比企谷八幡の妹チェンジシリーズ (Oceans)
しおりを挟む

[ 高坂桐乃編 ][ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ] 第1話


第3弾は俺妹から高坂桐乃です。

それでは今回もよろしくお願いします。


- 八幡 side -

 

俺には高1の可愛い妹が、1人いるのだが会話をろくにした方がない。ざっと2年間ぐらいか。基本、俺が話しかけても無視されることが多い。なので、俺から妹に話しかけるのはやめた。俺の妹である桐乃から話しかけられるまで待つだけだ。俺としては小学校のときみたいに可愛い妹と笑いながらたわいもない会話がしたいと思うばかりだ。そんな事を思いつつ、俺は朝食をとるため自分の部屋を出る。すると、隣から俺の妹である桐乃も部屋から出てきた。そして、俺と目が合う。気まずい...どうしようか。おはようとか言った方がいいのだろうか...そんな事を考えていると、桐乃が声を発した。

 

「...何ジロジロ見てんの。マジキモいんだけど」

 

はい。なんか知らんけど、罵倒されました。お兄ちゃん、ショック。

思春期かな?そうだといいんだけど。他の人を嫌いになっても俺だけは嫌いになってほしくない。俺、桐乃に嫌われてたら一生立ち直れない自信がある。

 

「すまん」

 

「先に下、降りるから」

 

桐乃はそう言って、そそくさと下へ降りていった。これは、まだまだ桐乃と普通の会話をするのには時間がかかりそうだとそう俺は感じたのだった。

 

 

 

そして、しばらくしてから俺も下に降り洗面所で歯磨きをしてからリビングへと入る。

 

「八幡おはよう」

 

「母ちゃん、おはよう。あれ?親父は?」

 

「もう会社に行ったわよ。それに、桐乃も学校に行ったわよ。八幡も早くしなさいよ」

 

「分かってるよ」

 

俺は母親とそう会話をしながら朝食をとる。美味ぇ...

 

「ごちそうさん。それじゃあ、行ってくるわ」

 

「うん。行ってらっしゃい」

 

そう言って俺は家を出て、自転車を取りに行く。あれ?俺の自転車がない。まさか...桐乃が乗ってったのか?そんな事を考えていると玄関から母ちゃんが出てきた。

 

「八幡、言い忘れたけど自転車は桐乃が乗って行ったわよ」

 

「それを先に行ってくれよ。遅刻確定じゃん」

 

「八幡、頑張って!ファイトだよっ!」

 

そんな応援いらねぇよ。その歳でそのフレーズは軽く引く。そんなのはいらんから、俺を車で送ってくれよ。俺はそんな事を思いつつ全力疾走で自分の通う総武高校に向かったのだった。

 

 

- side out -

 

- 桐乃 side -

 

私には1つ上の兄貴がいる。捻くれてて、目は死んだ魚の目をしてるけど私の事をいつも大切にしてくれる、そんな兄貴が私は大好きだった。でも、兄貴が大好きって分かってから、どう接していいのか分からなくなって...つい強い口調や罵倒を私の大好きな兄貴に言ってしまった。それが、いけなかった。それをきっかけに私は2年間、まともに会話をしなかった。兄貴は私と会話をするのをやめていたように思えた。本当は大好きな兄貴とメルルや他のアニメ、普通の会話をしたいけど、気まずくて出来ていない。本当にどうしよう。どうやったら大好きな兄貴と話せるんだろう...そんな事を考えてつつ、私は朝食を摂るために部屋を出た。すると、隣から兄貴が部屋を出てきていた。何か話さないと...平常心よ。私!罵倒とかは絶対ダメなんだから。

 

「何ジロジロ見てんの。マジキモいんだけど」

 

そう言って、私が発した言葉は罵倒の言葉だった。違うでしょ!私!何で、普通の会話が出来ないのよ!

 

「先に下、降りるから」

 

私は、兄貴から逃げるように下に降りた。

 

「おはよう、桐乃」

 

「おはよう。ママ」

 

そして、私はママと朝食を摂る。

 

「桐乃、元気ないわね。何か悩み事?どうせ、八幡のことなんだろうけど違う?」

 

「うん...合ってる」

 

やっぱりママには分かっちゃうよね。顔に出ちゃうのかな...

 

「2人して深く考えすぎなのよ、まったく。それで、桐乃はどうしたいの?」

 

「また、大好きなお兄ちゃんと普通に楽しく会話とかしたい」

 

「ふふっ。大好きな、お兄ちゃんね...」

 

「ママ!今のは忘れて!」

 

「忘れませ〜ん!それで、これからどうする?」

 

「お兄ちゃんに、昔のことを謝って元の関係に戻れるように頑張る!」

 

「そう...頑張ってね」

 

「うん!」

 

そして、私は残りの朝食を一気に食べる。

 

「ごちそうさま。それじゃあ私、学校に行くから」

 

「うん。行ってらっしゃい」

 

そう言って私は玄関に向かい靴を履く。その時にママから声を掛けられる。

 

「桐乃。これ、お弁当」

 

「あ、ありがと。それと...ママ」

 

「何?桐乃」

 

「さっきは相談乗ってくれてありがとう」

 

「いいのよ。それくらいの事、親としては当然なんだから。それより、桐乃は早く八幡と仲直りしなさいよ」

 

「うん!それじゃあ、行ってきます」

 

そう言って、私は玄関近くに置いてあった兄貴の自転車に跨ぐ。

 

「行ってらっしゃい...あら?今日は八幡の自転車を使って学校行くの?」

 

「たまにはいいかなぁって。お兄ちゃんに自転車借りること、言っておいて」

 

「分かったわ。気をつけてね」

 

「はーい!」

 

そして、私はお兄ちゃんの自転車で総武高校に向かうのだった。

 

 

ー side out -

 

 

 

...続く

 

 

- 軽い設定 -

 

高坂桐乃は総武高校の1年でモデルの仕事をしながら学校に通っている。成績優秀。男子からも人気がある。アニオタである事は誰にも知られていない。(八幡にはバレるが...)そして、お兄ちゃん大好きっ子。ブラコン。八幡が他の女の子と一緒にいると不機嫌になる。心の中でと八幡に対しては兄貴呼び。母親にはお兄ちゃん呼び。

 

比企谷八幡は原作通りで奉仕部に入部。妹を溺愛。

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話

短めですが、2話目です。

それでは、今回もよろしくお願いします。


 

俺はもう遅刻確定なので走るのを早々にやめて、ゆっくりと歩いて学校に向かうことにした。その結果....

 

 

 

「比企谷、私の授業を大遅刻するとはいい度胸だ」

 

俺は1限の授業が終わった時に教室に着いた。そしたら1限は運悪く現文の授業だったため現文担当であり生徒指導の平塚先生が教卓の前に立っていた。

 

「これは重役出勤でして....」

 

「君は専業主夫志望だったろう...まぁ、いい。放課後にじっくりと遅刻した理由を聞こうじゃないか。もちろん反省文を加えた上でな」

 

「はい...」

 

マジかよ...これは面倒なことになりそうだ。奉仕部にも遅れるのは確定、部長の雪ノ下の毒舌もプラスされる。何もいい事がない。

そして俺の後にも1人重役出勤の女子生徒がいて、平塚先生は頭を抱えていたのはまた別のお話。

 

 

 

 

 

時間が経過し、今は放課後。場所は職員室の応接室。

 

 

「比企谷、1限に大遅刻をした理由を聞こうか」

 

「重役出勤です」

 

「そうじゃない!詳しく遅れた理由を話せと言っているんだ」

 

「しょうもない理由ですけどいいっすか?」

 

「構わないさ」

 

「朝、チャリで学校に行こうとしたら妹が使ってて、どうせ1限は大した授業はないと思ってダラダラと学校に向かってて着いたら1限終わりだったってとこですね」

 

「ほう...私の現文の授業が大したことないとは...これは次のテストが楽しみだ。難しくしといてやる」

 

「すんません。それだけはやめてください」

 

「冗談だ。まぁ、理由は分かった。以後、こういう事がないようにしたまえ。それと反省文は1枚でいいから今週中までに提出したまえ。これで私の話は終わりだ。奉仕部の部室にいきたまえ」

 

「うす」

 

そして俺は職員室を出て奉仕部の部室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「うーす」

 

「やっと来たわね、遅刻谷くん。由比ヶ浜さんから理由は聞いてるわ」

 

「そう言えば、由比ヶ浜はどうしたんだ?」

 

 

 

「さっき帰ったわ。三浦さん達と遊びに行くみたいよ」

 

「そうか...それで奉仕部に依頼とは来てるか?」

 

「今日もないわ。だから適当に本でも読むといいわ」

 

「そうさせてもらうわ」

 

「」ペラッ

 

「」ペラッペラッ

 

「」ペラッ

 

「」ペラッペラッ

 

俺と雪ノ下はいつものように静かに本を読み、部活時間を消費していく。

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

 

「最終下校時刻になったから、今日はここまでにしましょうか」

 

「そうだな」

 

そして俺と雪ノ下は部室を出た。

 

「それじゃあ、また明日」

 

「おう」

 

そう言ったのち、雪ノ下は職員室に鍵を返しに行った。俺は昇降口へと向かい、帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

「あ、お兄ちゃん。おかえり」

 

「なんだと....」

 

あの桐乃が俺に挨拶しただと!2年ぶりのことで俺はとても驚いている。明日は大雨なんじゃないか?

 

「...どうしたの?お兄ちゃん」

 

「いや、久しぶりに妹の挨拶を聞いたから少しびっくりしてな」

 

「ふーん。それより、話があるんだけどいい?」

 

「ちょうど良かった。俺も話がある」

 

「そう?じゃあ、リビングに行こ?」

 

「先に行って待っててくれ。俺は荷物を置いてから行く」

 

「...わかった」

 

俺は荷物を自分の部屋に置いてから、桐乃の待つリビングへと向かう。

 

 

「待ったか?」

 

「ううん。大丈夫」

 

「じゃあ、桐乃から話してくれ」

 

「うん...話ってのはね、お兄ちゃんに謝りたいことがあって...」

 

「謝りたいこと?」

 

「お兄ちゃんに話しかけられても無視したりとかお兄ちゃんに対して罵倒したりとかしちゃったから謝りたくて。できれば、お兄ちゃんと仲直りしたいなぁって...だから、ね」

 

 

「お兄ちゃん、ごめんなさい!」

 

そう言って、桐乃は俺に頭を下げて謝ってきた。

 

「桐乃、顔上げろ」

 

「う、うん...」

 

「別に俺は気にしてない。桐乃にも悪気がないのも分かってる。それに桐乃は思春期真っ只中だからしょうがないと思うし。だから気にするな。仲直りしよう、兄妹は仲良くな」

 

千葉の兄妹なら尚更、仲良くやっていかないとな。

 

「うん!ありがとう。お兄ちゃん」

 

「桐乃の話は終わりか?」

 

「うん。今度はお兄ちゃんの番だよ」

 

「俺の話としては今日の自転車の件だ」

 

「あ、うん!今日はありがとね。おかげで遅刻しないで行けたよ」

 

「おかげで俺が遅刻したんだが。自転車を使うならもう少し前に言ってくれ」

 

「ごめんなさい」

 

「まぁ、いいけど。自転車ぐらい買ったらどうだ?」

 

「やだ。アニメのグッズとか買えなくなるし」

 

「いや、お前...読者モデルの仕事してるだろ」

 

「そのお金はアニメグッズとかゲームに使いたいの!そうだ!自転車はお兄ちゃんの後ろに乗って行けばいいんだよ!いいよね?お兄ちゃん」

 

「まぁ、いいけど」(※2人乗りは法律で禁止されています。良い子は真似しないように。この作品では2人乗り禁止の法律は制定されていないという認識でお願いします)

 

「お兄ちゃん、話は終わり?」

 

「そうだな...」

 

「じゃあ、お兄ちゃん!久しぶりにゲームでもしない?」

 

「いいぞ。何のゲームをするんだ?」

 

「スマブラでいい?」

 

「分かった。お兄ちゃんは負けないからな」

 

「私こそ、負けないんだから覚悟しててね。お兄ちゃん」

 

「望むところだ」

 

この後、桐乃の部屋でスマブラを2時間程やりコテンパンにやられた後はメルルのアニメや今期のアニメ(SAOシリーズ、SSSS.GRIDMAN)などを観たりと2年ぶりにいい時間を過ごした。やっぱり兄妹は仲良くするのが1番だと改めて俺は感じたのだった。

 

 

...続く

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 南ことり編 ][ ラブライブ!] 第1話

第4弾はラブライブ!から南ことりです。

それでは今回もよろしくお願いします。


- 八幡 side -

 

 

ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー

 

「ポチッ...もう朝か」

 

俺はアラームを止め、スマホで時間を確認する。6時半だった。

 

「ことりのやつ...アラームのセット時間、早すぎるだろ...ことりには悪いが、二度寝するかな」

 

そう言って、俺はまた寝ようとするが...

 

「お兄ちゃん〜!朝だよ!」バンッ

 

俺の妹である、ことりが俺の部屋に入ってきた。

 

「お兄ちゃんはまだ眠いから...そっとしてくれ」

 

「それは...めっ!だよお兄ちゃん。今日から新学期なんだから、早く起きないと」

 

「嫌だ...お兄ちゃんは寝る」

 

俺はことりの言う事を聞かずに二度寝した。

 

「お兄ちゃん!二度寝しちゃダメ〜!ほら早く起きて!」ツンツン

 

ことりは俺の顔をツンツンし二度寝させないようにしてくる。やめろ。くすぐったい...

 

「早く起きないと、お兄ちゃんのこと嫌いになっちゃうよ」

 

「よし!起きよう!ことりには嫌われたくないからな」ガバッ

 

ことりに嫌われたら、俺は生きていけない。それだけは回避する。

 

「やっと、起きたね。おはよう!お兄ちゃん!」ギュッ

 

俺が起きると、ことりがおはようを言ってから俺に抱きついてきた。

 

「おはよう。ことり」ナデナデ

 

「えへへ...お兄ちゃんの匂いだぁ...」

 

俺はそんなことりの頭を撫でる。これは毎朝の日課となっている。

 

そして数分間...抱き合った後、

俺とことりは一緒に一階へと降りた。

 

 

- side out -

 

 

 

 

 

- ことりside -

 

ことりには大好きなお兄ちゃんがいます。いつもことりを守ってくれて、この前の春休みの時も、ことりが男の人にナンパされた時もお兄ちゃんに電話で助けを求めたらすぐに駆けつけてくれて、ことりをナンパの人達から助けてくれました。そんな優しくて頼りになるお兄ちゃんがことりは大好きです。でも兄妹だからそれ以上の関係になれないのが、ことりとしては少し残念です。お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ!そんな事を考えつつ、ことりは大好きなお兄ちゃんを起こしにお兄ちゃんの部屋に向かいました。

 

 

「お兄ちゃん〜!朝だよ!」バンッ

 

そして、ことりはお兄ちゃんの部屋に入りました。

 

「お兄ちゃんはまだ眠いから...そっとしてくれ」

 

お兄ちゃんはまだ、眠そうにしていました。

でも、時間だから起こさないと...

 

「それは...めっ!だよお兄ちゃん。今日から新学期なんだから、早く起きないと」

 

「嫌だ...お兄ちゃんは寝る」

 

「お兄ちゃん!二度寝しちゃダメ〜!ほら早く起きて!」ツンツン

 

ことりは二度寝したお兄ちゃんの頬をツンツンする。ああ...お兄ちゃんの寝顔は可愛いなぁ...ずっとツンツンしてたいなぁ...でも、今は早く起こさないと...

 

「早く起きないと、お兄ちゃんのこと嫌いになっちゃうよ」

 

全然お兄ちゃんが起きないので、ことりはお兄ちゃんに一番効く言葉を投げかけた。

 

「よし!起きよう!ことりには嫌われたくないからな」ガバッ

 

すると、お兄ちゃんはすぐに起きてくれました。やっぱり、お兄ちゃんもことりのことが大好きなんだね。嬉しいなぁ♪

 

「やっと、起きたね。おはよう!お兄ちゃん!」ギュッ

 

私は嬉しさのあまり、お兄ちゃんに抱きついた。

 

「おはよう。ことり」ナデナデ

 

お兄ちゃんは優しく、ことりの頭を撫でてくれました。

凄く気持ちいいです...

 

「えへへ...お兄ちゃんの匂いだぁ...」

 

そして、ことりはお兄ちゃんと数分間...抱き合った後、お兄ちゃんと一緒に一階に降りていきました。

 

 

- side out -

 

 

 

 

 

俺とことりは洗面所で顔を洗ったりなどをし、その後は朝飯を食べるべく一緒にリビングへと向かった。

 

「2人ともおはよう」

 

「ママ、おはよう」

 

「母ちゃん、おはよう」

 

そして3人で母ちゃんの用意した朝飯を食べた。

 

 

「ごちそうさん」

 

「ごちそうさまでした」

 

そして朝食を食べ終わった後は学校に行くため荷物などを準備し、ことりと1年間ではあるが一緒に通う音ノ木坂学院に向かうため家を出た。

 

 

...続く

 

 

 

- 軽い 設定 ー

 

 

 

比企谷八幡は高3。ことりは高2の設定。互いにシスコンとブラコンで、ことりは少しヤンデレ要素を入れようと思います。他のラブライブメンバーも登場予定です。他の俺ガイルキャラの登場は今のところは未定ですが、出すかもしれません。

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 司波深雪編 ][ 魔法科高校の劣等生 ] 第1話


第5弾は魔法科高校の劣等生から司波深雪です。

それでは今回もよろしくお願いします。


俺は今、妹である深雪の入学式に来ている。深雪の入学先は俺が通っているところと同じ千葉にある総武高校だ。しかも、入試試験は全て満点という主席入学だ。満点入学は総武高校初らしい。さすがは俺の妹だ。そんな事を考えていたら入学式が始まる。そして、しばらくして新入生総代の挨拶が始まる。もちろん挨拶は深雪が務めることになっている。

 

『穏やかな日差しが注ぎ鮮やかな桜の花びらが舞うこのうららかな春の嘉日。千葉の進学校、総武高校に入学することが叶い、とても嬉しく...また光栄に存じます。私は、新入生を代表して総武高校の一員として誇りを持ち文武両道を目指し、そのために日々努力をし、頑張っていく所存です。また...』

 

と滑舌よく話していく。その姿に体育館中の人達が釘付けとなっていた。そして新入生の挨拶が終わった後も順調に進み、入学式は終わった。

 

 

その後は深雪はHRがあるので、教室へと向かっていった。俺は特にすることがないので、一足先に家へと帰った。

 

 

 

 

そして、昼過ぎ。俺の妹である深雪が帰ってきた。

 

「お兄様!ちゃんと私の入学式を見に来てくださいましたか?」

 

「おう。新入生総代の挨拶よかったぞ」

 

「お兄様にそう言ってもらえて、深雪はとても嬉しいです。明日からお兄様と一緒に学校へ行けますね!」

 

「そうだな。明日が楽しみだ」

 

「はい!深雪も楽しみです」

 

「それは、そうと...深雪」

 

「何ですか?お兄様」

 

「入学祝いに何か欲しいものとかあるか?」

 

「それじゃあ、3つほどよろしいでしょうか?」

 

「俺に出来る範囲でな」

 

「まずは、一緒に外食しませんか?」

 

「いいぞ。それで、何処に食べに行くんだ?高いのは無理だぞ?」

 

「心配はいりません。お兄様!食べに行くところはサイゼリヤですから」

 

「え?いいのか?サイゼリヤで」

 

「はい!お兄様の好きなサイゼリヤに深雪も行きたいんです」

 

何て、お兄ちゃん想いなんだ!本当にいい妹を持ったな俺は...

 

「そうか。じゃあ、行くか」

 

「はい!」

 

そして、俺と深雪はサイゼリヤに行き、俺はミラノ風ドリアとドリンクバーを頼み、深雪はパスタとピザ、小エビのサラダにドリンクバーを頼んだ。

 

「本当にサイゼリヤでよかったのか?」

 

「深雪はお兄様と一緒に食事できるだけでいいんです」

 

本当に俺はいい妹を持ったのかもしれない。これからも大事にしよう。そして、しばらくして注文したものがきた。

 

「「いただきます」」

 

そして俺はミラノ風ドリアを食べ始めるが深雪は食べ始めようとはしなかった。

 

「食べないのか?」

 

「その、お兄様。あーんをしてくれませんか?」

 

その際に深雪が、あーんしてほしいと頼んできた。

これも欲しいものの1つらしかった。なので俺は深雪のお願いを聞いた。

 

「ほれ。あーん」

 

俺は深雪にパスタを乗せて差し出す。そして、深雪は髪をかきあげて食べた。すると、店内がざわつく。

 

「はむっ!美味しいです」

 

「それは良かった」

 

その後は、互いに食べさせ合いながら楽しいひと時を過ごし、サイゼリヤを出た後は近くのショッピングモールで深雪の服などを買ったり、いろんな店を回ったりした。

 

 

そして夜に俺と深雪は帰宅し、俺が先に風呂に入り今日の疲れを取る。俺が風呂に入った後は深雪が風呂に入る。その間、俺は自分の分と深雪の分のコーヒーを作った。

 

 

「お兄様、今日はありがとうございます」

 

「気にすんな。深雪の入学祝いなんだからな」ナデナデ

 

そう言って俺は深雪の頭を撫でる。

 

「ふにゃあ〜」

 

深雪は気持ち良さそうにしていた。

 

「それで、最後のお願いは何だ?」

 

「それは...ですね、その...」

 

急に深雪はモジモジし始める。

 

「ないなら、俺はもう寝るけど」

 

「ま、待ってください!お兄様」

 

「ん?願い事は決まったか?」

 

「今日、一緒に寝ませんか?」

 

「へ?」

 

俺が深雪と一緒に寝るだと⁉︎

 

「だ、ダメですか?」

 

「い、いや...大丈夫だ。俺と一緒に寝ることが最後のお願いなんだろ?」

 

「はい!」

 

俺の理性が保てるといいけどな。深雪と一緒に寝るのは小学生以来か。そんな事を考えつつ俺は深雪と共に俺の部屋へ向かいベッドに入る。

 

「こうやって、お兄様と寝るのは久しぶりですね」ダキッ

 

「あ、ああ。そうだな」

 

深雪は俺に抱きつきながらそう呟く。ちなみに俺と深雪は向かい合った状態だ。そして、一緒に寝るのは小学生以来だが...その時とはまた違った感じだ。特に俺の身体に当たる2つのアレだ。柔らかすぎてどうにかなりそうになってしまう。いかんぞ俺。煩悩を打ち払うんだ。

 

「また、お兄様と一緒に寝れて深雪はとても嬉しいです」

 

「それは良かった」

 

「お兄様も嬉しいですか?」

 

「ああ。俺も可愛い妹と寝れて嬉しいぞ」ナデナデ

 

「良かったです...」ギュッ

 

深雪はさらに密着してくる。これはまずい。主に俺の理性が。どうにかなる前に俺は寝ることにした。その前に俺は深雪の寝顔を見る。

 

「...んっ...お兄様、大好きです」スゥ...

 

深雪は嬉しそうな顔をしながら寝言を言い、俺の胸の中に顔をうずめた。

 

「可愛い寝顔だな...俺も深雪のこと、大好きだぞ」ボソッ

 

俺も小さな声で深雪にそう言ってから眠りについた。

 

 

 

 

「あらあら...2人とも仲がいいわね。ふふっ...」

 

「本当だな」

 

八幡と深雪の両親は嬉しそうに共に抱き合って寝る八幡と深雪の姿を部屋のドアから覗き、そう呟いていたのだった。

 

 

 

...続く

 

 

 

ー 軽い設定 ー

 

比企谷八幡は高2。深雪は高1の設定です。

深雪は入試オール満点で八幡の通う総武高校に進学。そして重度のブラコンでお兄ちゃん大好きっ子である。八幡が女の子と一緒にいるところや喋る所をみると凄い冷気を出す。(決して魔法を発動したとかではない)宥めるには八幡が頭を撫でてもらうほかはない。

 

比企谷八幡は原作通りで奉仕部に入部。シスコンであり妹の深雪を溺愛している。




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話

お待たせ致しました。2話目です。

それでは、今回もよろしくお願いします。


ピピピッ...ピピピッ......ピピピッ....ピピピッ...

 

「うーん...」

 

目覚まし時計が鳴り響く朝、俺は起きようとするが...顔に何やら柔らかい感触があり、何か窮屈な体勢で俺は寝ており起きれなかった。とりあえず、目を開けてどのような状況、状態なのか確認した。

 

「むぐっ...」

 

どうやら俺は深雪の胸に頭を埋めている状態だった。苦しい...けど温かくて柔らかい...ってそうじゃない!どうにかして、起きなければ!俺のアレ(理性)がヤバくなりそうになる。

 

俺は深雪を起こさないようにスッと胸の辺りから退く。

 

「んっ....」

 

深雪は一瞬、ビクッとなりそのまま起きるかと思ったが、起きることはなくそのまま寝返りを打ち、眠りを続ける。相変わらず深雪の寝顔は可愛い。疲れが吹っ飛ぶぐらいに。守りたい、この笑顔...

 

「ふぅ...起きるか」

 

俺は部屋を出て洗面所で顔を洗った後、リビングに向かった。

両親は朝早くから仕事なので、もう居なかった。社畜は大変だなと思いつつ俺はポットに水を入れ沸騰するまで待ち、温かいコーヒーを飲む。

 

 

 

「落ち着くなぁ...」

 

1人で呟きながら、コーヒーを飲んでいると...

 

「お、お兄様!」

 

「ん?どうした深雪」

 

「なぜ、お兄様だけ先に起きたのですか!起きたのなら深雪も起こしてください!」(お兄様とおはようの挨拶がしたかったのに...)

 

「いや、起こすのは悪いと思ってだな...」

 

「そんな事はありません。深雪はお兄様と一緒に起きたいのです」

 

「そうか。でも深雪の寝顔が可愛くて起こしたくなかったんだよ」

 

「...その言い方はずるいです」

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「なんでもありません、はぁ...お兄様は鈍感です」ボソッ

 

なんか、聞き取れなかったが深雪がなんでもないというなら大丈夫だろう。

 

「まぁ、いいや。それより、朝飯作るから深雪は学校の支度でもしてこい」

 

「もう、学校に行く準備は制服着るだけで後は済ませてあります。それと朝飯は深雪が作ります。お兄様の手を煩わせることをさせる訳にはいきませんから」

 

「いいのか?」

 

「はい!深雪はお兄様のお役に立ちたいんです」

 

「わかった。じゃあ、朝飯は深雪が作ってくれ」

 

「はい!」

 

 

 

そう言って深雪はリビングに向かい、朝食の準備を始めた。俺は良い妹を持ったなとつくづく思ったのだった。

 

 

 

「〜♪」

 

 

 

リビングで料理をする深雪は終始、笑顔だった。

 

なんかこういうのって新婚夫婦みたいな感じだよな。まぁ、俺にはそんな相手が出来るわけないが...

 

 

 

「お兄様!朝食が出来ました」

 

「おう」

 

「「いただきます」」

 

そして、俺は深雪が作った朝食を食べる。

 

朝食メニューは一汁三菜と健康的なものだった。

 

「お兄様、美味しいですか?」

 

「ああ、美味いぞ。深雪はいいお嫁さんになれるぞ」

 

「そうでしょうか?」

 

「ああ、お兄ちゃんが保証する」

 

「ありがとうございます。でも、深雪はお嫁には行きませんよ」

 

「そうなのか?」

 

女の子というのは少なからずお嫁さんに憧れるものだが、深雪は違うらしい。まぁ、深雪がお嫁に行くとなれば俺は少なからずショックを受けるだろう。数年は立ち直れるか分からないだろうな...

 

「深雪はお兄様とずっと傍にいたいのでお嫁には行きません」

 

「そうか。ありがとな」ナデナデ

 

「...っ!はい!」(お兄様の手は温かくて気持ちいいです)

 

俺と深雪はその後も話しながら楽しい朝食のひとときを過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして朝食を摂ったのち、俺と深雪は学校に行く準備をし家を出た。

 

 

「〜♪」

 

深雪はご機嫌で俺と手を繋ぎながら歩いている。

 

「学校が楽しみなのか?」

 

「はい!それもありますけど、何よりお兄様と同じ高校に通えるのが嬉しいんです」

 

「俺も深雪と一緒の学校に通えるのは嬉しいぞ」

 

「それは良かったです」

 

そんな事を話しながら、総武高校に向かった。その道中に...

 

「あの2人、仲がいいわね」ヒソヒソ

 

「カップルとかかな」ヒソヒソ

 

「お似合いね」ヒソヒソ

 

「「あんな、可愛い子と登校なんて羨ましい!!そこ代われ!!」」(心の中の声)

 

周りの女子高生たちは八幡と深雪の登校姿を遠くから見てヒソヒソと話しており、男子高生達は羨望の眼差しで八幡達を見ているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分歩いた後、総武高校に着く。

 

 

 

「それじゃあ、お兄様。また昼休みに」

 

「おう、深雪は授業頑張れよ」

 

「お兄様もちゃんと数学の授業を受けてくださいね」

 

「わかってるよ」

 

そして、深雪は1年の教室に向かっていった。俺も自分のクラスに向かいますかね。俺はクラス表を確認し、自分の教室へと向かった。

 

その際...

 

 

「お、比企谷じゃないか」

 

「おはようございます、平塚先生」

 

「うむ、それで、今日の奉仕部だが...始業式のため活動はないから部室には行かなくていいぞ。もちろんこの事は雪ノ下と由比ヶ浜には伝えてある」

 

「分かりました」

 

「それじゃあ、私は朝の会議があるから失礼する」

 

「はい」

 

そう言って、俺は平塚先生と別れ自分の教室に改めて向かったのだった。

 

 

...続く

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話

お待たせ致しました。3話目です。

安定のご都合主義です。

それでは今回もよろしくお願い致します。


 

 

深雪と別れた後は教室でSHRを行なったのち、体育館に移動し始業式が始まる。始業式のラインナップとしては校長の講話と生徒会長からの話の2つである。生徒会長の話はいいとして、校長の講話はくだらない話かつ長い。大抵の場合、身の上話とか勉強の話、進路の話しかしない。そんなのは学年集会の時にやってもらいたいものである。

 

「それでは、校長先生からお話をいただきます」

 

そして、校長の講話は俺の予想通りで身の上話、勉強の話をメインで30分話していた。ほとんどの生徒は寝ている。まぁ、ためになる話もしていないからなぁ...

 

「最後に生徒会長からお話をいただきます」

 

 

校長先生の講話の後は生徒会長からの話を聞く。すると校長先生の講話の時とはうって変わり、ほぼ全員起きて聞く態勢に入っている。まぁ、無理もないだろう。総武高校の生徒会長は近年、女子生徒かつ美少女が務めている。その影響もあってか年々、受験人数が増えているらしい。

 

「生徒会長の七草真由美です。新入生の皆さん、改めて御入学おめでとうございます。初めての高校生活で不安なこともあるかと思いますが、悔いのない3年間を過ごしてくださいね。そして、2年生は上級生、先輩という意識を常に持って2年目の学校生活を送ってください」

 

生徒会長は一呼吸おき、体育館全体を見渡す。その際、俺は七草先輩と目が合った。俺は一応、軽く会釈をする。それを見た七草先輩は笑顔だった。

 

「そして3年生の皆さんは最上級生となり最後の部活、受験も控える大事な1年になります。この1年もより勉学や部活動に励み、悔いのないように最後の高校生活を送ってください。以上で生徒会長挨拶を終わりたいと思います」

 

七草先輩が話し終わると体育館中から拍手が沸き起こった。その後は生徒指導の先生から話があったのち始業式は終わった。

 

 

始業式の後は各自の教室でHRを行う。俺のクラスは自己紹介が行われた。俺の番での自己紹介は察してくれると嬉しい。

 

 

 

 

HRの後は授業等はないので、昼に各自解散の流れとなった。

 

 

「ヒッキー!部活行こう!」

 

「は?お前、平塚先生から聞いてないのか?今日は奉仕部無いぞ」

 

「あっ!そうだった」

 

「ったく、ちゃんと覚えとけよ」

 

「ごめんごめん。じゃあ、一緒に帰ろう!」

 

「いや、帰る方向違うだろ。雪ノ下と一緒に帰れば?」

 

「ゆきのんとも一緒に帰るよ。途中まで一緒に帰らない?」

 

「いや、悪いが....俺は妹と一緒に帰るから」

 

「え?ヒッキーに妹がいるの!?初耳!」

 

「まぁ、言ってないからな。それより、由比ヶ浜が初耳という言葉を知っていたのが意外だった」

 

「私の事、バカにし過ぎだからね!」

 

実際に由比ヶ浜はバカだからなぁ....

 

「じゃあヒッキーの妹ちゃんとも一緒に帰ろう!!」

 

「いや、帰らないから。お前らはゆるゆりしながら2人で帰れよ」

 

「いいから、一緒に帰るよ!」

 

「おい、待て。制服を引っ張るな」

 

俺は由比ヶ浜に引きずられ、雪ノ下のクラスへと向かう羽目になった。

 

「お待たせ、由比ヶ浜さん。あら?比企谷くんも一緒なのね」

 

「由比ヶ浜に強制されてな」

 

「そう....」

 

「それより、ゆきのん!聞いてよ」

 

「なにかしら?由比ヶ浜さん」

 

「ヒッキーの妹がこの学校にいるんだって!」

 

「そうなの?全然、知らなかったわ」

 

「だよね!なんで私達に教えてくれなかったの!」

 

「言う必要ないからな、別に」

 

言ったとしても妄想で妹を作るのはやめなさいとか言われそうだからな。言うわけがないだろう。

 

「まぁ、言う言わないは比企谷くんの自由だものね」

 

「だから、今からヒッキーの妹ちゃんと一緒に帰ろうと思ったの」

 

「それで比企谷くんが一緒なのね。納得したわ」

 

「じゃあ、行こう!」

 

そして、俺達は俺の妹である深雪のクラスである1-Aに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「呼んでくるから、ここで待っててくれ」

 

「うん」

 

「分かったわ」

 

俺は由比ヶ浜と雪ノ下を1-Aの廊下前で待っているよう伝え、俺は1-Aの教室に入る。中にはまだ人が数人ほど残っていた。その中に深雪の姿もあった。友達と会話しているようであった。話しかけずらい...

