仮面ライダービルド IS〈インフィニット・ストラトス〉の法則は決まった! (おとぼけ)
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0 プロローグ
0 始まりはビギナー


パラレルワールド 平行世界 別世界 別次元 別ルート などと

それらは決して交わらないとされていた。

だがそれは仮説であるため、事実的な説は分からないものである。

しかし此処に、仮面ライダービルドの世界の力と〈インフィニット・ストラトス〉ISの世界が交わった。交わると言っても急な速さでもなかった。じわじわとじわじわと、まるで乾いた砂に上から掛けた水のように交わっていく。

カタツムリの動きより早く ゆっくりとゆっくりと混ざっていく。

それを見ているものはいない。いや、居た。存在していた。

ソレは人ではなかった。そしてソレはこうつぶやいた。

「長い。長過ぎる。これは混ざり具合は悪くない。上出来だ。だが、時間が掛かり過ぎている。こんなに長く掛かるなら近くではなく、あの空間から観ていれば良かったのかもしれない。」

ソレは近くにあった何かに寄り掛かり二つの交わる光景を見ていた。

しばらくして、ソレはあくびをした。そしてまたつぶやいた。

「長いなら長いでそれなりのモノを用意しとくべきだったな。」

ソレはパネルの様なものを出しボトルの似た何かをパネルに付け始めた。

「これと」

カチッ

「コレは」

カチッ

「これは違うか。」

ボトルをパネルから外し別のボトルを付けた

「コレは」

カチッ

「これでもないか。」

またボトルを外し別のボトルを付けた。

「コレは…」

そう言いながらボトルを付けた。すると、

カチッ ベストマッチ!

そうパネルから鳴った。

「おっと!来たか。でも、まだまだ足りない。全然足りないなぁ。」

ソレは少し喜んだ。

とその時、

ドッカーン!ドカーン!ドドカーン!

どこからか爆発音がした。

「何ッ!爆発だと?」

ソレは驚きながらも辺りを見回して爆発音の方向を探った。しかし何も無かった。あるとしたら音だけだった。

「爆発音にしちゃデカかったな。もしかすると、奴らがこの場所を嗅ぎ付けて来たのか?」

ソレは頭の中で考えた。

(だとすると…こうゆっくりとしてはいられないな)

ソレはどこからかドライバーを出し腰に装着した。

エボルドライバー!

ドライバーから鳴った。

右にボトルをセットした。

コブラ!

左にもボトルをセットした。

ライダーシステム! エボリューション!

待機音が鳴り右端のレバーを回した。

ドライバーから音が鳴る

Are you ready ?

「変身!」

コブラ!コブラ!エボルコブラ! フッハハハハハハハハハハ!

「まあまあだなぁ。今はコレでどこまでヤレるかだな?」

ソレは変わった。いや正しくは変身した。

仮面ライダーエボル エボルコブラフォームに




今日はここまで


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1 二人のビルド

ドカーン!

凄まじい爆発音と共にエボルトの前にそれはそれ現れた。

二人のビルド ラビットラビットフォームとジーニアスフォーム 葛城巧と桐生戦兎だった。

「見つけたぞ!エボルトッ!」

ラビットラビット 葛城 がフルボトルバスター バスターブレードモードで斬りかかる。が、エボルトはそれを難なく躱す。

「全く、容赦ないなお前達は。そう怒らずに挨拶くらいしたらどうだ。」

エボルトは余裕ぶった。そのスキにジーニアス 戦兎が右ストレートをエボルトに叩き込む。

「お前はここで倒すッ!」

無論 エボルトはその攻撃を抑える。

「なかなかの攻撃だな。だが、足りない。まだまだ俺には届かないぞ。そんなもんじゃ!」

そう言いながら二人を攻撃した。

「「グハッ!」」

二人はバットで打たれた野球ボールのようにはるか遠くに投げ飛ばされた。

「ナイスホームランッ!っといった所かな?」

投げ飛ばされた方向からエボルトに向かって二人がレバーを回しながら向かって来た。

Ready go!

「「コレで決める!」」

ハザードフィニッシュ!ラビットラビットフィニッシュ!

ジーニアスフィニッシュ!

「そうくるよな。お前達なら。」

エボルトもレバーを回しながら二人に向かって行く。

Ready go!

「だが、抵抗はここまでだ!」

エボルテックフィニッシュ! チャオ!

