲い掛かった。

 

「忍法!氷苦無!」

 

 ゲッコウガの氷苦無が襲い掛かり、ワイバーンの10匹に当たって撃墜させた。

 

「デルフ!」

 

「よし!」

 

 カービィはデルフを吸い込み、ソードカービィへと変化した。

 

「さらに電撃!」

 

 ピカチュウはデルフに電撃を纏わせ、バリッカソードへと変化した。

 

「よし!最大の一撃で!」

 

 カービィはジャンプした後、強烈な一撃の態勢に入った。

 

「「サンダーソードビーム!」」

 

 サンダーソードビームが見事決まり、ワイバーン達は墜落しまくった。

 

「凄いです、旦那様!」

 

「あのワイバーンを倒すなんて……」

 

「勝負はここからだよ!皆、準備はいい!?」

 

『おう!!』

 

 さらにアルトリア達も動き出し、ワイバーンを次々と撃破しまくった。

 

「最後はこれで終わりだよ!アイアンテール!!」

 

 そしてピカチュウが最後の一匹を倒し、ワイバーン達は全滅した。

 

「見事だ。あのワイバーン達を撃破するとは……」

 

「大した事ないよ。僕達は多くの戦いを経験したからね。」

 

 カービィがほほ笑んだ後、ゲッコウガが視線を感じた。

 

「また敵が来るでござる。」

 

「えっ?」

 

 カービィ達がゲッコウガの指さす方を見ると、2人のサーヴァントが姿を現す。

 

「あれって確か……」

 

「アタランテとデオンだよ。けど、戦うしかないみたいだ。」

 

「そうだな。すぐに戦闘開始だ。行くぞ!」

 

『おう!!』

 

 ドールイサムの合図で彼等は一斉にアタランテとデオンとの戦いに挑んだ。




ED:7月の雨なら

ゲオルギウスを見つけましたが、一難去ってまた一難!果たしてどうなるのか!?

では、感想をお待ちしています!


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第16話 ティエール攻防戦

OP:カービィ!


 カービィ達はアタランテとデオンを見ながら警戒態勢に入っていた。

 

「デオンはかつての私の部下!正気に戻して!」

 

「任せて!」

 

「アタランテは狩人か……なら、俺が相手となろう!」

 

 ピカチュウとジュナイパーは前に出た後、戦闘態勢に入る。

 

「相手は僕だよ!戦闘開始!」

 

 ピカチュウはデオンに立ち向かい、スピードを生かして彼の背後に引っ付く。

 

「な!?」

 

「そして電撃!」

 

「うわああああああ!!」

 

 ピカチュウの電撃でデオンはダメージを受けてしまう。

 

「今だ!」

 

「よし!浄化波動弾!」

 

 ルカリオは浄化波動弾を発射し、デオンに直撃させる。

 

「な、何をした!?」

 

「貴様の闇を浄化した。今からお前の闇が出てくるだろう……」

 

「ぐ……苦しい……」

 

 デオンが膝をついた直後、彼の体から闇の煙が噴き出した。

 

「闇が出てきた!」

 

「という事は……」

 

 デオンから闇が完全に消えた直後、マリーが彼に駆け寄る。

 

「デオン、大丈夫なの?」

 

「マリー様……私は一体……」

 

 デオンがマリーの方を向いた直後、カービィ達が彼等の周りに集まる。

 

「悪夢は去ったよ。もう苦しまなくていいんだから。」

 

 カービィの微笑みにデオンは安堵の笑みを浮かべる。

 

「まさか闇を浄化するとは驚いたな……」

 

「ルカリオは敵の闇を浄化する能力を持っているからな。」

 

「だが、この私に敵う事など不可能だ!」

 

「それはやってみなければ分からないぜ!」

 

 ジュナイパーはスピードを上げたと同時に弓矢を連射し、アタランテにダメージを与える。

 

「やってくれるな!」

 

 アタランテも負けじと弓矢を連射し、ジュナイパーは素早さを駆使して回避する。

 

「そんな動きじゃ俺は倒せないぜ!」

 

「き、貴様……!」

 

 アタランテが冷や汗を流した直後、ルカリオが浄化波動弾の態勢に入る。

 

「ジュナイパー!アタランテを誘導させてくれ!」

 

「了解!」

 

 ルカリオの指示でジュナイパーがアタランテの攻撃を躱しながら、彼女を誘導し始める。

 

「今だ!」

 

「よし!浄化波動弾!」

 

「うわっ!」

 

 アタランテは浄化波動弾を受けて倒れてしまい、彼女から闇が飛び出てきた。

 

「う……私は一体……」

 

 アタランテが起き上がった後、ジュナイパーが彼女に近づく。

 

「もう大丈夫だ。悪夢は去ったからな。」

 

「お前は何者だ?」

 

「俺か?俺はジュナイパーだ。」

 

 ジュナイパーはにっこりとほほ笑み、アタランテの手を取った。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「やるじゃない、ルカリオ!サーヴァントの闇を次々と解放させるなんて!」

 

 カルデアではルカリオの行為にオルガマリーは喜んでいた。

 

「そうですね。ですが、ジャンヌ・オルタはかなりの強敵。それにどう立ち向かうかですが……」

 

「ええ。でも、今は彼等を信じましょう。彼等ならきっと奇跡を起こすと思うわ。」

 

 オルガマリーの言葉にロマニは頷く。

 

(彼等は奇跡の力を持っているか……俺には何ができるのだろうか……)

 

 立香は複雑な表情をしながら、自身の拳を握りしめた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「なんですって!?バーサーク・アーチャーとバーサーク・セイバーが!?」

 

 一方、オルレアンではジルの報告にジャンヌ・オルタは驚きを隠せなかった。

 

「はい!ルカリオという者によって闇は浄化されてしまい、そのまま彼等と共に戦う事を……」

 

「あのマスター達は明らかに異常じゃないという事ね……仕方がないわ。こうなったら残っているメンバーで立ち向かいましょう!」

 

「はっ!」

 

 ジャンヌ・オルタの宣言にジルは一礼をした。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 その後、ピカチュウはデオン、ジュナイパーはアタランテと契約を交わし、カービィ達は街の様子を確認していた。

 

「今のところは異常ないよ。」

 

「そうでござるか。とりあえずは一件……」

 

 ゲッコウガが言い切ろうとしたその時、何処からか視線を感じた。

 

「ん?何者かがこちらに近づいてくるでござるが……」

 

「え?」

 

 カービィが向こうを向いたその時、4人の少女が近づいていた。

 

「やっと着いた……」

 

「ええ……」

 

 その姿を見たカービィ達は驚きを隠せなかった。

 

「そんな!」

 

「馬鹿な!どうしてお主達がここに……!」

 

 驚きを隠せないカービィ達にマシュが尋ねた。

 

「知り合いですか?」

 

「うん……彼女達はルイズ、シエスタ、ティファニア、エーコ。僕達の仲間なんだ……」

 

『ええええええええええ!!??』

 

(あれがカービィが言っていたルイズさん……)

 

 カービィの説明にアルトリア達が驚いている中、マシュはルイズ達を見ながらそう思った。




ED:7月の雨なら

カービィ達の躍進でデオンとアタランテを仲間にしました!

ところがルイズ達と再会するイベントが発生!果たしてどうなるのか!?

では、感想をお待ちしています!


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第17話 再会からの新たなスタート

OP:カービィ!


 ルイズ達の事を聞いたアルトリア達がざわついている中、カービィ達はルイズ達に近づく。

 

「ルイズ!どうしてここに!?」

 

「決まっているでしょ!カービィ達がここにいることを知って、シエスタ達と共に駆けつけてきたの。けど、キュルケ達はゾロアーク達を探しているため、別行動をとっていたの。」

 

「そうだったんだ……けど、キュルケ達、大丈夫かな……」

 

 カービィが心配そうな表情をした後、ルイズは彼に近づく。

 

「カービィ。」

 

「ルイズ?って、うわっ!?」

 

 なんとルイズはカービィを抱き上げ、彼女の胸の中に抱き締めた。

 

「ちょっ!?ルイズ……あっ……」

 

 カービィがルイズの顔をよく見ると、彼女は涙を流していた。どうやらカービィに会えなかった寂しさで我慢できなかっただろう。

 

「うう……あなたがいなくなって……ひっく……心配していたんだから……」

 

「ご、ごめん……」

 

 カービィがすまなさそうに謝った後、シエスタはゲッコウガ、ティファニアはルカリオに抱きつく。

 

「もう……いなくならないでください……」

 

「すまぬ……」

 

「このまま会えないかと思うと……私……」

 

「すまなかった……」

 

 ゲッコウガとルカリオも謝ったその時だった。

 

 

「もう我慢できません。旦那様と抱き合うなんて……」

 

『!?』

 

 

 なんと清姫が病んでいるヤバイ精神状態となっており、それを見ていたアルトリア達は後退してしまった。

 

「き、清姫!?」

 

「どういう事かしら?カービィ?」

 

 ルイズは泣くのを止めてカービィに冷たい目をするが、彼は慌てながら清姫の方を指差す。

 

「僕も分からないんだよ……契約してから旦那様と呼ぶようになったんだ……」

 

 カービィが説明した後、ルイズは清姫の方を向く。

 

「あなたが清姫ね?その話は本当かしら?」

 

「ええ、本当ですよ。旦那様……カービィ様は安珍様の生まれ変わりです。」

 

「安珍……ああ。歴史書で見たけど、あの坊さんの事ね。でも、カービィには私がいるんだから!保護者兼恋人としてね!」

 

 ルイズの発言に清姫が彼女にヅカヅカと近づく。

 

「保護者兼恋人?これは少し本格的に話し合う必要がありますね……」

 

「言っておくけど、カービィは渡さないから……」

 

 ルイズと清姫が睨みあい、カービィはため息をつく。

 

「今は喧嘩している場合じゃないよ!マシュ、ルイズ達に説明をして!」

 

「分かりました。この事に関しては私が説明します。」

 

 マシュはルイズ達にこれまでの事について説明を始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「なるほど。現在カルデアは大変な事になっているのね。」

 

 マシュの説明を聞いたルイズ達は納得の表情をした。

 

「はい。カービィ達がいたからこそ、今の私達がいるのです。」

 

「分かったわ。なら、私達も協力するわ。カービィ達が関わっている以上、協力しないとね。」

 

「ありがとうございます!」

 

 マシュが一礼した後、ルイズはカービィを抱えながら空を見上げる。

 

「もう日が暮れているし、今日はここで泊まりましょう。」

 

「そうですね。」

 

 ルイズの言葉にマシュも頷き、彼女達は宿へ移動した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 そしてその夜、カービィとルイズは窓の外を見ていた。

 

「ここの月はプププエリアと同じ一つとなっているわね。」

 

「うん。こうやって2人で見る月は久しぶりだね。」

 

 カービィの言葉にルイズは笑顔で応える。

 

「ねえ、カービィ。あの時の事覚えている?私とあなたが最初に出会った日を……」

 

「もちろん覚えているよ。あの時の出会いを……」

 

 カービィは夜空を見上げながら、彼等の出会いの日を思い出し始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 ハルケギニアにあるトリステイン魔法学院。そこでは学院から少し離れた草原で春の使い魔召喚の儀式が行われていた。ほぼ全ての生徒は使い魔の召喚を既に終えており、自分が召喚した使い魔と親睦を深めていたのだ。

 

「次、ミス・ヴァリエール。」

 

「はい!」

 

 ルイズは前に出た後、呪文を唱える態勢に入る。

 

「おっ、次は『ゼロ』のルイズがやるそうだぞ。」

 

「何回失敗するのか?」

 

「30回じゃないのか?」

 

「いや、40回じゃ……」

 

 生徒達が何回失敗するか賭けをし始めた直後、ルイズが呪文を唱え始めた。

 

「宇宙の果ての何処かにいる私の僕よ!神聖で美しく、そして強力な使い魔よ!私は心より求め、訴えるわ!我が導きに答えなさい!」

 

 ルイズが呪文を唱えた直後、彼女の目の前に巨大なゲートが出現した。するとその中からカービィが飛び出したのだ。

 