 

 

「深雪、少しいいか?」

 

「あっ!お兄様!」

 

「友達と会話中にすまんな。一緒に帰ろうと思って声を掛けたんだが...」

 

「もう少しでお話が終わるので待ってていただいてもいいですか?お兄様」

 

「分かった。教室の外で待ってるから」

 

「はい!」

 

俺は教室の外で待つことにした。

 

「あれ?ヒッキーの妹ちゃんは?」

 

「友達と話してるみたいだからもう少しかかるらしい」

 

「そっか」

 

「比企谷くんの妹さんが来るまで待ちましょうか」

 

 

 

由比ヶ浜と雪ノ下は談笑し、俺はスマホを見て深雪が来るのを廊下で待った。

 

 

 

しばらくして...

 

「お兄様!お待たせしました!」

 

「おう、もう大丈夫か?」

 

「はい!なので、お兄様と2人っきりで帰りましょう!」

 

「そのことなんだが、連れがいるんだが」

 

「どちらにいらっしゃるのですか?お兄様」

 

「後ろにいると思うぞ。おい、由比ヶ浜、雪ノ下。来たぞ」

 

「あ、この子がヒッキーの妹ちゃん?可愛いね」

 

「あ、ありがとうございます...えっと」

 

「私の名前は由比ヶ浜結衣!ヒッキーとは同じ部活なんだ!」

 

「ヒッキーというのはお兄様のことですか?」

 

「うん!いいあだ名でしょ?」

 

「そ、そうですね...」

 

深雪の顔が引きつっていた。これはやばいかもしれない。

 

「由比ヶ浜さん、私も自己紹介したいのだけれどいいかしら?」

 

「ごめんね」

 

「由比ヶ浜さんがいきなりごめんなさいね。私は雪ノ下雪乃。2-Jに在籍しているわ。比企谷くんとは同じ部活で部長をしているわ。これからよろしくね、比企谷深雪さん」

 

「はい。こちらこそ自己紹介が遅れてすみません。1年の比企谷深雪です。お兄様がいつもお世話になっております。こちらこそ、よろしくお願い致します」

 

「ええ、よろしく」

 

「それと、少しお兄様と2人でお話がしたいのでお兄様をお借りしていいですか?」

 

「ええ、大丈夫よ」

 

 

 

「お兄様、ちょっといいですか?」

 

「と、どうした?」

 

なんか深雪の表情が暗い感じがするのは気のせいか?それとなんかすごい冷気を感じるんだが....

 

「何故、お兄様は部活動のことを深雪に黙っていたのですか!!」

 

「それはだな....」

 

「しかもあんなに可愛い先輩方と....理由次第では深雪はお兄様を許しませんよ」

 

「.........」

 

なんと説明していいのか分からず、俺は理由を答えられずにいた。

 

「そうですか...お兄様が何も仰らないのであれば....」

 

「あれば?」

 

「ちゃんと説明してくれるまで、お兄様を家には帰させませんから覚悟してくださいね」

 

「マジかよ....」

 

俺は深雪にどう説明しようか迷うのだった....

 

 

 

誰か助けて.....葉山!!!

 

 

 

無残にも比企谷八幡の心の叫びは葉山隼人の元に届かなかった。

 

 

 

...続く

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。


魔法科高校の劣等生サイドでは生徒会長枠として七草真由美を登場させました。副会長には城廻先輩という形にしています。八幡と七草先輩との関係は今後、明らかになります。


次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ マシュ・キリエライト編 ][ FGO ] 第1話


第9弾はFGOからマシュ・キリエライトです。

それでは今回もよろしくお願いします。


俺は終局特異点をクリアし、カルデアに無事に帰還した。

 

「やっと...終わったんだよな?」

 

俺は目を覚まし、そう呟く。すると...

 

「はい。無事に終わったんですよ...兄さん」

 

俺の可愛い妹、マシュが俺の目の前にいた。

え?マシュ生きてんのか?確か...あの時...消滅したはずじゃ...

 

「マ、マシュ⁉︎生きてたのか⁉︎」

 

「は、はい。気づいたら帰還していました」

 

「よ、良かった。本当に良かった...」

 

俺は嬉しさのあまり妹であるマシュを抱きしめる。

 

「兄さん...苦しいです...」ギュッ

 

マシュはそう言いいつつも、抵抗はせず俺を抱きしめ返す。

ずっと、このままでいたい...しかし、そんな事は出来るはずもなく...

 

「2人ともイチャついている時に悪いけどいいかな?」

 

ダヴィンチの言葉で我にかえる。

 

「お見苦しいところを見せてしまいすみません」

 

「気にしなくてもいいよ。それより...」パァン

 

「「2人とも帰還おめでとう!!」」

 

ダヴィンチちゃんがそう言うと、スタッフの皆が俺とマシュの無事の帰還を盛大に祝ってくれた。

 

「どうも」

 

「ありがとうございます」

 

「これで全て解決した。本当にお疲れ様、マスター八幡」

 

「は、はぁ...」

 

あんまり実感はないが...

 

「それで、今後のことなんだけどマスターの八幡くんと妹ちゃんのマシュには故郷の千葉に戻ってもらうよ」

 

「え?いいんすか?」

 

「うん。君達にはまだ高校生だ。だから残りの高校生活を送ってほしいと思ってね。どうかな?」

 

「俺は別に構いません。マシュはどうする?」

 

「私は兄さんについていきます」

 

「それじゃあ、千葉に戻るということでいいね?ということで、5日後には千葉に向かってもらうよ」

 

「5日後ですか...」

 

「ああ。5日後には千葉の方の家に色々なモノが届いているはずだよ」

 

「そうですか。色々とありがとうございます」

 

「これぐらい、大したことないよ。私からの話はこれで以上だ。後は出発まで身体と心を休ませるといいよ」

 

そう言って、俺とマシュはダヴィンチと別れる。

そして、俺とマシュは廊下を歩く。

 

「それより、マシュは大丈夫なのか?身体とか?」

 

「私はこの通り平気ですよ」

 

「本当にマシュが生きててよかった」

 

「私も兄さんにまた会えて嬉しいです!」

 

俺とマシュは少しの間、抱きしめ合っていた。

 

そして...5日が経ち、俺とマシュはカルデアを後にし故郷である千葉へと帰った。5日の間はサーヴァントなどとたわいもない会話をしていたのだが、沖田とかジャンヌダルクオルタとかはカルデアでは見かけなかった。だが、俺は特に気にも留なかった。

 

 

しばらくして、千葉に着く。1年か2年ぶりの千葉だ。なんだが、懐かしい。

 

「久しぶりの我が家ですね。兄さん」

 

「そうだな。マシュ」

 

「家に入りましょうか」

 

「そうだな...」

 

そして、俺とマシュは我が家に入る。すると...

 

「「おかえりなさい。マスター」」

 

俺の家に沖田とジャンヌダルクオルタが出迎えてくれていた。なぜ?

 

「なんでお前らが俺達の家に?」

 

「マスターの家はどんな感じかなぁ...と思いまして、遊びに来ちゃいました。もちろん、ダヴィンチちゃんから許可は得ています」

 

俺がそう聞くと、沖田がそう答える。ジャンヌダルクオルタは沖田の言葉に頷く。

 

「まずは俺から許可を取れよ...」

 

「まぁ、そんなことより早く上がってリビングに来てください。お昼はすでにエミヤさんが用意してくれています」

 

そんなことで片付けられちゃったよ...ってか、エミヤまでいるとはな。

 

「まぁ...いいか」

 

「兄さん、早く行きましょう」

 

「おう。わかった」

 

 

これからが大変だなと思いつつ、俺はマシュと共にリビングへと向かった。

 

 

...続く

 

 

 

設定としては八幡とマシュは高2設定。八幡とマシュは総武高校へ高2から入学。本来ならマシュは高1だが、特別な措置で八幡と同じ学年。

八幡はシスコンで、マシュもお兄ちゃんが大好きである。

カルデアからの出動要請があれば、学校より優先する。

 

他の俺ガイルキャラも随時、登場させる予定。

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 成瀬澪編 ][ 新妹魔王の契約者 ] 第1話


第10弾は新妹魔王の契約者から成瀬澪です。

それでは今回もよろしくお願いします。


高2に上がる前の春休み。俺は親父と外食をしていたのだが突然、親父が変な事を言い出した。

 

「おい、八幡。お前に新しい妹が出来るぞ」

 

「急に何を言い出すんだよ、親父」

 

「実は父さんな...再婚することにしたんだよ」

 

「ぶっ!...マジかよ。いい歳こいて再婚かよ」

 

「まぁまぁ、いいじゃねーか。それで、相手が子持ちで女の子が2人いるんだよ。分かったか八幡?」

 

「...分かったよ。どうせ、俺がどうこう言ったところでしょうがないからな」

 

「さすがは俺の息子だ。理解が早くて助かる」

 

そう言って、俺の髪を乱暴に撫でる。痛いからやめてほしい。

 

「それで、相手方はいつ来るんだ?」

 

「今日だ」

 

「急すぎんだろ...」

 

「それと、もうすぐこの店に来るから」

 

「まだ、心の準備が出来てないんだが...」

 

「じゃあ、早く準備してくれ」

 

「そんな早く出来るか⁉︎」

 

そんなこんなで俺と親父が会話してると、2人の女の子が親父に声をかけ俺の対面に座った。そして、2人が飲み物を注文したところで親父が口を開く。

 

「じゃあ、八幡...紹介するぞ。八幡の向かい側に座ってる女の子が成瀬澪で右隣に座ってる女の子が成瀬万理亜だ」

 

「はじめまして、八幡さん。成瀬万理亜です。よろしくお願いします」

 

「成瀬澪です」

 

「ほれ。八幡も挨拶」

 

「どうも。比企谷八幡です」

 

「もっと、言うことはないのか?八幡」

 

「ねーよ。そんなもん」

 

自己紹介なんて、名前だけで十分だろ。

 

「あっ...えっと...」

 

「ほら、万理亜ちゃんが反応に困ってるだろ。いやぁ...ゴメンね、2人とも。俺の息子の八幡は目は腐ってるが、いい奴だからこれから仲良くしてやってくれ」

 

目が腐ってるのは余計だっつの。

 

「はい。これからよろしくお願いしますね。八幡さん」

 

「ああ。...それより、親父。相手方の親は来ないのか?」

 

「八幡にまだ言ってなかったな。澪ちゃんと万理亜ちゃんの母親はな...仕事で海外に行ってて、しばらくはこっちには来れない」

 

おいおい。そんなんで、いいのかよ。

 

「まぁ、仕事ならしょうがないな。それで、この2人は俺達の家に住むのか?」

 

「ああ。相手方の母親はいないが、一足先に俺達だけで同棲生活を始めようと思う」

 

「まぁ、親父がそれでいいなら俺は構わんが」

 

「というわけだ。澪ちゃんと万理亜ちゃんもそれでいいかな?」

 

「「はい。よろしくお願いします」」

 

そして俺は急ではあるが、親父が再婚し相手方の連れ子の成瀬澪と成瀬万理亜という女の子と同棲することとなった。

 

 

...続く

 

 

 

設定としては比企谷八幡と成瀬澪は高2の設定。八幡は海浜高校から成瀬澪の通っている総武高校へ高2の春から転校。(成瀬澪と同じ高校に行くよう親父に言われたため)

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話

お待たせ致しました。2話目です。

安定のご都合主義です。

それと、引き続き活動報告にてアンケートを実施しておりますので目を通して頂けると幸いです。

それでは、今回もよろしくお願い致します。


前回までのあらすじ。

 

親父がいい歳こいて再婚し相手方に2人の子がおり、母親が不在の中で

俺達4人で同棲生活が始まったのだった。俺はこの現実を受け入れ、二度と妹を失わないように決意を固め翌朝を迎えた。

 

 

 

のだが......

 

 

 

 

 

 

やけに身体が重く感じる....

 

 

腰のあたりに結構な重みがある。寝違えたのか...

 

俺は重たい瞼を開けて、重みを感じる腰の方を見る。

 

「おはよ。お兄ちゃん」

 

そこには昨日から妹になった成瀬澪が俺の腰にまたがっていた。

 

「どうやって俺の部屋に入った?」

 

「鍵、空いてたよ」

 

「マジか....それより、なんで跨ってんの?」

 

「万理亜がこうして起こしたらお兄ちゃんが喜ぶだろうからって言われてだけど?」

 

「そうか...お兄ちゃん、起きたいから退いてくれると助かる」

 

「うん...きゃっ!」

 

澪は俺の言葉で立ち上がるがバランスを崩してしまい俺の方に倒れこんできた。

 

「おっと、大丈夫か?」(近い近い、距離が近い)

 

「う、うん。大丈夫」(お兄ちゃんの顔が近い///)

 

俺と澪は見つめ合う状態になっている。あと1cmで触れるかという状態だ。

 

 

「.......」(離れないといけないんだが、離れられない。吸い込まれる感じかする。澪を近くで見ると美少女って感じがより一層するんだよな)

 

「........」(お兄ちゃんって結構イケメンだよね...目つきはちょっと怖いけど)

 

 

 

バタン

 

 

「八幡さん、澪さん。まだですか?朝ごはんできましたよ....おおっ!お2人はもう近距離で見つめ合う関係になっていたんですね!」

 

「ついに俺の息子も大人になったか...」

 

俺と澪が見つめ合っていたところに万理亜と親父が俺の部屋に入ってきていた。変なところを見られてしまった。

 

「んなわけないだろ、親父」

 

俺は優しく澪をベッドから下ろしたのち、起きる。

 

「それより万理亜はなんて格好してるんだよ」

 

「普通のエプロン姿ですよ、八幡さん。ちゃんと服着てますし」

 

くるりと回って俺に見せる。普通のエプロン姿だった。見方によって違うので、そういうのはやめてほしい。

 

「どうですか?お父さんは似合うって言ってくれましたけど」

 

「親父は変な趣味してるからなぁ...まぁ、でも似合ってると思う」

 

「えへへ...ありがとうございます!それじゃあ、朝ごはんにしましょう」

 

 

万理亜の一言で俺達は朝食を摂る。

 

 

 

「おい、八幡。この後は澪ちゃんと買い物に行ってこい」

 

「親父が行けばいいだろ」

 

「俺は仕事があるから行けない。まぁ、親交を深めるってことで澪ちゃんと一緒に行ってこい。お金は多めに渡しておくからな」

 

親父は昨日のように乱暴に俺の頭を撫でる。

 

「乱暴に頭撫でるのやめてくんない?」

 

「別にいいじゃねーか。それで行ってくれるか?」

 

「分かった。行けばいいんだろ」

 

断ったところで親父は引かないからこちらから引くしかない。俺の座右の銘は「押してダメなら諦めろ」だからな。

 

 

俺は朝食を食べ終えたのち、買い物に行く準備をする。

 

 

 

 

買う物としては澪と万理亜の服と夕飯の食材である。

 

(買う場所はららぽーとでいいか...)

 

俺は澪と共に買い物へ行くべく電車に乗った。

 

電車の中は比較的空いており、俺と澪は隣で座る。

 

「......」

 

「......」

 

「お兄ちゃん、どこで買い物するの」

 

お互い沈黙が続いていたが澪がその沈黙を破った。

 

「ららぽーとで買い物しようかと思ってる。澪は行ったことはあるか?」

 

「ないよ。だからお兄ちゃんと初めて行くかな」

 

「そうか...」

 

「うん」

 

「.........」

 

「..........」

 

そしてまた沈黙の時間が流れる。俺にコミュスキルがないのが原因だな。まぁ、ボッチだから人と喋ることはほぼないからしょうがないといえばしょうがない。俺にコミュスキルを求めてはいけない。なんか質問したとしても「なんで君なんかに教えてなきゃいけないの?」とか言われるに決まってる。ソースは中学時代の俺だ。こういう時になんて話しかければいいのだろうか?まぁ、無難に通ってる高校を聞いてみますかね。

 

「そういえば、澪はどこの高校に通ってるんだ?」

 

「え?」

 

「ん?どうかしたか?」

 

この質問もマズかったか?

 

「お兄ちゃんからそういうことを聞くのは初めてだから」

 

「そうだったか?」

 

まぁ、俺から話しかけるのはほぼないな。

 

「うん...それで私は総武高校に通ってるよ。お兄ちゃんは?」

 

「俺は海浜幕張高校だ。でも2学期から総武高校に編入する」

 

「そうなの?」

 

「昨日、親父と話してな。一緒の学校の方が何かといいんじゃないかって結論が出てな」

 

「そっか。2学期からお兄ちゃんと一緒に通えるんだ...」

 

「そうなるな」

 

【次は南船橋、南船橋....】

 

俺と澪が高校の話をしていると目的地の最寄り駅に着いた。

 

「澪、降りるぞ」

 

「うん」

 

澪は手を差し伸べる。

 

「ん?」

 

「手、繋がない?」

 

「あ、ああ...」

 

俺と澪は電車を降り改札を出たのち、ららぽーとTokyo-Bayへと向かった。

 

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

次回は夏休み編終了から2学期編へいく予定です。

今後の展開として俺ガイル原作か、新妹魔王の契約者原作のどちらかで進めようと思います。(現段階では未定です)

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 桃井さつき編 ][ 黒子のバスケ ] 第1話


第11弾は黒子のバスケから桃井さつきです。

それでは今回もよろしくお願いします。


俺は今、アメリカに帝光中時代の部活仲間であり唯一の友達である虹村修造といた。何で俺がアメリカにいるのかの主な理由としては虹村の親父さんが病気のためアメリカで治療を受けているためだ。俺も虹村の親父さんには昔からお世話になっていたので、中学卒業後に虹村と共にアメリカへと飛び立ち、親父さんの治療などに付き添った。

 

 

それから1年が経ち、日本でいうと俺は高2になっている時期で虹村の親父さんの容体は安定し、日常生活を送れるまでに回復したため俺と虹村は1年ぶりに日本へと帰ることとなった。ちなみに虹村の親父さんは経過観察でアメリカにしばらくいるとのことだった。

 

そして、高2に上がる前の春。俺と虹村は1年ぶりに日本へと戻って来た。時刻は夜の8時。

 

「やっと、日本に着いたか...」

 

「そうだな、ハチ。それより、これからどうする?」

 

「ああ。妹のさつきからさっきメールが来てな、成田空港で迎えに来るって話だ」

 

「ほーん。それで、さつきはどこにいるんだよ。見当たらないぞ、ハチ」

 

「そうだな...どこにいるんだ、さつきのやつ」

 

俺と虹村がそう会話していると...

 

「お兄ちゃん〜!」ドン

 

俺の背中あたりに衝撃が走った。こんな事をするやつは俺の妹しかいない。

 

「よう。久しぶりだな、さつき。元気にしてたか?」

 

「元気にしてなかった」

 

「何でだ?」

 

「そんなの決まってるよ!お兄ちゃんがいなくて毎日、寂しかった」

 

「それはすまんな。でも、これからは一緒にいれるから元気出してくれ」

 

「うん!今日からいっぱいお兄ちゃんに甘えるから!」

 

「家に帰ったらな」

 

「お前ら、仲良いな。それと...久しぶりだな、さつき」

 

「虹村先輩。お久しぶりです」

 

「それより、あいつらは元気にしてるか?」

 

「あいつらとはテツ君達の事ですか?」

 

「ああ。そうだ」

 

「それは、ですね...」

 

そして、さつきは俺達がいない時に黒子達に何があったのかを全て話した。(※詳しくは原作参照)やっぱり、あいつらの能力は開花したか...

 

「ったく...チームプレーは大事にしろってあれほど強く言ったのにな」

 

「しょうがないさ、ハチ。いずれあいつらがそうなることは分かってたことだろ?」

 

「そうなの?お兄ちゃん」

 

「まぁ...薄々感じてはいただけだけど...」

 

「そうだ!ハチ、俺達がお灸をそえるのはどうだ?」

 

「それって、俺達が高校でバスケをやるってことか?」

 

「ああ、そうだ!やるかハチ?」

 

「虹村かやるならいいぞ」

 

「そうと決まれば、学校探しだがハチはどの高校入るんだ?」

 

「俺は千葉の総武高校にするわ」

 

「そこって、ハチの親父さんの母校か?」

 

「そうだ」

 

「お兄ちゃん、総武高校に行くの⁉︎私と同じ高校だね。それと、お兄ちゃん。私達の家は東京から引っ越して、また千葉に戻ったからね」

 

「マジか...でも、その方が総武高校に通うのにはちょうどいいな」

 

「じゃあ、俺もハチと同じ総武高校にすっかな」

 

「いいのか?虹村」

 

「大丈夫だろ。多分」

 

そんなんでいいのかよ...

 

「それで、さつき。黒子達はどの高校に進んだんだ?」

 

「うん、それは...」

 

さつきによると、赤司が京都の洛山、緑間が東京の秀徳、青峰が東京の桐皇、黒子が東京の誠凛、黄瀬が神奈川の海常、紫原が秋田の陽泉に進学するらしい。これじゃあ、俺達が戦えるのは全国とかになりそうだな...

 

「あいつらとは全国で当たるってことだな。楽しみだなハチ!」

 

「そうだな...」

 

全国に行けたらの話だがな...

 

「私もまたお兄ちゃんがバスケするとこ見れるから嬉しい!」

 

「おう!お兄ちゃん、頑張るからな」ナデナデ

 

「うん!」

 

そして、俺とさつきは空港を後にし千葉へ向かった。虹村は母親に会うため、この空港で別れた。

 

 

 

1時間後、俺は久しぶりの我が家に帰り両親にアメリカのことと虹村さんの親父さんのこと、俺がまたバスケをやる話をした。両親は俺がまたバスケをやることに喜んでいた。その後は、夕食を摂り俺は眠りについたのだが...

 

「えへへ...お兄ちゃんの背中、温かい」

 

妹のさつきが俺のベッドに潜り込んでいた。

 

「そんな、ひっつくな。そして、服を着ろ」

 

色々と当たってヤバイからな...主にアレだが。しかもなぜ、さつきは服を着てないんだ!

 

「やだ!お兄ちゃんにいっぱい甘えるもん!」

 

「違う甘え方をしろ。お兄ちゃんは色々ヤバイんだぞ!」

 

「お兄ちゃんなら...いいよ」

 

「そういう事を言うもんじゃありません。俺はもう寝るからな」

 

俺はすぐに寝ることにした。理性を保つためだ...R18には持っていかないためにも...

 

「もう!...お兄ちゃんのヘタレ...ばか」

 

さつきは何か言っていたが、聞き取れなかった。

 

 

 

 

そして月日が経ち、高2の新学期となった。俺は編入試験を虹村と受け無事総武高校に入学出来た。

 

「行ってきます」

 

「お兄ちゃん!私も一緒に行く!」

 

「早くしろよ」

 

そして、俺とさつきは家を出て学校に向かった。

 

「じゃあ、お兄ちゃん!また、放課後にね!」

 

「わかった」

 

そして学校に着き、妹のさつきと別れる。

その後は、後から来た虹村と共に職員室に向かった。

 

 

...続く

 

 

 

 

設定としては八幡は高2、さつきは高1の設定。

 

八幡は原作通りでシスコン。さつきもお兄ちゃんの八幡が大好きなブラコン。お互い、総武高校に通う。2人ともバスケ部へ。

 

バスケ等の設定は次回にて。原作では青峰の学校にさつきが進学しますが、さつきの友達であり帝光バスケのマネージャーである女の子が青峰の学校に進学する予定なので、さつきは桐皇には行かず総武高校に進学。

 

他の俺ガイルキャラも随時、登場させる予定




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話

お気に入り登録ありがとうございます。

お待たせ致しました。

2話目です。

今回もご都合主義満載でお送りします。

それでは今回もよろしくお願いします。


ー 八幡・虹村 side ー

 

 

 

そして、俺と虹村は職員室の中に入る。

 

「君達が編入生かね。私は君らのクラス、2-Fの担任を務める平塚だ」

 

「うす」

 

「どうも」

 

「それで、君達は入る部活などは決まっているかね?」

 

「はい。自分とハチはバスケ部に入部するつもりです」

 

「そうか...なら、入部届の用紙を渡しておく。放課後にでも提出してくれ。それじゃあ、教室に移動しようか」

 

「「はい」」

 

そして、俺と虹村は平塚先生の後を歩き、自分のクラスへと向かった。

 

 

 

ー side out ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー 2-Fの教室内 side ー

 

 

 

 

朝から2-Fの教室内では転校生の話で盛り上がっていた。

 

「優美子。今日うちのクラスに転入生が来るみたいだよ」

 

「ふーん。それって、男子なん?結衣」

 

「うん。何でも、イケメンの人らしいよ」

 

「隼人より?」

 

「どうなのかな?私も噂で聞いただけだし」

 

「隼人はどう思う?」

 

「会ってみないと分からないかな」

 

「それな!」

 

「隼人くんとの絡みが楽しみ...これはキマシタワ〜!」

 

「ちょっ!姫菜。落ち着きな!」

 

「あはは...」

 

クラスの中心グループや他のクラスメイト達は転校生の登場を待ちわびていたのだった。

 

 

 

 

ー side out ー

 

 

 

 

そして、俺と虹村は自分のクラスに着く。クラス内は話し声などて騒がしかった。

 

「それじゃあ、私の後に続いて入ってこい」

 

俺と虹村は平塚先生の後に続き、教室内に入る。

 

「転校生の人、イケメンだね」ヒソヒソ

 

「目つき鋭いけどカッコいい!」ヒソヒソ

 

「皆、転校生を紹介するから静かにしたまえ。虹村から自己紹介を頼む」

 

「はい。アメリカから来ました、虹村修造です。好きなことはバスケをすること。趣味もバスケです。これから1年間、よろしくお願いします」

 

「えっと...虹村と同じでアメリカから来た比企谷八幡です」

 

「「「「それだけ⁉︎」」」」

 

クラスメイトの人は俺の自己紹介の後に、そう反応していた。

 

何かマズったか?

 

「比企谷...自己紹介はそれだけかね?」

 

「他に話すこととかないんで...」

 

「ははっ!ハチらしいぜ!」

 

「まぁ、いい。皆の方から質問とかあるかね?時間は余り無いからほどほどにしてくれよ」

 

平塚先生がそう言うと、クラスメイトが一斉に手を挙げる。

平塚先生は前の席に座っていた三つ編みの女子生徒を指名した。

 

「2人は中学もアメリカだったんですか?」

 

「いや。俺とハチがアメリカにいたのは高1のときだけです。中学は東京の帝光中出身です」

 

「あのキセキの世代がいた...」

 

「すごい!」

 

虹村が帝光中学出身だと言うと、クラス内が一層騒がしくなる。

 

「それじゃあ、2人は高校でもバスケするの?」

 

「そのつもりです」

 

「比企谷くんは?」

 

「俺もバスケ部に入る予定です」

 

「そうなんだ...」

 

「もう時間なので、後の質問は始業式後かHR後、昼休みとかにしたまえ。それと比企谷と虹村は後ろの窓側に座りたまえ」

 

俺がそう答えると、平塚先生がそう言った。

 

その後は、HRを行った後...始業式に参加しLHRを教室で行い、今日の日程は終了した。それよりも質問攻めはやめてほしい。ものすごく疲れる。何で、そんなに転校生に質問したがるのか分からん。そんな事を考えていると...

 

「ハチ。早速、体育館に行こうぜ!」

 

虹村に話しかけられる。

 

「その前に、入部届を平塚先生に届けるぞ」

 

「そうだな」

 

そして、俺と虹村は平塚先生に入部届を渡すべく職員室に向かうことにした。

 

 

 

 

ー side out ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー 1年C組 side ー

 

 

 

 

 

ー 放課後にて ー

 

 

私は、体育館に向かうべく荷物を整理していた。すると...

 

 

「さつきちゃん。部活どこにするか、決めた?私はサッカー部のマネジャーにするつもりだけど、一緒にやらない?」

 

今日...友達になった、いろはちゃんに声を掛けられた。

 

「ごめんね、いろはちゃん。私、バスケ部のマネジャーをやろうと思うんだ」

 

 

「え、でも...うちのバスケ部って人数少ないんじゃないの?部活動説明会の時にそう説明があったと思うけど...」

 

 

「そうなんだけど...実は私のお兄ちゃんがバスケ部に入ることになってね」

 

私がいろはちゃんにそう言ったら...

 

「え!その話、本当なの!」

 

後ろから、声を掛けられた。その子の名前は桜井奈々ちゃん。私の中学からの親友です。高校も私と同じところに進学してくれた優しい子なんです。

 

「本当だよ。奈々ちゃん」

 

「そうなんだ。八幡先輩、日本に戻って来てたんだ」

 

「うん。奈々ちゃんも私と一緒にバスケ部のマネジャーやる?」

 

「やるやる!八幡先輩のバスケしてるとこ、また観たいし」

 

「そういう訳だから...いろはちゃん、ごめんね。サッカー部のマネジャー出来そうにないんだ」

 

「分かった。それじゃあ私、サッカー部の方にに行くから...また明日ね、さつきちゃん、奈々ちゃん」

 

「うん!また明日ね。いろはちゃん」

 

「また明日ね」

 

 

「それじゃあ、奈々ちゃん。私達もバスケ部の方に行こっか」

 

「うん!」

 

そう言って、さつきと奈々も部活動に参加するため体育館に移動していったのだった...

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき

ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

今回はパロキャラとして桜井奈々を登場させました。

次回にて、総武高校バスケ部メンバーが全員ではありませんが登場します。

監督は景虎さんにしようか迷っていますが、どうしよう...他のキャラにするかもです。

それでは、次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話

3話目です。今回は人集め回です。

黒子のバスケ要素は少なめかもです。
そして原作改変、パロキャラの登場もあります。

それでは今回もよろしくお願いします。



俺と虹村は入部届を職員室にいる平塚先生に手渡す。

 

「入部届は受け取った」

 

なんとか、入部届は無事に受理された。そこまでは良かったんだ。

 

「それじゃあ、部員集めをしたまえ」

 

はい?部員集め?

 

「それはどういう?」

 

「君達を入れてバスケ部員は3人だ。新3年の部員はなし、新2年は虹村と比企谷の2人、新1年からは1人、萩原からしか入部届を受け取っていないからな。あと最低でも2人以上は必要だ」

 

マジか、部員3人ってのは少ないな...新入部員と言ってもな。簡単に入りますっていう部活でもないから不安だな。

 

「というわけで、部活をやりたいのであれば3人以上の新入部員を集めてからだ」

 

「分かりました」

 

「うす」

 

「あっ!お兄ちゃん!」

 

俺と虹村、平塚先生が話していると俺の妹であるさつきが声をかけてきた。

 

「さつきか?どうしたんだ?」

 

「部活動の入部届を出しに来たの!」

 

「1人でか?」

 

「ううん、もう1人いるよお兄ちゃん!しかもお兄ちゃんの知ってる人」

 

「ふむ...」

 

誰かいただろうか...俺の知ってる人、俺の知ってる人...

 

「ここですよ。八幡先輩!」ボソッ

 

俺が知ってる人を思い出していると俺の後ろから耳元で誰かが囁いた。

 

「っ...!ビックリした...なんだ、知ってる人ってのは桜井だったか」

 

「はい!お久しぶりです」

 

「おう、それで桜井も部活の入部届を出しに来たのか?」

 

「はい!バスケ部のマネージャーをさつきちゃんとまたやろうと思って...」

 

「そうか」

 

 

「もちろん八幡先輩もバスケ部に入りますよね?」

 

「まぁな...」

 

「良かった...これからもよろしくお願いしますね!」

 

「ああ。それより、入部届を先生に出しに行った方がいいんじゃないか?」

 

「はい!」

 

桜井はそう言って、さつきと共に平塚先生の元に向かっていった。

その際に

 

「ハチ、部員集めの件だが二手に分かれて探さないか?一方が2年、もう一方が1年って感じで」

 

虹村からそう提案があった。

 

「いいんじゃないか?」

 

「それじゃあ、俺とハチ、さつきと奈々の4人でくじ引きしてペアを決めてから勧誘を始めるか」

 

その後、虹村が作ったクジでペアを決めた。

 

 

「このペアで決まりだな」

 

「そうですね...」(お兄ちゃんとが良かったなぁ...奈々ちゃんが羨ましい)

 

「了解」(俺のペアは桜井か...)

 

「はい!」(やった!八幡先輩と同じペアになれた!)

 

「俺とさつきは1年の勧誘に行くからハチと奈々は2年の勧誘をしてくれ。教室で暇そうな奴を見つけたら声をかける、いいな?ハチ」

 

「俺?」

 

「当たり前だ。コミュ障だからって奈々に勧誘を任せっきりにするなよ」

 

そう言って虹村とさつきは1年の教室へと向かっていった。

 

「ったく...」

 

虹村は俺を何だと思ってるんだ。後輩に任せっきりにするわけないだろ。まぁ、コミュ障なのは否定しないが。

 

「八幡先輩、私達も勧誘に行きましょう!」

 

「わかった」

 

俺達も勧誘へと向かった。

 

 

しかし、2年の教室にはほとんど人はおらず勧誘活動は難航していた。

 

勧誘をしても即答でNOの返事やバスケ未経験だからや総武高校のバスケ部は弱いことで有名らしく遠慮しますとの声が多数あった。

 

「全然、ダメですね」

 

「そうだな...後は、I組とJ組だけだが...J組は期待できないな」

 

「何でですか?八幡先輩」

 

「J組は女子が9割を占めてるらしい。だから厳しい」

 

J組は国際教養科のクラスらしい。まぁ、期待は薄だ。

 

「そうなんですね。じゃあ、I組が最後になりそうですね」

 

「ああ...」

 

そして、俺と桜井はI組の教室に入る。するとそこは...

 

「シズちゃん落ち着きなよ。教室内では静かにしないと」

 

「誰のせいだ!テメェが俺の顔に落書きするのが悪いんだろうが。それと、シズちゃんって呼ぶな」

 

「シズちゃんが寝てるのが悪いんでしょ。シズちゃんが寝てたら、そりゃ落書きしたくもなるよ」

 

「うるせぇ!俺にも落書きさせろ!」

 

「やだよ」

 

ワイワイガヤガヤ...ワイワイガヤガヤ...

