ウルトラマンビズファス (愛染マコト)
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第1話 来たぞ!我らの来訪者!

オリジナルウルトラマン「ウルトラマンビズファス」の小説です。小説初投稿なので、何かと不備があると思いますが、見て頂ければ幸いです。

注:この宇宙の世界感は全てのウルトラシリーズの世界感と独立しています。作者の遊び心で他のウルトラシリーズの小ネタなどを入れていますが、他のウルトラシリーズとはあまり関係ありません。
宇宙地底罪獣 ゲレーカ
登場


「ERIKA」日本支部に配属された新人隊員『早田 進吾』。ドジで少々頼りないが、みんなから愛されている。「ERIKA」に入る前は、古代遺跡の調査員をやっていた。実家はパワースポットとして最近人気になっている「竜ヶ森神社」である。早田「怪獣との共存ねぇ…できたら良いなぁ…。準備も着実に進んでいると思います!」最新コンピューター『KURAISISU』に怪獣との共存を問われ、答える進吾。

つけっぱなしだった討論番組は怪獣災害の事ばかりだ。最近は凶悪怪獣も滅多に現れないというのに。早田「この映像…1週間前とか言ってるけど、2年前のザンボラーの事件じゃないか…。最近の映像だと言い張って…楽しいのかな…?」

ニュースで好き勝手に言われたり、完全な憎悪対象にされたりする怪獣達が可哀想だ。映像に出ているザンボラーも、人間の過剰な森林伐採のせいで暴れていただけだというのに。『大体ね?最新兵器の開発を急いだ方が良いんです!開発が見送られた『ファイヤーロダン』だって、『スパイナーR1』もですよ!さっさと完成させて、怪獣なんて絶滅させたら良いんです!』早田「はぁ…こんな人が居るから、怪獣との共存は難しいのかな…」『まあまあそんなに熱くならないで下さいね…?さて、『大討論ラッシュ』司会の有希 理香でした。また来週!』

 

 

 

 

 

 

 

気分転換にと思い早田は日課である怪獣観察をしている!

人工的に作った保護怪獣専用の島『多々良島』。怪獣達が住みやすい環境と広大な土地が常備されており、保護された温厚な怪獣が数多く住んでいる。太平洋上にある為、海で生息する怪獣達も管理されている。万が一、島から逃げ出そうとしても、強力なキャッチネットバリアーで防ぐ事が出来る。民間人でも来る事が出来、怪獣達と間近で触れ合える事でも人気を博している。

人々に危害を加える危険な怪獣は隔離され、厳重に管理されている。「ゴーストロンは相変わらず寝てばかりだなぁ…」「オ〜〜イ!進吾さん!」ビックリしてイスから転げ落ちてしまう進吾。「ははは。ごめんごめん!怪我は無い?」

 

 

 

 

進吾「何だよ蓮加……毎度毎度驚かせやがって…」

蓮加「だって進吾さんだからやってるんだよ?進吾さんのリアクション、面白いも〜ん」

この女性は『諸空 蓮加』。進吾の同期で、よくからかってくる。進吾とコンビを組むことも多い。友好的な宇宙人と遭遇する事が夢で、眼鏡をかけた人がタイプ。多々良島にいるゴモラが大好き。ギターが弾けて、景色の写真を撮るのが好き。「ところで、ま〜た怪獣観察?」

進吾「うん。おとなしい怪獣を見てると心が和むんだ。蓮加ちゃんは好きな怪獣いる?」蓮加「やっぱりゴモラかな〜ほらほら!可愛いじゃん!手を振ってくるし、礼儀正しいしさ!」

 

 

 

 

 

2人が怪獣観察をしている時、緊急出動命令のサイレンが、基地内に鳴り響く。隊長の『中河 秀行』が隊員達を招集する。時に厳しく隊員を叱るが、人当たりが良く、隊員達からも慕われている。元自衛隊出身で、隊長自ら怪獣保護をしたり、戦闘機の操縦をしたりなどする。後駄洒落を言ったりもする!

秀行「よしみんな集まったな。先ほど、瑠瑠異歪るるいえ遺跡付近のエリアB2で、謎の突起物を観光客が発見したそうだ。遺跡の関係者は「昨日の晩にはそんなものは無かった」と言っているらしい。怪獣の身体の一部かもしれん…。とにかく、その突起物を調査して来るんだ!進吾と蓮加は調査へ、高宮はここでその突起物のさらなる調査を、夢日はもしもの時があった場合の援護をしろ!」

「「「「はい!」」」」化学分析の専門家『高宮 ゲン』。誰よりも地球の自然と温厚な怪獣を愛する禿げた青年で、ノーベル賞に1番近いと言われるほどの秀才でもある。普段は明るく活発だが、研究をしたり、調査に赴く際はクールな性格になる。頼りになる(?)先輩隊員『夢日 ケント』。基本、人には敬語で接し、後輩である進吾や蓮加、高宮にも敬語で接している。しかし、正義感は誰にも負けない。少々潔癖症であり、キレイ好きで有り、鉄板ネタはホストのネタを真似する事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜瑠瑠異歪(るるいえ)遺跡付近 エリアB2〜〜

蓮加「進吾く〜ん!突起物に生体反応は?あった?」

進吾「高周波の音を出して調べてみたら、この突起物の下に大きな生体反応があったよ。ここ最近小さい地震が多発してるって言うし…。この下にいるのはやっぱり怪獣だと思うな…。ほら、今も揺れた。昨日も徳島で5強の地震があったみたいだし…心配だなぁ…」

蓮加「攻撃の手配は?」

進吾「一応チーム「フェニックス」に暴れ始めたら攻撃するように伝えておいたけど、危険だからここから離れておこうか…。行こう、蓮加。」2人が離れようとしたその時、突起物が赤く光り、謎の鳴き声が聞こえたかと思うと、大きな地震と爆風が発生、調査チームの何名かと進吾、蓮加は爆風によって吹き飛ばされてしまった。蓮加「きゃっ!」

 

 

 

進吾「蓮加!大丈夫か!?」蓮加「イタタタ…。足をくじいちゃったみたい…。私の事なんていいから、進吾は先に行ってて…!」進吾「ダメだよ!蓮加…ほらっ!俺に乗って!」進吾は蓮加をおぶさって、全力で走り出した。

進吾「なんだ…?あの怪獣…」蓮加「容姿は…顔がデマーガとギガザウルス。身体はサルファス。背中はゲラン。足はダイゲルン。尻尾はゴメスに似てない?」進吾「うん!確かに後さ…この怪獣…手足に鎖が付いてるよなぁ…。どこかで捕まっていたか、主人の所から逃げてきたのか?」蓮加「まず、隊長に報告するわ!」

進吾「だなぁ!」

秀行隊長「破壊活動しか能が無いようだな。よし!『コンディションレベル:レッド』発動!進吾、蓮加よ!久々の凶悪怪獣だ!『スーパーガン』で攻撃をせよ!」

進吾&蓮加「分かりました!」

謎の宇宙怪獣は熱光弾を発射しながら、歩いて来た

 

進吾と蓮加めがけて怪光線を発射した。

蓮加「きゃーっ!」

進吾「あっ!蓮加ちゃん!うわぁ〜〜!」

蓮加「大丈夫?進吾くん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜光の空間〜〜

進吾「蓮加は、大丈夫か?」

巨人「いや!君こそ、死んでしまった!ヘッヘッヘッヘッへだが、心配することは無いぞ!」

進吾「分かっているぜ!一体化するよ!貴方と!そうすればあの怪獣に対する勝利の法則も分かるしな!」

巨人「分かってくれてありがたい!おっとっと!自己紹介がまだだったね。私は遠い遠い宇宙の果てにある『B-15惑星』からやって来た光の戦士、ウルトラマンビズファスだ!宜しくね!」進吾「ウルトラマン…本当にいらっしゃったんですね!」ビズファス「『惑星ガウス』で悪事を働き、捕らえられた凶悪な怪獣、ゲレーカが暴れている所を見たんだ。私も必死になって食い止めようとしたよ…」

進吾「そのゲレーカって怪獣は、なんで捕まっている筈なのに暴れていたんだい?」ビズファス「手足に付けられていた鎖を引きちぎって脱走したのさ」進吾「手足に鎖!?まさか…!」ビズファス「あぁ。そのまさかだよ。さっき地球に現れたあの怪獣こそがゲレーカだ。奴は私を退けて惑星ガウスを滅ぼし、この地球の地底にやって来たんだ!私も奴にやられたせいで体力を失い、この場所から動けずにいた。奴は平和がある事を嫌い、そこを焦土と化す恐ろしい怪獣だ!そして厄介なことに地底に巣を作る!」

進吾「そんな酷い怪獣なのか……ありがとうビズファスさん!あっ!自己紹介がまだでしたね!僕は早田 進吾!よろしく!」ビズファス「進吾か、良い名前だな!…進吾…君に折り入って相談があるんだ…」進吾「なんですか?ビズファスさん?」ビズファス「実はゲレーカを倒すつもりなんだ!だから君は私と同化して、一緒に戦ってほしいんだ。私はゲレーカに負わされた傷がまだ癒えていない。君のその精神力があれば私は本来以上の力を得られるはずだ!…良いかな?」

進吾「良いですよ!ビズファスさん!」

ビズファス「ありがとう。まず君にはこれをあげよう。これは『メタモビジター』。それがあれば、君と私は一体化出来るのだ!」

筒状の変身アイテム『メタモビジター』を進吾が受け取ると、ビズファスはそこに吸い込まれていった。

ビズファス「ここから先は君次第だよ!一緒に頑張ろうぜ!!進吾!」眼が覚めると、そこは蓮加が居る病院の前だった。ビズファスが送ってくれたらしい。「はっ!?…ゲレーカ!」ゲレーカはちょうど、光弾をこの病院に放とうとしていたところだった。口から大量のエネルギーが漏れているのが見える。こんなもの、生身の人間が喰らったらひとたまりもない。

そして、蓮加の叫び声が病院内から聞こえて来た。蓮加「キャァァァァァァァァ!!!」進吾「ハッ!蓮加!?くそっ!今助けてやるぞ!」蓮加を助けようと、進吾は『メタモビジター』を天高く掲げてこう叫んだ。

進吾「ビズファァァァ〜〜〜〜ス!」

 

 

 

 

 

 

病院の周りを眩しいくらいの光が覆う。蓮加は光弾に巻き込まれて死んだと思った。オペレーションルームに居た高宮と大松奈隊長、数人の助けを連れて来たゲンももうダメだと思った。

 

しかし、その光の中から現れた光の巨人、『ウルトラマンビズファス』が彼女を守った。ゲレーカの光弾をいとも容易く受け止めて。

 

 

 

 

 

 

 

 

蓮加「…あれ?生きてる…?あぁ…温かくて優しい光…。おっきい…あなたが守ってくれたの…?ありがと…う…うん?この感じ……まさか……」蓮加は気を失ってしまった。無理もない、自分は死んだと思ったからだ。

ビズファスは頷き、ゲレーカの元へと歩み寄っていった。「はっ!?あの巨人は!?」

「巨人!?巨人だと!?」

 

 

 

 

「はい!蓮加隊員が居る病院の前に…巨人が…!敵でしょうか!?」

「いや、あの巨人はアンナを守ってくれた…敵ではないはずだ。今は、あの巨人だけが頼りだ!」

ビズファス「ハァッ!」ビズファスはゲレーカの頭に蹴りを入れ、先制攻撃をしたのだ!ゲレーカはすぐさま光弾を発射するが、ビズファスはバク転で全てかわし、負けじと光弾を発射した。ビズファスの光弾はゲレーカの腹に直撃し、喰らったゲレーカはよろけたのだ!そしてビズファスはすぐに必殺技の構えをとる。右手を右の腰辺りに、左手を右の脇辺りに持っていきエネルギーを溜め、すぐに両手を胸の辺りまで持っていき斜めにスライド。そして腕をL字に組み、光線を発射する!ビズファス・進吾「ビズニウムショット!!!」『ビズニウムショット』はゲレーカに直撃し、ゲレーカはうめき声を上げると同時に爆発した。

 

「うぉぉぉぉぉぉ!!!やったぁぁぁぁ!!!」

「巨人が勝った!」

 

 

秀行「…うむ、凄い戦いだった…。ありがとう…光の巨人…!」

 

 

 

 

 

 

ビズファス「シュワッ!」ビズファスは空に飛んでいった。「ありがとうなぁ〜!」「お疲れさ〜ん!」

進吾「蓮加…蓮加…蓮加…!蓮加!蓮加!!」

蓮加「…へっ!?はっ!?し…進吾…?進吾くんー!良かったー!元気に生きていたんだね!」

進吾「蓮加ちゃん!心配してくれてさ…その…ありがとう…」蓮加「ねぇ!私が怪獣にやられそうな時にね!こーんなに大きな宇宙人がさ!助けてくれたの!その後に気絶ちゃったけど…。もう一度、会いたいなぁ…温もりがさ、進吾くんに近い温もりをしていたの!」進吾「僕もさ!その宇宙人に助けてもらったんだよ!」蓮加「え!?進吾も!?うーん…何て言う名前だったんだろうかな…?」

進吾「ビズファスさんだって!ウルトラマンビズファス!其れが彼の名前だよ!彼が教えてくれたんだ!」蓮加「へぇ…ビズファスって言うんだ…!名前もカッコイイなぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜『ERIKA』日本支部:展望台〜〜

進吾「……あの!ビズファスさん!」ビズファス「なんだい?進吾」進吾「もうゲレーカさんを倒したけど…まだ地球に居るのかい?」ビズファス「あぁ!この星は美しい!実に自然豊かな星だ!私はこの地球を気に入ったよ!これからもよろしくな!進吾!」進吾「あぁ!ビズファス!これからも一緒にこの地球を守っていこう!…そうだ!いろんな星を旅してきたんだよね!僕に話してよ!僕もいろいろ知りたいしさ!」

ビズファス「じゃあまずは、レイフ星の話でもしようか」

ビズファスは夜空の下、これまでの旅の話をしてくれた。しかし彼らは、これから起きる戦いなど、知る由もなかった。

ウルトラマンビズファスの戦いはまだ始まったばかりなのだ!

