女神たちの休日 (藺草影志(OVERBLOOD))
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Neptune does not come to play....

――ラスティション――

 

 

ノワ「………………」モクモク

 

 

ネプ「ねぇねぇノワール?」

 

 

ノワ「………………」モクモク

 

 

ネプ「冷蔵庫のプリン食べてもいい?」

 

 

ノワ「…………」

 

 

ネプ「たくさんあるからいいでしょ?いいよねっ?」

 

 

ノワ「…………っ」

 

 

 

ネプ「せめて2つだけでもいいからさぁ」

 

 

ノワ「ああもう!」ダン!

 

 

ネプ「ねぷっ!?」

 

 

ノワ「さっきからうるさいわね!プリンくらい勝手に食べればいいでしょ!」

 

 

ネプ「だってー勝手に食べたらノワールが怒るかなって」

 

 

ノワ「もう慣れたわよ!悲しいけど!それより人の冷蔵庫を勝手に開けないでよ!」

 

 

ネプ「お願い、3つだけでいいから」

 

 

ノワ「全部じゃない!さっきより増えてるんだけど!?」

 

 

ネプ「まぁまぁノワールもこっち来て一服しなよ、プリンも一口くらいならあげるからさぁ」

 

 

ノワ「なんで上から目線なのよ!それ元々わたしのだし!」

 

 

ネプ「いっただっきまーす」パクッ

 

 

ノワ「はぁ……はぁ……」ゼェゼェ

 

 

ネプ「ん~おいしいなぁ」パクパク

 

 

ノワ「……大体なんでいるのよ、今日は忙しいから来ないでって言ってあったわよね?」

 

 

ネプ「いや~ぼっち特有のフリかと思って」

 

 

ノワ「誰がぼっちよ!」

 

 

ネプ「まぁいいじゃん~これ食べ終わったらわたしも手伝ってあげるからさぁ」

 

 

ノワ「自分の仕事もろくにできないあなたに手伝ってもらうことなんて無いわ」

 

 

ネプ「もう~ノワールは相変わらずツンデレなんだから」

 

 

ノワ「っ…とにかく!明日から最低でも3日間は来ないでよ!来たら叩き出すからね!」

 

 

ネプ「任せてよ!」キリッ

 

 

ノワ「フリじゃないわよ!」

 

 

 

――翌日――

 

 

ノワ(昨日あれだけきつく言っておいたし、さすがに今日は来ないわよね)

 

 

ノワ「さて、溜まってた仕事を片付けましょ」

 

 

ノワ「♪~♪♪」

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

ノワ「……………………」

 

 

ノワ(思っていた以上に早く片付いたわ)

 

 

ノワ「やっぱりネプテューヌがいないと効率が良いわね」

 

 

ノワ「…………」チラッ

 

 

ノワ(まだお昼前か……クエストにでも行きましょう)

 

 

 

ノワ「てりゃ!」ザシュ

 

 

ヌラァ……

 

 

ノワ「クエスト完了、っと」

 

 

ノワ「……はぁ」

 

 

ノワ(全然手ごたえ無いわね……暇だわ)

 

 

ノワ(……いつもなら)

 

 

 

ネプ『ノワール、クエスト行くの?わたしもいくー!』

 

 

ノワ『はぁ?なんでラスティションのクエストにあなたが』

 

 

ネプ『固いことは言いっこ無しだよ!さぁ、危険種だろうとなんだろうとねっぷねぷにしてやんよ』

 

 

ノワ『ゾウベーダーの大群なんだけど……』

 

 

ネプ『しょぼっ!』

 

 

 

ノワ『ふふん、わたしにかかればこんなものね』

 

 

ネプ『さーてと、かえろっか。ラスティションに!』

 

 

ノワ『あなたは自分の国に帰りなさいよ!』

 

 

ネプ『ええっ~まだお茶もお菓子もプリンもお昼ご飯も出してもらってないよ?』

 

 

ノワ『図々しすぎるわよ!お昼ごはんまでたかる気!?』

 

 

ネプ『わたしハンバーグがいいな!デザートにプリン付きで!』

 

 

ノワ『……しょうがないわね、明日までには帰りなさいよ』プイッ

 

 

ネプ『お泊りしていっていいの!?さすがノワール!そうと決まれば今日は徹夜でゲームだね』フンス

 

 

 

ノワ「……ネプテューヌ」

 

 

ノワ「……はっ!」

 

 

ノワ(な、なんでこんな気持ちになってるのよ!クエストが早く終わってむしろ良かったじゃない!)

 

 

ノワ「帰ってから無理に遊びに付き合わされることもないし、一人でコスプレしまくれるし、最高じゃない!」

 

 

ノワ「そう、一人でコスプレ!あはは……」

 

 

ノワ「はは……は…………」

 

 

ノワ「…………帰ろ」トボトボ

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

――翌日――

 

 

ノワ(時間ってこんなに過ぎるの遅かったっけ……)

 

 

ノワ(……もう仕事が無いわ)

 

 

――翌々日――

 

 

ノワ(今日だけよ、今日さえ乗り越えれば……!)

 

 

――三日後――

 

 

ノワ「…………」ソワソワ

 

 

ノワ「」チラッ

 

 

ノワ(もう12時前……いつもならそろそろ来るはず――――)

 

 

トントン

 

 

ノワ「!」

 

 

ユニ「お姉ちゃん、あのね――」ガチャッ

 

 

ノワ「また来たのね、でも今日は仕事も片付いてるし――って、ユニ……」

 

 

ユニ「どうしたのお姉ちゃん?ドアの前なんかに立って……」

 

 

ノワ「いえ……なんでもないわ。どうしたの?」

 

 

ユニ「う、うん、ネプギアに誘われたから今日もプラネテューヌに行って来るね」

 

 

ノワ「わかったわ、遅くなるなら連絡するのよ」

 

 

ユニ「はーい、行って来ます」

 

 

ガチャッ バタン

 

 

ノワ「…………付いていけばよかったかしら」

 

 

ノワ(ネプテューヌ……今日も来ないの?)

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

――リーンボックス――

 

 

ベール「ここ最近は来ていませんわね」

 

 

ノワ「そう……」

 

 

ベール「てっきりあなたのところに通いつめてると思っていましたけど」

 

 

ノワ「それが三日前から音沙汰なしなのよ。ほんとあの子は……」

 

 

ベール「そうですわね、こんなにノワールが寂しがっていますのに」

 

 

ノワ「さ、寂しがってなんか無いわ!ただ、ちょっとネプテューヌらしくないから心配なだけで……」

 

 

ベール「それならプラネテューヌに通信を送ってみては?」

 

 

ノワ「べ……別にそこまで心配なわけじゃ……」モジモジ

 

 

ベール「わざわざ他国のリーンボックスまで足を運んでおきながら?」

 

 

ノワ「うっ……そ、それは……」

 

 

ベール「……………………」

 

 

ベール「ブランなら何か知っているのでは?ロムちゃんとラムちゃんはネプギアちゃんとお友達ですし」

 

 

ノワ「なるほど……一理あるわね。ありがとうベール、参考になったわ」

 

 

ガチャッ

 

 

ベール「……ブラン、後はあなたの判断にお任せしますわ」

 

 

 

――ルウィー――

 

 

ブラン「ネプテューヌ?そういえば最近見ないわね」

 

 

ノワ「そう……」

 

 

ブラン「……まぁ、イストワールにでも捕まってるんじゃない」

 

 

ノワ「ねぇブラン、ロムちゃんとラムちゃんから何か聞いてない?」

 

 

ブラン「……何も聞いてないわ」

 

 

ノワ「やっぱりそうよね……ユニも知らないみたいだし」

 

 

ブラン「……………………」

 

 

ノワ「ベールがブランに聞いたらわかるかもしれないってアドバイスしてくれたんだけど」

 

 

ブラン「ベールが……?」

 

 

ノワ「ええ、でも何も知らないのよね…………ネプテューヌ……」シュン

 

 

ブラン「……………………」

 

 

ブラン(……ベール、わたしも賛成よ)

 

 

ブラン「ノワール……ごめんなさい、嘘をついてたわ」

 

 

ノワ「えっ?」

 

 

ブラン「ネプテューヌのこと、知ってるわ」

 

 

ノワ「ほんと!?」

 

 

ブラン「ええ……落ち着いて聞いて、実は――」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

――プラネテューヌ――

 

 

ネプ「はぁ……はぁ…………」

 

 

コンパ「ねぷねぷ、もう少しの辛抱ですよ」

 

 

アイエフ「ロム様ラム様より報告。イストワール様、バーチャフォレスト付近の情報はガセだったようです」

 

 

コンパ「そ、そんな……!」

 

 

イス「くっ……こんな時にまでシェアの低さが足かせになるなんて……」

 

 

ネプギア「お姉ちゃん大丈夫?待っててね、今日こそは……」

 

 

バタン!