 

折原臨也と平和島静雄が繰り広げる戦場と化していた。折原達以外のクラスメイト達は隅っこで2人の行方を見ていた。

 

「なぁ?これって放置しちゃだめか?」

 

「あはは...どうしましょう」

 

 

俺はこの戦場を見て見ぬ振りをしようと決めた。面倒事はゴメンだからな。

 

 

「珍しいねぇ...可愛い子が訪ねてくるなんて。俺に用かい?」

 

すると、折原は桜井の目の前に現れる。

 

「えっと...」

 

「名前はなんて言うの?生年月日は?好きな人とかいるの?彼氏はいる?それと...」

 

「あの...」

 

折原は桜井に対して色々な質問をぶつける。桜井はいきなりで戸惑っている。

 

「その辺にしろ、折原」

 

「あれ?比企谷じゃん、久しぶり。でもアメリカに行ってたんじゃないの?」

 

「最近、日本に帰って来たんだよ」

 

「ふーん、それでこのクラスに何の用だい?」

 

「バスケやってくれる奴を探してんだよ」

 

「また、バスケやるんだ。僕もバスケやってもいいかい?」

 

「は?やってくれるのか?」

 

「中学時代に八幡のプレイを見ていてね。僕もやってみたいなと思ってたんだよ。いいかい?」

 

「願ったり叶ったりだわ」

 

「それに隣にいる可愛い子とも仲良くなりたいしね」

 

むしろそれが一番の理由かもな。でも部員が増えるのはいいことだ。

 

「あと、シズちゃんも入れていい?」

 

「別にいいが...折原と喧嘩中だから無理なんじゃないか?」

 

「大丈夫さ、僕にかかればどうってことはない」

 

そう言って、折原は応戦態勢に入っている平和島に話しかける。

 

 

その間...俺は桜井と会話を交わす。

 

 

「あの人達をバスケ部に入れてもいいんですか?」

 

「あいつらか?あいつらが加入すればかなりの戦力になるから大歓迎だ。でも、折原のナンパと折原と平和島が喧嘩したら宥めるのに時間がかかる。それが難点ではある」

 

「あはは...」

 

桜井は苦笑いした。

 

 

「シズちゃんもバスケ部入るって」

 

「マジでか?なんて言って入部させたんだ?」

 

「入らないと八幡とタイマン勝負させるって言った」

 

「何、俺を巻き込んでんだ。ってか、よくそんなんで平和島を納得させたな」

 

教室内で2人はかなり物騒な事してたから、あっさり納得するとは思わなかったな...

 

「シズちゃんも八幡とはタイマン勝負したくないってことだろうね。八幡を苦手にしているところもあるだろうしね」(八幡に手を出すとなれば中学時代にあった八幡のファンクラブの連中に何言われるか分からないからシズちゃんも八幡に迂闊に手を出すことはできないだけなんだけどね)

 

「別に俺は大して強くないんだが」

 

「まぁ、いいじゃないか。シズちゃんが入ればパワーの問題は解消されるんじゃない?」

 

「まぁ...平和島が入ればかなりの戦力になるとは思うが」

 

「ありがとうございます。比企谷さん」

 

「敬語とさん付けはやめてくれ。同級生だろ」

 

「わかった、比企谷。それで俺はどうすればいいんだ?」

 

「とりあえず、入部届を今から職員室で書きに行くか」

 

「うっす」

 

「それで...折原の役割についてだが相手を挑発させること、相手を疲れさせる役割でいいよな?得意そうだし」

 

「それは褒め言葉として受け取ろう。もちろんそのつもりでバスケをやるさ。人が絶望する顔が早く見てみたいからね。試合が楽しみでならないね...」

 

こいつ、ヤバすぎるな。味方で良かったわ。

 

「これで2人の新入部員は確保できましたね。八幡先輩」

 

「そうだな。後の新入部員は虹村に任せることにするわ。それじゃあ、今から職員室に行くから、折原と平和島は事前に貰ってる入部届を書いて準備しろよ」

 

「「ああ」」

 

俺達は職員室へと向かった。その際、折原が桜井にちょっかいをかけていたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

職員室にて....

 

 

職員室前には虹村とさつき、新入部員らしき人がいた。

 

「あっ!お兄ちゃん!」

 

「おう、新入部員は見つけたのか?」

 

「うん!」

 

「ハチ。勧誘はうまくいったか?」

 

「まぁな。虹村の方は何人集めれたんだ?」

 

「新入部員は1人だけだ。ハチは?」

 

「2人」

 

「なにっ!ハチに負けただと...」

 

「久しぶりだね、修造」

 

「しかも、問題児かよ」

 

「シズちゃんもいるよ」

 

「頭が痛くなってきた」

 

虹村は頭を抱えていた。まぁ、仕方ないだろう。折原と平和島は中学時代でのクラスメイトであり問題児だったからな。

 

「それで、虹村の方は誰を勧誘してきたんだ?」

 

「ハチも知ってる奴だ。中学時代に帝光中学に転校生でやってきたブリタニアの第11皇子...」

 

「まさか...」

 

「そのまさかですよ、比企谷先輩。お久しぶりです」

 

「まだ、日本にいたのか...ルルーシュ」

 

「妹のナナリーが日本を気に入ったみたいで、まだしばらくは日本にいますよ」

 

「そうか...それより、ナナリーは元気か?」

 

「ええ...また今度、ナナリーに会いに行ってあげてください。喜ぶと思うので」

 

「また今度な。それより、入部届を出しに行くか」

 

「はい」

 

 

俺は新入部員の入部届を受理してもらうため職員室にいる平塚先生を呼ぶ。

 

「なんだ、比企谷。もう新入部員は見つかったのか?」

 

「3人程ですが...」

 

「あれぇ?バスケ部の顧問は静ちゃんなの?」

 

「平塚先生が顧問かよ...」

 

「よりによって折原と平和島を新入部員に選ぶとは...ルルーシュはいいとして比企谷、大丈夫なのか?この2人を入れても」

 

「素行はアレですが、運動神経等なのは申し分ないです」

 

「まぁ、いい。一括で監視できるのはこちらとしても有り難い」

 

「そうっすか」

 

「新入部員3人の入部届を受理した。月曜から本格的に練習を始めるから、そのつもりでな」

 

「分かりました」

 

「それじゃあ、解散」

 

そう言って平塚先生は職員室の中へ入っていった。

そして俺達は部員の連絡先を交換した後、それぞれ帰路につく。

 

 

 

 

現在、俺は妹のさつきと帰っている。

 

 

「お兄ちゃん、良かったね。またバスケが出来て」

 

「まぁな。それより、早くキセキの世代と試合がしたい」

 

「でも、強敵だよ?お兄ちゃん」

 

「その方が逆に燃えるから大丈夫だ。それに...」

 

「それに?」

 

「妹のさつきに応援してもらえるならお兄ちゃんはどんな試合でも勝てそうな気がするからな」

 

「えへへ...もちろんさつきは、お兄ちゃんを全力で応援するよ!」

 

「おう」

 

俺とさつきはそんな会話をしつつ、帰路に着くのだった。

 

 

...続く

 

 

 

 

ー おまけ ー

 

 

さつきから、お兄ちゃんである八幡と帝光中学のキャプテンだった虹村修造が日本に帰ってきて、タッグを組み総武高校でまたバスケをすることがメールで知らされた。キセキの世代の反応とは...

 

 

ー 京都 洛山高校にて ー

 

「そうか、比企谷先輩と虹村先輩が日本に帰ってきていたとは...厄介な相手になりそうだ。でも、俺達洛山の勝利は揺らぎはしない。公式戦で対戦することを楽しみしているよ」

 

京都の洛山高校に通う赤司征十郎はさつきから送られてきたメールを見て静に闘志を燃やしていた。

 

 

ー 東京 秀徳高校にて ー

 

 

「何、真ちゃんメールを眺めてるの?へぇ...比企谷先輩と虹村先輩が日本に帰ってきたんだ」

 

「高尾、勝手に見るな!それより、何故高尾は比企谷先輩と虹村先輩を知ってるのだよ」

 

「この2人は有名だから、知らない方が少ないと思うけど。それで、真ちゃんは2人が日本に帰ってきてまたバスケやるみたいだけど、どう思った?」

 

「ふん!そんなのは決まっているのだよ。対戦相手になったら正々堂々と戦うまでなのだよ」

 

「おっ!珍しく真ちゃんがやる気だね」

 

「そんなことはないのだよ。それより高尾、練習に付き合うのだよ」

 

「うぃ〜」(真ちゃん、燃えてるなぁ...俺も頑張るしかないよな)

 

東京の名門、秀徳に通う緑間真太郎もまた闘志を燃やしチームメイトであり相棒である高尾和成と共に練習を始めるのであった。

 

 

 

ー 秋田 陽泉高校にて ー

 

 

「どうしたんだい?アツシ」

 

「なにが〜?」

 

「いや、珍しく携帯をずっと見てるから気になってね」

 

「別に大したことじゃないよ〜」

 

「そうか、それより練習はどうする?アツシ」

 

「少し、やろうかなぁ...」

 

「おっ!それじゃあ、1on1を久しぶりにやろうか」

 

「いいよ〜」

 

秋田の陽泉に通う紫原敦もまた心の中ではっちんこと比企谷八幡と元キャプテンこと虹村修造と戦うことがあれば全力でヒネリつぶすよと思いつつ、氷室辰也と1on1をひらすらやるのだった。

 

 

ー 東京 桐皇学園高校にて ー

 

 

「へぇ...キャプテンとハチ先輩が日本に帰って来てたのか、しかもまたバスケをするのか、燃えてくるな」

 

東京の桐皇学園に通う青峰大輝は屋上で寝そべりながら携帯を眺めていた。

 

「あっ!またこんなところにいた!青峰、部活行くよ!」

 

「うるさいなぁ...って、なんだ折本かよ」

 

「青峰、ちゃんと語尾に先輩をつけなさいよ!それより何、携帯見てニヤニヤしてんの?」

 

「関係ないだろ、別に」

 

「何か、良いことでもあったの?」

 

「まぁな。虹村先輩とハチ先輩がアメリカから日本に帰って来てて、またバスケするみたいだから楽しみにしてただけだ。悪いか?」

 

「ふーん...へっ!?比企谷がアメリカから帰ってきたの!」

 

「だからそう言ってるだろ」

 

「どこの高校?」

 

「千葉の総武高校だな」

 

「そっか、そっか...」

 

「そうか...折本は確か、ハチ先輩が好きだったっけか?」

 

「そんなのアンタには関係ないでしょ!」(何で青峰がそんな事、知ってんのよ!恥ずかしい...)

 

「折本が照れてるよ」(こりゃ、図星だな。ハチ先輩も大変だな...)

 

「また私の事、呼び捨てにしてるし!もういい!それより早く部活に行くよ」

 

「分かったから大きな声を出すな」(キャプテンとハチ先輩と早く戦いてぇ...)

 

青峰大輝はマネジャーである折本かおりの後を歩き、体育館に向かいいつの日か戦うであろうその日を楽しみにしているのだった。

 

 

 

ー 神奈川 海常高校にて ー

 

 

「へぇ...ハッチー先輩と虹村先輩が日本に帰ってきてるのか」(また一緒にバスケがしたいっす!)

 

「おい!黄瀬!何ニヤニヤしてやがる!女の子とメールしてないで早く部活に参加しろ!」

 

「女の子とメールなんてしてませんよ。笠松先輩」

 

「じゃあ、早く部活に参加しろ!休んでる暇は俺達には無いんだからな」

 

「分かりました。すぐに参加しますからそんな怒らないでくださいよ!」(次に会うのを楽しみにしてますよ、ハッチー先輩)

 

 

神奈川の海常高校に通う黄瀬涼太はハッチー先輩こと比企谷八幡、帝光中学のキャプテンだった虹村先輩に早く再会したいと待ち望みつつ、部活に参加するのだった...

 

 

ー 東京 誠凛高校にて ー

 

「比企谷先輩と虹村キャプテンがまたバスケを...」

 

東京の誠凛高校に通う影の薄い少年、黒子テツヤはさつきに送られてきたメールを見てそう呟く。

 

「どうしたんだ黒子」

 

「火神くん...いえ、僕の先輩が日本に帰ってるみたいでまたバスケをするってメールが送られてきたんです」

 

「先輩ってことはあの帝光中学の...」

 

「そうです。僕達の師匠にあたる人です」

 

「マジか!その人達とバスケがしてぇ!」

 

「今の火神くんでは、勝てないと思います。実力が違い過ぎます」

 

「そんな凄いのか!燃えるな!」

 

「黒子くんどうしたの?火神くんが燃えてるみたいだけど...」

 

「相田先輩、実はですね...」

 

僕は火神くんに説明した通りに相田先輩にも話しました。

 

「比企谷くんが日本に帰って来てるの!?」

 

「はい...相田先輩は比企谷先輩を知っているんですね」

 

「小さい頃からの知り合いなの。親同士も仲が良かったし」

 

「そうなんですね。それと、近々誠凛に来るみたいですよ」

 

「それ本当!」(やった!比企谷くんにまた会える!)

 

「ええ」(相田先輩、何だか嬉しそうです)

 

「そうと分かれば、変なところを見せちゃいけないわね。皆、集まって!」

 

そう言って、誠凛メンバーは集められ

 

「今日の練習メニューは通常の2倍にします。覚悟するように」

 

そう練習メニューが告げられた。

 

「「「「そんなぁ...」」」

 

こんなことなら比企谷先輩のことを相田先輩に言うんじゃなかったと黒子テツヤは後悔したとか...

 

 

 

...FIN

 

 

 

大まかなポジション

 

バスケメンバーは比企谷八幡(PG:ポイント・ガード)、虹村修造(PF:パワーフォワードorポイント・フォワード)、折原臨也(C:センター)、平和島静雄(SG:シューティング・ガード)、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア(交代要員で、C:センター)、萩原君(SF:スモール・フォワード)の6人が基本メンバーです。

 

顧問は平塚先生、監督は相田景虎です。メンバーは数人ほど増やすかは現段階では検討中です。ポジション等の詳しい説明は次回にて。

 

ネタバレも含みますが...ルルーシュは運動が苦手ですが、景虎監督プロデュースの身体強化プログラムに参加し克服致します。




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 加藤恵編 ][ 冴えない彼女の育てかた] 第1話


第12弾は冴えカノから加藤恵です。

それでは今回もよろしくお願いします。


俺は今日から高2になる。そして、妹である恵も今日から俺の通う総武高校に通うことになる。お兄ちゃん大好きっ子である妹と今日から一緒に登校できるのはお兄ちゃんとしては嬉しい。嬉しすぎて、今日は朝6時に目覚めてしまった。二度寝しようかと迷ったがもし寝過ごしたなんてことがあったら、妹と一緒に登校できなくなるので俺は起きることにした。俺は部屋から出て洗面所に向かい、顔を洗って歯磨きを済ませた後にリビングに向かう。その際、リビングからいい匂いがした。親が作ってくれているのだろうと思いながら、俺はリビングの扉を開けて中に入る。すると、そこには...

 

「あ、お兄ちゃん。おはよう。今日は早いんだね」

 

俺の妹である恵が朝食を作っていた。

 

「まぁな。それで、今日は恵が朝食作ってるんだな」

 

「何言ってるの、お兄ちゃん。お母さんとお父さんは今日から海外出張に行くからいないって...昨日、話したよね?聞いてなかったの?バカなの?八幡なの?」

 

俺がそう恵に聞くと、恵はそう答える。

 

「別に八幡は悪口じゃないだろ...」

 

「そうなの?」

 

なんて言われようだ...

 

「すまん、忘れてたわ。許してくれ」

 

「許してあげない。お兄ちゃん、いつも私の言うこと忘れてるよね」

 

「うぐっ!」

 

確かに言われてみればそうかもしれない。おつかい頼まれても忘れて行かなかったりとか、飯を作っておいてほしいと頼まれた時もゲームのしすぎで忘れたりとか...めっちゃ俺、忘れてんじゃん!ここはあの手を使うか...

 

「何でも言う事を1つ聞くから許してくれ頼む」ガバッ

 

俺の必殺奥義 DO※GE※ZA※が炸裂する。

 

「お兄ちゃん、土下座はみっともないからやめてよ」

 

どうやら恵には俺の必殺奥義は効かなかったようだ。だが、俺は引き下がらない。

 

「いや、辞めない。恵に許しをもらうまではな」

 

「わかったから、土下座はやめて」

 

「はい...」

 

妹にそう言われ、俺は土下座から普通の体勢に戻る。

 

「許してほしいんだったら、私をギュッと抱きしめて」

 

「そんなんで許してくれるのか?」

 

「うん...」

 

「それじゃあ、いくぞ」ギュッ

 

そして、俺は妹の恵の身体を引き寄せてギュッと抱きしめた。ああ...いい匂い。

 

「あっ...お兄ちゃんの身体...温かい」ギュッ

 

妹の恵はうっとりとしていた。その姿がまた可愛いらしい。やっぱり、妹は最高!俺には妹さえいればいい!

 

「もういいか?」

 

「やだ!もっとお兄ちゃんの温もりを感じていたいから、もうちょっとだけこうしててもいい?」

 

「ぐはっ!」

 

その上目遣いでそう言う事を言わんでくれ!理性が....保てん。

そして、この後30分ほど抱き合っていた。

 

「これくらいで許してあげるけど次はないからね?お兄ちゃん」

 

「はい...善処します」

 

「それじゃあ、朝ごはん食べよっか。また温め直さないといけないけど...」

 

「それは、俺がやるわ。恵は座って待っててくれ」

 

「うん!お願いね。お兄ちゃん」

 

うん。やっぱり、妹は最高だと改めて俺は感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺と恵は朝食を摂り、学校へ行く準備を整えて家を出る。すると、なぜか俺の幼馴染である英梨々が家の前で待っていた。

なぜ?どうせまた厄介事を頼まれるに違いない。まぁ、とりあえず無視しよう。

 

「恵、今日は歩いていくか?」

 

「うん。その方がお兄ちゃんもいいでしょ?」

 

「そうだな...」

 

また、事故りたくはないからな...歩くか。

 

「ちょっと!何でサラッと私の存在消してんの⁉︎」

 

「まだ、いたのか?」

 

とっくにどっか行ったのかと思ってたぜ。

 

「いたわよ!あんた、気づいてたでしょ!」

 

「ん?ちょっと何言ってるかわかんない」

 

「っ〜!アンタね!」

 

「まぁまぁ、2人とも落ち着いて」

 

「恵は黙ってて!八幡には言うことがたくさんあるんだから!」

 

「朝っぱらからうるさいわよ。澤村さん。八幡くんと恵さんが可哀想よ」

 

「霞ヶ丘詩羽には関係ない!」

 

うわっ...このタイミングで詩羽先輩が来ちゃったよ...ここは逃げた方がいいかもな。よし!英梨々と詩羽先輩が言い争ってるうちに、即退散だ。

 

「恵、英梨々と詩羽先輩はほっといて先に学校行くか?」

 

「そうだね。それじゃあ、手を繋いで行こ?お兄ちゃん」

 

「はいよ」

 

俺は妹と手を繋ぎ、学校へと向かった。

 

学校に着いた際に英梨々と詩羽先輩に先に行ったことへのお叱りを受けるのは、また別のお話である。

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでざっくりと設定紹介。

 

八幡は高2、恵は高1の設定。

 

恵はお兄ちゃん大好きっ子でブラコン。お兄ちゃんと抱き合っているときが一番幸せなんだとか...兄の八幡もシスコンで妹である恵を溺愛。奉仕部に入るかは未定。英梨々とは幼馴染。詩羽先輩とはラノベのサイン会で会ってからの付き合い。

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それと、活動報告があります。

それでは次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 和泉紗霧編 ][ エロマンガ先生 ] 第1話

第14弾はエロマンガ先生から和泉紗霧です。

原作とは多少異なります。

それでは今回もよろしくお願いします。


俺には、義理ではあるが中学1年の可愛い妹がいる。名前は和泉紗霧、俺が15の時だろうか...親父が再婚し俺の家に相手方、義理の母とその連れ子としてやってきた。銀髪碧眼の女の子で緊張でもしているのか、義理の母の後ろに隠れていた。

まぁ、仕方のないことだと思う。初めて会うし、違う環境でもあるからな。俺は妹になる女の子に、目線を合わせてなるべく優しめに「これからよろしく」と声をかけた。妹になる女の子も「よろしく、お兄ちゃん」と可愛い声で返してくれた。

そして、ここからまた新しい生活が始まると期待していたのだが...それは叶わず、しばらくして両親は他界し義理の妹はそれ以来、引きこもってしまい俺との会話はそれ以降ない。そして学校にも行っていないし、ここ2年ほど俺と顔すら合わせていない。俺としては、なんとか部屋から出てきて、俺に元気な姿を見せてほしいと願っているばかりである。

 

妹の説明が終わったところで、俺の紹介もしておこうと思う。

 

俺の名前は比企谷八幡。高校2年生だ。妹と2人暮らしをしている。

 

そして高校生の傍ら、小説家でもある。ペンネームは「Hachi」としてやっていて売り上げは家計を賄えるほどにはある。

 

と…まぁ、俺の説明はこれくらいにしておいて、俺はいつものように朝早く起きて、自分と妹の分の朝飯を作るためにキッチンに立ち料理を始めた。ちなみに俺の料理スキルは小6レベルだ。そんな事を思っていると

 

ドン! ドン! ドン!

 

と、上から大きな音がした。

 

「もう少しで飯が出来るから、ちょっと待ってろ」

 

俺はそう言って、朝飯を作り続けた。さっきも説明したが、妹は部屋に引きこもっている。そのため、いつも床を足で叩いて合図を俺に送っている。ここ一年ほど、そうしているため大体のことは床の叩き具合で妹が何を要求しているかなどが分かってしまっている。こんなことでしかコミュニケーションを取れないのは、お兄ちゃんとしては悲しい。なので俺はトレイの上に朝食と一緒に乗せてある、手編みのぬいぐるみに「一度でもいいのでお兄ちゃんに可愛い妹の顔を見せてください」と書いた紙を添えて2階にある、妹の部屋の前に置いた。

 

「朝食、いつものところに置いておくからちゃんと食べろよ」

 

俺はそう言い、自分の荷物を持って玄関に行き「行ってきます」とだけ言って、家を出て学校に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺は、登校中にどうしたら妹の顔を見れるかを考えていると、後ろから声をかけられる。

 

「ハチ君、おはよう!」

 

「おう…高砂か。おはようさん」

 

こいつは、俺の同級生である高砂智恵。たかさご書店で働いていて、俺のラノベも置いてもらっている優しい女の子で中学からのクラスメイトで、俺が小説家であることを知っている数少ない人でもある。

 

「うん。それより、朝から元気ないね」

 

「それは、いつもの事だろ」

 

「それもそうだね…それと、ハチ君が書いたラノベの最新作読んだよ」

 

「そうか...」

 

「最終巻、面白かったよ。完結お疲れ様」

 

「それはどうも」

 

俺が書いてるラノベは学園モノでそれなりの売り上げを挙げている。今回の巻で完結した。内容は主人公が本物を得るために奔走する物語である。

 

「それと、もっと有名になって私の店を繁盛させて楽させてよね」

 

「なんでそうなるんだよ...でも、まぁ...高砂にはお世話になってるから俺の出来る範囲でな」

 

「うん…よろしくね。ハチ君」

 

「ああ」

 

 

そう会話して、俺と高砂は学校に向かった。

 

 

 

 

学校に着いて、俺は自分の席に向かう。学校では基本、1人でいることが多い。そっちの方が楽でいいからな。そんなことを考えていると担任先生が入ってきて、HRが始まった。

 

そしてその後も授業があったが、すんなりと終わり放課後になった。

 

そして、俺は自分のラノベが売れているかどうか確認すべく、たかさご書店に向かおうと教室を出たところで、うるさいやつに絡まれてしまった。

 

「は、はちま〜ん!」

 

「………」

 

「おーい。八幡」

 

「………」

 

俺は無視して、昇降口へと向かう。

 

なぜ、無視するかって?まぁ、察してくれると助かる。

 

「は、八幡。無視しないで...」

 

材木座、素に戻ってんぞ。だったら普通に俺のこと呼べよ。ほんと、こいつは変な意味で目立つから大きな声を出すのはやめてほしい。

 

「はぁ...何の用だ、材木座」

 

「よく、聞いてくれた!八幡よ」

 

「それはいいから、早く要件を言え」

 

「はい。新作の小説が出来たので読んでください。お願いします」

 

「いつも思うが、俺に読ませるんじゃなくてネットとかにあげろよ。いろんな人から評価もらえるし」

 

「いや、ネットの奴らは容赦がないのでな。酷評されたら我、死ぬぞ」

 

作家になる前に、自分のメンタル強化しろよ...

 

「そんなんでよく、作家目指せるな...まぁ、いいや。今回も読んで、感想だけ言えばいいのか?」

 

「うむ...それでよい。それでは頼むぞ。八幡よ」

 

そう言って、材木座はコートをなびかせながら去っていった。俺はその姿を見送ってから、材木座から受け取った新作小説を鞄にしまい当初の目的である、たかさご書店に向かった。

 

 

 

そして俺は、たかさご書店に着き自分のラノベが売れているかどうか確認した。かなり売れているようで本の数も少なくなっていた。そう確認していると、高砂に声をかけられる。

 

「ハチ君、朝ぶりだね」

 

「そうだな」

 

「今日はラノベの売り上げを確認しに来たの?」

 

「そんな感じだな」

 

「それにしても、よく売れてるよね、ハチ君が書いてる学園モノ。もう完結しちゃったけど」

 

「まぁ、イラストレーターのエロマンガ先生のおかげでもあるんだよなぁ」

 

そう。俺の書いてる小説にはイラストがもちろんあって、キャラ1人1人が可愛い。それが、売り上げを伸ばしていた。本当に感謝しきれない。やはりラノベはイラストが重要なのだと改めて感じた。

 

「そうだね…あ、ハチ君。そのイラストレーターのエロマンガ先生がやってるブログがあるよ」

 

高砂はスマホをいじりながらそう言った。

 

「どれだ?」

 

「これだよ。ハチ君」

 

そう言って、俺は高砂のスマホを見た。

 

「へぇ...こんなブログやってるのか。動画配信とか絵を描いたりしてるのか...」

 

「そうみたいだね。それと、ハチ君はエロマンガ先生に会ったことないの?」

 

「ないな。エロマンガ先生とは編集さんを通して仕事のやりとりとかしてるだけだしな」

 

「そっか...お、ハチ君。この後、エロマンガ先生が生放送で動画配信するみたいだよ。試しに見てみれば?」

 

「そうだな。じゃあ、みてくるわ。その前に、このマンガとラノベを買ってくわ」

 

「毎度あり〜!」

 

そう言って俺はヒロアカのマンガとラノベを買って、エロマンガ先生の生放送の動画配信を観るため、家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 

 

ー 登場キャラ・軽い設定 ー

 

・比企谷八幡 (本作の主人公)

 

高校2年生で小説家でもある16歳。小さい時から執筆をしている。ペンネームは「Hachi」売り上げたお金は家計へと回している。義理の妹、紗霧と2人暮らしをしている。両親は両方他界している。妹とは1年ほど顔を見ていない。お互いに話すようになるとシスコン度が増す。学園モノの前は、短編で露出の多いバトルモノの作品を短期間で3巻まで出していた。この時もイラストレーターはエロマンガ先生だった。

 

 

・和泉紗霧

 

八幡の義理の妹で人気イラストレーターの「エロマンガ先生」でもある中学1年生。両親が他界してからずっと、部屋に引きこもっている。

八幡と話すようになってからは彼女の心に変化が現れる。ブラコン化にする予定。

 

 

・高砂智恵

 

高校1年生で八幡とは中学からの同級生。「たかさご書店」の看板娘として働いている。八幡とは、学校ではあまり話さないが自分の働いている書店ではよく話す。

 

 

・材木座義輝

 

小説家の八幡に自分の新作を読んでもらっている。自称、八幡の親友。

 

 

・他の登場キャラでは、俺ガイルサイドで戸塚、葉山グループも出す予定。

 

・エロマンガ先生サイドは原作通りに登場させる予定です。

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 黒鉄珠雫編 ][ 落第騎士の英雄譚 ] 第1話

妹チェンジシリーズ最新作です。
落第騎士の英雄譚から黒鉄珠雫です。
これを書くにあたって、黒鉄一輝の扱いをどうするか迷い中です。それでは、今回もよろしくお願いします。



ー 八幡 side ー

 

「ブレイザー」

 

それは自分の魂を武器に変えて戦う現代の魔法使い伐刀者である。その(ブレイザー)が存在する世界、その養成学校である破軍学園に俺ことハチマンは1年生として通っている。本当なら2年に上がるのだが、俺の親父の差し金で学校に圧力をかけ、ロクに授業も受けることも出来ず、単位が取れず留年となった。その理由として、名家に生まれたはずの俺ブレイザーなどの能力値が低すぎるのが原因だ。ブレイザーランクは最低ランクのF、他のランクも低ランクと名家の生まれとして恥レベルのものだ。よほど、俺に高校を卒業してほしくないらしい。だが...今年度から理事長が交代して能力値選抜制を廃止され、今年から授業を受けれることになった。新しい理事長には感謝しかない。そして、高校卒業に関してでは七星剣武祭で優勝すれば卒業を認めると告げられた。なので、俺は七星剣武祭優勝に向けて動きだした。親父にも見返してやりたいしな。そして...幼少期のときにかなり迷惑をかけた俺の妹である珠雫にも、ちゃんとした兄貴になったと証明しないといけないし。俺と妹の詳しい話は追々、話すとして...

 

そんなこんなで、新学期の春の朝。

 

俺はいつも通りに朝のトレーニングであるランニング30kmと体幹トレーニング、1対1の稽古を行う。ちなみにこのトレーニングは2人で行っている。そいつの名は...

 

「今日もいい朝だね」

 

「葉山がいなければな」

 

「辛辣だな。幼馴染に対して言う言葉じゃないな」

 

「お前にはこれがちょうどいい」

 

「やれやれ...」

 

俺の幼馴染である葉山隼人だ。イケメンでブレイザーランクも高く、女子に人気がある。いわゆるモテ男子というやつだ。

べ、別に羨ましいとか思ってないんだからね!

 

 

そして朝のトレーニングを一通り終え、俺と葉山は自分の部屋へと向かう。その際、葉山に話しかけられる。

 

「今日から新学期だね」

 

「ん?ああ、そうだな」

 

「八幡も授業を受けれるようになって良かったよ」

 

「新しい理事長に変わってくれたおかげだけどな」

 

そう会話してるうちに自分達の部屋に着いていた。

ちなみに俺は1人部屋、葉山は確か戸部ってやつと同室だったはず。

 

「それじゃあ、八幡。授業に遅れないようにね」

 

「お前は俺の母ちゃんかよ...」

 

そう言って俺は扉を開け、自分の部屋の中に入った。すると...

 

「っ⁉︎」

 

赤髪の美少女が着替えている最中だった。しかも半裸の状態。何?この青春ラブコメ?まぁ...その何だ...ご馳走さまです。

 

「きゃあああああ!」バンッ

 

「ごふっ!」

 

やはり、そう甘くはないか。やっぱこれが青春ラブコメだよな...やるじゃん。

 

「隣から凄い悲鳴が聞こえたが、八幡大丈夫か」

 

「は...葉山...」ガクッ

 

俺は赤髪の美少女にビンタなどを受け、葉山の声を聞いた後に意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知らない天井か...」

 

「やっと起きたか...」

 

「葉山か。ここはどこだ?」

 

「保健室さ。八幡が気を失ってたから俺がここまで運んできたのさ」

 

「すまんな。迷惑をかけた」

 

「八幡が素直に謝るなんて珍しいな。明日は雨かな?」

 

「うっせ」

 

「それより八幡、今から理事長室に向かおう。理事長から話があるらしい」

 

「十中八九、さっきの部屋の件と学校の件だな」

 

「おそらくそうだろう。すぐに行こうか」

 

「そうだな」

 

俺と葉山は理事長室へと向かった。

 

 

 

ー side out ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー 珠雫 side ー

 

 

 

私には1つ上の大好きなお兄ちゃんがいる。でも、4年ぐらい前に私の前からいなくなってしまった。理由は分からない。いつも、私と一緒に遊んでくれた優しいお兄ちゃんが急にいなくなるなんて、おかしいと感じていた。私はあらゆる人にお兄ちゃんがどこに行ってしまったのかを聞いたが、全て無視されてしまった。それにお兄ちゃんがいなくなったというのに誰一人、お兄ちゃんを探そうともしない。私はそのことを不思議に思い、父と母にお兄ちゃんを何故、探さないのかを聞いた。

 

「なぜ、八幡を探さないのかって?あんな落ちこぼれでダメな奴を探す理由などないからだ。それと、この事を珠雫が気にすることじゃない。あんな奴のことは忘れろ」

 

「そうよ、珠雫。あなたが気にするような事じゃないわ。あの子のことは忘れなさい」

 

父と母のこの言葉を聞いて、私は全てを察した。お兄ちゃんは誰にも愛されず、居ないものと扱われていた...この環境に耐えきれなくて、この家から出て行ったのだと。

 

「私の大好きな、お兄ちゃんをそんな風に言わないで!」

 

私は父と母にそう告げて、部屋を飛び出した。

 

「気付いてあげられなくてごめんね、お兄ちゃん」

 

私は部屋を飛び出した後、自分の部屋で泣いていた。ずっと...お兄ちゃんと一緒にいたのに、お兄ちゃんがこんな苦しい生活を送っていたことに何一つ、気づかなかったこと...気付いてあげられなかったことを酷く後悔した。

 

 

そして月日が経ち、私も高校生になろうかという年になった。お兄ちゃんと同じ学校に行きたいけど、どの学校にお兄ちゃんがいるのか分からなかった。でも、夜中に父と母がお兄ちゃんの事で会話している

のを偶然耳にした。

 

「あなた、八幡が破軍学園に入学したそうよ。○○家から最低ランクが出たって世間知れ渡ったら恥さらしもいいところだわ」

 

「何故、アイツがそんな高校に?まぁ、いい。学園側には圧力をかけて卒業できないようにしてしまえばいい。そうすれば、表沙汰にはならないだろう」

 

「そうね」

 

私は...その会話を聞き、お兄ちゃんの通う破軍学園に入学してそして...お兄ちゃんに会って、苦しい生活を送ってきたことに気づかなかったことについて謝ろう、そして許してもらったらずっとお兄ちゃんのそばにいようと固く誓ったのだった。

 

 

 

 

ー side out ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー 軽い設定 ー

 

・○○ 八幡 (本作の主人公)16歳 CV:江口拓也

 

生年月日等はwiki参照

 

苗字は主人公本人の要望で未表記。(理由はこの苗字が嫌いなため)

 

破軍学園に通う高校1年(留年生)。生まれつき低ランクのため、父と母には居ないものと扱われてきた。それに耐えきれず、4年前に親交があった葉山家に居候という形に。葉山隼人とは小さい頃から知っている。いわゆる幼馴染。八幡が最低ランクでも邪険に扱わず、普通に接している。そして葉山と日々、鍛錬とトレーニングを重ね...身体能力は格段と上がり、七星剣武祭に向けて確実に力を付けていく。妹の珠雫とは同じクラス。妹を溺愛する。

 

伐刀者ランク:F 攻撃力:E 防御力:E 魔力量:E 魔力制御:D 身体能力:S 運:D

 

剣:闇剣

 

二つ名は募集。

 

剣と剣技などの詳細は次回以降にて

 

 

・葉山隼人 16歳 CV:近藤隆

 

葉山家の長男で破軍学園2年。爽やかイケメンでブレイザーランクも高く、女子に人気がある。八幡とは幼馴染。嫌いな人は見た目で判断する人。

 

伐刀者ランク:B 攻撃力:B 防御力:C 魔力量:C 魔力制御:C 身体能力:A 運:A

 

剣技:勝利の剣 (エクスカリバー)

 

 

・黒鉄珠雫 15歳 CV:東山奈央

 

八幡の妹で破軍学園1年。大好きなお兄ちゃんの通う破軍学園に入学。いわゆるブラコン。

 

伐刀者ランク:B 攻撃力:D 防御力:B 魔力量:C 魔力制御:A 身体能力:E 運:C

 

二つ名は「深海の魔女(ローレライ)」

固有霊装は小太刀型の「宵時雨」

 

他はwiki参照

 

・ステラ・ヴァーミリオン 15歳 CV:石上静香

 

本作のヒロイン候補で破軍学園の1年。

ヨーロッパの小国ヴァーミリオン皇国の第二皇女。

二つ名は「紅蓮の皇女」

固有霊装は大剣型の「妃竜の罪剣(レーヴァテイン)」

 

伐刀者ランク:A 攻撃力:A 防御力:A 魔力量:A 魔力制御:B+ 身体能力:B+ 運:A

 

 

他はwiki参照

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

こんな感じで進めていきます。

それと、活動報告があります。

それでは次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 小野寺小咲編 ][ ニセコイ ] 第1話

妹チェンジシリーズ第17弾はニセコイから小野寺小咲です。春ちゃんは後からの参戦となります。

それでは、今回もよろしくお願いします。


時は2月の中旬。私立・公立高校の受験が大体終わる頃であり、前期選抜の合格発表が行われる時期でもある。俺の妹である小咲は今日、その前期選抜の合格発表があるようで朝から緊張しているようだった。ちなみに小咲の受けた高校を俺は知らない。受験関連の話は基本的に避けている。変なプレッシャーをかけたりストレスを与えてしまうのを防ぐためだ。

 

「緊張するなぁ....」

 

「小咲なら大丈夫だろ。あんなに勉強してたんだし」

 

小咲は前々から勉強しており12月からはさらに追い込み、ほとんど勉強に時間を費やしていた。ここから察するに小咲は難関校に受験したとみる。

 

「そうだと、いいなぁ...」(志望校に合格してお兄ちゃんと同じ高校に行きたいなぁ...)