「ぽよ!ぽよ?」

 

 カービィは着地した後、辺りを見回し始めた。それを見たルイズはカービィに近づこうとしたその直後、誰かが来る気配を感じた。

 

「危ない!」

 

「ぽよっ!?」

 

 ルイズがカービィを抱き上げ、素早くその場を離れた。するとゲートの中からゲッコウガ、ピカチュウ、リザードン、ルカリオ、サーナイト、ゲンガー、カイリキー、オコリザル、ゾロアーク、サンダース、プリン、ホルード、ニャース、ワルビアル、サンドパン、ピジョット、ニョロボン、ウインディ、プテラ、ムウマージ、ラッキー、ジュカイン、ピクシー、フライゴン、ゴルーグ、ドダイトス、シャワーズ、ブースター、ブラッキー、エーフィ、リーフィア、グレイシア、ニンフィア、ガマゲロゲ、シャンデラ、ガブリアス、ローブシンが飛び出し、地面に降り立った。そして最後にオンバーンが降り立った後、ゲートは消えてしまった。それを見たルイズはカービィを地面に降ろし始めた。

 

「やっと着いたでござるか……けど、ここはいったい何処でござるか……?」

 

「さあ……異世界という事は間違いないけど……」

 

「ピカ……」

 

 ゲッコウガ達が話し合いを始めた直後、カービィが彼等に近づく。

 

「カービィ殿!無事だったでござるな!」

 

 ゲッコウガがカービィを持ち上げた直後、ルイズは肩をプルプルと震わせ始める。

 

「ぽよ?」

 

 カービィが心配そうにルイズを見つめたその時だった。

 

 

「や……や……やったー!!」

 

 

 ルイズは飛び跳ねながら喜んだが、それを見た生徒達は驚きを隠せなかった。

 

「う、嘘だろ!?あのルイズが一発でゴーレムやドラゴンを召喚した!?」

 

「しかも一発で!?」

 

「今月のお小遣いがァァァァァァ!!」

 

「どうやら賭けは俺の一人勝ちだな!」

 

 生徒達がざわざわ騒いでいたその時、目の前にカービィの姿が映り、彼等は嘲笑し始めた。

 

「ルイズ!一匹だけぬいぐるみがいるぞ!」

 

「さすがはゼロのルイズ!すべての使い魔が完璧じゃなかったようだな!」

 

 その事を言われてムッとしたルイズは、ゲッコウガからカービィを抱き上げて生徒達に見せる。

 

「縫いぐるみじゃないわよ!ほら、ちゃんと生きてるでしょ!?」

 

「うぎ……」

 

「痛がっているでござるな……」

 

 ルイズに体を強く掴まれたカービィはちょっと痛そうに顔を歪ませており、その様子を見たゲッコウガは哀れな目で見つめていた。

 

「でもそんな出来損ないのボール、なんの役に立つのさ?」

 

「やっぱり失敗には変わりないな、ゼロのルイズ!」

 

「言わせておけば……」

 

 ルイズがワナワナと震えだし、もう一発怒鳴ってやろうと前へ踏み出したが、召喚の儀を監督していたコルベールがそれを制した。

 

「ミス・ヴァリエール、儀式を続けなさい。」

 

「でも、ミスタ・コルベール!彼等はあんな言葉を言ったのですよ!」

 

 ルイズがコルベールに訴えたが、彼はいきり立っている彼女の肩に手を置くと、穏やかな口調で彼女を諭し始める。

 

「言わせておけばいいのです、ミス・ヴァリエール。貴女の使い魔には貴女の使い魔だけの素晴らしい能力がきっとあるはずです。貴女の使い魔を信じてあげなさい。」

 

「全員と契約ですか?」

 

「ええ。」

 

 コルベールの言葉にルイズが頷いたその時、ゲッコウガが彼等に近づく。

 

「一ついいでござるか?」

 

「構いませんが。」

 

 ゲッコウガの言葉を聞いたコルベールとルイズは彼等の方を向く。

 

「拙者達はカービィのパートナーとして活動しているでござる。」

 

「カービィを使い魔にすれば、俺達が契約しなくてもルーンの効果が発動するぜ。」

 

「なるほど。それは便利ですね。」

 

「分かったわ。じゃあ、今から契約をするからね。」

 

 ルイズはカービィを抱いた状態で、杖を握りしめて呪文を唱え始めた。

 

「ぽよ?」

 

 胸の中でカービィが首をかしげている姿を見つめながら、ルイズはルーンを唱え始める。

 

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔と成せ。」

 

 ルーンを唱え終えると同時に、ルイズはカービィに口付けた。それを見たピカチュウ達は驚きを隠せなかった。

 

「ピカ!?」

 

「き、キスをしちゃった……」

 

「ぷぃう……」

 

 ポケモン達が ザワザワと騒ぎ始めたその時、カービィの口から腑抜けた声が聞こえた。ルイズが目を開けながらカービィを見ると、彼の顔に赤味が差していた。

 

(恥ずかしかったのかしら?)

 

 ルイズはそう思った後、カービィを抱き上げたまま、コルベールの方を見た。

 

「コントラクト・サーヴァント、完了しました。」

 

「よろしい。では……」

 

「っ!ぽっ、ぽよぉ!ぽよぉ!!」

 

 コルベールの号令を遮り、急にカービィが苦しみだした。いきなり左手に走った激痛と熱さに耐えられなかったようだ。

 

「あっ、カービィが苦しみ始めたわ!」

 

「大丈夫か!?」

 

 ピクシー達が苦しんでいるカービィに近づき始めた直後、ルイズが胸の中にいるカービィを強く抱きしめる。

 

「大丈夫、使い魔のルーンが刻まれるまでの辛抱だから……大丈夫。」

 

「まるでお母さんみたいね。」

 

 サーナイトの言葉にゲッコウガ達が頷いた直後、カービィの左手から発せられていた光が収まった。光と一緒に熱も引き、後にはルーンだけが残される。刻まれたルーンは、ルイズの目から見ても珍しいものだった。

 

「ぽ……?」

 

 カービィはルイズと共に自分の左手に現れたルーンをただ単に不思議そうに見つめている。それはルーンに既視感を覚えたコルベールも同じだった。

 

「では、スケッチを写させてもらうよ。」

 

 コルベールがカービィの左腕に刻まれているルーンをスケッチした直後、生徒達の方を向く。

 

「では、皆さん。教室に戻りますよ。」

 

 コルベールの合図で生徒達が一斉に空へと舞い上がり、教室へ戻り始めた。

 

「おお!空を飛んでいる!さすがはファンタジーの世界だな!」

 

 ゴルーグが空を舞っている生徒達を見て感心していた直後、彼等はルイズに抱き上げられているカービィの方を向く。

 

「ぽよ!ぽよ!」

 

 カービィはルイズにすっかり懐いたらしく、彼女の胸に抱きついていた。

 

「すっかり懐いているな。」

 

「先程ルーンが刻まれている時、強く抱き締めていたのが相当嬉しかったそうね。」

 

『ああ、納得……』

 

 サーナイトの言葉に全員が納得した直後、ルイズはカービィに視線を移す。

 

「あなたがカービィね。私はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。」

 

「ル、ルイィ……フラダンスゥ……?」

 

 カービィは性格が幼いだけでなく、長い言葉を覚えたり、スムーズに会話をするのは無理の様だ。それに気付いたルカリオはルイズに近づく。

 

「カービィはまだ幼い。そんなに長い名前は覚えられないからな。」

 

「そう……なら、ルイズでいいわ。ル・イ・ズ。」

 

 ルカリオのアドバイスを聞いたルイズは、赤ん坊に言葉を教えるように、ゆっくりと名前を復唱した。

 

「ル・イ・ズ……ルイズ!」

 

「そう、ルイズ!」

 

「ルイズ!ルイズ!」

 

 ルイズは嬉しくなって、自分の胸の中にいるカービィの頭を撫でた。

 

(はるかぜとともにやって来たこの子となら、きっと最高のパートナーになれる。)

 

 ルイズはそう思った後、ゲッコウガ達の方を向く。

 

「皆、教室に戻りましょう。」

 

「ああ。」

 

 ルイズの言葉に頷いたゲッコウガ達は、彼女の後に着いて行った。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「あの時の出会いがあったからこそ、今の私達がいる……カービィもそう思うでしょ?」

 

「うん!ルイズと出会ったからこそ、今の僕達がいるからね!」

 

 カービィがそう言った後、彼等はお互いを見つめ合った。

 

「カルデアの戦いも長き戦いになるかもしれないけど、一緒ならどんな困難でも乗り切れるわ!頑張りましょう!」

 

「うん!僕達の力で!」

 

 ルイズとカービィが抱き合った直後、清姫がドアを開けてきた。

 

「旦那様と何やっているのですか?」

 

「またアンタね!いい加減にしなさいよ!」

 

 ルイズと清姫は喧嘩をしてしまい、それを見ていたカービィはため息をついたのだった……




ED:7月の雨なら

カービィとルイズが再会し、共に戦う事を誓いました。ですが、ルイズと清姫の戦いはどうなる事やら……

では、感想をお待ちしています!


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第18話 ランスロットとの戦い

OP:カービィ!


 街での戦いから翌日、ドールイサムはジークフリートと出会った。

 

「呪いの方はどうだ?」

 

「ああ。ジャンヌとゲオルギウス、ルカリオのサポートのおかげですっかり治った。それに君達には本当に感謝する。」

 

「いや、大した事ないぜ。それに俺達は仲間だろ?」

 

「そうだな。これからもよろしく頼む。」

 

「こちらこそ!」

 

 ドールイサムはジークフリートと契約し、その隣にアストルフォが姿を現す。

 

「黒のライダーとセイバーのコンビ復活だね!」

 

「そうだな……」

 

 ジークフリートが頷いた後、ゲオルギウスがルカリオに近づいた。

 

「ルカリオと言いましたね。君の事は皆から話を聞きました。勇敢なるあなたを守る為に、私も共に戦います。」

 

「感謝する!」

 

 ルカリオは一礼した後、ゲオルギウスと契約した。 

 

「とりあえずは戦力が揃いましたね。」

 

「いや、まだだよ。」

 

「え?」

 

 カービィの発言にジャンヌは首を傾げた。

 

「まだポケモン達が残っている。それにジャンヌ・オルタはここにいるドラゴンポケモン達を自らの配下に加えようとしているからね。一刻もどうにかしないと大変な事になると思う。」

 

「そうですね……」

 

「それにこの特異点にはゼクロムというポケモンがいるわ。ジャンヌ・オルタも黒いドラゴンを持っているし、それに対抗するにはゼクロムの力が必須だからね。」

 

 ルイズの言葉にシエスタ達も頷く。

 

「確かにその通りですが、そのドラゴンは何処に?」

 

「西の方角にいます!」

 

「となると、西の山の方だね。準備ができたらすぐに行こう!」

 

 カービィの言葉に全員が頷き、彼等は移動を開始した。 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 カービィ達は西の山に移動しており、谷を越えながら進んでいた。

 

「本当にこの場所にいるの?」

 

「センサーによればいるはずなんだけど……」

 

 ルイズが真剣な表情をした直後、何処からか足音と飛行音が聞こえた。

 

「今の音、まさか!」

 

 カービィが音のした方を見ると、オノノクス、サザンドラ、オンバーン、カイリュー、レディアンが姿を現した。

 

「皆、どうしてここに!?」

 

「俺達はいつの間にかここに飛ばされていたんだ。そしたらあの男に追いかけられていた!」

 

「その男は!?」

 

「確か鎧の男だったけど……」

 

「鎧の男?まさか……!」

 

 アルトリアが驚いたその時だった。

 

 

「Aurrrrrrr!!!」

 

『!?』

 

 

 なんと鎧の男が姿を現し、アルトリアは彼の正体をすぐに察する。

 

「やはり……ランスロット、あなたでしたね。」

 

 アルトリアがランスロットの正体を察した後、ドールリカが何かを思い出す。

 

「そう言えば……円卓の騎士達の中に裏切りの騎士がいると聞いたけど……まさか!?」

 

「そのまさかです。」

 

 アルトリアはドールリカと共に前に出て、戦闘態勢に入る。

 

「あなたも戦うのですか?」

 

「ええ。それに事情を聞いているし、これは放っておけるわけにはいかないからね。」

 

「分かりました。では、協力を。」

 

「オッケー。」

 

 ドールリカは頷いたと同時に、彼女達は戦闘態勢に入る。

 

「さあ、行くわよ!」

 

 ドールリカの合図と同時にランスロットとの戦いが始まりを告げた。戦いは嵐のような剣戟を繰り広げ、一進一退の攻防となっていた。

 

「やはりそう簡単にはいかないか……なら、私のヨーヨーで!」

 

 ドールリカがヨーヨー攻撃を繰り出すが、ランスロットの剣技に弾かれてしまった。

 

「弾かれた!?」

 

「どうやら奴の剣技はかなり強力としか言いようがないだろう。ヨーヨーだと駄目だ!」

 

「くっ!どうすれば……!」

 

 ドールリカは冷や汗を流しながらどうするか考え始めた。

 

「ランス、ロット……?」

 

 マシュはランスロットを見つめると何故だが胸がざわついて胸元で強く手を握りしめる。

 

「どうしたの?」

 

「いいえ、何でもありません。」

 

 カービィの言葉にマシュはそう応える。

 

(アルトリアの動きがいつもと違う……どうやらランスロットの事で迷いがあるかもしれない……よし!)

