この素晴らしい世界にロロノア・ゾロを! (ランホーク)
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この素晴らしい世界にゾロを!


ランホークです。

これで4作品目となりました。
この小説は突発的に思いついた作品なので結構グダグダです。

それでもいい人はどうぞ。


気付くと俺は真っ暗な部屋に立たされていた。

 

ここがどこなのかと疑問に思いパニックになりかけた時にその存在に気づいた。

 

「真田俊也さん。ようこそ死後の世界へ。私の名前はアクア。日本で死んだ人を導く女神です。」

 

目の前にそれはもう超絶美人な女性がいた。

 

綺麗に整った容姿はどこか幼さを感じさせ、海を連想させそうな美しい長い青髪。

 

体も雑誌などに乗っているモデルなんか目では無いくらいに魅了する肉体。

 

まさしく女神と言っても過言ではなかった。

 

「死後の世界・・?俺は死んだのか?」

 

「ええ。そうよ。貴方に恨みを持った人達が復讐として夜一人で歩いていた所を狙ってきて集団で襲って来たの・・・覚えてる?」

 

俺に恨みを持った奴か・・・確かに両の指の手では数えきれないくらいにはいるな。

 

「でもあんた凄いわね。30人を一人で片付けるなんて。」

 

「まあ腕っ節には自信があったからね。それで俺の死因は一体何?」

 

正直言うと死んだ時の事はあまり覚えていない。覚えているのは俺にケンカを売って来た奴らをボコボコに返り討ちにしたくらいだ。

 

「2トントラックに轢かれての交通事故よ。」

 

「マジか!」

 

「ケンカの後貴方はコンビニよって立ち読みをした後帰り道で居眠り運転のトラックに轢かれて20mくらい吹き飛ばされたのが原因ね」

 

あー。そういえば何か吹き飛ばされた感覚あったな。あれトラックだったのか。

 

そして何故か女神様が引きつった顔をしながら追加説明してきた。

 

「てかあんたどんな体してんのよ。トラックに轢かれた後そのまま病院に行かないで自宅に戻って就寝。だけど事故で思いのほか頭にダメージを食らってて寝ている間に死んだって感じね」

 

女神様が何か報告書をペラペラとめくりながらそう言うが俺は覚えてないな。

 

「てかおもいっきり轢かれて生きてるのが不思議なんですけど」

 

「体は昔から頑丈だったからな。」

 

「頑丈にも程があるでしょうが!!」

 

 

クワっ!!!って感じの顔をしながらツッコミいれてくる女神様。なんか俺が思ってた神様とはイメージが掛け離れているな。

 

 

「ふう・・まあいいわ。貴方にはこれからある選択をしてもらうわ!」

 

「選択って天国か地獄を選べるのか?」

 

「まあそんな感じよ。だけど選択肢が違うわ。大きく分けて選択肢は三つ。」

 

ビシっと右手を前に突き出し3本の指を立てながら女神様は言う。

 

「まず一つ目は天国に行くこと。だけどこれはあまりお勧めはしないわ。天国は貴方達が思っているような楽園じゃないわ。まず肉体がないから何も触れないし。娯楽もなにもない。永遠に日向ぼっこしながら過ごす事になるわ」

 

「天国じゃなくて地獄じゃないのかそれ?」

 

「二つ目は記憶を失くしてもう一度同じ世界に赤ちゃんからやり直す事!まあ簡単に言えば生まれ変わる事ね」

 

俺は相槌を打ちながら三つ目の選択肢を待つ。

 

「そして三つ目!!貴方ゲームは好きかしら?」

 

先の二つ以上の声とテンションで俺に聞いてくる女神様。

 

「いやあまり」

 

「あ・・そう。でもなんとなくRPGゲームとかはわかるわよね?実は世界というのは複数あってね。その内の一つがRPGのようなゲームの世界があるの。そしてその世界の今の状況はとてもヤバい事になってるの。」

 

「その原因は?」

 

「え?ああ・・えっとね。魔王軍が原因なの。聞いて分かるようにゲームみたいな魔王軍で世界を支配しようとする悪い奴らなのよ!!そしてその世界で死んだ人達は魔王軍がいる世界には戻りたくないって言ってね。人が少なくなって世界が崩壊してしまうかもしれないわ!!」

 

女神様の話を聞いてこの後の展開が見えた俺は腕を組みながら、

 

「つまり女神様。あんたは俺にそこの世界に行って魔王軍を倒してくれって言いたいのか?」

 

「そうよ!!貴方頭いいわね!!で?言ってくれるかしら?」

 

もちろん俺は。

 

「断る」

 

「え!!なんで!?」

 

「俺にメリットが無い。」

 

しかし俺がそう言うと女神様は逆に気味悪く笑い始めた。

 

「ふふ~ん。メリットならあるわよ!!とっておきなのがね」

 

「へえ。聞かせてくれよ」

 

「どんな願いでも叶えてあげるわ」

 

 

その言葉と同時に俺の中での考えが一瞬にして逆転した。

 

「魔王を討伐した暁には私達神々からの贈りものとしてどんな願いでも叶えてあげる事が出来るのよ。」

 

「どんな願いも・・・・」

 

なるほどね。確かにこれなら嫌でもやる気がでてくるわ。

 

「よし。その話乗ったぜ。」

 

「本当!?じゃあまず貴方には特典をあげるわ」

 

「特典?」

 

「まあ簡単に言えばチートよ。最強の武器や能力だったりとかの転生特典を皆に渡してるの。」

 

皆って・・俺以外にも転生者をいるんだ。

 

「このカタログの中から好きな物を選んで頂戴。」

 

女神様はどこにそんな持っていたのかと疑問に思うほど分厚いカタログを俺に渡してきた。

 

そして俺はカタログを見始める。しかしいろいろありすぎて悩む。魔剣に超パワーとかはありきたり過ぎて嫌だな。

 

あ、そうだ。

 

「これってここに無いものでいいのか?」

 

「別に構わないわよ」

 

なんか選ぶのに夢中になってたら目の前の女神様がポテチを食べていたんですけど。本当にこいつ女神なのか?

 

「じゃあ俺をワンピースのゾロにしてくれ。」

 

「え?ワンピースのゾロって三刀流の?」

 

「知ってるのか?だったら話が速い。俺の見た目とか声。そして身体能力とかも全部ゾロのようにしてくれ。できるか?」

 

「もちろんできるわよ。でもいいのゾロで?さすがに白髭とかは強力過ぎて無理だけど師匠のミホークとかメラメラの実の能力者のエースとかもできるわよ?」

 

「いや。ゾロでいい。それとゾロの強さだけどまだルフィと会ったばかりのゾロにしてくれ。俺も鍛錬をして強くなりたいからさ。」

 

「わかったわ!!じゃあそこの魔法陣のから動かないでね!」

 

下を見ると俺の足元には巨大な青色の魔法陣があり、

 

「うおお!!なんだ?」

 

自身の体が浮き始めたのだ。無重力ってこんな感じなのかな?」

 

「では真田俊也さん。貴方が魔王を倒して勇者になる事を心から願っております!!」

 

「ありがとな女神様。」

 

「いいってことよ!!あんたも魔王軍なんかに負けちゃダメだからね!!」

 

「もちろんだ!」

 

 

こうしてこの真田俊也は異世界でロロノア・ゾロとして二度目の生を受ける事になったが。

 

 

これが地獄の始まりだった。

 

 



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