東方戦愛録 (島夢)
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1話 「美少女だということに変わりない!」

2作品目!
チートです…主人公の性格が…
もう一つも見てくれてるかたありがとうございます!これからもよろしくおねがいします
こっちがはじめての方も読んでくれてありがとうございます!
ついに妄想が爆発して書いてしまった…
頑張っていきます!

ゆっくりしていってね!



まあ、俺は今…変な白い空間にいる…どうしてこうなった…

 

 

確か…回想に入ります!

 

 

 

 

俺はいつもどおり歩いてたんだ…読書しながら…前方不注意とかいうなよ?

そしたら少し雨が降って…少し雨宿りをした…

そしてすぐに雨は上がって晴れになった…

空を見ると…見事な虹がかかっていた…

なんだかすげぇでかいし…そして滅茶苦茶近くに見えた…

その虹の方向に用があった俺はそっちに歩き出した…

歩くごとに虹は近くなっていって…そして…

 

 

 

「いきなり意識が飛んだんだったよなぁ…」

 

 

なんだ?この白い空間は…

ふむ…あれか?すっげぇ美人の神様が出てくるのか?そうだったら嬉しいなぁ…

ちなみに俺は美少女に美人さんが大好きだ!そして気に入ったらすぐ告白してた!

まあ、全部冗談として扱われたけど……

そして告白した全員を落とすために頑張ってたのと…日本の法律を(重婚を許可できるように)変えようとしていたのだが…なにが起こってこうなった…友達はたくさんいたし…告白した相手全員と仲良くできていたさ…

いつまで待てばいいんだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!少し待っていたら…綺麗な銀髪ロングの美少女が!!!!どこか神々しい!

これは告白するしかない!!

 

 

「すいません…私のミスであなたが元の世界から消えました…」

 

 

え?What?どういうこと?

 

 

「私のミスで…虹を越えられるようにしてしまって…少しの間ですぐに直したんですが…その少しの間にあなたが虹を越えてしまいました…すいません…怒っても当然です…」

 

「怒ってませんよ?あなたが誰でどんな身分の人で俺の存在を消した人でも…美少女だということにに変わりない!」

 

 

「え?え?どういうこと…ですか…???」

 

 

どうやら状況が理解できてないようだ…ここで俺の行動をもう一度思い出してみよう…

綺麗な人が出てきた!

告白しようとした!

謝ってきた!俺を消してしまった人だった!

んなことはどうでもいい!

そして告白をしようとしている…

うん、どこもおかしくない…きわめて一般的だ!

 

 

「え?えと…もう一度言ってくれませんか?」

 

「美少女だということに変わりない!」

 

「え…あ…あの…び…美少女…いえ!そうじゃなくて!存在を消してしまったことは怒らないんですか!?」

 

「そんなん関係ない!でも…あいつらと…もう会えないのは…いやだなぁ…」

 

 

いつも雑談していた友達…告白した美少女たち…

家族…あいつらにもう会えないのか…そう考えると…悲しくなってくるなぁ…

 

 

「私のミスでどうなったんです…だから…あなたには怒る理由があります」

 

 

微妙に涙目の美少女…なんか…罪悪感が…

 

 

「いや…怒らないって言ってるでしょう?こんな美少女に怒ったら男が廃りますよ!」

 

「怒って…ないんですか?」

 

「ええ、怒ってませんよ…なんで虹を越えたら消えてしまうんですか?」

 

「虹を越えると…神様たちの住むところにつながってたんです…あなたの住む世界では…他の世界…所謂パラレルワールドでは違う所がゲートだったりします…地平線の向こうとか…水平線の向こう側とかですね…」

 

「そして俺が越えてしまったと…人の身でありながら…ということですか?」

 

「そうです…本当にすいません!」

 

「ですから怒ってませんって…だから謝らないでください…」

 

「はい…すいませんが違う世界に行ってもらいます…」

 

 

涙目の美少女…かわいかったなぁ…

そうだ!名前を聞こう!

 

 

「名前はなんていうんですか?」

 

「私のですか?」

 

「はい」

 

「私の名前はフィーナといいます…ただの信仰がほとんどない、能力を引き出す程度の能力を持っている神です…神の中では弱いですから…虹の操作をしていました」

 

 

程度の能力って…東方みたいだなぁ

美少女いっぱいだから見た!

 

「そうですか…違う世界というのは?」

 

 

やべぇ…神様だったよ…神様に求婚しようとしてたよ俺…でも美少女だし関係ないか…

 

 

「はい…東方projectの世界に行ってもらいます、私はその世界の神様の一人ですし…」

 

 

ふむ…あの世界は確か…

 

 

「あの世界は確か…神とか妖怪とかいたはず…だし…頑張れば人間は神を越えれた…まあ、俺じゃ無理か…」

 

「アナタには私の力で能力に目覚めてもらいます…私は目覚めさせるだけで与えるわけではないのでどこまで強くなるかはわかりません」

 

 

 

なんか、俺の頭に手を置いた…美少女に頭撫でてもらった!!!

ちょー嬉しい!!

なんか頭の中に浮かんでくる…

 

 

「頭の中になにか浮かんだらそれがあなたの能力です」

 

「へぇ~捕食する程度の能力…ね…」

 

 

どういう能力かも頭に思い浮かぶ

捕食する程度の能力…

自分が殺した相手が光になって自分の力になり命になる…どこが捕食?(寿命も延びる)

相手の同意を得て相手を殺すとそいつの能力、霊力妖力神力をそのまま元々持っている強さに上乗せしてもらえる

相手の放った霊力や妖力、神力も捕食できる…相手の能力による干渉は自分の体の中に影響のでるものだからそのまま捕食可能…つまりそのまま自分の力になる

他にも相手の同意を得て血を吸うことでかなり強く慣れるらしい…

他にも色々応用性があるっぽい…

まあ、つまり…進化し続けるチート…というわけね…

殺した相手の命を貰うって…

300万くらい殺したらアー○ードの旦那みたいになるなぁ

簡単に言うと…

相手の能力効かないと言うか力になる

殺すたびに強くなる

命の量も増えていく

相手の霊力、神力、妖力によるビームみたいなのは力になる…

………チート過ぎる…

 

 

「どんな能力かわかりましたか?それではあの扉の先が転生先です…原作開始…10億年前の…ですね、私は何億年もあとに生まれます」

 

「10億!?おかしいだろ!10億って…」

 

「すいません…この時間軸しかなかったんです…知能をもった人間は2億年後…妖怪は2億と少しあとぐらいですね…出てくるのは…」

 

「原作キャラは少なくとも永琳が一番長生きでたしか2億歳だから…はんぱないお爺ちゃん…だな」

 

 

まあ、関係ないがな!自分の好きになった人には伝えるし、おとしてみせる!どんだけ歳が離れていても!

 

 

「本当にすいませんでした…」

 

「一つだけ…言っときたいことがある…」

 

「はい…なんでも言ってください…出来ることなら何でもします」

 

 

ん?今なんでもするっていったよね?

なんてボケは置いといて…

 

 

「これはお願いだ…俺が転生して…君にあったとしても何億年もたっているんだろう?」

 

「はい…ですが、私の体感では会うとしたらそんなに時間がたってないと思います」

 

「なら…君はこの約束を次俺と会ったとき、覚えているな?」

 

「はい」

 

「なら…もし向こうで会って、俺がフィーナを覚えていたら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はためる…少し間を置いて…

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺と恋人になりましょう?」

 

 

「え…え?…どういう…」

 

「まあ、俺はフィーナ意外にも告白する相手がいると思う…他の人とも恋愛する…そんな俺でもよかったら恋人になってくれ!」

 

「え…え…ど…どどどどどういうことですか!」

 

 

凄い赤面してて可愛い!KAWAII!!

 

 

「じゃあ、考えといてくれ!じゃあな!」

 

 

そういって俺は扉の先に入っていった…

ここから…俺の…長い長い…旅の始まりだ…




どうでしたか?主人公は…変な性格ですね…紳士ではあるんですけど…
まあ、こんな感じの主人公です…
そして超チート主人公に1億か2億年でなります
なんだろうこれが俗に言う変態紳士なのだろうか…だがこの主人公…人の心の善し悪しを見分けるのはすごくうまい!
あれです…もう一つのssを読んで下さっている方たちは知っていると思いますが…もう片方のオリヒロも銀髪ロングです…作者の趣味が暴露された瞬間だ!
まあいい

あ!後!皆さん!虹を越えても転生できたりしません!
あ…虹だ…ちょっと出かけてくる…

感想待ってます!
次回もゆっくりしていってね!


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2話 「存分に殺しあおうじゃないか?」

今回は主人公の戦闘が次の回でありますよ!ってとこまでです
感想…本当にありがとうございます!

ゆっくりしていってね!


俺がここ…東方の世界に来てもう1億年だ…

飛びすぎ?いいんだよ!とくに何もなかったから…

ただ…

妖怪と人間がいないから安全と思っていたら…なんかやばそうな生物たくさんおるんですよ…

バカでかい蛇とか…

 

でかい見たことない虫とか…

 

で…仮説を立てたんだが…今生きてるこの生物たちがほとんど絶滅して…そして人間が出てきても生きてるこの生物たちが神獣と呼ばれるものたちになったんだと…

 

はじめて出会った生物が妖力弾を乱射してくる奴だった…へんな百足っぽい奴だ…

相性がよかった…撃ってくる弾を全部吸収しながら近づいて頑張って殺した…そしたら死体が光になって俺の中に入っていった…

 

そしたら凄く強くなった…

 

だが…この一億年…そりゃぁもう死にかけたさ!

常にいつ襲われるかわかんなかったし!食われかけたのも一度や二度じゃねぇ!軽く1万回はある!!いや9000万回はある!ほぼ毎日食われかけたからな!

俺を食おうとしてきた奴は逆に殺して捕食してやったけどな!

 

毎日一度は襲われ…生きるために襲い、殺し、食べた…

そしていつしか…戦闘がすごく好きになってた…

 

そして…強くなったかわりに一人言がめっちゃ増えた…

あと!フィーナのことは忘れてねぇぞ!顔もはっきり思い出せる!何てったって、恋人になるかもしれない人だからなぁ!だが…一億年も美人美少女…というか人…を見てないせいで…すごく寂しい!

 

まあ、一億年も戦い続けてたら…襲われて死にかけることもなくなった…

死んでも生き返るけど…あと…再生能力ヤヴァイことになった…やばいじゃない!ヤヴァイだ!

なんか知らんが心臓が再生の核だったっぽくて心臓つぶされなきゃ死ななくなった…頭が吹き飛ぼうが腹に風穴開こうが…そんなんじゃ死ななくなった…

 

しかも心臓つぶされても命の残機が一減るだけだ…

完全にアーカー○の旦那だ…命の量はこえてるけど…死に河は発動できないけど…

 

そして問題は身体能力と霊力…そしていつの間にかついてた妖力だ

とんでもないことになってる…霊力、妖力垂れ流しにしてたら少したった後、空間が歪み始めた…ヤヴァイ…

身体能力はデフォルトならそこまであるわけじゃねぇ…せいぜい自分の数千倍のものを持ち上げれる程度だ…十分人外?何を言ってるのかわかんないなぁ…

 

そして霊力、妖力を身体能力に変換できるんだよ…とんでもない量の霊力、妖力を変換するからとんでもない身体能力になる…

 

とまあ、俺はとんでもないチートに仕上がったわけだ…

これで色んな美少女美人たちをおとしても守れるぜ!

 

 

まあ、こんな長々と説明したわけだが…

重要なのは一つ目の話…神獣云々の話だ…この予想は当たっているであろう…

理由は…俺の前に…龍がいるからな…

 

 

「グルルル…」

 

 

この龍…すごく…大きいです…

 

 

「おぉ…龍なんていたんだな…なかなかどうして…強そうじゃないか…」

 

「お前は何者だ?」

 

「しゃべれたのか?」

 

 

少し驚く…あと…この1億年で口調が変わった…

 

 

「お前の言葉をしゃべっているわけではない…意思を伝えているだけだ…」

 

「そういうことか…」

 

 

つまり…あいつは日本語をしゃべっているわけではないのだ…

俺に思っていること…伝えたいことをわからせている…

結果的に俺がわかるように日本語になっただけだ

 

 

「俺が何者か…という質問だったな…人間だよ…ただ…長生きしただけの…な」

 

「人間と言う種族はこの地球上に存在していないぞ?」

 

「そうか…じゃあ、俺は捕食者だ…ただの…通りすがりの捕食者だ」

 

「そうか…私はなんと言う種族なのだろうな…ただ…はじめて意識をもったとき…私と同じ生物を6匹見た…私をふくめて7匹だな…」

 

「ふーん、そうか…俺は捕食者だ…お前は…なんだろな?獣か?化け物か?捕食者か?まあ、なんにせよ…存分に殺しあおうじゃないか?」

 

「私が何者か…は置いといて…そうだな…殺しあおう…」

 

 

俺は龍に走って向かう…龍は俺を迎え撃つ…

さあ、楽しい楽しい殺し合いだ…




どうでしたか?主人公の戦闘狂の度合いを少しでも引き出せればいいなぁと思います!
ちなみにこの龍、祖龍です、この世界でははじめてできた龍は7匹います
始まりの7龍でしょうかね…中二っぽく言うと…


感想待ってます!
次回も頑張ります!


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3話 「そして私の…敗北だ…」

かけたぁ!
今日テストだったが気にしない!明日もテストだが気にしない!
どんどん書くぜえ!
感想ありがとうございます!
ゆっくりしていってね!


龍の元へ俺は駆ける龍は尻尾をぶん回す…左側から尻尾が来る

左手を霊力で全力で強化して受け止め…る…

 

腕が完全にぺしゃんこになった…俺はそのまま吹っ飛ばされる

 

 

「ぐっ!!」

 

 

そのまま近くにあったばかでかい岩にぶつかって止まる…と思ってんだけどなぁ…

簡単に岩を貫通してさらに先まで吹っ飛んだ…

いってぇ…腕が再生する…

 

おっと…これはまずい…

龍がブレスを吐こうとしてる…なんかすごい威力っぽい…

 

撃ってきた!範囲広すぎぃ…直撃して足意外完全に消し飛んだ…

そして再生…この再生…服も同時に再生する…

 

ちなみに服は俺が霊力と妖力をあわせて編んだロングコート!黒だ

別にすぐに和服にしたり出来るけどな

霊力と妖力で出来てるから強度もまあまああで一緒に再生させれていい服作ったなぁ!と思う

 

 

「いってぇ…一回死んでしまったじゃないか…」

 

「…お前…何者だ…?あんな状態から再生するなどありえんぞ…」

 

「なにいってるんだ?ありえないなんてことはありえない、それがこの世界の真理だ」

 

「そうか…そうかもしれんな…事実…お前は大地に足をつけて立っているのだから」

 

「さて…殺し合いを再開しようじゃないか?」

 

「そうだな…」

 

 

龍の周りにいっぱい神力?かな?多分神力のでかい球がいくつも展開される…

うわぁ…すごい極太ビームがいっぱい飛んできた…

まあ…全部食えるけどな

俺は飛んできたビームを全部吸収した…

 

吸収したと同時に龍の方へ駆け出す…

龍はブレスを吐こうとする

俺は左手を霊力だけでなく妖力も使って強化する

 

ブレスが吐かれる

俺は強化した左手で思いっきりブレスを殴りつける腕は消し炭になったが殴り返せた…

ブレスは龍の方に戻っていって龍に当たった…

 

右手を強化しながら龍の方へ走る…左手はもう再生している…

ジャンプして龍の頭の辺りを殴る…結構ジャンプしたよ?でかいもん…コイツ…

俺と同じくらいの大きさなら殴るより手刀で貫いたほうがいいがこの大きさの奴は殴った方がいい…

 

 

スパァン!って感じで殴られた龍は飛んでいく…と言うか硬すぎだろあの鱗…なんで殴った俺の腕が痛いんだよ…

俺は飛んでいった龍を追いかける…山に穴が開いてるんだが…龍が貫通していったのか?マジで?俺知らない間にすげぇ強くなってたのか…

 

 

龍のとこに来た俺は…びっくりした…すげぇブレスをためてる…これ…防げるのか?

ゴッ!って音がした…もうすでにブレスの音じゃねぇ!…俺は塵も残さず消し炭になった…

裏にあった穴が開いたのとは別の山も俺と一緒に消し飛んだ

さて皆さん問題です…体が完全に消えたら俺はどこで再生するでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は…魂のある場所だ!

魂と言うか意思のある場所だ…体がなくなったので龍の後ろまで意思だけで移動したらそこで再生した…はじめて知った…消し飛んだらそんな事になるんだな…

今まで消し飛んだことなかったんだよなぁ…

こんなバカみたいな威力の攻撃は今まで受けたことないからなぁ

龍の裏で再生した

再生しながら攻撃!回し蹴り!俺は飛んでるけどな…

龍はまた吹っ飛ぶ…今度は空中で体制を立て直してそのまま翼で羽ばたいて空を飛ぶ…

そしてこっちに向かっていっぱいブレスを飛ばしてきた…

 

 

「えぇー…」

 

 

ドゴッ!って音と同時に俺は消し飛んだ…

今日だけでなんかい消し飛ぶんだよ…

 

 

「痛いじゃないか…」

 

 

痛覚は麻痺しかけてるけど一応あるから痛いんだよ!

再生しながら叫ぶ…ちなみに服が先に再生する

 

 

「まだ死なぬのか?」

 

「ああ…残念ながら…まだまだ死なないな」

 

 

そしてまた…殺し合いをはじめる…

面白い…本当に…楽しい!

この感覚が最高に楽しい!

殺気でピリピリした空気も!

気を抜けば一瞬で死ぬ緊迫感も!

自分で攻撃し相手をつぶす爽快感も!

追い詰められてから状況をひっくり返したときの達成感も!

殺し合いは本当に楽しい!

 

 

 

 

 

 

それから…5時間くらいは殺しあった…

そこに立っていたのは…まあ…俺だ…

めっちゃ死んだ!何回も死んだ!

 

 

「俺の…勝ちだな…」

 

「ああ…そして…私の敗北だ…」

 

 

おい…お前Fate知ってんのか?

いや…たまたまそうなったんだろう…

まだネタ知識覚えてるってすげぇな!俺!

 

 

「さて…どうするか…」

 

「食わんのか?捕食者なんだろう?お前は」

 

「ああ、でも…なんか殺しちゃ駄目な気がするんだが…

まあ、仕方ないから血をいただくとしよう」

 

「血?」

 

「ああ、十分だ…俺はそれで強くなれる…し、生きていられる…十分捕食と言えるだろう…

だが…お前が弱体化するかもしれん…この使い方はまだうまくできなくてな」

 

「そうか…では血をやろう…だが私は動けない…だから勝手に飲んでくれ」

 

「そうか…では遠慮なくいただくとしよう」

 

 

首の辺りに手刀で穴を開けて血を飲む

うまぁ!すげぇうまい!

飲んでいたら…

龍が光った!まぶし!

思わず龍から離れた…

光が収まったら…そこには…

桜色の髪の美少女が…いた…全裸で…

 

 

「うおおぉぉおおいいい!!!!」

 

 

俺は奇声を発して目を隠す

 

 

「なんだ?何をそんなに驚いている」

 

「お前!人になってんぞ!見た目が!」

 

「ああ、こっちが本当の姿だ…戦闘するならあっちの姿の方がいいからな、普段は警戒してあの姿なんだ」

 

「俺の言葉しゃべってんじゃん!」

 

「この姿になるとこうなるのだ…」

 

 

俺は普段の落ち着いた口調を完全に崩して話している…

 

 

「お前、メスだったのか!?」

 

「そうだ…気づいてなかったのか?」

 

「人間の姿なんだから服を着ろ!!!」

 

 

俺は美人、美少女が好きでもこういうことには耐性がないんだぁぁぁあああああああ!!!!!!!

 

 

「それにしてもなんでこの姿になったのだろうか…」

 

「それよりも先に!服を着ろぉ!!!!!!」




どうでしたか?今回の戦いで山二つが不幸でしたね…
龍はメスでした…
俺のリア友がssあげたんです!よかったら見てやってください!題名は東方剣刃録です!
戦闘描写とかが不安ですが…まあ、しっかりかけたと思います!
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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4話 「よろしくだ」

短いです…
まあ、頑張りました!
感想ありがとうございました!

本編を楽しんでいただければ幸いです!
では!ゆっくりしていってね!


あれからしばらくして…全力のスピードと正確さで服を霊力と妖力で編んだ…

そして着させた…危なかった…理性が吹っ飛ぶとこだった…

いや…別に今理性が飛んでも人なんて存在してないんだから大丈夫だけど…それはなんか色々駄目だろ…男として…なんか駄目だろ…

ちなみに服は好きなように変化させれるようにした…

そしたら着物にしやがった…なんでそのチョイス?着物とか見たことないはずだろ?

藍色の布地に白い百合の花の模様…何故かアイツの桃色の髪とよく合っている…

まあいい

 

 

「で?なんで人間になったのだ?」

 

「おそらく…あっちの姿でいるのに力が足りなくなったのだろう、お前が血を飲んで、そして力をとったのだろう?」

 

「わるかったな…この力はあまりうまく使えないのだよ…」

 

「それで?私が弱体化したが…お前はどうなったんだ?」

 

「ああ…能力が…強くなった」

 

「ほう…」

 

「生き物じゃなけりゃ…食えるようになった…まあ吸収…といったほうが正しいか?」

 

「ふむ…なるほどな…つまり…私のブレスも食べれるようになったと?」

 

「ああ、そこら辺の岩も食べれる…だが…命の量は生き物からしか手に入れることはできんようだ…

まあ、もとからないものをたべたから手に入れる…というのもおかしいがな

だが、そこら辺のものを食うと霊力、妖力が増えるし回復する…そして神力がついた…」

 

「ずいぶん強くなったな…さて…私はどうしよう…弱体化してしまっているし…今ではほとんど戦えん、今行動しても食われて終わり…だろうな」

 

「あー…そのことなんだが…その姿になったのは俺のせいだ…」

 

「そうだな」

 

「そして…お前は美少女だ」

 

「そうなのか?」

 

「しかも今は戦えない」

 

「ああ…そうだ」

 

 

こいつは美少女だ…おれのせいで戦えなくなってる…

ともなれば…男なら…責任とって守るべきだろ!

 

 

「だから…俺が守ってやるから…お前がよければ一緒に行こうじゃないか?」

 

「そうだな…ちゃんと責任とってもおう…頼んだぞ?」

 

「ああ、こんな美少女を守れるんだ…俺にとってはご褒美だな」

 

「フフフ…そうか…では任せるとしよう」

 

「ああよろしくだな…名前…どうする?」

 

「名前?」

 

「ああ、名前だ」

 

 

俺も自分の名前を思い出せないから…考えないといけないし…

 

 

「お前…名前はあるのか?」

 

「いや…ないな…そもそも、意思疎通ができる生物が少ないからな」

 

「まあ…そうだろうな」

 

「お前は名前があるのか?」

 

「うーん…」

 

 

今すぐここで考えてやる…

…考え込む…考え込む…考え込む…

 

 

「今考えた名前だが…晴夢(せいむ)…って名前はどうだ?」

 

「いいんじゃないか?少なくとも私はいいと思うが…」

 

「今この世界にはお前意外判断基準ないんだが…」

 

「そうだったな」

 

「まあ…俺の名前は晴夢ということにするか…少し便利になったな…そして次はお前の名前だ!」

 

「私の名前か?」

 

「ああ…さて、どんな名前にしようか」

 

「ふむ…お前…いや晴夢が付けてくれ」

 

「早速使ってきたか…まあ、その方がいいのだがな」

 

 

俺は考え込む…考え込む…考え込む…

おもいつかねぇ…さて…どうするかなぁ…

龍を見てみる…桜色の髪が綺麗だな…

あと…美少女だけど…こいつ龍だったな

そうだ!思いついたぞ!

 

 

龍桜(りんさ)…と言うのはどうだ?」

 

「龍桜…か、うむ、気に入った!これからは龍桜と名乗らせてもらう」

 

「そうか…じゃあ、改めてよろしく頼むぞ?…龍桜」

 

「ああ、よろしくだ」

 

 

さて…そうして名前をきめた俺たちは歩き出す…

それから何所に行くかとかは決まっていない…

ただ…気ままに自由に…気の赴くままに…歩き出す

人間と龍の二人は歩いていく…




名前と、どうしてその姿になったのか…そして能力の進化です…生き物じゃなけりゃなんでも食えるようになりました…そして霊力、妖力になります…
たとえば相手が霊力や妖力…神力でできた盾を展開してもそのまま食って相手に攻撃できる…防御など無意味になりましたね…チートwww
そして神力もついた…チートだぁ!
以上説明終了です!

感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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5話 「もうすでに俺に喰われてるんだ」

終わった!書くのに時間がかかった!
でもできた!
感想ありがとうございます!
本編をお楽しみに!
ゆっくりしていってね!


龍桜と旅を始めて1億年…くらい?もっといったかも…

そんなある日…

人里を見つけた…

 

 

「うん?あいつ等…私達と同じ見た目だな、人間と言うやつか?」

 

「そうみたいだな!やっと出てきたか!」

 

「テンション上がりすぎだろう…晴夢」

 

 

やっとだ!この世界に来て2億年!2億だぞ!

はじめは一人でただただ殺し、殺されを続けて1億…寂しかったし…心つぶれるだろ…とか思ったが、捕食すると精神も孤独に対する耐性ができてたみたいで寂しくなくなった

そして龍桜と会って話相手が出来て寂しくなくなった!

そして人間だ!!人間がいると言うことは!妖怪ももういるのだろう!そうだろう!!

まあ…だからどうとかはないんだけどな

 

 

「さて…こっからどう行動する?龍桜」

 

「私はお前についていくだけだ、守ってくれるのだろう?」

 

「ああ、約束だからな、だが…別に目的はないのでな、何所行へこうか?」

 

「フフフ、ならば人里に行ってみてはどうだ?私も晴夢も見た目は人間なのだから」

 

「俺は根っからの人間なんだが…」

 

「?そうだったか?普段から戦っているのを見ていて人とは思えん」

 

「そうかもしれんが…一応人だぞ?」

 

「そういえば昔から存在していた奴らもこの頃見なくなったな」

 

「無視か…まあそろそろ数もかなり減っただろうな」

 

「では人里へ行こうか?」

 

「ああ」

 

 

そういって俺達は人里へ向かっていく

文明は…古墳時代?くらいか…それより進んでるくらいかな?

 

 

「妖怪だぁぁぁあああああ!!!!!」

 

 

なんか男の人が村に走ってきて叫んだ…それを聞いて皆が逃げ始める…

なんか…この時の人間は妖怪に狩られてばっかりだったのか?

まあ、陰陽術とかもないだろうしなぁ…

そして皆が逃げた方向と男の人が走ってきた方向の両方から妖怪が出てきた…逃げ場…ないな

俺と龍桜はぼーっとその状況を見ている…

 

 

「なあ、龍桜?」

 

「なんだ?」

 

「お前はあの妖怪たちに襲われれば普通の人と同じく簡単に死ぬだろう?なのになぜそんなに落ち着いていられるのだ?怖くないのか?」

 

「勘違いしてもらっては困る…私にも死への恐怖はあるし、確かに簡単に死ぬだろう…

だが、お前が守ってくれる…だから怖くないんだ、それくらいは信頼しているよ?1億年もの付き合いというのもあるがな」

 

「そうか…安心して信頼しててくれ、絶対にその信頼は裏切らないのでな」

 

「そうか…私を守るついでに人も助けたらどうだ?」

 

「ああ、そうするとしよう」

 

 

俺は妖怪のところに歩いていく…まずは…数が少ない方から…理由は単純にそっちのほうが近かったからだ

走って妖怪たちの後ろに行く…数は6人?人でいいのか?匹がいいのかわからないが人にしておこう、後ろについた俺はまだ気づいてない妖怪に手刀を放つ…全員スパッ!っと切れる…はず

まあ、スピードをめっちゃ早くして殺した細胞を捕食しながらたたくと…マジ綺麗に斬れる…はず、この一億年で思いついた技だ!初めて使うけど…

ちなみにこの妖怪たちが俺に気づいてなかったのはかなりの速さで後ろに行ったから見えなかったんだろう…風も起きないように走ることもできるので普段からそうしている

あれ?敵…切れてないんだけど…

なんで?ああ、そういうことね

 

 

「なんだおめぇ?いつの間に後ろにいたんだ?まあ、いいや!食わせてもらうぜぇ!」

 

「残念だ…本当に残念だが…喰らうのは俺だ」

 

「「「!」」」

 

 

「いきなり動いたから…もうすでに切れていた切れ目がずれてしまったのだよ?気づかなかったのか?諸君らはもうすでに…俺に喰われているんだ…ご馳走さまだな」

 

 

よく漫画で切れ味がよすぎて切れてないってことがあるが…それと同じことが起きたんだ、すごい切れ味だな、

スパッ!と綺麗な断面だ…きもい…光になって俺の中に消えていった

さて…龍桜の方を見てみる…なんか言いあってんな…ゆっくり行こうかな?この距離からなら一瞬…いや…それより早く到着できるから…

何を言い合ってんだ?

 

 

「何かを食す時は感謝して食べるものだろう?それをお前達は…相手を冒涜しながら食そうとするとは…礼儀というものを知らんのか?」

 

 

お前…わかってんのか?お前はそいつに攻撃されて当たったら死ぬんだぞ?

しかも説教の理由が…

 

 

「何言ってるんだ?この人間…まあいい、さっさと食っちまおうぜ?お前は美味そうだしな!」

 

 

攻撃しようとするモーションをあの妖怪がとった

俺は速く動いた

 

 

「私に攻撃するのはやめておいたほうがいいぞ?じゃないと…食べられてしまうからな」

 

 

妖怪の伸ばしてた手を手刀で斬る…さっきよりも圧倒的に速く…血が出ないようにな…龍桜に血がかかったら駄目だろ?血塗られの美少女はあまり好きじゃないし、美少女が血で汚れるのもいやだしな

腕は俺がとっておく…おいとくと気持ち悪い…

 

 

「なっ!?腕が!」

 

「探し物はこれかい?」

 

「な!?お前!誰だ!いつの間に!」

 

「俺は…そうだな、人間だよ?そして捕食者だ」

 

「ああ…ああああああ!!!!」

 

 

なんか錯乱した…まあいいか…

 

 

「じゃあな…ご馳走様だ」

 

 

妖怪は上半身と下半身で別れる…

そして光になる…

あと…10人か

 

 

「龍桜、下がっててくれ」

 

「ああ、わかっている」

 

 

龍桜は下がる

 

 

「さて…妖怪の諸君?チャンスをあげよう…さあ…5秒だけ俺に好きに攻撃してもいいぞ?ただし…周りの奴らに攻撃した奴から殺してやる…」

 

 

妖怪たちは全力で攻撃を仕掛けてくる…俺はただ受けるだけ…強化もせず…受けるだけ…体はズタズタになっていく…そして俺はズタズタになって倒れる…

 

 

「ははは!なんだ…余裕見せるからそうなるんだ…死んだぞ!ははは!さて…ゆっくりいただくとしようか?」

 

 

俺を無視して先に行く…全員が後ろを向けたとき…俺は立ち上がる…

体の再生はもうすんでいる…心臓が潰されてたから一回死んだ…

 

 

「さて…」

 

 

「「「!」」」

 

 

めっちゃびっくりしてんなぁ

 

 

 

「諸君らは俺を殺した…殺していいのは殺される覚悟のあるやつだけだ…って知ってるか?」

 

「あ…ああああああ」

 

「じゃあな…諸君らはもう、俺に喰われている」

 

 

妖怪は全員光になって俺の力となる…さてと…面倒事にならないようにさっさと行くとするか

 

 

「龍桜、行くぞ」

 

 

俺はそういいながらお姫様だっこをする

 

 

「ああって何してるんだ!?」

 

「何って…一番運びやすいから」

 

 

そういいながら俺は全力でジャンプする…地面に行く衝撃を食べて、俺に来る衝撃で上に跳ぶ

これで下への衝撃をなしにして飛べる…

龍桜は真っ赤になって俯いている…かわいい!

ふう…さて、次は何所に行こうかな?




終わった!
主人公は経験もつんで体の使い方がわかってきています…どんどんチートと化していく…
今回は面白かったですかね?文字数が結構多くなってしまいました
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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6話 「ああ、もちろんだ!ずっとお前を守ってやる!」

主人公がだんだんチートに…
まあいい、よくないけどいい
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


人間の里を助けてから数年たった…

妖怪たちもたくさん出てきて、なんかよく襲われるようになった…はぁ…こいつらめんどくさい…

そして今日も、妖怪さんたちは襲ってくる

 

 

「人間だ!こんなとこに人間がいるぞ、食っちまうぞ!皆!」

 

 

皆!と言ったあたりで10人くらい出てきて俺達を囲む、めんどくさいしなぁ囲まれると何所から来るかわかんないから龍桜を守りずらいんだよなぁ…

仕方ないかぁ

 

 

「龍桜」

 

「なんだ?きゃ!いきなり何をする!」

 

「ん?お姫様抱っこだが何か?」

 

 

おいおい…驚きの声が可愛すぎるだろ…ギャップが…

お姫様抱っこして上に跳ぶそのときにでかい穴を開ける…妖怪たちはそれに落ちる…

そして妖怪たちの落ちた穴の空気をすべて捕食する

つまり、あいつ等のいる穴のなかは真空状態…入っていこうとする空気も俺が食べる…

少し…エグイ使い方だったな

妖怪たちは上がってこれずに死んだ

死体は俺の方に光になって飛んでくる…

 

 

「さて、いこうか?」

 

「ああ、そうだな」

 

 

龍桜は少し俯いて赤くなってた

美少女だからハートを射抜かれる!

もういいや…今度、龍桜にも告白しよっと!

してなかったのか!?とか思った奴!出て来い!一番初めに龍だと思ってたのとか驚いたせいでタイミング逃したんだよ!

まあ、いい問題はいつ告るかだが…付き合いが無駄に長いせいでこういうこといいずらい!

ん?なんか丘があるなぁ…行ってみるか…

 

 

「特に行くとこないし…あの丘のとこ行ってみようじゃないか?」

 

「ああ、別にいいぞ?じゃあ行こう」

 

 

そして丘の上に行く道中…またか…

妖怪さんたちが出た…何がしたいんだ?

まあいいやとっとと喰うとするかな

 

 

「見つけた見つけた!変な黒い服の男と変な藍色の服の女!見つけたぞ!」

 

 

なんだ?知られてるのか?妖怪の殺しすぎか?襲ってくる奴らを殺しただけなんだがなぁ…

 

 

「いつの間に有名になったんだ?私達は」

 

 

龍桜がそう聞く

 

 

「たくさんの妖怪たちがお前らに殺されてるからなぁ!お前らを食えれば俺達は妖怪のなかでかなりの力を持つことが出来る!そういうことだ!」

 

「ということだそうだぞ?晴夢」

 

「ああ、どうやらそうらしい」

 

 

さて…どうやって殺すか…ふむ、まあいいや!

手っ取り早く全力のスピードで近づいて手刀できる…それでいいか!

周りに飛ぶ衝撃波は全部俺が食って、龍桜に影響がないようにする…

一瞬で妖怪たちのもとに行く…

 

 

「なっ!?いつのまにこっちに」

 

「さっきだ、ついさっきついたばかりだぞ?」

 

「くそ!」

 

 

妖怪は鉤爪?みたいなもので切りかかってくる…

鉤爪みたいなものを振り上げたときにはもうすでに手刀で斬ったあとだったがな

真っ二つ♪になったな…とても綺麗に、きもいな

うわぁ…前を見てそう思った…めっさいっぱいおるんですが…妖怪たち…

はぁ…仕方ネェから…全員喰らい尽くす!

 

 

「さてと…諸君らは死んでもいいのか?死にたくなければ…逃げればいい…逃げた奴は殺さないのでな」

 

「行くぞ!」

 

「「「おおおおおおおおお!!!!!!」」」

 

「はあ…バカどもが、自分の命の重さもわからんのか!」

 

 

全力で走って通り過ぎざまに全員手刀で斬る…

全員綺麗にスパッと切れる…そして死体は光になって消える…

なんでこんなにも簡単に命を投げ出すのだろうか…俺には理解できんな…

 

 

「さあ…行こうか、龍桜」

 

「ああ、行こう」

 

 

また俺達は歩きはじめる…

それからしばらくして…

丘の上に着いた…

へぇ~ここから見えたんだなぁ…

 

 

「龍桜、ここ覚えてるか?」

 

「ああ…覚えてる…」

 

 

ここからは山があったであろう跡地と…そして穴が開いた山が見える…

つまり、俺と龍桜が出会って…そして殺し合いをし…一緒に行くと決めた所だ

 

 

「ククク、適当に気の赴くままに動いたらまたここの来たか…ちょうどいいな」

 

「何がちょうどいいんだ?」

 

「いやな…とても大事なことを伝えようと思ってな」

 

「大事なこと?」

 

「ああ」

 

 

もう折角なのでここで告白しようと思う

 

 

「俺はな…美少女が好きだ」

 

「ああ…この一億年でそれは知っている」

 

「そしてな、美少女の中でも自分の気に入った人だなんだよ、お前は」

 

「そ、そうなのか」

 

 

赤くなった…可愛い!じゃなくて…煩悩退散!

 

 

「俺は、色んな女性を好きになる…でもさ、好きになった人に、恋した人には、気持ちを知ってもらっておきたいんだよ、だからさ俺は色んな女性を好きになる…つまり浮気する…それでもいいなら俺と恋人になってくれないか?」

 

 

俺は笑顔でそういった

龍桜は…真っ赤になってこういった

 

 

「うぅ…私も…私も晴夢が好きだ、だから…私と恋人になってくれ!そして、ずっと私を守ってくれ!」

 

 

それに対して俺は…

 

 

「ああ、もちろんだ!ずっとお前を守ってやる!」




どうでしたか?
折角なので完璧にくっついてもらいました…
龍桜は乙女だ(確信)
今思ったけど…ここって次回予告とか書くんですよね…
俺は書きながら話考えるからわかんないけど…次回も頑張ります!
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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7話 「鬼子母神、参る!」

かきおわったぁ!
今回は…頑張った…
感想ありがとうございます!
本編をどうぞ!
ゆっくりしていってね!


俺と龍桜が恋人になって、数年…特に態度も関係も変わらなかったが…まあ一応恋人である

俺達は歩いていた、特に行くとこない旅だから、気の赴くままにあっちにフラフラ、こっちにフラフラとそんな感じだ、行った先で人間を何度か助けてるけど…

なんか、神力がおかしいことになってる…めっさ増えてる…

なんでだ?人助けしたせいか?もしかして神と勘違いされた?マジで?

まあいいや、いつも通り二人で歩いている…

はぁ…なぜにいつもくるのか…

 

 

「人間だ!うまそうだぜ!」

 

 

ふう、妖怪が5人…か、さてと、とっとと食うか

 

 

「はあ、死にたくなければ逃げるべきだぞ?妖怪ども?」

 

「はあ?なにいってんだ?もいいや皆食っちまうぞ!」

 

「そうか…そんなに死にたいなら…是非もない」

 

 

 

走って全員手刀できる…

龍桜の裏から妖怪が出てきて襲おうとしている

龍桜は気づいてるのに涼しい顔して立ってる…おいおい

俺は自分の腕をちぎって投げる

妖怪の頭に俺の腕が深く刺さる…

妖怪は光になって消える…腕はもうすでに再生してるのと、飛んでいった腕は光になって消えた…

 

 

「なんでそんなに涼しい顔しているのだ?今のは危なかっただろう?」

 

「ああ、確かに危なかったが…私を守っているのはお前だ、だから安心していられる」

 

「そうか…まあ、それでいいさ惚れた女くらい守って見せるさ」

 

「うぅ…いきなりそういうことを言うな…」

 

 

龍桜は真っ赤になってしまった…

可愛い!かわいい!KA☆WA☆II☆!!!

そんなことがしたいわけじゃないんだ…

 

 

「さて、さっさとこの森を抜けようか」

 

「ああ、そうだな」

 

 

そういいながらお姫様だっこをする

 

 

「きゃっ!またか!いきなりするなとあれほど!」

 

「まあいいだろ?説教なんてさ…こっちの方が早いんだしさ」

 

「あぅ…」

 

 

龍桜は赤くなって俯いた…

かわいいなぁ…マジで…

空の空気を蹴りながら飛ぶ、もちろん空気抵抗は喰って、龍桜への負担はけしてる…負担なんてかけるわけねぇだろ?

さて…どうしようかなぁ…そう思っていたら、すごい妖力でのプレッシャーが来た…俺が感じた瞬間喰ったけどね…龍桜の負担になる物なんてすぐ喰うに決まってんだろ?

さて…誘ってやがるなぁ…俺と同じ戦闘狂か?強者しか耐えられないようなプレッシャー出しやがって…龍桜の負担になったらどうすんだよ!

全国の美人美少女の皆さんの迷惑になったらどうすんだよ!

仕方ねぇな…喰らいに行こうかなぁ…

美少女か美人さんじゃなかったら許さない!!!絶対にだ!!

 

 

「龍桜、この妖力出してる奴の所にいくけど…いいか?」

 

「ああ、晴夢の好きなようにしてくれ」

 

「そうか、危険だけど…いいのか?」

 

「ああ、どんなに危険でも…守ってくれるだろう?」

 

「そうだなぁ…絶対守るさ」

 

「ならいい、いこう」

 

「ああ」

 

 

そういいながら俺達は妖力の発信源に行く、

どんな奴がいるんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ついた…」

 

「ああ」

 

 

ついたな…まあ、その何だ…そこでは…なんと美少女が水浴びをしていた…ちなみに黒髪のロング、巨乳で絶世の美女レベル…いや…美少女か?龍桜も負けてないが胸は負けてるなぁ…まあ、龍桜は美乳って感じだし…ってそんなこと考えてる場合じゃない!

 

 

 

「は、はやく目を閉じろ晴夢!」

 

「え?え?えぇ?」

 

「ああ、もう!仕方ない!」

 

 

龍桜に目をふさがれた…まあ、もうすでにばっちり目に焼き付けたけどね!

なんていってる場合じゃねぇ!!!!!

赤面して仕方ない!やばい!!!恥ずかしい!裸見ちゃったよ!

そして龍桜…お前一番はじめにひとになったときは冷静だったのに今回はすげぇテンパッたな…

恥じらいというのを覚えてくれて俺は嬉しいよ…

 

 

「なんじゃ?お前様達は」

 

 

なんか話しかけてきた…あいにく俺は龍桜に目をふさがれて見えないが…

美少女の手で目隠し…超嬉しい!でも状況がわかんない!!!

あ!はなしてくれた…目隠し…少し残念な気持ちと状況がわかって嬉しい気持ち…複雑だ…

見知らぬ美少女はもう服を着ていた…よかった…

 

 

「俺は晴夢と言う名前だ」

 

「私は龍桜だ」

 

「この妖力の中で動けるということは…お前様たちは強者じゃな?」

 

「いや、龍桜は強者じゃない、元強者だ」

 

「む!その言い方は引っかかるぞ!晴夢のせいでこうなったのだ!」

 

「あーわかってるって…」

 

「では、お前様は強者か?晴夢とやら」

 

「あぁ…強者だ…お前は俺と同じタイプだろう?戦闘が楽しくて楽しくて仕方ないタイプ…そうだろ?」

 

「そうじゃ、いつもならそれだけなんじゃが…お前様よ…わしの裸体を見たじゃろう?」

 

「ぐっ!」

 

 

龍桜に白い目で見られる…くそう…

 

 

「わしに勝てたら、許してやろう、じゃが…わしに負けたら…そのまま殺す!

鬼子母神、参る!」




次回は…すごいことになります…
ためらいなく腕ちぎって投げるとかすごい男前な晴夢くん
そして龍桜かわいい…
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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8話 「これで俺に惚れただろ?」

鬼子母神との戦い決着!
感想ありがとうございます!
では本編をお楽しみください!
ゆっくりしていってね!


さて、水浴びをしていた美少女が攻撃をしかけてきた…

?今…鬼子母神って言わなかったか?マジで?

まあ、俺が悪いのは事実だし、一回素直に殺されるとしよう…

腹殴られた…えぇ…簡単に上半身どころか全身吹き飛んだんだが…

そして、衝撃が裏に行って木々をなぎ倒して衝撃はどこかにとんでいった…

いやいやいやいや…結構おかしいですよね?色々とおかしい威力だろ?今の…

遠くの方にあった山にぽっかり穴があいてるし…

なんじゃそら…さすが一番はじめの鬼…強すぎ

ん?龍桜となんか話してるな、聞いてもよっと

 

 

「ふむ、強者でも何でもなかったのう…つまらんのう…どうじゃ?お前様の連れがやられたぞ?どうするのじゃ?」

 

「ククク…あはははは!」

 

「どうしたのじゃ?連れがやられておかしくなったのかの?」

 

「あれで?あの程度で?あいつが死んだ?そんなわけないだろう?ククク」

 

「?どういうことじゃ?」

 

 

そろそろ治ってもいいか…

 

 

「そういうことだ、後ろを見てみろ」

 

「?な!?」

 

「こういうことだよ」

 

 

俺は完全に再生して鬼子母神の裏に立っていた

鬼子母神はとっさにまわし蹴りを放ってきた…これは避けとこうかな…

避ける、そしたら鬼子母神が裏に下がった

 

 

「お前様…どうして生きておるのじゃ?確かに手ごたえもあった…じゃから死んだと判断したのじゃがのう…」

 

「ああ、死んださ…ちゃんと体は吹き飛んだ…だがな…再生したのさ…さてと、鬼子母神…お前はどこまで戦える?何回俺を殺せる?さあ、来い!!俺を殺してみせろ!!」

 

「アハハハ!面白いのう!本当に面白いぞ!お前様は何者じゃ?」

 

「俺か?俺はただの…捕食者だよ?それ以上でも、それ以下でもない、ただの…捕食者だ、ではお前は何だ?妖怪か?鬼か?それとも、ただの強者か?」

 

「そうじゃの、今はただの…強者じゃ!」

 

 

そういいながら鬼子母神はすごい速さで接近してくる

 

 

「そうかそうか、強者か…面白い!!」

 

 

俺はそれを迎え撃つ

接近してきた勢いそのままで殴ってくる…

俺はそれを避けながら腹に膝蹴りする

だが…何故か避けられる…あたってない拳の衝撃が裏に飛んでいく…

山がまた消えた…

なんだこの威力…そしてあの回避能力…

なんかの能力か?

まあ、今から分析していくか?いや…普通に聞いたら教えてくれそうなんだが…

駄目もとで聞いてみるかな?

 

 

「なあ、鬼子母神」

 

「何じゃ?」

 

 

相手は攻撃してきて俺はそれを受けてからカウンターをする、というのをしながら話しかける

 

 

「お前の能力は何だ?俺のは捕食する程度の能力だ」

 

「ほう、教えてくれたからには対等な立場で戦うために能力を言っておこうかの?」

 

「ああ、教えてくれると嬉しいぜ?」

 

「柔と剛を司る程度の能力じゃ」

 

「へぇ~接近戦じゃあ最強じゃないか」

 

「そうかもしれんのう」

 

 

つまり、相手の攻撃は常に柔で受け流し、ダメージは一切通らない…自分の攻撃は剛で圧倒的な破壊力になる…まあ、接近戦で最強だろうな…

殴りあいながら接近戦最強というのを改めて思い知る…

こっちの攻撃は効かないし…向こうの攻撃は簡単に腕が吹っ飛んだりするし…

まあ、頑張るか!!

楽しいしな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺し合いをはじめて、結構たったな…

そしたら鬼子母神が話しかけてきた

 

 

「お前様よ…強いのう…惚れてしまいそうじゃぞ?わしが惚れるのはわしより強い男と決めておるのじゃ!」

 

「そうか、俺は一目みたときから惚れてたけどな?だから、惚れさせてやるよ!」

 

「そうかそうか!やってみせるのじゃ!」

 

 

ドゴッ!て感じの音で両者がぶつかる…

俺の思いついた鬼子母神の能力の攻略法…

柔で防ぐ…ということは体制がかかわってくる…だが鬼子母神はほぼすべての体制で柔の防ぎ方を使える…いや、地に足がついていればそれで柔の能力が発動させられる…

ならば!俺の腹に拳が突き刺さった状態で腹を全力で強化してそのまま上に跳ぶ

 

 

「!」

 

「これなら柔の力は使えんだろう?」

 

 

そして俺は鬼子母神の腹を殴って気絶させた…かなり強化していたから一撃だった…

ふう…勝てたぜ…よかった

 

 

「これで俺に惚れただろう?」




鬼子母神さん強すぎ…
晴夢くんもチートwww
では!感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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9話 「まあ、待てお前ら」

ふう、勝てたぁぁぁああああああ!!!!!

さてと、龍桜は…と

 

 

「終わったようだな」

 

 

なんか少し怒ってるんだが…

何でだ?

 

 

「なんで怒ってるんだ?」

 

「別に怒ってなどいない」

 

 

でも、怒ってるじゃん…

…どうしよう…

 

 

「なあ、何で怒ってるのか正直に話してくれないか?」

 

「わからないんだ!なんか胸の奥に変な感情が出てきたんだ…もやもやするし…今までこんなことなかったのに…」

 

 

それは…嫉妬という奴か?

嬉しいが…

どうしようか?

 

 

「多分それは嫉妬という感情だ」

 

「ふむ…こんな感情があったのだな…」

 

「俺は龍桜意外にたくさんの女性に恋をする、龍桜にたくさん嫉妬させてしまうだろう…でもさ、これが俺だから、それでもいいなら、このまま好きでいてくれ」

 

「ああ、もちろんだ」

 

「ありがと、まあ、俺は嬉しいがな」

 

「なぜ嬉しいのだ?」

 

「嫉妬してるってことは俺のことを好きってことだろう?」

 

「うぅ…いきなり言うなとあれほど…」

 

「ははは!可愛いよ?そういう顔もさ」

 

「あぅ…」

 

 

赤くなった!可愛いな~マジで…可愛いな~

さて…鬼子母神は寝たままだし…いや、俺が気絶させたんだけどね…

どうするかな~

いや、暇にはならなさそうだな…

雑魚妖怪どもが来るわ来るわ…めっさくる…

鬼子母神のせいで動けなかったから仕返しにってとこかな…

先頭のやつがなんか言う

 

 

「いたぞ!この妖力はあの妖力だ!こっちは動けなかったんだから殺してもいいはずだぜ?いい感じに気絶してるしな!そうだろ皆!」

 

『そうだ!!!!!!』

 

 

あと、ここの地形を言っておこう…雨が降りそうだったから大きな岩を捕食して洞窟みたいなのを作った…部屋にたいな感じにした、つまり入り口を死守すれば俺の勝ちだな

龍桜が巻き込まれないとも考えられんし、鬼子母神は今無防備だ、無防備な美少女を…って言うのは流石にいかんだろ?

まあ、まずは説得してみるか…

 

 

「まあ、待てお前ら」

 

「んだ?人間?喰われてぇのか!!!」

 

「おきるまで待て、そのあとならまあ、お前達が死ぬだけだからなそれはいいだろう」

 

「なんだぁこの人間!なめた口ききやがって!!」

 

 

裏の妖怪からもなんか野次が飛んでくる…うっとうしい

 

 

「だから、悪いことは言わないから…ここは我慢しろといっているのだ」

 

「もういい!みんな!やっちまえ!!」

 

『おおおおおおおおお!!!!!!!!』

 

 

いっぱい妖力弾が飛んでくる…あえて喰わないようにして死ぬ…

ぐちゃ!とかバキッ!とか…今のは骨が折れたのか?

あ…頭がはじけとんだ…

心臓が砕け散った…

一回死んだな…まだ回復しなくていいや!

 

 

「はははははは!!!!死にやがったな!何が言いたかったんだ?まあ、いいや行こうぜ?」

 

 

先に5人くらいが通ろうとする…俺の死体のあるところを過ぎたあたりで…俺はよみがえった…

 

 

「死んだな…確かに一回死んだ、だがな、俺が完全に死んだわけではない!知ってるか?

捕食者を殺すのはいつだって強者だ」

 

 

少し…改変したアー○ードの旦那の名言…使ってもいいよね?旦那…許してくれるかなぁ…

まあ、でも使わせてもらったぜ?

 

 

「「「なにっ!?」」」

 

 

驚いているが…もう遅いんだよなぁ…もうすでに切られてるし、こいつら

急に動いたから切断面がずれて、落ちてしまった…きもい…

まあ死体は残らないけどね…

 

 

 

「さて、妖怪諸君…わざわざここまでご苦労…ご馳走様だ」

 

 

 

そういった瞬間俺は妖怪たちをもうすでに全員殺した…

んだが誰も気づかすに俺に向かってくる…

俺はそれに背をむける…

そして洞窟のほうへ歩いていく…

俺に妖怪どもの攻撃が当たる瞬間…妖怪は死んだことに気づいた…

つまり、死んだ

妖怪の片付けは終了!

さて、戻るかな…

戻ったら龍桜が聞いてきた

 

 

「ん?もう終わったのか?」

 

「ああ、全員雑魚だからなぁ」

 

「そうか」

 

 

それからしばらく龍桜と話をしていると

 

 

「ん…うぅん…ふぁ…」

 

 

鬼子母神が起きた

 

 

「ああ、負けたのか…」

 

「ああ、そうだ俺が勝った」

 

「あははは!負けたのは初めてじゃ!初めて負けた!よし!お前様よいや晴夢わしt「俺と恋人になってくれ」ほう、先に言われるとはのう…じゃがわしは伴侶になれと言おうとしたんじゃがの?」

 

「俺は誰か一人を愛することができない、だから他の女性に恋するし、簡単に恋人になろうとする…つまり俺は浮気するけどいいか?ってことだ」

 

「ほう?わし一人では不満かの?」

 

「ああ、不満だね!俺をそこらの男と一緒にすんなよ?」

 

「そうか!不満か!愉快じゃのう!面白いのう晴夢は!なるほど、そこの龍桜…といったか?そいつが一人めかの?」

 

「そうだな、恋人になったのは一人目だ」

 

「そうかそうか、わしは鬼子母神じゃ!よろしくのう、龍桜」

 

「ああ、よろしくだ」

 

 

仲良く慣れそうでよかった

 

 

「ところで鬼子母神じゃなんかなぁ…それは種族名みたいなものだろう?名前考えたんだが…」

 

「どんな名前なんだ?」

 

「どんな名前じゃ?気に入ったら使おうかのう」

 

「ああ、鬼子母神は鬼の姫みたいな物だろう?」

 

「そうじゃの、まだわし以外の鬼は少ないがの」

 

「ならさ、鬼姫(きき)ってどうだ?」



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10話 「俺絶対強くなるよ!」

感想ありがとうございました!
書くことないので本編へ!
ゆっくりしていってね!


「鬼姫か、いい名じゃのう」

 

「ああ、いいとおもう」

 

 

上が鬼子母神下が龍桜のいった感想…お前ら…もう少しなんかないの?

まあいいや

 

 

「これからは鬼姫と名乗らせてもらおうかのう」

 

「いいんじゃないか?」

 

「ではそろそろわしも行こうかのう」

 

 

どうやら一人で旅するらしい、一緒に行ってもいいんだがな…

 

 

「一人で行くのか?一緒に行ってもいいとおもうがな」

 

「なんじゃ?心配しておるのか?安心せい晴夢のように浮気はせんからのう」

 

「そこは心配してないのだがな…」

 

「大丈夫じゃ、わしは強いからのう」

 

「そうか、まあ恋人だし、お互いそんな早死にせんだろうし、またな」

 

「そうだな、また会おう」

 

「またじゃの!」

 

 

そういいながら鬼姫はジャンプしてどこかに行ってしまった…

さて、次は何所行こうかね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は森の中を歩いていた…鬼姫と別れて、もうすでに数年経過している…

なんか飯がないかさがしていたところ…

…きのこだ…きのこだな…

食べれそうだが…

 

 

「龍桜、きのこがあった」

 

「ふむ、食べれそうだな」

 

 

ああ、食えそうだし、食べるかな、体に害のあるものでも俺にはきかんし、龍桜も命にかかわるようなのは少し残った龍の力できかないしな

さてと、そろそろ今の寝床に帰るとするかな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰ってくる途中…なんか、毎日妖怪に襲われるなぁ…ここまで言えばわかると思うが妖怪だ…

まあ、鬼姫と戦った時へった分の命の量は回復してあるから大丈夫だな…

今回は…中妖怪が3匹と小妖怪が4匹…こいつらは人間を連れて行って喰うタイプだな…

子供が捕まってる…好奇心で里の外を出たかな?子供のほかにいないからそう考えたんだが…里がすべて破壊されたならたくさん持ってるだろうからなぁ

子供はまだ生きてる

まあ、助けるかなぁ

俺達も襲われそうだし

 

 

「人間だ!またいたぞ!今日は腹いっぱい食えそうだなぁ!」

 

「そうだな、俺もたくさん喰えそうだから安心したぞ?」

 

「何言ってんだ?喰うのは俺らだぜ?」

 

 

さて…どうやって喰おうかなぁ…

妖怪がこっちに襲い掛かる予備動作?みたいなことをし始めた…

さて…俺はもうすでに、妖怪の裏に行って切った後子供を助けて元の場所へ戻る…

この動作中妖怪は気づけていない…まあ、大妖怪なら反応してきただろうがなぁ…いや大妖怪とは鬼姫以外と戦ったことないけどね…今の時代はあまり大妖怪はいないみたいだよ…

妖怪はびっくりした顔で聞いてくる

 

 

「そのガキをいつの間に!」

 

「はぁ…気づけよ…お前達はもうすでに、俺に喰われてるんだ…ご馳走様だ」

 

 

ズルッて感じで切断面から上が落ちる、子供は気絶してて良かった…少しショッキングな光景だ…

さて、妖怪は片付けたし…どうするかなぁ…

子供助けたなぁ…近くの人里っていったら…あそこかなぁ

さて、行くか…

 

 

「龍桜、この子を人里におくるぞ?」

 

「ああ、わかっている」

 

「では、行くとしよう」

 

「ああ、行こう」

 

 

そして人里に行った

それにしても…

 

 

「なあ、晴夢…」

 

「ああ、わかってる、この子供は…」

 

 

そうこの子供はただの子供じゃない…

 

 

「神だ」

 

 

そうこいつは神だ…神力がある、それも莫大だ…だが、力の使い方をわかっておらず、だから捕まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人里の近くについた…人里はすぐそこにある、だが気配を喰っているためあいつらは気づかない…

子供が目を覚ました

 

 

「よ、妖怪は!?どうなったの!ここは何所!」

 

「落ち着け、妖怪は晴夢が倒した、お前は助かった、ここは人里の前」

 

 

しっかり質問に答えるなぁ…龍桜

 

 

「なあ、少年」

 

「な、なに?」

 

「俺は晴夢と言う、少年の名前は?」

 

「あと私は龍桜だ」

 

「う、うん俺の名前は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

須佐之男命という名前だよ、言いにくいからみんなスサノヲって読んでる」

 

 

やべぇ…すげぇ有名な神だった…

まあ、いいたいこといってさっさと人里に帰らせるかな…

 

 

「そうか、スサノヲ、なんで外に出たんだ?」

 

「そ、それは、外がどんなふうになってるのか見たくて…」

 

「好奇心か?」

 

「う、うん、悪いことだよね…でも、それでも気になって…」

 

「いや、好奇心はいいことだ、好奇心がないと人は前へ進めない…だがな、好奇心に従うならそれ相応の力を手に入れろ、自分の努力でだ」

 

「え?」

 

「好奇心に従った先に困っている人がいたら、お前はどうしたい?スサノヲ?」

 

「そりゃ…助けたいよ?」

 

「なら、その好奇心にしたがって最後まで生きれるように、好奇心の先で困っている人を助けるために強く、力を手に入れろよ?少なくとも、俺は好奇心だけじゃなく、たくさんの欲望に従って生きてきた、困った人もたくさん助けた、それで後悔したことはない、だからどんな生き方をするのかお前の自由だけど、それ相応の強さを手に入れてから行動しろ、わかったな?」

 

「うん!俺絶対強くなるよ!」

 

「じゃあ私からもいいことを言ってやろう」

 

 

龍桜が言いに行った…なに言うんだ?

 

 

「好きな人を見つけたら絶対守りきれ、恋した相手がそばいるなら強くなれるから」

 

「好きな人?」

 

「ああ、異性だけではない、たくさんの自分の守りたいと思った人を全員守るんだ、そのために強くなれ、強さはいくらあっても困らないものだからな」

 

「うん、俺は強くなる、守りたい物全部守れるようになれるように!」

 

 

そろそろか…

 

 

「スサノヲ、俺達の言った事、しっかり覚えておくのだぞ?さあ、人里に戻るんだ」

 

「うん!ありがとう!助けてくれて!」

 

「うむ、ではな!」

 

 

龍桜がではな!と言っている…

えらい神様と出会っちまったなぁ…




スサノヲさん登場!まだショタスサノヲですね
感想待ってます!
次回も頑張ります!


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11話 「いただきます」

今回は、晴夢さんが苦戦します!
まあ詳細は本編にて…
感想ありがとうございます!!
ではゆっくりしていってね!


スサノヲを人里に送り返してすぐ俺達は今の寝床に帰った

さて、飯を作る!

今日の食料は魚!肉!きのこ!野菜!

料理開始!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

料理終了!

描写がない?しらねぇなそんなこと!

俺は料理が得意って訳じゃない、どこぞの雰囲気の少年のほうが断然料理はうまい!

だからいいだろ?別に

さて、飯…食う前に…

少し外が騒がしい…

はあ、飯の前に捕食って…太るぞ?俺が…

 

 

「龍桜」

 

「ああ、わかっている、いってこい、気をつけてな」

 

「すぐ帰ってくるから待っていてくれ」

 

 

俺は外に出る、寝床からしばらく行ったとこで、妖怪が行商人を襲っていた…どうせ、お守りの効果がきれたんだろうなぁ…今の技術じゃお守りくらいしかないみたいだよ?人が妖怪に対抗する手段は…しかもそのお守りは効果がきれてしまう…何時間くらいだっけか?霊力込めればまた使えるけど…

まあ、さっさと助けよう

 

 

「妖怪ども、こんばんわ、今から飯なのによくも騒いでくれたな?」

 

「なんだぁ?また人間だ!今日は腹いっぱい食えそうだな!」

 

「残念、喰うのは俺なんだ」

 

「はあ?なに言ってんだ?」

 

 

俺は妖怪が何か言ってるうちに妖怪の近くに移動して手刀できる…なんでこんなに切れ味いいのさ…手だよ?一応手だよ?

まあ、いいや

 

 

「ご馳走様だ」

 

 

妖怪たちは何も言わずに崩れ落ちた…そして光に変わる

行商人はまだ怯えている…

はあ、あと一人…隠れてるなぁ…こいつは隠れるのがうまいな…

俺が情報を集めれないとでも?

隠れてる妖怪の毛?が落ちてる…あまり喰いたくないが…

喰った…命は増えないが、その体の一部を食うとその一部の持ち主の場所がわかる…そういうことができることに…結構前に気がついた、そのおかげで龍桜を助けれたが、俺が少し…いや、今はそんなことより妖怪を見つけたんだから…喰うとしよう…

隠れている妖怪の後ろに移動して手刀で殺す

 

 

「ご馳走様だ」

 

 

まだ行商人は怯えている

声をかけるかな

 

 

「大丈夫か?行商人?」

 

「へ、へぇあんたのおかげで助かりましたぜ」

 

「そうか」

 

 

そういいながらお守りに霊力を込める…壊れないように、めっちゃ手加減して…

そして行商人に渡す

 

 

「向こうにでかい人里があるからそこに行け、そのままそこに住むといい」

 

「へぇ!ありがとうございます」

 

「じゃあな」

 

 

ちなみに指定した人里はスサノヲの帰っていった人里だ

俺はじゃあなと言いながらジャンプして寝床へ帰っていく…

また神力が増えた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

「ああ、おかえり」

 

「片付けてきた」

 

「ああ、お疲れ様だ、さあ、食べよう」

 

「ああ」

 

 

帰ってきたら龍桜が労ってくれた…嬉しい!美少女に労ってもらえるとか!

さて、飯を食うか

龍桜がご飯を温めなおしていてくれて温かいままだ!

すげぇ嬉しい!

さて…食べようかな

 

 

「いただきます」

 

「いただきます」

 

 

二人でいただきますして食べ始める…うめぇ

そういやきのこ…なにも起きないな…まあ、俺はもうすでに捕食してるから毒とかは効かないんだけど…

まあ、うまかった…なんか変な違和感があったがうまかった

龍桜も普通に食べてるし、大丈夫だろう

飯が食い終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、これは…どういう…ことだ?

 

 

「な、なあ龍桜」

 

「なんだ?」

 

「あ、あのさ…」

 

「なんだ?はっきりしないな、はやく言え」

 

「な、なななな何で…なんで…なんで俺に抱きついてるんだぁ!!!!!!」

 

「なんだ、そのことか別にいいではないか、恋人なのだし」

 

 

何だ!何がどうなってる!

龍桜は少し顔が赤い…照れてるわけじゃない…むしろ龍桜はこんなことしたら顔を赤くして気絶するほどに恥ずかしがるはずだ…どういうことだ?なぜこうなったのか、俺は考え込む…

!まさか!あのきのこか!?あのきのこに媚薬効果があったのか!?

そこまで考えたとき、龍桜はもっと強く抱きしめてきた…

なにがとは言わないが、形のいい、豊満なそれが当たってるんだよ!!!!

こんなSAN値削りにあうのは、どこぞの雰囲気の少年だけでいいだろうがよぉ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このきのこの効果は…少なくとも寝るまでは続いている…

最終的に龍桜と一緒に寝た晴夢のレポート…




どうでしたか?色々な意味で苦戦していましたね…晴夢さん…
情報をあんな風に得ることができます!
感想待ってます!
次回も頑張ります!


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12話 「神様に会いに行こうか!」

今回は…まあ、日常回です…少し、話が進みますがね
前回の続きから始まります…
感想、ありがとうございました!
じゃあ、今回も!ゆっくりしていってね!


目が覚めた…

隣では龍桜が『同じ』布団で寝ている…

え?な、なにぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!

ど、どういうことだ!?

あ…そういえば、昨日…変なきのこのせいで、龍桜が…

そういやそんなことがあったんだったなぁ

寝ているとき、危うく理性がマジで飛ぶとこだったぜ…

どこぞの雰囲気の少年ほど、SAN値が多いわけじゃないからなぁ…俺は…

というかあの雰囲気の少年はSAN値の量が桁外れだぞ?

もしこの世界がSAN値の量で強さが決まるなら、あいつがナンバーワンだ…

いやいやこんなこと考えたいわけじゃないんだ…これはただの現実逃避だ…

さて、はやく布団から出ないと、俺のSAN値はもう限界だ…

 

 

 

俺は、布団から出て立ち上がって歩き出そうとしたら足に布団が絡まって転倒…

龍桜の方に…

 

 

 

 

 

 

 

 

あ…あぶねぇ!!!

マジで危なかった…龍桜を下敷きにして潰してしまうとこだった…

なんとか手をついて耐えたが…

この体制…なにも状況がわかってない奴が見たら…どう眼に映るのだろうな

完全に押し倒したみたいな状況だ…

昨日から不幸続きだぜ!!畜生め!!!!

ちょ!龍桜が起きる!

 

 

「ん、んぅ…」

 

 

マジか!?冗談じゃねぇ!こんな状況でどう説明すりゃ許してくれるんだ!?

 

 

「せい…む…?」

 

 

起きたぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!

 

 

「お、おはよう」

 

 

とりあえず、おはようは言っといたが…

 

 

「ああ、おは…よ…う…!」

 

 

あ…今の状況に気づいたな…

 

 

「な、なななななにをしているんんだ!?」

 

「す、すまん!布団から出てつまずいたときにこうなったんだ!!!」

 

「せ、せ、晴夢の不埒者ぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!」

 

「いや、複数の女性に告白してる時点で不埒者だとは思うが…って、龍桜!落ち着けぇぇぇええええ!!!!!!!!!!!」

 

 

龍桜が近くの石で頭を思いっきり殴ってきた…

強化もなにもしていなかったので、今の龍桜の力(そこらの女性と同じ)でも十分頭が割られた…

いやこの程度じゃ死なないけどさ…

でも痛いんだよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍桜になんとか落ち着いてもらった…

落ち着いてくれて本当によかったぁ…

 

 

「と、とにかく、本当にすまなかった…」

 

「うぅ…嫌ではないが…」

 

 

?何がいやじゃないんだ?

まあ、いいや

龍桜は真っ赤だ…かわええなぁ…

それからしばらく、龍桜は赤くなったままだった…

 

 

「さて、龍桜、次は何所に行く?」

 

「そうだな、神様に会いに行ったらどうだろう?晴夢なら暇つぶしに神のもとに行きそうだと思ったが…」

 

「いいな、それ!神様に会いに行こうか!今、神様ってどんな神たちがいるんだろうな」

 

「人里で聞いてみたらどうだ?スサノヲをおくり届けた所なんか、いいと思うが」

 

「んじゃ、行くか!」

 

「ああ、行こう」

 

 

そして俺達の目的地が決まった!

行くぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人里についた…

門番がいる…旅人って言えば、通してくれるかなぁ…

 

 

「止まれ」

 

 

止まれといわれたから止まった

 

 

「悪いが、君達にはなにをしていて、なぜ外からここに入りたいのか言って貰いたい」

 

「ああ、俺達二人は旅をしているんだ」

 

「そうか、旅人か…引き止めて悪かったな…通ってくれてかまわないぞ」

 

 

通してくれるみたいだな…

ん?門番さんがなんか小声で話しかけてきたぞ?

 

 

「ずいぶん綺麗な奥さんですね」

 

「あ、あはははは…いや、奥さんではないです」

 

「あれ?そうだったのか?てっきり夫婦だと…」

 

「そう見えるかもしれませんねぇ…」

 

「じゃあ、どんな関係なんですか?」

 

「門番さん…この話に興味持ちすぎでしょう?」

 

「あはははは!!!こりゃ失敬!でも気になっちゃうんですから仕方ないでしょう?」

 

「また縁があってお会いできたら話しますよ」

 

「そうですか?なら、会えることを願っておきましょうかね」

 

「ええ、今度会ったら親しくなれそうです」

 

「そうですね、今度はプライベートで会いたいですね」

 

 

そう門番さんが言った後俺は龍桜のあとを追いかけていった

アマテラスって、やっぱ美少女なのかなぁ?




どうでしたか?最後に…少し…フラグを立てましたね…
あ!あと新しい活動報告を書きました、よかったら書き込んでください
ちょっとしたアンケートです
では!感想待ってます!
次回も、お楽しみに!
珍しく次回予告したいとおもいます!
神様たちに、会います!
以上です…
じゃあ!また明日とか!


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13話 「どいてくれないか?」

前回神さまが出るといったな?あれは嘘だ…


すいません…書いてるうちにこうなってしまったんです…神様は今回でません…次です

感想ありがとうございます!
では本編をお楽しみください
ゆっくりしていってね!



俺と龍桜は今、町を歩いている…

通行人のほとんどが龍桜に振り向いて、見とれている…やっぱ龍桜はレベル高いのか…

まあ、いいんだけど…たまに邪な視線を向ける奴を今すぐ、喰らいたい…俺は龍桜の隣を歩いている…

これ、多分龍桜から離れなくても…ガラの悪い兄ちゃんたちに囲まれるよねぇ?いや、人間には負けないだろうけどさ…

て言うか、この時代にもいたんだな…チンピラさん

人気がだんだん少なくなっていくなぁ…チンピラの皆さんが頑張って通行人をどかしてんのかなぁ?

なんか…道をふさがれた…

いや、道をふさがれたっていうのは、10人くらいで前をふさいで、後ろで、5人くらいで道をふさいでる…

龍桜がなんか話しかけた

 

 

「どいてくれないか?邪魔なのだが…」

 

 

完全に状況を理解してねぇな…まあ、理解しててもこの調子だろうがな

このチンピラどもが、龍桜に触れようとしたら全員ボコるつもりだが…

 

 

「どこに行こうとしてるんだい?そんなさえない男ほっといて、俺達と行こうぜ?」

 

 

ニヤニヤしながら言ってくる…龍桜に下衆な視線向けてるだけで殺したくなるのに…殺さずにいれるかなぁ…

 

 

「すまない、聞こえなかったのか?私はどいてくれと言ったんだ」

 

 

龍桜…なんでそんなに堂々としてるの?まあ、俺がいるからかな?<キリッ!

 

 

「おいおい、無視かよ」

 

「どいてくれといったんだ…なぜ言葉がわからないのだ?」

 

 

龍桜のどいてくれの一点張りにチンピラさんたちは地味にいらいらしてるみたい…

 

 

「おいおい、こっちが下手に出てりゃいい気になりやがって」

 

 

どの変が下手だったのか30字以内で簡潔に述べてください

 

 

「こっちは親切でやってるんだ…だから素直に従ったほうがいいぜ?」

 

「ふむ、忠告は感謝するが、私はどいてくれと言ったんだ」

 

「こいつ…もういい」

 

「わかってくれたのか?」

 

「ああ、きっちりわかったぜ…お前が馬鹿だってなぁ!!!」

 

 

そういいながらチンピラのリーダーみたいな奴が手を振り上げる

もうすでにそのときには、殴った…死にはしないけど、一撃で吹っ飛んで気絶するくらいの威力で…これでもかなり…本当に手加減して殴ったんだ…

チンピラのリーダーっぽい人は声もあげずに吹っ飛ぶ

 

 

「バカはお前だったな…殺さないでおいてやるから、周りの奴ら、そいつ連れておとなしく帰りな」

 

 

チンピラたちは怯えた様子で気絶してるチンピラを連れて帰った

龍桜に手を出そうとするなら、それ相応の強さを持って来い!俺を殺しきれるだけの強さをな…

さて、何所行けば神様に会えるんだ?そもそも、どんな神様がいるんだ?

少なくともスサノヲはいると思うがな

あれか?スサノヲが子供ってことは、アマテラス、ツクヨミ、イザナギ、イザナミあたりか?いるとしたらだけど

うーん…神様が住んでるとことかあるのかな?

まあいいや

町の人に聞き込みだな

 

 

「龍桜、人里の人に聞いてみようぜ?どこに神様がいるのか、どんな神様がいるのか」

 

「ああ、わかった」

 

 

俺達は聞き込みをした…

龍桜が男に聞くとなんかいやなので男性は俺が聞いた

ちなみに、女性は龍桜がいつも先に聞きに行く…畜生…美少女いたかもしれないのに…

まあいい

集めれた情報は

・まだ神様は数が少ない

・その神様は3人

・アマテラス、ツクヨミ、スサノヲ

・前はイザナギ、イザナミという神がいたが、ここにはいないらしい…だが、信仰はされている

ふむ…イザナギ、イザナミは夫婦神らしいな…どこいったんだか…

俺は美少女、美人さんは好きだけど、相手がいるのならそれにちょっかい出さない、俺のポリシー?見たいなものだ、むしろまだくっついてないなら応援したりする

だから、イザナミには手は出さない

でも…アマテラスには…手出すかもなぁ…

いやいや、そんなこと考えるよりも、神様の住んでる所はわかった…

あのバカみたいにでかい、神社だそうだ

俺は山の上にある、でかい神社を見ながら思う…

なんで山の上に立てる必要があったんだ?

とどうでもいいことを割りと真剣に考える…




神様…本当にでませんでした…マジすいません…
今回、特に進展のない話しでしたね…

感想、待ってます!
次回こそは神様3人!登場させます!
では!このへんで…
感想待ってます!
次回もゆっくりしていってね!


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14話 「ただの長生きな人間だよ」

今回こそは神を出したぞ!!!!
まだ、全員じゃないけど…
まあ、でも書けたぜ!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!!!



「なあ…大丈夫か?」

 

「はあ、はあ、だい…じょうぶ…だ」

 

「うーん確かに今の龍桜にはつらいかもなぁ」

 

 

俺と龍桜は今、神の住んでいる神社に向かっている

んで、お参りに行く神社は下にあるけど、神が住んでるのは、上のでかい所らしい…

そういや、アマテラスって高天原にいないといけない神じゃなかったっけ?

まだなのかな?そしてあのスサノヲが荒ぶる神になるんだぜ?古事記、日本書紀によればな…

まあ、ここは元とは違う世界だからスサノヲが荒ぶったりしないかもしれないがな…

んで、話し戻すけど、神様が住んでる社に行くにはなが~~~~~い階段をのぼらにゃならん…

実際あの頂上に行くのは禁止されてないけど、みんな祭りとかに行く位らしい…下の神社でお参りできるからな、わざわざこんな階段登らなくていいなら皆そっちにいくよなぁ…

その階段を登っていて、龍桜は疲れたみたいだ…俺は基本的に身体能力が違いすぎるかあなぁ

龍桜はそこらの女性と同じくらいなのに、休みなしでずっと登ったらそうなるよなぁ…

 

 

「少し休むか?」

 

「ああ、やす…ま…せて…くれ…」

 

 

すげぇ疲れてるな…

まだ半分くらいなんだが…

長すぎだろ、この階段…

さて、どうしようか

選択肢は2つ

1 このまま龍桜が回復するまで待つ

2 龍桜をお姫様抱っこして上までジャンプしていく

よし、2だな

そりゃ2だろ、2のほうが速いしなにより、龍桜をお姫様だっこできるじゃないか!!!!

よし、じゃあ抱っこしよう

 

 

「龍桜」

 

「なんだ?きゃっ!またか!?」

 

「毎度毎度、同じ台詞だな龍桜」

 

「いつもいきなりするなとあれほど言っているではないか!!」

 

 

龍桜はなんか騒いでるが、俺はジャンプしていく

そして毎度毎度俺もあんなじこと考える…龍桜の驚いた声かわええ!

一番上まで来た…

なんか…巫女さんもいないんだな…

下の神社にはたくさんいたのになぁ

まあ、そんなことはどうでもいいんだ

神様たちは何所にいるかなぁ?

とりあえず、お参りでもするか、なんか、見た目はただのでかい神社だし…

お金は…少ししかないな…どうせ使わないし、全部入れよ

 

 

「龍桜、賽銭いれるぞ?」

 

「ああ、私も入れよう」

 

 

二人で賽銭箱にお賽銭を投げ入れてお祈りする…

 

 

「ん?この時期にわざわざ上まで上がってきて、いのるとは…珍しいな」

 

 

前を見てみると…美男美女が立っていた…男の方は…なんか美って感じなのに、どこか男らしいな…女のほうは…すげぇ黒髪美人…

神様か…神力…押さえ込んでるみたいだけどあふれてる…すげぇ神力の量だな

男の方がしゃべったみたいだな

質問には答えとかないとな

 

 

「俺たちは旅人だ、んでこの町に立ち寄ったからお参りくらいしとこうと思ってここに来た」

 

「そうかそうか、ただの旅人が飛んでくるのか、いやはや人間の進化は早いなぁ?」

 

 

えぇ…見られてた…

龍桜がつらそうだったから…

くらいしか理由がないんだけど…

 

 

「そうですね、気づいたらこんなに文明が栄えましたもんね…」

 

「ほう、昔の人間を知っているみたいじゃないか?俺達が生まれる前の人間達を…一体どれくらい生きているのだ?お前は」

 

「相手のことが知りたければ、まずは自分から自己紹介するのがスジってもんでしょう?」

 

「クハハハハハハ!面白い人間だな、まあいい俺の名前は伊耶那岐…まあ、イザナギだ」

 

「俺の名前は晴夢…ただの長生きな人間だよ」

 

 

おいぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!

村人の皆さん!ちゃんといるじゃねぇか!このひとがイザナギってことはあの黒髪美人さんはイザナミだろぉ!

話が違う!この二人はいないんじゃなかったの!?

まあ、だからどうとかではないけどね…

うん?イザナミと思われる美女が自己紹介する

 

 

「私は伊耶那美といいますイザナミとよんでください」

 

 

やっぱりイザナミか…

この人には手ださんぞ?相手がいるしな…

龍桜が自己紹介する

 

 

「私は龍桜と言う、よろしく」

 

「龍桜に晴夢か…スサノヲを助けた者たちか?」

 

 

イザナギが聞いてくる…

やっぱスサノヲもここにいるのか…

 

 

「スサノヲは、助けたな、昨日」

 

「やっぱりそうか!助けられてからすぐスサノヲは強くなりたいと言ってな、今まで嫌がってた神力の使い方の練習もしっかりやっているのだ

それより言っておきたいことがある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スサノヲを救ってくれて、感謝する…」

 

「別にいいよ、襲ってきた妖怪が偶然スサノヲを持ってただけなんだから」

 

「そうか…ところで晴夢、お前強いだろ?」

 

「それはどうかな?」

 

「少し、死合しようじゃないか?」

 

「俺はいいけど…ここら全部吹っ飛ぶぜ?」

 

「大丈夫だ」

 

 

そうイザナギがいった瞬間変な空間に来た…

なるほど…ここならどんだけ暴れても大丈夫か…

 

 

「これどうやって出したんだ?」

 

「なに、ただの神力の応用だ…まあ、欠陥がたくさんあるがな」

 

「どんなことだ?」

 

「この空間を作った者もここに入らなきゃいけないのと、時間制限つきだ」

 

「そうか…じゃあ、はじめようか?」

 

「ああ、そうだな、死合をはじめよう」




神様二人、夫婦の神様に出てきてもらいました!
いやぁ、次はイザナギさんと殺しあってもらいます!まあ、イザナギさんも戦闘狂だったってわけですね…
ではこのへんで終わりにしときます
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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15話 「今はただの強者だ!!!!」

イザナギとのバトル!!!!!!
です、今回はね…
感想本当にありがとうございます!!!!
毎回書いてくださって本当に嬉しいです!!!!!
今後ともよろしくお願いします!!!!!!!
では本編をお楽しみください!
ゆっくりしていってね!!!!


イザナギが突っ込んでくる…

はえぇ…そのままのいきおいでイザナギは殴ってくる、それを避けて腹に右手で手刀を入れようとするがイザナギはそれを右に回転しながら行くことで避ける…

そのままイザナギは離れて、神力の弾幕を張って撃って来る…

喰らい尽くすぜ!!!!

神力の弾幕を喰らい尽くしながら俺はイザナギの方に走っていく

うわぁ…楽しそうな笑顔だなぁ…

 

俺はイザナギの手前で上に飛んで、体を回転させながら手刀出して斬れるようにしてをイザナギに落ちる

イザナギはギリギリのところで後ろにバックステップしてかわす…

楽しいなぁ…

 

着地した俺はその瞬間にイザナギの方向へ跳ぶ

イザナギは迎え撃つ…

殴ってくる、俺はそれをかわしながら手刀で首を狙う

イザナギはかわされた腕を振ってラリアットみたいに俺に当てようとする…

それをマトリックスのあの有名なブリッチ?(手のつかないあのおかしいだろこのバランスってなるあれだ)でよける…そのままバク宙見たいな感じで跳び上がる…違うのはめっちゃ回転しながら5メートルくらい跳び上がるとこあたりだ

俺は跳び上がった上からかかと落としを当てようとする

バックステップで回避される

 

 

「楽しいなぁ…」

 

 

イザナギが話しかけてくる

 

 

「ああ、楽しい…いつまでこれが続くかなぁ」

 

「それはわからん…まあ、もっと楽しもうや」

 

 

イザナギはそういった瞬間すごい速さで接近してくる

俺は全力で右腕に霊力を込め…殴ろうとする…が

かわされて、そこからイザナギは殴ってくる…

避けれねぇ!!!!!

顔って言うか、上半身吹っ飛んだ…

これで、能力なしなんだから、笑えねぇよなぁ…

 

 

「ん?吹き飛んだか?当たっても死なないと思っていたのだが…悪いな、俺は人を蘇らすすべをしらん、お前をよみがえらせることはできん」

 

 

そういって俺の死体…死体か?に背を向けるイザナギ…

ちょいと甘く見すぎだろ?俺のことをさ…お前より長生きなんだぜ?俺

もう生き返ってもいいだろう…

 

 

「いや、あやまる必要などないさ」

 

「な!?」

 

 

イザナギがすげぇびっくりしてる…

おいおい、原初の神なんだからコレぐらいで驚くなよ…

俺はまだこの戦闘が続くと思うと、満面の笑みをしてしまった

するとイザナギも笑いながら

 

 

「お前、人間か?」

 

 

と聞いてきた

だから俺はいつも通り

 

 

「ああ、俺は人間だ…だがな人間以外で俺を表すなら…捕食者だそれ以上でも、それ以下でもないし、今後それ以上かそれ以下になることもない、ただの捕食者だ」

 

「そうかよ…」

 

「ではお前はなんだ?化け物か?神か?それとも…ただの強者か?」

 

「くはははははは!!!!!そうだな、いつもの俺ならば迷わず神だ、と答えるだろうが…今はただの強者だ!!!!」

 

「そうかそうか、お前も強者か…面白い…本当に…面白い!!」

 

 

俺とイザナギはまた同時に駆け出し、一瞬にもみたない速さで距離がゼロになる…

そして…

ゴガッ!!!!!!!!!!!!!って音がする…

俺の霊力全開の右拳と、イザナギの右拳がぶつかった音だ

次!そのまま左手で殴りに行く!!!

イザナギも同時だ…

けどなぁ…こっちだけ一発もらったままは嫌だろ?

一発撃たれたらきっちり撃ち帰すぜ?どこかの銀行員と違って倍返しなんてことは言わないがな!!!!!

楽しい!!!!!!

俺とイザナギの死合はまだまだ続く…続いていく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イザナギの作った空間が割れ始めた…

 

 

「もう…終わりみたいだな…」

 

「ああ、これ以上は持続できないみたいだ…」

 

「楽しかったよ…すごく、な」

 

「ああ、俺もだ」

 

 

そうイザナギが言ったとき、もとの世界に戻ってきた

龍桜が話しかけてくる

 

 

「どうだった?神様は」

 

「ああ…強かったよ…すげぇ強かった」

 

「そうか、よかったな」

 

 

龍桜は微笑みを浮かべてそういった…

やべぇ…惚れてしまいそうだ…いやいや、かなり前に惚れてるからな!?

俺、少しおかしくなったみたいだな…

決着…つかなかったなぁ…

イザナギと鬼姫が戦ったら…どっちが勝つんだろうなぁ…

そういやイザナギの能力って…

 

 

「イザナギ、能力…なんだ?」

 

「俺のか?俺のは…国を作る程度の能力だ」

 

 

……戦闘に関係ねぇけど、チートだった…

 

 

「じゃあ、イザナミのは?」

 

「神を生む程度の能力です」

 

 

………なんか、戦闘に関係ないのにすげぇ!って思える能力だな…

まあいいや…さて何しようかなぁ

 

 

「父上!母上!これはどうやったらできるんですか!?」

 

 

聞き覚えのある声だなぁ…

 

 

「こらスサノヲ、走るな、危ないぞ?」

 

 

聞き覚えのないこえだなぁ…

 

 

「フフフ、ツクヨミは少し心配しすぎですよ?」

 

 

美少女のこえだなぁ…

なんで声でわかるかって?

俺ぐらいになるとわかるんだよ?




イザナギとのバトルですが…実際どんな規模の攻撃が起きてるのかわかりずらいですが…拳と拳がぶつかったときなんて、軽く人里が消し飛んでます…よかったなぁ…あの結界?みたいなのがあってさ…ちなみにこの技、晴夢が覚えて、改造して某聖杯戦争の赤い弓兵さんや、制服王の宝具みたいな感じにします(つまり固有結界…ただ全力で戦うためだけの…固有結界になります)
そして次回は神ヒロイン登場!!!!
ちなみにもう一人の神ヒロイン(フィーナさん)はまだまだ先です
ではそろそろ、このへんで終わりにしときます
感想待ってます!
次回もお楽しみに!!!!!!


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16話 「いい組み合わせだなとおもったんです」

今回は雑談回かな?
アマテラスさまは絶対ヒロインにします!
まだできないけど…
感想、ありがとうございました!
では、ゆっくりしていってね!



俺は裏から声がしたので、振り向いてみると…

3人いた…

まず、美男子、次に美幼児、んで美少女!!!!!!

美男子は黒い髪で、なんか、月を思い浮かべてしまう美男子…カリスマすげぇわ…

美幼児は、黒髪でまあ、すげぇ美幼児…言うまでもなくスサノヲだ

そして美少女は…白い髪になのに、どこか赤っぽいと思わせる色の髪に…いや、太陽の色?見たいな髪に、すげぇ整った顔…スタイルもいい…流石神様…美少女すぐるだろ…

よし、告白したいがなぜかイザナギは俺の行動を察知していたようで睨んでくる…

何故だ!?何故俺がこの行動にでるとわかったんだ!?

俺はまだ戦闘狂の一面しか見せてないはずだ!

