僕とシンビオートのヒーローアカデミア (鉄仮面さん)
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1話 俺たちが組めばなんだってできる

試しに出してみました!!

本当はヴェノムが僕のアカデミアの世界に召喚、みたいなお話を書いたのですが…あんまり面白くなかったのでデクにシンビオートがとりついたらって話を作ってみました!!


昨日、ここに隕石が落ちた

そんな噂を聞き僕はかっちゃん達と探しに行ったけどなくて…ここでヒーローごっこをすることになった

でもやっぱり僕が敵役…そして僕がいつも通

りボコボコにされる

 

「グスッ…グスッ…」

 

みんなは先に帰り僕が一人で森の中で泣いていると

 

『どうした?なんで泣いている?』

 

目の前にあった石が喋り始めた

僕はびっくりしたけどその石に喋りかけた

 

「かっちゃんに…殴られて…」

 

『そんなことで泣いてんのか?殴られたんなら殴り返せ』

 

「僕には個性がないんだ…かっちゃんはすごい個性を持ってるけど…」

 

『お前は何になりたい?』

 

「僕は…ヒーローになりたいよ」

 

『俺に触れ…そうすればお前の望む力が手に入るぞ?』

 

「君に?」

 

『あぁ、触るだけだ』

 

僕は喋る石に触る

すると体に"黒色の何か"が僕の体にまとわりつく

 

 

 

「ヘイ!…ヘイ!!ヘッ…あ!良かったーー!!」

 

あれ?僕は今何を…そうだ!敵に捕まってそれで…って

 

「トあああああ!?」

 

「元気そうで何よりだ!!いやぁ悪かった!敵退治に巻き込んでしまって!いつもはこんなミスしないんだが…オフだったのと慣れない土地でウカれちゃったかな!」

 

オールマイトだ!!本物…本物だ!!生だとやっぱり…画風が全然違う!!!

 

「しかし君のおかげさ!ありがとう!!無事詰められた!!!」

 

「あっ!サイっサイン!どっか…あっ!このノートに…ってしてあるーー!!!」

 

『良かったじゃねぇか…出久…』

 

「えっ!!?」

 

「ん?どうした少年?」

 

「いえ!なんでもありません!!それよりありがとうございます!!家宝に!家の宝に!!!」

 

「じゃあ私はこいつを警察に届けるので!液晶越しにまた会おう!!」

 

「え!そんな!もう…?まだ…」

 

「プロは常に敵か時間との戦いさ!それでは今後とも…」

 

待って!まだ聞きたいことが…

 

「応援よろしくねー!!」

 

オールマイトが空を飛ぶ直前に僕は走り出す

でも距離が遠く届かない…と思ったけど何故か届く

 

『感謝しろよ…出久…』

 

まただ…どこからか声が聞こえる

 

「ってコラコラー!!!離しなさい!熱狂が過ぎるぞ!?」

 

「いいい今離すとしん…死んじゃう!!」

 

「ハッ!確かに!!」

 

「僕…!あなたに…!直接聞きたいことが…!」

 

「オーケーオーケー!わかったから目と口閉じな!!」

 

僕はオールマイトのズボンに顔を埋めた

するとまた声が聞こえる

 

『ここで落ちても死なないぜ』

 

一体なんなんだ…頭を強く打ったんだろうか….

 

しばらくしてオールマイトがどこかのビルの上に降りる

 

「怖っかった……」

 

「全く!階下の方に話せば下ろしてもらえるだろう!私はマジで時間がないので本当これで!」

 

「待って!あの!!」

 

「No!またない!!」

 

「個性がなくてもヒーローはできますか!!?個性のない人間でもあなたみたいになれますか?」

 

『お前には個性がないが…もっといいものがあるぞ?』

 

あぁ…僕本当にやばいぞ…どれだけ強く頭打ったんだろ…

 

「個性が…ウッ!!」

 

「僕…個性がないせいで…そのせいだけじゃないけどずっとバカにされてきて…だから…かわかんないけど人を助けるってめちゃくちゃかっこいいって思うんです…恐れ知らずの笑顔で」

 

『オイ出久、前向いてみろ』

 

「えっ?ぉぉぉああああああ!?しぼんでるぅー!!え?さっきまで…え!?ニセ!?ニセモノ!?ほそー!!」

 

「……私はオールマイトさ」

 

「わー!!嘘ダーー!!!!」

 

『目の前で起きたんだ…信じろ出久』

 

さっきから頭の中で声も聞こえるし…

 

「プールで腹筋力み続けてる人がいるだろう?アレさ!」

 

「嘘だー!!!」

 

『…恐れ知らずの笑顔ね…』

 

「見られたついでだ少年、間違ってもネットには書き込むな?」

 

そんな…オールマイトがこんな細いなんて…

 

「5年前…敵の襲撃で負った傷だ」

 

「ひっ!!!」

 

『おぉ…変なもん見せられたな』

 

「呼吸器官半壊、胃袋全摘、度重なる手術と後遺症で憔悴してしまってね…私のヒーローとしての活動時間限界は今や1日約3時間ほどなのさ」

 

「5年前…?"毒々チェーンソー"と戦った時…?」

 

「あんなチンピラにやられはしないさ!…これは世間に公表されていない、公表しないでくれと私が頼んだ…人々を笑顔で救い出す"平和の象徴"は…決して悪に屈してはいけないんだ…」

 

『かっこいいじゃねぇか…ヒーローってのは』

 

「私が笑うのはヒーローの重圧そしてうちに湧く恐怖から己を欺くためさ…プロはいつだって命懸けだよ、「個性がなくとも成り立つ」とはとてもじゃないがあ…口にはできないね」

 

「…はぁ…」

 

「人を助ける事に憧れるなら警察官って手もある、敵受け取り係なんて揶揄されちゃいるがアレも立派な仕事だ!……夢を見ることは悪いことじゃないだが…相応の現実も見なくてはな少年」

 

そう言ってオールマイトはビルの屋上から降りて行った

 

 

 

 

「はぁーーー…」

 

プロのトップまで言うんだ…泣くな!わかってたろ!?現実さ…

わかってたから必死こいてたんじゃないか…!

 

『なら欲望のまま動こう、出久…お前の望む力をやると言ったろ?』

 

はぁ…声も聞こえるし病院によるか…

 

『それより出久、隣で何か暴れてるみたいだが?』

 

えっ…?おいおい…癖でつい来ちゃったってか、やめとけ今は…虚しくなるだけだ…

 

『あれお前のことを襲った敵だよな?』

 

本当だ…オールマイトから逃げ出したのか?

もしかして…落とした…!?だとしたら…

 

「僕のせい…」

 

「ヒーローなんで棒立ち?」

 

「中学生が捕まってんだとよ」

 

捕まってる!?あんなに苦しいのを耐えてる!?

 

『出久…早くどっか行こう…あんなのほっとけばいい…またあのヒーローが来るさ」

 

彼は動けない…僕のせいで…

 

『ほかのヒーローがなんとかしてくれる』

 

あいつは掴めない!有利な個性のヒーローを待つしかない

頑張って…!ごめん!!ごめんなさい!すぐに助けが来てくれるから…だれか…ヒーローが…

 

そして僕の目に移ったのは助けを求める顔

 

かっちゃん!!!?

 

僕はとっさに飛び出した

 

『何してる!?早く戻れ出久!!』

 

わかんない!わかんないけど!!前に出ちゃった!!

 

『はぁ…仕方のない(ホスト)だ…』

 

その時僕の手から黒色のドロドロとしたゲル状のものが飛び出しかっちゃんを掴み引っ張り出す

 

「で、デクてめぇ!なんだそれ!!」

 

「僕にもわかんない…でもなんか…」

 

『いいか?お前は俺に体を預けろ!』

 

君は…思い出した!子供の頃あったあの石の!

 

『俺はシンビオート、あいつは確かに掴めないだが出久!お前と俺が混ざれば…』

 

なんだってできる!!!

 

僕の体はどんどん黒色のゲル状に包まれる

 

「『いいか…俺たちは……ヴェノムだ!!!』」

 

「返せヨォォォ!!いい個性の隠れミノォォォァォ!!!!」

 

ヴェノムは落ちていた大きな瓦礫をヘドロ敵に叩きつける

ヘドロ敵は建物の中にぶっ飛ぶ

 

ヘドロ敵はまた飛び出して来るがその瞬間、オールマイトがやって来てぶん殴られあたりに散らばる

 

この後俺は他のヒーローたちに叱られた

 

「君!何個性を使っているんだ!!」

 

「君が危険を冒す必要は全くなかったんだ!!」

 

「……何もできずにぼーっと突っ立ってたやつがよく言うぜ、相性悪くても助けに突っ込んで人を助けるのがヒーローだろ?」

 

『ちょっと!何言ってるのさ!僕が悪いんだよ!!』

 

「お前は黙ってろ!…まぁとりあえずお前らに怒られても気分が悪いだけだ…俺たちは帰る、どけ!!」

 

ヒーロー達はポカーンとし一般人達は道を開けた

 

 

 

 

「はぁ…あれ夢じゃなかったんだ…」

 

途中ヴェノムから僕に戻りとぼとぼ帰宅している

 

「お前が望んだ力をやったぞ?だから思う存分暴れよう!!ヒーローになれないなら勝手になればいい!」

 

肩からは顔が出てるし…

 

「嫌だよ…僕は身の丈にあった将来を決めるんだ」

 

「なんでだ?俺とお前が組めば…」

 

ゲル状の生き物は何かに気づきからだのなかにかくれる

 

「デク!!…俺はお前に助けなんか求めてねぇぞ!!恩を売ろうってか!!それとテメェになんで個性があるんだ!!?」

 

「いや!かっ、かっちゃん!!そんなつもりは…あとこれは…」

 

「とりあえずテメェに助けなんざ求めてねぇ!!このクソナードが!!!」

 

 

『あいつ言いたいことだけ言って帰ってったな』

 

「うん…あっ、オールマイトに謝りたかったけど…帰ったらホームページからメッセしてみよう…」

 

「私が来た!!」

 

『来たぞお前のヒーローが』

 

「オールマイト!?なんでここに!!?さっきまで取材陣に…」

 

「抜けるくらいわけないさ!なぜなら私はオールマゲボォッ!!!」

 

「わーーー!!!」

 

『こいつ大丈夫か?』

 

「少年、礼と訂正…そして提案と君の体についての話をしに来たんだ、君がいなければ…君の身の上を聞いてなければ!口先だけのニセ筋になるところだった!ありがとう!!」

 

「そんな、いやそもそも僕が悪いんです!仕事の邪魔をして…無個性のくせに生意気なこと言って」

 

「そうさ!!あの場の誰でもない、小心者で無個性の君だったからこそ!私は動かされた!!トップヒーローは学生時から逸話を残している…彼らの多くが話をこう結ぶ!考えるより先に体が動いていた…と!!」

 

この時なぜか僕は母の言葉を思い出していた

 

「君もそうだったんだろう!!」

 

「……うん……!!」

 

『出久…良かったじゃねぇか』

 

「うん…!!!」

 

「君はヒーローになれる!!!」

 

僕は涙が止まらなかった…

嬉しかった…

 




あらすじをどう書けばいいかわからなくなったので
またいいのが浮かんだら書き直します!


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2話 シンビオートの弱点

シンビオートの性格をどんなのにするかすごく迷ってます…



「君なら私の力…受け継ぐに値する!!」

 

「『へ?』」

 

僕とシンビオートは同じ反応をしてしまう

力を…受け継ぐ…?

 

「なんて顔をしているんだ!!?「提案」だよ!!本番はここからさ!いいかい少年…私の力を君が受け取ってみないかという話さ!」

 

『何言ってんだこいつ?』

 

「僕もわかんない…」

 

「私の個性の話だ少年、そうだ!個性といえばあれは君の個性かい?」

 

えっ…あれ?あれって…シンビオートの事!?

 

「いややや!あれはそのなんと言うか…」

 

僕がパニックになっているとシンビオートが顔を出して説明してくれる

 

「俺はこいつの個性だよ」

 

『ちょっと!何勝手に答えてるんだよ…』

 

『話を厄介にしたくないはずだぜ、出久?ここはひとまず個性ってことにしとけ』

 

「ではなぜ先ほどは無個性と…?」

 

「それは今までこいつが俺を使おうとしてなかったからさ、小さな頃発現する前に個性がないって言われてよ…さっきまで自分に個性があるなんて思ってなかったのさ」

 

そんなこと信じるわけないじゃないか!

 

「なるほど…それは災難だったのだな…少年」

 

信じちゃったよ!?オールマイト!!

 

「だがその程度で私の気持ちは変わったりせんよ!」

 

『このおっさんチョロいぞ』

 

『失礼なこといったらだめだよ!!』

 

「それでは私の個性についてだ!!週刊誌には私の個性はブーストだの怪力など書かれ、インタビューでは爆笑トークで茶を濁して来た…」

 

『あれ爆笑トークとは思えないけどな』

 

だから頭の中で失礼なこというなって!

 

「平和の象徴、オールマイトはナチュラルボーンヒーローであらなければならないからね!私の個性は聖火の如く受け継がれて来たものなんだ!!個性を譲渡する個性…それが私の受け継いだ個性!名はワンフォーオール!」

 

「ひ、引き継がれて来たもの!!?ワンフォー…オール!!?」

 

「そう、そして次は君の番ということ

さ!!まぁ君次第だけどどうする!?」

 

僕が…オールマイトの力を…

 

「勿論……お願いします!!」

 

断る理由なんて…!!どこにある!!

 

「即答…!そう来てくれると思ったぜ!!」

 

 

 

 

今日の夜、僕が眠りについてしばらくした頃

 

なんか…苦しい?

 

僕がゆっくり目をあげると体をシンビオートが纏っていた

 

「ちょ!シンビオート!!何してるんだよ!!?」

 

「俺は暴れたいんだ、敵探しにいくぞ」

 

僕が拒否する前にヴェノムは僕を纏い、変身する

 

「いいだろ?敵を倒す…つまり社会貢献だ」

 

『全然社会貢献じゃないよ!ルール破ってる!!』

 

「細けぇことは気にすんな」

 

 

 

 

「お前なんだよ!!」

 

「俺はヴェノムだ!!」

 

「だからなんで追ってくるんだって!!」

 

「お前が悪い奴だからだろ?」

 

すると男がいきなり止まって殴りかかってくる

 

『危ないよ!!早く逃げようよ!!』

 

『黙ってな!出久!しかしあのパワー厄介だな…ん?蜘蛛…いいことをかんがえた』

 

ヴェノムは僕の頭の上にいた蜘蛛をバクンッと食べる

すると胸と背中にに白い蜘蛛のマークが浮かび上がってくる

 

「蜘蛛の力か!いいね!!」

 

敵はまた突っ込んでくるがヴェノムはそれを交わし敵を地面にくっつける

 

「なんだこれ!動けねぇ!!」

 

「なかなかいいな…この力!」

 

「おい!助けてくれ!!もう悪いことしないから!!」

 

「ダメだ…今からお前の目玉を取る、そのあとは肺、そして膵臓…全部喰ってやる」

 

ヴェノムはパワー敵の顔を長い舌で舐める

 

「おい!やめろ!やめてくれ!!」

 

「HAHAHAHA!!!」

 

「ちょっと!そこ!止まりなさい!!」

 

『あれ…ミッドナイト!!』

 

『チッ…プロヒーローか』

 

「君、こっちに来なさい」

 

「嫌だといえばどうなる?」

 

「捕まえるわ!!」

 

ミッドナイトがジリジリと近づいてくる

しかしヴェノムに蜘蛛の糸で引き寄せられ壁に貼り付けられる

 

「おやおやヒーローが壁にくっついちゃったな」

 

「ぐっ…ほどきなさ」

 

ミッドナイトが喋ろうとした瞬間鼻を除いた顔全体に蜘蛛の糸をかける

 

「つづき言えよ?どうした?HAHAHAHA!!!」

 

ヴェノムはそのままミッドナイトを思いっきり殴ろうとした

 

『やめろ!!』

 

「ぐっ…!!」

 

ヴェノムの動きがミッドナイトの腹寸前で止まる

 

『何すんだ出久』

 

『もう動けないなら早く逃げるべきだ!!それになんでプロヒーローにも攻撃してんだよ!!』

 

『わかった…逃げる』

 

ヴェノムは2人を縛ったまま壁に張り付き登って逃げる

するとそこにまた1人ヒーローがやってくる

 

「誰だぁ?こんないい夜にお痛してる悪い子は!!」

 

『出久あれ誰だ?』

 

『あれはプレゼントマイクだ!』

 

「この距離は詰められやしない!!」

 

「逃すかよ!Yeahhhhhhhh!!!!」

 

「ぎゃぁぁああああああ!!」

 

ヴェノムは叫びながら頭を抑える

身体中のシンビオートがブルブルと震え離れようとする

 

『どうなってるの!?』

 

『今は説明してる場合じゃない…!』

 

そのまま止まらずにヴェノムは闇夜に消えて行った

 

「ちょいちょい!ミッドナイトさん大丈夫ですか?」

 

「……プハッ!大丈夫よ…それより彼の姿みた?」

 

「見えてねぇっす、黒い服着てたっぽいし」

 

「彼は…これからここら辺を厳重にパトロールするわよ山田」

 

「わかりました、でも山田って呼ぶのやめてください」

 

 

 

 

 

家に戻りヴェノムは体の状態をとき

 

「はぁ…はぁ…なんで最後プレゼントマイクの攻撃で怯んだの?」

 

「俺は高熱と音に弱いんだ…あいつが俺の嫌いな音出すとは思ってなかった…」

 

「悪いことしちゃダメだから!」

 

「あいつがこの辺にいるんだったらもう暴れられねぇよ…下手に暴れたら殺されちまう」

 

 

こうしてシンビオートはしばらく大人しくなった

 




前に活動報告でアドバイスしていただいた感じにしました!



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3話 力を受け継ぐための特訓、試験に合格するための勉強

詳しい設定はまた書きますが今回のヴェノムは一人称が俺たちではなく俺になってます
シンビオートの方が体の主導権を握っていて完全なヴェノムになってないという感じです

2話も編集を加えてそう言うことにします


 

オールマイトにヒーローになれると言われて二日後の朝6時

 

僕はオールマイトに力をもらいに行った

けれど力を貰うっていうのは決して生易しいもんじゃなかった

 

「ヘイヘイヘイヘイヘイなんて座り心地のいい冷蔵庫だよ!」

 

「おい出久本気出せよ!!」

 

シンビオートとオールマイトが急かしてくるけど無理!!ピクリとも動かない!!

 

「ピクリとでも動けば楽だったんだけどなー!」

 

「そりゃだって…オールマイト274キロあるんでしょ…」

 

「いーや痩せちゃって今は255キロ」

 

「ていうかなんで僕は海浜公園でゴミ引っ張ってるんですか?」

 

「それはあれさ、君器じゃないもの」

 

「えぇ!!前と仰っていることが真逆!!」

 

「あーあーやっぱりか、こいつ筋肉全然ねぇから俺も力全然出ないしな」

 

2人の言葉が僕の心に突き刺さり四つん這いになって僕は叫ぶ

 

「体だよ体!私の個性はいわば何人もの極まり身体能力が一つに収束されたもの!生半可な体では受け取りきれず…四肢がもげ爆散してしまうんだ」

 

「四肢が!!!?」

 

「つまり体を作るためのトレーニングにゴミ拾い?なんでわざわざそんなことすんだ?」

 

「シンくん!いい質問だ!」

 

「シンくん…?なんだそりゃ?」

 

「名前がシンビオートなんてながったらしくていうのが大変だろ?」

 

「シンくんねぇ…勝手に呼べ」

 

僕からみたシンビオートはなんか嬉しそうだった

シンビオートもあんな一面あるんだ…

 

「昨日ネットで調べたらこの海浜公園、一部の沿岸は何年もこの様のようだね」

 

「?えぇ…何か海流的なアレで漂着物が多くてそこに漬け込んで不法投棄もまかり通ってて…」

 

「最近のヒーローは派手さばかり追い求めるけどね、ヒーローってのは本来奉仕活動!地味だなんだ言われても!そこはブレちゃいかんのさ…この区画一帯の水平線を蘇らせる!!それが君のヒーローへの第一歩だ!」

 

「第一歩…これを…掃除!?全部!?」

 

「はっ…やってられるか…」

 

「シンくん!"緑谷少年を強くする=君も強くなる"だ!ここを緑谷少年が綺麗にすれば君は更に強くなれるぞ…?」

 

「おい出久!さっさと片付けるぞ!お前の力だけで頑張れ!!」

 

シンくん…君のがチョロいよ…

どれだけ強さに興味が…

 

「さて!緑谷少年は雄英志望だろ?」

 

「あっ…はい!雄英はオールマイトの出身校ですから…行くなら絶っっ対雄英だって思ってます!」

 

「行動派オタクめ!くー!!しかし前にも言ったが無個性でも成り立つ仕事じゃない…悲しいがな、現実はそんなもんだ」

 

「こいつには俺がいる…俺たちはなんだってできる!」

 

「はい!その通りです!僕はなんだってします!!」

 

「……はは!落ち着きな!入試当日まで残り10ヶ月で体を完成させなきゃいけない…そこで私考案!「目指せ合格アメリカンプラン!」ゴミ掃除をより確実にクリアするためのトレーニングプランだ!生活全てこれに従ってもらう!!」

 

「寝る時間まで…」

 

「こんな朝はやくからするのか…頑張るぞ出久」

 

「ぶっちゃけね、これ超ハードだけど着いてこれるかな!?」

 

「そりゃもう!!他の人より何倍も頑張らないと僕はダメなんだ…」

 

「お前のそういうところすげぇと思うぜ」

 

こうして地獄の10ヶ月は幕を開けた

 

「公園の入り口前に運ぶんだ!トラックに詰め込め!!」

 

形や大きさで使う筋肉が全然…!なるほど…これは!

 

『なぁ出久、手伝ってやろうか?ヴェノムになれば楽だろ?』

 

『手伝わないで!楽しちゃ意味がない!』

 

『はいはい…俺は中で寝てるぞ』

 

「走れ走れ!!10ヶ月なんてすぐだぞ!!レッツ体ー育ー会ー系ー!!」

 

 

〜翌日の学校〜

 

「超常に伴い建築基準法の改正が進められて国土交通大臣の…」

 

授業内容が全然入ってこない…

 

『きつい…これを10ヶ月か…入試一週間前には仕上げないと辛いぞ?残り294日…筋肉の超回復を考えると二日くらいインターバルを置くとして…だいたい…』

 

『なぁ出久、考えるのはいいが授業受けなくていいのか?』

 

僕が顔を上げると周りの人達が僕の方をガン見している

 

「緑谷おい!敵と遭遇して頭おかしくなったのか?そんなんじゃ雄英なんて口にするのもおこがましいぞー?」

 

『体づくりもだけど…受験勉強も…』

 

 

「ノイローゼ?もう?」

 

「こえー」

 

僕の斜め前の席2人が僕のことをバカにしてくる

正直言いなれたからもういいんだけどシンくんは我慢できずに肩から出てきて

 

「おいデブ、ガリガリ、バカにしてんならはっきり言ってこいよ!」

 

またもみんなが僕の方を見る

 

「緑谷…お前は人に悪口を言う前に先生の話をしっかりきいてろ」

 

「はい…」

 

 

今日の放課後、初めてかっちゃん以外の人に呼び出された

呼び出してきたのはさっきの2人

 

「おい!無個性なのに俺たちに何強い口きいてんだよ!!」

 

「そうよ!だいたい無個性のくせに雄英なんて…!!」

 

『出久、体借りるぞ…?』

 

『え!ダメだよ!!』

 

僕の許可はやっぱり必要がないみたいでシンくんはまた僕の体を纏いヴェノムになる

 

「俺に個性がない…笑えねぇ冗談はやめてくれよモブども?」

 

「な、なんで…」

 

「あんた無個性じゃ…」

 

「はっ!お前らみたいな没個性より凄い個性持ってんのさ!」

 

すると廊下を歩いていた先生に見つかり窓を開けて

 

「おい!お前!だれだ!うちの生徒に何してる!!」

 

「チッ…邪魔が入ったか…よかったなお前ら、先生が来なかったらお前らは……通りに転がるクソになってたぞ」

 

2人とも地面にへなへなと崩れ落ち固まっている

そしてヴェノムの状態から僕に戻る

 

「な!緑谷ぁ!?お前無個性じゃなかったのか!?」

 

「せ、先生!!これには少しわけが…」

 

この後先生に全て説明し僕は市営多古場海浜公園に向かう

 

 

 

それから3ヶ月後のある日

 

僕はいつも通りゴミ拾いをしているがふらっと崩れる

 

「へいへいどうした!?後3ヶ月だぞ!?全っ然まにあわないぞ!?やめるか!?今日はゆっくり休んじゃうか!?」

 

動きたくても体が言うことを聞かない…

 

『おい出久…大丈夫か?』

 

『………』

 

「目指せ合格アメリカンプランは入試に間に合うよう君の体力を鑑みて調整したはずなんだが…君プラン守ってないだろ」

 

「あぁ、こいつはプランを守ってない、だって指定された時間の2時間後寝てるし筋トレだって倍以上してる」

 

シンくんが僕の代わりに答える

 

「なっ…!やりすぎは逆効果だぞ!!合格したくないのか!?」

 

「したいですよ…でも入るだけじゃダメなんだ…他の人の何倍も頑張らなくちゃダメなんだ…きっと…追いつけない…僕はあなたのようになりたいんだ…あなたのような最高のヒーローに…!!!!!」

 

「こいつの見てる先は遥かに彼方だぜ?オールマイト」

 

「この…っ!行動派オタクめ!!そういうのは嫌いじゃないよ!!?」

 

『出久…これからはもっと頑張らねとな』

 

『うん…頑張る…』

 

「しかしそれなら尚更焦っちゃダメだろ!?だが気持ちはしっかり受け取った!!オジサン…ちょっとプラン調整する!!!」

 

「オールマイトはオジサンじゃないです……」

 

 

 

 

そうして…入試当日!!!!

 

オールマイトがトラックから降り市営多古場海浜公園の前に歩いて行くと入り口には大量のゴミが運んである

 

「わぁぁぁぁァァァァアああああ!」

 

「勝利の雄叫びを響かせろ!出久!!」

 

(おいおいおい!指定した区画以外まで…!まじかよチリひとつなくなってやがる!!まじかよ!!)

 

「ギリッギリで仕上げやがった!完成以上に!!オーマイ…オーマイ…グッネス!!」

 

僕がゴミの山から落下するがオールマイトが助けてくれる

 

「お疲れ!」

 

「オールマイト…!!ぼく…出来た…出来ました…!」

 

「あぁ驚かされた!エンターテイナーめ!十代って素晴らしい!!!ほらこれ見ろよ!」

 

オールマイトがスマホの画面を見せてくる

 

「おーこれ前の出久じゃん、まだひ弱だな!HAHAHAHA!!」

 

「笑わないでよシンくん!」

 

「よく頑張ったよ、本っっ当に!!ようやく入口の蜃気楼がうっすら見えてきた程度だが!確かに器はなした!!」

 

「なんか…ズルだな…僕は…オールマイトにここまでして貰えて恵まれすぎている…」

 

「おい出久!お前の頑張りだ、だから泣くなよ」

 

「その通りだ!後その泣き虫は治さないとな!さぁ授与式だ緑谷出久!!」

 

「はい…」

 

「よかったな出久!ついに個性がもらえるぞ!!」

 

「これは受け取りだが…最初から運良く授かったものと認められ譲渡されたものではその本質が違う!肝に命じておきな!これは君自身が勝ち取った力だ!」

 

僕はコミックもびっくりの現実をその手に掴み…

 

「ほら!食え!」

 

「へぁ?」

 

「やだよんなもん!!」

 

「我慢して食べるんだ!!さぁ時間ないぞ!!」

 

「思ってたのと違いすぎる…」

 

そして入試まで後1時間!!!

 




シンビオートの呼び方をシンくんにしたのはなんとなくです
後シンビオートの性格はダークシャドウが流暢に喋れるみたいな感じです


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4話 スーパーでハードな試験!

ヴェノムの設定を書こうと思ってたんですけどお話の方が先にできたのだ投稿します


 

2月26日、オールマイトとの訓練を終え大急ぎで帰ってシャワーを浴びて荷物をまとめて地下鉄乗り継ぎ40分…

 

「間に合った…」

 

『危なかったな…風呂入る必要はあったのか?』

 

『汚いままで行けるわけないよ…』

 

今日僕は一般入試実技試験に挑む!

結局オールマイトから授かった力を試す時間なし!!!

 

『毛ぇ飲んだだけだけど本当に授かったんかな…』

 

『まぁ大丈夫だろ、オールマイトが言うんだから』

 

僕が頭の中でシンくんとしゃべり続けているとかっちゃんが後ろから歩いて来ていきなり怒鳴る

 

「どけデク!!俺の前に立つな殺すぞ」

 

「お、お早う!!ガバカガンバロウネ!お互ががい!」

 

僕はビビって言葉が詰まったりしているがかっちゃんは横をすり抜けていく

かっちゃんはあの日以来何もしてこない

 

『おい出久、ビビんなよ』

 

『もう癖なんだよ…ビビっちゃうの…』

 

えーーい!もう前とは違うんだ!!思い出せ出久!この地獄の10ヶ月を!!踏み出せ!目標への第一歩を!!!

 

僕の左足は第一歩を地面につける前に右足に引っかかる

 

『これだよ!!』

 

しかしいつまでも地面に叩きつけられない

 

『おい出久?女が助けてくれたぞ』

 

『へっ?』

 

「大丈夫?」

 

その女の子は僕を優しく地面におろして両手を合わせる

 

「私の"個性"!ごめんね勝手に!でも転んじゃったら縁起悪いもんね!」

 

僕が固まって動けないから代わりにシンくんが肩から出て話してくれる

 

「おう、ありがとな女」

 

「わ!すごい!これ君の個性なの?」

 

「俺はこいつの個性だぜ?」

 

「へぇ…カッコいいね!あ、そろそろ行かないと!お互い頑張ろうね!」

 

そう言って女の子は校門に走って言った

 

『おいぼーっとしてどうしたんだよ出久?』

 

『……じょ、女子と喋っちゃった!』

 

『喋ったの俺だよ』

 

「おっおっ…おぉおおおおお!!!」

 

 

 

 

 

 

「今日は俺のライヴにようこそー!エヴィバディセイヘイ!」

(YOKOSOー…)

 

『げっ!?出久!あいつだ!!逃げるぞ!!』

 

シンくんは体の半分を出口に引っ張る

 

「ちょちょ!!駄目だって!今から試験の説明が…」

 

「ヘイ!説明するから静かにしてもらってもいいかな!?受験番号2234くん!!」

 

「す、すいません…」

 

『なんであいつが雄英にいるんだよ!!』

 

『教員だからに決まってるだろ!?』

 

「さて!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!!!アーユーレディー!?」

 

 

『あいつの声やっぱり嫌いだ…!!』

 

シンくんは体の中に隠れても聞こえてくる声にイライラしているようだ

 

「入試は要項通り!!リスナーにはこの後10分間の「模擬市街地演習」を行ってもらうぜ!!持ち込みは自由!プレゼン後は各自指定の演習会場に向かってくれよな!!」

 

「同校同士で手を組ませねぇってことか」

 

「本当だ…受験番号連番なのに会場違うね…」

 

「見んな殺すぞ…テメェを潰せねぇじゃねぇか」

 

「口悪いな爆豪」

 

「黙れ黒ゲル」

 

「なんだと爆発頭」

 

2人が喧嘩している間にもプレゼントマイクの解説は進む

 

「演習場には仮想敵を三種・多数配置してありそれぞれ攻略難易度に応じてポイントを設けてある!個性を使い仮想敵を行動不能にしてポイントを稼ぐのが君たちの目的だ!!」

 

『なら他の奴らがポイント取れねぇようにしようぜ出久』

 

「もちろん他人への攻撃などアンチヒーローな行為はご法度だぜ!!?」

 

速攻でシンくんの案は打ち砕かれた

 

「質問よろしいでしょうか!!!プリントには4体の敵が記載されております!誤裁であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めこの場に座しているのです!」

 

右斜め前の四列目あたりに座っている人が手を大きくあげ大きな声で質問をする

 

「ついでにそこの縮毛の君!!」

 

「え?ぼ、僕!?」

 

「先程からボソボソと…気が散る!!物見遊山のつもりならば即刻雄英から去りたまえ」

 

『なんだあいつめんどくせぇやつだな』

 

『僕がうるさいのが悪かったんだよ…静かにしてよう…』

 

「オーケーオーケー受験番号7111くんナイスなお便りサンキュな!四種目の敵だがそいつはお邪魔虫!スーパーマリオブラザーズで言う所のドッスン!会場に一体所狭しと暴れてる「ギミック」だ!!」

 

「有難う御座います!!失礼致しました!」

 

『ならそれは無視していんだよな?』

 

『うん…多分…』

 

「俺からは以上だが、最後にリスナーに我が校訓をプレゼントしよう!!かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と!"Puls u Ultra!!!"それでは皆良い受難を」

 

『おまえ…緊張よりもワクワクしてる気持ちのが高いな』

 

『うん…なんでかわからないけど楽しみなんだよ』

 

そして僕らはそれぞれの試験会場に行った

 

 

 

 

『広っ』

 

「街があるね…すごい…」

 

なんで皆そんな自信あり気なんだ?緊張しないの!?

 

『あ、おい出久!あれ助けてくれた女じゃねぇか?』

 

『本当だ…同じ会場だったんだ…さっきのお礼言いに行かないと』

 

僕が女の子に向かってガチガチとロボットみたいに歩き始めると注意してきたメガネの人が話しかけてくる

 

「その女子は精神統一してるんじゃないか?君はなんだ?妨害目的で受験しているのか?」

 

「ひぃ!こちらも!!」

 

「黙れよメガネ」

 

シンくんが首元から出てきて反論してしまう

 

「こいつはあそこの女に助けられたから礼を言おうとしてたんだよ」

 

「む!そうだったのか…それはすまなかった、だが彼女は精神統一をしてるみたいだから話しかけてはいけないぞ!」

 

「うん…こちらこそごめ「はいスタート!!!」えっ?」

 

「どうした!?実戦じゃカウントダウンなんざねぇんだよ!!走れ走れ!賽は投げられたんぞ!!?」

 

え…

 

「えぇぇえ!!?

 

『チッ出遅れた!!出久!ヴェノムになるぞ!』

 

「う、うん!!」

 

大丈夫だ、落ち着け!僕はなるんだ!憧れの仕事に!!それにオールマイトもシンくんもついてる!!

 

「出久覚えてるか?オールマイトに言われたこと」

 

『え?』

 

「肉体の反動だよ、あいつの力だ相当凄いことになるぞ」

 

確かに…肉体の反動ってどれだけ酷くなるとか考えてなかったな…

 

「まぁいい!今はロボを壊しまくろう!!!!」

 

ヴェノムはとりあえずひらけた場所に向かった

 

 

 

 

 

『シンくん!今何ポイント!!?』

 

「今は16ポイントだ!敵が全然いねぇよ!」

 

残り時間はさっき6分だったから…残り2分かそこらか!?まずい!このままじゃ…

 

「おいでなすったぜ、0ポイント!!!」

 

ヴェノムはUターンし別の場所を探す

 

「向こうの広場に行くぞ!」

 

『うん!わかっ…』

 

「いったぁ…」

 

後ろで誰かが倒れる

あれって…助けてくれた人!!

 

「気の毒だな、行くぞ出久」

 

『駄目だ!助けに行こう!!」

 

僕は無理矢理ヴェノムを0ポイントの方に向かせ突っ込む

 

「おい出久!!!あぁもう仕方ねぇなぁ!!!」

 

シンくんも協力してくれてる!

ここであいつの頭のところまで思いっきりジャンプ!!

 

ここで僕らは拳を構えオールマイトが言ってたことを思い出す…個性を使うのなら…

 

『「ケツの穴グッと引き締めて!心の中でこう叫べ!!!』」

 

『「SMASH!!!!!!」』

 

0ポイントは頭が思いっきり潰れ後ろに倒れる

 

これがオールマイトの力…!!!

 





明日はお休みします!もしかしたら設定を出すかも!

アドバイス、感想などお待ちしております!!


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5話 始まりの始まり

ただいま考え中〜って歌を聴きながら書いてました
ちなみに轟音の方はDANZEN!二人はプリキュアを聞いて…って誰得って感じですね!




かっちゃんを助けた時と状況は同じだけど…でも違う!今度は…!!

 

「おい出久!!お前大丈夫か!?」

 

『大丈夫って…?何が?』

 

「お前の腕バッキバキだぞ!!!」

 

えっ…いってぇぇえぇぇえ!!?

 

気づかなかった!すごく痛い!!

それにこの高さから落ちてる!!

 

「出久!どうやって着地すんだよ!!いくらヴェノムでも死ぬぞ!!今は蜘蛛も食ってないから糸も出せないし、手を伸ばせても壁に届かない!!」

 

『もう一回…デトロイトスマッシュを打っても…ポイント稼ぎはできなくなる!つまり合格は…」

 

『「合格は……絶望的!!』」

 

僕たちが考えていると顔に衝撃が走る

横を見ると助けた女の子だった

僕は地面すれすれで止まり逆にふわふわと浮き上がっている

 

「解……除………」

 

ボトッと地面に落ちる

 

「出久!!俺には少しだが治癒能力がある!完全には治らないが痛みは和らぐ!ポイント取りに……」

 

「終っっっっ!!了!!!!!!!」

 

プレゼントマイクの大きな声が響き渡る

 

『試験が…終わった……」

 

ヴェノムの状態を解除してもらい僕は崩れ落ちる

痛い…!さっきよりは少しマシになったけど…!!立てない!歩けない!!!

 

 

「あいつ…なんだったんだ?」

「異形型かそれとも発動型か…とりあえずとんでもないやつだったな」

 

いろんな人が僕のことを喋っているが耳に入ってこない…

僕はここで意識をなくした

 

〜ここからシンビオート視点〜

 

『出久!帰ろう、俺の治癒能力じゃ無理だ!お前足もがっつりヒビが入ってるぞ!!……出久?』

 

こいつ気絶してやがる…

またヴェノムになって家に帰るか…

 

「おやまぁ自分の個性でここまで傷つくか…まるで個性と体があってないみたいじゃないか」

 

小さなばあちゃんがそう言ってチューしてくる

俺は急いでヴェノムになり飛び上がる

 

「おい!何しやがった!!」

 

「おやおや…治癒してあげたのさ、腕が治っているだろう?」

 

俺は腕や足を調べるが怪我などなかったかのように綺麗になっている

 

「…悪かった、あんがとなばーちゃん」

 

俺はそう言って立ち去ろうとするとばあちゃんがポケットから何かを取り出し俺に渡す

 

「なんだこれ」

 

「ハリボーだよ、お食べ」

 

俺はそれをしばらく見つめパクッと食べる

 

「…あめぇ、ありがとな」

 

俺はそう言って雄英校から出てヴェノムの姿で電車に乗る

乗り方はいつも出久のを見てたからなんとなくわかる……電車に乗った時いろんな奴に見られてたがな

 

 

 

 

 

 

 

そして一週間後

 

「く…ずく……出久!!?ちょっと大丈夫!?何魚と微笑みあってんの!?」

 

「あぁ…大丈夫だよ!!大丈夫……」

 

筆記の方は自己採点でギリギリ合格ラインを超えていた…けれど実技のポイントは16ポイント…周りの人は24〜28は普通にいた…

そして入試以降オールマイトと連絡がつかない

 

「落ち込むなよ出久、通知は今日か明日だから今日来なくても明日来るかもしれねぇだろ?」

 

「シンくんのいう通りよ!それにお母さん雄英受けるだけでもすごいと思うよ!!」

 

「んー……」

 

オールマイトのことは母にも話していない

彼が隠してきた秘密だ…たとえ母でもバラしていいはずがない

 

『出久…お前よ、わざわざ助けなくてもいいやつ助けたんだぜ?俺にゃよくわかんねぇがヒーローってのは自分の命捨てて戦うんだろ?だったらお前はそれできてた、お前はそこでヒーローになれたんじゃねぇか?』

 

『うん…でも…』

 

僕がシンくんと喋っているとお母さんが慌てて走って来る

 

「出いずいずく出久!!!来た!来てたよ!!」

 

 

 

 

僕は自分の部屋に入り雄英の通知を見ている

 

「眺めてるだけじゃわかんねーぞ」

 

「わかってるよ、ぬぅ〜〜!!!」

 

思いっきり引っ張ると中には円状の機械と大量の紙

すると機械は突然光だす

 

『私が投影された!!』

 

「「オールマイト!!?」」

 

「おいこれ雄英からか!?」

 

「う、うん!雄英高校って書いてある!!」

 

『諸々手続きに時間がかかってしまってね!連絡を取れなかった!すまない!!私がこの街に来た理由、君に話してなかったが私は雄英に努めることになった!」

 

雄英に…オールマイトが?

 

『えぇなんだい!?巻きで?彼には話さなきゃいけないこたが…あとがつかえてる?あーあーわかった』

 

オールマイト大変だな…さすがNo.1ヒーロー…

 

「筆記は取れていても、実技がダメだった…君は不合格さ」

 

「俺ちょっと雄英に抗議して来る」

 

「ちょちょ!シンくん!!」

 

『しかし!私もまたエンターテイナーコチラのVTRをどうぞ!!!』

 

シンくんがヴェノムになるか直前に始まるVTR

そこに映っていたのは校門の前で助けてくれた女の子

 

『すみません…あのぉ…頭モッサモサの人…そばかすあった…わかりますか?その…地味めの』

 

「僕のことだ…」

 

「地味で頭モッサモサでそばかすあるやつなんかお前しかいいないな」

 

『その人に…その人に私のポイントを分けてあげるってできませんか!!あの人怪我してもポイント取りに行こうとしてたから…だからポイントがあんまりないんじゃ…と思って!あの人は私を助けてくれたんです!!」

 

『君は個性を得て尚、人の心を動かした!先の入試!見ていたのは敵ポイントのみにあらず!人助け(正しいこと)をした人間を排斥しちまうヒーロー科などあってたまるかって話だよ!』

 

僕は思わず座っていた椅子から立ち上がる

 

『綺麗事?上等さ!命を賭して綺麗事実践するお仕事だ!!救助活動P(レスキューポイント)!しかも審査制!!我々雄英が見ていたもう一つの基礎能力!!』

 

「雄英に乗り込む必要なんざハナからなかったな出久」

 

「うん…うん…!!」

 

『緑谷出久!!60ポイント!!ついでに麗日お茶子45ポイント!』

 

「ムチャクチャだよ…」

 

『合格だってさ!こいよ緑谷少年!!雄英(ここ)が君のヒーローアカデミアだ!!』

 

多くの助けを受けて僕の人生は変わっていく

そして夢の高校生活が…始まる!!!

 

 

 

 

合格通知開封の翌日の夜8:00

 

「オールマイト!!」

 

「誰それ!!?」

 

僕はオールマイトから連絡を受けて海浜公園へ

 

「オールマイト!?ウッソどこどこ!?」

 

「リピートアフターミー!人違いでした!!」

 

オールマイトが小声で話して来る

 

「ひ、人違いでした!!」

 

『おい出久、お前秘密早速バラそうとしたな』

 

『咄嗟に出ちゃった…気をつけないと…」

 

「緑谷少年!合格おめでとう、一応言っておくけど学校には君との接点いってないからな?君そういうのズルって気にするタイプだろ?」

 

「お気遣いありがとうございます…」

 

「して貰えば良かったじゃねぇか」

 

シンくんを無視し僕は話を進める

 

「それより…オールマイトが先生だなんて驚きました…だからこっちに来てたんですね!だってオールマイトの事務所は…」

 

「やめなさい、学校から発表されるまで他言はできなかったからね、それに後継を探していたこともあってね」

 

そうか…雄英の生徒から選ぶ予定だったのか…個性あふれる実力者から…

 

「ワンフォーオール…僕には使いこなせませんでした…一回殴っただけで腕がバキバキに…」

 

「それは仕方ない、いきなり尻尾の生えた人に芸をしてくれと頼んでも操ることすらできないって話さ」

 

はぁ…なんとなくわかるけど…

 

「ちょっと待てオールマイトやっぱりこうなるってわかってたのか?」

 

「まぁ時間なかったし…結果オーライ…いや結果オールマイトさ!」

 

「いやジョークか何かわかんねぇこと言われてもよ」

 

「君はまだ100か0かしか出せない、でもね!調整ができるようになれば体にあった出力で扱えるようになるよ!器を鍛えれば鍛えるほど力は自在に動かせるようになる!!こんな風にね!」

 

そういってオールマイトは缶を二つ握りつぶす

 

「なぁオールマイト、バレたらダメなのに変身していいのか?あそこにまだ人いるぞ?」

 

「やっべ!逃げよう緑谷少年!シンくん!!」

 

オールマイトの個性をもらいこうして毎回オールマイトと会えるようになった…僕は本当に幸せものだ…

 

「んん…シブイね!」

 

「何いってんだあんた?」

 

「ちょっとシンくん!失礼だよ!!」

 

 

 

 

そして春

 

「出久!ティッシュ持った!?」

 

「うん!」

 

「ハンカチは?ケチーフ!!」

 

「うん!!持ってるよ!時間がないんだ急がないと!!」

 

「おい出久、チャック開いてる」

 

「えっ!あっぶない…」

 

「出久!」

 

「なぁに!!?」

 

母は下向いきしばらくしてから涙目になりながら

 

「超かっこいいよ」と褒めてくれた

 

「……!行ってきます!!」

 

それは高校のはじまり!

 

 




ヴェノムの設定を間違えて消してしまったので頑張って書き直します!!



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ヴェノムの設定/アメリカの研究所の日誌

デクが書いた風に書いてみました

本当はがっつりのを書いていたのですが消してしまい
こんなのになりました…

またしっかりとしたのをかけたら書こうと思います


これは僕、緑谷出久がヴェノムとシンくん…シンビオートについて書き記したノートだ

 

 

・蜘蛛を食べると一時的に蜘蛛の力を手に入れる(蜘蛛ができることなら出来る)

 

・蜘蛛を食べなくても意外と怪力

 

・部分的にヴェノムにもなれるがシンくんはなるべく全身でなりたいらしい

 

・ヴェノムの状態だと暗いところでもはっきりと見える

 

・ヴェノムになるとシンくんの意志と僕の意志が混ざるため口がすごく悪くなる

 

・弱いけれど治癒能力がある

擦り傷や軽い切り傷などは治る

骨が折れれば骨をくっつけて応急的な処置は出来るらしい

 

ここからはシンくんについて

 

普段は僕の中のアドレナリンを食べているらしい「お前は常に緊張したりしてるから食に困らない」って言われた

 

性格は口は悪いしなんでも暴力で解決しようとはするがいい奴。

僕の心配もしてくれるしなんだかんだで人助けをしてくれる

シンくん曰く僕じゃない人にも寄生できるけど成功する確率は半分もないとか

 

いつも暴れたい暴れたいと言うが決して悪いやつじゃない

 

僕たちの弱点

 

高熱(例.かっちゃんの爆発)

 

そして一番厄介なのはある一定の周波に弱いこと(例.プレゼントマイクの声・鐘の音など)

 

一度プレゼントマイクに攻撃された時、身体中のシンくんが一気にバラけそうになった

 

 

 

 

 

 

わかったことだけどシンくんは地球に来た時に体が分裂したらしい

分裂といってもそんなに沢山ってわけじゃないらしい

 

 

 

ここからはノートのスペースが余ったので書いたもの

 

 

最近のニュースで話題なのは"実験を行っていたアメリカの研究所、何者かによって破壊される!!研究員は全員死亡"この時流れた防犯カメラの映像には5人の人物が映っていたそうだ

 

実験をしていると噂の研究所に警察が乗り込むとそこはまさに地獄絵図だったそうだ

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

アメリカの研究所の日誌

作者:ジェスター・ロバーツ

 

 

1日目:隕石

今日の天気:晴れ

 

今朝、11年前に落ちてきた隕石を6つ発見した

我々は詳しく研究するためこの6つの隕石を研究所に持ち帰ることにした

 

 

2日目:新発見

 

隕石の中にあった物質は素晴らしいものだ!!怪我をしたマウスにこの物質を混ぜた餌を与えると傷を塞ぎ、見事に治したのだ!

この発見は世界に革命を起こすことができるぞ!!!

 

 

3日目:名前

 

この物質はそれぞれ色が違った

だから我らはこの物質に名前をつけることにした

鼠色の個体:ライオット

緑色の個体:ラッシャー

黄色の個体:ファージ

桃色の個体:アゴニー

赤色と黄色の個体:スクリーム

赤色の個体:カーネイジ

 

赤色の個体はどの生物ともあわず実験動物たちを大量に殺したためこの名前をつけた

 

 

4日目:物質の弱点

 

この物質は熱とある一定の周波数に弱いらしい

この弱点をどうにかして無くさないと熱や周波数を出す個性の人々に合わないかもしれない

 

 

 

11日目:弱点に耐性がついてきた

 

わずか7日ですでに少しだけだが耐性がついてきた

鐘の音程度ではもう怯まないくらいだ

しかし熱の耐性があまりつかない…

 

 

ちなみにカーネイジは別の部屋に置いたままだ

 

 

 

35日目:異変

 

いつも通りマウスに物質を食べさせようとしていると研究員1人が怪我をした

指先を切ってしまったようだ

ちなみに食べさせようとしていた物質はファージ。

ファージのゲージには少しだが穴が開いていたので移し替えた

 

 

76日目:間違いだった

 

間違いだった!奴らは万能物質などではなかった!!奴らは"寄生生物"だ!!研究員が突然乗っ取られてしまった!!私はロッカーの中に隠れてやり過ごしている!!

 

77日目:(何が書いてあるかわからない)

 

5体は研究員を皆殺し…して何…かに行ってしまっ…ようだ…

きっともうすぐヒー…ーが来てくれる…

私を…けに…

物音が…こえ…息を止め…りすごそう

 

ロッカーが一つ一つ開けられていく

怖いくるな!くるなくるなくるな!!

そして私のロッカーの前で止まる

たすけ…………

 

 

I'll the world dyed in blood!!!(この世界を血に染めてやる!!!)

 

最後に書いてあった文字はDNA検査の結果、日誌を書いていたものの血で書かれたものだった

 

 




いやー短過ぎたので試しに書いてた日誌も書き入れました!

それぞれのシンビオートの色、画像を見ながらしたので間違ってないと思いますが間違ってたら編集します!!


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6話 突然の個性把握テスト!

轟音を先に投稿する予定が轟音が保存してなくて消えました!!
夜までには投稿できると思います!!
誠に申し訳ございません!!


6話 個性把握テスト

 

毎年300を超える倍率の正体、それは一般入試定員36名、18人ずつでなんと2クラスしかない

 

「1-A…1-A!!広すぎる…!!」

 

『本当にここの中広いな…まぁ外から見たら大体想像つくけどな』

 

「あ!あった…!」

 

『おいなんでこんなに扉でかいんだ?』

 

「バリアフリーだよ…」

 

「あの受験者たちから選ばれた人たち…」

 

怖い人たち…クラス違うとありがたい

 

「なんでもいいじゃねぇか、そいつらねじ伏せて強くなりゃいい」

 

シンくんが顔を出して話しかけてくる

 

「簡単に言わないでよ…」

 

僕はそーっと扉を開け中を覗く

 

「君!机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないのか?」

 

「あぁ?思わねーよクソが!つかてめーどこ中だ端役が!!」

 

『ツートップだな出久』

 

「ぼ…俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ」

 

「聡明だぁ?クソエリートじゃねぇか!ぶっ殺しがいがあるな」

 

「なぁ出久、あいつってヒーローになりてぇのか?そうには見えねぇけど」

 

「あぁ!?んだと黙れ黒ゲル!!」

 

「ムッ…君はあの時の!僕は私立聡め…」

 

「あぁ聞いてたよ!僕は緑谷…よろしく飯田くん!」

 

「緑谷くん…君はあの試験の構造に気づいていたのだな…!俺は気づけなかった!悔しいが君の方が一枚上手だったようだ」

 

気づいてないよ!?