 




次回予告
突然、眼兎路メトロ町に現れた怪しいアパート『銀河荘』。
そこに住んでいる人たちも、どこか怪しい…。
このアパートと住人の秘密とは!?
次回、ウルトラマンビズファス
『狙われたはずの街』


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第2話 狙われた筈の街

突然、街中に現れた怪しいアパート。そこの調査に行くように言われた進吾と蓮加だったのだが、アパートの住人は宇宙人だった!
しかし彼らは侵略の事など、とうの昔に諦めたと言う。一体何故なのか…。

注:このウルトラマンビズファスの世界感は、全てのウルトラシリーズの世界感から独立しています。今回、スペシャルゲストが登場しますが、あくまでも別世界の地球にやって来たと言う設定です。登場する宇宙人達も、オリジナルと同個体です。どれだけオリジナルで悪事を働いていようが、善良で侵略の意志を持っていない事にしています。あしからず。
対話宇宙人 メトロン星人

電磁波怪人 メシエ星雲人
宇宙ビジネスマン ヴァルカヌス星人

その他、宇宙人多数

迷子珍獣 ハネジロー

甲獣 ヨロガ
脱皮怪獣 ドフィラス
一本角怪獣 ズパイラス 登場





地球防衛・怪獣保護組織「ERIKA」日本支部に配属された新人隊員『早田 進吾』。
彼は偶然にも、凶悪な宇宙怪獣のゲレーカを追って地球にやって来た光の巨人『ウルトラマンビズファス』と遭遇し、一体化することで共に戦う事になった。
ゲレーカを倒したものの、まだ地球には悪の魔の手が迫って来ている事をビズファスは察し、地球に留まる事に成ったのだ!


昨日のウルトラマンビズファスの出現の興奮冷め止まぬ「ERIKA」日本支部のオペレーションルーム。

進吾は当然、ビズファスである事を隠している。パニックになったら大変だと思ったからだ。ゲン「うわ…凄いですね…。新聞にテレビにネットニュースにSNS…ほとんど全ての情報ツールで、昨日出現したウルトラマンビジターの話題で持ち切りですよ…」ケント「進吾さんに蓮加さん。君達はビズファスさんに助けられたんだろう?どうだった?近くで見てさ」蓮加「私の場合、すぐに気を失っちゃったので…。でも良いなぁ〜進吾は!名前教えてくれたんでしょ?」進吾「うん。結構良い声だったぜ!蓮加が好きそうなタイプだと思うなぁ〜」蓮加「やっぱり!?私の場合はどストライク!友好的な宇宙人だったらしいし、私の中の株価がメチャクチャ上がってるよ!」ケント「宇宙人自体初めて見つかったって言うのに…。だけどビズファスには人間に化けれる能力とかは無いんですかね?あの姿なら、やっぱり人間に化けた方がこの地球で活動するには都合が良いですし…」

「(ギクッ)」進吾「ほへ〜。人間態ね…」蓮加「ねーねー。進吾は知らない?ビジターの人間態とか」進吾「えっ?あっ…あぁ!蓮加実は、僕も知らないんだよね…。ははは…」蓮加「そっか〜残念だな…」隊長が皆を招集する。秀行「みんな集まったななせまる?昨日、風情のある夕焼けの街で知られる眼兎路メトロ町のとある空き地に、1日足らずでアパートが建ったらしい」進吾「それがどうかしたんですか?」秀行「うむ。そのアパートはその日に出来たはずなのに、外観はボロボロのサビだらけらしく、辺りには埃が積もっているらしいんだ」蓮加「何年も前のじゃないとそんなことにはなりませんよね。怪しい…」

ケント「そうですね!蓮加さん!」

秀行「上層部はウルトラマンビズファスの出現により、明確に宇宙人は存在していると判断し、『問題のアパートにも宇宙人が潜伏している可能性が高い』との判断だ。実際、アパートからは僅かだが、不思議な生体反応があった。そこでだ。進吾、蓮加。お前たちは今日と明日、そのアパートに行ってもらう。もし宇宙人が居た場合、友好的なのであればコンタクトを、友好的ではなく、襲いかかって来た場合は攻撃だ。気をつけろよ。2人とも」進吾&蓮加「はい!」進吾「ここか…」進吾と蓮加が到着したアパートは、隊長が言っていたように「オンボロ」以外の感想しか無かった。2階へと繋がる階段の手すりは、少しでも寄りかかれば、すぐに折れてしまいそうな感じだった。サビもわんさか付いている。辺りには埃が積もり、雑草も大量に生えている。ここだけ、50年前の建物のような感じだった。周りにはきれいな一軒家しか無いのも、このボロアパートの場違い感と、時代遅れ感を演出している。

アパート横の石には、うすい文字で『こちら、アパート『銀河荘』 入居者募集中 受け付けは2階 1階は『飯江玩具店』 怪獣のおもちゃ 売ってます』

と書かれていた。進吾「本当にボロいなぁ…」

蓮加「一階は丸ごとおもちゃ屋なんだって!。えっと…『飯江めしえ玩具店』って名前みたいねとりあえず、お店の人に話を聞いてみようよ!進吾!」進吾「分かったよ!蓮加!」「いらっしゃい」店主らしき男があいさつをする。緑の服を着ており、店の外観と比べるとなかなかに派手だ。というより、店の内装も外観と比べるとキレイだった。さまざまなおもちゃが置いてある。どれもこれも、普通のおもちゃ屋には置いてなさそうな商品ばかりだ。進吾「すいません。このお店の主人ですか?」飯江店長「あぁ、そうだよ。私の名前は飯江。ほら、表にも書いてあっただろう?」蓮加「私達は『ERIKA』の者なのですが。飯江さんはこのアパートの住人なんでしょうか?」

飯江「あ...あぁ...」進吾「他に住人の方とか、従業員の方とかは居ないんですか?」飯江「皆んな今はバイトだよ。この店は私だけでやってる」蓮加「皆さんどのようなバイトを成されているのでしょうか?」飯江「地下鉄の駅員とか観覧車の管理とかしてる奴は知ってるがそれ以外は知らないな。このアパートの大家さんは2階で煙草とか携帯電話を売ってるぜ。今は行かない方が良いな。昼寝してるだろうから」進吾「飯江さんのお店は...。おもちゃ屋ですよね?」

飯江「そうだよ。イチオシの商品は...怪獣のソフビだな。良い出来だよ」蓮加「ホントだ...ゴモラのもある!私、怪獣のソフビって初めて見るかも!ってか凄い良く出来てますわ!飯江さん!」進吾「『多々良島』で保護してる怪獣がほとんどソフビになってるんだ...。凄いな...」飯江「店主の俺が個人的に好きなのは...キングザウルス三世とかアーストロンかな。あ、テロチルスもだ。なんか愛着が沸くんだよ」蓮加「怪獣に御詳しいんですね」飯江「あ、まぁ...詳しく無かったらこんなおもちゃ売ったりしないしな...。ここにあるのは怪獣のおもちゃばっかりさ」

進吾「何聞いてるの?蓮加ちゃん!怪獣のソフビを売っているから、詳しいに決まってじゃん!」

男「やあ、どうも店長」緑のローブを着た男がおもちゃ屋に入ってきた。飯江とは顔馴染みのようだ。進吾「すいません。『ERIKA』の者ですが。貴方もこのアパートの住人ですか?」男「え?あ...いや違う違う!私は羽屋 丈二。しがないビジネスマンです。このアパートの皆さんにはお世話になりましたが、住んではいませんよ」飯江「羽屋、例の物持ってきたのか?」丈ニ「あぁ、そうでした。ちゃんと持ってきましたよどうぞ。!」進吾「おぉ...ネズミのおもちゃですか?」蓮加「可愛い~!」丈ニ「これは動くネズミのおもちゃ『ロボネズ』。店長が一番欲しがってたおもちゃですよ」飯江「ありがとうな」

丈ニ「良いって事よ」進吾「あ、俺達このアパートの事を良く聞けたんでこの辺りで帰りますね」

蓮加「あ!すいません!これ!御願い致します!」

蓮加は商品のゴモラのソフビを飯江の居るレジに差し出した。飯江さん「800円だよ。まいど、ありがとうね」

進吾「色々すいませんでした。では!」

蓮加「さようなら~」「...はぁ...」「...ふぅ...」二人は、進吾と蓮加が視界から消えたのを確認すると、どっとため息をついた。丈ニ「大丈夫だったかい?店長?」

飯江「まぁビビったな...。地球人のお客だったし。何よりも防衛組織だ。勘違いされてぶっ殺されても困るしな」

丈ニ「あ、大家さんは?」飯江「上で寝てるよ。商売上がったりみたいでな」丈ニ「昔は宇宙ケシの実とか使ってブイブイ言わせてたのにねぇ...。」飯江「もう50年も前の話だろうが」丈ニ「店長だってあれだろう?変なバンド使って女の子操ったりさ、してただろう?」飯江「昔の話さ。ちゃんと白鳥座出身のエリカちゃんには謝っておいたよ。相手も許してくれたみたいだし、年賀状来るしな」丈ニ「地球で元気に暮らしてるんですね~」飯江「お前だってあの拉致った女の子、どうしてるんだよ?」丈ニ「拉致ってなんかいませんよ!あれもちゃんと本人との合意の上でやっただけで!まぁ、美樹さんは今でも元気ですがね!」

飯江「相変わらず、地球の酒は美味いか?」丈ニ「ええ!あんなに美味しい飲み物は宇宙のどこ探しても見つかりませんよ!最近はファイル星人の5人組が近くでバーを開いたようで。あの人達のボディーガードが作る酒の美味いこと美味いこと」飯江「あぁ、確かベロンって言ったっけか。ただの酔っぱらいだと思ってたが...」丈ニ「あれ?ブラコさんは?住んでなかったですっけ?」飯江「北海道で牧場主になったよ。羊の」丈ニ「ジンギスカンとか送って来てくれませんかね〜。北海道の食べ物は美味しくて好きですし。あ、ギロンさんとケムールさんはそれぞれ地下鉄と観覧車のバイトですかね?」飯江「そうだよ」丈ニ「アリブンタとメフィラスさんのソフビがそろそろ入荷するらしいんで伝えたかったんだが...。店長、伝えといてくれないかい?」飯江「別にいいけど。あいつら喜ぶぜ」丈ニ「おっと、もうこんな時間。アクマニヤさんに目薬渡す約束をしたのをすっかり忘れてしまう所でした」飯江「あ、出掛けるんだったら...これ頼む」丈ニ「これって...レプリカのレオリングですかい?誰宛に?」飯江「ババルウだ。公園の清掃員のバイトで子供たちと仲良くなったから楽しませるために欲しいんだってよ」丈ニ「へぇ...人って変わるもんなんですね...。あ、ババルウさんの居る公園の名前を教えてくれませんか?」飯江「たしか...『大府公園』って言ったっけかな。ま、よろしく頼むわ。そろそろ日も落ちるし」丈ニ「では店長!また今度!ロボネズは大事にしてね~」飯江「おう!」アパートからの帰り道、進吾と蓮加は先ほどの飯江と羽屋を怪しんでいた。蓮加「うーん...。ちょっと怪しかったよね、あの御二人」進吾「うん。だけど宇宙人にしては侵略の意志が無さそうだったな...。優しかったしね」

蓮加「明日は2階に居るらしい大家さんを訪ねなきゃね」⁇⁇「パムー」可愛らしい鳴き声がどこからか聞こえてきた。蓮加「進吾~。可愛い声だしても、私は惚れたりしないよ~?」進吾「え?俺じゃないよ!」⁇⁇「パムー」蓮加「あ、また聞こえた!え?進吾じゃないの?」進吾「蓮加でもないよな?」蓮加「うん...」⁇⁇「パムー」

進吾「後ろだな...」蓮加「後ろね...」

 

恐る恐る、二人が後ろを振り向くと、可愛らしい生物がふわふわと空を飛んでいた。

 

⁇⁇「パムー」蓮加「うわーっ!可愛い!!!モフモフしてる~!」蓮加が頬ズリをする。⁇⁇「パムゥ…」

 

謎の生物は少し嫌そうだ。

 

蓮加「ねぇねぇ、名前は?」

「パムムムー」

蓮加「名前なんだけどさ!パムムーってのはどう?」

進吾「いや!羽が生えてるから、『ハネジロー』っていうのはどうだ?」ハネジロー「パムー!パムー!パムム!」

蓮加「凄く喜んでるわ〜。そんなに気に入ったのね?まぁ…ピグモンみたいな珍獣の類いかな。一応、隊長に連絡しとこう」進吾と蓮加は、ハネジローを保護し、その場を去った。〜次の日〜 進吾「すいませーん。大家さんはいらっしゃいますか?」ハネジローの調査の為に蓮加は基地に留まる事になり、進吾一人だけでアパートの大家を訪ねる事になった。大家の部屋の前は、何故かとても煙草臭い。周りに吸い殻が落ちているわけでもないのにだ。

進吾「…居ないのかな?あの〜すいませーん。って、うわぁっ!」突然、部屋の扉が開いたと思うと、進吾は部屋に引きずり込まれしまった。「うわぁぁぁぁぁっ!」

⁇⁇「お目覚めかい?」進吾「ん…。えっ!?宇宙人!?」進吾の目の前には、まるで明太子のような宇宙人がちゃぶ台を挟んで向こう側であぐらをかいて座っていた。⁇⁇「ようこそウルトラマンビズファス。我々は君の来るのを待っていたのだ」進吾「えっ?何で俺の正体を?」⁇⁇「ハッハッハ。まぁ、そんな事より蓮加隊員も呼んだらどうだい?楽しくなるさ。質問があるんだろう?ほら、何なりと質問してくれたまえよ」進吾「まっ…まず、貴方の御名前は…?」⁇⁇「私かい?私はメトロン星人。このアパートの大家をしているよ」ビズファス「えっと…。いつから地球に?」メトロン星人「かれこれ50年も前からさ。50年前は地球の侵略計画なんてのも、模索したものさ」進吾「侵略の意志があるんでしょうか!?」メトロン星人「おっと、怖い顔しないでくれ。何、とうの昔さ。今はこの地球を侵略しようなんて気は無いよ」進吾「あ、すいません…カッとなってしまって…。質問に戻りますね。50年前の侵略計画を教えてくれませんか?」メトロン星人「あぁ。宇宙ケシの実っていう宇宙の大麻を煙草に入れて、人類の脳を狂わせるって作戦だったよ。そして人間の信頼関係を壊し、その隙に侵略!まぁ…失敗したんだがね」進吾「どうしてですか?」メトロン『1人の男に邪魔されてね…諭されたよ。そいつはこう論したのだ!君達が侵略なんてすれば、この美しい地球は薄く汚れてしまう。君達は地球の美しさに惚れたのではないのか!?』