これが…父の強さか…だが俺は諦めんぞ!!!!!!

と思っていたらスサノヲが走って来た

 

 

「晴夢さん!龍桜さん!この間は本当にありがとうございました!」

 

「ああ、別にいいよ、まあ、その言葉は受け取っとくぜ?それに、イザナギから聞いたぞ?頑張って修行してるんだろ?これからも頑張れよ?」

 

「晴夢、こういうときは褒めるべきだろう?」

 

 

龍桜に文句を言われてしまった…

龍桜はスサノヲを褒めるみたいだ

 

 

「がんばってるそうじゃないか、スサノヲはすごいな、強い神になれるだろう」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

 

ツクヨミと思われる、美男子とアマテラスと思われる美少女は神と普通に会話する人間に驚いたのか固まったままだ

イザナギを呼び捨てにしたからかな?でも殺しあったんだし、これくらいいいよな?

それにしてもどう声をかけようか…

アマテラスと思われる美少女に告白したいが…

イザナギに告白した瞬間に体を吹き飛ばされそうなんだが…

それが怖い…

そしてなんか龍桜の言った言葉…親戚の人みたいな感じだな…

しゃべり方が男っぽいから親戚の痛い!!!!!!!

足を龍桜にかかとで踏み抜かれた…

何故わかったんだ…

すげぇ痛いし…

 

 

「兄上!姉上!この人達が僕を助けてくれた人だよ!」

 

 

紹介してくれてるみたいだ

 

 

「そうか、スサノヲを救ってくれて感謝する…本当に、感謝する」

 

 

ツクヨミさんかな?美男子が深く頭を下げる…

神様だけどしっかり人間にも敬意を持ってんのか…

大変よろしい

 

 

「本当にありがとうございます、スサノヲを助けていただいて貰って…」

 

「いや、だからいいと言っているだろう?俺は俺の欲望に従っただけだぞ?目の前で人が襲われていて、自分は助けられたのに、そいつが死んでしまったらいやだろう?

そうなりたくない欲望から助けただけだよ」

 

「つまり、遠まわしに助けたかったから助けたと言っているのだ」

 

「おい…」

 

 

何か横から龍桜に解説されてしまった…

なんでだ?まあいいや

なんだ?俺と龍桜がそんなに微笑ましかったのかスサノヲはいつも笑顔だが、みんな微笑みを浮かべてるんだが…

なぜに?

 

 

「なんで皆微笑んでいるのだ?」

 

 

龍桜が疑問を口に出した…

俺と同じこと思ってたのか…

すると、アマテラスが言った

 

 

「いえ、いい組み合わせだなとおもったんです」

 

 

いい組み合わせ…ねぇ…

まあ、あたりまえだな

 

 

「お二人は、恋人…というものなのでしょうか?」

 

「ああ、私と晴夢は恋人だ」

 

「ふぅん」イザナギだなこの声

 

「そうなんですか」イザナミだな

 

「へぇ…」ツクヨミだ

 

「はえぇ…」なんだこの声、アマテラス、まるで意味がわからんのだが…

 

 

スサノヲは…少し向こうで、修行?をしている

そして、龍桜はまた何かを言う

 

 

「他にも、晴夢には恋人がいるぞ?」

 

「ぶっ!?」イザナギ、なんか吹いたな…

 

「は…」イザナミ…は…しかいってねぇな

 

「そ、そういうこともあるんだな…」ツクヨミなにを納得したんだ?

 

「は、はわわわ!」アマテラス…あなた神なんだから威厳を見せろよ…まあ、美少女だからいいけどさあ

 

 

みんなの反応に感想を思っていたら

 

 

「なんで納得してるんだ!?」

 

 

イザナギが疑問を龍桜に言った

 

 

「いや、なんでもなにも晴夢に恋人になってくれって言われたときに堂々と俺は浮気すると言っていたからなそれでも受け入れたんだ、納得しないわけにはいかないだろう?」

 

 

するとイザナギは小声で何かをぶつぶついっていた…

 

 

「だってさ、俺だって男だからさハーレムとかはさ、憧れるよ?それを完成させるのにそんな手があったとは…」

 

 

とかなんとか…おいおい、原初の神さまよ…そんなんでいいのかよ…

あ、イザナミが

 

 

「イザナギ、少しお話があります、向こうでおはな死をしましょう」

 

 

ん?今なんかニュアンスが…

イザナギは俺たちから見えないところにつれていかれてしまった

まあいいや

俺たちの神様との会話はまだまだ続く…




どうでしたかね?
今回もただの雑談回でした…
まあ、あれです…今超ドシリアスの話考えていますんで…まあ、書くのはまだまだ後になりそうですけどね…
では感想待ってます!
次回もお楽しみに!!!
イザナギは…惜しい奴をなくしたぜ…


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17話 「俺は弱者だ」

今回は色々あります
書くこともとくにないですね…
しいて言うなら…一日一話…いや雰囲気録もあるから2話って結構つらいですね…
自分で書いてて楽しいからいいですけど
感想ありがとうございました
ゆっくりしていってね!!


俺と龍桜は今神様たちと話している…

あ……イザナギとイザナミが帰ってきた…

なんか…イザナギが真っ白だ…

何があったかは聞かないでおこう…

さて…どうしようか…

このどうしようかと言うのは、いつアマテラスに告白しようかと言うことだ…

マジでどうしようかなぁ…

イザナギからの視線が痛いし…

と考えてると…

 

 

「こんにちは」

 

 

神社の入り口から声がした…

?誰だろう

するとイザナギが

 

 

「ああ…なんだお前か入っていいぞ」

 

 

するとなんとあの門番さんが…いやいや口調がおかしくなっていたが

普通に門番さんが来た

 

 

「あ、門番さんだ」

 

「ああ、朝に通った人か…」

 

「なんだ知り合いか?」

 

「いや、俺門番してるのにこの人達と会わないわけないだろ」

 

 

イザナギにたいしてすげぇ口調が砕けるなぁ…

 

 

「俺の名前は晴夢だ、門番さんは?」

 

「ああ、もう口調崩してもいいかな…俺の名前は西山正太郎(にしやましょうたろう)って言う、よろしくな」

 

「ああ、よろしく」

 

 

門番さん改め、正太郎は手を差し出してくるので握手した

まあ、いい人そうだな…

するとイザナギがちょっと来いというので着いていった

んでコソコソ話す

 

 

「あいつはな、いい奴なんだけどな、いきなりここに…何年前だったか忘れたが来てな

んで今は門番として働いている、あいつ、結構っていうかかなり強いぞ

能力が強い…霊力の量もすごい…

結構いいやつだが、欠点がある…あいつはな…

重度のロリコンなんだよ…」

 

「え…えぇ…」

 

 

えぇ?って感じだこれ、どう反応したらいいんだ?

皆さんならどう反応する?いやそんな意味不明な問いかけはいいか

今のでアイツのことについてわかったことは

・何年か前にこの人里に来た

・強い

・そしてロリコンだということ…

なぜ最後のを教えたんだ…

強いのは確かに、知りたいことだったが…

あれはロリコンなのか…

いやまあ、俺はロリもいいと思うよ?

でもね、俺は父性てきな意味で見るんだよ…

能力が強いか…ふむ

確かに戦ってみたいが…今はいいや

俺にだって戦いたいときと戦いたくないときがあるんだよ

それからしばらく雑談した…

そして気づいた…

そうじゃん…寝るとこないじゃん…

ちなみに正太郎は帰った…今思ったら戦えばよかった

まあ、仕方ないな

 

 

「さて…どこに泊まろうかな…」

 

「そうだな、今から宿に行って間に合うだろうか」

 

 

二人でそんなことを言ってると

 

 

「ここにとまればいいじゃないか」

 

 

イザナギがそういった…

ああ…その手があったな

 

 

「ああ、そちらがいいならここで泊めてもらうがいいか?」

 

 

みんないいよ?っぽい感じだ

なら泊めて貰おうかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆が寝た…俺は神社の縁側で、月を見ている…

ちなみに俺が寝ないのは、正直寝る必要がないからだ…別に俺は寝なくてもいい…寝たいときは寝るけど

今日は月が綺麗なので、月を見て、一夜すごそうかと思ってる

すると…

だれか来た…まあ、気配でわかるけど…俺は振り向かずに言う

 

 

「アマテラスか…どうしたんだ?寝ないのか?」

 

「いえ…晴夢さんこそどうしたんですか?」

 

「寝る必要がないからな」

 

「そうなんですか?」

 

「ああ」

 

 

アマテラスは俺の隣に座る二人で月を見上げている

 

 

「晴夢さんは、どうして複数の女性を愛そうと思ったんですか?龍桜さんだけでは駄目なんですか?」

 

 

アマテラスはそう聞いてきた…

なら俺は本心を語ろう…

 

 

「俺は…いや、人は色んな人に恋をする…たくさん恋をしてしまう…

俺の場合は一人じゃ駄目なんだ…恋をしてしまったのだから、その人を守りたい…ずっと一緒にいて欲しい、せめて何か関係が欲しいんだ…

まあ、つまりただのさびしがりだ」

 

「そうなんですか…」

 

「だから俺は恋した人を何が何でも守る…関係を持った人とずっと一緒にいたいから…

つまり俺は弱いんだよ…俺は弱者だ」

 

 

あの世界にいたときもそうだ…

俺はさびしがりだった…普通に幸せに育ったのに…

でもこういう性格になって自分でよかったと思っている…

この性格のおかげで楽しく過ごせた…だから俺は龍桜を、鬼姫を、フィーナを愛せたんだ

まあ、一人でいるときが長かったせいでこの性格もひどくなってんだけどな…

 

 

「その関係は恋人じゃなくてもいいんじゃないんですか?」

 

「ああ…そこはただの俺の欲望だよ、何事にも貪欲になるべきだって、それが俺の生きかただからさ」

 

「ふふふ…そこは欲望ですか」

 

「ああ、自分に正直になるべきだ

俺は何があってもこの生きかたを変えるつもりはない…俺は弱者だ、それ以上でもそれ以下でもないし、今後、それ以上にもそれ以下になるつもりもない

ただのわがままだってのはわかってる…でもこれが俺だ、隠しようのない俺だ、なら隠さなくてもいいさ…だから俺はこういう人間になったんだ」

 

「私が聞いていいようなことだったんですか?その内心は」

 

「ああ、別に隠してるわけでもないしな…龍桜もこのことは知ってるし」

 

「もう一度言っておきます、スサノヲを助けてくれてありがとうございます」

 

「ああ、

じゃあ俺からお願いだ」

 

「はい、スサノヲを助けてもらったのです、なんでもします」

 

 

ん?今なんでも(ry

もうそのネタはいいよ…

 

 

「俺はずっとアマテラスを守りたいから、俺と恋人になってくれ」

 

「え?」

 

「いやって言っても、俺を好きになるまでアタックするけどな?」

 

「ど、どどどどういうこここことですか!?」

 

 

何言ってるか聞こえなかったのかな?

 

 

「恋人になってくれって言ったんだ」

 

「え…あ、あの!え、えと!わ、わたしなんかが「アマテラスは可愛いよ?その心もな」ふぇ…」

 

 

へんな声だしたな…

 

 

俺は縁側から庭へ出る…

アマテラスは完全にフリーズ状態だ…

それにしても…今日はいい月だ

ちなみに月といえばツクヨミだが、ツクヨミは普通に寝ている…それでいいのか月の神…

アマテラスは真っ赤になって俯いたまま

 

 

「わ、わたしなんかでよければ…守ってください…」

 

 

本当に消えてしまいそうな声でそういった…

 

 

「ああ、もちろんだ…太陽がこの地球の空に存在する限り、俺はアナタを守り通すと誓う」




アマテラスさんおとされました…
あと門番さん再登場!このあといっぱい出てきます、かなりのチートキャラで実はかなりの変態紳士です
晴夢さんの内心もわかりましたね
では今回はこのへんで…
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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18話 「幼女…可愛かったな…」

今回は…正太郎くんの話ですね…
前半はいろいろですけど
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「死ねこの野郎!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

ヅガァン!!!!!!!!って感じの音…

今俺は、イザナギに襲われたので、迎え撃っている…

 

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!!!!!」

 

 

超連続で攻撃してくる…ジョジョっぽいな…

なら俺は…

 

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!!!!!!!!!!」

 

 

あぶねぇ!!!こいつ全力で殺しにきてやがる!!

 

 

「なんでお前!アマテラスに手ぇ出しやがったんだぁ!!!!!」

 

 

なんだそのことか…

 

 

「そんなん、惚れたからに決まってんだろぉ!!!!!!」

 

 

全力でケンカしながらそういう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして…イザナギはイザナミに連れて行かれた…

あの後どうなるのかは気にしないでおこう…

ちなみに、龍桜も、アマテラスをおとしたことは言ってある…

龍桜は「そうか、よかったな」と言っていた…認めてはいるけど、嫉妬は出てくるみたいで、少し不機嫌だった…

そろそろ、行かなくちゃな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んじゃ、またな?皆」

 

「ではまたな」

 

 

俺と龍桜が言う

 

 

 

 

「ああ、じゃあな」

 

 

ツクヨミ…普通に話せるようになった

 

 

「お前…まあ、お前ならしっかりアマテラスを守れるだろうしいいか」

 

 

イザナギさんよぉ、まだ認めてなかったのかよ

 

 

「イザナギ?少し、諦めが悪すぎますよ?」

 

 

イザナギ、このあと説教されるな

 

 

「晴夢さん!龍桜さん!お気をつけて!」

 

 

スサノヲ…元気いっぱいだな

 

 

「はい、またです、気をつけてくださいね」

 

 

アマテラス…かわええなぁ」

 

 

おっと声に出てたな…

アマテラス真っ赤だ

んじゃ、行くかな!

少し不機嫌な龍桜をお姫様抱っこして上に跳ぶ

 

 

「じゃあな!全員元気でな!また会うときまでさ!!!!」

 

「で、ではな!」

 

 

龍桜も最後にではなと言っていたが、いきなりのお姫様抱っこで真っ赤だった…

さて、何所に行こうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side正太郎

俺は正太郎…少し前まで、人里に住んでいたが今は旅をしている

俺は、まあ転生者だ…

いつの間にかこの世界に来ていた

今だに、この世界がなんの世界かわからない…

神とか妖怪とかいるから、そういう世界だろうが…

イザナギと晴夢…この世界じゃ最強のランクだろう…

この二人と別れて…いや、晴夢が人里を出て、それから数日後に俺も人里を出た…が、それからもうすでに数年たっている

さてと…俺の能力を説明しておこうか…

 

 

ありとあらゆるものを逆にする程度の能力

 

 

それがこの世界に来て俺が気づいたら持っていた能力

いや、なんの世界かわからないってって言ったけどこれのおかげで見当はついてるんだ…

東方の世界だ…

俺は東方は好きだった!

もともと、一部のロリキャラとそしてお姉さま系が俺のストライクゾーンだったのだが…

能力の影響でそれが逆になり…ロリコンとなった…

はっ!ロリコンじゃないよ!?ロリコンだったとしても、ロリコンと言う名の紳士だよ!

そんなネタはどうでもいいんだ…

さてと…行くか!

ちなみに俺は寿命がない

能力でなくした

ん?幼女の気配!!!!!!

俺は急いで気配を感じた方向へ行く…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん…なんか妖怪に女性と幼女が襲われているね…

なんでこんなとこまで出てきたんだ?

まあ、助けようか!

 

 

「久しぶりの人間だぁ!!!!」

 

「い、いや…たすけ…」

 

「あん?うるせいなぁ…さっさと死ね!!!」

 

 

そういいながら妖怪は手を振り上げる…爪で殺すきか…

女性は幼女を抱きしめて守ろうとしている…

いや、一緒に死んじゃうでしょ…それ

 

 

「彼女が死ぬ?逆だろ?彼女は生き残るんだ」

 

 

俺は妖怪の腕の向きを逆にした…

つまり関節とか無視で無理やり逆になる…痛そうだなぁ…

 

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

 

「うるさいぞ?」

 

 

本当にうるさい…

生きているということを逆に…

妖怪は死んだ…

コレぐらいなら簡単に殺せる…

 

 

「大丈夫ですか?」

 

「は、はい…」

 

「お、お兄ちゃんはだ、だあれ?」

 

「うん?お兄ちゃんは旅人だよ?俺が怖いかい?」

 

「う、うん…」

 

「素直だなぁ…」

 

 

やべぇ…この幼女かわええ!!!

まじかわえぇ!!!涙目すげぇ!!!!

かわいい!!!!!!!!!!!!

まあ、このまま怯えさせとくのもなんだしな…

怖いを逆に…この逆にするのは俺の逆にたいする認識だ、逆なんてのは、人それぞれの視点で変わるからなぁ

それにしても…どっちも無事でよかった、間に合ってよかった…

 

 

「まだ怖いかい?」

 

「怖くなくなったよ?どうして」

 

「さあ、どうしてだろうね」

 

 

やべぇ襲いてぇ…

いやいやいや、ここで襲ったらなんか駄目だろう…色々駄目だろう

俺は女性に聞く

 

 

「あなた達はどこの里から来たのですか?」

 

「あっちの方の里です」

 

「では、俺が護衛します」

 

「た、助けてくださってありがとうございます」

 

「別にいいですよ、それくらい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はその幼女と女性を里に送り届け、旅を再開する

 

 

「幼女…可愛かったな…」




いやぁ…正太郎くん…地味にいいキャラしてますねぇ…
実際かなり強いですし…

書くことないので、自分の今したいこと…
この頃、ACのMAD見て、もう一回やりたいと思って探して、途中で兄が売ってたなと思い出して落ち込みました…AC4と4アンサーと5やりたかった…

そんなことはいいや
では、感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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19話 「夢か…」

こっからシリアス入ります!
そして昨日は本当に申し訳ありませんでした!
戦愛録…書けなくて!本当に…
前回の感想、ありがとうございました!
では色々な伏線を立てた本編…
ゆっくりみていってね!


「龍桜…俺はお前を………殺す…」

 

 

 

俺はそういう…

 

 

「お前にできるのなら…やってみろ…お前に殺されて死ねるのなら…それもまたいいだろう…」

 

 

 

俺たちは距離をつめる…一瞬にもみたない速度で…

そして……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の手刀は龍桜の胸を貫いた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「晴夢―――――――――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!……………夢か………嫌な夢だ…」

 

 

それにしても…あの夢…リアルすぎた…まあ、背景はぼやけてたりしたが…それでも…リアルすぎた…あの夢の龍桜が最後に何を言ったのか…思い出せない…聞いたのに…確かに聞いたのに…

やめだやめだ!あんな夢のこと考えてたら色々おかしくなりそうだ

はあ…何なんだ?一体…

龍桜はまだ…寝ているか…

まだ起きないのか…

 

 

 

少し…今の状況を言っておこう…

イザナギたちと…正太郎と別れてもうすでに1億年…

今じゃ数千万年前…うーんと…四千万年?くらい前に北欧神話の神と思われるものたちがたくさん出てきた…

オーディンやらトールやら…今は捕まっているがロキとかも…何して捕まったんだっけ?まあ、いいや

色んな神がいるのと同時に、色んな種族もいる…

巨人族とかな…あいつら、たまに襲ってくるから嫌いだぜ…

そして北欧神話に出てくる怪物ども…フェンリルとか、ヨルムンガンドとか…あいつらは元の世界では神の子供だったりするが…この東方の世界では何億年も前…つまり俺がここに来たばかりの頃の奴らが生き残り、進化し…そして圧倒的に強くなったものたちだ…

つまり、神より長生きで…神より強い…

そいつらも今は捕まっている…

いやヨルムンガンドは海から出て来れないように封印され

フェンリルはグレイプニールという鎖で捕まっているはず…

 

 

まあ、長々と説明したが…つまり、北欧神話が始まったと言うこと…そして終わりそうだということだ…

知ってるか?北欧神話にはラグナロクっていう世界の終わりがあるんだ…

それの始まりは風の冬、剣の冬、狼の冬と呼ばれる長く続く厳しい冬から始まるんだ…

夏は訪れず…厳しい冬が3度続き、人々のモラルは崩れ去り、生き物は死に絶える…まさに今この世界はその状況だ…

アマテラス…大丈夫かなぁ…イザナギ、イザナミも…スサノヲもツクヨミも…

鬼姫は今…俺と龍桜と一緒だ…

今もそこで寝ている

はあ…俺は何があってもこいつらを守るがな…

それにしても、美少女二人の寝顔…かわいいなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side正太郎

 

 

寒そうだな…

俺は素直にそう思う…

ちなみに俺は寒いのを逆にしている…

だから暑い…ここが不便なとこだ…逆にしかできない!!!!!

まあ、ちょっと工夫して…寒すぎる…逆にして…

少し寒いにする!!!!!!!!!!

これで大丈夫だろう

それにしても…何が起こってるかはわからないのを逆にしてこれがラグナロクだとわかったが…さて、俺はどう行動するべきだろうか…

そして鬱陶しいのが巨人族!!!!!!

あいつらなんなの!?いつも襲ってきやがって!

時には、普通に幼女を襲ってたりするし!!!!

マジでなんなの!?

そして、常に吹雪が吹いてるこの状況はいつになったら終わるのか…

この状況では人間も生き残るのはつらそうだが…

イザナギ、イザナミ、スサノヲ、ツクヨミ、アマテラスのやつらがいるあの里は大丈夫だろう…あいつらならコレぐらいは何とかできる…

 

 

さて…んで、こいつは誰だ?

圧倒的な霊力、妖力んで神力を持っていて…

俺の能力の影響がなし、霊力弾はきかない…というか吸収される…

やべぇつえぇ…

顔はロングコートのフードをかぶってて見えない…

そしてアイツは動いた…すげぇはやさで…手刀で叩いてこようとする

俺はそれを避けてあいつを殴りつける…

が避けられる…そしてまた突っ込んでくる…クソ!はえぇ!!!

これは避けれねぇ!!!!

けど、避けれないことを逆にする…

あいつは俺の能力の影響は受けないみたいだが、今の避けれないことを逆にしたのは俺を対象として逆にした…だから能力が発生して避けれた…

でも…こりゃあ勝ち目薄いな…

つっ!?速すぎる!もう裏か!?

能力で避けられるように…間にあわねぇ!!!!!

 

そいつの手刀は俺の心臓を容易く貫いた…

 

 

「ぐふっ!?」

 

 

口から血が出る…

 

 

「お前はもう力も残ってないだろう?」

 

「おれに……も…う…ちか…らがない?逆だろ!お前に傷を負わせる力ぐらいはある!!」

 

 

油断しているアイツに全力で殴るあいつは吹っ飛んだ…

そのあいだに俺は遠くの空気と自分の位置関係を逆にする…

そして傷があることを逆にする…

それにしても…あいつに手刀を刺されたとき、『喰われる』感じがした…

誰だったんだ?あのまま戦ってたら間違いなく死んでた…危なかった…

心臓貫かれても即死じゃないのは…何故だろな?即死を逆にしたからだけどな…

はあ、ラグナロクにアイツ…大変なことが起こりすぎるぜ…まったく…




色んな伏線張られましたね…
こっからはマジで神々の戦いレベルの戦争がはじまります…そして意外とシリアスです…
そして正太郎さん死に掛ける…便利だなぁ逆にするの…
正太郎さんを襲った人…さて誰でしょう?
これは当てられると色々へこみますがね…
さてと、昨日は本当にすいませんでした!
そろそろ間に合わないかもなぁ…とか思ってたら本当に間に合わなくなってしまい…
また更新速度が落ちたりもするかもしれませんが…これからもよろしくお願いします!
自分自身、感想が読みたくて書いてるふしもあるので、一日にどっちかあげるのは絶対ですけどね
感想待ってます!
次回も…今日次の話をあげれたらいいなと思っています!
お楽しみに!


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20話 「よし、んじゃ行くか」

今日二話目の更新!!!!!
前回の感想ありがとうございました…
今回は色々あります!
では本編をお楽しみください
ゆっくりしていってね!


side晴夢

 

めんどくさい事になったなぁ…

 

 

「龍桜、鬼姫、行くぞ」

 

「ああ、わかった」

 

「準備は出来ておるのじゃ」

 

「ああ、んじゃイザナギたちのいるあの里に、行くとするか」

 

 

俺たちは吹雪の中を歩き出す…ちなみに、寒くない、俺が捕食しているからな

だから龍桜も鬼姫も寒くない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side正太郎

 

 

あの襲ってきたやつも気になるけど…まあ、先にあの里にもどるかな…

イザナギ、イザナミ、あいつ等のいる里に…

多分晴夢もそこに向かってるはずだし…

俺の能力で手に入れた知識が正しいなら、このあと吹雪が終わればやばいことになる…

だからさっさと向かいたかったのだが…

はあ、この巨人族どもはそれを邪魔したいらしい…なんかたくらんでやがるな?

まあ、このぐらいじゃ俺はとまらないけどな

巨人たちを殺しながら俺は前に進む…

 

 

「お前ら、死にたいのなら攻撃して来い…逆に死にたくないなら逃げな、逃げるなら生かしておいてやる」

 

 

俺は相手の攻撃の向きをすべて逆にする…つまり、相手に戻る…

 

 

「俺に攻撃が当たる?逆だろ?お前らに攻撃が当たるんだ」

 

 

巨人達は勝手に攻撃してきて勝手に死ぬ…

はあ、何がしたいんだ?こいつらは…

あの里は結構遠い…ちなみに前回使った位置関係を逆にするやつだが…場所が指定できないんだよ…だからこうしてあるいてるんだ…

 

 

 

 

…人里…か

あの里に向かう途中で違う里…いや村を見つけた

吹雪に覆われておりそして…巨人族が人間を襲っているところだった…

人間は巨人族にとって、食料か奴隷だ…

ああ、言い忘れてたが巨人族という名前でも、別にでかいわけじゃない…ただの人と同じ背丈だ…ただ人より強い…

人の形をしていても人とは違う…そうだな…強さ的には小妖怪の中で強いの強さってのが平均だ…半端なく強い巨人もいるらしいがな

さて…寄り道になるが…助けに行くとするかな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少ないな…ん?何がって?美幼女だよ…

今、えぇ…とか思った奴!出て来い!俺にとってはいやロリコンにとっては大事なことなんだよ!!!!!!!!!!!!感想覧にはわかってくれる人がいると願っている…

ん?変な電波を受信でもしたのかな?変な思考になってたぞ?

て言うか俺、各地でこんなことしてるからなのか、神力ついてるんだよなぁ…

まあ、いいかあって困る物でもないし…

村長?みたいな人が出てくる、村長なのか?えらい美少女だな…胸が乏しいが…それもまたいい!俺からみればだが…胸というか…全体的に色々貧しいな…俺好みではあるけど…でも本人は悩んでそうだよなぁ…金髪で、見た目が10さいくらいだ、それにしても綺麗な金髪だ

村長が何か言う前に言っておく

 

 

「ここら辺はもう駄目だ、向こうのほうにある人里に移り住んだ方が良いぞ?」

 

「はい…ですがこの村から出ると襲われてしまいます…」

 

「俺が守ってやるから一緒に来い…この村は何人いるんだ?」

 

「本当ですか!?こ、この村の人数は34人です…」

 

 

少ない!!!!!そして若い奴らしかいない!!!裏で手を握ってる男女!リア充爆死しろ!!!!とまではいわないが命危なかったんだ!少しは自重しろ!!!いや、命が危なかったからこそか?

まあ、いいや襲われると言う当たり前のことを逆にすれば全員守れるだろう

 

 

「ああ、守ってやる、なんていう名前なんだ?」

 

長金鈴音(ながかねすずね)と言います」

 

「そうか…ところで…何歳なんだ?」

 

「うっ!?……………これでも15なんです…」

 

「そ、そうか…」

 

 

完全に地雷だったぁぁぁああああああああ!!!!!!

ま、まあ俺の率直な意見を言っておこう

 

 

「まあ、俺は可愛くて、小さい方が好きだがな」

 

「ふぇ?あ、あわわわ」

 

 

なんか慌ててるが…

 

 

「ま、まあ落ち着いてくれ、そろそろ行きたいのだが」

 

「は、はははははい!」

 

「よし、んじゃ行くか」

 

 

俺は34人も守るものが増えた、しっかり守りきるさ




それにしても昨日は本当にすいませんでした…
駄文ですから、更新速度しかとりえのない作者なのに…
ですから今日は2話頑張って書きました…
ただ…今日微妙に熱が出ていて…色々だるいです、でも書けたので…皆さんが楽しんでくれれば幸いです
さて、正太郎さんのヒロインでますた!
金髪ロリです!
金髪ロングです!美幼女です!後々合法ロリになります!
では感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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21話 「やっと殺せた…」

今回もしっかりかけました!
今回は正真正銘の晴夢さんのピンチです
感想ありがとうございました!
ではゆっくりしていってね!


晴夢side

 

 

ああ、なんもねぇ…

村の後か…

ボロボロだな

 

 

「なあ、鬼姫」

 

「なんじゃ?」

 

「いや、お前俺たちと合流する前ってこの冬…どうやってしのいでたんだ?」

 

「普通に耐えただけじゃったから凄くさむかったのじゃ…」

 

 

しょんぼりした感じの鬼子母神…美少女だからかわいいなぁ

 

 

「そ、そうか…」

 

「晴夢、この村、もうかなり前に潰れた村みたいだな」

 

「うーん…ここで一泊するか?」

 

「わしはいいぞ?」

 

「私もかまわない」

 

 

んじゃ、泊まることにしよう

一番状態のいい家に入って…

色々頑張って綺麗にした…

汚れを捕食したり…まあ、色々だ

 

 

普通に全員起きていたんだが

 

 

「晴夢、わかっておるじゃろう?」

 

「ああ、外に…いるな、龍桜を頼むぜ?鬼姫」

 

「もちろんじゃ」

 

「足手まといになるな…すまない」

 

「何言ってんだよ、俺のせいでそうなったんだ、謝る必要はない」

 

 

そういって俺は外に出る…

黒のロングコートにそのロングコートについてるフードで顔を隠した男がいた…

こいつ…なんだ?どこかで会ったことがある?そんなわけがないはずなのに…

 

 

「お前…誰だ?」

 

 

そしてこの服、この時代にあるはずがない…俺と似たような服だな…

ん?なんあひっかかる…なんでだ?妙に近しい感じがする

 

 

「俺が誰か…か、そうだな…訳あって、名乗ることは出来ん…お前を…殺しに来た…それだけわかっていればお前はいい…では逆に返そう…お前はなんだ?化け物か?怪物か?捕食者か?答えなくてもいいぞ…お前のことは俺が一番よく知っているからなぁ…」

 

 

声が…霊力の応用で変換してあるのか…

 

 

「俺のことをよく知っている?悪いな、俺は美少女が好きなんだ…そっちの趣味はない」

 

「そうだろうな…さて…死んでもらうぞ?」

 

 

そういった時にはもうあいつは裏に移動していた…

俺はそれに反応して振り向きざまに手刀で叩きに行く

それを簡単に避ける

離れたそいつに俺は一気に距離をつめる、つめた瞬間に手刀が飛んでくる…

クソ!完全に動きが読まれてる…

コイツ…強いなぁ…

距離をつめてくる…速い!反応がギリギリ間に合うくらいだ!

このままじゃいつか当たる…

右手の手刀で突いてくる

それを右に避けてかわすと右足でハイキックうってきた、直撃…尋常じゃねぇダメージだ!

こんな綺麗にクリーンヒットしたのは久しぶりだ…

そして…こいつ、俺より強い…

戦いかたが俺と似てるな…

なんだ?だれなんだこいつ…俺と…あったことある?

そしてなんかこいつと戦ってっとあの夢を思い出す…俺が龍桜を殺す夢…

顔は見えねぇし…

 

 

「ク、ククク、クハハハハハハハハ!!!!!!!弱い…弱すぎる…なあ、俺とお前にそう違いわない…違うのは覚悟の差だ…理解しているものの差だ…それだけでこんなに変わるんだ…お前は弱い…」

 

「はっ!随分上からだな、お前何もんだよ」

 

「さて…誰だろうなぁ…まあ、お前じゃただ俺に殺されるだけだってことだけはわかるがな」

 

 

確かに…正直その通りだ

俺はこいつにはかてねぇ

 

 

「クハハハハ!!!!本当に弱いなぁ……今、勝てないとか……そう思っただろ?」

 

「ハハハ…マジでなんでも知ってるってか?」

 

「いや、そんな顔したからなぁ…」

 

「ああ、そうかい…」

 

「まあ、いいやここで殺す!」

 

「クソッ!!」

 

 

距離を詰めてくる…

やべぇ死ぬ…こいつに殺されたら甦れない……そんな気がする

回避ッ!!!!!

あぶねぇ!

こいつの動き…見たことないけど知っている…

 

 

「意外と避けるな?」

 

「おいおい、ずいぶんおしゃべりだな」

 

「ハハハハハハいやぁ、やっと殺せると思ってな…少し……舞い上がっちまったよ」

 

「お前…いろいろ壊れてんな…」

 

 

あの夢が鮮明に思い出される…

どんどん…龍桜を殺す場面に近づいてくる

クソッ!なんだこの夢…嫌な夢過ぎるぜ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『晴夢――――――――――――――――』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

ブシャァ!!!!!

 

 

「ゴフッ…」

 

「やっと殺せた…」

 

 

俺の胸にアイツの手刀が刺さった…

俺の口から血が吐かれる…

なるほど…全部わかった…今の最後の…龍桜がなんていって死んだか…そしてコイツが誰か…

 

 

 

ははは…なるほど…そういう…こ……と…か………い…しき…が………………




晴夢さんマジピーンチ!!!
ちなみに相手の特性上、生き返ることは出来ません
その特性はネタバレなんでかけませんがね…
そして次回からはしばらく出番のない晴夢さん…おい…主人公だろ…
でも大丈夫!主人公枠はあと二人ほどいます!
みんな大好きイザナギさんとみんなのロリコン正太郎さんです!!
では感想待ってます!
次回もお楽しみに!!!


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22話 「うまそうだな」

今回は…あまり動きませんね…
あと短いです、すいません
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!



「なあ、鈴音はなんで村長やってたんだ?まだ15だろ?見たところ15より上の歳の奴らはいっぱいいるようだし」

 

「いえ、単純なことですよ?この村は代々村長はわたし家系がやってきたので、わたしがなっただけです」

 

「そうか、ここの皆はすげぇいいやつらだしな」

 

「ええ、みんないい人達です」

 

「正太郎さーん!鈴音ちゃーん、ご飯できたよー!」

 

「ああ、わかった!んじゃ行こうか」

 

「はい!」

 

 

俺と鈴音は皆のところに行く…

うまそうな飯が出来てた

 

 

「うまそうだな」

 

「それいっつもいってるよな、正太郎」

 

「事実美味いからいいんじゃない?」

 

「自分で作って自分で美味しいとか…(笑)」

 

「おい、今なんでわらったの?」

 

「え?」

 

「ちょーっとお話しようじゃないの」

 

「すいません、許してください、何でもしますから」

 

「ん?」

 

「ん?」

 

「ん?」

 

「ん?今なんでもするって言ったよね?」

 

「えっ?それは…」

 

 

俺がうまそうだと行ったら他の奴らが反応してくる…

前世での学校みたいな雰囲気で楽しいな…

こいつらは絶対生き残らしてやる!

絶対守りきる

 

 

「その通りだ、美味いからいいんだよ

んじゃ、皆全員座ったか?よしいただきますだ」

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

 

うまうま!飯美味い!!!

 

 

「ご馳走様だ」

 

「もうくい終わったのかよ」

 

「はえ~な」

 

 

俺が速く食い終わったら皆びっくりしてんな

ああ、こいつらは本当にいい奴ばっかりだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side鬼姫

そとが静かになったのう…

少し見に行くとするのじゃ…

嫌な予感がするのう

 

 

「龍桜、見に行ってくるから、待っておるのじゃ」

 

「いや、私も行く…嫌な感じがする…」

 

「龍桜もかのう…ではいくとするのじゃ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わしは…何を見ているのじゃ?

どうなっておるのじゃ?

何故……晴夢が血を流して倒れておるのじゃ?

だ…だれにやられたのじゃ…?

 

 

「「晴夢!」」

 

 

わしと龍桜は同時に駆け出した…

晴夢の胸には穴が開いておる…

晴夢が…負けた?

そんなことを考えるよりも手当てをせんと…死んでしまうのじゃ…

晴夢の再生が働いてないのじゃ?

どういうことじゃ…

いや少し働いているからまだ生きておるのか

そんなことよりはやくなんとかせんと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一通りの手当てはしたのじゃ…

止血やら色々のう…目は覚まさん…

 

 

「のう、龍桜」

 

「なんだ?」

 

「ここにいても仕方のないことじゃし、あの里ももうすぐじゃ…

そしてこのままでは晴夢も死んでしまう…じゃから里に移動せんかのう?」

 

「ああ、確かにそうだな…吹雪が少しでも弱くなったらいこう」

 

「そうじゃな、そうしようかの」

 

 

 

 

 

 

 

 

それからわし達は吹雪が弱くなったときに無事に里についたのじゃ…

晴夢はかなり衰弱しておったが、里での治療でよくはなったのじゃ…

ただ…目はさまさんがのう…

あと、晴夢のもう一人の恋人にあったのじゃ!

神だと言うが、、わしの方が少し長生きじゃったの

それを言えば龍桜のほうがわしより一億年は長生きじゃがのう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side正太郎

 

 

みんなが寝た後…みんなの寝ているところより少し離れた丘の上から月を見ていた…

いやな予感がする…

晴夢がなんか大変なことになってる気がするんだが…

あの、俺を襲撃した男も気になる…

まあ、今は守る物があるから…俺はどうにも出来んがな…

はあ、こんな感じの嫌な予感ってのはよく当たるもんだぜ…

 

 

 

 

 

 




今回は晴夢さんが助かったことくらいしか何も変わりませんでした
晴夢さんは意識不明のままですけどね…まだまだ復活しません
その間に晴夢さんをやった奴は色々暴れます…
次回は…正太郎さんが…
まあ、やたらと伏線たてましたが…
まあ、感想待ってます
では次回もお楽しみに!


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23話 「ああ、ごめんな…」

今回は…まあひどい回ですね…
いや内容がとかじゃなくて、状況がね?
感想ありがとうございました!
ではゆっくりしていってね!


俺と鈴音は一緒に食料集めだ

まあ、大概のものはそこらへんで手に入れれるが、肉は狩りをしなきゃいけないからな

んで俺と鈴音が出されたわけだ

終わったかな

これくらいでいいだろう

十分な食料になる

 

 

「鈴音、帰るぞ~」

 

「は~い、わかりました、行きましょう」

 

「よし、じゃあいくか」

 

 

帰ってる途中…血の匂いがした…

嫌な予感がする…

 

 

「鈴音、俺が先に行く…もし俺が10分待っても帰ってこなかったら…一人になるが先に里に行ってくれ…あと2,3時間ほど歩けばつくはずだから…

もう暗いけど…これやるからさ」

 

 

俺はそういって指輪をあげる…お守りのような物だ、持っているものをあらゆる危険から遠ざける、そういうお守り…あと暗い所でも見えるようにした…

 

 

「え?そ、そんなのいやですよ!皆でいかないと…」

 

「頼む…絶対あとから追いつくから…頼む…」

 

 

嫌な予感がする…

 

 

「わ、わかり…ました…」

 

「ああ、ごめんな…」

 

 

そんな顔させるのは嫌だったんだけどな…

鈴音は少しだけ悲しそうな顔をしている…

はあ…

 

 

「じゃあ、行って来る…」

 

 

俺はそう言って

みんなのいるはずの方へ走り出した…

鈴音を残して…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなのいるはずの方に行くたびに血の匂いは増していく…

なんでだよ…なんなんだよ!

なんで血の匂いがこんなに…!クソ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

な、何が起こってるんだ…?

理解できない…

なんで…ここに巨人族がいる?

 

 

「うわぁぁぁああああああああ!!!!ク、クソ!!正太郎さんは!?まだk」

 

 

そこまで言って…そいつは胸を貫かれて…死んだ…

 

 

「ははは!死ね死ね!楽しいなぁ!人間を殺すのわ!!!ハハハハハ」

 

「ああ!確かになぁ!ストレス発散n「死ね!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

俺はそいつを手刀で貫く…綺麗な鮮血が吹きでる…

こいつらは…全員一人残らず殺す!!!!!!!

まだ生きてる奴はいるな!

 

 

「な!?お前h「うるさい!!!!!!!」

 

 

生きてるということを逆に!!!!

黙れ…耳障りだ!!!!!

俺の能力は一度死んだ人間は生き返らせることは出来ない…

死んだことを逆には出来ない…

それを逆にしても体が生き返るだけだ…もうそこに魂はない…

死んだものを蘇らすというのはほぼ不可能だ…

そういう、蘇らすことに特化した能力ならできると思うがな…

だが…そういう能力を持っていても時間がたってしまえば人は蘇らない…

だから死んだあいつらは蘇らない…

せめてもの手向けだ

 

 

「手前ら全員、殺す!!!!」

 

「あぁ?ころすぅ?残念、それは無理だなぁ?」

 

 

誰だ?こいつも!殺す!!!!!

俺はそいつに能力を仕掛ける…

生きていることを逆に!!!!!

 

 

「あぁ?なんかしたか?残念!俺には能力が効かないんだなぁ!!!!

ハハハハハ!!!!!まあ、なんの思い入れもないが同族が殺されたんだぁ

お前も今後邪魔になりそうだしぃ…死ね!!!!!!」

 

 

そいつは一瞬で俺の下に来て俺を殴った…

俺はとんでいきそうになる…がその巨人が俺の腕を掴んで引き戻す…

そしてもう一回殴る…

そのまま地面に俺をたたき付けて

俺の上にのる

う…動けねぇ!!

 

 

「ハハハハハ!お前のことをしんじてるやつらが殺される様を存分に鑑賞してくれ!!!!

ハハハハハ!!!最高の寸劇だなぁ!!!!」

 

「がっ!」

 

「んだよぉ…動くなよぉ…ちゃんと命の塵際を見てろよぉ…」

 

 

うご…けねぇ…

殴られたときに口が殴られて舌が切れた…しゃべれねぇ…

あいつらが…皆が捕まって…

 

 

「ハハハハハ!死ね!人間を殺すのは最高に楽しいなぁ!!!」

 

 

巨人たちがあいつらを…俺の友達だちたちを殺していく…

 

 

「しょ…正太郎…助けt」

 

 

や、やめろ…

 

 

「い、いやぁ…ま、まだ死にたくない…」

 

 

や、やめてくれ…

 

 

「い、いやだぁ!た、たすけてくれよ!正太郎!お、おれは…まd」

 

 

あ…あああ

 

 

「こ…ここで死ぬのか…まだ…死にたくねぇなぁ…正太郎…お前は…悪くねぇぜ?…」

 

 

ア…ァァァああああああああアアああアアああアアアアああああア!!!!!!!!!

 

 

「あぁあ…もう皆死んじまったなぁ!!ハハハハハ!!!!

あぁあと、名乗ってなかったな…俺は巨人だ…フリュムって言うんだぁ…ハハハハハ!!」

 

 

あぁぁぁぁああああああああアアああアアああアアアアアアああアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!

 

 

「ガァァァアアああアアああああアアああアアああ!!!!!!!!!!!」

 

「お?何だ?まだやるのかよぉ?もう黙っとけってぇ!!」

 

「ガふっ!!!!!」

 

「まあ、何にもできねぇだろぉ…どうせほっといても死ぬだろうしぃ…

おい、お前らぁ、行くぞぉ」

 

 

あ、あぁぁぁアアアアアアアア

畜生…畜生……ちく…しょ…う…

俺の意識はどんどん薄れていく………




あぁ…まあ、色んなとこの主人公みたいに都合よく能力覚醒はしたりしませんね…
正太郎さん…守りたい物を守れずに蹂躙されるってどれだけ悔しいんでしょうね…
鈴音さんはしっかり里に着きました
フリュムは北欧神話を知っている人ならわかるでしょうあの、巨人のフリュムです
フリュムの能力は能力の影響を受けない程度の能力です
フリュム本人の身体能力、妖力、霊力が化け物なのでこれで最強なんです…
だからかなりチートです
では感想待ってます
次回もお楽しみに!!!


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24話 「じゃからのう…」

今回の話で本当の北欧神話、ラグナロクを知っている人はわかるのですが、本当のラグナロクからは大きく違う展開になります

感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!!


side龍桜

 

 

「まさか…なぁ…あの二人が両方負けるとはなぁ…」

 

 

イザナギがそういう…

人里に来た鈴音と言う少女が、正太郎さんが帰ってこないから助けて欲しいと、ここまで上がって来たのだ…そのときに事情を全部話してくれた…

人数の少ない村だったが、いい人達ばかりの村のこと、正太郎に助けてもらったこと、そして…正太郎が帰ってこないこと

ここまであがるのはかなりつらいのだが…

それを聞いたイザナギが探しに行ってギリギリ生きてた正太郎を見つけて連れてきた…

周りには…たくさんの死体があったそうだ…

多分…それが彼女の言っていた村人たちなのだろう…

 

 

鈴音は正太郎と同じ部屋にいる…

ここにいたいと言っていたから…

私は晴夢の部屋に…

アマテラスと鬼姫もずっとこの部屋にいる…

イザナギ、イザナミ、スサノヲ、ツクヨミもお見舞いみたいな感じでよく来る

晴夢は誰に負けたんだろうか…

何も出来ない自分に少し腹が立つな…

それはアマテラスも鬼姫も同じだろう…

 

 

そういえば…

本当に色々あった…

月と太陽が隠されて、空の星?かなんかわからんが妖力の塊やらが色々降って来た…

この里はイザナギが守ったが…

そしてその影響で封印されていた者たちが封印から出てきたそうだ

フェンリル、ヨルムンガンドなどのことだ

そしてその封印されていた奴らを味方につけた巨人族が神と戦争をしたらしい

イザナギやイザナミ、アマテラス、スサノヲ、ツクヨミは参加していないが…

結果は神の方の圧倒的な差での敗北だった…

やはり、人間が生まれる前から存在していた

フェンリルや、ヨルムンガンド、こいつらに多大な被害を出されたらしい…

そして一部の巨人族…そしてロキという神だったか?こいつらも強かったと聞いている…

私達は晴夢、正太郎が死に掛けているので動けないし…

その巨人の軍勢はそのままこちらに来ているそうだ…

ここにいる神を殺して、巨人族の治める世界にしたいんだそうだ…

だがここにくるまでには一週間以上かかるだろう…かなり離れているし、巨人族たちも休まなければ戦えないからな

 

 

「のう、イザナギ」

 

「なんだ?」

 

 

鬼姫がイザナギに話しかけた…なんだろう?

 

 

「このままではここが全滅するじゃろう?」

 

「ああ、そうだな…」

 

「このまま人間が負けたらのう…わしら、妖怪もこまるのじゃ…わしらは人間の恐怖によって存在しておるゆえ、このままではわしらへ向けられておる恐怖が巨人族に向けられ、わしらも弱体化し、巨人族に負けてしまうのじゃ…」

 

「ああ、確かにそうだな…」

 

 

そういえばそうだった…確かにこのままでは人間の恐怖は巨人族に向けられてしまう…

妖怪も支配されるのはいやだろう…

 

 

「じゃからのう…一部の戦える人間達と、妖怪の連合軍をつくらんかのう?」

 

「正気か?」

 

「鬼姫…それは少し難しいと思いますよ」

 

「ああ、私もそう思う…」

 

 

全員が難しいと言っている…

それ位難しい物なんだ…

そもそも、妖怪は人間の恐怖から生まれた存在だ…

鬼姫自身も例外ではない…

だから妖怪は人に危害を加えるし、人間も怖がるのだ…

人間たちは妖怪に恐怖し、妖怪は恐怖させることで人間に存在させてもらっている…

逆に妖怪に襲われるからこそ人間は強くなった、文明的な意味でも、そして能力的な意味でもな…

だから人間と妖怪は協力できないのだ…

 

 

「一回だけじゃ…と言ってもその一回が難しいのじゃがな…それはわかっておる…じゃがな、これ以外に勝つ方法があるか?人間だけでも、妖怪だけでも勝てんじゃろう?

どちらもたくさん殺されておるのじゃからな…ならば手を取り合うしかなかろう?

妖怪たちもそれがわからんほどバカでもないのじゃ」

 

「確かに、そうだが…」

 

「それに、わしは妖怪のなかではかなり…と言うか頂点に位置しておるからのう…

それぐらいはなんとかできるのじゃ…妖怪は圧倒的に強い奴には従うのじゃ

わしだけではなく、イザナギやアマテラス、スサノヲ、ツクヨミ

イザナミは戦えんからのう

あとは…かなりの数の妖怪を殺してる…人間がいればほぼ完璧に集められたじゃろうが…」

 

「まあ、二人とも駄目だな…」

 

「この呼びかけをここらの妖怪に一週間後…あの平原かのう?ぶつかりそうなのは?」

 

「そうだな、あそこに集まるようにしようか…全員死にたくなきゃ来いと、妖怪は自分だけのことじゃなく自分の種のことを考えるやつも多いし、自分のことを考えてる奴もここで負けたらsとは狩られるだけとわかっているだろうし…集まるだろうが…」

 

 

そうだ…問題は人間だ…あいつらは皆妖怪を恐れている…

 

 

「あ!」

 

「ん?」

 

「どうしたのじゃ?」

 

「いや、イザナミに説明してもらえば集まるなと思って…」

 

「「ああ…確かに(のう)(そうですね)」」

 

 

イザナミの人間からの信仰はもうすごい…妄信って言うレベルだ…

確かにそうさせるだけのカリスマ性があるんだがな…

 

鬼姫とイザナギはその計画?を話し合っている…

 

晴夢…はやく目を覚ませ…じゃないと…そろそろ待つのも飽きてきたぞ?

寝坊だ、いつも私より早く起きるのに…はやく起きろ…晴夢…




まだ目を覚まさない正太郎さんと晴夢さん…
そして人間と妖怪と神の連合…
何億年もあとに紫が理想とする幻想郷のような関係ですね…まあ、戦争が終わったらその関係を続ける必要もないので解散ですがね…
さてさて、そろそろ大変なことになっている地球ですね…
そしてこの頃思う…これ東方じゃないよね!?と…
すいません…あと数億年したらえーりん!我らがえーりんが出るので!それまで待ってください…
ん?数億?と思った方…心の内にしまっておきましょうね?
では感想待ってます!!!
次回もお楽しみに!!


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25話 「そろそろ眠らせなきゃいけないからな」

今回は意識のない二人がどんなものをみているか…と言う話です
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


side晴夢

 

 

ああ…夢か?

いや、夢じゃないな…

 

 

「晴夢…いや私の知っている晴夢ではない…か?」

 

「ああ、その通りだ…あのときの夢…あそこで死んだ龍桜だろう?お前」

 

「ああ、その通りだ、あの夢を見せたのも私だ」

 

「そんなことが出来たんだな」

 

「あの時は力があり余っていたからな」

 

「そうかよ…」

 

「晴夢…任せたぞ?ずっと待っているのだ…そろそろ待つのも飽きた…」

 

「ああ、そうだな、任された…」

 

「向こうの私もそろそろ待つことに飽きてくると思うぞ?鬼姫とアマテラスもな」

 

「ハハハッ!わかってるよ…惚れた相手のことはしっかりとな」

 

「そうか…ではな、本当に任せたぞ?」

 

「ああ…ちゃんとやってやるよ…あいつをそろそろ眠らせなきゃいけないからな」

 

 

そういったとき…俺に光が上から射してきた…そして………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side正太郎

 

 

これは…あぁ…そうか…

無意識のうちに能力発動させちまってたのか…

こいつらと話せるのはこれが最後か…

 

 

「みんな…ごめん…」

 

 

俺の前には俺が救えなかったあいつらがみんないる…

死ぬ前に一度会えるように会えないのを逆にしたのだろう…無意識のうちに…

でも俺の能力で死んだものを逆には出来ない…

都合よく意識がなかったから…色々な偶然が重なってこいつらと話が出来ている…

なら…言うことはこれしかないだろう…謝るしか…ないだろう…

 

 

「なに謝ってんだ?」

 

「そうだぞ、謝るなんて誤っているぞ…」

 

「………うん、うまく思いついたね…すごいよ」

 

「ああ、俺をそんな目で見ないでぇ!!!!」

 

「寒いなぁ…寒く感じないはずなんだけどなぁ…」

 

「悪かったからもうやめてくれって!!」

 

 

なんで…皆こんな普通に話せるんだ…?

俺のせいで死んだのに…

俺が弱かったから…死んだのに…

 

 

「なんで…そんなに楽しそうに笑えるんだよ…俺のせいで…お前らは死んだのに…」

 

「お前のせいじゃねぇよ…お前それ以上自分のことを責めると俺たちをバカにしてんのと同じだぞ?俺たちも生き残るために逃げたんだよ…そんで捕まって死んだ…全部お前のせいじゃねぇんだよ、それ以上自分を責めると俺たちが逃げたことも…生き残ろうと頑張ったことも…生き残るためにお前と一緒に旅したことも否定してるんだよ…なんでそれに気づかないんだよ」

 

 

え?

ああ…そうか…確かに…そうかもしれねぇ…

俺は…いつのまにかこいつらを一人で守ってる気になってたのかもな…

こいつらも生き残るために自分で努力したのに…

確かに…俺はこいつらをバカにしてたかもな…

 

 

「そんなに、罪悪感があるなら…鈴音を幸せにしてやってくれねぇか?皆それを望んでるからさ…」

 

 

皆うなずいている…ああ、そうだな、どうしようもなくなったことじゃなくこれからどうにかできるもののことを考えるべきだよな

 

 

「なあ、復讐なんて考えるなよ?」

 

「ああ、もうそんな理由で戦わないさ…でも仕返しはしたい…だが復讐はだめ…

なら『逆』恨みでいいよな?」

 

「お前なぁ…それは…そうかもな…逆恨みって理由ないもんなぁ…」

 

「じゃあ、そろそろ行くとするぜ」

 

「ああ、絶対鈴音を幸せにしろよ?」

 

「泣かせたらゆるさねぇぞ?」

 

「はーい!じゃあ、泣かせたら正太郎の秘密を100個くらい暴露してもらおうよ!!」

 

「な!?」

 

「「「賛成!!!」」」

 

 

ちょ!?この状況で戻るのか!・

 

 

「「「じゃあな!」」」

 

「え?罰ゲームってそれで決定なの…」

 

 

俺は光に包まれた…

 

 

 




正太郎さんの逆って能力…普通の言葉に入れやすくていいですね…かっこよくなります…
今回の『逆』恨みとかもそうだし…
では、感想待ってます!
次回もお楽しみに!
そういえば…そろそろあの晴夢さんをボロボロにした人…誰かわかりますかね?


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26話 「ふい~復活!少し寝すぎたな」

今回はタイトルから解るとおり…
復活回です!!!!
みんなお待ちかねの復活回です!
よかったなぁ…やっと主人公に戻れるよ晴夢さん…
さて、感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「ふい~復活!少し寝すぎたな」

 

「いや、寝坊したな」

 

「ええ、寝坊してます」

 

「そうじゃな、寝坊じゃな」

 

 

復活早々恋人三人に文句言われました…

んだよ…頑張って復活してきたのに…

 

 

「おはよう、晴夢」

 

「おはようございます、晴夢さん」

 

「おはようじゃな、晴夢」

 

「ああ、おはよう…んで?今の状況は?」

 

 

状況がまったくわからなかったため聞いてみた

 

 

「ああ、今神の軍が負けて…そしてこっちに巨人の軍勢が向かってきている」

 

「なんでそんなに冷静なの?」

 

「そして今、人間と妖怪と神の連合軍を作ろうとしている」

 

「なんか一気に話し飛ばなかったか?」

 

「数日後には戦争だ」

 

「いや…あの…状況説明を頼んでるんだが…」

 

「だから頑張れ!」

 

「いや…どういうことだよ…」

 

 

意味のわからん説明された…

まあ、わかったけど…つまりその戦場にはアイツもいるわけだな…

俺の心臓を一突きにしてくれちゃったアイツが…

多分正太郎もここに来てるんだろう…

さて…俺はどう行動するかな…

それにしても神と妖怪と人間の連合軍ねぇ…

そういやこの世界って東方projectの世界なんだよな?

全然東方の要素ないよな?

あったとしても神が存在している仕組みとか、妖怪が出てきた仕組みだけだよな?

俺はこれにたいしてどう反応すればいいんだ?

東方projectってこんなラグナロクとかあったのかよ…

俺は知らないよ?

覚えてないだけかもしれないけど…知らないよ?

なんでこんなことになってんの?

こんなに文句が出るのは普通にあいつと戦いたかったからだ…周りの雑魚と戦わず…尚且つ周りを気にせず戦える方法…ん~…

あっ!イザナギが使ってたあれだ!アレを覚えよう!

ってことで…

 

 

「イザナギ!!!!!」

 

「なんだよ…うるせぇな…って目が覚めたのか!?」

 

 

イザナギが俺をみてびっくりしている

 

 

「そんなことはどうでもいい!」

 

「まあ、確かにどうでも…いやよくねぇよ!?」

 

 

さすが神様、乗りツッコミもレベルが高い

 

 

「イザナギ!俺とはじめて戦ったときのあの変な世界の作り方教えて!!!!」

 

「なんで?」

 

「あいつと1対1で殺しあうためだ」

 

「そうか…あれは意外と簡単だぞ?」

 

「マジでか…」

 

「あれは神力でなんかほかの空間を作るものだ…正直これ以上情報は必要ないんだよなぁ…」

 

「えぇ…マジでか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side正太郎

 

 

「ああ…おはよう…鈴音」

 

「正太郎さん…?…う…うぁ…」

 

 

あーん…と鈴音は泣だしてしまった…

ちょ!?あいつらとの約束完全にやぶってんじゃん!!!

しかもロリィ容姿してるせいで罪悪感が…

そしてかなりの俺得だなぁ!かわいいなぁ!

うへへへへへ!!!!こんな思考してたらあいつらに殺されそうだが…

そして違う部屋から

 

 

「なんだ!?どうしたんだ!?」

 

「なんだ!?なんだ!?」

 

 

晴夢とイザナギの声が…

いつのまに俺はここに来たんだ?そして晴夢もここについていたのか!?

ふすまがバッって感じで開く…

この部屋には俺に抱き着いて泣く鈴音とそれにおどおどしている俺…そして俺は周りからロリコン認定されている…この絶望的な状況がお分かりだろうか?

 

 

「「あぁ…お楽しみの所大変申し訳なかった…反省している…だがその見た目の少女に手を出すのは色々駄目だと思うのだが…」」

 

「完全に一致させて話してんじゃねぇよ!!!!」

 

 

こいつら…なんでこんなにあわせて話せるんだよ!?打ち合わせでもしてきたのか!?

 

 

「で?いつ始まるんだ?戦争」

 

 

俺はそう聞く能力で情報を手に入れてる

 

 

「ああ、数日後だ」

 

 

イザナギはそう答えた

晴夢が聞いてくる

 

 

「で?参加するのか?するなら準備は?」

 

「参加するさ…準備もできてる」

 

「そうか…その状況でドヤ顔されると殺意がわくからやめてくれ」

 

「お前等……」

 

 

まあ、何はともあれ…数日後か…逆恨みさせてもらうぜ?フリュム




終了!
復活できましたね!
ギャグを入れたかったんで少し入れました!
正太郎さん…ロリコンモードが少し少なかったな
感想待ってます!次回もお楽しみに!


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27話 「お前等、準備は出来たか?なんてもう聞かないぜ?」

戦争に入る直前の話です!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


side晴夢

 

 

こんなに集まるのな…

えーと、強いのと戦いたい奴らが2割、生き残りたい奴らが6割、命令されたからが2割…

数的には巨人族と同程度だな…

 

 

「正太郎、イザナギ、いい感じに集まったな」

 

「ああ、かなり集まったな」

 

「巨人族の軍勢ももうすぐ来るだろうなぁ…」

 

 

イザナギと正太郎が言う…

気になってたことがある…

 

 

「なあ、なんで鬼姫が参加してるんだ?」

 

「なんじゃ?わしらは参加してはならんのか?」

 

「いや、そういうわけじゃないけどな…」

 

 

他にも、スサノヲ、ツクヨミ…アマテラス…戦闘できない奴ら以外はきてる…

今回の戦争じゃあ、助けにいけないんだけどなぁ

 

 

「なんじゃ?助けられないとか思っておるのか?助けは要らんぞ?」

 

「そうですね、助けは要りません」

 

「ああ、そうですかい…龍桜はお留守番なのにな…」

 

「そうじゃな…」

 

 

流した!?龍桜が怒るぞ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん…来たな…

来たけど…

 

 

「なあ、あれ…どうすんの?」

 

 

俺はイザナギに聞く

 

 

「あー…どうしようか…」

 

 

なんでこんなに俺たちが悩んでいるかと言うと…

津波がね…ヤバイ大きさの津波がね…軽く俺らを巻き込んで全員流せそうな…

こっちに来るんだよね…

んでその津波の上にバカみたいにでかい船…確か…ナグルファルって船だったか?

裏の集まった奴らは…

 

 

「えぇ…」

 

「これ…どうするんだ…」

 

「あの水全部飲んだら違う妖怪にジョブチェンジできそうだな」

 

「それもう妖怪ですらねぇよ…ただの化け物だろ」

 

「そもそもここに集まってる奴らみんな少し、とち狂っちゃってるよな?この津波見ても動じないって…」

 

「うーん、どうにかしてくれるでしょう…多分」

 

「強い奴…いるかなぁ…ここにいる奴らと殺し合いしていたいなぁ…」

 

「ここまで来たからには少しは頑張って戦わないとなぁ…」

 

「津波だ!あんなでかい津波見たの初めてだ!」

 

 

意外と冷静…これは冷静というのか?

最後の奴は完全に楽しんでるだろ…

 

 

「「んじゃ、正太郎、任せた」」

 

「何で綺麗にかぶせて言うんだよ!?」

 

 

えぇ…だってコレ対処できそうなの正太郎ぐらいしかいないじゃん…

俺じゃこの津波…どうしようもないだろ?

食べることしか出来ないだし…

 

 

「わかったわかったよ…くそ…さてと…」

 

 

津波が来る方向を逆に…ってとこかな…

津波が逆再生みたいにどんどん戻っていく…

うわぁ…平原が水浸しになっちまったなぁ…

ここで戦うのかよ…俺は舞台が違うけどな…

なんでこんなカオスな感じの戦争前なの?

まあいいや、さてと…

 

 

「おーい!お前等!!」

 

 

俺は全員に声をかける…

俺は人間側からも妖怪側からもよく知られている…

まあ有名だってことだ

 

 

「今からあいつらと殺し合いをするわけだが…」

 

 

俺は巨人族の軍勢を見ながら言う…

目立つ奴、強い奴は…

でかい狼が一匹…あれがフェンリルか…

でかい蛇が一匹…あれがヨルムンガンドね…

強そうな神が一人…ロキ…か?

巨人…フリュムって奴か?正太郎が戦うって言ってたな…

なんか炎をまとった巨人…スルト…そんな名前の巨人だったな…

あとでかい犬…ガルムって奴か…

 

 

そして…アイツだ…

そして俺は集まった皆を見ながら言う…巨人族の軍を背にして…

 

 

「お前等、準備は出来たか?なんてもう聞かないぜ?もうあそこに見えてるんだ…なら、今更逃げてももう遅い…

いつも通り聞かせてもらうぞ?お前らは…なんだ?妖怪か?人間か?神か?

まあ、なんにせよ、ここにいる奴は全員戦うことになる…

ここまで来たんだから逃げようなんて考える奴はいないだろう、いたら逃げてもいいぜ?

まあ、でも逃げるのにも勇気が要るだろう…それでも逃げたい奴は逃げろ、誰も責めないし責めさせない…あとさっき行ったとおり今更逃げてももう遅い

んじゃ、行こうか?

殺し合いを…始めよう…」

 

 

俺がそういい終わったら裏から巨人族が俺に攻撃してきた…二人…

片方は鬼姫がぶん殴った…消し飛んだ…血すら残ってねぇ…アレ本当にパンチ?

もう片方はアマテラスが燃やした…灰ものこらねぇ…炎が早すぎて、敵が消えたようにしか見えない…アマテラスも強いんだなぁ…流石太陽の神…

それがきっかけで集まった奴らも巨人族の軍に向かっていった…

さてと…俺も行くとするか………

 




戦争直前終了
キャラが濃いそうなやつらがいましたね…
…あと、もしかしたら…明日は雰囲気録も戦愛録も更新できないかもしれません
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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28話 「まあ、待てよ」

開戦です!
前書きのネタがない…
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


side鬼姫

 

でかい狼じゃのう…

今わしの前には大きな狼がおる…

そうじゃなぁ…わしの何倍も大きいのじゃ!

いや、2、3倍くらいじゃ、すまん…大きくしすぎたのじゃ…

こいつ、しゃべれるのかのう?

 

 

「おい、お前様!そこの狼じゃ!しゃべれるのかの?」

 

「グルルル…」

 

「しゃべれんのか?」

 

「ガァ!!!!!」

 

 

襲ってきた…

いきなり踏む潰そうとしてきた…

なんじゃ!人が折角話しかけ…鬼じゃったな…

鬼が折角話しかけてやっておったのに…

しかもかなり速い…

面白い戦いになりそうじゃの!

 

 

 

sideツクヨミ

 

 

俺までなんでこの戦争に参加せにゃならん…

そもそも姉さんが参加するって言うからお前も参加しろってなったんじゃないか…

俺戦闘タイプじゃなくて頭使うタイプなんだけど…

クソッ!なんで俺が…

んで?この犬は神力に反応してんのか?

俺を狙ってるように見えるんだが…

話しかけてみるか?

 

 

「私になにかようでしょうか?そもそも私は争いは好まないので、攻撃されなければ攻撃しませんよ?」

 

「ガッ!!!!!!!」

 

「…意思のないただの獣ですか…むしろそちらのほうが恐ろしいのかもしれませんね…」

 

 

その大きな犬は俺に噛み付こうとしてきた…

それを右に避ける…

そしてその犬の頭を神力をこめて蹴る…

はあ…俺はコイツと戦うことになりそうだな…

 

 

 

sideスサノヲ

 

 

な…なんでしょう?このでかい蛇…

毒を撒き散らしながらこっちに来るんですが…

うーん…

多分俺がこれと戦うことになるんでしょうね…

毒の強さは異常ですね…

浴びれば神でも死ぬでしょう…

俺は天羽々斬剣を抜く…

この剣は俺の剣だ…

とても切れ味がよく、ずっと使っていたらいつの間にか神力がやどって神剣になっていた…

まあいいですけど

 

 

「この毒は本当に脅威ですね…」

 

 

周りをどんどん溶かしていく…

恐ろしいほど強い毒だ…

 

 

「まあ、関係なく俺が斬りますがね」

 

 

 

 

 

sideイザナギ

 

 

「お前…神だな?」

 

「ああそうだ」

 

 

神か?と聞いたらそうだと帰ってきた…

神は信仰でなりたっている…

誰がこいつを信仰しているのだろうか?すごく疑問だ…

 

 

「いやぁ!やっと鬱陶しい神どもが消えたと思ったらさ…まだお前らがいるじゃん?だから殺しに来たぜ?おじいさん?」

 

 

ロキ…という神だったな

 

 

「ほう…いい覚悟だな?俺を殺しに来たんだな?やってみろよガキが」

 

「いつまでも自分が上だと思うなよ!!!!!!!!」

 

 

そういってロキは俺の方に突っ込んでくる

ふん…とっとと殺してやるか…

この神は狂ってしまっている…

 

 

 

 

 

sideアマテラス

 

 

 

燃えています…巨人が燃えていて、燃えている剣を持っています

 

 

「そんなに炎を撒き散らしていると…全部…燃えてしまいますよ?」

 

「あぁ?そのための炎…そのための熱さだろうが」

 

「違います、暖かさというのは、燃やすだけでなく、恵みを与えるための物でもあるんですよ」

 

「少なくとも…俺はそんなふうにはつかわねぇ!燃やすのが楽しいからこうしてるんだよ!」

 

「そうですか…ならば…私があなたを燃やします!」

 

 

この巨人は置いておいても破壊するだけです…

ならば…ここで燃やします…

巨人が炎を私に放つ…

わたしはそれを炎で燃やす…

このぐらいの炎なら燃やせます

 

 

 

 

side正太郎

 

 

「よう…見つけたぜ?フリュム」

 

「あぁ…なんだぁ?復讐でもしにきたかぁ?」

 

「いいや?復讐なんてしないさ」

 

「へぇ…そうなのかぁ?てっきり怒りに任せて殺しに来ると思ってたけどなぁ?」

 

 

俺は今フリュムの所にいる…

俺は復讐に来たんじゃない…

 

 

「ここには、お前を『逆』恨みしたから、その分返しに来たんだ」

 

「理不尽だなぁおい」

 

 

ニヤニヤしながら言って来る…

多分俺もニヤニヤしてるんだろう

そしてそのまま…二人の拳が交差した…

 

 

 

 

 

 

side晴夢

 

 

見つけた…

 

 

「よう…やっと見つけた」

 

「まだ生きていたとはな…」

 

「ハハハ!ああ、おかげさまで生き残ったよ…死に掛けたがね」

 

「そうか…なら殺してやる…さっさと殺しあおう」

 

 

そういってあいつは殺気を出し始める

だが…俺には少し…言うことがある

 

 

「まあ、待てよ、少しくらい話してもいいだろ?

なあ…俺――――――――――」

 




はい、最後、わかったかたもいるかもしれませんね、晴夢さんをボコったのは誰か
は?ってなった人、また違う話で書くのでそれまで待ってください!
あとツクヨミの考えてる内心の文としゃべってる口調のギャップについては、表裏のある奴と思ってくれればいいです、でも心の奥ではかなりいい奴です
こっからしばらく戦争のメインキャラたちの戦いを書きます…
そしてね…まさかね…こんな大事になるとはね…元々はね、あの晴夢さんをボコった男の話だけだったんですけどね…予定では…でも、短いなと思ってラグナロク神話ぶち込んだら終わらなくなってね…
でも、書いてて楽しんでいるのでいいかなと思います
東方関係ねぇじゃん…ああ、こういうの駄目って方は本当に申し訳ありません…
これ終わったらしっかり原作キャラが出てくるので…
では、感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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29話 「楽しかったぞ?狼」

鬼姫とツクヨミのバトルを書きました!
では、感想ありがとうございました
ゆっくりしていってね!


side鬼姫

 

 

でかい狼との殺し合いになったわけじゃが…

狼がしゃべれんから、会話することもないんじゃ…

何かが壊れる音と周りの者たちの声…

そしてあの狼の叫び声…

わしだけなんにもはなさんのじゃ!!!!

誰かと会話するのは結構好きなのじゃが…

でもわしだけ無言なのじゃ!!!!!

なんでじゃ!っと…そんなこと考えておる余裕はそろそろなくなってきたのう…

この狼、速いし力もある…常に神力、妖力を肉体強化に使っておる…

この狼には神力と妖力があるのじゃ…それもかなりの量、そしてそれを肉体強化に使っておるからかなり速いし力もあり、頑丈じゃ…

攻撃が当てられればわしはダメージを当てえられるがのう…

うーんどうやって当てるかのう…

 

 

「グルァ!!!!!」

 

 

爪で引っかいてこようとする…わしはそれを右にそらす…そしたら尻尾でたたいてきたしゃがんでかわす…

尻尾で攻撃したあとそのまま少し間合いを開けて、口から神力と妖力で出来た光線みたいなのを出してきた…

それに少し驚きながらも避ける…裏の方にあった岩山が消し飛ぶ…

 

 

「あぶないのう…そんなこともできたのかのう?」

 

 

あの狼は何も答えない…なんじゃ…面白くないのう…

何か答えてくれなくては寂しいではないか…

じゃが…確かに寂しいが…楽しいのう!!!!

晴夢とのときはもっと楽しかったがこの頃こんな強い者とは戦えんかったからのう!!!!

今度晴夢に戦ってもらうとしようかの!

じゃがそのまえに、どうやってこいつを倒そうかのう…

いや、どうやって攻撃を当てようかの?じゃな…わしの攻撃が当たれば十分殺せるからのう…

そうじゃなぁ…これはどうかの?いやこれならあたるじゃろうな

わしは狼にむかって走りだす…

狼もこっちに走り出す

わしは柔の力で地面を流しながら狼のまたの間を通る、滑ってる感じじゃの…通り過ぎざまに腹部に向かって剛の力で強化された拳を何発か叩き込む…

わしが通り過ぎて立ち上がる頃に狼の胴体が消し飛ぶ…

 

 

「楽しかったぞ?狼」

 

 

そういうと首だけで噛もうとしてきた、それを剛の力で殴る…

 

 

「もう休んでおれ…ここはわしの勝ちじゃ…」

 

 

そして狼の首も消し飛んだ…

楽しかったのう…

さて…他の者達はどうしておるかのう?

わしは…

 

 

「おぉおおおおお!!!!」

 

 

この巨人たちの相手でもしようかの?

裏から攻撃してきた巨人を裏拳で殴り飛ばす

さて、いこうかの!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideツクヨミ

 

 

 

めんどくさいやつとあたっちまったみたいだなぁ…

他の奴らもこういう奴相手にしてるのか?

面倒くさいなぁ…本当に…でもま…こいつらのせいで月が隠れてしまったんだ…

その分きっちりかえさねぇとなぁ!!!!!!!!

でかい犬…確かガルム…だったか?が俺に噛み付いてくる

そんなでかい動きであたるわけないだろ!!!!!

 

 

「あなたは人の言葉が理解できない、ならば話しかけるのは無意味なのでしょうが…これだけは言わせて貰います…

てめぇらのせいで迷惑してるんだ…その分返させて貰うぞ?」

 

 

ガルムは少し威嚇した後また突っ込んでくる…

単調で本能に従っている…

だからこそ恐ろしい一撃

だが…単調だから当たらない…

俺の能力は月を司る程度の能力

月は地球を重力によって支えているし…

その冷たい印象から、人間たちの信仰により、氷も使える…

この月を司ることにより、できることは氷と重力を司ること…

まあ、能力は使う必要はなさそうだがな…

いや…使わなければかてねぇかもな

こいつの皮膚が強すぎて攻撃が入らない…だから!!!!!!

 

 

「ガァッ!!!!!!!!」

 

 

噛み付こうとそのでかい口を開けてかみにくる…俺はその中に神力でありったけ強化した右手を突っ込む…噛み千切られない…そして中に重力の塊を撃つ…

 

 

「ガァァァァアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

そう叫んでガルムは消し飛んだ…

はあ、疲れた…なんで俺がこんなことを…




ツクヨミの考えてる文と言ってることがかなり性格がちがいます
さて、感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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30話 「俺の勝ちです!!!!!!!!!!!!!!」

今回はとても短いです
尋常じゃなく、え?これだけ?ってなるかもしれません
それでも見て行ってくれると嬉しいです!
感想ありがとうございます!
ゆっくりしていってね!


sideスサノヲ

 

 

 

これは…すこしめんどくさいですね

この毒…近づいたら触れるだけで一気に溶けてしまいますね

 

 

「シャッ!」

 

 

毒振りまきながら突っ込んでくるのやめてください!!!!!!!!

天羽々斬で毒を切る…

近付けませんね

ちなみに俺の能力はありとあらゆるものを断つ程度の能力です…

ですが対象は同時に1つしか断つことはできません…

つまりあの蛇がまとっている毒を断つと本体を断てないんです…

だからどうやって倒すか悩んでいます…

毒は吐いて飛ばすこともできるみたいですね…

また突撃してくるそれを右に避ける…

そのまま追撃してくる

それは上に避ける…

近づきすぎると毒にあたって死ぬ…

本当にどうしよう…

負けもしないし勝てもしない…

どうすれば…

毒を吐いてきた…上に…

雨みたいに降ってくる

少し当たるだけで致命傷だから危ない…

雨を断つ!!!!!!!!!!

雨はすべて消えた…が、蛇が突っ込んできた…

右に飛ぶ…距離が足りない…空間を断つ…瞬間移動みたいなものです…

い、今のは危なかった…

本当に…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

負けもしないってさっき言ったけど、このままでは俺が死にますね…

 

でも…負けるわけにもいきませんし…

神力弾は毒に阻まれてダメージを与えられない…

普通に斬りかかっても毒で溶かされるだけだ…

このままじゃ負ける…

周りの戦況がどうなってるかはわからない…

だが、色々まずい…この蛇のせいでこの周りのやつらはみんな死んでる…

姉様や父様や兄様やみんなは他の奴の相手がある…

そもそも俺が周りを頼りたくない…

こいつは俺が倒す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

蛇が毒を吐いてくる

簡単に避けられるぞ!?

まずは纏っている毒をどうにかしないとな…

全部まとめてたたっきる!!!!!!!!!!!!!

毒の膜が消える

これ以上はいけない…神力弾を裏に撃つ!!!!!!!!!!

この毒は等しくすべてを溶かす、神も、そして神力も、すべての物質を…

これが効かないのは、晴夢さんや正太郎さんたちの様な能力でどうにかできるものだ

そしてこの蛇の能力は毒を操る程度の能力…攻撃したりして分析してわかった

つまり、操るだけなんだ…

この蛇自体に毒への耐性があるわけではない

ならば…毒の移動場所を変えればいい、今の毒は俺に向かって飛んできていた…空間を切り開いて、あの蛇の体内に毒を飛ばす

蛇は苦しそうに身をよじる、そして毒の膜も完全に消えた

そして蛇を断つ!

断った瞬間蛇からたくさんの毒が吹き上がる…雨みたいに周囲に降り注ぐ

俺はもうすでに蛇からは逃げた後だ…

 

 

「俺の勝ちです!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

さて…他の皆はどうなっているのだろうか…

取り合えず…この当たり一帯はおされ気味みたいだから…加勢しよう…




短かったでしょう?
すいません…
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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31話 「今回の俺は…かーなーり強い!!!!!」

イザナギさんの本気!
少し相手がかわいそうですが…そのへんはおいといてください
サブタイは某仮面ライダーさんの台詞ですね…使いやすい…
電車に乗ってきそうですね
まあ、主人公じゃないけどね、このライダーさん、俺はとても好きですがね
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


sideイザナギ

 

この駄神が…

ここまで腐った神ならもう神じゃない…狂神だ

一度攻撃してきたが攻撃を防いで間合いを取ると話しかけてきた

 

 

「神なんて鬱陶しいだけだ…あんな貧弱な人間に信仰されてなりたっているのが気に喰わねぇんだよ!」

 

「お前もその神の一人なんだがな…」

 

「今の俺に信仰は必要ねぇんだよ」

 

 

?どういうことだろう?神は信仰でなりたっている…ならば……存在するために信仰が必要なはずだ

 

 

「不思議そうだな?俺は神としての神力はまだ持っているが、体は今巨人族としての体を持っているんだよ」

 

「どうやってそんなふうになった」

 

「教えると思うか?」

 

「いいや、思わんな」

 

 

と言うことは…あいつは今現人神と同じような感じ…ということか?

まあ、ここで殺すからなにも問題ないな

こいつの能力は何だ?

直能力で接殺すとかだった場合、急いで殺さなきゃ死ぬぞ?俺

まあ多分そんなことはないと思うがな

 

 

「そんなことよりさぁ…さっさとお前を殺して鬱陶しい神を全員殺したいんだけど?」

 

「そうかそうか…殺すのは俺だけじゃないのか…つまり…俺の子たちやイザナミも殺すってことだな?」

 

「ああ、そういうことだなぁ?なにか問題でもあるのかよ?どうせお前はここで死ぬからそんなもんないと思うけどなぁ?ハハハハハ!!!」

 

「ああ…問題はないさ…お前はここで殺す…俺の世界に行こうぜ?久しぶりにキレちまったよ…」

 

 

そういった瞬間あいつと俺を俺が展開した世界が包み込む…

俺の世界はただただ白い空間が広がっている世界だ…

ここでなら全力で殺しあってもいいはずだ…

さてと…さっさと殺す!!!!!!!

 

 

「な!?なんだここh」

 

 

何か言いかけたロキは距離を詰める俺を見て黙って攻撃を避ける…

そしてロキは距離を取る…

一応言っておこう

 

 

「はじめに言っておくぞ?今回の俺は…かーなーり強い!!!!!」

 

 

一瞬でロキとの距離を詰める、そして殴る…ただそれだけ…それだけの動作だ…

あまりの速さに俺が作った空間が衝撃波で割れ始めたし…そしてロキは俺に殴られ、何も残らずに消し飛んだ…

殴った所から一気に空間が割れ始める…

うん、自分でやっときながら綺麗だな…白い空間にひびが入って割れるって…今度イザナミと一緒に見ようかな…

それにしても、この空間…もろいなぁ…

でも現実世界でこれやったら間違いなく星が割れるしなぁ…空間も歪むだろうしなぁ

まあ、晴夢の世界はこの世界なんかよりも丈夫だ

俺と晴夢と正太郎が本気で暴れても壊れなかったからな…

だから晴夢が暴れても大丈夫なはずだ

それにしても、晴夢…大丈夫なのか?

まあ信じて待つかね?

あと、正太郎も一度負けた奴と戦うんだったなぁ

あいつも大丈夫かなぁ…

まあ死んだら鈴音が悲しむから間違いなく戻ってくるだろうけど…

それにしても…ロキ…能力使う前に殺しちまったなぁ…ま、仕方ないかな

さて…俺はどうすればいいかなぁ…先に国に戻っておこうかな?

いや無理か…ん?なんで無理かって?

 

 

「死ねぇ!!!!!!」

 

 

裏から攻撃してくる巨人…

こういう奴らがいっぱいいるからさ…

神力を一瞬だけ全力で開放する…

一瞬だけな?じゃないと空間が歪み始めるから…

そうすると俺の周りにいた巨人は全員死んだ…

そんなに反動が強いのか…

さてと…後何人残っているのかねぇ?




イザナギさん強い…
こいつらの思考回路…どうなってんだ?
この世界じゃ本気出せないなぁ…よし、じゃあ作ろう!
こんな感じか?
チートのなせる技!
イザナギさん、イザナミさんや子供たちを殺すってロキさんが言ったからキレちゃったんですね
感想待ってます!
次回も頑張ります!


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32話 「すべて燃やして何が悪い」

感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


sideアマテラス

 

 

「すべてを燃やしつくす炎ですか…」

 

 

飛ばしてきた炎を自分の炎にぶつけて消した後につぶやく…

 

 

「炎は燃やすためにある」

 

 

返答するかのようにあの巨人は言葉を返してくる

 

 

「違います、炎は温かさを作ることに意味があるのです」

 

「そうかよ、じゃあその作った温かさで燃やしてもかまわねぇだろ?」

 

「そうかもしれませんね、燃やした後にできるものも確かにあります、ですがあなたの炎ではすべてが燃えてしまいます」

 

「すべて燃やして何が悪い」

 

「燃やした先にはなにも残りません、一部を燃やすだけならば次の恵みがあります、ですがすべて燃やせば次はありません」

 

「次なんていらねぇだろ?」

 

 

この巨人の思想は思った以上に危険です…

 

 

「そもそも、次なんてあるから色んな悲劇が起こるんだよ」

 

「確かに悲劇は起きますが、喜劇も起きます」

 

「その悲劇と喜劇の割合が圧倒的に悲劇が多いから次がいらねぇって言ってんだよ」

 

「ですが、その喜劇のために生きている人たちもいるはずです」

 

「少なくとも、俺に次は必要ねぇ…すべてを燃やして終わらせる」

 

「あなたに必要なくても明日が欲しい人はたくさんいます」

 

「知らねぇなそんなこと…そいつらに俺を止める力がないなら口出しすんじゃねぇよ」

 

「なら、私があなたを燃やします」

 

「やってみろよ、俺がお前を燃やし尽くしてやる!!!!!!」

 

 

あの巨人は炎剣を作り出して振るう

周りの岩が簡単に蒸発していくところをみるとかなりの温度のようですね

私はその炎剣に炎を放つ…燃やし尽くします!!!!

ゴァッ!!!!!

爆音が鳴ります…周りの妖怪たちや巨人たちが蒸発していきます…

助けられない………

救いたいのに…救えない

 

 

「燃え尽きろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

巨人は咆える…もう片方の腕にも炎剣を作り出し振るう

私は右手に小さな太陽を作り、炎剣に投げる

炎を炎が燃やそうと燃やしあい、打ち消しあう

巨人はなかなか燃やし尽くせないのがイライラしてきたのか一気に力を込めてくる

周りはもうクレーターになっている…

岩も、草も、妖怪も巨人も、すべて関係なく灰すら残さず空気に変わる

炎と言うのはこの世にあるものを循環させるためにもあります

雨や、海の水を循環させるために使いますし、灰にすることで土にかえることもできます

すべてを終わらせてはじめるためにこの炎は使います

だから…

ここで一回あの巨人を終わらせます!!!!!!!!!!!!!

私の後ろに巨大な炎の塊…太陽ですが、大きさはわたしの10倍くらい

それを巨人にぶつけます

 

 

「な、なんだよ…それ…はっ!所詮…俺はこの程度だったか…」

 

 

そういった直後、巨人は太陽に飲み込まれました…

さて、わたしも巨人と戦うとしましょうか




温度って怖いですね…
周りのものが全部蒸発していくって…
アマテラスさんもチーとですね
ちなみに、アマテラスさんと鬼姫さんが戦ったら熱さも柔の力で流せるので鬼姫さんが勝ちます
やっぱチート
それでは感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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33話 「『逆』恨みって怖いな」

逆恨み回です!ただそれだけです!
では感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


二人の拳が交差した…

フリュムの攻撃を避けながら当てようとするが避けられる…

一度距離をとる…

 

 

「はははっ!お前ぇ、復讐じゃなくて逆恨みかよぉ、そんなやつ始めてだぜぇ」

 

「そうかよ、そいつは光栄だな」

 

「ほめてねぇけどなぁ」

 

「そいつは残念だ」

 

 

俺はそういいながら俺の位置とフリュムの近くの空気の位置を逆にしてフリュムの真横に行くそして殴る

不意をつかれたからだろうがフリュムは殴られ一気に吹っ飛ぶ

それに追いつけないと言うことを逆にして追いつく、そして殴ろうとしたときにフリュムが体制を立て直して殴ってくる

それにあたる俺にダメージがあることを逆に…

ダメージゼロだ…

今回はこいつを叩き潰すために全力をそそぎこんでやる…

だから…こいつには覚悟してもらう!

俺は全速力でフリュムに接近して攻撃があたらないところに攻撃し、あたらないということを逆にする

フリュムに直撃するダメージの量は少ないだろう、ダメージの量を逆に…これは相手に作用して能力をかけたのではなく、ダメージを逆にしたのであいつに能力無効化はされない

フリュムは怒ったのかかなりやばい感じだな

 

 

「くそがぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

 

 

そういいながら殴ってくる速い…!

ゴッ!!!

 

 

「がっ!!!!」

 

 

殴られた…吹っ飛ばされる…ダメージがあるのを逆に…

くそが!

結構痛かったぞ!

 

 

「お前ぇ…殺してやる…絶対にな…」

 

 

フリュム…完全にキレてやがるな

まあそんなもん、こっちからしたら俺はもっと前からキレてるしいいけどな

さっさと殺しあおうか

いや、さっさと殺す!!!!!!!!!!!!!!!!!

フリュムが距離を詰めて殴ってくる俺もフリュムに殴る

俺の拳は当たるだろう…だがフリュムの拳は俺が逆にしたからあたらない

本当はもっち速くこいつを殺せる…

でもなぁ…もう少し遊んでいこうかなぁ!

フリュムは殴られて少し裏に行く、俺は極自然に歩いて距離を詰める

フリュムは蹴りを入れようとする、攻撃は当たる、でもダメージはないし吹っ飛ぶと言うのも逆にして進むのにもなんの影響もない

フリュムは驚愕の顔をしている

なに驚いてんだか…これくらい余裕だ…あの時も…冷静だったら…いや、時は戻らないし戻せない、戻しても結果はもう決まってしまっている…なら未来を変えるために努力するさ

取りあえず今はこいつを殺す…それに全力をそそげばいい

それにしても…こいつ…こんなに弱かったんだな…

少し拍子抜けだぜ…

もういいや…

この世界の裏表を逆転させ、俺とフリュムだけ、裏の世界に行く…

ここには何もいない、存在しない、全力で暴れてOKだ

 

 

「な、なんだここは、さっきまで戦場だったはずだ…なぜ…誰もいない…」

 

「裏の世界だよ…ただ…それだけだ」

 

 

この世界の存在自体の破壊…

この裏の世界は表があればいくらでも再生するのだから…

フリュムは距離を一瞬で詰めて殴ってくる

 

 

「死ね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「俺が死ぬ?逆だろ?お前が死ぬんだ」

 

 

俺はそういったときにこの世界が生きていると言うのを逆にした

 

 

「フリュム、世界と心中してな…これが俺の『逆』恨みだ」

 

 

世界は死ぬ…崩壊していく…

表があればまた直る世界…だが直るのにはフリュムは含まれない

俺は一緒に壊れるというのを逆にする…

 

 

「な、なんだ…くそ!くそ!!くそ!!!!ふざけんな!!!!!!!!

ちくしょぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すべて壊れた世界で俺は呟く

 

 

「『逆』恨みって怖いな」

 

 

 

 




逆恨み…怖いですね…
このレベルのチートにうらまれると怖いです…
正太郎さん、ダメージも逆にできるってもうほぼ最強だろ…
晴夢さんとかならいい勝負だろうけど…
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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34話 「なあ…俺、お前は俺だろ?」

今回は晴夢さん!
だがまだ戦いは始まらない…
晴夢さんをボコッたのが誰なのかわかります!
感想ありがとうございます!
ゆっくりしていってね!


「なあ…俺、お前は俺だろ?」

 

 

俺がそういった瞬間、あいつは…フードを取る

そしてそこには…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の俺と同じ顔があった

そして俺と同じ顔の…いや、こいつは…俺と同じ人間、まったくの同一人物だ

あいつはニヤァと三日月のような笑いを浮かべながら聞いてくる

 

 

「いつから気づいた?」

 

 

俺はそれに答える

 

 

「お前に殺されかけたときだよ」

 

「そうか、やっぱり戦い方は誤魔化せなかったか…まあ、俺がお前とばれたからと言ってもなんの問題もないがな」

 

 

少し残念そうにそういう

 

 

「ならなんで顔隠してたんだよ…」

 

「できればバレない間に殺したかっただけだ」

 

「ああ、そうですかい」

 

 

まあ、俺の予想が当たっていればって言うか当たってるけど…こいつはパラレルワールドの俺だ…

あの夢…あれはこいつの記憶…

俺が、いやこいつが龍桜を殺したときの記憶だ

それをあっちの世界の龍桜が俺に夢を見せた

そして俺が心臓を貫かれて気絶しているときに、向こうの龍桜に出会った

なんでここにこいつが来るのがわかったのか、あの俺が龍桜に聞いたら勘だと言った

その勘は見事に当たったな…

女の勘ってなんでこんなに当たるんだろうな…かなり恐ろしいものだ…正直程度の能力認定されてもおかしくないだろ…

そして…あのとき、夢の中の最後の記憶…

龍桜が最後に何ていったか…こいつは覚えてない…

だからこうなった、というのが俺の予想…ほとんど当たっていると思うが…

 

 

「なぜこの世界に来た?この世界に来て俺を殺そうとしたのはただの八つ当たりみたいなもん…と言う訳か?」

 

 

俺はこの部分だけわからなかった…

なぜこっちにきて俺を殺す必要があったのか…

それがまったくわからなかった

そう聞くと、あいつは…

 

 

「ふっ…さあて?どうだろうな?」

 

 

鼻で笑いやがった…結構イラッとくるな…しかも俺と同じ顔だから余計に…

そう考えてると向こうから話掛けてきた

 

 

「なあ、俺…この世界は選択の連続でできている…どれが正義でどれが悪か…どれが間違いでどれが正しいか…そもそもそんなものはこの世に存在しない…そう思はないか?」

 

 

そう…たずねてきた…

なぜか…その質問は…本気で答えなきゃならない気がした…

あそこに立っている俺が…ひどく悲しそうな瞳をしていたから…

だから俺は…自分の考えを言う

 

 

「ちげぇよ…この世界には悪も正義も、正解も不正解も、間違いも正しさも…多くありすぎるだけだ…ただそれだけだ、だから人々は争うし何かを欲する…自分の正しさと、間違いを貫くために…

正しさも、間違いも人の物差しによって変わるそんな幻想だ…

少なくとも…俺はそれが正しいと思う」

 

 

俺自身が正義はあり過ぎると言っているのだからこれが正しいとは言えない…

だから少なくともこれは、俺の正義、正しさだ

 

 

「そうか…そもそもの俺とお前の答えすら違うんだな…」

 

 

こいつが何を考えているのかわからない…

 

 

「俺はそこまで変わってるんだな…変わってしまったんだな…」

 

 

俺とこいつは同じ人物だ…でも…違う…決定的に、選択が違ったのだろう…どこかで俺と違う選択をしたのだろう…

そしてこうなった…

何があってこうなったかはわからない

少なくとも…龍桜を殺した…自分の手で…

そこだけが決定的に違う…

 

 

「違うからこそ…俺は龍桜を…あの世界を…壊してしまったのかもしれないな…」

 

 

俺とこいつはただ同じ選択肢を与えられ…どこかで違う選択をした…ただそれだけだ

 

 

「俺がどうしてお前を殺すか…だったな?」

 

「ああ」

 

「自分で考えてみな!」

 

 

そういってあいつは…そして俺は…同時に距離を詰める

そして…それと同時に俺の世界が展開される…




どうでしたか?
正しさのことについての意見の交換…
俺は正しさも間違いもいっぱいあるって言うほうが俺の意見です
みなさんにもそれぞれ正義があるんでしょうね…
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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35話 「「はじめようか?本気の…殺し合いを!!!!!!!!!!」」

今回は晴夢さんVS晴夢さんの殺し合いです!
この二人は同じだけど決定的に選択が違って、概念も違ってしまった同一人物です

さて、感想ありがとうございます!
ゆっくりしていってね!


あいつは俺に右手の手刀を向けて心臓を貫こうとしてくる

俺はそれを左手で右にそらしつつ左足で蹴る

それを避けたあいつは距離を取る

そして話しかけてきた

 

 

「いいところだな」

 

 

俺が展開したこの世界のことだろう

 

 

「ああ、いいところだろ?俺の心象風景を具現化した」

 

 

某聖杯戦争のアーチャーや征服王が使う固有結界と言う魔術をもとに作ったから似ていてもしかたない…だからその辺は触れないでくれ…

ちなみに、下は海…綺麗な、透き通るような海でずっとずっと続いている…水平線の向こう側まで続いている…

南の方角にアーチ状の虹がある、太陽がないけど、雲がところどころにある

太陽がないのにとても明るい空間だ

そして空もどこまでも広がっている…

いくら空に上がっていってもずっと空が続いているだけだ

重力はもちろん下に働いている

この世界はどこまで言っても終わりはない…地球みたいに一周することもないし地球球体説の前に信じられていた海の終わりのように、滝になって落ちているわけでもない

ただただ続いて行くだけだ

この空間で俺に有利なことなど一つもない

ただ、本気で殺せる!それだけがこの空間のメリットだ

 

 

「これがお前の心象風景…ね、今の俺なら、どんな空間ができるのだろうな」

 

「さあな、それはお前にしかわかんねぇだろ?」

 

「ククク…確かにそうだ…」

 

 

そんな会話をしたあと…

 

 

「「さて…それじゃあ…」」

 

 

同時に口を開いて…

 

 

「「はじめようか?本気の…殺し合いを!!!!!!!!!!」」

 

 

同時にしゃべって

 

同時に動いた

動いた衝撃は捕食せずにそのままだ、俺もあいつも…

普段は衝撃を捕食してるから派手じゃないだけで実際は…海が割れるくらいの速度なんだぜ?

俺たちが動き始めたスタート地点から同時にぶつかったところまで、綺麗に海が割れている

ザバァッ…って音を出しながら海は元に戻っていく…

ちなみに深さは深海500メートル…んで海の底の地面がきっちり水平に伸びて行ってる…終わりのない向こうまでな

海が割れて地面が見えなくなるころには俺もあいつも上に同時に飛びながら手刀で切る、脚で蹴る、手で殴る…そんあことをお互いにしながら上に飛んで行く

俺の飛び方は霊力、妖力、神力を使わない…

自分の身体能力で空気を蹴って飛んでいる…

それはあいつも同じだ…

空中で止まるときは霊力使うけどな…

いつもは空気を蹴ったときの衝撃も、速く動いたせいでできる衝撃波も、全部捕食するが、今回はそんなもん気にしてられねぇ…だからそのままだ…

これ現実で戦ってたら全部吹っ飛んでたな…

 

 

「お前はこの世界に正義も悪もあふれすぎていると言った!だがな、正義を貫けず、悪にも染まれず、中途半端なものもいる!このものたちには正義も悪もない!そしてすべての生物すべてが、悪を!正義を!そのどちらもを抱えて生きている!この者達の正義や悪は幻想だ!そもそも割り切れぬなら悪も正義もないだろう!?」

 

 

俺たちは殴りあいながら会話する

 

 

「なんですべてを正義と悪で見ようとする!この世は正義も悪も存在しすぎていて!そしてそれ以外の概念も存在している!」

 

 

少し距離が開いた…

俺は空間を喰らい尽くしながら手刀を振るう

あいつも同じ行動をする

空間ごと対象を喰らい尽くす二つの衝撃がぶつかり合う…

その二つの衝撃がぶつかったところにはよくわからない、真っ黒の空間ができていた

が、俺もあいつもそんなもの無視して、互いに距離を詰める

そして同時に相手を殴る…どちらも反対方向に吹っ飛んでいく…

いてぇ…すげぇ威力だな

さっきできた黒い穴は周りの海水やらなんやらいっぱい吸い込みながらどんどん小さくなっていって消えた…空間の裂け目ってやつか…

結構あいつと離れたな…

と思ってたら上から踵落とし腕で受けたけど簡単に吹っ飛ぶ…下に吹っ飛んで海にでっかい穴があいた…いってぇ…

 

 

「その他の概念すらも幻想だ!存在していないんだよ!個人が作り出したただの妄言だ!」

 

 

海の底に大の字の状態で叩きつけられた…

そこに追い討ちが飛んでくるそれをかわして、逆に殴り飛ばす

 

 

「ふっ…とべ!!!!!!!!!!確かに、正義も、悪も、その他の概念も、その人それぞれが作り出した幻想だろう、でもな、妄言なんかじゃねぇ!それを抱えて生きてるやつらがいるからこの世はなりたっているし、個人という個性があるんだよ!!!!!」

 

 

あいつは上に一気に吹っ飛ぶ

俺もそれに続いて海から出る

俺が出た直後に海が戻っていく

俺とあいつは向かいあって、睨み合いながら止まっている…

まだまだ続きそうだな…この殺し合い…




後半戦に続きます
結構規模がでかい戦いしてます
現実でやったら軽く日本が消し飛んで、次元が歪んで、地球が違う次元に吸い込まれる程度の規模ですがね

感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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36話 「「喰らい尽くす!!!!!!!!!!!!!!」」

晴夢さんと晴夢さんの殺し合い、決着回です
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


俺とあいつは睨み合っている…

あいつの善悪への考え方はそんなものはすべて幻想…存在などしない…か…

なんで…なんでそんな考え方になっちまったんだよ…

あいつが俺に話しかけてくる

 

 

「お前が言っている善も悪も…あふれすぎいる…そしてそれがあるから個人も個性もある…その考え方は今の俺には理解できん…個人が…個性があるから人は争うし、悲劇も起きるのだろう!?ならばなぜ!そんなものが必要なのだ!」

 

 

そしてこっちに突っ込んできて俺を蹴り飛ばす…

 

 

「ガッ!?」

 

 

いってぇ!防ぎきれなかった

俺は吹っ飛んでいく

海が真っ二つに割れている…

そして吹っ飛んでいく俺にあいつは追いついて反対方向に蹴り飛ばす

 

 

「個人が!個性があるからこの世界に破壊が!負の感情が芽生えるのだろう!?」

 

 

蹴り飛ばしながらあいつは叫ぶ…

まるで俺にではなく…世界に叫んでいるように…

また追撃してくるあいつの攻撃を避けて俺は殴り飛ばす

 

 

「確かに!個人が!個性があるからこその争いだ!だからこその破壊だ!

でもな!個人が個性が!あるからこその人と人とのかかわり合いがある!!

そこには悲劇だけじゃない!喜劇だって起こるさ!!!!!!」

 

 

そして飛ばしたあいつに追いつく…そして蹴り飛ばす

海は常に割れているような状況だ

 

 

「個人と個性があるから世界が成り立ち!戦いが!争いがあって!個人と個性があるからお前や俺が龍桜や鬼姫、アマテラス、イザナギや正太郎、スサノヲ、ツクヨミのみんなと出会えたんだろうが!!!!!!!!!!少なくともだからこそ俺は戦いが!殺し合いが好きなんだよ!!!!!!!!!!」

 

 

体制を立て直したあいつはまた叫ぶ

 

 

「その出会いが悲劇を生んだといっているのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

叫びながら手に捕食の力を使い振るって衝撃を飛ばす…

俺もそれに少し遅れて捕食の衝撃を飛ばす

また空間が裂ける…

そのまま海も…空も…雲も…どんどん吸い込まれていく…

周りの風景が変わる…!

これは…あいつの心象風景か…?

 

 

「なんだ…俺の心象風景になったな…俺にはもうこんな心象風景しか持っていないのか…」

 

 

ここは…夜なのだろうか…

空は黒く…

そして黒い雨が降っている…

そして黒い荒野がずっと続いている…

ところどころに地面に亀裂があり…

この世の終わったあとの風景のような感じがする…

 

 

「これがお前の世界かよ…これがお前の心の奥底にある風景かよ!?

なんだよこれ!ふざけんな!お前には…俺と同じ記憶があるはずだ!俺と同じように龍桜や鬼姫、アマテラス…みんなと過ごした記憶があるはずだ!なのになんだこの風景は!」

 

「今の俺では…こんな風景しか思い浮かばん…確かに、あいつらと過ごした楽しかった時間…夢のような時間もあったさ…だが…それを思い出すたびに…悲しくなる…失ったときに大きな痛みを伴うならば…もういっそのこと持たなくてもいい…自分で壊してしまえばいい…俺には…そんな考えしかできん…」

 

 

こいつは…!?

これが自分…怒りを覚えるな…

怒りは覚える…だがあいつも…悲しい瞳をしている…

自分でも間違っているとわかってるのだろう

間違いというのは自分の正しさに反することをすることが間違いだ…

周りが決めた正しさは確かに大衆の正義になりえるだろう…

だがな、人はそれぞれで正しさを持っている…

じゃあ、大衆の正義か自分の正義…つまり、自分の正義のために大衆の正義に反する…これは間違いじゃないだろう…周りから見れば悪かもしれない…

だが、そいつは間違っちゃいない…

でもな…こいつは…自分の間違いをわかっていて…それでもなお間違った動きをしている

自分の正義に、正しさに反して、悪に、間違いを犯そうとしている…

俺はこいつに何があったか知らないし、知る権利も、知りたいとも思わない…

 

 

けどな…俺はこいつのようにだけはならない!!!!!

今までこの世界での目標なんてただみんなを守る、それだけだった…

けどな、目標ができた!お前に!お前のようにだけはならない!

それが!俺の生きる目標だ!漠然と生きるだけじゃない…こいつのようにだけはならない!

俺がそう考えているとあいつはニヤッと一瞬だけ笑ったような気がした…気のせいか?

そして…そろそろ終わらせようか?

俺とあいつは…同時にしゃべる

 

 

「「じゃあ…そろそろ終わらせようか?」」

 

 

そして同時に構える…

右手の形をいつも使っている…手刀の形にする…

俺とこいつは互いに捕食しあう…だから、一回殺されればそれで終わりだ

そして…同時に駆け出す

 

 

「「喰らい尽くす!!!!!!!!!!!!!!」」

 

 

ドッバキゴキ!!!!!!!

高速で動いていたものがぶつかり合った音と骨を貫く音と、肉を刺す音が何もなく、黒い雨の振る、黒い荒野に響き渡る…

手に血が伝っていく…

黒い地面に赤い血がポタポタと落ちる…

胸を貫かれているのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつの攻撃した右手の手刀は俺が体をそらしたことによって空をきった…

 

 

「ごふっ…」

 

 

あいつは…血を吐く…

俺の右手はまだ刺さったままだ

あいつが俺に話しかけてきた…

 

 

「なあ…俺…どこで間違ったんだろうな…」

 

 

そう聞いてきた…

そんなの…

 

 

「そんなんしらねぇよ…多分…最初からじゃないか?」

 

 

そういうとあいつはフッと笑って

 

 

「そうか…最初からか…」

 

 

そう言った

 

 

「そうだな…自分に殺されるのも悪くない…俺を捕食しろ…晴夢」

 

 

俺がこいつを捕食することを認めた…

俺の名前を呼んだ…なんでだろうあんなに殺しあったのに…いやな気分がしねぇな

いや、そんなもんか…

俺は言葉を返しておく

 

 

「あばよ晴夢…あの世でたっぷり龍桜や鬼姫、アマテラスに怒られて来い」

 

「ククク…そうだな…ああ…そのとおりだ…あばよ晴夢…」

 

 

そういってあいつは光になって俺のなかに入っていった…

自分でもわかる…霊力も…妖力も神力も能力も…格段に…桁外れに強くなっている…

今なら、世界丸ごとでも、この次元すべてでも、輪廻も、現実も、この世の理も真理も…何もかも喰い尽くせる…

ああ…そうか…クソッ…捕食したからわかっちまった…

こんな能力があったんだな

相手が食われることを認めて捕食したとき、捕食した相手の力が手に入る…

そしてそれに相手が俺に対して伝えたかったことも伝わってきた…

ああ…そういうことね…

なんだよ…どこも壊れてないじゃん…いや、一回壊れてたのか?

あいつ…最後に龍桜がいったこと覚えてんじゃん…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『晴夢…いい加減に目を覚ませ…これ以上壊れたままだと、もう先に逝ってしまった鬼姫もアマテラスも、そして私も、お前のことが愛せなくなってしまうぞ?』




次回はちょっとだけ向こうの晴夢さんsideの、死んだ後の話を書きます
それで全部わかります
まあ別にここで言ってもいいので言うと、向こうの晴夢さんは壊れていません、いや壊れていました…ってだけかな、今いえるのは…
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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37話 「女の勘と言うやつだ」

やっと…やっと原作キャラが!!!!!!!!!!!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


side異世界の晴夢

 

「ククク…」

 

 

ちゃんと目的が果たせてよかったぜ…

俺は今真っ白い空間を歩いている

今の俺には似合わない空間だなぁ…

向こうのほうに、桜色の髪が見えた…

 

 

「フッ…ずっと待ってたのかよ…お前も馬鹿だなぁ」

 

 

そう呟くとその桜色の髪の持ち主はいつの間にか近くにいて

 

 

「む?馬鹿とはなんだ、酷いなぞ?ずっと待っていたのというのに…」

 

 

龍桜…俺が殺した俺の守りたかった人の一人…

待たなくてもよかったんだがな…

 

 

「はやく行こう、みんなが待っている」

 

「龍桜…すまない」

 

 

そう言うと龍桜はまぶしい様な笑みを浮かべて言う

 

 

「晴夢は私が最後に言った通りちゃんと直っていたではないか、だから許してやる」

 

「そうか…ありがとな」

 

「晴夢、あの異世界に行ってあんなことをしたのは、あの世界の晴夢が自分と同じようにならないように、目標を、覚悟を決めさせるためだったんじゃないのか?」

 

 

まいったな…なんでもかんでもお見通しかよ…

この分じゃアマテラスも鬼姫も気づいてるだろうなぁ

 

 

「ああ…その通りだ…なんで気づけたんだ?」

 

 

そういうと龍桜はニヤッと笑って

 

 

「女の勘と言うやつだ」

 

 

と言った…なんで女の勘ってこんなに当たるんだろうな

向こうの俺には、全部伝えたかったことは伝えたし…

もう心置きなく逝けるな

さあ…存分に怒られてくるとするかな…

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

side晴夢

 

あの後、巨人族は絶滅した

戦争で負けて、数も減ったし強いやつらもほとんど死んだのに、何故か態度をまったく変えなかったために、妖怪たちがぶちきれて、巨人たちを追い出した

その後も色んなところで、えらそうな態度をとって、どんどん数を減らされていったようだ

なんでそんな態度をとったんだか…

あれか?一度楽な方法覚えちまうとそれしかできなくなるってやつか?

俺と龍桜は戦争の後、結構すぐに里を出た

鬼姫も俺たちが行く数日前に里を出て行ってたしな

そしてあの戦争から数億年…

おいおい飛びすぎだろって?いいんだよ、特に何もなかったから

変わったことと言えば、あの里はツクヨミが治めることになって、イザナギ、イザナミはどこかへ二人で消えて、アマテラスは高天原ってとこにいってスサノヲが一人で旅してるくらいか…

あ、スサノヲといえば、あいつめっちゃ強くなってたよな、最後にあったのあの戦争の後くらいだけど

少し戦って見たらめっちゃ強かった…

あれから数億年たってるし、もっと強くなってるかもな

んで、今俺はツクヨミの里に向かっている…

理由?特に行くところがないからだよ

俺はもう一人のようにはならない…何があっても…絶対に

あいつは一回壊れて、そして龍桜に正気に戻してもらっている…

その後、同じようになる可能性の高かった俺に、絶対に自分のようにならないように、覚悟を決めさせに来た…

それがあいつを捕食したときに来た記憶だ…いや、伝えたいことだな

なんかわざと負けてやったんだよって言われてるみたいで…なんかなぁ…

さてと…さっさと里に向かおうかな

 

 

「龍桜、そろそろ行こうぜ」

 

「ああ、わかった………そろそろ水浴びがしたいな」

 

 

水浴び………見たい…

いやね、俺も男だからね?見たいんだよ、自分の惚れた女の裸…

いやいやいやいやいやいや!そんなこと考えるな俺!

そんなことを考えながら移動中

ん?妖怪が飛び出してきた

俺が少し前に出たとき…

妖怪に矢がささった…

えぇ…やる気まんまんだったのに………

 

 

「あなたたちはなぜ里の外にいるのかしら?」

 

 

裏から声を掛けられた

いやまあ、裏から来てるのは気づいてたんだけどね

これは誰なのかね?




ん?原作キャラが出てない?HAHAHA!何をバカな!ちゃんと出てますよ!少しだけ…
そして向こうの晴夢さんの死んだあとの話も少しありましたね
実際晴夢さんは一回壊れて、龍桜の最後の言葉で復活しました
でももう世界は壊れていました…
なので、自分と同じようになりそうな晴夢がいる異世界にいったと…そういうことです
感想待ってます!


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38話 「永琳でいいわ」

と言う訳で…えーりん!!!!!!!!!!!!!!!!
えーりんの登場です!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


妖怪…俺やるき満々だったのに…

 

 

「あなたたちはなぜ里の外にいるのかしら?」

 

 

そう聞かれた…なぜって…

うーん…

 

 

「俺たちは旅人でな、旅しているから、この先にある里で休ませてもらおうと思ってな」

 

 

振り向いて見ると…そこには美人さんが…!?

よし、絶対落とすぜ…絶対恋人にする

銀髪ロングの髪を大きな三つ編みにしている…

そんで、右上青、右下赤、左はそれの反対という面白い服を着ている…

可愛い!」

 

「え?」

 

 

少し声に出てしまったか…声は小さかったが…

一瞬、少しだけ赤くなったぞ!

普通は見逃すだろうが、俺は見逃さなかった!

そして聞こえていないふりをするつもりか!

追い討ちを………

………足の小指を…龍桜に踏み抜かれた…少しずつ戻ってきてる龍の力で…痛い…

もう痛いって言うか…もうね…しゃべれねぇ…

ここで小指を押さえたらおかしいだろ…

龍桜はすごい速さで足の小指を踏み抜いて知らない顔している…

これ踏み抜いたんじゃなくて踏み砕かれたね…主に骨が…

痛い…なんてもんじゃねぇ…

泣きそう…

痛みを耐えていると、銀髪美人さんから話しかけてきた

 

 

「あなたたち、名前は?」

 

「俺は晴夢だ」

 

「私は龍桜と言う」

 

「そう、私の名前は八意 ××というわ」

 

「そうか、××よろしくな…」

 

 

そう言うと××は驚いた顔をしている…

なんで?

 

 

「言いにくくないのかしら?」

 

「まあ、多少はな…」

 

 

龍桜は言えなかったようで頑張って発音しようとしている…

 

 

「永琳でいいわ、みんな言いにくそうだし、この名前も気に入っているから」

 

「そうか、じゃあ永琳、よろしくな」

 

「永琳なら言えるぞ、よろしく頼む」

 

 

龍桜も挨拶してから

 

 

「じゃあ、里まで連れて行ってあげるわ」

 

「ああ、頼む…最後に来たのがかなり昔だったせいで、この辺の地理がわかんなくなっちまって…」

 

「?最後に来たのが…かなり昔?」

 

「こっちの話だ…」

 

「そう…ならいいわ」

 

 

そして…案内してもらった人里は…

え?

なんか…科学、進歩しすぎじゃね?

めっちゃすごい近未来な感じになっている…

なん…だと…?

すごいね…

 

 

「どうしたの?そんなに驚いて」

 

 

俺の顔を見てびっくりしているのに気がついて、永琳が聞いてきた

 

 

「この科学力の進歩に驚いているだけだ…なんでこんなに進歩したんだ…?」

 

 

そしてこのことをイザナギ、イザナミ、スサノヲ、アマテラスは知っているのか…?

その辺がかなり疑問だ…

 

 

「ああ…そうね、結構急速に発展したわね、少し意見出して、色々作っただけなのだけれど…ね」

 

 

永琳がかかわっているのか?この急速な科学力の進歩は…

どんだけ頭いいんだ…

俺も頭はいいはずだけど…今まで捕食してきたやつらのを少しずつと、もう一人の俺の知識…

これ合わせても、間違いなくこれだけ発展させるのは無理だ…

ツクヨミはどんなことしてるんだろうな

無事里に入れた…多分永琳がいたからだろう

門番がいたが、簡単に通してくれた

門番といえば、あのロリコンが思い浮かぶので、こいつらも強いのかなっと思っていたが、別に強くないみたいだ

さてと…

 

 

「んじゃ、永琳、ここまで案内ありがとな」

 

「どうせ暇だったしいいわよ、それより、龍桜をしっかり見ておかないと、どこかにいってしまうわよ」

 

「ああ、わかってるよ」

 

 

龍桜は周りのものが珍しいのか、きょろきょろしている

俺は龍桜を一瞬でお姫様抱っこして上に跳ぶ…衝撃はもちろん喰う…

はやすぎて誰にも見えなかっただろう…

永琳にもな…これでも、全然本気じゃないけどな…

ツクヨミの神力の場所を探して…そこに突っ込もうかな…




えーりん!俺も好きなキャラです!
一番はゆうかりんですがね…
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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39話 「随分派手な登場ですね…晴夢に龍桜…」

ツクヨミさんとお話会です!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


さてと…ツクヨミは…と

あの神社にいるみたいだな

 

 

「あの神社だけは変えなかったのか…ツクヨミらしいちゃらしいがな」

 

 

俺はそうつぶやく…こんなに科学力が進歩しているのに、神社だけは変えずに進歩した科学とか無視だな…他の町並みとかはまったく変わっちまったのに、あの神社だけ手を加えず…か

 

 

「な、懐かしい神社だな…」

 

 

いきなりのお姫様にいつも通り赤面している龍桜

可愛いなぁ…

 

 

「そうだな…懐かしいな…んじゃ、行くとするかな」

 

 

空気を蹴ってその神社の方に行く

突っ込んだらいかんかな?面倒くさいし、もう突っ込もうかな…

 

 

「な、なあ晴夢…そろそろ止まらないのか?このままでは突っ込むことになってしまうぞ?」

 

「当たり前だ!突っ込むつもりだからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「なっ!?危ないだろ!!!」

 

「大丈夫だ、絶対にお前に怪我させたりしないから」

 

 

龍桜がなんか叫んでいるが気にしない!突っ込んじまえ!!!!!!!!!!

 

 

ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

「随分派手な登場ですね…晴夢に龍桜…」

 

 

ツクヨミがはあ…っとため息をつきながらそういう

 

 

「おう、久しぶりだな」

 

「晴夢!このたわけ!なんでいきなりああいうことをする!元からそういうことをよくしていたが、あの戦争以来、よけいにひどくなっているぞ!」

 

 

…あれか?もう一人の俺のせいか?あいつを喰ったせいか?

少し性格がおかしくなったのか?

 

 

「どうでもいいですが…私が結界を張らなければ、大騒ぎになっていましたよ」

 

「そうだろうな」

 

「…もう少し考えて行動してください」

 

「わかった、わかったよ」

 

 

龍桜からの視線も痛かったので承諾した

すごいジト目だ…一部の大きいお友達なら狂喜乱舞するだろうが、生憎俺にそんな特殊な性癖はない

それにしても…このツクヨミ…多分心の中じゃ怒り狂ってるんだろうなぁ…こいつ、内心と外面が違いすぎだろ…ってくらい違うからな…

 

 

「では改めてお久しぶりですね、晴夢、龍桜」

 

「ああ、数億年ぶりだな…ツクヨミ」

 

「久しぶりだな」

 

 

取り合えず挨拶

 

 

「ここも、父上、母上、姉さん、スサノヲがいなくなったから静かになりました」

 

「そうだな…内心じゃ、どう思ってるんだ?お前」

 

「そうですね、静かになってうれしいと言う気持ちもあります…ですが…やはり少し寂しいですね」

 

「そうか…」

 

 

ツクヨミも寂しいとか思うんだな…あんなに腹のなか黒いのに…

それにしても…スサノヲとアマテラスは何してるんだろうなぁ…

 

 

「そう言えば、スサノヲが結婚したって知ってますか?」

 

「は?」

 

「え?」

 

 

マジで!?マジでか!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

 

 

「え?い、いつ!?」

 

「えーと…2千年前くらいですかね?」

 

「う…うそーん…」

 

 

スサノヲがかよ…

 

 

「なんでも、でかい蛇の化け物退治のときに助けた娘だったらしいですね」

 

「ふーん…人間ならもう死んだんじゃないか?」

 

「スサノヲが寿命を断ったからそもそも寿命がなくなってますよ」

 

 

困ったものですってかんじで言う

まあ、神がそんなことはあまりしちゃいかんよな…

 

 

「見た目と性格は?」

 

「…まあ、あなたも無関係ではないですし…すごく美人さんでしたよ…黒髪の長い髪で

性格は清楚というのが似合う感じでしたね…あ、そういえば、姉上ととても気が合っていたようです、性格が似ているからでしょうかね?」

 

「ふーん…」

 

 

黒髪美少女…清楚…アマテラスに似ている性格か…

いい嫁さんもらいやがって…スサノヲの野郎…

なんか機嫌悪いな…ツクヨミ…あ、もしかして

 

 

「ツクヨミ、お前機嫌が悪いが…」

 

「なんですか?」

 

「お前、姉弟の中で自分だけ相手がいなくて、気にしてんのか?」

 

「あ゛?んなわけねぇだろ?」

 

「……………」

 

 

ぜってぇ気にしてるよ…

裏の人格出てきてんじゃん…

しかもかなり本気の殺気向けてきやがった…

怖い…この分だと、恋すらしたことないな…こいつ…

 

 

「なあ」

 

「なんですか?」

 

 

あ…元に戻ってる…

 

 

「八意 永琳、俺が新しく惚れた女の名前だ」

 

「はあぁ…彼女もついてないですね…いや、ついているのかもしれません…まあわからないですが…」

 

 

深いため息だな…

とりあえず伝えとこうと思ったから言ったが…

龍桜はニコニコしながらこっちを見ている…笑顔が怖い…




スサノヲさんが…いつの間にか…結婚していた…!!!!


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40話 「自分の惚れた女くらい自分で落とすさ」

今回は住むところの確保です!
それにしても…ツクヨミさんは完全に苦労人ですね~
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「で?惚れたからどうしたというのですか?わたしになにかしろとでも?」

 

「いんや、あ…して欲しいことはある…」

 

「なんですか?彼女を落とす手伝い以外ならしますよ」

 

「自分の惚れた女くらい自分で落とすさ」

 

 

俺は少しニヤッとしながら言う

そう、誰かの手なんか借りれるかってんだ…

俺が頼みたいのは…

 

 

「どっか住むところをくれ…」

 

「………」

 

 

ツクヨミがジト目で見てくる…ああ、わかってるよ!そんな目で見なくても、わかってるよ!

今のは、とてもかっこ悪かったことくらい!

ちなみに、龍桜は普通に少し黒いオーラを出しながら、外の空を眺めている…なんで黄昏てんだよ…

 

 

「はあ…私のほうから用意できるとこなんてありませんよ…」

 

「え?なんで?」

 

「そりゃそうでしょう?いきなりよそから来たあなたたちに家を渡すなんて…ここの住民にどう説明すればいいんですか」

 

「まあ…確かにそうだ」

 

「昔はあまり人がこなかったここですが、今は結構人が来ます、ここに住まわせるのも難しいでしょう」

 

 

えぇ…じゃあどうしよう…

そんな感じで二人で悩んでいる…

龍桜も混じって一緒に考える

そうして、考えていると…

俺たちが入ってきた…じゃなくて、突っ込んできた穴ではなく、扉…本当の入り口からノックの音が響いた…

 

 

「失礼します」

 

 

あ…俺と龍桜…まだ隠れてないんだけど…

いきなりだったので、俺もツクヨミもどちらもまだ行動していない…

そして普通に扉が開く…

今の失礼しますって言った声…永琳の声だったはずだ…

なぜ一回あっただけの相手の声がわかるか?そんなの、惚れたんだから当たり前だろ?

そして入室してくる永琳…それを固まって動くことなく見る俺とツクヨミと龍桜…

永琳一人だけでよかった…他の人がくれば、少しめんどくさかった…

そして俺と龍桜を見て、永琳はピシィッ…って感じで固まる…

俺も、ツクヨミも、龍桜も、永琳も…みんな無言で固まっている…

最初に動いたのは、ツクヨミだ

 

 

「え、えっとですね…永琳、彼らは古い友人です…」

 

「そ、そうだったんですか…ツクヨミさまのご友人とは知らず、先ほどは無礼な態度で接してしまい、申し訳ありませんでした」

 

 

冷静でいてくれて助かったぁ…

 

 

「無礼ではなかったさ、この里まで案内してくれたのは永琳だからな、口調もさっきと同じでいいぞ?というか、同じにしてくれ、しゃべりづらい」

 

 

俺より先に龍桜がしゃべった…

うん、龍桜は反応が早い

 

 

「わかったわ…普通にしゃべるわ」

 

「俺も普通にしゃべってくれ」

 

「ええ、わかったわ」

 

 

そんな会話をしていると、なんかツクヨミがひらめいたみたいだ…

 

 

「永琳、彼らは住むところがありません」

 

「そのようですね、私の家に住まわせる…ということですか?」

 

「まだ全部言っていないのですが…」

 

「大体はわかりますよ」

 

 

次の言葉を予測されて、軽く凹むツクヨミ…可哀想だな…

 

 

「それはそうと、住まわせるのはかまいませんよ」

 

 

永琳は襲われることとかも想定しているのかな?

俺は男ですよ?

 

 

「では、彼らのことを、お願いしますね」

 

「はい」

 

 

永琳はどうやらツクヨミに書類を渡しに来たみたいで、渡してからすぐ、「じゃあ、行くわよ」って言って一緒に出てきた…

そして永琳は多分、あえてあの壁にあいた穴を無視しているのだろう…

今頃、ツクヨミが一人で頑張ってなおしていそうだな…

さて…永琳の家か…

そういえば…

 

 

「永琳、伝え忘れていたことがあった」

 

「なに?」

 

 

ここまでのことで龍桜は、次の俺の行動が読めているのだろう…いつもどおりの顔をしている…絶対次になに言うかわかってるよ…

 

 

「俺はお前に惚れているぞ?」

 

 

永琳の顔は真っ赤に染まった…

可愛いなぁ




永琳かわいいよぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!
まあ、でも俺はゆうかりんが一番好きなんですけどね…
次元が違うせいで、一方的な愛しか届けられませんね…いや、届いてすらないでしょうが…
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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41話 「俺は恋人を助けるためなら何回だって死んでやる」

今回は永琳に晴夢さんたちのことを紹介する会です
さて、感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「俺はお前に惚れているぜ?」

 

 

永琳の顔は真っ赤に染まった…

可愛いなぁ

そして声を出した

 

 

「え?」

 

 

すごく真っ赤な顔でそういう

声が出たのはそれだけか…ふむ…ちなみに龍桜は今は邪魔してはいけないと思っているのか、黙っている

このクールな感じのキャラだったのに赤面ってかわいいなぁ

 

 

「え?あう……」

 

 

なんか…真っ赤になって俯いている…

いつ頃復活するのだろうか…

十秒くらい待つと、流石月の頭脳…もう復活した

まだ顔が赤いままだが…

 

 

「と、取り合えず、家まで案内するわ……」

 

 

話題をそらしやがった…

まあいいや、一応伝えたし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、永琳のお宅…でかい……でかいな…

 

 

「大きいな…」

 

 

龍桜がそう言っている…だよな…個人が持つような家じゃないよな…

流石にあのツクヨミがいる神社ほどじゃないけどさ…

それでもでかい…

 

 

「そう?正直こんなに大きい家いらないわ…一人暮らしだしね…」

 

「そうか…まあ私たちはずっと旅をしていたからな…そういえば、どこかの場所に定住するというのははじめての気がするな…晴夢、どうだった?」

 

「ああ、間違いなく初めてだ…ずっと旅していて色んなとこを歩き回っていたからな」

 

 

そんな会話をしながら家にあげてもらう

 

 

「邪魔する」

 

「晴夢、邪魔をしてはいけないぞ?」

 

 

え?…永琳も固まっている…

え?か、かわいい!!!いや、とても可愛いんだけど…でもね?

勘違いはとても可愛い…しかもかなり真面目な顔をして言っている…

でもこの間違いはしっかり教えないとな…

なんで常識を持ってないんだ、龍桜…

 

 

「龍桜、邪魔をするっていうのはな、家に入らせてもらいますよって意味だ…邪魔をするために宣言したりはしないだろう?」

 

「?だが、晴夢は邪魔をするぞといったじゃないか」

 

 

首をかしげながら言う…

KAWAEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!

皆さん…おれの恋人が可愛くてたまりませんよ……

 

 

「うーんとな…なんでそういうかは知らないが、家に入るときお邪魔しますって言うんだよ?礼儀みたいなものだ」

 

「うーん、ああ、わかった、ならば私も…お邪魔します!」

 

 

そんな気合入れて言うもんでもないんだが…

永琳は笑いをこらえている…

まあいい

それから歩いてゆっくりできるところに来た

少しの雑談タイム、これから一緒に暮らすのだから、お互いのことを知っておこうってことだな

 

 

「ずっと旅をしていたっていっていたけど、あなたたちは何歳なの?」

 

 

これは正直に答えていいものか…

と思っていたら…

 

 

「私は…うーんと多分7億歳くらいだろうか…うん、そのくらいだ」

 

 

永琳はとても驚いている…次に俺を見る…

あーまあ龍桜が言ってしまっているし…俺も言うかな

 

 

「俺は8億歳くらいだな…もう少し生きてるかもしれないが…」

 

 

さらに驚く永琳…こんなに驚いている永琳…あんまり見れないかもな

永琳は少し考えたあと、こう聞いてきた

 

 

「じゃあ、龍桜と晴夢の関係は?」

 

「恋人だな」

 

 

龍桜が答えた…永琳はこれにも驚く…

あれ?俺の好感度…下がったんじゃね?

 

 

「恋人いるんじゃない…しかも恋人の目の前で、違う人に告白って…」

 

「あきれたか?だがな、まだなってくれとは言われてないだろう?永琳は」

 

「そうだけど…」

 

「恋人になってくれと頼むときに、晴夢はちゃんと他にも恋人がいるし、まだ作るだろうって言っているぞ?」

 

「それで、許せるようなことでもない気がするのだけれど…」

 

「わたしも、他のみんなもそれを了承して恋人になっているのだ、だから大丈夫だ」

 

「他にもいるのね…」

 

 

勝手に龍桜が色々暴露してくれちゃってるんだが…

 

 

「ああ、名前を言って伝わるかわからんから種族も入れて言うとだな

まず私、龍桜だが…この名前は晴夢につけてもらった、今はこんな姿だが…いや、こんな姿ではないな、この姿が本当の姿だが…種族は祖龍と言う」

 

「そりゅう…祖龍!?この地上の最強種……一番昔から生きてきている知的生命体じゃない…」

 

「それは少し違うな…私より晴夢のほうが長生きだからな」

 

「そうだったわね…」

 

「次に、鬼姫というのだが」

 

「鬼姫って…鬼の総大将…」

 

「鬼姫は有名なのだな」

 

 

鬼姫は有名になってたのか…

 

 

「では次に行こう」

 

「え、ええ…」

 

 

永琳は驚きの表情でこっちをチラッと見た

 

 

「こいつは名前だけでいいか…アマテラスという神だ」

 

「……………もう言葉もないわ…」

 

 

今考えて見ると、俺の恋人に一人も人間がいない……まあいいけどさ

 

 

「取り合えず、恋人は三人というわけね?」

 

「そうだな、私を含めて三人だ」

 

 

永琳はこっちを見てくる

なんか言えと?俺の思ってること言うか

 

 

「永琳、俺は俺の気持ちを伝えただけだ、まだ恋人になってくれとはいってないぞ?

あとな、俺は恋人にしたみんなは絶対守る…何があってもな…だから軽薄なやつといえばそれまでだが、俺は恋人を助けるためなら何回だって死んでやる」

 

 

俺は、あいつ…向こうの俺と戦って、よりいっそう考えた…絶対俺の惚れた女はみんな守るってな…守れずに、壊してしまったのがあの俺だからな…絶対にああはならない、まあそういうふうに考えれるようになったのも…考えるように仕向けたのもあいつだけどな…

 

 

「だから、俺の恋人になってくれそうなときに告白するとするよ、俺の気持ちだけ知っておいて欲しかったんだ」

 

「そう…わかったわ、あなたが悪い人でも、軽薄な男でもないことは十分にわかったわ…じゃあ告白されるのをゆっくり待つとするわ」

 

 

俺と永琳はニヤッと笑った




龍桜さんの天然ボケ可愛い!と思ったやつ、正直に手を上げろ…
感想待ってます!
次回も頑張ります!


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42話 「すまなかった…」

そういや、戦愛録じゃ、あんまり日常書いてないなと思い、書きました…
なぜ…なぜ俺が日常を書くとこうなるんだ!!!!!!!!!!!
まあ仕方ないか…
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


昨日永琳と話した…

まあ、この里に来てやっと一日目が終わり、二日目だ

ちなみに、部屋は一人一つずつ…

布団で寝るとか、何年ぶりだっただろう…

 

 

「ふぁ~」

 

 

あくびが出ちまった…

起きよっと…

龍桜も永琳もまだ寝ているか…することねぇな…

思うんだが…なぜこの時代におそらく俺の転生する前の世界を軽く上回るテレビとかあるんだ?

まあいいや、なにしよっかなぁ…

庭広いなぁ…広くて、周りの家がまったくみえねぇ…

することないし…庭で暴れるとするか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは…ジャンプ!!!!!!!!!!!!!

衝撃はもちろん食べるよ?

おぉ…こうして上から見ると…永琳の敷地広いなぁ…

っと、上に結果みたいなのがあるな…この町全体に張ってあるのか…

ドーム型の結界か?いや、地下まで張って球体にしてあるのか…

これ以上あがったら結界にあたる…

上に空気を蹴って地面に行く

衝撃喰って着地

ふむ…ちょっとジャンプしただけなのになぁ…

次は何しようか…

よし、固有結界展開して全力で暴れよう!そうしよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉぉぉぉおおおおおらぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふう…なんかさ…海の水がずっと雨みたいに降ってくるぐらい暴れたよ…疲れた…

この里って言うか都市はさ…科学力進みすぎだよな…シャワーもあるしな…

よし、シャワー浴びよう!汗とかは掻いてないけど、なんとなく気分だ

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はシャワーの脱衣所の扉を開ける…

ガチャッて感じでな…

うん…普通に脱衣所の扉開けたんだ…

 

 

「永琳…?」

 

「………」

 

 

永琳がいた…まあここは永琳の家だ、永琳がどこにいようとも不思議じゃない…

うん…不思議じゃない…

だがここは脱衣所…どういうことか…わかるよな?

 

永琳は全裸……

風呂に入った後だろう…少し髪も濡れてるし…

うん…鬼姫ほどじゃないか…龍桜のより少しあるくらいか…なにがとは聞くなよ?強いて言うなら母性の象徴だ…形もいい…そんな考察している暇などないのだけれどな…

 

 

「すまん…出直す…」

 

 

俺は扉を閉めて、自分の部屋に行く………

自分の部屋に入り、自分の部屋の端っこで三角座りをする…

 

 

「キャァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

 

 

その悲鳴を聞きながら俺は…

うぁぁぁアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!

裸みちゃったぁぁぁぁあアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!

おぉううあ¥うあjさhdsdにdkjさおdさdさお!!!!!!!!!!!

ど、どどどどどうする!?

い、いや、うれしいよ!?男としてとてもうれしい!けどね!?

でも流石に家主の裸見ちまったら追い出されたりしない!?

男としてすごくうれしい!!!!!!!!

そして結構時間がたった…10分くらいだろう…

そ、それより…謝りに行こう…そうしよう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はまた脱衣所に来た…

ふむ…前のような失敗はせんぞ?

ちゃんと声をかけて…

 

 

「おーい…永琳?怒ってる?入ってもいい?」

 

 

反応なし…

 

 

「入るぞ?」

 

 

入るとしよう…

あれ?誰もいない…

俺は少し脱衣所の中に入って気づく…

!これは…風呂に…誰か入っている…!

ちなみに、永琳の家の風呂場はとてもでかい…温泉ぐらいでかいのに、とても綺麗にそうじされている…これが…最新技術か…

そして、脱衣所も広い…

ってそんなこと考えている場合じゃねぇ!

速く出ないと!!!!

出ようとしたとき、風呂場への扉が開く…最悪のタイミングだ…

中から出てきたのは…龍桜だった…

まあ、そうだろう、永琳はさっき風呂を入った後だったのだから…俺かんがえりゃわかるじゃん…あれから10分もたってるんだぜ?

それにしても…龍桜の母性の象徴もでかい…永琳よりは少し小さいが、形はとてもいい

俺なんでこんな考察してんの?素直に謝ろうかな…

龍桜はみるみる顔を赤く染めていく…

白い肌がどんどん赤い…と言うかピンクに染まっていく…

可愛い!けど…取り合えず、外に出て扉を閉める

なぜ冷静かだと?そんなの…現実逃避だよ…

現実逃避しないと、間違いなくSAN値がなくなる…

どこぞの雰囲気の少年と違って、俺はそんなにSAN値が無尽蔵ってわけじゃないんだよ…

 

悲鳴が聞こえない…と思って待っていると、龍桜が出てきた

真っ赤のままで…謝っとこう…

 

 

「龍桜…あのさ」

 

「わかってる!大丈夫だ…晴夢は男だからな…仕方ないことだ…」

 

「いや…わざとじゃないんだが…」

 

 

勘違いしているようだ…

というかそれで受け入れられるのもどうかと思うのだが…

俺は…どう反応すればいいんだ!!!!!!

 

 

「なんにせよ、龍桜…すまなかった、わざとじゃないがそれをいいわけにはできんしな」

 

「そ、そうか…わざとじゃないのか………それはそれで私に魅力がないのかもしれないと考えられるが……」

 

 

後半なんていったか聞こえなかったが…

永琳にも謝っとかなきゃな

 

 

 

 

 

 

あの後龍桜は自分の部屋に戻るといって戻った…

俺?俺は…永琳の部屋だ…

 

 

「永琳、入れてもらえるか?」

 

「…いいわよ」

 

 

少し間が空いた…

まあ仕方ないな…

顔はまだ赤いままだ

可愛い!

じゃなくて…

 

 

「すまなかった…わざとではないんだ」

 

「………反省しているようだし…いいわよ…許すわ」

 

 

顔を赤くしてそういった…可愛い!

 

 

「その代わり!」

 

「なんだ?俺にできることなら一応はなんでも…はできないができる範囲でするぞ?」

 

「ちゃんと責任とるのよ?」

 

 

俺はニィっと笑い、永琳もニィっと笑う…

なんか前もあったな…

 

 

「もちろんだ、俺が責任とってやる!責任は取ってやるが、今はまだ恋人じゃない」

 

「そうなの?いつでもいいわよ?いつでも私に告白してもいいわよ?」

 

「ああ、まだだ」

 

 

そう、まだ告白はしない、なぜかって?どっか大変なとこにいくときに言ったらかっこいいかなって思ってな…あれ?それ死亡フラグじゃね?まあいいや

さて…二人ともの裸…目の保養になったな…




なんでだろう…俺は主人公のSAN値を削るのが好きなのだろうか…
だがこういうシーンは書いてて楽しい…まあ仕方ないか…
晴夢さんはまだ永琳に告白しません!いいところで告白するから大丈夫です!
死亡フラグに聞こえなくもないところだが…
感想待ってます!


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43話 「今日は…何しようかな…」

今回は…ヒロイン大集合!次回にも続きます!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


…眠い……

そろそろ起きるとするか…

 

 

「今日は…何しようかな…」

 

 

ああ…長いこと寝ちまった…

もう昼か…

俺はリビングに行く…

そしてリビングに続く扉を開けて…中の光景を見て扉を閉める…

き、気のせいだよな?うん…気のせいだと思う…

ハハハハハハハハハハハハハ!いくら、あえないからってこんな幻覚見るなんて、俺はどうかしてるんじゃないのか?

ま、まあこの頃殺し合いしてないせいかもな!そうだよな!きっとそうだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘘だろ?幻覚だろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一度開けてみy「晴夢ーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

 

「ぐはぁっ!?!?!?!?!?」

 

「久しぶりじゃの!!!!!!会いたかったのじゃ!!!!」

 

 

このしゃべり方でわかると思うが…鬼姫だ…

痛い…腹にタックルかましてきやがった…お前は鬼なんだから…

と、言うかどうやってここまで来た…なぜ妖怪にここまで進入されている…

 

 

「鬼姫、あぶないですよ?」

 

 

お前はもっとやばいだろうがぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!

高天原はどうした!?!?!?!?!?!?

お前は高天原にいないといけないだろうがぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!

アマテラスまでなんでいるんだぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!

じゃあなにか!?俺の恋人大集合か!?

 

 

「お久しぶりです、晴夢さん」

 

「あ、ああ…久しぶりだな…」

 

 

腹に残る激痛を耐えながらあいさつをする…

永琳はなぜか普通に龍桜と談笑している…

なぜにスルーできるんだ…?

そう考えていると鬼姫が

 

 

「殺し愛をしよう!すぐしよう!」

 

 

ちなみに殺し愛の愛は誤字にあらず…

本当に…まったく…俺がそんな簡単に殺し合いするとでも?

いくらこの頃戦闘してなくて、欲求不満だと言っても、そんなに戦いたいわけじゃないんだぞ?

 

 

「よし、じゃあ庭に固有結界を展開するぞ?」

 

 

あれ~?口と体が勝手に動くなぁ…

ちなみに鬼姫は引っ付いたままだ

庭に固有結界を展開する…

展開すると、鬼姫は離れた…

 

 

「では、はじめようかの?」

 

「そうだな、はじめよう」

 

 

俺は空気を蹴る

鬼姫は剛の力で空気を蹴り、柔の力で空気抵抗を受け流す

俺?俺は空気抵抗を喰ってるから

 

 

ドパァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

拳と拳がぶつかる…

そして鬼姫が右足で蹴りを入れてくる

それを裏に下がって避ける…

手に霊力をためて放つ

ビームが飛んでいく…

柔の力で受け流す…

そういや…空中でも柔の力が使えるようになったのか

あれ?これ…勝ちようなくね?

一瞬で距離を詰めて、相手の攻撃を捌いたり、相手に攻撃したり…そんなことをしながら鬼姫は心底嬉しそうに笑う俺も笑う…

 

 

「楽しいのう!晴夢!」

 

「ああ!楽しいな!!!!!!!」

 

 

しばらく殴りあった後、俺が蹴りを入れる、鬼姫はそれを柔の力を使わず、普通にくらう…

?なんでだ?防げたのに…

 

俺は飛んでいく鬼姫に追いついてお姫様抱っこする…

鬼姫は満面の笑みを見せて言う

 

 

「今回は本気の殺し愛ではないからのう!晴夢も能力を攻撃に使わなかったからの!わしも使わなかったのじゃ!」

 

 

「なるほどね…そしてお姫様抱っこにはなにもいわないのか?」

 

「なんだかいい気分じゃの!この抱き方は!」

 

「その言い方はやめて欲しいが…」

 

 

その言い方だと…あっちに聞こえる…

まあ、何はともあれ、俺の勝ちだな

永琳の庭から家に戻る…

また…これは…カオスになってるな……




ヒロイン!晴夢さんの恋人大集合!
面子がやばい…ちなみに、鬼姫はどうやってここに来たかというと、アマテラスとツクヨミの全面協力の元、角を隠したりしてここまできた!ということです
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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44話 「む?口に合わなかったか?」

大変なことになった…
俺は…明日もテストだ…
まあいい
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


うわぁ…カオスだ…

 

 

「なかなか焼けませんね…えいっ!」

 

 

えいじゃないから…掛け声はとても可愛いよ?

その、白なのに何故か赤っぽいと感じる長い髪に良く合う掛け声だなよ?

でもだよ…料理するなら、普通に作れよ…なんで能力で焼き払ってんだよ…

キッチンが消し飛ぶわ!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

「うーん…料理というのは難しいのですね」

 

「わしもやるのじゃ!!!!」

 

 

あ、鬼姫までいったぞ?

永琳と龍桜もキッチンか…

ちなみに、この家のキッチンはでかい…

そしてこのリビングからはそのキッチンは見えない…

だから音だけが聞こえてくる…

怖い…

 

 

「なんじゃ?これは…殴りやすい形をしておるのう!!!」

 

 

鬼姫だな…

 

 

「それは、フライパンよ、料理を焼くときに使うのよ」

 

 

永琳は頑張って料理を教えているようだ…

いやいや、無理ゲーだろ…

 

 

「焼くのは得意ですよ?」

 

「アマテラス様、あなたのそれは焼くって言うか、焼き尽くしてます…」

 

 

だろうね…音がやばいもん…

ボシュッ!って音がして何かが燃える音がするもん…何度くらいの火をつかってるんだ…

永琳はアマテラスには敬語なのか…まあ、色々問題になるしな…

 

 

「うーん…火加減が難しいですね…何度くらいがいいのでしょう?ぽかぽか暖かい日光くらいでしょうか?」

 

「そ、それだといつまでたっても焼けませんよ?」

 

 

なんで俺の恋人には、天然ボケが多いんだ…

俺はもしかして、天然ボケが好きなのか?

いや、永琳も好きになったからそんなこともないか…

 

 

「なんじゃ?これは焼くための物なのかの?ほう、持ちやすいし振りやすいのう!!!!」

 

「フ、フライパンを振り回すのやめて頂戴!」

 

「あ…すっぽ抜けちゃったのじゃ」

 

 

いきなりキッチンのほうからおかしい速度でフライパンが飛んでくる…俺の顔面に向かって…

 

 

「うおっ!?!?」

 

 

俺はそれを受け止め…れなかった…

一緒に飛ばされて庭まで吹っ飛んだ…

痛い…絶対鬼姫が投げたものだろ…

俺はリビングに戻る…

痛かった…

というか今のフライパンの軌道はおかしい…

だって曲がってたぞ?何回か曲がってたぞ?

そういえば、龍桜の声がしないな…

まあ、いいや

 

 

「フライパン…どっか飛んでいってしまったのじゃ…」

 

 

ショボーンってつきそうな感じの声が聞こえてくる…

うん…正直俺は笑えない…死ぬかと思ったもの…まあ一回くらいなら笑い飛ばす事ができるけどさ…

 

 

「フライパン…どこに飛んでいったのかしら…」

 

 

俺の顔面だよ…

今キッチンで何が起こっているんだ…

 

 

「料理は火加減が難しいですね…」

 

 

アマテラス?お前は能力使わずに、あせらず作れよ…

 

 

「そうじゃの…料理はむずかしいのう…」

 

 

お前は挑戦すらしていないだろ!?

 

 

「あなたは料理してないじゃない…」

 

 

永琳も疲れたような声だな…そりゃそうか…

 

 

「できた…」

 

 

ん?小さい声だったが…龍桜の声か?

 

 

「なんじゃこれは?食べ物なのかの?」

 

「これは…ケーキ?というやつですか?」

 

「ええ…見た目はすごいわ…味はどうなのかしら…?」

 

「む?これは晴夢に作ったものだぞ?食べるなら晴夢も一緒だ」

 

 

うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!

やべぇ…めっちゃ感動する…

なんていい恋人持ったんだ俺は…(泣)

て、この時代にケーキなんてあったのか…流石月の技術は違うな…

そして運ばれてくるケーキ…

いちごケーキワンホール!

意外とでかい…

6号サイズか…?(6~8人前くらいの大きさ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…食べた…

すげぇうまい…やばい…これ食うためなら10回くらいまで死んでもいい…めちゃくちゃうまい…うますぎる…俺に味の内容を求めるのか?俺には言い表せれない…ただただうまい…それしかいえねぇ…

…龍桜に料理ができたとは…

 

 

「ど、どうやってつくったの?」

 

 

永琳がケーキを見ながら言う…

言いながら2口目を口に入れている…

 

 

「む?口に合わなかったか?」

 

「いえ、とてもおいしいです…」

 

「甘いのう!とてもおいしいのう!甘いものも酒と良く合うの!!!!!」

 

 

どこから酒取り出した…

まあいい…

 

 

「えーとな…レシピに書いてある通りに作りつつ、こうすればおいしくなるかなと思ったからな…そうしてみたが…駄目だったか?」

 

「いやいやいやいやいやいや!!!!!!すごくうまいぞ!?」

 

「そうか?あ、ありがとう」

 

 

少し龍桜は顔を赤くする…

可愛い!そして…龍桜にこんな才能が…

というか…おいしすぎて、食べたい…でも食べたらなくなってしまう…っていう葛藤が繰り広げられているんだが…これはどうしよう…

えぇい!迷ってても仕方ない!全部食うぞ!俺は捕食者だし!

 

 

 

 

 

 

食べ終わった…なんか…喪失感半端ない…

また作ってもらうとしようかな

あ…永琳にフライパン返そう




龍桜さんの意外な才能!
それはなんと!料理だったぁ!!!!
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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45話 俺の恋人はみんな、それぞれの家事スキルがすごかった

晴夢さんの現時点でのチート具合と、恋人たちの家事スキル…すごい…
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「ふぅ…はっ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

俺は俺の世界で極限まで抑えている力を出して見る…

俺の世界の海が荒れる…空は曇る…雷は落ち、虹は四散する…

そして…あの風景になる…もう一人の俺の心象風景…

空は黒く…

黒い雨が降っている…

黒い荒野がずっと続いており

ところどころの地面に亀裂がある…

でも…ずっと向こうの方には黒い空に穴が開いていて、そこから光が差している…

空に上るための道みたいに…

そんな光が差しているところがところどころにある…

これを見て思う…あいつの本当の心象風景は絶望だけじゃなかったと…

でもな…この世界は、俺の元の世界…あの海が続く世界の後にある結界…本来は出てこない結界なんだけどな…

あの海の続く世界が、中にある…つまり中にいる人たちの力…霊力や神力、妖力などに耐えられなくなったらここにくる…

あの海の世界は、俺たちのいる次元の何十兆倍とかいうわけのわからない、力に対する強度を持っているのだがな…

つまり、俺が現実世界で全力を出すと、軽く次元が吹っ飛ぶと?

俺がこんなチートさんになったのは、あの違う世界の俺を喰ってからだけどな…

元々の俺の数倍の力を手に入れたし…

正直使いようないし…こんな力…

まあ、でも今なら、なんでも喰える気がするんだよなぁ…気がするって言うか喰えるだろうな…相手の霊力も、妖力も神力も、能力も…この世の理も、輪廻も、因果も…真理も…

本当に使いようないものを置き土産に喰われやがって…

使いようないしさ…

また極限まで力を抑える…そして固有結界を戻す…

まだ結界を展開して、2分くらいだな…

そういえば…あのキッチンの掃除…大変そうだな…

あっ、あと、永琳も俺も龍桜も掃除できないから結構散らかってるもんなぁ…

アマテラスが「掃除します!」って言ってたが…大丈夫だろうか…

永琳の家は広いのに、俺たちはいたるところで散らかしているから、掃除は多分数日に分けて行わないといけないだろうな…

そう思いながら俺は家に戻る…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

えぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!

そ、掃除が…ほぼ完璧に終わっているだとぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

 

 

「こ、これ、みんなが手伝ったのか?」

 

「いいえ、アマテラス様が一人で…すごい手際の良さだったわ」

 

 

アマテラス…なんで掃除スキルが高いんだ…

 

 

「すごいのう!綺麗になったの!ピカピカじゃのう!」

 

 

鬼姫はなぜか嬉しそうだ…

 

 

「これは…すごいな…」

 

 

龍桜も驚いている…

アマテラスは俺の方に来て

 

 

「お帰りなさい、晴夢さん」

 

「こ、これ…アマテラスがしたのか?」

 

「はい、そうです、お掃除は好きなんです!」

 

 

す、すげぇ…ピカピカだ…掃除スキルが高い…だと?

アマテラスは掃除スキルが高いのか…

簡単にあの残念な料理スキルの部分を補える…

龍桜は料理、アマテラスは掃除か…

じゃあ…鬼姫は?まあ、流石に鬼姫はないだろう…家事なんてやったことなさそうだし…

そう思ってみていると…

 

 

「なんじゃ?もしかして、わしにも特技があると?」

 

「ああ、少し思ったが…流石にないよな」

 

「いや、一つだけあるのじゃ!わしは裁縫が得意なのじゃ!!!!!!!!!」

 

「「「「な、なにぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」」」」

 

 

みんなで驚く…と言うか、イメージが…

 

 

「じゃあ、やって見せるのじゃ!」

 

 

そう言って、布や、糸や針を用意して…

ありえない速度で縫い始めた…な、なんだと!?

し、しかも能力を使っていない…!!

なんで俺の恋人は…みんなそれぞれで家事が担当してるんだよ…おかしいだろ…

そしてつくり終わったものは…

着物…えぇ!?なんで!?

 

 

「絹から織ってないから、質はおちるがのう…でもできたのじゃ!」

 

 

で、できがすごい…縫い目?そんなもん見えない…

どういうことやねん…

 

俺の恋人はみんな、それぞれの家事スキルがすごかった




なんと…鬼姫にも家事スキルが…
理由は、自分で着物を織っていたからです…
普通の着物の織り方に妖力、神力を込めて織る…そんな織りかたです
そして、アマテラスは、イザナミから掃除を教わってたんです、だから掃除は得意…
だが、イザナミはすべての家事スキルカンスト…まさに良妻賢母…やヴぁいですね
感想待ってます!
次回も頑張ります!


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46話 「晴夢、わしをぎゅーってしてほしいのじゃ」

鬼姫とのいちゃいちゃ回!!!!!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「んで?俺と鬼姫に留守番しろと?」

 

「ええ、お願いしてもいいかしら?」

 

「少し、お買い物に行ってきます」

 

「私は別にいいのだがな…二人が服を買えとうるさいのだ…晴夢にもらったこの服でいいのだが…」

 

 

そういいながら三人は出かけていった…

鬼姫は…酒瓶をもってよだれをたらして寝ている…美少女なんだからその辺気をつけろよ…

はあ…俺は鬼姫のとなりに座る…

なにしようかなぁと思っていたら、鬼姫が後ろから抱き付いてきた…!

のわ!!!!背中に豊かな母性の象徴が…!!!

 

 

「なんじゃ?晴夢、みんなはどうしたのじゃ?」

 

「み、みんなは買い物だとよ」

 

「ほう、そうなのか?じゃあ、今この家にはわしと晴夢しかおらんということじゃな!」

 

「そ、そういうことになるな」

 

「そうかそうか、まあ、関係ながの、晴夢…暖かいのう晴夢は」

 

「そうか?体温が高くなってるのかもな」

 

 

そういう会話をしているが、俺は背中に当たるマシュマロみたいな感触のせいで、色々おかしくなりそうDAZE!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

「なんだか…眠くなってきたのじゃ…」

 

「お前…さっき寝てただろ…?」

 

「そうじゃがのう……くー…くー…」

 

 

寝やがった…することないんだが…

鬼姫はどうすればいいんだ?

(襲っちゃえば?)

お前!誰だよ!?

(どうも、島夢です)

お前かよ!!!!!

何でお前が出てくるんだ!お前この頃、色々なところに出てきてるし、自重しやがれ!!!!!!!!!!!

(はい、帰ります…すんませんでした…)

はあ、帰ったか…

 

 

 

それにしても…鬼姫の寝顔…可愛いな…

今は俺が膝枕している状態だ…

男の膝枕ってなにがいいんだか…

まあいいや

鬼姫は寝ちまったし…することねぇな

 

 

「のう、晴夢」

 

「起きてたのかよ」

 

 

びっくりした…起きてたなら起きてたって言えよ

 

 

「晴夢、わしをぎゅーってしてほしいのじゃ」

 

「ぎゅー?」

 

 

抱きしめて欲しいってことだろうか?

なんで?

 

 

「そうじゃ、わしがしてやろう」

 

 

そういって起き上がってぎゅーっとしてきた…

ちょ!?豊満なその母性の象徴に顔を押し付けられ息ができない…

うおぉぉおおおおおおお…

凄いやわらかい…

暖かい…

いやいやいやいやいやいやいや!!!!!!!!そういうことじゃねぇ!!!!!

どういう状況だよ!!!!!!!!

や、やばい…力が強くて…ここで死ぬかもしれん…一回だけだけど…

だが…ここで死ぬのもいいなぁ…

ああ…もうすぐ死ぬ…

 

 

「どうじゃ?」

 

 

そういって鬼姫は俺を放す…

生き残ってしまった…いや、生還はいいことだ、そうだろう?

ま、まあ生き残ったんだからいいだろう…

うん…良かったはずだ

 

 

「な、なにがどうなんだ?」

 

「じゃから、嬉しかったかと聴いておるのじゃ」

 

「ああ、俺は嬉しかったが」

 

「そうじゃろうそうじゃろう!わしもぎゅーってしてくれるとうれしいのじゃ!」

 

「そうか、わかったよ」

 

 

俺はそういいながら抱きしめる…

鬼姫は嬉しそうに目を細めたあとに俺の腰に手を回して抱きしめてくる…

なんでこんな状況になってるんだ?

って…鬼の力すげぇ!痛い痛い痛い!!!!!!!!

まあ、そんなこといえるわけないわな…

あと、母性の象徴が当たって…

これはもういいや

しばらくそうしていたあと普通に離れた…無論、俺は恥ずかしかったが、鬼姫は嬉しそうだったのでよしとしよう




鬼姫可愛い!と思っていただければ幸いです…可愛いと思いました?
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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47話 「んで?今度はアマテラスとお留守番かよ」

今回はアマテラスさん回です!!!!
アマテラスさんは鬼姫とは属性が違い、初心ですからね~
また違った感じになりますね
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


あの後、何故か鬼姫もアマテラスも泊まって行く事になって

そして今は次の日だ

 

 

「んで?今度はアマテラスとお留守番かよ」

 

「そうなるわね」

 

 

今日はアマテラスと留守番だとよ

鬼姫が「酒がなくなったぁ!」といって騒ぎ出し、あと食材もなくなってきているのでお買い物だそうだ

酒はともかく、食材は昨日に買って置けよ…

まあ終わったことを言っても仕方ない

とにかく、俺は今アマテラスとお留守番中ってわけだ

みんなが出かけて言ったしばらくした後…

アマテラスと会話している

 

 

「そういえば、二人きりになるのは、私に告白してくれた夜以来ですね」

 

「そうだったか?」

 

「はい、確かそうだったと思います」

 

 

アマテラスはニコニコしている…

本当…俺はなんて可愛い恋人たちを持ったんだろうな…

ああ…可愛いね」

 

 

「ふえ?」

 

 

ふえだって可愛い!可愛い!可愛い!大事なことなので3回いました!

アマテラスはかわええなぁ…

そういえば…アマテラスは神なんだよなぁ…

神と言えば、俺がこの世界に…みんなに会える理由となった、フィーナ…

西洋の神なのかな?名前からして…

俺がこの世界ではじめて惚れた女性はフィーナだからな、いや?あそこはまだこの世界じゃなかったのかもしれんが…

後何年後に会えるのだろうな…

ちなみにフィーナのことも普通にアマテラスにも鬼姫にも永琳にももちろん龍桜にも言ってある…

あと何年後だろうか?本当に…

とか考えていると、アマテラスが「お掃除をします」と言い出したので手伝うことにした

掃除を一通りやって…永琳の部屋…

薬がいっぱいちらばっている…

うーん…掃除が大変そうだが…

アマテラスは普通に掃除を始めた…

うん、まあいいか

掃除が終わり…

 

 

「ふう、疲れましたね」

 

 

アマテラスがそういっている

まあ、そうだな…この家は無駄に広いからな…

 

 

「これはなんでしょう?お酒…でしょうか?お酒は飲んだことがないのですが…」

 

 

なんかアマテラスが言っているが、俺は少し休んでいて、アマテラスの方を見ていない

んーっ!疲れたなぁ

冷蔵庫のあたりにアマテラスはいるんだろう、気配的に

 

 

「少し、飲んで見ましょう、のども渇いていますし」

 

 

そう聞こえた後、なんか嫌な予感がするので振り向こうとすると?

背中から体重かけられた…

うん、それはいいんだよ、座ってるからそんなんじゃこけないし…

でもさ…背中にあたってる…

なにが?聞くなよ……

昨日は鬼姫で今日はアマテラス…

大きさでは鬼姫だな…って、何の考察だよ!!!!!!!!!!!!!!

 

 

「あれ?あれれれれ?バランスが全然とれません?ど、どうしてでしょう?」

 

 

しらねぇよ!

?もしかして…酔ってるのか?酒に?

酒瓶一杯で?弱い!!!!

圧倒的に酒に弱い!?

 

 

「はわはわはわわわわ!!!」

 

 

どうやら今の状況に気づいたらしい…

顔が一気に赤くなる…今気づいたが、どうやらアマテラスは酒に酔っても顔が赤くなったりはしないのか…鬼姫は酔うことがないからな…龍桜は酒はあんまり飲まないが、隠れ酒豪だし…

それにしても…背中にあたる感触で幸せだぁぁぁあああああああああああああ!!!!

 

 

「す、すすすすいません!」

 

 

そういいながら離れようとしてバランスを崩して俺に突っ込んでくる…

えぇえええええええええ!?!?!?!?!?!?

俺はアマテラスに押されて転ぶ…

アマテラスは転んだ俺の上に落ちてきて…

たとうとしてまたバランスを崩す…

えぇ…顔はとても赤くなっており可愛い

はあ…仕方ないな…

俺はアマテラスをお姫様抱っこする

 

 

「ふぁ?」

 

 

そのままアマテラスの部屋に行く…

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

 

顔を真っ赤にしていう…可愛いなぁ

 

 

「お姫様抱っこの感想は?」

 

 

なんとなく感想を求めて見る

するとまた顔を真っ赤にしながら

 

 

「なんだかとてもいい気分です」

 

 

可愛いな、俺は微笑しながらそう思った

アマテラスを布団に寝かせる

アマテラスは真っ赤だ…確かにお前は太陽の神だけども、自分が赤くなる必要はないんだけどな?

可愛いからよしとするか




アマテラスさん可愛くかけてたら幸いです!
お酒に弱いアマテラスさん!
人間からみても圧倒的に弱い…
神なのに…神様なのに…
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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48話 「ん…ふあ~…おはよう、晴夢…」

今回は大混乱する龍桜さん回です!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「ふぁ~…」

 

 

眠たい…まあ、そろそろ起きるか…

とか思いながらも寝返りをうつ俺…

駄目人間とか言うなよ?

手にやわらかいものが…

ってやわらかいものがなにか…触れた瞬間にうっすらとわかってる…

うん…もうね…こういうのは雰囲気の少年だけでいいと思うのだけれど…

どうやら、この世界を編んだあのクソ野郎(島夢)はそれじゃ済ますつもりはないらしい…

 

(だって…俺が日常を書くとか言ったら…これぐらいしか書けないんだもの!!!!!)

 

うるせぇ!だまって帰れ!!!!!!!!!!!

 

(はい…もう…こっから大幅にSAN値を削ってやる…覚悟しろ?)

 

こえぇええええええええええええええええ!!!!!!!!

脅迫すんな!!!!!

え?もしかして帰った?

チクショウ!恐ろしい予言して逃げやがった!

そんなふうに思っていたら…

 

 

「んぁ…」

 

 

 

そういう声が聞こえた…

俺が触れているやわらかいものから…

はあ…詰んだな…俺…

 

 

「ん…ふあ~…おはよう、晴夢…」

 

 

まだこの状況に気づいていない…

というかそもそもなんで龍桜がここにいるんだ!?

そう、皆さんお気づきかとお思いですが、俺が現在進行系で触れているやわらかいものは…

龍桜の…胸部にある夢のようなやわらかさのあれだ…

男の夢が詰まってるあのやわらかいものだ…

ああ…俺は完全に詰んだ…

今更この手を放してももう遅い…

 

 

「え?な、なななななな、なんで!?ど、どういうこ、ことだ!?!?!?!?」

 

 

思ったとおりの混乱だぜ…

というかなんで龍桜はここで寝ているんだ…

俺のほうが混乱だぜ…

 

 

「あー…龍桜?これにはわけがある…だから…少し話を聞いてくれるか?」

 

「わ、わかっている!前も言ったとおり、晴夢も男だからな!仕方ないことだとはわかってる!でもな…」

 

「い、いや、だからね」

 

「でもな!私にも心の準備というものが!」

 

「頼むから話を聞いてくれぇぇえええええええええええええええええええええ!!!!」

 

 

龍桜は顔を真っ赤にして、混乱中!

そして何故か俺の手を持って取れないようにしているため、俺の手はずっと幸せすぎる感触を触ったままだ

わらぁぁぁアアアアアアアアアアええええええええええええええるぅぅぅううかあぁあああああああああ!!!!!!!!!!

なんだこの状況はぁぁああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!

真っ赤な龍桜はとても可愛いよ?

でもね、なんでこんなことに!!!!!!!!!!!!

 

 

「晴夢!私は晴夢が好きだ!!!!!!!」

 

 

なんでここで唐突な好意表明!?!?!?!?!?

 

 

「でもな!心の準備というのをさせてくれ!」

 

「いやいやいやいや!!心の準備とかする必要ないから!!!!」

 

「心の整理をつける時間もくれないのか!?」

 

「いや、あの、大丈夫だからね!なにもしないから!」

 

「せ、晴夢のことは好きだが、強引なのだな」

 

「だぁぁぁかぁぁぁぁぁぁぁらぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

龍桜はどう勘違いしているんだ!そして俺にとって、都合の悪いところしか聞いちゃいねぇ!!!!!!!

顔を真っ赤にしてテンパってるのはとても可愛いけどさ!だけどさ!

このテンパりかたは異常だよ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから…やっと龍桜は落ち着いた…

 

 

「というか、なんで龍桜は俺の部屋に寝ていたんだ?」

 

 

そう聞くと…龍桜は…顔をどんどん赤くしていって…

 

 

「ね、寝ぼけていて…間違えてしまった…」

 

 

可愛い…とても可愛い…

畜生…可愛すぎるぜ…




まさかのドジッ娘属性の発揮…
しっかり龍桜さんが可愛く書けてたらいいなと思います!
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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49話 「月移住計画?」

今回は月移住計画の説明ですね
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


さて…アマテラスは高天原に、鬼姫は山に帰ってから一ヶ月…飛び過ぎ?いいんだよ、特になにもなかったから…

恋人と久しぶりにあえて嬉しかったが、どっちも長居できないからな…

龍桜と一騒動あってから、一ヶ月ちょいたっている…

普通に何事もなくて、よかった…

 

 

「月移住計画?」

 

「ええ、なんかするみたいよ?私も協力させられるのだけれど…」

 

 

月移住計画…俺はもう原作知識覚えてないんだが…

思い出せない…なんか聞いたことあるはずなんだが…

まあいい、いや大事なことだからよくないけど…

 

 

「どんな計画なんだ?」

 

「地上にいると、穢れ…つまり寿命がきたりするのよ、穢れは他にも色々障害があるけどね」

 

 

うーん…穢れか…なるほどね…そんなものがあったんだな…

ふむ…それが寿命とかを存在させていると…?

 

 

「ふーん…俺と龍桜には関係ないな…でも、永琳は関係あるな…」

 

 

俺と龍桜は老いない…が永琳は老いる…この里は結界があり、その結果が寿命を遅らせているらしいが、正直どういう原理かわからなかった…が、なるほど、あの結界で穢れを遠ざけてんのか

 

 

「そうね、私は老いるわ…それに月に移住するのにはもう一つ理由があるわ」

 

 

老いると言ってもこの結界の中だからそこらの妖怪なんかよりよっぽど寿命があるらしいけどな

 

 

「なんだ?」

 

「この頃、一部の積極的に人間を殺している…人間を過剰に殺しすぎている妖怪が増えているのよ…鬼とか、一部の妖怪はそんなこともないのだけれどね…」

 

「なるほど…」

 

 

その人間を殺しまくる妖怪は各地にいるから、全滅させることができない…か

鬼は単純に勝負したいだけだからな…

まあ、鬼は大丈夫だろう…ほとんど脳筋だし…

まあいい、鬼の悪口はこんぐらいでいい、あ、鬼姫はもちろん脳筋ではないな、元々鬼姫は筋肉ないし…あれは能力と妖力と神力で体を強化しているからああなってるんだ、基本的に妖力とか使わなくても、筋肉ないのにどっからその化け物じみた力出るんだ…ってぐらいの力を持ってるが…

まあいい、鬼の話はいい、正直気になること話し出したらきりがない…

本当にあの細腕でどこからあの化け物じみた力が出るんだ…

まあいい、そんなことはどうでもいい

今は月移住計画の話だ

 

 

「大体わかったが…移住はいつなんだ?」

 

「大体半年後よ」

 

「ツクヨミが計画したのか?」

 

「ええ、そうよ、ツクヨミさまが考えたわ」

 

「なるほど…」

 

 

確かに、ツクヨミの考えそうなことだ…

それならみんな守れるが…問題は…その過剰に人間を殺す妖怪たちだな…

いくら、この里以外にも人間がいるとはいえ、他のところには神とかに守られていて、腹もすくだろう…

月移住計画のときは、兵士も全員シャトルに乗る…しかも、上に飛ぶから結界は解かなきゃならない…永琳もこのことに気づいているな…

そのための武器とかも半年間の間に用意するのだろうな…

この一ヶ月…俺と龍桜はもうこの里にはなじめている…

仲がいいご近所さんもいっぱいいる…(永琳の家が広すぎて玄関からお隣までか遠いが…)

団子屋さんとも仲良くなってるし、俺は軍のあつまってるとこに永琳についていったとき…その…少し暇つぶしに遊んだら、すごく尊敬されたりして…(この里では一番強いよいうことになった、力は抑えたのに…)

なぜか立場的には龍桜も俺も永琳やツクヨミなどとも知り合いということもあり、すごく周りから慕われたりしている…一部の上層部のクソ爺どもがなぜか目の敵にしてくるが…龍桜に手を出したら殺すことだけは伝えたので大丈夫だ

でも、立場が上でもそこそこ対等に接してくれるのでとても楽しい…

まあ、つまり、何がいいたいかというと…この里のみんなは無事に月に、俺が送り届けようと思う…まあ、でも当日くらいしか俺に出番はないけど…




晴夢さんはどうするのでしょうね?移住計画の当日は
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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50話 「おばちゃん!団子六つ頼む!」

今回は日常・・・本当の日常、SAN値も削られない日常
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


今は龍桜と里?町?都市?なんて言うのかわからんが、まあ歩いている…

月移住までまだ半年もある…

団子屋についた…理由?龍桜が団子食べたいって言うからな

 

 

「おばちゃん!団子六つ頼む!」

 

 

俺が団子を頼むと…

 

 

「はいよ、龍桜ちゃんは今日も可愛いねぇ」

 

 

団子屋のおばちゃんがそういっている、それにしたいし龍桜は

 

 

「いえ、そうでもないと思いますが…」

 

 

これは謙遜ではなく本気で思ってるからたちが悪いぜ…

龍桜は褒められたのが嬉しかったのか顔を赤くしている…

と言うか、なんでイザナギとか神には普通にため口だったのに、おばちゃんには敬語なんだ?

おかしいだろ!おばちゃんは凄い…ということか…

 

 

「あっはははは、龍桜ちゃんが可愛くなかったら世の中の女みんなが可愛くなくなっちゃうよ?」

 

「そ、それは困りますね」

 

「いやいや、マジで受け取るなよ、顔が変わるわけじゃないからな?」

 

 

龍桜の天然ボケが…

龍桜が割りと本気の顔で困りますねと言っていたのでびびった…

冗談と本気の区別をつけてくれ…あと解釈が、龍桜は世の中の女性のみんなの顔が変わると思ったのだろう…

真面目な顔してなんでこんなに天然が入ってるんだ

 

 

「あっはははは、そういう反応も可愛いね!美人はなにしても美人かい?私ももう少しわかけりゃね~」

 

「もう少しってどれくらいですか?」

 

「26年くらいかね?」

 

「それは…少しなのか?」

 

 

だが気になる…若かったらどんな顔なんだ?

この団子屋はおばちゃんとおじちゃんの夫婦でやっている…

おじさんも気のいいおじちゃんだ

若いころの写真とかないのだろうか?

と前聞いたが、ないらしい…

団子は凄く美味い…

 

 

「晴夢ちゃん」

 

 

俺もちゃん付けで呼ばれている

 

 

「龍桜ちゃんはいい子だよ?放しちゃ駄目だよ?」

 

「わかってるよ、俺は何が何でも龍桜を守るし、死んでもみんなを守るさ」

 

「あっははは、縁起の悪いこと言うもんじゃないさね?晴夢は強いけど、気をつけるんだよ?」

 

 

うん…いつの間にか俺が強いって里中に広がってんのな…

 

 

「あ、浮気はだめだよ?」

 

 

おばちゃんは俺にそういうが…

俺はにやりと笑って

 

 

「残念、俺は後二人ほど浮気相手がいる」

 

 

そういった

おばちゃんは目を丸くした後、龍桜を見て、龍桜が普通の顔をして団子を食べているのを見て

 

 

「あっはははははは!!!本人公認の浮気かい?面白いねぇ…本当に!」

 

 

盛大に笑いながらそういう…

このおばちゃんは気がいいから好きだ…

おじちゃんも気がいいから好きだ…

 

 

「まあ、どう頑張っても吊り合わない美少女たちを恋人にしてるからな…俺」

 

「そうだねぇ…一人だけ愛するより、何人か愛してもいいのかもしれないねぇ…人それぞれだけれどね」

 

 

おばちゃんは悟った顔をしている…

なぜ俺のほうが長生きなのに、悟った顔を見せ付けられなきゃならんのだ…

 

 

「んじゃ、ご馳走様」

 

 

俺はそういいながらお代を置いて、立ち上がる

龍桜もそれについてくる

 

 

「はい、お代は丁度だね、じゃあ、また来てね」

 

「はい、また来ます」

 

「ああ、また来る」

 

 

そういって俺と龍桜は団子屋を出る…

美味かったな…

町を歩いているとたくさんの人に声をかけられる…

いい人ばっかりだぜ…

一応みんなに月移住計画のことは知らせれてるけどな

ま、俺が動くのは当日だけだ

それまで、いつもどおり過ごすさ…




龍桜は天然ボケ属性ですね~
里の人たちはみんないい人たちです!
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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51話 「ほら、それを食え」

新ヒロイン登場!
ちなみに、オリキャラではありません、誰でしょうか?当てて見てください!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「眠い…」

 

 

俺は夜の街を歩いている…なんでかって?

なんか妖怪が進入してきてるらしい…

みんな不安だから、不安がらせたままってのは良くないなと思ってな…

夜が主な活動時間っぽい…

人食い妖怪らしい…

なぜか見つかっていない…

能力のおかげか…

まあ、妖怪が入って来ているが、実は誰も襲われていない…

ただ、結界が綺麗に破られており、気づくのに数日かかったっぽい…

その間に妖怪は入らなかったようだ…結界を破った妖怪以外はな

なんで誰も喰われてないんだ?進入されてからかなりたったはずなのに…

ちなみに龍桜も永琳も家に居てもらっている…あそこはかなり安全だしな

さて…勘を頼りに俺は歩く…

ちなみに、夜は妖怪も強くなるのでみんな…兵士も家から出ないようにしている…

結界を破れる…しかもあんなに綺麗にかつばれにくくだ…かなりの強さ…

大妖怪レベルだろう…

なら兵士が捜索しても、もし見つけても殺されるだけだ…

なら俺が探すさ…

 

 

「ん~…なんとなくこっちに何かあるような気がする…」

 

 

俺は路地裏?見たいなところに歩を進める

さてと…鬼が出るか、蛇が出るか…正直文字通り鬼が出たらどうしよう…

鬼姫のところにおくろうか?とか考えながら歩を進める

進んでいくと…

路地裏の壁に背をつけて…座っていると言うか…力尽き掛けて、動けない状況か?

そんな感じだ…そんな感じで座っている金髪ショートの美女?美少女か?微妙なライン…いや、美女だな…まあ、美女がいた…スタイルは抜群だな目は赤い…服は黒い…服の知識がないからなんていうのかわかんねぇ…

ああ…もう…これは駄目だな…また惚れちまったな…

まあ、惚れちまったもんは仕方ねぇな…

なんで力尽きかけてんだ?と思っていると

 

 

「誰…だ?」

 

「ただの…人間かな?」

 

 

うん…そうだな、俺はただの人間だ…人間だよな?うん、人間だ(自己肯定)

 

 

「そう…か…お前は食べ…てもい…い人類…か?」

 

 

どうだろ?俺は捕食者でもある…喰うのなら喰われる覚悟もあるが…

 

 

「そうだな…どうかな、わからんな…お前が侵入した妖怪か?」

 

「そう…だろうな…腹が減って…も…う…駄目…だ」

 

 

こいつは妖怪だ…人食い妖怪だ…なのになぜ人を喰わないんだ?

 

 

「人間ならそこら中に居るだろ?お前は人食い妖怪だ…なぜ喰わない?」

 

「わ…からなくなっ…たの…だ…人間にも…食っていい…人間と…駄目…な人間…が…いることが…ここに…こ…の里に…来て…わかって…しまったか…ら」

 

 

OKよし、完全に惚れた、絶対恋人にする

 

 

「そうか…じゃあ…仕方がないから俺を食わせてやる」

 

「な…に?」

 

 

俺は金髪美女に近づくそして目線が合うようにしゃがむ…そして…左腕を斬る…

血が吹き出る…

それを金髪美女に差し出す

 

 

「ほら、それを食え」

 

「な…!…お…前…な…にを?」

 

「いいからさっさと喰え」

 

 

そう言うと金髪美女は俺の腕を食べた…

おいしいのだろうか?

まあいいますます惚れたな!

絶対恋人にしてやるよ

俺の腕を食い終わると、美女は眠ってしまった…ふわっという感じで俺の方に倒れてきた…

俺はそれを抱きとめて、お姫様抱っこする…

この美女をつれて帰ったら怒られるかな?永琳と龍桜に…

まあ惚れたもんは仕方ないな…




さて、誰でしょうか?わかりましたか?
キャラが特定できる台詞があったのですが…
当てられる人が何人いるかな?
誰もいないかもしれませんね
ちなみに外見は俺のイメージです
だがオリキャラではないです!
さて誰でしょう!?
感想待ってます!
次回もお楽しみに!


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52話 「5人目だぜ?俺はお前が好きだ」

EXルーミア!
いいですね…可愛いです…
まあ俺はゆうかりん一筋ですが…
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


えぇと…俺は今怒られてる…なんでかって?

美女を連れて帰ったからだよ…

なんか、まだ目を覚まさないし…

俺はこのままでは怒られる…

龍桜はむっとした顔だ…可愛い…

永琳はニコニコしながらも目が笑ってない…怖い…けど可愛い…

いや、まあそんなこと考えても仕方ないけどさ…

このままじゃ俺が怒られるのは確かだ…

ん~…どうしようかなぁ

俺は怒られる意味ないしなぁ…

早く起きてくれないかなぁあの美人さん…

早く告白したいんだが…

ちなみに家に帰ってからの第一声は

 

 

「また惚れちまったよ…」

 

 

だ、そういったら二人とも怒り出した…なぜだ…

まあいい、惚れたものは仕方ない

仕方ないったら仕方ない

ここはどうやって許してもらうかが大事だ…

どうしよう…

 

 

「さて、晴夢?この人…何処から連れてきたの?」

 

 

永琳はニコニコにながら注射器を持っている…

あの薬は何だ…怖い…

 

 

「あ、あの~その薬はなんなのでしょうかですます」

 

 

おかしな敬語になったが大丈夫だ…

すると龍桜が

 

 

「晴夢、それより質問に答えろ!あの人はどこから連れてきた?」

 

 

といった…龍桜はむっとしているだけだからあまり怖くない…

だが永琳…お前は怖い…

でも怒ってても両方可愛い…

 

 

「えーとだな…路地裏に、力尽きかけて倒れてた?」

 

「へぇ~今は妖怪が出て誰も家からでないのに、おかしいわね?」

 

 

嘘だと思ったのか永琳は揺さぶりをかけてくる

だが残念!本当のことだから揺さぶりはきかん!