 

「なぁメガネ、こいつは構造気づいてなかったぞ?」

 

「ムッ!君は?」

 

「俺はこいつの…個性!シンビオートって言うんだ」

 

「なるほど…すごい個性だな!」

 

「ふふっ!もっと褒めてもいいぞ!」

 

「ちょっとシンくん!!」

 

「あ!そのモサモサ頭は!地味めの!!」

 

良い人だぁー!!制服姿やべぇぇぇええ!

 

「おぉ、助けてくれた女!」

 

「君は黒い子!」

 

「あー名前教えとくぞ、俺はシンビオート!シンくんって呼べ!こっちの地味なのが緑谷くん」

 

え!?僕も君付け!?なんか気に入ってる…?

 

「わかった!シンくんと緑谷くん!!よろしくね!私は麗日お茶子!」

 

「ウララカオチャコ…よろしくな」

 

やばいシンくん超喋るのに僕全然喋れない!!なんでシンくんそんなにコミュ力高いんだ!?

 

「緑谷くん!今日って式とかガイダンスだけかな!?先生ってどんな人なんだろうね!」

 

近い近い…!!

 

「先生ってその下の転がってるのじゃねーのか?」

 

シンくんが顎で差す方向には寝袋にくるまった人がいた

 

「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け、ここは…ヒーロー科だぞ?」

 

「ヒーロー科だとお友達ごっこが出来ないのか?」

 

「シンくん!!静かに!体の中に入ってて!」

 

「はいはーい、じゃねー」

 

シンくんは体に戻り、男は寝袋からヌーっと出てきた

 

「はい静かになるまで8秒かかりました、時間は有限…君たちは合理性に欠くね、担任の相澤消太だよろしくね」

 

雄英の先生…てことはプロヒーロー?でもこんなヒーロー見たことがないぞ…

 

「さて、早速だが体操服着てグラウンドに出ろ」

 

 

 

 

「「「個性把握…テストォォ!?」」」

 

『今日ってこんな天気いいんだな』

 

僕の心の中で呑気な子がいる…

 

「入学式は?ガイダンスは!?」

 

「ヒーローになるのにそんな行事に出てる暇なんてないよ、雄英は自由な校風が売り文句…それは先生側もまた然り…」

 

『雄英って自由な校風なんだな』

 

人ごと見たく頭の中で喋ってるよ…

 

「君たち、中学生の時からやってるだろ?個性禁止の体力テスト、国はまだ画一的な記録をとって平均を作り続けてる合理的じゃない…文部科学省の怠慢さ…爆豪、中学の時ソフトボール何メートルだった?」

 

「67メートル」

 

『かっちゃん個性なしでもあんなに飛ぶんだな』

 

『元から運動神経が良かったから…』

 

「なら個性使ってやってみろ、円から出なきゃ何してもいい、はよ」

 

かっちゃんは腕をクロスさせて準備運動みたいなことをして投げる体勢に入る

 

「んじゃまぁ…死ねえ!!!!」

 

『『……死ね?』』

 

僕とシンくんは死ねという言葉に反応した

ボールはどこかに吹き飛ぶ

 

「705.2メートル…まずは自分の最大を知る、それがヒーローの基礎を形成する合理的手段」

 

「なんだこれ!面白そう!!!」

「705メートルってまじかよ!!」

「個性思いっきり使えるんだ!さすがヒーロー科!!」

 

『ヴェノムになりゃ余裕だな』

 

『たしかに…僕にはオールマイトの力…それにシンくんもいるから…ブツブツ』

 

『俺と喋る時ブツブツ言うのはやめてくれよ』

 

僕は相澤先生の方を見るとはぁ…とため息をついていた

 

「……おもしろそう…か…ヒーローになるための三年間…そんな腹づもりで過ごす気かい?」

 

『おっとこれはなんかすごいパターンか?』

 

シンくんは少しワクワクした感じで言っている

 

「よし…ならトータル成績最下位のものは見込みなしとみなして除籍処分としよう」

 

「「「はぁ!!?」」」

 

『意外と楽だったな』

 

『楽じゃないよ…僕はまだ調整なんてできない……』

 

「生徒の如何は先生の自由、ようこそここが雄英高校ヒーロー科だ」

 

「最下位除籍って!入学初日ですよ!?いや初日じゃなくても…理不尽すぎる!!」

 

「…自然災害、事故、身勝手な敵たち、いつどこから来るかわからない厄災……日本は理不尽にまみれてる、そう言うピンチを覆すためにヒーローがいる」

 

『たしかにその通りだな』

 

「放課後マックで談笑したかったならお生憎これから三年間雄英は君たちに苦難を与え続ける……Puls Ultraさ、全力で乗り越えて来い」

 

 

 

『出久!ヴェノムになるぞ!!』

 

『う、うん!!』

 

僕はみんなの前でヴェノムに変身する

 

「おぉ!?お前変身できんのか!?」

 

「ビックリしたか?赤色のトゲトゲ」

 

「なんか性格も変わってない!?」

 

「今の俺はシンビオートでも緑谷でもない!!俺はヴェノムだ!!!」

 

「なんでどちらでもないの?」

 

「それは……なんでだろうな、まぁとにかく俺はヴェノムだ!!」

 

「舌なげぇ…なんか…エロいよね…」

 

「お前のこと食べることも可能だぞチビ」

 

『ちょっと!なんてこと言うんだよ!!』

 

「なんかムカついたんだよ」

 

 

グダグダしながらも始まった体力テスト

 

第一種目、50メートル走

 

「"4秒06"」

 

「見た感じからスピード早そうだったからなんとなく予想はついてたけど早いな!!」

 

「ありがとよ!赤トゲトゲ!!」

 

「俺は切島!よろしくな!えーっと…緑谷!シンビオート!!」

 

「今の俺はヴェノムだ」

 

「あー…よろしくな!ヴェノム!!」

 

第二種目:握力

 

「540キロって!!あんたゴリラ!?タコか!?」

 

『540キロ…すごいな…』

 

「俺の方がすごい!!!」

 

そう言ってヴェノムは握力を計ろうとして握力計を思いっきり握るとバギギッ!!と言う音を立て握力計の持ち手が砕ける

 

「はっ…!?」

 

みんながびっくりしてこっちを見てくる

 

「どうだ凄いだろ!!!」

 

『壊したらダメだよ!!!』

 

握力:測定不能!!!

 

第三種目:立ち幅跳び

 

「さて…普通にジャンプするかな」

 

『蜘蛛を食べてみたら?』

 

「なんでだ?たしかにその方がジャンプ力は上がるが……」

 

『違うよ、蜘蛛の糸であそこの壁にくっつけてジャンプしつつ思いっきり引いて』

 

「おぉ…」

 

ヴェノムは蜘蛛を食べて(他のみんなは引いてたけど…)僕の言った通りにジャンプして思いっきり糸を引く

 

『よし!思った通りだよ!!』

 

「お前頭だけは切れるもんな!!HAHA HAHA!!!」

 

それは褒めてるのか…?

 

「"記録56メートル"」

 

「壁との距離が短かったのが残念だな」

 

第四種目:反復横跳び

 

「早い早い早い!!!」

 

「ヴェノム!お前すげぇはぇぇえ!!」」

 

「HAHAHAHA!!もっと褒めてもいいぞ!!」

 

ヴェノムが壊れてる!!??

 

記録.183回

 

第五種目:ボール投げ

 

『出久、特大記録は握力ぐらいだ!本気でぶちかませ!!』

 

100%の力を使うとき、ヴェノムのままだとシンくんにダメージが入るからヴェノムになれないからね…

 

『うん…わかった!!!』

 

僕は100%の力でボールを思いっきり投げる……が、記録は46メートル

 

『おい出久!!何してんだ!!』

 

「今たしかに使おうって……」

 

「俺が個性を消した……全くあの入試はつくづく合理性に欠くよ、お前のような奴も入学できてしまう」

 

「消した…それにあのゴーグル…そうだ!みただけで個性を消せる抹消ヒーロー!イレイザーヘッド!!」

 

「ほー…個性を消す個性…すげぇな!!」

 

「無駄話はいい…お前、入試の時と同じことをしようとしてただろ、お前はまた怪我して誰かに助けてもらうつもりか?」

 

「そ、そんなつもりじゃ!!」

 

「どういうつもりでも周りはそうせざるをえなくなるってことだ…ボール投げは二回、とっとと済ませな」

 

 

 

 

『出久、あんぱいとってヴェノムで投げるか?』

 

『それでもいいけど…それだと飛距離が短い…ブツブツ』

 

『まーたはじまったよ出久のブツブツ喋り』

 

どうする…どうする……そうだ!!

指先にだけ…力を集中させて…!!!

 

『出久…お前やっぱすげぇわ』

 

僕は人差し指にだけ力を溜めボールを投げる

 

「705.3メートル……」

 

痛い…でも…あの時よりマシだ…!!

 

「先生…まだ…動けます!!!」

 

「こいつ…!!」

 

「おい出久!かっちゃんよりたけぇな!!」

 

「あぁ!?んだとテメェ!!!俺の方がもっといけるわ!!!」

 

「負け犬の遠吠えか?えぇ?かっちゃん」

 

「デク!!テメェの個性だろうが!!ちゃんとしつけとけクソが!!!」

 

「おい、無駄話はやめろ時間が勿体無い」

 

 

その後も僕は記録を伸ばし続け…結果

 

1位八百万

2位轟

3位爆豪

4位緑谷

 

4位になりました…

 

『俺のおかげだな!多分俺いなかったらお前最下位だな!』

 

『そんな気がして怖いよ……』

 

「最下位除籍ってのは嘘ね、君たちの最大限の力を出させるための合理的虚偽」

 

『そうだったのか…てっきりほんとかと思ってたよ』

 

『あいつ…変わってるな』

 

 

 

 

初日終了…下校時間

 

『疲れてるな出久』

 

「治癒するのにも体力がいるからしすぎると死ぬんだって…」

 

『ほへぇ…なら家帰って飯食って寝ようぜ』

 

「緑谷くん!指は大丈夫かい!?」

 

「あ!お二人さん!駅まで行くの!?待ってー!!」

 

「君は無限女子!!」

 

「『無限女子!!!」』

 

「麗日お茶子です!飯田天哉くんに…緑谷デクくん!!」

 

「デク!!?」

 

「上の名前はわかってたけど下の名前わかんなかったから…テストの時爆豪って人がデクって言ってたから下の名前なのかなって思って!!」

 

「そりゃこいつをバカにしてるあだ名だ」

 

「なるほど…蔑称か…」

 

「えっ!そうなん!?ごめん!!……でも、頑張れって感じでなんか好きだ私!!」

 

「デクです!!」

 

「緑谷くん!?」「出久!!?」

 

「いいのか!?蔑称だぞ!?」

 

「そうだぜ出久!」

 

「コペルニクス的転回……」

 

出来ないことだらけだし頑張らなきゃならないけど……友達ができたことくらい…喜んでもいいですよね、オールマイト……!!

 

こうして長く大変だった雄英高校の初日が終わった

 




この小説を読んでいる人がとてもたくさんいるのでとても嬉しいです!!

これからもよろしくお願いします!!

感想などもなるべく返信していきます!!


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7話 熱戦!かっちゃんと僕たち!

今回からシンビオートの括弧を「【】」にします!

アドバイスをくれた方ありがとうございます!!


「んじゃ次の英文のうち間違っているのは?」

 

『関係詞の場所が違うから…4番!!』

 

『【お前よくこんな面白くないのできるよな…】』

 

『必要なことなんだよ』

 

『いらねぇよこんなの、強けりゃなんでもいい』

 

午前中は必修科目!

 

昼はクックヒーロー、ランチラッシュが作る料理を安価で食べることができる

 

「白米に落ち着くよね!最終的に!!」

 

「落ち着く…」

 

「【俺はアドレナリンに落ち着く】」

 

「ランチラッシュだぁ!!」

 

そして午後の授業!!いよいよだ!!!

 

「わーたーしーがー!!!」

 

「来っ!!!!!」

 

「普通にドアから来た!!!」

 

オールマイト!!!あのコスチュームはシルバーエイジのコスチュームだ!!個人的にはゴールデンエイジの方が好きだけど…ブツブツ」

 

「【出久、他の奴らずっとお前見てんぞ?】」

 

「えっ!ご、ごめんなさい!!」

 

いつのまにか口にでてたのか…しまった………

 

「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作る為様々な訓練を行う科目だ!早速だが今日はこれ!!戦闘訓練!!!」

 

「戦闘…!!」

 

「訓練……」

 

「【楽しみだな!こいつらの個性が丸わかりになるぜ】」

 

「そしてそいつに伴って…こちら!入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた…コスチューム!!」

 

「「「「おぉぉお!!!」」」」

 

クラスがコスチュームで盛り上がっているが僕は自分のカバンをぎゅっと握る

 

「【お前、母さんに作ってもらったのか?】」

 

「うん…そうだけど……」

 

「【大切に使えよ】」

 

「………!もちろんだよ!」

 

このスーツは母の気持ちだ!!これを着ずして何を着る!!!

便利じゃなくたって…!最新鋭じゃなくたって…!!

 

「さぁ!始めようか有精卵ども!!戦闘訓練のお時間だ!」

 

「あっ!デクくん!かっこいいね!地に足ついたって感じ!!」

 

「麗日さ…うぉぉぉお!!」

 

「要望ちゃんと書けばよかったよ…パツパツスーツんなった…」

 

「【似合ってると思うぜ…人間の感覚はよくワカンねぇけどよ】」

 

「ヒーロー科最高!」

 

「えぇ!?」

 

「いいじゃないかみんな!かっこいいぜ!!!」

 

そしてオールマイトは僕の方に向くと顔に手を当ててプルプルしている

 

「【お前ってわかりやすいよな】」

 

「えぇ…?そう?」

 

「先生!ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか!」

 

あ、飯田くんだったんだ…かっこいい!

 

「いいや!もう二歩先に踏み込む!!屋内での対人訓練さ!敵退治は主に外で見られているが統計で言えば屋内の方が凶悪的出現率は高いんだ!」

 

「【そりゃそうだ…俺だって堂々と敵を殺すつもりはない、裏路地に誘い込んで殺すな】」

 

「それとこれはまた違うと思うんだけど…」

 

「監禁・軟禁・裏商売…このヒーロー飽和社会、真に賢しい敵は屋内に潜む!これから君たちは敵組とヒーロー組に分かれて2対2の屋内戦をしてもらう!」

 

「基礎訓練もなし?」

 

「その基礎を知るための訓練さ!ただし今度はぶっ壊せばオーケーなロボじゃないのがミソだ!」

 

「勝敗のシステムはどうなりますか?」

「ぶっ飛ばしてもいいんすか」

「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか…?」

「分かれるとはどのような分かれ方をするのですか」

「このマントヤバくない?」

「【建物壊したっていいのか?】」

 

「んんん〜聖徳太子ィイ!!!!」

 

オールマイトが腕を握り上を向いている

さりげなくシンくんまで質問してるし!!

 

「いいかい?『敵組』がアジトに核兵器を隠してあり『ヒーロー』がそれを処理しようとしている、と言う設定だ」

 

『『【設定がアメリカンだ…】』』

僕とシンくんは同時に同じことを思ってしまった

 

 

「『ヒーロー』の勝利条件は、『敵』を二人の捕縛または『核兵器』の回収、触れるだけで『敵』の勝利条件は『ヒーロー』を二人の捕縛、もしくは制限時間まで『核兵器』を守り切ることだ!捕縛には配布されている『確保テープ』を使うこと、これを相手に巻きつければ捕縛完了となる!」

 

「【対戦相手とかコンビはどうやって決めるんだ?】」

 

「シンくん!いい質問だな!コンビ及び対戦相手はくじで決めるぞ!!」

 

「適当なのですか!?」

 

「プロヒーローは他事務所のヒーローと急造チームアップすることが多いしそういうことじゃないかな!」

 

「【早まったな飯田】」

 

「そうか…!先を見据えた計らい…失礼しました!!」

 

「いいよ!早くやろ!!」

 

そしてチームアップの結果

 

A緑谷 麗日

B轟 障子

C八百万 峰田

D飯田 爆豪

E芦戸 青山

F佐藤 口田

G耳郎 上鳴

H常闇 蛙吹

I尾白 葉隠

J切島 瀬呂

 

「すごい!縁があるね!よろしくね!!」

 

「【おう、よろしくな!麗日!!】」

 

やばいシンくんに喋ってもらってばかりだよ!!

 

「続いて最初の対戦相手は…こいつらだ!!!」

 

オールマイトの両手にはAとDと書かれたボールが握られている

 

「Aがヒーロー、Dが敵だ!!敵チームは先に入ってセッティング!5分後ヒーローチームが潜入開始!他のものはモニターで観察だ!!敵側は敵になりきり敵の思考をよく学ぶように!これはほぼ実践!怪我を恐れず思いっきりな!度が過ぎたら止めるけど」

 

 

 

 

「建物の見取り図…覚えないとね!それにしても良かった!相澤先生と違って罰とかないみたいだし安心したよ!」

 

「【麗日、こいつの顔見てみ?】」

 

「ん?どしたのシンくん…って安心してないね!?」

 

「いや…相手…かっちゃんだから……」

 

「あ、嫌なことしてくる人なんだっけ爆豪くん……」

 

「【嫌なことしてくるやつはぶっ飛ばせばいいだろ?】」

 

「でも…でもね、嫌なやつだけどすごいやつなんだよ……僕よりも何倍も…だから今は負けたくない…なっ…て…」

 

「【麗日、こいつ変わってるだろ?】」

 

「ううん!全然!!男のインネンってやつだね!?」

 

「ごめんね麗日さん…関係ないのに」

 

「そんなことないよ!コンビじゃん!頑張ろう!!!」

 

 

 

 

 

「【潜入成功だな!麗日!!】」

 

「……シンくんになると結構雰囲気変わるんだね…」

 

「【違う違う、俺はヴェノム】」

 

「シンくんとデクくんじゃないの?」

 

「【あー…意識は二人分あるけどこの状態になるとシンくんのが意識強くなるんだよ】」

 

「へー…すごいね!」

 

『シンくん!死角が多いから気をつけてね!』

 

「【わーってるよ、麗日!気をつけて歩けってさ!】」

 

僕たちが歩いていると角からかっちゃんが飛び出してくる

 

「【いきなり奇襲かよ爆豪!!!】」

 

「テメェ…デク出せや!!」

 

「【出久はいるけどいねぇよ!】」

 

「意味わかんねぇこと言ってんじゃねぇよ黒ゲル野郎!!!」

 

BOOOOOOM!!!

 

「【ギャアアア!!】」

 

『シンくん大丈夫!!?』

 

「デ…ヴェノムくん!大丈夫!?」

 

「【心配すんな!麗日!お前は核を探せ!】」

 

「う、うん!」

 

「余所見すんな!!!」

 

『シンくん!僕ならかっちゃんと戦える!!代わって!!』

 

『【代われだぁ!?俺でもやつを倒せる!!お前は手を出すな!!】」

 

『今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ!ほら!右の大振り!』

 

ヴェノムは右の大振りを避け、逆に掴んで爆豪を地面に叩きつける

 

「【………!!!!】」

 

『だから言ったろ!僕に代わって!!』

 

「【……わかった!代わる!そのかわりやばくなったら代われ!いいな?】」

 

『うん!!』

 

「おい!何止まってんだ黒ゲル野郎!!」

 

「違うよかっちゃん!今は僕だ!!」

 

僕がヴェノムから飛び出しかっちゃんの腹を殴る

 

『【行け!出久!!防御は任せろ!!】』

 

「弱点なのに無理しなくていいよ!」

 

 




書くのがたいへんだぁ…


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8話 僕たち

遅れまくりました

これからどんどん投稿ペースが落ちていきます

許してください。゚(゚´ω`゚)゚。


 

「くっ!シンくん!!」

 

「【任せろ!!!】」

 

シンくんがかっちゃんの爆撃を防いでくれるけど正直言って長くは持たない

もうすでにシンくんが弱り始めてきてる

 

「おいおいどうしたクソナード!テメェの個性、やっぱり雑魚か!」

 

「【出久!もう一回ヴェノムに…!】」

 

「ダメだよ!今の弱ってるシンくんじゃ…」

 

「話してんじゃあ…ねぇよ!!!!」

 

僕たちは防御しかできていない!

麗日さんは今どこに…!

 

「デクくん!?聞こえる!?」

 

「う、麗日さん!」

 

「今ね、核の前にいるんだけど飯田くんがいてしかも私の個性も封じられちゃったの…!」

 

「【チッ…こりゃまずいぞ、飯田のスピードじゃ麗日突っ込んでも負けだ…それにかっちゃんと俺たちの相性は悪い…】」

 

「もう一回なれよ!あの黒いのに!その上でお前を叩き潰す!!!来ないなら……」

 

かっちゃんが腕の籠手を前に出しピンのようなものを抜こうとしている

 

「【出久!あぶねぇ!逃げろ!!!】」

 

「当たんなきゃ意味ねぇよ!」

 

かっちゃんの籠手から放たれる大きな爆発

 

「そんなん…ありかよ……」

 

「【認めざるおえないな…あいつは今の俺らより強いぜ】」

 

「くっ…麗日さん!状況は!?」

 

「【おい!出久!きてるぞ!!】」

 

「窓側柱に!じゃあまた!!シンくん!体に入って隠れて!!!」

 

「【あぁ!?今隠れたら…!】」

 

「いいから!」

 

「【はぁ…お前は言っても言うことをきかない!!!!】」

 

シンくんは文句言いながら体の中に入っていった

 

「デク!いいんか!?防御できなくなるぞ!!!」

 

ダメだ…!避けれない!!反撃のタイミングを……

 

すると僕の目の前で爆発が起きる

 

何が起こった!?かっちゃんは!?

 

「どこみてんだぁ!!!?クソナードォ!!」

 

「【出久!あぶねぇ!!!】」

 

シンくんがかっちゃんの爆撃を防いでくれた

 

「【ぐっ…ぁぁ…】」

 

「シンくん!!」

 

「【出久、こいつとの戦いはお前だけじゃねぇ…俺たちは一緒な体だろ?一人で背負うな】」

 

「シンくん…」

 

僕らは二人でかっちゃんの攻撃を回避しながら話している

 

「【前から思ってた…あん時覚えてるか?ヘドロ事件】」

 

「え?覚えてるよ?」

 

「【今までのよ、あん時以上の力が出てねぇんだよ】」

 

「それってつまり…ヴェノムは完全じゃないってこと!?」

 

「喋りながら戦うとは随分と余裕だな!デク!!」

 

「【その通りだ…それで今気づいたんだよ、俺たちは…2人で1人!!!】」

 

シンくんはヴェノムになろうとしはじめる

 

「【出久!お前と俺、組めばなんだってできる!!】」

 

 

「【俺たちは…!ヴェノムだ!!!】」

 

〜モニタールーム〜

 

「お、おい!緑谷なんか一回りくらいでかくなってね!?」

 

「あー気づいた!?なんか細マッチョがゴリマッチョになったよね!!」

 

「……あの姿…まるで悪の権化…!!」

 

 

 

 

 

「姿変わっただけだろうが!!」

 

かっちゃんは手を爆発させながら飛びかかってくる

 

「【かっちゃん!お前の行動パターンはお見通しだ!!】」

 

ヴェノムはかっちゃんが右手の攻撃を掴み地面に叩きつける

 

「がはっ!!」

 

「【お前はいつも右の大振りから始まるんだよな…読み取りやすいぜ】」

 

「なめやがって…それがテメェの本性がクソデク!!」

 

「【HAHAHAHA!!!いや?もしかしたらシンくんかもしれねぇぞ?】」

 

「クソが!!さっさと死ね!!!」

 

「【焦りすぎじゃねぇか!?HAHAHAHA!!!】」

 

かっちゃんはヴェノムを必死に攻撃するがヴェノムは余裕でかわし続ける

 

「【麗日!行くぞ!!!!!】」

 

ヴェノムは天井に向かって拳を放つ

 

出久の作戦は天井をぶち抜き麗日さんが柱で上がってきた破片を飯田くんに打って翻弄させる…と言う作戦だ

 

「【HAHAHAHA!!!大成功だ…な……」

 

ここでヴェノムの意識はなくなった

 

 

 

 

 

 

「入学間もないってのにもう三回だよ!!!なんで止めなかったオールマイト!!」

 

「申し訳ありませんリカバリー」

 

「私に謝ってどうする!!疲労困憊のうえ昨日の今日!一気に治癒できない!!応急手当てはしたから点滴全部入ったら日をまたいで少しずつ活性化してくしかないさね!!」

 

「【だーからなんか体が変な感じすんのか】」

 

「シンくん…すまなかった…!」

 

「【俺に謝らなくたっていい、でも出久には謝ってやれよ?それと訓練もな】」

 

 

 

 

〜放課後〜

 

「はぁ…これは相澤先生に縛り上げられる……」

 

「【それでもいいじゃねぇか、お前のやりたいことをしただろ?それにあれが完全なヴェノムだ!!】」

 

「あの時変身したヴェノムは不思議な感じだった…例えるなら…ヴェノムになるための鍵を今まではシンくんが独占してたけどあの時は平等に持ってた感じ…」

 

僕は扉を開け教室に入ると切島くんがいて

 

「おぉ!緑谷きた!お疲れ!」

 

「1戦目であんなのやられたから俺らも力入っちまったよ!!」

 

「よく避けたよー!!!」

 

「へっ?」

 

「【クラスの人気者だな出久】」

 

「あ!シンくん!!お前もカッコよかったぜ!!弱点なのに突っ込んでいって!!」

 

や、やばい…喋れない…緊張して…話せない…!!

 

「あ!デクくん!!て怪我治してもらえなかったの!?」

 

「【こりゃこいつの体力のなささ、それより麗日、かっちゃんしらねぇか?】」

 

シンくんナイス!!!

 

「みんなで止めたんだけど帰っちゃった…」

 

「【チッ、出久!窓から行くぞ!】」

 

「え!ちょちょちょま…!!!」

 

ガラッと窓を開けてシンくんに引っ張られながら窓から飛び出す

 

「うわぁぁぁあ!!!!」

 

 

 

 

 

爆豪は下を向きながら校門を出ようとしている

そこで僕たちがスーパーヒーロー着地をした

 

「かかかかかかっちゃんまってて…」

 

「【わりぃ爆豪、教室から飛んできたからこいつビビってんだ】」

 

「何しにきた?」

 

「君に言わないといけないことがあるだよ…」

 

ワンフォーオールのこと…シンくん、シンビオートのこと……

 

「シンくんはね…僕の個性じゃないんだ…それに…あのスーパーパワーも」

 

「【あ!?出久!!?】」

 

「コミックスみたいだけど本当の話なんだ…僕一人の力じゃ何もできない…!」

 

「テメェ…何わけわかんねぇこと言ってんだ?俺は今日…お前に負けた…!!そんだけだ!!テメェの…ゲルに勝てねぇ、クラスにいる氷の野郎みて!敵わねぇんじゃって思った!!ポニーテールの言うことに納得しちまった!!!!」

 

「【俺は秘密暴露大会にでもきたのか?】」

 

「俺はこっからだ!!ここから1番になってやる!!!」

 

かっちゃんは前を向きまた歩き始めた

この後、オールマイトがものすごいスピードで飛んできてかっちゃんと話していた

 

 




明日はお休みします

ワンズジャスティスの中毒になりそうな

(格ゲー下手だからクソザコ)


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9話 暴動襲来

大変お待たせしました!
申し訳ありませんでした!!


この作品、そして轟音もこれからは不定期ですがこれからもよろしくお願いします!!


 

「今日の午後行うヒーロー基礎学は俺とオールマイトで行うつもりだったが3人体制で行うことになった」

 

「【で、なにするんだ?】」

 

「人害災害なんでもござれ、レスキュー訓練だ」

 

「レスキュー…」

 

「【俺たちなら余裕だな出久!】」

 

「いや余裕では……どうだろう…ヴェノムになれば身体能力もぐんっと上がるし何より蜘蛛を食べて技術も追加できるし……」

 

「緑谷、まだ話してるんだが…」

 

『【怒られてやんの、だがお前の行った通りだ!ヴェノムになればできないことはないぜ!】』

 

『……うんっ!そのためにもどんどん特訓をしていかないとね!蜘蛛の能力を手に入れた時の技の技術もどんどん磨き上げていかないとブツブツ……!!!』

 

『【頭の中でブツブツ言うなって!!】』

 

「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない、中には活動を限定するコスチュームもあるだろう…訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく以上準備開始」

 

『【お前もあんな感じに簡潔に話せよ】』

 

『頑張ってみるよ…』

 

 

 

 

 

「みんな!バスの席順はスムーズに行くように番号順に二列で並ぼう!!」

 

「【お前コスチュームは?】」

 

「前のヒーロー基礎学で壊れちゃったから修理に出してるんだ!」

 

「へぇーそうだったんだ!」

 

「【いつのまにか麗日】」

 

「やぁシンくん!今日の基礎学がんばろー!!」

 

「【あぁ、頑張ろうな!】」

 

シンくんなんでそんなにコミュ力高いんだよ!!

 

「君たち急げ!先生はもうお座りになっているぞ!」

 

「あ、うん!ごめん!行こう!!」

 

 

 

 

 

「こういうタイプだったか!くそぅ!」

 

「【いや反応遅くね?】」

 

「シンちゃん、緑谷ちゃん」

 

「えっ!どどどどうしたの蛙吹さん!」

 

「【今星野源の歌流れたぞ】」

 

「梅雨ちゃんと呼んで」

 

「あすゆっちゃん…どうしたの?」

 

「私、思ったことなんでも言っちゃうの」

 

「【おぉそうなのか】」

 

「シンちゃんは蜘蛛を食べるとその力を手に入れれるけど蜘蛛以外を食べたらどうなるの?」

 

「あー…シンくんはなぜか蜘蛛の能力しか使えないんだ、それに蜘蛛の糸は自分の細胞を糸に変えて放出してるし出したら拾いに行かないといけないのが…」

 

「デメリットはあるんだな!あ!そうだ!!お前爆豪と戦った時ゴツくなってだだろ?あれなんだ?」

 

「【あれは俺と出久が完全なヴェノムに変身したのさ!あれがあれば誰にも負けねぇ!】」

 

「あぁ!?んだとテメェぶっ殺すぞ!!」

 

「ご、ごめんかっちゃん!」

 

「【なんで謝るんだ?また返り討ちにしてやろうぜ!】」

 

シンくんもう黙って!かっちゃんの爆ギレオーラがマックスに近い!!!

 

「返り討ちだぁ…!?いいぜやってやる」

 

ガゴン!!

バスに不思議な音が鳴り響く

 

「な、なんだ?今の…?」

 

「シンくん…」

 

「【あぁ、敵だな】」

 

「お前ら今座っている座席から動くな!運転手、バスを止めてくれ!!!」

 

バスが止まり相澤先生が外に出る

 

 

 

 

「お、出て来た出て来た!なぁあんたは誰だ?」

 

「お前こそ誰だ…ここ雄英の敷地内だぞ」

 

「まぁ細かいことは気にすんなよ!それより…ヴェノムはどこだ?」

 

「教えるわけないだろ!」

 

相澤先生が目を光らせ個性を発動する

 

「おっ?なにしたんだ?」

 

「お前の個性を封じたんだよ」

 

「おーそうか!でも残念!俺のは個性じゃねぇのさ!」

 

体から何かが溢れ出て来て鼠色の体が現れる

 

「俺たちの名前を教えるのを忘れたな!俺の名前はライオット!!!敵連合のライオットだ!」

 

ライオットは相澤先生を掴みバスの天井に叩きつける

 

「ぐっ!」

 

相澤先生はすぐに態勢を整えて距離を置く

 

「おいおい!遠くに逃げるなんて…情けねぇよ!」

 

「なにっ!?」

 

ライオットは相澤先生に近づき腕をハンマーのようにし相澤先生の頭を思いっきり叩く

 

「ガハッ!?」

 

「これで終わりか?ヒーローは弱いな!HAHAHAHA!!」

 

 

 

 

 

「相澤先生がやられた!?」

 

「おい!どうするんだよ!!!」

 

「【出久、あいつ俺だ…】」

 

「え?それって…」

 

「【俺の同種…いや…俺自身だ…!!】」

 

僕らは相澤先生の方を見つめて怯える

 

「お、おい!どうするんだよ!相澤先生が負けたよ!!」

 

「【行くぞ!出久!あいつは俺の感知を無効にした!それに対抗できるのくらいは俺らくらいだ!】」

 

「うん!みんな!今すぐ逃げ…」

 

「逃がしません、あなた方はこれから人質になってもらいます」

 

声が聞こえて振り向いた瞬間あたりが黒く染まる

 

 

 

 

 

「……あれ!?ここは!?」

 

「【天井がある…つまりくるはずだったところか?】」

 

僕とシンくんが上を見て少し動くと誰かが話しかけてくる

 

「ん?お前がヴェノムか?なんかガリガリだな…」

 

「【おい、お前!何しにここへ来た!】」

 

「俺はお前を探してたんだ、俺らの原点よ!」

 

「原点…?」

 

「あぁそうだ!緑頭!お前は知ってるか?アメリカの事件!あれは俺たち、人工シンビオートがやったのさ!!」

 

「あの大虐殺を!?なんで日本に…どうやって!!」

 

「心優しい奴が連れて来てくれたんだよ!この体も!あいつはいい奴らだ!」

 

「【出久!ヴェノムになるぞ!】」

 

「うん!そして先生を呼びに行こう!!」

 

「行かせねぇさ!お前を殺して!俺たちはさらに強くなる!!!」

 

木の上にいるライオットが飛びかかってくる

 

それをヴェノムに変身した僕たちは受け止めカウンターを入れる

 

「【おいおい!そんなもんか?弱いじゃねぇか!】」

 

「なるほど、2人の力が混ざってるのか!面白い!!」

 

ライオットは腕をハンマーや棍棒など鈍器に変えたりする

 

こいつは体を武器に変えることができるのか!

俺たちは蜘蛛食えなきゃ細胞を糸に変えて打つことすりゃできねぇぞ!

 

「おいおい!ずいぶん弱いじゃないか…!場数が足りないねぇ!!」

 

 

俺たちはライオットに掴まれ森に放り投げられる

 

「【ぐっ…いててて…あ!蜘蛛!!】」

 

 

 

 

 

「……死んだか?はぁ…楽しめると思ったのに…」

 

「【死んでねぇよ!!】」

 

俺たちは蜘蛛の糸を2回発射させる

 

「うおっ!?なんだ!?」

 

「【HAHAHAHA!!これからが本番だライオット!】」

 

「何言ってんだ?今の外しただろうが!!」

 

俺たちは木の上から糸を出しライオットに巻きつけてライオットを近寄せる

 

「わざわざ寄せてくれてありがとよ!」

 

ハンマーに変わった手で俺の頭を殴ろうとするが俺の頭に届く前に止まる

 

「何…?どういうことだ!?」

 

「【自分の手をよーく見てみな!】」

 

「俺の手に…糸!!?」

 

最初に放った2発の糸で腕に細い糸を巻きつけておいたのだ

 

「【お前は左手の攻撃が大好きだろ?何回かみただけでわかる…それに力もまぁまぁ強い……だが俺たちよりは弱い!!】」

 

ライオットの顔面を思いっきり拳で何度も殴る

 

「ぐあっ!……くくくくっ!HAHAHAHA!!」

 

「【第2ラウンドの開始だ!】」

 

「あぁ!とことん殺り合おう!!!!!」

 

ライオットが飛びかかって来ようとした瞬間

電話が鳴る

 

「あ?あー…ちょっと待て、すぐ終わらせる」

 

「【あ、あぁ…わかった】」

 

俺たちはなぜかライオットの電話を待っている

 

「なんだ?今いいところなんだよ…あ?戻ってこい?…あーわかったよ…悪いヴェノム!戦いはまた今度だ!」

 

「【逃すとでもおもってるのか?】」

 

「逃げるためにこいつがある」

 

ライオットが何かを投げてくる

俺たちは避けようとするがもう1発投げて来て俺たちは当たった瞬間、音が鳴り響く

 

「【う、ぐぁぁぁああああ!!!】」

 

「俺は人間にいじられたせいで音に耐性がついたからこの程度の音じゃ怯まないのさ!またなヴェノム!!」

 

「【ま、まちやがれ…く…そ…】」

 

ライオットはそのまま壁を壊してどこかに走り去っていった

 

 

この後、皆無事に救助され僕は警察に事情聴取される

 

敵連合と言っていたこと、ライオットの能力について…

 

彼らの目的はオールマイトを殺すことだったらしくそのあとオールマイトがやって来てギリギリのところで決着がついたが敵連合の親玉とワープの個性のやつは逃げたらしい

 

 

「【出久、これからお前を巻き込んでいくかもしれねぇ】」

 

「……大丈夫だよ、"僕たち"ならなんでもできるんでしょ?なら2人で乗り越えて行こうよ!」

 

「【………HAHA!!!!その通りだな!よろしく頼むぜ!出久!!】」

 

こうして僕らは帰宅した

 




ライオットたちも俺たちっていうかもしれませんが彼らの中身は脳無です。
それで再生能力を持っているという感じですね


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10話 秘密

お待たせしました!

轟音はまだ書けてませんが頑張ります!!!


USJに敵が乗り込んできて早2日たった

昨日は臨時休校

校門前にはオールマイトの時よりも少ないがまたマスコミが集まっている

 

「敵に侵入されたのは本当なんですか!?」

 

「しかもその敵に逃げられたんですよね!?」

 

「プロヒーローがたくさんいるのにどうして逃げられたんですか!?」

 

【不安になるようなことをバンバン言ってるな…やっぱりマスコミは嫌いだ】

 

「そういう仕事だから仕方ないよ…」

 

僕たちが歩き始め校門を通り過ぎようとする

 

が、マスコミたちは見過ごす訳もなく僕の周りを囲む

 

「すみません!質問いいですか!?」

 

【ダメだ】

 

そう言っても質問をしてくるマスコミ

 

「敵に襲われた気持ちは!?」

 

「敵の親玉はどのような人物で!?」

 

「今の雄英に対するお気持ちは!?」

 

「え、いやぁ…その…」

 

【出久、こいつらバカだな!ヒーロー科じゃないやつに敵に襲われた気持ちは?だってよ!】

 

そういうと嘘のようにマスコミが散っていった

 

「あ、ありがとうシンくん…」

 

【今度からは自分でできるようになれよ?】

 

それは無理かな…

 

 

 

教室に向かう途中、顔と右腕に包帯を巻いた相澤先生と出会う

 

「相澤先生、おはようございます…」

 

【怪我…大丈夫か?】

 

「あぁ、大丈夫だ。それより緑谷、お前HR来なくていい」

 

「……へっ!?」

 

ま、まさか……除籍…?

ぼくが絶望の顔をしていると相澤先生が

 

「校長が話があると言っていたから校長室にいけ」

 

【除籍じゃなかったな】

 

「ホッとしたよ……」

 

「おい、早く行け」

 

「は、はいっ!!!」

 

僕は走った…許される速度で校長室へと

 

 

 

 

 

「し、しつれれいしますす!」

 

【硬くなりすぎだろ】

 

だって入るの初めてだもん!!!

 

「緑谷少年、こちらに座りたまえ」

 

え?オールマイトもいる….?

僕はオールマイトの隣に座る

 

「やぁ!緑谷くん!!」

 

「こ、こんにちは、校長先生…」

 

【ネズミだ】

 

「校長さ!!!」

 

「校長先生、お話って……?」

 

「君の個性についてさ!」

 

えっ!?個性…?オールマイトの秘密が……

 

「緑谷少年、校長とリカバリーガールは私のことを知ってるんだ」

 

「そうなんですか…てことは…シンくんについて?」

 

「そう!君のその個性…個性じゃないよね?」

 

僕はビクッとなる

 

「先日USJを襲った敵…ライオットの体の一部を入手したのさ!そして色々調べてもらって……」

 

コンッ

 

机の上に置かれた2つのゲル状のものが入った瓶

片方は黒色、もう片方はねずみ色だった

 

「この黒色のは君がミッドナイト先生を壁に縛り付けた時のものさ」

 

【うわぁ……バレてる……】

 

「この2つ、色は違えど成分はおなじだったのさ」

 

完全に……バレてる……

 

「心配しなくても僕らだけの秘密にするさ!」

 

「緑谷少年、なぜあの時本当のことを言ってくれなかったんだい?」

 

「それは……シンくんに言われて…」

 

【……俺そんなこと言ったか?】

 

自分の言ったこと覚えてない!!!

 

「……まぁいい、だがこれからはそういうのは無しで行こう!」

 

「は、はい……」

 

「では!潰してしまったHRでの説明をするね!」

 

(【切り替えはえぇ…】)

 

「話すことは1つ!雄英体育祭についてさ!」

 

【雄英体育祭…?なんだそりゃ?】

 

「シンくん知らないの!?…ってまぁ僕の中でずっと寝てたなら仕方ないか….」

 

【いや寝てはないけど知らない】

 

「うちの体育祭は日本のビッグイベントの1つ、かつてのオリンピックに代わるのが『雄英体育祭』なのさ!」

 

【なるほど…】

 

「でもまた敵が襲いにきたら……」

 

「逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示すのさ!警備は例年の5倍に強化するから心配はしないでね!」

 

「それに!私もいる!!!!」

 

オールマイトがマッスルフォームに変身しHAHAHAHAHA!!と笑う

 

「だから君も頑張ってね!緑谷出久くん!シンビオートくん!」

 

 

 

 

 

 

〜THE・お昼〜

 

「はぁ…….」

 

「デクくん!お疲れやね?どしたん?」

 

「寝不足かい!?緑谷くん!!」

 

【HR後の休み時間も校長に呼び出されてよ、色々大変だったぜ…】

 

《具体的にどんなことをしたか!!》

 

・なんで蜘蛛だけにしか反応しないか

色々なものを食べても蜘蛛にしか反応しなかった

 

・オールマイトとの個性の特訓について

 

【後ちなみに出久は疲れてねぇぞ】

 

「なんで蜘蛛だけに…?そういう体質?いやでもそうしたらライオットも……ブツブツブツブツブツブツ」

 

((うわぁ……))

 

「あ、あぁ!ごめん!食堂に行こう!!」

 

 

 

 

 

〜ご飯の雑談中〜

 

「そうだ!麗日さんってどうしてヒーローになりたいの?」

 

「えっ…そ、それは…お金?」

 

【金か…暮らしていくためには大切だよな】

 

「それもそうだけど…うち、親が建設会社してるんやけど全っ然仕事がなくってスカンピンなの…こういうのあんま人に言わんほうがいいんだけど……」

 

「建設……麗日くんの個性なら許可を取ればコストがかからないな!」

 

「でしょ!それを昔父に言ったんよ!でも…"お茶子が夢叶えてくれる方が嬉しい"って父ちゃんに言われたんだ…」

 

【なら…叶えるしかねぇな麗日】

 

「うん!ヒーローになって父ちゃん母ちゃん楽させたげるくらいお金を稼ぐ!!」

 

憧れだけじゃなくて…現実を加味した上で…麗日さん…すごいや!

 

「麗日くん!ブラーボー!!!」

 

「緑谷くんは?」

 

「えっ!ぼぼ僕!?僕は……」

 

【オールマイトを超える最高のヒーローになるんだと】

 

「あぁあぁあ!シンくん!言わないでよ!!」

 

「すごいね!デクくん!応援するよ!!」

 

「あぁ!俺も応援する!!共に頑張ろう!緑谷くん!麗日くん!」

 

「「オー!!」」

 

楽しいお昼の時間が過ぎ…放課後

 

 

「うぉぉぉ…何事だあ!?」

 

【なんだアレ】

 

「敵情視察?かな?」

 

「出れねぇじゃん!何しに来たんだよ!」

 

「敵情視察に決まってんだろ雑魚」

 

峰田くんの小さい体にに重く大きな一撃が刺さりこちらを見てくる

 

【かっちゃんはいつもああだ慣れろ」

 

その通りだ…かっちゃんはアレがニュートラル

 

「敵集合に耐え抜いた奴らだもんな

体育祭前に見ときてぇんだろ意味ねぇからどけモブ共」

 

「とりあえず知らない人をモブって言うのやめなよ!!」

 

【HAHAHA!!面白いやつだ!俺はあいつのああいうところが好きだ!!!】

 

かっちゃんがギロッと睨んでくる

 

「ご、ごめんかっちゃん」

 

すると後ろの方から紫頭の男の人が出て来た

 

「どんなもんかと見に来たが随分と偉そうだなぁ、ヒーロー科に在籍する奴らはみんなそんななのかい?」

 

「あぁ?」

 

違います…かっちゃんがその…突っかかりやすいだけです…

 

「こういうの見ると幻滅するなぁ、普通科とか他の科ってヒーロー科から落ちた奴が多いの知ってた?体育祭のリザルトによっちゃヒーロー科に編入させてくれるんだって……その逆もまた然りらしいよ…」

 

「………」

 

かっちゃん?なんで話さないの?

 

心操「あのさ、俺は敵情視察に来たんじゃなくて、調子に乗ってると足元ごっそりすくっちゃうぞっつー宣戦布告しに来たわけ」

 

だ、大胆不敵だなこの人!!!

 

「隣のB組のもんだけどよう!敵と戦ったって聞いたから話聞きに来たんだけどよう!えらく調子付いちゃってんなおい!!」

 

また不敵な人現れた!!

 

「本番で恥ずかしいことになっぞ!!

 

「…………」

 

ここでもかっちゃんは黙り込む

 

か、かっちゃん!何か喋って!!お願いだから!!!

 

僕の想いは届かずヘイトたちをかき分けてかっちゃんは帰宅しようとする

 

「おい、爆豪!どうすんだよ!!オメーのせいでヘイト集まりまくってんじゃねぇか!!」

 

「関係ねぇよ…上に上がりゃ関係ねぇ」

 

【カッコいいな、出久!俺らも帰ろうぜ】

 

「う、うん…」

 

僕はかっちゃんが出て行って3分後くらいに教室を出た

 

 

「ねぇシンくん、克服しよう」

 

【克服?なんの?】

 

「弱点」

 

【熱とか音とかか?】

 

「またライオットが現れた時に音の攻撃をされたら僕らは負ける…だから特訓しよう!」

 

【……負けたら嫌だから特訓しよう、だけど俺にも相談がある】

 

「何?」

 

【これから蜘蛛見つけたらすぐにヴェノムになって食え】

 

「!!?」

 

【蜘蛛しかなれない…だが制限時間があるならそれも克服するべきだ、だから手当たり次第蜘蛛を食べる。いいか?】

 

「い、いいよ!強くなるためだから仕方ないよね!!」

 

【よし、なら特訓しよう】

 

こうして僕らの弱点、能力強化の特訓が始まった




デッドプールがアカデミアの世界に来たら面白そうだなーって思ってます

他にもサノスの力を持ったーとか、アントマンの力を持ったーとか


…………書いてみようかな…


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11話 第一種目 障害物競走

大変!!遅れて!!!申し訳ございませんでした!!!

なんといいますか…短編の方をちょっと……

これからどんどんペースが落ちていくと思いますが必ず投稿をしますので!

それと轟音はしばらくお休みします


11話 第一種目 障害物競走

 

体育祭前日の午後7:20

 

僕たちはプレゼントマイク、八百万さんの協力を経て少しずつだけど弱点に対策が出て来た

 

【出久…完璧…とまではいかないが、少し耐性ついたよなぁ?】

 

「うん……熱も…音に関しても……耐性はついたと思うよ……」

 

『よし!お前らもういいか!?なんならもう1発撃ってやるぞ?』

 

【もう叫ばないでくれ…これ以上されたら死んじまうよ……】

 

『オーケイオーケイ!ならもう暗いしお家に帰んな!』

 

「ありがとうございました…八百万さんも…手伝ってもらってごめんね…?」

 

「大丈夫ですわ!クラスメイトの特訓のためならば!!!」

 

話しかけるのは怖かったけど…やっぱりいい人だ

 

【お前の個性…すげぇよな、なんでも作れるんだろ?】

 

「はい、ですが私の個性は脂質を使っているので出しすぎると疲労してしまい動けなくなってしまいますの」

 

「なるほど…なんでも作れる便利な個性だけどそんなデメリットが…大きなものはたくさん作れないとなると小さくて強力な武器を出していくしか…ブツブツブツ」

 

【こいつはいつもこんなんだから気にしないでくれ】

 

「は、はい……では、私は迎えが来ておりますのでここで」

 

「あっ…うん!本当にありがとう!八百万さん!!」

 

八百万さんはニコッと笑いながら止まっていたいかにも高級そうな黒い車で帰って行った

 

【出久、俺たちも帰ろうぜ?お前はこのあとさらにトレーニングと勉強あるだろ?】

 

「うん、急いで帰ろう!お腹も空いたし、明日は体育祭だからね」

 

【目標を立てようぜ?】

 

「え…?」

 

【その方がいいって俺はパソコンで見たぞ?】

 

「んー…目立ちたいな…」

 

【オールマイトに言われてたしな…よし、それでいこう】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな準備はできてるか!!そろそろ入場だ!!」

 

「コスチューム着たかったなー」

 

「公平を期すために不可能なんだから我慢しないと」

 

「き、緊張する……」

 

【アドレナリンどっばどば出てるぞ、お前。そんなに緊張すんな、お前と俺なら優勝できる】

 

「あぁ!?何ほざいてやがる!優勝すんのは俺だ!!!」

 

「緑谷、ちょっといいか?」

 

「え?ど、どうしたの?轟くん…?」

 

「無視すんな!」

 

僕はかっちゃんをスルーして轟くんの元に向かう

 

「お前の実力は認める…それでも俺の方が強いと思う、お前…オールマイトに目ぇかけられてるよな?詮索するつもりはねぇが……お前には勝つぞ」

 

【宣戦布告ってやつか?やってやろうぜ出久】

 

「まぁまぁ!落ち着けってお前ら!轟何喧嘩腰に……」

 

「…轟くん…君が何を思って僕に勝ちたいのかはわからない……でも!僕はオールマイトに憧れるんだ!!!ここでみんなと遅れを取るわけにはいかない!!だから…!!だから僕も本気で獲りにいく!!!」

 

僕がそう言うとシンくんが大声で笑う

 

【いいぞよく言った!やってやろうぜ出久!!】

 

僕が…いや、クラスのみんなが決意した

ここで1位になってやる…と!

 

 

 

『1年ステージ!!!生徒の入場だ!雄英体育祭!ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!!マスコミどもよ!どーせテメェらあれだろ?こいつらだろ?敵の襲撃を受けたにも拘らず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!」

 

プレゼントマイクの声がドーム中に広がり僕らが出て来た瞬間

 

「ヒーロー科!1年!!!A組だろ

ぉ!!!!?」

 

歓声が巻き起こった

 

【あいつの声はやっぱり嫌いだ……】

 

「でも特訓手伝ってくれたし…またお礼を言いに行こう?」

 

【……あぁ、わかったよ】

 

僕らは列を乱さないよう気をつけながら並ぶ

 

「選手宣誓!!」

 

【出久、あれってあん時の…】

 

「18禁ヒーローミッドナイトだよ…」

 

「18禁なのに高校教師してていいのか?」

 

「いい」

 

「しずまりなさい!!選手代表!爆豪勝己!!」

 

「爆豪が選手宣誓か…」

 

「あいつ入試一位だったからな」

 

すると普通科の奴らが

 

「ヒーロー科の入試な」

 

【やっぱりヒーロー科って嫌われてんだな】

 

「うん…僕もちょっとびっくり…」

 

だけどこのあと僕らを驚かせることが起きる

 

「せんせー、俺が一位になる」

 

絶対にやると思った!!!

 

【HAHAHAHA!!!いいね!!面白い!!】

 

周りからはブーイングが飛びまくっているがそれを気にせずかっちゃんは台から降りる

 

「じゃぁ!早速一種目目をしましょう!!」

 

「雄英ってなんでも早速やね」

 

「さて運命の第一種目は!!コレ!」

 

ミッドナイトのさす方には障害物競走と書いてあった

 

 

「コースさえ守ればなんでもしていいわ!さぁ位置につきまくりなさい!」

 

【出久、初っ端からぶっ飛ばしていこう!!それとあの入り口…】

 

「狭いから上を通っていこう……でしょ?」

 

【……わかってんじゃねぇか!】

 

 

 

 

「よぉい!スタート!!」

 

 

【特訓の成果を見せてやるぜ!!!】

 

俺たちは蜘蛛を見つけては片っ端から食べて

その力を体に完全に宿すことができた

俺たちは常に蜘蛛の力を使えるようになった

 

でも熱や音の耐性は少しだけ……

 

その弱点をカバーするための蜘蛛の力!

