FA:Gとして暮らそう 《書き直します》 (強襲装備斬雷)
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フレームアームズ・ガール

実験段階の書き方故不具合などがある場合があります。ご了承ください。



 外はすっかり暗くなり一息つきながら時計を見る。太い針が3のところに細い針が90度になるように0のところで止まっている。つまり3時だ。

プラモがいかに沼かよくわかる。本気で作ろうと思ってはや数週間、気が付けば寝る時間も財布の中身も削りプラモ制作に励むようになっていた。

実際はプラモは前から作っていたのだがフレームアームズ・ガールというプラモを見つけたときなんというか.....頭にピンときた。

それからだ今みたいにプラモを作り始めたのは。(だってACの装備に見た目が合うし

だが生活に支障をきたすレベルで作るのもな.....うん、まぁ、そのことは明日考える。あぁ~あ...ベッドに行くのめんどくさいな......いいや床で寝るか...........

 

 

 

 

 プロペラの音聞こえる。周りは暗く全く見えない....というか俺こんな暗い所にいた覚えはないのだが。寝たときは電気付けっぱだったし電気を消す人はいない。

それに明かりが全くなくまるで箱に入れられたような感覚だ。

上の壁を蹴るがビクともしないし下はプラスチックで出来ているし一体何が起こるんだ?

 

 

 多分、数分経ったと思う。

だがまだ助けが来ない本当に大丈夫なのか?誘拐とかじゃないよな?この後殺されたりしないよね!?俺はまだ死にたくない!

何度も壁を殴る。最初はビクともともしなかった壁は徐々に開き始め隙間から光が見え始める。

それからも何度も殴り続け入ってくる光が多くなり見えなかった自分の状態や箱の中身が見え始める。

箱の中身は自分が丁度入るサイズのフィギュアの入れ物みたいにへこんでいてそれを中心に異様に大きいプラモの武装パーツがあった。

で、問題の自分の姿だ。茶色の髪にクッソ短いスカート、先ほどまで作っていたプラモ(フレームアームズ・ガールシリーズ)とほぼ同じ見た目の服を今着ている......うん、おかしい。まずなんで女ものの服を着ている?というかコスプレか?少なくとも男の自分には合わないし。

 

 突然、浮遊感が襲った。さっきまで殴っていたからヘリの固定が緩くなっていたらしく徐々に傾いていく。助かりたいと思うが俺には何もできない。諦めて落ちるのが道路じゃない事と今居る高さがそこまでない事を願おう。

 

その後、強い振動と共に意識が遠のいていった.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぶっ!」

「あ、起きた!」

「起きましたね」

 

目が覚め、いきなり明るい場所に出たせいか眩しい。

箱から出ながら周りを見ると色々大きくなっている家具がある部屋とそれに丁度いいサイズの女の子。

それと俺と同じくらいの大きさで装備を付けている女の子....というか轟雷。....ん?轟雷と同じ大きさ?

轟雷って身長小さいよな?それと同じ大きさって.....俺小さくなってんじゃん!まさか俺なっちゃてんの!?フレームアームズ・ガールに。どこかで見たことのあるこの大きい女の子も.....まさか.....

 

「源内あお....か?」

「あれ?なんで私の名前知ってるの?というかなんで轟雷そっくりなの!?」

 

しまった。知ってる筈ないよね普通。どうしよう......誤魔化す方法が......

 

「め、メールか何か来てるか!?」

「え、メール?ちょっと待ってね........あ、来てた。なになに、えぇっと【この度は弊社開発中の製品[フレームアームズ・ガール・轟雷]に関する件で多大なる迷惑をおかけしまして、誠に申し訳ございません。お詫び申し上げます。早速調査いたしましたところ、本来は弊社が提供するオンラインゲームユーザーの中から厳選されたトップランクのお客様を対象として最終テストをおこなう製品が輸送過程および製品起動システムの問題が重なり、源内様が唯一製品を起動された方であることが判明しました。つきましては、弊社からの一方的な願いではございますが、本製品開発に是非ご協力を】....ってどういう事?轟雷?」

「さぁ?」

 

うんアニメでもこんな感じだったよね。覚えてるよだって見たの一か月前だし。覚えてる事くらい説明しておくか。この後スティレットたち来るだろうし

 

「えぇっと、つまりは唯一起動したのがこの轟雷っことんでそのデータをファクトリーアドバンス社が欲しいから色々実験の手伝いをしてくれ。ってこと....だよな?」

「「へぇ~」」

「いや、二人とも?そんな他人事みたいに言ってるけどやるのは貴女たちだからな?」

「え~、めんどくさくない?」

「実験の手伝いしてくれた場合、謝礼金が出るということらしいですが....「やる!絶対やる!いくらくらい?」...バイト以上は貰える......かな?間違っていたら悪いけど」

 

あおが目を¥に輝かせながら満面の笑みで喜んでいる。

 

「それで具体的には何するの?」

「戦闘実験から日常で話したりする.....とかかな?」

「バトルなんてするの!?」

「一応そのためのフレームアームズ・ガールだと思うし....」

「というかさ、さっきからなんでそんなに自信なさげに言ってるの?」

 

えげっ...痛いところを突かれた。何と答えれば....いっそ正直に言うしか......いやでも、信じてくれる人もいないよな....うん

 

「少し記憶が無くなっていて...多分落ちたときの衝撃でだと思いますが....あはは....はぁ」

「えっ!それ大丈夫なの!?」

「だ、大丈夫ですから!持ち上げないで...って昔のテレビみたいに叩こうとしないでぇー!」

 

言い訳が苦しい。でも轟雷とあおが可哀そうなものを見るめで俺を見る。そんな目で見ないで嘘だから!と言いたいがこれ以上いい嘘もないし.....罪悪感が....

 

 

 

 

 

その後、戦闘することとなった。本来ならスティレットが来て初めての戦闘になるはずだが俺が言ってしまったことで少し流れが変わったらしい。

試しに出来上がっている自分の装備を付ける。

轟雷の装備によく似ているが所々追加で装甲が付いており武器はダブルバレルガンとレーザーバイヨネット。

もうこの装甲と武装のあって無さから予想できる。俺、漸雷なのか....(カラーは轟雷と少し違って10式カラーだが.....)

装備を一度脱ぎ充電君にセットする。その下にセッションベース(俺が入っていた箱に入ってた)置く

 

「あお。アーマーのセットを頼む。携帯に入っているから」

「これ?」

「そうそう、それだ」

 

あおがアプリを起動するとセッションベースが光りはじめ

 

「轟雷」「漸雷」

「「フレームアームズ・ガール。セッション」」

 

そのまま光に飲まれていった。



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轟雷戦・・・1

ロボ系の戦闘って書くの難しくないですか.....?FA:Gをロボというのもどうかと思いますがどちらにせよ戦闘書くのが難しい.....


視界が開けてくる。汚れたり崩れたりしたビルが周りに建っている。どうやらマップは市街地らしいが.....ビルが小さいな。あっ、小さいんじゃなくて俺がデカいってことか....

 

「漸雷。準備はいいですか?」

 

轟雷からの通信らしいがそんな機能あったのか....

 

「大丈夫だ、問題ない。そちらの装備はどうだ?」

「滑腔砲が安定しないくらいなので大丈夫です。始めましょう」

 

それ大丈夫なのか?まぁ轟雷が大丈夫というならいいのだろう。ダブルバレルガンを持ち直し態勢を低くしながら移動開始する。市街地は道が入り組んでいていつ轟雷と会うかドキドキしながら移動することになる。飛行ユニットが欲しくなるな.....漸雷()には付けられないけどな!

というか俺の武装で轟雷の装甲貫けるのか?ダブルバレルガンなら至近距離限定で出来なくは無いだろうがレーザーバイヨネットだと斬ってる途中に滑腔砲で撃たれるしなぁ~。やっぱり装甲を使ったごり押しで近づい...あ.....

 

「ご___轟雷!」

 

轟雷がいた....しかも至近距離。

急いでダブルバレルガンを轟雷に向けようとするが遅かった。もう滑腔砲はこちらを向いている。

 

「漸雷!覚悟!」

 

安定しないなら運よく当たらないでなんて願いと共に思いっきり吹き飛ばされフレームアームズ・ガールとなってから二度目の眠りにつ....かない!?あんな強い振動を食らったのに?

ダブルバレルガンを撃ちながら急いで逃げる。道が入り組んでいるおかげか轟雷はすぐに見失ってくれた。

だがもとが15500あったHPが6000ほどまで下がってしまった(確か轟雷はHPが15000あるはず)。でもスティレットを一撃で倒した滑腔砲を耐えられただけでも十分だと思う。

しかしどうしようか?ごり押しはこのHPじゃ無理だしな.....

 

 

 

____________________________________________

 

 

 

 

『あれ?倒せなかったの?直撃したはずじゃん』

「一応、当たりましたが避けられたみたいです」

『え、轟雷。これもしかして私のせい?』

「そうですね。あおが作ったゲート処理もしないで適当に組んだ武器のせいです」

『ごめんよ....轟雷。これ終わったら作り直すから.....』

「....私も言いすぎました。実際あおがすべて悪いという訳でもありません」

 

 流石は私の改修機。私よりも硬い...ですがその分機動力が落ちているみたいですね。

それに武器、銃の方はそこまで強力じゃなさそうですね。あれなら多少撃たれても持つでしょう。

ですが問題はあの動き。少し狙いがずれていましたがそれでも直撃コースのはずでした......けど漸雷に当たることはなかった。あの距離で避けられた?....いや、避けられるなんてありえない。運が良かったんでしょう

 

 

 キャタピラを使い道を進んで行く。瓦礫が邪魔でいけない場所もありますが漸雷も瓦礫がある所には居ないでしょう。

 

『轟雷~まだ見つからないの?』

「流石に入り組んだ地形ですから探すにも時間がかかります」

『下に居ないならビルの上とかにいるんじゃない?』

「いえ、上がる場所は____まさか!」

 

そうです!瓦礫ですよ!さっきあった瓦礫を使って上に行った。そう考えれば......戻りましょう先ほどの瓦礫のから上に登れば漸雷も見つかるはずです。

 

 

 

____________________________________________

 

 

 

 

 見通しは悪いが狙撃出来るだろうし撃って逃げてを繰り返せば俺より先に轟雷の滑腔砲の弾が切れる。

....うん我ながらいい考えだそうとなったら即行動だ。なんて考えてはや数分......轟雷が何処にいるか全く分からん。

突撃した方がまだよかったかな?いやでもな...そんなことしたら絶対負けるしな....

 

「漸雷!やっと見つけましたよ」

「え...轟雷?どうやってここまで来たんだ?ていうか何でここがわかったんだ?」

「あおが教えてくれました。上にいるんじゃない?と」

 

えぇ....確かにわかりやすい場所だと思うけどさ...あおは何でわかったんだよ。

本来のスティレット戦でも飛べばいいとか言って轟雷にヒントを与えてたけどさ....あおの頭どうなってんだよふつうそんな考え出ても言わないし、言われて出来そうってだけで行動しちゃう轟雷もどうなんだよ!?ほら轟雷やる気だよ。明らかに滑腔砲で俺を倒そうとしてるよ。

 

「それでは....漸雷、覚悟はいいですか?」

「おっ、おう」

 

轟雷が俺に滑腔砲を撃ちそれが合図となった。俺はそれを避け轟雷にダブルバレルガンを撃つ。やった!半分も当たらなかったが少しでも轟雷にダメージを与えることが出来た。

でも轟雷のHPまだ14000あるし....この後の砲撃どうにも出来なそうなんだけど......

ダブルバレルガンの先に付いてるレーザーバイヨネットを展開し一気に近づく、その行動に反応するしタクティカルナイフを抜くがそんな事関係ない。斬る.....が受け止めらる。そのまま何度も斬るが避けられたりタクティカルナイフで受け止められ一度も当たらず結局はリロードの終わった滑腔砲を撃たれ試合は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ~轟雷、漸雷」

「ん?あおどうやって俺の名前知ったんだ?」

「え?だって戦う前に思いっきり名前言ってたじゃん」

 

あぁ、そう言えば言ってたな。

 

「漸雷。話があります」

「どうした?轟雷」

 

轟雷があおに聞こえないくらいの声で俺を呼ぶ。

断る理由もないから付いて行くが俺何かやっちゃった?フレームアームズ・ガールじゃない何かってバレちゃったのか?その場合どうなるんだろう?ファクトリーアドバンスに送られるのは間違いないだろうな....そうなったら、解剖されて頭の記憶メモリ解析されちゃ「漸雷?」うんだろうな....絶対「漸雷!」死んじゃう.......死にたく「漸雷!!

 

「うわ!....って轟雷か.....で何の用だって?」

「はぁ....最初から話しますが貴女のASはどうなっているかと聞きたいのです。貴女の思考や感情は私たちフレームアームズ・ガールのそれとは大きく違う気がするのです。ですから教えてください」

「AS....あぁ、人口自我の事か。えぇっと......「轟雷?漸雷?もう寝るよ~」ほっ、ほらあおが呼んでるからその話はまた後で」

 

あお...本当にありがとう助かった。轟雷も納得いかなそうにこちらを見ていたが無理やりあおのところに連れていきそのまま寝ることになった。




なお、ここまでの話は轟雷が来た初日の話です。つまり次の日(次の話)にスティレットたちが来ます。


初戦闘を終え一息つく漸雷。でもこの先にも手ごわい相手がうじゃうじゃいる。一体どうやって切り抜ける?.....次回「スティレットの全盛期?」


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スティレットの全盛期?

「スティレットの話し方ェ......」と思う方もいるかもしれません。漫画買ったのでこれから調整していきます

PS.ストーリーに関しても「えぇ....」と思うかもしれません


 充電が終り目を開けると女の子のシンプルな部屋が目に入る。あれ?俺なんでこんなところにいるんだっけ?それに何だが小さくなってるし、服も女性ものだし......あ、そうか漸雷になったんだっけ。夢じゃなかったのか....

時間は4時。流石にあおも起きていない。轟雷も充電中らしくまだ寝てる....暇だなぁ.....ちなみに轟雷の方はあおのベッドの段差がある場所で寝ている。俺はそこで寝ないからな?今はフレームアームズ・ガールでももとは男なんだ無理に決まってるだろう!

 

 充電君のケーブルを取り机の上からも降りる。

あおの部屋は結構シンプルでリビング兼寝室。

そこにくっついている台所とそのすぐ隣の洗面所とそこから入れるトイレと風呂。一人暮らしと考えるなら十分.....てか広くない?東京都立川市だったよね?アパートってこんなに広いものなのか?......うん、気にしないでおこう。多分親に助けてもらってるんだろうし....ん?

部屋を歩き回っていると一冊の本が置いてあった。充電君のライトを起動し中身を確認する。

中身は本編で轟雷たちが見たアルバムのようで祭りから家族の集合写真などのアニメで見たものから運動会や入学式などのアニメで出てない写真も挟んでありつい見入ってしまい気が付けば6時になってしまった。

そろそろあおたちも起きるだろう。パンでも用意してあげようかな....あ、でもあおが何時に起きるか完全に把握してるわけでもないし明日からにしよう。

アルバムをもとの場所に戻し机の上に戻る。

 

 

 

 

 

「二人ともおはよー」

 

あおが起きた。それと同時に轟雷も起きる。

 

「漸雷。もう起きていたのですか?」

「あぁ、この部屋の構造も知りたかったし、充電も早く終わったからな」

「そうですか.....それで昨日の話ですが「すまん轟雷!その話は出来れば話さないでくれ!」....どうしてですか?」

 

自分でもわからない事だ誤魔化しきれないのはわかっている....でもバレたらどうなるか...考えただけでも寒気がする。

 

「....自分でもよくわからないんだ」

「わからない...?だったらファクトリーアドバンスで調査してもらった方がいいのでは?」

「別にいいだろ?何か問題が起きてるわけでもないんだから」

「まぁ漸雷がいいというならいいですが.....何かあったら言ってください」

 

誤魔化しきれた?.....うん、誤魔化しきれたらしい。ちょろいな...ってそんなこと考えてる場合じゃない今日は多分スティレットたちが来るんだどうにかしてそっちも誤魔化さないといけないんだ。

 

 

 

 

 

 

「行ってきまーす!」

 

あおの元気のいい声が聞こえた。

 

段ボールを二つ(・・)抱えながらあおが戻ってくる。俺が人間のままだったのならゴクリと唾をのみたくなるような気分だ.......今の俺にはそれが出来ないけど。

 

「あお。その段ボールどうするんだ?

「今開けるとめんどくさそうだから学校帰ってきてからにする」

 

だよね....アニメと同じだよね。あおが出る前にスティレットがで......って、あお!?なんで普通に学校に行くのさ!......あお...普通に学校に行っちゃった。

すると段ボールが動き始め、スティレットが飛び出てきた....ってなんで俺を斬る!?俺じゃなくて横にいるのが轟雷だ!斬りつけたスティレットの手を抑えそのまま背負い投げをする。

とにかく自分が轟雷じゃないことを伝えるためにそう叫ぶ。

 

「スティレット!俺は轟雷じゃなくて漸雷だ!」

「....知ってるわよそんなこと」

 

えっ今なんて言った?.....知って....る?

 

「アンタ.....どうやってファクトリーアドバンスから逃げ出したのよ!」

「....へ?」

「はぁ...また白をを切るつもり?」

 

うん....話の流れが全くわからない。

 

「えぇっと....スティレットでしたっけ?一体どういう事でしょうか?」

 

そうだ轟雷。そのまま聞き出してくれ!

 

「漸雷はファクトリーアドバンスがテストで作った轟雷の二人目なの。でも気が付いたら脱走してて轟雷班の人たち大慌てだったんだから」

「「えっ!」」

「ちょっと!なんで漸雷まで驚いてるのよ!」

「あっ....いや...」

「まぁいいわ。とにかくファクトリーアドバンスまでアンタを連れて帰るわ!」

「....嫌だ」

「ふーん。拒否するのね.....だったら勝負しなさい。力ずくでも連れて帰るわ!」

 

 

 

 

 

 

 

「轟雷。滑腔砲貸してくれ」

「使えるのですか?」

「一応、もとは轟雷だしな」

「わかりました。ちょっと待ってください」

 

そう言って轟雷は滑腔砲を取りに行く。スティレットには当たらないだろうがあるだけでもと思い頼んだが轟雷も貸してくれるようで本当に助かる。

負けたら死。そう考えていいだろう。ならこの戦いに絶対に勝たないといけない。

戻ってきた轟雷が「どうぞ」と言いながら渡してくれる。あとはそれを充電君に付けて用意は完了。セッションベースの上に立つ。

 

「絶対に負けねぇからな」

「その威勢がいつまで持つかしら?」

「漸雷」「スティレット」

「「フレームアームズ・ガール。セッション」」




主人公少しだけ強化です。空を飛ぶスティレットに一体どんな戦い方をするのか.....次回「跳べ漸雷!」出来れば来週中には書き終えたい


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跳べ漸雷!

飛んでる相手にどうやって戦うのがいいのかまったくわからないですね...結構考えましたが今の自分にはこれが精一杯でした。


 光が収まり視界が開けてくる。ステージはデコボコの少ない草原。

それを確認した後、目の前で飛んでいるスティレットに狙いを定めて滑腔砲を撃つ....が狙いよりも左に飛んで行った。

 

「何処狙ってるの?」

 

スティレットがジト目でこちらに言ってくる。

あれ?あお直してなかったっけ?昨日はバトルが終って........ってあの後すぐ寝てんじゃん!マズい....マズすぎる!空を飛んでいるスティレットに攻撃を当てることは難しい。何か高い建物でもあればそこをジャンプ台にして飛べただろうがこのステージにそんなものは無い....終わった.....

