戦姫絶唱シンフォギアGZ (ザ・ワン)
しおりを挟む

EPISODE.1 コロニー落下事変 第1話 紅き英雄の伝説

皆さん初めまして。

初めて小説を描きます。
その為、文章力などが全くを持って皆無なのでその所は頑張って行きたいです。

これからよろしくお願いします。



 

 

当たり前だけど、人の人生は何時どこで何が起こるのかは誰にも分からない。

例えそれが自分自身の人生であっても

もしかしたら明日死んでしまうかも知れない

もしかしたら今日は死んでしまうかも知れない。

本当に、人生って何が起こるのか分からないからワクワクもするし怖い時も悲しい時もある。

うん...何言ってんだろうなぁ...俺って。

バカみたいだな...

 

 

 

 

2012年4月16日(月) AM7︰00

 

ピピピピピ

 

朝だ...俺は鳴り響く時計を手でまさぐり探すが寝ぼけている為に時計のアラームが解除出来なかった。

 

「う..うん...」

 

俺は数秒時計と格闘し、目が少し覚め時計のアラーム解除スイッチを押しアラームを停止させる。

 

カチッ

 

アラームを解除してうるさい音が消えたのでまた眠くなってきた。

 

「う...ん、夜更かしし過ぎた...クソ眠たいな」

 

そして俺は再び布団に倒れ込み二度寝についた。

 

「...zzz」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「...」

 

「......」

 

「......ん......」

 

「..................んんっ!?」

 

体が突然恐怖を感じた、今日は普通に平日で学校もある。

記憶が正しければ俺は二度寝をしてしまった。

俺は置時計では無くスマホの電源を入れ画面を見る、画面にはAM8:05と映し出されていた。

 

「遅刻じゃん!!」

 

俺は掛け布団を蹴り飛ばして直ぐに制服に着替える。

朝飯はいつも食べてないので着替え終わり、学校の用意を済ませると寮から出ていった。

 

「くぅ...!入学早々遅刻かよぉ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

AM8:43 リディアン共学院高等科正門前

 

「つ...着いた...けどこの時間じゃあ1時間目は始まっているな...今日の一時間目は...うげ音楽じゃん...」

 

俺は今日の時間割を思い出し、嫌な気持ちになった。

何故なら、音楽の授業に全身全霊をかけてるこの学校は音楽の授業に遅れては行けないと言う謎のルールがあった。

音楽で全国でも目指してるのかよと思っていたが、ふとこの学校に1人トップアーティストが

存在している事を思いだした。...世の中何があるか分からないなぁ。

俺はそんな事を考えながら正門を潜り自分の教室の前へ着く。

教室の中からは生徒達の歌声が聞こえる、

生徒達の歌の邪魔はしたくなかったので、歌い終わるまで廊下でこっそりと待機していた。

やがて歌が歌い終わると、俺は教室のドアに手を伸ばす。

 

「...よし!行くぞ...!」

 

正直、音楽の時間もそうだが単純にクラスの皆が居る教室には入りたく無かった。

入った時のクラスに巻き起こる

俺への視線の数々がかなり怖いからだ。

ガララ...と目立たないように引き扉を開けると、その音を瞬間的に察知した先生が

俺がこっそりと入ってくると同時に怒号を上げた。

 

「桜花紘くん!」

 

突然俺の名前を呼ばれた俺はビクッとなり、小声でハイと返事した。

あ...自己紹介まだでしたね、どうも桜花紘(おうかひろ)と申します...以後お見知り置きを...。

そんな事よりおかしい...こっそりと侵入したはずだ...

 

「私の授業がそんなに嫌なのかな~?」

 

俺は先生が笑っているがなにかの恐ろしいオーラが見えたので色々と考えてた言い訳の数々を

言えないと思い正直に答えた。

 

「すいません!寝坊してしまいました...」

 

そう言うと先生がハァと溜息をつき、以後遅刻はしない様にと忠告した。

 

「気をつけます...」

 

俺は邪魔にならないように、そそくさと自分の席へ着く、カバンを机に置き授業の準備をすると後ろの席から肩をトントンと叩かれ俺を呼ぶ声がした。

 

「大丈夫...?初めてじゃない?先生に怒られて」

 

「立花さん、ありがとう大丈夫だよ」

 

立花響さん、俺の席の後ろに座る女の子だ、この子もこの子で結構先生に怒られてるのを見ている。

入学した時クラスの自己紹介の時に知った立花さんの趣味は人助けらしくて、前に音楽の時間に

遅刻して来たらと思ったら猫を1匹抱いていた。

後で聞くと高い木から降りれなくなった猫を助けたとの事らしい。

人助けというか...猫助けと言うか...

取り敢えず彼女は助けると言う事が好きらしい。

すると、立花さんの隣の席に座る女の子が立花さんに話しかけた。

 

「響も人のこと言えないでしょ..?この前だって猫を助けて先生に怒られてたのに...」

 

この子は小日向未来さん、立花さんの隣の席でリディアンの寮で2人で住んでいる立花さんの親友、いつも一緒にいてすごく仲良しな2人だ...立花さんの良き理解者でもある。

 

「む~酷いよ未来~」

 

立花さんは頬を膨らませ小日向さんに言う。

うーん、夫婦みたいだなぁ...と俺は思い立花さんに言う。

 

「心配してくれてありがとう、俺はホントに大丈夫だよ」

 

そう言うと立花さんはそっかと一言言い、授業に戻る。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時間は流れて数学の時間。

授業中なのに窓の外を眺めている、授業の内容が理解出来ずに窓の外を眺める事で現実を逃避していた。

今日もいい天気だなぁ...とぼーっと窓の外を眺めていると真昼間なのに結構大きな流れ星が流れた。

 

「ん?昼間でも流れ星なんて流れるんだなぁ...」

 

俺は後ろを振り向くと立花さんも窓の外を眺めていた、立花さんは俺が後ろを見てるのでどうしたの?と声をかけてくる。

 

「今さ大きな流れ星流れなかった?凄いよね昼間なのに」

 

そう言うと立花さんは不思議そうな顔で俺の顔を見つめる。

 

「こんな昼間に流れ星なんて流れるんだ...!」

 

「俺も知らなかったよ」

 

「うーん...私も窓の外を見てたのに流れ星なんて見えなかったよ..?」

 

あれ?と思い窓の外を見る、おかしいなぁ結構大きいから見えてるはずなんだけどなぁ。

幻覚などではなくハッキリとこの目で見たんだけどな、立花さんが気づかなかっただけかと思い立花さんに謝ると立花さんは私も見たかったなー、ともう一度流れ星が流れないかと窓の外を凝視している。

多分、多分だけど立花さんも授業に目もくれずに窓の外を眺めていた所を見ると、立花さんも授業の内容が理解出来ずに現実逃避していたんだなぁと自分の中で勝手に決めていた。

 

キーンコーンカーンコーン

 

授業終了のチャイムが鳴る、結局流れ星に夢中で殆ど授業に集中してなかったけどまぁいいかと思い、休み時間を過ごす。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

PM6:00 シティ商店街

 

学校が終わり放課後、俺は商店街へ行き夕飯の買い物をしていた。

この商店街は昔はかなり活気ある商店街だったらしい。

今はたくさん店が並んでいるが殆どがシャッターを閉じて、店を閉めているのが多い、昔と言っても10年前の話らしいけど。

 

「今日は何にしようか...」

 

そう考えてると後ろから突然声がした、後ろへ振り返ると

 

「ふらわーのおばちゃん、こんばんは」

 

ふらわーのおばちゃん、その人はこの商店街にある、お好み焼き屋の店主であり、俺の行き付けの店である。

値段が安く、とても美味しいお好み焼きを提供してくれる。

だいぶ前に立花さんと小日向さんに連れて行ってもらい、そこからこの店に1人でも食べに行くようになった。

 

「紘くん、お買い物?」

 

はい、と答えると一人なのに偉いわねと言われた。

そんなこと無いですよと答えると、夕飯迷ってるんでしょ?と言われたのでまぁ...と答えるとおばちゃんがウチのお好み焼き食べて行きな今日は奢るよ!と言ってくれた、俺は喜んでおばちゃんに返事した。

 

「じゃあお言葉に甘えてもいいですか?」

 

「そう言ってくれると嬉しいよ!とびきり美味しいお好み焼き作るからね!」

 

俺はおばちゃんと談笑しながらふらわーへ向かっていった。

 

 

 

PM7:20

 

「ふぅ...腹いっぱいだぁ」

 

俺は膨れたお腹をさすり、帰り道を歩いていた。

今日は夜更かししないでおこうと心に決めて、早く帰りたいと思い。

普段は通らない道を使って近道してやろうと思い、歩いていると。

 

 

 

 

ビーーーッビーーーッ

 

 

突然シティに鳴り響く警報。

 

「この音って...」

 

この警報は認定特異災害ーノイズーが出現したのを知らせる警報だ、ノイズって言うのは、何故かは分からないけど生身の人間が触れたら炭化してしまい、現代の武器では太刀打ち出来ないと言われる。

どうやって対処して居るのかも、一般人には不明である。なぜなら基本は警報がなった瞬間に所々に設置された対ノイズ用シェルターに人々は避難するからだ。

ノイズは建築物など障害物をすり抜ける力がある為、家等に逃げ込んだら運悪く入り込んだノイズに襲われてしまう。

対ノイズシェルターはそんなノイズのすり抜ける力を封じる力を秘めている。

俺も早くそのシェルターに避難したかったが、こんな時に限ってシェルターが見当たらない。

 

「最悪だ...!」

 

俺は何処から現れるか分からないノイズに警戒しながらシェルターを探す。

そう言いながら走っていると運が悪いことに前方にノイズが出現する。

 

クロールノイズ「.....」

ヒューマノイドノイズ「.....」

 

「うわ...」

 

後ろへ下がるも後ろにもノイズが地面から現れ俺を逃がさない様に囲む。

 

「う...これじゃあ」

 

俺は逃げ場を失った、このままじゃノイズに炭化されると、一人心臓をバクバクさせながら息を呑む。

 

「今日の朝の占い...絶対に俺の星座が最下位だろ...!」

 

俺は今世紀最大の運の無さに自分の星座を恨み空を見上げると昼間と全く同じく形、大きさ、色のした流れ星が流れた。

 

「...あれは昼間に見た流れ星だ...」

 

その流れ星は消えていくことなく、落ちてきた。

俺の所に。

 

「.....は!?」

 

正体不明の流れ星が俺の目の前に落ちてきて、光の玉が俺の目の前で輝いている。

あまりの眩しさに目を瞑り前が見れなかったが、何処からか声が聞こえる。

 

「どうやら間に合った様だな...」

 

やがて目が慣れて、声の発信源である光の玉に向かって質問した。

 

「えっと...あの...貴方は?」

 

「ゼロだ...」

 

「ゼロ...えっと俺は桜花紘です...」

 

互いに一言自分の名前を言う。

随分とあっさりした自己紹介だった。クラスの自己紹介でもこんな事は無かったはず。

そう思ってるとゼロが言う。

 

「俺の力をお前に授ける、この力でノイズを倒すんだ」

 

何やらゼロはよく分からない事を俺に言っている。

 

「俺の力をお前にって...どういう事?」

 

「俺の魂と紘の魂をひとつにするんだ...」

 

俺は途中まで色々考えていたが、考えるのをやめ頭を真っ白にしてゼロに言った。

 

「.....なんか、よく分からないけど、ここで死ぬよりかはマシだ!俺に力を貸してくれゼロ!」

 

「あぁ、助かる...この姿じゃ奴の野望は阻止出来ずにいた...誰かの力になるのが今回の俺の役目だ。

.....行くぞ、ソウルユニゾン」

 

「.....!!!」

 

光の玉が俺の心臓へ入っていく、すると俺の体が紅く輝き周りに衝撃波が発生し、俺の周りを囲んでいたノイズが次々と消滅していく。

 

光が収まり、周りを見ると数いたノイズが減っていた。

そして俺は体の異変に気づいた。

 

「なっ...なんじゃこりゃ!?」

 

俺は自分の体の変化に驚愕した。

長い金髪を靡かせ、手に持っている剣。

溢れ出す力、俺はゼロの力を手に入れたのだ。

 

「よし...かかってこい、ノイズ!」

 

ノイズが俺に襲いかかった。

 

 

その頃

 

 

同時刻 スカイタワー屋上

??「へぇ、あれが英雄ゼロか...。面白くなりそうだな、クククッ...」

 

 

 

to be continued




いかがでしたか?
1話なので主人公がメインになってシンフォギアのキャラが全然出ていませんでした。
2話からはバッチリ出していきます!
シンフォギアの、時系列がルナアタック後、フロンティア事変前の話です。
ゼロソウルの姿はロックマンゼロのゼロを想像してください。

長々お付き合いありがとうございます!また次回で!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話 シンフォギア装者

第2話です!

今回も見苦しいと思われますがよろしくお願いします!


PM7:20 二課仮設本部

 

「反応絞り込みました! 位置特定ポイント2372!」

 

「ノイズとは異なる高出力エネルギーを検知!しかし...これは聖遺物とはまた違う反応です!」

 

「なっ...アンノウンだとぉ!?」

 

『こちら翼です!ノイズの殲滅終了しました!』

 

「翼か!たった今、ポイント2372にノイズの反応とまた違う謎の反応があった至急、ノイズの殲滅と共に謎の反応の調査に向かってくれ!」

 

『ノイズとは違う謎の反応...?...わかりました、至急向かいます!』

 

「すまない!響くんとクリスくんは別のエリアでノイズの殲滅している!今現場に近いのは翼だ、頼んだぞ!」

 

『了解しました!任務を遂行します!』

 

弦十郎「謎の反応...、一体何なんだ...!?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うおおおっ!」

 

俺は手に持っていたセイバーで向かって来るノイズを倒していた。

 

「これがゼロの力か...!」

 

俺はゼロの力に驚きながら、ノイズの倒していった。

次々とノイズを倒していき、次第にノイズの数が減ってきた。

 

「よし...後もう少しで...!」

 

数が減っても、ノイズは容赦なく襲いかかる。

すると、地面から新たなノイズが出現した。

 

「ちっ...キリがないな...」

 

ノイズを倒しても地面から出現するノイズに俺は舌打ちをする。

幾ら倒しても現れるノイズに俺の疲労は蓄積されていた。

 

「一体ずつ倒しても意味が無いな...どうすれば...」

 

そんな事を考えていると。

 

Imyuteus amenohabakiri tron

 

突然空から聞こえた歌のようなもの

俺は空を見上げると髪の青い女の子が一人空から落ちてくるのを見た。

 

「...あれは?」

 

女の子が1人地面に着地して俺の事をじっと見つめている。

俺もその女の子を見ていると、その女の子は何処かで見た事ある容姿をしていた。

 

「君が叔父様の言っていた謎の反応の正体か...?」

 

「謎の反応...俺の事か...?......あれ?やっぱり貴女どこかで見た事あるぞ...」

 

突然俺の事を謎の反応扱いをされる。

 

「その容姿...もしかして君もシンフォギアを纏っているのか...?」

 

女の子は俺の姿を見て、そう言った。

女の子もなにか装備を身につけている。

 

「いや...俺も良く分からなくて...」

 

「...?...詳しい事は後で聞かせてもらおう...。今は目の前のノイズの殲滅だ...!」

 

女の子は俺とは違う剣を構え、ノイズに向かって走り出した。

 

「あ...!」

 

俺は突然走り出した女の子を見ていた。

 

(あの装備...聖遺物とは少し違うようだが...一体彼に何があったんだ...?)

 

女の子は高くジャンプしてノイズの気を女の子に向けた。

 

「.....ハァッ!」

 

女の子が剣を振るうと、何処からか剣の形をしたエネルギーを大量に出現させ一斉に地上に居てたノイズにエネルギーの雨をぶつける。

 

千ノ落涙

 

あれだけ沢山いたノイズが一瞬にして全て消滅する。

俺は圧倒的な力に驚いていた。

 

「す、すごいあれだけのノイズを一瞬で...」

 

「こちら翼です。...ノイズは殲滅終了しました。...えぇ...今私の目の前に居てます...はい...了解しました。」

 

何やら女の子がどこかへ通信していた。

通信を終えると、女の子が俺の方へ向き近付いてきた。

 

「さて...私の名前は風鳴翼...詳しく教えて貰うぞ...君のその力について」

 

「あ、あぁー!...風鳴翼ってあのトップアーティストの!?」

 

俺は女の子の名前を聞き驚いた。

風鳴翼...2年前ツヴァイウィングとして2人で大きなライブを行った。

だけど、そのライブ会場にノイズが出現して以降、2人だったツヴァイウィングは独りになった。

だけど独りになっても歌うのを辞めずに今も現役で歌い続けていると言われる。

しかも同じリディアンの上級生だ。

そんなトップアーティストが何故戦っているんだろう...?

そんな事を考えていると女の子は俺に事情聴取を始めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

PM10:25 ポイント2372

 

あれからノイズ殲滅した後、なにやら軍事の人達が沢山やって来て現場の後処理をしている。

俺はそれをボーッと見ていると、女性の職員が俺に飲み物を渡してきた。

 

「冷たい飲み物どうぞ」

 

「あ、冷たい飲み物どうも...」

 

俺は渡された飲み物を受け取った。

あれから事情聴取を行った、俺が何故あの力を手にしたのか等。

俺は起きた事情を全て話した、女の子は半信半疑の様子で通信機でどこかへ報告していた。

 

「貴方、名前は?」

 

風鳴さんが俺の名前を聞いた。

そう言えば俺だけ自己紹介をしてなかった。

 

「え...、えと桜花紘です。リディアン共学校の1回生で

 

俺は名前を言うと、風鳴さんの後ろになにやら黒服が大勢待機していた。

 

「え...?」

 

俺は後ろに大勢いる黒服に戸惑った。

まさか、どこかへ連れ去られるのか...?

 

「...申し訳ないが、君をこのまま返す訳には行けなくなった...私達と共に同行してもらえるだろうか?」

 

やっぱりか...

俺は黒服に何やら手錠を掛けられる、俺は突然かけられた手錠に驚く。

 

「大丈夫です...貴方を悪い様にはしないので落ち着いて下さい。」

 

さっき、俺に飲み物を渡してくれた女性職員が俺に言った。

その時の俺の姿は凶悪犯罪者さながらだった。

 

「は...はい」

 

俺は用意された車に乗ろうと車に向かい歩いていると上空からヘリの羽の音が聞こえた。

上を見上げると一機のヘリコプターが降りてくる。

俺は着陸したヘリを見ていると扉が開く、その中から現れた人物に俺は驚いた。

 

「...立花さん...!?」

 

同じクラスの立花さんだった。

立花さんが俺に気付くと驚いた表情で俺の所に向かってきた。

 

「紘くん...!?どうしたの...!?」

 

俺は立花さんに、事情を説明した。

立花さんは俺の身に起きたことを聞いていた。

 

「もしかして紘くんも私達と同じシンフォギア奏者かも...」

 

「...えっ!?...立花さんもあのノイズと戦っているの!?」

 

俺は立花さんも風鳴さんと同じくシンフォギア奏者だった事に驚いた。

そして俺は頭を悩ませる。

 

「...そう言えばさっき翼さんも言っていたな...、一体シンフォギアって何なんだ...?」

 

俺はシンフォギアについて立花さんに聞いた。

 

「うーん...私も良く分かってないんだけど、簡単に言ったらカラオケ装置だよ」

 

俺は理解が出来なかった。

カラオケ装置?...別に音楽なんて流れてもないし、歌ってもいないぞ...?

と、思っていると俺はひとつ思い出した。

 

「そう言えば、風鳴さんが来た時に何か歌を歌っていたな...」

 

「シンフォギアって言うのは歌で強くなるんだよ!胸に伴奏が流れるんだよ!」

 

けれど俺は戦闘中に歌なんて歌わなかったし、伴奏なんて流れてこなかった。

俺はシンフォギアとは違うのかな...?

ゼロも詳しい事は何も言わなかったし、よく分からない。

 

そう話していると、風鳴さんが1人の女の子と共に俺達に近付いてきた。

 

「立花...彼と知り合いだったのか?」

 

風鳴さんが立花さんに、そう言うと立花さんは頷いた。

 

「桜花くん、この3人も私と同じシンフォギア奏者なんだ」

 

「...こんなにもいるのか」

 

すると、銀髪の長い髪の少女が俺の元に近づく。

その女の子は手を差し伸べる。

どうやら握手を求めて居るようだ。

俺は手錠をかけながらも握手に応じた。

 

「あたしは雪音クリスってんだ...、同じノイズを倒す者同士仲良くしようぜ」

 

その男顔負けの口調で俺に自己紹介した。

俺も自己紹介を終えると、風鳴さんが俺に言った。

 

「今から貴方に来てもらう所は他言無用でお願いします。」

 

「...なんか怖い所じゃないんですか?」

 

俺は今から連れていかれる所に少し恐怖していた。

すると、立花さんが俺に言った。

 

「大丈夫だよ!別に怖い所じゃないよ!私達の秘密基地みたいな所に行くようなものだから!」

 

「...秘密基地か」

 

俺はその言葉に少し安心した。

秘密基地...懐かしいな、子供の時に友達と一緒に秘密基地を作ってたもんだ。

などと突然昔を思い出していた。

 

「まぁ...そんな所です。...御一緒に同行してくれますか?」

 

別に元から断ったつもりは無いし、何か秘密がわかるかもしれないと思い俺は首を縦に振った。

そう言うと風鳴さんは俺を車に乗せる。

元々黒服が乗る予定だった車に、立花さんと雪音さんが搭乗し、黒服はヘリコプターで帰投する。

翼さんが助手席側。雪音さんと、立花さんは後部座席で俺を挟んで座っている。

なんと俺は後部座席の両端に女の子を乗せて車に乗っている。

こんな経験は初めてだったので緊張していた。

それに気付いた立花さんは俺に言った。

 

「緊張してる...?大丈夫だよ、本当に怖い所じゃ無いから」

 

俺が緊張してるのは貴女達が原因ですよ。

そんな変なことを考えながら車は目的地へと向かっていった...。

 

(...秘密基地と言ったが、一体俺をどんな所へ連れて行こうと言うんだ...?)

 

 

 

to be continued

 




次回、二課へ行き色々話が進みそうです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話 特異対策機動部二課


こんにちは。
第3話です、小説って難しいですね〜
たまに自分一体何書いてるんだろって思いますw


PM11:10 二課仮本部

 

「ここが特異災害対策機動部二課仮本部です」

 

「...これって潜水艇かい?」

 

俺はどんな建物だろうと想像していたが、俺の目の前には海が広がっており

そこには潜水艇が浮かんでいた。

 

「前までは、リディアンの地下に本部があったのですが。ある事件を切っ掛けに崩壊してしまい

この潜水艇は新しく出来る本部の仮施設という訳です。」

 

風鳴さんがそう言うと俺は納得をした。

そして、潜水艇の入口が開き俺は3人の後について行った。

 

「ここが作戦室です」

 

風鳴さんが作戦室の扉を開ける。

 

パァン!パァン!

 

すると中から大量のクラッカーが一斉に鳴り、俺は驚いた表情をしている。

 

「...え?」

 

「ようこそ! 人類最後の砦、特異対策機動部二課へ!」

 

謎の男性が笑顔で俺を迎える。

看板にはデカデカと歓迎!桜花紘さま!と描かれている。

 

「こ、これは...?」

 

「よく来てくれた!俺はこの二課の司令風鳴弦十郎だ!」

 

俺は聞いた事のある名字に困惑した。

 

「風鳴って...?」

 

「司令は私の叔父様です...」

 

風鳴さんは俺にそう言った。

名字が一緒でややこしいので

風鳴弦十郎→弦十郎さん

風鳴翼→翼さん

と言い分けようと思った。

 

「へぇ~...」

 

周りを見ると黒服の職員達がニコニコと俺を歓迎してくれていた。

どうやら立花さんの言った通り怖い所ではなさそうだ。

 

「初めまして、桜花紘さん。...早速で申し訳無いのですが1度メディカルチェックを受けてもらいたいのですが」

 

すると、職員の1人が俺に近づいて来た。

 

「何か調べるんですか...?」

 

俺は少しだけ警戒をした。

すると、その男は答える。

 

「少し貴方の体を検査させて欲しいのです...大丈夫ですよ心配しないでく」

 

「...わかりました」

 

作戦室を出て俺は検査室へ連れて行かれた。

 

 

30分後...

 

 

「以上で...メディカルチェック終了です、お疲れ様でした」

 

俺はメディカルチェックを終えた。

 

「検査結果は後ほど司令に報告し、貴方に伝えます。もう作戦室へ戻っても大丈夫ですよ」

 

職員はそう言うと俺はお辞儀をして検査室を出た。

 

 

PM11:00 作戦室

 

「あ、戻ってきた!」

 

立花さんはそう言うと俺のもとに駆け寄る。

 

「なにも異常が無ければ良いんだけどな...」

 

自分の体を触ってみるが特に異変がないので大丈夫だろうと思い、弦十郎さんの所へ向かう。

 

「おぉ、終わったか」

 

そう言うと弦十郎さんは険しい表情をして俺の方を見ている。

 

「あの、どうして俺をここに?」

 

「いきなりで申し訳ない、ここへ君を呼び出したのも俺なんだよ。

君を是非とも二課の一員になって欲しくてな」

 

「一員...」

 

突然言われた一言はよく分からずにいた、弦十郎さんは話を続ける。

 

「ここは、特異災害...ノイズに対抗できる唯一の部隊で市民を脅かしているノイズの危機を私達が守っている。」

 

「さっきのシンフォギアって言うのを使ってノイズを倒しているんですよね?自衛隊の武力では対抗出

来ないから」

 

「よく知ってるじゃないか、そう我々人類はノイズに対抗できないんだ唯一対抗できる手段がこのシンフォギアの力しかないんだ」

 

「俺の力もシンフォギアと同じなんですか...?」

 

俺は疑問に思ってた事を質問した。

だけど弦十郎さんは首を横に振った。

 

「...わからない」

 

「でもノイズに対抗できる手段はシンフォギアしかないって...」

 

「そうなのだが...詳しい事はメディカルチェックの結果が出たら話そう、我々も君の事をちゃんと調べる必要があるからな」

 

「そうですか...。...あとシンフォギアって一体なんですか?」

 

「ふむ」

 

そう言うと弦十郎さんは立花さん、翼さん、雪音さんの三人の方を見ると3人は首にかけていたペンダントを俺に見せてきた。

 

「...これは?」

 

「天羽々斬。翼の持つ、第一号聖遺物、

イチイバル。クリスくんの持つ、第二号聖遺物、

ガングニール。響くんの持つ、第三号聖遺物だ」

 

「聖遺物?」

 

「聖遺物とは世界各地の伝承に登場する現代では製造不可能な異端技術の結晶のことだ、多くは遺跡か

ら発掘されるんだが、経年による破損が著しくて、かつての力をそのまま秘めた物はホントに希少な

んだぜ。これらも欠片のごく一部なんだ」

 

雪音さんがそう言った。

それに続き弦十郎さんが話す。

 

「欠片にほんの少し残った力を増幅して解き放つ唯一の鍵が特定振幅の波動なんだ」

 

「特定振幅...?」

 

「つまりは歌だ。歌の力によって聖遺物は起動する」

 

「歌...。そう言えば立花さんが言ってたカラオケ装置ってのはこれの事...?」

 

「そのようなものと考えてくれても構わない、歌の力で活性化した聖遺物を一度エネルギーに還元し...

鎧の形で再構成したものが、三人の身に纏うアンチ・ノイズ・プロテクター...それがシンフォギア

だ」

 

弦十郎さんがそう言うと、俺は余りよく分からなかったが納得してる素振りをした。

 

「なるほど...けれど俺が戦っていた時は歌なんか何も無かったんですけど...」

 

俺がそう言うと、弦十郎さんは難しい表情で言った。

 

「そうなんだよ...、君の反応を特定した時もシンフォギアによる反応ではなかった...しかし、ノイズと戦う力があると言うのは何か関係があるのか...?」

 

俺はシンフォギアでは無い自分の力に少し戸惑う。

 

「君の力がノイズに対抗出来るのならば、今世界を救えるのは君を含めたこの4人だけなのだ、共にノイズからこの世界を救う手助けをして欲しい。」

 

「...わかりました!皆さんの役に立てるか分かりませんが俺で良ければ協力します!」

 

「そう言ってくれると助かる...宜しく頼むぞ紘くん!」

 

「こちらこそお願いします!」

 

俺は弦十郎さんと握手を交わすと立花さんが料理をもって俺の方へと向かう。

 

「よろしくね!紘くん」

 

俺は皆に挨拶をしたあと、歓迎会を開いてくれた。

みんなの事を色々教えてもらい、最近起きたルナアタックと言われる事件の事も聞いた。

そして歓迎会は夜遅くまで続き、皆が寝静まった時刻。

俺はふと目が覚めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「うーん...今何時だ」

 

俺は時計を見ると4:20とデジタル時計が表示されていた。

 

「まだ4時か...」

 

俺は便所がしたくなったのでトイレへと向かう。

 

「...トイレどこだ」

 

トイレがどこにあるのか分からないが適当に歩いたら見つかるだろうと思い通路を歩いていると、一部屋電気がついてる部屋があったので中をこっそり覗くと弦十郎さんがモニターに向かってブツブツ独り言を発していた。

 

(弦十郎さん...?何言ってるんだ...)

 

俺は弦十郎さんが何言ってるのか聞こえなかったが、便所が何処にあるのか分からなかったから部屋に入る。

 

「...紘くんか、どうしたんだ?」

 

「えーと...トイレの場所って何処にありますか?」

 

「トイレか、この部屋を出て左に行き突き当りを右に曲がった先の奥にある」

 

「あ、どうも...」

 

「紘くん、すまないが用が済んだらこの部屋へまた来てくれないか?」

 

「あ...はい」

 

俺は弦十郎さんが教えてくれた通りに通路を進むとトイレがあり、用を足す。

そしてまた弦十郎さんの部屋へと戻る。

 

「あの...何か様ですか?」

 

「色々と夜遅くにすまなかったな、今日も学校があるんだろう?」

 

「学校は別にいいですよ、たまに俺も夜更かししてますし慣れっこです」

 

「そうか...。...君を呼んだのは他でもないんだ君のその力についてなんだが」

 

「教えてくれるんですか...?メディカルチェックの結果が分かったんですか?」

 

「あぁ」

 

そう言うと、弦十郎さんがモニター画面を俺に見せる。

画面には俺の先程のメディカルチェックで受けたレントゲン写真が映っていた。

 

「俺のレントゲン写真...」

 

「そうだ、ここの心臓付近を見てほしい」

 

「あ...これって」

 

心臓当たりの所にさっき見た光の玉が写っていた。

 

「何か知っているのか?」

 

「俺、ノイズに襲われそうになった時この光の玉が目の前に落ちてきて...そしたらその光が喋ったんです。...俺はゼロ、お前に力を貸すって」

 

「ふむ、...さっきもそれを聞いてその後調べたんだが。...君はどうやら200年前に起こったイレギュラー戦争を終戦させた英雄ゼロの力を持っているみたいだな」

 

「英雄...ゼロ...」

 

200年前...、人類とレプリロイドと呼ばれる人間に近いロボットが互いに支え合って生きてきた。

だが、ある日を境にレプリロイドは人間への反乱を起こし戦争を始める、人々は人間を襲うレプリロイドを「イレギュラー」と呼び人間への反乱を起こした。それがイレギュラー戦争だ。

そのイレギュラー戦争はあるレプリロイドにより終戦へと導いた...それが君の持つ力「ゼロ」だ。

イレギュラー戦争終戦後、「ゼロ」は自らを封印し眠りについた。

 

「そう歴史のデータに記録されている...」

 

「...じゃあゼロは何らかの理由で目覚めたって事ですかね?」

 

「そうなるな、しかしゼロが目覚め何故君に力を貸したのかは分からないな...」

 

「...そうですね、目覚めた理由が分からないですけど。ノイズに対抗出来る力を持っているのなら俺はノイズを倒して世界を平和にしたいです」

 

「...そうだな、よく言ってくれた!これからよろしく頼むぞ!」

 

「こちらこそ」

 

俺はもう一度弦十郎さんと握手をして弦十郎さんの部屋を出た。

この時はノイズを倒して行けばいいとだけ思っていた。

これから起こる最大の戦いが待っている事など知らずに...。

 

 

to be continued





第3話いかがでしたか?

次回は1話のラストで登場した謎の人物が登場するかも?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第4話 謎の男襲来

第4話です。
いよいよ謎の人物が登場します!


4月23日(月) PM4:42

 

俺が二課に所属してから一週間が経った。

この一週間の間は特にノイズの発生率が多くて、毎日の様にノイズを撃退していた...。

それのおかげか戦闘にもだいぶ慣れて、最初の方は皆に助けて貰ったりしたが今では1人でも戦えるようにまで成長している。

 

「セイ!ハッ!ドリャアッ!」

 

俺はゼットセイバーを振りかぶり地面に叩きつけ前方に衝撃波を発生させてノイズを殲滅する。

 

「ふぅ...」

 

「ちったーマシになってんじゃねーか?」

 

「そうですか!?いやー照れるなぁ」

 

クリスさんが俺の方へ向きそう言うと、クリスさんが急に俺の方へと銃を向け撃つ、俺は驚いてゼットセイバーを盾にするが、弾は俺の後ろにいたノイズに当たり炭化し消滅した。

 

「...ったく、戦場で油断すんなっつーの、命がいくらあっても足りやしねぇぞ」

 

「あはは...気をつけます」

 

「立花、そちらの状況はどうだ」

 

「こちらは大丈夫です!」

 

「任務終了か...」

 

すると通信機から弦十郎さんの声がした。

 

《お疲れさん、今すぐ本部へ帰還してくれ》

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

PM5:30 二課仮本部

 

「ただ今戻りましたー!はー疲れたー」

 

響はそう言うとソファにダイビングし寝っ転がる。

 

「お疲れさん、体調の方は平気か?」

 

弦十郎さんが皆に言うと、全員頷き不調では無いことを知らせる。

 

「そうか、それじゃあ各自休みを取ってくれ」

 

皆が各々の時間を過ごす中俺は本部を後にする。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

PM6:00 帰路

 

「今日の晩飯はカレーだな」

 

俺は今日の夕飯の買い物を済ませて寮へ帰っていた。

周りには人が居なくて静かだった。

俺は帰り道を歩いていると、後ろから突然男性の声がしたので振り返った。

 

「初めまして...君が新しく二課に所属した...桜花紘くんかい?」

 

その男は長い銀髪で体には郡青色のアーマーパーツが付けられ赤いバイザーを付けた長身の男が立っていた。

俺は普通の人間とは違う事を感じ警戒する。

 

「お前は誰だ...なぜ俺のことを...?」

 

俺は正体がわからない男にそう言うと男はバイザーを格納して自己紹介する。

 

「僕の名前はダイナモ、君の持つゼロの力が気になってね...。同じレプリロイド同士仲良くしてね...?」

 

「レプリロイド...、今の時代、ゼロ以外にも存在していたのか」

 

「そんな事より、僕の相手になって下さいよ。

暇なもんでね...。ま、力抜いて戦いましょうや。

スポーツな感じでね…ククッ。」

 

ダイナモがそう言うと何処からか、エネルギーブレードを取り出す。

俺はダイナモが出した武器に警戒し質問する。

 

「お前の狙いは何なんだ...?」

 

「とりあえず、君の邪魔するだけかな?あ、でも、邪魔するだけで殺したりはしないから」

 

(...何なんだこいつは...取り敢えず弦十郎さんに...!)