 

早速俺たちは狭い入り口を無視して上に登る

 

『おっとー!?1年A組の緑谷が入り口スルーしてるぞ!!!』

 

【道は守ってる!!文句はねぇだろ!!】

 

さて、上から見た感じ轟くんが入り口を凍らせたのか?

俺たちはスイングしながら先に進む

 

【轟くん!!先に行かせてもらうぜェ!!!?】

 

「緑谷ッ!!!」

 

「デクてめぇ!!!俺の前に…行くんじゃねぇ!!!!」

 

かっちゃんが俺たちに爆発をしようとするが俺たちは木を使って爆発を防ぐ

 

【残念だったな!ハズレだよかっちゃん!!

 

「くっ…そが!!ナメんな!!」

 

俺たちはそんな爆豪と轟を無視して先に進む

 

少し進んだところで入試で出てきた0P敵があふれていた

 

【ちっ…めんどくせぇのがいっぱいいるな…】

 

『緑谷が第一関門ロボ・インフェルノに到着!!その後ろから轟、爆豪とぞろぞろきてるぞ!』

 

まずいな…後ろからぞろぞろ…

 

パキパキッ……!

 

俺たちの前にいたロボたちが凍りつく

 

【轟くんか……さっさと進むしかねぇな】

 

俺たちは糸を出し凍ったロボに貼り付けて移動する

 

「やっぱりお前はくるよな、緑谷!」

 

【HAHA!!この程度で怯む俺たちじゃねぇよ!!】

 

「待ちやがれ!俺より先に来るな!!!」

 

【ならスピード上げろよかっちゃん!!】

 

俺たちはこのあと並走し続ける

 

第二関門も難なくクリアし最後は怒りのアフガン!!

 

ここは地雷が埋まっているらしいが関係なしに俺らは暴れている

 

【おいおい!二人掛かりで勝てねぇのかよ!!】

 

「今のは…どっちだ?」

 

「俺に聞くな!クソが!!」

 

このまま戦っていても俺たちが疲弊するだけ……なら!!

 

俺たちは地面に糸を放ちまくる

 

「どこに撃ってるんだ?緑谷!」

 

「はっ!やっぱり雑魚だな!!!」

 

【お二人とも…爆発にお気をつけてね?】

 

俺たちは腕を引っ張る

 

するとすべての糸に地雷が付いていてかっちゃん、轟くんに命中する

 

【俺たちは……最強だよ!!!】

 

 

緑谷出久の頭脳、ワンフォーオール

 

シンビオートの力量、俊敏性

 

その2つを兼ね備えるヴェノムはまさに無敵だった……

 

 

 

 

『お前ら!思っていた通りの結果になったか!?俺はなったぜ!!1位は……緑谷出久!!!!』

 

歓声が巻き起こる中に俺たちは1人立っている

 

そしてヴェノムから僕に戻る

 

 

【出久…やったな】

 

「うん…本当に….良かった……!」

 

【泣いてんのか?泣くなよ】

 

「わかってるよ…でも……」

 

僕は涙を堪えてオールマイトの方に向く

 

オールマイトは何か手を合わせていた

 

【目立ってた…次はもっと目立つぞ!】

 

「うん!!!」

 

1位 緑谷

2位 轟

3位 爆豪

 




オチをつけるのが大変になってきました…

やはり書くのは難しい……

感想、アドバイスなどがあればなんでも言ってください!

あと短編の方ですがこのヴェノムの世界とガッツリと混ざっています

詳しい情報は短編にて説明しようと思います


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12話 第二種目 下克上騎馬戦

昨日のやる投稿するつもりが寝てしまったので今投稿します!


「予選通過は上位42名!そして次からが本番!!気張りなさい!!第2種目目は!騎馬戦!!!」

 

画面には大きく"騎馬戦"と表示されたがすぐにどんな感じになるのかの説明に切り替わる

 

「2〜4人でチームを組んで相手のハチマキを奪うって言うチーム戦よ!」

 

「なるほど…なら地道にいろんな人のハチマキを…」

 

「だけど〜普通にやるのじゃ面白くないわよねぇ……って思ってる君たち!!安心して!一位に割り当てられるポイントは1000万!」

 

「1000万!!?」

 

「これは上位のやつほど狙われちゃう!下克上サバイバルよ!どう?楽しくなってきたでしょ!!!それでは15分間でチームを決めてね!!」

 

 

 

【これで目立てばオールマイトの期待に応えられるな!出久!!】

 

「う、うん…で、でも……」

 

誰も寄ってきてくれない…………

 

【まぁ…仲間になるよか狙った方がいいわな】

 

「どうしよ……」

 

僕が困ってあたふたしていると後ろから…

 

「ねぇデクくん!チームくも!!わっ!!」

 

僕の涙が麗日さんにかかる

 

【麗日、いいのか?俺たちと組めば周りから狙われるぞ?】

 

「うん!でもいいの!仲がいい人と組んだ方がいいなーって!!!」

 

僕はそのときどんな顔をしたかわからない

でもシンくんに聞いたら【顔のパーツが全部中心に寄ってた】って

 

「なら飯田くんも誘おう!飯田くんのスピードがあれば……!」

 

【出久、それは無理だな】

 

「え?なんで…?」

 

「シンくん、飯田くんだと駄目?」

 

【いや、轟と一緒にいるから…】

 

「「えっ?」」

 

麗日さんと轟くんの方を見ると飯田くん、八百万さん、上鳴くんと組んでいた

 

【どうする?】

 

「と、とりあえず誘っていくしかないよ!」

 

「私と組みましょう!1位の人!」

 

「えっ!?誰!!!?」

 

「発目です!あなたと組めば目立ちますからね!お願いします!!」

 

【おぉ、お前も目立ちたいのか】

 

「えぇもちろん!!!」

 

発目さんはサポート科、サポートアイテムを駆使してこの場を逃げ切れば…!

 

【って、思ってんのか?正直それじゃ無理があるぞ】

 

「シンくん…!」

 

【俺らに足りないものは防御、攻撃はヴェノムでなんとかなるが…防御も一緒にってのは正直きつい…そこで俺は"あいつ"を誘おうと思うんだが?】

 

「あいつ…?」

 

シンくんが指(?)で指した方を見る

 

「君は……!!」

 

 

 

 

 

「みんな準備できたね!?それでは下克上サバイバル…!スタートォ!!!」

 

パァン!!

 

開始の合図とともにみんなが僕らの方に向く

 

「みんな!プランAだ!!!」

 

「うん!」

 

「わかりました!」

 

「御意」

 

最後の1人は常闇くん

彼の個性は黒影(ダークシャドウ)、暗ければ暗いほど強くなる

でも光に弱い

 

「ぶっちゃけそれの争奪せんグダッ!!!!」

 

シンくんがB組の乗り込んできた人に殴る

 

【ははっ!近寄らせるかよ!】

 

「くっ!みんな一回下が…きゃっ!!!!!!」

 

オレンジ色の髪をしたB組女子を容赦なくシンくんは壁に貼り付ける

 

「みんな!ジャンプするから顔避けて!!!!」

 

作戦

 

プランA:発目さんのサポートアイテムを麗日さんの個性で軽くし逃げ回る、防御はシンくんと常闇くんでする

 

 

【おい!ヴェノムになればいいんじゃねぇか!?そうしたら…】

 

「ヴェノムになれば確かに楽だ…でもかっちゃん、轟くんの炎に攻撃されたら疲労しちゃって使えなくなるから温存しとこう!」

 

【……なるほどねぇ!わかった!】

 

僕らは囲まれたので上に上がって回避する

 

「耳郎ちゃん!!」

 

「わかった!」

 

耳郎さんのイヤホンジャックが飛んでくるも黒影が弾いてくれる

 

黒影(ダークシャドウ)お前やっぱ強いな!】

 

「オマエモナ!シンビオート!!!」

 

似たような感じだから仲がいいのかな?

 

無事に着地しまた逃げて回る

 

が着地したところには紫色のボールが落ちていてそれを踏んでしまう

 

「あれ!!?動けへん!!!」

 

これって…峰田くんの…

 

「緑谷!そのハチマキをよこせぇ!!!」 さ

 

「え!?峰田くんの声なのに障子くん!?」

 

そしてベロも出てくる

 

「さすがね緑谷ちゃん」

 

「蛙吹さんもいるのか!!すごいな障子くん!!」

 

『圧倒的な体格差を利用した峰田チーム!まるで戦車!!!』

 

「オマエは手も足も出ずに俺らにハチマキを取られるんだよ!!」

 

そんなのもありかよ!!!

 

「ありよ!」

 

心読まれた!!

 

僕らは発目さんのベイビーにくっついた峰田くんの紫色のボールを無理に剥がす

 

「あぁ!!私のベイビーが!!!」

 

「ごめん!壊れちゃったけど逃げれたよ!!」

 

飛んで逃げるが後ろからかっちゃんが飛んでくる

 

「調子に乗ってんじゃねぇぞくそが!!!」

 

「常闇くん!!!」

 

黒影(ダークシャドウ)を出して爆熱を防ぐ

 

【落ちやがれ爆豪!!】

 

シンくんがかっちゃんをなぐりとばす

 

しかし瀬呂くんのテープでかっちゃんが回収される

 

「あんなのもありなのか……」

 

『やはり狙われまくる1位と猛追を仕掛けるA組の面々!!現在の順位は……あれ?7分経ってるが…あれ?爆豪も0P!?』

 

B組は予選を捨てた長期スパンの策!

 

僕を必ず獲りに行くことに固執していない

 

「みんな!逃げきりがやりやすく…」

 

【出久、おいでなすったぞ】

 

「緑谷…そろそろ獲りにいくぞ」

 

「轟くん!!」

 

「飯田、前進」

 

「あぁ!」

 

「八百万、ガードと伝導の準備」

 

「わかりました!」

 

「上鳴は…」

 

「わかってるからしっかり防げよ!

 

「常闇くん!!!ガードして!!!」

 

黒影(ダークシャドウ)くんが僕らを覆い電撃を回避する状態になる

 

「無差別放電!!130万ボルト!!」

 

 

「バックパックが……壊れた!!?」

 

「ベイビー改善の余地あり!!」

 

「どうするの!!逃げきれへん!!」

 

「牽制する!!」

 

僕らが少しパニックになっている中、冷静な奴がいた

 

【お前ら!落ち着け!!】

 

そう、シンくんだ

 

【出久!お前は俺らの頭脳だ!お前が焦ってどうする!!】

 

そうだ…そうだよね…

 

「常闇くん!!!ガードし続けて!シンくん!ヴェノムに!!!」

 

【待ってたぜその言葉!!!!】

 

 

 

 

 

 

 

『残り時間約1分!轟フィールドをサシ仕様にし、そしてあっちゅー間に1000万奪取!……と思ってたよ!5分前までは!!緑谷なんとこの狭い空間を5分間逃げ続けている!」

 

【HAHAHAHA!!!!どうした?来ないのかよ!!】

 

上鳴くんにも限界がある、それに轟くんの左側にいれば飯田くんにも当たる

 

完全に俺たちの勝ち……

 

「轟くん!獲れよ!!」

 

飯田がそう言った瞬間、俺たちの頭から1000万ポイントがとられる

 

「言ったろう緑谷くん!君に挑戦すると!」

 

 

『はっ、はっや!!!飯田が緑谷の頭の100万は轟の手の中に!!!!』

 

【クックックッ…HAHAHAHA!!さすが飯田!!そんな技を隠してたとはな!!!】

 

「何を笑っているヴェノム!!!このままでは負けるぞ!」

 

「そうですよ!!」

 

【心配すんな!面白いことをしてやった!お前らにも教えとかねぇとな、俺たちは衣服に擬態することができる!!】

 

「つまり…どういうこと?」

 

俺たちは口を大きく開け口からハチマキを出す

 

【このハチマキが本物の1000万、そのハチマキはさっき戦ってた時に獲った150Pのハチマキだよ!】

 

「!!!!?」

 

みんなが驚愕する

そして轟くんは慌てて自分の手のハチマキを見る

そこには150Pと書いてある

 

「や、やられた…!!!」

 

【自ら動けなくなっちまったな!お疲れさん!!!!】

 

「くそ…!!!」

 

『TIMEUP!!!』

 

ヴェノムから通常状態に戻りふぅーと息を吐く

 

き、緊張した…ヴェノムになるとなんか口が悪くなるんだよな……

 

『さぁ!上位4チーム見ていくぞ!!!1位!緑谷チーム!!!!』

 

「やったね!デクくん!シンくん!!」

 

「うん!!本当にみんなありがとう!!!」

 

「礼はいらん……緑谷、お前とシンビオートのコンビネーション、我らも真似させてもらうぞ」

 

「シンビオート!サイシュウシュモクデハテキドウシダカラナ!」

 

【手加減なんかしねぇよ…お前もすんなよ?】

 

「アイヨ!!!」

 

『2位!轟チーム!!!!』

 

「くそっ……」

 

「落ち込むなって轟!最終種目で頑張ろうぜ?な?」

 

「そうだ轟くん!共に頑張ろう!!」

 

『3位!爆豪チーム!!!!』

 

「くっっっつそがぁぁあああ!」

 

「おい爆豪!大丈夫か?」

 

「頭からいってたねー」

 

「惜しかったな…もう少し時間あれば…」

 

『4位鉄て…あれ!?心操チーム!?いつの間に!?』

 

 

【4位のあいつのチームさ、A組もB組もいるんだよなぁ……なんか気にかかる……】

 

「同じ学校だったかのせいとかは?」

 

【いや、あるかもしれねぇけどさ……】

 

こうして第二種目、騎馬戦も無事1位を獲れた

 

この後は1時間の休憩を挟んで午後の部

 

僕らはみんなとご飯を食べに行こうとすると轟くんに呼ばれる

 

「轟くん…話って…?」

 

「お前に聞こうと思ってた…お前…オールマイトのなんだ?」

 

「えっ…か、関係…?えー…先生と生徒?」

 

「違うそうじゃねぇ…お前は明らかに他の生徒よりもオールマイトに慕われてる…お前、オールマイトの隠し子か?」

 

【ぶっ!HAHAHAHA!!!!こいつがオールマイトの隠し子!?HAHA!!!んなわけねぇよ!まず個性が全然ちげぇわ!】

 

シンくんが突然笑い出す

 

「……そうか…確かにそうだな……悪かった」

 

【なぁ轟、無理すんなよ】

 

轟くんは返事をせずそのまま歩いて行った

 

「シンくん…それどう言う意味だったの?」

 

【……さぁな】

 

シンくんはまた僕の体に戻り眠りにつく

 

「あぁ!ご飯食べてない!!急がないと!後10分で始まっちゃう!!」

 

僕は食堂へと急ぐ

 

午後はどんなことをするんだろ……前はチャンバラだったし……

 

 




ヴェノムの映画がみてぇ……スパイダーマン3を見てますがやっぱりゴツいのがかっこいいですよね…

でも細い方もかっこいい!

アドバイス、感想があればどんどんお願いします!


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第13話 第三種目 トーナメント戦

体育祭が終わったら職場体験、そしてその内容を変えるつもりです

グラントリノのとこまで行くのは同じですがそこから変えようかなぁと






 

 

【そう落ち込むなって…家帰って食べればいいだろ?】

 

「うん…でもカツ丼が売り切れてるとは……」

 

【はぁ…ほらはやく行こうぜ】

 

「うん……」

 

僕はあの後食堂に行ってカツ丼を食べようとしたけれど売り切れていて食べれず…最終的に白米と味噌汁になってしまった…

 

 

 

会場には予選落ちした人たちもいた

 

『最終種目発表の前に予選落ちの皆へ朗報だ!予選落ちしたら何もないって思ってたろ?これはあくまで体育祭!ちゃんと全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ!』

 

なるほど…確かにこの後から僕らの戦いだと予選落ちした人たちが退屈になっちゃうか…

 

『本場アメリカからチアリーダーも呼んで一層盛り上げ……ん?アリャ?』

 

『なーにやってんだ…?』

 

相澤先生たちが何か不思議がってる

 

【出久、後ろ見てみ?】

 

「えっ?後ろ…えっ!?」

 

そこにいたのはチア服を着た1-Aの女性陣

 

「峰田さん!上鳴さん!騙しましたわね!?」

 

【あの2人がしたのか……】

 

「峰田くん…上鳴くん…すごいことするな…」

 

「アホだろあいつら…」

 

「まぁまぁ、本戦まで時間空くし張り詰めたままでもめんどいしさ!いいじゃん!やったろ!!」

 

「好きね…透ちゃん」

 

 

【みんな似合ってるしいいじゃねぇか】

 

「お?シンくん見る目あるね!」

 

【お前は見えねぇけどな葉隠】

 

 

 

 

 

 

「さぁさぁ皆楽しく競えよレクリエーション!!それが終われば最終種目!進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式!一対一のガチバトルだ!!」

 

「やったー!!!!キタコレ!!」

 

「それじゃあ組み合わせをくじ引きで決めるわよ!組が決まったらレクリエーションを挟んで開始になります!」

 

「みみミッドナイト!!最終種目にでる人たちも強制参加ですか?」

 

「それに関しては進出者は参加するもしないも個人の判断に任せるわ、息抜きしたい人も温存したい人もいるしね」

 

ならご飯をしっかり食べよう…流石に少なすぎる……

 

 

「それじゃ!今から1位の人たちから順にくじ引いてもらうから…」

 

「あの!すいません…俺、辞退します」

 

「お、尾白くん?なんで!?」

 

「騎馬戦の記憶…終盤ギリギリまでほぼボンヤリとしか覚えてないんだ…」

 

【だから辞めるのか?気にすんなよそんなこと】

 

「そうだよ!!そんなんだったら私全然だよ?」

 

「違うんだ…俺のプライドの話さ…俺が嫌なんだ…それとなんで女子はそんな格好をしてるんだ…?」

 

「それなら僕も辞退します、僕も彼と同じだから…」

 

尾白くん…B組の人…

 

「なんだ…お前ら男らしいな!」

 

「なんか妙なことになってるが…」

 

「ここは主審のミッドナイトの采配がどうなるか」

 

「そう言う青臭い話はさァ…」

 

みんなが唾を飲む(シンくんは空を見てる)

 

シンくん's頭ん中!(……あ、デッケェ鳥…)

 

だがシンくんは不思議に思っている

なぜかと言うとその鳥の通った後は緑のラインが入っていたから

その鳥は止まることなくどこかに消える

 

(……なんでだ?普通あんなのでるわけねぇよなそれに…なんか見たことがある…)

 

「好み!!!尾白、庄田の棄権を認めます!」

 

シンくんがピクッと動き戻ってくる

 

「シンくん、ぼーっとしてたけどどうしたの?」

 

【……なんでもねぇ、それよりお前1位だろう?引きに行けよ】

 

「あ!忘れてた!」

 

くじを引いた結果

 

1試合 緑谷VS心操

2試合芦戸VS青山

3試合轟VS瀬呂

4試合飯田VS発目

5試合常闇VS八百万

6試合塩崎VS上鳴

7試合切島VS鉄哲

8試合爆豪VS麗日

 

 

トーナメントは結構いじりました

 

 

轟くんとは…3回戦目か…

 

心操って…確か…

 

「あんただよな…緑谷出久って」

 

この人…この人が…

 

「よろ…」

 

僕が挨拶しようとすると何かを察知して言葉が詰まる

 

「はぁ…」

 

心操くんは鼻で笑いながらどこかに行ってしまった

 

「緑谷、心操には喋りかけられても絶対に話すな!」

 

「え?どういうこと?」

 

 

『よし!トーナメントは置いといて!イッツ束の間!!遊ぶぞレクリエーション!」

 

 

 

僕は尾白くんから心操くんの能力を説明してもらった

 

【返事したら負け…おれらなら大丈夫だろ、頑張ろうぜ】

 

「喋りかけて返事をするだけで相手を操れる個性…思う存分操れるのかそれとも……ブツブツブツ」

 

【だめだこりゃ…】

 

 

 

 

 

 

『ヘイガイズ!!!アァユゥレディ!?いろいろやってきましが、結局これだぜガチンコ勝負!頼れるのは己のみ!ヒーローでなくてもそんな場面ばっかりだ!わかるよな!心技体知恵知識!総動員して駆け上れ!』

 

 

「き、緊張する…」

 

【深呼吸しろ、吸って吐け吐きまくれ】

 

「吐くけど吐きまくらないよ」

 

僕らが喋っていると背後から声がする

 

「HEY!緑谷少年!」

 

「オールマイト!」

 

「遅れたけど…めっちゃ目立ってるよ!」

 

「はい!ですがワンフォーオール…僕はやっぱり使えてません…ヴェノムになった時に少し使ったりしていますが…」

 

「見てたよ、でもね!ワンフォーオールはゆっくりと慣れていけばいい!君にはシンくんという力がある!無理はするなよ!」

 

【オールマイト、これが終わったら特訓だ、ワンフォーオールのな】

 

「もちろんだよ!」

 

『さぁ!第1回戦を始めるぞ!』

 

「ほら行ってきな!」

 

「はい!」

 

 

 

『成績の割になんだその顔!ヒーロー科緑谷出久!対!ごめんまだ目立った活躍なし!普通科心操人使!!!』

 

【開始のホイッスルがなった瞬間変身だ、いいな?】

 

「うん、わかってる!」

 

『簡単なルール説明だ!相手を場外に落とすか行動不能にする…また!降参させても勝ちだ!ケガ上等!こちとら我らがリカバリーガールがいる!だがクソな場合はセメントスが止めるから安心しろよ!』

 

「参った…か、わかるかい緑谷出久、これは心の強さが問われる戦い、強くなりたい将来があるならなりふり構ってちゃだめなんだ」

 

『それじゃ早速始めよう!!』

 

「あの猿はプライドがどうのこうの言ってたけど…」

 

「レディィイイイ!スタァァァト!」

 

「チャンスを捨てるなんて馬鹿だと思わないか?」

 

喋りかけてはいけない…でも…でも無理だ!!

 

ヴェノムに変身して殴りに行く

 

【ふざけたこと言ってんじゃねぇぞ!!】

 

 

『あれ?なんだ!?いきなり緑谷が止まったぞ!?おいおい大事な緒戦なんだから盛り上げてくれよ!』

 

「盛り上がることはない…おれの勝ちだ」

 

「緑谷出久、そのまま振り向いて場外に歩け」

 

 

 

シンくんside

 

あいつ!!喋んなっつったのに!!

 

くそ!!うごけねぇじゃねぇか!!!

 

そんなおれの目線の前に変なやつが現れた

 

だれだ……?なんだろう…見たことないはずなのに…懐かしい感じがする

 

 

緑谷side

 

なんだこれ…体が言うことを聞かない

 

シンくんも同じ状況なのか!?

 

くそ!こんなところで終わるのか

 

みんな託してくれたのに!!

 

こんなにあっけなく…!!

 

場外になるまであと一歩手前

 

その時、前に8人の影

 

なっっっっっだこれ!!!?

 

「何が起きてるかわかんねぇだろうけど、こんな個性でも夢見ちゃうんだよ、さぁ負けてくれ」

 

 

バキッっと音がなり、あたりに暴風が起こる

 

『緑谷踏み止まったぁぁあ!!』

 

【あぶねぇ…】

 

指は僕だ……でも動かせたのは違う!なんだ!?知らない人たちがいて…頭が晴れた!!

 

ここで僕はオールマイトの言葉を思い浮かべる

 

《聖火の如く受け継がれてきたもの》

 

人….ワンフォーオールを受け継いできたものたちの…いや!気になるけど今は戦わないと!!

 

「おい!なんとか…!」

 

心操くんの口にウェブがつき喋れなくなる

そしてそれを取ろうと右手で触る瞬間にもう一回ウェブを出しそのまま固定

 

【俺たちは…恵まれたよ…人に恵まれた!!でもな…それでも努力はしてきた!!】

 

最後は近づき体に糸を巻きつけ場外に置く

 

「心操くん!場外!!緑谷くん第2回戦進出!!」

 

僕は急いで心操くんのウェブをほどき真ん中に戻って一礼する

 

『IYAHA!!緒戦にしちゃ地味な戦いだったが両者の健闘をたたえクラップユアハンズ!!」

 

【おい出久!話すなっつったろ!!】

 

「ごめん……あ!心操くん!君はなんでヒーローに…?」

 

「…憧れちまったんだよ…仕方ないだろ……」

 

【なぁ、お前の個性よぉ、超強かったぞ】

 

「……そうかい」

 

僕は何も言えない…僕が何言ったって響かない

 

すると普通科の人たちと何か喋っている

 

【あいつは強くなるぞ出久、俺らの脅威になるな】

 

「脅威って…でも彼は凄いよ…」

 

「結果によっちゃヒーロー科に編入できる、覚えとけよ?必ずヒーロー科に入って資格取って……お前らよりすごいヒーローになってやる」

 

「う…」

 

【だから喋るな!】

 

「その黒いのの言う通りだぞ?俺と喋る奴はもっと構えるんだけどな…みっともない負けはしないでくれよ?」

 

「……う」

 

【学習能力ねぇのか!危険察知してるだろ!】

 

この後僕たちはリカバリーガールのもとに行き治療してもらった

 

オールマイトにあのことを話すと

「ワンフォーオールを掴んできたんじゃないか?」と言っていた

 

シンくんも似たようなのを見たと言っていた

 

その姿は赤と青のタイツを着た男だと言っていた

 




今回は思い切って挑戦してみました

マーベルの世界と混ぜる気満々の鉄仮面です

感想やアドバイスがあればよろしくお願いします!


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14話 終了、雄英体育祭

遅れました!!

それと日刊ランキング47位になってました!うひゃー!

読んでくれているみなさまのおかげです!

本当にありがとうございます!!!!

これからも頑張って投稿していきます!!


【出久、指はどうだ?】

 

「うん、痛くないよ、シンくんの治癒能力とリカバリーガールの個性で…」

 

【お前…やっぱりワンフォーオールの訓練しっかりしようぜ?怪我が多くなったら…】

 

「大丈夫、訓練はしっかりする!みんなよりも頑張らないといけないしね!」

 

【お前は無茶しすぎだ、このままじゃ本当に…】

 

 

『さぁお前ら!二回戦第1試合が始まるぞ!!!』

 

「あっ!シンくん!行こう!」

 

【……あぁ】

 

シンくんが体の心配してくれるなんて…明日は雨が降りそうだな…

 

『元の姿は臆病だが!変身すれば性格一変!!緑谷出久!VSあちらこちらから酸が溢れるエイリアンガール!芦戸三奈!!』

 

「勝たせてもらうよー!緑谷!!!」

 

 

「僕も負けないよ!芦戸さん!」

 

『START!!!!!』

 

 

【先手必勝!!!】

 

俺たちはウェブを出し芦戸さんに当てようとするが避けられる

 

「当たんないよ!!」

 

芦戸さんはそのままさんで滑って俺たちと距離を置く

 

【ちっ!ちょこまかと!!なら!!!】

 

俺たちは芦戸を追いかけながら足場を崩していく

 

「残念!またハズレー!」

 

【当たらなくていいんだよ!足場をボロボロにすればそれでいい!!!】

 

「えっ?わっ!!!!」

 

ゴテンっとこける芦戸

 

それを俺たちが見逃すわけなくウェブを巻きつける

 

「ちょちょ!!!んんんー!!!」

 

芦戸をそのまま地面に貼り付けその上から石でさらに固めていく

 

【HAHAHAHAHA!!!こうなりゃ俺の勝ちだよな?】

 

「むんまもはんへほはひへはる!!(こんなの酸で溶かしてやる!!)」

 

【俺たちのウェブはそう簡単に取れねぇぞ?それにそこで酸を使って逃げれば上に置いた石が降ってくるぞ?】

 

「………ほーはん!!!(降参!!!)」

 

芦戸さんは数秒考え降参する

 

「芦戸さん降参!緑谷くん3回戦進出!!」

 

【芦戸さん、いまこれどかすからな】

 

「んー…」

 

俺たちは仕組みを全部ほどき、芦戸さんを解放する

僕らもヴェノムから元に戻る

 

「緑谷やっぱり強いね!」

 

「い、いや!そそそそんなことないよ!!」

 

「ヴェノムになった時とやっぱり性格変わるねぇ…」

 

【こいつは元に戻るとコミュ障だからな】

 

「シンくん!」

 

「ふふっ!じゃ!2人とも私の分まで頑張ってね!」

 

「うん!!」

 

【………なぁ出久、みんなに聞かれないところに行ってくれねぇか?】

 

「えっ?いいよ!でも…どうして?」

 

シンくんは何も答えずに体の中に戻っていた

 

とりあえず僕は言われた通りに人目につかないところへ行く

 

 

「シンくん、ここなら大丈夫だと思うけど…どうしたの?」

 

【さっきからへんなかんじするよな?】

 

「うん…なんか毛が逆立つような…」

 

【敵が何処かにいるんだよ】

 

「エェッ!?」

 

【とにかく…どこにいるかわからないから先生たちに伝えて…】

 

シンくんが言葉を発する前に僕らの後ろに何者かが立つ

 

「なぁ」

 

僕らは一気に戦闘態勢に入る

 

「おいおいそう身構えるなって…」

 

男は手を上に上げている

 

「シンくん…この人から?」

 

【……分からん】

 

「な?違うって行ったろ?俺の名前はハーマン、ハーマン・シュルツだ」

 

「僕の名前は緑谷出久です…」

 

「いや実を言うとよ、友達を探してるんだ」

 

雄英体育祭見に来たのかな…?

 

【その仲間ってどんなやつだ?】

 

「えっと…まぁ言えばハゲで緑の服きたやつと顔に星型の傷が入ったやつ…だな…いたか?」

 

「すみません…僕は見てないです…」

 

「そうか…悪かったな、体育祭中に」

 

「いえ…こちらこそお役に立てずに…」

 

「大丈夫だ、多分しばらくしたら戻ってくるだろうし」

 

その人はがんばれよーと言ってどこかに言ってしまった

 

【ん?気配がなくなった?】

 

「うん…やっぱりあの人が…?」

 

【……何もしてこなかったんだ、大丈夫だろ、それよりかっちゃんの試合みにいかなくていいのか?】

 

「それよりって…シンくんが人気のないとこにって言ったんじゃないか!」

 

【気のせいだったんだよ、ほらはやく行くぞ】

 

 

 

 

 

 

「さて…」

 

ハーマンは耳に手を当て誰かに電話をかける

 

「……オットーか?ヴェノムと接触した」

 

『おぉ!どうなっていた!?』

 

「記憶が消えてる、こっちに来たせいでかはわからんがな」

 

『…そうか、と言うことはスパイダーマンの能力は消えているのか?』

 

「体育祭の映像を外から見てるとウェブもスパイダーセンスも使えるらしい…だがスパイダーセンスは危険を完璧に察知できていなかった」

 

『なるほど…了解だ』

 

「俺からは以上、今から基地に戻る」

 

『その前に…金を持ってきてくれ、研究材料が足りない』

 

「はぁ…わかったよ」

 

『頼んだぞ、"ショッカー"』

 

「じゃあな、Dr.オクトパス」

 

 

 

 

かっちゃんの戦いを見たかったがよく考えれば次は僕らの番だから見れなかった……

 

【相手は轟、氷を使ってくるからその時は指ブッパで逃げるしかねぇな】

 

「スピードとパワーはこっちの方が上だけど…攻撃の範囲はあっちが上だし…どうしよう…」

 

僕が下を向きながらブツブツと考え事をしながら歩いている

すると前からエンデヴァーが歩いてくる

 

「おぉ…いたいた」

 

え、エン…!!!!

 

「君の活躍を見せてもらったよ、すごい個性だ…指を動かすだけであの威力、それに変身もできる…パワーだけで言えばオールマイトに匹敵する力だ」

 

【何言いたいんだあんた?おい出久もう行くぞ】

 

「う、うん」

 

個性のことを知ってる…?いや口ぶりからは知らない感じだ…とりあえずこの人には悟られないように…

 

「うちの焦凍にはオールマイトを超える義務がある…テストベッドとしてとても有益なものとなる」

 

僕らの足がピタッと止まる

 

「くれぐれもみっともない試合はしないでくれたまえ……言いたいことはそれだけだ、試合直前に失礼した」

 

僕は拳をぎゅっと握りしめシンくんに話しかける

 

「シンくん、ヴェノムになっていい?」

 

【あ?いいけど…】

 

僕らはヴェノムに変身する

 

【エンデヴァー、俺はオールマイトじゃねぇ】

 

「……?そんなもの当たりま」

 

【当たり前だよな……轟くんもあんたじゃねぇ、超えたいなら自分で超えろ】

 

俺たちはそのまま試合の会場に歩いていく

 

「………フン」

 

 

 

 

 

 

『さぁお前ら待たせたな!両者今回の大会トップクラスの成績!!まさしく英雄並びだち今!!轟VS緑谷!!!』

 

【出久、やるぞ】

 

「うん!!」

 

轟は最初必ず氷結をする…だから開始瞬間に!!!!

 

『スタァァァァァアトォォオ!!!』

 

氷結が僕のいた場所を覆う

 

『おっと緑谷早速行動不能か!?』

 

「残念ながら!上にいます!!」

 

腕だけヴェノムになりウェブを轟くんの後ろの観客席につけ回避する

 

「ここからが……本番だ!!!!】

 

俺たちは空中でヴェノムになり轟をウェブで拘束する

 

「くっ…!」

 

一瞬だけでいい!隙ができたら

 

俺たちは振り子のようにして轟くんの左側に近づき思いっきり蹴りを入れる

 

【よっしゃぁあ!!!】

 

なんだろう…()()()()()()()()()()()…?

だめだ!今は戦うことに集中しろ!

 

「ぐっ!!」

 

しかし轟くんは持ち直し体勢を整える

 

【そのまま落ちてくれれば俺たちは楽だったんだけどな】

 

「……」

 

轟くんは無言のまま氷結をして来ようとする

 

俺たちはさっきのように避ける準備をするが

轟くんは俺たちを囲うように凍らせてきた

 

「これで終わりだ」

 

氷が俺たちを完全に囲う

 

会場が静まろうとしている時に氷は砕け散り

あたりに散らばる

 

『ここで緑谷がフルパワーだ!!』

 

クッソ!!使っちまった!!今ので2本!!

 

「休ませる暇は与えねぇぞ」

 

さっきよりも大きな氷が俺たちを囲む

 

俺たちは何度も指を使い回避する

 

【もう両手の指が……このままじゃ持たねぇ!!一気にけりをつけねぇと!!】

 

そう思い俺たちは轟くんに突っ込むが瀬呂くん戦で見せた大氷壁を放ってくる

 

やば……!

 

とっさの判断で片腕100%スマッシュをうちなんとか逃れる

 

【ぐっ……うぅぅ…!!!】

 

「はぁ…はぁ…」

 

轟くんはまた氷を放とうとするが動きがすごく鈍く俺たちは余裕で回避し轟の腹を思いっきり殴る

 

「ガハッ…ゲホッゲホッ!!」

 

【おい轟くん、どんどん氷のスピードが鈍くなってるぞ…使い過ぎたら弱っていくんだろ…?それ(ひだり)使えばなんとかなんじゃねぇのか?】

 

「うるさい…(ひだり)は使わない!!」

 

【それは誰の力だよ!!エンデヴァーの力か!?違うだろ!!テメェの力じゃねぇか!!!】

 

俺たちは折れてぐちゃぐちゃになった手の骨をくっつける

ありえない方向に曲がった指は無理やり曲げて元に戻す

 

【俺たちは今のところお前に傷1つつけられてねぇぞ!!悔しいなら……悔しいなら全力で俺たちと戦って勝ってみせろ!!】

 

俺たちがそう言った瞬間

 

辺りが橙色と赤色に染まる

 

「勝ちてえくせに…ちくしょう…敵に塩送るなんて…ふざけてんのか?」

 

【たしかに…ふざけてるかもな…】

 

そう言って俺たちは笑い合う

 

観客席から叫ぶエンデヴァーの声は耳に入ってきていない

 

【こりゃたまげたなぁ…凄え】

 

「何笑ってんだよ、こんな状況で…その怪我でこの状況で…お前イカレてるよ」

 

【轟くんも笑ってたぜ?】

 

「……どうなってもしらねぇぞ?」

 

俺たちは全力でぶつかろうとする

 

俺たちは足に力を入れて突っ込む

 

「ありがとな、緑谷、シンビオート」

 

会場に超でかい爆風が起こる

 

辺りは砂埃で何も見えない

 

『ど、どうなったんだ!?どっちが落ちた!?』

 

砂埃が晴れてきて皆んなが息を飲む

 

俺たちは場外するギリギリのところで立っていた

 

『おぉぉ!緑谷あの爆風を耐え切っ…あれ?』

 

突然ヴェノムの状態が解除され膝崩れ落ちる

 

「……緑谷くん、行動不能!轟くん決勝進出!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目がさめるとそこにはオールマイトとリカバリーガールとシンくんが覗き込んでた

 

「あれ…体育祭は?」

 

「もう閉会式したよ」

 

「えっ…そ、そうですか…」

 

「あんたが起きたからもう一回言うけど…あんたの手、複雑骨折してたの、それでシンビオートくんにも頼んで細かい骨を全部摘出し、私の治癒とシンくんの治癒能力で治した…けど右手は歪んでボロボロのまま……今後こういう怪我は治癒しない」

 

【おれの治癒でもこの手は綺麗に直すことはできない、細かな擦り傷とかは治ってるけどな】

 

「オールマイト、あんたはこんな破滅的な方法じゃなくてこの子のやれる別の方法を探しなさい、以上。早くおかえり」

 

 

 

 

 

 

「……方法…か…」

 

【オールマイト、今度の休みとか探そうぜ?どう?空いてる日とか…】

 

「オールマイト、シンくん」

 

【ん?どうした出久?】

 

「今回の雄英での戦いで本気で全力で挑んで….みんな譲れない強い思いがあるのを肌で感じました…それで僕」

 

「後継になるべき人間が他にいるんじゃ?って?」

 

「……ハイ……」

 

【出久、確かに雄英にいるのは強い奴らだ…でもな、他の奴らが全く努力してねぇとは言わねえ…けどお前は他の奴らより努力してる】

 

「シンくんの言うとおり、君は努力家さ、それに人一倍強い正義感を持っている……」

 

「それでも…」

 

「私ね!無個性だったんだぜ?」

 

えっ

 

「君の世代ほどじゃないが珍しい部類だったよ、先代は個性持ちだったけどそれでも私を信じて育て上げてくれた!」

 

「そんな話一度も!!」

 

「聞かれなかったからね!聞かれると思っていたのに!!」

 

【オールマイトが無個性…だったら出久!お前もなれるぜ!!最高のヒーローに!!】

 

「うん……!」

 

「その道のりはとんでもなく険しいかもしれないよ!でもね私がいる!それに家族だって友達だっている!!シンくんもいる!共に頑張ろう、緑谷少年!」

 

「……はい!!」

 

こうして長い体育祭は終わった

 

 

 

 

 

 

 

「体育祭、凄かったな!」

 

「うんっ!」

 

トイプードルのような服装の女ヒーローと頭にJAと書いてあるヒーローが並んで帰っている時

 

前の銀行が爆発する

 

「なっ!!行くぞ!!」

 

「うん!連絡もしとく!!」

 

2人は走り出し銀行の中に突入する

 

「おいお前!今すぐ現金を置き投降しろ!」

 

「……ヒーローか?タイミングが悪いな」

 

「聞いてるの!今すぐその現金を置いて投降して!!」

 

「うるせぇなぁ…死ねよ」

 

バリバリバリバリッ!!!!

 

 

 

 

 

 

『先日、○▽銀行で強盗事件が発生しました。中には重傷を負った職員が2名、遺体が12名、そしてプロヒーローの遺体が2名発見されました。防犯カメラの映像を見ると犯人は電気系の個性だと思われます!犯人は…"エレクトロ"と名乗っていたそうです!!」




ちなみにデクの怪我は他の歪み以外ほとんど治っています。



アドバイス、感想があればなんでもお願いします!
なるべく返信しますので!!


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15話 いざ、職場体験へ

朝からの投稿です!

これからは土日更新になるかもしれません…


 

 

体育祭の疲れも癒え2日後

 

今日の天気は雨

 

【出久、何みてんだ?】

 

「昨日のニュース、銀行に強盗が入ってプロヒーロー、職員含めて14人の人を殺害したらしいんだ…敵名はエレクトロだって」

 

【エレクトロ…エレクトロねぇ…】

 

「知ってるの?」

 

【いや…しらねぇけど…なんか引っかかる…】

 

シンくんが悩んでいるのをみていた僕に突然声がかかる

 

「お兄さん…お兄さん!ヒーロー科の緑谷くん!」

 

「えっ!?」

 

「体育祭よかったぜ!惜しかったなぁ!」

 

【おぉ…】

 

「君たち凄いね!将来が楽しみだ!」

 

「意外と小さいんだねぇ!」

 

「昔を思い出しちゃったよ僕は」

 

「わかるわかる!なんか必死な感じがね!」

 

 

 

 

 

「朝から疲れた…」

 

【あぁ…あんなに話しかけられるなんてな】

 

僕らがゆっくりと歩いていると飯田くんが走ってくる

 

「何を呑気に歩いているんだ緑谷くん!遅刻だぞおはよう!!!」

 

【カッパに長靴てお前!】

 

「遅刻ってまだ予鈴5分前だよ?」

 

「雄英生たるもの10分前行動が当たり前だろう!!」

 

「………あ…」

 

僕は気絶して保健室で寝ていたため知らなかったが飯田くんの兄、インゲニウムがヒーロー殺しにやられた

 

 

 

「兄の件なら心配しなくてもいい、大丈夫だ!」

 

【……ヒーロー殺し…世の中物騒になってきてるな】

 

「うん…」

 

飯田くん…どこか無理してるように見えるな…本当に大丈夫かな?

 

 

 

僕は椅子に座り教科書を取り出す

 

【おい、休み時間くらい誰かと話せよ?】

 

「いいいや、ボボボ僕にそんな勇気は…」

 

【ヘタレだなー】

 

ガララッと扉が開き包帯の取れた相澤先生が入ってくる

 

「おはよう」

 

【あ、包帯取れてる】

 

「婆さんの処置が大げさなんだよ、体育祭の日にとってもいいくらいだ、それより今日のヒーロー基礎学はちょっと特別だぞ」

 

なんだろう…小テストとかかな?

 

「『コードネーム』ヒーロー名の考案だ。」

 

「「「胸膨らむやつきたあああ!!」」」

 

【朝から元気だなあいつら】

 

「凄いよね…飛び跳ねてる」

 

が、すぐに相澤先生が睨み、クラスは静かになる

 

「というのも先日話したプロからのドラフト指名に関わって来る…指名が本格化するのは即戦力となる2年3年から…つまり今回きた指名は将来に対する興味に近い」

 

なるほど…体育祭での活躍を見て更にこれからもどうなるかを見て判断するのか…

 

「卒業までにその興味が削がれたら一方的にキャンセルなんてのもよくある」

 

【てことは自分に来た指名の数だけハードル上がるってことか?】

 

「まぁそういうとこだ、で その指名の集計結果がこうだ」

 

轟 4138

 

爆豪 3529

 

緑谷 872

 

常闇 304

 

飯田 295

 

切島281

 

上鳴 134

 

八百万 107

 

瀬呂 75

 

 

 

 

 

 

【思ったよりあったけど…かっちゃんたちには及ばねぇな】

 

「怖がってたんだよ、お前の戦い見て」

 

【俺らのどこが怖いんだ?行ってみろブドウ頭】

 

シンくんが峰田くんの首に巻きつく

 

「そういうとこだよ!!」

 

「おい、静かにしろ……これを踏まえ指名の有無関係なくいわゆる職場体験に行ってもらう」

 

職場体験…僕の場合はこの力を上手く扱えるようにならないと…そのためにパワー系ヒーローの所に行かないと…いやそのために技術も磨くべきか…?ブツブツブツ」

 

【出久〜、頭の中で喋ってるつもりだろうが全部漏れてるぞ〜】

 

「えっ!?あっ!ごごごめんなさい!!」

 

「はぁ…お前らは一足先に体験しているが…プロの活動を体験してより実りのある訓練をしようということだ」

 

「俄然楽しくなってキタァ!」

 

「まぁ仮であるが適当なもんは…」

 

「つけたら地獄を見ちゃうわよ!!」

 

【この声…】

 

「この時つけた名前が!世の中に認知されてプロ名になってる人が多いからね!!」

 

「そういうこった、この辺のはミッドナイトさんに任せる、将来自分がどうなるか名前をつけることでイメージが固まっていく…それが名を体で表すってことだ……例えば"オールマイト"とかな」

 

名前…かぁ……

 

 

 

 

 

【おい出久、俺たちは当然"ヴェノム"だよな!】

 

「ううん…ちがうのにする」

 

【はぁ!?んでだよ!】

 

「確かにいいけどそれは合体した時の名前…だからヒーロー名は別がいいんだ】

 

【はぁ…めんどくせぇやつだな…】

 

「ごめんねシンくん…」

 

「お前が嫌ならいいさ、でも早く決めろよ?みんな待ってる」

 

んー…どうしよう…

 

その時僕の頭にある言葉が思い浮かぶ

 

《頑張れって感じで…なんか好きだ!私!》

 

これしか…ないか……

 

僕はみんなの前に立ちコードネームの入ったボードを見せる

 

「えぇ?緑谷それでいいのか?」

 

「もう1つのはわかるけど…」

 

そこに書いてあったのは"デク&ヴェノム"

 

「今までは好きじゃなかったけど…ある人に意味を変えられたから…これでいい!これが僕の….僕たちのヒーロー名です!」

 

【出久、なんで入れた?】

 

「よく考えたら…シンくんと僕は一心同体だからね…君の意見もって思って…」

 

【……フッ、ありがとな】

 

そしてみんな発表が終わり、相澤先生に指名が来た人は個別に紙を渡された

 

「よし…この872名のヒーローの得意な活動条件を調べないと……それに僕のこの力を制御できるようになるためにこの7名からパワー系の人を選んで…尚且つ技術面も優れたヒーローを……うひょー大変になるぞ」

 

 

「デクくん!どこに行くか決めた?」

 

「いや…まだ…麗日さんは?」

 

「私ね、ガンヘッドのとこ!」

 

「ゴリッゴリの武闘派じゃん!麗日さんがそこに?」

 

【ぷにぷにだもんな、麗日】

 

「失敬な!ぷにぷにやあらへんもん…」

 

「ご、ごめん麗日さん…シンくんが失礼なことを…でもなんでガンヘッド?」

 

「私ね、13号先生のようなヒーローになりたいんだけどね、こないだの爆豪くん戦で思ったんだ!強くなればそれだけ可能性が広がる!ってね!」

 

「なるほど…」

 

「ところでデクくん…震えてるね?」

 

「あぁ、空気椅子してるんだ」

 

「クゥーキィイス!」

 

【授業中からずっとしてるんだよこいつ】

 

「えぇ!?そんな馬鹿な!」

 

「空気椅子とか古くねーか?」

 

「何いってるんだ!空気椅子は筋肉の等尺性収縮を応用した動けないときにでも手軽にできるトレーニングだよ!」

 

【尾白もするのか?空気椅子】

 

「いや、僕は尻尾で…」

 

【へぇ…尻尾で…】

 

 

 

放課後

 

結局決まらなかった…

 

家でゆっくり調べてやろう…

 

【お前休み時間ずっと携帯で調べてたろ、そういう時間くらいみんなと喋ればいいじゃねぇか】

 

「き、緊張して話せないんだよ…」

 

【相変わらずヘタレだな】

 

どストレートだな…相変わらず……

 

僕らが帰ろうと扉を開けるとそこには独特の姿勢のオールマイトが現れる

 

「わわ私が独特の姿勢で来た!」

 

【おーオールマイト、どったのそんな変な姿勢で】

 

「ちょっとおいで」

 

 

 

「き、君に新しい指名が来ている!」

 

「えっ、今…ですか?」

 

「あ、あぁ…その方の名はグラントリノ…かつて雄英で一年間だけ教師をしていた…私の担任だった方だ」

 

「そ、そんなすごい方が…!」

 

「だが…君にはたくさん指名が来ているからね…だから無理に行けとは」

 

【出久!そいつのとこに行こう!】

 

「うん!オールマイトの先生だった人に教えてもらうなんて!!」

 

(張り切りまくっちゃってるよ…!)

 

「き、君がそういうならいいんだが……ぞ、存分にしごかれてくるくくる…ルトイィ…」

 

【オールマイトが震えてるな】

 

「どんだけ恐ろしい人なんだ…?」

 

「あ!それとそうだ!コスチューム!修繕されたのが戻ってきてるぞ!」

 

【おぉ…コスチュームのことすっかり忘れてたよ】

 

「意外と早いんだな…治るの……」

 

 

そして日は流れ職場体験当日

 

「コスチューム持ったな?本来なら公共の場では着用厳禁の身だ、落としたりすんなよ」

 

「はーい」

 

「伸ばすな『はい』だ芦戸」

 

「はい」

 

「くれぐれも失礼のないように!それじゃ行け」

 

【おい出久!早く行こうぜ?】

 

「ちょ!ちょっと待って!飯田くん!!」

 

僕は麗日さんと一緒に飯田くんを呼び止める

 

「本当にどうしようもなくなったらいってね…友達だろ」

 

この時…もっと強く言葉をかけるべきだった

 

僕はこの日のことをやがて後悔することになる

 

 

 

 

新幹線で45分

 

そこから歩いて約5分

 

「オールマイトすら恐れるヒーロー…グラントリノ、聞いたことのない名前だけどすごい人に違いない!」

 

【オールマイトの先生…どんな姿が楽しみだな】

 

僕らの指定されたヒーローがいる住所に着く…がそこは…

 

【the・ボロクソだな】

 

「うん…ここであってるよね…?住所…」

 

僕は立て付けの悪い扉を押し中に入る

 

「雄英高校からきましたー…緑谷出久です…よろしくお願いしま…ぁああああ死んでる!!」

 

【殺人事件だな】

 

「そんな呑気なこと言ってる場合じゃ」

 

「生きとる!」

 

「あっ!生きてる!!」

 

「いやーきってないソーセージにケチャップぶっかけたやつを運んでたらコケたァ〜!って誰だ君は!?」

 

「雄英高校から来た緑谷出久です!こっちはシンビオートのシンくん」

 

「なんて!?」

 

「緑谷出久とシンくんです!」

 

「誰だ君は!?」

 

【おい出久こいつやばいぞ?】

 

「オールマイトの先生だから…相当なお年とはわかってたけど…」

 

「飯が食いたい」

 

「飯が…」

 

【おい出久、この爺さんの仕上がりっぷりオールマイトに報告しろ…ここで練習なんて出来るか!】

 

「そうだね…すみません、ちょっと電話…」

 

「撃ってきなさいよ、ワンフォーオール!どの程度扱えるか知っときたい!」

 

なんだこの人…急に…

 

「や…えと…そんなこ」

 

「いいコスじゃん、ホレ着て撃て!……誰だ君は!?」

 

【だー!無限ループじゃねぇか!!!】

 

「……!おじいさん!ぼく、早く力を扱えるようにならないといけないんです!オールマイトには時間が残されていないから….だからおじいさんに付き合ってる時間はないんです!!」

 

ぼくが振り返りオールマイトに電話をしに行こうとすると何か感じる…

 

ぼくは振り向きシンくんにガードしてもらう

 

【何だ…このじいさん騙してやがったのかよ!】

 

「ほぉう?今のをガードするか…おい!オールマイトには時間が残されてないんだろう!だったら尚更撃ってこいや受精卵小僧!」

 

グラントリノ…オールマイトと同じ言い回し、トボけ方も…この人やっぱり…凄い人なんだ…!!