 

 

全「!」

 

 

ノワ「ネプテューヌ!!」

 

 

ネプ「この声……あっ、ノワール……」ニコッ

 

 

ノワ「ノワールじゃないわよ!このお馬鹿!今日こそは許さないんだから!」

 

 

アイエフ「ノワール様落ち着いてください!いまはダメです!」

 

 

コンパ「今叩いたらねぷねぷが死んじゃいます!」

 

 

ノワ「何でわたしに黙ってたのよ!ねぇどうして!?」

 

 

ネプ「……ごめん」

 

 

ノワ「ごめん、ですって……この……!」

 

 

ユニ「お姉ちゃんやめて!」

 

 

ネプギア「ノワールさん!」

 

 

ノワ「!……ユニ、ネプギア」

 

 

ユニ「……お姉ちゃん、こっちにきて」

 

 

ネプギア「全部、お話ししますから」

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

ノワ「一人で接触禁止種に……!?」

 

 

ネプギア「採取クエストに出かけた際に偶然遭遇してしまったみたいです……」

 

 

ネプギア「戦闘の傷自体は対したこと無かったんですが、モンスターに毒を刺されてしまって……」

 

 

ネプギア「どうやらそのモンスター特有の猛毒らしく、解毒剤もガストさんの万能薬も効かず……」

 

 

ネプギア「コンパさんいわく、命に別状は無いみたいですが……最悪の場合、両手両足は完全に動かなくなってしまうと」

 

 

ノワ「……!」

 

 

ユニ「ネプテューヌさん、お姉ちゃんにだけはどうしても秘密にして欲しいって……」

 

 

ノワ「……どうして……わたしの力なんて必要ないって事!?」

 

 

ネプギア「……それは…………」

 

 

ユニ「お姉ちゃん……違うの」

 

 

ノワ「だったら何なのよ!わたしなんて友達ですらないから!?どうしてブランやベールにだけ……!」

 

 

ユニ「お姉ちゃん!」

 

 

ノワ「!」

 

 

ユニ「……これ」

 

 

ネプギア「!ユニちゃん、ダメだよ!」

 

 

ノワ「ラスティションのクエスト……?」

 

 

ユニ「ネプテューヌさんのポケットに入ってたの……」

 

 

ノワ「幻幼ダケの採取……これって」

 

 

ユニ「極稀にしか採取されない幻のキノコ……それさえあれば、どんな万病だって治すことができる……研究だって進めば、ラステションのシェアは数倍にも跳ね上がるかもしれない」

 

 

ノワ「あの子、まさかこれを見つけに……――!」

 

 

『ネプ「まぁいいじゃん~これ食べ終わったらわたしも手伝ってあげるからさぁ」』

 

 

ノワ(あの時……!)

 

 

ネプギア「……お姉ちゃんの毒を治すには、それが必要なんです」

 

 

ユニ「今、みんなでそれを探してるの。ブランさんやベールさんも、仕事が終わり次第自分の国のダンジョンを捜索してくれてる」

 

 

ノワ「あの子は……わたしのために……」

 

 

ユニ「お姉ちゃんが責任を感じるといけないから、だから絶対に言わないで欲しいって……」

 

 

ノワ「……………………」

 

 

ネプギア「ノワールさんのせいじゃないです。これはお姉ちゃんが勝手にやったことで――ノワールさん!?」

 

 

ノワ「っ……!」タッタッタ

 

 

 

アイエフ「ネプ子、足を触っているのわかる?」

 

 

ネプ「うん……まだ大丈夫だよ」

 

 

コンパ「ねぷねぷ……」グスッ

 

 

イス「!ノワールさん……」

 

 

ノワ「……ネプテューヌ」

 

 

ネプ「…ノワール……」

 

 

ノワ「………………」

 

 

ネプ「あはは……その顔、もしかして全部ばれちゃった?」

 

 

ネプ「……ごめん、ノワール」

 

 

ノワ「……バカ」

 

 

ネプ「主人公なのにわたしとしたことが油断しちゃった……これからはあんまり遊びに行けないけど、寂しいからって泣いちゃだめだよ?」

 

 

ノワ「……あなたらしくないわね……なにもうあきらめてるのよ」

 

 

ネプ「………………」

 

 

ノワ「いい!?このままじゃ終わらせないわ!絶対によ!あなたの分のプリンももう買ってあるんだからね!賞味期限が切れる前に絶対食べに来てもらうわよ!」

 

 

ノワ「ネプテューヌ……待ってなさい!」ダダッ!

 

 

アイエフ「ノワール様!」

 

 

コンパ「ねぷねぷ……どうして」

 

 

ネプ「いやぁ、ほらわたしってシリアス苦手だし、手足動かなくなったってプリンは食べられるしね」

 

 

ネプ「だからみんな、探してくれるのは嬉しいけど、見つから無くったってわたしは大丈夫だよ」

 

 

ネプ「とりあえず今は早く峠越えてプリンが食べたいな……うぅ、頭痛い……」

 

 

イス「ネプテューヌさん……」

 

 

 

――ラスティション――

 

 

ノワ(今さらわたし一人で闇雲に探し回ったってたぶん見つかりっこない……)

 

 

ノワ(……でも、やるしかないわ)

 

 

ノワ「……残り72時間、ぶっ続けで探してやろうじゃない」

 

 

??「……ノワール」

 

 

ノワ「!?」

 

 

ブラン「………………」

 

 

ノワ「ブラン……ベール……」

 

 

ベール「話はイストワールから聞きましたわ、勢いよく飛び出して行って一体どんな策があるかと思えば」

 

 

ノワ「……悪いけど今はゆっくり話している暇は無いわ」

 

 

ブラン「どこに行く気?」

 

 

ノワ「………………」

 

 

ブラン「手がかりすらない探し物が、努力と根性だけで見つかると思っているなら、それは大きな間違いよ」

 

 

ノワ「っ……でも!それ以外に方法はないのよ!」

 

 

ブラン「……方法ならあるわ、ひとつだけだけど」

 

 

ノワ「……!」

 

 

ベール「ええ、それもかなりのリスクが伴いますけどね」

 

 

ベール「ノワール……特にシェアが強いあなたには」

 

 

ノワ「!……あなたたち、まさか」

 

 

ブラベル「………………」

 

 

ノワ「……いいわ、やってやろうじゃない!」

 

 

ブラン「……そう言うと思って集めておいたわ」

 

 

ベール「さぁみなさま、共に手伝ってくださいませ」ガチャッ

 

 

 

――二日後 プラネテューヌ――

 

 

ノワ「はぁ……はぁ……」

 

 

トントン

 

 

イス「はい……――!?」

 

 

イス「ノワールさん!どうしたんですか、その傷は!?」

 

 

ノワ「さすがに50時間も探してるとね……イストワールも、もう寝ていいわよ」

 

 

イス「それは……!」

 

 

ノワ「ええ……やっと見つけたわ」

 

 

ノワ「あとは、わたしに任せて」

 

 

 

ノワ「……ネプテューヌ」

 

 

ネプ「……ノワール?」

 

 

ノワ「まだ生きてたのね、案外しぶといじゃない」

 

 

ネプ「死なないよ、両手両足動かなくなるだけだってば」

 

 

ノワ「……どう、まだ感触残ってる?」

 

 

ネプ「うーん、ノワールの手って冷たいからわかんないや」

 

 

ノワ「まだこの憎まれ口が健在みたいだし大丈夫ね」グググ

 

 

ネプ「いたたた!ギブギブ!」

 

 

ネプ「こっちは文字通り手足使えないのに、ノワールの卑怯者」

 

 

ノワ「ラスティションのクエストをこっそり持ち帰る卑怯者に言われたくないわ」

 

 

ネプ「だからそれは謝ってるじゃん。最近は誰もお見舞いに来てくれないし、アイちゃんもコンパもいなくなってイースンと二人で寂しかったんだから」

 

 

ノワ「……そりゃあね、今頃みんな憔悴しきってるわ」

 

 

ネプ「……?」

 

 

ノワ「そんなことよりほら、幻幼キノコよ」

 

 

ネプ「ねぷっ!?ノワール見つけたんだ!すごーい!」

 

 

ノワ「ふふん、わたしなら当然よ――と言いたいところだけど、今回はみんなのおかげね」

 

 

ノワ「待ってて、今食べやすい大きさに――」

 

 

ネプ「切っちゃダメ」

 

 

ノワ「えっ……」

 

 

ネプ「それ、ノワールが持って帰って」

 

 

ノワ「ネプテューヌ……なに言ってるの?」

 

 

ネプ「それさえあればゲイム業界で病に苦しんでいる人たちが救えるかもしれない」

 

 

ネプ「それに、ノワールんとこの国もシェアが強まるだろうし」

 

 

ノワ「……!あなた、最初からそのつもりで……だからあんならしくないことを……!」

 

 

ネプ「あはは……わたしってそういうの似合うキャラじゃないからさぁ」

 

 

ノワ「……なんで、笑ってるのよ」

 

 

ネプ「あっ、でもちょっとだけ私欲も混じってるよ?」

 

 

ネプ「ラスティションのシェアが上がればしばらくの間ノワールと遊び放題からね、落ち着いたらネプギアに連れて行ってもらうからさ」

 

 

ノワ「………………っ」

 

 

ネプ「わたしは大丈夫、仲間とプリンさえあれば手足なんて――」

 

 

ギュッ

 

 

ネプ「!……ノワール?」

 

 

ノワ「ばか……ネプテューヌのバカ!」

 

 

ノワ「みんながどんな想いでこのキノコを見つけ出したのか、まだ分からないの!?」

 

 

ノワ「わたしたちはただ、もう一度あなたと一緒に遊びたい……ゲームしたりお菓子を食べたり、笑いあったりしたいだけよ!」

 

 

ネプ「…………」

 

 

ノワ「シェアのことよりも世界の事よりも、もっと大切なものがあるでしょ!?」

 

 

ノワ「それをわたしに教えてくれたのは、あなただったんじゃないの……」ジワッ

 