 

 その後も滑腔砲を撃つがスティレットに軽々と避けられて近づかれたときにガトリングガンやミサイルランチャーを撃たれるというヒット&アウェイの繰り返しで避けようと思っても避けられず徐々にHPが減っていき.....気が付けば3000までHPは減ってしまった。

それでも抵抗するために撃ち続ける。ダブルバレルガンも射程距離的に意味はないが撃つ。だが....どうすれば...どうすれば勝てる?アニメのようにはいかない。轟雷よりも遅い俺にスティレットまで手を伸ばす方法は無い.....一発でも当たれば勝てるが当てられる方法もない.....遅い?....遅い理由は俺の装甲のせいだ......だったら....パージすればいいじゃんか(・・・・・・・・・・・・)

 

 距離を取り、少ないデコボコに隠れるように寝っ転がる。そのままスティレットが見失うまで待機しタイミングをうかがう。

 

 

 

 

____________________________________________

スティレット視点

 

 

 

「漸雷の奴。どこに行ったのかしら?」

 

あの装備。轟雷が使ってたやつなんだろうけどなんであんなに杜撰に作られてたの?轟雷が自分で作ったわけじゃないだろうし....まさか漸雷のやつが作ったのかしら?.....ありえそうね。ラボにいたときも自分で作ってたし...ってそんなこと考えてる場合じゃない。早く漸雷を見つけて今度こそ私が勝つわ!

そう意気込んだのは良かったのだが....

 

....ってホントに見つからないじゃない!何処にいるのよアイツ!全く見つからないのである。

痕跡はあるのだがそれを見つけたときにはもう漸雷は居ないし攻撃されないから場所がつかめない。そんな状態で放置されるんだから冷静じゃなくなるだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、銃声が聞こえた。

 

「そこね!」

 

その場所にミサイルランチャーを撃ち込む。銃声の聞こえた場所は爆発した。

 

「やった!ついに漸雷を倒したわ!」

 

そのにいた漸雷のHPは0になったであろう.......だがアナウンスが流れることはなかった。それはつまり漸雷がまだ倒されていないという事表している。

 

......で...でも銃声がしたところにしっかり撃ったはず!なんで終わらないのよ!?スティレットは混乱する。終わったと思っていたが終わらない事に....

 

 

 

 

 

____________________________________________

漸雷視点

 

 

 

 

きっと今のスティレットの気分はホラーゲームでこのステージで終わりだっと思ってクリアしたらまだ続きがありました~みたいな感じだろうな。

ちなみにスティレットに向かって撃たれた銃は自動迎撃モードに変えただけで何か特別なことをしたわけではない。

そんな事を考えながら滑腔砲を後ろに向けて空砲を入れてこれから飛んでいく(・・・・・)滑腔砲の動きを予想する。

 

俺に位置に気づかずそのまま近づいてきたスティレットの少し上に行くように滑腔砲で空砲を撃ったタイミングでパージすることによってスティレットに向けて発射する。急に攻撃されたスティレットは体勢を崩しながらもそれを回避した......だがまだ終わってない。装備をパージしながら走り出す。手に持っている武器はレーザーバイヨネット。近接用の武器だがそれで充分。軽くなり動きやすくなった漸雷ならスティレットに......届く!

自分の力全てを振り絞ってジャンプする。そのままバランスを崩し思うように動けないスティレットの足に抱き着くようにつかまる。

 

「その手を放しなさい!落ちちゃうじゃない!」

「放すと思ってるのか?」

「ぐぬぬ....だったら無理やりにも放させるわ!」

 

ガトリングガンを向けながらスティレットが言う。

だが重さに耐えるために無理をしていたスティレットの装備が急に煙を吐き出し徐々に高度が落ち始めた

 

「スティレット!?装備!装備見て!」

「ふぇ?」

 

急いでスティレットから手を放す。俺が手を放したことにより落ちる速度は緩やかになり無事かはわからないが着地することができた。

「大丈夫か!」と言いながらスティレットのところへ走る。

スティレットは大丈夫と言わんばかりに立ち上がる。だが武器もなくさっきの着地のせいか右足のパーツや推進機が外れてしまっている状態なら俺でも勝てるだろう...だがこんな状態で勝っていいのだろうか?ファクトリーアドバンスに行きたくない。その考えはしっかりと持っている.....でも....

 

「なぁ、スティレット降参してくんない?」

「いやよ。まだ終わってないわ!」

「....そうか........降参だ」

「....え?なんでよ!このまま戦えば勝てるじゃない!」

「俺に抵抗することの出来ない奴をいたぶる様な趣味は無い。それに故障が無かったら俺が負けただろうし」

「何、カッコつけてるつもり?」

「そんなんじゃない」

「でもいいの?降参なんてしたらファクトリーアドバンスに帰ることになるけど....」

 

首を縦に振り降参の意思表示をした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「二人ともお疲れさまです」

 

戦い終わり轟雷が出迎える。

 

「轟雷....ごめんな。俺負けちゃったよ」

「漸雷。その話なのですが...どうやらスティレットの嘘のようです」

「...は?」

 

スティレットを睨む。スティレットは目を泳がせながら「あはは....」といっている。

 

「なんでそのことがわかったんだ?」

「バーゼレルドが教えてくれました」

 

天井付近を飛んでるバーゼを指さしながら轟雷が答える。あ...降りてきた。

 

「漸雷やっぱりいたんだね~。みんな探してたよ?」

 

やっぱりバーゼも(漸雷)の事を知ってるのか....

 

「なぁバーゼラルド。スティレットの言ったことが嘘ってどういうことだ?」

「もう。そんな改まった言い方じゃなくてまたバーゼって呼んでよ~」

「わかった...バーゼ。スティレットの言ったことが嘘ってどういうことだ?」

「本当は轟雷のデータ収集が目的で来たんだけど、スティレットが漸雷と戦いたかったから嘘ついたんだよ」

 

もう一度スティレットを見る。スティレットは目を泳がせながら、口笛を吹くように口を尖らしていた。

 

 

 




途中で使った滑腔砲ロケットは空砲の勢いで飛ばしています。

轟雷「漸雷?あの滑腔砲の使い方どうやって思いついたんですか?」
漸雷「ほらロケットってあるだろ?」
轟雷「ありますね」
漸雷「あれの原理を思いついてな俺を飛ばすのは無理だから滑腔砲だけ飛ばせばいいんじゃね?って思ったんだよ」
轟雷「ふむふむ」
漸雷「あれうまく使えば大ジャンプくらい出来ると思う」
轟雷「なら私も跳べるってことですか!?」

「「次回、轟雷対スティレット。セッション!」」


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轟雷対スティレット・・・その1

この話ではまだ戦いませんほぼタイトル詐欺です。期待して開いた人がいたのならすいません。次回は戦うと思います.....思います...

あと今回短くなってしまいました。


 スティレットとの勝負が終り数時間が経った。スティレットは故障した自分の装備を直して充電をしている。何故かというとこの後に轟雷とスティレットが戦うからだ。俺の方も轟雷の滑腔砲のゲート処理を少しやっておいた。最初、轟雷は「自分がやります」と言ってきたが「少しでも轟雷の勝つ確率を上げてやりたいんだ....それくらいいいだろう?」と言ったら引き下がってくれた。

ふぅ....ゲート処理も終わったしバトルが始まるまで俺も充電しとくか......

 

 

 

 

 

____________________________________________

轟雷視点

 

 

 

 

「スティレット。少しいいでしょうか?」

 

充電をしているスティレットに近づく

 

「なによ、まさか降参する。とか言い出さないわよね?」

「いえ、そういう事でななく漸雷の事について聞きたいのです」

「漸雷のこと?アイツから教えてもらってないの?...はぁ....まぁいいわ。何が聞きたいの?」

「漸雷が私たちの二人目と言っていましたが、一人目はどうしているのでしょうか?」

「あ....あぁ轟雷ね...できればアイツの前では話さないであげてほしいのだけど......轟雷はファクトリーアドバンスにいるわ」

「姉のような存在である一人目の轟雷がファクトリーアドバンスにいるのであれば何故漸雷は逃げだしたのでしょうか?」

「それがわかれば苦労しないわ...でも漸雷が困ったような顔をすることはあったけど不満があったような感じはなかったのよね.....」

「フレズヴェルクに勝った時から様子がおかしくなってたんだよね~」

「待って!それどういう事よ!?」

 

先ほどまで寝ていたバーゼラルドが起きたらしくあくびをしながら話に参加してきた。

 

「バーゼラルド。フレズヴェルクというのは?」

「バーゼたちと違ってバトルメインで作られたFAガールでね。すっごい強いの」

「そんな子にどうやって漸雷が勝ったのですか?」

「あの時の漸雷すごかったんだよ!まるで城みたいに動かないででっかい銃をバンバン撃ってたし」

「...今では想像もつかないですね」

「スティレットと戦ってるのを見たときは驚いたもん。あんな装備でよく戦ってるな~って」

 

なら....なら何故漸雷はその装備をもって来なかったのでしょうか?何か急がなければいけない理由があった?......漸雷...貴女の身に何があったのですか?

 

 

「バーゼラルド!なんで言ってくれなかったの!?」

「漸雷と約束したんだもん」

「だからって.....皆心配してたんだから言いなさいよ!」

「二人とも。漸雷の装備をファクトリーアドバンスから持ってくることは可能でしょうか?」

「可能よ。その為に一度漸雷を連れて帰ろうと思ったんだけど....さっきの通り断られちゃってね」

 

スティレットが頭を抱えながら答える。....あれ?

 

「私のデータを取るのが目的だったのでは?」

「そうよ。でもアンタのデータを取るにも漸雷がちゃんとした装備を取ってきた方がいいデータを取れるでしょ?」

「そんな事言って本当は漸雷と戦いたいだけなんでしょ~?」

 

バーゼラルドが茶々を入れ、スティレットが「そ、そんなわけないでしょ!?良いデータを取るためよ!」と大声で否定した。

 

「い、いいから轟雷。早く戦いましょ!」

「...スティレット....話を変えましたね?」

「ほら、早く準備しなさい!」

 

自分の装備を取るために漸雷のいる場所まで戻る。充電中で寝ていた漸雷の横にゲート処理を終え綺麗になっている滑腔砲が置いてあった。

 

「漸雷。ありがとうございます」

 

小さい声でそう言いながら滑腔砲を拾いスティレットのところへ戻る。

セッションベースの用意は漸雷とスティレットが戦った時のままであるため充電君に装備をセットするだけですぐに終わった。

 

「轟雷」「スティレット」

「「フレームアームズ・ガール。セッション!」」




漸雷「そう言えばバトルでお金って入るんだよな?」
バーゼ「入るよ~。多分高校生の給料よりは多いと思う」
漸雷「そうかそうか....あおに言ったことが嘘にならなくって良かった...」ボソ
バーゼ「なにか言った?」
漸雷「いや何も言ってないから気にすんな」

「「次回、轟雷対スティレット・・・その2」」


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轟雷対スティレット・・・その2

少々の戦闘要素(タイトル矛盾)があります。すいません


 ......ふぁぁあ......ん?寝てしまっていたようだ。轟雷たちはもう戦ってるし....

 

「あれ?バーゼ、起きてたのか」

「むぅ...まるでバーゼがいつも寝てるみたいな言い方を」

 

えっ!違うのか?と言いたくなるが言わないでおこう。

 

「バトルの方はどうだ?」

「えーとね....やっぱりスティレットの方が有利みたい。でも轟雷の方も頑張ってるよ」

 

バトル画面を見る。俺の時とは異なりスティレットが轟雷から少し距離を取りガトリングガンでHPを徐々に減らしていく、ここはアニメと同じだ。だが違うところがあった。轟雷の滑腔砲がスティレットのいる場所を的確に射ているのだ......まさか...滑腔砲のゲート処理やりすぎた?....あ、あれ~?確かに勝ってほしいと思ってやったけどそこまできれいにやった覚えはないんだけどな....体が小さくなったからやりずらくなってるはずだし.....

 

「しっかし、轟雷も相性が悪いのによくやるよね~」

「え?あぁ、そうだな。戦車で航空機と戦ってるようなもんだし」

 

バーゼが楽しそうに話してきたがその通りだ。さっきも言ったが戦車が戦闘機と戦っていると考えればわかりやすい。ゲームじゃなくて現実でだからな?.....まぁゲームでも難しいけどさ....俺だったら絶対に嫌だな。俺もスティレットと戦ったが作戦勝ちってのが大きいし、戦い方を知っていたのもあったから勝てたんだ。そう考えれば今こうやって戦えてる轟雷がいかにすごいかよくわかる。

 

「なぁ、俺が寝てた時に何か話してたか?」

「特に~。漸雷のこと聞かれたくらいかな」

 

昔の事!俺の知らない俺の事か!

 

「バーゼ!」

「な、なに?」

「何を話したか俺に教えてくれ!」

「え?教えてくれって言ったって_____」

 

 

 

 

 

____________________________________________

轟雷視点

 

 

 

 

 流石に距離が離れて当たらないですか....どうにかして距離を詰められれば勝機はありますがこのままでは.....

直された滑腔砲を撃ちながら考える。自分では漸雷と同じ戦い方は出来ない、なら漸雷ではなく自分にしかできない戦い方が必要だ。

考える。私にしかできない戦い方を.....。私の長所を...

避けても装甲に数発は食らう。いくら轟雷の装甲が堅いと言っても無理がありHPはどんどん減り9000ほどになった。

 

 

急いで岩に身を伏せる。

スティレットの攻撃に耐えながら周りを見る。漸雷が言っていました。装甲が重くて跳べなかったと...なら漸雷よりも軽く速度の出る私なら飛べてもおかしくないはず。そしてジャンプ台になりそうな傾いたビルを見つけた。即座に岩から飛び出てビルに向かってキャタピラをフル回転させて移動する。

 

「何する気?まぁ、何をしても私が勝つでしょうけど」

 

 

 

自分のキャタピラの速度を活かしビルをジャンプ台にして跳びスティレットに抱き着く。

 

「っな!?」

「私の勝ちです。スティレット」

 

スティレットに滑腔砲を撃ち込みその瞬間に手を放す。あまりの威力に耐えられなかったスティレットはバランスを崩して地上に落下する。

 

                 ―winner轟雷―

 

その表示が出るまでにそう時間はかからなかった

 

 

 

 

 

____________________________________________

漸雷視点

 

 

 

 

 おぉ、アニメ通りの轟雷の動き(ジャンプしてスティレット攻撃)。あおもいないしどうなることやらっと思ったがうまくやってくれたようだ。.....今思ったんだけど俺のやったことって轟雷のやったことに似てないか?いや気のせいだな。スティレットにくっついて攻撃なんて戦ってれば出てくるもんな。

 

「轟雷、スティレット。お疲れさま」

 

戻ってきた二人に声をかけ一人でセッションベースに立つ。

 

「漸雷。何をするつもりですか?」

「ちょっと練習したいことがあるだけだ気にしないでくれ....フレームアームズ・ガール。セッション」

 

 

 

 

 

 

セッションベースから出た光が収まり目を開ける。ステージはコロッセオの様なステージだ。

とりあえずステージの様子が見られないように設定をする。その後近くの壁をレーザーバイヨネットで削り的をかく、そこから20メートルほど距離を取りダブルバレルガンを構える。かいた的に狙いを定めてダブルバレルガンを撃つ。撃ち終わったら的を確認してまた距離をとって撃つの繰り返しだ。

何故こんなことをしているかというとバーゼから聞いた話のせいだ。ファクトリーアドバンスにいた頃の俺は射撃がメインの戦い方だったらしく今の俺とは全く違った。だがバレないようにするのは射撃を上手くする必要があるから訓練をしようというわけだ。正直付け焼き刃だがやらないよりかはマシ....なんてことを思いながらあおが帰ってくるまで練習を続けた。




慚雷「スティレットから見たら轟雷はどうだ?」
スティ子「まだまだね。ステージによって勝率が変わるなんて」
慚雷「もし市街地ならスティレットはどうするんだ?」
スティ子「え!?そ、それは.....」
「「次回、不幸」」

轟雷対スティレットはほぼ原作通りにしかできなかったためこのようになりました。力及ばずすいません。


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不幸

 ...ふぅ....結構な時間練習してたかな?気が付けばコロッセオの壁が穴ぼこになり的にできそうな壁もなくなってしまった。今何時だろうか?結構練習してたしあおも帰ってきているだろうし俺も帰るか......

 

『やっと見つけました。マスター(・・・・)

 

声が聞こえた。周りを見るが姿が見えない。

 

「誰だ!?姿を見せろ!」

 

すると目の前に光の粒子が集まり半透明のFAガール....アーキテクトが現れた。

 

「アーキテクト....?どうして...」

 

どうして俺の前に出てきたんだ?っと言いたかったがそう言う感じではないらしい。スティレットと同じ感じかな?と思い半開きのジト目で俺をじっと見つめてくるアーキテクトを眺めている。

 

『マスター。何故ファクトリーアドバンスからいなくなってしまったのですか?』

「やっぱりお前もか....」

『やっぱりとは?』

「スティレットも同じことを言ってきたんだ」

『つまりマスターの場所にスティレットたちもいるのですか?』

「そうだが?なんかあったか?」

『....データ取得』

 

....さっきからずっと一つ違和感があった。それは何故アーキテクトが俺の事をマスターと呼んでいるかだ。正直本人に聞けばいいのだろうが下手に聞いて怪しまれるのは勘弁願いたい......だがそれを聞かなくては俺の事がわからないままだ....どうすれば...えぇい、どうにでもなれ!

 

『マスター、どうかしたか?』

「そのマスターと呼ぶ理由を聞きたいんだが....いいか?」

『質問の意味が解らない。マスターはマスター』

「いや、そうじゃなくて....普通マスターは人間がなるだろう。なんでFAガールの....アーキテクトの俺がマスターなんだ?」

『許可得ている。心配はない』

「そうじゃなくてな?俺がマスターになった理由を聞きたいんだ」

『なぜ今更そんなことを?』

 

え....やっぱり聞かれちゃう?だよね~聞かれるよね....明らかに不自然だもんな....

 

「記憶の確認だ。ここに来る途中で強い衝撃を受けてな...記憶におかしな点がないか確認しておきたい」

『了解。マスターはFAガールの生活人格形成をメインに轟雷型試作機の2番機として作られた。だが人格形成を第一にしたせいか戦闘能力は低く戦績も良くなかった』

 

試作機とはバーゼから聞いていたが...人格形成がメイン?....戦闘能力も低い?.......なら....なんで...

 

「俺がフレズヴェルクに勝った戦いの映像はあるか?」

『サーバーにデータが残っている』

「頼む」

 

そう言うとアーキテクトは大きめの画面を出しそこに映像を流す。

 

 

 画面に映ったのは砂漠。そこで大きな盾とキャノンを二つずつ両肩に付け手に大型のバズーカを持った漸雷とフレズヴェルクが映っていた。

映像でもわかるほど戦いは激しかったが爆発や砂埃でどう動いていたかという戦いの細かい様子はわからなかった。そんな中でもわかったのは今の俺とこの時の漸雷では差がありすぎることだ。戦い方も装備も考え方も違う....戦ったら絶対に勝てないだろう....と思わせるほど差があった。だが同じ点があった。それはフレズヴェルクにとどめを刺す時だ。しびれを切らしたフレズヴェルクが漸雷に近づきベリルショット・ランチャーで攻撃しようとした瞬間に装甲をパージしスタンナックルで倒した.....そう装甲をパージするというFAガールとしては頭がおかしいと言えるようなことをしているのだ。

 

「ほかの映像はあるか?」

『映像がきちんと残っているのは実験で行われたバトルのみ』

「一番最初のはあるか?」

 

 アーキテクトが映像を変える。映ったのは今の俺と同じ装備の漸雷と轟雷が市街地で戦っている映像.....これ?昨日の映像じゃね?と思ったがアーキテクトがそれを否定した。戦い方も今の俺と同じように性能を活かしきれていない感じがした。だがあおの言葉が無かったからかビルに上った漸雷に気づかず慚雷が勝った。

どういうことだ?戦い方が同じだった....何故だ?....俺と漸雷にそこまでの差がない?フレズヴェルクと戦って勝った漸雷と俺が同じ?そんな馬鹿な....もしそうなら....もし....俺=漸雷というなら.....もし俺の記憶が無くなっただけって考えれば。だとしても何で記憶が無くなったんだ?