 

僕らはヴェノムに変身する

 

【よろしく頼むぜ!グラントリノ!!!】

 

「……いやコスチューム着ろや」

 

【あっ…忘れてた】




800人もいてグラントリノの所に行く…というのは少しおかしいかもしれませんがデクならオールマイトの先生と聞いたら飛びついて行きそうだったからです

アドバイス、感想があればなんでもおねがいします!


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16話 フラットに考えろ

遅れてしまいました…

今日はできればもう一本投稿します…多分




「あ…取説!」

 

緑谷様へ

修繕にあたり弊社の独断で材質やデザインに

少々の変更を加えましたがご了承ください

だって絶対こっちの方がかっこいいし!

 

サポート界って発目さんみたいな人がたくさんいるのかな…

 

【お、黒っぽい緑だな!】

 

「うん…それにフードの目のところもなんかヴェノムっぽい…」

 

 

あっ、ちなみにグラントリノはシンビオートのこと知ってますby鉄仮面

 

 

 

 

 

「よし!着替えたな!なら早速始めるぞ!!」

 

【よろしく頼むぜ!】

 

「あぁ、あと言い忘れとったが…ヴェノムにはなるな」

 

【はぁ!?】

 

ヴェノムの姿を解除してシンくんが抗議しにいく

 

【なんでヴェノムはダメなんだよ!】

 

「今はワンフォーオールの特訓だ、お前が出てきたら意味がないだろう?わかったか?」

 

シンくんがそんなので落ち着くはずな

 

【……そうか、なら我慢する】

 

「えぇ!?シンくんがひいた!?」

 

僕がシンくんの方を驚いた顔で見ている

 

【そんな驚くことか?お前の力の制御はしっかりしないとダメだし怪我が多くなってきたら困るしな……俺は寝る、だから終わったら起こせ】

 

「シンくん…!!」

 

「おい!早く始めるぞ!」

 

「はい!でもほ、本当に大丈夫ですか?正直全然使いこなせてないし…それにもっと開けたところで戦わないと…うっかり100%で撃っちゃったらグラントリノさんのお身体が…」

 

 

「うだうだとまぁー……」

 

その瞬間、背筋に悪寒

 

僕は後ろから飛んできたグラントリノを回避する

 

「お?避けれるじゃねぇか!」

 

今のは…あの力だ!蜘蛛を食べまくってから手に入れたセンサーみたいな力!

 

そのあと何度も悪寒がし、回避し続ける

が、スピードについて行けなくなり当たるようになる

 

「くっ!!!」

 

落ち着け…次に悪寒がきたら…決着をつける!

 

呼吸を整え構えていると早速悪寒がする

 

今だっ!!!!

 

僕はくるりと回転しワンフォーオールを発動させる

 

「ほぉ…分析と予測か…だが」

 

グラントリノは逆噴射させ勢いを殺し僕の攻撃を回避する

そしてそのまま地面に押さえつける

 

「固いな…そして意識がチグハグだ…お前さんシンビオートに頼りすぎだぞ」

 

「えっ…それって?」

 

「お前さんは2人だと無駄なことは考えずにシンビオートに任せている……しかし1人になった途端オールマイトへの責任感や憧れが出てきて足枷になっとる」

 

「足…枷…」

 

「お前さんはワンフォーオールを特別に感じすぎなんだな」

 

「それは…どうすれば?」

 

「自分で考えろ…俺ぁ飯買ってくる!掃除よろしくな」

 

そういってグラントリノは扉をあけて出ていった

 

【足枷…それに俺に頼りすぎ……難しい問題だな】

 

「うん…オールマイトへの憧れが足枷…使い方は理解してるし…ワンフォーオールを特別に考えすぎ……シンくんに頼りすぎている…」

 

 

ぼくが片付けながら悩んでいるとシンくんが喋りかけてくる

 

【なぁ出久?お前はワンフォーオールをどういうふうに考えてるんだ?】

 

「え…どうしたのいきなり?」

 

【お前はワンフォーオールを奥の手とか必殺技みたいに考えてねぇか?そうだな…例えばだ、爆豪はどんな風に個性を使う?】

 

「……息をするように自然な感じで…」

 

あっ…そうか!

 

【気づいたか?爆豪は個性を息するようにしてるけどよ、お前は『使う』って言う意識が強いんだよだから…】

 

「もっとフラットにワンフォーオール考える!」

 

【そうだ、だから反復練習とか色々してみろ】

 

「うん!ありがとうシンくん!」

 

【そして俺に頼りすぎってのは……お前は素直になるべきだってことかな】

 

「そ、それはちょっと…」

 

【おい!】

 

 

 

 

 

 

 

 

1日目、朝

 

「おはよう、そして!どうした!?」

 

「いや昨日自主トレしてたら夢中になっちゃって…」

 

【こいつ夜ずっとあんた家の横でロックマンX的に跳ねてたんだよ】

 

「おう、それでどうだ?」

 

「……先は…めちゃめちゃ長いです」

 

「はじめてのチャレンジなら仕方あるまい、ああいった発想はオールマイトからは出てこないからな、オールマイトは初期から扱えてた為指導方針が違った…オールマイトは体だけ出来上がっていた」

 

「オールマイトの学生時代!!」

 

【どんな感じに特訓したんだ?】

 

「ひたすら実戦訓練でゲロ吐かせたったわ」

 

だからあんなに恐れてたのか!!

 

「生半可な扱いはできなかった…亡き盟友に託された男だったからな」

 

【ん?オールマイトの先代って死んでたのか?】「オールマイトの先代ってお亡くなりになっていたんですか?」

 

ぼくとシンくんが同時に言う

 

するとグラントリノはどこか驚いた感じで返事をしていた

 

「すみませーん、アマゾンさんから宅配便でーす」

 

「あ!ぼく取ってきますね」

 

何か頼んでたのかな?

 

【おぉ、意外とでかい】

 

「ほんとだ…何入ってるんだろ…」

 

箱を開けてみるとそこに入っていたのは大きな電子レンジ

 

「で、電子レンジ?」

 

「おう!昨日なぜか壊れてたからなお急ぎ便よ!」

 

【あんた自分で踏んでたよな?】

 

「ガチなのかおとぼけなのかわかんなくなってきた……」

 

「そんなことはどうでもいい!それより小僧!昨日買ってきた冷凍たい焼き食うぞ!準備しろ!」

 

「朝食がたい焼きですか…?」

 

「俺は甘いのが好きなんだ!」

 

【糖尿病まっしぐらだなこのままじゃ】

 

 

 

 

グラントリノがテーブルでパタパタとたい焼きができるのを待ってワクワクしてる

 

呼吸をするようにワンフォーオールを使う……冷静に考えたらみんなが15年培ってきた感覚に追いつかないといけないんだ…このままだとさらに遅れをとるな…一体どうしたら……

 

チンっ

 

僕が答えを見つけるより先にレンジの解凍が終わる

 

「うひょーこれよこれ!時代はアツアツよ!」

 

【おい出久、お前も考えてないで食べろよ】

 

「時間が限られてる…どうすれば……」

 

【だめだこりゃ…】

 

「なんだなんだ浮かない顔して!今はこのアツアツタイを食って…」

 

ガチンッと言う音が響く

 

「冷たいっ!!!」

 

「え?」

 

【電子レンジに入れたぞ?】

 

「バッカお前!でかい皿のまま入れただろ!?無理やり入れると中で回転しねぇから一部しか熱くならんのだ!チンしたことないのか!」

 

「すいません!うちの回らなかったので!本当にすいませ…」

 

そこで僕は気づいてしまった

 

「ぁぁあわかった!!!グっグラントリノさん!」

 

僕はたい焼きを掴み頭にはてなマークを並べたシンくんとグラントリノさんにそれを見せる

 

「こっ、このたい焼きが僕です!」

 

【…あんたがとぼけすぎて出久までおかしくなったじゃねぇか!】

 

「なんだと!そんなのわしのせいじゃないわ!」

 

「あいや違うんです!!わかったんです!!今までは"使う"ってことに固執してた…必要な時に…必要な箇所に!スイッチを切り替えて…でもそれだと二手目三手目に遅れてしまう…」

 

【つまり…初めから全身のスイッチを入れるってことか?】

 

「うん!一部にしか伝わってなかった熱が…万遍なく伝わるイメージで…!!」

 

僕はイメージし、全てのスイッチを入れる

 

その瞬間体から電撃のようなものが飛び散る

 

【おぉ…すげぇぞ出久!】

 

「全身…常時身体許容上限(5%)!!!」

 

「イメージが電子レンジのたい焼きて…えらい地味だがいいのかそれ」

 

「オールマイトの…お墨付きですっ!!!」

 

「その状態で動けるか?」

 

【当たり前だよな!出久!!】

 

「なら…試してみるか?」

 

「お願いします!!!」

 

「その状態で動けるならお前は体育祭のこととは一線を画す!!とりあえず3分!」

 

「【3分?】」

 

僕とシンくんが同時に声を出す

 

「その間に俺に1発入れてみな!」

 

グラントリノは後ろに回り攻撃してくる

 

僕はいつもみたいに避けようとするが動けずにそのまま蹴りを入れられ全身の力が解除されてしまう

 

やばっ!解けた!!!

 

「情けない!!この程度が反応できないなら救えるもんも救えんぜ!」

 

もう一回全身に巡らすには時間がかかる!でも…スキがない!!

 

少しでも…時間が稼げれば!!

 

「そら後ろからくるぞ!!」

 

僕は衝撃に耐える準備をする

だがその衝撃は来ない

そーっと目を開けるとシンくんが盾のようなものを張っていた

 

【今のうちだ!どっか隠れろ!】

 

「し、シンくん!」

 

僕はソファの下に急いで隠れる

 

【ヴェノムはダメだけど…俺ならいいよな?グラントリノ!!】

 

「くっ!」

 

だがグラントリノはシンくんを避けソファを蹴り上げようとする

 

その瞬間、僕はソファを吹き飛ばしグラントリノにとびかかる

 

「ワンフォーオール!フルカウル!!!」

 

僕はグラントリノをつかめず地面に着地する

 

「惜しかったな!」

 

「うぅしろ!!!!」

 

(取られてる時点で前回と同じだよ小僧!!)

 

グラントリノが僕めがけて突っ込んでくるが僕はそれをジャンプしてかわし押さえつけようとする

 

しかしグラントリノはスレスレでかわす

 

「だっ!!!?」

 

これ避けるのか!?

 

ちゃ…着地!!!

 

する前に僕は蹴り飛ばされる

 

「3分経った」

 

【惜しかったなー出久!後少しだったのに!】

 

「保つだけで難しい…これ…マダマダ…だ…」

 

「いや、分析と予測から虚をつこうという判断普段からいろいろ考えるタイプだな、小僧!!」

 

【お前は考えるしかねぇもんなー】

 

「そ、そんなこと!!…あるかも…」

 

「よし!あとは慣れだ!ガンガン行くぞ!…っとその前に!朝飯まだだったな」

 

「たべ…あっ!てません!!」

 

まだ未完成だが僕は新しいワンフォーオールの使い方を見つけ出すことができた!

 

この調子でどんどん頑張るぞ!

 

 




次回、内容が結構変わります

ヒーロー殺しは出てきますよ!ちゃんと!

アドバイス、感想などがあればよろしくお願いします!


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17話 苦悩の酸とサソリの毒

書き終わりましたので投稿します

今週の土日にも続きを出せるように頑張ります!!!


職場体験3日目PM5:00

 

つまり夕方!

 

「んー…これ以上俺と戦うと変な癖つくかもな」

 

「癖とか以前にまだまだ慣れが足りないです!お願いします!!」

 

【もう十分だろ、結構動けるようになってたしよ】

 

「で、でも…」

 

「シンの言う通りだな…よし!フェーズ2に行く、つーわけでいざ敵退治だ!!」

 

【お!待ってたぜ!】

 

「えぇ!いきなりですか!?」

 

「だぁから俺と戦ってばかりだと全く違うタイプの敵につまずくぞ!」

 

【いろんな奴と戦えばそれだけ強くなるし似たような奴に対しての耐性も付く!】

 

「な、なるほど…そしたら今からパトロールですか?」

 

「あぁ、渋谷あたりでな」

 

「え!?し、渋谷ぁ!?」

 

【都市部だから犯罪が多いからいろんなタイプがいるわけだな!】

 

「そうだ、でもそんなに大きいヤマには近づかんから安心せい!」

 

「渋谷に行くとなると…甲府から新宿行きの新幹線に乗って行くんですか?」

 

「うん」

 

保須市…横切るな…飯田くん大丈夫かな…

 

「後で連絡しよう…」

 

「ん?誰にだ?」

 

「アッ!イヤナンデモナイデス!!」

 

僕は急いでヒーローコスに着替えてタクシーへ乗り込む

 

でもこの時の僕は気づかなかった…

 

世間を騒がせる大事件を目の当たりにすることを…

 

 

 

 

 

 

【出久!いつもの電車より早いな!!】

 

「そっか…シンくんは乗るの初めてだよね新幹線」

 

【おう!街がDingDong遠ざかってくぞ!!】

 

「……昨日勝手に僕の携帯でルージュの伝言聞いてた?」

 

【あの女の声はいい声だからな!頭に自然と残っちまったんだよ】

 

シンくんは最近よく僕の携帯を使っていろんなものを調べている

 

「あ、グラントリノ…付く頃には夜ですけどいいんですか?」

 

「夜だからこそいい!その方が小競り合いが増えて楽しいだろ」

 

【確かに楽しいな!早くつかねぇかな!!】

 

戦闘狂はルージュの伝言を小声で歌いながら楽しみにしている

 

「はぁ…あ、そうだ!飯田くんから連絡きたかな…」

 

「座りスマホ!全く最近の若いのは!!」

 

既読はついてるけど返事はない…

いつもなら3分以内には返してくれるのに…

 

僕が心配していると突然悪寒が走る

 

【出久!!!!伏せろ!!!!】

 

僕はシンくんのいう通りにしゃがむ

 

すると僕の席の窓がブチ抜かれる

 

「あら?ここにいると思ったのに…」

 

【いるぜ!!!】

 

俺たちはしゃがんだ瞬間ヴェノムになり攻めてきた桃色の奴の顔を殴ろうとするが避けられる

 

「危ないわね…ヴェノム」

 

【おまえは誰だ?なんで俺たちの名前を知ってる!!】

 

「私の名前はアゴニー、ライオットの仲間よ」

 

ライオットの…?てことはこいつも…!!

 

「さっそくだけど……あなたはここで死ぬのよ!ヴェノム!!!」

 

アゴニーは指先を鋭くして俺に襲いかかってくる

 

だがそれをグラントリノが蹴りを入れて止める

 

「緑谷!シン!!無事か!!」

 

【当たり前だ!!こんなのに負けるかよ!!】

 

「こんなのってひどいわね!」

 

「とりあえずおまえは避難誘導を頼む!この桃色野郎は俺が…」

 

またも新幹線を突き抜ける

 

今度は白い肌の脳みそが丸見えのやつとそいつにやられているヒーロー

 

俺たちとグラントリノがそちらに気を向けた瞬間、アゴニーは俺たちを蜘蛛の糸で縛り上げ外に連れ出す

 

「隙あり!!!」

 

【ヌワァッ!?】

 

「緑谷!シン!」

 

【グラントリノ!!あの白いのは任せた!俺はアゴニーを倒す!!】

 

「わかっとる!そのためにおまえに個性の使用許可を出す!死ぬなよ!」

 

 

 

 

 

 

〜その頃、とある路地裏〜

 

 

「インゲニウム…ハァ…兄弟か…」

 

「ぐっ……」

 

「やつは伝聞のために生かした…おまえは弱いな…」

 

そこにいたのは動けなくなったヒーローと飯田、それにヒーロー殺し

 

「お前も…お前の兄も弱い…なんでかわかるか?それはお前らが偽物だからだ」

 

「黙れ…黙れ悪党!!お前が兄さんを潰していい理由なんてないんだ!!兄さんは僕のヒーローだ!!僕に夢を抱かせてくれた!立派なヒーローだったんだ!!お前を……殺してやる!!」

 

「ハァ…目先の憎しみに捉われ私欲を満たそうなど…ヒーローから最も遠い行いだ、だから死ぬんだ」

 

ヒーロー殺しは刀についた飯田の血を舐める

 

すると飯田は金縛りにあったように動けなくなる

 

「じゃあな、正しき社会への供も…」

 

ヒーロー殺しの首に突然緑の尻尾が巻きつく

 

「ぐっ!?」

 

そしてその尻尾はヒーロー殺しの首を絞めたまま空中に引っ張り上げる

 

「おいおい…!何楽しそうなことしてんだ?ヒーロー殺しとやら!」

 

「誰だ…!貴様は!!」

 

「俺かぁ?俺はスコーピオン!お前の血をもらいにきた!」

 

「敵か…!フンッ!!」

 

ヒーロー殺しはスコーピオンの腹を蹴り尻尾から逃れる

 

「異形型の個性…。ハァ…そこからさらに鎧を着た感じか?」

 

「さぁな!それより血をよこせ!オットーの研究にいるんだよ!!」

 

スコーピオンは長い尻尾でヒーロー殺しを攻撃し続けるがヒーロー殺しはそれをうまく避ける

そして長い刀でスコーピオンの頰を少し切りつける

 

「おっと…惜しかったな!ちょっと切れたくらいだ!!」

 

「充分だ…ハァ」

 

ヒーロー殺しが刀についた血を舐めるとスコーピオンは膝から崩れ落ちる

 

「なっ!?動けんっ!!!」

 

「お前のようにいたずらに力を振りまく犯罪者も…粛清対象だ」

 

「た、頼む…助けてくれェ…頼むぅ…!!」

 

「命乞いか…死ね」

 

ドスッ………

 

「……くくくっ!あーっはははは!バカだなヒーロー殺し!!」

 

「な…なんだと……!?俺はお前の血を舐めたはず…!」

 

「俺のこの尻尾は個性じゃない!これは科学の力だ!!それと…お前の能力はわかってたからな、その血は俺のじゃない!」

 

スコーピオンはヘルメットを脱ぎ、顔をめくり始める

 

「これも科学の力だ、お前が舐めて喜んでたのは人口血液だ」

 

スコーピオンは一通りの説明をしてそのまま尻尾でヒーロー殺しを刺しまくったり地面に叩きつけたりする

 

「ぐっ……」

 

ヒーロー殺しが膝をつきながら地面に横たわる

 

「どうだ?俺の特製毒を食らった気分は…って聞こえてないか、血、もらってくぜ」

 

スコーピオンは注射でヒーロー殺しの血液を抜く

 

「さて…ミッションコンプリート、さっさと帰るか…」

 

「まて!ヒーロー殺しは生きてるのか!?」

 

「あぁそうか…ありがとうな教えてくれて、こいつはめんどくさそうだし殺しとこう」

 

飯田が叫ぶがスコーピオンには届かない

 

スコーピオンが尻尾の針でヒーロー殺しを突き刺そうとした瞬間、アゴニーが飛んできて阻まれる

 

 

 

 

 

 

「な、なんだぁ!?」

 

「くっ!おのれ…ヴェノム!!」

 

【なんだアゴニー!んなもんか?テメェの力は……って飯田くん!?それに…ヒーロー殺しまで!なんでこんなとこに!!?】

 

「緑谷くん!あそこにいるサソリには気をつけるんだ!あいつの尻尾は個性じゃない!」

 

個性じゃないのにあんな立派な尻尾生えてんのか…

 

「アゴニーか?」

 

「なんで私の名前を…?」

 

「そんなことはどうだっていい!それよりお前はあいつと戦ってるんだろ?手を貸すぜ…そのかわりあいつの主の死体は俺がもらうぜ」

 

「……なら私はシンビオートを貰うわ、足を引っ張らないでね」

 

まずいな…なんか手を組みやがった

 

スコーピオンは下から尻尾で、アゴニーはウェブを使って上から攻撃をしてくる

 

俺たちはどっちも避けウェブでアゴニーを地面に叩きつける

 

「おいおい!アゴニーだけじゃダメだろ!!?」

 

【お前1人ぐらい余裕なんだよ!マック・ガーガン!!】

 

あれ…?なんだ今の…

 

「!??お前記憶消えてるんじゃねぇのか!?」

 

後ろに引いたスコーピオンをスイングして蹴り飛ばす

 

【なんだ…?今の名前は誰の…?】

 

「今よ、サソリ!!動きが止まってる!!」

 

「……チッ!殺すのはやめだ!生け捕りにする!!」

 

「はぁ!?殺すんじゃないの!?今ここで!」

 

「それはあいつの記憶が消えてたらの話だ!記憶が消えてないなら仲間に引き込む!!」

 

前でアゴニーとサソリが喧嘩している

 

俺たちはまずアゴニーの顔を殴り飛ばし地面に貼り付ける

 

そのあとサソリが首を掴んで刺そうとしてくる

 

「おいヴェノム!記憶があるのか!ないのか!はっきりしやがれ!!」

 

【うるせぇ!しらねぇよ!ワンフォーオール!フルカウル!!】

 

俺たちはサソリの手を掴み腹に思いっきりパンチを決めたあと空中でコンボを決める

 

戦っていくたびに何かを思い出している感じになる

この戦い方も…そしてこのサソリも……

 

「ぐぁあ!!」

 

サソリを地面に叩きつけたり抑える

 

尻尾も丁寧にウェブで貼り付け動けなくする

 

そして僕らはヴェノムから戻りグラントリノにメールと位置情報を送る

 

「はぁ…はぁ…」

 

【ヴェノム状態でのフルカウル、威力もさらに上がって上々だな!】

 

「おい!ヴェノム!記憶があるんだろ?なら俺にとりつけ!また暴れられるぞ!」

 

さっきから何を言ってるんだこの人は…?

 

シンくんを知ってる?アゴニーとは仲間ではなさそうだし……

 

「シンくん…この人知ってる?」

 

【しらねぇよこんなやつ!】

 

「しらねぇ?じゃあなんで俺の名前を知っている?そしてあの戦い方…()()()の戦い方そっくりだ!記憶がないフリをしてるんじゃないのか!?」

 

【あぁ!?お前黙ってろ、もうすぐプロヒーローが警察連れて来るから…】

 

「そうか…だが残念!俺にも迎えがきた!」

 

「え?」

 

【出久!ヴェノムに】

 

「オセェよ!」

 

その瞬間、僕たちの体に電撃と衝撃が走り吹っ飛ぶ

 

「がぅう!!!!」

 

僕らは路地裏から吹っ飛ばされ向かいの建物に突っ込む

 

「遅えぞショッカー!さっさと迎えに来いよ!」

 

「悪かったなスコーピオン、火事場泥棒というのをしていた」

 

「ま、まて……」

 

僕の声は届かずショッカーと名乗る男とスコーピオンがマンホールのふたを開け逃げていった

 

【出久、ヴェノムになろう、それでアゴニーを連れてくぞ】

 

「うん…」

 

僕らは路地裏に戻り飯田くんとネイティブの様子を見てヒーロー殺し、アゴニーをウェブでさらに縛り上げて表通りに出る

 

「緑谷くん、大丈夫かい?」

 

【あぁ、無事だ。なんともねぇよ…手が今の俺たちはヴェノムだ】

 

「ごめんな2人とも…プロの俺が完全に足を引っ張った…」

 

「いや…ヒーロー殺しの個性…一対一で戦うのは厳しいですよ」

 

【さて、警察が来るのを待つしか…】

 

ズザッ

 

突然俺たちの背中が何かに切り裂かれる

 

【ぐぁああああ!!】

 

「アゴニーを返してもらうわよ、ヴェノム」

 

背中を押さえて振り向くとそこにいたのは赤と黄色の敵

 

「ついでにヒーロー殺しも貰うわよ」

 

【テメェは誰だ!!】

 

「私の名前は……スクリーム」

 




轟くんは続きで出します!!


感想、アドバイスあればお願いします!!


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18話 風を切る叫び、謎の機械

遅れました!!

テスト期間でなかなか書けませんでした……

ペースはこれから戻るので(多分)!!!!


 

 

「私の名前は…スクリーム」

 

【おいおい…俺たちのパクリは何人いるんだ?】

 

「パクリでも……あんたより強いかもしれないよ?ヴェノム」

 

【ご冗談!!飯田くん!ヒーロー殺しとアゴニーを連れて逃げろ!!!】

 

「ま、待て緑谷く」

 

俺たちはアゴニーを飯田に渡してワンフォーオール・フルカウルを発動させる

 

【アゴニーみたいに一発で倒しちまうかもしれねぇが……悪く思うなよ!!】

 

俺たちがスクリームに飛びかかる

 

しかしスクリームは全く動かない

 

諦める…訳ないよな…?

 

そしてスクリームの目の前まで来るがやっぱり攻撃してこない

 

【おい!なんで攻撃してこない!?】

 

「あんたに1発殴られとこうと思ってね、どれだけの力なのか知りたい」

 

【ならお望み通り!重い一撃入れてやるよ!!】

 

俺たちが大きく拳を振りかぶるがその前にスクリームが攻撃をする

 

「こんな挑発に乗るなんて…お子様ね!ヴェノム!!」

 

スクリームは俺の拳を掴み長い髪の毛で首や手を抑えてくる

 

【ぐぅ!!ガハッ!!】

 

突然の出来事に怯んでフルカウルが解けてしまう

 

「ふふふ…このまま絞め落としてあげようか?」

 

【ぐぐぐっ…調子に……乗んな!!】

 

フルカウルを再発動させてひっぱり返す

 

「っ!!思った以上に…!強い!!」

 

【当然だ!!テメェなんかに負けるかよ!!】

 

俺たちはそのままスクリームを振り回してビルの上から地面に叩きつける

 

【調子に乗ってる罰だ!】

 

「そうかもしれないわね…なら今から本気よ」

 

スクリームは髪の毛を前に出して構える

 

【それが本気か?髪の毛前に出すだけ?】

 

スクリームは複数の髪の毛で俺たちを攻撃してくる

 

なんだ…?さっきと変わらないはずなのに….

嫌な予感がする

 

俺たちは髪の毛を避ける

 

しかし反応が遅く少しだけかすってしまった

 

【ぐっ!】

 

少しかすってしまっただけなのにヴェノムの肉体が剥がれた

 

「ソニックナイフ…私たちの苦手な音を私は出せるの、それを髪に纏わせシンビオートの防御を0にすることが可能よ」

 

【チッ…厄介だ…!!】

 

「アゴニー!あんたいつまで寝てるの!?」

 

「もう起きてるわ、スクリーム」

 

そしていつの間にかアゴニーが抜けていた

 

【おい!飯田くんは!?ネイティブさんは!?】

 

「……ネイティブってのは変な服のやつ?そいつなら足を溶かしたわ、鎧くんは腕に少しかかってたくらいだから大丈夫よ」

 

【テメェ……!!!】

 

俺たちはスクリーム、アゴニーに飛びかかる

 

しかし2対1で、スクリームのソニックナイフを警戒しつつ戦うとなかなか動けない

 

「さっきまでの勢いはどうしたの!?」

 

アゴニーの野郎調子に乗りやがって!!

酸をバンバン吐いてきやがる!!!

 

そして俺たちは手にソニックナイフが刺さってしまう

 

【ぐぁああああ!!】

 

「これで終わりね」

 

アゴニーは酸を出そうとしスクリームは大量のソニックナイフで襲いかかってくる

 

「最後に言い残す言葉とかは?」

 

【………お前らの天敵が来たぞ】

 

「「は?」」

 

2人がそう言った瞬間、2人は炎に包まれた

 

「きゃあああ!!!」

 

「ぁああぁああ!!!」

 

2人は俺たちから離れ炎を消そうとしている

 

「悪りぃ緑谷、遅れた」

 

【1つ聞いていいか?なんでプロヒーローよりお前が来るのが早いんだ?】

 

「それが町中に」

 

「"敵がたくさん現れた"…よね?」

 

スクリームとアゴニーが少し焦げながらもそういう

 

「全ては私たちの作戦通りなのよ!」

 

「えぇ、この街には私たちの他にラッシャー、ライオット、ファージがきてる」

 

【それ全員俺たちみたいなやつなのか!?】

 

「えぇ、そうよ。そして……シニスターシックスもね」

 

シニスターシックス?なんだそれ?

 

「覚えてないのも当然よね、ここに来る前に記憶がなくなったもの、私も思い出したのは彼と会ってから」

 

「緑谷!話は捕まえてからだ!」

 

【あぁ!こいつらぶちのめしてやろうぜ!!】

 

俺たちと轟くんが弱ったスクリームとアゴニーに近づくと上から何かがやってくる

 

『おい、手こずりすぎだぞスクリーム』

 

「ごめんなさいね、なかなか強いものだから」

 

『お前はもう戻れ、ミッションコンプリートだ、引き続き敵連合のところに潜入してろ』

 

「わかったわ、後はよろしく…ウルトロン」

 

そう言ってスクリームとアゴニーは走り去る

 

【おい!待て!!】

 

俺たちは後を追いかけようとするがウルトロンというやつに止められる

 

『はぁ…脳筋2人の相手は骨が折れる』

 

そういうウルトロンを轟くんが一瞬で凍らせる

 

「ならそこで大人しくしてろ」

 

【轟くん…容赦ねぇな】

 

「当たり前だろ、それよりアジトの場所を吐かせよう」

 

【それもそうだな、さっさと吐かせて…】

 

俺たちが歩きながら近づき吐かせようとするといつもの悪寒がする

 

【轟くん!危ねぇ!!!】

 

俺たちは轟くんを庇い、振り返って走り出す

 

『自由ってやつは…♪楽しいもんだぜ…♪』

 

そしてウルトロンは爆発する

 

「自爆!?あいつ機械だったのか!?」

 

【あぁ…まさか自爆とは…】

 

「……!!おい緑谷!お前腕大丈夫なのか!?」

 

【ん?…うわぁ…イッテェ……】

 

俺たちの腕には鉄の破片がブッ刺さっていた

 

【それより轟くん、飯田くんたちのところに行くぞ、ネイティブさんがやばい!】

 

「……あぁ、わかった」

 

この後、俺たちはネイティブさんと飯田くんの元へ向かった

 

飯田くんの怪我は酷いものではなかったが

ネイティブさんは重症だった

 

左足の膝から下がなくなっており、右腕がぐちゃぐちゃ、左手首から下が少し形を残して溶けていた

 

ネイティブさんは……ヒーロー活動引退を余儀なくされた

 

この後僕らは病院に向かい2日間入院することになった

 

 

翌朝、警察の署長がきて個性を勝手に使ってしまったことを怒られそしてヒーロー殺し、スクリーム、アゴニーを止めていたことを感謝された

 

だがその間に僕らの周りで起きていたことは

とても酷いものだった

 

僕たちが戦っている間、僕らのもとに現れた機械の敵が倒した分を数えて20体、脳無3人現れ、プロヒーロー12名が重軽症を負っていた

 

エンデヴァー、グラントリノが参戦してなんとか倒せたらしい

 

【出久…日本やばいな】

 

「うん…オールマイトがいるのに今年はあり得ないくらい敵が現れるよね…」

 

僕とシンくんが喋っていると飯田くんが呼びかけてくる

 

「緑谷くん!これを見たまえ!!」

 

「どうしたの飯田くん…えっ?」

 

テレビに映っていたものは自爆した機械の敵(エイジオブウルトロンの本体by作者)を少しゴツくした感じの敵が映っていた

 

《やぁ、人間諸君。私の名前はウルトロン、先日保須市を襲った機械軍団はお気に召したかな?》

 

【なんだこいつ!】

 

「こいつが本体……」

 

《先日のは始まりにすぎない、ただのお遊びだ、しかし次に我々が現れる時は……この世界が滅びる前日だ……オールマイトとやら……我々を倒せるなら倒してみろ、貴様を捻り潰し我々が頂点に立つ》

 

そうしてテレビが消える

 

オールマイトへの宣戦布告

 

ウルトロンの謎の自信

 

 

 

僕らは予想もしていなかった

 

近いうちに……あんな大事件が起こるなんて

 




ちなみにシニスターシックスのメンバーはオリジナルです

Dr.オクトパス
バルチャー
スコーピオン
スクリーム(敵連合にスパイしてる)
ウルトロン
エレクトロ

そしてショッカーはシニスターシックスの使いっぱしり的な感じとなってます



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番外編 シニスターシックスの目的

今回のお話は正直に言って意味がわからなくなると思います

正直無理矢理感がありますがお許しください

それと急ぎ目に書いたので誤字や文がおかしな点があるかもしれないです


『おい、Dr.オクトパス』

 

「お、配信は終わったのか?ウルトロン」

 

『たった今な…それよりヴィブラニウムの量産はどうなっている?』

 

「今からその話をするところだ、シニスターシックスを皆集めてから話すからそこで待っていろ」

 

『もう全員揃っているが?』

 

ウルトロンが上を指差しDr.オクトパスが上を見るとそこにはエレクトロ 、スコーピオン、バルチャー がいる

 

「よぉ、ドクオク!」

「チッ、やっぱりバレてたか」

「さすがはアイアンマンとハルクが作った機械は高性能じゃな」

 

『そんなことはどうでもいい、早く降りてこい』

 

「……全員いるな?では今回の作戦についての話をする……ウルトロン、保須市でのヒーロー共の力はどうだった?」

 

『全員アベンジャーズよりも弱いな、だがエンデヴァーにグラントリノ、奴らはなかなか強い』

 

「そうか…」

 

『だがそれは量産型の私がただの鉄ので作られていたからだ…ヴィブラ二ウムであればなんともない』

 

「そうだ!俺たちのスーツもそろそろ限界に近いぜ!?」

 

「長いことメンテナンスを怠っていたからな…この間もヴェノムにやられたせいでヘルメットの調子が悪い!」

 

皆が不満を言う中…オクトパスはニヤリと笑う

 

「その問題はもう悩まなくてもいい、解決できる」

 

「なにっ!?」

 

Dr.オクトパスが後ろに行き電気をつける

 

『これは……?』

 

「これはヴィブラニウムを量産させる機械だ。しかしこれはな…」

 

「なんだよ!そんないいもんあるんならさっさと使っとけよ!」

 

「エレクトロ!話を遮るな!……これには欠点があってな、一定の量のヴィブラニウムを使わなければいけないんだ」

 

「その一定の量とはどのくらいなんじゃ?」

 

「……ウルトロンが入っても足りない」

 

「そんなら使えねぇじゃねぇか!テメェぶっ殺すぞ!!!」

 

スコーピオンが尻尾でゴミ箱や棚などを叩きつける

 

「まぁまて!そのために"この女"が必要なんだ…ウルトロン、お前はヴィブラニウムの分子構造を理解しているな?コンピュータを使って分子構造を書き出せ」

 

『ふん…容易いことだ』

 

ウルトロンは文句も何も言わずコンピュータの前に立ち文字がたくさん書かれた紙がコピー機から溢れ出す

 

「さて、ここからが本題だ…我々のスーツを新しくした後、ウルトロン軍団の4分の2の勢力を使ってとある場所で"騒ぎ"起こす」

 

「とある場所?どこだそこ?」

 

「神野区だ。ここをウルトロンの軍団を使って襲撃する、するとここには必ずオールマイトが現れる……その間にウルトロン、エレクトロ、バルチャー は次元に穴を開けライカーズ島にあるあの忌まわしいラフトに捕まっている仲間を連れ出す。私とショッカー、スコーピオンはタルタロスを攻撃する」

 

 

 

「話はだいたい掴めてきたぞ…ここでヴィブラニウムを大量生産し、ラフトにいるスーパーヴィランたち専用のスーツを与える」

 

 

 

「タルタロスを攻撃するのはなんでだ?」

 

「この世界の凶悪犯を解放するのだ、解放した後奴らを従え元の世界に戻りアベンジャーズや他のヒーローどもを根絶やしにする…そうすれば我らは2つの世界を手に入れることができる!!」

 

『その作戦はいつ開始するのだ?』

 

紙の束をまとめたウルトロンが聞く

 

「粗悪品でもいい…ウルトロン軍団を大量に生産させた後だ」

 

『粗悪品などは作らん、完璧な軍団を作ってやる…200…いや300体あれば十分か?』

 

「今いるウルトロンの軍団は…150体くらいか?」

 

「だったらすぐ終わるな」

 

「さぁ!この女だ。この女を攫うのは今日から6日後の夕方」

 

「だがオールマイトはどうする?力は見た限りだとハルクと互角…いやそれ以上の力を誇っていそうだぞ?」

 

「案ずるな、スクリームがいる」

 

「いや何でスクリームがいるから案ずるな?意味がわからんぞ?」

 

「スクリームの潜入しているところにはワープを使えるものがいる…そいつを使いターゲットを捕獲する」

 

Dr.オクトパスは壁に写真を貼る

 

「それって…雄英校のガキじゃねぇか」

 

「この女の個性は"生物以外ならなんでも生み出せる"個性だそうだ…しかし創り出すためには対象の分子構造まで把握していることが必要になる……」

 

『それでヴィブラニウムの分子構造を紙に写させたのか』

 

「その通りだ…今からできる限りスーツのメンテナンスを私とウルトロンでする!その間にお前たちはウルトロンの量産をしておけ!!」

 

 

Dr.オクトパスが壁に貼った写真

 

そこにはMOMO YAOYOROZUと書かれた付箋と写真が張り付いていた

 




どうでしたか?

アドバイスや感想を是非聞きたいのでお願いします!!

自分はマーベルが好きですがにわかなのでウルトロンなどの性格がよくわかってません




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19話 大事件 Part1

インフィニティウォー見てたらストームブレイカー超かっこいいなぁと思った鉄仮面です

そしてヴェノムのフィギュアがあったので衝動買いした鉄仮面です

明日も投稿します!!!


19話 大事件

 

職場体験が終わり4日後

 

僕らのいつも通りの学校生活に慣れ始めていた

 

「お前ら、席つけ」

 

あれ?今日はいつもより早い…

 

僕らは急いで席に座り姿勢を正す

 

「えー…今日の授業は4限までだ」

 

「「「えぇー!??」」」

 

「どうしてですか!?」

 

「雄英に犯行声明が送られてきてな、悪戯だとは思うが万が一ってながあるから生徒は4限終了後、速やかに帰宅だ」

 

【雄英に犯行声明ねぇ…】

 

「恐れ知らずだよね…すぐにバレちゃうよ」

 

 

その後、とくに何事もなく午前中はいつも通りだった

 

【なぁ出久…みんな犯行声明が来たってのにほのぼのしてるな…】

 

「うん、でもここにはオールマイトもいるしきっと大丈夫だよ」

 

【……相手はそれを知らないわけないよな?だったらオールマイトや他のヒーローをどうにか出来るからしてきたんじゃねぇか?】

 

「えっ…」

 

【俺たち…平和ボケしてんのかもな】

 

シンくんはそういうと体の中に入っていった

 

 

4限終了後、僕らは速やかに帰宅を促され下駄箱まで案内される

 

「やったなー早く帰れるー!」

 

「この後マック行って勉強しない?」

 

「いいよ!!」

 

そんな声が聞こえてくる

 

シンくんの言った通りなのかもしれない

みんなこれをただのいたずら電話だと思っている

ヒーローたちが…オールマイトがなんとかしてくれる

そう思い込んでいる

 

 

 

 

「ヒーローたちがたくさんいますわね…」

 

「雄英に犯行声明来てたものね…警戒態勢なのかしら?」

 

八百万と梅雨ちゃんが話していると隣から耳郎が話しかけてくる

 

「ねぇヤオモモ、飲み物買いに行く?」

 

「えぇ、構いませんわ。迎えには来なくてもいいと言っておいたので」

 

「ならお餅も買おう」

 

「私はマシュマロー!」

 

「お茶子ちゃん、透ちゃん、今日は勉強しに行くのよ?」

 

 

雄英1年A組の女子6人、今日は女子だけで勉強をする約束をしていた

 

「えぇー!女子だけだよー!恋の話とかしようよー!」

 

「あ!スーパーに行くならここでショートカットできるよ!」

 

麗日が指を指すとこには人気の少ない広い公園がある

ちなみにヒーローはいた

 

「麗日さんのお家はこの辺なのですか?」

 

「いやー学校の帰りとか特売してるときあるから…」

 

「へぇ…こんな公園あるんだ…」

 

「早く行きたいからしよう!!」

 

みんなでワイワイと公園を通っていると

前に突然人が現れ倒れる

 

「え!?大丈夫ですか!?」

 

芦戸が一番早く近づき

 

「公園の入り口にはヒーローが5名ほどいましたよね!?蛙吹さん!麗日さん!呼んできてください!」

 

「わかったわ!」

 

「君たちは…雄英の子かい…?」

 

「はい!そうですわ!待っていてください!今ヒーローを…」

 

「呼ばなくても結構だ…仲間がいる」

 

「え?」

 

するとその人の背中から腕のようなものが突然飛び出し芦戸、葉隠の首を掴む

 

「うっ!!」

 

「何っ!?」

 

「いや、騙してすまないな…」

 

「あなたまさか…敵!?」

 

「あぁそうだよ八百万さん、ちょっと付いてきてもらえるか?」

 

そう言った瞬間、耳郎が男の目に砂をかける

 

「うっ!!?」

 

「ヤオモモ!逃げて!ヒーローのいる方に!!」

 

「ですが…!」

 

「狙いはヤオモモなんだ!早く!!」

 

「ざんねーん、ヒーローはもういいねぇよ??」

 

後ろから麗日と蛙吹を連れ緑と黒が混ざった色をしている敵が現れる

 

「ごめん、八百万さん…」

 

蛙吹の方は気絶していたが麗日の方は意識を保っていた

 

「いいのか2人とも?このまま暴れればお友達は死ぬぜ?」

 

「くっ…!」

 

「……分かりましたわ、私はおとなしく着いて行きます。ですから友達を解放してください」

 

「そう言ってくれるのを待ってたぜ!」

 

バチッ!

 

八百万の首筋に痛みが走りそのまま倒れる

 

「ヤオモモ!!」

 

「ほら耳女、お前もだよ!」

 

バチッ

 

全員を気絶させウェブで縛る

 

「なぁ目的はこのヤオヨロズってのだけなんだろ?他の女はどうする?」

 

「……色々利用価値があるだろうから連れて行く」

 

「なぁ、この女どもを壊すのはダメなのか?」

 

「ファージ、落ち着け。この計画がうまくいけばなんでも壊せるぞ?」

 

「そうか、なら計画が終わるまで我慢する」

 

「ドクオク、お前演技下手すぎるだろ」

 

「そんなことはどうだっていい!スクリーム!黒霧とかいうやつを呼べ!」

 

「もう来てるよ」

 

ワープホールが現れその中に全員が入っていく

 

「第一フェーズ完了、第二フェーズに取り掛かるぞ!」

 

最後にDr.オクトパスが6人の女子全員を引きずりながらワープホールに入る

だがその直後、八百万が黒の袋をぽとっと落としていたことには気づかなかった

 

 

 

 

 

 

【出久!お前忘れ物するとか小学生とかじゃねぇんだからよ!確認しとけよ!】

 

「まさかヒーロー分析ノートを忘れるなんて思ってなかったよ!!」

 

僕は電車に乗る直前に大切なヒーロー分析ノートを忘れて取りに帰ってきている真っ最中

 

あれがないとヒーロー分析がかけない!

違うノートに書くわけにはいかないから!

新しい情報はすぐに書きたいんだ!

 

僕は下駄箱で急いで靴を履き替え許されるスピードで走った

 

「はぁ…!はぁ…!!あれ?なんで机の上に出てるんだ?確か机の中に入れたままだったと思うけど……」

 

僕はノートを開き1ページずつ確認する

 

とくに変わったところはないな…ん?

 

最後のページに何か字が書いてある

 

まだ全部書いてないのに…なんだろう…

 

僕は最後のページを開く

 

そこには赤色の字で

 

"You're weak, but I carry a strong"

 

と書いてあった

 

「ユア…ウィーク…お前たちは弱い?」

 

【後ろの文は…俺たちは強い?】

 

なんだろう…?誰かのいたずら?

 

【出久!さっさと帰るぞー!】

 

「あ、うん!」

 

僕たちはまた校門を出てトボトボと歩いている

 

【なぁ出久、ここ少し行ったところにに人通りが少ない公園あるよな?】

 

「うん…それがどうしたの?」

 

【個性の特訓して帰ろうぜ?どうせ時間はたんまりあるしよ!】

 

でも早く帰らないとお母さんが心配…って大丈夫か

それに慣らしておかないとな…オールマイトとの約束のためにも!

 

「うん!行こう!」

 

【そうと決まれば急ぐぞ出久!】

 

 

 

 

 

「ふぅ…着いた」

 

【よし!早速フルカウルに…おい出久】

 

「ん?どうしたのシンくん」

 

【あれってよ、麗日のに似てねぇか?】

 

僕らは落ちていたピンクの携帯に近づき拾い上げる

 

「これ…麗日さんのガラケーだよ、間違いない」

 

【なんでこんなとこに?】

 

「わかんない……」

 

「……け…れ……」

 

何かが聞こえる

 

僕らは戦闘態勢に入りながら声の聞こえる方にそろりそろりと近づいていく

 

「た…助けてくれ…いてぇよ…」

 

「嘘だろ……」

 

そこにはヒーローが4名…そしてヒーローだったであろう肉片が細切れになっていた

 

生きているのはおそらく2名…後の2名は頭、胸に無数の切り傷、そして黒焦げた跡

 

「うっ…」

 

僕は吐いてしまったがすぐに雄英のヒーローと警察、救急車に電話をかける

 

「……!!!麗日さんは…何かに巻き込まれたのか!?」

 

【可能性は大いにある、公園内を見てみるぞ!!】

 

僕らは公園の中を進み麗日さんがいないかくまなく探す

 

「ん…?あれなんだろう…」

 

僕らは落ちていた黒い物体を草むらで見つける

 

【袋?なんでこんなもんが…】

 

袋を開けて中を見るとボイスレコーダーと何やらデバイスが出てきた

 

「ボイスレコーダー…?」

 

【再生できるか?】

 

「うん…」

 

ザザッ…

 

 

『ヤオモモ!逃げて!ヒーローのいる方に!!』

 

『ですが…』

 

この声…耳郎さんと八百万さん!?

 

『狙いはヤオモモなんだ!早く!!』

 

『ざんねーん、ヒーローはもういいねぇよ』

 

『ごめん、八百万さん…』

 

『いいのか2人とも?このまま暴れればお友達は死ぬぜ?』

 

『くっ…!』

 

『……分かりましたわ、私はおとなしく連れて行きます、ですから友達を解放してください』

 

『そう言ってくれるのを待ってたぜ!』

 

バチッ!

 

ドサッという音が聞こえた

ここで八百万さんは倒れたんだ…

 

『ヤオモモ!!』

 

『ほら耳女、お前もだよ!』

 

バチッ

 

【おい!なんでこんな聞こえづらくなってんだ?】

 

「多分電気の個性を持っている奴が来たんだよ……」

 

『なぁ目的はこ………ヨロズって……なんだろ?他の女はどうする?』

 

『……色々利用価値が…だろう…………て行く』

 

 

ここからは音が聞こえなかった…

 

だが最後の言葉はうっすらと聞こえた

 

 

「第一フェ…ズ、第……ェー……取り……るぞ!」

 

 

「……連れ去られたんだ…ここで……」

 

【チッ!出久!デバイスあるだろ!?それで追いかけるぞ!!】

 

「ダメだよ!個性を使ったら…」

 

【ヴェノムなら個性じゃねぇ!それに仲間がやばいなら行くしかねぇだろ!!】

 

「……そうだね、行こう!」

 

僕らは麗日さんの携帯、それに八百万さんの残したヒントを握りしめて助けに行くことを決意した




遂に"あいつ"が動き出します

感想、アドバイスがあればお願いします!

なるべく返信します!!



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20話 大事件Part2

前回のお話の最後に書いたあの文は忘れてください…

うまい話が浮かばなかったので一回書き直しました

それとシニスターの野望は次の次くらいで終わりと言いましたがあれも撤回します

ごめんなさい…


「よし…ここに携帯をおいて行って…場所がわかったらかける!」

 

【よし!行くぞ!!】

 

僕らはヴェノムに変身しフルカウルを発動させて麗日さんたちを探しに行った

 

 

【まさか電車にのらねぇといけない距離だとはな】

 

ヴェノムの巨体で新幹線に乗り席で分離する

 

デバイスの示す場所は神奈川県川崎市海野区

 

*適当に作りました!by作者

 

携帯でいろいろ調べているとここには使われなくなった工場がたくさんあるそうだ

 

取り壊されるはずだったらしいけど最近になって誰かに買われたらしい

 

【場所がわかったな…】

 

「うん、駅に降りたらヒーローに電話をかけよう」

 

 

 

 

「こ…ここが敵の根城…」

 

【ザ・アジトって感じだな、さぁ!変身するぞ!】

 

「うん!」

 

僕らは工場の前でヴェノムに変身しウェブで天井に登る

 

【おっと…電話しねぇと】

 

俺たちは携帯を取り出し麗日さんの携帯に電話をかける

 

『はい…』

 

「おっ、出た。神奈川県川崎市海野区に敵がいる。そこに連れ去られた雄英生が…麗日さんがいる」

 

『なっ…!?その声…緑谷少年!?』

 

【あ?オールマイトか?】

 

『今はヴェノムのようだね…今すぐそこから離れるんだ、今我々ヒーローが向かっている』

 

【わかった…なら俺はボイスレコーダーであいつらの会話を録音する】

 

『危険だぞ!!!!今すぐにやめるんだ!!』

 

【……みんなが…そこにいるんだ!せめてこれだけでもさせてくれ!】

 

『…わかった、だが危険を察知したらすぐに逃げるんだ!いいね!?』

 

【あぁ、わかった】

 

俺たちは携帯を切り天井横のダクトから中に入る

 

 

 

 

 

「さぁ作ってくれ、八百万。」

 

「…お断りしますわ」

 

「はぁ!?この状況で断るのか!?ばかかよこの女!」

 

『おい、さっさと作らせるためにこいつらを連れてきたんじゃないのか?』

 

そう言ってウルトロンは女5人を引きずってくる

 

「皆さん!」

 

「ほら…どうする?お前がこれ作らなきゃこの女たちが死ぬぜ?」

 

スコーピオンは尻尾の針を耳郎の首に近づける

 

【チッ…八百万さん以外猿轡されてるな…】

 

「これだけじゃ物足りねえか?なら…エレクトロ、ウルトロン」

 

スコーピオンが名前を呼ぶとエレクトロは麗日さんところに、ウルトロンは芦戸さんのところに近づく

 

「ごめんな?あの女がヴィブラニウム作ってくれないから君たちは死ぬんだ」

 

バチバチバチッ!!

 

麗日さんの顔の前に電気を出し少しずつ近づけていく

 

「恨むなら…彼女を恨むんだな』

 

ウルトロンは芦戸さんの首をがっしりと掴む

 

そして少しずつ力を入れていく

 

『ほら…早く作れ、じゃないと3人死ぬぞ?』

 

3人とも怯えて震えている

 

「さぁ!早く!!!作れ!!!」

 

「……わかりましたわ…ですから…やめてください…お願いします…」

 

「それでいい…さぁ早く作れ!」

 

背中から鉄の腕が生えた男が何やら大量の紙を見せる

 

そして八百万さんはそれを読み始めた

 

【隙がねぇ…後ろにはスコーピオン、バルチャー 、エレクトロ…戦わずに全員を連れて逃げる方法……】

 

「無いよそんなの」

 

覗き込んでいた隙間からいきなりスクリームが覗き込んできて俺たちを引きずり落とし外へと放り出す

 

【ぐぁ!!!】

 

 

「な!?ヴェノムか!?」

 

「チッ!ウルトロンとドクオクはその女ども見てろ!俺とスクリーム、バルチャーとスコーピオンでこいつを殺す!!」

 

そういうと4人が近づいてくる

 

【オールマイト、ごめん約束破るわ……やってやるよ…!ワンフォーオール・フルカウル!!常時10%!!!】

 

まず最初にスコーピオンが尻尾で俺たちのことを叩こうとするがそれを素早く避けウェブを使って引き倒す

 

「ぐぅあ!!!」

 

【スコーピオン!前より動きが鈍いぞ!!】

 

そのままスコーピオンを振り回し空を飛ぶバルチャー に叩きつけ2人を塀に貼り付ける

 

【早速2人減ったぞ?残りもこのままぶっ飛ばしてやる!!】

 

「スクリーム!ソニックナイフ使え!!!」

 

「言われなくてもわかってるわよ!!」

 

エレクトロは電気を使って周りのコンテナをぶつけてくる

 

だが俺たちはその隙間をくぐり抜けドロップキックをする

 

エレクトロは踏ん張り電気を放出させる

俺たちは後ろに下がってウェブで目潰しをする

 

どんな個性だ…?上鳴くんみたいな感じじゃ無い…電気を操る個性か?