 

俺は腰ポケットに入れていた通信機を取り出し弦十郎さんに報告しようとするが、突然ダイナモがエネルギーブレードをブーメランのように投げ、俺の手に持っていた通信機を弾き、地面に落ちる。

 

「仲間を呼ぶのかい?僕は君と1対1の戦いがしたいのに、まぁシンフォギア奏者達がやって来ても僕に

適うか分からないけどね...」

 

(こいつ...一体何が目的なんだ...、俺との1対1だなんて...。)

 

「さぁ、戦おうよ...伝説の英雄ゼロさん...?」

 

「.....ゼロ力を貸してくれ」

 

俺はそう言うと体が光って姿が変化する。

 

「.....俺が勝ったらお前の目的を教えてもらうぞ...」

 

「へへ...構わないよ...教えたところで間に合うかどうか分からないしね」

 

「...どういう事だ?」

 

「それは、僕に勝ってからだ!」

 

ダイナモがエネルギーブレードをさっきと同じようにブーメランにして俺の方へ目がけて投げてくる。

俺はそれをジャンプで交わしてそのままダイナモの方へゼットセイバーを突き刺す。

 

だがズシャッっと俺の背中が何かに切り裂かれる様な感触があり、俺は地面に倒れ込む。

 

「...エネルギーブレードか」

 

エネルギーブレードがブーメランのようにダイナモの元へ戻ってきたのだ、俺はそれを気にしないで突撃したものだから気づかずに戻ってきたエネルギーブレードが背中に直撃した。

 

「こんなもんかい...?伝説の英雄ゼロ...」

 

「...まだだ!」

 

俺は立ち上がりセイバーをダイナモに向けて振り切ると、ダイナモがエネルギーブレードを回転させてセイバーの攻撃を弾く。

 

「...!」

 

俺はバックジャンプでダイナモと距離を置く。するとダイナモはエネルギーブレードをそのまま投げる。

俺は咄嗟にセイバーを盾にして攻撃を防ぐが、威力が高くその衝撃で後ろへ吹き飛ばされる。

飛ばされた勢いで壁にぶつかりその衝撃で壁がめり込む。

 

「ぐぅっ...!!」

 

俺は痛みで立ち上がれなくなりうつぶせになった状態で倒れ込んでいた。

 

「目覚めたばかりで体が訛っているのかな...?それともこんなものかい、伝説の英雄の力は?」

 

「.....!」

 

「もう君はゲームオーバーって所かな。もうちょっと考えて戦ってみたら?そんなんじゃ命が幾つあっても足らないよ。いつか死ぬぜ...本当に。」

 

「.....」

 

俺は悔しかった、ゼロの力を貸してくれてみんなを守る力を手に入れたのに、何も出来ない自分が。

するとダイナモがエネルギーブレードを仕舞う。

 

「なぜ...トドメを刺さない.....」

 

「言っただろう?邪魔はするけど殺しはしないって。君を此処で殺したらダンナに何言われるか分からないからな」

 

「ダンナ...?」

 

「僕を雇った人物さ。僕はダンナから依頼を受けたんだよ、これから起こる悲劇のね」

 

「...悲劇だと?」

 

「勝ったら教えてあげるという話だったけど、今の君じゃあ勝てないのは分かってたよそんな体じゃあ

ね。いいよ...特別に教えてあげるよ」

 

そう言うとダイナモは指を天に向けて俺に言う。

 

「月の衛生起動に乗っかっているスペースコロニー「ユーラシア」は知ってるよね?最近ルナアタックと

言われる事件が起きた時に月の欠片とユーラシアが衝突してほぼ壊滅状態にあったのを」

 

ルナアタック、歓迎会の時に響から聞いた事件だ...。フィーネと呼ばれる敵が最後に目論んだ月の欠片による地上破壊を響たち三人がそれを阻止したと言われる事件。

その時に起きたコロニーとの衝突でコロニーは壊滅状態にあった、だが事件終了後スペースコロニー「ユーラシア」は、工事によって修復されると言う話だった。

 

「その壊滅状態だったユーラシアをダンナの依頼で僕が占拠したんだ、その時僕はユーラシアの人工重

力装置を地球に向けた...あるウイルスの力で。後は言いたいこと分かるよね...?」

 

「ま...まさか」

 

「ユーラシアは地球へ向かって落ちてくるんだよ。...落下速度と地球の衝突時間を計算したら残り時間

は38時間位かな...」

 

「...何だと!?」

 

「おっと、そんな怖い顔するなよ、ユーラシアはルナアタック事件の時とは違い大きさが比にならない

くらいにデカい、確実に地球は消滅するだろうね...。クククっ...んじゃ僕は帰るよ、精々頑張りな

よ」

 

そう言うとダイナモはどこかへ消え去っていった。

俺は動かせない体をどうにかしようと動かすが体が言うことを聞かない。しかも周りには人が居ないので助けを求めることも出来ずにいた、だけど。

 

「...今の話聞いてましたか?」

 

《あぁ、緊急事態だ。それに紘くんのダメージも大きい、すぐに医療班を其方に向かわす。》

 

俺はダイナモとの戦闘時、吹き飛ばされ壁に激突し倒れてた際に運がよく通信機が俺の近くに落ちていたので、スイッチを入れダイナモの話を盗聴していた。

 

《ユーラシアを地球に落とすだと...そんな馬鹿な真似、我々で必ず阻止する》

 

「そうですね...ダイナモ、それに奴を裏で操っている「ダンナ」とは誰なんだ...」

 

俺は小声でそう呟いた。

間もなくして、二課の救急車が俺を見つける。

中から医者が現れて俺を担架で運び病院へ搬送された。

 

(ダイナモ...今度会ったら絶対に奴を倒してみせる)

 

救急車は二課専門の病院へ向かった。

 

to be continued




第4話でした。

EPISODE.1はロックマンX5の物語です。

補足ですが、戦姫絶唱シンフォギアGZの物語でのイレギュラー戦争はロックマンX4で終戦しています。
その後、ゼロは自らを封印し、今現代に目覚めました。


では、次回5話でお会いしましょう。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第5話 謎のウイルス


第5話です!



PM5:50 二課専門総合病院 病室

 

 

「........ここは...?」

 

俺はどうやら救急車で搬送されている途中に意識を失っていた様だ。

目を開くと見知らぬ白い天井があった。

 

「お、目が覚めたか」

 

俺の寝ていたベッドの付近でクリスさんが椅子に座っていた。

俺が目覚めた事に気付くと、俺の傍に来た。

 

「クリスさん...?」

 

「お前、ずっと寝込んでたんだぜ?14時間ほど」

 

「......14時間!?そんな、地球衝突まで時間が無い!」

 

俺は掛けていた布団を蹴り飛ばしベッドを降りようとするが、

クリスさんが慌てる俺の両肩を掴み離そうとしない。

 

「慌てんなよ...、お前のくれた通信のおかげで状況は理解している。お前が寝ている間色々と対策は練ったんだ」

 

クリスさんが掴んでた手を離す。

俺は落ち着いてベッドの脇へ座りクリスさんが言ったことを聞く。

 

「対策...?一体どんな」

 

「あぁ、国連が昔に所持していたオンボロのスペースシャトルがあるんだが、それをユーラシアにぶつけて破壊するという作戦なんだ.....。が、今のままじゃ成功する確率がとてつもなく低いんだよ」

 

「.....どうしてですか?」

 

「使われなくなったからな、ずっと保管されていて色々補給も修理しなくちゃいけないんだがパーツが足りないらしいんだわ」

 

「パーツが足りない?」

 

「足りないと言うよりか盗まれたって言ったらいいのか?...保管していたスペースシャトルの部品が何者かに盗まれてんだ、だから今必死で捜索中って訳なんだ」

 

「じゃあ部品が揃いスペースシャトルが完成すればユーラシアは」

 

「100パーセントとは言えないが確率は高い方だな」

 

「じゃあ早速探しに行きましょうよ!時間も余りない...!」

 

「落ち着け、今総力を挙げて捜索中だ。今慌てていても部品なんて現れやしないぞ」

 

「.....」

 

「ここはあたし達にまかせて、お前は体を休めておけ」

 

「.....」

 

クリスさんは、そう言うと病室を出た。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

PM7:00 二課仮本部

 

「どうだ...見つかったか?」

 

弦十郎さんが二課オペレータの藤尭 朔也(ふじたか さくや)に言う。

 

「えぇ、4つの部品のデータが確認されました...!」

 

「よし、では早速回収に向かうぞ!」

 

「ま...待ってください!この反応は!?」

 

「どうした、あおいくん?」

 

同じく二課のオペレータである友里 あおい(ともさと あおい)がモニターを表示させる。

 

「なんだ、この巨大な反応は!?」

 

モニターに写された所々にある4つのパーツデータになにやら大きな反応を確認した。

 

「ノイズの反応も多数確認!...ですがいつものノイズ反応ではありません!なにやらウイルスに感染した様な反応です!」

「パーツを盗んだ犯人の仕業か...!...4つのパーツを奪還するにはこの多数のノイズと大きな反応を相手にしなければならないのか.....!.....朔也くん、あおいくん今すぐに3人を非常招集してくれ!」

 

「了解しました!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

PM7:00同時刻 リディアン寮

 

私と未来は一緒に空を眺めていた。

すると未来は心配そうな顔をしている。

 

「私達...どうなるのかな?」

 

「未来...」

 

「...私嫌な予感がするの...」

 

「...大丈夫だよ、未来!絶対に作戦は成功する!地球を滅亡なんてさせないよ」

 

「響...」

 

「皆がついてるから大丈夫だよ...平気へっちゃら!だよ」

 

「平気へっちゃら...。...うん...そうだね!」

 

未来は安心したのか少し笑顔になる、私も同じ様に笑顔になる。

すると突然私のズボンのポケットからアラームが鳴り響く。

アラームの内容を確認すると非常召集のアラームだった。

 

「...非常召集...未来ごめん私行くね!

 

そう未来に言うと、私は走って玄関に向かう。

 

「響!」

 

玄関に向かった私が靴を履いてる時未来が呼ぶ。

未来は心配した顔で言う。

 

「必ず...帰ってきてね!私待ってるから!」

 

「未来...。うん!ありがと!」

 

そう言う私は寮を後にして二課仮本部へ向かう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

PM7:40 二課仮本部司令室

 

「遅くなりました!」

 

私が急いで司令室に入るとすでに翼さんとクリスちゃんが居た。

そこには紘くんの姿が無かった。

 

「よし、集まったな」

 

師匠がそう言うと、私は紘くんが居ないことを告げる。

 

「あれ紘くんが居ないよ?」

 

「紘くんは今回の作戦には除名してもらう...、まだ体が回復しきれていないからな」

 

「...まだ紘くん安静にしないと行けないんだね」

 

「今彼を出動させたら危険だからな...。いつ敵にやられるか分からない」

 

そう言うと師匠が、モニターを出して私達に呼び出した内容を言う。

 

「シャトルの4つのパーツは発見したんだ、だがそのエリアには大量のノイズが確認された」

 

「ノイズだって!...まさか紘が戦ったダイナモって言う奴の仕業か?」

 

クリスちゃんが師匠にそう言うと師匠は頷きこう答える。

 

「我々が出したデータによると、その確率は高い。」

 

「ノイズなら私達の出番だね...!」

 

私がそう言うと師匠が難しい表情を浮かべる。

 

「そのノイズなのだが、何やらウイルスに感染している様なんだ」

 

「ウイルス?」

 

「うむ、ウイルスのデータを解析すると、そのウイルスはとてつもなく凶悪なウイルスなんだ」

 

「凶悪なウイルスって、具体的にどう言ったものなんだよ?」

 

「このウイルスは病気とかそう言う類のものではなくて、体に浴び続けるとウイルスによるダメージを受けてしまうんだ」

 

「ダメージって...死んじゃうって事ですか?」

 

「いや...死にはしない。そのウイルスを摘出すれば体は普段通りに戻る」

 

「我々はこのウイルスを「ノイズウイルス」と呼称する」

 

「ノイズ...ウイルス」

 

「ノイズウイルスに感染しなければどうということはないのですね?」

 

「翼さん...」

 

「あぁ...だが我々もまだノイズウイルスを完全に解析した訳では無い、どのようにして感染を防ぐのかは分からないんだ」

 

「でも、私達にしか出来ないんですよね?」

 

「ああ、現状ノイズに対抗できるのは君たち3人と紘くん以外にいないのでな.....。すごく危ない任務だが」

 

「やりますっ!」

 

「響くん...」

 

「そうだな...!あたしらにしか出来ないことがあるなら、あたしらが解決しなくちゃいけないんだ」

 

「あぁ!私達が皆を守る為に...今まで防人として戦ってきた理由だ」

 

「翼さん...!クリスちゃん...!」

 

「じゃあ!そのポイントを教えて下さい師匠!今すぐに部品を回収してきます!」

 

「言いたいところだが」

 

「なんだよ、おっさん!まだ何かあるのかよ!?」

 

「その部品なんだが、パーツが4つのエリアに別れて居るんだ。しかもパーツがある4つのエリアに大きなエネルギー反応が確認されている」

 

「それって、パーツを守るボスみたいな奴か?」

 

「そう言えば分かりやすいな、そうだそれぞれパーツを守るボスが4つのエリアに別れている。」

 

「私達が三人別々の任務に向かっても一つが余ってしまう...、時間も限られてるしどうすれば」

 

すると突然扉が開く、そこには紘くんが立っていた

 

「.....紘くん...!?」

 

「今の話は聞いてました...その余った任務は俺が行きます...」

 

紘くんはそう言うと、師匠が紘くんに向かって話す。

 

「君の体はまだ完全ではない...。君を危険な目に合わせる訳には行かないんだ」

 

「じゃあどうするんですか...?...時間も限られてるしそんなこと言ってる余裕は無いはずですよ?」

 

「.....だめだ、余った一つは我々でなんとかする」

 

「...そんな事したら被害が拡大するだけです...。こんな時こそ俺を頼って下さい...その為に俺は力を手に入れたんだ..」

 

「..........勝手にしろ...だけど死ぬなよ...」

 

「弦十郎さん...。ありがとう」

 

師匠が紘くんの任務参加を賛成すると、巨大モニターがエリアごとに映し出される。

あおいさんが、任務の内容を説明する。

 

「今から任務の説明を行いますが...まず先に、先程国連がノイズウイルスに感染したノイズ、又はノイズを従える者達をイレギュラー、それを迎撃する部隊をイレギュラーハンターと名付けました」

 

「イレギュラーハンター...まさか200年前の組織が復活する事になるなんて...」

 

紘くんはそう言った。

私達も話は聞いたので理解はしていた。

 

「たった今各国のイレギュラーハンターによる各エリア制圧作戦が開始されました!」

 

「相手はノイズだぞ!?.....なぜそんな馬鹿な事を...!」

 

クリスちゃんはそう言うと、あおいさんは続ける。

 

「理由は分かりませんが、こちらも早急に現場に急行しないと...!」

 

「あおいさん!任務の内容をお願いします!」

 

私は嫌な予感がして、あおいさんに任務の内容を聞くと、あおいさんはモニターに写った4人の巨大なデータを解析する。

 

「まずは、イレギュラーの名前はスパイラル・ベガシオン、アメリカ空軍基地エリアに時限爆弾を設置し、その奥にあるシャトルの部品「オービターウィング」を所持」

 

「時限爆弾だって...!?、早く始末しねぇといけねぇじゃねぇか!」

 

「次はイレギュラーの名前はスパイク・ローズレッド、南西部にある無人島のジャングルエリア、ノイズウイルスによって突然変異したイレギュラー多数、奥の秘境にあるシャトルの部品「オービターエンジン」を所持」

 

「突然変異したイレギュラーだと...」

 

「次はイレギュラーの名前はダーク・ネクロバット、名もなきプラネタリウムエリア、そこは重力がウイルスによって未知の領域となっています。そのエリアの奥にシャトルの部品「燃料タンク」を所持」

 

「重力...!なんか凄そうな所ですね...」

 

「最後に、イレギュラーの名前はバーン・ディノレックス、マグマエリア、そこは熱く特別な時でしか進入出来ないエリアとなってます!そのエリアの地下にシャトルの部品「ブースターロケット」を所持」

 

「物凄く暑そうな所だな...」

 

師匠は各エリアに誰が向かうか指示をした。

私達は了解する。

 

「お前達...無茶はするなよ、出来る限りのパーツを集めるんだ。何が起こるかわからない...」

 

「師匠!絶対に作戦は成功させましょう!皆の明日を守るために!」

 

「...うむ、ではお前達頼んだぞ!任務開始だ!」

 

「「「「はい!!」」」」

 

 

to be continued

 

 

 




いかがでしたか?
次回からはそれぞれパーツを集める任務ですが、4話使って各キャラの話をメインにします。

今回も、ありがとうございます!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6話 エアフォースプリンス/時限爆弾を撃破せよ!

えー第6話です。
今回はクリスがメインの回になります。


PM10:55 空軍基地 (地球滅亡まで残り13時間)

 

「こちらクリス!現場に突入した!」

 

あたしは通信機を使って、二課にいるおっさんに連絡した。

するとおっさんの声が聞こえた。

 

《こちら本部、今確認したら爆弾は全部で3つある》

 

「りょーかい!任務に移るぜ!」

 

「ああ!くれぐれも注意して先に進めよ。何が起きるか分からないからな!」

 

あたしは通信機を切ると、先に進む。

空軍基地だけあって中がとてつもなく広い、この広い場所で爆弾を見つけられるのかと疑問に思ったが、地球が滅亡の危機なだけあってそんな疑問は直ぐにどこかに行った。

 

「さーて、まずは...。.....な、なんなんだよこれは!?」

 

あたしの目の前には炭化の山がそこらにあった、もしかして先行して突入したイレギュラーハンターがやられたのかと思い。あたしは唇を噛んだ。

 

「チッ...イレギュラーの仕業か!こうしちゃいられねぇ早く爆弾を破壊して、シャトルのパーツを回収しないとな!」

 

すると、真っ暗だった基地内に突然光が照らし、あたしの姿を捉える。

 

《シンニュウシャハッケン!タダチニゲイゲキセヨ!》

 

スピーカーからデカいサイレンと共に音声で侵入者を知らせる放送が入った。

 

「ーーーーーーー」

「ーーーーーーー」

 

すると地面から大量のノイズが出てきた。

 

「これが、ノイズウイルスに感染したノイズ...、イレギュラーってことか...」

 

形はノイズとは変わりないんだけど、ノイズの周りに紫のオーラが漂っている。

それがノイズウイルスによって感染されたイレギュラーとの事だろう。

 

「全部まとめてかかってきな!あたしが相手だ!」

 

Killter Ichaival tron

 

聖詠を歌った、ペンダントが光りとなって、赤色のアーマーが装着される。

そして手にはアームドギアであるボウガンを持ち変身完了する。

 

「〜♪」

 

シンフォギアの力は歌によって強くなっていく、あたしは歌を歌いながらイレギュラーを殲滅していく。

 

「これでもくらいなぁ!!」

 

MEGA DETH PARTY

 

あたしは腰部アーマーから小型ミサイルを一斉に発射する。

イレギュラーは次々と殲滅していき、一通りイレギュラーは片付けた。

 

「.....もう居ないのか...?」

 

あたしは周りを見てイレギュラーが居ないのを確認すると基地の中を探索する。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

PM11:32 空軍基地内部 (地球滅亡まで残り12時間)

 

基地の外には爆弾が無かったので、基地の内部を捜索していた。

その間ウイルスとの戦闘があったものの全て殲滅している。

 

「.....」

 

あたしは目をつぶっていた。爆弾の音を聴くためだ、あたしはこう見えてイチイバルの力で爆弾の処理を何度か任務で行ったこともある。

 

「.....この会議室に爆弾の反応があるな」

 

会議室に向かうとそこには小さな爆弾が一つ壁に張り付いていた。

ピッピッピッと小さな機械音が鳴っている爆弾を撃ち落とす。

すると爆弾は小さく爆発し消滅した。

 

「残2つか...」

 

次はと目を瞑り集中すると、このフロアの真上から爆弾の機械音が聞こえた、あたしは上の階のフロアに行く。その部屋は軍の人間の居室であった。その部屋の扉を開けると、またも爆弾が壁に張り付いていた。

同じ様に撃ち落とすと小さく爆発し消滅した。

 

あたしはその後爆弾を探すが何処にも見つからずに、イレギュラーと戦っていた。

 

「くっそーー!残り1つは何処にあんだよ、機械音が全くねぇし、どうしろっつーんだ!」

 

あたしは屋上行きの階段を駆け登り、屋上の扉を蹴破った。

すると目の前にはオービターウイングが何機もあった。

そのオービターウイングに爆弾が設置されている。

 

「...ここに爆弾があったのか...しかもこれってシャトルのパーツじゃないのか?」

 

あたしは爆弾を処理すると、おっさんへ通信を入れた。

 

「こちらクリス、爆弾はすべて破壊した。しかも目の前にシャトルのパーツを発見した」

 

《そうか、無事に爆弾を処理しパーツを見つけたか。クリスくんの周りには何も無いのか?》

 

「あぁ、周りを見ても誰もいないぜ。」

 

《おかしい...、こちらのモニターにはまだ大きな反応を感知したままだ。》

 

「.....?」

 

あたしはまた周りを見るが、誰もいない。

ハッとしたおっさんが空を見るんだ!と言うが同じタイミングであたしも空を見上げた。

すると、空から何者かが降りてくる。

 

「シンフォギア奏者よ!僕は前から君達に会いたかった!」

 

何やら翼の生えたヒトでは無い何者かがあたしに向かって言い放つ。

 

「お前は、スパイラル・ペガシオンか?」

 

「そうだ!僕はシンフォギア奏者と戦い造られた存在!」

 

「...あたし達と戦う為に造られた存在?...ならば正々堂々と真っ向から向かってきやがれ!あんな爆弾やイレギュラーなど姑息な真似をしないで...!」

 

「君の...シンフォギアの力を試したかったまでだ!」

 

「..お前らのせいでどれだけの人達が死んだのか分かってんのかよ!」

 

「そんな事僕には関係の無いことだ、言っただろ?僕はシンフォギア奏者と戦う為に造られた存在だと」

 

「何言っても無駄だな...!あたしがお前の相手になってやる!」

 

「望むところだ、かかってこい。イレギュラーハンター!」

 

ペガシオンが急降下であたしの元へ降りて来る。あたしはペガシオンに向かって蹴りを入れるも、片手で受けられる。

 

「なっ!」

 

「そんなものか、シンフォギアの力は!」

 

掴んでたあたしの足を引っ張り、あたしはバランスを崩し倒れ込む。

ペガシオンはあたしの腹に蹴りを入れ、その衝撃で屋上の壁に激突する。

 

(つ...つぇぇ、どういう事だよ...!つか何でいつものパワーが出ないんだ...)

 

あたしは倒れながら考えると、ひとつの事に気づいた。

 

(まさか...ウイルスによるダメージって訳じゃないだろうな...?...あんだけのウイルスと戦ったんだおかしくは無いはず...)

 

「どうした!?もうおしまいか!」

 

ペガシオンは素早くあたしの方へ突進してくる。

そのスピードに反応出来ずにあたしはフェンスにぶつかる。

 

「ぐあっ...!.....チッ」

 

CUT IN CUT OUT

 

腰部アーマーを展開し、追尾式小型ミサイルをペガシオンに向けて発射する。

ペガシオンは飛んで回避するが、追尾式ミサイルなのでペガシオンの後を追う。

 

「なかなかやるな!だが!」

 

ペガシオンは自身の翼で竜巻を起こし風圧でミサイルが爆発する。

 

「な...なんて野郎だよ...まったく長期戦はダメだな.....」

 

こんなにも強いなんて想像もしていなかった。あたしは続けて技を放つ

 

MEGA DETH PARTY

 

小型ミサイルがペガシオンを襲う、ペガシオンがさっきと同じく竜巻を起こし風圧で爆弾が爆発する。

 

「こんな攻撃で僕に適うと思ったか!」

 

あたしはニヤリとした、今大量にミサイルを爆発させたお陰で奴の周りには煙幕が張られている。

 

「...へっ...別に攻撃するために放ったんじゃねぇよ...」

 

あたしは頭部のバイザーを狙撃モードに変え、ペガシオンに狙いを定める。

すると、ペガシオンが牽制にこの技を放ったと気づいた。

 

「まさか...煙幕で周りを見えなくする為に!?」

 

「その通りだよ...。残念だが普通に戦って勝てそうには無かったからな...姑息な手を使うぜ...!」

 

ペガシオンは煙幕を自分の翼でかき消した、煙幕が消えてあたしのほうを見ると、突進してくる。

 

「ばーか...もう遅せぇよ.....!」

 

RED HOT BLAZE

 

煙幕をかき消しているあいだにチャージをしたスナイパーライフルが突進してくるペガシオンの心臓を貫いた。

 

「ぐ.....ぐあっ!」

 

「.....悪いが急所を狙わして貰ったぜ...?」

 

「貴様...さっき正々堂々と言ったはずだ.....!」

 

ペガシオンがそう言うと、あたしはフッと鼻で笑った。

 

「これでお愛顧様だろ...?...てめぇは地獄で閻魔様に土下座してこいよ...!!」

 

「く.....くそ!イレギュラーハンター.....!!シンフォギア奏者め.....絶対に許さん.....!ぐああああっ!!」

 

上空で大爆発が起きた、ペガシオンが爆発したのだろう...。

だが奴は何なんだ?人では無いようだったが...。

 

「...オービターウイングは返してもらうぜ...」

 

あたしは通信機を入れる。

 

「こちらクリス...任務は無事に成功だ...!」

 

通信機からおっさんの声が聞こえる。

 

《よくやったぞ!敵の反応も消失した、もう敵も居ない様だ!》

 

「そうか...ならよかった」

 

《怪我が酷いな...直ぐに医療班をそちらへ向かわす!クリスくんは現場で休んでいてくれ!》

 

「あぁ...そうさせてもらうぜ...思ったよりダメージがデカいわ...」

 

そしてあたしはその場で倒れ込むように寝転んだ。

体がズキズキと痛む...ペガシオンの戦闘とウイルスの原因なのだろうと分かると医療班が向うまで眠っていた。

 

 

数十分後に医療班がやってきた。

 

「お疲れ様です!大丈夫ですか!?」

 

「ただ今オービターウイングと雪音クリスを回収した、オービターウイングは無事だがクリスくんの方はかなり弱っている。直ちに検査を!」

 

「こ...これは...ノイズウイルスによるダメージか...!?」

 

「司令!」

 

「ノイズウイルスがこれ程までとは...、こうしちゃいられん!」

 

 

おっさんがすごい剣幕でどこかに向かっていった。

あたしは寝てたと思ってたがどうやら気を失ってたみたいで辛うじて周りが見えるくらいだ。

 

(くそ...意識がハッキリしねぇ...どうなっちまうんだよ、あたしは...みんなは...無事なのか...?)

 

仲間の心配をするあたしは、突然また意識を失っていた。

 

to be continued

 

 




いかがでしたか?
次回は翼さんです!

ありがとうございました!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7話 真紅の幻術/ジャングルの奥秘境へ...

第7話です!
今回は翼メインで話は進みます!


同時刻 ジャングルエリア

 

「ここが、オービターエンジンがあるジャングルエリア...」

 

《翼、目的地には到着したな?、そこは今無人島となっており草木がかなり生い茂っている。イレギュラーに注意して先に進めよ》

 

「了解です、任務に移ります!」

 

私は通信を切ると先に進む。

すると、先に潜入していたイレギュラーハンター達の軍帽が落ちていた。

 

「...この帽子はイレギュラーハンターの物なのか、まさかこんな短時間で全滅するとはノイズウイルスとはどれほどの脅威なんだ...!」

 

私は辺りを見回すと炭化の山がそこらじゅうにあり。

イレギュラーハンターがイレギュラーにやられたのであろうと私は悔しく唇を噛んだ。

 

「防人としてこの任務を必ず遂行する...」

 

私は走って先に進むがイレギュラーの反応が全くと言っていいほどない。

だがここは無人島...なにが起こるか分からない、。

すると草木が生い茂っていて普通には進めそうにはない。

 

「こうなれば...!」

 

Imyuteus amenohabakiri tron

 

聖詠を歌い変身が完了すると私はもっていた剣で目の前の木々を切っていった。

普通に進めば遠回りだろうが、こうやって草木を切っていけばかなりの近道になった。

 

「ここは...」

 

そうしてジャングルの奥に進んでいくと無人島には無いだろうと言われるくらいの巨大な倉庫があった。

私はその倉庫に触れるとおぞましい程の狂気を感じた。

すると、突然通信が入る。

 

《 翼聞こえるか!今翼がいるポイントに大きなイレギュラー反応が確認された!恐らく近くに奴がいるぞ!》

 

「はい、今目の前には巨大な倉庫があります!...恐らく中に敵が待ち受けています.....!」

 

《ノイズの反応もその倉庫からだろうな、エネルギー反応が多数ある...。慎重に進めよ...!》

 

「わかりました。任務続行します!」

 

通信機を切り、シャッターを開けて潜ると、中から大量の突然変異した4本腕の人型ノイズがうようよと私を待ち構える。

 

「ノイズとは何かが違う、これがウイルスによる力か...!」

 

私は剣を構えてダッシュするとノイズもこちらに向かってくる。

 

「はぁぁぁっ!!」

 

逆羅刹

 

私は逆立ちと同時に横回転し、展開した脚部のブレードでノイズをを切り裂く。

ノイズは次々とやられるがすぐまた地面から生えてきて私に襲いかかる。

 

千ノ落涙

 

空間から大量の剣を具現化し、上空から落下させ広範囲を攻撃する。

この戦いが数十分続いた。

 

「はぁ...、はぁ...」

 

私はかなりの体力を消耗していた。

別に疲れたという訳では無い、これくらいの数のノイズとの戦いは何度も行ってきている。

だが、私の体力は極限状態だった。

 

「はぁ...はぁ...、なぜこれしきの数のノイズとの戦いでこんなにも体力が消耗する...!」

 

私はハッとなり、自分が徐々にウイルスダメージを受けていることに気づいた。

 

「だが...私は防人...これくらい地球を救うためならば...!」

 

私は走り倉庫の奥へと向かう。

すると先程のおぞましい狂気が感じその場に立ち止まる。

すると、地面からバラが吹き出し何者かが地面からやって来た。

 

??「あ、あんた、もしかしてあのシンフォギア奏者って人?」

 

何者かが突然私にそう問いかける。

 

「貴様がスパイク・ローズレッドか...!私は第1号シンフォギア奏者でありイレギュラーハンターの防人風鳴翼だ!」

 

「へー、オレの事知ってるんだ?こんな有名人に知られちゃあ、オレも仲間入りかな?」

 

ローズレッドがおちゃらけた感じで返事をする。

 

「貴様には用はない、オービターエンジンに用がある...。早くエンジンを渡してもらおうか...!」

 

「怖ー、イレギュラーハンターって怖いね。噂通り殺されそうだ...、抵抗したら。」

 

「酷い言われようだな...、ノイズ又はイレギュラーを倒しているだけだ」

 

「そうかい...、ところでよ今地球が丸ごと吹っ飛びそうじゃないか。今頃みんなパニック状態で...」

 

「そうだ、お前達が盗んだパーツを回収し地球滅亡を阻止する」

 

「そんな事しないでさ、これを理由に色々物を盗めるかも」

 

「地球が滅亡すると言うのにせこい奴だな...!」

 

「な...手伝ってくれよ山分けしようぜ...?」

 

「そんな事する必要が無い...今すぐにオービターエンジンを渡すんだ!」

 

「...なら、戦ってみるかい?遊んでやってもいいぜ、あんた強そうだしな。負けたらオレの言うことをきけよ!」

 

すると、ローズレッドが私に向かって突撃してくる。

それを剣で弾いてローズレッドを弾き返すと、ローズレッドが起き上がり、なにやら薔薇の種の様なものを地面に蒔く、蒔いた種からもう1人のローズレッドが現れる。

 

「分身か...!」

 

私は分身と本体を見間違え無いように攻撃する。

 

「「へぇ、中々やるじゃん?ならこれならどうだよ!」」

 

エネルギーで投影させた、茨の塊を放つ、茨の塊は倉庫全体を飛び跳ねる。

 

「これでは分身が...!」

 

私は飛び回る茨の塊と動き回るローズレッドに翻弄されていく。

 

「く...どちらが本物だ...!?」

 

「「オレが本物だよ!」」

 

私の前後ろにローズレッドは立ち、2人同時に茨の鞭で私を拘束する。

 

「しまった...!ぐぅ...動けない!!」

 

やがて飛び回る茨の塊は私の体に直撃する。

 

「ぐああああっ!!」

 

拘束を解かれた私はその場で倒れる。

ローズレッドは分身を解除し倒れている私の前に立つ。

 

「思ってた程強くないね、こんなものなのかい君達って?これじゃあ地球滅亡待ったナシだな!」

 

「ぐ.....!!」

 

強い...。

私は歯を食いしばると、ローズレッドが

 

「オレの勝ちだな..。お前の負けだからオレの言うことを聞けよ...?」

 

「.....まだ.....」

 

「.....まだ終わってなどいない...」

 

私は力を振り絞って立ち上がった。

 

「諦めが悪いねー、そんな状態でまだ抵抗するのかい?」

 

「この任務を必ず遂行させる.....。そして皆の今日を...明日を守るために倒れてる訳にはいかないんだ...。私の剣はまだ折られてなどいない...私がお前を斬る!」

 

私は剣をローズレッドに向けた。

ウイルスダメージやローズレッドとの戦闘で立っているのがやっとと言うくらいに私の体力は無かった。

 

(これが...この一撃が最後の攻撃...!)

 

私はカッと目を見開くと高く飛び上がった。

するとローズレッドは先程と同じ様に薔薇の種を蒔き、もうひとつの分身を出現させた。

 

「「どちらが本物かわかるのかよ!」」

 

「そんなもの同時に倒せばいい!聴け防人の歌よ!」

 

両手に構えたアームドギアから火炎を放出、自身を青い火の鳥と化して突進する。

 

炎鳥極翔斬

 

「うおおおおおっ!!!!」

 

2体同時に技は命中し、一体の分身が消滅し。本物であるローズレッドは焼け焦げている。

 

「あちちっ!あちちっ!」

 

ローズレッドが火を消すも自身の体が薔薇の体なだけあって火は消えず燃え続ける。

 

「ち.....ちくしょう!こんな所で死んじまうのかよオレは!?」

 

「貴様の負けだ...」

 

「...まぁ面白かったから良いけどよ...。お前の勝ちにしといてやるよ.....。...お前が勝ったからひとつのいい事教えといてやるよ.....」

 

「いいこととはなんだ...」

 

「この事件の黒幕だよ.....俺たち4体は作ったんだ...レプリロイドって言う人とかノイズとは違う生命体を」

 

「レプリロイド...?」

 

「レプリロイドには気をつけた方がい..ぜ...。特に.....ロとかな」

 

急にローズレッドの口調が安定しなくなる。

 

「待て!.....そのレプリロイドを作ったのは誰なんだ.....!この事件の黒幕なのか.....!?」

 

「そ.....そう.....だよ.....。やつ...のなはシ...シグ...マ.....と...いう.....なまえだ、や...やつは...ゼ......の...」

 

ローズレッドは最後まで言えずに爆発し消滅した。

 

「...シグマ.....それとは別に言おうとしてたが.....」

 

私は通信機を入れ二課に報告する。

 

「こちら...翼...、無事にローズレッドを破壊した.....」

 

《あぁ!たった今クリスくんや響くんにも連絡が入った!二人とも無事にパーツを回収した!》

 

「そうですか...」

 

《紘くんはまだ連絡付かないが、上手くいってると信じよう!直ぐにそちらにも医療班と回収班を向かわす!そこで休んでいてくれ!》

 

「おじさま...、この事件の黒幕が判明しました...」

 

《なんだと!?》

 

「黒幕の名はシグマという名前です...。ローズレッドが教えてくれて...」

 

《わかった、直ぐに調べよう!取り敢えずお前は体を休めていてくれ!クリスくんと響くんの回収の後直ぐに其方へ向う!》

 

「了解しました...」

 

通信機を切ると私は変身を解き座り込む。

 

「二人とも無事だといいんだがな...」

 

力尽きたのか私はその場で倒れ込んだ...。

 

to be continued




いかがでしたか?
黒幕の名前が判明しましたね。わかる人には直ぐにわかったでしょうw

あと、防人語録が俺には意味不明すぎてあまり語録を使えてないんですが気にしないでください!
翼ファンの方申し訳ありません!

今回もありがとうございました!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8話 忘れ去られし闇の戦士/パニック!スペーストラップ

第8話です!
響メイン回です!