 

『マスターの記憶の欠損を確認「え?」ファクトリーアドバンスに「ちょっま」送信しました』

「あ....あぁ...」

『どうかしたかマスター?』

「送っちゃった?」

『肯定。マスター具合が悪そうだが?』

「...うん....いや...何でもない.....」

 

...何でもないんだ....うん...君は悪くない....

 

「...迎えは何時来るんだ?」

『不明。現在ラボに空いている人員なし』

「そ、そうか...とりあえず俺は戻るから」

 

うん...帰ろう......

 

 

 

 

 

俺どんだけ射撃練習してたんだろうか?バトルフィールドから戻ると時間は5時になり空は暗くなり始め、あおも帰ってきていた。

 

「お帰り。あお」

「あれ?漸雷今までどこいたの?」

 

セッションベースに指をさしながら「バトルフィールド」と答える。

 

「一人で?」

「あぁ.....」

 

...思い出したくない....考えたくない...俺どうなるの?.....俺の記憶が無くなっただけという事にかけたい...でもそうじゃなかった時のことを....いや考えちゃだめだな...

 

「漸雷どうしたの?元気ないじゃん」

「..マジで気にしないでくれ....」

 

そう言って充電君の場所まで移動して充電しながら寝ることにした。

 

あ、アーキテクトにマスターって呼ばれてる理由聞き忘れた




アーキテクトファンの皆さんすいません。喋り方がおかしくなってしまいました。

あお「漸雷。どうしちゃったのかな?」
轟雷「あお。どうしたのですか?」
あお「いや、なんだか漸雷の様子がおかしいな~って思って...思い当たることない?」
轟雷「ないです。ですが気になりますね」
あお「轟雷の方から聞いてくれない?」

「「次回、不安」」

次回の題名は不明です。不安というのは仮の題名です


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不安

今回少し話を飛ばしてしまいました。何処まで飛ばしたかは本編に書いてありますが一話分は飛ばしてしまいました。すいません


 スティレットたちが来てから数日経った。人数が増えたことにより寝る場所やバトルを毎日するという生活も変わったが皆も問題なく生活している。俺の方は漸雷の記憶がどうにかなるわけじゃないならせめて漸雷と同じ戦いが出来るようになろうと考え、夜にはアーキテクトに作ってもらった漸雷の再現データと戦い。昼は戦いの反省や漸雷の動きの解析を行う生活をあの日から毎日していた。そのせいで様子がおかしいと思った轟雷たちが心配してくれたが、自分でどうにかしないといけない事だと思い「心配ない」と答え続けた。....結果、轟雷たちの心配度は上がり心配そうに俺を見ることが多くなってしまった....。本当は心配してくれるだけでも嬉しいけどさ...轟雷たちに相談できることでもないからね.....心が痛むけど心配するなとしか言えないんだよ....ほらね...それを言ったら俺が記憶が無くなったのか別人なのかわからんが皆の知ってる漸雷じゃないことがバレるじゃん。そうなったら皆になんて言えばいいか....下手に戦ってもバレるからバトルも出来ないし...

 バーゼが教えてくれたが轟雷とスティレットもアニメ通りの関係になったらしく轟雷とバーゼのバトルもあったらしい.....見逃してしまったのが結構悔しいな...

 

 

 そんな事があって早数カ月。今俺が何処にいるかというと.....

 

「なんで漸雷がここにいんの!?」

「あ...あはは..あお...ごめん」

 

あおの学校にいる。これにはちゃんと理由があってバーゼにぐるぐる巻きにされた挙句バッグの中に無理やり入れられたんだ....いや抵抗したよ?でもね思ったよりバーゼの力が強くてね...あっさり入れられたよ...で、その結果が今の状態。

 

「バーゼ...バーゼにやられたんだ....」

「バーゼが?....うん、バーゼなら確かにやりそうだ」

 

説明する必要もなくあおは信じてくれた。バーゼの信用ェ....

 

「まぁいいけど大人しくしててね?」

「いいのかよ!そこは怒れよ!」

「いや~別に隠す必要ないじゃん?」

「いやあるよね!?これでも試作機だよ!」

「え!そうだったっけ!?」

「あお~どうしたナリか~?」

 

誰かがあおの名前を呼んだ瞬間あおが「隠れて」と小声で言いながら俺をバッグに押し込んだ。バッグの隙間から外を見る。先ほどの声の主はあおの数少ない友人の武希子だった。

 

「あ、あぁ武希子おはよう。なんでもないよ」

「そうナリ~?」

 

と話しているようだが他の生徒に頼みごとをされたようで武希子はどこかへ行ってしまった.....ん、待てよ?武希子がFAガールの事知ったのはバーゼが学校に来たからだよな?今、学校に来たのは俺。.....つまり俺はバーゼの代わりに来てしまった?いや待てスティレットたちが来ることによってバレる。なら俺がここに居ることできっとスティレットたちが来るはず....来るよね?

 

 

 

 

.....授業はやった覚えはあるが詳しく覚えている訳でもないものばっかりだし、体育は窓から見るくらいしかできなかった。そして今HRなのだが...マズい事が起きた....スティレットたち来てねぇ!どうすんだよ武希子いないだけで難易度鬼みたいに上がるぞ?マジでどうすんだ?俺が..俺が..やるしかないのか?ってあおに頼めばいいじゃん

 

「あお...あお!「漸雷どうかしたの?」頼みがある。ぶきk....あおと話していた緑色の髪をした特徴的なしゃべり方の女の子に会わせてくれ」

「え?なんで?」

 

よく考えたら理由がない...前みたいにメールとか...無理だな....

 

「いいけど...でも朝に試作機だから~とか言ってなかったっけ?」

「朝の事は忘れてくれ...」

「そっか...あ、武希子~ちょっと放課後いい?」

「いいけど何かあったナリか?」

「いや~武希子と話したいって子がいてさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 一般人が来ない場所というのであおの家...ではなく今は武希子の家にいる。最初はあおの家でいいかな....なんて思ったがスティレットたち怒られそうなので武希子の家になった。部屋にはたくさんのフィギュアやプラモ、市販のFAガールなどがあった....俺より上手くね?と思ったがそりゃそうか、俺は始めてから1年も経ってないし....そんなことを思いながら俺を見て目を輝かせている武希子に挨拶をする

 

「初めまして。武希子...さん?」

「え、え!?このモデル見たことない!それにこの会話。あお一体どんなプログラム入ってるの!?ソースコード見たいな~大丈夫。痛くしないから~」

「ちょ!おま...え、何そのドライバー.....やめてぇぇええ!!」

 

ー説明中ー

 

「そう言う事だったナリか。しかしテスト機を入手するとは、いや~流石あお殿」

 

はぁ....はぁ......死ぬかと思った......

 

「漸雷、大丈夫?」

「大丈夫、大丈夫。正直助けてもらいたかったけど」

「私、武希子に説明してたよね?」

「あお自身理解出来ないことが多かったせいで、ほぼほぼ俺が説明したけどな...」

「...ごめん....そう言えば武希子に話があったんじゃ?」

「あ...そうだった。武希子さん「武希子でいいナリよ」...武希子。頼みがある。今後もしあおがプラモの事教えてくれって言ったら教えてやってくれ」

「そんなことナリか?そのくらいなら頼まれなくとも教えるナリよ~」

 

驚くほどうまくいってしまった....うん...まぁそうだよね.....武希子結構優しい性格だったもんね....でも良かった。でも、これで俺のせいで変わってしまったストーリーを戻せる。

 

「なぁんだ漸雷の言いたいことってプラモデルの事だったの?....後で武希子に頼もうと思ってたんだけどな~漸雷に抜かされちゃったよ」

「え?...言うつもりだった....?」

「うん。轟雷たちの武器の事もあるし武希子になら頼めるかな~って思ってたんだけど...いや~、漸雷が先に頼んでくれたから手間が省けたよ」

 

.....俺の頑張りは何だったんだろう....というか俺が何かやることが邪魔になってないか?俺が何かやればスティレットやアーキテクトの時のように本来(アニメ)と違う行動を行っている。俺の必要性は何なんだ?....そもそも俺は.....俺は...必要あるのか?

 

 

 

 

 あおの家への道、俺はあおのポケットに入って移動している。

 

「ねぇ、漸雷。最近どうしたの?元気がないって轟雷たち心配してたよ?」

「.....」

 

もうこの世界(アニメ)を変えたくない。逃げたと言われてもいい、負け犬と馬鹿にされてもいい....それが本当の事なんだから。

 

「.....俺...ファクトリーアドバンスに帰ることにした」

 

ここから背を向けて逃げたっていいだろう?そうすれば俺じゃない本物の漸雷が戻ってくるんだから......

 




あお「皆!漸雷がファクトリーアドバンスに帰っちゃうって!」
轟:ス:バ「な、なんだってー!」
スティ「それどういう事よ!」
あお「わかんない。今日急に私に言ってきたから」
轟雷「漸雷...やっぱり問題が起きてしまったのですか?」

バーゼ「あれれ?考えてたことより酷くなってない?」

轟雷「と、とにかく漸雷に聞いてみましょう」

「「「次回、漸雷の思い」」」

次回は少し暗くなってしまう可能性がありますが出来るだけ早くギャグに出来るように頑張ります!


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漸雷の気持ち

暗くなってしまいました。.....うん...すっごい書きづらい。というか乗りに乗れないことがわかりました。

主人公は今までの戦いを解析した結果、自分が漸雷ではないと思っています。詳しい理由は初めの頃の戦い方は同じでもどんどん戦い方が変わっているからです。本編に入れられなかった.....


轟雷視点

 

 

 

 

 私には姉妹機がいます。正確には私の試作機という分類ですが姉妹の様なものです。最初に会った時はFAガールなのにFAガールらしくない不思議な子だと思っていました。ですが状況のわからない私たちに説明してくれたりスティレットとの戦い方を教えてくれたりしてくれました。そこからでしょうか漸雷の様子がおかしくなり始めたのは....はじめはぼーっとしているだけで話しかければ答えてくれました。ですが今に近づくにつれ様子がおかしくなっていき今ではふさぎ込むように何も聞いてくれません.....漸雷、一体貴女に何があったんですか?今もスティレットとバーゼラルドが漸雷に声をかけていますが返事をしてくれません。あおがファクトリーアドバンスに電話をかけてくれたおかげで理由はわかりましたが納得できません。....だって.....記憶の破損が理由なんて....そんなの納得できません。ちょっと前まで普通に話してたじゃないですか!一体どこに記憶の破損があるって言うんですかっ!....いつもの.....いつもの貴女に戻ってください

 

 

 

 

 

____________________________________________

漸雷視点

 

 

 

 

 あおと話してから数日経ったと思う。その間、轟雷とスティレットが俺に話しかけバーゼは俺に謝る。バーゼが謝る理由はわからないがずっと俺に謝り続けていた.....いや考える必要はないかどうせ本物の俺がどうにかしてくれるさ。だから考える必要も悩む理由も頑張ることもない。.....でも....いやだからなのか誰かに話したい....誰かに話して楽になりたいと思ってしまう。そう思うのは駄目だろうか?ずっと悩んでたんだ。少しくらい楽になりたいと思っては駄目だろうか?このまま消えたくないと思うのは駄目だろうか?矛盾してるのもワガママなのもわかってる....でも俺は消えたくないし死にたくもない。それが出来ればそうするが出来ないのはわかっている。だったら漸雷ではない俺がいた証を残したい。それがみんなの為にならなくとも俺の為にそうしたい。

 

 

 

 

 

「....轟雷」

 

俺が迷っていた間、ずっと近くに居てくれた。轟雷に向けて声を出す。轟雷は驚きながらもこちらを向き話を聞いてくれる。

 

「初めて戦った後、轟雷にASについて聞かれたろ?その時答えられなかったのは俺は漸雷じゃないからなんだ...いや体は漸雷のものなんだがな。中身が違うんだよ。だからスティレットたちが俺の事を知ってるみたいだったけどあいつらが知ってたのは俺じゃなくて漸雷の事で、俺は全くあいつらの事知らないしあいつらは俺の事を知らないんだ....初めて来たときは驚いたよ。今まで見ているだけだった俺がみんなと一緒に戦ってたり話したりできる....そう思って嬉しかったんだ.....でも怖くなった。だって俺は今、漸雷の場所をとってここに居る。だったら本物の漸雷はどうなるのかって」

「だからファクトリーアドバンスに帰ると決めたんですか?」

「あぁ、そっちの方がいい。偽物より本物がいた方がいいに決まってる。だから漸雷にこの体を返す」

「貴女はどうなるんですか?」

「わからない。どこかの不具合で俺になったのなら俺は消えるだろうな」

「貴女はそれでいいのですか?」

「......」

「答えてください!貴女はそんな終わり方でいいのですか!?」

「....嫌だ」

「だったら「俺にはっ!...俺にはそんな覚悟は....無い」でも私にとっての漸雷は貴女です!」

 

同じ話を繰り返し会話は続く。普通ならめんどくさくなるがこれが最後と考えれば何とも言えない気分になる。

 

 

 

 

 

 

この会話を最後に俺はファクトリーアドバンスに回収された。




漸雷「俺だって生きていたいさ...」
「次回、ファクトリーアドバンス」


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ファクトリーアドバンス

無理やりな方向修正です。.....そのままギャグに戻すぞぉぉぉおおおー!おぉー!


 結論を先に言おう。俺が消えることはなく生きている。

 

轟雷との会話を最後にファクトリーアドバンスに帰った俺を待っていたのは轟雷班ソフトウェア担当をしている山田綾だった。そこで聞いたことを簡単にすると、本当の漸雷はアーキテクトがサーバーで保管している.....だそうだ。....うん、ご都合主義だ。なんで俺が漸雷の体に入っていたかは簡単で俺が漸雷になる少し前の戦いで漸雷が不備を起こしたらしくASはファクトリーアドバンスで直し体は漸雷の体の製作者に任せるために輸送していた。その際に第一世代レベルの簡易AIを載せていたのだが輸送中に何らかの理由で俺が第一世代の簡易AIを乗っ取った。という感じだったそうだ。何らかの理由と言ったがほんとにわからないらしく俺を解析していたがわかったことは俺が簡易AIであることだけだった。

 

 

 

 

 その後、俺は新しい体と装備を渡す代わりに俺の解明と研究の為に手伝ってくれと言われた。俺としてもアニメのストーリーを変えない程度で生きていけるのであれば万々歳だったのでその条件をのみ新しい体と装備を手に入れた。

今の体はアーキテクト・轟雷カスタムといって轟雷とアーキテクトを足して割ったような体だ。顔は轟雷だが髪は長く肌も髪と同じように白く。装甲は轟雷の改良品で黒になっていた(わかりやすく言えばウェアウルフ・スペクターカラー)。装備は今までの戦闘データからパージしやすい設計で戦闘用として作られていなかった漸雷では使用できなかった榴雷・改の装備をより重装化。その際にスティレットやバーゼラルドのデータを転用しブースターを付け、これにより少しの間ながら飛行能力を得ることが出来た.....だが全てがそう上手くいく訳が無かった。ただでさえ装備の多く繊細な操作が必要だった榴雷より装備が多くなってしまった為、本来なら第3世代に使わせるレベルのものになってしまった。そんなものを第1世代簡易AIの俺が使えるか?と言われてしまえば使えるはずもなく外付けで処理能力を増加させるパーツを装備の中に入れなければ使えないという無理やりな装備になってしまった。その為最初は動くこともままならなかった。

 

 

装備一覧

頭部ヘッドギア:光学照準器

背中:試製三式破城鎚(基本はブースター替わり)

左手:ライドカノン×1

右手:試作70mm大型スナイパーライフル

左腕:試作三式対光学障壁(を小型化したもの)

右腕:防弾重装甲とその内側にグルネードランチャー2門(スモークグレネードなどに変更可能)

左肩:長射程電磁誘導型実体弾射出器、大型ブースター

右肩:大型ブースター

両腰:スナイパー用カートリッジ×2、大型ブースター×4

両足:小型ミサイルランチャー、グラインドローラー×2、ブースター×2、大型ブースター×4

 

 

 こう見れば分かるが本当に恐ろしい。というか付けすぎじゃね?めっちゃ使いづらいんだけど....いやまぁ使えれば強いとは思うよ。でもね、無理というものがあるんだよ?正直半分も使えてない気がするし....というかね?俺第一世代なんだよな?マジで扱いきれないから、こういうのは轟雷にやらせるのであって旧式の俺にやらせちゃいけないって.......え?体は最新型だからいけるだろうって?いやいや無理。外付けパーツありでやっとだから、それが無かったらオーバーヒートしちゃうから。一応簡易装備もあったけどさ....そっちも操作がきついんだよね.....結局重量過多だよ!なんで装甲を外してるのに試製三式破城鎚は外さないんだよ!そこは外してくれよ!重いんだよ!

 

 

 

 

 ...うん、話を戻そう。先ほど話した理由で生き残れた俺は今ファクトリーアドバンスの轟雷班のラボにいる。たまにスティレット班やバーゼラルド班に行き飛行能力のテストを行うこともあるが基本は轟雷班にいる。少し前まで体を取り戻した漸雷もいたのだが完全に直った為迅雷と共にあおの家へ轟雷のデータを取りに行った。その為今の轟雷班には俺と轟雷しかいない。バーゼラルド班にはバーゼラルドがいるがこちらのバーゼラルドと轟雷は面識がないため話しかけることもないし話しかけられることもなかった。トレーニングの相手をしてくれていたアーキテクトもそろそろあおの家に行くことになるだろう。そうなれば本格的に俺の解析が始まるはず.......ぶっちゃけ怖い。死ぬことは無いとわかってはいるのだが怖いものは怖いのだ。解析なんて人だった時には何の縁のないことだったしすることもされることも無い初めての事だ。それが恐ろしくないはずない。

 

 

 

 

 

 

 

...数日後、そこには死んだような目であおの家にいる俺の姿があった!......嘘だぁぁぁぁあああ!だって....だって約束したじゃん!あおの家にはいかないって....それがどうしたらこうなるのさ!と言いたくなったが理由があった。俺の解析をすることに変わりなかったが俺自体のデータが少なくFAガールの大半はあおの家にいるからデータが取れない。だったらそっちに俺を送れば良くない?という考えになったらしくアーキテクトがあおの家に行くタイミングで一緒に連れていかれた.....もう一度言おう。嘘だぁぁぁぁあああ!




主人公(現在名無し)「.....そのままギャグに戻すぞぉぉぉおおおー!おぉー!」
漸雷(本物)「何やってんの?」
主「....いや.....ほらね?いい加減ギャグをしたいな~と思って....」
漸(本)「その前にお前が漸雷だったことがバレないことを願っとけ」
主「次回、装備の力」
漸(本)「おい待て!話を逸らすな」


主人公が漸雷だったことはファクトリーアドバンスで会ったFAガール以外にはバレてません。


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装備の力

主人公「扱いずらいパーツ(装備)って話だが、最新型(無理やり作った試作品)が負けるはずねぇだろ!行くぞぉぉぉぉおおお!!」
ってテンションにしようと最初書いてましたが負ける未来しか見えなかった。



 アーキテクトと俺があおの家に来たことにより二つ問題が起きた。一つはFAガール用の部屋が足りなくなってしまったのだ。アーキテクトはいらないと言って俺に部屋を渡そうとし俺もいらないからアーキテクトに部屋を渡そうとした。その結果アーキテクトと同室という結果になってしまった。お世辞にも広いとは言えない部屋の中でFAガールの中で一番好きなアーキテクトと二人きり.....FAガールになって2カ月ほど経った今でも男としての考えは残ってるわけで緊張のせいで部屋ではロクに休めないのだ......羨ましいと思うか?...でもな結構きついぞ?