 

「テメェいつからあの蜘蛛野郎と一緒になった!?」

 

【あぁ!?誰だよ!?】

 

「こいつは覚えてないのよエレクトロ!!」

 

「なら俺の電気で記憶を戻してやるよ!!!!」

 

【お断りだよ!!!!】

 

エレクトロとスクリームが一直線に並んでいるところを見つけ

両手からウェブを出してパチンコのように2人の元へ飛んでいく

 

「ぐっ!?」「がっはぁああ!!」

 

そのまま2人を巻き込み壁をぶち抜く

 

【はぁ…ふぅ…おら!4人はお眠りしてるよ!あとはお前らだけだ!えーっと…ウルトロンと…ドクオク?】

 

「Dr.オクトパスだ、ヴェノム」

 

【どうでもいい!!さっさとみんなを返せ!】

 

『はぁ…Dr.オクトパス、倒れている4人を連れて逃げろ』

 

「しかしこの機械はどうする!!」

 

『私が新しいのを作る…ヴィブラニウムはもういつでも量産できるからな』

 

「く…あぁわかった」

 

『任せろ』

 

ウルトロンは手のひらを俺たちに向けビームを放ってくる

 

【飛び道具かよ!!】

 

俺たちは何とか避けているが気を抜けばすぐにでも当たるだろう

 

油断しないようにしねぇと!

 

『ちょこまかちょこまかと…おいヴェノム!これならどうだ!!』

 

 

ウルトロンは俺たちから離れたところにいる麗日さんたちを狙ってビームを放つ

 

俺たちはみんなの盾になりビームに当たる

 

【うぐっ!!】

 

「緑谷…さん…」

 

【安心しろ!今ヒーローが来る!】

 

でもなんでだ?遅すぎるだろ!!なんでこんなに時間がかかってんだ!?

 

 

 

 

ヒーローが遅れている理由、それは至る所で現れた赤色の謎の生き物に手こずっていたからだ

 

「くっ!なんだこの量は!!!!」

 

「銃弾が効かない…!オールマイト!」

 

パァン!!!!

 

オールマイトの後ろにいた赤色の生物に向けて発砲するが一瞬ひるむだけ

 

「SMASH!!!」

 

くっ!緑谷少年の元に早く行かねばならんのに!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「なんだこの敵は!!どこから湧いて出ているんだ!?」

 

「先輩!そんなこと言ってる場合じゃないですよ!ここら辺は片付いたから向こうに…」

 

「Mt.レディ!足元に!」

 

「まだ1人残ってた!!でも!すぐに終わ」

 

「終わるのはお前だ!デカ女!」

 

その時、Mt.レディの足に赤い糸のようなものが巻きつく

 

バランスを崩したMt.レディは転びそのまま押さえつけられる

 

「俺たちの方がこのデカ女より強い!そこの木のやつはどうかなぁ!?」

 

「くっ!貴様…先ほどの奴らとは違うな…貴様が本体か?名を名乗れ!」

 

「名を名乗れェ?名前を聞くときは自分から名乗るのが礼儀だって聞いたんだが?」

 

俺は赤い敵に近づき必殺技を放つ

 

「先制必縛…ウルシ鎖牢!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい?こんなもん?あれ必殺技か?弱すぎ」

 

「ぐ…ごふっ…」

 

「先輩!!」

 

「黙れデカ女、俺たちはこいつと喋ってんだよ」

 

小さくなったMt.レディの口を掴み、シンリンカムイの足を掴みながら何度も叩きつける

 

「貴様なんて…オールマイトが来れば…」

 

「……人任せか?自分じゃ何もできないのか?弱いなぁ。まぁいい…死ね」

 

シンリンカムイが思いっきり地面に叩きつけられる瞬間

 

赤い敵は何かに吹き飛ばされる

 

「うおっ!!!?」

 

シンリンカムイを奪われバランスを崩す

 

「あんたがオールマイトか?」

 

「貴様は何者だ!!」

 

後ろからはゾロゾロとヒーローが集まってくる

 

「こりゃ勝てねぇな、逃げるか」

 

「待て!!!」

 

「名前なら教えてやるよ!俺たちの名前はカーネイジ!オールマイト!あんたにはまた会いに行くぜ?」

 

カーネイジはマンホールを開ける

 

「逃すか!!!」

 

「おい!追ってきていいのか?1人で頑張ってるお前の生徒が死ぬぜ?お前が来ると信じ待ってたのに…いつまで経ってもこねぇから敵に襲われてるぞ?」

 

「緑谷少年…!!!」

 

「じゃあな!ヒーロー!!!」

 

 

「皆!カーネイジを追いかけてくれ!私は攫われた生徒の元へ行く!」

 

オールマイトが全速力で廃工場のあるところへ向かう

 

 

 

【ぐっ…はぁ…はぁ…】

 

人間は判断ミスというものがチラホラある

 

しかしウルトロンは機械だ

 

俺たちの弱点を的確に突いてくる

 

『終わりだな、ヴェノム』

 

正直もう気を失いそうだ

 

ヴェノムの状態が解除され緑谷とシンくんに分かれる

 

「シンくん!?大丈夫!?」

 

 

 

辺りが真っ暗になる

 

 

 

あれ?ここはどこだ?

 

確か…俺たちは…ウルトロンにやられかけて…

 

「ヴェノム」

 

誰だ!?

 

「君の力はそんなもんじゃないだろう?僕が一番知ってるよ」

 

お前は誰だ?俺の何を知ってる?

 

金髪の男は俺の話を無視して話し続ける

 

「さぁ、早く起きろヴェノム。ウルトロンを倒すんだ」

 

 

「シンくん!!」

 

【……行くぞ出久】

 

「えっ!?大丈夫なの?」

 

【あぁ、今…なんか懐かしい感じのやつにあった気がするんだ、それに今ならやれる気がする!】

 

「なら…いくよ!!」

 

ヴェノムになりウルトロンに突っ込む

 

『ふん、懲りない奴だな…』

 

ウルトロンがビームを放ってくる

 

しかし俺たちは高くジャンプし腕を伸ばす

 

『なっ…!?』

 

そのままヴェノムは体から触手のようなものを生やしウルトロンの首、足、手を確実に抑える

 

『こんなもので私を止めたつもりか!?ヴェノム!!』

 

通常のヴェノムであればウルトロンは壊れるはずがなかった

 

だがフルカウル常時15%の力を解放させウルトロンの両腕両足を引きちぎる

 

【…はぁ…!!これでテメェは動けねぇぞ、ウルトロン】

 

『あぁそうだな…だがタダでは"この体"は捨てん!!』

 

ウルトロンが光り始める

 

俺たちは八百万さんたちを掴み壁を壊して海の中へ入る

 

すると上では大爆発が起き海の中でも衝撃が伝わってきた

 

【ぶはっ…みんな、待ってろ今陸に上がるから……】

 

ヴェノムの状態から元に戻りみんなを陸に上げてウェブを解く

 

「み、緑谷ぁ…」

 

みんなは泣き始めてしまう

 

「無事で…よかった…」

 

「緑谷さん…本当にありがとうございます…」

 

【八百万、お前は今から病院だ…他のみんなも怪我とかねぇか?あったら今救急車呼ぶぞ、出久が】

 

「…そうだ…ヒーローたちは…?」

 

【オールマイト…何してんだろうな…】

 

「……み、緑谷!後ろ!!」

 

「えっ?」

 

ザシュッ

 

僕の脇腹に何かが刺さり血が溢れ出す

 

後ろを振り向くと頭がなくなり体も半分壊れたウルトロンが鉄の棒を刺していた

 

【ウルトロン…テメェ…!!】

 

ここで僕らは意識を失い倒れてしまった

 

その後僕らはみんなと一緒に病院に運ばれ手術をした

 

奇跡的に内臓を少しかすったくらいで済んでいたらしい

 




金髪の男の人は元主のあの人です

土曜日に投稿できたらします!

アドバイス、感想があればお願いします!!!


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21話 林間合宿について/なぜか分離

僕はこの作品を息抜きで書いていたつもりでした…

ですが…ですがまた新しい小説を書きたがっています…!!

ふと思いついた話を書きたくなる時って…ありません?

ということで試しに書いて明日投稿してみます

詳しいことは活動報告で出しますのでよかったら見てください


世の中は今、雄英を批難している

 

その理由は3つある

 

1つ目は怪我人は居なかったものの敵の侵入を防げなかったため

 

2つ目は雄英生徒6人を連れ去られた挙句、男子生徒1人が怪我を負ってしまったから

 

3つ目はオールマイトが雄英にいながら2つ目を防ぐことが出来なかったからだ

 

そのせいで雄英は春の4倍近くの数のマスコミが押し寄せている

 

オールマイト、相澤先生、校長は会見を開きテレビの前で謝罪した

 

その3日後僕のもとに事情聴取しに警察の人が2人きた

 

 

「なるほど…雄英生徒6人を攫ったのはDr.オクトパス、エレクトロ、バルチャー 、ウルトロン、スクリーム、スコーピオンという敵たち…チームアップしているのか…厄介だな」

 

「それに何か不思議な鉱石、それに機械を持っていました…でも機械の方は爆発で壊れたはずです」

 

【あいつら機械を失った…だからまた同じ機械を作るためにどこかに隠れる筈だ】

 

「なるほどね…あぁそれとウルトロンの残骸はこちらで回収したよ…君があそこで食い止めてくれてなかったらどうなっていたか…」

 

「でも….僕らはルールを破ってしまいました…いくら人を守る為とはいえ…」

 

「あぁ…でもね」

 

刑事さんが何か言おうとした瞬間、病室の扉が開かれる

 

「デクくん!お見舞いにき…あれ?取り込み中だった?」

 

そこにきたのは麗日さん

 

「麗日さん、ごめんもう少しだけ待って」

 

「うん、ごめんね」

 

扉が閉まり話が続けられる

 

「君は確かにルールを守らなかった…だけどね、あの場には君と敵、そして人質以外誰もいなかったんだ」

 

「えっ?そんなはず…だって昼ですよ?」

 

「横浜市海野区ではないが隣の区でテロが起きたんだ」

 

て、テロ?

 

「謎の敵…カーネイジ1人によるテロだがね」

 

「カー…ネイジ…たった1人で…?」

 

「あぁ、他の人を操り騒ぎを起こすだけ起こして逃げていった」

 

「何がしたかったんですか?」

 

「わからない…ただ暴れたいだけ…だという可能性だってある」

 

「それで…僕の処罰は…?」

 

「これもまた保須事件同様、人がいなかった為もみ消すことができる…今回は処罰なし」

 

【俺らは2回目だったのにまた何もなし?】

 

「最初はあったさ、でもね1-A組女子たち、それに先生方が頭を下げてきたのさ」

 

そんな…

 

「では…僕はそろそろお邪魔するよ、外の友達をいつまでも待たせておくわけにはいかないからね」

 

そう言って刑事さんは病室から出て行った

 

そして入れ替わりに麗日さんが入ってくる

 

「デクくん…あの時はありがとね」

 

「いや…あの時ヘマしていたら…みんな死んでしまっていたかもしれない…大人しくヒーローが来るのを」

 

パンと顔を両手のひらで挟まれた

 

「そこは"どういたしまして"でしょ!」

 

【麗日の言う通りだ、間違ったことはしたけど救えたんだから素直に礼を受け取れ】

 

「……うん」

 

この後クラスのみんなも来てくれた

 

僕は…本当に……良いクラスと友達を持ったな…

 

 

 

 

 

翌日

 

僕らは無事に退院し学校に入った

 

「緑谷!お前大丈夫か!?」

 

「あ、うんありがとう切島くん…」

 

クラスのかっちゃん以外のみんなが集まってきてくれる

 

「怪我とかもう良いのか?腹刺されたんだろ!?」

 

「シンくんの治癒能力もあって大丈夫だよ」

 

「おいお前ら席につけ、何してんだ」

 

相変わらず5分前行動の相澤先生

 

今日はみんな座らずに相澤先生に

 

「「「緑谷の話聞いてたんすよ!」」」

 

と声を大にして言う

 

「……そうか、だがその話は後にしろ。話さないといけないことがある」

 

みんなはササッと席に着く

 

「まずは林間合宿についてだ、八百万たちが襲われたのもあって例年使わせてもらっている合宿場をキャンセルして別の場所にすることにした、場所は当日まで明かさないことにする」

 

「林間合宿ー!!」

 

「どんなところになるんだろな!」

 

「海とかあってほしいなぁ」

 

【遊びに行くわけじゃねぇだろ】

 

「水着」

 

【欲望にストレートすぎるぞ】

 

「ただしだ、期末テストで筆記、もしくは実技で赤点を取った奴は学校で補修地獄だ」

 

「「頑張ろうぜお前ら!!!!」」

 

「女子たち!赤点取るなよ!!」

 

【なぁ出久、勉強大丈夫か?】

 

「うん、時々つまずくところとかあるけどね」

 

【頑張れよ?書く方に関しては俺は手助けできないし】

 

確かにそうだ…筆記に関しては僕が頑張らないと……

 

 

 

 

放課後の帰り道

 

【なぁ出久よ…俺は食事を必要としねぇ】

 

「え?どうしたのいきなり…」

 

【あの"ラーメン"ってのが美味そうだ】

 

え?

 

僕は完全にフリーズしてしまう

 

【ヴェノムになってたべるのもいいが…腹がいっぱいになるって感じを堪能しみたいんだ】

 

これがシンくんの夢…?

 

なんかしょぼい…

 

【って思ってんのか?】

 

「えっ!!?」

 

【お前と俺は一心同体だ!!思ってることなんてお見通しに決まってんだよ!!!】

 

シンくんが僕の手に纏わりつきその手で僕の顔をつねる

 

「い、いひゃい!ごへん!!」

 

ドンッ

 

「あっ…すいません」

 

「い、いえ大丈夫ですよ」

 

僕とぶつかった人は頭を下げあい、反対の方向に歩き始める

 

「シンくんのせいでぶつかったじゃないか!」

 

【出久がバカにするからだ!】

 

 

この後僕らは家に帰った後すぐに勉強に取り掛かりご飯を食べずに寝てしまう

 

そして翌朝

 

【おい出久、朝だ起きろ】

 

ゆさゆさとシンくんが揺らしてくる

 

「ん…おはようシンくん…え!?」

 

僕の後ろにいたのはヴェノム

 

【なんでかお前と分離してるのにヴェノムだ】

 

「え、ぇええええええ!?」

 

【なんでだ?】

 

「僕が聞きたいよ!!!!」

 

この後朝ごはんを食べ急いで学校に向かった

 




最後のあれはこんなのを書いてみたいなぁと前から思っていたお話です

あとぶつかった人の個性でこうなりました


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番外編 やらかしトガちゃん、トゥワイスくん

まだ最新小説はできてません!

なので少し少なめの番外編を書かせてもらいました!!




 

 

とある工場

 

「ねぇねぇタコさん、この機械はなんですか?」

 

「絶対に触るな!それはお前らが扱えるものじゃないからな!」

 

「なんだなんだ?ずいぶんケチクセェな!気前がいいじゃないか」

 

「とりあえず触るな!……なんだショッカー!……わかった、今そちらに向かう。いいかお前らそれを触るんじゃないぞ!!」

 

そう言ってDr.オクトパスは工場から出て行く

 

「……ねぇねぇ仁くん、ここにはシニスターシックスいないよね?」

 

「あぁトガちゃん、あいつらはいないぜ?いるね!!」

 

「なら…この機械触ってみたいです」

 

「俺はそんなことしないぜ、よし!しよう!!」

 

そう言って2人はおもむろに緑と青に光る石の入った機械を触り始める

 

「なかなか動かないですね?」

 

「んー…ここ押してみようぜ」

 

ポチッ

 

すると機械はブゥーンという不思議な音を立てて動き始めた

 

ガタガタとあたりのものが揺れそこには人が通れるくらいの穴が開く

 

「な、なんだ?これ」

 

「わからないです、閉じましょう仁くん」

 

「やだね!任せろ」

 

トゥワイスは下のボタンを押して止めようとするが全然止まらない

 

むしろ勢いが増していく

 

「ウルトロンのボディ完成まであと少し……おい!貴様ら何をしてるんだ!!」

 

Dr.オクトパスが急いで機械を止めにはいる

 

6本の腕を駆使してなんとか機械は動きを止める

 

「貴様ら!これは次元に穴をあける装置だ!!」

 

「へぇーそんな装置あるんですか」

 

「事の重大さに気づいてないようだから説明してやる!あの穴がずっと出たままだと俺たちの世界にいたヒーローがこちらの世界にやってくる!そうなれば作戦は全てパァだ!」

 

「おいおいそんなに怒るなって、大丈夫だよ!大丈夫じゃねぇよな!」

 

「くっ…貴様らここから出て行け!そしてオールフォーワンに日本中を調べさせろ!」

 

「なぜです?」

 

「俺たちの世界のヒーローが来てるか確かめるためだ!!」

 

「わかった、その人物はどんなやつなんだ?」

 

「……赤いタイツで背中と胸に蜘蛛のマークが書いてあるやつ、赤い機械のやつ、青色のスーツと丸い星の入った盾を持ったやつ、緑の肌をしたやつ、大きな斧を持っているやつだ!今はこれだけで良い!」

 

Dr.オクトパスは少し焦っていたがその直後少しにやける

 

なぜなら今奴らが来ても倒せるかもしれないから

 

ヴィブラニウムを大量生産し、それでアダマンチウムを量産させる

 

そしてスーツの性能や耐久性を新しくすれば奴らに勝てないわけがない

 

「……今に見ていろスパイダーマン、アベンジャーズ…犯罪者たちを連れてお前たちを殺してやる!!」

 

 

 

 

 

だがDr.オクトパスは知らない

この世界に…自分たちにとって厄介な奴らが来たことを

 

 

「いってて…なんだ?確かニューヨークにいたはずなのに変な穴に吸い込まれて…」

 

 

 

 

 

 

「フライデー、現在地を教えてくれ」

 

『……トニー様、ここがどこかわかりません』

 

「なにっ!?それはいったい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?ここどこだ?俺ちゃん確か家でチミチャンガ食べてたよな?」

 

 

 

 

 

この世界に赤色の3人が現れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よ!俺ちゃんデッドプール!おいおい今の流れは終わらせる流れだったろって?俺ちゃんは悲しんでるの!わかる?俺ちゃんメインの小説を書かずに!?しかも轟音の方も途中なのに書かないクズ野郎はまた作品を書こうとしてる!好きにすれば良いさでもよ!俺ちゃんの書いてよ(;_;)」

 




ごめんよデップー…

デッドプールの小説は映画とコミックスなどもう少し見たり読んだりしたら書こうと思います



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22話 分離した僕とシンくん

風邪をひいてしまいました…

投稿は2日間くらい休ませてください…

ですが書ければ出すので楽しみにしていてください…


「おっ?緑谷ー!お前なんで朝からヴェノムなんだよ!」

 

「緑谷?なんかの特訓か?漢らしいな!」

 

【お?上鳴に切島じゃねぇか、おはよう】

 

「……ん?あれ?よ、呼び捨て?」

 

上鳴、切島は驚きを隠せない

 

なぜならいつもヴェノムでもくんをつける緑谷がくんとつけないから

 

【いつも呼び捨てだろ】

 

「「えっ!?」」

 

するとヴェノムの後ろから緑谷が出てくる

 

「シンくん!ややこしくしないで!」

 

【あぁ?俺はいつも通り喋ってただけだろ】

 

「え?ちょちょ待って?なんで2人に?あれ?いつも2人だけどシンくんはなんで体があるの?あれ?」

 

上鳴くんが放電もしてないのにウェイ状態になりそう…

 

「僕もよくわからないんだ、朝起きたら分かれてて…」

 

【出久、先生はなんて言った?】

 

「多分ぶつかった人の個性だろうって…でもどんなに持続する個性も2〜3日もすれば解ける…て」

 

【なげぇな…ま!いいか!俺の夢が叶うからな】

 

「ゆ、夢ぇ!?」

 

「シンくん、お前夢あんのか?」

 

【あぁ、腹一杯になりたいって夢】

 

すると上鳴くんが噴き出しながら

 

「しょぼ!!!!」

 

とバカにしてきた

 

 

 

 

 

 

 

「おはよー!ってあれ?なんで切島と上鳴宙吊りにされてるのー?」

 

元気に入ってきた芦戸さん&葉隠さん

 

【俺の夢をバカにしたからだ】

 

「ん?緑谷の?」

 

「上鳴!バカにしたらダメじゃん!」

 

「確かに悪かった!!だから許してくれ!」

 

【お前相澤先生来るまでそのままでいろ】

 

「た、助けて!!」

 

「人の夢バカにすんのはよくねぇよ上鳴」

 

「ねーねー!緑谷の夢って?」

 

【俺はシンくんだ】

 

頭にはてなマークを浮かべる葉隠と芦戸

 

「えー…と?今はシンくんの人格がメインってこと?」

 

「あー…理由を説明するとね…」

 

「うわっ!あれ!?なんでぇ!?」

 

【朝起きたら分かれてたんだ】

 

「そ、そうなんだ」

 

「じゃあじゃあ!シンくんの夢って?」

 

【腹一杯に何か食べたい】

 

「なんか…違う」

 

【何が?】

 

「てっきり…"自由になったから暴れる"とかそんなのかと…」

 

【俺ってそんな感じなのか?】

 

「少なくとも…ヴェノムになった時は…ね?」

 

このあとクラスに入ってきた人一人一人に説明して上鳴くんは本当に相澤先生が来るまで吊るされていた

 

 

 

 

そして授業中

 

「えー…ここは…」

 

【出久、お前いっつもこんな感じなのか?】

 

僕の肩の上にシンくんがのっている

 

*うしおととらのとらがうしおに乗っているのをイメージしてください

 

「おいシン!お前が邪魔で黒板が見えねぇよ!」

 

【おっ悪いな、いつもは体の中に入るんだが…】

 

「ではヴェノムになればどうでしょう?」

 

「ヴェノムになっちゃうとイスに座れなくて…」

 

【……俺学校の中歩いてくる】

 

「ごめんね?シンくん」

 

【ミッドナイト、いいか?】

 

「えぇ、でも職員室によって相澤くんに説明してからよ?」

 

【わかった】

 

 

 

 

 

 

【というわけで学校の中歩いていいか?】

 

「……あぁいいぞ、そのかわり絶対他のクラスに迷惑かけるな」

 

【わかった、外とかは行って良いのか?】

 

「ダメだ、お前は生徒に違いないからな」

 

【はいよ】

 

職員室を出た俺はそこから左に曲がったりウロウロし始めた

 

【いつも自分で見てねぇからなんか新鮮だな…】

 

出久あんな話聞いてて楽しいのか?

 

俺にはさっぱりだ…

 

 

 

 

 

 

【ヤベェな…ここどこだろ】

 

俺はブラブラと校内を歩いていて休み時間になるチャイムがなったから戻ろうとしたが迷子になってた

 

【んー…誰かに聞くか?】

 

「それでね…ってうわ!?え!?誰!?」

 

【悪いんだが1-Aってどこにある?】

 

「1-Aはそこのエレベーターを使って右に曲がってまっすぐいったところだよ!」

 

金髪の男が横から出てきて親切に教えてくれる

 

【ありがとう、金髪のシンプル顔】

 

「人の特徴を捉えるのが得意なのかな!?」

 

【悪い、名前はなんだ?】

 

「俺の名前は通形ミリオ!君の名前は?」

 

【俺はシンビオート、シンくんって呼んでくれ。あと1-Aの緑谷ってやつの……個性?かな】

 

「へぇー!すごい個性だ!会ってみたいね!」

 

【いつでも会ってくれると思うぞ?じゃあなミリオ】

 

そう言って俺はエレベーターを使って下の階に降りる

 

 

 

 

 

 

 

「シンくん、おかえり」

 

【おう、ってもう次の時間始まるな…外いきてぇ……よし!俺外行ってくるから相澤先生によろしく】

 

「うん…えっ!?ちょ!シンくん!!」

 

俺は窓を開けスイングして雄英から飛び出す

 

「……怒られねぇか?」

 

「お、怒られるに決まってる…」

 

 

 

 

【腹一杯に何かを食べたいが…金がないし…どうしたもんか…】

 

俺が呑気に歩いているとおもいっきり蹴り飛ばされる

 

【ってぇ!なんだ!!】

 

「ヴェノム…!なんで君がここに!!」

 

そこにいたのはぴっちりタイツで胸に蜘蛛のマークが書いてある男がいた

 

【なっ…今の俺はヴェノムじゃない!俺はシンくんだ!!】

 

「し、シンくん!?」

 

【それよりなんでいきなり蹴り飛ばしてくるんだよ!】

 

「え、いやそれは…」

 

【…まぁいいや、お前の名前は?】

 

「スパイダーマン」

 

【……スパイダーマン?ヒーロー名か?】

 

「あぁ、ヒーロー名だよ!それよりここはどこなんだ?」

 

【ここは日本だ、まぁ後でゆっくり話すからよ、今から雄英に帰って金貰いに行くんだ、一緒にこいよ。】

 

「う、うん」

 

 

 

 

 

 

「帰ってきたと思ったらいきなり知らない奴を連れてくるのか?」

 

【いいじゃねぇか、俺は授業の邪魔になるし!】

 

「ねぇ、とりあえずだけど電話充電したいからコンセント貸してくれない?」

 

「あぁ…そこの使え」

 

「ありがとう!」

 

スパイダーマンは電話をコンセントに挿して待機する

 

【とにかくこいつが迷子なんだよ!ヒーローコスプレしたこいつが!】

 

「ヒーローコスプレじゃないよ!僕はヒーローなの!」

 

「だがスパイダーマンなんてヒーロー聞いたことないぞ?」

 

「そ、そんな…あっ!そうだ!スタークさんは?」

 

【スターク?】

 

「トニー・スターク!アイアンマンだよ!知らない!?」

 

「知らん、嘘をつくならもっとまともな嘘をつけ」

 

「今電話をかけるから待ってて!」

 

スパイダーマンは電話でトニー・スタークという人に電話をかけ始めた

 

「……あっ!スタークさん!?本物!?今どこにいるの!?」

 

『その声は…スパイダーマンか?お前今どこにいる?』

 

「雄英高校って…日本のヒーローの学校ってところ!」

 

『そうか、それならもうすぐに着く。オマケ付きでな』

 

「えっ?それってどういう」

 

コンコンッと窓がたたかれる

 

【あー…相澤先生?なんか赤い鉄スーツ×2いるんだけど?】

 

「おい!スパイダーマン!ヴェノムがいる理由を教えてくれないか!?」

 

 

 

 

 

 

「トニー・スタークだ」

 

「俺ちゃんはデッドプール 」

 

「僕はスパイダーマン」

 

「僕は校長さ!」

 

【なんでこんなところに俺までいなきゃダメなんだ?】

 

「それは僕のセリフだよ…」

 

「えーっと…それで君たちはどこからきたんだい?」

 

「NY」

 

「まぁ…僕もNYだよね…」

 

「俺ちゃん知らない奴に自分のいる場所とか教えたくないんだよなー」

 

な、なんなんだろうこの空間…

 

「そして君たちの戸籍を調べて回ったんだけどね…やっぱり君たちは存在していないよ」

 

「なっ!?」

 

「そ、そんな…」

 

「…あっ、これ俺ちゃんもノるべき?わかったTake2ね……そんなぁ!!嘘だろおい!……どう?俺ちゃん俳優になれる?」

 

【なんか1人だけテンションがおかしいな】

 

「なぁヴェノム、お前確か死んだよな?ニュースで見たぜ?なのになんでここにいる?」

 

【は?】

 

「そ、それってどういう…」

 

「……この説明は後で詳しく話す。どうやら僕たちは…違う世界に来てしまったようだ」

 

「定番のセリフを堂々カッコよく行っていくアイアンマン、かっくいー!」

 

「そのようだね…でもどうして?」

 

「僕は空を飛んでいるところ突然穴に吸い込まれて元に戻ろうにも現在地不明とか色々大変でね」

 

「僕も!パトロールしてたら前に穴が出てきて…」

 

「俺ちゃんはチミチャンガ食べようとしたらソファーごと落とされたぜ?」

 

「とりあえず…このことは政府に伝えるよ、君たちのヒーロー活動についてもね」

 

「それまでどうしてればいいんだ?」

 

「……ここの先生はどうだい?別の世界でヒーローだったんなら教えれるだろう?」

 

「ギャラは?」

 

「……ヴェノムくん、緑谷くん、ちょっと席を外してくれる?」

 

「は、はい」

 

 

 

「結局話についてけなかった…」

 

【…俺が死んだってどういうことだ?】

 

「わかんないよ…でも話が終わるまで教室にいよう」

 

【あぁ…】

 

シンくんの顔はどことなく不安そうな顔をしていた

 

それもそうだ…突然現れた人に「お前は死んだ」って言われるんだから…

 

【なぁ出久、俺腹減ったからよ、なんか食いてえ】

 

あ、速攻で明るくなった

 

シンくんは2日後無事に体に戻りました

 




デップー名乗りはあんな感じでいいですかね?


感想、アドバイスがあればなんでも言ってください!


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23話 新任教師

「よ、本編の前に俺ちゃんとお話ししようぜ?まずはだな…そうだ!この作品であんまり深く考えすぎるなよ?作者は頭がおかしいしそんな深く考えてねぇから、それと今回からバンッバン俺ちゃん出るからよろしく!」


風邪は薬とか飲んだら治ってきました!(多分!!!)

今日はためてた分の投稿です

明日はお休みしますw


六月の最終日

 

期末テストまで残りわずかとなりました

 

「「全く勉強してねー!!!」」

 

【アホだな】

 

「何もしてないお前に言われたくねぇよ!シンくん!」

 

【まぁ出久と一緒にいるから大抵のことは分かるけどな】

 

「頭がいい主人をおもちで!!」

 

「ねぇシンくん、あの人たちどうなったのかな?」

 

【…さぁな、最近は見てないしどっか連れてかれたんじゃねぇのか?】

 

ガラララッ

 

扉が開きみんなが姿勢を整えて席に座る

 

「おはよう、早速だがこのクラスの副担任達を紹介する」

 

()…?

 

誰だろう…?

 

「今日からヒーロー基礎学などのサポートをするアイアンマンだ」

 

「数学、化学を教えるスパイダーマンです!」

 

「地獄からの使者…デッドプール!!」

 

 

クラスの皆の反応(?????)

 

「あれ!?知らない!?おいおいまじかよ普通知ってるぜ〜?画面の向こうのみんなは知ってるよな?日本製スパイディ!」

 

「だ、誰と話してるんですか…?」

 

「画面の向こうにいる、大勢のお友達さ、尻尾くん」

 

「こいつはこういうやつだから気にしたら負けだ」

 

「いっつも壁とおしゃべりしてるんだよね」

 

「先生!この方々は!?」

 

「……外国で密かに活躍しているヒーローだ。今回雄英の教師にならないかと校長が連絡を入れたら快く受け入れてくれた」

 

「なるほど…ご説明ありがとうございます!」

 

「なんか君ってバカ真面目って感じだな、名前は?メガネくん」

 

「飯田天哉です!」

 

「イイダテンヤ!能力はなんだ?」

 

「エンジンです」

 

「エ、エンジン?」

 

「はい!」

 

「なるほどね…じゃそこの緑髪ガールは?」

 

「蛙吹梅雨です、よろしくお願いします」

 

「能力は?」

 

「蛙です。」

 

「…?おうおう…じゃあそこの金髪ギザギザボーイは?」

 

「…あっ俺?俺は上鳴電気です!」

 

「……能力は?」

 

「帯電っす」

 

「なぁ1つ聞きたいんだけど良いか?答えは聞いてないっ!って訳で、能力って産まれてからすぐ分かるモンなの?」

 

「えっ…わかんないですよ?」

 

「え?つまり何か?この世界は、子供につけたい能力の名前をつけたらその能力もらえる感じ?」

 

デッドプール がいろいろみんなに聞いて回ってると相澤先生が捕縛し元の位置に戻す

 

「はぁ…とりあえず今度から先生になる人たちだ…以上、ホームルームを終わる」

 

 

「先生達の個性ってなんですか!?」

 

「どこの国から来たんすか!?」

 

「具体的にどんな感じに戦うんですか!?」

 

【…まさか本当に教師になるとはな…】

 

「政府に認められたのかな…活動について…」

 

「僕の個性は…まだ教えないよ。スパイダーマン、後は頼んだ。僕は少し見学してくるよ」

 

アイアンマンは扉を開けてどこかに行ってしまった

 

「えっ!?ちょっと!…あー行っちゃった。ンッンン、僕の個性はヒーロー名の通り『蜘蛛』。身体能力が高くなって壁にも貼り付けるよ!でも蜘蛛糸が出せないから、この『ウェブシューター』を使って蜘蛛の糸を出すんだ。それと蜘蛛の気流感知なんかによる危機感知能力があってね。僕は『スパイダーセンス』って呼んでるんだ」

 

「へぇ…すげぇ!!」

 

「なんか…緑谷に似てね?」

 

「たしかに…ヴェノムになったら蜘蛛の糸を出せるし壁にも貼り付ける…それにスパイダーセンス?それみたいなのもあるしな!」

 

「そ、それは困ったなぁ!先生のいいところないじゃん!」

 

【確かに似てるよな…ま、俺たちの方が強いけどな】

 

「ちょっとシンくん!すみません…」

 

「いいよ、緑谷くん…だっけ?あとで仮眠室に来て?」

 

「えっ、は、はい」

 

「なんだなんだぁ?こそこそ話なんてしちゃって〜!俺ちゃんも混ぜて?」

 

「えっ!?あのその…」

 

「あっ!あと俺ちゃんの個性もまだ内緒〜!」

 

「背中に剣、足に銃…わかった!デッドプール先生も身体能力上昇させる系の個性でしょ!」

 

「残念外れ、出直してきな黒目ピンクちゃん」

 

「芦戸三奈です!」

 

「アシド…?個性は?」

 

「酸です」

 

「ほらまた来た!名前が個性のやつ!なんだ!?しかも芦戸三奈!?名前に2個も能力名あるじゃん!!絶対に画面の前のみんなも思ったよな!?」

 

「ちょっとやばい人…?」

 

「えぇ…変わった人ですわね…それにスパイダーマン、アイアンマン、デッドプール…調べても出てきませんわ…すみません、貴方方って本当にヒーローなのですか?」

 

「俺ちゃん達知らないの!?スパイディやアイアンマンはもちろん、俺ちゃんに関しては超有名人!」

 

どこからともなく謎のボードが出てくる

そこに書いてあるのは全米アンケート

 

結果:デッドプールが一番

 

「その型破りな能力と華麗なトークが受けに受け!今やアメリカで一番人気のヒーローって言えば…俺ちゃんなわけよ!」

 

「はっ…デタラメ言ってんじゃねーよ」

 

「のんのん!あのハリウッドスターも!セレブも!大リーガーも!大統領までも!みんな俺ちゃんの大ファン!!」

 

「だからそんなデタラメ言ってんじゃねーよ!テメェみたいなモブヒーローなんかがアメリカで一番なわけあるか!」

 

「はぁ…俺ちゃんの魅力分かってないねぇ…だからそんな爆発ヘアーなんだよ。どうせ能力も爆破ってとこだろ?画面の前のみんな!この見~事な悪人面した爆発頭に俺ちゃんの人気を教えてやれ!感想で待ってるぜ!」

 

「さっきから1人で誰と喋ってんだ!!」

 

 

 

 

 

 

昼休み

 

【話ってなんだろな】

 

「さぁ…多分"あのこと"じゃないかな?」

 

【俺が死んだどうこうの話か?俺も気になってたし早く行こうぜ】

 

「いやもうついてるよきてないのスパイダーマン先生だよ」

 

【何してんだ?】

 

「ご、ごめんね!授業終わりに質問攻めされちゃって・・・」

 

「B組にいってたんですか?」

 

「そ、そう!初授業!」

 

【お疲れ。で?あの時デッドプールが言った、()()()()()ってのはどういうことだ?】

 

「……君は…正確には君の元主は人工シンビオート、それと僕の宿敵達のチーム、シニスターシックスのうちの5人と一緒に爆発して死んだんだ…」

 

シニスター…シックス?

 

「君は熱に弱いだろ?だから僕らは死んだと思ってたのさ…」

 

【なんで爆発したんだ?】

 

「えっ…あぁ、シニスターシックスの根城は研究室があったんだ。そこで負けた奴らは自らの研究室を爆発させて、ヴェノムを道連れにした」

 

「そんな…」

 

【そうしたらこの世界に死んだと思ってた俺がいて驚いたわけか】

 

「うん…でもまさか君の記憶が消えてるなんて…僕の力を使えるみたいだけどね」

 

【あぁそうだな、蜘蛛の力は…ん?"僕の?"】

 

「そう、君は最初に僕に寄生して、そのあとにエディに寄生したんだよ」

 

「エディ…?その人があなたの後のシンくんの主の名前ですか?」

 

「そうだよ、まぁ話したいことはそれくらいだね!」

 

【……1つ質問していいか?】

 

「なんだいヴェノム?」

 

【お前らの方の俺ってどんなんだったんだ?お前らと一緒にいたってことはヒーローか?】

 

「……君はヒーローとは呼べない…でも敵でもない…まぁ、強いて言うならライバルかな?強敵の前じゃ共闘したりもしたし・・・」

 

「それはどういう…?」

 

「あー…僕はちょっと…エディにもヴェノムにも恨みを買って、ね…」

 

【ほぉう…?何したか教えてもらえるか?】

 

「君の記憶が戻って暴れられたくないからいーわない!ほらチャイムなるから戻ろう戻ろう!!」

 

スパイダーマン先生は逃げるように扉をあけて出て行ってしまった

 

【……ヒーローでも…敵でもない….】

 

「なんか…ダークヒーローって感じだね」

 

【…かっこいいじゃねぇか前の俺!記憶なんで消えたんだくそっ!】

 

「ははは!ゆっくり取り戻していこうよシンくん!」

 

【おう!それより後2分でチャイムだぞ?】

 

「えっ!?やっばい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「せ、セーフ!」

 

「緑谷くん!走ってはいけないだろう!そしてデッドプール 先生!椅子はおもちゃではありません!」

 

デッドプール 先生は地面を椅子でゴロゴロと動き回っている

 

「堅苦しいこと言うなってエンジン君~♪ほらもう授業だぞ~!座れ座れ~!」

 

「まずはお前が止まれ」

 

デッドプール先生はアイアンマン先生に頭をチョップされ椅子ごと黒板の前に連れてかれる

 

そしてオールマイトが扉をあけて現れる

 

「さぁ、5限のヒーロー基礎学をするぞ、早速コスチュームに着替えてグラウンドβに来るんだ!」

 

「またβ?」

 

「何するんだろ?また戦闘訓練?」

 

みんな不思議がりながらもコスチュームに着替えてグラウンドβに向かった

 

 

 

 

「よし!みんな来たね!今回は新任先生達と戦ってもらうぞ!」

 

「え…?」

 

「ルール説明をするとね…」

 

「「「「ちょっと待って!?」」」」

 

「ん?どうしたんだい?少年少女」

 

「いやいや!プロヒーローなんでしょ!?勝てるわけないじゃん!!」

 

「最初にした戦闘訓練とは違うぞ?この3人の先生方といわゆる"鬼ごっこ"をしてくれ!しかもハンデあり!」

 

「俺ちゃんパース」

 

「「「あんたが拒否すんのかよ!!」」」

 

「いやーそんな動き回ったりするの面倒じゃん?俺ちゃんしないからスパイディとアイアンマンでよろー」

 

するとオールマイトが近づきコソコソと何かを話している

 

「耳郎、なんていってる?」

 

「えっ…と…『え?ギャラ増やしてくれんの?どんくらい?……2倍?』だって…」

 

「「金かよ!!!」」

 

「よーっし!お前ら!俺ちゃん達が追いかけるからな!!?」

 

(金で動くとか…)

 

(この人本当にヒーローなのか…?)

 

「やだー俺ちゃんの株だだ下がり?そっちの公務員擬きのヒーローにも似たような奴居るだろうに、何で俺ちゃんだけアウトなワケェ?」

 

「さ!早くやろー!「スルーですかそうですか・・・」3チームをささっと作ってくれ!対戦する先生方はランダムだ!」

 

「もう良いもんね!いくら皆が無視してくれちゃおうと、俺ちゃんには画面の向こう側のお友達が居るもん!で、そのお友達に簡単なルール説明!タイムリミットは15分!その間に逃げる側は確保テープを鬼に巻き付けるか、ゲートから逃げれればOK!でもゲートは開始して5分後に開くぞ!戦ってもよし!逃げてもよしのルール!鬼側は全員捕まえて真ん中の小屋に入れれば勝ち、ハンデってのは始まって3分鬼側は動かない事!どう?意外と簡単でしょ?あらやだ俺ちゃんったら説明も完璧すぎィ!」

 

「は、はぁ…」

 

「今、壁と話してたよね?」

 

 

 

チームアップはこちら!

 

1戦目 耳郎・上鳴・切島・爆豪・芦戸・瀬呂

 

2戦目 砂藤・口田・蛙吹・青山・飯田・葉隠・障子

 

3戦目 峰田・八百万・麗日・常闇・轟・尾白・緑谷

 

 

 

 

 

耳郎・上鳴・切島・爆豪・芦戸・瀬呂

 

「ねぇ…どうする?」

 

「とりあえず脱出ゲート目指して走ろう、先生達が追いかけてきたなら目眩しをして逃げるって言うのはどうだ?」

 

「なんであんなモブヒーローどもから逃げなきゃなんねぇんだよ!ぶっ殺すぞ!」

 

「上鳴、爆豪の言う通りだ!逃げるのは男らしくねぇぞ!このテープを体のどこかに巻きつけりゃ俺らの勝ちだ!堂々戦おうぜ!」

 

「うん!その方がヒーローっぽいし!」

 

「ばっか!そんなことしたら速攻で…」

 

「捕まっちまうってか?」

 

5人とも振り返るとそこにいたのは…

 

「俺ちゃんだよー!!」

 

「キタァ!?爆豪!煙幕はれよ!!」

 

「俺は戦うっつてんだろうが!!」

 

爆豪はデッドプールめがけて手のひらを爆発させながら飛んでいく

 

「手加減できねぇぞ?俺ちゃんもギャラがかかってるんでね!次回、前半俺ちゃん主役のお話だから絶対みろよ!」




「今回から前書きかあとがきのどちらかに俺ちゃんが出るぜ?それと画面の向こうの友達!俺ちゃん家ないからさ!1-A女子の内誰かの家住みたいんだよ!!活動報告欄で待ってるから清き一票頼む!え?なんで男はないんだって?なんで俺ちゃんが野朗と一緒に住まなきゃいけないのって話だよ!じゃ!頼んだぜ!」


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24話 「俺ちゃんの強さそしてその他の強さ!」「「おい!」」

特に前書き書くことがないよ!!

「なぁなぁ〜俺ちゃんの主役の小説作ってくれよ〜?」

また今度ですね


 

 

「さぁて…1日休んだからな…バトルシーンの始まりだぜ!」

 

「何ごちゃごちゃ言ってんだ!!」

 

かっちゃんがデッドプールに突っ込んで行き思いっきり爆発させようとする

 

「なるほど…確かにスピードは速いな…だが避けれーる!主役だからー!」

 

「クッソが!避けてんじゃねぇ!!!!」

 

「お前は目の前に出てきたチミチャンガを食べるなと言われたら我慢できるか?俺ちゃんは…できん!!」

 

かっちゃんを日本刀の峰で叩き落とす

 

「ほらほら〜早くしないと捕まえちゃうぜ〜?」

 

「耳郎!芦戸!お前らはゲート探せ!上鳴!瀬呂!お前らは俺と一緒に爆豪のサポート!」

 

「「わかった!」」

 

「耳郎!行こう!あいつらが時間稼いでるから!!」

 

「うん!」

 

「おいおい、泣ける展開じゃねぇか…でも残念…今回の主役はな…悪人ヅラ爆発頭!お前じゃない!この俺ちゃん…デッドプールだ!正〜直この小説の主役俺になればいいと思ってるし〜?作者は新しい小説書くとか言って熱でくたばってるし?俺ちゃんの小説書いてくれないし?どう思うよ画面の向こうのお友達〜?」

 

「デッドプール先生!そんな感じで油断してたら…電気で痛い目見ますよ!!!」

 

上鳴くんが全力放電しあたりは金色に光る

 

「チッ!俺1人でも余裕で倒せたわ!」

 

「まぁそう言うなって!切島!さっさと降りて確保テープ巻こう!」

 

「おう!」

 

3人が煙の舞っている地面に降り上鳴を探す

 

「上鳴〜?」

 

「おいアホ面!どこだ!」

 

「上鳴…あっいたじゃん上鳴〜!」

 

「ウェーイ!!」

 

3人で上鳴りのところに集まるように呼ぶ

 

「さて…上鳴いたし、デッドプール先生は…っと…」

 

「俺ちゃんならここだぜ?」

 

「えっ!?」

 

「バン!バン!!バババン!」

 

銃からは鉄の網のようなものが飛び出しかっちゃんたちを縛り付ける

 

「っんだこれ!!」

 

「動けねぇ!!!!」

 

「ふぅ…電気ビリビリは疲れが取れるぜ〜!ま!惜しかったな!どうよ俺ちゃんすごいでしょ?」

 

「テメェ…その銃どっから出したクソが!!」

 

「まさか転送系の個性…!」

 

「のんのん♪俺ちゃんの能力は『超回復』!簡単に言えば死なねえのさ!あ!画面の前の大勢のお友達は見た?俺ちゃんの実写映画!!爆発したり腕がもげたり下半身と上半身真っ二つにされても元気だったろ?見てない奴は今すぐTU○YAへGo〜!」

 

「クソがぁああああ!!」

 

かっちゃんは雄叫びをあげながら小屋に入れられる

 

 

「すっげぇ!あの4人を捕まえちまったぞ!」

 

「人は見かけで判断するのはダメだね…」

 

「君たちには奴がどう見える?」

 

「えっ…どうって….お調子者?」

 

「なんか…どこでもふざけてそうなイメージ」

 

「デッドプール先生はいつもふざけてるから仕事も適当にしちゃうのかなって…」

 

「僕よりは派手じゃないよね!」

 

「デッドプールは何も考えていないようでしっかりと考えて行動してるんだ」

 

「えっ…?全然そんな風に見えない…」

 

「彼、意外と空気読めるしね…読めないフリしたりするけど」

 

【デッドプール …戦うのは骨が折れそうだな出久】

 

「うん…それに超回復の能力なんて…」

 

 

 

 

「ハックチッ!あいつら俺ちゃんの噂してるな〜?さてと!残り2人を捕まえに行こうかな!」

 

デッドプール先生がどこかに立ち去り小屋には縛られたままのかっちゃん達がいる

 

「……デッドプール先生どこか行った…この辺りにはいない….!」

 

「なら今のうちに助けに行こう!」

 

芦戸さん達が走り出し小屋から数十メートルくらいになった瞬間、地面から電流が流れる

 

「ふふふ…俺ちゃん抜け目ないのよ?」

 

「なんっ…でっ…音は……聞こえな…かっ…た…」

 

「あー、足はあそこで歩いてるよ。それと心音はホレ!わーグロい!!あ、でもこれは小説だから見れないのか!よかったな画面の前のお友達!」

 

デッドプール先生は足をはめて地面に降りる

 

「説明すると足はゼンマイ式の機械によって1人で歩いててて、俺ちゃんは心音を消すため自らの心臓を引き抜いたってわけ!なんで生きているのかって?そんなこと俺ちゃんが知るかよ!」

 

デッドプール先生は電流を止め2人を小屋に入れる

 

「さて、終わったしチミチャンガ食べに行こ〜♪」

 

 

 

 

 

「鬼側の勝利だ!さぁ!小屋にいる人たちを連れ戻してきた後すぐに2回戦始めるぞ!」

 

 

2戦目 砂藤・口田・蛙吹・青山・飯田・葉隠・障子

 

「次の鬼…誰なのかしら」

 

「アイアンマン先生の個性…切島と似た感じか?スパイダーマン先生は蜘蛛だったが…」

 

「とりあえず、先生に見つかったらすぐにばらけて逃げよう。誰かが門をくぐれば勝ちだからな…」

 

「口田、先生は?」

 

「……ダメだ…動物達が何か音に怖がって寄ってきてくれない…」

 

「私もう本気出してるから!いつでも偵察いけるよ!」

 

「僕の派手さでバレなきゃいいけど★」

 

『君たちの喋り声のおかげで居場所がわかったよ』

 

みんなは慌てて上を見るとそこには赤と金色のスーツの男が浮いていた

 

「えぇえええ!?ロボット!?」

 

「すごい個性ね…」

 

「みんな!ボーッと眺めてないで早く逃げるんだ!」

 

『おや、全員バラバラに逃げるのか?なら一人一人追いかけていこう

 

アイアンマン先生は初めに砂藤くん、障子くんの元へ行き手からビームを放つ

 

「くっ!」

 

『君たちは遠距離から攻撃できないみたいだね、さぁどうする?』

 

アイアンマン先生はいやらしくも遠く離れたところからずっとビームを放っている

 

「なめないでくださいよ!先生!!」

 

砂藤くんが飛び上がりアイアンマン先生に近づく

 

しかし見事に避けられ地面に落とされる

 

「砂藤!!」

 

『さて、そろそろ次に行きたいな』

 

アイアンマンの方から小型のミサイルが飛んできて障子に当たる

 

『威力は落としているから安心するんだ』

 

「威力を落として…これほどまでダメージが入るのか…!」

 

砂藤くん、障子くんが捕まってしまった

 

『さて…フライデー、ここの監視カメラにアクセスできるか?』

 

《はい、可能です。トニー様》

 

『生徒はどこにいる?』

 

《ゲートから3…200m地点に入りました》

 

『なるほど…なら急いで向かおう』

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…後少しだ!みんな頑張れ!」

 

「でも空いてないんじゃ…?」

 

「ここまで来るのに時間がかかるし大事だよね!」

 

『ふぅ…ギリギリ間に合ったな』

 

「「「「えぇえええ!?」」」」

 

「速かったわね…アイアンマン先生」

 

『このくらい訳でもない、さぁ大人しく捕まってもらうぞ』

 

「……みんな!アイアンマン先生を押し倒してでも行くぞ!!」

 

飯田達は全員で突っ込む

 

しかしアイアンマン先生はエネルギー波のようなものを出し全員を同時にフリーズさせる

 

ほんの一瞬の間で全員が腕から発射されたワイヤーで抑えられる

 

『ふぅ…君たちなかなかやるな』

 

「先生強すぎ…」

 

「なんでそんなに強いんだよ!!」

 

『ほら、戻るぞ次の試合をさっさと始めなきゃ相澤に怒られる』

 

 

2回戦目も圧倒的に負けてしまった

 

アイアンマン先生の能力…なんて強力なものなんだ….