とね。まぁ…交渉は決裂し、そいつのせいで何針か身体を縫ってしまったんだが…」進吾「その方とはそれっきりですか?」メトロン星人「あぁ。それっきりさ。そいつも宇宙人だったが勇気ある奴だった…。今は母星に帰っているらしいが。あ、私は元々この世界とは別の世界から来たんだがね。今頃、彼はその世界に居るだろう...。会えないのだよ...」メトロン「君もずっと私がこの姿だと怖いだろう?」

進吾「あ、いえ。別にそんな事は…」メトロン「よっ、と」メトロン星人は人間の姿に変身した。

黒い服を着て、髪は白髪にまみれている。

気前のいい紳士のような出で立ちだ。メトロン「せっかく来たんだ。御茶でもどうだい」進吾「あっ…有難う御座います…」丁度、喉が渇いたのでメトロン星人が差し出したお茶をありがたく思いながらも、怪しむ進吾。何せ、パッケージにメトロン星人がデカデカとデザインされ、商品名も『眼兎龍茶』と言う名前だ。胡散臭い事この上ない。毒でも入ってそうだ。メトロン「ハッハッハ。毒なんて入ってないよ。ほれ」そう言うと、メトロン星人は美味しそうにお茶を飲んだ。

進吾も思わず生唾を飲む。あまりにも美味しそうに飲むからだ。メトロン「か〜〜っ!美ち〜〜い!ほれ、君も」

進吾「あ、いただきます…」メトロン星人はニヤニヤしながら進吾を見ている。少し恥ずかしい。

一口飲んだ。進吾「あっ…美味しい…!」メトロン「ハッハッハ!良い顔をするね!そうだろう?何せ、宇宙から取り寄せた選りすぐりの食材を使っているからね。地球の酒に匹敵するさ」進吾「あの…質問に戻るんですが、メトロンさんは何故ここにアパートを建てたんですか?」メトロン「うむ、良き質問だね。まぁ、君ら的にはそっちの方が本題か。このアパートは元々、隣町の北川町にあってね。最近までずっと50年間、そこで暮らしていたんだ」進吾「何故、ここに移したんですか?」メトロン「元々建ててた土地の下に怪獣が居たんだよ。しかも凶暴な怪獣であるヨロガさ。君らも前に保護に失敗したんだろう?しかもヨロガの他にもう一体居た。ケムラーに似たドフィラスという怪獣さ。ドフィラスの方は我々が勝手に命名したが」

ヨロガは保護対象されていない危険な怪獣で、進吾が「ERIKA」に入る前にも現れていたらしい怪獣だった。

進吾「えっ?2体も!?何で通報しなかったんですか!?」

メトロン「通報なんてしたら我々の正体がバレて、何されるか知ったこっちゃない。我々も我々で、結界を張ったり色々したさ。だけどそろそろ無理だ。近くで大規模な工事があって、結界に激突されてね。耐えるのも限界さ。だから移った。怪獣共が復活したら戦う気でもあったんだぞ?こっちにもデスレ星雲人やグローザ星系人みたいに戦うのが得意なのが居たしね。ま、今回は君に任せるよ。ウルトラマンビズファス君。北川町の人たちは結界が破られると同時に、この町に転送されるシステムになっている。安全に戦えるだろう。建造物の弁償は我々がするよ。直すのが得意な奴も居るしね。準備万端って事さ」進吾「まぁ…別に良いんですけども、いつぐらいに復活…!?」地響きと、小規模の地震が発生した。メトロン「来たか…。ほら、窓を見たまえ。奴らだ。復活しやがったな…」巨大な土煙と爆音と共に、2体の怪獣が姿を現せた。

先ほどメトロン星人が話していた怪獣、ヨロガとドフィラスだ。

2体は雄叫びを上げ、北川町を歩いていく。進吾「貴重な御話と御茶、有難う御座いました!では!ジーっとしていても如何にも成らないのでこれで!」進吾は一目散に怪獣達に向かって駆けていった。メトロン「ふっ、本当に彼は君に似ているな…。ウルトラセブンよ………」

 

進吾「隊長!北川町に怪獣が2体出現!獰猛なヨロガと、新種の怪獣ドフィラスです!ドフィラスの名前は…俺が付けました!攻撃許可を!」進吾は無線で報告する。秀行『わかった!進吾はスーパーガンで追い討ちをかけておけ!すぐにチーム『フェニックス』を出撃させるからな!』

進吾「はい!」進吾はヨロガにめがけてスーパーガンを照射したが、手応えが無かった。

それもそのはず、ヨロガは硬い表皮に覆われた怪獣なのだ。進吾「くそっ!硬い装甲だな…」

ウルトラビートルで駆け付けたチーム『フェニックス』も、ヨロガの防御力に苦戦していた。

2体も、火球を吐いて攻撃してくる。

チーム『フェニックス』は、攻撃目標をドフィラスに変更する。

「ドフィラスに『ペンシルシャーク』を発射!」

 

攻撃用ミサイル『ペンシルシャーク』はドフィラスに直撃し、唸り声を上げながらドフィラスは活動を停止した。「よっしゃ!ドフィラスの撃退に成功!」「はっ!待て!」

 

ドフィラスの身体が青白く光ったかと思うと、背中が裂け、裂け目からドフィラスが復活した。

ドフィラスは脱皮をする怪獣だったのだ。

 

「脱皮した…!」

「ドフィラス、活動再開!脱皮をしてダメージを防ぎました!」

「くそっ!どうしたら良いんだ!?」怪獣が復活したと聞き、慌てて帰って来たアパートの宇宙人達は、1階のおもちゃ屋から心配そうに様子を見ていた。

 

「お、良いぞ!そこだ!行け!」

「マグマ…少しだけ黙ってくれないか?うるさい」

「あんな怪獣共、俺ならすぐにカチコチに凍らせれるっていうのによ…」

「まぁまぁ、ここは「ERIKA」と、ウルトラマンビズファスに任せましょうや!」「無駄に張り切ってるな…レイビーク」「まぁ、無理もない。久々のウルトラファイトを見られるのだから。おい、レキューム。テレビを点けてくれ」「うい」

『北川町に現れた怪獣2体は、なおも侵攻を続けており…』

「あぁ…俺らが住んでた町が…」「そう悲しむなザゴン。おい、キュラソとスチールも泣くんじゃねぇ」「俺のバイト先のガソリンスタンドが…」「動物園…パンダ…」

「あーはいはい。俺らで直せば良いし、パンダとかも檻ごと転送しただろ?気にするなって」「店長、スフィンクスのソフビある?」「こんな時におもちゃ買うんじゃねぇ!」「おい、見ろ!とうとうお出ましだぞ!」「ゲレーカ倒したらしいけど、どんな感じなんだろ。カッコイイかな?」「昔は光の巨人が憎たらしかったが…応援するようになるとは…」「ま、昔の対立なんぞ忘れて、応援しようぜ。宇宙の救世主、ウルトラマンビズファスをな!」

進吾「生きましょう!ビズファスさん!」

ビズファス「嗚呼!」

進吾「ビズファァァァ〜〜〜〜ス!」メタモビジターを掲げると、進吾の身体が光り輝く。

そして進吾は光の巨人、ウルトラマンビズファスへと変身した。ビズファス「シュワッ!」2体の怪獣は雄叫びを上げ、ビズファスに向かっていった。ビズファスがヨロガに先制攻撃の蹴りを入れる。よろめくヨロガ。

ドフィラスも火球を吐いて応戦するが、ビズファスは火球を弾き、ドフィラスの顔にパンチを浴びせる。

 

「ビズファスを援護するぞ!」

「はい!」

 

チーム『ファルコン』に援護され、たじたじな2体の怪獣。そこへビズファスが光の剣『ビズファーブレード』を展開し、ドフィラスの胴体を真一文字に斬った。

ドフィラスはその場へ倒れる。ビズファス「やったか!?」進吾「いや…まだだ…と思うぜ!」またもや脱皮して、ダメージを受け流すドフィラス。ビズファスが呆気にとられている隙に、ヨロガの体当たりをもろに受けてしまった。

 

「大気が乱れてきやがった...。何か来るぞ...」

 

ゲレーカが来た時に起こっていた現象が、また発生していた。

 

「もう一体の怪獣!?」

イカルス星人「イカん!イカんよこれは!イカほどなんじゃなイカ!」

 

空を突き抜けて、地上に現れたその怪獣は、鋭利な爪を持ち、尻尾はスパイクのようにトゲトゲしており、頭から一本角が生えていた。

 

「大家さん!宇宙怪獣だ!」

「ふむ、ズパイラスと言った感じかね...。しかしまずいな...。これでは3対1だ...」

 

突如として現れたズパイラスは、ビズファスを長く鋭利な爪で攻撃してきた。

 

「グワァァッ!」

ビズファスはその場に倒れこんでしまった。胸のカラータイマーも点滅を始める。

 

「...せめて2対1に出来れば...。よし!ヨロガの関節を狙え!あんなに表皮が硬いんだ、関節は比較的柔らかいはずだ!」

「了解!『ペンシルシャーク』発射!これでも食らえ!」

 

チーム『フェニックス』が発射した『ペンシルシャーク』は、ヨロガの関節部を直撃した。

うめき声を上げてその場に倒れこむヨロガ。

弱点の関節部を攻撃したからだろうか、硬い表皮が次々に剥がれ落ちていく。

 

「今だ!ビズファス!」ビズファスは頷き、『ビズニウム光輪』を発射した。本体が丸出しのヨロガの首をはねると、ズパイラスの長い爪も切り裂いた。

続けざまにビジターは、ズパイラスめがけて『ビズファーブレード』を展開し、真一文字に切り裂いた。

一気に形勢逆転、残るはドフィラスのみになった。

ビズファス「シュワッ!」何を食らっても脱皮するドフィラスに対して、ビズファスは『重力光線』を発射した。

とてつもない重力が、ドフィラスを襲う。

脱皮の為の皮がどんどん裂けていき、もう脱皮出来ないツルツルの本体が丸裸となった。

すかさず、必殺の『ビズニウム光線』を発射し、ドフィラスは大爆発を起こして死亡した。

 

「やったぁぁぁぁ!」

「うぉぉ!凄いぜ!ウルトラマン!」

「俺、感動しちまった!」

「諸君!ウルトラマンビズファスの勝利記念に、パーッとするか!」

 

 

「俺達の援護、少しは役立ったかな...?」

「ありがとうな、ビズファス!」

「お疲れさんで~す!」

 

「ジュワッ!」

 

役目を終えたビズファスは、天高く飛んでいった。その背中には、燦々と輝く美しい夕日があった。進吾「色々、ありがとうございました!」進吾は北川町の建造物を直していた宇宙人達に例を言った。丈ニ「良いって事よ!」

飯江「あんたの活躍、見せてもらったぜ!」

黒座「俺が凍るかと思うぐらいの刺激を、ありがとうな!」間口魔「俺...感動した...。地球守る...お前に...」

鵤「いやぁ、良いんじゃなイカ!スゴかったんじゃなイカ!」

奥からメトロン星人が歩いてくる。

 

メトロン星人「これからも、私が愛したこの地球をよろしくな。ウルトラマンビズファス!」

進吾「...はい!」メトロン星人「うむ!良い返事だ!あ、どうかね?『眼兎龍茶』でもどうだ?冷えてて美味いぞ!」

進吾「有難う御座います!」

「ふぅ……」

自分の部屋でため息をつくメトロン星人。

その時、ドアを開けて誰かが入ってきた。

調査の為、この世界の地球にやって来た伝説の戦士、モロボシ・ダン、その人だった。メトロン「おぉ……。ふふっ、ようこそ。久しぶりだねウルトラセブン。私は君の来るのを、51年間待っていたのだよ...」ダン「はははっ。どうした?メトロン?泣くほどかい?」メトロン「いや、ついね。すまない。君のお蔭で全うに、楽しく、人生を過ごせているよ。まだ縫った所は痛いがね...はははっ」

メトロン星人とモロボシ・ダンは、ちゃぶ台を囲みながら談笑した。

そう、50年前のあの時のように...。

 

続く




身寄りの無い少年、『金山』は河川敷で必死になって穴を掘っていた。
金山少年を侵略宇宙人だと言って聞かない周辺住民達。優しく彼を見つめる、パン屋のおばあさん。
金山少年の怒りが爆発した時、突如として怪獣ムルチが現れる!
何故、彼は穴を掘るのか!?『佐久間 良』とは誰なのか!?