 

ノワ「ネプテューヌ……またいつもみたいに、遊びにきてよ……」グスッ

 

 

ノワ「わたしたち、友達なんでしょ!?」ポロポロ

 

 

ネプ「………ノワール」

 

 

ノワ「もっと自分を大切にして……お願いだから……」

 

 

ネプ「…………ノワールはほんと、強情だなぁ」

 

 

ノワ「なによ……悪い?」

 

 

ネプ「ううん……そんなノワールだからこそ、こうやって女神同士でも友達になれたんだよ」

 

 

ネプ「そっか……うん、そうだよね」

 

 

ネプ「ごめん……幻幼ダケ、見つけてくれてありがとう」

 

 

ノワ「わかればいいのよ……待ってて、今切ってあげるから」

 

 

ノワ「ええと、はさみか包丁…………ないわね」

 

 

ネプ「ならノワールが小さくしてくれればいいんだよ」

 

 

ノワ「……それって」

 

 

ネプ「…………うん」

 

 

ノワ「……いいの?冗談で引き返すなら今よ?」

 

 

ネプ「ふふーん、どーんとこい」

 

 

ノワ「まったく……あなたの潔さは清々しいを通り越してバカね」パクッ

 

 

ノワ「……ほら、口開けなさい?」

 

 

ネプ「んっ…………」

 

 

ノワ「いくわよ……」

 

 

ノワ「………………//」プルプル

 

 

ネプ「こんな土壇場でもヘタレるのはさすがノワールだね」

 

 

ノワ「うゆふぁい!//」

 

 

ネプ「……っ、ん……ぷはぁ……」

 

 

ノワ「……………………//」

 

 

ネプ「おお~!このキノコおいしいね……//」

 

 

ノワ「……ネプテューヌも照れてるじゃない」

 

 

ネプ「えへへ、ばれたか//」

 

 

ネプ「……大好きだよ、ノワール」

 

 

ノワ「ええ、わたしもよ」

 

 

ネプ「……んっ」

 

 

――――――

 

――――

 

――

 

 

――後日談――

 

 

ネプ「ええっ!ゲイム業界国民全員で!?」

 

 

ノワ「そうよ、ゲイム業界史上最大規模の大捜索だったわ」

 

 

ベール「といいましても、ルウィーとリーンボックスからはわたしとブラン、ロムちゃんラムちゃん、教祖たちだけでしたが」

 

 

ブラン「ラスティションは国民全員……危険がないよう、それぞれ担当にわたし達が付いてね」

 

 

 

ノワ『……いいわ、やってやろうじゃない!』

 

 

ブラン『……そう言うと思って集めておいたわ』

 

 

ベール『さぁみなさま、共に手伝ってくださいませ』ガチャッ

 

 

ノワ『あなたたち……!』

 

 

ネプギア『ノワールさん……わたしたちプラネテューヌも、一緒に探します!』

 

 

コンパ『ねぷねぷを助けたい気持ちはみんな一緒です!』

 

 

アイエフ『ネプ子のために一肌脱ぎますか』

 

 

ラム『私たちもまだまだ協力するよ!ねっ、ロムちゃん?』

 

 

ロム『うん……ネプテューヌさん、絶対に助ける』

 

 

ユニ『お姉ちゃん……わたしも連れて行って!』

 

 

ノワ『みんな…………』ジワッ

 

 

ベール『はっ!』メガミカ

 

 

ブラン『っ!』メガミカ

 

 

ベール『さぁみなさま、行きますわよ』

 

 

ブラン『おらノワール、早く変身しろ。時間がねぇんだろ?』

 

 

ノワ『……ええ』

 

 

ノワ『この借りはいずれ……必ず返すわ!』メガミカ

 

 

 

ノワ「とまぁ、こういうことよ」

 

 

ネプ「おお、こういう時文章って便利だね」

 

 

ベール「おかげで少なからずわたしもブランも被害を被っていますのよ」

 

 

ブラン「確かにシェアが落ちたわ……国を代表する女神たちがラスティションの指示に従ったのだから当然だけど」

 

 

ベール「まぁ、それでもラスティションほどではありませんが」

 

 

ネプ「ノワール……ほんとにごめんね」

 

 

ノワ「国民全員をあろうことか他国の女神のためにこき使ったとして、ラジオでもテレビでも新聞でも嫌というほどバッシングを受けたわ」

 

 

ネプ「ほんとごめん!今度ハンバーガー奢るから許してよ、ベールもブランも」

 

 

ベール「……仕方ないですわね」クスッ

 

 

ブラン「今回だけ、特別……」フッ

 

 

ノワ「あと、最後にひとつ!」

 

 

ネプ「ええーっ!せっかく大団円で終わりかけてたのに!」

 

 

ノワ「勝手にクエストを持ち出さないで、もし紛失したりしたらわたしの責任問題になるんだから!」

 

 

ノワ「それともうひとつ!」

 

 

ネプ「最初にひとつって言ったじゃん!」

 

 

ノワ「……今度から危険なクエストに行くときは、その……ちゃんと私のこと呼びなさいよね//」プイッ

 

 

ノワ「今度こんなことになったら、許さないんだから……//」

 

 

ネプ「!……うん!絶対ノワールのこと呼ぶよ!もう用事が無くても四六時中呼んじゃう!」

 

 

ノワ「用が無いときは呼ばなくていいのよ!」

 

 

ネプ「ノワールノワールノワール!」ギュッ

 

 

ノワ「きゃっ!こら、ネプテューヌ……//」

 

 

ネプ「今日はラスティションでいっぱい遊ぼうね?//」

 

 

ノワ「もう、ネプテューヌったら……//」

 

 

イチャイチャ

 

 

ブラン「よそでやってほしいわ……」

 

 

ベール「まったくですわ……」

-----------------

end.



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Shopping with Neptune.

――ルウィー――

 

 

ブラン「…………」カチャカチャ

 

 

ブラン(ロムとラムはお昼寝中……おかげで仕事がはかどるわ)

 

 

ブラン(……これが終わったら執筆活動に移りましょう)

 

 

ネプ「やっほーブラン!遊びに来たよー」ガチャッ!

 

 

ブラン「」

 

 

ブラン「……ネプテューヌ」

 

 

ブラン(厄介なのがきたわね……)

 

 

 

ネプ「また執筆活動?ブランも懲りないなぁ」

 

 

ブラン「……なんの用?見ての通り忙しいんだけど」

 

 

ネプ「そんな露骨に嫌そうな顔しないでよ~傷つくじゃん」

 

 

ブラン「あなたに喜怒哀楽なんてあったのね」

 

 

ネプ「失礼な!あるよ、『怒』も『哀』も1割弱くらいはあるよ!」

 

 

ブラン(少ないわね)

 

 

ブラン「とにかく、用が無いなら帰って。ロムもラムとやっと寝付いたところなの」

 

 

ネプ「それなら好都合だよ!あのね、今日はブランに頼みがあってきたんだ」

 

 

ブラン「お断りよ」

 

 

ネプ「はやっ!?まだ何も言って無いじゃん」

 

 

ブラン「どうせゲームかクエストを手伝ってくれとかでしょ、あいにくそんな暇は無いわ」

 

 

ネプ「違うよ~もっと重要なことだよ、最重要機密案件だよ」

 

 

ブラン「……なに?」

 

 

ブラン(嫌な予感しかしないわ)

 

 

ネプ「それじゃあ発表します、ジャララララララ――――」

 

 

ブラン「ドラムロールはいいから早く」

 

 

ネプ「服を買うのについていって欲しいの!一緒にいこっ!」

 

 

ブラン「……言ったでしょ、暇じゃないのよ」

 

 

ネプ「ええっ!最重要機密案件なのに!」

 

 

ブラン「ノワールかベールに連れて行ってもらえばいいわ」

 

 

ネプ「それも考えたよ、でもノワールは自分の趣味のせいか変な服ばっかりわたしに着せたがるし、ベールにいたって新作のオンラインゲームばっかりやってるし」

 

 

ブラン(想像に難くないわね……)

 

 

ネプ「もう頼れるのはブランだけなんだよ~ねっ、お願い?」

 

 

ブラン「……執筆活動が終わったらね」

 

 

ネプ「ほんと!あと何時間くらい?」

 

 

ブラン「……5時間かしら」

 

 

ネプ「PM5:00!?もう~しょうがないなぁ」ゴロン

 

 

ブラン「なに、まさかここで待つつもり?」

 

 

ネプ「ブランのゲーム機貸してもらうよ、あっ、お菓子みっけ!」

 

 

ブラン「……………………」

 

 

ブラン(放っておきましょう)

 

 

ブラン「気が散るから静かにしてて……」

 

 

ネプ「スマ○ラにしよっかな、やっぱCPU戦はトーナメントだよね」

 

 

ブラン「……………………」

 

 

ネプ「くらえ!必殺デデデの投げ連!」

 

 

ブラン「………………」ギリッ

 

 

ネプ「ふふん、ファルコのリフレクターを甘く見たな!」

 

 

ブラン「…………」ブルブル

 

 

ネプ「あっ、お菓子なくなっちゃった。ねぇブラン、お菓子ちょうだい?」

 

 

ブラン「……」

 

 

ネプ「ねぇねぇブランってば」クイッ

 

 

ブラン「」プチン

 

 

ブラン「うるっせえぇぇえ!!」バン!