 

 

「嘘じゃないのね」

 

「ああ、嘘ではないな…ついでに言うとそいつは妖怪だ」

 

 

俺がそういうと永琳も龍桜も

 

 

「そう、この人が侵入してきた妖怪ね…綺麗な人ね」

 

「進入してきた妖怪と言うのはこの人だったのか…」

 

 

普通にあわてずに反応する…

うん…警戒くらいはしようぜ?

とも思うんだけどなぁ…

まあ、残念ながらこれが普通だ…

うん、普通の対応だ

 

 

「んで、なんかここに来て喰っていい人間と悪い人間が居ると思ってしまったわけだ」

 

「なるほどね…生きるためには食べなければいけないのに…この人も馬鹿なのね」

 

「初対面の人にその言いようはどうかと思うが…」

 

「つまり晴夢や私と一緒ということか?」

 

「なぜ俺と龍桜が馬鹿だと言うことになっている…」

 

 

確かに龍桜は天然ボケだよ?でもな、俺には関係ないだろうに…

俺は馬鹿といわれるほど天然でもないし、頭が悪いわけでもないのに…

 

 

「複数の女に無計画に告白する時点で、十分私と同じくらいに馬鹿だろう?晴夢は」

 

「ぐっ!?」

 

 

確かにそうかもしれないと思ってしまったぞ…俺…

龍桜は馬鹿なんじゃないだろ?ただ知識が少し足りなくて天然入ってるだけだから馬鹿ではないだろう…

そんな会話をしていると…

 

 

「ん…うぅん…」

 

「ん?起きるみたいだぞ?晴夢」

 

「そうね…まあ、お腹が減ってるだけだったから、晴夢が腕を食べさせたのならすぐ回復するでしょうしね」

 

 

龍桜と永琳はそんなことを言っている…俺はと言うと…

うん…起きたら告白しようか?それともしばらく待ってからにしようか…

そんなことを真剣で考えていた…

 

 

「こ…こは…どこだ?」

 

「俺の住んでるとこだ」

 

「あっ!あなたは!?腕は大丈夫なのか!?」

 

「ああ、大丈夫だ、ほら、再生し終わってるし」

 

「あ、あなた…人間なのか?」

 

「ああ、人間だ」

 

「そうなのか」

 

「そうなんだよ」

 

 

なんだろう…少し龍桜と同じ感じがするぞ?この子

まあいいや名乗っておこう

 

 

「俺の名前は晴夢という」

 

「私は龍桜だ」

 

「私は永琳よ、八意永琳というわ、永琳って頂戴」

 

「そうかなのか…私はルーミアという……………私は妖怪なのだが…」

 

 

ルーミアがわかりきったことを言ってきた…

なんか、間が空いたから言うか言わないか迷ったのか…まあ関係ないが

 

 

「それがどうした?」

 

「え?…よ、妖怪だぞ?それも私は人食い妖怪なんだぞ?怖く…ないのか?あなたたちは…」

 

「俺は怖くないな…恋人に鬼もいるし…」

 

「私は龍だ、種族ならばだが…」

 

「晴夢と龍桜もいるし…ね?もう今更驚くことでもないでしょう?」

 

「…そう…か…」

 

 

うーん…もういいか、こくっちゃえ!と思ったので

 

 

「ああ、ルーミア、言っておきたいことがある」

 

「なんだ?」

 

「俺はお前に惚れたぞ?5人目だぜ?俺はお前が好きだ」

 

 

ルーミアは一気に赤面した…うん、とても可愛いな




ちなみにルーミアのイメージはhttp://seiga.nicovideo.jp/seiga/im620273です
これって貼り付けても大丈夫なんでしょうか…駄目なら消しときますが…
まあいいや、この画像…見れない方はすいません…
この画像の羽とこのほとばしるオーラなしで想像して下さい
戦うときはほぼこの状態ですが…
カリスマやべぇ…おぜうさまの比じゃねぇ…
正直晴夢さんが戦っても勝つのが難しそうだ…と思う画像ですね…
感想待ってます!
次回もおたのしみに!


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53話 「あ、あなたは、ふざけているのか?」

る、ルーミアに悩殺されかけた…
まあ、幽香さんには負けますが、ルーミアも可愛いですね~…
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


皆さん…いつもクールな美少女が赤面って良いと思わないか?

いや、まだ会ってから数時間くらいだが、この顔で赤面はギャップがすごい…

可愛い…うん?

いやな、告白したらルーミアが真っ赤になってさ~可愛くてね…

可愛くってね、可愛くってね…大事なことなので3回言いました

 

 

「な、にゃにを」

 

 

噛んだ…可愛い!にゃにだって!可愛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

真っ赤な状態で赤い、血の色の目を丸くして、可愛いねぇ!

自分が噛んだことに気づきさらに赤面…羞恥の感情でいっぱいいっぱいって感じだ

フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!

顔を赤くして本当に可愛いなぁ!

ちなみに永琳と龍桜は「お茶でも用意しましょうか」「そうだな」という会話を落ち着いてしている…嫉妬と言うものはないのかな?

いや、あるな…なんでかって?すれ違いざまに龍桜に足を蹴られたし、永琳は変な薬を注射器で俺に使用しようとしてきた…怖い…

だが俺は恐怖にひざを屈したりはしないぞぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!

美少女を愛でます!

ふう、落ち着いたぜ…

 

 

「あ、あなたは、ふざけているのか?」

 

「いんや、まったくふざけてないな、むしろこんな大事なことをふざけて言うとでも?」

 

「だ、だったらなんでそんな…そんあ落ちついてこんなことが、い、言えるのだ!恥ずかしくないのか!?」

 

 

真っ赤になりながら聞いてくる…かわいいなぁ

 

 

「別に、自分の好きな気持ちを言っただけだからな」

 

「私は妖怪だぞ!?」

 

「それがどうした?俺の恋人に鬼子母神がいるぞ?俺には種族なんて関係ないからな」

 

「あ、あなたは…」

 

「まあ、はっきり聞いておこう…俺のことが嫌いか?」

 

 

真剣な目をして聞いてみる…

まあここで嫌いって言われても、頑張って好感度アップをはかるが…

ルーミアは顔を赤くして俯きながら

 

 

「わ、私は…あなたに、命を救われたわけだし…そして種族の違いを無視して平等に接することができるあなたのことは、嫌いではないが…で、でも、いきなりすぎて…い、いや、嫌ではないんだ!で、でもなんというか…あ、あの……うぅ…自分でも何言ってるかわからなくなってしまった…」

 

 

か、KAWAEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!

の、悩殺される!?ま、まあ今までにも何回か悩殺されそうだな状況はあったから大丈夫だ…大丈夫…のはずだ…

あのクールそうな顔が…カリスマあふれるあの顔が…もう面影がないぜぇ…

かわいすぎるだろぉ!?

 

 

「まあ、俺のことが嫌いじゃないのはわかったよ、取り合えずお茶でも飲んで落ち着け」

 

 

俺がそういうと同時に部屋に龍桜と永琳が戻ってくる

そしてお茶を配って座る…

ルーミアは礼儀正しくお茶を飲む…

うん、頬は赤いままだが、落ち着いたようだ

よかったよかった

美少女が3人もそろうと絶景だなぁ…

もうそろそろ寝てもいい時間だな…

 

 

「んじゃ、みんな、寝るぞ~俺は寝るから、後は好きにしろ」

 

「私も寝るぞ?」

 

「私ももう寝ることにするわ、ルーミアはこの部屋を使って頂戴、布団は押入れに入ってるから自分で敷いてね」

 

「あ、ああ…わかった、あなたたちは本当に警戒しないのだな…私は妖怪なんだぞ?」

 

 

何言ってんだか

 

 

「「「そんな人じゃないだろ?(でしょう?)(だろう?)」」」

 

 

ルーミアは呆気に取られていたがみんなもう眠かったのか自分の部屋に行った…

ふぁ~…眠い眠い…さっさとねよねよ




ルーミアが可愛くかけていたらいいなと思います
感想待ってます!
一日更新できなくてすいませんでした!!!!!!!!!!!!!
次回もお楽しみに!


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54話 「ふっ…殺すなら殺せ」

今回…修羅場ですね…冗談抜きで
晴夢さん…
まあいい、感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


起きよう…

なんかさ…よく寝たよ…ぐっすりとな…

まだ朝早いな…

俺はそう思いながらリビングに向かう…どうやら寝ぼけているようで、方向感覚が狂ってきてるなぁ

何しようか…眠たい…凄く眠たい…

もう一回寝よう…

俺は自分の部屋に戻ってもう一度寝ることにした

自分の部屋って…どっちだっけ?眠い…早く寝たい…

もう、この部屋でいいやぁ…

俺は寝ぼけた頭でそのままそこに寝る

うつぶせに倒れて…そして左手に夢のようにやわらかい感触を感じながら

そのまま夢の世界へGO!したわけだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんな、さっき夢の世界へGO!したわけだが、俺はこのままでは永遠に夢の世界へGOとなるだろう…

今気づいた…

手に夢のような感触がある…

俺はうつぶせに倒れて寝たわけだが…

まあ、寝るときもなんか手にそんな感触があったわけだが…寝ぼけていた俺にはそれが何かわからずそのまま寝たようだ…

そして問題なのは、俺が目を覚ましたとき、この手がぎゅっ!と抱きしめられていることだ…

この夢のようなやわらかい感触は、ルーミアのものだ…

うん、とても可愛い寝顔だが、手を放してもらえると嬉しい…

なぜって?足音が近づいてくるだよ

 

 

「晴夢…どこにいったのかしら…まあ、そのうち何処からか現れるでしょうけど、おつかいたのみたいのだけれど」

 

 

永琳の足音がこっちに来る…

早く手を放して!

助けて!このままじゃ俺は死ぬ!

でもこの夢のような感触を味わっていたいような気もする!

俺はどうすればいいんだ!

この部屋の前で足音が止まる…

えぇぇえええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?

なんでピンポイントでここ!?

 

 

「まさか…ね?ここにルーミアと寝ている…なんてことはないでしょうけど…」

 

 

その予想…大当たりだぜ…

 

 

「そして左手がルーミアの手に触れているなんてこともないでしょうけど」

 

 

なんでほぼ完璧にあたるんだぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!!

こ、これが天才か!?

 

 

「その手はルーミアに抱きしめられている…なんてことはないでしょうけど」

 

 

か、完璧だ!?おかしいだろ!?なんであたるんだ!?

俺は頑張って手をルーミアのホールドから出そうとする

そのときに一回やわらかい感触に手が押し付けられる

 

 

「ぅん…」

 

 

ちょ!?色っぽい声ださないでぇ!

理性が飛んだらどうするの!?

 

 

「?寝言?まあ、念のため、一応晴夢がいないか見ておきましょうかしら」

 

 

扉に手をかけられる…

や、やばい…このままでは俺は少なくとも十回は死ぬ…

 

 

「永琳」

 

 

おぉ!龍桜がこのタイミングで!これならもしかしたら生き残れるかもしれない!!!

いいぞ!龍桜!このままこの部屋から永琳を引き離せ!!!!!!!!!!!!!

 

 

「晴夢を見なかったか?」

 

 

なぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?

ど、どういうことだ!?どういうことだ!?

龍桜までもが俺をさがしているぅぅぅぅうううううううううううううううう!?!?!?!

こ、これはまずい!

 

 

「ああ、私も探しているのよ」

 

「そうか…なんでルーミアの部屋に?」

 

「もしかしたらって思ってね」

 

「うーむ…確かにいそうだな」

 

 

俺の恋人たちの勘は色々おかしいと思います

こ、これが女の勘か…

 

 

「いや、むしろ愛のなせる技だ」

 

「龍桜、何を言ってるの?」

 

「なんとなく言わなきゃいけないと思ったのだ」

 

「そう、ならいいわ」

 

 

す、凄い勘だ…

マジか…愛のおかげなのか

愛って…凄いな…

…さて…現実逃避はやめようか…扉はゆっくりと開かれていき…

そして…永琳と龍桜が…中を見る…

 

 

「ふっ…殺すなら殺せ」

 

 

俺はいさぎよくそういった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この後どうなったかは…皆さんが各々想像してください…
さて、何回死んだでしょうかね?晴夢さん…
皆さんの予想は何回でしょうか…

感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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55話 「それで?俺の告白の返答は?」

ルーミアとの会話!
告白の返答ですよ!

感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


生き残ったぜぇぇええ…

何があったか?聞くなよ…

今回のはマジで死ぬかと思った…いや、何回か死んだけどさ…

恋人殺すってどういうことだよ…

怖い…痛かった…

今は永琳は買い物、龍桜もそれについていった…

ちなみに永琳が行くときに

 

 

「私たちが買い物に言ってときにルーミアに手を出したら薬漬けにするわよ?」

 

 

といって出て行った…怖い

薬漬けって何だよ…

そんなことを考えていると、ルーミアがおきてきたようだ…

眠たいようで目をこすりながら

 

 

「おはよう、ルーミア」

 

「ああ…おはよう…晴夢…」

 

 

眠たそうだな…

うん、可愛い…すげぇ可愛いな…

寝起きで微妙に服がはだけて色っぽい…

 

 

「そういえば…私は…昨日晴夢に助けられて…ここに連れてこられて…そして…」

 

「俺が告白したんだよ」

 

 

ルーミアは思い出したのか一気に真っ赤になる

可愛いなぁぁあ!!

 

 

「そ、そうだったにゃ…」

 

 

噛んだ…ルーミアは動揺するとよく噛むのか…可愛いなぁ

龍桜の天然ボケもいいが、これも中々いいなぁ、とかどうでもいいか…と思うようなことを考える…

可愛いことに変わりはないのだからいいだろう

うん…可愛すぎだるぉ…

 

 

「んで?返事は?どうする?」

 

「うぅ…あぅ…」

 

 

真っ赤な状態でなんか言ってるが聞こえない…

うん…かわいいぜぇ…

 

 

「せ、晴夢…わ、私はあなたのことは嫌いではないし、むしろ好意的だ」

 

「そうか」

 

 

それはとても嬉しいな…可愛いし…こんな美少女に好意的と言われて嫌なはずがない

 

 

「命も助けてもらったし、妖怪だと言うのに受け入れてくれた…だが…私は、人喰い妖怪だ…ならばまた人を喰わねばならん…だから…」

 

「俺たちに迷惑をかけると?人を食いたくなったら俺を食わしてやる…」

 

「え?」

 

「惚れた女のために体張るのは当然だろ?」

 

「な、なななな!?!?!?にゃにを!?」

 

 

可愛いなぁ…

でもまぁ…

 

 

「腹が減ったら俺を喰わせてやる、そうだな…腕くらいなら喰わせてやる…俺はまずかったか?」

 

 

そう聞くとルーミアは少し落ちついて言って来る

 

 

「え?い、いいいや、おいしかった…今までで…今まで喰った、どの人間よりも…おいしかった」

 

「そうか…そりゃよかったぜ」

 

 

うまかったのなら…

 

 

「これから喰うのは俺で我慢できそうか?」

 

「ああ、あなたのでなければいけなくなるほどの味だ」

 

 

そんなに美味かったのか…

ならよかった…

 

 

「どうだ?俺のことを好意的に見てくれてるなら…これで問題なしのはずだぜ?」

 

「私は…そうだな…私はあなたのことが好きなのだろう…私のようなもののために自分を犠牲にするところ、優しいところ…人も神も…そして妖怪も平等に見ているところ…

そんなところが好きだ…」

 

「そうか…ありがとう…俺はお前のすべてが、なにもかもが好きだぜ?」

 

「う…うぅ…」

 

 

また赤くなる…かわいいなぁ…

うえっへへへへへへへへへへ!!!

かわいいなぁ!!!!!!!

まあ、すべてが好きなのは事実だ

ルーミアだけじゃない、鬼姫も、龍桜もアマテラスも永琳もだ

みんなの全部が好きだ…

俺は俺の惚れた女をみんな愛して愛して守って守られて、ずっと一緒にいたい

周りからみりゃ複数の女性に告白するのは誠実じゃないのだろう…

でもさ、これが俺だ、隠しようもない、俺の本質だ

だからさ、下手に隠さずに、自分の好きなようにやるべきだろ?

 

 

「それで?俺の告白の返答は?」

 

「私はあなたを守り、あなたに守られる存在になりたい」

 

「そうか、俺はお前を守り、お前に守られ、愛して、愛される関係になりたい」

 

「私はあなたを…あ、愛している…」

 

 

顔が赤くなっている…可愛い…

けど、今は真面目だ

こういうときくらいは真面目にしないとな

 

 

「そうか、俺はお前を愛していて、恋している、お前に惚れている」

 

「う、うぅ…わ、私はあなたと…恋人になりたい」

 

「そうか、俺はお前と愛し、愛され、守り守られる、そんな関係の恋人になると誓う…

俺には他にも愛している女性が居る、これからも増えると思う」

 

「ああ…わかっている」

 

「それでも…俺に恋して…俺を愛してくれるか?」

 

「ああ、私はあなたを守り、守られ、そして愛すると誓う…あなたが他の誰を愛そうとも…私への愛が尽きぬ限り」

 

「それじゃ、永遠に俺を愛さなきゃいけないぜ?」

 

「う、うぅぅ…あぅ」

 

 

ずっと赤かったが最後の一言で真っ赤になってフリーズした…

気絶した!?

ま、まあなんにせよ、告白成功だ…いつもと違う感じの告白だったな




ルーミア…可愛いな…
いや、俺の幽香への愛は揺るがないが…
でも可愛いな…
皆様もそんなふうに思ってもらえると幸いです!

感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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56話 「「いや、晴夢と一緒に地上に残る」」

もうすぐ月移住計画です
長かったぜ~
いや、日常も楽しかったですが…
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「というわけで…もうすぐ月移住計画…と」

 

「どうしたの?いきなり」

 

「いんや、別に…」

 

 

あと三日で移住計画だと…

んで、移住計画のときに来るであろう妖怪は、いつも張っている結界よりはもろいが、そこそこの強度があり、シャトルは通す結界を使うそうだ…

それなら何事もなく、シャトルが上がるだろう…絶対に

ん?フラグ?しらんなぁ…

ルーミアは人だということで、周りには受け入れられている

たまに俺の腕をあげるがな…

三日前なんてのもあって、みんな移住の準備をしている…

もう大半が各々の割り当てられたシャトルに乗り込んでいる

打ち上げ当日に乗り込んだんじゃ普通に間に合わないからな…

もうかなりの人数がたくさんのシャトルにのっている…

一つ一つ、一つの家族に大きめの部屋があって、食料も冷蔵庫に自動支給される…

なんだそのハイテクは…

流石えーりん…じゃなくて永琳

まあ、そんなもんか

団子屋のおばちゃんおじちゃんももう乗ってるみたいだ…

俺?乗ってるわけないじゃん…

そもそも、この地上に残るつもりだし…

永琳にもそのことは言ってある

 

 

「俺に寿命はないから、また会えるさ」

 

 

ってな…永琳には寿命があるからな…

月に行けば寿命はないみたいだし…

まあ、俺の場合は寿命がないって言うか…

寿命を奪ってる感じだが…

今から誰も喰わなくても、数え切れない年数を生きていられるし…数億とかそんな生ぬるい数字じゃなくて…

まあいいや…

 

 

「することがないな」

 

「そうね」

 

 

龍桜がいったことに永琳が答える…

 

 

「みんなもうあの白いやつに乗ってしまっているからな」

 

「そうね…あなたたちは月に行くの?」

 

「「いや、晴夢と一緒に地上に残る」」

 

「そう…あなたたちがいなくなった理由も考えないとね」

 

 

綺麗にハモったな…あの二人…

こうしている今もシャトルに人々は乗り込んでいる…

一部の腐った上の奴らは我先にと一番に乗り込んだ

まあ、この都市の上は腐ってる奴らも多いが、普通に民のことを考えているやつらも、そしてすべてをたばねているのがツクヨミということもあってそんなに腐ったやつらはいないが…

ツクヨミもまだ地上だしな…今も書類に色々書いてるんじゃないのか?

ザマァwwwwwwww

って言ったら怒られるな…

そういや…移住計画のこと…イザナミとイザナギは知ってんのかなぁ…

もう数億年会ってないなぁ…

まあ、だからどうというわけでもないけどさ

まあ、人間はこの都市だけに住んでるわけじゃない…

普通に各地に色々人は住んでいる…

全然化学?というか文明は進まず、ずっと古墳時代くらいをさまよっているが…

 

取り合えず、知り合いはほとんどみんなシャトルに乗り込んだ

みんな、先に行ってるよ、また向こうでねって言ってた…

もうあえないだろうし、会えたとしても忘れてる可能性が高いよな…

そう思うと結構悲しいな…

まあ、そんなこといっても仕方ないんだけどな…

 

これで現状報告終わり…

それにしても…俺の恋人はかわいいなぁ…

本当に…

さあて…このまま何事もなければいいがね…

ん?フラグ?キコエンナァ…




現状報告ですね~
晴夢さんがフラグたてた?しらんなぁ…
さてと、感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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57話 「しばらくお別れだ」

月移住計画!
あれですね~移住計画のときのシャトルってどんな内装してるんでしょうかね~
まあ、どうでもいいですが
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


うわぁ…見事にフラグが立ってたか…

今日はシャトル打ち上げ日

だが…妖怪の大群が結界を潰そうとしている…

まあ、大群がくることは予想していたが…これは…

 

 

「永琳、シャトル打ち上げまで…いや、あいつらの攻撃が届かないところまで登るまで後どれくらいだ?」

 

「多分…打ち上げてから十数秒で宇宙にいけるわ…」

 

「打ち上げまでは?」

 

「もう少しかかるわ」

 

 

はあ…もうすぐ壊れるな…あの結界…

間に合わない…

ちなみにほとんどの人間がシャトルに乗り込んでいる…今乗ってないのは後少しだけだ

 

 

「ルーミア、龍桜をつれて、アマテラスか鬼姫のところに行け、どっちでもいいから」

 

「晴夢はどうするのだ?」

 

 

龍桜が聞いてくる

そんなの…決まってるじゃないか…

 

 

「このままじゃ、月のみんなも、お前らも死ぬだろ?あの妖怪の大群…多すぎる…俺一人の方がいい」

 

「そう…だな」

 

 

龍桜が答える…

心配そうな顔して…かわいいなぁまったく…

 

 

「龍桜、ルーミア、しばらくのお別れだ、大丈夫だ、すぐ会えるさ」

 

 

龍桜もルーミアも心配そうな顔すんなって…

 

 

「ああ、ルーミア」

 

 

俺はそういいながら振り向いたルーミアの額に俺の額をあわせる

 

 

「な、なななな」

 

 

ルーミアが真っ赤になってるが知ったことか…

このまま離れたら、しばらく会えない…

ルーミアは飢えてしまう…だから俺の命をルーミアに送る…

数億年でも大丈夫なくらい…

まあ、別にルーミアが不死身になるわけじゃない…

しばらく俺の腕食べなくても大丈夫にするためだ

次会ったときに返してもらうさ

 

 

「ルーミア、急いでここを離れろ…龍桜を連れてな…行ってくれ」

 

「わかった、あなたも気をつけて…」

 

「また、すぐに会えるのだな?」

 

「当たり前だろ?俺を誰だと思ってる?」

 

 

永琳はそれを聞いている…

永琳ともちゃんとお別れしないとな…

またすぐ会える…か

はあ…もしかしたら、無理かもなぁ…

なぜって?もしかしたら死ぬかもしれんからだ…

いやな、あの大群を全滅させるのも大変そうだ…

あの大群すべてを俺の世界に連れて行くことは出来ない…つまり、俺は全力を出せない

出せばルーミアも龍桜も永琳も月に行くみんなも全滅だ…

そしてルーミアに命のストックをわたしてるのもある…

ルーミアへ渡した命の量は、もし俺が死ねばルーミアが死んでしまうので、かなりの量にしたこれなら俺が死んだ後も数億年生きていられる

まあ、俺が死ぬ確立なんてほぼないがな

とそんなことを考えていると

ルーミアから羽が生える…黒いカラスのような羽に赤い…血のような横線が左右に二本ずつ模様かな?まあ、はいっている…

 

 

「綺麗な羽だな」

 

「そういってもらったのは初めてだ」

 

「そうか?俺はお前の全部が好きだっていっただろ?」

 

「うぅ…」

 

 

ルーミアは赤くなる…

 

 

「龍桜…しばらくお別れだ」

 

「はじめてだな…晴夢と離れるのは…」

 

「そうだな、お前と離れるのは初めてだな」

 

「きっと会えるのだな?また会えるのだな?」

 

「当たり前だ、俺を誰だと思ってる?ってさっきも言ったろ?」

 

「ああ…そうだな」

 

 

龍桜は可愛いなぁ…

いや、俺の恋人はみんな可愛い…

 

 

「じゃあな、龍桜…お前のことも大好きだぜ?」

 

「『も』…かそれでこそ晴夢だな」

 

 

ルーミアが龍桜をもって羽ばたく…

そして空に浮く…

 

 

「じゃあな、また会えると良いな」

 

 

ルーミアが飛び立った瞬間に言う

そのままルーミアと龍桜は遠くに飛んでいく…

どうでもいいけどかなり早いな…

 

 

「永琳も行くのか?」

 

「ええ、もうすぐ乗らなきゃならないわ」

 

「そうか…もう…結界も限界だな」

 

「そうね…」

 

「ほら、早く乗れよ」

 

「ええ」

 

 

永琳はシャトルの入り口で止まる…

俺も伝えたいことがあったし丁度良いな

 

 

「晴夢…私はあなたが好きよ」

 

「そうか、俺はお前を愛しているぜ?」

 

「そう、それがきければいいわ」

 

 

それだけきいて乗ろうとするので、俺は永琳を呼び止める

 

 

「まだ伝えてないことがあるんだよ…永琳」

 

「なに?」

 

「俺の恋人になってくれ」

 

 

俺は微笑みを浮かべながら言う

永琳は微笑んでから

 

 

「もう、言うのが遅いわよ…今度ちゃんと会うまで返事はあげないわ」

 

 

だってさ、すねられちゃったな…

 

 

「それでいいさ、じゃあまたな、永琳」

 

 

シャトルの扉がしまる…

まだ打ち上げにはもう少しだけ時間がかかるだろう…

さてと…結界にひびも入ったし…

 

 

「行きますか…食事の時間だ」

 

 

俺は全力で地面を蹴る

衝撃は喰って俺は前に進む…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖怪が見えた…

結界が割れる…

俺は先頭集団をほぼ全員手刀ですれ違いざまに斬る

妖怪たちは見えなくなるぐらい後ろまでずーっと気持ち悪いほどいる…

 

 

「さてお前等…ベタな台詞で悪いが…ここから先に通りたければ俺を殺してからにしろ!!!!!

あと、美少女がいるなら逃げろ、今日は少しばかり本気で行くぞ?」

 

 

妖怪たちは叫びながら俺に向かってくる…




なんだか、某無双しちゃう武将さんのゲームみたいな感じになりそうですね~
美少女がいるなら逃げろだって…優しいねぇ…というか、ぶれないねぇ…
感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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58話 「先に行くなって…俺を殺してからにしろっていってるだろ?」

月移住計画終了!
では、感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


妖怪たちは叫びながら向かってくる…

だというのに俺はあることに集中していた…

それがなにか?決まっているだろ!!!!!!!!!!!!!!

美少女がいないかだ!!!!!!!!!!

くだらねぇとか思った奴!!!!!!!

全然くだらなくないぞ!!!!!!!!!!!!!!!!

間違えて傷つけてしまったらどうするんだ!!!!!!!!!!!

俺は自殺するぞ!?待たせている恋人とも会えずに!!!!!!!!!

さてと迎え撃つか

妖怪が向かってきている俺も妖怪たちに向かって走る

手刀で斬る、止まったところに鉤爪みたいなのが振り下ろされる

俺はそれを避けずにそのまま鉤爪を振り下ろした妖怪の胸に手刀を突く

俺も斬られるが、そんなこと知ったこっちゃねぇ、回避の動作なんてしても逃げた先に妖怪がいるんだから無駄だ

妖怪の胸を貫いて手刀が刺さった状態のときに裏から殴りかかってくる妖怪がいるそいつはもう片方の手で殴ろうとしている方の腕を掴みシャトルのほうに向かっている妖怪にそいつを投げつける

シャトルに向かおうとしていた妖怪と投げられた妖怪はグチャッ!と潰れる

投げた後の不安定な体制のときに妖力弾が放たれる

妖力弾に俺の手刀で貫いたままだった妖怪を投げつけて妖力弾を消す

 

 

「数が多いな…」

 

 

本当に…どんだけいるんだよ…

腕を広げて手は手刀を作り

全力で回る

暴風が起こる

シャトルのほうにいかないように風を食べる

妖怪たちは風でひるむその隙に上に飛ぶ

シャトルの方に向かう妖怪たちの真ん中らへんにいる奴に上空から踵落としをする

威力が高かったから周りにいた妖怪も全員吹き飛ぶ…

 

 

「先に行くなって…俺を殺してからにしろっていってるだろ?」

 

 

妖怪たちが何を言ってるかわからないが、叫びながら俺に向かってくる

すぐそこにあった妖怪の死体を投げつける

ボウリングみたいに妖怪たちが吹き飛ぶ

俺は妖怪を投げたとほぼ同時に駆け出して妖怪たちが吹き飛んだ瞬間に吹き飛んだ妖怪の裏にいた妖怪を手刀で斬る

妖怪たちは次々に殺されていく仲間を見て何を思ったのか立ち止まっている…

 

 

「なんだ?お前等…何止まってんだ?ほら…シャトルは行っちまったぞ…」

 

 

シャトルが飛び立つ…

どんどん上がっていく…

俺の役目は果たせたな…

妖怪たちは俺に向かって怒り狂って突っ込んでくる…

 

 

「おお、おお、随分元気がいいねぇ…なにかおいしい食べ物があったのかい?」

 

 

俺も妖怪に突っ込んでいく…

さあて…後はこいつらを…全員殺す!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!

はあ…まさか…本当に全員殺れるとは思わなかったぜ…」

 

 

俺の周りには死体がずっと転がっている…

疲れた…何度も死んだし、なんども殺した…

命の量もほとんどねぇ…

ルーミアに渡したぶんがあるか…

 

 

「さあて…次は高天原か…それとも妖怪の山か…鬼姫とルーミアがどっちに行ったか…だな…まあ、順番にまわればいいか」

 

 

独り言をつぶやきながら俺は歩き出す

そこでふと上を見る…

 

 

「なんか…落ちてくる…って!?やばい!?」

 

 

ミサイル!?完全にここいら全体がほとんど吹き飛ぶぞ!?

鬼姫、ルーミアはもうすでにかなり遠くだから大丈夫だろう…

が…俺は逃げようがない…

命の数も少ない…

 

 

「マジでやべぇ…」

 

 

どうする?爆発を喰うか?いやいやいや、規模がでかすぎ…いつもならできるが、ルーミアに渡した分がでかすぎてそれは難しいな…

 

 

「はあ…どうしようもないな…」

 

 

ミサイルが地面に当たった直後に爆風でほとんどがなぎ倒される…

そしてその後に爆発が来る…

自分が死なない程度に喰う…

喰った分を再生にまわして…

俺は再生と破壊を繰り返しながら吹っ飛んでいく…

かなり吹っ飛んだ後そのままでかい岩にぶつかる

いてぇ…

これは…まずいな…

死ぬ…かも…

というかあの爆発、再生がはんぱじゃなく遅くなっていくような爆発だ…

意味がわからん…なんでそうなった

これは…しばらく…寝ようかな……………




晴夢さん、一度眠ります
ミサイル?月の一部の腐った奴らが落としたんですね~
まあ、ツクヨミが牢屋にいれましたが…地獄のような…
まあ、感想待ってます
次回も頑張って編みます!


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59話 恋人たち

サブタイ通り、晴夢さんの恋人たちの心情を書きました
なんというか…晴夢さん、色々思われてるなぁ…
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


side龍桜

 

 

 

晴夢と別れてもう何千年もたった…

何千年もだ…

私は晴れた空を見上げながらつぶやく

 

 

「すぐ…会えるといっていたのにな…嘘つきめ…」

 

 

そしたら自然に頬に涙が伝う…

泣く…か……晴夢が近くに居ないとすぐに泣いてしまう、晴夢とはじめて離れて気づいたことだ…

近くには誰も居ない…

ここは高天原の、とある丘の上だ…

綺麗な晴天だ…

 

 

「晴夢…何をしているのだ?来るのが遅いぞ?早く迎えに来い…晴夢…」

 

 

涙が止まらない…

ここのところいつもだ…

毎日ここに来て泣いている…

晴夢は生きている…それくらいはわかる…

だからこそ…いつまでまたせるのだ…

 

 

「いつまで私を泣かせておくつもりだ…いつまでみんなに心配をかけるつもりだ…晴夢…」

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

sideルーミア

 

私は高天原のとある巨木の根元に一人で座っている…

 

私のせいで、晴夢が帰ってこないのかもしれない…

私に力を渡したせいで帰ってこないのかもしれない…

晴夢…わたしはあなたのためになら死ねる…

あなたにもう一度会えるのなら、死んでもいい

晴夢…なぜあなたはいつまで待っても帰ってこないのだ…

私のせいだとしたら…私は…

 

 

「晴夢…あなたはいつ帰ってくるのだ…私は…いつまで悔いればいいのだ…あなたに会いたい」

 

 

晴夢から貰った力でまったくおなかが減らない…

食いたくならない…

晴夢…どれだけの力を私に渡したのだ…

私が飢えで苦しんでも良い…だから早く帰ってきてくれ…

 

 

「晴夢…」

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

side鬼姫

 

 

わしは、何度も晴夢と離れて、何億年も会わないこともあったのじゃ…

アマテラスも同じじゃが、寂しくないといえば嘘になる

じゃが、待つのはそう嫌いでもない…鬼にしては珍しいがの

いや、わしがはじめての鬼じゃから他の奴らがおかしいのかの?

うーん…

なんて考えていたりするのじゃが…やはり心配じゃ…晴夢…

なぜルーミアと龍桜を迎えに来ない

言い忘れておったがわしは今アマテラスのいる高天原におる…

晴夢がいなくなったのなら、晴夢自身がここに向かうはずじゃからの

妖怪の山はわしは普段からなにもしておらんから大丈夫じゃ

 

 

「晴夢…わしはおぬしの心配などせんぞ?どうせケロッと帰ってくるのだ、早く殺し愛たいぞ?クックック」

 

 

 

sideout

 

 

 

sideアマテラス

 

 

もう数千年もたったのですね…

ツクヨミが月に行って、そして…晴夢さんがいなくなって…

晴夢さんは死んでなどいないでしょう

晴夢さんはいつものように笑いながら帰ってきます、これは絶対です

だから私たちはそれを笑って迎えるのです

その後に心配をかけた分、お仕置きをしなければなりませんね

なにをしましょうか…?

なんて考えないと、もちませんね…

自分の愛した殿方が今どうなってるかわからない…

心配しないはずがありません…

晴夢さん…あなたは私たちを守ってくれるといっていた…なのになんで…

いえ、ちゃんと帰ってきてから説教をしましょう…

 

 

「晴夢さん…私を…いえ、私たちを心配させた代償、高くつきますよ?早く帰ってこないと怒りますよ?」

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

side永琳

 

 

あのミサイルを撃った…いえ、撃つためのスイッチを押した奴はツクヨミ様が牢屋にいれたわ…

晴夢…あなたは生きているのでしょうね?私に告白しておいて死にましたじゃ許さないんだから…

晴夢…もしあなたが死んでいても、私はそれを確認することすら出来ない…

私は…次にあなたに会うまであなたが生きているかもわからない

けどね?

私はあなたが生きていると思って行動するわ

私はあなたが好きよ、次にあったらちゃんと告白の返しをしてあげるわ

 

 

「だから晴夢…生きていて…お願い…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout




アマテラスさんはSでもMでもいけます
というか…晴夢さんの恋人たちってみんな良い人だなぁ…良妻になること間違いなし…
いいなぁ…
感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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60話 「よう、起きろよ…晴夢」

今回は晴夢さん復活!
そして久々の登場の方たち続出ですね
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「よう、起きろよ…晴夢」

 

「と言うかなんで俺がこんなことしなきゃならんのだ?普通に考えて関係ないだろ?俺」

 

「普通に考えるなよ、『逆』にするのはお前の特技だろ?」

 

「うるせぇ」

 

「ケンカしてますね~」

 

「そうですね、『イザナギ』、ケンカしないでください」

 

 

 

騒がしいなぁ…

自然と笑みがこぼれるが…

うるさい…

俺が寝てから何年たった?

まあいい

俺は目を開けて跡形もなく消えていた体を再生させながら先に服を作っておきながら話しかける

 

 

「おはようだな、イザナギ、正太郎、イザナミ、鈴音」

 

「おう、起きるのが遅いぜ?」

 

 

正太郎…全然顔が変わってないな…

まあ、そりゃそうか…

そして鈴音…お前はもうすでに合法ロリか…

金髪ロングのままで…

ロリィ見た目して…正太郎のストライクゾーンのど真ん中か

 

 

「晴夢」

 

「なんだ?」

 

 

イザナギが話しかけてきた

 

 

「今から国を作る」

 

「はあ?」

 

「神州といういや、倭国かな?」

 

「え?」

 

 

それって…日本…か?

日本の前の名前が確か倭国…倭だったか?

 

 

「なんでいきなり国作るなんていいだしたんだ?」

 

「いやなぁ…なんか、妖怪にも区別があってな…神にも…

何億年か前にもいただろ?オーディーンとか…あいつらと俺やイザナミ、アマテラス、スサノヲ、ツクヨミみたいな感じの神は違うみたいでな…なんかところどころでケンカしてるみたいなんだよなぁ」

 

 

ケンカ…なんていってるが、そんな生易しいものでもないだろう…

戦争…殺し合い…まあ色々やってんだろうなぁ…

つまり…昔からいる初期の妖怪、神をこの頃出てきた神、妖怪は馬が会わないと…

だから所期から居る面子のために国を作ると?

壮大なこと考え出したなぁ…

 

 

「オーケーオーケー…だいたい事情はわかったが…俺が寝てから何年たった?」

 

「えーと…数万年?」

 

「なんでもっと早く起こしてくれなかったんだ…」

 

 

思った以上に寝てた…

こ、これはまずい…恋人たちに合わせる顔がねぇ…

あれ?これ…俺ここで助かっても死ぬんじゃね?

こ、このままじゃ…あいつらにボコられる…

龍桜はまだいい…あいつは頬をふくらまして怒るだけだ…

体罰を加えるのは嫉妬のときだけ…のはずだ…

ルーミア…は大丈夫だなまあ、一番安全だろう…

鬼姫…は殺し愛を頼まれそうだな…

問題は…アマテラス…あいつは怒ると一番怖い気がする…というか怖い…

ふっ…つんだな…俺…

 

 

「なに死んだな…って顔してんだよ」

 

 

イザナギがそういった後にああ…と理解した顔になって

 

 

「アマテラスはイザナミに似て怒ると怖いからなぁ…」

 

「た、助けてくれお義父さん」

 

「黙れ…気持ち悪くなってきた…」

 

 

こう呼んだら助けてくれえるかと思ったが、気持ち悪いといわれたぜ…

ど、どうしようか…

 

 

「晴夢さん、しっかり謝れば許してくれると思いますよ?まあ、お仕置きされる前に謝れれば…ですが…」

 

 

おぉ…慈愛にみちた顔だ…

 

 

「女神だ…」

 

「事実女神ですからね…」

 

 

そういえばそうだな…

鈴音と正太郎はコノやり取りを見ている

うわぁ…って顔だ…

はあ…とにかく謝るか…

そして次にやることは国づくりかよ…




次は日本を作ります
イザナギさんが土地作り、正太郎さんと晴夢さんが人集めです
ああ…このままじゃ晴夢さんは何回死ぬのだろうか…
感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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61話 「ああ…ただいまだ」

恋人との再会!!!!!!!
いいですね~
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


こ、このままでは俺は死ぬ…

 

 

「い、いやだ!行きたくない!!!!!!!!!!!」

 

「どうせ行かなきゃならないんだから、早いほうがいいと思うぞ?」

 

「だ、だが…それでも…」

 

 

俺はあそこに行けば死ぬ…

正太郎がどうせ行かなきゃならないといったが…

まあ、確かにそうだ…

イザナギに引っ張られている…

俺は今は弱くなっているから引っ張られている

畜生!俺は死に抗うすべはないのか…!

 

 

「いやだぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

「いい加減あきらめろよ…どうせ逃げれないんだし」

 

「いや、確かにそうだけど」

 

「恋人に会いたくないのか!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

そういわれたとき俺に電撃がはしった!ような気がした…

そ、そうだ!!!!!!!!!!!!!

俺は恋人に会いに行くんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

恐れる必要はないじゃないか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

「あーあ…現実逃避をはじめやがった…」

 

「大丈夫なんでしょうか?晴夢さん」

 

 

ロリコンとロリのペアがなんか言ってるが聞こえない!!!!!!!!!!!!!

そんなの知るか!!!!!!!!!!!

 

 

「そうだよな!俺は恋人に会いにいくだけだもんな!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「お、おぉう…」

 

「イザナギ…予想以上に自分の言った言葉がきいてびっくりしてますね…」

 

 

そうだ!俺は恋人に会いに行くだけだ!

なんか深く考えちゃいけない気がするから考えないぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深くかんがえりゃよかった…

みんながいると思われる部屋への扉を開いた瞬間に俺はタックルされた

4人に…

 

 

「ぐはぁっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

やばい!!!!!!冗談抜きで!!!!!

今は力がほとんどないんだが!?

このままじゃ俺は死ぬ!!!!!!!!!!!冗談抜きで!!!!!

 

 

「「「「晴夢(さん)!!!!!!!!!!!!!」」」」

 

 

俺は吹っ飛んで地面に叩きつけられた後

 

 

「な、なんだ?」

 

 

かろうじて返事をした

背中と腹が痛い…

 

 

「「「「いつまでまたせるのだ(んですか)(のじゃ)!!!!!!!!!!!!!」」」」

 

 

おぉう?怒られた?

 

 

「「「「遅いぞ(ですよ)(のじゃ)!!!!!!!!!!!!」」」」

 

 

怒られた…

でも…心配してくれたのはわかる…

みんな涙目だ…可愛いな

 

 

「ああ…待たせて悪かったな…」

 

 

というか四人に抱きつかれるこの状況…凄いな…

ちなみに俺が吹っ飛んだ距離は約50m、壁なんて関係ネェといわんばかりの勢いで壁をぶち抜いて外まで吹っ飛んだ…

すげ背中痛い…

 

 

「「「「おかえり(なのじゃ)(です)」」」」

 

 

みんな笑顔でそういってくれる…

嬉しいな…

 

 

「ああ…ただいまだ」

 

 

まったく俺にはもったいない恋人たちだぜ…まあ、誰にも渡さんがな




いつも思うんだけど…晴夢さんみたいな人と友達になりたい…
というか色々な小説の主人公みんな、結構友達になりたい奴多い…
まあ、いいや、ちなみにいい話で終わらせてかったのでお仕置きは省きましたが、ちゃんとやられました…い、生きてるかな?
感想待ってます!
ゆっくりしていってね!


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62話 「ああ、はじめまして、時成鏡夜だ、これからよろしくだ」

コラボです!!!!!!!!!!
この話を読む前に、雰囲気録のほうを読んでくださると幸いです、より楽しめる?でしょう!
今回のコラボはgblihtさんの二人の吸血鬼に恋した転生者より、鏡夜さんに来ていただきました!
二人のチートの殺し合い…見てください!
マキシさん、もう少し待ってくださいね、ちゃんとコラボはします!

感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


すまないが、今日は日本作りとかそんなん無視だ

今回はずっと殺り合いたかった奴と殺れるんだ

嬉しいな

そう思いながら正太郎を月に行った住民の幼女の写真で言うことを聞かせ、俺は大夢の世界(雰囲気録)に行く

楽しみだ!

 

 

「じゃあ、ちょっと行ってくる」

 

 

みんなにそういって俺は行く

行くときに正太郎が鈴音に写真が見つかってやばそうだったが気にしない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてと…ついたな…

どっちにいるのかな?

行くか!

 

今俺は人里に向かって歩いている…

美人、美少女が多い…

多い…一々止まるから、時間がかかる…

人里まで来て…

おっ、いたいた、大夢くんといるのか…

俺は話しかける

 

 

「さ、速く行きなさいって!そろそろあいつも来るだろうし…」

 

 

ん?それは俺のことをいってるのか?

 

 

「もう来てるぜ?」

 

「遅かったね?もう少し早いと思ってたんだけど?」

 

「そりゃ悪かったな…途中で色々あってな」

 

「どうせ、途中で美少女でも見つけたんだろ?」

 

「否定はしない」

 

 

否定はしない、そりゃそうだ、色々な美少女、美女がいっぱいのせいで俺は遅れただけだし…仕方ないだろ?

まあいいや

ん?大夢くんが不思議そうな顔をしてるな

 

 

「ん?なんでいるのって顔してるな、そんなの決まってる、こいつと殺りあうためだよ」

 

 

そう、俺はこいつ…時成鏡夜と殺りあうためにここにきた

 

 

「んじゃ、がんばって雪那ちゃんに渡してね、まあ、ケンカすることもないと思うけど、仲良くね?」

 

 

と鏡夜が言っている言い終わった瞬間に俺は俺の世界を展開する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、直接会うのははじめてだな、島夢の不思議空間(感想覧)でしかあったことないし」

 

 

俺はそういう

ここは俺の世界だ

黒い荒野のほうの俺の世界だ

 

 

「ああ、はじめまして、時成鏡夜だ、これからよろしくだ」

 

「はじめまして、晴夢だ、苗字がなくて寂しいがそこは置いといてくれ…これからよろしく」

 

 

俺は自然に口元が吊りあがっていくのがわかる…

鏡夜も満面の笑みだ

俺はもう一人の俺を取り込んだときからの戦闘狂の血が騒いだときの笑い方…三日月のように笑う

そして俺と鏡夜は同時のしゃべる

 

 

「「じゃ、まあ…はじめようか?殺し合いを!!!!!!!!!!!!」」

 

 

そして同時に地を蹴る

どっちの足元もクレーターができる

一瞬にも満たないはやさで距離がゼロになる

同時に拳を打ち出す

 

ゴッ!!!!!!!!!!!!

 

という音がして反動で凄い大きさのクレーターが出来る

半径100メートルくらいだ

どっちもが拳に直撃し、吹っ飛ぶ…

 

 

「いってぇ…一回死んじまったぜ」

 

 

俺はそういいながら距離をつめる

まあ、普通に数百メートル離れていたがそれも一瞬に満たない速度で距離を詰める

 

 

「俺は衝撃を色々がんばって分散させたからそこまでのダメージじゃないけどな」

 

「色々…どうやったんだ…」

 

 

色々やったらしい…色々やったら衝撃が分散できたのか…

まあいいや

 

俺と鏡夜は拳を打ち合う

 

もう殴って出る音じゃない音が凄いいっぱい出てるが気にしない

鏡夜がラッシュしてくる

 

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

ああ、これはあれだな…言わなきゃ駄目だな

 

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

ちなみにこのオラか無駄を一回言う間に数百、数千、数万、それ以上の拳が行きかっているが気にしない

音は拳についていけずに遅れて聞こえる…それもめちゃくちゃ遅い

一発殴った音が聞こえる前に数十発は打っている

クレーターが凄いことになるし、近くにある岩山はほぼ全部消し飛ぶし…凄いことになってる

俺は蹴りを入れる

あたった!!!!!!!!!!!!

 

 

「ぐっ!?」

 

 

鏡夜は吹っ飛ぶそこに俺は空間を食い殺す手刀の斬撃を飛ばす

鏡夜はそれをぎりぎりで避ける

そしておかしい速度で俺の裏に回りこむ

 

 

「俺の身体能力の限界を消した」

 

 

チッ!速過ぎて追いつけなかった

今度は俺がぶっ飛ばされる…いてぇ…

 

 

「オラッよ!!!!!!!!!!!!」

 

 

鏡夜は馬鹿みたいな密度の霊力の極太ビームを飛ばしてくる

避けきれない!?

まあ、

 

 

「避ける必要はないけどな!!!!!!!!!!!!」

 

 

全部喰って俺は鏡夜との距離を詰める

 

 

「反則みたいな能力だな」

 

 

鏡夜が言ってくる

 

 

「お互い様だ!!!!!!!!!!!!!」

 

 

そして距離を詰めた俺に鏡夜は待ってましたと言わんばかりに迎え撃ってくる

俺も同時に拳を出す

同時に直撃

俺も鏡夜もその場に止まるように頑張るというか踏ん張る…

俺と鏡夜の距離は数十メートル

俺も鏡夜もニヤァと笑って同時に言う

 

 

「「これで終わったと思うなよ?まだまだこれからだぜ?」」

 

 

俺は同時に同じことを言うとは思ってなかったので、少しびっくりする

鏡夜も同様のようだ…

そしてまた笑って言う

 

 

「「当然だ、まだまだやるぜ?」」

 

 

言い終わるころにはまた俺と鏡夜は距離を詰めていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つかれたぁ…楽しかったぁ!!!!!!!!!!!!!!!

結果?途中で時間切れだ…

正直終わらないな…こんなの…

まあ、途中で終わって引き分けでも完全燃焼してたから大丈夫

少なくとも…俺の世界にひびが入るくらいは暴れたから…

戦った後、二人とも笑顔だった

まあ、どっちもぼろぼろだったけど…

そんで俺も鏡夜も自分の世界に帰った…

 

 

楽しかったなぁ…楽しかった…

今までで一番楽しい殺し合いだったぜ…

またやりたい…

うん、あいつは友達だな、親友レベルだな少なくとも俺はそう思う

困ったら助けてやろう!!そうしよう!




なんか…晴夢さんと鏡夜さんは気が合いそうだなと思いました…
仲良くなってもらいましたが…大丈夫ですかね?
後、gblihtさんは不都合な点がありましたら教えてください!
感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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63話 「ああ、国は俺が作る」

国づくり、始動です!
後数話でマキシさんの所の駆真くんとコラボ出来ます!
わーい!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


さあて!殺し合いたい奴とのやりあいは終わったので!

国づくりだ!!!!!!!!!!!!!!

 

 

「んで?どうやって作るんだ?」

 

 

ぼろぼろの正太郎が聞く…

なんでぼろぼろなんんだ?

ああ…俺が向こうの世界にいった後、鈴音にやられたのか…

ご愁傷様だな…

そしてぼろぼろの正太郎を見て必死に笑いをこらえるイザナギ…おいおい…

馬鹿かお前は…

後ろでイザナミが怒ってるぞ?

ニコニコしながら凄いオーラだしてるじゃねぇか…

それに気づいたのか、イザナギは真面目な顔をする

 

 

「ああ、国は俺が作る」

 

 

ああ…そういえば…イザナギの能力は国を作る程度の能力だったか…

つまり?

 

 

「俺たちは、全国に居る妖怪どもを説得してこいと?」

 

「そういうことだ」

 

「なるほどな…まあ、ここにいる鬼姫のおかげで鬼は間違いなく来るだろうな」

 

 

俺は鬼姫のほうを見ながら言うそうすると、鬼姫はこっちを見ながら言う

 

 

「そうじゃの、わしが言えばみんな来てくれるじゃろう、この頃みんな新しい妖怪が酒を飲む邪魔をすると怒っておったしの!」

 

 

酒を飲む邪魔…というより、殺しにかかってるんだろうが…鬼からみりゃその程度か…

まあ、小妖怪レベルじゃ仕方ないな

んで?じゃあ、何処に行くんだ?俺たち

 

 

「そうだな…妖怪そのものも大事だが…人間もだ」

 

「だよなぁ…」

 

 

そりゃそうだ…

今は世界各地に居るが、昔からいた人種と新しく出てきた人種でところどころで迫害があったり色々めんどくさそうな状況だ

今は…鬼を省くと、主な妖怪は河童、天狗…か

河童は簡単そうだが…仲間意識の強い天狗がな…

めんどくさそうだ

 

 

「まず頼みたいのは…」

 

 

イザナギが俺に向かって言う…

ん?なんだ?

 

 

「デイダラボッチという妖怪がいるのだが…」

 

「ふーん」

 

「国を作るのにそいつの力が必要なんだよなぁ…」

 

「で?」

 

 

絶対連れてこいとか言うだろこいつ…

 

 

「お前には…結構いるが、天狗、デイダラボッチ、獏、風神、雷神、後な…黄龍を頼む」

 

「多い!?多いぞ!?」

 

「馬鹿言え!スサノヲのほうが多いぞ?」

 

「なん…だと…」

 

 

スサノヲすげぇ…

流石だな…

あいつは、優等生過ぎだろ…しかもチート能力…

まあいいや

 

 

「んで?その中でも一番初めにデイダラボッチのとこに行けばいいのか?」

 

「ああ、その通りだ」

 

「ふむ…なるほどな」

 

 

デイダラボッチ…か

でかい妖怪なのかね~

どんな妖怪か思い出せない…

転生する前ははっきりしてたんだけどなぁ…

まあ、覚えてないものは仕方ない

 

 

「んじゃ、行くかな」

 

「わかった」

 

「よし、では行こう」

 

 

龍桜とルーミアが一緒か…

まあいいや

あ…

 

 

「正太郎は何処行くんだ?」

 

「はあ…不死鳥に会って来る」

 

 

不死鳥って…やばそうだな

 

 

「た、大変そうだな…」

 

「ああ、後河童も俺の仕事だとよ」

 

「他にもあるんだろ?」

 

 

少ないなと思っていってみる

 

 

「そりゃそうだ」

 

「じゃあ、気をつけてな」

 

 

俺がそういうと正太郎はニヤッと笑って

 

 

「互いにな」

 

 

そういう…行った直後に正太郎は鈴音を一緒に一瞬でどこかに行く…

まあ、目的地の近くの何かと位置関係を逆にしたのだろう…便利だなおい

んじゃ、俺も行くかな




正太郎さんのルートも書くの…楽しそうですね…
晴夢さんのほうも大変そうですね~
そしてちなみにスサノヲさん、能力はありとあらゆるものを断つ程度の能力が今では万象一切をすべてを断つ程度の能力になり、断てる対象は貫通していったりするチートさんです…チートが多い…この世界…
ちなみに次話で出てくるデイダラボッチさん…強さが化け物級です…ヤバイレベルの人です
感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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64話 『何をしに来たの?人の子らよ』

不死鳥さんです、デイダラボッチさんは次です、今回は不死鳥さんです
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「………なん…だと…?」

 

「こ、これは…どうするのだ?」

 

「うむ…本当にどうするのだ?」

 

 

どうするって言われてもなぁ

正太郎に連絡せにゃならんなぁ…

なんでって?

目の前に不死鳥がいるからだ

おぉ、おぉ…燃え盛ってるなぁ…

というかでかいなぁ…

やっぱ不死なのかな?

 

 

『何をしに来たの?人の子らよ』

 

 

………俺とルーミアと龍桜は小声でしゃべりはじめる

 

 

晴(おい…人の子って言ってるぞ?)

 

ル(人の子というと…晴夢か?)

 

龍(だが…晴夢ではおかしくないか?子ではないだろう?)

 

晴(確かになぁ…取り合えず…日本に来てって頼んで見るか?)

 

龍(ああ、それがいいと思う)

 

ル(私もそう思う)

 

晴(そうだな…聞いてみるか…)

 

 

とりあえず会議は終了…

正太郎にこのことを伝える手段はないので、こっちで誘うのがいいと思う

ということで、聞いてみるか

 

 

「なあ…不死鳥さん…今から俺たちは倭国という国を作る」

 

『へぇ…興味深いわね』

 

「…一応聞くが…何歳だ?」

 

『?なぜそんなことを聞くの?確か…人間の社会では女性に年齢をたずねるのはマナー違反じゃなかったかしら?』

 

 

不死鳥でこんな口調である必要はないと思う…というか熱い…

この燃え盛ってる炎をなんとかしてほしい…正直熱すぎてね…

まあ、アマテラスに焼かれたときの方があついけど…

 

 

『ん~…少し話しづらいわね…元の姿の方が話をするのは楽かしらね?』

 

「いや、その元の姿がわからないから答えようがないが…」

 

『そうね…じゃあ、元の姿になるわ』

 

 

ん?なんか嫌な予感がする…

ちょっとまて…龍桜は龍だが、本当の姿が女の子だった…

もしかして…この不死鳥もそうなんじゃないか?

なんでそう思うか?当たり前だろ?

龍と不死鳥は違うけど…伝説級の生物だってことは同じだ…

なら…もしかすると…

 

そこまで考えたとき…

不死鳥が一気に燃え上がった…

炎で不死鳥の形がまったくわからないくらいになった…

そして…その炎の中からでてきたのは…

 

 

「この姿になったのは何年ぶりかしらね」

 

「晴夢!!!!!!!!!見るな!!!!!!」

 

 

予想通りだが…

ありえない速度で龍桜に殴り飛ばされた

まあ…思ったとおり…服はなかってことだな?殴られたってことは…

いてぇぜ…

俺は殴られたところから5メートルくらい吹っ飛んだ…

龍桜…力が少しずつ戻ってきてるなぁ…

とても痛い…

すげぇ痛い…

笑えない…

だって痛いもの…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ…痛かった」

 

「?なぜ殴られたの?」

 

「お前が服を着てないからだ」

 

 

最終的に全力で俺が服を妖力、神力、霊力で編んだ…

まあ、気に入ってくれたようですぐに着てくれた

ルーミアは真っ赤になってプスーッとかいっていたが復活している

不死鳥の見た目は薄い緑色の髪のロング

体格?いいスタイルだと言っておこう

肌は色白…

緑ってどのへんが不死鳥?とも思うが癒しって感じなのか?

まあいいや

 

 

「んで?倭国…来てくれるか?」

 

「ええ、もちろんよ、だって面白そうだもの…そのかわり、あなたたちの旅に連れえていって頂戴、暇つぶしには丁度いいわ」

 

「ああ、もちろんだ、お前みたいな美少女と一緒に旅できるならよろこんでだ」

 

「あら?嬉しいこといってくれるじゃない、ありがと、私はあなたのことは結構好きよ?」

 

「へぇ~そいつはどうも、俺もお前のことは好きだぜ?」

 

 

よし、後で告白しようそうしよう

その前に

 

 

「名前…考えないとな」




感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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65話 「名前ないと不便だろ?一緒に行くんだからさ」

感想ありがとうございました!
特に書くことないんで…
ゆっくりしていってね!


「名前?フフフ…私に名前をつけようとするなんてね、面白い人の子ね」

 

「名前ないと不便だろ?一緒に行くんだからさ」

 

「そうだな、私も一緒に考える」

 

「今から一緒に旅をするのならやっぱり名前はいるな」

 

 

龍桜とルーミアも一緒に考えてくれるそうだ

どんな名前にしようか…

 

 

「なあ、晴夢」

 

「なんだ?」

 

「ピーちゃんというのは?」

 

「だめだろ…それはダメだろ…」

 

 

なんつぅネーミングセンスしてんだ龍桜…

おかしいだろ…不死鳥にそんな名前つけるか?普通

そう考えていると次はルーミアが言い出した

 

 

「ポッポというのはどうだ?」

 

「ダメだろ…それもダメだろ…」

 

 

本当に…

ポッポって…はとかよ…はとじゃねぇかよ…

ダメだろ…これでも不死鳥だぞ?

不死鳥…鳳凰…確か…鳳ってのは…どんな読みかたがあったかな?

 

うーんと…あっ!そうだ!

確かこんな読み方が出来たはずだ!

そして名前っぽい!

 

 

「なあ、不死鳥」

 

「なに?」

 

(あげは)っていうのはどうだ?」

 

「いいわね、その名前…そうね、その名前を貰うわ、鳳…それがわたしの名前ね」

 

 

不死鳥…改め鳳は嬉しそうに微笑んだ

可愛いなぁ…

 

 

「そうだ、まあ、名前のついでに言っておく…俺の恋人にならないか?鳳」

 

 

俺はそう聞く

すると、鳳は…微笑んで

 

 

「それも面白そうね…名前も貰ったし…あなたも好きだし…うん、そうね、いいわ、恋人になりましょう?」

 

「受け入れてくれえてよかったよ、これから落とすのは大変だからな」

 

「そうかしら?あなたなら何が何でもおとすんじゃない?」

 

「そうかもな」

 

 

ちなみに龍桜とルーミアは名前(ピーちゃん、ポッポ)がなぜいけなかったのか真剣で悩んでいる…

いや、わかるだろ…

お前…ポッポとピーちゃんって…そのままっていうか…なんていうか…

もうね?流石にね?

 

 

「じゃあ、これからよろしくな、鳳」

 

「うむ、よろしくだ」

 

「よろしく頼むぞ」

 

「ええ、よろしく」

 

 

そして旅の仲間が増えました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、正太郎は今も鳳を探しているのだろうか…

どうしよう…もしまだ探してたら…

まあいいや、仕方ない…そのときはそのときでいいかなぁ!

俺はそんなことを考えながら歩いている

今は近くの人間の里に戻っている途中だ

鳳とルーミア、そして龍桜は俺の後ろで話している…なぜか俺だけ蚊帳の外…

かなしい…

この頃殺してないなぁ…なんかなぁ…久しぶりに殺りたいなぁ…

ん?丁度いいな

 

 

「おい、見ろよ、女が3人、男が一人だ」

 

「楽勝でやれるな、どいつもこいつもうまそうだぜ」

 

「うらむなよ?これがこの世界だ」

 

「そうだ、お前らがうまそうなのがいけないんだ」

 

「そういうこといってんじゃないけどな、まあ…うまそうだな!ハハハハハハハ!!!!」

 

 

こいつらは妖怪か…

まあいいや…

一応警告はするか…

 

 

「よーし、お前等…死にたくなけりゃ逃げな…じゃないと喰うぞ?」

 

 

何言ってんだ?って顔してんな…

めんどくさい…さっさと喰おう…

俺は地面を蹴る…

敵の目の前に接近する…

もちろん衝撃は喰った

そのまま手刀で綺麗にスライスする…

 

 

「ご馳走様でした…食われるのはお前だったな」

 

 

そのまま妖怪たちは光になって消える…

なんか…久しぶりだなぁ…雑魚とやるの…

いや、雑魚とやったけどあの時は多かったし…数が…

 

 

「晴夢は…強いのね」

 

「そうだな…そこそこ強いと思うぞ?」

 

「ふ~ん…じゃあ、守ってもらおうかしらね?」

 

「なにいってんだ?当たり前だろ?俺の恋人になったんだから…俺が守るのは当たり前だ」

 

「フフフ…本当に面白いわね」

 

 

そして俺たちはまた歩き出す




龍桜さんとルーミアさんのネーミングセンスがすげぇ…いろんな意味で…
感想待ってます!
ゆっくりしていってね!


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66話 「ないな…だけど面白いからいいじゃないか」

なんでこの面子なんだ…

 

 

「なんでお前まで来てるんだ?正太郎」

 

「んだよ…いいだろ、お前が不死鳥を連れているからだ」

 

「不死鳥言うな…鳳だ」

 

「へぇ~いい名前だな」

 

「そうかよ…」

 

 

俺と正太郎はそんな会話をしている…

後ろで女同士みんなでしゃべっている…

ああ…また妖怪だ…

はあ…

 

 

「で?どっちが殺るんだ?」

 

 

正太郎が聞いてくる

決まってるのになぁ…

 

 

「俺がやる…久しぶりにやられたからやり返しましたって感じのやつやりたい」

 

 

どういうこと?って顔をされた…

ああ、この感じは本当に久しぶりだ…

 

 

「さあて、妖怪諸君?俺を攻撃してもOKだ、5秒間俺は動かない、好きに攻撃しな」

 

 

妖怪は甘く見られたと思ったのか全力で攻撃してくる

俺はその攻撃を身体強化も、防御も、なにもせずに受ける…

ぐちゃ!とかバキッ!とか…今のは骨が折れたのか?

ブシャッて音がして腕が飛ぶ

あ…頭がはじけとんだ…

心臓が砕け散った…

一回死んだな…

妖怪たちはまだ攻撃をしかけてくる…

正太郎のほうをチラッと見ると

なにやってんだ?こいつ…って感じで見てくる

というか俺が死んでるのになぜ誰も心配しない…

みんな、なにやってんだよ…みたいな目を向けてくる…ひどい…

まあいいや…

そんなことはどうでもいい

攻撃がやんだな…

 

 

「なんだったんだ?この人間…まあいいや、後ろにいるあの人間どもも全員喰うぞ、死んだ死んだ、死にやがったな」

 

『おおおおお!!!!!』

 

 

妖怪たちが俺を死んだと思って無視していこうとする…

俺はそのとき立ち上がる

 

 

「死んだな…確かに一回死んだ、だがな、俺が完全に死んだわけではない…

お前らは俺を殺した…じゃあ、誰かを殺したんだ…殺される覚悟もあるんだろうなぁ…」

 

「!!!!!!…ま、まだ生きてやがるのか…気味が悪い奴だ…みんな!喰うぞ!」

 

 

手刀で妖怪を全員斬る…

 

 

「残念だ…本当に残念だが…喰うのは俺で、そして諸君らはみんなもうすでに食われているんだ…ご馳走様だ」

 

 

俺がそういい終わった瞬間妖怪は光になって消える…

ああ、楽しかったぁ…

 

 

「んじゃ、行こうか」

 

「お前が殺されることに意味があったのかよ…」

 

 

正太郎は呆れたように言う

 

 

「ないな…だけど面白いからいいじゃないか」

 

「そうだな」

 

 

俺たちはまだまだ歩いていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideスサノヲ

 

 

「なんだぁ?お前」

 

「そこをどいてください…」

 

 

俺は妖怪にそういう…

道の真ん中に居座って…正直、少し邪魔です…

 

 

「どくわけねぇだろ?お前を殺して遊ぶか…!いや、後ろにいる女のほうが面白いかもなぁ…ははははっはは」

 

 

俺は妖怪を無視してクシナダに話しかける

 

 

「クシナダ、先を急ごう」

 

「はい」

 

 

…なんていいお嫁さん貰ったんだ…俺は…

とそんなことを考える俺

クシナダは、俺がヤマタノオロチから救った…

というか一目ぼれしてたから…恥ずかしいけど…

 

 

「無視するんじゃねぇ!」

 

 

妖怪が怒っている…

 

 

「死人に口無し…だからあなたもしゃべっちゃダメですよ」

 

 

俺はそういいながら剣を鞘に入れたまま妖怪を軽くつくと…

妖怪は上半身と下半身がわかれる…

俺が断っていた…それだけだ

それにしても…ちょっと気合が入りすぎたな…

 

 

「まさか…後ろの山まで斬ってしまうとは…」

 

「大丈夫じゃないでしょうか…」

 

「意外と楽観的だよな…クシナダって…」

 

「そうですか?」

 

「そうだよ…まあいいや、さっさと先を行こうか」

 

「はい」

 

 

俺とクシナダは先を歩いていく




時間がないので一言だけ…スサノヲさんマジつえぇ…


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67話 「おい、晴夢…これ、どうするんだ?」

デイダラボッチさんです!
というか、大きくしすぎたような気もしないでもない…
いや、足跡で湖ができたり、山を作ったりしてるんだから、もっとでかくてもいいのかもしれない…
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


うわぁ…でっかいなぁ…

 

 

「おい、晴夢…これ、どうするんだ?」

 

「というかどうするもこうするも、話通じるのか?」

 

 

デイダラボッチ…こんな感じなのか…

なんだろう…説明するなら…映画もののけ姫のデイダラボッチの黒い模様がなくなった感じ?

うーん、そんな感じだ…あ、鹿みたいなほうじゃなくて、青い…透明なでかいほうな

ん?こっちに歩いてくる…

 

 

「話通じるかはわかんねぇけど…一応h」

 

 

………正太郎が蹴飛ばされた…

はるか後方に吹っ飛ばされた…

ちなみに女性陣はみんな一回イザナギ、イザナミがいるところに帰った…大所帯すぎたのと、鳳が住むところを決めるためだ…多分高天原になるだろう

と、まあ、現実逃避をしているわけだが…

正太郎を蹴ったことに違和感を覚えたのか一回足を引っ込めて足を見ている…

あの大きさのやつに違和感を与えられるほど踏ん張ったのか…頑張ったな…正太郎…

ちなみに大きさを言っておくと…

山の2倍、3倍くらいある…

そうだなぁ…3000~3500メートルってとこだ…

正直尋常じゃなく怖い…

 

 

「正太郎が吹っ飛んだし…逃げよう…というか…正太郎…何処に行ったんだ?」

 

 

裏を見ると…正太郎が吹っ飛んだ方向の山が崩れていた…

俺はそれを遠い目をしながら眺めてから…

 

 

「ふぅ…逃げるか」

 

 

ダッシュで逃げる…

いやぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!

デイダラボッチやべぇぇぇええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!

正太郎が飛んでいったまま帰ってこないってことは意識が刈り取られたってことだ!

正太郎が一撃で意識を刈り取られたんだから、俺が意識を刈り取られないわけがない!

耐えれて一撃だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

俺は後ろからあるいてくるデイダラボッチから逃げる…ダッシュで…

歩いているのにクソはえぇ…

まあ、一歩がでかいからなぁぁあああああああああああああああああ!!!!!!!」

全力で走ってるのに!!!!!!!!!!!まだ近づいてくる!?

存在を認識してもらえば止まるんじゃね?それしかねぇ!!!!!!

足は無常にも俺に向かって振られる…

 

 

「ふっ!」

 

 

俺は全力で踏ん張り足を受け止める…

無理だな…ズガガガガガッガガガガッガガガという音がして俺は後ろに押される…全力で踏ん張っていたため地面はえぐれて大変なことになって…

止まれェェェェえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!

このままじゃ俺は山に押し付けられる!!!!!!!!!!!!!!

勢いを捕食!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

というか、なんであんなやわらかそうな見た目なのにこんなに硬いんだ!!!!!!

畜生ぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!

止まりやがれぇぇぇええええええええええええええええええええええええ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と…止まった…

し、死ぬかと思った…

一回くらいは死を覚悟したぜ…

デイダラボッチは首をかしげたあと足元を見た

俺と目?が合う…

デイダラボッチはハッ!って感じになった後

ピカーっと光りだして…まぶしくて目を閉じる…

そして目を開けると…

青い髪をセミロングくらいの長さにされた、女の子が立っていた…

可愛い…

!この登場の仕方は!服!着てるか!?

着てた!よかった!

 

 

「ごめん!気づかずに蹴っちゃった!本当にごめん!」

 

 

俺はいいけど…正太郎が帰ってこないんだが…




デイダラボッチさんも女性にしてしまった…
というか女性キャラを作りすぎてる気がしないでもない…
まあいいや
感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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68話 「蹴っ飛ばしちゃってごめんね」

「いや…俺はいいんだけど…正太郎が…帰ってこない…」

 

「え?もう一人いたの?」

 

「ああ…」

 

 

正太郎が飛んでいった方を見ると…やっぱり山が崩れたままだった…

なんじゃそりゃ…

というか…正太郎…帰ってこねぇ…

と思っていたら…

 

 

「ぷはあ!!!!!!!!!!し、死ぬかと思った!!!!!!!!!!!」

 

 

あ…帰ってきた…

はやかったな…意外と…

 

 

「あ、あれ?デイダラボッチは?」

 

「ボクだよ?」

 

 

なんと!それは意外!ボクっ子だった!!!!!!!!!!!!!!!

めっちゃびっくりした!!

 

 

「え?こ、この女の子?」

 

「ああ、俺の目の前でこの子になったから間違いないはずだ」

 

「マジか…」

 

 

正太郎がたずねて来たので教えてやる…

というか正太郎はこの後河童のところに行かなきゃならないしなぁ…

俺は黄龍に会いに行かなきゃならんし…麒麟とも言うが…

龍なのか麒麟なのかはっきりして欲しいな…

まあいいや、そんなことはどうでもいい…わけじゃないがまあいい

 

 

「蹴っ飛ばしちゃってごめんね」

 

「いや、別にいいぞ?まあ、かなりびっくりしたし、意識が飛んだが…」

 

 

この子は可愛い…

うん、可愛い…赤面させてみたいなぁと思わせるぐらいには可愛い…

正太郎はまあ、ロリコンだから特に反応なしか…まあ、一応出るとこは出てるしな…

身長は…まあ、低いかもしれんが…って感じだし…

ロリではないな…

 

 

「んじゃ、正太郎、お前は河童のとこ行くんだろ?」

 

「ああ、こっからはデイダラボッチと二人だぜ?晴夢、まあ大体なにをするか予想はつくが…まあ、頑張れよ」

 

「じゃあな」

 

 

そういった瞬間正太郎は消えた…

まあ、どっかの空気と自分の位置関係を逆にしたんだろう…便利だなおい…

 

 

「んでだ、デイダラボッチ?」

 

「なあに?」

 

「デイダラボッチって名前か?それとも種族名?」

 

「さあ?知らない、知らない間に呼ばれてたから」

 

「そうか…まあ、つまり種族名か…名前、つけてやる」

 

「え?」

 

 

デイダラボッチはとても驚いた顔をする…

このデイダラボッチってのは種族名だから、こう呼ぶのはへんだな…

 

 

「だから…まずは説明からか…」

 

「なんの?」

 

「今、俺と俺の仲間で新しい国を作ろうとしている」

 

「へぇ~面白そうだね」

 

 

とても面白そうなキラキラした目で見てくる

 

 

「お前の力がいるんだとさ」

 

「今までも山とかは作ったけど、国を作る手伝いはしたことないね!面白そう!」

 

「んじゃあ、手伝ってくれるか?」

 

「うん!」

 

 

満面の笑みで了承してくれた

可愛い子の笑顔はやっぱりいいね!

 

 

「んでだ、しばらく一緒に旅するんだから、名前がないと不便だろ?」

 

「そうだね…確かにそうだね!」

 

「てことでつけてやる」

 

「ありがと!名前をつけてくれる人なんてはじめてだよ!」

 

 

よし、頑張って考えるか…

デイダラボッチなぁ…

髪の毛が青いし…

清羅(せいら)…はどうかな?

清は青いのとなんとなく清らかな感じだからだ…

羅はなんとなくだ

適当と言えば適当だが…でもいい名前だと思う

どうかなぁ…気に入ってくれればいいが…

 

 

「清羅というのはどうだ?」

 

「清羅…うん!いいね!なんとなくいい感じだよ!それに、人がつけてくれた名前なんだから!こういうのは素直に受け取っておかないとね!」

 

 

いい子だな…

よし、告白しようかな?

 

 

「んじゃあ、清羅…俺の恋人になってくれないか?」

 

「え?」

 

 

みるみる顔が赤くなっていく…

ふむ…赤面してくれるタイプか…

赤面する人としない人がいるからな…

 

 

「な、ななななんで!?」

 

「俺にはな、恋人が結構いるが…」

 

「え?…えっ!?」

 

 

なんか、大混乱中だな…

 

 

「お前が好きになった、俺の恋人にならないか?」

 

「ぅぅう…え…えぇと…ぼ、ボクは…えぇと…」

 

「まあ、今すぐじゃなくていいさ、落ち着いたら返事をくれ、まあ断られても頑張って惚れさせて見せるさ、相手がいない限りはな」

 

 

清羅の顔は真っ赤だった…かわいいなぁ…

そうして俺は歩き出す…




今日も時間がないので一言だけ?
明日は深夜12時…0時に投稿します!
戦愛録、雰囲気録、そして花守録も投稿します!
では、次回も頑張って編みます!
清羅さんをボクっこにしたのは俺がボクっ子も好きだからです


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69話 メリークリスマスだ

メリークリスマス!!!!
ヒロイン全員出てきます!
凄いことになったな…

感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


今日はクリスマスだな…

さて…行くとするかな

今は夜の7時…暗くなってきたころだな…

龍桜のところへGOだぜ!

と思いながら、龍桜を探す

随分遠くに来たな…

龍桜の神力みたいなのはこっちから感じるし…

高天原の端っこだぞ?もうすぐ…

見つけた!

 

 

「なにしてんだ?龍桜」

 

「ああ…晴夢か…いや、星が綺麗だなと思ってな…」

 

 

龍桜は星を見上げながら言う…

さっさと用件をすませたほうがいいな…うん

 

 

「龍桜?」

 

「なんだ?」

 

 

龍桜がこっちを向いた瞬間に俺は龍桜に…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キスをした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んむっ!?…むぐぐ…ぷはっ!」

 

 

龍桜の顔は真っ赤ですごく混乱しているようだ…

 

 

「ハハハハハ!顔真っ赤だぞ?」

 

「あ、ああああ当たり前だ!い、いきなりなにをする!」

 

「クリスマスプレゼントだ…龍桜へのクリスマスプレゼントと、そして俺へのクリスマスプレゼントだ」

 

「くりすます?」

 

「そうだよ…そうだな、特別な夜って覚えときな

メリークリスマス、楽しいクリスマスをあなたにお祈りしますだ」

 

 

龍桜は顔がまだ真っ赤だ

可愛いなぁ

 

 

「ご馳走様でした」

 

 

俺はそういって丁寧に…そして優雅に一礼をした後、一瞬で次の場所に向かう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は鬼姫だな

鬼姫の妖力を探して…

見つけた!

丘の上に一人で空を見上げて酒を飲んでいる

 

 

「鬼姫…こんばんわだな」

 

「そうじゃの!」

 

 

鬼姫は微妙に赤い顔でそういう…

 

 

「酒飲んでるのか?」

 

「そうじゃ!酒は美味いのう!」

 

「俺はこの後色々予定があるからな…」

 

「なんじゃ?なんで会いにきたのじゃ?わしになにかようか?」

 

 

鬼姫は楽しそうな顔でそういう

 

 

「ん?そうだな…用といえば…用だな」

 

「なんのようじゃ?」

 

「ん~と…ちょっと鬼姫に贈り物をな」

 

 

鬼姫は贈り物と聞くとわくわくしたような顔でこっちを見てくる

俺は無防備に顔を近づけてくる鬼姫に…

 

 

キスをした

 

 

 

「………ぷはっ!晴夢!びっくりしたぞ!」

 

「そうか?嬉しかったか?」

 

「あたりまえじゃ!とてもうれしいのじゃ!」

 

「そっか、俺も嬉しかったぜ?」

 

「そうかそうか!ならいいのじゃ!」

 

 

鬼姫は本当に嬉しそうに満面の笑みでそういう

 

 

「俺へのクリスマスプレゼントと、鬼姫へのクリスマスプレゼントだ

メリークリスマス、楽しいクリスマスをあなたにお祈りしますだ」

 

「くりすますはよくわからんが、めりーくりすますなのじゃ!」

 

 

鬼姫はずっと満面の笑みだ…

可愛いな…

 

 

「ご馳走様でした」

 

 

俺は龍桜のときと同様、丁寧に、優雅に一礼して、そして一瞬で次の場所へ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次はアマテラス!

 

 

 

場所はわかる…高天原の中心にいるし…いっつも

やっぱりいたな…

 

 

「アマテラス、なにしてるんだ?」

 

「いえ、特にはなにもしてませんね…そうですね…強いて言うなら…この高天原を見渡していた…でしょうかね?」

 

「そうか…アマテラス」

 

「はい…っ!?」

 

 

アマテラスがこっちを向いた瞬間キスをする…

 

 

「ん…ぅん…ぷはっ!」

 

 

アマテラスはいきなりでびっくりしたのか少し声を出している

まあ、龍桜のほうが声出てたが…

いきなりキスされて動じない鬼姫のほうが凄いのかなぁ…やっぱり

 

 

「な、ななななにを!?!?!?」

 

「キスだ」

 

「そ、それはわかってますすすけど!」

 

「俺からのプレゼントだ、俺へのプレゼントでもあるがな…いやだったか?」

 

「い、いいいいえ!いやではありませんが!」

 

「メリークリスマス、楽しいクリスマスをあなたにお祈りしますだ」

 

 

顔は真っ赤のままだな

 

 

「ならよかった」

 

 

俺はアマテラスから少し離れて…

 

 

「ご馳走様でした」

 

 

一礼をしたあと一瞬で次の場所へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルーミア!だな…次は

ルーミアは巨木の根元に座って星を眺めていた

 

 

「風邪引くぞ?」

 

「わたしは妖怪だからひかないと思うぞ?」

 

 

そりゃごもっとも…そう思ったから今までのみんなにはなにも言わなかったんだしな…

 

 

「ルーミア」

 

「なんだ?」

 

「俺は、みんなが好きだ」

 

「ああ、知っている」

 

 

ルーミアは頷く

 

 

「でもお前も好きだ」

 

「ああ、知っている」

 

 

また頷く

 

 

「お前のことが好きだからさ…そんな無防備だといけないぜ?」

 

「!?」

 

 

俺はルーミアにキスをした

 

 

「ん…んむ…むぐぐ……ぷはぁっ!い、いきなりなにを!?」

 

「キスだ」

 

「そんなことはわかってる!」

 

「メリークリスマス、楽しいクリスマスをあなたにお祈りしますだ…俺へのプレゼントと、ルーミアへのプレゼントだ…嫌だったなら謝るが…」

 

「べ、別にいやではない…む、むしろ…」

 

「いやじゃないならよかったよ…じゃあな」

 

 

俺はそういって、少し離れて

顔真っ赤だな…ルーミア

 

 

「ご馳走様でした」

 

 

そういって一瞬で飛ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は鳳かなぁ…

用件とか全部すっ飛ばしてもうキスすりゃいいか!

鳳は高天原の道をとことこ歩いていた

 

 

「鳳」

 

「なに?」

 

「俺とキスをしよう」

 

「いいわよ?これでもファーストキスよ?」

 

「そうかよ、とっても嬉しいぜ?」

 

 

俺は鳳とキスをした

 

 

「………ぷはぁ…でもいきなりどうしたの?キスをしようだなんて」

 

「俺へのプレゼントと、鳳へのプレゼントだな」

 

「へぇ~ってことは、他のみんなにもしてるのね?」

 

「ああ、そういうことだ…まあ、なんにせよ、メリークリスマス、楽しいクリスマスをあなたにお祈りしますだ」

 

 

俺は少し鳳と離れて

 

 

「ご馳走様」

 

 

今までと一緒で一礼

そして次の場所へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清羅に返事を貰わなきゃな

 

 

「よう清羅」

 

「ひゃわ!あ、ああ晴夢か…びっくりしたぁ…」

 

 

ひゃわ!だって!可愛い!

 

 

「んで?俺の告白の返事は?」

 

「えーと…うーん…」

 

 

考え込みはじめる清羅

 

 

「まだ考えがまとまってないと?」

 

「うん…実はそうなんだ…そんなこといわれるのはじめてだから…どうしていいかわからなくて…」

 

「そんなの簡単だ…自分に素直になればいい」

 

 

俺はどういって、清羅にキスをした

 

 

「っ!?むぐっ!…んむ………ぷはっあぁ!なななにを!?」

 

「俺が素直に行動しただけだ…嫌だったのなら謝る…責任はとるさ」

 

 

清羅は考え込み始めた…

なぜここで考え込む?

 

 

「じゃ、じゃあ!責任はとってね!」

 

「ああ、もちろんだ、なんでもしてやる」

 

「じゃあ、ボクを恋人にして!」

 

「ん?ああ、もちろんだ!…でも急になんで?」

 

「あ…あのね?」

 

 

顔を赤くして上目遣いで見てくる…可愛い!!!!!!

 

 

「えーとね…無理やりキスされたとき…いやだなって思わなかったから…そ、その…のボクは…晴夢のことがすきなんだろうなぁって…」

 

「そうか…ありがとな!すげぇ嬉しい!」

 

「うぅ…」

 

「メリークリスマス、楽しいクリスマスをあなたにお祈りしますだ」

 

 

清羅から少し離れる

 

 

「ご馳走様でした」

 

 

さっきまでと同じように一礼…

そして跳ぶ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

かなり全力でな

そして空気を蹴りまくる…

このまま行くぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう…永琳」

 

 

永琳はとても驚いた顔をしている…

 

 

「返事…聞かせてもらおうか?」

 

「フフフ1億と7500万年くらいぶりね」

 

「そうだったか?」

 

「ええ…そして返事は…もちろんYESよ」

 

「そっか…嬉しいぜ?すぐに帰らなきゃいけないけどな…」

 

「あら?そうなの」

 

「ああ…メリークリスマス、楽しいクリスマスをあなたにお祈りしますだ」

 

 

俺はそういって…永琳にキスをする…永琳は驚いていたが…抵抗はしなかった…

まあ、俺の恋人はみんな抵抗しなかったが…

 

 

「永琳、ファーストキス貰ったぜ?」

 

「ええ…そうね…でもね…ここまで来るのに…少しやりすぎじゃないかしら?」

 

「そうかもな?」

 

 

俺はそういいながら外を見る…

兵士が気絶している状態で死屍累々だ…いや、死んでないけど…

だって都に入ろうとしたら襲ってきたんだもん…あと変なロボット?みたいなのとかも潰した…

化け物だ…とかいってるが…

月の兵力の大半を崩した…俺って結構強いな

 

 

「じゃあ、永琳、また今度な」

 

「ええ、楽しみにまってるわ」

 

「ご馳走様でした」

 

 

俺はみんなにやったように一礼…

そして地球まで空間を蹴りながら帰る…

次会ったら、ツクヨミに怒られそうだ…

 

まあ、なんにせよ…メリークリスマスだ




これを読んでいる読者皆様
メリークリスマス
あなたの楽しいクリスマスを祈っています

永琳と会うために月を一人で攻略…
おかしい…あとチート姫二人が出てきてませんが…まあ、まだ生まれているか微妙かなぁと思ったので…いや、間違いなく生まれているか?まあいいや、生まれているならいるで晴夢さんが倒してそうだな…永琳に会うためだし…


感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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70話 「んで?お前が黄龍か?」

次は黄龍だな…

清羅を高天原に届けて、今回は俺一人だと思っていたが、龍桜がついてきていた

 

 

「龍桜、ついてくるとは思わなかったぞ?」

 

「ずっと守ってくれると言っていただろう?」

 

「そうだな、ずっと守ってやるさ」

 

 

龍桜と俺は歩いて目的の場所に向かう…

まだかねぇ~…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んで?お前が黄龍か?」

 

「ん?ああ、そうだ」

 

 

俺の前に…なんか普通そうな男がいる…

こいつが黄龍ねぇ…

 

 

「名前はあるのか?」

 

「ああ、前世の名前がな」

 

「へぇ~つまり…」

 

 

転生者…て言うかばらしていいのか?

なんでそんなあっさり言う?