三人の攻撃がぶつかり合う。

「俺たちを甘く見るな!エボルトッ!」

戦兎が叫ぶ。

「ここでお前を倒すッ!」

葛城が叫ぶ。

「お前達人間に負ける程、俺は弱くないぞ!」

エボルトがそう叫ぶ。

「「うおおぉッ!」」

二人が少しエボルトを押す。

「ハアアアァッ!負けてたまるか!」

エボルトも押す。そして、

ボカーンッ!

大爆発が起こった。

「うあー!」

戦兎は爆発と共に飛ばされ、葛城は気を失って飛ばされた。

「葛城!葛城!…クソッ!気を失っているのか?」

戦兎はとりあえず葛城を保護しながら共に飛ばされた。

「あと少し!あと少しの所でーッ!」

エボルトは怒りながら飛ばされていった。

とエボルトは飛ばされた方向を向いた。向いた方向は交わりが終わろうとしていた世界だった。

「やむを得ないな。今はあそこに退避する他ないよな。」

エボルトは姿勢を変えてその世界に向かって行った。

「待て!エボルト!」

その時、戦兎達はは謎の亜空間に引き込まれていった。

(何だ この亜空間は?俺たちの世界には繋がって無いが…)

考えながらも、その亜空間に引きずられる様に入っていく。

そしてその亜空間は閉じた。

亜空間の中で二人の変身が自動的に解除された。

「不味い!変身が解除された。酸素は!酸素は?…あるな。」

とりあえず戦兎は落ち着き、葛城の容体を確かめた。

葛城はまだ気は失っているもの、怪我はあまりなく生きていた。

(とりあえず…元の世界に戻る方法を考えるか。)

戦兎はそう思いながら亜空間の中で横になって休んだ。

 

 

一方エボルトは、大気圏に突入していた。

「思ったより熱いなコレは。大丈夫か?」

一見余裕そうだが、体は燃えていて力もあまり残っていなかった。

ふと横を見ると無数の小隕石が降っていた。

エボルトは閃いた。

(この隕石に紛れ込んで着地するか。)

そしてエボルトは隕石に捕まりながら隕石と一緒に落ちていった。

 

 

「おーおー。降ってる降ってる。終末日和だなぁ。」

そう言いながら、チャーシューメン大盛りと餃子とおつまみ角煮を食べながら呑気に隕石を見ていた男がいた。

彼の名は 黒川 健太 13歳である。

 

 

 

 

 



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2 出会いのシャイニング

バトルシーンは無しです。


「あーおいしかった。こんなところかな。ごちそうさでした!」

パァン!と手を合わせてご馳走さまをして横になった。

そこに、店員が来た。

「黒川。寝るなら代金支払って靴履いて家に帰ってから寝ってくれ。」

黒川は起き上がり、ポケットから財布を取り出し中を探りながら

「どれくらい?」

と店員にあくびをしながら聞いた。

「5050円。現金で。」

と言った。

「結構食ったなぁ。」

と言いながら5050円を手渡した。

「じゃあ、帰るわ。」

黒川は店を出た。

「また明日も来てね。」

お婆さんがそう言い黒川は、

「定休日以外なら来るよ。」

と言いながらバイクに乗って行った。

黒川が去った後 店員はのれんを仕舞い、店内掃除などをした。

「あの子は可哀想だね。」

とお婆さんは皿を洗いながら言った。

「可哀想?黒川が?」

そう尋ねた。

「可哀想だよ。あの子は産まれる前から両親が居なくて一人だからね。」

店員は、

「確かにそこは同情するよ。でも、アイツはある意味天才だからな。」

と店員は言った。なんせ黒川は世界的にある意味天才児と言われ、ある意味成績優秀でバイクや大特車の運転資格などをを12歳で取った男であった。

それと同時に、喧嘩や戦いにおいて素手で最強であった。

「そんでもって、政府からの支援とかがあるから大丈夫じゃないの?」

お婆さんは言った。

「そう言い事じゃないよ。両親が居ないことだよ。」

雑談はそこで終わり二人は掃除に専念した。

 

 

「運命はチャーシューメン!死神に笑われました!そしてその後死にました♪」

と自作の歌を呑気に歌いながらバイクを運転しながら、小隕石の落下地点に向かっていた。

(あの小隕石、ただの隕石にしちゃ何かおかしい。勘違いだと良いんだが…)

そう思いながら黒川は隕石の落下地点に着いた。

バイクのエンジンを止めて、手袋を付けて懐中電灯を点けて隕石を観察した。よく見ると隕石にボトルの様なものが埋まっていたのを見つけた。

「何だコレ?」

ボトルに触ろうとした瞬間、空から光った蛍の様なものが落ちて来た。

「蛍かな?」

黒川はその光に触れた。その時、

ピカーと眩い光に包まれた。

「何だ?」

黒川は目をつぶった。

目をつぶった瞬間、頭に何かのデータが流れ込んで来た。

(何だコレ?データが頭に!)