 

 

ネプ「ねぷっ!?」

 

 

ブラン「静かにしろって言ってんだろっ!!」

 

 

ネプ「だって~お菓子無くなったもん」

 

 

ブラン「知るかっ!グダグダ言ってるとしまいにゃ追い出すぞ!!」

 

 

ガチャッ

 

 

ミナ「ブラン様!お二人が起きてしまいます、静かにしてください」

 

 

ブラン「!……わ、悪い」

 

 

ネプ「あーあ、怒られちゃった」

 

 

ブラン「お前のせいだろうが!!」

 

 

ミナ「……ブラン様?」

 

 

ブラン「ミ、ミナ、いまのはネプテューヌが……」

 

 

ネプ「あはは…………」ダラダラ

 

 

ミナ「……お二人とも、少し頭を冷やしましょうか」ニコッ

 

 

 

――ショッピングモール――

 

 

ネプ「追い出されちゃったね」

 

 

ブラン「……誰のせいよ」

 

 

ネプ「まぁまぁ、おかげで買い物に行けるし良かったじゃん」

 

 

ブラン「良かったのはあなただけよ…………はぁ」

 

 

ネプ「それにしても、さすがにルウィーは服がたくさん売ってあるね」キョロキョロ

 

 

ブラン「一年中寒いからかしら、一応夏服も売ってるけど」

 

 

ネプ「おっ、このパーカーいいかも!」

 

 

ブラン「……意外ね、ネプテューヌが服選びなんて」

 

 

ネプ「むぅ~失礼な、わたしだって服くらい買うよ」

 

 

ブラン(パーカーワンピとジャージワンピしか見たこと無いけど……)

 

 

ネプ「ブランは普段服とか見ないの?」

 

 

ブラン「興味ないわ……女神が変な服を着るわけにも行かないし」

 

 

ネプ「よし、それじゃあわたしが選んであげる!」

 

 

ブラン「ネプテューヌが?嫌な予感しかしないんだけど……」

 

 

ネプ「ん~……あっ、これとかブランに似合いそう!」

 

 

ブラン「この服…………」

 

 

ネプ「制服だよ!小学生の」ドヤァ

 

 

ブラン「おいネプテューヌ、表に出ろ」ガシッ

 

 

ネプ「ごめんごめん!冗談だってば!」

 

 

ネプ「ええっと……あっ、これとかどう?」

 

 

ネプ「服とおそろいの帽子も付いてるし、ブランにぴったりだよ」

 

 

ブラン「別に帽子が良いわけじゃあ……そもそもあなたの服を見に来たんじゃないの?」

 

 

ネプ「そうだったね、いけないいけない」テヘッ

 

 

ネプ「♪~♪♪」

 

 

ブラン(……ネプテューヌが選んでくれたこの服、こうして見ると巫女みたいで可愛い……)

 

 

ブラン(……………………)

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

ネプ「ブラン、どこ行ってたの?」

 

 

ブラン「……ちょっと」

 

 

ネプ「ふぅん?それよりこれ見てみて!」

 

 

ネプ「どう、似合う?」

 

 

ブラン「……どうしてセクシー路線なの?」

 

 

ネプ「この姿なら何もしなくてもシェアを獲得できるかな~って」

 

 

ブラン「……似合わないわね」

 

 

ネプ「うっ……やっぱり……」ガクッ

 

 

ネプ「鏡で確認した時からフラグが折れてる気がしてたんだよねぇ」

 

 

ブラン「ネプテューヌはいつもの服が一番似合ってると思うわ」

 

 

ネプ「えっ……」

 

 

ブラン「わたしはネプテューヌのワンピース姿、割りと好きだけど」

 

 

ネプ「…………」ポカン

 

 

ブラン「……どうしたの?」

 

 

ネプ「う、ううん……まさかブランからそんなこと言われるなんて思ってなかったから」

 

 

ブラン「思っていたことを言っただけよ」

 

 

ネプ「そっか……えへへ♪」

 

 

ブラン「?」

 

 

ネプ「もーう、ブランたら、最初からそう言ってくれればわざわざ来ること無かったのに」

 

 

ブラン「どういうこと……」

 

 

ネプ「それよりお腹空いたね、フードコートいこっか」

 

 

ブラン「服はもういいの?」

 

 

ネプ「うん、やっぱりわたしにはこれが一番みたい」

 

 

ブラン「……意味が分からないわ」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

ネプ「付き合ってくれたお礼に、今日はわたしが何でも奢るよ」フンス

 

 

ブラン「1000円以内までなら、は無しよ」

 

 

ネプ「読心術!?厨二病を拗らせたせいでブランが新技を……!」

 

 

ブラン「……特上御膳にしようかしら」

 

 

ネプ「冗談だよブラン~せめて定食で許して」

 

 

ブラン「……じゃあエビフライ」

 

 

ネプ「わたしはプリンとホットドッグとポテトにしよっと」

 

 

ブラン「高カロリーと添加物の代表ね」

 

 

 

ブラン「ごちそうさま……」

 

 

ネプ「まだ1時半か~次はどこ行く?」

 

 

ブラン「……本屋がいいわ、最近発売されたラノべを買いたいの」

 

 

ネプ「本屋かぁ、わたしも漫画をチェックしとこうかな」

 

 

ネプ「ところでブラン、さっきから気になってたんだけど」

 

 

ブラン「なに?」

 

 

ネプ「その袋、なにか買ったの?」

 

 

ブラン「!……これは……」

 

 

ネプ「ははーん、さてはやらしい本か何かだね」キラン

 

 

ネプ「ど~れ!」バシッ

 

 

ブラン「ばっ……返せ!」

 

 

ネプ「んふふ~――――あれ?これ、さっきわたしがブランに選んだ服……」

 

 

ブラン「…………っ!//」

 

 

ネプ「ブラン……これって」

 

 

ブラン「……記念代わりに買ったんだよ、悪いか」

 

 

ネプ「記念……」

 

 

ブラン「お前が似合うって言ったんだぞ、ほんとはわたしの趣味じゃないけど……」

 

 

ネプ「………………」

 

 

ブラン「っ……お、おい、なんか言えよ!」

 

 

ネプ「……ぷっ、あはは!」

 

 

ブラン「なっ……お前っ!」

 

 

ネプ「ごめん、なんだか意外すぎて……ほら、ブランってあんまりこういう場所とか好きじゃなさそうだからさ」

 

 

ネプ「今日もわたしが無理やり付いてきてもらっただけだし、正直ウザがられてると思ってたから」

 

 

ブラン「うざいなんて……別にそこまで……」

 

 

ネプ「なのにブランは記念品まで、それにわたしがチョイスした服を。なんだか嬉しくて、あはは」

 

 

ブラン「ネプテューヌ……」

 

 

ネプ「んっ~と……はいブラン、これ」

 

 

ブラン「……スライヌのキーホルダー?」

 

 

ネプ「さっきブランがどっか行った時に買っておいたんだ」

 

 

ネプ「差し詰めわたしからのお礼と記念品てとこかな、ちょっと貸して」

 

 

ネプ「こうして携帯につるせば……ほら!」

 

 

ネプ「じゃじゃーん、わたしとお揃いだよ」

 

 

ブラン「…………」パチクリ

 

 

ネプ「やっぱり記念品はこういうお揃いのものがいいよね、名付けてネプブラ記念キーホルダーなんてどうかな」

 

 

ブラン「…………ふふっ」クスッ

 

 

ブラン「あえてスライヌを選んだあなたのセンスには疑問が生じるけど……」

 

 

ネプ「ひどっ!?スライヌ可愛いもん!」

 

 

ブラン「気持ちは嬉しいわ……ネプテューヌ、ありがとう」

 

 

ネプ「さすがはわたし、もうブランとのフラグを立てたよ!」

 

 

ブラン「今の一言が無ければ……ね」

 

 

ブラン「……本屋、行きましょうか」

 

 

ネプ「その次はブランの家でゲームかな」

 

 

ブラン「……しょうがないわね、今日だけよ」

 

 

ネプ「やったぁ~!とうとうわたしの実力を試すときが来たようだね」

 

 

ブラン「……ねぇ、ネプテューヌ?」

 

 

ネプ「んっ?」

 

 

ブラン「……また、今度も誘ってくれるかしら?」

 

 

ネプ「えへへ~当たり前じゃん!だってわたしたち友達だもん!」

 

 

ネプ「今度はノワールやベールも誘ってみんなで来ようね!」

 

 

ブラン(できれば二人きりが良かったけど……まぁ、それでもいいわ)

 

 

ブラン「ええ」

 

 

ブラン(いまはまだ……ね)

-----------------

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Ief's holiday.

――プラネテューヌ――

 

 

アイエフ「はぁ~疲れたぁ……」ポスッ

 

 

アイエフ(諜報活動が少なくなったとはいえ、治安維持のためのモンスター討伐も楽じゃないわ)

 

 

アイエフ(最近はバーチャフォレストにまで危険種が出るみたいだし、いつでも駆け付けられるよう準備は万全にしておかないと)

 

 

アイエフ(……なんだかゲイムギョウカイが平和になってから一段と忙しい気がするわね)

 

 

アイエフ(まぁ、これも全部ネプ子のシェアがドン底に低いせいだけど……)

 

 

アイエフ「…………」チラッ

 

 

アイエフ(よし!明日はようやく待ち望んだ休暇!思う存分ゆっくりしますか)

 

 

アイエフ「♪~♪♪」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

――翌日――

 

 

アイエフ(ソファーに腰掛けながらスマホを見てコーヒーをすする……これ以上の幸せは他にないわね)

 

 

アイエフ(最近働き詰めだったからかしら、ネットサーフィンするのも久しぶりな気がする)

 

 

アイエフ「……ん?この言葉、新しい必殺技の名前に使えそうね……メモメモっと」

 

 

アイエフ(穏やかな午前11時、お腹が減って軽く食事を済ませた後に再びソファーにダイブできるこの幸福感……いいわね)

 

 

アイエフ「ふふん、休日はこうでなくちゃ♪」

 

 

アイエフ(日頃の倦怠感すらも今や愛おしく感じられ――)

 

 

ドンドン!