 

「自信持って行ってこい。お兄ちゃんも合格できますようにって祈っておくから」

 

「うん!ありがとう、お兄ちゃん!じゃあ行ってくるね」

 

「おう」

 

そう言って小咲は家を出て行った。俺も今日は午前中だけではあるが学校の授業があるので、小咲を見送った後に家を出た。

 

 

 

 

そして、午前の授業をこなし昼休み。だが、今日は午前の授業だけなので俺は帰る準備をする。その際に

 

「はちまーん」

 

俺の天使的存在である戸塚が話しかけてきた。戸塚とは中学の時からの付き合いである。

 

「戸塚か、どうした?」

 

「今日、部活がないから八幡と一緒に帰ろうかなって......ダメかな?」

 

「ダメじゃないぞ」

 

毎日、戸塚と一緒に帰りたいまである。

 

「よかった...じゃあ行こっか?」

 

「おう」

 

そして、俺は戸塚と一緒に帰る。その際に、雪が降ってきた。

 

「凄い雪だね」

 

「ああ、予報だと積もるほど降らないって言ってたんだけどな」

 

「うん。でも、この感じだと積もりそうだね」

 

「そうだな。それにしても小咲のやつ、大丈夫かな。雪道で転んで怪我とかしないといいんだけどな」

 

「小咲ちゃん?ああ...八幡の妹さんだったっけ?確か、今日が合格発表の日だよね?」

 

「ああ、志望校に合格してるかも気になるし、怪我してないかも気になる」

 

「...八幡は妹思いだね」

 

「まぁな。小咲は世界で1番可愛い妹だからな」

 

「小咲ちゃんが羨ましいなぁ...」

 

「もちろん、戸塚も可愛いぞ」

 

「恥ずかしいよ。八幡」

 

「照れることはない、むしろ誇っていいぐらいだ」

 

「そうかな?」

 

「おう」

 

そんな事を会話しながら俺と戸塚は帰路に着いた。

 

 

「ただいま」

 

「おかえり、八幡」

 

家に着くと、母ちゃんが玄関にいた。

 

「小咲はもう帰ってるか?」

 

「まだ、帰ってきてないわよ。てっきり八幡と一緒に帰ってきたと思ったんだけど...」

 

「俺は知らんぞ」

 

「そう...それと今日はバイトの人がいるから八幡は店番、やらなくていいわよ」

 

「了解」

 

俺の家は和菓子屋を営んでいる。俺も店番や、和菓子を作ったりの手伝いをしている。腕前は母ちゃんのお墨付きらしい。ゆくゆくは店を継いでもらいたいらしい。

 

俺は自分の部屋に行き、荷物を置き一息ついた。

 

「ふぅ...」

 

すると...

 

「」ブー

 

スマホの着信が入った。その主は妹の小咲の同級生であり、ヤクザの2代目である一条楽からだった。

 

「一条か、どうした?」

 

「お兄さんのおかげで総武高校に合格出来ました。ありがとうございます」

 

一条には高校入試の文系科目を教えていた。ウチの店番を頼んだお礼としてだが。ちなみに理系は教えていない。理由は察してね。

 

「一条にお兄さんと呼ばれる筋合いはないぞ」

 

「じゃあ、ハチ兄!」

 

「それも却下だ」

 

「え〜」

 

「それで、話はそれだけか?」

 

「もう1つあって...。その...小野寺は家にいますか?」

 

「いないが、一条に妹の小咲はやらんぞ」

 

「そうじゃないです。さっき、総武高校で見かけたんで声をかけようとしたんですけど、泣きそうな顔して走ってどこかにいってしまって心配になったのでお兄さんに電話したんです」

 

「そうか...わかった。ありがとな、小咲のことを心配してくれて」

 

「お兄さんが素直にお礼をいうなんて...」

 

「だから、お前のお兄さんじゃないっての...」プツン

 

あっ、電話切っちまった。まぁ、いいか。それよりも小咲を探さないと...雪もたくさん降ってるしな。

 

俺はそう思い、家を飛び出して小咲を探した。途中に小咲の親友である宮本に電話をかけた。

 

「宮本か?」

 

「珍しいですね。八幡さんが私に電話するなんて」

 

「ああ、それで急に電話して悪いんだが、小咲が宮本の家に来てないか?」

 

「来てないですけど、小咲に何かあったんですか⁉︎」

 

「一条から聞いた話では小咲が泣きそうな顔して走って総武高校を後にしたみたいでな。もしかしたら宮本の家に行ったんじゃないかと思ってな」

 

「そういう事ですか。多分、小咲は行きたがってた総武高校に落ちたんだと思います。そのショックでどこかに走っていったんだと思います。八幡さんと同じ高校に通うんだ...って、ずっと受験勉強してる時に私に言ってましたし」

 

「そうだったのか...」

 

「私も小咲を探しに行った方がいいですか?」

 

「いや、大丈夫だ。宮本は小咲から何か連絡があったら、真っ先に俺に連絡してほしい」

 

「分かりました。小咲から連絡があり次第、連絡します」

 

「頼むわ」プツッ

 

そんな理由があったんだな...と俺は思いつつ、小咲のいそうなとこを片っ端から探した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

探し始めて、15分が経過....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いない...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅前やショッピングモール等を探すが、小咲の姿はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

探し始めて30分が経過し...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いた....」

 

 

 

 

ようやく、見つけた。妹の小咲は学校近くの公園のベンチに1人ポツンと座っていた。よく見ると、小咲の顔は少し腫れており頰も赤くなっていた。そりゃ、そうだ。外は雪が降っているし、小咲は志望校に行けないのだから....

 

 

 

「小咲!」

 

 

 

「お、お兄ちゃん.....」

 

 

「隣、いいか?」

 

 

「う、うん...」

 

俺は小咲の隣に座り、着ていた上着を小咲の肩にかけた。

 

 

「...........」

 

 

「...........」

 

 

「一条と宮本から話は聞いた」

 

「うん...」

 

「あんなに頑張ってたのにな」

 

「うん」

 

「.....」

 

「.....」

 

何て言っていいのか俺は分からず、黙ってしまう。

 

 

「お兄ちゃんと同じ高校に行きたかったなぁ...」

 

「...そうか」

 

俺が言えるのはこんなことぐらいだった。情けない。俺はお兄ちゃんだろ。何も言ってやれない自分に嫌気が差してくる。

 

「でも、落ちちゃったからお兄ちゃんと一緒の学校には行けない。私、あんなに勉強したのに...寝る時間も惜しんで勉強したのに...どうして合格出来なかったのかなぁ...」

 

小咲は俺の方を向いて、涙を流していた。余程、俺と同じ高校に行きたかったのかが分かった。俺だって小咲には総武高校に来てほしいと思っている。

 

「小咲...」

 

俺は小咲の泣いている姿を見ることが出来ず、思わず抱きしめていた。

 

「⁉︎」ビクッ

 

小咲はいきなりのことでびっくりはしていたものの、俺を突き放すことはせずに受け入れていた。

 

「思う存分、俺の胸の中で泣いて、悔しい気持ちとか全て吐き出すといい。お兄ちゃんには胸を貸すことしかできないが、許してくれ」

 

「.........っ.......!」

 

俺がそう言うと小咲は静かに俺の胸の中でしばらくの間、泣いていた。俺は小咲が泣き止むまで、ずっと抱きしめ続けていた。

 

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話

2話目です。

それでは今回もよろしくお願い致します。


 

 

しばらくして...

 

 

 

 

 

 

 

「ほれ、ココア。寒いから飲んだ方がいい。温まるぞ」

 

俺は小咲から離れ、自販機でココアとMAXコーヒーを買い、小咲にココアを渡す。

 

「ありがと...」

 

「あったかい...」(からだにしみるなぁ...)

 

「もう大丈夫か?」

 

「うん...取り乱しちゃってごめんね、お兄ちゃん」

 

「気にすんな。それに取り乱すのはしょうがないことだ」

 

志望校に合格出来なかったのだ。取り乱すことぐらいはあるだろう。

 

 

「それに、俺には胸を貸すことしか出来なかった。小咲にも勉強とか教えてあげればよかったって...今では、ちょっと後悔してる」

 

特に文系科目の国語や英語。理数系は無理だが。

 

「だから、すまんな」

 

「ううん...お兄ちゃんは謝らないで。胸を貸してくれるだけでも嬉しいから」(やっぱりお兄ちゃんは優しいな)

 

「それで、小咲は他の高校には受かってるのか?」

 

「尾鳥女子高校に受かってるよ」

 

「そうか...」

 

全部落ちている訳ではなさそうだ。

 

「でも...」

 

「ん?」

 

「やっぱり総武高校に行きたかったなぁ...」

 

「小咲は総武高校でなにか、やりたいこととかあるのか?」

 

「うん。お兄ちゃんと一緒に学校に行ったりとか、お兄ちゃんと一緒にお昼食べたりとか、放課後にお兄ちゃんとどっか寄り道したりとかしたりして...いい思い出をいっぱい作りたかったの」

 

「俺と一緒にやることが多いな...」

 

まぁ、俺的にもその方が嬉しい。小咲が得体の知れない男どもと一緒にいたりとかしてたら、俺はそいつを排除したりとか発狂している可能性もある。(←極度のシスコンである)

 

「だから...どうしてもお兄ちゃんと同じ総武高校に行きたかったの」

 

「そうか。でも...俺は家にいる訳だから、家で存分甘えたらいい」

 

「えっ?...いいの?」

 

「俺にできることはそれぐらいしかないからな。それに可愛い妹のお願いならお兄ちゃんは出来るだけ叶えてやりたい。それが千葉のお兄ちゃんってもんだからな」

 

千葉のお兄ちゃんは大体そんな感じだろう。俺だけかもしれんが...

 

「...う、うん!」

 

小咲は涙を少し流しながら精一杯の笑顔を俺に見せていた。さっきまでの思い詰めた顔ではなくどこかスッキリした表情を浮かべていた。もう心配はいらないだろ

 

「もう泣くな。小咲の可愛い顔が台無しになるぞ」

 

「....うん、もう泣かない」(可愛い...可愛い...お兄ちゃんに可愛いって言われたぁ...嬉しい)

 

「よし...それじゃあ、そろそろ帰るか。母ちゃんも心配してるだろうし」

 

「それと、宮本と一応...一条にも連絡入れとけよ。小咲の事、心配してたから」

 

「うん...」(心配してくれてありがとう...るりちゃん、一条君)

 

そう言って、俺と小咲が立ち上がった瞬間...

 

「」ブーブー

 

小咲のスマホに着信が入る。

 

「誰からだ?」

 

「お母さんから...電話に出るね」

 

「おう」

 

そして、小咲は母ちゃんと電話で会話する。

 

 

 

以下、一部会話内容を抜粋

 

*八幡にはこの会話は聞こえておりません。

 

 

 

「えっ!それ本当なの!お母さん」

 

『本当よ。さっき総武高校から電話があってね。繰り上げ合格だって...良かったわね小咲。お兄ちゃんと一緒の学校に行けて』

 

「うんっ!」

 

『明日に入学説明会があるみたいだからちゃんと行くように。それで今はどこにいるの?』

 

「お兄ちゃんと公園にいる」

 

『そう...雪も強く降ってるから早く帰って来なさいよ』

 

「うん!わかった」

 

 

 

そして、小咲は母ちゃんとの電話を終えてスマホをポケットにしまった。

 

「何の電話だったんだ?」

 

「それがね。私、総武高校に受かったって」

 

「本当か!?」

 

「うん、さっき電話があって繰り上げ合格になったのでお電話させていただきましたってお母さんに連絡が来てたみたい」

 

「良かったな。これで、総武高校に一緒に通えるな」

 

「うん...良...か...っ...た...よ〜〜」ダキッ

 

「おっと」

 

小咲は嬉しさのあまり、俺に抱きつき嬉し涙を流していた。

 

「もう泣かないって言ったろ」ナデナデ

 

「しょうがないよ....すごく嬉しかったんだから...」グスッ

 

「よしよし、小咲はよく頑張った」

 

「これから、お兄ちゃんと一緒に学校に通うことが出来るんだよね?夢じゃないんだよね?」

 

「夢じゃない。現実だ」

 

「よかった...」

 

「よし!早く家に帰って合格祝いをするか。小咲は何か欲しいものとか俺にしてほしいこととかあるか?」

 

「...すぐには決めれないかな」

 

「じゃあ、家に着くまでに考えておいてくれ。モノとかだったら明日にでも買いに連れて行ってやるから」

 

「いくつでもいいの?」

 

「俺の可能な範囲でならな...」

 

「どうしようかな...」(お兄ちゃんと一緒に寝たりとかお風呂に一緒に入ったりしようかな...それともお兄ちゃんと一緒に買い物とかしようかなぁ...それってつまりデート...ってことだよね。それもいいかな。たくさんありすぎて困っちゃうなぁ...)

 

小咲は嬉しそうにご褒美を何にするのかを考えていた。良かった...さっきの悲しい表情から、うってかわり笑顔が増えた。やっぱり小咲は笑顔が1番似合うなと思いつつ、俺と小咲は帰路へと着く。

 

 

家では、母ちゃんが小咲の合格祝いとして豪華なご馳走を用意していた。

 

「「合格おめでとう!!」」

 

親父は会社の残業で帰ってこれないみたいだが...その分、俺と母ちゃんが盛大に小咲の合格祝いを盛大に祝した。

 

「ありがとう...お母さん、お兄ちゃん」

 

小咲は笑顔でそう答える。

 

こうして、忘れることのできない1日が早く過ぎていったのだった。

 

ちなみに小咲が合格祝いに叶えて欲しいお願いは、一緒に風呂に入るのと...今日の夜、一緒に寝ることと...週末に近くのショッピングモールに出かけることだった。お風呂シーンだが、かなりヤバイことになってしまったので書き記すことは残念ながら出来なかった。まぁ、そこらへんは皆さんのご想像にお任せするということで...そして、一緒に寝るお願いでは、俺のベッドで共に抱きつきながら寝た。俺の理性はなんとか保っていた。一言言うのであれば、小咲の寝顔は超絶可愛いということだ。天使級の可愛いさであり、写メに欲しいぐらいのものだった。俺は...この笑顔をこれからもずっと見られるように日々、生活していこうと改めて思ったのだった...

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話

大変、お待たせ致しました。3話目です。

今後の展開は両原作を取り入れてお送りしようと思います。

今回も安定のご都合主義です。

引き続き、活動報告でアンケートを実施していますのでそちらの方もよろしくお願い致します。

それでは、今回もよろしくお願い致します。


ー 八幡 side ー

 

 

月日は経ち......俺は高2に進級、小咲は総武高校に初登校の日となった。

 

「お兄ちゃん!」

 

「ん?どうした」

 

「どうかな?似合ってる?」

 

何事かと思えば、小咲はくるっと回って総武高校の制服姿を俺に見せてきた。何を着ても小咲は可愛いな。そう思わせてしまう風貌が妹にはあった。

 

 

「似合ってるぞ、より可愛く見える」

 

「そ、そうかな?えへへ...」

 

可愛い〜!小咲の笑顔は超絶可愛すぎる。萌え死にするかと思うぐらい。誰にも可愛い小咲は渡さんぞ....

 

「もう時間だから行くか?一条や宮本も待ってるだろうし」

 

「うん!」

 

俺と小咲は家を出る。

 

「ハチ兄、おはようございます!」

 

「八幡さん、おはようございます。小咲もおはよう」

 

「おはようさん」

 

「おはよう、るりちゃん」

 

「それより一条、ハチ兄はやめろ。せめて先輩呼びにしろ」

 

「ハチ先輩おはようございます!」

 

「ハチの兄貴!お嬢ちゃん、おはようございやす!」

 

「それより、なんで一条は竜さんや組の連中まで引き連れてるんだ?」

 

「勝手について来るんです。見送りはいらないって言ったんですけど」

 

「そうか...」

 

まぁ、2代目当主に何かあったらって気持ちが強いんだろうな...

 

「まぁ、いい。それより学校に行くか。初日から遅れる訳にもいかんしな」

 

「そうですね」

 

「そうだね、お兄ちゃん」

 

俺達は学校へと向かう。竜さん達とは途中で別れた。なんでも市内の清掃活動に参加するとか。集英組は優しい人達ばかりである。しかし近頃はギャングがこの市内に入って来ているらしく、竜さん達の集英組は警戒態勢を敷いており負傷者も少なくないという。もし小咲に何かあれば俺はギャングだろうがなんだろうが容赦はしない。

 

 

 

そんなことを考えつつ俺達は高校前の塀へと差し掛かる。

 

塀の向こう側から微かな音が聞こえる。

 

「ん?」

 

俺は音のした塀を見る。すると1人の女の子が塀を越えていた。よく見ると、総武高校の制服を着ている。多分、1年か転校生だろう。見かけない顔だしな。

 

「え?」

 

「おいおい、マジかよ」

 

 

それよりもこの距離だとぶつかる。避けようにも近距離過ぎて間に合わない。

 

「きゃっ!!」

 

「ぐえっ!!!」

 

案の定、塀から飛び越える女の子とぶつかった。クソ痛てぇ....

 

「お、お兄ちゃん!!」

 

「ハチ先輩、大丈夫っすか!?」

 

「八幡さん、大丈夫ですか?」

 

「あっ!ごめん。急いでたから!ごめんなさい〜!!」

 

「おい、なんだよ...あの女。それより今はハチ先輩が先か。大丈夫っすか!ハチ先輩!返事してください」

 

「お兄ちゃん、しっかりして!!」

 

「ううっ....」

 

意識がはっきりしないが、俺は立ち上がる。少しふらつく。

 

「お兄ちゃん、血が出てるよ!」

 

「ん?ああ、これぐらい大丈夫だろ」

 

顔と鼻から多少の血が出ていた。軽度なので大丈夫だろう。

 

「ダメだよ!ばい菌とか入ったらどうするの、お兄ちゃん!」

 

「お、おう....」

 

近い近い近い。小咲との距離がすごく近い。

 

「絆創膏を貼るから、ジッとしててね。お兄ちゃん」

 

「自分で貼れるからいいって。後にでも....」

 

「今じゃないとダメって言ってるでしょ!」

 

「は、はい」(緊張するなぁ...)

 

「..........」(お兄ちゃんとの距離が近いよぉ...大丈夫かな。うまく絆創膏貼れるかな...)

 

俺は観念して小咲に絆創膏を貼ってもらった。その際、心臓がバックバクだった。しょうがないんだよ、小咲が可愛すぎるのが悪いんだ。

 

「痛っ!」

 

鼻に出来た傷に絆創膏が触れて痛みが走る。

 

「ごめんね、もっと優しくするから」(痛くしないように貼らないとね)

 

小咲はさっきよりも優しく、顔にペタッと絆創膏を貼る。さらに俺との距離が近くなる。

 

(ハチ先輩が羨ましい。俺も絆創膏を貼ってもらいたい)

 

(小咲、嬉しそうね)

 

一条楽と宮本るりは八幡と小咲のやり取りを見て、心の中でそう思っていた。

 

「ありがとな、迷惑かけた」

 

「ううん。大丈夫だよ、お兄ちゃん。また怪我したら早く言ってね。私が手当てするから」

 

「わかった。そん時は頼む」

 

「うん!任せてお兄ちゃん」

 

「それより早く教室に行こう。遅刻するかもしれんからな」

 

「うん」

 

「一条と宮本、悪いな。時間くっちまって」

 

「私は大丈夫ですよ」

 

「俺も大丈夫っす、これぐらい。それよりあの女...同じ学年の奴だと思うんで、後でハチ先輩の前で謝らせます」

 

「そんな事はしなくていい。故意にやった訳じゃないしな」

 

それにそんなことをさせると女に謝らせた酷い先輩だと思われそうだから遠慮する。それ以前に謝らせるようなことはしない。俺にも少なからず非があると思うから。

 

俺は小咲と一条達と別れ、2年の教室に入る。その際、戸塚、葉山と目が合う。戸塚とまた同じクラスであるのは心の底から嬉しいのだが、葉山とまた同じクラスというのはちょっとな...

 

「やあ、八幡。おはよう」

 

「おう」

 

「はちま〜ん!おはよう!また同じクラスだね」

 

「おう!そうだな!俺は戸塚と同じクラスで嬉しいぞ」

 

(俺と戸塚くんとの対応が違いすぎないかい?)

 

「僕もだよ!それより顔のキズはどうしたの?」

 

「戸塚くんの言う通りだ、このキズは誰にやられた?イジメか?それなら俺がそいつに同じ目に遭わせようじゃないか。それよりも傷は痛まないか?大丈夫か?」

 

「葉山、お前は俺の母ちゃんかよ。それに物騒なこと、言ってんじゃねーよ。不慮の事故だから気にすんな」

 

「本当かい?」

 

「嘘つく理由がないだろ」

 

「それは災難だったね、早く治るといいね」

 

「ありがとな、戸塚。心配してくれて」

 

「友達なら心配するのは当たり前だよ」

 

「そうか...」

 

「おい、お前らHRをするから席に着きたまえ」

 

担任の先生が入ってきたため、俺は戸塚と葉山と別れ自分の席に座り1年が入学式を行なっている間、HRで時間を消費した。

 

 

 

ー side out ー

 

 

 

 

ー 1年 side ー

 

 

 

一方で、一条と小咲のクラスである1-Cはというと

 

 

「入学式の前に海外から来た子を紹介する。入ってきて」

 

「はい!」

 

担任が軽い自己紹介をしたのちに転校生紹介が行われていた。

 

「アメリカから来ました、桐崎千棘です。母が日本人で父がアメリカ人のハーフですけど日本語は分かるので気軽に接してくれると嬉しいです。これから1年間よろしくお願いしますね」

 

 

うおおおっっ!!!

 

 

 

 

1-C内は喜びの渦に包まれていた。新しい高校で新しいクラスなのに、皆揃って歓喜していた。

 

(転校生、可愛くね?)

 

(スタイル良い!それに凄い綺麗...)

 

(やっぱり同じクラスか。ハチ先輩に謝らせないと)

 

(お兄ちゃんとぶつかったあの子...アメリカから来たんだ....さっきはよく見れなかったけど、可愛くて綺麗な人だなぁ...)

 

「桐崎さんは後ろの空いてる席に座ってね」

 

「はい!」

 

桐崎千棘という女の子は後ろの席に座る。隣には一条楽がいた。

 

「おい、転校生」

 

「え?ああ、さっきの....」

 

「さっき、ぶつかったハチ先輩に後でちゃんと謝っとけよ。結構な怪我を負ってたから」

 

「そんなに酷かったの?」

 

「顔と鼻から血が出てたんだよ」

 

「そうなんだ、後でちゃんと謝るわ。その...ハチ先輩?のクラスを教えてくれると嬉しいんだけど」

 

「分かった。昼休みにな」

 

「ありがとう」

 

「おーい、一条と桐崎。先生が喋ってるんだから私語は慎め」

 

「「すいません」」

 

((一条とかいう奴が羨ましいぜ!!))

 

 

そして担任の話が終わった後、入学式を行なうため体育館へと向かっていったのだった。

 

 

 

ー 1年 side out ー

 

 

 

...続く?

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

一条と桐崎は原作と違い対立はしていないようにしてあります。なので、展開等は原作とは違いますのでご了承ください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 梓川かえで編 ][ 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない ] 第1話+設定

最新作は青ブタシリーズから梓川かえで編をお送りします。

ご都合主義、原作を改変してお送りします。


プロローグ的なものなので短いです。

それでは、今回もよろしくお願い致します。



 

 

 

「お兄ちゃん!朝ですよ。起きてください」

 

「もう、朝なのか...」

 

「はい!朝の7時です、お兄ちゃん。もうすぐ学校に行く時間です」

 

俺は超絶可愛い妹、かえでに起こされ重い身体を起こす。

本当、パンダの寝巻きを着てるかえでは可愛い。

 

「いつもありがとな。起こしてくれて」

 

「いえ、お兄ちゃんを起こすのはかえでの役目ですから、当然です」

 

「そうか、いい妹を持ったな俺」ナデナデ

 

「えへへ...」(お兄ちゃんの手は温かいです)

 

「いつもお兄ちゃんを起こすかえでにご褒美が必要だと思うんです」

 

「おう。お兄ちゃんの出来る範囲でならいいぞ」

 

「はい!じゃあかえでに朝のチューをしてください!」

 

「はっ⁉︎本気か?」

 

「かえではいつでも本気です」

 

「兄妹でそれはマズくないか?」

 

「兄妹でこれぐらいの事は普通です!」

 

普通ではないとは思うが...

 

「早くお願いします!お兄ちゃん」

 

かえでは目を閉じて、準備の態勢に入っていた。

 

「ったく...しょうがねぇなぁ」

 

俺はしょうがないので、かえでの頰にキスをした。さすがに口元にはできない。

 

「これで勘弁してくれ」

 

「むぅ...今日のところはこれでいいです」(次こそは...絶対に...)

 

今日のところは?これから毎日とか言われたらそれはそれできつい。

 

「それより...朝飯にするか。かえでも歯磨きしてリビングに来いよ」

 

「はい!すぐに行きます」

 

かえでは俺の部屋を出て洗面所へと向かった。俺は着替え、学校に行く準備をしてからリビングに向かい2人分の朝食を作る。

 

 

「「いただきます」」

 

そう言って、かえでと俺はテレビを観ながら朝食を摂る。

 

朝食メニューはご飯と味噌汁、卵焼きとトマト抜きのサラダと健康的なものだ。

 

「お兄ちゃんのご飯はいつも美味しいです」

 

「あんがとさん」

 

「それと、お兄ちゃん。今日も学校頑張ってくださいね。かえでも早く学校に行けるように頑張るので」

 

「まぁ、無理はせずに少しずつな。それで、一緒に登校出来る日が来るといいな」

 

「はい!」

 

俺の妹のかえでは中学時代にSNSでのイジメが原因で家に引きこもっている。俺はお兄ちゃんとして妹をサポートしている。いつかまた一緒に登校するのを楽しみにしている。

 

朝食を食べた後、俺は学校へ行くため玄関で靴を履く。

 

「お兄ちゃん、勉強頑張ってください」

 

「かえでもちゃんと自宅警備をよろしくな、変な人がインターフォンを鳴らしても出なくていいし、電話も留守電だから鳴ったらそのままでいいからな」

 

「はい!任せてください!」

 

「それじゃあ、行ってくる」

 

「行ってらっしゃいお兄ちゃん!」

 

俺はかえでに挨拶をし、家を出た。

 

俺の通う高校は峰ヶ原高校だ。比較的綺麗な学校で俺は気に入っている。がしかし、一点を除けばである。

 

「ふはは!八幡よ、一緒に学校へ行こうではないか!」

 

「遠慮しておきます」

 

中二病の材木座義輝の存在を除けばさらにいい。こいつとは中学時代からの付き合いで主に体育のペアをよく組まされていた。まぁ、こいつは放っといて先に学校に行くとしようか。

 

「待って!八幡。待ってください」

 

素が出てるぞ。キャラを保てよ。

 

「朝っぱらからうるさいんだよ」

 

「それが、我だ!長年の付き合いならお主も分かるであろう!」

 

「はぁ...」

 

朝っぱらから材木座に絡むのは疲れるな...これからの高校生活は平穏に過ごせそうにないなと思いつつ、材木座の戯れ言を嫌々ではあるが、聞きながら学校へと向かった。

この時の八幡はまだ知らない。バニーガールの先輩や福岡育ちの後輩、科学が好きな知り合いの女の子、そしてアイドルの後輩が織り成す物語に巻き込まれ波乱な高校生活を送ることになるなんて今の八幡が知る由もない。

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

次回....

 

 

「君には私の姿が見えてるんだ」

 

「ええ、見えてますけど」

 

「そう...今日の事は全て忘れなさい。いいわね?」

 

「はぁ...」

 

いや、すぐに忘れられる訳なくないか?バニーガール姿だぞ。インパクト強すぎでしょ...

 

 

 

 

「ボッチな比企谷八幡とバニーガールな先輩、桜島麻衣との出逢い」

 

 

お楽しみに!

 

 

 

ー 軽い設定 ー

 

 

原作とは多々違うのでご了承ください。

ベースは青ブタシリーズです。

 

 

 

・比企谷八幡 (本作品の主人公)

 

峰ヶ原高校2年でかえでの兄。ボッチ生活を送っていたが、あらゆる出来事に巻き込まれボッチ生活を卒業することに...

 

 

・梓川かえで(本作品では比企谷かえで)

 

八幡の妹。お兄ちゃんが大好きである。いつの日かお兄ちゃんと一緒に登校するために外に出る計画をノートに綴っている。

 

 

・材木座義輝

 

比企谷八幡の友達?八幡とは中学時代からの付き合いで、八幡と絡むことが多い。八幡の相談事をよく聞いたりと仲がいい。

 

 

・平塚静

 

八幡と材木座の担任。八幡が中学生の時から気にかけているいい先生で容姿もいい。なのになぜ結婚出来ないのだろうか。謎である。

 

 

・桜島麻衣、古賀朋絵、双葉理央(青ブタキャラサイド)

・葉山隼人etc...(俺ガイルキャラサイド)

 

概ね、原作通り。

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

青ブタのアニメを観て感動した作者です。いいアニメだなぁ...と思いつつ執筆しました。現段階ではヒロインは未定です。アニメみたいに各ルートにしようかと思案中です。
それとかえでちゃんも小町ちゃん同様いい妹だなぁ...とつくづく思います。

次回は捻くれた後輩とドSな先輩を更新する予定です。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話

お待たせ致しました。2話目です。

安定のご都合主義です。

それでは今回もよろしくお願い致します。


 

 

「桜島麻衣編 1話」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は材木座のくだらない話を聞きながら登校した。

 

 

「八幡よ、昼にまた会おうではないか!」

 

「放課後にな」

 

コートを靡かせながら颯爽と材木座は去っていった。俺も自分のクラスへと向かう。

 

「うーす、八幡」

 

「国見か。おはようさん」

 

国見とは小学生からの知り合いであり幼馴染みたいな関係であり同じファミレスで働いている仲でもある。そして俺が思春期症候群を発症していることを知ってる数少ない人物の1人だ。俺の思春期症候群については今後明かしていこうと思う。

 

「今日は背中の傷が痛んだりとかしないか?」

 

「ああ、今は大丈夫だ」

 

「無理はするなよ。何か違和感があったら俺か双葉にすぐ連絡を入れろよ」

 

「ああ」

 

本当に国見は心優しい奴だと思う。それにイケメンときた。なんと高スペックでいい奴なのだろう。葉山とは違ったいい奴である。そのスペックを少しでもいいから俺に分けてくれ。そんな事を考えつつ、今日の授業もこなして放課後を迎える。

 

「八幡は今日バイトか?」

 

「今日はない。国見はあるのか?」

 

「俺はこれから行くよ。また明日な、八幡」

 

「おう」

 

俺は国見と別れ、学校を後にし図書館に向かった。借りていた本を返すためである。途中で材木座に会い新作の小説の話を嫌々ではあるが、聞きながら一緒に向かった。

 

「図書館内は静かにしてろよ」

 

「心得ておる」

 

「それならいいんだが...」

 

俺は材木座と別れ、本を返却したのち図書館内を歩き日本文学コーナーへと向かったのだが....

