インフィニットヒーロー (TS一夏ちゃんは俺の嫁)
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1話
「はい。みなさん、ここまでで質問があったら挙手してください。」
「はい!先生!!この教室にみなさんと呼べるほどの人数が居ません!」
「リンリン、こういうのは雰囲気が大事なのよ……」
「リンリン言うな。胸もぐわよ。」
国立雄英高校2年A組
その教室には今2人しかいない。
18禁ヒーローミッドナイトと、凰 鈴音だ。
もちろん前者が教師で後者は生徒。
他の生徒はみーんな除籍されている。
この世代は、雄英教師からは谷間の世代と呼ばれている。
実技入試の合格平均点が例年の半分にも満たないと言えば、わかるだろうか。
あまりの酷さに、消しゴムにありそうな名前のヒーローが「はい。君除籍」と言う事19回。
辛くも残ったのは凰 鈴音 ただ1人。
さて、ここで問題が発生する。
彼女の処遇をどうするか。
教師陣はB組に編入させる事を考えたそうだが、凰と他者の力の差が余りにも有り過ぎたのである。
B組の連中は、あまりの才能の差に絶望してしまうだろうと危惧された。
ちなみに、イレイザーは「絶望する程度ならヒーロー目指すな。わざわざ1人の為に教室を作る必要もない。B組編入でいいだろ。」と言ったそうな……
まぁ、なんやかんやあってA組は継続。担任は同じ女性の方がいいだろうという事でミッドナイトが務めることになった。
まぁ、当初は懸念されていた2ーAであったが、思いのほか馬が合う2人であったため、初動は上手くいった。
「はい、鈴ちゃんいっくよー。今日のヒーロー基礎学は実習……というか、1ーAの補助をして貰いまーす。 というわけで鈴ちゃんはコスチュームに着替えといてね。」
「ういういー」
基本、通常授業は全てミッドナイトが受け持ち、同じくヒーロー基礎学始め特殊な授業もミッドナイトが受け持っている。
しかし、通常授業は兎も角、ヒーロー基礎学などはどうしてもマンツーマンの指導では限界があるため、応用として1ーAの実習にお手伝いに行く事が決まっている。
「これ聞いた時思ったんだけどさ、それならB組に混ぜてもらってもよくない?」
「貴女とB組では、はっきし言って力量差が違いすぎるし、後はまぁ根津校長の考える事はよくわかんないからねぇ。けど教える事で新たに学ぶこともあるわよ。多分」
「多分て……まぁいいわ何も勉強する所なくても私強いし」
「はぁ……もう少し謙虚になりなさいよ」
「うっさいわね。その脂肪もぐわよ」
2人くだらない会話をしながらグラウンドβに移動する。
「あの集団が1A?」
「そうね。今は課題内容の説明中かしら?オールマイトがカンペ読んでるわ。あ、今こっち見た。」
「お?今回の授業の助っ人が来てくれたようだね。紹介しよう!!2年A組の凰 鈴音 少女とその担任のミッドナイト先生だ!!」
凰という名に皆が反応する。彼女は、イレイザーヘッドが担任を勤めるクラスの生徒にとって、話題沸騰中の人物の1人である。
「凰さんって…」
「去年相澤先生に唯一除籍されなかった人…だよな?」
「やべーのか?」
「あれはAよりのBじゃねーか!そんなデカパ グフォッ!!!」
「「「!!??」」」
「はろー。私が凰 鈴音よ。凰先輩でも鈴先輩でも好きに呼んでくれたらいいわ。ただし、リンリンは絶対に禁止。言ったらそこに転がってる人みたいになるわよ?」
1ーAの生徒は、リンリン先輩と、胸の事だけは絶対に言うまいと決めた。
「さて、ミッドナイト先生については紹介は要らないだろう!!
それでは、諸君!!まずはこの課題のデモンストレーションと行こうか!
私と凰少女が実践して見せよう!」
「え″?」
鈴は、この課題について何の説明もまだ受けていなかった。
実はリンちゃん、つるぺたとは言えない程度には育ってるんじゃないかと思う今日この頃です。
大きいとは言えないけど、ふつくしいですよね?
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