 

 

 

アイエフ「!」

 

 

ドンドン!

 

 

アイエフ(……嫌な予感が)

 

 

アイエフ「……はい?」

 

 

ネプ「アイちゃーん!!」

 

 

アイエフ「」

 

 

ネプ「わたしだよー!主人公だよ!開けてー!」ドンドン

 

 

アイエフ「ネプ子……あいにく今回はわたしが主役だし、間に合ってるから結構よ」

 

 

ネプ「えー!でもタイトル見てよ?しっかりわたしの名前が入ってるでしょ」

 

 

アイエフ「わたしの名前も入ってるから問題ないわ」

 

 

ネプ「……………………」

 

 

アイエフ「一応登場したからもういいじゃない」

 

 

ネプ「……いいの?」

 

 

アイエフ「?」

 

 

ネプ「このままだとほんとにタイトル通りアイちゃんのダラダラした休日や独り言を延々と描写するだけで大した落ちも無くストーリー終わっちゃうよ?」

 

 

アイエフ「………………」

 

 

ネプ「ここで早くわたしを登場させないと、このままずっとドア越しのやりとりだけでグダグダで中身のないキャラゲーみたいになってもう二度とアイちゃんメインのSSが――」

 

 

アイエフ「」プチッ

 

 

ガチャッ!

 

 

ネプ「アイちゃん!分かってくれると信じ――」

 

 

アイエフ「」ベシッ!

 

 

ネプ「いたっ!?ひどいよアイちゃん!イースンにもぶたれたことないのに!」

 

 

アイエフ「だからこうしてわたしが代わりにぶってあげてるのよ」ベシベシ

 

 

ネプ「地味に痛いからぁ!主人公虐待でアイちゃんのこと訴訟しちゃうよ!?」

 

 

アイエフ「ああもううるさいわね!さっきからメタ発言ばっかりやめなさいよ!」ドガッ!

 

 

ネプ「ねぷぅ゛!!?」

 

 

アイエフ「あ…………」

 

 

ネプ「……ぐすっ、まさかアイちゃんから本気で殴られるなんて……痛い……心と頬が」グスッ

 

 

アイエフ「ごめんなさいネプ子、つい」アセアセ

 

 

ネプ「もういいよ……帰る……ネプネプおうち帰る」トボトボ

 

 

アイエフ「ま、待ちなさいよ!ほら、入っていいわよ。あっ、冷蔵庫にプリンもあるわよ?」アセアセ

 

 

ネプ「ほんと!?」クルリ

 

 

アイエフ「へっ……?」

 

 

ネプ「さすがはアイちゃん話がわかるぅ~、用件はさておきまずはプリンだー!」タタタ

 

 

アイエフ「……………………」

 

 

ネプ「これルウィーの限定発売のプリン!こんな良いもの独り占めしようなんてアイちゃんもなかなかやるねぇ」モグモグ

 

 

アイエフ「ネプ子……さっきの怪我は?」

 

 

ネプ「あはは、いまさらパンチくらいでわたしがダメージ受けるわけないじゃーん。いつも剣で斬られたり炎で焼かれたりしてるんだよ、あんなのへっちゃらへっちゃら」

 

 

アイエフ「…………」

 

 

ネプ「アイちゃん、これもう一個食べてもいい?いいよね?食べちゃおう♪」

 

 

アイエフ「カタールはどこかしら……久々にアポカリプスノヴァを」

 

 

ネプ「と思ったけどやっぱりいらないかな~!」

 

 

アイエフ「はぁ…………」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

アイエフ「フェンリスヴォルフの討伐?」

 

 

ネプ「イースンがクエスト達成するまで家にはいれないって」

 

 

アイエフ「どうせまたイストワール様を怒らせるようなことしたんでしょ」

 

 

ネプ「イースンはいつも怒ってるじゃん、主にシェアのことで」

 

 

アイエフ「その原因はあんたでしょうが」

 

 

ネプ「ノワールやネプギアに応援を頼もうかと思ったんだけど、ズルできないようにイースンが既に手回ししてて……」

 

 

アイエフ「で、困り果ててわたしのところへ来たと」

 

 

ネプ「アイちゃんお願い!一緒に付いてきて!」

 

 

アイエフ「………………」

 

 

ネプ「あれ……アイちゃん?」

 

 

アイエフ「ネプ子、わたしが甘いと思ってるの?」

 

 

ネプ「ゼクス!?」

 

 

アイエフ「………………」

 

 

ネプ「おっとと、じゃなくて。アイちゃん、手伝ってくれないの……?」

 

 

アイエフ「……雑魚モンスターのクエストならそう言いたいところだけど、さすがに危険種を一人で行かせるわけにはいかないわね」

 

 

ネプ「じゃあ!」パアァ

 

 

アイエフ「しょうがないから早く終わらせるわよ、今日はせっかくの休日だからゆっくりしたいのよ」

 

 

ネプ「アイちゃんありがとー!さすがは親友だね!」ギュッ

 

 

アイエフ「やれやれ、調子いいんだから」

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

――4日後――

 

 

アイエフ「ようやく休日……」グダー

 

 

アイエフ(この前はネプ子につき合わされた挙句、上位危険種は現れるわ雑魚は汚染化するわでもう散々な目に遭った)

 

 

アイエフ(でもおかげで危険種がいなくなって少しだけシェアも回復したし、気がかりが一つ解消されたわ)

 

 

アイエフ(現在のプラネテューヌのシェアは……よし、ダントツで低いけど一定以上はあるわね)

 

 

アイエフ(今日は!今日こそは!心行くまで羽を伸ばすわよ!)

 

 

アイエフ「はぁ~ベッド気持ちいい……」ポスッ

 

 

アイエフ(このまま寝ちゃいそう……休みだし、たまにはいっか)

 

 

アイエフ「二度寝は日ごろ働いてる人間にとって最高の贅沢よね……」ウトウト

 

 

アイエフ「ん…………」Zzz

 

 

ドンドン!

 

 

アイエフ「!」

 

 

イースン「アイエフさん!大変です!」

 

 

アイエフ「その声は――イストワール様!どうされたんですか!?」

 

 

ガチャッ

 

 

イースン「アイエフさん、緊急事態です!」

 

 

アイエフ「緊急事態……まさか、接触禁止種がプラネテューヌに!?」

 

 

イースン「いえ、それがその……」アセアセ

 

 

アイエフ「……?」

 

 

イースン「……ネプテューヌさんが」

 

 

アイエフ「ネプ子が……?」

 

 

イースン「ネプテューヌさんが……家出しました」

 

 

アイエフ「へっ……?」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

アイエフ「ゲーム機を没収したら泣いて家出した、ですか……」

 

 

イースン「はい……少し厳しくしすぎてしまったのかもしれません」

 

 

アイエフ(いや、どこが……)

 

 

イースン「ああネプテューヌさん。プリン好きなだけ買ってあげますから早く帰ってきてください」キリキリ

 

 

アイエフ「落ち着いてください、とりあえず胃薬を」

 

 

イースン「ん……」ゴクゴク

 

 

アイエフ「あの……イストワール様?」

 

 

イースン「なんでしょう……うぅ……」キリキリ

 

 

アイエフ「たぶん今頃ネプギアが必死に草の根分けて捜索していると思うので、心配しなくてもお昼までには見つかると思いますけど」

 

 

イースン「……あっ」

 

 

アイエフ「Nギアの逆探知とか、あの子なら余裕でやりそうですし」

 

 

イースン「……なるほど」

 

 

アイエフ「……………………」

 

 

イースン「教祖としたことが、取り乱して申し訳ありません」

 

 

イースン「確かにネプテューヌさんなら最悪見つからなくてもプリンの匂いに釣られて帰ってきそうな気がします」

 

 

アイエフ「想像に難くないのが余計に悲しいですけど」

 

 

イースン「お騒がせしましたアイエフさん、せっかくの休日なのに」

 

 

アイエフ「いえ、常時ネプ子の子守なんて心中お察しします」

 

 

イースン「そうなんですよ。あっ、そういえば聞いてください、この間もネプテューヌさんたら――」クドクド

 

 

アイエフ「」

 

 

イースン「わたしはネプテューヌさんのことを、ひいてはプラネテューヌ全体のことを考えて――」クドクド

 

 

アイエフ(これ……やってしまったわ)

 

 

イースン「アイエフさん、聞いてますか?親友であるアイエフさんからも言ってやってください。ネプテューヌさんは女神としての自覚が――」クドクド

 

 

アイエフ「はは……は…………」

 

 

アイエフ「」チーン

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

――3日後――

 

 

アイエフ(もうダメ……倒れそう……)フラフラ

 

 

アイエフ(精神的にも肉体的にもボロボロ……今日こそは至福の安眠と安らぎを……)

 

 

アイエフ「あぁ……もう少し……ベッドまであともう少し……」

 