 

「はっ?」

 

その際、バニーガール姿の女性が俺の視界に入る。図書館内で何を考えているのだろうと俺は思った。周りの視線とか気にならないのだろうか。しかし、周囲の人らはバニーガール姿の女性をスルーしていた。気づいてないということではないだろう。見えてはない。俺は例外で見えている。この事柄を踏まえて俺は1つの仮説を立てた。

 

 

【バニーガール姿の女性は思春期症候群にかかっているのだろう】と

 

 

そして、俺はバニーガールの姿の女性と目があった。この女性には見覚えがある。うちの高校、峰ヶ原高校の3年生の桜島麻衣先輩。子役として芸能界で活躍していたのを覚えている。材木座も桜島先輩のファンであったためしつこく話を聞かされていたのでよく覚えている。今は芸能界の活動は休止中とのことらしい。理由はよく分からない。

 

「君には私の姿が見えてるんだ」

 

バニーガール姿の桜島先輩は俺が自分自身の姿を認識していると気づき、声をかける。

 

「ええ、見えてますけど。貴方は桜島先輩ですよね?」

 

俺は確認のために桜島先輩本人かを確かめる。

 

「ええ、そうよ。それと私のことを先輩呼びするってことは貴方も峰ヶ原高校の生徒?」

 

やはり桜島先輩であっていたようだ。

 

「ええ、俺は2年の比企谷八幡です。比企谷は鎌倉の有名武士比企氏からとった名で八幡は鶴岡八幡宮からとった名です」

 

「.....私の名前は桜島麻衣。桜島麻衣の桜島に桜島麻衣の麻衣よ」

 

「知ってます。桜島先輩は有名人ですし、俺の知り合いが桜島先輩のファンでよく話を聞いていたりしてたんで....」

 

 

「そう...それより今日の事は全て忘れなさい。いいわね?」

 

「はぁ...」

 

いや、すぐに忘れられる訳なくないか?バニーガール姿だぞ。インパクト強すぎでしょ...まぁ、このことを忘れろと言うのなら忘れよう。さすがに桜島先輩の名前は忘れることはできないが。

 

 

「わかったのなら「はい」と言いなさい」

 

「はい。後、それについては大丈夫ですよ。俺はボッチで静かに過ごしたい派なんで、わざわざ人気のある桜島先輩に自分から関わろうとは思っていませんから」

 

「それならいいわ」

 

そう言って桜島先輩は去っていった。

 

「....帰りますかね。かえでも家で待ってるだろうし」

 

俺はかえでの待つ家へと向かった。誰かを図書館に置き去りにしている気がしたが俺は気にすることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

「お兄ちゃん、お帰りなさいです!」ダキッ

 

俺が家の中に入るとマイシスターでありマイエンジェルでもあるかえでが出迎えてくれていた。

 

「おう。かえではちゃんと自宅警備してたか?」

 

「はい!バッチリです!」

 

「そうか。偉いぞ」ナデナデ

 

「えへへ....」

 

「お兄ちゃんは今日バイトないから、かえでの好きなことをして遊ぶか?」

 

「はい!」

 

俺とかえでは夜遅くまでカードゲームやボードゲームなどで遊んだ。途中でかえでは俺の学校生活の話を聞きたいと言ったので、俺は可能な範囲で中学、高校生活の話をかえでに話した。かえでは目を輝かせながら俺の話を聞いていた。かえでは早く学校生活を送れるように頑張ると改めて決意を固めていた。

 

 

 

そして、時間は経ち俺はかえでと共にベッドに入って寝る準備をする。SNSの事件の後、俺はかえでとほぼ毎日一緒に寝ている。俺と一緒に寝るのには理由がありSNS事件の後、かえでは1人で寝る際にあの事を夢で見ることが多々あり、よくうなされることがある。しかし、俺と一緒に寝るときはうなされるようなことがほぼないので俺はかえでと一緒に寝るようにしている。かえでにはもうこれ以上、苦しんでほしくないから。

 

「かえでは今、1番幸せです!」

 

「そうなのか?」

 

「はい!こうやってお兄ちゃんと楽しく過ごせて幸せです」

 

「お兄ちゃんもかえでと一緒に過ごせて幸せだぞ」

 

「それで、かえでが高校生になってお兄ちゃんと一緒の高校生活が送れるようになればもっと楽しく過ごせて、もの凄く幸せな毎日が送れるとかえでは思うんです!」

 

「そうだな。俺もかえでと同じ高校に通えるなら毎日、バラ色の高校生活を送れると思う。でも、焦りは禁物だからな。じっくりと慣らしてからでいいからな。学校生活なら大学でも一緒に送れるし」

 

「ありがとうございます、お兄ちゃん!」

 

「もうそろそろ寝るか。遅い時間だからな」

 

「はい!おやすみなさい、お兄ちゃん!」ギュッ

 

「おう、おやすみ」

 

 

俺とかえでは向かい合いながら抱く形で寝て、長い夜はふけていくのだった....

 

 

.....続く

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

次回から原作同様、桜島先輩が発症している思春期症候群に関わり解決へと話は進んでいきます。

それでは次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 狛井蓮季編 ][ 寄宿学校のジュリエット ] 第1話

最新作として「寄宿学校のジュリエット」より狛井蓮季versionをお送りします。原作は俺ガイルで進めていきます。(俺ガイル原作で寄宿学校のジュリエットのキャラが登場する形です)

ご都合主義、原作改変でお送りします。


それでは、今回もよろしくお願い致します。


 

 

「お兄ちゃん!あーん、するんだゾ!」

 

「」ジトー

 

「」ジッ...(私達も比企谷くんにあーんとかしてみたいなぁ...)

 

「ヒッキー....」

 

「いや、自分で食べれるから...」

 

昼休み。ただ今、主人公こと比企谷八幡は妹に愛され過ぎて困ってます。なんかどこかの映画のタイトルみたいだな。まぁ、そんなことはどうでもいいんだ。それより飯ぐらい自分で食べるからあーんとかやめてくれ。それにクラスメイトからの視線がヤバい。特に男子の視線。嫉妬系の視線がガンガン俺の身体に刺さる。女子からの視線も感じるが、男子程ではないので気にしていない。

 

「ダメだゾ!」

 

「むぐっ....」

 

強引に妹である蓮季に飯を口の中に入れられる。入れ方は強引だが、飯はめちゃくちゃ美味い。

 

「美味しい?お兄ちゃん?」

 

「ああ、美味いぞ」

 

「よかった...じゃあ、お兄ちゃん!もう1回あーんするんだゾ!」

 

「まだ、あるのか...」

 

この後も妹の蓮季にあーんを10回程された。1回1回、される毎に男子からの痛い視線が半端なかった。本当、大迫半端ないって!って感じのレベルでな。もうこれっきりにしてほしいと思った俺ガイル。

 

「また、放課後に来るんだゾ!」

 

「はいはい、わかった」

 

昼休みが終わりに近づいたので妹の蓮季は自分の教室である1-Cに戻っていった。

 

「ふぅ...やっと帰ったか」

 

「「比企谷!!」」

 

「うおっ!」

 

妹の蓮季が去った途端、クラスメイトの男子が俺に詰め寄ってきた。

 

「あの可愛い1年は誰なんだ!なんで、何回もあーんしてもらってんだよ!羨ましい過ぎなんだよ!」

 

「近い近い。少し離してくれ...あれは俺の妹の蓮季だ。「あーん」の件は知らん。妹が勝手にしてくるだけだ」

 

「あの可愛い子が比企谷の妹だと!けしからん!」

 

いちいち、俺の前で騒ぐなよ。耳がキーンとなるだろ。

 

「おい、静かにしろ。比企谷が困ってるだろ」

 

「丸流...」

 

珍しくクラスメイトであり、たまに話すだけの関係である丸流が注意していた。明日は雨か?大雨だな...

 

「比企谷、「あーん」の話は本当なのか?」

 

「本当だが、どうした?妹に辞めてくれるように頼んでくれるのか?」

 

「違う。妹の代わりに俺があーんしてやろうか?」

 

「マル×ハチ!キマシタワ〜!」

 

「なんでそうなる。お前の「あーん」も尚更要らんわ」

 

「えっ....」

 

ガチで落ち込むなよ。お前男だろ。男からする「あーん」なんて気持ち悪いだけだろ。誰得だよ。

 

「マル×ハチが...」

 

「姫菜、しっかりするし!」

 

丸流の他にも誰が落ち込んでる女子がいるな...まぁ、ほっとこう。触らぬ神に祟りなしというし。

 

 

そして昼休みが終わるチャイムが鳴り、丸流は自分の席に戻っていった。その足は重たそうだった。

 

 

「はぁ...疲れる」

 

「八幡くん、大丈夫?」

 

「ああ、ペルシアか。大丈夫だ」

 

今、俺に話しかけてきたのは俺の隣の席に座る女子生徒ペルシアだ。彼女はこの総武高校で1位の人気を誇っている。親衛隊もあるほどらしい。俺との関係は中学からのクラスメイトだ。これで5年連続同じクラスである。

 

「今日も妹さんが来てたわね」

 

「ああ、そのせいで今日は散々な目に遭った」

 

「でも、いいんじゃない?賑やかで」

 

「賑やかっていうより、騒がしいだろ。アレは」

 

「そうかな?」

 

「そうだろ」

 

「八幡くんが言うならそうなんだろうね。でも、「あーん」ぐらい許してあげたら?男の子だったら嬉しいものなんじゃない?」

 

「俺以外の男子はな。俺にはハードルが高すぎる。だから俺に「あーん」など必要ない」

 

「そう...」(私も八幡くんにあーんしてみたかったのになぁ...)

 

「ん?どうした?」

 

「なんでもないよ」

 

「皆、私語をやめて前を向け。今から授業を始める」

 

俺とペルシアが話していると既に現文担当の平塚先生が教卓に立っていた。俺とペルシアは話をやめて平塚先生の方を向いた。

 

 

 

 

そして、午後の授業をこなして放課後...

 

 

「やっと、授業終わった...」

 

「八幡くん、お疲れ様。今日の数学の時間は珍しく起きてたわね」

 

「ああ、珍しく起きてたわ。俺もびっくりしてる」

 

「本当なら毎回起きてないといけないけどね」

 

「まぁな...」

 

「それで...八幡くんは今日、この後どうするの?」

 

「妹と帰るだけだが?」

 

「一緒に帰ってもいいかしら?」

 

「まぁ、俺はいいけど...」

 

「ダメだゾ!」

 

「うおっ!びっくりした。おい、蓮季。いつからそこに居た?」

 

「さっきだゾ!」

 

「普通に出てこい。ってか、なんでペルシアと帰っちゃいけないんだ?」

 

「それは...」(そんなのお兄ちゃんと2人きりで帰りたいに決まってるんだゾ)

 

「蓮季ちゃん、八幡くんと一緒に帰ってダメかしら?」

 

「うーん...」

 

「蓮季良いよな?」ナデナデ

 

中々、蓮季は返事をしないので、俺は蓮季の頭に手を置き再度、そう聞く。

 

「お兄ちゃんがそういうなら...いいゾ」(お兄ちゃんのバカぁ!)

 

「じゃあ、帰るか」

 

「そうね」

 

「ううっ...」(2人きりがよかったゾ...)

 

こうして俺とペルシア、蓮季の3人で帰ることとなった。

 

 

 

一方で

 

「どうしたんすか?丸流の兄貴」

 

「比企谷に一緒に帰ろうぜって言い損ねた」

 

「比企谷の妹とペルシアが八幡と一緒にいるんじゃ難しいそうっすね」

 

「もう、俺帰る!」

 

「待ってくださいよ!兄貴!」

 

 

丸流とその仲間は八幡の後に教室を出て帰っていったのだった。

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

ー 軽い設定 ー

 

・比企谷八幡 (本作の主人公)

 

総武高校2年。蓮季のお兄ちゃんで、シスコン。蓮季にいつも振り回されてばかりいる。奉仕部入部は未定。

 

 

・狛井蓮季(本作での苗字は比企谷)

 

本作のヒロイン候補。総武高校1年。お兄ちゃん大好きっ子。常にお兄ちゃんと一緒に居たいと思っている。1年の中で1番可愛い女子であり、同学年、上級生の男子から好意を寄せられているが、お兄ちゃんが1番大好きな為、相手にしていない。八幡と同学年のペルシアに敵意を向けている。理由としてはお兄ちゃんを取られるのではと警戒しているため。

 

・ペルシア (ヒロイン候補)

 

総武高校2年。総武高校で男女問わず1番人気。親衛隊(親衛隊長はスコット)があるほどの人気ぶり。本人は親衛隊があるとは知らない。

八幡とは中学からのクラスメイトで、好意を寄せている。理由は後々のお話で語られる。

 

 

・丸流

 

総武高校2年。八幡とは中学からのクラスメイト。八幡と絡みたいと思っているが蓮季とペルシアなどに妨害され、絡めていない。

 

 

・犬塚

 

総武高校1年。狛井蓮季親衛隊隊長。蓮季に恋をしているが...ゴールインには程遠い。

 

 

他の俺ガイルキャラ・寄宿学校のジュリエットキャラも今後、出す予定。

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ システィーナ=フィーベル編 ][ ロクでなし魔術講師と禁忌教典 ] 第1話

比企谷八幡の妹チェンジシリーズ最新作はロクでなし魔術講師と禁忌教典からシスティーナです。
ルミアと迷いましたが、書きやすさを考慮しましてシスティーナに選びました。ルミアはヒロイン候補ということで執筆していきます。


本作品は原作改変でお送りしています。

それでは、今回もよろしくお願いします。



 

 

ー ハチマン side ー

 

 

 

 

とある朝、室内にて...

 

 

2人の男が今後について話している。

 

 

 

「ハチマン、今日をもって君を帝国軍宮廷魔導師団を除隊する許可を与える」

 

「ありがとうございます」

 

俺は13歳から10年間、帝国軍宮廷魔導師団に入り帝国に敵対する国々と戦ってきた。実績・功績は非常に良いものだったらしく、上(上層部)は俺が軍を抜けるのは痛手らしい。だが、俺の人生の全てを軍に捧げるほど俺は優しい奴じゃない。俺にもこれからの人生があるわけで...

だから俺は10年間、所属していた帝国宮廷魔導士団特務分室を辞める決断をした。ちなみに上司に除隊する旨を伝えたのは7日前だ。かなり俺の進退について協議したものだと俺は推察した。

 

「君が軍を抜けるのは寂しいが、君にもこれからの人生がある。頑張りたまえ」

 

「はい」

 

「話は以上だ。下がりたまえ」

 

「はい。失礼しました」

 

俺は部屋を出て、帝国宮廷魔導士団の寮の自分の部屋に戻り荷物をまとめ寮を出る。すると、そこには...

 

「よう、ハチマン。声もかけずに去ろうとするなんて水臭いじゃねーか」

 

「グレンの言う通りだ。ハチマンはいつもそうやって黙ってどっか行こうとする...」

 

「ハチマン、本当に除隊しちゃうの?」

 

 

帝国宮廷魔導士団特務分室で一緒だった、同僚のグレンとアルベルト、そして妹のように可愛がっていたリィエルの姿があった。

 

「なんだ、お前らか。別に上司から俺が除隊する話は聞いてるだろ?」

 

「そうだけど...長い間、同じ特務分室に所属してた仲だろ?別れの挨拶ぐらい必要だろ」

 

「グレンに同意だ」

 

「ったく...」

 

「ハチマン、元気にやれよ」

 

「それはグレンだろ?まぁ、俺の方はうまくやるさ、グレンの方こそ頑張れよ」

 

「ハチマンに言われなくてもな」

 

そう言って、グレンは寮へと戻っていった。

 

「俺からも一言だけ...」

 

「ん?」

 

「軍を辞めても...ちゃんと働けよ。専業主夫とか変な夢は早々に捨てることだ。じゃあな」

 

「ああ...」

 

アルベルトも寮へと戻っていった。

 

この場には俺とリィエルしかいない。リィエルはずっと下の向いたままだ。

 

「リィエルは俺に何か言うことがあるのか?」

 

「................」

 

 

リィエルは俺の問いには答えず、下を向いたままだった。

 

「じゃあな、リィエル。頑張れよ」ポン

 

俺は下を向くリィエルの頭に手を置き、そう言ったのち歩き出す。

 

「待って!」

 

「ん?」

 

「行かないで.....」

 

「どうした?」

 

「私の元から居なくならないで」ギュッ

 

リィエルは俺にしがみつきそう呟く。

 

「居なくなったりはしない。たまにはリィエルやグレン、アルベルトに会いに行くから...な?心配すんな」

 

「ほ、ほんと?」

 

「当たり前だ。だから泣くな。可愛い顔が台無しだぞ」

 

「う、うん!」

 

「じゃあ...俺は行くからリィエル、元気でな」

 

「ハチマンも元気でね」

 

「おう」

 

 

俺はリィエルと別れ、自分の家に向かう。

 

 

 

「やあ、ハチマン。お別れの挨拶は終わったかね?」

 

 

その際にセリカ=アリフォネア教授から声をかけられる。俺とセリカ教授の接点はかつてセリカ教授が帝国宮廷魔導士団特務分室に在籍していた時の上司と部下の関係だった。今はどこかの学院で教授をしていると聞いている。でも何でこんな早朝にここ(寮近くに)いるのか俺には分からなかった。

 

「セリカ教授、どうしたんすか?こんな朝早くに」

 

「軍を除隊したハチマンに話があってな。いいかね?」

 

「まぁ、いいですけど」

 

「急ではあるが、ハチマンに仕事を持ってきた。除隊後の就職先はまだだったよな?」

 

「ええ、軍に所属してた時の給料とかを貯めてたんでそのお金でゆっくり過ごそうかなと」

 

「そうか、そうか。それならちょうどいい。ハチマンは今日付でアルザーノ帝国魔術学院の非常勤講師として働いてもらうことになったからよろしく頼む」

 

は?ちょっと待て!俺はゆっくり過ごそうって思ってたんだけど!何してくれちゃってんの。

 

「急すぎません?非常勤講師とかでも手続きとかもあるし、すぐには教師にはなれないでしょ」

 

「それについては大丈夫だ。1週間前にハチマンが除隊する旨を伝えたことを同僚から聞いていてな。その時から密かにハチマンが学院の非常勤講師出来るように準備していた。その際、当然ながら上層部は反対していたが、私が説得した。だから、ハチマンの除隊する許可が出たのが少しばかり遅れていたのさ」

 

なるほどな。どおりで1週間も回答がなかった訳か......

 

「その話は俺の両親は知ってるんですか?」

 

「もちろん、話してあるさ。よろしくお願いしますって回答も得ている」

 

なるほど、俺には逃げ道はなさそうだ。専業主夫の夢は潰えてしまったようだ。

 

「分かりました。セリカ教授の言う通りにしますよ」

 

「それじゃあ、家に荷物を置いてから学院の理事長室に来てくれ。話が終わった後は、授業を1限の途中から2-2のクラスでしてもらうからな」

 

「授業は教科書通りに進めればいいですよね?」

 

「それで構わない。それと服装についてだが、制服が君の自室に教科書と共に置いてあるからそれを着てくれ」

 

「分かりました」

 

「それじゃあ、私は学院に行くのでハチマンもなるべく早く来るように」

 

 

そう言ってセリカ教授は学院の方へ向かっていった。

 

「俺も早く家に帰るか」

 

俺も自分の家へと急いだ。

 

 

 

 

 

AM 8:00

 

 

 

「ただいま」

 

俺は10年ぶりに自分の家の中へ入る。すると、そこには...

 

「おかえり。大きくなったな、ハチマン」

 

「本当にね...」グスッ

 

父と母の姿があった。

 

「悪いけど...俺、急ぐわ」

 

「知ってるさ。教師、頑張れよ」

 

「ああ」

 

俺はそう言って、自分の部屋に入りセリカ教授に用意してもらった制服を着て、下に降りる。

 

 

「それじゃあ、いってきます」

 

「おう、頑張れよ」

 

「いってらっしゃい」

 

俺は父と母に見送られ、家を後にしアルザーノ帝国魔術学院に向かった。

 

 

「システィーナは驚くだろうな。自分のクラスの担任がハチマンに代わると知ったら」

 

「そうね」

 

「それじゃあ、僕達も仕事をしようか」

 

「ええ」

 

ハチマンの父と母はそう会話し、自分の仕事場へと向かっていったのだった。

 

 

 

「やっぱりアルザーノ帝国魔術学院はデカイな...」

 

俺は20分程でアルザーノ帝国魔術学院に着いた。建物は大きく立派だった。俺が通ってた時よりデカイ気がする...

 

「すみません。ハチマン=フィーベルですけど...」

 

まず、俺は校門前の警備員に声をかける。

 

「はい、セリカ=アリフォネア教授から話は聞いております。理事長室は私が案内しますのでついてきてください」

 

「ありがとうございます」

 

俺は警備員の後を歩き、理事長室に向かう。

 

「こちらが理事長室になります」

 

「どうも」

 

「それでは私は失礼します」

 

そう言って警備員は戻っていった。俺は理事長室をノックし部屋に入った。そこには理事長と思われる人とセリカ教授がいた。

 

「やっと来たな」

 

「待っていたよ。ハチマン君」

 

「どうも」

 

「私がアルザーノ帝国魔術学院の理事長のリック=ウォーケンだ。君のことはセリカ君から聞いているよ。軍のエースだったとか」

 

「まぁ、昔の話ですよ」

 

「ふむ。それで急な話ではあったが、非常勤講師を引き受けてくれてありがとう。早速だが、2-2のクラスに行ってほしいのじゃ」

 

「はい。それじゃあ、2-2に向かいます」

 

「頑張ってな、ハチマン君」

 

「頑張るんだぞ、ハチマン」

 

「わかってますよ」

 

俺は理事長とセリカ教授に言ったのち、理事長室を出て2-2のクラスへと向かった。

 

 

「ここか...」

 

俺は2-2の教室に着き、一呼吸置いたのち入った。

 

「遅れてすまんな。授業を始める」

 

「え⁉︎お、お兄ちゃん!」

 

「は?」

 

「「「え〜〜!!!」」」

 

2-2のクラスに俺の妹であるシスティーナ=フィーベルの姿があった。謀ったな、セリカ教授。それにしても、10年ぶりかシスティーナの顔を見るのは...ますます可愛くなってんなぁ...

 

「あ、あの人は...」

 

そして、妹のシスティーナ=フィーベルの隣にかつて軍のエース時代に助けた少女でアルザーノ帝国第2王女のエルミアナ=イェル=ケル=アルザーノ(ルミア=ティンジェル)の姿もあった。

 

 

 

ー ハチマン side out ー

 

 

 

 

ー システィーナ side ー

 

 

私には夢がある、おじいちゃんが叶えられなかった「メルガリウスの天空城の謎」を私が解くこと。それには魔導考古学者にならないといけない。だから私はその夢に向かって勉強している。それともう一つ、私の尊敬する大好きなお兄ちゃんに私の成長した姿を見せることだ。お兄ちゃんは私が小さい頃に色々と魔術のことやこの世界のことを教えてくれた。その影響もあってか魔法や魔導のことをもっと知りたいと思った。そして、もっと魔法のことなどをお兄ちゃんに教えてもらおうと思ったのにお兄ちゃんはいつのまにか姿を消してしまった。お母さんやお父さんにお兄ちゃんはどこにいるのかと聞くと...

 

「システィーナ、お兄ちゃんがどこにいるかお父さんからは言えない」

 

そうお父さんに言われた。

 

「でも、システィーナ宛にお兄ちゃんから手紙を預かってる。読んでみるといい」

 

そう言って、お父さんは私にお兄ちゃんからの手紙を渡してくれた。

私は自分の部屋でお兄ちゃんからの手紙を読んだ。

 

 

「俺の超絶可愛い妹、システィーナへ

 

お兄ちゃんはしばらく家には帰ってこない。ある人に軍に入らないかと誘われてな。お兄ちゃん、その誘いを受けることにした。その事をシスティーナに言わずに家を出ていったのは悪いと思ってる。もしその事を話すと、システィーナは間違いなく反対すると思って敢えて話してない。すまんな。それと...システィーナが魔法や魔導について興味を持ったとき、お兄ちゃんは嬉しかった。もっと魔法や魔導について話してやりたかったが、それは出来なさそうだ。

だから、学校でしっかりと魔法や魔導の事を学んでこい。

そして、成長した姿をいつの日かお兄ちゃんに見せてくれ。それと無理せずに頑張れよ。 お兄ちゃんより」

 

 

「お兄ちゃんのバカ、私が反対するわけないじゃない...」

 

 

「いつの日か必ず、お兄ちゃんに私の成長した姿を見せて文句の一つや二つ言ってやるんだから」(それと、お兄ちゃんに全然甘えれなかったからいっぱい甘えてやるんだから)

 

 

私はこの手紙を読み終え、成長した姿をいつ会えるかわからないお兄ちゃんに見せつけると心に誓ったのだった。

 

 

 

 

それから10年の月日が経ち、私はアルザーノ帝国魔術学院の2年生になっていた。そして、いつものように学校に向かい2-2の教室に入り1限の授業が始まるのを待っているんだけど...

 

「どうしたの、システィ。ヒューイ先生が辞めたこと、まだ気にしてるの?」

 

「まぁね。教え方が良かったのもあるから」

 

「システィはヒューイ先生が好きだったもんね」

 

「そんなんじゃないわよ!」

 

「はいはい...」

 

むぅ...ルミアは勘違いしてるなぁ...ヒューイ先生は教え方が良かっただけなんだけど。

 

私はルミアとそう話していると...

 

「みんな、席につけ」

 

セリカ=アルフォネア教授がやってきた。

 

「ヒューイ先生の後任の先生の到着が遅れているから各自、自習するように」

 

セリカ=アルフォネア教授はそう言って、教室を後にした。

 

「初日早々に遅刻かよ」

 

「ダメですわね...」

 

「ある意味、大物の先生かもな」

 

ザワザワザワザワ

 

クラスメイトは後任の先生のことで話が盛り上がっており自習なんてしていなかった。

 

「後任の先生、どうしたんだろうね」

 

「さあ?」

 

私とルミアも後任の先生の話をしばらくの間していると...

 

「遅れてすまんな。授業を始める」

 

 

やっと後任の先生が来た。その人物が意外な人だった。

 

 

「え!お、お兄ちゃん!」

 

そう、後任の先生が私のお兄ちゃんだったのだ。え?何で?軍の仕事はどうしたの!と私は心の中で思っていた。

 

「は?」

 

お兄ちゃんは私と目が合うなり、驚いていた。驚いているのは私の方なんだけど!とは口に出しては言えなかった。

 

 

「「「え〜〜!!!」」」

 

クラスメイトのみんなは私の発言にびっくりしていた。

 

「あ、あの人は...」

 

一方でルミアはお兄ちゃんの方を見て固まっていた。

どこかで会ったことがあるのだろうかと思いつつ、私はルミアとお兄ちゃんを交互に見ていたのだった。

 

 

 

 

ー システィーナ side out ー

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

ー 軽い設定 ー

 

 

・ハチマン・フィーベル

 

フィーベル家の長男。13歳の時、セリカ=アルフォネア教授に勧められて帝国宮廷魔導士団に入隊し特務分室に配属。その際、グレンとアルベルトに出会ったのち数年後にリィエルが保護され特務分室で一緒に活動するようになる。執行官ナンバーは非公開。そして、現在はアルザーノ帝国魔術学院の非常勤講師(後に正式な講師)として働く。そこには妹のシスティーナがいて....かつて、アリシア7世から頼まれ助けた第2王女のルミアの姿もあり...波乱の生活が待ち受ける。

 

 

 

・グレン=レーダス

 

帝国宮廷魔導士団特務分室に所属。原作とは違い、現在でも所属している。過去にとある事件で同僚を失い、除隊する決断までしていたがハチマンとアルベルトの説得により除隊するのを辞め、今でも在籍中。仲間が2度と殺されないように日々、鍛錬をアルベルトと共にしている。

 

・アルベルト=フレイザー

 

ハチマンと同じ特務分室に所属。ハチマンとグレンにはいつも手を焼かされている。軍を抜けたハチマンが専業主夫になっていないか常に心配している。だが、ハチマンがアルザーノ帝国魔術学院の非常勤講師をしていると知りホッとしている。後は基本的に原作通り。

 

 

 

・リィエル=レイフォード

 

ヒロイン候補の1人。ハチマンと同じ特務分室に所属する魔導士。ハチマンの妹的存在。ハチマンが軍を除隊した際は落ち込んでいた。ハチマンが去った後もグレンとアルベルトと共に任務にあたっている。後は基本的に原作通り。

 

 

・システィーナ=フィーベル

 

フィーベル家の令嬢でありハチマンの妹。そしてお兄ちゃん大好きっ子。夢に向かって頑張るひたむきな少女。後は基本的に原作通り。

 

 

・ルミア=ティンジェル

 

システィーナの家に下宿している美少女である。

彼女の名前には別名があり、(アルザーノ帝国第2王女)エルミアナ=イェル=ケル=アルザーノである。妹のシスティーナと間違われて誘拐に会い、軍のエース時代だったハチマンに助けられる。その際、ハチマンに何があっても君を守り抜くし力になると言われ、それ以来ハチマンを慕うようになりアルザーノ帝国魔術学院で再会し、彼女の物語が加速し始めることに...もちろんヒロイン候補の1人。

 

・他のロクでなしキャラも登場予定。俺ガイルキャラは未定です。

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

いきなり展開でハチマンを非常勤講師にしています。

それと年内投稿はこれが最後です。今年1年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。

それでは、年明けにお会いしましょう。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 羽瀬川小鳩編 ][ 僕は友達が少ない ] 第1話

新年1発目の投稿作品です。

妹チェンジシリーズ最新作は「僕は友達が少ない」から羽瀬川小鳩です。

それでは、よろしくお願いします。


〈 俺の高校生活を振り返って 〉

 

 

 

 

青春とは嘘であり、悪である。

 

青春を謳歌している者達は常に自分とその周囲を欺き、自らを取り巻く環境の全てを肯定的に捉えている。なんとも素晴らしい脳内だ。お花畑かよ。そして彼らは青春の2文字の前なら、どんな一般的な解釈や社会通念さえも捻じ曲げてしまう。彼らにかかれば嘘や秘密、罪科も失敗さえも青春のスパイスでしかない。仮にも失敗することが青春の証であるなら友達作りに失敗した人間、俺もまた青春のど真ん中でいなければおかしいではないだろうか。しかし、彼らはそれを認めない。全ては彼らのご都合主義でしかないのだから...とりあえず、結論を言わせてもらう。友達がたくさんいて、青春を楽しむ愚か者ども.....早く、砕け散れ。消えてしまえばいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は今、現国の教師であり生活指導の先生でもある平塚先生に呼び出されて職員室にいる。

 

「さて、比企谷。なんで私に呼ばれたか分かるな?」

 

「いえ、分かりません。なんで、俺は呼ばれたんでしょうか」

 

「お前が以前に書いた作文のことだよ」

 

「以前の作文というと、高校生活を振り返ってというテーマの作文のことでしょうか?」

 

「そうだ...それで、なんだこの作文は?どうしてこうなった、説明しろ」

 

「説明も何も、そのままの意味ですが...」

 

俺がそう言うと、平塚先生は溜め息をついてタバコを吸った。

 

「ふぅ...比企谷、お前は死んだ魚の目をしているな」

 

「それは、褒め言葉として受け取っておきますね」

 

「別に私は褒めてなどいない。それでだ...比企谷、この作文は書き直しとする。再提出は早めに頼むぞ」

 

「分かりました。それでは、失礼します」

 

そう言って、俺は職員室を出て家に帰ろうとしたが...ふと、スマホを教室に忘れたのを思い出した。なので、俺は自分の教室へと向かった。そして、俺は自分の教室である2年5組の前にやってきた。すると、なにやら女子生徒の声が教室内から聞こえくる。今はもう放課後で随分と時間が経っている。それなのに、まだ誰か教室にいる。その中に俺がズカズカと入ることはできない。なので、俺は教室の様子をそっと見ることにした。すると

 

「...ははは、そんなからかうなよ」

 

「そんなことないよ〜」

 

「あはは、だから違うと言っているだろう」

 

こんな会話が教室の中から聞こえてくる。

一見普通の会話に見えると思うが、俺は何かがおかしいと感じた。なぜなら、この会話の声が全部同じ人の声なのだ。そこから分かることはただ1つ、1人2役で会話をしているということだ。俺は誰がそんな事をしているのか、ドアにかなり近づき見た。そして、その正体は三日月夜空という女子生徒だ。普段とは違い、楽しそうなトーンで話しをしている。もちろん1人でだ。普段の三日月夜空は不機嫌で静かそうな奴だと俺自身は認識していたので、なんだかあの会話が新鮮に思えた。俺は引き続き、教室の外で様子を見ていたが、ふと俺の後ろに誰かが立っていた。

 

「比企谷、お前は何をしているんだ?」

 

「うぉっ!平塚先生」ガラッ

 

後ろに立っていたのは平塚先生だった。

俺はいきなり声を掛けられたので驚き、その衝動で教室のドアを開けてしまった。

 

「誰だ!」

 

すると、教室の中から三日月夜空の声が聞こえてきた。

 

「それはこっちのセリフだよ、三日月。君は何をしている?比企谷もだ」

 

「俺はただ教室にスマホを忘れたので取りに来てただけです」

 

「それなら、すぐに教室に入って取りに行かんか。三日月は何をしていた」

 

「私は教室で1人でいただけです」

 

「そうか...なら早く帰りたまえ。何もないならな」

 

そう平塚先生は言って、教室を出ていった。俺もその流れにのり、スマホを机の中から取り出し教室を出ようとしたが

 

「待て!なんで帰ろうとしている」

 

三日月に止められてしまった。くそっ!もうちょっとで帰れたのに...

 

「何でって...そりゃあ、帰りたいからに決まってるだろ。それより、俺になんか用か?」

 

「さっきの会話、比企谷は聞いていたのか?」

 

「さっき?ああ、お前が1人で喋ってたやつか」

 

「1人じゃない」

 

「嘘つけ。1人で喋ってただろ」

 

「違う!私はトモちゃんと話をしていたんだ」

 

「どこにそんな奴がいるんだよ」

 

「ここにいるだろ、ここに」

 

三日月はそう言うが誰もいない。まさか...

 

「まさか、トモちゃんって奴はエア友達かなんかなのか?」

 

「そうだ」

 

そう言って、三日月は俺の質問に対して頷いていた。なんか、ヤバそうな奴だと思ってしまった。俺も人のことは言えんが...