混乱しながらも、そのデータを頭の中で分析し始めた。

(スマッシュ… ビルドシステム… フルボトル… トランスシステム… ネビュラガス… ハザードレベル… そして…)

黒川が一番興味を持ってのは、

(フルボトルによるベストマッチ…)

そして目を開けると光は消えていて手元にドライバーとボトルがあった。

「コレが…ビルドドライバー?」

腰に装着した。

「このフルボトル?をセットしてと…」

カチャッとセットしたが、

「何も起こらないな?」

黒川はドライバーを外しバイクの後ろにボトルと一緒に入れた。

バイクのエンジンを掛けた。

(明日、ドライバーとボトルの研究でもするか。)

そう思いながら、家へと向かった。

 

 

「抑止力かぁ。」

エボルトは変身を解除してその光景を遠くから見ていた。

そして、闇に紛れて姿を消した…

 

 

 

 

 

 

 



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3 戦いのリザーブ

黒川 健太がビルドドライバーとボトルを拾ってきて二年…彼は様々な発明品、特許など開発しながらドライバーの分析 研究 開発を重ね遂にこの日が来た。

ピッ ピッ ピッ チーン!

「あ。出来たかな?」

その音が聞こえ黒川はベッドの下の床から起きた。

寝ぼけながらもワクワクしながら自分が開発した研究室の扉を開けた。

「あーあー。煙がヤバイな。」

研究室の中の備品などは無事だったが、煙が上がっていた。

黒川はすぐに出入り口近くにある自分が作った換気扇を回した。

すぐさま煙がなくなり奥の開発マシンの扉を開けた。

そこには、二つのフルボトルがあった。

「やったー!開発成功だぜ!」

黒川はフルボトルを手に持って確認した。

するとあることに気づいた。

「何だ このフルボトル?見たこと無いものになってるな。」

一つはボトルの模様がおとぼけと描いてあるもの紅のフルボトル

もう一つは白と黒が混ざっており中心にうずまきが描いてあるフルボトル

「とりあえず、実験を始めy」

その時緊急通報アラームが鳴り響いた。

まさかと思い、すぐさまテレビをつけた。

そしてテレビの映像を見て驚いた。

辺りを破壊しながら、人々に襲い掛かる怪物 スマッシュが映ったからである。

逃げ惑う人々 次々と破壊されていくIS その光景を見て、

(スマッシュ…現れたのか?それとも造られたのか?)

そして結論は出た。

すぐにドライバーとフルボトルを持ってバイクの元に向かった。

 

 

「こちら近距離攻撃部隊 打鉄隊 残り二機となりました!」

政府直属のIS部隊はかなり追い詰められ隊長機と副隊長機のみ残った。

「こちら中距離攻撃部隊 ラファール・リヴァイヴ隊 これより援護する!」

ラファール・リヴァイヴ隊が到着し一斉射撃が火を噴く。が、

「何ッ!効いていないだと?」

スマッシュには効いておらず、ラファール・リヴァイヴ隊に攻撃する。

「怯むな!撃てッ!」

しかし、スマッシュには効かず弾切れとなった。

「近接ブレード、構え!」

近接ブレードを展開して立ち向かうラファール・リヴァイヴ隊 だが虚しいことに歯が立たず全機戦闘不能になった。

「な、何だと…。」

スマッシュは打鉄隊の隊長に襲おうとした、その時

ブルン!ブルン!ブルーン‼︎

何者かがスマッシュに向かってバイクで突撃した。

「ウオオォー!」

スマッシュは吹っ飛んだが、体制を立て直し堪えた。

「やっぱり900km/hはキツイな。もうちょい下げればよかったなぁ。」

そう言いながら、男はバイクから降りた。

「誰だ…キ…ミ…は…」

パタンと隊長は倒れ副隊長が抱えた。

「とりあえず、その人連れて逃げてくれ。」

男はそう言った。

「何を言っている!いいから君も早く逃げるんだ!」

副隊長はそう叫んだが男はヘルメットをバイクに置きこう言った。

「俺は大丈夫。」

そして、ビルドドライバーを装着して言った。

「さあ、実験を始めたようか!」

実験?実験って何だ と副隊長は思いながら男の顔を見て思い出した。

その男は自分の記憶が正しければ自称おとぼけ天才と名乗っていた天才児 黒川 健太だった

黒川はポケットから二本のフルボトルを両手に持ち振り始めた。

シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ

すると後ろから、計算式のようなものが出てきた。

「これは一体?」

副隊長は驚く。

振るのをやめフルボトルのキャップを正面に回してドライバーにセットした。

おとぼけ!