 

 

「なんであっさり言ったか不思議そうだな?」

 

「ん?ああ…転生者ってのは…ああ、そうだな、なんでいったか不思議だ」

 

「俺の能力は結果を司る程度の能力だ」

 

「へぇ~?」

 

「俺は少し考えた結果、お前が転生者だと知ったんだ」

 

 

マジか…チート…とかそういうもんじゃないな…こいつ…

結果って…俺が殺りあったら…やべぇ殺りてぇ…

いかんいかん、今回は抑えよう

 

 

「そして…俺と同種族だろ?お前」

 

 

そういって龍桜を見る…

なるほど…黄龍…祖龍だったのか…

 

 

「そうなのか?」

 

 

龍桜が答える

 

 

「まあ、だからどうだとかないけどね…今から面白いことをする」

 

「なにするんだ?その前に名前と歳を教えろ」

 

「ん?ああ、名前ね?前世の名前だけど…尾谷 龍哉(おだに たつや)だ」

 

「前世の名前が龍って…龍に縁のあるやつだなぁ…」

 

「はははッ!俺でもそう思うよ」

 

 

まあ、相手に名乗らせたんだから、自分の名乗らないとな

 

 

「俺の名前は晴夢だ」

 

「そうかい…苗字は?」

 

 

ないよなぁ…というか元々の名前思い出せないからなぁ

家の親が知ったらなんて言うだろ…

多分

「転生した?んで名前忘れた?ああ、そうかい、転生なんて珍しい体験できてよかったな、だが…名前を忘れられたのはちょっとなぁ…まあいいか、お前が幸せならそれでいいさ」

って言うかなぁ…多分…あの人たちはキャラが濃すぎて忘れられん…

恋人をたくさん作りたいって宣言したときの反応がなぁ…てっきり反対されると思ってたのに…

「その愛した子たちをみんな幸せにできるのならいい、でもね?その子達のために死ねないのなら、幸せにできないのなら人を好きになること自体するべきじゃないわ、そんな覚悟で好きになってもどうせすぐはなれるだろうし、はなれなくても両方つらいから…」

だったからな…そのせいでというより、おかげで今の俺があるわけだが…

今思うと凄い親だな…

まあいいや、今はそんなこと関係ない

取り合えず覚えてない

が…異世界の後輩からもらった苗字があったな

 

 

「ない」

 

「ない!?前世の名前は!?」

 

「忘れた!」

 

「なん…だと…?いやいやいやいやいや!普通名前は忘れないだろ!?」

 

「いいんだよ…けど、異世界の後輩に影神という名を貰った、だから影神 晴夢だ」

 

「はあ…疲れる…」

 

「む?聞いてないぞ?晴夢」

 

「ああ、そういえばまだ言ってなかったな…」

 

「まあいい、あとでそのことは話そう」

 

 

龍桜は後でいいかという考えにいきついたようだ

この黄龍…いや、龍哉…多分ツッコミ属性だな…

弄ったら色々楽しそうだぜ~…

まあ、思っただけだが…

 

 

「それで?年齢は?」

 

 

俺は年齢を聞く

 

 

「えーと…8億と7000万ってとこかな?」

 

「ふーん」

 

「ふーんって…」

 

「龍桜と同い年か?」

 

「ああ、それぐらいだろうね」

 

 

そして面白いことってなんだろう…

 

 

「面白いことってなにするんだ?」

 

「ん?いやぁ…ね?別世界の俺と同じような立ち位置…四獣を従える能力を持った子をね?呼んでみて遊ぼうかと思ってさ」

 

「なにそれ面白そう!」

 

「そうだろ?いやぁ…いつも周りにツッコミばっかりさせられるからな…今日ぐらいはボケ倒したいんだよ…」

 

 

こいつ…苦労人か…

まあ、ツッコミ属性のかなしい性だな…

というか、まだツッコミ成分をだしてないのになぜ俺はこいつがツッコミだとわかったんだ?まあいいか

 

 

「んじゃ、はじめるとしようか!」

 

「wktk!」

 

 

龍桜はぽかーんとして見ていた




新オリキャラ!黄龍こと龍哉さん!
能力がチートどころじゃねぇwwwそして祖龍だからこその圧倒的な身体能力もそなえたチート…だが一応常識人!そして転生者でした!
そして次回…わかった人はわかったかもしれませんが…
次回はコラボです!マキシさんのところの駆真くんにきてもらいます!
次回も頑張って編みます!


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71話 「んなっ!?なんだここ!?」

今回はコラボです!
聖魂のマキシさんのところの駆真くんにきてもらいました!
マキシさん!ありがとうございます!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「よし!…行くぞ!俺がここに異世界の少年を呼びたいと思った結果!異世界の少年が来たことにする!!!!!!」

 

 

うん…なんてチート能力だよ…

殺りあいたいが…こいつはツッコミ地獄に落として弄るほうが面白そうだしなぁ…

 

 

「んなっ!?なんだここ!?」

 

 

ん?出てきたな?

うん、どこにでもいそうな少年だ…が!面白そうな能力を持ってることは知っている!

なんて相手を知らないふうに言ってるが…まあ、実は知っている…

とある異世界の弾幕ごっこ大会に呼ばれたときに一緒のチームだったからな…

あのときは殺りあえなかったが、今回はできるかもしれない!

とか考えていると、龍哉が話し掛ける

 

 

「名前はなんていうんだ?」

 

「ん?ああ、神崎 駆真だ…あんたが俺をここにつれてきたのか?」

 

「ああ、そうだ…まあ俺の都合で呼び寄せてしまってすまない」

 

 

龍哉は頭を下げる…

駆真は少しあわてて答える

 

 

「い、いやいいよ、頭をあげてくれ」

 

「ああ、わかった、呼んだのは俺と同じような立ち居地にいる君にあってみたいと思ってな」

 

「そうだったのか…同じような立ち居地?」

 

 

駆真は同じような立ち居地というのにひっかかったのだろう…龍哉に聞いていた

 

 

「ああ、君の能力は四神を司る程度の能力…だろう?」

 

「ああ、そうだけど…」

 

「つまり君は麒麟だ」

 

「ああ、そうらしいな」

 

「俺は麒麟とは言わないが…黄龍だ…同じ四神えお束ねるものだ」

 

「ん…俺の能力は束ねるというより…力を行使する…だけどな…」

 

「まあ、同じようなものだろう」

 

 

龍哉が笑いながらそういう

俺は駆真のほうに行く

 

 

「あ、晴夢さんじゃないか!なんで…いや、ここは晴夢さんの世界なのか」

 

「ん?知り合いだったのか…」

 

 

なんか二人が言ってるが、俺はそれを軽く無視してこう言い放つ

 

 

「駆真、俺と殺りあおうぜ?」

 

「「急に!?!?!?!?!?!?!?!」」

 

 

なんとダブルツッコミ!

とかどうでもいいや

 

 

「いやぁ…な?前に一緒に弾幕ごっこ大会に出たときから思ってたんだが…殺りあおうぜ!」

 

「「いやいやいやいや!!!!唐突過ぎるだろ!?」」

 

 

こいつら…本当に似てるな…

行動がシンクロしすぎだろ

まあいいや

 

 

「というか晴夢さん!無理ですって!俺じゃ相手にならないって!」

 

「えぇ…だってさ…あんな能力持ってんのに…」

 

「あのなぁ…よく考えてみろ、お前は数億年生きてて、こいつは十数年しか生きてないんだぞ?この辺が全然違うだろ?」

 

「まあ…確かに」

 

 

確かにそうだ…んーこういうまだ弱い感じのやつ…まだ強くなりそうな奴は…強くなるまで待つべきなのかもしれない…うん

 

 

「わかった、駆真、お前が強くなったら殺りあおうぜ?」

 

「えぇ…諦めてくれないのか…」

 

「駆真…諦めろ…こいつを諦めさせることを諦めろ」

 

「そうですね…というか俺が強くなることなんてないだろうし…殺し合いなんてことは多分しない…はず…」

 

 

なんかこそこそ話してるが…まあいいや

 

 

「んで?いつまでいるんだ?駆真」

 

「ん?いや、もうすぐ時間が来るぞ?」

 

「時間なんて設定してあったのか…」

 

 

もうすぐ帰るのか…

じゃあ、仕方ないな

 

 

「じゃあな、駆真、恋愛頑張れよ?自分のほうからぐいぐいいくと多分相手は喜ぶぞ?」

 

「………それができるのは一部の男の人だけです…少なくとも俺には」

 

「俺にはできない?いやいや、そんなことはないさ男はみんなできるぜ?お前もやってみな」

 

 

俺がそう言い終わった瞬間駆真は消えた…

ちゃんと実行するかな?まあ、いいか、どう行動するかは駆真次第だな…




駆真くん…なんだかんだで一番コラボしてる気がする…
まあいい、それはとても嬉しいことだし
マキシさん!ありがとうございました!
多分、またいつかコラボするんでしょうねぇ…
楽しみに待つとしましょうかね!

次回も頑張って編みます!


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72話 「なんか…俺の扱いひどくね?」

龍哉さんは弄られやすいです、そしてツッコミ役ですので大変です…
なぜならこの世界は色々おかしい人ばっかりだから…
基本常識人のロリコンとかもいますしね…
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「で?龍哉…手伝ってくれるか?というか住む場所移動してくれる?いや移動しろ」

 

「なんか…俺の扱いひどくね?」

 

 

ん?酷くないか?いや、普通だろ…

うん普通だ…ただ、男にはってのがつくけど…

 

 

「ひどくないさ…うん、普通だぜ?………男には(ボソッ」

 

「今なんか小声で言ったよな?なあ!!!!」

 

 

詰め寄って至近距離で叫んでくる…

近い、近いんだよ…

 

 

「うるさいなぁ…」

 

「うわぁ…絶対俺への扱い酷いわ…」

 

「ああ、そうだな」

 

 

だから酷くないって…といおうと思ったんだが…本音が出た…

だってこいつめっちゃ弄りたくなる正確してんだもん…

めっちゃ弄りたいんだもの…仕方ないさ…

 

 

「今肯定したよな!?」

 

「そんなことはどうでもいいんだ」

 

「いや!よくねぇよ!?なんでそんなに俺に辛辣なの!?」

 

「んで?返答は?」

 

 

どうでもいいから返答を求める…

それにしてもこいつの返答本当に面白いなぁ…

 

 

「はあ…わかってるよ…そろそろ移動しなきゃいけないことぐらいな…その倭国に行くさ…俺にできる手伝いならなんでもする」

 

「ああ、そう…いらんけど」

 

「ひでぇ!」

 

「まあ、それは流石に嘘だ…お前…どこまで戦える?」

 

 

まあ、多分強いんだろうが…

 

 

「これでも祖龍だぞ?そう簡単には負けないさ」

 

「OKだ…んじゃ…殺るか、まあ時間制限ありだけど」

 

「え?いやいや!ここら一帯消し飛ばすつもりか!?」

 

「いや…俺の世界でやる」

 

 

俺の世界が広がる…

今回は海のほうだ…

気がついたが…この世界は俺の感情によって変わるらしい…

気持ちが晴れていたらこんなふうに空が晴れている…

ああ、別に任意で変えれるからな?鏡夜とやったときはそっちのほうがよかったからだ

さてと…

 

 

「はじめようか?」

 

「わかってるよ…俺、あんまり戦わないんだけどなぁ…」

 

 

そういいながら海の水に触れる…

その瞬間海の水が龍哉が触れたところから半径5キロくらいすべてが浮き上がって…龍の形になる…

 

 

「おいおい…スケールでけぇ…」

 

 

めちゃくちゃでかいな…この龍

俺の方に進んでくる…

 

 

「うわぁ…ま、関係ないさ!喰らい尽くすしな!!!!!!!!」

 

「俺は一歩踏み出した結果…」

 

 

龍哉はそういって一回区切った…

水の龍を叩き落した俺は龍哉のほうを見る…がいない!

 

 

「晴夢の後ろにでる…ってな?」

 

 

後ろから声が聞こえた…

思いっきり蹴られる…

威力がすげぇ…一撃が重過ぎる…

俺は吹き飛ぶ…

 

 

「まあ、『結果』的に見て…お前は俺より弱かったってだけだ」

 

 

龍哉は勝った気にでもなかったのかそういってくる…

そんな簡単に負けて…たまるかよ!!!!!!!!!!!!!!!!

俺は龍哉とかなり離れているが…その間の距離を喰う

 

 

「って…え?いつのま…にっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

距離を喰ったからな…めっちゃ速かったし、不意をつかれた龍哉は思いっきり殴られる…

直撃したぜ!!!!!!!!!!

めっちゃ吹っ飛ぶ…

もういいや…あいつの力はわかったし…

十分だ…久しぶりに少し全力で動いたし

俺の世界を戻す…元の世界に戻る…

 

 

「ん?もう終わりか?」

 

 

結構痛そうだな…

いや、俺も痛かったけど…

 

 

「痛そうだな」

 

「お前がやったんだろ?なんで能力でダメージを消したのに喰らったんだ?」

 

「ああ…それは俺の能力のせいだな…」

 

「なるほど…」

 

「んじゃ、取り合えず…高天原ってとこのイザナギに会って来てくれ、後はイザナギに聞いてくれ」

 

「わかった、じゃあな」

 

 

そういって龍哉は一瞬で消えた…

能力使ったんだろう…

 

 

「晴夢…私が全然しゃべれなかったぞ?駆真という少年のときもだし…それに…苗字はあるのだろう?」

 

 

龍桜が話しかけてきた…

うん…どこかにとことこ歩いていった龍桜も悪いと思うんだ…

というかどこに行ってたんだよ…

 

 

「ああ…島夢の不思議世界(感想覧)で晴という後輩(ブルーツリーさんの晴天録の主人公)に影神をいう名前を貰った…から俺は影神 晴夢だ」

 

「そうか…影神か…いい名だな」

 

「ああ、龍桜はいつか絶対、影神 龍桜になるんだぜ?」

 

 

俺がそういうと龍桜は真っ赤になった…

意味がちゃんと伝わったみたいで安心だ

そうだな、いつか絶対全員と結婚するとしよう

さて…次は何処に行こうかなぁ…




ブルーツリーさん!晴さん!晴夢さんに素敵過ぎる苗字をくれてありがとうございます!
感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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73話 「七奈、今回はダメだったけど…」

やっちまったぜ!
戦愛録を書いていたらいつの間にか時間が過ぎていて、戦愛録の文字数が6400文字を越えていた!なにをいっているか(ry
本当にこんな状態でした…
まことに申し訳ございませんが、今日は雰囲気録の更新ができません!
感想ありがとうございました!

今回はコラボです!!!!!!!!!
せろはんてーぷさんの東方兄妹録より三人まねきました!

やばいです…晴夢さんが好き勝手しすぎです…本当にやばいです…
というか晴夢さんに新しい能力がつきそうなんですが…まあいいや
ちょっと力を入れすぎたコラボ回!

ゆっくりしていってね!


え?どういうこと?

 

 

「あれ?確か…紫とスキマの応用を考えてたんだよな?俺たち」

 

「ここはどこなんだろうね?」

 

「八火殿?なんだか混乱している人がこっちを見ているのだが…」

 

 

そりゃ混乱するだろ…龍桜と雷神、風神のところに向かっていたら、いきなり目の前がぱっくりわれたと思ったら美少女二人とイケメン一人ポンッてでてきたんだから…

えーと…これは…

 

 

「晴夢、こういう人たちを迷子というのか?」

 

 

龍桜がたずねてくる…

これは…迷子なのか…?

いやいやいや!龍桜、これは迷子とは言わないだろ…

まあいいや俺は男に話しかける…いや、八火に話しかける

 

 

「はじめまして…だな?島夢の不思議空間(感想覧)で会ってるけど…一応自己紹介だ、影神 晴夢だ」

 

「ああ、そうだな、はじめて会ったわけじゃないのに、はじめて会ったって…変な感じだな、霧島 八火だ」

 

「俺は二回目だけどな…この感じ鏡夜と会ったし…」

 

 

ん?龍桜は焦げ茶の髪の色の美少女と話している…

赤い髪のポニーテールにしてる美少女がこっちに来る…

 

 

「はじめまして、霧島 八火の妹の霧島 七奈です、以後お見知りおきを」

 

 

かわあいい…異世界の人?関係ねぇ!

好きになったら仕方ねぇ!

 

 

「普通に話してくれ、七奈、八火って呼ぶけど…いいか?」

 

「ああ、わかった、俺も晴夢って呼ぶぞ?」

 

「うん、わかった、私も晴夢って呼ぶね」

 

 

問題は…どのタイミングで…告白するかだな…

と言うか…龍桜はなにしてるんだろ?

なんか…後ろで焦げ茶の髪の子としゃべってるが…

 

 

「秋と呼ぶぞ?」

 

「ああ、それでかまわない、私も龍桜と呼ばせてもらうぞ?」

 

「「ん?みんななんでこっちを見ているのだ?」」

 

 

二人は同時にこっちに振り向いてそういう…

というか…

 

 

「なんか…姉妹に見える…」

 

 

八火がボソッをそういう…

うん、俺はそれに激しく同意する…

しゃべり方似てるし…

 

 

「そうか?確かに似ているところはあると思うが…」

 

「そうだな…確かに似ているかもしれないな」

 

 

どっちがどっちをしゃべってるのかわからないと思うから一応言うが…上が龍桜で下が秋だ

本当に姉妹に見える…

そしてなんか二人で話し始めた…

なんか…気が合うようだ

はたから見れば、どう見ても姉妹だ…

いや、髪の色が違うからそう見えないかもしれないが…

まあいいや

 

 

「二人でなんか話し始めたし…七奈?」

 

「うん?なに?」

 

 

七奈は首をかしげながらそういった…

ちょっ!?可愛い!そういう動作するのやめて!

もういいや、告白のタイミングとか計るほうが俺らしくないわ…

ってことでここでこくっちゃいます!

すまん、テンションおかしかった

 

 

「俺はお前が好きだ…俺には他にも恋人がいるが…俺の恋人になってくれないか?」

 

「え?…えっ!?」

 

 

ん?もう少し冷静にくるもんだと思ったが…

俺が異世界の人間だから流石に告白されないと思ったのかな?

甘い甘い!

異世界の壁なんぞでとめられるわけなかろうが!

だが赤面せずに驚いただけだ…

赤面顔が見てみたいけどなぁ…

 

 

「………」

 

 

八火は固まっている…

そんなに驚いたか?

俺はいつも通りの平常運転なのだが…

 

 

「あ、あの!私と晴夢は存在している次元が違うよ?」

 

「ああ、知っている」

 

「会えないことのほうが多いよ?」

 

「そうだな」

 

「いいの?」

 

「いいの?って…会えないのは寂しいさ…でもな、ちゃんと言っておきたかったんだよ…

好きだってことはちゃんと伝えてさ自分の後悔のないように…

間違えることもあっても、後悔だけはしないように選択するんだよそれが俺の生き方だしな!

好きなものは好きだからしょうがない!」

 

 

俺はそういう選択をすることを選択した…

異世界の自分を殺したときにな…

まあ、そんなことはどうでもいいんだ

 

 

「ああ、でも、好感度?が足りないのは理解してる…だから何でも言ってくれ、条件みたいなものだ」

 

「それいいね…私…年上が好みだから…そこはクリアしてるし…それに、あの不思議な空間(感想覧)で悪い人ではないってわかってるし……じゃあ、兄さんと戦って勝ったら恋人になってあげる」

 

 

おっ!島夢の不思議空間でのことも好感度UPにつながってたのか…

そんな条件なくても八火と殺り合うつもりだったけどな…

OK八火とやるのか…楽しみだ

 

 

「と七奈は言ってるわけだが…どうする?義兄さん?」

 

「まだ義兄さんになった覚えはないぞ?俺を倒してからだな」

 

 

俺の世界を展開する…

黒い荒野が続いていく世界だ…

七奈は外にいてもらう…巻き込まれたらやばいし…

 

 

「んじゃ…はじめようか?」

 

 

俺は八火を見ながら言う

 

 

「ああ、そうだ…なっ!!!!!!!!!!!」

 

 

な、といった瞬間に俺に突っ込んで来る

左手に大太刀を持っている

下から切り上げ…

俺はそれをギリギリでかわす…

わざとギリギリにした…まだ余裕があるぞってメッセージだ…

八火はニヤッとした後右手をこっちに向けてきた…

って!?パイルバンカー!?(E○F4に出てくるあの武器です、手につけて、杭みたいなのが一気にすごい勢いで突き出される武器です)

しかも先っちょ尖ってる!?殺すきじゃねぇか!?

 

 

「あぶね!?」

 

「七奈の恋人になるんだろ?これぐらいでびびんなよ?」

 

「OK!全力でやってやる!!!!!!」

 

 

俺はパイルバンカーをマトリックスみたいにかわす…

パイルバンカーが俺の上を通過する…

俺は体制を整えながら右足で回し蹴りを放つ

避けられる…

俺はそのまま体を回転させて右手の手刀で八火を刺しに行く

右手はまだ体制が整ってんない八火は右手の大太刀を盾に変化させて受ける

 

 

「関係ねぇ!!!!喰らい尽くす!!!!!!!!」

 

「なっ!?」

 

 

盾が無抵抗に貫通したのに驚いたのかな?

だが俺の手刀は避けられる…

そのまま距離を開けられる…

 

八火は両手にアンチマテリアルライフルを持っている…

うわぁ…はじめてみたぜ…あんなの…

えーっと…M82A1とか言うやつだっけ?

 

 

「動くなよ!!!!!!!晴夢!!!!!!!!!!」

 

 

やべっ!?驚きすぎたのと体制が整ってないので回避できねぇ…!

 

ドドゴォ ドドゴォ ドドゴォ ドドゴォ ドドゴォ ドドゴォ ズドドォン ズドドォン ズドドォン

 

おかしいだろ!?アンチマテリアルライフル両手に持ってしかも二点バースト(二発連続で撃てる)って…

しかも連射してくる…

これは体吹き飛ぶな

 

まず腕が吹っ飛ぶ…

というか威力高すぎて腕にかすっただけで全身木っ端微塵になりそうになる…

というかギリギリ形を保っている状態だ…

たった一発着弾しただけでな…

しかもどんどん弾丸がとんでくる…

そのほぼすべてに直撃…

 

 

「がっ…がぁぁぁあああアアアアアアアアアアアアああ!!!!!!!!!!!」

 

「喰らえ!!!!!!!!」

 

 

八火はダメージを受けてる俺に追撃…

両手にパイルバンカーを二つ付けたモノ…(パイルバンカーを二連射できるものHの形に杭がついているから連続で撃てる)

皆さん…俺の義兄さん…容赦ないです…

 

 

「追い討ちだ!!!!!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパァァァン

 

両手につけたパイルバンカーでなんども貫かれる…

もうほとんど体が原型とどめてないんだが…

 

 

「あー…流石に死んだか?」

 

 

八火が俺の死体?を身ながら言う…

うん…死んだよ…

数回は死んだよ…

こんなに死ぬのは久しぶりだ…本当に…

久しぶりだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

嬉しい!!!!!!本当に!!!!!!!

これなら!!!!!かなり満足の行く戦いができる!!!!!!!

俺はぼろぼろのままで立ち上がる…

手を使わずに重力に逆らうようにふわっと立ち上がる…

手を使わずにいっていうか…手がないからさ…

 

 

「クックック…クハハハハッハハハッハハハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!アア゛!!!!!!!!!!!!!!!

死んだ死んだ…何回も死んだぜ…ああ゛本当に久しぶりだ…こんなに死んだのは…」

 

 

八火は驚いた顔でこっちを見ている…

死んでないにせよ、あそこまでぼろぼろにされてすぐ治ったのに驚いたみたいだな…

 

 

「ふぅ…八火ィ…行くぞ?」

 

 

俺はそう言い終わった瞬間に距離を喰いながら一気に接近する…

そしてぶん殴る

 

 

「ふっ飛べ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「ぐぁっ!!!!!!!!!!」

 

 

吹っ飛んでいくスピードに追いつく…

そしてさらに蹴りを入れる

さらに追い討ちをかけにいくが…

 

 

「お前も喰らいやがれ!!!!!!!!!!!」

 

 

M82A1を左手に持っていた…

八火は吹っ飛ばされながら引き金を引く…

俺の腹の辺りにあたって、上半身と下半身がわかれる…

あーあ…いてぇ…

銃は相手にしたことないから、対処法がわかんねぇんだよなぁ…

俺の下半身は光になって消えて俺の上半身で下半身が治る…

体が治る前に服が治る…

 

 

「やべぇいてぇな…真っ二つにされるのって…」

 

 

体を再生させ、八火の15メートル前あたりに着地する…

さてと…銃の対処法がわかったし…

そろそろ終わらせるかな…

すげぇ楽しかったが…

俺は七奈と恋人になりたいしな

 

 

「普通は真っ二つにされたら痛いじゃすまないんだけどな…」

 

「じゃあ、そろそろ終わりにするぞ?」

 

「ああ…」

 

 

八火は鉄球を2個地面に置く…

その鉄球は三脚が生え、後部にはバッテリーぽいものがあり、

前方には六つの砲身のついたガトリングガンが出てきた

えぇ…と自動照準ですか?そうですか…

この15メートルをどうやってつめるか…だな…

そして八火本人は地面にパイルバンカーを刺してそれを台にしてアンチマテリアルライフルを構えている…

俺は両手に手刀を作る

俺はクラウチングスタートの構えになる…

いつでも走れる体制になった瞬間、ガトリングガンが起動する…

 

キュィィィィン…ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ!!!!!!!!!!!!!

 

そして俺は駆け出す

八火もアンチマテリアルライフルを撃って来る…

俺は被弾しまくるが無視だ…

再生させながら駆ける…

そしてガトリングを両手の手刀でぶっ壊す…

八火と距離とつめる…

俺の頭に向かって銃弾が放たれる…

俺は…弾丸を捕食した…

 

 

「なっ!?」

 

「終わりだな…」

 

 

マテリアルライフルを手刀でぶっ潰して俺はそういう…

正直こんなに死んだんだから、勝ちも何もないが…

だが、能力が進化したな…

高速で飛来する物体も喰えるようになった!

マジ便利!

最後に弾丸を喰って八火が驚いてくれてよかった…

そのまま驚かなかったらまだまだ続いてたな…この殺し合い…

 

 

「これでいいか?八火」

 

「ああ…最後、びっくりしたのが敗因か…次は負けないって言うか…お前不死身か?」

 

「いや、後…1698129828回心臓を潰してあともう一回殺したら死ぬぞ?」

 

「うわぁ…チート…」

 

「お前も十分チートだろ…」

 

 

俺の世界が砕け散る…

疲れたなぁ…

かなり死んだし…

 

 

「で?どっちが勝ったの?」

 

 

七奈が聞いてくる…

んーでもなぁ…八火は命が一個しかないのに、俺は何個も命あってちょっとずるいかなぁ…

まあ、今回は…

 

 

「引き分けだ…」

 

「え?…いやいや、お前の勝ちだろ?」

 

 

八火がそういってくる

 

 

「いや、よくよく考えて見たら、俺の命たくさんあるのにお前の命一個しかないだろ?アンフェアだと思ってな」

 

「お前の力なんだから、それでいいと思うんだけどなぁ…」

 

「確か…条件は勝ったら…だったよな?引き分けだからダメだな…」

 

 

残念ながら…な…本当に残念だぜ…

 

 

「なんか…俺もすっきりしねぇ…」

 

「そう、引き分けだったの?じゃあ、ダメだね」

 

 

七奈は優しい笑みを俺に向けていう…

あなたの勝ちだったんでしょ?って感じだ…

だから引き分けだって…というオーラを出して見る…

八火もなんかいってるが…まあいいや

そろそろかえらなきゃいけないだろうし…

 

 

「もうそろそろ帰るんだろ?」

 

「ああ、おーい!秋!」

 

「なんだ?」

 

「帰るぞ」

 

「そうか…姉上、もう帰らなければいけないようだ」

 

「「「姉上!?!?!?!?!?!?」」」

 

 

俺たちはかなり驚いてるのにあの二人は普通に会話する…マイペースすぎるぜ…

 

 

「ん?ああ、話している内に自然とそう呼ぶようになってしまったのだ、なんだか本当の姉のように思えてきて…」

 

「私はそれでいいかなと思ったので姉上でいいか、ということになった」

 

「「「えぇ……」」」

 

 

マジで…?

まあいいや、その辺は納得しとかなきゃな

 

 

「き、気を取り直して…スキマを開くぞ?」

 

 

八火はスキマを開く

 

 

「ああ、じゃあな、八火、また殺ろうぜ?」

 

「ああ、わかったよ、次殺るときはもっと強くなってるぜ?」

 

 

八火はそういってニヤッとする

 

 

「そいつは楽しみだ」

 

 

俺もニヤッとする…

おっと言い忘れてた…

 

 

「七奈、今回はダメだったけど…俺はずっとお前のこと愛してるぜ?」

 

 

自然に…本当に自然に笑顔が出た…

七奈のことを愛してるって感情が出た感じの笑顔…愛おしいと思う感情が作った笑顔…

いつもは戦闘中だったり、ニヤッとしかわらえないのに…

自分でもわかるくらい…凄く優しい感じの笑みが出た…

こんな笑いかたしたの…はじめてだな…

七奈を見てみると少し顔を俯かせて赤くなっている…

うん、赤面顔が見れてよかったぜ…

 

 

「姉上、ではまた会おう」

 

「ああ、秋、元気でな」

 

 

龍桜と龍桜がそういってあいつらはスキマ?というのに入っていく…

七奈…可愛かったな…

恋人にできなくて残念だ…

 

 

「晴夢」

 

「なんだ?…って、なんで少し怒ってるんだ?」

 

「あんな笑顔…私は見たことがなかったぞ?…長い付き合いなのに…なんだか、負けた気分だ」

 

 

嫉妬ってやつか…頬を膨らませてかわいいなぁ…

俺はさっきの笑顔を思い出しながら…

そしてそれよりも龍桜が可愛いと思う気持ちを龍桜のことを愛しているという気持ちを込めて笑みを浮かべる

 

 

「そうやっておこってる龍桜も可愛いぜ?」

 

「あ…」

 

 

龍桜は消えそうな声でそういった後真っ赤になって気絶した…

えぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!??!?!?!

俺は驚きながら龍桜を支える…

これは…どういうことだ…?

はあ…仕方がないので俺は龍桜をお姫様抱っこして次の目的地へと歩き出す…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

aide八火

 

俺はスキマの中を歩きながら考える…

 

あ、あいつ…晴夢…最後の最後に見せたあの笑顔…反則だろ…

同性でさえときめいたわボケ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

思わず自分がそっち系にいったのかと思ったわ!!!!!!!!!

七奈は真っ赤のまま俯いてスキマの中を歩いている…

秋はあの笑顔を見てなかったんだな…

よくわからないといった顔で隣を歩く…

 

 

「兄さん」

 

「なんだ?」

 

 

七奈が俯いたまま…赤くなったまま話しかけてきた…

 

 

「わ、私…好きな人ができたかも…」

 

 

正直に俺が思ったことを言おう…ですよね~

あの笑顔は反則だぜ…

あんな笑顔で愛してるぜって…落ちない女性がいるのかよ…

しかも七奈にはそこそこ好感度がある状態だったし…

あの笑顔…能力なんじゃないだろうか…

 

笑顔で相手を落とせる程度の能力

 

本当にそんな能力かと思うレベルだったぜ…

何度でも言う…あの笑顔はマジで反則だ…

あの笑顔のせいであいつの濃いキャラクター性の戦闘狂とか、美少女好きとか、全部吹っ飛ぶレベルの笑顔だ…

あんな笑顔振りまきまくってたらやばい…

同性愛に目覚める男も出てくるだろうな…

 

はあ…まあ、また会いたいのは確かだな…

七奈もこんな感じだし…七奈もまた晴夢に会いたいだろうし…

さてと…帰るか…今日は色々ありすぎだ…




晴夢さんの新しい能力!
笑顔で相手を落とせる程度の能力…
マジでか…しゃれにならない女たらしになってますね…晴夢さん…
せろはんさん、不都合な点がございましたらしっかりと消しますので感想かメッセージをください…ちゃんと直しますので
異世界の子をおとしちゃう晴夢さん…
マジでか…

もしかしたら落としてしまったあたりを修正することになるかもしれない(震え声)

まあ、そのときはそのときで…ちゃんと直します

では!感想待ってます!
雰囲気録100話は明日ちゃんとあげますので楽しみに待っててください!

次回も頑張って編みます!

せろはんさん、都合の悪いところは言ってくださいね?


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74話 「よっ!スサノヲ!久しぶり!」

感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!

前書き…ねたがない…


風神、雷神…

どんな奴か知らんけど…

行ってみよう!

とか思ってあるいていると…

あっ…超久しぶりの顔を見た…

 

 

「よっ!スサノヲ!久しぶり!」

 

「晴夢…さん?晴夢さん!お久しぶりです!数億年ぶりですね!」

 

「嫁さん貰ったんだろ?おめでとさん」

 

「ありがとうございます!晴夢さんこそ…恋人、随分増えたみたいじゃないですか」

 

「そうだなぁ…」

 

 

世間話?見たいなものをする…

あんな子供だったのに…結婚まで行くとはなぁ…

一気に老けた気分なんだが…

まあいい、仕方ない

 

 

「んで?この子がスサノヲのお嫁さんか…」

 

「スサノヲの妻のクシナダと申します、以後お見知りおきを」

 

「ああ、スサノヲの…なんだろう…命の恩人の影神 晴夢だ」

 

「確かに命の恩人ですけど…その言い方は…まあ、それはいいとして」

 

「よくないぞ?この頃私がよく無視されるが…私は…龍桜だ、よろしく」

 

 

ちなみに龍桜はあの笑顔を見てからなぜか顔をあわせるたびに赤面するようになって、一週間以上たった今でも顔をあわせると赤面する…

なんだというんだ…ただの笑顔だろう…

まあいいや

 

 

「んで?お前は次どこに行くの?」

 

「はい、えーと…取り合えず一回高天原に戻ってですね」

 

「ああ」

 

「少し休みます…一応言われてた分は終わったので」

 

 

帰るのか…それにしても、俺より配分が多かったはずなのに、仕事はえぇな…

いや、俺が遅かったのか?

 

 

「そっか…俺は途中で色々あったせいで後二つ残ってるんだよなぁ…」

 

「手伝いましょうか?」

 

「いや、いいらねぇよ、自分の仕事くらいは自分でするさ」

 

「そうですか…そうですね、頑張ってください」

 

「ああ、頑張るさ…じゃあな」

 

「はい、さよならです」

 

 

スサノヲはそういってクシナダと歩いていった…

いいねぇ…なんか、クシナダとスサノヲの二人がなぜか雰囲気っていおうか…

そんな感じのものが出てる…めっちゃあってる感じがする…

さあてと…

 

 

「龍桜、行くぞ?」

 

 

龍桜の方を向いて言う

 

 

「わ、わかった…」

 

 

顔を俯かせて赤くなった龍桜はそういった…

どんだけ時間かかってんだよ…

うーん…なんでこうなったんだ?

あの笑顔か?いやいや、そんなまさか、そんなんで一週間以上この状態なわけがないぜ…

まあいいか行くとしよう

少し急ぐか…

龍桜をお姫様抱っこする…

 

 

「きゃぁっ」

 

「行くぞ」

 

「い、いきなり」

 

 

龍桜が怒ってるが…まあいい、さっさといくとしよう…

もうすぐつくし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideスサノヲ

 

 

さてと…間違って大量の妖怪の住みかに入ってしまいましたね…

はあ…ちゃんと確認して進むべきでした…

少し馬鹿でしたね…

クシナダもクシナダですが…

なんでクシナダが出てくるか?

クシナダ…俺の背中で寝てるんですよね…

ちなみに今俺はどこでもそんなに信仰されてませんから、あんまり神力がありません

クシナダの故郷じゃ結構信仰されているようですが…

さてと…

この妖怪ども…死にたいのでしょうかね?

 

 

「妖怪ども…断たれたいのなら来てください…一人残らず…断って上げますよ…その命をね?」

 

 

妖怪は俺の忠告に耳を傾けずそのまま攻撃してくる…

攻撃してくる妖怪たちを無視してクシナダを背負って歩く…

まあ、この妖怪たちはみんなもうすでに…

断たれていますが…

気づいてないんですね…

いきなり強い風が吹き抜けた…

そのせいで傷口がずれて、妖怪たちはみんな死んでいく…

さてと…さっさと帰りますか…

俺は晴夢さんみたいに戦闘狂じゃないから、あんまり戦いたくないんですけどね…




スサノヲさんは、いまやべぇチートです…
晴夢さんもマジで戦ったら数億回死ぬくらいです…
いつかスサノヲさんの話を一話あげたいですね…
ヤマタノオロチを退治する話とか

感想待ってます!
次回も頑張って編みます!


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75話 「鬼は俺たちが作る国に来るぞ?お前らはどうする?」

今、コラボしようとしてるんです、とても大規模な…
詳しくは活動報告で…
そこでですね、明日から全力で書き始めるので、しばらく戦愛録も雰囲気録も更新できません…本当にすいません
参加したいというかたは活動報告に書き込んでください

感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!


「うぉ!雷落ちてきたぞ?」

 

「せ、晴夢…晴夢にしがみついているのも結構つらいのだが…」

 

 

今俺は風神、雷神の住処に来ている…なんか…山だ…この山の頂上にいるらしい

んだが…雷が雨のように降ってくるし、風がおかしい勢いで吹いているし…

ちなみに龍桜は飛ばされそうになったので俺にしがみついてもらっている

じゃないと本当に飛ばされる…

 

 

「しかみついてると飛ばされそう?仕方ないな」

 

 

俺は龍桜をお姫様だっこする…

真っ赤になって俯く龍桜…

うん、かわいいなぁ…

このまま一気に上まで行くぜ?

地面を蹴る

衝撃を消すけど…

そのまま頂上までいく

 

 

「あのさ~なんで俺たちこんなに雷落としたりしてるんだっけ?」

 

「え?あれだろ?なんか…あれだろ?」

 

「だからそれがなにかっていってんだよ」

 

「一応俺たち神だから、こうやって信仰集めてるんだよ…多分」

 

「今多分って言ったろ?なあ!」

 

「うるせぇなぁ…というか俺たち、鬼なんだよなぁ…種族的には」

 

「そういやそうだったな…でも今は神だろ?」

 

 

なんか話してるけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

この嵐を何とかするために!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

遥か上空から龍桜を抱えたまま

キーーーーーーーック!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

「そうdげふぅぁ!?!?!?!?!?!?」

 

「ふ、風神!!!!!!!!!な、なんだ!?なにがふってきたんだ!?」

 

「てめぇらのせいでここまで登るのがめっちゃ大変だったわボケが!!!!!!!!!!!」

 

 

風神?を蹴ったみたいだな…

雷神がすげぇ驚いてる…

 

 

「え、えぇと…あんた誰?」

 

 

雷神?かな?がまあ?マークを一杯浮かべて聞いてくる

 

 

「どうでもいいわそんなこと!!!!!!!!!!!さっさと来い!!!!!」

 

「え?ど、どこに?」

 

 

さっきから混乱しっぱなしだな、こいつ

 

 

「俺たちが作る国」

 

「えぇと…話がまったくわからない、取り合えず…そいつの上からどいてやってくれ」

 

 

そうだな…どいてやるか…

ちなみに風神も雷神も普通の人って感じだ

雷神が金髪ショートカットのイケメン

風神が白髪ショートカットのイケメン…

どっちもイケメン…

だが風神の額の中心に白い角が…

雷神は額に二つ黄色い角が…

 

こいつら…鬼か…

 

 

「いてぇ…ひでぇ目にあったぜ…」

 

「まあ、俺よりお前のほうが運が悪かったんだなぁ」

 

「そうみたいだなぁ」

 

 

こいつら仲いいな…

というか…それ以前に

 

 

「お前ら…鬼か?」

 

「「ああ、その通りだ」」

 

 

そうかそうか、鬼か…ならなんとなく聞きたいことがある

 

 

「じゃあ、鬼姫を知ってるのか?」

 

「「そりゃ鬼姫様のことは知ってるよ?仲間の元に戻りたいんだけどねぇ、どこにいるのかわかんねぇ」」

 

 

こいつら…いってることが同じでしかも同時にしゃべってやがる…

というか、住む場所がわかんなくなってんのかこいつら…

じゃあ、簡単だな

 

 

「鬼は俺たちが作る国に来るぞ?お前らはどうする?」

 

「マジで?」

 

「マジだ」

 

 

雷神が聞いてくる

なぜ疑う…まあいいけど

 

 

「本当に?」

 

「本当だ」

 

 

風神が聞いてくる…

しつけぇな!

 

 

「「やったぁーーー!!!!!!!」」

 

 

うるさいし…

まあ、なんにせよ雷神、風神はなんとかなったなぁ…

 

 

「じゃあ、高天原ってとこにいけ」

 

「「ああ、わかったぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

 

 

一瞬で飛んでいった…

なんだあいつら…

どんだけうれしいんだよ…

まあ、久しぶりに仲間に会えるみたいだったし、そんなもんかぁ

さてと…次は…一番めんどくさそうな…天狗だな

 

 

「龍桜、行くぞ」

 

「ああ、わかった」

 

 

俺と龍桜は歩き出す

天狗の山…こっちだったよなぁ…




あとは倭国に誘う相手、天狗のみですが…更新はしばらく休みます
俺がコラボ書きたいだけなんですが…本当にすいません!
コラボ、全力で書くので…
コラボ、参加したいかたがいれば活動報告に書いてください!

では!感想待ってます!

次回はしばらく後ですが、頑張って編みます!


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76話 「「みんな、バレンタインって知ってる?(ますか?)」」

碧緒さんと白守さんは、メガ雪華さんのところの小説、東方守護録の登場人物です!
ちょっとしたコラボです!

では!リア充の祭典葉連他印禰(バレンタインデー)

ゆっくりしていってね!


side龍桜

 

 

 

 

 

「「みんな、バレンタインって知ってる?(ますか?)」」

 

 

がーるずとーくというものをしている途中に碧緒(みお)白守(はざね)がそういった

碧緒と白守は晴夢の新しい恋人だ、すこし前にみんなを集めて晴夢が言った「俺、新しい恋人が二人できたぜ」と…

 

まあ、びっくりはしたが、みんな『まあ、晴夢だし』という感じで普通に受け入れた

 

この二人は異世界の人物らしい、地球の意思と月の意志らしい…そのへんは私にはよくわからないが…あと二人は姉妹らしい、イザナギがそれを聞いて

 

「なあ、それって姉妹d」

 

とかなんとか言っていたが途中で晴夢が殴り飛ばし、イザナミが連れて行ってしまった…

なにを言おうとしていたのだろうか…

何回かみんなで集まって雑談をしたりしているのでみんな仲が良い

晴夢、異世界の者にまで手を出すとは…強引だな…

まあ、そこに好きになったのもあるが…

 

 

「龍桜?どうしたのじゃ?顔が赤いぞ?」

 

 

鬼姫にそう言われた私はぶんぶん頭を振って思考を切り替える

私はなにを考えているのだ…

確かに晴夢は好きだが…

 

 

「龍桜さん?どうしたんですか?顔が余計に赤く…」

 

 

今度はアマテラスに言われた…

うぅ…恥ずかしい…

顔が熱いのが治らん…どうしよう…

 

 

「バレンタイン…ね、私は知らないわね」

 

 

鳳がそういう…

ふむ…ばんれんたいんか…

 

 

「私は知らないな…」

 

 

私もそういう

他のみんなも知らないと言う

 

 

「バレンタインって言うのはね、好きな人にチョコをあげる日のことだよ?」

 

「そうです、だからみなさんと一緒に晴夢さんへのチョコを作ろうと思ったんです!」

 

 

碧緒と白守がそういう…

なるほど…好きな人…か…

 

顔がまた熱くなる…

 

うぅ…慣れんなぁ…アマテラスと清羅とルーミアも赤くなっている…よかった、私だけではないようだ…

鬼姫と鳳と白守と碧緒はなぜ平気なのだ…いや、碧緒は少し赤いな…なんとかばれないようにしようとしているようだが、結構赤くなっている…

 

 

「みんな…と言うとのう…晴夢の恋人と言うなら永琳も含まれるのじゃが、ここにはおらんぞ?どうするのじゃ?」

 

 

鬼姫がそう聞く…確かにそうだ、永琳がいない…

というか、私が永琳と最後に会ったのが月移住計画のときなんだが…かなり長い間会ってないな…

 

 

「大丈夫だよ、僕がなんとかする」

 

 

碧緒がそういう

どうするつもりなのだろうか…

 

 

「というか、ここにいる面子なら月ぐらい簡単に行けそうだけどね…」

 

 

清羅がそういう…

この中では一番私が弱そうだな…

今は力がすこし戻ってきたくらいだから、そこまで強くもない…

 

 

「碧緒、どうやって永琳を連れてくるんだ?」

 

 

ルーミアが聞く

そして碧緒は

 

 

「ちょっと待っててね~」

 

 

そういってどこかに行く…

 

 

それから数分したあと帰ってくる

 

 

「ただいま~」

 

「みんな久しぶりね…いえ、はじめましての人も多いわね」

 

 

碧緒の後ろから永琳が来る…

久しぶりにあったな…

 

初めて会った相手と自己紹介をはじめる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんな自己紹介して、少し雑談して交友を深めた後…

 

 

「よし、じゃあ、チョコを作ろうか」

 

 

碧緒がそういう…

みんな準備している…エプロンして、ちゃんと手を洗って…

 

白守が説明しだす

 

 

「チョコというのはこのカカオという植物の種子を発酵・焙煎してできたカカオマスを主原料とし、これに砂糖、ココアバター、粉乳などを混ぜて練り固めた食品です!

苦かったり甘かったりと、一人一人が一から作るのなら味がかなり違います!」

 

 

チョコは私も知っている、私はたまに料理するからな

永琳も知っている

そもそもあのチョコというのは月人が作ったものだからな…

 

だから今この地球にはチョコというものはないので、知らないものは多い

 

この中では鳳、清羅が知らないはずだ

 

月人がいた時代から生きていれば知っているかもしれなかったが、二人はまだ若い?からな

 

 

「じゃあ、みんな!はじめようか!」

 

 

碧緒がそういう…

よし、頑張って作ろう!晴夢にあげるものだからな!そうでなくても全力で作るが、今回は頑張るぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「い、色々…本当に色々あったけどできたね…」

 

 

清羅がそういう…

 

 

「面白かったぁ~」

 

 

碧緒がそういう…

 

 

「姉さん?全然面白くないですからね?なんで面白がってるんですか!」

 

 

白守がそういう…

 

 

「わしはしっかりできたし、みなもちゃんとできておるからよかったと思うがの」

 

 

鬼姫がそういう…

 

 

「ま、まあ…アマテラスがあそこまで料理が下手なのは予想外だったわね…」

 

「私はアマテラス様の料理の腕は知っていたから…」

 

 

鳳と永琳もそういう…

 

 

「うぅ…確かにお料理は苦手ですけど…でも今回はできてよかったです」

 

 

アマテラスがそういう…

 

 

「うむ、ちゃんとできてよかった…料理なんてはじめてだったからな」

 

 

ルーミアがそういう…

 

 

「まあ、とにかく、みんなちゃんとできてよかった」

 

 

私は本当に安堵してそういう…

はじめはどうなるかと思った…特にアマテラス…

アマテラスはとりあえず燃やしてみる!って感じだった…

鬼姫は使った道具が壊れる…

でも他のみんなはそんなにひどくはなかった…よかった

 

 

「みんな?タイムリミットは今日の深夜12時までだよ?OK?」

 

『OK!』

 

 

碧緒がそういいみんなでOKと返す

よし、頑張って渡すぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ…今日はバレンタイン…か…みんなはチョコくれるだろうか…?いや、そもそもこの世界はバレンタインの概念がないしなぁ…というか俺、10億年もよくバレンタインなんて覚えてたな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ん?渡すときの描写がない?
そりゃあ、本人たちに渡すときのことは内緒にと言われましてね…
雰囲気録のあの二人は鈍感だからばれなかったけど、この人たちは無理ですよ…

みなさん一人一人が想像してください!この人たちの場連他印禰(バレンタインデー)

感想待ってます!

缶蹴りの執筆に戻るのでまたしばらく更新ができませんが、これからもよろしくお願いします!

次回も頑張って編みます!


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人物紹介 影神晴夢 影神龍桜

影神 晴夢(かげかみ せいむ)

 

 

種族 人間

 

年齢 約10億歳

 

身長178~180cm(転生したばっかりのときより2cmのびて今は180cm)

 

見た目 黒髪黒目、髪は邪魔にならない程度にきってある、顔は上の中くらい、そこそこイケメンで整った顔立ち

 

能力 捕食する程度の能力

    笑顔で相手を落とせる程度の能力(仮)

 

 

性格 美少女大好き、戦闘狂、この二つがすごいことになっていて他がわかりづらいが、相手の嫌がることは絶対しない、実は頼まれれば美少女以外の頼みでも大概聞いてくれるなど意外とお人好しであり人徳者でもある、決して人格者ではないが…

 

本人は自分のことを自己中心的なやつだと思っており、なんとかしたいなぁと思ってはいるが、別にいいかぁ…とも思っているため中々治らない

相手を捕食したあとにちゃんとご馳走様を言うあたり常識人なのかも…いや、ないな

 

自己中心的ではあるがちゃんと周りにあわせたり、手助けしたり、人のことはナチュラルに助ける、自分の思いは素直に言う

 

そのため本人の意図しないところで好感度が上がったりする

人が決めた選択に口出しはしない、どんなことになっても、それを見守る、相談に乗ったり、アドバイスしたり…真面目な話ならちゃんと真剣に聞いてくれる

 

もし、誰かが自分の好きなように選択して、本当にどうしようもなくなったときは助ける

 

前世ではめちゃくちゃ頭がよかったりする

だから勉強とかの内容はいまだかなりの量が頭のなかにある

勉強のことでわからないことがあったら教えてくれるはず

 

本編では出番がない特技だが人になにかを教えるのがおかしいレベルで上手という特技もある

もはや、人になにかを教えることが上手な程度の能力のレベルである

 

今は頑張って自分で料理を覚えてアマテラスに教えようとしている

 

真面目な話のときは人徳者になったり、基本的に超お人好し

敵は容赦無しで殺すが…

 

ああ、あと恋人を傷つけたりすると、おそらくキレます

 

恋人の数は9人

モテモテですね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晴夢さんに影神晴夢以外で自分を表すとすると、どうするか聞いてみました

 

 

「捕食者だそれ以上でも、それ以下でもないし、今後それ以上かそれ以下になることもない、ただの捕食者だ」

 

 

あともう一つなんで殺し合いが好きなんですか?

 

「いや、メタい話すると36話の自分との殺し合いのときに大声で言っちゃってるんだけど

…個人と個性があるから世界が成り立ち、戦いが、争いがあって…個人と個性があるから俺はみんなと出会えたんだ、少なくともだからこそ俺は戦いが…殺し合いが好きなんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影神 龍桜

 

 

種族 龍

 

年齢 約9億歳

 

身長 164cm

 

見た目 桃色の長い髪(ストレート)、顔立ちはとても整っており街を歩けば10人中1000人ほど振り返るレベル(ちょっと待て990人どこから来た!?)

 

スタイルはかなりいい、胸は大きすぎず小さすぎず、でも大きい方

 

 

能力 無し

 

 

性格 もと龍なので威厳がある…ときもたまにあるが天然、しゃべり方は龍のときとほとんど変わらず、少し男っぽい…かな?

すごいお人好しではある

力はなくなっているので妖怪に普通に殺されるレベルの強さなのに妖怪の襲われている人を見ると後先考えずに助けに行くくらいにはお人好しである

 

得意なことは料理

 

 

 

 

 

龍桜さんに影神 龍桜以外で自分を表すとしたら?と聞いたら

 

 

「私は…せ…せ…晴夢の…こ、恋人…だ、それだけだ!」

 

 

真っ赤になってあせってどこかに走っていってしまった…



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77話 「ん~お前とのデートのため」

今回は鳳さんがヒロインの話
鳳さんを可愛く、晴夢さんをかっこよくかけていたら幸いです

ゆっくりして晴夢さんのかっこよさに惚れて行ってね!


今俺は鳳と一緒に歩いている

ん?龍桜じゃないのかって?

そりゃぁ、龍桜と一緒にいることは多いけどさ

 

今日は鳳と一緒だ

 

まあ、今は国づくりを中断して、作りかけのここ、倭国でのんびり休暇中だ

 

しばらくしたらこの国から出ることになるがな

 

 

「晴夢、なにしに出てきたの?」

 

「ん~お前とのデートのため」

 

 

俺たちは歩きながら会話する

俺がデートのためというと、鳳は心底嬉しそうな顔をして

 

 

「まぁ!嬉しい!」

 

 

そこで言葉を区切り、

 

 

「…とでも言って欲しかった?」

 

 

鳳は意地悪そうな顔をしてそういう

ふむ…冗談だと思ってるのか?

 

それはひどい誤解なんだがな

 

 

「いや、本心からだよ、特に用はなかったからな」

 

「へぇ~そうなの」

 

 

言葉ではそう興味のなさそうに言うが…

少し頬を赤く染めて、嬉しそうにしているのでわかりやすい

 

うん、とても可愛いな

なんとなく頭を撫でてみる

 

 

「え?…あ…あぅ…」

 

 

鳳の少し薄い緑色の髪はさらさらしている

触り心地半端ねぇ…ずっと触っていたいなぁ…

鳳が赤くなるのは珍しいな

 

龍桜の頭をなでたこともあるが、やはり一人一人髪の毛の質が違うな…

今度、鬼姫やアマテラスやルーミア、永琳に清羅、碧緒や白守の髪も撫でようかな?

 

うん、それもいいな

きっとみんなそれはそれは触り心地がいいのだろう

反応も気になるしな

赤くなるの、もっとして!っていうのとおそらくどちらかだろうけどなぁ

鬼姫と碧緒と白守あたりがもっとしてっていうんだろうなぁ

 

 

「いやぁ…俺の恋人可愛いなぁ」

 

 

この倭国が作りかけといったが…

この倭国の中心は高天原

まあ、完成したら普通の人間や妖怪は入れなくなるらしいけど

 

だから俺たちはみんな高天原にいる

 

そして高天原にある街、天原村

 

村というにはでかいが…だってなぜか月に行ってしまった月人の街くらいの大きさだ

永琳、元気にしてるかな?

まあ、元気だろう、また今度会いに行くとしよう

この村はアマテラスがおさめている

 

 

「晴夢、いつまで頭をなでているの」

 

 

鳳は少し赤くなりながらそういった

うん、ちゃんと赤くなってくれて嬉しいぞ?

あんまり赤くなってくれないからな、鳳は…

 

 

そのまま鳳と散歩しながら村の外に出る

いい景色が見れるところがあるのでそこに行こうかと思ったから、外に出てきた

 

龍桜とたまに散歩で歩いてくる

 

まあ、少しだけめんどうなことがあるんだけどな

 

そう思った瞬間、俺は鳳の顔の前に手を出す

その瞬間、俺の手は弾け飛ぶ

 

 

「鳳、大丈夫か?」

 

「どうせ死なないから…防がなくてもよかったのに」

 

 

鳳はそういっている

けど知ってるぞ? 不死身っていっても痛いんだろう?

 

 

「鳳、不死身は不死身でもちゃんと痛覚があるんだろ? 痛いんだろ? 俺はな、自分の好きな女が痛い思いをするのはちょっと遠慮したいんだ」

 

 

俺はそういいながら弾けてすごいことになってる腕を見る

 

どうやら妖力弾らしい

これが面倒なことだ

 

妖怪がわんさかいる、しかもかなり強い

小妖怪レベルは一切いない、ほぼ中妖怪レベル…そして一割くらいの大妖怪

 

これは多分中妖怪だな

今の時代の大妖怪はちょっと強いからな

 

 

「それにな、不死身でも自分の女が怪我してるとこなんてみたくねぇよ、だから怪我をしてもいいなんてもう言うなよ、絶対守ってやるから」

 

 

俺は穏やかに微笑みながら鳳にそうささやく

鳳は顔を隠すようにうつむいていた

 

ボロボロの右腕をちぎって、気配がする方へ腕を投げる

すごい勢いで一直線にとんだ腕は何かに刺さったようだ

 

まあ、妖怪だ

 

鳳に霊力弾を撃った…な

 

 

「んじゃ、行こうか? 鳳」

 

「ええ、行きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱここだなぁ…」

 

 

とある丘の上で腰を下ろす

高天原が全貌できる

 

なぜか落ち着くんだよなぁ…

 

でも高天原って神様が住んでる以外は普通の平原が続いてるだけなんだよなぁ…

まあ、あたりに膨大な神力が常に存在している以外は…だけど

 

 

「晴夢…私は不死身よ…でもね、あなたは…あなたの命は有限よ、たとえ無限に近くても…ね」

 

 

鳳はそういいながら俺の隣に座る

三角座りだ

膝に頭をのせて、こちらを向きながら続ける

 

 

「だから私を守っても、あなたが損をするだけよ?だから…守ってくれるのは嬉しいけれど、私のために身を挺してっていうのは…」

 

 

鳳がその先を言う前に鳳の口に指をあてて発言を止める

 

 

「鳳、お前のためだなんて言ってねぇだろ? 俺は、いつでも俺のしたいように…いつでも俺の好き勝手に動いてるんだ」

 

 

そこで一度言葉を区切り

まっすぐに鳳を見る

 

 

「鳳、損得じゃねぇ、気持ちの問題だ、俺はお前を…自分の女を守りたいから守った、この行動はそれ以上でもそれ以下でもないし、今後それ以上にもそれ以下にもならない」

 

 

そこまで言って

鳳にキスをする

 

そして、もう一度鳳の顔を見て

 

 

「何より、自分の女を守るのは男の義務であり名誉であるんだぜ?」

 

 

鳳は顔を真っ赤にしていた…

 

 

(ふむ…もう少しここに鳳と二人きりで…いようかなぁ)

 

 

俺は青く『晴れ』渡る空を見ながらそう思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




やべぇ…こんな男になりたいぜ…

まあ、晴夢さんは男としても人間としてもかなりできてますね
流石人格者じゃない人徳者!

晴夢さんかっけぇ!と鳳さん可愛いと思っていただければ幸いでした!

感想待ってます!

次回も頑張って編みます!


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78話 「晴夢、ありがとうね」

今回は清羅さんがヒロイン
清羅さんがずっと思っていた感謝の言葉を晴夢さんに告げました

それを受けて晴夢さんは…?












ゆっくりして晴夢さんのかっこよさに惚れて行ってね!


暇だな…

今日はみんな各々のやることでいない

 

龍桜とアマテラスは龍桜がアマテラスに料理を教えるということでくそ広い台所へ

鬼姫は倭国に移動した妖怪の山に帰って鬼たちと宴会

鳳は倭国での自分の住処探し

ルーミアは睡眠中

永琳は月だし

碧緒と白守は異世界だし…

 

まあ、清羅だけはいるんだけどね

俺はアマテラスの家であり、俺たちの仮住まいである、凄まじくでかい神社の縁側で庭を眺めている…隣には清羅もいて、美酒所と二人でぼーっとできてとても嬉しい

 

庭広いなぁ…

地平線の向こうまで庭だよ…

 

こんなに広い庭、誰がどう使うんだろうか…?

そもそも、なんでここまで庭を広くしたのだろうか?

アマテラスが作るとき、大きさを間違えたとか?

 

ありえるな…(あたりです)

うおっ!?アマテラスの声が聞こえた気がしたぞ?

 

まあ、いいか

 

 

「清羅?暇だな」

 

 

暇なので清羅に話しかける

清羅はこちらを向いて…

 

 

「そうだね、暇だね…でも、晴夢と一緒にいるだけで、ボクは楽しいよ?」

 

 

うはぁ…たまんねぇ…

美少女にそんなこと言われたら…超嬉しい…

 

 

「…うん、これは言っておかなくちゃ」

 

 

何を?と俺が聞き返す前に清羅は話を続ける

 

 

「晴夢、ありがとうね」

 

 

清羅はいきなりお礼を言ってくる

なんでだろう?

そう疑問に思いながら聞き返す

 

 

「なんで礼を言うんだ?」

 

「えっとね…いろいろだよ…ボクを怖がらないでいてくれること、ボクに名前をくれたこと、ボクに居場所をくれたこと…全部だよ」

 

 

清羅はにこっと笑いながらそういう

感謝しているということが伝わってくる…

清羅は空を見ながらぽつりぽつりと続ける

 

 

「ボクね…ずっと前から人間って種族が羨ましかったんだ…みんなでいつも楽しそうで…ボクはいつも一人だったんだ…いつも一人で…いつもいつも…」

 

 

空を見上げていた清羅の顔が少し曇り

清羅はうつむく…

 

そして…寂しそうに続ける

 

 

「ボクはいつも人間みたいに、繋がりっていうのかな?そういうのを欲しがっていたんだ…人間にあこがれて…

 ボク…妖怪の中でもかなり高位だったから…ほかの妖怪たちと仲良くすることもできなかった…固有種族だったしね…

 ボクの本当の姿は人間とまったく変わらないのに、なんで人間と同じじゃないんだろうって思ってたんだ」

 

 

清羅は話すごとにだんだん元気がなくなっていく…止めたほうがいいのかもしれない

 

でも…大事な話なんだと思う…だから止めることはしない

本人が話したいのならちゃんと聞いたほうが本人のためだ…

少なくとも、俺はそう考えている…

 

本当は清羅がそんな表情をしていることころなんて見たくないんだけどな…

 

 

「だからなんだろうね…人間のふりをして…人里で暮らそうなんて考えたのは………はじめこそ大丈夫だったよ…みんな普通に接してくれた、仲もよくなっていた…」

 

 

でも、だからこそ…清羅はそう続ける

 

人間は…自分の理解の及ばない事態が起きたとき、自分の理解できない存在が現れた時…手のひら返したように行動するやつもいる

無論…そんな人間ばかりではないがな…だが、たまに見せる寂しそうな姿から、清羅も…悲しい目にあったことがあるのだろうとは思っていたがな…

 

 

「正体がばれたときは…ひどかったよ、うん、化け物って言われた…仲が良かった分、ショックだったよ…だから…ボクはずっと一人ぼっちで生きていくんだって思ってた」

 

 

清羅はいつもなら考えられないほどさみしそうで、悲しそうで、弱弱しい…そんな表情をしていた

 

いつも明るい清羅がここまで言うんだ、どんな目にあったのか…

どれくらい悲しかったのか…

 

それらが全部容易に想像できる

 

俺は聞くことに専念する

まだ、言葉は発しない

 

俺は清羅を見つめながら話を聞く

 

 

「でもね、晴夢に出会って、いきなり告白されて…ああ、こんな人もいるんだって思って…ボクを……受け入れてくれ…人がいるんだって…思って…」

 

 

清羅の声が震えている

いや…泣いているのだろう

その涙には、悲しみと、淋しさと、嬉しさがこもっているのだろう…

 

 

「ボクを…はじめて受け入れてくれて…だから…どんな人でも……どんな種族でも…受け入れて…全部平等な…そんな晴夢を好きになって…」

 

 

清羅は泣きながら言う

俺はそれを止めない

 

止めたら相手のためにならない

清羅は言うべきだと思ったから言ったのだろう

なにがきっかけだったのかわからないがいうべきだと清羅が判断したのなら、俺はそれを受けて返すだけだ

あるいは、きっかけなどなかったのかもしれないがな…

 

 

「だから…ありがとう…ボクを受け入れてくれて…晴夢に恋をさせてくれて…ありがとね…」

 

 

清羅が話し終わって…

少しだけ間をおいてから俺も話す

 

 

「俺はさ…受け入れているんじゃない、ただ、恋をしただけだ…俺にはすべてを受け入れるほど大きな器はないんだよ」

 

 

いつもと違う清羅が隣にいる

少し寂しそうで、悲しそうで、感謝の気持ちもある…

そんな複雑な感情が渦巻く清羅が…

 

だからこそ、俺はいつも通り話す

いつも通り余裕たっぷりで、にやにやしながら声を出す

 

 

「俺はそんなバカでかい器は持ってない…ただ喰ってるだけだ、相手のどんな意見も喰う、相手がどんな種族かなんてどうでもいい、常識なんて喰う

 人と妖怪は殺しあう運命にある、そんな運命は糞喰らえだ、いや…そんな運命俺が喰らいつくしてやる」

 

 

俺は言葉を区切り、自分で考える

 

妖怪?人間?神?それ以外の種族…

そんなものは知らない

 

種族なんぞ、意思疎通ができればそれで仲良くなれる

 

相手に意思疎通の気があるのなら受け入れる

それくらいの器は持っている

 

逆に相手から攻撃してくるならこちらも全力で喰らい尽くす

 

清羅を見て言う

 

 

「俺は人間だ、でも俺はお前が好きだ、大好きだ、愛してる、恋をしている、種族なんて関係ねぇ…清羅…お前自身の意思に、心に、清羅という個人に惚れたからだ」

 

 

俺はさらに続ける

 

 

「だから礼なんていらねぇよ、俺は俺の好きなように動いた、そしたらお前と恋できた、結果でしかねぇよ、俺はお前が好きで、お前も俺が好き…そこに感謝がいるか?」

 

 

俺はそういって、清羅に微笑みかける

にやにやとしたいつもの表情じゃなく、微笑む…

 

 

「俺はずっとお前のことが大好きだぜ?」

 

 

俺はそういって、清羅にキスをした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ちなみに晴夢さんはニコポを持っています
正確には普段とのギャップともともとかっこいい顔つきのおかげで、めちゃくちゃかっこよく見えるのと、なによりその微笑みには気持ちが入っているからです

にやにやではなく、晴夢さんが微笑んだら…ニコポみたいなことになります

流石晴夢さん…


感想待ってます!

次回も頑張って編みます!


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79話 「晴夢、僕がどれくらい晴夢のことが好きなのか…だったね…?」

gblihtさんより、二人の吸血鬼に恋した転生者の主人公、鏡夜さんの名前を少し出させていただきました

勝手に出してすいません、gblihtさん


そしてメガ雪華さんの東方守護録より、影神 碧緒さんに来てもらっています



なんか…この頃、恋人誰か一人と一緒にいることが多い気がする…

そう思いながら俺の膝枕に寝ている美少女を見る

 

青く艶のある髪ロング

綺麗なストレートだ

 

ちなみに今は目をつぶって「すーすー」と寝息を立てているのでわからないが目の色は赤と緑の綺麗なオッドアイ

 

名前は影神 碧緒

 

異世界の子で、地球の意思らしい

そんなことはどうでもいい、好きになったから告白した

これでOKだな

いやぁ~はじめの方こそ、ちゃんと赤面もしてくれてたんだけどね~

今じゃ…

 

目をぱっと開けた碧緒は俺の顔をじーっと見てくる

俺もじーっと顔を見る

うん、とても可愛い

 

 

「………」

 

「………」

 

 

視線が数瞬交差したあと…

碧緒はその花びらみたいな口を開く

 

 

「寝たふりして襲ってくれるの待ってたんだけど…」

 

 

まあ、恋人になってすぐのころは赤面してくれたりしていたんだが…

今じゃこんな感じだ

まあ、襲ってもいいかなぁ…とは考えたよ? うん

俺も男だからな

でもね? まあ、駄目かなぁと思ったんだよ

 

 

「僕に魅力が足りないのかな?」

 

 

碧緒は自分の体を見ながらそういうので、俺は即座に返答する

 

 

「いいや、魅力は十分だ」

 

「そう、ありがとう」

 

 

そういって満面の笑みを浮かべる

とても可愛いぜ…

まあ、一応俺より年上らしいが、正直歳はあんまり興味ない

 

 

「晴夢もかっこいいよ?」

 

「そうか、ありがとう、面と向かって言われることはあまりないから嬉しいぜ?」

 

 

本当に面と向かって言われるのはほとんどないんだよなぁ…

碧緒と俺はすることもないので二人でぼーっとしている

はぁ~暇だぜ…

なら国造りの仕事行けよ!というのはなしの方向で…

 

 

「碧緒、暇だから話をしようか…」

 

 

俺はいつも通り庭を見ながらそういう

ふむ…俺はこの庭が好きなのかもしれないな…

この頃ずーっと見ている気がする

 

 

「なんの話?」

 

 

俺の膝に頭をのっけたまま寝転がり、碧緒は不思議そうにしている

 

いつまで乗っけてるんだろうか…

というか、俺が膝枕してほしいくらいなのだが、なぜか俺が膝枕をしている…

 

 

「膝枕…僕がしようか?」

 

 

考えを読まれた

どういうことだ…!

まあ、いいや…なぜか恋人には読まれるんだよなぁ…考えてること

恋人じゃない人たちからは表情が読めないって言われるけど…

 

 

「いや、このままでいいさ…あのさ…俺は碧緒がこの命が尽きるまで守り通すってくらいには好きだけどさ…碧緒はどれくらい俺のことが好きなんだ?」

 

 

まあ、どれくらい好きかなんてあんまり興味ない

俺が好きだから守り通す、それだけだ

 

守られるほど弱くないかもしれないけどな

 

碧緒は少しにやっとしたあと…バッと起き上って俺を押し倒す

力抜いてぼーっとしてたので簡単に押し倒された

 

ふむ…流石碧緒…意外と力、強いな…

 

俺に馬乗りになる…

マウントとられたぜ…

 

そういえば…マウントポジションってあんまりとられたことないし、とったこともないな

 

とかどうでもいいことを現実逃避気味に考える

ちょっと待て…これはどういうことだろうか…

 

俺はどれくらい好きなのか聞いたらこうなった

わけわかんねぇ…

 

 

「晴夢、僕がどれくらい晴夢のことが好きなのか…だったね…?」

 

 

おっと…これはまずいかもしれない…

碧緒は少しとろんとした目で乗られている俺を見下ろす

 

服を少しずつ脱ぎだす

 

ああ、これはやばいぜ…

DT消えるかも…

 

 

「これくらい…晴夢にならこれくらいは簡単にできるくらい…かな」

 

 

やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!!

どうでもいいけどそういえば鏡夜もこんな状況にちょくちょくなってるな!

同じ状況になってようやく気持ちがわかったぜ、畜生!

 

 

「碧緒、まぁ、その気持ちは嬉しいんだけどな…」

 

 

言葉だけは平静を装って俺はそういう

 

だが頭の中は見事にパニックだ

やばいやばい!鬼姫が酒に猛烈によって迫ってきたとき以来だぜ…!

 

とんでもねぇ地雷踏んじまったぁ…!

 

 

「嬉しい? じゃあ、すぐにでも!」

 

 

いそいそと服を脱ぐ碧緒

HAHAHA!かなり危ない姿になってるがまだセーフだと思う!

 

龍桜なんて一番初めにあったとき裸だったし!

 

鬼姫もだけど!

 

俺は軽くパニックを起こしながら碧緒に声をかける

 

 

「碧緒、物事には順序ってもんがある、わかるな? だから…」

 

 

俺はそういいながら一気に起き上り、逆に碧緒を押し倒す

結構危うい姿で長い髪を畳に広げる碧緒を見て色々男としての本能が暴れまくってたけどなんとか抑え込み

 

少し驚いている碧緒にそっとキスをする

 

 

「今日はこれだけで我慢してくれ、俺のお姫様」

 

 

そういって、優しく微笑む

碧緒が顔を赤くしている

 

珍しいな…

 

 

「晴夢…いつもと違うね…その笑い方…」

 

 

ん?確かにそうだな

普段はにやにやとしか笑わないからな…

まあ…

 

 

「俺は碧緒が大好きだからな、その気持ちが現れただけだよ」

 

 

俺は優しく微笑んだままでそういい

一度目を閉じ、ゆっくりと開いてもう一度声を発する

 

 

「我慢してくれるか?」

 

「う、うん…満足…したから…」

 

「そうか…ありがとう」

 

 

碧緒は顔を真っ赤にしている

ぷしゅーとかって音がなりそうなくらい…

 

ああ、もう…

 

 

「可愛いなぁ…」




晴夢さん、危うくDT喪失するところでしたね…

時間がないので今日はここまで

感想待ってます!

次回も頑張って編みます!


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80話 「お休み」

今回もメガ雪華さんの作品、東方守護録とのコラボです

晴夢さんの恋人、8人目、もしくは9人目の影神白守さんです!

ゆっくりしていってね!


今日も今日とてだらだらしてる、晴夢だ!

いやぁ…この頃恒例になってる、恋人と二人きり状態だぜ!

 

とても嬉しいけどな!

 

影神 白守(かげかみ はざね)

今回も異世界の子で今度は月の意思

碧緒の妹だ

 

微妙に天然入ってて、少し周りに流されやすい子だが、そういうところも可愛いし、好きだし、良い子だ

 

 

で…なんでこんな状況になってるんだろうか…?

ニコニコしながら俺の前で座って顔をみてるだけの白守…

 

もうさっきからずっとこの調子だ…

埒があかないので聞いてみることにした

 

 

「あのさ…なんで俺の前に座ったままで笑ってるの?」

 

「晴夢さんを見ているだけで楽しいからです!」

 

 

なんだろう…今までにない反応…いや、割とみんな同じようなこといってたな…

白守はそのあと、少し考え込んでからもう一度言う

 

 

「晴夢さんと二人きりの空間が楽しいからっていうのもありますけどね」

 

 

可愛いなぁ…

白守はそういいながらニコニコしている

確かに白守の顔見てるだけでも癒されるし、長時間時間つぶせるけど、せっかく二人なんだし、なにかしようかな?

でもなにをするかな?

 

まあ、なんでもいいや…そうだ、ほとんど使わないじゃんけんでもするか

 

 

「白守?じゃんけんしよう」

 

 

俺がそういうと白守はなぜか顔を赤くして…

 

 

「はい…やりましょう!」

 

 

といった

なんかめっちゃ覚悟決めましたよ!って顔してるんだが…なぜ?

ん?じゃんけんって赤面する要素あったか?

 

 

「行きますよ!」

 

「おう!」

 

 

なんかめっちゃ気合い入ってるんだけど…

待て待て…これじゃんけんだよな?

俺もなんかテンション合わせちまったけどさ!

 

 

「「じゃんけん!」」

 

 

二人同時に手を振り上げる…

そして…

 

 

「「ぽん!」」

 

 

の掛け声とともに手を出す!

俺はグー…白守はチョキ

 

俺の勝ちだな

 

いや、なんでじゃんけんしたかは俺にはよくわかってないんだけどさ…

なんとなくなんだよなぁ…

 

 

「うぅ…負けちゃいましたか…仕方ありませんね…」

 

 

そういいながら服を脱ごうとする白守

 

…はぁ…なんか最近こんなのばっかりだなぁ…

と冷静に考える思考とは裏腹に急いで止める俺

 

 

「いやいやいやいやいや!! 何しようとしてんの!?」

 

 

止めたら白守はすごく不思議そうな顔をしている

まさしく え?なんで止めるの? って顔だ!

 

 

「じゃんけんって、男の人とやるときは負けたら服を一枚ずつ脱いでいくんじゃないんですか?」

 

「野球拳んんんんんんんんんんんんん!!」

 

 

待て待て、認識があまりにひどい!

なんで普通のじゃんけんで脱衣ゲームになるんだ!?

 

白守!お前二千歳じゃなかったっけ!?

 

なんでそんな偏った知識なの!?

 

 

「だ、誰に教えてもらったんだ…? 」

 

「え?…お姉さまとお父さんです」

 

「あんたらかぁぁぁああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

畜生!まさか俺がツッコミに回るとは思わなかったよ自分でも!

なにやってんだ義父さん(メガ雪華さん)

そして碧緒!お前もか!

いや、大体予想はついてたけどな!

 

まあいい、普通に面白いことしてくれるじゃないか…

 

だけど純粋で天然すぎて簡単にだまされる白守にそういうこと吹き込んだら、簡単にだまされて、冗談じゃすまないじゃないか!

 

まあ、面白かったからよしとしよう

 

 

「あのな…それは嘘だ、確かにそういうじゃんけんも存在するが、すべてのじゃんけんが脱衣ゲームってわけじゃないんだ」

 

「そうなんですか?」

 

「ああ、そうなんだ」

 

「そうなんですか…残念です」

 

 

何が残念だったのかは…聞かないでおこうか…

この子も結構…積極的だよな…

 

まあ、碧緒の妹だもんな…

似てても仕方ないよな…

 

別に可愛いし、好きだからいいけどさ

 

 

「晴夢さん…少し眠たいので、膝を貸してください」

 

「俺の膝枕は高級枕かなにかなのだろうか…?」

 

 

みんな俺の膝枕で寝たがる…

いや、この姉妹だけか?

 

とか考えてるうちに、いつの間にか膝に頭をのせて寝ていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、まぁ…可愛いからよしとしよう

白守の頭をなでながらそんなことを考える…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お休み、白守…いい夢を見ろよ」




勘違いの多い、白守さん
純粋で天然な子です

あんまり変なこと教えると…晴夢さんに食べられちゃいますよ!

感想待ってます!

次回も頑張って編みます!


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81話 「晴夢、明日一日」

―――ドォン…―――

 

―――ゴッ!!

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

「ちょっ!たんま!待って!太陽っぽいのを近づけるなアマテラス!」

 

 

俺は必死に頼むがアマテラスは聞き入れない

 

 

「真剣勝負にたんまはなしです!晴夢さん」

 

 

アマテラスはそういいながら太陽…いや、太陽の中心温度と同じ温度の炎の塊を形成していく

あれは炎といっていいかわからない…

 

超高温の物体…万象一切すべてを焼き払う

そこに存在しているだけで地表が蒸発し、空気も霧散する

空の色はもう熱で揺らいでよくわからない

 

もうすでに俺の周りの地表は蒸発し、消えている

 

 

「行ってください!」

 

 

そのおかしな物体が近づいてくる

なんじゃ…そりゃ…

俺は空中でクラウチングスタートの構えをする

 

行くぞぉ…!

 

息を大きく吸い…ゆっくり吐く…

 

 

「GO!」

 

 

空気を蹴り走り出す

熱量の塊が近づいてくる…

 

身体能力強化をして熱量の塊に突っ込む…

 

 

「せぁぁああああああああああああああああああああああッッッ!!」

 

 

右手を振りかぶり

『全力』で殴る

 

…ボッ!!

 

空気が一気に圧縮され、消される音がする

その瞬間ここらいったいが腕を振った衝撃で砕け散る

 

熱気も熱量の塊も大地も等しく消し飛ぶ

 

そのままの勢いでアマテラスに接近する

アマテラスは微笑しながら言う

 

 

「ふふふ…流石です、晴夢さん…でも」

 

 

俺はそこまで聞いたときいやな予感がして、腕を交差させ、防御の体制をとる

 

 

     ボッ!    ゴッ!

 

 

「ぐっ…!」

 

 

その瞬間腕に衝撃が走り、地面がえぐられてずいぶん遠くなった地へと飛ばされる

 

両腕が折れた…霊力、妖力、神力の身体強化によって硬くなってたと思うが、そんなの関係ないとばかりの圧倒的な力

 

 

「わしがいるのじゃ!」

 

 

接近戦じゃあ最強ランクの鬼子母神

防御なんて関係ないとばかりの一撃だ…

 

地面に追いやられた俺は上を見上げる…

その瞬間空は覆い隠された…

 

 

「うわ…」

 

 

でかい…青く光り、少し透けている巨人が現れる

身長は6000メートルもある…

 

6㎞…冗談みたいな大きさだ…

 

デイダラボッチ…

 

影神清羅…

 

正直かなりやばいチート…

あの大きさで思いっきりつぶしにかかってくるからな…

 

 

『ごめんね晴夢…これでも真剣勝負だから…』

 

「おわぁ………」

 

 

清羅は足を思いっきり振り上げる

足跡が湖になるほど大きな足が俺の上に振り下ろされる…

 

 

「うわぁぁぁあああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

この頃気づいたことだが清羅の恐ろしいところは彼女に触れている間…霊力、妖力、神力、その他の力は使えない

 

なぜか?それは使用された霊力、神力、妖力、その他の力をすべて彼女が吸収するから…

 

俺の能力と似ているな…

 

彼女に能力はないが、そういう体質らしい…

 

なので身体強化は使わず、生身で止める…

 

 

「ふっ…!!」

 

 

踏みつぶされる直前で踏ん張り、止める…

めちゃくちゃ重い…

力強い…

 

清羅の力と重さが合わさって、とんでもない重さになってる…

 

 

「お、重い…!」

 

「晴夢、女性にそれは失礼だ」

 

 

清羅の足を止めている俺の真横にルーミアがいた…

ルーミアの右手には、十字架のような形の大剣が握られている…

 

 

「あっ…」

 

 

気づいたときにはルーミアの大剣でぶっ飛ばされていた

身体強化による防御強化がないため、俺の体はボロボロになっていたが、吹っ飛ばされ、清羅から離れたおかげですぐに身体強化ができる…

そして俺の体は再生する

ぶっ飛んだ距離は太陽によって蒸発した地表の範囲から出るほどの距離を飛ばされた

 

ちょっと疲れてきた…

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

「晴夢、休んでる暇はないわよ」

 

 

気づいたら真上に鳳がいた

そして、不死鳥状態で翼をはためかせる

 

 

「うっわ…」

 

 

なんだろう…どう表せばいいかわからないけど…

大津波のような炎の波が飛んでくる…

 

しかもあまりに早く、あまりにでかいためよけきれずに巻き込まれる

 

不死鳥は不死なんだよなぁ…

そして不死だということそのものを司ってるんだ…

 

つまり、不死も殺せる…

再生しずらいんだ…あいつの攻撃…

 

俺は命が有限であるから再生できるが時間がかかる…

 

俺がまさしく不死だったら、傷を治すにはかなりの時間を要しただろう…

 

 

「強すぎだろ!しかも七対一だろ!?」

 

「ごめんね、晴夢」

 

「あっ…」

 

 

碧緒がいつの間にか後ろにいた…

うわぁ…鳳に気を取られすぎた…

 

そこまで考えた瞬間俺の体はぶっ飛ばされる

なにをどうしてぶっ飛ばされたかよくわからなかったけどな!

 

 

「がぁああああああああああああああああ!!」

 

 

飛ばされた方向で体制を立て直す…

その瞬間…ボッ!と空気が圧縮される音がして吹っ飛ばされる

 

 

「なっ…にぃぃいいいいいいいいいいいいいいい!?」

 

 

またかよ!

 

 

「ごめんなさい、晴夢さん」

 

 

今度は白守だったみたいだな…

 

そして俺は地面に激突し、風に飛ばされて地面を転がる新聞紙のようにころころと転がる…

傷はもうすでに再生し終わったあとだった…が…

 

 

「晴夢、わしらの勝ちでよいかの?」

 

 

みんなを代表した鬼姫がそう声をかけてくる…

 

俺の前には声をかけてきた鬼姫をはじめ…アマテラス、清羅(人間バージョン)、ルーミア、鳳、碧緒…そして少し遅れて来た白守がいた…

 

まあ、一回殺されたし、これで負けでいいか…

 

 

「それで? なんでもひとつ言うことを聞くっていう約束だったよな? 一人ひとつずつじゃなく、みんなで一つだけ」

 

 

そう、そういう約束をして戦ったのだ

 

龍桜は少しは龍の力が戻ってきているとはいえ、そんなに強大な力をふるうことができないので、見物だ

 

さて…俺は何をさせられるのだろうか…?

 

というか、なんでかなり連携とれてたんだ?

みんな一人一人がチートなのに…

 

さて…何を言われるのやら…

 

とか考えていると…碧緒が出てきた

 

 

「晴夢、明日一日、女性になって過ごして!」

 

 

は?え?は?…

いやいやいやいや、大体予想はつく

俺はいつも男!って行動しかとってないから、女になった俺も見てみたいとかそういうのだろう…

え?ちょっと待って…

え?

 

つまり、こいつらの言う女性になってってのは…

能力つかってマジで女性になるってことか…

 

え~と…とりあえず…

 

 

「はぁぁぁああああああああああああああああああああ!?」




次回、女性晴夢さんの登場です!

さて、どんな感じなんでしょうね?

感想待ってます!

次回も頑張って編みます!


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82話 晴夢さん(女性)

今回は女性晴夢さんの登場!

さて、どんな人になるかはお楽しみ!


感想ありがとうございました!

ゆっくりしていってね!


「あ~…そうか…今日からか…」

 

 

俺の前にはなんか色々集まってる…

 

俺の恋人たち(永琳を除く)をはじめ、イザナギ、イザナミ、スサノヲ、クシナダ、風神、雷神、正太郎、鈴音と…

 

たくさんいるなぁ…そんなに俺の女バージョンが見たいかこの変態どもが…

俺は苦りきった顔で集まったやつらを睨み付ける…

 

 

「はっはっはっ!晴夢、にらんでも駄目だぞ…ぷっくははははは!」

 

「いやぁ…もうマジで…はははははは!」

 

 

正太郎と伊邪那岐が爆笑している

くそう!

風神雷神は俺に見えないように反対を向いて笑っている

声を殺して笑っててもわかるんだぞてめぇら!

 

恋人たちはみんな楽しみ~!って感じの顔だ…

特に碧緒が目をキラキラ輝かせてやがる…!

 

一番気になるのは…!

 

 

「どうして比較的常識人のお前がここにいるんだ素戔嗚!」

 

 

そう、素戔嗚がいるんだ

この中じゃ一番まともなやつだというのに…

 

 

「いえ…でも…すいません、少し興味があったので…晴夢さんの女性姿」

 

「うがぁぁぁあああああああああああああ!!」

 

 

迷ってても仕方ないので…俺はさっさとやることにした…

もういいや…諦めよう…うん

 

俺は能力を使って…

 

俺が男であるという事実を捕食する

 

 

「んじゃあ、行くぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side龍桜

 

 

 

「んじゃあ、行くぜ!」

 

 

晴夢が女性化するようだ

いつも男らしい行動をする晴夢が女性になる…

面白そうだと思って乗ったが、さて…どうなるか…

 

そう考えながら晴夢の方を見るとピカーっと光ってよく見えない…

 

光が収まってきたが…まだよく見えない

光の中から声がする

 

 

「へぇ~こうなったのね…面白いわ…」

 

 

女性の声だが、聞いたことはない…

でもどこか親近感がわく…いつも聞いてる…聞くと安心する声…

つまり晴夢の声…そんな感じがする…全然違うはずなのにそう感じる

 

声の高さは普通くらいだが、透き通った綺麗な声だ

 

そこまで考えたとき、光が収まり、中から微笑を浮かべた一人の女性が出てくる

 

髪は黒…これ以上ないほどの漆黒

晴夢の髪の色と似ている…が晴夢の髪より艶がある

絹のように美しい髪だ

 

長さは腰まである長い黒髪

 

そして、美しい…そうとしかいいようのない容姿

可愛い、そんな言い方には一切当てはまらない

 

綺麗で美しい…

だが触れれば自分が壊れてしまう…いや、喰われるような危険な美

 

そう感じた

 

 

「どうしたの? みんな固まって… もしかして惚れちゃったかしら?」

 

 

そういいながら彼女は両手を広げて笑う

ちょっとした動作にすら圧倒的な美しさがある…

 

同性ですら見惚れさせる…

 

そこにいるだけで空間がかわったかのように感じる美だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side晴夢?

 

 

みんな固まってしまっている…

どうしたのかしらね?

 

 

「いや…本当に惚れるかと思った…」

 

 

イザナギがそう呟く

そんなに?

自分で自分の容姿を見ることができないのでどれくらいなのかはまったくわからないけれど…

 

 

「結婚しててよかった…晴夢に求婚しちまうなんて黒歴史を作るところだった」

 

 

イザナギがなんかぶつぶついってる…

正太郎は固まったままね…

 

スサノヲは…

 

 

「晴夢さん…ですか?…クシナダがいてよかった…危なかった…」

 

 

イザナギと似たような反応ね…

可愛い反応…なんだか見ていて面白いわ

 

男性陣を一瞬で悩殺できるくらいの容姿はしているみたいね…

風神雷神なんてすごい顔してるもの…

 

 

「え…晴夢の兄貴だよな?」

 

「そのはずだ…」

 

 

風神雷神の反応…

ん~…今は晴夢ではないかもしれないわね…

心も体も乙女だから…

 

 

「どうしたの?惚れちゃった?」

 

 

風神雷神は動かなくなった

え~…面白くないわね~…

 

 

「僕、女性として負けた気がするよ…」

 

「ああ…私もだ」

 

 

碧緒と龍桜がそんなことを言っている

私は微笑を浮かべ、ささやくように言う

 

 

「いえ…あなたたちも可愛いわ、一人一人魅力は違うもの…私があなたたちを比べようとしても比べることはできないくらいみんな可愛いわ」

 

 

二人とも顔を赤くしてしまった…

あらあら…可愛らしいわね

さてと…どうしようかしら?

 

この姿のまま今日一日過ごすのよね…

 

 

「晴夢~美しいぞ! 戦い方はどうなっておるのじゃ? 変わっておるのか?」

 

「それはまた今度にしましょう、鬼姫…今日はまだこの体に慣れていないから」

 

 

鬼姫は満面の笑みで聞いてくるが、まだこの体に慣れていないので戦うのはもっとこの体で過ごしてからにしようと思う…

 

 

「ほわぁ~…」

 

「イザナギをとられてしまうところでしたね…それくらいお美しいですよ、晴夢さん」

 

 

アマテラスは文字通りほわぁ~ってなってる…見てて面白いわね

イザナミは微笑を浮かべながらそういっている

 

 

「ありがとう、あなたも美しいわよ」

 

「いえいえ、こちらこそありがとうございます」

 

 

ここで一応今の私の状況を説明しておこうかしら?

そうね…今の私は確かに影神晴夢だけど、ちょっと違う

 

二重人格のようなものと思ってくれて構わないわ

 

つまり今は心も体も乙女よ?

 

 

「さて…そういえば…明日は想雅くんが来るんだったわね…悪戯でこの姿のままで迎えてあげようかしら? クスクス」

 

 

私はそう呟きながらアマテラスの家(今俺たち全員が住んでるところ)に向かって歩き出す

私は振り向いていう

 

 

「帰るわよ? 一緒に帰らないの?」

 

 

そういうと、みんなとことことついてくる…

いや、風神と雷神はちょっと歩いたところで「俺たち帰るところこっちじゃないじゃん!」といって帰って行った

漫才してるみたいで面白かったわね

 

 

 

 

さてと…帰りましょうか…

 

しばらくこの姿でいましょう、そうしましょう




晴夢さんの女性バージョンは美しい感じでした
触れれば喰われるようなイメージの美しさ…

美しく艶やか黒髪…

ちなみにスタイルはかなりいい方、バランスの取れた感じですね

動作の一つ一つを美しいと感じるほどの美しさらしいです(龍桜さん談)


感想待ってます!