 

トントン

 

 

アイエフ「」

 

 

トントン

 

 

アイエフ「うそでしょ……」

 

 

ネプギア「あれ、開いてる?」

 

 

ガチャッ

 

 

ネプギア「こんにちは、アイエフさんいますか?」

 

 

アイエフ「お前も堕ちてこい……」バタッ

 

 

ネプギア「アイエフさん!?えっと、生命の欠片は……」ガサゴソ

 

 

アイエフ「それよりネプビタンEXを……休暇を……」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

アイエフ「一緒にクエストを……」

 

 

ネプギア「はい、お姉ちゃんが欲しがっていたゲーム機を買ってあげたくて」

 

 

ネプギア「でも、ひとりだと不安で……アイエフさんと一緒なら心強いですし」

 

 

ネプギア「お願いできますか?」

 

 

アイエフ(こんな良い子の頼み、断れるわけないでしょう……)

 

 

アイエフ「……わかったわ」

 

 

ネプギア「わぁ、ありがとうございます!」

 

 

アイエフ「さて、行きましょうか……」フラフラ

 

 

ネプギア「そっち窓側ですよ!?先にヒールボトルで回復してください!」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

――2日後――

 

 

アイエフ「……………………」

 

 

アイエフ(とうとうダウンしてしまったわ……もう動けない……)

 

 

アイエフ(とほほ……こんな休日、悲しすぎる……)

 

 

トントン

 

 

アイエフ「!」

 

 

コンパ「アイちゃんこんにちは、お邪魔するです」ガチャッ

 

 

アイエフ「コンパ……悪いけど、今日は部屋でゆっくりしたいから――」

 

 

コンパ「はい、だと思って看病しにきたです」ニコッ

 

 

アイエフ「えっ?」

 

 

コンパ「ネプネプやイースンさん、ギアちゃんに聞いたです。アイちゃん、休日はみんなの用事に付き合ってばかりで全然休んでないですよね?」

 

 

コンパ「ですからこれ以上無理しないように、今日はしっかりと休んでもらうです」

 

 

アイエフ「コンパ……」

 

 

コンパ「誰か来たらわたしが出ますから、アイちゃんは何も気にせず寝てください」

 

 

コンパ「おねむさんになるまでお腹さすりましょうか?それとも膝枕しましょうか?」ニコニコ

 

 

アイエフ「…………」ウルウル

 

 

コンパ「アイちゃん?」

 

 

アイエフ「コンパぁぁあ!!結婚しましょうっ!!!!」ギュッ

 

 

コンパ「わわっ!アイちゃん安静にしてください」

 

 

アイエフ「わたしの幼馴染マジ天使……」グスッ

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Easn and pillow talk.

――プラネテューヌ――

 

 

ネプ「ふふーん、やっぱりゲームは深夜に限るね~」ピコピコ

 

 

ネプ「みんなが寝静まった頃にひっそりとオンラインゲームをプレイするこの感覚、何物にも代えがたい優越感と虚しさのダブルサンド!」

 

 

ネプ「ニートでも無ければ特に人生の成功者でもないのにこの気持ちを味わえる、女神ってサイコーだねー」

 

 

ネプ「……あれ?」ガサッ

 

 

ネプ「わたしの露骨な心情描写が終わったところで、ちょうどお菓子が無くなっちゃったよ」

 

 

ネプ「確かこの辺におにぎりせんべいとヒモキューが――」ガサゴソ

 

 

ネプ「んっ?」

 

 

『お姉ちゃんへ 真夜中の間食は体に悪いのでこの辺のお菓子は全てプラネテューヌタワーの地下室に移しました。 ネプギア』

 

 

ネプ「地下室……ここ最上階……」

 

 

ネプ「………………」

 

 

ネプ(さすがはネプギア、どこかに隠すんじゃなくて堂々と地下室に移すところがお姉ちゃんのウィークポイントにストライクだよ)

 

 

ネプ「地下まで取りに行くのめんどくさいなぁ、女神化する気分でもないし……」

 

 

ネプ「そうだ!ノワールを呼んで遊びに来てもらうついでに取ってきてもらうとか……!」

 

 

ネプ「………………」

 

 

ネプ(うん、さすがにキレられるよね。いまAM3時前だし)

 

 

ネプ(ベールならまだ起きてそうだけど、リーンボックスからはちょっと遠いし)

 

 

ネプ(ブランは論外だし)

 

 

 

ネプ「……よし、諦めよう!」

 

 

ネプ「気を取り直して、期間限定クエストマラソンいっくよー!」

 

 

トントン

 

 

ネプ「ねぷっ!?」ビクッ

 

 

トントン

 

 

??「ネプテューヌさん」

 

 

ネプ「ネプギアかな?お姉ちゃんお菓子我慢していい子にしてるからノープロブレムだよ?」

 

 

??「違います、わたしです」

 

 

ネプ「その声は……!?」

 

 

ネプ「――だれ?」

 

 

ガチャッ

 

 

イースン「わたしですってば!」

 

 

ネプ「いやごめんね、フリかと思って」

 

 

イースン「なんのフリですか!ダチョウ倶楽部じゃないんですよ!」

 

 

ネプ「おお、意外と知ってるねイースン」

 

 

イースン「……こほん、ではなくてですね」

 

 

ネプ「こんな時間にどうしたの?まさか深夜のお説教?」

 

 

イースン「違います、ネプテューヌさんはわたしをなんだと思ってるんですか」

 

 

ネプ「お母さん(代理)」フンス

 

 

イースン「……おやすみなさい、少しでもネプテューヌさんを当てにした私が馬鹿でした」

 

 

ネプ「冗談だよイースン!愚痴とぼやきと独り言くらいなら聞いてあげるからさぁ」

 

 

イースン「愚痴以外は聞いてもらう意義ゼロですね……」

 

 

ネプ「お笑いのテンプレートなぞったところで、こんな真夜中にどうしたの?」

 

 

イースン「………………」

 

 

ネプ「イースン?」

 

 

イースン「……わ、笑わないで聞いてくださいね?」

 

 

ネプ「よしきた」

 

 

イースン「フリじゃないですから!」

 

 

イースン「……その……夕方にコーヒーを飲んだせいか、全然眠れなくて……」

 

 

イースン「仕方なくテレビを見ていたんですが、『夜更かしのあなたに怖い話』とかいうテロップと共にホラー番組が流れだして……好奇心からつい最後まで見てしまい……」ブルブル

 

 

ネプ「それトリ〇ダじゃん!絶対トリ〇ダだよね!?」

 

 

イースン「もうわたし、お化けよりもむしろ人間が怖いです……」ガクガク

 

 

ネプ「あれって幽霊一度も出てこないもんね」

 

 

ネプ「……んっ?」

 

 

ネプ「まさかイースン……それで怖くなって?」

 

 

イースン「……うぅ//」

 

 

ネプ「…………ぷっ!」

 

 

イースン「!」

 

 

ネプ「ぷははっ!あはははっ!あ、あのイースンが一人で寝るのが怖いなんて!くくっ……あはは!」

 

 

イースン「なっ……そんなに笑わなくてもいいじゃないですか!」

 

 

ネプ「ごめんごめん、ふふっ……!いやぁ、久々に涙が出るほど笑わせてもらったよ~」ゴシゴシ

 

 

イースン「~~~っ!もうネプテューヌさんなんて知りません!ネット住民と朝までオンゲーでも何でもしてください!」

 

 

イースン「ふん!おやすみなさい」

 

 

ネプ「あっ、待ってよイースン!」

 

 

イースン「……まだ何か用ですか?」

 

 

ネプ「いいよ、今夜は一緒に寝よう」

 

 

イースン「えっ……?」

 

 

ネプ「もうゲーム中断、笑ったらなんだか疲れちゃった」

 

 

ネプ「でもわたし夜更かしに慣れちゃっててさぁ、こんな時間にベッドに入ってもなかなか眠れないんだよね」

 

 

ネプ「だから眠たくなるまで、イースンに話し相手になってほしいな」

 

 

イースン「ネプテューヌさん……」

 

 

ネプ「歯磨きしてくるから待っててよ。いざ、風のように早く!」ビュ

 

 

ガチャッ バタン

 

 

イースン「………………」

 

 

イースン「やっぱり、なんだかんだ言っても優しいですね、ネプテューヌさんは」クスッ

 

 

イースン「……ありがとうございます」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

――IN 二段ベッド 下――

 

 

ネプ「イースン、ほんとにわたしの横でいいの?」

 

 

イースン「でないと一緒に寝る意味がないじゃないですか」

 

 

ネプ「明日になると、そこには私の寝返りによって潰れた見るも無残なイースンの姿が……」

 

 

イースン「いやぁああ!やっぱり上のベッドで寝ます!」

 

 

ネプ「冗談だよ~意外と寝相いいと思うから大丈夫だって」

 

 

イースン「『思う』ってなんですか!?根拠は!?確証は!?」

 

 

ネプ「プラネテューヌ、消灯!」カチッ

 

 

イースン「まっくらはダメです~!せめて豆球を!」

 

 

 

イースン「ネプテューヌさん、ほんとに寝返りうたないでくださいね……?」

 

 

ネプ「だいじょーぶだいじょーぶ!」

 

 

イースン「…………」

 

 

ネプ「こうしてイースンと一緒の布団で寝るのっていつ以来かな」

 

 

イースン「いつでしょうね、たぶん調べればわかると思いますけど」

 

