夏と海と青春と (つつしん)
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第1部 待ち合わせ

この回は待ち合わせしているところです。
実力不足ですが私の最初の投稿ぜひ読んでください!
(自分で何言ってんだ)


晴れた休日の朝、Circle前

 

「…モカまだかなぁ?」

 

先週の夜、思い切って2人で海に行こうと誘った時の勇気が恋しい。待っているだけなのにドキドキするこの感じはやはりなれない。Roseliaのみんなに水着も選んでもらった。準備はバッチリ、でも落ち着かない。とりあえずバイト先の先輩から教えて貰った美味しい牛タンバーグのお店を確認する。お昼に誘う予定だ。

 

「モカって意外なところで気合い入れるからなぁ〜、どんな服装で来るかな、水着はどんなのかな、うぉぉ〜落ち着け私〜!!」

 

日陰にいるのに体感温度は反比例して高くなっていく。さっきカフェで買ったばかりのアイスコーヒーがもう残り少ない。

 

「せっかくモカと二人っきりなのに〜!いつもは緊張しないでしょ私!いつもどうりにやれb」

「リ〜サさん!!」

「わっ!?」

 

モカの奇襲攻撃をくらった私は大きく日向に飛びのいた。

 

「へへへ〜トラトラトラですよ〜リサさん〜」

「もう〜モカったら!びっくりしたじゃ…」

「?リサさん?」

 

さっきまでいた日陰に佇むモカは普段のモカではなかった。

 

モカにしては珍しいワンピースだ。でもスカートは気持ち短めといったところだろうか。エメラルドグリーンな色…いや、もう少し薄い色だ。とても似合っている。いつものショートヘアには薄い色の麦わら帽子を被っている。最近お店で見る、今風のあれだ。

 

雰囲気がまるで違う。いつもの「へへ〜ん」なモカではなく、この前あこたちとやったゲームに出てきそうな、森の中で佇んでいるような、なんというか、その、

 

「謎の美少女…」

 

「?」

「あっ、な、なんでもないよ!綺麗だなって…」

「そりゃあモカちゃんですから〜何を着たってモカちゃんは美少女なのです〜」

「うん、とても似合ってるよ〜モカ」

「えへへ〜そういうリサさんだって素敵ですよ〜」

 

私はみんなに選んでもらったシャツの上に薄いメッシュがついてる物に動きやすい生地のショートパンツだ。

服もRoseliaのみんなと相談して選んだ。ショートパンツは紗夜から「これは動きやすいし今井さんに似合うと思うわ」と勧められたものだ。下のTシャツは友希那チョイス。もちろん服には小さいが猫のデザインが入っている。

 

「さてはそのシャツ、友希那先輩に選んでもらいましたね〜?」

「お、勘がいいね〜流石モカだね!」

「まあモカちゃんは天才ですからね〜」

「あははっ!さて、バス来るしそろそろ行こっか!」

「はい〜」

 

楽しそうに歩くモカ。後ろのcircleの中でまりなさんがニヤニヤしていたから帰ったら問い詰めなくては。

 

「リサさん〜」

「ん?」

「楽しみですね〜」

「だね〜あっそうそう!今日のランチはいいお店見つけたんだ〜楽しみにしてて!」

「おお〜それはパン食べるの控えなきゃですねぇ〜」

 

 

何気ない会話がはずむ。この分だと道中も十分楽しめそうだ。予測するまでもない楽しい少し先の未来とバスを、私は待ち遠しく感じた。



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第2部 ビーチ

早速2部になります!こんな私の作品を見ていただいた方ありがとうございます!あらすじにも記載しましたが、予定が変わり3部投稿を4部投稿に変更致しました。すみません!許してくださいなんでもしま(ry


「「わぁ〜!!」」

 

数時間の移動の末、私たちは海に到着した。初めて来る訳では無いのに、来る度に感じるこの新鮮な開放感。去年も燐子達と来たが、やはり海は好きだと改めて感じる。

 

「青い海に青い空、こんないい日に海に来れるのはモカちゃんの可愛さに神様が見とれたちゃったんですね〜」

「あははっ、それじゃあモカには感謝しないとね〜ナムナム」

「リサさんそれはちょっと違いますよ〜」

 