 

 ドールリカはすぐに作戦を思いついた後、アルトリアの方を向く。 

 

「アルトリア!詳しくは知らないけど、ランスロットをどうしたいの!?」

 

「ドールリカ……私は……」

 

 アルトリアがドールリカが彼女の肩を叩く。 

 

「確かに辛いことがあったかも知れない。第四次聖杯戦争でその様な事はなかった?」

 

「ありました……でも、私は倒す事ができなかった……」

 

 アルトリアが涙を流した直後、ドールリカが彼女を抱きしめる。

 

「でも、過去を振り返っても何も始まらないわ!自分の今の気持ちを正直になって!!」

 

「今の気持ち……はっ!」

 

 アルトリアはある事を思い出し、ドールリカを抱きしめる。

 

「私は一度バーサーカーとなったランスロットと対峙した事があります。あの時は答えを見つけられず倒す事しか出来なかったが、今は違います。」

 

「アルトリア?」

 

「シロウとの出会いが自分を変えた。だからこそ、ランスロットと向き合って答えを出します!」

 

「その答えとは?」

 

 ドールリカの質問にアルトリアはランスロットの方を向く。

 

「ランスロット、私はあなたを許します。」

 

「!?」

 

 ランスロットは驚いたが、ドールリカはアルトリアの頭を撫でる。

 

「それがあなたの答えね。これ以上苦しませないように一刻も早く倒さないと!」

 

「そうですね。では、参りましょう!」

 

 アルトリアがエクスカリバーを構えた直後、ルカリオは武器を錬成し始めた。

 

「何をしているの?」

 

「ルカリオさんは武器を錬成する事が得意です!」

 

 ルカリオは武器を錬成した後、それをアルトリアに投げ飛ばす。

 

「受けとれ!」

 

「はい!」

 

 アルトリアはその武器を受け取ると、それを見て驚きを隠せなかった。

 

「こ、これはカリバーン(勝利すべき黄金の剣)!?」

 

「ああ。それはお前が王になるために石から引き抜いた選定の剣で、過去に失われた聖剣だった。だが、私はそのような武器も錬成する事ができるからな。」

 

「ありがとうございます!では……」

 

 アルトリアはカリバーンを右手に握り、双剣の状態で戦闘態勢に入った。

 

「ドールリカ!お前にはこの武器だ!」

 

 さらにドールリカも剣を受け取り、それを見つめた。

 

「双剣ね!よし!」

 

 アルトリアとドールリカは飛び出し、ランスロットに激しい剣攻撃を繰り広げ始める。

 

「今がチャンスです!」

 

「ここは合体技で行くわ!」

 

 アルトリアとドールリカはジャンプした後、そのままランスロットに襲い掛かる。

 

「「フォースブレイド!!」」

 

「Gaaaaaaaaaaa!!」

 

 アルトリアとドールリカの合体技が決まり、ランスロットは倒れてしまった。

 

「あっ!漆黒の鎧が!」

 

 カービィが指さす方を見ると、ランスロットの身を包んだ漆黒の鎧が砕け散り、消滅しながらアルトリアに向けて手を伸ばす。

 

「王、よ……私、は……」

 

 消滅していくランスロットにアルトリアは彼に近づく。

 

「ランスロット、もう良いのです。あなたは十分苦しんだ……あなたの罪を、許します。」

 

 その言葉にランスロットは一筋の涙を流し、静かに消滅した。

 

「この様子だと吹っ切れたみたいね。」

 

「ええ。ですが、今は先に進みましょう。ゼクロムに会って協力を要請する必要があります。」

 

「そうね。先に進みましょう!」

 

 ドールリカの言葉に全員が頷き、急いで頂上へと向かい出した。




ED:7月の雨なら

ランスロットとの戦いが終わり、いよいよゼクロムとの対面です!

では、感想をお待ちしています!


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第19話 試練と決戦

OP:カービィ!


「やっと着いた……」

 

 カービィ達は頂上に辿り着き、息を荒げながら座り込む。

 

「ぜー……ぜー……くたびれたわ……」

 

 エリザベートが息を荒げた後、マリーが辺りをキョロキョロと見渡す。

 

「ところでゼクロムは?」

 

「あそこだよ。」

 

 カービィが指さす方を見ると、ゼクロムが頂上で待ち構えているのが見えた。

 

「おお、カービィか。久しぶりだな。」

 

「知り合いなのですか?」

 

「うん!ポケモン達は僕の仲間なんだ!」

 

 マシュの言葉にカービィは笑顔で応える。

 

「事情はこちらも把握している。私の力が必要なら協力するぞ。」

 

「本当!?ありがとう!」

 

 カービィの言葉にゼクロムは頷くが、マシュ達の方に視線を移す。

 

「だが……そこの奴等は少し検査する必要がある。」

 

「へ!?私達ですか!?」

 

 ゼクロムの発言にマシュ達は驚いてしまう。

 

「そうだ!こいつ等を倒したらOKだ!」

 

 ゼクロムの合図と同時に、ホログラムのポケモン達が姿を現した。

 

「気を付けて!ホログラムでもかなり手ごわいよ!」

 

「分かりました!参ります!」

 

 マシュ達は戦闘態勢に入り、ホログラムのポケモン達に襲い掛かった。

 

「言っておくが、かなりの強敵レベルだ!油断するとやられるぞ!」

 

「分かりました……ですが、負ける訳にはいきません!!」

 

 マシュは強気の姿勢で応え、ポケモン達の攻撃をシールドで防いで弾き返した。

 

「カービィさん達と共に戦う事を決めた!だから私は負けられない!」

 

 マシュの決意と同時にドールリカ達も動き出す。

 

「私達だって負ける訳にはいかない!」

 

「たとえどんな事があろうとも……!」

 

「俺達は戦い続ける!」

 

 さらにドールリカ達はそれぞれの武器を駆使し始め、ホログラムのポケモンを見事倒す事に成功する。

 

「私達も!」

 

「行くぞ!」

 

 さらにサーヴァント達も動き出し、ホログラムのポケモン達を倒しまくる。

 

「なるほど……これは見事としか言いようがないな……」

 

 ゼクロムが感心した後、アタランテが最後の一体を倒す事に成功する。

 

「見事だ!私も共に戦おう!」

 

「ありがとうございます!」

 

 マシュが一礼した後、カービィは微笑んだ。

 

「これで準備は整った!あとはジャンヌ・オルタとの戦いに挑むだけだ!」

 

「もちろんだ!すぐに行こう!」

 

 カービィの言葉に全員が頷き、すぐにジャンヌ・オルタのいるオルレアンへと向かい出した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 カービィ達はオルレアンに到着した後、ジャンヌ・オルタと遭遇する。

 

「ようやく来ましたね……ここに来ているのは私だけではありません。」

 

「何?」

 

 ルカリオがそう言った途端、ヴラド三世、カーミラも姿を現した。

 

「ヴラド三世とカーミラか!」

 

「言っておくけど、カーミラは私の未来の姿なの。」

 

「カーミラが!?」

 

 エリザベートの発言にカービィ達が驚く。

 

「いったい何があったの!?」

 

「詳しくは分からないけど、余計な御世話だからね!」

 

 エリザベートの言葉にカービィが頷いた後、ピカチュウが前に出る。

 

「ピカチュウ?」

 

「ジャンヌ・オルタとの戦いは……僕が行くよ。」

 

「大丈夫なの?」

 

「うん……こうなった以上覚悟はできているつもりだからね。」

 

 ピカチュウは戦闘態勢に入り、ジャンヌ・オルタを睨み付ける。

 

「あなたが相手ね。容赦しないから。」

 

「当然!さあ、行くよ!」

 

「かかってきなさい!」

 

 ピカチュウとジャンヌ・オルタは同時に飛び出し、激しい攻防戦を繰り広げ始める。

 

「なかなかやるわね!」

 

「そっちこそ!」

 

 2人は尻尾と旗で火花を散らした後、すぐに間合いを取る。

 

「ジャンヌ。一つだけ聞きたい事がある。」

 

「何?」

 

「君は自分の家族を覚えている?」

 

「……え?」

 

 ピカチュウの突然の質問にジャンヌ・オルタは言葉を失ってしまう。

 

「実は僕、君と会ってからいろいろと調べてみたんだ。それに……この世界はジャンヌ・ダルクが処刑されてからまだ僅かな時しか経過していない。それなのに、何故ジャンヌが二人も存在するの?」

 

 ピカチュウの言葉にメディアはある事を思い出す。 

 

「そう言えば……最初は処刑された経験があるマリーが考えたように聖女のようなジャンヌにも僅かながら憎しみの心があったからもう一人のジャンヌが生まれたのかと思っていたわ。でも、ジャンヌ自身が処刑されて死ぬまで『恨んでいない』と証言したと言っていたけど……」

 

「そうだよ。仮に本当に彼女がジャンヌの心の闇から生まれたのなら、生前の同じ記憶があるのは当然の事だけど、彼女には『大切な家族との記憶が一切ない』。これは明らかな矛盾なんだ。」

 

 ピカチュウの言葉にカービィ達も彼の方を向く。

 

「じゃあ、あの黒きジャンヌの正体は……」

 

「そう……『聖杯によって生み出され、憎しみの心を植え付けられたジャンヌ・ダルクと言う名の虚像な存在』だということだよ……!」

 

「だからジャンヌ・オルタという事なのか……!」

 

 リザードンが納得した後、ジャンヌ・オルタは旗を落としてしまった。

 

「嘘だ……私が偽物が……」

 

「それにあなたが本物なら家族の名前を言ってください!私のお父さんとお母さんの名前を!!例え戦場の記憶が強烈であろうとただの田舎娘としての記憶の方が遥かに多いのです!!忘れるわけがない、あの牧歌的な生活を!!」

 

 さらに追い打ちとしてジャンヌが質問するが、ジャンヌ・オルタは思い出す事ができなかった。

 

「無理もないよね……でも、僕は偽物でもいいと思うよ。」

 

「え……」

 

 ピカチュウの発言にジャンヌ・オルタは彼の方を向く。

 

「それに肉体と魂があるんだし、別の新しい自分になればいい事もあるよ。それに君は復讐以外何も知らない。だったら僕達がいろいろと教えてあげるから。」

 

 ピカチュウの言葉にジャンヌ・オルタは困惑し始めた。

 

「ふざけるな……!敵であるお前達と……それに私は憎しみを持っているんだぞ……!」

 

「確かにそうかもしれない。けど、僕が全部受け止めてあげる。たとえどんな事があろうとも、僕は逃げないから。」

 

 ピカチュウの言葉にジャンヌ・オルタは彼の方を向く。

 

「なら……受け止めるならやってみなさい……」

 

「もちろんそのつもりだよ。」 

 