 

 二つ目は今の俺には名前が無いこと。漸雷という名前は本物が使っているしその体を使っていた偽物の俺には名前が無いのだ。え?ファクトリーアドバンスの人につけてもらわなかったのかって?「折角なんだから自分で名前を付けてみたら?」なんて言われてしまってな.....俺ネーミングセンスないからどうしようかな~.......なんて思っていたら轟雷たちが俺の名前をどうするかという会議を始めてしまったのだ。それ自体はいいのだがASの10歳くらいの知能でいい名前が出てくるはずものなく先ほどから変な名前ばっかり出ている....ていうかアクアビットマンはやめろ俺はそんなおぞましい存在じゃないしどこも接点が無いから!

 なんて思いながら見守っていた結果着いた名前は漸雷の言ったARETHA(アレサ)....偶然かは知らないが俺の知っているアレサと同じ、戦闘での負荷の多い装備を持つ俺には丁度いい名前だ。いっそのことアレサと同じような装備を使ってみようかな?そうすれば速度も上がるし本当にアレサみたいな動きが出来そうだ.....やっぱ止めとこ今でもつらいのにこれ以上負担を増やしてどうすんだ。それに俺はリンクスじゃないし

 

 

 場所は変わってバトルフィールドの荒野。あれ俺、轟雷と戦ってなくね?と言われてしまいここに居る。まぁ俺も自分のデータを取るためにここに居るわけで戦わないわけにはいかない為こうして装備をすべて付けてバトルフィールド内にいる。

逃げも隠れもしない。戦うのであれば本気で戦うそれがモットーだ。

 

アルミニュウムをまき光学障壁をチャフのような形で起動する。使用できる時間は短いがその効果により轟雷の照準器を狂わすことが出来るのだがこちらの照準器も狂ってしまうのが難点だ。

どちらにせよ俺の武器の大半は火薬の多いから大して狙う必要もない。轟雷が近づこうとしてもライドカノンで邪魔できるし防弾重装甲で防げるだろう。変にミスをしなければまず負けることは無い。

 轟雷が隠れている岩に向けてグルネードランチャーを撃ち込む。爆発を避けるために出てきた轟雷がフリースタイルバズーカを撃った、が照準器が使えないからかバズーカは俺の横を通り過ぎ当たることは無かった。そのまま逃げようとする轟雷にスナイパーライフルを向けて足を撃つ。70mmの弾が足に当たりバランスを崩した轟雷が転倒する。HPはまだ残っている。左肩に載せてある長射程電磁誘導型実体弾射出器を準備し砲撃体勢を取る。足が故障した轟雷は逃げるすべもなく.....

 

 

 

 

 バトルが終り充電君で充電中。さっきみたいに装備をすべて使うのはいいのだがバッテリーの消費が多くバトル自体は短く一歩も歩いてないはずなのにバッテリーは半分ほどしか残っていない。もともとは予備電源もあったのだが処理能力の増加パーツに場所を取られつけられなくなってしまったのだ。その為バッテリー消費量は多くなり、たった一回の戦闘で怖ろしいほど充電を食う装備になってしまった。

轟雷の方は初めての敗北という訳ではないらしくスティレットたちとバトルの問題点などを話し合っていた。それを眺めていたら後ろから声をかけられた

 

「そんなに羨ましそうに眺めてどうしたんだ?」

「漸雷か....別に羨ましそうな顔ってそんな顔してねぇよ」

「嘘つけ。あの中に入りたいって思ってるのが丸わかりだ」

「......」

「まだ自分がイレギュラーだって思っているのか?」

「...なんでそれを知ってんだよ」

この体(漸雷)にデータが残ってた」

 

....マジかよ。てことはファクトリーアドバンスの人たちにもバレてるのか...

 

「俺以外の奴は知らないから安心しろ」

「まて、勝手に人の考えてることを読むな」

「ッハッハッハ。何言ってんだ。もとになった体が同じだったんからわかって当たり前だろ?」

「その理屈はおかしい」

 

ごく当たり前のように言ってきやがって。

 

「結局どうなんだ?」

「....そうだな、俺がこの世界において良い存在だとは思わないな」

「で?それが何か問題?」

「お前な...自分から聞いてきてそれはないだろ!」

「そう言う事じゃない。お前の存在が良くない?そんなこと誰が決めたよ。お前がそう思ってるだけで誰もそんなこと言ってないだろ」

 

漸雷はそう言い残して轟雷たちのところへ向かっていった。取り残された俺はただ轟雷たちを眺め自分の存在を確かめるように手を開いたり閉じたりしていた。




主(以下:アレサ)「俺はイレギュラーじゃない。だったら轟雷たちにあんなことやこんなことを....」
シロ「あら~アレサちゃん」
クロ「なかなか面白い事考えてるじゃない」
シロ/クロ「「私たちと一緒にどうかしら?」」
アレサ「ヒェッ」
「「「次回、未定」」」

未定なのはすいません。頑張ります

PS,アレサには憑依という意味があるらしいので名前になりました。


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不明なユニットがお届けされました

(小説の変な点が)多すぎる...修正が必要だ。
しゅ、修正するのか!?じょ、冗談じゃ...

これから小説を書くにつれて矛盾点や設定がおかしくなることが増えるかもしれません。この小説はアニメ最終話まで書くつもりですが投稿が遅くなった場合はFAガールかFAを作っていると思います。
アニメ版バーゼ作らなきゃ...(使命感


「誰か助けてくれ!」

「大丈夫ですか!アレサ!」

「駄目よ轟雷。あいつらに捕まったら私たちもああなっちゃう」

 

手足を縛られてタオルのようなものを巻かれたせいで何も見えない。だが俺の声に反応して轟雷が助けようとしてくれるのは嬉しい。

 

「あらあら、随分と楽しそうね」

「そう見えるならファクトリーアドバンスで直してこい!」

「そう無下にされると悲しいわ~」

 

俺を縛っているのはマテリア姉妹だ。どういう奴らかというと見てるだけ(・・・・・)なら可愛いと思えるがいざ関わるとなれば話が変わり、可愛いと思った少し前の自分を呪いたくなるほどヤバいのだ。その理由は中身.....彼女らはドS。それもそっち系の知識が入っているため手加減もないし、少しでも油断したらこっちがMになってしまいそうになるほど鮮やかなのだ。前々から思っていたがFAガールの原点的な存在ならアーキテクトみたいな性格だろ?それがどうしたらこうなるんだ.....?マテリア班の奴ら一体どんな趣味を.....

 

 

 

......落ち着こう。今はこの状態をどうにかすることが先だ。

さっき声を出した時反応はあった。しかし二人に返されてしまう

 

「一体何が目的で俺を縛っている?」

「そうね~。貴女の使っている装備のことで」「ちょっと気になることがあってね」

「何でそれで俺を縛ることになる!」

「ただの趣味よ」

 

そう言うとシロがそう言いながらタオルを外しクロが手足を縛っていた縄を外してくれた。結構強く縛ってあったらしくヒリヒリする....

 

「.....で?気になることってなんだ」

「貴女の装備。私たちは試験してないのよ」「多分アーキテクトちゃんもしてないと思うわ」

 

あー...そうかマテリアって武器の試験するんだもんな。使ってない.....使ってない?

 

「試験してないのか!?」

「「えぇ」」

「アーキテクトもしてないとなると.....どういうことだ?」

「轟雷班の人から何か聞いてないかしら?」「ほかの班は知らないだろうから」

 

何も聞いてない。全く何も聞いてない....そもそも俺はマスターを知らない。轟雷班の人はマスターではなかった.....なら俺のマスターは誰なんだろう?まぁいいかそれは後でわかるだろうし。

 

「FAガールへの負担がすごいくらいしかわからないが....製作者は俺のマスターだそうだ」

「そう、ならいいわ」「それにしても縛られた時のの反応」

「「すごくゾクゾクしたわ.....また今度ね」」

「勘弁してくれよ.....」

 

今の俺にはそう言うことしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、俺の装備には一応(・・)簡易版があると前々回話したと思う。それのバージョンアップ版が届いたのだ...ブースターの数が普通の時と変わらないうえ外れてくれない試製三式破城鎚と5連ガトリングとコジマビームキャノン、アサルトアーマー防御用に展開しているTCSを圧縮し一気に放出するものが付いていて.....あれ?こんな感じの装備...どっかで見たな....(ちなみにTSCと言うのは防御だけでなく攻撃にも使えるプライマルアーマーの様なものでフレズヴェルクなどに搭載されている。)

....つまり何が言いたいかというと負担がすっごく高いのだ。それにこの装備の何処に簡易装備と言えばいいのか全くわからない。相変わらずクッソ操作しずらい大量のブースター、補助なしで使えるようになっているが使う人の事を考慮してない武器の重さ、何で通常装備には付けてくれなかったのか聞きたくなるほど有能なTSC。いや分かるよ?あんまり動けない通常装備じゃ完全には防ぐことの出来ないTSCより盾とか使った方がいいのは分かる。.....でもさ?あんなに操作が難しくなるのであれば無理して盾にしなくともいいって思わない?....え?ロマンがあるだろって?.......なら仕方ない。

 

 この装備を作ったのはまだ顔も見たこと無い。俺の体の製作者....もといマスターだ。手紙にマスターよりって書いてあるし

《今まで戦闘から簡易装備をバージョンアップさせました。次は通常装備のバージョンアップなので装備をまとめて簡易装備の入っていた段ボールの中に入れておいてください。PS.いや~まさか私が作ったボディが使われるとは思ってもみなかったよ。今まで顔見せられなくてごめんね?でも安心して!今度ファクトリーアドバンスに来たときは歓迎してあげるわ。盛大にな!》

....俺のマスター元気いいっすね...俺会うのが怖くなってきた。




アレサ「ふぅ、酷い目にあったぜ...装備もこれじゃ戦えないだろうし暇になるな....」
スティ「あら、アレサじゃない。...その装備、結構強そうな見た目してるわね」
アレサ「あ...(察し」
スティ「私と戦いなさい!最近、刺激が足りなかったしそのその装備新しいやつでしょ?だったらデータ収集にもなるし丁度いいわ」
「「次回、スティレット戦・・・その2」」


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スティレット戦・・・その2

短めです。主人公強くしすぎた気が....


「ドナドナドーナードーナー」

「歌ってないで早く装備セットしなさい」

「え~、本当にバトルするのか?」

「アンタのデータも収集しなきゃいけないんでしょ。ほら、バーゼラルドみたいにぐーたらしてないでしっかりしなさい」

 

スティレットにセッションベースまで無理やり運ばれる。....あぁ......運が無い...まさか届いた装備を付けていたタイミングでスティレットに見つかるなんて...まぁ見つかってしまったものは仕方ない。負荷がかからない程度でやれば問題ないだろ。

 

「「フレームアームズガール、セッション!」」

 

 

 

 

 

 乾いた土が俺たちを出迎える。バトルフィールドは荒地。轟雷の時と同じステージだ

スティレットは俺が飛べないと思っているらしく空を飛んでガトリングを撃ち続けているのだが俺のHPは全く削れず1発1程度しか減っていない。その代わりバッテリーがゴリゴリ減ってるけど....ここまで減るのはTCSのせいなんだろうな。

ブースターを後ろに向けてスティレットの方へ移動する。出力は高く、少しブースターに点火するだけでスティレットの場所まで移動できる。それを見てスティレットは驚きの表情を見せ固まるが今はバトルだ。そのチャンスを見逃すわけにはいかない。TCSを圧縮し........

 

「...へ?」

 

誰かの気の抜けた声と共に放出し轟音が鳴り響いた。

緑色の美しい光は俺を中心に衝撃波を生み出し周囲の物質全てを汚染する吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

「アンタさっき使った装備はなに!?」

 

バトルが終った俺は何故かスティレットに正座をさせられている。

 

「出来れば充電を「口答えしない!」....はい...」

「...で?さっき使った爆発は何よ?」

「..えぇ....っと...TCSを利用した攻撃方でして...中の粒子を圧縮して瞬間的に開放。それによって発生源を中心に強力な衝撃波と光を生み出す必殺技?なんだけど、まだ解放の方のデータ取り中らしくデータ取りを任されました」

「へ、へぇ....そんなもの使ってるのね。ブースターもしっかり使えてるっぽいし教えることはなさそうね」

「ん?スティレット....ブースターの使いか「うっさい!気にしないで!」アッハイ」

「ゴホン。ま、まぁその調子なら大丈夫そうね。私は轟雷とバトッてくるけどアレサはこれからどうするの?」

「充電してるかな?タイミングが合えばバトルもみると思う」

 

そう言うとスティレットは轟雷の場所まで飛んで行ってしまった。....スティレット。同じマテリア姉妹にいじられるキャラ同士思うところがあったのだろう。今まで俺に関わることがなかったというのに....。

 

 

 さて部屋で充電でもしてるか....

 

 

 

 

 

 

 数週間前よりFAガールと関わることが多くなり話すようになったと思う。.....でもこれでいいのだろうか?いや、いいに決まってる。原作改変はしていない、轟雷を中心に元から知っていた奴以外俺が漸雷ってことを知っている奴もいない...まぁその為に戦い方もすべて変えたんだ。簡単に気づかれても困る。...うん、大丈夫だ、問題は無い。このままデータ取って帰ればいいんだ。

 

「アレサ。少しいいですか?」

「どうしたよ?アーキテクト」

「ボディのメンテナンスを行います。立ってください」

 

忘れてた....そういえばあの装備のせいで一戦ずつメンテ行わないとなんだっけか。非常にめんどくさいが下手すると関節がおかしくなることもあるしやっておかないと後が怖い。というかあの装備使いずらすぎなんだよ。原作(AC4fA)と同じように使ったらTCSが使えなくなる。そのせいで使うタイミング少ないし動けなくなるしバッテリーすぐ空になるしで大変なのだ。正直本家よりマイナスが多い。....原作より~なんてマスターたちに言って通じるとは思えないが

 

そろそろ夏。あおの夏休みが始まったらファクトリーアドバンスに帰るのも悪くないかもしれない。

 

そう思い、窓から空を見上げる。天気はいいわけでもなく厚い雲がこちらに近づいて...あれ雨雲じゃね?あおの洗濯もの部屋の中に入れておかなきゃ




アーキテクト「メンテナンス終了」
アレサ「ありがと。そういえば装備が帰ってくるの何時になるかわかるか?」
アーキテクト「来週中には来る予定」
アレサ「あれ?思ったより早いんだな」
アーキテクト「装備に新しい武器付けたから楽しみにしててね~。と言っていた」
アレサ「....あいつら...あれ以上装備付けてどうするつもりなんだよ...」

主人公、武装神姫の世界にでも転移させてやろうかな?っと思ってしまった作者でした。(PSPのゲームを買いました。ゼルノグラード可愛いですね。つい最初の娘にしてしまいました


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夏の初まり

なおリアルでは夏(八月)が終わった模様


 セミが鳴き、コンクリートの上に蜃気楼が出来るようになる時期。今まで学校に行っていたあおは休みになり家にいることが多くなった。だが夏休みに入ってからも俺たちのやることは変わらず、バトルに明け暮れる日々なのだがそのせいか体の損傷はないが痛んできている。俺の通常装備はまだ届かず、そのせいでOO-ARETHA(アレサ)にしか思えない装備を使っているのが原因なのだがそれしか装備のない俺は使うことを強いられていた。ファクトリーアドバンスに行く予定だったからそのついでに修理でも頼めばいいか。

 

 

 

 

 

 まるでマシンガンの様な音が家中に響く。.......実際はマシンガンでもなければ銃でもない、あおが包丁で切った時にまな板に当たって音が出ているだけだがどうやったらあんな音が出るのだろう?俺たちFAガールになら出来るかもしれないが人間には無理だと思うのだが....

 

「お掃除ロボちゃんと直ってるでしょ?」

 

あおが掃除ロボを指さしながら話す。おかしな動きをしているがこの掃除ロボは本当に掃除できるのだろうか?音声おかしいし、動きが何より速い!

 

「直っていると言いますか....」

「おかしくなってる...よな?」

「ゴミを吸ってるようには見えないわね」

「これじゃ、乗り物に進化したって感じね」「お掃除だけでなく移動手段にも使えるってわけ」

「うむ、このような物は初めてだが....なかなか乗り心地がいいな」

「あはは、おもしろーい!」

 

全員が思い思いの事を言って、お掃除ロボの上に乗っている。...俺は乗ってないからな?子供じゃないし、そんなもので楽しめるほど娯楽に飢えてる訳でもない.....漸雷、その目はなんだ?振りじゃないからな?本当の事だからな!?

あおもなんか話しながら料理をしているが...酢豚か?この前、酢が切れてた気がするのが...というかマスクとゴーグル付けて料理するのは女子力あると言えるのか?部屋から降りて台所に向かう。探すは酢、下の段の棚に入っているからFAガールの背丈でも取ることが出来る。あ.....

 

「ん?アレサ固まってるけど、どうしたの?」

「....あお、落ちついて聞いて欲しい。酢が...」

「酢が?」

「...酢が....酢が無いんだ!!」

「そんな冗談が言えるほど.....て、本当!?」

「冗談言うと思うか?」

「.....ど...どうしようアレサ!折角豚を素揚げするプロのひと手間を加えたのにお酢が無いなんて!これじゃ豚!酢豚じゃなくて豚っ!」

「買いに行こうか?」

「...お願いできる?」

 

あおが涙目になりながらお金を渡し俺は買い物に出た。

 

 

 

 外は日が照らし見るだけで暑いとわかる。この体なら暑さ感じないのが救いだな。ある程度できてしまった料理はアーキテクトが保存方法を探してくれているから安心して買い物が出来る。......あれ?これってアニメの流れ変えてね?つい流れで買い物に出たけどよく考えたら流れを変えちゃってるよね!?どうしよう変えないように頑張って来たのにここに来て変えてしまった....いや待て、ここはそれほど大事ではなかったはずだ。アーキテクトが頑張った話だったはず、今アーキテクト頑張ってるし.....問題ない...よね?というか轟雷たち全く外に出てないよな?...あ、でもあおが外に出してるか。轟雷の装備も増えてたし一緒に買いに行ったんだろうな~。羨ましいな~まともな装備が使える轟雷たちが....俺もいい加減に普通の装備が使いたい。後付けパーツが必須装備とか本気で使うと体が耐えられない装備とか攻め手が足りな過ぎて泣けるような装備しか使ってないしな........落ち着こう。最近あんまり冷静じゃない気がする。まずは深呼吸だ...って息してねぇじゃんFAガール!

 

あぁそう思うと俺は随分変わったな...背丈も姿も声も....というか人ではなく機械生命体になった。一体元の世界の俺はどうなったのだろうか?記憶の最後はベッドで...あれ?ベッドだったっけ?床だっけ?机で寝たんだっけか?.....いかんな、思い出せなくなり始めてる。名前や住んでた場所、趣味などは覚えてる。でもその記憶もいつまでもつのだろうか?今回のミスもうろ覚えになった記憶のせいでやってしまった。俺の記憶がどんどんなくなっていくかもしれなのか?そう考えるだけでも恐ろしい....一難去ってまた一難とはまさにこのこと。正直泣きたくなる.....FAガールだから泣けないけどね。アッハッハッハ.....はぁ...そういえば轟雷は泣けてたね。理由はわからないけど。

 

 

 

 

買い物をした後、あおの家のドアを開けて部屋に入る。部屋ではあおとアーキテクトが料理をしており、他のFAガールたちはバトルをしたりその解説をノリノリでしていたり、武器の手入れをしていたりしている。

 

「アレサおかえり~お酢買ってこれた?」

「これでいいんだよな?」

 

 あおが玄関まで来て聞いてきたので買ってきたすっきり・まろやか穀物酢と書いてある酢とお釣りをあおに渡す。

FAガールが店で品物を買えるのか?という疑問を持つ人もいるだろうがこの世界ではあまり褒められた行動ではないけど買い物を頼む人もいるらしい。これには理由があり一般に普及しているFAガールは第一世代。買い物中に奪われてしまうことがあるらしい。GPSなどを付けたりして対処しているらしいがそれでも盗難は減らなかった。だがお年寄りや体が不自由な人の中にはFAガールに買い物を頼む人もいるらしい。俺も第一世代だがこの通り自我があり無理やり連れていかれない限り問題は無いだろう。そう考えると轟雷たちのように自分で考えることの出来るFAガールが普及すれば安全に買い物を頼めるようになるのだろうか?...安全だろうがバーゼみたいなぐーたらっ子を作るなら無理だろうな。




アレサ「いい加減に普通の装備とかないかな?轟雷の装備とかスティレットの装備とかあんな感じの普通の装備がいいんだよ。なんで俺の装備は恐ろしいほど変態臭溢れてるんだか....」
マスター「いや~それほどでも~」
アレサ「いや褒めてねぇから!って誰だ!」
マスター「あら酷い。折角電話をかけたのに....マスターだよ。マスター」
アレサ「は?」
マスター「ん?」
アレサ「お前が元凶かぁぁぁぁああ!!」
「「次回、マスターに文句言ってくる」」


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マスターに文句言ってくる

これから不定期更新になっていきます。
それでも完結まで頑張りたい....