 

ネプ「記憶があいまいな方がいいよ、こういうのは」

 

 

イースン「……ネプテューヌさん、あの……」

 

 

ネプ「?」

 

 

イースン「ごめんなさい……ほんとうは全然眠たくないですよね?」

 

 

イースン「わたしが無理言ってしまったから……」

 

 

ネプ「ん~別にいいんじゃない?」

 

 

イースン「え?」

 

 

ネプ「ふふん♪」

 

 

イースン(ネプテューヌさんの顔が近くに……)

 

 

ネプ「イースンはさぁ、いつもひとりで頑張りすぎなんだよ」

 

 

ネプ「誰だって一人は心細いし、急に寂しくなる時だってあるじゃん」

 

 

ネプ「誰かに頼りたい時だってあるし、何もかも忘れてしがみつきたい時だってあるよ」

 

 

ネプ「そんなのみんな一緒だもん、わたしだってノワールだって、ネプギアだって、もちろんイースンだって」

 

 

イースン「でも……わたしは教祖ですから……。ネプテューヌさんやネプギアさんに頼られる立場でなくては……」

 

 

ネプ「そんなこと言ったらわたしなんて女神だよ?プラネテューヌの女神、この国の代表者だよ?」

 

 

イースン「それは……」

 

 

ネプ「こういうのはさ、代わりばんこでいいんだよ」

 

 

ネプ「わたしが辛い時はイースンを頼るし、イースンが辛い時はわたしを頼ってくれればいい」

 

 

ネプ「みんながお互いを支えあってシェアすれば、みんなが笑顔になれるんじゃないかな」

 

 

イースン「……!」

 

 

ネプ「だからさぁイースン、もっとわたしのこと遠慮なく頼ってよ」

 

 

ネプ「迷惑かけられるのくらい別に何でもないから。ねっ?」

 

 

イースン「………………」

 

 

ネプ「とか何とか言っても、普段迷惑かけっぱなしのわたしが言っても説得力なかったりして――」

 

 

イースン「」ジワッ

 

 

ネプ「ってイースン!?どうしたの急に?」

 

 

イースン「急にはこっちです……ずるいですよ、いきなり不意打ちで」ポロポロ

 

 

ネプ「わたしはそんな卑怯な真似しないよ、格闘ゲームでも!」

 

 

イースン「もういいですから、早く寝てください」グスッ

 

 

ネプ「ちぇ~せっかくいい言葉言ったつもりだったのに~」

 

 

ネプ「まぁいいや、これからは無理しちゃダメだよ」

 

 

イースン「はい、分かってます……」フキフキ

 

 

イースン「今日みたいにネプテューヌさんを頼ります……しっかりと迷惑、かけます」

 

 

ネプ「よし……おやすみ、イースン」

 

 

イースン「ええ、おやすみなさい」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

ネプ「むにゃ…………」Zzz

 

 

イースン「ネプテューヌさん、あなたはやっぱりプラネテューヌの女神ですね」

 

 

イースン「いつもはおバカなふりをしてても、やっぱりあなたは……」

 

 

ネプ「ぇへへ…………」Zzz

 

 

イースン「ネプテューヌさんのこと、きっとこれからもたくさん頼りにすると思います」

 

 

イースン「ですからネプテューヌさんも、わたしでよければこれからもたくさん迷惑かけてください」

 

 

イースン「……くすっ、あなたならこんなこと言わなくても迷惑かけてきますよね」

 

 

ネプ「でたなぁ、テリトスぅ……」Zzz

 

 

イースン「……ネプテューヌさん」

 

 

イースン「これからも、みんなで頑張っていきましょうね」

 

 

イースン「――んっ」チュ

 

 

ネプ「ふぇ…………?」Zzz

-----------------

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Everyday with Neppgea.

――ラスティション 朝――

 

 

TV「こちらが本日ラスティションの都心部に新装開店したショッピングモールです、ここでは主に電化製品をはじめとするコンピューター類を多く取り扱っており――」

 

 

ノワール「ラスティションは相変わらず機械類ばかりね」ズズッ

 

 

ユニ「……………………」

 

 

ユニ(これ……絶対に来るわね)

 

 

ユニ「ごちそうさま!」ガタッ

 

 

ノワール「ユニ、もういいの?全然食べてないけど……」

 

 

ユニ「お姉ちゃんごめん、わたしクエスト行ってくる」ガタッ

 

 

ノワール「い、今から?一人で大丈夫なの?」

 

 

ユニ「ボーンフィッシュの大群なんてわたし一人で楽勝だよ、わざわざお姉ちゃんの手を煩わせたくないし」

 

 

ノワール「でもほら、万が一ってことが……お昼からならわたしも空いてるし、一緒に付いていけ――」

 

 

ユニ「いいからお姉ちゃんはお仕事してて。それじゃあ行ってきます」タタッ

 

 

ノワール「あっ、ユニ――!」

 

 

バタン

 

 

ノワール「………………」

 

 

ノワール(うぅ……せっかく姉妹仲を良くするチャンスだったのに……)ションボリ

 

 

 

 

――――――

 

――――

 

――

 

 

――お昼――

 

 

ユニ「……よし、完璧」

 

 

ユニ(武器も磨いたし、クエストも終わったし、今日の日課はこれで終了)

 

 

ユニ「…………」チラッ

 

 

ユニ(わたしの勘が確かなら、そろそろのはず……)

 

 

トントン!

 

 

ユニ「!」

 

 

ユニ「はい、どうぞ」

 

 

ネプギア「ユニちゃん!」ガチャッ

 

 

ユニ「やっぱり……来ると思ってたわ」

 

 

ネプギア「あのね、あのね!実はラスティションに新しいショッピングモールが――」

 

 

ユニ「冒頭で述べたから省略していいわよ、それで?」

 

 

ネプギア「一緒にいこっ!」キラキラ

 

 

ユニ「はぁ、しょうがないわね」

 

 

ユニ(よし!)

 

 

ネプギア「ありがとうユニちゃん!ほんとは断られるじゃないかと思ってドキドキしてたよ~」

 

 

ユニ「今日は偶然クエストも終わってるし、特にやることもないから仕方なくだけど」

 

 

ネプギア「それでも嬉しいよ、ユニちゃんと一緒に行きたかったから」ギュッ

 

 

ユニ「ふん……//」

 

 

ネプギア「さっそくいこっ、ほらほら早く」

 

 

ユニ「ちょっと、引っ張らないでよ」

 

 

ユニ(ネプギアと二人きりでお出かけ♪やること早く終わらせて良かった♪)

 

 

ノワール「………………」ゴクリ

 

 

ノワール(よし……自然な感じで……)

 

 

ノワール「ユ……ユニ、このクエストなんだけど今暇かしら?時間があるなら一緒に――」ガチャッ

 

 

ネプギア「あっ、ノワールさんこんにちは」

 

 

ノワール「へっ……ネプギア?」

 

 

ユニ「お姉ちゃん、今からネプギアとテレビでやってたショッピングモールまで行ってくるね。ラスティションからは出ないから遅くなっても心配しなくていいよ」

 

 

ノワール「へっ、えっ、また今から?」

 

 

ネプギア「はい、ユニちゃんお借りします」

 

 

ユニ「それじゃあいってきます」

 

 

ノワール「そんな、せっかく仕事終わらせて――」

 

 

ガチャッ バタン

 

 

ノワール「………………」

 

 

ノワール「また……」ガクッ

 

 

ノワール(……はっ!……もしかして、避けられてる?)

 

 

ノワール「………………」

 

 

ノワール「」グスッ

 

 

ネプ「やっほーノワール!遊びに来たよー」

 

 

ノワール「ネプテューヌ……」ジワッ

 

 

ネプ「な、泣いてる!?ノワールの目にも涙!?それとも二次創作特有のキャラ崩壊!?」

 

 

ノワール「……ふふっ♪」

 

 

ネプ「ノワール待って!それユニちゃんの武器!通称重火器って言って仲間に向けたら絶対ダメなやつ!」

 

 

ノワール「だから敵に向けてるじゃない」ニコッ

 

 

ネプ「ごめん!話聞くから!嘘だと言ってよ、ノワール!」

 

 

ノワール「……はぁ」

 

 

ネプ「あれ……突っ込みは?」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

ネプギア「うわぁ~すごいね!」

 

 

ユニ「そうね、思ってたよりずっと大きい……」

 

 

ネプギア「このエスカレーター透明ガラスでできてて内部までバッチリ観察できるようになってるよ」

 

 

ユニ「…ネプギアって時々ずれてるわよね、メカオタクなのは知ってるけど」

 

 

ネプギア「まずはジャンクショップから回ろっか、良いパーツがあるかも」

 

 

ユニ「こんなおしゃれな場所にそんな胡散臭いお店があるわけ――」

 

 

ネプギア「さすがに8店舗もあるとどこから見るのか迷っちゃうね」エヘヘ

 

 

ユニ「そんなにあるのっ!?ジャンクショップって普通は目立たない路地裏とかにあるものよね!?」

 

 

ネプギア「あはは~ユニちゃんたら古いなぁ、現代っ子にとってジャンクショップは今や身近な存在だよ?」

 

 

ユニ「そんな現代っ子ばかりの世の中嫌でしょ!ジャンク店が正規店より増えたらそれこそ本末転倒じゃない!?」

 

 

ネプギア「あっ、ここのお店は出力パーツの専門店らしいよ。良いパーツが見つかったらユニちゃんのも改造してあげるね」

 