次回、ウルトラマンビズファス
『怪獣使いの少年』


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第3話 怪獣使いの少年

河川敷で、ひたすら穴を掘り続ける少年、金山くん。
「宇宙人が侵略の第一歩として、ひたすら穴を掘っている。さっさと追い出すなり殺すなりしてくれ」などという心無い通報を聞いた進吾は、その子の元へと訪ねた。
そこで進吾は、河川敷の上で金山くんを見つめるパン屋のおばあさんや、絆創膏を渡そうとしていた保育園の園長に話を聞く。
何故、あの子は穴を掘り続けるのか?と。
その2人は口を揃えて、1人の男性の名前を口にする。
その男性の名は、『佐久間 良』…。

注:今回のお話は、ウルトラマンジャック 第33話『怪獣使いと少年』および、ウルトラマンメビウス 第32話『怪獣使いの遺産』の話を軸にしております。
一応、世界観はウルトラマンビズファスの世界観ですが、メビウスまでのM78ワールドの世界観的な部分を入れております。マックスの『狙われない街』のような感覚でご覧下さい。
『小説版ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』では、良少年は行方不明に、パンを売ってくれたお姉さんは他界した設定になっていますが、このお話では、良少年が47年の月日を経て、中年男性になっていたり、パンを売ってくれたお姉さんがおばあさんになっていたりしています。
完全に世界観が同じというわけでもないので、あしからず。


巨大魚怪獣 ムルチ

宇宙調査員 メイツ星人ビオ

宇宙ビジネスマン ヴァルカヌス星人

オイル怪獣 タッコング

ヘドロ怪獣 ザザーン

謎の男

蛾超獣 ドラゴリー登場

〜前回のあらすじ〜

とあるアパートの大家を務めていたメトロン星人は50年前、ウルトラセブンことモロボシ・ダンの言葉により、地球を侵略する事を諦めていた。
元々居たところとは別世界のこの地球に飛ばされたメトロン星人は、他にも悪事を働き、ウルトラマンに懲らしめられてこの世界の地球にやって来た宇宙人達に、全うに生きるように諭してきたのだった。
現れた3体の怪獣を倒したウルトラマンビズファスこと早田進吾を、メトロン星人と善良な宇宙人達は認め、メトロン星人も50年ぶりに、別世界であるこの世界の地球にやって来たモロボシ・ダンと微笑ましく談笑しあったのだった。



少年「おじさん」

男性「何だい?」

少年「おじさんは、何でいつも穴を掘ってるの?」男性「僕は円盤を探してるんだよ」少年「円盤?」男性「あぁ。人間と宇宙人の架け橋としてね。見つけれたら、メイツ星ってところに行くんだ。僕の恩人を知ってる人たちに…謝らないといけないからね」少年「…僕も掘る!」

男性「お、そうか!君、親は?」少年「いない」男性「そうか…。昔の僕を見てるようだよ。名前は?」少年「金山!」男性「え?」少年「金山って言うんだ!良い名前でしょ?」男性「あぁ…良い名だ…。うん…」少年「ん?おじさん…何で泣いてるの?ねぇ、おじさん。おじさんってば!おじさん!?」

〜〜ガランとしている「ERIKA」日本支部のオペレーションルーム〜〜

それもそのはず、進吾1人しか居ないのだから。

隊長は、今日は野暮用がある。とだけ言い残してどこかへ。

夢日は、新たに設立された「ERIKA」オーストラリア支部の現場視察へ。

高宮は、日夜研究を続けていた最新防衛プログラム『マケット怪獣』の調整へ。蓮加はハネジローと共に、月に一度の『多々良島』の保護怪獣の健康診断に行っていた。進吾「暇だなぁ…。怪獣観察をしようにも、保護区内に居る怪獣達は健康診断用の施設に行ってて一頭も居ないし…」

 

その時、通報用の電話が鳴った。進吾「はい!こちら、「ERIKA」日本支部です!」

「あぁ!「ERIKA」の人!助けてくれ!俺は無流ムル町に住んでるんだがよ!」

 

電話越しなので詳しくは分からないが、40後半ぐらいの男性だった因みに声は清水紘治風の男であった

相当焦っているようだ。進吾「どうされましたか!?」

清水紘治風の声の男「僕は散歩するのが日課なんだけどよ、最近になって良くわからねぇガキが1人で、河川敷に勝手に穴を掘ってるんだ!注意しても止めやがらねぇから、さっきキレて、穴をスコップで埋めてやったんだよ!そうしたら、ガキの後ろに鮭みたいなデケェ怪獣が居やがったんだ!」進吾「か…怪獣?」清水紘治風の声の男「あぁ!そのガキは宇宙人で、怪獣を使って人間を抹殺する気なんだよ!そうしか考えられねぇ!あんた、「ERIKA」の隊員だろ!?怪獣なんてすぐぶっ殺してくれよ!あの侵略宇宙人の野郎を追い出すなり、殺すなりしてくれよ!俺らの町が宇宙人のせいで壊されてもいいのかよ!?」進吾「あ…でも…。上層部に報告したり、その怪獣が温厚な怪獣なのか調べたりしないと…。それにその子が宇宙人なのかも分かりませんし…」男「あんだと!?使えねぇな!宇宙人なんて、ロクなのが居ないんだよ!さっさとそのガキ殺せよ!」そう言うと、男性は乱暴に電話を切った。

宇宙人にそんな偏見を持たれているとは…進吾は悲しくなってきた。ついこの間、善良な宇宙人達に遭遇した矢先だったので余計にだ。現に、自分も宇宙人であるビズファスと融合している身である。らちが明かないので、男性が言っていた無流ムル町の調査に行く事にした。どうせ此処に居ても何も無い。外の空気でも吸っておこうと思った。何せ、ここ最近は働き詰めだったからだ。目も痛いし、肩も凝って来ている。

メトロン星人に教えられた『ちょっと強めに揉んでくれるマッサージ屋』にでも行こうとも思ってきた。〜無流ムル町〜 噂には聞いて居たが、お世辞にも「空気が綺麗」とは言えない。川を挟んだ奥には、コンビナート地帯が広がっている。汚さそうなガスが、煙突からモクモク出ている。何でもここ一帯は有名な酸性雨地帯のようだ。

(ザッ…ザッ…)川に沿って少し歩くと、砂利と砂利が擦れ合う音が聞こえて来た。

進吾「うわぁ…。こんなに大きな穴を…?」進吾が見た光景は、圧巻の一言だった。

隕石でも落ちてきたのかと疑うぐらいの大穴が空いていた。おおよそ50mはありそうだ。まず、最近来た子供が掘れそうな深さでは無い。

かなり深いので、下の方はさぞ暗いんだろうと思ってのぞいて見たが、ランプなどが付けられていて意外と明るかった。

ランプに照らされながら小学校低学年くらいの少年が、ひたすら一心不乱にシャベルを動かしていた。

この状態で喋りかけるのは、いささかどうかとも思ったので、近くの人に話を聞くだけにする事にした。

河川敷の上で穴をじっと見つめていたおばあさんが居たので話を聞く事にした。進吾「あの…すいません…」

おばさん「はい。どうしたんだい?」進吾「穴を掘ってるあの子とはお知り合いですか?」おばさん「ふふっ…。あの子の名前は穴掘り少年じゃないよ。金山くん と言うんだ。ちなみに私は、パン屋をやっておる」進吾「金山くん…ですか?」パン屋のおばさん「うんうん。あの子を宇宙人だなんて言う人がいるみたいだがね、芯が強い子だよ。あのおじいさんと同じ名前だしね」進吾「おじいさん…?」パン屋のおばさん「あ、こちらの話さ。気にしないで下さい」進吾「あ…はい。あの…金山くんが穴を掘る理由って、知ってたりしますか?」パン屋のおばさん「それを聞くんなら、佐久間くんに聞きなさい」進吾「佐久間くん?」パン屋のおばさん「あの子の親代わりになってる人だよ。あの子は両親を早くに亡くしてね。佐久間くんが面倒を見ていたんだ」進吾「あの…その佐久間さんと言う方は何処にいらっしゃいますか?」パン屋のおばさん「今日は居ないみたいだよ。いつもは金山くんと一緒になって穴を掘ってたんだがね」変だ。と、進吾は思った。

その佐久間と言う人が、金山くんと毎日一緒に穴を掘っていると言うのなら、あの電話の男の言っていた事と矛盾している。あの電話の男は確かに、最近来た子供が1人で穴を掘っていると言っていた。しかも、スコップなんかでは埋めれなさそうな大穴だ。

あの男は嘘をついてる…。進吾はそう思った。しかし…何故…?何故、あの男は…嘘を…?パン屋のおばさん「大丈夫かい?」進吾「あっ…すいません…。少し考え事を…」

パン屋のおばさん「ほれ、あんたが考え込んでいる間に来よったよ」おばあさんが指差した先には、穴へと入って行く女性の姿があった。

おばあさんによると、この近くにある保育園の園長らしい。やがて、ちょっとしょげながら穴から出てきた。

進吾は、保育園の園長にも話を聞く事にした 進吾「すいません。お話よろしいでしょうか?」園長「あ、はい。何か?」進吾「金山くんについてなんですが…。あなたは何をしようとしたんですか?」園長「あぁ!私はあの子に絆創膏をあげようとしたんですよ」進吾「絆創膏ですか…?」園長「ええ。あの子、泥だらけでも擦り傷だらけでも穴を掘るからね。いつも痛々しく思って絆創膏をあげようとしてるんだけど、拒否されまして。やっぱり佐久間さんの絆創膏が良いのかしら…ふふっ…」進吾「あっ…佐久間さんって…金山くんと一緒に穴を掘っていると言う?」園長「ええ。私が子供の頃からずっと1人で穴を掘り続けていましたから。最近になってあの子も掘り始めて、作業が楽になったって言っていました」進吾「佐久間さんは…ご職業か何かをやられていらっしゃる方ですか?」園長「いえ、職にはついていないと仰っていました。いつも黒い和服みたいな服を着ていて、白い首かけタオルを巻いています。さっきあの子に言われたんですけど、今日はお墓まいりに行ってるんですって」進吾「お墓まいり?」園長「ええ。何でも、佐久間さんの育ての親同然の人らしくて。47年前に亡くなられたらしいですけど」進吾「あ…。其の御方の御墓がある墓地はどこでしょうか?」園長「無流ムル墓地と言う所です」進吾「はい!ご協力、ありがとうございました!」進吾は早速、佐久間さんと言う方に会うことにした。「おや、進吾さんじゃないですか」

 

緑のローブを纏った男が、話しかけてきた。

宇宙ビジネスマン ヴァルカヌス星人こと、羽屋 丈二だ。

進吾「羽屋さん!また誰かにお届けものですか?」丈ニ「あぁいや、仲間の宇宙人の命日でね。お墓まいりに行ってたんだよ。大家さんや店長も来てたんだが、みんな別方向に帰ったよ」進吾「仲間の宇宙人…?」丈ニ「うん。47年前、人間の集団心理っていう怖い感情で命を落としたメイツ星人って言うんだ。進吾さんはまだ生まれてなかったから知らないと思うがね」進吾「47年前にそんなことが…」丈ニ「あぁ。全宇宙に波紋を呼んだよ。衝撃的な事件だったからね。だけど、良少年も元気にしていたし何よりさ」進吾「良少年って…?」丈ニ「嗚呼!御免ね!佐久間 良!この辺で47年間、休む事なく穴を掘っている人だよ」進吾「佐久間さん!ちょうど僕も其の御方に会おうと思ってたんですよ!」丈ニ「そうだったのかい!あ、そうだ!進吾さんに耳寄りな情報をあげるよ!」進吾「え?耳寄りな情報?」丈ニ「うん!地球防衛の役に立つと思うからね!」進吾「あ…ありがとうございます…」丈ニ「今朝、大家さんが言ってたんだけど、この世界の地球にヤプールって奴が来たらしいんだ」進吾「ヤプール?」丈ニ「ヤプールは、宇宙全土を悪に染めようとする邪悪な異次元人なのさ。あのアパートの住人達に比べても、改心する気は無さそうだ。って大家さんは言ってたよ。後、ヤプールは怪獣よりも強い『超獣』を使うんだ。進吾さんも十分に気をつけてね!」進吾「忠告、有難う御座います!」丈ニ「では、僕はこれで。頑張ってね!ウルトラマンビズファス!」〜無流ムル墓地〜メイツ星人の墓とみられるお墓の前で、ひたすら手を合わせている中年男性が居た。

男性は、とても痩せていた。和服のような服を着て、白い首かけタオルを巻いている。彼が佐久間さんと言う方だろう。手を合わせるのを終えた佐久間に、進吾は話しかけてみた。進吾「佐久間さん…ですか?」佐久間良「はい。佐久間ですが…何か?」進吾「金山くんについてなんですが、貴方はあの子と、いつも穴を?」良「ええ。私は47年間、ずっと掘っていますが、金山くんとはまだ3ヶ月ぐらいしか掘ってませんよ」進吾「後…、何故宇宙人のお墓まいりを…?」良「…あの宇宙人、いや、金山のおじさんは…私の命の恩人なんです。家も家族も失った私に、手を差し伸べてくれたのが…金山のおじさんだったんです」進吾「金山って…」良「ええ。あの子と同じ名です。何かの偶然か…」進吾「金山さんと言う方は…優しい人だったんですね…」良「はい。大好きでした。けど…ひたすら穴を掘っていた私は、宇宙人の疑いをかけられ、暴徒と化した住民達に殺されそうになった私を庇って…おじさんは…命を散らしました…立派な最後でした…」進吾「そうでしたか…」良「私が穴を掘っているのは、おじさんが埋めた円盤を掘り出すためなんです。掘り出して、メイツ星に行って…おじさんを知っている人に謝罪したいんです…。まだ…掘り出せてはいないんですがね…」帰りしなに進吾は、金山の墓に手を合わせた。謝罪の気持ちが溢れ出る。

 

「ありがとうございます。おじさんも、喜んでいるはずです」

 

その時だった。河川敷がある川の方に、巨大な怪獣が現れた。

大きな目を持ち、緑色の体色をしている。蛾のようだった。

蛾のような怪獣は、何故か河川敷へと向かって行く。あのまま行けば、金山少年が穴を掘っている所だ。

良「金山くん…!」

進吾「あっ!佐久間さん!危ないですよ!佐久間さん!」

 

佐久間を止めようと、追いかける進吾。

そんな時、羽屋がやって来た。丈ニ「進吾さん!」進吾「あっ!羽屋さん!あの怪獣は!?」丈ニ「いや、怪獣じゃない。あいつは超獣、ドラゴリーだ」

進吾「あれが…超獣…」丈ニ「遂にヤプールが動き始めた!十分に注意してくれたまえ!僕はみんなと合流して、住民の避難を!」「ありがとうございます!僕は佐久間さんを追わないと…!」金山少年は、ドラゴリーの進行方向が自分である事を察し、足元がすくんで動けなくなっていた。

佐久間が助けに入る。「金山くん!大丈夫かい!?」

「あ…おじさん!怖いよ…」

「大丈夫だ!君とこの穴は…私が守る!」その時だった。河川敷沿いを流れる川の水が光り、ドラゴリーの前に2体の怪獣が現れ、立ち塞がった。オイル怪獣 タッコングと、ヘドロ怪獣 ザザーンだ。まるで、佐久間と金山少年を守るかのように、2体の怪獣はドラゴリーに挑んでいく。タッコングがドラゴリーの手に噛み付くと、ザザーンがドラゴリーに体当たりを食らわせる。よろめくドラゴリー。しかし相手は、怪獣よりも強い”超獣”。徐々に、タッコングとザザーンを圧倒していく。ドラゴリー自慢の怪力で、タッコングの右腕がもぎ取られた。雄叫びを上げるタッコング。

「あっ…!くそっ!」

「おじさん!危ないよ!おじさん!」佐久間が3体の元へと飛び出した。敵わないのは分かっている。だけど、勇気を出して立ち向かわなければならないと、佐久間は思ったのだ。自分を助けてくれた…金山のように、今度は自分が…彼と同じ名の金山少年を救う時だと。その時、ザザーンを押しのけて、ドラゴリーが両手からミサイルを発射した。