同時刻 名もなきプラネタリウムエリア入口

 

「ここが、プラネタリウムエリアだね...!」

 

《そうだ、随分と古い建物だから動いてはいないと思うが、イレギュラーには充分注意してくれ》

 

「はい師匠!」

 

私は入口を開けると中はとても真っ暗で何も見えなかった。

 

「うわ〜真っ暗で前が見えないよ...」

 

すると真っ暗だったフロアが急に明るくなり、私は目を閉じる。

 

「うわっ!急に明るくなった...!」

 

目が慣れたのか目を開けると、天井にはホログラム映像で星がキラキラと輝いていた。

私はそれに見とれている。

 

「...綺麗だな...」

 

そう言えば前に未来と2人で流れ星を見に行ったっけ、あの時も物凄く綺麗だったな...。

ホログラムの方も最新技術なのか中々リアルに再現されている。

すると通信機から師匠の声が聞こえた。

 

《響くん、見とれているのはいいが。任務を進めてくれ、時間が無いからな。》

 

余りの綺麗さにポケーっと見ていた私がすいません!と謝ると師匠は

 

《プラネタリウムは動いているのか...。もしかしたらこれもウイルスによる仕業かもしれんな...》

 

「あのノイズウイルスってやつですよね!」

 

《うむ、何が起こるのかは分からんが、気をつけて進んでほしい》

 

「了解しました!任務開始します!!」

 

私はそう言い通信機を切る。

先に進むと、またフロアが真っ暗になる。

 

「ま、また暗くなったよ...。」

 

私は小走りすると、体が重くなる感覚に見舞われる。

なぜかさっきまで先に進めていたが、暗くなった途端体の動きが鈍くなる。

数十秒後、明るくなりプラネタリウムが映し出されると、体の鈍みが無くなり通常通りの速度で走れるようになった。

 

「これって...。明るい内に進まなきゃヤバいってことだよね...?」

 

イレギュラーが現れないからいいけどと思い。

私は暗くなったり明るくなったりするエリアを時間をかけて先に進む。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

私はエリアを先に進むと、明るさを保った状態で暗くなることは無くなったが、目の前には何か謎の装置が置かれている。

私は通信機を使って師匠に言うと。

 

《それは何かの転送装置みたいだな...》

 

「転送装置ですか...?変なところに飛ばされたりしないんですか...?」

 

《わからないが、そのエリアには何も無かったのか?》

 

「はい、ノイズも燃料タンクも何も無くて...。よく分からないんですが」

 

《じゃあ、そこの転送装置を使わないと行けないという事か...》

 

「...不安ですが、私行ってきます...!」

 

《あぁ、くれぐれも無理だけはするなよ》

 

私は転送装置の上に乗ると転送装置が光りどこかに飛ばされた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「...あれ?ここって...?」

 

私は辺りを見回すとさっき居たところとは別のところに飛ばされていた。

が、景色か少しばかりさっきとは違う。

 

「師匠...!なんか別のエリアに飛ばされたんですが」

 

《》

 

師匠からは何の反応もない。

 

「師匠?師匠!.....まさか電波妨害で...」

 

私は通信機をポケットに入れて先に進むと、ノイズが現れた。

 

「...ノイズ!...でも少し違う...なんかオーラみたいなのが」

 

私はそれがウイルスによる影響なのだと分かると、ノイズは私に向かってくる。

 

「よーし!」

 

Balwisyall Nescell gungnir tron

 

私は聖詠を歌うと、変身した。

 

「うおおおおっ!!」

 

イレギュラーを拳で倒していきながら先へ進むと、また何やら変な装置がその先へ行くのを妨害していた。

私はその装置に触れると、一瞬視界が消えてまた、視界が戻った。

 

「うわ...っ!これって...」

 

一瞬の出来事に戸惑うも、直ぐに何が起こったのかわかった。

天井から何かが落ちて私の頭に当たった

 

「痛っ...!?.....いたた.....。...これって石だよね...?」

 

私は天井を見ると、さっきまでの戦闘の跡が天井にあった。

 

「ま、まさか...。天地がひっくり返った?」

 

そう、天地がひっくり返ったんだ、でもこうしなきゃ先に進めないのが分かると私は天井から落ちてくるノイズと戦いながら先へ進む。

 

「はぁ...はぁ」

 

私の体が何やらおかしくなっている。

体が妙にだるく感じた。

 

「...これってさっきの...?.....でも辺りは暗くないからそんな筈は無いんだけど...。...もしかしてこれって作戦会議に言ってたウイルスによるダメージ...!?」

 

私の体はイレギュラーとの戦闘でウイルスに感染していた。

それによるダメージが体の調子をおかしくしてたんだと判断し先へ進むと、さっきと同じ装置が私の前にあった。

 

「これに触ると、またひっくり返るのかな...?」

 

私は装置に触れるとまた一瞬視界が消えて、視界が元に戻る。

 

「あ、元に戻った...」

 

私は天井見て元に戻った事を知って、前を見るとなにやらシャッターゲートのようなものがあった。

私はゲートを潜ると、そこには大量の燃料タンクが置かれていた。

 

「これって...燃料タンクじゃ」

 

私は燃料タンクに近づくと、1匹のコウモリが私の方へ向かい攻撃する。

私は驚き後ろへ下がると、何十匹のコウモリが出てきて1箇所に集まる。

 

「まさか...」

 

集まったコウモリがバラけると、そこには大きなコウモリみたいな人が天井に体を下にぶら下がっていた。

 

??「キキキッ待ってたぜイレギュラーハンター、いやシンフォギア奏者か!」

 

「ダーク・ネクロバット!今どんな状況か分かってるんですか?こんな所で争ってる場合じゃない!」

 

「キキッ関係ないんだよ!オレは誰の指図は受けない、唯一受けるとしてもあの方だけだ!」

 

「あの方って?」

 

「キキッそれもお前には関係ない、早く地球をボコボコにしちまえばいいんだよ!」

 

「ぐ.....!地球は絶対に破壊させたりはしない!」

 

「じゃあ止めてみろよ!燃料タンクを保有するこのオレ様を!」

 

「お前みたいなイレギュラーは私が倒してみせる!」

 

「キキッいいぜ!?かかってこいよ、イレギュラーハンター!」

 

私は飛んでいるネクロバットに拳をぶつけようと飛び上がった。

ネクロバットは自身の翼防御体制を取る。

 

「うおおおおっ!!」

 

私はネクロバットに一撃を与えたが翼でガードしている為か、余り効き目がない。

 

「キキキッその程度かよ!」

 

空中で身動き取れない私をネクロバットは拳で私の頬にパンチする。

私は地面に叩きつけられるがすぐさま立ち上がる。

 

「ぐ...この程度!」

 

ネクロバットは浮遊移動を続け、さっきのコウモリ大量に出現させる。

私はコウモリを1匹づつ倒していると、

 

「キキッこれでもくらいな!」

 

キィィィィンと嫌な音が聞こえる、私は嫌な音に耳を塞ぐ。

 

「な...なにこの気持ちの悪い音は...!?」

 

嫌な音に耳を塞いでる今はノーガードの体制になっていて、そのすきでコウモリに攻撃されている。

 

「ぐっ...うわっ.....!」

 

次々とコウモリに攻撃されている私は為す術が無い。

 

「この音をかき消せたら...!........そうだ」

 

私は歌っていた歌をいつもの声量より、もっともっと大きな声で歌う。

そうすると嫌な音がかき消された。

 

「キキッやるじゃねぇか。オレの超音波をかき消すとはな!」

 

「うおおおっ!」

 

自由に動けるようになり、コウモリをひとつ残らず破壊する。

すると、ネクロバットの周りが急に輝く。

 

「キキッじゃあこれならどうだ!?」

 

私は光っているネクロバットに拳を叩き込む為、飛び上がる。

 

「どりゃああああ」

 

「キキッもう遅い。喰らえよ!」

 

カッとネクロバットが輝きを放出した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ああああっ!?」

 

何が起きたのか分からないが輝きを放出した次の瞬間に私は傷だらけの状態で壁に激突した。

 

「いつっ.....!!.....な、なんでこんなにもダメージが!?」

 

私は自分の体に受けたダメージを見て驚愕した。

 

「キキッまだやられねぇのか、あれだけ痛めつけたのに」

 

「...え?」

 

ネクロバットの言ってることが分からなかった。

確か私は一撃を与えようと、ネクロバットに向かっていった...。が、次の瞬間に私はダメージを負った状態で壁に激突した。

 

「この現象...漫画とかで見たことある.....」

 

私はある漫画を読んでいて、その中の敵キャラクターが時間を停止している。

登場人物が気付かずにその敵にやられていく話が今起きている現象とそっくりだった。

 

「まさか...時を止めた...」

 

「キキッよくわかったな、これで貴様も終わりだ!」

 

すると、ネクロバットはまた輝き始める。

時を止めるつもりだ。

 

「.....」

 

私は思い出していた。その漫画の結末を、その敵キャラも時を止める際にチャージをしていた。

その隙に主人公が最大の一撃を敵キャラに与えていた。

今ネクロバットが行っているのは時を止める際のチャージ、その間に私が一撃を与えたら。

 

「ふんっ!」

 

私は地面がめり込むくらい足腰に力を入れ、拳にエネルギーを乗せる。

 

「ぎゅっと握った拳...センパーのサンダー.....」

 

「キキッ何するが知らねぇけどもうおせぇ!」

 

「解放...全開...スリー...ツー.....ワン.....ゼロッッ!!!」

 

ネクロバットが輝きを放出した。

 

かに見えたが私は放出するよりも早くネクロバットの懐にいた。

 

「な...はえぇ!?」

 

私は伸長した腕部ユニットの勢いをパイルバンカーの要領でネクロバットに一撃叩き込む。

 

「最短で真っ直ぐに一直線にぃぃぃぃ...!!

いぃぃぃぃぃけええええええええええっ!!!!!」

 

ネクロバットはその一撃に耐えきれずに天井へ激突した。

その勢いは止まらず、天井が砕けネクロバットは外へ吹き飛ばされる。

 

「ぐああああっ!!なんだこのパワーは...!?」

 

「このチカラが歌がシンフォギアだ!!」

 

私はネクロバットに向かってそう言うと、ネクロバットは爆発し消滅した。

私は直ぐに二課へ通信した。

 

「こちら響です!今任務を終了しました!」

 

《そうか!途中で通信が途切れた時は焦ったが、無事で何よりだ!》

 

「はい!ダメージ多少はありますが平気へっちゃらです!」

 

《だがイレギュラーとの戦闘で体は万全ではないはずだ、医療班をそちらにも向かわす。ゆっくりと待機して居てくれ》

 

「了解です!燃料タンクも無事なのでそちらもお願いします!」

 

《あぁわかった。.....ん?クリスくん今任務を終了したそうだ》

 

「クリスちゃんも成功したんだ!」

 

《だがダメージが大きい、しばらくは安静にしとかなくちゃいけないみたいだ》

 

「...クリスちゃん、大丈夫かなぁ...?」

 

《たった今翼からも連絡があった、こちらも無事に終了したそうだ、だがこちらもダメージが大きいな...》

 

「翼さんまで...。.....うっ」

 

急に足がふらつきその場で倒れる。

 

《大丈夫か!響くん!》

 

「なんとか...多分ウイルスのダメージがまた襲ってきたんだと...」

 

《君も医療班が来るまでその場でゆっくりしててくれ...》

 

 

「そうします....」

 

私はその場で倒れ込んだままでいた、紘くん大丈夫かな...。

私は紘くんの心配をしていた。

 

 

to be continued

 

 




どうでしたか?

一応話の流れは


クリス ーーーーーーーー→響作戦終了ー→クリス作戦終了ー→翼作戦終了ー→???
翼 作戦開始


となっています。
ややこしくてすいません!
次回は紘がメインとなります!

今回もありがとうございました!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第9話 ジュラシックインフェルノ/灼熱地獄にダイブ!

何とか復活しました。
すいませんでした


では第9話どうぞ!


同時刻 マグマエリア

 

「やはりマグマエリア...予想並みに暑いな...。通信機も熱でおしゃかになってしまった」

 

俺は通信機のスイッチを入れるが熱のせいで通信機は無反応だった。

このままじゃ拉致があかないと、俺は先に進んだ。

 

「...酷いなこれは」

 

先に進むと、イレギュラーによってやられたイレギュラーハンターの残骸がそこらにあった。

それをしゃがんで見ていると、突然地面が揺れバランスを崩し、尻もちをついた。

 

「あっつ!あつ!」

 

地面の熱が尻に伝わり俺は直ぐに立ち上がる。

 

「...ふーふー...」

 

俺は深呼吸をして、また先に進む。

 

少し歩いた後、前方からなにやら接近する気配を感じた。

 

「..........」

「..........」

 

目の前には大量のノイズが俺の行く手を遮っていた。

 

「現れたか...」

 

ノイズは次々と俺に向かって飛んできた。

 

「ソウルユニゾン...ゼロ!」

 

俺はゼロに変身しノイズに立ち向かう。

ゼットセイバーで次々とノイズを斬りながら先へ進む。

 

「セイッ!フッ!ハッ!」

 

3段切りを多用しながらノイズを斬る。

ノイズは抵抗も出来ずに只只やられていくだけだった。

 

「...結構ノイズ倒したけど、確か任務の前にノイズはノイズウイルスってのに感染しててノイズばっかり倒していると自分がウイルスに感染してダメージを負うって聞いたけど...」

 

ノイズを沢山倒しているのに、一向にウイルスダメージを負う気配が無い。

別に受けたいとかそんなんじゃなくて、ウイルスを倒す度に力がみなぎるからだ。

 

「皆もこんなのかなぁ...?」

 

自分の力の増幅も気にしながら、最深部へと進む。

そこには沢山のブースターロケットが保管されていた。

 

「...ここがマグマエリアの最深部。これがブースターロケットか...」

 

「グハハッ待ってたぜ、イレギュラーハンター!」

 

何処からか声が聞こえる。

俺は辺りを見回すが誰も居ない、すると地面が盛り上がり、中から誰かが飛び出してきた。

 

「グハハッッ中々早かったなぁ!?」

 

「お前は...バーン・ディノレックスか?」

 

「そうだ俺様がバーン・ディノレックスだ!なんか用かよ」

 

「お前に用はない、さっさとブースターロケットを返してもらおう」

 

「そうしたければ俺と戦ってくれよ!」

 

「...お前と戦っている時間が無いんだ...」

 

「そんなに欲しければ奪い取ってみろよ、オレ様に勝てたらの話だがな」

 

「...ッ!.....仕方ない、全力で行くぞ...」

 

「戦ってスッキリしようぜ?悪魔のイレギュラーハンター!」

 

ディノレックスは突然天井へ張り付き、口から小さな火の粉を飛ばしてくる。

 

「うわ...っ」

 

俺はそれをジャンプでかわし、火の粉は地面へ着弾するが火の粉は消えずに地面に残ったまま火種を撒き散らしている。

 

俺は火の粉を気にせずに走った、ディノレックスに向かってジャンプしゼットセイバーを振りかぶり、ディノレックスの背中を叩き斬る。

 

「.....クククッ」

 

「.....!?」

 

ディノレックスの背中は異様に固く、ゼットセイバーと俺は反動で弾き返され、壁に激突した。

 

「...ッ」

 

「こんなもんかぁ?イレギュラーハンター」

 

「.....」

 

「もうちょい骨のある奴かと思ったが。こんなもんなのか?」

 

「...馬鹿いうな.....お前に勝ってブースターロケットを取り戻す...」

 

「立ち上がる力はある様だな、ならこれならどうだ!」

 

ディノレックスは自らの体に炎を纏い俺に向かって突進してくる。

それを俺はゼットセイバーの先端で受け止め、鍔迫り合いとなっている。

 

「なかなかやるじゃねぇか...!」

 

「.....俺はお前を倒す.....お前らみたいな悪党に.....世界はやらせん.....!!」

 

「.....な、なんだ...押し負けているのか.....!?そ、それになんだ貴様のそのパワーは...!?」

 

「おおおおおっ!!!」

 

ゼットセイバーがディノレックスの体を突き刺し、俺はゼットセイバーを大きく振りかぶる。突き刺していたディノレックスが地面に大きく叩きつけられる。

 

「ぐおおっ!」

 

「.....覚悟しろ...ディノレックス.....!!」

 

俺は持っていたセイバーを地面へ落とし、ディノレックスの尻尾を掴む。

 

「な、何をする気だ.....」

 

「こうするんだよ.....!」

 

俺はディノレックスの尻尾を掴んだまま、ジャイアントスイングをする。

そして、充分回転力を上げ。ディノレックスを天井に向けて投げる。

 

「ぐおおおおっ!!」

 

天井の壁は貫通し、ディノレックスは吹き飛ばされる。

 

「よし...なんとか外には行けそうだな...」

 

俺はゼットセイバーを拾い、ジャンプし三角飛びで地上へ向かった。

地上へ着くと、ディノレックスが倒れた状態で起き上がらない。

ディノレックスの傍へ近づくと、急にディノレックスが俺の足を掴む。

 

「.....」

 

「.....こいつ、まだ生きていたのか?」

 

ディノレックスの様子がおかしい、あれだけのダメージ受けてもまだ立ち上がる。

 

「グハハッッ!コノオレサマヲズタボロニシテクレタノハキサマカ!!?」

 

「.....」

 

「コロシテヤルゾ!コロシテヤル!ゼロ.....サイキョウノレプリロイドヨ!!」

 

「.....レプリロイド...?」

 

聞き慣れない単語に俺はディノレックスに質問するが、ディノレックスはまるで俺の声が耳に入ってない様な口振りでブツブツと言っていた。

 

「ゼロ...シネ...ゼロ...!」

 

「.....?」

 

俺は疑問に思った。

さっきまで奴は俺の事を「イレギュラーハンター」か「貴様・お前」とでしか俺の名前を呼ばなかったが、今は何故か「ゼロ」としか言わなくなった、何かあるのか...?

 

「グゴオオオオオオオッ」

 

突然ディノレックスが大声を上げる。

 

「.....まさかウイルスにやられたのか?」

 

しかし何故、ウイルスには感染している無いのに。

一体何処から...。

 

「ゼロッ!シネヤ!」

 

大声でそう言うとディノレックスは炎を纏い俺に向かって突進してくる。

 

「...そんな技、もう効かん!」

 

俺はゼットセイバーを天に掲げる、するとゼットセイバーからとてつもない程の雷のエネルギーが蓄えられてゼットセイバーがかなり大きな剣となった。

 

「くらえぇぇっ!!!」

 

電刃

 

セイバーを振りかざしディノレックスに当てると、豆腐の様にスパッとディノレックスは真っ二つになる。

 

「はぁ...、はぁ...」

 

「グ.....ギギ....グガァァァァァァッ..!!」

 

ディノレックスは咆哮を上げて爆発した。

 

「よし.....任務は完了か.....」

 

俺は通信機で報告しようとし、通信機を手に取るが。

あまりの高温での戦闘に通信機が耐えられず、通信機がへしゃげている。

 

「...嘘」

 

通信機のスイッチを押すが、ボタンがふにゃふにゃで押してる感触が無い。

 

「...く...時間が無いのに...!」

 

すると、何処からか声が聞こえる。

 

「.....?」

 

辺りを見回すが誰も居ない。

それでも聞こえる声の方を辿ると空からだと分かり空を見上げると、何かが落ちてくる。

 

「.....あれって.....まさか.....響か!?」

 

響が地面に着地すると、ブシューと足から煙が噴出した。

無事に着地成功の様だ。

 

「ひ、響...。どうしたんだ?」

 

「紘くんの通信が余りにもかからないから、こっちから来ちゃったよー」

 

なんて事を言うので、そんなに時間経ったのかと思い、響に時間を聞くと夜中の2時だった。

無事に全員シャトルの部品を回収してきた様だ。

だが、翼さんと、クリスさんがウイルスによるダメージが酷く少し休養という事で先に二課へ戻っている。

響自身は、へいきへっちゃらと言うが顔色が少し良くないので、ヘリコプターでやって来た弦十郎さんに響を休ませる様に頼んだ、という俺も多少戦闘ダメージを受けてたので、二課へもどり少し休んだ。

 

to be continued




今回のパートがクソほど適当になりました。
次回ついにシャトル作戦実行か!?

どうもありがとうございました!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第10話 響の決意

遅くなってすいませんでした!

第10話です!


ゼロ...

 

「...う...うん」

 

ゼロ目覚めるのじゃ...!

 

「...誰だ」

 

ワシの最高傑作...

 

「お前は誰だ...」

 

奴を倒すのだ...!忌まわしき奴らをお前の手で...!

お前の...

 

「...!待て!...ぐっ...うわあああっ!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うわあああっ!!?」

 

「うわぁっ!?...どうしたの!?」

 

「...響」

 

「大丈夫...?酷くうなされてたけど...」

 

「...いや、大丈夫。少し怖い夢を見ていたみたい それよりどうして響がここに?」

 

「うん、師匠が皆を集めて欲しいって言ってたから紘くん任務の後に寝たきりになってて 私が起こしに来たんだ」

 

「そうか、じゃあ早く作戦室に行こう」

 

「うん!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

作戦室 (コロニー衝突まで残り7時間)

 

「遅くなりましたー!」

 

私と紘くんは作戦室へ入った。

当たり前たけど全員待っていた。

 

「うむ、全員揃ったな...では皆、任務ご苦労さんだったな。無事にシャトルのパーツは全て揃った 今開発部が総力を上げてシャトルのチューンをしている。完成にはまだ時間が掛かりそうだ」

 

「じゃあ...シャトルが完成したら」

 

「あぁ、シャトルを打ち上げてコロニーを破壊する。 失敗は許されない 必ずこの任務を成功させるぞ」

 

私達は師匠の言葉に全員頷いた。

 

「しかしコロニーを破壊しても我々には脅威が無くなったとは言えん。 この事件を引き起こした黒幕を倒さなくちゃいけないんだ」

 

「ダイナモ...!」

 

私は紘くんの方を見た。

紘くんは歯を食いしばっている。

この前ダイナモに負けたのが相当来ている様だった。

 

「うむ、ダイナモもそうだが そのダイナモを裏で操っている人物を特定する事に成功した」

 

「な、ダイナモを裏で...!?」

 

私は驚いた表情で師匠を見た。

紘くんは驚いた様子は無く何か知っている様だった。

 

「...ダイナモが言っていたダンナのことか」

 

紘くんは師匠にそう言うと、師匠はモニターを表示させる。

そこには一体のレプリロイドが表示されていた。

 

「そうだ、奴の名はシグマ。ダイナモを裏で操りコロニーを地球に落とそうとするレプリロイドだ」

 

「...シグマ」

 

「よく分かりましたね...」

 

私は師匠にそう言った。

 

「翼が行った任務先での敵レプリロイドが情報を教えてくれた。そのお陰で我々はシグマについて調査したんだ。」

 

師匠がモニターを別画面に表示させる。

すると何やら映像が再生された。

 

「...これは」

 

「これは100年前に起きたイレギュラー戦争の一部映像だ」

 

「...ゼロ!」

 

紘くんが驚いた表情で映像を見ていた。

その映像にはゼロがシグマと戦っている映像が写っていた。

 

「そうだ、君の中に眠る力「ゼロ」だ、彼はたった一人でイレギュラーと戦ってきた。...そしてシグマとの死闘」

 

映像ではシグマを撃退するゼロの姿が写っている。

ゼロはシグマと何か話している。

 

『クククっ...今回は私の負けだがこれで終わったと思うなよ...!...私は必ず復活する、貴様がいる限り...何れまた世界に絶望が訪れる!その時まで一時の平和を謳歌しとくんだな!』

 

『...お前の相手は何度でもしてやる だが今は地球復興が先だ。...お前はそのまま眠っていろ...』

 

『ぐ...グガァァァァァァッ...!』

 

そう言うとシグマの体は爆発し、消えていった。

 

『...シグマ、いくら現れようとお前が世界を我がものにしようのなら俺達がお前の野望を阻止してやる...!』

 

ゼロはその場を脱出する。

そこで映像は途絶えた。

 

「...」

 

私達は黙っていた。

すると師匠が言った。

 

「ゼロはイレギュラーハンターとして自分の任務を遂行した後、平和になった世界を見守り自らを封印した...」

 

「シグマが復活したからゼロもまた復活したのか...紘に力を与える形で」

 

クリスちゃんが紘くんを見つめる。

 

「...だがシグマはさっきの戦いで消滅した筈だ、その後どうやって復活などしたんだ?...それに何故今になって」

 

翼さんが師匠にそう言うと師匠は難しい表情をしている。

 

「そうなんだ...そこが分からないんだ、どうやって復活したのか。...謎が深まるばかりだ」

 

「...何故シグマが100年の時を経て復活したのかは分からないですけど、今度もシグマの野望を阻止してやる...。今はひとりじゃない、心強い味方が沢山いるんだ」

 

紘くんは私達にそう言った。

さっきまで暗いムードだった私達は紘くんの言葉に安心する。

 

「...そうだね!私達はひとりじゃない。だからシグマを倒して平和を勝ち取ろ!その為にも必ずシャトル作戦を成功させるんだ!」

 

紘くんに続き私も皆に言った。

 

「よおおし!安心したら腹が減ったぞ!飯だ飯!!」

 

すると、腹を空かせた師匠は皆を連れて食堂へと連れて行く。

 

「さぁ!お前らたっぷり食うんだ!これからは何が起こるか分からん、食える時に思いっきし食べるんだァ!!」

 

「いただきます!」

 

その後皆は思い思い食事をとった。

大盛りにカレーを盛る紘くん。

負けじと紘くんの倍の量を盛る師匠と

呆れた様子ながら、それでも笑っているクリスちゃん...

そのクリスちゃんの食べるパスタが机に散乱して机の汚れを落とす夜の9時以降は食事を取らないと言う翼さん...

そんな事を言わずに!と言い翼さんにカレーを渡す私...。

アーティストたるもの食事制限にはとても気を使っているのだ!...と頑なに食べようとしない翼さん。

それを見て笑っている皆...。

とても楽しい時間だった、紘くんが二課に入ってからこんな楽しい時間は初めてだった...。

これからもこんな事が続けばいいな...

...私はそう思いあるひとつの決心を固めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「...」

 

皆との食事を終え、俺は1人部屋に篭っていた。

部屋は証明を付けずに真っ暗だった。

その中で俺はベッドの端へ座り考え事をしていた。

 

「...ノイズウイルス、何故だ 何故俺だけダメージを受けない...他の3人にはウイルスダメージがあったと報告していた...逆に俺はパワーが漲る感覚さえ覚える...。俺の体はどうなっているんだ...」

 

すると部屋の扉からノックの音がした。

俺は返事をすると扉は開く...中へ入ってきたのは響だった。

響は俺の座っていた隣へ腰掛けこう言った。

 

「楽しかったね!もうお腹いっぱいだよ~」

 

さっきの食事の感想だった。

確かにあの時は楽しかった、基本的に寮では俺一人だけでこんなにも大勢で食事をとるなんて事は滅多になかった。

 

「うん、すごく楽しかった」

 

そう言うと暗くてよく分からなかったが響は俺の方を見ている気がした。

俺は何故か目を向けられなく下を向く。

 

「この戦いが終わったら、未来を誘って3人でまたふらわーでお好み焼きを食べに行こ?」

 

響はそう言った。

 

「この戦いが終わったらって...何か死亡フラグ見たいだな...」

 

俺は少し笑った。

響は俺の笑った理由が分かって無くてそのまま話を続ける。

 

「なんで笑ってるのー?絶対に終わせて3人でお好み焼き食べに行くんだよ?」

 

続くフラグに俺はゲラゲラ笑っていた。

すると響は少し怒ったような口調になる。

 

「そんなに笑うなんて酷いよー!む~...こうなったら紘くんの奢りにするから!」

 

「いいよ全然~」

 

俺は能天気に答える。そうして俺は響と一つ約束をした、地球の危機だって言うのに響は深く考えて居なかった。

絶対に戦いを終わらせる自信が響にはあるのだろう...。

そんな響に俺は悩んでた考え事も今だけは忘れる事が出来た。

 

すると響は俺の手に響の手を乗せた。

その瞬間俺は内心ドキッとした。

この暗い空間で男女が二人居てるなんてラブコメのそれだからだ。

俺はドキドキしてる気持ちを抑えると響は小声で何か言った。

 

「...ぃる...?」

 

「...はぃ...?」

 

お互い声が小さく何言ってるのか分からなかった、この時の響の顔が見えなかったが多分顔真っ赤だったんだろう。

すると、響は恥ずかしながらも声を俺に聞こえる声量で言った。

 

「...突然なんだけどさ...紘くんって...好きな子とか居たりする...?」

 

聞こえた瞬間俺は心の中で「foooooo!!!」と叫んだ。

ベタな展開だが実際に言われると恥ずかしくなる、

俺はこの展開を知っているぞ

 

「あ、...いや...分からないかな...?」

 

緊張混じりな声で答えた。

すると、響の乗せていた手は俺の手を握る形に変わった。

俺の手は今手汗でべしょべしょなのに響は気にしなかった、

響の手も少しだけ震えていたから。

 

「そっか...うちの学校女子生徒沢山いるから好きな子の一人や二人居るのかと...」

 

「いや...まだ入学して間もないし...」

 

俺はそう言うと少し間が空いた。

響の握る手は次第に強くなっていく、いくら弦十郎さんに体を鍛えて強くなった響でも、こういう所はまだ弱かった。

 

「...そう...なんだ、...あのね私...紘くんに言いたいことがあってここに来たんだ...」

 

きたあああ!

俺は高鳴る心臓を抑える。

 

「私...紘くんの事が好きなんだ...友達としてでは無くて...リディアンの入学式の時に初めて紘くんを見て...初めてだよ...一目惚れなんて」

 

響は俺に聞こえるようにハッキリとその口で言った。

 

「...」

 

俺は緊張のあまり声が出せなかった。

 

「紘くん...リディアンに入学してもクラスにあまり馴染めななくて、私そんな紘くんを放って置けなくて...せめて友達になろうと思い紘くんに話しかけたんだ...凄く緊張したけど、そんな私に紘くん優しく接してくれて...」

 

あまり少ない日にちなのに響は俺の事をこんなにも思っていたなんて、俺は響の有り余る優しさと勇気に泣きそうだった。

そこでやっと俺は口を開いた。

 

「俺も...あの時響に声をかけて貰って凄く嬉しかったんだ...もしかしたら俺の高校生活はずっと一人かもと思っていたから...あの時、俺を誘ってくれた響が居たから今の俺が居るって思っている...その事は凄く感謝している...だから...」

 

「あ...う」

 

響は緊張の余り変な声を出していた。

俺は一旦深呼吸をして、暗くて見えない響に告白の返事をする。

 

「...俺も...」

 

ここで何故か言葉に詰まるが、響の方を見る。

 

「俺も響が...立花響が好きだ...俺の隣にずっと居て欲しい...!」

 

ベタなセリフも今だけは最高のセリフとなり響の告白の返事をする。

 

「...」

 

少しの間の後、響からすすり泣く声が聞こえる。

 

「...よかった...よかったよぉ...紘くぅん!」

 

突然響は俺を勢いよく抱きしめる。

俺は泣いてる響の頭をそっと撫でる

 

「...これからもずっと一緒に居ようね...約束だよ...?」

 

「うん...これからもずっと一緒さ...響」

 

俺は響の頭をずっと撫でていた。

その間響はずっと俺の胸で泣いていた。

俺はこの時に思った。

絶対に何としても生きて帰ると...こんな俺を好きになってくれた響を悲しませたく無いと。

すると、突然2人の通信機が部屋に鳴り響く。

 

響と俺は通信機を取り出す。

弦十郎さんだった。

スペースシャトルのチューンが終わったとの事で話があると俺達に作戦室へ来るように指示する。

 

「...響...行こう」

 

「...うん!」

 

俺と響は手を繋ぎ部屋を出た。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

作戦室

 

俺は響と一緒に作戦室へ入った。

その俺達の姿に皆驚いていた。

 

「なっ...どうしたんだよ!?」

 

最初に声に出したのはクリスさんだった。

俺達が手を繋いでる姿を見て顔を真っ赤にしている。

 

「...そういう事か」

 

翼さんが俺達の現状に理解したようだ。

少し笑っている。

 

「はっはっは!お前達おめでとうさんだな!」

 

弦十郎さんが爆笑している。

そんなに面白いのかな…?

 

「へぇ...若いのに凄いですね」

 

「二人ともおめでとう!これからも頑張って下さい!」

 

あおいさんや朔也さんも俺達を見てそう言った。

俺達は顔を真っ赤にしている。

その後数分間皆からの質問攻めを食らった。

 

「いやー...そうか...これからも二人で支え合うんだぞ!」

 

「「はい!」」

 

俺達は同時に返事をした。

 

「さてと...この話はまた後でだな...」

 

弦十郎さんが話を切り上げると、さっきまでニコニコしていた顔が険しくなる。

 

「...無事にシャトルは完成はした」

 

「ついに完成したんですね!」

 

響は弦十郎さんに言った。

 

「ああ...完成はしたんだ...だがこのシャトルの設計は元々プログラムの自動操縦による物だったんだ...だけどウイルスの影響を受けて自動操縦プログラムが使えなくなった」

 

「それって...もしかして」

 

「...誰かがシャトルに乗り込みコロニーを破壊しなくては行けなくなった...」

 

この場に居た全員が固まる。

 

「...そんな...あともうちょっとなのに...」

 

響はそう言うと皆は何も言えずにその場に立ち尽くしていた。

 

 

to be continued





これを書いている時ずっと悶絶していました。
恥ずかしくて死にそうですw

次回シャトルをコロニーに向けて放たれます!
皆も知っていると思いますが操縦者は奴しかいませんね


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第11話 シャトル発進

第11話です!
やっと話が折り返しになったお


PM12:05 スペースシャトルコックピット内 (コロニー衝突まで残り30分)

 

「スペースシャトル発射スタンバイOK!!!」

 

スペースシャトルの打ち上げが出来るように設置をした、軍の隊員が大声で叫ぶ。

 

コックピットで深呼吸をしていると通信が入った。

 

《後は頼んだぞ...紘くん。何も出来なくて済まない。》

 

そう、シャトルの手動操縦を任されたのは俺だった。

厳密に言うと俺から志願したのだが。

 

「気にしないで下さい弦十郎さん、これも地球を守る為ですよ。

まさかゼロの力がスペースシャトル操縦にも使えるなんて、普通だったら出来ないから」

 

すると今度は響が入ってきた。

 

《紘くん...私...》

 

「響...、お前達3人は地球に残っていてくれ。お前達が行ってしまったら誰が地球を守る?」

 

すると今度はクリスさんが

 

《お前、もう戻って来ないような言い方は止めろよ!》

 

「俺は絶対に戻って来る、この位で死んでたまるか!」

 

すると、翼さんが。

 

《お前には私達の全人類の希望だ。必ず成功させよう、そしてまた皆の所へ帰ってきてくれ!》

 

「はい、絶対に戻って来ます!」

 

あおいさんから通信が入った。

 

《そろそろ時間です...!準備はよろしいですか?》

 

「OKです!こちらは準備完了です!」

 

そう言うと俺はゼロに変身した。

 

《行くぞ...紘くん!最後の望みだ!.....3...2...1.....発射!》

 

 

俺は発射の掛け声と共に、スペースシャトルを発進させた。

シャトルの口から白煙が噴き出し無事に離陸し宇宙へ向かって飛んでいく。

 

 

 

 

二課仮本部 作戦室

 

「3.....2.....1.....発射!」

 

師匠の掛け声と共に、シャトルから煙が噴き出しシャトルが少しずつ上昇していった。

無事に発射出来て私はホッとした。

 

「シャトル打ち上げ成功です!」

 

あおいさんの一言で二課の全員が安心する。

だけど、ここからが本番だとモニターをしっかりと見ていた。

 

「コロニーは目の前だ...紘頑張れよ!」

 

「大丈夫だ...絶対に!」

 

翼さんとクリスちゃんも息を呑むようにモニターを見ている。

すると紘くんからの通信が入った。

 

《こちら紘!スペースコロニー「ユーラシア」確認!ギリギリまで近付いて脱出する!》

 

「紘くん!大丈夫!?」

 

私は紘くんに伝えると

 

《ああ!此方は大丈夫、だけど月の欠片の破片が凄まじい...これを避けて近付かないと...コロニーにぶつかる前にシャトルが破壊されてしまう!》

 

「紘くん!君なら出来る!己を信じるんだ!」

 

《ありがとう弦十郎さん!.....短かったがそろそろお話は終わりの様だ...。5秒後に通信をオフにして脱出する!》

 

5秒後紘くんは通信を切った。

あとは成功を神様にお願いするしか無くなった。

あおいさんが現状を説明する。

 

「シャトルのデータ補足!シャトルは真っ直ぐコロニーへ向かっていきます!角度、スピード全てが良好です!!」

 

 

「頼むぞ...!!」

 

師匠が歯を食いしばり、画面を見ていると朔也さんがカウントダウンに入った。

 

「スペースシャトル、コロニーに激突まで7秒!.....6.....5.....4....3...2.....コロニー衝突!!」

 

少しの間静寂が訪れた、だが直ぐに弦十郎さんが確認を行う。

 

「どうだ!やったか!?」

 

私は今までに無い緊張が体を震わせている。

すると朔也さんが...。

 

「やりました!!コロニー破壊率89パーセント...!コロニー破壊成功です!」

 

その一言で私達は全員が安心する。だが...

 

「よし!やったぞ!紘くん応答せよ!」

 

師匠が紘くんに通信を入れる。

 

「紘...!聞こえるか!?」

 

「紘...!応答してくれ.....!」

 

クリスちゃんと翼さんも呼びかけるが返答が帰って来ない。

皆がざわつき始めると、突然通信から雑音が発生する。

 

《.....こちら、紘...聞こえるかい?何とか生きてるみたいだ...》

 

「紘くん確認!」

 

あおいさんが、そう言うと私は安心の余りに膝から崩れ落ちる。

それを翼さんとクリスちゃんが支えてくれた。

 

「良かった...」

 

私はそう言うと、2人も安心した表情で私を見ていた。

 

「紘くん!無事か!?」

 

師匠が紘くんに呼びかける。

 

《...生きてきた中で1番ヘビーだったけど...大丈夫です...こっちの状態は無問題...。無事地球にたどり着ける様です...。》

 

「そうか...、こちらも落下地点を計算して迎えに行く。それまでゆっくりしていてくれ窮屈だろうけど」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

PM4:35 シャトル着陸ポイントエリア

 

私達は朔也さん、あおいさんが出してくれた着陸ポイントに向かっていた。

そこにはシャトルの残骸が散らばっていて、医療班の人達が紘くんの捜索をしている。

 

「ただ今紘くんは無事に救出した。...かなり弱っている...。これより本部へ帰還します」

 

医療班の人達が紘くんを見つけてくれた、紘くんの様態はかなり悪いとの事だ。

だけど、無事に生きているので安心している。すると翼さんが。

 

「良かったな...何も問題が起きずに...」

 

「...地球も守られ、紘くんも無事で安心ですが...まだ」

 

私はまだ感じてる事があった。

 

「...シグマか...」

 

クリスちゃんが私の考えを分かっていた様だ、そう地球を守ったけれど。

地球を破壊しようとした最悪の敵「シグマ」が残っている。

 

「私達の本当の戦いはこれからだと言うのだな...!」

 

翼さんが握り拳を作ってそれを見つめている。

 

「紘くんが守ってくれた地球...こんどは私が...!」

 

私はそう決心すると、翼さんとクリスちゃんが私の手を握る。

 

「翼さん...クリスちゃん...」

 

「余り独りで抱え込むな...立花」

 

「なぁにが「私が」だ!私達の間違いだろ?」

 

「...うん!」

 

そう言ってると、紘くんの乗せたヘリコプターが離陸し本部へ帰還する。

私達も別のヘリコプターに乗り込もうとすると、突然あおいさんから通信が入る。

 

《3人共待って!...な、何この反応は...》

 

あおいさんが慌てて私達を止めるのであおいさんに聞くと。

 

《これ程にない高エネルギー反応が此方に急接近しています!》

 

私達はその言葉に何かがやって来ると思い、身構えた。

すると空が急に暗くなった。

空から何かが降りてきた。見たところ派手なマントを背負ったおじいさんだった。

私達はこのおじいさんが恐ろしく強いと察知し構える。すると、おじいさんが口を開いた。

 

「クククッ、身構えるな...ルナアタックの英雄達よ」

 

「あたし達を知っているのか...!?」

 

クリスちゃんが拳を握る。

 

「あぁ、知っているさ...ガングニール、天羽々斬、イチイバルのシンフォギア装者だろ?」

 

「何故、私達のことを...まさか貴様は...!」

 

「クククッ、私はシグマ...スペースコロニー「ユーラシア」を地球に向けた者だよ」

 

私達は固まった。

この人がシグマ...事件の黒幕。

クリスちゃんがシグマに向かってこう言った。

 

「残念だったな、シグマ!コロニーは紘が破壊して地球を滅ぼす事が出来なくなったぜ!」

 

そう言うと、シグマは余裕そうに答える。

 

「クククッ...、私の目的は何も地球を破壊することでは無い...。また別の目的があったんだが...今回は失敗だったみたいだな」

 

「何...?地球を破壊することが目的では無いだと!?.....答えろお前の目的は!?」

 

「ゼロだ...ゼロの目を覚ます事だ...」

 

「...なんだと!」

 

「私とゼロは古い因縁が在ってね...奴を研究してな、素晴らしい事実が判明したのだよ...

どうしてもゼロの真の姿が見たくてな...」

 

「真の姿.....?」

 

私はシグマが何言ってるのか分からなかった。

 

「ゼロの体がサイバーエルフと言うデータになっていたのを知っていた私はダイナモを使って地球にウイルスを撒き散らした。...そうする事でゼロが止めると思ったからだ...。予想通りゼロのサイバーエルフは地球人「桜花紘」の体にソウルユニゾンとして入り込んだ...。後は、お前達の知っている通りだ」

 

「そんな事のために...!!」

 

「ゼロとして戦闘能力を手に入れた桜花紘にウイルスに感染したノイズを戦わしても奴は一向に目覚めない...」

「ウイルスの量が足らなかったのだ...。そう思った私はルナアタックによってオンボロになったコロニー「ユーラシア」にウイルスをばらまいて地球に向けた。...コロニーを破壊する計画を立てるであろうお前達に先駆けて破壊に必要なシャトルの部品を強奪した...。その後にダイナモが桜花紘に接触をして目的を教えた...」

 

「全て奴の手のひらで踊らされていたのか...私達は」

 

「クククッ...その通りだ。私は4つの部品を4体の部下に渡したが...結果はこのザマだ」

 

「ゼロは...紘くんは絶対に私達の敵にはならない!」

 

「...お前達なら知っているだろう?ウイルスによるダメージを...」

 

「.....?それがどうしたんだよ」

 

「ゼロは幾らウイルスに感染してもダメージを受けない...寧ろ感染すればする程パワーアップしている。...ウイルスでやつの体を清めていたんだ...」

 

私はその一言で怒りが爆発して、無意識でシグマに向かって行った。

 

Balwisyall Nescell gungnir

 

「とおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!!!」

 

私は最大の力でシグマの顔面に一撃を加える。

 

「立花!」

 

「あのバカ...!...だけど、今回はあたしも同じ気持ちだ!!」

 

Imyuteus amenohabakiri tron

 

Killter Ichaival tron

 

2人はギアを装着すると、シグマに向かって技を放つ。

 

「立花!かわせ!」

 

翼さんがそう言うと、砂煙でシグマの様子が分からなかったがジャンプで技の当たる範囲外に出た。

 

「この、最大の剣...受けてみるがいい!!」

 

蒼ノ一閃 滅破

 

「これでも...くらいやがれぇぇぇ!!!」

 

MEGA DETH FUGA

 

2人の放った技がシグマの影に命中したが、技の影響で島が半壊した。

 

私達は同じ場所に固まる、いきなりの大技にはシグマも耐えられないと思ってたんだけど...