 

【ビームの威力、それに小型ミサイル…本当になんでもありのロボットだな】

 

「うん…それにあの俊敏さ、パワー…耐久力はどれくらい強いんだろう…高熱とかにも耐えれるのかな?寒さにはどうだろう…?どれくらいの重さのものを持って運んだり作業したりできるのかな…ブツブツ」

 

「えっ何…緑谷くんどうしたの?」

 

「緑谷は集中すると考えてることが口から出てくるんだ」

 

【おい出久、出てるぞ?】

 

「で、シンくんが止める」

 

「へぇ…なかなかいいコンビ?」

 

「まぁ自分の個性にあんだけ操られるって不思議だけど」

 

(自分の個性…シンビオートのことを隠しているのか…)

 

「よし!みんな帰ってきたね?では3回戦目!行ってこーい!」

 

 

峰田・八百万・麗日・常闇・轟・尾白・緑谷

 

「スパイダーマン先生だよね、次の鬼」

 

「えぇ、スパイダーマン先生の個性は蜘蛛ということがわかっています。ですからそれに対する罠を作っていきましょう」

 

「うん!」

 

「戦いに関しては単純なパワー型の緑谷が戦って…僕らがサポートに回ろう」

 

「わかった…轟くんは遠距離からの攻撃をメインに戦って」

 

【轟、お前の熱で俺弱るからあまり近くで撃つなよ?】

 

「わかった、氷結は?」

 

【……当たらなきゃいいから大丈夫だな、それより…近づいてきてるぞ】

 

「では皆さん!!バラバラに逃げてください!!」

 

「「「うん!!!」」」

 

「おう」

 

 

 

 

「さーてと、何処にいるかなー」

 

(ヴェノムは僕のスパイダーセンスを無効にしてくるからちゃんと周りを見ないと…)

 

【何ぼーっと突っ立ってんだ!?スパイダーマン先生よぉ!!!!】

 

俺たちはスパイダーマン先生の首を掴み地面に叩きつける

 

「ゴホッ!相変わらずのパワーだね!ヴェノム!」

 

【もし元の世界の俺達のままだと思ってると…痛い目見るぜ!!!ワンフォーオール…フルカウル!!!!」

 

10%解放させそのまま抑える

 

「ほんとだっ!?パワーが上がってる!!!?」

 

【あんたはもう終わりだな…!】

 

「どうかな…!頭上にご注意くださーい!」

 

【あ?】

 

スパイダーマン先生は手を動かし俺たちの頭にレンガをぶつけてくる

 

【うぐっ!!?】

 

しかもたくさん

 

「来る途中でたくさん拾ってきて隠したんだ、それに君の攻撃のパターンはわかってる!」

 

【だぁーから前の俺たちと一緒にすんじゃねぇよ!轟くん!炎出せ!!!!】

 

「あぁ!」

 

ビルの陰から炎が放出されてくる

 

「うわっ!?すっごいね!?」

 

スパイダーマン先生は華麗にかわす

 

「君の個性あったら夏でも冬でも困らないよね?」

 

「何関係ない話してるんですか…!」

 

「僕もおしゃべりでね!それに君にしても作戦はあるから!」

 

「はぁっ!!」

 

「おりゃあ!!」

 

後ろと前から八百万さんと麗日さんが奇襲をかける

 

「僕のスパイダーセンスの対策?ちょっとショボくない?」

 

スパイダーマン先生は壁に向けて糸を出し2人の攻撃を回避する

 

「避けられましたわ!」

 

「峰田くん!常闇くん!!」

 

「任せろ!」

 

「御意」

 

峰田くんの個性を投げ逃げ道を塞ぎ常闇くんが黒影を出しスパイダーマン先生を抑えて峰田くんの個性を使い貼り付けてテープを巻く

 

これが流れのはずだった

 

そう簡単にスパイダーマン先生は空中でウェブを使いぷよぷよを復路のようにしたウェブで集めとり黒影の手を避け、峰田くんを捕まえて轟くんに当てる

 

「わ、悪りぃ轟!」

 

「大丈夫だ、それより早く動け!先生が」

 

「もう遅いよ!ほらついでに君の投げてきたボール!」

 

轟くん、峰田くんが一緒に張り付いてしまった

 

「これで君の炎も氷も出せないでしょ?」

 

「まだだ…!」

 

轟くんは離れている左腕を使いスパイダーマン先生を攻撃する

 

【くっ…さすがはヒーローってところか…作戦崩されまくりだよ!】

 

「ここは一旦引きましょう!」

 

「逃がさないよ!」

 

八百万さんの背中にウェブをつけて引っ張る

 

「くっ!」

 

急いでナイフを創造しようとするとそのまま引っ張り上げられ轟くんに投げつける

 

「きゃあ!!!」

 

見事に轟くんの左側にくっつきそのまま倒れて轟くんと八百万さん、峰田くんは貼り付けられてしまった

 

「このぷよぷよっていつ取れるの?まぁ取れるまで仲良く地面でおねんねだね」

 

「くっ…!!」

 

「すみません…私…やっぱり…」

 

「ごめんよぉ!オイラの個性の所為だぁ!!!それに今日快便だったから1日このままだぁあ!!」

 

峰田くんの場合肌についても取れる

 

しかしコスチュームは手のひら以外くっついてしまうので脱出するにはコスチュームを脱がなければならない

 

「さぁ、逃げた残りをささっと捕まえるかな!」

 

スパイダーマン戦

 

残り人数:4名

 




デッドプールって心臓とったら心音しなくなりますよね?


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25話 記憶

少し慌てて書いていたのもあって「これおかしくね?」って思う点があるかもしれません

ですが温かい目で見守ってください

誤字があったらすみません


【チッ!轟くん達捕まったか!!尾白くん!麗日さん!常闇くん!!これからはゲートを探すぞ!正直単純な殴り合いになったらきつい!】

 

「うん!」

 

「我らは防御に徹底すればいいのだな?」

 

【あぁ、そうだ!ウェブが飛んできたのを防げ、俺は遠距離&近距離、尾白くんは近距離だ!麗日さん!体を軽くして…】

 

「作戦会議中悪いんだけど横がガラ空きだよ!」

 

横からスパイダーマン先生が飛んでくる

 

【そっから来るってのは知ってたよ!!!】

 

俺たちに気づかれているのはわかっていたらしくウェブを使い俺たちの足下から潜り抜け

反対側にいた尾白くんを蹴り飛ばし後ろにいた俺たちの目にウェブをつけ怯ませてくる

 

「くっ!黒影!!!!」

 

「アイヨ!!!」

 

「残念!エレクトリック・ウェブ!!」

 

黒影に電流が流れ常闇くんまで影響を受ける

 

「ぐぁあ!?」

 

「からの〜インパクト・ウェブ!!」

 

常闇くんはばちん!!と壁にくっつき周りにエレクトリック・ウェブを貼り付けられ黒影を無効化する

 

「ごめんねー常闇くん!しばらくそこで大人しくしてて?」

 

「常闇!今助ける!!」

 

「それは判断ミスだと思うよ尾白くん」

 

走ってスパイダーマン先生に突っ込んでいった尾白がいきなり壁に引き寄せられ貼り付けられる

 

「なっ!?何で!?」

 

「トリップマイン!僕のウェブにはいろんなのがあるんだよ。」

 

【余所見すんなよ!!】

 

「してないさ!!」

 

ドンッと腹を蹴られエレクトリック・ウェブを放ってくる

 

【うぐっ!!チッ!技数多いのがめんどいぞ!!!】

 

「どうする…?ヴェノムくん…!」

 

【俺がこいつの相手するから麗日は】

 

俺たちが喋ろうとした瞬間

 

頭に何かがよぎった

 

あいつを殺せ

 

スパイダーマンを

 

奴を殺せ

 

頭を千切れ

 

喰い殺せ

 

奴は俺を…見捨てた

 

 

【うぐぁああああぁあぁああ!!!】

 

「ちょ、緑谷くん!?どうしたの!?」

 

スパイダーマンが近づいていくとヴェノムは思いっきり地面を殴る

 

【スパイダーマン…!!殺してやる!!!】

 

「えぇ!?……まさか記憶が…!!!」

 

【ぅうがぁあああああ!!!!】

 

「ちょっと!?前よりもパワーがさらに上がってない!?」

 

それもそのはずだ

 

ヴェノムの元のパワーにワンフォーオール・フルカウル10%の力が加わっているのだから

 

【今日こそお前を…俺が殺してやる!!】

 

 

 

モニタールーム

 

『デッドプール !ヴェノムを止めに行くぞ!!』

 

「ありゃマズそうだな、パワーがハルクばりだ」

 

「みんなはここで待っているんだ!私たちで緑谷少年を止めてくる!!」

 

先生達が慌ててモニタールームから出ていく

 

「な、なぁ…緑谷どうしちまったんだ…?」

 

「わからないわ…でもすごく怖い…」

 

「だ、大丈夫だみんな!先生方が止めてくれる!」

 

みんなは少し慌てていたがどこか安心していた

 

だが1人、やばいと感じていた奴がいた

 

「……デク…」

 

それは爆豪だった

 

何かがおかしいと…緑谷がやばいと感じていた

 

 

 

 

 

「これ本当にシャレに何ない!!当たったら死んじゃうよ!」

 

【お前は……何で俺を脱ぎ捨てた!!!!】

 

「君が危険な存在だったからだ!!」

 

【俺はお前のために…!!力を貸した!!なのに!!お前は俺を捨てた!!!】

 

(シンビオートの気持ちが強いのか…!?そうなったら……緑谷くんが危ない!!)

 

「エレクトリック・ウェブ!!」

 

【そんなもん当たるかよ!!!】

 

ヴェノムはウェブを出してスパイダーマンの足を掴み地面に叩きつける

 

「うガッ!!」

 

そのあと顔に拳を振り下ろそうとするも動きが止まる

 

【うぅ…!はぁ…お前の頭を…ちぎって手足をもいでやる!!】

 

ヴェノムがスパイダーマン先生の頭と足を掴み引っ張る

 

「ぐっあぁあ!」

 

【死ね!!スパイダーマン!!】

 

絶体絶命のその瞬間、麗日がヴェノムを浮かせる

 

ヴェノムはとっさにスパイダーマンを放し地面に掴まる

 

しかしすぐに足を地面に突き刺し

 

スパイダーマンに近づく

 

「スパ…イ…ダー…マン先…生…にげ…て!」

 

ヴェノムの胸辺りから緑谷が顔を出す

 

そして動きが止まっている時にアイアンマンがミサイルを撃つ

 

【うぐ!?】

 

『さぁ止まれ黒蜘蛛、止まらなくともう1発撃ち込むぞ?』

 

【邪魔をするなぁあああ!!】

 

アイアンマンの元に飛びかかり腹、顔を殴りまくる

 

そしてガントレットを壊し空を飛べないようにする

 

『ぐっ!!!うっ!!?』

 

「俺ちゃん登場!!アイアンマン!あとでチミチャンガ奢りね!」

 

そう言って登場したデッドプール だが腕をヴェノムに掴まれビルの壁に当てられる

 

「ぐあっ!?おい!俺ちゃんの出番少ないぞ!!!」

 

「緑谷少年やめるんだ!落ち着きたまえ!!」

 

オールマイトが来て一件落着、そう思っていた

 

だが違ったオールマイトが一瞬躊躇い拳を振り遅れる

 

それをヴェノムは見逃さずオールマイトの脇腹に渾身の一撃を当てる

 

「ぐはっ!!」

 

オールマイトは膝をつき吐血する

 

3人のヒーローを弱らせてもヴェノムの暴走は止まらない

 

スパイダーマンの前に立ち渾身の一撃を叩き込もうとする

 

その前に麗日が立つ

 

「デクくん!落ち着いて!!」

 

『麗日!だめだ逃げろ!殺されるぞ!!それはもう緑谷出久でもお前の知っているシンビオートでもない!!』

 

「そんなことありません!!シンくんはシンくんです!!どうしたん!?おかしいよヴェノムくん!!」

 

【……俺は奴を殺すんだ!邪魔をするなら…!!!お前を殺すぞ!!女ァ!!】

 

「ひっ…」

 

ヴェノムはそのまま拳を振り下ろす

 

が、麗日の顔の前で止まる

 

【ぐっ…ぁああああ!!ぁああぁぁあ!」

 

ヴェノムはどんどんと小さくなりやがて緑谷出久に戻る

 

「はぁ…はぁ…あっ麗日さん!!大丈…」

 

麗日さんに手を差し伸べるとビクッと体を震わせる

 

そこにいた麗日さんの顔はいつものように笑顔ではなく

 

僕に怯えた顔だった

 

【す、すまない麗日…】

 

「う…うん…」

 

僕が麗日さんを立たせるとアイアンマン先生が残っているガントレットをかまえて近づいてくる

 

『緑谷!君から今すぐにシンビオートから分離させ焼却する!!』

 

「えっ!ちょっと待ってください!シンくんは…」

 

『どういうわけも聞かない!!それは危険な存在なんだ!分離している時に焼却しておけば良かったと後悔しているよ!』

 

「シンくんが一番抑えようとしてたんです!!」

 

『何…?そんなことが信じられる訳』

 

「スタークさん…本当だよ…動きが止まる時が何度もあった…」

 

『それでもだ、今回をみてわかったろう!これ以上放っておいて記憶が完全に戻ればおまえは殺されるぞ!!』

 

「アイアンマン先生、一旦落ち着いて…緑谷くん、君は職員室に行ったあと保健室に行くんだ…あとで校長とスパイダーマン先生、それにアイアンマン先生を連れて行く」

 

「俺ちゃんは!?」

 

「デッドプール先生はモニタールームにいる生徒を落ち着かせてきてくれ」

 

「わかった…今若干シリアスな雰囲気でいっぱいだ、俺ちゃんも画面の前のお友達とあんまり話せねぇけど我慢してくれよ?」

 

そう言いながらデッドプール先生はモニタールームに走って向かった

 

【スパイダーマン…すまねぇ…】

 

「大丈夫…僕があそこで話しとけば良かったのかもしれないし…」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は先生に言われた通りに職員室により事情を話して保健室に行った

 

「失礼します…」

 

「待っていたよ、さぁこちらにお座り」

 

僕は校長先生の前に座り後ろにはアイアンマン先生とスパイダーマン先生、それにオールマイト先生がいる

 

「シンくんが暴走したのは本当かい?」

 

「はい、今までにない感じでした…でもシンくんは悪くありません!シンくんも…」

 

「わかっているよ…シンくん、出てきてくれないか?そしてどんな感じだったかを教えてくれるかい?」

 

僕の肩からシンくんが顔を出す

 

【……怒りだ】

 

「えっ?」

 

【スパイダーマンに対する怒り、復讐心、それに残虐心……俺のどこからか溢れ出てくるように…自分の意識はあるんだ…でも…止められない…】

 

「……なるほど…スパイダーマンくん、シンくんがあの様になったのに心当たりがあるのかい?」

 

「シンビオートは最初は僕に寄生していました…でもシンビオートの危険性がわかり僕はシンビオートを鐘を使って引き剥がしました…ですがその下にいたエディ・ブロックに寄生してしまったんです……そして生まれてしまったのがヴェノムなんです」

 

「それが…ヴェノムの原点かい?」

 

「はい」

 

「……緑谷くん、君はシンビオートをどうしたい?」

 

「えっ…」

 

「アイアンマン先生の案は分離させ焼却、君はどうする?」

 

そんなの決まってるじゃないか…

 

「嫌です」

 

「そうかい…だそうだよ!アイアンマン先生!」

 

「………」

 

無言のアイアンマン先生にシンくんが話しかける

 

【アイアンマン、俺はさ記憶がなくて今はおとなしいのかもしれねぇよ。でもな?今の主と出会って結構変わったんだよ。だから信じてくれ】

 

 

「…記憶が戻りまた攻撃してきたら容赦なく倒すからな?」

 

【…あぁ…】

 

一件落着し、そして先生方が帰っていこうとしていた最中

 

「それと緑谷くん…君は期末実技試験は受けなくていい」

 

「はい…エェッ!?どうして!!?」

 

【やっぱり俺か?】

 

「いいや…チームアップした敵がまたこんなものを出してきてね」

 

校長がパソコンを持ってきて僕に見せる

 

《やぁ、私はDr.オクトパス。》

 

「はぁ!?」

 

「今なんて!?」

 

出ていこうとしていたスパイダーマン先生、アイアンマン先生が戻ってきて画面を覗く

 

《今回はまた宣戦布告をしようと思うよ、雄英高校、1-A組緑谷出久…彼を殺す、彼はあのオールマイトすら超える力の芽を持っているからな…そこで我々"シニスターシックス" "敵連合"は手を組み雄英に勝負を仕掛けに行く…いつかはまだ決めていないがね》

 

「ナメた真似を…!!」

 

《それでは平和ボケしている日本の諸君、さらばだ》

 

「なんてこった!!!シニスターの連中生きてたのか!!」

 

「あの時爆発で死んでいなかったのか…しぶとい奴らめ」

 

【なるほどな、俺たちは狙われてるから実技免除?でもなんでだ?別にそんくらいしてもいいだろ】

 

「安全面を考えて君は暫くタルタロス並みの警備を誇るI・アイランドへ行ってもらうよ、筆記試験の方はそこで受けてね!」

 

「えぇえ!?1万人以上の科学者たちが住む、学術人工都市I・アイランド!?」

 

「あそこは海の上ということもあるし、敵も来るのは大変だろうしね。だから今日家に帰ってから親御さんも連れて避難するんだ」

 

「わ、わかりました…」

 

「緑谷少年、安心しろ。君は必ず守る…」

 

「僕たちも君のそばに行くよ」

 

「私はスーツが壊れたので直さなければならないからね。デッドプールを連れて行け」

 

「……はい」

 

 

こんなに大勢のヒーローたちが僕たちを守ってくれる

 

この時の僕は少し強気でいた

 

でも……それは間違いだった

 




「なんかさ、今回の俺ちゃん扱い雑すぎない?」

ソンナコトナイヨ

「あと俺ちゃんどこに住むの?」

ルーレットしてみたら麗日さんでした

「麗日…あー浮かすガールか……いいじゃん」


感想、アドバイスがあればよろしくお願いします


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26話 シンビオート

長くなってしまいました……

この話の次は番外編を出すつもりです




「出久ー!朝よ!起きなさい!!」

 

「う、うん今起きるよ…お母さん」

 

【出久よぉ、なんで学校ねぇのに早起きすんだよ】

 

「毎日言ってるけど学校はないけど授業があるの、通信授業だよ…」

 

【スマホの画面でするやつか】

 

「うんそれ…」

 

I・アイランドに来てから暫く経った

 

みんなは試験が終わり、夏休みに入ってすぐに林間合宿に行った

 

今はもう三日目、死ぬほど辛いって昨日の夜教えてもらった

 

クラスメイトのみんなからはいきなりいなくなったからすごく心配していたが事情を話すと納得してくれた

 

でも…みんなに会えないのが寂しい

 

「出久、課題終わった?」

 

「もう終わったよ、それに今日は8時から…」

 

「緑谷くーん、実技訓練教えるよ!」

 

噂をすれば……

 

「窓から入ってくるのやめてください、スパイダーマン先生」

 

「あぁ、ごめんなさい緑谷くんのお母さん。ご飯食べたらいつもの場所きてねー!デッドプールもいるからー!」

 

【朝から元気だなァ、スパイダーマン】

 

「記憶が少し戻って口が悪くなった?ヴェノム」

 

【まだ完璧に思い出してはねぇ。けど、お前のことを恨んでるのはわかった】

 

「これは完全復活の時が近いかもね…僕も訓練しようっと!じゃ、先に言ってるねー!」

 

ここでの実技練習はスパイダーマン先生とデッドプール先生に教えてもらっている

 

そのおかげもあってか前よりもウェブの使い方や避け方などが上手くなった

 

デッドプール先生は「俺ちゃん教えるのうまいっしょ?他にもピーーーの教え方とか…おっと!これ以上はダメだな。画面の前のお友達が興奮しちまう!」など意味わからないこと言いながらも教えてくれる

 

「お母さん、行ってきます」

 

「……うん、頑張ってね」

 

 

 

「さぁ今日も張り切って行こう!」

 

「「「おー!」」」

 

【なんでメリッサもいんだ?】

 

「メ、メリッサさん…なんでここに?」

 

僕とシンくんが同時に言ってしまう

 

「あ…ダメだった?今日アカデミー休みだから見学っと思ってきたの!」

 

「メリッサちゃーん!俺ちゃんのためのサポートアイテム作って〜!!」

 

「い、いえ、私はまだ未熟者ですから…」

 

「そんなの気にしないよ!俺ちゃんはメリッサちゃんの愛のこもったサポートアイデムッッ!!」

 

スパイダーマン先生が頭に岩を当てる

 

「ごめんねメリッサさん毎回…」

 

「いいんです!楽しいですし!!」

 

「ふぅ…そりじゃあ気を取り直して!ウェブの特訓だ!!」

 

「やっぱり俺ちゃんの扱い雑だよね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし!ウェブの使い方は良くなってきたね!次は力に慣れよう」

 

【もう慣れてるだろ、なぁ出久】

 

「うん…正直なことを言うとね…」

 

「君達のなるヴェノムはパワーやスピードはたしかにすごいけど」

 

「動きに無駄が多いんだな〜!俺ちゃんよくみてるでしょスパイディ!褒めてもいいぜ!」

 

「デッドプールが言ったみたいに1つ1つの動作に無駄が多いんだ。「ねぇねぇ褒めて?」今の君の攻撃パターンは1撃必殺、1発当たったら勝った気でいるみたいなんだ。だから1発当ててもそこからさらに追い討ちをかけていかないと」

 

「あの…デッドプール先生拗ねてます…」

 

「あぁ、いつもの事だからほっといていいと思うよ」

 

「ひどい!俺ちゃん悲しいわ!!画面の前のお友達は俺とスパイディの戦闘シーンが見たいんだよ!!なのになんだ訓練て!敵との戦いをさせてくれよ!!」

 

本音出してきたよこの人…

 

「デッドプール!緑谷くんの訓練が先!ほらするよ!!」

 

「いいもん!俺ちゃん部屋でチミチャンガ食べてくる〜!」

 

「えっ!!ちょっとデッドプール!!」

 

 

 

 

 

 

 

「……おっもしもし?作戦決行の日っていつ?俺ちゃん待ちくたびれちったよ、()()()()()♪」

 

『作戦決行の日は今日の19:30だ。林間合宿を襲い世間の目を雄英に引きつけ、その内にタルタロスへ行き捕まっている仲間を連れてくる。そしてデッドプール、お前も林間合宿のところで暴れろ。今黒霧がお前を迎えに行っている』

 

「あぁわかった、そのかわり、報酬は倍だぜ?」

 

『あぁ…わかった。じゃあな』

 

「…ん?裏切るのかって?しょうがないじゃん俺ちゃん資本主義の申し子だもん!……でもなんかなぁ…」

 

デッドプールの心は少しモヤモヤとしていた

 

 

 

 

 

PM 7:25

 

「よーし!やっぱり君は覚えがいいね!もうラッシュができるようになってきた!あ、それと防御系はできた?」

 

「はい、シンくん!」

 

【おう、ほらよ!】

 

シンくんは腕だけヴェノムになりそこから盾のように体を広げる。弾力性も硬さもあるから、かなり便利な盾だ

 

「わぁ…すごい…」

 

【ま、腕を伸ばすことはできてもライオットとかみたいに腕をハンマーとかにはできねぇけど…】

 

「えっ…今なんて…?」

 

【だからハンマーとかには】

 

「違う違うよ!ライオット!?それは人工シンビオートの!?もしかしてスクリームやアゴニー達も!?」

 

「えぇ…それがどうしたんですか?」

 

「そうだよ…!!シニスターの連中が生きてるなら奴らも生きてるはずだよ!!急いでスタークさんたちに伝えよう!!」

 

「えっ!?メリッサさん、ごめん僕ら一回戻るね!」

 

「うん!私もそろそろパパのところに行くから大丈夫!」

 

僕たちは急いで部屋に戻り雄英に電話をかける

 

「……あっ、スタークさん!ここにはシニスターだけじゃなくて…」

 

『スパイダーマン、大変だ!林間合宿先が敵に襲われた!それに…ウルトロンもだ!』

 

「ウ、ウルトロン!?僕らは人工シンビオートたちがこの世界にいるって言う報告をしに連絡をしたんだ!」

 

『なんだって!?それより私はスーツを直しているから出動できない!それに山奥ってこともあって他のヒーローが遅れているようだ…』

 

「そんな…オールマイトは!?」

 

『連絡がない…今頃は半身浴中だろうな』

 

「なんで半身浴なんてしてるの!!」

 

『私に聞くな!それより緑谷が狙いなら警戒しておくんだ!人工シンビオートどもがいるってことは…』

 

「センサーに反応しない…」

 

そう言った瞬間壁から鼠色の大きな手が出てきて、スパイダーマン先生の顔を掴み天井に当てる

 

「よぉ…お前が緑谷か?」

 

「ライオット…じゃない!?」

 

「ゲホッ!いいや!ライオットが中にいるよ!」

 

【…この大男に寄生したのかライオット!!】

 

「あぁ…その通りだ!ヴェノム!!」

 

大男の方からライオットが顔を出した

 

「俺はお前と戦った時に思っていたんだよ。俺はお前よりも能力は上…なのにあの時軽々と吹っ飛ばされた…それで気づいたんだ。人間だって。寄生しているやつによって、俺はどんどん強くなるんだと!!マスキュラー!行くぞ!!」

 

「おう!コイツらの血を見てえからな!!」

 

そしてマスキュラーの全身を覆い一気にライオットになる。身長はヴェノムになった僕より少し大きい

 

「で、でかい」

 

「【さぁ!!お前らの血を見せろ!!!】」

 

ライオットは僕たちにラリアットをかまし外に押し出した

 

ウェブを使いスパイダーマン先生は回避

 

僕たちもヴェノムになって回避する

 

「【おい!!避けるな!!】」

 

【無茶な注文だなぁオイ!お前は避けるなって言われて避けないのか!】

 

「【避けるに決まってんだろ!!】」

 

ライオットは手を細くし槍のように変形させ俺たちに襲いかかってきた

 

「【スパイダーマン!!!お前の相手はそいつだ!!】」

 

「そいつ!?君しかいな」

 

喋っている最中のスパイダーマンさんの横から4本のアームが伸びてくる。それを何とかかわしたスパイダーマンは、()()()が誰なのかを瞬時に理解した

 

「久しぶりだな!スパイダーマン!!」

 

「ドクオック!相変わらずひどい髪型してるね!」

 

「相変わらず余計な減らず口を叩く奴だ!」

 

そう言ってDr.オクトパスはスパイダーマンの足と手を掴み放り投げた

 

「ヴェノムは任せたぞ、ライオット!」

 

「【俺たちに任せとけ、コイツらの血を見たらお前のとこのやつも殺してやるよ!!】」

 

【やれるもんなら…やってみろ!!】

 

俺たちはライオットに向けて手を伸ばす

 

しかしライオットはその手を避け、俺たちに近づき鋭い指を振るってきた

 

それを俺たちは盾を使い防ぐ

 

【あっぶねぇ!!】

 

「【力が弱いな!!そんなんじゃあ…………俺たちの攻撃は防げねぇええ!!】」

 

盾ごと上に持ち上げられ、そのまま放り投げられた

 

【ぐおっ!?】

 

「【こういうのはどうだ?】」

 

ライオットは左手を鎖型のモーニングスターのようにして俺たちに振り下ろしてくる

 

【嘘だろ…前より自由度上がってんじゃねぇか!!】

 

「【あぁ…俺たちも記憶を思い出したんだよ!!俺たちだけじゃねぇ!ラッシャーもアゴニーも!ファージも!!スクリームは…前から思い出してたなとりあえず記憶がねぇお前に負ける気はしねぇ!!!】」

 

もう一度左手をモーニングスターを地面に叩きつけ、そのまま空中で横に回して大きな鎌に変化。その鎌で斬りつけてきた

 

バランスを崩し倒れた俺たちは転がってなんとか鎌を回避する

 

【くっ!!なめるな!!!】

 

俺たちはライオットの顔を掴み地面に叩きつけ、

 

そしてそのままフルカウルを発動させて何発も殴った。だが・・・

 

「【はっは!!!イッテェ!!でも……弱いぜ!!!】」

 

全く応えていない。そしてのっそりと起き上がったライオットの体が、突然ボンっと膨張しさらにムキムキになる

 

「【マスキュラーの個性は筋肉増強!!皮下に収まらねぇ程の筋繊維で底上げされる力!!そしてスピード!!さらに!!ライオットの身体能力向上!耐久性!!蜘蛛の能力!!つまりお前はなぁ!!俺の下位互換なんだよ!!】」

 

【確かにその通りだな…だが!!俺たちはヒーローだ!!お前を潰してやる!!ワンフォーオール!!常時25%!!】

 

無理やりの底上げでライオットに拳ラッシュをする

 

ライオットは少し怯みふらっとした。その瞬間に俺たちは首を絞めそのまま落とそうとする

 

【25%だとどうだ!!手も足もでねぇじゃねぇか!!】

 

「【それは…どうかな?】」

 

ライオットの背中から大量の棘が生え、俺たちを貫いた

 

【ぐぁああ!!?】

 

「【お前、馬鹿だろ?腕を武器にしたりできるのに、背中に生やせないとでも思ったのかァ?ンな訳ねぇのだろうがよ!!】」

 

ライオットは俺たちを持ち上げぶん投げる

 

俺たちは吹き飛び、ビルの壁にめり込んだ

 

【ガハッゴホッボ!!】

 

僕たちはヴェノムから解除される

 

「シン…くん…どうなってるの…?」

 

【ウルトロンのやつがシステムを無力化したんだ…それで…俺たちはライオットに負けた…………】

 

明らかにあった技術の差…

 

そして僕はシンくんに慣れていない…

 

シンくんの本当の力を出せていないんだ…

 

ごめん…シンくん……

 

 

 

 

 

俺が記憶がなくなっているから…

 

思い出してしまうのが怖いから…

 

ライオットに勝てない….

 

出久を信じられてないんだ……

 

ごめんなぁ…出久……

 

 

 

緑谷side

 

あたり一面真っ暗

 

何も見えない

 

だが、そこに1人金髪の男性がいる

 

「やぁ、僕はエディ・ブロック。前のヴェノムの主さ」

 

「あなたが…エディさん…僕は緑谷出久です」

 

「そうか…よし、君に僕とシンビオート:ヴェノムの全てを話すよ」

 

 

 

 

 

シンビオートside

 

「おい!スパイダーマン!!お前は1階を調べろ!!俺たちは2階を調べる!!」

 

「わかった!無理しないでよヴェノム!!」

 

「お前こそ死ぬなよ!お前を殺すのは俺だからな!!」

 

これは…記憶?

 

【エディ、2階にシニスターの連中がいるぞ】

 

俺が喋ってる…

 

それにエディ…確か前の主だったっけ….

 

「わかってる!さっさとかたずけよう!!人工シンビオートも回収して…」

 

「させねぇよヴェノム!!!」

 

と、上から天井をぶち破ってカーネイジが現れた

 

「ヴェノム!!お前はここで死ぬんだよ!俺たちの作戦は止められねぇ!!!!」

 

カーネイジは部屋の支柱を壊し1階に逃げる

 

「待て!!」

 

【エディ!深追いはダメだ!!】

 

「下にはスパイダーマンがいる!!」

 

俺たちは急いで下に降りた

 

すると首を絞められるスパイダーマンと、スパイダーマンを締め上げて嗤うカーネイジが目に入る

 

ヴェノムは突っ込むが爆発が起き、その爆音で怯んでしまった

 

「チッ…もうそんな時間か…」

 

そう呟いたカーネイジは、机に置いてある石のような形をした機械を自分にくっつける

 

「俺たちは別世界に逃げる!!だが必ず戻ってこの世界をめためたにする!!!あばよ雑魚ども!!」

 

すると石のような機械がカーネイジを吸い取り、宿主だったクレタスだけがボトッと倒れた

 

そしてクレタスはそれをワープホールに投げる

 

「へ…へへへ!カーネイジ!俺はこっちで待ってるからよ!!頼むぜ!!!ハハハハハ!!!」

 

笑っているクレタスの上に大きな瓦礫が落ちクレタスは潰れる

 

「スパイダーマン!!逃げるぞ!!」

 

「あぁ…でも…足が…!!」

 

すると俺たちの上にさっき壊した支柱が降ってくる

 

「スパイダーマン!!!」

 

俺たちはスパイダーマンを外に放り投げ代わりに潰れる

 

「うぁああああ!!」

 

【エディ!!早く持ち上げろ!!】

 

「……無理だ…足と…腹の感覚がない……動けない…」

 

【諦めてんじゃねぇ、早く立て!】

 

「はぁ…ははっ…スパイダーマンのやつを殺せないのは残念だ…」

 

【おい!お前は俺の乗り物だ!!お前が死んだら…俺は違うやつに寄生しないとダメじゃねぇか!お前じゃないと嫌なんだ!!お前が…お前が俺の主がいいんだよ!!】

 

「嬉しいな…こんな素晴らしい寄生体と会えたんだ…スパイダーマンのやつに感謝しないとな…」

 

エディはワープホールがまだ開いていることを確認しウェブで机の上にあったカーネイジの使っていた機械を引き寄せ掴みそれを自分の腕に刺す

 

「それに僕は、ガンでもう君の力に耐えられなかった…薬や抗体の実験もしてたし知ってるか…いいかい?君はあっちで新しい主を見つけるんだ!そして、奴らを止めろ!」

 

(エディ!!)

 

そう言ってエディはワープホールにヴェノムの入った機械を投げる

 

そしてエディは…屋敷ごと爆発した

 

「ヴェノム!!君が向こうの世界を救うんだ!!」

 

そうか…全部思い出した…

 

俺はヒーローだ…

 

世間に認められてなくても…

 

俺とエディはヒーローなんだ…

 

俺たちは約束してたんだな…エディ

 

絶対にこの世界を救う

 

スパイダーマンを憎んでいるあの心も全て受け入れて…

 

俺は出久とライオットをぶっ倒す!!

 

 

出久side

 

「これが…シンくんとエディさんが出会うまでと、ここに来るまでの経緯…」

 

「あぁ…ヴェノムを頼むぞ、イズクミドリヤ。君とヴェノムのコンビは、僕の頃よりもずっと強い」

 

「そんなこと…ないです…僕はまだ、シンくんの力を使いこなせていません」

 

「そう思ってるだけさ。君はヴェノムの全てを知ってるよ。それに……あんなに楽しそうなヴェノムは初めて見たよ。ありがとう、君がヴェノムの主でよかった」

 

そう言い、エディさんは消えていった

 

シンくん…

 

僕はもう迷わないよ

 

君と心を合わせ

 

ライオットとマスキュラーを倒す

 

僕は君の…乗り物になる!!

 

 

 

 

 

「【おいおい…ここに飛ばしたはずだが…ん?電話か…なんだ?俺たちはお楽しみタイムだ】」

 

『ウルトロンだ。ライオットよ、林間合宿場にいる私の量産機が少し押されている。小僧どもが意外と粘っているようだ。今ファージたちを向かわせたが念のためお前も行け』

 

「【あぁ!?俺まだヴェノムの血を見てねぇ!まだ帰らん!!】」

 

『黒霧が迎えに行っている。血はあっちに行ってからも見れるだろう?我慢しろ』

 

「【チッ!あぁわかったよ!そのかわ】」

 

【おしゃべりか?俺がいるのに】

 

「【…ヴェノムが来た、相手するから切るぞ】」

 

【切るのか?前みたいに待ってやるぞ?】

 

「【待つ必要はねぇ!今すぐお前の血を見せろ!!】」

 

ライオットが俺たちに飛びかかってくる

 

俺たちはライオットが目の前に来る直前に地面を持ち上げライオットに当てた

 

「【がっ!?】」

 

【目を眩ませるくらいかと思ってたが、それ以上の効果アリだなァ!】

 

そのまま俺たちは地面ごとライオットを蹴り飛ばし外に放り出した

 

「【なんだぁ…?いきなり元気になりやがってよぉ!】」

 

【俺たちも思い出したんだよ、記憶を…それだけでは大して変わらないだろうって思ってたけどよ…意外と、変わるもんだな!!】

 

俺たちはウェブを出しライオットに当てようとするが見事に切られガードされた

 

だがそれも作戦のうち

 

やつは毎回毎回、あの大きな鎌で攻撃を防ぐ

 

その時視界が遮られるからその時が攻撃のチャンス

 

フルカウルを発動させライオットの顔面に拳をぶち込んだ

 

そのまま持ち上げ蹴り飛ばし俺たちは飛び上がりライオットに空中コンボを決める

 

【ほら!さっきまでの威勢はどうした!!何もできないサンドバッグになってるぞ!!】

 

「【なめやがって…!!殺してやる!!!今からが本気だ!!!】」

 

【おーおー威勢だけはいいな、だがその自信もいつまで持つか…】

 

そう言って俺とライオットが睨み合っていると上からDr.オクトパスが降ってくる

 

「うぐっ…!!」

 

「ドクオック、整備怠ってない?なんかアームの動き悪いよ?」

 

「はっ…確かにそうだな…お前が相手だと少しなめていたよ…」

 

「ヴェノムは…ライオットも少し焦ってるね…よし!ドクオック!君はなんでここに僕らがいることがわかったんだ?どうやって僕らがこの世界にいるとわかった!!」

 

「……お前のところにいるデッドプール …あいつは俺たちのもとに現れ、俺たちを襲った…だが、取引をした。金を払うから俺たちに持っている情報を全て教えろと!あいつは快く受け入れて俺たちに全てを教えてくれたよ!お前がここにいることも!」

 

デッドプール 先生が…!?

 

【あいつ裏切ったのか…】

 

「何か訳があるんだ…きっと!」

 

「いや…デッドプールは金によってヒーローにもヴィランにも着く…裏切っても、何らおかしくない!」

 

「そんな….」

 

【出久、とりあえずこいつらは捕まえれる。だからぶっ殺すぞ】

 

「流石に殺すのはダメだ。でも…思いっきり殴ってやろう!」

 

【…ハッ、しゃぁねぇな。今回はそれで我慢してやるよ!】

 

俺たちは走り出しライオットに近づく

 

その瞬間、後ろから金髪の少女が現れた

 

「あ、デクくん!町の人たちはシェルターに避難してるよ!!」

 

「メリッサさん!!」

 

【チッ…!なんてタイミングに来るんだよ!!】

 

その声にライオットがニヤリと笑う

 

「【運が俺たちについている!!】」

 

ライオットはメリッサさんに向けて走り始めた

 

「まずい!!」

 

スパイダーマンさんが向かうもDr.オクトパスに阻まれる

 

「動きは鈍くてもお前はすぐに捕まるな!!」

 

【チッ!役立たずめ!!俺たちが行くぞ!!】

 

俺たちは走り出しライオットをウェブで捕まえて引き戻す

 

そして思いっきり引いてバランスを崩しフルカウル25%で脇腹を思いっきり蹴り飛ばす

 

【お前に運なんかねぇよ、お前の頭を引きちぎってそれを喰い散らかしてやる!】

 

「【黒霧!!早く来い!!!】」

 

そう叫ぶライオット

 

すると足元からモヤモヤが出てくる

 

【な…!!】

 

「ヴェノム!!」

 

スパイダーマンはDr.オクトパスを弾き俺たちと一緒にワープに入る

 

 

 

 

 

 

 

 

【ここは…森の中か?】

 

「そのようだね…ヴェノム、君記憶戻った?」

 

【あぁ…全部思い出したぜ、だから今すぐにでもお前のことをぶっ殺したい!!…でも今はエディとの約束もあるから、お前を殺さないでおいてやるよ】

 

「…オーケー、とりあえずライオットを探そう。今君が弱らせてくれたから2人なら楽勝だよ」

 

「【それはどうかな?スパイダーマン。】」

 

後ろを振り向くとライオットが仁王立ちしている

 

「おー自分から出てきてくれたの?探す手間が省けたね!」

 

「【おいお前ら!こいつらを殺すぞ】」

 

すると後ろからスクリーム、アゴニーそれに知らない人も出てきた

 

「久しぶりね、ヴェノム。それにスパイダーマン。」

 

「あんたらを今から酸で溶かしてやるわ!!」

 

「今すぐこいつらを壊させろ!!」

 

「【さぁどうする!?4対2だ!!】」

 

「ヴェノム…力貸してくれる?」

 

【しょうがねぇな…やってやるよ!!】

 

「シンくん!被害は最小限に行こう」

 

【余裕だ!!俺たちなら…なんだってできる!!!】




ライオットとマスキュラーって…相性良さそうだよね
と思ったので合わせちゃいました
でも弱すぎるかもしれないですね……


感想、アドバイスがあればよろしくお願いします

それとデッドプールの家探しはルーレットで発目さんと組むようになりました

もう家じゃなくて寮になっちまいますけどね!!


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27話 混ざり合う

遅れました!!!

いやー新しい小説を書いていたらすっかり書くのを忘れてしまっていました……




 

「【おい!ラッシャーの野郎はどこだ!!】」

 

「彼ならプッシーキャッツの事務所をデッドプールと襲ってるわ。正直楽勝ね」

 

【…チッ!スパイダーマン、ライオット以外はそうでもねぇはずだ。だから……お前がアゴニー、ファージとやれ、俺たちはライオットとスクリームを殺す!!!さっさと全員ぶっ飛ばして次行くぞ!!!】

 

「了解!」

 

【出久、フルカウルは最大何%まで出せるんだ…?】

 

「君もわかってるだろうけどヴェノムの状態だと少しの間25%で戦えるくらいさ」

 

【だったら限界超えるぞ。25%でしばらく戦うぞ、お前に拒否権はねぇ!!!!】

 

「…僕は君の乗り物、でも君の好き勝手にはさせないよ」

 

【……随分言うようになったじゃねぇか】

 

「僕は……変わったんだ!エディさんと君のヴェノムを超える…そう決めたんだ!!」

 

【……ハハハハハハ!!!なら俺に使いこなされろ!!出久!!!】

 

「君はうまく僕の力を引き出してよ!!シンくん!!!」

 

「おしゃべりは済んだかよ!!ならお前らを壊させろォォおおおお!!!!」

 

ファージの叫び声が戦い開始の合図

 

4人が俺たちに突っ込んでくる

 

俺たちは奴らの足したを滑り最初の目標をスクリームにした

 

ライオットは俺たちがいる場所がわかればすぐに範囲攻撃をしてくるので回避が意外と楽だ

 

「【逃げてんじゃねぇぇえ!!】」

 

【逃げてねぇよ!狩場を作ってるまでさ!!】

 

俺たちは奴らを糸で囲み思いっきり糸を引く

 

するとやつら2人を一気にまとめて縛ることができる

 

「【っんな!?ぁああ!?】」

 

「くっ!こんなのソニックナイフで…!!」

 

【それを解くまで俺たちが何もしないとでも?ワンフォーオール20%!!!】

 

縛りあげたスクリームを20%の力で殴打しまくる

 

そして髪の毛を掴み地面に何度も叩きつけ放り投げる

 

【あいつはヒーリングファイターだからな…さっさとお前も潰さねえと】

 

「【ナメんなよ!!!テメェをぶった切ってやる!!!】」

 

ライオットはようやく糸を解き大きな鎌を振って攻撃してくる

 

しかし俺たちは空中へ飛び上がる

 

【同じことしかできねぇのかよ!】

 

俺たちは背中に糸をつけ思いっきり地面に降りる

 

「【なっんだとぉぉおおおおお!!!?】」

 

ライオットは反動で空中に放り出されて遠くへ飛ばされる

 

 

「シンくん、飛ばしすぎだよ…」

 

【あんくらいがいいんだよ。スクリームをもっとぶん殴ってからライオット追っかけるぞ】

 

「殴った後、引きずってでも連れて行こう。盾役として」

 

【……止めねぇんだな】

 

「うん、気づいてるでしょ?僕はすごく……怒ってるんだよ」

 

【あぁ、この感じはそういうことか…ならその怒りを力に変えろ!!そしてライオットにぶつけるんだ!!!】

 

「…言われなくともそのつもりだよ!!!」

 

俺たちはスクリームを縛り付け放置しながらライオットを飛ばした方向へと走り出す

 

 

 

ライオットが飛ばされる前、雄英一年生たちは…

 

「おい…どうするんだよ!!」

 

「爆豪たちを取り返すに決まってんだろ!!」

 

「あんな化け物からどうやってとりかえすんだよぉお!!」

 

今、避難してきた雄英生はプッシーキャッツの事務所の前で敵と交戦している

 

いるのは切島、上鳴、八百万、峰田、そしてB組のメンバー

 

それに対して敵は7人、しかもその内1人は……

 

「なんであんたもそこにいるんだよ!!デッドプール 先生!!」

 

「いやーごめんね?敵連合の方が俺ちゃんにいい感じの報酬出してくれるらしいから乗り換えたの」

 

「先生….それでもヒーローですの!!!」

 

「こいつはヒーローにも敵にもなるんだぜー?金次第でな!!!」

 

「……」

 

「どうした?いつもおしゃべりなデッドプール はどこに行った?」

 

「おい、エレクトロ。そいつに構ってないでさっさとこいつら殺すぞ」

 

ラッシャーがよそ見している時に後ろから鉄哲が突っ込む

 

「うぉおおお!!」

 

「馬鹿だなお前」

 

鉄哲の顔を背中から伸びた自分の体でラッシャーは思いっきり叩く

 

「ぐぁ…」

 

「お前さぁ、この状況でよく戦おうって思ったね、プロヒーロー全員ボコられてんのにすごい根性だな」

 

「くっ…そ……」

 

「ま、お前の能力は別に強くもないし要らないな。あばよ頑丈なやつ」

 

ラッシャーが左腕を鋭くし切り裂こうと構える

 

鉄哲を含め周りのみんなが目を瞑る

 

ザクッ

 

嫌な音が響きみんなが恐る恐る目を開けるとそこには左腕をなくしたラッシャーが悶絶していた

 

「ぎゃあああ!!!」

 

「デッドプール!!貴様何を!!!」

 

「…俺ちゃん資本主義の申し子だけど、やっぱりヒーロー側つくわ」

 

「「「はぁ!?」」」

 

「それに俺ちゃんのお気に入りの鉄哲くん殺そうとするなんて!!ひどいっ!!!!俺ちゃん泣いちゃう!!まぁ本編には出てなくて番外編でB組との関わりを見せるつもりだったけどボツにされたからそのシーンはないけどな!!」

 

「やはりお前のような奴は信用できないな」

 

荼毘が手のひらから炎を出してくるがデッドプールは回避する

 

「ぐっ…マグネ!!あいつを引き付けろ!!スピナー!あいつが来たら急所狙わず腕と足を切りおとせ!!!」

 

「任せてラッシャー!!」

 

マグネは大きな長方形の物体を持ち上げデッドプール に向ける

 

するとデッドプール は引き寄せられる

 

「わ!わわわ!!やめてぇええ!!」

 

「無駄よ!これは回避不能…」

 

「なーんちゃって、バイバイオカマ」

 

マグネまで残り1mくらいになった瞬間、デッドプール が銃を放ちマグネのアイテムを貫く

 

「きゃ!!!」

 

「チッ!裏切り者も…粛清対象だ!!!」

 

「ならコロッサスにクリソツの鉄哲を殺そうとしたテメェらは地獄行きだ!!これは確定事項だ…これなんのネタがわかる?」

 

刀を引き抜きスピナーの持っている大剣をガード

 

そして銃で足を撃って動けないようにする

 

「さぁ俺ちゃんと次遊ぶのは誰?」

 

デッドプールが手をスリスリとさすっている

 

ドスッ

 

背中に小さなナイフが刺さる

 

「お?トガか。でも残念!こんなんじゃ俺ちゃんは」

 

「いいえ、ナイフは囮です!本当の目的は…あなたを石にすることなのです!」

 

「はぁ…?石?」

 

すると後ろにいたラッシャーがデッドプールの胸に手を刺す

 

「おぁああ!いってぇ!!!」

 

「お前は不死身だ…殺せない…でもな…石にしてからお前を砕き、元の世界に戻せば俺たちの勝ちだ」

 

「どうやって俺ちゃんを石にすんの?俺ちゃんの息子はもうすでに石みたいに……」

 

すると刺された胸の場所からどんどんと石になっていく

 

「うお!?ほんとに俺ちゃん石になってるぅうう!!?」

 

「俺の体の脳無の個性は"石化"切り裂いたところからどんどんと石になっていく個性らしい…だが石になっている期間は3時間、つまりそれを過ぎれば戻ってしまう」

 

「なるほど…だから石になってる間に俺ちゃんをこの世界じゃない違うところへ飛ばすってか〜?」

 

「あぁ、そうだ。」

 

「じゃあなデッドプール !!」

 

エレクトロは次元に穴を開ける

 

そしてラッシャーはデッドプールを粉々に砕きデッドプールの破片穴の中に吸い込まれていく

 

「画面の前のお友達、俺ちゃんの出番はここまで!!!でも必ず戻ってくっから楽しみに待っててくれよ〜?」

 

最後の最後まで何かに話しかけてデッドプールは消えてしまった

 

 

「さて…邪魔者はいなくなった…お前らを殺してフェーズ2へ行く」

 

ラッシャー、エレクトロが固まっていた雄英生徒に飛びかかる

 

がそこに空からライオットが飛んできて2人は戸惑いフリーズする

 

「なっ!?ライオット!?」

 

「なんでテメェがここに!?」

 

「【お前ら!!いまヴェノムの野郎が来る!!】」

 

「ヴェノムが!?」

 

「【スクリームがやられた!俺たちじゃ対処できねぇ!手伝え!!】」

 

「スクリームがやられただと!?」

 

「こんなちょっとの時間でなんでそんなことになってんだよ!!」

 

ガサササッ!

 

3人とも身構え音のなる方向を見つめる

 

「コンプレス!荼毘!トガ!スピナー!マグネ!お前らは先に黒霧と帰れ!!」

 

「あぁ、任務は完了してるからな…お前らはヴェノムを殺せよ」

 

「【あぁ!!ぐちゃぐちゃに引き裂いてやる!!】」

 

そう言って6人が帰ろうとした瞬間、草むらから何かが飛び出る

 

「なっ!?スクリーム!!?」

 

3人はスクリームを避けるためにバラバラに散らばる

 

するとエレクトロのところに黒色の手が伸びてくる

 

「ぬわっ!?」

 

【一名様ご案内ぃいい!!!!】

 

「「「緑谷ァ!??」」」

 

「緑谷さん!!?」

 

 

 

 

 

 

「なんだぁ!?」

 

【エレクトロ!お前の電気はいろいろめんどいからな!!!最初に潰す!!】

 

エレクトロが電気を流そうと構える前に地面に叩きつけその上にドンっと降りる

 

「ぐぁ!!!」

 

【さぁ、まずは1人…次は…お前だ!!】

 

俺たちは緑色のシンビオート、ラッシャーをウェブで捕まえ顎を思いっきり殴り空中にあげる

 

そしてまたウェブを使い地面に叩きつけライオットの方へ投げつける

 

【よーし…あとは手負いのライオット、お前だけだ】

 

「【ちっ…!!】」

 

すると森の中からアゴニー、ファージがボロボロになって逃げてくる

 

「ら、ライオット!助けて!!」

 

「誰も助けてくれないよ!?ほらさっさと降参したら?」

 

【スパイダーマンの言う通りだ、さっさと降参すれば30発くらいで許してやる】

 

「あ、殴ることには変わりないんだね」

 

【お前を代わりにぶん殴ってやろうか?】

 

「なんでだよ!!」

 

俺たちが言い争っているとライオットがニヤリと汗を流しながら笑う

 

「【俺たちは…最強だ…誰にも負けないんだ】」

 

【あんだけ負けてよく言えるよな】

 

「うん…でもシンくん…なんか嫌な予感がするよ」

 

「【俺たちは……もっと強くならなければならないんだ!!!】」

 

そういうとライオットは隣にいたファージを掴み無理やり宿主と引き離す

 

「ちょっと!何してんのよ!!!」

 

「【俺たちに…力をよこせ!!】」

 

倒れているスクリーム、ラッシャーを持ち上げ宿主と引き離し、体にくっつける

 

「【アごニィィいイイ!!おマエもダぁああ!!】」

 

「い、いや!!助け」

 

ライオットはアゴニーの頭を握りつぶし体に無理やり押し込み取り込む

 

「【おレたちハ…ヒとツにナッた!!コれデ負ケなイ!!!!】」

 

グニャグニャと混ざる5人の色は…次第に暗い赤色になり

 

「【コレで俺たちは…最強だァああああああ!!!】」

 

【スパイダーマン…合体したぞ…?】

 

「あんなことが起こるなんて…」

 

「【お前ら……覚悟しろ…今からお前たちに地獄を見せてやる!!!】」

 




ハイブリッドはスクリーム入らないですが混ぜたらもっと強くなるんじゃないかなと思って入れちゃいました

それと新しい小説のタイトルは『戦闘生命の個性を持つ少年』です!