 ジャンヌ・オルタの体から邪悪なオーラが吹き荒れ、竜の紋章が描かれた旗を広げた。

 

「さあ、行くわよ!」

 

 すると背後に旗と同じ竜の紋章が描かれた巨大な魔法陣が展開された。

 

「現れよ、我が最強の竜!!邪竜・ファヴニール!!!」

 

『グォオオオオオオオオオッ!!!』

 

 するとジャンヌ・オルタの合図でファヴニールが召喚された。

 

「こ、これが、ファヴニール……かなり危険な相手かも知れないけど、やるしかない!」

 

 ピカチュウは立ち止まっていたが、すぐに気を引き締めた。

 

「北欧神話の邪竜だが、そんなので後退する我々ではない。そうだろ?」

 

「もちろん!」

 

 ピカチュウは頷いた後、ダッシュして襲いかかった。

 

「返り討ちにしてあげるわ!」

 

 ファヴニールが襲いかかろうとするが、ピカチュウはうまく回避した。

 

「ゼクロム!」

 

「任せろ!サンダーショット!」

 

 さらにゼクロムの雷攻撃も決まり、ファヴニールはダメージを受けてしまった。

 

「やってくれるわね……でも、あなた達の思い通りにはさせないわ!」

 

 ジャンヌ・オルタは旗を拾い、そのままピカチュウに襲いかかる。

 

「喰らいなさい!」

 

「うわっ!」

 

 ジャンヌ・オルタの薙ぎ払いでピカチュウは飛ばされたが、すぐに体勢を立て直した。

 

「まだまだ行くわよ!」

 

 ジャンヌ・オルタの猛攻が始まっただけでなく、さらにはファヴニールの攻撃も受けてしまい、ピカチュウは大ダメージを喰らってしまった。

 

「ピカチュウ!」

 

 するとメディアが駆けつけ、傷だらけのピカチュウを抱き上げた。

 

「まだだ……こんなところで死ぬわけにはいかない!」

 

「でも、その怪我で……」

 

「やはりそう簡単にはいかないけど、僕はこんなところで諦めるにはいかない!ジャンヌ・オルタの闇を解放するためにも!!」

 

 ピカチュウが決意を固めたその時、彼の体が光始めた。

 

「あの光……どうやら覚醒したみたいだね……」

 

 カービィが光の正体を察した後、ピカチュウはメディアから離れて接近し始めた。

 

「嘘!?傷が治っていくなんて……!あんたは一体何者なの!?」

 

 ジャンヌ・オルタが驚いた直後、ピカチュウは翻訳機を外して戦闘体勢に入る。

 

「悪いけど、それは教えてあげることができない。でも、必ず君を救って見せる!行くよ!」

 

 ピカチュウはスピードを上げたと同時に、再びジャンヌ・オルタに立ち向かった。




ED:7月の雨なら

決戦はいよいよ佳境に入りますが、果たしてその結末は如何に!?

では、感想をお待ちしています!


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第20話 ジャンヌ・オルタを救え!

OP:カービィ!


 覚醒したピカチュウはジャンヌ・オルタに襲い掛かり、次々と彼女に攻撃を繰り出して後退させる。スピードも前より早くなっており、彼女は次々とダメージを受けてしまう。

 

「こ、こいつ……!強くなっている……!」

 

「僕はこんなところで負ける訳にはいかないんだ!皆と共に生きる為にも……世界を救う為にも……そして!元の世界に帰るためにも……!!」

 

 ピカチュウはすぐにジャンヌ・オルタから間合いを取り、稲妻の如く移動し始める。

 

「これが僕の全力攻撃!ボルテッカー!!」

 

「キャアアアアアア!!」

 

 ジャンヌ・オルタはボルテッカーを喰らって強く弾き飛ばされてしまったが、すぐに体勢を整えた。

 

「くっ!こんなところで倒れる訳には……!」

 

 ジャンヌ・オルタがピカチュウを睨み付けた直後、彼女は上を見た。

 

「そこだ!」

 

 なんとゼクロムがファヴニールを攻撃しており、ファヴニールはダメージを受け続けていた。

 

「そんな……!こんな事って……!」

 

「これで分かったでしょ?僕達は強い絆があるからこそ、どんな敵にも立ち向かう覚悟がある。ゼクロム!お願い!」

 

「任せろ!」

 

 ゼクロムはすぐに奥義の態勢に入り、ファヴニールに狙いを定める。

 

「これで終わりだ!!」

 

 ゼクロムの強烈な雷の球攻撃が決まり、ファヴニールは地面に墜落して消滅した。

 

「ファヴニール……」

 

 ジャンヌ・オルタが呆然と立ち尽くしたその時、ピカチュウが彼女に近づく。

 

「完敗ね……まさかあなた達に負けるなんて……」

 

「皆の絆があったからこそだよ。それよりもジャンヌ。僕達と一緒に行こうよ。一緒に未来を救う為に。」

 

 ピカチュウの言葉にジャンヌ・オルタの憎しみや悲しみの負の感情が静かに消えていった。

 

(もしかすると……ファヴニールが倒されたのかも知れないわね……燃え盛る炎が雨に打たれて消えゆくように感じるけど……今は彼等と共に行くのも悪くないかな……)

 

 ジャンヌ・オルタがピカチュウの手を触れようとした。その時だった。

 

 

「私の聖女に触れるな!!」

 

「うわっ!」

 

「ピカチュウ!?」

 

 

 なんと不気味な声と共に何者かが魔力弾を放ち、ピカチュウに当てた。その勢いでピカチュウは弾き飛ばされてしまうがマリーがキャッチする。

 

「大丈夫!?」

 

「なんとか……今のはいったい……」

 

 ピカチュウが前を向くと、幾重にも重ねたローブと貴金属に身を包み、眼を広く剝いた異相をした長身の男性が姿を現した。

 

「あっ!あれってジル・ド・レェだ!確かフランスの貴族軍人でジャンヌと共にオルレアン奪回を果たした英雄だが、ジャンヌの処刑により絶望し、自分の領地に住む近隣の少年を拉致して殺害した殺人鬼だと聞いたけど……」

 

「よく御存じですね。」

 

「って、待って!じゃあ、もしかしてジャンヌ・オルタを作り出したのは……!」

 

「この私です!」

 

 ジルの発言にピカチュウ達は驚きを隠せなかった。

 

「ジル、待って。私は……」

 

「さあ、行きましょう。今は逃げるべきです。」

 

「ちょっと!!」

 

 ジャンヌ・オルタの制止を聞かず、ジルは彼女と共に消えてしまった。

 

「消えてしまった!」

 

「恐らく二人はオルレアンの城へ向かったはずです!急ぎましょう!」

 

「けど、他の皆は!?」

 

 ピカチュウが辺りを見回した後、カービィ達が駆けつけてきた。

 

「こっちは終わったよ!2人はカードにしておいたから!」

 

 カービィはすぐにヴラド三世とカーミラのカードを見せ、ピカチュウは納得の表情をする。

 

「なら、心配無用だね。ともかく急ごう!」

 

 ピカチュウの言葉に全員が頷き、そのまま城へと向かい出した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 城の中ではジルがジャンヌ・オルタと儀式を始めようとしていたが、彼女の表情は俯いたままだった。

 

「ファヴニールは滅び、ワイバーンも数が少ない、そして召喚したサーヴァントは全滅した。ジャンヌよ、新たなサーヴァントを召喚するのです!」

 

「ジル……私はもう戦えません。」

 

 すっかり戦意を失ったジャンヌ・オルタの姿にジルは嘆くように驚いた。

 

「なんと!?あのネズミめ……こうなった以上は私一人でやるしかありません!」

 

 ジルは懐から聖杯を取り出した。その時だった。

 

 

「なるほど……こういう事だったのか……」

 

「!?」

 

 

 ジルが声のした方を見ると、ピカチュウが姿を現した。

 

「ピカチュウ!」

 

「どうしてここに!?」

 

「メタナイト達のワープ装置で移動する事に成功したんだ。しかし聖杯をジルが持っていたとは……」

 

 ピカチュウは歩み始め、ジャンヌ・オルタに近づこうとした。

 

「邪魔をするな!」

 

 ジルは魔力弾を放つが、ピカチュウは次々と躱した。

 

「こいつを喰らえ!」

 

「ギャッ!」

 

 ピカチュウはアイアンテールでジルを殴り飛ばし、地面に着地する。

 

「今の内に!」

 

 ピカチュウの合図でジャンヌ・オルタは逃げ出し、彼の背後に移動する。

 

「このネズミめ……!こうなったら!」

 

 ジルは宝具を発動させ、不気味な魔本『螺湮城教本プレラーティーズ・スペルブック』を開いて不気味な魔力を漂わせた。すると床中に無数の不気味なモンスターが召喚された。

 

「おっと!驚くのはまだ早い!」

 

 さらにジルはモンスターと融合し、下半身が海魔となってしまった。

 

「うわっ!気持ち悪いな……」

 

「気持ち悪いとはどういう事だ!邪魔する奴には裁きを喰らわせてやる!」

 

「だったら僕が倒してやる!」

 

 ピカチュウが戦闘態勢に入った後、ジャンヌ・オルタが彼を抱きしめる。

 

「ピカチュウ。私はあなたに言っていないことがあるわ。」

 

「えっ?」

 

 ジャンヌ・オルタの言葉にピカチュウは首を傾げた。

 

「私は、聖杯で生み出されたジャンヌ・ダルクの偽物なの。だから、ジルが倒されれば当然私も消えるわ……」

 

「消える……!?どういう事!?」

 

「元々サーヴァントは死んだ英雄が英霊の座と呼ばれる場所から聖杯の力で仮初めの肉体を得て召喚される。でも、私はジルが聖杯の力で生み出したサーヴァントとは全く別の存在であるの……」

 

「じゃあ、正規の英霊でない者は英霊の座に向かう事が出来ないの!?」

 

「そうよ。それなら、いっそのこと消えて無くなりたいから……」

 

 ジャンヌ・オルタの体が震えている事に気付いたピカチュウは、彼女の方を向く。

 

「だったら僕がその運命を覆して見せる!たとえ正規の英霊じゃないとしても、肉体と心があるじゃないか!必ず助けてみせる……!それが僕の決意だ!!」

 

「ピカチュウ……!」

 

 ピカチュウの言葉にジャンヌ・オルタは涙を流してしまった。

 

「ほう……一人であるあなたに何ができますか?」

 

「言っておくけど、僕は一人なんかじゃない……仲間達がいる!」

 

 ピカチュウの発言と同時に、カービィ達が姿を現した。

 

「早いよ、ピカチュウ!」

 

「ごめん……けど、これで全員揃ったね。」

 

 ピカチュウは苦笑いした後、戦闘態勢に入る。

 

「さあ、行くよ!ジャンヌを救うためにも!」

 

 ピカチュウの宣言と同時に、第一特異点の最後の戦いが始まりを告げられたのだった。




ED:7月の雨なら

ピカチュウがジャンヌ・オルタを取り戻す為に戦いに挑みます!果たしてその結末は如何に!?

では、感想をお待ちしています!


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第21話 光り輝く小さな稲妻の戦士

OP:カービィ!