 

「エア友達じゃなくて、普通に友達と話したらいいんじゃないのか?」

 

「いたら、苦労しない。バカめ」

 

「お前にだけには言われたくないわ!エア友達なんかと話しているような奴にはな」

 

「トモちゃんを侮辱するな!」

 

「わかった、わかった。とりあえず、落ちつけ。それより、お前は友達を作りたいのか?」

 

「作れればの話だがな。それより、比企谷は作らないのか?」

 

「俺は中学までは友達を作ろうと思ったが、諦めた。だから、作りたいとは思ってない」

 

「悲しいな」

 

「お前にだけは言われたくない。それで...だ。さっきの話に戻るが、お前は友達が欲しいんだよな?」

 

「だから、出来たら苦労しないって言っているだろう」

 

「そんなの、部活に入ったりとかすればいいんじゃないのか?」

 

「は?」

 

俺がそう提案すると、三日月はバカかこいつは...みたいな目で俺を見てくる。

 

「自分で言うのもなんだが、俺の提示した案はいいと思う。部員から友達に発展していく可能性もあるしな」

 

「う〜ん...部活...そうだ!」

 

「何だ?何かいい方法が見つかったのか?」

 

「ああ、比企谷のおかげでな!」ニコッ

 

「お、おう」

 

急にいい笑顔を向けてくんなよ。一瞬、ドキッとしちゃっただろ...

 

「それで、どうするんだ?」

 

「その話は明日、またする。だから、明日の放課後、教室で待っていろ。比企谷」

 

「は?俺?」

 

「当たり前だ。それじゃあ明日、教室で待っていろ。絶対だぞ」

 

「あ、ああ」

 

そう言って、三日月は教室を出ていった。そして、教室には俺だけとなった。帰るか...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、俺は家に帰った。

 

「ただいま」

 

「あんちゃん!遅い」

 

「すまん。学校の部活があってだな...」

 

「それより...あんちゃん、お腹空いた...」

 

「分かった。夕飯はラーメン屋に連れてってやるから」

 

「やった!」

 

「準備しろよ」

 

「ラーメン、ラーメン♪」

 

「聞いてねーし」

 

俺は小鳩と待たせたお詫びとして、一緒に豚骨ラーメンを食べに行く約束をして何とか小鳩の機嫌を直すことができた。小鳩はラーメンが食べれるのが嬉しいのかぴょんぴょんと飛び跳ねていた。

 

 

 

 

 

 

そして、俺と小鳩はいつもの食べる店、○蘭にやってきた。

 

「おう、八幡」

 

「どうも、店長」

 

俺はいつもこの店でラーメンを食べるので店長とは顔見知りの関係になっている。たまにおまけが付いてくる。正直ありがたい。

 

「そこの手前の個室に入ってくれ」

 

「分かりました」

 

「行くぞ、小鳩」

 

「うん!」

 

俺と小鳩は指定された個別部屋に入った。この店は他とは違い1人用の個室が設置されている。ラーメンで個室というのは非常に珍しい。大抵の店はカウンター席が主流だからな。ゆっくりラーメンを味わいたい、より一層...美味しく食べたいのであれば、1度訪れてみて欲しい。

 

「小鳩はいつものでいいか?」

 

「うん!あんちゃん、早く食べたい」

 

「わかった、わかった」

 

そこの店の注文方法は紙に書いてそれを店員に渡すスタイルだ。

小鳩は書けないので俺が代わりにオーダーシートを書いている。

紙に色々な項目が書かれており、好きな麺のかたさや味の濃さ、こってりの度合い、ネギの量やニンニクの量、チャーシューの有無、秘伝のたれの量などをお好みで決めれるのだ。

 

俺は味基本の、超こってりと麺のかたさは超かた、ネギは無しでニンニクは基本、チャーシューは有りで秘伝のたれは基本をチョイスし、妹の小鳩は味濃いめの超こってり、麺のかたさは超かた、ネギ無し、ニンニク1片分、チャーシューは有りの秘伝のたれは1/2をチョイスした。もちろん豚骨ラーメンである。

 

そしてオーダー用紙を店員に渡し、豚骨ラーメンが来るのを待つ。

 

小鳩は今か今かと待っていることだろう。

 

「へい!ラーメンお待ち!いつも来てくれるからサービスしておいたぜ」

 

「やたー!」

 

小鳩は安定の嬉しさを前面に出していた。

 

「八幡の方もサービスしてあるぞ」

 

「いつもありがとうございます」

 

「いつも来てくれるお礼さ。ゆっくり味わって食べてくれ」

 

店長が去った後、俺と小鳩はいただきますをして豚骨ラーメンを食べる。やっぱりここのラーメンは別格だ。まず味が段違いで麺とスープが凄くマッチしていて美味しい。俺は食リポが得意ではないので食べて確認してほしい。

 

「小鳩、美味いか?」

 

俺は隣に座っている小鳩に話しかけた。

 

「たいぎゃ...うまか!」

 

美味しさのあまり以前住んでた九州の方言か小鳩の口から出ていた。それぐらい美味しいのだろう。

 

「それは良かった」

 

その後はラーメンを残さず美味しくいただき店を出た。

 

 

「zzz....」

 

「寝ちゃったか...」

 

 

そして、帰り道。小鳩はお腹いっぱいになり眠たそうにしていたので俺は小鳩をおんぶした。その結果、小鳩は寝てしまった。

 

「あんちゃん、もう食えないばい...」

 

「夢でもまだ、食ってるのか」

 

俺は小鳩の寝顔を見るため後ろを向く。やはり可愛い寝顔だ。俺は起こさないように揺らさずに歩くのを心がけ家路に着いた。

 

その後は、小鳩を風呂に入れ寝かせたのち俺も風呂に入ったあとに小鳩がちゃんと寝ているか確認し寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、朝が過ぎ、昼を跨いで放課後。

 

 

 

 

俺は、三日月に教室で待っていろと昨日言われたので、音楽を聴きながら教室で待っていた。そして教室に俺しかいなくなった時、三日月が教室へと入ってきた。

 

「ちゃんと、待っていたな。比企谷」

 

「この通りな」

 

「それじゃあ、移動するぞ」

 

「どこにだよ?」

 

「講談室だ」

 

「なんで講談室なんだ?」

 

「詳しい話は講談室に着いてから話す」

 

「はぁ...わかった」

 

そして、俺は三日月の後ろを歩き、講談室へと向かった。

 

 

数分歩いて、講談室4に俺たちは入った。

講談室4の部屋は比較的広い部屋だった。ソファもあれば大きな机もある。俺は机の上に荷物を置いたのち俺は三日月に説明を求めた。

 

「それで、俺をここに連れてきた理由を教えてくれ」

 

「そうだな...話すとしよう。比企谷は昨日の話を覚えているか?」

 

「昨日っていえば...お前がエア友達と話をしていたやつか?」

 

「っ!...合ってはいるが、私が聞いてるのは他のことだ」

 

「他のことね...じゃあ、部活を作る云々の話か?」

 

「そう、それだ!昨日、比企谷の話の後に職員室に行き早速、部活新設申請書を書いて提出してきた。今日から本格的に部活を開始する」

 

「それって俺も含まれてるのか?」

 

「当然だ。提案者が入らないでどうする?」

 

「いや...俺はあくまで提案しただけであって、部活には入らんぞ。めんどいし...」

 

「いや、比企谷の入部届も私と一緒に顧問に出しておいた」

 

「何してくれちゃってるのん?」

 

「いいじゃないか。比企谷も顧問から聞いたところ部活にも入っていなかったみたいだしちょうどいい」

 

「全然、ちょうどよくない。ってか...顧問って誰だよ」

 

「それはだな...」

 

「私だよ!」バンッ

 

三日月が何か言いかけた時にいきなり談話室のドアが開く。

 

「平塚先生...何してくれちゃってるんですか⁉︎俺は部活には入りませんよ」

 

「残念だが、比企谷にはこの部活に入部してもらう。比企谷もあまり友達はいないだろう。だったらこの部活に入るのが好ましい」

 

「それはどういう意味ですか?」

 

「それは私が説明する。私が作った部活は隣人部だ。活動内容としては友達作りを主にする」

 

「そこで...だ。比企谷には三日月と共に隣人部として友達を作ってもらう。三日月から聞いたが、比企谷はかつて友達作りを諦めたそうだな。なら、この部活を通して改めて友達作りをしたらいい。もちろんこの私の判断に異論反論等は認めない」

 

「横暴すぎる...」

 

いや今更、友達は必要ないが強制なら仕方ないか。

 

「それじゃあ、私は仕事があるので失礼する。2人とも部活、頑張れよ」

 

そう言って平塚先生は職員室へと戻っていった。

 

「それじゃあ、これからよろしく頼むぞ。比企谷」

 

「ああ、わかった。それより、どうやって友達を作っていくんだ?」

 

入部の件はもうどうしようもないので、俺は三日月の作った隣人部に入ることにした。それよりも友達をどう作るかがわからない。

 

「その点に関しては大丈夫だ。友達作りにあたって、まず部員集めをする」

 

「なんで部員集めなんかするんだよ」

 

「そんなのは決まっている。部員を集めて、そいつを友達にするんだ」

 

「なるほどな。それで、部員集めはどうやるんだ?」

 

「部員募集のポスターを掲示板に貼るんだ」

 

「そのポスターはもう作ってあるのか?」

 

「もちろんだ。もう掲示板に貼ってある。これだ」

 

そう言って、三日月は俺に部員募集のポスターを渡す。

内容はというと、

 

隣人部

 

とにかく臨機応変に隣人

とも善き関係を築くべく

からだと心を健全に鍛え

たびたちのその日まで、

共に想い募らせ励まし合い

皆の信望を集める人間になろう!

 

〜幼稚園児並みの絵〜

 

活動場所: 礼拝堂談話室4

 

とまぁ、こんなことが書いてあった。

 

「どうだ、比企谷。我ながらよく書けたと思うぞ」

 

「いや、なんか変な宗教の勧誘みたいだぞ。このポスター」

 

カルトじみていて怖い。こんなんで入部する人はまずいないだろう。

 

「何をいうか!これはれっきとした部員募集のポスターじゃないか!」

 

「それと、この文面だけ見ても隣人部の活動内容とか分からんぞ?こんなんで人が集まるのか?」

 

「比企谷には、分からないか」

 

「なんのことだ?」

 

「私の書いた文章を斜めに読んでみろ。そうすれば分かる」

 

三日月にそう言われたので、俺は文章を斜めに読んだ。

斜めに読んだら、と..も..だ..ち..募..集..と読めた。

 

「分かりづらいわ。それにお前のネタ、古いぞ」

 

「これはネタではない!」

 

「それに、文章の下に書いてある絵も何を表してるか分からないし、こんなので部員は集まらないと思うが」

 

「それは、比企谷だけだ。本当に友達が欲しい人ならすぐに分かるさ」

 

「そういうもんかねぇ...」

 

「そういうもんだ」

 

 

 

 

 

 

そして、2時間ほどが経ったが一向に人が来る気配はない。やっぱり俺の思った通り、あのポスターを理解する人はいなかったようだ。

 

「人来ないな...」

 

「逆にお前の書いたポスターで誰か新入部員が来たら、それこそ凄いわ」

 

「まだ言うか!」

 

そして、その後も待ったが誰も来ないので今日の活動はここまでとなった。

 

 

 

そして、翌日の放課後。昨日と同様、新入部員が来るのを待っていた。すると、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。

 

「やっと、新入部員が来たようだな」

 

「そんな訳ないだろ、平塚先生なんじゃないか?」

 

「それはない。平塚先生ならノックせずに入ってくるはずだ。だから新入部員に違いない」

 

「そ、そうか...」

 

「じゃあ、比企谷。ドアを開けるぞ」ガチャ

 

そう言って、三日月はドアを開けた。すると、そこには俺の知っている金髪の女の子が立っていた。

 

「隣人部ってのはここね...入部したいんだけど」

 

「違う」バタン

 

「そうだな。あいつはダメだ」

 

あいつには友達がいるはずだ。だから、ここに来るべきではない。

 

「さて...今から部活を始めようか」

 

「そうだな」

 

「ち、ちょっとなんで閉めるのよ!開けなさいよ!」ドンドン

 

「ちっ!しょうがないか」

 

そう言って三日月は再び、ドアを開けた。

 

「やっと出てきたわね!私をこの部活に入れなさい!」

 

「リア充は死ねぇ!!そして滅びろ!」バン

 

そして、また三日月は勢いよくドアを閉めた。俺も三日月と同意見だ。リア充なんて砕け散ればいいのだ。

 

「開けなさい!八幡もいるんでしょ!私をこの部活に入れなさい!」

 

「...比企谷、あいつと知り合いなのか?」

 

「あいつとは昔からの腐れ縁ってやつだな。それより、お前はあいつのことを知ってるのか?」

 

「柏崎星奈。私は顔と名前だけ知っているだけで喋った事は一度もない。比企谷は知ってると思うが、あいつはいつも男子とかにちやほやされている、お嬢様ぶってるいけ好かないやつだ。おまけに顔も良く、運動できて頭もいい。まさにリア充そのものだ!滅びればいいのに!」ダンッ

 

三日月は俺の問いに怒りながら答える。まぁ、アイツはスペックは高いからなぁ。嫉妬するのも無理もないか...

 

「まぁ、少し落ち着け...」

 

俺が三日月に落ち着くように促している時に、ガンガンガンと窓を叩く音がした。

 

「今度はなんだ?」

 

俺は何事かと思い窓を見る。すると、窓に引っ付いた柏崎の姿があった。なんだ、あの顔...女の子がしてはいけない顔になっている。

 

「まだ、いたのか...」

 

三日月はそう言って、窓の方へ行き窓を開けた。

 

「何で、私に意地悪をするのよ!私が入部してあげるって言ってるのに!八幡も何かいいなさいよ!」

 

「ノーコメントで...」

 

「冷やかしならお断りだ!帰れ!」

 

「冷やかしじゃないわよ!友達募集ってポスターを見て来たんだから!」

 

おいおいマジかよ。あのポスターをよく解読出来たな。それより...何で、あいつはポスターなんか見てここに来たんだ?ふと俺が疑問に思っていると...

 

「私も友達が欲しいのよ!」

 

柏崎はそう涙目になりながらそう叫んでいた。

 

「「は?」」

 

俺と三日月は柏崎の発言に唖然としていた。

 

それより、あいつ友達いないのかよ...

 

俺が言えた事じゃないけどな...

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

ー 設定 ー

 

・比企谷八幡 (本作の主人公)

 

聖クロニカ学園2年5組所属。

三日月夜空と共に隣人部へと入部することとなった。

見た目は原作通り。隣人部に所属しているため奉仕部に加入はない。

 

 

・羽瀬川小鳩(本作品の苗字は比企谷)

 

聖クロニカ学園中等部所属。

八幡の妹で、八幡とはアニメ観たり、ゲームしたりなど、一緒に遊ぶことが多い。豚骨ラーメン(にんにく入り)が大好きで、八幡と平塚先生と食べに行くこともしばしばある。お兄ちゃん大好きっ子でもある。

 

 

 

・三日月夜空

 

聖クロニカ学園2年5組所属。

比企谷八幡と共に隣人部を立ち上げた。

同じ部員の柏崎星奈とは歪みあったりはしているが仲良くやってる方。後は、原作通り。

 

・柏崎星奈

 

聖クロニカ学園2年3組所属。

比企谷八幡と三日月夜空がいる隣人部へと入部。

美少女で運動神経抜群だが、女子に嫌われているため友達がいない。八幡とは幼馴染。

 

・平塚静

 

聖クロニカ学園教師。

隣人部の顧問を引き受けた。八幡とはラーメンを一緒に食べる仲。

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

舞台地は原作とは違い千葉としております。ヒロインは小鳩(禁断)と柏崎星奈の予定です。

それでは次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 桜ノ宮苺香編 ][ ブレンド・S ] 第1話

新年、2発目の投稿も最新作です。

「ブレンド・S」から桜ノ宮苺香です。

もう一つの方のクロスも継続的に投稿する予定です。


それでは、今回もよろしくお願い致します。


俺はいつものように部屋で材木座が書いた新作ラノベを読んでいる。

 

「酷すぎるな。何で毎回、倒置法を使うのか分からない」

 

皆さんも分かるだろうが、材木座の書く小説は色々と間違っている。

いらんところでヒロインは服脱ぐわ、変な技名とか多々出るとかな。

 

「今回もダメ出しは多そうだな」

 

特に雪ノ下は容赦がない。息づきなしで色々改善点を言っていく。まぁ、材木座頑張れ。そんな事を思いつつ、材木座の新作小説に目を通していると...

 

「」コンコン

 

「ん?」

 

ドアをノックする音が耳に入る。

 

「お兄ちゃん、入ってもいいですか?」

 

ノックの主は俺の妹であり天使である苺香だった。

 

「おう、いいぞ」

 

「失礼しますね」

 

そう言って、苺香は俺のベッドの上に座る。

 

「俺になんか用か?」

 

「うん...お兄ちゃんに相談があって...お兄ちゃんはバイトしていますよね?」

 

「ああ...」

 

俺は小遣いを得るために喫茶店「スティーレ」で働いている。

 

「お母さんに聞いたんだけどお兄ちゃんはバイト先の店長さんと仲がいいんだよね?」

 

「そうだな...もしかして、苺香も俺のバイト先で働きたいのか?」

 

「はい....」

 

「そうか、じゃあ店長に聞いてみるわ」

 

「いいの?」

 

「ああ。ちょうどバイト募集してたしな。それに可愛い妹の頼みでもあるからな」

 

 

「ありがと!お兄ちゃん」

 

「⁉︎」

 

苺香はいきなり俺に抱きついてきた。ヤバい...ヤバい...ヤバい...いい匂い...気持ちいい感じが凄くして、理性が持たない...崩壊手前である。

 

「それより何で苺香はバイトしたいんだ?」

 

俺は苺香を優しく引き離し、ふと思った事を苺香に聞いた。

 

「それはね...」

 

俺のふと思った疑問に苺香は答える。理由としては海外留学に行きたいらしくその資金を貯めるためにバイトを始めようと決意し、色々なバイトの面接を受けたが目つきが原因で不採用と失敗続きで、そのことを母ちゃんに相談したら俺のバイト先で働いてみたらどうか、お兄ちゃんに頼んでみたらとのことらしい。

 

「そういう理由があったのか...バイト先のことはお兄ちゃんに任せてくれ。それでも面接はあると思うから頑張れよ」

 

「うん!頑張る!」

 

そう言って苺香は俺の部屋を出る。

 

「苺香の為にもなんとかバイト先を決めてやらんとな」

 

 

俺はそう思いながら、材木座の新作の小説の続きを読んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、翌日の放課後...

 

「ヒッキー!部活行こ!」

 

相変わらず、由比ヶ浜は元気だよなぁ...

 

「すまんが、今日は行けない」

 

「バイト?」

 

「ああ、だから雪ノ下に休みって伝えておいてくれ」

 

「わかった!ゆきのんに言っておくね」

 

「頼んだ」

 

俺は由比ヶ浜に奉仕部を休むことを伝え、バイト先に向かった。

 

 

俺のバイト先は東京の秋葉原にある喫茶店「スティーレ」だ。

俺はオープニングスタッフ時から働いている。オープニングスタッフは俺の他にも2人ほどいる。その紹介はまた後ほど。

 

 

 

そして、俺は店内に入る。店内では麻冬さんが接客をし、紅葉さんがキッチンで料理を作っていた。

 

「八幡どうした?今日は休みだったはずだが」

 

「紅葉さん、おはようございます。ちょっとディーノさんに話があって...それで、ディーノさんって今いますか?」

 

「ああ、いるぞ。事務所に夏帆といるはずだ」

 

「分かりました」

 

俺は、事務所に向かう。

 

「失礼します」

 

「あっ!八幡くん、おはよ!」

 

「ああ...」

 

俺に声をかけたのはオープニングスタッフ時からの付き合いである日向夏帆だ。俺の一つ上の先輩である。最初会った時はお互い、会話等などは無かったが、今では普通に会話をしており、下の名前で呼びあうほどになっている。俺自身そこまでの関係になるとは思ってはいなかった。女の子を呼び捨てで呼ぶなんて昔の俺には出来ないだろう。

 

「八幡くんではないですか。今日はどうしたんデスか?」

 

「ちょっと話がありまして、新しいバイトの子についてで...」

 

「見つけてくれたのデスか!」

 

「ええ、新しいバイトの子ってのは俺の妹なんですけど...」

 

「八幡くんって妹がいるの?」

 

「ああ、一つ下のな」

 

「写真とかはありマスか?」

 

「私もみたい!」

 

「これです」

 

俺は妹の苺香の写真をディーノさんと夏帆さんに見せた。

 

「か、可愛い〜!」

 

夏帆さんは苺香の写真を見て可愛い可愛いとずっと言っていた。

 

「可愛いデスね。すぐに採用しましょう!」

 

「いいんですか?」

 

「軽く面談して採用しマスよ」

 

「ありがとうございます」

 

なんとか、苺香をスティーレで働かせることが出来そうだ。その後、俺はシフト表を提出し、苺香にメールで後は面接だけだと送り、スティーレを夏帆さんと出た。

 

「八幡くんにあんな可愛い妹がいるなんて知らなかった」

 

「そんなにか?」

 

「うん!早く会ったみたいなぁ...あっ!そうだ!今から八幡くんの家に行ってもいい?」

 

「はっ?」

 

「ねぇ...いいでしょ!」

 

「わかった、わかった」

 

「ほんと!やった!」(八幡くんの家、楽しみだなぁ...)

 

どんだけ俺の妹に会いたいんだよ。まぁ、苺香は可愛いから会いたい気持ちは分からんでもない。

 

「ここが、俺の家だ」

 

「大きいね..なんか、「和」って感じだね」

 

「そうか?」

 

そして、俺は夏帆さんを連れ家に入る。

 

「お兄ちゃん、おかえ...り....」

 

玄関では苺香が待っていた。

 

「誰?その女の人?お兄ちゃん、説明してくれますか?」

 

なんか、苺香の表情が暗くなっている。ヤバい感じがするのは気のせいか?

 

「あの子が八幡くんの妹?」

 

「ああ」

 

「写真となんか雰囲気が違うね」

 

「そうだな」

 

「お兄ちゃん、聞いてる?ちゃんと説明してね?」

 

 

「えっとだな...」

 

この後、俺は苺香に夏帆さんのことを説明することになったのだが、一筋縄でいかないと思い知るのはもっと先のことであった。

 

 

 

...続く

 

 

 

ー 軽い設定 ー

 

原作とは違い、スティーレがオープンしたのは八幡が高1の春の時としております。

 

 

・ 比企谷八幡 (本作の主人公)

 

とある東京の高校に通う2年生でスティーレでのバイトは高1の春からしている。店の接客担当は執事。(眼鏡をかけておりイケメン)男子人気No.1であり、女性客が多く店に訪れておりディーノや紅葉は大喜びしている。後は基本的に原作通り。

 

 

・桜ノ宮苺香(本作での苗字は比企谷としています)

 

八幡の妹である高校1年生。お兄ちゃん大好きっ子。

お兄ちゃんに頼んでもらったおかげでスティーレでバイトすることが出来て、お兄ちゃんにもの凄く感謝している。店での接客担当はドS。お兄ちゃんを練習台としてドSに磨きをかける。

 

 

・日向夏帆 (ヒロイン候補)

 

八幡の一つ上の先輩でオープニングスタッフからいる女の子で女子校に通っている。店の接客担当はツンデレ。男性にはあまり耐性はないが、八幡やディーノ、紅葉に対しては普通に会話出来ている。好きな人はいるようでアタックしているが、その相手が難易度が高くゲームクリアより難しいと彼女自身は思っている。後は基本的に原作通り。

 

 

・星川麻冬 (ヒロイン候補)

 

八幡より4つ上のクール大学生。店の接客担当は妹。八幡とはプリキュアの話をよくしたりしている。ディーノに対してはあたりが強い。

後は基本的に原作通り。

 

 

・ディーノ

 

スティーレのオーナー兼店長。アニメ好きなオタクであり、アニメは八幡も好きなので2人はとても仲がいい。後は基本的に原作通り。

 

 

 

・秋川紅葉

 

八幡とはオープニングスタッフからの付き合いである。

百合好きである21歳。そのため、彼女とかはいない。後は基本的に原作通り。

 

 

 

・神崎ひでり

 

見た目は美少女だが中身は男である。八幡と同じ16歳。店の接客担当はアイドル。履歴書には女性と書いていたが八幡とディーノには通用しなかった。八幡は戸塚の方が神崎より男の娘であると思っている。

 

 

 

・天野美雨(ヒロイン候補)

 

22歳の同人作家。ディーノにスカウトされスティーレで働くことに。八幡とはアニメ関連の話で盛り上がり、コミケなどにも2人で参加することもある。後は基本的に原作通り。

 

 

他の俺ガイルキャラも登場予定。

アンチ・ヘイトは無しの方向です。

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 姫柊雪菜編 ][ ストライク・ザ・ブラッド ] 第1話

比企谷八幡の妹チェンジシリーズの新作です。
今回はストライク・ザ・ブラッドから姫柊雪菜編をお送り致します。暁凪沙√も書きたいと思います。

ベースは俺ガイルです。

今回は短めとなっております。

そして、安定のご都合主義です。

それでは、今回もよろしくお願い致します。


 

 

俺の名前は比企谷八幡。何処にでもいる、高校2年生である。

 

しかし!!皆とは違う点が1つある。それは....

 

 

「俺には可愛い妹がいることだぁ!!!!

 

そう俺には超絶可愛い妹、雪菜がいるのだ!お兄ちゃんにしかデレない所とか、可愛い笑顔か特徴的なのと黒髪かつ出てることはちゃんと出ており、引っ込む所はちゃんと引っ込んでいたりと...もう完璧な美少女であるのだ。本当に雪菜のお兄ちゃんで良かったと思えるのだ!!叶うのであれば、恋人にしたいまである!」

 

「...っ!!朝から変な事、言ってないで早く学校に行く準備をしてください。兄さん」

 

「す、すまん....」

 

つい、俺の心の声が漏れてしまったようだ。気をつけなければならんな。雪菜に嫌われたら俺の人生はほぼ終了だからな。

 

「分かればいいんです」(私が可愛い...美少女...お兄ちゃんが私の恋人に....。お兄ちゃんのバカ...私だってお兄ちゃんの恋人になりたいって思ってるんだから....妹だから叶わない夢だけど...)

 

俺は雪菜に起こされ、朝食を摂り学校へ行く準備し家を出た。

 

俺と雪菜は中高一貫校であり屈指の進学校である総武高校に通っている。俺が2年で雪菜が1年である。そして、いつも学校に行く時は俺と雪菜は手を繋いでいくのが日課となっている。俺としては可愛い妹とこうして登校できるのは非常に嬉しく思っている。

 

「〜♪」

 

「雪菜」

 

「なんですか?兄さん」

 

「いや、なんでもない」

 

なんで、そんなに嬉しそうなのかと聞こうとしたがやめた。多分、学校に行くのが楽しみなんだろうと俺は結論づけた。

 

「ふふっ...」(変なお兄ちゃんですね)

 

そして、数分後....学校の校門をくぐった。その際...

 

「おはよ〜八幡くん!雪菜ちゃん」

 

「おはようございます。浅葱さん」

 

「藍羽か...おはようさん」

 

クラスメイトであり男子からの絶大な人気がある藍羽浅葱が声を掛けてきた。まぁ、それもそうだろう。金髪美少女であり話しかけやすいこともあるため好感が持てるのだろう。男子は特に豊満なアレが好きなだけなのかもしれないが。俺もたまにアレに目がいってしまうこともある。しょうがないよね、男の子だもん。

 

「兄さん....」

 

「痛い、手が潰れる...」

 

雪菜は俺の手を力いっぱい握っていた。凄い痛い...どこからそんな力が出せるのだろうか。

 

「兄さんが浅葱さんの胸を見てデレデレしてるからでしょ!」

 

「ふえっ!....八幡くんのえっち」

 

雪菜がそう言うと、藍羽は一歩下がり手で胸を隠していた。隠しきれてはいないが....

 

「別にデレデレしてないから」

 

「してた!」

 

「してない、してない」

 

「してたもん!」プクッ〜

 

膨れた雪菜の顔可愛いなぁ...

 

「ふふっ....2人とも仲が良いわね」

 

「そんな事、言ってないで雪菜を止めてくれ。手に負えないから」

 

「雪菜ちゃん、それくらいにしてあげて。八幡くんにも悪気はないから」

 

ちょっと、悪気も何も俺は別に悪いことしてないんだが...

 

「浅葱さんがそういうなら...」

 

「ふぅ...助かった」

 

「それじゃあ、教室に行きましょうか。雪菜ちゃん、八幡くん」

 

「はい!」

 

「そうだな」

 

色々あったが、俺達は教室へと向かった。

 

「兄さん、お昼休みに迎えに行きますから待っててくださいね」

 

「おう。雪菜もそれまで授業頑張れよ」ポン

 

「はい!兄さんも頑張ってくださいね!浅葱さんもまたお昼に」

 

「うん!じゃあね、雪菜ちゃん」

 

雪菜と別れて俺と藍羽は雪菜の話をしながら、2-Fに向かった。

 

そして俺は自分の席に着く。すると.....

 

「比企谷、ちょっといいか?」

 

「どうした?葉山」

 

中学からのクラスメイトである葉山隼人が俺に声をかける。

 

「今日の放課後に親衛隊の会合がいつもの特別棟の教室であるから、それを伝えに来たのさ」

 

「了解」

 

「ちゃんと来てくれよ」

 

葉山隼人は俺と同じで雪菜の親衛隊に所属しており葉山は親衛隊隊長を務めている。雪菜に一目惚れをしているようである。だが、俺は我が妹である雪菜を渡すつもりはない。

 

「ちゃんと行くから大丈夫だ」

 

「じゃあ、放課後に」

 

そう言って、葉山は自分の席へと戻っていった。

 

「HRまで寝てるか...」

 

俺はHRが始まるまで寝ているのだった。

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

ー 設定 ー

 

 

 

・比企谷八幡 (本作品の主人公)

 

総武高校に通う2年生で雪菜のお兄ちゃんである。

奉仕部に入部予定。雪菜親衛隊の副隊長(勝手に副隊長にさせられた)も務めており雪菜に近寄る男子共を排除し、雪菜の学校生活を陰ながら見守っている。

 

 

 

 

・姫柊雪菜 (本作品での苗字は比企谷)

 

総武高校に通う1年生で八幡の妹である。

ブラコンであり、八幡が女の子(特に奉仕部)と話していたりすると嫉妬したり、むくれたりしている。時々、ヤンデレ化することも。八幡が自分の親衛隊に入っていることは知らない。普段はお兄ちゃんの事を兄さんと呼んでいる。心の中ではお兄ちゃん呼びである。

 

 

・藍羽浅葱

 

八幡とは中学からのクラスメイト。黒髪から金髪にヘアチェンジをしている。八幡には街中でナンパされたところを助けてもらったことをきっかけに好意を抱いている。雪菜には八幡が好きなことを打ち明けている。雪菜との仲は良くお姉ちゃん的存在である。

 

 

・葉山隼人

 

八幡とは中学からのクラスメイト。

八幡の妹である雪菜に一目惚れしており、アタックを試みるも失敗している。今では雪菜親衛隊を作り八幡と他の沢山の親衛隊メンバーで雪菜の学校生活を陰ながら見守っている。

 

 

他のキャラも登場予定です。




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話

お待たせ致しました。第2話です。

安定のご都合主義です。

他作品ではありますが、活動報告があります。

それでは、今回もよろしくお願い致します。


HRは掃除当番決め、委員会等役割決めを行なった。俺は学祭実行委員になってしまった。理由としてはHRが始まる前から寝てしまい、起きた時にはHRが終わっており、俺はあまりの学祭実行委員の方に選出されていたのだ。クソめんどくさいことになった。何故、俺がリア充達が主に盛り上がる学祭なんぞの実行委員をやらねばいかんのだ。あんなのは葉山みたいな青春を謳歌してる奴がやればいい。そう言うと葉山に失礼か。まぁ、それは置いといて...だ。この学祭実行委員は女子の実行委員もいるので尚、タチが悪い。名前は相模とか言ったか?誰だよ...と思ったが、すぐに分かった。HR後に前の方で「ウチに学祭実行委員とかできるかなぁ...」とか色々、友達であろう2人の女子に話していた。そんな風に思っているのなら最初からやらなければいいのにと俺は思う。まぁ...人のことなので、そんな事はどうでもいいのだが...それよりも、やだなぁ....学祭実行委員。どうせ、放課後に集まりとかがあるのだろう。それだと、雪菜と一緒に帰る機会が減るだけじゃないかと思いつつ、低いテンションでお昼休みを迎えた。

 

 

「はぁ...」

 

昼休み。藍羽と雪菜と共に教室で昼飯を食べているのだが...俺は学祭実行委員のことで、まだ引きずっていた。そう簡単に立ち直れるものではない。

 

「兄さん、さっきからため息ばっかりついてどうしたんですか?幸せが逃げてしまいますよ」

 

「はぁ......」

 

「これは重症ですね。浅葱さんは兄さんがこうなった理由、知ってますか?」

 

「八幡くんは多分、学祭実行委員に選ばれたからこんなテンションなんだと思うよ。授業中もこんなテンションだったから」

 

「そうなんですね。それと兄さんが学祭実行委員に選ばれた理由とかはあるんですか?」

 

「それがね。八幡くん....HR前からHR終わるまでずっと寝ててね、それで余ってた学祭実行委員に選ばれたって感じかな」

 

「それは兄さんの自業自得です」

 

「そうだよなぁ...俺の自業自得だよなぁ....やだなぁ....学祭実行委員」

 

「そんなに学祭実行委員が嫌なんですか?」

 

「当たり前だ。放課後は残らないといけないわ、リア充のお祭りの運営はしないといけないわ、それに.....」

 

「それに....なんですか?兄さん」

 

「雪菜と一緒に帰れなくなるのが辛い...」

 

「...っ!」(私だって同じです。兄さんと一緒に帰れないのは寂しいです)

 

そう、問題はここなのだ。集まりは基本、放課後である。そうなると妹の雪菜と一緒に下校できないのが辛い。下校途中に雪菜が見知らぬ男の人からナンパされたりとか声かけられたりするかもしれない。それを阻止する役目がお兄ちゃんである俺に与えられている。それを失うのが嫌なのだ。知らぬ間に雪菜に恋人が出来たとなれば、それは一大事である。俺はそいつを始末しなくてはいけなくなる。雪菜親衛隊副隊長の名をかけてでも雪菜に襲いかかる魔の手を何としてでも防がなければならないのだ。

 

「そうですか...分かりました、私も兄さんと同じ学祭実行委員に入ろうと思います」(そうすれば、兄さんと一緒に帰れますから)

 

「本当か?」

 

「はい。兄さんがいつまでも落ち込んでいる姿を見てるのは嫌ですから」

 

「おおっ!俺はいい妹を持ったなぁ...」ガバッ

 

「兄さん、いきなり抱きつかないでください」(そういうのは家でやってください。でも、元気になってくれたから別にいいかな)

 

「まったく、困った兄さんですね」ナデナデ

 

「こんなお兄ちゃんで済まんな」

 

「まったくです」ナデナデ

 

「本当に2人は仲がいいなぁ...」

 

((う、羨ましい!!!))