名前で気づく方もいると思います

他にもガメラの個性持つこの話とか書こうとしてます



感想、アドバイスがあればお願いします!!


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28話 決着

遅い時間ですが投稿します!!

*新しい小説はボツになりました。


【随分といかつい姿になったな!ライオット!】

 

「【俺たちは…いや俺は…ハイブリッドだ!!】」

 

「ヴェノム!あいつは危険だ!オーラが違」

 

スパイダーマンがこっちを向いた瞬間、スパイダーマンの顔に大きな拳が炸裂し吹き飛ぶ

 

【スパイダーマン!!!】

 

「シンくん!」

 

出久のおかげで俺たちは回避する

 

【すまねぇ!!】

 

「奴はスパイダーセンスを無効化するっぽいね…」

 

【それにスピードもパワーも俺たちよりも上…】

 

「【おいおいどうしたよ!!お前ら弱いなぁ!!!】」

 

【調子乗ってんじゃねぇぞ!】

 

俺たちはハイブリッドの攻撃をなんとか受け流すがこのままだと俺たちが先に潰れる

 

そう思った俺たちは逃げようとしていた仮面敵を掴み

 

「うおっ!???」

 

【生贄になれ仮面マン】

 

「はっ!?」

 

ハイブリッドへぶん投げる

 

「うぉぉぉおお!?ま、マスキュラー!!やめ」

 

「【邪魔だ!!どけコンプレス!!!!】」

 

ハイブリッドは容赦なくコンプレスを叩きつける

 

するとコンプレスの口から2つの玉が吐き出され

 

そこから爆豪と轟が出てくる

 

「なっ!?」

 

「俺は一体…?」

 

【おい!そんなとこでボケーッとしてないで八百万たちんとこ行ってこい!!】

 

「かっちゃん!無事だったんだね!」

 

「あぁ!?クソデク!?なんでここに!!」

 

「緑谷…どんな状況だ!!?」

 

【そんな暇ねぇから早く逃げろ!!】

 

「【邪魔な奴が…多いなぁ!!】」

 

ハイブリッドは5本ある触手のようなものを使って1年生のみんなが固まっているところへと伸ばす

 

【チッ!!お前ら!!逃げろ!!!】

 

俺たちが急いで声をあげてもみんなは腰を抜かしているのか全く動かない

 

「【死ィィィイネェエエ!!!!】」

 

みんなにあたる直前

 

スパイダーマンが現れ5本の触手の軌道をウェブでずらす

 

「ふぅ!間一髪!!」

 

【借りができちまった…】

 

「そんなことより轟くん!氷結で奴の動きを!!!かっちゃん!!凍ったあと爆破で攻撃して!!」

 

「指図すんな!!」

 

「わかった」

 

なんだかんだ言うことを聞いてくれるかっちゃんはハイブリッドへ強めの爆発を当てる

 

「オラ!!死ねやクソ敵!!!!」

 

「【ぬぅ!!!】」

 

【凍ったあとって言っただろうが爆豪!!】

 

「あぁ!?俺は俺のやり方で戦うんだよ!」

 

爆破で怯んだハイブリッドを轟くんは氷結させ俺たちが思いっきり腹を殴る

 

「やったか!?」

 

【あぁ、今の所はな。爆豪!轟!!今のうちにあいつらを避難させておけ!】

 

爆豪は最後まで反発していたが轟に連れられてみんなを避難させに行った

 

「ヴェノム、こいつらどうする?」

 

【まぁとりあえず全員分裂させて…燃やすか】

 

「【ククククッ!!ハハハハハハ!!!】」

 

「なんでそんなに大声で笑えるのかな?今は大ピンチだよ?」

 

「【この程度で俺はやられん!】」

 

そういうとハイブリッドは体がどんどんと膨らみ…最終的には俺たちよりもでかくなった

 

「【俺にはまだ足りない…力が!!だからヴェノム!!お前を喰う!!!!】」

 

パリンッ!!

 

氷が勢いよく割れ俺たちに飛びかかってくる

 

スパイダーマンと俺たちは上に回避し俺たちは触手を伸ばしスパイダーマンはインパクト・ウェブで地面に貼り付けようとする

 

「【そんなものが効くわけないだろ!!俺は最強になりつつあるんだ!!こんな攻撃で怯まねぇ!!】」

 

俺たちの触手を掴みそのまま地面に叩きつける

 

スパイダーマンがエレクトリックウェブに切り替えて攻撃し続けているとハイブリッドは俺たちを盾にし電撃を防ぐ

 

【ぐぁああああああああ!!」】

 

そしてヴェノムの状態が解除されかける

 

その瞬間をハイブリッドは逃さない

 

顔を掴み僕とシンくんを引き離す

 

そうして僕の方を放り投げてシンくんを眺める

 

「【これで…これで俺は最強になれる!!】」

 

ハイブリッドは大きく口を開けシンくんを食べようとしている

 

「やめろ…やめろ!!!」

 

ワンフォーオール常時30%

 

体が引き裂けそうになる

 

だが気にせず僕はシンくんの元へと走り出す

 

「シンくん!!僕のとこに!!!」

 

そういうとシンくんは僕の方へと体を伸ばし

 

手からどんどんとヴェノムへと変身する

 

【ナイスだ出久!!】

 

常時30%のままハイブリッドを殴りつけつっけて蹴り上げる

 

地面にドスンッと落ちるハイブリッドだが体を液状にし落下の威力を殺してそのまま反撃してくる

 

「【邪魔するなァァァァア!!】」

 

ハイブリッドは俺たちを掴みスパイダーマンにぶつけそのままみんなの逃げた方へと俺たちを殴り飛ばした

 

 

 

「えっ!?デクくんがいるの!?」

 

「あぁ!スパイダーマン先生と一緒に敵と戦ってる!!相澤先生は!?」

 

「敵にやられて動けない状態よ…」

 

1-Aメンバーは尾白、口田、芦戸、葉隠がガス攻撃にやられ

 

1-Bメンバーは鉄徹、小大、塩崎、鱗がラッシャー、エレクトロにやられた

 

「大丈夫だ!今にヒーローが来るって!!それに緑谷たちも頑張っ」

 

切島が喋っている最中に俺たちとスパイダーマンが飛ばされてくる

 

【クッソ!なんて馬鹿力だよ!!スパイダーマン!!お前がウェブの選択オセェから飛ばされただろうが!!】

 

「なっ!?それをいうならヴェノムがちゃんと攻撃いれないからだろ!?」

 

「ふ、2人とも…喧嘩してる場合じゃない…あっみんな!!?」

 

「デクくん!」

 

「緑谷くん!敵は!?」

 

【ピンピンしてるぜ。ちっ…中のやつの個性が筋肉増加、それプラス人工シンビオートどもの身体能力強化のおかげで俺たちよりも頑丈で強い…どうしたもんか…】

 

「それより君たち早く逃げるんだ!奴の狙いはヴェノムだからここにいたら君たちまでまた巻き込まれるぞ!」

 

俺たちが…狙い….?

 

「そうか!!僕たちを狙ってるんだ!」

 

【頭おかしくなったか?出久】

 

「ちち違うよ!狙いは僕たちなら…僕たちが囮になって奴を倒せばいい!」

 

「えっ!?」

 

【なるほど…作戦立てれるか?】

 

「……当たり前だよ」

 

 

 

「【どこに行った!!ヴェノム!!さっさと俺に喰われろ!!】」

 

【ここにいるぜ!!ハイブリッド!!!!】

 

俺たちは後ろから奇襲をかけ背中に丸太を刺す

 

「【グギャァ!!!】」

 

「シンくん!!このまま時間を稼ぐんだ」

 

【わかってる!!】

 

 

 

「【いってぇぇえなぁぁぁああ!!】」

 

俺たちはハイブリッドの攻撃をかわし八百万に前以て渡された引っ付く小型爆弾をハイブリッドの背中にくっつける

 

【くたばれデカブツ】

 

シンくんは中指を立て背中から触手を出し後ろに下がる

 

BOOOOOOM!!!!

 

「小型なのにもかかわらずとてつもない爆発…」

 

【こっからでも少し怯んじまうぜ…】

 

ゼロ距離だ…流石にノーダメージは無いはず

 

それに俺たちの弱点である熱と音

 

「【うァァぁぁアあアあ!!!】」

 

体がマスキュラーとハイブリッドで離れかけている

 

【今がチャンスだ出久!!!行くぞ!!!】

 

「うん!!!」

 

ワンフォーオール常時20%!!!

 

【くたばりやがれぇぇえ!!ハイブリッド!!!!】

 

「【かかったな】」

 

ハイブリッドはまたマスキュラーと混ざり合い俺たちの首を掴む

 

【なっ!?】

 

「【流石にやばかったぜ…】」

 

「なんで…回避できたんだ…?」

 

「【爆発の瞬間体の中に逃げ込んで筋肉繊維の壁を作りダメージを軽減したのさ】」

 

ハイブリッドは俺たちを鷲掴みにしたままドロドロと溶け始める

 

「【お前は油断して俺のところに来てくれた…手間が省けたぜ!!!】」

 

俺たちは対抗しようと顔や腹を殴り続けるがどんどんと飲み込まれ始める

 

「クッソ!!くそっ!!!」

 

【離しやがれ!!!】

 

「【無駄だ!お前たちは俺の力になる!!俺はこれで…】」

 

「あ、あぁああああ!!」

 

そして俺たちは…

 

完全に飲み込まれた

 

 

「【……ク、ククククク!!!はーっハハハハハ!!!やった!!やったぞ!!俺はヴェノムを取り込んだ!!これで俺は…最強だぁああああアアア!!】」

 

森中にハイブリッドの雄叫びが響く

 

「【これで俺は誰の指図も受けない!!この世界も…前の世界も俺のものだ!!俺がこの世界を…全てを支配するんだ!!……その前に…この力の腕試しをしたいな】」

 

 

 

 

 

 

「ヴェノムが吸収された…」

 

「そ、そんな…」

 

「どうするんだよぉ!!!緑谷がやられちまったぁぁああ!!」

 

「黙れカス!デクが……出久がやられるわけねぇだろ!!」

 

「【いーややられたぜ?今はもう俺の体の中だ!!】」

 

1-Aのみんなの前にハイブリッドが現れる

 

「【この力を試させてくれ!!暴れさせてくれ!!!】」

 

みんなは急いで逃げようとするがハイブリッドのスピードが速すぎて誰も逃げることができない

 

「【まずはお前からだ!!茶髪の女ぁああああ!!】」

 

麗日の目の前にハイブリッドの大きな拳が飛んでくる

 

麗日は痛みに耐えようとぎゅっと目をつぶって祈った

 

"助けて…デクくん!!!"

 

ピタッ

 

ハイブリッドの動きが止まる

 

「【ぐっ…おおおぉぉ…】」

 

ハイブリッドが突然頭を抑え苦しみ始める

 

「う、ら、ら、か…さん!!早く作戦を!!!」

 

【まだ…しんでねぇぇぞぉぉぉ!!!】

 

「【ぐっ!!!お前らはもう俺のもんだ!!大人しく……シロォオォオ!!!】」

 

顔だけ出てきた2人はまた体に吸い込まれ戻ってしまう

 

「……八百万さん!!耳郎さん!!準備は!?」

 

「今できましたわ!!」

 

「ウチも準備オッケーだよ!!」

 

そう言って構えた2人の横にあるのは超巨大な超高音質スピーカー

 

 

時は少し前に遡る

 

「まず、僕らがやつに喧嘩を売りに行く。八百万さん、小型のひっつく爆弾とか作れる?」

 

「え、えぇ…」

 

「僕はそれを使ってハイブリッドの背中に爆弾をくっつける」

 

「なるほど、つまりそれでやつを倒すんだな!」

 

【アホか飯田。そんなので倒せるんだったら俺たちはこんなに苦労しねぇよ】

 

「ムム…ならどうやって…?」

 

「僕たちはそのあとなんとかここに連れてくるから八百万さんがスピーカーを作って耳郎さんがそれを使って音を出して。みんなは耳栓しててね」

 

「でも…それしたらあんたたちも危ないんじゃ…?」

 

「そうだよ…それにもしハイブリッドにやられちゃったら?」

 

【ハイブリッドの野郎は俺を吸収した後なら力を試したがりにお前らを狙うだろうな】

 

「だから僕らの身に何かがあってもこの作戦は実行するんだよ」

 

「で、デクくん!!!待ってよ!!」

 

「どうしたの?」

 

「それって…デクくん死んじゃうかもしれないんだよ!?怖くないの!?」

 

「……怖いよ…とっても…でもね…僕たちがやらないとダメなんだよ」

 

そう言ってデクくんたちは飛び出していった

 

 

 

「デクくん!!!今助けるから!!」

 

キィィイイイイイン!!!

 

耳が裂けそうな音が耳栓越しにも伝わってくる

 

「【ぎっ…ぎゃぁあああああああ!!!】」

 

「き、効いてる?」

 

「み、みて!!あれ!!」

 

ハイブリッドが悶絶しているとどんどんと体の色が変わり様々な色、顔が出てくる

 

「あれって…ファージ?」

 

「おい!あれはラッシャーだろ!?」

 

「あっちのは…アゴニー…」

 

「スクリームの顔も出てる!!」

 

「てことは鼠色のアレがライオットか!?」

 

ライオットの体からマスキュラーの顔が見えそして吸収した奴らも暴れている

 

「あれ…デクくんだ!!」

 

「おいポニーテール!もっと音挙げれねぇのかよ!!」

 

「ここのボタンを押せば上げれますわ!!」

 

爆豪は音量を最大にする

 

するとさっき程よりも分離しそうになる

 

そしてスパイダーマンがヴェノムをその中から引き離す

 

「大丈夫…な訳ないよねヴェノム!お疲れ!」

 

【おれたちに…触るなスパイダーマン…はぁ…はぁ…轟!!炎をあいつに当てろ!!そのあとスパイダーマン!お前のインパクトウェブであいつを固定しろ!!】

 

「了解!!」

 

「任せろ!!」

 

轟が炎でライオットたちに当てる

 

「【うぐぅううぁぁああ!!ヤァメェエェロォオぉおお!!】」

 

未完全のハイブリッドが轟に突っ込むもスパイダーマンのインパクトウェブで木と木の間にくっつけられた

 

「【こんなもの…コンナモノォォオ!!!】」

 

「よし…この後は!?」

 

「ちょっと!!早くしてよ!!」

 

ビキ!!ビキキキッ!!!

 

ウェブが少し裂け始めた

 

「ヴェノム!!早く!!」

 

「おいクソデク!何してんだ!!立ちやがれ!!!」

 

爆豪が叫んだ瞬間、ヴェノムは起き上がりハイブリッドの前に立つ

 

【ハイブリッドに生半可な力じゃダメだ…】

 

「だから……100%で!!!」

 

バリリリッ!!!

 

未完成ハイブリッドがウェブを引き裂き俺たちの元へ走ってくる

 

「【オ前はぁァあ!俺のモのだぁアあああ!!】」

 

【違う…俺たちは……俺たちのものだ!!!!】

 

ワンフォーオール100%

 

未完全ハイブリッドの腹に右手で1発

 

そして少し浮いた瞬間アゴに向けて左手で1発

 

次に肋に向けて壊れた手で殴り続ける

 

【あばよ、ハイブリッド】

 

ワンフォーオール100%

 

火事場の馬鹿力

 

デラウェア・デトロイト・スマッシュ

 

ハイブリッドは一直線に吹き飛ぶ

 

あたりの木々をなぎ倒しながら

 

そしてピクピクとなりながら気絶した

 

【……決着だ…】

 

クラスのみんなは緊張が解け泣き出すものもいれば喜ぶものもいた

 

「やったね…やったねデクくん…!!」

 

泣きながら麗日さんが俺たちに飛びついてくる

 

【……俺たちはヴェノムだ。それと…少しだけ休ませてくれ…】

 

ヴェノムの状態が解除され僕たちはばたりと倒れる

 

「デクくん!?デクくん!!!」

 

よく見ると緑谷の背中には切り裂かれた後のようなもの、そして火事場の馬鹿力によるスマッシュのせいで腕がバキバキになっていた

 

この後、ヒーローが到着し僕は救急車で搬送されガス攻撃をしてきた敵、死刑囚が逮捕された

 

だがマスキュラーがいなかったようだ

 




ヴェノムの映画…よかった…!




感想、アドバイスがありましたらよろしくお願いします!!!


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29話 罠

少し短めです。

そしてあまり思い浮かばなくなってきました…

ですが頑張って投稿します!!!


〜出久が倒れ暫く経った時〜

 

警察、ヒーロー側はついに敵連合のアジトを見つけた

 

そして侵入にも成功したヒーロー側は敵連合、シニスター・シックスを取り囲み完全に勝利した

 

はずだった

 

そこへ突如、オールフォーワンが現れたのだ

 

オールマイトはオールフォーワンと戦い

 

世間に本当の姿がバレてしまった

 

「どの個性も…君の体力を減らすだけで確実性がない…『筋骨条発化』『瞬発力』×4『膂力増強』×3『増殖』『肥大化』『エアウォーク』『槍骨』……今僕の持つ最大で最適の個性を組み合わせたこの拳で…君を殴る」

 

「そうか…殴れるものなら殴って見ろ!!!!」

 

オールマイトはオールフォーワンの拳を避け残り火のワンフォーオールでオールフォーワンにとどめを刺した

 

「はぁ…はぁ…今度こそ終わりだ…オールフォーワン…」

 

オールマイトがオールフォーワンをつかもうとした瞬間

 

オールフォーワンに赤いゲル状の液体がくっつく

 

「悪いなオールマイト…こいつは俺のもんだ」

 

オールフォーワンは突然痙攣し苦しみ始める

 

「クレタスが死んだから…こいつを支配するよ…!!!」

 

そこにいたのはもうオールフォーワン ではない

 

カーネイジだった

 

「弱ったあんたを殺すのは楽しくねぇからなぁ…だからあんたの弟子と戦わせてもらうぜ?ま、今は俺の体も弱ってるしやめといてやるよ。じゃあな!元No. 1ヒーロー!!」

 

 

 

 

 

 

目がさめると見慣れてしまった白い天井が見える

 

「……そうか、ハイブリッド倒した後…僕倒れたんだった」

 

僕はむくりと起き上がり自分の手を見る

 

「怪我…してない」

 

【俺が治した】

 

「シンくん…完全に治せないんじゃ…?」

 

【やり方を忘れただけだ。今なら手が千切れてもくっつけることができる…それとシンくんって呼ぶな。ヴェノムと呼べ】

 

「凄いな…」

 

【言ったろう?俺たちにできないことはないって】

 

「……これって…」

 

僕の目線の先にあるのは皮のむいてあるりんご

 

紙には"起きたらすぐに連絡ください"と書いてあった

 

【お前の母さんの字だな】

 

「…心配かけちゃったな…」

 

【起きたなら家に帰るぞ。飯がまずいところなんて嫌だ】

 

「えっ!?ラーメンとか食べるのに!?」

 

【記憶を取り返す前の話だろ?俺は死んだ肉は喰わん!だがチョコレートやポテトは食べるぞ?】

 

なんだよそれ…

 

僕はベッドから降り掛けてあった服に着替える

 

そして着替えてる最中に扉がノックされる

 

「緑谷〜、入っていいか〜?」

 

この声は…切島くん…?

 

「あ、少し待って!今着替えてる!!」

 

僕は急いで着替え扉を開ける

 

しかしそこにいたのは切島くんではなく赤と黒のヴェノム

 

僕はそいつに首を絞められ壁に貼り付けられる

 

「ふぅ…よぉヴェノム!!我が父よ!!!」

 

「父!?」

 

【こいつが勝手に呼んでるだけだ!!】

 

「俺がここにきたのはな?近々シニスターの連中が暴れるんだよ。お前が寝てる間に世界は大きく変わったぜ?オールマイトは引退、敵たちの動きは活発になっていってる」

 

「オールマイトが…引退?」

 

「そう!作戦の決行日は10月24日!何時にやるかなんて決めてねぇ!」

 

「すぐにお前を捕まえてみせる!!」

 

「それは難しいと思うぜ?」

 

カーネイジは僕たちの拘束を解き窓の隙間から逃げていく

 

【出久!追うぞ!!】

 

「うん!!」

 

僕たちは窓からカーネイジが逃げたと思われる方へとヴェノムとなり追いかける

 

だがそれがいけなかった

 

 

 

 

【あの野郎!!どこに行きやがった!!!】

 

「シンくん…じゃなかったヴェノム!!あそこの路地だ!!」

 

俺たちは路地裏に入りカーネイジを探す

 

「すばしっこいね…」

 

【それだけじゃない。あいつは体を武器へ変化させられる。普通に戦って俺たちの勝てる確率は0に近い。】

 

「嬉しいねぇ!!!!それだけ俺を高く評価してくれるのか!!!」

 

カーネイジは俺たちの背後から飛びつき首を絞めてくる

 

【グガッ!?】

 

「ほらほら早くしねぇと死んじまうぞ?」

 

な、なんてパワーだ…!!

 

フルカウル常時10%を発動させても…離れない!?

 

「俺のこと退かさないのか?なら…このままじわじわと切り裂いて行こう!」

 

カーネイジは指を1つ1つ鋭いナイフのようにして俺たちの背中に突き刺しゆっくりおろしてくる

 

「うわぁあああああ!!!!」

 

「いい声だ…!もっと苦しむ声を聞かせてくれ!!!」

 

【調子にのるな!!!】

 

フルカウル常時20%の力でカーネイジを引き剥がし地面に放り投げる

 

しかしその時も背中に手を刺していたので引っ張った時に俺たちの背中が更に引き裂かれる

 

「いいか?ヴェノム…お前はヒーローなんかになれない!前の宿主の時もそうだった!!お前は悪!宿主は正義!!相性が悪いに決まってる!それにだんだんとあまくなってきてるじゃねぇか!」

 

【違う!!】

 

「腑抜けたアンタはただの雑魚だ。だから俺が戻してやる!!」

 

【俺たちは…雑魚なんかじゃねぇ!!!】

 

フルカウル20%でカーネイジの顔を思いっきり殴り地面に何度も叩きつける

 

【どうした!?前よりも弱くなってるじゃねぇかよ!!!】

 

「HEHE…これがアンタを悪の道へと落とす作戦だよ…」

 

カーネイジは突然人間の姿になる

 

「た、たすけてぇ!!!!!誰か!!!!」

 

人へ化けたカーネイジは突如助けを求め叫び始める

 

「こ、殺される!!!たすけてくれぇ!!!」

 

【テメェ何言ってんだ!!!】

 

すると路地に2人のヒーローが入ってくる

 

「君!何をしてるんだ…って君は雄英高校の…」

 

「ヒーロー!助けてくれ!あいつに襲われてるんだ!!」

 

「なっ!?」

 

【違う!そいつは敵だ!!】

 

するともう一人別のヒーローが入ってきて

 

「君、雄英高校の緑谷くんだね?」

 

【そうだ!それよりそいつを…】

 

「君を逮捕する」

 

は…?

 

【なんで俺たちが】

 

「なんでって…君が病院の医師2人、患者を3人殺したからだろ!!」

 

「そんな…!!!」

 

【出久!!逃げるぞ!!】

 

俺たちは壁をよじ登り逃げ出す

 

「あ!逃げたぞ!!急いで追いかけろ!

 

「周りのヒーローにも連絡入れるんだ!!」

 

「きみ…大丈夫かい?」

 

「えぇ…助けてくれてありがとうよ!」

 

3人のヒーローの胸に赤色の刃が突き刺さる

 

「くふぅ…体の形を変える個性…意外と便利だな。こいつらの個性も奪っておこう!」

 

カーネイジは3人のヒーローをギリギリで生かしておき個性を奪う

 

「さて…腹が減ったし…待望のお食事タイムだな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

《皆さん。大変な事件が起きています。ヒーロー育成学校の最高峰、雄英高校の生徒がヒーローを3名、そしてその生徒が入院していた病院の医師2名、患者を3名を殺し現在も逃走中です。……えー敵名は…ヴェノムだそうです。皆さん、この顔を見つけたら至急近くにいるヒーロー、又は警察へ連絡してください。》

 

 

僕たちは……

 

瞬く間に敵扱いされた

 

 

家に戻ってみるとマスコミがたくさん家の前にいてとても入れない状況だった

 

 

 

 

 

僕たちの人生は

 

大きく狂わされた

 




カーネイジが使っていた変身の個性はトガちゃんのではありませんのでご安心ください



感想、アドバイスがあればよろしくお願いします


それと新しい小説を息抜きで投稿しています!


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30話 僕たちは敵

完結までのストーリーを考えてますがどう終わらせましょうかな!って感じだけどまだ続きます


 

僕らが敵として世間に見られてから1週間

 

「今こっちにいたぞ!」

 

ヒーロー達は僕たちを追いかけ続けている

 

「なんでこんなことに…」

 

【カーネイジの野郎だろ。あいつ俺達のふりして部屋に入ってこようとした医師どもを殺してたんだ】

 

「これからどうしよう…雄英には行けないし…」

 

【……スパイダーマン】

 

「え?」

 

【スパイダーマンなら信じてくれる】

 

「無理だよ、君がまた悪いやつへ戻ったって思ってるさ…」

 

【この世界にカーネイジがいることを教えれば奴は信じてくれる、それにオールマイト。あいつならお前のいうことを信じてくれるはずだ】

 

「……たしかに何もしないまま捕まるよりかはいい作戦かもね」

 

【今すぐ雄英に向かうぞ】

 

「えっ??でも今朝の9時だよ!?こういうのって夜に行く感じじゃ…」

 

【俺はそんなに待てん。それに早く誤解を解いたほうがいいはずだぜ?そうだろう?出久】

 

「……あぁもう!わかったよ!ならマンホールを開けて下から移動しよう」

 

【言われなくともわかってる】

 

僕たちはマンホールから下の下水道に入り雄英に向かった

 

 

 

 

 

 

「つ、ついた…」

 

【臭かったな】

 

下水道は雄英近くのあの公園まで繋がっていた

 

「ここでシニスターシックスがいることがわかったんだよね…」

 

【あぁ、だが今はそんな話ししてる場合じゃない。ここからヴェノムで行けばすぐ着くだろう】

 

「ヴェノムで言ったら目立ちすぎるよ!フード被って壁の近くまで行こう…」

 

僕は深くフードをかぶり歩き始めると後ろから声が聞こえる

 

「緑谷…さん?」

 

【ゲッ】

 

「や、八百万さん!?なんでここに…!」

 

まずい…いきなり作戦失敗だ!!」

 

「ここで何をしていますの?」

 

僕は体がヴェノムのまま頭だけ出す

 

「八百万さん…お願いだ!はいらせて!僕は」

 

「……元クラスメイトの頼みでもそれはできません…今のあなたは…敵です」

 

敵……

 

【出久、駄目だ。こいつ殺そう】

 

「ま、待って!駄目だ!!誰も殺しちゃいけない!!」

 

【なんでだ!!こいつは俺たちの話を聞かない!それにこいつを今生かしておいたら侵入するのがバレる!!】

 

「……だったら」

 

僕たちは八百万さんを木の裏に貼り付ける

 

「ごめん…八百万さん…僕はどうしてもスパイダーマンさんとオールマイトに会いたいんだ…!だからしばらくそのままでいて!!」

 

「待ってください!緑谷さん!!んぐ!!?」

 

口にもトドメのウェブを貼り付け雄英へ向かう

 

 

 

【ヒーローが沢山いるぞ出久】

 

「うん…壁を飛びこえよう。それで死角を通っていくんだ」

 

【了解】

 

俺たちは早速壁を乗り越え物陰に隠れる

 

その後は空調ダクトに侵入する

 

【侵入成功だな】

 

「うん…早くスパイダーマンさんとオールマイトを探そう…」

 

僕らはしばらくダクトの中を移動していたけどスパイダーマンさんもオールマイトも見つからない

 

【チッ…広いな…全然見つかんねぇよ】

 

「あ、でもこの声……!」

 

俺たちは光の漏れているところを覗き込む

 

するとそこにはオールマイトがいた

 

「オールマイトだ!」

 

【よし、行くか】

 

僕らは空調ダクトから降りようとすると突然温度が上がってくる

 

【ぐっ…!?ぁあああああ!!】

 

「あっつ!!!」

 

たまらず僕らは天井を突き破り熱から逃れる

 

「はぁ…はぁ…なんで…?」

 

「緑谷少年」

 

そこにはトゥルーフォルムのオールマイトがいた

 

「オ、オールマイト!話があるんです!病院での事件は僕たちじゃなくてカー」

 

「私は…君のことを信頼していた」

 

「えっ…?」

 

「君は…あの時ヒーローの心を持っていただろう!?私は君のその意思を…信じて個性を託した…なのに…なのに敵になってしまうとは…」

 

「オールマイト!違うんです!!これはカーネイジが!!」

 

僕がそういうが壁をぶち抜きアイアンマンが僕の首を掴み壁に押し付ける

 

「ガッ!!?」

 

『僕は言ったろう?…記憶が戻りまた攻撃してきたら容赦なく倒すからな?とね!』

 

アイアンマンが手からビームを放とうとしてきたがヴェノムが違う方向にアイアンマンの手を向けてくれた

 

「ヴェノム!!マスク!!」

 

【了解!!!】

 

ヴェノムになりアイアンマンの顔を殴り逃げる

 

【出久、オールマイトは完全に駄目だ!スパイダーマンを探そう!!】

 

『スパイダーマンならここに居ないぞ!!』

 

アイアンマンが音波攻撃をしてくる

 

【ぁぁああああああぁぁああ!!】

 

「い、居ないって…どういう…」

 

『ふざけたことを言うんだな。貴様が夜スパイダーマンに奇襲をかけたんだろう!』

 

な、なんだって!?

 

「そんなことしていません……!!」

 

『言い逃れはできないぞ!防犯カメラにもバッチリ映っていた!!』

 

《セキュリティ3、発令。寮にいる生徒は寮を出ないように、教室にいる生徒は教室で静かに待機しなさい》

 

寮…?そんなとこもあるのか!!?

 

 

 

音波攻撃を緩めないアイアンマン

 

「ヴェノム…僕の体に入って!!」

 

ヴェノムは僕の体の中に入り僕はフルカウルでアイアンマンの音を出す装置を破壊する

 

『くっ!!』

 

すぐに持ち直すアイアンマンだが僕たちはすぐにヴェノムへ変身し両腕のリパルサーを破壊して外へ放り投げる

 

【出久!逃げるぞ!!】

 

「うん…」

 

俺たちは廊下を走り抜け窓を突き破り出ようとするが突然タコの足が目の前を塞ぐ

 

【なんだ?】

 

「ここから先は通さない…」

 

「ねぇねぇ、なんで病院で暴れちゃったの?ストレス?」

 

そして頭上には水色髪の女性が浮いていた

 

「新しいヒーロー…?とりあえず逃げよう!!」

 

逆走しようとすると後ろには金髪の男性が立っていた

 

「ここから先は…このルミリオンが通さない!」

 

「どいてください!じゃないと怪我しますよ!!」

 

【出久、フルカウル10%出すぞ】

 

俺たちはフルカウルを発動させてルミリオンに突っ込む

 

しかしどう言うわけか通り抜ける

 

【何!?】

 

「残念!!」

 

そしてそのまま背中を蹴り飛ばされ蛸の足に捕まる

 

【ぐあっ!!】

 

「捕まえました」

 

「よし、そのまま警察へ引き渡そう!」

 

3人が近づいてくる

 

【なめるな……!!俺たちはお前らなんかに…!!負けない!!!】

 

タコの足を引きちぎりちぎった足を浮いている女性に投げつけ首を掴む

 

「うわっ!」

 

【おい!ルミリオン!近づけばこの女の首をへし折る!!】

 

「だから殺しちゃ駄目!!」

 

【今はこうしないとダメだろうが!!甘ったれたこと言ってんじゃねぇよ!!】

 

僕たちが言い争っていると腹に衝撃が走る

 

「ゴホッ!!!?」

 

僕らは吹き飛び窓ガラスに当たる

 

「ねぇねぇ、私の個性わからないのに捕まえるのはダメだと思うよ?」

 

【チッ……出久、今がチャンスだ…】

 

そう言った瞬間、僕は窓ガラスにデラウェアスマッシュを打ち窓を壊して外へ逃げる

 

「逃げちゃった!」

 

「君たちはもういい、あとは…私達に任せてくれ」

 

(緑谷少年…何故だ…君は…)

 

オールマイトは壁によしかかり顔に手を当て考えていた

 

 

 

 

 

『くっ…的確にリパルサーを狙ってきやがった…また修理しないとな…』

 

そこへ警察の人が走り寄ってくる

 

「トニーさん!スパイダーマンさんの容態が良くなり始めて今日中には目を冷ますとのことです!」

 

『なに!?わかったすぐに行く!」

 

アイアンマンはスーツを着たまま車に乗り込み病院へ向かう

 

 

 

僕たちは雄英校舎のすぐ近くにあった建物の中に入りその中の一室に隠れている

 

【出久、どうするんだ?オールマイトは完全に俺たちを信じていないぜ?】

 

「どうしよう…もう…」

 

【へこたれるな、出久。お前はそれで諦めるのか?】

 

「諦める…訳ないだろ!!!」

 

【それでこそ俺の宿主だ…それで?今からどこに行くんだ?】

 

「んー…とりあえずシニスターシックスのアジトを探してそこを潰すかな」

 

【考えが良くなってきたな!それでこそだ!!】

 

「でも…みんな大丈夫かな….今日授業中に大暴れしちゃったし…」

 

【……お前は本当に変わった宿主だ。こんな時にあいつらを心配してるのか?】

 

「あーもう!いいから早く行こう!」

 

ガチャリ

 

部屋の扉が開く音が聞こえる

 

【誰か来たぞ】

 

「…しっ!しばらくやり過ごそう…」

 

僕らはクローゼットの中に入り息を潜める

 

【出久、こいつを】

 

「殺して次に行くって?」

 

【違う、こいつを人質にして動けばヒーローも迂闊に手を出してこれないだろう?】

 

「確かにそうだけど…知らない人を巻き込むのは」

 

【よし、ならやるぞ】

 

「えっ!?ちょ!!話最後まで聞」

 

僕らは勢いよくクローゼットから飛び出し入ってきた人を抑える

 

【静かにしろ…じゃないとお前の足をへし折る】

 

「この声…シンくん…?」

 

【あぁ?】

 

「えっ!?麗日さん!?なんでここに!?」

 

「ここ私の部屋だよ!?」

 

【チッ…喰えねぇじゃねぇか】

 

「喰う!?麗日さん食べるつもりだったのか!?」

 

「二人とも静かにして!!?」

 

すると扉がノックされる

 

「麗日〜?どうしたのー?ドタドタして?」

 

僕らは言い争いをピタリとやめ部屋を飛び出す

 

「ヴェノム!早く逃げよう!」

 

【あぁ麗日無事か?】

 

「きゃああああ!?」

 

「ええぇ!?なんで麗日さん連れてきたの!?」

 

【何となくだけど?】

 

「おい!?」

 

僕らは雄英から脱出し近くの町へ姿を消した

 

雄英での収穫、罪

 

不法侵入

器物損害

傷害

 

情報:0

 

人:麗日

 

「ふつうに犯罪者だよ!!!」

 






感想、アドバイスがあればお願いします!!!


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31話 新たな力

遅れました!!

魏怒羅の方も今日出します!!




〜病院の一室〜

 

「…ヴェノムじゃなくてカーネイジに襲われていたとは…くそ、僕としたことが…!」

 

「早く雄英に行って皆さんに伝えないと…」

 

「スパイダーマン!お前は安静にしていろ!」

 

「ヴェノムの無実を…証明しなきゃ…!!」

 

「僕がする。酷いことをしてしまったからな…」

 

アイアンマンはスパイダーマンを寝かせて病室を出る

 

「すまない。すぐに雄英へ戻ってくれ!」

 

アイアンマンはすぐに車に乗り込み車は走り出す

 

「何か情報が?」

 

「緑谷は敵ではないことがわかった。だからすぐに」

 

「なら…あんたを生かしちゃおけねぇなぁ?アイアンマン?」

 

「き、貴様は!!!」

 

「ヴェノムは悪になった…俺の考えたシナリオ壊さないでくれよ!!」

 

アイアンマンは車から飛び出し受け身を取る

 

車は壁に突っ込み爆発する

 

「おいおい…逃げんなよ!!」

 

カーネイジはすぐさまアイアンマンに飛びかかる

 

「黒色にしてヴェノムのなりすましか!!」

 

「あぁ!いいだろ?」

 

カーネイジは刃を伸ばしアイアンマンの足、手、腹に刺す

 

「ぐあ!」

 

そのあとはそのまま地面に叩きつける

 

「HEHEHEHE!!スーツのないあんたはただの人間!俺に粉微塵にされろ!!」

 

アイアンマンはポケットから小型の機械を出しボタンを押す

 

すると高音が辺りに響く

 

「っ!!うぎゃぁぁあああああああ!!!!」

 

カーネイジはたまらず刃を抜き排水溝へ体を液状にし逃げる

 

「くっ…そ…」

 

アイアンマンはそこで意識を失った

 

 

 

 

〜アイアンマンが意識を失って数分後〜

 

PM 9時20分

 

僕たちは街を抜けた後山の中へ入る

 

「ここまでくれば大丈夫なはず…麗日さん!ごめん!!」

 

「いやー…びっくりしたよ…」

 

【麗日…今からお前は】

 

「雄英へちゃんと送り返すから…」

 

【おい出久!人質にするんだろうが!!】

 

「いやダメだよ!?元からOKなんて言ってないし!」

 

「……プフッ!フフフフ!!」

 

僕らが言い争いをしていると麗日さんが突然笑い出す

 

「なんか全然変わってないね!」

 

「……僕達のこと…怖くないの?」

 

「少し怖いかったよ連れ去られちゃった時。でも…今の見てはっきりわかった!デクくんとシンくんは敵じゃない!」

 

キュン!!!

 

「うわぁすっごいブサイクだよ!?

 

【……ケッ!気にくわねぇ!】

 

「それよりデクくん!一体何があったの?」

 

「それは…」

 

僕は僕の身に起きていることを全て説明する

 

「なるほど…そんなことがあったんやね…」

 

【麗日。お前はこのあとどうする?】

 

「それはもちろん雄英に帰るよ!それでみんなにこのことを説明するよ!」

 

よかった!!

 

「なら街に入って暫くのところまで送るよ」

 

「ううん!大丈夫!ヒーローに見つかっちゃったら逮捕されちゃうでしょ?」

 

【だ、そうだ。早く行くぞ】

 

「ちょっと!麗日さん、無事に帰ったら連絡連絡して!」

 

「うん、じゃあね。デクくん!」

 

僕らはヴェノムになり山の最深部まで逃げていった

 

「……よし!私も帰ろう!」

 

麗日は雄英へ帰ろうと山を降りるそして街に入る直前

 

「あ、君は…雄英の連れ去られた!!」

 

「麗日です…」

 

「警察に急いで連絡するんだ!保護したと!」

 

「はい!……こちら○○区!麗日お茶子さんを保護した!いまそちらにっ…」

 

ゴロンと首が落ちる

 

「はぁ…はぁ…いいところに…」

 

「なんだ貴様は!!」

 

麗日を守ろうとヒーローがカーネイジに突っ込んでいく

 

だが当然カーネイジに敵わず頭を食いちぎられる

 

「お前確かヴェノムと仲良いやつだな?ちょっと来てもらうぜ?」

 

「い、いや…!」

 

「おいおいいいねぇその目。俺に完全に怯えてる目だ…それに泣き声とかが加わればいいんだが…まだ殺しちゃダメだからなぁ」

 

カーネイジはそう言いながら麗日に近づき麗日を連れ去った

 

 

 

 

 

 

PM 10時15分

 

「ヴェノム、ここからは奴らのアジトを探そう」

 

【あぁ、根元から叩くのが一番だ】

 

「でもどこにいるんだろう…前の工場にいるわけないし…敵連合のアジトはオールマイト達に攻めてこられてたらしいから完全にどこにいるかわかんない…」

 

【なら奴らが問題を起こすのを待てばいい】

 

「それまでの間僕はずっと隠れてろって?それに問題を起こした場所が遠かったらどうするんだよ」

 

【…確かにそうだな。ならカーネイジの野郎を探そう。それが一番手っ取り早い】

 

「…そうだね、奴ならまだこの地区に…ん?」

 

【どうした出久】

 

「麗日さんからメール?」

 

僕はスマホを開きメールをみる

 

「なっ…」

 

そこには1枚の写真

 

映っていたのは縛られた麗日さん

 

【なんだこの写真…!!】

 

「僕のせいだ…僕が…ついて行ってれば!」

 

【お前のせいじゃねぇ。俺が連れてきたのが悪かった】

 

僕は携帯の画面を見てここがどこか探す

 

「……この地面に落ちてるのって…」

 

【…体温計か?なんでこんなもんが…まさか】

 

「僕らが最初に奴と出会った病院!!」

 

【あそこは俺たちが逃げ始めてから閉鎖されてる、隠れるにはうってつけってことか?】

 

「……急ごうヴェノム!」

 

【あぁ!】

 

僕たちは急いで入院していた病院へいく

 

 

PM 11時00分

 

「電車の屋根に捕まって…行くなんて……」

 

【乗ったらビビられるだろ?だったら屋根にくっついてるしかねぇさ】

 

「…そ、そんなことより早く入ろう!」

 

僕らは入り口の扉を開け中に入る

 

【出久!前に!!】

 

そこには縛られた麗日さんがいた

 

「麗日さん!!!」

 

僕らは麗日さんの元へ走り出す

 

「大丈夫!?今解くから!!」

 

「ありがとう…緑谷ぁ!!!」

 

解いた瞬間体の形を変えカーネイジになる

 

「チッ、避けられたか」

 

俺たちはスパイダーセンスで回避して距離を取る

 

【麗日どこやったカーネイジ!!!】

 

「さぁな…俺を倒せたら教えてやるよ!!」

 

カーネイジは手を刺股に変化させ攻撃を繰り出してくる

 

僕らは盾を出し攻撃を防ぎカーネイジを壁と盾でサンドイッチにする

 

【フルカウル20%!!】

 

盾を解除しよろけたカーネイジを連撃し休む暇を与えさせない

 

「今度は容赦しない!このままこいつを再起不能まで持ち込む!!」

 

【カーネイジ!お前の…負けだ!!】

 

ウェブを使い思いっきりカーネイジを投げ飛ばす

 

「いてぇな…でも残念、個性:増出」

 

カーネイジはそう言ってまた俺たちに突っ込んでくる

 

俺たちはまた盾を出し防御態勢に入る

 

しかし先ほどとは比べ物にならないパワーで俺たちは吹き飛ばされた

 

【な、なにが…起こった…?】

 

「わからない…でも…」

 

「今のは増出。受けたダメージを倍にして放出する技だ。だがこれには欠点もあってな?受けたダメージは持ったままだ、それに倍にしたらその力に耐えられないかもしれないしな…試しに使ったがこれはいらん」

 

カーネイジが俺たちに近づいた瞬間目にウェブをかけて顔面を膝で蹴り上げる

 

「ブバッ!」

 

俺たちは25%の力を込めた拳を何度もカーネイジに叩き込む

 

「ぐぁああああ!!!!」

 

【のこのこ近づいてくるからだ!俺たちはこんなんじゃやられねぇぇえ!!!】

 

「わかってるとも!だからこその人質だ!!」

 

カーネイジが右手で指を指す

 

そこには椅子に縛られた麗日さんがいた

 

「さぁどっちを選ぶ!?女か俺か!究極の選択だぁ!!!!!」

 

カーネイジが勢いよく5本の刃を麗日へ飛ばす

 

ザクッ

 

ザクザクッ

 

「……究極の選択の答えは…女…か」

 

俺たちは腹、両手、胸、首にカーネイジの刃が刺さる

 

「ぐっ…」

 

【出久!!!今治してやる!!!】

 

ヴェノムの状態が解除されたがまたすぐにヴェノムになろうとする

 

しかしカーネイジはそれを見逃さない

 

パリンッ!!!

 

何かの薬品を投げてきた

 

【う、ぐっ…!!!】

 

ヴェノムは煙を上げながらどんどん小さくなっていく

 

「それな、Dr.オクトパスとウルトロンに作らせたんだ。"対シンビオート抗体"俺にも効くから持ち歩くのが大変だったぜ…」

 

「ヴェノムに…シンくんに何をした…!!」

 

「だから言ったろ?対シンビオート抗体。食らった後はご察しの通り…シンビオートが死滅する…!」

 

「なっ…」

 

「ま、これでお前は死ぬ。ヴェノムも死ぬ。そこの女は…そうだ…お前が死んだ後絞め殺してお前の横置いとくよ!それで完璧だ!」

 

カーネイジは笑いながらこっちを見る

 

「血って芸術的だよなぁ…この鮮やかな色…吹き出してたほうがもっといいんだが…まぁいい」

 

まずい…血を出しすぎた…意識が…

 

「んん!!んんー!!!!」

 

麗日さんが必死に何かを伝えようとしているが口を塞がれていて何を言っているのか全くわからない

 

そして僕は…意識がなくなった

 

 

 

 

 

ヴェノムside

 

体が焼けるみたいな感じがする…!!

 

熱い!!!

 

死にそうだ!!!

 

苦しい…!!!

 

出久の体温がどんどん下がってきてる…!

 

早く助けないと…

 

いや…無理だ…

 

俺も…出久も死ぬ….

 

『ヴェノム』

 

【……エディ?】

 

エディ…あぁ俺死んだのか

 

『お前何してるんだよ』

 

【お前と一緒に地獄に行く】

 

『お前には新しい宿主がいるだろ?彼を守らなくてどうする?』

 

【無理だ。俺は変な薬品をかけられて体が焼けるような感じがする…それに出久ももう死にかけてる】

 

『はぁ…そんな弱気なお前は見たくなかった!お前俺とこっちで会った時なんて言った!?』

 

【おまえと…会った時?】

 

『おまえはこの世界を救うって言ったんだ!それを弱音吐いて…おまえはただの寄生虫か?』

 

【なっ!!?寄生虫!?俺は寄生虫じゃねぇ!!今すぐにでもあんな奴ぶっ殺せる!!】

 

『…だったら早く言って来い。彼を…世界を救ってこい』

 

【あぁ行ってやるよ!こんな薬品俺にはきかん!!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ヴェノム死んだな。よーし続いて女ァ、おまえは今から芸術の一部になる。光栄に思ったほうがいいぜ?」

 

カーネイジは麗日の首を掴み持ち上げる

 

「おーおージタバタ足掻け!そのほうがより美しい作品が出来上がる!」

 

麗日は必死に抵抗するもカーネイジの力の方が当然上なため意味がない

 

「そうだ!四肢をかっ裂くか!」

 

カーネイジは左手を刃に変化させ麗日に向ける

 

(いや…!助けて…!!デク…く…ん)

 

麗日の動きがどんどんと止まっていく

 

「さぁ!思いっきりいこう!」

 

カーネイジが刃を振り下ろした

 

しかし緑谷に止められる

 

「あぁ!?なんだおまえまだ生きてたのかよ!!」

 

「あぁ…!ヴェノム!!」

 

緑谷がそう叫ぶと体から黒と白の混ざったヴェノムが現れる

 

【まだ未完成だな…だがそれでも充分だ】

 

「……おいおいなんだその歪な姿はよ!半分白で半分黒だぁ!?そんな姿で俺に…」

 

カーネイジは異変に気付いた

 

自分の左腕がどんどんと小さくなっていることに

 

「なっ…!?」

 

【おまえがくれた薬品だよ…俺は覚醒した…そうだな…まだ中途半端な姿だが完全体になったら"アンチ・ヴェノム"とでも名乗るか】

 

カーネイジは麗日を離し自分の左腕を切り落として距離を取る

 

「ふざけんな…ふざけんなよあの野郎!!!ヴェノムを殺す薬っつたのに!!強化させちまったじゃねぇか!!!」

 

【大人しく俺たちに殺されろ】

 

「ハァァア!?ちょっと色が変わったくらいのお前なんかに負けるか!!!」

 

俺たちはカーネイジの目の前へ行き顔面を殴り潰す

 

そしてそのまま足を掴み地面に何度も叩きつけ壁へ放り投げる

 

すると壁が崩れカーネイジが奥まで飛んでいく

 

「ヴェノム、飛ばしすぎだよ」

 

【あぁ悪い】

 

俺たちはカーネイジの元まで行くとカーネイジはトイレの排水溝から逃げていた

 

「あいつ…!!!」

 

【逃げやがったか…】

 

するとシンくんの色が元どおり黒色になる

 

「あれ!?戻ったの!?」

 

【あぁ…何かきっかけがいんのか?】

 

「んー…」

 

「あっ!麗日さん!大丈夫!?」

 

【出久、俺を麗日に近づけろ】

 

「え?いいのヴェノム…?」

 

【いいから早く】

 

僕は言われた通りにヴェノムを麗日さんに近づけると麗日さんにヴェノムが少し乗り移った

 

「ちょ!!何してんのさ!」

 

【俺の体の一部をあいつにくっつけて怪我を治してる】

 

「見たらわかるけど…」

 

【治したら回収すればいい、それで終わりだ】

 

この後無事に麗日さんは目が覚め僕らは警察に電話をし警察が来るまで麗日さんとずっと座っていた

 

「ねぇデクくん。またどこかに行くの?」

 

「うん…容疑は晴れてないしむしろ本当に罪を犯しちゃったからね」

 

【あんなの罪じゃない】

 

「麗日さんを連れ去っただろ!」

 

【こいつの同意があったって言えばいいじゃねぇか】

 

「そんなこと出来ないよ!」

 

僕らが話していると警察が来たので僕たちはすぐに逃げ麗日さんと別れた

 

「……あ!ヴェノム!麗日さんにつけたシンビオート回収してない!!!」

 

【…あ、忘れてた】

 

「どうすんの!!?」

 

【後で返してもらおう、それまであいつの体の中だな】

 

「ぇぇええええ!」

 

僕は今日、ヴェノムのことを本気で怒った

 

 




半無理やりアンチヴェノムにしました

後完全なるアンチヴェノムではない為カーネイジのことを一気に吸収することはできません

原作とはアンチヴェノムのなり方も能力も違うかもしれませんが許してください

そして麗日にくっついたヴェノムの一部はマから始まる子にしようと思います

最強部隊になりそう


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33話 マニアとヴェノム

こちらも投稿します!!

遅れてしまい申し訳ありませんでした…

これからは投稿ペースがぐんと落ちますがしっかりと書いて行きます!!