 カービィ達はジルとの戦いに立ち向かい、彼の攻撃を躱しながら次々とダメージを当てていた。

 

「アマデウス、援護をお願い!」

 

「任せてくれ!」

 

 アマデウスの宝具攻撃が決まり、ジルの宝具はランクダウンしてしまう。

 

「ナイス援護!そしてそのまま火炎放射だ!」

 

 リザードンの攻撃が決まり、ジルはダメージを受けてしまう。

 

「あっぢー!!」

 

 ジルの悲鳴が響き渡ったその隙に、ピカチュウが追い打ちとなるアイアンテールを仕掛けた。

 

「ジル!君はどうしてこんな事をするんだ!」

 

「ジャンヌを助ける方法は一つ!貴様らを殺し、フランスを死の世界に変える事だ!!」

 

「ジャンヌはもうそんな事を望んでない!もう操り人形じゃないんだ!」

 

「貴様は私のジャンヌへの想いを愚弄するつもりかぁ!!?」

 

「大切な誰かを失う悲しみは分かるけど、憎しみに支配されて復讐するのは間違ってる!」

 

「もう許さん!貴様から殺してやる!」

 

 ジルの触手攻撃が決まり、ピカチュウは弾き飛ばされてしまう。

 

「キャッチ!」

 

 だが、メディアが素早くジャンプしながらキャッチして、床に着地した。

 

「大丈夫!?怪我しているじゃない!」

 

「まだだ……!」

 

 ピカチュウはメディアから離れた後、ボロボロの状態で歩き始めた。

 

「貴様!そんな怪我をしてまで何故!?」

 

「僕はこんなところで負ける訳にはいかない……!ジャンヌを救う為にも、こんなところで倒れる訳にはいかないんだ!!」

 

「ピカチュウ……!もう止めて!あなたが傷つくのを見たくない!」

 

 ジャンヌ・オルタは涙を流すが、ピカチュウは笑顔で彼女の方を向く。

 

「大丈夫。僕は全然平気だよ。それに……あきらめなければ必ず奇跡が起こる。たとえこのような状況でも、僕らは戦い続ける!」

 

「ピカチュウ……」

 

 するとジャンヌがジャンヌ・オルタの肩を叩いた。

 

「彼ならきっと奇跡を起こします。信じましょう。」

 

「……ええ!」

 

 ジャンヌ・オルタが笑顔で答えた後、ピカチュウはジルに再び立ち向かった。

 

「無駄だぁ!私には聖杯がある!聖杯がある限り私は無敵なのだぁ!!」

 

 ジルの言葉を聞いたルカリオがすぐに反応する。

 

「奇跡を起こすのはお前だけじゃない!私も奇跡を起こす戦士だ!」

 

 ルカリオはすぐに波動弾の態勢に入り、ジャンヌ・オルタに狙いを定める。

 

「まさか蘇生波動術を!?」

 

「違う!それを遥に超える大技だ!受肉波動術!」

 

 ルカリオの受肉波動術がジャンヌ・オルタに見事直撃し、そのまま彼女存在を確立させる事に成功した。

 

「私が受肉するなんて……これで消えることは無いですね……」

 

「良かったね、ジャンヌ!」

 

「ありがとう、ルカリオ、そして……ピカチュウ。」

 

 ジャンヌ・オルタが笑顔で答えた後、ピカチュウはジルの方を向く。

 

「馬鹿な!そのような事が……!」

 

「僕達は奇跡を起こす戦士だからね。さあ、これで終わらせてあげるよ!」

 

 ピカチュウはそのままZ技を発動させ、ジルに襲い掛かる。

 

「ひっさつのピカチュート!!」

 

 ピカチュウの強烈な奥義が発動され、ジルに直撃した。

 

「ギャアアアアアアア!!」

 

 ジルは大ダメージを受けてしまい、光の大爆発を起こした。すると海魔は一瞬にして全て消滅し、それと同時に聖杯が転がり、マシュが回収する事に成功した。

 

「終わったか……」

 

 ピカチュウが溜息をついた後、ジルが彼の方を向く。

 

「何故だ……何故、ジャンヌを助けた……?」

 

「僕達は困っている人を放っている訳にはいかないし、大切な仲間を守りたいと思っているんだ。」

 

「貴様は二人の聖女を穢したいのか!?」

 

「そんな事はないよ!この特異点での戦いを終わらせた後、皆をプププランドに連れて行こうと思うんだ。それにジャンヌ・オルタには復讐だけでなく、無限の可能性があるんだ。これからはもう一人のジャンヌではなく、一人の女の子として生きて欲しいからね。」

 

 ピカチュウがそう言った後、ジャンヌ・オルタが彼を抱き上げた。

 

「小さいのにあなたがそんな事を言うなんてね……分かったわ。あなた達と共に行動するわ。」

 

「ジャンヌ・オルタ……!」

 

「それに私はドラゴンポケモンに興味があるし、私だけのドラゴンポケモンを手に入れたいと思うわ。」

 

「そうだね。僕達も手助けするよ。」

 

 ピカチュウが笑顔で答えた後、彼はジルの方を向く。

 

「まさか聖女に新たな未来を与えるとは……だが、ピカチュウと言っていたな。ジャンヌを裏切る事は決してしないでくれ……」

 

「大丈夫だよ!ジャンヌは守り切ってみせる!だって僕達の仲間なんだから!」

 

 ピカチュウが笑顔で答えた後、ジル狂気が解かれたかのように安らかな表情を浮かべる。

 

「もしも、もしもあなたがあの戦争の時にジャンヌの側に居てくれたら……ジャンヌは処刑される事なく幸せになれたのかも知れません……」

 

「そうかもね。あとジル。後で君もカルデアで召喚するよ。その時はいろいろとよろしくね!」

 

「はい。楽しみにしています。」

 

 ジルは消滅してしまい、この世界の特異点での戦いが終わりを告げた。それと同時にマリー達も消滅し始めた。

 

「お別れの時が来たみたいね。」

 

「大丈夫だよ!僕達が召喚してあげるから!」

 

「では、お願いね!」

 

 マリーが笑顔で答え、彼女達は消滅した。

 

「私達も帰りましょう。」

 

「うん!」

 

 カービィ達はレイシフトしてカルデアに戻り始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 その後、カルデアに帰還したカービィは英霊召喚を行った。その結果、マリー、アマデウス、清姫、エリザベート、ゲオルギウス、ジークフリート、マルタ、ヴラド三世、デオン、ジル、アタランテの召還に成功。マリー達は既にパートナーが決まっており、ヴラド三世はシルヴァディ。ジルはピカチュウと契約する事になった。

 

「カーミラ、サンソン、ファントム、ランスロットは召喚する事ができなかったな。」

 

「ランスロットはまた会える気がするかもしれないからね。」

 

 カービィの言葉に全員が頷き、彼等はマリー達を連れてカルデア内部を案内し始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 そしてその夜、ピカチュウはジャンヌ・オルタと話をしていた。

 

「あなたがいてくれたからこそ、私がこの場所にいる事ができた。本当にありがとう!」

 

「どういたしまして!けど、ジャンヌ・オルタじゃちょっと呼びにくいから……新しい名前を付けた方がいいかもね。」

 

「新しい名前?」

 

 ジャンヌ・オルタが首を傾げた後、ピカチュウはある事を思いついた。

 

「そうだ!レティシア。これでどう?」

 

「ええ。これからはその名前で行くわ。よろしくね、ピカチュウ。」

 

「うん!」

 

 ピカチュウは笑顔で応え、レティシアとハイタッチを交わした。




ED:7月の雨なら

第1特異点の戦いが終了!次回はカルデア内のとある日常です!

では、感想をお待ちしています!


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第22話 ポケモン達の楽園

OP:カービィ!


 ある日のカルデアでは、カービィ達が話し合いをしていた。

 

「ハネッコ達を保護したのはいいが、ちゃんと彼等の憩いの場を作っておく必要があるな。」

 

「そうでござるが、空いているスペースがあれば……」

 

 ゲッコウガが考えた直後、カービィがあることを思い付く。

 

「確かオルガマリーがポケモン達のスペースを提供してくれたよ。今は簡易な状態だけど。」

 

「なら、拙者達で改造するでござる!」

 

「ポケモン達にも過ごしやすい環境を作らないとな!」

 

「だったら行動開始!」

 

『おう!!』

 

 カービィ達は一斉に駆け出し、ポケモン達の部屋に向かい始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 それから翌日、マシュ達はポケモン達の部屋に向かっていた。

 

「カービィが仲間達と共にポケモン達の部屋を改造したと聞きましたが……」

 

「一体どんな部屋を作ったのかしら?」

 

「さあ……」

 

 マシュが疑問に思ったその時、彼女達はポケモン達の部屋の前に着く。

 

「開けてみます。」

 

 アルトリアが扉を開けると、そこはガランとしていた前とは違い、南国の景色が広がっていた。

 

「前と全然違う……」

 

「しかも楽園のような雰囲気となっているわ!」

 

「どれだけ改造したのよ……」

 

 オルガマリーが呆れた直後、カービィが姿を現した。

 

「カービィ!まさかあなた達でここまでやるなんて凄いじゃない!」

 

「皆で力を合わせたからね。」

 

 カービィが中央を指差すと、そこには大きな木が立っていた。

 

「この木はポケマメの木。ポケモン達の好物であるポケマメがたくさんなるんだ。」

 

「ポケマメですか。私達も食べれますか?」

 

「食べれるけど食い意地張るのはよそうよ……」

 

 アルトリアのよだれにカービィが苦笑いした後、マシュが木の実を見つける。

 

「木の実も栽培しているのですね。」

 

「ああ。食料不足の為に木の実も栽培しているからね。」

 

 アルトリア達は木の実がなる木に近づき、いろいろな木を眺めはじめる。

 

「見たことのない木の実がたくさんある……」

 

「僕達の世界の木の実さ。マトマの実、モモンの実、ヒメリの実等あるからね。」

 

「因みに味で分類しているよ。辛い、渋い、甘い、苦い、酸っぱい、混合という風に。」

 

 ピカチュウが指差す方を見ると、分類を示す看板が建てられていた。

 

「確かにそれなら分かりやすいな。」

 

「まあね。あとは料理の材料に使われたりするけど、マトマパスタやマーボービスナ、リンドサラダとかがあるんだ。」

 

 カービィが説明したその時、アルトリアがモモンの実を食べていた。

 

「相変わらず食い意地を張っているな……」

 

「いいじゃないですか。」

 

「じゃあ、次行くよ。」

 

 カービィがアルトリア達を連れて次の場所に移動し始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 次についた場所は洞窟だった。

 

「ここでは石とか金の玉とかいろいろ採掘されるんだ。あと化石も出てくるからね。」

 

「化石も出てくるのですか?」

 

「そうだよ。あっ、ハネッコが何かを持ってきた。」

 

 カービィが指さす方を見ると、ハネッコは化石を見せた。

 

「化石見つけたよ!羽の化石。」

 

「よし!化石復元マシン用意!」

 

 カービィの合図でリザードンが光線を化石に浴びせると、化石はアーケンに変わった。

 

「オイラ、アーケン!よろしく!」

 

「凄い!こんな技術もあるのですね!」

 

「僕達の世界ではこういう技術もあるからね。」

 

 すると化石から孵ったアーケンがアルトリアに近づく。

 

「この子、とてもかわいいですね。」

 

「そう言われると嬉しいな。オイラ、アルトリアの姉ちゃんのパートナーになるよ。」

 

「では、よろしくお願いします。」

 

 アルトリアはアーケンを抱き上げ、彼の頭を撫でる。

 

「いいな……アルトリアがポケモンを手に入れて……」

 

「この先いろいろなポケモンがいるから会ったらどうするか考えようよ。」

 

 カービィの発言にルイズ達が頷いた後、オタチ達がアスレチックで遊んでいた。

 

「ここはアスレチック。ポケモン達の為の訓練場だよ。」

 

「設備が最新でとてもいいわね。」

 

「ポケモン達も楽しそうで動いているし。」

 

「あとは温泉だけだね。」

 

「温泉?この部屋にあるの?」

 

「向こうだよ。」

 

 カービィが指さす方を見ると、オノノクス達が温泉に入っていた。

 

「よっ!お前等も来ていたのか!」

 

「オノノクス。けどこれってポケモン達の温泉なの?」

 

「そうだよ。因みに僕も入っているけど。」

 

 カービィの説明にオルガマリーが反応し、素早く彼の肩を掴んだ。

 

「な、何!?」

 

「アンタ達ばかりずるいわよ!私達にも温泉入れるようにしなさいよ!」

 

「分かっているけどさ。空いているスペースや水道などはどうするの?」

 

「それは既に考え済みよ。」

 

 オルガマリーは図面をポケットから取り出し、カービィ達に見せた。

 

「オッケー。何とかやってみるね。」

 

「お願いね!」

 

 カービィは頷いた後、ピカチュウ達と共に急いで作業に向かった。

 

「我々も手伝いに行くか?」

 

「そうだな。」

 

 さらにエミヤ達も後に続き、カービィ達の手伝いに向かい出した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 その後、作業はわずか30分で速攻に完成し、その夜はオルガマリー達が温泉に入っていた。

 

「ふう……やはり温泉があるっていいものね……」

 

「はい……けど、カービィさん達には感謝しないといけませんね……」

 

「そうね……男子の方も既に完成しているからね。それに……」

 

「それに?」

 

「カルデアの外の景色もなかなか悪くないわね……」

 

 オルガマリーは窓の外に移る景色を眺め、マシュ達も頷いた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 一方、とある場所では一人の少年がカービィ達の様子をモニターで観察していた。

 

「あれが我々に盾突くピンクの悪魔か……だが、いくら抗おうとしてもこの我々には敵わないという事を教えてやる……おい、レフ!」

 

 少年の言葉と同時にレフが姿を現す。

 

「何でしょうか、ヒュードラ様。」

 

「お前に任務を命ずる。第二特異点はローマだ。奴等の侵攻を必ず止めろ。だが……失敗したらお前を必ず処刑する!いいな!」

 

「はっ!」

 

 レフは一礼した後、第二特異点のローマへと向かい出した。




ED:7月の雨なら

カルデアに温泉とポケモンの楽園が作られ、皆は温泉で暖まりました。

次回から新章が始まります!予告をどうぞ!