 

ユニ「いいわよ!明らかにグレーゾーンな気がするし!」

 

 

ネプギア「だいじょうぶだよ~ギリギリ合法だから」ガシッ

 

 

ユニ「ギリギリはいやぁ!」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

ネプギア「えへへ……ここ最高だね、来てよかったぁ」テカテカ

 

 

ユニ「ネプギアの誘いといえ……来るんじゃなかった」ゲッソリ

 

 

ネプギア「はいこれユニちゃんの分のパーツ、帰ったら銃に取り付けてあげる♪」

 

 

ユニ「えっ、いや、今はゲイムギョウ界も平和だし、そんなでたらめに強い武器は……」

 

 

ネプギア「?」ウズウズ

 

 

ユニ(あっ、これ絶対ネプギアが取り付けてみたいだけだ)

 

 

ネプギア「ユニちゃん!次はあのお店行こうっ!」

 

 

ユニ「ネプギア、いくら何でも買いすぎじゃない?ジャンク品とはいえ、そんなに買うとお小遣いが――」

 

 

ネプギア「パンフレットによると、正規では手に入りにくいライフルパーツの横流し品とかを主に取り扱ってるんだって」

 

 

ユニ「ネプギア、行くわよ」ガシッ

 

 

ネプギア「あれ?これってグレーゾーン……」

 

 

ユニ「あのスコープは……まさか!?」

 

 

ネプギア「……うん、気のせいだよね」

 

 

ユニ「はあぁ~このフォルム……アタシの愛銃に装備させてあげればもっとスタイリッシュでかっこよくなるはず……//」

 

 

ネプギア(ユニちゃんが楽しんでくれてる……良かった)ニコッ

 

 

ユニ「いっそのこと見た目重視で武器を初期装備のライフルに変更すれば――」

 

 

ネプギア「さすがにダメだよ!危険種に襲われたりしたら詰んじゃう!」

 

 

ユニ「あっ……」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

ノワール「それでね、ユニと仲良くなろうとわたしなりに努力してるのよ。なのに――」ブツブツ

 

 

ネプ(愚痴を聞かされて3時間半、用意してきたおやつもとうとう底をついたよ……)

 

 

ノワール「ユニったら、まるでわたしを避けてるみたいにタイミングが悪くて、この前も――」ブツブツ

 

 

ネプ(適当に聞き流すとまた怒られそうだし、上手く切り上げるには……よし、同情作戦だ!)

 

 

ネプ(どんな人だって自分の話や考え方に共感してもらえると安心感と信頼を覚えるという……!)

 

 

ネプ(腕利きの歯医者さんなどは患者が小さな子供の場合、痛いだの怖いだのと泣いているとまずは『これは痛かったねぇ~』と笑顔で同情した後に治療に望むらしい!)

 

 

ネプ(さぁ、このノワールの正直どうでもいい無限ループ話を切り上げるタイミングは――)

 

 

ノワール「――なのよ、これってやっぱり嫌われてるのかしら……」

 

 

ネプ(ここだぁー!)

 

 

ネプ「そうかもねぇ、ユニちゃんもお年頃だし。あはは――」

 

 

ノワール「!」ガーン

 

 

ネプ「あははは……はは……は………?」

 

 

ノワール「…………」ズーン

 

 

ネプ「あ、あれれ……ノワール?」

 

 

ノワール「そうよね……やっぱり嫌われてるわよね……はは……」シュン

 

 

ノワール「はは…………ぐすっ、うぅ……」

 

 

ネプ(余計に悪化したぁ~!?)

 

 

ネプ(はっ!そういえば……)

 

 

ネプ(イースンが言っていた、自嘲的な謙遜や皮肉に下手に同情をすると余計に悪化してしまうと……)

 

 

ネプ「の、ノワール……?」

 

 

ノワール「わたしってどうしてこうなのかしら……いつも素直にユニのことを褒めてもあげられないし……そういえばこの前も――」

 

 

ネプ(今度は自虐ループぅ!?)

 

 

ノワール「ネプテューヌとネプギアみたいな関係が良いって呟いてたし……やっぱりわたしのことなんか――」

 

 

ネプ(これどの選択肢えらんでも『継続して話を聞く』以外にないよね!?)

 

 

ノワール「でも、わたしはわたしなりにユニのことを考えて――」

 

 

ネプ(ネプギア、ユニちゃん!早く帰ってきてぇ!)

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

――夕方――

 

 

ネプギア「すっかり遅くなっちゃったね」

 

 

ユニ「それよりもこの荷物の量……持って帰れるかしら?」

 

 

ネプギア「心配ないよ、そんな時のためにこれ持ってきてたんだ」ジャジャーン

 

 

ユニ「なにこれ?」

 

 

ネプギア「この前余った部品で作った折りたたみ式リアカーだよ」

 

 

ユニ「地味にすごい!?というか今どこから出したの?」

 

 

ネプギア「どこって……もちろん所持品からだよ?」キョトン

 

 

ユニ「ずっと前から思ってたけどゲイムギョウ界ってほんとになんでもありよね……ボスの使いまわしとか日常茶飯事だし」

 

 

ネプギア「お姉ちゃんもノワールさんと遊ぶって言ってたし、ひとまずこのままユニちゃんのところに帰ろっか」

 

 

ユニ「そうね、さすがにプラネテューヌまでこれを引きずる気力は無いわ」

 

 

ネプギア「ええっ!?」

 

 

ユニ「いや、逆になんで驚いてるの?」

 

 

 

ネプギア「今日は楽しかったね」ニコニコ

 

 

ユニ「まぁ、退屈ではなかったわ」

 

 

ネプギア「えっ……ユニちゃん、楽しくなかったの?」

 

 

ユニ「あ、いや……その……」

 

 

ネプギア「そっか……ごめんね、わたし……」シュン

 

 

ユニ「っ……ああもう!楽しかったわよ!ネプギアと一緒だったから一人でいるよりずっと!//」

 

 

ネプギア「……!ユニちゃん……」

 

 

ユニ「これで満足……?//」プイッ

 

 

ネプギア「……うん!」

 

 

ネプギア「えへへ、ユーニちゃん♪」ギュッ

 

 

ユニ「ちょっとネプギア……!//」

 

 

ネプギア「またわたしと一緒にお買い物行ってくれる?」

 

 

ユニ「……時間があったらね//」

 

 

ネプギア「ほんと?わーい、ありがとうユニちゃん!」ギュッ

 

 

ユニ「きゃっ……あうぅ……//」プシュ~

 

 

ユニ(ネプギアの胸が思い切り腕に……//)

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

ノワール「そしたらユニが笑顔でありがとうって言ってくれて」ペラペラ

 

 

ネプ(今度はノロケ……)

 

 

ノワール「全く、できる妹を持つと苦労するわよね。ネプテューヌもたまにはネプギアに何か――」ペラペラ

 

 

ネプ「………………」マッシロ

 

 

ネプギア「ただいま~!」

 

 

ユニ「お姉ちゃん、遅くなってごめんね」

 

 

ノワール「ユニ……!」

 

 

ネプ「ネプギア!!ユニちゃん!!」

 

 

ネプギア「お姉ちゃんどうしたの?ずいぶん真っ白だけど?」

 

 

ネプ「聞いてよネプギア!お昼からずっとノワールが――」

 

 

ネプギア「あっ、そんなことよりもユニちゃんの武器に買ってきたパーツ組み込まないと!」

 

 

ネプ「そんなこと!?」ガーン

 

 

ネプギア「お姉ちゃんまた後でね~」フリフリ

 

 

ネプ「………………」ポツン

 

 

ネプ「そんなこと……わたしの悩みが、そんなこと……」

 

 

ネプ「…うっ……」バタリ

 

 

ネプ「」チーン

 

 

 

ユニ「お姉ちゃん……」

 

 

ノワール「ユニ……聞きたいことがあるの」

 

 

ノワール「っ……ユニはわたしのこと、どう思って――」

 

 

ユニ「はい、これお土産」

 

 

ノワール「――へっ?」

 

 

ユニ「お姉ちゃん今日はわたしの代わりにずっとお仕事してくれてたでしょ?だからせめてものお礼と思って」

 

 

ノワール「これ……リボンのヘアクリップ?」

 

 

ユニ「お姉ちゃん、いつもありがとう」ニコッ

 

 

ノワール「ユニ……」

 

 

ノワール「ううん……わたしのほうこそ、いつもありがとう」ギュッ

 

 

ユニ「お、お姉ちゃん……?//」

 

 

ノワール「あなたは、わたしの大切な妹よ」

 

 

ユニ「……!」

 

 

おしま――

 

 

ネプ「まだ終わってなぁーい!」

 

 

ノワール「のわっ!?」ビクッ

 

 

ユニ「ネプテューヌさん!?」

 

 

ネプ「ユニちゃん聞いて!ネプギアが……ネプギアが……!」ポロポロ

 

 

ユニ「どうしたんですか!?ネプテューヌさんが泣くなんて……!」

 

 

ネプ「ネプギアはわたしのことなんてどうでもいいって言ったぁ~!うわーん!」ビエェ

 

 

ユニ「ええっ!?お姉ちゃん!どうすれば……!?」

 

 

ネプ「最近のネプギアはわたしに冷たいんだよ!この前一緒におやつ食べようとした時も――」

 

 

ノワール(あっ、これ無限ループだわ……)

-----------------

end.



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