 

「クククッ...」

 

煙幕から不気味な笑い声が、聞こえた。

その瞬間恐怖により私の体は凍りついたように動けなかった。

立ち姿が見える様になると、シグマは身に付けていたマントで3人の技を防御していた事が分かった。

 

「なんだと!3人の一撃を受けても...!?」

 

「3人の力を合わせれば...まぁやるじゃないか...」

 

その余裕そうな態度に、クリスちゃんは技を放った。

 

「...これなら、どうだ!」

 

MEGA DETH PARTY

 

沢山のミサイルがシグマに向かって飛んでいく。

 

「...ふんっ!」

 

シグマは、向かってくるミサイルに手をかざすとミサイルの動きが止まる。

 

「お前達に返してやるぞ...」

 

手をブンと振るとミサイルが私達に向かって飛んで来る。

3人は突然の事で回避行動を取っていなかった為に攻撃が命中してしまう。

 

「「「うわあああ!!」」」

 

ドゴォォォォンと爆発が起きてそこからは煙幕が広がっている。

私達はその場で倒れていた。

 

「クククッ...ルナアタックの英雄達よ...お前達の出る幕はもう無い...」

 

シグマが私達に手のひらを向けると、エネルギーがみるみる溜まっていく。

 

「...嘘だろ...!?..あんな技食らっちまったら...」

 

「...一溜りも無い...くそっ...」

 

「...大してダメージを受けてないのに体が動かない......まさかウイルスの.....!?」

 

「万事休すか.....!!」

 

「さらばだ...」

 

シグマの手のひらから放たれた衝撃波が私達に容赦なく向かってくる。

 

「.....!!!」

 

 

to be continued




次回どうなる!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第12話 シグマの策略

お久しぶりです。

いよいよクライマックスです!!


「さらばだ...」

 

シグマが大きく腕を振ると、衝撃波が私達に襲いかかる。

 

「.....!!!」

 

衝撃波の速さとウイルスダメージにより私達は回避出来ずに居た。

 

ドゴォォォォン!!!

 

「..........?」

 

島を半壊させる程の威力の衝撃波。

そんな技を食らってしまったら一溜りもない、だけど私達はダメージを全く受けていない...。

それに私達の前に誰かが立っていた、砂埃で誰だか分からなかったが砂埃は晴れると直ぐに誰かが分かった。

 

「...し、師匠!!」

 

そう私の武術の師匠が私達を助けてくれた。

 

「なんつーおっさんだ...あの攻撃を防ぐなんて...」

 

「お前達、大丈夫か?」

 

「は...はい!」

 

「奴がシグマだな...?」

 

師匠はシグマを睨み付けている。

 

「はい、シグマは今まで戦ってきた中でもかなりの実力です...私達3人がかりでも手も足も出ませんでした...」

 

翼さんが師匠そう話す。

翼さんはとても悔しそうな表情をしている。

 

「そうみたいだな、モニターで見ていたがシグマはとても強い...」

 

師匠がそう言う、もしかして師匠もシグマには...

 

「お前達は下がっていろ、シグマは俺が相手する。」

 

師匠が指をポキポキと鳴らし、シグマに向かって歩いていく。

 

「ほぉ、ただの人間に私を相手できるのか?」

 

シグマは師匠を挑発している...が、師匠は挑発を無視し歩くのを止めない。

師匠がシグマの目の前に立つと、少し間ができた。

 

「お前がこの事件の黒幕のシグマだな?...俺は特異災害対策起動部二課の司令官をしている風鳴弦十郎だ...」

 

師匠がシグマに名前を告げると同時にシグマの拳が師匠を襲いかかる。

 

バシィッ!

 

「.....」

 

なんと師匠は何も言わずにシグマの拳を片手で受け止めていた。

それにはシグマも少し驚いた表情を見せる。

勿論、私達も驚いた表情で二人を見ていた。

 

「...クククッ人間にしてはやるでは無いか?」

 

「俺はノイズの相手は出来ないが、お前達レプリロイドの相手なら幾らでも受けて立つぞ!」

 

師匠はそう言うと、拳を強く握りシグマの腹を殴った。

シグマは空に高く飛ばされる、師匠は追うようにジャンプしシグマより高く飛び上がったら、師匠はシグマの腹部に蹴りを放ちシグマは地面へ叩きつけられる。

それを私達はボーゼンと見ていた。

 

「無茶苦茶な強さだな...」

 

「あぁ...流石叔父様だ、このような相手にもかなり有利に戦えている。」

 

「師匠...すごい!!」

 

「ぐおおおおお...!たった2撃でこの威力とは...」

 

シグマがフラフラと立ち上がった、体からはバチバチと電流が流れていた。

すると師匠が。

 

「今だお前達!シグマはかなりのダメージで動けないはずだ!」

 

「...はい!!!...翼さん!クリスちゃん!アレをやりましょう!アレを!」

 

「...なんだって!?あのコンビネーションはまだ未完成の筈だろ!?」

 

「それに立花にはまだあれを耐える力は無いはず...!」

 

「へいきへっちゃらです!...紘くんが命懸けで守ってくれた地球、今度は私達の番です!」

 

「本気かよ...」

 

「フッ...立花らしいな...」

 

「行きます!...S2CAトライバースト」

 

三人(絶唱)「Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolonzen fine el baral zizzl Gatrandis babel ziggurate edenal Emustolrozen fine el zizzl…」

 

「ぐぅぅ...なんだこの歌は!?」

 

「あれをやるのか...危険だが今のお前達なら...!!」

 

「スパーブソングッ!」

 

「コンビネーションアーツ!!」

 

「セットハーモニクスッ!!!」

 

「な、なんだ!この輝きは...!?」

 

「S2CAトライバースト...装者三人の絶唱を響くんが調律し、ひとつのハーモニーと化す。それは手を繋ぎ合う事をアームドギアの特性とする響くんにしかできない。だが、その負荷は響くん一人に集中する

 

「ぐぅぅぅ...!」

 

「耐えろ!立花...!」

 

「あともうちょいだ!」

 

「うおおおおおおおおっ!!!」

 

「今だっ!立花!」

 

「奴に...シグマにお見舞いしてやれ!!」

 

「レディ...!」

 

この一言と共に私は動けないシグマに拳を向けて突撃する。

 

「...く、体が動かん...!」

 

「これが私達のぉぉぉぉ...絶唱だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

一撃はシグマの体を突き抜ける。

私はシグマの体を吹っ飛ばす、シグマは大きな岩に激突する。

 

「...やった...!」

 

私はそう言うと力が抜けて倒れそうになるが、師匠が支えてくれた。

 

「よくやったな...!」

 

「...はいっ!」

 

すると翼さんとクリスちゃんがフラフラと私に近づいてきた。

 

「...やったな立花...!」

 

「まさか本番で成功するとは思ってもみなかったぜ...」

 

「はは...私も...でもこれでシグマは.....」

 

すると、倒れていたはずのシグマの目が赤く光り、よろよろと立ち上がった。

 

「ばかな!あの一撃を受けても立ち上がるのか!?」

 

「なんつータフな奴だよ...」

 

翼さんとクリスちゃんが驚いているが、師匠は

 

「いや...、シグマはもう戦う力は残されていない...」

 

「ククク.....ファーハハハハハハハッ!」

 

突然シグマは笑い声あげて私達に衝撃のセリフを発した。

 

「良くやってくれたよお前達.....これで私の計画が1歩先に進んだ.....」

 

私達はシグマが何を言っているのか分からなかった...

 

「フフフ...私のこの体はホンモノではないのだよ、ホンモノに似せて作らしたものだ...」

 

「な...なに!?」

 

「このニセモノの体には私のウイルス、シグマウイルスが大量に詰め込んでいる、お前達が私を倒してくれたお陰で、この爆発によりシグマウイルスが全世界に巻き散らかる。」

 

「まさか、私達にわざと負けたって言うのかよ!?」

 

「ククク.....その通りだ、貴様達がユーラシアを破壊し、地球滅亡は免れてもその後には新たなる絶望が待っていたのだよ...貴様達のお陰でね...」

 

そう言うとシグマの体が徐々に光り輝き始める。

 

「まずい!なんとかしねぇと!」

 

「く...でもさっきの絶唱で...体が...」

 

「くそっ!俺が何とかする!」

 

師匠はシグマに向かって走り出そうとするが、力が抜けたかのように師匠がその場で倒れる。

 

「く...なんだ体が...力が入らん!?」

 

「師匠!!」

 

するとシグマは師匠に向かってこう言った。

 

「ククク...中々の強さだったが、私がわざと攻撃を食らうことによって貴様の体にはウイルスが入り込んでいる...」

 

「くそぉっ!!どうすりゃいいんだよ!!」

 

「どうすることも出来ない.....!地球は、人類は滅亡するのだ...!ククク.....ファーハハハハハハハッ」

 

ドゴォォォォン!!!

 

そう言うとシグマの体が爆発する。

爆発と同時に紫の粒子が大空に放出された。

 

「そ、そんな...、私達は.....なんの為に...」

 

ビーッビーッ

 

師匠の通信機から応答の連絡が入る。

 

「...俺だ...くそっ大変なことになっちまった...」

 

《こちらでも確認済みです!......シグマが爆発した事により全世界にシグマウイルスが散布しています!しかもノイズウイルスより遥かに悪性の危険性があります!》

 

《......まって下さい!.....な、何この反応は!?》

 

「.....どうした!」

 

《ノイズウイルスとシグマウイルスが.....1つに合体していきます!.....こ、この姿はゼロ...》

 

「.....!?」

 

突然言い出す言葉に私は恐怖した。

 

《ノイズウイルスとシグマウイルスが...合体してゼロの姿に...これはゼロウイルスと呼ぶべきものです...!ゼロウイルスがノイズを支配し...姿をゼロの擬態へと.....》

 

「ゼロウイルスがノイズを支配しているだと!?」

 

「それにゼロの擬態ってどういうことだよ...!突然過ぎて訳がわかんねぇよ...!」

 

「奴の狙いは...ゼロの力を持つ桜花だと言うのか...?」

 

《...ポイント11F5456にて、とてつもなく大きなエネルギー反応が検出...!》

 

「.....恐らく、そこに本物のシグマが.....」

 

「...師匠...!」

 

「あぁ、でも今は本部に戻ろう...みんなの体が万全ではない...」

 

そうして私達は救助を待ち無事に二課へ帰投した。

紘くんはまだ気を失っているらしい...無事だといいけど...。

 

 

 

................................................................................

 

...またあの夢か...何度も見るようになった...

 

一体夢に出てくる奴は誰なんだ...

 

ろ...ひろ...!

 

...この声は...聞いたことがある...

 

紘...起きろ...

 

ゼロ...ゼロじゃないか...?

 

ああ...そうだ...

 

どうしてここに...?

 

お前の融合係数が上がった事によりこうして夢の中だけ会話が可能になったようだ...

 

...そうか...。...そうだ、ひとつ言いたいことがあるんだ

 

...なんだ...?

 

俺の夢に出てくるあのおじいさんは誰なんだ...?

ゼロに何か関係があるのか...?

 

...すまない、その事は俺も知らないんだ...俺も同じ夢を見る..

.

......。

 

...紘...俺がここに居るのはそんな話をする為じゃない...、また地球の危機が訪れてしまったよう

だ...

 

...な、コロニーの破壊は成功したはずじゃあ...!?

 

...お前が眠っている間にシグマが地球全体にシグマウイルスをばらまいた...事態は一刻を争う...

 

...そんな...!...こうしては居られない...

 

すまない...こんな事になったのも...俺が奴を仕留め損なったからだ...

 

...そんな事言うなよ...ゼロが居なければこの地球は無かったのも同然だ

 

...そうか...

 

それに今は仲間がいる...心強い仲間が沢山いるから、今はゼロの力を借りてシグマを倒す...その為にも俺に力を貸してくれ!

 

ああ...必ずシグマの野望を阻止するぞ...!

 

おう!

 

そう言うとゼロの姿は消えていった。

 

必ず俺達がシグマの野望を阻止してやる...!

見ていてくれゼロ!

 

 

 

to be continued



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第13話 零空間~起源~

おはこんばんちは!

今回から紘メインが多くなります!


PM10:20 二課仮本部 医療室

 

「.....」

 

(ゼロ...俺はこの地球を滅ぼそうとする奴らは絶対に許す訳にはいかない...力を俺に貸してくれ!)

 

俺はさっきまで寝ていたベッドに座り、自分の拳を強く握る。

すると、扉が開き弦十郎さんが入ってきた。

 

「紘くん、体調の方は大丈夫か?」

 

弦十郎さんが俺の体を心配してくれている。

随分と寝ていた為に体の方はピンピンしていた。

 

「はい、もう大丈夫みたいです」

 

「そうか...」

 

弦十郎さんはそう言うと難しそうな顔をしている。

 

「今...地球はとても危険な状態らしいですね...。シグマウイルスが世界中に撒き散らかっているとか...」

 

すると、弦十郎さんが驚いた表情で俺の方をみている。

 

「なぜ、その事を...!?」

 

「...夢の中でゼロと話をしたんです。俺とゼロとの融合係数が上がった為に出来るようになったらしいんですが...」

 

「そうか...なら話は早い直ぐに作戦室へ来てくれ」

 

「了解です!」

 

それを言うと弦十郎さんは部屋を出ていった。

俺は着替えようと机に畳んでくれていた服に手を伸ばすと、また部屋の扉が開いた。

 

「紘くん、もう平気なの?」

 

響だった、響が部屋に入るが何も話さずに突っ立ったままなので座らないの?と聞くと響は首を横に振る。

そして響が低い声で俺に呟いた。

 

「...ごめんね...」

 

響が俺に謝ったのだった、俺は何の事か分からなかった。

 

「どうした...急に」

 

「紘くんが命懸けで救ってくれた地球が、私達がシグマを倒してしまったから...シグマの罠にハメられて...」

 

「大体の話はもう知っている...、響達は何も悪くない...響達が気にする事は何も無い。

全ての元凶はシグマなんだろ...?だったらシグマを倒したらいいんだ、そしたらまたいつもの日常に戻るよ...」

 

「.....」

 

響は黙っていた。

 

「響...絶対にシグマを倒そう!そうすれば地球は元通りになるはずだ!」

 

「.....うん!絶対にシグマを倒そうね...そして戦いが終わったら未来と3人でふらわーに行こうね!」

 

響はいつもの陽だまりのような笑顔を俺に向ける。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

二課仮本部 作戦室

 

俺は着替えを済ませて響と一緒に作戦室へ行く。

 

「よし、みんなそろったな」

 

弦十郎さんが全員集まるのを確認すると、モニターを出して画面を表示する。

 

「これは...!?」

 

俺は画面を見て驚愕した、画面にはゼロの姿をしたノイズが世界あちこちに出現して街等を荒らしている。

 

「シグマのニセモノが倒された際に起きた大爆発でシグマの体内にあったシグマウイルスが世界中に散布し、ノイズとシグマウイルスが1つになる事によって生み出された生命体だ...我々はゼロウイルスと呼ぶ事にした。」

 

「ゼロ...ウイルス」

 

「今あちこちゼロウイルスが出現している、そのゼロウイルスを殲滅して欲しいんだ。そこで2手に別れて任務を行ってもらう」

 

すると弦十郎さんは画面を変える、そこには任務の内容が書かれていた。

「シンフォギア装者達はあちこちに出現するゼロウイルスの殲滅。紘くんはポイント11F5646に向かいイレギュラーの殲滅を頼みたい」

 

すると響が話を割って入ってくる。

 

「師匠!...私も紘くんと一緒に行ってもいいですか?」

 

すると師匠が

 

「...すまない、今回の任務はお前達の力でゼロウイルスを殲滅して欲しいんだ」

 

響は何かを言おうとしたが、少し黙ってわかりましたと言った。

 

「響...俺なら大丈夫だ、心配しないで欲しい」

 

「.....うん」

 

「よし、では紘くん...ポイント11F5646へ向かうにはこの転送装置を使って欲しい、普通では行けない場所でそこには何か不思議な感じがする...何が起こるかわからない、気を付けてくれ」

 

すると師匠が何処かに指を指す、俺はその指を指した方向を見るとひとつの土台があった、これが転送装置らしい。

俺はその転送装置の上に立った。

すると朔也さんとあおいさんが。

 

「ポイント11F5646に転送します...」

 

何やらパソコンで操作すると、転送装置の土台が輝き始める。

 

「...転送!」

 

その一言で俺は転送装置から姿を消した。

 

「...紘くん、無理はしないでね...」

 

「...ではお前達も任務に向かって欲しい、ゼロウイルスはノイズとは違いかなり強敵だ。くれぐれも無茶はするなよ」

 

「「「はいっ!!」」」

 

私達はゼロウイルスが出現するエリアに向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

零空間

 

「ここは...」

 

転送された場所はとても不思議な感じだった。

地球に立っている感じがしなかった。

 

「取り敢えず先へ進もう」

 

俺は先へ進む、不思議な感じがするが何も仕掛けというものは無く、ただイレギュラーが沢山居る。

俺はゼロに変身し数々のイレギュラーを斬っていく。

 

先に進んでいくとシャッターゲートがあった。

 

「この先に...何かがいる」

 

俺は気配を感じる、シャッターゲートに何かがいる。

だが俺は恐れずにシャッターゲートをくぐると、空間が雑音みたいな感じに変化する。

 

「やあ、また会ったね」

 

俺は奥に居てる人物を見て驚愕した。

 

「お前は...ダイナモ!」

 

「君がここに来る事は分かっていたよ...この僕やシグマのダンナを殺しにきたんだろう?」

 

「.....」

 

俺はダイナモがそう言ったけど黙った。

 

「僕はイレギュラーでそれを始末する君はイレギュラーハンターだもんな...」

 

「...そうだ、お前はイレギュラー、お前達のくだらない野望の為に大勢の関係ない人間が命を落とすんだ...」

 

「そうか、そうだよな...、シグマのダンナも何考えてるか知らないしな...俺はダンナに雇われたけど俺の事はもう用済みらしいしな?まぁ良いけど...俺は此処でお前を倒し生き残ってやる...自分の力でね...」

 

「.....だったら話は早い、さっさとケリを付けよう」

 

俺はゼットセイバーを構える。

 

「今回は前みたいに手は抜かないよ、僕も本気で君を殺しにいくよ...!」

 

ダイナモはエネルギーブレードを何処からか出現させる。

 

俺はゼットセイバーを構えダイナモに向かって走る。

ダイナモは動かずにその場に立っている。

俺はゼットセイバーの先をダイナモに向け攻撃するがダイナモはエネルギーブレードでゼットセイバーの攻撃をはじき返す。

隙の出来た俺にダイナモは蹴りを繰り出した。

 

「ぐっ...!」

 

先制攻撃を受けた俺は怯まずに立ち向かう、ダイナモはエネルギーブレードをブーメラン形態にして投げてくる。

 

「くらいなっ!」

 

以前ダイナモとの初戦闘時に見せた技だった。

俺はジャンプで躱し着地と同時にダイナモに向かい走り出す。

ダイナモはノーガードで立っていた。

余裕の表れなのだろう、奴には又この攻撃が当たると思っているのだろう。

だが、俺も同じ手を食らう程愚かでは無い。以前とは違い、俺は数々のイレギュラーと戦闘して来た、その戦闘で身につけたスキルを発揮する時だった。

俺はブーメランが帰ってくる音の気配を感じながら走っている、ダイナモは相変わらずノーガードだった。

先程は本気で戦うって言いながらノーガードとはまだこの戦いを少し遊びに感じているのか…

ブーメランが俺に当たる直前とダイナモに手を伸ばせば触れられる距離に差し掛かった直前に俺の姿は突然と消えた。

ダイナモは突然消えた俺の姿に驚き、同時に俺に当たると思っていたブーメランはダイナモにダメージが行った。

消えた姿の俺は攻撃によって膝まづいたダイナモの後ろに立っていた。

 

「フフフ...あの時よりかなりレベルが上がったみたいだね…予想外だったよ」

 

「俺にその攻撃はもう通用しない!」

 

「スピード、パワー、ボディ...どれもあの時とは違い格段に上がっている見たいだ...これもウイルスによる影響かな?」

 

ダイナモは立ちあがり体に刺さったブーメランを抜き出し、ブレード形態に戻した。

 

「...シグマのダンナも君達イレギュラーハンターも何時も戦闘はマジモード」

 

「...本気と言っておいてまだ遊んでいる様だな」

 

「本気と言わなければ君もマジにならないだろ...?.....だけど僕もマジにならないとこの調子じゃ命がいくつ在っても足らないや...」

 

ダイナモの体から紫のオーラが漂いだす。

ダイナモは本気だと俺の直感が感じ取る。

 

「こんな戦いは終わらせてやる...お前を倒して、シグマを倒す.....約束したんだ響と小日向さんとでふらわーに行くって...」

 

「やってみな...イレギュラーハンター!」

 

ダイナモはエネルギーブレードを俺に目掛けて攻撃する。俺もその攻撃をゼットセイバーで受け止める。

鍔迫り合いとなったがダイナモの本気のパワーに押される。

俺は力いっぱい押し返しているが、ダイナモは余裕そうに押している。

 

「ぐぅ...っ!」

 

ダイナモの持っていたエネルギーブレードの出力が上がりその勢いで俺はその力に耐えられずに後ろへ後退りした。

大幅に隙が出来た俺にダイナモは攻撃を辞めなかった。

ダイナモの拳から球体の様なエネルギーが出現し、拳に蓄積されたエネルギーを地面に叩きつける。

するとそのエネルギーは全方向に拡散し一つ一つのエネルギーボールが部屋全体に広がる。

俺はその攻撃を受け、壁に激突する。

拳を地面から離すとダイナモはゆっくりと壁にもたれる俺に近づく。

 

「どうだい?...これが僕の本気だよ...、流石に強くなった君でもこれを食らったら一溜りもないようだね」

 

「.....まだだ...!」

 

俺は力いっぱい立ち上がった。

 

「こんな所で死ぬ訳には行かない...絶対に生きてやる...!」

 

すると額のゼットブレインが輝き始めた。

 

「...なんだ...!?」

 

だが直ぐに額のゼットブレインは輝きが収まった。

 

「急に輝いたから何が起こると思ったけど...何も起こらなかったみたいだね…?」

 

ダイナモそう言った。

だけど何も起こっていないと言うのは違った、輝きが収まると同時に俺の脳に何やら映像が流れていた...

その映像は俺のこれまで見たことも無かった映像だった。

 

(この脳に直接流れていく...この映像は...ゼロの記憶?)

 

ゼロが様々なイレギュラーと戦闘している。

ゼロと共に居る謎の青いレプリロイドが一緒になってシグマと戦っている。

こんな映像前に見た時は青いレプリロイドなんて...

だがその記憶が段々薄暗くなって行く...

すると薄暗い映像の最後に夢で見たおじいさんが現れ、こう言った。

 

『ゼロ...ワシの最高傑作...お前の力で全てを破壊するのじゃ...お前なら必ず出来る...』

 

その言葉を最後に俺は意識を失った...。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「.....!?」

 

突然と意識を回復した俺は突然激しい頭痛に襲われる。

 

「うわぁぁぁぁぁっ!!!」

 

あまりの痛さに俺は地面に倒れ込むが、地面に触れる前に何かが俺の体に触れる。

 

「ぐっ.....なんだ?」

 

倒れた体を起こし触れた何かを見る。

 

「なっ.....これは.....!?」

 

何かの正体がわかった...、その正体はさっきまで俺と戦っていたダイナモだった。

倒れているダイナモの体が引き裂かれていて腕や足が無かった。

 

「.....さっき突然意識を失ったが...ダイナモを倒したのは...」

 

すると、空間の背景に突然モニターが出現する。

モニターにはこの事件の黒幕であるシグマが写っていた。

 

「貴様...シグマ!」

 

《クククッ.....流石だな、桜花紘.....ゼロの本当の力を引き出すとは.....》

 

「何だと.....!?」

 

《これまで数々のイレギュラーを倒して来た...その際に感染したウイルスによって君は本当の力に目覚めたのだ...》

 

「馬鹿を言うな...!」

 

《感じていただろ...?ウイルスによって力がみなぎるのを...》

 

「.....!!」

 

《シンフォギア装者達はウイルスによるダメージを受けているのに、君だけはダメージを受ける所かパワーの出力を上げている...。ウイルスで君の体を清めているんだ...》

 

「だ...黙れ...黙れーっ!お前を倒してやるシグマ!」

 

《ククク...そう焦るな...君との決着を付けるには私の所へ来い...》

 

「...待っていろ、必ずお前を倒してやる!」

 

《楽しみにしてるよ...待っているぞ...ククク...》

 

そう言うとモニターが消える。

数分後頭痛が治まると、直ぐに立ち上がって先にあったシャッターゲートを潜った。

 

 

to be continued




意識は無けれども遂にゼロの真の力を発揮しました。
この後どうなるのか。

それでは、また次回で!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第14話 新たなる力

おはこんばんちは

今回の話はシンフォギア装者メインの話です。


零空間

 

「くそっ!.....シグマは何処にいる!?」

 

俺はイレギュラーを倒しながら先へ進む。

ダイナモ戦で受けたダメージは俺が意識を取り戻した時には消えていた。

それに、さっきの戦闘でダイナモが使っていたエネルギー波が何故か使えるようになっている。

俺はゼットセイバーの剣技とエネルギー波を使い分けながらシグマの居る所を目指す。

 

「.....そういえば、響達は大丈夫かな...ゼロウイルスはかなり強力だと聞いたからな...無事だと言いけど」

 

俺は響達の安否を気にしていた。

響達の任務もかなり危険で、協力になったウイルスによるダメージが計り知れない。

確認を取りたいがこの空間に突入してからは何故か通信機が機能しない。

だから俺は響達の無事を祈るだけであった。

 

「...さっさとこんな戦い終わらして一緒にお好み焼きを食べような...響!」

 

俺は響と交わした約束を胸にシグマの居るべき場所へと進んで行く。

 

 

その頃響達は.....。

 

 

《今度はそのエリアに少数出現している!気を付けろよ!》

 

通信を切ると目の前には5体ほどのゼロウイルスが出現している。

 

「ゼロウイルス.....やはり中々手強い相手だ...!」

 

「だけどやらなきゃこっちがお陀仏だ...!こんな所でくたばる理由にはいかねぇよ!!」

 

「うん!絶対に紘くんがシグマを倒してくれる!...それまで私達が皆を守る!!」

 

そうは言ったもの、ゼロウイルスはかなり手強い。

ゼロの様にセイバーを使わずに格闘で私達に襲いかかる。

その強さ一つ一つが、フィーネクラスの強さだった。

 

(私は絶対に諦めない...!必ず紘くんがシグマを倒してくれると信じてる!.....戦いが終わったら未来と紘くんとで一緒にお好み焼きを食べるんだ!)

 

「うおおおおおおっ!!!」

 

私は拳に込めた渾身の一撃を集団のゼロウイルスに目掛けて打ち込んだ。

ゼロウイルスは一つ一つ粒子状に消滅していく。

その大量の粒子を響は浴びて体に感染する。

 

「ぐ...うああああっ!!」

 

突然体に激痛が走った、感じたことの無い痛みが身体中を襲いかかる。

 

「立花!...一気にウイルスを浴びてしまったからか!」

 

「おい!しっかりしやがれ!」

 

翼さんと、クリスちゃんが私に近寄り私倒れそうになる私の体を支える。

 

「まさか...ウイルスによるダメージの影響か...!」

 

「しかもノイズウイルスとは比べ物にならないぞ...!?」

 

ノイズウイルスとは格段にレベルの違う痛みが身体中に広がる。

 

「うああああああっ!!」

 

私は自分の体を抑えるが痛みは一向に消えてくれない。

 

「くそっ!どうすりゃーいいんだよ!こんなんじゃあ私達も!」

 

「う...う...あ...あき...あきらめない」

 

「立花!無事か!?」

 

翼さんは私の両肩に手を乗せ私に問い掛ける。

クリスちゃんも私の背中をさすっている。

 

「ぜ...ぜったいに...あきらめない!...私はこんな所では絶対に死ねないっっ!!」

 

私はウイルスダメージを受けている体に無理をし、無理やり立ち上がる。

 

「はぁ.....はぁ.....ぐっ!」

 

だけど直ぐに膝を着いてしまった。

 

(ダメだ...力が出ない...意識が...死ぬ...?)

 

私が心の中でそう思っていると。

 

『生きるのを諦めるな…』

 

突然、何処からか声が聞こえた。

この言葉は聞いた事がある...2年前に初めてツヴァイウイングのライブに行った時...ライブの最中にノイズが現れて、

その際に不慮の事故を受けた私に奏さんが言ってくれた言葉だ...。

 

「何だ...今の声は...?」

 

クリスちゃんと翼さんにも聞こえていたようで辺りを見回すが何も無い。

 

「今の言葉...もしかして奏...?」

ツヴァイウイングの相方であった翼さんが謎の言葉に反応し

て立ちあがり奏さんの名前を呼ぶが反応が無い。

 

「奏では無いのか...?」

 

「じゃあ一体誰が...?」

 

翼さんとクリスちゃんがそう言うと、突然空から丸い光の玉が私達3人の前に現れて、光の玉が姿を変える。

 

「...貴方は...?」

 

私の目の前には青い色の姿をしていて、どこかゼロと同じ何かを感じる雰囲気になった。

 

『俺はエックス...』

 

「エックス...?」

 

私は聞いたことの無い名前に疑問をしていると、エックスは続けて話す。

 

『君達と同じイレギュラーハンターだった...けれど今はこうして実体のないサイバーエルフの姿で居てる...。

君達の戦いは全て見ていた...だけど新たに誕生したゼロウイルスの脅威は今の君達では対処出来ない様だ...ウイルスによるダメージ量がでかく、このままでは全員やられてしまう...』

 

私はエックスの言葉を黙って聞いていた。

実際その通りだ、対処法が無い私達にはゼロウイルスを殲滅させる力は在っても、ウイルスによるダメージでやられてしまう。

 

「...何か対処法があると言うのか?」

 

翼さんが、エックスに聞くとエックスは頷いた。

 

『俺の代わりにゼロウイルスを倒して欲しいんだ、この力を使って...』

 

エックスは掌に小さな光の玉を3つ取り出した。

 

「なんだよこれは?」

 

『見てて欲しい』

 

エックスはひとつの光の玉を私の腕のギアに埋め込んだ。

すると突然ギアが光り輝く。

 

「なっ...なんだこの光は」

 

私達はあまりの眩しさに目を瞑る。

すると私の体中に何かが装着されていく感じがした。

 

「.....」

 

光が消え私達は瞑っていた目を開いた。

 

「立花...その姿は!?」

 

翼さんとクリスちゃんは私の姿を見て驚いていた。

 

『これが君に与えた力「フォースアーマー」だ』

 

私は変化した自分に驚いた。

ガングニールの特徴を少し残した別の見た事ない装備が装着されていた。

私は装着されたフォースアーマーをマジマジと見ていた。

 

「...これは...?」

 

私は突然の出来事をエックスに聞く。

 

『それがゼロウイルスに対抗する為の力だ、その力を使えばウイルスダメージを無くす事が出来る。』

 

そう言われるとさっきまで私の体にあったウイルスダメージが消えており、体から力がみなぎる。

 

「本当だ...さっきまでの痛みが全然無い...」

 

『さらにそのアーマーの特徴は受けるダメージを減らし、君のガングニールの力を大幅に上げる事が出来、ガングニールとフォースアーマーの力を合わせた必殺技が使えるようになるよ...他にも色々な効果があるから実際に試してみるといい』

 

「すごい...物凄くパワーを感じる...これならどんな敵にも!」

 

アーマーを装着しているのにも関わらず体がとても軽く感じる。

 

『君達2人にも用意しているよ、君達にはこの力を使って欲しい』

 

2つの光の玉はそれぞれのアームドギアに取り付く。

2つのアームドギアが輝く。

やがて、輝きが収まり2人の姿を見ると2人のギアの特徴を少し残した別の姿になっていた。

 

「この姿は...立花や雪音とはまた違う姿だが」

 

「なんかすげぇ力が溢れてきやがる...!」

 

『翼のアーマーは「ブレードアーマー」と言うアーマーだ、基本性能はフォースアーマーと同じだが天羽々斬の力を組み合わせることにより全ての技のレベルが大幅に上がっている、それに剣の強度や切れ味が格段に上がっている、どんな相手にも有効打を決めれるハズだ...』

 

「ブレードアーマー...溢れんばかりの力...この剣でゼロウイルスを...」

 

『次にクリスのアーマーは「ファルコンアーマー」だ、同じく基本性能は2つと同じだが、このフォームの特徴としてボディに装備された背中のウイングブースターはとてつもない速さで飛行でき、イチイバルの全ての技に貫通性能を取り入れた力になっていて、さらに全ての技の連射性能を大幅に上がっているハズだ...』

 

「ファルコンアーマー...すげぇ程パワーがみなぎるぜ...!」

 

『この力でゼロウイルスを止めてくれ、俺の出来ることはここまでの様だ...』

 

「エックスさん、ありがとうございます!この力で世界の平和を取り戻します!」

 

私はホログラムのエックスさんにお辞儀をする。

 

『あぁ...それとゼロの事も頼むよ...』

 

「...ゼロを知っているんですか?」

 

私は驚いた顔でエックスさんに聞く。

 

『昔一緒にシグマの陰謀を何度も阻止した、俺のたった一人の親友だ...何時も俺を助けてくれて頼りのある先輩だ...』

 

「.....わかりました!」

 

『ありがとう...』

 

そう言うとエックスさんのホログラムは消えた。

 

《やっと繋がったか...!いくら繋げても応答が無いので心配したぞ!お前達、無事か?たった今新しいウイルス反応が多数出現した...場所は...ここからじゃかなり離れている》

 

突然通信機から師匠の声がした。

 

「師匠!体の方は平気へっちゃらです!新たなウイルス反応ですね、了解しました!今すぐに向かいますっ!」

 

《お前達、あれ程のゼロウイルスと戦闘して何も起こらなかったのか?》

 

師匠は何故かそう言う、不思議な顔をする私に翼さんが、多分エックスのホログラムが電波障害を起こして状況が分からなかったのだろうと私達にそう言った。

そういえば、エックスさんと話している間は何も通信が来なかった。

 

「はい!もうウイルスについては問題ありません!引き続き任務を続行します!!」

 

《そうか、よく分からんが頼んだぞ!》

 

すると通信切れる。

 

「次の目的地は此処からじゃかなり離れている...」

 

「へっ...どうやらあたしの新しい力を試す時が来たみたいだ...!」

 

クリスちゃんがそう言うと、私達に手を差し伸べる。

 

「あたしの手を握れ、このファルコンアーマーの力で次の目的地までぶっ飛ばしてやるよ」

 

私と翼さんがクリスちゃんの手を握る。

クリスちゃんが深呼吸をする。

すると、背中のウイングブースターが風が吹き出し私達は徐々に地面から足が離れる。

 

「よし...いくぜぇ...しっかり捕まっとけよ!?」

 

そう言うとクリスちゃんは全快で飛び始める、あまりの速さに私は驚いた。

これだけのスピードで飛んでいるのに風の抵抗が全く無いのだ。

 

「これがファルコンアーマーの力か...凄い...」

 

翼さんも驚きを隠せ無いようで、とても関心していた。

 

「これなら目的地まであっと言う間にだぜ!」

 

そんな事を言っている内に目的地に到着した。

私達が地面に着地すると、何体ものゼロウイルスがこちらに反応した。

 

「エックスさんから受け取った新しい力でお前達を倒してやる!!」

 

ゼロウイルス一体が私に襲いかかってきた、私は拳を握り構えを取ると腕のギアが光る、私は光った拳をゼロウイルスに叩き込むとゼロウイルスが勢いよく吹っ飛び集団で固まっていたゼロウイルスに激突する。

その突然の力に私は驚く。

すると激突したノイズから電撃が周りのゼロウイルスに飛散し、大爆発を起こした。

 

「な...なんだこの力は!」

 

「すげぇなおい...あれほど居たゼロウイルスが半分以上消え去っちまったぞ...」

 

あまりの力に私達はただ爆発を見ていた。

 

「これが...フォースアーマーの力...!」

 

やがて爆発の後の煙の中からゼロウイルスが出現する。

私は同じ様に拳を握るが、隣で翼さんが高く飛び上がった。

 

「ここは私に任せろ!.....見せてもらうぞブレードアーマーの力を...!」

 

翼さんの持っていたアームドギアを変化させる。

が、翼さんのアームドギアは何時も以上の大きさの巨大な剣に変化しそれを振りかざす。

 

蒼ノ一閃 ー極派ー

 

振りかざしたアームドギアから放たれた何時も以上の巨大な斬撃はゼロウイルス所か地面まで切り裂く。

 

「な...バケモンかよ...たった二撃でこのエリアのゼロウイルスを消し去りやがった...」

 

「これが...ブレードアーマー物凄い力だ...!」

 

私達は新たなる力に驚きを隠せなかった。

これほどの力があったなんて、思っても見なかった...