ミサイルは、佐久間の目の前で着弾し、佐久間は爆炎の中に消えて行った。金山「おじさぁぁぁぁぁぁん!!!」

絶叫する金山少年。進吾がやっと追いついたが、もう遅かった。進吾「佐久間さぁぁぁぁぁぁん!!!」金山「おじさん…おじさん…うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」金山少年からとてつもない量の怒りの感情のオーラが発生し、そのオーラが川に次々と流れていく謎の男「ふっふっふ…。良いぞ…!」その様子を、ニヤニヤ笑いながら見ている謎の男が居た。川がドス黒く濁り、そこから悲鳴のような声が聞こえたかと思うと、巨大魚怪獣 ムルチが姿を現した。

辺りには、土砂降りの雨が降ってきた。ムルチに引き寄せられていく金山少年。良「ううっ…!あぁっ!やだ…!」謎の男「はっはっは!はっはっは!」謎の男がケラケラ笑う。…が。ムルチが雄叫びを上げて、ドラゴリーに体当たりを食らわせる。

吹っ飛ばされるドラゴリー。

謎の男が驚愕する。謎の男「なっ…なんだと…!?何故…あのガキは…ムルチと融合しないんだ…!?何故だ!何故…ドラゴリーを攻撃する…!?」⁇⁇「ムルチがあの子を、守ろうとしたのだよ。あの子の怒りが、乗り移っているからな」

 

謎の男に、突然現れた佐久間のような服を着た男が言う。

謎の男はフゥ…とため息をつく。謎の男「今回の作戦は…失敗か…」佐久間の様な服の男「あの通報をしたのもお前だろう…?この世界の地球でも、こんな事をするのか…?何故だ…?」謎の男「ふん…。貴様には分からんだろうな…。人間に…一度は絶望し、失望した者よ…」そう言うと、謎の男は空間にヒビを入れながら、どこかへと消えて行った。佐久間の様な服の男「ムルチか…父よ…」佐久間のような服を着た男は、雨の中呟いた。片腕をもがれながらも、金山少年を必死に守ろうとするタッコング。ドラゴリーが、弱ったタッコングに向けて火炎を噴射する。タッコングは雄叫びを上げながら燃えていく。やがて、体内のオイルに引火して大爆発を遂げた。ドラゴリーが発射したミサイルの直撃をもろに受けているザザーン。体内のヘドロをぶつけるなどしたが、ドラゴリーの敵ではなく、頭部を噛み砕かれて絶命した。金山少年から召喚されたムルチも、果敢にドラゴリーに立ち向かっていく。しかし、ドラゴリーのミサイルがムルチを襲う。そんな中、地面を叩きつける進吾。佐久間を守る事が出来なかった…そんな気持ちが自分への怒りをたぎらせる。進吾は雨の中、1人で河川敷に座り込んでいた。僧侶の姿をした秀行「進吾、あの子の努力の結晶が大変な事になっているんだぞ。」進吾「えっ…?」

進吾が顔を上げると、僧侶の姿をした隊長が佇んでいた。秀行「進吾、分からんのか!?」進吾「隊長…!くっ…!」進吾は走って行った。決意を固めた。確かに、佐久間を守れなかったのは悲しい。しかし、今。隊長が言った通り、金山少年の激しい怒りから生まれたムルチが、ドラゴリーに倒されそうになっている。

 

「ドラゴリー絶対に許さねぇ!!ビズファァァァ〜〜〜〜ス!」覚悟を決めた進吾は、メタモビジターを掲げ、ウルトラマンビズファスへと変身した。ビズファス「シュワッ!」ドラゴリーに先制のパンチを浴びせようとしたが、いとも容易く弾かれてしまった。ビズファス「ハッ!」

必殺光線の『ビズニウムショット』を浴びせるものの、あまりダメージを受けていないようだ。ムルチも、体当たりと火炎放射で援護をする。ドラゴリーが、尻尾攻撃をして来たムルチの尻尾を掴み、ぶん回し始めた。ビズファスも近づけない上、光線技を撃てばムルチに当たってしまう。

すると、ドラゴリーは掴んでいたムルチの尻尾を離し、ビズファスの方へとぶん投げた。ムルチと直撃してしまうビズファス。川辺まで吹き飛ばされてしまった。カラータイマーが点滅を始める。ドラゴリーは、倒れ込んでいるムルチの上顎を強引に引き裂こうとする。悲鳴のような叫び声を上げるムルチ。うっすらと涙を浮かべていて、とても痛々しい。ビズファス「ウオォォォ!デュワッ!」

 

 

ビズファスは、渾身のドロップキックをドラゴリーに食らわせ、ドラゴリーは吹っ飛んだ。

解放されるムルチ。ビズファスにペコッとお辞儀をする。

よろめくドラゴリーの腹部に、ビズファスは渾身の左ストレートを打ち込む。ビズファスの拳は、ドラゴリーの腹部を貫通し、大きな風穴を開けた。苦しむドラゴリー。すかさず、ムルチも火炎放射で応戦する。そして、ビズファスは必殺の『ビズニウム光線』を浴びせた。風穴を開けられていても、必死に光線に耐えるドラゴリー。しかし、流石に耐え切れなかったようで、腹部に光線は直撃。ドラゴリーは爆発四散した。ドラゴリーを倒したビズファスはしばらくの間、空を呆然と眺めていたのだった。進吾に戻ったビズファスは、すぐに金山少年の様子を確認しに行ったが、そこに彼は居なかった。すると其処に、佐久間のような服を着た男が金山少年を抱え、佐久間をおぶさりながらやって来た。進吾「あっ!佐久間さん!金山くん!無事だったんだ…!良かった…!」進吾は涙を浮かべる。

 

 

 

佐久間の様な服の男「ミサイルの爆炎に巻き込まれる前に、救出したんだ。この子は河川敷沿いに倒れていたから保護したよ」佐久間のような服を着た男が言う。良「此の御方の御陰で助かったんです。本当に…有難う御座います!!あの…御名前は…?」

ビオ「ビオ…メイツ星人ビオと申します。あなたの事は知っていますよ、佐久間 良さん…。私の父を愛して下さり、助けて下さり、ありがとうございます…」良「おじさんの…お子さんでしたか…!ううっ…。こちらこそ…謝罪させて下さい…。私のせいで…あなたの父親を死なせてしまって…ううっ…本当に申し訳ございません…!」ビオ「良いのですよ…良さん…」彼らは熱い抱擁をして、47年越しの再会を果たした。いつの間にか雨は上がり、空には綺麗な虹がかかっていた。ムルチも、まるで役目を果たしたかのようにスーッと消えていった。ムルチがいた場所には、金山が埋めたという円盤があったのだった。金山の息子であるビオのおかげで、メイツ星に行ける事になった佐久間は、改めてメイツ星人達に謝罪し、彼の最後を同族達に語った。彼の47年越しの夢が叶ったのだ。金山少年は、児童養護施設に引き取られ、学校にも通い始めたそうだ。

ぶっきらぼうな性格だったらしいが、今では明るく元気に学校生活を送っているらしい。進吾「隊長…結局、野暮用って何だったんですか?僧侶みたいな服も着てましたし…秀行「嗚呼…野暮用というのは、空間のヒビの調査だよ。僧侶っていうのは…どういう意味だ?進吾。俺は2人も居ないぞ。はっはっは」進吾「ん?何だっだろう…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の街のとあるビルの屋上の空間にヒビが入ったかと思うと、音を立てて、まるでガラスのように空間が割れた。

割れた空間から、黒ずくめの服を着た男が現れた。

ビオと会話していたあの謎の男だ。

手には大量の超獣が描かれた風船を持っている。

 

「ふっふっふ…さっきはメイツ星人の小童に邪魔されたが儂は諦めた訳ではないぞ…。この世界の地球にも…絶望を味あわせてやる…!行け!超獣達よ!この久里虫太郎(くりむしたろう)…いや、異次元人 ヤプールに従うのだ!はっはっは…はっはっは!」

 

 

 

 




巨大気球船…古代魚の化石…空飛ぶ巨大バイオリン…光る雪だるま…街を駆け抜ける緑の影…デタラメな信号機…巨大な卵…怪獣の像…。
異常現象が大量に発生した時、異次元人 ヤプールが送り込んだ超獣軍団が、ビズファスに襲いかかる!
高宮さん!今こそ、開発した対怪獣・超獣システム『マケット怪獣』を使う時です!
そして、空を割って現れる一角超獣 バキシム!ビズファスとマケット怪獣達は、この超獣軍団に勝つ事が出来るのだろうか!?

次回、ウルトラマンビズファス
『空が割れた日』


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第4話 異次元超人の侵略

高宮は超獣の出現と、欠陥部の発見により、防衛プログラム『マケット怪獣』のデータの作り直しを強いられていた。
一方その頃、東京上空に現れた巨大気球船に、空飛ぶ巨大バイオリン、ビルに乗っかる巨大な卵、謎の怪獣像、目が光る雪だるま、怪魚の化石が出現。
しかも、東京中の信号機が狂ったり、謎の緑の巨大な影がビル街をすり抜けていく様子も確認された。
それらは、異次元人 ヤプールが送り込んだ超獣軍団が目覚める前兆だった。
そして、空を割って現れる超獣 バキシム。
しかしヤプールは、もっと別の事を考えているらしい…。一体、何を企んでいるのだろうか?

注:ウルトラマンビズファスの世界観は、全てのウルトラシリーズの世界観と独立しています。
異次元人 ヤプール

???

一角超獣 バキシム

気球船超獣 バッドバアロン

雪超獣 スノーギラン

鈍足超獣 マッハレス

バイオリン超獣 ギーゴン

信号超獣 シグナリオン

暗黒超獣 ブラックサタン

怪魚超獣 ガラン

古代超獣 カメレキング

マケット怪獣 ミクラス

マケット怪獣 ウインダム

マケット怪獣 アギラ

マケット怪獣 エレキング

マケット怪獣 レッドキング

マケット怪獣 ミラクロン

マケット怪獣 シルバゴン

タッグマケット怪獣 リトラ【S】

タッグマケット怪獣 ゴメス【S】

迷子珍獣 ハネジロー登場
〜前回のあらすじ〜

47年前からメイツ星へ行ける円盤を掘り返す為に穴を掘っていた男性、佐久間 良。
彼は自分の恩人であるメイツ星人、金山と同じ名の孤児である金山少年と共に穴を掘っていた。
超獣 ドラゴリーの攻撃で激怒した金山少年から誕生したムルチは、勇猛果敢にドラゴリーに挑む。
ビズファスはムルチと協力して、見事ドラゴリーを撃破し、佐久間も金山の息子であるメイツ星人ビオに出会い、メイツ星にて謝罪をした事によって『人類とメイツ星人の架け橋になる』という自身と金山の夢を叶えたのだった。
しかしその頃、東京のビル街では凶悪な異次元人 ヤプールが、新たな計画を模索していたのだった…。



〜〜とある パン屋〜〜

少年「パンくださいな」パン屋のおばさん「はい、いらっしゃい」少年「今日もおじさんとおばさん、仲良しだね!ほら、いつも同じ指輪してるよね?」パン屋のおじさん「はっはっは。坊や、これは結婚指輪って言うんだよ」

パン屋のおばさん「うふふ。もう君も、そんな事を言うような歳になったのね。はい、どうぞ!いつものクリームパンよ。おまけに…じゃん!このパンも入れてあげる」

少年「わぁ!ありがとう!…おまけしてくれたパンに書いてる字…何?」パン屋のおじさん「あ、これは『A』って書いてあるんだよ。このパンも美味しいよ」少年「おじさん、おばさんありがとう!じゃあね!」

〜「ERIKA」日本支部 研究室〜 進吾の同期であり、日本支部のオペレーターでもある高宮ゲンは、研究室で1人になって悩んでいた。

高宮「『メカニックの天才』とも言われる、ヨシダ博士にも怒られちゃったよ…。はぁ〜」対怪獣用プログラムであった『マケット怪獣』が、怪獣よりも強い超獣の登場によって、一からプログラムの改良をしなければならなかったからだ。怪獣よりも強い超獣よりも強いマケット怪獣を作る為に。まだまだマケット怪獣には改良点があったのも、データ入れ直しの原因の一つであったのもあり、高宮のメンタルはボロボロであった。初期から決められていたマケット怪獣であるアギラ、ミクラス、ウインダムのプログラムの入れ直しは完了したが、残りの6体のプログラムはそのままだ。その事を考えると、頭が痛くなってくる。『大丈夫かい?ゲン。目の下にクマもできている。睡眠は大事だよ』高宮「わかったよ…『パル』、ありがとうな。じゃあ遠慮なく!おやすみ〜!」パル『…単純な奴だ…』

 

高宮が作った人工知能『パル』は呆れる。何せ、高宮はもうスヤスヤと寝息を立てて寝ている。パル『手伝ってやろうかな…』

ヤプール「いよいよだ…。行け!超獣達よ!」ビルの屋上に居座っていたヤプールは、手に持っていた風船のうち、9つを天高く飛ばした。やがて破裂したかとおもうと、東京の上空に巨大な気球船が現れた。

それだけではない、巨大なバイオリンが空に浮かんでいる。

カップル♂「えっ!?バイオリン浮いてる!すげぇ!でっけぇ!マジックか何かか!?」

カップル♀「そうだね!」少年「ママー。お空にでっかいバイオリーン」「あい!あいったら!見て見て!あの気球船とバイオリン!怪獣かもよ!?」

「はいはい…凄いですね〜。うん」

パン屋を経営している夫婦も、その事を不思議に思っていた。

 

 

一方その頃、「ERIKA」のオペレーションルーム内は、電話対応で大忙しだった。進吾「あぁ〜もう!高宮君はどこですか!隊長は防衛軍との会議でアメリカに居るのに…」

「パムムゥ…」蓮加「進吾〜。高宮君は、まだマケット怪獣の調整中みたい…。はい、これ。『喋りかけないでください』だって!もう!」ハネジロー「パムッ!」

ケント「まあまあ、御2人とも!そうカリカリしたらダメですよ?ほら、通報してきた事を僕がまとめておいたから。見てくれないかい?」

 