 

 

クラスメイト曰く、昼休みの2-Fの空間は八幡と雪菜によって甘々しいものとなっていたらしい。

 

 

 

そして、放課後...

 

「比企谷」

 

「何だ?葉山」

 

「例の場所へ行くぞ」

 

「先に行っててくれ」

 

「一緒に行こうじゃないか」

 

「お前と一緒だと目立つから嫌だ」

 

「そんな事言わずに、早く行くぞ」

 

そう言って、葉山は俺の手をとり早足で歩きだす。色々と誤解されるから俺の手をとるのだけやめてほしかった。マジで。女子からの視線とかマジやべぇから。

 

「葉山くんと比企谷くんって仲がいいんだね」ヒソヒソ

 

「はやはち、キマシタワ〜!」

 

「隼人とヒキオが凄く仲良いのがなんか、ムカつくし」

 

葉山と八幡のやりとりを見ていた女子生徒はそう呟いていたのだった...

 

 

 

 

 

そして特別棟にて....

 

黒板には「2025年度第2回雪菜親衛隊会合」と書かれていた。

 

教室内には親衛隊の幹部、30名が招集されていた。

 

 

「それでは第2回、雪菜親衛隊会合を始める」

 

親衛隊隊長、葉山の一声で会合が開始された。

 

「それじゃあ、いつも通り1年の夜吹から定期報告を」

 

「えー、今日の雪菜様は何事もなく普通に授業を受けられ、授業と授業の合間には女子のクラスメイトと何気ない会話をしたのち、昼休みは2年のお兄さんのいる教室へ向かうべく自分の教室を出られました。その際にチャラい男子が雪菜様に話しかけ、雪菜様とお昼休みを過ごさないかと提案されていましたが即却下されました。その雪菜様の対応に不快感を示し、執拗にちょっかいをかけていましたので、我ら雪菜親衛隊の1年精鋭部隊の5人でそのチャラい男子生徒を取り押さえ、雪菜様から距離を取らせました」

 

「1年の精鋭部隊、よくやった。そのチャラい男子生徒には厳しい罰を与えるとしよう」

 

「ありがとうございます。チャラい男子生徒のプロフィールはまとめた資料がありますので、後で目を通してください」

 

「わかった。続きの報告を」

 

「昼休みの後は何事もなく過ごして、今現在の放課後時点での雪菜様はクラスメイトと楽しく談笑中とのことです」

 

「夜吹くん、報告ありがとう。今後とも雪菜さんの護衛を頼むよ」

 

「仰せのままに」

 

「比企谷は何か言うことはあるか?」

 

「だいたい葉山と同じ感じだ。妹の雪菜に手を出す男共を一切許すな。厳正に対処し、俺や葉山に報告してくれ」

 

「分かりました」

 

その後も会合は続いた。

 

 

 

「それじゃあ、今日の会合はここまでとする。他の親衛隊員にもLI○Eで今日の会合内容をまとめた議事録を送っておくように。そして次回の会合は来週を予定しているのでLI○Eのグループを随時、確認するように」

 

「はい!」

 

「それじゃあ、解散!」

 

今日の雪菜親衛隊会合は1時間で終了した。

 

「比企谷はこれから妹さんと帰るのかい?」

 

「そうだが?」

 

「ちゃんと雪菜さんを守るんだぞ。今の時代、変な奴らばっかりだからな」

 

「分かってる。俺の腐った目を見れば、誰も寄り付かないからそこは大丈夫だろう。それでも心配なら葉山も一緒に帰るか?」

 

「いいのかい?」

 

「不測の事態が起こった場合の考慮しての措置だ」

 

「それでもいいさ。雪菜さんと一緒に帰れさせすればね」

 

「1つ言っておくが、雪菜には手を出すなよ?」

 

「そんな事はしないさ。親衛隊隊長としてね」

 

「そうか」

 

「それより、1-Aに行こう。雪菜さんはまだ教室で話をしているみたいだからね」

 

「そうだな」

 

俺と葉山は雪菜のいる1年A組へと向かった。

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 雪ノ下雪乃編 ][ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 ] 第1話

妹チェンジシリーズ最新作は初めての俺ガイルキャラからです。

今回も安定のご都合主義です。

それでは今回もよろしくお願い致します。


俺の名前は雪ノ下八幡。父親が大企業の社長、母親は保護者会の理事やらやっており裕福な家庭での生まれではあるが、俺はあまり嬉しくはない。

 

なぜなら.....

 

 

 

 

 

 

「仕事が終わらねぇ....」

 

父親に頼まれた仕事(書類整理)が終わらないからである。俺は雪ノ下家の長男であるため、父親の経営する会社の後を継ぐことが確定しているため(雪乃が継ぐ案もあったが俺はそれを却下したこともあり)普段から書類整理を頼まれることが多い。しかしその量が半端ない。内容は詳しく明かせないが...とにかく何百枚もの書類に目を通し、指定されたBOXに仕分けていく作業を黙々とやっていた。

 

 

「なんとか、半分ぐらいは終わったか....」

 

俺は何とか半分と500枚の書類に目を通し指定のBOXに仕分けられたので、ひと休憩入れようと思いながら背筋を伸ばす。すると...

 

「」コンコン

 

俺の部屋をノックする音が聞こえた。

 

「ん?」

 

「兄さん、入ってもいいかしら?」

 

ノックの主は雪ノ下家の御令嬢であり俺の妹である雪ノ下雪乃だった。

 

「おう、いいぞ」

 

「失礼しますね」

 

俺が入ってもいいと促すと雪乃は俺の部屋へと入る。

 

「まだ仕事中でしたか?お茶を持ってきたのだけれど」

 

「いや....今、休憩を取ろうと思ってたとこだからナイスなタイミングだ」

 

「そうですか....それは良かったです」

 

「お茶、もらってもいいか?」

 

「はい、どうぞ」

 

俺は雪乃からお茶を受け取り、飲む。

 

「ふぅ...」

 

雪乃が淹れたお茶は美味いな。すごく落ち着く...

 

「大変そうね。私も手伝った方がいいかしら?」

 

雪乃は近くにあるソファに座りながら俺にそう聞く。

 

「いや、大丈夫だ。かわいい妹の手を借りるほどじゃないし」

 

兄として妹の手を煩わせるわけにはいかない...

 

「か、かわいい...///」ボソッ

 

雪乃がボソッと呟き、何故か...頰を赤らめていた。どうしたのだろうか?

 

「雪乃、どうかしたか?」

 

「何でもないです」(兄さんは無自覚でそういう事を言うのね。心臓に悪いわ)

 

「続きをやりますかね...」

 

「兄さん、まだ休憩しなくて大丈夫なの?顔色があまり良くないように見えるけれど」

 

「大丈夫だろ。それに早く終わらせたいから、少し無理をしても...」

 

「ダメよ!無理は禁物です...兄さん。体調を崩したら元も子もないわ」

 

「お、おう....」

 

雪乃に怒られてしまった。確かに雪乃の言う通りではあるが....

 

「なので、兄さん。こちらに来てください」

 

「お、おう...」

 

雪乃は自分の座るソファに来るように促す。

 

「兄さん、横になってください」

 

「横になるスペースはないと思うが」

 

ソファは雪乃が座ってるので横になる十分なスペースはない。

 

「スペースならあるわ。私の膝の上に頭を乗せれば」

 

「本気で言ってるのか?」

 

雪乃は膝枕をしてくれるらしい。

 

「私は虚言は吐かないわ。いいから早く私の膝の上で横になって」

 

「わ、分かった」

 

俺は言われる通りに雪乃の膝の上に頭を乗せ、横になる。雪乃の太ももは柔らかくて何か不思議な感じがする。初めての体験だからだろうか...

 

「重くないか?」

 

「大丈夫よ。これぐらい」(私が兄さんにしてあげることはこれぐらいしかないのだから)

 

「そういえば、雪乃」

 

「何かしら?」

 

「高校の進学先はどこにしたんだ?」

 

雪乃は確か、親の意向である東京の高校と千葉の高校を受験していたはずだ。

 

「兄さんには言ってなかったわね。進学先は兄さんと同じ総武高校にしたわ」

 

「東京の高校はいいのか?」

 

「東京の高校はあくまでも親の意向だから、別に行かなくてもいいのよ...」(と言っても、私は兄さんと同じ高校に行きたかったから東京の高校は行かないと親に頼んだのだけれどね)

 

「そうか....」

 

「なので、兄さん」

 

「ん?」

 

「私と一緒に登校してくれないかしら?兄さんと一緒に通うのが夢だったの」

 

「お、おう...それぐらいならいいぞ」(お兄ちゃんと一緒に通うのが夢か...嬉しいことを言ってくれるな、雪乃のやつ)

 

「ありがとうございます。兄さん」

 

そう言って、雪乃は俺の髪を撫でていた。気持ちいい....

 

「なんか、眠くなってきた」

 

「寝てください。後で、起こしますから」

 

「そうか、じゃあ...少し寝るわ」

 

「はい」ナデナデ

 

俺は雪乃に頭をナデナデされながら眠りに落ちた。

 

「...zzz」

 

「...すぐ寝てしまったわね。余程疲れていた、ということかしらね」

 

兄さんはいつも仕事をしている。跡取りだからしょうがないとは思うけれど...兄さんの疲れた表情はあまり見たくはない。私も仕事を手伝いけれど、兄さんはそれを許してはくれない。私の事を想ってのことだとは分かっているけれど...やはり兄さんから頼られたいと私は思ってしまう。でも、私が手伝って迷惑をかけるのも申し訳ないとも思ってしまうのもある。だから、私には兄さんをこうやって膝枕をしてあげることしかできない。

 

「私にはこれぐらいしかできないのを許してね、兄さん」

 

「...zzz」

 

当然、兄さんには...この言葉は聞こえていない。

 

「兄さんの寝顔は可愛いわね....」

 

「雪乃、気にかけてくれてありがとな。そんな優しい雪乃がお兄ちゃんは大好きだぞ」

 

「...っ!!」

 

まさか...さっきの私の言葉を聞いていたのかと思い、兄さんが起きているのか見ると....

 

「......zzz」

 

スヤスヤと寝ていた。さっきのは兄さんの寝言だったようだ。

 

「ピンポイントな寝言ね...それにしても気持ち良さそうに寝ているわね....私も寝ようかしら...」

 

私も気持ち良さそうな兄さんの表情を見ていたら眠くなってしまった。

 

「私も優しい兄さんが大好きよ」ボソッ

 

私は兄さんの耳元でそう呟いた後、兄さんに膝枕をしながら寝た。

 

「...zzz」

 

「...zzz」

 

そして、八幡と雪乃は共に寝るのだった。

 

 

そして、数時間後.....

 

 

「おーい、八幡。仕事終わったか?」ガチャ

 

八幡の父が仕事が終わっているかどうか確認するため、八幡の部屋に入った。

 

「仲がいいな、八幡と雪乃は...」

 

八幡の父は八幡と雪乃が一緒に寝ている姿を見て...笑みを浮かべながら、そう呟く。

 

「半分は終わっているようだな。まぁ、後は自分でやるとしよう。八幡と雪乃を起こすのは悪いしな」

 

八幡の父は残りの書類を手にして部屋を後にしたのだった...

 

 

 

 

...続く

 

 

ー 軽い設定 ー

 

 

・比企谷八幡(本作品では雪ノ下八幡)

 

 

大企業を経営する雪ノ下家の長男であり、雪ノ下雪乃のお兄ちゃんでもある総武高校2年生。成績優秀で眼鏡(主に授業中など)をかけているため、高校内では人気がある。しかし...雪乃はその事を、あまり良くは思ってはいないようで...

 

そして、八幡は妹の雪乃を溺愛している。

 

 

 

・雪ノ下雪乃

 

雪ノ下家の御令嬢であり八幡の妹である総武高校1年生。首席入学。八幡のことは兄として尊敬している。八幡が学校内で人気であることに誇りを持つと同時にある思いが募っているとか...

 

 

 

他のキャラも登場予定です。ちなみに葉山は高1の設定です。

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 刀藤綺凛編 ][ 学戦都市アスタリスク ] 第1話

妹チェンジシリーズ最新作は学戦都市アスタリスクから刀藤綺凛です。

今回はプロローグ的なものなので短めとなっております。

活動報告もあります。

それでは、今回もよろしくお願い致します。


アスタリスク、これは通称名であり正式名称は水上学園都市「六花」である。六花というのはクレーターの湖に浮かぶ正六角形のメガフロートに築かれた学園都市を指す。そこには統合企業財体によって作られた6つの学園、星導館学園、聖ガラードワース学園、界龍第七学院、アルルカント・アカデミー、クインヴェール女学園、レヴォルフ黒学院が六角形の角に配置されている。

 

俺が通っているのは最初に紹介した星導館学園である。そして、妹である綺凛も星導館学園の中等部に通っている。

 

 

「兄さん、今日は鍛錬しないんですか?」

 

「さすがに週6でやってた鍛錬はキツイかったから今日は休みだ。それに学校もあるしな......それより綺凛は鍛錬しないのか?」

 

「はい。兄さんと一緒でお休みしたいと思います」

 

「そうか...」

 

「それより兄さんは今年の鳳凰星武祭(フェニクス)には参加するんですか?」

 

「あれってタッグ戦だろ?俺と組んでくれる奴は多分、いないだろうから多分出ないと思う。綺凛は出るのか?」

 

「はい!兄さんと出場したいと思ってます!」

 

「え?クラスメイトと一緒に出ないのか?」

 

「それは...その、私がお願いしても「恐れ多いから辞退します」と言われてしまって組んでくれる人がいないんです」

 

まぁ、綺凛は元序列1位だから敬遠されがちなのだろう。実力の差がありすぎて足を引っ張ってしまうとペアの人は思ってしまうのだろう。

 

「大変だな」

 

「なので、兄さん。私と組んで鳳凰星武祭(フェニクス)に出ませんか?」

 

「可愛い妹のお願いだからな。いいぞ」

 

「本当ですか!」

 

「おう」

 

妹のお願いとあれば星武祭(フェスタ)鳳凰星武祭(フェニクス)に出ないわけがない。

 

「それじゃあ、明日から鳳凰星武祭(フェニクス)に向けて一緒に鍛錬をしましょう」

 

「マジで?」

 

綺凛と鍛錬するとハードになるから嫌なんだが...凄く疲れるし。

 

「マジですよ。それに、兄さんから序列1位の座を奪還する為にも鍛錬は欠かせないですから」

 

「ええ...」

 

 

俺は妹の綺凛と共に夏に行われる鳳凰星武祭(フェニクス)に出ることとなった。ちなみに俺が序列1位になったのは些細なこと(八幡の交友関係が原因)で喧嘩になり序列外の俺と序列1位の綺凛で決闘をすることとなった。結果、俺が勝利してしまい序列1位となってしまったのだ。

 

 

そして、時間が過ぎ....

 

俺は星導館学園高等部、綺凛は星導館学園中等部へと登校した。

 

 

「うーす」

 

「おう!八幡おはよう」

 

「....」

 

俺はクラスメイトである夜吹に挨拶をされるかスルーし、自分の席に着く。

 

「無視は酷くない!」

 

「お前と関わるとロクなことがないからな」

 

夜吹が在籍する新聞部のせいでどれだけ俺が迷惑したか。目立つわ、ロッカーから偽恋文(偽ラブレター)が大量にイタズラで入ってたりとかなり被害を被った。その元凶を作った張本人に用はない。

 

「元ルームメイトにその仕打ちはないんじゃないか?」

 

「お前が、俺に取材とか」

 

「それは....無理♡」

 

「キモいからハートマークはやめろ。後、今後も取材とかしてくるようなら尚更お前とは関係を持ちたくない」

 

「辛辣!!」

 

当然の報いだな。

 

「朝からうるさいぞ、夜吹、比企谷」

 

「夜吹のせいで俺まで怒られたじゃないか」

 

俺と夜吹の会話を聞いていた俺の隣に座るリーゼルタニア第一王女、ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルトに怒られてしまった。

ユリスとは中等部3年からの付き合いであり、最初の出会いは最悪だったのを思い出す。窓から落ちたユリスのハンカチを届けようと窓から渡そうとしたら偶然にもユリスの全裸を目の当たりにするという大事故。そして、俺はビンタをくらってしまった。なんとか許してもらえ今では日常会話まで出来ているという奇跡である。

 

「俺のせい!?」

 

「元凶はお前だ。なあ?ユリス」

 

「話を聞いてる限りは夜吹が悪い」

 

「ユリスまで!?」

 

別に驚くことではないだろう。事実なのだから....

 

その後は普通に授業を受け、放課後を迎える。そして、俺が帰る準備をしているとユリスが声を掛けてきた。

 

「比企谷、ちょっといいか?」

 

「なんだ?ユリス」

 

「大事な話がある、屋上まで来てほしい」

 

「ここじゃあ、ダメなのか?」

 

俺がユリスにそう聞くと、コクッと頷く。

 

「それじゃあ、私は先に行って待ってるから」

 

そして、ユリスは早足で教室へ出て行ってしまった。

俺は荷物を直ぐにまとめてユリスの待つ屋上へと向かった。

 

 

 

 

...続く

 

 

 

ー 八幡とヒロインとの関係性の説明 ー

 

八幡とユリス:中等部3年からのクラスメイト、出会いは最悪。今では日常会話レベルまで関係改善。お詫びとしてではあるが2人きりで買い物等なども経験済。

 

八幡と綺凛:兄妹の関係。八幡が女の子と一緒にいると嫉妬してしまう。ヤンデレ化も待ったなし。

 

八幡とクローディア:中1、中2でのクラスメイト。出会ったきっかけは今後の本編にて

 

八幡とシルヴィア:本編でも明かされるが、初の出会いはテンプレではあるが、道中でシルヴィアがナンパされていたところを八幡が助けるというもの。詳しくは本編にて

 

 

八幡と夜吹:元ルームメイトでありクラスメイトである。

 

 

他のキャラとの関係性は次回以降にて

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

[ 香風智乃(チノ)編 ][ ご注文はうさぎですか? ] 第1話

比企谷八幡の妹チェンジシリーズの新作として、「ご注文はうさぎですか?」(通称ごちうさ)から香風智乃(チノちゃん)です。

舞台地は俺ガイルサイドの千葉とします。千葉にラビットハウスなどがあると思って頂ければ幸いです。

原作は改変しており、安定のご都合主義です。



引き続き、活動報告もございます。



それでは、今回もよろしくお願い致します。



俺の名前は香風八幡。じいちゃんが元オーナーを務め(今現在は他界している)、現在は親父がマスターとして経営している喫茶店「ラビットハウス」でバイトしている。

そして、今は妹の智乃(*以降チノと表記)と店番をしている。

 

店には繁忙期と閑散期の2つの時間帯があり、今はちょうど閑散期の時間帯である。

 

「暇だなぁ...」

 

「そうですね。お兄ちゃん」

 

「ずっとこの暇な時間が続かないかなぁ....」

 

「それでは店が潰れてしまいます。変なこと言わないでください」

 

「冗談だって」

 

「お兄ちゃん。冗談は目だけにしてください」

 

「はい...すみません」

 

「分かればいいんです」

 

うーん....最近、俺に対するチノの対応....違うな。反応が厳しくなってきたように感じる。小さい頃は「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」とグイグイと俺に甘えていたのが嘘だったくらいにだ。まぁ、中学生だから反抗期にでも入っているのだろうと俺は勝手に思っている。反抗期を終えてくれさえすれば、また俺に甘えてくれることだろう。そう信じたい...

 

「それよりこんな客少ないならリゼには休みって伝えておけばよかったな」

 

「そうですね...」

 

リゼというのはここの喫茶店「ラビットハウス」で従業員として働いてもらっている女の子で本名は天々座理世。俺と同じ高校に通っており、春から高校2年生となる。今は更衣室で着替え中である。

 

「それと下宿するって言ってた女の子、今日ぐらいに来るんだよな?」

 

「そうですよ。お兄ちゃんはその子が気になるんですか?」

 

「まぁ、これから一緒に住むわけだしな。気になるといえば気になるな...」

 

俺の目つきは相当やばいらしい(リゼが指摘している)から嫌われないようにしないとな...

 

「むぅ....」(なんか、すごくモヤモヤします...)

 

「チノ、どうかしたか?」

 

「べ、別になんでもないです!」

 

チノは俺から離れコーヒーの機械を清掃し始める。なんかチノのやつ、怒ってないか?怒らせるようなことを俺がしたのか?よくわからない。女心というものはわからないものである...

 

 

 

カランカラン〜♪

 

 

 

そんな事を考えていると店の扉が開く音がした。お客さんのようだ。

 

「うさぎ〜うさぎ♪」

 

うさぎという単語を呟きながら店内へと入ってきていた。よほどのうさぎ好きなのだろう。

 

「いらっしゃいませ」

 

「あれ?あれ?」

 

客らしき女の子は店内をキョロキョロし始める。何か探し物をしているのだろうか?だが、この少女を見るのは初めてだから探し物をしているということはないだろう。

 

「なあ....チノ、あの客どう思う?」

 

「そうですね...変なお客さんではありますね。私が対応します」

 

「チノ、頼むぞ」ナデナデ

 

「っ!はい!」

 

チノは女の子の元へ行く。

 

「何かお探しですか?」

 

「うさぎがいない!!」

 

「......」(なんだ.....この客)

 

「もじゃもじゃ?」

 

ベージュの髪の女の子はチノの頭を指差していた。

 

「は?これですか?」

 

「うん!」

 

「これはティッピーです。一応、うさぎです」

 

「触らせて!!」

 

「ダメです。ご注文は何にしますか?」

 

「じゃあ、うさぎさんで!」

 

「非売品なのでお断りします」

 

「モフモフもダメ?」

 

「コーヒー1杯につき1回ならいいですよ」

 

なんて会話してるんだ...それよか、チノも普通にティッピーを触らせてやれよ。

 

「じゃあ、コーヒー3杯お願いします!」

 

「お兄ちゃん、コーヒー3杯お願いします」

 

「お、おう...」

 

俺は3種類のコーヒーを淹れ、チノ達の方へコーヒーを持っていく。

 

「お待たせいたしました。コーヒーです」

 

俺はベージュ髮の女の子の前にコーヒー3杯を置く。

 

「あ、ありがとうございます」

 

「ごゆっくりどうぞ」

 

「待ってください」

 

俺は盆を返しにカウンターに戻ろうとするが、小さなチノの手が俺の袖をちょこんと摘んだのと呼び止めたので俺は足を止める。

 

「ん?」

 

「お兄ちゃんもここにいてください」

 

「俺も?」

 

「はい」

 

まぁ、客もこの女の子以外いないのでチノの言葉に従う。

 

客の女の子はコーヒーを飲み始める。

 

「上品な香りで...美味しい味です」

 

おっ?この女の子にもコーヒーの良さが分かるとは...八幡、感激です!キモいな。やめよう...

 

「これがブルーマウンテンなんだ...」

 

前言撤回。普通の女の子だった。それが普通なんだけどね。

 

「いえ、そのコーヒーはコロンビアです」

 

俺が言う前にチノが女の子に間違いを正した。

 

「2杯目もいただきます。この酸味は....キリマンジャロ!」

 

このコーヒーがブルーマウンテンなんだが...

 

「このコーヒーがブルーマウンテンです」

 

そして、女の子は3杯目のコーヒーを飲むが....

 

「安心する味!これは...分かる!インスタント「違います」コーヒー.....」

 

安定の銘柄を間違える。まぁ、分かる人の方が少ないから別にいいんだけどね...それよか、インスタントコーヒーって...俺の店はインスタントコーヒーは使わないぞ。

 

「3杯目はうちの店のオリジナルブレンドです。お兄ちゃんが監修しています」

 

「お兄ちゃん?」

 

「はい。隣にいるのが私のお兄ちゃんです」

 

「どうも、お兄ちゃんです」

 

「ごめんなさい。コーヒーの種類を間違えてしまって」

 

「謝ることじゃない。大抵の人は分からないから、気にすんな」ナデナデ

 

俺はシュンとしている女の子にチノが落ち込んでいる時にいつもしてあげている動作、頭をナデナデする。

 

「...はい///」

 

女の子は嬉しそうにそう呟く。頭をナデナデしてあげたのが効いたのかもしれない。そしていつのまにか、ティッピーをモフモフして遊んでいた。

 

「むぅ.....」(お兄ちゃんのナデナデは私だけの特権ですっ....)

 

チノは何故か、むくれていた。

 

「それより、この店に来るのは初めてだよな?」

 

「はい!私、春から千葉の総武高校に進学することになってて、下宿する先を探していた所で...その途中にこのラビットハウスを見つけたんです」

 

「そうか...それで下宿先の家の名前とか知ってるか?」

 

「香風って言うんですけど...」

 

「それは私のうちです」

 

「え?本当に?」

 

「本当です」

 

「これは運命だねっ!」

 

「......そうなのでしょうか?お兄ちゃんはどう思いますか?」

 

「俺に振るの?」

 

「はい。答えてください」

 

「まぁ、運命なんじゃないか?」

 

「そうですよね!これからよろしくお願いしますね!お兄ちゃん」ニギッ

 

俺がそう答えると女の子は俺の手を取り、満面の笑みでこう答える。

 

「ぐはっ!!!」

 

可愛すぎかよっ!!チノと同じレベルぐらいの可愛さだった。

 

「.....」(お兄ちゃんは絶対に渡しません)

 

「あっ、自己紹介がまだでした。私の名前は保登心愛っていいます。ココアって呼んでね」

 

「ココアさんですね。分かりました。それと私の名前は香風智乃で中学2年です。チノって呼んでください」

 

「よろしくね、チノちゃん!」

 

「次はお兄ちゃんの番ですよ」

 

「俺は香風八幡だ。総武高校の2年だ。呼び方は好きに呼んでくれていい」

 

「お兄ちゃんでいいですか?」

 

「ダメです。お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんです」

 

「お兄ちゃんって呼んでダメなの?チノちゃん」

 

「はい」

 

俺はどっちでもいいんだがな。2人からお兄ちゃんと呼ばれてみたい。絶対、幸せの未来が待っているだろうからな。

 

「じゃあ、八幡さんって呼ぶね!」

 

「....そうしてください」

 

最終的に下の名前で呼ばれることになった。それと、何故か俺まで下の名前で呼ぶように言われた。最初は断ったのだが、涙目で下の名前で呼んで?とせがまれたので、渋々ではあるが了承した。

 

 

そして....ココアは下宿先に住まわしてもらう代わりに喫茶店で働きたいと言ったので、俺はそれを受け入れる。

 

 

「それじゃあ、更衣室で着替えてくれ。チノ、後は頼んだぞ」

 

「....分かりました」

 

チノはココアを連れて更衣室へと向かった。そういえば、リゼのやつはまだ更衣室にいるんだったな。変なことにならなければいいのだが...

 

 

 

そして、数分後......

 

 

「八幡!」

 

リゼが更衣室から出るやいなや、俺の方へとやってくる。チノとココアはリゼの後から更衣室を出る。

 

「ん?どうしたんだ、リゼ」

 

「新しいバイトが増えるなんて聞いていないぞ」

 

「まぁ、言ってないのもあるが急に決めたことだからな....そうだ、リゼ」

 

「なんだ?」

 

「ココアに色々と仕事の事を教えてやってくれ。バイトの先輩として」

 

「それは、教官としてということか?」

 

「ま、まぁ....そんな感じだな」

 

教官という言葉が合っているかはわからんが。

 

「八幡の頼みなら仕方ないな。任された!」

 

「リゼさんはなんか嬉しそうですね」

 

「後輩が出来たからじゃないか?」

 

「...そうかもしれませんね」

 

俺とチノはそう会話しつつ、ココアを指導するリゼの方を見ているのだった。

 

 

 

そして、この瞬間から八幡、チノ、リゼ、ココア。それに新たなキャラも登場し、波乱万丈な八幡の青春物語が始まるのだった。

 

 

 

...続く

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々、ありがとうございます。

次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

「 阿良々木火憐・月火編 」「 物語シリーズ 」 第1話

このシリーズは再度、こちらに移行します。

最新話は翌日の0時に投稿します。

それでは、今回もよろしくお願い致します。


 

「第1話 やはり俺が吸血鬼なのはまちがっている。」

 

 

 

 

ピーピーピーピーピーピーピーピー

 

「ポチッ」

 

もう朝の7時か...俺はそう思いつつ、妹がセットしてくれたアラームを切る。春休みも終わり、俺は今日から高2になる。ぶっちゃけ、春休みからの新学期というのはだるい。

春休みはアニメ鑑賞にゲーム、夜更かしなどをして体内時計が狂ってる中での、新学期の学校というのは無理ゲーである。よし、今日の学校を休もう。そうしよう...俺は2度寝しようと決心したところで...

 

「ハチ兄!起きろ!朝だぞ」ユサユサ

 

「お兄ちゃん、朝だよ。今日から学校だよ」ユサユサ

 

俺の可愛い可愛い妹達、火憐と月火に起こされてしまう。もう少しで2度寝ができるとこだったのに...タイミングが悪すぎるぜ、まったく...

 

「お兄ちゃんはまだ眠いから寝る」

 

「何言ってんだよ!ハチ兄!今日から学校だぞ。いいから起きろ!」

 

「そうだよ。早く起きてよ、お兄ちゃん」

 

そう言って、火憐と月火は俺の掛け布団を取った。さみぃ...

 

「はぁ、わかった。お兄ちゃん、起きるから火憐と月火は先に下に行ってろ」

 

「早く来てよハチ兄!月火が作った朝ご飯が冷めるから」

 

「なにっ!月火の作った朝食だと!それを早く言え。お兄ちゃん、超特急で支度するから」

 

「ハチ兄!その反応はキモいぞ」

 

何を言うか!月火の作る飯は美味いんだからしょうがないだろ...

 

 

「そういう事だから、早く下に降りて来てね」

 

俺は火憐と月火が下に降りたところで俺は布団をすぐさま片付けて、下に降り歯磨きと洗顔を終え、妹と3人で朝食をとった。やっぱり、月火の作った料理は美味い。俺の妹じゃなかったら、即付き合ってるな。だが月火は絶対、嫁には行かせない。もちろん、火憐もだ。

こんな可愛い妹がいなくなると考えるだけで、悲しくなる。おっと、目から汗が...

 

「お兄ちゃん、何泣いてるの?」

 

「いや、何でもない。ただ、月火が作った飯が美味くてな...」

 

「はぁ...ハチ兄はシスコンだな」

 

「俺はシスコンじゃない。ただ妹が好きなだけだ」

 

「それをシスコンって言うんだぜ、ハチ兄。ああ、それと母ちゃんから伝言。通学中は車に気をつけてだってさ」

 

「へいへい」

 

俺の親はこの場にはいない。なぜかというと両方、警察官なので朝早くに出勤している。そのため、一緒に朝食をとることはほとんどない。そして、火憐の最後の言葉である車に気をつけろというのは俺が高校の入学式の時に1時間早く自転車で学校に向かってた時にリードが外れた犬が、車道に飛び出し車に轢かれそうになったところを俺が庇い事故ってしまった。その時には親と妹が俺の病室まで急いで駆けつけ、涙を流してまで俺のことを心配してくれた。そして、俺は親と妹に2度とこういうことはしないようにと言われた。もちろん、俺は2度と同じ事はしない。親と妹の悲しむ姿はもう見たくないから...

 

 

 

「ごちそうさん」

 

「お粗末さん」

 

「お粗末さまでした」

 

そして、俺達は朝食を食べ終えた。

 

 

「じゃあ、ハチ兄!気をつけて学校に行けよ」

 

「車にはくれぐれも気をつけてね。お兄ちゃん」

 

「ああ...分かってる。火憐と月火も気をつけてな」

 

そう俺達は言葉を交わして、学校に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妹達と別れた後、俺は15分ほど自転車を漕ぎ、学校の駐輪場に置いてから校門をくぐった。ちなみに俺が通っている高校は私立の直江津高校だ。偏差値はそこまで高くはなく普通に勉強していれば入学できる学校だ。俺の通う学校の説明はこれぐらいにして、俺は自分のクラスを確認し、2-Aの教室へと入り自分の席に座り、HRが始まるのを待つ。それまで俺は特にすることがないのでクラスメイトの会話を聞くことにした。すると、あの春休みの出来事に関する話が聞こえてきた。

 

「そういえば、隼人君。春休みに吸血鬼が出たって噂知ってる?」

 

「ああ。噂でちょっと聞いたぐらいだけどね。本当にいたら怖いな」

 

「だな。でも、俺は直接見たわけじゃないから何ともいえないんだけど、見た人の情報だと金髪の女性らしいよ」

 

「へぇ...そうなのかい?」

 

「噂だけどね」

 

「その吸血鬼の噂はもしや、優美子だったりするべ?優美子も金髪たべ」

 

「あ?戸部、もう一回言ってみな?」

 

「じ、冗談だべ!」

 

「優美子、落ち着いて」

 

「戸部、それは良くない冗談だぞ」

 

「わ、悪かったべ!今度、何か奢るから許してほしいべ」

 

「ラッキー!じゃあ、あーしはサーティワンのダブルね」

 

「わかったべ」

 

「それより、その吸血鬼は今でも現れたりするのかい?」

 

「いや、ここんとこは現れたりとかはしてないと思うよ。隼人君」

 

「じゃあ、本当に噂の話かもね。実在する可能性は低いだろうしね」

 

「「だな」」

 

金髪のイケメングループと女子はそんな会話をしていた。吸血鬼...それは春休みに突如、現れたイレギュラーな存在である。イケメングループは吸血鬼は噂の話で吸血鬼はいなかったと言っているが、それは違う。俺はその吸血鬼に出会っている。名をキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードといい、鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼とも呼ばれている。そして、俺はこの吸血鬼の眷属となっており、俺の体の中には半分、吸血鬼の血が混ざっている。その話はおいおい話していくつもりだ。そして、吸血鬼は出現していないとのことだが学習塾跡地から一歩も出ず、怪異の専門家の忍野メメと一緒にいることだろう。俺は先日の事を思い出しつつ、金髪のイケメングループの話を聞いていると、隣から声を掛けられる。

 

「おはよう。比企谷くん」

 

その主は、高1からのクラスメイトでもあり春休みの吸血鬼の一件に関係している女の子、羽川翼だった。その話は、のちに語るとしよう。

 

「ああ、おはよう」

 

「また同じクラスだね」

 

「そうだな。これからもよろしく頼むわ」

 

「うん!よろしくね、比企谷くん」

 

そう会話した後に、担任の先生が教室に入ってきた。

 

「えー...2-Aの担任をすることになった平塚だ。よろしく頼む」

 

担任の先生は去年と同じ先生だった。

 

「それじゃあ、早速だがクラス委員を男女各1名選出する。やりたい人はいるか?」

 

そして平塚先生はクラス委員を決めるため、そう聞くが誰も手を挙げなかった。それも、そうだ。クラス委員は放課後などに残って作業をしたりなど、色々と面倒だからわざわざやる奴もいない。

 

「やはり、やりたい人はいないか...それじゃあ、くじ引きで決めるぞ」

 

「え〜」

 

平塚先生がそう言うと、クラスの奴らは不満そうにしていた。

 

「それなら、私がクラス委員をやります」

 

「それは助かる、羽川。どうせなら、羽川に男子のクラス委員を決めてもらうか」

 

「分かりました。平塚先生」

 

そして、羽川は俺の方を見てきた...嫌な予感しかしない...