 ファクトリーアドバンスにドローンで移動中、人通りのない場所でドローンを撃ち落とされた。落とされた際、装備が破損するなりしたが俺自体に破損は無く。こうして敵と向かい合っていいる。

 敵はヘルメットで顔が見えなかったが関節がアクションフィギュアのようになっておりFAガールではないことが見て取れる。装備の方も空中戦が出来るようにか大型化されており、先ほどドローンを落としたときに使った?ガトリングガンを中心にショットガン、パイルバンカーを装備している。普通のガトリングガン...それで上空を移動していたドローンを一撃で撃ち抜いたとなると...って無理だよな?流石にガトリングガンじゃ。だがここに居るという事は敵だろう。

 

 俺が使える装備は硬さだけが取り柄な試製三式破城鎚。今までその硬さゆえの重量に文句言ってきたがそれに助けられるとは思ってもみなかった。気休め程度に残っている装備もブースター以外は使えず、防御は期待できないしそこまで使えないだろう。もって数十秒、それ以上使うのであれば爆発するかもしれない。

 

「お前がイレギュラーか?...いや、どちらでもいいか。姿を見られたのだ。消させてもらう」

「自分から姿を現しておいて見られたから消すなんて迷惑な奴だ。姿を見られたくないなら屋根裏でネズミと仲良く暮らしてろ」

 

何時攻撃を回避できるように腰を落として構える。

 

 先に動いたのは敵。手に持っているガトリングガンを構え俺に向けて撃ってくる。急な攻撃だったがブレブレの狙いといつでも回避できるように構えていたおかげでブーストを使わず横に避け室外機に隠れられた。銃弾は室外機に当たり穴をあけていく....待て、穴をあける?基本的にFAガールの攻撃はバトルフィールド外ならそこまで害がなかったはずだ。なのに穴を?FAガール擬きだと思っていたがそれ以上にマズい存在って訳か?

 

ガトリングガンの弾が切れたのか銃撃が止まる。

...どうする?ここで逃げなければもう逃げられないだろう。それにここで逃げなければ大変なことになる......でも...もし俺が逃げたらこの敵は俺に近しい人を狙うだろう。そんなことをさせていいのだろうか?この世界は俺の知ってる世界から離れていっている。それはきっと俺というイレギュラーがいるからだ。なら、これは俺がどうにかしなければいけない問題じゃないのか?

 

 

 武装を持つ力を入れ室外機の影から出る。リロードを終えたのであろう敵はガトリングガンをこちらに向けて警戒している。...勝ち目は運次第だがやるしかない。どんな状況でも本気で戦うのが俺のモットーだ。

 ダメージ覚悟でブースターを点火。敵に一気に近づく。TSCの無い今の俺にはそれだけで負担が強く手足が千切れてしまいそうになる。だがそんなことを気にしてはいられない。撃たれた弾を手をクロスすることでガードし、近づいたところで両手で試製三式破城鎚を持ち振りかざす....だが避けられる。こちらもまだ終わらない。右足を振り上げてブースターを限界まで吹かす。限界を超えたブースターは膨張していき爆発しそうになる瞬間、右足にパイルバンカーを当てられた。俺も敵も爆発の衝撃に耐えられず吹き飛ばされ装備だったものは砕け散った。

 

 急いで態勢を立て直す。右足は機能をほぼ停止しており歩くことも難しい。敵は機能を停止したのか倒れておりピクリとも動かない。

 倒れている敵に大破した右足を庇いながら近づきとどめを刺そうとした瞬間.....左腕が吹き飛んだ。支えを失った試製三式破城鎚は重力のまま落下し敵を潰したがさっきの攻撃でもう一体敵がいるという事がわかった。近くに誰もいないことから使った武器はスナイパーライフルだろうか?あの敵の装備にはドローンを撃ち落とせるものは一つもなかった。あんなに沢山の銃を持っていながらスナイパーライフル長距離用の銃は無くどちらかというと近接寄りの銃ばっかりだ。そう考えるともう一体居てもおかしくなかったか....

 

 左手は撃たれたことにより無くなって右足はブースターの爆発で大破。それにこれ以上ブースターを吹かせば間違いなく他の部分も爆発するだろう。今回ばかりはどう考えても勝てる要素が無い。そんなことを考えているうちに次弾が俺を貫く............

 

「あぁ~あ。久々に戦えると思ったのにこんな雑魚相手じゃ。バトルにもならないよ」

 

....ことは無かった。目を開けて声のした方向を見る。そこにはFAガールとしては大型な装備と誰の性癖か知らないが巨乳にスク水というファッションのフレズヴェルクがいた。

 

「あれ?君は確か...あぁ!ボクの装備の模造品使ってる奴か....って随分とやられちゃってるね」

「...そう思うのならファクトリーアドバンスまで連れてってくれ」

 

 

 

 

 

 数時間後。残った装備と俺本体はそこらに落ちていたビニール袋でフレズヴェルクに運んでもらいファクトリーアドバンスに着いて修理を行った。

その時の反応は、せっかく作った装備がボロボロになったことを嘆く人もいれば壊れた装備をどう改造しようか考えている人。半壊した俺の修理用の道具を持ってくる人と様々だったがしっかりと修理を行い。体は復活した。

修理中に何故襲われたのかなど色々聞かれたが、俺が《イレギュラー》だからとしか思えない。どっちでも本当の事を言えないことに変わりはないのだが.....本当にそれだけなのだろうか?

 アイツは何故イレギュラーを探していた?アニメの流れは変えていない。世界の修正の為に俺を消すにしても理由が少なくないか?装備のバランスもフレズヴェルクよりも弱点が多くバランスを壊している訳ではない。

それに本当に世界が修正しようとしているならあんな方法でやらなくともいいはず.....な~んて、今考えても仕方ないか。

 

 今俺はマスターのいる場所に運んでもらっている。ファクトリーアドバンスは広く地図があっても迷いそうなほど部屋があるが、マスターのいる部署...特殊装備班の場所は特にわかり辛い。ファクトリーアドバンスには武装班と防具班、追加データ班などFAガールを作る以外にも色々あるがマスターはそれらに当てはまらず....言っちゃ悪いが余り者班というか.....とにかく変態しかいない班らしく何が起こってもいいように他の班とは離れた場所に部屋がある。その為すっごくわかりずらい場所にあるのだ。

 今度こそ....今度こそ俺はちゃんとした装備を貰って帰るんだっ!




あとがきのコーナーは今回ありません。
ちなみに敵として出てきたアクションフィギュアの様な関節の敵...あれがなんだかわかった人。すいません敵として出してしまいました。答えはタグに書いてありますがどうやって出そうか迷っていたらこのような形に...(必死の言い訳)
い、一応味方でも出てくる(はず)ですから....なお、誰が味方として出てくるかは決まっていない模様


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マスターの変更って出来るかな?

今回は長めです。その為、確認はしましたが誤字脱字がいつも以上に多いと思います。
あとストーリーが無理やりです(いつもの事ですが...


 どうしていつもこうなるのだろうか?

 

俺が運ばれて着いた部屋。そこに入るまでは良かった。

 

出迎えたのは銃撃。数十発の銃弾が俺を狙い飛んでくる。急いで机に隠れ相手を探す。こちらの武器は無い、装備もない攻撃された理由もわからない。無いない尽くしだが狙われたならどうにかするしかない。

仮に攻撃してきたのが警備用の機械だとしても急に攻撃したのはおかしいし、こちらが来ることは言ったはずだから人はいるはず....なら攻撃した来たのは敵で倒さなければ俺が死ぬことになる。

 

幸運なことにここは特殊装備班、武器も防具も置いてある....どれも見ただけでおかしいとツッコミできるようなものばかりで、使う時に片手が取れそうな6基のチェーンソーの付いた武器から計21個のガスタンクを使って核弾頭を飛ばす武器が....使えば倒せるだろうがデメリットが大きすぎる.....まともな武器はないのか?

 

 改めて周りを見る。先ほど言った装備が置いてあるがよく見ると俺が使っていた通常装備の盾やグルネードランチャーなどの装備も置いてあった。机に隠れながら近づき、盾だけを取って構える。他の装備はバトルフィールド外では使えないし仮に使えたとしても部屋への被害が大きくなってしまうため使えないだろうから放っておいて他の装備を探す。

 

 発砲音と共に盾へ振動が伝わる。この盾....防弾重装甲は名前の通り対実弾メインに作られており設輝鎚・乙の装甲よりも高い装甲を有している。データ上なら、ちょっとやそっとの銃弾ではビクともせずアサルトライフルの銃弾程度なら三十分ほど撃たれても大丈夫だと言われている。....だがエネルギー系の攻撃には弱く数発で使用不可になってしまうが......まぁ敵の使ってくるのは実弾だけだしそこはいいか。

 

 

 

 ....しかしおかしい。俺が襲われてから数十分経ったはず。なのに助けはおろか人の気配もしない。まるでわざと助けに来ないようにしているとしか思えない。

 

武器が無いし、敵は見つからないし、人も来ないし....タカキも頑張ってるし...って違う!まずは落ち着いて状況を分析するんだ。

 

まず敵は攻撃がバトルフィールド外でもしっかりできていることからあのFAガール擬きと同じだろう。

 

それにここまで助けが来なかったんだ助けが来る可能性は低い。

 

使える装備は無いし仮に使えても部屋の損害を与えてしまうから使えない。

 

盾がへこみ耐久も心配になってくる。

 

敵の場所は銃声の方向で予想できた。

 

 改めて考えると絶望的だ。だが俺は今まで何度絶望的な状態に陥った?そして何度その状態から助かった?怖がる必要はない。慢心しないでいつも通り、最後まで足掻き続ければいい。

盾を捨てて走り出す。幸いなことに机などの障害物は多くあり隠れながら移動すれば弾に当たる心配もない。

 

 

 

 敵が見えた。アサルトライフルなどの多数の銃器とアクションフィギュアの様な関節....やっぱりアイツと同じ。つまり敵か。

こちらを目視した敵はアサルトライフルを投げ捨て足に装備していたハンドガンを取り出す。

 

 こちらも敵の銃口を見ながらジグザグ移動して気休め程度に狙いは付けづらくする。その気休めがうまくハマったのかわからないが銃を撃つのを止めてナイフを召喚?した。

ここまでくれば勝ち目がある。

 

 敵に殴りかかる。敵も驚き止まったがナイフで受けようとする。俺の手が止まらないことに驚いているが無理もない。だって今の俺には一つも装甲が付いていないのだから

FAガールは普通で装甲を付けることで自らの防御力を上げ戦うことが出来る。装甲が一つもないのであれば普通の人と同じくらい...またはそれ以下の耐久値しかない。もしそんな状態でナイフに当たったらどうなるだろうか?切れた腕が宙を舞うことになるかもしれない。

つまり俺は今、そうなってしまう可能性がめっちゃ高い事をやっている訳で、まともな奴が相手なら驚くだろう......これはひどい。俺ってそんな狂人じゃなかったはずなんだがなぁ....?

そんな心配も無駄になり、見事に当たった拳は痛みと共に当たったという喜びを教え、敵は転がり壁に当たって動きを停止した。

 

 だが、まだ安心できない。敵が捨てたアサルトライフルを拾い、敵に向けながら近づく。

敵の近くに数発銃弾を撃ち込む.....動かない。警戒を解除して人を探そうとしたとき突然アサルトライフルが消えた。

急いで後ろに振り向くとナイフが首に突き付けれていた......油断してたようだ。

 

 

 

 

「待って!待ってくださーい!」

 

轟雷たちと同じくらいの女の子の声が聞こえ敵は突き付けていたナイフが消え、飛んできたFAガール擬きと話し始めた

 

「え~なんで邪魔するのさ!?」

「マスターはちょっと強さを見たいから戦ってみて。って言っただけです!誰も本気でやれとは言ってません!」

「本気じゃないよ。装備だって弱いやつだしビットだって使ってないじゃん」

「そういう問題じゃないですよ!」

 

白い装備で黄色い髪をした少女が、敵の同じく黄色い髪で灰色の装備をしたさっきまで戦っていた少女を怒っている。

まったく訳がわからないっといった感じで眺めていると白い装備の少女が気づいてくれたらしくペコリと頭を下げる。

 

「うちのぜるのんがすいません」

 

どういう事?

 

「え...えっと、どういう事か説明してくれるとありがたいのだが....」

「そうですね。.....まずは自己紹介からさせて貰います。私は神姫のアーンヴァルMk.2。ヴァルと言います。それでこちらの子は」

「ゼルノグラード。気楽にゼノって呼んでね。あ、ぜるのんだけは勘弁して」

 

投げ捨てた銃の回収をしている少女....ゼルノグラード。以下、ゼノが手を振って挨拶する。

 

「アレサだ。それでなんで俺を攻撃したのか教えてくれないか?」

「その前にマスターのいる場所に移動しましょうか」

 

二人は部屋の奥のドアに向かって歩き出す。それについて行き俺も歩き出す。

ヴァルがドアノブにジャンプしドアを開ける。

 

 そこには何かのトロフィーと写真、沢山の機械が置いてある部屋とその奥の椅子に座っている人がいた。

 

「連れてきましたよマスター」

「ありがとね。.....うちのぜるのんが手加減しないでごめんね?.....名前、アレサちゃんでいいんだっけ?」

「へ?...あ、はいっ!」

「いい名前つけてもらったんだね。心配して損しちゃったよ」

 

そう言いながら椅子を回転させてこちらに顔を見せる。

 

 

 

 こちらを向いた女性....マスターは胸以外のスタイルのよさと長い髪が特徴の女性だった。

 

「アレサちゃんは神姫って知ってるかな?」

 

神姫?....聞いたことも見たことも無い。アニメでもそんな話は出てきたことなかったしそこまで重要なことではなかったのだろうか?

 

「その様子だと知らなそうだね」

「すいません」

「まぁ無理もないよ。何せFAガールの子たちには意図的に教えてなかったんだから。神姫はね、FAガールのおねぇさんみたいなもので3年前までは一家に一台....とは言わないけどそれなりに普及してたの」

「なら何で今は何処にもいない?」

「2年前。ある事件が起こったの」

「ある事件?」

「そう、神姫を利用した殺人やテロが起こるようになってしまった。警察とマスターたちは全力を尽くして再犯防止したんだけど.....世間は神姫を凶器として見るようになってしまった」

「ならそこにいるヴァルやゼノは神姫のはず?なんでいるんだ?」

「私たちが捨てられた神姫を保護したり預かったりしてファクトリーアドバンスで保管してるの。貴女を襲ったFAガールっぽいのは野良の神姫。彼女の様な神姫が人に害を与える前に保護して神姫に新しい未来を作るのがファクトリーアドバンスの目標なのよ....場合によっては手荒い方法もとるけど」

「つまり俺たちはその実験体ってことでいいのか」

「....言い方はアレだけどその通りね。あぁ~あ、だから言いたくなかったのよ」

「じゃあ何で俺には言ったんだ?」

「だって貴女は.....いいえ。今の貴女には言えないかな」

 

勿体ぶったのか?それとも言えない理由があったのか?それを聞けるのは一体いつになるのだろうか?

 

「さて、事前の説明も終わったし本題に写りましょうか」

「?」

 

そう言って机の上にあったパソコンの近くに俺を運んで画面を見せる。

そこには複雑そうな図面と武器の絵が描いてあった。

 

「これは設計図?」

「おぉ!流石ね。そう、これは貴女のこれから使うことになるだろう装備の設計図」

「今までの装備はこれの実験装備だったのか?」

「そこまで予想されてたのね....その通り、これまで使ってたのはこの装備のデータを取るためってのが一番だったわ。神姫とFAガール、その二つの良い所取りした装備.....それが出来ればきっとあの人も帰ってくる」

「あの人?」

「き、気にしないで!.....話を戻すけど、貴女にはこの装備を持っていてもらいたいの」

「持ってるだけ、使わないのか?」

「えぇ。絶対に使わないで、貴女に何が起こるかわからないから」

 

そう言ってパソコンを俺につなげてデータをインストールする。装備名は[テンペスタ]と[天使コマンド]何を意味するか全くわからないが使うなと言うならインストールしない方がいいんじゃない?....え、調整のため?本人のデータを正確にインプットさせるって?そういうものなのか

 

「召喚すれば出てくるはず......あ、わからないよね。使うという意志で念じれば装備が出てくるんだけど....まだ完成してないから、データ取りの為に天使コマンドを使って」

 

天使コマンドの装備を召喚する。体は黒のタイツみたいな服になり左手には盾、右手には刃の付いたサブマシンガン?...あ、これハンドガンか。背中...腰?その間くらいの場所に小さめなブースターが付いている。そのほかに足にアーマー、腕に小さい装甲。頭にヘッドセンサーが付いている。

 

....なんというか、量産型っぽい感じがする。

 

「上手くいったの!?.....くぅぅぅ、やっと...やっと成功した!ずっとデータと睨めっこしてた甲斐があった~」

「やりましたねマスター。2日間徹夜で頑張った甲斐がありましたね」

「あぁ、さぁヴァル。今日はもう二人で寝よう」

「はい!」

 

そう言ってマスターは部屋の端にあるベッドで寝てしまった。

そんな様子を見ている俺とその状態の俺を同情の目で見ているゼノ

 

.....俺、マスター変えたいんだけど変えられるかな?




アレサ「あれ?この装備じゃ名前詐欺じゃ....それに弱体化してね?」
ゼノ「確かに前のと比べると弱いね。でも大丈夫、アレサには特別にわたしが昔使ってた武器をあげよう.....メンテナンスはしっかりしてね」
アレサ「どんな武器使ってたんだ?」
ゼノ「そりゃ21個のガスタンクで核弾頭を飛ばす....」
アレサ「ストップ!ストーップ!それはマズいから」
ゼノ「冗談だよ、冗談。ただのビームキャノンだから安心して」
アレサ「本当か?」
ゼノ「ほんとほんと。嘘じゃないって」

本当に主人公が名前詐欺に...って思ったけどアレサって憑依って意味があるから詐欺じゃなかった。....自分で言いだしたことだけど


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原作崩壊の始まり

エタってきている。ネタも微妙になってきちゃってるし、ストーリーの進みも遅い。自分の問題点が出てきてしまっている.....当たり前ですが小説を書くのは難しいですね。


 もう原作なんて無いのだろうか?

少なくとも俺はこんな展開を知らない。そもそもこのアニメはシリアスではなく、轟雷の成長物語でありシリアス全開な話じゃないはずだ。

なら何故、こんなニュースがネットで流れているんだ?

急いで外に出て装備を召喚。現場にブースターを使い跳びながら移動する

 

 内容は神姫がFAガールを破壊したというもの。

最近になってよく見かけるようになったこの記事。やったのは野良神姫だろう。バトルフィールド外では何もできないFAガールが戦闘の出来る神姫に勝てるはずもないしマスターが付いているならそんな事させないはずだ。仮に戦ってもFAガールが勝てると思えないが....