次回も頑張って編みます!


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想いと晴れ

コラボ回!

東来さんより、天上 想雅さんとノエルちゃんをご招待です!


張り切って書いたので文字数が7000文字以上になりました~


感想ありがとうございました!

ゆっくりしていってね!


「え? 誰…?」

 

 

 それがこの世界に来ての第一声…。

 天上想雅くんの第一声だった。

 私の顔を見てそういった。

 

 彼の隣には瞳は碧色、髪は白銀のロングヘヤー、肌は雪を思わせるような白さ、体は小柄の美少女がいる…この子がノエルちゃんね…

 

 私は少し面白くなってからかってみたくなったので、からかおうと思って口を開く

 

 

「あら? 忘れちゃったのかしら?」

 

「え?どこかで会ったことありました?!」

 

 

 とても焦っている…いやぁ…面白いわね…。ちなみにこの世界には捕食で世界の壁ぶち抜いてつれてきたわ!

 一番手っ取り早いからね。

 う~ん…もうちょっとだけからかいましょうか…。

 

 

「ひどいわ…私にあんなことをしておいて忘れるなんて…」

 

「え!?…お、俺なにをした? もしかして…いやいや…」

 

 

 この子真面目だから面白い反応が返ってくるのよねぇ…。

 そろそろ悪ふざけはやめましょうか…。

 

 

「冗談よ、想雅くん」

 

「え?じょ、冗談…?」

 

「ええ、そうよ、はじめまして…影神 晴夢よ、よろしくね」

 

「え?えぇと…はじめまして、天上想雅です…」

 

 

 自己紹介が終わり…想雅くんはしばらく間を置いて考え込んだあと…。

 

 

「ええええええええええええ!? 晴夢さん!? あの感想世界でよく話してた晴夢さん!? いやいやいや…晴夢さんは男でしたよ?」

 

 

 いやぁ…反応が一々面白すぎて…もっとからかいたくなっちゃうわぁ…。

 駄目だってことはわかってるんだけどね…そろそろ本題に入りたいし…。

 

 

とりあえず面倒くさいけれど、ちゃんと順を追って説明することにした。

 

 ノエルちゃんもめっちゃ混乱していることだし…ね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           ~~~捕食者説明中~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけよ?わかったかしら?」

 

「えぇと…はい、大体は…」

 

「マスター…なんだかとても難しい話ですね…」

 

 

 想雅くんは少し困惑の表情を浮かべながらも一応は理解してくれたようだ。

 ノエルちゃんもかろうじて理解してくれたみたいね。

 いやぁ…こういう子はからかいがいがあって楽しいわね~。

 でも、本題はそうじゃないのよね…この子は始めて見たときから強くなるってわかってたし、やっと殺り合えるわ…。

 

 

「なんでここに連れてこられたか…わかる?」

 

「ええ、大体はわかります………殺し合う…でしょう?」

 

 

 想雅くんは少し嫌そうな顔をして言う…。

 私の顔をじーっとみている…。どうしたのかしら?

 

 

「えぇとですね…ずっと前から殺し合う殺し合うって言われてたんで、これはわかってたんですけど…その…女性が相手だとちょっと…」

 

 

 ああ、そういえばこんな子だったわね…でも私としては女性になって戦闘方法がどう変わっているのかを確認するつもりもあるから、このままでいきたいのだけれど…。

 

 仕方ないわね…。

 

 

「女性だから戦わない…ええ、結構よ、立派な心意気ね…まあ男性としての考え方は良いかもしれないけれど…

 女性の誘いを断るものじゃないわよ? 男性を誘って断られるのは女性の恥であるし、男性にはそれを受ける義務があるわ」

 

 

 私はニコッと微笑みながらそういう…。

 想雅くんは少し顔を赤くしながらはぁ…とため息をついた後…。

 

 

「やっぱり晴夢さんは晴夢さんだな…考え方がかなり似てます」

 

 

 想雅くんは少し笑いながらそう言う。

 ノエルちゃんは私の顔をじーっとみている。

 

 

「ええ、当たり前よ、性別が変わって、人格は変わっても私は私…さて、はじめましょうか」

 

 

 私はそう言いながら『世界』を展開する…。

 

 心象風景を具現化し、世界を作り出す…元の世界では力が強すぎて世界がもたない…だから創り出す私の世界…。

 

 美しく晴れ渡る空に花畑がずっと広がっている…花畑には色とりどりの花が鮮やかに咲き誇り、美しさを競い合うように咲いている。

 

 

 私と想雅くんが立っている場所…この世界の中心部分は花がなく、半径5メートルくらいの真円があり、そこだけは真っ黒だ。でもどこか圧倒的な美しさを感じさせる黒だ…。

 ノエルちゃんはキョロキョロと周りを見ている…花が綺麗だからそれがみたいのかしらね?

 

「さて、行きましょうか? 想雅くん」

 

「はい、行きます…ノエル!」

 

「はい、マスター」

 

 

 ノエルちゃんは可愛い声ね~

 

 とかどうでもいいことを考えているとノエルちゃんは白く光るとともに刀へと変わった…想雅くんの前をふわふわ浮いているその刀を、想雅くんはつかみ、剣を抜く。

 

 

「行くぞ、ノエル」

 

 

 刀に語り掛けた想雅くんは剣を構え、私をにらむ…。

 

 いいわねぇ…やっと戦えるわ…せいぜい楽しませてもらいましょうか…。

 

 私は両手を広げ、空を仰ぎ…目をつぶり…少し考える…。

 何をって?自分の名前をよ…いつまでも兄さん(晴夢)と一緒じゃややこしいでしょう?

 

 ああ、兄さんというのは兄さんと私が頭の中で会話したときに決まったことよ?

 なんでも「鏡夜の…分裂って言うと誤解を招くかもしれねぇけど、まあ、あれと同じなんだから、俺たちも兄妹でよくね?」だそうよ…。まあ、異論はないけれどね…

 

 

 そして名前が思いついたのでゆっくりと目を開き、想雅くんを見る。

 

 

「天上 想雅、行きます!」

 

「『影神 咲晴(さくは)』よ、おいで、受け止めてあげるわ」

 

 

 そして想雅くんは、地を蹴った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ!」

 

 

 想雅くんは私の後ろに回り込み、後ろから斬ろうとする、私は刀を優しく受け流し、想雅くんが私に向けた力の向きを丁寧に相手に返す。

 

 

「ぐあっ!」

 

 

 攻撃そのものは受けていないのにふっとぶ想雅くん…。

 さっきから攻撃しては吹っ飛ばされを5回ほど繰り返している…。

 

 私は世界を展開したときに立っていた、世界の中心から一歩も動いていない…。ここまでの想雅くんとの戦い…いえ、まだどんな戦い方がでいるかのお試しだから、試合かしらね…?

 まあ、試合のおかげで自分の戦い方を大体把握した…。

 

 今の私は相手の攻撃を受けて返す方が戦い方にあってるわ…兄さんのときと違って、攻撃を受けて流す、つまり自分から行動するのではなく、相手の行動を利用する戦い方みたいね…

 私には兄さんほど力はないから、これが一番安定しているわ…。

 

 兄さんが『攻』なら私は『防』…そんな感じね

 

 

「なんで吹っ飛ばされてるのかまったくわかんねぇ…」

 

 

 想雅くんは立ち上がりながらそういう…。

 想雅くんが私に与えてくれた力をそのまま返しているだけなんだけれどね…。

 

 

「そんなのが本気だなんて…言わないわよね?もっともっと全力で来なさい」

 

「多分普通に攻撃受け流してるだけなんだろうなぁ…しゃあない、行くか!」

 

 

 そういって懐から一枚のカードを出す想雅くん…あれはスペルカードかしら?そういえば、大夢くんは技名叫んでただけだったわね…なんで違うのかしら?

 まあ、どうでもいいわね。

 

 

「英雄の魔となる奇怪の槍よ。稲妻の如く鋭き鏃と成り、確実なる勝利を遣わせ

 魔槍『ゲイ・ボルグ・レイン』!!」

 

 

 想雅くんの手に一本の槍が構成される…霊力でも妖力でもない力だ…。

 確か…魔の力とかそんなんだったような気がするわね…まあ、楽しませてくれればそんなのはどうでもいいのよ!

 

 想雅くんは手に構成された槍を私に向かって投げる…槍が30の(やじり)となり私の方へ飛んでくる…おそらく追尾機能付き、よけにくい攻撃だろうし、攻撃力もそこそこなのだろうけど…。

 

 

「甘く見てもらっては困るわ、そんなのは効かないわよ? 」

 

 

 鏃は私に当たった瞬間光となり霧散する…いえ、正確には霧散したのではなく、私の力になった…今まで手に入れたことのない力を手に入れてしまったわ…。

 多分彼固有の力なんでしょうね…。

 

 

「え?…はははっ…知ってはいたけど…まったく効かないなんて…な。

 龍は偉大である。あらゆるものを凌駕する覇気を持つがために。覇気『龍王の威圧』」」

 

 

 乾いた笑いをしながら想雅くんは私を見る。

 めちゃくちゃ驚いている彼の顔は普通に面白いけれど…今はそういう面白さを求めてるんじゃないの…。

 体を拘束されていたようだが、私にはそれも効かない…。

 

 

「!?」

 

 

 まったく効いていないことに驚いているようなだけれど…今はそんなことどうでもいいわ…そろそろ本気で来てくれないと…ね。

 

 

「いい加減に、本気で来なさい」

 

 

 私は微笑を浮かべ、少し妖力を出す。

 目に見えないほど微量の妖力だが、恐ろしさを増幅させる…いい加減にじれったくなってきたので私もそろそろ本気で来てほしいのよ。

 

 

「晴夢さん…いや、咲晴さん…あんた…今のあんたは今までからは想像できないくらい恐ろしいぜ…」

 

「女性の怒りって言うのはね、男性の怒りより恐ろしいものなのよ?あなたがいつまでも本気で来てくれないから怒ってるんじゃないの…」

 

 

 そういうと想雅くんは目をつぶり精神を集中させているようだ…。

 

 少し暇な時間ができそうだったので自分の心の中にッ身を済ませると…『俺も戦いたい!おい!交代しろ咲晴!』といってる兄さんの声が聞こえる。

 

(兄さん、今回は私って言ったでしょう?戦い方の確認もしたいし)

 

(まあ、そうなんだけどさ…だって想雅本気出しそうじゃん?ずっと戦いたかったのに…)

 

(兄さん、今回は譲って頂戴)

 

(そうだな、妹誕生記念で譲ってやるよ…もってドロボー畜生め!)

 

(ありがとう、兄さん)

 

(おう、頑張れよ、精一杯楽しめ!)

 

 

 兄さんは見惚れるようなかっこいい満面の笑みでそういった…。兄さんの恋人が兄さんにおとされていった理由の片鱗をみた気がする…。

 

 

(ええ、もちろんよ)

 

 

 心の中で会話をし終わって、前を見る…。想雅くんは目をゆっくりとあけ、私を見る。

 

 

「時は来た。(いにしえ)より来たるは偉業なる者の証なり。民には恵みを与え、罪人(つみびと)には裁きを下せ。闇を照らすは我の孤高なる双眼なり。全てを視る我が眼は汝らに裁きの報いを与えん」

 

 

 想雅くんの体から神力があふれ出る…神格化…いいわねぇ…楽しませてくれそう…神力の量はそこそこ多いわね…。

 三貴神の中で一番神力の低いスサノヲの…ああ、駄目だ、比較できない…

 多分スサノヲの方が多いけれど結構僅差ね…。

 

 

「風よ、汝の敵を刈れッ!」

 

 

 ソニックムーブが想雅くんから放たれる、私に当たった瞬間四散する…。

 私は微笑を浮かべながら話しかける。

 

 

「ふふふっ! 神格化…本当に面白いことになったわね…まだ上があるんでしょう?本気を出しなさい」

 

 

 想雅くんは左手に炎を宿し一瞬で距離を詰め腹を殴りに来る。炎を捕食しながら腕をつかみ、私から想雅くんに無理やり妖力をぶつけつつ想雅くんの攻撃をそのまま想雅くんに返す。

 

 想雅くんはぶつけられた妖力と自分自身の攻撃で吹っ飛ぶ…。

 

 

「がっ!」

 

 

 想雅くんは空中で体制を建て直し、一瞬で距離を詰め、炎を宿し、右手で顔を殴ってくる、それを受けつつ霊力を込めた左手で殴りに行くが体をひねってかわされる…。

 つかんだままの右手を使って上へ投げ飛ばし、飛んでいった想雅くんを追う

 

 左手のパンチがかわされるとは思わなかったわ…。

 

 想雅くんは飛んでいきながら私にソニックムーブを飛ばす。それを捕食しつつ距離を詰める。

 想雅くんは刀を眼前に構え私との距離を詰める。

 

 そして距離はゼロになる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず想雅くんが刀で私の胸を貫こうと突いてくる…間合いの違いからして先手はとられてしまうものね…よけずに胸を刺されつつ距離を詰め、右手で手刀を作り貫こうとするが想雅くんはそれをよけ、私の胸に刺さった刀をそのまま私から見て右横へ振り抜く…。

 

 

「うっぐぅ…痛いわね」

 

「普通はそれじゃすまないんですけどね…」

 

 

 振り抜かれた刀の刃を私は右手でつかみ左手の手刀で首を刈りに行く…。

 頭を下げて回避する想雅くん…だけど…私は右足を振り上げる。

 

 振り上げられた右足は想雅くんのあごに直撃し、上へのけぞらせるを向かせる…振り上げきった右足を今度は下へ踵落としで振り下ろす。

 

 

 

 

 ゴッ!!

 

 

 

 

 鈍い音が私の世界に響く…そのあとに蹴ったときの衝撃がこの世界を満たす…

 

 簡単に言うと、すごい威力の爆弾を落としたような爆風が世界をまんべんなく吹き飛ばす…意外と力を入れてしまったようで、そんな威力になってしまったが、まだ全力ではないし、兄さんは同じ力配分でこれと比較できない被害をもたらすので許してほしい。

 

 

「流石に死んだかしら…?」

 

 

 そう思い、遥か下方にある巨大なクレーターを眺める…

 

 いえ…死んでないわね…むしろ…

 私の視線の先には神聖なる太陽の炎の塊…いい神力ね…質が良くて肌で感じていて心地いいわ…

 

 

「はぁ~…第二の神格化間に合った…」

 

 

 炎の球の中から声がする…。

 神力が増大している…今ならスサノヲより神力が多いだろう…。 

 まあ、スサノヲの怖いところは全然違うところだし、スサノヲ本人が「正直、戦闘で神力使わないからいらないんですよね…」って言ってたし…

 

 それにしても…神格化は詠唱なしじゃなれないんじゃないのかしら?でも事実なっているし…まあ、そんなことはどうでもいいわね!

 

 今を楽しみましょう!

 

 

「行きますよ、晴夢さん」

 

 

 その声が聞こえた瞬間包んでいた炎が飛び散り、私の方へ巨大な火の粉となって飛んで来る…私はそれを喰う

 

 やっぱり質のいい…すごく…

 

 

「想雅くん、すごくおいしい神力よ」

 

「それ…褒めてるんですか?」

 

 

 右手に刀を持ち、右目は燃えている…なんだろう…なんとたとえればいいのだろうか…あっ!そうだ、ブラック○ックシューターよ!そうそんな感じの目になっている。

 

 

「あんまり長い間この状態にはなれないんです…さっさと決着をつけます!」

 

 

 想雅くんの後ろから太陽が現れる…灼熱に輝き、プロミネンスもところどころ出てきている本物の太陽に近い存在…。

 

 まあ、アマテラスの太陽よりはまだ温度は低いみたいだけど…

 

 吹き出す複数のプロミネンスが奇妙な動きを見せ飛んでくる…がこれも私に触れた瞬間霧散する。

 

 

 プロミネンスによって視界がふさがれた一瞬の間に刀…いえ、ノエルちゃんに太陽が宿される…

 

 

「ふふふっ…楽しませてくれるじゃない…」

 

 

 私がそう呟くのと想雅くんが私との距離を詰めるのはほぼ同時だった。距離を詰め、剣を振りかぶり私に向かって振るう…炎を無視して振るわれた刀をぎりぎりでかわしつつ、腹部を右足で蹴りあげる、想雅くんは反応し、それを体を右にそらし避ける…私は左足で回し蹴りをする、想雅くんはかわしきれずに直撃、地面に吹っ飛ばされる…がその瞬間に想雅くんの右手に持っているノエルちゃん()を掴みとる…。

 

 

「グッガッ…アアアアア!!」

 

 

 ここで少し予想外だったのが、かなりの勢いで蹴ったはずなのにノエルちゃんを想雅くんが離さなかったことだが、まあ離さなかったことにより距離が開かなかったのでもう一度思いっきり蹴り飛ばす

 

 

「がふっ!」

 

 

 流石にノエルちゃんを離し、ぶっ飛んでいく想雅くんに向かってノエルちゃんをやり投げの要領で投げ、自分も飛んでいく後を追う

 

 地面にたたきつけられて倒れている想雅くん…そしてその想雅くんの胸に私が投げたノエルちゃんが刺さる直前に想雅くんは目をカッと見開き、結構な勢いだったはずおノエルちゃんを掴みとり、私の方へ飛び上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

 

 想雅くんが咆える…私はニヤリと笑う…

 

 

 

 

 

 そして私の手刀と想雅くんのノエルちゃんがぶつかり合う

 

 

 そして遅れて音が響く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         ゴッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 世界が震え、天の雲は薙ぎ払われ、地は等しく吹き飛ばされ、空間が軋みを上げる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふっ…強かったわよ、想雅くん」

 

 

 私は倒れて気絶している想雅くんに話しかける…神格化も解かれており、満身創痍だ…。

 対して私は無傷で想雅くんに優しく微笑んでいる。

 私の勝ちになるんでしょうけど、それは私の方が長生きだからよね…まだまだ負けるつもりはないわ…まあ、私はまだ生まれて二日目だけれどね…。

 

 

「大丈夫、あなたは強いわ…私が保証する…優しさで人を傷つけて、自分が不幸になっても切り抜けられるだけの力はあるわ…安心なさい

 もし一人で切り抜けられないなら周りを頼りなさい…あなたの周りには立派な人たちがあなたの『想う』よりずっとたくさんいるのよ?」

 

 

 聞こえていないと思うけれど、一応言っておく…

 

 想雅くんの隣に落ちている刀…いえ、想雅くんの隣にいるノエルちゃんにも話しかける。

 

 

「あなたもお疲れ様、投げたり叩いたりしてごめんね…いくらでも謝るし、何か頼みごとがあったわきくわ…許してもらわなくてもいいけれど、とても楽しかったわよ…」

 

 

 私はノエルちゃんにそう微笑みかながら言う…

 

 

「あなたで想雅くんを傷つけようとしたりしてごめんなさい…」

 

 

 これはちゃんと謝っておかなければいけない…こういうことはちゃんと謝っておかないと…私がいやだから…

 

 

「私あなたたちのことはとっても好きよ? 困ったらいつでも助けを求めなさい、いつでも助けてあげるわ…」

 

『ありがとうございます…それと、大丈夫です…怒ってませんから』

 

「そう、ありがとうね」

 

 

 そういって微笑む…

 

『私も、あなたのことは好きですよ? 知っています、あなたの能力は生き物じゃなければなんでも食べるという能力なのでしょう?』

 

 

 刀状態のままノエルちゃんは話かけてくる

 私はのえるちゃんの問いにこくっと首を縦に振って同意する

 

 

『でもあなたは私を食べれなかった…あなたは私を…刀の形をしている私を、本心から生き物…人として見てくれてたってことですよね?』

 

 

 私は言われてびっくりする…そんなことに気づかれるとは思っていなかったからね…

 

 

「ふふふっ、兄さんでも同じだったと思うわよ?あの人はなんだかんだで私より甘いから」

 

『ああ、あの人ですね…感想世界で見かけたことがあります…なんだか雑な感じなのにどこか優しさを感じさせるあの人ですね…』

 

「一目でそれが見抜けるなら、あなたの人を見る目は大したものよ…さて、そろそろ時間ね…」

 

 

 想雅くんとノエルちゃんの体がどんどん透き通っていく…。

 

 

『もう少しお話ししたかったですが…』

 

 

 そう言っている彼女は刀の姿をしているのにどこか寂しそうだった…。

 

 

「ふふふっ、それはまた今度ね…もっとも、次は兄さんでしょうけどね」

 

『大丈夫です、晴夢さんともお話してみたいですから』

 

「だそうよ兄さん」

 

 

 私は少し兄さんに交代する…一瞬、白く輝き…そして…

 

 『俺』に代わる…

 

 

「ゆっくり話すのはまた今度な?ノエル」

 

 

 俺はそういってノエルの刀身をゆっくり優しく丁寧に撫でる…。

 そして…倒れている想雅のもとに行く…。

 

 想雅はもう消える…。

 

 そして、消える直前、俺は言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――強くなったじゃねぇか…想雅、お前の『夢、晴れるといいな』―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




東来さん、不具合な点がございましたら教えてください

では、感想待ってます!

次回も頑張って編みます!


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83話 「名無花って名前はどうだ?」

コラボ?というか、晴夢さんがお持ち帰りしちゃったので!

因田司さんより 東方孤傀劇~コドクのアリス、およびその続編東方孤傀劇Ⅱ~ナラクのアリスよりお招きというか、晴夢さんが小さい女の子をお持ち帰りしちゃいました

詳しくは東方孤傀劇~コドクのアリス最終話を呼んでくれるとわかりやすいです


感想ありがとうございました!


ゆっくりしていってね!


 今、高天原のクソでかい神社の一室…俺、イザナギ、正太郎、龍哉…そしてもう一人いるという状況だ。

 

 俺の隣には美幼女が立っている…なんで美幼女がいるのかって?

 そんなん決まってんだろ?色々あったんだよ…とある異世界に言ったとき、俺の戦った相手…まあ、めっちゃでかい機械みたいな人形だったんだが、その中に閉じ込められてた女の子だ。

 

 まあ、俺にもどんな子で何ができて種族が何なのかとかはまったくわかってないんだが…。

 

 とりあえず、見た目は…

 髪の毛は金髪のウェーブのかかったショートボブ、

 青い目をしており、上半身に赤いフリルのついた布を羽織っており、

 赤いロングスカートを着ている。

 赤いリボンが付いた黒い帽子をかぶっている。

 

 

こんな感じだ…まあ、とびっきりの美幼女だし、将来が楽しみな子だな。

 あととても無口であまりしゃべらない。

 

 彼女が何処から来て、どのような過去を過ごしたか…まったくわからないんだが…預けるところなかったからな…こっちにお持ち帰りしちゃったわけだ…。

 

 いや、正直自分でもやっちゃったかなぁ…とは思ってるよ? 

 

 

「これからみんなで育てることになるが…OK?」

 

「はぁ~…晴夢、どこからさらってきた?」

 

 

 イザナギがため息をつき、俺に聞いてくる…

 

 おいてめぇ…ふざけんなよ?

 

 

「俺が正太郎みたいなことすると思うのか?」

 

 

 イザナギにそういうと、イザナギではなく正太郎が俺に詰め寄ってきた。

 おとこに詰め寄られても嬉しくないから即刻俺から離れろロリコンと言いかけたが、ぐっと我慢して言葉を飲み込んだ。

 

 

「おいちょっと待ててめぇ、ふざけんじゃねぇ!」

 

「もしくは龍哉と同じようなことすると思うか?」

 

 

 ここでちょっと龍哉も巻き込もうと思ってからかってみる…。すると?

 

 

「おい待て!俺を正太郎と一緒にするなよこの野郎!」

 

「なんだてめぇ!人をロリコンのみたいに言いやがって!このクソ惰龍」

 

「だからロリコンだって言ってんだよ!この屑犯罪者!」

 

「あん?」

 

「おう?」

 

「「ちょっと表でろこのクソ野郎!!」」

 

「「仲良いなぁ…」」

 

 

 龍哉と正太郎が外に出て行ってそのままどこかに消えたが…無視するとしよう。と考えているとイザナギが話しかけてくる

 

 

「で?どうするんだ?その子」

 

「もちろん、連れてきたんだから責任とるさ」

 

「へぇ~」

 

 

 イザナギは俺を見てにやにやしている…。

 

 なんだよ…?

 外でものすごい音が聞こえるが…俺とイザナギは無言でにらみ合う。俺が睨んで、あいつがにやにやしながら見ている

 

 

『死ね!ロリコン!』

 

『お前が死ね!駄龍!』

 

 

 とか聞こえてくるが俺とイザナギは完璧に無視してにらみ合う。

 俺のとなりにいる少女というか、幼女は俺のコートをひしっと握って離さない…。

 

 

『児ポ法に引っかかって死ね!底辺犯罪者!』

 

『んだと!?だぁかぁらぁ!俺はロリコンじゃねぇって言ってるだろ!』

 

『真のロリコンは自分のことをロリコンと認めないんだよ!』

 

『だから違うって言ってんだろ!』

 

 

 多分庭が大変なことになっているだろうと思える轟音が響く…地震が起きたかのようだ…。

 おい、あいつらいい加減にしろよ…。

 いつまでやってんだ…まあ、どっちも本気じゃないのが救いか…本気だったら今頃世界が終わってるし…あいつらも自分の力は自覚しt『埒が明かねぇ!世界ごと消してやる!人のことをロリコンロリコンいいやがって!』『上等だ!やってみやがれ!ただし世界と消えるのはお前だ!』あっ…あいつら自覚してても手加減する気ねぇわ…。

 

 

「で?惚れたのか?」

 

 

 イザナギはそう聞いてくる…。

 はぁ…とためいきをついてから…。

 

 

「そんなわけないだろ?まあ、可愛いとは思うが、流石にこんなちっちゃい子は対象外だ…」

 

 

 そういいながら彼女の頭をなでてやる…すると首を傾げながら上目づかいで見上げてくる…その可愛さに思わず顔が緩む。

 

 

「おい…お前…」

 

 

 イザナギが俺に聞いてくる…まあ、さっきのは不意打ちだったとはいえ、やっちまった感はいなめない…。

 幼女を見て顔を緩めるとか…もうこれは決定的だ…。

 

 どうしよう…ごまかせる気がしない…。

 

 なので、俺は…ふっと笑ったあと…

 

 

「そうだよ、可愛いんだから仕方ないだろ? でもまあ、可愛いけど今は保護の対象だ、恋愛対象としては見てないから安心しろ」

 

「まあ、可愛いのは認めるけどよ…」

 

「まあ、取り合えず連れてきちゃったもんは仕方ない、女性陣の方は龍桜が説明してくれてるから…」

 

「ああ、OK、承知しておく…」

 

 

 俺とイザナギは二人とも微笑を浮かべている…。

 二人とも同じことを考えているようだ…。

 

 

「イザナギ」

 

「ああ…わかってるさ…」

 

 

 俺は幼女の頭に手を置き、笑いかけて「少し待っててくれ」といったら彼女はこくっと頷く…「ん、良い子だ」そういって頭を撫でる。

 彼女は気持ちよさそうに目を細めた。

 

 庭に出る前幼女を見ると、なにかよくわからない不自然な動きをしていたが…まあ、放置しても大丈夫だろう…。

 

 そして俺とイザナギは庭に出て…

 

 

「「いい加減にしろよこの馬鹿野郎どもが!!」」

 

 

 この瞬間…二対一対一の戦いが始まったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、結果は言うまでもなく俺とイザナギの勝利、まあ、二人だったしなぁ…。

 

 

「というわけで…恒例行事、この子の名前考えるぞ」

 

 

 この子には名前がないからな…。

 聞いてみたけど首を横に振った。名前はないんだとさ…。

 

 んじゃあ、考えようってことになって…

 

 

「もういいわかった…お前らはもうしゃべるな…」

 

「「「何がいけなかったんだ…」」」

 

 

 俺の周りはネーミングセンスが壊滅的な奴が多すぎる…。

 あいつらが考えた名前? いや…なんかもう疲れた…勝手に想像してくれ…。

 

 俺が考えよう…

 

 

「名無花って名前はどうだ?」

 

 

 俺はそういいながら幼女に話しかける、彼女は首をかしげている

 

 

「名前の無い花でも美しく咲くんだ、名前なんて人間が勝手に決めたもので、花にはそんなもの関係ない、だから周りではなく、個人として、自分のやりたいことをやって咲き誇れるようにって意味だ

 この名前…いやか?」

 

 

 俺は微笑みながら幼女にそう声をかける…。

 幼女は首を横に振る

 

 いやじゃないってことかな?

 

 

「じゃあ、名無花って呼ぶぞ?」

 

 

 彼女はその小さな首をこくっと縦に振った

 

 

「よろしくな、名無花」




イザナギさん、正太郎さん龍哉さんのネーミング?

いや、それは今は置いておこうぜ…?

な?とりあえず壊滅的だと覚えておいてくれ
ルーミアと龍桜に並ぶか、それ以上だ…


感想待ってます!

次回も頑張って編みます!


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84話 スサノヲの夢

「なあ、イザナギ…」

 

「ん?」

 

 

 イザナギと俺とスサノヲという珍しい面子で一室に座り込んで酒盛り中…。

 鬼姫が乱入してきそうだが、あいつは今山に帰ってるはずなので…大丈夫だ。ほかのみんなは寝静まっている。

 

 イザナギと俺とスサノヲは本当は寝なくてもいいので今日は酒盛りでもするか!ということになって今の状況なわけだ…。

 

 まあ、話を続けよう…俺がイザナギに聞きたかったことは…。

 

 

「イザナギとスサノヲ…どっちが強いんだ?」

 

 

 スサノヲとイザナギを交互に見ながら俺は聞く…。だって気になるじゃん…こいつら、親子だけど、イザナギはちょくちょく喧嘩するから大体強さはわかるが、スサノヲはあんまり戦わないからわからないんだよなぁ…。

 

 俺はそう考えながら二人の顔を見る…二人ともきょとんとしているが、イザナギが少し嬉しそうな顔をして

 

 

「クックックッ!!晴夢、スサノヲはもうとっくの昔に俺より強いよ」

 

 

 そういった…スサノヲはあちゃー、という感じで額に手を当てている…。

 

 とっくの…昔…だと…? そ、そんな強者がこんなに近くにいたのに…俺は今までスルーしてたのか…!

 冗談じゃねぇ!思い立ったが吉日!ということで…スサノヲを見る。

 

 

「はぁ~…わかってますよ晴夢さん…今から殺り合いましょうか?」

 

 

 スサノヲは微笑を浮かべてそういう、俺はどんどん口が吊り上がって、笑みに代わるのが自分でもわかる…そして元気に

 

 

「YES!」

 

 

 といった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「晴夢さん」

 

「おう、いつでも来い」

 

 

 ここは『俺の世界』。

 

 黒い荒野がずーっと続いていて、空は黒く、ところどころ光が差している…。遠くには俺がこの世界に来ることになった原因の馬鹿でかい虹がかかっている。

 現実世界で戦えば周りへの被害が半端ないことになるから全力を出せるようにと俺が作った世界だ。

 

 スサノヲは剣の柄を撫で、目を閉じる…。

 

 

 そして…目がゆっくりと開かれる。

 

 

「スサノヲ、推して参ります!」

 

 

 そういった瞬間居合抜きの要領で剣が振るわれた…その瞬間、烈風が俺を襲う…。

 

 風の勢いが強すぎて、地表がはがれ、雲は吹き飛び、地は割れる。

 

 冗談みたいな勢いの風だ…。俺は地面に踏ん張ろうとしたが、そもそも地面が吹き飛ばされるので意味がない…ので霊力で足場を作り、そこで踏ん張る…。まあ、その足場もひびが入って大変なことになっていたが…。

 

 

「うっぐぅ…」

 

 

 思わず声が漏れる…なんじゃその威力の風…それはもう風と呼んでいいものじゃない…現実世界で使ったら日ノ本が丸ごと吹き飛ばされるんじゃないかという威力だ…。

 

 風がやんだと思った瞬間、上空から雷が落ちてくる…あれを雷と呼んでいいのかわからないほどに桁はずれな大きさの雷だった…。

 しかもあの雷、音より速いとかそういうのは比較にならない速度で落ちてくるし、ホーミング性がある…よけようとしたが直撃する。

 

 

「ぐっあああああああああああああああ!!」

 

 

 やべぇ!雷超いてぇ!

 

 というか、あいつ攻撃の規模が違いすぎる…最強の神はイザナギだと思ってたのに、スサノヲの方が断然強い気がする…。

 いや、本人がそういってたけどさ。

 

 とかどうでもいいこと考えていたら雷は消えていた…。

 

 今の一撃で、心臓何回止まったかわからんな……と思いつつ前を見て、絶句した。

 

 

「うっわぁ…」

 

 

 俺の声は、目の前…視界の端から端まで完璧に多い尽くしている津波のような水の押し寄せる音に巻き込まれ、消えた…。

 いや、津波なんてもんじゃない…縦十メートルとかそんな規模じゃない…いや、どんくらいの大きさかは図れんけど…。

 

 どうでもいいこと考えながら波に飲まれる。

 うわぁ…冗談みたいな規模の攻撃連発してきやがる…。

 

 

 そっちがその気なら……こっちもちーっとばかり本気で行ってやる!

 

 

 

 

 

ドッ!!

 

 

 

 という轟音とともに水はすべて霧散する…なぜって?俺がすべて捕食したからだ。

 眼前を見据えると、微笑を浮かべながら涼しい顔で立っているスサノヲがいた。

 

 俺も三日月のような笑みを浮かべながら話しかける。

 

 

「今の…その剣の能力だろ?」

 

 

 俺がそうきくとスサノヲは自分の剣を見ながら答える。

 

 

「ええ、天之羽々斬…おそらく世界最強の神器…この剣自体に能力が存在する剣…。

 能力は『風と雷と水を司る程度の能力』…信仰してくれている方たちからは俺自身の能力だと思われてるみたいですけどね」

 

 

 最後に微笑みを浮かべながら俺を見る。

 

 

「そうかよ…そろそろ本気でやろうぜ?」

 

「はい…行きます」

 

 

 スサノヲの声が聞こえた瞬間、一瞬で俺との間合いを詰めたスサノヲは下から掬い上げるように切り上げ…俺はその切り上げを半歩後ろに下がり、かわす…。

 そして手刀を作りスサノヲの腹部を突き刺さんと全力で振るうがスサノヲはそれを半身だけそらし、回避しつつ、剣を俺の腕の上を滑らして首を刈りに来る。

 

 顔を一気に後ろに引き、それをギリギリで回避しつつ、手刀を横に振るう。

 

 スサノヲはそれを回避して、バックステップで俺から距離をとる…。

 

 俺もスサノヲも相手だけを狙って攻撃しているからか、周りへの被害は今のところスサノヲの一番初めの天変地異のようなあの攻撃だけだ。

 

 スサノヲは剣を天に掲げる…そして、ゆっくりと切っ先を真横になるように下ろす…。

 

 そして、次の瞬間俺の目にも手がぶれるほどの速度で剣を振るう。

 その瞬間、烈風と天雷と大水が俺を襲う。

 

 

「効かねぇよ!」

 

 

 俺は叫びながらすべて喰らい尽くす!

 スサノヲは喰らい尽くす一瞬の間に距離を詰め、俺の体を真っ二つに斬る…。

 

 左肩から右脇腹へかけてばっさりといかれた…。がすぐに再生し、スサノヲをとらえようと手刀を振るう。

 スサノヲは手刀を避けながら、距離をとる…。

 

 

「はぁ~…つえぇな…スサノヲ」

 

 

 思わず感嘆の声が漏れる…。まさかここまで強くなってるとは思わなかった…。

 まだまだ全力とは言わないが、そこそこ力を出していたのに、まだ攻撃がかすりもしない…。

 

 

「ありがとうございます…あなたに認められるほど強くなれたのなら満足です」

 

 

 スサノヲはそんなことを言ってくる…が、俺はその返答を笑い飛ばす。

 

 

「はっ!この程度で満足してんじゃねぇよ…お前にも守るもんがあるんだから、まだまだ強くならねぇとな」

 

 

 俺は笑いながらそういう…スサノヲは「そうですね…」と呟き剣を鞘に仕舞う。

 なんで?と思い、少し首をかしげてしまう…。

 

 

「晴夢さん…今の討ち合いでわかりました…俺はまだあなたに勝てない」

 

 

 スサノヲは鞘にしまった剣を見ながら言う…。

 俺はその言葉に少し腹が立った…。

 

 

「なんだと…?勝てない?何諦めてんだ?」

 

 

 少しキレ気味に尋ねるが、スサノヲは気にしたふうもなく、目を鋭くさせて言う

 

 

「勘違いしないでください、『まだ』といったんです…いつか勝ちます」

 

 

 スサノヲには確かな決意、そして自信が満ち溢れていた…。

 なるほど、『まだ』…勝てないのか。

 

 

「でも、このままただで終わるのは(しゃく)ですから…最後に一撃だけ全力で討ちます、受けてみてください」

 

 

 なるほどね…負けず嫌いめ…やっぱりイザナギと親子だな…。

 俺はそう思いながら手刀を構える。

 

 スサノヲは居合の構えをする。

 

 

「絶ち斬らせていただきます」

 

「喰らい尽くすぜ?」

 

 

 スサノヲの剣が振るわれる…そしてそれと同時に俺は手刀を振るう…。

 

 俺の振るった手刀はただの手刀ではなく、手刀にすべてを喰うという気持ちを載せることで、能力を付与、すべてを喰らい尽くす衝撃はを作る技だ…。

 この手刀は空間や次元や時や概念や理…この世のすべてを喰らい尽くしながら相手に向かって飛んでいく…危険だから、あまり使わないけどな…

 

 

 対するスサノヲは…あいつ自身の能力、『万象一切すべてを絶ち斬る程度の能力』を使った斬撃だろう…。

 あの斬撃はまさしくすべてを絶ち斬りながら進む…。

 

 

 

 『絶ち斬る』力と『喰らう』力がぶつかったら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    ゴッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ一瞬その轟音が響いた瞬間、俺とスサノヲは元の…俺の世界ではなく、現実世界へ戻って、庭で対峙していた。

 

 

 何が起こったか?

 そんなのは簡単だ、二つの力がぶつかり、拮抗したことで、周りへその能力の影響が飛び、世界が耐えれず『崩壊』という過程を無視して『消えた』。

 それだけだ。

 

 まあ、俺の世界はまた創り直せるからいいんだけどさ…。

 

 

「駄目だったみたいですね…」

 

「ああ、世界の方が駄目だったな…もっと強度の高い世界を作れるようにするさ」

 

「いえ…そういうわけじゃありません…最後、世界が終わる直前、俺の斬撃は晴夢さんに喰われてました」

 

「ああ…まあ、その通りだ」

 

 

 最後、本当に最後…俺の喰らい尽くす力はスサノヲの斬撃を喰らった。

 事実どの分の力が俺のものになっている。

 

 

「…晴夢さん、あなたは俺の『夢』です…はじめて出会った…俺の命を助けてくれたあの時から…でも、『夢』は叶えるためにあるんです」

 

 

 スサノヲは神に相応しい威厳で神に相応しくないことをいっている…。

 それは神がいう言葉じゃなくて、夢を追いかける個人が言う言葉だ…だけど、どんな神よりも威厳があふれていてどんな神よりも神々しい。

 

 

「それに…『どんな生き方をするのかお前の自由だけど、それ相応の強さを手に入れてから行動しろ』でしょう?晴夢さん」

 

「懐かしいな、覚えてたのか」

 

 

 俺がスサノヲと初めて会って、妖怪から助けて言った言葉だ。

 

 

「ええ、当たり前でしょう? この言葉の通りになれるように…俺は強くなったんですからね」

 

 

 『ああ、お前はもう十分強いよ』そう思ったが、あえてそれは言わなかった…。

 言う必要はない、それは俺じゃなく、スサノヲが判断することだ…少なくとも、俺がそう思ったからだ…。

 

 

 

「よぉ…終わったみたいだな…まあ、どっちが勝ったかなんてわかってるが…酒飲もうぜ?」

 

 

 イザナギが酒を持ってきたので、俺たち三人で庭に座り込み、月を眺めながら酒を飲み始める…。

 

 

 イザナギはスサノヲに背を向け酒を飲んでいた…。

 

 俺は『スサノヲの方を見ないようにしながら』月を見上げ呟く…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ…酒うめぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その声は、夜の高天原に吸い込まれるように消えていった…




なんでスサノヲの方を見なかったか?

そりゃあ…スサノヲも男の子ですから、負ければ悔しいでしょう…人一倍負けず嫌いでもありますし…。

そういうとき、人に見られたくないことになるとき、あるでしょう?

悔しかったんですね~…神でも…


感想待ってます!


次回も頑張って編みます!


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最強と捕食者

 またコラボですよ~!

 今回はDragneelさんの作品、東方龍神伝より上条龍牙さんをご招待!
 
 元の世界では最強の妖怪と呼ばれる彼と、捕食者さんの死合!
 
 では、ゆっくりしていってね!


「なんか…この頃多いなぁ…」

 

 

 俺はそう呟く…まあ、嬉しいからいいんだけどさ…。

 異世界の住人を呼んだ…おい、またか!とか言ったやつ、ちょっとこっち来い!

 俺だってわけわかんねぇよ!なんか知らんが多いんだよ!

 俺自身は楽しいからいいけどさぁ…。

 

 そして島夢もめっちゃ楽しんで書いてるけどさぁ~。ん?メタい?知らんな。

 

 まあ、取り合えず…目の前で混乱している少年…見た目は黒い髪の短髪だが、後ろ髪の一部を異様に長く伸ばしている。額から後頭部に沿って大きな黒い角が生えている。

 まあ、どうでもいい、男の容姿なんぞ正直どうでもいい…。べ、別にイケメンだからって拗ねてねぇよ!(動揺)

 

 俺が知っているかぎりでは、種族は龍…龍桜とはちょっと別物みたいだけどな…。

 一応妖怪らしい…どうやら龍牙のいる世界では『最強』の妖怪らしい…『努力』によって強くなった奴だ…。

 

 

「ここは…? というか…俺…爆弾で吹っ飛ばされて…」

 

 

 ああ、意識失ってるときに呼んじまったのか…。どうやって連れてきたか? 空間ぶち抜いて、俺の世界…俺の心象風景に連れてきたのだが…。

 

 なんだか大変な時に連れてきちまったっぽい…。

 えぇと…なんかわからんが、とりあえず規模がおかしい爆弾に吹っ飛ばされて、意識の無い間にここに連れてきちまったみたいだな…。

 

 ん~つまり、ここでの出来事は『本人にとっちゃ夢の中』みたいな状況だ

 

 本当ならこのまま殺り合いたいのだが、仕方ない…丁度酒もあるし、一緒に酒でも飲むとしよう…。

 とりあえず自己紹介しないとなぁ…。

 そう思い、混乱している彼に話しかける。

 

 

「よう、よく来たな…初めまして…俺の名前は影神 晴夢だ、よろしくな」

 

「うえぇ!?ラスボス!?」

 

「ちげぇよ!」

 

 

 なんだ今のやりとり…ラスボスってお前…。

 そんな…初対面の奴にそんなこと言われたのははじめてだよ…。

 そんな危ない雰囲気纏ってたかな? 今度大夢に頼んで何とかしてもらおうかな…? あっ、そういえば、あいつってまだ自分の能力のことを自覚してないんだった…。

 じゃあ、頼んでも無理か…とかどうでもいいことを考えているが、その思考を打ち切り、もう一度話しかける。

 

 

「上条龍牙…であってるか?」

 

「ああ、それは俺の名前…です」

 

「さっき名乗ったように、影神晴夢だ、一緒に酒飲まないか?」

 

 

 そういって酒を出す。

 迷っているようなので…こう付け加える。

 

 

「酒飲みながら状況の説明してやるからよ」

 

 

 俺がそういうと、龍牙はすぐに返答した。

 

 

「えぇと…じゃあ、そういうことなら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから15分くらい後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ~やっぱり酒は美味いねぇ…特に、神が作った酒なら尚更…か」

 

 

 俺は杯を傾けながらそう呟く…ちなみにこの酒、スサノヲの嫁さん、クシナダが作った酒だ…めっちゃ美味い…ずっと飲んでいたいくらいには…。

 量も結構あるし…どれくらいって、酒樽一つ分くらい? まあ、この程度じゃすぐなくなっちまうけどさ。

 

 ちなみに俺は酒はゆっくり味わって飲むタイプだ…飲み比べなら話は別だがな…。ちなみに酒は強い方だ…鬼姫にも飲み比べでは負けなしだ!

 まあ、鬼姫が酔ったときに恐ろしいことになったがな…。 あいつも酒に強いから普段酔わないけど…あれは恐ろしい…。

 

 どうでもいいことを考えていたが、目の前にいる龍牙に意識を戻す。

 

 

「つまり…俺は爆弾に吹っ飛ばされて、俺の世界では気絶しているはずだけど、この世界は俺の意識を覚醒させているけど…夢の中のような状態だと?」

 

「そうなる」

 

「意味わからん」

 

 

 だよね~…俺もようわからん、意識だけ飛ばしたわけではなく、体も一緒に連れてきて、意識を無理やり覚醒させた…ってとこかな?

 まあ、そんなことはどうでもいいんだ。

 

 

「なんでここに呼んだか…わかるか?」

 

「…感想世界で晴夢さんとは何度かあったことがある…そのときに何度も話した…俺と、晴夢さんがいつかやろうといってたこと…でしょう?」

 

 

 なんだ、わかってるじゃないか…。

 俺はそう呟きながら立ち上がる。

 

 杯に入っている酒を飲み、酒樽の中を見る…ん~…二人で飲むと飲む速度はやいな…。おっと、龍牙に一つ聞くことを忘れていた。

 

 

「ちなみに龍牙、この酒…美味かったか?」

 

 

 俺は酒樽を指さしながらそういう…。龍牙は一瞬 ? をあたまに浮かべたが、すぐに理解して、笑って返す。

 

 

「はははっ! ええ、今まで飲んだ酒の中で一番美味いです」

 

「そうか、まあ、神が全身全霊を込めて作った酒だからな、美味いに決まってる! 妖怪でも飲めるような酒だしな」

 

 

 ちなみに神が作った酒には通常神力がこもり、妖怪が飲めば毒となる可能性が高いが、クシナダの作ったこの酒にはそんな効果はなく、誰にでも平等に飲める、さらにめっちゃ美味い。どのくらい美味いかっていうと…俺が今まで飲んだ酒の中で一番美味い。

 

 八塩折之酒…八岐大蛇をスサノヲが退治するときに『スサノヲが飲んだ』酒だ。

 

 ん?八岐大蛇に飲ませたんじゃないのかって?そうなんだよ…日本神話じゃそうなんだけど、どうやらここのスサノヲは自分が酒を飲み、強くなったらしい…。

 

 「神々は信仰心によって成り立つ…だから自分の好きな人からの信仰心…それの象徴であるものを体内に取り込んだことによって一時的に強くなりました…」とか言ってたがな…。

 

まあ、どうでもいいか…。

 

 

「さてと…」

 

 

 俺はそう言いながら指をパチンと鳴らす…。すると酒樽はどこかへ消えてしまう…。

 というか、現実世界に戻した…今のうちにスサノヲが酒をあの酒樽に入れておいてくれるだろう…なんか悪い気がするからいいよって言ってるのにあいつやるって言ったんだよなぁ…なんでだろうか?

 

 まあいいや、俺は考えを打ち切り、龍牙の方を向く。

 龍牙は消えた酒樽のあった場所を見てなんか物欲しそうな顔をしていたが、俺が向き直るのを見て俺の顔を見る。

 

 

「俺と死合ってくれるか?」

 

 

 龍牙は目を閉じ、少し笑って言う。

 

 

「ええ、もちろん、ずっとあなたと戦いたかったんですからね」

 

 

 目をゆっくりあけながら龍牙はそういう…。

 こいつも戦闘好きだからな~。

 

 嬉しい限りだ…ここまで強い若者がたくさんいて、お爺ちゃん感激! ん? お爺ちゃんって言える見た目じゃない? 年齢はお爺ちゃんだろうが!

 少なくとも龍牙の十倍は生きてるぞ! こんだけありゃ十分お爺ちゃんだ!

 

 まあ、逆にお爺ちゃんお爺ちゃん呼ばれても嬉しくはないけどさ…。

 

 どうでもいいことを考えながら目の前の青年…に見える妖怪を見る。

 

 

「んじゃあ…そろそろ殺るか…」

 

「ええ…」

 

 

 龍牙が頷いたのを見て、俺はニヤリと笑い、目を細めて言い放つ。

 

 

「んじゃあ、来いよ『最強』!」

 

 

 妖怪最強の力、見せてみろよ!って意味合いで『最強』って呼んだ、その意図は伝わったようで、龍牙は楽しそうに笑い、言い放ちながら一気に距離を詰める。

 

 

「行くぜ『捕食者』!」

 

 

 距離を詰めた龍牙は一瞬で妖力による身体強化を施し、俺を殴りに来る…龍牙が妖力を放出したことにより、天は真っ黒な雷雲が渦を巻くように現れ、赤黒い稲妻が意思を持っているかのように這いずりまわり、地に雷を落とす…。

 

 おい、ここ俺の世界なんだけど…変わったじゃん…風景おかしくなったじゃん…どうしてくれんのよ…?

 この世界は元の世界より丈夫なのでこの程度で済んでいるが、元の世界でやってれば世界が終わってたろうなぁ…。

 まあ、そんなことは心底どうでもいい…今はとりあえず…!戦闘に集中しよう。

 

 

「ぐっぇ!!」

 

 

 思いっきりぶん殴られ、吹っ飛ぶ俺…うわぁ…内蔵いくつかつぶれたぜ…。というか思わず変な声が出ちまった…そう思いながらも空気を蹴り、龍牙のもとに戻る…。

 

 その勢いのまま全力で殴る。後ろに下がって回避されるが、相手が後ろに下がる速度よりも速く龍牙との距離を詰める。そしてそのまま、踏み込み、掌底を腹を貫く勢いで打ち込む。

 

 

「ぐっがはっ!!」

 

 

 掌底を受けた龍牙は吹っ飛ぶ…が吹っ飛ぶ前に足を掴み、地面へ叩き伏せる。

 叩き伏せた衝撃で周りの景色が一気に変わる、クレーターを作り、地割れが起きる…。

 俺が龍牙を地面にたたき伏せて足を離した瞬間、その離した足で蹴りを入れてくる…それを左手で防いだ俺は右手で拳を打ち込む…。その拳は龍牙の左手で防がれた…。

 右手を戻しながら左手でもう一度打ち込む…、これも防がれる…。

 龍牙も蹴りを入れてくる…これも防ぐ…。

 

 ちょっと楽しくなって、どこまで打ち合えるかしてみたくなったので、どんどん連撃を重ねる…。

 龍牙もそれに反応し、受け止め、いなし、反らし、防ぐ、そしてそれと同時に俺に攻撃を同等数打ち込んでくる。

 俺も同じように防ぐ…。

 

 

「クッハハハハハハッ!いやぁ!愉快だ!実に愉快だよ!! もっともっと俺を楽しませてくれ! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっとだ!!」

 

 

 もっと一回につき、攻撃の速度を十倍くらいの勢いで上げていく。

 まだまだ余裕!もっともっと討ち合いたい!

 

 龍牙もまだ討ち合いについてくる。つまりまだまだ殺り合えるってわけだ!まったく!本当に!

 

 

「最ッッッッッッッッッッッッ高だぜ!! アッハハハハハハハハハハ!!」

 

 

 まだまだ打ち込む速度を上げていく!

 一撃一撃は星を割れるほど重い一撃のはずだが、龍牙もちゃんといなしているのでまだまだ大丈夫だ!

 

 こんな楽しいひと時を俺にくれた龍牙に感謝しねぇとなぁ!龍牙は『努力』でここまで強くなった奴だ!

 

 俺とは全然違うタイプ…。こいつの『努力』がどこまで報われてるのかなんてわかんねぇ…。

 

 だがそんなことはどうでもいい!少なくとも、この目の前の上条龍牙は俺と討ち合えるくらいにはその努力は報われている!

 

 

「たった一億年でよくここまで強くなってくれた! 一億という数字と、お前の『努力』のおかげで俺はこんなにも楽しい! 充実している! 俺の心を! こんなにも『晴らしてくれる』!」

 

 

 そういいながら少し大振りに攻撃してみる…まあ、わざと隙を作ってみる、どういう行動するかなぁと…というか、今回の戦い、痛み味わってないなぁ…ってさ。

 いやまあ、『少し試したいこと』もあるしな…。何かって?俺の能力の新しい応用の方法だよ。

 

 大振りになった拳を避けた龍牙は、そのまま俺の腹にこぶしを打ち込む。俺はよけきれずに直撃する。

 

 

「ぐはっ!!」

 

 

 一瞬ひるんだ瞬間、次の拳が当たる。

 その拳は俺の腹部に直撃、俺の体が少し上に浮く…。

 

 

白虎咬(びゃっここう)!!」

 

 

 空中に浮いている俺の体に凄まじい連撃を浴びせてくる…秒間数百数千を超える拳の殴打を受ける(喰らう)…ああ、なんかこういう連撃は前にも受けたわ…。

 

 とか考えつつ攻撃をおもいっ切り受けてる…だってこの体制から動いてもその瞬間、その動かした部分を殴られて行動不能にさせられてるんだもん…。

 

 そして、連撃が一瞬止んだと思った瞬間龍牙の両手の間に妖力弾を創り出されており…。

 

 零距離で ボンッ! だ。

 

 空中へ投げ出された俺に、龍牙は足に力を込めている…俺はもう少し攻撃受けてもいいか…と思いつつ、霊力、妖力、神力で体の防御力を上げつつ考える。

 

 

舞朱雀(まいすざく)!!」

 

 

 どういう原理かわからんが、龍牙はすごい速度で俺の周りをまわる…光速に等しい速度だが…俺には見えているし、対処もできるんだけど…もうちょっと攻撃を受けよう…。

 

 その速度のまま俺の周りを飛び交いながら攻撃する…とても痛い…全身の防御力を強化しているから体が残ってるだけで本当ならもう塵も残ってないだろう…。

 

 そして最後は敵の真上から光速で降下し肘鉄を『喰らわ』される。

 

 それに直撃した俺は、遥か下にある地面へ一瞬で激突する…。とても痛い。

 

 

黒龍の咆哮(こくりゅうのほうこう)!!」

 

 

 地面に埋まっている俺に上空からそんな声が聞こえた…。ダメージ『喰らい』すぎて視界がぼやけているが、まだ大丈夫だ…。

 

 声のする方を見ると、龍牙が妖力を口の中に込め、巨大なブレスとして吐き出すところだった…。

 そのブレスは寸分の狂いもなく、俺の方へ向ってくる…。

 俺は手足を投げだしたままの状態でそれを『喰らう』…すごく痛い…全身もうボロボロだ…。

 ブレスの場合は能力使えば吸収できたが、わざと受ける。

 龍牙も少し疑問に思っているようだが、こんな大きな隙を逃すわけもなく…。

 

 

千手観音(せんじゅかんのん)

 

 

 未だにクレーターの中心部に倒れている俺に向かって…というか、動けないんですけど…。

 なんか、千の腕と十一の顔を持つ巨大な千手観音が現れている…。

 正直…めっちゃ怖い…どうせ殴るんだろ?その千本の腕とかで殴るんだろ?

 もう声も出せないくらいボロボロの俺を殴るんだろ?

 

 まあ、予想通りぶん殴られる…でかいでかい手が俺の視界を覆い、ぶっ潰してくる。無論、その攻撃もよけれずに『喰らう』。

 

 拳が消えたと思ったら、なんかいきなり龍牙が目の前にいた!

 

 何を言ってるかわからないと思うが…ってなんか膨大な妖力を右手の拳に集めてる!?

 

 

覇国(はこく)!!」

 

 

 ドッッッッッッゴォ!!

 

 

 おかしな威力の拳を受け、さらになんか妖力が龍の形になって俺の体を消し飛ばした…。

 俺の体は無くなってしまった…。

 そして龍牙がいるところより少し離れたところ…十メートルくらい離れたところで再生する…。

 全身の骨をポキポキならしながら俺は言う。

 

 

「いてぇな…まあ、楽しかったけどさ…」

 

「!?…聞いてはいたけど…見たら恐ろしいな…体がなくなるほどのダメージを受けても即座に回復…か」

 

「まあ、俺の強さの秘訣のうち一つだからな」

 

 

 俺はそういいながら三日月のような笑みを浮かべて笑う…。龍牙は少し冷や汗をかきながらも笑う…ずいぶん楽しそうだが、残念ながら終わりだ…。

 

 

「龍牙…たった一億年でよくこんなに強くなったな…俺なんて十億年でこの程度の強さしか手に入れられなかったよ…」

 

 

 俺は今多分、少し悲しそうな顔をしているんだろう…。

 この程度…というのは、もし何か大変なことが起こった時、アイツらをみんな守れるかってことだよ…。

 もっと強くなりたかったぜ…。

 

 本音を言えば、誰にも負けなくらいに…な。

 

 

「その強さで…この程度…か?」

 

「ああ、この程度だ」

 

 

 少しシリアスになっちまったな…。

 まあ、取り合えず…。

 

 

「終わりだ、最強」

 

 

 俺はそう言いながら指をパチン!と鳴らす、その瞬間、龍牙は倒れこむ…。

 何をしたか?それは簡単だ。

 

 俺は今までの攻撃をすべて喰らっただろ? 俺の能力による喰らうのは吸収だ、その喰らったダメージをすべて相手に返す…。

 蓄積されたダメージは相手に一気に返る。

 

 簡単なことだ、俺の受けたダメージを相手に返す、俺がやったのはこれだけさ…。

 

 俺が受けたときは何回かに分けられてダメージを受けたが、返るときはそうはいかない…一気に返る…自分でもかなり強力な使い方だと思うが欠点が二つ。

 

 

 一つ目、ダメージを喰らっているのでちゃんとダメージは俺にも喰らう…ちゃんとダメージを受けないと、しょぼいダメージしか返らないわけだ…。

 

 

 二つ目、このダメージの蓄積は一つの命の間だけ…つまり、ダメージの蓄積中に一度でも死ねば、そこでダメージの蓄積は止まるわけだ。

 だからこそ、俺はいつもなら素直に殺されるところを防御力強化で粘った。

 

 

 俺は倒れている龍牙に近づく。そして声をかける。

 

 

「どうだ? 痛かったか?」

 

「……ああ…も…う…たて…ないくら…い…な」

 

「そうか、それがお前の『努力』の結果だ、お前はそれくらい強くなったのさ」

 

 

 俺はそう言いながら空間を現実世界にある、酒樽をこちらの世界に呼び、杯に酒をくんで飲む。

 うん、美味いな。いつまでも飲んでいたいぜ…。

 

 

「負けた…か…」

 

「流石に一億年程度しか生きてねぇガキにやられるほど老いちゃいねぇさ」

 

「…歳とっ…た…爺さん…みたい…なこという…んだな」

 

 

 俺はその言葉にクツクツと笑う。

 

 

「さてと…そろそろ帰ってもらうぞ? もう少し話もしたかったがな…」

 

 

 俺はそう言いながらニィっと笑い、言う。

 

 

「なあ、『最強』…俺ってさ、自分で自分を強いとは思わないんだよ…なんでかわかるか?」

 

「い…いや…わか…らない」

 

 

 俺は少し笑いながら続ける

 

 

「強き者は弱き者を守る…それは義務だ…俺はそう考えてるからだ…俺には弱きものを守ろうなんて考えはねぇ…。」

 

 

 そういいながら考える…ああ、やっぱり俺は、誰か他人のために自分の周りの者を…弱き者のために、自分の力を行使するのはできない…。

 俺が弱き者を救っていてもそれは善意からではなく、個人的な気持ちの問題だ…もしこれが善だというのなら、それは独善なのだろう…。

 

 

 「ただ、自分の周りの人が幸せならそれでいい…そんな自分勝手な俺が、強い者になれるわけないだろ?」

 

 

 そう語り掛ける…龍牙はただ静かに俺の言葉を受け止める…。

 

 

「でもさ、お前は『最強』を名乗ったんだから…ちゃんと果たせよ、お前の義務」

 

 

 俺はそこで一度言葉を区切り、微笑んで言う

 

 

「何か困ったことでもあったら相談でも何でもしに来いよ、お前の『夢、晴らしてやんよ』」

 

 

 俺がそう言い終わった瞬間、龍牙は消えた…元の世界に戻ったのだろう…。

 

 彼にとって、今回の出来事は、あるいは幻想、あるいは幻影、あるいは夢…そんな感じかもしれないが、確かに俺と彼は戦った。

 

 

 俺は杯に酒を入れながらその場に座り込む…。

 

 そして酒をゆっくりと飲み始める。

 

 

「あ~…最高に美味いな…この酒……」

 

 

 そう言い、杯を持ちながら、戦闘中は雷雨どころかまさしく雷の雨を降らしていたのに、いつの間にか晴れ渡った空を見上げて呟く。

 

 

「楽しかったぜ、『最強』」

 

 

 俺のつぶやきは、空に吸い込まれるように消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おい晴夢さん…コラボ相手にそんなぽんぽん勝つんじゃねぇよ…。
 まあ、なんか…晴夢さんが負けるとこ、想像しずらいんですよね…申し訳ない

 そしてなんか晴夢さん、また強くなったお!能力の応用ですか…冗談じゃねぇな…相手からしたら怖くて攻撃できなくなりそう…。

 まあ、あんまり使わないかもしれませんけどね…。


感想待ってます!

では、次回も頑張って編みます!


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龍と晴れ

MATAコラボだzE!

とりあえずこれでコラボラッシュも終わりです。

 感想ありがとうございました!

ゆっくりしていってね!


「いや…正直すまなかったと思ってる…」

 

 

 龍哉は俺の前に膝をつき、正座をしている…ふざけるなよdragon!

 

 

「おいクソ惰龍…そんなんで許してもらえるとでも?」

 

「いいではないか、晴夢…」

 

 

 龍桜がなんでそんなに怒っているのかわからない…といった表情でそう言ってくるが…。

 

 

「よくねぇよ、お前…どんだけワンパターンにするつもりだよ」

 

 

 …まあ、あれだ…また異世界の住人を呼んだんだ…。今度は龍哉が…。

 

 

「お前…他の世界に龍って文字が入った名前の人がいたら来ないかなぁ…と思って呼んだだけじゃないか」

 

「お前、たまに鬱憤たまるととんでもないことするな…まあ、呼ぶ手間が省けたけどさ」

 

「なんだ、呼ぶつもりだったならいいじゃねぇか!」

 

「黙ってふっとべぇい!!」

 

 

 強烈なアッパーが龍哉の顎の下から昇竜のように打ちあがり、それに直撃した龍哉は…。

 

 

「え?ちょっゴぶッ!」

 

 

 というわけで、空の彼方へ飛んでいった龍哉のことは無視しておこう。

 なんでこんな怒ってるか?あいつなんでか知らんが、異世界の人を召喚しやがった…ふざけやがって!

 おまっ…何回コラボ書くんだ! 連続すぎるだろ! まあ、龍哉のせいと、島夢のせいだな…一人はぶっ飛ばしたから、もう片方も後でぶっ飛ばそうか。

 

(…え?)<ガクブル

 

 それで…呼ばれた少年…いや、青年か? は混乱しているようで、頭にたくさん ? マークを浮かべている…。

 

 やっちまったなぁ…またコラボだぜ、飽きてないかい?みなさん。まあ、島夢が全力で書くって言ってるから許してやれ。

 

 

「さて、ごめんな、蒼翼 龍(あおばね りゅう)…であってるよな?」

 

「えぇと…」

 

 

 キョロキョロしている…ちなみにここはアマテラスの…神社? まあいい、いつものところだ。

 まあ、建造物的にはものすっごく貴重なもんなんだろうけどさ…週一でどっかに穴が開いたりするんだよなぁ…もうちょい丁寧に扱おうぜみんな…。

 いや、一番壊してるのは俺かもしれんけどさ…。

 

 そんなことはどうでもいいんだ。

 

 

「影神 晴夢だ、よろしく」

 

「あっ、すいません、混乱していて…蒼翼 龍であっています、こちらこそ、よろしくお願いします」

 

 

 蒼翼 龍、種族…人間(?)、強さ…本気かどうかはわからんけどとりあえず鏡夜と相打ちできるくらい

 なんかわからんが、博麗の弟らしい…博麗って誰だ! 顔、イケメン…おい!コラボに呼ばれる奴らはなんでみんなイケメンなんだ!」

 

「大丈夫だぞ、晴夢もかっこいいからな」

 

 

 龍桜の心遣いが逆に痛い…逆に痛い…大事なことだから二回言った…。

 なんか…こういう優しさって逆に痛いよね…。というか、本当にイケメンばっかりだぜ畜生…。

 あと知らん間に声に出してた…恥ずかしい…。

 

 

「晴夢は何をそんなに落ち込んでいるんだ…」

 

「いや…なんでもない…龍桜、午後からアマテラスと買い物に行くんだろ?準備してきたらどうだ?」

 

 

 昨日言っていたことを思い出し、龍桜にそう聞くと、龍桜は

 

 

「む?そうだな、では行ってくるぞ!」

 

 

そういって走って行ってしまった…俺は後ろ姿に「こけないように注意しろよ~!」と声をかける、龍桜は片手をあげてそれに答えた。

 後ろ姿も可愛いなぁ…。

 

 いや、まあ、それはおいといて…。

 

 

「龍…と呼ぶが、構わんか?」

 

 

 いつも通り、不敵な笑みを浮かべながら話しかける。

 いきなり話しかけられて、少し驚いていたようだが、すぐに返答する。

 

 

「はい、それで構いません…晴夢さん、とお呼びしても?」

 

 

 わざわざ確認とる必要ないのに…そう思いつつ、言葉を返す

 

 

「ああ、構わんぞ、好きに呼べ」

 

「では晴夢さんで」

 

「んじゃあ、そろそろやるか…ここに来た理由というか…お前が来たいといったんだ、やるのは、戦うこと、そして修行をつけること…でいいか?」

 

「はい」

 

 

 戦うまではいいが…正直修行をつけるって、俺と龍の戦闘スタイルが違いすぎて難しくねぇか? とも思うが、まあやってみるとしようか…。

 まずは…

 

 

「んじゃ、戦うか…」

 

 

 そういいながら俺の世界に入る…いつもの景色、見慣れた景色だ…。

 黒い荒野がずーっと続いていて、空も黒く、ところどころ光が差している…。黒い雨が降り、遠くには俺がこの世界に来ることになった原因の馬鹿でかい虹がかかっている…。

 

 まあ、普通に見れば幻想的でもあるんだろうな…そう思えるくらいの美しさだ。

 

 

 俺は周りを見渡す…うん、ここはやっぱり落ち着く…安心できるな…。

 

 そしてまっすぐと龍を見据え…。叫ぶ。

 

 

「さあ! 殺ろうぜ! 鏡夜と相打ったのなら! その力! 見せて見ろ!」

 

「あなた相手に手加減、様子見なんて必要ありませんね…分かりました、蒼翼龍、全力で行きます。」

 

 

 目を細め、俺を睨み、剣を構える…剣…か、かっこいいな、剣…スサノヲが使っているときも思ったけどさ…。

 剣っていいよね!ロマンだよね!

 

 とかどうでもいいこと考えていたら、龍の瞳の色が変わる…そしてハイライトが消える…いわゆるヤンデレ目とか、そういうのだ。霊力が爆発したように増える…。

 さ~て…どこまで本気を出させてくれるかな?いや、これは傲慢か…最近本気出してないせいでこんな思考になってるな…駄目な傾向だ。

 

 俺は一度「ふぅ…」とため息をつき、それと同時に思考を切り替え、楽しもうという気になる。

 龍が剣の柄を掴み、息ををゆっくり吐いた後…。

 

 

「『狼虎滅却・快刀乱麻』!!」

 

 

 そう叫びながら龍が剣を振るうと、刀に雷を纏い…その雷が飛んできた。

 雷飛んできた!?

 

 

「まあ、悪いけど生き物じゃなけりゃ喰えるんだよなぁ」

 

 

 雷は俺に当たった瞬間四散する、効かんなぁ…。

 と思いつつ前を見ると、龍がいない…なるほどな…雷で視界を潰して後ろに回るか…そう思いつつ後ろを向くと…。

 

 

「ふっ!」

 

 

 龍が短く、そういい…刀をクロスさせている…両手に刀が握られているということだ…二刀流か…!

 その二本の刀には雷が纏われている、雷好きだなおい!

 

 

「『狼虎滅却・古今無双』!」

 

 

 滑りながら移動してすれ違いざまに俺を斬りに来る…それ楽しそうだな…と思ったがそんな思考は一瞬だけで、すぐに思考を切り替える。

 

 龍の刀、クロスされた状態から振り抜かれる、俺は上へ十メートルくらいの高さまで飛ぶ。

 

 空気を蹴って、振り抜いた刀に手ごたえがないことに気づいて俺を探している龍に真上から踵落としをする…。

 おそらく龍は予想外のよけ方をした俺を見失ってるな…まあ、身体能力でのごり押しで真上に飛んでかわすなんて普通はしないし、能力による補助もあるからなぁ…。

 

 

「ッ!!」

 

 

 間一髪で気づいた龍は声なき声を発して刀をクロスさせて踵落としを受ける構えを取るが俺は龍の刀に足が当たる直前に空気を蹴って、地面に着地し、構えなしの状態からいきなり掌底を放つ。

 

 

「ほらよッ!!」

 

 

 少し声を出して、気づけるようにすることも忘れない…。

 刀を踵落としに備えて上でクロスさせていた龍は対応が遅れ、掌底が腹にめり込む。

 

 

「あグっ!」

 

 

 掌底を受けた龍は強風に吹かれた落ち葉みたいにふわっと飛んでいく…。

 飛んでいく龍を見ながら俺は思う…

 (へぇ~大したもんだ)と…。

 

 

「手応え無し…当たる直前になんとかして衝撃を和らげたか…面白い」

 

 

 そう呟きながら飛んでいった方向に歩を進める…結構飛んだなぁ…。まあ、手ごたえ無かったからそんなに心配することもないだろ…悪くても内蔵破裂くらいかな…。

 

 そう思いながら歩いていると…上からこんな声が聞こえてきた。

 

 

「『狼虎滅却・白虎絶影』!!」

 

「え~…まあ、予想はしてたけどさ」

 

 

 真上を見ると、龍がいて、刀を振り上げている…刀が雷を纏いその雷を俺に落とす…。雷は白く虎の形をしている…。

 

 少し威力が気になったので喰わずに右腕の裏拳で真横にぶっ飛ばす。

 右腕の手の甲が少しチリチリする…飛んでいった方はすごい爆発が起きている…すんごい威力だぜ…。

 

 どうやって上に移動したかがよくわからなかったな…

 

 

「うわぁ…」

 

「ふっ!」

 

 

 俺が威力を見てうわぁ…ってなっていると、龍は距離を詰め、俺の目の前にいた。まるで攻撃を裏拳で弾くことをよんでいたかのようだ…。

 なるほど、戦略を組み立てるのが得意なのか…。そう思いながらも刀を構えている龍を迎え撃つために構える。

 

 

「『狼虎滅却・刀光剣影』!!」

 

 

 一瞬で斬られかけたのを右手の人差し指と中指で真剣白羽取りで止める…ギリギリ…間に合った…ちなみに横向きに斬ろうとしていたので、止めなかったら俺の上半身と下半身が生き別れになるところだったぜ…。

 

 

「受け止められるとは思いませんでした…!」

 

 

 しゃべりながらも力を込めてくる…まあ、力じゃそう簡単には負けんがな。

 俺も笑いながら答える。

 

 

「いやぁ…今のは結構いい線行ってたぜ? あのタイミングの掌底の衝撃を緩和できたのはその若さでなら十分に偉業だと思う…ぜ!」

 

 

 そう言いながら蹴りを放つ…それを回避し、龍はそのまま距離を開ける…。まあ、避けれるわな…。

 

 

「はぁ…さっきから何度かフェイント混ぜたり、色々しているのに…」

 

 

 そういや、さっきから色々フェイント混ぜたりしてるな…途中まで動きが読まれてる感じも少しするし…まあ、その予想道理に動くつもりは毛頭ないけどなぁ…。

 

 

 

「途中までは俺の戦略通りに動いてくれるのに、途中からあなたはおかしくなる…もうすでにあなたへの勝ち筋のほぼすべてが潰えた」

 

「なんだ、少ないじゃないか…」

 

 

 少ししょんぼりしていう…色々面白かったのに…なんか、試練を準備されてそれをぶち壊しながら進んでいる気分かな?

 

 

「そもそも、あんまり攻撃しすぎると、俺の刀があなたに喰われますからね」

 

「俺の能力の特性、よくわかってるじゃないか…」

 

 

 俺の能力、詳細までは知らなかったはずだが、戦闘で大体わかったみたいだなぁ…。

 

 

「ですから…」

 

「ですから…どうする?」

 

 

 どうするのかとても気になる…先を促す…。

 

 

「最終戦略、ゴリ押しです!」

 

 

 俺はその返答に対して笑って応じる。

 

 

「ハーッハッハハハハ!! 面白れぇ…来いよ! 少年!」

 

「行きますよ! 晴夢さん!」

 

 

 距離を詰めて、すごい至近距離で…札を取り出した…札?

 

 

「『霊符・夢想封印 集』!!」

 

「この距離でか!?」

 

 

 超近距離で…霊力の塊がぶわっと視界いっぱいに広がる…これ自体は危険じゃない…が問題は『一瞬でも視界がふさがること』だ。

 

 一瞬で捕食して、霊力の塊を消すが、そこにはもう龍の姿はない…。

 

 

「チィッ!」

 

 

 思わず舌打ちをしながら、一瞬後ろから殺気がしたので後ろに振り向きながら手刀を振るう。

 

 

 キィッン!!

 

 

 という甲高い音が響く…龍の刀と俺の手刀がぶつかった音だ…。

 

 

「ちょっと待った!今の音手刀と刀がぶつかった音じゃないでしょ絶対!おかしい!」

 

「はっはっは!常識求めるなよ、こういう戦いに!」

 

 

 龍は二本の刀で連続で斬ってくるが、全部手刀で防ぐ、刀を喰わないのはなんか大事そうなものだからだ。

 そのくらいのことはするさ…。

 

 

「ほいっと!」

 

 

 両手の手刀を下段でクロスさせた状態から振り上げて両方の刀を弾く…。

 

 

「ッ!?」

 

 

 驚いた顔をしている龍に蹴りを入れた、蹴りにあたった龍はふわっと浮く、当たる直前に後ろに跳びつつ霊力で衝撃を緩和したのだろう…。

 

 俺は大地を蹴りつける勢いでふみ、ふわっと浮いている龍の後ろへ一瞬で移動し、そのままがら空きの背中を掌底で吹っ飛ばす。

 

 

「がはっ!?」

 

 

 凄まじい勢いで地面にたたきつけられ、ごろごろと何回転か転がり、そのまま立ち上がって俺の方を見て刀を構える…今の一撃でちょっとボロボロになっている…。

 

 

「ふぃ~…たった十数年かそこらの生で…よくもまぁ、ここまで強くなれるもんだ…」

 

「はぁ…はぁ…はぁ…全然攻撃が当たる気がしない…」

 

 

 息をきらせながらも戦意は衰えてないようだ…。

 

 

「そう簡単に負けてはやらんさ…でもまあ、そろそろ終わらせようか」

 

「ッ!?」

 

 

 ちょっと力を入れて踏み込み、力を入れて下から突き上げるように腹部を殴る…。

 

 

「ゴフッ…」

 

 

 殴られた龍はそのまま気絶した…気絶してなかったらどうしようかと思ってた…。

 

 

「お休み…龍…残念ながら時間切れで、修行をつけることはできないけどさ…」

 

 

 これぐらいはしてやるよ、そう呟きながら龍の中の霊力のめぐりをよくする…。霊力コントロールが楽になるんじゃないかなぁ…と思う。

 

 まあ、元々上手いけどさ、楽になるにこしたことはないだろう?

 

 聞こえていないだろうが声をかける。

 

 

「じゃあな、また会おうぜ…お前の夢がなにか知らねぇが…お前の『夢が晴れる』ことを願ってる…『望み、望まれ、望んだ方へ進めよ?』」

 

 

 そう言った直後、龍の体は消えた…まあ、龍哉が呼んだわけだが、これ以上長居させるのもあれだからなぁ…。

 

 あと、霊力のめぐりをよくするときに間違ってちょっと『多めの霊力を譲渡』しちまったが…まあ、いいか、強くなることには変わりないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うん…ごめん…ちょっとじゃすまないかもしれない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






あっ、晴夢さんだ…にげろぉぉぉぉ!!殴られるぅぅぅぅううううううう!!

「逃がすか!コラボ連続すぎだわボケが!」

ああああああああああああああああああああ!!

「捕まえたぜ? ああ、感想待ってるぜ? 次回も頑張るそうだ、さて、遊ぼうぜ?島夢」

いやぁぁぁあああああああああああああ!!


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影神晴夢   夢

 


















今回は、名前だけ色々な作者さんの作品から借りました…
無断拝借、申し訳ありません…












 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はふと考えることがあるんだ…なんで俺がこんな力を持ってるんだろうって…。

 

 ふと考えることがあるんだ…なぜ俺みたいな…自分のためだけにしか動けないような人間がこんな莫大な力を手に入れたのかって…。

 

 ふと思うんだ…俺は本当に…俺の好きな彼女たちを幸せにしているのかって…。

 

 ふと想うんだ…俺が今まで迷わず殺してきたやつらにも家族がいて、好きな人がいて、守りたい人がいたのだろうと…。

 

 なぜ俺みたいな自分のことしか考えられないような奴がこんな力を手に入れた?どうして?なんで?何度考えてもそんな答えは出ないんだ。

 

 俺は強くない、周りから強いと思われても強くない、心の強さの問題だ、力の大きさではなく、心…。

 

 俺はどこかの誰かのために身を粉にして動いてやれるほど善人でもないし、知らない誰かのために何かをすることなんてできないんだ。

 

 いつもいつも…な?

 

 もし俺が誰かを助けたりしているのなら、それは俺の自己満足だし、たとえ善であるといってもそれは独善であるものだ…。

 

 

 あくまで自分中心の考え…。

 

 

 俺がいくら人を助けようと、俺はその数倍、数千倍の人を殺し、不幸にする…。

 

 1を切り捨てなければ全が消えるのなら…そしてその1が俺の守りたいものなら…迷わず全を捨てる…。

 

 どこぞの主人公たちのように、全も1も救うなんてこと、できないし、考えすらしない…。

 

 そんな自分に腹が立とうと、これが自分だとあきらめを持っている自分もいる。

 

 

 自分のことしか考えない…。あっさり相手の命を奪う癖に、あっさり他人の幸せを奪う癖に…自分の大切な人の命を、自分の幸福を捨てる覚悟なんてない…。

 

 

 自分の大切な人の命を、幸福を捨てくらいなら…俺は自分の死を選ぶ…。

 

 

 まったく、自分勝手な考えを持つ自分自身に反吐が出る…。

 

 

 俺なんかではなく、もっと心の強い奴にこの力があればよかったんだ…そうなれば…たくさんの人が救われただろうに…。

 こう考える自分の思考も、自分の力に伴う責任から逃れるためなのだろうと、自己嫌悪する…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんな気持ちで、俺は好きな人を守ることなんてできない、俺は確かに強い…それは力の強さであって、心の強さじゃない…。

 

 

 

 

 

 

 

 他人の痛みを知れば、俺の生は変われるのだろう…でも、他人の痛みを知ることは、誰にもできない…出来るとすれば、それは…他人の痛みではなく、自分の痛みだ…。

 

 

 生きるということは、敗北し、勝利し、誰かを踏みにじり、誰かに踏みにじられ。それでも何かを求め続けるということだ…。

 

 敗北…負けること…死ぬこと…大切な何かを守れないこと…

 

 勝利…勝つこと…生きること…大切な何かを守れること…

 

 誰かを踏みにじる…自分ではない誰かを不幸にし、踏み台にすること…

 

 誰かに踏みにじられる…自分が他人に踏みにじられ、不幸になり、踏み台になること…

 

 

 

 

 

 

 だが生きることと死ぬことは同義だ…ならば、敗北も勝利も…踏みにじることも踏みにじられることも…同義なのだろう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でもまあ、これが俺なのだから…こんなことに迷っている俺を好きになってくれた人たちがいるのだから…ならば…こんな俺でも…できることはあるよな?

 

 

 こんな俺を好きになってくれた、俺の大好きな…守りたい人たちがいるのなら…こんな俺が手に入れるべきじゃなかった莫大な力の使い道も…わかるよな?

 

 

 

 だから俺は…いくら迷っても、いつかはたどり着く…迷ったままでもいいさ…俺は、好きな人を守れればそれでいい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    だからすごく感謝してるんだ…俺の好きな人たち…惚れた女だけじゃなく…俺にかかわってくれた全員に…な?

 もちろん、それには異世界の奴ら…鏡夜も大夢も駆真も八火も七奈も龍牙も龍も想雅も想也も遊八も遊助も現も義父さんも星の意思たちも赤も晴も夜もφも…まあ、ほかにもたくさんいるが、みんなみんな含まれてるんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だから、俺の夢は…俺の大好きな奴らみんなと一緒に、ときに笑ってときに泣いてときに喧嘩して…

 

     ずっとバカやって過ごすことさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    この夢が晴れることを       心から願ってる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
























普段晴夢さんの見せない弱い部分…

こんなことを日頃から考えてるんですね…



もう一度…無断拝借もうしわけありません




感想待ってます

次回も頑張って編みます


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85話 天狗の山

やっと国造り開始!

そして今回は、俺のリア友たっぽん1000と共同で書いている小説、東方速焔録より…俺の書いているほうの主人公、速力 速風を出しました。






感想ありがとうございました!

ゆっくりしていってね!












 さて、そろそろ国造りの再開をしはじめてだな…荷物…といってもほとんどないが、準備して出てきたんだが…。

 

 

「名無花がついてくるとは思わんかった…」

 

 

 龍桜と名無花がついてきた…ほかはみんな、倭国での住むところ探しだそうだ…ルーミアは、倭国じゃない国と倭国で微妙なラインの妖怪なので気まぐれで行き来すると言っていた、ルーミアなら一人でも強いから安心だ。

 鬼姫は鬼がみんなで住める場所探し…。

 

 鳳は自分の住む…山を探している。

 

 まあ、みんな各々の理由で動いていない…正太郎はもう自分の分は終わらせたらしいので、あとは俺だけだ。

 

 うぅむ…ちょっと遊びすぎたかもしれん…。

 

 

「よいではないか、晴夢。一人で高天原で待たせるのもどうかと思うし、それに、一緒に来た方が色々見れるだろう?」

 

 

 龍桜は少し上機嫌に歩いている…。なぜだろうかはわからんがな…。

 

 

「そうだな、その方が名無花のためにもなるか…。危ないけど来てよかったのか?名無花」

 

「………(コクっ」

 

 

 そう聞くと名無花はコクっを首を縦に振り、肯定を示した…。うん、可愛いな。ロリコンじゃないけど、普通に可愛いと思う。

 正太郎が見たらテンションが爆散しそうだな…とかどうでもいいことを考えているが、その思考を止め、天狗のいるところを考える。

 

 確か、天狗はいつの間にか倭国に来ていて、もうすでに住んではいるが、なんだかよそ者を片っ端から追い出しているのでなんとかしろ…ってイザナギに言われたんだったかな?

 

 ふむ…この問題をどうするか、未だに思いつかん…天狗は上下社会厳しいらしいから、天狗より強い種族を山にぶち込むのはどうだ?

 

 おお!この案よくね? とりあえず、説得しに山に行き、駄目なら鬼でも送り込んで、服従させよう(黒笑

 

 ! 俺は一瞬で隣に歩いている、名無花の顔の前に手を出す…その瞬間妖力弾が名無花の顔を守っている手に着弾する。

 強化していたので怪我はしない…名無花はその整った顔でとても驚いた顔をしている…声を出さないだけすごいと思うがな…。

 

 妖力弾の飛んできた方を見ると、天狗が5人くらい飛んでいる…全員男。

 

 さて…

 

 

「おいそこの三人!貴様らは天狗の山に入っている!速やかに出ていけ!さもないと」

 

「さもないと?どうするって言うんだ?」

 

 

 俺は少しキレ気味に言い返す…すると、天狗5人は完璧に委縮した、別に力は全く開放していない…だけどおびえている…。

 

 なんで俺がキレているか?いやな、別に俺に攻撃が飛んできたのならキレなかったんだけどさ…。

 

 

「警告のための妖力弾…まあ、正しい判断だ。だがな! なんで名無花を…この子を狙った?」

 

 

 俺はそこで言葉を区切り、少し目を細めて睨み付けながら言う。

 

 

「まさか…一番攻撃が当たりやすそうだったから…だなんて、言うんじゃないだろうなぁ?」

 

 

 5人中3人の天狗が気絶して、地面に落ちた。残り二人もガクガク震えている…。ふざけるなよ天狗ども…!

 一番当たりやすそうだから狙う?こんな小さい女の子を?

 俺を狙えばいいものを…! ちょいと許せねぇな。

 

 

「へぇ…図星かい? 最初から俺を狙ってればよかったのに…」

 

 

 俺はそう言いながらまだ飛んでいる二人を睨み付けながら、こぶしを握り、跳ぶ…踵落としが天狗の頭に直撃する…はずだった。

 

 

「!」

 

 

 俺の踵落としは空を切る、避けられた? 今の天狗が予想以上に速かったのか?いや、そうなると…俺にも見えない速度でかわせるほど速いってことか?

 俺に見えない速度って…結構やばくねぇ?

 なんにせよ、面白そうだが…俺は妖力探知で相手の居場所を探し、そちらを向く…すると、天狗の数が一人増えていた…。

 

 黒い髪のショートで、所謂クールというか、冷たい感じのかっこよさだ…。

 

 目は触れれば切れそうなキレ目、背中に羽が出ていないことから、本気じゃないのだろうか?

 

 

「…天狗の仲間があんたに何かしたようだ…おそらく、こちらが悪いのだと思う、すまなかった」

 

 

 こいつ、強いってことはわかるんだが…『なんか違うんだよな』…いや、まあいいか…。

 謝ってるし…名無花はあんまり気にしてないらしいし…俺が勝手にキレただけだしなぁ…。

 

 

「ああ、俺も少し短気だったな、悪かった…」

 

 

 俺はちゃんと頭を下げて謝り…頭を上げてからもう一度いきなり現れた天狗を見る…。

 すると、天狗はこういった。

 

 

「なんのために山に来た? 用がないのなら…俺はどうでもいいが、天狗のみんなは出て行ってほしいみたいだが?」

 

 

 少し微笑を浮かべながらそいつはそういう…なんなんだろうなこいつ…多分めちゃくちゃ強い…。それだけはわかる。

 そう考えながら返答する。

 

「悪いな…天狗の頭に会いに来た…ちょいと大事な話があってな」

 

「へぇ~…なるほどな…こいつが影神 晴夢か。ついてこい、案内してやる」

 

 

 案内してやると言われたのでついて行く…まあ、ついていった方がいいわな。この辺の地理なんて一切わからんし…。

 龍桜は迷わずついていく…さっき襲われたばかりなのに度胸あるなぁ、おい…。

 

 名無花は俺の後ろにロングコートの裾を掴んで立っている…。

 

 まあ、いいか…行こう。

 

 そして俺は歩き出し、龍桜の隣へ行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ…天狗」

 

 

 俺は名前を聞こうと思って話しかける…。

 

 

「なんだ?…そういえば名乗ってなかったな…」

 

 

 俺が言う前に気づき、そう呟いて俺の方を向いていう…。

 

 

速力 速風(そくりょく はやて)だ、よろしく」

 

 

 速力 速風か…覚えておこう。

 まぁ、なんにせよ…もうちょっとで会えるかなぁ…天狗の頭に…。

 というより、速風が頭じゃないのか?絶対こいつが一番強いだろうに…いや、どうでもいいか。

 案内してもらえるならそれでよしだ。

 

 さぁ~て、どんな奴が天狗の頭なのかねぇ…。

 

 

「速風、お前何歳なんだ?」

 

「さあ…わからん、気づいたら存在していた…取り合えず、人という生物が生まれるさらに前から…かな」

 

 

 こいつ、もしかすると俺より年取ってるかもしれねぇな…というか、こいつ天狗じゃないだろ…?