予告

第二特異点はローマ。この任務にカービィ達だけでなく、立香も参加する事になった!

立香「俺には俺のやるべき事をやるだけだ!」

ローマに着いたカービィ達は薔薇の皇帝であるネロと出会う。

ネロ「如何にも!余はネロ・クラディウスだ!」

新たな仲間のサーヴァント!

ブーディカ「ああ。めんこいね!」

ステンノ「見せてもらうわ。あなたの力を。」

スパルタクス「ハハハハハ!共に戦おう!」

立ちはだかる敵達!

カエサル「見せてもらおうか!お前達の力を!」

レオニダス「では、始めよう!」

エルメロイⅡ世「貴様等はいったい何者だ!?状況を説明してくれ!!」

そして、レフとの戦いへ!

レフ「貴様等はここで終わる運命だ!」

カービィ「そんなのはやってみなければ分からないよ!」


BGM:ハートは戻らない


カービィ「皆!行くよ!」

立香「見せてやる!俺の力を!」

マシュ「気を付けてください、先輩!」

ルイズ「エクスプロージョン!」

エリザベート「さあ、ショータイムよ!」

アルトリア「ブーディカ女王。助けに来ました。」

ドールリカ「あなたの考えは分からない。だけど、傷つけるのなら容赦しない!」

ゲッコウガ「お主の考えはここで終わりでござる!」

花開くローマに新たな風が巻き起こる!

ドールリカ「いっけー!!」

第二特異点 永続狂気帝国 セプテム。次回スタート!


では、感想をお待ちしています!


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第二特異点 永続狂気帝国 セプテム 第23話 第二特異点への旅立ち

第二特異点のスタートです!

OP:カービィ!


 ある日の朝、カービィは小鳥のさえずりでベッドから目覚めた。

 

「ん……」

 

 カービィが起き上がって隣を見ると、ルイズがすでに起きていた。

 

「おはよう、ルイズ。」

 

「おはよう、カービィ。」

 

 カービィはすぐにベッドの向こうを見ると、清姫が宙吊りとなっていた。

 

「ど、どうなっているの!?」

 

「ああ、あれね。いつもカービィの部屋に入ってくるからトラップを仕掛けたの。まさか引っ掛かるなんてね……」

 

「ハハハ……」

 

 カービィが苦笑いした後、ルイズは清姫を解放する。

 

「納得いきません!旦那様と結ばれるのは私です!」

 

「私のパートナーなんだから手を出さないで!」

 

「貧乳でよく言えますね?」

 

「なんですって!?それはアンタも同じでしょーが!!」

 

 ルイズ達は大喧嘩してしまい、カービィはため息をつくしかなかった。

 

 

----------

 

 

ーーーーー

 

 

「なるほど。意外に苦労しているみたいだな。」

 

 その後、食堂ではカービィの話にリザードン達は納得の表情をしていた。

 

「もう大変だよ……いつになったら仲良くできるのかな……」

 

「あの有り様じゃ無理だって……」

 

 クー・フーリンが苦笑いした後、アルトリアは山盛りの料理を持ってきてテーブルに着いた。

 

「相変わらずだな……」

 

「ええ。特にマトマパスタが美味しそうなので。」

 

「人気があるからね……」

 

 カービィが苦笑いしたその時、オルガマリーが駆けつけてきた。

 

「どうしたの?」

 

「第二特異点の準備ができたわ。朝食を食べたら集まってね!」

 

 オルガマリーの言葉にカービィ達は頷き、急いで朝食を食べ始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 カービィ達はレイシフト部屋に着くと、そこにはオルガマリー達が既に到着していた。

 

「全員揃っているわね。今回の特異点はセプテム。古代ローマの世界となっているわ。」

 

「古代ローマか……確かあそこはパクス・ロマーナの時代だからね。」

 

 ドールイズミの言葉に全員が頷く。

 

「さらにこの特異点にもポケモンがいることが分かったの。今回の出動メンバーはカービィ、マシュ、ピカチュウ、ジャンヌ、ゲッコウガ、巴御前、リザードン、マルタ、ルカリオ、クレオパトラ、ジュナイパー、アタランテ、シルヴァディ、武蔵、ドールリカ、イシュタル、ドールイズミ、パールヴァティー、ドールイサム、クー・フーリン、チコリータ、ヒノアラシ、ワニノコ、ニャビー、ルガルガン、メタナイト、レディアン、ルイズ、シエスタ、ティファニア、エーコ、立香、ヒロインXオルタのメンバーよ。」

 

「えっ!?立香もサーヴァントを召還する事ができたの!?」

 

 カービィが驚いた直後、立香が姿を現す。

 

「待たせたな。」

 

「立香!サーヴァントを召還したと聞いたけど……」

 

「ああ。彼女だ。」

 

 立香が指さす方を見ると、一人の女性が姿を現す。

 

「ヒロインX・オルタ……クラスはバーサー……セイバーです、多分。」

 

「今、明らかにバーサーカーと聞いたけど!誤魔化しているよね!」

 

 立香のツッコミにヒロインXオルタは横を向いて口笛を吹く。

 

「大丈夫なの?」

 

「なんとかな……俺もいよいよ特異点の戦いに赴くのか……その分しっかりしないとな!」

 

 立香は意気込みを入れ、カービィ達は微笑む。

 

「じゃあ、準備をして!」

 

 オルガマリーの指示でカービィ達はコフィンに向かい始める。

 

「そうだ!レイシフトの前に渡す物があるんだ!」

 

「渡す物?」

 

「これさ。」

 

 ダ・ヴィンチはカービィにミニチュアの戦艦を渡した。

 

「これは戦艦『スターシップ』。それを投げたら戦艦サイズの大きさになる優れものだよ。」

 

「そうなんだ。開発してくれてありがとう。」

 

「どういたしまして。さっ、頑張ってね!」

 

「うん!」

 

 カービィ達は一斉にコフィンの中に入り、そのままレイシフトされ始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 第二特異点に着いたカービィ達は辺りを見回していた。

 

「どうやらここは一世紀のヨーロッパみたいだね。」

 

「綺麗な青空と白い雲、そして草原が広がっているな……」

 

「僕達の世界もそうだけど……ん?」

 

 カービィが空を見ると、謎の大きな光の輪が浮かんでいた。

 

「あの光の輪……そう言えば、前の特異点でもそれが浮かんでいました!」

 

「なんだって!?いずれも調査する必要があるな……」

 

 立香が真剣な表情をした後、声が聞こえ始める。

 

「この声……戦いの声だ!」

 

 メタナイトが向こうを見ると、片方は大部隊でもう片方はきわめて少数の舞台で戦っていた。

 

「一方的となっているな……ん?」

 

 メタナイトが向こうを見ると、なんとアルトリアに似ている少女がいた。

 

「アルトリア!?いや、違う。顔つきや髪が似ているが、似た者同士としか言いようがないな。」

 

「ともかく助けに向かおう!」

 

「そうだな。攻撃開始だ!」

 

『おう!!』

 

 メタナイトの合図でカービィ達は動き出し、兵士達を次々と倒しまくる。

 

「ヒロインXオルタ!」

 

「はい!」

 

 さらに立香の指示でヒロインXオルタが動き出し、近づく兵士達を殴り飛ばしながら一掃した。

 

「これで全部か……」

 

 リザードンが手を叩いた後、大部隊は撤退した。

 

「剣を納めよ、勝負あった!」

 

 この光景を見ていた少女はカービィ達の方を向き、彼等に近づく。

 

「貴公等は首都からの援軍か?すっかり首都は封鎖されていると思ったが……まあ良い、褒めてつかわすぞ。」

 

「僕達はただの通りすがりだよ。」

 

「通りすがりだと?通りすがりにしては妙な力を使うな……」

 

「魔術師もいるけど、特殊な力を持っているからね……」

 

 カービィの言葉にピカチュウ達も頷く。

 

「俺は一般人だけど……」

 

「先輩、しっかりしてください。」

 

 立香は項垂れ、マシュが彼を支える。

 

「ともあれ、この勝利は余とお前たちのもの。全ては首都ローマへ戻ってからのことだ。では、遠慮なく付いてくるがいい!」

 

「そうするしかないね・・・。」

 

「うん・・・。」

 

 カービィ達は謎の少女に仕切られながらも一緒についていくことになり、首都ローマに向かうことになった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 一方、丘の上ではヒュードラが様子を見ていた。

 

「やっと彼等も来たか……だが、彼等がエルスによって選ばれた10人だとは思えないが、その中には対象外も一人いるな……さて、お手並み拝見と行くか。」

 

 ヒュードラは後ろを向いた後、その場から転移した。




ED:ハートは戻らない

第二特異点の冒険が始まり、立香はヒロインXオルタを召還して戦いを挑みます!もちろん彼も活躍させますので!

では、感想をお待ちしています!


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第24話 薔薇の皇帝とドールナイト

OP:カービィ!


 カービィ達はローマに向かう途中、ドールリカは少女をじっと見ていた。

 

「うーん……」

 

「どうしたの、ドールリカ?」

 

「いや……よく見るとアルトリアと似ている気がするんだよね・・…」

 

 ドールリカの発言に少女は反応してしまう。

 

「アルトリア?無礼な!余はアルトリアなどではないぞ!」

 

「ごめん……よく似た仲間がいるからね……これがその証拠。」

 

 ドールリカはカードケースからアルトリアのカードを取出し、少女に見せた。

 

「おお!確かに余とよく似ておるの!顔の形や髪や目の形など特に!目の色は違うが確かに見間違えても無理はないの!」

 

「他にも決定的な違いがあるぜ。胸が小さい……」

 

「馬鹿!それは禁句……!」

 

「あ……」

 

 ドールリカに注意されたクー・フーリンは気付くがすでに遅し。すると彼女が持っていたカードからアルトリアが姿を現した。

 

「ゲッ!」

 

「よくも言いましたね……エクスカリバー!!」

 

「ぐはあああああ!!」

 

 クー・フーリンはアルトリアのエクスカリバーの斬撃を喰らって倒れてしまい、カービィ達が彼に駆け寄った。

 

「うわ……そうなるのも無理ないよね……」

 

「まったく……ん?」

 

 アルトリアは少女の方を向き、その姿に驚きを隠せなかった。

 

「うわっ!私と同じじゃないですか!!」

 

「なるほど。この者がアルトリアか。余はネロ!ネロ・クラウディウスであるぞ!」

 

「ネロ・クラウディウス……ローマ皇帝の!」

 

「いかにも!」

 

 ネロが威張った直後、カービィが敵の反応に気付いた。

 

「敵が来るよ!」

 

「今度は誰?」

 

 ドールリカ達が向こうを見ると、両目が黒く染まった屈強な男が姿を現す。

 

「我が、愛しき、妹の子、よ」

 

「伯父上!?」

 

 男の登場にネロは驚きを隠せずにいた。

 