「おとぼけ?」

と副隊長は首を傾げた。

混沌!

「混沌?」

また副隊長は首を傾げた。

ベストマッチ!

ドライバーからそう鳴った。

「これが…ベストマッチなのか!」

黒川は少し驚いた。

待機音が鳴り響き横のレバーを回した。

ドライバーからファクトパイプラインが出てきて前後にスナップライドビルダーが形成されていく。

Are you ready ?

黒川は構えつつ言った。

「変身ッ!」

ガチャン

スナップライドビルダーに挟まれてソレは出てきた。

「ISなのか?」

副隊長は尋ねた。

「これは、ISじゃない。」

黒川は答えた。

測定不能な混沌! おとぼけカオス! イェーイ!

「ビルド。仮面ライダービルドだ!」

そこには紅と黒と白の装甲を纏った人物がいた。

 

 

 

 




次回バトル有り


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4 実戦はハード

一瞬、その場は静まる。

ウオオォー!

スマッシュの咆哮を合図に、ビルドが走り出し戦闘が開始する。

ガキンッ!

スマッシュとビルド 両者がぶつかり合う。

ウオオォー!

「くっ!中々の強さだな。」

押し潰そうとするスマッシュ 攻撃を受け止めるビルド

が、スマッシュは突如、力が湧き出たかのようにビルドを吹き飛ばす。

ズガンッ!

「ぐはッ!」

壁にめり込むビルド。すかさず突撃するスマッシュ。

「よっと!」

ビルドは素早く壁から出てスマッシュの突撃を回避する。

スマッシュは構わず壁にぶつかる。

ドッカーン!

壁が破壊し、スマッシュは方向を仕切り直し咆哮を上げる。

ウオオオォー!

戦場に咆哮が響く。

 

(にしてこのスマッシュ…)

ビルドは戦いながらも、ある事を考えていた。

(元は人間なのか?もしそうだとしたら…)

考えながらスマッシュに交戦する。

(ネビュラガスはこの世界に存在するのか?それとも造られたのか?俺みたいに?)

実際に黒川は、フルボトルの成分を解析しネビュラガスを自分で造り上げ自身を実験体にしてビルドドライバーが使えるとされるハザード レベル3.0にまで調整したからである。

ガキン!

「くっ!」

隙を突かれてビルドはスマッシュに掴まれた。

(だが、一番の問題は…)

スマッシュに投げ飛ばれるが受け身を取りつつ着地する。

(このスマッシュはあのデータのどのスマッシュにも該当しない奴だって事だ!)

そう 一番の問題は、目の前のスマッシュがデータには無いタイプのスマッシュであること。黒川はそのスマッシュがあるモノが取り込まれているのかを確かめる為に近くに落ちていたISの近接ブレードを拾った。

そして、スマッシュの胸目掛けて近接ブレードで攻撃した。

バキン!

近接ブレードが折れてスマッシュの胸辺りの装甲が少し剥がれた。

そこに黒川が予想したものがあった。

「あれは…まさか?」

副隊長が驚いた。何故ならスマッシュの胸辺りにあったその物体は見覚えのあるモノだったからだ。

「まさかだと思っていたんだけど、やっぱりあったか。」

黒川は予想したモノが有ったように言った。

「ISのコア?」

スマッシュの胸辺りの赤い球体はISのコアに似ていた。

(コイツはISをベースにしたスマッシュなのか?)

黒川は困惑する。

次の瞬間、コアが光り出し胸の装甲が補強再生した。

そしてスマッシュの体から剣状の棘が生え始めた。

「これでお前を倒す!」

ビルドはドライバーのレバーを回した。

Ready go!

ドライバーの音声と共にビルドの後ろから数式が出てきた。

スマッシュはビルドに向かって走り出すが数式に囲まれて身動きが取れなくり球体の中に閉じ込められた。ビルドはすかさず球体を上に蹴り飛ばす。

スマッシュは球体を壊そうとするがビクともしない。上空に上がり球体が弾け中からスマッシュが出てビルドに向けて落下するが、ビルドはスマッシュを待ち構えた。

ボルテックフィニッシュ!イェーイ!