進吾と蓮加は、夢日のパソコンの画面を覗き込む。

ハネジローも覗き込もうとするが、2人が邪魔で見えない。ハネジローはしょげて、わ自分の寝床に入っていった。

 

進吾「うわぁ…。結構まとめましたね…」

ケント「えーっと…。『ビルの上に巨大な卵』『仮面公園によくわからない怪獣の像』『道を歩いていたら、緑色の巨大な影が通った』『会社のビルの壁に魚の化石』『東京中の信号機がおかしくなって危ない』『時々目が光る雪だるまが、雪も降っていないのに家の前にある』などだね。どれもこれも、おかしな話だ」蓮加「いったい何があったんですかね…?」ケント「一応、避難勧告を出しておいたけど…大丈夫なのかな…」

 

避難した人は、遠くの方から異常現象の様子を見ていた。

 

「あっ!気球船が降りてきた!」

「バイオリンもだ…」

 

「まずは貴様らだ…。目覚めろ!バッドバアロン!ギーゴンよ!」

 

気球船と巨大バイオリンはまばゆい光を放つと、2体の超獣へと変化した。

気球船超獣 バッドバアロンと、バイオリン超獣 ギーゴンだ。

 

「現場の有希です!謎の気球船とバイオリンは、怪獣へと変貌しました!繰り返します!怪獣へと変貌しました!」

 

2体は楽器店などを破壊すると、東京中で暴れ始めた。

 

蓮加「東京都内に超獣と思われる2体の怪獣が出現!」

ケント「やっぱり超獣でしたか!チーム『ワイバーン』に出撃命令を…」

ゲン「はぁ…はぁ…。夢日ケントさん!僕が行きます!」

 

疲れ切ったような高宮が、駆け込んで来た。

 

ケント「た…高宮君…!だけど…大丈夫かい?目の下にクマもあるし…」高宮「大丈夫です!『パル』が手伝ってくれたのもあって、すぐ終わりましたよ!マケット怪獣達の、初舞台です!」蓮加「もう一体、超獣出現!」

目が光る雪だるまが真っ二つに割れた時、雪超獣 スノーギランも現れた。

ビルを凍らせるなどして暴れる。

ゲン「進吾くん、蓮加ちゃん。君達も協力してくれるかい?」進吾「あ、うん良いぜ!」蓮加「別に良いですわ…」

 

 

 

 

進吾と蓮加と高宮は、超獣達が暴れまわっている東京都内にやって来た。

まだ逃げ遅れた人達が居たようで、進吾達は必死に避難誘導をする。進吾「パン屋さんですか?早く逃げてくださいね!」パン屋のおじさん「ありがとうございます!」

避難も一安心した所で、高宮は本題を進吾と蓮加に話す。

高宮「良いかい?スーパーガンの先端にこのカプセルを取り付けて、相手にめがけて撃つ!そうしたら、マケット怪獣が召喚されるよ。マケット怪獣の制限時間は3分間。ビジターと同じだがらわかりやすいかな。進吾くんには、ウインダムとシルバゴンとエレキングを!蓮加ちゃんには、ミクラスとレッドキング、ミラクロンを!僕は、アギラとリトラとゴメス!わかったかい?」進吾「アドバイスありがとう!じゃあ!みんな無事でね!」蓮加「進吾もコケるんじゃないわよ〜」進吾「うっ…うるさいなぁ!転んだりしないよ!」進吾「よーし…。行け!ウインダム!」蓮加「行っけー!ミクラス!」高宮「行ってらっしゃい!アギラ!」リングのような物が積み重なって、カプセルのようになる。その中から、マケット怪獣達が姿を現わす。高宮「やった…!成功した…!」その様子をまじまじと見るヤプール。ヤプール「ふん…。こんな事は想定内だ…。どれ…お手並み拝見とするか…」ウインダムは生真面目過ぎる知能にしてしまったせいで、テストプレイなどでは命令が無ければ動く事も無かったのだが、データの作り直しによって自分で攻撃の判断が出来るようになった。ウインダムはギーゴンに立ち向かっていく。ギーゴンは脳波破壊音波『デス・サウンド』を出して攻撃するが、ロボット怪獣であるウインダムには通用しない。ウインダムは、頭部からのレーザーショットとチョップで、ギーゴンを圧倒していく。進吾「流石…超獣よりも強くなってる!高宮君!大成功だよ!」高宮ゲン「うん!こっちもさ!アギラ、ツノで攻撃だ!」弱気な性格のアギラは、データの入れ直しも怖がって拒絶していた問題児だったのだが、弱気な性格もデータの入れ直しにより解消。バッドバアロンの出す風を利用してエリマキをはためかせて気合いを入れる。

自身の頭部にある二本の鋭いツノが武器だ。

バッドバアロンのムチ攻撃と突風攻撃を、アギラは素早い動きでかわしていく。そして、バッドバアロンの腹部に強烈な頭突きを叩き込んだ。

おもわず吹っ飛ぶバッドバアロン。アギラは頬杖をつきながら挑発する。

怪力自慢のパワーファイターであるミクラスは当初、力の加減が上手く合わず手当たり次第に辺りの物を壊してしまっており、そのせいでデータにプログラムされていた筋力と自身の力が比例しなかったので、途中で不具合を起こしてしまっていた。

だが、データの作り直しによって不具合を修正し、筋力と力も比例するようになった。

先程も述べた通り、怪力の持ち主であると同時に、頭部のツノと分厚い体表も兼ね備えている。

スノーギランが吐く冷凍ガスも、ミクラスの分厚い体表は通さない。冷凍ガスを物ともせずに、スノーギランに体当たりをお見舞いする。「「「トドメだ!」」」ウインダムはレーザーショットをギーゴンの弦に向けて、横一文字に放つ。たちまちギーゴンの弦は、火花を散らしながら切れる。そのままウインダムは、ギーゴンの頭部に最大出力のレーザーショットを放射。ギーゴンは、頭部から爆散して果てた。アギラの挑発にしびれを切らしたバッドバアロンは、腕のムチを振り回しながらやって来る。アギラは、今だと言わんばかりに猛ダッシュし、バッドバアロンの腹部に頭部のツノを突き刺す。ツノを突き刺したまま、苦しむバッドバアロンを道路に張り倒すと、全体重を使ってツノをめり込ませる。耐えきれなくなったのか、バッドバアロンは苦しみながら爆発した。ミクラスの渾身のボディプレスが、スノーギランに炸裂する。うめき声を上げるスノーギラン。冷凍ガスが効かないことが分かっているので、パンチや光線などで応戦するものの、ミクラスははねのけて行く。そして、スノーギランにラリアットを食らわして気絶させると、ミクラスはすかさず口から赤い光弾を発射。

スノーギランはその場に倒れ込んで果てたのだった。

進吾「戻れ!ウインダム!」

蓮加「お疲れ様!ミクラス!」ゲン「ありがとう!アギラ!」

役目を果たした三体は、カプセルへと戻っていった。

ほう…ここまでとは…。さぁ!超獣達よ!目覚めるのだ!マケット怪獣を倒せ!倒すのだ!」

 

ビルを突き破って怪魚超獣 ガランが。

怪獣像から火花を散らして、暗黒超獣 ブラックサタンが。

狂った信号機の光が一点に集中した所から、信号超獣 シグナリオンが。

ビルの上の卵が孵化し、そこから古代超獣 カメレキングが。

東京中を動き回っていた緑の影から、鈍足超獣 マッハレスが。

超獣達が次々と東京に現れた。蓮加「うわっ!何なのかしら?あの数!」ゲン「残りの怪獣達も使わないといけないみたいだね…」「よし!高宮君!蓮加ちゃん!行こう!」

 

進吾はシルバゴンをカメレキングに、エレキングをブラックサタンにめがけて召喚した

蓮加はレッドキングをマッハレスに、ミラクロンをシグナリオンに、高宮はリトラとゴメスをガランにめがけてそれぞれ召喚した。

 

(ウルトラマンビズファスよ…)

「はっ!誰だ!?」(私はヤプール…後ろのビルの屋上に来るのだ…)ヤプールは進吾にテレパシーで語りかけて来た。「俺は、ビルの上から怪獣達を援護しておくよ!」

「あっ…ちょっと!進吾!」進吾は、指示されたビルの屋上に到着した。「お前がヤプールか…」

「いかにも、私がこの宇宙を絶望へと叩き落とす者!異次元人 ヤプールだ!」

「先日のドラゴリーと、この超獣軍団もお前が操っていたのか?」

「その通り。ドラゴリーの件は世話になったぞ…。ムルチを上手く使って、ドラゴリーと共に人間共を大混乱に陥れるつもりだったが…まさか人間の芯があそこまで強かったとは…。少し見くびっていたよ…人間をな…」

「今はマケット怪獣が、超獣達を追い詰めているぞ!さぁ!観念しろ!」

「ほぅ…観念か…。貴様は気付いていないのか?まだもう一体、隠し球が居るんだよ…」

「何だと!?」

「目覚めよ!一角超獣 バキシムよ!」

 

まばゆい閃光が空に発生したと思うと、空がガラスのように割れ、そこから一角超獣 バキシムが現れた。

バキシムは空を突き破り、地上に現れる。

 

「いくら超獣よりも強いマケット怪獣であろうと、あのバキシムの前では造作もない。さぁ?どうする?ウルトラマンビズファス…」

「くそっ…!ビズファァァァ〜〜〜〜ス!」

 

進吾はメタモビジターを掲げて、ウルトラマンビズファスに変身した。ゲン「あっ!ビズファス!」蓮加「ビズファス!そのオレンジと青の超獣をお願い!」

 

ビズファスはコクッと頷き、バキシムの元へと駆け出す。

カメレキングを相手にしていたシルバゴン。

元々、視力がとても悪く、動いているものしか判別出来ないという致命的な弱点があったシルバゴンだが、データ改良によって改善。猪突猛進のパワータイプだ。

時たまにお茶目な一面を見せてくれるので、一部の『ERIKA』女性隊員から絶大な支持を得ている。

カメレキングのガスに苦しむものの、翼をもぎ取ってローキックを決める。

カメレキングは、シルバゴンのツノを持ったまま振り回そうとしたが、逆に手を掴まれ、シルバゴンは一本背負いをカメレキングに食らわせた。

 

強力な電撃技と、長い尻尾による攻撃を得意とするエレキング。

メトロン星人が持って来たデータを元に作られたので、オリジナルにとても近いらしい。

実体化成功時には、巨大な原寸大サイズ、実体化失敗時には、両手で抱き抱えれる位の大きさのリミテッドサイズ(通称、リムエレキング)になる。

エレキングは、ブラックサタンに口から三日月状の電撃光線を浴びせる。

対するブラックサタンは、尻尾からのミサイルや高熱火炎で応戦する。

エレキング自慢の長い尻尾の一撃が、ブラックサタンに決まる。

ブラックサタンは、思わず弾き飛ばされる。

 

暴れ者のレッドキングは、その有り余るほどのパワーと、凄まじい闘争本能をどう調整するかが課題だった。

その結果、子育て時のメス個体のデータに、オス個体のパワーをインプットする事に成功。

性格は比較的温厚になり、元々レッドキングは仲間意識が高い怪獣だったのもあってか、他のマケット怪獣を敵だと認識しないようにする事にも成功。

命令に忠実なパワーファイターになった。

マッハレスの高速移動に、思わず目を回すレッドキング。

レッドキングが目を回しているすきに、マッハレスは体当たりを食らわせようとするが、背中にある『マッハラジエーター』をたまたま掴んだレッドキングがもぎ取り、速度が鈍くなる。

めまいが回復したレッドキングが放ったドロップキックを食らい、マッハレスは派手に吹っ飛ばされる。

 

『マケット怪獣の完成形』と称される程、当初の欠陥が無く、パワー調整も上手く成功したのがミラクロンだ。

シグナリオンが放つ破壊光線が、ミラクロンを襲う。

ビルにぶつけられたりされたが、ミラクロンは手からの電撃攻撃で逆襲。

シグナリオンの身体に付着している光線発射用の装飾を、次々と電撃攻撃や怪力で破壊していく。

 

元々、敵同士だったリトラとゴメスだが、協力攻撃用のプログラムへと改良したことにより、抜群のコンビネーションで攻撃することが可能になった。

強酸『シトロネラアシッド』の連発などもデータ設定により可能になり、ゴメスも体内に核エネルギーがインプットされた為、爆発的なパワーを手に入れた。

ガランの右肩付近に、リトラは『シトロネラアシッド』を連射する。

右肩の集中攻撃に苦しむガラン。

そこにすかさず、背びれを発光させたゴメスが、口から熱線を放射する。

ガランの右腕が集中攻撃によって吹き飛び、その場でガランは悶絶する。

 

 

シルバゴンは、渾身のパンチをカメレキングの腹部に叩き込む。

泡を吹いて倒れるカメレキング。そこにシルバゴンは、口から青い光弾を放射する。

カメレキングはたちまち大爆発を起こし、倒れた。

 

ブラックサタンがエネルギーを供給しようとするが、エレキングはツノから妨害電波を放射。地団駄を踏むブラックサタン。

ブラックサタンはヤケクソでエレキングに突進するものの、勢い良く頭から石油タンクに突入する。

そのすきにエレキングは、ブラックサタンの身体に長い尻尾を巻きつける。

そして、身体から大量の電撃を放つ大技『エレキングコレダー』を発動。

既にオイルを被った身体に、大量の電流が流れ、ブラックサタンの全身から炎がメラメラと燃え上がる。

その後、間も無くしてブラックサタンは大爆発を起こして果てた。

 

爆発性のある岩石を、レッドキングは口から放出する。

マッハレスに直撃した岩石爆弾は、派手な音を立てて爆発する。

たまらず吹き飛んでしまうマッハレス。

レッドキングはのびているマッハレスの首を持ち上げ、両手でマッハレスの首を力一杯絞める。

「メキッ」と鈍い音が鳴ったと思えば、マッハレスは白目を剥き、口から泡を吹いて倒れた。

 

シグナリオンは、身体の装飾を光らせて放つ三色破壊光線をミラクロンに浴びせる。ミラクロンはその光線を必死に耐える。

シグナリオンの猛攻が途切れたのを確認したミラクロンは、念力光線『ミラクロン・エレキネシス』を発射。

シグナリオンは吹き飛び、頭部の赤い発光体を道路にぶつけた。

赤い発光体が砕け散り、シグナリオンはうめき声を上げたかと思うと、光の粒子になって消滅した。

 