 

 

カーネイジと戦って2〜3時間後

 

僕らの元に電話がかかってきた。

 

『緑谷さん?私です。八百万百です!』

 

【……出久、罠だ】

 

『違います!罠じゃありません!!』

 

【100%罠だ】

 

「……ヴェノムの言う通りだよ…さっきまで…信じてくれなかったじゃないか…」

 

『麗日さんが帰ってきて話を聞いたんです…すみませんでした…』

 

『緑谷か!?悪かった!!俺…俺お前のこと疑っちまってた!!』

 

電話から切島くんの声も聞こえる

 

「みんな…」

 

『それに今麗日が』

 

するとヴェノムが無理やり変身し電話で話す

 

【行かん、なんでまたあそこに行かねぇといけねぇんだ?あそこはさらに警備が】

 

俺たちがしゃべっていると木から人が降りてくる

 

【……だれだ?】

 

「緑谷、お前を今から雄英へ連れて行く」

 

【出久!こいつらなんで俺たちを雄英に連れて行きたがるんだ!?】

 

「僕に聞かれても困るよ!!」

 

すると相澤先生の後ろから雄英教師たちが現れる

 

【全員登場か?無理やり連れて行く気だな?かかってこい!!全員殺して…】

 

俺たちが戦闘態勢に入ると先生方が頭を下げる

 

「…まず先に謝らせてくれ、すまなかった…だから俺たちを…もう一度だけ信じてくれ」

 

【出久…俺はこう言うのが嫌いだ。あとは任せる】

 

ヴェノムは変身を解除し体の中へ入って行く

 

「……えっと…ついて行きます。でも…僕は本当に悪いことを…」

 

「そのことについての話などもあるが…一番は麗日だ」

 

「えっ?麗日さん…?」

 

「なんでも"声が聞こえる" "異常にお腹が空く" "暑い"…こんな症状が出てるんだが…ヴェノム、お前なら知ってるんじゃないか?」

 

【……俺の分裂して麗日にくっつけたボディの方が自我を持ったか…】

 

「麗日さんはどうなるの?」

 

【体が合わなかったら死ぬ】

 

「相澤先生急いで連れて行ってください!!!」

 

僕は慌てて車へ駆け込み雄英へ向かう

 

 

 

 

 

「はぁ…!はぁ…!!ヴェノム!君のせいだぞ!!」

 

【俺はあいつの怪我治してやったんだ。逆に感謝すべきだろう?それに体にあったら麗日も俺たちの仲間入りだ】

 

「ここだ!!麗日さん!!大丈夫!!?」

 

僕らは寮の入り口の扉を勢いよく開け中に入る

 

【三奈、それちょうだい】

 

「チョコ?いいよあげる!」

 

「この頭のトゲトゲ何〜?」

 

【わかんない】

 

「なんて名前にするの?お茶子ちゃん」

 

「んー…今決めてるんやけどいいのがなくてね…」

 

「めっちゃピンピンしてる!?」

 

【おぉ…無事に体にあったみたいだな】

 

「あ、デクくん!」

 

「う、麗日さん!体は!?」

 

「あー最初に比べて楽になったよ!チョコ食べようと思って冷蔵庫開けたらこの子出てきてね一緒にチョコ食べてる!」

 

【チョコ…】ジュル…

 

「あ、ヴェノム!よだれ!!」

 

僕はソファに座りヴェノムはチョコを食べる

 

「えっと…僕ね?相澤先生に麗日さんが大変なことになってるって聞いてきたんだけど…」

 

「それは相澤先生が出て行く前に話してたから…」

 

「はぁ…よかった…」

 

【ならこいつを体に戻すか】

 

【いや】

 

【あ?】

 

【私は麗日お茶子の体が気に入った。私はお茶子の体に住む】

 

【あぁ?何言ってんだ?わがまま言ってないでこい】

 

【いやだ。私はお茶子から離れない】

 

【テメェ…いいからこい!!】

 

【私はここに居たい!!!】

 

 

(((なんか反抗期の娘とそれ止めるお父さんみたい……)))

 

「ヴェノム…体に適応できたなら居させてあげたら…?」

 

【はぁ?出久わかってんのか?】

 

「えっ…わかってんのかって?」

 

【カーネイジ、ハイブリッドに続き麗日&シンビオートだぞ?俺たちの専売特許が無くなるんだぞ!?】

 

「そんなの気にしてたの!?それに驚きなんだけど!!」

 

【馬鹿野郎、影が薄れてきたつってんだ!!この小説の主役なのに主役の専売特許を持ってる奴多かったらダメだろ!!】

 

「メタい!!デッドプール 先生の影響でてるよ!!!」

 

「おい、緑谷。楽しく話してるところ悪いがこっちにきてくれ」

 

僕はヴェノムを落ち着かせ仮眠室へ入る

 

するとそこにはオールマイトがいた

 

「お、オールマイト…」

 

オールマイトは立ち上がり僕の前まで来て土下座をする

 

「緑谷少年…すまなかった!!」

 

「お、オールマイト!やめてください!!」

 

「私は…私が一番君を信じてやらないといけないのに!!私が一番疑い酷い仕打ちをしてしまった!!!すまない!!」

 

「そ、そんな…」

 

「君がスパイダーマン、アイアンマンを攻撃していないのは証明された…しかし病院の件はまだ君が犯人だと疑われている」

 

「そ、そうだ!お母さんは!!?」

 

「お母様はi・アイランドにいる。あそこの警備はタルタロスの2倍にされ一番安全な場所になった…寮についても了承を得ている」

 

「そ、そうなのか…後で連絡しなきゃ…」

 

【オールマイト、なら俺たちはどうすればいいんだ?世間はまだ俺たちを敵扱いなんだろ??】

 

『それに関してはアイアンマンやスパイダーマンくんがいま監視カメラの映像を復元しています』

 

どこからか不思議な声が聞こえる

 

「この声は…?」

 

『私の名前はフライデー、トニー様のサポートをしているAIです。監視カメラの映像復元にかかる時間は今から五日後です』

 

「つまり…五日後になれば僕らは敵扱いされなくなるんだ…」

 

【人間どもはバカしかいない。それでも敵扱いしてくるやつはいるぞ】

 

「……それでも僕は…ヒーローを目指すんだ」

 

【……やっぱり人間はバカだな】

 

僕たちはしばらくの間仮眠室で寝泊まりすることになり

 

明日から合宿でするはずだった個性圧縮訓練をするそうだ

 

あぁそれと

 

 

結局あのシンビオートの名前はヴェノム が決め"マニア"になった

 

みんなは気に入っていたが後々意味を調べてみると熱狂、又は躁病という意味でそれを知ったみんなは少しえっ…という顔になっていた

 

 




マニア駄々っ子にしてみました

ヴェノムパパ頑張って!!

感想、アドバンスがあればよろしくお願いします!!


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34話 特訓を始めよう

遅くなりました!!すみません!

魏怒羅は今週金曜を予定して現在作成中です!


34話 特訓を始めよう

 

僕が雄英に戻った次の日

 

「えー君たちは"仮免"取得が当面の目標だ。ヒーロー免許ってのは人名に直接係わる責任重大な資格…当然取得のための試験はとても厳しい。仮免といえど、その合格率は例年5割を切る」

 

【俺たちは受けられないもんな】

 

「いや、お前たちも受けられる。政府と話し合い、お前たちはカーネイジに対抗するための唯一の存在だということをアイアンマン、スパイダーマンが説明した結果、お前たちも仮免を受けれることになった」

 

アイアンマンさんとスパイダーマンさんが…

 

僕は少しだけうるっとし上を向く

 

【おい泣くなよ】

 

「ごめん…」

 

「皆が仮免を取得できるように今日から君らには最低でも一人二つ…必殺技を考えてもらう!!」

 

「学校っぽくてそれでいてヒーローっぽいの来たァァァァア!」

 

必殺技…必殺技か…

 

「ねぇ…」

 

【俺はカーネイジみたいに腕をあんなにしたりできねぇぞ?】

 

「早いよ…」

 

【お前の考えてることはすべてわかる。だから言葉で言わなくたっていい】

 

 

 

「イイカ…必殺技…コレスナワチ必勝ノ型・技ノコトナリ!」

 

「その身に染みつかせた技・型は他の追随を許さない、戦闘とはいかに自分の得意を押し付けるか!」

 

「技は己を象徴する!今日日必殺技を持たないヒーローなど絶滅危惧種よ!」

 

「詳しい話は実践を交え合理的に行いたい、コスチュームに着替え体育館γへ集合だ」

 

 

 

 

 

体育館γ…通称…

 

「トレーニングの台所ランド、略してTDL!!!」

 

(((TDLはマズそうだ)))

 

「ここは俺考案の施設、生徒一人一人に合わせた地形や物を用意できる、台所ってのはそういう意味だよ」

 

「なーる」

 

【本当にわかってんのか?金髪】

 

「わ、わかってるよ!?」

 

「質問お許しください!なぜ仮免許の取得に必殺技が必要なのか、意向をお聞かせ願いたいです!!」

 

「落ち着け…順を追って話すよ、ヒーローとは事件・事故・天災・人災…あらゆるトラブルから人を救い出すのが仕事。取得試験では当然その適性を見られることになる」

 

「情報力、判断力、機動力、戦闘力、他にもコミュニケーション能力、魅力、統率力など多くの適性を毎年違う試験内容で試される」

 

「その中でも戦闘力はコレからのヒーローにとって極めて重視される項目となります。備えあれば憂いなし!技の有無は合否に大きく影響するよ!」

 

戦闘力か…腕はぶっ放してもシンくんに治してもらえるけど…それだとシンくんが動けなくなった時に戦えなくなる…

 

やっぱりフルカウルをもっと慣らして僕だけでも敵を倒せるようにならなくちゃ…

 

「いいかい?状況に左右されることなく安定行動をとれば、それは高い戦闘力を有していることになるんだよ」

 

「技ハ必ズシモ攻撃デアル必要ハ無イ。例エバ…飯田クンノ"レシプロバースト"。一時的ナ超速移動ソレ自体ガ脅威デアル為、必殺技ト呼ブニ値スル」

 

「あれが必殺技でいいのか…!!」

 

「なるほど…自分の中に『コレさえやれば有利・勝てる』って型を作ろうって話か」

 

「そ!先日大活躍したシンリンカムイの"ウルシ鎖牢"なんか模範的な必殺技よ。分かり易いよね!」

 

「中断されてしまった合宿での"個性伸ばし"は…この必殺技を作り上げるためのプロセスだった」

 

【個性のばし…出久はそれに専念しろ】

 

「言われなくとも」

 

「つまりコレから後期始業まで…残り十日余りの夏休みは個性を伸ばしつつ必殺技を編み出す圧縮訓練となる!!」

 

「尚、個性の伸びや技の性質に合わせてコスチュームの改良も並行して考えていくように。プルスウルトラ精神で乗り越えろ。準備はいいか?」

 

「「「わくわくしてきたぁ!!!」」」

 

【麗日、マニアを出せ。話がある】

 

「え?うん!」

 

麗日さんは胸の方をトントンと叩く

 

すると首元からマニアが出てきた

 

【なに?】

 

【お前は仮免試験の時に出てきちゃダメだ。麗日の体の中に入ってろ】

 

【何で?私がいれば麗日は試験に合格できる】

 

【お前は麗日の最初の個性と違う。それをいきなり世間に出してみろ、パニックだ。だから麗日がやばくなった時以外表に出てくるな】

 

【……ヴェノム、ケチ】

 

【コレでも、お前等の事を心配して言ってやってるんだ】

 

((本当にお父さんと娘みたい…))

 

【麗日。この訓練が終わった後、寮の前でウェブの使い方や戦い方を教える】

 

「え?あ、うん!わかった!」

 

【出久。訓練するぞ】

 

僕らのしている特訓は大きな音を出しながらヴェノムの状態を維持し続けそのまま戦えるようにしている

 

その時は常に20%のフルカウルを発動させておき体をフルカウルに完全に慣らす

 

「くっ……つ、辛い」

 

【俺が一番辛いんだッッ!!根をあげるなッ!!】

 

「う、うん…」

 

これをずっとしているとシンくんがピンチになるので5分して2分の休憩をとってを繰り返している

 

その間はシンくんにヴェノムを解除してもらい15%フルカウルで動いて回る

 

しかし気づいた

 

ヴェノムでないと15%すらまともに動けない

 

僕はシンくんに頼りすぎている

 

【出久、訓練再開だ。さっさと行くぞ】

 

「ねぇシンくん…君は僕の元からいなくなったり…する?」

 

【殺されたりお前から引き離されたりしたらいなくなる。だが俺からお前の元を去ることはない】

 

「そう…」

 

僕は少し心にモヤモヤを抱きながら訓練を続けた

 

 

 

 

そして終わる訓練が数十分前

 

 

「はぁ…!はぁ…!!」

 

【無理しすぎだ】

 

「僕は……君に頼りすぎているんだ!!自分で…25%を扱えるようにならなくちゃ…!!ダメなんだ!!」

 

【…俺からのアドバイスだ。20%の状態でパンチでも蹴りでもしてみろ】

 

「え…?でも20%だと僕単純な動きしか…」

 

【いいから早くしろ。じゃないとお前の綺麗な肝臓喰うぞ】

 

「や、やります!」

 

僕は20%の状態になりコンクリートの壁を殴る

 

すると風圧が起こりコンクリートの壁は砕けた

 

「……!!」

 

【お前はすでにオールマイトみたいに風圧を起こせるんだ。だから焦る必要なんざねぇ】

 

僕は自分の腕を眺める

 

【お前はな…成長してるんだよ、出久】

 

僕は少しでも力を制御できていることが嬉しく泣いてしまった

 

「うっ…ううう…」

 

【なっ!?おい!泣くな!!なんで泣くんだよ!?】

 

「なんでもない!シンくん!早く続きしよう!」

 

【さっきから思ってたがヴェノムって呼べ!それとだ。蹴り技覚えよう】

 

「え?蹴り技?なんで?」

 

【昨日調べたら人間は足の力が腕の力の4〜5倍あるらしいな。それに攻撃の仕方のバリエーションは豊富な方がいいだろ?】

 

「うーん…それもそうだけど…そうなると靴を別のにしないと……そうだ!パワーローダー先生のところへ行こう!コスチュームの改良!!」

 

【なるほど…蹴り技もできるコスチュームにチェンジするのか。それなら腕にもなんかサポートアイテムつけたらどうだ?】

 

「行った時にそれも話してみるよ!」

 

僕たちはパワーローダー先生の元へと足を進めた

 

 

 

 

 

【お茶子、チョコ食べたい】

 

「まだ授業終わってないからダメだよ。終わったらDARS買ってあげる!」

 

「マニアくんは本当にヴェノムくんに似てるな!」

 

【……私の方が愛嬌ある、ヴェノムはケチだし脳筋】

 

【全部聞こえてるぞマニア】

 

「麗日さん!飯田くん!2人もパワーローダー先生のとこへ行くの?」

 

「あぁ!僕はラジエーターを改良してもらおうと思ってね」

 

【出久、早く行くぞ】

 

僕たちはヴェノムになり廊下を駆け抜ける

 

「あっ!ヴェノムくん!!廊下は走っちゃいけないぞ!!」

 

【もう目の前だからいいだろ!】

 

俺たちは大きな壁の前に立ち扉を開けようとする

 

するとスパイダーセンスが反応し俺たちは天井に回避する

 

俺たちが回避し終えたと同時に扉が吹き飛び発目が飛び出してきたのでウェブで捕まえた

 

【大丈夫かよお前】

 

「あてて…あれ?あなたはいつぞやの!」

 

【ヴェノムだ】

 

「発目ぇ…!!お前さぁ…思いついたもの何でもかんでも組むんじゃぁないよ」

 

「失敗は発明の母ですよ!パワーローダー先生!それにこの爆発の威力見ましたか!?これでもアイアンマン先生のリパルサーより威力が低いんです!あの人はどうやってあのスーツを作りあのレーザーを作ったんでしょう!!早く職員室から戻ってきて欲しいです!」

 

「2、3分前にでていったばかりだろぉォ…!?…おっと、イレイザーんとこの子らか?コスチュームいじりに来たのか?」

 

「はい!」

 

【スパイダーマンはどこだ?】

 

「スパイダーマンは…今トイレじゃないか?とりあえずラボに入って、話はそれからだ」

 

 

 

 

 

 

「なるほど…蹴り技をしたいから足をメインにコスチュームを変える…か」

 

「はい。今の靴のままだと僕の足が持たないと思うんで…」

 

「よし、わかった。やってみよう」

 

【後、腕にもサポートアイテムが欲しい】

 

「腕もか?」

 

「腕にも….?なんで?」

 

【風圧起こして敵を倒せるのはいい。でもあの威力を街中で出せば建物も粉々になるぞ?】

 

「あ…」

 

最近ヴェノムは細かなところまで気にかけてくれるようになった

 

「そうか、なら腕の方も考えておこう」

 

「ありがとうございます!」

 

【ところでスパイダーマンはまだか?】

 

「ここにいるよヴェノム!何の用?」

 

【しばらくお前に共生させてくれ】

 

「え!?」

 

【出久はフルカウルが慣れるまで俺と離れてた方がいい。それでその間俺はマニアを特訓させる。スパイダーマンを選んだのはウェブの使い方が上手いから。こいつに共生してれば俺のウェブの技術も跳ね上がる】

 

「……わかった。ヴェノム、僕強くなるよ」

 

【あぁ、早くなれ。それで俺に使われろ】

 

ヴェノムはそういうとスパイダーマン先生にくっつき中へと入っていった

 

【……出久の体の方が住み心地は良かったな】

 

「人の体に寄生しといて文句言うの?寄生虫」

 

【寄生虫!?お前今寄生虫って言ったか!?俺がその気になればお前のこの綺麗な肝臓を食うことだってできるんだぞ!!】

 

「あぁ!ごめんごめん!!」

 

こうして僕とヴェノムは一旦離れてそれぞれの特訓をし始めた

 

 

 

「ところで君はもう人の頭をかじらないの?」

 

【……正直かじりたいが出久の体にいると腹はそんなに空かない。それにチョコとかカリカリのポテトを毎日買ってくれるし】

 

「君チョコ食べるの!?なんか意外だね…」

 

【お前とこんな話をするのは初めてだ】

 

「……僕も。エディに出会ってから…君変わったよね。僕に寄生してた時の君はライオン、でもエディに寄生してからの君は猫みたいだもん」

 

【それは褒めてんのか?】

 

「もちろん!」

 




映画をもう一度見たい…

そしてスパイディの映画をサム・ライミ版から最新作のまで全部見直し中


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35話 それぞれの特訓

次回、ついに仮免試験編!

ドラゴンボールの映画、スマブラ

この2つが僕をサボらせてきます


 

 

練習をし始め5日

 

ウェブや体を使っての回避の仕方は形になってきた

 

俺に似て覚えがいいみたいだ

 

【マニア、前から言っているがお前は俊敏性と技術性がとくに高い。だからその素早さと技術を生かしプロレス技を使うのがいいと思う】

 

【成る程…】

 

「そのほかだったら緑谷くんみたいに蹴り技の練習とかね!」

 

スパイダーマンは出久を指差してそう話す

 

「デクくんみたいに?…うち出来るかなぁ…」

 

【私がいるから問題ない。いい?私とお茶こが組めばなんだって出来る】

 

「………それエディの時にヴェノム言ってたセリフだよね?」

 

【ちなみに出久にも言った。やはりマニアは俺の分身なんだな】

 

【早く教えて時間の無駄】

 

「口の悪いところもそっくりだよ。でも君より少し知的な感じ」

 

【……さっさとやるぞ】

 

 

 

緑谷side

 

「うーん…もっとキレッキレに動かなきゃ…僕が弱いとシンくんのフルパワーが出せない…」

 

「あ、ここにいましたか緑谷さん!」

 

僕が1人体育館で練習していると発目参加箱を2つ持って走ってくる

 

その後ろにはアイアンマン先生もいた

 

「私とアイアンマン先生、パワーローダー先生の合作ベイビー!!アイアンソール・ヴェノムモデル!そしてヴェノム・ガントレッドです!!!」

 

「な、名前にヴェノムが入ってるのが少し気になるけどありがとう!!」

 

『性能については僕から説明させてもらう。早速つけてみてくれ』

 

僕は急いで足と手にもらったサポートアイテムをつけた

 

『まず、アイアンソール・ヴェノムモデルについての説明だ。アイアンソール・ヴェノム モデルはつま先にギミックが仕掛けてあって君の攻撃に合わせて追撃を行う瞬間二撃可能のスパイク兼アーマーの役割を持ってるんだ。名前にヴェノムが入っている理由なんだがヴェノムの敵のライオットのように…とまでは言えないが小型のモーニングスターや鋭い爪を出したりすることは出来るぞ』

 

「す、すごい…!!」

 

「ヴェノム・ガントレッドも同じで形状を変化させ武器にすることが可能です!しかもしかもあなたが個性を使えば遠距離に対応しており!そしてヴェノム・ガントレッドの最大の特徴は!!」

 

『君の個性、確か腕を痛めてしまうんだよな?ショック吸収で4回のフルパワーになら耐えれるようにした。I・アイランドにいるメリッサって女の子のフルガントレッドの設計図を使わせてもらったよ。僕の世界の鉱石や機材があればもっといいものを作れたんだがね』

 

メリッサさんが…

 

「早速使ってみます!ありがとうございます!!」

 

僕はサポートアイテムを装着しながら特訓を始めた

 

シンくんと僕をサポートするアイテム…

 

僕はセメントス先生に出してもらった壁を蹴ったり遠距離技の練習をし始めた

 

力の調整をする事でシニスター・シックスの連中やカーネイジとも渡り合えるだろう

 

でも僕は少し心配なことがある

 

それは

 

 

 

シンくんにこのことを伝えたら仮試験の時に大暴れして大変なことになりそう………

 

「ぁああああ…心配だなぁ……」

 

僕はそのことを少し考えながら特訓を続けた

 

 

 

マニアside

 

「フヘェェェ…毎日大変だぁ…」

 

「圧縮訓練の名は伊達じゃないね!」

 

「ですが後一週間もないですわ」

 

「ヤオモモは必殺技どう?」

 

「うーん…やりたいことはあるのですがまだ体が追いつかないので少しでも個性を伸ばしておく必要がありますわ」

 

「梅雨ちゃんは?」

 

「私はよりカエルらしい技が完成しつつあるわ、きっと徹ちゃんもびっくりよ」

 

「マニアちゃんは?」

 

【ヴェノムに足技教えてもらった。あとプロレス技】

 

「マニア動き早いもんねぇ…」

 

「お茶子ちゃんは?」

 

「………」

 

「お茶子ちゃん?」

 

梅雨ちゃんがお茶子の肩をツンとつつく

 

お茶子は驚いて変な声を出していた

 

「お疲れのようね」

 

「いやいや疲れてなんかいらへん!まだまだこっから!……なはずなんだけど、なんだろうねぇ…最近無駄に心がザワつくんが多くてねぇ…」

 

「恋だ!!!」

 

そう言われた瞬間お茶この顔が赤くなりアドレナリンが溢れ出てくる

 

「な何!?鯉!?故意!?濃い!?知らん知らん!!」

 

「緑谷か飯田ー?一緒にいること多いよねぇ!」

 

【恋って何?】

 

「誰かを好きになるってことよ」

 

誰かを好きになる…

 

「恋をするとねー!胸がきゅっ!てなるんだよ!!」

 

胸がきゅっ…

 

【なら…似たようなものを感じたことがあるまだヴェノムの体にいる時に】

 

そう言った瞬間お茶子が自分を浮かせ宙を舞う

 

「え?今なんて言ったのマニア?」

 

「ちゃうわちゃうわちゃうわちゃうわ…////」

 

「皆さん明日も早いですしそろそろ寝ましょう」

 

「それに無理に聞くのは良くないわ」

 

「えぇー!」

 

みんなが諦めソファを立ち上がり部屋へと向かおうとしている

 

【お茶子、私たちも…】

 

私が声をかけるとお茶子は窓の外の緑谷とヴェノム、スパイダーマンが一緒にいた

 

【お茶子…緑谷が好き?】

 

「………マニアちゃんは嘘ついてもばれちゃうんだよね…」

 

お茶子はそういうと床におり部屋へと戻った

 

私は恋というものはわからない

 

でも

 

お茶子が緑谷のことを

 

 

 

 

心の底から尊敬し

 

好きだということがわかった

 




出茶ルートへまっしぐら


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仮免試験part1

ブロリーは本当に良かった…特に戦いの時のBGM

そしてその帰りにヴェノム字幕版を見てまた興奮しました


「ここが…試験会場の国立多古場競技場」

 

【でかいな…しかも知らねぇ奴らがいっぱいだ】

 

「そりゃそうだよ、いろんな県のヒーロー科が集まってきてるんだもん」

 

【……1人くらい食っても…】

 

「ダメに決まってるだろ!!」

 

【冗談だ…ほら、相澤が話したがってるぞ】

 

「よく聞けお前ら、ここで合格できればお前らは晴れてヒヨッコ、セミプロへと孵化できる…頑張ってこいよ」

 

【ヒヨッコ…セミ…?】

 

「例えが多すぎたね…」

 

「よーし!お前ら!いつもの1発決めよーぜ!!!」

 

切島が腕を下げる

 

【あれ?なんだあれって?】

 

「プルスウルトラだよ」

 

「せーっの!Puls…」

 

「「Ultra!!!!!」」

 

ここで1-Aの誰よりも大きな声を出したのは…身長が切島くんよりも高めの男の人

 

「勝手によそ様の円陣に加わるのは良くないよイナサ」

 

「あぁしまった!!!!」

 

そしてその男の人は大きなそぶりをして勢いよく頭を下げる

 

「みなさん!どうも大変!!失礼!!!いたしましたァ!!!!」

 

(((ひぃぃいいい!!)))

 

「何だよこのテンションだけで乗り切るような人!!」

 

「飯田と切島を足して2乗したような…」

 

【どこの学校だ?】

 

「東の雄英、西の士傑」

 

【てことは…雄英と同じくらい頭がいいってことか?】

 

 

すると坊主頭の人が頭を上げる

 

「一度いってみたかったす!PulsUltra!!自分雄英大好きっす!雄英の皆さんと戦えるのは光栄の極みっす!よろしくお願いします!!」

 

【おい血出てるぞ】

 

「心配ありがとうございます!大丈夫っす!!」

 

そう言って坊主頭の男の人は自分たちの学校へ戻っていった

 

「お前ら、あいつは強いぞ」

 

「え、先生あの人知ってるんですか?」

 

「あいつは昨年度の…つまり君たちの年の推薦入試をトップで合格したのになぜか入学を辞退した男だ」

 

トップ…!?つまり轟くんよりも…強い!?

 

「雄英大好きとか言ってたのに入学を蹴るなんてよくワカンねぇな」

 

「ねー変なの…」

 

「変だが本物だ、しっかりマークしとけよ」

 

【相澤が言ってんだ。出久、マークしとけよ?】

 

「うん…」

 

僕らが士傑のほうへと向いていると後ろから声が聞こえる

 

「イレイザー?イレイザーじゃないか!」

 

相澤先生がその方向に振り向いた瞬間顔がものすごく険しくなる

 

「体育祭とかテレビでは見てたけどこうして直で会うのは久しぶりだな!結婚しよう!」

 

「しない、相変わらず絡みづらいな」

 

「なんでだよイレイザー!私と結婚すれば笑いの絶えない幸せな家庭が築けるんだぞ?」

 

「その家庭幸せじゃないだろ」

 

「ブフッ!!!」

 

「仲がいいんですね」

 

「昔事務所が近くてな!そこから相思相愛の仲へ「なってない」即答!!ブハッ!!」

 

「なんだお前のとこもここか」

 

「そうそう!おいでみんな!雄英だよ!」

 

「おぉ本物じゃないか!」

 

「すごいよすごいよ!テレビで見た人ばっかり!」

 

「一年で仮免か…ペースが早いんだねさすが雄英」

 

「ミスジョーク!!『爆笑』 近くの人間を無差別に笑わせ、思考・行動共に鈍らせるんだ!この個性を用いたヴィラン退治は狂気に満ちているよ!!」

 

【ほぉう…ちょっと見てみたいな…】

 

「僕の記憶から見れるんじゃないの?」

 

【生で見た方がいいじゃねぇか】

 

「傑物学園ニ年二組!私の受け持ちよろしくな!」

 

すると僕みたいなもさもさの髪の人が一人一人に握手していく

 

「俺は真堂!今年の雄英はトラブル続きで大変だったね!でも君たちはこうして志している!素晴らしいよ!ヒーローには不屈の心が必要だと思うんだ!!」

 

【出久、こいつなんか嘘クセェ】

 

「えっ?そうかな…」

 

「おいコスチュームに着替えてから説明会だぞ時間を無駄にすんな」

 

「はい!」

 

「なんか外部と接すると結構有名なんだね雄英って」

 

「まぁな!体育祭だって出てるし…」

 

「ん?イレイザー言ってないのか?」

 

「……あぁ」

 

言ってない?なんのことだろう…

 

 

 

 

いざ試験会場入るとやっぱり多いなぁ…

 

「えぇ……では今から仮免のやつします…あー僕はヒーロー公安委員会の目良です。好きな睡眠はノンレム睡眠、仕事が忙しくてろくにねれない…人手が足りない….眠たい!!そんな信条のもと説明させていただきます」

 

疲れ隠す気ゼロだ…

 

【お疲れモードだな】

 

ちょっと静かにしててシンくん

 

【了解】

 

ここで仮免試験の内容を説明します!

 

時間短縮のため轟音からコピペしました!

 

・仮免試験を受ける人数は1540人

・そして一斉にスタートして勝ち抜けの演習をする

・今回の試験で試されるのはスピード、だから条件達成者先着100名

・条件とは受験者がターゲットを三つ体のどこかにつける

・ターゲットにボールを当てると光る仕組みになっていて3つ光った時点で脱落

・3つ目のターゲットに当てた人が倒したことになる

・2人以上倒したら勝ち抜き

 

以上仮免試験の説明です

 

「えー…展開後ターゲット3つとボール6つ配るので全員に行き渡ってから1分後スタートとします」

 

展開…ここ開くんだ…

 

「各々の好きな地形や苦手な地形があると思いますが自分を活かして頑張ってください」

 

「みんな、あまり離れず一かたまりで動こう!!」

 

【出久、あっちの工業地帯のとこ行こう!】

 

そう言って僕はヴェノム に引っ張られていく

 

「うわぁ!?」

 

「み、緑谷!?」

 

「ご、ごめんみんな!!」

 

『開始5秒前……4、3、2、1』

 

「シンくん…罠を仕掛けて行こう…!」

 

【いわれなくたってそのつもりだ】

 

『スタート!!』

 

開始の合図が鳴った瞬間僕らの周りをたくさんの人が囲む

 

「おい!こいつは音と熱に弱い!!」

 

「音を出せ!!」

 

何人かがそう叫ぶと周りの人たちが音を出し始める

 

だが僕らは怯まない

 

【特訓の成果を見せてやるぜ】

 

ヴェノムは体から触手を伸ばし8人捕まえて自分のターゲットの周りに貼り付ける

 

「あいつ本当にヒーロー志望かよ!!」

 

【勿論だとも、俺たちはヒーローになりたい!!!】

 

そう言ってヴェノム は工業地帯へ入っていく

 

「追え!!!!」

 

リーダーのような人が命令するも深追いをするのは良くないと思った人もいるみたいで工業地帯へきたのは10人

 

【こんだけいれば十分だろ】

 

「うん…でも他の人のサポートにも行きたいな…」

 

【ならこいつら倒して俺たちは残り1人で合格できるようにして行こう】

 

「了解…」

 

 

 

「おら!!出てこい!!」

 

「なぁ…もう逃げたんだろ?早く違うところで」

 

後ろで話していた1人が消える

 

「……あれ?あいつどこ言った?」

 

「さぁ…まさか!先に点とりにいっ」

 

「あれ!!?」

 

【ククククク…】

 

「お、おい!!隠れてないで出てこいよ!!」

 

俺たちは背中を合わせてひとかたまりになる

 

【協力的だな…】

 

「な、なんだと!?お、おいお前ら!!気をつけろ!近くに…」

 

【おまえのお友達はもういないぜ?】

 

そうして後ろに振り向くと俺の前には仲間ではなく黒い怪物がいた

 

【安心しろ…痛みはねぇさ】

 

その黒い怪物は俺の顔を長い舌でペロッと舐めてきた

 

「う、うわぁああああああああ!!!」

 

 

 

 

「ねぇ、脅かす意味あった?」

 

【あぁ、じゃないとしつこく追いかけてきそうだからな。まぁ追いかけてこれねぇだろうけど】

 

ヴェノムは壁やパイプに追いかけてきた10人を貼り付けていた

 

 

「で、でもあんなホラーチックに…」

 

【ほら、いいから他の奴らサポートに行くぞ】

 

「あ、待って。このサポートアイテムの説明させて!」

 

【そこらへんはおまえの記憶を見せてもらった。凄くいいもんもらったな】

 

ヴェノムは指を鋭くしたりモーニングスターにしたりと少し楽しんでいた

 

【これで俺たちはまた一歩最強に近づいたな…!!】

 

「さ、最強は目指してないよ?」

 

【んなことはどうだっていい!ほらサポートしに行くぞ!!】

 

僕らは近くの煙突に登りそこから周辺の状況を見る

 

そしてはしゃいでいるシンくんを見て僕は少し心がほっこりした

 

【さぁ…新のデク&ヴェノムの力見せてやる!!!】

 

僕らは工業地帯の煙突で咆哮を上げる

 

僕が合格まで残り人数1人

 

A組1次予選突破者 現在0名

 



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37話 謎の狭間

はい!久しぶりの投稿です!!

スパイダーマン・スパイダーバースを見て久しぶりに書きました!



 

【出久、あそこ麗日たちがいたところだよな?地面抉られてんぞ】

 

「本当だ…耳郎さんの個性じゃあんな威力は出ないはず…ヴェノム、戻ろう」

 

【あぁ、なら早速ヴェノム・ガントレッド使うぞ】

 

「え?ここで?あそこにいってからじゃ」

 

【上から行かねぇ方がいいだろ】

 

「えっ?」

 

 

 

 

「麗日!!後ろからも来てんぞ!!!」

 

「ありがと瀬呂くん!!!」

 

「2人でここまで持つなんて…!!」

 

麗日が岩の上で敵の攻撃を回避しようとした瞬間足を滑らせ地面へ落ちる

 

「落ちる!!僕!先もらうね!!!」

 

「あ!!ちょっと待てよ!!」

 

顔の長い男が手首から先を分離させ麗日をつかもうとする

 

だがその手首は麗日の元には辿り着く前に黒い体に阻まれる

 

【危なかったなぁ!麗日ァ!!!!】

 

「大丈夫!!?麗日さん!!」

 

「緑谷ァ!!!」

 

「デクくん!?どうやってここに!?」

 

【新しいサポートアイテムのおかげだよ…そんなことよりお前らだけか?やっぱり分断されてたな…】

 

「早くこの人たちの動きを止めよう…!!」

 

「おい緑谷!いい作戦あんのか?」

 

「あるっちゃある…2人は僕の足元でしゃがんでて!」

 

「えっ?」

 

【しゃがめって言ってんだろ、ほら急げ】

 

2人は言われたままに地面にしゃがむ

 

【出久!!行くぞ!!!!】

 

俺たちは体全体から触手を伸ばし周りの奴らの足場を崩して怯ませる

 

【オラもう立っていいぞ!瀬呂ォ!!麗日ァ!援護任せた!!!】

 

「任!!」

 

「された!!」

 

瀬呂くんが前に立ちテープ発射口である肘に右手を当て様々な方向にテープを飛ばす

 

そして麗日さんが周りの岩を浮かし俺たちを援護してくれる

 

「デクくん!左側に敵!!」

 

【OK麗日!!】

 

俺たちは手を伸ばし左側にいた奴を掴む

 

「うお!?」

 

【お前、個性なんだ?】

 

「誰が言うかよ!!」

 

【ならお前は俺の武器になれ】

 

「はっ!?ちょ!!!」

 

俺たちは男を振り回して周りの奴らを蹴散らし始める

 

「シンくん!この人たちを早く固定して!」

 

【久しぶりの出番だ。もう少し暴れたい!】

 

「ダメ!!」

 

【…はぁ…分かった】

 

俺たちは適当に周りの奴らを糸で固め、1箇所に集めた

 

「…なぁ!君ら1年だろ!?俺たちは2年なんだよ!!ここで取らなきゃ」

 

男が涙目で喋ってる最中に俺たちは口にウェブを放つ

 

【"俺たち"も同じだ】

 

俺たちがターゲットにボールを当てるとターゲットが全て光り始め、声が聞こえはじめる

 

『一次予選通過、待機場所へ向カエ』

 

 

「おぉ!!」

 

「やったぁ!!」

 

瀬呂と麗日がハイタッチをして喜び合う中、僕はシンくんに話しかける

 

「ありがとう、シンくん。僕の代わりに思ったこと言ってくれたんだよね?」

 

【…お前の思ってることは俺の思ってることだ。ほらさっさと移動しろ】

 

俺たちはヴェノムの状態を解除し、麗日さん達と共に待機場所へと向かった

 

 

 

「現在79名!ガンガン進んでいい調子ですよー」

 

【まだまだいっぱい居るな】

 

「クラスのみんなは大丈夫かな…心配だ」

 

【あいつらなら大丈夫なはずだ】

 

「…そうだよね。きっとみんな待機場所にいるよね!」

 

僕らが待機場所へと入る直前、後ろから八百万さん、耳郎さん、梅雨ちゃん、障子くんがやってきた

 

「緑谷さん!無事に通過できたのですね!」

 

「1人で走って行った時は焦ったわ」

 

「僕じゃないんだよねあれ…」

 

【遅かったな】

 

「うちらの対策してる人達が意外と多くてね…手こずっちゃった」

 

「今のところは…八百万達だけだな」

 

「えぇ…きっと皆さんも手を焼いていると思います」

 

「大丈夫かなぁ…」

 

【お茶子…ヴェノム言ってた。クラスのみんな信じろって】

 

マニアにそう言われた麗日は顔をパチンと叩きモニターを見る

 

「そうやね!みんな信じなきゃ!」

 

【麗日お前眼力すげぇぞ】

 

 

 

 

それからしばらくして

 

飯田くんと青山くんが通過を焦っている人達の混戦のど真ん中で戦い、青山くんはネビルレーザーを空に向かって放つ

 

そのネビルレーザーにより周りの人達は一気に青山たちを狙い始めるが残っていたA組8人が集結し見事1年A組全員で一次試験を通ることが出来た

 

「やったぁ!!すげぇよ!こんなん!!!」

 

「よっしゃぁぁあああ!!!」

 

「雄英全員!一次通っちゃったあ!!!」

 

【ほらな?出久?こいつらなら大丈夫だって】

 

「うん!みんな!この調子で2次も頑張ろう!」

 

「おっ!?緑谷がそんなこと言うなんて珍しいな!!」

 

「おう!!頑張ろうぜー!!」

 

みんなでワイワイと騒いでいると消えていたはずのモニターがつき、目良の声が聞こえる

 

『えー皆さん、これご覧下さい』

 

【フィールドじゃねぇか】

 

「フィールドだね」

 

「なんだろね…」

 

【壊すのかな、お茶子】

 

「いやー流石にそれは」

 

麗日さんが答えるよりも早くに建物が爆発し、崩れ始めた

 

「「「「何故!!!!!」」」」

 

『えー次の試験でラストになります!皆さんはこれからこの被災地でバイスタイダーとして救助演習を行ってもらいます』

 

説明:バイスライダーとは現場に居合わせた人のこと。他にも一般市民を指す意味でも使われたりする

 

『ここからは一般市民としてではなく仮免許を取得したものとして…どれだけ適切な救助を行えるか試させていただきます』

 

「あれ!?人じゃん!!」

 

「おぉほんとだ!!何してんだ?」

 

「あんな危ねぇところに老若男女が集まってる…」

 

『えー…彼らはあらゆる訓練において今は引っ張りだこの要救助者のプロ!「HELP・US・COMPANY」略して「HUC」の皆さんです』

 

【フックねぇ。変わった仕事もあるもんだ】

 

【私たちなら楽勝ね、お茶子】

 

「マニアちゃんは出れへんけどね」

 

【……仮免試験なんて嫌い】

 

 

『見ての通りHUCが傷病者に扮してフィールドにスタンバイしますので皆さんはこれから彼らを救出してもらいます。尚今回は皆さんの救出活動をポイントで採点して演習終了時に基準値を超えてたら合格とします。10分後スタートなのでトイレを済ませておいてくださいねー』

 

【飯田、轟、出久】

 

「シンくん…」

 

「あぁ…これは神野区を模してるのかもな」

 

 

「あの時俺たちは爆豪くんを敵から遠ざけ…プロの邪魔をしないことに徹した…その中でも死傷者も多くいた…」

 

「二人とも…頑張ろう……」

 

「「あぁ」」

 

 

 

 

 

【出久!!これ見ろ!!チョコとポテトが混ざったヤツがある!!食べるぞ!!出久!!】

 

「わ、わかったよ!落ち着いて落ち着いて…」

 

「あなた…緑谷出久くん?」

 

「えっ!?は…はい…」

 

【出久…!この女やばい!!】

 

「えっ…?」

 

「あなた…素敵ね…"あの人"程じゃないけど血の匂いがするわ」

 

「ちょ…すみません、よく分からないんですが…」

 

「私ね…血の匂いが好きなの…大好き…だから"あの人"のことが…カーネイジ様が好き」

 

士傑高校の人がカーネイジの名前を出し、どこかへ行く

 

僕らは驚き、慌てて追いかけようとする

 

しかしその前にベルが鳴ってしまった

 

『敵による大規模破壊が発生!!規模は○○都市全域、建物倒壊により傷病者多数!!』

 

【チッ!!出久!あの女探すぞ!!】

 

「で、でも」

 

【あいつがカーネイジの名前を出したってことは少なからず接点があるってことだ!!早く伝えに行くぞ!!】

 

「あぁ!急いで試験を中止してもらわなきゃ…!!」

 

『道路の損壊が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れ!到着するまでの救助活動はその場にいるヒーロー達が指揮をとり行う!!一人でも多くの命を救い出すこと!!』

 

僕らは放送を無視して相澤先生の元へ飛んでいく

 

「おい、緑谷!何してる!試験を」

 

【士傑高校の女がカーネイジの名前を出した!!試験を中止にさせろ!!】

 

「…!!分かった。ジョーク、周りのヒーローを連れて皆を避難させろ」

 

「わかった!」

 

【相澤!!俺たちはあの女を探す!!】

 

「あぁ、任せた」

 

俺たちは会場に行きみんなに伝える

 

「デクくん!どこ行ってたの!?試験始まっちゃってるよ」

 

【本物の敵がこの会場の中にいる!!】

 

「だから会場にいるみんなを本当に避難させて!」

 

「!!!?」

 

「分かった!!」

 

ほかの学校のみんなも人々の避難を始める

 

僕達もHUCの方々を避難させながら士傑高校の人を探し始める

 

「一体どこに…」

 

【出久!!下からなんか来る!!】

 

僕らは急いで後ろに下がると地面の中から赤い液体のようなものが溢れてくる

 

「よぉぉお!!久しぶりだなァ!!ヴェノム!!!」

 

【カーネイジ!!】

 

「作戦を決行しに来た!!この世界をッ!!ぐっちゃぐちゃの芸術にするために!!やっちまえぇえぇぇ!!」

 

カーネイジがそう叫ぶと空から、地面の中からウルトロンの軍団があらわれる

 

【テメェ!!ふざけてんじゃねぇぞ!!】

 

俺たちは指を伸ばしてカーネイジを掴んで地面に抑えつける

 

「けっ…お前はこの作戦の1番の邪魔だ!!ここで殺してやるよ!!」

 

「マニアちゃん!!」

 

【分かった!!】

 

麗日さん達も変身し僕のサポートをしてくれる

 

「おいおい…お前もシンビオートついたのかよ!!せこいねぇ!!」

 

「せこいのはお前だよ!!」

 

「ぐかっ!?」

 

【スパイダーマン!!】

 

「僕も気になって見に来たらウルトロンがいっぱい居てね、大丈夫!スタークさんにも連絡したから!」

 

【カーネイジ、お前に勝ち目なさそうだな…!】

 

「ちっ…!ウルトロン!!」

 

【くっ!!】

 

アイアンソール・ヴェノムモデルを使ってウルトロンを蹴飛ばしカーネイジをヴェノム・ガントレットを使ってカーネイジをぶん殴った

 

「シンくん!この調子で…!!」

 

【あぁ!こいつをぶっ倒してやれば!!】

 

「ヴェノム!油断したらダメだよ!!そいつ何を隠し持ってるのかわかんない!!」

 

【お茶子、私たちはウルトロンを…】

 

「…!!スパイダーマン先生!デクくん!!あれ!!」

 

【?…なんだあれ…カーネイジ!何しやがった!!】

 

「あれは俺の作戦じゃねぇ!!」

 

俺たちがそう話していると体が震え始める

 

「こ、これは…!?」

 

俺たちだけではなくスパイダーマン、マニア、カーネイジまでもが体がカラフルな三角や四角になり始める

 

【ぐぁっ!?】

 

「うぅうう…!!」

 

【痛い…!!】

 

「ぎぃい…!誰だァ?一体こ…んなこと…しやがんのは…」

 

俺たち4人は体が浮き始め穴の中に吸い込まれていく

 

【マニア!!スパイダーマン!!】

 

俺達は咄嗟にマニアとスパイダーマンを掴み地面に爪をさせして耐えようとする

 

「デク!!!!」

 

「お茶子ちゃん!!」

 

爆豪が俺たちをつかみ梅雨ちゃんがその爆豪をべろで掴む

 

しかし謎の狭間の吸引力は凄まじいもので二人ともまとめて吸い込まれて行った




ブロリーと轟音、ギドラにヴェノム…沢山あるので頑張らなくちゃ…


感想、アドバイス等ありましたらお願いします!!


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38話 別世界へようこそ

ニンジャバットマン面白かったぁ!

そして2度目のスパイダーバース!!今週の日曜楽しみすぎる


 

その狭間の中は様々な色で綺麗な景色だった

 

だがそんな景色を見ている暇はない

 

俺達は急いでみんなを触手で固定しようとするがカーネイジが邪魔してきた

 

「バラバラに…なりやがれぇぇぇえ」

 

【あの野郎…!!】

 

俺達は驚いていた

この狭間に入ってから体のあちらこちらに激痛が走り精密な動きなど到底できない

 

そのはずなのにカーネイジは自分の腕を大きなハンマーに変え俺達を引き離す

 

「HEHEHEHE!!ざまぁみや」

 

カーネイジが言葉を全て放つ前に姿が消えてしまう

 

「かっちゃん…!!麗日さん…!!梅雨ちゃん…!!スパイダーマン先生…!!」

 

僕はみんなに手を伸ばすがみんなの姿も消えてしまった

 

【出久…!!どこかに出るぞ…!!?】

 

そして…僕らの前に突然狭間の裂け目が現れ外に放り出される

 

「うわぁぁああああ!?」

 

ものすごい勢いで街並みを抜け路地裏に突っ込みそこでヴェノムが止めてくれる

 

【大丈夫だな!?出久!!】

 

「うん!!早くここがどこか確かめよう!!そしてみんなを!!!」

 

僕らはヴェノムになり、ビルを登ってあたりを見渡す

 

「ここは…どこ!?」

 

【…NYだ】

 

「えっ!?ニューヨーク!?」

 

【あぁ、でも俺達の世界のNYとは違う…】

 

「てことは僕らの世界の…?」

 

【いや、それも違うな】

 

「な、なんで?」

 

【あれみろ】

 

シンくんが顎で指す方を見るとそこにはクリスマスソングを歌っているスパイダーマン先生がいた

 

「えっ!?スパイダーマン先生がいる…」

 

【元いた世界と違う…俺とスパイダーマンといた世界と全くの別世界だ】

 

「そんな…」

 

【…アイツらと合流することが先だ。早く行くぞ】

 

僕らはビルを降りはぐれたみんなを探すことにした

 

 

 

別世界に来てから四日後

 

「はぁ…はぁ…」

 

僕はあれから少量の水だけで生活していた

 

お金が無いため食料も買えず僕らはさまよっていた

 

今日もみんなの情報は得られず僕は裏路地に腰を下ろし

 

【出久、腹減った】

 

「食べ物はないよ…僕だって」

 

【いっぱい居るじゃねぇか】

 

「ダメだよ…!!人は食べない…!!」

 

【俺達の命に関わる。仕方ない事だ】

 

「仕方なくなんかない!!」

 

僕らが言い合っていると肩を叩かれる

 

僕らは咄嗟に後ろに下がり構える

 

「ま、待って!落ち着いて…ほら!なんにもないよ!!」

 

「す、すみません…ちょっと電話で言い合いをしてて」

 

「君、日本人だよね?最近ここでよく見るから…こんなのしかないけどこれあげるよ」

 

同い年くらいの男の子はカバンからチョコと水を渡してくれた

 

「えっ…?いいんですか?」

 

「うん。それ家にあったやつだし。僕はマイルス、君は?」

 

「僕は緑谷…緑谷出久です」

 

「じゃあ出久!!また後で来るから!」

 

マイルスくんはそう言うとどこかへ走っていった

 

 

 

 

「いい人だったね」

 

【チッ!人間を食うチャンスだったのになんで行かせた!】

 

「シンくん!まさか彼を食べるつもりだったの!?信じられないよ!!」

 

【まぁいい、チョコくれたしな。あいつは食べないでおいてやるか】

 

シンくんはそう言うとチョコを半分かじり僕の体の中へと消えていった

 

「はぁ…このままじゃほんとにまずいな…早くみんなを探さなきゃ…」

 

僕は立ち上がりフラフラしながら情報を集め始める

 

その瞬間、地面が様々な色になり衝撃波が走る

 

「うわっ!うぁあああ!!」

 

それに共鳴したように僕の体も様々な色になり体に痛みが走った

 

【出久…!!なんだこれ!!】

 

「分からない!!でも…きっと何かあったんだ…!!」

 

僕は裏路地を抜け待ち中に出る

 

「見て!橋がなんか変なことになってる!」

 

【カーネイジの野郎の仕業か?】

 

僕らが街を眺めていると後ろからマイルスくんが走ってくる

 

「マイルスくん!どうした」

 

「に、逃げて!早く!」

 

マイルスはそう言って人混みをかき分けていく

 

【出久!路地からなんかくるぞ!!】

 

シンくんがそう言った瞬間、紫色の全身スーツの男がバイクに乗って現れ、マイルスくんを追いかける

 

【ありゃプロウダーだな。だがやっぱり俺達の世界のと別だ。あんなカッコいい爪篭手じゃなかった】

 

「シンくん!ヴェノムになって!!」

 

【あぁいいぜ。その代わり奴を食わせろ】

 

「またそんなことを!!」

 

【ここはお前の世界とは違うんだ。犯罪にゃならん!】

 

僕の言う事を聞かずにシンくんはヴェノムへと変身しプラウダーを追いかける

 

地面を、ビルの壁を砕きながら俺達は進み、直ぐにプラウダーに追いつく

 

【HAHA!!飯だ!!!】

 

俺達はプラウダーのバイクを蹴り飛ばしプラウダーの首を掴む

 

【目ん玉、肺、膵臓…ご馳走がいっぱいだなぁ!一気に行くかぁ?】

 

俺達がプラウダーの顔を食べようとした瞬間、背中に衝撃が来る

 

【あぁん?】

 

俺達が後ろを振り向くとそこには警官がいた

 

「やめろ!!そいつを今すぐ下におけ」

 

【なんだ?お前から喰われたいのか?】

 

警官は何発も俺に撃ってくるが俺に銃弾は効かない

 

「シンくん!!プラウダーはそこら辺に放り投げて逃げよう!!」

 

【あぁ!?なんでだ出久!!】

 

「あれ!!」

 

出久が思っている方を見るとそこにはスパイダーマンがいた

 

【チッ!確かに今はそっちのが大事だな。おい警官!命拾いしたな。プラウダーはやる】

 

ヴェノムはそう言ってプラウダーを壁に貼り付けてスパイダーマンを追いかけた

 

「スパイダーマン先生!!待って!!」

 

僕らは必死になってスパイダーマン先生を追いかけるも見失ってしまった

 

【あれ違うな。ここの世界のスパイダーマンか?】

 

「でもみんなへの手掛かりかもしれない!早く探そう!!」

 

そして僕らがビルから降りようとした瞬間、テレビから驚くべき情報が流れる

 

《えー皆様に悲しいお知らせです。親愛なる隣人、スパイダーマンが亡くなりました》

 

【……は?】

 

《謎の地震の調査中に亡くなったと思われ》

 

【んなわけがあるか!!】

 

「シンくん!落ち着いて!!」

 

【誰かが殺した!!スパイダーマンを!!やつを殺すのは俺だ!!クソ!クソ!!】

 

僕はわかる。シンくんは怒っているが本当は悲しんでいる

 

心の中で怒り、悲しみが複雑に交差しシンくんは僕の中へと入っていった

 

【なんだ…?この変な感じ…エディが死んだ時と同じ感じだ】

 

僕はビルの上で腰を下ろした

 

「今日は…休もう。落ち着くまで…休もう」

 

【ゴメンな…出久…】

 

シンくんはそう言うと喋らなくなった

 

「スパイダーマン先生…かっちゃん、麗日さん、つゆちゃん…絶対見つけるから…!!」




変なところで話を切ってしまい申し訳ないです…


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