「たあぁーッ!」

ビルドの蹴りが当たりスマッシュは悲鳴の様な声を上げ爆発する。

スマッシュは倒れビルドはエンプティフルボトルを取り出しスマッシュの成分を抜き取る。

スマッシュの成分が抜け白服の男性が倒れていた。

「実験成功かn」

バタン。黒川は倒れ気を失った。

 

 

 

 

 

 

 




ボルテックフィニッシュ OC(おとぼけカオス)
ビルドの後ろから出てくる数式で敵を囲み球体に閉じ込め上に向けて蹴り上げある程度上空で弾け下にいるビルドの蹴りを当てる技



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5 動き出したフォース

今回はほぼバトル無し
人物紹介有り


黒川は目を覚ました。

「ここは…どこだ…?」

黒川は驚いた。何故なら、辺り一面が白い光の空間だったからだ。

「もしかして…俺は…。」

黒川は辺りを見回し考えた。

(今の俺は

①死んだ

②仮死状態になった

③その他

としか思えない。)

と大雑把に仮説した。

「ちょっと良いか?」

不意に後ろから声を掛けられて黒川はクルッと振り向いた。

「ん?」

そこにはガスマスクを首にぶら下げた白い防護服を着た男とトレンチコートを着た男の二人がいた。

「アンタ達は一体…?」

黒川は尋ね防護服を着た男が答えた。

「僕は、葛城 巧。科学者だ。」

トレンチコートを着た男が言った。

「俺は、桐生 戦兎。天才物理学者だ。」

二人の男の自己紹介が終わった。

「科学者に天才物理学者?」

黒川は少し戸惑った。

「あまり時間が無いから、手短に用件を言う。」

巧の発言に黒川は様々な質問等をした。

 

 

「初戦にしては上出来だったな。」

とある場所のとある部屋にてコブラの様な人物が言った。

「上出来なものか。せっかくの新型スマッシュがあのザマだ。」

その場にいたコウモリの様な人物が言った。

「まあ、良いじゃないか。この世界のビルドが見れたからな。」

コブラの様な人物が少し嬉しそうに言った。

「浮かれている場合か!ビルドが現れたということはだな…」

コウモリの様な人物の発言を遮りコブラの様な人物が言った。

「そう慌てるな。まだこの世界のビルドは少し動き出しただけだ。さっきの戦いからして未だ他の強化アイテムやフルボトルは完成していないみたいだからな。戦闘中にフルボトルを変えなかったのはその為だろうよ。だから、お前も…」

コブラの様な人物の話を遮りコウモリの様な人物が怒った。

「いい加減にしろッ!スタークッ!」

コブラの様な人物に向けてトランスチームガンを構えた。

「おっと、こんな時間か。そろそろ俺は本職に戻らせてもらう。じゃーな。」

コブラの様な人物は部屋の時計を見て言った。

「誤魔化すな!話はまだ終わっていない!」

コウモリの様な人物が怒りながら言ったがコブラの様な人物は全身から蒸気を出して消えた。

「まぁ、今は良いだろう。」

トランスチームガンを下げて部屋の中でそう呟いた。

 

 

「そうか。」

報告書やビルドの戦闘の映像を見てそう呟く男がいた。

「如何致しましょう?」

秘書に聞かれその男は答えた。

「一先ず、今日はそのビルドとやらになった少年に会ってみる事にしよう。」

その男の答えに秘書は言った。

「分かりました。ではそのように。」

一礼をして秘書は部屋を出た。

「ついに動き出したようだ。ベルナージュ。」

男の報告を聞き光輝く女性が現れた。

「ああ、そのようだ。お前はどうする?」

ベルナージュの問いに対してその男は、こう答えた。

「会うとしよう。その少年に。」

よいしょと腰を上げた。

「この暗闇 源蔵が久々に。」

それを聞きベルナージュは光の粒子になって消えた。

 

 

「さーて、そろそろ私も始めるか!」

ビルドの戦闘映像を見て嬉しそうにウサミミを動かしている女性がいた。

「あっ、でもくーちゃんはお使いに行かせたから帰って来てからでいっか!」

そう言いながらISシステムを起動させ、キーボードをカタカタ打ち始めた。

彼女の名は篠ノ之 束。天才であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




人物紹介
葛城 巧 (かつらぎ たくみ) ビルド世界の科学者

桐生 戦兎 (きりゅう せんと) ビルド世界の天才物理学者

コブラの様な人物 スターク 謎

コウモリの様な人物 謎

ベルナージュ 謎の女性

暗闇 源蔵 (くらやみ げんぞう) 謎の男

篠ノ之 束 (しののの たばね) IS世界の天才

くーちゃん 謎




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