すると通信機から応答が入った

 

《ゼロウイルスの反応は全て消滅した...、それも一瞬にだ...何かあったのか...?》

 

「師匠...!」

 

《一応、そのエリアにはゼロウイルス反応は無くなった...任務は終了だ。》

 

「はい、戻ったら会ったことを話します」

 

私達はクリスちゃんの手を握り本部へと戻った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

二課仮本部 作戦室

 

「ただいま戻りましたー!」

 

私達が本部に戻ると全員驚いた表情で私達を見ていた。

 

「なっ...通信を切ってからまだ10分しか経ってないぞ...、距離はかなりあるからヘリを出そうとしたら大丈夫って断るから.....一体何があったんだ...?」

 

師匠はとても驚いた表情で私達にそう言った。

その後、私達はエックスさんの事を、新しい力の事を師匠達に話した。

すると師匠はまだ驚いていた。

 

「エックスだとぉ!?.....馬鹿な俺が調べたデーターにエックスなんて存在しなかった筈だ...!」

 

「ゼロの他にももう1人イレギュラー戦争を終結させたレプリロイドが居たようですね…しかしなぜエックスの記録だけが...」

 

翼さんがそう言うと、師匠は難しい顔をする。

 

「分からない...誰かが意図的に消したのか...?...とにかくエックスとゼロには不明な点がかなりある...」

 

私は周りを見渡す。

 

「...紘くん、まだ帰ってきていないね...?」

 

「あぁ...紘くんが突入した場所は通信が入らない謎の場所なんだ...無事だといいが...」

 

そう言うと私は前に言ったシグマの一言を突然思い出した。

 

「師匠...私も紘くんのいるエリアに転送してくれませんか?」

 

「...どうしたんだ急に?」

 

「...前にシグマの言っていた事を思い出したんです。ウイルスによってゼロの真の姿を見たいとか...。もしかしたら紘くんの身に何かあるのかも知れないんです…」

 

「響くん...ゼロの事を知っていたのか」

 

私は師匠の一言に驚いた。

 

「...え、師匠も知っていたんですか?」

 

「あぁ...」

 

「だったら、早く紘くんの元へ行きます!」

 

「...わかった、だが俺もついて行くぞ...、何かあれば紘くんを連れ戻す...すまんが翼とクリスくんはその場で待機だ、いつゼロウイルスが現れるか分からんからな…」

 

「わかりました...」

 

「わかった、...紘の奴無事だといいが」

 

私と師匠は転送装置の上に乗った。

すると転送装置が輝き始める。

あおいさんと朔也さんが転送先の座標映し出す。

 

「ポイント座標が少し変化していますが特に問題は無いようです」

 

「転送準備完了...」

 

「転送!」

 

転送装置が私達を転送先へ転送した。

 

「無茶するんじゃねぇぞ...二人とも」

 

「無事に生きて帰ってきてれ...」

 

 

to be continued

 

 

 




読んでくれた皆様、お疲れ様でした。
やっとエックスが登場し、ロックマンXシリーズでエックスが装備していたアーマーが奏者達の手に渡りました。
シンフォギアGZの話でのロックマンXの話はX4で終わりと特別編で書いてましたが、この先何が起こるか分からない為にエックス自身、ライト博士に無理言ってアーマーデータを受け取っていました、けれど平和な世界は変わらずにエックスもアーマーデータを所持したままと言う無理矢理な設定をぶち込みました。
エックスがサイバーエルフになった経緯はここではまだ描きません、ちゃんと理由があります。
あと、エックスの活躍はこれだけじゃありませんので楽しみにしてて下さい。

第15話に続きます!
見てくれた皆様、どうもありがとうございます!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第15話 零空間~覚醒~

おはこんばんちは

全く関係ないですが仮面ライダービルド最終回みて泣きました。


はい。

※特別編は諸事情の為削除しました。
EPISODE.1が終わったら、この話を纏めた登場人物紹介を作成します。
すいません。


零空間~誕生~

 

「...一体何処まで続くんだ」

 

俺は謎の空間を走っていた。

謎空間だからと言い変な仕掛けは無く、イレギュラーがたまに出現するただの一本道をひたすらに走っていたが突然走るスピードを落とし、ゆっくりと歩いていた。そして俺はある事を考えていた。

 

...いったいどれ程のイレギュラーを倒したのだろう、何故こんなにも争いは絶えないのだろう...。

シグマを倒しても平和が訪れるのかな...この世界に悪が居る限り。...もう二度と真の平和は訪れないのか...?

あの時...俺がノイズに襲われそうになった時に、ゼロに出会わなければ確実に死んでいた...。だけどゼロに出会えたから今の俺が居る...。

俺の戦いの人生...、これからも続いていく。

シンフォギア...この物語は何時まで続くんだろう...。

 

などと、俺は普段考えた事も無いような事をこの時は考えていた。

俺は突然の自分の考えにハッとする。

 

「何故...こんな事を今...、...駄目だ今は何としてもシグマの野望を阻止してやる...!」

 

俺は再び走り出した、すると目の前にシャッターゲートがある。

 

「...この先にシグマが居るのか...!」

 

俺はシャッターゲートの前で立ち止まると一旦深く深呼吸をする。

 

「...よし、これが最後の戦いだ...必ずシグマを倒してみんなの所へ帰る...!」

 

俺はシャッターゲートを潜った。

その先はひとつの部屋のようなもので空間の背景には「W」の文字が浮かび上がっていた。

シグマの姿は無く、2人の人影が見えたのでゆっくりと歩いていく。

俺は部屋の奥に居た人物を見て驚いた。

 

「響...弦十郎さんまで...何故こんな所に...」

 

その2人とは響と弦十郎さんだった。

何故ここに居るかを聞く前に弦十郎さんが俺と響に言った。

 

「見ろ...ここに来るまであれだけのイレギュラー反応があったと言うのにダメージを全く受けていない...もしや...紘くんはイレギュラーに...」

 

「師匠!...そんな事言わないで下さい!...そうと決まった訳では無いはずです...ただ...紘くんの危険性だけは認めます...」

 

「な...何を言うんだ...本気か?」

 

「.....そうだよ、私は紘くんが心配でここに来たんだ...ここから先は私が戦うよ...紘くんは疲れてるでしょ?.....今すぐ本部に戻って精密検査を受けて欲しいんだ!」

 

「ま、待て!ここで響がイレギュラー化したらどうする!響こそ帰るんだ...!」

 

「紘くん...この先は危険だよ、いずれウイルスにやられてしまう...」

 

「.....まさか響...俺のウイルス反応を...」

 

「うん...。どうして紘くんだけウイルスダメージを受けないの?逆にウイルスでパワーアップするなんて!...おかしすぎるよ...。.....とにかくここから先へは通さないよ...どうしてもと言うならここで私が...」

 

「響...まさかお前と俺が戦うのか...?冗談はよせ...」

 

「.....紘くん...ごめん...冗談じゃ無いんだ...」

 

「どうしたんだ急に...、この任務は俺が受けてもいいって...」

 

「ごめん、こんな事になって...師匠も物凄く悩んだんだ...紘くんにこの任務を任せるか...。だけど私達が行ってもウイルスにやられ意味が無いから紘くんにしか頼めなかったんだ...だけど私と師匠がこの空間でのウイルスは異常過ぎるとここへ来て分かったんだ...このままじゃ紘くんが紘くんじゃなくなるって...私と師匠は思ったんだ...!!」

 

「響...俺の事は大丈夫だ...信用してくれ、俺は俺だ...。.....だから響は帰るんだ、お前こそこの先に進むのは危険だ...」

 

「...私ならもう平気だよ、ウイルスによるダメージは受けつけない力を手に入れたんだ...」

 

「....」

 

「だから...本当に紘くんがこの先へ進むというのなら私が紘くんと戦って、紘くんを連れ戻す!」

 

「...そうまでして俺と戦うというのか...。響とは戦いたく無かったが...仕方が無い...いくぞ響!」

 

「...師匠ここは私に任せて本部に戻って下さい...。必ず紘くんを連れ戻します!」

 

「響くん.....。...あぁ頼んだぞ...何もしてやれなくてすまないな...」

 

そう言うと弦十郎さんは俺が使用した別の転送装置を使ってこの場から消えていった。

 

「...行くよ!」

 

Balwisyall Nescell gungnir tron

 

響は聖詠を歌った、光が響を包むがいつも見た光とは別の輝きがだった。

 

「っ...何だこの輝きは...!」

 

俺は余りの眩しさに目を瞑った。

やがて輝きが消えると響はその場に立っていた。

だが、いつも見ていたガングニールとは少し形が変化している。

所々に謎のパーツが装着されていたのだった。

 

「その姿は...」

 

「これが私の新しい力...!この力で紘くんを連れ戻す!!」

 

その場に立っていた響の姿が居なくなる。

俺はそれに反応すると同時に俺の懐に響が居て拳を握り俺の腹部に一撃を叩き込む。

渾身の一撃に俺は壁に激突する、壁にヒビが入るが余りの俺の激突の一撃に壁が崩れ落ちた。

俺は直ぐに立ち上がり崩れ落ちた壁の破片を退けて体制を整える。

 

(な、何だあのスピードとパワーは...。これが響の新しい力)

 

すると響の腕のギアが輝き始め何かをチャージしている様だ。

やがてそのチャージが終わると響は俺に向かって走り出した。

 

「うおおおおっ!!!」

 

俺は何が起こるか分からない攻撃に回避しようとするが、響のスピードの速さに回避行動が間に合わず、響は俺の目の前で止まり、掌を俺の方へ向けると掌から巨大なエネルギーの塊が放出した。

 

プラズマチャージショット

 

俺はエネルギー弾が放出する瞬間のスキでゼットセイバーを盾にガードをする、放たれたエネルギー弾をゼットセイバーで受け止めそれを天井へ打ち返す。

 

俺はゼットセイバーを構え響に向かって走りだし、ゼットセイバーを振るって攻撃するが響は俺の攻撃を全てかわしている。

 

「紘くん!こんな戦いは意味が無い...黙って本部に戻って...!」

 

「響...!俺は...!」

 

俺は攻撃を止めて後ろへ響との距離を置いた、そして俺は響の先程使ったエネルギー弾を発動する構えを取った。

 

「その構えは...!」

 

俺はダイナモとの戦いの途中で脳に写しだされた記憶を見てからゼロの力にはラーニングシステムと言う、相手の使う技を真似出来ることを知った。

ダイナモが使用していた最大技を使えたのもそのラーニングシステムによるおかげだった。

 

「いけぇ...っ!」

 

プラズマチャージショット

 

俺は掌からさっきと同じく大きなエネルギー弾を放出した。

 

「うおおおっ!」

 

だが響は構えをとり、放出されたエネルギー弾を拳で弾き返した。

 

「だがこれなら...っ!」

 

電刃零

 

続け様に俺はゼットセイバーを上に向ける、ゼットセイバーに電撃が走り、俺はそれを振ると電気の斬撃が響に襲いかかる。

 

響は放たれた斬撃に向かい拳をぶつけるが拳は斬撃に弾かれて斬撃は響に直撃した。

 

「うわぁぁぁぁっ!!」

 

体中に走る電撃と食らった斬撃により響は膝を着く。

 

「まだまだ...こんな攻撃...」

 

直撃した技を受けた筈なのに、響はすぐに立ち上がり構えをとった。

 

「この攻撃でも大したダメージにはならないのか…」

 

俺は響のタフさに驚愕した。

 

(味方では心強かった響が敵に回るとこんなにも強敵になるなんてな...)

 

「.....っ」

 

私は紘くんの強さに驚いていた。

 

(戦闘経験がかなり浅いはずなのにかなりゼロの力を使いこなしているなんて私は思っても見なかったよ...だけどこのアーマーの力はこんな物じゃないよっ!)

 

「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

響の腕のギアが再び輝く。

だがさっきとは違うオレンジ色の輝きをしていた。

 

「はぁっ!」

 

ソウルボディ

 

響が腕を振りかざすと突然オレンジ色の響の形をした残像が沢山俺に襲いかかってきた。

 

「くっ...!」

 

俺はゼットセイバーで残像を切るが、手応えがなく。

そのままダメージを食らう。

 

「うああああっ!!」

 

かなりの物量に俺はかなりのダメージを食らいその場に膝を着いた。

 

「これでぇぇぇっ!!」

 

腕のギアが輝く、今度は青色の輝きだった。

 

「これでとどめだぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

さっきと同じく腕を振りかざす。

 

フロストタワー

 

上からかなりの大きさの氷塊が部屋全体に落下する。

 

ソウルボディのダメージと氷塊の大きさに回避行動が取れずに俺はフロストタワーの餌食となった。

 

「.....!」

 

(このままじゃやられる.....!?)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「はぁ...!はぁ...っ!勝った...」

 

フロストタワーの攻撃が紘くんに命中して以降紘くんが起き上がる気配が無いまま数分がたった。

エックスから受け取った力はゼロの力に負けない力を持っていた事に驚いていた。

 

「この力があれは...私がシグマを...」

 

私が倒れている紘くんに近づいた。

 

「紘くん...私と一緒に本部へ戻ろう...?」

 

紘くんは倒れたまま返事をしない、気を失っているのだろうと私は思い、紘くんの手を握ろうとした時。

 

ズアアアッ!

 

突然紘くんの体に赤いオーラが出て、紘くんが立ち上がる。

 

「.....紘くん.....?」

 

私は何が起こったのか分からずに後ろへ下がり距離を置き。

紘くんの名前を呼ぶ。

 

「響か...、俺は今とっても気持ちがいい...初めてだ...こんな気持ちは...」

 

私は紘くんが普通じゃないと感じ取った、紘くんの中のゼロの力が完全に目覚めた...

 

「紘くん...どうしたの急に...?...本当に貴方は紘くん...?」

 

「ふっ.....そうだ、いつも通りの俺だ...、イレギュラー反応もないだろ...?」

 

そう言われるとイレギュラーの感じがしない。

いつも通りの紘くん、私達が知っている紘くんだった。

だけど.....。

 

「至って正常...俺の真の姿...。もうシグマとかイレギュラーなどどうでもいい...俺が今する事は...」

 

「紘くん...。...違うよ...君は紘くんじゃないよ...だって今の紘くんからは悪を感じる...シグマに似た...いや、それ以上の悪を!」

 

「なら...話は早い...」

 

「貴方を倒して、本当の紘くんを取り戻す...!」

 

「...来い...ガングニールのシンフォギア奏者...立花響」

 

「うおおおおっ!!!」

 

私は紘くんに向かって走りだす。

 

 

to be continued




次回覚醒ゼロと響の戦いです。

関係ないですが仮面ライダービルドの好きなフォームはラビットタンクハザードです。



はい。


今回もありがとうございます!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第16話 響(X)vs.紘(ZERO)

お待たせしました。

響と覚醒ゼロの戦闘です。



追記 話の展開をまとめる為に何話か変更しタイトルも変えました。
別の話に唐突な恋愛要素も入れました。
恋愛した事ないのに恋愛なんてわかんねぇよブゥァァカ!!(泣)


リディアン共学高

 

私はふとリディアンに入学して彼と出会ったことを思い出した。

 

私がこの学校に志望した理由は今をときめくトップアーティストの風鳴翼さんに会うため。

私は無い学力を親友の未来が心配して勉強を手伝ってくれた。

未来も同じリディアンに受けると言った。...何でもピアノを習いたいからである。

私は必死に勉強した、翼さんに会えることを夢見て...

 

必死に勉強したかいもあり見事に受験には合格した。晴れてリディアンに入学だ。

リディアンには寮があり未来と2人部屋をシェアする事にした。

そして、待ちに待ったリディアンの入学式...彼に出会った。

私は生まれて初めて一目惚れと言うのをした、彼とは嬉しい事に同じクラスで私の前の席だった。

嬉しくて心臓が破裂しそうだった、話しかけようかと思ったが余り男の子と会話したことの無い私は彼に話し出す勇気が無かった。

リディアンに入学してから三日後、クラスの大半は新しい仲間とグループを作ったりしていた。

そんな中彼だけは輪の中に入る事が出来ずに一人窓の外を眺めていた...、私は彼の後ろの席という事もあり勇気を出して彼に話しかけた。

 

最初は私も緊張で変な言葉を使って話していたが、彼も緊張しているのか言葉が片言だった。

そんな事もあり私達は直ぐに仲良くなり、ある日未来を誘ってふらわーに誘った。

彼は初めてふらわーのお好み焼きを食べたらしくて、その表情はとても笑顔だった。

彼の美味しく食べる姿に私も嬉しい気持ちになった。

その後の学校生活では彼と授業中もこっそりと話すほどに。

全部授業には関係ないんだけどね...。

 

その後、色々あり私は彼にに勇気を振り絞って告白をした。

とても怖かった、もし断られたらどうしようと。

だが、彼も私が好きと返事をしてくれた、この時は嬉しさよりも悲しさが勝り彼の胸元で泣いてしまった。

彼も私の頭をそっと撫でてくれた。

彼の手は緊張のせいか手汗でかなり濡れていた、だけどその手はとても暖かかった。

 

彼は手動操作する必要になったシャトルに乗ると言った。

私は彼を止めたかったが、彼の目は真剣で誰にも止められなかった。

誰にも言ってなかったが彼がシャトルに向かう途中、私はトイレの個室で泣いていた。

初めて出来た彼を失うかも知れない恐怖に、涙を流していた。

だが、私の不安は安心へと変える。

コロニーの破壊は成功し、彼は無事に戻ってきたから。

 

地球は無事に守られたと思ったけどシグマの策略により、地球は再び危険に晒される。

彼は単身でシグマを倒しに行くが、ウイルス反応がおかしいこの場所で何も起きないのはおかしい。

私は彼を止めようと彼の前に立ちはだかった、だけど彼は私に無理はさせたくないと拒否する。

私はそんな彼を何としても止めたかった。パートナーとして彼に居なくなって欲しく無いから...

彼が私をどう思って居るのかは分からない...けれど私は彼とこれからも一緒に居たい、2人で協力して人生という引かれたレールの上を歩き続けたい。

 

どんな困難があったって、挫けそうになったって...2人で一緒に歩こう...どんなに辛い道であっても

 

だから...その為には彼を連れ戻す...

 

紘くん...

 

 

「...うおおおおおおっ!!」

 

私は抑えられない感情を胸に涙しながら紘くんに向かって走っていた。

紘くんは動かずにその場に立っている。

 

「...来い」

 

私は渾身の一撃を紘くんにぶつけた。

紘くんはその一撃を片手で受け止めて、その拳を離さずに私を放り投げる。

私は地面に叩きつけられるが、直ぐに立ち上がり腕のギアをチャージする。

 

「...ハアアッ!」

 

フロストタワー

 

氷の塊が上空から紘くんに目掛けて落下する。

紘くんはそれを見て腕を塊に向ける。

 

真月輪

 

紘くんの腕から放たれた円の形をしたエネルギーが塊目掛けて発射される。

光輪は氷の塊を破壊した。

その後光輪は消滅せずに私の方目がけて向かってくる。

私は回避するが、光輪は消滅せずに私の方へ追尾してくる。

私は腕に力を溜めて光輪を弾いた。

すると、光輪は消滅する。

再び、私はギアをチャージする。

 

チャージが完了して私は両腕を紘くんの方へ向ける。

 

ダブルサイクロン

 

両腕から竜巻を発生させる、竜巻は紘くん目掛けて一直線に向かっていく。

紘くんは持っていたセイバーを天に掲げ振り下ろす。

 

電刃零

 

さっきの戦いで出した技だったが、さっきよりパワーもスピードも上がっている。

そして、2つの技が衝突して、衝撃で爆発が起こる。

物凄い爆風で私は少し後ろに下げられるが、踏ん張ってその場に留まる。

見えない煙幕の中、突然地面が揺れる。

 

真・滅閃光

 

地面から沢山のエネルギー弾が私の方向へ向かってくる。

私はギアをチャージする。

 

ソウルボディ

 

放たれた技はエネルギー弾にぶつかり相殺する。

やがて煙幕は晴れて紘くんの姿が見えるようになった。

 

「...逃げるなよ?」

 

紘くんが突然そう言うと、その場にいた場所から消えた。

私は消えた事に驚くと紘くんは私の後ろに立っていた。

 

「...死ね」

 

ゼットバスター・レックレス

 

紘くんの掌から広範囲にバスターが発射される。

私はそれを瞬時に回避するが、1発が肩に当たった。

 

「ぐぅぅ...っ!!」

 

その場で膝をつき肩を抑えるが、大したダメージでは無いと知ると直ぐに立ち上がり

ギアをチャージする。

 

「はぁっ!!」

 

アローレイ

 

紘くんの真下から5本の極太レーザーが襲う。

これには流石の紘くんもダメージを受け膝を着いた。

私はその一瞬を見逃さずに紘くんに向かって走る。

 

「紘くん!」

 

「ぐぅぅ...!!」

 

紘くんはよろよろと立ち上がる。

私は次で決まる最後の一撃をこの拳に込めた。

紘くんもセイバーを掲げる、全エネルギーがセイバーに収束している。

どうやら紘くんも本気の様だった。

 

「終わりだ...!」

 

幻夢零

 

セイバーを振り下ろすと大きな光刃を放つ。

 

「紘くんを...ぜったいにぃぃぃぃぃに取り戻すっ!!」

 

ノヴァ・ストライク

 

私はガングニールの力とフォースアーマーの力を最大に引き上げたエネルギーを纏い光刃に向かい突進する。

 

2つの技が衝突する。

放った光刃は凄まじいエネルギーで私の突進を遮る。

 

「う...うおおおおっ...負けるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ガングニールの腕のギアの回転機器がものすごく早いスピードで回転している。

フォースアーマーもそれに耐えてブーストは止まらない。

 

「諦めない...!絶対に...紘くんと一緒に帰るんだああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」

 

私がそう言うと、胸のギアペンダントが輝き始める。

フォースアーマーが新しく再構築されて、新たなアーマーへと変化した。

新しく再構築されたアーマーの力は凄まじく、光刃を突き破った。

そのまま私は紘くん目掛けて一直線に向かっていく。

 

「な...何!?」

 

「最大パワーだっ!!!」

 

私は紘くんの腹部に一撃を叩き込んだ。

紘くんはその衝撃で吹き飛びそのまま壁に激突し、私も地面へ倒れ込んだ。

 

「...はぁ...はぁ...ひ...紘くん...」

 

その後、私は反動で重くなった体で何とか立ち上がり紘くんの元へ向かう。

紘くんの体からは赤紫色のオーラは消えていたが紘くんは起き上がらない、

私も戦闘の影響を受けて紘くんの隣で倒れる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「...う...うぅ...ひ...響...」

 

俺は意識の薄い中で目を覚ますと、隣には響が倒れていた。

響を呼ぶが返事が無かった。

 

「......」

 

すると、幻影が突如現れて響に攻撃しようとする

 

『クククっ...良くやったよ...立花響...。...今楽にしてやる』

 

「...させるか!...お前のやることなんざお見通しなんだよ!」

 

『な...なにっ!?...この死に損ない目が...!!』

 

俺は響に攻撃する幻影にゼットセイバーを使い攻撃を弾いた。

俺は幻影の前に立ち上がる。

 

「はぁ...はぁ...!...しつこい野郎だ...シグマ...!」

 

「真の姿に戻れたのにゼロよ残念だったな...クククっ...ここは一旦引くとする...どうせまた来るんだろ?...待っているぞ最強のレプリロイド!」

 

そう言うと幻影は消えていく。

俺はその幻影を言った。

 

「シグマ!必ずお前を倒してみせる...!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「...き...びき...」

 

声が聞こえる...誰だろう...

 

「...う、う」

 

「響っ!」

 

「...っ!?」

 

私は勢いよく起き上がり紘くんの顔を見る。

さっきまでの紘くんじゃない、その姿は私の好きな紘くんだった。

 

「紘くん...」

 

「ありがとう...そしてごめん...言う事を聞かないで...」

 

紘くんは私に謝った。

けれどそんな事は何でも言い、今は紘くんが元に戻った事が嬉しくて、私は紘くんに抱きついた。

 

「おっ...!」

 

紘くんは私が抱きついた事に驚いている。

顔を見ると顔を真っ赤にしていた。

 

「よかった...大好きな紘くんだ」

 

「...ああ...響が大好きな俺だよ...」

 

すると、紘くんと私の頭に何かが当たった。

そこにはクリスちゃんと翼さんが立っていた。

 

「お前ら...そう言うのは家でやれ!」

 

クリスちゃんは恥ずかしさの余りに顔を真っ赤にしている。

 

「これが恋愛というものか...」

 

翼さんも私達の様子を見て恥ずかしがっていた。

そんな2人に私は頭を抑えて言った。

 

「いっつー...酷いよクリスちゃん...!...でも二人とも如何して此処に...?」

 

「迎え来たんだよ...あまりにおせぇから...死んじまったと思ってヒヤヒヤしたぜ」

 

「ダメージは大きいが二人とも無事で安心したぞ...さあ一旦戻ろう」

 

2人は私達に手を差し出す。

私達は手を掴み立ち上がる。

 

「紘くん...」

 

私は紘くんの方を見ると紘くんも私の方を見ている。

 

「絶対にこんな戦い終らそうね!...その後は私とデートだよぉ~?」

 

ボロボロの私はクシャッとした笑顔を紘くんにする。

同じくボロボロの紘くんも笑顔を向ける。

 

「...あぁ!...絶対に行こう」

 

その時の紘くんは笑顔の後に一粒の涙を流していた。

そして私にしか聞こえない小さな声でこう言った。

 

「...本当にありがとう...響」

 

その言葉に私もこう言った。

 

「...大好きだよ...紘くん」

 

 

to be continued




あああああああああああああああああ
めっちゃ恥ずかしいわこれぇ!

いよいよ次回シグマとの決戦ですよぉ!

あああああああああああああああああ

はぁ...カレーでも食べよう。...独りで


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第17話 零空間~誕生~

おはこんばんちは

17話です。




 

二課仮本部 作戦室

 

俺は二課に戻ってきた。

2人を見た弦十郎さんは医療室に俺達を運ぶ。

幸いに大事には至らなかったが俺だけは精密検査を受けるように言われて、一人検査を受ける。

俺は結果が怖かったが、結果は何と異常無しとの事だった。

その訳が覚醒したゼロにより体に溜まっていたウイルスが全て消滅したと言う。

それにウイルスの完全なる抗体が出来てウイルスによる影響も今後無いとのオマケ付きだった。

俺は安心して作戦室へと戻り弦十郎さんに報告した。

弦十郎さんも安心した表情で俺の報告を聞いていた。

響はと言うと、翼さんとクリスさんにさっきの戦いを熱く語っていた。

2人はその話を聞きながら、泣いていた。

聴き終わった2人は俺の元に来て肩をトントンと叩き、うんうんと頷いていた。

何なんだ...この人達はと思い、一応迷惑は掛けたので一言謝罪した。

2人は泣きながら俺を許してくれた、俺は少し安心すると

響の方に目を向ける、響は笑顔で俺の方を見てVサインをした。

 

「...良いもんだな...青春だな...」

 

「そうだな...羨ましいったらありゃしねぇぜ...」

 

スンスンと鼻を啜る2人は用意してたハンカチを使って鼻をかんでいた。

その2人の姿に俺は吹き出しそうになったが、失礼だと思い必死に堪えた。

 

「ま、まぁ...こう言うのはシグマを倒してからゆっくり話しましょう...」

 

俺がそう言うと、2人はハンカチをポケットに仕舞う。

汚く無いのかな...?と思って2人がかんだハンカチを想像して吹き出した。

 

「ぐっ...くく...く」

 

吹き出す俺に二人揃って

 

「「いきなり吹き出すなんて失礼な奴だな!」」

 

その時の2人のシンクロ率は100%を超えていた。

何時もはどこかギクシャクした雰囲気があるのにこういう所はいいコンビだなと思った。

 

「いやぁ...最後の戦いの前に面白いものを見せてもらいすいません...」

 

「まったく...」

 

「しょうがねぇ奴だな...」

 

何か今日この2人息が合うな...

そう思っていると弦十郎さんが俺達の方へやって来た。

 

「お前達...遂にシグマの居る場所を掴んだぞ!」

 

俺はその言葉に反応して弦十郎さんに言った。

 

「本当ですか!...シグマの居場所わかったんですか?」

 

そう言うと弦十郎さんはモニターに目を向ける。

俺達もモニターを見るとひとつのエリアに赤いマークが表示されていた。

そこは俺がさっきまで居た空間のポイントだった。

 

「ポイント11F5646さらに強力なエネルギー反応です。 エネルギーが強すぎて正確なデータがとれませんが... これはもう、シグマしかいません...」

 

あおいさんがそう言うと朔也さんも続けて言った。

 

「新しく再構築された空間...その奥にシグマは居るようです。...何が起こるかは分かりませんが...それでも...?」

 

そう言うと、俺は拳に掌をぶつけた。

 

「行きます!...ここでシグマとの決着をつけてやる!」

 

俺がそう言うと響も続いた。

 

「私も行きます!」

 

「...響」

 

「もうこれ以上紘くんを危険にはしたくない...だから!」

 

響は真っ直ぐとした瞳で俺を見ている。

すると、翼さんとクリスさんも続いた。

 

「この、バカップル共が...私達も忘れんじゃねーよ」

 

「私達も戦場へ向かう...2人だけ危険に晒すような事は出来ない」

 

と、二人同時に言う。

 

「...皆さん......よし、じゃあお願いします!」

 

俺がそう言うと、弦十郎さんがみんなに言った。

 

「お前達...これが最後の戦いだ...。...死ぬな、必ず戻ってこい」

 

その言葉に全員は返事した。

 

「「「「はい!!」」」」

 

俺達は転送装置の上に乗った。

オペレーターは転送座標に転送装置を合わせる。

 

「転送準備完了...ポイント11F5646...」

 

「「...転送!」」

 

その一言と共に転送装置が作動し俺達は目的エリアに転送された。

 

「...お前達...誰一人欠ける事無く戻ってこいよ...!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺達は指定された座標に無事に転送された。

俺は転送場所を見て驚いた。

 

「...ここは!?」

 

その空間は俺が行ってた哀愁漂う空間とは違い、何やら活気のある空間となっていた。

 

「ここにシグマが居るんだな...よし、みんな行くぜ!」

 

クリスさんがそう言うと3人は聖詠を歌う。

俺は3人の違う姿に驚いた。

響も戦いの前に見た姿とはかなり変化していた。

響も自分の姿を見て驚いてる。

 

「あれ...?フォースアーマーが違う形になってる?」

 

「もしかして、紘との戦いで変化したのか?」

 

翼さんが響にそう言う。

 

「...かなぁ?」

 

変わった姿に響はマジマジと見ていた。

すると、クリスさんが言った。

 

「まぁ、いいんじゃねぇのか?...パワーアップしたんならその力を使ってシグマの野郎をぶっ飛ばしちまえよ」

 

「...そうだね!...何だかフォースアーマーより力が漲るよ...この力で!」

 

「じゃあ...そうと決まれば」

 

そう言うとクリスさんが手を差し出す。

2人はクリスさんの手を握るが俺には何をしているのか分からなかった。

 

「あたしのこのアーマーはすっごい速さで飛行する事が可能なんだ、そのままシグマの所まで一直線だぜ!」

 

「凄いですね...、あの...俺はどうしたら良いんですか?」

 

クリスさんにそう言うと俺が余っている事に気付いた。

クリスさんは悩んだ顔をすると、響が俺に手を差し出す。

 

「この手を握ってて?...クリスちゃん、3人って行けるかな?」

 

「その手があったな...任せとけよ、100人だろーと吹っ飛ばしてやるぜ」

 

俺は差し出す響の手を握る。

すると、クリスさんの背部に装備されているブースターが噴出し飛行する。

 

「行っくぜぇぇぇ!しっかり捕まっとけよ!?」

 

その速さはとても速かった。

空間には同じ景色が続いて居たが飛行する事により奥へ行けば行く程景色は真っ暗になって行く。

すると、目の前に見た事のあるシャッターゲートがあった。

その目の前でクリスさんが飛行を止めて地面に降り立つ。

 

「めちゃめちゃ早いだろ?」

 

クリスさんがそう言う。

 

「そうですね...あの距離を歩いていたらかなりの時間かかってましたよ...」

 

俺がそう言うと、目の前にあるシャッターゲートを見ていた。

 

「...ここにシグマが居るのか?」

 

「...わからない、しかしおかしくは無いか?...ここ迄来て何も無いのも」

 

「そうですよね...きっとこの先は何か罠があるかも...」

 

俺と翼さんが話している。

響が続けて話す。

 

「どんな罠であってもここまで来て引き下がりたくは無い...」

 

そう言う響の顔は男の俺が見てもイケメンだった。

か、かっけぇ...と小声で呟いた。

 

俺達はシャッターゲートを潜ると、そこはひとつのフロアになってあり、所々に転送装置が4つあった。

俺が不思議そうに見ていた。

 

「...これは?」

 

「転送装置の様だが...一体何処に...」

 

「...4つの転送装置...どういう事だよ?」

 

クリスさんが転送装置に乗ると、転送装置が作動しクリスさんが何処かに飛ばされる。

 

「あ...っ!」

 

それを見た響がそう言ってクリスさんが乗った装置に乗るが作動しない。

 

「...クリスちゃんが何処かに飛ばされちゃった...」

 

「...雪音...一体何処に行ったのだ...?」

 

俺はクリスさんが戻って来るのを待っていた。

そうすると突然転送装置が光って、クリスさんが戻ってきた。

 

「...クリスちゃん!」

 

戻って来たクリスさんの体に少しダメージを受けていた。

翼さんがクリスさんに何があったのかと言うとクリスさんが言った。

 

「...私が飛ばされた先には、私達が前に戦ったボスが居た...たしか、ディノレックスだったな...」

 

「...ディノレックス...!」

 

俺はクリスが言った名前に驚いた。

そして、俺は転送装置の意味を理解する。

 

「...もしかしてこの4つ転送装置って、それぞれ俺達が倒したボスが待っているのか...?」

 

俺の言葉にそう言うと、翼さんが転送装置の前に立った。

 

「...なら、転送装置は残り3つか...後は私達が待ち受けるボスと戦えば良いのか...」

 

そう言う翼さんにクリスさんが返した。

 

「他の3つの装置がどこに繋がってるのかは知らないがボスは前より戦ったよりタフかも知れねぇぞ...アーマーの力を使っても多少のダメージは受けるからな...」

 

そう言うクリスさんに、翼さんが苦笑を浮かべる。

 

「雪音が心配してくれるとはな...槍でも降りそうだな」

 

翼さんの言った言葉に、顔真っ赤にしてクリスさんが反抗した。

 

「なっ...あたしを何だと思ってやがる!?」

 

クリスさんがそう言うと翼さんは言った。

 

「警告をありがとな...雪音」

 

「...何だよそりゃ」

 

そう言って翼さんは転送装置に乗りボスのいるエリアに飛ばされる。

 

すると、俺と響も2つの装置の前に立った。

 

「紘くん...負けちゃダメだよ...?」

 

「...響こそ」

 

俺達も何処かへ飛ばされる。

 

「...ったく...あの二人は...」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

30分後...