「いや、いいや、今は敢えてこう呼ぼう。如何なる理由かさ迷い出でて、連合に与する愚か者!カリギュラ!!」

 

「カリギュラ!?そんなまさか!?」

 

「何処かで聞いた事があるが・・・、今は戦いに集中しないと!」

 

 ドールリカの合図と同時に、彼女達は戦闘態勢に入った。

 

「攻撃開始!」

 

『おう!!』

 

 カービィ達は一斉に襲い掛かるが、カリギュラは次々と彼等の攻撃を受け流した。

 

「大丈夫か!?」

 

「心配しないで!あの人があなたの伯父さんなら、姪っ子が伯父さんを倒すなんて悲しい事はさせないから!」

 

 ドールリカはヨーヨーを回転させ、そのままカリギュラを縛り上げようとした。

 

「させるか!」

 

 だが、カリギュラはヨーヨー攻撃を躱してしまい、そのままドールリカに接近した。

 

「ふん!」

 

「ぐはっ!!」

 

 ドールリカはカリギュラに殴り飛ばされ、地面激突してそのまま引きずってしまった。

 

「ドールリカ!」

 

「大丈夫……このくらい!」

 

 ドールリカは立ち上がった後、再び戦闘態勢に入った。

 

「まだやる気か!?」

 

「当然!この程度で私は倒れないからね!」

 

 ドールリカはヨーヨーを懐に納め、格闘スタイルの接近体勢に入った。

 

「まさか格闘術で挑むのか!?」

 

「こうするしか方法はないからね!」

 

 ドールリカは走りながらカリギュラに襲い掛かり、強烈なパンチを2、3発は浴びせる。

 

「させるか!!」

 

 カリギュラは攻撃をしようとするが、ドールリカはうまく躱した。

 

「何!?」

 

「グランドアッパー!!」

 

「がはっ!」

 

 ドールリカのアッパーカリギュラの顎に決まり、彼は地面に激突した。

 

「チッ!ドールリカと言ったな。この屈辱は忘れないぞ!!」

 

 カリギュラは立ち上がり、その場から姿を消した。

 

「逃げられたか。」

 

「だが、奴はまた出てくるだろう……」

 

 メタナイトが溜息をついた後、ネロはドールリカに近づく。

 

「大丈夫か!?」

 

「全然平気よ。」

 

「まったく……無茶をするな……」

 

 ネロが溜息をついた後、ドールリカの手を握る。

 

「さっ、ローマに行くぞ。」

 

 ネロの言葉に全員が頷き、ローマへと再び向かい出した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 カービィ達はローマに辿り着き、都市の景色に心を奪われていた。

 

「見るがよい、しかして感動に打ち震えるのだっ!これが余の都、童女でさえ讃える華の帝政である!」

 

「ここがローマ……凄い……!」

 

 カービィ達が驚いている中、ネロは彼等に林檎を渡した。

 

「ほれ、それを食うのだ。」

 

「ありがとう!」

 

 カービィは迷わずその林檎を食べ、アルトリア達も後に続いた。

 

「結構おいしいです!」

 

「いい味ですね。」

 

「それは良かった。余はその方らが気に入った。お主も少女達も正直者である事はわかるのだ。」

 

「確かにあまりにもおかしすぎて理解は難しいからね……」

 

 ドールリカは苦笑いするしかなく、カービィ達も頷く。

 

「済まぬが館で事情を話す。着いてきてくれるか?」

 

「そうするよ。」

 

 カービィが頷いた後、彼等は館に移動し始めた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 館に移動したカービィ達は、ネロからの話を聞いていた。

 

「平和なローマに突如、余以外の複数の『皇帝』が現れた連合軍。『連合ローマ帝国』がこのローマ帝国の半分を奪ったのだ。」

 

「先程現れたカリギュラもその一人か……この時代だと既に死んでいるという事は……サーヴァントという事か。」

 

 ルカリオの言葉に全員が頷く。

 

「フランスでの特異点のように、誰かが聖杯を手にして皇帝をサーヴァントとして召喚している可能性が高い。それに連合軍を防ごうにもネロの今ある軍を総動員しても抑えきれていないからな。」

 

「その通りだ。最早、余一人の力では事態を打破することは出来ない。」

 

「そういう事なら俺達も協力するぜ!」

 

 リザードンの言葉にネロは彼等の方を向く。

 

「本当か?」

 

「もちろんだ。それに話を聞いた以上俺達は黙っている訳にはいかないからな。」

 

「僕も助太刀するよ!」

 

「感謝する!」

 

 ネロが一礼した後、ドールリカは彼女の方を向く。

 

「連合には他にも戦力がいるの?」

 

「ふむ……連合には巨大な魔術を操る輩がいると聞いた。兵たちの噂ではあるが、最前線で姿を見かけたとか。」

 

「巨大な魔術……もしかするとレフの可能性が高いわね。」

 

 ルイズの言葉にカービィ達も頷く。

 

「あのような魔術を使えるのはレフぐらいしかいないからね。」

 

「もしそれが本当なら倒さないと!カルデアを崩壊直前まで追い込み、オルガマリーを爆死させ、マスター候補生を仮死状態に追い込み、大勢のカルデアの職員の命を奪った罪を償う為にも!」

 

 ルイズが言い切ったその時、首都に攻めてくる連合軍の残党が攻めてきた。

 

「残党か……行くぞ!」

 

『おう!!』

 

 カービィ達は急いで出動し、連合軍の残党を倒しに向かい始めた。

 

「貴様等は何者だ!?」

 

「お前達の野望を止めに来た!行くぞ!」

 

 立香の合図でカービィ達が飛び出し、攻撃を次々と繰り出して連合軍の残党を蹴散らしまくる。

 

「残るはあと一人!」

 

「よし!」

 

 立香の指示と同時にカービィが動き出し、最後の一人を倒した。

 

「これで残党は倒した。これからどうするんだ?」

 

「ガリアに向かうぞ。そこはこの戦争の重要な最前線である。しかも敵サーヴァントがいる可能性が充分に考えられ、必然的にお主達の力が必要となるぞ。」

 

「分かった!その時は僕達に任せて!」

 

「期待しているぞ。」

 

 ネロの言葉にカービィ達は頷き、彼等は館に帰り始めた。




ED:ハートは戻らない

連合軍との戦いは始まったばかり。果たしてここからどの様に動くのか!?

では、感想をお待ちしています!


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第25話 母のぬくもり

OP:カービィ!


 カービィ達はガリアに向かっており、馬を使って移動していたが、アルトリアは用事の為、一旦カルデアに戻っていた。

 

「取り敢えず今のところは大丈夫だね。」

 

「ええ。敵も来なくてとりあえずは大丈夫ね。」

 

 ルイズがカービィの言葉に笑顔で答えた後、彼女達はガリアに到着した。

 

「着いた!ここがガリアね!」

 

 ルイズ達がすぐに馬車から降りると、ネロは皇帝として兵士たちに言葉を送って鼓舞し始める。

 

「戦いはまだまだ続く!だが、我等がいる限りこの戦いに勝てるチャンスがあるぞ!」

 

 ネロの言葉は兵士たちの士気を高め、この光景にカービィ達は驚きの表情をしていた。

 

「さすがはカリスマ皇帝ね……ん?サーヴァント?」

 

 ドールリカが指さす方を見ると、一人は赤い髪をした綺麗な女性のサーヴァントで、もう一人は灰色の屈強で大きな肉体を持つ男性のサーヴァントの2人が出てきた。

 

「君達がマスターのようね。サーヴァントも多くいるけど……私達は味方だから。」

 

「そうなんだ。あなたは?」

 

「私はブーディカ。ガリア遠征軍の将軍を努めているわ。」

 

「ブリタニアの元女王ですね。」

 

「そういう事。で、こちらが……」

 

「戦場に招かれた闘士がまた増えたか。喜ぶがいい、此処は無数の圧殺者に見ちた戦いの園だ。あまねく強者、圧制者が集う巨大な悪逆が迫っている。反逆の時だ。さあ共に戦おう。比類なき圧政に抗う者よ。」

 

「その喋り方……スパルタクスでござるな。」

 

「正解だよ。彼は共に戦う事を喜んでいるからね。」

 

 ブーディカが苦笑いした後、スパルタクスはアストルフォの方を向く。

 

「おお!黒のライダーか!」

 

「赤のバーサーカー!こんなところで出会うなんて……」

 

「そうか。アストルフォから話を聞いたけど、スパルタクスとは別の世界で出会っていたからな。」

 

 ドールイサムが納得の表情をした後、彼等は前に出る。

 

「俺はドールイサム。よろしくな!」

 

「ドールリカよ。」

 

「ドールイズミ。」

 

「僕はカービィ!」

 

「ピカチュウだよ。」

 

「拙者はゲッコウガと申す。」

 

「リザードンだ。」

 

「私はルカリオ。」

 

「ジュナイパーだ。」

 

「シルヴァディだ。よろしくな!」

 

「藤丸立香です。」

 

 そして互いの自己紹介が終わり、ドールリカが代表して聖杯について話し始める。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

「なるほど……だったら私達も協力するわ!」

 

「共に戦おう!反逆者達よ!」

 

 ブーディカ達も協力する事になったが、彼女はある提案を出す。

 

「まだあなた達の力を知らないから勝負してくれないかな?」

 

「分かったわ。なら、ここは私達で勝負するから!」

 

 ドールリカとドールイズミは前に出た後、戦闘態勢に入る。

 

「君達マスターが相手ね。さっ、始めましょう!」

 

 4人は同時に飛び出し、激しい戦いを繰り広げ始める。

 

「僕達はどうする?」

 

「観戦するしかないだろ?」

 

「そうだね……」

 

 カービィはルイズに抱かれ、ドールリカ達の戦いを見つめた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 そして戦いが終わり、ブーディカとスパルタクスはドールリカとドールイズミの実力に満足していた。

 

「お見事ね。」

 

 ブーディカは息を吐いた後、満足そうに笑みを浮かべながらカービィ達の傍にいるマシュをジッと見ると何かに気付いた。

 

「よく見たら、そーいうことか。あんた、それならそうって言ってくれればいいのに!」

 

「はい??」

 

「色々複雑なコトになってるんだねぇ。こっちだって……あ、それによく見たらめんこいねえ!」

 

「え?」

 

「こっちおいで、ほら。よしよし。」

 

 ブーディカは満面の笑みを浮かべながらマシュを抱き寄せ、まるで自分の子供をあやすように頭を撫でていく。

 

「あっーーな、なんでしょうかブーディカ、その、わぷっ……」

 

「あたしにはあんたは妹みたいなもんだ。『あんたたち』は、かな。よしよし。」

 

 ブーディカはマシュにある『何か』の正体に気付いて愛おしそうに抱きしめており、マシュはブーディカの温もりに力が抜けてそのまま甘えるようにギュッと抱きしめた。

 

「まるで親子みたいだけど、子煩悩な母親だね……」

 

 ピカチュウが苦笑いした後、ブーディカは彼に気付いた。

 

「ほら、ピカチュウも。」

 

「ええっ!?」

 

「いいからいいから。」

 

「うわっ!」

 

 ピカチュウも抱きしめられてしまい、温もりに陥落してしまった。

 

「お、俺達もそうなるのか……?」

 

「関わらない方が……」

 

 リザードン達が去ろうとしたが、ブーディカにカービィが狙いを定められた。

 

「逃げることないじゃないか、ほーら。よしよーし。」

 

「うわっ!」

 

 さらにカービィまでも抱きしめられて頭を撫でられた。

 

「ちょっと。それは私の役目ですが……」

 

「そんな問題じゃないでしょ!」

 

 清姫の嫉妬にルイズがツッコミを入れた直後、彼女までブーディカに捕まってしまった。

 

「キャッ!」

 

「うわっ!」

 

「ちょっと!」

 

 さらにドールリカ、ドールイズミも捕まえられてしまった。

 

「母は強しだな……」

 

「ああ……」

 

 この光景を見ていたリザードン達は呆れた表情で見ていた。

 

「皆、楽観的だな……う!?」

 

 すると立香が突然膝をついてしまい、カービィ達は慌てて彼の元に駆け寄る。

 

「どうしたの!?」

 

「分からない……頭痛がしたのは確かだが、もしかすると記憶が思い出すかもしれないんだ……」

 

「確か記憶喪失だったよね。もしかして記憶が一部思い出したの?」

 

「今は分からない……ともかく今は先に進もう……」

 

 立香の発言にヒロインXオルタは頷くが、カービィ達は心配な表情をしていた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 その後、カービィ達はガリア奪還に向けて作戦を取っていた。

 

「ガリアには敵サーヴァントがいる事が判明された。その名前を調べてみたが……カエサルという奴だ。」

 

 メタナイトの発言にクレオパトラはある事を思い出す。

 

「心当たりはあります。生前愛人関係となっている男です。」

 

「そう言えばそうだったな……だが、いずれにしても戦う必要はあるだろう。」

 

 ルカリオの言葉にクレオパトラも頷く。

 

「ええ。こうなった以上はやるしか方法はありません。たとえどのような事があろうとも!」

 

「よし!」

 

 ルカリオはクレオパトラの決意に頷いた後、すぐに立ち上がった。

 

「カエサルについては私が立ち向かう!」

 

「大丈夫か!?」

 

「心配するな。彼の実力さえ分かれば十分だ。」

 

 ルカリオはすぐに格闘の構えを取り、戦闘態勢に入る。

 

「分かった!カエサルはルカリオとクレオパトラに任せる。他は敵兵達を倒してくれ。」

 

「オッケー!」

 

「任せて!」

 

「決まったようだな。すぐに行くぞ!」

 

『おう!!』

 

 ネロの合図で彼女達は行動を開始し、カエサルのいる敵陣へと向かい出した。




ED:ハートは戻らない

ブーディカ達が仲間になり、いよいよカエサルの元に向かいます!