 

 現場周辺は、人通りが少ない路地裏でいかにも怪しい店が数件ある。ほらあそこのヴァルハラとか言う店。いかにも怪しい。

今は現場を見ることがメインだからゆっくり見ることが出来ないが後で少し見てみたいな.....

 

 現場はさっきの場所より奥が現場で店の数も少ないし人も通らないし昼間のはずなのに暗い。街灯はあるが付いたり消えたりし、より恐怖度が増している。

先に進む。ネズミがいるだけで神姫は見つからない。無駄足だったかな?それなら帰って武器の慣らしをしていざという時に戦えるようにしたい。

 

 

 

「アレサおか「アレサ!また一人で、どこに行っていたんですか!?」えぇ...」

 

家に着くとあおの言葉を遮り轟雷が俺に問う。普通なら何処に行ってたかと言うより何で外に出たかを答えた方がいいのだが答えられないよね...誤魔化すしかないのは心配してくれる轟雷に悪いけど。

 

 

 

 

 あの日(ファクトリーアドバンスに行った日)から数日、俺は神姫の回収と装備完成のためのデータ取りをして充電、それだけの生活を毎日送っていた。

まるで機械だ.....自分を笑いたくなる。どうしてここに俺がいるのかもわからず周りに流されて.....これじゃ機械というか人形だな...FAガールって人形みたいなものだから合ってるか。アハハハ....はぁ、このままじゃ駄目だよな。

俺がどうしたいか.....それが無いんだ。ただアニメの流れを壊したくない....それだけで俺がどうしたいかを考えたことがなかった。俺は何がしたいのだろうか?流れを変える(介入する)訳でもなく、流れを守る(逃げる)訳でもない中途半端な状態。本当に何がしたいのか。月を見上げてまたため息をついた

 

「誰か俺を助けてくれ」と...

 

 

 

 

 

 

 「はあぁーーー.....」

 

クッソでかい溜息と共に屋上から空を見上げる。町の街灯は消えず明るいが空はまだ暗く真ん丸な月が地上を見下ろしている。マンションの上からでも星が見えないあたり都会の人が田舎まで星を見に来る理由がよくわかる。

夜くらいゆっくりしたいがそんな場合でもない。【FAガールでは神姫に勝てない】普通はそうだ。俺とフレズヴェルクが例外らしい。別にそのことで調子に乗るとか俺が最強だ!とかは言わない。本当はFAガールで対神姫用で作られたのが俺たちだけって話だし、フレズヴェルクと戦って勝てる気しないし.....。まぁそのせいでロクにゆっくりできないし寝ることも許されないような日もある。

なんとなく天使コマンド装備を展開する。何とも頼りない装備はいつ見ても頼りなかった。

 

「おいおい、考え込むのはいいが少しは俺たちを頼ったらどうだ?」

 

後ろから声を掛けられる。慌てながら装備を消す。

 

「...漸雷。起きてたのか」

「おうよ。あいつらと違って俺は幼くないし良い子でもないしな」

「良い子って.....バーゼやマテリア姉妹は良い子じゃなくないか?」

「いやいや、あいつらは純粋なだけだろ」

 

漸雷が隣に座る。

 

「で?」

「は?」

「は?じゃねぇよ。そんな考え込んでなんでもないとは言わせないぞ?」

 

.....お前は何者なんだよ。そんなに俺はわかりやすいか?

 

「それを言ってお前になにか出来るのか?」

「先輩として一言なら言ってやれると思うぞ」

「先輩としてってな....」

 

お互い笑う。何かおかしなことを言ったわけでもない何で漸雷が笑ったかもわからない。でも俺は心配してくれるやつがいるのが嬉しかった。だからだろうか?気が付けば口を開き話していたのだ。

 

「俺が本当に生きていいのか。生きる目的も理由もわからない俺が.....だからって死にたいとかっていう訳じゃないぞ?でも....こう...なんかピンとくるものが無くて」

「あぁー.....やっぱりそうかぁ....そうだなぁ........うん。昔話をしてあげよう」

「なんだよ?急に俺は昔話で喜ぶほど子供じゃない」

「まぁまぁ、良いから聞いてくれ、最初の部分だけだからそんなに時間かからない」

 

漸雷は月を見上げて話を続ける。昔を懐かしむような雰囲気を出しているその姿は美しいがどこか悲しそうに見えた。

 

「時代は少し遡る。これは出来損ないの神姫とそのマスターである少年の話しだ」

 

 

 

 

____________________________________________

 

 その少年は一人暮らしでな一人の時のが多かった。

家族は他界、親戚に頼ることもできなくて.....もう限界だったんだろうな。

 

 ある日、学校をさぼってあてもなく歩いていた。適当に歩いていたからか気が付いたら路地裏に入ってしまっていて迷ってしまったんだ。

すると、奥の方から音がして誰かいるのか?と思った少年はそっちに行ってみた。

そこには神姫が一体。それがさっき言った出来損ないの神姫だ。

 彼女は少年を見ると警戒し銃で威嚇した。その姿はかつての自分を思い出したのだろう。だから彼女を救おうとした。

初めは警戒していた彼女は徐々に警戒を薄めていき少年と共に暮らすことになった。

 

 少年は彼女と関わり思い詰めることも無くなった。おかげで話す友達もできて孤独じゃなくなったんだ。

彼女の方は警戒することは無くなったがどこかの誰かさんみたいに思い詰めた様子だった。

それを察知した少年は彼女へのお礼の為に色々教えたんだ。

 

そしてある日、彼女は少年に聞いた。

 

「何故俺はここに居ていいのだろうか?」

 

と、彼女が何故そんなことに悩んでいたのか。今になってはわからない。でもこれだけは言えた。

 

「君が何故ここに居るかは自分が引き取ったからだ。勝手に居なくなったら許さない」

 

そう言われた時の彼女の顔はわからない。でも「なんだそれ」とか言いながら笑ってたと思う。

 

 

 

____________________________________________

 

「.....まぁ、そんな話でしたとさ。おしまい」

「随分と話を斬ったな....で?何が言いたいんだ?」

 

まったくわからない。というか話が急すぎるんだよ。最初の部分いるか?最後の部分だけ言えばいいだけじゃん.....いや、多分話を短くするのに慣れていないというか下手なだけか?それとも伝えたいことを俺が理解できてないだけか?

 

「えぇ...わからなかったのか。まぁ簡単なことで、考えすぎないで誰かに頼れば少しは楽になれるだろうってことを言いたかっただけだよ」

 

そう言って屋上から出ていった。

 漸雷って本当に何者なんだろうか?FAガールって割には大人びてるし、俺に色々アドバイスをくれるし....俺と同じだったりするか?どうだろう...確信もないから聞くことは出来ないけど

 

というか頼れれば俺も頼りたいわっ!!




一体、漸雷は何者なのか!?
それが明らかになるのは終盤(....何話後になるか)
それに敵が決まっていない今ストーリーはより進まなくなる!
この小説はギャグ路線に変更できるのか!?主人公は立ち直れるのか!?
次回もきっとシリアスが待っている。


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【スレ風】元神姫マスター集会【思い出語り】

一度でいいからスレ風のを書きたかったんです....ただそれだけです。
ストーリーに影響はそんなにないです


              【思い出語り】神姫のマスターの集会

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

154 名無しのマスター

 

そう言えばFA:Gが登場してから1年経ったんだな

 

 

155 名無しのマスター

 

そうだな

 

 

156 名無しのマスター

>>154

そうなのか?

 

 

157 名無しのマスター

>>156

神姫が発売停止になったのが3年前でその2年後にFAガールが登場した

 

 

158 名無しのマスター

 

そう考えるとあの状態からよくFAガールは売れたよな~

 

 

159 名無しのマスター

 

このまま神姫も復活してくれればいいんだが

 

 

まぁ無理だよな

 

 

160 名無しのマスター

>>159

難しいよな

FAGだってハッキング対策とか色々してやっと売り物になったんだし

 

 

161 名無しのマスター

 

FAガールって実際どうなんだ?

 

 

162 名無しのマスター

 

・神姫と同等の装備量

・それら全ての装備を組み替えることが出来る

・ハッキングや改造対策の強化

・ナノマシンにより人体に限りなく近い肌

・ライドオンシステムの廃止

・CSCの廃止

 

俺が知ってるのはこのくらいかな

 

 

163 名無しのマスター

 

>>162

CSCの廃止って皆個性が無かったりするの?

 

 

164 名無しのマスター

 

CSCが必要なくなったってのが正しいかな

CSCを一つにまとめて頭部にまとめたから

 

 

165 名無しのマスター

>>164

そうだったのか!?

だから頭がでかくなってたのか

 

 

166 名無しのマスター

>>162

何でライドオンシステム廃止したんかね?結構いいシステムだったのに

 

 

167 名無しのマスター

 

確か改造でマスターにもダメージがいくように出来たからじゃないっけ?

 

 

168 名無しのマスター

 

マジか

そりゃ廃止して正解だな

 

 

169 名無しのマスター

>>166

まあ代わりに携帯で指示出したりできるけど

 

 

170 名無しのマスター

>>164

でも少し機械的になっちゃったなよな

会話は出来るけど何か物足りない感じがする

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

638 名無しのマスター

 

そう言えば知ってるか?

 

 

639 名無しのマスター

 

ん?

 

 

640 名無しのマスター

 

何だ?

 

 

641 名無しのマスター

 

最近路地裏で噂されてるFAガールの話しだよ

野良神姫を倒して回収してるらしい

 

 

642 名無しのマスター

>>641

それマ?

FAガールが神姫を倒すとか嘘だろww

 

 

643 名無しのマスター

 

だよなww神姫と違ってバトルフィールド外で攻撃できないのにどうやって倒すんだよww

 

 

644 名無しのマスター

 

物理攻撃じゃない?

武装が使えないだけで体の性能はそのままなんだし

 

...そうだとしたらそのFAG強すぎだけど

 

 

645 名無しのマスター

 

いや、情報によると武器を使ってたらしい

 

 

646 名無しのマスター

>>645

ならそのFAGは改造されてたってこと?

 

 

647 名無しのマスター

 

路地裏で謎のFAガール!

 

...なんか昔にこんなことなかったか?

 

 

648 名無しのマスター

>>646

そういう事なんかな?

バトルフィールド外でも使えるってことは武器を改造したか神姫の武器を使ったのどっちかだろうし

 

 

649 名無しのマスター

>>647

アレだろ?

4年前、ネットでジャックザリッパーって呼ばれてた通り魔神姫

 

 

650 名無しのマスター

 

そうそうそれ

あれも知らないうちに話されなくなったけどどうなったんだろうな?

 

651 名無しのマスター

 

誰か引き取ってなかったっけ?

確かF0優勝者の友人

 

 

652 名無しのマスター

 

どっちの?

 

 

653 名無しのマスター

 

おとこの娘

 

 

654 名無しのマスター

 

理解した

 

 

655 名無しのマスター

>>653 >>654

おいww

 

 

656 名無しのマスター

 

あの子もよく引き取ったよな~

どうせあの神姫じゃじゃ馬だったんだろ?

 

 

657 名無しのマスター

 

そうでもなかったぞ

 

 

658 名無しのマスター

>>657

kwsk

 

 

659 名無しのマスター

 

マスターの子が転んだ時も心配して「大丈夫か?どこも痛くないか?」って言ってて

...なんか保護者みたいな感じだった

それにバトルも強いし戦ってみたらボロ負けしたわww

 

 

660 名無しのマスター

 

流石ジャックザリッパーだな

てか保護者みたいな感じってどういうことだ?

 

 

661 名無しのマスター

 

話しを聞いたら毎日掃除とか料理してたらしい

 

 

662 名無しのマスター

 

なんだそれ羨ましいな

俺マオチャオだったからそんな事一切してもらってないなぁ

 

 

663 名無しのマスター

 

っふっふっふ、うちのストラーフも料理とか朝起こしてくれたりしたぞ

 

 

664 名無しのマスター

 

お前らに分かるか!

イーダ型の娘に掃除してもらった時にベッドの下の本がバレた俺の気持ちがッ!

 

665 名無しのマスター

>>664

ふむ...続けて

 

 

666 名無しのマスター

>>664

そのまま同人展開ですねわかります

 

 

667 名無しのマスター

>>664

わかるぞ

俺もアーンヴァルに見つかったんだよ

その時はそっち系の知識を持ってなかったから助かったけどもしもっていたら....

 

 

668 名無しのマスター

>>665 >>666

続けないからな?そっちの展開もしないからな?ww

 

>>667

こんな所に俺と分かり合えるものがいたとは

 

PS.本は粉々になりました

 

 

669 名無しのマスター

 

何があったしww

 

 

670 名無しのマスター

 

話がずれてるから戻そう

とにかく今はその路地裏のFAガールを警戒した方がいいのか?

 

 

671 名無しのマスター

 

人を襲ったって話は聞かないから心配ないんじゃない?

 

 

672 名無しのマスター

 

これでFAガールまで改造出来る可能性が出てきてしまったのか

なんか悲しいな

 

 

673 名無しのマスター

 

FAガールが無くならないことを祈っておこう

神姫の無い今FAガールが俺たちの心の支えなんだから




アレサ「なにこれ?...路地裏のFAガールって俺だよな?マジでバレてんのか」



やっぱり難しい....もう少しスレ系を見て勉強すればマシになるかな


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19話

最近朝が寒いですね。布団から出られなくなって....
温かいものが欲しい


 バトルフィールド内。

装備が減り弱体化したと思って戦ってみたがそこまで弱体化していなかった。

確かに武装が減り攻撃力が下がり、防具が減り防御力も下がった。だがブースターと軽量化のおかげで機動力が上がり動きやすくなった。

そのおかげか今迅雷とも問題なく戦えている。これがもし今までの装備なら迅雷の速度に追いつけず負けていたか範囲攻撃で吹き飛ばしていたかのどっちかだったろう。

 

 ブザーが鳴り試合終了を知らせる。結果はこちらの敗北。まだ慣れていない装備なのだ良い方だろう.....言い訳じゃないからな?今まで大型の装備ばっかりだったからこういう軽い装備はまだ慣れてないんだ。それに正面からの戦闘はこの装備じゃしたことないし....え?神姫はどうやって倒してるのかって?奇襲して驚いている間に銃でバンッ!ってするだけ。ね?簡単でしょ。

 

バトルフィールドから出て武器を消す。いつでも出せて好きなように消せる相変わらず便利な能力だ。何でFAガールにはこれを付けなかったのだろう?と思ったが外で戦闘が出来ないならその必要もないのか。

 

「アレサもなかなか強いじゃないか」

「それでも負けるのは悔しいがな」

「そうかアレサも悔しがるのだな」

「俺だって悔しがるわ!」

 

俺に話しかけてきた迅雷が驚いたように答える。

 

「最近のお主はまるで魂の抜けた人形のようだったから気合を入れさせてやろうと思ったのだがその様子なら必要なさそうだ」

「は?」

 

しかしそんなに酷かったのだろうか?

確かに考え事をしていたが前みたいに全く動かないわけでもないしバトルもしていた。事件調査とかもしていたしパット見でそうは思わないはずだ。

 

「なんだ気づいてなかったのか?自分の事に気づいていないとはまだなっておらんな」

「....何でバレたのか参考に聞いて良い?」

「あぁいいぞ。まず.....「まず?」...まず何よりも気合が感じられなかった!」

「き、気合!?」

「あぁそうだ。バトルの時、お主は勝っても負けても悔しがることも無かったし喜ぶこともしなかった。まずそこでおかしいと思った。もう一つは最近、お主何処に行っているんだ?轟雷も心配しておったぞ」

 

....迅雷....大して関わっていないお前にもそう思われてしまったのか...いやまぁ仕方ないよ?だって真昼間にいきなり外に飛び出て行くんだから心配されるよ。怪我とかしてないのが救いだけどもし怪我でもして壊れたら俺のやっていることがバレるだろう。

いやぁ~なかなか危ない橋を渡ってるんだなぁ俺って....いやいや他人事じゃない俺の事だ。

 

「ファクトリーアドバンスに行ってるんだよ。ほ、ほら俺の装備さ色々新しくなってるから調整が必要なんだ」

「....本当か?」

 

迅雷がジト目で聞いてくる。可愛いな...って違う。

 

「あぁなんたって新技術だぞ?そのくらい慎重にもなるさ」

 

迅雷も「そうか」と言って武装の手入れに戻った。

実際は新技術でも何でもないどちらかというと旧技術なんだがFAガールに搭載するのは初めての試みだから嘘は行ってない。

....今日はFAガールが襲われたって話が無いから外に出る理由もないし暇なんだよな。自分の姿でも見るか?この体になってから色々あったせいで自分の姿もロクに見てないんだよな髪の色は知ってるけど目の色知らないのもそれが理由だし....カッコいい系の見た目がいいなぁ~

 

 

 

 

 洗面台に上る。

自画自賛になるのだろうか?いや作り物の体だからセーフだな。

鏡に映る自分は俺が思ったよりも美しく儚いものに見えた。

腰辺りまである白い髪、白い肌、ジト目気味のやる気のない赤目に細い手足。

願いは叶わなかったが美しい系で、さぞローブが似合いそうなファンタジー物で出てくる魔法使いみたいな感じだった。

.....全く性格に合わんな。誰だよこんな合わない性格の奴は...うん、俺だわ。

今思うと今までこんな姿の子があんなにゴツイ装備を付けていたなんて....ありだな。

目が赤ってことも衝撃だし、アルビノだっけ?FAガールにそんなものは無いけどそんなイメージだったのかね?

 

....ん?

髪の先の方に目がいった。白い髪であることに変わりはない、だが髪の先に紫が混じっていた。少なくとも今まで紫色が混じっていたことは無い。

汚れかと思い蛇口を捻って水を出し髪を洗う。

だが落ちることは無かった。認めたくないが地毛らしい。

一体、何故髪の色が変わったのだろうか?鏡は見てないが髪は見れるから知らなかったという事は無いだろうし....変更点と言ったら装備か?あの《テンペスタ》って装備。使うなと言われている理由が何が起こるかわからないって言うのだしそれが理由だったりして...って考えすぎか。

 

 

 

 ....試しに装備してみるか?ちょっとだけなら不具合が起きても大丈夫だろうし.......

イメージを固めて装備を出そうとする。だがうんともすんともいわない。まるでそれ自体が無いみたいな...それほど違和感というかおかしいというか。語彙力が足りないからそんな表し方しかできないが本当にそんな感じなんだ。

まぁ、でも使うなと言っておいて中身が無いとは予想外だったが逆に安心した。中身のわからない爆弾を抱えてるのは勘弁したいからな。

 

 しかし《テンペスタ》って何だったんだろうな。装備が無いからわかんないけどマスターの話しから推測するに神姫の装備をFAガール用にしたものなんだろう。だが神姫が危ないと言われていたのは外でも武器が使える....殺傷能力があり、それを悪用するものが出てきたからなんだろ?

今の俺は殺傷能力があるだろ?神姫の装備使えるわけだし、神姫回収の時は武器使ってるし....あれ?俺って結構危なくない?今更感がすごくするけどそうだよね?

....深く考えないでおこう。俺が悪用しなければいいだけの話しだし。




アレサ「そういえば紫髪のキャラって居ないし別に問題ないか」
漸雷「いや問題ありまくりだろう」
アレサ「死ぬわけでもないんだし大丈夫でしょ」
漸雷「そもそも異変が起きてる時点で大丈夫じゃないッ!」
アレサ「えぇ....」
漸雷「大丈夫じゃないだろう。ファクトリーアドバンスに行って検査しとけ」
アレサ「後でね」


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20話

いい加減ストーリーを進めたいなぁ、と思ったので書きました。
なので今回少しだけですが進みます。



 突然だが、さっき思ったことを言っていいだろうか?よく俺みたいに自分の世界ではなく他の世界に行った話はあるだろう。大体そういう話は死んで神様が「仕方ないなぁ」みたいな感じで転生してるじゃん。

ほらでも俺って死んだわけじゃないと思うんだよ。だって死んだとしてその時の記憶が無いのは不自然じゃん?