 

俺が転送装置を使い、居た場所に戻ると

既に3人が居た。俺が最後だったのだ

響は走って俺の元へ近づく。

 

「よかった...」

 

「中々手強かったよ...ネクロバットは」

 

俺はそう言うと、響が言った。

 

「紘くんはネクロバットだったんだね...、以前に私と戦った」

 

そうだった。

以前のパーツ回収任務では響が奴の任務を行っていた。

その時も響は苦労した等と感想を呟いていたが、本当に大変だった。

すると、遠くの方でクリスさんが叫ぶ。

 

「おーーい!何か金色の転送装置が現れたぞーっ!」

 

それを聞き俺達は急いでクリスさんの元へと向かう。

すると、今まで無かった黄金の転送装置が設置されていた。

多分ボス部屋のボスを全員倒したから、新たなる道が開かれたのだろう。

俺達は迷いなく黄金の転送装置に乗った。

 

飛ばされた先は景色が暗く、ただの1本道が続いていた。

再び俺達はクリスさんの力を借りて1本道を突き進む。

その先にはいつもとは違うシャッターゲートがある。

クリスさんがゲートの前に着地する。

 

「...間違いない...この先に本物のシグマがいる!」

 

紘くんは何かを感じ取ったが、私達も同じように何かを感じ取った。

 

「これが最終決戦だ...」

 

シャッターゲートに触れるとゲートが開く。

私達は先に進むとひとつのフロアに辿り着いた。

そのフロアの背景には、エックスとゼロの電子の姿が映っていた。

だがそのフロアには肝心のシグマの姿が見えなかった。

 

「...クククッ 流石だと言いたいなゼロ...覚醒したのにも関わらずに元の姿に戻るとは...その力を完全に使いこなせばそこに居るシンフォギア装者など楽に倒せたろう?」

 

何処からかシグマの声が聞こえる。

だが、その姿が見えない。

 

「...黙れ、何処に居る!?」

 

紘くんがそう言うと、空間にヒビが入り大きな穴が開く。

そこから巨大な姿をしたシグマの姿が現れる。

それを見た私達は驚く。

 

「此処に居るぞ、逃げも隠れもせん...」

 

「...シグマ!」

 

「でけぇな...!」

 

「だが、奴が本体だ!...ここで奴を倒すぞ!」

 

私達が夫々構える。

だが、何もせずにシグマは話を続ける。

 

「クククっ...このボディは私に協力してくれた、ある老人から受け取った物なのだ...お前達が来るのが速かった為にまだ未完成だがな...」

 

「未完成...!...今の状態なら勝機はある!」

 

翼さんとクリスちゃんがそれぞれ散らばる。

 

「こいつでもくらいやがれぇっ!!」

 

「この剣...食らってみろ!」

 

2人の技がシグマに直撃する。

だが、シグマの体には傷一つついていない。

 

「...なっ!?」

 

「馬鹿な!...此方もパワーアップして居るのだぞ!?」

 

2人がシグマを見て驚く。

シグマは高笑いしていた。

 

「クククっ...未完成だからと言って勝てると思っていたお前達の姿はお笑いだな...。なぁ...ゼロ?」

 

「...何?」

 

「...その老人はな、ゼロの事を知っていて、よく言ってたぞ...?ゼロは最強だと...貴様もよく夢で会うはずだ...一体あの老人は誰なんだ?」

 

「...知らん、そんな奴」

 

私はそう言っている紘くんの方を見る。

紘くんはセイバーを握る手を強くしていた。

 

「クククっ...お前の事、かなり入れ込んでたぞ...?まるで産みの親みたいなーっ!」

 

「黙れーっ!100年前の決着をつけるぞ!シグマ!!」

 

紘くんはそう言うとゼットセイバーを構えた。

シグマも巨大な腕を空間から出して紘くんの方へ構える。

 

「うおおおおっ!!」

 

紘くんは地面に拳を叩きつけると、紘くんの周りから衝撃波が発生してシグマの本体へと直撃する。

 

「はぁっ!」

 

紘くんは攻撃を続ける、全てシグマに直撃するが

シグマにはダメージは通ってなく、涼しい顔して攻撃を受けていた。

 

「...紘の攻撃でも駄目なのかよ...!」

 

「奴を倒すにはどうすればいいんだ...」

 

「...クククっ、私を倒す術など無いのだよ!」

 

プラズマチャージショット

 

突然シグマの両方の掌から大きなエネルギーの塊が発射される。

 

「...不味い!...よけっ...!」

 

エネルギーの塊はスピードが速く私達はガードするが、威力が高く

その威力の高さに紘くんの変身解除とシンフォギアが解除される。

 

「...そんな!」

 

「クククっ...そこで見ているがいい」

 

「...シグマ!」

 

私達はシグマを見上げる。

私達の前に紘くんが立ち上がる。

 

「紘くん...!」

 

「...お前達をここで殺らせらしない、この世界にはお前達を必要としている人が沢山いる...」

 

「何を言ってるの...?止めてよ...何でそんな事いうの...?」

 

紘くんの言ってる意味が、これからの戦いによる紘くんの死を意味しているのだとこの時の私はそれを瞬時に察知した。

 

「このワシを倒しても、お前には死が待っている...もう一度覚醒しないと生きる道は無いぞ...?」

 

「俺は死んでもいい...3人が助かれば...ただ...俺が死ぬ時は貴様も道ずれにしてやる...」

 

私はこの時、頭の思考が停止して紘くんに近づき、紘くんの頬を思い切り拳で殴った。

殴った衝撃で紘くんはその場で倒れた。

私がした事にクリスちゃんと翼さんは驚いている。

勿論、本人である紘くんも

 

「立花...」

 

「お前...」

 

「何で簡単に死ぬとか言っちゃうの...?...馬鹿なの...?」

 

そう言う私の頬には涙が流れていた。

紘くんは私にぶたれたのがショックか頬を手に添えたまま何も言わず立ち上がろうとしない。

 

「言ったよね...私とずっと一緒に居てくれるって...この戦いが終わったら未来と3人でフラワーに行くって...忘れちゃったの!?」

 

私は紘くんに初めて怒った。

私の初めて怒る姿を見て紘くんがやっと口を開いた。

 

「...響」

 

「私も馬鹿だけど...これからを生きようと希望の持たない紘くんの方がもっと馬鹿だよ...!何でもっと命を大事にしないの!?命はひとつしかないんだよぉ!」

 

私は倒れている紘くんにマウントを取り、紘くんの頬を殴り続けた。

紘くんは何も言わず、抵抗もせず私の拳を受け続けている。

 

「...あの馬鹿!」

 

私の見かねた姿にクリスちゃんが止めに入ろうとするが、翼さんが阻止する。

 

「...やめるんだ雪音」

 

「何でだよ!?...誰があの馬鹿止めんだよ!」

 

「...これは私達の出る幕では無い...あの二人の問題だ、...あの二人なら上手く解決する筈だ...」

 

「...ぐっ!黙って見てろってのか...!」

 

翼さんとクリスちゃんは私達を見ている。

シグマも何もせずに私達の様子を見ていた。

 

私は涙を流しながら紘くんの事を殴っていた。

零れ落ちる涙は紘くんの顔に落ちる。

 

「ひ...響...物凄く...痛い...」

 

紘くんがそう言った。

私はその一言で冷静になり、殴るのをやめる。

 

「...ごめん...」

 

「...流石弦十郎さんに鍛えられただけある...一撃が凄く重い...」

 

紘くんが私に言う。

 

「...響...俺の方こそ悪かった...シグマを倒そうと必死になり過ぎて命を軽く見てしまったよ」

 

「紘くん...」

 

私は紘くんを見つめていた。

紘くんの目はさっきの死を語っていた目ではなく、生きる希望は持つ輝かしい瞳をしていた。

 

「あと...」

 

「...?」

 

紘くんが何かを言いたそうだった。

頬を紅くして口をモゴモゴさせている。

 

「響...ごめん...重い...」

 

「......!?」

 

私は紘くんにマウントを取った状態からそのままだったので、私の体重が紘くんに乗っかったままだった。

 

「あ...あぁ...うぅ~...」

 

私も頬を真っ赤にしている。

私も高校生の女性だ、好きな人に重いなんて事は言われたくなかった。

 

「...もう!紘くんの馬鹿ー!」

 

「......ハハ...アハハッ...」

 

紘くんは突然笑い出す。

私も可笑しくなり、2人で一緒に笑っている。

 

「どうやら...解決したみたいだな...」

 

「あぁ...どうなる事か思ったけど、馬鹿同士だ...こうなる筈だな...?」

 

「...アハハッ...ゴホッ...ちょ...重くて息が詰まる...」

 

「......」

 

私は何も言わずに目を瞑った。

 

「...ひび...むぐ...っ」

 

「「!!!?」」

 

「...もう私の前で死ぬなんて言っちゃヤだよ...?必ずシグマを倒して帰ろうね...?」

 

「......はい...」

 

紘くんがそう言うと、私は紘くんから離れた。

紘くんは顔を真っ赤にして立ち上がりシグマの方へ向く。

 

「クククっ...最後の挨拶は終わったか...?」

 

「あぁ...だけど前言撤回させて貰う...消滅するのは...シグマ!お前だ...!」

 

「クククっ!...ならばかかってこい!」

 

「ゼロ!...俺に力を貸してくれ!」

 

その言葉と共に紘くんの体が変化してゼロの姿になる。

だが、その姿はあの時、私と戦った覚醒したゼロの姿だった。

 

「...」

 

「紘くん!...その姿は!」

 

「...響...大丈夫だ...この力は奴を倒す力...決して仲間を傷つける力ではない!」

 

前とは違い、悪のオーラが消えていた。

 

「...私達も、こんな所で倒れてられないな...」

 

「みんなで力を合わせればシグマを倒せる...!」

 

「そうだな、あの時もあたし達の力を合わせたんだ...!」

 

私達はシンフォギアとアーマーを纏い、紘くんの隣に並ぶ。

 

「お前の野望はここで砕け散る!...お前は俺達の前にやられるんだ 」

 

『...そうだ、ここでシグマを倒すんだ...ゼロ!』

 

すると、何処からか聞き覚えのある声が聞こえる。

 

「この声って...エックスさん!?」

 

『久し振りだね...シンフォギア装者達』

 

光の玉がエックスさんの姿に変わる。

 

「貴様...エックス!!」

 

「...エックス...?」

 

エックスさんはシグマの方を見る。

シグマはエックスさんの姿を見て動揺している。

 

「貴様...何故此処にいる!?」

 

『シグマ...100年振りだね、...俺は100年もの間、シグマが復活しないかこのサイバーエルフの姿になって見ていたんだよ...』

 

「ぬぅ...本物のボディはユグドラシルの奥地に封印されたと聞いたが...まさか魂はサイバーエルフとなって居たのか...!」

 

『そうだよ...、シグマの復活...そしてこれから起こるであろう、ある計画の再来を阻止する為に俺のボディは封印した...そしてゼロ...』

 

エックスさんは紘くんの方を見る。

 

「...エックス...」

 

「それにゼロ...君のボディは...」

 

エックスさんが紘くんに何かを言いたそうだが、言うのを躊躇っている。

 

『 ...ごめん、今は言う時じゃ無いな...来る時が来たら改めて話す...』

 

「......わかった」

 

『ありがとう...。...そして響さん...』

 

「...はい...?」

 

『これからも紘くんとゼロのことを頼んだよ...彼がどんな姿であろうとも、彼の魂は...本物だよ...』

 

そう言うと、エックスさんが何処かに消えていった。

私はこの時エックスさんの言ってた事がよく分からなかった。

 

「...エックス、俺は俺の目の前に敵が現れたのなら...叩き斬るまでだ...そうやって俺とエックスは100年前もイレギュラーを2人で倒してきたんだろ...?...エックス、後は俺に任せろ」

 

「...紘くん、俺じゃなくて「俺達の」間違いじゃないかな?」

 

「響...」

 

「ああ、...それにシグマの弱点もわかった...あとはその弱点を狙うだけだ」

 

「翼さん...」

 

「へっ...第2ラウンドの開始って訳だ...行こうぜ?」

 

「クリスさん...」

 

「クククっ...愚かな奴らだ...死ぬがいいっ!!」

 

「みんな!...これが最後の戦いだ!...いっくぞぉぉぉぉ!!」

 

「「「おう!!!」」」

 

 

to be continued




次回最終話です。

短かったけど楽しかったです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

最終話 外は晴れ 君に幸あれ

皆さん、おはこんばんちは

短かったですが、今回で最終話となります。

ここまで下らない筆者の妄想と駄文に付き合って頂きありがとうございます。

本当に感謝しています。

それではどうぞ!


 

2012年.5月18日 リディアン寮棟 響と未来の部屋

 

AM9:10

 

私は小日向未来、響とは1番の親友

同じクラスの男の子、紘くんと響が学校に来なくなって1ヶ月が過ぎようとしていた...

 

最近、世界を恐怖に陥れたコロニー落下事件が何者かによって阻止されたとニュースで沢山報道された。

まるで大きなお祭りが開催されているかの如く。

公には何者かと伏せられているが、私は解決したのは響達だと思っている。

 

1ヶ月前の響との別れ以来、一通も響からは連絡が来ない。

そして紘くんもリディアンには来ていなくて、先生も2人には困っている。

 

響はともかく、紘くんまで休むなんておかしい。

何も知らない私の心は何か不安を感じる。

 

もしかして事件に巻き込まれて何かあったんじゃないかとこの時私は思った...

 

私は何があったのか知る為に、学校を休んで二課へと向かった。

 

 

外は酷く雨が降っていた、私は持っていた傘をさして目的地へと歩く。

 

途中でふらわーのおばちゃんに会った、おばちゃんは私を不思議そうな顔をして見ていた。

それもそうだ、学校がやってる時間に制服を着て歩いてるから、完全に遅刻してるものだと思われている。

だけど私は体調が悪いから学校は休んで、これから病院へ行くなんて嘘を言うと、おばちゃんは私の体調を心配してくれた。

私は大丈夫ですとその一言言うと、美味しいお好み焼き作って待ってるから、沢山食べる娘とこの前に連れてきた男の子を誘って来てねと私に言った。

私は苦笑を浮かべながら返事をすると、おばちゃんは去っていき、私も目的地へと歩を進めた。

 

そして私は今の二課本部へとたどり着いた。

元々あった本部が、この前のルナアタック事件の影響で崩壊し、本部を潜水艦へと仮移動させたと響から聞いていた。

潜水艦の前に立っていた一人の黒服の男性は私の事を不審がっていたが、私が事情を説明するとすんなりと中へ入れてくれた。

仮本部に入るのは初めてで、男性の後に着いて行き私を作戦室と呼ぶ所まで案内してくれた。

 

私は作戦室に入ると、中には翼さんとクリスが居たが、響の姿が見当たらなかった。

2人が私の姿を見るや、とても寂しそうな表情をしていた。

何かあったのかを聞くが、2人は何も言わずにただ俯いている。

そこへ二課の司令官である弦十郎さんが私の元へやって来た。

 

この時私は初めて事件の全てを知った。

紘くんがシンフォギア装者とは違う力を手にして、3人と共に地球を救ったと、だけど無事に生還出来たのは翼さんとクリスだけだった。

 

皆はシグマと言うコロニー落下事件の黒幕を命からがら倒したけれど、爆発の被害は凄まじく、近くに居た紘くんの体にダメージを受けて動けない状態になってしまい、それを見た響が紘くんの体を引きずってまで帰ろうとしたけれど、シグマの残骸による攻撃で響も致命傷を受けてしまう。

クリスがシグマの残骸に留めをさして、翼さんが2人の元へ行くが、爆発の被害で地形が崩れて2人の体が深い闇の底へと消えていったと言う。

事件後、長きに渡り2人の捜索が続いたが何処にも無くて、2人は国連によって戦死扱いとされたらしい...。

 

それを聞いた私は我慢出来ずに、膝を崩して泣いた。

そんな私の姿を見てクリスが私の体を抱きしめる、クリスの頬にも涙が流れていた。

 

国連は2人が死亡扱いされているが、二課の皆は諦めて無く、今でも2人の捜索をしているとの事。

二課は2人が見つかるのを信じて、公には死亡したと伝えない様に隠蔽してくれた。

だけどそれも期日があり、明日までに見つからないと完全に死亡扱いとし、全国に報道すると言っている。

二課は現在、捜索チームを設立して全力で2人を探している。

期日の明日迄に...。

 

その時、街でノイズが発生したと報告が入った。

それを聞いたクリスと翼さんは現場に急行する。

私は何故か分からないが2人の後を追った、2人は私を止めるが私にも守りたいものがあると言うと2人は黙って現場へと向かった。

自分の行動は勝手で無茶だったが、親友ならこうしている筈だと自分の胸に言い聞かせる。

 

現場に到着して、2人は沢山いるノイズを殲滅している。

その間、私は逃げ遅れた市民を地下シェルターへと誘導していた。

無事に避難出来ている。

私は安心した、けれどそれが駄目だった、何故なら私もノイズの被害を受けるからだ。

ノイズの一体は私の方を見る、私も避難しようして地下シェルターへと向かって走る、その後をノイズが追いかけて来る。

私は中学で鍛えた陸上部の脚力でなんとか逃げれていた。

だが、走って逃げている私の瞳はあるものを見た。

 

一人の少女が泣きながら倒れていたのだ。

私はそれを見ると直ぐにその少女へと駆け寄る。

どうやら避難の最中に母親とはぐれてしまったようだ、私はその少女をおんぶして再びノイズから逃げる。

 

地下シェルターまでもう少しの所で私は気を緩くしたのか何もない所で転んでしまった、その日は雨で地面が濡れていたのと逃げ切れる安心からの油断だった。

 

ノイズは抵抗も無く私と少女に向かって来る、少女も私の服の袖を掴み体を震わせている。

もう間に合わない、私は恐怖で眼を閉じる。

 

眼を閉じてどれぐらい経ったのだろう...

一向にノイズが私達を襲う気配が無い、すると隣で服の袖を掴み体を震わせていた少女の声が聞こえた。

悲鳴などではなく、喜びの声だった。

その声に私は恐る恐る眼を開けると、先程のノイズの姿が無くて、代わりに一人の人物が立っていた。

 

私はこの時思考が滅茶苦茶だったが、一先ず上げた第一声が私の親友の名前だった。

 

その人物は後ろを振り向き、私の方を見る。

私は感情を爆発させ泣いた、何故ならその人物は私の1番の親友である「立花響」その人だったから。

 

大丈夫、未来?と私の方へ駆け寄り安否を心配されるが

平気だよと小さな声で呟くと、響はいつもの笑顔を見せる。

だけど、そこには響しか居らず紘くんの姿が見えなかった、私は響に紘くんの事を聞くが、響は不思議そうな顔をしている。

 

訳が分からなかった。

何故なら響は紘くんの事を知らないと言ったからだ、響にいくら問い詰めても

 

紘くん..?...誰それ...?

 

と応えるからだ。

 

ノイズを倒した後、響の帰って来たのをわかった翼さんとクリスはとても喜んでいた。

2人も紘くんの事を訪ねたが、知らないと一点張り。

 

不思議に思った、2人は直ぐに響を二課へ連れ戻して、脳に異常が無いか検査をする。

 

しかし、脳の異常は何処にも見当たらず正常だと診断される。

逆にクリスがシグマやコロニー落下事件の事を響に訊ねるとそれはハッキリと覚えているとの事、紘くんの事だけは綺麗さっぱりに記憶が抜け落ちてしまったのだ。

 

シグマを倒して、紘くんと一緒に闇の底へ落ちた後、何者かによって響の体の傷を回復してくれたと言っていた。

その時の副作用で記憶が無くなったんじゃないかな?と響は言っていた。

響が自分で動ける頃になった時には既に1人だったらしい。

 

私は響が戻って来てくれた事は嬉しい...

だけど、響が入学式の日に一目惚れをしたとその日の晩に熱く語っていた紘くんが居ない事に物凄く違和感がある。

 

その後翼さんに聞いた事だが、どうやら2人は正式にお付き合いをしていたらしい。

中々のお似合いっぷりだったと言っていた。

その事も響に言うと、響は私には彼氏なんて居ないよ~。彼氏いない歴は年齢と同じなんだから、と笑いながら言っていた。

 

私は少し怖かった。

その日の晩に響といつも通りに寮に戻って事件の事をもう一度聞いたが、そこには紘くんの単語が出て来なかった。

私の動揺に響は不思議そうな顔をしている。

 

そしてあっけなく、規定の日になった。

だが、響だけが発見されたので、紘くんだけが実名で新聞やニュースに一面で取り上げられた。

その見出しは

 

コロニー落下事件の英雄、儚く散る

 

だった、私は今でも信じられずに悲しみのあまり買ってきた新聞を破りゴミ箱に投げ捨て外へ走り出す。

 

こんな事って無いよ...悲しすぎるよ...神様、どうか紘くんと響をもう一度会わせてあげて...

響と紘くんと過ごす平和な世界を...幸せを...もう一度...

 

 

そう思い、外へ出ると昨日の大雨が嘘のように晴れていた。

 

 

 

 

EPISODE.1...Fin




最終話、どうでしたか?
短かったと思いますが、語ることがあまりありませんでした。

最初はシグマとの戦闘を執筆するつもりでいたのですが、どうやって決着をつけようと考えていたら、突然未来さんがあまり出てないと思い、最終話の全てを未来さんの語りにしてしまいました。
そのお陰でシグマとの最終決戦はあやふやとなってしまいました、この点はどうもすいません

この物語も最初はシンフォギアの話だけで進めようか思っていましたが、どうしてもゼロを登場させたくて、そのまま出したらアレだと思って出したのが桜花紘です。

僕の中でロックマンX5は僕が初めてプレイしたロックマンシリーズであり、巷ではクソゲーだの言われていますが僕の中ではとても思い入れがあり、これを僕の好きなシンフォギアと組み合わせたらどうなるのかな?
と言うのがこの物語の始まりでした。

いざ蓋を開けて執筆すると、シンフォギアキャラの崩壊が激しく、自分の文章力や語彙力が無く、この話を読んでいる皆さんの頭に?マークが浮かび上がったことでしょう。
しかも、バッドエンドで終わらしてしまって。

本当に僕の努力不足によりシンフォギアとロックマンシリーズを汚してしまい申し訳ありません。

少しでもこの話面白いなって思ってくれたら僕は嬉しいです。
あと...どうでもいいですが、執筆中にずっとロックマンX5のED「水の中」を聴いてました。

下らない後書きに付き合って頂きありがとうございました!
そして、この物語を最後まで読んでくれた皆様本当にありがとうございます!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

EPISODE.2 ネオアルカディア事変 第1話 fake

お久しぶりです

そして、お待たせ致しました。

今回からEPISODE.2となります。

コロニー落下事件から一年以上が経過しています。

相変わらず駄文です、よろしくお願いします。
シンフォギア時系列もAXZが終わっています。



2014年 1月6日

 

南アフリカにある熱帯雨林

 

「くっ...駄目です、我々の兵器じゃノイズに太刀打ち出来ません!!」

 

 

...コロニー落下事件、フロンティア事変、魔法少女事変、パヴァリア光明結社、色々あった戦いから1年9ヶ月が過ぎた。

 

 

「ノイズの数が多い...このままじゃ此方がやられる!...くそっ...彼等が居れば...!!」

 

「も、もう駄目です!!今から逃げても間に合わない...!!」

 

「くそっ...ここまでか...!!」

 

 

国連軍は現れるアルカ・ノイズの殲滅をシンフォギア装者にばかり頼ることはほぼ無くなった。

 

 

「......?......あれ...俺達、生きてます...?」

 

「その様だな...無事か...?...お、おい見ろ...!!この攻撃はまさか!?」

 

 

なぜなら、国連軍直属である一人の化学者は、増え続けるアルカノイズに対抗する為に、ある一体のレプリロイドを造った。

 

 

「!!...彼は...ネオ・アルカディアの!?」

 

「大丈夫ですか?...ここは僕に任せて」

 

 

その名は「エックス」、100年前にイレギュラー戦争をゼロと共に終戦に導いた蒼き英雄。

 

 

「す、すまない!...行くぞ!!」

 

「は...はい!」

 

「...隊長...今のが...」

 

「あぁ、彼がネオ・アルカディアの創始者であるエックス様だ!!」

 

「...!!...やっぱり...彼がエックス様...」

 

 

エックスはレプリロイドの存在を国民に認めて貰う為に、たった1人でアルカノイズと戦い続け、やがてその成果は実り国民達はエックスを認める様になる、エックスはいずれ増えるであろうレプリロイドと人間が共に過ごせる国家「ネオ・アルカディア」を建国する。

エックスはその創始者であり「ネオ・アルカディア」のリーダーでもあった。

 

 

「...ここを何とかして脱出するぞ!...この救われた命は無駄にするなよ?」

 

 

その後、エックスは4体のレプリロイドを造り、そのレプリロイドを「ネオ・アルカディア四天王」として使役して、今の地球を彼等だけで支えて居た。

 

 

「はい!この命無駄にはしません!」

 

 

世界を幾度となく救った、英雄であるシンフォギア装者の存在...

 

かつて、コロニー落下事件から地球を守り、その戦いで命を落とした、紅き英雄ゼロ...

 

 

 

今を守るエックス達の存在により、シンフォギア装者達の活動は影に潜める様になっていた...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「...エックスだ、聴こえるか? ......」

 

「ハッ!エックス様...!我々も無事に任務を遂行しました...」

 

「...そうか」

 

「しかし、エックス様が出なくても我々達で何とか...」

 

「...僕が真の英雄になるには、このくらいはしないとね...」

 

「エックス様...」

 

「さぁ、もう本部に戻るぞ...」

 

「...分かりました...エックス様も御気をつけて...」

 

「ああ...」

 

 

「......フフ」

 

 

 

「フフフ...これで僕の計画を次の段階に進めよう...その時まで呑気に過ごしているといい...シンフォギア装者...」

 

 

今ここに、人類が知る事の無いシンフォギア装者達の新たな戦いが迎えようとしていた...

 

 

Symphogear.GZ EPISODE.2

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

2014年 1月7日

 

リディアン寮 響と未来の部屋

 

長かった冬休みが終わり、今日から新年初の学校生活がスタートする。

 

冬休みの間は毎日のように響達と過ごしていた、普段の響達なら任務があるとそれを絶対優先するも、ネオ・アルカディアの活躍のお陰で響達にまで回って来なかった。その為に前から計画していた旅行にも行けて、皆は満足していた。

響も新年は実家に帰って、家族と仲良く過ごしていた。

 

相変わらず、響は課題を最終日まで置いていて泣いて居たけど...

 

私も響の課題を手伝い、最終日を一日かけて何とか全て終わらせた。

 

私は朝ご飯の用意をしてテーブルに運ぶと、響が眠そうな顔で起きた。

 

「ふわぁ...おはよ...未来」

 

眼を擦っている響がテーブルに置かれた朝ご飯の前に座る。

私は響のだらしない姿を見て、頬を膨らませた。

 

「もぉ...今日からまた学校が始まるのに、まだ寝てたの?早く朝ご飯食べて学校行かないと始業式に遅刻しちゃうよ?」

 

「そうだね~...いただきます~」

 

呑気にそう言うと、響は朝ご飯を食べ始める。

私も座って朝ご飯を食べ始める。

 

「ほら...顔にご飯付いてるよ...?」

 

「うぅ~ありがと、未来」

 

「もう...響ったら...」

 

そんなやり取りをした後に私はテレビの電源を入れて、朝のニュース番組を垂れ流ししていた。

 

朝ご飯を食べ終えて、片付けも済ませ響の着替えを待っていると、ニュースの内容に目を向けた。

ネオ・アルカディア特集だった、テレビにはエックスがアルカ・ノイズを倒してる映像が流れていた。

 

「ネオ・アルカディア...エックスさんは凄いなぁ...」

 

私がテレビを見ていたら、制服に着替え終わった響が私の見ている横に立っていた。

この時、私は何度も響にしている質問をこの日もした。

 

「...そう言えば、エックスとシグマの事は覚えてるんだよね?」

 

「うん、けれど紘くんやゼロの事は何も覚えてないんだよね...私を治療してくれた人は薬による副作用だ、なんて言ってるけどね」

 

いつもの解答が帰ってきた、私は響が紘くんの事を覚えて居ないと言う度に胸の奥が苦しくなる。

少しでも思い出してくれたら良いなと私は思っていたが、コロニー落下事件からすでに1年以上が過ぎている今の響でも紘くんの事は何も思い出していなかった。

 

この事をエルフナインちゃんに話し、響の了解で脳の検査を行ったが、異常が何処にも発見されなかったと言う。

エルフナインちゃんにも症状の原因が分からないらしい。

 

「どうして紘くんとゼロの事だけ...おかしいよね、それって」

 

「最初は少し気になったけれど...しょうがないよ」

 

「......響」

 

「さっ、準備も出来たし学校に行こ!ほら、早く行かないと遅刻しちゃうよ~」

 

響は自分の鞄を持ち、私の鞄を差し出した。

 

「...うん、そうだね」

 

響から私の鞄を受け取り、靴を履いて私達は寮を出てリディアンへと向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リディアン共学高 2-A

 

「おはよ!ビッキーにヒナ!!」 「おはようございます」 「おはよっ!」

 

私達が教室に入ると、私達に気付いたクラスメイトである創世、詩織、弓美の3人が挨拶をする。

 

「おっはよー!」 「おはよ」

 

私達も挨拶をすると、自分達の席に座る。

すると、創世が私達の席へやって来るなり、眼を輝かせて言った。

 

「ねえねえ、今日うちのクラスに転入生が来るらしいよ?」

 

「え!!それほんと!?」

 

創世が私達にそう言うと、響が言葉に反応している。

 

「ほんとほんと!しかも男子生徒で噂ではイケメンらしいんだぁ!!...まるでアニメみたいな展開だよねぇー?」

 

「へぇ...そうなんだ、始業式の日に珍しいね?」

 

そう言って、私は周りの女子生徒の様子を見ると、転入生の話題で持ちきりだった。

 

 

「すっごくイケメンらしいよー!」 「うそー!?」

 

「優しいのかなぁー?」

 

 

と、こんな感じでクラスの女子生徒だけが盛り上がっている。

男子は何やら暗い雰囲気で話し合ってた。

 

「お、先生が来た!!」

 

私はそんな風に考えていると、先生が教室に入ってきた。

それと同時に、クラスの皆は自分の席へと戻る。

 

「皆さん、新年あけましておめでとう!」

 

先生が教壇に立ち新年の挨拶をすると、皆は挨拶を返す。

妙に女子生徒の落ち着きが無い、先生はそれを察して話を進める。

 

「えー、新年初の学校でクラスの殆どの人は久し振りに感じますが、なんと今日はこのクラスに転入生が来ます!」

 

その瞬間、女子生徒が一斉に騒ぎだす。

ここまで騒ぐ所を私は見たことがなかったので驚いている。

騒ぎを抑えるために先生は手を叩くと、女子生徒達は静かになった。

 

「...じゃあ、入ってきて」

 

先生が扉の方を向きそう言うと、扉が開き1人の転入生が教壇に向かって歩いてくる。

女子生徒達は転入生の姿を見て、小声で話し合いをしている。

 

 

「ねぇ...中々のイケメンじゃない...?」 「ほんとだねぇ...」

 

 

転入生が教壇に立つと、先生がチョークを渡す。

 

「じゃあ、自己紹介をお願いします」

 

転入生は黒板に自分の名前を書き、皆の方を向いて自己紹介を始める。

 

「...僕の名前は蒼輝広(あおきひろ)と言います。この土地は初めて来て、右も左も分からないですがよろしくお願いします」

 

自己紹介が終わりお辞儀をすると、クラス全員が拍手をして転入生を迎える。

 

 

ただ、私を除いて...

皆が拍手する中、私だけが驚いた顔をしていた。

それに気付いた響は私の事を心配している。

 

 

「...どうしたの未来?」

 

「えっと...ほら、紘くんと同じ名前だったから...」

 

「あー、そう言えばそうだね...気付かなかったよ」

 

響のその言葉に私の胸が張り裂けそうな思いになる。

 

「えー、広くんの席は...あそこの立花さんの前に座って下さい」

 

先生が響の方を指差してそう言うと、彼は響の前の席へとやって来て、私達の方を見る。

 

「学級名簿を見ました...立花響さんに、小日向未来さんだよね...?これから仲良くして下さいね」

 

「こちらこそ、よろしくね!」 「よ、よろしく」

 

身長が男子にしては少し低いけれど、顔はとても整っている。

そんな彼は自分の席へ座ると先生が始業式の説明を始めた。

 

 

先生が説明をしている間も、周りの女子生徒は転入生の話をしている。

すると、響が私に小声で話しかける。

 

「なんかね...広くん見てたら不思議な感じがする...」

 

「え...それって...」

 

「うーん...なんか初めて会ったっていう気がしなくも無い...っていうか」

 

「響...それって!」

 

私は響の抱く感情に少しだけ希望を持った。

 

「あのね!...ひびk」

 

「小日向さん...?...先生が話してるんだけど...」

 

先生が、私に注意をする。

私は席を立ち上がり謝罪をしたら、先生も私だからとキツくは言わずに、座っていいと言われて私は席に座る。

 

「ご、ごめんね?未来...私のせいで」

 

「ううん、別に私は平気だよ」

 

少しの希望が出たと、この時の私は響に何も咎める事は言わなかった。

 

「そのかわり...紘くんの事、絶対に思い出してね...?」

 

「え...?なになに?なんて言ったの」

 

私が小声で響にそう言うと、響は何言ったか気になったらしく、私の方へ顔を近づける。

 

「ちょ...響!」

 

「立花さん!貴女は始業式早々にもっとしっかりしなさい!!」

 

すると、いつもの様に先生が響に注意する。

響は勢いよく立ち上がり、同じく謝罪をする。

 

「まったく!貴女はいつもいつも...」

 

クラスの皆は響の方を見て笑っている。

 

 

(フフッ...思ったより面白い事になるかな...?)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、特に問題もなく始業式が行われた。

 

始業式が終わり、クラスに戻ると女子生徒達が彼の元へとやって来る。彼は緊張していたかと思っていたが、普通にクラスの皆と打ち解けていた。

 

そして、授業が始まる。

彼は所謂、「なんでもできる系」だった。

 

そんな彼の存在はリディアン中に知れ渡り、違うクラスの人達も一目見ようと私達のクラスにやって来る位に凄かった。

 

そんな事もあり、お昼休みになって私と響は中庭へ来ていた。

 

「凄いねー広くん...もう学園中に広まっちゃってるよ」

 

「他のクラスの人達も彼を見に来るぐらいだもん...」

 

私達はそんな話をしながら昼食を取っていると、突然ゴミ処理場の方面から叫び声が聞こえる。

響はその悲鳴に気付き、弁当箱を放り投げて叫び声のした方へ走り出した。

私も響の後を追って走り出す。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

私達は悲鳴の聞こえた場所であるリディアンのゴミ処理場に着くと、1人の女子生徒が隼型のレプリロイドに襲われそうになっていた。

 

「あなたは一体...!!」

 

到着するなり響は声を上げる。

レプリロイドは私達に気付くと、振り向いてこう言った。

 

「来るのが早かったな、シンフォギア装者よ...私は四天王ハルピュイア様のご命令でお前達を処分しに来たアステファルコンだ...」

 

「私達を処分...?ハルピュイア...!?」

 

私は響達の話している隙に女子生徒を救いだしてその場から逃げるように言った。

女子生徒は逃げると同時にクリスと切歌ちゃんと調ちゃんが入れ違いになってやって来た。

 

「おい!...一体何なんだよこれは!」

 

「いきなり皆がレプリロイドが現れたなんて言うから急いで来たデス!」

 

「あれが...皆の言っていた...」

 

3人が響の横に並ぶように立つと、レプリロイドはそれに反応した。

 

「やはり仲間がやって来たか、処分する手間が省けそうだな」

 

「あいつは一体何なんだ...!?」

 

「...何か知らないけど、私達を処分しに来たらしいよ...」

 

「意味が分からないデス!それならこっちも迎え撃つまでデス!」

 

「そうだね...!!」

 

そう言い、切歌ちゃんと調ちゃんが聖詠を歌おうとすると、クリスが止める。

 

「ここは、あたし達に任せろ。お前達じゃあ時間制限がある、何が起こるか分からねぇからな」

 

「で、でも...」

 

「だぁいじょうぶだよ!...心配しないで!」

 

「...」 「...わかったデス」

 

2人は頷いて、後ろに下がり私の方へやって来た。

 

「クリスちゃん...いくよっ」

 

「ああっ!こんなふざけた奴は私達で止めてやるぜ!」

 

 

 

Balwisyall Nescell gungnir tron

 

 

 

Killter Ichaival tron

 

 

 

2人が聖詠を歌うと、シンフォギアを身にまとった姿になる。

 

「この場でお前達を始末してやる!行くぞっ!!」

 

そう言い、アステファルコンは物凄いスピードで突撃するが、2人はそれを回避する。

 

アステファルコンの攻撃は続き、腕から矢のような物を発射する。

 

「そんな攻撃...ちょせぇんだよっ!」

 

クリスはアームドギアで迎撃する。

お互いの攻撃は相殺し、どちらも消滅した。

 

「はああああっ!!」

 

響はアステファルコンに向かって、拳に力を溜めて走り出す。

 

「いっけぇぇぇぇっ!!!」

 

響の渾身の一撃がアステファルコンの腹部に直撃する。

 

「やったデス!!」 「流石...!」

 

響の一撃に切歌ちゃんと、調ちゃんは喜んでいる。

 

「...ぐっ...全然効いて...無い...?」

 

突然、攻撃を与えた響はその場で倒れる、私は倒れた響の名前を叫んだ。

 

「響!!」

 

「お前!...一体何しやがった!?」

 

クリスが響の方へ行き、アステファルコンを見ると、その体には電流が流れてバチバチと鳴っていた。

 

「フフフ...コイツの体に高圧電流を浴びさしたんだよ、しばらくは動けねぇぜ?」

 

「何ぃ...!?」

 

「今すぐ、こいつのようにしてやるよ...覚悟しろ!!」

 

アステファルコンの体に溜まっていた電流は腕の方へと行き、腕に大量の電気を溜めてクリスに攻撃する。

 

「くそっ!...何とかしねぇと」

 

クリスは攻撃を躱すのが精一杯だった。

 

「こいつでもくらいなぁぁっ!」

 

MEGA DETH PARTY

 

腰部に搭載された小型ミサイルがアステファルコンに向かって発射させる。

 

「ふっ!そんな攻撃で!」

 

アステファルコンは腕の電流で電気の盾を発生させて、クリスの攻撃から身を守った。

 

「な...嘘だろ!?」

 

動揺したクリスがその場で立ち止まると、その隙をアステファルコンは逃さずに、クリスの方へ向かってダッシュする。

 

「く...速い...!!」

 

反応出来なかったクリスの懐にアステファルコンの電流が溜まった攻撃がクリスに襲う。

 

「ぐっ...ぐあああっ!!!」

 

アステファルコンの一撃にクリスは後ろへ飛ばされる。

 

「見てられないデス!調、私達も行くデス!!」 「うん...!!2人を助けよう!」

 

2人はそう言うと共に、注射器のような物を取り出す。

それを見たクリスの声が二人を止める。

 

「や...やめろ...お前達じゃあ勝てる相手じゃねぇ...」

 

「...!?...このまま皆やられるって言うんデスか!?」

 

「そんなのは絶対にいや...!!」

 

「切歌ちゃん...調ちゃん...わたし達は...だいじょうぶ...!!」

 

響はそう言い立ち上がるが、電気ショックの影響か足元がおぼつかない。

 

「せ...せんぱい...」

 

「こんな相手...あたし達で何とかしてやらぁ...」

 

響の立ち上がる姿を見て、クリスも足元がおぼつかないが立ち上がった。

 

「まだ立ち上がるのか?...大した根性だな、ただの人間の癖に」

 

アステファルコンは立ち上がった二人を見て挑発している。

 

「へっ...あたし達は諦めが悪いんだよ...残念だったな...」

 

「何だと...?」

 

「...クリスちゃん...提案があるんだ...」

 

そう言うと、響とクリスは2人で話し合いを始めた。

 

「それじゃあお前の体が危ねぇだろ...!?」

 

「...大丈夫だよ...私を信じて!」

 

「...!!...しゃあねぇ...付き合ってやるぜ...」

 

話が終わると2人は深呼吸をして力を振り絞りアステファルコンに向かってダッシュする。

 

「何をするつもりだ...!」

 

クリスが前に、響は後ろにと直列で走っていた。

 

「お前達のやりたいことは知らんが、これでもくらえっ!」

 

アステファルコンがクリスに攻撃する、クリスはその攻撃をジャンプでヒラリと躱す。

 

「な、なにっ!?」

 

クリスに攻撃が躱された後ろに響が躱した反動で身動きの取れないアステファルコンを蹴り上げる。

 

「クリスちゃん!」 「任しとけっ!」

 

響の合図で、着地したクリスは巨大なミサイルを上空のアステファルコンに向けて発射させる。

 

「上空に上げてミサイルを飛ばした所で、私は空を飛べるのだぞ!」

 

「そーかい...そうだとしてもお前はここで終わりだ」

 

「な、なんだと...!?」

 

アステファルコンは気付いた。

ミサイルの上に響がしゃがんで居たのを。飛行するアステファルコンに響はミサイルから飛び降りて拳を握りしめる。

 

響はアステファルコンの電流が流れている体を逃がさないように抑える。

 

「うううぅっ...うおおおおおおっっ!!!」

 

響は電流に耐えて放たれた渾身の一撃がアステファルコンの体を貫いた。

 

「ぐ...申し訳ありません...ハルピュイア様...エ...ッ..グアアアアッ!!」

 

アステファルコンはそう言うと、体が爆発して別の場所でミサイルも爆発した。

私達は、爆発を見上げていると、響が着地して2人はギアを解除する。

切歌ちゃんと調ちゃんは2人の元へ駆け寄る。

 

「二人とも凄いデス!!」 「さすがです先輩...」

 

「...ったく、調子のいい奴らだぜ...」

 

「響とクリス、さっきの大丈夫だった...?」

 

私は二人を心配しているが、2人は笑顔で答えてくれた。

 

「うん!大丈夫だよ、未来!へいき へっちゃらだよっ!」

 

「あたしも平気だ、...しっかし奴は何で私達を処分するなんて言ってたんだ...?」

 

「分からない...、最近S.O.N.Gは表立って行動して無いのに...」

 

「それにレプリロイドが相手ってのも怖いデス...」

 

「...ノイズとは違うからね...」

 

「響...皆...」

 

この時、私は思った...皆には戦う力がある...なのに私はただ見ているだけで、響達の助けになっていないんだ...