さらに立香は記憶喪失という事が判明。記憶が完全に復活するのは監獄塔での戦いとなりますが、藤丸立香は仮の姿である事を忘れない様に……

では、感想をお待ちしています!


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第26話 ルカリオVSカエサル

OP:カービィ!


 カービィ達はガリアに赴いているが、彼等はエアライドに乗り、他は馬で移動していた。

 

「敵の数は大体3万よ。」

 

「よし!突撃開始だ!」

 

 メタナイトの合図で突撃が始まり、リザードンは炎を吐く体勢に入る。

 

「喰らいやがれ!!」

 

 リザードンの炎攻撃が決まり、兵士達は黒焦げになってしまって倒れてしまう。。

 

「今度はこいつでござる!」

 

 さらにゲッコウガの斬撃も決まり、大半の兵士達は倒れてしまった。

 

「今度は魔物だ!」

 

「よし!ストーンエッジ!」

 

 ルガルガンの強烈な大技が決まり、ストーンエッジで魔物達も倒されてしまった。

 

「見事だ!そのまま突き進むぞ!」

 

『おう!!』

 

 ネロの合図で攻撃が始まり、連合軍は次々と逃げ出してしまった。

 

「今がチャンスだ!突っ込め!!」

 

 メタナイトの合図でルカリオとクレオパトラとネロは急いで駆け出し、カエサルの元に向かい出した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 ルカリオ達が敵のアジトの中に辿り着くと、そこにはカエサルがいた。

 

「こいつがカエサル……!けど、なんか太っているのが気になるが……」

 

 ルカリオが唖然とした直後、カエサルが彼等の方を向く。

 

「待ちくたびれたぞ。一体、いつまで待たせるつもりか。しかし、だ。どうやら私が退屈をするだけの価値はあったぞ。」

 

「まさかネロの美しさなのか!?」

 

「そうだ。その美しさは世界の至宝でありローマに相応しい。我らの愛しきローマを継ぐ者よ。名前は何と言ったかな?」

 

 カエサルの発言にネロは前に出た。

 

「余は、ローマ帝国第五大皇帝。ネロ・クラウディウスこそが余の名である。貴様を討つ者だ!」

 

「良い名乗りだ。そうでなくては面白くもない。そこの客将よ。遠い異国からよく参った。貴様達も名乗るがいい。」

 

 カエサルの言葉にルカリオは前に出た。

 

「私はルカリオ!マスターの一人だ!私も貴様を倒しに来た者だ!!行くぞ!!」

 

 ルカリオは格闘の構えに入り、そのまま戦闘態勢に入った。

 

「面白い……ん?」

 

 カエサルはルカリオの後方を見ると、クレオパトラがいる事に気付く。

 

「カエサル様……!」

 

「おお!クレオパトラか!久しぶりだな!」

 

「はい……お元気そうで何よりですが、あなたもサーヴァントとして復活されたのですね。」

 

「そうだ。で、マスターは?」

 

「こちらです。」

 

 クレオパトラはルカリオを指差しながら笑顔で答える。

 

「なるほど……ルカリオとやら。聖杯については私を倒せたら教えてやろう。だがその前に、ここまで来られた褒美だ。我が黄金剣、黄の死(クロケア・モース)を味わえ!」

 

 カエサルの宝具攻撃が襲い掛かったが、ルカリオは左反復の動きですぐに躱した。

 

「そんな攻撃は効くか!」

 

「なかなかやるな……だが、いくら貴様でもこの私には勝てない!」

 

「それはやってみなければ分からない……行くぞ!!」

 

 ルカリオとカエサルは如意棒と剣を交え、火花を散らしながら戦い始めた。

 

「カエサルはローマの前皇帝の一人だからな……奴と互角に戦えるとは……余もローマを守る為にこんなところで立ち止まるわけにはいかないな。」

 

 ネロは原初の火を構えて戦闘態勢に入り、カエサルに視線を移す。

 

「ほう、どうやらかなりの場を超えているようだな。美しい少女たちを従えているお前の勇気と強さに感嘆したぞ。」

 

「いや、仲間だ。」

 

「褒美に一つ教えてやろう。聖杯なるものは、我が連合帝国首都の城にある。正確には宮廷魔術師を務める男が所有しているな。」

 

「その魔術師とは?」

 

「できんな、貴様への褒美は終わりだ。これ以上くれてやる道理はない」

 

「なら、貴様を倒すのみだ!」

 

 ルカリオは如意棒の連続攻撃でカエサルの体を突きまくり、彼に次々とダメージを与えた。

 

「私をここまで熱くさせるとは見事だ!だが、これで終わらせてやる!」

 

 カエサルは本気で襲い掛かり、ルカリオは如意棒でガードしながら後退し始めた。

 

「くっ!本気で攻めて来たか!クレオパトラ!」

 

「はい!」

 

 クレオパトラは戦闘態勢に入り、カエサルを睨み付ける。

 

「カエサル様!いい加減にしてください!これ以上仲間を傷つけるなら容赦しません!」

 

「悪いがそれはできない……あの御方からの命令だからな……」

 

「あの御方とは誰なのか気になるが、こんなところで倒れる訳にはいかない!」

 

 ルカリオは目を見開いた直後、カエサルの攻撃を弾き返した。

 

「ここからは私も全力で行くぞ!メガ進化!!」

 

 ルカリオはメガ進化を発動させ、メガルカリオの姿になった。

 

「何!?姿を変えただと!?」

 

「ここからは私の戦いだ!行くぞ!!」

 

 メガルカリオはスピードを上げてカエサルに接近した。

 

「そこだ!」

 

「うごっ!」

 

 ルカリオの掌底攻撃が見事決まり、そのダメージの影響でカエサルは後方に飛ばされた。

 

「クレオパトラ!」

 

「はい!」

 

 さらにクレオパトラのバック蹴りも決まり、顔面に蹴りを喰らってしまったカエサルは膝をついてしまった。

 

「今がチャンスです!」

 

「よし!最後の一撃を喰らわせてやる!」

 

 ルカリオは強烈なパンチの態勢に入り、立ち上がろうとするカエサルに襲い掛かる。

 

「喰らえ!!爆裂拳!!」

 

 ルカリオのパンチがカエサルの顔面に決まった直後、ネロが駆けだした。

 

「止めは余がやる!覚悟!」

 

 そしてネロの一撃がカエサルの体を切り裂き、彼は倒れてしまった。

 

「見事だ……それでこそ、ローマ皇帝だ!」

 

 カエサルがほほ笑んだ後、クレオパトラは彼に近づく。さらに兵士達を倒し終えたドールリカ達も駆けつけてきた。

 

「カエサル様。」

 

「美しい女たちに負けるのも悪くない。そも、俺が一卒兵の真似事をするのは無理がある。まったく、あの御方には困ったものだ。」

 

「あの御方とは?」

 

「そうだ。当代の正しき皇帝よ。連合首都であの御方は貴様の訪れを待っているだろう。正確には皇帝ではない私だが、まあ、死した歴代皇帝さえも逆らえん御方だ。その名と姿を目にした時、貴様はどんな顔をするだろうか。楽しみだ。」

 

「どうやらネロと関わりのある人物みたいね。」

 

 ドールリカが納得した後、カエサルはルカリオの方を向いた。

 

「ルカリオよ。お前の一撃はとても見事だ。また今度手合わせを使用ではないか。」

 

「ああ。こちらこそよろしく頼む。」

 

 ルカリオが笑顔で答えた後、ネロは不安な表情を浮かべていた。それを察したドールリカは守るように前に出た。

 

「ならば私が守ってみせるわ!たとえどのような事ああろうとも……絶対に!!」

 

「ほう!少女にしてはやるではないか!で、貴殿は?」

 

「ドールリカよ。」

 

「ドールリカか。覚えておこう。」

 

 カエサルは消滅し、それと同時に彼のカードが出てきた。

 

「カエサルは元の時代に帰ったみたいね。」

 

 ドールリカはカードを拾い、それをネロが見つめた。

 

「これはいったい……」

 

「カエサルが残してくれたカードよ。カエサルはネロにとって血の繋がった先祖だからね。もしかすると子孫であるあなたを心配していたのかも知れないわ。」

 

「そうかもしれないな……」

 

 ネロはドールリカからカードをもらい、胸に抱きしめる。

 

「これは戦いが終わるまで一時的に持っておく。大切なご先祖の為にも……」

 

「その意気よ!さっ、次に……ん?」

 

 ドールリカが気配のした方を見ると、一匹のポケモンが檻の中にいた。

 

「おーい!ここから出してくれー!!」

 

「大変だ!すぐに救出しないと!」

 

 カービィが駆けだそうとしたその時、ピカチュウのカードケースからカードが飛び出し、そこからレティシアが出てきた。

 

「レティシア!」

 

「ここは私に任せて!」

 

 レティシアは檻を破壊した後、ポケモンを救出した。

 

「もう大丈夫よ?あなたは?」

 

「俺はジャラコ。ポケモンさ!」

 

「ジャラコね。私はレティシアよ。あなたはどうしてここに?」

 

「俺は修行の最中に謎の穴によって吸い込まれたんだ。気が付いたらここにいたんだ……」

 

「そうだったの……じゃあ、私があなたの面倒を見るわ。」

 

 レティシアの言葉にジャラコは驚いた。

 

「いいの?こんな落ちこぼれの俺を……」

 

「大丈夫よ。私がついているから。」

 

「じゃあ、よろしくな。レティシア姉ちゃん。」

 

 ジャラコの言葉にレティシアは微笑んだ。

 

「ガリアも救ったし、取り敢えずは一件落着だね。」

 

「そうね。さっ、戻りましょう!」

 

 ルイズの言葉に全員が頷き、彼女達はローマへと向かい出した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーー

 

 

 一方、別の場所では2人の少女が目を覚ましていた。

 

「ここはいったい……」

 

「分からない……もしかするとここは異世界……」

 

 少女達が辺りを見回した後、一人の女性が姿を現した。

 

「その様子だと大丈夫ね……」

 

「あなたは?」

 

「私はステンノ。女神よ。」

 

「「女神?」」

 

 少女達の言葉にステンノは微笑んだ。




ED:ハートは戻らない

カエサルを撃破に成功しましたが、一方ではステンノが2人の少女と出会いました。その少女については次回に明かされます!

では、感想をお待ちしています!


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