会話を弾ませながら更衣室で着替え、海で遊ぶ準備をする。

 

「…やっぱりこの水着恥ずかしいな…」

 

去年のものよりも少し派手な色のものだ。あこが「リサ姉似合うよ!」と言うので押されてしまったが、さすがあこセンス、あこ変換するならドーンと派手な闇の力を象徴する紫色だ。

 

「うじうじしてても仕方ない!楽しまなくちゃ!」

 

モカはどうやら先に行ってるようだった。

近くの自販機で飲み物を買ってモカの元へ向かう。

 

「あ、いた!モカ〜…」

 

モカは黒と白の大人っぽい水着を着ていた。モカの天然さなんて全く感じられない。本当に高校生か疑うレベルで大人らしさが増していた。

 

「あ、リサさん!…?顔が赤いですよ〜大丈夫ですか〜?」

「へっ?あ、大丈夫大丈夫〜!ちょっとぼ〜っとしてた!あ、あはは!」

 

(モカ気合い入れてるなぁ…びっくりしちゃった…ほんと別人みたいだよ…)

 

「あ、飲み物ありがとうございます〜モカちゃんこれ好きなんですよ〜」

「で、でしょ〜?なんとなくわかっt」

 

「リサさ〜ん!えいっ!」

「うわっ!?え、えぃっ!」

 

モカに動揺する私をよそに、ボールを投げてきたモカ。タイマンビーチバレーのはじまりはじまり〜

 

「そこだっ!やっ!」

「負けませんよォ〜とおっ!」

「もらった!…ってきゃっ!冷たい!」

「ここが海だってこと忘れちゃダメですよ〜」

「も〜!ほらっ仕返しだぁ〜っ!」

 

こうしてドンドン海に入りながらボールを投げ合い、いつしか疲れて2人でぷかぷか浮いていた。

 

「リサさん、なかなかやりますね〜」

「モカだってやるじゃん!でも不意打ちばっかり〜」

「作戦のうちですよ〜」

 

こうして海で遊び、お昼は予定通りのお店で食べた。

隣の席の人が店員に「焼ききったかい?」と聞いていたのであえてレアを頼んでみた。先輩の言った通りでとても美味しい。モカも少し興奮した様子でがっついている。

 

「お肉食べるの久しぶりなんですよ〜」

「私も〜。久々に食べたのがこんなジューシーな美味しいやつだと舌が贅沢になっちゃうね〜」

「リサさんのお店チョイス流石です〜」

「またまたぁ〜」

 

と言いつつ少し嬉しくなる私がいる。後で先輩にプリン奢らなければ。

デザートには2人でパフェを食べた。夏限定メニューだそうで、浮き輪などをイメージしているらしい。

 

「可愛くて美味しい完璧なパフェ!まるでモカちゃんみたいですな〜」

「あははっ!きっと面白い味のパフェなんだろうね!」

「売上ナンバーワンですね〜お店の発展に貢献しまくりです〜」

 

そんな話をしながら、昼過ぎは何をしようかと考えながら私たちはランチを楽しんだ。



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第3部 水も滴るいいモカちゃん

こちら午後の様子になります!
いいですよね〜海。私も行きたいけど行く人がいないんですよねぇ〜(泣)私がぼっちだということはおいといて今回からイチャイチャします。(低クオリティ)こんなのが好きなんです。共感していただけたら幸いです。


お昼を食べたあとはモカの提案で砂浜にパラソルを立ててのんびり。風邪がとても心地よい。海は水遊びだけじゃないのだ。

 

「のんびりするのもいいね〜」

「昼寝はモカちゃんの得意分野なので〜」

「全く〜授業でもまた寝たらしいじゃ〜ん」

「リサさ〜んせっかく海に来てるんですからそういう話はあとにしましょ〜よ〜」

「あははっごめんね〜モカ〜」

 

「…それにしても〜」

「ん?」

「カップルいっぱいいますね〜」

「ほ、ほんとだ〜」

 

まあ当たり前だろう。海といえば好きな子と遊ぶ絶好のスポットだ。たくさん手を繋いで歩いている人がいる。私もホントなら手を繋ぎたい。

 