リトラとゴメスのコンビネーション攻撃に、タジタジになるガラン。

片腕を吹き飛ばされたものの、ガランガスをがむしゃらに乱発させるガラン。

リトラは身軽な動きでガランガスを避け、ゴメスに至ってはガランガスを逆に吸収し、核エネルギーへと変える荒技を披露する。

リトラが『シトロネラアシッド』をガランの両足に放出し、ガランの動きを鈍らせる。

そこにすかさずゴメスが熱線を放射し、ガランの腹部に直撃。

ガランは大爆発を起こして死亡した。

ゲン「やったぜ!」

マケット怪獣達は、カプセルへと戻っていった。蓮加「残るはあのオレンジと青の超獣だけだわ…!頑張って!ビズファス!」バキシムが手から出すミサイルで、ビズファスに先制攻撃をけしかける。バク転でミサイルを避けるビズファス。ミサイルの1つを足で蹴り飛ばし、バキシムにぶつける。

苦しむバキシム。ビズファスは追い打ちで光の光弾『ビズファースラッシュ』をバキシムに向けて放つ。

バキシムは『ビズファースラッシュ』を腕で受け止め、頭部のツノを勢いよく飛ばす。バキシムの必殺技『ユニコー・ボム』だ。『ユニコー・ボム』は、ビズファスの腰に直撃し、ビズファスはビルに突っ込んでしまう。ビズファス「グワァッ!」蓮加「あっ!ビズファス!ちょっと高宮君!マケット怪獣貸して!ビズファスを援護するから!」

「ちょっとちょっと!待って下さい!マケット怪獣は再チャージまで1時間はかかるんです!」

 

ビズファスは腰を抑えながら立ち上がる。

カラータイマーが赤に点滅する。

バキシムは、追い打ちをかけるように腕からミサイルを発射する。

バキシムの集中放火を浴び、膝をついてしまうビズファスそのまま立ち上がらない。蓮加「あっ!ビズファス!」

ヤプール「バキシムよ!ウルトラマンビズファスにトドメを刺すのだ!」バキシムは『ユニコー・ボム』を発射させた。ビズファスに一直線に向かって来る。もうみんながダメだと思った時、ビズファスは『ユニコー・ボム』を受け止めた。あの時、ビズファスは集中力を高めていたのだ。ビズファスは『ユニコー・ボム』をバキシムにぶつけ返す。うめき声を上げるバキシム。ビズファスはすかさず、必殺光線『ビズニウム光線』を放つ。

ビズファスは、バキシムの『ユニコー・ボム』て負った傷に光線を集中させる。耐えようとしたバキシムだったが努力もむなしく、大爆発を起こして死亡した。

 

「やったー!」

「凄い!凄いよ、ビズファスか!」

 

傷つき疲れながらも、必死にバキシムを倒したビズファス。

そんなビジターに、ヤプールが語りかけて来る。

 

「はーっはっはっは!待っていたぞ!この時を!ウルトラマンビズファス!貴様をバキシムと戦わせておいて良かったよ…。もう貴様の身体はボロボロだ!このヤプール自ら、貴様を倒してやる!」

 

そう言うと、ヤプールは持っていた最後の風船である4つを割った。

 

「カウラ!マザリュース!マザロン人!ユニタングの怨念よ!主人である私に集え!私に万物を破壊する力を、全てを支配する力を与えよ!見よ!ウルトラマンビズファスよ!これが最強超獣 ジャンボキングだ!」ヤプールはそれぞれの超獣達の魂を吸収し、宙へ浮かぶとヤプールの身体がドス黒く光る。

そして最強の超獣 ジャンボキングへと変貌したのだった。

 

「もうビズファスはボロボロなのに…。もう一体の超獣!?」

 

ジャンボキングは、体力が残り少ないビズファスを徹底的に痛めつける。

目から放つレーザーや、圧倒的な腕力でビズファスを地面に叩きつける。

腹部を踏まれながら苦しむビズファス。

そこへ、ジャンボキングへと変貌したヤプールが語りかける。

 

「貴様らウルトラマンなどという奴らは気に入らなくてな…見るだけで虫唾が走るんだよ!ウルトラマンビズファス!消えろ!はーっはっはっは!はーっはっはっは!」

その時だった。道路に先ほど、進吾が避難させたパン屋の夫婦が現れた。

パン屋の夫婦の指には、『A』と書かれた指輪の先端部のクリスタルが光っていた。北斗「ヤプールめ…。思った通り、この世界にもやって来ていたか…」夕子「行きましょう。久しぶりに!」

パン屋の夫婦は、少し距離を開けると、叫びながら走り出した。北斗「夕子ぉぉぉぉぉぉぉぉ!」南「星司さぁぁぁぁぁぁん!」

パン屋の夫婦はそう叫ぶと、天高く飛び上がり、空中で一回転を決め、指輪を着けた右手を合わせてこう叫ぶ。

2人「「ウルトラタッチ!」」

 

パン屋の夫婦がまばゆい光に包まれ、その光の中から、伝説のウルトラ戦士 ウルトラマンエースが現れた。

 

えっ?」

「もう1人の…ウルトラマン…!?」

 

ビズファスも呆然とする。

エースはビズファスの方を少し見て、その後ジャンボキングに語りかける。

A「ヤプール、そこまでだ!」ヤプール「何だと!?貴様、ウルトラマンエース!この世界でも私の邪魔をする気か!させんぞ!」A「セブン兄さんから、貴様らがこの世界で潜伏しているとの情報があったからな、来てみれば案の定だ。ヤプール、今度こそ覚悟しろ!」ヤプール「ふん!こちらこそ良い機会だ…散々、貴様に邪魔された恨み…ここで晴らしてくれる!」

 

ジャンボキングは目からのレーザーで攻撃をしかける。

バク宙で避けるエース。ジャンボキングに『ストップ光線』を浴びせ、動きを止めさせる。

そしてエースは、ボロボロのビズファスのカラータイマーに、自身のエネルギーを分け与えた。

たちまち、赤く点滅していたビズファスのカラータイマーは青に戻った。

感謝するように頭を下げるビズファス。

エースもコクッと頷く。

 

ビズファス「シュワッ!」

A「テェェェン!」『ストップ光線』を強制解除させたジャンボキングは、業を煮やして目からのレーザーを放つ。

エースは光の壁『ウルトラバリア』でレーザーを防ぐ。

そのバリアの奥から、ビズファスが『ビズニウムショット』を放つ。ジャンボキングの腹部に直撃したものの、ノーダメージのようだ。

ジャンボキングは、手からユニタングが使用した強力な糸を放つ。

絡め取られるビズファス。身動きが取れなくなる。

エースは、『フラッシュハンド』を使用。ジャンボキングの両腕ごと、糸を切断する。

両腕を切断されたジャンボキングは悶絶する。そこに、エースは『スター光線』で追い打ちをかける。

ビズファスも、両腕をクロスさせて放つ光線『ビジニウムクロス』をジャンボキングに向けて発射し、ジャンボキングにダメージを与える。

 

「くそぉぉぉぉぉぉ!ウルトラマンビズファス!ウルトラマンエースめぇぇぇぇぇぇ!」

 

ジャンボキングは口からミサイル、目からレーザー、身体から電撃を放射し、狂ったように2人に突進していく。

ビズファスは『ビズニウム光線』を、エースは『スーパーメタリウム光線』をそれぞれジャンボキングに発射する。

合体光線の直撃を食らっても、倒れないジャンボキング。

エースはトドメとして『ギロチンショット』をジャンボキングに向けて放つ。

『ギロチンショット』はジャンボキングの首を切断した。

 

「グァァァァァァァァァ!!!おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!許さんぞ〜〜〜〜!ウルトラマンA〜〜〜〜!」

 

ボトッと地面に落ちるジャンボキングの頭部。

そして、ジャンボキングの胴体と頭部は大爆発を起こす。

まるで、ヤプールの悪事が完全に潰えた事を暗示させるように。

ビズファスから戻った進吾は、先ほどのパン屋の夫婦に問いかける。

進吾「ありがとうございました…!あなた方は…いったい…」北斗「私は、北斗 星司。そしてこちらが…」

南「南 夕子です。ウルトラマンビズファスさん。あなたが援護してくれたのもありました。私達だけでは、あの超獣を倒す事は出来なかったでしょうから」

進吾「いえ…だけど…本当にヤプールは、滅んだんですかね…?」南「あぁ。ヤプールは滅んだ。だが、超獣の生き残りがまだ居るかもしれない。その時は君がやるんだ。優しさに満ちた、君がね」

「でも…」北斗「…優しさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも、友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえその気持ちが、何百回裏切られようと…。それが私の、君への願いだ」南「北斗さん…」南「私達はこの世界を、もう少しで去ります。あなたはこの世界を、仲間達と共に守る自信、覚悟はありますか?」

進吾「…ええ!」南「ふふっ…。良い返事です。頼みましたよ。ウルトラマンビズファスさん」

北斗「では、この辺で」

 

2人「「ウルトラタッチ!」」

 

北斗と南は、ウルトラマンエースへと再度変身する。

 

A「ヘァッ!」

 

そしてエースは、空高く飛んでこの世界から去って行った。

進吾は1人、見送りながらポツリと言う。

 

「……有難う御座いました!ウルトラマンエースさん…!」

続く

 



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第5話 かまいたちの禍々

鎌鼬怪獣 カマイタドン 登場
カマイタドンはオーブの鎌鼬です!


〜〜ERIKA 日本支部の富士山駐屯地〜〜

蓮加「地底約1500mの地点に怪獣と思われる反応を確認致しました!!」進吾「現在その影は動きを止めています。」蓮加「隊長!攻撃しますか?」 秀行隊長「あぁ。これより地底貫通弾による攻撃を開始する!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォオオオオオン!

その時、大きな音が鳴り響いた

 

 

秀行隊長「なんだ今の音は!?」

蓮加「…!怪獣です!怪獣が現れました!」秀行隊長「何!?地下にいるんじゃなかったのか?」進吾「いや!この怪獣この反応やつだ!地底の反応が消えました!」

 

 

 

ドゴォオオオオオン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秀行隊長「モニターで怪獣の姿を確認する!」

 

 

 

 

モニターには腕に大きな鎌を持ち白い毛が生えし怪獣が手の大鎌を振っていた。

 

 

 

 

秀行隊長「あっあれは!」

 

蓮加&進吾「御存じなのですか!隊長!」

秀行隊長「太平風土記に書かれている魔獣、カマイタドンだ!」

 

 

 

カマイタドン<ギリャアアアアア!!!!!

 

 

 

 

カマイタドンは鎌を振った。

 

 

 

 

 

その斬撃はかまいたちを発生させ、ERIKAの駐屯地を破壊した。

 

 

 

 

カマイタドンは其の中を進んでいった。

 

 

 

 

カマイタドンが突然出現したことにより、機能が完全に麻痺した駐屯地。

 

 

 

 

カマイタドン<グォウァアアアアア!!!

 

 

 

カマイタドンは一通り暴れた後、地面の中へ去っていった。

 

 

 

 

〜〜「ERIKA」(エーリカ)基地〜〜

秀行隊長「みんな!カマイタドンは、黒部町にいる事は間違いない!探してくれ!」

 

 

 

「「「「分かりました!」」」」

 

 

そして翌日 〜〜黒部町 進公園〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

カマイタドンが再度『グォウァアアアアア!!』という鳴き声をあげて出現したのだ!其の出現場は公園な為幼女が遊んでいたのだ!

 

 

 

 

 

幼女「キャァァァァァァァァ!!!」

進吾「ハッ!御嬢ちゃん!?くそっ!今助けてやるぞ!」幼女を助けようと、進吾は『メタモビジター』を天高く掲げてこう叫んだ。

進吾「ビズファァァァ〜〜〜〜ス!」

 

 

 

ビズファス「テュワッ!」カマイタドンに先制のパンチを浴びせようとしたが、いとも容易く弾かれてしまった。

ビズファス「ハッ!」必殺光線である『ビズニウムショット』を浴びせるものの、あまりダメージを受けていないようである!

 

 

 

カマイタドンが手から出すかまいたちの斬撃で、ビズファスに先制攻撃をけしかける。バク転でかまいたちを避けるビズファス かまいたちの1つを足で蹴り飛ばし、カマイタドンにぶつける。

 

 

苦しむカマイタドン。ビズファスは追い打ちで光の光弾『ビズファースラッシュ』をカマイタドンに向けて放つ。

カマイタドンは『ビズファースラッシュ』を腕で受け止め

跳ね返して来たのだ!ビズファスは戻って来た『ビズファースラッシュ』をカマイタドンにぶつけ返す。うめき声を上げるカマイタドン。ビズファスはすかさず、必殺光線『ビズニウムショット』を放つ。

 

 

 

 

 

 

ビズファスは、カマイタドンの『ビズファースラッシュ』て負った傷に光線を集中させる。耐えようとしたカマイタドンだったが努力もむなしく、大爆発を起こして死亡したのだ!

 

 

 

 

⁇⁇「面白くなって来たぞ〜〜!ウルトラマンビズファス!さあ!行け!キリエロイドよ!いや!キリエルよ!」

そう言い、その青年は、キリエロイドを召喚したのだ!