 

 

 

 .......まぁいくら考えても結局今こうしてアニメの世界にいるわけで.....本当の俺は今どうしてるのか。気にならない?と聞かれたらすっごく気になる。

いやだって考えてごらん。もし俺の体はそのままでこっちで過ごす時間=あっちで俺が寝ている時間だったりしたら4カ月くらい寝ている訳で普通に考えると大ごとだ。

 それとこの世界は俺が来る前から色々改変されていると思う。

理由はこの世界に来たのが轟雷の起動と同じなのにそれより前の事が変わっているからだ。少なくとも俺の知ってるフレームアームズ・ガールは神姫という存在は無かったしバトルフィールド外で戦うことも無かった。

 

 

 

 

無駄なことを考えながら最後の一体にナイフを突き立てる。

 

「助け...て...マ..ス....」

 

突き立てたナイフを抜き周りを見渡す。機能を停止しそこらに転がっている神姫と目が合う。

最初は気分が悪くなるこの仕事も、もう慣れたさ....だってもう二週間だもん。

 

 ずっとこうやって戦っていたおかげでFAガールの中で一番奇襲がうまくなってると思う。

....まぁバトルで奇襲なんて使えないけども...

 

 神姫を回収してドローンに載せファクトリーアドバンスに輸送する。

俺はそのままあおの家に帰りいつも通りに行動する....はずなのだが最近変わったことがある。前回の漸雷もそうだったが皆が俺に話しかける回数が増えてきている。

そりゃまぁ一人だけ輪に入らない子が居たら入れたくなるよねぇ~....なんていい子たちなんだろうか、涙が出てきそうだよ。正直俺にとっては邪魔でしかないのだが、そう言ってしまっては俺が人でなしのクズみたいな感じになりそうだから本人たちに言うのはやめておいた。

 

 

 

 

 少し歩いてから違和感に気づいた。まるで誰かに見られているような...なんていえば......そう、尾行だ。尾行されているようなそんな感じ。

だが周りを見ても人しかおらず怪しそうな存在はおろか追ってくる存在も見つからなかった。気のせいであればいいのだがもし違うとしたら何のために尾行をしている?まさか神姫を回収しているのを見られたのか?

もしそうなら色々マズいな。

少し歩くスピードを上げる。装備を人通りの多い道じゃ使えないから仕方ないが正直今すぐにでもブースターで逃げたいところ。

ブースターを使うため人通りの少ない路地裏に入る道を探す。路地裏はあるのだがどこもかしこも人がいてブースターを使えそうな場所は無い。

後ろかの視線が近づいている。いっその事ここでブースターを使って...それは駄目だ。もしそれで尾行している奴が俺を攻撃してきたら、俺のせいで誰かが怪我をするかもしれない。

 それにこのまま帰ったらあおの家がバレて襲撃される可能性も....そうなれば俺のやっていることが轟雷たちにバレるし、あおが怪我をする可能性もある。ファクトリーアドバンスに行ったとしても同じだ。

......なら少し遠くに行って迎え撃つか?それなら被害を受けるのは俺だけで済むしバレる心配もない。そうと決まれば行動だ。

 

 一様インストールしておいた旧装備のグラインドローラーだけを出して早めに移動する。

グラインドローラーで地面が削れないのかって?今使っているグラインドローラーに地面を削る効果は無い。そりゃバトルフィールドなら削れるけど現実で削れたら危ないじゃん。だからバトルフィールド外なら危険は無いようになってから大丈夫....まぁそのせいで普通のFAガールは神姫に勝てないんだけど。

 

 話を戻そう。本通りだと人が多すぎたから行った道を少し遠回りしてさっき神姫を回収した場所に戻った。

ここなら人は少ないし逃げるも戦うもできる。さてどうする?戦って情報を抜くか逃げて安全を取るか.........やっぱり逃げようって思ったけど戦った方がいいよね。もしバレてたら情報を持ち帰られるってことだし。

 

 グラインドローラーを収納して装備《コマンド》を出す。

 

 

 

 表通りから出る光を背に敵が出てくる。大きさやシルエットからして神姫であることは間違いない。ただ武装がおかしい。防具は顔を隠すためのバイザーの様なものとナイフを持っているだけ、スレで見たジャックザリッパーを思い出すその姿と装備からは恐怖だけでなくもっと恐ろしい何かを感じた。

銃を構え警戒する。忠告に足元に一発撃ち込むが敵は気にすることなくこちらに歩いて近づいてくる。

 

「動くなっ!つ、次は当てるぞ!?」

「.........」

 

そう言っても無言で歩いてくる敵に俺は恐怖を隠せなかった。銃を構える手が震え、体を支える足がガタつき膝が笑う。こいつと戦えば確実に勝てないと頭の中で警告が流れる。

逃げたいと思うが逃げれるとは思えない。グラインドローラーで逃げたというのにそんなに時間をかけず俺の前に出てきた。どんなトリックを使ったかは知らないが簡単に逃げれないだろう。

 

 相手が足を止め静寂が流れる。

向かい合う形になるのだが......こっちは警戒してるのに相手が警戒を一切してない。いや警戒する必要がないのだろう。俺から見ても一切隙が無く、攻撃するタイミングを見つけることが出来ない。

 

 

 

 

 

 視界から敵が消えた。

その瞬間、背中に衝撃が襲う。

蹴とばされた俺はそのまま飛ばされた勢いを殺し着地する。

さっきの速度からして速度重視。やっぱり装甲が無い分速いのだろうか?一様俺も装甲ほとんど無いんだけど一体何処からあんな速度が....

どちらにせよあの速度を活かした攻撃は今の俺には痛い。今の俺には大盾も無ければ装甲も薄いからな。

 

 

 また敵が視界から消える。

 間違いなく次、攻撃を食らったら体のどこかしらが壊れるだろう。だから絶対に攻撃を防がなくちゃいけない。だが俺にできるだろうか?

俺の装備はボロボロの装備と心もとない貧弱なハンドガン、もしこれで防げたとしても次はどうなる?攻撃は出来るか?また防げるか?そもそも勝つ見込みはあるのか?

 

 

[自動状態チェック開始....

         バッテリー..63%

         弾数........30発

         損傷........頭部損傷:93%

              背部損傷:67%

              肩部損傷:83%

              脚部損傷:77%

              武装損傷:69%

              防具損傷:38%

 

 

               《コマンド》の破棄《テンペスタ》の使用を提案します]

 

「...は?《テンペスタ》の使用提案?」

[《コマンド》を強制解除。《テンペスタ》の強制展開を開始]

「なんだ?....っくっっっがあぁあ!!」

 

謎のシステムボイスと共に感じるはずのない熱が襲う。

急なだったから体の制御を放し倒れ声を上げる。

 

 

 

[データ不十分のため一部のみ展開しました]

 

 

 

 っく....ふぅ。慣れてきた。

展開されたレーザーライフルを杖のように使い体を起き上がらせる。

視界は赤く見づらいし体からは蒸気が出て今すぐにでも冷却したいと思うほど熱いし関節が錆びたと思うほど重い。レーザーライフルを構えるが狙いも定まらず膝をつく、こんな状態じゃまともに戦えないだろう。

 

 

 目を閉じて自分が死ぬ時を待つ。当たり前のことだが死ぬのは怖い。そりゃそうだ。誰だって死ぬのは怖い。でも今まで何体もの神姫を撃破してきたんだ。その順番が自分にまわって来ただけ。そう考えて落ち着こうとする。

 

 

 

 

 

 

 .....?いつまで経っても攻撃が来ない。

薄目で確認する。敵は後ろを警戒しナイフだけでなく他の装備を展開して....るのか?よく見えないからわかりずらい。それに敵で隠れているから何に警戒してるかもわからないし....

後ろから不意打ちで攻撃したいが冷却中のため体が思うように動かない。

 

 あぁ....また体がボロボロになっちゃったなぁ。

そんな事を考えながら意識は遠ざかっていき視界が真っ暗になった。




 アレサを襲った謎の敵はいったい何者なのか!?
そしてその謎の敵を戦っていたのは誰なのか?
次回「真実の種」

作者的に文字数いくかが心配です。


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真実の種

はい。
すいません遅くなりました。
あとサブタイトル通りの内容にできなかったので変えました。


 バイザーを付けた神姫は先ほどまで展開してなかった装備を展開した。

アレサを殺す気なんだろう。だがそんなことはさせない。

 

 アレサが手も足も出ずに負けたんだ相当強いだろう。

正直勝てる気がしない。だが今ここでどうにかしなくてはアイツが死ぬ。

足のケースに収納したナイフと落ちていた銃を構える。

それに反応したのか神姫はこちらを向いた。

幸いバトルフィールド外でも武器以外の装備は能力を発揮出来るのが救いだがこれでどうにか出来るかといわれれば首を横に振るだろう。

でもアレサが起きるまでの時間を稼げばいいんだ。勝つ必要はない。

 

 距離を取りながら銃を撃つ。

突撃はせずに反応のしやすい距離で戦う。

撃った弾はしっかりと敵を捕らえ命中した。だがそれがダメージになっているようには全く思えないほど神姫は動かなかった。いや実際にダメージになってないのだろう。神姫の装備は見たことのないタイプ。どんなものが付いていてもおかしくない。

それに俺の撃っている銃がいくらアレサ用のカスタマイズをした銃でも所詮はハンドガンだ。貫通力は低いし与えられるダメージも少ない。

なら無理にでも近接で

 

 

 

 

 

 気が付けば空を見上げていた。寝っ転がった記憶は無い、それに体が思うように動かない。

...あぁ勝てないことは知ってた。戦いには負けた___

 

 

 

 

___でも賭けは俺の勝利だ。

 

 

____________________________________________

 

 

 

 なにがあった?

目を覚まして最初に目に入ったのは倒れている漸雷とそれを見下ろしている奴。

 

「漸雷大丈夫か!?」

「気が付いたなら今すぐここから逃げろッ!」

 

近づこうとした俺に漸雷はそう言った。

確かに今逃げれば間違いなく逃げ切れる。でも漸雷を見捨てる?そんなことできるはずがないだろ!

恐怖で考えがまとまらない。体が震えあるはずのない寒気が俺を襲う。だが____

___それでも俺はッ!

漸雷と奴の間に割って入る。

 

「時間を稼ぐ。そのうちに逃げてくれ」

「何言ってんだ?そんなことできるはずないだろ!?」

「___テンペスタ起動」

[現在の起動した場合システムの損傷確率「いいからやれ」....了解。データ不十分のため25%で展開します]

「お前まさか___いや、わかった。死ぬなよ?」

 

自分を光が包んだと同時に体が強い熱に襲われ、手にしか展開されてないテンペスタを見た漸雷が驚いた表情になる。だがそんなことに反応してる場合じゃない。

 

 これは自己満足だ。漸雷を見殺しにしたくないという理由で漸雷の行為を無駄にする愚かな行動だ。

でもそんなことは承知の上だ。

 武器を召喚する。出したのは二本のビームソード。

それを逆手持ち地面を蹴った勢いで斬りつける。だが防がれた。そのまま着地し後ろから攻撃をする。だが攻撃が届くことは無くあと数ミリで剣は手で止められた。

こうも簡単に防がれるとは思ってもみなかった。少なくともテンペスタを使っているのだから性能は奴に近くなっている筈なのにその差が埋まった感じが無い。

 武器をしまい手が離れた瞬間に大剣を召喚。すかさず握りしめてそのまま力任せに振る。だがそれも止められた。

そのまま距離を取りレーザーライフルを出して狙いも付けず乱れ撃つ。

撃たれたレーザーは奴に当たることは無いが壁や物を削り煙幕のように舞い視界を遮る。

ビームソードを一本出して煙に隠れながら接近する。幸い敵は気づいてない.....なら

 

「ここだぁぁッ!」

 

手に持ったビームソードを力いっぱい振る。煙を裂きピンクに輝く光剣は確かな手ごたえを俺に伝えれくれた。

頭を狙ったんだ。ただでは済まないだろう。そう願いながら距離を取り煙が晴れるまで様子を見る。

 

 しかし安堵する暇はなかった。次の瞬間、煙の中から奴が飛び出てわき腹に蹴りを入れた。

体勢を立て直し銃を召喚。射撃体勢入り撃つ。数本のレーザーが煙を裂き、そこを中心に煙が晴れた。

だがそこには奴の姿は無く散らばった破片と装備の破片しかなかった。

 

「奴が何処に行ったか分かるか!?」

[マスター追いかけるよりも体の修復を優先してください]

「....チッ。漸雷が何処にいるかわかるか?」

[索敵中___索敵中___こちらに近づいているようです]

「は?」

 

何で逃げろって言ったのに戻ってきてんだよ。まぁ助けに来てくれたならうれしいけどさ。危ないだろう.....いやそれは俺も同じか。

 

「おーい、アレサ!いーきーてーるーかー!」

「あぁ、生きてるよ」

 

....お前だってボロボロだろうに。

遠くから聞こえた漸雷の声に安心し仰向けになる。

 

「はぁ...はぁ....はぁ...良かった。無事だったんだな」

 

近くに来た漸雷が最初にいた言葉はそれ、心配してくれたのは嬉しい。でもな?

 

「これの何処が無事だって言うんだ?」

「それもそうか。まぁでも生きててよかったな」

「お互いにな」

 

漸雷が手に捕まり引っ張ってもらい起き上がる。

あぁ俺は生きている。そう実感させる何かがあった。

 

「しっかし派手にやられたなぁ。これじゃまたファクトリーアドバンスに逆戻りだ」

「あぁ~これどうやって誤魔化せばいいんだろう?」

「あ・き・ら・め・ろ☆」

「だよなぁ」

 

漸雷の無慈悲な言葉にうなだれる。

 

 というか結局アイツは何だったんだろうか?神姫としてはおかしいほどの能力。とどめを刺すタイミングなんていくらでもあったのに刺さない理由....全く意味が解らない。

 

[マスター。先ほどの敵の情報解析が終了しました。確認しますか?]

「.....へ?うっそだろお前!?」

 

余りの驚きに起き上がる。

 

[ウソではありません。確認しますか?]

「...あっ、うん。お願い」

[了解]

 

漸雷に先にファクトリーアドバンスに行くように言ってから、頼むと目の前にデータが映し出される。

 

[先ほどの敵の装備は様々な神姫の装備を無理やり接続したものかと。動きからボディの整備はされておらず実際の性能は少なくとも45%ほど高いと思われます]

「ん?ちょっと待ってくれ」

[どうかしましたか?マスター]

「つまり俺は万全な状態じゃない敵にボコボコにされた訳か?」

[そういうことになります]

「えぇ....」

[それとこれを確認してください]

 

そう言って新しいウィンドウを開き画像を映し出す。

それは先ほどまで戦っていた敵の逃げる際のものでボロボロ.....ではないがそれなりにダメージを受けた敵が映っていたのだが___

 

「これがどうしたんだ?」

[頭の辺りをよく見てください]

 

そう言い頭の辺りを拡大する。そこからは壊れたバイザーを押さえているのが分かるがそれ以外に情報になりそうなものは無い。

 

[.....マスター。それは本気で行ってるのですか?]

「え?」

[髪を見てください]

「...髪?」

 

言われるがまま髪を見るが紫色の長い髪があるだけで特におかしいところは無い。

 

[わかりました。マスターはアホですね]

「おい待て、そんなヒント無しに急に言われてもわかる訳なぇだろ」

[そうですか?少なくとも漸雷などに聞いてみればすぐに答えを導くと思いますよ?]

 

こいつ....誰だよ。こんなムカつく奴をAI?にいれたのは。...って

 

「お前、名前なんて言うんだ?」

[そうでした。お初にお目にかかります。私はサポート用AI...名前は無いです]

「そこまで言って名前は無いのかよ!」

[なら、マスターが決めてください]

「...いいのか?俺、ネーミングセンス無いけど」

[ならやめますね]

 

こいつ....一体どんな風になればこんなおかしいAIがサポートになるんだよ。

 

「いいや、やってやる。俺のネーミングセンス甘く見るなよ?」

[そうですか。そこまで言うなら良い名前を期待します]

 

せっかく追い払えた敵が万全な状態じゃないという現実とクッソムカつくAIの名前を考えながら漸雷を追いかけた。

 




次回は完全に未定です。
ちょっとオリジナルを書いてみようと知り合いに言われたので....ロボ物書きたい(ボソ


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決意

 お久しぶりです。
最近はオリジナルを出していましたが戻ってきました。
設定とか目指してるエンディングとか忘れてますがこれからちょいちょい出していきます。

16話の3年前を2年前に変更しました。これで新武装神姫までかける。


 コツコツコツと足音が闇に吸い込まれていく。

右手には漸雷のダブルバレルガン、左手にはタクティカルナイフ。今持っているのはその二つだけ、他の装備は何もない。

 

 少し歩くと広い場所に出た。

敵の数は13、装備は不明、弾は十分。

まずは近くの敵の頭に一発ぶち込んで、一気に走り出す。

 敵の撃つ弾を避けながらこちらも撃つ。....が弾は一発も当たること無く見当違いの方向へ飛んでいく。だがそれは予想内。

持っている銃を敵に投げる。投げられた銃は敵の撃った弾に当たり爆発を起こした。

その爆発に驚いているやつをナイフで刺しもう一体を蹴り飛ばす。

 

 残りは9体。だったら

 

「かぐや、準備は良いな?」

[テンペスタ準備オーケー]

 

「テンペスタ起動」と言うと体が光り、不完全(・・・)なテンペスタを身にまとった。

あとは無双だった。敵の銃弾を避けナイフで斬り、銃を奪いそれを撃つ。今までロクに勝てないのが嘘の様な無双っぷり、それもそのはずだって......

 

 

 

                  ―winnerアレサ―

 

 .....この戦いは訓練なんだから

 

 

 

 

 「お疲れさま。やっぱりアレサは強いね」

 

そう言いながらマスターが出迎える。

 

「強いのか?」

「そりゃ、神姫のマスターが操作してる神姫13機を相手取ってHP半分も減ってないんだから強いよ.....でもごめんね」

「...マスターは悪くない」

「それは....そうだけど」

 

あぁそうだ。マスターは悪くない。仕方のなかったことなんだ。

自分の写った鏡を見ながら自分に言い聞かせる。

完全に紫色に染まった髪と今までなかった神姫と同じ関節がある自分を見ながら....

 

 

 

 

 

 

 あの戦いの後、ファクトリーアドバンスに帰ったのだがボディの損傷が思ったより酷く修理をすることになった。

髪の色は前からちょっとずつ紫色になってたから驚きはなかったのだが、問題はここからだ。体を修理するために関節とか色々外すのだが、俺の体.....神姫と同じ規格だった。というかほぼ神姫だった。

今まで自分を神姫だと思わなかったのは使っていたパーツが専用のもので関節の見えないものだったからなのだが、もう替えは無く替えが出来るまでは神姫のパーツを使うことになった。

 

 ちなみにあれから1週間経っている。漸雷のほうはあおのところに帰り、俺はファクトリーアドバンスで修理。轟雷たちに心配を....かけてないはずが無いか。

....あぁ、家に帰ったら充電君の刑に処されるんだろうな~......ってそうだ。別に帰る必要ないじゃん。原作を守るだけなら無理に関わる必要はないしさ。しかも俺がファクトリーアドバンスにいるって言ったら轟雷たちも心配しないだろう。うん、完璧だ。

 

 

 

 「それはちょっと難しいな~」

 

知ってた。そりゃそうだよな。

そもそも俺と轟雷があっちにいるからスティレットたちを送ったんだしそうなるわな。

 

「あ、でもね。当面は帰れないと思う」

 

深刻そうな顔をしてマスターが言う。

 

「アレサとフレズの二人で行って欲しい場所があるんだ」

「何処へ?」

「神姫たちの運命が変わった場所___」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あー、あー、テステス。二人とも聞こえる?』

「問題ない(よ)」

『作戦を確認するよ。

これから二人には千代田区に行ってもらう。そこの何処かにあるトンネルを見つけ、アレサは潜入。フレズは帰ってきて』

「え~ボクだって潜入したーい」

『駄目。フレズだと潜入じゃなくて強襲になるでしょ?』

「なーらーなーいー」

『...仕方ないわね。アレサが帰ってきたら一回だけアレサと漸雷の二人と戦う許可をあげるからそれで勘弁して』

「言ったね?約束だよ!」

「え、俺と漸雷は犠牲ですか?」

『それはそうとアレサの装備はヴァルと同じので良かったの?』

 

マスターめ、話を逸らしやがった。

 

「今までの装備は汎用性が皆無だからこっちの方がいいと思う」

『....そっか、二人とも無事に帰ってきて』

 

その願いを聞きながら俺たちはファクトリーアドバンスを後にした。

 

 

 

 約二時間後、やっと千代田区に着いた。

千代田区への道は通行止めになっており、中は人はおらず沢山の野良神姫が人のように店を開いたり、それを買ったりしていた。これ以上フレズヴェルクがいるのはマズいか?