「リサさんは好きな人いたりするんですか〜?」

「ふぇっ!?」

「あはは〜リサさん動揺してますな〜」

「そ、そんなことないよ!」

「ほ〜…で、いるんですか〜?」

「い、いることには…いる…よ…」

「ほほう〜リサさん恋する乙女〜素敵ですよ〜」

「こ、こら!からかわないの!そ、そういうモカはどうなの?」

「えぇ〜私ですか〜?」

「そう!モカだって好きな人くらいいるでしょ!」

「モカちゃんは天才的な美少女なので〜別に好きな人なんていなくても恋に困らないんですよ〜」

「全く…やっぱりモカはどこまでもモカだね〜」

「ほら、水も滴るいいモカちゃんって言うじゃないですか〜」

「もぅ〜モカったら〜!」

 

そういう所はなかなか探れない。モカのミステリアスな所だ。なかなかスキを見せないんだよなぁ〜

 

「で、誰なんです〜?」

「えっ!?」

「だ〜か〜ら〜、誰が好きなんですか〜」

「そ、それは…」

「それは〜?」

「ひっ秘密!」

「え〜」

 

モカだよ、なんて言える勇気は私にはなかった。そのまま『大好きだよ』なんて言えるほど私は強くない。

 

「秘密は秘密!」

「え〜教えてくださいよ〜」

「ダメだよっ!あ、じゃあモカの好きな人を教えてくれたら〜」

「教えてくれます〜?」

「うん、考えてあげる」

 

あとで教えるなんて言ってないって引っ掛けてやろう。いつもの仕返しだァ!ふふっ♪

 

「わかりましたぁ〜じゃあ言いますよ〜」

「えっ?」

 

マジ?言っちゃうの?こんなにあっさり?えっちょっ待って待って心の準備が

 

「モカちゃんの好きな人は〜」

「う、うん」

「可愛くて素敵で頼りになる人です〜」

「それじゃわかんないじゃ〜ん!!」

「ほら、私言いましたよ〜リサさんの好きな人教えてくださいね〜」

「モぉ〜カぁ〜!!」

「わぁ〜先輩が怒ったぁ〜に〜げろ〜!」

 

もうやけになってモカを追い回す。これだからモカは侮れない。いつもこうやってからかってくる。わざとふっかけてきたり、動揺させたり。

 

 

そして、私を夢中にさせる。

それが青葉モカだ。

 

 

追いかけっこを続ける2人。ちっちゃい子供達が『顔が真っ赤!スイカみたい!』とこちらを指さしている。走っているせいだ。そう信じたい。

 

子供達がモカを見て『耳も真っ赤!』と言ったことには気づかずに、私は砂浜を走り続けた。




読んでいただきありがとうございます!
後書き書き忘れてたつぐむです。
次で完結予定です。予定です。(大事なことなので(ry)
初心者ですので感想をいただけると嬉しいです


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最終部 夕焼け

最終部です!
ゴリ押しです。モカ推しで語彙力のない私が書いたのでかなりひどくなってます(あとほかの部と比べてちょっと長い)こんなものですが頑張ったので読んでいってください!


「ふぅ〜これで片付けは終わりかな?」

「こっちもOKです〜」

 

楽しかった時間からすっかり時が経ち、帰る準備を済ませ終わったところだ。

 

「でも、バスまでちょっと時間あり過ぎません?」

「フフ〜ン♪これでいいの、実はバスが来るちょっと前に日の入りが見られるんだ〜」

「おお〜リサさんそこまで考えていたとは〜流石です〜」

「でしょ〜?近くに夕日を見るいいスポットがあるから散歩がてら行ってみよ♪」

「いいですねぇ〜」

 

そう、私は考えて、いや計画していた。

 

バスの時間と日の入りの時間を調整しておいたのはまだ序の口、その行先のスポットも下調べ済み。私ながらに考えた、モカを驚かす秘策があるのだ。

 

(いよいよこの時!恋バナが出た時は焦ったけど、ここが正念場!モカ、やられっぱなしじゃないからね〜)

 

荷物を持ってそのスポットへ向けて浜辺を歩く。夕日のオレンジ色が海と混ざり合い、とても神秘的な光景に変身している。よく雑誌やテレビでこのような写真を見るけれど、実際見るとそれ以上にすごい。言葉で語るにはもったいないくらい圧倒的だ。