 龍桜と名無花はでかい木が立ち並ぶ森が珍しいのかキョロキョロしている。

 

 

「なぁ…お前強いだろ?」

 

 

 俺は速風にそう聞く…こいつは強い、確信できるほどに…な。確かに妖力はそこらの妖怪と一切変わらない…けれど、強者の風格というのか、そんな感じが漂ってくる。

 相手の強さは風格で大体わかるからな。

 

 

「さぁ、どうだろうな…。俺は戦うことが必要だと思えない…戦いなんて逃げればいいのさ…。俺ならそれができる」

 

 

 ああ、なるほど…声の覇気からしてなんとなくここまでわかる…。なんか違うと思ったらこいつ…戦おうっていう気が一切ないのか…。誰でも敵対した奴を前にすりゃ見せる敵意が一切ない。

 かわりに逃意がある…逃げる…そういうことね。

 

 戦う意味を見出してないのか…。

 

 戦う必要性を知らないというわけか。

 人間でもわかるようなことなのだがな…。まして、こんな長生きなのに知らない奴もいるんだな。

 

 

「戦うことの必要性…ね」

 

「あんなもの、双方が傷つくだけだろう?」

 

 

 速風は本心から、なぜ戦うのかわからない…といった顔をしている。

 まあ、確かに双方傷つくだけなのかもな…。けど例外もある…。

 

 

「そうだな、その通りだ…。だけどな、守りたいものがあれば変わってくるさ」

 

「守りたいもの…ねぇ…。少なくとも、今の俺にはそんなもんねぇな」

 

 

 速風はふ~と息を吐いてそんなもの、俺にはないし、必要ないとでも言いたげな顔をしている。

 大切なものってのは必要だからできるわけじゃないんだけどな。

 

 

「そうかい、なら…守りたいものができたらわかるさ、戦うことの必要性と戦うことの意義を…さ」

 

「俺にはそんなもの必要ねぇよ」

 

 

 深い深い山を歩きながら、速風はサラッと何も感じてなさそうに即答する。俺も即座に返答する。

 

 

「守りたいものは必要だからできるんじゃなく、想うから出来るもんだぜ?」

 

 

 俺は少し笑いながら…龍桜と名無花を横目で見ながらそういう…。あいつらが俺の守りたいもの…想った人たちだからな。

 名無花はちょっと違う気もするが…守りたいものには違いないさ。

 

 

「…ああ、わかった…あんたの言葉、心に留めておくよ…」

 

 

 速風は少し考えてからそういう…確かに心のこもった…。何も感じていない感じではなく、納得した感じの声音だった。

 

 

「そりゃあよかった。でもまぁ、守りたいものができれば自然とわかるもんだから、心に留めなくてもいいことだけどな」

 

 

 俺がそういうと、速風は微笑を浮かべ、無言で歩く…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着いたぞ…この馬鹿でかい扉の向こうだ。じゃあな、あんたと話せてよかったぜ」

 

 

 そう言ったかと思うと、風が吹き、気づけばあいつはまるでそこにいなかったかのように姿を消していた…。

 なるほど…あいつは『速い』のか…。俺が『まったく見えない速度』とか…どういう速さだよ…。

 あいつが戦う意義を見つけて戦ったら…楽しそうだな。

 

 

「さて、行くか。龍桜、名無花」

 

「………(コクっ」

 

「うむ、案内してくれた者は行ったのか?」

 

 

 名無花は頷き、龍桜はたずねる…。

 

 

「ああ、もう行ったよ」

 

 

 俺が言うと、龍桜は俺の顔を見て言った。

 

 

「そうか、晴夢は言いたいことがあったみたいだが…伝えれたのか?」

 

 

 なっ…に?読まれている…だと…? なんで俺はこんな簡単に行動を読まれるのか、不明だ…。

 

 

「…なんでわかったんだ?」

 

「晴夢のことなど、顔を見れば大体わかるさ」

 

 

 へぇ~テンション上がること言ってくれるな…いやぁ、まったく可愛いなぁ龍桜は!そんなことを考える。

 

 

「そうかい、こんな可愛い子に言われたら嬉しくて嬉しくてたまんない言葉だな」

 

「か、可愛い…」

 

 

 龍桜が真っ赤になって俯いてしまったのだが…まぁ、いいか。

 

 

「さあ、行くぞ…ん?なんで名無花」

 

 

 名無花が俺の服の裾を引いて俺の顔をじーっとみてくる…なんとなくその意図が分かった俺は名無花の頭を撫でながらにっこり微笑みながら言う。

 

 

「ああ、わかってるよ、お前も可愛い女の子さ」

 

 

 名無花は嬉ししそうに、そして満足げに微笑む…。うん、可愛いな。

 

 そして俺はでかい扉だったので、少し力を入れて開けようと思い。思いっきり片手で扉を掌底の勢いで開けた…すると思いのほか軽く、扉は吹き飛んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 力加減間違えちまったぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まだ守る者のない速風さん…
守る者のできた速風さんを見たい方は東方速焔録をご覧ください。

守りたいもののできた速風さんが見れます。


そして最後に力加減ミスって扉ぶち抜く晴夢さんェ…流石だぜ…。


感想待ってます!

次回も頑張って編みます!


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86話 「ほう…貴様が影神 晴夢…『捕食者』か」

倭国建造編、終了
晴夢さんの役目は終わり…。
あとはイザナギの役目です!


感想ありがとうごいました!

ゆっくりしていってね!


「おっと」

 

 

 入った瞬間出迎えてくれたのは前方からの大量の妖力弾による攻撃だった。そのすべてを捕食しながらゆっくりと部屋へ入っていく。

 いつも通り笑いながら…な。

 

 俺が一歩進むたびに全方向からの妖力弾の雨…。すべて捕食しているから関係ないがな…。名無花と龍桜も俺と一緒に入ってきたので、名無花と龍桜には絶対に当たらないように防ぐ。

 

 ほぼ全方位に天狗たちが飛んでいたり立っていたりする。

 その天狗たちは俺が歩みを進めるたびに焦りを見せ始める。

 

 面白い反応だ、顔がどんどん焦っていく…表情の変化は見ていて面白いものがあるな…。いや、まあいいか。

 

 俺は妖力弾が絶えず襲ってくる…だが、俺にとってはめちゃくちゃ遅く見えるので、妖力弾の一発が俺に着弾した瞬間全力で駆ける。

 

 そして妖力弾が龍桜と名無花に当たる前に撃ってきていた全員の天狗の意識を刈り取り、元の位置に戻り、すべての妖力弾を捕食する。

 

 速さ的には光を越えていたはずだが、空気摩擦やソニックムーブとかその他もろもろは捕食したので出ないから龍桜や名無花も安全だ。

 

 俺は笑ったまままっすぐ前を見据え、椅子に座っている立派な黒い羽の生えた爺さん天狗に話しかける。

 

 

「さて、周りも静かになったことだし、俺とお話ししようぜ? 天狗の頭…天魔だったか?」

 

「何者だ…?おぬし…今の動きは…わしにも見えんかったぞ」

 

 

 質問に質問で返すとか…礼儀がなってないぜ…。

 まあ、いいかな、正直あんまり気にしないしさ。

 

 

「影神 晴夢、人間だ」

 

「ほう…貴様が影神 晴夢…『捕食者』か」

 

 

 どうやら俺も知らない間に有名になったみたいだな…。まあ、今まで色々やってきたし、有名にもなるか…。

 龍桜と名無花は黙って俺の後ろにいる。龍桜は「任せる」、といった感じの目だ、名無花はいつも通りしゃべらない。

 

 

「ああ、どうやら知ってるらしいな…『捕食者』…ね。ちなみにどんな噂があるんだ?」

 

 

 俺がそう尋ねると天魔は答え始める。

 と、ここで心の中で『鬼姫に来てくれー』と念じてみる。なぜって?交渉失敗しそうだから鬼を山にぶち込んで、上下社会を無理やり作るためだ。

 

 

「曰く、気分一つで容赦なくすべてを薙ぎ払うとか…」

 

 

 まあ、あってるっちゃあ合ってるな…。

 

 

「曰く、その強さはもはや天災…いや、自然の摂理そのものだとか…」

 

 

 自然の摂理って…確か、意味は万象を支配している理法。だったか?まあ、確かにはたからみりゃそんな強さに見えるのかもなぁ…。

 

 

「曰く、一緒にいるものが危害に晒されれば、その圧倒的な力ですべてを捕食するとか」

 

 

 まあ、確かにそうだな、容赦なんてするはずがない…自分の好きな人たちを傷つけられそうになったんだからぶちキレるさ。

 

 

「曰く、女たらしでたくさんの女性に恋をするとか…」

 

 

 ん?あってるっちゃあ合ってるがなんだかきな臭い感じになってきたな…。

 

 

「曰く、数々の女性を色々な意味で食ってきた」

 

「ちょっと待てぇぇぇええええええええええ!!」

 

 

 なんだその噂!俺まだ捨ててないのに!?

 龍桜となぜか名無花からの視線が痛いほど刺さる…。

 

 というか、龍桜はいつの間にか俺のとなりに来て、右足のつま先を思いっきり踏んでらっしゃる…。痛い…。

 

 

「いや、俺はまだ経験ないし、そんな軽い調子で好きになったりもしてねぇよ!?」

 

 

 龍桜はわかるが、なぜ名無花からもこんな視線を受けねばならんのか…解せぬ。

 

 

「そして総合してついた二つ名が『乙女心とすべてを喰らう者』、『捕食という名の天災』だ」

 

「なんか二つ名なのに二つあるぞ!?」

 

 

 こうやって叫んでいるが実は今龍桜に踏まれている右足のつま先が地面にめり込み、ぺしゃんこになっている。

 龍桜もだんだん力が戻ってきたんだなぁ…と思いつつ、自分の足はこれからどんな形になるのかとても心配だ。 

 というか噂が大変なことになってんじゃねぇか!

 

 

「そして最後に、ニートである」

 

「おい待て!間違いが多すぎる!」

 

 

 そして足がとても痛い!俺の足がマッハでやばい!龍桜力強くなってるなおい!

 なんでそんな噂が飛び交ってるんだ!

 

 

「もっぱら女性の敵であり、最大の味方でもあるという評価だ」

 

「どんな評価だよ!!」

 

 

 足痛い、というか、龍桜はいつも一緒にいたから俺が何をしたか知っているだろうになぜこんな仕打ちを…。

 

 

「龍桜、そろそろ足が痛い…」

 

「む? いつの間に踏んでいたのだ私は…」

 

 

 マジかよ、気づいてなかったのかよ…。ちなみに左足は名無花に無言で踏まれているが、あんまり痛くないので放置。

 

 

「天狗の女たちの間でも噂になっておったぞ?」

 

 

 どんな噂か、正直聞くのを遠慮したいものだ…。

 ろくでもない噂が流れてそうだ…なんで女性関係の噂が多いんだ俺は…。

 

 

「まあ、俺の噂についてはほぼ間違いだから…それはそれとして…」

 

「間違いなのか?」

 

「ああ、間違いだ」

 

 

 もうね…すごい噂だね…。

 さっさと交渉終わらせて帰りたい…。高天原に帰ったら…まあ、だらだらして過ごしたい…。

 あと、少し修行とかもしようかな?

 いや、やめよう、高天原が消える未来しか見えん…。

 そうだな、これが終わったら鬼姫と殺死愛(殺し合い)をしようかな…。

 うん、そうするとしよう…。

 

 とか帰ってからの予定を考えつつ話を続ける。

 

 

「あんたら天狗がちょっと好き勝手し過ぎてるらしくてな…」

 

「ほう?」

 

「仲間意識が高いのは結構だが、山に来たほかの妖怪を全員追い出す、さらに悪いときは殺す…なんてのはやめてほしいもんだな」

 

 

 俺は薄ら笑いを浮かべながらそういう。

 名無花はいい加減足を踏むのをやめてもいいと思う…。

 

 

「なるほど…そうじゃな、流石に行き過ぎていおったかもな…」

 

「わかってくれて何よりだ」

 

「ああ、今度からは…もう少し気を付けるとしよう」

 

「それで十分だ」

 

 

 俺がそう答えると、天魔は不思議そうにする、そう、こいつはもう少し気を付けるといったのだ…。

 つまり、遠回しに変えるつもりはないと…。

 だが俺は十分だと言った、それが不思議だったらしい…。

 

 なんで俺が十分だといったか?

 

 そんなの…

 

 

「まあ、なんだ…先に謝っておく」

 

「?」

 

 

 ほらほら、なんか聞こえてきたぞ?元気な元気な声が…。

 元気ありあまり過ぎてちょっと下手すると妖怪の山消し飛ぶけどさ…。

 

 

「晴夢ぅぅぅうううううううううううう!!」

 

「来たか!」

 

 

 俺は頭上に手を掲げる、その瞬間、何かが俺に激突する。

 

 衝撃をある程度捕食したというのに地面にはクレーターができている…そのクレーターの中心で俺は鬼姫に抱き付かれている…。

 龍桜は少しムスッとしてこちらを見ている、名無花はじーっとこちらを見ている…。

 

 

「おぃ~っス!旦那!お久しぶりッス!」

 

『お久しぶり~ッス!』

 

 

 俺が吹っ飛ばした扉から鬼たちがぞろぞろ入ってくる…。そして俺に挨拶してくる。ちなみに旦那というのは俺のことだ。なんでか知らんがそう呼ばれている。

 

 なんでも、鬼姫の旦那だからだそうだ。まだ結婚してないんだけどなぁ…。

 

 

「な…ッに?」

 

 

 驚いている天魔に俺は鬼姫に抱き付かれて身動きが取れない状態で話しかける。

 

 

「あんたら天狗はさ~仲間意識が強すぎるんだよ~…そして上下関係が厳しい。ならば天狗の上にもっと強いのを居座らせたらいいんじゃねって考えた結果がこれだ」

 

「どういう…」

 

「こいつら鬼は、今住むところを探しててなぁ…」

 

 

 俺と天魔が会話している途中だが、めっちゃ声が聞こえるっていうか宴会はじめてる鬼…流石だぜ…。

 宴会できるほどの酒を常に用意しているあたりが流石だぜ…。

 そして俺が気絶させた天狗たちを無理やり起こして無理やり酒を飲ませて宴会に参加させてる…。

 大変なことになってるなぁ…。

 

 

「おう!お前ら!ここ気に入ったか!?」

 

 

 騒がしすぎて俺の声が聞こえそうにないので腹の底から叫んで聞く…。

 すると、鬼たちは酒を飲みながらニカッと笑って杯を上に投げ…。

 

 

『『『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』』』

 

 

 この叫び声でわかった、こいつらもうすでにできあがってるわ…めっちゃテンションハイってやつ状態になってるわ…。

 というか天狗も目を回して倒れる奴、酒のやられてテンションおかしくなって一緒に騒ぐやつ、もうすでに気絶したやつ…。

 騒がしいなぁ…流石鬼だな。

 

 

「ってことだ、こいつらはここに住む気みたいだぜ?」

 

「なるほど…」

 

「あと、実力で追い出そうなんて考えるなよ? 一部の天狗を除いて平均的な鬼に勝てる天狗はいないからな」

 

「ああ、わかっておる、戦えば我々の負けじゃろう…」

 

 

 頭のいいやつでよかったぜ…。

 ちなみに一部の天狗ってのは…鴉天狗とかその辺の天狗の中でもさらに一部の天狗のことだ。

 ここに来る途中で感じた妖力とかその辺で本当に少数だが、平均的な鬼より強いくらいの天狗がいた。

 

 そして天狗の中でも一番ヤバいのが…俺たちをここまで案内してくれた、速風だろう…。正直、あいつ一人で鬼を全滅させてもおかしくなさそうなオーラを纏ってた。

 戦う意義を見出してないからその心配はないだろうけどな。

 

 

「まあ、なんじゃ…天狗たちも久々の宴会じゃし…」

 

 

 天魔がそこまで言ったらひゅーっとたくさんの天狗たちが外から俺がぶちやぶった扉を通って飛んできた…が、一瞬で鬼に捕まり、宴に強制参加。

 

 

「天狗全員呼んで全員で飲むとしようかの」

 

 

 ニヤリと笑った天魔はそう呟いた。

 なるほど、天狗を呼びつけてそれを鬼が捕まえて宴へ強制参加…。

 利用されてるぞ鬼…。

 

 がすがすつかまって酒飲まされていく天狗…。

 

 一部のちょっと強い天狗はつかまらずによけたりするが、その瞬間鬼に目をつけられて戦闘開始…。

 

 まあいい、俺も騒ぐとしようか…。

 

 

「鬼姫、久しぶりに一緒に飲もうぜ? 龍桜もな。名無花は…体に悪いからもうちょっと大人になってからな」

 

 

 俺がそういと、鬼姫は嬉しそうに俺から離れ、鬼と天狗の騒いでいる中へ突撃していく…。

 俺はそれを見ながら龍桜と歩き出す。

 名無花もとことこついてきている。

 

 

「さーて、久々の宴会だ…騒ぐとしようか」

 

「晴夢、あまり騒ぎすぎるのはどうかと思うぞ?」

 

「………(コクっ」

 

 

 いいのさ、こういうときくらいハメをはずしても罰はあたんねぇさ!

 取り合えず、鬼が天狗の上に立つのは数百年もすりゃ浸透するだろうから、天狗は放置でいいな。

 

 さ~て、まただらだら生活を謳歌することにするか!

 

 まずは宴会で騒ぐぜ!

 

 俺も鬼と天狗の入り乱れる宴会の中へ突撃していく…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「晴夢の旦那!腕相撲しよう腕相撲!」

 

 

 鬼姫と酒を飲んでいると鬼の一人がそう言ってくる…。

 するとほかの鬼がこう呟く…。

 

 

「鬼姫様と晴夢の旦那が二人で酒盛りしてると…美男美女でなんか近寄りがたい印象を受けるんだよなぁ…」

 

「んなことはどうでもいい!腕相撲!」

 

 

 どんだけ腕相撲好きなんだよ…まあいい、相手してやるか…。

 俺が立ち上がると周りの鬼たちも騒ぎ立てる…。あとダウンしていない天狗たちもな。

 そういえば、速風がいない…。あいつは来てないみたいだな。

 

 

「腕相撲か!見物して楽しませてもらうとしよう!」

 

「アッハハハ!やれやれ~!」

 

「おまっ…完全にできあがってんじゃねぇか!鬼が酒に酔うなよ…」

 

「うおえぇぇええええええええ!」

 

「お~い、大丈夫か天狗…まあ、つらかったら無理して飲まなくてもいいぞ」

 

「おらぁ!もっとのめのめ!ハハハハハ!」

 

「お~い旦那かあいつかどっちが勝つか賭けしようぜ!」

 

「「「旦那で」」」

 

「俺が負けることが確定している!?番狂わせしてやるよ!」

 

「無理だろ…」

 

「不可能だろ…」

 

「絶対的な越えられない壁って…あると思うんだ」

 

 

 なんか色々すごいことになっとるな…。

 腕相撲さっさとしようぜ…。

 

 

 

 

 

 

 

 ということで、今すぐにでも腕相撲を開始できる状態で開始の合図を待つ。

 鬼姫が来て楽しそうに言う。

 

 

「開始じゃ!」

 

 

 その瞬間、俺は少し力を入れて、相手の腕をねじ伏せる。

 

 

「わりぃが、男の手なんざ長い間掴みたくないんでな、速攻で決めさせてもらったぜ」

 

 

 相手の鬼はびっくりした顔をしたあと…。すぐに二カッと笑って酒盛りに戻って行った。

 まあ、相手が鬼とはいえそんな簡単に負けぬさ…。

 

 そして、龍桜と鬼姫が二人で酒を飲んでいるのを眺めながら、胡坐をかいて、座り、その膝にはちょこんと名無花が乗る…。

 ちゃっかりしてるなぁ。

 

 一人で酒を飲みながら、龍桜と鬼姫が二人で酒を飲んでいるのを見る…。

 

 

「いやぁ…美女二人が向かい合って談笑しながら酒を飲んでるのって…見てるだけで幸せになるなぁ」

 

 

 俺はそう呟きながら酒を飲む…美味い。

 そしてゆっくりと二人の美女の酒盛りをみなあら酒を飲む…うん、今度からこういう楽しみ方もいいな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな酔いつぶれたか…残っているのは…」

 

 

 ほぼ全員倒れた。鬼もな…。残っているのは鬼姫と龍桜、酒を飲んでいない名無花に、速風…あれ?速風がいる。

 だが、名無花は酒は飲んでいなくても長い間宴会が続いたせいで、眠たくなったのか寝ている。

 

 というか、鬼姫と飲んだのに酔いつぶれてない龍桜は意外と酒豪なのだ。

 

 

「んじゃあ、そろそろ高天原に帰るか…ここは鬼が勝手になんとかするだろ」

 

「わしがおるからのう!晴夢!また遊びに行くから楽しみにしておくのじゃぞ!」

 

「ああ、楽しみにしとくよ、鬼姫」

 

 

 鬼姫がいっつも元気いっぱいだなぁ…。

 とか考えつつも、俺は寝ている名無花をおんぶして、出口に向かって歩き始める…。

 龍桜もてくてくと歩いて俺の隣にいる。

 

 ここから高天原…ちょいと遠いけど、すぐつくし…。

 

 俺の仕事は終わった、あとはイザナギが倭国を作るさ。

 

 最後の仕事はかなりあっけなかったな、まあ、楽なのはいいことだがな…。

 んじゃあ、まあ…

 

 

 

「あとは任せた、イザナギ。俺はだらだらとした日常を送ることにするからさ」

 

 

 

 俺はそう呟いてニヤリと笑った。

 

 

 

 

 




そしてまたニートに戻るんですねわかります。
というか、晴夢さん、高天原に住んでるって…豪華だなおい!

 はてさて、ここからどうなっていくのやら…。

 とりあえず、天狗と鬼の共存関係には、この後、鬼姫に山を紹介してもらった正太郎さんが河童を連れてきたりして、幻想郷の妖怪の山の原型が少しずつできていくわけです。

 ちなみに、文とか勇儀姐さんとか萃香はまだまだ生まれません。


 現在、紅霧異変…つまり、原作開始2500万年前です。


では、感想待ってます!

次回も頑張って編みます!


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87話 晴夢さんの努力?

 高天原に帰って、暇だった俺は…イザナギやイザナミ、正太郎、龍哉、というか…みんな勢ぞろいしているときに呟いた…。

 

 「俺、修行してみようかな…」

 

 それを聞き逃さなかったイザナギは「そうかそうか…ならば、ここにいる全員でお前が修行するためだけの空間を作ってやろう!」と言った。

 

 作っている途中はみんな秘密にしていて、初めの方こそ楽しみだったのだが…。しばらくすると段々不安になってくる。

 嫌な予感がする…。とまあ、色々考えてしまうわけだ。

 

 んで、今そのあいつらが作った世界の放り込まれてようやく5日…。

 

 

 どんな感じかって?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「暑い…」

 

 

 思わず吐いたその言葉…この空間の地表は…その温度、約1600万度。情報を捕食することによって知った知らなければよかった情報だ。

 どうやらアマテラスの力を使ったらしい…。1600万度は太陽の中心温度と同じ温度…アマテラスのおよそ全力である。

 その温度を常に浴びせられるわけだ。

 普段なら身体能力の強化をせずに受けて消し炭になるが、常に1600万度があるのなら話は別だ…。

 このままじゃマジで焼け死ぬので全力で力を防御に回す。

 

 そして清羅の能力かはわからんが、能力の使用はできない…。俺の能力を封じれるのは、清羅だけなので、清羅の力なんだろうなぁと思いながら立つ。

 

 この、立つということすらもつらい…だが倒れれば足だけでなく全身が一瞬でじゅっと焼ける…。さらに一瞬でも気をぬいて、身体能力の強化…というか、熱に対する耐性をミスるとじゅってなる。

 まあ、こんな近くに1600万度があれば変わらんかもしれんがな…。

 

 そして明らかに俺の膝を折るためだけにありえない重力が働いている。

 俺の身体能力ですら立っているのがやっとというか、足がプルプルする…。

 これはおそらく正太郎の能力で重力の何かを逆にしたのだろう。

 

 俺の持てるすべての力で身体能力の強化…それも防御に徹しているのにこのダメージ…。

 

 そして定期的に訪れる世界の終り…。すべてを無にする概念そのものによる世界の崩壊…『闇』の時間。

 これはルーミアの力だな。

 

 この終わりに巻き込まれないように耐えなければならない…というか、耐えるとかもうそういう問題じゃない…。

 逃げるといった方が正しい…。

 

 そして『終わり』が終わった『結果』訪れる世界の再構築…。

 これは龍哉の能力だな…。

 

 何回この神秘的な光景を味わったかわからん…ああ…素晴らしいものだぜ…。綺麗だけど死にそう…。

 

 

 どれだけ耐えればいいのだろうか俺…。

 あと何年?いや、イザナギのことだ…どうせこちらの世界での時間の経過を加速させてるはずだ…。

 冗談じゃねぇ…生きて帰ったら絶対あいつをぶっ飛ばす、ついでに龍哉と正太郎もだ!

 

 恋人たちには赤面させてやる!

 というか、一度も死なずに帰ったらご褒美くらい貰ってもいいはずだ!

 

 よし、絶対生き残りたくなってきた!行くぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideイザナギ

 

「あ~…向こうでどれくらいたったかなぁ…」

 

 

 正太郎が呟く…俺はそれに本を読みながら答える…。

 

 

「あ~こっちじゃ1秒でも向こうじゃ10年だからなぁ」

 

 

 俺がそう呟くと、正太郎や龍哉は「それ…死ぬんじゃね?」という顔をしているが、あいつがその程度で死ぬわけがない。

 あいつなら、普通に帰ってくるだろう…。多分…。

 

 ちなみに12時間たった瞬間、あいつはこの世界に戻される。

 

 まあ、死なんだろう…おそらくだけど…。

 

 一時間くらいたってるし…向こうでも結構たったかなぁ…。

 あの世界は晴夢の力でも能力を使わない限り壊すのは難しいからな!あいつは12時間たつまで出られん!

 流石にやりすぎたと思っている…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side晴夢

 

 

「うぉぁぁあああああああああああああ!!」

 

 

 拳を全力で振るう!一瞬熱気が消し飛び、空間が軋みを上げる…。

 何をしようとしているか?ここをぶっ壊して出ようとしている…。

 もうすでにここに来て、何千年とかたってる…馬鹿じゃねぇの?流石に何千年もたてば、慣れてくる…。

 

 元の世界と同じとは言わないまでも、そこそこ動けるようにはなった。

 

 だが修行のためとか言ってたが、確かにここは鍛えられる…。ここをぶち壊すために、十数億年ぶりに努力というものをし始めている…。

 

 もうなぜか1600万度の炎は身体強化(温度に対する防御力だけに特化させて)でなんとか防げる…今は、普通の感覚で言うと、気温39度、湿度がそこそこある状態の暑さだな。

 普通ならそんな気温で動けば死ぬが、力を色々応用して生き残ってる…。

 

 というか、これのせいで力のコントロールが上手くなったわ!嬉しいけどなんか違う!

 あと身体能力が無理やり底上げされたりしたけどなんか違う!俺が求めてた強くなり方じゃない!

 

 

「こんな空間ぶち壊してやるぁぁぁあああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

 全力で拳を振るい、足を振るい、空間をぶち壊すために全身を使って暴れる。

 イザナギが俺を入れるために作ったということで予測はしていたが、めちゃくちゃ硬い…。

 というか、イザナギだけじゃなくて碧緒の力も加わっている…。

 ここを壊すためだけに拳を振るう。能力使えれば世界ごと喰らい尽くすのにな!!畜生め!

 

 

「おっと、世界の終りの時間か」

 

 

 圧倒的闇が世界を覆う…。

 どうせ闇はどうしようもないので、崩壊に巻き込まれないように闇に対する耐性を得られるように力をコントロールする。

 

 もうこの世界いや…。さっさと出たい…。

 

 世界の終りが終わり、結果としてまた再構築される…。

 

 そしてまた世界を壊そうと全力を振るう…。

 

 それが延々と繰り返される…いつになったら出られるんだ…。

 

 

「これはもうあれだな…修行じゃなくて処刑だな…」

 

 

 そう呟きながら力を操りながら拳を振るう、ぶち壊すために…。

 あいつらにお仕置きをするために…!

 

 拳を握り、腕を振り上げ、足で思いっきり踏み込み、灼熱というには生温い温度の大地に拳をぶつける…。

 

 

「しゃらお"らぁ"ぁ"ぁぁぁあああ!!!」

 

 

 拳が大地に触れた瞬間…気づいたら、元の世界にいた。

 

 俺の目の前にはのんきに本を読んだり、雑談したりしている男3人、イザナギ、龍哉、正太郎…。

 

 

「ハハハッ…久しぶりぃ…イザナギ、龍哉、正太郎」

 

「「「!?」」」

 

 

 まず手前にいた正太郎と龍哉の頭を両手で掴み、アイアンクローで掴む…。メキメキと音がする…。

 そこそこ力入れてるからなぁ…!

 そして全力で西の方角へ龍哉をぶん投げ、東の方角へ正太郎をぶん投げる…。

 

 逃げようとしているイザナギにそこら辺の石をぶん投げて頭に当てる…。

 

 

「ぐっ…ふっ!」

 

 

 イザナギが少し怯んだ瞬間、距離を詰め、腹部をぶん殴って北の方角へぶっ飛ばす…。

 いきなりのことで反応できなかった3人はあっさりと空の彼方へ飛んでいった。

 

 まあ、正直、俺が修行したいっていうから用意してくれただけなんだけどな…。正直あれはやりすぎだと思う…。

 

 

「さて…次だ」

 

 

 俺は陽炎のようにゆらゆらと歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「龍桜、買い物行こうよ」

 

「うむ、そうだな…晴夢もいなくて暇だし行こうか」

 

 

 龍桜と買い物の行こうと言い合っていた清羅を見つけて気配を全力で消して、忍び寄る…。

 そして肩をとんとんっと叩く。

 すると、清羅はびっくりして俺の方を振り向き、そして驚く…。

 

 

「あ、あれ?まだ出てこられないはずじゃ…」

 

 

 そこまで言った瞬間、キスをして口を塞ぐ…。

 驚きに目を見開く清羅の顔がよく見える…。

 

 唇に俺のより幾分か暖かい柔らかい感触が伝わり、お互いの吐息を交換しているような錯覚を覚える。

 

 

 うん、隣にいるキスを見て真っ赤になってる龍桜ともども清羅も可愛いな…!

 

 そして俺は離れて、言う。

 

 

「お仕置きだ、ちゃんと反省しろよ?あれは流石にやりすぎだ。あと、生き残った自分へのご褒美も含まれてるけどな」

 

「え…?あ…う…」

 

 

 俺はそう言ったあと、とても動揺していて、声が出ていない清羅をと真っ赤になってぷしゅーっていっている龍桜を置いて、足に力をこめ、地面を思いっきり蹴る…。

 こんな勢いで蹴れば、本当なら地面にはクレーターができるだろうが、衝撃を捕食したので大丈夫だ。

 

 そしてついでに能力が使用できることを確認し…。

 

(能力が使用できるって素晴らしい)

 

 と実感する。

 ルーミア、あとは…碧緒か…そういえば、アマテラスは今は仕事中か…。まあ、また今度ゆっくりとからかってやるとしよう。協力した奴らはこいつらだ。

 

 問題がある…碧緒にキスしてもご褒美にしかならない…!

 じゃあ、どうする?

 

 まあ、いいや…お仕置きだけでなく、俺自身へのご褒美の意味も含まれてるし…。

 

 

 高天原をこんな上空から見つめるのははじめてだな…。風が気持ちいいし、下に広がる高天原が綺麗だ…。

 とか考えていると俺の体は重力に従って下に落ち始める。

 

 どんどん地面が近くなっていくし、滞空時間につれてどんどん落ちていく速度も上がっていく…。

 

 体に受ける風が気持ちいが、もうすぐ地面なので体制を建て直し、地面の方向に足を向け、衝撃を捕食してふわりと着地する。

 

 長年使ってなかったせいで、能力を多用してしまうな…。

 まあ、長年って思ったのは俺だけで、外にいた奴らにはそんなに立ってなかったと思うがな…。

 

 まあいい、というか、普通の重力が軽すぎて困る…戻ってきたときは力加減が下手になっちまうかと思った。

 

 まあ、力加減ミスるなんてヘマしないがな。

 

 

「取り合えず…見つけたぞ~ルーミア」

 

 

 俺は前を見てそう呟く…。

 断崖絶壁ともいえるようなところに平然と腰かけ、景色を見下ろしている金髪の少女…というか、イメチャンか何かわからんが、最近髪を伸ばし始めて、神がセミロングくらいになったルーミアだ。

 

 俺はルーミアの後ろに音もなく着地したので、気づれていない。

 

 

「ルーミア、これくらいのご褒美は貰ってもいいよな?」

 

 

 そうルーミアに声をかけながら後ろから抱き付く…。

 

 

「!?…せ、晴夢!?な、なにを…」

 

 

 俺は目を細め、微笑を浮かべながら耳元で囁くように言う…。

 

 

「俺あの世界から出るのに結構頑張ったんだぜ?少しくらいご褒美をもらっても罰は当たらんだろう?」

 

「あ…ぅ…」

 

「はっはっはっ!赤くなって可愛いなぁ」

 

 

 ルーミアの体は暖かくて、柔らかくて、ずっと抱きしめていたいくらいだが、そろそろやめておかないと、大変なことになりそうだ。

 可愛いねぇ…写真を撮って保存しておきたいくらいだよ。

 

 真っ赤になって俯いたままのルーミアから離れる…。

 

 

「あ………」

 

 

 離れた瞬間に少し残念そうな声をルーミアが言う…。

 俺はその声をはっきりと耳で聞き、優しい笑みを浮かべて言う。

 

 

「もっと抱き付いて欲しかったか?」

 

「………(コクっ」

 

 

 ルーミアは顔を赤くして頷く…とっても可愛い!

 まったく、からかいがいのある子だよ…。

 

 

「じゃあ、もう一回だ」

 

 

 俺はそう言ってぎゅっとルーミアを抱きしめる…。

 抱きしめられたルーミアはなぜか驚いていたが、おずおずといった感じで俺の腰に手を回して抱きしめる。

 

 ふむ…ルーミアのいい匂いがする。この時代はシャンプーとかないだろうに…なぜこんないい匂いがするのか…。

 まあ、いいか…。

 

 ああ…とても暖かくて、とても…とても華奢な体だ。

 この体に恐ろしいほど莫大な力があるとは思えないほどに…。

 

 

「今日はここまで、な?抱き付きたかったらいつでも抱き付いていいんだぞ?」

 

 

 俺はルーミアから離れながらそういう。

 ルーミアは顔を真っ赤にして、俯いていて、聞いているのかわからないが…まあ、取り合えずご褒美にはなった。

 

 アマテラスは今は仕事中だから…。

 

 最後に碧緒だな。俺はそう考えながら歩き出す。ルーミアは真っ赤になったまま固まっている。

 

 碧緒はどこにいるのかな~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 高天原、なんだろうけど…長い間住んでたのにこんなところは知らなかったな…。

 そう思いながら歩く…。

 

 上を見れば蒼がある…当たり前のことだ、そうさ…。そこが空ならな。

 ここは洞窟の中だ。

 なんとなく、こちらに碧緒がいる気がしてこんなところまで来てしまった。

 

 ここにははじめて来たので、わくわくしたりもしている。

 この洞窟の壁は透き通るような蒼の水晶のようなものでできている…。おそらく、神力の結晶だろう。

 

 高天原ができてからずっと、神が放出し続けてきた莫大な神力を膨大な時間をかけて結晶化されたものだろう…。

 

 自然にできたものだからこそここまで美しいのだろうな…。そう考えながら歩く。

 

 自然にできる…というのは地球の意思が作り出したと考えられるだろう…。

 

 そして…地球の意思そのものだという、俺の愛しい人が目の前にいる。

 俺に背中を向け、ぼーっとしている。

 その背中に声をかける。

 

 

「碧緒。探したぜ」

 

「! 見つかっちゃった? まあ、隠れてたわけじゃないんだけどね」

 

 

 碧緒は微笑みながら俺を見る。

 碧緒は、洞窟の中の少し広間のようになっている空間の中心にいた。碧緒のいるところだけ、上から蒼い結晶がすけて光が差し込んでいて、とても幻想的だ。

 

 俺は歩いて碧緒のところまで行く。

 

 

「なんで探してたの?」

 

「そうだなぁ…あの殺す気満々の世界から生きて帰っていたことに対して、自分へのご褒美を与えるために…かな」

 

「そうだね、少しやりすぎちゃったかもね」

 

 

 あははっと笑いながら言った。その笑顔はとても可愛い。

 すぐ手の届く距離で、碧緒の目の前で俺は止まり、微笑んでから碧緒の耳元でそっとささやく。

 

 

「ご褒美をもらいに来たぜ?」

 

「! んっ……」

 

 

 そして、碧緒に優しく、だが少し強引にキスをする。

 突然キスされたからなのか、はじめは驚いたが、すぐに目を閉じてキスに応じてくれた。

 

 目の前には目を閉じた夢幻的といってもいいくらい綺麗な碧緒の顔が間近にある。

 

 柔らかく、女性的な柔らかさの感触が唇に伝わり、碧緒の香りが鼻の奥に潜り込んで来る…。

 

 少しの間、甘くとろけるようなキスをして、俺は碧緒から唇を離した。

 

 

 

 

 

 碧緒は嬉しそうに顔を綻ばせている。

 

 予想通り喜んでいる、まあ、自分へのご褒美だからな、碧緒へのお仕置きができないが…まあ、何をやっても喜ばれそうだから考えるだけ無駄だろう。

 

 

「それにしても、高天原にこんなところがあるとは思わなかった。長い間住んでたのにまだ見つかってない場所があるなんてな」

 

「そうだね、美しい場所だね…」

 

「お前の方が綺麗だぜ?意思がある分、比べようもないほどな」

 

「ははっ、ありがとう。僕も、晴夢に言ってもらってすごく嬉しいよ」

 

 

 俺と碧緒はそのまましばらく二人で洞窟の景色を眺めて過ごしていた。

 とても有意義で、楽しい時間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 晴夢さんご褒美とか言っといて好き勝手しただけじゃん!

 そしてみなさん!珍しく晴夢さんが努力しましたよ!暑いから出たいという欲望から努力しとんなりましたよ!

 これで晴夢さんも努力系主人公だね!(なわけねぇ
 

 というか晴夢さんが努力する話だったはずなのにほぼイチャイチャしてただけじゃねぇか!?

 どういうことだ!

感想待ってます!

次回も頑張って編みます!

 次回はかなり時間を飛ばします、現在原作開始2500万年前ですが、原作開始5000年前まで飛ばしますぜ!


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88話 焔と夢

 今回は東方速焔録のもう片方の主人公、東雲 焔くんの少年バージョンが登場です。
 この焔くんは、元々俺が書いているキャラではないのでコラボのようなものと思ってくれて構いません。

 焔君の設定をある程度決めました。この主人公を書いているたっぽん1000は勝手に決めてくれ、と言ったので俺が勝手に作った設定もあります。

 では、感想ありがとうございました!


 ゆっくりしていってね!


―――何もない 僕には何も―――

 

 

            ―――自分で焔やし尽くすから―――

 

 

 

 

                    ―――僕は生まれてこなければよかった―――

 

 

 

―――僕はいつも独りで―――

 

 

 

 

 

       ―――僕は  ―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「暇だぁ…」

 

 

 ここ数千万年ほど暇を持て余している。

 基本的にゴロゴロする以外していない気がする。

 

 一人でゴロゴロしている俺。

 ほかの奴らはどうしたかって?まあ、みんなどこかへ出かけた。買い物だったり、散歩だったり、仕事だったりと色々だ。

 

 そういえば、仕事と言ったが、まあ、仕事してるのはアマテラスくらいなのだが、アマテラスはどんなことしているのだろう?

 仕事って何してるんだろうか…?

 

 まあ、いいか…。

 

 今はそんなことより大事なことがある…。

 

 

「どこから来てるんだろうなぁ…この妖力」

 

 

 どこからともなく飛んでくる、膨大な量の妖力を捕食しながら呟く。

 俺がこの妖力を捕食しないと、この妖力は人里の方へ飛んでいくだろう。

 そして、この密度、この量の妖力にあてられた普通の人間は間違いなく死ぬ。

 

 どうしよっかなぁ…。なんとかした方がいいよなぁ…。

 と、考えつつも動かないのはサボり癖がついてしまったからだろうか?

 

 正太郎は鈴音と旅に出たし、イザナギとイザナミは「ちょっと黄泉の国で夫婦旅行してくる!」とか言って出てったし、龍哉は今、向こうの国に戻ってるし…。

 

 はぁ…俺が動くしかないかなぁ…。

 

 

「さっさと行くとしようかねぇ…」

 

 

 そう呟きながら立ち上がる…。

 ふむ…なんだかわからないけど、たまにはロングコートじゃなくてもいいや!と思い、ロングコートから着流しに着替える。

 

 色?黒に決まってるだろJK!

 

 まぁ、最近赤色もいいなぁとか思ってるけどな。

 

 着流し涼しいなぁ…。

 

 

「ん?少し袖が長いな」

 

 

 袖が少し長くて、手が隠れてしまっている。

 まあ、いいだろう。これはこれで…。

 

 

「よし、んじゃあ行くか」

 

 

 ん~駄目だなぁ…一人でいると独り言が多くなるぜ…。

 今日は久しぶりに一人でちょっとそこまで散歩でもしようかねぇ…。

 

 こんなバカでかい妖力放出し続けてる奴がどんな奴なのか…その顔、見せてもらおうとしようか…。

 

 そう考えながら、少し笑いながら俺は歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ…すごいことになってんなぁ…」

 

 

 高天原の外…というか、めっちゃ遠く。

 場所はとある人里…だったところだな。

 

 今じゃ人が住める状況じゃない。

 

 というか、高天原までかなり遠いのに妖力届いたんだよなぁ…。

 すごい量の妖力だ。

 まあいい…今はそんなことよりこれをどうするかだな。

 

 妖力の激流と…炎の竜巻…。

 軽く一つの街は巻き込める大きさの炎の竜巻…。

 

 いや、ただの炎じゃねぇな…。

 焔ってやつか…。

 

 「火群(ほむら)」の意で怒りなどの激しい感情や欲望で燃えたつ心の炎。

 

 

「恐らく、焔を操ったりする能力だろうな…。暴走しているのか…それともただ自分の力をセーブせずにダダ漏れにしているのか…」

 

 

 多分前者だろう…。

 能力からして感情が影響しそうな能力だしなぁ…。

 

 ここで考えててもしゃあないし、突っ込むとするか…あの渦へ…。

 

 熱は感じられないんだよなぁ…あの焔。

 多分、普通の炎じゃないからなんだろうけどな…。

 触れた瞬間燃え移って一瞬で灰にするとかありそうだな…。

 

 

「突っ切ってやる…」

 

 

 歩いて焔の渦に突っ込もうとする俺に対し、焔の渦は形を変え、四方八方から襲い掛かってくる。

 

 あくまでゆっくり、平然と歩いて進む。

 

 焔の渦は何本もの焔の柱のようなものを発生させて俺に襲い掛かってくる…。

 だが、俺には効かない。全部喰らい尽くしながら進む。

 

 普通に捕食しないでダメージを受けていたらどうなるのか大変気になるのだが…。ここは好奇心をグッと抑えて進む。

 

 確かに妖力の量は膨大だし、能力も強力なのだろうが、扱えてない感が半端ない。

 これはまだ子供な感じの妖怪だろう…。

 

 

 簡単に言うと、力を放出しているだけなんだよ、一転に集中させて攻撃するんじゃなくて、全方位にばらまいてるだけなんだ。

 

 まあ、こんな膨大な妖力を一点集中とかされたらたまったもんじゃないがな…。

 

 

 そんなことを考えながら焔の渦の中心まで歩く…。

 

 

 渦の中心には子供…少年が座っていた。

 座り込んで、すべて諦めたかのような目をしていた。

 

 渦の中心まで来た俺に興味でもわいたのかその無気力な瞳で俺を見る。

 

 

「よう、少年」

 

 

 後ろから焔が襲い掛かってくるが、俺には関係ない、喰らい尽くせばいいのだから…。

 

 

「お兄さん…誰?」

 

「影神晴夢って言う名前だ、お前の名前は?」

 

「東雲…焔」

 

 

 東雲 焔(しののめ ほむら)…ね。頭を見れば紅い角が生えている。つまり種族的には鬼か…。いや、人間みたいな気配もするな…。

 

 半人半鬼…だな。

 

 片方の親は鬼なのに、親が近くにいない…か。

 流石の鬼でもこの年齢の小さな子供を放置してどこかに置いて行ったりはしないだろう…。

 というか、鬼は大体家族思いだし、仲間意識もそこそこ強い。

 自分の子供ならなおさらだ。

 

 つまり…この焔で焼け死んだか…。

 

 

「僕は…ずっと一人なんだ…」

 

 

 少年…焔は独り言のように呟く…。

 寂しそうに、悲しそうに、今にも泣きそうな声で…。

 

 

「誰も僕に近づけない…近づけばこの炎が燃やす…いつもいつも独りで…両親もいなくて…」

 

 

 周りの焔の渦の形が変わる…。

 少年の感情に答えるように形状を変える。

 

 淋しさを表すように、どんどん静まって行く。

 

 

「なんで…僕は一人なんだろう…?」

 

「簡単だ、その莫大な力のせいだ」

 

 

 俺は迷わず、包み隠さず率直に答える。

 少年は、答えられたことにびっくりしたのか、無気力な目を見開いて俺を見る。

 俺は立ったままなので、少年は見上げ、俺は見下ろす形になっている。

 

 

「こんな力…僕は要らない」

 

「そうだな、俺もたまに思う」

 

 

 そう、こんなに莫大すぎる力は要らない…。

 それこそ、本気を出せば世界が、次元が、空間が壊れるような力。

 

 

「もっと…この力を必要としている人がいるはずなのに…」

 

「そうだな、何度もそういう人を見てきた」

 

 

 力が足りなくて守りたいものを守れなかったもの、力が足りなくて目的を果たせなかったもの、力が足りなくて殺されたもの…。

 みんな力を必要としていた者たちだ。

 力が足りなかった末路はみんな悲惨なものだった。

 

 

「なんで僕にこんな力があるんだよ!僕だって普通に………普通にみんなと一緒に………

 

「さぁな、お前になんで力があるかは知らねぇし、過去お前に何があったかもわかんねぇ…」

 

「僕なんかじゃなく、もっと必要としてる人の力だったらよかったのに!なんで僕なんかが…!」

 

 

 子供なのに力を持ちすぎて…しかも少し意思が強かったせいで狂気に落ちれず…目の前で人が死んだり、力が暴走したり…。

 

 そりゃあ、いやにもなるよな…。

 

 少年の感情に呼応するように焔が唸りを上げ、天に上る…。

 

 地面から火柱が伸び、周囲は焔の竜巻に覆われ、膨大な妖力の放出で地が割れる。

 泣き叫ぶように声を上げる少年、俺はそれを見下ろす。

 

 

「お前はさ、力を持っちまったんだ…。今更仮定の話をしても仕方がないだろう?」

 

「でも…!」

 

「世界はそんな優しい嘘をつくことはない、世界はいつも正直で、真っ直ぐなのさ…」

 

「そんなの嫌だ!」

 

 

 まさしく子供のわがままなのだろう、けれど周囲は爆散し、焔は荒れ狂う…。

 まだ子供なのにこの力…大きくなったらいったいどれほど強くなるのかね…。

 

 

「そうだな、嫌だな…いつも独りでいるしかないこんな世界…。いやだよな…」

 

「僕…こんな力要らないよ…」

 

「じゃあ、俺が喰ってやろう」

 

 

 俺は少年にそう告げる。

 少年は驚いて目を見開き、そして言う。

 

 

「できるの?」

 

「ああ、できる」

 

 

 俺は頷き、答える。

 この莫大な力を捕食しておけば、少年の力は弱くなるだろう…。

 そうなれば、独りでいる必要もない。

 

 

「でも…僕はどちらにしても独りだ」

 

「居場所は俺が用意してやる」

 

「どこ?」

 

「妖怪の山、鬼の住処…。お前の同族の住んでいるところだ」

 

「僕の…同族…」

 

 

 いまいちピンときていない様子の顔を浮かべる少年。

 おそらく、いままで鬼に会ったことがないのだろう…。

 

 俺は少年の頭に手を置き、呟く。

 

 

「さぁ、喰らい尽くすぞ」

 

 

 その瞬間、周囲を覆っていた焔はすべて霧散する…。

 少年はふらっとなって倒れかける。

 

 いきなり自分の中から莫大な力が消えたのだから仕方がない…。

 そう思いつつ支える。

 

 

「大丈夫か?」

 

「うん…大丈夫」

 

 

 俺は少年を背負い、このまま妖怪の山に行こうと、走り出す。

 目まぐるしく変わる景色。

 

 景色の方が飛んできているかのような錯覚を覚える速度で走る。

 

 もちろん、空気抵抗とか色々は捕食しているがな。

 

 

「なぁ、少年」

 

「何?」

 

「お前は力を失った。だからそのままで過ごしてはだめだぞ?」

 

「どういうこと?」

 

「お前にもさ、守りたいものってのができるかもしれない…。それは知り合いだったり、家族だったり、友達だったり、誇りだったり…繋がりだったりする」

 

 

 俺は少年に言い聞かせながら少し笑う。

 この言葉をちゃんと言っておかないとな…。

 

 まだ、幼いけれど、ちゃんと知っておかなきゃならないことだ。

 まぁ、自然とわかるかもしれないことかもしれないがな…。

 

 

「守りたいものが出来て、それを守るために力が必要だと思ったら俺に会いに来い。返してやる」

 

「うん…わかった…。守りたいもの…か」

 

 

 ちゃんと真剣に考えてくれているようで安心した。大事なことだからな。

 ん?そろそろ山が見えてきたな…。

 

 

「知ってるか?『焔』」

 

「何?」

 

「鬼に横道無きものをって言ってな、鬼は嘘を付かないんだ」

 

「そうなんだ…僕、嘘を付くことはなかったかな…誰とも話さなかったし」

 

 

 なんか寂しいこと言ってるな…。

 俺は少しふざけて言ってみる。

 

 

「けどさ、嘘は便利なもんだぜ?」

 

「そうかもしれないね…」

 

「守りたいものを守るとき、嘘が必要になるかもしれないしな」

 

 

 守りたいものを守ることは、時には守りたいものをだますことだってあるかもしれないからな…。

 だから…

 

 

「嘘はついてもいいと思うぜ?」

 

「そう…だね」

 

 

 そういって背中で何か考え始めた…。

 なんだろう?と思いつつ走る…。

 

 

「『晴夢』、僕…気づいてないみたいだから言うね?」

 

 

 ?なんだろう…?

 そして、少年はすごい満面の笑顔で、爆弾を投下した。

 

 

「僕、女の子だよ」

 

 

 少年…は…。

 

 

「え?」

 

 

 驚きのあまり、十数億年ぶりにこけた。

 体制を崩した瞬間、走っていた速度の勢いそのまま俺の体は吹っ飛ぶ。

 

 飛んでいきそうになる焔をちゃんと捕まえて、着地する。

 

 

「び、びっくりした…。ま、マジで?」

 

 

 俺は焔にそうきく…。

 すると、焔はケラケラと笑いながら言う。

 

 

「嘘だよ、嘘をつく鬼ってどう?嫌い?」

 

「は、はははは…」

 

 

 流石に苦笑いするしかない俺…。

 子供はすげぇ…ということがわかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んじゃあ、鬼姫、任せたぞ?」

 

「うむ、いい鬼に育てさせるのじゃ!同年代くらいの鬼子もおるしのぅ!」

 

 

 鬼姫はいつも通りの無邪気な人懐っこい笑みを浮かべている。

 ちなみに鬼子というのはまだ小さな鬼のことだ。

 

 焔も鬼子に当たるだろう。

 

 俺は鬼姫の耳元に口を寄せてささやく。

 

 

「多分、焔は強くなるぜ? 気が向いたら稽古でもつけてやれよ。もしかすると、お前よりも強くなるかもしれないぜ?」

 

 

 鬼姫は少し笑い、好戦的な笑みを浮かべて、俺の耳にささやく。

 

 

「それはいいのぅ、この生の楽しみが一つ増えたのじゃ。あやつの成長、わしがちゃんと見守るのじゃ」

 

 

 そういいながら鬼姫は焔を心底楽しそうに見る。

 丁度、焔は鬼姫の言っていた鬼子と話しているようだ。

 

 金色の長い髪に一本の立派な角…だが、まだ体が小さいので角も小さい。

 

 

『僕、東雲焔、よろしくね』

 

『私は星熊 勇儀、よろしくね』

 

 

 そんな会話をしている二匹の小さな鬼。

 さてと…帰るとしますかねぇ…。

 

 そう思いつつ、足に力を込め、跳び、一気に妖怪の山から出る。

 鬼姫が後ろで満面の笑みで「またの~!」と言いながらぶんぶんと腕を振っている。

 

 ああ、今から楽しみでしょうがない…。焔が強くなって、俺のところに力を返してもらいに来るその日が…。

 

 

「本当に、楽しみだ」

 

 

 俺は呟きながら、もう日が落ちた倭国を駆ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 



 大きくなった焔の少年は恐らく、晴夢さんとタイマンはれるくらいには強いです。
 まあ、俺が書く主人公じゃないのでその辺はたっぽんが書くでしょうけどね。

 成長した焔くんは『東方速焔録』で見れます。

 まだたった二話なのですが、ダブル主人公、ダブル作者でやっております。
 興味があったら見に来てください!(宣伝)
 というか、速風さんが出たときも宣伝した気がする…。

 まあいいや!

 感想待ってます!

 次回も頑張って編みます!


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89話 「守ってみせるさ、ずっと…ずっとな…」

 すっかりニートに染まってしまった晴夢さん…。
 でもちゃんとやることはやっているんですよ?うん。最近運動不足らしいですけど…。

 今回は少し短いです。

 感想ありがとうございました!

 ゆっくりしていってね!


 

 

 暇だぁ…暇だぁ…暇だぁ…。

 寝転がってゴロゴロしながら思う…。

 

 まあ、何もすることがない…無職な生活してるわけだが、暇で暇で仕方がない…。

 

 旅に出るのもいいかなぁとは思いつつも、なぜかあんまり動く気がしない。

 

 これはあれか?典型的なニートになってしまったか?

 でも戦いたいっていう衝動は変わらんし…。

 

 

「暇だ…」

 

「む?晴夢、どうしたのだ?」

 

 

 頭上から声がしたので、寝転がったまま見上げると、いつも通りの藍色の布地に白い百合の花の模様の着物姿の龍桜がいた。

 あー…龍桜が家にいたのか…。

 

 確か、他のみんなは出かけてたな…。

 

 俺は寝転がっている状態から起き上り、のびをする。

 

 

「んー!」

 

 

 全身の骨がポキポキとなる、最近運動不足だからかな…?

 最近殺し合いもしてないし…。

 

 運動不足かぁ…。でも運動する機会なんてないしなぁ…。

 

 まあ、今日はいいや。龍桜がいるんだし、龍桜と遊ぼうかな。

 

 

「龍桜」

 

「ん?なんだ?晴夢」

 

「久しぶりに二人きりだな」

 

 

 なぜわざわざ立ち上がったのかわからなくなるが、俺は縁側に腰を下ろしながら言う。

 龍桜も俺の横に腰を下ろす。

 

 庭の景色が無駄にいいこの高天原のアマテラスの家。

 

 というか、庭がでかい…馬鹿みたいにでかい…。

 

 

「空が真っ青だ…。雲が一つもねぇな…」

 

 

 俺が空を見上げて思わず粒やく…。

 俺と一緒に見上げながら、微笑みを浮かべている龍桜はとても奇麗だ。

 

 

「そうだな、晴れているな…晴夢のようだ」

 

 

 ? 空が俺のよう?どういうことだろうか…?

 俺は頭の上に ? マークを浮かべて龍桜を見る。

 

 龍桜はそんな俺に気づき、俺を見て楽しそうに笑う。

 

 

「だってそうじゃないか、晴夢。この空はお前のようだよ。ずっと晴れ渡っていて、見るものすべての心を晴らす…。

 広大で、でもみんなを優しく見守ってくれる、晴夢のようじゃないか」

 

「………龍桜がそう思うんならそうだろうさ…。でも、俺はそんなに人に自慢できるような人生は送ってねぇぞ?」

 

 

 自分勝手で、人の気持ちなんて少ししか考えなくて、優しく見守るのは知り合いだけで…そうじゃなくても俺の気が向いた時だけだからな。

 

 まあ、俺は俺でこの生き方でいいと思っているんだけど…な。

 

 

「晴夢、ずっと近くで見ていた私が保証する、自慢はできなくても素敵な人生だと思うぞ」

 

 

 優しく微笑む龍桜の顔を見て、なぜか安心する。

 自慢はできなくても…か。

 

 まあ、確かに、自慢するつもりもないからなぁ…。

 

 

「そうだな、その通りだ…でもな」

 

 

 いったん言葉を区切り、龍桜の顔をまっすぐ見て、笑いかける。

 

 

「素敵な人生になったのは、龍桜たちのおかげだぜ?」

 

 

 そうさ、本当に…な。

 お前らに出会わなければ、俺は今頃どうなっていた?

 何をしていた?

 

 ただただ喰らって喰らって…そんなことばかりして、ただただ破壊して…。

 

 どこかで壊れてそんなことになっていたかもしれない。

 

 

「だからこそ、お前らが大好きなんだよ」

 

 

 そういって龍桜を抱きしめる。

 龍桜の体温が感じられて、女性的な柔らかさが両手の中に収まり、龍桜の匂いが鼻の中に潜り込む。

 龍桜も俺の腰に手を回す。 

 

 

「『ら』…というあたりが晴夢らしいな」

 

「ああ、これが俺だからな。俺はお前らみんなが大好きなんだ。恋人はみんな愛してる」

 

 

 龍桜から離れて微笑むと、龍桜も微笑んでいた。

 すごくかわいい顔だ。

 

 ずっと守って行ってやろうと思えるくらいには…な。

 

 

「それにしても、本当に久しぶりだな、龍桜と二人っきりは」

 

「そうだな、いつもは周りにみんながいたからな」

 

 

 龍桜は俺の隣で俺と一緒に縁側に腰をかけ、足をプラプラさせている。

 少し嬉しそうな顔だ。可愛いねぇ…。

 

 

「晴夢…」

 

 

 龍桜が少し笑って、空を見ながらささやいた。

 

 

「私はずっと、こんな風に、普段はここでみんなとのんびりして、たまに荒っぽいことをして、たまに旅に出て…ずっとこんな日常を送りたいよ」

 

「そうかい、それが龍桜の夢か?」

 

「ああ、そうだ。私の大切な大切な夢だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、俺がその夢、お前と一緒に守って、晴らさせてやるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、期待している」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「守ってみせるさ、ずっと…ずっとな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 ニートでも晴夢さんは晴夢さん、ちゃんとかっこいいです。

 次回は、晴夢さんの運動不足の解消、とっても力持ちな晴夢さんの恋人、鬼姫様との殺死愛(ころしあい)をお送りする予定です!

 感想待ってます!

 次回も頑張って編みます!


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90話 「三歩必殺!!!」

 晴夢さんのリハビリ!戦いの勘を取り戻そう!

 サブタイの技、誰が使うんでしょうね?楽しみに見てください。予想が当たってたら自慢してください(笑)

 晴夢さんと鬼姫さんの愛死合です!とても愛に満ち溢れていて微笑ましいですね…。

 感想。ありがとうございました!

 ゆっくりしていってね!










「最近、運動不足でいかんよなぁ…」

 

 

 ほとんど戦闘してなかったから、かなり鈍っているだろう、俺の強さ…。

 リハビリしなくちゃな…。

 

 ということで…。

 

 俺の目の前には着物姿の黒髪巨乳美人がいる。

 黒い着物は動きやすいように少し乱れていて、なのに美しいと感じる。そんな女性。

 

 

「晴夢!殺死愛(殺し合い)するのは久しぶりじゃのぅ」

 

 

 その女性…鬼姫は古風なしゃべり方で楽しそうに笑っている。

 

 

「ああ、そうだな、俺のリハビリに付き合わせちまって悪いな」

 

「いいのじゃ!晴夢と殺り合えるなど久しぶりじゃし、楽しみにしておったのじゃ!」

 

 

 俺は鬼姫の歓喜に満たされた、そんな言葉を聞きながら『霊力』で身体能力を強化する。

 鬼姫も妖力を開放し、俺と相対する。

 

 鬼姫の身が押しつぶされるような感覚を覚える妖力を感じていると、自然と口が吊り上がり、笑ってしまう。

 

 鬼姫も楽しそうな、子供のような無邪気な笑みを浮かべている。

 

 

「さぁ、存分に愛死合おうぜ(愛し合おうぜ)!」

 

「行くのじゃぁ!!」

 

 

 一気に距離を詰めた鬼姫はそのまま右ストレートを俺の顔面に打ってくる。

 顔を体ごと左に反らしつつ左足で蹴りを入れるが、手ごたえが全然ない。

 

 鬼姫の能力、柔と剛を司る程度の能力を使ったのだろう、衝撃がすべて外に逃がされ、手応えが感じられなかった。

 

 俺の蹴りが全然効いていないようで、そのまま左手を振るう、その拳は一切の躊躇なく、俺の顔面を捉えそのまま振り抜かれる。

 

 

「ガっ!?」

 

 

 顔を中心に円を書くようにクルクルと回りながら重さを感じさせない飛ばされかたでぶっ飛ぶ。

 飛んでいきながら鬼姫を確認すると、鬼姫は飛んでいく俺に地面を蹴って跳び、追いついて…。

 

 

「ふっ!!」

 

 

 腕を掴んで地面に叩きつける。

 おかしなほど大きな衝撃が背中に伝わり、喉の奥から生暖かい液体が押し寄せてくる…。

 こらえきれずに赤い液体を口から吐く。

 さらに、俺の背中が打ち付けられた地面はクレーターができる。

 

 

「そりゃぁぁぁああああああああああああ!!」

 

 

 鬼姫は地面のクレーターの中心に倒れている俺に上から踵落とししてくる。

 

 

「ッ!?」

 

 

 急いでガードしたが、ガードなんて関係ねぇと言わんばかりの圧倒的な力で両腕を粉砕され、そのまま顔に踵落としが炸裂した。

 

顔面はなんの抵抗もなくぶっつぶれた。

 

 

「…………」

 

 

 鬼姫は無言のまま距離を開ける。

 俺は両腕と顔を再生させながら立ち上がる。

 

 もう、本当に痛いなぁ…。というか、いくらなんでもこんだけ一方的にやられっぱなしってのもなぁ…。

 鬼姫の力が理不尽すぎるってことを忘れてたよ…。

 

 

「なんじゃ、晴夢。弱くなったのぅ」

 

「まあ…な」

 

「わしの惚れた男の強さじゃないのぅ…ちょっぴり、失望したぞ?」

 

 

 鬼姫はちょっとしょんぼりしている。可愛い…。

 だけど…惚れた女に失望されちまったか…。

 そうだな、そろそろ肩慣らしは終わりでいいかぁ…。

 

 今まで『霊力だけ』で身体強化していたのを『妖力』もまぜる。

 

 霊力の量が異世界から来た少年、『蒼翼 龍』に渡したせいで、かなり減っているから、身体強化もそんなにしっかりできていなかった。

 けれど、妖力による身体強化もプラスしたから、今なら…戦える。

 

 妖力の量が多すぎて少し漏れているが、別にこれくらいなら許容範囲内だろう、うん。

 

 放出される妖力を感じ取ったのか、鬼姫は嬉しそうに体をぶるっと震わせ、しょんぼりした顔の表情を一変させ、満面の笑みになる。

 

 

「惚れた女に失望なんてされたくないからな」

 

 

 話しかけながら意識を集中させる、鬼姫との戦いに必要なもののみに意識を限定させていく…。

 

 

「なんじゃ、手加減しておったのか? いや、そんなことはどうでもいいのじゃ!行くぞ?晴夢!」

 

 

 よし、準備は整った。妖力と霊力のみの身体強化で…全力で行く!!

 

 

「来いよ鬼姫!俺とお前の愛を確かめあおうぜ!」

 

「喜んでなのじゃ!」

 

 

 俺は拳を握り、鬼姫の攻撃を受ける準備をし、鬼姫は笑いながら距離を詰め、殴りかかってくる。

 

 

「アッハハハハハ!!」

 

 

 鬼姫は笑いながら握った拳を俺の顔めがけて力任せに振り抜く…。その拳をしゃがんで丁寧に避ける、避けた先には蹴りが待っていた。

 しゃがむ体制のまま上体を右にそらし、なんとか回避する。

 

 俺はその体制を利用して、下から突き上げるように掌底を腹部に放つ。

 直撃するが、やはり手応えがない。

 

 笑えない強さだぜ…。

 

 鬼姫は掌底を腹に受けながら拳を握り、俺の向かって振り下ろす。

 それを回避しつつ、反撃する。

 

 やはり効かない。

 

 また攻撃される、回避する、反撃する、効かない。

 

 それを繰り返し、どんどんどんどん早くしていく…。

 

 ドッ!! ヒュッ!! ゴッ!! パシッ!

 

 拳を振った時に空気が潰される音、速すぎて空気の影響を受けなかった拳の音、ガードなんて関係ないと言わんばかりの拳を振るった音、当たったのに衝撃が受け流された音…。

 

 そんな音が響くがその間にも拳はどんどん行きかっている、音が遅すぎて遅れている。

 

 

「ああ、鬼姫強いなぁ…強いなぁ!ああ!強い!!」

 

「晴夢もつよいのぅ!馬鹿馬鹿しいまでに強いのぅ!存外に強いのう!!」

 

 

 ギリギリのところをなんとか鬼姫の理不尽な力をなんとかし、拳の軌道を変えつつ反撃する。

 そんなのを何回も何回もする…一撃でも当たれば全身は粉々に爆発四散するだろう…。

 だがそれがいい!その極限状態が!その心身が研がれていくようなこの感覚がいい!

 

 そう思うと笑いがこらえ切れない…楽しすぎて笑ってしまう…!

 

 

「ク、クク、クッハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

「楽しいのぅ!やはりこうでなくてはのぅ!戦いは!わしらの愛はこうでなくてはのぅ!!」

 

 

 鬼姫も楽しそうに笑いながらしゃべりながら攻撃してくる。

 

 鬼姫は右手の左肩狙いの掌底をそのまま何もせずに受け、柔の力で受け流しつつ剛の力を使った理不尽な力を持った拳を振るう。

 

 その攻撃を左手の掌底で横から力を加え、力の向きを曲げながら鬼姫の右肩にあてている右手でそのまま鬼姫の着物の肩の端を掴み、上にグッ!と上げつつ左手で鬼姫の振り切られた腕を掴み、背負い投げをする。

 

 だが、鬼姫の体が地面についた瞬間、力で体をねじ伏せられ、地面に転がる。

 

 って…これはやばい!

 

 

「これならば避けれんじゃろう?」

 

 

 マウントポジションをとられた…。

 

 俺のマウントを取ったのは鬼姫で二人目だな、一人目は碧緒だけどさ。

 なんて考えている場合じゃねぇ!

 

 どうだ?美女に馬乗りになられてるぞ?羨ましいか?

 

 とか調子に乗ることもできねぇわ!

 鬼姫にマウント取られるのがどれだけ絶望的か!わかるか!?

 

 

「そりゃあ!なのじゃ!!」

 

 

 可愛い掛け声でえげつない攻撃力の拳をマウントを取られてまともに動けない俺に連続で浴びせてくる鬼姫…。

 とても愛おしいがこういうときは「ああ、やっぱり鬼子母神だな」と思う。

 

 なんとか拳で受け、次の拳が来るまでに再生させつつ次の攻撃も受ける。

 

 

「ハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!晴夢!すごいのぅ!この状況でも防げるのか!?流石じゃのぅ!」

 

 

 だが、だんだん再生が追いつかなくなってきて…腕がどんどんボロボロになっていく。

 しかも、この状態での俺は、避けているのではなく、受けているのだ。鬼姫は今、遊んでいるからそこまでの攻撃力ではないが、一撃でも本気で打ち込まれたら不味い…!

 

 だが、マウントを覆す方法は思いつかない…!

 

 

「まだまだ行くのじゃあ!!」

 

「できれば遠慮してほしいぜ!」

 

「駄目なのじゃ!本気で愛死合っているからこそじゃからな!」

 

 

 鬼姫の愛らしい、そんな残酷で無慈悲な声を聞きながら俺は咆哮する。

 

 

「お、おおぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 

 俺は鬼姫の攻撃を防いでいた右手の裏拳で思いっきり地面を殴る。

 その瞬間、一気地形が変わり、マウントをとっていた鬼姫ととられていた俺は一瞬だけ空中に投げ出される。

 

 マウントは地面に面していなけりゃ簡単に抜け出せる!!

 

 

「そう簡単には抜け出せると思わんことじゃ!」

 

 

 と思っていた瞬間が俺にもありました。

 空中で俺の右手の関節を極めた鬼姫はそのまま地面に落ちることで俺の腕をポキッ!と綺麗に折った。

 俺が折られたと認識した瞬間、背中に鬼姫の全力の拳が撃ち込まれる。

 

 その衝撃は完璧なまでに体内の内蔵どころか体そのものを破壊しつくす暴力そのものだった。

 

 

「ガッハ!?」

 

 

 血反吐を吐くどころか体にポッカリと穴が開いてしまった。

 めちゃくちゃ痛いし、体に穴が開いたのは久しぶりだからなんだか変な感じがするが…問題ない。

 むしろ懐かしい感覚のおかげで微笑が浮かぶ。

 

 体を再生させながら立ち上がる…。

 

 次は…そろそろ能力も使おうかねぇ…。

 

 

「さ~てと、鬼姫、その綺麗な姿にあんまり傷なんてつけたくないからさ…一撃で終わらすぜ?」

 

「やってみるがよい!それくらいできる男じゃからわしも惚れたのじゃ!」

 

「んじゃあ…防げたら鬼姫の勝ちでいいぜ」

 

「大した自信じゃのぅ!」

 

「自信じゃねぇよ、覚悟だ」

 

 

 男は女より強くなくちゃいけない、なんて考えはさらさらねぇ…。男は女を守らなきゃいけないとは思っているがな。で、女は男を支える、素敵な関係だと思わないか?

 

 まあ、それは置いといて…。でもまあ、やっぱり負けるのは悔しいからさ…。

 

 くだらねぇ誇りってもんを賭けてみようかなぁ…と思ってな。

 

 わけがわからない?そうかい、それでいいのさ。

 

 とりあえず、男としては自分の女に負けるのは悔しいし、正々堂々と戦って勝ちたい、でも自分は命が何個もあってずるいから、一撃で倒せば正々堂々になるんじゃないかなぁと思った。だから誇りを賭けるって意味さ。

 

 

「そうか、覚悟か…やはり面白い男じゃのぅ!晴夢!」

 

「行くぜ? 」

 

 

 意識を集中させ、右手に力を集中させる。

 

 

「一歩目で崩し、二歩目で撃ち、三歩目で必殺」

 

 

 俺は呟くようにそう自分に言い聞かせる。

 まずは…!

 

 

「一歩目!」

 

 

 崩す! 鬼姫との距離を詰めながら思いっきり踏み込む…!

 俺の能力で柔の力で受け流される力を捕食し、受け流すことができないようにする。

 

 もちろん、上に逃れることはできるが、空間がきしんでいるのはどこにいうようと関係はない、この崩すっていうのは空間ごと崩すって意味だからな。

 

 そして踏み込んだ衝撃で鬼姫の体制を崩す。

 

 崩す、成功!

 

 

「二歩目!!」

 

 

 撃つ!! 二歩目を思いっきり踏み込みつつ体制を崩した鬼姫の腹部に右拳を撃つ。

 

 能力で防御することを不可能にし、更に体制を崩された状態で放たれる攻撃。

 

 

「三歩必殺!!!」

 

 

 必殺!!! ここでさらにもう一歩踏み込み、深く右拳をえぐりこませるように放ちながら、相手の体の中に霊力、妖力、神力、そしてあとは不思議な力と捕食の力を送り込む。

 

 その膨大な量の力の激流で体の中で力による爆発が起こる…更に爆発で死んだ部分をすべて捕食で喰い荒らされ、再生もできなくなる…。

 というのが三歩目だが、これをやれば流石に鬼姫も危ないのでそこまでやらず、力を送り込むことはしない。

 

 腹部に拳を受けた鬼姫は力なくふわっと倒れそうになる…。

 俺はそれをしっかりと抱き留める。

 この体のどこからあんな馬鹿げた力が出るのか、不思議でたまらない。

 

 

「晴夢…やはりわしは晴夢に惚れて、よかったのじゃ…」

 

「そうかい、俺はそう思ってもらえる男になれたのか?」

 

「ふふふ…当たり前じゃろう? 晴夢は…わしのではなく、わし『ら』の惚れた男なのじゃから…」

 

 

 わし『ら』…ね。

 そうだな、こんないい女に惚れられたんだ、それが俺の自信の源…。

 本当に…、嬉しいことだぜ。

 

 鬼姫を抱きしめる手に少し力がこもる。

 鬼姫が ふっ と微笑を浮かべた。

 

 

「晴夢、久しぶりに暴れて、少し疲れた…少し寝るのじゃ…お休み…じゃ………すー…すー…」

 

 

 鬼姫はそのまま穏やかな寝息をたてはじめた。

 

 俺は鬼姫の耳元で穏やかにささやいた。

 

 

「お休み、鬼姫。いい夢見ろよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ということで、晴夢さん、初の名前ありの技です!

 三歩必殺…。のちに鬼姫に伝わり、そこから更に勇儀姐さんに伝わる伝統のある技になります(笑)

 一歩目で崩し、二歩目で撃ち、三歩目で必殺。

 特に三歩目がえげつない…。本編にも書いたように
 
 その膨大な量の力の激流で体の中で力による爆発が起こる、更に爆発で死んだ部分をすべて捕食で喰い荒らされ、再生もできなくなる。

 という技、実は耐久力とかそういう問題じゃない技ですね。
 内部で爆発が起こり、少しでも傷が出来ればその部分の死んだ細胞を食い荒らされ、まだ内部で続いている爆発でさらに傷を負わされ、そして細胞を喰われ…これが凄まじい速度で一瞬のうちに数え切れぬほど繰り返される。

 生きていても内部から完璧に一撃で喰らい尽くされる、耐えたとしても大ダメージは逃れられない。

 だけど晴夢さん、大概の場合は三歩目の『必殺』は危ないので踏み込むだけです。


 技の説明はここまでにしておいて鬼姫さんと晴夢さんの愛の確かめあいの仕方が独特ですね。
 でもとても仲がいいのだぁ…!

 次回はgblihtさんの作品、『二人の吸血鬼に恋した転生者』より、とある人?人たちかな?を招いてのコラボです!
 
 感想待ってます!

 次回も頑張って編みます!


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91話 捕食者と銀狼と限界者と鬼の姫 前編

 

 コラボ!!

 gblihtさんの作品、『二人の吸血鬼に恋した転生者』より!時成鏡夜さんとカロさんをご招待!
 キャラ崩壊がないことを祈ります…。

 さてさて、ゆっくりしていってね!


「ねみぃ…」

 

 

 俺は今、なぜか眠たくなっていた。

 暇だからだろうと思う…。

 

 アマテラスの家…というか、通称、神明神社。というのだが…まぁ、その一室で俺は眠ろうとしている。

 

 ちなみに、この神明神社。俺の記憶では将来、日本各地にできることになるが…今は関係ねぇな。

 

 ホントに眠い…暇なんだよなぁ…。ああ、眠いけど戦いたい…。でも相手いないし…相手がいりゃ眠気も吹っ飛ぶってもんだろうが、いねぇしなぁ…。

 

 みんな神明神社にはいないし…。

 まぁ、買い物とか仕事とか旅に出たりとか…色々あるけどな…みんなでかけてる。

 

 ああ、ちなみに俺が一緒に買い物に行かない理由はなんでかわからんが、龍桜に「来るな」と言われているからだ。

 う~む…嫌われているのだろうか?

 それはないと思いたいが…。

 

 ああ、でも、そういえば…()()()()()()()()()()()とか言ってたな…まだ来ないけど…。

 

 とか考えていると段々まどろみが襲ってきて…。

 

 目を閉じようとしたその瞬間…。

 

 

 目の前がいきなりパカッと割れた…。俺は仰向けに寝転がっているので天上がいきなり割れた。

 いや、正しくは空間が割れたのだろう…。

 

 まぁ、いつものことだと思いつつ再び寝ようとすると中からすごい勢いで足が出てきて正確に俺の鳩尾を踏む。

 

 

「ごふっ!?」

 

 

 一気に目が覚め、何が起こったのか確認しようとした瞬間、さらにもう一度腹部に衝撃が走る。

 

 

「うへっ!?」

 

 

 痛い…。まぁ、普通に痛い。というか明らかに蹴ろうとしただろ?ってレベルの勢いで踏まれた。

 一瞬、胃の中のものをリバースしそうになるくらいの勢いだった。

 

 

「あれ~? 鏡夜~? 下に誰かいるよ~?」

 

「ん? ああ、悪い、踏んでたか」

 

 

 俺の上でそんな会話をする二人の男女。

 

 HAHAHA!別に女性の方は許してもいいけど男性の方は許さねぇぞ…?いやまあ、冗談だけどさ。

 

 と、まぁ、茶番はこれくらいでいい…。その前にこの二人にはやってもらいたいことがある。

 大至急必要なことだ…。

 

 

「ああ、別に謝るのはあとでいいからどいてくれないか?鏡夜」

 

 

 俺は俺の上に乗っている男、時成 鏡夜にそう言った。

 

 時成 鏡夜、俺の親友。

 取り合えず、クソつえぇ奴。

 能力もチートだし、存在そのものがチート。

 全力で殺しに行っても大丈夫だと思える数少ない知り合い。

 知ってる人は知ってると思うが、俺の大事な部位を盛大にクラッシュしてくれやがったこともあった。

 

 説明が意味不明? そうだな、意味不明だな、俺もだ。

 

 

 すると、鏡夜は意外にも、あっさりどいた。

 

 鏡夜と一緒にいた、銀髪の女性も一緒にどいてくれた。

 ふむ銀髪の女性、妖怪だな、大妖怪レベル…。多分『狼』の妖怪…。

 戦闘スタイルは素手での格闘。俺と同じ感じの戦闘スタイルかな?

 

 なんでわかるか?一目みりゃ大体わかるさ。

 

 まぁ、それは置いといて…。

 目が覚めてしまったのでひょいっと起き上る俺。

 ちなみにこの部屋は和室で畳と壁以外特になにもない。

 

 ただ、縁側から見える景色が素晴らしいのでたまにここでくつろぐ。

 

 

「まぁ、とりあえず、久しぶり、鏡夜。元気にしてたか?」

 

「ああ、久しぶり…でもないな、俺の方だとそんなに時間たってないから」

 

「まぁ、時間の流れなんてどうでもいいがな」

 

「ちなみに元気だったか?って質問は元気だったと返しておくよ」

 

「そいつは結構」

 

 

 俺と鏡夜は何気ない会話をする。

 内心、お互いに殺り合いたい衝動を抑えながら…。

 

 いや、本当は抑えるつもりもなかったんだけど、鏡夜がなんか抑えてるから俺も抑えている。

 でも、鏡夜の前だと、どうしても殺気が出てピリピリした空気になる。

 俺にとっては天国のような空気だけどな。

 

 

「それで? 何の用だ? 俺の希望では、そこの可愛い女の子と殺り合わせてくれる…とかだと嬉しいねぇ」

 

 

 そう、鏡夜が連れてきた銀髪の女性…。

 俺と鏡夜の殺気並みに強烈な闘気が出ている。

 

 すぐに強いとわかる気配だ…。

 

 戦いたくてしょうがない…!

 

 

「まぁ、その希望通りなんだよね」

 

「へぇ…。まぁとりあえず名乗ろうか…」

 

 

 冷静にしているが内心すげぇ嬉しい!

 もうすでに戦ったことがある強者と戦うのももちろん楽しいけどさ!はじめて戦う強者も新鮮さがあって好きなんだよねぇ!

 

 しかも、あんまりそんな機会がないからさ!!

 

 まぁ、そんな内心は抑え込んで…。

 

 

「影神 晴夢だ、よろしくな」

 

「カロだよ~。よろしくね~」

 

 

 カロはここに来てからずっと笑みを浮かべているので、いつもニコニコしているタイプの子なんだろう…。

 まぁ、それは置いといて…。

 

 

「それで? 俺と殺り合ってくれるのか?」

 

「うん~そうだよ~」

 

 

 どうやらいい暇つぶしが出来そうだ。いや、暇つぶしというか俺の唯一の楽しみの強者との戦いだ!

 

 クックック…さぁて…じゃ、殺るか!

 

 俺は少し笑いながら自分の世界を展開する。

 

 

「ここでならいくらでも暴れてOKだ。周りに気にせず好きなだけ…な」

 

 

 鏡夜とカロに言う。

 そういえば、鏡夜も入ってきたが…、流石に二対一はつらいぞ…?

 いや、楽しそうだからやるんだったら殺るけどさ…。

 

 

「で?鏡夜は観戦か?」

 

「そうなるな…。少し離れたところで観戦していることにするよ」

 

 

 そう言った瞬間、鏡夜の姿はヒュッと移動して目視できないくらい遠くに移動する。

 速さじゃ多分勝てないな、あと技とか、体の使い方…その辺も俺より鏡夜の方が上。まぁ、力じゃ俺の方が上みたいだけどな。

 

 ん?この世界にもう一つ気配があるな…。確認できる気配は四つ(・・)、そう四つ(・・)だ。

 

 だが俺が世界を作り出したとき、近くにいたのは鏡夜と俺とカロだけ…ならあと一人は…?

 

 ああ、なるほど…。まぁ、そっちは置いといて…おそらく鏡夜が相手することになるだろうさ…。

 

 こっちで楽しむとしようか…。

 

 

「なぁ、カロ」

 

「なに~?」

 

 

 不思議そうに俺を見るカロ。うむ、可愛い。眼福じゃ~。とお爺さんみたいな言葉を使ってみる。

 

 まぁ、実際…あんまり歳とか気にしてねぇけどさ。カロとか鏡夜みたいな若者から見りゃあ俺も老害なのかねぇ…。

 

 

「まぁ、俺は殺り合えるだけでも楽しいんだけどさ…ちょっと賭け事しようぜ?」

 

「?どんな?」

 

 

 少し興味があるのか聞き返してきた。

 まぁ、なんだろう?どうせやるなら…って感じの特典的な意味での提案。

 どうせなら目一杯楽しもう!ということで考えた賭け事。

 

 

「この殺り合いで俺が負けたら、そうだな…一つ、なんでも言うことを聞こう。死ねと言われれば素直に死ぬし、戦えと言われれば戦う…。

 ただし、俺の恋人が傷つかないなら…だがな」

 

「ふむふむ、それで~?私は何を賭けるの~?」

 

「俺が勝ったら…その尻尾モフらせろぉ!!」

 

 

 あのずっと出てる尻尾だよ!めっちゃ気になってるんだよ!ふかふかしてそうじゃん!モフモフしたいじゃん!

 

 

「とあと、もう一つ…友にでもなってくれ」

 

「いいよ~それぐらいなら、面白そうだしね~」

 

 

 お?了承か…。

 いいねぇ…。ノリがいい子は好きだよ?

 

 さてと…はじめようか…。

 

 まずは間合いを測る、大体十メートルくらい。

 カロほどの相手だとあってないような距離…。

 

 

「んじゃあ…はじめようか?」

 

「行くぞ!!」

 

「来いよ銀狼!!」

 

 

 カロはその場で地面にクレーターが出来るほどの勢で震脚する、距離が離れているのであまり意味はない…と思った瞬間にはもうすでに距離を詰められていた。

 

 活歩…とかいう技だろう、中国拳法八極拳、震脚を踏んだあとできる特殊な歩法…。

 

 その速度の力そのままで肘を下から突き上げるように立て、踏み込んで放つ。

 その肘は狂いなく俺の胸部を撃ち抜き、肋骨が折れる音がする。

 

 

「グッ…ふっ…!」

 

 

 吹っ飛んでいきそうになる俺の足を掴み、そのまま地面へ叩きつける。

 

 

「ふっ!!」

 

「がふっ!?」

 

 

 嘘みたいな衝撃が背中に伝わり、背骨が折れるどころか、つぶれたトマトみたいに血をぶちまける俺…。

 かなりグロイことになってそうだなこの光景…。

 

 カロはつかんだままの俺の足を振り回し、俺を投げる…。飛んでいく俺に妖力のビームみたいなものを浴びせる。

 

 俺の体は塵も残さず消し飛んだ。

 

 

「あれ?死んだ?おかしいな…この程度で死ぬような奴が鏡夜と戦えるわけなんだけど…」

 

 

 俺があっさり死んだのが心底疑問だったようで、首を傾げながら独り言を始めてしまったカロ。

 意識だけで漂う俺…。

 ふわりふわりとな…。この状態、実はかなり楽しい。俺、空を跳ぶことはできても飛ぶことができなんだけどこの状態ならふわふわと飛べるのだ!

 だから結構好きだったりする。

 

 

「あ~…なんだか期待外れだ…でもまあ、終わっちゃったものは仕方ないし…鏡夜はどこかな」

 

 

 あれ?俺が死んだこと確定?

 マジで?まあ、塵も残さず消えたらそりゃそうだよな…。

 

 それにしてもカロ…力なら少し負けている。鬼姫ほど圧倒的じゃないにしろ、八極拳を使うことでかなりえぐい戦闘方法だ。

 

 まぁ、楽しめるからいいけどねぇ~。

 

 さぁて、銀狼のお嬢さん、まだまだここからだぜ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side鏡夜

 

 

 

 遥か遠くでカロと晴夢が戦っている…。

 いや、あれは戦ってないな…。晴夢がカロに一方的にボコボコにされて…たった三撃で塵も残さず消し飛んだ。

 

 あー…晴夢…手を抜きすぎだ…。いや、身体強化する前にボコられたのかもしれないけどさ…。それにしたってこれは…。

 

 でもまぁ、カロもカロだな…あの程度であいつが死ぬわけないのに…あの程度であいつが負けたことになるわけないのにさ…。

 

 それも仕方ないか…。俺でもあそこまでやられれば死ぬわ…流石に死ぬわ…。

 

 でもあいつは違う…。あの程度じゃ終わらない終わるはずがない。

 

 

「こんなものですむものか死ぬよ もっと死ぬ あの男がこんなものですますものかよ」

 

 

 俺は一人呟く…。

 

 

「そうじゃな、晴夢があの程度で死ぬわけがない」

 

 

 だが、その言葉に返答するものがいた。正直驚いた。

 誰だろうか?と思いつつ声のする方を振り向くと鬼がいた。

 

 美しい女性だ、黒く長い髪に少し着崩した着物…。だが額からはえた角が鬼であることを物語っている。

 

 そしてこの闘気…。

 

 鬼子母神…か。晴夢の嫁さん…かな?

 

 

「お初にお目にかかるのじゃ。わしの名は鬼姫じゃ」

 

「時成 鏡夜です。晴夢の親友です」

 

「敬語はいらんぞ?鏡夜よ」

 

 

 酒を片手に俺の隣に座る鬼姫。

 そしてはるか遠くにいるカロを見る。

 

 

「強いのぅ…あの狼」

 

 

 サラッと狼の妖怪だということを看破しているがそこはスルーし、俺は言葉を返す。

 

 

「俺の相棒だからね…。鬼姫の目線からいうと、夫の親友の相棒だな」

 

「それはそれは…強そうな肩書じゃのぅ!じゃが一つ訂正じゃ。残念ながらまだわしは晴夢の嫁ではない」

 

「そう?お似合いだと思うけどね」

 

「それは嬉しいのぅ!わしは晴夢にゾッコンじゃからの!」

 

 

 本当に嬉しそうに言う鬼姫。

 晴夢もいい嫁さん持ったな…。いや、嫁さんじゃないんだっけ?