いつも危険な目にあってる響達の力になりたい...

 

私にも力があれば...

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「申し訳ありません...私の部下がシンフォギア装者共に...」

 

 

「...アステファルコンがやられたか...。...まぁいい...奴らを倒せる手段は幾らでもあるからな...。フフフ...僕こそが真の英雄なんだ...シンフォギア装者達なんかじゃないんだ...」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「......エックス...」

 

 

 

 

 

 

to be continued

 

 

 





新しくネオ・アルカディアを登場させました。

とても悩みましたが、後悔は今の所無いです。

これからも頑張るので、どうか応援よろしくお願いします!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話 CRASH

おはこんばんちは...

リアルが忙しくてなかなか更新できませんでした。

どうでもいいですが、EPISODE.2は13話で終わらす為にとても駆け足で、説明も少なく話もややこしいと思います。

その為に、前書きにあらすじ紹介、後書きに設定などを入れていこうかなと思います(次回からですが)

よろしくお願いします。


 

 

...ひ...くん...い...だ...

 

...おき...いや...しんじゃ...

 

やくそ...みくと...わたしで...

 

いきる...ないで...

 

...めをさましてっ!

 

 

 

「......!!?」

 

私が目を覚ますと隣には未来が寝ていた...

 

「......未来」

 

未来はぐっすり寝ていて、私が起きた事に気付いていない。

 

「...今の夢...何だろう...それに...」

 

私は誰かに何かを言っていた...

けれどその人が誰か分からない...

知ってる人...?...それも思い出せない...

一体、あの夢は何だったんだろう...

 

私は夢の事が気になって、目が完全に覚めてしまった。

時計を見ると深夜の3時だった、私は外で風に当たろうと思って、未来を起こさないようにこっそりと布団から出た。

 

 

............。

 

 

外に出ると、夜風が肌に当たってひんやりと涼しい。

この時期にあまり寒くないのは良いことだなと私は思った。

私は夜空を見ていた、夜空一面に星が綺麗に輝いている。

未来と見に行った流れ星程では無いが、ちらほらと流れ星が流ている。

 

私は流れ星を目で追いながら見ていると、ふと私の目に大きな流れ星が流れているのを目撃した。

私はその流れ星が消えないうちに手を合わせて、お願い事をした。

 

 

これからも未来やみんなと一緒に過ごせます様に...。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

私は結局、その後も寝れずに朝を迎えた。

特別な日以外に見る朝日も中々良いなと思い、私は朝食の準備をしていた。

すると、未来が起きて目を擦りながらリビングにやって来る。

 

「響、おはよう。...休みの日に珍しいね、響がこんなに早起きするなんて?」

 

「へへ...夜中に目が覚めちゃってさ...結局その後寝れなくて朝を迎えちゃった」

 

「...何か怖い夢でも見た?」

 

「うーん...どうなんだろうね...?よく分からないな...」

 

私の困り顔を見て、未来は心配そうな顔で私を見ていた。

未来が私の元へ歩み寄って私の手を優しく包んだ。

 

「何か悩みがあったら遠慮なく私に相談してね...?お互い隠し事は無しにしようって約束したでしょ...?」

 

「...未来」

 

未来の笑顔は私を笑顔にする。

未来は私の陽だまりであり、私のかけがえのない親友。

私は朝食を取りながら、未来に夢の内容を話した。

 

 

「...ていう夢だったんだ、確かに私は誰かに何かを言っていた...1年前にシグマを倒した場所で...」

 

「...響、それって絶対に紘くんの事だよ...」

 

紘くん...、未来が私にどうしても思い出して欲しいと思っているらしいが、この1年で思い出したのは昨晩見た夢のほんの少しの欠片、私は本当に紘くんの事を思い出せるのかと難しい表情をしていた。

 

すると、未来はひとつの提案をした。

 

「そう言えばさ...響はシグマとの戦いの後、あそこには行ってないんだよね?」

 

「え...う、うん」

 

「だったらさ、今日休みだから紘くんのお墓参りに行った後に私と一緒にそこに行こ?...何か思い出すかも」

 

未来が私にそう言った。

私も彼の事を思い出したい、そこに行けば何かが分かるかも知れない。

 

「ありがとう未来、私の問題なのに付き合ってくれて」

 

「いいよ別に、響が紘くんの事を思いだそうとしてるなら私は何時でも響に協力するよ、今までだってそうだったでしょ?」

 

私はそう言う未来を抱きしめた、最初は未来も恥ずかしがってたが、未来も私を包んでくれる。

 

 

 

私達は、朝食を終えると出かける準備をして寮をでる。

そして最初に向かったのは紘くんのお墓だった。

 

彼の墓標は以前に私が死亡扱いされた時に建てられた墓と同じ場所に建っている。

私達はバスに乗って、目的地へと向かった。

 

私達は紘くんの建てられている墓地に到着して、彼の墓標の前に立つと、買ってきた花束を墓標に添えて、手を合わせて目を閉じた。

 

 

しばらくして、私達は目を開けてその場を後にする。

そして、次に向かったのはS.O.N.Gの本部だ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

S.O.N.G本部 作戦室

 

「おお、どうしたんだ響くんと未来くん」

 

私達が本部に到着して、向かったのは師匠が居る作戦室だ。

何故ここに来たのかと言うと、私達があそこに行く為にはトランスサーバーを経由しないと行けないからだ。

 

今のあの場所はネオ・アルカディアによって、立ち入り禁止区域になっていて、私達も普通では入れなくなっていてしまってる。

そこで、トランスサーバーを使って中から侵入するというネオ・アルカディア に見つかったら1発でアウトな危険な行為だった。

 

師匠も危険だと言って最初は許可が降りなかったが、私と未来の熱意に負けて、1時間だけと言う制限を貰い私達はあの場所へ転送された。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

私達が、目的地に転送されると私は辺りを見回した。

それは、死闘の後のような静けさ、周りの壁など床が今にも崩れそうな感じだった。

 

「ここが、響達がシグマと戦った所?」

 

未来がそう言うと、私は首を横に振る。

私は未来にシグマと戦った場所を案内する。

 

.........。

 

「何だか凄い一本道だね...」

 

「そう言えば、クリスちゃんの力で飛んで行ったから、此処を初めて歩いたなぁ...」

 

その道はただひたすらに一本道が続いていて、私達はただひたすら歩いていた。

 

「響...あれって...」

 

急に立ち止まり未来が指さした先には大きな穴があった。

私達は大穴を覗き込むが、中が真っ暗で底が見えない。

それに、大穴がその先へ進む進路を塞いでいて、これ以上前に進めなかった。

 

「...響、これ以上行けないみたいだよ...?どうしよう...」

 

「未来、...ちょっと我慢しててね...」

 

「え、どうしたの...きゃっ!?」

 

私は思う事があったので、未来をお姫様抱っこする。未来は恥ずかしがってたが私は気にしなかった。

 

「ひ...響!どうするの!?」

 

「こうするのっ!」

 

私は未来を抱えて、大穴へダイブした。

 

「えええええっ!!?響!どういうつもりなの!?」

 

「私が見た夢では、周りが暗くて上に光が差し込んでいたんだ。...もしかしたらこの底に何か分かるような気がして...!!」

 

「...でも、このままじゃ...!!」

 

「大丈夫だよ!」

 

 

Balwisyall Nescell gungnir tron

 

 

私は未来を抱えて、聖詠を歌いギアを纏う。

しばらくそのまま落ちていくと、薄暗く地面が見える。

 

私は地面に着地すると纏っていたギアを解除して、未来を下ろした。

 

「あ、ありがとう響」

 

未来は私にお礼を言うと、私達は辺りを見回す。

辺りは暗いけれど、上の明かりがほんのりと照らしていて、目がなれると見えるようになっていた。

 

「ここが...響が夢で言っていた場所...?」

 

「...そうだと思う...ここは夢で見た場所とよく似ている...」

 

私は辺りを見ていたが、特に何も無かった。

 

「あ...、響見て...」

 

未来の指を指す方向を見ると、地下なのに扉があった。

 

「こんな所に何で扉が...?」

 

私は扉に触れると、扉が開いた。

どうやらこの先に行けるようだ。

 

「響、この先に行ってみよう...」

 

未来がそう言うと、私も頷いて先に進む。

すると、地底の筈なのに明かりがついていた。

そこは何かの研究所の様な所だった。

 

「ここは初めて来た...」

 

「色々な資料があるよ...?...!!響、これって...!」

 

未来が資料に目を通すなり、突然驚いた顔で資料を私に見せてきた。

私はその資料を見ると、それは100年前のイレギュラー戦争の資料だった。

 

ーイレギュラー戦争ー

 

人間的思考型ロボット「レプリロイド」を人間に害をなす「イレギュラー」に変貌させる「シグマウイルス」が発端となり、やがて世界規模の戦渦へと拡大していったイレギュラー戦争。

 

イレギュラー戦争の最前線でイレギュラーハンターである、第17精鋭部隊隊長のエックス、第0特殊部隊隊長ゼロの2名は戦っていた。

 

続きを読みたかったが、それ以降はデータが破損していて見れなかった。

 

「これって...100年前の記録だよね、なんでこんな所に?」

 

「...わからない、それに100年前にエックスと、もう1人のゼロがシグマを倒してイレギュラー戦争を終わらせたんだよね...」

 

「前に響が言ってた事だよね...そう言えば、イレギュラー戦争が終わった後のことは何も書いてない?」

 

未来がそう言ったので、資料を探すがそれらしいのは無かった。

 

「うーん...データが破損していて分からないね...」

 

「...どう?紘くんとは関係なかったけど何か思い出せそう?」

 

「うぅ...何も思い出せない...ごめんね、未来が折角提案してくれたのに...」

 

「...ううん、響の問題は私の問題でもあるの...一緒に解決しよ?」

 

「...ありがと、...そうだ...この資料を本部にもどってエルフナインちゃんに解析してもらおうよ...!」

 

「そうだね!...エックスとゼロについて何か分かるかも知れないし」

 

私は通信機を使って、師匠に連絡をする。

 

「...あれ...?」

 

「...どうしたの響?」

 

通信機で師匠に応答を願うが、反応が無い。

 

「おかしいな...師匠からの応答が無いよ...」

 

私は最初通信機の圏外かと思っていたが、この通信機はエルフナインちゃんが改造してくれた為に何処であろうが通信機は繋がる筈だ。

 

「もしかして...本部に何かあったのかも...」

 

「...急いで戻らなきゃ!」

 

私と未来は本部に戻る為に、降りてきた穴の下に戻って来た。

私が聖詠を歌おうとすると未来が止める。

 

「待って!...上に誰かの影が見える...」

 

未来がそう言い、私は上を見上げると巨大な影がこちらへ向かって落ちてきた。

 

「な...!?」

 

巨大な体をしたレプリロイドが私達の目の前に落ちて私達の前に立ち塞がる。

 

「まろの名は四天王レヴィアタン様の部下であるマハ・ガネシャリフ、ネオ・アルカディアが警備担当しているこの地に訪れる侵入者を排除するミュートスレプリロイドである」

 

「ネオ・アルカディアのレプリロイド...!!」

 

「お前がシンフォギア装者だということは知っておる、まろがお前を排除する」

 

「響...このレプリロイドも...!」

 

「うん...前に学校を襲ったレプリロイドの仲間みたい...だったら!!」

 

 

 

Balwisyall Nescell gungnir tron

 

 

 

私は聖詠を歌いギアを纏い、マハ・ガネシャリフに聞いた。

 

「教えて!...どうして私達を狙うの...!?...貴方達の目的は!!」

 

「お前達の存在が気に入らないとエックス様が言っておる、まろ達はそんなお前達を排除しようとしてるのだ!!」

 

マハ・ガネシャリフはそう言い、巨大な掌で突っ張りをする。

私は突っ張りを一つ一つ交わしていき、拳を握りしめる。

 

「エックス...!...どうして!?」

 

拳が腹部に直撃するも、大きい体の為に大きなダメージにはならず、ピンピンしていた。

 

「エックス様の考えは分からんが、エックス様の理想を築くのがまろの使命!!」

 

「ぐっ...!!」

 

「今頃、まろの仲間がお前達のベースを鎮圧している筈だ」

 

「...なっ!!」

 

未来が驚いていたが、私は冷静だった。

本部には、師匠や他の皆も居てる...そんな簡単にはやられない。

そんな事を考えていると、マハ・ガネシャリフの動きが止まってボソボソと話し声が聞こえた、話が終わると大声で笑っている。

 

「ハハハハッ!!...面白い事だ、たった今まろの仲間がお前達のベースを鎮圧したそうだ...」

 

その言葉に私達は固まる。

 

「う...嘘...だって皆が...クリスちゃんや翼さん...マリアさん...切歌ちゃんや調ちゃんも居るのに...なんで」

 

私が呟いていると、その証拠にマハ・ガネシャリフは巨大なモニターを出した。

そこに写っていたのは、倒れている仲間たちだった。

みんなのギアペンダントが破壊されているのを見た。

作戦室は無残に荒らされていてそこに倒れている師匠やあおいさん、朔也さん、エルフナインちゃんも居た。

それを見た未来が泣きながら膝から崩れ落ちる。

 

「わ...わたしが、響に此処に来る事を言わなかったら...私のせいで...」

 

「み...未来っ!」

 

私が泣いている未来に駆け寄ると、上から氷柱が未来と私の間に落ちて来る。

新たなレプリロイドが落ちて来て、マハ・ガネシャリフの横に並んだ。

 

「むふー、オマエがシンフォギア装者の生き残りかー、四天王レヴィアタン様の子分、このブリザック・スタグロフさまがお前を処分してやるぜー」

 

「...新しい仲間...!?」

 

「お前達の仲間は既に四天王達にやられているー、俺達でお前を排除してやるぜー!覚悟しなー!」

 

新たに増えたレプリロイド、ブリザック・スタグロスがそう言って、腕から発された氷の槍を私達に向けて発射する。

 

「響...危ないっ!!」

 

未来は私の体を押しどかして、盾になる。

私は未来の行動に頭が回らなくなった。

 

「未来......?」

 

「ごめんね...私が此処に来ようなんて言わなかったら...みんなを救えたかもしれないのに...」

 

氷の槍は未来の腹部に直撃していた、それに伴い段々と未来の喋りが弱々しくなっていく。

 

「私にも...響達を守れる力が...あいつらと戦える力があれば...響と一緒に...」

 

「み...未来...これ以上喋ったら...未来が!!」

 

「いつも...見てばかりの私は...もういや...響と一緒に...」

 

未来は震えた声で私に話す、未来の瞳に溜まる涙が頬を伝たい、その後私の抱える腕で未来の瞳は静かに閉じた。

それを見ていた2体は未来の勇気を笑っている。

 

「弱い人間が死んだでおじゃるな!笑わせるでおじゃる!虫けらの無駄死にでおじゃるーーっ!」

 

「......」

 

「むふー!なんともクソみてえな人間だなー!アッハハハ、そうだ、クソ人間だー!!クソ人間を殺した俺の槍が汚れて腐っちまうぜー!!!」

 

「......」

私は未来の鼓動を確かめた、微かに動いているのを確認する。

そして逆に私の鼓動が段々と早くなっていき、私の中の何かが黒ずさんでいく。

 

「...未来...まだ生きてる...?...まってて...未来にこんな事したお前達は...」

 

私は未来の体をゆっくりと地面に置き、2体に振り返った。

この時、私の心臓から禍々しいオーラが吹き出す。

 

「むふー、なんだ突然やつの周りに赤紫のオーラが見えるぞー?」

 

「かまうなでおじゃる...奴で最後、まろ達で始末するでおじゃる!」

 

2体はそう言い、一斉に私に襲いかかるが、それを私は拳1発で吹き飛ばした。

 

「ぐおおおおっ!!!」

 

「な...なんだ...この力は...」

 

私の体を覆うオーラ、輝きを失った瞳、溢れんばかりの力、

何かが私を支配する。

そんな私は、倒れる2体の前に立った。

 

「殺すよ...?」

 

「むふー!見掛け倒しがー!調子に乗るなよー!?」

 

ブリザック・スタグロフが起き上がり、未来を怪我させた氷で出来た槍を発射するが、私はそれを破壊して、ブリザック・スタグロフに一撃を与える、私は動けない様に両手と両足をもぎ取った。

 

「ぎゃあああああああっ!!!」

 

ブリザック・スタグロフの悲痛な叫びが聞こえる。

私はそんな叫び声に快感を覚える。

すでにブリザック・スタグロフは動けなくなっているが、私は殴り続けた。

それを見ているマハ・ガネシャリフは私の姿に恐怖している。

 

「あ...頭がおかしくなっちまったのか...や、やばい...奴だ...!!」

 

マハ・ガネシャリフはこの場から逃げようとしていたが、私は見逃さずにマハ・ガネシャリフの長い鼻を掴んで逃げるのを阻止する。

 

「ぐおお...や、やめてくれ...わるかった...」

 

マハ・ガネシャリフは私にそう言ったが、無視して掴んでた鼻を思い切り引っこ抜いた。

鼻の根元から大量のオイルが吹き出し、引っこ抜かれた痛みで鼻を抑えて倒れている。

 

「ふふふ...アハハハハハハッ...」

 

ブリザック・スタグロフと同じ様に、顔を殴り続ける。

 

「ひ...響...」

 

うっすらと意識の戻った未来が、私の姿を見ていた、暴走した時の私...それ以上の力で敵を跡形もなく破壊している私を見て未来が何とか声を上げる。

 

「も...もうやめて...響らしくないよ...!!」

 

私は声に気づいて未来の方を振り返る。

そして私は攻撃を止めて未来の元に歩み寄る。

 

「ひ...響...」

 

「私のジャマをするヤツ...」

 

「...え...?」

 

「シネ...!」

 

私は掌を手刀の形にして、未来の体を貫こうとする。

 

「そ...そんな...響ぃ...」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

響の様子がおかしい...、何時もの響じゃない...。

手刀が私の体を狙ってくる。

誰か...響を止めて...!!

 

「...!!...ダレダッ...!!」

 

私は閉じていた目を恐る恐る開き状況を確かめる。響の手刀は寸前で何者かに止められていたのだった。

 

「あ...あなたは...?...ぐぅっ!!」

 

私がローブの何者かにそう言うが。突然、腹部の激痛が襲いかかる。

 

「おい、大丈夫か? これを飲んで、直ぐに傷が回復する」

 

「あ、ありがとう...」

 

私はローブの男から謎の液体が入った小さなボトルを受け取ると、一気に飲み干した。

味の方は最悪だった...

 

「う...」

 

「そんな一気に飲まなくても大丈夫なのに、もう少しで効き目が現れるから」

 

そう言い、ローブの男は立ち上がり響の方を見ていた。

私はローブの男に事情を説明する。

 

「あの!私の親友の響が急にレプリロイド達を襲って...あんな響は見たくない...」

 

「...そうだな、俺もあんな響はゴメンだ...」

 

「...え...?」

 

なぜか響を知っているかの様な口振り、そして聞き覚えのある声...

 

「も...もしかして...貴方...!!」

 

私がそう言うと同時に、身に纏っていたローブを投げ捨てる。

 

「ごめんね...小日向さん、心配かけちゃったみたいで」

 

すこし身長が伸びていて、体には傷が所々付いてるが、その姿は紛れもなく紘くんだった。

 

「ひ...紘くん...!!...なんで...?どうして...」

 

「説明は響を取り戻した後にする、取り敢えず先に響を何とかしないといけない...」

 

「グオオオオオッ!!」

 

「ほら...凄い暴走しちゃって...もう自我は残って無いのか...?」

 

「...響......。...紘くん...響を取り戻してほしい...」

 

「...ああ、響には必ず戻ってきてもらう...以前に助けられているから今度は俺が響を取り戻す!」

 

そう言うと、紘くんの体が変化してゼロの姿となった...。

 

「こんな形で再会するとはな...行くぞ、響!」

 

「グオオオオオオッ!!!」

 

to be continued




話がややこしくてすいません。

語彙力が無いので説明が難しいです。

次回から後書きに解説などを入れていこうと思います。

読んでくれた皆さん、ありがとうございます!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話 CRASH II

おはこんばんちは。

今回から、あらすじを入れてみようと思います。

寒いコントみたいな感じだと思うのでシカトしても大丈夫です。

後書きには何かどうでもいい事を書いています。

それではどうぞ。


第2話のあらすじ

 

未来「ある晩の日に、響が見たと言う夢が紘くんと関係あるのでは無いかと考えた私は、かつてシグマとの死闘を繰り広げた跡地へ2人で向かった!」

 

紘「未来ちゃん...物凄く張り切ってるなぁ...」

 

響「初めてのあらすじ紹介だからね、張り切るのもしょうがないよ!」

 

未来「そして、響の夢を見た場所らしき所へ到着して探索していた所にネオ・アルカディアと名乗る2体のレプリロイドが響を襲う。

しかし、戦闘の最中敵の攻撃を響から庇った私は瀕死の重体を負ってしまい、響はショックを受ける」

 

紘「あらすじ紹介に感情移入しすぎて未来ちゃんが絶望した顔になってるけどwwwそんな顔してたんだ響」

 

響「もぉっ!あの時はしょうがないじゃん、誰だって目の前で親友がやられたら死にそうな顔になるよ!」

 

 

未来「その様子を見ていた2体のレプリロイドは命をかけて守った私を「クズ」呼ばわりする。...酷いよこのあらすじ...。

......それに激昴した響は突如理性を失い、人が変わるように2体を撃破して、なんと私まで手をかけてしまう!」

 

 

紘「へぇ...俺が来る前にそんな事があったんだ、そりゃあ人が変わりますよね、響さん」

 

響「あの時は訳が分からずにただ理性が飛んじゃってて」

 

 

「そんな所に現れたのが我らのヒーローである紘くんだった!

お願い!響を止めて!」

 

 

紘「きたぁ!...戦姫絶唱シンフォギアTV本編では存在することが出来ない俺が唯一存在できる戦姫絶唱シンフォギアGZのEPISODE.2で遂に、遂に再誕しましたよ!」

 

響「まぁ、TV本編になったら皆、紘くんやこの物語の記憶は消去されるからね、それに再誕じゃなくて最短の間違いでしょ、たった2・3話なのに」

 

紘「冷たいな、その2・3話でどれ程の時間がたってると思う!...これを見てくれてる皆様には早く感じるけど、俺にはとても長い時間だったの!...さて、そんな第3話は俺が目覚めた後のお話です!...では!どうぞ!」

 

響「あーっ!先に言われた、酷いなぁ紘くんは!」

 

 

未来「...ねぇ二人とも...初のあらすじ紹介なんだから、もうちょっと静かにしてて...分からなくなるから...!?」

 

 

響・紘「...はい...」

 

 

未来「さぁ、どうなる第3話!」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

............。

 

 

俺は体をシグマにやられて響共々死んだのかと思っていたが、ゼロが俺の体ごとサイバーエルフに変えて、以前ゼロが封印されてたと言う廃研究所に行き、丸々1年間、体を完全に動かせるレベルにまで傷を癒していた。

 

その1年間に何があったのかは俺も知らなかったが、響が生きているというのは分かっていた。

響の纏っていたガングニールのデータ反応があったからだ、どうやらゼロは前に戦った響のデータをインプットしていたらしくて、それをゼロは俺に教えてくれた。

響が何故生きていたのかは知らないが、取り敢えず安心して体の傷を癒す為に1年間の眠りについた。

 

 

 

そして、1年と9ヶ月の時が過ぎて長い眠りから目が覚めた俺の体の状態は良好だった、服などはボロボロだけど。

 

そして現状を知らない俺とゼロは現れるレプリロイドやノイズを追い払いながら、適当に見つけたローブを身に纏い二課へ目指し、何とか二課本部へ到着して作戦室へと向かった。

 

 

S.O.N.G 作戦室

 

「どうだ、この前に響くん達が言っていた件の事、何かわかったか?」

 

「はい、これはネオ・アルカディアの戦闘用レプリロイドですね。恐らくまだ別の種類の戦闘用レプリロイドがあるかも知れません...」

 

「ネオ・アルカディアだと...!?何故、我々を襲ってくるんだ...?」

 

「さぁな...けれど現れたとしてもまたぶっ倒したら良いんだろ」

 

「奴らの目的が私達を狙うのならば、私達の剣で立ち向かえばいい」

 

俺は作戦室のとびらの前で話をしている声を盗み聞きしていた。

入りたくても入れない俺は扉の前でウロウロしていると

傍でツインテールの女の子が俺の方をじっと見ていた。

 

「じぃー...」

 

女の子に驚いて俺はひっくり返って尻もちを着く。

 

「...誰?」

 

俺はその女の子の首にかけているペンダントを見る、新しいシンフォギア装者の仲間なんだろうか...、そう思い立ち上がって怪しまれているので自己紹介をした。

 

「あ、怪しい人じゃないよ...?...俺は紘、桜花紘って言うんだけど、以前此処にお世話になってたんだ...」

 

俺が自己紹介してる時にフードを外して、顔を見せると、女の子は驚いた表情をしていた。

 

「あ...あ...あ、1年前に死亡した...皆からは「紅き英雄」なんて呼ばれた...」

 

「紅き英雄かどうかは知らないけど...1年前に死んだ紘です...」

 

俺がそう言うと、女の子がその場で固まってしまった。

多分俺の事を亡霊だとおもっているんだろう、俺はどうしようと悩んでいると、友達らしき女の子が固まっている女の子の後ろから抱きしめにやって来た。

 

「調ーっ!...あれ...何固まってるんデスか?...?」

 

金髪の女の子と俺の目線があってしまう、そして俺の事を侵入者と勘違いしたのか扉の前で大声を上げる。

 

「し...し...侵入者デェェェェス!!!」

 

その声と共に、扉の前からドタドタと此方へ向かう音が聞こえて、扉が開き中から翼さんとクリスさんともう1人の女性がが現れる。

 

「切歌!...それに調も...!侵入者が現れたの!?」

 

「くそっ!きっと我々を狙う新たなレプリロイドだな!?...なっ!?」

 

「どうした雪音!?...?...あっ...」

 

どうやら2人は俺に気づいてくれた、だが何も知らない別の女性が俺に向かって殴り掛かる。

 

「ち...ちょっと待てマリア!!」

 

翼さんが止めに入るが、時既に遅し、マリアと呼ばれるその女性の鉄拳は俺の顔面に一撃を食らわして俺はその場で倒れ気絶する。

 

「......」

 

「お...おい、大丈夫か!?しっかりしやがれ!」

 

「今すぐに桜花が使っていた部屋に運ぶぞ」

 

2人は俺の体を持って運んで行った。

何が何か分からないマリアさんと金髪少女は頭が混乱していた。

 

「い...一体、どういう事デス...?」

 

「何か...知り合いみたいだったけど...」

 

固まっていた調ちゃんが、いつの間にか2人の背後を取っていて、呟いた。

 

「...あの人...私達より前に此処に居てた人で...あのコロニー落下事件の英雄なんて呼ばれた桜花紘さん...」

 

調ちゃんのその言葉に2人は驚きを隠さなかった。

 

「え...あ、あのコロニー落下事件で不幸な死を遂げた...?」

 

「...うん」

 

「紅き英雄と呼ばれた...あの紘さんデスか...?」

 

「うん...」

 

「「「......」」」

 

3人は猛ダッシュで俺が使っていた部屋に駆け込み、勢い良く扉を開け2人の元へ駆け寄る。

 

「翼!クリス!」

 

「もう大丈夫だ、直ぐに目を覚ますだろう」

 

「よかった...、悪い事したわね...」

 

「あいつはこんなんじゃあくたばらねぇよ、気にすんな」

 

「う...うーん...」

 

「目を覚ましたデス!!」

 

「...よかった...」

 

目を覚ました俺は辺りを見る、以前俺が使っていた部屋だ。

特に部屋は弄られておらず綺麗に掃除してくれていたようだ。

そして、マリアさんが俺の所に来た。

 

「ごめんなさいね...てっきり侵入者だと...」

 

「あ、いえいえ...俺も怪しい格好で来たもんですから...気にしないでください」

 

「元はと言えばコイツが大声で叫ぶからだろ?...コイツのせいじゃねぇのか」

 

そう言いクリスさんは金髪少女の方を見ていた。

 

「むぅー...だって調が知らない人と話していたから...」

 

そう言って、金髪少女は調ちゃんを見る。

 

「...勘違いはよくないよ...切ちゃん」

 

「うー...、...誤解して侵入者呼ばわりしてごめんなさいデス...」

 

切ちゃんと呼ばれる女の子が、ペコりと頭を下げて謝罪する。

 

「いやいや、怪しい格好で来たもんだから不審者扱いするのは仕方が無いよ」

 

「お前はそれしか言えねぇのかよ...」

 

「アハハハ...」

 

「...ゴホン...それはそうと桜花、私達に何か言うことが無いのか...?」

 

「ハハ...。え?」

 

今まで話に入ってこなかった翼さんが、わざとらしく咳をするとそんな事を言っていたので、焦った俺は変な声が出た。すると急に翼さんの顔が俺の顔に近づいてくる。

目が座っている翼さんが怖いと思った俺。

 

「何度も言わすな、...私達に何か言うことがあるのかと言っているんだ」

 

「あ...あぁ...の、えー...何も連絡寄越さずに、1年間帰って来なくてすいません...」

 

思いついた言葉を並べて、精一杯の謝罪をみんなにした。

取り敢えず、翼さんとクリスさんには大変迷惑をかけたはずだから。

それを聞いた、クリスさんが俺の所へ来て、両肩を掴んだ。

 

「...どうやって生き残ったのかは、あたしは聞かねぇよ...取り敢えず此処へ戻って来てくれてありがとうな...?」

 

クリスさんを見ると、少しだけ涙が流れていた。

そんな優しさに俺も耐えきれずに涙を流してしまった。

 

「う...うぅ...クリスさん...」

 

「コロニー落下事件が終わってから、随分と立花とお前を探したんだぞ...奇跡的に立花は傷一つ無く戻ってきてくれたが、お前は幾ら探しても見つからなかった...結果、世間では死亡した事になってしまってな...」

 

俺は涙顔で翼さんを見ると、翼さんも流れた涙を手で拭っていた。

 

「ほ...本当に...すいません...俺、...ここしか帰る場所無いから...親はどっちも居てないし...いつも1人の俺が...唯一此処だけが...俺の帰る場所だから...」

 

「...ったく...メソメソ泣いてんじゃねぇよ...男の癖に...」

 

そう言うクリスさんは涙顔で笑顔になる、それに釣られて俺も少し笑顔になった。

 

「...そうだ...響は...?...響も此処に居てるんですよね...?俺、...久し振りに響に会いたい...」

 

俺が響に会いたい事を伝えると、2人の顔が暗くなっている。

俺は2人の暗い顔を見て不安になっていた。

 

「...な...何かあったんですか...?...もしかして...嫌...データ反応はある...」

 

俺は響が死んでしまったのでは無いかと不安したが、ガングニールの反応がある、ちゃんと生きていると認識して再び2人の顔を見ると翼さんが口を開いた。

 

「...桜花...お前が一番辛い思いするが...立花は...お前に関する記憶だけが無くなってしまったんだ...」

 

「...え...」

 

俺はショックを受けた。

その姿を見たクリスさんが続けて話した。

 

「今、あのバカは此処にはいねぇんだ。...以前シグマの野郎を倒した場所へ未来と2人で向かった」

 

「......」

 

「あのバカ...少しだけお前との最後を思い出したんだよ...それであの場所に行けば思い出すかもしれねぇって言う事でさっき2人で行ったんだ...あいつはお前の事を忘れても思い出そうとしている...それだけは忘れないでくれよ...?」

 

「...俺、今から響と小日向さんの所に向かう...思い出して無くてもいいから...一目だけでも会いたい...」

 

俺がそう決意すると、翼さんが知っていたかのように笑う。

 

「そう言うと思っていた、ならば早く立花や小日向の顔を拝んでこい」

 

「そうデスよ!...絶対に先輩達驚くですよ!!」

 

「...早く早く...」

 

「じゃあ、2人が使ったトランスサーバーに行きましょ?」

 

切ちゃんと調ちゃんが俺の両手を引っ張りトランスサーバーへと案内する。

 

「切ちゃん...調ちゃん...マリアさん」

 

「むー、私は切歌デスよ!」

 

「...だって調ちゃんが切ちゃんって言うから...」

 

「切ちゃんはあだ名だよ...」

 

2人はそう言って手を引っ張り俺を作戦室へと放り込んだ。

そこに居た弦十郎さんが俺の姿を見て驚いていた。

 

「な...紘くんだとぉっ!?」

 

「...お、お久しぶりです弦十郎さん...」

 

「い...生きてたのか?」

 

「...シグマなんかにやられないですよ、俺にはまだまだやる事があるから...」

 

その後、弦十郎さんは詳しい事は聞かずに、俺の目的を話すと快く了解してくれた。

しかし、ネオ・アルカディアと言う組織に見つかっては不味いらしいのでローブだけは身に纏った。

 

俺がトランスサーバーに立って転送を始める前、小さな女の子が俺に近づく。

 

「初めてまして、エルフナインと言います」

 

エルフナインちゃんが自己紹介すると、手を差し伸べてきた、俺も自己紹介をしてその手を取り握手する。

 

「見た所、貴方の体はここに来るまでに酷く消耗していますので、これを持って行って下さい」

 

そう言うと、ポケットから小さなボトルを俺に渡す。

この小瓶に入っている液体を飲むと、体に蓄積されたダメージが回復すると言う優れた物だった。

俺はボトルを受け取り、ポケットにしまった。

 

「ありがとう...何かあったら使うよ...」

 

「今はネオ・アルカディアのレプリロイド達の反応は外側なので大丈夫だと思うんですが、万が一という事で...響さん達にも渡そうと思っていたのですが...」

 

「響達なら大丈夫...あの二人揃ったらきっと無敵だ、何とかなるだろう」

 

これは皮肉では無く、ハッキリとしたあの2人に対する自身だった。

俺がそう言うとエルフナインちゃんは笑顔になり、そのまま席へ戻ってトランスサーバーを転送座標にセットするとトランスサーバーが光って俺の姿は消えた。

 

「あいつら...絶対驚くだろうな」

 

「ああ...そうだな...あいつらが戻ってきたら、お祝いしてやろーぜ...?」

 

「ま...待って下さい!...み...皆さん!!...たった今、此方に大きな反応が4つもありました!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「...」

 

俺は転送座標にセットされた場所へ転送されると、周りを見渡した。

1年前と変わらない転送場所、目の前に広がる一本道、此処にはいい思い出が微塵たりとも無いが、俺は響達に1年ぶりに顔が見れると思うとワクワクしながら歩いていた。

 

.......................................

 

そして暫く歩いていると、大きなデータ反応を3つ感じた。

 

「この反応は...もしかして響と...あと2つは...」

 

俺は嫌な予感がして、歩いてた歩を早めて先へ進んだ。

そして、目の前にはその先へ進めない程の大きな穴が広がっていた。

俺は大穴を覗くが底が真っ暗で何も見えない。

けれど、大きな音が何回もする。

 

「...この音は...響はこの下にいるのか...」

 

すると、さっきまでしていた2つの反応が消えてひとつになった、俺はその反応を響なのだと判断すると穴へ向かって飛び降りて行った。

 

「響ぃぃっ!」

 

落ちている途中に小日向さんが響を呼んでる叫び声がした、けれどその叫び声は何かおかしい、俺は嫌な予感をする。

 

「小日向さん...一体何が...」

 

それから数秒後に地面が見えたので、着地をして目の前を見ると、目の前では響が手刀をボロボロになっている小日向さんに向けて振るっていたのだった、俺は全力でダッシュして響の腕を寸前で掴んだ。

 

「...!!...ダレダッ...!!」

 

響の俺を見る顔がとても怖かった、何時もの響じゃない。

俺は響を蹴り飛ばして小日向さんとの距離を置いた。

 

「あ、あなたは...?...ぐぅっ!!」

 

小日向さんは俺の目を見てそう言うが、突然腹部を押さえて苦しみだす、俺は小日向さんの側へ行った。

 

「おい、大丈夫か?これを飲んで、直ぐに回復する」

 

俺はエルフナインちゃんに貰ったボトルを小日向さんに渡した。

小日向さんはお礼を言うと、蓋を開けて一気に飲み干すと、不味そうな顔をした。

 

「そんな一気に飲まなくても大丈夫なのに、もう少しで効き目が現れるから」

 

そう言うと、体の傷が徐々に消えていった。

すごいな...と俺は思って見ていたら、小日向さんが今起きている事情を話した。

 

「あの!私の親友の響が急にレプリロイド達を襲って...あんな響は見たくない...」

 

俺は倒れている響の方を見た、周りには赤紫のオーラが漂っていて、目のハイライトが消えている。

しかし、響にはイレギュラー反応は無い、至って正常だ。

 

(......!!...この感じ...あの時の俺と同じ...)