 

「キレイだね〜ほんと」

「まさしく『あふたーぐろう』です〜」

「おっモカ上手いね〜」

「そう、あれは私たち。つまりモカちゃんは太陽のように輝いているのですっ!」

「あははっ!モカ神様かな?」

「お賽銭したらいい事あるかもですよ〜」

「え〜〜、あ、見えた!あそこあそこ!」

 

ついた場所は浜辺の公園みたいな所。ここに高台みたいな場所があり、そこからの景色がとても美しいとのこと。

 

「この上がその高台ですか〜…わっすごい景色!リサさんリサさん!見て見て〜!」

 

先に階段を駆け上がったモカは麦わら帽子をぬいでブンブン振って私を呼んでいる。気に入ってくれたようだ。

 

「すぐ行くって〜…わぁ…!」

 

目の前に広がるオレンジの海。どこを見てもそれは光り輝き、水平線すらも光る糸に見える。高いところだからなのか、鳥になって海の上を飛んでいるような感覚に囚われる。海の上に浮かぶ夕日の光は強く輝きつつもやさしく私たちを包み込んでいる。私たちはしばらくだまってその光景を眺めていた。

 

「すごいです!…ほんとに…きれい…」

「だね〜…気に入ったみたいでよかったよ〜」

「もちろんですって!だってこんなにきれいで…」

 

夕日の光もあいまって、モカは目をキラキラさせながら海を眺めている。どうやらここまでは成功なようだ。ムードも完璧。

 

「モカはしゃいでるね〜可愛い〜」

 

そういって頭を撫でてみる。夕日であったかくなった髪の毛はフカフカで心地よかった。

 

「へ、へへ〜そりゃあモカちゃんだってはしゃぐ時ははしゃぎますよ〜」

 

一瞬、モカがびっくりしたように見えた。あからさまだっただろうか。しかしここまで来たからには後戻り出来ないのだ。

実はこの場所、ひまりから教えてもらった穴場スポットだった。ネットに出てるらしいが、そこまで有名ではないらしい。しかし、ここから見える夕日はとても美しく、“告白”の場所にはうってつけと話題なのだそうだ。

 

「モカ」

「ん〜?なんですか〜?」

 

さっきまでは実行するか本当に悩んでた。私には勇気がない。強くない。

 

けど、それ以上に、あなたが恋しい。

 

「昼に好きな人がいるって話してて、モカ教えてくださいよ〜って言ってたよね」

「そうですよ〜早く教えてくださいよ〜」

「うん、教えたげる」

 

一瞬モカが驚いたような顔をした。私もこんな感じだったのだろうか。そのままだまって私をみつめている。

 

「私の好きな人はね、」

 

少しミステリアスで、よく友達をからかって、のほほんとしてるようだけど1番の友達思いで、

 

 

「モカなんだよ。私、モカが好き。」

「…!」

 

モカの手から帽子が抜け落ちる。顔が赤くなっていくのは夕日で照らされていてもわかった。若干プルプル震えている。

 

「ずっと言おうと思ってたの…私ビビリだからさ…」

「リサさん…」

「その…よかったら、モカの気持ち、聞かせて欲しい」

 

夕日は日の入りに備え、少しずつ沈んできて私たちを急かすように影を伸ばしている。

 

「モカちゃんは…」

 

夕日が日の入りを迎えた。海はオレンジからだんだん濃くなり、辺りがすっと暗くなる。その一瞬光が弱まり、私が気を逸らしたその時

モカは私の唇を奪った。

 

 

「モカちゃんも…」

 

 

少しの静寂のあと、モカが囁いた。

 

 

「大好きですよ、リサさん」

 

 

 

 

夕日は沈み、辺りは静まり返り、夜の始まりを告げている。しかし私たちの心だけは、まだあの夕日の中にいた。




最後まで読んでいただきありがとうございます!
だいぶテンプレな内容だと思いますごめんなさいm(_ _)m
ちょっと先が気になると思ったそこのあなた!(気になると思ってくださいお願いしますなんでもしま(ry )
私も気になるんですよ実は
え?伏線なんかじゃないですってあはは〜(フラグ)
はい!ということでもしまた何か書いてたらぜひ読みに来てください!


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