 

 まぁ、どっちでもいいか。

 

 杯に入った酒を仰ぎながら鬼姫は挑戦的な笑みを浮かべて言う。

 

 

「見ているだけではつまらんじゃろう?鏡夜。どうじゃ?わしと戦わんかのぅ?」

 

 

 一瞬鬼姫から尋常ではない鬼気が発せられる。

 

 まったく…こんな殺気を受ければ…黙っているわけには行かなくなるじゃないか…。

 

 

「いいねぇ…体は動かしておきたいと思ってたんだ。俺と戦ってくれるか?」

 

「喜んで!じゃな!」

 

 

 鬼姫の持っていた杯と酒がいきなりどこかに消える…。

 どこに行ったんだ?まあ、いいか。

 

 鬼姫と俺は同時に立ち上がり、互いに笑みを交わしたあと…。

 

 互いの拳が交差した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideカロ

 

 

 戦いが終わってしまったので鏡夜の霊力を探していると遥か遠くでいきなり巨大な土煙のようなものが上がった…。

 

 その方向には鏡夜の霊力があった。

 

 むぅ…鏡夜は戦いをはじめてしまったみたいだ。

 こうなると私は暇だ、なんせ、私の対戦相手は期待外れにもほどがある弱さだった。

 もう終わってしまった勝負。鏡夜の親友ということで少しは期待していたのだけど…ね。

 

 

「おぉ~派手にやってんなぁ…。やっぱり鏡夜とおっぱじめやがったかぁ~」

 

「!?」

 

 

 背後から緊張感のかけらもない…もう消し飛んだはずの男の声がする。

 咄嗟に振り向くとそこには、衝撃によって押し上げられた地面に腰を掛け、子供のような無邪気な笑みを浮かべた…。

 

 晴夢がいた。

 

 

「ん?どうしたよカロ。まさか…あの程度で俺が死んだとでも?」

 

「確かに消し飛んだと思ったんだけどなぁ」

 

 

 そう、確かに消し飛んだ。

 塵も残さず…。

 

 だが、晴夢は笑う、悪戯が成功した子供のような笑みで…。だがどこか獰猛さと危険さを含んだ笑みで…。

 

 

「消し飛んだ?塵も残さず?()()()()()?そこいらの生命と俺を一緒にするなよ そんなモノでは死なない」

 

 

 晴夢の言葉を聞きながら…なるほど…と思う。

 

 反則じみた再生能力、命の複数の所持が可能にした生命。生も死もすべてがペテンのように見える…。

 

 なるほど、これが鏡夜と殺り合った相手、なるほど、これが鏡夜に全力を出させる相手、なるほどこれが鏡夜の信頼した相手…。

 

 そうか…これが鏡夜の親友。

 

 

「さぁ、戦いはこれからだ。お楽しみはこれからだ! さぁかかってこい!! ハリー!ハリーハリー!ハリーハリーハリー!」

 

 

 私は俯きながら認識する…。

 

 私の目の前の敵を…私の全力を受け止めてくれる相手を…。

 

 自然と口角が吊り上がっていく…。

 刃物を押し付けられたかのようなこの殺気。油断すれば一瞬で喰らい尽くされるような錯覚を覚える存在感…。

 

 これが鏡夜の親友。

 

 勝てないかもしれない…!

 

 

「どうする?どうするんだ?倒すんだろ?勝機はいくらだ 千に一つか万に一つか 億か兆かそれとも京か」

 

 

 だがそれがどうした?

 

 

「それがたとえ那由他の彼方でも私には十分すぎる!!」

 

「よく言った!それでこそ鏡夜の相棒!さぁ!!再開だ!!」

 

 

 狂ったように、三日月がのように、心底楽しそうに、ただただ喜色を感じさせる笑みを浮かべる晴夢。

 だが、その顔はどこか鏡夜と重なった…。

 

 そして、私と晴夢の拳は交差する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 晴夢さんとカロさん 鏡夜さんと鬼姫さん
 こんな感じの対戦カードになりましたねぇ…。

 
 前編とあるようにもう少しコラボ、続くんです。

 なぜか長くなってきちゃってね…。

 感想待ってます!
 次回も頑張って編みます!


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92話 捕食者と銀狼と限界者と鬼の姫 後編



 引き続きコラボです!

 カロさんつえぇよ…晴夢さん久しぶりにまともに死んだよ…。

 キャラ崩壊がないことを祈りますぜ…!

 感想ありがとうございました!

 ゆっくりしていってね!


side晴夢

 

 

 

 カロの掌底が俺の目にもブレるような速さで放たれる。

 それを俺は下からこれもまた掌底で突き上げてそらしつつそのまま肘を当てに行く。

 

 上体を後ろに傾けてかわし、そのままサマーソルトキックをしてくるカロ。

 

 それをかわして距離を取る。

 

 カロは楽しそうに笑っている。

 

 

「可愛い女の子は笑顔が一番だな」

 

 

 そういいながら俺は距離を詰め、回し蹴りをする。

 カロはそれをわざとギリギリでかわしつつ、回し蹴りをする。

 

 

「ありがと、褒めてくれて…。期待外れって言葉、取り消すよ。期待以上だ」

 

 

 その回し蹴りをしゃがんでかわしながら。下から突き上げるように肘を放つ。

 

 

「そうかい、別に気にしてないからいいさ…。でもまぁ、楽しんでもらえてるなら嬉しいね」

 

 

 それをきっちりと受け、完璧に衝撃を殺し、右手で拳を作って殴ってくる。

 俺はそれに対応できず、吸い込まれるように当たったその拳の勢いで吹っ飛ぶ…、が空中で体制を建て直し、すぐに地に立つ。

 

 

「ああ、楽しんでる、最高にね」

 

「そうか、この気分が俺だけじゃないってわかってホッとしたぜ」

 

 

 どちらも笑いながら、相手から目をそらさずに話す。

 俺は一瞬だけ、鏡夜と鬼姫が戦っているだろう遥か遠くの方に意識を向ける。

 

 その瞬間、距離を詰められて下から足で思いっきり蹴りあげられ、振り上げられた足をそのまま踵落としをされた。

 

 地面にクレーターができ、身体強化を施していたのにとても痛い…。

 

 

「女と二人きりって時によそ見なんて、駄目だよ?」

 

「ああ、それは失礼なことをした」

 

 

 地面に体が叩きつけられた瞬間、体を跳ね上げるように立ち上がりそのままアッパーをしかけるがかわされる。

 

 そのままカロは距離を取ろうとするが、距離を取ろうとする速度以上の速さで近づき蹴りで追撃する。

 

 

「以後気をつける、もう二度としないぜ?」

 

「ッ!?」

 

 

 俺の動きが予想以上に速かったのか驚きながら両腕をクロスして、俺の蹴りによる追撃を防ぐ。

 が、衝撃を殺しきれず、勢いに押され、更に吹っ飛ぶ。

 

 そのまま、数百メートルほどほぼ地面と平行に吹っ飛んだが空中で建て直し、地面に足をつけ、しっかりと立っていた。

 

 

「すごく強い…いいね…。でも、そろそろ本気出してくれないか?」

 

 

 カロは俺を見て少し笑いながら、どこか不機嫌に言う。

 いやぁ…これでも本気だけどね…。まぁ、身体強化は妖力と霊力のみって点で言えば、まだ神力とそれ以外の力が残ってるし、能力も使ってないから本気じゃないと言えば本気じゃないんだけどさ…。

 

 どうもその辺が気に喰わないらしい…。

 

 仕方ないな…。神力まで使いだすとすべてを身体能力に変換できずに漏れ出すけど…いいかぁ…。

 

 

「んじゃあ…後悔するなよ?」

 

「しない、私も本気を出すからな」

 

 

 俺はおそらく俺の体の中で最も大量に持っている力、神力を開放させる。

 霊力妖力の他に神力まで体から湧き出て、すべて操るのが難しく、ほんの一部が外に漏れ出してしまう。

 

 カロの方を見ると。目を閉じていた…。

 疑問に思った次の瞬間、馬鹿げた量の妖力が吹き出る…。

 

 

「はははっ…面白れぇ」

 

 

 思わず出た笑い。

 楽しさと嬉しさと敬意、そんな色んな感情が笑いという形で出てきた。

 

 自然と口が吊り上がり、心の内から歓喜という感情が湧き出す。

 

 二つの膨大な神力と妖力がいきなり出現したことによって、俺の世界は揺らぎ始めた。

 

 空を覆っていた黒い雲は吹き飛ばされる…。だがそこに太陽の光が差し込むことはなく、相変わらず薄暗いまま…。

 なぜって?俺とカロの力が視覚化できるほど溢れているからだ。

 

 

「いいね…最高だ、カロ…。お前とは長い付き合いになりそうだ」

 

 

 妖力だけならば負けているかもしれない…。いや、鏡夜と同じくらいの妖力は…。

 

 ああ、楽しめそうだ…。

 

 ヤッベェ…超楽しい…!最高だよ…本当に…。

 カロを見据え、笑って言う。

 

 

「さてと…はじめようか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side鏡夜

 

 

 

 鬼姫と少し戦闘をしていると…。

 晴夢とカロの戦っている方で膨大な力の開放を感じた。

 

 晴夢とカロが解放したようだ…。

 

 解放された神力と妖力は激流となって地を揺らす…。

 

 

「流石…ここまで多いとはね…」

 

「流石晴夢じゃのぅ…相手もなかなかどうして…わしも戦ってみたいのぅ」

 

 

 拳を打ち合いながら二人して呟く。

 打ち合ってみるとわかるが、力がおかしい…。おかしなほど強い。

 

 初めの方なんてまともに対応できず、危うく直撃するところだった。

 今はそこそこ慣れてきて、こんな風に会話しながら打ち合えるくらいだ。

 

 

「すごい規模で戦ってるなぁ…。空中戦になってるな、ありゃあ」

 

「そうじゃの…晴夢が楽しそうで何よりじゃ!」

 

 

 そういいながら笑って攻撃する。

 威力が異常なんだよ…一撃一撃が重すぎる。

 

 

「では、わしらもそろそろ本気を出すとしようぞ?」

 

「あっ…やっぱり本気じゃなかったんだ」

 

 

 まぁ、だろうね…。

 晴夢が力では絶対負けるって断言するくらいだもんね…。

 けどまぁ、頑張りますかぁ!

 

 じゃなきゃ、負ける気がする。

 

 鬼姫と俺はいったん距離を取る。

 

 

「それじゃあ…少し本気で行くぞ」

 

「もちろんじゃ!存分に」

 

「「楽しむ!!」」

 

 

 その瞬間、ほぼ同時に力を開放し、次の瞬間には鬼姫と俺の距離はインレンジに入っていた。

 ここまでくりゃあとは簡単、拳を握り、振るえばいいだけだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side晴夢

 

 

 

「クッハッハハハハハハハハハハハーッハ!!」

 

「楽しい!楽しいよ晴夢!!」

 

 

 拳が超光速で行きかう。

 両者の体が動くたびに周囲の地表はソニックムーブで剥がれ、摩擦熱で蒸発する。

 

 だが、二人ともそんなことはどうでもいいと言わんばかりに拳を振るう。

 

 いや、実際そんなことはどうでもいい!どうせこの世界は俺の世界なのだから。

 

 カロもそのへん承知で暴れているのだろう。

 外でやってればどれだけの被害が出たことか…。まぁ、それは置いといて。

 

 拳の速さは徐々に上がっていく。

 追いつけなくなった方がぶっ飛ばされることになるだろう…。と思っていたらカロは足まで使い始めた。

 

 

「ああ、強いなぁ…!本当に強いなぁ!べらぼうに強いなぁ!!」

 

「二人目だよ!本気で戦えた相手は!!」

 

「ハッハハハハ!!そうかい!なら存分に楽しめよ!!」

 

 

 俺も足を使い始める。

 音などしない。音が遅すぎて追いつけないから…。

 速度による衝撃など受けない、それに耐えうる防御力があるから…。

 

 注意すべきはただ一つ、相手の体から繰り出される一撃。

 

 一発でも入れば確実に一回死ぬだろう。

 

 だがこの緊張感がいい!張りつめた糸が切れるか切れないかのギリギリの勝負。

 綱渡りともいえるような状態が互いを襲うこの感覚!

 

 

「そうさ!!これが戦いだ!」

 

 

 カロが俺の思っていたことを叫ぶ。

 

 

「これがこの世で最も楽しい遊戯さ!!」

 

 

 俺がその続きを言う。

 わかっているじゃないかと言わんばかりの顔をしたカロ。

 

 でもまぁ、そろそろ離れようか!!

 

 

「ふっ!!」

 

「ッ!!」

 

 

 俺はカロの両手を同じく両手で掴み。そのまま足で腹部を蹴り、蹴った瞬間に手を離す。

 その瞬間、重さなんてないかのような勢いでカロは吹っ飛ぶ。

 

 

「よっっと!」

 

「クッ!」

 

 

 が、空中で体制を立て直す…が、俺はすでにカロとの距離を詰めている。

 右手で掌底を放ち、顎に当てアッパーの要領で上に吹っ飛ばす。

 

 更に距離を詰め殴ろうとするが、その殴ろうとして突き出した腕を掴まれて引っ張られ。もう片方の拳で殴られる。

 あまりの勢いに吹っ飛びそうになるが片手をしっかりを掴まれているため引き戻され、また殴られる。

 そして三回目殴られたときにようやく手を離され、俺の体は晴れて自由の身だ。まぁ凄まじい勢いで吹っ飛んでいる最中だがな。

 

 

「いってぇ…なっ!!」

 

 

 俺は空気を蹴ってそのままカロの方へ跳ぶ。

 カロは正面から俺の方へ飛んできて拳を握り、咆える。

 

 

「おぉおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「ッ!?」

 

 

 次の瞬間、美しい銀色の毛持った狼になっていた。

 一瞬驚愕で行動が遅れる。

 

 その一瞬の間にカロが変身した銀狼が牙を剥く。

 

 跳ぶ方向を変えての回避、間に合わない…!

 

 ならば!!俺は右腕でその牙を受ける。

 俺の右腕に牙が喰い込み。血が噴き出る…。

 

 尋常じゃねぇ痛さだな…!!

 しかも牙が入ったままだから再生できん…!

 

 腕を噛まれたまま落下する俺…。落ちている途中も銀狼は両手の爪で俺の体を抉る。

 

 躊躇なく抉る…。そのせいで全身がボロボロになっていく…!

 そしてカロのかみついたときの勢い+カロの体重+俺の体重+重力の勢いで地面に落ちる。

 

 

「がっはっ!?」

 

 

 今ので完璧に一回死んだ…!

 俺が地面に衝突した瞬間、巨大なクレーターが出来たが、そんなものより銀狼になったカロの爪と牙の攻撃力がえぐい…!

 

 

「そろそろどいてくれっ!!」

 

 

 上に乗っかられている状態で足で銀狼を蹴る。

 蹴飛ばされた銀狼は空中で姿を変え、カロの姿に戻った。

 

 ああ、もう…服も体もボロボロだわぁ…治るけど、爪と牙にズタズタにされたよ…。

 

 

「強いな…カロ。流石鏡夜の相棒」

 

「晴夢も強いよ…流石鏡夜の親友」

 

 

 ここまでの相手と戦える歓喜で笑いが止まらない…。

 気分は最高だ。

 

 このままいくらでも戦っていたいところだねぇ…けれどまぁ…。

 

 

「んじゃあ、そろそろ、俺の友達にでもなった貰おうかな?」

 

「ふぅん…勝つ気でいるんだ」

 

「ああ、次で終わらせてやる」

 

「じゃあ、私も次で終わらせられるように…本気で撃つ」

 

 

 さてと…。

 右手に神力と霊力を集中させる。

 

 右手部分以外のところにあるすべての神力と霊力を右手に送り、遮断するイメージで…。

 

 そして何より、全部潰す。という覚悟を込める。

 

 カロを見据え、足に少しずつ力を入れ…カロとほぼ同時に大地を蹴る。

 

 右手で拳を放つ。

 

 カロは掌底を放つ。

 カロの掌底には莫大な妖力が込められている…。

 

 あれ?これ俺の掌底とぶつかっあたらすごいことになるんじゃ…。まぁ!どうでもいいか!!

 

 

「ッ!!」

 

「ふっ!!」

 

 

 俺は声を出さずに力を込め、地面を踏み抜き、拳をたたきつけるように放つ。

 カロの掌底と俺の掌底がぶつかり…。

 

 視界が真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side鏡夜

 

 

 鬼姫と殴りあっていると(といっても相手の攻撃一撃一撃が致命傷なので当たらないようにしているので殴りあいというか微妙だが…)遠くで爆発が起きた。

 

 妖力と神力と霊力が互いを潰しあって出来た力の激流…のようなものだろう…。

 

 

「おぉ…!すごいのぅ!向こうは今ので決着がついたようだのぅ…わしらももたもたしすぎたのかもしれん…」

 

 

 決着がついた…か。

 そのようだな…。負けたか…。

 

 まぁ、流石にそうか…逆に勝たれると、俺にも勝てるってことになりかねんしな…あいつが負けたら…。

 

 

「元々、俺たちは組手みたいな意味合いではじめたものだから…」

 

「もたもたしておれん!さっさと終わらすのじゃあ!!」

 

「聞いてねぇな…」

 

 

 結構…いや、かなり楽しい組手だったのだが、相手が終わらせるというなら終わらせるとしようか…。

 

 正直、鬼姫と力比べなんて真正面からやったら勝ち目がない。

 それはそれで面白そうではあるが…。

 

 

「行くのじゃ!!一歩目!」

 

 

 鬼姫は俺から少し離れた瞬間…地面を…いや、空間を踏み揺らした…。

 

 なんて力…!空間そのものが揺れる感覚。体制が崩れる…!

 

 

「二歩目!!」

 

 

 鬼姫は一歩で距離を詰めてきて拳を振るう…。

 これはかわせない…!

 

 ッ!仕方ないな。能力、曲げる程度の能力を使い、相手の攻撃の軸を曲げてそらす。

 軸がずれただけなので当たる…!が直撃よりは何分の一とかそれ以下になる…!

 

 

「がっふっ!?」

 

 

 威力高すぎる…!

 腹に穴が開いた…!

 

 軸をずらしたのにこれかよ…。流石鬼子母神!桁が違う…。

 拳を作り。一撃で倒す…倒して見せる覚悟と力を込める…。

 

 

「三歩必殺、じゃ!!!」

 

「ッ!!」

 

 

 三歩目をやられた瞬間負ける。

 ならばっ!!

 

 握った拳を引き絞り。

 

 

「間に合え!!」

 

 

 腕がもげるんじゃないかと思うほどの速さと勢いで放つ。

 鬼姫が三歩目を足につける…その刹那。俺の拳は鬼姫の腹部を正確にとらえていた。

 

 あ、危なかった…。

 

 三歩目は力なく地を踏み、鬼姫はそのまま膝をつく…。

 俺は…腹部の怪我というか穴を再生させる…。

 

 

「流石に腹に穴が開くのは痛いねぇ…」

 

「ふふふ…晴夢以外の男に負けるとはのぅ…面白いこともあるのじゃな…柔の力でそらしたのにこのダメージか…」

 

 

 今にも意識を失いそうな顔で鬼姫は笑う。

 

 

「じゃが…やはりわしは晴夢が好きじゃのぅ…。どうやら、わしは晴夢が強いから好きになったわけではないようじゃ…」

 

「それが確認できてよかったじゃないか…。晴夢はいい男だと思うよ」

 

「そうじゃのぅ…わしはあいつに惚れてよかったみたいじゃ…じゃが、わしは晴夢のどこが好きなんじゃろうか…?」

 

 

 多分、鬼姫が抱いた純粋な疑問。

 答えは簡単で、おそろしく単純な答え…。

 

 

「っはは…そんなの簡単。晴夢の人柄に惚れたんじゃないの?まぁ、ここから先は俺じゃなく、晴夢に聞いた方がいいと思うけどね」

 

「そうか、そうじゃのぅ…そうかもしれんのう…わしは先に帰るとしよう…晴夢によろしく言っておいてくれ」

 

「ああ、わかった…。また会おう鬼の姫」

 

「くっはは…晴夢とはまた違ったかっこよさをもっとるのぅ…じゃが、どこか似ておる…。そうじゃな、また会おう人の限界を超えたものよ」

 

 

 そういって笑いながら鬼姫は消えていった。

 ふぃ~疲れた…。

 一番最後に三歩必殺は危なかった…マジで…。

 

 

 さてと、カロと晴夢のところに行こうかな…。

 

 そう思いながら、俺はカロと晴夢のいるであろう方向に歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side晴夢

 

 

 

「負けた…か」

 

「まぁ、そう簡単には負けねぇさ…」

 

 

 大の字になって寝ているカロの枕元に立って言う。

 あの爆発の中、俺はそのまま拳を突き出してカロに放った。

 それに当たったカロは今ダウン中というわけだ…。

 

 

「カロ、お前、戦闘中、徐々にだけど強くなってたぜ…?あと数十万…いや、数万年すりゃあ、俺も負けるかもな…」

 

「そっかぁ…全然届かなかったわけじゃないのか…」

 

「当たり前だ。俺の左腕見りゃわかるだろ?」

 

 

 俺の左腕は無くなり、コートの袖がだらりとなっているだけだった。

 カロが左腕に当たった瞬間弾け飛んだ…。ちなみに当たった当初は左腕どころか左半身ほとんど持っていかれてた…。威力高すぎじゃね?妖力は全部防御に回してたんだぞ?

 

 俺はカロの枕元に座り込んで言う。

 

 

「なぁ、カロ…。お前強かったよ。それにもっと強くなる…」

 

「…うん」

 

「もっと強くなったら…また殺ろうぜ?」

 

「もちろん!」

 

 

 満面の笑みでそういったカロ…。

 うん、可愛い女の子は笑顔が一番だ。

 

 

「カロ、今から俺とお前は友達だ」

 

「あ~…そういえば、そんな賭けしてたね~」

 

 

 少し嬉しそうにカロはそういう。

 「でもさ」とカロは続きを言おうとするが…俺はそれを遮って言う。

 

 

「ああ、もう片方の尻尾もふもふはまた今度でいいさ、今やったら体の回復に集中しずらいだろ?」

 

「うん~そう、それが言いたかったんだ~」

 

 

 口調が戦闘時のような荒々しい感じではなくなっている。

 戦闘時とそれ以外とじゃ変わるタイプだな…。

 

 まぁ、どうでもいいが…。

 

 俺はカロをひょいっとお姫様抱っこして歩き出す。

 カロは頭の上に?マークを浮かべて俺の顔を見ている。

 

 

「鏡夜が向かってきてるみたいだからな…こちらからも行ったほうが速く合流できると思ってな」

 

「ああ、そういうことか~」

 

 

 カロ、あんなに力強いのになぜこんなに体柔らかいんだろう…?

 そういや鬼姫もだったな…。

 あれかな?筋肉とかで生み出しているわけじゃないのかな?

 

 

「そうだ、楽しんでくれたか?カロ」

 

「うん!もちろんだよ~!全力が出せた相手は晴夢で二人目」

 

 

 カロは子供のような無邪気な笑みで言う。

 

 

「そうかい、楽しんでもらえたならよかったぜ。女の子はやっぱり笑顔が一番だな」

 

 

 俺がそういうと、カロは黙ってしまった。

 どうしたのだろうと思っていると…。

 

 

「…そういうところ、鏡夜に似てるね~」

 

「そうだな、そうかもしれないな…。だから気が合うのかもな」

 

「うんうん、鏡夜とはまた違ったかっこよさだね~晴夢は~」

 

「ありがとな、褒められるのは気分がいいもんだしなぁ」

 

「じゃあもっと褒めようか~?」

 

「そうしてもらいたいのは山々だけどよ…ほら、迎えだぜ」

 

 

 少し遠くには鏡夜が見える。

 俺とカロを見て少し笑いながら歩いてくる。

 鏡夜、すこしボロボロだな…。鬼姫と殺ったのなら当たり前だが…。むしろ逆に無傷だったら驚く…。

 

 

「鏡夜だ~もう少し話してたかったけど仕方ないね~」

 

「そうだな、仕方ないな…」

 

 

 俺は腕の中にいるカロを見ながら微笑んで言う。

 

 

「カロ、俺はお前のこと結構好きだぜ? だからさ、何かあったら絶対助けに行く…。いつでも…どこにいても…さ。好きな女のために行動するのは男の義務であり名誉だからな」

 

 

 

 

 

「ありがと…それを断言できる男はやっぱりかっこいいよ~……」

 

 

 その言葉を言い終わったカロは穏やかな寝息を立てて眠ってしまった。

 ふむ、意外と疲労がたまっていたのだろう…。ダメージも大きかっただろうし…な。

 

 

「よう、晴夢…やっぱり勝ったか?」

 

「ああ、そう簡単には負けねぇさ…。ちょいとダメージが大きすぎて寝ちまったみたいだよ、カロは」

 

「そうみたいだな…穏やかに寝てやがるなぁ…」

 

「可愛いからいいだろ、別に」

 

「そうだな、その通りだ」

 

 

 俺と鏡夜はそんな会話をする。

 いやぁ…それにしても…。

 

 

「鏡夜~?お前もボロボロだなぁ…主に服が」

 

「服までは治んないからなぁ…そういうお前は無傷だな…」

 

「再生するからな、俺の場合は服も」

 

「やっぱチートだな、お前」

 

「お前が言うなよチート」

 

 

 そう言いながら鏡夜はスキマ…?というのを開く。

 次元を渡れるらしい…。

 

 元の世界へ戻るための通り道。

 

 俺はカロを鏡夜に優しく渡す。

 

 

「んじゃあ、鏡夜。カロには言ってあるけど、俺が必要なら呼べよ?いつでも助けに行くからよ」

 

「そのときは存分に頼らせてもらうさ」

 

「遠慮がないねぇ」

 

 

 ちょっとふざけていうと鏡夜は少し意外そうな顔をしてから笑い。

 

 

「遠慮なんているのか?親友同士の間にさ」

 

「クッハハハッ!いらねぇな、そうだな、確かにいらねぇわ」

 

 

 鏡夜は俺に背を向け、スキマの中に入っていく…。

 そして鏡夜が入っていくごとにスキマはどんどん閉じていく…。

 

 

「またな、晴夢(親友)

 

 

 隙間が閉じる瞬間、鏡夜はそう言った。

 なぜ閉じる瞬間に言うのか…返答できないじゃないか…。

 

 でもまぁ…。そうだな。

 聞こえなくても返しとくべきだよな…。

 

 

「ああ、またな、鏡夜(親友)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 二話にわたってコラボしちゃったよ!書いてて楽しかったな!

 それにしてもまぁ…4人とも強いこと強いこと…。
 晴夢さんとカロさんは友達になりました!(なんの報告だよ

 感想待ってます!

 次回も頑張って編みます!


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93話 赤色と黒色

 コラボ!
 またか!とか思った人!そうです!またですよ!
 お前のコラボ内容がわかりずらいんだよ!と思った人!いや、マジで申し訳ない…。俺の文才ではこの辺が限界だ…。


 さて!コラボ先は因田司さんの作品!【東方蒼魔塞】より、八雲 赤さんをお招きしました!

 みなさんご存じ胡散臭いスキマの妖怪、八雲 紫の双子の姉でまだなぞが多いですが色の妖怪?さんです!
 スキマのようなものも使えるお人!

 晴夢さんの好きになった女性10人目です!

 ちなみに、晴夢さんと赤さんはもうすでに互いにいい感じに好感度が高い…ということを承知で読んでくださいね!
 どこで好感度上がったり交流したかって?
 そんなの! 感 想 覧 というなの 感 想 世 界 に決まってるじゃないですか!
またコラボか…とか思ってんじゃないか?読者諸君。
 大目に見てください~!
 

 キャラ崩壊が起きてないことを願います!

 感想ありがとうございました!

 ゆっくりしていってね!




 俺の好きな人が来るんだよ。だからこれでも楽しみだったんだぜ?

 

 とかまぁ、色々考えているが、今はテンションMAXってことだぁ!

 そして俺はテンションMAX状態で妖怪を喰い殺しまくってるわけだ。

 

 

「お前ら、最近はしゃぎすぎたな…」

 

 

 はしゃぎすぎ…というのは、里の中にまで入ってきて喰らったからだ。

 ここで一つ解説をする…。

 

 ここ、『高天原』は『神の国』だ。

 高天原の住人はみんな神だ。たとえそれが里で暮らす人間であってもそれは神力を持つ、妖怪であっても神力を持つ。土地そのものすらも神力を持つのだ。

 

 そして更にその上…高天原で神と崇められる神たちは…神に神だと崇められる者たちは絶大な力を誇る…。

 アマテラスやイザナギ、イザナミ、スサノヲ…あいつらはそういう神だ。

 

 大事なのは妖怪ですら神力を持つということ…つまり、この高天原の妖怪は外とか比べ物にならないくらい強い。

 

 具体的に言うとここでの下級妖怪が、中級妖怪並になる、といった感じの強さだ。

 高天原の上級妖怪?いやぁ…あのレベルになると、妖怪というより神だからな…。

 

 つまり、神力というのはそれだけ偉大な力なのだ。

 

 高天原にいるとおかしなくらい溢れてるから珍しいとは思わないけどさ!!

 

 とかどうでもいいことを考えながら妖怪共を喰らう。

 

 

「ば、化け物…」

 

「よく言われる」

 

 

 怯えながら、足だけ喰われた妖怪が地面を這いつくばりながら言ってくる。

 

 いやぁ…ここのところ妖怪退治の仕事してるけど…もう一度言う、妖怪退治の『仕事』してるけど、よく言われるようになったんだよね…化け物ってさ。

 

 

「では、お前らはなんだ? 妖怪か? 人の天敵か? それとも…俺の餌か? 」

 

 

 そう尋ねると妖怪は怯えて逃げようとする…。

 足がないからほとんど動けてないけど…。

 

 それよりもほかの奴らだな…。

 

 俺の周りには首が取れたり、上半身だけだったり腕とか足とか色々妖怪の残骸が落ちているが…。どうせすぐ光になって俺の喰われるのだからどうでもいい。

 

 やられていった仲間を見て俺に背を向け逃げていく妖怪…。

 

 足を喰われた妖怪を殺し、その逃げている妖怪たちの目の前に移動する。

 

 

「おいおい、逃げるなよ… お楽しみはこれからだ。お前らに俺が殺せるとは思えないが、どうせここで消えるんだ。その命、盛大に輝いてから散らそうぜ? 」

 

「ひ…」

 

 

 妖怪がなにかを言う前に手刀で首を掻っ切る。

 隣にいた妖怪もついでに手刀で斬り殺す。

 

 手刀で斬り殺した妖怪の腕を掴み、少し力を入れて違う方向に逃げようとしていた妖怪の方向に死体をぶん投げる。

 

 あまりの勢いに腕やら足やら千切れながら飛んでいったが胴体が残ったのが流石、高天原の妖怪は丈夫だと言うべきだろうか…。

 

 飛んでいった胴体は逃げようとしていた妖怪に当たり、そのまま妖怪を押しつぶした。

 

 

「ん~…あんまり逃げるなよ…。はじめの方の威勢はどこにいったんだ? あの威勢の良さだから少し期待したのにまるで期待はずれだぜ」

 

 

 あとは、足が千切れても逃げようとしていたあの妖怪だけだな…と思ったが、新しい妖力がいくつかあるな…。

 増援…かな。

 まぁ、関係ねぇな、邪魔なら叩いて潰す。

 

 それだけだ。

 

 

 なんにせよ、近くにほかの妖怪がいるわけだ。

 

 ふむ…急いだほうがいいかな…。

 今日は俺の好きな人っていう、大切な来客もいるわけだし…。

 

 出会った妖怪を食い殺しながら進む…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少し遠くに妖力を感じたので、目をこらしてよ~く見てみると…。

 

 数キロ先で金髪の女性が妖怪に後ろから襲われているが気づいてねぇ!

 

 

「まずい…!」

 

 

 妖怪が鉤爪のような腕を振り上げたところで金髪の女性はやっときづいたが、あのタイミングではかわすのは難しい…。

 何より、あの女性に攻撃しようとした妖怪は中妖怪…。それもかなり高位の中妖怪…。ならば大妖怪との差はほとんど…ない。

 つまりあの攻撃は致命傷になる可能性大…だ。そうじゃないとしても女性にけがなんてさせてたまるか!

 

 

「仕方ねぇ…な!!」

 

 

 金髪の女性との距離を捕食して瞬間移動する感じで飛ぶ。

 一瞬で女性のすぐ横に出た俺は女性をお姫様抱っこで抱きかかえながら妖怪の鉤爪を俺の腕で受ける。

 

 

「ッ!?」

 

 

 女性は俺の腕の中でとても驚いた顔をしている。

 俺の腕は妖怪の爪が喰い込み、血があふれ出ている。

 

 妖怪は俺が突然出てきたことに驚き、目を見開いている。

 

 

「お、お前…どこから…」

 

「そんなことは、どうでもいいだろ?」

 

 

 俺は妖怪を笑いながら睨み、爪が喰い込んだ腕を振るって爪を離させる。

 爪が離れた瞬間、俺の腕はなにごともなかったかのように再生する。

 

 

「お前、この人が誰だか知ってるか?」

 

 

 腕の中の女性を見て、そして妖怪を見て言う。

 

 

「俺の惚れた女だぜ?そいつに手を出したんだ…俺が、男として、黙ってられると思うなよ!!」

 

 

 一瞬で距離を詰め、心臓を手刀で貫き、血が噴き出す前に距離を開け、返り血が女性にかからないようにする。

 

 さっきの俺の言葉からわかると思うがこの女性、金髪ロングの流れるような美しい髪に綺麗な赤い瞳、赤い角縁の眼鏡をかけた女性が、今回、この世界に来た人。

 俺の惚れた人だ!

 

 なんでここにいるのかはわからんがな…。

 神社に出てくると思ってたんだけどな…神社は安全だから大丈夫だと思ってたのに、なんでこんな危ない処にいるんだか…。

 

 そう思いながら俺は女性、八雲 赤(やくも ふち)に話しかける。

 

 

「よう、はじめましてだな、影神 晴夢、人間だ。よろしくな」

 

 

 俺に抱かれたままの(ふち)は顔を赤くしていた。

 何故かと一瞬わからなかったが、お姫様抱っことさっきの自分の発言を思い出し、それのせいか…と思い至った。

 

 だが、赤は顔を赤くしながらも返答してくれた。

 

 

「や、八雲 赤(やくも ふち)、妖怪…よ。よろしくね、晴夢君」

 

「ああ、よろしくな、(ふち)

 

 

 赤くした表情も可愛いねぇ。

 さてと…妖怪退治は…もうかなり減らしたし、帰るとしようかね。

 

 

 八雲 赤(やくも ふち)、なんでも、スキマ妖怪である八雲紫に姿、そして喋り方までそっくりで、彼女の双子の姉とされる人物…らしい。

 赤色を抜き取ったりすることができる妖怪らしい。赤は謎が多いな。

 美人に謎はつきものだよな!

 

 正直、スキマ妖怪 八雲 紫なんて知らん…。

 見た目は赤と似ていて、眼鏡を取って服の色を紫に変えたら紫という妖怪の見た目らしいので、それはそれは美しい女性なのだろう…。

 

 

「あ、あの…晴夢君?そろそろ降ろしてくれると嬉しいのだけれど…」

 

「残念、俺が役得だし、このまま寄り道した後、神社に帰るから降ろさないぞ? それとも、いやか?どうしても嫌なら降ろすぞ」

 

「いえ、嫌ではないけれど…。 ぇえ…全然…むしろ…」

 

 

 抱きかかえられたままってのは大丈夫みたいなので…。

 少し足に力を入れて、最近見つけた…、というか今日偶然見つけた景色の美しい所に向かって跳ぶ。

 かなり上空まで飛び、高天原を見下ろす…。

 

 高天原を一望できるような高さまで飛んでいるからな…。

 

 そのままなぜかふわふわと浮いている島の上に乗る。

 

 この浮いている島が俺が今日見つけたところ…。

 なぜか高天原にはいつも大きな雲があるなと思っていたら、その雲の上はこんな感じだったわけだ。

 いやぁ…高天原には不思議がいっぱいだねぇ!

 どんどん探検したくなるぜ。

 

 島の端っこで赤を降ろす。

 

 下を眺めて言う。

 

 

「綺麗だろ…? 今日見つけたばっかりだからな、恐らく、ここの存在を知ってるのは俺と、そして赤だけだ。美女と秘密を共有ってのは気分がいいもんだな」

 

「美女だなんて…。お世辞だったとしてもお褒めの言葉、嬉しいですわ」

 

「世辞なんかじゃねぇよ、俺が惚れるくらいイイ女だよ、赤は」

 

 

 自分でもたまに思うが、こういう言葉がスルリと出てくる俺は本当に女たらしなのではないだろうか…?

 いや、本心から思ったことををそのまま口に出しているだけなんだがな…。

 赤は顔を赤くしながら俺の隣に立ち、下を見る…。

 

 高天原の景色は神力のせいか、とてもいきいきしていて美しい…。

 

 

「綺麗………」

 

 

 高天原全体は、様々な色合いで彩られ、高天原そのおのが一輪の花みたいになっている。

 ここから見なきゃわからないみたいだけどな…。

 

 

「さてと…ここからは少し確認だ」

 

 

 俺は少し真面目な声音で赤にそう話しかけると、赤はそれを聞いて真面目な顔をして俺を見つめる。

 俺が赤に聞きたいのは…。

 

 

「赤、なんで一人であんなところにいたんだ? 一人じゃ危ねぇだろうが…」

 

 

 少し怒ったように言う。

 俺が気づくのが少しでも遅れていたら、赤は怪我をしていただろう…。

 美女が怪我するなんて駄目だろう…色々駄目だろう…。というか、俺が嫌だ!

 だから少し怒って言う…。

 

 俺の声音から怒気を感じ取ったのか、赤は少し恐る恐る…といった感じで返答する。

 

 

「…ま、まずは…救っていただき、感謝してますわ」

 

 

 何故に敬語?と思ったが、本人なりに何か思ってのことだろうと、

 

 

「惚れた女助けるのは、男として当然だろ?」

 

 

 俺はそういいながら、なんであそこにいたのか…ということの説明を、無言で促す。

 

 

「…今日、晴夢君に会えるということで、私はとても楽しみにしていたの…」

 

 

 説明をはじめてくれた…。

 赤は少し落ち込んだ様子だ。

 

 怒られてしょんぼりする子供みたいで、少し可愛いと思った…。

 

 

「私は、自分の能力を使って、この世界に来たの…最初は神社に出てきたんだけど…晴夢君は森に出かけている…と、偶然通りかかった親切な巫女さんに聞いたの…」

 

 

 偶然通りかかった親切な巫女さん…って…。

 ああ、あの子か…。あの天然巫女か…。

 

 一応神社を歩いている巫女さんには、今日神社に赤が、つまり妖怪が来ることは伝えてあるんだけど、あの天然巫女のことだ…妖怪だということにすら気づいてないんだろうな…。

 

 

「一刻もはやく晴夢君に会ってみたいと思ったから…。軽率な行動だったわね…反省していますわ…」

 

「んじゃあ、よし、今度からはちゃんと待つんだぞ?あんな危ないところ、一人でうろつくもんじゃない」

 

 

 俺はそういいながら赤の方を向き。

 『微笑み』ながら続ける。

 

 

「俺はお前のことが好きだ」

 

 

 俺は微笑んだまま、赤を真っ直ぐに見つめる。

 

 

「俺は好きな人が傷つくのなんて絶対いやだからさ我が儘(わがまま)かもしれねぇけど、それだけは絶対嫌だから…な。

 だから、あんま危ねぇことしてくれるなよ…?」

 

 

 (ふち)は顔を赤くしながらも、コクリと首を縦に振ってくれた。

 俺はそれを確認し、ニコッと笑い。

 

 

「よし!んじゃあ、帰るか!」

 

 

 俺がひょいっとお姫様抱っこすると(ふち)は顔を赤くして慌てている。

 可愛いね~。

 

 

「ちょ、ちょっと待って! お姫様抱っこじゃなくても私が能力を使えばすぐに…」

 

 

 だが俺はその提案を却下する。

 

 

「駄目だ、確かにそのよくわからん異空間みたいなものを通れば簡単に帰れるのかもしれない…だがな!」

 

 

 俺は少し…いやかなり感情を高ぶらせて語る!

 それじゃ駄目なんだよ!

 それを使えば…!

 

 

「俺が赤を抱っこするという役得が消えちまうだろ!? さぁ! はっはは! いっくぞぉ!!」

 

「きゃッ!?」

 

 

 笑いながら、赤をお姫様抱っこし迷わず空中に一歩を踏み出す。

 その瞬間、俺の体と赤の体は重力に従い、地面に引き寄せられる…。

 この浮遊感、何気に好きなんだよね…。

 

 落ちていきながら俺は赤に囁くように話しかける。

 

 

「俺はさ…自分の好きなもんは何が何でも守る…。だから、赤…。お前のことも何がなんでも守る」

 

 

 俺はかなり上空から落ちたのですごい勢いで地面に叩きつけ…られなかった。

 衝撃を捕食したからな。手の中に女性がいるのにそんな荒っぽいこと出来るかよ。

 

 ふわりと重さなどないかのように着地して、そのまま歩き出す。

 

 

「地面に降りれたんだから、降ろしてほしいのだけれど…」

 

「駄目だ。さっき言ったように俺がやりたいからやってるんだからな~。どうしても嫌っていうなら降ろすけど?」

 

「いえ、もういいわ…。         」

                     (私も恥ずかしいだけだし…)

 

 

 赤は俯きながら何かつぶやいているが俺には聞こえないので…。

 まぁ、さっさと帰るとするかね…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、神社に戻るまでずっとお姫様抱っこしたままだった。

 

 役得、役得、嬉しいねぇ…。

 

 今は神社についたので、俺の部屋(初登場!)でお茶を飲みながら雑談中。

 

 

「ふぅん…(ふち)は赤色が大好きなんだなぁ…」

 

「ええ、赤色は色の中でも崇高な部類に値するわ!」

 

 

 少しテンション高く語る、(ふち)…。

 どうでもいいけど、自説を熱弁する女性って魅力的だよね。

 素敵だと思う。

 

 

「ああ、赤色は俺も好きだぜ? まぁ、純粋に黒色も好きなんだけどな」

 

「わかってくれて嬉しいわ」

 

 

 好きな色の話…。

 ちなみに赤は俺も大好きだ。黒と並んで好きだが、自分に赤色はあんまり似合わないかなぁ…と思っている。

 髪の色が黒だからなぁ~。髪の色も赤になったら似合うかもな…。

 

 

「そういえば、赤は好きな人いるのか?」

 

 

 俺が穏やかに笑いながらそう聞くと、(ふち)は顔を赤くしながら少しすねたように言ってくる。

 

 

「…わかってるくせに……」

 

「本人から聞かなきゃ意味がない、勘違いだったら恥ずかしいからな、俺には好きな人が十人いるけどな」

 

「貪欲ね」

 

「貪欲じゃない人間なんて、もう人じゃないんじゃないか?」

 

 

 即答した俺の答えを聞いて、赤はなるほど…と言った顔をしている。

 

 

「そうかもしれないわね…」

 

「俺の好きな人、十人目はお前だけどな、赤」

 

 

 俺が微笑みながら言うと、赤は動揺しながらもはっきりと言ってくれた。

 

 

「わ、私の好きな人は…あなたよ、晴夢君。…こ、これで満足かしら?」

 

「顔真っ赤にして可愛いぜ?」

 

「からかわないでほしいわ…」

 

 

 赤い顔でそっぽを向いて拗ねている(ふち)はとても可愛い…。

 赤は黙ってしまった。

 

 ふむ、遊びすぎたのだろうか…?本心しか言ってないけどな…。

 

 謝ろうかな?と思っていたら、赤が少し名残惜しそうな表情で話しかけてきた。

 

 

「そろそろ、返らなければならないの…」

 

「そうかい…」

 

 

 楽しかったんだけどなぁ…。

 もう終わりか…。

 だから黙っていたのかね?

 まぁ、なんにせよ、俺にはわからんことだよな…。

 

 そう思っていると、赤はスクッと立ち上がり、不思議な音とともに空間が裂ける…。

 

 ふむ、それで世界を渡るのか…面白いな…。

 そう思いながら俺も立ち上がる…。

 

 

「んじゃあ、赤、取り合えず…。これだけは言っておきたいから言っとくぜ?」

 

「なに?」

 

 

 すぅ…っと息を吸い、感情を伝えられるように、少し笑いながらも真剣な目をする。

 そして、(ふち)の眼鏡の奥で俺を映している綺麗な赤い目を見て言う。

 

 

「俺はお前のことが好きだ、愛してる」

 

「…ええ、さっきもきいたわね」

 

 

 クールに返そうとしてるけど顔赤くなってるぞー。とは指摘しない俺、ヤサシイ…。

 とか心の中で少しふざけながらも、真剣に続きの言葉を発する。

 

 

「だから、俺と恋人になってくれないか?」

 

 

 俺がそう聞くと、赤は急ぐように…慌てて空間の裂けめに入り、クルッとこちらを向いて…。

 素晴らしく素敵で魅力的な満面の笑みを浮かべて優しく言葉を紡ぐ…。

 

 

 

「――ええ、もちろん喜んで!」

 

 

 自分の頬が熱くなるのがわかる…。

 ふむ…俺が赤面するなんてな…何年ぶりだろう…?

 

 あまり赤面しない俺が赤面する…それほど魅力的な笑顔だった…。

 

 と思っていると、空間の裂け目が閉じていった。

 

 

「あー…恥ずかしい! 赤面した顔見られた!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 ちなみに、この後、晴夢さんは龍桜さんをはじめ、恋人みんなに「恋人増えたぜ!」と報告しました。
 まぁ、反応は…ご想像にお任せします(笑)
 取り合えず…平和的だったと言っておきましょうか。


 そして本編について…。

 晴夢さんが赤面するという珍しい状態になりますた!
 恋人の中でも晴夢さんの赤面顔を見れた人は龍桜さんと鬼姫さんだけという…晴夢さんがまだ初心だったころ恋人になった人たちだけですね~。

 晴夢さんの恋人が二桁に突入しました。すごいな…流石晴夢さん!

 感想待ってます!

 次回も頑張って編みます!


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94話 進みゆく異変、淡い希望

お久しぶりです。

待っていた方がいらっしゃったら申し訳ない!


リアルの事情も片付いて、更新再開です。

そして、戦愛録の物語も少し動き出します。

では、感想ありがとうございました。

ゆっくりしていってね!


side晴夢

 

 

「ガァァァあああああああああああ嗚呼アアアアアアアアアアア!! はぁ……はぁ…フゥ…前に起こってから二百三年と三ヶ月十日。段々間隔が短くなって来てやがるな………

 

 

 

 

                    時間の問題…か……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side龍桜

 

 

 

「のう、龍桜」

 

 

 一人、縁側で夜空を眺めていたら、老人のような口調でそして、美しい声を後ろから投げ掛けられた。

 振り向くと、長く美しい黒髪で額に角がはえた女性が、つまり鬼姫が立っていた。

 少し疑問を感じた私は鬼姫に問いを投げ掛ける。

 

 

「どうしたんだ? こっちにいるのは珍しいじゃないか、鬼姫」

 

 

 そう、珍しい。普段は妖怪の山にいるはずの鬼姫がここ、高天原にいるのは珍しいのだ。

 鬼姫はいつもと少し違う笑みを浮かべながら答える。

 

「お前様と話がしたかったのじゃよ、龍桜」

 

「私と?」

 

「どうじゃ? 一緒に飲まぬか? 極上物の酒じゃぞ」

 

 鬼姫は手に持った酒瓶をゆらゆらと左右に降りながら微笑んでいる。

 

「そうだな…。では貰うとしよう」

 

 こうして、二人だけの宴が始まった。

 今日は月が綺麗に見えているので月見酒となるだろうな。

 

 鬼姫は私のとなりに腰を下ろす。持っている酒瓶のふたを開ける。

 

 蓋が開かれた瞬間、瓶のなかから酒の匂いが出てくる。

 鬼姫が極上物というだけあっていい香りがする。

 

 

「それで? 話と言うのは?」

 

「ああ、まぁ、察しておるじゃろうが…晴夢のことじゃよ」

 

 

 やはり…。いつかこの話題で、晴夢の誰かと話すことになるだろうとは思っていた。

 なぜなら……。

 

 

「晴夢の精神は異常、という話か?」

 

 

 だからだ。

 なぜ?と思うかもしれない。普段の晴夢を見ていればおかしいとは思わないかもしれない。私も、日常生活のなかで晴夢の異常性に気づくのは難しかっただろう。

 だが、晴夢は戦闘が終わり相手の命を奪う瞬間。本当にその瞬間だけ目から感情の色が消える。それが異常…。

 晴夢が命を奪う瞬間。表情は笑っていたり、怒っていたり、言動もそうだ、分かりやすく感情を表に出している。だが、目だけは違う、なにも感じられない。それ故に異常。

 まるで、自分の感情を食い殺しているかのように…。

 

 例外は相手も自分が死ぬかもしれないことを認めた戦い…。つまり、いつも鬼姫や異世界のものたちとやっている殺し合いだけだ。あのときの晴夢は本当に純粋に楽しんでいる。

 

 

「やはり気付いておったな、まぁ、晴夢の周りの者らの中で気付いておらんのは最近新しく来た者たちだけじゃろうて…いや、そのものたちも気付いておるやもしれんがな」

 

 鬼姫はいつにもなく真面目な、そしてどこか悲しそうな表情だ。

 

「さて、話を戻すとしようかのぅ。龍桜、晴夢がいつからああなったか、わかるか?」

 

「いや、分からない。少なくとも、私と出会ったときには……」

 

「もうなっておったか…」

 

 

 私と鬼姫、二人の間に重い沈黙が落ちる。

 ぽつりと私は呟く。

 

 

「晴夢は…あの時代を生きるには優しすぎたんだろうな…」

 

 

 あの時代、つまり、神代の更に前の時代。まだ人間すら存在しなかった時代。

 私のような祖龍や晴夢のような特異なもの、もうすでにただの伝説になりつつある神獣たちが地上を支配していた時代のことだ。

 まさしく弱肉強食、弱ければ死ぬ、強ければ生きる、シンプルでそれ故に厳しい世界。

 

「晴夢も最初から強かった訳じゃないだろうし…な」

 

 

 晴夢と一緒じゃなかったころを思い出す。

 私は…最初から強かった。龍という種族であるアドバンテージ故に、相手を殺さずに無力化することが出来た。

 だが、晴夢は違う。最初はただ特異な力を持った、今の時代で言う人間だったと本人が言っていた…。

 ならば…。

 

 

「まだ強くない晴夢は生きていくには殺すしかない。殺して喰って、強くなるしかなかったんだろうな…。まぁ、本当に…優しかったのだろうな、それ故に世界も厳しさを知って、手加減を忘れたのだろう」

 

 晴夢は一のために全を捨てられる人間。一か全か、どちらかしか救えず、そして一が身内だった場合迷わず全を捨てる。どちらも助けようなどと微塵も考えないだろう。いや、考えれば迷ってしまう故に考えない。

 現実主義者なのだろう、どこまでも…。そして憧れているのだろう、全も一も救おうとする理想主義者たちに、どこまでも…。

 もしかすると、晴夢も元々は理想主義者だったのかもしれない。だが、世界の厳しさがそれを許さなかった。

 

「今の晴夢強さなら…晴夢も自分の気持ちに心から従って戦えるのだろうな…」

 

「ああ、じゃろうな。じゃが、晴夢の考えはまだあの時代のままじゃ。考えを治すのにわしらの存在も邪魔しておるんじゃろうな」

 

 晴夢には守りたいものがある、それを守るためならなんだってするだろう。そういう人だ。身内にはとことん優しい、だが元々は身内だけではなかったのかもしれない。

 晴夢は何処かで一度壊れたのだろう、私に出会う前の…何処かで…。

 そして段々守りたいものが増えてきた晴夢は壊れたまま、狂ったまま、折れたまま直ったのだろう…。いや、直らざるおえなかったのだろう。

 

 

「本当に…難儀なことじゃ…。のう、お前様もそう思わぬか?名無花よ」

 

 鬼姫は私たちの背にある襖の向こうに向かってそう訪ねる。

 すると、その襖がゆっくり開いていく。そこには金髪のウェーブのかかった短い髪の少女が申し訳なさそうにしょんぼりとしながら立っていた。

 

「なんじゃ、盗み聞きくらいでそんなにしょんぼりとするでない。ほれ、酒は飲ませぬがこっちへ来い」

 

 

 鬼姫は名無花にそういいながら自分の膝を指差す。

 

 

「……………(こくり)」

 

 いつも通り、声を出さず、首を縦にふって応答すると。小さくかすかな足音を立ててこちらに来て鬼姫の膝に座る。

 私はいつの間にか手に持っていて、中身の注がれた盃を見る。

 鬼姫がいれたのだろう。私に気づかせないように持たせるだなんて器用な真似をする…。しかも中身が入っているのにだ。

 

「本当に、難儀なことだな」

 

 

 私はそう呟きながら手に持った盃を煽り酒を飲む。

 

「あぁ…おいしいな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side晴夢

 

「はぁ…また妖怪か…。みんなにバレないためとはいえ、少し遠くに来すぎたな。帰るのに時間がかかってしょうがないぜ」

 

 

 目の前の妖怪を見ながらそう呟く。

 妖怪たちは何かを察したのか、油断なく構えて隙を伺っている。

 

「もう少し早く気付けてれば…まだ自分の生を楽しめてたかもな」

 

 俺はそう言うと同時に一番手前にいる妖怪と距離を詰め、手刀で妖怪の首を撫でるように斬る。

 

「ッ!?」

 

 首を切られ、絶命した妖怪以外の妖怪たちが顔に驚愕を表す、それと同時に彼らの命も刈り取る。

 

 

「御馳走様でした」

 

 血で真っ赤に染まった自分の手を眺めてみると、その血は光となって俺の体のなかへ消えていく。

 

「さてと、あとどれくらいかなぁ…考えがまとまったら普通に走って帰るとするかな」

 

 帰り道を歩く、そりゃあ、走ればすぐ帰れるけど、今は一人でのんびり歩きたい気分だ。

 何年前からなんだろうなぁ…。

 発作が起こるようになったのは…、一番初めはのときは本当に驚いたし危なかった…。

 幸い、龍桜は寝ていたから心配かけずにすんだけど…。

 

 一度目を抑えられたのは奇跡だな…。二回目からはなんとなく、抑え方がわかったからまだ大丈夫だったが…。

 最近は抑えるのが難しくなって、間隔も短くなっている。

 

 

「さぁて、どうするか…」

 

 

 誰かに相談する? だが誰に? 余計な心配はかけたくはない。 そもそも相談したとして、解決するとも思えない、心配をかけるだけじゃないか。

 そもそもこれは自分の問題。自分でなんとかするべきだろう…。

 

 発作が起こる前には前兆がある、なんとなくいやな感じがするから、いつ起こるかなんとなくわかる。だからこうしてみんなに見つからないようにできているわけだ。

 

 

 なんとかするしかないな。俺の大好きな、この日常のためにも…な。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 鬼姫

 

 

「それで? 龍桜は晴夢の精神状態知っておるのに、なにもしないのかのぅ」

 

「私は…そう、だな…なにもしないのではなく、なにもできない…のほうが正しいな」

 

 

 龍桜は少し悲しそうに、悔しそうに感情を圧し殺すようにしてそう呟くように言う。

 

 

「ほう?何故じゃ?」

 

「なんと言えばよいのかわからないのだ…。いつまで考えても…。何を言っても今のこの心地よい日常が変わってしまうような気がするんだ。

 それを言ってしまったら晴夢をさらに追い詰めることになりそうなんだ…」

 

 そこまで言って、龍桜は首を振りながら自分の言葉を否定する。

 

 

「いや、これは言い訳だな…。私は変革が怖いだけの臆病者なのだろう、私は自分のために晴夢を追い詰めるような卑怯者なのかもしれんな…」

 

 

 俯きながらそう消え入りそうな声で言う龍桜。

 龍桜が言っていることは正しいと思うし、わしに口出し出来ることでもない…が――

 

 

「そういえば、ずっと昔に晴夢が言っていたのぅ…「変革に犠牲は憑き物だ」と、あいつらしい答えよのう…。大事なのは、その憑き物をどう落とすか…とも言っておった」

 

「鬼姫…?いきなりなにを言い出すんだ…?」

 

 

 龍桜はわし唐突な話題変更に動揺を隠せないようじゃ…。

 わしは龍桜の目を見て笑いかける。

 

 

「龍桜よ、お前様が卑怯者ならわしらもそうじゃろうて、少なくとも、わしは龍桜と同じ理由で踏み込めんでおったのじゃから…。じゃがのぅ」

 

 

 わしは自分の膝の上の名無花の頭を撫でながら続ける。

 

「時代は代わった…じゃから、そろそろ…わしらも変わらねばならんのかもしれんのぅ。わしらと、そして誰よりも…晴夢が…の。

 もしも、晴夢のいった通り、変革に犠牲が憑き物ならば、今回の憑き物は晴夢の考え方じゃの」

 

「鬼姫…」

 

「大丈夫じゃ、わしらならばやれるじゃろうて、なんといっても、わしらは影神 晴夢の恋人じゃからな」

 

「ああ…そうだな」

 

 そう言いながら頷いた龍桜の顔は決意に満ちていた。






さて、晴夢さんには何が起きているのでしょう?
まぁ、簡単にわかることですけどね。


感想待ってます!

次回も頑張って編みます!


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95話

『結果とは、ある物事、行為から生じた状態。あらゆる事象の最期の形。さぁ、お前はどんな結果に行き着くのかな? ロリコンクソ野郎』

 

『はんっ! 結果に行き着く? 結果はあらゆる事象の最期の形? 逆だぜ? 結果はただの通過点だ。今それを教えてやるよクソ駄龍』

 

 

 俺の世界で正太郎と龍哉が喧嘩している。

 その戦いを遠目に見ながらそれを肴に俺とイザナギは酒を飲んでいる。

 もうすでに二人の戦いで地形が大分変ってるが大丈夫だ。まだまだこんなもんじゃ俺の世界は壊れない。

 とはいえ、外であんな戦いしてたら地形が変わるどころか、銀河系をいくつか消してても不思議じゃない。

 

 

「なぁ、晴夢」

 

「なんだよ」

 

 

 酒を飲んでいるとイザナギが声をかけてきた。

 なんだろう?と思いながらイザナギの言葉に耳を傾ける。

 

 

「混ざらねぇのか?」

 

 

 その言葉に一瞬きょとんとしてしまうがすぐに返す。

 

 

「くっははは! 確かに混ざりてぇけどな、今回はやめとくぜ」

 

「ほう、そりゃまたなんで」

 

「あいつら二人の喧嘩だぞ? 遊びじゃねぇからさ」

 

 

 嘘だ。本当は出て行って戦ったら能力が暴走しそうだから。

 その結果俺の周りの奴らの誰かを傷つけてしまったらと思うとゾッとしない話だ。

 

 

「喧嘩の理由が心底くだらねぇけどな」

 

「そんくらいで丁度いいんだよ俺たちは」

 

「その程度の小競り合いでこんな規模の(いくさ)ァされちゃあ、民たちからみりゃたまったもんじゃねぇな」

 

「だからちゃんと此処でやってんだろ?」

 

 

 会話をしながら遠くに見える二人の戦いを眺める。

 龍哉がそれこそ一撃で銀河系、あるいは宇宙そのものを砕く攻撃をすればそれを正太郎が砕き、跳ね返す。

 ちょっとしたふざけた喧嘩、その程度の戦い、全力じゃあない。そもそもあいつらは戦っている、という認識ですらないかもしれない、ちょっとじゃれてるだけみたいな?

 改めて、俺が転生する前の常識と比べると常識が第一宇宙速度ですっ飛んでるな!

 

 まぁ、あの戦いに普通に入っていける、というか全力でやりゃあ、二対一にならない限りは勝てるくらいの強さになってる俺も昔の常識はどこへやら、だな。

 

 そういえば久々に転生前のことを考えたな。

 そうそう、転生前のことと言えば…。

 

 

「なぁ、イザナギ、聞きたいことがあるんだけど」

 

「なんだ?」

 

「神様が人を転生させることってあるのか?」

 

 

 少し疑問に思ってたこと、ここで少しイザナギに聞いておこう。

 

 

「あー? なんでそんなこと聞くのか知らねぇが、そうだな、質問には肯定しよう。たまにある話だな」

 

「へぇー、なんで転生させるんだ?」

 

「いくつかあるが、まずは一つ目、神だって極々まれにドジな神がいる。そいつがドジってそれが原因で運命とは違った死に方をしてしまった場合。つまり神が人を殺してしまった場合だ。それも意図的にではなく偶発的にな」

 

「ほう」

 

 

 俺はそれか? いや…まだ聞いてみるとしよう。

 なんか引っかかるんだよなぁ。

 

 

「二つ目、神が面白そうだからって理由でわざと殺して転生させる。こういうことしている神はたまぁにめちゃくちゃ意思が強い転生者に力を奪われたりするが…、多分あいつらはその奪った転生者なんだろうなぁ」

 

 

 戦ってる二人をみながらしみじみと語るイザナギ。

 神から力を奪う、ね。

 そういや前にあの二人がなんであんなに強いか聞いたとき、奪った神の力と人のみで神を打倒したという偉業に対して世界自体が『略奪者』を認め力を与える。と、そんな感じだと碧緒や天照が前に教えてくれたな。

 イザナギもそのことを知ってるんだろう。だからあの二人を奪った転生者だと言ったんだ。

 といっても、あの二人は略奪者とやらの中でも世界に気に入られたのか、特に強いらしいが。

 

 

「まぁ、大体はこんな感じだ。あとは…そうだな、何か理由があって転生させた、とかな」

 

「理由?」

 

「自分の目標の達成のためとか、その目標が何かまでは知らんが…」

 

「ふむ…」

 

 

 多分俺は転生者として一つ目として見られるのだろうが…。

 俺を転生させたあの神様、『フィーナ』。

 どうも何か引っかかる、転生される直前の俺なんざただの人間。相手の力量もわからんから判断のしようがないが…。

 

 

「というか、お前こそなんなんだよ? お前はあそこでやりあってる龍哉と正太郎見たいな略奪者じゃないんだろ? なのになんでそんな規格外なんだか」

 

「さぁな、最後に質問」

 

「なんだ?」

 

「神様が人を転生させるとき、転生させる時代ってのはなにか一定の指標みたいなものはあるのか?」

 

「そうだな…。その転生させた神が生まれたあとの時代、ってこと以外は特にないぞ」

 

「なんでそんな制限が付くんだ?」

 

「自分が生まれる前の時代に転生させたらどんな環境化もわからん、転生させた奴が即死するかもしれないってこと、そして自分が生まれていないと神の力が届きづらいってこと、この二つが理由だな。神力の強い神なら転生させること自体は可能だ」

 

 

 その制限で行くと…俺を転生させた神、フィーナは十億年以上前にはすでに存在していた?

 馬鹿な、本人も自分はそんなに強い神じゃないと言っていたはずだ。ならば何故?

 嘘をついていた? 自分の力を隠して俺を転生させる…? 何故?

 理由がわからない、俺を転生させてどうしたい? そもそも本当に十億年前から存在していたのか?

 だが、フィーナの目は真剣だった。何かを果たそうと真剣に何かをしている目だった。

 転生させられた時は俺を転生させることがその果たそうとしていることだと思ったが違うのか?

 少なくとも、娯楽で俺を転生させたようには思えない。何かある、はずなんだが…。

 

 

『これで決めてやるッ! 負けるのはお前だ! ペドフィリア!』

 

『あん!? どこがペドフィリアだゴラァッ!! ペドフィリアってのは本来十三歳以下の女児かつ当人より5歳以上年下の児童に対し持続的に性衝動を抱くこと、また、ロリコンやショタコンとは違って動作の主体および対象の性別には制限がなく、男性→女児or男児、女性→男児or女児のいずれにも適用可能ってのがペドだ!! 断じて俺はペドじゃねぇ!!』

 

『お前のお相手は見た目がアウトだろうが!!』

 

『DSM‐Ⅳでは小児性愛の基準として13歳以下との性行為と規定されている! つまり! そもそも見た目だけで年齢は十三歳なんて生易しい数字じゃないあいつには適用されないしそもそも性行為をしていないため精神医学的にはセーフッッッ!!』

 

 

 なんの言い争いしてんだあいつら…。

 というかなんで正太郎はペドフィリアの基準を知ってんだよ、しかもDSM‐Ⅳ(精神障害の診断と統計マニュアル)の基準とか言うしっかりした資料の奴…。

 あんな会話しながらもあいつらやばい規模の攻撃連発してるんだが…。

 

 

「たまにあいつらが何言ってんのかわかんなくなるんだよなぁ…」

 

 

 呆然とした様子でイザナギがそう呟く。

 

 

「まぁ、未来の言葉みたいなもんだからな、今から数千万年後くらいの」

 

「はーん、なるほど、転生者特有のってやつだな」

 

「そういうことだ。さて、そろそろ止めて来るか、イザナギ」

 

「そうだな、これ以上調子付かれると危ねぇしな」

 

 

 抑えきれるか?

 発作は来そうにない、よし、行けるな。

 イザナギもいるしなァ。まぁ、色々聞けた、まだまだ考えることはたくさんあるが…取りあえずはあいつらを止めなきゃな。

 まったく、世話の焼ける奴らだ、まぁ、俺もイザナギもあいつらに世話かけてるしお相子だな。

 

 さぁて、久々に戦るなぁ!

 

 

「行くぞォ!!」

 

 

 地を蹴り一気に二人との距離を縮める、龍哉の上空まで移動した俺はそのまま踵落としで龍哉を地面に吹っ飛ばす。

 かなり加減して撃ったのに思ったより踵落としの威力が大きく、当たってもいないのに遥か下にある地表がめくれ上がる。

 唐突な俺の参戦に驚く正太郎、だが参戦するのは俺だけじゃない、俺に気が向いたその瞬間、イザナギが正太郎を地面へと殴り飛ばす。

 イザナギは器用に周りへの衝撃を綺麗に全部正太郎へ与えて攻撃したため周りへの被害がない。

 そうか、俺もそうやって攻撃すればよかったな…。

 

 二人とも抵抗できず地に落ち、馬鹿でかいクレーターを作っている。

 能力の使用も俺が触れた瞬間に少しの間だけ使えなくした。

 俺は両手に霊力で弾を作り二人に飛ばす。

 霊力の弾は当たった瞬間に半円状になり、地面へ二人を拘束する。あいつら二人ならすぐに抜けられるだろう。

 俺の霊力で作り出した半円はともかく、地面をぶっ壊せば逃げれるからな。

 だが俺はそのうちに二人の周り半径一キロを囲むように円柱状の結界を張る。

 

 そしてイザナギに声をかける。

 

 

「これでよしっと、イザナギ」

 

「おう、準備できてるぜ。国落シ(くにおとし)

 

 

 そうイザナギが言った瞬間、俺とイザナギはさっきいた場所から遠く離れた、元の場所に移動する。

 瞬間移動のような速度で戻った俺とイザナギは酒の入っていた瓶と盃を持って帰る準備をする。

 

 俺とイザナギがさっきまでいた場所に目を向けてみると――巨大な隕石、いや『国』があった。

 俺がその国を見た瞬間、凄まじい速度で落ちていく、下には二人がいるし、俺が張った結界で逃げ場がない。

 まぁ、暴れ過ぎだったし丁度いい仕置きになるだろう。

 

 にしてもあの質量があの速度で降ってくるのか…考えたくない攻撃だな、これでもかなりセーブしているみたいだけど…。

 

 

「さぁて、帰るか」

 

「おう、そうだな」

 

『『ちょっ!? これはやり過ぎだろぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』』

 

 

 二人の悲鳴が聞こえた瞬間に地と地がぶつかり合った轟音が鳴り響き、轟音と共に凄まじい衝撃波が俺とイザナギを襲う。

 いやぁ、すごい音だな。と考えながら衝撃を捕食しておく。

 

 あの二人でも流石にこれはやりすぎたな、反省反省。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああ、一応言っておくが、このあと元の世界に戻って二人の無事を確認した。

 咄嗟に二人で協力して霊力の障壁を張ってなんとかしたらしい、いやぁ、素晴らしい友情だな!と言ったら殴られた。

 まぁ、当然である。



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96話

更新遅くなって申し訳ないです。


「なぁ」

 

「ん?」

 

 

 俺は今正太郎とイザナギと月見酒をしている。

 今日は綺麗な三日月だ。

 まぁ、別に突きが出てなくても酒盛りくらいは普通にするんだがな。

 

 

「知ってるか?」

 

「何をだよ?」

 

 

 ちなみにこの場にいない龍哉だが、あいつは俺たちと違ってかなり忙しいからな、あいつが治めてるのは俺らと違って倭国じゃないからな。

 正太郎と伊弉諾がなんか話をしているが、どうせくだらないことだ、俺はスルーして酒を飲む。

 

 

「生八つ橋の柔らかさと」

 

 

 そういいながら正太郎は手に生八つ橋を出現させる。

 この時代に存在しないということを逆にして、今手元にないということを逆にしたのだろうか?

 相変わらず便利な力だ。

 

 

「これは生八つ橋って言うのか…食い物、だよな?」

 

 

 イザナギがそう質問するが正太郎は完全に話を聞いていない。

 つまりは無視をして話を続ける。

 

 

「女子小学生の胸の柔らかさって、同じなんだぜ」

 

 

 なんか馬鹿なこと言いだしやがった…。

 はぁ、もういいや、ツッコミ入れるのめんどい、イザナギがツッコミいれるだろ。

 

 

「じょし…しょうがくせい?」

 

「なに!? イザナギは女子小学生を知らないというのか!?」

 

 

 知ってるわけないだろ、この時代に女子小学生なんて言葉は存在してねぇよロリコン。

 というかツッコミ入れて終わりだと思ったのに妙な方向に話がこじれだしたんだが…。

 

 

「あ、ああ」

 

 

 イザナギは唐突な正太郎のテンションに若干引きながら返答する。

 そりゃそうだ、いくら神でも存在してない言葉なんぞ知ってたらこっちが驚くわ。

 いや、俺たちみたいな転生者がいるから女子小学生という言葉は存在してるのか?

 

 

「女子小学生、それは夢だッ!!」

 

「夢?」

 

「そうだ! 夢だ! 彼女ら一人一人が人類全ての夢を凝縮した存在だと言っても過言ではない!!」

 

 

 過言だよ、女子小学生は普通の女子小学生だよ。

 

 

「へぇ、つまり、女子小学生というのは神のようなものだってことだな?」

 

 

 ちげぇよ、何を思ってそう考えたんだ。

 馬鹿か…? おい、お前それでも最古神か? 本当に女子小学生って名前の神が出来ちまったらどうするんだよ?

 

 

「そう! その通りだ! 女子小学生! つまりそれは神! いや、神などという器に当てはめてはならない!」

 

「神より神聖な存在だってのかよ?」

 

「女子小学生とは考えるのではなく感じるものだ!」

 

 

 俺は正太郎が何を言いたいのか欠片も理解できねぇ…。

 というかイザナギも信じ始めてやがる。止めた方がいいかもしれん。

 

 

「そんなに崇高な存在なのか、何ものなんだ女子小学生」

 

 

 何ものでもねぇよ、女子小学生は女子小学生だ。

 

 

「女子小学生のすばらしさがわかったよな!? イザナギ!」

 

「おう、なんかわからんがすごい存在だってことはわかった!」

 

「ならば共に女子小学生を崇めようではないか!」

 

「よし! 崇高な存在にはそれ相応の敬意と信仰をってことだな!」

 

 

 いかん、イザナギが洗脳されたこれはまずいな…。

 

 

「いやいやちょっと待てお前ら、というかイザナギは騙されてるぞおい」

 

「異端者だ! 殺せ!」

 

「敬意を向けるべき存在に敬意を向けんのは感心しねぇな、晴夢」

 

「話を聞けお前らってあぶねぇ!?」

 

 

 俺の隣に座っていた正太郎が裏拳を放ってきた。

 それに反応で来た俺は後ろに倒れることで回避する。

 

 

「チッ! 外したか」

 

「お前今の攻撃能力を使って本当なら周りへの被害になる要素全部(拳圧、摩擦熱、空間の歪みetcetc……)拳に纏って攻撃しただろ!! 殺す気か!?」

 

「異端者死すべし、慈悲はない」

 

「ちょっマジか!?」

 

 

 サッと庭に出た正太郎。

 その手には霊力で作られた槍が握られている。

 その霊力の密度たるや、驚きの軽く地球が割れるレベル。

 

 

「自重しろ自重!」

 

 

 俺は叫びながら自分の世界を正太郎とついでにイザナギを巻き込んで展開する。

 ちょっとテンションのおかしくなっているイザナギを放置していったら何が起こるかわからないからな。

 世界が塗り替えられ、黒い荒野が広がり、黒い雲の隙間から光が差し込む幻想的な場所…。は次の瞬間にはクレーターを残すのみとなった。

 正太郎の手に持たれた槍がその手から離れ凄まじい勢いで飛んできて地に着弾したからだ。

 

 

「てめぇこのロリコン野郎! ふざけやがって! そっちがその気なら存分に相手してやるぞ!」

 

 

 そういいながら俺は右手の指を揃えて地面に貫手で右手を突き刺す。

 そのまま霊力を地面に流し込み、地を固めてから思いっきり地面ごと手を引き抜く。

 

 

「そらよっ!!」

 

 

 俺の眼前に広がる地面のほとんどを剥がし、それをそのまま正太郎に向かってぶん投げる。

 だが正太郎に迫る巨大な地面そのものは正太郎に当たる直前で俺に向かって帰ってくる。

 

 

「俺にそんなものが効かないことくらい、わかってんだろうが! 晴夢!!」

 

 

 帰ってきた地面を砕いて正太郎に向かって空間を蹴りながら突き進む。

 だが正太郎との距離は一向に縮まらない。

 

 

「近づけねぇなぁ? この距離なら俺の方が有利だぜ? なんてたって」

 

 

 正太郎が右手を振るう。

 俺の腹部に殴られたような衝撃、次いで俺の体が地面にたたきつけられる。

 到底当たる距離ではないはずなのに何故? とは思わない。

 何故ならあいつの能力は逆にするという能力なのだから。

 

 

「俺の攻撃は当たるからよ。 お前と接近戦の殴り合いなんて俺は勘弁だぜ」

 

 

 俺は相手の能力を無効化出来る。だがあくまで俺に対する能力の行使だ。

 あいつは俺ではなく俺とあいつの距離に対して能力を使用した。

 

 故に能力の無効化は出来ない。

 

 距離を詰めれば俺の有利になる。だがあいつは距離に干渉して来る。

 つまり、俺があいつと距離を詰めるのは難しい。

 

 相手と自分の距離を書き換えるなんて、事象に関与することだし、逆にするという能力じゃ普通は出来ないが…あいつの持つ膨大な霊力でなんとかなっちまってるんだよなぁ。

 厄介だ。

 

 ―――けど、それ以上に

 

 

「楽しいなぁ」

 

 

 俺はそれを口にした瞬間、あいつと俺の間の距離を捕食し、一気に距離を詰める。

 右の掌に圧縮し、捕食の力を混ぜた霊力弾を作りだし、そのまま正太郎にぶつけに行く。

 

 

「よめてるぜ?」

 

 

 当たる直前で右手首を弾かれ、そらされる。

 そらされた勢いのまま左腕の肘打ちを放つ、がこれもそらされる。

 

 

「そら、喰らえ!!」

 

 

 気付いた時には霊力弾が夥しい数で俺を囲んでいた。

 

 俺が霊力を喰えるなどということはこいつも知っている、ならば…。

 この弾幕には俺にダメージが通る何らかの細工がしてあるはずだ。

 避けるのが正解だな。

 

 

「避けることは許さんぜ」

 

「チィッ」

 

 

 ホーミング性能が高い、能力使いすぎだろあいつ!

 このホーミング性能でこの数、よけきれん。ならば!

 

 

「この一区画分の空間ごと喰らい尽くす! 」

 

 

 その瞬間、いっしゅんだけ世界に歪みが出来、それと同時に弾幕もすべて消え去る。

 確かに弾幕の捕食は出来なかったが、空間の捕食は可能だ。

 

 

「それは反則だろクソが!」

 

「戦いに反則は無い!」

 

 

 ある程度離れていた正太郎との距離をはかる。

 普通は無理だが俺なら…。

 

 

「二歩で詰めれる」

 

 

 そろそろ終わらせよう。とそう言いながら俺はにやりと笑う。

 自然体で立って気を静め、正太郎を見据える。

 正太郎はそんな俺を見て周囲に弾幕を展開し、俺に向かわせる。

 

 

「一歩で崩し、二歩で撃ち、三歩で必殺。さぁさご照覧あれ、受けきれたらお前の勝ちだ」

 

 

 まずは一歩目。

 正太郎との距離が二分の一詰まる。

 

 

「崩し」

 

 

 俺が全力を持って空気を、空間を踏むことで世界が揺れ、砕ける。

 世界の一部の崩壊や俺の一本衝撃で弾幕は消し飛び、正太郎は体制を崩す。

 

 

「撃ち」

 

 

 二歩目、正太郎との距離をほぼ零にしながら俺は拳を放つ。

 衝撃は相手に届くが相手は飛ばず。

 身体の中を駆け巡るような一撃。

 

 

「三歩必殺ッッ!!!」

 

 

 更にもう一歩踏み込みながら拳をえぐりこむ、それと同時に霊力、妖力、神力、そしてあとは不思議な力と捕食の力を目一杯送り込む。

 が危ないので今回は霊力だけにしておこう。

 特に捕食なんて送ったら本気で死ぬ可能性が出てくるからな!

 

 

「さて、帰るか」

 

 

 気絶した正太郎を抱えながら帰る。

 元の世界に戻り、酒でも飲むかと思いながら最初に座っていた縁側を見ると。

 

 

「イザナギ、貴方はもう少し人を疑うことを知るべきだと思います。今回、友であるとはいえ晴夢さんに多大な迷惑をかけた罰としてしばらくご飯はなしです」

 

「そ、そんな馬鹿な!」

 

「ではしばらく天照の料理が貴方の御飯です」

 

「慈悲を! お慈悲を! あれ食べるくらいならなしでいいです!」

 

「大体貴方は」

 

 

 イザナギが先に帰ってきていたようでイザナミに説教されていた。

 その隣にはイイ笑顔を浮かべた鈴音がいる。

 

 その視線は俺に抱えられている正太郎に向けられている。

 

 

「ん…うぅむ…」

 

 

 正太郎が目を開けると同時に鈴音を見つけてまた目を閉じる。

 

 

「俺は何も見なかった俺は何も見なかった俺は何も見なかった俺は何も見なかった俺は何も見なかった俺は何も見なかった」

 

 

 なんかぼそぼそと言っているが…。

 鈴音に引き渡そう。

 相思相愛で仲のいい二人だし、たまには二人で話もしたいだろう。

 うんうん、俺優しい。別に鈴音にたっぷり説教されてこいとかたっぷり怒られてこいとか、そんなこと考えてないさ。

 全然考えてない。

 

 

「ほい、鈴音、正太郎渡すよ」

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

 そういって正太郎を地面に降ろすと、鈴音は正太郎の首根っこを掴んで引きずりながらどこかへ行ってしまった。

 そういえば、何故この二人はことの顛末を知っているのだろうか?

 と考えているとてててっと名無花が小走りで寄ってきた。

 

 

「お前が知らせたのか?」

 

「…………」

 

 

 名無花にそう聞くと無言でこくんと首を縦に振った。

 丁度いい高さにあるので思わず頭をなでてしまうが、本人も嫌そうな顔はしていないのでよしとしよう。

 

 

「こんな夜中まで起きてちゃダメだろ? 夜更かしばっかりする子はイイ女になれねぇぜ? 」

 

 

 そういいながら名無花を抱えての名無花の寝室に一瞬で移動し、布団の中に寝かせる。

 

 

「もう寝な、おやすみ」

 

 

 俺はそう言い残してイザナギたちと酒盛りをしていた縁側に歩いて戻る。

 そこには正太郎もイザナギもいなかったが…。

 綺麗な金色の少し短い髪をした女性が背中から黒い羽を出して座っていた。

 

 

「なんだルーミア、お前も起きていたのか」

 

「お前もとは心外だな。私は元々常闇の妖怪だ。夜に起きていることが普通だ。晴夢こそ」

 

「俺は睡眠は取らなくても大丈夫だからな、今日は月が綺麗だから月見酒だ」

 

「私としては新月の方が好きだがな」

 

「そうかい。まぁ、それはそれで風情があるか。それはそうと、一緒に酒飲まないか? 丁度相手がいなくなって困ってたんだ」

 

「ふむ。まぁ構わん。暇だったしな」

 

「いいねぇ、綺麗な月を見上げて美女と酒盛りなんて、うれしいよ」

 

「す、すぐにそういうことを言う…。さっさと座ったらどうだ?」

 

「そうさせて貰おうかな」

 

 

 俺は軽口をたたきながらルーミアの横に座る。

 ――でもまぁ、言ったことは全部本心なんだけどな。

 さて、酒盛りを再開しようかな。

 

 

「あー。幸せだな。ずっとこんな日が続けばいいのに」

 

 

 自分の発作のことを思い出しながらそんなことを思わず呟いてしまう。

 

 

「続くだろうさ、ずっとな」

 

 

 ルーミアはそう言ってくれた。

 そうだな、続く、ずっと、ずっと…。

 俺がこんな日々をずっと守って見せる。

 

 

 

 

 ずっと  ずっとな。







補足、正太郎さんが無理やり気味に戦闘したのは晴夢さんの様子が最近おかしいことに気づいていたため少しでもストレスを発散させようとして、戦闘を開始しました。
 彼らの中では戦い=ストレス解消が成り立つんですねぇ…。

 晴夢さんは余裕がないので正太郎さんの気遣いには気付きませんでしたが、ストレスというか少し心に余裕が出ました。

 イザナギさんは素です。

 次回も頑張って編みます。


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97話

 私が晴夢に会ってから、あと二千万年ほどすれば九億年がたつ。

 思えば随分と長い付き合いになったものだ。

 晴夢との付き合いの長さで言えばこの世界で一番だ。

 とても些細なことだが、晴夢との付き合いの長さが一番だと考えるとなんだか嬉しくなってしまうな。

 

 だが、最近晴夢の様子がおかしい。

 私たちの住むこの建物から誰にも見つからないように度々出て行っているようなのだ。

 それに時々苦しそうな表情を浮かべている時もある。

 晴夢は何も言ってくれない、言ってくれなきゃわからないのに、いつも一人で抱え込む。

 

 

「はぁ… 」

 

「ため息をつくと幸せが逃げるんだぞ、龍桜。」

 

「ふきゃっ!?」

 

 

 晴夢のことを考えていたら突然晴夢に話しかけられた。

 驚かない方が難しいだろう。

 少なくとも私はとても驚いた、とてもな!

 

 

「随分可愛らしい声だな」

 

 

 晴夢は苦笑しながら私に言う。

 

 

「け、気配を消しながら近づくなとあれほど!」

 

 

 私は少しだけ憤りながら晴夢を怒鳴りつける。

 まぁ、私が怒ったところで大して怖くも無いだろうが…。

 それでも驚かされたら少しは憤りを感じるのも当然だろう。

 

 そう思って怒鳴りつけると途中で唇に指を添えられて黙ってしまった。

 

 

「おっと龍桜、その話は長くなりそうだからその辺でやめといてくれ。今日は久しぶりに二人でデートと洒落込もうぜ」

 

「え…? え?」

 

 

 気付いたら足と肩を抱えられていた。お姫様抱っこと言うやつだ。

 速すぎて見えなかった。晴夢の顔がいつもより少し近く見える。

 晴夢の体温も感じれる…。

 

 だがこの体制はとても恥ずかしい。こんなに晴夢に引っ付くなど…!

 どうしようか、顔から湯気が出そうなほどに熱い。

 今私の顔は真っ赤なのだろう…。頭の中では意外と冷静でも外面は違う。さっきも考えたように顔は真っ赤だし、恥ずかしい!

 

 

「や、やめろ晴夢! 恥ずかしい!」

 

「恥ずかしい? おいおい、俺がこんな役得を逃すとでも? 離さないぜ? こんな近くに龍桜を置いていられるんだからな。んじゃあ行くか」

 

 

 ――行くってどこに?

 そう口にする前に景色が変わる。

 認識が追いつかないほどの速度での移動をしたのに私には何も害がない。晴夢が何とかしてくれたのだろうが、びっくりするので言ってから移動してほしい。

 そう思って晴夢に非難の目を向けるが、晴夢はどこ吹く風と言った感じで飄々としている。

 

 

「なぁ、龍桜。ここがどこかわかるか?」

 

「…? ここは…」

 

 

 晴夢と私が初めて出会ったところ、晴夢と私が争った戦場。

 そこには今でも消えずに燃え続ける私の炎と晴夢の捕食の力による食い荒らされたような不自然な地形が広がっている。

 周囲の山には風穴があき、空はここだけに雲がかかっていない。

 私と晴夢の力の爪痕がそのまま残っている。あれから幾億という年月を重ねてきたのにだ。

 

 

「私と晴夢の、初めて会ったところ…か」

 

「ああ、そうだよ。ここな、今でも俺と龍桜の力の影響が残ってるっつって環境が厳しすぎて生物が住めないんだってよ」

 

「そ、そうなのか…」

 

 

 思えばあの時の私はかなりの強者だったのだな。

 随分と長い間力を失っているからそんなことは忘れていた。

 あの頃の私も普段は周りに気を付けて力を振るっていたのだ。ただ晴夢が相手だと周りを気にしている余裕がなかっただけで…。

 だからここまでの被害になってしまった。うぅ…なんだか悪いことをした気分だ…。

 いや、悪いことをしたんだ。ちゃんと反省しよう。 

 

 

「ありゃあ楽しかったなァ…。もしかすると今までで一番楽しい戦だったかもしれねぇ。いや、鏡夜との戦も楽しかったし、どっこいどっこいだな」

 

 

 晴夢が小声で何か言っている。

 私には聞き取れないが、なんだか懐かしそうにしみじみと言っている。

 

 

「まぁ、なんにせよ。ここで龍桜と出会わなかったら…多分俺は壊れてたままだったんだろうな」

 

「晴夢?」

 

「龍桜。俺は何があってもお前らを守るし、何があっても此処(皆の所)に帰ってくる」

 

「晴夢…?」

 

 

 なんだ? 晴夢の様子がおかしい。

 どうしたんだ?

 

 

「だから、ごめんな。しばらく帰れそうにない。俺の居場所を食い潰してしまいたくないからな。またいつもみたいにすぐに帰ってくる。待っててくれ、みんなでさ」

 

「晴夢…? 何を言っている? まるで今からいなくなるみたいじゃないか…」

 

 

 理解している、何を言ってるかわかってる。

 晴夢は…私たちから離れるつもりだ。

 またいつもと同じように自分一人で抱え込んで、一人で何とかしようとしている。

 そして今度は本当は一人じゃどうにもでいないことを一人でなんとかしようとしている。

 

 また晴夢に何もしてやれなくて、何も返せなくて…

 嫌だ。そんなのは…嫌だ!

 

 

「なーんてな、冗談だ。驚いたかよ」

 

「なっ…晴夢ッ!! はぁ…。まったく、冗談はいいが、嘘だけは付くなよ? これでも、私は心配してるんだ」

 

「悪い悪い、んじゃあ、帰ろうか」

 

「ああ、そうだな」

 

 

 一瞬、一瞬だけ晴夢の表情に陰りが見えた。

 私の気のせいだろうか?

 もし本当に晴夢の表情が陰っていたとしても、そしてそれを私が晴夢に尋ねたとしても晴夢ははぐらかすだけだろう。

 だから、私は少しでも晴夢の負担がのぞけるように、支えていきたい…。

 今私には何が出来るのだろうか……?

 

 そう考えてもあまり出来ることはなくて、想像以上に晴夢の世話になっていることを思い知った。

 私に出来ることを考えながら布団に入り。

 そしてまどろみに落ちて行った…。

 

 

 

 ―――悪いな、嘘…。ついちまったぜ――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――翌朝、晴夢は私たちの前から姿を消した…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 月すら出てない、あかりの無い夜。

 とある森で、妖怪たちは集まっていた。

 近くにあった村を襲い、村人を喰おうと…。

 

 あかりの無い夜は普通の人間では何も見えない。

 だが妖怪は別だ。光がなくとも見える、もしくは感じ取れる。

 

 ――だから、気付くのは速かった。

 何かがおかしいと、村から人間の気配がしない、と。

 だが感覚が鋭い妖怪は気付いた。村に一人だけ人間がいる。

 ほかに村人がいないのはどういうことか、そう疑問に思った瞬間、人狼のような風貌をした妖怪の首が飛ぶ。

 

 

「――は」

 

 

 突然のことで理解できない、と言った顔で、今の声も誰が漏らしたものかわからない。

 飛んでいる妖怪の首は斬られる直前とまったく変わらない表情をしていた。

 

 

 ――そして最初に殺された妖怪の首が落ちる、その音がしたとき、その場に生きている妖怪は残っていなかった。

 

 

『不味いなァ。腹が減った、人を喰っても妖怪喰っても腹が満たされねェ。次は、神でも喰おうか』



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