 

俺はふと以前、響と戦っていた事を思い出した。

たしか、あの時の俺も同じ様な感じで響と戦っていた。

けれどあの時とは比べ物にならないパワーを感じる、それに響は理性を失っている、何かに操られているような、そんな感じがした。

 

「...そうだな、俺もあんな響はゴメンだ...」

 

俺がそう言うと、小日向さんが不思議そうな顔をして此方を見ていた。

 

「も...もしかして...貴方...!!」

 

どうやら俺だと気付いた様だ、俺は身に纏っていたローブを投げ捨てて、小日向さんの方を見た。

 

「ごめんね...小日向さん、心配かけちゃったみたいで」

 

小日向さんは俺の姿を見て驚いていた。

どれぐらい驚いていたかと言うと、震える手で俺を指さして泣いているくらいには驚いていた。

 

「ひ...紘くん...!!...なんで...?どうして...」

 

小日向さんはそう言った。

いきなり死んだと思われていた人間が此処にいるんだ、当然だと思う。

俺は積もる話があったけれど、先ずは響を何とかしないといけないと思った。

 

「説明は響を取り戻した後にする、取り敢えず先に響を何とかしないといけない...」

 

突然、いままで倒れていた響が起き上がった。

 

「グオオオオオッ!!」

 

響が自分の意思では絶対に吠えないだろうと思われる位の雄叫びをあげている。

 

「ほら...凄い暴走しちゃって...もう自我は残って無いのか...?」

 

「...響......。...紘くん...響を取り戻してほしい...」

 

暴走している響を見て、小日向さんは俺に響を取り戻して欲しいと言った、俺もこんな響は見たくはない。

 

「...ああ、響には必ず戻ってきてもらう...以前に助けられているから今度は俺が響を取り戻す!」

 

俺は小日向さんの前で初めてゼロの姿になる。

けれど、小日向さんは驚いてなどなかった。...知ってるのか。

どうでもいい事を考えた後、俺はセイバーを握り響に向ける。

 

「こんな形で再会するとはな...行くぞ、響!」

 

「グオオオオオオッ!!!」

 

俺の声が聞こえたのか、響はもう一度雄叫びをあげる。

もう二度と戦わないと思っていたが、まさか1年ぶりのボス戦が響自身だなんて俺は思いたくなかった。

 

(1年前に響が助けてくれた恩を今ここで俺が返す、まってろ響...悲しいけれど...第2ラウンドだ...!)

 

俺はセイバーを響に向かって振るった。

 

to be continued

 

 

 

 




・あらすじ

唐突に始まったあらすじ紹介。
モチーフは「仮面ライダービ〇ド」のあらすじコント、しかし映像とは違い、文で表すのは難しい。
後、ただの自己満足でやっているので基本シカトで良いと思います。

・廃研究所

ゼロがサイバーエルフの姿となって目覚めた廃研究所。
以前この研究所はシグマウイルスを研究する為に使われていたらしい。

・小さなボトル

中に入っている液体を飲むと、即死級の傷で無ければ、時間が経てば回復するという。ただの仙豆。
しかし、量産は難しくてエルフナインが渡したのが最初で最後だったらしい。フルボトルでは無い、シャカシャカも鳴らない。


・身に纏っていたローブ

紘が目覚めた後、道中のゴミ箱で拾った。
大人用のサイズだったのか、とても大きくて顔が完全に隠れた。

S.O.N.Gのメンバー

EPISODE.2に入って、クリスときりしらを除き初登場したメンバーだけど「ネオアルディア」の襲撃に会い、響以外のギアペンダントを破壊されてしまい、オマケに重症を負ってしまう。

師匠が居て何故あそこまでやられたのは僕にもわかりません、なにも気にしないでください。
実際師匠は誰にも負けません。エックスとゼロが束になってかかっても勝てると思います。...多分。


長い事付き合って頂きありがとうございます!

それでは次回で!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第4話 Neo Arcadia

お久しぶりです...こんなに遅くなるとは思っても無かったです。

早速ですがどうぞ!


※ややこしい文章が沢山あると思いますがあまり気にしないでください。
後でこっそりと修正しときます。


 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

第3話 あらすじ

 

未来「何とか生き延びていた紘くんは、命からがらS.O.N.Gに戻ってきて皆と感動の再会を果たす!」

 

紘「いきなりのマリアさんの顔面パンチには驚いたけどね...」

 

響「あれー...おっかしいな...」

 

紘「...どうした響?」

 

響「机の上に置いていたふらわーのお好み焼き知らない?...お昼に取っていたんだけど...」

 

紘「......」

 

響「食べた...?」

 

紘「......すみません」

 

 

未来「そして、私達が居ない事に気づいた紘くんは私達の後を追って零空間に転送されて私達の元へ向かった!!」

 

紘「ちょっ...!!...あらすじ紹介よりも響が暴走してしまって止めれないんだ!何とかしてくれ未来ちゃぁぁん!!」

 

響「まてー!あれは一日に限定のお好み焼きなのにー!食べ物の恨みは怖いんだよぉぉっ!!」

 

 

未来「もぅ...本編もこんな喧嘩なら良かったのにね?...やっぱり平和が一番だよと思っちゃう私も活躍する第4話をお楽しみ下さい!!」

 

 

紘「いたあぁぁっ!!響に腕を噛まれたぁぁっ!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

第4話 Neo Arcadia

 

 

俺はゼットセイバーを握って、響に向かって走り出した。

 

響も此方の動きに合わせて、走り出す。

 

「うおおっ!!」

 

「グオオッ!!」

 

お互いの拳と剣が混じる、拳は剣を弾いてバランスの崩した俺にもう一つの拳を叩き込む為に腹部を狙うが、それをセイバーの握っていない手のひらで受け止める。

 

「グウウッ!!」

 

鋭く威嚇をする響の顔は怖くてゾッとしたが。

俺も負けじと、持っていたセイバーを地面に落として、受け止めた拳ともう片方の手で響の腕を掴んでそのままジャイアントスイングをかまし、響の体は壁に激突する。

 

俺は落としたセイバーを拾って、次の行動に移るために響の元へ走り出す。

 

そうしてる間に響は起き上がっていて、手に持っている手のひらサイズの石を俺に向かって投げつける。

 

しかし、セイバーを盾にして発射された石から身を守り引き続き響に向かって走ろうとするが、響は立ち上がり腕のギアに力を乗せて突進してくる。

 

そのスピードはとても速く、ゼロの力を持ってしても目に追えない速さだった。

 

そして、赤黒いオーラが乗った拳が俺の懐にダイレクトに直撃した。

 

 

狂装咆哮

 

 

「...ぐっ...!!」

 

強烈な一撃に堪らず俺は吹っ飛んだが、意識はあったので空中で体制を整え地面に着地する。

 

俺は直ぐに響の姿を確認したが、何処にも居なかった。

 

「紘くん!!上ーっ!!」

 

小日向さんが俺の名を呼ぶ、小日向さんの方を見ると大穴の方を指さしていた。

 

そして俺は大穴の方を見るが遅かった。

響が空中で拳を構えている。

 

「グガアアアアッ!!!」

 

 

狂装咆哮

 

 

さっきと同じ技を俺の顔に目がけて放つが、俺はその拳を両手で受け止める。

 

響の技の威力が重くて、止められそうに無かった俺は受け止めていた手を離して緊急回避をする。

 

突然の行動に響もどうする事が出来なく。そのまま技を地面に空爆させる。 

 

響は直ぐに起き上がるが先に響の腹部に蹴りを入れ、響は少しだけ吹っ飛んで地面に倒れている。 

 

倒れている間に小日向さんの方を向いた。

 

「...響は取り戻す」

 

それだけ言うと小日向さんの返事は聞かずにセイバーを握りしめ、フラフラと立ち上がった響に向かって走り出した。

 

「はぁっ!!」

 

 

光幻刃 -コウゲンジン-

 

 

セイバーを振るうと、真正面に衝撃波が出現して響に襲いかかるが、響はいとも簡単に衝撃波を弾き返したが走るのを止めずに、響の懐に辿り着く。

 

 

旋牙突 -センガトツ-

 

 

響の懐に入った瞬間に俺はセイバーを突き立てて、響の腹部にセイバーを突き刺した。

 

それでも動きの止まらない響は脚を使って俺の体を打ち上げる。 

 

(...よし!)

 

 

落烈斬 -ラクレツザン-

 

 

俺は空中に飛ばされるが、狙いのひとつだった為に直ぐに体制を整えて響の真下に落下しつつセイバーで突き攻撃をする。 

 

「グガアアアアッ!!!」 

 

余程効いたのか、響は頭を抱えて膝を付いている。

 

俺は地面に着地するや直ぐにセイバーを振るって留めの一撃を響に与えた。

 

「ハァっ!!」

 

セイバーが響の体を切り裂くと、響の体が爆発し始める。 

 

「グ...グアアアアアアアアッ!!!」

 

「小日向さん!!」

 

俺は爆発に巻き込まれないように、小日向さんの元へ走り出して爆風の盾になる。

 

「そんな...響ぃ...」

 

膝を崩して倒れている小日向さんを見ていた俺は、爆発が収まり響の方を見るとそこには響が倒れている。

 

「大丈夫...響は生きている...ちゃんとガングニールの反応がある、どうやら暴走も収まっているようだ」

 

小日向さんにそう言うと、俺達は響の元へ走り出す。

 

「響...起きて...響...」

 

「...響の戦闘で受けたダメージが回復している?...どういう事だ」

 

倒れている響を見て俺は驚いた。

俺との戦闘中に受けたダメージや傷が無いのだ。

 

「紘くん...あれって」

 

小日向さんが指をさして見つめる方向に俺は目を向けると、黒い色のしたサイバーエルフが空中に飛んでいた。

 

「あれは...サイバーエルフか?...だけど色がゼロの物とは違う...」

 

「...もしかして響を暴走させたのって」

 

「多分アレだろう...、本部へ持って帰って調べてもらおう」

 

『ふん...やっぱりここに居たのか...?残りのシンフォギア装者は...』

 

突然何処からか謎の声がして、小日向さんと俺は周りを見渡した。

 

「...この声は?」

 

辺りを見ても居ないので、幻聴かと思っていたが1人の男性型レプリロイドが響が倒したであるレプリロイド2体の前に現れた。

 

「...シンフォギア装者だけだと思ったが...貴様はゼロか?...コロニー落下事件の後死んだと聞いたが」

 

緑色ボディの男性型レプリロイドは倒れている響を見た後に、ゼロの姿である俺を見て言った。

 

「...お前は誰だ?」

 

「我が名はハルピュイア、エックスさまにお仕えする四天王が一人...我々の部下がシンフォギア装者共にお世話になった」

 

名前を聞いた小日向さんがハルピュイアに向かって大声で叫んだ。

 

「四天王...!?この前学校に襲ってきたレプリロイドも貴方の部下で、私達が居ない間に本部を襲いかかったのも貴方達なの!?」

 

小日向さんの台詞に俺は驚きハルピュイアの方を見ていた。

 

「あぁ、そうだ」

 

「エックスに仕えてるとか言ったな...何故シンフォギア装者を襲うんだ?...エックスの仕業なのか?」

 

「そうだ...、この世界にはエックス様だけが英雄なのだ...英雄視されているシンフォギア装者など必要無い...エックス様はそう考えていらっしゃる」

 

「だからここへ来て、響を処分しようって事か...?」

 

「その通りだ、後はガングニールの装者のみだ...処分する!!」

 

そう言うとハルピュイアが背中のウイングから二刀流のセイバーを抜刀して、ソニックブームを響に向けて放った。

 

「響!!危ない!!」

 

「...くっ!!」

 

だがしかし響の近くにいた俺はセイバーを盾にして、斬撃を防御する。

その際に、手で掴んでいた黒い光が何処かに消えていった。

 

(光が...。...いや、今は2人を守らないと...)

 

「...このソニックセイバーの一撃をガードするとはな...ダメージを受けていながら流石だと言いたいな...ゼロ...」

 

ハルピュイアはソニックセイバーを俺に向けて話す。

 

「だが、シンフォギア装者を庇った貴様はイレギュラーと見なされるぞ...いいのか?」

 

「勝手にすればいい...俺は信じる者の為に戦う...それだけだ」

 

ゼットセイバーを飛び上がってるハルピュイアに向ける。

すると、小日向さんが俺に駆け寄ってきた。

 

「紘くん...大丈夫なの?...戦ってばっかりで...ろくに休んでないんじゃ...」

 

「大丈夫だ、心配するな...俺を信じろ...」

 

そして俺はセイバーを持ってハルピュイアに飛び掛る。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

私は一体どうしたらいいの...?

響は元に戻ったけれども目を覚まさない...。

紘くんもネオ・アルカディアと戦う...。

S.O.N.G本部も壊滅状態でクリス達が倒された。

 

こんな時...私は見ているだけじゃなくて皆を守る為の力(歌)があれば...私も紘くんや響を守れるのに...。

 

私も...戦いたい!皆を守りたい...!!

 

『よく言ったね...小日向未来』

 

!?...貴方は...もしかして...

 

『俺はエックス...サイバーエルフになっている姿では初対面だったね?』

 

エックス...!!

 

『心配しないで...ネオ・アルカディアの創始者であるエックスは俺のコピーだ、彼の体こそは俺にそっくりで見分けがつかないけれど人格データは別のを埋められている...』

 

コピー...エックス...。...貴方が本当のエックス...?

 

『それに君は知らないだろうけど僕は君の事を知っていたんだ...』

 

え...?...私のことを知ってるって...

 

『うん、これを渡しに来たんだ』

 

...これって!...ギアペンダント...?。

 

『君が以前手にしていた力が奇跡の復活を遂げたんだ...使ってあげて欲しい...』

 

エックス...。...私

 

『本当は俺がゼロと共に戦いたいんだけど、まだその時じゃない...その時が来るまでゼロを支えてあげて...』

 

わかった...ありがとうエックス。

私はこの力を使って、ネオ・アルカディアを止めて、響や紘くんを守る!!

 

『頼んだよ...それと、S.O.N.G本部のデータサーバーは俺と小さな女の子が復旧させている...この戦いを終わらしてゼロと響を休ませて欲しい...』

 

エックス...。

うん...私、必ずやり遂げる!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「...今のは...夢?」

 

私は突然意識を失っていたのか、気が付くと紘くんがハルピュイアにやられていた。

私はそれを見て、手に握られた何かに気づく。

 

「これって...夢じゃない...ならば!!」

 

私は持っていたギアペンダントを握りしめて走り出す。

 

「くそっ...はぁ...はぁ...」

 

「やはり、貴様の体は以前の戦いでボロボロみたいだな...まだ抵抗するつもりか?」

 

「...くっ!!」

 

「待って...!!」

 

私は膝をついている紘くんの前に立つ。

 

「何をしている...!響の元へ戻るんだ...!」

 

「紘くん...私も戦うよ!」

 

「なんだと...どういう事だ?」

 

「私の意識の中にエックスが出て来たの...」

 

「エックスだと...?」

 

「そしてエックスがこれを渡して来たの...」

 

私は握っていたギアペンダントを紘くんに見せると、紘くんは驚いた顔で私を見ていた。

 

「それは...シンフォギアの...!?」

 

「なに...!?...他にシンフォギア装者が居たというのか...!?」

 

ハルピュイアは危険を察したのか、私に目がけて突進して来た。

 

「...危ない!!」

 

 

Rei shen shou jing rei zizz

 

 

私は胸に浮かんだ聖詠を歌って、私のギアである「神獣鏡」を身に纏うと、衝撃で突進してきたハルピュイアが後ろへ吹き飛んだ。

 

「これが私のシンフォギアだっ!!」

 

私はアームドギアである扇を持ってハルピュイアに構えると、ハルピュイアは立ち上がってソニックセイバーを私に向ける。

 

「新たなシンフォギア...データには無かった筈だ...!!...だが手間は省ける...貴様をここで排除する!!」

 

ハルピュイアはソニックセイバーからソニックブームを放った。

 

「はぁっ!!」

 

私は何処からかミラーを沢山出現させて、ソニックブームを反射させる。

 

するとハルピュイアは空中で回避し、背中のウイングから沢山のビットを射出させると、ビットは私に向けて放たれる。

 

「ううっ...!!」

 

沢山のビットは私を襲い、少しながらであるがダメージを受けていた。

それを見て心配した紘くんが私の名前を呼ぶが、私は平気な顔をして紘くんの方を向く。

 

「平気だから...!!...心配しないで?」

 

そう言うと、私はアームドギアである扇を展開させて、極太ビームを発射させる。

 

閃光 -センコウ-

 

ビームはハルピュイアに直撃して、浮いていたハルピュイアは地面に激突する。

 

「ぐああっ...!!...くっ、なんだこの力は...?」

 

私は倒れているハルピュイアの前に立って言った。

 

「これが...神獣鏡の力だ...!!」

 

「くっ...ダメージが...まさかここまでとは油断した...この借りはいつか返させてもらうぞ...」

 

そう言うとハルピュイアは何処かに消えていった。

消えたのを確認すると、私はギアを解除して元の姿に戻った。

私が紘くんの方を振り向くと、紘くんも元の姿に戻っていて、私を見て驚きの表情を浮かべている。

 

「すげぇ...小日向さん...」

 

私は紘くんの元へ戻り紘くんの前で膝をついてしゃがんだ。

 

「紘くん...これからは皆の代わりに私も戦うよ」

 

私がそう言うと、紘くんは嬉しそうに頷いていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

響も相変わらず起きなくて、私達はS.O.N.G本部に転送されると、エルフナインちゃんがやって来て響と紘くんは治療室に運ばれた。

 

「...参ったな...まさかネオ・アルカディアが我々を襲うなどと...」

 

頭に包帯を巻いた弦十郎さんが私の所へやって来た。

私は、あの場所であったことを弦十郎さんに話す。

 

「弦十郎さん...私も戦場に立たせてください!」

 

弦十郎さんは難しそうな顔で私を見ている、私は頭を下げているとそっと頭の上に弦十郎さんの手が置かれる。

 

「...ネオアルカディアは翼やクリスくんやマリアくん、調くん、切歌くんを倒したんだ...。...現状戦えるメンバーは紘くんだけになってしまった...彼を支えてやってくれ」

 

「...はいっ!!...私、絶対にネオ・アルカディアから響達を守ります!」

 

私は新しいシンフォギア装者として、S.O.N.Gに迎え入れてもらった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ネオ・アルカディア エリアX

 

「新しいシンフォギア装者だと...?」

 

「はい...2人のシンフォギア装者が居たにも関わらずに失敗をしてしまいました...」

 

「......」

 

「ですが、復活したゼロは私が処分しときました...!」

 

「...ゼロだと?...生きていたのをお前がやったのか?」

 

「はい...奴はかなりの傷を負っています...暫く私達の邪魔はしてこない筈ですが...」

 

「ふふ...ゼロが生きていたのか...これは...本当の決着を着けないと行けないようだね...」

 

「エックスさま...?」

 

「シンフォギア装者共はもう少ない、それらはお前達が何とかしろ...僕はゼロを始末する...」

 

「はい...了解しました...エックス様」

 

 

 

 

「ふふふ...ゼロ...君と戦える日を楽しみにしてるよ。...そして決着を着けようか、君と僕どちらが真の英雄かを!」

 

 

to be continued




・暴走響

体内にあった謎の黒い光が響の怒りを喰らいそれが表面に出た姿。
周りには赤紫のオーラが漂っており、徐々に言語も失われて唸る事しか出来なくなった。
ゼロによると「イレギュラー」反応は無いとの事。


・謎の黒い光

響の体内に潜伏していた謎の光で、何時響の体に潜伏していたのかは不明である。
紘が黒い光を保護しようと手に持っていたが、ハルピュイアの攻撃から響達を守る為に黒い光を逃がしてしまった。
その後は何処かに消えていき現在地は不明である。


・ハルピュイア

伝説の青き救世主エックスのDNAデータを基にコピーエックスによって作られたレプリロイドで、烈空軍団を指揮するネオ・アルカディア四天王の一人。
超音速で飛べる翼を背中に持ち、十の光る武具の一つ、双剣『ソニックブレード』を所有する。


・サイバーエルフエックス

未来の意識に現れたサイバーエルフで未来に戦う力を渡した。
何故エックスがギアペンダントを持っていたのかは不明である。


・S.O.N.G

ネオ・アルカディア四天王によって、壊滅させられるも被害はそこまで大きくなく突如現れたサイバーエルフエックスとエルフナインがサーバーを復活させた。
弦十郎さんも傷ついた装者達を治療室に運んだが、目を覚ます者は誰も居ない。

現状戦える人物

桜花紘 (ゼロ)
小日向未来 (神獣鏡)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お疲れ様でした。

今度からは早めに出していくよう頑張ります!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第5話 Imminent Storm

おはこんばんちわ。

またまた遅くなりました。

こんなんで申し訳ないですが宜しくお願いします。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

第4話 あらすじ

 

未来「暴走する響を何とかして止めた紘くんの前にネオアルカディアのNo.2であるハルピュイアが現れた...。ネオアルカディアの目的はシンフォギア装者の殲滅で、残り一人の響を狙って来たのだった!」

 

未来「ゼロに変身してハルピュイアを迎撃するが、響との戦いで受けたダメージのせいで実力を発揮出来ずに返り討ちにあう」

 

未来「突然私の意識の中にオリジナルエックスのサイバーエルフが現れて私にギアペンダントを渡される。聖詠を歌うと私の体にシンフォギアが纏われる...それは以前に身に纏った事のある「神獣鏡」だった」

 

未来「神獣鏡を纏った私は、紘くんに代わってハルピュイアを撃退する事に成功する...そして私は皆の代わりにS.O.N.Gのシンフォギア装者として戦うことを決意したのだった...」

 

未来「ネオアルカディアは新たなる標的として私を狙うけれど...この力を使って阻止してやるんだから!...さぁ!続きは第5話で!」

 

響「...物凄く長かったね?そんなに書いていたの紘くん?」

 

紘「いや...五行位に纏めたハズなんだけどなぁ...」

 

響「未来...その台本見せて欲しいな」

 

未来「え?うん、どうぞ」

 

紘「......滅茶苦茶に改ざんされてるんだけど!?」

 

響「ちょっとちょっと、未来がメインの話全てに手を加えてるけど!?」

 

未来「まあまあ、落ち着いて2人とも?...TV本編新シリーズで、もしかしたら私が活躍するかも!?...しれないから...ね?」

 

紘「あー...よく分からないけど噂ではそんな話があるとか無いとか...?」

 

響「AXZのCMでも未来が匂わす事を言ってたもんね...どうなるんだろう」

 

紘「気になるよなぁ...?......って違うだろ、あらすじの話してんのに関係ない話をしてるじゃん!」

 

未来「あっ...そうだったね?...では第5話をどうぞ!」

 

響「...こんなあらすじ紹介で良いのかなぁ...?」

 

紘・未来「......駄目だと思う」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

AM7:35 リディアン学生寮

 

ピピピピピ...

 

朝を知らせるアラーム音が部屋に鳴り響く。

手探りで携帯を探してアラームを解除して私は目を覚ました。

 

「...ふあぁ...」

 

上段ベッドから降りて欠伸と共に腕を伸ばした後、飾っている写真に目を向けた。

写真には顔や服が泥まみれの私と響が写っている。

 

「...響。おはよう」

 

写真にそう言うと元に置いていた所に戻して台所に向かい冷蔵庫を開けて一切れのパンを取り出しオーブンに入れて時間を設定して焼き上がりを待つ。

 

急いではないが時間が勿体なかったので洗面所へ向かって顔を洗い、歯を磨いた。

 

その後リビングへ行きテレビを点けるといつもの朝のニュースが放送されていて、丁度良くパンが焼き上がったので食べながらニュースを見ていた。

 

『ネオアルカディアに所属している科学者の少女が昨晩から行方不明で手掛かりは何も無く捜索しているとの事です...。その少女は14歳で腰辺りまで伸びた金色のポニーテールで、名前はーー』

 

「ネオアルカディア...」

 

あの後帰ってきた私達は弦十郎さんに全てを話した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

昨日 PM18:55 S.O.N.G本部

 

「ネオアルカディア創始者であるエックスはコピーだと!?」

 

私の告げる真実に驚きを隠さない弦十郎さんは私の顔を見ている。

 

「突然私の意識の中にオリジナルエックスが現れて私にそう言ったんです。...そしてこれを私に渡したんです」

 

そう言うと首に掛けていたギアペンダントを手に持って弦十郎さんに見せる。

 

「うむ...どうしてオリジナルのエックスが未来くんのギアペンダントを...?」

 

「奇跡の復活だと言っていました。...私もそう思います、この力をまた使えるのなら今度は皆を守る為に使いたい...」

 

「そうか...奇跡の復活か...未来くんもそうだが紘くんにも言える事だな」

 

そう言うと弦十郎さんはどこかへ歩いていくので、私は黙って弦十郎さんの後を追う。

 

「ここは...紘くんの病室...?」

 

弦十郎さんが歩いていくその先には、紘くんが運ばれた病室だった。

病室へ入ると中にはエルフナインちゃんが居た。

 

「エルフナインくん」

 

名前を呼ばれて私達に気付いたエルフナインちゃんが歩み寄って私の方を見て言った。

 

「未来さん...本当に体は無事なのですか?」

 

私がレプリロイドによって受けていた傷をエルフナインちゃんは心配していた。

 

「うん、大丈夫だよ。...紘くんに貰った薬の効き目が効いてるんだけど...そのせいで」

 

私がそう言うと弦十郎さんが私の言葉を遮った。

 

「未来くんは悪く感じる事では無い。紘くんは未来くんを守りたくて薬を君に渡したんだ。そのお陰もあってか君は紘くんをシンフォギアを使って守ることが出来た...。言うなれば、困った時はお互い様という事だ」

 

「......」

 

「未来さんが守ってくれたお陰で紘さんは無事に帰ることが出来たんです...それでいいじゃないですか?」

 

「そう...ですか」

 

「その紘くんだが...無事なのか

 

弦十郎さんがそう言うとエルフナインちゃんは紘くんの方を見た。

 

「特に問題はありません。...もう少しで起きるハズです」

 

エルフナインちゃんの言葉に私はホッと胸を撫で下ろした。

 

「ですが...」

 

「...どうしたの?」

 

「い、いいえ...なんでもないです」

 

エルフナインちゃんは何も言ってくれずに話を変える。

 

「そう言えば響さん達の意識を取り戻せてないんですよね?」

 

「ああ、まだ誰も意識は戻っていない...何かあるのか?」

 

「実は紘さんに渡したあの薬はぼくがキャロルの元に居た時に開発した薬なんです。それをもう一度作る事が出来たら皆さんの意識を取り戻す事が可能だと思います...」

 

「それは本当!?」

 

エルフナインちゃんは研究机の引き出しから一枚の紙を取り出して私に渡す。

その紙には薬の調合材料が書かれている。

 

「ここに書かれている材料がキャロルの館にあるはずです...申し訳ありませんが、この材料を取ってきてもらえないでしょうか...?ぼくが行ければ良かったんですが、やる事が山積みでして...」

 

「うん...分かった!」

 

私はお願いを快く了承する。

弦十郎さんが、今日は夜遅いとの事で明日、一度本部に立ち寄って来て欲しいとの事だった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして今日に至る訳だが...。

私はテレビを消して食器を片付け、出かける準備をする。

そして準備が終わり。机に置いていたギアペンダントを握ると私は学生寮を出ていった。

 

AM8:30 S.O.N.G本部 ブリーフィングルーム

 

本部へ到着して作戦室に入ると中には紘くんの姿があった。

私は紘くんの元へ駆け寄る。

 

「紘くん!大丈夫だったの?」

 

「うん、何とも無かったから大丈夫。今は体がかなり軽く感じる位には回復した」

 

「そっか...よかったよ...」

 

すると奥から弦十郎さんとエルフナインちゃんがやって来た。

 

「未来くん。来ていたのか」

 

「弦十郎さん」

 

エルフナインちゃんは私に小さな封筒を渡される。

中を開けて見てみると小さな無線機だった。

 

「その無線機は今まで使用していた通信機を小型化した物です。未来さん用に合わせた物ですので耳にフィットしますよ?」

 

そう言われて私は小型無線機を耳に付けた、特に違和感を感じる事は無く気にもならなかった。

 

「その小型無線機に付いて説明しますね。...この無線機は今まで使用していた通信機と違って手に持つ必要は無く、直接此方と連絡を取れるようになって転送等もこれがあれば行えます。但し転送する場合は転送する場所を無線機にインプットさせる必要がありますが」

 

「へぇ...色々な機能があるんだ」

 

「それに此方でもそちらの状況を常に把握出来る様に、GPSは勿論の事。心拍数や受けたダメージ等も解るようにしています」

 

「そんな事まで一体どうして...?」

 

こんな物凄い機能をどうして付けたのか聞いてみると、エルフナインちゃんは弦十郎さんをチラ見して私の方を見直す。

 

「...弦十郎さんに見せて貰った映画を参考にしてみたんです。この位の機能なら直ぐに増設出来たので良かったです」

 

エルフナインちゃんがそう言うと弦十郎さんは大声で笑っていた。

まぁ、損する機能では無いので良いとしようと思い。私は封筒の中にまだ入っていた紙を広げると4つの材料と館の何処に有るのかが書いていた。

 

「キャロルが居ない今、館は廃墟同然となっています...。レプリロイドやアルカノイズが彷徨いているかも知れません。くれぐれも無茶だけはしないで下さい」

 

「うん、有難うエルフナインちゃん。響や紘くんじゃあるまいし気にしないで?...平気へっちゃらだから」

 

「俺と響だったら無茶をするってのか...」

 

紘くんがそう呟くと弦十郎さんが紘くんの方を見て言った。

 

「未来くんの言う通りだ。...この任務は戦いでは無く、潜入任務だ。暴れ回るのが専門の響くんや紘くんには難しいんだ」

 

「えっ...じゃあ俺はどうしたら良いんですか?」

 

「僕に任せて下さい!」

 

紘くんがそう言うと天井から小川さんがやって来た。

急に現れた小川さんに私と紘くんは驚きの声を上げる。

 

「うわあっ!?...小川さん!どうしたんですか急に!?」

 

「久しぶりだね紘くん...一年振りかな?」

 

「え...あ、そうでしたね?お久しぶりです小川さん。...何で急に出て来たんですか...?...小川さん実は初登場...」

 

「あー...それ以上言っちゃダメだよ紘くん。...僕が此処に来たのは紘くんを鍛える為だよ」

 

「...え?」

 

小川さんの言った言葉は紘くんを悩ませている。

そして紘くんは小川さんに言った。

 

「鍛えるって...どういう事ですか?」

 

「言葉通りの意味だよ、君はまだまだ強くなる。...君の新しい武器も開発しようとしている。それを使いこなす為に、コピーエックスを君が倒せる為に僕が君を強くする為に指導するよ」

 

小川さんが紘くんにそう言い私は紘くんの方を見ると、嬉しそうな顔をした紘くんが居た。

 

「小川さん...こんな俺ですが宜しくお願いします」

 

「うん、こちらこそ宜しく頼むよ」

 

このままでは紘くんがメインになってしまうので話を私視点に変えます。

私は材料の書かれた紙をポケットに入れ、トランスサーバに入るとエルフナインちゃんと弦十郎さんが私に言った。

 

「何かあれば無線で連絡を下さい」

 

「未来くん、健闘を祈るぞ」

 

「わかりました!」

 

エルフナインちゃんが転送座標をセットするとトランスサーバーから光り輝いて私は転送された。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

AM8:57 キャロルの館前

 

転送先は館前で、館の大きさに私は驚いていた。

すると無線機のコール音が耳から鳴り響く。

 

『どうやら無事に転送されたみたいだな。どうだ?中には入れそうか?』

 

弦十郎さんの声だった。

私は館の大きな扉を開いた。幸い鍵等はされて無くて普通に館内に侵入出来た。

 

『此方のデータでは館内には未来くんしか居てない。そのまま任務にあたってくれ』

 

その言葉を最後に通信が途切れた、私はポケットに入れていた紙を取り出して材料の確認しながら歩を進める。

 

「えっと...地図によると材料が有るのは...」

 

私は地図通りに歩くと一つの部屋に到着した。

一つの部屋にしては大きすぎる扉を開くと中に入る、その部屋は研究室だった部屋で荒らされた後があるもののラックに置かれている瓶類は割れておらず大切に保管されていた。

 

「これと...これと...うーん...これ...」

 

紙を頼りに私は材料の入った瓶を取っていく。順調に見つけていって、最後の一つの瓶を手に取ろうとした時に何処からか大きな音と女の子の叫び声が館に響いた。

突然の大きな音に驚いて瓶を落としそうになるが、何とか阻止し本部へ連絡をする。

 

「弦十郎さん。今物凄い音が!」

 

『此方でも確認した。...どうやら大広間から発された音だ!...ネオアルカディアか?...アルカノイズの反応がするが...』

 

「それに女の子の叫び声も聞こえました。...もしかしたらネオアルカディアかアルカノイズに襲われているのかも知れません!」

 

『未来くん、今すぐに大広間に向かってくれないか?』

 

「わかりました!今すぐ向かいます」

 

私は無線を切り研究室を出て行き、大急ぎで大広間に向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

AM9:26 キャロルの館 大広間

 

大広間の扉の前に着いて勢いよく扉を開くと、大広間にはアルカノイズに追いかけられている一人の少女が居た。

 

「アルカノイズ!?...あの娘が危ない!」

 

胸にかけているギアペンダントを握り締める。

 

Rei shen shou jing rei zizzl

 

胸に浮かんだ聖詠を唄って、私の体にギアが纏われる。

神獣鏡に搭載されている飛行機能を使って、少女がいる所まで大急ぎで飛んで行く。

 

「もう大丈夫だから!」

 

少女の所に到着して、少女の身を守る為にアルカノイズをアームドギアの扇を駆使して撃退していく。

数いたアルカノイズも数が少なくなって行き。最後の一体を倒す事に成功した。

 

少女は私の戦いをずっと見ていて、戦いが終わると少女は私に言った。

 

「あ...ありがとうございます。助かりました」

 

私は振り向いて、笑顔で答えた。

 

「どういたしましてっ!...あれ...?」

 

私は少女の容姿を見て少し疑問に思った。

その少女の年齢は恐らく私より下。それに金髪で腰辺りまで伸びているポニーテール。

 

(あれ...この娘何処かで...?)

 

「あ...あの?」

 

私が少女を見て不思議そうな顔をしているのが不安に思ったのか、少女の声が少しばかり震えている。

 

「あ...ごめんね?...貴女の名前は?...私は小日向未来って言うの」

 

「私はシエル...」

 

「シエルちゃんか。...如何してこんな所で...しかもノイズに襲われていたの...?」

 

「...逃げて来たんです。ネオアルカディアから...」

 

「ネオアルカディア...!?まさか!」

 

思い出した。

シエルちゃんは朝のニュースで報道されていた行方不明の少女だったんだ。

私がシエルちゃんに事情を聞こうとすると、突然部屋が揺れ始める。

 

「シエルちゃん...!」

 

咄嗟にシエルちゃんの手を握って宙に浮く。

するとただの床だったのが一瞬にして砂漠の様に砂が広がっていく。

やがて揺れが収まると砂場に着地して、辺りを見回す。

 

「これは...」

 

一瞬の出来事に驚いている私はシエルちゃんの方を見ると、シエルちゃんは不安な表情を浮かべて私に言った。

 

「こんな事が出来るのはアヌビス三世だわ...!...奴らが私をネオアルカディアに連れて帰ろうとしているんです!...お願いします、助けて下さい!」

 

「シエルちゃん...?」

 

理由が分からなかったが、シエルちゃんがネオアルカディアに帰りたくないのだろう。

私はシエルちゃんの肩をに手を乗せて言った。

 

「...分かった。何か理由があるんだよね?...ネオアルカディアに戻りたく無い理由が」

 

そう言うとシエルちゃんが首を縦に振った。

すると無線機からコール音が鳴り響いた。

気付いていない様子のシエルちゃんを見ると、どうやらコール音は着けている者にしか聞こえないらしい。

 

「弦十郎さん!小さな少女を保護しました」

 

『そうか!無事だったのだな?』

 

「名前はシエルと言って、どうやらネオアルカディアから脱走したそうです」

 

『何だって!...ネオアルカディアから脱走したと言うのか!?...まさかアルカノイズに襲われていたのも!』

 

「恐らくネオアルカディアが仕役させたノイズでしょう。今この場所の何処かに仕役させた強い敵が居ます...」

 

『そうみたいだな...。たった今、強力なデータ反応を検知した。恐らく狙いはその少女とシンフォギアを纏う君だと思われる...気を付けてくれ!』

 

そう言うと無線が切れる。

シエルちゃんは不安そうな表情を浮かべ私を見ている。

 

「安心して?...私はシエルちゃんの敵じゃない。私の敵は友達を傷付けたネオアルカディアだから...!」

 

「小日向さん...。ごめんなさい...ありがとうございます...」

 

「シエルちゃん、ここに居ては危険だから何処かに身を隠していて?悪い敵は私が何とかするから」

 

私がシエルちゃんを不安にさせないように、優しく問いかけるとシエルちゃんは急いで何処かに避難した。

今此処に居るのは私と...。

 

「出て来て!狙いはあの娘なんでしょう?...それとも私のシンフォギアを狙っているの?」

 

私が誰も居ない砂漠地帯に話しかけると、砂漠の中から一体のレプリロイドが姿を現した。

 

「我の名はアヌビステップ・ネクロマンセス3世、四天王ファーブニルさまの部下であり、砂漠の死の王...」

 

「貴方がアルカノイズを操ってシエルちゃんを連れ戻そうとしてたのね...?」

 

「そうだ。...しかし此処にシンフォギア装者が居るとは思っても見なかった。お主をここで殺してエックスさまの手土産にしてやろう...!!」

 

アヌビスが持っていた杖を私に向ける。

 

「では!行くぞっ!!」

 

to be continued




・小型無線機

耳の裏側に小型無線機をつけてそこから耳小骨に骨伝導の原理で音を送る為に周りからは音が聞こえない。
GPS機能やらその他のハイテク機能が搭載されている。
元ネタは「MGS」。


・緒川慎次

S.O.N.Gに所属するエージェントでりOTONAでNINJA。
アイドル活動する風鳴翼のマネージャーであり、桜花紘に武術を授ける師匠。

・キャロルの館

廃墟同然と化してる。
館内にはエルフナインが作成した薬の原料が保管されている。


・シエル

ネオアルカディアから脱走して来た科学者。
色々とオリジナルの設定がある人物その1。


・アルカノイズ

キャロル・マールス・ディーンハイムがノイズのレシピを基に錬金術によって生み出したノイズの亜種。 キャロルの野望が潰えたあとも製造技術がブラックマーケットで横流しにされて、内戦国で使われているという。 


・アヌビステップ・ネクロマンセスⅢ世

四天王ファーブニル直属の部下。砂漠の死の王の異名を持つ。
ファーブニルの指示で逃亡したシエルを追うが、小日向未来に阻止され、戦いになる。



遅くなり申し訳ありませんでした。
では次回も宜しくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。