 

「比企谷くんをクラス委員に指名します」

 

やっぱりか...嫌な予感が的中したよ...

 

「わかった。それじゃあ、男子のクラス委員は比企谷。女子のクラス委員を羽川とする。それと、この後に始業式が始まるから体育館に集合だ。いいな?それでは、各自移動開始」

 

そして、俺達は体育館に移動することになった。その際に羽川に話しかけられた。

 

「比企谷くん。クラス委員に指名してごめんね」

 

「それぐらい、構わん。羽川には借りもあるしな。それより、俺とで良かったのか?クラス委員」

 

「うん。仲がいい男の子は比企谷くんぐらいしかいないから...」

 

俺がそう聞くと、羽川は頰を少し赤くしそう答えた。羽川なら誰とでも仲がいいと思っていたが、俺だけとは少し意外だった。何でも出来て、それに成績優秀。スタイルもいい羽川にしては男子から話しかけられることもあるだろうと思っていたからな。

 

「そうか。それより、体育館に移動するか」

 

「そうだね。それじゃあ、行こっか。比企谷くん」

 

「ああ」

 

そして、俺と羽川は一緒に体育館に向かった。

 

 

...続く

 

 

 

ー キャラ設定 ー

 

・比企谷八幡 (本作の主人公)追加設定

 

高2に上がる前の春休みにキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに血を吸われて、吸血鬼となった。

羽川翼とは高1からのクラスメイトで、春休みの一件以降からよく話すようになる。そして、羽川翼と同じクラス委員でもある。

 

 

・羽川翼

比企谷八幡とは高1からのクラスメイト。春休みの一件からよく話すようになる。後は原作通りでハイスペックな女の子。

 

 

・キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード

 

鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼で、比企谷八幡を2人目の眷属とした。春休みの一件で身体の一部を全て取り返したが、八幡の血を定期的に吸わないと生きていけなくなってしまった。後は原作通り。

 

 

・葉山グループ

 

原作通り。アンチにはするかは未定

 

 

他のキャラの設定は登場した時に記す予定です。

 

八幡のヒロインは化物語キャラのハーレムを予定しております。




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

2話目は23時に投稿、最新話は翌日の0時に投稿予定です。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話

 

「第2話 比企谷八幡は戦場ヶ原ひたぎという少女に出逢う。」

 

 

ーーーーー

 

----

 

---

 

--

 

 

 

体育館に着き、しばらくしてから始業式が始まった。始業式は主に校長先生の話がメインで、それがやたら長いので俺はいつも寝ている。他の生徒もちらほらと寝ている奴がいる。それもしょうがない。校長先生とかの話がつまらないからな。そんな事を思いつつ、始業式の大半を寝て過ごした。

 

そして始業式の後は、各クラスでHRをやり、昼休みを挟んで課題テストが行わる予定になっている。今はちょうど、HRが終わり昼休みに入っている。俺はいつものように購買でパンなどを買い、比較的人の少ない中庭で適度に吹く風で心地よくなりながら高1の頃からずっと、ここで昼食をとっている。ちなみに俺はこの中庭をベストプレイスと呼んでいる。

 

20分後、そろそろいい時間なので俺は教室に向かうため中庭を後にした。そして校舎に入り、階段を使って自分のクラスに行こうとした時、俺の前で階段を上がっていた1人の女子生徒が床に落ちていたバナナの皮だろうか...それを踏み、体勢を崩し俺の方へ倒れ込んだ。

 

「マジかよ...」

 

俺は後ろに倒れないように足に力を入れ、倒れてくるであろう女子生徒をキャッチする体勢を取った。

 

「おっと...」

 

そして、俺は女子生徒を無事キャッチした。しかし、何かがおかしいと感じた。女子生徒をキャッチするのはいい。こう普通にキャッチすること自体がおかしいのだ。普通なら俺も後ろに倒れたりとか衝撃を少なからずは受けるはずだ。だが、今回はそれがない。その理由はすぐに分かった。

 

「こいつ、軽すぎる...」

 

そう、この女子生徒の体重が軽いのだ。例えるなら生後6か月の赤ちゃんぐらいの重さだ。だから、俺がキャッチした時に衝撃等がほぼ無かった。しかし、なぜ彼女がこんなにも体重が軽いのかと俺は考えた。

しかし、考えても分からなかった。

 

「いや、分からんな。忍野に聞いてみるかな...っと、その前にこいつを保健室に運ぶか。気絶してるし」

 

俺は気絶している女子生徒を保健室へと連れて行った。

 

 

「失礼します」

 

そう言って俺は保健室へと入った。

 

「あら?八幡くんじゃない。久しぶりね」

 

「どうもお久しぶりです。鞠川先生」

 

保健室の先生とは顔見知りである。高1の事故の際に、その現場にいて適切な処置もしてくれた優しい先生である。男子の中でも、かなりの人気のある人だ。

 

「入学式の時に怪我した足は、もう痛くない?」

 

「ええ。もう大丈夫ですよ」

 

入学式時の怪我はもう完治している。古傷の心配もない。俺が吸血鬼になった時に足の怪我の跡は完全に無くなっていたしな。

 

「それより気絶してる子を連れてきたので、面倒見てあげてください」

 

「分かったわ。とりあえず、その子をベッドの上に寝かせてあげてね」

 

「分かりました」

 

そう言って俺はベッドの上に女子生徒を寝かせた。

 

「この子の名前は分かるかしら?」

 

「さあ...分かりませんね。生徒手帳で確認してみたらどうですかね?」

 

「それもそうね。えっと...名前は戦場ヶ原ひたぎさん。クラスは2-Aね」

 

マジか。俺と同じクラスか。全然知らんかったわ...何でも知ってる羽川にでも戦場ヶ原のことを、ある程度聞いておくか。忍野にも話す際に少なからず、戦場ヶ原のことも知っておいたほうがいいし。

 

「それじゃあ、後は頼みます」

 

「ええ。引き受けたわ。それじゃあ...八幡くんは午後の課題テスト、頑張ってね」

 

「あ、はい」

 

すっかり、課題テストの事を忘れていた。ちゃんと点数取れるといいけどな。そんな事を思いつつ俺は保健室を出て、自分の教室へと向かった。

 

 

 

そして、課題テストが行われた。科目は国数英と理社の5教科で全て、マークシート。時間は各30分だった。文系科目はかなりの手応えはあったが理系科目はダメだった。特に数学。sin、cosとかθ、二次関数とか意味がわからん。もう赤点必須だな...そんな事を考えていると、羽川が俺に話しかけてきた。

 

「比企谷くん。課題テストどうだった?出来た?」

 

「文系科目は出来た。理系科目は全滅」

 

「そっか。数学とか苦手だもんね、比企谷くんは」

 

「羽川は凄いよな。いつも高得点だし」

 

羽川は凄い。いつも定期テストは5教科490点以上と驚異的な数字を叩き出している。俺は何点かだって?高1の学年末に5教科だけで319点だ。ちなみに理科が30点で数学が9点だ。

 

「私はちゃんと勉強してるからね。八幡くんは大丈夫なの?大学とか行くんでしょ?」

 

「だいぶ先の話だが、俺は私立文系だから理系科目はいらない。だから大丈夫だ。なんとかなる」

 

「ふーん。そうなんだ」

 

「皆、静かにして席につけ。帰りのHRをするからな」

 

俺と羽川がそんな話をしていると担任の平塚先生がそう声をかける。俺と羽川は話をやめて、平塚先生の方を見た。

 

「これで課題テストは終わったので、今日はこれで終わりだ。私の話が終わった後は、帰ってもらっていい」

 

よし!これで帰れる。と、思ったのだが...

 

「だが、クラス委員の比企谷と羽川は残れ。私から話がある」

 

平塚先生の呼び出しがかかった。これで帰れるのは先延ばしになった。

 

「話は以上だ。気をつけて帰れよ。それじゃあ、解散」

 

そう言って、帰りのHRは終わった。皆はぞろぞろと帰り始める。俺は呼び出しをくらっているので帰れない。

 

「すまんな、比企谷と羽川。呼び出しをしてしまって」

 

「いえ、私は別に...」

 

「本当ですよ。まったく...」

 

「は、八幡くん!そんな言い方はダメでしょ!」

 

「そうは言ってもだな...」

 

「んっ!話を進めていいかね?」

 

「は、はい」

 

「君達にはこれから、この作業をしてもらう」

 

そう言って、平塚先生から1枚のプリントをもらった。

 

「文化祭の出し物の案を決める?かなり、早くないっすかね。春の時期から」

 

「八幡くんの意見に賛成です。もう少し後にやった方がいいのではないですか?」

 

「それはそうなんだが、早く決めておいて損はないと思ってな。早い段階で決めておけば色々な対応などを素早く出来るしな。とりあえず、君達には文化祭でやる出し物の案を考えてほしい」

 

ふむ...一理あるな。

 

「分かりました」

 

「それでは、よろしく頼む。提出は明日な。私はこれから職員会議なのでな」

 

そう言って、平塚先生は教室を後にした。

 

「それじゃあ、八幡くん。始めようか」

 

「ああ。そうだな」

 

そして、俺と羽川は文化祭でやる出し物の案を考えることにした。

 

「八幡くんは何か案はあるの?」

 

「そうだな...無難にお化けやしきとかだな」

 

「ちなみに選んだ理由は?」

 

「それはだな。俺が中学の時だ。その時も文化祭の出し物でお化けやしきをやってな。俺はお化けの役だったんだが、俺がやるとリアリティでかつクオリティが高いと結構評判だったんだ。しかも、脅かす相手はカップルばっかりで彼氏の方が彼女より先に逃げ出してな。その影響か知らんが、別れるカップルが続出しててな。それが面白いのなんのって...だからお化けやしきを選んでみた」

 

リア充は滅ぶべきだと八幡は思うな!

 

「なんか、理由が最低だね」

 

「じゃあ、羽川は何がいいんだ?」

 

「私?ん〜そうだね。喫茶店とかかな?」

 

「ほう。理由は?」

 

「喫茶店だと、メイド喫茶や執事喫茶が有名じゃない?それに、かなり人気で需要もあるから選んでみたの。それに...」

 

「なんだ?」

 

「八幡くんの執事姿も見たいかなぁ...なんてね」

 

「俺の執事姿?俺が執事なんて似合わないと思うが」

 

「案外、似合うかもしれないよ」

 

「喫茶店に決まったらやってもいいが」

 

「その時が来たら楽しみね」

 

羽川はそう言って微笑む。俺の執事姿を見たいなんて、変わってるな。誰得なんだろうな。笑われそうな感じしかしないがな。その後も話し合いは続いた。そして、案は4つに絞られた。

 

「じゃあ、文化祭の案としては八幡くんの選んだお化けやしきと私の選んだ喫茶店と劇と何かの展示、これの4つかな?八幡くんもこれでいい?」

 

「いいんじゃないか?」

 

「それじゃあ...出し物の案も決まったことだし、帰ろっか」

 

「その前に羽川に1つ聞いてもいいか?」

 

「私の知ってる範囲なら構わないよ」

 

「うちのクラスの戦場ヶ原って女子生徒の事なんだが」

 

「戦場ヶ原ひたぎさんね。その子がどうしたの?」

 

「知ってることがあれば出来るだけ教えてほしいんだが」

 

「珍しいね。八幡くんが他の人に興味を持つなんてね」

 

「いや、ちょっと気になることがあってな。頼む」

 

「分かりました。教えてあげましょう。その代わり、これは貸しだからね?八幡くん」

 

「ああ、分かった」

 

「戦場ヶ原さんとは今のクラスで一緒ってだけであまり関わりはなかったんだ。それと彼女とは中学が一緒でね」

 

俺は相槌を打ちながら羽川の話を聞く。

 

「その時と、今はかなり違うの」

 

「どう違んだ?」

 

「今は大人しい感じだけど、中学では陸上部のエースだったの。それもかなり有名だった。後輩の子も凄いらしくて本当に人気があったわ。それに成績優秀。完璧な人って感じだったわね」

 

へぇ。羽川の話を聞いてると戦場ヶ原って凄いやつなんだな。

 

「でも、私は今の大人しい戦場ヶ原さんがいいわね。凄く綺麗で儚げな存在だから」

 

羽川はそう言った。儚げな存在ね...つまりは存在感がない。

これほど、変わったのには訳がありそうだな。

 

「なるほどな。羽川、サンキューな。いい話が聞けたわ」

 

「お役に立てたのならいいんだけど、その話を聞いてどうするの?」

 

「まぁ、ちょっと訳ありでな。聞かないでくれると助かる」

 

「八幡くんがそう言うなら、これ以上は聞かない」

 

「すまんな。それじゃあ、俺は先に帰るわ」

 

「う、うん。またね」

 

「ああ」

 

そう言って俺は教室を出た。すると...

 

「羽川さんと、何を話していたのかしら?」

 

そう俺の後ろから声が聞こえた。

 

「ん?」

 

そして俺は後ろを振り返ろうとした時...

 

「動かないで」

 

そう言われた。その際に彼女なら嫌な威圧感を感じ、俺は咄嗟に彼女と距離を取った。その時に手に痛みが走る。手を切ったようだ。少し深めに。そして、俺は彼女の方を見た。何故か、手とかにカッターとかハサミとかいろいろ物騒なモノを持っていた。

 

「お前は、階段の時の...」

 

「そうよ。私も迂闊だったわ。階段を昇るときには人一倍、気をつけていたのにあんな所にバナナの皮が落ちているなんてね」

 

「気をつけていたのに、転ぶとはな。笑えるわ」

 

「黙りなさい。保健の先生に聞いたわ。私が階段から落ちたのを助けてくれたそうね。比企谷八幡君」

 

「成り行き上な」

 

「その事には感謝するわ。ありがとう。話は変わるけれど、貴方は私の体の秘密に気づいたわよね?階段から私を助けた時に」

 

「ああ、体重が軽い事にだろ」

 

「やっぱり気づいてしまったのね。しょうがないわ。貴方を処刑するわ」

 

今、処刑するとか言った?嘘だよね?

 

「いや、別に戦場ヶ原の秘密をバラしたりとかしないから安心しろ。俺にはそのような事を話す人がいないからな」

 

「...悲しい人ね」

 

「ほっとけ。それより、体重が軽くなったのはいつ頃からだ?」

 

「貴方に話すことではないわ」

 

「そうでもないさ。これを見てみろ」

 

そう言って、俺は戦場ヶ原にカッターで切られた右手を見せた。

 

「き、傷がない」

 

「何で、傷がないんだって思ってるだろ?その理由はな。俺が吸血鬼だからだ。戦場ヶ原は金髪の女の吸血鬼が出没してたって噂話は知ってるか?」

 

「ええ」

 

「俺は春休みにそいつに血を吸われて吸血鬼になったんだ。だから、俺は吸血鬼の能力でお前から受けた傷を一瞬で治した」

 

「貴方が吸血鬼ならなぜ、こんな場所にいるの?吸血鬼は光がダメなんじゃないかしら?」

 

「春休みのときまではな。あるアロハシャツを着た男の人に俺は助けられてな。そのおかげで、今の俺の身体は吸血鬼と人間の血が流れてるんだよ。だから今でもこうして普通に生活できているんだよ」

 

「そ、そうなのね」

 

「それで...だ。お前の身体が軽い原因も、もしかしたら解決するかもしれない」

 

「っ!」

 

「どうする?俺の言ってる事を信じて身体が軽い原因を突き止め、元の生活に戻りたいか、もしくはこのままの生活を続けていくかのどちらかだ」

 

「貴方の言うことを信じれば、元の生活に戻れるのね?」

 

「100%ではないがな」

 

「そう。それでも、貴方を信じてみるわ」

 

「そうか。それなら、アロハシャツを着た男の人に会いにいくぞ。その人に相談すれば、解決出来ると思うからな」

 

「分かったわ」

 

そう言って、俺と戦場ヶ原はアロハシャツの服を着た忍野メメの所に向かった。

 

 

 

...続く

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

最新話は翌日の0時に投稿予定です。

それでは、今回もよろしくお願い致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話

お待たせ致しました。最新話です。

安定のご都合主義、原作ベースです。

それでは、今回もよろしくお願いします。


「第3話 忍野メメは戦場ヶ原ひたぎと邂逅す」

 

 

-----

 

----

 

---

 

--

 

 

 

 

 

俺と戦場ヶ原は学校を出て、忍野メメのいる学習塾跡へと向かう。

 

もちろん、自転車に乗ってだ。俺が前で漕ぎ、戦場ヶ原が後ろの荷台に横になって乗っている。

 

「お尻が痛いわ」

 

「すまんが我慢してくれ」

 

「女の子に我慢させる気なの?」

 

「じゃあ、歩いていくのか?まだ距離あるぞ」

 

「じゃあ、比企谷くんと私の位置を交換しましょう」

 

「は?なんで?俺の自転車なんだけど」

 

「それじゃあ、鞄を貸しなさい。座布団代わりにするから」

 

「俺の鞄が潰れるから却下だ。スピード上げて早く着くようにするから我慢してくれ」

 

「しょうがないわね。比企谷くんの背中を借りることにするわ」

 

「え?」

 

ふにっ...と柔らかいものが俺の背中に当たる。

 

「いきなりどうした?」

 

「後ろは振り返らないで。比企谷くんは早く自転車を漕ぎなさい」

 

俺が後ろを振り返ろうとするが、戦場ヶ原に止められる。

 

「こうすればお尻に負荷がかからないのよ。それにこの方が速く漕げるでしょう」

 

「わかった。しっかり掴まっとけよ」

 

「ええ....」(比企谷くゆの背中って意外と大きいのね)

 

戦場ヶ原に背中を抱きつかれつつ、自転車を速く速く漕いでいく。高鳴る心臓の鼓動を聞かれないようにしつつ....

 

そして、10分程で忍野メメのいる学習塾跡についた。

 

「ここなの?」

 

「ああ、ここにいると思う」

 

「その...アロハシャツの人って随分と変わった所で住んでいるのね」

 

「そうだな。実際に変わってる人だと思う。名前だけ教えておくと忍野メメっていう中年のおっさんだ」

 

「怖い人ではないわよね?」(メメってなんか萌えちぎりそうな名前ね...あえて、口には出さないけれど)

 

「それは保証できる。お前よりは怖くはないから安心してくれ」

 

「それは心外ね、比企谷くん」

 

「いやいや、いきなりカッターナイフを口元にあてるやつが怖くないわけないだろ。あんなことするのはお前ぐらいだぞ」

 

「それは悪かったわね。それと私のことをお前って呼ぶのはやめて」

 

「戦場ヶ原でいいのか?」

 

「いいえ、私のことは戦場ヶ原ひたぎ様か戦場ヶ原ひたぎ殿と呼びなさい」

 

「同級生相手に何故、敬意を払わないといけないんだよ...」

 

「美少女相手には敬意を払うと親に習わなかったのかしら?」

 

「習わねーよ。それとちゃっかり自分のこと、美少女って言うなよ」

 

「本当のことなのだから仕方ないじゃない」

 

「それはそうだが...まぁ、いい。いくぞ」

 

「そうね...」(私が美少女っていうのは否定はしないのね...)

 

「おっと、その前に文房具類とかカッターナイフとかを預かりたいんだがいいか?」

 

「えっ...まさか、比企谷くん。私から武器を取り上げていかがわしいことをする気なの?」

 

「なわけないだろ。そんな危険なものを持たせたまま、会わせるわけにいかないだけだ。一応、忍野は俺の恩人だからな」

 

「....嘘は言っていないようね。分かったわ、ここに置いていくわ」

 

そう言ったのち、戦場ヶ原の制服の中から大量の文房具類が出てきた。物騒すぎる...いつもそんなのを持ち歩いているのかよ...

 

俺は戦場ヶ原が文房具類を身につけていないか目視で確認し、忍野メメのいる学習塾跡の一室へと向かった。

 

 

 

 

「比企谷くん、1ついいかしら?」

 

「なんだ?」

 

「不死身って便利そうね....って言われたら傷つく?」

 

「別に俺はどうも思わない。それに俺は不死身じゃない。傷が少しばかり速く治るってだけでほとんど人間と変わらない」

 

「そうなのね...」

 

「着いたぞ、ここだ」

 

「ここにいるのね」

 

そして、俺と戦場ヶ原は忍野メメのいる一室に入る。

 

 

 

 

「おやおや、誰かと思えば比企谷くんじゃないか。久しぶりだね」

 

「久しぶりだな。忍野」

 

「今日は委員長ちゃんじゃなくて違う女の子を連れているんだね。浮気はダメだよ、比企谷くん」

 

「変なことを言うな、忍野。俺は浮気などしてない」

 

「そうなのかい?それはごめんね。それで、今日は何の用だい?彼女が出来たから僕に報告かい?それはおめでたいね」

 

「だから違うって」

 

何回言えば分かるんだよ、忍野のやつ...

 

「わ、私は比企谷くんの彼女じゃないです」

 

「軽い冗談だよ、大体検討はつくさ。その前に自己紹介しようか。忍野メメです。よろしくね、お嬢ちゃん」

 

「戦場ヶ原ひたぎです。忍野さんのことは比企谷くんから少し聞いています」

 

「そうかい。なら話は早いね。ふーん、そういうこと」

 

「何か見えるんですか?」

 

「ん?いや、何も見えないよ」

 

「っ!!」

 

「それで、忍野。話があるんだが」

 

「いいよ。久しぶりに比企谷くんのお話を聞こうじゃないか」

 

「えっと、だな...」

 

「比企谷くん。私から話すからいいわ」

 

「分かった」

 

「その前に忍野さん。私を助けてくださるって聞いたのだけれど」

 

「ん?ああ、比企谷くんから聞いたんだったね。でも、ちょっと違うね。僕は助けないよ。君が1人で勝手に助かるだけだ、お嬢ちゃん」

 

「5人、私に向かって同じセリフを吐いた人がいるわ。その5人は全て詐欺師だった。忍野さんもその詐欺師と同じ部類なのかしら?」

 

「忍野はそんな奴じゃ...」

 

「はっはー!お嬢ちゃん、随分と元気いいねぇ...何かいい事でもあったのかい?まぁ、そう疑うのも無理はない。僕とお嬢ちゃんは初対面だからね。でも、話してくれないと先には進めないかな。もちろん、秘密は厳守するさ。僕は詐欺師じゃないんでね」

 

「戦場ヶ原。忍野は悪い奴じゃない。だから話してくれ」

 

「比企谷くんがそういうなら話すわ」

 

「随分と比企谷くんには心を開いているね、お嬢ちゃん」

 

 

忍野がそう言ったのち、戦場ヶ原は説明し始める。自分の身に起こった事を....(*詳しく知りたい方は原作を参照してほしい。本編では次回にて触れる予定)

 

 

 

 

「なるほど、それは「おもし蟹」だね」

 

「怪異絡みか」

 

「その認識で構わないよ、比企谷くん」

 

「おもし蟹...」

 

「おもし蟹っていうと、宮崎県の山間部あたりの伝承の話でしたっけ?」

 

「さすが、文学には詳しいね。比企谷くん」

 

まぁ、国語学年3位のゆえの知識ですよ。

 

「たまたまそんな本を図書館で見つけて読んだだけですよ」

 

「話を続けると、その地域では重いし蟹だったり重石蟹だったりと名前はバラバラで呼ばれていたり蟹と神もかかっているらしい。でも、それらには共通している部分がある。それは「人から重さを奪う」こと」

 

「なるほど、でもその話は関係ないんじゃ...ここは宮崎県じゃないし」

 

なんならここは関東だし。

 

「比企谷くん、場所は関係ないのさ。そういう「場」があれば生じてしまう...それだけの話さ。いたってシンプルだよ」

 

「それに蟹でも石でもこの際、どっちでもいい。兎って話もあるしね。でも、今回お嬢ちゃんが行き遭ったのが蟹だというのなら蟹なんだろう」

 

「そういうもんなのか」

 

「名前なんてどうだっていいと思うんですけれど」

 

「いやいや、名前は重要なんだよ。蟹とは言ったけど、元は神だったのかもしれない。思し神からおもし蟹に派生したとも言えるからね。まぁ、でも今回は運の悪い中でも運のいい部類だよ」

 

「なんでですか?」

 

「神様なんてどこにでもいるからね。どこにでもいるし、どこにもいない。お嬢ちゃんがそうなる前から周りにはあったし、無かったともいえる。不思議なものさ」

 

「なんか、禅問答ですね」

 

「それはまぁ、置いといて。君は勘違いしちゃあ...いけない。君は何かのせいでそうなったんじゃない....ちょっと視点が変わっただけだよ」

 

「視点?忍野さんは何が言いたいんですか?」

 

「つまりね...被害者ヅラしてんのが気に食わないって言ってるんだよ。お嬢ちゃん」

 

忍野の雰囲気がガラッと変わった。あの春休みのようなピリッとした感じの...

 

「......」

 

「.......」

 

そして、しばらく戦場ヶ原に鋭い視線を送り続けていた。戦場ヶ原も負けじと対抗していた。俺はどうすればいいか分からず、横を見る。するとジッと俺の方を見ている。吸血鬼の成れの果てである女の子と目が合う。俺は咄嗟に視線を外し、忍野の方を見た。

 

「おやおや?なかなかどうして....てっきり僕はただのワガママなお嬢ちゃんだと思ったんだけどね」

 

「何故、そう思ったんですか?」

 

「まぁ.....おもし蟹に遭う人間は大抵、そうだからだよ。それに会おうと思っても中々会えないし、通常はさわるような神でもないのさ」

 

「さわらない...」

 

「ただそこにいるだけで、お嬢ちゃんが何かを望まない限り実現しないんだよ。いや、もっともそこまで深入りする必要は現段階ではないから、別にいいんだけれどね」

 

現段階?どういう意味だ?俺には忍野の言ったその言葉の真意が分からなかった。

 

「まぁ、とにかく分かった。体重を取り戻したいというのなら僕が力になるさ。もっとも比企谷くんの久しぶりのお願いというか紹介だからね」

 

「私を助けてくれるんですか?」

 

「さっきも言ったけど、僕は助けない。手伝いをするだけだ。もちろん、比企谷くんも君を助けない。彼はいわば仲介人というべきかな。君が1人で勝手に助かるだけだよ」

 

「そうでしたね」

 

「それじゃあ、一旦帰って冷水で身体を清めて清潔な服に着替えなさい。そして、ここで0時に再集合だ。いいね?その間、僕の方でも色々と準備しないといけないから。分かってくれるね?」

 

「はい。それと最後に2つ程いいですか?」

 

「いいよ。何かな、お嬢ちゃん?」

 

「1つ、あそこにいる女の子は誰ですか?」

 

「戦場ヶ原、あいつは吸血鬼だ」

 

「吸血鬼?噂だともっと大きな女性だったはずだけれど、比企谷くん」

 

「説明すると長くなるから、簡単にいうと吸血鬼の成れの果てだ。その結果、あんな子供の姿になってる。名前もない、俺が血をあげないと生きてられない。そんな女の子だ」

 

「そう」

 

「比企谷くん。名前は昨日、僕がつけてあげたよ」

 

「は?」

 

「名前は忍野忍。刃の下に心あり、彼女らしいだろ?苗字は僕のを流用させてもらった」

 

「まぁ、いいんじゃないか?しっくりくるし」

 

「てっきり「名前のセンスねぇな....このおっさん」とでも言われると思ってたんだけど」

 

「そんなこと、思ってても言わないですよ」

 

「これでいいかな?お嬢ちゃん」

 

「はい」

 

「それで2つ目はなにかな?」

 

「お礼は?」

 

「は?」

 

「え?」

 

戦場ヶ原がお礼はと尋ねた際、俺と忍野は思わず変な声が出てしまった。

 

「とぼけないでください。こんなお願い、ボランティアで助けてくれる訳ではないのでしょう?」

 

「それがね、ボランティアでも助ける人がいるんだよ?君の隣にいる比企谷くんが」

 

「それはただのお節介焼きです」

 

「グサッとくる言葉を躊躇いなく言うねぇ...そうだなぁ。お嬢ちゃんがどうしてもというならもらっておこうかな」

 

は?どうしても?俺の時と対応が違うんだが。

 

「10万でどうだい?」

 

「10万円....」

 

「俺の時と全然、対応が違うな。やっぱり男子には辛い世の中だよな」

 

忍野は女の子に甘いんだよ。羽川の時もそうだった。

 

「そうだっけ?」

 

「俺の時は1000万だっただろ?学生にはキツイんだよ、この額は」

 

「そりゃあ、比企谷くんの時は吸血鬼だもん。仕方ないよ」

 

「仕方ないで済むか!?せっかく親父が宝くじで当てた1億を5等分して2000万円が俺の口座に入ったのに一瞬で半値になったんだぞ!」

 

「いいじゃないか。比企谷くんの口座には残り1000万もあるんだから」

 

「そういう問題じゃない!!」

 

「比企谷くんの話は置いといて、お嬢ちゃんは10万円払える?」

 

「はい。どんなことをしてでも払います」

 

どんなことをしてでもとか言うなよ。忍野と俺ならまだしも他の奴に言ったら変なことをされるのがオチだぞ。

 

「そうかい」(比企谷くん、君はここに残ってくれ)

 

「....」(分かった)

 

俺は忍野の心の声を読み取り、この場にとどまる。

 

「比企谷くん、行きましょう」

 

「戦場ヶ原、先に下で待っててくれ。俺は少し忍野と話すことがある」

 

「そう。なら下で待ってるわ」

 

「助かる」

 

戦場ヶ原は1人で、下へと降りていく。この場には俺と忍野と忍の3人だけとなる。

 

「比企谷くん。お嬢ちゃんからのお礼の件だけど、どうするつもりだい?まぁ、比企谷くんのことだから君がお嬢ちゃんの代わりに払うんだろう?」

 

「まぁ、俺が紹介したってのもあるし....戦場ヶ原の家庭状況の悪さ知っちまったから俺が払うのは当然でしょう」

 

「本当に比企谷くんは優しいんだね。君が払うのなら、お嬢ちゃんにはうまく話をしておいてね」

 

「そこは心配しなくていいですよ」

 

「そうかい。それじゃあ、お嬢ちゃんのところへ行ってあげなさい」

 

「はい」

 

俺は戦場ヶ原の待つ、下へと向かい戦場ヶ原を荷台に乗せ、戦場ヶ原の家まで自転車を走らせた。

 

 

「...青春だねぇ」

 

忍野メメは比企谷八幡と戦場ヶ原ひたぎの二人乗りを見送ったのち、0時から行う儀式の準備をするのだった....

 

 

 

 

 

そして、15分後。戦場ヶ原の家と思われる

 

 

「じゃあ、戦場ヶ原は忍野の言われた通りに頼むぞ。俺はその間、家に帰るから」

 

「一緒に居てくれないのかしら?」

 

「妹が家で俺の帰りを待ってると思うから、それは出来ない。それにまた出かけることを伝えないといけないし」

 

「そう...」

 

「すぐに戻るから、そんな落ち込むな」ポンポン

 

「っ!!別に落ち込んでなんかいないわ」

 

「そうか...それじゃあ、行ってくる」

 

「行ってらっしゃい」

 

俺は戦場ヶ原に一言残し、家まで自転車を走らせる。

 

「比企谷くんの手、温かったわね。それにしても初めてね....人に頭を撫でられるのは....」

 

戦場ヶ原ひたぎは自転車を漕ぐ八幡の後ろ姿を見ながらそう呟いていた。

 

 

 

 

「ただいま」

 

俺が家に入ると、火憐と月火はドタドタと玄関までやってきていた。

 

「お兄ちゃん、遅い!!!何時だと思ってるの!?携帯にも連絡したけど全然、出ないし!今日は部活も無くて早く帰ってきたからお兄ちゃんと遊ぼうと思ってたのに!」

 

「すまん」

 

「ハチ兄、心配したんだせ?帰ってくるのが遅いから、また事故にでもあってるんじゃないかと思って...」

 

「心配かけてすまなかったな。色々と事情があってな。この埋め合わせは、必ずするから」ナデナデ

 

「それなら許すぜ!ハチ兄」

 

「期待してるね、お兄ちゃん!それでお兄ちゃんはごはんはもう食べたの?」

 

「まだだ。それにこれからまた出かけないといけないから夜飯は置いといてくれ」

 

「また出かけるの!お兄ちゃん」

 

「おう」

 

「また人助けか?ハチ兄」

 

「まぁ...そんな感じだ」

 

「それなら仕方ないね。お兄ちゃん、頑張ってね!ファイヤーシスターズとして火憐ちゃんと共に一生懸命、応援するよ」

 

「ハチ兄!頑張って、困っている人を助けるんだぞ!」

 

「ありがとな、2人とも」

 

俺は思わず、2人を一緒に抱いた。

 

「ハチ兄、苦しい!」(お兄ちゃんの身体、温かい...)

 

「お兄ちゃん、嬉しいけど苦しいよ」

 

「すまんな。それじゃあ、行ってくる」

 

「「行ってらっしゃい!ハチ兄!(お兄ちゃん!)」」

 

俺は火憐と月火に見送られ、再び戦場ヶ原の家へと向かった。

 

 

 

...続く

 

あとがき

 

ここまで読んでくれた方々、ありがとうございます。

 

火憐ちゃん、月火ちゃんのファンの皆様、ごめんなさい。2人の登場シーンが少なくて申し訳ない。次回はちゃんと登場させますので今回はご了承ください。

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。