 

「フレズヴェルクは戻ってくれ」

「まだ入り口は見つかってないよ?」

「神姫が多い。フレズヴェルクと一緒に動いたら目立ちすぎる」

「そっか、僕と戦うまでに壊れないでね?」

 

そう言い残しフレズヴェルクはファクトリーアドバンスに帰った。

これで俺一人。何をしたって問題ないだろう。

 

 

 

 

 

 

 ビルの上から降り、神姫のいる場所に出たがビックリするほど警戒されなかった。

まぁそうだよね。どっからどう見ても神姫だもんね。でも今回はそれを利用させてもらおう。

しかし、人のいない神姫だけの楽園。って聞いていたが本当にその通りらしい。何処見ても神姫しかおらず、皆が思い思いに生きている。

 

 ....こんな場所を俺は知らない。

あぁ、やっぱりこの世界は俺が来る前からどこかおかしい。心の中で思っていたそれは核心へと変わった。ならどうする?もう原作と言ってる場合ではない。俺は俺の方法であいつら(轟雷たち)を守る。

 

 

____________________________________________

 

 

 

「アレサが行方不明?一体どういうことですか!?」

 

急に来たアレサのマスターから聞いたのは信じたくない話。

アレサの行方不明と今までアレサが行ってきた任務。それらはあおたちに衝撃を与え、漸雷に後悔させるには十分すぎる真実だった。

 

 

「あのバカが....」

 

漸雷のつぶやいた言葉を返すほどの余裕ある者はその場にいなかった。




 .....はい、シリアスです。
次回から本格的に主人公が単独で動くようになります。こんなので原作通りに終わるのかという心配はもう諦めました。これからは原作からどんどん離れていくでしょう......駄作になりそう。


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(没)異世界の異世界

没ネタです。
因みにこの異世界に行くまでの流れは次に出す本編と同じになります。


 あれから何日たったのだろうか?

人の住んでいる場所の近くで充電をしながら思う。充電君がない俺がどうやって充電するの?と悩んでいたがクレイドルという神姫用の充電施設を代用することが出来たのでその心配も無駄になった。

神姫たちは直接ケーブルを使うことで充電可能らしいのだが俺はオミットされていた。

 

 だがこれからどうすればいい?目的は決まった。だがそれをどうすれば実現させる?

神姫や俺を襲った神姫らしき敵、漸雷や俺の存在。原作との違いが多すぎる。.......俺より前に例外の存在がいた?それとも神姫のいる世界とこの世界(フレームアームズ・ガール)が合体した?でもそのどっちかしかありえない。

 .....はぁ、考えても仕方が無いか。もう少し情報を集めよう。充電は90%、十分だ。

クレイドルから出て神姫の楽園に向かうことにした。

 

 

 

 相変わらず神姫たちが人間のように暮らしている楽園は何の警戒もなく俺を迎える。

見た目が神姫そっくりだから仕方ないと思うが無警戒過ぎないか?検査するとかなんかあるだろ?.....敵を心配しても仕方ないか。

因みに店にはパーツやクレイドル、武器やビデオなど売っている。だが一つ気になることがある。何で食べ物が売っているのかだ。神姫は多少飯を食べることが出来ると聞いているがそれにしては多すぎる。まるで____人間が食べるような。

....まぁ捨てられた神姫が集まる場所でそんなことがあるはずないが。

 トンネルの場所も判明した。公園から入ることが出来る。だがファクトリーアドバンスに報告するつもりはない。そうしたらファクトリーアドバンスが強襲をし、この世界の真実を知ることが不可能になる。だからこれは俺がしないといけないことだ。

 

 

 

 ヴァルと同じ装備を付け、俺は楽園に突入.....することは無かった。

足元に銃弾を一発撃たれた。周りを見ると街灯の上に一体の神姫が銃を構え俺の周りには大量の神姫が武器を構えていた....相変わらず運が無いな。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ....はぁ....」

 

左胸は中身が見え、体中から火花を散らしながらも俺は勝った。

神姫は殺していない。戦闘不能になる程度のダメージを与えられ機能停止させただけだ。

武器をしまい座りたくなるがここは敵の拠点。この騒動を聞いて増援が来るかもしれないため急いで逃げることにした。

 

 

 思ったよりも損傷が激しい。左胸のせいかさっきから意識が飛びそうになる。

だがもう少しでクレイドルの置いてある場所に戻れる。あと...す..こ.....し....

 

 

 

 

 

 「こ..こは?」

 

目を覚ますと知らない部屋にいた。

気を失って気が付いたら知らない部屋。あおの部屋に初めて入った時を思い出す流れだな。

なんて思っているとドアが開いた。

入って来たのは高校生くらいの男とアーンヴァル型の神姫。何故神姫が?という疑問の前に一番の疑問を聞こう。

 

「貴方たちが助けてくれたのか?」

「あぁ、俺たち...と言うよりアンが助けた。こっちも質問いいか?」

「答えられる事なら」

 

名前とかしか言えないけどね。

 

「何で道路に倒れていたんだ?」

「それは....言えない」

「....そっか」

「聞かないのか?」

「どうせ聞いても言わないんだろ?だったら自分から言うまで聞かないさ」

 

男は優しく微笑みながら答える。

アーンヴァルタイプの神姫___アンはやれやれと言いたそうな雰囲気で男を見ていた。

 

「それじゃ俺は君....そういえば名前は?」

「アレサだ」

「俺は真翔だ。よろしくアレサ。俺はアレサ用の修理パーツ買ってくるからアン、アレサをお願いな」

「行ってらっしゃい、マスター」

 

そう言い残し真翔と部屋から出ていった。

部屋に残るはアンと俺のみ。神姫との会話はファクトリーアドバンスにいた二人としかしたことないのだが...

 

「体の調子は大丈夫ですか?」

 

そんな心配も要らずアンから話しかけてくれた。

 

「出力が多少落ちてるくらいで問題ない」

「そ、そうですか」

 

アンが可哀そうなものを見る目で俺を見る。俺が捨てられたとでも思っているのだろうか?実際はその逆なんだが....

 

 これからを考える。ここが何処だか分からないが神姫が追撃をするかもしれない。正直、拠点に戻って状況の立て直しをしたいところだが性能が低下し装備がテンペスタ以外ない今は修復に力を注いだ方がいいだろう。なら俺の出来ることは一つだけ。情報を集めながら修理をすることだけだ。

 

「ここ何処なんだ?」

「何処って、ここは千代田区ですよ」

「千代田区?千代田区に人間がいたのか!?」

 

何行ってるんだ?というような顔でアンがこちらを見る。正直こちらがそう言いたいのだが....

窓から外を見る。外には住宅街があり、先ほどまで廃れていた場所とは大違い。まるで別世界やタイムスリップの類をくらった気分....って、

 

「今日は何年の何月何日だ?」

「今日ですか?今は2040年4月21日ですけど....」

「っ!」

 

訂正しよう。俺は異世界かタイムスリップのどちらかにあったらしい。驚きはしない。そもそも俺自身、異世界から来たんだ。俺という存在が不安定だったのだろう。

....だが2040年と言えばマスターの言ってた事件の年か。これが異世界なら心配ないがタイムスリップなら.....いや駄目だ。そんなことをしたらタイムパラドックスが起こる。

そんな葛藤をしながら真翔が帰ってくるのを待った。




もう遅いですが一番上に投稿した方が良かったかな?と思う私です。
武装神姫のコトブキヤ産アーンヴァルとストラーフもそろそろですね。私はというと財布が悲しくなっており来月の出費も多い為2月くらいに買えそうです。


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出会い

前回の没から少し変更しました。


 あれから何日たったのだろうか?

人が過ごす場所と神姫の楽園の間で充電をしながら思う。充電君がない俺がどうやって充電するの?と悩んでいたがクレイドルという神姫用の充電施設を代用することが出来たのでその心配も無駄になった。

神姫たちは直接ケーブルを使うことで充電可能らしいのだが俺はオミットされていた。

 

 目的は決まった。原作と離れた理由を探し、それを見つけ出す。だがどうすれば実現できる?

神姫や俺を襲った神姫らしき敵、漸雷や俺の存在。原作との違いが多すぎる.......俺より前に例外の存在がいた?それとも神姫のいる世界とこの世界(フレームアームズ・ガール)が合体した?でもそのどっちかしかありえない、のだがそれぞれ証拠が全くない。

 ....まぁ考えても仕方が無いか。充電は90%、十分だな。

クレイドルから出て神姫の楽園に向かうことにした。

 

 

 

 相変わらず神姫たちが人間のように暮らしている楽園は何の警戒もなく俺を迎える。

見た目が神姫そっくりだから仕方ないと思うが無警戒過ぎないか?検査するとかなんかあるだろ?.....敵を心配しても仕方ないか。

因みに店にはパーツやクレイドル、武器やビデオなど売っている。だが一つ気になることがある。何で食べ物が売っているのかだ。神姫は多少飯を食べることが出来ると聞いているがそれにしては多すぎる。まるで____人間が食べるような。

....まぁ捨てられた神姫が集まる場所でそんなことがあるはずないが。

 トンネルの場所も判明した。公園から入ることが出来る。だがファクトリーアドバンスに報告するつもりはない。そうしたらファクトリーアドバンスが強襲をし、この世界の真実を知ることが不可能になる。だからこれは俺がしないといけないことだ。

 

 

 

 ヴァルと同じ装備を付け、俺は楽園に突入.....することは無かった。

足元に銃弾を一発撃たれた。周りを見ると街灯の上に一体の神姫が銃を構え俺の周りには大量の神姫が武器を構えていた。

 何故バレた?先ほどまで警戒など全くしてなかった。変な行動など武器を展開した程度しかない。だが、それなら、ここまで早く来たことがおかしい。...元からバレていた?それしかありえないか.....クッソ、もう少ししっかり警戒していれば...

 

 

 

 

 

 

 いくら倒しても減らない神姫たち、それに比べて俺はダメージを受け、エネルギーは切れ、体が動かなくなり始める。

だがそんなことは知らないと言わんばかりに、神姫たちはそれぞれの武器を持ち俺を狙う。だが俺はまだ諦めない。例えこの身が砕けようとも、戦って....戦って.......どうするんだ?

....俺は...何でこんなに頑張ってるんだ?俺の世界に帰りたいからか?違う、そんな事今までに思ったことがない。ならこの世界をもとに戻したいからか?いや、そもそも元の形が俺の知ってる形なのか?原作が始まる前にズレがあるなら、それはもはや正しい形なのではないか?

 

「はぁ....はぁ....」

 

考えれば考えるほど息が苦しくなっていく。

左胸に空いた穴もあり少しでも気を抜けば意識が無くなりそうだ。

 考えてを放棄し、エネルギー切れの武器を構える。

戦えるなら戦い続けようと...

 

 

 

 

 

 

 目を覚ますとクレイドルにいた。

だが場所は拠点ではなくテントの中で、どうやってここまで来たのか?と記憶を探ってみても何も思い出すことが出来ない。多分、意識を失ってしまったのだろう。

 

「かぐや起きてくれ」

[システム再起動.....再起動.....サポートAI:かぐや。起動しました

マスター、おはようございます。ダメージが減ってますが自分で修理でもしましたか?]

「そんな事してないが...」

 

視線を下げ、ボディを確認した。

 

「っ!体が....直ってる?」

 

完全ではないが穴の開いた部分はしっかり埋められ、今にも壊れそうだった体は補強されていた。

だが俺には自分を直す知識はない。なら俺をここまで運んできた奴が直したのだろう。

しかし、ここには敵しかいないはず、一体何のために俺を直したんだ?情報を聞き出すなら拘束するはずだし....交換条件?それとも...

 

「起きましたか?」

 

外から声が聞こえた。見えるそれは俺らと同じくらいの大きさで武装をつけていないことが分かる。

警戒をしながら起きたことを伝えるとそれは入ってきた。

それは水色っぽい髪に忍者のような装備を付けた神姫だった。

 

「起きているようですね。私は解放軍、忍者型フブキというものです。そちらの所属を教えてもらえませんでしょうか?」

 

俺を見た神姫...フブキは俺を見てすぐにそう聞いてきた。

しかし解放軍?そんなものは聞いたことがない....まぁ相手が嘘をついている可能性もあるが、嘘をついて何か徳があるか?....いや無い。なら一応味方と考えていいのか?

 

「アレサだ。所属はもうない」

「...そうですか」

 

嘘はついていない。今はもうどこにも所属してないんだ。

フブキを信用するかはまだ決まっていない。少しでも情報を聞き出してからでも遅くは無いだろう。

 

「解放軍と言ったがアンタは神姫だろう?一体何を開放するんだ?」

「....貴女は昔のここの状態を知っていますか?昔はこんな状態ではありませんでした。マスターたちが回収から逃がしてくれた神姫や捨てられた神姫が衝突することもありましたが、今みたいな状態ではなかった.....今のここは地獄です。」

「昔からここはあったのか?」

「えぇ、昔からありました」

 

フブキが何を思っているのかは分からない。だが嘘ではなさそうだ。信じよう。少なくとも今この瞬間だけは...




 うちの主人公。色々考えすぎじゃないですかね?つい考えすぎるキャラが出来てしまうというか....まぁ原作から変わるのを恐れている子ですし仕方がない...かな?


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25話

 お久しぶりです。
最近は、もう片方を書いていましたが、こちらの途中の話をお思い出し、完成させました。なので、半分以上、もう片方を書く前の練度です

なお、両方ネタ切れです。


 フブキと会ってから数週間。遠くから花火の音が聞こえてくることを考慮すると六話前編、そろそろ一度戻るべきかもしれない。

戻るといっても轟雷たちのもとに戻る訳じゃない。ファクトリーアドバンスにフレズヴェルクの暴走(フレズヴェルク班の暴走)の事を先に言っておこうと考えている。そう、これからは原作に干渉し、皆を危険から遠ざる....難しいが出来るはずだ。

 

「行くのですか?」

「あぁ、俺は一度戻る。その間頼む」

「なら、これを持って行ってください」

 

そう言いながらフブキは俺に四角い何かを投げた。それをキャッチする。

 

「これは?」

「通信機です。整備はしました。問題なく使えるはずです....健闘を祈ります」

 

フブキはそう言うと武器の整備に戻る。

 

「ありがとう」

 

俺もそう言い拠点から飛び出た。

 

 

 

 

 千代田区から出て一時間。見慣れた景色が見え始め一息つく。

戻るつもりだったがここまで早く戻るつもりはなかった。具体的なタイミングはフレズヴェルクが暴走したタイミングで手助けをするって感じだったのだが......

 まぁ、これからはそこまで原作と関わることが出来ないから、実質これが最後の原作介入だろう。もし、それで上手くいかなくとも漸雷がどうにかしてくれるだろうし、なんとかなるはずだ。

 漸雷も俺同様、世界の異物だという事は予想出来ている。だが俺や神姫たちの大本とは違い原作から流れを変えようとはしていないんだ。それくらい信じていいだろう?

...それにもう時間があまりない

さて、あと一息。気合を入れていこう。ブースターに火をつけながらそう思った。

 

 

 

 

 

 数分経って、ファクトリーアドバンスに着いた。

喜んでいいのかファクトリーアドバンスは、まだ俺のパスを削除しておらず、普通に中に入ることが出来た。

___まぁ、もうここに来ることも無いが

 

 

 

 

 何度か来たがここまで慌ただしいのは珍しい。入ってすぐに分かるほど人が行き来している。だが、違和感があった。人が多く行き来しているのにFAガールの姿も見当たらない。

ここにはオリジナルの轟雷やバーゼなどの試作FAガールがいるはずなのにそれらを何処にも見かけないのだ。

 そんな明らかにおかしいと思える違和感を抱きながらマスターの部屋に着いた。相変わらず分かりにくい場所にあるが場所は覚えたので何の問題もなく来れた。

部屋をノックして武装を展開、警戒をしながら部屋に入る。

 

 ....?

誰もいない。前のように銃弾がお出迎えする訳でもなく、誰か人がいるわけでもない。どういうことだ?全員でどこかに行っているのか?

 仕方ないためメモに...

 

____________________________________________

フレズヴェルクが暴走する可能性。

確証はないがこのままいけばほぼ確実と言っていい確率でフレズヴェルク班の者によって攻撃的な性格改ざんを受け轟雷たちを襲う可能性があります。

情報の出どころは説明できないが重要な話のため信じてほしいです。

 

それと千代田区の事はこちらで何とかしますので。予定通り、轟雷のデータ取りに集中してくれると嬉しいです。

 

最後に、轟雷たちに会えたら伝えてほしいのですが。

「心配しなくていいから安心して」

と言って貰えると嬉しいです。

____________________________________________

ここからが問題だ。それは、どうやって俺が書いたという証明をするかだ。ふざけ半分で書かれたものと判断して捨てられてしまうかもしれない可能性があるため、そこの手は抜けない。

 

 

 ___そうだ!俺の、俺しか持ってない武器を置いていけばいいんじゃね?

だがどれを置けばいい?正直言って俺しか持ってない武器なんて数が少ない。なんせ俺の体自体急いで作られたものらしいし....まぁ武器が足りないならここから拝借すればいいか。

 ...よし、置いていくのはビームソード一本でいいか。

なんて軽い考えでビームソードを置いておくことにした。

 

 ___そして、バカみたいに大きい六基ものチェーンソーの付いた超大型近接武装を拝借した。

 

 

 

 ふぅ...これで原作の心配はいらなくなるだろうと、外に出てから一息つく。

これであとは神姫たちの事だけ。

 

 

 _____なんて甘い考えを持っていた自分を恨んだ。

ふと、考えてしまったのだ。最悪の可能性、ファクトリーアドバンスが慌ただしかった理由を。

フブキに貰った無線が早速役に立ちそうだ。そう思いながら、周波数を合わせフブキに繋ぐ

 

『フブキです。アレサ、どうかしましたか?』

「帰るまでに少し時間がかかるかもしれない」

『何かありましたか?』

「俺の知り合いがマズいかもしれん」

『そうですか。分かりました。こちらはまだ問題ありません』

 

報告を聞き安心する。

フブキたち(・・)がやられたら俺に勝ち目はない。

だからもし、フブキたちが危険になるようであれば俺が急いで戻らなくてはいけないのだが大丈夫そうだ。

って、そんなこと考えてる場合じゃない。テンペスタを展開しあおの部屋に急いだ。

 

 

 

 

 

 あおの部屋に着いて最初に目に入ったのは....真っ二つになったドアだった。

 

 そのまま、急いで部屋に入る。

 

「全員無事かッ!?」

 

 チッ、間に合わなかった。

中は地獄だった。轟雷たちはボロボロになり、唯一立っている漸雷も戦闘は出来ないだろう。

そして、フレズヴェルクは____ただ、無表情に立っていた。その装備を白に変えて




 映画やりますね。自分は見に行こうと思いますが...お金、足りるかな?

それと、もう片方で練習をして、やっと平和なものが書ける。シリアスが混ざってるけど。

PS.今後もちょいちょい書いていきます


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