キリエロイド「分かった!待っていろ!」



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第6話 蘇る超古代竜

超古代竜 メルバ 超古代怪獣ゴルザ 登場


⁇⁇「ここか。超古代の怪獣が眠っているというのは。」

此処はイースター島にそこに1人の青年の姿があった。

⁇⁇「超古代竜メルバが眠っているのか...。」

⁇⁇はそう言うと、赤黒い稲妻を発生させ、それを地面に向けると...⁇⁇「さぁ目覚めよ![超古代竜メルバ]よ!」

そう言って、赤黒い稲妻を拳に纏わせ、地面を思いっきり殴った。すると、メルバ「クアァアァァァァ!」背中の翼を広げ、月に向かって咆哮するメルバ。そして、メルバはイースター島を飛び立ち、何かに引き寄せられるようにモンゴルに出現したのだ!秀行「蓮加と一緒にモンゴルに飛んでくれ。」

進吾「了解!」

こうして、進吾はモンゴルに飛んだ。

 

 

 

〜〜モンゴル砂漠地帯〜〜

蓮加「メルバを攻撃するわよ!」

進吾「だね!」

 

 

 

⁇⁇「此処か!此処にもう一体の超古代怪獣が眠っているのか...。」⁇⁇はそう言うと、メルバの時と同様に、赤黒い稲妻を発生させ、それを地面に向けると...⁇⁇「さぁ目覚めよ![超古代怪獣ゴルザ]よ!」

 

そう言うと、手から赤黒い稲妻を発生させ、それを地面に叩きつけた。

すると、その付近からゴルザが出現した

市街地に進撃するゴルザ。

⁇⁇「目覚めたか!では、チャオ!」

蓮加「発見!メルバだけじゃなくゴルザまで!」

そんなゴルザの顔に、数発の光弾がヒットした。

光弾が飛んできた方向をゴルザが見ると、

進吾「怪獣!こっちだ!」

そう言うと、進吾は今度はビームを銃から発射した。

だが、流石に鬱陶しく思ったのか、ゴルザは頭部からビームを発射した。

そのビームは、進吾の目の前に着弾し、進吾をぶっ飛ばした。

そして、進吾「ここで負けてたまるかぁぁぁぁぁ!!!」

そう叫ぶと、進吾はメタモビジターを掲げ、爆発の炎やエネルギーを吸収し、ウルトラマンビズファスに変身した。

蓮加「ウルトラマン..ビズファス...!」ビズファスは構え、ゴルザとメルバと睨みあう状態になった。

そしてまずは、ビズファス「シュワッ!」ゴルザに先制のパンチを浴びせようとしたが、いとも容易く弾かれてしまったのだが、

 

 

 

 

 

 

ビズファス「ウオォォォ!デュワッ!」ビズファスは、渾身のドロップキックをゴルザに食らわせ、ゴルザは吹っ飛んだのだ!

で同じ感じで渾身のドロップキックをメルバにも食らわせたのだが、空を飛びメルバは飛び去り逃げてしまった!

 

ビズファスは必殺の『ビズニウム光線』を浴びせた。風穴を開けられていても、必死に光線に耐えるゴルザ。しかし、流石に耐え切れなかったようで、腹部に光線は直撃。ゴルザは爆発四散したのだ!

 

 

 

 

 

〜〜秋田県の石油コンビナート〜〜

キリエロイド「おう!お帰りなさい!」

⁇⁇「さあ!行くが良い!オイルドリンカー!」

キリエロイド「俺はまだか?」

⁇⁇「オイルドリンカーが負けたらだなぁ!」




爆風に紛れて居た為、蓮加にはバレてません!


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第7話 炎魔の戦士

オイル超獣 オイルドリンカー
炎魔戦士キリエロイド 登場


 

〜〜日本 秋田県の石油コンビナート地帯〜〜

ギィイイエェエエ!!!

 

 

 

「「「!?」」」

 

突然響いた甲高い鳴き声に人々はコンビナートの方を見る。

 

そこには50メートルぐらいはありそうな巨大な角を生やした超獣が海から這い出て来て石油を捕食していたところだった。

 

市民A「あ、あ、あぁ・・・・・・・・・」

 

市民K「嘘だろ・・・・・・」

 市民B「ちょ、超獣だぁ~!!」

 

市民達「「「「うわあぁぁあ~!!!」」」」

ギィイイエェエエ!!!

彼等を追いかけて破壊の限りを尽くしているオイルドリンカー!

〜〜モンゴル〜〜

蓮加「メルバを逃しました!」

秀行『秋田県の石油コンビナートにオイルドリンカーが出現した!』

進吾「ビズファスは必殺の『ビズニウム光線』を浴びせた。風穴を開けられていても、必死に光線に耐えるゴルザ。しかし、流石に耐え切れなかった見たいで、腹部に光線は直撃。ゴルザは爆発四散したのだけどまさかの連戦かなぁ!?シュワっジ!」

蓮加「あれ?ビズファスがいない?」

〜〜秋田県の石油コンビナート〜〜

ビズファスはオイルドリンカーに向かってキックをお見舞いする。いきなりの攻撃にオイルドリンカーは後方へと吹き飛ばされ

ビズファス『ディアッ!!』 ビズファスは、オイルドリンカーに向かってジャンプをした上で繰り出しキックを仕掛けた!

 

 

 

 

 

 

 

 

ビズファス「テュワッ!」オイルドリンカーに先制のパンチを浴びせようとしたが、いとも容易く弾かれてしまった。

ビズファス「ハッ!」必殺光線である『ビズニウムショット』を浴びせるものの、あまりダメージを受けていないようである!

 

ビズファスは追い打ちで光の光弾『ビズファースラッシュ』をオイルドリンカーに向けて放つ。

オイルドリンカーは『ビズファースラッシュ』を腕で受け止め

跳ね返して来たのだ!ビズファスは戻って来た『ビズファースラッシュ』をオイルドリンカーにぶつけ返す。うめき声を上げるオイルドリンカー。ビズファスはすかさず、必殺光線『ビズニウムショット』を放つ。

 

 

 

 

 

 

 

ビズファスは、オイルドリンカーの『ビズファースラッシュ』て負った傷に光線を集中させる。耐えようとしたオイルドリンカーだったが努力もむなしく、大爆発を起こして死亡したのだ!キリエロイド「負けたぞ!行って良いんだなぁ!」

⁇⁇「はい!」

キリエロイド「では、行って来るぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

キリエロイド「やあ!ウルトラマンビズファスよ!」そう言い、キリエロイドは蹴りを加えて来たのだ!ビズファスは右手でキリエロイドの首腹にパンチを決め込むキリエロイド「グワッ!何ってな!」そう言い、キリエロイドはビズファスに蹴りを入れて来て

ビズファスは吹っ飛んだ

 

 

 

 

戦いが3分を過ぎたタイミングでビズファスの胸の○のカラータイマーが赤く点滅してしまう!

ビズファスは右腕を空へと掲げて左腕を横に広げて自身の前に円状の輪を出現させる。そしてその両腕を十字に重ねた。

ビズファス・進吾「新技!エメジェントンカノン!!」

 

 その十字に重ねた腕から放たれた光線はキリエロイドに直撃すると・・・キリエロイドはその光線に耐えられずに爆発四散した。

ビズファス「シュワッ!!」

 

 戦いを終えたビズファスは両腕を上と掲げて空を飛び去っていく。

 

 

 

⁇⁇「チッ!キリエロイド!使えなかったか!」



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第8話 シビルジャッジメンターの出現

シビルジャッジメンターギャラクトロンmk2(2体)
マケット怪獣 アギラ 登場


〜〜東京都 秋葉原〜〜

⁇⁇「行け!ギャラクトロンMK2!」

〜〜「ERIKA」日本支部のオペレーションルーム〜〜

秀行「秋葉原にギャラクトロンmk2が出現した!行っトイレ!!進吾!蓮加!」

進吾&蓮加「分かりました!」

〜〜秋葉原〜〜

進吾「さあ!超獣も倒せたし、ギャラクトロンも倒せるかな?行け!アギラさん!」

蓮加「其れ!ちょっとだけ酷いよ…」

リングのような物が積み重なって、カプセルのようになる。その中から、マケット怪獣達が姿を現わす

進吾「アギラ!ツノで攻撃だよ!」

エリマキをはためかせて気合いを入れる。

自身の頭部にある二本の鋭いツノが武器だ。

ギャラクトロンmk2のブーメランのような投擲攻撃とギャラクトロンシュトラールを、アギラは素早い動きでかわしていく。そして、ギャラクトロンMK2の腹部に強烈な頭突きを叩き込んだ。

おもわず吹っ飛ぶギャラクトロンmk2。アギラは頬杖をつきながら挑発する。

アギラの挑発にしびれを切らしたギャラクトロンmk2は、大量の必殺技を使いながらやって来る。アギラは、今だと言わんばかりに其の攻撃を交わしながら猛ダッシュし、バッドバアロンの腹部に頭部のツノを突き刺す。ツノを突き刺したまま、苦しむギャラクトロンmk2を道路に張り倒すと、全体重を使ってツノをめり込ませる。耐えきれなくなったのか、ギャラクトロンMK2は苦しみながら爆発した!

そしてクリスタルは落ちたが……

 

 

 

 

 

蓮加「勝ったわ!」

進吾「だな!蓮加」

⁇⁇「こんな事で敗れるなんて……まあ良い!今がチャンスだ!行け!ギャラクトロンmk2!」再度⁇⁇はクリスタルとルーブジャイロを使い召喚した!

進吾「蓮加ちょっとといれ!」

蓮加「分かったわ!行ってらっしゃい!」

〜〜トイレ〜〜

進吾「ビズファァァァ〜〜〜〜ス!」進吾はメタモビジターを掲げて、ウルトラマンビズファスに変身した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビズファスはギャラクトロンMK2の周りを高速で駆け回ってかく乱し追い打ちで光の光弾『ビズファースラッシュ』をギャラクトロンmk2に向けて放つ。

ギャラクトロンMK2は『ビズファースラッシュ』を腕で受け止め、後頭部のギャラクトロンベイルを勢いよく飛ばして来た。『ギャラクトロンベイル』は、ビズファスの腰に直撃し、ビズファスはビルに突っ込んでしまう。ビズファス「グワァッ!」蓮加「あっ!ビズファス!」

 

 

 

 

ビズファスは腰を抑えながら立ち上がる。

カラータイマーが赤に点滅する。ギャラクトロンMK2は、追い打ちをかけるように腕からギャラクトロンゲベール

手の甲からギャラクトロンシュトラール

を打ってくる!

 

 

ギャラクトロンMK2の集中放火を浴び、膝をついてしまうビズファスそのまま立ち上がらない。蓮加「あっ!ビズファス!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャラクトロンMK2は『ギャラクトロンベイル』を発射させた。ビズファスに一直線に向かって来る。もうみんながダメだと思った時、ビズファスは『ギャラクトロンベイル』を受け止めた。あの時、ビズファスは集中力を高めていたのだ。ビズファスは『ギャラクトロンベイル』をギャラクトロンmk2にぶつけ返す。ギャラクトロンmk2。ビズファスはすかさず、必殺光線『ビズニウム光線』を放つ。

ビズファスは、ギャラクトロンmk2の『ギャラクトロンベイル』て負った傷に光線を集中させる。耐えようとしたギャラクトロンmk2だったが努力もむなしく、大爆発を起こして死亡した。戦いを終えたビズファスは両腕を上と掲げて空を飛び去っていく。

 

 

 

 

 

⁇⁇「チッ!何故だ!あの野郎!」



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第9話 帝国猟兵出現

帝国猟兵ダークロプス
マケット怪獣 ミクラス
恐竜戦士ザウラー
マケット怪獣 ウィンダム
登場


〜〜「ERIKA」日本支部のオペレーションルーム〜〜

秀行「進吾!蓮加!いつも有難うな!だから3日間休暇をあげよう!服でも買いに行きな!」

進吾&蓮加「分かりました!」

蓮加「進吾くん!行こ!渋谷パルコへ!」

進吾「分かったよ!」

秀行「だが、何が有るか分から無いから、マケット怪獣を2体持って行け!蓮加!」

蓮加「分かりました!」

 

〜〜東京 渋谷〜〜

⁇⁇「ゲームスタートだぜぃ!好きな食べ物!好きな食べ物!パインで〜〜す!」⁇⁇がそう言い、クリスタルとルーブジャイロを使いベリアル銀河帝国という帝国の帝国猟兵であるダークロプスを召喚した!

ダークロプス「俺の名は、ダークロプス!帝国猟兵だ!」

そう言い、ダークロプスは、渋谷の街を破壊していた!

〜〜パルコ店内〜〜

進吾「闇の波動を感じたなぁ!蓮加ちゃんは買い物をしていて!俺トイレ!」蓮加「分かったわ!」〜〜パルコ店内トイレ〜〜進吾「ビズファァァァ〜〜〜〜ス!」

進吾はメタモビジターを掲げて、ウルトラマンビズファスに変身した!

ビズファス「シュワッ!」帝国猟兵ダークロプスに先制のパンチを浴びせようとしたが、いとも容易く弾かれてしまったのだが

 

 

 

 

 

ビズファス「ウオォォォ!デュワッ!」ビズファスは、渾身のドロップキックを帝国猟兵ダークロプスに食らわせ、帝国猟兵ダークロプスは吹っ飛んだのだ!

 

 

 

 

 

 

ビズファスは必殺の『ビズニウム光線』を浴びせた。風穴を開けられていても、必死に光線に耐える帝国猟兵ダークロプス。しかし、流石に耐え切れなかったようで、腹部に光線は直撃。帝国猟兵ダークロプスは爆発四散したのであったが、⁇⁇「行け!これが恐竜戦士だ!行け!ザウラーよ!」

するとザウラーが出現し、ビズファスに炎の光弾を放って来たのだが、

蓮加「買い物を終えたよ!ってえっ?恐竜みたいな怪獣だ!行っけ〜〜!ウインダム!ミクラス!ビズファスを助けてあげて!」

ザウラー「ウルトラセブンの僕のカプセル怪獣か!あんなへぼを俺の戦わせるなんてざけんな〜〜!」

そう言い、ギーゴンの『デス・サウンド』以上の脳波破壊音波を出して攻撃するが、ロボット怪獣であるウインダムには通用しない。ウインダムは、頭部からのレーザーショットとチョップで、ザウラーを圧倒、

何で儂より奴が強いんだ!クッソ〜〜!ならば、冷凍光線!だが、ミクラスは、体表が分厚い為、冷凍ガスを物ともせずに、ザウラーに体当たりをお見舞いする。

ザウラー、何だと貴様等!するとミクラスは、ザウラーの右手に、ウインダムは左手を押さえつけたのだ!

進吾「ビズファス!行くぞ!」

ビズファス「おう!ビズファスライトニングカウンターゼロ!」

これにより恐竜戦士ザウラーは、爆発四散した!

 

 

 

 

 

 

蓮加「御疲れ様!ミクラス!ウインダム!」

進吾「お〜〜い!お〜〜い!」

蓮加「進吾君も御疲れ様!」

進吾「蓮加も御疲れ様だぜ!ミクラスやウィンダムを召喚してビズファスさんを助けてくれたんだろ!」

蓮加「うん!そうだよ!後休暇は残り3日貰っているんだから!」

進吾「そうでしたね!」




実は新作を書きたいです!
文才は無いですが、頑張りますので見てくださいね!


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